JP2023014946A - バイタルサイン計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝突後に被計測者が容易にバイタルサイン計測を行えるバイタルサイン計測装置を提供する。【解決手段】被計測者100の大腿部120及び臀部110が載せられる座面部10と、被計測者の背部に沿って配置されるシートバック部20とを有するシート1に設けられ、被計測者の手指160と接触してバイタルサインを取得するセンサ200を有するバイタルサイン計測装置を、少なくとも衝突後にシートから突出して設けられ、上方から下降する被計測者の親指180と掌170との間に挟まれるよう配置されるレバー部220を有し、レバー部は、被計測者の手から入力される下向荷重に応じてシートに対して相対変位し、被計測者の手指をセンサによるバイタルサインの取得が可能な所定の計測位置210へ誘導する構成とする。【選択図】図8

Description

本発明は、シートに着座した被計測者のバイタルサインを計測するバイタルサイン計測装置に関する。
自動車等の車両において、運転者等の乗員のバイタルサイン(生体情報)を検出することが提案されている。
人体の生体情報測定に関する技術として、例えば、特許文献1には、運転操作の直前に乗員が事故の健康状態を確認するため、車両座席に設けられた収容部の開口上面を開閉する蓋板の内側に、血圧計などの健康状態測定装置を設けることが記載されている。
特許文献2には、弾性を有する指輪により身体に装着される腕式血中酸素濃度測定装置が記載されている。
特許文献3には、車両用マッサージシートのリモコンユニットに形成された指挿入穴に指を挿入して用いる脈波計測装置が記載されている。
特許文献4には、運転席シートに着座している乗員に対し、例えば電磁波等の検出波を照射し、その反射波との差をセンシングすることで呼吸情報、心拍情報等のバイタルサインを検出するとともに、運転席シートの前後移動に応じて照射範囲を追従させることが記載されている。
実開平 2-118503号公報 登録実用新案3217064号 特開2015-202162号公報 特開2016-190582号公報
衝突後における乗員の容態を把握するためには、例えば動脈血酸素飽和度SpOや脈拍数などのバイタルサインの計測が有効な手段である。
しかし、例えばカメラを用いて非接触状態でバイタルサイン計測を行う場合、衝突後には乗員がカメラの撮像画角外へフレームアウトしていたり、カメラと乗員との間に異物が介入することが懸念される。電磁波等の検出波を用いて非接触状態でバイタルサイン計測を行う場合も同様の問題が生ずる。
一方、座席シートにバイタルサイン計測用のセンサを内蔵することも提案されているが、この場合、乗員の衣服により正確なバイタルサイン計測ができないことが懸念される。
この点、例えば乗員の手指などと直接接触するセンサを用いればバイタルサイン計測の測定精度は確保されるが、衝突後に負傷を負ったり、パニック状態に陥った乗員に、自らの意思でバイタルサイン計測用のセンサに手を伸ばすことは困難である。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、衝突後に被計測者が容易にバイタルサイン計測を行えるバイタルサイン計測装置を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様に係るバイタルサイン計測装置は、被計測者の大腿部及び臀部が載せられる座面部と、前記被計測者の背部に沿って配置されるシートバック部とを有するシートに設けられ、前記被計測者の手指と接触してバイタルサインを取得するセンサを有するバイタルサイン計測装置であって、少なくとも衝突後に前記シートから突出して設けられ、上方から下降する前記被計測者の親指と掌又は手指との間に挟まれるよう配置されるレバー部を有し、前記レバー部は、前記被計測者の手から入力される下向荷重に応じて前記シートに対して相対変位し、前記被計測者の手指を前記センサによるバイタルサインの取得が可能な所定の計測位置へ誘導することを特徴とする。
これによれば、被計測者が脱力した状態であっても手が下降してレバー部が親指と掌又は手指との間に挟まれれば、レバー部が手指を計測位置へ誘導するため、被計測者の意識がもうろうとした状態などであっても容易にバイタルサインの計測を行うことができる。
本発明において、前記レバー部は、通常時には前記シートの一部に格納されるとともに、衝突又は衝突の前兆に応じて前記シートから突出する構成とすることができる。
これによれば、レバー部が車両の通常使用時に車両の使い勝手を悪化させたり、乗員の身体、衣類などに引っ掛ることなどを防止できる。
本発明において、前記センサは、前記被計測者の手指を圧迫する圧迫部材を有し、前記レバー部の前記シートに対する相対変位に連動して前記圧迫部材が前記手指を圧迫するよう前記圧迫部材を駆動する連動機構を有する構成とすることができる。
これによれば、圧迫部材により被計測者の手指を計測位置に拘束することが可能であり、バイタルサインの測定をより確実に行うことができる。
本発明において、前記シートは、前記被計測者の少なくとも一部の手指が挿入される開口を有し、前記レバー部は、前記被計測者の前記手指が前記開口に挿入されるよう前記シートに対して相対変位し、前記センサは、前記開口に挿入された前記手指と当接するよう配置された検出部を有する構成とすることができる。
これによれば、レバー部により誘導された被計測者の手指が開口に挿入されることにより、センサの検出部に対する手指の位置決め精度を向上し、バイタルサインの測定をより確実に行うことができる。
本発明において、前記センサは、前記シートの前記座面部の側縁部の下方と、前記座面部の前縁部における側端部近傍の領域の下方との少なくとも一方に配置される構成とすることができる。
これによれば、被計測者が脱力し上体がシートバックにもたれかかった状態、あるいは、上体が前方側に倒れた状態において、腕が自然に下がってくる箇所にセンサを配置することにより、上述した効果をより確実に得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、衝突後に被計測者が容易にバイタルサイン計測を行えるバイタルサイン計測装置を提供することができる。
本発明を適用したバイタルサイン計測装置の実施形態が設けられる車両用シートの模式的外観斜視図であって乗員の上体がシートバックにもたれかかった状態を示す図である。 実施形態のバイタルサイン計測装置が設けられる車両用シートの模式的外観斜視図であって乗員の上体が前方に倒れかつ腕が座面部の側方に下がった状態を示す図である。 実施形態のバイタルサイン計測装置が設けられる車両用シートの模式的外観斜視図であって乗員の上体が前方に倒れかつ腕が座面部の前方に下がった状態を示す図である。 実施形態のバイタルサイン計測装置が設けられる車両用シートの模式的外観斜視図であって各センサのレバーが繰り出された状態を示す図である。 実施形態の車両用シートにおいて、各センサのグリップ部が突出した状態における座面部側部の模式的平面視図である。 実施形態のバイタルサイン計測装置における後側側部センサ部の模式的断面図であって、通常時(衝突発生前)の状態を示す図である。 実施形態のバイタルサイン計測装置における後側側部センサ部の模式的断面図であって、衝突発生直後の状態を示す図である。 実施形態のバイタルサイン計測装置における後側側部センサ部の模式的断面図であって、バイタルサイン計測時の状態を示す図である。
以下、本発明を適用したバイタルサイン計測装置の実施形態について説明する。
実施形態のバイタルサイン計測装置は、例えば、乗用車等の自動車の前席(運転席、助手席)用のシートに設けられ、衝突事故の発生後に当該シートに着座する乗員(被計測者)のバイタルサインを計測するものである。
図1は、実施形態のバイタルサイン計測装置が設けられる車両用シートの模式的外観斜視図であって乗員の上体がシートバックにもたれかかった状態を示す図である。
シート1は、座面部10、シートバック20、ヘッドレスト30、シートトリム40等を有する。
シート1は、乗員100が車両前方側を向いた姿勢で、図示しない車体に取り付けられる。
座面部10は、乗員100の臀部110及び大腿部120が載せられる部分である。
座面部10は、シートフレームFの上に載置されるクッションを有する。
シートバック20は、乗員100の上体130の背部に沿って配置された背もたれ状の部分である。
シートバック20は、座面部10の後端部近傍から上方へ伸びて形成されている。
ヘッドレスト30は、シートバック20の上端部から上方へ突出して設けられ、乗員100の頭部140の後部を支持する部分である。
シートトリム40は、座面部10の下部に設けられ、シート1の内部に設けられるシートフレームFや、図示しないシートレール、シートポジション変更用の駆動機構などを覆うカバー状の部材である。
シートフレームFは、座面部10の下部に設けられ、例えば閉断面を有する金属製の部材によって形成された枠体状の構造部材である。
シートトリム40は、側面部41、前面部42等を有する。
側面部41は、座面部10の側縁部から下方へ伸びて形成された面部である。
側面部41は、車両側方側に面して配置されている。
前面部42は、座面部10の前縁部における側端部近傍の領域から下方へ伸びて形成された面部である。
前面部は、車両前方側に面して配置されている。
側面部41の後部には、乗員100が座面部10の前後位置、上下位置、前後方向の傾斜、及び、シートバック20の傾斜(リクライニング角)などのシートポジションを変更するためのスイッチ43が設けられる。
シート1には、例えば衝突事故の発生後に、乗員100のバイタルサインを計測するセンサが設けられる。
バイタルサインとして、例えば、脈拍、動脈血酸素飽和度SpO等を計測することができる。
シート1は、後側側部センサ200、前側側部センサ300、前部センサ400等を有する。
後側側部センサ200は、シートトリム40の側面部41における後部に設けられている。
後側後部センサ200は、典型的には、衝突事故の発生後、乗員100の上体130がシートバック20にもたれかかった状態であるときに、座面部10の側方に腕150が下がった状態で乗員100のバイタルサインを計測するものである。
後側側部センサ200は、開口210、レバー220等を有する。
開口210は、バイタルサインの計測時に、乗員100の手指160が挿入される部分である。
後側後部センサ200の検出部である指先型パルスオキシメータのプローブ230(図6乃至8参照)は、開口210の内部に設けられる。
開口210は、例えば、乗員100の人差し指、中指、薬指が挿入可能なよう、3個配列される構成とすることができる。(後述する開口310、開口410において同様)
開口210は、例えば、車両前後方向に沿って配列されている。
開口210は、スイッチ43の下側に配置されている。
レバー220は、衝突時に乗員100の手指160を、開口210に挿入されるよう誘導する部材である。
レバー220は、開口210及びスイッチ43の上側に配置される。
一般に、人体において、脱力した状態で腕が胴の側方に下がった場合、手の向きは、掌が内側(胴側・臀部側)を向く場合が多い。
このため、レバー220の長手方向は、車両前後方向に沿って配置されている。
レバー220は、通常時(衝突発生前)においては、シートトリム40の側面部41に収容されあるいは隣接した状態となっており、衝突発生後に側面部41から突出するよう、車幅方向外側へ繰り出される。
レバー220の構成、動作、機能については、後に詳しく説明する。
前側側部センサ300は、シートトリム40の側面部41における前部に設けられている。
前側側部センサ300は、典型的には、衝突事故の発生後、乗員100の上体130が前方側へ倒れた状態であるときに、座面部10の側方に腕150が下がった状態で乗員100のバイタルサインを計測するものである。
図2は、実施形態のバイタルサイン計測装置が設けられる車両用シートの模式的外観斜視図であって乗員の上体が前方に倒れかつ腕が座面部の側方に下がった状態を示す図である。
前側側部センサ300は、開口310、レバー320等を有する。
開口310は、バイタルサインの計測時に、乗員100の手指160が挿入される部分である。
前側側部センサ300の検出部である指先型パルスオキシメータの図示しないプローブは、開口310の内部に設けられる。
開口310は、例えば3個が車両前後方向に沿って配列されている。
前側側部センサ300の開口310は、後側側部センサ200の開口210に対して、上下方向における位置が高い位置に配置されている。
例えば、開口210は、シートフレームFに対して低い位置に配置されるが、開口310はシートフレームFに対して高い位置に配置する構成とすることができる。
このような開口210、310の高さの差は、乗員100の上体130がシートバック20にもたれかかった状態と、前傾した状態との手指160の高さの違いを考慮して設定される。
レバー320は、衝突時に乗員100の手指160を開口310に誘導する部材である。
レバー320は、開口310の上側であって、シートトリム40の側面部41の上縁部近傍に配置される。
レバー320の長手方向は、車両前後方向に沿って配置されている。
レバー320は、通常時においては、側面部41に収容されあるいは隣接した状態となっており、衝突発生後に側面部41から突出するよう、上方側へ繰り出される。
前部センサ400は、シートトリム40の前面部に設けられている。
前部センサ400は、典型的には、衝突事故の発生後、乗員100の上体130が前方側へ倒れた状態であるときに、座面部10の前方で大腿部120の外側に沿うように腕150が下がった状態で乗員100のバイタルサインを計測するものである。
図3は、実施形態の車両用シートにおいて、各センサのグリップ部が突出した状態における座面部側部の模式的平面視図である。
前部センサ400は、開口410、レバー420等を有する。
開口410は、バイタルサインの計測時に、乗員100の手指160が挿入される部分である。
前部センサ400の検出部である指先型パルスオキシメータの図示しないプローブは、開口410の内部に設けられる。
開口410は、例えば3個が、車幅方向に沿って配列されている。
レバー420は、衝突時に乗員100の手指160を開口410に誘導する部材である。
レバー420は、開口410の上側であって、シートトリム40の前面部42の上縁部近傍に配置される。
一般に、人体において、脱力した状態で腕が胴の前方側に下がった場合、手の向きは、甲が前方側に向く場合が多い。
このため、レバー420の長手方向は、車幅方向に沿って配置されている。
レバー420は、通常時においては、前面部42に収容されあるいは隣接した状態となっており、衝突発生後に前面部42から突出するよう、車両前方側へ繰り出される。
上述したレバー220,320,420は、例えば、衝突発生時に車体に作用する加速度に感応して、シート1から突出するよう繰り出される。
図4は、実施形態のバイタルサイン計測装置が設けられる車両用シートの模式的外観斜視図であって各センサのレバーが繰り出された状態を示す図である。
図5は、実施形態の車両用シートにおいて、各センサのグリップ部が突出した状態における座面部側部の模式的平面視図である。
後側側部センサ200のレバー220は、シートトリム40の側面部41から車幅方向外側へ繰り出される。
繰り出された状態において、レバー220は、ステー221によって支持されている。
ステー221は、レバー220の車両後方側の端部から車幅方向内側へ突出して設けられている。
レバー220とシートトリム40の側面部41との間には、乗員100の親指が挿入される隙間が形成されるが、親指は、上方側又は車両前方側からこの隙間へ挿入され得る。
前側側部センサ300のレバー320は、シートトリム40の側面部41から上方側へ繰り出される。
繰り出された状態において、レバー320は、ステー321によって支持されている。
ステー321は、レバー230の車両後方側の端部から下方へ突出して設けられている。
レバー320は、乗員100の上体130が前方側へ倒れた状態で腕150が下がったときに、乗員100の手指160と親指との間に挟まれるよう配置されている。
前部センサ400のレバー420は、シートトリム40の前面部42から車両前方側へ繰り出される。
繰り出された状態において、レバー420は、ステー421によって支持されている。
ステー421は、レバー420の車幅方向内側の端部から後方へ突出して設けられている。
レバー420とシートトリム40の前面部42との間には、乗員100の親指が挿入される隙間が形成されるが、親指は、上方側又は車幅方向外側からこの隙間へ挿入され得る。
以下、上述したレバー220,320,420が、乗員100の手指160を、プローブと当接する計測位置へ誘導する機能について、後側側部センサ200のレバー220を例にとり説明する。
なお、レバー320、420に関しても、シート1からの突出方向が異なる以外は、実質的に同様の作用、効果を有する。
図6は、実施形態のバイタルサイン計測装置における後側側部センサ部の模式的断面図であって、通常時(衝突発生前)の状態を示す図である。
後側側部センサ200は、さらに、スプリング222、ロック機構223、支軸224、プローブ230、プレート231、連動機構232等を有する。
スプリング222は、ステー221のレバー220側とは反対側の端部に設けられ、ステー221をレバー220の繰り出し方向(レバー220の場合には車幅方向外側)へ付勢、押圧するものである。
ロック機構223は、ステー221に形成された凹部に、バネ等の付勢手段によって錘を押圧して構成され、車両の通常使用時(衝突発生時以外)には、ステー221をロックしてスプリング222によるレバー220の繰り出しを阻止するとともに、衝突発生時には、ステー221のロックを解除してスプリング222によるレバー220の繰り出しを許容するものである。
ロック機構223は、車両の通常使用時には発生しない程度の加速度(例えば10G程度)が車体に発生した際に、ロックを解除するよう構成される。
支軸224は、レバー220が車幅方向外側へ繰り出され、シートトリム40の側面部41から突出した状態において、レバー220が下がる方向にステー221を回転(揺動)可能に支持する回転中心軸である。
プローブ230は、乗員100の手指160からバイタルサインを計測する検出部である。
プローブ230は、例えば、赤色LEDが発する光を乗員100の手指160の爪部に照射することにより、動脈血酸素飽和度SpOを検出する機能や、脈拍数を取得する機能等を有する。
プローブ230は、開口210の下面部に設けられている。
プレート231は、乗員100の手指160の指紋側(上側)に当接し、下方に押圧することによって、爪部をプローブ230に圧着させる圧迫部材である。
プレート231は、開口210の上面部に隣接し、開口210に対して上下方向に相対変位可能に取り付けられている。
連動機構232は、ステー221の支軸224回りの回動と連動し、プレート231を下方へ移動させるものである。
連動機構232として、例えば、ステー221の支軸224よりも車幅方向内側の領域と、プレート231の下面部とを、可撓性及び弾性を有する索状の部材によって連結し、ステー221の回動に応じてプレート231を下方に牽引する構成とすることができるが、連動機構232の構成はこれに限らず適宜変更することができる。
図7は、実施形態のバイタルサイン計測装置における後側側部センサ部の模式的断面図であって、衝突発生直後の状態を示す図である。
衝突発生後には、車体に作用する加速度に応じてロック機構223が解除され、スプリング222によって、レバー220及びステー221は、車幅方向に繰り出される。
これにより、レバー220は、シートトリム40の側面部41との間に隙間を有する状態で、シート1から突出した状態となる。
衝突の衝撃により、乗員100の意識がもうろうとし、身体が脱力して上体130がシートバック20にもたれかかった状態で腕150が自重により下降した際に、レバー220は、手指160及び掌170と、親指180の間に挟まれる。
図8は、実施形態のバイタルサイン計測装置における後側側部センサ部の模式的断面図であって、バイタルサイン計測時の状態を示す図である。
レバー220は、乗員100の腕150の自重により、図7に示す状態に対して、支軸224回りに下降する方向に回動する。
このとき、スプリング222及びロック機構223は、ステー221の回動を妨げないよう、ステー221との係合、連結を解除される構成とすることができる。
乗員100の手指160は、レバー220の回動に追従して、支軸224回りに回動し、指先が開口220に挿入され収容されるよう誘導される。
なお、乗員100が脱力した状態では、通常手指160の関節は緩く曲がった状態になる場合が多いため、この関節の曲がりを利用して指先を開口220に挿入させることができる。
ステー221の支軸224回りにおける回動に応じて、連動機構232は、プレート231を下方に移動させる。
これにより、乗員100の手指160の指先は、爪部がプローブ230に圧着するよう押圧され拘束される。
また、ステー221の回動終了(手指160の開口210への挿入終了)に応じて、プローブ230は、乗員の動脈血酸素飽和度SpO及び脈拍などのバイタルサインの計測を開始する。
なお、計測されたバイタルサインは、図示しない通信装置を介して、遠隔に設けられた図示しない基地局に自動的に送信する構成とすることができる。
基地局は、衝突事故が発生した車両から取得した乗員のバイタルサインを、例えば救急、医療、警察などの組織と共有することができる。
また、前側側部センサ300、前部センサ400のレバー320、420も、上述したレバー220と同様に、衝突発生時にシート1から突出するよう繰り出され、乗員100の手指を開口310、410へ挿入されるよう誘導する機能を有する。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)乗員100が脱力した状態であっても、手が下降してレバー220,320,420が親指180と掌170又は手指160との間に挟まれれば、レバー220等が手指160を計測位置へ誘導するため、乗員100の意識がもうろうとした状態などであっても容易にバイタルサインの計測を行うことができる。
(2)レバー220等が通常時にはシート1のシートトリム40内に格納されるとともに、衝突の発生に応じてシート1から突出することにより、レバー220等が車両の通常使用時に車両の使い勝手を悪化させたり、乗員100の身体、衣類などに引っ掛ることなどを防止できる。
(3)乗員100の手指160をプローブ230に圧着するよう圧迫するプレート231を設けたことにより、乗員100の手指160を計測位置に拘束することが可能であり、バイタルサインの測定をより確実に行うことができる。
(4)レバー220等により誘導された乗員100の手指160がシートトリム40に形成された開口210等に挿入されることにより、プローブ230等に対する手指160の位置決め精度を向上し、バイタルサインの測定をより確実に行うことができる。
(5)後側側部センサ200、前側側部センサ300、前部センサ400を設けたことにより、乗員100が脱力し上体130がシートバック20にもたれかかった状態、あるいは、上体130が前方側に倒れた状態において、腕150が自然に下がってくる箇所にセンサを配置することにより、上述した効果をより確実に得ることができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)バイタルサイン計測装置及びシートを構成する各部材の形状、構造、配置、材質、製法、数量などは、上述した実施形態に限定されず、適宜変更することができる。
(2)実施形態におけるバイタルサインを計測するセンサや、センサに被計測者の手指を誘導する機構等の構成は一例であって、適宜変更することが可能である。
また、実施形態ではバイタルサインとして動脈血酸素飽和濃度及び心拍数を測定しているが、本発明は両者の計測を必須とせず、いずれか一方のみを計測する構成としてもよい。また、他のバイタルサインを付加的に、あるいは選択的に計測してもよい。例えば、血圧を測定するようにしてもよい。
(3)実施形態においては、バイタルサインを計測するセンサとして、後側側部センサ、前側側部センサ、前部センサを備えているが、これらのうち1つ又は2つを設ける構成としてもよい。また、これら以外に付加的に他のセンサを設けてもよい。
(4)被計測者の手指を計測位置へ誘導する機構の構成は、実施形態の構成に限らず適宜変更することが可能である。例えば、レバーの形状や繰り出し方向、繰り出し動作を行う機構の構成、手指を誘導する際のレバーの移動軌跡などは適宜変更することが可能である。
また、実施形態では各レバーは衝突の衝撃に応じてスプリングにより繰り出される構成としているが、これに限らず、例えば電動アクチュエータの各種アクチュエータを用いてレバーを繰り出してもよい。また、例えばステレオカメラ装置やミリ波レーダ装置等のセンサの出力に基づいてプリクラッシュ判定が成立した場合(衝突の前兆がある場合)に、実際の衝突に先立って繰り出す構成としてもよい。
さらに、レバーを車両の通常使用時においてシートから突出させている構成としてもよい。この場合、レバーを繰り出すための機構が不要となり、装置構成を簡素化することができる。
(5)実施形態において、シートは、例えば乗用車等の自動車の前席用として設けられるものであったが、車両の種類やシートの設置箇所はこれに限定されない。
例えば、シートは乗用車の2列目以降に設置されるものであってもよい。
1 シート 10 座面部
20 シートバック 30 ヘッドレスト
40 シートトリム 41 側面部
42 前面部 43 スイッチ
100 乗員 110 臀部
120 大腿部 130 上体
140 頭部 150 腕
160 手指 170 掌
180 親指
200 後側側部センサ 210 開口
220 レバー 230 プローブ
231 プレート 232 連動機構
300 前側側部センサ 310 開口
320 レバー
400 前部センサ 410 開口
420 レバー

Claims (5)

  1. 被計測者の大腿部及び臀部が載せられる座面部と、前記被計測者の背部に沿って配置されるシートバック部とを有するシートに設けられ、前記被計測者の手指と接触してバイタルサインを取得するセンサを有するバイタルサイン計測装置であって、
    少なくとも衝突後に前記シートから突出して設けられ、上方から下降する前記被計測者の親指と掌又は手指との間に挟まれるよう配置されるレバー部を有し、
    前記レバー部は、前記被計測者の手から入力される下向荷重に応じて前記シートに対して相対変位し、前記被計測者の手指を前記センサによるバイタルサインの取得が可能な所定の計測位置へ誘導すること
    を特徴とするバイタルサイン計測装置。
  2. 前記レバー部は、通常時には前記シートの一部に格納されるとともに、衝突又は衝突の前兆に応じて前記シートから突出すること
    を特徴とする請求項1に記載のバイタルサイン計測装置。
  3. 前記センサは、前記被計測者の手指を圧迫する圧迫部材を有し、
    前記レバー部の前記シートに対する相対変位に連動して前記圧迫部材が前記手指を圧迫するよう前記圧迫部材を駆動する連動機構を有すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバイタルサイン計測装置。
  4. 前記シートは、前記被計測者の少なくとも一部の手指が挿入される開口を有し、
    前記レバー部は、前記被計測者の前記手指が前記開口に挿入されるよう前記シートに対して相対変位し、
    前記センサは、前記開口に挿入された前記手指と当接するよう配置された検出部を有すること
    を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のバイタルサイン計測装置。
  5. 前記センサは、前記シートの前記座面部の側縁部の下方と、前記座面部の前縁部における側端部近傍の領域の下方との少なくとも一方に配置されること
    を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のバイタルサイン計測装置。
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