JP2023010241A - 異常検知装置及び異常検知方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来に対し、早期に超音波流量計の異常を検知可能とする。【解決手段】受信信号を取得する受信信号取得部401及び受信信号取得部402と、複数の単位計測工程毎に、ゼロクロス点までの時間を複数回計測するゼロクロス点計測部403及びゼロクロス点計測部404と、ゼロクロス点計測部403による計測結果とゼロクロス点計測部404による計測結果との時間差を算出する時間差算出部405と、前半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出する平均値算出部406と、後半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出する平均値算出部407と、平均値算出部406による算出結果と平均値算出部407による算出結果との差分の絶対値を算出する差分算出部408と、差分算出部408により算出された差分の絶対値を閾値と比較することで、超音波流量計の異常を検知する異常検知部409とを備えた。【選択図】図2
Description
この発明は、超音波流量計の異常を検知する異常検知装置及び異常検知方法に関する。
従来、一対の超音波センサにより送受信される超音波の伝播時間差に基づいて、測定対象である流体の流量を計測する超音波流量計が知られている。
このような超音波流量計において、超音波の送受信を行う超音波センサが故障した場合等に、受信信号の強度又はTOF時間には大きな変化が生じないが、センサ特性の変化により伝搬時間差に誤差が生じることがある。超音波流量計では、このような異常を検知できずに計測を続けていると、流量計測に誤差が生じてしまい、計測精度が担保できなくなる可能性がある。
このような超音波流量計において、超音波の送受信を行う超音波センサが故障した場合等に、受信信号の強度又はTOF時間には大きな変化が生じないが、センサ特性の変化により伝搬時間差に誤差が生じることがある。超音波流量計では、このような異常を検知できずに計測を続けていると、流量計測に誤差が生じてしまい、計測精度が担保できなくなる可能性がある。
これに対し、例えば特許文献1には、受信信号の強度が所定の範囲を外れている場合、又は、伝搬時間が長すぎる場合に、警告を発する方法が示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された従来方法では、受信信号の大きな変化をとらえる指標としては有効であるが、超音波センサの異常を早期に発見する指標としては不十分である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、従来に対し、早期に超音波センサの異常を検知可能な異常検知装置を提供することを目的としている。
この発明に係る異常検知装置は、超音波流量計が有する一方の超音波センサにより受信された受信信号を取得する第1の受信信号取得部と、超音波流量計が有する他方の超音波センサにより受信された受信信号を取得する第2の受信信号取得部と、第1の受信信号取得部による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する第1のゼロクロス点計測部と、第2の受信信号取得部による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する第2のゼロクロス点計測部と、第1のゼロクロス点計測部による計測結果と第2のゼロクロス点計測部による計測結果との時間差を算出する時間差算出部と、時間差算出部による算出結果に基づいて、前半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出する第1の平均値算出部と、時間差算出部による算出結果に基づいて、後半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出する第2の平均値算出部と、第1の平均値算出部による算出結果と第2の平均値算出部による算出結果との差分の絶対値を算出する差分算出部と、差分算出部により算出された差分の絶対値を閾値と比較することで、超音波流量計の異常を検知する異常検知部とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上記のように構成したので、従来に対し、早期に超音波センサの異常を検知可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る超音波流量計の構成例を示す図である。
超音波流量計は、超音波を用いて流体に対する計測を行う。この超音波流量計は、図1に示すように、測定管1、超音波センサ2、超音波センサ3及び演算部4を備えている。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る超音波流量計の構成例を示す図である。
超音波流量計は、超音波を用いて流体に対する計測を行う。この超音波流量計は、図1に示すように、測定管1、超音波センサ2、超音波センサ3及び演算部4を備えている。
測定管1は、内部に測定対象である流体が流れる円筒状部材である。
超音波センサ2は、測定管1の側壁における上流側に取付けられ、測定管1内で超音波センサ3との間で超音波の送受信を行う超音波トランスデューサである。すなわち、超音波センサ2は、測定管1内で下流側(超音波センサ3)に対して超音波を送信し、下流側(超音波センサ3)からの超音波を受信信号として受信する。
超音波センサ3は、測定管1の側壁における下流側に取付けられ、測定管1内で超音波センサ2との間で超音波の送受信を行う超音波トランスデューサである。すなわち、超音波センサ3は、測定管1内で上流側(超音波センサ2)に対して超音波を送信し、上流側(超音波センサ2)からの超音波を受信信号として受信する。
なお、超音波センサ2及び超音波センサ3の位置関係は、超音波センサ2及び超音波センサ3により送受信される超音波の伝搬経路に応じて設計される。
演算部4は、超音波センサ2による送受信結果及び超音波センサ3による送受信結果に基づいて、測定管1内における流体の流量を演算する。
また、演算部4は、超音波センサ2による送受信結果及び超音波センサ3による送受信結果に基づいて、超音波流量計の異常を検知する機能(異常検知装置の機能)も有している。
また、演算部4は、超音波センサ2による送受信結果及び超音波センサ3による送受信結果に基づいて、超音波流量計の異常を検知する機能(異常検知装置の機能)も有している。
この演算部4は、図2に示すように、受信信号取得部(第1の受信信号取得部)401、受信信号取得部(第2の受信信号取得部)402、ゼロクロス点計測部(第1のゼロクロス点計測部)403、ゼロクロス点計測部(第2のゼロクロス点計測部)404、時間差算出部405、平均値算出部(第1の平均値算出部)406、平均値算出部(第2の平均値算出部)407、差分算出部408、異常検知部409及び流量演算部410を備えている。
図2に示す演算部4が有する構成のうち、受信信号取得部401、受信信号取得部402、ゼロクロス点計測部403、ゼロクロス点計測部404、時間差算出部405、平均値算出部406、平均値算出部407、差分算出部408及び異常検知部409は、異常検知装置を構成する。
なお、演算部4は、IC(Integrated Circuit)、システムLSI(Large Scale Integration)等の処理回路、又はメモリ等に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等により実現される。
受信信号取得部401は、超音波センサ2により受信された受信信号を取得する。
受信信号取得部402は、超音波センサ3により受信された受信信号を取得する。
ゼロクロス点計測部403は、受信信号取得部401による取得結果に基づいて、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する。ゼロクロス点計測部403は、上記の処理を、複数の受信信号毎(単位計測工程毎)に実施する。
なお、例えば図3に示すように、ゼロクロス点は、受信の開始後、受信信号の強度が閾値(閾値電圧)を超えた後に当該受信信号の強度がゼロとなる点である。なお、このゼロクロス点は、通常、受信信号の受信開始点から当該受信信号が最大振幅となる点までに生じた点が計測対象とされる。図3において、上段は超音波の送信波形を示し、下段は超音波の受信波形(受信信号の波形)を示している。また、図3において、符号31は受信開始点を示し、符号32は閾値を示し、符号33はゼロクロス点を示し、符号34は受信信号が最大振幅となる点を示している。また、ゼロクロス点計測部403が1回の単位計測工程において、時間の計測を行うゼロクロス点の数は、事前に設定される。また、単位計測工程の回数は、事前に設定される。
なお、例えば図3に示すように、ゼロクロス点は、受信の開始後、受信信号の強度が閾値(閾値電圧)を超えた後に当該受信信号の強度がゼロとなる点である。なお、このゼロクロス点は、通常、受信信号の受信開始点から当該受信信号が最大振幅となる点までに生じた点が計測対象とされる。図3において、上段は超音波の送信波形を示し、下段は超音波の受信波形(受信信号の波形)を示している。また、図3において、符号31は受信開始点を示し、符号32は閾値を示し、符号33はゼロクロス点を示し、符号34は受信信号が最大振幅となる点を示している。また、ゼロクロス点計測部403が1回の単位計測工程において、時間の計測を行うゼロクロス点の数は、事前に設定される。また、単位計測工程の回数は、事前に設定される。
ゼロクロス点計測部404は、受信信号取得部402による取得結果に基づいて、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する。ゼロクロス点計測部404は、上記の処理を、複数の受信信号毎(単位計測工程毎)に実施する。
なお、ゼロクロス点計測部404が1回の単位計測工程において、時間の計測を行うゼロクロス点の数は、事前に設定される。また、単位計測工程の回数は、事前に設定される。
なお、ゼロクロス点計測部404が1回の単位計測工程において、時間の計測を行うゼロクロス点の数は、事前に設定される。また、単位計測工程の回数は、事前に設定される。
なお、受信信号取得部401,402及びゼロクロス点計測部403,404による動作は、1系統の回路で実現可能である。すなわち、順方向の送受信と逆方向の送受信とに応じて、上記回路と超音波センサ2,3の接続が切替えられることで、上記の動作を実現可能である。
時間差算出部405は、ゼロクロス点計測部403による計測結果とゼロクロス点計測部404による計測結果との時間差を算出する。この際、まず、時間差算出部405は、ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部403による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。同様に、時間差算出部405は、ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部404による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。そして、時間差算出部405は、ゼロクロス点毎に上記2つの平均値の差分を算出することで、各ゼロクロス点での時間差を算出する。
平均値算出部406は、時間差算出部405による算出結果に基づいて、前半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出する。
なお、前半ゼロクロス点は、受信信号の受信開始点から当該受信信号が最大振幅となる点までに生じた複数個のゼロクロス点を時間順に並べた際に、受信開始点に近い1つ以上のゼロクロス点を指す。
なお、前半ゼロクロス点は、受信信号の受信開始点から当該受信信号が最大振幅となる点までに生じた複数個のゼロクロス点を時間順に並べた際に、受信開始点に近い1つ以上のゼロクロス点を指す。
平均値算出部407は、時間差算出部405による算出結果に基づいて、後半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出する。
なお、後半ゼロクロス点は、受信信号の受信開始点から当該受信信号が最大振幅となる点までに生じた複数個のゼロクロス点を時間順に並べた際に、受信開始点から遠い1つ以上のゼロクロス点を指し、前半ゼロクロス点より後に生じたゼロクロス点である。
なお、後半ゼロクロス点は、受信信号の受信開始点から当該受信信号が最大振幅となる点までに生じた複数個のゼロクロス点を時間順に並べた際に、受信開始点から遠い1つ以上のゼロクロス点を指し、前半ゼロクロス点より後に生じたゼロクロス点である。
差分算出部408は、平均値算出部406により算出された平均値と、平均値算出部407により算出された平均値との差分の絶対値を算出する。
異常検知部409は、差分算出部408により算出された差分の絶対値を閾値と比較することで、超音波流量計の異常を検知する。この際、異常検知部409は、上記差分の絶対値が閾値以下である場合には超音波流量計に異常は生じていないと判定し、上記差分の絶対値が閾値より大きい場合には超音波流量計に異常が生じていると判定する。なお、閾値は事前に設定される。
流量演算部410は、時間差算出部405による算出結果に基づいて、測定管1内における流体の流量を算出する。流量演算部410の動作原理としては、従来の流量演算の原理を採用可能であり、その説明を省略する。
なお上記では、超音波流量計に異常検知装置の機能が設けられた場合を示した。しかしながら、これに限らず、異常検知装置は超音波流量計とは別の装置として設けられていてもよい。
次に、図2に示す実施の形態1における演算部4(異常検知装置)による異常検知動作例について、図4を参照しながら説明する。
ここで、一対の超音波センサ2,3は、センサ特性の差により、温度に伴って、流量計測で用いられる時間差(伝播時間差)のゼロ点がドリフトする現象がある。このドリフトの変動幅が所定の範囲内であれば、超音波流量計の計測精度は満たされる。一方、図5に示すように、上記流量計測で用いられる時間差をゼロクロス点毎に分解すると、時間軸における後ろのゼロクロス点になる程、温度変化による影響がより大きくなっていることがわかる。そのため、超音波センサが故障した場合等には、後半ゼロクロス点の方が、前半ゼロクロス点に対してより大きく変動することになる。
ここで、一対の超音波センサ2,3は、センサ特性の差により、温度に伴って、流量計測で用いられる時間差(伝播時間差)のゼロ点がドリフトする現象がある。このドリフトの変動幅が所定の範囲内であれば、超音波流量計の計測精度は満たされる。一方、図5に示すように、上記流量計測で用いられる時間差をゼロクロス点毎に分解すると、時間軸における後ろのゼロクロス点になる程、温度変化による影響がより大きくなっていることがわかる。そのため、超音波センサが故障した場合等には、後半ゼロクロス点の方が、前半ゼロクロス点に対してより大きく変動することになる。
そこで、実施の形態1に係る異常検知装置では、後半ゼロクロス点での時間差と前半ゼロクロス点での時間差とをモニタリングし、その差が正常時での想定値より大きくなった場合に異常として検知する。なお、超音波流量計による流量計測では、各ゼロクロス点での時間差を利用するため、計測精度が担保できなくなる前に、異常検知が可能となる。
図2に示す実施の形態1における演算部4による異常検知動作例では、図4に示すように、まず、受信信号取得部401及び受信信号取得部402は、受信信号を取得する(ステップST401)。
すなわち、受信信号取得部401は、超音波センサ2により受信された受信信号を取得する。
同様に、受信信号取得部402は、超音波センサ3により受信された受信信号を取得する。
すなわち、受信信号取得部401は、超音波センサ2により受信された受信信号を取得する。
同様に、受信信号取得部402は、超音波センサ3により受信された受信信号を取得する。
次いで、ゼロクロス点計測部403及びゼロクロス点計測部404は、単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する(ステップST402)。
すなわち、ゼロクロス点計測部403は、単位計測工程毎に、受信信号取得部401による取得結果に基づいて、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する。
同様に、ゼロクロス点計測部404は、単位計測工程毎に、受信信号取得部402による取得結果に基づいて、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する。
すなわち、ゼロクロス点計測部403は、単位計測工程毎に、受信信号取得部401による取得結果に基づいて、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する。
同様に、ゼロクロス点計測部404は、単位計測工程毎に、受信信号取得部402による取得結果に基づいて、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する。
図3では、ゼロクロス点計測部403及びゼロクロス点計測部404が、1回の単位計測工程において、6点のゼロクロス点の時間を計測した場合を示している。また、単位計測工程の回数は、例えば31回である。
なお、ゼロクロス点計測部403により計測された、k回目の単位計測工程におけるm番目のゼロクロス点の時間を順ZCm(k)と表す。
また、ゼロクロス点計測部404により計測された、k回目の単位計測工程におけるm番目のゼロクロス点の時間を逆ZCm(k)と表す。
また、ゼロクロス点計測部404により計測された、k回目の単位計測工程におけるm番目のゼロクロス点の時間を逆ZCm(k)と表す。
次いで、時間差算出部405は、下式(1)に示すように、ゼロクロス点計測部403による計測結果とゼロクロス点計測部404による計測結果との時間差(ZCmΔt)を算出する(ステップST403)。この際、まず、時間差算出部405は、ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部403による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。同様に、時間差算出部405は、ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部404による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。そして、時間差算出部405は、ゼロクロス点毎に上記2つの平均値の差分を算出することで、各ゼロクロス点での時間差を算出する。
ZCmΔt=(Σ逆ZCm(k)/k)-(Σ順ZCm(k)/k) (1)
ZCmΔt=(Σ逆ZCm(k)/k)-(Σ順ZCm(k)/k) (1)
なお、流量演算部410は、時間差算出部405による算出結果に基づいて、測定管1内における流体の流量を算出可能である。すなわち、流量演算部410は、下式(2)に従って算出した時間差(Δt)に基づいて、流体の流量を算出可能である。
Δt=ΣZCmΔt/m (2)
Δt=ΣZCmΔt/m (2)
次いで、平均値算出部406は、時間差算出部405による算出結果に基づいて、前半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出する(ステップST404)。この際、例えば、平均値算出部406は、下式(3)に示すように、1番目と2番目のゼロクロス点での時間差の平均値(Δt1_2)を算出する。なお、平均値算出部406は、ばらつきを減らし、異常判定精度を向上させるため、N平均を実施することで、すなわち、上記の平均値の算出をN回(複数回)繰返して平均化することで、最終的な平均値(Δt1_2_N)を算出してもよい。Nは、偶然誤差の影響を低減するのに十分な数とされる。
Δt1_2=(ZC1Δt+ZC2Δt)/2 (3)
Δt1_2=(ZC1Δt+ZC2Δt)/2 (3)
次いで、平均値算出部407は、時間差算出部405による算出結果に基づいて、後半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出する(ステップST405)。この際、例えば、平均値算出部407は、下式(4)に示すように、5番目と6番目のゼロクロス点での時間差の平均値(Δt5_6)を算出する。なお、平均値算出部407は、ばらつきを減らし、異常判定精度を向上させるため、N平均を実施することで、すなわち、上記の平均値の算出をN回(複数回)繰返して平均化することで、最終的な平均(Δt5_6_N)を算出してもよい。Nは、偶然誤差の影響を低減するのに十分な数とされる。
Δt5_6=(ZC5Δt+ZC6Δt)/2 (4)
Δt5_6=(ZC5Δt+ZC6Δt)/2 (4)
次いで、差分算出部408は、平均値算出部406により算出された平均値と、平均値算出部407により算出された平均値との差分の絶対値を算出する(ステップST406)。この際、上記の例では、下式(5)のように、差分算出部408は、5番目と6番目のゼロクロス点での時間差の平均値から、1番目と2番目のゼロクロス点での時間差の平均値を差し引いて絶対値を得ることで、差分の絶対値(異常判定値)を算出する。この異常判定値は、超音波流量計の異常を検知するための指標値である。
異常判定値=|Δt5_6_N-Δt1_2_N| (5)
異常判定値=|Δt5_6_N-Δt1_2_N| (5)
次いで、異常検知部409は、差分算出部408により算出された差分の絶対値を閾値と比較することで、超音波流量計の異常を検知する(ステップST407)。ここで、異常検知部409は、上記差分の絶対値が閾値以下である場合には超音波流量計に異常は生じていないと判定し、上記差分の絶対値が閾値より大きい場合には超音波流量計に異常が生じていると判定する。
なお、異常検知部409で用いられる閾値は、測定対象である流体の流量、圧力又は温度等に応じて値が適宜変更されてもよい。
なお、異常検知部409で用いられる閾値は、測定対象である流体の流量、圧力又は温度等に応じて値が適宜変更されてもよい。
図6は実施の形態1における演算部4で用いられる各種パラメータの値の一例を示している。
なお上記では、一例として、演算部4が、Δt5_6とΔt1_2を用いて異常検知を行う場合を示した。しかしながら、これに限らず、演算部4は、他の前半ゼロクロス点での時間差と後半ゼロクロス点での時間差を用いて異常検知を行ってもよい。すなわち、演算部4が用いるゼロクロス点の数、前半ゼロクロス点に含めるゼロクロス点の数、及び、後半ゼロクロス点に含めるゼロクロス点の数は、上記の例に限らない。また、演算部4は、Rise-Fallペア(偶数個のゼロクロス点)の平均をとることで、基準電位(0点)のずれ及び信号強度(傾き)の変化に伴うゼロクロス点の誤差を緩和できる。
以上のように、この実施の形態1によれば、異常検知装置は、超音波センサ2により受信された受信信号を取得する受信信号取得部401と、超音波センサ3により受信された受信信号を取得する受信信号取得部402と、受信信号取得部401による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測するゼロクロス点計測部403と、受信信号取得部402による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測するゼロクロス点計測部404と、ゼロクロス点計測部403による計測結果とゼロクロス点計測部404による計測結果との時間差を算出する時間差算出部405と、時間差算出部405による算出結果に基づいて、前半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出する平均値算出部406と、時間差算出部405による算出結果に基づいて、後半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出する平均値算出部407と、平均値算出部406による算出結果と平均値算出部407による算出結果との差分の絶対値を算出する差分算出部408と、差分算出部408により算出された差分の絶対値を閾値と比較することで、超音波流量計の異常を検知する異常検知部409とを備えた。これにより、実施の形態1に係る異常検知装置は、従来に対し、早期に超音波流量計の異常を検知可能となる。また、この実施の形態1に係る異常検知装置では、超音波流量計が計測中に、超音波流量計の異常をリアルタイムに検知可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1に係る異常検知装置では、ゼロクロス点での時間差を用いることで、超音波流量計の異常を検知することは可能であるが、超音波センサ2又は超音波センサ3の何れに異常が生じているかを検知することはできない。そこで、実施の形態2では、超音波センサ2又は超音波センサ3の何れに異常が生じているかを検知可能とする構成例について説明する。
実施の形態1に係る異常検知装置では、ゼロクロス点での時間差を用いることで、超音波流量計の異常を検知することは可能であるが、超音波センサ2又は超音波センサ3の何れに異常が生じているかを検知することはできない。そこで、実施の形態2では、超音波センサ2又は超音波センサ3の何れに異常が生じているかを検知可能とする構成例について説明する。
図7は実施の形態2における演算部4の構成例を示す図である。この図7に示す実施の形態2における演算部4では、図2に示す実施の形態1における演算部4に対し、平均値算出部406,平均値算出部407、差分算出部408及び異常検知部409が、平均値算出部(第1の平均値算出部)406b、平均値算出部(第2の平均値算出部)407b、差分算出部408b及び異常検知部409bに変更されている。図7に示す実施の形態2における演算部4のその他の構成例は、図2に示す実施の形態1における演算部4の構成例と同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
平均値算出部406bは、ゼロクロス点計測部403による計測結果に基づいて、前半ゼロクロス点の時間の平均値(第1の平均値)を算出する。この際、まず、平均値算出部406bは、前半ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部403による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。そして、平均値算出部406bは、上記各平均値を平均化することで、上記第1の平均値を算出する。
また、平均値算出部406bは、ゼロクロス点計測部404による計測結果に基づいて、前半ゼロクロス点の時間の平均値(第2の平均値)を算出する。この際、まず、平均値算出部406bは、前半ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部404による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。そして、平均値算出部406bは、上記各平均値を平均化することで、上記第2の平均値を算出する。
また、平均値算出部406bは、ゼロクロス点計測部404による計測結果に基づいて、前半ゼロクロス点の時間の平均値(第2の平均値)を算出する。この際、まず、平均値算出部406bは、前半ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部404による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。そして、平均値算出部406bは、上記各平均値を平均化することで、上記第2の平均値を算出する。
平均値算出部407bは、ゼロクロス点計測部403による計測結果に基づいて、後半ゼロクロス点の時間の平均値(第1の平均値)を算出する。この際、まず、平均値算出部407bは、後半ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部403による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。そして、平均値算出部407bは、上記各平均値を平均化することで、上記第1の平均値を算出する。
また、平均値算出部407bは、ゼロクロス点計測部404による計測結果に基づいて、後半ゼロクロス点の時間の平均値(第2の平均値)を算出する。この際、まず、平均値算出部407bは、後半ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部404による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。そして、平均値算出部407bは、上記各平均値を平均化することで、上記第2の平均値を算出する。
また、平均値算出部407bは、ゼロクロス点計測部404による計測結果に基づいて、後半ゼロクロス点の時間の平均値(第2の平均値)を算出する。この際、まず、平均値算出部407bは、後半ゼロクロス点毎に、ゼロクロス点計測部404による各単位計測工程での計測結果を平均化することで、平均値を算出する。そして、平均値算出部407bは、上記各平均値を平均化することで、上記第2の平均値を算出する。
差分算出部408bは、平均値算出部406bによる算出結果と平均値算出部407bによる算出結果との差分の絶対値を算出する。この際、差分算出部408bは、平均値算出部406bにより算出された第1の平均値と、平均値算出部407bにより算出された第1の平均値との差分の絶対値を第1の差分値として算出する。また、差分算出部408bは、平均値算出部406bにより算出された第2の平均値と、平均値算出部407bにより算出された第2の平均値との差分の絶対値を第2の差分値として算出する。
異常検知部409bは、差分算出部408bにより算出された第1の差分値及び第2の差分値をそれぞれ閾値と比較することで、超音波流量計の異常を検知する。この際、異常検知部409bは、第1の差分値が閾値以下である場合には超音波流量計に異常は生じていないと判定し、第1の差分値が閾値より大きい場合には超音波流量計に異常が生じている(順方向に異常が生じている)と判定する。また、異常検知部409bは、第2の差分値が閾値以下である場合には超音波流量計に異常は生じていないと判定し、第2の差分値が閾値より大きい場合には超音波流量計に異常が生じている(逆方向に異常が生じている)と判定する。なお、閾値は事前に設定される。
ここで、例えば、平均値算出部406bは、下式(6)に示すように、ゼロクロス点計測部403による計測結果に基づいて、1番目と2番目のゼロクロス点の時間の平均値(順ZC1_2)を、第1の平均値として算出する。
同様に、平均値算出部406bは、下式(7)に示すように、ゼロクロス点計測部404による計測結果に基づいて、1番目と2番目のゼロクロス点の時間の平均値(逆ZC1_2)を、第2の平均値として算出する。
なお、平均値算出部406bは、ばらつきを減らし、異常判定精度を向上させるため、第1の平均値及び第2の平均値の算出を複数回繰返して平均化することで、最終的な平均値(順ZC1_2_N,逆ZC1_2_N)をそれぞれ算出してもよい。
順ZC1_2={(Σ順ZC1(k)/k)+(Σ順ZC2(k)/k)}/2 (6)
逆ZC1_2={(Σ逆ZC1(k)/k)+(Σ逆ZC2(k)/k)}/2 (7)
同様に、平均値算出部406bは、下式(7)に示すように、ゼロクロス点計測部404による計測結果に基づいて、1番目と2番目のゼロクロス点の時間の平均値(逆ZC1_2)を、第2の平均値として算出する。
なお、平均値算出部406bは、ばらつきを減らし、異常判定精度を向上させるため、第1の平均値及び第2の平均値の算出を複数回繰返して平均化することで、最終的な平均値(順ZC1_2_N,逆ZC1_2_N)をそれぞれ算出してもよい。
順ZC1_2={(Σ順ZC1(k)/k)+(Σ順ZC2(k)/k)}/2 (6)
逆ZC1_2={(Σ逆ZC1(k)/k)+(Σ逆ZC2(k)/k)}/2 (7)
次いで、例えば、平均値算出部407bは、下式(8)に示すように、ゼロクロス点計測部403による計測結果に基づいて、5番目と6番目のゼロクロス点の時間の平均値(順ZC5_6)を、第1の平均値として算出する。
同様に、平均値算出部407bは、下式(9)に示すように、ゼロクロス点計測部404による計測結果に基づいて、5番目と6番目のゼロクロス点の時間の平均値(逆ZC5_6)を、第2の平均値として算出する。
なお、平均値算出部407bは、ばらつきを減らし、異常判定精度を向上させるため、第1の平均値及び第2の平均値の算出を複数回繰返して平均化することで、最終的な平均値(順ZC5_6_N,逆ZC5_6_N)をそれぞれ算出してもよい。
順ZC5_6={(Σ順ZC5(k)/k)+(Σ順ZC6(k)/k)}/2 (8)
逆ZC5_6={(Σ逆ZC5(k)/k)+(Σ逆ZC6(k)/k)}/2 (9)
同様に、平均値算出部407bは、下式(9)に示すように、ゼロクロス点計測部404による計測結果に基づいて、5番目と6番目のゼロクロス点の時間の平均値(逆ZC5_6)を、第2の平均値として算出する。
なお、平均値算出部407bは、ばらつきを減らし、異常判定精度を向上させるため、第1の平均値及び第2の平均値の算出を複数回繰返して平均化することで、最終的な平均値(順ZC5_6_N,逆ZC5_6_N)をそれぞれ算出してもよい。
順ZC5_6={(Σ順ZC5(k)/k)+(Σ順ZC6(k)/k)}/2 (8)
逆ZC5_6={(Σ逆ZC5(k)/k)+(Σ逆ZC6(k)/k)}/2 (9)
次いで、例えば、差分算出部408bは、下式(10)のように、平均値算出部406bにより算出された第1の平均値と、平均値算出部407bにより算出された第1の平均値との差分の絶対値を、第1の差分値(異常判定値(順))として算出する。
同様に、差分算出部408bは、下式(11)のように、平均値算出部406bにより算出された第2の平均値と、平均値算出部407bにより算出された第2の平均値との差分の絶対値を、第2の差分値(異常判定値(逆))として算出する。
異常判定値(順)=|順ZC5_6_N-順ZC1_2_N| (10)
異常判定値(逆)=|逆ZC5_6_N-逆ZC1_2_N| (11)
同様に、差分算出部408bは、下式(11)のように、平均値算出部406bにより算出された第2の平均値と、平均値算出部407bにより算出された第2の平均値との差分の絶対値を、第2の差分値(異常判定値(逆))として算出する。
異常判定値(順)=|順ZC5_6_N-順ZC1_2_N| (10)
異常判定値(逆)=|逆ZC5_6_N-逆ZC1_2_N| (11)
次いで、異常検知部409bは、差分算出部408bにより算出された第1の差分値及び第2の差分値を閾値とそれぞれ比較することで、超音波流量計の異常を検知する。
図8は実施の形態1における演算部4で用いられる各種パラメータの値の一例を示している。図8Aは順方向に関する各種パラメータの値の一例を示し、図8Bは逆方向に関する各種パラメータの値の一例を示している。
このように、実施の形態1に係る異常検知装置では、ゼロクロス点での時間差を用いて異常検知を行っていたのに対し、実施の形態2に係る異常検知装置では、ゼロクロス点の時間を用いて異常検知を行う。これにより、実施の形態2に係る異常検知装置では、実施の形態1に係る効果に加え、超音波センサ2,3に対して順方向と逆方向とで区別して異常判定を行うことが可能であるため、作業者は異常が生じている超音波センサ2,3を特定可能となる。
以上のように、この実施の形態2によれば、異常検知装置は、超音波センサ2により受信された受信信号を取得する受信信号取得部401と、超音波センサ3により受信された受信信号を取得する受信信号取得部402と、受信信号取得部401による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測するゼロクロス点計測部403と、受信信号取得部402による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測するゼロクロス点計測部404と、ゼロクロス点計測部403による計測結果及びゼロクロス点計測部404による計測結果に基づいて、前半ゼロクロス点の時間の平均値を算出する平均値算出部406bと、ゼロクロス点計測部403による計測結果及びゼロクロス点計測部404による計測結果に基づいて、後半ゼロクロス点の時間の平均値を算出する平均値算出部407bと、平均値算出部406による算出結果と平均値算出部407による算出結果との差分の絶対値を算出する差分算出部408bと、差分算出部408bにより算出された差分の絶対値を閾値と比較することで、超音波流量計の異常を検知する異常検知部409bとを備えた。これにより、実施の形態2に係る異常検知装置は、従来に対し、早期に超音波流量計の異常を検知可能となる。また、この実施の形態2に係る異常検知装置では、超音波流量計が計測中に、超音波流量計の異常をリアルタイムに検知可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組合わせ、或いは各実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 測定管
2 超音波センサ
3 超音波センサ
4 演算部
401 受信信号取得部(第1の受信信号取得部)
402 受信信号取得部(第2の受信信号取得部)
403 ゼロクロス点計測部(第1のゼロクロス点計測部)
404 ゼロクロス点計測部(第2のゼロクロス点計測部)
405 時間差算出部
406,406b 平均値算出部(第1の平均値算出部)
407,407b 平均値算出部(第2の平均値算出部)
408,408b 差分算出部
409,409b 異常検知部
410 流量演算部
2 超音波センサ
3 超音波センサ
4 演算部
401 受信信号取得部(第1の受信信号取得部)
402 受信信号取得部(第2の受信信号取得部)
403 ゼロクロス点計測部(第1のゼロクロス点計測部)
404 ゼロクロス点計測部(第2のゼロクロス点計測部)
405 時間差算出部
406,406b 平均値算出部(第1の平均値算出部)
407,407b 平均値算出部(第2の平均値算出部)
408,408b 差分算出部
409,409b 異常検知部
410 流量演算部
Claims (5)
- 超音波流量計が有する一方の超音波センサにより受信された受信信号を取得する第1の受信信号取得部と、
前記超音波流量計が有する他方の超音波センサにより受信された受信信号を取得する第2の受信信号取得部と、
前記第1の受信信号取得部による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する第1のゼロクロス点計測部と、
前記第2の受信信号取得部による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する第2のゼロクロス点計測部と、
前記第1のゼロクロス点計測部による計測結果と前記第2のゼロクロス点計測部による計測結果との時間差を算出する時間差算出部と、
前記時間差算出部による算出結果に基づいて、前半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出する第1の平均値算出部と、
前記時間差算出部による算出結果に基づいて、後半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出する第2の平均値算出部と、
前記第1の平均値算出部による算出結果と前記第2の平均値算出部による算出結果との差分の絶対値を算出する差分算出部と、
前記差分算出部により算出された差分の絶対値を閾値と比較することで、前記超音波流量計の異常を検知する異常検知部と
を備えた異常検知装置。 - 超音波流量計が有する一方の超音波センサにより受信された受信信号を取得する第1の受信信号取得部と、
前記超音波流量計が有する他方の超音波センサにより受信された受信信号を取得する第2の受信信号取得部と、
前記第1の受信信号取得部による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する第1のゼロクロス点計測部と、
前記第2の受信信号取得部による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測する第2のゼロクロス点計測部と、
前記第1のゼロクロス点計測部による計測結果及び前記第2のゼロクロス点計測部による計測結果に基づいて、前半ゼロクロス点の時間の平均値を算出する第1の平均値算出部と、
前記第1のゼロクロス点計測部による計測結果及び前記第2のゼロクロス点計測部による計測結果に基づいて、後半ゼロクロス点の時間の平均値を算出する第2の平均値算出部と、
前記第1の平均値算出部による算出結果と前記第2の平均値算出部による算出結果との差分の絶対値を算出する差分算出部と、
前記差分算出部により算出された差分の絶対値を閾値と比較することで、前記超音波流量計の異常を検知する異常検知部と
を備えた異常検知装置。 - 前記第1の平均値算出部は、平均値の算出をN回繰返して平均化することで、最終的な平均値を算出し、
前記第2の平均値算出部は、平均値の算出をN回繰返して平均化することで、最終的な平均値を算出する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の異常検知装置。 - 第1の受信信号取得部が、超音波流量計が有する一方の超音波センサにより受信された受信信号を取得するステップと、
第2の受信信号取得部が、前記超音波流量計が有する他方の超音波センサにより受信された受信信号を取得するステップと、
第1のゼロクロス点計測部が、前記第1の受信信号取得部による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測するステップと、
第2のゼロクロス点計測部が、前記第2の受信信号取得部による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測するステップと、
時間差算出部が、前記第1のゼロクロス点計測部による計測結果と前記第2のゼロクロス点計測部による計測結果との時間差を算出するステップと、
第1の平均値算出部が、前記時間差算出部による算出結果に基づいて、前半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出するステップと、
第2の平均値算出部が、前記時間差算出部による算出結果に基づいて、後半ゼロクロス点での時間差の平均値を算出するステップと、
差分算出部が、前記第1の平均値算出部による算出結果と前記第2の平均値算出部による算出結果との差分の絶対値を算出するステップと、
異常検知部が、前記差分算出部により算出された差分の絶対値を閾値と比較することで、前記超音波流量計の異常を検知するステップと
を有する異常検知方法。 - 第1の受信信号取得部が、超音波流量計が有する一方の超音波センサにより受信された受信信号を取得するステップと、
第2の受信信号取得部が、前記超音波流量計が有する他方の超音波センサにより受信された受信信号を取得するステップと、
第1のゼロクロス点計測部が、前記第1の受信信号取得部による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測するステップと、
第2のゼロクロス点計測部が、前記第2の受信信号取得部による取得結果に基づいて、複数の単位計測工程毎に、送信の開始からゼロクロス点までの時間を複数回計測するステップと、
第1の平均値算出部が、前記第1のゼロクロス点計測部による計測結果及び前記第2のゼロクロス点計測部による計測結果に基づいて、前半ゼロクロス点の時間の平均値を算出するステップと、
第2の平均値算出部が、前記第1のゼロクロス点計測部による計測結果及び前記第2のゼロクロス点計測部による計測結果に基づいて、後半ゼロクロス点の時間の平均値を算出するステップと、
差分算出部が、前記第1の平均値算出部による算出結果と前記第2の平均値算出部による算出結果との差分の絶対値を算出するステップと、
異常検知部が、前記差分算出部により算出された差分の絶対値を閾値と比較することで、前記超音波流量計の異常を検知するステップと
を有する異常検知方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021114229A JP2023010241A (ja) | 2021-07-09 | 2021-07-09 | 異常検知装置及び異常検知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021114229A JP2023010241A (ja) | 2021-07-09 | 2021-07-09 | 異常検知装置及び異常検知方法 |
Publications (1)
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JP2023010241A true JP2023010241A (ja) | 2023-01-20 |
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Family Applications (1)
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JP2021114229A Pending JP2023010241A (ja) | 2021-07-09 | 2021-07-09 | 異常検知装置及び異常検知方法 |
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