JP2023016133A - 給湯機制御装置、給湯システム、沸き上げスケジュール生成方法およびプログラム - Google Patents

給湯機制御装置、給湯システム、沸き上げスケジュール生成方法およびプログラム Download PDF

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奈々穂 大澤
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Kazuaki Matoba
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Masahito Nagasawa
忠昭 坂本
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Abstract

【課題】給湯機が設置された複数の住宅全体での総消費電力量を低減しつつ、湯切れの発生を抑制できる給湯機制御装置、給湯システム、沸き上げスケジュール生成方法およびプログラムを提供する。【解決手段】給湯機制御装置1の使用状況予測部115は、1日の複数の時間帯について、過去の使用湯量が使用湯量閾値以上となる頻度を算出する。使用状況予測部115は、算出した頻度に基づいて、複数の住宅それぞれでの湯の使用時間帯を予測し、予測した使用時間帯に基づいて、複数の住宅それぞれの使用湯量を予測する。所要電力量算出部117は、使用湯量と貯湯量と貯湯温度とに基づいて、給湯機3の所要電力量および稼働必要時間を算出する。スケジュール生成部118は、使用時間帯と給湯機3の所要電力量および稼働必要時間とに基づいて、集合住宅全体で消費される総消費電力量が消費電力量閾値以下となるように給湯機3の沸き上げスケジュールを生成する。【選択図】図5

Description

本開示は、給湯機制御装置、給湯システム、沸き上げスケジュール生成方法およびプログラムに関する。
集合住宅の各住戸に互いに稼働開始時間、停止時間および最大消費電力が異なる予め設定された2種類の運転モードのいずれかで運転可能な貯湯式給湯装置を設置することにより、集合住宅全体での貯湯式給湯装置で消費される最大消費電力を抑制する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。貯湯式給湯装置の運転モードは、貯湯式給湯装置の設置工事時に、工事業者または使用者が貯湯式給湯装置の運転モードを2種類の運転モードのいずれかに設定できる。そして、複数の住戸のうちの一部の住戸の貯湯式給湯装置と残りの住戸の貯湯式給湯装置とで異なる運転モードに設定することにより、貯湯式給湯装置の沸き上げ時間帯が集中してしまうことを抑制できる。
特開2014-137200号公報
しかしながら、特許文献1に記載された貯湯式給湯装置では、運転モードが予め設定された2種類に限定されているため、複数の住戸それぞれの湯の使用状況の履歴に応じて貯湯式給湯装置の沸き上げ時間帯を最適化することが難しい。このため、複数の住戸それぞれにおいて実際に湯を使用する時間帯において湯切れが生じてしまう虞がある。
本開示は上記事由に鑑みてなされたものであり、給湯機が設置された複数の住宅全体での総消費電力量を低減しつつ、湯切れの発生を抑制できる給湯機制御装置、給湯システム、沸き上げスケジュール生成方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る給湯機制御装置は、
給湯機および機器が設置された複数の住宅それぞれにおいて前記給湯機で消費される給湯機消費電力量および前記機器で消費される機器消費電力量を示す消費電力量情報を取得する電力量取得部と、
前記複数の住宅それぞれでの使用湯量の履歴を示す使用湯量履歴情報と前記給湯機の現時点の貯湯量を示す貯湯量情報と前記給湯機の現時点の貯湯温度とを含む給湯機情報を取得する給湯機情報取得部と、
予め設定された期間毎に到来する前記複数の住宅それぞれに設置された前記給湯機の沸き上げスケジュールを生成するスケジュール生成時期において、前記複数の住宅それぞれの過去の消費電力量情報に基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間の予め設定された複数の時間帯それぞれにおいて前記複数の住宅全体で前記機器のみで消費される総機器消費電力量を予測する電力量予測部と、
前記スケジュール生成時期が到来する毎に、予め設定された単位期間内における予め設定された複数の時間帯それぞれについて、予め設定された過去の参照期間内において、前記使用湯量が予め設定された使用湯量閾値以上となる頻度を算出し、算出した前記頻度に基づいて、前記複数の住宅それぞれでの湯の使用時間帯を予測し、予測した前記使用時間帯と前記参照期間内における過去の前記使用湯量とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間における前記複数の住宅それぞれの使用湯量を予測する使用状況予測部と、
前記使用湯量と前記貯湯量と前記貯湯温度とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間に前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の所要電力量および稼働必要時間を算出する所要電力量算出部と、
前記スケジュール生成時期が到来する毎に、前記使用時間帯と前記給湯機の所要電力量および稼働必要時間とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間、前記複数の住宅全体で消費される総消費電力量が予め設定された消費電力量閾値以下となるように前記複数の住宅それぞれの給湯機の沸き上げスケジュールを生成するスケジュール生成部と、を備える。
本開示によれば、使用状況予測部が、スケジュール生成時期が到来する毎に、予め設定された単位期間内における予め設定された複数の時間帯それぞれについて、予め設定された過去の参照期間内において、使用湯量履歴情報が示す使用湯量が予め設定された使用湯量閾値以上となる頻度を算出する。また、使用状況予測部が、算出した前記頻度に基づいて、複数の住宅それぞれでの湯の使用時間帯を予測する。そして、スケジュール生成部が、スケジュール生成時期が到来する毎に、予測された使用時間帯と給湯機の所要電力量および稼働必要時間とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間、複数の住宅全体で消費される総消費電力量が予め設定された消費電力量閾値以下となるように複数の住宅それぞれの給湯機の沸き上げスケジュールを生成する。これにより、給湯機が設置された複数の住宅それぞれの湯の使用状況の履歴に応じて給湯機の沸き上げ時間帯を最適化することができるので、複数の住宅全体での総消費電力量を低減しつつ、湯切れの発生を抑制できる。
本開示の実施の形態1に係る給湯システムの概略構成図 実施の形態1に係る給湯機の概略構成図 実施の形態1に係る給湯システムのハードウェア構成を示すブロック図 実施の形態1に係る給湯機の機能構成を示すブロック図 実施の形態1に係る給湯機制御装置および端末装置の機能構成を示すブロック図 実施の形態1に係る気象情報記憶部が記憶する情報の一例を示す図、 (A)は実施の形態1に係る電力量記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は実施の形態1に係る使用湯量履歴記憶部が記憶する情報の一例を示す図 (A)実施の形態1に係る予測電力量記憶部が記憶する情報の一例を示す図、(B)は実施の形態1に係る予測使用状況記憶部が記憶する情報の一例を示す図 実施の形態1に係るスケジュール記憶部が記憶する情報の一例を示す図 (A)は実施の形態1に係る使用状況予測部が頻度を算出する処理を説明するための図、(B)は実施の形態1に係る使用状況予測部が使用時間帯を特定する処理を説明するための図 (A)は実施の形態1に係る使用状況予測部が使用時間帯を特定する処理を説明するための図、(B)は実施の形態1に係る使用状況予測部が使用湯量を算出する処理を説明するための図 実施の形態1に係るスケジュール生成部が生成した沸き上げスケジュールに従って給湯機が稼働した場合の総消費電力量の推移を示し、(A)は暫定沸き上げスケジュールに従って給湯機が稼働した場合の総消費電力量の推移を示す図、(B)は最終的な沸き上げスケジュールに従って給湯機が稼働した場合の総消費電力量の推移を示す図 実施の形態1に係る給湯システムの動作の一例を示すシーケンス図 実施の形態1に係る給湯システムの動作の一例を示すシーケンス図 実施の形態1に係る給湯システムの動作の一例を示すシーケンス図 (A)は実施の形態1に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の一例を示す図、(B)は実施の形態1に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の他の一例を示す図 (A)は実施の形態1に係る端末装置の表示部に表示されるポリシ情報を入力するための操作画面画像の一例を示す図、(B)は実施の形態1に係る端末装置の表示部に表示されるポリシ情報を入力するための操作画面画像の他の一例を示す図 実施の形態1に係る給湯機制御装置が実行する沸き上げスケジュール生成処理の流れの一例を示すフローチャート 実施の形態1に係る給湯機制御装置が実行する湯量算出対象時間帯特定処理の流れの一例を示すフローチャート 実施の形態1に係る給湯機制御装置が実行する沸き上げスケジュール生成処理の流れの一例を示すフローチャート 実施の形態2に係るスケジュール生成部が生成した沸き上げスケジュールに従って給湯機が稼働した場合の総消費電力量の推移を示し、(A)は暫定沸き上げスケジュールに従って給湯機が稼働した場合の総消費電力量の推移を示す図、(B)は最終的な沸き上げスケジュールに従って給湯機が稼働した場合の総消費電力量の推移を示す図 実施の形態2に係る給湯機制御装置が実行する沸き上げスケジュール生成処理の流れの一例を示すフローチャート 実施の形態3に係るスケジュール生成部が生成した暫定沸き上げスケジュールに従って給湯機が稼働した場合の総消費電力量の推移を示す図 実施の形態3に係る給湯機制御装置が実行する沸き上げスケジュール生成処理の流れの一例を示すフローチャート 実施の形態4に係る給湯機の機能構成を示すブロック図 実施の形態4に係る予測使用状況記憶部が記憶する情報の一例を示す図 実施の形態4に係る給湯機制御装置が実行する沸き上げスケジュール生成処理の流れの一例を示すフローチャート 実施の形態5に係る給湯機の機能構成を示すブロック図 実施の形態5に係る給湯システムの動作の一例を示すシーケンス図 (A)は実施の形態5に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の一例を示す図、(B)は実施の形態5に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の他の一例を示す図、(C)は実施の形態5に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の他の一例を示す図 実施の形態5に係る給湯システムの動作の一例を示すシーケンス図 実施の形態5に係る給湯機制御装置が実行する沸き上げスケジュール生成処理の流れの一例を示すフローチャート 実施の形態5に係る給湯機制御装置が実行する沸き上げスケジュール生成処理の流れの一例を示すフローチャート 変形例に係る給湯機の機能構成を示すブロック図 変形例に係る給湯機制御装置が実行する沸き上げスケジュール生成処理の流れの一例を示すフローチャート 変形例に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の一例を示す図 変形例に係る給湯機の機能構成を示すブロック図 変形例に係る給湯機制御装置が実行する沸き上げスケジュール生成処理の流れの一例を示すフローチャート 変形例に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の一例を示す図
以下、本開示の各実施の形態に係る給湯システムについて、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る給湯機制御装置は、給湯機および機器が設置された複数の住宅それぞれにおいて給湯機で消費される給湯機消費電力量および機器で消費される機器消費電力量を示す消費電力量情報を取得する電力量取得部と、複数の住宅それぞれでの使用湯量の履歴を示す使用湯量履歴情報と給湯機の現時点の貯湯量を示す貯湯量情報と給湯機の貯湯温度とを含む給湯機情報を取得する給湯機情報取得部と、を備える。また、給湯機制御装置は、予め設定された期間毎に到来する複数の住宅それぞれに設置された給湯機の沸き上げスケジュールを生成するスケジュール生成時期において、複数の住宅それぞれの過去の消費電力量情報に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間の予め設定された複数の時間帯それぞれにおいて複数の住宅全体で前記機器のみで消費される総機器消費電力量を予測する電力量予測部と、スケジュール生成時期が到来する毎に、予め設定された単位期間内における予め設定された複数の時間帯それぞれについて、予め設定された過去の参照期間内において、使用湯量が予め設定された使用湯量閾値以上となる頻度を算出し、算出した前記頻度に基づいて、複数の住宅それぞれでの湯の使用時間帯を予測し、予測した使用時間帯と参照期間内における過去の使用湯量とに基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における複数の住宅それぞれの使用湯量を予測する使用状況予測部と、を備える。更に、給湯機制御装置は、使用湯量と貯湯量と貯湯温度とに基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間に複数の住宅それぞれの給湯機の所要電力量および稼働必要時間を算出する所要電力量算出部と、スケジュール生成時期が到来する毎に、使用時間帯と、給湯機の所要電力量および稼働必要時間と、に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間、複数の住宅全体で消費される総消費電力量が予め設定された消費電力量閾値以下となるように複数の住宅それぞれの給湯機の沸き上げスケジュールを生成するスケジュール生成部と、を備える。
本実施の形態に係る給湯システムは、例えば図1に示すような、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n](nは正の整数)を有する集合住宅B1について使用される。各住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]には、給湯機3と、電気機器4と、給湯機3および電気機器4それぞれへ電力を供給する分電盤21と、給湯機3および電気機器4へ供給される電力量を計測する電力計測装置22と、が設置されている。また、集合住宅B1には、例えば太陽光発電設備のような発電設備7と、発電設備7での発電量を計測する電力計測装置72と、が設置されている。分電盤21は、系統電源PSから供給される電力を給湯機3および電気機器4へ分岐して供給する。また、集合住宅B1には、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]に設置された給湯機3と、電力計測装置22と、が接続される局所ネットワークNW2が構築されている。局所ネットワークNW2は、無線LAN(Local Area Network)または有線LANである。また、この局所ネットワークNW2には、インターネットのような広域ネットワークNW1に接続されたブロードバンドルータ(以下、「BBR」と称する。)6が接続されている。本実施の形態に係る給湯システムは、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]の居住者それぞれが管理する端末装置5と、端末装置5と広域ネットワークNW1を介して通信可能な給湯機制御装置1と、を備える。給湯機制御装置1は、各住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]に設置された給湯機3および電力計測装置22と、局所ネットワークNW2、BBR6および広域ネットワークNW1を介して通信可能となっている。
電力計測装置22は、分電盤21から給湯機3および電気機器4へ供給される電力の消費電力量を計測し、計測した消費電力量を示す電力量情報を生成して給湯機制御装置1へ送信する。また、電力計測装置72は、発電設備7での発電量を計測し、計測した発電量を示す電力量情報を生成して給湯機制御装置1へ送信する。ここで、電力計測装置22、72は、それぞれ、給湯機制御装置1から電力量情報の給湯機制御装置1への送信を要求する電力量情報要求情報を給湯機制御装置1から受信すると、それに応じて、電力量情報を生成する。そして、電力計測装置22、72は、生成した電力量情報を給湯機制御装置1へ送信する。
給湯機3は、図2に示すように、貯湯タンク31とヒートポンプユニット32とコントローラ33とを有する貯湯式の給湯機であり、貯湯タンク31に貯めた水をヒートポンプユニット32が沸き上げる。ヒートポンプユニット32は、ヒートポンプを構成する蒸発器321と、圧縮機322と、熱交換器323と、膨張弁324と、圧縮機322を制御する制御基板325と、を有する。ここで、貯湯タンク31からポンプ313により熱交換器323へ送られた水が、熱交換器323において温められ、再び貯湯タンク31へ戻される。そして、貯湯タンク31に設けられた出湯管PI1から住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]内の浴室または台所に湯が供給されるとともに、給水管PI2から貯湯タンク31に水が供給される。また、給湯機3は、貯湯タンク31の出湯管PI1に設けられ貯湯タンク31から単位時間当たりに排出される湯量である使用湯量を計測する使用湯量計測部311と、貯湯タンク31内に貯留する湯の量である貯湯量を計測する貯湯量計測部312と、を有する。使用湯量計測部311は、コントローラ33と通信線(図示せず)を介して接続され、計測した使用湯量を示す使用湯量情報を定期的にコントローラ33へ出力する。また、貯湯量計測部312も、コントローラ33と通信線(図示せず)を介して接続され、計測した貯湯量を示す貯湯量情報を定期的にコントローラ33へ出力する。更に、給湯機3は、貯湯タンク31内を高さ方向に複数の区分に分割したときの各区分における水温を検出する温度センサ313a、313b、313c、313d、313eを備える。
コントローラ33は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)301と、RAM(Random Access Memory)のような主記憶部302と、ROM(Read Only Memory)および読み書き可能な不揮発性メモリを有する補助記憶部303と、局所通信部307と、計時部308と、ヒートポンプユニット32の制御基板325と通信線(図示せず)を介して接続された通信インタフェース310と、これらを互いに接続するバス309と、を備える。ここで、CPU301は、補助記憶部303が記憶するプログラムを主記憶部302に読み込んで実行することにより、図4に示すように、スケジュール受信部331、ヒートポンプ制御部332、給湯機情報通知部334、使用湯量取得部336、貯湯量取得部337および貯湯温度取得部338として機能する。また、図3に示す補助記憶部303は、図4に示すように、使用湯量を記憶する使用湯量履歴記憶部342と、貯湯量を示す貯湯量情報と貯湯温度を示す貯湯温度情報とを記憶する貯湯量・温度記憶部343と、給湯機3の沸き上げスケジュールを示すスケジュール情報を記憶するスケジュール記憶部344と、を有する。スケジュール受信部331は、給湯機制御装置1から送信されるスケジュール情報を受信すると、受信したスケジュール情報をスケジュール記憶部344に記憶させる。ヒートポンプ制御部332は、スケジュール記憶部344が記憶するスケジュール情報が示す沸き上げスケジュールに沿って制御基板325へ制御情報を送信することにより、ヒートポンプユニット32のヒートポンプの動作を制御する。
貯湯温度取得部338は、温度センサ313a、313b、313c、313d、313eからそれぞれにより検出される貯湯温度を示す検出信号を取得する毎に、取得した検出信号に対応する貯湯温度情報を生成する。そして、貯湯温度取得部338は、生成した貯湯温度情報を、温度センサ313a、313b、313c、313d、313eそれぞれに対応する区分を識別する区分識別情報に対応づけて貯湯量・温度記憶部343に時系列で記憶させる。使用湯量取得部336は、使用湯量計測部311から湯量情報を取得する毎に、取得した湯量情報を、計時部により計時される湯量情報を取得した時刻を示す時刻情報に対応づけて使用湯量履歴記憶部342に記憶させる。貯湯量取得部337は、貯湯量計測部312から貯湯量情報を取得する毎に、取得した貯湯量情報を貯湯量・温度記憶部343に記憶させる。給湯機情報通知部334は、給湯機制御装置1から後述する給湯機情報要求情報を受信すると、使用湯量履歴記憶部342が記憶する過去の直近に給湯機情報要求情報を受信した時点から現時点までの使用湯量情報とそれに対応する時刻情報と、貯湯量・温度記憶部343が記憶する貯湯量情報および貯湯温度情報とを含む給湯機情報を生成する。そして、給湯機情報通知部334は、生成した給湯機情報を給湯機制御装置1へ送信する。
図1に戻って、電気機器4は、例えば、エアコン、照明器、床暖房システム、冷蔵庫、IH(Induction Heating)調理器、テレビ等である。電気機器4は、各住宅に設置され、分電盤21から電力供給を受ける。
気象サーバ8は、ストレージ(図示せず)と、気象サーバ8全体を制御する制御部(図示せず)と、広域ネットワークNW1に接続された通信インタフェース(図示せず)と、を有する。ストレージは、将来の各地域の気象予報を示す気象予報情報と、過去の各地域の気象条件の実績を示す気象実績情報と、を記憶する。気象予報情報は、将来の気温を示す情報と天候を示す情報とを含む。また、気象実績情報は、現時点および過去の気温を示す情報と天候を示す情報とを含む。気象サーバ8は、給湯機制御装置1から気象サーバ8に対して気象情報の給湯機制御装置1への送信を要求する気象情報要求情報を受信すると、気象情報要求情報に含まれる、対象となる地域を示す地域情報を抽出する。次に、気象サーバ8は、抽出した地域情報が示す地域における気象実績情報と気象予報情報とをストレージから取得し、取得した気象実績情報と気象予報情報とを含む気象情報を生成する。そして、気象サーバ8は、生成した気象情報を給湯機制御装置1へ送信する。
端末装置5は、例えばスマートフォンであり、図3に示すように、CPU501と、主記憶部502と、補助記憶部503と、表示部504と、入力部505と、広域通信部506と、各部を接続するバス509と、を備える。主記憶部502は、CPU501の作業領域として使用される揮発性メモリである。補助記憶部103は、半導体フラッシュメモリのような不揮発性メモリであり、端末装置5の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。表示部504は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-luminescence)ディスプレイ等であり、CPU501から入力された各種情報を出力する。入力部505は、例えば表示部504に重ねて配置された透明なタッチパッドであり、居住者の操作に応じた各種操作情報を受け付けて、受け付けた操作情報をCPU501へ出力する。広域通信部506は、広域ネットワークNW1に接続するためのインタフェースを有する。
CPU501は、補助記憶部503が記憶するプログラムを主記憶部502に読み出して実行することにより、図5に示すように、取得部511、表示制御部512、受付部513、ポリシ生成部514およびポリシ送信部515として機能する。また、図3に示す補助記憶部503は、図5に示すように、給湯機3の沸き上げスケジュールを表示する操作画面画像を生成するための画像情報を記憶する操作画面記憶部531を有する。受付部513は、居住者による入力部505を介した操作を受け付け、受け付けた操作内容を示す操作情報を表示制御部512へ通知する。表示制御部512は、受付部513から通知される操作情報に基づいて、操作画面記憶部531から画像情報を取得し、取得した画像情報から操作画面画像を生成し、生成した操作画面画像を表示部504に表示させる。取得部511は、給湯機制御装置1から送信される給湯機3の沸き上げスケジュールを示すスケジュール情報を取得すると、取得したスケジュール情報を表示制御部512へ通知する。表示制御部512は、取得部511からスケジュール情報が通知されると、操作画面記憶部531から沸き上げスケジュールを表示部504に表示させるための画像情報を取得し、スケジュール情報と取得した画像情報とに基づいて、給湯機3の沸き上げスケジュールを示す操作画面画像を生成して表示部504に表示させる。また、居住者が入力部505に対して希望する給湯機3の沸き上げ時間帯を示す情報を入力する操作を行うと、受付部513は、居住者が希望する給湯機3の沸き上げ時間帯に関する情報を含む操作情報をポリシ生成部514に通知する。このとき、ポリシ生成部514は、受付部513から通知される操作情報に含まれる居住者が希望する給湯機3の沸き上げ時間帯に関する情報に基づいて、給湯機3の沸き上げスケジュールを生成する際の方針を示すポリシ情報を生成し、生成したポリシ情報をポリシ送信部515に通知する。そして、ポリシ送信部515は、ポリシ生成部514から通知されたポリシ情報を給湯機制御装置1へ送信する。
図3に戻って、給湯機制御装置1は、例えば汎用のパーソナルコンピュータであり、CPU101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、広域ネットワークNW1に接続される広域通信部106と、計時部108と、これらを相互に接続するバス109と、を有する。主記憶部102は、CPU101の作業領域として使用される揮発性メモリである。補助記憶部103は、磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、給湯機制御装置1の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。広域通信部106は、広域ネットワークNW1、BBR6および局所ネットワークNW2を介して、電力計測装置22との間で通信する。計時部108は、現時点の日時を計時するRTC(Real Time Clock)として機能するものである。
CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、図5に示すように、電力量取得部111、気象情報取得部112、給湯機情報取得部113、電力量予測部114、使用状況予測部115、沸き上げ量算出部116、所要電力量算出部117、スケジュール生成部118、送信部119、補正係数算出部120、湯冷め量算出部121、ポリシ取得部122および優先度決定部123として機能する。また、図3に示す補助記憶部103は、図5に示すように、電力量記憶部131と、気象情報記憶部132と、使用湯量履歴記憶部133と、貯湯量・温度記憶部134と、予測使用状況記憶部135と、予測電力量記憶部136と、ポリシ記憶部137と、閾値記憶部138と、スケジュール記憶部139と、を有する。
気象情報記憶部132は、例えば図6に示すように、集合住宅B1が存在する地域における現時点および現時点よりも過去の時点における気象条件を示す気象実績情報と将来の気象条件を示す気象予報情報とを、予め設定された複数の時間帯に対応づけて記憶する。ここで、複数の時間帯としては、例えば1日を1時間毎に区切って得られる24の時間帯を採用することができる。図6に示す例では、気象情報記憶部132が、4/1の23:00~24:00を現時点とした場合、4/1の23:00よりも以前の各時間帯の気温および天候の実績を気象実績情報として記憶し、4/2の0:00以降の将来の各時間帯の気温および天候の予報を気象予報情報として記憶している。
電力量記憶部131は、例えば図7(A)に示すように、住宅H[i](iは正の整数)、H[i+1]、・・・毎に、住宅H[i]、H[i+1]、・・・の予め設定された複数の時間帯それぞれにおける給湯機3以外の電気機器4での消費電力量である機器消費電力量の実績値および給湯機3での消費電力量である給湯機消費電力量の実績値を、日時を示す情報、曜日を示す情報および住宅H[i]、H[i+1]、・・・を識別する住宅識別情報ID(H[i])、ID(H[i+1])、・・・に対応づけて記憶する。また、電力量記憶部131は、発電設備7での発電量の実績値を、日時を示す情報に対応づけて記憶する。
使用湯量履歴記憶部133は、例えば図7(B)に示すように、住宅H[i]、H[i+1]、・・・毎に、住宅H[i]、H[i+1]、・・・における予め設定された複数の時間帯で使用する使用湯量の実績値を、使用日時を示す情報、曜日を示す情報および住宅識別情報ID(H[i])に対応づけて記憶する。ここで、使用湯量の実績値は、湯の温度を42℃とした場合に換算した湯量を示す。図5に戻って、貯湯量・温度記憶部134は、給湯機情報取得部113が直近に取得した住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに対応する給湯機情報に含まれる貯湯量情報および貯湯温度情報を、住宅識別情報に対応づけて記憶する。
予測電力量記憶部136は、図8(A)に示すように、電力量予測部114が予測した集合住宅B1全体の予め設定された複数の時間帯における給湯機3以外の電気機器4での総機器消費電力量の予測値、発電設備7での発電量の予測値および給湯機3以外の電気機器4での総消費電力量の予測値から発電設備7での発電量を差し引いて得られる総消費電力量の予測値を示す情報を、時間帯を示す情報に対応づけて記憶する。予測使用状況記憶部135は、例えば図8(B)に示すように、住宅H[i]、H[i+1]、・・・毎の湯の使用開始時刻、使用終了時刻、使用湯量予測区間、使用湯量の予測値および過去に使用湯量が予め設定された使用湯量閾値以上となる確率を、日付情報および住宅識別情報に対応づけて記憶する。ここで、使用湯量予測区間は、使用湯量の予測値の算出対象となる区間を示す。また、使用湯量の予測値は、湯の温度を42℃とした場合に換算した湯量を示す。
ポリシ記憶部137は、給湯機3の沸き上げスケジュールを生成する際の方針を示すポリシ情報を、住宅識別情報に対応づけて記憶する。閾値記憶部138は、使用湯量について予め設定されて使用湯量閾値および使用湯量が使用湯量閾値以上となる頻度について予め設定された頻度閾値を示す情報を記憶する。
スケジュール記憶部139は、図9に示すように、稼働開始時刻、稼働時間、稼働終了時刻および優先度を示す情報を、住宅識別情報に対応づけて記憶する。稼働開始時刻は、給湯機3が稼働を開始する時刻であり、稼働時間は、給湯機3が稼働する時間であり、稼働終了時刻は、給湯機3が稼働を終了する時刻である。優先度は、給湯機3を暫定沸き上げスケジュールに従って使用湯量を沸き上げる優先度である。
図5に戻って、電力量取得部111は、給湯機3および電気機器4が設置された住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれにおける消費電力量を示す電力量情報を電力計測装置22から取得する。また、電力量取得部111は、発電設備7での発電量を示す電力量情報を電力計測装置72から取得する。電力量取得部111は、計時部108が計時する日時から予め設定された電力量情報取得時期が到来したと判定すると、電力計測装置22、72に対して電力量情報の送信を要求する電力量情報要求情報を電力計測装置22、72へ送信することにより、電力計測装置22、72から送信される電力量情報を取得する。そして、電力量取得部111は、取得した電力量情報を電力量記憶部131に記憶させる。
気象情報取得部112は、集合住宅B1が存在する地域における現時点および現時点より過去の時点の気温を示す気温実績情報および将来の気温を示す予測気象情報を含む気象情報を気象サーバ8から取得する。気象情報取得部112は、気象サーバ8に対して気温情報の送信を要求する気温情報要求情報を気象サーバ8へ送信することにより、気象サーバ8から送信される気温情報を取得する。ここで、気温情報は、気象サーバ8へ気温情報要求情報を送信する現時点および現時点よりも過去の時点における気温を示す気象実績情報と、現時点よりも将来の予め設定された期間後、例えば、現時点から24時間後までの1時間毎の気温を示す予測気象情報と、を含む。また、気象情報取得部112は、計時部108が計時する日時から予め設定された給湯機3の沸き上げスケジュールを新たに生成するスケジュール生成時期が到来したと判定する毎に、気温情報要求情報を気象サーバ8へ送信する。そして、気象情報取得部112は、取得した気温情報から気温実績情報と予測気温情報とを抽出して、それぞれ過去および将来の予め設定された時間帯を示す情報に対応づけて気象情報記憶部132に記憶させる。
給湯機情報取得部113は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに設置された給湯機3での使用湯量の履歴を示す使用湯量履歴情報と給湯機3の現時点の貯湯量を示す貯湯量情報と給湯機3の現時点の貯湯温度を示す貯湯温度情報とを含む給湯機情報を、給湯機3から取得する。給湯機情報取得部113は、給湯機3に対して前述の給湯機情報の送信を要求する給湯機情報要求情報を給湯機3へ送信することにより、給湯機3から送信される給湯機情報を取得する。そして、給湯機情報取得部113は、取得した給湯機情報に含まれる使用湯量履歴情報を使用湯量履歴記憶部133に記憶させるとともに、取得した給湯機情報に含まれる貯湯量情報および貯湯温度情報を貯湯量・温度記憶部134に記憶させる。
電力量予測部114は、予め設定されたスケジュール生成時期において、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの過去の消費電力量情報と過去の気温実績情報と予測気温情報とに基づいて、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]で電気機器4のみで消費される機器消費電力量の総和、即ち、集合住宅B1全体での総機器消費電力量を予測する。ここで、スケジュール生成時期は、予め設定された期間毎に到来し、例えば1日毎に到来するように設定される。また、電力量予測部114は、次に到来するスケジュール生成時期までの間の予め設定された複数の時間帯それぞれにおいて集合住宅B1全体での総機器消費電力量を予測する。ここで、電力量予測部114は、まず、気象情報記憶部132が記憶する気象実績情報に基づいて、過去の気温と過去の総機器消費電力量との相関関係を示す総機器消費電力量算出式を生成する。具体的には、電力量予測部114は、住宅H[i]毎に、電力量記憶部131が記憶する消費電力量情報を曜日と時刻との組み合わせで分類する。次に、電力量予測部114は、気象情報記憶部132が記憶する気温実績情報を参照し、予測対象となる対象日の各時間帯と気温および天候が一致する日付と時間帯との組み合わせを特定し、特定した日付と時間帯との組み合わせの中から曜日が一致する日付と時間帯との組み合わせを特定する。続いて、電力量予測部114は、電力量記憶部131が記憶する住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3以外の電気機器4の消費電力量情報の中から、特定した日付と時間帯との組み合わせに対応する消費電力量情報を抽出し、気象情報記憶部132が記憶する気温実績情報の中から、特定した日付と時間帯との組み合わせに対応する気温実績情報を抽出する。そして、電力量予測部114は、抽出した住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの消費電力量情報が示す消費電力量の総和である総機器消費電力量と、抽出した気温実績情報が示す気温と、の相関関係を示す総機器消費電力量算出式を生成する。また、電力量予測部114は、抽出した消費電力量情報が示す消費電力量の総和である総機器消費電力量のばらつきを示す標準偏差と、抽出した気象実績情報が示す気温と、の相関関係を示す標準偏差算出式も生成する。そして、電力量予測部114は、総機器消費電力量算出式を用いて算出される総機器消費電力量に、標準偏差算出式を用いて算出される標準偏差のN倍(Nは1以上の整数)を加算した量を総機器消費電力量予測値として算出する。ここで、Nは、例えば1、2、3のいずれかに設定される。また、電力量予測部114は、発電設備7での発電量が0kWhでない場合、総機器消費電力量算出式を用いて算出される総機器電力量から発電設備7での発電量を差し引いて得られる量に、標準偏差算出式を用いて算出される標準偏差のN倍(Nは1以上の整数)を加算した量を総機器消費電力量予測値として算出する。なお、電力量予測部114は、スケジュール生成時期の到来周期に応じた長さの期間内における各時間帯における総機器消費電力量を予測すればよく、スケジュール生成時期の到来周期に応じて24時間分または48時間分の総機器消費電力量を予測するようにしてもよい。
使用状況予測部115は、前述のスケジュール生成時期において、使用湯量履歴記憶部133が記憶する使用湯量履歴情報に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間において住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれでの使用湯量を予測する。具体的には、使用状況予測部115は、住宅H[i]毎に、使用湯量履歴記憶部133が記憶する使用湯量情報を参照して、使用湯量を予測するために使用湯量が参照される過去の予め設定された参照期間内に含まれる複数の日それぞれについて、予め設定された複数の時間帯のうち、図10(A)に示すように、使用湯量Wuが予め設定された使用湯量閾値Wuth以上となる時間帯を特定する。ここで、参照期間は、例えばスケジュール生成時期よりも2週間遡った時期からスケジュール生成時期までの間の期間に設定される。次に、使用状況予測部115は、図10(B)に示すように、前述の参照期間内において、前述の複数の時間帯それぞれについて使用湯量Wuが使用湯量閾値Wuth以上となった日数(頻度)Frのヒストグラムを生成する。続いて、使用状況予測部115は、生成したヒストグラムから頻度Frが予め設定された頻度閾値Frth以上となる高頻度時間帯を特定し、特定した高頻度時間帯の頻度Frの分布を、時刻を引数とする1つまたは2つのガウス関数(例えば図10(B)のS1、S2)で近似する。ここで、使用状況予測部115は、例えばGMM(Gaussian Mixture Model)のような手法を用いて近似する。または、使用状況予測部115は、階層的クラスタリングのような手法を用いて、複数の高頻度時間帯を1つから3つの群に統合する。以下、使用状況予測部115が、3つ以上の高頻度時間帯を特定した場合に特定した高頻度時間帯を2つの群に統合する場合について説明する。使用状況予測部115は、まず、時間的に隣り合う2つの高頻度時間帯の時間間隔が予め設定された統合基準時間以下である場合、これらの高頻度時間帯を同じ群に統合する。ここで、統合基準時間は、例えば1時間に設定される。例えば、使用状況予測部115は、高頻度時間帯を、5時~8時、17時~21時、23時~24時の3つの群に統合する。次に、使用状況予測部115は、高頻度時間帯を3つ以上の群に統合した場合、これら3つ以上の群を更に2つの群になるまで時間的に隣り合う2つの群同士の時間間隔が短い群から優先的に結合していく。例えば、使用状況予測部115が、高頻度時間帯を、5時~8時、17時~21時、23時~24時の3つの群に統合した場合、17時~21時の群と23時~24時の群との間の時間間隔が2時間で最も小さくなるため、17時~21時の群と23時~24時の群とを結合して1つの群とする。なお、ここで、使用状況予測部115は、3つ以上の群になるまで統合する構成であってもよい。この場合、統合により得られた時間的に隣り合う2つの群同士の時間間隔が短すぎると、これらの2つの群同時の間の時間で給湯機3により湯の沸き上げを行うには不十分となる場合がある。従って、3つ以上の群になるまで統合する場合であっても、時間的に隣り合う2つの群同士の時間間隔が、給湯機3により湯の沸き上げを行うのに十分な長さが確保されていることが好ましい。但し、給湯機3は頻繁に起動、停止を繰り返すと電力の使用効率が低下してしまうことと、集合住宅B1における給湯機3以外の電気機器4での総消費電力量のいわゆる谷に相当する時間帯が大凡1日に2回(昼間と夜間)であることを考慮すれば、前述のように2つの群になるまで統合することが好ましい。また、使用状況予測部115は、3つ以上の高頻度時間帯が特定される場合、これらの頻度分布を近似するためのガウス関数の頂点に対応する時刻同士の時間間隔が小さいものから順に1つの群として特定していき2つの群に分類してもよい。そして、使用状況予測部115は、2つの群それぞれについて改めてガウス関数で近似する。その後、使用状況予測部115は、図11(A)に示すように、1つまたは2つのガウス関数S1、S2について定まる標準偏差σ1、σ2を算出する。次に、使用状況予測部115は、少なくとも1つのガウス関数S1、S2それぞれの頂点に対応する時刻から2σ1に相当する時間だけ前の時刻を使用開始時刻Ts1[i]、Ts2[i]、少なくとも1つのガウス関数S1、S2それぞれの頂点に対応する時刻から2σ1に相当する時間だけ後の時刻を使用終了時刻Te1[i]、Te2[i]として算出する。ここで、使用状況予測部115は、算出した使用開始時刻Ts1[i]、Ts2[i]を示す情報と使用終了時刻Te1[i]、Te2[i]を示す情報とを、住宅識別情報および日付情報に対応づけて予測使用状況記憶部135に記憶させる。
そして、使用状況予測部115は、図11(B)に示すように、前述の参照期間内に含まれる各日について、使用開始時刻Ts1[i]、Ts2[i]の間の期間での使用湯量および使用開始時刻Ts2[i]から翌日の使用開始時刻Ts1[i]の間の期間での使用湯量に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における前述の各期間における使用湯量を予測する。ここでは、使用状況予測部115は、前述の参照期間内に含まれる各日のうち、使用開始時刻Ts1[i]、Ts2[i]の間の期間での使用湯量および使用開始時刻Ts2[i]から翌日の使用開始時刻Ts1[i]の間の期間での使用湯量それぞれの最大値或いは平均値を、次に到来するスケジュール生成時期までの間における前述の各期間における使用湯量として算出する。或いは、使用状況予測部115は、前述の参照期間内に含まれる各日のうち、使用開始時刻Ts1[i]、Ts2[i]の間の期間での使用湯量および使用開始時刻Ts2[i]から翌日の使用開始時刻Ts1[i]の間の期間での使用湯量それぞれの平均値および標準偏差を算出し、算出した平均値に算出した標準偏差のN倍(Nは1以上の整数)を加算した量を、次に到来するスケジュール生成時期までの間における前述の各期間における使用湯量として算出してもよい。そして、使用状況予測部115は、算出した使用湯量に補正係数算出部120により算出される気温の差異に基づく補正係数を乗じて得られる使用湯量を予測使用湯量として算出し、算出した予測使用湯量を示す情報を、住宅識別情報および日付情報に対応づけて予測使用状況記憶部135に記憶させる。更に、使用状況予測部115は、1つまたは2つのガウス関数S1、S2を算出する際に、過去に使用湯量が予め設定された使用湯量閾値以上となる確率を算出する。具体的には、使用状況予測部115は、ガウス関数S1を求める際に採用した期間とガウス関数S2を求める際に採用した期間における頻度Frを積分することにより算出する。そして、使用状況予測部115は、算出した確率を示す情報を予測使用状況記憶部135に記憶させる。
補正係数算出部120は、気象情報記憶部132が記憶する気象実績情報と使用湯量履歴記憶部133が記憶する使用湯量情報とに基づいて、集合住宅B1が存在する地域における気温の差異に基づく使用湯量の補正係数を算出する。具体的には、補正係数算出部120は、住宅H[i]毎に、気象情報記憶部132が記憶する気象実績情報が示す気温と、使用湯量履歴記憶部133が記憶する使用湯量情報と、を参照し、気温と使用湯量との相関関係を近似的に表す近似式を生成する。そして、補正係数算出部120は、過去の参照期間内における気温と、次に到来するスケジュール生成時期までの間の期間の予測気温と、算出した近似式と、を用いて、前述の使用湯量の補正係数を算出し、算出した補正係数を示す情報を使用状況予測部115に通知する。つまり、補正係数算出部120は、集合住宅B1が存在する地域における気温と使用湯量との実績値から導き出される回帰式と、予測気温と、から補正係数を算出する。
沸き上げ量算出部116は、貯湯量・温度記憶部134が記憶する住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]の貯湯量情報が示す貯湯量および貯湯温度情報が示す貯湯温度と、使用湯量時刻予測記憶部137が記憶する予測使用湯量情報が示す使用湯量予測値と、に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までに住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに設置された給湯機3での沸き上げ量を算出する。沸き上げ量算出部116は、貯湯量・温度記憶部134が記憶する過去の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]の貯湯量情報および貯湯温度情報を参照して、過去の貯湯量の最小値を特定するとともに、過去の湯の沸き上げ開始直前における貯湯温度を特定する。沸き上げ量算出部116は、下記式(1)の関係式を用いて算出する。
Figure 2023016133000002
・・・式(1)
ここで、Xは、沸き上げ量を示し、ρtは、予め設定された目標温度Ttにおける水の密度を示し、Vtは、予め設定された目標貯湯量を示し、ctは、目標温度Ttにおける水の比熱である。また、Tk(k=1、2、・・・、5)は、それぞれ、温度センサ313a、313b、313c、313d、313eにより検出された温度を示し、ρkは、温度Tkにおける水の密度を示し、ckは、温度Tkにおける水の比熱を示す。また、Vkは、貯湯タンク31内における温度センサ313a、313b、313c、313d、313eそれぞれに対応する区分の貯湯量を示す。ここで、温度および貯湯量としては、それぞれ、特定した過去の湯の沸き上げ開始直前における貯湯温度と、特定した貯湯量の最小値と、を採用する。そして、沸き上げ量算出部116は、算出した沸き上げ量を示す沸き上げ量情報を所要電力量算出部117に通知する。沸き上げ量算出部116は、使用湯量が例えば100Lである場合、貯湯タンク31に蓄えられた湯の貯湯温度が使用開始直前の温度であり且つ貯湯量が30Lである場合、70Lの使用湯量に対応する沸き上げ量を算出する。
所要電力量算出部117は、使用湯量予測値と貯湯量と貯湯温度と後述する湯冷め量とに基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間に住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の所要電力量および稼働必要時間を算出する。所要電力量算出部117は、沸き上げ量算出部116から通知される、使用湯量予測値と貯湯量と貯湯温度とに基づいて算出された沸き上げ量と、沸き上げ量を電力量に変換するための係数(例えば1/860)と、の積を所要電力量として算出する。また、所要電力量算出部117は、電力量記憶部131が記憶する給湯機3の稼働時における単位時間当たりの平均消費電力量を算出し、算出した所要電力量を、算出した給湯機3の稼働時における平均消費電力量で除することにより稼働必要時間を算出する。また、所要電力量算出部117は、後述する湯冷め量算出部121から湯冷め量が通知された場合、沸き上げ量算出部116から通知される沸き上げ量と湯冷め量算出部121から通知される湯冷め量との和に相当する量から新たに所要電力量を算出する。そして、所要電力量算出部117は、電力量記憶部131が記憶する給湯機3の稼働時における単位時間当たりの平均消費電力量を算出し、新たに算出した所要電力量を、算出した給湯機3の稼働時における平均消費電力量で除することにより新たに稼働必要時間を算出する。所要電力量算出部117は、新たに算出した稼働必要時間をスケジュール生成部118に通知する。
スケジュール生成部118は、スケジュール生成時期において、所要電力量算出部117により算出された所要電力量、稼働必要時間および優先度に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間の集合住宅B1全体で消費される総消費電力が予め設定された消費電力上限値以下となるように住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の沸き上げスケジュールを生成する。スケジュール生成部118は、まず、予測使用状況記憶部135が記憶する使用開始時刻を特定する。ここで、スケジュール生成部118は、1日のうち湯の使用時間が複数存在する場合、頻度情報を参照して、複数の使用時間帯のうち使用湯量が使用湯量閾値以上となる頻度(確率)が最も高い第1使用時間帯の第1使用開始時刻を特定する。次に、スケジュール生成部118は、特定した第1使用開始時刻と所要電力量と稼働必要時間とに基づいて、特定した第1使用開始時刻に使用湯量が沸き上がる、即ち、給湯機3の沸き上げ時間帯の始期が第1使用開始時刻と一致する第1沸き上げ時間帯となるように給湯機3の暫定沸き上げスケジュールを生成する。例えば特定した第1使用開始時刻が20時である場合、スケジュール生成部118は、20時までに使用湯量が沸き上がるように給湯機3の暫定沸き上げスケジュールを生成する。ここで、生成された暫定沸き上げスケジュールに従って住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに設置された給湯機3を稼働させたときに総消費電力量が消費電力閾値を超える時間帯が発生するとする。この場合、スケジュール生成部118は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]のうち複数の使用時間帯が存在する少なくとも1つに設置された給湯機3の沸き上げスケジュールを、特定した使用時間帯よりも使用湯量が使用湯量閾値以上となる頻度(確率)が低い第2使用時間帯の第2使用開始時刻に使用湯量が沸き上がるように再度沸き上げスケジュールを生成する。例えば図12(A)に示すように、暫定沸き上げスケジュールに従って住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに設置された給湯機3を稼働させた場合、16時から17時の間に、総消費電力量Ptが消費電力閾値Ptthを超える時間帯A11が存在するとする。なお、図12(A)および(B)において、Psp[i]、Psp[i+1]、Psp[i+2]、Psp[i+3]は、住宅H[i]、H[i+1]、H[i+2]、H[i+3]それぞれの給湯機3での消費電力量の推移を示し、Pt2は、集合住宅B1全体における給湯機3以外の総消費電力量の推移を示す。この場合、スケジュール生成部118は、住宅[i]に設置された給湯機3について、特定した第1使用時間帯の第1使用開始時刻Ts2[i]と終期が一致する沸き上げ時間帯を、特定した第1使用時間帯よりも使用湯量が使用湯量閾値以上となる頻度が低い第2使用時間帯の第2使用開始時刻Ts1[i]と終期が一致する第2沸き上げ時間帯へ移動させた沸き上げスケジュールを再作成する。この場合、例えば図12(B)に示すように、沸き上げスケジュールに従って住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに設置された給湯機3を稼働させた場合の総機器消費電力量Ptが消費電力閾値Ptth以下となる。また、スケジュール生成部118は、1つの沸き上げ時間帯で纏めて沸き上げを行う場合、第1使用開始時刻までに必要な第1使用湯量に対応する稼働必要時間と第2使用開始時刻までに必要な第2使用湯量に対応する稼働必要時間との和に相当する稼働必要時間を新たに算出する。そして、スケジュール生成部118は、算出した新たな稼働必要時間、所要電力量および優先度に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の沸き上げスケジュールを生成する。なお、スケジュール生成部118は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]毎に1つの沸き上げ時間帯だけを割り当てるとは限らず、1つの住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]についての沸き上げ時間帯を第1使用開始時刻の直前の時間帯と第2使用開始時刻の直前の時間帯とに振り分ける場合もある。
また、スケジュール生成部118は、沸き上げスケジュールを再度作成する対象となる複数の使用時間帯が存在する住宅[i]を、ポリシ記憶部137が記憶するポリシ情報およびスケジュール記憶部139が記憶する優先度情報に基づいて選択する。具体的には、スケジュール生成部118は、ポリシ情報において給湯機3の沸き上げ時間帯が指定されておらず且つスケジュール記憶部139が記憶する住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの優先度が低い住宅H[i]を優先的に選択する。更に、スケジュール生成部118が、住宅H[i]について、暫定沸き上げスケジュールを変更した場合、変更後の給湯機3の沸き上げ時間帯の終期と使用湯量が使用湯量閾値以上となる頻度が最も高い使用時間帯の使用開始時刻とを示す情報を湯冷め量算出部121に通知する。
また、スケジュール生成部118は、暫定沸き上げスケジュールを変更した場合、変更後の沸き上げスケジュールにおける沸き上げ時間帯の始期を、暫定沸き上げスケジュールにおける稼働必要時間と新たに算出された稼働必要時間との差に相当する時間だけ早い時刻に設定して沸き上げスケジュールを再生成する。即ち、スケジュール生成部118は、暫定沸き上げスケジュールにおける稼働時間よりも湯冷め量分を沸き上げるのに必要な稼働時間だけ長い稼働時間稼働させる沸き上げスケジュールを生成する。更に、スケジュール生成部118は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]のうち暫定沸き上げスケジュールとは異なる沸き上げスケジュールで給湯機3を稼働させることが可能な全ての住宅について沸き上げスケジュールを再度作成した後において、その沸き上げスケジュールに従って住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに設置された給湯機3を稼働させたときに総消費電力量が消費電力閾値を超える超過時間帯が存在する場合、閾値記憶部138が記憶する消費電力閾値を超過時間帯における総消費電力量の上限値に更新する。
湯冷め量算出部121は、スケジュール生成部118により前述の暫定沸き上げスケジュールが変更された場合、変更後の沸き上げ時間帯の終期から使用湯量が使用湯量閾値以上となる頻度が最も高い使用時間帯の使用開始時刻までの間での湯冷め量を算出する。湯冷め量算出部121は、まず、スケジュール生成部118から通知される情報に基づいて、変更後の給湯機3の沸き上げ時間帯の終期から使用湯量が使用湯量閾値以上となる頻度が最も高い使用時間帯の使用開始時刻までの間の予め設定された単位時間当たりの湯冷め量を算出する。ここで、湯冷め量算出部121は、予め設定された単位時間当たりの湯冷め量と気温との関係式を用いて、単位時間当たり湯冷め量を算出する。そして、湯冷め量算出部121は、下記式(2)に示す関係式を用いて湯冷め量を算出する。
Figure 2023016133000003
・・・式(2)
ここで、Xextは、湯冷め量を示し、dXext[i](t)は、時刻tにおける単位時間当たりの湯冷め量を示し、treは、給湯機3の稼働終了時刻を示し、tsは使用開始時刻を示す。そして、湯冷め量算出部121は、算出した湯冷め量を所要電力量算出部117に通知する。
ポリシ取得部122は、端末装置5から送信されるポリシ情報を取得すると、取得したポリシ情報をポリシ記憶部137に記憶させる。優先度決定部123は、給湯機3を前述の暫定沸き上げスケジュールに従って使用湯量を沸き上げる優先度を決定する。ここで、優先度決定部123は、スケジュール記憶部139が記憶する更新後のスケジュール情報に含まれる給湯機3の追加稼働時間、追加電力量等を示す情報に基づいて、優先度を決定する。また、優先度決定部123は、スケジュール生成部118がスケジュール情報を更新する毎に、更新後の沸き上げスケジュールにおいて、暫定沸き上げスケジュールの変更対象となった住宅[i]に対応する優先度を予め設定された数だけ増加させる形でスケジュール記憶部139が記憶する優先度情報を更新する。一方、優先度決定部123は、スケジュール生成部118がスケジュール情報が更新される毎に、更新後の沸き上げスケジュールにおいて、暫定沸き上げスケジュールの変更対象とならなかった住宅に対応する優先度を予め設定された数だけ減少させる形でスケジュール記憶部139が記憶する優先度情報を更新する。なお、優先度決定部123は、1回の沸き上げスケジュールの更新が行われた場合の更新後の沸き上げスケジュールに基づいて、給湯機3の優先度を決定してスケジュール記憶部139が記憶する優先度情報を更新してもよい。或いは、優先度決定部123は、予め設定された期間内において複数回沸き上げスケジュールの更新が行われた場合における各更新後の沸き上げスケジュールに対応する優先度の累積値または平均値を算出し、算出した累積値または平均値を示す情報でスケジュール記憶部139が記憶する優先度情報を更新してもよい。
送信部119は、スケジュール記憶部139が記憶するスケジュール情報を、給湯機3へ送信する。また、送信部119は、スケジュール記憶部139が記憶するスケジュール情報と、使用湯量履歴記憶部133が記憶する使用湯量履歴情報と、貯湯量・温度記憶部134が記憶する貯湯量情報と、を端末装置5へ送信する。
次に、本実施の形態に係る給湯システムの動作について図13から図17を参照しながら説明する。まず、図13に示すように、予め設定された電力量情報取得時期が到来すると、電力計測装置22、72に対して電力量情報の送信を要求する電力量情報要求情報が、給湯機制御装置1から電力計測装置22、72へ送信される(ステップS1)。一方、電力計測装置22、72は、電力情報要求情報を受信すると、それに応じて、電力量情報を生成する(ステップS2)。次に、生成された電力量情報が、電力計測装置22、72それぞれから給湯機制御装置1へ送信される(ステップS3)。このとき、給湯機制御装置1は、受信した電力量情報を電力量記憶部131に記憶させる。以後、電力量情報取得時期が到来する毎に、ステップS1からS3までの一連の処理が実行される。
また、予め設定されたスケジュール生成時期が到来すると、気象サーバ8に対して気象情報の送信を要求する気象情報要求情報が、給湯機制御装置1から気象サーバ8へ送信される(ステップS4)。一方、気象サーバ8は、気象情報要求情報を受信すると、受信した気象情報要求情報に対応する、気象実績情報および気象予報情報を含む気象情報を生成する(ステップS5)。続いて、生成された気象情報が、気象サーバ8から給湯機制御装置1へ送信される(ステップS6)。ここで、給湯機制御装置1は、気象サーバ8から送信された気象情報を取得すると、取得した気象情報に含まれる気象実績情報および気象予報情報を抽出して気象情報記憶部132に記憶させる。
その後、給湯機3に対して前述の給湯機情報の送信を要求する給湯機情報要求情報が、給湯機制御装置1から給湯機3へ送信される(ステップS7)。一方、給湯機3は、給湯機情報要求情報を受信すると、使用湯量情報と時刻情報と貯湯量情報と貯湯温度情報とを含む給湯機情報を生成する(ステップS8)。次に、生成された給湯機情報が、給湯機3から給湯機制御装置1へ送信される(ステップS9)。このとき、給湯機制御装置1は、給湯機3から送信された給湯機情報を取得すると、取得した給湯機情報に含まれる使用湯量情報を時刻情報に対応づけて使用湯量履歴記憶部133に記憶させるとともに、貯湯量情報および貯湯温度情報を貯湯量・温度記憶部134に記憶させる。
続いて、給湯機制御装置1は、予測電力量記憶部136が記憶する住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの過去の消費電力量情報と過去の発電設備7の発電量情報と過去の気象実績情報と気象予報情報とに基づいて、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]で電気機器4のみで消費される機器消費電力量の総和である総機器消費電力量の推移を予測する(ステップS10)。ここで、給湯機制御装置1は、予測した集合住宅B1全体での総機器消費電力量を示す総消費電力情報を予測電力量記憶部136に記憶させる。
その後、給湯機制御装置1は、図14に示すように、使用湯量履歴記憶部133が記憶する使用湯量情報に基づいて、使用開始時刻および使用終了時刻を算出する(ステップS11)。ここで、給湯機制御装置1は、住宅H[i]毎に、使用湯量履歴記憶部133が記憶する使用湯量情報を参照して、使用湯量を予測するために使用湯量が参照される過去の予め設定された参照期間内に含まれる複数の日それぞれについて、予め設定された複数の時間帯のうち、使用湯量Wuが予め設定された使用湯量閾値以上となる時間帯を特定する。次に、給湯機制御装置1は、前述の参照期間内において、前述の複数の時間帯それぞれについて使用湯量Wuが使用湯量閾値Wuth以上となった日数(頻度)Frのヒストグラムを生成する。続いて、給湯機制御装置1は、生成したヒストグラムから頻度Frが予め設定された頻度閾値Frth以上となる時間帯を特定し、特定した高頻度時間帯の頻度Frの分布を、時刻を引数とする少なくとも1つのガウス関数で近似する。その後、給湯機制御装置1は、少なくとも1つのガウス関数について定まる標準偏差を算出し、少なくとも1つのガウス関数それぞれの頂点に対応する時刻から標準偏差の2倍に相当する時間だけ前の時刻を使用開始時刻、少なくとも1つのガウス関数それぞれの頂点に対応する時刻から標準偏差の2倍に相当する時間だけ後の時刻を使用終了時刻として算出する。ここで、給湯機制御装置1は、算出した使用開始時刻を示す情報と使用終了時刻を示す情報とを、住宅識別情報および日付情報に対応づけて予測使用状況記憶部135に記憶させる。
次に、給湯機制御装置1は、集合住宅B1が存在する地域における気温の差異に基づく使用湯量の補正係数を算出する(ステップS12)。その後、給湯機制御装置1は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれについて、過去の参照期間の各日における、算出した使用開始時刻の間の期間での使用湯量に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における使用湯量を算出する。そして、
給湯機制御装置1は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれについて、算出した使用湯量に算出した補正係数を乗じて得られる使用湯量を予測使用湯量として算出する(ステップS13)。ここで、給湯機制御装置1は、算出した予測使用湯量を示す情報を、住宅識別情報および日付情報に対応づけて予測使用状況記憶部135に記憶させる。
次に、給湯機制御装置1は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの予測使用湯量と、貯湯量・温度記憶部134が記憶する住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]の貯湯量情報が示す貯湯量および貯湯温度情報が示す貯湯温度と、に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間に住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の所要電力量および稼働必要時間を算出する(ステップS14)。
続いて、給湯機制御装置1は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれでの使用開始時刻と所要電力量と稼働必要時間とに基づいて、前述の使用開始時刻に使用湯量が沸き上がるように給湯機3の暫定沸き上げスケジュールを生成し、生成した暫定沸き上げスケジュールをスケジュール記憶部139に記憶させる(ステップS15)。その後、給湯機制御装置1が、暫定沸き上げスケジュールに従って住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに設置された給湯機3を稼働させたときに総消費電力量Ptが消費電力量閾値Ptthを超える時間帯が有ると判定したとする(ステップS16)。そして、給湯機制御装置1は、1日において複数の使用開始時刻が存在する住宅H[i]が有ると判定したとする(ステップS17)。この場合、給湯機制御装置1は、1日において複数の使用開始時刻が存在する住宅H[i]について、使用湯量が使用湯量閾値を超える頻度が最も高い使用時間帯よりも当該頻度が低い使用時間帯の使用開始時刻と給湯機3の沸き上げ時間帯の終期とが一致するように、給湯機3の沸き上げスケジュールをリスケジュールする(ステップS18)。ここで、給湯機制御装置1は、ポリシ記憶部137が記憶するポリシ情報およびスケジュール記憶部139が記憶する優先度情報を参照して、ポリシ情報において給湯機3の沸き上げ時間帯が指定されておらず且つスケジュール記憶部139が記憶する住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの優先度が低い住宅H[i]をリスケジュールする対象として特定する。
その後、給湯機制御装置1は、変更後の沸き上げスケジュールが示す給湯機3の稼働終了時刻、即ち、使用湯量が使用湯量閾値を超える頻度が最も高い使用時間帯よりも当該頻度が低い使用時間帯の使用開始時刻から使用湯量が使用湯量閾値を超える頻度が最も高い使用時間帯の使用開始時刻までの間での湯冷め量を算出する(ステップS19)。次に、給湯機制御装置1は、使用湯量から算出される沸き上げ量と湯冷め量とから新たに所要電力量および稼働必要時間を算出する(ステップS20)。
続いて、給湯機制御装置1は、新たに算出した所要電力量および稼働必要時間に基づいて、給湯機3の沸き上げスケジュールをリスケジュールする(ステップS21)。その後、給湯機制御装置1は、変更後の沸き上げスケジュールに従って住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに設置された給湯機3を稼働させたときの総消費電力量Ptの最大値が暫定沸き上げスケジュールに従って給湯機3を稼働させたときの総消費電力量Ptの最大値よりも低下したと判定したとする(ステップS22)。そして、給湯機制御装置1が、次に到来するスケジュール生成時期までの間の各時間帯における集合住宅B1全体で消費される総消費電力量Ptが予め設定された消費電力量閾値Ptth以下となると判定したとする(ステップS23)。この場合、図15に示すように、給湯機制御装置1は、スケジュール記憶部139が記憶する暫定沸き上げスケジュールを示すスケジュール情報を、新たに生成した沸き上げスケジュールを示すスケジュール情報で更新するとともに、スケジュール記憶部139が記憶する優先度情報を更新する(ステップS24)。ここで、給湯機制御装置1は、更新後の沸き上げスケジュールにおいて、暫定沸き上げスケジュールの変更対象となった住宅[i]に対応する優先度を増加させる形で優先度情報を更新する。
次に、スケジュール記憶部139が記憶する更新後のスケジュール情報が、給湯機制御装置1から給湯機3へ送信される(ステップS25)。一方、給湯機3は、スケジュール情報を受信すると、受信したスケジュール情報に基づいて稼働する(ステップS26)。続いて、スケジュール記憶部139が記憶する更新後のスケジュール情報と使用湯量履歴記憶部133が記憶する使用湯量履歴情報と貯湯量・温度記憶部134が記憶する貯湯量情報とが、給湯機制御装置1から端末装置5へ送信される(ステップS27)。一方、端末装置5は、スケジュール情報、使用湯量履歴情報および貯湯量情報を受信すると、受信したスケジュール情報、使用湯量情報および貯湯量情報を表示部504に表示させる(ステップS28)。このとき、端末装置5は、例えば図16(A)に示すような更新後の沸き上げスケジュールを示すメッセージM111と、使用湯量履歴情報に基づいて算出される平均使用湯量および現時点の貯湯量を示すメッセージM112と、を含む操作画面画像GA11を表示部504に表示させる。また、操作画面画像GA11には、釦画像BU11、BU12が含まれており、端末装置5が操作画面画像GA11を表示部504に表示させた状態で、居住者が、入力部505における釦画像BU12に対応する部分をタッチすると、端末装置5は、操作画面画像GA11を表示部504から消去する。或いは、端末装置5は、例えば図16(B)に示すような更新後の沸き上げスケジュールを示すメッセージM121と、使用湯量履歴情報に基づいて算出される平均使用湯量および現時点の貯湯量を示すメッセージM112と、を含む操作画面画像GA21を表示部504に表示させる。ここで、メッセージM121は、給湯機3が2つの沸き上げ時間帯で稼働することを示している。
また、端末装置5が操作画面画像GA21を表示部504に表示させた状態で、居住者が、入力部505における釦画像BU11に対応する部分をタッチしたとする。この場合、端末装置5は、例えば図17(A)に示すような居住者が希望する給湯機3の沸き上げ時間帯を指定するポリシ設定操作を行うための操作画面画像GA22を表示部504に表示させる。ここで、操作画面画像GA22は、メッセージM121と、釦画像BU131、BU132、BU133と、を含み、釦画像BU131、BU132、BU133は、居住者が希望する給湯機3の沸き上げ時間帯を指定するためのものである。或いは、端末装置5は、例えば図17(B)に示すような湯沸かしの完了時刻の選択を促すメッセージM131と、湯沸かしの完了時刻を指定するための釦画像BU311、BU312、BU313、B314と、を含む操作画面画像GA31を表示部504に表示させてもよい。
ここで、端末装置5が操作画面画像GA22、GA31を表示部504に表示させた状態で、居住者が、入力部505における、釦画像BU131、BU132、BU133或いは釦画像BU311、BU312、BU313、B314のいずれかに対応する部分をタッチするポリシ設定操作を行ったとする。この場合、図15に示すように、端末装置5は、タッチされた部分に応じたポリシ情報を生成する(ステップS29)。その後、生成されたポリシ情報が、端末装置5から給湯機制御装置1へ送信される(ステップS30)。一方、給湯機制御装置1は、端末装置5から送信されたポリシ情報を取得すると、取得したポリシ情報でポリシ記憶部137が記憶するポリシ情報を更新する(ステップS31)。次に、予め設定された時間だけ経過した後、再びステップS11以降の処理が実行される。
次に、本実施の形態に係る給湯機制御装置1が実行する沸き上げスケジュール生成処理について図18から図20を参照しながら説明する。この沸き上げスケジュール生成処理は、給湯機制御装置1へ電源が投入されたことを契機として開始される。また、電力量取得部111は、この沸き上げスケジュール生成処理と並行して、消費電力情報取得時期が到来する毎に、電力計測装置22、72に対して電力量情報の送信を要求する電力量情報要求情報を電力計測装置22、72へ送信することにより、電力計測装置22、72から送信される電力量情報を取得し、取得した電力量情報を電力量記憶部131に記憶させるものとする。
まず、気象情報取得部112は、スケジュール生成時期が到来したか否かを判定する(ステップS101)。気象情報取得部112が、未だスケジュール生成時期が到来していないと判定すると(ステップS101:No)、後述するステップS129の処理が実行される。一方、気象情報取得部112は、スケジュール生成時期が到来したと判定すると(ステップS101:Yes)、気象情報要求情報を気象サーバ8へ送信する(ステップS102)。そして、気象情報取得部112は、気象サーバ8から送信される気象情報を取得し、取得した気象情報に含まれる気象実績情報および気象予報情報を気象情報記憶部132に記憶させる(ステップS103)。
次に、給湯機情報取得部113は、給湯機情報要求情報を給湯機3へ送信する(ステップS104)。これにより、給湯機情報取得部113は、給湯機制御装置1から送信される使用湯量履歴情報と貯湯量情報と貯湯温度情報とを含む給湯機情報を取得する(ステップS105)。このとき、給湯機情報取得部113は、取得した給湯機情報に含まれる使用湯量情報を時刻情報に対応づけて使用湯量履歴記憶部133に記憶させるとともに、貯湯量情報および貯湯温度情報を貯湯量・温度記憶部134に記憶させる。続いて、電力量予測部114は、予測電力量記憶部136が記憶する住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの過去の消費電力量情報と過去の発電設備7の発電量情報と過去の気象実績情報と気象予報情報とに基づいて、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]で電気機器4のみで消費される機器消費電力量の総和である総機器消費電力量の推移を予測する(ステップS106)。ここで、給湯機制御装置1は、予測した集合住宅B1全体での総機器消費電力量を示す総消費電力情報を予測電力量記憶部136に記憶させる。
その後、使用状況予測部115が、前述の使用開始時刻および使用終了時刻を算出する使用開始時刻・使用終了時刻算出処理を実行する(ステップS107)。ここで、本実施の形態に係る給湯機制御装置1が実行する使用開始時刻・使用終了時刻算出処理の詳細について図19を参照しながら説明する。まず、使用状況予測部115は、住宅H[i]毎に、使用湯量履歴記憶部133から前述の過去の参照期間内の使用湯量情報を取得する(ステップS201)。次に、使用状況予測部115は、参照期間内に含まれる複数の日それぞれについて、予め設定された複数の時間帯のうち、使用湯量Wuが予め設定された使用湯量閾値Wuth以上となる時間帯を特定する(ステップS202)。
続いて、使用状況予測部115は、前述の参照期間内において、前述の複数の時間帯それぞれについて使用湯量Wuが使用湯量閾値Wuth以上となる頻度のヒストグラムを生成する(ステップS203)。その後、使用状況予測部115は、生成したヒストグラムから頻度Frが予め設定された頻度閾値Frth以上となる高頻度時間帯を特定する(ステップS204)。その後、使用状況予測部115は、特定した高頻度時間帯の頻度Frの分布を、時刻を引数とする少なくとも1つのガウス関数で近似する(ステップS205)。次に、使用状況予測部115は、少なくとも1つのガウス関数について定まる標準偏差を算出する(ステップS206)。続いて、使用状況予測部115は、少なくとも1つのガウス関数それぞれの頂点に対応する時刻から標準偏差の2倍に相当する時間だけ前の時刻を使用開始時刻Ts1[i]、Ts2[i]として算出し、少なくとも1つのガウス関数それぞれの頂点に対応する時刻から標準偏差の2倍に相当する時間だけ後の時刻を使用終了時刻Te1[i]、Te2[i]として算出する(ステップS207)。ここで、使用状況予測部115は、算出した使用開始時刻を示す情報と使用終了時刻を示す情報とを、住宅識別情報および日付情報に対応づけて予測使用状況記憶部135に記憶させる。
図18に戻って、次に、補正係数算出部120は、集合住宅B1が存在する地域における気温の差異に基づく使用湯量の補正係数を算出する(ステップS108)。続いて、使用状況予測部115は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれについて、過去の参照期間の各日における、算出した使用開始時刻の間の期間での使用湯量に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における使用湯量を算出する。そして、使用状況予測部115は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれについて、算出した使用湯量に算出した補正係数を乗じて得られる使用湯量を予測使用湯量として算出する(ステップS109)。ここで、給湯機制御装置1は、算出した予測使用湯量を示す情報を、住宅識別情報および日付情報に対応づけて予測使用状況記憶部135に記憶させる。
その後、所要電力量算出部117は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの予測使用湯量と、貯湯量・温度記憶部134が記憶する住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]の貯湯量情報が示す貯湯量および貯湯温度情報が示す貯湯温度と、使用湯量時刻予測記憶部137が記憶する予測使用湯量情報が示す使用湯量予測値と、に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間に住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の所要電力量および稼働必要時間を算出する(ステップS110)。
続いて、スケジュール生成部118は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれでの使用開始時刻と所要電力量と稼働必要時間とに基づいて、前述の使用開始時刻に使用湯量が沸き上がるように給湯機3の暫定沸き上げスケジュールを生成し、生成した暫定沸き上げスケジュールをスケジュール記憶部139に記憶させる(ステップS111)。その後、スケジュール生成部118は、暫定沸き上げスケジュールに従って住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに設置された給湯機3を稼働させたときに総消費電力量Ptが消費電力量閾値Ptthを超える時間帯が有るか否かを判定する(ステップS112)。ここで、スケジュール生成部118が、暫定沸き上げスケジュールに従って住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに設置された給湯機3を稼働させたときに総消費電力量Ptが消費電力量閾値Ptth以下となると判定したとする(ステップS112:No)。この場合、スケジュール生成部118は、総消費電力量Ptの最大値Ptmaxが消費電力量閾値Ptthよりも予め設定されたマージン電力量だけ低い更新基準消費電力量閾値Ptrth以下か否かを判定する(ステップS113)。ここで、スケジュール生成部118が、最大値Ptmaxが更新基準消費電力量閾値Ptrthよりも大きいと判定すると(ステップS113:No)、そのまま後述のステップS127の処理が実行される。一方、スケジュール生成部118は、最大値Ptmaxが更新基準消費電力量閾値Ptrth以下であると判定すると(ステップS113:Yes)、閾値記憶部138が記憶する消費電力量閾値Ptthを最大値Ptmaxで更新する(ステップS114)。そして、後述のステップS127の処理が実行される。
また、スケジュール生成部118が、ステップS112において、暫定沸き上げスケジュールに従って住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに設置された給湯機3を稼働させたときに総消費電力量Ptが消費電力量閾値Ptthを超える時間帯があると判定したとする(ステップS112:Yes)。この場合、スケジュール生成部118は、予測使用状況記憶部135が記憶する使用開始時刻を示す情報を参照して、1日において複数の使用開始時刻が存在する住宅H[i]が有るか否かを判定する(ステップS115)。ここで、スケジュール生成部118が、全ての住宅H[i]において1日における使用開始時刻が1つだけであると判定すると(ステップS115:No)、後述のステップS124の処理が実行される。
一方、スケジュール生成部118は、1日において複数の使用開始時刻が存在する住宅H[i]が有ると判定したとする(ステップS115:Yes)。この場合、スケジュール生成部118は、図20に示すように、ポリシ記憶部137が記憶するポリシ情報およびスケジュール記憶部139が記憶する優先度情報を参照して、ポリシ情報において給湯機3の沸き上げ時間帯が指定されておらず且つスケジュール記憶部139が記憶する住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの優先度が低い住宅H[i]をリスケジュールする対象として特定する(ステップS116)。次に、スケジュール生成部118は、特定した住宅H[i]について、使用湯量が使用湯量閾値を超える頻度が最も高い使用時間帯よりも当該頻度が低い使用時間帯の使用開始時刻と給湯機3の沸き上げ時間帯の終期とが一致するように、給湯機3の沸き上げスケジュールをリスケジュールする(ステップS117)。
続いて、湯冷め量算出部121は、変更後の沸き上げスケジュールが示す給湯機3の稼働終了時刻、即ち、使用湯量が使用湯量閾値を超える頻度が最も高い使用時間帯よりも当該頻度が低い使用時間帯の使用開始時刻から使用湯量が使用湯量閾値を超える頻度が最も高い使用時間帯の使用開始時刻までの間での湯冷め量を算出する(ステップS118)。その後、所要電力量算出部117は、使用湯量から算出される沸き上げ量と湯冷め量とから新たに所要電力量および稼働必要時間を算出する(ステップS119)。
次に、スケジュール生成部118は、新たに算出した所要電力量および稼働必要時間に基づいて、給湯機3の沸き上げスケジュールをリスケジュールする(ステップS120)。続いて、スケジュール生成部118は、変更後の沸き上げスケジュールに従って住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに設置された給湯機3を稼働させたときの総消費電力量Ptの最大値が暫定沸き上げスケジュールに従って給湯機3を稼働させたときの総消費電力量Ptの最大値よりも増加したか否かを判定する(ステップS121)。ここで、スケジュール生成部118は、総消費電力量Ptの最大値が暫定沸き上げスケジュールに従って給湯機3を稼働させたときの総消費電力量Ptの最大値よりも増加したと判定すると(ステップS121:Yes)、沸き上げスケジュールを変更した住宅H[i]について、変更した沸き上げスケジュールを暫定沸き上げスケジュールに戻す(ステップS122)。その後、スケジュール生成部118は、1日において複数の使用開始時刻が存在する住宅H[i]について給湯機3の沸き上げスケジュールのリスケジュールを試行したか否かを判定する(ステップS123)。ここで、スケジュール生成部118は、1日において複数の使用開始時刻が存在する住宅H[i]の中に給湯機3の沸き上げスケジュールのリスケジュールを試行していない住宅H[i]が有ると判定したとする(ステップS123:No)。この場合、スケジュール生成部118は、この給湯機3の沸き上げスケジュールのリスケジュールを試行していない住宅H[i]をリスケジュールする対象として特定して(ステップS116)、ステップS117以降の処理が実行される。
一方、スケジュール生成部118は、1日において複数の使用開始時刻が存在する住宅H[i]について給湯機3の沸き上げスケジュールのリスケジュールを試行したと判定したとする(ステップS123:Yes)。この場合、スケジュール生成部118は、次に到来するスケジュール生成時期までの間の各時間帯における集合住宅B1全体で消費される総消費電力量Ptが予め設定された消費電力量閾値Ptthを超える時間帯が存在するか否かを判定する(ステップS124)。ここで、一方、スケジュール生成部118が、次に到来するスケジュール生成時期までの間に総消費電力量Ptが消費電力量閾値Ptth以下となると判定すると(ステップS124:No)。そのまま後述のステップS126の処理が実行される。一方、スケジュール生成部118は、次に到来するスケジュール生成時期までの間に総消費電力量Ptが消費電力量閾値Ptthを超える時間帯が存在すると判定すると(ステップS124:Yes)、閾値記憶部138が記憶する消費電力量閾値Ptthを示す情報を、総消費電力量Ptの最大値を示す情報で更新する(ステップS125)。次に、スケジュール生成部118は、スケジュール記憶部139が記憶する暫定沸き上げスケジュールを示すスケジュール情報を、適宜新たに生成した沸き上げスケジュールを示すスケジュール情報で更新するとともに、スケジュール記憶部139が記憶する優先度情報を更新する(ステップS126)。ここで、給湯機制御装置1は、更新後の沸き上げスケジュールにおいて、暫定沸き上げスケジュールの変更対象となった住宅[i]に対応する優先度を増加させる形で優先度情報を更新する。
続いて、送信部119は。スケジュール記憶部139が記憶するケジュール情報を給湯機3へ送信する(ステップS127)。このとき、給湯機3は、スケジュール情報を取得すると、取得したスケジュール情報に基づいて稼働する。その後、送信部119は、スケジュール記憶部139が記憶する更新後のスケジュール情報と使用湯量履歴記憶部133が記憶する使用湯量履歴情報と貯湯量・温度記憶部134が記憶する貯湯量情報とを端末装置5へ送信する(ステップS128)。
次に、ポリシ取得部122は、端末装置5から送信されたポリシ情報を取得したか否かを判定する(ステップS129)。ポリシ取得部122は、ポリシ情報を取得していないと判定すると(ステップS129:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、ポリシ取得部122は、ポリシ情報を取得したと判定すると(ステップS129:Yes)、取得したポリシ情報でポリシ記憶部137が記憶するポリシ情報を更新する(ステップS130)。続いて、予め設定された時間だけ経過した後、再びステップS107の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係る給湯機制御装置1によれば、使用状況予測部115が、スケジュール生成時期が到来する毎に、1日における予め設定された複数の時間帯それぞれについて、過去の参照期間内において、使用湯量履歴情報が示す使用湯量が予め設定された使用湯量閾値以上となる頻度を算出する、また、使用状況予測部115が、算出した頻度に基づいて、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれでの湯の使用時間帯を予測する。そして、スケジュール生成部118が、スケジュール生成時期が到来する毎に、予測された使用時間帯と給湯機3の所要電力量および稼働必要時間とに基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間、集合住宅B1全体で消費される総消費電力量が予め設定された消費電力量閾値以下となるように複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の沸き上げスケジュールを生成する。これにより、給湯機3が設置された複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの湯の使用状況の履歴に応じて給湯機3の沸き上げ時間帯を最適化することができるので、集合住宅B1全体での総消費電力量を低減しつつ、湯切れの発生を抑制できる。
ところで、1年間のうち最も使用湯量が多くなる冬季では、集合住宅B1の給湯機3以外の電気機器4での消費電力量が小さくなる時間帯は大凡深夜と昼間の2回である。一方、給湯機3の沸き上げ時間帯を細切れに設定することにより給湯機3が1日に複数回起動と停止とを繰り返すようにすると、給湯機3で消費される電力量の損失が大きくなるとともに給湯機3の寿命も短くなってしまう。従って、給湯機3の1日当たりの連続して動作する時間帯は、1回若しくは2回とすることが好ましい。これに対して、本実施の形態に係る給湯機制御装置1は、1日における住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの湯の使用時間帯を1つまたは2つの使用時間帯で分類し、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の起動と停止との繰り返し回数が1回若しくは2回とするようにしている。これにより、給湯機3で消費される電力量の損失を低減できるとともに、給湯機3の寿命の長期化を図ることができる。
また、本実施の形態に係る使用状況予測部115は、使用湯量が使用湯量閾値以上となる頻度が頻度閾値以上となる高頻度時間帯を特定し、特定した高頻度時間帯の頻度の分布を、時刻を引数とする2つのガウス関数で近似し、2つのガウス関数それぞれについて定まる標準偏差に基づいて、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの湯の使用時間帯を予測する。そして、使用状況予測部115は、予測した2つの使用時間帯それぞれの使用開始時刻の間における過去の使用湯量に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの使用湯量を予測する。これにより、使用状況予測部115は、特に、高頻度時間帯が時間的に離間して複数存在する場合において、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの使用湯量を精度良く予測することができるので、湯切れの発生を抑制することができる。
更に、本実施の形態に係る使用状況予測部115は、前述の高頻度時間帯の頻度の分布を近似した2つのガウス関数それぞれに対応する使用時間帯における前述の頻度の累積頻度を算出する。そして、スケジュール生成部118は、給湯機3の沸き上げ時間帯の終期が、算出した累積頻度の最も高い第1使用時間帯の第1使用開始時刻と一致する第1沸き上げ時間帯となるように、給湯機3の沸き上げスケジュールを生成する。これにより、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれについて必要な湯冷め量を低減することができるので、その分、沸き上げ量を低減することができ、その結果、給湯機3での消費電力量を低減できる。
また、本実施の形態に係るスケジュール生成部118は、給湯機3を暫定沸き上げスケジュールに従って稼働させると、総消費電力量Ptが消費電力量閾値Ptthを超える場合、少なくとも1つの住宅H[i]の給湯機3の沸き上げ時間帯が、第1使用時間帯よりも累積頻度の低い前述の第2使用時間帯の第2使用開始時刻Ts1[i]と終期が一致する第2沸き上げ時間帯であり且つ総消費電力量Ptが消費電力量閾値Ptth以下となるように給湯機3の沸き上げスケジュールを生成する。これにより、使用湯量が多い2つの使用時間帯が存在する住宅H[i]での湯の使用状況をより的確に反映した形で給湯機3の沸き上げスケジュールが生成されるので、湯切れの発生を抑制できる。
更に、本実施の形態に係る優先度決定部123は、暫定沸き上げスケジュールが変更された履歴に基づいて、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の沸き上げ時間帯を前述の第1沸き上げ時間帯に設定する際の優先度を決定する。これにより、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]において、給湯機3の沸き上げ時間帯が前述の第1沸き上げ時間帯からずれる頻度を平滑化することができるので、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]の居住者の給湯機3の使用に関する満足度を高めることができる。
また、本実施の形態に係る優先度決定部123は、給湯機3の沸き上げスケジュールを生成する際の給湯機3の沸き上げ時間帯を前述の第1沸き上げ時間帯に設定することの可否に関するポリシを示すポリシ情報に基づいて、複数の住宅複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の沸き上げ時間帯を前述の第1沸き上げ時間帯に設定する際の優先度を決定する。これにより、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の沸き上げ時間帯について居住者それぞれの希望が反映され易くなるので、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]の居住者の給湯機3の使用に関する満足度を高めることができる。
更に、本実施の形態に係る補正係数算出部120は、参照期間内の複数の時間帯それぞれにおける使用湯量と気温とに基づいて、使用状況予測部115が予測した使用湯量を補正するための補正係数を算出する。そして、使用状況予測部115は、予測した使用時間帯と参照期間内における使用湯量とに基づいて予測した複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれでの使用湯量に補正係数を乗ずることにより、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間における使用湯量を算出する。これにより、使用湯量の予測への気温の変動の影響を低減することができるので、使用湯量の予測精度が向上し、それ故、湯切れの発生が抑制される。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る給湯機制御装置では、スケジュール生成部が、複数の住宅それぞれの給湯機を暫定沸き上げスケジュールに従って稼働させると、集合住宅B1の総消費電力量が消費電力量閾値を超える場合、複数の住宅のうちの少なくとも1つの住宅の給湯機の沸き上げ時間帯が、第1沸き上げ時間帯の始期と終期が一致する第3沸き上げ時間帯であり且つ総消費電力量が消費電力量閾値以下となるように複数の住宅それぞれの給湯機の沸き上げスケジュールを生成する点で実施の形態1に係る給湯機制御装置1と相違する。
本実施の形態に係る給湯システムのハードウェア構成および機能構成は、実施の形態1で説明したハードウェア構成および機能構成と同様である。以下、実施の形態1と同様のハードウェア構成および機能構成については、実施の形態1と同一の符号を用いて説明する。
スケジュール生成部118は、実施の形態1と同様にして、使用状況予測部115により算出された使用開始時刻を特定する。ここで、スケジュール生成部118は、実施の形態1と同様に、1日のうち湯の使用時間が複数存在する場合、頻度情報を参照して、複数の使用時間帯のうち使用湯量が使用湯量閾値以上となる頻度が最も高い使用時間帯の使用開始時刻を特定する。次に、スケジュール生成部118は、特定した使用開始時刻と所要電力量と稼働必要時間とに基づいて、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれについて、順番に給湯機3の沸き上げ時間帯を割り当てていく。ここで、スケジュール生成部118は、給湯機3の沸き上げ時間帯の終期がなるべく使用開始時刻と一致するように沸き上げスケジュールを生成する。ここで、スケジュール生成部118が、給湯機3の沸き上げ時間帯を順番に割り当てていったときに、総消費電力量が消費電力閾値を超えたとする。この場合、スケジュール生成部118は、最後に給湯機3の沸き上げ時間帯を割り当てた住宅H[i]の沸き上げ時間帯を、その終期が先に給湯機3の沸き上げ時間帯を割当てた住宅H[i+1]の給湯機3の沸き上げ時間帯の始期と一致し且つ総消費電力量が消費電力量閾値以下となるように再度割当てる。例えば図21(A)に示すように、複数の住宅H[i+3]、H[i+2]、H[i+1]、H[i]の順番に給湯機3の沸き上げ時間帯を割り当てていったときに、破線で示すように、16時から17時の間の総消費電力量Ptが消費電力閾値Ptthを超えたとする。なお、図21(A)および(B)において、Psp[i]、Psp[i+1]、Psp[i+2]、Psp[i+3]は、住宅H[i]、H[i+1]、H[i+2]、H[i+3]それぞれの給湯機3での消費電力量の推移を示し、Pt2は、集合住宅B1全体における給湯機3以外の総消費電力量の推移を示す。この場合、スケジュール生成部118は、住宅[i]に設置された給湯機3の沸き上げ時間帯を、その終期が先に給湯機3の沸き上げ時間帯を割当てた住宅H[i+1]、H[i+2]、H[i+3]の給湯機3の沸き上げ時間帯の始期と一致し且つ総消費電力量Ptが消費電力量閾値Ptth以下となるように再度割当てる。ここで、スケジュール生成部118は、住宅[i]の給湯機3の沸き上げ時間帯を再度割り当てた結果、その沸き上げ時間帯の始期が他の使用時間帯、即ち、使用開始時刻Ts1[i]から使用終了時刻Te1[i]までの間の期間に含まれたとする。この場合、スケジュール生成部118は、住宅[i]の給湯機3の沸き上げ時間帯を、その終期が先に特定した使用時間帯よりも使用湯量が使用湯量閾値以上となる頻度が低い使用時間帯の使用開始時刻Ts1[i]と一致するように再度割り当てる。この場合、例えば図21(B)に示すように、住宅H[i]の給湯機3の沸き上げ時間帯の終期が、他の使用時間帯の使用開始時刻Ts1[i]の使用開始時刻Ts1[i]と一致するように、住宅H[i]の給湯機3の沸き上げ時間帯割り当てられる。
ここで、本実施の形態に係る給湯機制御装置1が実行する沸き上げスケジュール生成処理について図22を参照しながら説明する。なお、図22において、実施の形態1と同様の処理については図18または図20と同一の符号を付している。
まず、気象情報取得部112は、スケジュール生成時期が到来したか否かを判定する(ステップS101)。気象情報取得部112が、未だスケジュール生成時期が到来していないと判定すると(ステップS101:No)、後述するステップS129の処理が実行される。一方、気象情報取得部112が、スケジュール生成時期が到来したと判定すると(ステップS101:Yes)、実施の形態1で説明したステップS102からS109までの一連の処理が実行される。
次に、所要電力量算出部117は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの予測使用湯量と、貯湯量・温度記憶部134が記憶する住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]の貯湯量情報が示す貯湯量および貯湯温度情報が示す貯湯温度と、使用湯量時刻予測記憶部137が記憶する予測使用湯量情報が示す使用湯量予測値と、に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間に住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の所要電力量および稼働必要時間を算出する(ステップS2101)。
続いて、スケジュール生成部118は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]の中から給湯機3の沸き上げ時間帯の割当てを行う対象を1つだけ特定する(ステップS2102)。その後、スケジュール生成部118は、特定した住宅H[i]について特定した使用開始時刻と所要電力量と稼働必要時間とに基づいて、特定した住宅H[i]について給湯機3の沸き上げ時間帯を割り当てる(ステップS2103)。次に、スケジュール生成部118は、総消費電力量Ptが消費電力閾値Ptthを超えたか否かを判定する(ステップS2104)。ここで、スケジュール生成部118は、総消費電力量Ptが消費電力閾値Ptth以下であると判定すると(ステップS2104:No)、後述のステップS2109の処理を実行する。一方、スケジュール生成部118は、総消費電力量Ptが消費電力閾値Ptthを超えると判定すると(ステップS2104:Yes)、予測使用状況記憶部135が記憶する使用開始時刻を示す情報を参照して、1日において複数の使用開始時刻が存在する住宅H[i]が有るか否かを判定する(ステップS2105)。ここで、スケジュール生成部118は、1日において複数の使用開始時刻が存在する住宅H[i]が無いと判定すると(ステップS2105:No)、後述のステップS2109の処理を実行する。一方、スケジュール生成部118は、1日において複数の使用開始時刻が存在する住宅H[i]が有ると判定すると(ステップS2105:Yes)、その住宅H[i]の給湯機3の沸き上げ時間帯を、その終期が先に給湯機3の沸き上げ時間帯を割当てた住宅の給湯機3の沸き上げ時間帯の始期と一致する第3沸き上げ時間帯とし且つ総消費電力量Ptが消費電力量閾値Ptth以下となるように再度割当てる(ステップS2106)。
その後、スケジュール生成部118は、住宅H[i]について再度割り当てた給湯機3の第3沸き上げ時間帯の始期が、その住宅H[i]における第1使用時間帯とは異なる他の第2使用時間帯内に含まれるか否かを判定する(ステップS2107)。ここで、スケジュール生成部118は、住宅H[i]について再度割り当てた給湯機3の第3沸き上げ時間帯の始期が他の第2使用時間帯内に含まれないと判定すると(ステップS2107:No)、後述のステップS2109の処理を実行する。一方、スケジュール生成部118が、住宅H[i]について再度割り当てた給湯機3の第3沸き上げ時間帯の始期が他の第2使用時間帯内に含まれると判定したとする(ステップS2107:Yes)。この場合、スケジュール生成部118は、住宅[i]の給湯機3の沸き上げ時間帯を、その終期が先に特定した第1使用時間帯よりも使用湯量が使用湯量閾値以上となる頻度が低い第2使用時間帯の使用開始時刻Ts1[i]と一致する第2沸き上げ時間帯となるように再度割り当てる(ステップS2108)。次に、スケジュール生成部118は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]全てについて給湯機3の沸き上げ時間帯の割当てが完了したか否かを判定する(ステップS2109)。ここで、スケジュール生成部118は、未だ給湯機3の沸き上げ時間帯の割当てが完了していない住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]が有ると判定すると(ステップS2109:No)、未だ給湯機3の沸き上げ時間帯の割当てが完了していない住宅H[i]を特定して(ステップS2102)、ステップS2103以降の処理を実行する。一方、スケジュール生成部118は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]全てについて給湯機3の沸き上げ時間帯の割当てが完了したと判定したとする(ステップS2109:Yes)。この場合、スケジュール生成部118は、総消費電力量Ptの最大値Ptmaxが消費電力量閾値Ptthよりも予め設定されたマージン電力量だけ低い更新基準消費電力量閾値Ptrth以下か否かを判定する(ステップS113)。ここで、スケジュール生成部118が、最大値Ptmaxが更新基準消費電力量閾値Ptrthよりも大きいと判定すると(ステップS113:No)、そのまま実施の形態1で説明したステップS124以降の一連の処理が実行される。一方、スケジュール生成部118は、最大値Ptmaxが更新基準消費電力量閾値Ptrth以下であると判定すると(ステップS113:Yes)、閾値記憶部138が記憶する消費電力量閾値Ptthを最大値Ptmaxで更新する(ステップS114)。続いて、実施の形態1で説明したステップS124以降の一連の処理が実行される。そして、ステップS129において、ポリシ取得部122が、ポリシ情報を取得したと判定すると(ステップS129:Yes)、取得したポリシ情報でポリシ記憶部137が記憶するポリシ情報を更新する(ステップS130)。その後、予め設定された時間だけ経過した後、再びステップS2102の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係るスケジュール生成部118は、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3を暫定沸き上げスケジュールに従って稼働させると、集合住宅B1の総消費電力量が消費電力量閾値を超える場合、少なくとも1つの住宅H[i]の給湯機3の沸き上げ時間帯が、前述の第1沸き上げ時間帯の始期と終期が一致する第3沸き上げ時間帯であり且つ総消費電力量が消費電力量閾値以下となるように給湯機3の沸き上げスケジュールを生成する。これにより、住宅H[i]における湯冷め量を低減することができるので、その分、住宅H[i]で必要な沸き上げ量を低減することができ、その結果、住宅H[i]の給湯機3での消費電力量を低減することができる。
また、本実施の形態に係るスケジュール生成部118は、住宅H[i]の給湯機3の沸き上げ時間帯を前述の第3沸き上げ時間帯に設定した場合、その第3沸き上げ時間帯の始期が前述の第1使用時間帯とは異なる他の第2使用時間帯に含まれるとき、その住宅H[i]の給湯機3の沸き上げ時間帯が前述の第2沸き上げ時間帯であり且つ総消費電力量が消費電力量閾値以下となるように複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の沸き上げスケジュールを生成する。これにより、前述の第2使用時間帯で使用中における湯切れの発生を抑制することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態に係る給湯機制御装置では、使用状況予測部が、複数の住宅のうちの少なくとも1つの住宅の給湯機について、2つの単位期間に相当する期間内における初めの単位期間内に含まれる沸き上げ時間帯の終期と次の単位時間内に含まれる沸き上げ時間帯の始期との間の時間が予め設定された基準時間以上となる場合、2つ目の単位時間内の使用湯量を、1つ目の単位時間内における沸き上げ時間帯の終期から2つ目の単位時間内における累積頻度の最も高い使用時間帯の始期までに対応する過去の使用湯量に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における複数の住宅それぞれの使用湯量を再度予測する。また、所要電力量算出部は、再度予測された使用湯量と貯湯量と貯湯温度とに基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における複数の住宅それぞれの給湯機の所要電力量および稼働必要時間を算出する。そして、スケジュール生成部は、給湯機の所要電力量および稼働必要時間に基づいて、再度沸き上げスケジュールを生成する。
本実施の形態に係る給湯システムのハードウェア構成および機能構成は、実施の形態1で説明したハードウェア構成および機能構成と同様である。以下、実施の形態1と同様のハードウェア構成および機能構成については、実施の形態1と同一の符号を用いて説明する。
使用状況予測部115は、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]のうちの少なくとも1つの住宅H[i]の給湯機3について、2日間に相当する期間内における1日目の沸き上げ時間帯の終期と2日目の沸き上げ時間帯の始期との間の時間が予め設定された基準時間以上となる場合、2日目の使用湯量を、1日目の給湯機3の沸き上げ時間帯の終期から2日目における累積頻度の最も高い使用時間帯の始期までに対応する過去の使用湯量に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの使用湯量を再度予測する。例えば図23に示すように、住宅H[i]の1日目の給湯機3の沸き上げ時間帯の終期Ts1[i]と2日目の給湯機3の沸き上げ時間帯の終期Ts2[i]との間の時間dTos[i]が基準時間dTosth以上になったとする。なお、図23において、Psp[i]、Psp[i+1]、Psp[i+2]、Psp[i+3]は、住宅H[i]、H[i+1]、H[i+2]、H[i+3]それぞれの給湯機3での消費電力量の推移を示し、Pt2は、集合住宅B1全体における給湯機3以外の総消費電力量の推移を示す。この場合、使用状況予測部115は、2日目の使用湯量を、1日目の沸き上げ時間帯の終期Ts1[i]から2日目の単位時間内における累積頻度の最も高い使用時間帯の始期Ts2[i]までに対応する過去の使用湯量に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における住宅H[i]における使用湯量を再度予測する。そして、使用状況予測部115は、予測使用状況記憶部135が記憶する住宅H[i]の使用湯量情報を、再度予測した住宅H[i]の使用湯量を示す使用湯量情報で更新する。
所要電力量算出部117は、使用湯量が再度予測されると、予測使用状況記憶部135が記憶する使用湯量情報が示す再度予測された使用湯量と貯湯量と貯湯温度とに基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の所要電力量および稼働必要時間を算出する。そして、所要電力量算出部117は、算出した給湯機3の所要電力量および稼働必要時間を示す情報をスケジュール生成部118に通知する。
スケジュール生成部118は、使用湯量が再度予測されると、所要電力量算出部117から通知される再度予測された使用湯量に基づいて算出された給湯機3の所要電力量および稼働必要時間に基づいて、再度沸き上げスケジュールを生成する。
ここで、本実施の形態に係る給湯機制御装置1が実行する沸き上げスケジュール生成処理について図24を参照しながら説明する。なお、図24において、実施の形態1、2と同様の処理については図18、図20または図22と同一の符号を付している。
まず、気象情報取得部112は、スケジュール生成時期が到来したか否かを判定する(ステップS101)。気象情報取得部112が、未だスケジュール生成時期が到来していないと判定すると(ステップS101:No)、後述するステップS129の処理が実行される。一方、気象情報取得部112が、スケジュール生成時期が到来したと判定すると(ステップS101:Yes)、実施の形態1で説明したステップS102からS109までの一連の処理が実行される。
次に、所要電力量算出部117は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの予測使用湯量と、貯湯量・温度記憶部134が記憶する住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]の貯湯量情報が示す貯湯量および貯湯温度情報が示す貯湯温度と、使用湯量時刻予測記憶部137が記憶する予測使用湯量情報が示す使用湯量予測値と、に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間に住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の所要電力量および稼働必要時間を算出する(ステップS2101)。続いて、ステップS2102からS2109までの一連の処理が実行される。そして、スケジュール生成部118が、ステップS2019において、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]全てについて給湯機3の沸き上げ時間帯の割当てが完了したと判定したとする(ステップS2109:Yes)。
この場合、スケジュール生成部118は、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]のうちの少なくとも1つの住宅H[i]の給湯機3について、2日間に相当する期間内における1日目の沸き上げ時間帯の終期と2日目の沸き上げ時間帯の始期との間の時間dTop[i]が予め設定された基準時間dTopth以上となるか否かを判定する(ステップS3101)。ここで、スケジュール生成部118が、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]全ての給湯機3について、2日間に相当する期間内における1日目の沸き上げ時間帯の終期と2日目の沸き上げ時間帯の始期との間の時間dTop[1]、dTop[2]、・・・、dTop[n]が基準時間dTopth未満であると判定したとする(ステップS3101:No)。この場合、そのままステップS113以降の一連の処理が実行される。
一方、スケジュール生成部118が、少なくとも1つの住宅H[i]の給湯機3について、2日間に相当する期間内における1日目の沸き上げ時間帯の終期と2日目の沸き上げ時間帯の始期との間の時間dTop[i]が基準時間dTopth以上となると判定したとする(ステップS3101:Yes)。この場合、使用状況予測部115は、2日目の使用湯量を、1日目の沸き上げ時間帯の終期Ts1[i]から2日目における累積頻度の最も高い使用時間帯の始期Ts2[i]までに対応する過去の使用湯量に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における住宅H[i]における使用湯量を再度予測する。その後、再びステップS2101以降の一連の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係る使用状況予測部115は、住宅H[i]の給湯機3について、2日間における1日目に含まれる給湯機3の沸き上げ時間帯の終期と2日目に含まれる沸き上げ時間帯の始期との間の時間が予め設定された基準時間以上となる場合、2日目の使用湯量を、1日目における沸き上げ時間帯の終期Ts1[i]から2日目における累積頻度の最も高い第1使用時間帯の第1使用開始時刻Ts2[i]までに対応する過去の使用湯量に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における住宅H[i]の使用湯量を再度予測する。これにより、1日目の給湯機3の沸き上げ時間帯の終期Ts1[i]から2日目における累積頻度の最も高い第1使用時間帯の第1使用開始時刻Ts2[i]までの間の時間帯における湯切れの発生を抑制することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態に係る給湯機制御装置では、予測した使用湯量と、使用湯量の予測に用いた使用時間帯に対応する使用湯量の実績と、の差分湯量を算出する差分湯量算出部を更に備える点が実施の形態1に係る給湯機制御装置1と相違する。また、本実施の形態に係る使用状況予測部は、差分湯量算出部が算出した差分湯量が予め設定された差分湯量閾値を超えると、参照期間を変更した後、再度、使用時間帯および使用湯量を予測する点で実施の形態1に係る使用状況予測部115と相違する。
本実施の形態に係る給湯システムのハードウェア構成は、実施の形態1で説明したハードウェア構成と同様である。以下、実施の形態1と同様のハードウェア構成については、実施の形態1と同一の符号を用いて説明する。図25に示すように、本実施の形態に係る給湯機制御装置4001のCPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、電力量取得部111、気象情報取得部112、給湯機情報取得部113、電力量予測部114、使用状況予測部4115、沸き上げ量算出部116、所要電力量算出部117、スケジュール生成部118、送信部119、補正係数算出部120、湯冷め量算出部121、ポリシ取得部122、優先度決定部123および差分湯量算出部4124として機能する。また、補助記憶部103は、電力量記憶部131と、気象情報記憶部132と、使用湯量履歴記憶部133と、貯湯量・温度記憶部134と、予測使用状況記憶部4135と、予測電力量記憶部136と、ポリシ記憶部137と、閾値記憶部138と、スケジュール記憶部139と、を有する。なお、図25において、実施の形態1と同様の構成については図5と同一の符号を付している。
予測使用状況記憶部4135は、例えば図26に示すように、住宅H[i]、H[i+1]、・・・毎の湯の使用開始時刻、使用湯量の予測値および過去に使用湯量が使用湯量閾値以上となった頻度を、日付情報および住宅識別情報とともに、使用湯量の予測に使用した参照期間を示す参照期間情報に対応づけて記憶する。
図25に戻って、使用状況予測部4115は、実施の形態1で説明した使用状況予測部115と同様に、前述のスケジュール生成時期において、使用湯量履歴記憶部133が記憶する過去の参照期間内における各日の使用湯量情報に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間において住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれでの湯の使用時間帯および使用湯量を予測する。そして、使用状況予測部4115は、算出した使用時間帯の使用開始時刻および使用終了時刻を示す情報を、住宅識別情報と日付情報とともに使用湯量情報を参照した参照期間を示す参照期間情報に対応づけて予測使用状況記憶部135に記憶させる。
差分湯量算出部4124は、予測使用状況記憶部4135が記憶する使用湯量情報が示す使用状況予測部4115が予測した使用湯量と、使用湯量履歴記憶部133が記憶する使用湯量情報が示す予測に用いた使用時間帯に対応する使用湯量の実績値と、の差分湯量を算出する。そして、差分湯量算出部4124は、算出した差分湯量を示す差分湯量情報を使用状況予測部4115に通知する。そして、使用状況予測部4115は、差分湯量算出部4124から通知される差分湯量情報が示す差分湯量が予め設定された差分湯量閾値を超えると、使用湯量の予測に用いる参照期間を変更した後、再度、湯の使用時間帯および使用湯量を予測する。例えば、使用状況予測部4115が、使用湯量を予測しようとしているスケジュール生成時期よりも数週間(例えば3週間)だけ遡った日とその日から更に2週間だけ遡った日との間を参照期間として予測した使用時間帯に基づいて予測した使用湯量と、同じ使用時間帯での使用湯量の実績との差分湯量が差分湯量閾値を超えたとする。この場合、使用状況予測部4115は、使用湯量履歴記憶部133が記憶する直近の2週間を参照期間として使用時間帯および使用湯量を再度予測する。
ここで、本実施の形態に係る給湯機制御装置4001が実行する沸き上げスケジュール生成処理について図27を参照しながら説明する。なお、図27において、実施の形態1と同様の処理については図18または図20と同一の符号を付している。
まず、気象情報取得部112は、スケジュール生成時期が到来したか否かを判定する(ステップS101)。気象情報取得部112が、未だスケジュール生成時期が到来していないと判定すると(ステップS101:No)、後述するステップS129の処理が実行される。一方、気象情報取得部112が、スケジュール生成時期が到来したと判定すると(ステップS101:Yes)、実施の形態1で説明したステップS102からS109までの一連の処理が実行される。
次に、差分湯量算出部4124は、予測使用状況記憶部4135が記憶する使用湯量情報が示す使用状況予測部4115が予測した使用湯量と、使用湯量履歴記憶部133が記憶する使用湯量情報が示す予測に用いた使用時間帯に対応する使用湯量の実績値と、の差分湯量dWut[i]を算出する(ステップS4101)。続いて、使用状況予測部4115は、差分湯量算出部4124が算出した差分湯量dWut[i]が予め設定された差分湯量閾値dWutthを超えるか否かを判定する(ステップS4102)。ここで、使用状況予測部4115が、差分湯量dWut[i]が差分湯量閾値dWutth以下であると判定すると(ステップS4102:No)、そのままステップS110以降の一連の処理が実行される。一方、使用状況予測部4115は、差分湯量dWut[i]が差分湯量閾値dWutthを超えると判定すると(ステップS4102:Yes)、使用湯量の予測に用いる参照期間を変更する(ステップS4103)。その後、再びステップS107以降の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係る給湯機制御装置4001によれば、差分湯量算出部4124が、使用状況予測部4115が予測した使用湯量と、使用湯量の予測に用いた使用時間帯に対応する使用湯量の実績と、の差分湯量を算出する。そして、使用状況予測部4115が、差分湯量算出部4124が算出した差分湯量が差分湯量閾値を超えると、参照期間を変更した後、再度、使用時間帯および使用湯量を予測する。これにより、例えば住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの湯の使用時間帯の傾向が変化しても、使用状況予測部4115による使用時間帯の予測精度を維持することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態に係る給湯機制御装置では、実施の形態4と同様に差分湯量算出部を備える点が実施の形態1に係る給湯機制御装置1と相違する。そして、給湯機制御装置は、使用状況予測部により差分湯量算出部が算出した差分湯量が予め設定された差分湯量閾値を超えると判定されると、送信部が、利用者に住宅の居住者の生活パターンが変化したことを通知する通知情報を端末装置へ送信する点で実施の形態1と相違する。
本実施の形態に係る給湯システムのハードウェア構成は、実施の形態1で説明したハードウェア構成と同様である。以下、実施の形態1と同様のハードウェア構成については、実施の形態1と同一の符号を用いて説明する。図28に示すように、本実施の形態に係る端末装置5005のCPU501は、補助記憶部503が記憶するプログラムを主記憶部502に読み出して実行することにより、取得部5511、表示制御部5512、受付部513、ポリシ生成部514、ポリシ送信部515および指令部5516として機能する。補助記憶部503は、操作画面記憶部531を有する。取得部5511は、給湯機制御装置1から送信されるスケジュール情報または住宅の居住者の生活パターンが変化したことを通知する通知情報を取得すると、取得したスケジュール情報または通知情報を表示制御部5512へ通知する。表示制御部5512は、取得部5511から通知情報が通知されると、操作画面記憶部531から通知情報が示す内容を表示部504に表示させるための画像情報を取得し、通知情報と取得した画像情報とに基づいて、通知内容を示す操作画面画像を生成して表示部504に表示させる。指令部5516は、受付部513が給湯機3の動作を制御するための操作を受け付けると、受付部513から通知される操作情報に含まれる給湯機3の動作内容を示す情報に基づいて、指令情報を生成し、生成した指令情報を給湯機制御装置5001へ送信する。指令部5516は、受付部513が利用者の不在期間を通知するための操作或いは利用者が自身の生活パターンが変化したことを通知するための操作を受け付けると、受付部513から通知される操作情報に基づいて、不在情報またはパターン変更通知情報を生成し、生成した不在情報またはパターン変更通知情報を給湯機制御装置5001へ送信する。
本実施の形態に係る給湯機制御装置5001のCPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、電力量取得部111、気象情報取得部112、給湯機情報取得部113、電力量予測部114、使用状況予測部5115、沸き上げ量算出部116、所要電力量算出部117、スケジュール生成部118、送信部5119、補正係数算出部120、湯冷め量算出部121、ポリシ取得部122、優先度決定部123、差分湯量算出部4124、設定取得部5125および動作モード設定部5126として機能する。また、補助記憶部103は、電力量記憶部131と、気象情報記憶部132と、使用湯量履歴記憶部133と、貯湯量・温度記憶部134と、予測使用状況記憶部4135と、予測電力量記憶部136と、ポリシ記憶部137と、閾値記憶部138と、スケジュール記憶部139と、を有する。なお、図28において、実施の形態4と同様の構成については図25と同一の符号を付している。
使用状況予測部5115は、実施の形態4で説明した使用状況予測部4115と同様に、算出した使用時間帯の使用開始時刻および使用終了時刻を示す情報を、住宅識別情報と日付情報とともに使用湯量情報を参照した参照期間を示す参照期間情報に対応づけて予測使用状況記憶部135に記憶させる。また、使用状況予測部5115は、差分湯量算出部4124から通知される差分湯量情報が示す差分湯量が予め設定された差分湯量閾値を超えると、住宅の居住者の生活パターンが変化したことを通知する通知情報を生成して送信部5119に通知する。送信部5119は、使用状況予測部5115から通知情報が通知されると、その通知情報を端末装置5005へ送信する。そして、使用状況予測部5115は、設定取得部5125から不在情報が通知されると、使用湯量の予測に用いる参照期間を変更した後、再度、湯の使用時間帯および使用湯量を予測する。
設定取得部5125は、端末装置5005から送信される指令情報を取得すると、取得した指令情報を動作モード設定部5126に通知する。また、設定取得部5125は、端末装置5005から送信される不在情報を取得すると、取得した不在情報をスケジュール生成部118および使用状況予測部5115に通知する。更に、設定取得部5125は、端末装置5005から送信されるパターン変更通知情報を取得すると、取得したパターン変更通知情報を使用状況予測部5115に通知する。
動作モード設定部5126は、設定取得部5125から指令情報が通知されると、通知された指令情報に基づいて動作モード情報を生成する。ここで、指令情報が例えば給湯機3を停止するよう指令するものである場合、動作モード設定部5126は、給湯機3を停止した状態である停止モードを示す動作モード情報を生成する。そして、動作モード設定部5126は、生成した動作モード情報を送信部5119に通知する。ここで、送信部5119は、動作モード設定部5126から動作モード情報が通知されると、通知された動作モード情報を給湯機3へ送信する。一方、給湯機3は、給湯機制御装置5001から動作モード情報を取得すると、取得した動作モード情報が示す動作モードで動作する。
次に、本実施の形態に係る給湯システムの動作について図29から図31を参照しながら説明する。なお、図29、図31において、実施の形態1と同様の処理については、図13から図15と同一の符号を付している。まず、図29に示すように、ステップS14までの処理が実行されると、給湯機制御装置5001は、予測使用状況記憶部4135が記憶する使用湯量情報が示す予測した使用湯量と、使用湯量履歴記憶部133が記憶する使用湯量情報が示す予測に用いた使用時間帯に対応する使用湯量の実績値と、の差分湯量dWut[i]を算出する(ステップS5001)。次に、給湯機制御装置5001は、算出した差分湯量dWut[i]が差分湯量閾値dWutthを超えたと判定したとする(ステップS5002)。この場合、給湯機制御装置5001は、住宅の居住者の生活パターンが変化したことを通知する通知情報を生成する(ステップS5003)。続いて、生成された通知情報が、給湯機制御装置5001から端末装置5005へ送信される(ステップS5004)。
一方、端末装置5005は、通知情報を取得すると、取得した通知情報を表示部504に表示させる(ステップS5005)。このとき、端末装置5005は、例えば図30(A)に示すような住宅の居住者の生活パターンが変化したことを通知するメッセージM511を含む操作画面画像GA511を表示部504に表示させる。操作画面画像GA511には、利用者が不在にしている時間帯を入力する画面に切り替えるための操作釦を表す釦画像BU511も含まれている。ここで、利用者が端末装置5005の入力部505における釦画像BU511に対応する部分をタッチすると、端末装置5005は、例えば図30(B)に示すような利用者が不在にしている時間帯を入力するための操作画面画像GA512を表示部504に表示させる。操作画面画像GA512には、利用者に対して不在にしている時間帯を入力するよう促すメッセージM512と、不在にしている時間帯の終期を入力するための入力欄画像B511、B512、B513と、釦画像BU512と、が含まれている。そして、利用者が、端末装置5005の表示部504に操作画面画像GA512が表示されている状態で、入力部505における入力欄画像B511、B512、B513に対応する部分をタッチして指定してから時刻を入力する操作を行った後、入力部505における釦画像BU512に対応する部分をタッチすると、不在時間帯入力操作が受け付けられる。なお、端末装置5005は、通知情報に釦画像BU511を表示させないよう指定する情報が含まれているとき、例えば図30(C)に示すように、住宅の居住者の生活パターンが変化したことを通知するメッセージM52のみを含む操作画面画像GA52を表示部504に表示させる。
図29に戻って、利用者が不在時間帯入力操作を行うと、端末装置5005は、不在時間帯を示す不在情報を生成する(ステップS5006)。その後、生成された不在情報が、端末装置5005から給湯機制御装置5001へ送信される(ステップS5007)。一方、給湯機制御装置5001は、不在情報を取得すると、使用湯量の予測に用いる参照期間を変更する(ステップS5008)。ここで、給湯機制御装置5001は、参照期間を不在時間帯に設定する。次に、給湯機制御装置5001は、取得した不在情報が示す不在時間帯に基づいて使用時間帯の使用終了時刻を算出する(ステップS5009)。続いて、給湯機制御装置5001は、集合住宅B1が存在する地域における気温の差異に基づく使用湯量の補正係数を算出する(ステップS5010)。その後、給湯機制御装置5001は、不在情報に対応する住宅H[i]について、過去の参照期間の各日における不在時間帯の始期から使用終了時刻までの間での使用湯量に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における使用湯量を算出する。そして、給湯機制御装置1は、算出した使用湯量に算出した補正係数を乗じて得られる使用湯量を、指令情報に対応する住宅H[i]の予測使用湯量として算出する(ステップS5011)。
次に、給湯機制御装置1は、不在情報に対応する住宅H[i]の予測使用湯量と、貯湯量・温度記憶部134が記憶する指令情報に対応する住宅H[i]の貯湯量情報が示す貯湯量および貯湯温度情報が示す貯湯温度と、に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における、不在情報に対応する住宅H[i]の給湯機3の所要電力量および稼働必要時間を算出する(ステップS5012)。続いて、図31に示すように、給湯機制御装置1は、不在情報に対応する住宅H[i]の給湯機3の沸き上げ時間帯を割当てる(ステップS5013)。このとき、給湯機制御装置1は、不在情報に対応する住宅H[i]の利用者が不在の日については、その住宅H[i]の給湯機3が沸き上げ動作を行わないように沸き上げ時間帯を割り当てる。一方、給湯機制御装置1は、利用者が帰宅する当日において、帰宅時刻、即ち、不在時間帯の終期が利用者の湯の使用時間帯に含まれない場合、不在時間帯の終期までに予測使用湯量を沸き上げるように沸き上げ時間帯を割り当てる。これにより、利用者は、帰宅後直ぐに湯を利用することができる。また、給湯機制御装置1は、利用者が帰宅する当日において、不在時間帯の終期が利用者の湯の使用時間帯に含まれる場合、使用時間帯の始期までに予測使用湯量を沸き上げるように沸き上げ時間帯を割り当てる。その後、実施の形態1で説明したステップS16以降の一連の処理を実行する。ここで、給湯機制御装置5001は、不在情報に対応する住宅H[i]の給湯機3の沸き上げ時間帯を固定した状態で沸き上げスケジュールを生成する。
また、前述のステップS5006までの処理が実行されることにより、端末装置5005が、取得した通知情報を表示部504に表示させたときに、利用者が、給湯機3を停止モードに設定するための操作を行ったとする。この場合、端末装置5005は、給湯機3を停止モードにするよう指令するための指令情報を生成する(ステップS5014)。次に、生成された指令情報が、端末装置5005から給湯機制御装置5001へ送信される(ステップS5015)。一方、給湯機制御装置5001は、指令情報を取得すると、取得した指令情報に基づいて、停止モードを示す動作モード情報を生成する(ステップS5016)。続いて、生成された動作モード情報が、給湯機制御装置5001から給湯機3へ送信される(ステップS5017)。一方、給湯機3は、動作モード情報を取得すると、取得した動作モード情報に基づいて、動作を停止する(ステップS5018)。
また、端末装置5005が、取得した通知情報を表示部504に表示させた後において、利用者が生活パターンの変更を通知するための生活パターン変更通知操作を行ったとする。この場合、端末装置5005は、前述のパターン変更通知情報を生成する(ステップS5019)。その後、生成されたパターン変更通知情報が、端末装置5005から給湯機制御装置5001へ送信される(ステップS5020)。一方、給湯機制御装置5001は、パターン変更情報を取得すると、使用湯量の予測に用いる参照期間を変更する(ステップS5021)。ここで、給湯機制御装置5001は、参照期間を、算出した差分湯量dWut[i]が差分湯量閾値dWutthを超えたと判定した時期以降の期間となるように変更する。
次に、本実施の形態に係る給湯機制御装置5001が実行する沸き上げスケジュール生成処理について図32および図33を参照しながら説明する。なお、図32および図33において、実施の形態1と同様の処理については図18または図20と同一の符号を付している。
まず、気象情報取得部112は、スケジュール生成時期が到来したか否かを判定する(ステップS101)。気象情報取得部112が、未だスケジュール生成時期が到来していないと判定すると(ステップS101:No)、後述するステップS129の処理が実行される。一方、気象情報取得部112が、スケジュール生成時期が到来したと判定すると(ステップS101:Yes)、実施の形態1で説明したステップS102からS109までの一連の処理が実行される。
次に、差分湯量算出部4124は、使用状況予測部5115が予測した使用湯量と、予測に用いた使用時間帯に対応する使用湯量の実績値と、の差分湯量dWut[i]を算出する(ステップS4101)。続いて、使用状況予測部5115は、差分湯量算出部4124が算出した差分湯量dWut[i]が予め設定された差分湯量閾値dWutthを超えるか否かを判定する(ステップS4102)。ここで、使用状況予測部5115が、差分湯量dWut[i]が差分湯量閾値dWutth以下であると判定すると(ステップS4102:No)、そのままステップS110以降の一連の処理が実行される。一方、使用状況予測部5115は、差分湯量dWut[i]が差分湯量閾値dWutthを超えると判定すると(ステップS4102:Yes)、使用状況予測部5115が、住宅の居住者の生活パターンが変化したことを通知する通知情報を生成し、送信部5119が、生成された通知情報を端末装置5005へ送信する(ステップS5101)。次に、後述するステップS5102の処理が実行される。
また、ステップS110からS128までに一連の処理が実行された後、ポリシ取得部122は、端末装置5から送信されたポリシ情報を取得したか否かを判定する(ステップS129)。ポリシ取得部122は、ポリシ情報を取得していないと判定すると(ステップS129:No)、後述のステップ再びステップS5102の処理が実行される。一方、ポリシ取得部122は、ポリシ情報を取得したと判定すると(ステップS129:Yes)、取得したポリシ情報でポリシ記憶部137が記憶するポリシ情報を更新する(ステップS130)。続いて、設定取得部5125は、不在情報を取得したか否かを判定する(ステップS5102)。ここで、設定取得部5125は、不在情報を取得していないと判定すると(ステップS5102:No)、指令情報を取得したか否かを判定する(ステップS5103)。ここで、設定取得部5125は、指令情報を取得していないと判定すると(ステップS5103:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、設定取得部5125は、指令情報を取得したと判定すると(ステップS5103:Yes)、取得した指令情報に基づいて、停止モードを示す動作モード情報を生成する。そして、送信部5119が、生成された動作モード情報を給湯機3へ送信する(ステップS5104)。その後、使用状況予測部5115は、設定取得部5125が過去に不在情報を取得している場合、その不在情報に基づいて、利用者の帰宅時期が到来したか否かを判定する(ステップS5105)。ここで、使用状況予測部5115が、利用者の帰宅時期が未だ到来していないと判定すると(ステップS5105:No)、後述のステップS5107の処理が実行される。一方、使用状況予測部5115は、利用者の帰宅時期が到来したと判定すると(ステップS5105:Yes)、使用湯量の予測に用いる参照期間が利用者の不在時間帯を除く期間となるように参照期間を変更する(ステップS5106)。次に、設定取得部5125は、前述のパターン変更通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS5107)。ここで、設定取得部5125は、パターン変更通知情報を取得していないと判定すると(ステップS5107:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、設定取得部5125は、パターン変更通知情報を取得したと判定すると(ステップS5107:Yes)、使用状況予測部5115は、使用湯量の予測に用いる参照期間を、使用状況予測部5115が差分湯量算出部4124が算出した差分湯量dWut[i]が差分湯量閾値dWutthを超えたと判定した時期以降の期間となるように変更する(ステップS5108)。次に、再びステップS101の処理が実行される。
また、設定取得部5125が、ステップS5102において、不在情報を取得したと判定したとする(ステップS5102:Yes)。この場合、使用状況予測部5115は、使用湯量の予測に用いる参照期間を変更する(ステップS5109)。その後、使用状況予測部5115は、設定取得部5125が取得した不在情報が示す不在時間帯に基づいて使用時間帯の使用終了時刻を算出する(ステップS5110)。次に、補正係数算出部120は、集合住宅B1が存在する地域における気温の差異に基づく使用湯量の補正係数を算出する(ステップS5111)。続いて、使用状況予測部5115は、不在情報に対応する住宅H[i]について、過去の参照期間の各日における不在時間帯の始期から使用終了時刻までの間での使用湯量に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における使用湯量を算出する。そして、使用状況予測部5115は、算出した使用湯量に算出した補正係数を乗じて得られる使用湯量を、指令情報に対応する住宅H[i]の予測使用湯量として算出する(ステップS5112)。
その後、所要電力量算出部117は、不在情報に対応する住宅H[i]の予測使用湯量と、貯湯量・温度記憶部134が記憶する指令情報に対応する住宅H[i]の貯湯量情報が示す貯湯量および貯湯温度情報が示す貯湯温度と、に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における、不在情報に対応する住宅H[i]の給湯機3の所要電力量および稼働必要時間を算出する(ステップS5113)。次に、スケジュール生成部118は、所要電力量算出部117が算出した不在情報に対応する住宅H[i]の給湯機3の所要電力量および稼働必要時間に基づいて、不在情報に対応する住宅H[i]の給湯機3の沸き上げ時間帯を割当てる(ステップS5114)。続いて、再びステップS111以降の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係る給湯機制御装置5001によれば、使用状況予測部5115が、差分湯量算出部4124が算出した差分湯量が差分湯量閾値を超えると、住宅の居住者の生活パターンが変化したことを通知する通知情報を生成し、送信部5119が、生成された通知情報を端末装置5005へ送信する。これにより、例えば住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]の居住者に異常が発生した場合にそのことを家族または管理者にいち早く報知することができる。また、居住者が住宅H[i]に不在であり給湯機3の沸き上げが不要である場合、居住者は、端末装置5005を操作して、給湯機3の動作モードを停止モードにすることができるので、給湯機3の不必要な沸き上げ動作を抑制し給湯機3での消費電力量を低減することができる。
以上、本開示の各実施の形態について説明したが、本開示は前述の実施の形態によって限定されるものではない。例えば実施の形態1において、使用状況予測部115が、前述の高頻度時間帯の頻度の分布を、1つのガウス関数のみで近似した場合、その1つのガウス関数それぞれについて定まる標準偏差に基づいて、湯の使用時間帯を予測するものであってもよい。或いは、使用状況予測部115が、前述の高頻度時間帯の頻度の分布を、3つ以上のガウス関数で近似した場合、その3つ以上のガウス関数それぞれについて定まる標準偏差に基づいて、3つ以上のガウス関数それぞれに対応する3つ以上の湯の使用時間帯を予測するものであってもよい。そして、使用状況予測部115は、3つ以上の湯の使用時間帯のうち互いに時間的に隣り合う2つの使用時間帯それぞれの使用開始時刻の間の期間における過去の使用湯量に基づいて、次に到来するスケジュール生成時期までの間における複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの使用湯量を予測するものであってもよい。
実施の形態1において、使用状況予測部115が、平日または休日が到来する毎、1月に1回或いは予め設定された曜日が到来する毎に、算出した使用湯量を予測するようにしてもよい。或いは、使用状況予測部115は、例えば使用湯量を予測する日の直近2週間の各日について算出された使用湯量の予測値の最大値、平均値或いは平均値に算出された使用湯量の標準偏差の2倍に相当する値を加算して得られる値を算出するようにしてもよい。
実施の形態1において、沸き上げ湯量算出部116は、常に、貯湯量がゼロであると看做して、予測使用湯量の全てに相当する分だけ沸き上げる場合の沸き上げ湯量を算出するものであってもよい。この場合でも、実際には給湯機3の貯湯タンク31に蓄えられている湯が使い切られているケースはほとんど無いため、スケジュール生成部118により生成されるスケジュールが示す沸き上げ時間よりも短い時間で予測使用湯量に相当する湯量が沸き上がることになる。ところで、集合住宅B1が、いわゆる高圧一括受電マンションである場合、集合住宅B1全体で消費される最大電力量で年間の電気料金が決まる。このため、給湯機3を、スケジュール生成部118により生成されたスケジュールに比べて長い時間沸き上げ動作をさせることになると、給湯機3の沸き上げ動作を行うタイミングが複数の住宅H[i]で重なってしまい、集合住宅B1全体で消費される電力量が過大になる虞がある。これに対して、給湯機3の実際の沸き上げ時間が、スケジュール生成部118により生成されるスケジュールが示す沸き上げ時間よりも短い場合、複数の住宅H[i]で湯の沸き上げ時間帯が重複することがないため、前述のような集合住宅B1全体で消費される電力量が過大となることを抑制できる。
或いは、使用状況予測部115が、スケジュール生成時期から実際に沸き上げを開始する時刻までの間で利用者が使用する使用湯量を予測するものであってもよい。この場合、沸き上げ湯量算出部116が、予測されたケジュール生成時期から実際に沸き上げを開始する時刻までの間で利用者が使用する使用湯量を加味して沸き上げ湯量を算出するものであってもよい。
実施の形態3において、使用状況予測部115は、複数の住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]のうちの少なくとも1つの住宅H[i]の給湯機3について、2日間に相当する期間内における1日目の沸き上げ時間帯の終期と2日目の沸き上げ時間帯の始期との間の時間が予め設定された基準時間以上となる場合、基準時間を超えた時間帯における過去の平均使用湯量の合計に基づいて追加使用湯量を算出してもよい。そして、使用状況予測部115は、住宅H[i]の1日目の使用時間帯の使用終了時刻と2日目の給湯機3の沸き上げ時間帯の終期との間における使用湯量と算出した追加使用湯量との和に相当する湯量にマージン湯量を加えた湯量を、予測使用湯量として算出するようにしてもよい。
本構成によれば、使用状況予測部115は、一度予測使用湯量を算出した後に再度予測使用湯量を算出する処理を行う必要が無くなるので、その分、給湯機制御装置1の計算負荷を軽減できる。
実施の形態4では、差分湯量算出部4124は、使用状況予測部4115が予測した使用湯量と、予測に用いた使用時間帯に対応する使用湯量の実績値と、の差分湯量を算出し、使用状況予測部4115が、差分湯量が予め設定された差分湯量閾値を超えると、使用湯量の予測に用いる参照期間を変更した後、再度、湯の使用時間帯および使用湯量を予測する例について説明した。但し、これに限らず、例えば、図34に示す給湯機制御装置6001のように、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれについて、前述のスケジュール生成時期の直近の予め設定された期間内の各日における予め設定された使用湯量閾値以上となる多量使用時間帯の予測に用いた使用時間帯内外における割合を算出する割合算出部6124を備えるものであってもよい。なお、図34において、実施の形態4と同様の構成については図25と同一の符号を付している。
割合算出部6124は、まず、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれについて使用湯量履歴記憶部133が記憶する直近の予め設定された期間内(例えば直近1週間)における使用湯量の実績値に基づいて、その直近の期間における各日の予め設定された使用湯量閾値以上となる多量使用時間帯を特定する。次に、割合算出部6124は、各日における予測に用いた使用時間帯における多量使用時間帯の割合と、同じ日における予測に用いた使用時間帯以外の時間帯における多量使用時間帯の割合と、をそれぞれ算出し、算出した各割合の直近の期間における代表値を算出する。ここで、代表値は、算出した各割合の直近の期間における平均値、最大値または中間値である。そして、割合算出部6124は、算出した各割合の直近の期間における代表値を示す割合情報を使用状況予測部6115に通知する。一方、使用状況予測部6115は、割合情報が通知されると、通知された割合情報が示す予測に用いた使用時間帯における多量使用時間帯の割合の代表値が予め設定された第1割合閾値以下、或いは、予測に用いた使用時間帯以外の時間帯における多量使用時間帯の割合の代表値が予め設定された第2割合閾値を超えるか否かを判定する。そして、使用状況予測部6115は、予測に用いた使用時間帯における多量使用時間帯の割合の代表値が予め設定された第1割合閾値以下、或いは、予測に用いた使用時間帯以外の時間帯における多量使用時間帯の割合の代表値が予め設定された第2割合閾値を超えると判定すると、使用湯量の予測に用いる参照期間を変更した後、再度、湯の使用時間帯および使用湯量を予測する。
ここで、本変形例に係る給湯機制御装置6001が実行する沸き上げスケジュール生成処理について図35を参照しながら説明する。なお、図35において、実施の形態4と同様の処理については図27と同一の符号を付している。
まず、気象情報取得部112は、スケジュール生成時期が到来したか否かを判定する(ステップS101)。気象情報取得部112が、未だスケジュール生成時期が到来していないと判定すると(ステップS101:No)、後述するステップS129の処理が実行される。一方、気象情報取得部112が、スケジュール生成時期が到来したと判定すると(ステップS101:Yes)、実施の形態1で説明したステップS102からS109までの一連の処理が実行される。
次に、割合算出部6124は、各日における予測に用いた使用時間帯における多量使用時間帯の割合と、同じ日における予測に用いた使用時間帯以外の時間帯における多量使用時間帯の割合と、をそれぞれ算出し、算出した各割合の直近の期間における代表値を算出する(ステップS6101)。続いて、使用状況予測部4115は、割合算出部6124が算出した予測に用いた使用時間帯における多量使用時間帯の割合の代表値Rii[i]が予め設定された第1割合閾値Riith以下、或いは、予測に用いた使用時間帯以外の時間帯における多量使用時間帯の割合の代表値Rio[i]が予め設定された第2割合閾値Riothを超えるか否かを判定する(ステップS6102)。ここで、使用状況予測部6115が、予測に用いた使用時間帯における多量使用時間帯の割合の代表値Rii[i]が第1割合閾値Riithを超えており且つ予測に用いた使用時間帯以外の時間帯における多量使用時間帯の割合の代表値Rio[i]が第2割合閾値Rioth以下であると判定したとする(ステップS6102:No)。この場合、そのままステップS110以降の一連の処理が実行される。一方、使用状況予測部6115が、予測に用いた使用時間帯における多量使用時間帯の割合の代表値Rii[i]が第1割合閾値Riith以下、または、予測に用いた使用時間帯以外の時間帯における多量使用時間帯の割合の代表値Rio[i]が第2割合閾値Riothを超えると判定したとする(ステップS6102:Yes)。この場合、使用状況予測部6115は、使用湯量の予測に用いる参照期間を変更する(ステップS4103)。その後、再びステップS107以降の処理が実行される。
本構成によれば、割合算出部6124が、各日における予測に用いた使用時間帯における多量使用時間帯の割合と、同じ日における予測に用いた使用時間帯以外の時間帯における多量使用時間帯の割合と、をそれぞれ算出し、算出した各割合の直近の期間における代表値を算出する。そして、使用状況予測部6115は、予測に用いた使用時間帯における多量使用時間帯の割合の代表値が予め設定された第1割合閾値以下、或いは、予測に用いた使用時間帯以外の時間帯における多量使用時間帯の割合の代表値が予め設定された第2割合閾値を超えると判定すると、使用湯量の予測に用いる参照期間を変更した後、再度、湯の使用時間帯および使用湯量を予測する。これにより、例えば住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの湯の使用時間帯の傾向が変化しても、使用状況予測部4115による使用時間帯の予測精度を維持することができる。
実施の形態5において、端末装置5005は、通知情報を取得すると、例えば図36に示すような、住宅の居住者の生活パターンが変化したことを通知するメッセージM531ととともに、居住者に異常が発生したことを連絡する旨および連絡先を通知するメッセージM532を含む操作画面画像GA53を表示部504に表示させるものであってもよい。操作画面画像GA511には、利用者が不在にしている時間帯を入力する画面に切り替えるための操作釦を表す釦画像BU511も含まれている。また、操作画面画像GA53には、居住者に異常が無いことを通知する情報を給湯機制御装置5001へ送信する場合に選択される釦画像BU531と、居住者に異常が発生したことを通知する情報を給湯機制御装置5001へ送信する場合に選択される釦画像BU532と、が含まれる。そして、端末装置5005が操作画面画像GA53を表示部504に表示させた状態で、居住者が、入力部505における釦画像BU531に対応する部分をタッチすると、端末装置5005は、居住者に異常が無いことを通知する情報を給湯機制御装置5001へ送信する。一方、居住者が、入力部505における釦画像BU532に対応する部分をタッチすると、端末装置5005は、居住者に異常が発生したことを通知する情報を給湯機制御装置5001へ送信する。一方、給湯機制御装置5001は、居住者に異常が発生したことを通知する情報を取得すると、取得した情報を、利用者により予め登録されている端末装置5005以外の他の端末装置へ送信する。ここで、他の端末装置としては、例えば利用者の家族、利用者を管理する警備会社等が所持する端末装置が挙げられる。そして、他の端末装置は、電話番号、メールアドレス等で識別される形で給湯機制御装置1に登録されていてもよい。また、このとき、給湯機制御装置1は、例えば図30(C)に示すような操作画面画像GA52を他の端末装置に表示させるための情報を送信するものであってもよい。
本構成によれば、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの居住者の異常の有無を早期且つ正確に把握することができる。
実施の形態5では、使用状況予測部4115が、予測した使用湯量と予測に用いた使用時間帯に対応する使用湯量の実績値との差分湯量が予め設定された差分湯量閾値を超えると判定すると、送信部4119が、利用者に住宅の居住者の生活パターンが変化したことを通知する通知情報を端末装置へ送信する例について説明した。但し、これに限らず、例えば、図37に示す給湯機制御装置7001のように、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれについて、スケジュール生成時期の直近における予め設定された単位時間内での給湯機3での消費電力量と電気機器4での消費電力量との和に相当する電力量の電力量変化量を算出する変化量算出部7127を備えるものであってもよい。なお、図37において、実施の形態5と同様の構成については図28と同一の符号を付している。
変化量算出部7127は、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれについて電力量記憶部131が記憶する直近の予め設定された単位時間内(例えば直近2時間)における給湯機3および給湯機3以外の電気機器4での消費電力量の実績値に基づいて、予め設定された単位時間の前後における消費電力量の電力量変化量を算出する。そして、変化量算出部7127は、算出した電力量変化量を示す変化量情報を使用状況予測部7115に通知する。
使用状況予測部7115は、変化量情報が通知されると、通知された変化量情報が示す電力量変化量が予め設定された変化量閾値を超えるか否かを判定する。そして、使用状況予測部7115は、電力量変化量が変化量閾値を超えると判定すると、使用湯量の予測に用いる参照期間を変更した後、再度、湯の使用時間帯および使用湯量を予測するとともに、住宅の居住者の生活パターンが変化したことを通知する通知情報を生成して送信部5119に通知する。そして、送信部5119は、使用状況予測部7115から通知情報が通知されると、その通知情報を端末装置5005へ送信する。
ここで、本変形例に係る給湯機制御装置7001が実行する沸き上げスケジュール生成処理について図38を参照しながら説明する。なお、図38において、実施の形態5と同様の処理については図32および図33と同一の符号を付している。まず、気象情報取得部112は、スケジュール生成時期が到来したか否かを判定する(ステップS101)。気象情報取得部112が、未だスケジュール生成時期が到来していないと判定すると(ステップS101:No)、図33に示すステップS129の処理が実行される。一方、気象情報取得部112が、スケジュール生成時期が到来したと判定すると(ステップS101:Yes)、実施の形態1で説明したステップS102からS106までの一連の処理が実行される。
次に、変化量算出部7127は、電力量記憶部131が記憶する直近の予め設定された単位時間内における給湯機3および給湯機3以外の電気機器4での消費電力量の実績値に基づいて、予め設定された単位時間の前後における消費電力量の電力量変化量dPi[i]を算出する(ステップS7101)。続いて、使用状況予測部7115は、変化量算出部7127が算出した電力量変化量dPi[i]の絶対値|dPi[i]|が予め設定された変化量閾値dPithを超えるか否かを判定する(ステップS7102)。ここで、使用状況予測部7115が、電力量変化量dPi[i]の絶対値|dPi[i]|が変化量閾値dPith以下であると判定すると(ステップS7102:No)、そのままステップS107以降の一連の処理が実行される。一方、使用状況予測部7115は、電力量変化量dPi[i]の絶対値|dPi[i]|が変化量閾値dPithを超えると判定すると(ステップS7102:Yes)、使用湯量の予測に用いる参照期間を変更する(ステップS7103)。その後、使用状況予測部7115が、住宅の居住者の生活パターンが変化したことを通知する通知情報を生成し、送信部5119が、生成された通知情報を端末装置5005へ送信する(ステップS7104)。次に、図33に示すステップS5102以降の一連の処理が実行される。
本構成によれば、使用状況予測部7115が、直近の予め設定された単位時間内における給湯機3および給湯機3以外の電気機器4での消費電力量の電力量変化量に基づいて、使用湯量の予測に用いる参照期間を変更するので、例えば住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの湯の使用時間帯の傾向が変化しても、使用状況予測部4115による使用時間帯の予測精度を維持することができる。
実施の形態1において、端末装置5005は、通知情報を取得すると、例えば図39に示すような、前述の沸き上げスケジュールを示すメッセージM111と、平均使用湯量および現時点の貯湯量を示すメッセージM112とともに、沸き上げ時間帯を1日2回に指定した場合のインセンティブを示すメッセージM81とを含む操作画面画像GA81を表示部504に表示させるものであってもよい。操作画面画像GA81には、給湯機3の沸き上げスケジュールを1日1つの時間帯にするか2つの時間帯にするかを指定するための操作釦を表す釦画像BU81、BU82も含まれている。そして、端末装置5005が操作画面画像GA81を表示部504に表示させた状態で、居住者が、入力部505における釦画像BU81に対応する部分をタッチすると、端末装置5005は、沸き上げ時間帯を1日2回にすることを示すポリシ情報を生成して給湯機制御装置5001へ送信する。
本構成によれば、居住者に対して沸き上げ時間帯を2回にすることによるインセンティブを提示することができるので、住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれの給湯機3の沸き上げ時間帯が分散され易くなり、総消費電力量の平準化を図ることができる。
各実施の形態では、スケジュール生成時期が1日毎に到来し、給湯機制御装置1、4001、5001が、予め設定された単位期間が1日であり、複数の時間帯が1日を1時間単位で区切ったときの各時間帯であるとして、スケジュール情報を生成する例について説明した。但し、単位期間の長さは、1日に限定されるのではなく、1日よりも長い期間或いは1日よりも短い期間であってもよい。また、複数の時間帯それぞれの長さは1時間に限定されるものではなく、1時間よりも長い時間であってもよいし、1時間よりも短い時間であってもよい。
各実施の形態では、使用状況予測部115、4115、5115が、特定した高頻度時間帯の頻度Frの分布を、時刻を引数とする1つまたは2つのガウス関数で近似する例について説明した。但し、高頻度時間帯の頻度Frの分布を近似するのに用いるガウス関数の数は1つまたは2つに限定されるものではなく3つ以上であってもよい。
各実施の形態では、給湯機制御装置1、4001、5001が、電力量情報、給湯機情報をそれぞれ給湯機3、電力計測装置22、72から直接取得する例について説明した。但し、これに限らず、例えば住宅H[1]、H[2]、・・・、H[n]それぞれに給湯機3、電力計測装置22、72から送信される電力量情報、給湯機情報を取得する機能を有するHEMS(Home Energy Management System)コントローラが設置されている場合、給湯機制御装置1は、HEMSコントローラから電力量情報、給湯機情報を取得するものであってもよい。
また、本開示に係る給湯機制御装置1、4001、5001、6001、7001の各種機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。この場合、ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、プログラムを、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)およびMO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータに読み込んでインストールすることにより、前述の各機能を実現することができるコンピュータを構成してもよい。そして、各機能をOS(Operating System)とアプリケーションとの分担またはOSとアプリケーションとの協同により実現する場合には、OS以外の部分のみを記録媒体に格納してもよい。
さらに、搬送波に各プログラムを重畳し、ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、ネットワーク上の掲示板(BBS,Bulletin Board System)に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前述の処理を実行できるように構成してもよい。
本開示は、電力会社と一括受電契約を締結している集合住宅における各住宅に設置された給湯機の沸き上げスケジュールを決定する給湯システムとして好適である。
1,4001,5001,6001,7001 給湯機制御装置、3 給湯機、4 電気機器、5 端末装置、6 BBR、7 発電設備、8 気象サーバ、21 分電盤、22,72 電力計測装置、31 貯湯タンク、32 ヒートポンプユニット、33 コントローラ、101,301,501 CPU、102,302,502 主記憶部、103,303,503 補助記憶部、106,506 広域通信部、307 局所通信部、108,308 計時部、109,509 バス、111 電力量取得部、112 気象情報取得部、113 給湯機情報取得部、114 電力量予測部、115,4115,5115,6115,7115 使用状況予測部、116 沸き上げ量算出部、117 所要電力量算出部、118 スケジュール生成部、119,5119 送信部、120 補正係数算出部、121 湯冷め量算出部、122 ポリシ取得部、123 優先度決定部、131 電力量記憶部、132 気象情報記憶部、133 使用湯量履歴記憶部、134 貯湯量・温度記憶部、135,4135 予測使用状況記憶部、136 予測電力量記憶部、137 ポリシ記憶部、138 閾値記憶部138 スケジュール記憶部、310 通信インタフェース、311 使用湯量計測部、312 貯湯量計測部、313a,313b,313c,313d,313e 温度センサ、321 蒸発器、322 圧縮機、323 熱交換器、324 膨張弁、325 制御基板、331 スケジュール受信部、332 ヒートポンプ制御部、334 給湯機情報通知部、336 使用湯量取得部、337 貯湯量取得部、338 貯湯温度取得部、342 使用湯量記憶部、343 貯湯量・温度記憶部、344 スケジュール記憶部、504 表示部、505 入力部、511,5511 受信部、512,5512 表示制御部、513 受付部、514 ポリシ生成部、515 ポリシ送信部、531 操作画面記憶部、4124 差分湯量算出部、5125 設定取得部、5126 動作モード設定部、5516 指令部、6124 割合算出部、7127 変化量算出部、B1 集合住宅、B511,B512,B513 入力欄画像、BU11,BU12,BU32,BU51,BU131,BU132,BU133,BU311,BU312,BU313,BU314,BU512,BU531,BU532 釦画像、GA11,GA21,GA22,GA32,GA52,GA53,GA511,GA512 操作画面画像、H[1],H[2],H[i],H[i+1],H[i+2],H[i+3],H[n] 住宅、M52,M111,M112,M121,M131,M511,M512,M531,M532 メッセージ、NW1 広域ネットワーク、NW2 局所ネットワーク、PS 系統電源

Claims (18)

  1. 給湯機および機器が設置された複数の住宅それぞれにおいて前記給湯機で消費される給湯機消費電力量および前記機器で消費される機器消費電力量を示す消費電力量情報を取得する電力量取得部と、
    前記複数の住宅それぞれでの使用湯量の履歴を示す使用湯量履歴情報と前記給湯機の現時点の貯湯量を示す貯湯量情報と前記給湯機の現時点の貯湯温度とを含む給湯機情報を取得する給湯機情報取得部と、
    予め設定された期間毎に到来する前記複数の住宅それぞれに設置された前記給湯機の沸き上げスケジュールを生成するスケジュール生成時期において、前記複数の住宅それぞれの過去の消費電力量情報に基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間の予め設定された複数の時間帯それぞれにおいて前記複数の住宅全体で前記機器のみで消費される総機器消費電力量を予測する電力量予測部と、
    前記スケジュール生成時期が到来する毎に、予め設定された単位期間内における予め設定された複数の時間帯それぞれについて、予め設定された過去の参照期間内において、前記使用湯量が予め設定された使用湯量閾値以上となる頻度を算出し、算出した前記頻度に基づいて、前記複数の住宅それぞれでの湯の使用時間帯を予測し、予測した前記使用時間帯と前記参照期間内における過去の前記使用湯量とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間における前記複数の住宅それぞれの使用湯量を予測する使用状況予測部と、
    前記使用湯量と前記貯湯量と前記貯湯温度とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間に前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の所要電力量および稼働必要時間を算出する所要電力量算出部と、
    前記スケジュール生成時期が到来する毎に、前記使用時間帯と前記給湯機の所要電力量および稼働必要時間とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間、前記複数の住宅全体で消費される総消費電力量が予め設定された消費電力量閾値以下となるように前記複数の住宅それぞれの給湯機の沸き上げスケジュールを生成するスケジュール生成部と、を備える、
    給湯機制御装置。
  2. 前記使用状況予測部は、算出した前記頻度が予め設定された頻度閾値以上となる高頻度時間帯を特定し、特定した前記高頻度時間帯の頻度の分布を、時刻を引数とする少なくとも1つのガウス関数で近似し、前記少なくとも1つのガウス関数について定まる標準偏差に基づいて、前記複数の住宅それぞれでの湯の使用時間帯を予測する、
    請求項1に記載の給湯機制御装置。
  3. 前記使用状況予測部は、前記高頻度時間帯の頻度の分布を、複数のガウス関数で近似した場合、前記複数のガウス関数それぞれについて定まる標準偏差に基づいて、前記複数のガウス関数それぞれに対応する複数の湯の使用時間帯を予測し、前記複数の湯の使用時間帯それぞれの使用開始時刻の間における過去の使用湯量に基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間における前記複数の住宅それぞれの使用湯量を予測する、
    請求項2に記載の給湯機制御装置。
  4. 前記使用状況予測部は、前記沸き上げスケジュールが示す前記複数の住宅のうちの少なくとも1つの住宅の前記給湯機について、2つの前記単位期間に相当する期間内における初めの単位期間内に含まれる前記給湯機の沸き上げ時間帯の終期と次の単位時間内に含まれる前記沸き上げ時間帯の始期との間の時間が予め設定された基準時間以上となる場合、2つ目の前記単位時間内の使用湯量を、1つ目の前記単位時間内における前記沸き上げ時間帯の終期から2つ目の前記単位時間内における、前記使用時間帯における前記頻度の累積頻度の最も高い使用時間帯の始期までに対応する過去の使用湯量に基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間における前記複数の住宅それぞれの使用湯量を再度予測し、
    前記所要電力量算出部は、再度予測された前記使用湯量と前記貯湯量と前記貯湯温度とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間に前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の所要電力量および稼働必要時間を算出し、
    前記スケジュール生成部は、前記給湯機の所要電力量および稼働必要時間に基づいて、再度前記沸き上げスケジュールを生成する、
    請求項3に記載の給湯機制御装置。
  5. 前記スケジュール生成部は、前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の沸き上げ時間帯が前記使用時間帯の使用開始時刻と一致するように前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の沸き上げスケジュールを生成する、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の給湯機制御装置。
  6. 前記スケジュール生成部は、前記高頻度時間帯の頻度の分布を、前記複数のガウス関数で近似した場合、前記複数のガウス関数それぞれに対応する前記使用時間帯における前記頻度の累積頻度を算出し、前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の沸き上げ時間帯の終期が前記累積頻度の最も高い第1使用時間帯の第1使用開始時刻と一致する第1沸き上げ時間帯となるように前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の沸き上げスケジュールを生成する、
    請求項5に記載の給湯機制御装置。
  7. 前記スケジュール生成部は、前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の沸き上げ時間帯が前記第1沸き上げ時間帯となるように生成された暫定沸き上げスケジュールに従って前記複数の住宅それぞれの前記給湯機を稼働させると、前記総消費電力量が前記消費電力量閾値を超える場合、前記複数の住宅のうちの少なくとも1つの住宅の前記給湯機の前記沸き上げ時間帯が、前記第1使用時間帯よりも前記累積頻度の低い第2使用時間帯の第2使用開始時刻と終期が一致する第2沸き上げ時間帯であり且つ前記総消費電力量が前記消費電力量閾値以下となるように前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の沸き上げスケジュールを生成する、
    請求項6に記載の給湯機制御装置。
  8. 前記スケジュール生成部は、前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の沸き上げ時間帯が前記第1沸き上げ時間帯となるように生成された暫定沸き上げスケジュールに従って前記複数の住宅それぞれの前記給湯機を稼働させると、前記総消費電力量が前記消費電力量閾値を超える場合、前記複数の住宅のうちの少なくとも1つの住宅の前記給湯機の沸き上げ時間帯が、前記第1沸き上げ時間帯の始期と終期が一致する第3沸き上げ時間帯であり且つ前記総消費電力量が前記消費電力量閾値以下となるように前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の沸き上げスケジュールを生成する、
    請求項6に記載の給湯機制御装置。
  9. 前記スケジュール生成部は、前記複数の住宅のうちの少なくとも1つの住宅の前記給湯機の沸き上げ時間帯を前記第3沸き上げ時間帯に設定した場合、前記第3沸き上げ時間帯の始期が前記第1使用時間帯よりも前記累積頻度の低い第2使用時間帯に含まれるとき、前記給湯機の沸き上げ時間帯を前記第3沸き上げ時間帯に設定した少なくとも1つの住宅の前記給湯機の沸き上げ時間帯が前記第2使用時間帯の第2使用開始時刻と終期が一致する第2沸き上げ時間帯であり且つ前記総消費電力量が前記消費電力量閾値以下となるように前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の沸き上げスケジュールを生成する、
    請求項8に記載の給湯機制御装置。
  10. 前記暫定沸き上げスケジュールが変更された履歴に基づいて、前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の沸き上げ時間帯を前記第1沸き上げ時間帯に設定する際の優先度を決定する優先度決定部と、を更に備え、
    前記スケジュール生成部は、前記優先度に基づいて、前記沸き上げスケジュールを生成する、
    請求項7から9のいずれか1項に記載の給湯機制御装置。
  11. 前記給湯機の前記沸き上げスケジュールを生成する際の前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の沸き上げ時間帯を前記第1沸き上げ時間帯に設定することの可否に関するポリシを示すポリシ情報を取得するポリシ取得部と、
    前記ポリシ情報に基づいて、前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の沸き上げ時間帯を前記第1沸き上げ時間帯に設定する際の優先度を決定する優先度決定部と、を更に備え、
    前記スケジュール生成部は、前記優先度に基づいて、前記沸き上げスケジュールを生成する、
    請求項7から9のいずれか1項に記載の給湯機制御装置。
  12. 前記複数の住宅が存在する地域における気温を示す気温情報を取得する気象情報取得部と、
    前記参照期間内の複数の時間帯それぞれにおける前記使用湯量履歴情報が示す前記使用湯量と前記気温情報が示すが気温とに基づいて、前記使用状況予測部が予測した前記使用湯量を補正するための補正係数を算出する補正係数算出部と、を更に備え、
    前記使用状況予測部は、予測した前記使用時間帯と前記参照期間内における前記使用湯量とに基づいて予測した前記複数の住宅それぞれでの前記使用湯量に前記補正係数を乗ずることにより、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間における前記複数の住宅それぞれの使用湯量を算出する、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の給湯機制御装置。
  13. 前記使用状況予測部が予測した前記使用湯量と、前記使用湯量の予測に用いた前記使用時間帯に対応する前記使用湯量の実績と、の差分湯量を算出する差分湯量算出部を更に備え、
    前記使用状況予測部は、前記差分湯量が予め設定された差分湯量閾値を超えると、前記参照期間を変更した後、再度、前記使用時間帯および前記使用湯量を予測する、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の給湯機制御装置。
  14. 前記スケジュール生成時期の直近における予め設定された期間内の各日における前記使用湯量閾値以上となる多量使用時間帯の予測に用いた使用時間帯内外における割合を算出する割合算出部を更に備え、
    前記使用状況予測部は、前記割合が予め設定された割合閾値を超えると、前記参照期間を変更した後、再度、前記使用時間帯および前記使用湯量を予測する、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の給湯機制御装置。
  15. 前記スケジュール生成時期の直近における前記単位時間内での前記給湯機消費電力量と前記機器消費電力量との少なくとも一方の電力量変化量を算出する変化量算出部を更に備え、
    前記使用状況予測部は、前記電力量変化量が予め設定された変化量閾値を超えると、前記参照期間を変更した後、再度、前記使用時間帯および前記使用湯量を予測する、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の給湯機制御装置。
  16. 機器が設置された複数の住宅それぞれに設置された給湯機と、
    前記給湯機で消費される給湯機消費電力量および前記機器で消費される機器消費電力量を示す消費電力量情報を取得する電力量取得部と、
    前記複数の住宅それぞれでの使用湯量の履歴を示す使用湯量履歴情報と前記給湯機の現時点の貯湯量を示す貯湯量情報と前記給湯機の現時点の貯湯温度とを含む給湯機情報を取得する給湯機情報取得部と、
    予め設定された期間毎に到来する前記複数の住宅それぞれに設置された前記給湯機の沸き上げスケジュールを生成するスケジュール生成時期において、前記複数の住宅それぞれの過去の消費電力量情報に基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間の予め設定された複数の時間帯それぞれにおいて前記複数の住宅全体で前記機器のみで消費される総機器消費電力量を予測する電力量予測部と、
    前記スケジュール生成時期が到来する毎に、予め設定された単位期間内における予め設定された複数の時間帯それぞれについて、予め設定された過去の参照期間内において、前記使用湯量が予め設定された使用湯量閾値以上となる頻度を算出し、算出した前記頻度に基づいて、前記複数の住宅それぞれでの湯の使用時間帯を予測し、予測した前記使用時間帯と前記参照期間内における過去の前記使用湯量とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間における前記複数の住宅それぞれの使用湯量を予測する使用状況予測部と、
    前記使用湯量と前記貯湯量と前記貯湯温度とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間に前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の所要電力量および稼働必要時間を算出する所要電力量算出部と、
    前記スケジュール生成時期が到来する毎に、前記使用時間帯と前記給湯機の所要電力量および稼働必要時間とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間、前記複数の住宅全体で消費される総消費電力量が予め設定された消費電力量閾値以下となるように前記複数の住宅それぞれの給湯機の沸き上げスケジュールを生成するスケジュール生成部と、を備える、
    給湯システム。
  17. 給湯機および機器が設置された複数の住宅それぞれにおいて前記給湯機で消費される給湯機消費電力量および前記機器で消費される機器消費電力量を示す消費電力量情報を取得するステップと、
    前記複数の住宅それぞれでの使用湯量の履歴を示す使用湯量履歴情報と前記給湯機の現時点の貯湯量を示す貯湯量情報と前記給湯機の現時点の貯湯温度とを含む給湯機情報を取得するステップと、
    予め設定された期間毎に到来する前記複数の住宅それぞれに設置された前記給湯機の沸き上げスケジュールを生成するスケジュール生成時期において、前記複数の住宅それぞれの過去の消費電力量情報に基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間の予め設定された複数の時間帯それぞれにおいて前記複数の住宅全体で前記機器のみで消費される総機器消費電力量を予測するステップと、
    前記スケジュール生成時期が到来する毎に、予め設定された単位期間内における予め設定された複数の時間帯それぞれについて、予め設定された過去の参照期間内において、前記使用湯量が予め設定された使用湯量閾値以上となる頻度を算出し、算出した前記頻度に基づいて、前記複数の住宅それぞれでの湯の使用時間帯を予測し、予測した前記使用時間帯と前記参照期間内における過去の前記使用湯量とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間における前記複数の住宅それぞれの使用湯量を予測するステップと、
    前記使用湯量と前記貯湯量と前記貯湯温度とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間に前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の所要電力量および稼働必要時間を算出するステップと、
    前記スケジュール生成時期が到来する毎に、前記使用時間帯と前記給湯機の所要電力量および稼働必要時間とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間、前記複数の住宅全体で消費される総消費電力量が予め設定された消費電力量閾値以下となるように前記複数の住宅それぞれの給湯機の沸き上げスケジュールを生成するステップと、を含む、
    沸き上げスケジュール生成方法。
  18. コンピュータを、
    給湯機および機器が設置された複数の住宅それぞれにおいて前記給湯機で消費される給湯機消費電力量および前記機器で消費される機器消費電力量を示す消費電力量情報を取得する電力量取得部、
    前記複数の住宅それぞれでの使用湯量の履歴を示す使用湯量履歴情報と前記給湯機の現時点の貯湯量を示す貯湯量情報と前記給湯機の現時点の貯湯温度とを含む給湯機情報を取得する給湯機情報取得部、
    予め設定された期間毎に到来する前記複数の住宅それぞれに設置された前記給湯機の沸き上げスケジュールを生成するスケジュール生成時期において、前記複数の住宅それぞれの過去の消費電力量情報に基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間の予め設定された複数の時間帯それぞれにおいて前記複数の住宅全体で前記機器のみで消費される総機器消費電力量を予測する電力量予測部、
    前記スケジュール生成時期が到来する毎に、予め設定された単位期間内における予め設定された複数の時間帯それぞれについて、予め設定された過去の参照期間内において、前記使用湯量が予め設定された使用湯量閾値以上となる頻度を算出し、算出した前記頻度に基づいて、前記複数の住宅それぞれでの湯の使用時間帯を予測し、予測した前記使用時間帯と前記参照期間内における過去の前記使用湯量とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間における前記複数の住宅それぞれの使用湯量を予測する使用状況予測部、
    前記使用湯量と前記貯湯量と前記貯湯温度とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間に前記複数の住宅それぞれの前記給湯機の所要電力量および稼働必要時間を算出する所要電力量算出部、
    前記スケジュール生成時期が到来する毎に、前記使用時間帯と前記給湯機の所要電力量および稼働必要時間とに基づいて、次に到来する前記スケジュール生成時期までの間、前記複数の住宅全体で消費される総消費電力量が予め設定された消費電力量閾値以下となるように前記複数の住宅それぞれの給湯機の沸き上げスケジュールを生成するスケジュール生成部、
    として機能させるためのプログラム。
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