JP2023013573A

JP2023013573A - 遊技機

Info

Publication number: JP2023013573A
Application number: JP2021117875A
Authority: JP
Inventors: 秀幸切替; Hideyuki Kirikae; 光太郎神; Kotaro Jin
Original assignee: Newgin Co Ltd
Current assignee: Newgin Co Ltd
Priority date: 2021-07-16
Filing date: 2021-07-16
Publication date: 2023-01-26

Abstract

【課題】遊技に対する興趣の向上を図ることができる遊技機を提供する。【解決手段】特定演出は、実行が保留されている図柄変動ゲームの大当り期待度を少なくとも示唆する演出であり、特定演出の演出内容には、所定演出内容がある。非入球率向上状態において第１始動手段への遊技球の入球に基づく特定図柄変動ゲームの実行が保留される場合に、その特定図柄変動ゲームとは異なる保留中の図柄変動ゲーム及び実行中の図柄変動ゲームの少なくとも何れかが所定図柄変動ゲームであり、その所定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する演出の実行態様として所定演出内容での実行が決定されている状況において、特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する特定演出の実行態様として所定演出内容での実行の決定を制限可能である。【選択図】図９

Description

本発明は、遊技機に関するものである。

従来、遊技機では、始動入賞口への遊技球の入球を契機として大当り判定用の乱数の値を取得し、その乱数の値と大当り判定値とが一致するか否かの判定によって、大当りとなるかの大当り抽選が行われている。そして、大当り抽選の抽選結果に基づいて図柄変動ゲームが実行され、図柄変動ゲームの表示結果が導出される。また、大当りとなる期待度（大当り期待度）を特定可能な各種演出が実行される。

このような遊技機のなかには、例えば、特許文献１に示すように、実行が保留されている図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆することができる特定演出（所謂、「先読み演出」）が実行されるものが開示されている。これにより、実行が保留されている図柄変動ゲームの大当り期待度などの有利度合いを特定可能となり、実行が保留されている図柄変動ゲームに対する注意を持たせることができる。

特開２０１５－２９７２６号公報

しかしながら、このような遊技機において、特定演出について更に工夫を凝らすことにより、遊技に対する興趣の向上を図ることが望まれている。

上記問題点を解決する遊技機は、図柄変動ゲームの実行を保留可能であって、図柄変動ゲームで予め定めた大当り表示結果が表示された後に大当り遊技が付与される遊技機において、遊技球が入球可能な第１始動手段と、遊技球が入球可能な第２始動手段と、前記第２始動手段に遊技球が入球可能な開状態と、前記開状態よりも前記第２始動手段に遊技球が入球し難い又は前記第２始動手段に遊技球が入球しない閉状態とに動作可能な開閉手段と、演出を実行する演出実行手段と、前記演出実行手段における演出の実行態様を決定する演出決定手段と、遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、を備え、前記図柄変動ゲームには、第１図柄変動ゲームと、第２図柄変動ゲームとがあり、前記第１図柄変動ゲームは、前記第１始動手段への遊技球の入球を契機として実行を保留可能であって、前記第２図柄変動ゲームは、前記第２始動手段への遊技球の入球を契機として実行を保留可能であって、前記遊技状態には、前記第２始動手段に遊技球が入球可能な入球率向上状態と、前記入球率向上状態よりも前記第２始動手段に遊技球が入球し難い又は前記第２始動手段に遊技球が入球しない非入球率向上状態とがあり、前記演出の実行態様には、演出の実行可否と、演出の演出内容とがあり、前記演出実行手段は、特定演出を実行することができ、前記特定演出は、実行が保留されている図柄変動ゲームの大当り期待度を少なくとも示唆する演出であり、前記特定演出の演出内容には、所定演出内容があり、前記特定演出は、前記非入球率向上状態において前記第１図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する場合に限り前記所定演出内容で実行可能な演出であり、特定図柄変動ゲームの実行が保留される場合に、当該特定図柄変動ゲームとは異なる保留中の図柄変動ゲーム及び実行中の図柄変動ゲームの少なくとも何れかが所定図柄変動ゲームであり、前記演出決定手段は、前記非入球率向上状態において前記第１始動手段への遊技球の入球に基づく前記特定図柄変動ゲームの実行が保留される場合に、当該特定図柄変動ゲームとは異なる前記所定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する演出の実行態様として前記所定演出内容での実行が決定されている状況において、前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出の実行態様として前記所定演出内容での実行の決定を制限可能であることを要旨とする。

上記問題点を解決する遊技機は、図柄変動ゲームの実行を保留可能であって、図柄変動ゲームで予め定めた大当り表示結果が表示された後に大当り遊技が付与される遊技機において、遊技球が入球可能な第１始動手段と、遊技球が入球可能な第２始動手段と、前記第２始動手段に遊技球が入球可能な開状態と、前記開状態よりも前記第２始動手段に遊技球が入球し難い又は前記第２始動手段に遊技球が入球しない閉状態とに動作可能な開閉手段と、演出を実行する演出実行手段と、前記演出実行手段における演出の実行態様を決定する演出決定手段と、遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、を備え、前記図柄変動ゲームには、第１図柄変動ゲームと、第２図柄変動ゲームとがあり、前記第１図柄変動ゲームは、前記第１始動手段への遊技球の入球を契機として実行を保留可能であって、前記第２図柄変動ゲームは、前記第２始動手段への遊技球の入球を契機として実行を保留可能であって、前記遊技状態には、前記第２始動手段に遊技球が入球可能な入球率向上状態と、前記入球率向上状態よりも前記第２始動手段に遊技球が入球し難い又は前記第２始動手段に遊技球が入球しない非入球率向上状態とがあり、前記演出の実行態様には、演出の実行可否と、演出の演出内容とがあり、前記演出実行手段は、特定演出を実行することができ、前記特定演出は、実行が保留されている図柄変動ゲームの大当り期待度を少なくとも示唆する演出であり、前記特定演出の演出内容には、所定演出内容があり、前記特定演出は、前記入球率向上状態において前記第２図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する場合に限り前記所定演出内容で実行可能な演出であり、特定図柄変動ゲームの実行が保留される場合に、当該特定図柄変動ゲームとは異なる保留中の図柄変動ゲーム及び実行中の図柄変動ゲームの少なくとも何れかが所定図柄変動ゲームであり、前記演出決定手段は、前記入球率向上状態において前記第２始動手段への遊技球の入球に基づく前記特定図柄変動ゲームの実行が保留される場合に、当該特定図柄変動ゲームとは異なる前記所定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する演出の実行態様として前記所定演出内容での実行が決定されている状況において、前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出の実行態様として前記所定演出内容での実行の決定を制限可能であることを要旨とする。

上記遊技機について、前記演出決定手段は、前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出の実行態様として前記所定演出内容での実行を決定した後に、前記特定演出の実行態様を、前記所定演出内容での実行とは異なる実行態様に変更することにより、前記所定演出内容での実行の決定を制限可能である構成としてもよい。

上記遊技機について、前記演出決定手段は、前記所定演出内容での実行が決定された前記所定図柄変動ゲームが大当りとなる場合と大当りとならない場合との両方において、前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出の実行態様として前記所定演出内容での実行の決定を制限可能である構成としてもよい。

上記遊技機について、前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出は、前記所定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する演出が前記所定演出内容で実行された後に、１回又は複数回の図柄変動ゲームにおいて実行可能な演出である構成としてもよい。

本発明によれば、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。

パチンコ遊技機を模式的に示す図である。パチンコ遊技機の電気的構成を示す図である。変動パターンを示す図である。予告演出の演出内容を示す図である。（ａ）～（ｈ）は、予告演出の演出態様を示す図である。（ａ）～（ｈ）は、予告演出の演出態様を示す図である。（ａ）～（ｈ）は、予告演出の演出態様を示す図である。先読みコマンド設定処理を示す図である。先読み演出決定処理を示す図である。先読み演出の制限条件を示す図である。（ａ）～（ｅ）は、先読み演出の実行態様を示す図である。（ａ）～（ｇ）は、先読み演出の実行態様を示す図である。先読み演出決定処理を示す図である。

［第１実施形態］
以下、パチンコ遊技機の一実施形態について説明する。
本明細書における上、下、左、右、前（表）、及び後（裏）は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。

図１に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機１０は、枠体１１を備えている。枠体１１は、遊技盤２０などの各種の部品を搭載するための部材である。
パチンコ遊技機１０は、発射ハンドル１６を備えている。例えば、発射ハンドル１６は、枠体１１の前面側に設けられている。パチンコ遊技機１０では、発射ハンドル１６の操作量（回動量）に応じた強度にて、遊技球（遊技媒体）が遊技盤２０の遊技領域２１に向けて発射される。すなわち、パチンコ遊技機１０は、発射ハンドル１６を操作することにより、遊技球の発射強度を調整可能に構成されている。

パチンコ遊技機１０は、装飾ランプ１７を備えている。例えば、装飾ランプ１７は、枠体１１の前面側に設けられている。装飾ランプ１７は、図示しない発光体を内蔵しており、該発光体によって発光、点滅、及び消灯が可能に構成されている。装飾ランプ１７は、演出の１つとして、発光、点滅、及び消灯する演出（以下、発光演出と示す）を実行する。

パチンコ遊技機１０は、スピーカ１８を備えている。例えば、スピーカ１８は、枠体１１の前面側に設けられている。スピーカ１８は、演出の１つとして、人や動物の声、効果音、及び楽曲などの音声を出力する演出（以下、音声演出と示す）を実行する。

パチンコ遊技機１０は、枠体１１の前面側であって、遊技者により操作可能な位置に、操作ボタン１９を備えている。操作ボタン１９は、例えば、演出の際に用いる。
パチンコ遊技機１０は、情報表示装置２２を備えている。例えば、情報表示装置２２は、遊技盤２０において、遊技者から視認可能な位置に設けられている。情報表示装置２２では、パチンコ遊技機１０の制御状態を示す各種の情報が報知される。

情報表示装置２２は、第１特別図柄表示部２２ａを備えている。第１特別図柄表示部２２ａは、１種類又は複数種類の第１特別図柄を表示可能に構成されている。第１特別図柄表示部２２ａは、所定の図柄を変動表示させ、最終的に第１特別図柄を確定停止表示させる第１特別図柄変動ゲーム（第１変動ゲーム）を実行可能である。以下の説明では、「第１特別図柄変動ゲーム」を略して「第１特別ゲーム」と示す場合がある。

情報表示装置２２は、第２特別図柄表示部２２ｂを備えている。第２特別図柄表示部２２ｂは、１種類又は複数種類の第２特別図柄を表示可能に構成されている。第２特別図柄表示部２２ｂは、所定の図柄を変動表示させ、最終的に第２特別図柄を確定停止表示させる第２特別図柄変動ゲーム（第２変動ゲーム）を実行可能である。以下の説明では、「第２特別図柄変動ゲーム」を略して「第２特別ゲーム」と示す場合がある。

また、以下の説明では、第１特別図柄変動ゲームと第２特別図柄変動ゲームとを区別しない場合、これらを纏めて「特別図柄変動ゲーム（図柄変動ゲーム）」と示し、特別図柄変動ゲームを「特別ゲーム」と示す場合がある。第１特別図柄及び第２特別図柄は、パチンコ遊技機１０において内部的に実行される抽選（後述する大当り抽選）の結果を報知するための図柄である。このように、特別ゲームには、第１特別ゲームと、第２特別ゲームとがある。

本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味している。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味している。本明細書においては、図柄について「確定停止表示」と「導出」とは同じ意味である。第１特別図柄表示部２２ａ、第２特別図柄表示部２２ｂにおいて導出可能な特別図柄には、それぞれ大当り表示結果（特定表示結果）としての大当り図柄と、はずれ表示結果としてのはずれ図柄とがある。特別ゲームにおいて、大当り図柄が導出された場合、遊技者により大当りとなることが認識可能である。特別ゲームにおいて、はずれ図柄が導出された場合、遊技者によりはずれとなることが認識可能である。

本実施形態において、第１特別ゲーム及び第２特別ゲームは、同時に実行されない。本実施形態において、第２特別ゲームは、第１特別ゲームに優先して実行される。本実施形態では、大当り抽選に当選した場合、特別ゲームにおいて大当り図柄が導出され、該特別ゲームの終了後、大当り遊技が付与される。つまり、大当り遊技は、大当り抽選に当選したことを条件として付与される遊技であり、特別ゲームで予め定めた大当り表示結果が表示された後に付与される遊技である。詳しくは後述するが、大当り遊技は、多数の賞球が獲得できる遊技であるため、遊技者にとって有利な遊技である。

情報表示装置２２は、第１特別保留表示部２２ｃを備えている。第１特別保留表示部２２ｃは、保留条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第１特別ゲームの回数を認識可能な情報を表示する。以下の説明では、保留中の第１特別ゲームの回数を「第１特別保留数」と示す。情報表示装置２２は、第２特別保留表示部２２ｄを備えている。第２特別保留表示部２２ｄは、保留条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第２特別ゲームの回数を認識可能な情報を表示する。以下の説明では、保留中の第２特別ゲームの回数を「第２特別保留数」と示す。例えば、第１特別保留数及び第２特別保留数の最大値は、それぞれ「４」である。

情報表示装置２２は、普通図柄表示部２２ｅを備えている。普通図柄表示部２２ｅは、１種類又は複数種類の普通図柄を表示可能に構成されている。普通図柄表示部２２ｅは、所定の図柄を変動表示させ、最終的に普通図柄を確定停止表示させる普通図柄変動ゲーム（普通変動ゲーム）を実行可能である。以下の説明では、普通図柄変動ゲームを略して「普通ゲーム」と示す。普通図柄表示部２２ｅに導出可能な普通図柄には、普通当り図柄と、普通はずれ図柄とがある。普通ゲームにおいて普通当り図柄が導出された場合、遊技者により普通当りとなることが認識可能となる。普通ゲームにおいて、普通はずれ図柄が導出された場合、遊技者により普通はずれとなることが認識可能となる。本実施形態では、普通図柄の当り抽選に当選すると、普通ゲームにおいて普通当り図柄が導出され、該普通ゲームの終了後、普通当り遊技が付与される。詳しくは後述するが、普通当り遊技は、第２特別ゲームの保留条件を成立させ易くなることから、遊技者にとって有利な状態である。

情報表示装置２２は、普通保留表示部２２ｆを備えている。普通保留表示部２２ｆは、保留条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数（普通保留ゲーム数）を認識可能な情報を表示する。例えば、普通保留数の最大値は、「４」である。

次に、遊技盤２０について説明する。
遊技盤２０は、その遊技盤２０の表面側（前面側）をレールによって略円形に区画することによって、遊技領域２１が形成されている。また、パチンコ遊技機１０は、遊技領域２１の略中央に、各種の装飾が施されたセンター枠２６を備えている。センター枠２６は、開口部２６ａを備えている。

パチンコ遊技機１０は、演出実行手段としての演出表示装置２７を備えている。演出表示装置２７は、画像が表示される表示領域２７ｒを備えている。演出表示装置２７は、センター枠２６の開口部２６ａを介して、遊技者により表示領域２７ｒを視認可能となるように、遊技盤２０に組み付けられている。演出表示装置２７は、演出の１つとして、所定のキャラクタや文字を模した画像（絵柄）を表示する演出（以下、表示演出と示す）を実行する。このように、演出表示装置２７は、画像を表示することにより演出を実行する。

本実施形態において、演出表示装置２７が実行可能な表示演出には、演出図柄を複数列で変動表示させるとともに、最終的に演出図柄の組み合わせを導出させる演出図柄変動ゲームがある。以下の説明では、演出図柄変動ゲームを略して「演出ゲーム」と示す。演出図柄は、キャラクタや模様等の装飾が施された図柄（飾り図柄）であって、表示演出を多様化させるためのものである。本実施形態において、演出ゲームは、第１列、第２列、及び第３列の図柄列をそれぞれ所定の方向に変動表示（スクロール表示）させて行われる。

演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。そして、演出ゲームでは、特別ゲームにて導出された特別図柄に応じた演出図柄の組み合わせが導出される。特別ゲームにおいて、大当り図柄が導出される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄による大当りの図柄組み合わせが導出される。例えば、演出図柄による大当りの図柄組み合わせは、「３３３」や「７７７」などのように、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。特別ゲームにおいて、はずれ図柄が導出される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせが導出される。例えば、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせは、「７８７」や「５５６」などのように、少なくとも一部の列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。なお、演出ゲームにおいては、演出図柄が確定停止表示される前に一旦停止表示されてもよい。本明細書において「一旦停止表示」とは、演出図柄が確定停止表示される前の仮停止状態であり、例えば、演出図柄がゆれ変動表示されている状態である。

演出ゲームは、リーチを形成して行うリーチ演出を含む場合がある。リーチは、複数列のうち特定列（本実施形態では第１列と第３列）に同一の演出図柄が一旦停止表示されており、且つ特定列とは異なる列（本実施形態では第２列）の演出図柄が引き続き変動表示されている状態である。例えば、リーチ演出には、登場させるキャラクタや演出図柄の動作が異なる複数種類のリーチ演出があってもよい。

パチンコ遊技機１０は、センター枠２６の下方において、遊技領域２１に開口している第１始動口２８を備えている。第１始動口２８は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。始動手段及び第１始動手段としての第１始動口２８は、遊技球が入球可能である。パチンコ遊技機１０は、第１始動口２８に入球した遊技球を検知する第１始動センサＳＥ１を備えている。例えば、第１始動センサＳＥ１は、第１始動口２８に入球した遊技球が通過する通路に設けられている。本実施形態では、第１始動センサＳＥ１で遊技球が検知されると、第１特別ゲームの保留条件（第１保留条件）が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。このように、第１始動センサＳＥ１は、第１始動口２８への遊技球の入球（第１始動口２８へ入球した遊技球）を検知する。つまり、第１特別ゲームは、第１始動口２８への遊技球の入球を契機として実行が保留可能である。言い換えると、第１始動口２８への遊技球の入球を契機として特別ゲームの実行を保留可能である。また、第１特別ゲームは、第１始動口２８に遊技球が入球したときに実行される場合がある（実行可能である）。

パチンコ遊技機１０は、センター枠２６の下方において、遊技領域２１に開口している第２始動口２９を備えている。始動手段及び第２始動手段としての第２始動口２９は、遊技球が入球可能である。パチンコ遊技機１０は、第２始動口２９に入球した遊技球を検知する第２始動センサＳＥ２を備えている。例えば、第２始動センサＳＥ２は、第２始動口２９に入球した遊技球が通過する通路に設けられている。本実施形態では、第２始動センサＳＥ２で遊技球が検知されると、第２特別ゲームの保留条件（第２保留条件）が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。このように、第２始動センサＳＥ２は、第２始動口２９への遊技球の入球（第２始動口２９へ入球した遊技球）を検知する。つまり、第２特別ゲームは、第２始動口２９への遊技球の入球を契機として実行が保留可能である。言い換えると、第２始動口２９への遊技球の入球を契機として特別ゲームの実行を保留可能である。また、第２特別ゲームは、第２始動口２９に遊技球が入球したときに実行される場合がある（実行可能である）。

パチンコ遊技機１０は、遊技領域２１において、開状態（許容状態）と、閉状態（規制状態）と、に動作が可能な開閉手段としての普通可変部材３０を備えている。開状態は、遊技球を第２始動口２９へ入球させることができる、又は入球させ易い状態である。閉状態は、遊技球を第２始動口２９へ入球させることができない、又は入球させ難い状態である。パチンコ遊技機１０は、普通可変部材３０を動作させる普通アクチュエータＡ１を備えている（図２に示す）。普通可変部材３０は、普通当り遊技において、開状態に動作される。このように、普通可変部材３０は、第２始動口２９が開状態と閉状態とを取り得るように動作する。

パチンコ遊技機１０は、センター枠２６の右下方において、遊技領域２１に開口している大入賞口３１を備えている。パチンコ遊技機１０は、大入賞口３１に入球した遊技球を検知する特別入賞センサＳＥ３を備えている。例えば、特別入賞センサＳＥ３は、大入賞口３１に入球した遊技球が通過する通路に設けられている。本実施形態では、特別入賞センサＳＥ３で遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。

パチンコ遊技機１０は、遊技領域２１において、開状態（許容状態）と、閉状態（規制状態）と、に動作が可能な特別可変部材３２を備えている。開状態は、遊技球を大入賞口３１へ入球させることができる、又は入球させ易い状態である。閉状態は、遊技球を大入賞口３１へ入球させることができない、又は入球させ難い状態である。パチンコ遊技機１０は、特別可変部材３２を動作させる特別アクチュエータＡ２を備えている（図２に示す）。特別可変部材３２は、大当り遊技において、開状態に動作される。このように、特別可変部材３２は、大入賞口３１が開状態と閉状態とを取り得るように動作する。つまり、大当り遊技は、大入賞口３１が開状態となる（大入賞口３１を開状態にする）遊技である。

パチンコ遊技機１０は、遊技領域２１のうち、センター枠２６の右方に、遊技球が通過（入球）可能なゲート３３を備えている。ゲート３３は、遊技球が入球可能であり、ゲート３３を通過する遊技球を検知するゲートセンサＳＥ４を備えている（図２に示す）。本実施形態では、ゲートセンサＳＥ４で遊技球が検知されると、普通ゲームの保留条件が成立し得る。

パチンコ遊技機１０は、センター枠２６の右方において、遊技領域２１に開口している一般入賞口３４を備えている。パチンコ遊技機１０は、一般入賞口３４に入球した遊技球を検知する一般入賞センサＳＥ５を備えている（図２に示す）。例えば、一般入賞センサＳＥ５は、一般入賞口３４に入球した遊技球が通過する図示しない通路に設けられている。本実施形態では、一般入賞センサＳＥ５で遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。なお、パチンコ遊技機１０は、複数の一般入賞口を備えていてもよい。

本実施形態のパチンコ遊技機１０は、入賞口として、第１始動口２８、第２始動口２９、大入賞口３１、及び一般入賞口３４を備えている。なお、パチンコ遊技機１０は、上記入賞口とは異なる入賞口を備えていてもよい。「入賞」は、遊技球が入賞口に入球することである。また、パチンコ遊技機１０は、釘や風車など、遊技領域２１を流下する遊技球の挙動に変化を与えるための部材を備えている。

次に、パチンコ遊技機１０の遊技状態について説明する。
パチンコ遊技機１０は、大当り確率が異なる遊技状態として、低確率状態と高確率状態とを備えている。大当り確率は、大当り抽選において大当りに当選する確率である。高確率状態は、低確率状態に比して、大当り確率が高い遊技状態である。高確率状態では、大当り抽選に当選する可能性が低確率状態に比して高まることから、遊技者にとって有利な遊技状態（有利状態）となる。高確率状態は、所謂「確率変動状態（確変状態）」である。

パチンコ遊技機１０は、遊技球の発射数に対する賞球数の割合が異なる遊技状態として、低ベース状態と高ベース状態とを備えている。高ベース状態は、低ベース状態に比して、第２始動口２９に遊技球が入球する確率が高い遊技状態である。高ベース状態は、所謂「電サポ状態」であり、低ベース状態は、所謂「非電サポ状態」である。高ベース状態では、第２始動口２９に遊技球が入球する確率が高まり、第２始動口２９への遊技球の入球が容易になることから、遊技者にとって有利な遊技状態となる。

例えば、高ベース状態は、次に説明する３つの制御のうち任意に選択された１の制御を行うことにより、又は複数の制御を組み合わせて行うことにより実現できる。第１の制御は、普通ゲームの変動時間を、低ベース状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第２の制御は、普通図柄の当り抽選に当選する確率（普通当り確率）を、低ベース状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第３の制御は、１回の普通当り遊技における普通可変部材３０の合計開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、１回の普通当り遊技における普通可変部材３０の開放回数を、低ベース状態のときよりも多くする制御、及び普通当り遊技における普通可変部材３０の１回の開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。

本実施形態では、低ベース状態における普通当り確率は０を超えている。このため、普通可変部材３０は、低ベース状態において、開状態に動作され得る。なお、低ベース状態における普通当り確率は０であってもよい。この場合、普通可変部材３０は、低ベース状態において、開状態に動作されない。つまり、低ベース状態は、高ベース状態と比べて第２始動口２９に遊技球が入球し難い又は第２始動口２９に遊技球が入球しない状態であるといえる。

また、高ベース状態は、次に説明する第４の制御を組み合わせて実現してもよい。第４の制御は、特別ゲームの変動時間（例えば平均の変動時間）を、低ベース状態のときよりも短くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を行う場合、高ベース状態は、特別図柄についての、所謂「変動時間短縮状態」となる。これに対して、低ベース状態は、特別図柄についての、所謂「非変動時間短縮状態」となる。

このように、本実施形態において、遊技状態には、第２始動口２９に遊技球が入球可能な高ベース状態と、高ベース状態よりも第２始動口２９に遊技球が入球し難い又は第２始動口２９に遊技球が入球しない低ベース状態とがある。本実施形態において、低ベース状態が非入球率向上状態に相当し、高ベース状態が入球率向上状態に相当する。

次に、パチンコ遊技機１０における大当りについて説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機１０は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備えている。複数種類の大当り図柄には、それぞれ大当りの種類が定められている。複数種類の大当り図柄（大当りの種類）には、それぞれ大当り遊技の種類が定められている。

大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング時間にわたって、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。大当り遊技では、オープニング時間の経過後に、大入賞口３１を開放する複数回のラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、上限回数を上限として行われる。本実施形態において、上限回数は、予め定めた回数である。

１回のラウンド遊技は、予め定めた上限数（本実施形態では「９」）の遊技球が大入賞口３１に入球する第１終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第２終了条件が成立することによって終了される。つまり、複数回のラウンド遊技のそれぞれが終了する終了条件には、大入賞口３１に入球した遊技球の入球数が上限数となる第１終了条件と、大入賞口３１に入球した遊技球の入球数が上限数とならずに予め定めた上限時間が経過する第２終了条件とがある。ラウンド遊技において、大入賞口３１は、所定の開放態様で開放され、詳しくは、ラウンド遊技の開始を契機として開状態を取り、ラウンド遊技の終了を契機として閉状態を取る。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。このように、特別可変部材３２は、複数回のラウンド遊技のそれぞれにおいて大入賞口３１が開状態を取り得るように動作することとなり、各ラウンド遊技が開始する開始条件が成立すると大入賞口３１が開状態を取り、各ラウンド遊技が終了する終了条件が成立すると大入賞口３１が閉状態を取ることとなる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング時間にわたって、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング時間の経過に伴って終了される。

次に、パチンコ遊技機１０における具体的な大当りについて説明する。
本実施形態において、第１特別ゲームのゲーム結果として第１特別図柄表示部２２ａに表示される１００種類の大当り図柄のうち、６５種類の大当り図柄が図柄ＺＡに、３５種類の大当り図柄が図柄ＺＢにそれぞれ分類されている。また、第２特別ゲームのゲーム結果として第２特別図柄表示部２２ｂに表示される１００種類の大当り図柄のうち、６５種類の大当り図柄が図柄Ｚａに、３５種類の大当り図柄が図柄Ｚｂにそれぞれ分類されている。このように、本実施形態において、第１特別ゲームの大当りの種類としては２種類の大当りがあり、第２特別ゲームの大当りの種類としては２種類の大当りがあるが、これに限らない。以下、大当りの種類としては、大当り図柄の種類を用いて、図柄ＺＡ，ＺＢ，Ｚａ，Ｚｂに基づく大当りと表現する。また、大当りの種類に基づいて付与される大当り遊技の種類としても、大当り図柄の種類を用いて、図柄ＺＡ，ＺＢ，Ｚａ，Ｚｂに基づく大当り遊技と表現する。

図柄ＺＡ，Ｚａに基づく大当り遊技としては、ラウンド遊技の上限回数として１０回が定められている。図柄ＺＢ，Ｚｂに基づく大当り遊技としては、ラウンド遊技の上限回数として１０回よりも少ない４回が定められている。

本実施形態において、各大当り遊技としては、ラウンド遊技の上限時間としては２５ｓが規定されている。なお、本実施形態において、複数回のラウンド遊技のそれぞれには、ラウンド遊技の終了後にラウンド間インターバル時間（本実施形態では２ｓ）が設定（規定）されており、ラウンド間インターバル時間が経過すると、次のラウンド遊技が開始される、又は、エンディング時間が開始されることとなる。また、本実施形態において、全ての種類の大当り遊技としては、同じオープニング時間（本実施形態では８ｓ）、同じエンディング時間（本実施形態では１０ｓ）がそれぞれ定められている。

図柄ＺＡ，Ｚａには、大当り遊技終了後の遊技状態として、高確率状態と、高ベース状態と、が定められている。図柄ＺＡ，Ｚａに基づく大当り遊技終了後には、次回の大当り遊技が付与される迄の間、高確率状態と、高ベース状態と、が付与される。図柄ＺＢ，Ｚｂには、大当り遊技終了後の遊技状態として、低確率状態と、高ベース状態と、が定められている。図柄ＺＢ，Ｚｂに基づく大当り遊技終了後には、低確率状態が付与されるとともに、予め定められた上限回数（本実施形態では１００回）の特別ゲームが終了される迄の間、又は上限回数の特別ゲームが終了される前に大当り遊技が付与される迄の間、高ベース状態が付与される。

なお、本実施形態において、大当り確率としては、低確率状態では、３４５／６５５３６が、高確率状態では、７３４／６５５３６がそれぞれ定められている。普通当り確率としては、低ベース状態では１／６５５３６が、高ベース状態では６５５３４／６５５３５がそれぞれ定められている。なお、本実施形態においては、普通当りとなるかの普通当り抽選を行ったが、これに限らず、例えば、普通当り抽選を行わず、低ベース状態では普通当りとなると決定される一方で、高ベース状態では普通当りとならないと決定されてもよい。１回の普通当り遊技における普通可変部材３０の合計開放時間としては、低ベース状態では３９６ｍｓが、高ベース状態では５６８０ｍｓがそれぞれ定められている。賞球数としては、第１始動センサＳＥ１で遊技球が検知されたときには「４」が、第２始動センサＳＥ２で遊技球が検知されたときには「１」が、特別入賞センサＳＥ３で遊技球が検知されたときには「１５」が、一般入賞センサＳＥ５で遊技球が検知されたときには「５」がそれぞれ定められている。

次に、パチンコ遊技機１０の電気的構成について説明する。
図２に示すように、パチンコ遊技機１０は、遊技盤２０の裏側（後方）に主制御基板４０を備えている。主制御基板４０は、各種の処理を行い、該処理の結果に応じて制御信号（制御コマンド）を出力する。

また、パチンコ遊技機１０は、遊技盤２０の裏側（後方）に副制御基板４１を備えている。副制御基板４１は、主制御基板４０から入力した制御信号に基づいて所定の処理を実行する。例えば、副制御基板４１は、装飾ランプ１７による発光演出、スピーカ１８による音声演出、及び演出表示装置２７による表示演出を実行させるための処理を行う。

また、パチンコ遊技機１０は、遊技盤２０の裏側（後方）に電源ユニット６０を備えている。電源ユニット６０は、電源スイッチ６０ａがオン状態に切り替える操作が行われることによって、主制御基板４０と副制御基板４１とに電力供給を行うユニットである。

なお、本実施形態のパチンコ遊技機１０は、バックアップ機能を搭載している。バックアップ機能は、外部電源からの電力供給が停止した場合でも遊技制御に関する各種情報を内部的に保持（バックアップ）しておき、電力供給が開始されたときに、保持している各種情報に基づいて遊技制御を復帰する機能である。ここで、バックアップの対象となる各種情報には、遊技の進行に関する遊技情報が含まれている。例えば、遊技情報には、特別ゲームに関する情報、大当り遊技に関する情報、遊技状態に関する情報、及び賞球の払出しに関する情報が含まれている。また、本実施形態において、主制御基板４０と副制御基板４１とがバックアップ機能を搭載しているが、副制御基板４１は、バックアップ機能を搭載していなくてもよい。

まず、主制御基板４０について説明する。
主制御基板４０は、主制御ＣＰＵ４０ａと、主制御ＲＯＭ４０ｂと、主制御ＲＡＭ４０ｃと、ＲＷＭクリアスイッチ４０ｄと、を備えている。主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御プログラムを実行することにより、各種の処理を行う。

主制御ＲＯＭ４０ｂは、主制御プログラムや、所定の抽選に用いられるテーブルや判定値などを記憶している。また、主制御ＲＯＭ４０ｂは、複数種類の変動パターンを記憶している。変動パターンは、特別ゲームが開始されてからその特別ゲームが終了される迄の変動時間を特定可能な情報である。また、本実施形態において、変動パターンは、例えば、リーチ演出の種類など、特別ゲームが開始されてからその特別ゲームが終了される迄の間に行われる演出ゲームの演出内容（演出態様）を特定可能な情報である。なお、例えば、変動パターンは、特別ゲームが開始されてからその特別ゲームが終了される迄の変動時間を特定可能な情報であれば、特別ゲームが開始されてからその特別ゲームが終了される迄の間に行われる演出ゲームの演出内容を特定可能な情報でなくてもよい。

変動パターンには、大当り変動パターンと、はずれリーチ変動パターンと、はずれ変動パターンとがある。大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に大当りの図柄組み合わせを導出させる演出内容が定められている。はずれリーチ変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が定められている。はずれ変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ないで、最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が定められている。

主制御ＲＡＭ４０ｃは、パチンコ遊技機１０の動作中に書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主制御ＲＡＭ４０ｃが記憶する情報は、例えばフラグ、カウンタ、及びタイマなどである。また、主制御基板４０は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数として生成してもよく、ソフトウェア乱数として生成してもよい。

ＲＷＭクリアスイッチ４０ｄは、バックアップされている各種情報の初期化を指示する操作を可能に構成されている。本実施形態では、初期化操作手段としてのＲＷＭクリアスイッチ４０ｄがオン状態である（操作されている）ときに電源投入されることにより、バックアップされている各種情報が初期化される。

主制御ＣＰＵ４０ａと、センサＳＥ１～ＳＥ５とは、接続されている。主制御ＣＰＵ４０ａは、センサＳＥ１～ＳＥ５が遊技球を検知した際に出力する検知信号を入力可能に構成されている。

主制御ＣＰＵ４０ａと、アクチュエータＡ１，Ａ２とは、接続されている。主制御ＣＰＵ４０ａは、アクチュエータＡ１，Ａ２の動作を制御可能に構成されている。主制御ＣＰＵ４０ａと、情報表示装置２２とは、接続されている。主制御ＣＰＵ４０ａは、情報表示装置２２の表示内容を制御可能に構成されている。

次に、副制御基板４１について説明する。
副制御基板４１と、主制御基板４０とは、接続されている。パチンコ遊技機１０では、主制御基板４０から副制御基板４１への一方向に制御信号を出力可能に構成されている。

副制御基板４１は、副制御ＣＰＵ４１ａと、副制御ＲＯＭ４１ｂと、副制御ＲＡＭ４１ｃと、を備えている。副制御ＣＰＵ４１ａは、副制御プログラムを実行することにより、各種の処理（例えば、演出に関する処理）を行う。副制御ＲＯＭ４１ｂは、副制御プログラムや、抽選に用いられるテーブルや判定値などを記憶している。副制御ＲＯＭ４１ｂは、演出表示装置２７における表示演出に関する表示演出データを記憶している。副制御ＲＯＭ４１ｂは、装飾ランプ１７における発光演出に関する発光演出データを記憶している。副制御ＲＯＭ４１ｂは、スピーカ１８における音声演出に関する音声演出データを記憶している。

副制御ＲＡＭ４１ｃは、パチンコ遊技機１０の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副制御ＲＡＭ４１ｃが記憶する情報は、例えばフラグ、カウンタ、及びタイマなどである。また、副制御基板４１は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数として生成してもよく、ソフトウェア乱数として生成してもよい。

副制御ＣＰＵ４１ａと、演出表示装置２７とは、接続されている。副制御ＣＰＵ４１ａは、演出表示装置２７の表示態様を制御可能に構成されている。つまり、副制御ＣＰＵ４１ａは、演出表示装置２７を制御する。副制御ＣＰＵ４１ａと、装飾ランプ１７とは、接続されている。副制御ＣＰＵ４１ａは、装飾ランプ１７の発光態様を制御可能に構成されている。副制御ＣＰＵ４１ａと、スピーカ１８とは、接続されている。副制御ＣＰＵ４１ａは、スピーカ１８の出力態様を制御可能に構成されている。副制御ＣＰＵ４１ａと、操作ボタン１９とは、接続されている。副制御ＣＰＵ４１ａは、操作ボタン１９が操作されたことを示す操作信号を入力可能に構成されている。

次に、パチンコ遊技機１０において行われる各種の処理について説明する。
最初に、主制御ＣＰＵ４０ａが行う特別図柄入力処理について説明する。特別図柄入力処理は、割り込み処理として行われる。

特別図柄入力処理において、主制御ＣＰＵ４０ａは、第１始動センサＳＥ１から検知信号を入力したか否かに基づいて、第１始動口２８に遊技球が入球したか否かを判定する。
第１始動口２８に遊技球が入球した場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている第１特別保留数が上限数（本実施形態では「４」）未満であるか否かを判定する。第１特別保留数が上限数未満である場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている第１特別保留数を「１」加算して更新する。これにより、第１特別ゲームの保留条件が成立する。この処理において、主制御ＣＰＵ４０ａは、更新後の第１特別保留数を表示するように、情報表示装置２２を制御する。また、主制御ＣＰＵ４０ａは、更新後の第１特別保留数を特定可能な情報（以下、第１保留指定コマンドと示す）を出力バッファに設定する。出力バッファに設定された情報（制御コマンド）は、次回以降の割り込み処理において副制御基板４１へと出力される。

次に、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御基板４０内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶させる。例えば、乱数は、大当り抽選に用いる乱数、大当り図柄の決定に用いる乱数、変動パターンの決定に用いる乱数などである。この処理において、主制御ＣＰＵ４０ａは、第１特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように、乱数情報を記憶させる。本実施形態では、第１特別ゲーム用の乱数情報を主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶させておくことで、該第１特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留することができる。このように、第１始動口２８への遊技球の入球を契機として第１特別ゲーム（特別ゲーム）の実行を保留可能である。なお、乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。

第１始動口２８に遊技球が入球していない場合、第１特別保留数が上限数未満ではない場合、及び第１特別ゲーム用の乱数情報を主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶させた場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、第２始動センサＳＥ２から検知信号を入力したか否かに基づいて、第２始動口２９に遊技球が入球したか否かを判定する。第２始動口２９に遊技球が入球していない場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別図柄入力処理を終了する。

第２始動口２９に遊技球が入球した場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている第２特別保留数が上限数（本実施形態では「４」）未満であるか否かを判定する。第２特別保留数が上限数未満でない場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別図柄入力処理を終了する。第２特別保留数が上限数未満である場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている第２特別保留数を「１」加算して更新する。これにより、第２特別ゲームの保留条件が成立する。この処理において、主制御ＣＰＵ４０ａは、更新後の第２特別保留数を表示するように、情報表示装置２２を制御する。また、主制御ＣＰＵ４０ａは、更新後の第２特別保留数を特定可能な情報（以下、第２保留指定コマンドと示す）を出力バッファに設定する。

次に、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御基板４０内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶させる。この処理において、主制御ＣＰＵ４０ａは、第２特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように、乱数情報を記憶させる。本実施形態では、第２特別ゲーム用の乱数情報を主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶させておくことで、該第２特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留することができる。このように、第２始動口２９への遊技球の入球を契機として第２特別ゲーム（特別ゲーム）の実行が保留可能である。

次に、主制御ＣＰＵ４０ａが行う特別図柄開始処理について説明する。特別図柄開始処理は、割り込み処理として行われる。
特別図柄開始処理において、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別ゲーム中又は大当り遊技中であるかを判定する。特別ゲーム中又は大当り遊技中である場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別図柄開始処理を終了する。

一方、特別ゲーム中及び大当り遊技中ではない場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている第２特別保留数が「１」以上であるか否かを判定する。第２特別保留数が「１」以上である場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、第２特別ゲームの実行条件が成立し、第２特別ゲームを開始させるように所定の処理を行う。一方、第２特別保留数が「１」以上でない場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている第１特別保留数が「１」以上であるか否かを判定する。第１特別保留数が「１」以上である場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、第１特別ゲームの実行条件が成立し、第１特別ゲームを開始させるように所定の処理を行う。このように、主制御ＣＰＵ４０ａは、第１特別ゲームの実行と第２特別ゲームの実行との両方が保留されている場合、第１特別ゲームよりも第２特別ゲームを優先して実行させる。一方、第１特別保留数が「１」以上でない場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別図柄開始処理を終了する。また、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別ゲーム中又は大当り遊技中ではなく、各特別保留数が「０」であるときには、特別ゲーム及び大当り遊技が実行されていない待機状態に制御することとなる。

第１特別ゲームを開始させる場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている第１特別保留数を「１」減算して更新する。この処理において、主制御ＣＰＵ４０ａは、更新後の第１特別保留数が表示されるように、情報表示装置２２を制御する。次に、主制御ＣＰＵ４０ａは、第１特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御ＲＡＭ４０ｃから読み出す。なお、主制御ＣＰＵ４０ａは、最先に記憶された乱数情報を読み出すと、該乱数情報を主制御ＲＡＭ４０ｃから消去する。

次に、主制御ＣＰＵ４０ａは、読み出した乱数情報と、主制御ＲＯＭ４０ｂに記憶されている大当り判定値とに基づいて、大当りに当選するか否かを判定する。大当りに当選するか否かの判定は、例えば、乱数情報から特定される乱数の値と、現在の確率状態に対応する大当り判定値とが一致するか否かにより判定される。なお、大当りに当選するか否かの判定は、乱数情報から特定される乱数の値と大当り判定値とを加算した値が、所定値を超えているか否かにより判定してもよい。

大当りに当選する場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、第１特別ゲームで導出される大当り図柄と、第１特別ゲームの変動パターンとを決定する。例えば、主制御ＣＰＵ４０ａは、読み出した第１特別ゲーム用の乱数情報を用いた抽選により、第１特別ゲームで導出される大当り図柄と、第１特別ゲームの変動パターンとを決定する。第１特別ゲームで導出される大当り図柄を決定すると、主制御ＣＰＵ４０ａは、決定した大当り図柄を特定可能な情報（以下、図柄コマンドと示す）を出力バッファに設定する。第１特別ゲームの変動パターンを決定すると、主制御ＣＰＵ４０ａは、決定した変動パターンを特定可能であって、該変動パターンに基づく演出ゲームの開始を指示する情報（以下、ゲーム開始コマンドと示す）を出力バッファに設定する。図柄コマンド及び第１ゲーム開始コマンドを出力バッファに設定した後、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別図柄開始処理を終了する。なお、本実施形態において、ゲーム開始コマンドとしては、第１特別ゲームの変動パターンに基づく演出ゲームの開始を指示する第１ゲーム開始コマンドと、第２特別ゲームの変動パターンに基づく演出ゲームの開始を指示する第２ゲーム開始コマンドとがあり、何れの特別ゲームの変動パターンに基づくかが特定可能な情報である。

一方、大当りに当選しないはずれの場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、第１特別ゲームで導出されるはずれ図柄と、第１特別ゲームの変動パターンとを決定する。例えば、主制御ＣＰＵ４０ａは、読み出した第１特別ゲーム用の乱数情報を用いた抽選により、第１特別ゲームで導出されるはずれ図柄と、第１特別ゲームの変動パターンとを決定する。第１特別ゲームで導出されるはずれ図柄を決定すると、主制御ＣＰＵ４０ａは、決定したはずれ図柄を特定可能な情報（以下、図柄コマンドと示す）を出力バッファに設定する。第１特別ゲームの変動パターンを決定すると、主制御ＣＰＵ４０ａは、決定した変動パターンを特定可能であって、該変動パターンに基づくゲーム開始コマンドを出力バッファに設定する。図柄コマンド及び第１ゲーム開始コマンドを出力バッファに設定した後、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別図柄開始処理を終了する。

第２特別ゲームを開始させる場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、前述した第１特別ゲームを開始させる場合の制御と同様の制御を行う。つまり、主制御ＣＰＵ４０ａは、第２特別保留数の減算、大当り抽選（大当り判定）、大当り抽選の結果に基づく大当り図柄又ははずれ図柄の決定、大当り抽選の結果に基づく変動パターンの決定、及び図柄コマンドとゲーム開始コマンドとの設定を行う。その後、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別図柄開始処理を終了する。

そして、特別図柄開始処理を終了すると、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、特別ゲームを実行させる。具体的に、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別ゲームが開始されるように、情報表示装置２２を制御する。主制御ＣＰＵ４０ａは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに定められた変動時間を計測する。そして、主制御ＣＰＵ４０ａは、変動パターンに定められた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が導出されるように、情報表示装置２２を制御する。また、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに定められた変動時間が経過すると、演出図柄の変動停止を指示し、演出図柄による図柄組み合わせを導出させるための情報（以下、ゲーム終了コマンドと示す）を出力バッファに設定する。

次に、主制御ＣＰＵ４０ａが行う大当り処理について説明する。
大当り処理において、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄（大当りの種類）に基づく大当り遊技を付与する制御を行う。即ち、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別ゲームにおいて大当り図柄が導出された後に、大当り処理を実行することにより、大当り遊技を付与する。

主制御ＣＰＵ４０ａは、大当りの特別ゲームが終了すると、最初にオープニング時間の開始を特定可能な情報（以下、オープニングコマンドと示す）を出力バッファに設定する。主制御ＣＰＵ４０ａは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。具体的に、主制御ＣＰＵ４０ａは、大当り図柄（大当りの種類）により決定される開放パターンに基づいて大入賞口３１が開放されるように、特別アクチュエータＡ２を制御し、ラウンド遊技を開始させる。主制御ＣＰＵ４０ａは、ラウンド遊技を開始させた後、第１終了条件又は第２終了条件が成立すると、大入賞口３１が閉鎖されるように特別アクチュエータＡ２を制御し、ラウンド遊技を終了させる。主制御ＣＰＵ４０ａは、このようなラウンド遊技を実行させるための処理を、規定回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。

また、主制御ＣＰＵ４０ａは、ラウンド遊技を開始するごとに、ラウンド遊技の開始を特定可能な情報（以下、ラウンドコマンドと示す）を出力バッファに設定する。主制御ＣＰＵ４０ａは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディング時間の開始を特定可能な情報（以下、エンディングコマンドと示す）を出力バッファに設定する。主制御ＣＰＵ４０ａは、エンディング時間が経過すると、大当り遊技を終了する。

次に、主制御ＣＰＵ４０ａが行う遊技状態処理について説明する。
主制御ＣＰＵ４０ａは、図柄ＺＡ，Ｚａに基づく大当り遊技を付与した場合、大当り遊技を終了するときに、高確率状態に制御することを特定可能な値を、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている主確率状態フラグに設定する。また、主制御ＣＰＵ４０ａは、図柄ＺＡ，Ｚａに基づく大当り遊技を付与した場合、大当り遊技を終了するときに、高ベース状態に制御することを特定可能な値を、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている主ベース状態フラグに設定する。この場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、次回の大当り遊技が開始される迄の間、高確率状態、且つ高ベース状態となるように、遊技状態を制御する。

主制御ＣＰＵ４０ａは、図柄ＺＢ，Ｚｂに基づく大当り遊技を付与した場合、大当り遊技を終了するときに、低確率状態に制御することを特定可能な値を、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている主確率状態フラグに設定する。また、主制御ＣＰＵ４０ａは、図柄ＺＢ，Ｚｂに基づく大当り遊技を付与した場合、大当り遊技を終了するときに、高ベース状態に制御することを特定可能な値を、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている主ベース状態フラグに設定する。この場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、上限回数を定めた高ベース状態を付与することから、上記上限回数に相当する回数（本実施形態では１００回）を、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数として主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶させる。

そして、主制御ＣＰＵ４０ａは、特別ゲームが実行される毎に、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている残り回数を「１」減算する。主制御ＣＰＵ４０ａは、残り回数が「０」となった場合、残り回数が「０」となった特別ゲームの終了に伴って、低ベース状態に制御することを特定可能な値を主ベース状態フラグに設定する。即ち、主制御ＣＰＵ４０ａは、上限回数の特別ゲームの終了に伴って、高ベース状態を終了させ、低ベース状態へ移行させる。

主制御ＣＰＵ４０ａは、大当り遊技を付与する場合、大当り遊技を開始するときに、低確率状態に制御することを特定可能な値を主確率状態フラグに設定する。また、主制御ＣＰＵ４０ａは、大当り遊技を付与する場合、大当り遊技を開始するときに、低ベース状態に制御することを特定可能な値を主ベース状態フラグに設定する。

主制御ＣＰＵ４０ａは、低確率状態に制御することを特定可能な値を主確率状態フラグに設定すると、低確率状態であることを特定可能な情報（以下、低確率状態コマンドと示す）を出力バッファに設定する。一方、主制御ＣＰＵ４０ａは、高確率状態に制御することを特定可能な値を主確率状態フラグに設定すると、高確率状態であることを特定可能な情報（以下、高確率状態コマンドと示す）を出力バッファに設定する。

主制御ＣＰＵ４０ａは、低ベース状態に制御することを特定可能な値を主ベース状態フラグに設定すると、低ベース状態であることを特定可能な情報（以下、低ベース状態コマンドと示す）を出力バッファに設定する。一方、主制御ＣＰＵ４０ａは、高ベース状態に制御することを特定可能な値を主ベース状態フラグに設定すると、高ベース状態であることを特定可能な情報（以下、高ベース状態コマンドと示す）を出力バッファに設定する。また、高ベース状態に制御されているときに、主制御ＣＰＵ４０ａは、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数を特定可能な情報（以下、高ベース回数コマンドと示す）を出力バッファに設定する。本実施形態において、このような処理を実行することにより遊技状態を制御する主制御ＣＰＵ４０ａが遊技状態制御手段に相当する。

次に、主制御ＣＰＵ４０ａが行う普通図柄入力処理について説明する。普通図柄入力処理は、割り込み処理として行われる。
普通図柄入力処理において、主制御ＣＰＵ４０ａは、ゲートセンサＳＥ４から検知信号を入力したか否かに基づいて、ゲート３３を遊技球が通過（入球）したか否かを判定する。ゲート３３を遊技球が通過していない場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通図柄入力処理を終了する。一方、ゲート３３を遊技球が通過した場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている普通保留数が上限数（本実施形態では「４」）未満であるか否かを判定する。普通保留数が上限数未満ではない場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通図柄入力処理を終了する。

普通保留数が上限数未満である場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている普通保留数を「１」加算して更新する。これにより、普通ゲームの保留条件が成立する。ゲート３３に遊技球が入球した場合において普通保留数が予め定めた上限数に達していないときには、普通ゲームの保留条件が成立し、普通変動ゲームの実行が保留される。また、主制御ＣＰＵ４０ａは、更新後の普通保留数を表示するように、情報表示装置２２を制御する。また、主制御ＣＰＵ４０ａは、更新後の普通保留数を特定可能な情報（以下、普通保留指定コマンドと示す）を出力バッファに設定する。

次に、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御基板４０内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶させる。例えば、乱数は、普通図柄の当り抽選に用いる乱数、及び普通ゲームの変動時間の決定に用いる乱数などである。この場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、普通ゲーム用の乱数情報を主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶させておくことで、該普通ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留することができる。その後、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通図柄入力処理を終了する。

次に、主制御ＣＰＵ４０ａが行う普通図柄開始処理について説明する。普通図柄開始処理は、割り込み処理として行われる。
普通図柄開始処理において、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通ゲーム中又は普通当り遊技中であるかを判定する。普通ゲーム中又は普通当り遊技中である場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通図柄開始処理を終了する。

一方、普通ゲーム中及び普通当り遊技中ではない場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている普通保留数が「１」以上であるか否かを判定する。普通保留数が「１」以上である場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通ゲームの実行条件が成立し、普通ゲームを開始させるように所定の処理を行う。一方、普通保留数が「１」以上でない場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通図柄開始処理を終了する。

普通ゲームを開始させる場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、主制御ＲＡＭ４０ｃに記憶されている普通保留数を「１」減算して更新する。この処理において、主制御ＣＰＵ４０ａは、更新後の普通保留数が表示されるように、情報表示装置２２を制御する。次に、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御ＲＡＭ４０ｃから読み出す。なお、主制御ＣＰＵ４０ａは、最先に記憶された乱数情報を読み出すと、該乱数情報を主制御ＲＡＭ４０ｃから消去する。

次に、主制御ＣＰＵ４０ａは、読み出した乱数情報と、主制御ＲＯＭ４０ｂに記憶されている普通当り判定値とに基づいて、普通当りに当選するか否かを判定する（普通当り抽選）。普通当りに当選するか否かの判定は、例えば、乱数情報から特定される乱数の値と、現在のベース状態に対応する普通当り判定値とが一致するか否かにより判定される。このように、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通当り抽選を行い、普通可変部材３０を動作させて第２始動口２９が開状態を取りうる普通当り遊技を付与するか否かを決定する。

普通当りに当選する場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通ゲームで導出される普通当り図柄と、普通ゲームの変動時間とを決定する。例えば、上述した普通図柄の変動時間短縮制御を採用する場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、低ベース状態においては第１変動時間を決定し、高ベース状態においては第１変動時間よりも短い第２変動時間を決定する。普通ゲームの変動時間を決定すると、主制御ＣＰＵ４０ａは、該決定した変動時間を特定可能な情報（以下、普通開始コマンドと示す）を出力バッファに設定する。なお、普通開始コマンドは、普通図柄の当り抽選の結果を特定可能な情報であってもよい。その後、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通図柄開始処理を終了する。

一方、普通当りに当選しない場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通ゲームで導出させる普通はずれ図柄と、普通ゲームの変動時間とを決定する。主制御ＣＰＵ４０ａは、普通ゲームの変動時間を決定すると、該決定した変動時間を特定可能な普通開始コマンドを出力バッファに設定する。その後、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通図柄開始処理を終了する。

そして、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、普通ゲームを実行させる。具体的に、主制御ＣＰＵ４０ａは、普通ゲームを開始させるとともに、普通図柄開始処理において決定した変動時間が経過したときに、普通図柄開始処理において決定した普通図柄が導出されるように、情報表示装置２２を制御する。

次に、主制御ＣＰＵ４０ａが行う普通当り処理について説明する。
普通当りに当選した場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、第２始動口２９の開放パターン（普通可変部材３０の動作パターン）を決定するとともに、該決定した開放パターンに基づいて第２始動口２９が開放されるように、普通アクチュエータＡ１を制御する。例えば、上述した開放時間延長制御を採用する場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、低ベース状態においては第１開放パターンを決定し、高ベース状態においては、第１開放パターンよりも１回の普通当り遊技における普通可変部材３０の合計開放時間が長い第２開放パターンを決定する。

次に、副制御ＣＰＵ４１ａが行う各種の処理について説明する。
最初に、副制御ＣＰＵ４１ａが行う演出ゲーム処理について説明する。
副制御ＣＰＵ４１ａは、ゲーム開始コマンド及び図柄コマンドに基づいて、演出ゲームにおいて導出させる図柄組み合わせを決定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、図柄コマンドから特定可能な特別図柄が大当り図柄である場合、演出図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、図柄コマンドから特定可能な特別図柄がはずれ図柄である場合、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせを決定する。

また、副制御ＣＰＵ４１ａは、リーチ演出の実行条件が成立しており、演出ゲームにおいてリーチ演出を実行する場合には、リーチを含むはずれの図柄組み合わせ（例えば、「７８７」）を決定する。本実施形態では、リーチ演出の実行条件として、リーチ演出ありのはずれ変動パターンが決定されたことが定められている。なお、リーチ演出の実行条件として、副制御ＣＰＵ４１ａが所定のリーチ抽選を行い、該リーチ抽選に当選したことが定められていてもよい。

また、副制御ＣＰＵ４１ａは、ゲーム開始コマンドの入力を契機として、各列において演出図柄を変動表示させるように、演出表示装置２７を制御する。即ち、副制御ＣＰＵ４１ａは、演出ゲームを開始させる。副制御ＣＰＵ４１ａは、演出ゲームを開始させてから、所定のタイミングが到来すると、決定した演出図柄による図柄組み合わせを一旦停止表示させるとともに、ゲーム終了コマンドの入力を契機に、決定した演出図柄による図柄組み合わせを導出させる。なお、副制御ＣＰＵ４１ａは、ゲーム終了コマンドとは関係なく、変動パターンから特定可能な変動時間を計時し、該変動時間の経過を契機に図柄組み合わせを導出させてもよい。この場合、ゲーム終了コマンドは省略してもよい。

次に、副制御ＣＰＵ４１ａが行う大当り演出処理について説明する。
副制御ＣＰＵ４１ａは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出が行われるように、演出表示装置２７を制御する。副制御ＣＰＵ４１ａは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出が行われるように、演出表示装置２７を制御する。また、副制御ＣＰＵ４１ａは、ラウンド終了コマンドを入力すると、ラウンド演出を終了させる。副制御ＣＰＵ４１ａは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出が行われるように、演出表示装置２７を制御する。このように、副制御ＣＰＵ４１ａは、大当り遊技中において、オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出を大当り演出として実行させることとなる。

なお、本実施形態において、副制御ＣＰＵ４１ａは、各種演出が行われるように、演出表示装置２７に加えて、装飾ランプ１７及びスピーカ１８のうち少なくとも何れかを制御してもよい。

次に、副制御ＣＰＵ４１ａが行う遊技状態処理について説明する。
副制御ＣＰＵ４１ａは、低確率状態コマンドを入力すると、副制御ＲＡＭ４１ｃに記憶されている副確率状態フラグに、低確率状態であることを特定可能な値を設定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、高確率状態コマンドを入力すると、副制御ＲＡＭ４１ｃに記憶されている副確率状態フラグに、高確率状態であることを特定可能な値を設定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、副制御ＲＡＭ４１ｃに記憶されている副確率状態フラグを参照することにより、現在の遊技状態が低確率状態であるか、高確率状態であるかを特定できる。

副制御ＣＰＵ４１ａは、低ベース状態コマンドを入力すると、副制御ＲＡＭ４１ｃに記憶されている副ベース状態フラグに、低ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、高ベース状態コマンドを入力すると、副制御ＲＡＭ４１ｃに記憶されている副ベース状態フラグに、高ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、副制御ＲＡＭ４１ｃに記憶されている副ベース状態フラグを参照することにより、現在の遊技状態が低ベース状態であるか、高ベース状態であるかを特定できる。

ここで、図３を参照して変動パターンについて詳しく説明する。
図３に示すように、本実施形態の変動パターンは、大当りとなるか否かによって選択される。具体的には、変動パターンＨＰ２１，ＨＰ２２，ＨＰ４１が大当り変動パターンとして規定されている。変動パターンＨＰ１１，ＨＰ１２，ＨＰ３１がはずれリーチ変動パターンとして、変動パターンＨＰ０１，ＨＰ０２がはずれ変動パターンとしてそれぞれ規定されている。

また、変動パターンＨＰ１１，ＨＰ１２，ＨＰ２１，ＨＰ２２が低ベース状態において選択可能な変動パターンである。変動パターンＨＰ３１，ＨＰ４１が高ベース状態において選択可能な変動パターンである。変動パターンＨＰ０１，ＨＰ０２が低ベース状態と高ベース状態とで共通して選択可能な変動パターンである。

また、変動パターンＨＰ１１，ＨＰ２１は、演出ゲームで（特別ゲームの実行中に）リーチが形成されて第１スーパーリーチ（以降、「ＳＲ１」と示す場合がある）演出が実行される変動パターンである。変動パターンＨＰ１２，ＨＰ２２は、演出ゲームで（特別ゲームの実行中に）リーチが形成されて第２スーパーリーチ（以降、「ＳＲ２」と示す場合がある）演出が実行される変動パターンである。変動パターンＨＰ３１，ＨＰ４１は、演出ゲームで（特別ゲームの実行中に）リーチが形成されて第３スーパーリーチ演出が実行される変動パターンである。

本実施形態において、ＳＲ１演出及びＳＲ２演出は、実行中の特別ゲームの大当り期待度を示唆する演出（予告演出）である。本実施形態において、ＳＲ１演出が実行される場合よりも、ＳＲ２演出が実行される場合のほうが、大当り期待度が高くなるように変動パターンが決定される。つまり、本実施形態において、ＳＲ２演出は、ＳＲ１演出よりも大当り期待度が高い演出である。このように、本実施形態において、演出表示装置２７は、ＳＲ２演出に対応する画像の表示によりＳＲ２演出を実行可能である。本実施形態において、ＳＲ２演出が所定演出に相当する。

変動パターンには、それぞれ変動時間が対応しており、変動パターンから変動時間が特定可能となる。具体的に、本実施形態において、変動パターンＨＰ０２は、変動パターンＨＰ０１の変動時間を短縮させる変動パターンであり、高ベース状態であるときには、低ベース状態であるときよりも選択される可能性が高い。また、変動パターンＨＰ０２は、低ベース状態において第１特別保留数が大きいときに選択可能であり、変動パターンＨＰ０１は、高ベース状態において第２特別保留数が小さいときに選択可能である。

本実施形態において、演出表示装置２７は、特定演出としての連続予告演出を実行することができる。連続予告演出は、連続する複数回の特別ゲームにおいて実行可能な演出である。連続予告演出は、特別ゲームの実行が保留されているときに少なくとも実行可能な演出であり、実行が保留されている特別ゲームの大当り期待度を少なくとも示唆する演出である。つまり、連続予告演出は、実行が保留されている特別ゲームの大当り期待度を、その特別ゲームの実行前に示唆する演出（所謂「先読み演出」）であるといえる。また、本実施形態において、連続予告演出は、特別ゲームの実行が保留された後に、その特別ゲームが実行されるときにも実行可能な演出であり、その特別ゲームの大当り期待度を示唆する演出でもある。

本実施形態において、連続予告演出には、第１連続予告演出と、第２連続予告演出とがある。第１連続予告演出と第２連続予告演出とは、少なくとも一部の演出態様が異なる演出である。また、本実施形態において、第２連続予告演出は、第１連続予告演出よりも大当り期待度が高い演出である。

第１連続予告演出は、連続する複数回の特別ゲームにおいて実行可能な演出である。第１連続予告演出は、通常の背景画像とは異なる特殊の背景画像が表示される演出である。特殊の背景画像としては、第１背景画像と、第２背景画像とがある。第１連続予告演出において第２背景画像が表示されるときには、第１連続予告演出において第１背景画像が表示されるときよりも大当り期待度が高くなる。

第２連続予告演出は、連続する複数回の特別ゲームにおいて実行可能な演出である。第２連続予告演出は、特殊のキャラクタ画像が表示される演出である。特殊のキャラクタ画像としては、第１キャラクタ画像ＣＡと、第２キャラクタ画像ＣＢとがある。第２連続予告演出において第２キャラクタ画像ＣＢが表示されるときには、第２連続予告演出において第１キャラクタ画像ＣＡが表示されるときよりも大当り期待度が高くなる。

詳しくは、図４に示すように、第１連続予告演出は、連続する２～４回の特別ゲームにおいて実行可能である。第１連続予告演出は、連続する２回の特別ゲームにおいて実行される場合、第２背景画像が表示されることなく、第１背景画像が表示される。第１連続予告演出は、連続する３回の特別ゲームにおいて実行される場合、第１背景画像が表示される場合と第２背景画像が表示される場合とがある。第１連続予告演出は、連続する４回の特別ゲームにおいて実行される場合、第１背景画像が表示される場合と第２背景画像が表示される場合とがある。

第１連続予告演出は、第１背景画像が表示される場合には、特別画像が表示されないが、第２背景画像が表示される場合には、連続する複数回の特別ゲームのうち最終の特別ゲームにおいて特別画像が表示される。本実施形態において、特別画像としては、大当り期待度が高いことを特定可能なチャンス画像が該当する。また、本実施形態において、特別画像は、第１連続予告演出において表示される場合と、第２連続予告演出において表示される場合と、ＳＲ２演出において表示される場合とで同じ演出態様となる共通画像である。

第１連続予告演出は、連続する２回の特別ゲームにおいて実行される場合、最終の特別ゲームの導出結果として、はずれとなるときと大当りとなるときとがある。第１連続予告演出は、連続する３回の特別ゲームにおいて実行される場合、最終の特別ゲームの導出結果として、はずれとなるときと大当りとなるときとがある。第１連続予告演出は、連続する４回の特別ゲームにおいて実行される場合、最終の特別ゲームの導出結果として、はずれとならずに、大当りとなる。

第２連続予告演出は、連続する２～４回の特別ゲームにおいて実行可能である。第２連続予告演出は、連続する２回の特別ゲームにおいて実行される場合、第２キャラクタ画像ＣＢが表示されることなく、第１キャラクタ画像ＣＡが表示される。第２連続予告演出は、連続する３回の特別ゲームにおいて実行される場合、第１キャラクタ画像ＣＡが表示される場合と第２キャラクタ画像ＣＢが表示される場合とがある。第２連続予告演出は、連続する４回の特別ゲームにおいて実行される場合、第１キャラクタ画像ＣＡが表示される場合と第２キャラクタ画像ＣＢが表示される場合とがある。

第２連続予告演出は、第１キャラクタ画像ＣＡが表示される場合には、特別画像が表示されないが、第２キャラクタ画像ＣＢが表示される場合には、連続する複数回の特別ゲームのうち最終の特別ゲームにおいて特別画像が表示される。

第２連続予告演出は、連続する２回の特別ゲームにおいて実行される場合、最終の特別ゲームの導出結果として、はずれとなるときと大当りとなるときとがある。第２連続予告演出は、連続する３回の特別ゲームにおいて実行される場合、最終の特別ゲームの導出結果として、はずれとなるときと大当りとなるときとがある。第２連続予告演出は、連続する４回の特別ゲームにおいて実行される場合、最終の特別ゲームの導出結果として、はずれとならずに、大当りとなる。

また、本実施形態において、連続予告演出は、低ベース状態において第１特別ゲームの大当り期待度を示唆する演出であり、低ベース状態において第２特別ゲームの大当り期待度を示唆する演出ではなく、高ベース状態において特別ゲームの大当り期待度を示唆する演出ではない。つまり、本実施形態において、連続予告演出は、低ベース状態において第１特別ゲームの大当り期待度を示唆する場合に限り実行可能な演出である。

また、本実施形態において、複数回の特別ゲームにおいて連続予告演出が実行される場合に、次の特別ゲームでも継続して連続予告演出が実行されるときには、継続画像が表示される。継続画像は、次の特別ゲームでも継続して連続予告演出が実行されることを特定可能な画像である。

また、本実施形態において、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせには、連続予告演出の継続を特定可能な継続の図柄組み合わせがある。例えば、演出図柄による継続の図柄組み合わせは、左列から昇順となる連続する数字である「１２３」や、左列から降順となる連続する数字である「３２１」などの図柄組み合わせである。副制御ＣＰＵ４１ａは、連続予告演出が実行される複数回の第１特別ゲームのうち、最終ではない非最終の第１特別ゲームに対応して確定停止表示させる演出図柄として、継続の図柄組み合わせを決定する。演出図柄による継続の図柄組み合わせは、次の特別ゲームでも継続して連続予告演出が実行されることを特定可能な図柄組み合わせである。特に、副制御ＣＰＵ４１ａは、第１連続予告演出が実行される複数回の第１特別ゲームのうち、最終ではない非最終の第１特別ゲームに対応して確定停止表示させる演出図柄として、左列から昇順となる連続する数字である継続の図柄組み合わせを決定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、第２連続予告演出が実行される複数回の第１特別ゲームのうち、最終ではない非最終の第１特別ゲームに対応して確定停止表示させる演出図柄として、左列から降順となる連続する数字である継続の図柄組み合わせを決定する。

ここで、図５～図７を参照して、連続予告演出を含む各種演出の演出態様の具体的な一例について説明する。
図５（ａ）に示すように、低ベース状態で、演出表示装置２７の表示領域２７ｒにおいて演出図柄が変動表示されている。この場合、通常の背景画像が表示されている。そして、第１始動口２８への遊技球の入球を契機として、第１特別保留数が「２」から「３」となり、実行中の特別ゲームに対応する実行画像Ｇ０と、実行が保留されている３回の特別ゲームに対応する保留画像Ｇ１～Ｇ３とが表示される。そして、図５（ｂ）に示すように、演出図柄がはずれの図柄組み合わせで確定停止表示され、特別ゲームが終了する。

図５（ｃ）に示すように、次の特別ゲームの実行が開始されると、確定停止表示されていた演出図柄が変動表示される。この場合、第１特別保留数が「３」から「２」となり、実行中の特別ゲームに対応する実行画像Ｇ０と、実行が保留されている２回の特別ゲームに対応する保留画像Ｇ１，Ｇ２とが表示される。そして、図５（ｄ）に示すように、「継続」という継続画像が表示され、演出図柄が継続の図柄組み合わせ「２３４」で確定停止表示され、特別ゲームが終了する。この場合、継続画像が表示され、演出図柄が継続の図柄組み合わせ「２３４」で確定停止表示されることにより、次の特別ゲームでも連続予告演出が継続して実行されることが特定可能となる。

図５（ｅ）に示すように、次の特別ゲームの実行が開始されると、確定停止表示されていた演出図柄が変動表示される。この場合、第１特別保留数が「２」から「１」となり、実行中の特別ゲームに対応する実行画像Ｇ０と、実行が保留されている１回の特別ゲームに対応する保留画像Ｇ１とが表示される。また、この場合、第１背景画像が表示されることがある。このように、第１背景画像が表示されることにより、第１連続予告演出の実行が特定可能となる。そして、図５（ｆ）に示すように、継続画像が表示され、演出図柄が継続の図柄組み合わせ「２３４」で確定停止表示され、特別ゲームが終了する。この場合、継続画像が表示され、演出図柄が継続の図柄組み合わせ「２３４」で確定停止表示されることにより、次の特別ゲームでも連続予告演出が継続して実行されることが特定可能となる。

図５（ｇ）に示すように、次の特別ゲームの実行が開始されると、確定停止表示されていた演出図柄が変動表示される。この場合、第１特別保留数が「１」から「０」となり、実行中の特別ゲームに対応する実行画像Ｇ０が表示される。そして、図５（ｈ）に示すように、演出図柄がリーチの図柄組み合わせで一旦停止表示される。このように、演出図柄がリーチの図柄組み合わせで一旦停止表示されることにより、連続予告演出が実行される最終の特別ゲームであることが特定可能となる。続いて、図６（ａ）に示すように、演出図柄がはずれの図柄組み合わせで確定停止表示され、特別ゲームが終了する。

一方、図６（ｂ）に示すように、第１背景画像ではなく、第２背景画像が表示されることもある。このように、第２背景画像が表示されることにより、第１背景画像が表示されるときよりも大当り期待度が高い第１連続予告演出の実行が特定可能となる。そして、図６（ｃ）に示すように、継続画像が表示され、演出図柄が継続の図柄組み合わせ「２３４」で確定停止表示され、特別ゲームが終了する。この場合、継続画像が表示され、演出図柄が継続の図柄組み合わせ「２３４」で確定停止表示されることにより、次の特別ゲームでも連続予告演出が継続して実行されることが特定可能となる。

図６（ｄ）に示すように、次の特別ゲームの実行が開始されると、確定停止表示されていた演出図柄が変動表示される。この場合、第１特別保留数が「１」から「０」となり、実行中の特別ゲームに対応する実行画像Ｇ０が表示される。そして、図６（ｅ）に示すように、演出図柄がリーチの図柄組み合わせで一旦停止表示される。このように、演出図柄がリーチの図柄組み合わせで一旦停止表示されることにより、連続予告演出が実行される最終の特別ゲームであることが特定可能となる。また、この場合、「チャンス」という特別画像が表示されることにより、特別画像が表示されないときよりも大当り期待度が高い連続予告演出の実行が特定可能となる。続いて、図６（ｆ）に示すように、演出図柄が大当りの図柄組み合わせで確定停止表示され、特別ゲームが終了する。

また、図６（ｇ）に示すように、第１背景画像及び第２背景画像が表示されることなく、第１キャラクタ画像ＣＡが表示されることもある。このように、第１キャラクタ画像ＣＡが表示されることにより、第１連続予告演出よりも大当り期待度が高い第２連続予告演出の実行が特定可能となる。そして、図６（ｈ）に示すように、継続画像が表示され、演出図柄が継続の図柄組み合わせ「３２１」で確定停止表示され、特別ゲームが終了する。この場合、継続画像が表示され、演出図柄が継続の図柄組み合わせ「３２１」で確定停止表示されることにより、次の特別ゲームでも連続予告演出が継続して実行されることが特定可能となる。

図７（ａ）に示すように、次の特別ゲームの実行が開始されると、確定停止表示されていた演出図柄が変動表示される。この場合、第１特別保留数が「１」から「０」となり、実行中の特別ゲームに対応する実行画像Ｇ０が表示される。また、この場合、継続して、通常の背景画像が表示されるとともに、第１キャラクタ画像ＣＡが表示される。そして、図７（ｂ）に示すように、演出図柄がリーチの図柄組み合わせで一旦停止表示される。このように、演出図柄がリーチの図柄組み合わせで一旦停止表示されることにより、連続予告演出が実行される最終の特別ゲームであることが特定可能となる。続いて、図７（ｃ）に示すように、演出図柄がはずれの図柄組み合わせで確定停止表示され、特別ゲームが終了する。

一方、図７（ｄ）に示すように、第１キャラクタ画像ＣＡではなく、第２キャラクタ画像ＣＢが表示されることもある。このように、第２キャラクタ画像ＣＢが表示されることにより、第１キャラクタ画像ＣＡが表示されるときよりも大当り期待度が高い第２連続予告演出の実行が特定可能となる。そして、図７（ｅ）に示すように、継続画像が表示され、演出図柄が継続の図柄組み合わせ「３２１」で確定停止表示され、特別ゲームが終了する。この場合、継続画像が表示され、演出図柄が継続の図柄組み合わせ「３２１」で確定停止表示されることにより、次の特別ゲームでも連続予告演出が継続して実行されることが特定可能となる。

図７（ｆ）に示すように、次の特別ゲームの実行が開始されると、確定停止表示されていた演出図柄が変動表示される。この場合、第１特別保留数が「１」から「０」となり、実行中の特別ゲームに対応する実行画像Ｇ０が表示される。また、この場合、継続して、通常の背景画像が表示されるとともに、第２キャラクタ画像ＣＢが表示される。そして、図７（ｇ）に示すように、演出図柄がリーチの図柄組み合わせで一旦停止表示される。このように、演出図柄がリーチの図柄組み合わせで一旦停止表示されることにより、連続予告演出が実行される最終の特別ゲームであることが特定可能となる。この場合、「チャンス」という特別画像が表示されることにより、大当り期待度が高い連続予告演出の実行が特定可能となる。続いて、図７（ｈ）に示すように、演出図柄が大当りの図柄組み合わせで確定停止表示され、特別ゲームが終了する。

ここで、図８を参照して、主制御ＣＰＵ４０ａによって実行される先読みコマンド設定処理について説明する。この先読みコマンド設定処理は、各種乱数を参照した結果により特定された情報として先読みコマンドを設定する処理である。また、先読みコマンド設定処理は、保留条件が成立したことを契機として、特別図柄入力処理の終了直後に実行される処理であり、第１特別保留数が上限であるときに第１始動口２８に遊技球が入球したときには実行されない処理である。

図８に示すように、ステップＳ１０１において、主制御ＣＰＵ４０ａは、高ベース状態である場合、低ベース状態であるが第２特別ゲームの保留条件が成立したときなど、規制条件が成立しているか否かを判定する。規制条件が成立している場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、ステップＳ１０２，Ｓ１０３を実行させることなく、先読みコマンド設定処理を終了する。規制条件が成立していない場合、主制御ＣＰＵ４０ａは、ステップＳ１０２に移行する。

ステップＳ１０２において、主制御ＣＰＵ４０ａは、第１始動口２８への入球に伴って取得された各種乱数を参照し、ステップＳ１０３に移行する。
ステップＳ１０３において、主制御ＣＰＵ４０ａは、参照結果に基づいて、主制御ＲＡＭ４０ｃに先読みコマンドを設定し、先読みコマンド設定処理を終了する。

より詳しくは、主制御ＣＰＵ４０ａは、低ベース状態において第１始動口２８への遊技球の入球を契機として、特別保留数を特定する。また、主制御ＣＰＵ４０ａは、第１始動口２８への遊技球の入球に伴って取得された大当り抽選に用いる乱数の値を読み出し、その値が大当り判定値と一致するか否かを特定する。特に、主制御ＣＰＵ４０ａは、大当り抽選に用いる乱数の値が、大当り判定値のうち共用の大当り判定値と一致するか、高確率専用の大当り判定値と一致するか、大当り判定値と一致しないかを特定する。つまり、主制御ＣＰＵ４０ａは、大当り抽選に用いる乱数の値が、高確率状態であるか否かに関係なく大当り判定値と一致するか、高確率状態であるときに限り大当り判定値と一致するか、高確率状態であるか否かに関係なく大当り判定値と一致しないかを特定することとなる。

また、主制御ＣＰＵ４０ａは、第１始動口２８への遊技球の入球に伴って取得された特別図柄振分用乱数の値を読み出し、読み出した値に基づいて、大当りとなった場合における大当り図柄（大当りの種類）を特定する。

また、主制御ＣＰＵ４０ａは、第１始動口２８への遊技球の入球に伴って取得された変動パターンの決定に用いる乱数の値を読み出し、読み出した値に基づいて、決定される変動パターンを特定する。なお、本実施形態においては、変動パターンＨＰ０１，ＨＰ０２を除いて、第１特別保留数及び第２特別保留数に関係なく、特別ゲームの実行が開始される前であっても変動パターンが確定する構成である。また、本実施形態においては、第１特別保留数及び第２特別保留数に関係なく、特別ゲームの実行が開始される前であっても、変動パターンＨＰ０１，ＨＰ０２の何れかが決定されること自体も確定する構成である。

そして、主制御ＣＰＵ４０ａは、このように特定した結果に対応する先読みコマンドを決定する。具体的に、先読みコマンドとしては、現在の特別保留数、高確率状態であるか否かに応じて大当り抽選に当選するか否か、大当りとなる場合における大当りの種類、変動パターンが特定可能なコマンドとなる。

このように、主制御ＣＰＵ４０ａは、第１始動口２８への遊技球の入球を契機として、その入球に基づく特別ゲームの開始前に、その入球に対応する特別ゲームが大当りとなるかを少なくとも特定可能な先読みコマンドを生成する。このような先読みコマンドは、現在の特別保留数、大当りとなるか否か、大当りの種類、変動パターンが特定可能な情報であり、高確率状態において大当り抽選に当選するかを特定可能な情報であるといえる。

そして、主制御ＣＰＵ４０ａは、生成した先読みコマンドを出力バッファに設定する。なお、本実施形態において、先読みコマンドを出力する場合には、その前に保留指定コマンドが出力されるように構成されている。

一方、副制御ＣＰＵ４１ａは、先読みコマンドと、保留指定コマンドとが入力した場合、先読みコマンドから特別保留数を特定し、その特別保留数に対応して先読みコマンドを副制御ＲＡＭ４１ｃに記憶させる。特に、副制御ＣＰＵ４１ａは、先読みコマンドにより、先読みコマンドの入力順序を特定可能となる。

次に、図９を参照して、副制御ＣＰＵ４１ａにより実行される先読み演出決定処理について説明する。先読み演出決定処理は、所定周期毎に呼び出される処理である。
図９に示すように、ステップＳ２０１において、副制御ＣＰＵ４１ａは、先読みコマンドと保留指定コマンドとが入力したかを判定する。先読みコマンドと保留指定コマンドとが入力していないと判定した場合、副制御ＣＰＵ４１ａは、先読み演出決定処理を終了する。一方、先読みコマンドと保留指定コマンドとが入力したと判定した場合、副制御ＣＰＵ４１ａは、ステップＳ２０２に移行する。

本実施形態において、入力した先読みコマンドに対応する第１特別ゲームの実行が保留される場合に、入力した先読みコマンドに対応する第１特別ゲームを始動保留ゲームと示す場合がある。また、始動保留ゲームの実行が保留される場合に、始動保留ゲームよりも前に実行が保留された第１特別ゲームを既存ゲームと示す場合がある。また、この既存ゲームには、実行中の第１特別ゲームと保留中の第１特別ゲームとが含まれる。また、既存ゲームは、始動保留ゲームよりも先に実行契機が到来する特別ゲームであるといえる。

次に、ステップＳ２０２において、副制御ＣＰＵ４１ａは、先読み演出の規制条件が成立しているかを判定する。本実施形態において、高ベース状態であるときには、先読み演出の規制条件が成立する。本実施形態において、入力された先読みコマンドが、第２特別ゲームの保留指定コマンドと入力されたときには、先読み演出の規制条件が成立する。本実施形態において、第１特別保留数が「２」以上ではない先読みコマンドが入力されたときには、先読み演出の規制条件が成立する。

本実施形態において、先読みコマンドと保留指定コマンドとが入力されたときに、既に先読み演出の実行が決定されているときには、原則として、先読み演出の規制条件が成立しない。また、本実施形態において、先読みコマンドと保留指定コマンドとが入力されたときに、既に先読み演出が実行されているときにも、原則として、先読み演出の規制条件が成立しない。一方、本実施形態において、始動保留ゲームの直前の既存ゲームの大当り期待度を示唆する先読み演出の実行が決定されているときは、例外として、先読み演出の規制条件が成立する。また、本実施形態において、始動保留ゲームの直前の既存ゲームの大当り期待度を示唆する先読み演出が実行されているときにも、例外として、先読み演出の規制条件が成立する。また、本実施形態において、始動保留ゲームの直前の既存ゲームでリーチ演出が実行されるときにも、例外として、先読み演出の規制条件が成立する。

副制御ＣＰＵ４１ａは、既存ゲームに対応する先読み演出についての決定結果情報を副制御ＲＡＭ４１ｃから読み出し、先読み演出の規制条件が成立しているか否かを判定する。具体的な一例をあげると、副制御ＣＰＵ４１ａは、第１特別保留数が「４」である先読みコマンドが入力された場合、第１特別保留数が「３」である既存ゲームに対応する決定結果情報を副制御ＲＡＭ４１ｃから読み出す。そして、副制御ＣＰＵ４１ａは、第１特別保留数が「３」である既存ゲームに対応する決定結果情報に基づいて、第１特別保留数が「３」である既存ゲームを対象として先読み演出の実行が決定されているときには、先読み演出の規制条件が成立していると判定する。

先読み演出の規制条件が成立していると判定した場合、副制御ＣＰＵ４１ａは、先読み演出決定処理を終了する。一方、先読み演出の規制条件が成立していないと判定した場合、副制御ＣＰＵ４１ａは、ステップＳ２０３に移行する。

次に、ステップＳ２０３において、副制御ＣＰＵ４１ａは、先読み演出抽選処理を実行する。この処理において、副制御ＣＰＵ４１ａは、入力された先読みコマンドに基づいて、先読み演出としての連続予告演出を実行させるか否かを決定するための先読み演出抽選を行う。このように、副制御ＣＰＵ４１ａは、入力された先読みコマンドに基づいて先読み演出抽選を行い、先読み演出抽選の抽選結果に基づいて、先読み演出である連続予告演出の実行態様として連続予告演出の実行可否を決定する。本実施形態において、連続予告演出の実行態様としては、連続予告演出の実行可否がある。

本実施形態において、先読み演出抽選は、入力された先読みコマンドが大当りとなる先読みコマンドである場合には、入力された先読みコマンドが大当りとならない先読みコマンドである場合よりも高い確率で当選する。このため、連続予告演出は、実行が保留された特別ゲームが大当りとなる大当り期待度を特定可能な演出であるといえる。

本実施形態において、先読み演出抽選は、入力された先読みコマンドがはずれリーチ変動パターンとなる先読みコマンドである場合には、入力された先読みコマンドがはずれ変動パターンとなる先読みコマンドである場合よりも高い確率で当選する。このため、連続予告演出は、実行が保留された特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行される期待度を特定可能な演出であるといえる。

また、本実施形態において、副制御ＣＰＵ４１ａは、既存ゲームに対応する決定結果情報と先読みコマンドとに基づいて、連続予告演出が実行可能な上限実行回数として特定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、連続予告演出の実行が決定されておらず、かつ、リーチ演出が実行されない始動保留ゲームと連続する保留中の既存ゲームの連続回数を特定する。そして、副制御ＣＰＵ４１ａは、特定した既存ゲームの連続回数に、始動保留ゲームに対応する１回を加算した回数を、連続予告演出が実行可能な上限実行回数として特定する。そして、副制御ＣＰＵ４１ａは、特定した上限実行回数に基づいて、先読み演出抽選を行う。

具体的な一例をあげると、副制御ＣＰＵ４１ａは、第１特別保留数が「４」である先読みコマンドが入力された場合、全ての保留中の既存ゲームにおいて連続予告演出の実行が決定されておらず、リーチ演出が実行されないときに、上限実行回数を「４」と特定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、第１特別保留数が「４」である先読みコマンドが入力された場合、第１特別保留数が「２」、「３」である既存ゲームにおいて連続予告演出の実行が決定されておらず、リーチ演出が実行されず、第１特別保留数が「１」である既存ゲームにおいて連続予告演出の実行が決定されているときに、上限実行回数を「３」と特定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、第１特別保留数が「４」である先読みコマンドが入力された場合、第１特別保留数が「３」である既存ゲームにおいて連続予告演出の実行が決定されておらず、リーチ演出が実行されず、第１特別保留数が「２」である既存ゲームにおいてリーチ演出が実行されるときに、上限実行回数を「２」と特定する。

本実施形態において、先読み演出抽選は、入力された先読みコマンドが大当りとなる先読みコマンドである場合に、連続予告演出が実行可能な上限実行回数が大きいときには小さいときよりも高い確率で当選する。このため、連続予告演出は、始動保留ゲームが大当りとなる場合、連続予告演出が実行可能な上限実行回数が大きいときのほうが小さいときよりも高い確率で実行される演出であるといえる。この処理が終了した場合、副制御ＣＰＵ４１ａは、ステップＳ２０４に移行する。

次に、ステップＳ２０４において、副制御ＣＰＵ４１ａは、先読み演出抽選に当選したかを判定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、先読み演出抽選に当選していないと判定した場合、ステップＳ２０５～Ｓ２０８を実行することなく、先読み演出決定処理を終了する。一方、副制御ＣＰＵ４１ａは、先読み演出抽選に当選したと判定した場合、ステップＳ２０５に移行する。

ステップＳ２０５において、副制御ＣＰＵ４１ａは、入力された先読みコマンドに基づいて、先読み演出の実行態様として先読み演出の演出パターンを決定する。特に、副制御ＣＰＵ４１ａは、先読み演出としての連続予告演出の演出パターンを決定することにより、連続予告演出の実行契機と、連続予告演出の演出内容とを決定する。本実施形態において、連続予告演出の演出パターンは、連続予告演出の実行契機に、連続予告演出の演出内容が対応するパターンであり、連続予告演出の演出内容を特定可能なパターンである。本実施形態において、連続予告演出の実行態様としては、連続予告演出の演出パターン（演出内容）がある。

連続予告演出の実行契機としては、連続予告演出が実行される複数回の特別ゲームが該当し、それら複数回の特別ゲームには、１回又は複数回の既存ゲームと始動保留ゲームとが含まれる。本実施形態において、連続予告演出は、始動保留ゲームの実行が保留されることを契機としては実行されない。

連続予告演出の演出内容としては、第１連続予告演出が実行されるか第２連続予告演出が実行されるかが含まれる。連続予告演出の演出内容としては、第１連続予告演出が実行される場合には、第１背景画像が表示されるか第２背景画像が表示されるかが含まれ、特別画像が表示されるか否かも含まれる。連続予告演出の演出内容としては、第２連続予告演出が実行される場合には、第１キャラクタ画像ＣＡが表示されるか第２キャラクタ画像ＣＢが表示されるかが含まれ、特別画像が表示されるか否かも含まれる。

特に、本実施形態において、副制御ＣＰＵ４１ａは、連続予告演出が実行可能な上限実行回数を特定する。そして、副制御ＣＰＵ４１ａは、連続予告演出の実行契機が上限実行回数を上限とした実行契機となるように連続予告演出の演出パターンを決定する。

具体的な一例をあげると、副制御ＣＰＵ４１ａは、上限実行回数を「３」と特定したときには、実行回数が４回の連続予告演出の演出パターンを決定することなく、実行回数が２回及び３回の連続予告演出の演出パターンから何れかを決定する。

また、副制御ＣＰＵ４１ａは、入力された先読みコマンドが大当りとなる先読みコマンドである場合に、入力された先読みコマンドがはずれとなる先読みコマンドである場合よりも高い確率で、連続予告演出を実行させる実行回数が大きい連続予告演出の演出パターンを決定する。このため、連続予告演出は、連続予告演出を実行させる実行回数が大きいときのほうが小さいときよりも大当り期待度が高い演出であるといえる。

特に、副制御ＣＰＵ４１ａは、入力された先読みコマンドがはずれとなる先読みコマンドである場合には、実行回数が４回となる連続予告演出の演出パターンを決定することなく、入力された先読みコマンドが大当りとなる先読みコマンドである場合に、実行回数が４回となる連続予告演出の演出パターンを決定することができる。このため、連続予告演出は、連続予告演出を実行させる実行回数が４回となると大当りとなることが特定可能となる演出であるといえる。

また、副制御ＣＰＵ４１ａは、入力された先読みコマンドが大当りとなる先読みコマンドである場合に、入力された先読みコマンドがはずれとなる先読みコマンドである場合よりも高い確率で、第２連続予告演出の実行を決定する。また、副制御ＣＰＵ４１ａは、入力された先読みコマンドが大当りとなる先読みコマンドである場合に、入力された先読みコマンドがはずれとなる先読みコマンドである場合よりも低い確率で、第１連続予告演出の実行を決定する。このため、第２連続予告演出は、第１連続予告演出よりも大当り期待度が高い演出であるといえる。

また、副制御ＣＰＵ４１ａは、第１連続予告演出が実行される場合において、入力された先読みコマンドが大当りとなる先読みコマンドであるときに、入力された先読みコマンドがはずれとなる先読みコマンドであるときよりも高い確率で、第２背景画像を表示させることを決定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、第１連続予告演出が実行される場合において、入力された先読みコマンドが大当りとなる先読みコマンドであるときに、入力された先読みコマンドがはずれとなる先読みコマンドであるときよりも低い確率で、第１背景画像を表示させることを決定する。このため、第１連続予告演出において、第２背景画像が表示される演出内容は、第１背景画像が表示される演出内容よりも大当り期待度が高い演出であるといえる。また、第１連続予告演出が実行される場合において、第２背景画像が表示されるときには、特別画像が表示されるが、第１背景画像が表示されるときには、特別画像が表示されない。このため、第１連続予告演出が実行される場合において、特別画像が表示される演出内容は、特別画像が表示されない演出内容よりも大当り期待度が高い演出であるといえる。

また、副制御ＣＰＵ４１ａは、第２連続予告演出が実行される場合において、入力された先読みコマンドが大当りとなる先読みコマンドであるときに、入力された先読みコマンドがはずれとなる先読みコマンドであるときよりも高い確率で、第２キャラクタ画像ＣＢを表示させることを決定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、第２連続予告演出が実行される場合において、入力された先読みコマンドが大当りとなる先読みコマンドであるときに、入力された先読みコマンドがはずれとなる先読みコマンドであるときよりも低い確率で、第１キャラクタ画像ＣＡを表示させることを決定する。このため、第２連続予告演出において、第２キャラクタ画像ＣＢが表示される演出内容は、第１キャラクタ画像ＣＡが表示される演出内容よりも大当り期待度が高い演出であるといえる。また、第２連続予告演出が実行される場合において、第２キャラクタ画像ＣＢが表示されるときには、特別画像が表示されるが、第１キャラクタ画像ＣＡが表示されるときには、特別画像が表示されない。このため、第２連続予告演出が実行される場合において、特別画像が表示される演出内容は、特別画像が表示されない演出内容よりも大当り期待度が高い演出であるといえる。この処理が終了した場合、副制御ＣＰＵ４１ａは、ステップＳ２０６に移行する。

ステップＳ２０６において、副制御ＣＰＵ４１ａは、決定結果を示す決定結果情報（例えば、連続予告演出の実行可否、連続予告演出の演出パターン）を副制御ＲＡＭ４１ｃに設定し、ステップＳ２０７に移行する。

ステップＳ２０７において、副制御ＣＰＵ４１ａは、始動保留ゲームの演出内容と既存ゲームの演出内容とを参照する。詳しくは、副制御ＣＰＵ４１ａは、始動保留ゲームに対応する決定結果情報を参照し、始動保留ゲームにおける連続予告演出の演出内容を特定する。

また、副制御ＣＰＵ４１ａは、既存ゲームに対応する決定結果情報を参照し、既存ゲームにおける連続予告演出の演出内容を特定する。特に、本実施形態において、副制御ＣＰＵ４１ａは、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出が実行される複数回の特別ゲームのうち、最初の特別ゲームの直前の既存ゲームに対応する決定結果情報を参照する。以降、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出が実行される複数回の特別ゲームのうち最初の特別ゲームの直前の既存ゲームを直前既存ゲームと示す場合がある。また、直前既存ゲームとしては、保留中の既存ゲームである場合と実行中の既存ゲームである場合とがある。

具体的な一例としては、副制御ＣＰＵ４１ａは、第１特別保留数が「４」である先読みコマンドが入力された場合、３回の第１特別ゲームにおいて連続予告演出の実行を決定しているときには、第１特別保留数が「２」～「４」の第１特別ゲームで連続予告演出を実行させることとなる。この場合、副制御ＣＰＵ４１ａは、第１特別保留数が「１」の第１特別ゲームを直前既存ゲームとして、第１特別保留数が「１」の第１特別ゲームに対応する決定結果情報を参照する。また、副制御ＣＰＵ４１ａは、第１特別保留数が「３」である先読みコマンドが入力された場合、３回の第１特別ゲームにおいて連続予告演出の実行を決定しているときには、第１特別保留数が「１」～「３」の第１特別ゲームで連続予告演出を実行させることとなる。この場合、副制御ＣＰＵ４１ａは、実行中の第１特別ゲームを直前既存ゲームとして、実行中の第１特別ゲームに対応する決定結果情報を参照する。

また、副制御ＣＰＵ４１ａは、直前既存ゲームに対応する先読みコマンドを参照し、直前既存ゲームにおける予告演出の演出内容を特定する。特に、本実施形態において、副制御ＣＰＵ４１ａは、直前既存ゲームにおいてＳＲ２演出が実行されるかを特定する。この処理が終了した場合、副制御ＣＰＵ４１ａは、ステップＳ２０８に移行する。

ステップＳ２０８において、副制御ＣＰＵ４１ａは、ステップＳ２０７において参照された参照結果に基づいて、先読み演出の制限条件が成立したか否かを判定する。本実施形態において、先読み演出の制限条件は、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様を再度決定するための条件であり、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様を変更するための条件である。

図１０に示すように、先読み演出の制限条件には、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容と、直前既存ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容及び予告演出の演出内容とが対応付けられている。

具体的に、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容の参照結果には、第１参照結果と、第２参照結果とがある。第１参照結果は、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する第１連続予告演出が３回以上の特別ゲームにおいて実行される場合において、第２背景画像が表示され、始動保留ゲームで特別画像が表示される参照結果である。第２参照結果は、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する第２連続予告演出が３回以上の特別ゲームにおいて実行される場合において、第２キャラクタ画像ＣＢが表示され、始動保留ゲームで特別画像が表示される参照結果である。

一方、直前既存ゲームの大当り期待度を示唆する予告演出の演出内容の参照結果には、第３参照結果と、第４参照結果と、第５参照結果とがある。第３参照結果は、直前既存ゲームの大当り期待度を示唆する第１連続予告演出が３回以上の特別ゲームにおいて実行される場合において、第２背景画像が表示され、直前既存ゲームで特別画像が表示される参照結果である。第４参照結果は、直前既存保留ゲームの大当り期待度を示唆する第２連続予告演出が３回以上の特別ゲームにおいて実行される場合において、第２キャラクタ画像ＣＢが表示され、直前既存ゲームで特別画像が表示される参照結果である。第５参照結果は、直前既存保留ゲームの大当り期待度を示唆するＳＲ２演出が実行される場合において、直前既存ゲームで特別画像が表示される参照結果である。

そして、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容の参照結果が第１参照結果である場合において、直前既存ゲームの大当り期待度を示唆する予告演出の演出内容の参照結果が第３参照結果又は第５参照結果であるときには、先読み演出の制限条件が成立する。また、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容の参照結果が第２参照結果である場合において、直前既存ゲームの大当り期待度を示唆する予告演出の演出内容の参照結果が第４参照結果又は第５参照結果であるときには、先読み演出の制限条件が成立する。

このように、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容と、直前既存ゲームにおいて実行される連続予告演出の演出内容との両方において、第１連続予告演出で第２背景画像が表示される演出内容が決定されているときに、先読み演出の制限条件が成立する。始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容と、直前既存ゲームにおいて実行される連続予告演出の演出内容との両方において、第２連続予告演出で第２キャラクタ画像ＣＢが表示される演出内容が決定されているときに、先読み演出の制限条件が成立する。始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容と、直前既存ゲームにおいて実行される予告演出の演出内容との両方において、特別画像が表示される演出内容であるときに、先読み演出の制限条件が成立する。また、本実施形態において、直前既存ゲームが大当りとなる場合と大当りとならない場合との両方において、先読み演出の制限条件が成立可能である。

副制御ＣＰＵ４１ａは、先読み演出の制限条件が成立していないと判定した場合、先読み演出決定処理を終了する。一方、副制御ＣＰＵ４１ａは、制限条件が成立したと判定した場合、再度、ステップＳ２０５に移行する。このように、副制御ＣＰＵ４１ａは、再度、ステップＳ２０５において、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出パターンを再度決定し、再度決定した決定結果情報を更新する。そして、ステップＳ２０８において、副制御ＣＰＵ４１ａは、先読み演出の制限条件が成立するまで、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出パターンを繰り返し決定する。

特に、ステップＳ２０５において、連続予告演出の演出パターンが再度決定されることにより、連続予告演出が所定演出内容で実行されることが変更されなくても、連続予告演出の実行回数が変更される場合もあり、連続予告演出の実行回数が変更されると、異なる既存ゲームが直前既存ゲームとなる。このため、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出が同じように所定演出内容で実行される場合であっても、その実行回数が変更されることにより、先読み演出の制限条件が成立しない状況に変化することもある。

具体的な一例をあげると、実行回数が４回であり、所定演出内容である連続予告演出の演出パターンが決定されたときには、直前既存ゲームにおいて所定演出内容での予告演出の実行が決定されており、先読み演出の制限条件が成立する。このような場合において、連続予告演出の演出パターンが再度決定された結果、実行回数が３回であり、所定演出内容である連続予告演出の演出パターンが決定されたときには、直前既存ゲームが変化することにより、直前既存ゲームにおいて所定演出内容とは異なる実行態様が決定されていれば、先読み演出の制限条件が成立しない。

また、本実施形態において、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する先読み演出の実行が決定された場合、ステップＳ２０８において、副制御ＣＰＵ４１ａは、先読み演出の制限条件が成立したと判定した制限回数を計数する。そして、副制御ＣＰＵ４１ａは、制限回数が規定回数に達した場合、先読み演出の実行を先読み演出の非実行に変更し、ステップＳ２０５に移行することなく、先読み演出決定処理を終了する。本実施形態において、規定回数としては、連続予告演出の演出パターンを繰り返し決定することにより、先読み演出の制限条件が成立しない可能性が極めて高くなる回数が相当する。

このように、本実施形態において、第１連続予告演出として第２背景画像が表示される演出内容、第２連続予告演出として第２キャラクタ画像ＣＢが表示される演出内容、各種予告演出として特別画像が表示される演出内容のうち少なくとも何れかが所定演出内容に相当する。つまり、連続予告演出の演出内容には、所定演出内容がある。また、ＳＲ２演出の演出内容には、特別画像が表示される演出内容があり、所定演出内容があるともいえる。

そして、副制御ＣＰＵ４１ａは、低ベース状態において第１始動口２８への遊技球の入球に基づく始動保留ゲームの実行が保留される場合に、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様を決定可能である。特に、副制御ＣＰＵ４１ａは、始動保留ゲームの実行が保留される場合に、直前既存ゲームの大当り期待度を示唆する予告演出の実行態様として所定演出内容での実行が決定されている状況において、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様として所定演出内容での実行の決定を制限可能である。本実施形態において、直前既存ゲームとしては、保留中の直前既存ゲームと、実行中の直前既存ゲームとが含まれている。本実施形態において、直前既存ゲームの大当り期待度を示唆する予告演出としては、連続予告演出及びＳＲ２演出が含まれている。

詳しくは、副制御ＣＰＵ４１ａは、始動保留ゲームの実行が保留されることを契機として、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様として所定演出内容での実行を決定した後に、連続予告演出の実行態様を、所定演出内容での実行とは異なる実行態様に変更することにより、所定演出内容での実行の決定を制限可能である。本実施形態において、所定演出内容での実行とは異なる実行態様には、所定演出内容とは一部又は全部の演出態様が異なる演出内容と、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の非実行とがある。また、副制御ＣＰＵ４１ａは、所定演出内容での実行が決定された直前既存ゲームが大当りとなる場合と大当りとならない場合との両方において、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様として所定演出内容での実行の決定を制限可能である。また、ステップＳ２０５において連続予告演出の実行契機が決定されることからすると、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出は、直前既存ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出及びＳＲ２演出が実行された後に、複数回の第１特別ゲームにおいて実行可能な演出であるといえる。

このように、本実施形態において、副制御ＣＰＵ４１ａは、連続予告演出を含む演出の実行態様を決定し、副制御ＲＡＭ４１ｃに記憶する。本実施形態において、副制御ＣＰＵ４１ａが演出決定手段に相当する。本実施形態において、始動保留ゲームが特定図柄変動ゲームに、始動保留ゲームとは異なる直前既存ゲームが所定図柄変動ゲームにそれぞれ相当する。

先読み演出決定処理とは別の処理において、副制御ＣＰＵ４１ａは、副制御ＲＡＭ４１ｃから決定結果情報を読み出し、その決定結果情報に基づいて、連続予告演出を実行させる制御を行う。

具体的に、副制御ＣＰＵ４１ａは、ゲーム開始コマンドの入力を契機として、連続予告演出が実行される複数回の第１特別ゲームのうち最初の第１特別ゲームが開始するときには、最初の第１特別ゲームが開始してから予め定めた時間が経過したときに、継続画像を表示させるように演出表示装置２７を制御する。副制御ＣＰＵ４１ａは、最初の第１特別ゲームが終了するときに、演出図柄を継続の図柄組み合わせとして確定停止表示させるように演出表示装置２７を制御する。

また、副制御ＣＰＵ４１ａは、ゲーム開始コマンドの入力を契機として、最初ではなくかつ最終でもない第１特別ゲームが開始するときには、決定した演出パターンに応じた画像（背景画像及びキャラクタ画像）を表示させるように演出表示装置２７を制御する。副制御ＣＰＵ４１ａは、その第１特別ゲームが開始してから予め定めた時間が経過したときに、継続画像を表示させるように演出表示装置２７を制御する。副制御ＣＰＵ４１ａは、その第１特別ゲームが終了するときに、演出図柄を継続の図柄組み合わせとして確定停止表示させるように演出表示装置２７を制御する。

副制御ＣＰＵ４１ａは、ゲーム開始コマンドの入力を契機として、最終の第１特別ゲームが開始するときには、決定した演出パターンに応じた画像（背景画像及びキャラクタ画像）を表示させるように演出表示装置２７を制御する。副制御ＣＰＵ４１ａは、最終の第１特別ゲームが終了するときに、演出図柄を確定停止表示させるように演出表示装置２７を制御する。この場合、副制御ＣＰＵ４１ａは、第１連続予告演出として第２背景画像を表示させる場合と、第２連続予告演出として第２キャラクタ画像ＣＢを表示させる場合とにおいて、最終の第１特別ゲームが開始してから予め定めた時間が経過したときに、特別画像を表示させるように演出表示装置２７を制御する。

また、副制御ＣＰＵ４１ａは、ゲーム開始コマンドの入力を契機として、ＳＲ２演出が実行される第１特別ゲームが開始するときには、その第１特別ゲームが開始してから予め定めた時間が経過したときに、特別画像を表示させるように演出表示装置２７を制御する。

ここで、図１１及び図１２を参照して、先読み演出としての連続予告演出を含む各種演出が実行される実行態様について説明する。この場合、連続予告演出を代表して第１連続予告演出について説明しているが、第２連続予告演出についても第１連続予告演出と同じような実行態様となる。

最初に、図１１（ａ）に示すように、実行中の第１特別ゲームよりも１回前の第１特別ゲームと、実行中の第１特別ゲームと、第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームとにおいて、実行回数が３回である第１連続予告演出が実行される。この第１連続予告演出は、第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームの大当り期待度を示唆する演出である。

詳しい演出内容としては、実行中の第１特別ゲームよりも１回前の第１特別ゲームにおいて、１回目の第１連続予告演出が実行され、継続画像が表示される。実行中の第１特別ゲームにおいて、２回目の第１連続予告演出が実行され、第２背景画像が表示され、継続画像が表示される。第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおいて、３回目の第１連続予告演出が実行され、第２背景画像が表示され、特別画像が表示される。また、第１特別保留数が「２」、「３」である保留中の第１特別ゲームにおいては、現状では連続予告演出の非実行が決定されており、ＳＲ２演出が実行されない先読みコマンドが入力されている。

このような状況を前提として、図１１（ｂ）に示すように、第１始動口２８への遊技球の入球を契機として、始動保留ゲームの実行が保留される。この場合、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する第１連続予告演出を３回の第１特別ゲームにおいて実行させ、第１連続予告演出において第１背景画像を表示させることが決定されることがある。この場合、第１特別保留数が「２」～「４」である保留中の第１特別ゲームにおいて、第１連続予告演出の実行が決定される。

詳しい演出内容としては、第１特別保留数が「２」である保留中の第１特別ゲームにおいて、１回目の第１連続予告演出が実行され、通常の背景画像が表示され、継続画像が表示される。第１特別保留数が「３」である保留中の第１特別ゲームにおいて、２回目の第１連続予告演出が実行され、第１背景画像が表示され、継続画像が表示される。第１特別保留数が「４」である保留中の第１特別ゲームにおいて、３回目の第１連続予告演出が実行され、第１背景画像が表示される。

そして、直前既存ゲームとしての第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおける演出内容が参照される。この場合、第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおける演出内容は、第１連続予告演出において第２背景画像が表示され、特別画像が表示される演出内容であるが、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容との関係から、先読み演出の制限条件が成立しない。

一方、図１１（ｃ）に示すように、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する第１連続予告演出を３回の第１特別ゲームにおいて実行させ、第１連続予告演出において第２背景画像を表示させることが決定されることがある。この場合、第１特別保留数が「２」～「４」である保留中の第１特別ゲームにおいて、第１連続予告演出の実行が決定される。

詳しい演出内容としては、第１特別保留数が「２」である保留中の第１特別ゲームにおいて、通常の背景画像が表示され、継続画像が表示される。また、第１特別保留数が「３」である保留中の第１特別ゲームにおいて、第２背景画像が表示され、継続画像が表示される。第１特別保留数が「４」である保留中の第１特別ゲームにおいて、第２背景画像が表示され、特別画像が表示される。

この場合、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容と、第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおける演出内容との関係から先読み演出の制限条件が成立し、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出パターンが再度決定される。

次に、図１１（ｄ）に示すように、実行中の第１特別ゲームよりも２回前の第１特別ゲームと、実行中の第１特別ゲームよりも１回前の第１特別ゲームと、実行中の第１特別ゲームとにおいて、実行回数が３回である第１連続予告演出が実行されることもある。この第１連続予告演出は、実行中の第１特別ゲームの大当り期待度を示唆する演出である。

詳しい演出内容としては、実行中の第１特別ゲームよりも２回前の第１特別ゲームにおいて、１回目の第１連続予告演出が実行されており、継続画像が表示される。実行中の第１特別ゲームよりも１回前の第１特別ゲームにおいて、２回目の第１連続予告演出が実行されており、第２背景画像が表示され、継続画像が表示される。実行中の第１特別ゲームにおいて、３回目の第１連続予告演出が実行され、第２背景画像が表示され、特別画像が表示される。また、第１特別保留数が「１」～「３」である保留中の第１特別ゲームにおいては、現状では連続予告演出の非実行が決定されており、ＳＲ２演出が実行されない先読みコマンドが入力されている。

このような状況を前提として、図１１（ｅ）に示すように、第１始動口２８への遊技球の入球を契機として、始動保留ゲームの実行が保留される。この場合、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する第１連続予告演出を３回の特別ゲームにおいて実行させ、第１連続予告演出において第２背景画像を表示させることが決定されることがある。この場合、第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおいて、第１連続予告演出の非実行が、第１特別保留数が「２」～「４」である保留中の第１特別ゲームにおいて、第１連続予告演出の実行がそれぞれ決定される。

詳しい演出内容としては、第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおいて、連続予告演出及びＳＲ２演出が実行されず、通常の背景画像が表示される。第１特別保留数が「２」である保留中の第１特別ゲームにおいて、１回目の第１連続予告演出が実行され、通常の背景画像が表示され、継続画像が表示される。第１特別保留数が「３」である保留中の第１特別ゲームにおいて、２回目の第１連続予告演出が実行され、第２背景画像が表示され、継続画像が表示される。第１特別保留数が「４」である保留中の第１特別ゲームにおいて、３回目の第１連続予告演出が実行され、第２背景画像が表示され、特別画像が表示される。

そして、直前既存ゲームとしての第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおける演出内容が参照される。この場合、第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおける演出内容は、連続予告演出及びＳＲ２演出が実行されず、第２背景画像が表示されず、特別画像が表示されない演出内容であり、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容との関係から、先読み演出の制限条件が成立しない。

次に、図１２（ａ）に示すように、実行中の第１特別ゲームにおいて、連続予告演出が実行されないが、ＳＲ２演出が実行されることもある。この場合、実行中の第１特別ゲームにおいて、特別画像が表示される。また、第１特別保留数が「１」、「２」である保留中の第１特別ゲームにおいては、現状では連続予告演出の非実行が決定されており、ＳＲ２演出が実行されない先読みコマンドが入力されている。

このような状況を前提として、図１２（ｂ）に示すように、第１始動口２８への遊技球の入球を契機として、始動保留ゲームの実行が保留される。この場合、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する第１連続予告演出を３回の特別ゲームにおいて実行させ、第１連続予告演出において第１背景画像を表示させることが決定されることがある。この場合、第１特別保留数が「１」～「３」である保留中の第１特別ゲームにおいて、第１連続予告演出の実行が決定される。

詳しい演出内容としては、第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおいて、１回目の第１連続予告演出が実行され、通常の背景画像が表示され、継続画像が表示される。また、第１特別保留数が「２」である保留中の第１特別ゲームにおいて、２回目の第１連続予告演出が実行され、第１背景画像が表示され、継続画像が表示される。第１特別保留数が「３」である保留中の第１特別ゲームにおいて、３回目の第１連続予告演出が実行され、第１背景画像が表示される。

そして、直前既存ゲームとしての実行中の第１特別ゲームにおける演出内容が参照される。この場合、実行中の第１特別ゲームにおける演出内容は、ＳＲ２演出が実行され、特別画像が表示される演出内容であるが、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容との関係から、先読み演出の制限条件が成立しない。

一方、図１２（ｃ）に示すように、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する第１連続予告演出を３回の第１特別ゲームにおいて実行させ、第１連続予告演出において第２背景画像を表示させることが決定されることがある。この場合、第１特別保留数が「１」～「３」である保留中の第１特別ゲームにおいて、第１連続予告演出の実行が決定される。

詳しい演出内容としては、第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおいて、１回目の第１連続予告演出が実行され、通常の背景画像が表示され、継続画像が表示される。また、第１特別保留数が「２」である保留中の第１特別ゲームにおいて、２回目の第１連続予告演出が実行され、第２背景画像が表示され、継続画像が表示される。第１特別保留数が「３」である保留中の第１特別ゲームにおいて、３回目の第１連続予告演出が実行され、第２背景画像が表示され、特別画像が表示される。

この場合、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容と、実行中の第１特別ゲームにおける演出内容との関係から先読み演出の制限条件が成立し、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出パターンが再度決定される。

次に、図１２（ｄ）に示すように、実行中の第１特別ゲームにおいて、連続予告演出が実行されないが、ＳＲ２演出が実行される。この場合、実行中の第１特別ゲームにおいて、特別画像が表示される。また、第１特別保留数が「１」～「３」である保留中の第１特別ゲームにおいては、現状では連続予告演出の非実行が決定されており、ＳＲ２演出が実行されない先読みコマンドが入力されている。

このような状況を前提として、図１２（ｅ）に示すように、第１始動口２８への遊技球の入球を契機として、始動保留ゲームの実行が保留される。この場合、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する第１連続予告演出を３回の特別ゲームにおいて実行させ、第１連続予告演出において第２背景画像を表示させることが決定されることがある。この場合、第１特別保留数が「２」～「４」である保留中の第１特別ゲームにおいて、第１連続予告演出の実行が決定される。

次に、図１２（ｆ）に示すように、第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおいて、連続予告演出が実行されないが、ＳＲ２演出が実行されることもある。この場合、第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおいて、特別画像が表示される。また、実行中の第１特別ゲームにおいては、現状では連続予告演出の非実行が決定されており、ＳＲ２演出が実行されないゲーム開始コマンドが入力されている。また、第１特別保留数が「１」、「２」である保留中の第１特別ゲームにおいても、現状では連続予告演出の非実行が決定されており、ＳＲ２演出が実行されない先読みコマンドが入力されている。

このような状況を前提として、図１２（ｇ）に示すように、第１始動口２８への遊技球の入球を契機として、始動保留ゲームの実行が保留される。この場合、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する第１連続予告演出を３回の特別ゲームにおいて実行させ、第１連続予告演出において第２背景画像を表示させることが決定されることがある。この場合、第１特別保留数が「２」～「４」である保留中の第１特別ゲームにおいて、第１連続予告演出の実行が決定される。

詳しい演出内容としては、第１特別保留数が「２」である保留中の第１特別ゲームにおいて、１回目の第１連続予告演出が実行され、通常の背景画像が表示され、継続画像が表示される。また、第１特別保留数が「３」である保留中の第１特別ゲームにおいて、２回目の第１連続予告演出が実行され、第２背景画像が表示され、継続画像が表示される。第１特別保留数が「４」である保留中の第１特別ゲームにおいて、３回目の第１連続予告演出が実行され、第２背景画像が表示され、特別画像が表示される。

そして、直前既存ゲームとしての第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおける演出内容が参照される。この場合、第１特別保留数が「１」である保留中の第１特別ゲームにおける演出内容は、ＳＲ２演出が実行され、特別画像が表示される演出内容であり、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出内容との関係から、先読み演出の制限条件が成立する。そして、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の演出パターンが再度決定される。

本実施形態の効果について説明する。
（１）連続予告演出は、実行が保留されている特別ゲームの大当り期待度を少なくとも示唆する演出である。連続予告演出の演出内容には、所定演出内容があり、所定演出内容には、第２背景画像が表示される演出内容、第２キャラクタ画像ＣＢが表示される演出内容、特別画像が表示される演出内容の少なくとも何れかがある。始動保留ゲームよりも前に実行が保留された直前既存ゲームにおいて所定演出内容での予告演出の実行が決定されている状況において、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様として所定演出内容での実行の決定を制限可能である。したがって、所定演出内容での予告演出が頻繁に実行されることを抑制することができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。

（２）また、これに加えて、低ベース状態は、高ベース状態よりも第２始動口２９に遊技球が入球し難い又は第２始動口２９に遊技球が入球しない遊技状態である。そして、連続予告演出は、低ベース状態において第１特別ゲームの大当り期待度を示唆する場合に限り所定演出内容で実行可能な演出である。低ベース状態においては、主に第１特別ゲームが実行されるが、主に実行される第１特別ゲームの大当り期待度を示唆する場合に限り所定演出内容で連続予告演出が実行される。つまり、連続予告演出が所定演出内容で実行される頻度が高い状況であっても、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様として所定演出内容での実行の決定を制限することができ、所定演出内容での演出が頻繁に実行されることをより一層抑制することができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。

（３）始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様として所定演出内容での実行が決定された場合に、その後に、連続予告演出の実行態様が、所定演出内容での実行とは異なる実行態様に変更可能である。これにより、所定演出内容での実行の決定を制限することができ、所定演出内容での演出が頻繁に実行されることを抑制することができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。

（４）直前既存ゲームにおいて所定演出内容での予告演出の実行が決定されている状況において、その直前既存ゲームが大当りとなる場合と大当りとならない場合との両方で、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様として所定演出内容での実行の決定を制限可能である。このため、既存ゲームが大当りとなる場合と大当りとならない場合との両方において、所定演出内容での予告演出が頻繁に実行されることを抑制することができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。

（５）始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出は、直前既存ゲームにおいて予告演出が所定演出内容で実行された後に、１回又は複数回の第１特別ゲームにおいて実行可能な演出である。このため、直前既存ゲームにおいて予告演出が所定演出内容で実行された後に、１回又は複数回の第１特別ゲームにおいて、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出が実行される場合であっても、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出が所定演出内容で実行されることを制限することができる。したがって、所定演出内容での予告演出が頻繁に実行されることを抑制することができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。

［第２実施形態］
次に、本発明を具体化した第２実施形態について説明する。
第１実施形態において、先読み演出の制限条件が成立したときに、連続予告演出の演出パターンが再度決定されたが、これに限らない。第２実施形態において、直前既存ゲームの大当り期待度を示唆する予告演出の所定演出内容での実行が決定されているときに、連続予告演出の所定演出内容での実行を制限する特殊決定テーブルに基づいて、連続予告演出の実行態様が決定されてもよい。以下の説明では、既に説明した第１実施形態と同じような構成及び同じような制御内容について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。

図１３を参照して先読み演出決定処理について説明する。
図１３に示すように、ステップＳ２０４において、副制御ＣＰＵ４１ａは、先読み演出抽選に当選したと判定した場合、ステップＳ２１１に移行する。ステップＳ２１１において、副制御ＣＰＵ４１ａは、ステップＳ２０７と同じように、既存ゲームの演出内容を参照する。詳しくは、副制御ＣＰＵ４１ａは、直前既存ゲームに対応する決定結果情報を参照し、既存ゲームにおける連続予告演出の演出内容を特定する。また、副制御ＣＰＵ４１ａは、直前既存ゲームに対応する先読みコマンドを参照し、直前既存ゲームにおける予告演出の演出内容を特定する。特に、本実施形態において、副制御ＣＰＵ４１ａは、直前既存ゲームにおいてＳＲ２演出が実行されるかを特定する。この処理が終了した場合、副制御ＣＰＵ４１ａは、ステップＳ２１２に移行する。

ステップＳ２１２において、副制御ＣＰＵ４１ａは、参照結果に基づく決定テーブルを選択する。本実施形態において、決定テーブルは、先読み演出の演出パターンを決定するためのテーブルである。決定テーブルには、所定演出内容を決定可能な通常決定テーブルと、所定演出内容の決定を制限可能な特殊決定テーブルとがある。本実施形態において、特殊決定テーブルは、所定演出内容を決定しないテーブルであるが、これに限らず、例えば、通常決定テーブルよりも低い確率で所定演出内容を決定するテーブルであってもよい。つまり、特殊決定テーブルは、通常決定テーブルよりも所定演出内容での実行の決定を制限可能なテーブルである。このように、本実施形態において、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する先読み演出の実行態様を決定する決定条件には、通常決定テーブルに基づいて先読み演出の演出パターンを決定する第１決定条件と、特殊決定テーブルに基づいて先読み演出の演出パターンを決定する第２決定条件とがあるといえる。この処理が終了した場合、副制御ＣＰＵ４１ａは、ステップＳ２１３に移行する。

ステップＳ２１３において、副制御ＣＰＵ４１ａは、選択された決定テーブルと、入力された先読みコマンドとに基づいて、先読み演出の実行態様として先読み演出の演出パターンを決定する。副制御ＣＰＵ４１ａは、始動保留ゲームの実行が保留される場合に、直前既存ゲームの大当り期待度を示唆する予告演出の実行態様として所定演出内容での実行が決定されていない状況において、通常決定テーブルに基づいて先読み演出の実行態様を決定する。一方、副制御ＣＰＵ４１ａは、始動保留ゲームの実行が保留される場合に、直前既存ゲームの大当り期待度を示唆する予告演出の実行態様として所定演出内容での実行が決定されている状況において、特殊決定テーブルに基づいて先読み演出の実行態様を決定する。これにより、副制御ＣＰＵ４１ａは、所定演出内容での実行の決定を制限可能である。この処理が終了した場合、副制御ＣＰＵ４１ａは、ステップＳ２０６に移行する。

本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、例えば、既存ゲームとしては、実行中の第２特別ゲームが含まれてもよい。また、例えば、既存ゲームとしては、保留中の第２特別ゲームが含まれてもよい。つまり、直前既存ゲームに第２特別ゲームが含まれていてもよい。このように、直前既存ゲームは、始動保留ゲームと特別ゲームの種類（第１特別ゲーム及び第２特別ゲーム）が同じであるか異なるかを問わない。言い換えると、所定図柄変動ゲームに第２特別ゲームが含まれていてもよく、所定図柄変動ゲームは、特定図柄変動ゲームと特別ゲームの種類（第１特別ゲーム及び第２特別ゲーム）が同じであるか異なるかを問わない。

・上記実施形態において、例えば、連続予告演出は、高ベース状態において第２特別ゲームの大当り期待度を示唆する演出であり、高ベース状態において第１特別ゲームの大当り期待度を示唆する演出ではなく、低ベース状態において特別ゲームの大当り期待度を示唆する演出ではなくてもよい。このように、本実施形態において、連続予告演出は、高ベース状態において第２特別ゲームの大当り期待度を示唆する場合に限り実行可能な演出であってもよい。この場合、先読みコマンド設定処理において、低ベース状態である場合、高ベース状態であるが第１特別ゲームの保留条件が成立したときに規制条件が成立し、第２特別ゲームに関する制御が行われる。また、副制御ＣＰＵ４１ａは、高ベース状態において第２始動口２９への遊技球の入球に基づく始動保留ゲームの実行が保留される場合に、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様として所定演出内容での実行の決定を制限可能である。また、直前既存ゲームとしては、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームよりも先に実行される保留中の第２特別ゲームと、実行中の第２特別ゲームとが該当する。このように、高ベース状態は、低ベース状態よりも第２始動口２９に遊技球が入球し易い遊技状態である。そして、連続予告演出は、高ベース状態において第２特別ゲームの大当り期待度を示唆する場合に限り実行可能な演出である。高ベース状態においては、低ベース状態よりも第２特別ゲームが実行され易いが、そのような第２特別ゲームの大当り期待度を示唆する場合に限り連続予告演出が実行可能である。このため、連続予告演出が所定演出内容で実行される頻度が高い状況であっても、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様として所定演出内容での実行の決定を制限することができ、所定演出内容での予告演出が頻繁に実行されることをより一層抑制することができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。また、この場合、例えば、直前既存ゲームとしては、実行中の第１特別ゲームが含まれてもよく、例えば、保留中の第１特別ゲームが含まれてもよい。つまり、直前既存ゲームに第１特別ゲームが含まれていてもよい。このように、直前既存ゲームは、始動保留ゲームと特別ゲームの種類（第１特別ゲーム及び第２特別ゲーム）が同じであるか異なるかを問わない。言い換えると、所定図柄変動ゲームに第１特別ゲームが含まれていてもよく、所定図柄変動ゲームは、特定図柄変動ゲームと特別ゲームの種類（第１特別ゲーム及び第２特別ゲーム）が同じであるか異なるかを問わない。

・上記実施形態において、例えば、高ベース状態において第１始動口２８への遊技球の入球を契機として、所定演出内容とは異なる演出内容で連続予告演出が実行されてもよい。また、例えば、低ベース状態において第２始動口２９への遊技球の入球を契機として、所定演出内容とは異なる演出内容で連続予告演出が実行されてもよい。また、例えば、これらの組み合わせであってもよい。

・上記実施形態において、例えば、低ベース状態において第１始動口２８への遊技球の入球を契機として、連続予告演出が実行され、かつ、高ベース状態において第２始動口２９への遊技球の入球を契機として、連続予告演出が実行されてもよい。例えば、高ベース状態において第１始動口２８への遊技球の入球を契機として、連続予告演出が実行されてもよい。また、例えば、低ベース状態において第２始動口２９への遊技球の入球を契機として、連続予告演出が実行されてもよい。また、例えば、これらの組み合わせであってもよい。

・第１実施形態において、例えば、図９のステップＳ２０８において、先読み演出の制限条件が成立したと判定した制限回数が規定回数に達した場合に、所定演出内容と全ての演出態様が異なる演出内容での実行に変更してもよい。例えば、先読み演出の制限条件が成立したと判定した制限回数が規定回数に達した場合に、所定演出内容での実行を維持してもよい。つまり、直前既存ゲームにおいて所定演出内容で予告演出が実行される状況であっても、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出が所定演出内容で実行されると決定される場合があってもよい。言い換えると、直前既存ゲームにおいて所定演出内容で予告演出が実行される状況において、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の所定演出内容での実行を制限することができればよい。例えば、規定回数は、任意の回数であればよく、１回であっても複数回であってもよい。例えば、制限回数の計数自体行うことなく、先読み演出の制限条件が成立したと判定したときに、所定演出内容での実行とは異なる実行態様に変更してもよい。

・第１実施形態において、図９のステップＳ２０８で制限条件が成立したときに、ステップＳ２０５に移行したが、これに限らない。例えば、図９のステップＳ２０８で制限条件が成立したときに、ステップＳ２０３に移行してもよい。このように、制限条件が成立した後に、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行可否が再度決定されてもよい。つまり、制限条件が成立した後に、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様が再度決定されてもよい。このように、所定演出内容での実行とは異なる実行態様には、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の非実行がある。

・第２実施形態において、例えば、直前既存ゲームにおいて所定演出内容で予告演出が実行される状況であっても、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出が所定演出内容で実行されると決定される場合があってもよい。また、例えば、直前既存ゲームにおいて所定演出内容で予告演出が実行される状況においては、直前既存ゲームにおいて所定演出内容とは異なる演出内容で予告演出が実行される状況よりも低い確率で、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出が所定演出内容で実行されると決定されてもよい。このように、直前既存ゲームにおいて所定演出内容で予告演出が実行される状況において、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の所定演出内容での実行を制限することができればよい。

・上記実施形態において、所定図柄変動ゲームとしては、１回の直前既存ゲームが該当したが、これに限らない。例えば、所定図柄変動ゲームとしては、複数回の既存ゲームの一部又は全部が該当してもよい。例えば、所定図柄変動ゲームとしては、直前既存ゲームを含んでいても含んでいなくてもよい。つまり、所定図柄変動ゲームとしては、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出が実行される最初の第１特別ゲームの直前の既存ゲームであってもなくてもよい。例えば、所定図柄変動ゲームとしては、保留中の既存ゲームの一部又は全部が該当してもよい。例えば、所定図柄変動ゲームとしては、実行中の既存ゲームが該当してもよく、実行中の既存ゲームが該当しなくてもよい。つまり、所定図柄変動ゲームとしては、始動保留ゲームよりも前に実行が保留された保留中の既存ゲーム及び始動保留ゲームよりも前に実行が保留された実行中の既存ゲームのうち少なくとも何れかであればよい。

・上記実施形態において、例えば、実行中の既存ゲームに対応する先読みコマンドではなく、実行中の既存ゲームに対応するゲーム開始コマンドから特定可能な変動パターンに基づいて、実行中の既存ゲームの演出内容が参照されてもよい。

・上記実施形態において、始動保留ゲームの実行が保留されたことを契機として、始動保留ゲームの実行態様を制限可能としたが、これに限らない。例えば、始動保留ゲームの実行が保留された後に、既存ゲームのゲーム開始コマンドの入力を契機として、始動保留ゲームの実行態様を制限可能としてもよい。つまり、始動保留ゲームの実行が保留された後に、既存ゲームの実行が開始することを契機として、始動保留ゲームの実行態様を制限可能としてもよい。また、例えば、これらの組み合わせであってもよい。

・上記実施形態において、次の特別ゲームでも第１連続予告演出が継続して実行される場合に、左列から昇順となる連続する数字の継続の図柄組み合わせが確定停止表示されたが、これに限らない。例えば、次の特別ゲームでも第１連続予告演出が継続して実行される場合に、左列から降順となる連続する数字の継続の図柄組み合わせが確定停止表示されてもよい。例えば、次の特別ゲームでも第１連続予告演出が継続して実行される場合に、特殊図柄を含む継続の図柄組み合わせが確定停止表示されてもよい。

・上記実施形態において、次の特別ゲームでも第２連続予告演出が継続して実行される場合に、左列から降順となる連続する数字の継続の図柄組み合わせが確定停止表示されたが、これに限らない。例えば、次の特別ゲームでも第２連続予告演出が継続して実行される場合に、左列から昇順となる連続する数字の継続の図柄組み合わせが確定停止表示されてもよい。例えば、次の特別ゲームでも第２連続予告演出が継続して実行される場合に、特殊図柄を含む継続の図柄組み合わせが確定停止表示されてもよい。

・上記実施形態において、例えば、次の特別ゲームでも第１連続予告演出が継続して実行される場合と次の特別ゲームでも第２連続予告演出が継続して実行される場合とで同じ継続の図柄組み合わせが確定停止表示されてもよい。

・上記実施形態において、例えば、第１連続予告演出が実行される１回目の特別ゲームの実行中に特殊の背景画像が表示されてもよい。例えば、第２連続予告演出が実行される１回目の特別ゲームの実行中に特殊のキャラクタ画像が表示されてもよい。

・上記実施形態において、第１連続予告演出で、実行回数が３回以上となる連続予告演出が実行される場合に第２背景画像が表示されるが、これに限らない。例えば、実行回数が２回となる第１連続予告演出が実行される場合に第２背景画像が表示されてもよい。例えば、実行回数が３回となる第１連続予告演出が実行される場合に第１背景画像が表示されなくてもよい。例えば、実行回数が３回となる第１連続予告演出が実行される場合に第２背景画像が表示されなくてもよい。例えば、実行回数が４回となる第１連続予告演出が実行される場合に第１背景画像が表示されなくてもよい。例えば、実行回数が４回となる第１連続予告演出が実行される場合に第２背景画像が表示されなくてもよい。また、例えば、これらの組み合わせであってもよい。

・上記実施形態において、第１連続予告演出で、特殊の背景画像の種別として同じ種別の背景画像が表示されるが、これに限らない。例えば、第１連続予告演出の実行回数により、異なる種別の背景画像が表示されてもよい。具体的な一例をあげると、２回目の連続予告演出で第１背景画像が表示された後に、３回目の連続予告演出で第２背景画像が表示されてもよい。

・上記実施形態において、第２連続予告演出で、実行回数が３回以上となる連続予告演出が実行される場合に第２キャラクタ画像ＣＢが表示されるが、これに限らない。例えば、実行回数が２回となる第２連続予告演出が実行される場合に第２キャラクタ画像ＣＢが表示されてもよい。例えば、実行回数が３回となる第２連続予告演出が実行される場合に第１キャラクタ画像ＣＡが表示されなくてもよい。例えば、実行回数が３回となる第２連続予告演出が実行される場合に第２キャラクタ画像ＣＢが表示されなくてもよい。例えば、実行回数が４回となる第２連続予告演出が実行される場合に第１キャラクタ画像ＣＡが表示されなくてもよい。例えば、実行回数が４回となる第２連続予告演出が実行される場合に第２キャラクタ画像ＣＢが表示されなくてもよい。また、例えば、これらの組み合わせであってもよい。

・上記実施形態において、第２連続予告演出で、特殊のキャラクタ画像の種別として同じ種別のキャラクタ画像が表示されるが、これに限らない。例えば、第２連続予告演出の実行回数により、異なる種別のキャラクタ画像が表示されてもよい。具体的な一例をあげると、２回目の連続予告演出で第１キャラクタ画像ＣＡが表示された後に、３回目の連続予告演出で第２キャラクタ画像ＣＢが表示されてもよい。

・上記実施形態において、例えば、連続予告演出が実行される非最終の特別ゲームの実行中に特別画像が表示されてもよい。例えば、連続予告演出が実行される最終の特別ゲームの実行中に特別画像が表示されなくてもよい。また、これらの組み合わせであってもよい。

・上記実施形態において、演出図柄がリーチの図柄組み合わせとして一旦停止表示されるときに特別画像が表示されるが、これに限らない。例えば、演出図柄がリーチの図柄組み合わせとして一旦停止表示される前に特別画像が表示されてもよい。例えば、演出図柄がリーチの図柄組み合わせとして一旦停止表示された後に特別画像が表示されてもよい。例えば、演出図柄が継続の図柄組み合わせとして一旦停止表示されるときに特別画像が表示されてもよい。例えば、演出図柄がリーチの図柄組み合わせとして一旦停止表示されない特別ゲームにおいて特別画像が表示されてもよい。

・上記実施形態において、第１連続予告演出と第２連続予告演出とで、実行回数が３回以上となる連続予告演出が実行される場合に特別画像が表示されるが、これに限らない。例えば、実行回数が２回となる連続予告演出が実行される場合に特別画像が表示されてもよい。例えば、実行回数が３回となる連続予告演出が実行される場合に特別画像が表示されなくてもよい。例えば、実行回数が４回となる連続予告演出が実行される場合に特別画像が表示されなくてもよい。例えば、連続予告演出が実行される特定回数目（例えば３回目など）の特別ゲームで特別画像が表示されてもよい。また、例えば、これらの組み合わせであってもよい。つまり、特殊の背景画像の種別及び特殊のキャラクタ画像の種別と、特別画像が表示されるか否かとは、それぞれ独立した関係であってもよい。つまり、副制御ＣＰＵ４１ａは、直前既存ゲームの演出内容として、特殊の背景画像の種別と、特殊のキャラクタ画像の種別と、特別画像が表示されるか否かとをそれぞれ参照してもよい。

・上記実施形態において、「チャンス」という特別画像が表示されたが、これに限らず、例えば、「大当り確定」という特別画像が表示されてもよい。例えば、遊技機のモチーフとなるようなメインキャラクタが特殊のアクションを行う特別画像が表示されてもよい。また、例えば、これらの組み合わせであってもよく、大当り期待度が高いことを特定可能な特別画像が表示されることが好ましい。

・上記実施形態において、第１連続予告演出と第２連続予告演出とＳＲ２演出とで、演出態様の全部が同じとなる共通する特別画像が表示されるが、これに限らない。例えば、第１連続予告演出と第２連続予告演出とＳＲ２演出との少なくとも何れかにおいて、演出態様の一部が同じとなる特別画像が表示されてもよい。例えば、第１連続予告演出と第２連続予告演出とＳＲ２演出との少なくとも何れかにおいて、大当り期待度が高い特別画像が表示されれば、演出態様の全部が異なる画像であってもよい。例えば、第１連続予告演出と第２連続予告演出とＳＲ２演出との少なくとも何れかにおいて、特別画像が表示されなくてもよい。

・上記実施形態において、例えば、第１連続予告演出と第２連続予告演出とは、全部の演出態様が異なる演出であってもよい。また、例えば、第２連続予告演出は、第１連続予告演出よりも大当り期待度が低い演出であってもよく、同じであってもよい。また、例えば、連続予告演出として、第３連続予告演出があってもよく、例えば、連続予告演出として、第１連続予告演出と第２連続予告演出との少なくとも何れかがなくてもよい。

・上記実施形態において、例えば、所定演出内容には、第１所定演出内容と、第１所定演出内容とは一部又は全部の演出態様が異なる第２所定演出内容とがあってもよい。具体的な一例としては、第１連続予告演出で第２背景画像が表示される演出内容が第１所定演出内容であり、第２連続予告演出で特別画像が表示される演出内容が第２所定演出内容であってもよい。例えば、始動保留ゲームの実行が保留される場合に、複数回の既存ゲームの演出内容が第１所定演出内容及び第２所定演出内容であるかが参照されてもよい。そして、第１既存ゲームの大当り期待度を示唆する予告演出の実行態様として第１所定演出内容での実行が決定されており、かつ、第２既存ゲームの大当り期待度を示唆する予告演出の実行態様として第２所定演出内容での実行が決定されている状況を前提とする。このような状況において、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様として、第１所定演出内容での実行の決定と、第２所定演出内容での実行の決定とが制限可能であってもよい。例えば、第２既存ゲームが第１既存ゲームよりも後の実行順序である場合、第１既存ゲームが実行中であるか保留中であるかも問わない。

・上記実施形態において、例えば、第１連続予告演出として第２背景画像が表示される演出内容、第２連続予告演出として第２キャラクタ画像ＣＢが表示される演出内容、各種予告演出として特別画像が表示される演出内容のうち少なくとも何れかが所定演出内容に含まれなくてもよく、他の演出内容が所定演出内容に含まれてもよい。例えば、第１連続予告演出として第１背景画像が表示される演出内容が所定演出内容に含まれてもよい。例えば、第２連続予告演出として第１キャラクタ画像ＣＡが表示される演出内容が所定演出内容に含まれてもよい。例えば、継続画像が表示される演出内容が所定演出内容に含まれてもよい。例えば、演出図柄が継続の図柄組み合わせで確定停止表示される演出内容など、演出図柄の表示態様が所定演出内容に含まれてもよい。例えば、第１連続予告演出を実行させること自体が所定演出内容であってもよく、頻繁に第１連続予告演出を実行させることを制限することができる。例えば、第２連続予告演出を実行させること自体が所定演出内容であってもよく、頻繁に第２連続予告演出を実行させることを制限することができる。つまり、所定演出内容としては、任意の演出内容でよく、大当り期待度が高い演出内容であることが好ましい。

・上記実施形態において、例えば、所定演出内容での実行が決定された直前既存ゲームが大当りとなる場合に、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様として所定演出内容での実行の決定を制限できなくてもよい。例えば、所定演出内容での実行が決定された直前既存ゲームが大当りとならない場合に、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出の実行態様として所定演出内容での実行の決定を制限できなくてもよい。

・上記実施形態において、例えば、連続予告演出ではない別の先読み演出が特定演出として採用されてもよい。別の先読み演出の具体的な一例としては、大当り期待度を示唆する対象となる特別ゲームの実行が開始される前に、その特別ゲームに対応する保留画像が、通常表示態様とは異なる特定表示態様で表示される先読み演出が特定演出であってもよい。例えば、大当り期待度を示唆する対象となる特別ゲームの実行が開始される前に、その対象となる特別ゲームが特定可能であっても特定不能であってもよい。例えば、特定演出としては、少なくとも実行が保留されている保留中の特別ゲームの大当り期待度が示唆されればよく、これに加えて、実行中の特別ゲームの大当り期待度が示唆されるか否かについては問わない。例えば、特定演出としては、始動保留ゲームの実行が保留されたことを契機として実行されてもよい。特定演出としては、複数回の特別ゲームにおいて実行されるものに限らず、例えば、１回の特別ゲームにおいて実行されるものであってもよい。つまり、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する先読み演出は、既存ゲームの大当り期待度を示唆する先読み演出が所定演出内容で実行された後に、１回の特別ゲームにおいて実行可能な演出であってもよい。

・上記実施形態において、例えば、始動保留ゲームの実行が保留される場合に、既存ゲームのうちリーチ演出が実行される既存ゲームでも、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する連続予告演出が実行されてもよい。例えば、始動保留ゲームの実行が保留される場合に、始動保留ゲームの大当り期待度を示唆する特定演出と、既存ゲームの大当り期待度を示唆する特定演出とが重複して実行されてもよい。

・上記実施形態において、例えば、先読み演出は、演出表示装置２７に加えて、装飾ランプ１７及びスピーカ１８のうち少なくとも何れかで実行されてもよい。また、例えば、先読み演出は、演出表示装置２７以外の表示装置で実行されてもよく、演出表示装置２７で実行されない場合があってもよい。

・上記実施形態において、例えば、大当り遊技の終了後、予め定めた回数（例えば１００回など）の特別ゲームが実行される迄、高確率状態が付与されるように構成してもよい。

・上記実施形態において、大当りの種類に基づいて、大当り遊技の終了後に高確率状態に制御されるか低確率状態に制御されるかが決定されたが、これに限らない。例えば、大当り遊技中において、大入賞口３１に入球した遊技球が特別通過領域を通過したときに、大当り遊技の終了後に高確率状態に制御される一方で、大当り遊技中において、大入賞口３１に入球した遊技球が特別通過領域を通過しなかったときに、大当り遊技の終了後に低確率状態に制御されてもよい。また、例えば、大入賞口３１に入球した遊技球が特別通過領域を通過し易い大当りと、大入賞口３１に入球した遊技球が特別通過領域を通過し難い大当りとがあってもよい。この場合、大入賞口３１に入球した遊技球を振り分ける振分部材が設けられており、大当りの種類に基づいて振分部材の振分態様が決定される。そして、振分部材の振分態様に応じて、大入賞口３１に入球した遊技球が特別通過領域を通過する確率が異なるように制御されてもよい。

・上記実施形態において、遊技状態として確率状態及びベース状態が採用されたが、これに限らず、例えば、遊技状態として確率状態が採用されずにベース状態が採用されてもよい。また、例えば、遊技状態としてベース状態が採用されずに確率状態が採用されてもよい。

・上記実施形態において、例えば、大当り遊技の終了後、低ベース状態となる大当りの種類があってもよい。
・上記実施形態において、例えば、大当りと小当りとの両方があってもよい。

・上記実施形態において、第１特別ゲームよりも第２特別ゲームを優先的に実行したが、これに限らず、例えば、第２特別ゲームよりも第１特別ゲームを優先的に実行してもよい。また、例えば、第１始動口２８及び第２始動口２９に遊技球が入球した順序で実行されてもよく、例えば、第１特別ゲームと第２特別ゲームとが同時に実行可能であってもよい。また、例えば、特別ゲームの種類が１種類であってもよく、第１特別ゲームと第２特別ゲームとのうち一方が実行されてもよい。

・上記実施形態において、主制御基板４０と副制御基板４１とが配設され、各種機能が搭載されたが、これに限らず、例えば、一方の基板における機能が他方の基板における機能として搭載されてもよい。また、演出表示装置２７の制御を行う手段が別々に備えられてもよい。また、このような２種類の基板に限らず、例えば、一体的な基板として構成されてもよく、３種類以上の基板として構成されてもよい。具体的な一例としては、副制御基板４１の機能を、演出に関する制御を統括的に行う統括制御基板と、画像の表示に関する制御を行う表示制御基板とに分けてもよい。

・上記実施形態において、図柄コマンドにより、大当り（大当り遊技）の種類を指定していたが、ゲーム開始コマンドや、その他専用の制御コマンドにより、大当りの種類を指定するようにしてもよい。

・上記実施形態において、特別ゲームに係わる各種の乱数情報は、特別保留数に応じて設けられた記憶領域に記憶するようにしてもよい。この場合、特別ゲームが実行される毎に、乱数情報がシフト処理され、特別保留数が「１」減算された記憶領域に記憶してもよい。

・上記実施形態において、例えば、所定の抽選により特別可変部材３２が開状態に動作し、大入賞口３１に入球した遊技球が特定通過領域を通過したことにより大当り遊技が付与される遊技機（所謂、「２種の遊技機」）であってもよい。また、例えば、所定の入球口への遊技球の入球を契機として大当り遊技が開始される遊技機（所謂、３種の遊技機）であってもよい。また、例えば、高確率状態が付与されなくてもよい。

上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
（イ）前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出の実行態様を決定する決定条件として、第１決定条件と、第２決定条件とがあり、前記第２決定条件は、前記第１決定条件よりも前記所定演出内容での実行の決定を制限可能な決定条件であり、前記演出決定手段は、前記特定図柄変動ゲームの実行が保留される場合に、当該特定図柄変動ゲームよりも前に実行が保留された所定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する演出の実行態様として前記所定演出内容での実行が決定されている状況において、前記第２決定条件に基づいて前記特定演出の実行態様を決定することにより、前記所定演出内容での実行の決定を制限可能であることを特徴とする。

（ロ）前記演出実行手段は、所定演出を実行可能であり、前記所定演出は、実行中の図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する演出であり、前記所定演出の演出内容には、前記所定演出内容があり、前記演出決定手段は、前記特定図柄変動ゲームの実行が保留される場合に、当該特定図柄変動ゲームよりも前に実行が保留された実行中の所定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記所定演出の実行態様として前記所定演出内容での実行が決定されている状況において、前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出の実行態様として前記所定演出内容での実行の決定を制限可能であることを特徴とする。

（ハ）前記演出決定手段は、前記特定図柄変動ゲームの実行が保留されることを契機として、前記所定演出内容での実行の決定を制限可能であることを特徴とする。
（ニ）前記所定演出内容には、第１所定演出内容と、前記第１所定演出内容とは一部又は全部の演出態様が異なる第２所定演出内容とがあり、前記演出決定手段は、前記特定図柄変動ゲームの実行が保留される場合に、当該特定図柄変動ゲームよりも前に実行が保留された保留中の第１所定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する演出の実行態様として前記第１所定演出内容での実行が決定されており、かつ、当該特定図柄変動ゲームよりも前に実行が保留された保留中の第２所定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する演出の実行態様として前記第２所定演出内容での実行が決定されている状況において、前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出の実行態様として、前記第１所定演出内容での実行の決定と、前記第２所定演出内容での実行の決定とを制限可能であることを特徴とする。

（ホ）前記所定演出内容には、第１所定演出内容と、前記第１所定演出内容とは一部又は全部の演出態様が異なる第２所定演出内容とがあり、前記演出決定手段は、前記特定図柄変動ゲームの実行が保留される場合に、当該特定図柄変動ゲームよりも前に実行が保留された実行中の第１所定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する演出の実行態様として前記第１所定演出内容での実行が決定されており、かつ、当該特定図柄変動ゲームよりも前に実行が保留された保留中の第２所定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する演出の実行態様として前記第２所定演出内容での実行が決定されている状況において、前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出の実行態様として、前記第１所定演出内容での実行の決定と、前記第２所定演出内容での実行の決定とを制限可能であることを特徴とする。

（ヘ）前記第１図柄変動ゲームの実行と前記第２図柄変動ゲームの実行との両方が保留されている場合、前記第２図柄変動ゲームが前記第１図柄変動ゲームよりも優先して実行されることを特徴とする。

Ａ１…普通アクチュエータ、Ａ２…特別アクチュエータ、ＳＥ１…第１始動センサ、ＳＥ２…第２始動センサ、ＳＥ３…特別入賞センサ、ＳＥ４…ゲートセンサ、ＳＥ５…一般入賞センサ、１０…パチンコ遊技機、１７…装飾ランプ、１８…スピーカ、１９…操作ボタン、２０…遊技盤、２１…遊技領域、２２ａ…第１特別図柄表示部、２２ｂ…第２特別図柄表示部、２７…演出表示装置（演出実行手段）、２８…第１始動口（始動手段、第１始動手段）、２９…第２始動口（始動手段、第２始動手段）、３０…普通可変部材（開閉部材）、３１…大入賞口、第１大入賞口、３２…特別可変部材、３３…ゲート、３４…一般入賞口、４０…主制御基板、４０ａ…主制御ＣＰＵ、４０ｂ…主制御ＲＯＭ、４０ｃ…主制御ＲＡＭ、４１…副制御基板、４１ａ…副制御ＣＰＵ（演出決定手段）、４１ｂ…副制御ＲＯＭ、４１ｃ…副制御ＲＡＭ。

Claims

図柄変動ゲームの実行を保留可能であって、図柄変動ゲームで予め定めた大当り表示結果が表示された後に大当り遊技が付与される遊技機において、
遊技球が入球可能な第１始動手段と、
遊技球が入球可能な第２始動手段と、
前記第２始動手段に遊技球が入球可能な開状態と、前記開状態よりも前記第２始動手段に遊技球が入球し難い又は前記第２始動手段に遊技球が入球しない閉状態とに動作可能な開閉手段と、
演出を実行する演出実行手段と、
前記演出実行手段における演出の実行態様を決定する演出決定手段と、
遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、を備え、
前記図柄変動ゲームには、第１図柄変動ゲームと、第２図柄変動ゲームとがあり、
前記第１図柄変動ゲームは、前記第１始動手段への遊技球の入球を契機として実行を保留可能であって、
前記第２図柄変動ゲームは、前記第２始動手段への遊技球の入球を契機として実行を保留可能であって、
前記遊技状態には、前記第２始動手段に遊技球が入球可能な入球率向上状態と、前記入球率向上状態よりも前記第２始動手段に遊技球が入球し難い又は前記第２始動手段に遊技球が入球しない非入球率向上状態とがあり、
前記演出の実行態様には、演出の実行可否と、演出の演出内容とがあり、
前記演出実行手段は、特定演出を実行することができ、
前記特定演出は、実行が保留されている図柄変動ゲームの大当り期待度を少なくとも示唆する演出であり、
前記特定演出の演出内容には、所定演出内容があり、
前記特定演出は、前記非入球率向上状態において前記第１図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する場合に限り前記所定演出内容で実行可能な演出であり、
特定図柄変動ゲームの実行が保留される場合に、当該特定図柄変動ゲームとは異なる保留中の図柄変動ゲーム及び実行中の図柄変動ゲームの少なくとも何れかが所定図柄変動ゲームであり、
前記演出決定手段は、前記非入球率向上状態において前記第１始動手段への遊技球の入球に基づく前記特定図柄変動ゲームの実行が保留される場合に、当該特定図柄変動ゲームとは異なる前記所定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する演出の実行態様として前記所定演出内容での実行が決定されている状況において、前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出の実行態様として前記所定演出内容での実行の決定を制限可能である遊技機。
図柄変動ゲームの実行を保留可能であって、図柄変動ゲームで予め定めた大当り表示結果が表示された後に大当り遊技が付与される遊技機において、
遊技球が入球可能な第１始動手段と、
遊技球が入球可能な第２始動手段と、
前記第２始動手段に遊技球が入球可能な開状態と、前記開状態よりも前記第２始動手段に遊技球が入球し難い又は前記第２始動手段に遊技球が入球しない閉状態とに動作可能な開閉手段と、
演出を実行する演出実行手段と、
前記演出実行手段における演出の実行態様を決定する演出決定手段と、
遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、を備え、
前記図柄変動ゲームには、第１図柄変動ゲームと、第２図柄変動ゲームとがあり、
前記第１図柄変動ゲームは、前記第１始動手段への遊技球の入球を契機として実行を保留可能であって、
前記第２図柄変動ゲームは、前記第２始動手段への遊技球の入球を契機として実行を保留可能であって、
前記遊技状態には、前記第２始動手段に遊技球が入球可能な入球率向上状態と、前記入球率向上状態よりも前記第２始動手段に遊技球が入球し難い又は前記第２始動手段に遊技球が入球しない非入球率向上状態とがあり、
前記演出の実行態様には、演出の実行可否と、演出の演出内容とがあり、
前記演出実行手段は、特定演出を実行することができ、
前記特定演出は、実行が保留されている図柄変動ゲームの大当り期待度を少なくとも示唆する演出であり、
前記特定演出の演出内容には、所定演出内容があり、
前記特定演出は、前記入球率向上状態において前記第２図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する場合に限り前記所定演出内容で実行可能な演出であり、
特定図柄変動ゲームの実行が保留される場合に、当該特定図柄変動ゲームとは異なる保留中の図柄変動ゲーム及び実行中の図柄変動ゲームの少なくとも何れかが所定図柄変動ゲームであり、
前記演出決定手段は、前記入球率向上状態において前記第２始動手段への遊技球の入球に基づく前記特定図柄変動ゲームの実行が保留される場合に、当該特定図柄変動ゲームとは異なる前記所定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する演出の実行態様として前記所定演出内容での実行が決定されている状況において、前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出の実行態様として前記所定演出内容での実行の決定を制限可能である遊技機。
前記演出決定手段は、前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出の実行態様として前記所定演出内容での実行を決定した後に、前記特定演出の実行態様を、前記所定演出内容での実行とは異なる実行態様に変更することにより、前記所定演出内容での実行の決定を制限可能である請求項１又は請求項２に記載の遊技機。
前記演出決定手段は、前記所定演出内容での実行が決定された前記所定図柄変動ゲームが大当りとなる場合と大当りとならない場合との両方において、前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出の実行態様として前記所定演出内容での実行の決定を制限可能である請求項１～請求項３のうち何れか一項に記載の遊技機。
前記特定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する前記特定演出は、前記所定図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する演出が前記所定演出内容で実行された後に、１回又は複数回の図柄変動ゲームにおいて実行可能な演出である請求項１～請求項４のうち何れか一項に記載の遊技機。