JP2023012073A - データ設定装置、情報処理プログラム、データ設定画面インターフェース及びデータ設定方法 - Google Patents

Abstract

【課題】直感的かつ簡易な操作で任意の数値を設定することができるデータ設定装置、情報処理プログラム、データ設定画面インターフェース及びデータ設定方法を提供する。
【解決手段】取得するデータに関して任意の数値を設定する調整手段を備えるデータ設定装置において、調整手段は、データの数値範囲が割り当てられたフェーダと、フェーダに沿って移動せしめられてフェーダの任意の位置に位置決めされて位置決めされた位置に数値を設定するツマミと、を備え、ツマミで設定した数値を基準として区分されたデータの数値範囲に対応するフェーダに異なる着色情報が付与される
【選択図】図５

Description

本発明は、データ設定装置、情報処理プログラム、データ設定画面インターフェース及びデータ設定方法、特に、取得するデータに関して任意の数値を設定する調整手段を備えるデータ設定装置、情報処理プログラム、データ設定画面インターフェース及びデータ設定方法に関する。

一般的に、センサ等を用いてデータ取得装置でデータを取得する際に、取得するデータに任意の数値を設定することがあり、このような数値を設定するに際しては、設定する数値を調整することが可能な調整手段が画面に表示される設定装置が用いられることがある。

特許文献１には、操作対象物である電子機器等の操作に必要なパラメータを調整する調整手段である複数のフェーダ（フェーダー）が画面に表示され、画面を介した操作の入力に基づいてパラメータが調整されるパラメータ設定装置が開示されている。

特開２０１６－８１３３７公報

ところで、この種の技術では、数値を設定する際の調整手段が複数存在し、これら複数の調整手段が複雑に配列されていることがあり、このような配列に起因して、数値を設定する際の操作が煩雑になる場合があることから、操作性の向上が要望されるところである。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、直感的かつ簡易な操作で任意の数値を設定することができるデータ設定装置、情報処理プログラム、データ設定画面インターフェース及びデータ設定方法を提供することを課題とするものである。

上記目的を達成するための本発明に係るデータ設定装置は、取得するデータに関して任意の数値を設定する調整手段を備えるデータ設定装置において、調整手段は、データの数値範囲が割り当てられたフェーダと、フェーダに沿って移動せしめられてフェーダの任意の位置に位置決めされて位置決めされた位置に数値を設定するツマミと、を備え、ツマミで設定した数値を基準として区分されたデータの数値範囲に対応するフェーダに異なる着色情報が付与されることを特徴としている。

これによれば、フェーダのツマミを操作するという簡易な作業によって、取得するデータに関して所望の数値を設定することができる。このとき、ツマミで設定した数値に基づいて設定される数値範囲に対応するフェーダに着色情報が付与されることから、着色情報を視覚的に確認しながら数値の設定をすることができる。

したがって、フェーダに付与される着色情報の増減を確認しながら数値の設定を行うことができることから、取得するデータに関して、直感的かつ簡易な操作で任意の数値を設定することができる。

このデータ設定装置の調整手段は、フェーダに複数のツマミが配置され、複数のツマミで設定した数値を基準として区分されたデータの数値範囲内における任意の数値範囲が設定数値範囲として設定され、設定された設定数値範囲に対応するフェーダに異なる着色情報が付与される、ことを特徴としている。

さらに、調整手段は、設定数値範囲としてデータの上限の数値範囲が設定される上限調整手段、設定数値範囲としてデータの下限の数値範囲が設定される下限調整手段及び設定数値範囲としてデータの平均の数値範囲が設定される平均調整手段を備えることを特徴としている。

このデータ設定装置は、調整手段で設定した数値に到達したデータの取得を検知する検知手段を備えることを特徴としている。

データ設定装置で取得するデータは、皮膚温、血中酸素濃度、施設内温度のうちの少なくとも一を含むものであってもよい。

上記目的を達成するための本発明に係る情報処理プログラムは、取得するデータに関して任意の数値を設定する情報処理プログラムにおいて、データの数値範囲が割り当てられたフェーダ及びフェーダに沿って移動せしめられてフェーダの任意の位置に位置決めされて位置決めされた位置に数値を設定するツマミを備える調整手段を画面に表示し、ツマミで設定した数値を基準として区分されたデータの数値範囲に対応するフェーダに異なる着色情報を付与することを特徴としている。

上記目的を達成するための本発明に係るデータ設定画面インターフェースは、取得するデータに関して任意の数値を設定するデータ設定画面インターフェースにおいて、データの数値範囲が割り当てられたフェーダ及びフェーダに沿って移動せしめられてフェーダの任意の位置に位置決めされて位置決めされた位置に数値を設定するツマミを備える調整手段を画面に表示する調整手段表示領域と、調整手段表示領域の下に配置されて調整手段表示領域に表示される調整手段で設定した数値に関して取得したデータを表形式の表データとして画面に表示する表形式表示領域と、表形式表示領域に隣接して配置されて表形式表示領域で表示する表データをグラフ形式のグラフデータとしての表示に切り替える切替手段を画面に表示する切替手段表示領域と、を備え、ツマミで設定した数値を基準として区分されたデータの数値範囲に対応するフェーダに異なる着色情報を付与するとともに着色情報を付与したフェーダに割り当てられたデータの数値範囲に対応して取得されて表データとして表示されるデータの表示領域に着色情報を付与することを特徴としている。

上記目的を達成するための本発明に係るデータ設定方法は、取得するデータに関して任意の数値を設定するデータ設定方法において、データの数値範囲が割り当てられたフェーダ及びフェーダに沿って移動せしめられてフェーダの任意の位置に位置決めされて位置決めされた位置に数値を設定するツマミを備える調整手段を画面に表示し、ツマミで設定した数値を基準として区分されたデータの数値範囲に対応するフェーダに異なる着色情報を付与することを特徴としている。

この発明によれば、取得するデータに関して、直感的かつ簡易な操作で任意の数値を設定することができる。

本発明の実施の形態に係るデータ設定装置が配備される環境の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係るデータ設定装置を実装するコンピュータの構成の概略を説明するブロック図である。 同じく、本実施の形態に係るデータ設定装置のストレージの構成の概略を説明するブロック図である。 同じく、本実施の形態に係るデータ設定装置で扱われる皮膚温データの概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係るデータ設定装置の映像処理プログラムの画面インターフェースの概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係るデータ設定装置の調整部を構成するフェーダ及びツマミの構成の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係るデータ設定装置の情報処理プログラムが画像処理部として機能する場合の処理の概略を説明するブロック図である。 同じく、本実施の形態に係るデータ設定装置の情報処理プログラムが操作処理部として機能する場合の処理の概略を説明するブロック図である。 同じく、本実施の形態に係る情報処理プログラムが操作処理部として機能する場合の処理の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る情報処理プログラムが操作処理部として機能する場合の処理の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係るデータ設定装置の運用方法の概略を説明するフローチャートである。

次に、図１～図１１に基づいて、本発明の実施の形態に係るデータ設定装置について説明する。

なお、本実施の形態では、データ設定装置で扱うデータが皮膚温データである場合を例として説明する。

図１は、本実施の形態に係るデータ設定装置が配備される環境の概略を説明する図である。図示のように、データ設定装置１０は、ユーザ端末２０とネットワークを介して互いにアクセス可能に接続される。

データ設定装置１０は、本実施の形態では、データ設定装置１０を用いたサービスを提供する事業者１に配備され、ユーザ端末２０は、本実施の形態では、データ設定装置１０を用いたサービスのユーザであって患者３に医療行為を提供する医療機関２に配備される。

これらデータ設定装置１０及びユーザ端末２０は、本実施の形態では、ほぼ同様のハードウェア構成を具備するコンピュータ、例えばデスクトップ型あるいはノート型のコンピュータによって実装される。

図２は、コンピュータの構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、コンピュータは、プロセッサ１０１、メモリ１０２、ストレージ１０３、送受信部１０４及び入出力部１０５を主要構成として備え、これらが互いにバス１０６を介して電気的に接続される。

プロセッサ１０１は、コンピュータの動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御や、アプリケーションプログラムの実行に必要な処理等を行う演算装置である。

このプロセッサ１０１は、本実施の形態では例えばＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）であり、後述するストレージ１０３に格納されてメモリ１０２に展開されたアプリケーションプログラムを実行して各処理を行う。

メモリ１０２は、ＤＲＡＭ（Ｄｙｎａｍｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等の揮発性記憶装置で構成される主記憶装置によって実装される。

このメモリ１０２は、プロセッサ１０１の作業領域として使用される一方、コンピュータの起動時に実行されるＢＩＯＳ（Ｂａｓｉｃ Ｉｎｐｕｔ／Ｏｕｔｐｕｔ Ｓｙｓｔｅｍ）、及び各種の設定情報等が格納される。

ストレージ１０３は、アプリケーションプログラムや各種の処理に用いられるデータ等が格納されている。

送受信部１０４は、コンピュータをネットワークに接続するものであって、本実施の形態では、送受信部１０４を介したネットワークを経由して、ユーザ端末２０と相互に通信可能に接続される。

この送受信部１０４は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）やＢＬＥ（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ）といった近距離通信インターフェースを具備するものであってもよい。

入出力部１０５には、必要に応じて、キーボードやマウスといった情報入力機器やディスプレイ等の出力機器が接続される。本実施の形態では、キーボード、マウス及びディスプレイがそれぞれ接続される。

バス１０６は、接続したプロセッサ１０１、メモリ１０２、ストレージ１０３、送受信部１０４及び入出力部１０５の間において、例えばアドレス信号、データ信号及び各種の制御信号を伝達する。

図３は、データ設定装置１０を実装するコンピュータのストレージ１０３の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、ストレージ１０３は、記憶領域１１及び情報処理プログラム１２を備える。

記憶領域６２は、ストレージ１０３が区画されることによって実現され、本実施の形態では、皮膚温データＤが格納される。

この皮膚温データＤは、本実施の形態では、患者３に装着されたウェアラブルデバイスによって取得されてユーザ端末２０に送信され、ユーザ端末２０を介してデータ設定装置１０に格納される。

図４は、皮膚温データＤの概略を説明する図である。図示のように、皮膚温データＤは、患者３ごとの最大皮膚温、最小皮膚温及び平均皮膚温等によって構成される。この皮膚温データＤは、例えば日別、週別及び月別に集計される。

図３で示す映像処理プログラム１２は、取得する皮膚温データＤに関して任意の数値を設定するプログラムであって、ユーザ端末２０及びデータ設定装置１０で情報の入出力が可能な画面インターフェースによって実装される。

図５は、映像処理プログラム１２の画面インターフェースの概略を説明する図である。図示のように、画面インターフェースＩＦは、サイドバー表示領域ＩＦ１、調整手段表示領域である調整部表示領域ＩＦ２、表形式表示領域である表データ表示領域ＩＦ３及び切替手段表示領域である切替部表示領域ＩＦ４を備える。

本実施の形態では、サイドバー表示領域ＩＦ１は、ユーザ端末２０及びデータ設定装置１０の画面の左端に配置され、調整部表示領域ＩＦ２は、サイドバー表示領域ＩＦ１に隣接してユーザ端末２０及びデータ設定装置１０の画面の上部において画面の右端に亘って配置される。

一方、表データ表示領域ＩＦ３は、調整部表示領域ＩＦ２の下でサイドバー表示領域ＩＦ１に隣接して配置され、切替部表示領域ＩＦ４は、表データ表示領域ＩＦ３に隣接して調整部表示領域ＩＦ２の下に配置される。

サイドバー表示領域ＩＦ１は、本実施の形態では、「レポート」、「フォーム」、「デバイス」あるいは「モジュール」等といった各種のタスクを選択するタブをサイドバーとして表示する領域である。

本実施の形態では、タスクとして「レポート」のタブが選択され、「レポート」に含まれる項目「皮膚温」及び「血中酸素濃度」のうち「皮膚温」が選択された状態を示している。

調整部表示領域ＩＦ２は、本実施の形態では、調整手段である調整部を構成するフェーダ及びフェーダに配置される複数のツマミを主に表示する領域である。

図６は、調整部を構成するフェーダ及びツマミの概略を説明する図である。図示のように、フェーダｆ及びツマミｋは、本実施の形態では、「最大スコア範囲」、「最小スコア範囲」及び「平均スコア範囲」のそれぞれの項目で数値範囲を設定するように配置される。

本実施の形態では、「最大スコア範囲」の項目を設定するフェーダｆ及びツマミｋが上限調整手段を構成し、「最小スコア範囲」の項目を設定するフェーダｆ及びツマミｋが下限調整手段を構成し、かつ「平均スコア範囲」の項目を設定するフェーダｆ及びツマミｋが平均調整手段を構成する。

各フェーダｆには、皮膚温データＤの数値範囲が割り当てられており、本実施の形態では、例えば各フェーダｆの一端から他端に亘って「０℃～６０℃」の数値範囲が割り当てられている。

本実施の形態では、各フェーダｆにはそれぞれ４つのツマミｋが配置され、これらのツマミｋがフェーダｆに沿って移動せしめられてフェーダｆの任意の位置に位置決めされると、その位置に対応するフェーダｆに割り当てられた数値範囲上の数値が所望の数値として設定される。

これら４つのツマミｋで設定された任意の数値を基準として区分された、フェーダｆに割り当てられた皮膚温データＤの数値範囲内における任意の数値範囲が、本実施の形態では設定数値範囲として設定される。

具体的には、例えば「最大スコア範囲」の項目において、「３４．５℃」に設定されたツマミｋを基準として区分された「０℃～３４．５℃」の数値範囲が設定数値範囲ｒ１として設定され、「３４．５℃」に設定されたツマミｋと「３５．８℃」に設定されたツマミｋとを基準として区分された「３４．５℃～３５．８℃」の数値範囲が設定数値範囲ｒ２として設定される。

同様に、「３５．８℃」に設定されたツマミｋと「３６．８℃」に設定されたツマミｋとを基準として区分された「３５．８℃～３６．８℃」の数値範囲が設定数値範囲ｒ３として設定され、「３６．８℃」に設定されたツマミｋと「３７．５℃」に設定されたツマミｋとを基準として区分された「３６．８℃～３７．５℃」の数値範囲が設定数値範囲ｒ４として設定される。

さらに、「３７．５℃」に設定されたツマミｋを基準として区分された「３７．５℃～６０℃」の数値範囲が、設定数値範囲ｒ５として設定される。

このように設定される設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５は、本実施の形態では、設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５に対応する各フェーダｆに異なる着色情報がそれぞれ付与される。

例えば、本実施の形態では、設定数値範囲ｒ１には赤色の着色情報が付与され、設定数値範囲ｒ２には黄色の着色情報が付与され、設定数値範囲ｒ３には緑色の着色情報が付与され、設定数値範囲ｒ４には黄色の着色情報が付与され、かつ設定数値範囲ｒ５には赤色の着色情報が付与される。

本実施の形態では、赤色の着色情報は、例えば危険な数値範囲であることを表し、黄色の着色情報は、例えば注意すべき数値範囲であることを表し、緑色の着色情報は、例えば安全な数値範囲であることを表している。

これら設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５は、本実施の形態では、「最大スコア範囲」のみならず「最小スコア範囲」及び「平均スコア範囲」においても任意の数値範囲で設定することができる。

本実施の形態では、「最大スコア範囲」において皮膚温データＤの上限の数値範囲を設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５として設定することができ、「最小スコア範囲」において皮膚温データＤの下限の数値範囲を設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５として設定することができ、かつ「平均スコア範囲」において皮膚温データＤの平均の数値範囲を設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５として設定することができる。

図５で示す表データ表示領域ＩＦ３は、フェーダｆ及びツマミｋで設定した「最大スコア範囲」、「最小スコア範囲」及び「平均スコア範囲」に関して取得した皮膚温データＤを、この皮膚温データＤについての患者３ごとに表形式の表データとして表示する領域である。

この表データは、本実施の形態では例えば、取得した皮膚温データＤについての患者３ごとの最大スコア、最小スコア及び平均スコア等によって主に構成されるが、患者３のそれぞれのｅメールアドレスが任意で表示されるようにしてもよい。

表データ表示領域ＩＦ３では、取得した皮膚温データＤについて「最大スコア範囲」、「最小スコア範囲」及び「平均スコア範囲」の各フェーダｆに設定された設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５に対応する数値が表示される皮膚温データＤの表示領域に、各フェーダｆでそれぞれ設定された設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５に対応して各フェーダｆに付与された着色情報と同じ着色情報が付与される。

切替部表示領域ＩＦ４は、表データ表示領域ＩＦ３に表示される表形式の皮膚温データＤを、後述するグラフ形式の皮膚温データＤの表示へと切り替える「詳細」と記載されたアイコンｉを表示する領域である。

図３で示す情報処理プログラム１２は、本実施の形態では、データ設定装置１０を、画像処理部１２ａ、操作処理部１２ｂ、データ処理部１２ｃ及び検知部１２ｄとして機能させるプログラムである。

図７は、画像処理部１２ａの処理の概略を説明するブロック図である。図示のように、画像処理部１２ａは、サイドバーの表示Ｓ１、フェーダ・ツマミの表示Ｓ２、表データの表示Ｓ３、切替部・グラフの表示Ｓ４及び着色情報の表示Ｓ５の各処理を実行する。

サイドバーの表示Ｓ１では、本実施の形態では、図５で示した画面インターフェースＩＦのサイドバー表示領域ＩＦ１にサイドバーを表示する処理を実行し、フェーダ・ツマミの表示Ｓ２では、画面インターフェースＩＦの調整部表示領域ＩＦ２にフェーダｆ及びツマミｋを表示する処理を実行する。

表データの表示Ｓ３では、本実施の形態では、画面インターフェースＩＦの表データ表示領域ＩＦ３に表データを表示する処理を実行する。

切替部・グラフの表示Ｓ４では、本実施の形態では、画面インターフェースＩＦの切替部表示領域ＩＦ４にアイコンｉを表示する処理を実行するとともに、アイコンｉの入力に基づいて皮膚温データＤをグラフデータとして表示する処理を実行する。

着色情報の表示Ｓ５では、本実施の形態では、設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５が設定された各フェーダｆに任意の着色情報を付与するとともに、表データ表示領域ＩＦ３に表示される表データにおける各フェーダｆに設定された設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５に対応する数値が表示される皮膚温データＤの表示領域に、各フェーダｆに付与された着色情報と同じ着色情報を付与する処理を実行する。

図８は、操作処理部１２ｂの処理の概略を説明するブロック図である。図示のように、操作処理部１２ｂは、タスク処理Ｓ６、数値設定処理Ｓ７及び切替処理Ｓ８の各処理を実行する。

タスク処理Ｓ６は、本実施の形態では、サイドバー表示領域ＩＦ１に表示されるサイドバーに格納されるタブが選択された際に、選択されたタブに対応するタスク（「レポート」、「フォーム」、「デバイス」等）の処理を実行する。

数値設定処理Ｓ７は、本実施の形態では、調整部表示領域ＩＦ２に表示されるフェーダｆ及びツマミｋが操作された際に、操作に基づいた数値の設定の処理を実行する。

例えば、「最大スコア範囲」、「最小スコア範囲」及び「平均スコア範囲」の各フェーダｆにおいて、各フェーダｆに配置される複数のツマミｋが移動せしめられて任意の位置に位置決めされると、図９で示すように、「０℃～３４．５℃」の数値範囲を設定し、「３４．５℃～３５．８℃」の数値範囲を設定し、「３５．８℃～３６．８℃」の数値範囲を設定し、「３６．８℃～３７．５℃」の数値範囲を設定し、かつ「３７．５℃以上」の数値範囲を設定する。

切替処理Ｓ８は、本実施の形態では、切替部表示領域ＩＦ４に表示されるアイコンｉが操作された際に、この操作に基づいて、表データとして表示されている皮膚温データＤを、図１０で示すグラフデータＤａとして表示するように切り替える処理を実行する。

これら画像処理部１２ａの処理及び操作処理部１２ｂの処理によって、本実施の形態では、調整手段である調整部が構成される。

図３で示す情報処理プログラム１２のデータ処理部１２ｃは、本実施の形態では、各フェーダｆで設定された設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５に基づいて、患者３から取得した皮膚温データＤを画像処理部１２ａの表データの表示Ｓ３及び着色情報の表示Ｓ５の各処理に付する。

同じく、図３で示す情報処理プログラム１２の検知部１２ｄは、各フェーダｆで設定された設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５のうち予め設定された任意の設定数値範囲に属する皮膚温データＤを取得した場合は、これを検知する。

本実施の形態では、例えば、赤色の着色情報が付与される設定数値範囲ｒ１及び設定数値範囲ｒ５に属する皮膚温データＤを取得した場合はこれを検知し、ユーザ端末２０に警告を意味するアイコンを表示したり、警報音を発信したりする等の任意の通知を行う。

次に、データ設定装置１０の運用方法について説明する。

図１１は、データ設定装置１０の運用方法の概略を説明するフローチャートである。

図示のように、ステップＳ１０において、まず、ユーザである医療機関２がユーザ端末２０に画面インターフェースＩＦを表示させて、ステップＳ１１において、「最大スコア範囲」、「最小スコア範囲」及び「平均スコア範囲」の各フェーダｆのツマミｋを操作して、所望の数値範囲を設定する。

本実施の形態では、「最大スコア範囲」、「最小スコア範囲」及び「平均スコア範囲」のそれぞれにおいて、「０℃～３４．５℃」の数値範囲を設定し、「３４．５℃～３５．８℃」の数値範囲を設定し、「３５．８℃～３６．８℃」の数値範囲を設定し、「３６．８℃～３７．５℃」の数値範囲を設定し、かつ「３７．５℃以上」の数値範囲を設定する。

さらに、本実施の形態では、設定した数値範囲はそれぞれ、設定数値範囲ｒ１、設定数値範囲ｒ２、設定数値範囲ｒ３、設定数値範囲ｒ４及び設定数値範囲ｒ５として設定され、これら各設定数値範囲に対応するフェーダｆにはそれぞれ、赤色、黄色、緑色、黄色及び赤色の着色情報が付与される。

続いて、ステップＳ１２において、患者３から皮膚温データＤを取得すると、この皮膚温データＤがユーザ端末２０を介してデータ設定装置１０に格納され、ステップＳ１３において皮膚温データＤを処理する。

皮膚温データＤの処理に際して、本実施の形態では、各フェーダｆで設定された設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５のうち予め設定された任意の設定数値範囲に属する皮膚温データＤを取得した場合はこれを検知し、任意の通知を行う。

一方、皮膚温データＤが処理に付されると、ステップＳ１４において、皮膚温データＤを患者３ごとに表形式の表データとして表データ表示領域ＩＦ３に表示する。

続くステップＳ１５において、切替部表示領域ＩＦ４に表示されるアイコンｉが操作された場合は、表データとして表示されている皮膚温データＤをグラフデータＤａとして表示するように切り替えて、ステップＳ１６において、表データ表示領域ＩＦ３にグラフデータＤａを表示する。

このように、フェーダｆのツマミｋを操作するという簡易な作業によって、取得する皮膚温データＤに関して、所望の数値を設定することができる。このとき、本実施の形態では、ツマミｋで設定した数値に基づいて設定される数値範囲に対応するフェーダｆに着色情報が付与されることから、着色情報を視覚的に確認しながら数値の設定をすることができる。

したがって、フェーダｆに付与される着色情報の増減を確認しながら数値の設定を行うことができることから、皮膚温データＤに関して、直感的かつ簡易な操作で任意の数値を設定することができる。

特に、本実施の形態では、フェーダｆに配置された複数のツマミｋで複数の設定数値範囲（設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５）が設定され、これら設定数値範囲ｒ１～設定数値範囲ｒ５に対応するフェーダｆに異なる着色情報が付与されることから、数値範囲を詳細に設定する場合であっても、直感的かつ簡易な操作で任意の数値を設定することができる。

一方、本実施の形態では、表データとして表示される皮膚温データＤが、要望に応じて、視覚的に数値を把握できるグラフデータＤａに切り替えて表示されることから、取得した皮膚温データＤを把握する際にも直感的に把握することができる。

なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

上記実施の形態では、取得されるデータが皮膚温データＤである場合を説明したが、皮膚温データＤに限られるものではなく、例えば血中酸素濃度のデータや、営業所あるいは工場等といった任意の施設の施設内温度のデータ等といった各種のデータであってもよい。

血中酸素濃度を取得する場合は、フェーダｆには血中酸素濃度の比率（０％～１００％）が割り当てられ、最大スコア範囲、最小スコア範囲及び平均スコア範囲のそれぞれにおいて、「０％～９５％」の数値範囲が設定され、「９５％～９７％」の数値範囲が設定され、かつ「９７％～１００％」の数値範囲が設定される。

このとき、設定された数値範囲はそれぞれ、設定数値範囲ｒ１、設定数値範囲ｒ２及び設定数値範囲ｒ３として設定され、これら各設定数値範囲に対応するフェーダｆにはそれぞれ、赤色、黄色及び緑色の着色情報が付与される。

なお、フェーダｆに配置されるツマミｋの数は、取得するデータの特性に応じて適宜変更される。

上記実施の形態では、調整部として「最大スコア範囲」、「最小スコア範囲」及び「平均スコア範囲」の項目について各フェーダｆが配備される場合を説明したが、項目は任意に増減可能であって、項目の増減に応じて各フェーダｆが配備されるものであってもよい。

上記実施の形態では、設定数値範囲に応じてフェーダｆに付与される着色情報が赤色、黄色及び緑色である場合を説明したが、これら以外の任意の着色情報であってもよいことはいうまでもない。

１ 事業者
２ 医療機関
３ 患者
１０ データ設定装置
１２ 情報処理プログラム
１２ａ 画像処理部（調整手段）
１２ｂ 操作処理部（調整手段）
１２ｄ 検知部（検知手段）
２０ ユーザ端末
Ｄ 皮膚温データ
Ｄａ グラフデータ
ｆ フェーダ
ＩＦ 画面インターフェース
ＩＦ２ 調整部表示領域（調整手段表示領域）
ＩＦ３ 表データ表示領域（表形式表示領域）
ｋ ツマミ
ｒ１～ｒ５ 設定数値範囲

Claims (8)

1. 取得するデータに関して任意の数値を設定する調整手段を備えるデータ設定装置において、
   前記調整手段は、
   前記データの数値範囲が割り当てられたフェーダと、
   該フェーダに沿って移動せしめられて前記フェーダの任意の位置に位置決めされて位置決めされた前記位置に前記数値を設定するツマミと、を備え、
   該ツマミで設定した前記数値を基準として区分された前記データの前記数値範囲に対応する前記フェーダに異なる着色情報が付与される、
   ことを特徴とするデータ設定装置。
2. 前記調整手段は、
   前記フェーダに複数の前記ツマミが配置され、
   複数の前記ツマミで設定した前記数値を基準として区分された前記データの前記数値範囲内における任意の数値範囲が設定数値範囲として設定され、
   設定された前記設定数値範囲に対応する前記フェーダに異なる前記着色情報が付与される、
   ことを特徴とする請求項１に記載のデータ設定装置。
3. 前記調整手段は、
   前記設定数値範囲として前記データの上限の数値範囲が設定される上限調整手段、前記設定数値範囲として前記データの下限の数値範囲が設定される下限調整手段及び前記設定数値範囲として前記データの平均の数値範囲が設定される平均調整手段を備える、
   ことを特徴とする請求項２に記載のデータ設定装置。
4. 前記調整手段で設定した前記数値に到達した前記データの取得を検知する検知手段を備えることを特徴とする請求項１～３のいずれか１項に記載のデータ設定装置。
5. 取得する前記データが、皮膚温、血中酸素濃度、施設内温度のうちの少なくとも一を含むことを特徴とする請求項１～４のいずれか１項に記載のデータ設定装置。
6. 取得するデータに関して任意の数値を設定する情報処理プログラムにおいて、
   前記データの数値範囲が割り当てられたフェーダ及び該フェーダに沿って移動せしめられて前記フェーダの任意の位置に位置決めされて位置決めされた前記位置に前記数値を設定するツマミを備える調整手段を画面に表示し、
   前記ツマミで設定した前記数値を基準として区分された前記データの前記数値範囲に対応する前記フェーダに異なる着色情報を付与する、
   ことを特徴とする情報処理プログラム。
7. 取得するデータに関して任意の数値を設定するデータ設定画面インターフェースにおいて、
   前記データの数値範囲が割り当てられたフェーダ及び該フェーダに沿って移動せしめられて前記フェーダの任意の位置に位置決めされて位置決めされた前記位置に前記数値を設定するツマミを備える調整手段を画面に表示する調整手段表示領域と、
   該調整手段表示領域の下に配置されて前記調整手段表示領域に表示される前記調整手段で設定した前記数値に関して取得した前記データを表形式の表データとして前記画面に表示する表形式表示領域と、
   該表形式表示領域に隣接して配置されて前記表形式表示領域で表示する前記表データをグラフ形式のグラフデータとしての表示に切り替える切替手段を前記画面に表示する切替手段表示領域と、を備え、
   前記ツマミで設定した前記数値を基準として区分された前記データの前記数値範囲に対応する前記フェーダに異なる着色情報を付与するとともに該着色情報を付与した前記フェーダに割り当てられた前記データの前記数値範囲に対応して取得されて前記表データとして表示される前記データの表示領域に前記着色情報を付与する、
   ことを特徴とするデータ設定画面インターフェース。
8. 取得するデータに関して任意の数値を設定するデータ設定方法において、
   前記データの数値範囲が割り当てられたフェーダ及び該フェーダに沿って移動せしめられて前記フェーダの任意の位置に位置決めされて位置決めされた前記位置に前記数値を設定するツマミを備える調整手段を画面に表示し、
   前記ツマミで設定した前記数値を基準として区分された前記データの前記数値範囲に対応する前記フェーダに異なる着色情報を付与する、
   ことを特徴とするデータ設定方法。

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