JP2023010485A - 難燃性面ファスナー材 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種有機系難燃剤の含有量を比較的少量に抑制しても難燃性に優れていて且つ風合いの良好な面ファスナー材を提供する。【解決手段】編物からなる基布2と基布2の一方の面に設けられた係合素子5とを有し、有機系難燃剤を固着させた面ファスナー材1であって、基布2がウェール密度の異なる第1経編組織部3と第2経編組織部4とを順次交互にウェール方向に平行なストライプ状に配置した経編組織を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、面ファスナー材に関するもので、より詳しくは、優れた難燃性と風合いを有する面ファスナー材に関する。
面ファスナー材は、一般的に衣料用途において広範に用いられているが、その他の用途として住宅や車両などの内装材の部材として用いられる事も多くなってきている。公共施設や車両の内装材は、各種法令によってそれぞれ必要な防炎性や難燃性などの規格が定められており、特に鉄道車両の内装材においては、より高いレベルの難燃性が定められている。
鉄道車両の内装材に高いレベルの難燃性が定められている為に、必然的に鉄道車両の内装材の部材として用いられる面ファスナー材にも高い難燃性が求められているが、面ファスナー材自体の難燃性を高めようとすると、面ファスナー材に多量の難燃剤を含有させる必要がある為に、その結果として面ファスナー材の風合いが悪化したり、難燃剤が脱落し易くなったり、難燃剤がブリードし易くなるといった問題が発生する傾向があった。
この様な問題を解決する為に、本発明者は、特許文献1にあるように、表皮材と接着剤層と面状ファスナー材層にそれぞれ特定の難燃剤を含有させる事によって、面ファスナー材への難燃剤の含有量を一定程度抑制しても、各層の複合的な難燃作用によって鉄道車両用座席表地部材全体の高い難燃性を確保した上で、風合いの悪化や難燃剤のブリードといった諸問題を抑制する事に成功した。
しかしながら、上記方法においては鉄道車両用座席表地部材の各層を特定の構成に限定した場合においてのみ鉄道車両用座席表地部材全体に高い難燃性が得られるものの、面ファスナー材単体で考えた場合の難燃性は充分ではなく、他の難燃性を要する用途への展開を考える上で、この面ファスナー材をそのまま他の用途に転用する事が困難であり、汎用性に劣る物であった。
特開2020-66414号公報
本発明はこの様な状況に鑑みてなされたものであり、各種有機系難燃剤の含有量を比較的少量に抑制しても難燃性に優れていて且つ風合いの良好な面ファスナー材を提供する事が主たる課題である。
課題を解決する為の手段
本発明の課題を解決する為に発明者が検討した結果、編物からなる基布と基布の一方の面に設けられた係合素子とを有し、有機系難燃剤を固着させた面ファスナー材であって、基布がウェール密度の異なる第1経編組織部と第2経編組織部とを順次交互にウェール方向に平行なストライプ状に配置した経編組織を有している面ファスナー材を使用する事によって、同じウェール密度の経編組織のみで構成される基布を用いた面ファスナー材と比較して、難燃性や風合いに関して優れた効果が得られる事を見出した。
さらに発明者が検討した結果、第1経編組織部のウェール密度を14.0ウェール/inch以上20.0ウェール/inch以下の範囲で且つ第2経編組織部のウェール密度を7.0ウェール/inch以上13.5ウェール/inch以下の範囲にする事によって、面ファスナー材の強度や伸縮性を維持したまま、より優れた難燃性や風合いを面ファスナー材に付与する事が可能となる事を見出した。
発明の効果
本発明の面ファスナー材は難燃性に優れているため、難燃性が必要な用途の面ファスナー材として広範に使用する事が可能である。面ファスナー材の基布自体に難燃性を高める効果がある事などから、面ファスナー材に含有させる有機系難燃剤の量を抑制する事が可能であり、結果的に難燃剤による面ファスナー材の風合いの悪化や難燃剤のブリードの発生を抑制可能である。また基布自体の風合いも良好である為に、例えば車両の座席用の面ファスナー材として使用した場合において、着座時に面ファスナー材が起因となる風合いの低下も抑制可能である。
面ファスナー材の実施形態の一例を示す模式的断面図。 面ファスナー材の係合素子を設けていない面側の実施形態の一例を示す模式的平面図。 面ファスナー材の係合素子を設けている面側の実施形態の一例を示す模式的平面図。 面ファスナー材の使用方法の一例を示す模式的断面図。 鉄道車両用材料燃焼性試験に用いられる試験台や供試体等の模式図。
本発明の面ファスナー材1は、基本的に図1~図3に示すように、編物からなる基布2と、基布2の一方の面に設けられた係合素子5とを有した基本構造をしており、基布2と係合素子5には有機系難燃剤が固着されている。さらに本発明の面ファスナー材1の基布2が、ウェール密度の異なる第1経編組織部3と第2経編組織部4とを、順次交互にウェール方向に平行なストライプ状に配置した経編組織を有している。なおウェール方向とは、図2及び図3における上下方向を指し、コース方向とは、図2及び図3における左右方向を指す。またウェールとはウェール方向に連続したループの列の事を指し、コースとはコース方向に並んだループの列の事を指す。同様にウェール密度とはコース方向の単位長さあたりのウェールの数を指し、コース密度とはウェール方向の単位長さあたりのコースの数を指す。
本発明の面ファスナー材1を、車両などの座席表地部材8等に使用する場合には、図4に示すように、面ファスナー材1と表皮材6を接着剤等7で貼り合せる事によって座席表地部材8を作成し、座席表地部材8の係合素子5を、車両の座席のクッション材や座席に設けられた他の面ファスナー材などの被係合体9に係合させる事によって、座席表地部材8を座席に固定させる事が出来る。
<<面ファスナー材の各構成>>
次に本発明における面ファスナー材及び各構成体の詳細を下記に示す。
<基布>
面ファスナー材の基布としては、係合素子が係合する被係合体との間でしっかり固定され、さらに被係合体が変形した場合においても変形に追従してフィットして係合できるようにするために、ある程度の伸縮性を有する編物の使用が好ましく、面ファスナー材として縦方向、横方向及びバイアス方向(斜め方向)に優れた伸びを保持させる事が可能な編物を使用することがより好ましいが、基布の伸縮性と強度の観点から経編組織を有した編物を使用する事が特に好ましい。経編組織を有した編物としては、各種ラッセル編機、各種トリコット編機、各種ミラニーズ編機などによって編立てられた編物を使用でき、これらに限定されないが、ダブルラッセル編機によって編立てられた編物を使用する事がより好ましい。
本発明の面ファスナー材において、良好な難燃性を得られるように本発明者が様々な検討を重ねた結果、面ファスナー材の基布として、一定の編密度を有した基布を使用した場合に比べて、編密度を任意に部分的に変えた基布を使用した場合の方が、より良好な難燃性が得られる傾向がある事が分かった。この理由については定かではないが、面ファスナー材に使用する基布の編組織に密度差を設ける事により、燃焼性試験等における面ファスナー材の延焼について抑制効果が働き、それが難燃性を評価する上で優位な方向に働くのではないかと考えられる。
本発明者がさらに検討を重ねた結果、ウェール密度の異なる第1経編組織部と第2経編組織部とを順次交互にウェール方向に平行なストライプ状に配置した経編組織を有している基布を面ファスナー材の基布として用いると、さらに優れた難燃性を得られるだけでなく、風合いが良好で、さらに伸縮性と強度に優れた面ファスナー材が得られる事が分かった。
上記ウェール密度の異なる第1経編組織部と第2経編組織部の詳細について、本発明者が検討をさらに進めた結果次のような知見が得られた。
第1経編組織部のウェール密度は、14.0ウェール/inch以上20.0ウェール/inch以下の範囲である事が好ましく、14.0ウェール/inch以上18.0ウェール/inch以下の範囲である事がより好ましい。第1経編組織部のウェール密度が前記範囲内であれば、面ファスナー材の強度や伸縮性や風合いを良好な状態に維持する事が出来るが、前記範囲の下限を下回ると面ファスナー材の強度が低下していく傾向があり、逆に前記範囲の上限を上回ると、編組織が密になる事が原因で面ファスナー材の柔軟性が失われて風合いが悪化したり、面ファスナー材の伸縮性が悪化したりする傾向がある。
第2経編組織部のウェール密度は、7.0ウェール/inch以上13.5ウェール/inch以下の範囲である事が好ましく、9.0ウェール/inch以上13.5ウェール/inch以下の範囲である事がより好ましい。第2経編組織部のウェール密度が前記範囲内であれば、面ファスナー材の難燃性を高めながらも強度や風合いを良好な状態に維持する事が出来るが、前記範囲の下限を下回ると面ファスナー材の強度が低下していく傾向があり、逆に前記範囲の上限を上回ると、面ファスナー材の難燃性や風合いが悪化していく傾向がある。
第2経編組織部のウェール密度を上記範囲に設定する事によって、燃焼性試験等において面ファスナー材の燃焼が第1経編組織部と第2経編組織部の境界において弱まる効果が得られる事が発明者によって確認されており、この面ファスナー材の基布部分における特定の編組織による構造的な難燃効果によって、面ファスナー材自体の難燃性が向上し、結果的に本発明の面ファスナー材は難燃剤の含有量を抑制する事が可能となっていると考えられる。
本発明者が検討を重ねた結果、本発明の面ファスナー材は、基布の第1経編組織部と第2経編組織部とのウェール密度が共に上述した好ましい範囲を満たしている時に、難燃性、風合い、強度、伸縮性に関して特に優れた性能を発現する事が判明した。
基布のウェール方向に平行となるようにストライプ状に順次設けられた第1経編組織部と第2経編組織部とをそれぞれ構成する各第1経編組織部と各第2経編組織部とのコース方向の幅については、特に限定されないが、面ファスナー材の構造的な難燃効果を発現させる為に、各第2経編組織部のコース方向の幅は、3mm以上である事が好ましく、5mm以上である事がより好ましい。一方で各第2経編組織部のコース方向の幅が大きくなると、面ファスナー材の強度が不足していく傾向があることから、各第2経編組織部のコース方向の幅は30mm以下である事が好ましく、20mm以下である事がより好ましい。同様に、面ファスナー材の強度を維持するために各第1経編組織部のコース方向の幅は10mm以上であることが好ましく、15mm以上であることがより好ましい。一方で各第1経編組織部のコース方向の幅が大きくなると、面ファスナー材の構造的な難燃効果が得られ難くなったり、伸縮性や風合いが悪化したりする傾向があることから、各第1経編組織部のコース方向の幅は100mm以下である事が好ましく、80mm以下である事がより好ましい。
また、面ファスナー材の強度を維持する観点から、第1経編組織部を構成する各第1経編組織部のコース方向の幅は、第2経編組織部を構成する各第2経編組織部のコース方向の幅の1倍以上であることが好ましく、面ファスナー材の構造的な難燃効果を得やすくする観点から、各第1経編組織部のコース方向の幅は各第2経編組織部のコース方向の幅の5倍以下であることが好ましい。
基布のコース密度に関しては特に限定されないが、14.0コース/inch以上28.0コース/inch以下の範囲である事が好ましく、16.0コース/inch以上26.0コース/inch以下の範囲である事がより好ましい。基布のコース密度が前記範囲内であれば、面ファスナー材の強度や風合いや伸縮性などを良好に維持する事が出来るが、前記範囲の下限を下回ると面ファスナー材の強度が低下していく傾向があり、前記範囲の上限を上回ると編組織が密になる事が原因で面ファスナー材の風合いや伸縮性が悪化していく傾向がある。
基布に用いる糸としては、面ファスナー材の強度の観点からフィラメント糸を使用する事が好ましく、さらに面ファスナー材の風合いの観点からマルチフィラメント糸を用いる事がより好ましい。基布に用いる糸の素材としては、特に限定はされず各種合成樹脂を用いる事が可能であり、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン系樹脂などを用いる事が好ましく、面ファスナー材の難燃性や強度や加工性の観点などからポリエステル樹脂又はポリアミド樹脂を用いる事がより好ましい。
基布に用いる糸の番手については、180dtex以上500dtex以下の範囲の番手の糸を用いる事が好ましく、200dtex以上400dtex以下の範囲の番手の糸を用いる事がより好ましい。基布に用いる糸の番手が前記範囲内であれば、面ファスナー材の強度や風合いが良好であるが、糸の番手が前記範囲の下限を下回ると面ファスナー材の強度が次第に不足していく傾向があり、逆に糸の番手が前記範囲の上限を上回ると糸が太くなることによって網目と網目の隙間が減少してしまう事が原因で、面ファスナー材の柔軟性が次第に損なわれてしまい、その結果として面ファスナー材の風合いが悪化していく傾向がある。
<係合素子>
本発明の面ファスナー材の係合素子の形状は特に限定されず、キノコ型やループ型やカギ型などの形状を有していてもよく、特に限定はされないが、車両等の座席表地部材や自動車や住宅の内装材などのように係合強度が必要で、さらに長時間にわたってその係合強度や係合状態を保持させるような用途には、キノコ型を使用する事が好ましい。
係合素子に用いる糸としては、面ファスナー材の強度の観点からフィラメント糸を使用する事が好ましく、さらに係合素子の加工のし易さや剥離強度の担保の観点等からモノフィラメント糸を用いる事がより好ましい。係合素子に用いる糸を構成する素材としては、特に限定はされず各種合成樹脂を用いる事が可能であるが、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン系樹脂など各種合成樹脂を用いる事が好ましい。上述したようなキノコ型の係合素子の場合などにおいては、係合素子の熱加工が容易であるという観点から、ポリプロピレンのモノフィラメント糸を用いる事がより好ましい。
係合素子に用いる糸の番手は、特に限定されず、各種要求品質や使用用途に応じて適宜選択して用いられれば良いが、係合素子自体の強度や、被係合体の変形に対する面ファスナー材の追従性や、面ファスナー材の風合いの観点などから、180dtex以上500dtex以下の範囲の番手の糸を用いる事が好ましく、200dtex以上400dtex以下の範囲の番手の糸を用いる事がより好ましい。
本発明の面ファスナー材における係合素子の密度は特に限定はされないが、基布の単位面積あたり40本/cm以上70本/cm以下の範囲で存在することが好ましい。係合素子の密度が前記範囲内であれば、面ファスナー材の風合いや、面ファスナー材と被係合体との間の係合強度や、被係合体の変形に対する面ファスナー材の追従性に関して良好な状態を維持する事が出来るが、前記範囲の下限より小さくなると、面ファスナー材と被係合体との間で剥がれが発生しやすくなる傾向があり、逆に前記範囲の上限より大きくなると面ファスナー材の風合いや、被係合体の変形に対する面ファスナー材の追従性や、面ファスナー材の生産性が悪化する傾向がある。
<難燃剤>
本発明の面ファスナー材に使用する難燃剤としては、高い難燃性を付与する事が出来る事と面ファスナー材に後加工により固着させやすいといった観点から、各種有機系難燃剤を使用する事が好ましい。有機系難燃剤としては、臭素系難燃剤(脂肪族臭素化合物、芳香族臭素化合物、臭化ポリマー型等)や有機リン系難燃剤(脂肪族リン酸エステル化合物、芳香族リン酸エステル化合物、芳香脂肪族リン酸エステル化合物、芳香族リン酸エステルアミド系化合物、含ハロゲンリン酸エステル化合物、各種有機リン・窒素含有化合物、各種有機リン・臭素含有化合物及びそれらの金属塩、ホスフィン酸金属塩等)、窒素系難燃剤(メラミン化合物、メラミン・シアヌレート化合物、メラミン・フォスフェート化合物、グアニジン化合物、グアニルスルフォアミド化合物等)などを挙げられるがこれらに限定されず、使用用途や要求品質に応じて適宜選択して使用する事が可能である。なお、これらの有機系難燃剤は、それぞれ単体で使用してもよく、2つ以上の難燃剤を混合して使用してもよい。
本発明に使用する有機系難燃剤としては、融点が少なくとも50℃以上の有機系難燃剤を使用する事が好ましく、80℃以上の有機系難燃剤を使用する事がより好ましい。前記融点の有機系難燃剤を使用する事により、面ファスナー材を触った時のべたつきや、難燃剤のブリード及びそれによる各種不具合の発生が大きく解消される。
本発明の面ファスナー材は各種内装材の部材として使用される事が想定される為に、各種環境規制の観点から、上述した各種難燃剤の中でもハロゲン非含有の有機系難燃剤を使用する事が好ましく、ハロゲン非含有の有機リン系難燃剤や窒素系難燃剤を使用する事がより好ましい。
本発明の面ファスナー材に難燃剤を固着させる方法に関しては特に限定はされないが、面ファスナー材全体に各種有機系難燃剤含有加工液を含浸させた後、熱風乾燥し、必要に応じて熱処理を行う方法などが挙げられる。この際の熱風乾燥および熱処理の温度および時間は、面ファスナー材の材質等を考慮して、適宜選定される。この様な方法によって、面ファスナー材を構成する基布及び係合素子の表面に有機系難燃剤を固着させ、より望ましくは基布及び係合素子を構成する糸の表面に有機系難燃剤をしっかり固着させる事が好ましい。
面ファスナー材に固着させる有機系難燃剤は、面ファスナー材全体の1.0質量%以上の範囲で含有させる事が好ましく、より好ましくは3.0質量%以上の範囲で含有させることが好ましい。面ファスナー材における有機系難燃剤の含有量が前記範囲の下限を下回ると難燃付与効果が乏しくなる傾向がある。逆に面ファスナー材に固着させる有機系難燃剤は、面ファスナー材全体の15.0質量%以下の範囲で含有させる事が好ましく、10.0質量%以下の範囲で含有させることがより好ましい。面ファスナー材における有機系難燃剤の含有量が前記範囲の上限を上回ると、面ファスナー材が硬くなる事によって風合いが悪化したり、伸び率や引張強さといった各種機械的特性値が悪化したり、難燃剤のブリード現象が発生し易くなる傾向がある。面ファスナー材が前記上限値及び下限値を満たす範囲で有機系難燃剤を含有していれば、面ファスナー材に対する難燃性付与効果が充分に得られると同時に面ファスナー材の風合いを大きく損なわない。
<面ファスナー材>
本発明の面ファスナー材は、少なくとも編物からなる基布と基布の一方の面に設けられた係合素子とを有し、有機系難燃剤を固着させた構成からなり、さらに前記基布がウェール密度の異なる第1経編組織部と第2経編組織部とを順次交互にウェール方向に平行なストライプ状に配置した経編組織を有している事によって、各種有機系難燃剤の含有量を比較的少量に抑制しても難燃性に優れていて且つ風合いの良好な面ファスナー材が得られる事を特徴としている。
本発明の面ファスナー材は、優れた難燃性を有している事などから主な用途として公共施設や車両の内装材の部材として用いられる事が想定され、さらに車両等の座席表地部材等に使われる事などがあった場合には、座席表地部材の風合いを損なわないような良好な風合いも有しているので好適に用いる事が出来る。
特に本発明の面ファスナー材を車両等の座席表地部材として使用する場合には、被係合体である不織布やポリウレタンフォーム等からなるクッション材の変形に対する面ファスナー材の追従性が求められる。この様な観点について発明者が検討した結果、面ファスナー材の伸び率(JIS L1096 A法(カットストリップ法))は、縦方向・横方向の伸び率がそれぞれ15%以上50%以下の範囲で、さらにバイアス方向の伸び率が30%以上60%以下の範囲であることが好ましい事が分かった。
面ファスナー材の係合素子側を被係合体と係合させる時、被係合体の曲面部分では面ファスナー材を伸ばすようにして係合させないと面ファスナー材にシワが発生する。縦方向・横方向の伸び率が15%より小さかったり、バイアス方向の伸び率が30%より小さかったりすると、シワの発生により外観が悪くなり、その部分から係合の浮きが発生して、外観不良ばかりでなく、シワ部分が他の材料と擦れるなどして表地部材の表面強度の低下や剥がれの問題が発生する。
一方で面ファスナー材の縦方向・横方向の伸び率が50%より大きかったり、バイアス方向の伸び率が60%より大きかったりすると、被係合体に係合させる時に、係合させるのに十分な伸びがあるため、必要以上に伸ばしながら被係合体と係合させることになり、係合後に放置しておくと面ファスナー材の係合素子が被係合体との間で係合後の収縮に耐えきれず、収縮による面ファスナー材と被係合体間とのずれによる外観不良などの問題が発生する。
本発明の面ファスナー材は、上述した伸び率に加えて、各種内装材と共に取り扱われる為に、施工時や長期の係合に耐えうる為に充分な強度を有している事が求められる。その様な観点について発明者が検討した結果、面ファスナー材の引張強さ(JIS L1096 A法(カットストリップ法))は、200N/inch以上ある事が好ましい事が分かった。面ファスナー材の引張強さが200N/inchよりも小さいと、内装材の施工時や長期の係合に面ファスナー材が耐えきれずに面ファスナー材が大きく歪変形したり、破断したりする事によって各種の不具合が発生しやすくなる傾向がある。引張強さに関しては、面ファスナー材の縦方向及び横方向及びバイアス方向において全て200N/inch以上である事が好ましい。
本発明の面ファスナー材を車両等の座席表地部材に使用する場合には、着座時等の風合いが良好である事が求められる。具体的には、人が座席に着座した時に、あまりにも面ファスナー材が硬すぎると、座席表地部材の表皮材やクッション材の柔らかさを面ファスナー材が損なってしまい、所謂「異物感」を人が感じてしまい、着座時の風合いが損なわれてしまう傾向がある。この様な問題に対応する為に、本発明者が検討を重ねた結果、純曲げ試験機:KES-FB2-AUTO-A(カトーテック株式会社製)によって測定した面ファスナー材の曲げかたさは0.60gf・cm/cm以下が好ましく、0.50gf・cm/cm以下である事がより好ましい事が分かった。曲げかたさが0.60gf・cm/cmより大きくなると、表地部材として使用した時に面ファスナー材の硬さの影響が顕著になり、車両等の座席表地部材全体の風合いが損なわれる傾向がある。
本発明の面ファスナー材の目付けは特に限定されないが、150g/m以上450g/m以下である事が好ましく、200g/m以上400g/m以下である事がより好ましい。面ファスナー材の目付けが前記範囲であれば、面ファスナー材が適度な強度と伸縮性と風合いを有する事が可能である。
次に実施例を挙げて本発明について具体的に説明するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。
<面ファスナー材の作製方法>
実施例1で使用する面ファスナー材は次の方法によって作製した。ダブルラッセル編機によって、ポリエステルからなるマルチフィラメント糸(280dtex/48f)を用いて、コース密度を一律24.0コース/inchとし、ウェール密度が15.5ウェール/inchの第1経編組織部とウェール密度が11.8ウェール/inchの第2経編組織部とをウェール方向に平行なストライプ状となるように順次配置し、第1経編組織部を構成する各第1経編組織部の幅を16.0mm、第2経編組織部を構成する各第2経編組織部の幅を6.5mmとなるように編立てた基布2枚を、ポリプロピレンのモノフィラメント糸(280dtex)によって連結した生機を作製した。作製した生機の2枚の基布の間の中間部分でモノフィラメント糸を切断する事によって、後に係合素子となるモノフィラメント糸の突起を片側に有する基布を2枚作製する。これらの基布のモノフィラメント糸の突起の先端部分をガスバーナーによって加熱して溶融させて、キノコ型係合素子を有する面ファスナー材を作製した。
次に下記表1に示す難燃剤1(窒素系難燃剤)に水を加えてミキサーで撹拌混合して難燃剤を水で均質に希釈して固形分10%の難燃剤含有加工液を作製し、該難燃剤含有加工液に上記で作成した面ファスナー材全体を浸漬させた後にマングルロールで絞り込む事によって難燃剤含有加工液の含浸量を調整した後に、熱風乾燥機で100℃の温度で5分間乾燥を行う事により、面ファスナー材全体に乾燥後の付着量が15g/mとなるように難燃剤を固着させて、本発明の実施例1で使用する面ファスナー材を作製した。
Figure 2023010485000002
実施例1の面ファスナー材の基布の編組織に関して、第1経編組織部のウェール密度を16.0ウェール/inch、第2経編組織部のウェール密度を13.1ウェール/inch、第1経編組織部を構成する各第1経編組織部の幅を17.0mm、第2経編組織部を構成する各第2経編組織部の幅を10.0mmと変更した事以外は実施例1の面ファスナー材と同じ条件で作成した面ファスナー材を実施例2で使用する面ファスナー材とした。
面ファスナー材に固着させる難燃剤を難燃剤2(有機リン系難燃剤)に変更した事以外は実施例1の面ファスナー材と同じ条件で作成した面ファスナー材を実施例3で使用する面ファスナー材とした。
(比較例1)
実施例1の面ファスナー材の基布部分を、ポリエステルからなるマルチフィラメント糸(280dtex/48f)を用いて、コース密度が24.0コース/inch、ウェール密度が15.0ウェール/inchの経編組織からなる基布に変えた事以外は実施例1の面ファスナー材と同じ条件で作成した面ファスナー材を比較例1で使用する面ファスナー材とした。
(比較例2)
固着させる難燃剤1の乾燥後の付着量を50g/m2に変更した事以外は比較例1の面ファスナー材と同じ条件で作成した面ファスナー材を比較例2で使用する面ファスナー材とした。
(比較例3)
面ファスナー材に固着させる難燃剤を難燃剤2に変更した事以外は比較例1の面ファスナー材と同じ条件で作成した面ファスナー材を比較例3で使用する面ファスナー材とした。
<<面ファスナー材の各種評価方法について>>
前述した方法によって作成した面ファスナー材の各種評価の方法について説明する。
<面ファスナー材の難燃性に関する評価>
本発明の面ファスナー材は、日本鉄道車両機械技術協会が定めた鉄道車両用材料燃焼性試験を行い、その結果が鉄道に関する技術上の基準を定める省令(第83条第3項)における鉄道車両用材料の燃焼性規格の「難燃性」区分の基準以上を満たすことを目的の一つとしている。よって本発明の実施例で使用する面ファスナー材の難燃性に関する評価は、鉄道車両用材料燃焼性試験を行い、その結果に基づいて、鉄道車両用材料の燃焼性規格のどの区分に該当するか判断する事によって評価される。
鉄道車両用材料燃焼性試験の試験方法は、図5に示すような、水平面に対し45度の傾斜で、下面に面ファスナー材の係合素子を設けていない側の面を向けて設けたB5判の面ファスナー材の供試体9、鉄製のアルコール容器10(直径φ17.5mm、深さ7.1mm)、および容器受台11よりなる試験台8を用いて、i)アルコール容器の底の中心が、供試体の下面中心の垂直下方1インチの所になるようにアルコール容器を設置し、アルコール容器に純エチルアルコール0.5ccを入れて着火し、ii)アルコール燃焼中の供試体の着火、着炎、発煙状態、炎状態を観察し、iii)アルコール燃焼後の供試体の残炎、残じん、炭化、変形状態を調査し、次いでiv)鉄道車両用材料の燃焼性規格(下記表2)の各区分に示される燃焼性の判断基準を満たすか否か判定し、最終的にどの区分に該当するのか判断をする事によって評価を行う。
Figure 2023010485000003
<面ファスナー材の強度に関する評価>
本発明の実施例で使用する面ファスナー材に関して、面ファスナー材の縦方向(ウエール方向を縦方向とする)、横方向(コース方向を横方向とする)、バイアス方向の各引張強さ(JIS L1096 A法(カットストリップ法))の測定を下記に示す測定試験条件において行い、測定結果をもとに下記評価基準に従って面ファスナー材の強度に関する評価を行った。
(測定試験条件)
切断採取時の試験片の大きさ:25mm × 200mm
測定時の試験片の幅:25mm
測定時のつかみ間隔:100mm
測定時の引張速度:100mm/min
(評価基準)
○ ・・・全ての方向の引張強さが200N/inch以上
× ・・・いずれかの方向の引張強さが200N/inch未満
<面ファスナー材の伸縮性に関する評価>
本発明の実施例で使用する面ファスナー材に関して、面ファスナー材の縦方向(ウエール方向を縦方向とする)、横方向(コース方向を横方向とする)、バイアス方向の各伸び率(JIS L1096 A法(カットストリップ法))の測定を下記に示す測定試験条件において行い、測定結果をもとに下記評価基準に従って面ファスナー材の伸縮性の評価を行った。
(測定試験条件)
切断採取時の試験片の大きさ:25mm × 200mm
測定時の試験片の幅:25mm
測定時のつかみ間隔:100mm
測定時の引張速度:100mm/min
(評価基準)
○ ・・・縦方向・横方向の伸び率がそれぞれ15%以上50%以下の範囲で、且つバイアス方向の伸び率が30%以上60%以下の範囲。
× ・・・縦方向・横方向のいずれかの伸び率が15%未満もしくは50%を超えている、又はバイアス方向の伸び率が30%未満もしくは60%を超えている。
<面ファスナー材の風合いに関する評価>
本発明の実施例で使用する面ファスナー材に関して、純曲げ試験機:KES-FB2-AUTO-A(カトーテック株式会社製)によって、縦方向・横方向の曲げかたさの測定を下記に示す測定条件において行い、測定結果をもとに下記評価基準に従って面ファスナー材の風合いの評価を行った。
(測定試験条件)
測定試験片の大きさ:10cm × 10cm
クランプ間隔:1.0cm
(評価基準)
○ ・・・縦方向と横方向の曲げかたさが共に0.50gf・cm2/cm以下である。
△ ・・・縦方向と横方向の曲げかたさが共に0.60gf・cm2/cm以下であり、さらに少なくとも一方の曲げかたさが0.50gf・cm2/cmより大きい。
× ・・・縦方向と横方向の曲げかたさのうち、少なくとも一方が0.60gf・cm2/cmより大きい。
実施例・比較例で使用する各種面ファスナー材の詳細と、面ファスナー材に対して、上記の測定及び評価を行った結果を下記表3に示す。
Figure 2023010485000004
表3の結果より、実施例1~実施例3の面ファスナー材のように、編物からなる基布と基布の一方の面に設けられた係合素子とを有し、有機系難燃剤を固着させた面ファスナー材であって、基布がウェール密度の異なる第1経編組織部と第2経編組織部とを順次交互にウェール方向に平行なストライプ状に配置した経編組織を有している面ファスナーであれば、風合いや強度や伸縮性が良好で、さらに面ファスナー材における有機系難燃剤の含有量が約5~6質量%と比較的少量であっても、鉄道車両用材料燃焼性試験を行った際に鉄道車両用材料の燃焼性規格における「難燃性」区分の基準を満たす事が出来た。一方で、比較例1や比較例3のように、基布として実施例1~3の第1経編経編組織部とほぼ同じウェール密度の経編組織のみからなる編物を使用した場合には、実施例1~3と同じ有機系難燃剤の含有量であっても、鉄道車両用材料の燃焼性規格における「難燃性」区分の基準を満たす事が出来ずに、いずれも「緩燃性」区分の評価となり、さらに面ファスナー材の風合いの評価も実施例1~3と比較して悪化した。比較例1の面ファスナー材の有機系難燃剤の含有量を15.2%まで増やした例である比較例2に関しては、面ファスナー材における有機系難燃剤の含有量を実施例1と比較して約3倍程度増量しているにも関わらず、鉄道車両用材料の燃焼性規格における「難燃性」区分の基準を満たす事が出来ず「緩燃性」区分の評価となり、さらに風合いも実施例1と比較して悪化した。
本発明によれば、難燃性と風合いに優れている面ファスナー材を供給する事が可能となり、特に難燃性が必要とされる住宅や車両の内装用部材といて用いる事が出来るだけでなく、他の一般用途の面ファスナー材としても使用する事が可能である。
1;面ファスナー材
2;基布
3;第1経編組織部
3a~3d;各第1経編組織部
4;第2経編組織部
4a~4c;各第2経編組織部
5;係合素子
6;表皮材
7;接着剤等
8;座席表地部材
9;被係合体(クッション材や面ファスナー材など)
10;試験台
11;供試体
12;アルコール容器
13;容器受台

Claims (13)

  1. 編物からなる基布と基布の一方の面に設けられた係合素子とを有し、有機系難燃剤を固着させた面ファスナー材であって、基布がウェール密度の異なる第1経編組織部と第2経編組織部とを順次交互にウェール方向に平行なストライプ状に配置した経編組織を有している面ファスナー材。
  2. 第1経編組織部のウェール密度が14.0ウェール/inch以上20.0ウェール/inch以下の範囲で且つ第2経編組織部のウェール密度が7.0ウェール/inch以上13.5ウェール/inch以下の範囲である請求項1に記載の面ファスナー材。
  3. 第1経編組織部を構成する各第1経編組織部のコース方向の幅が10mm以上100mm以下の範囲で、第2経編組織部を構成する各第2経編組織部のコース方向の幅が3mm以上30mm以下の範囲である請求項1又は請求項2のいずれかに記載の面ファスナー材。
  4. 第1経編組織部を構成する各第1経編組織部のコース方向の幅が第2経編組織部を構成する各第2経編組織部のコース方向の幅の1.0倍以上5.0倍以下の範囲である請求項1~3のいずれか1項に記載の面ファスナー材。
  5. 基布に用いる糸が、180dtex以上500dtex以下の範囲のマルチフィラメント糸である請求項1~4のいずれか1項に記載の面ファスナー材。
  6. 基布に用いる糸の素材が、ポリエステル樹脂又はポリアミド樹脂である請求項1~5のいずれか1項に記載の面ファスナー材。
  7. 係合素子に用いる糸が、180dtex以上500dtex以下の範囲のモノフィラメント糸である請求項1~6のいずれか1項に記載の面ファスナー材。
  8. 基布のコース密度が、14.0コース/inch以上28.0コース/inch以下の範囲である請求項1~7のいずれか1項に記載の面ファスナー材。
  9. 有機系難燃剤が、面ファスナー材全体の15質量%以下の範囲で含有している請求項1~8のいずれか1項に記載の面ファスナー材。
  10. 有機系難燃剤が、ハロゲン非含有の有機系難燃剤である請求項1~9のいずれか1項に記載の面ファスナー材。
  11. JIS L1096 A法によって測定した面ファスナー材の横方向及び縦方向の伸び率が15%以上50%以下の範囲で、且つバイアス方向の伸び率が30%以上60%以下の範囲である請求項1~10のいずれか1項に記載の面ファスナー材。
  12. JIS L1096 A法によって測定した面ファスナー材の横方向及び縦方向及びバイアス方向の引張強さが200N/inch以上である請求項1~11のいずれか1項に記載の面ファスナー材。
  13. 純曲げ試験機(KES-FB2-AUTO-A)によって測定した縦方向及び横方向の曲げかたさが0.60gf・cm2/cm以下である請求項1~12のいずれか1項に記載の面ファスナー材。
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