JP2023011457A - 電動機 - Google Patents

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崇 山田
Takashi Yamada
昌行 杉田
Masayuki Sugita
佳介 澤崎
Keisuke Sawazaki
達也 古川
Tatsuya Furukawa
弘樹 加藤
Hiroki Kato
識由 山田
Noriyoshi Yamada
悠史 望月
Yuji Mochizuki
信介 赤木
Shinsuke Akagi
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Soken Inc
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Toyota Motor Corp
Soken Inc
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Abstract

【課題】ステータコアにおけるノイズ電流をケースへ流す電流経路の形成を容易にした電動機を提供する。【解決手段】複数の電磁鋼板が電動機軸線CLm方向に積層されたステータコア32及びそのステータコア32に巻回された巻線52を有するステータ30と、ステータ30と径方向に対向するロータ20と、ステータ30及びロータ20を収容するケースと、を備える電動機10であって、(a)複数の電磁鋼板のそれぞれには、相対移動不能に固定可能なカシメ部60が設けられ、(b)複数の電磁鋼板が積層されていることにより複数の電磁鋼板がカシメ部60を介して互いに電気的に導通し、(c)カシメ部60を介して互いに電気的に導通した複数の電磁鋼板は、ケースに電気的に導通している。【選択図】図1

Description

本発明は、電動機におけるステータの構造に関する。
電動機のステータコアで発生するノイズ電流をケースへ流すことでノイズの発生を抑制する電動機が知られている。例えば、特許文献1に記載のものがそれである。
特開2012-157228号公報
特許文献1に記載の電動機では、ステータコアに差し込まれた導電性部材(アースピン)からアースリード線を経由してケースに導通しているため、ステータコアにおけるノイズ電流をケースへ流す電流経路の形成が複雑となる。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ステータコアにおけるノイズ電流をケースへ流す電流経路の形成を容易にした電動機を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、複数の電磁鋼板が軸線方向に積層されたステータコア及び前記ステータコアに巻回された巻線を有するステータと、前記ステータと径方向に対向するロータと、前記ステータ及び前記ロータを収容するケースと、を備える電動機であって、(a)前記複数の電磁鋼板のそれぞれには、相対移動不能に固定可能なカシメ部が設けられ、(b)前記複数の電磁鋼板が積層されていることにより前記複数の電磁鋼板が前記カシメ部を介して互いに電気的に導通し、(c)前記カシメ部を介して互いに電気的に導通した前記複数の電磁鋼板は、前記ケースに電気的に導通していることにある。
第1発明の電動機によれば、(a)前記複数の電磁鋼板のそれぞれには、相対移動不能に固定可能なカシメ部が設けられ、(b)前記複数の電磁鋼板が積層されていることにより前記複数の電磁鋼板が前記カシメ部を介して互いに電気的に導通し、(c)前記カシメ部を介して互いに電気的に導通した前記複数の電磁鋼板は、前記ケースに電気的に導通している。カシメ部は、積層により、複数の電磁鋼板のそれぞれを相対移動不能に固定しているとともに、複数の電磁鋼板にそれぞれ流れるノイズ電流をケースに流す電流経路となってステータコアでのノイズの発生を抑制する。これにより、例えばAM周波数帯におけるステータコアでのノイズの発生やそれに応じたロータシャフトでのノイズの発生が抑制され、AMラジオへの雑音の混入が抑制される。
第2発明の電動機によれば、第1発明において、前記径方向において、前記ステータコアは、前記カシメ部と前記カシメ部に最も近い前記巻線との間に前記複数の電磁鋼板よりも透磁率が低いフラックスバリア部を有する。フラックスバリア部が設けられていない場合に比較して、フラックスバリア部が設けられている場合は、カシメ部において形成される電流閉回路における鎖交磁束が抑制されるため、渦電流による損失の増加が抑制される。
第3発明の電動機によれば、第2発明において、前記フラックスバリア部は、前記複数の電磁鋼板のそれぞれに設けられた前記カシメ部に隣接している。カシメ部に隣接してフラックスバリア部が設けられることにより、カシメ部における電流閉回路の形成が抑制されるため、渦電流による損失の増加が抑制される。
第4発明の電動機によれば、第1発明乃至第3発明のいずれか1の発明において、(a)前記巻線は、三相交流電流が流れるY型結線で巻回されており、(b)前記Y型結線における前記三相交流電流の入力端子の位置に比較して中性点に近い位置を含んで前記軸線に対して点対称に前記カシメ部が配置されている。Y型結線における三相交流電流の入力端子の位置に比較して中性点に近い位置を含んで軸線に対して点対称にカシメ部が配置されている場合には、そうでない場合に比較して、ステータコアでのノイズの発生やロータシャフトでのノイズの発生が効率的に抑制される。
第5発明の電動機によれば、複数の電磁鋼板が軸線方向に積層されたステータコア及び前記ステータコアに巻回された巻線を有するステータと、前記ステータと径方向に対向するロータと、前記ステータ及び前記ロータを収容するケースと、を備える電動機であって、(a)前記ステータコアには、前記複数の電磁鋼板を前記軸線方向に貫通する導通部が設けられ、(b)前記径方向において、前記ステータコアは、前記導通部と前記導通部に最も近い前記巻線との間に前記複数の電磁鋼板よりも透磁率が低いフラックスバリア部を有する。導通部は、複数の電磁鋼板にそれぞれ流れるノイズ電流をケースに流す電流経路となってステータコアでのノイズの発生を抑制する。これにより、例えばAM周波数帯におけるステータコアでのノイズの発生やそれに応じたロータシャフトでのノイズの発生が抑制され、AMラジオへの雑音の混入が抑制される。また、フラックスバリア部が設けられていない場合に比較して、フラックスバリア部が設けられている場合は、導通部において形成される電流閉回路における鎖交磁束が抑制されるため、渦電流による損失の増加が抑制される。
第6発明の電動機によれば、第5発明において、前記フラックスバリア部は、前記導通部に隣接している。導通部に隣接してフラックスバリア部が設けられることにより、導通部における電流閉回路の形成が抑制されるため、渦電流による損失の増加が抑制される。
第7発明の電動機によれば、複数の電磁鋼板が軸線方向に積層されたステータコア及び前記ステータコアに巻回された巻線を有するステータと、前記ステータと径方向に対向するロータと、前記ステータ及び前記ロータを収容するケースと、を備える電動機であって、(a)前記ステータコアには、前記複数の電磁鋼板を前記軸線方向に貫通する導通部が設けられ、(b)前記導通部と前記複数の電磁鋼板との間に絶縁体が設けられている。導通部と複数の電磁鋼板との間には絶縁体が設けられているため、導通部は、複数の電磁鋼板のそれぞれとケースとの間を容量結合で接続する。この容量結合での接続により渦電流による損失の増加が抑制されるとともに、複数の電磁鋼板にそれぞれ流れるノイズ電流は容量結合を介してケースに流れてステータコアでのノイズの発生が抑制される。
第8発明の電動機によれば、第5発明乃至第7発明のいずれか1の発明において、(a)前記巻線は、三相交流電流が流れるY型結線で巻回されており、(b)前記Y型結線における前記三相交流電流の入力端子の位置に比較して中性点に近い位置を含んで前記軸線に対して点対称に前記導通部が配置されている。Y型結線における三相交流電流の入力端子の位置に比較して中性点に近い位置を含んで軸線に対して点対称に導通部が配置されている場合には、そうでない場合に比較して、ステータコアでのノイズの発生やロータシャフトでのノイズの発生が効率的に抑制される。
第9発明の電動機によれば、複数の電磁鋼板が軸線方向に積層されたステータコア及び前記ステータコアに巻回された巻線を有するステータと、前記ステータと径方向に対向するロータと、前記ステータ及び前記ロータを収容するケースと、を備える電動機であって、(a)前記複数の電磁鋼板におけるバックヨークにおいて前記軸線方向に延びて、前記複数の電磁鋼板を相対移動不能に固定する導電性の固定部が備えられ、(b)前記固定部を介して互いに電気的に導通した前記複数の電磁鋼板は、前記ケースに電気的に導通している。固定部は、複数の電磁鋼板のそれぞれを積層した状態で相対移動不能に固定しているとともに、複数の電磁鋼板にそれぞれ流れるノイズ電流をケースに流す電流経路となってステータコアでのノイズの発生を抑制する。
第10発明の電動機によれば、第9発明において、前記固定部は、ボルト又は溶接部である。ボルト又は溶接部により、複数の電磁鋼板のそれぞれが積層した状態で相対移動不能に固定されるとともに、複数の電磁鋼板にそれぞれ流れるノイズ電流がケースに流されてステータコアでのノイズの発生が抑制される。
本発明の実施例1に係る電動機の径方向の断面図である。 図1に示す切断線II-IIで電動機を切断した断面を展開した図である。 本発明の実施例1に係る電動機の等価回路図である。 ステータコアに流れるノイズ電流におけるAM周波数帯のピーク電流についての図3の等価回路図を用いたシミュレーション結果の一例である。 Y型結線された巻線における中性点に最も近い位置に、カシメ部及びフラックスバリア部が2個ずつ組となって電動機軸線に対して点対称に12箇所配置された実施例1におけるシャフト電圧の周波数特性の測定結果である。 Y型結線された巻線における中性点に最も近い位置と、U相、V相、及びW相のそれぞれに最も近い位置と、にカシメ部及びフラックスバリア部が2個ずつ組となって電動機軸線に対して点対称に48箇所配置された比較例におけるシャフト電圧の周波数特性の測定結果である。 本発明の実施例2に係る電動機の径方向の断面図である。 本発明の実施例3に係る電動機の径方向の断面図である。 図8に示す切断線IX-IXで電動機を切断した断面を展開した図である。 参考例1に係る電動機の径方向の断面図である。 図10に示す切断線XI-XIで電動機を切断した断面を展開した図である。 参考例2に係る電動機の径方向の断面図である。 図12に示す切断線XIII-XIIIで電動機を切断した断面を展開した図である。 参考例2に係る電動機の等価回路図である。 参考例3に係る電動機の径方向の断面図である。 図15に示す切断線XVI-XVIで電動機を切断した断面を展開した図である。 参考例4に係る電動機の径方向の断面図である。 図17に示す切断線XVIII-XVIIIで電動機を切断した断面を展開した図である。
以下、本発明の各実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の各実施例及び各参考例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の実施例1に係る電動機10の径方向の断面図である。図2は、図1に示す切断線II-IIで電動機10を切断した断面を展開した図である。
電動機10は、例えばハイブリッド車や電気自動車等の車両8に搭載された電動機(モータ)としての機能及び発電機(ジェネレータ)としての機能を有する回転電機であって、所謂モータジェネレータである。電動機10は、例えば車両8の走行用駆動源である。
電動機10は、回転中心線である電動機軸線CLmを中心とする円筒状のステータ30と、ステータ30の内周側に配された円筒状のロータ20と、ステータ30及びロータ20を収容するケース90と、を備える。電動機10は、インナーロータ型の電動機である。
以下、本明細書では、「電動機軸線CLmに平行な方向」、「ステータの径方向」、及び「ステータの周方向」を、それぞれ単に「電動機軸線CLm方向」、「径方向」、及び「周方向」と記す。なお、電動機軸線CLmは、本発明における「軸線」に相当する。また、ステータの径方向は、本発明における「径方向」に相当する。
ステータ30は、複数の電磁鋼板40が電動機軸線CLm方向に積層されたステータコア32及びそのステータコア32に巻回された巻線52を備える。
ステータコア32は、電動機軸線CLmを中心として円筒状に延びている。円筒状のステータコア32の内周面には、ステータコア32の径方向の外周側に向かう方向の深さを有し且つ電動機軸線CLm方向に貫通する複数(本実施例の場合は、48個)の溝部すなわちスロット38が等角度間隔(本実施例の場合は、2π/48[rad]の等角度間隔)で設けられている。隣接するスロット38間には、歯部36が形成されている。歯部36は、後述する巻線52に三相交流電流が流されることにより電磁石となって回転磁界を発生させる。ステータコア32のうち歯部36以外の部分は、電磁石となった歯部36同士の磁力線の経路となるバックヨーク34である。
歯部36には、巻線52が巻回されている。例えば、各スロット38には、その溝側面及び溝底面に当接可能な溝形の絶縁シートである絶縁膜50が配置されている。絶縁膜50は、スロット38に挿入される巻線52と歯部36との絶縁を確保するためのものである。例えば、巻線52は、U相、V相、及びW相の三相交流電流が流れるY型結線で巻回された3相巻線であり、それぞれの巻線52の端部である入力端子から図示されていないインバータ等により三相交流電流が流される。
ロータ20は、ステータ30の内周側に回転可能に配設され、ステータ30と径方向に対向している。ロータ20の内周部には、連結されて電動機軸線CLmまわりに回転可能なロータシャフト22が挿通されている。ロータシャフト22は、不図示のベアリングを介してケース90に支持されて、ケース90外に延びている。ロータ20は、ステータ30が発生する回転磁界により回転可能とされる。
ケース90は、有底の筒状であって、その内部にステータ30及びロータ20を収容する。ケース90は、導電性を有し、接地(アース)されている。径方向において、複数の電磁鋼板40におけるバックヨーク34の外周部よりも外側に突出した部位において、導電性のボルト80が複数の電磁鋼板40を電動機軸線CLm方向に挿通してケース90に固定している。
ステータコア32を構成する複数の電磁鋼板40のそれぞれは、板状である。電磁鋼板40の表裏の表面には、絶縁被膜40aが形成されている。複数の電磁鋼板40は、それぞれ積層された場合に隣接する電磁鋼板40同士を相対移動不能に固定可能なカシメ部60を有する。カシメ部60は、複数の電磁鋼板40が積層された場合において、径方向及び周方向の同じ位置に形成されている。好適には、径方向において、カシメ部60は、バックヨーク34の中心よりも内周側に位置している。具体的には、バックヨーク34の径方向の幅Wx[mm]のうち、内周側の幅Wx/2の範囲内に、カシメ部60が含まれる。例えば、カシメ部60は、プレス加工により電磁鋼板40が電動機軸線CLm方向に突設するように曲げ加工された部分である。曲げ加工の断面形状は、台形状、V字状、半円形状等の様々な形状とすることが可能である。
カシメ部60は、電磁鋼板40の内部(導電部)が露出している露出部分40bを有する。複数の電磁鋼板40が電動機軸線CLm方向に積層された場合、隣接する電磁鋼板40同士は、カシメ部60が有する露出部分40bを介して互いに電気的に導通する。また、複数の電磁鋼板40が積層されることにより、電動機軸線CLm方向におけるステータコア32の一端面(図2における紙面下側の端面)からその一端面側の電磁鋼板40のカシメ部60が突設するが、その突設したカシメ部60の表面の絶縁被膜40aは除去されてケース90に接触している。これにより、カシメ部60を介して互いに電気的に導通した複数の電磁鋼板40は、ケース90に電気的に導通している。
径方向において、ステータコア32は、カシメ部60と、そのカシメ部60に最も近い巻線52と、の間に電磁鋼板40よりも透磁率が低いフラックスバリア部62を有する。フラックスバリア部62とカシメ部60に最も近い巻線52との間は離間しており、その離間している部分はフラックスバリア部62よりも透磁率が高いバックヨーク34である。例えば、フラックスバリア部62は、積層された複数の電磁鋼板40において電動機軸線CLm方向に貫通した貫通孔である。透磁率が低いフラックスバリア部62が設けられることにより、歯部36からバックヨーク34に向かう磁界Hは、バックヨーク34において透磁率が高い部分すなわち磁気抵抗の低い部分を通るため、図1に示すようにカシメ部60を鎖交しにくくなる。
本実施例では、Y型結線された巻線52における中性点70に最も近い位置に、カシメ部60及びフラックスバリア部62が2個ずつ組となって配設されている。この組となったカシメ部60及びフラックスバリア部62が電動機軸線CLmに対して点対称に12箇所配置されている。また、6箇所の中性点70が例えば金属の板状体であるバスバーを介して互いに電気的に接続されている。
図2の破線矢印及び一点鎖線矢印で示すように、カシメ部60及びボルト80は、複数の電磁鋼板40にそれぞれ流れるノイズ電流をケース90に流す電流経路となっている。カシメ部60は、ボルト80よりも径方向の内周側に位置しているため、電磁鋼板40におけるノイズ電流の電流経路が短く、その電気抵抗が低くなっている。
図3は、本実施例に係る電動機10の等価回路図である。図3に示すように、カシメ部60が設けられることにより、ステータコア32とケース90との間の電気抵抗が低くされている。図4は、ステータコア32に流れるノイズ電流におけるAM周波数帯(0.5~1.5[MHz])のピーク電流についての図3の等価回路図を用いたシミュレーション結果の一例である。図4に示すように、U相、V相、及びW相の入力端子側からY型結線された巻線52における中性点70に近いほど、ステータコア32に流れるノイズ電流におけるAM周波数帯のピーク電流が大きくなっている。
図5は、Y型結線された巻線52における中性点70に最も近い位置に、カシメ部60及びフラックスバリア部62が2個ずつ組となって電動機軸線CLmに対して点対称に12箇所配置された本実施例におけるシャフト電圧Vsft[V]の周波数特性の測定結果である。図6は、Y型結線された巻線52における中性点70に最も近い位置と、U相、V相、及びW相のそれぞれに最も近い位置と、にカシメ部60及びフラックスバリア部62が2個ずつ組となって電動機軸線CLmに対して点対称に48箇所配置された比較例におけるシャフト電圧Vsftの周波数特性の測定結果である。図5及び図6は、横軸が対数目盛、縦軸が線形目盛である所謂片対数グラフで表されている。シャフト電圧Vsftとは、ロータシャフト22で発生する電圧である。すなわち、比較例では、ステータコア32の全スロット38に対応した外周側の位置にそれぞれカシメ部60及びフラックスバリア部62が2個ずつ組となって配置されている。図5に示すように、カシメ部60及びフラックスバリア部62が2個ずつ組となって電動機軸線CLmに対して点対称に12箇所配置された場合、それらが配置されていない場合に比較して、AM周波数帯におけるシャフト電圧Vsftが6.7[dB]低下する。図6に示すように、カシメ部60及びフラックスバリア部62が2個ずつ組となって電動機軸線CLmに対して点対称に48箇所配置された場合、それらが配置されていない場合に比較して、AM周波数帯におけるシャフト電圧Vsftが11.0[dB]低下する。本実施例では比較例に対して、カシメ部60及びフラックスバリア部62が1/4に削減されているが、効率的にAM周波数帯におけるシャフト電圧Vsftが低下している(ロータシャフト22でのノイズの発生が低下している)。
図4のシミュレーション結果及び図5の測定結果から、Y型結線における三相交流電流の入力端子直近の位置に比較して中性点70直近の位置を含んで電動機軸線CLmに対して点対称にカシメ部60及びフラックスバリア部62の組が12箇所配置されている場合には、中性点70直近の位置以外の位置に電動機軸線CLmに対して点対称にカシメ部60及びフラックスバリア部62の組が12箇所配置されている場合に比較して、ステータコア32でのノイズの発生やロータシャフト22でのノイズの発生が効率的に抑制されることが分かる。また、図5及び図6の測定結果から、ステータコア32に設けられたカシメ部60及びフラックスバリア部62の組を削減する場合には、Y型結線における三相交流電流の入力端子直近の位置に比較して中性点70直近の位置を含んで電動機軸線CLmに対して点対称にカシメ部60及びフラックスバリア部62の組が12箇所配置されることで、効率的にAM周波数帯におけるシャフト電圧Vsftが低下させられる。
本実施例によれば、(a)複数の電磁鋼板40のそれぞれには、相対移動不能に固定可能なカシメ部60が設けられ、(b)複数の電磁鋼板40が積層されていることにより複数の電磁鋼板40がカシメ部60を介して互いに電気的に導通し、(c)カシメ部60を介して互いに電気的に導通した複数の電磁鋼板40は、ケース90に電気的に導通している。カシメ部60は、積層により、複数の電磁鋼板40のそれぞれを相対移動不能に固定しているとともに、複数の電磁鋼板40にそれぞれ流れるノイズ電流をケース90に流す電流経路となってステータコア32でのノイズの発生を抑制する。これにより、例えばAM周波数帯におけるステータコア32でのノイズの発生やそれに応じたロータシャフト22でのノイズの発生が抑制され、AMラジオへの雑音の混入が抑制される。
本実施例によれば、径方向において、ステータコア32は、カシメ部60とそのカシメ部60に最も近い巻線52との間に電磁鋼板40よりも透磁率が低いフラックスバリア部62を有する。フラックスバリア部62が設けられていない場合に比較して、フラックスバリア部62が設けられている場合は、カシメ部60において形成される電流閉回路である電流経路C1における鎖交磁束が抑制されるため、渦電流による損失の増加が抑制される。
本実施例によれば、(a)巻線52は、三相交流電流が流れるY型結線で巻回されており、(b)Y型結線における三相交流電流の入力端子の位置に比較して中性点70に近い位置を含んで電動機軸線CLmに対して点対称にカシメ部60が配置されている。Y型結線における三相交流電流の入力端子の位置に比較して中性点70に近い位置を含んで電動機軸線CLmに対して点対称にカシメ部60が配置されている場合には、そうでない場合に比較して、ステータコア32でのノイズの発生やロータシャフト22でのノイズの発生が効率的に抑制される。
図7は、本発明の実施例2に係る電動機110の径方向の断面図である。本実施例は、前述の実施例1に係る電動機10の構成と略同じであるが、カシメ部60及びフラックスバリア部62を有するステータ30の替わりにカシメ部160及びフラックスバリア部162を有するステータ130となっている点が異なる。そのため、実施例1と異なる部分を中心に説明することとし、実施例1と機能において実質的に共通する部分には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
ステータ130は、複数の電磁鋼板40が電動機軸線CLm方向に積層されたステータコア132及びそのステータコア132に巻回された巻線52を備える。ステータコア132のうち歯部36以外の部分であるバックヨーク134において、複数の電磁鋼板40は、カシメ部160及びフラックスバリア部162を有する。Y型結線された巻線52における中性点70に隣接した歯部36に対応した外周側の位置にそれぞれカシメ部160及びフラックスバリア部162が2個ずつ組となって配置されている。この組となったカシメ部160及びフラックスバリア部162が電動機軸線CLmに対して点対称に12箇所配置されている。好適には、径方向において、カシメ部160は、バックヨーク134の中心よりも内周側に位置している。電磁鋼板40よりも透磁率が低いフラックスバリア部162は、径方向において、カシメ部160と、そのカシメ部160に最も近い巻線52と、の間に配置されている。フラックスバリア部162とカシメ部160に最も近い巻線52との間は離間しており、その離間している部分はフラックスバリア部162よりも透磁率が高いバックヨーク134である。
本実施例によれば、前述の実施例1と同様の構成により、実施例1と同様の効果を奏する。
図8は、本発明の実施例3に係る電動機210の径方向の断面図である。図9は、図8に示す切断線IX-IXで電動機210を切断した断面を展開した図である。本実施例は、前述の実施例2に係る電動機110の構成と略同じであるが、カシメ部160及びフラックスバリア部162を有するステータ130の替わりにカシメ部260及びフラックスバリア部262を有するステータ230となっている点が異なる。そのため、実施例2と異なる部分を中心に説明することとし、実施例2と機能において実質的に共通する部分には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
ステータ230は、複数の電磁鋼板40が電動機軸線CLm方向に積層されたステータコア232及びそのステータコア232に巻回された巻線52を備える。ステータコア232のうち歯部36以外の部分であるバックヨーク234において、複数の電磁鋼板40は、カシメ部260及びフラックスバリア部262を有する。Y型結線された巻線52における中性点70に隣接した歯部36に対応した外周側の位置にそれぞれカシメ部260及びフラックスバリア部262が2個ずつ組となって配置されている。この組となったカシメ部260及びフラックスバリア部262が電動機軸線CLmに対して点対称に12箇所配置されている。好適には、径方向において、カシメ部260は、バックヨーク234の中心よりも内周側に位置している。電磁鋼板40よりも透磁率が低いフラックスバリア部262は、径方向においてカシメ部260とそのカシメ部260に最も近い巻線52との間に配置され且つカシメ部260の内周側に隣接している。フラックスバリア部262とカシメ部260に最も近い巻線52との間は離間しており、その離間している部分はフラックスバリア部262よりも透磁率が高いバックヨーク234である。カシメ部260において外周側は電動機軸線CLm方向の電流経路C2を形成するが、カシメ部260において内周側は電動機軸線CLm方向の電流経路がフラックスバリア部262により寸断されている。すなわち、電流経路C2は、前述の実施例1における電流経路C1のような電流閉回路を形成しない。
例えば、プレス加工により電磁鋼板40が電動機軸線CLm方向に突設するように曲げ加工されてカシメ部260が形成され、その後にカシメ部260に隣接した内周側を打ち抜き加工されてフラックスバリア部262が形成される。
本実施例によれば、前述の実施例2と同様の構成により、実施例2と同様の効果を奏する。また、図9に示すように、複数の電磁鋼板40が積層された場合、複数の電磁鋼板40の外周側は、カシメ部260を介して互いに電気的に導通するが、複数の電磁鋼板40の内周側は、フラックスバリア部262により互いに電気的に導通しない構成となっている。そのため、カシメ部260において電流閉回路の形成が抑制されるため、渦電流による損失の増加が抑制される。
(参考例1)
図10は、参考例1に係る電動機310の径方向の断面図である。図11は、図10に示す切断線XI-XIで電動機310を切断した断面を展開した図である。本参考例は、前述の実施例1に係る電動機10の構成と略同じであるが、カシメ部60及びフラックスバリア部62を有するステータコア32の替わりに導通部360及びフラックスバリア部362を有するステータコア332となっている点が異なる。そのため、実施例1と異なる部分を中心に説明することとし、実施例1と機能において実質的に共通する部分には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
ステータ330は、複数の電磁鋼板40が電動機軸線CLm方向に積層されたステータコア332及びそのステータコア332に巻回された巻線52を備える。ステータコア332のうち歯部36以外の部分であるバックヨーク334において、複数の電磁鋼板40は、導通部360及びフラックスバリア部362を有する。Y型結線された巻線52における中性点70に最も近い位置にそれぞれ導通部360及びフラックスバリア部362が2個ずつ組となって配置されている。この組となった導通部360及びフラックスバリア部362が電動機軸線CLmに対して点対称に12箇所配置されている。好適には、径方向において、導通部360は、バックヨーク334の中心よりも内周側に位置している。フラックスバリア部362と導通部360に最も近い巻線52との間は離間しており、その離間している部分はフラックスバリア部362よりも透磁率が高いバックヨーク334である。
例えば、導通部360は、積層された複数の電磁鋼板40において電動機軸線CLm方向に貫通した貫通孔に差し込まれた導電性部材である。複数の電磁鋼板40は、導通部360を介して互いに電気的に導通し且つケース90に電気的に導通している。
本参考例によれば、(a)ステータコア332には、複数の電磁鋼板40を電動機軸線CLm方向に貫通する導通部360が設けられ、(b)径方向において、ステータコア332は、導通部360とその導通部360に最も近い巻線52との間に電磁鋼板40よりも透磁率が低いフラックスバリア部362を有する。導通部360は、複数の電磁鋼板40にそれぞれ流れるノイズ電流をケース90に流す電流経路となってステータコア332でのノイズの発生を抑制する。これにより、例えばAM周波数帯におけるステータコア332でのノイズの発生やそれに応じたロータシャフト22でのノイズの発生が抑制され、AMラジオへの雑音の混入が抑制される。また、フラックスバリア部362が設けられていない場合に比較して、フラックスバリア部362が設けられている場合は、導通部360において形成される電流閉回路における鎖交磁束が抑制されるため、渦電流による損失の増加が抑制される。
(参考例2)
図12は、参考例2に係る電動機410の径方向の断面図である。図13は、図12に示す切断線XIII-XIIIで電動機410を切断した断面を展開した図である。本参考例は、前述の実施例1に係る電動機10の構成と略同じであるが、カシメ部60及びフラックスバリア部62を有するステータコア32の替わりに導通部460及び絶縁体464を有するステータコア432となっている点が異なる。そのため、実施例1と異なる部分を中心に説明することとし、実施例1と機能において実質的に共通する部分には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
ステータ430は、複数の電磁鋼板40が電動機軸線CLm方向に積層されたステータコア432及びそのステータコア432に巻回された巻線52を備える。ステータコア432のうち歯部36以外の部分であるバックヨーク434において、複数の電磁鋼板40は、導通部460及び絶縁体464を有する。Y型結線された巻線52における中性点70に最も近い位置にそれぞれ導通部460及び絶縁体464が1個ずつ組となって配置されている。この組となった導通部460及び絶縁体464が電動機軸線CLmに対して点対称に12箇所配置されている。好適には、径方向において、導通部460は、バックヨーク434の中心よりも内周側に位置している。
例えば、導通部460は、積層された複数の電磁鋼板40において電動機軸線CLm方向に貫通した貫通孔に差し込まれた導電性部材であり、絶縁体464は、導通部460と複数の電磁鋼板40との間に設けられた絶縁シートである。例えば、導電性部材の表面が絶縁処理されることで、導通部460と絶縁体464とが一体化した部材であっても良い。導通部460は、複数の電磁鋼板40のそれぞれと絶縁体464を介して容量結合で接続されている。
図14は、本参考例に係る電動機410の等価回路図である。図14に示すように、導通部460及び絶縁体464が設けられることにより、ステータコア432とケース90との間が容量結合で接続されている。また、導通部460により、絶縁体464とケース90との間の電気抵抗が低くされている。
本参考例によれば、(a)ステータコア432には、複数の電磁鋼板40を電動機軸線CLm方向に貫通する導通部460が設けられ、(b)導通部460と複数の電磁鋼板40との間に絶縁体464が設けられている。導通部460と複数の電磁鋼板40との間には絶縁体464が設けられているため、導通部460は、複数の電磁鋼板40のそれぞれとケース90との間を容量結合で接続する。この容量結合での接続により渦電流による損失の増加が抑制されるとともに、複数の電磁鋼板40にそれぞれ流れるノイズ電流は容量結合を介してケース90に流れてステータコア432でのノイズの発生が抑制される。
(参考例3)
図15は、参考例3に係る電動機510のステータ530における径方向の断面図である。図16は、図15に示す切断線XVI-XVIでステータ530を切断した断面を展開した図である。本参考例は、前述の実施例1に係る電動機10の構成と略同じであるが、カシメ部60及びフラックスバリア部62を有し且つボルト80を有するステータ30の替わりに、カシメ部60及びフラックスバリア部62を有さず且つボルト580を有するステータ530となっている点が異なる。そのため、実施例1と異なる部分を中心に説明することとし、実施例1と機能において実質的に共通する部分には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
ステータ530は、複数の電磁鋼板40が電動機軸線CLm方向に積層されたステータコア532及びそのステータコア532に巻回された巻線52を備える。ステータコア532のうち歯部36以外の部分であるバックヨーク534において、導電性のボルト580が複数の電磁鋼板40を電動機軸線CLm方向に挿通してケース90に固定している。ボルト580は、複数の電磁鋼板40におけるバックヨーク534において電動機軸線CLm方向に延びて、複数の電磁鋼板40を相対移動不能に固定する固定部である。ボルト580は、周方向に等角度間隔(本参考例の場合は、2π/3[rad]の等角度間隔)で3箇所設けられている。好適には、径方向において、電動機軸線CLm方向に延びるボルト580の軸線であるボルト軸線CLbは、バックヨーク434の中心よりも内周側に位置している。具体的には、バックヨーク434の径方向の幅Wy[mm]のうち、内周側の幅Wy/2の範囲内に、ボルト軸線CLbが含まれる。複数の電磁鋼板40は、ボルト580を介して互いに電気的に導通している。
本参考例によれば、(a)複数の電磁鋼板40におけるバックヨーク534において電動機軸線CLm方向に延びて、複数の電磁鋼板40を相対移動不能に固定する導電性のボルト580が備えられ、(b)ボルト580を介して互いに電気的に導通した複数の電磁鋼板40は、ケース90に電気的に導通している。ボルト580は、複数の電磁鋼板40のそれぞれを積層した状態で相対移動不能に固定しているとともに、複数の電磁鋼板40にそれぞれ流れるノイズ電流をケース90に流す電流経路となってステータコア532でのノイズの発生を抑制する。
(参考例4)
図17は、参考例4に係る電動機610のステータコア632における径方向の断面図である。図18は、図17に示す切断線XVIII-XVIIIでステータコア632を切断した断面を展開した図である。本参考例は、前述の実施例1に係る電動機10の構成と略同じであるが、ステータコア632が分割されている点が異なる。そのため、実施例1と異なる部分を中心に説明することとし、実施例1と機能において実質的に共通する部分には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
ステータコア632は、周方向に等角度間隔(本参考例の場合は、2π/12[rad]の等角度間隔)で12個の分割ステータコア632aに分割されている。分割ステータコア632aは、複数の電磁鋼板40が電動機軸線CLm方向に積層されている。径方向の断面において、各分割ステータコア632aは、円弧状のバックヨーク634aとそのバックヨーク634aから内周側に突出している歯部36aとを備える。バックヨーク634a及び歯部36aは、それぞれ複数の電磁鋼板40が積層されて電動機軸線CLm方向に延びている。バックヨーク634aの周方向の両端部において、複数の電磁鋼板40が溶接部650により相対移動不能に固定されている。溶接部650は、複数の電磁鋼板40におけるバックヨーク634aにおいて電動機軸線CLm方向に延びて、複数の電磁鋼板40を相対移動不能に固定する固定部である。好適には、径方向において、電動機軸線CLm方向に延びる溶接部650の中心線である溶接中心線CLwは、バックヨーク634aの中心よりも内周側に位置している。具体的には、バックヨーク634aの径方向の幅Wz[mm]のうち、内周側の幅Wz/2の範囲内に、溶接中心線CLwが含まれる。複数の電磁鋼板40は、溶接部650を介して互いに電気的に導通している。図17に示すように、隣接する分割ステータコア632aのバックヨーク634aにおける周方向の端部が互いに対向させられ、これら対向させられた分割ステータコア632aが不図示の円筒状部材における内周側の中空部に嵌め込まれたものが、ステータコア632となる。溶接部650の電動機軸線CLm方向の端部は、それぞれケース90に接触している。
本参考例によれば、(a)ステータコア632は周方向に分割された複数の分割ステータコア632aを有し、(b)分割ステータコア632aにおける複数の電磁鋼板40のバックヨーク634aの周方向の端部において電動機軸線CLm方向に延びて、複数の電磁鋼板40を相対移動不能に固定する導電性の溶接部650が設けられ、(c)溶接部650を介して互いに電気的に導通した複数の電磁鋼板40は、ケース90に電気的に導通している。溶接部650は、複数の電磁鋼板40のそれぞれを積層した状態で相対移動不能に固定しているとともに、複数の電磁鋼板40にそれぞれ流れるノイズ電流をケース90に流す電流経路となってステータコア632でのノイズの発生を抑制する。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
前述の実施例1,2,3及び参考例1では、カシメ部60,160,260及びフラックスバリア部62,162,262が2個ずつ組となって配設され、或いは、導通部360及びフラックスバリア部362が2個ずつ組となって配設されていたが、カシメ部60,160,260及びフラックスバリア部62,162,262が1個ずつ組となって配設され、或いは、導通部360及びフラックスバリア部362が1個ずつ組となって配設されても良い。
前述の参考例2では、径方向において、導通部460及び絶縁体464と、その導通部460に最も近い巻線52と、は離間していても良く、径方向において、ステータコア432は、導通部460と、その導通部460に最も近い巻線52と、の間に電磁鋼板40よりも透磁率が低いフラックスバリア部を有しても良い。また、そのフラックスバリア部と、導通部460及び絶縁体464と、は隣接していても良い。
前述の各実施例及び各参考例では、巻線52はY型結線で巻回されていたが、Δ型結線で巻回されても良く、また、三相巻線でなく二相巻線であっても良い。
前述の各実施例及び各参考例では、電動機10,110,210,310,410,510,610はインナーロータ型であったが、アウターロータ型であっても良い。
なお、上述したのはあくまでも本発明の実施例であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10、110、210:電動機
20:ロータ
30、130、230:ステータ
32、132、232:ステータコア
40:電磁鋼板
52:巻線
60:カシメ部
90:ケース
CLm:電動機軸線(軸線)

Claims (1)

  1. 複数の電磁鋼板が軸線方向に積層されたステータコア及び前記ステータコアに巻回された巻線を有するステータと、前記ステータと径方向に対向するロータと、前記ステータ及び前記ロータを収容するケースと、を備える電動機であって、
    前記複数の電磁鋼板のそれぞれには、相対移動不能に固定可能なカシメ部が設けられ、
    前記複数の電磁鋼板が積層されていることにより前記複数の電磁鋼板が前記カシメ部を介して互いに電気的に導通し、
    前記カシメ部を介して互いに電気的に導通した前記複数の電磁鋼板は、前記ケースに電気的に導通している
    ことを特徴とする電動機。
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