JP2023010106A - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広角化を図りながら高い光学性能が得られる小型なズームレンズを提供する。【解決手段】ズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3を有し、4群以上のレンズ群からなる。広角端から望遠端へのズーミングに際し、第1レンズ群は移動し、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔は広がり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔は狭まる。第1レンズ群は1枚の正レンズで構成され、第2レンズ群L2は、物体側から像側へ順に連続して配置された、それぞれ負の屈折力の3枚の単レンズ要素を備える。3枚の単レンズ要素のうち、最も物体側の第1単レンズ要素に隣接する第2単レンズ要素の形状因子をSFY、第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、これらは所定の条件を満足する。【選択図】図1

Description

本発明は、ズームレンズに関し、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、銀塩フィルム用カメラ、監視用カメラ等に好適なものである。
従来より、写真用カメラやビデオカメラなどに使用されるズームレンズにおいて、物体側の第1レンズ群より後方(像側)のレンズ群を移動させてフォーカスを行う、いわゆるリアフォーカス方式が提案されている。
さらに、デジタルカメラ、ビデオカメラにおいて、CCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子の高画素化が進んでいる。また、撮影レンズにおいては、色収差を含めて高い光学性能が要求されると共に、小型化が進んでいる。
特許文献1および2では、物体側から順に正、負、正、正の屈折力のレンズ群よりなる4群構成のズームレンズが開示されている。引用文献1では、第1レンズ群を1枚の正レンズ、第2レンズ群を物体側から順に負、負、負、正の4枚のレンズで構成し、広画化と少枚数化を図っている。特許文献2では、第1レンズ群を負レンズと正レンズの接合レンズ、第2レンズ群を物体側から順に負、負、負、正の4枚のレンズで構成し、広角化と少枚数化を図っている。
特開2014-134747号公報 特開2014-035390号公報
近年、撮像装置に用いるレンズ系には、レンズ系全体が小型でありながら高い光学性能を有することが強く要望されている。レンズ系全体の小型化を図りつつ、良好な光学性能を得るには、各レンズ群の屈折力や各レンズ群のズーミングに伴う移動条件等を適切に設定することが重要となる。特に、撮像素子が大きいカメラにおいて広角化を図りつつ、所望の倍率を確保した場合、前玉レンズが大型化する傾向があり、各レンズ群の構成を適切にする必要がある。
特許文献1では、望遠域においてレンズ全長を十分確保し、各レンズの屈折力を抑えることで、高い光学性能を確保しているが、像円径が大きい場合、レンズ全系の大型化を招き好ましくない。
特許文献2では、広角域において第2レンズ群と第3レンズ群の間隔を十分確保し、広角化により課題となる倍率色収差や像面湾曲、歪曲収差を良好に補正しているが、レンズ全系の小型化に課題が残る。
本発明は、広角化を図りながら高い光学性能が得られる小型なズームレンズを提供することを目的とする。
本発明の一側面としてのズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群を有し、4群以上のレンズ群からなるズームレンズであって、広角端から望遠端へのズーミングに際し、前記第1レンズ群は移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔は広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔は狭まり、前記第1レンズ群は、1枚の正レンズで構成され、前記第2レンズ群は、物体側から像側へ順に連続して配置された、それぞれ負の屈折力の3枚の単レンズ要素を備え、前記3枚の単レンズ要素のうち、最も物体側の第1単レンズ要素に隣接する第2単レンズ要素の形状因子をSFY、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、
1.715<SFY<10.0
-7.5<f1/f2<-0.5
なる条件を満足することを特徴とする。
また、本発明の他の側面としてのズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群を有し、4群以上のレンズ群からなるズームレンズであって、広角端から望遠端へのズーミングに際し、前記第1レンズ群は移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔は広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔は狭まり、前記第1レンズ群は、正の屈折力の1要素のレンズで構成され、前記第2レンズ群は、物体側から像側へ順に連続して配置された、それぞれ負の屈折力の3枚の単レンズ要素を備え、前記3枚の単レンズ要素のうち、最も物体側の第1単レンズ要素に隣接する第2単レンズ要素の形状因子をSFY、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2、前記3枚の単レンズ要素のうち、最も像側の第3単レンズ要素の焦点距離をfZとするとき、
1.715<SFY<10.0
-7.5<f1/f2<-0.5
0.5<fZ/f2<1.96
なる条件を満足することを特徴とする。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、広角化を図りながら高い光学性能が得られる小型なズームレンズを提供することができる。
実施例1のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における断面図である。 実施例1のズームレンズの広角端(A)、中間ズーム位置(B)、望遠端(C)における収差図である。 実施例2のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における断面図である。 実施例2のズームレンズの広角端(A)、中間ズーム位置(B)、望遠端(C)における収差図である。 実施例3のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における断面図である。 実施例3のズームレンズの広角端(A)、中間ズーム位置(B)、望遠端(C)における収差図である。 実施例4のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における断面図である。 実施例4のズームレンズの広角端(A)、中間ズーム位置(B)、望遠端(C)における収差図である。 実施例5のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における断面図である。 実施例5のズームレンズの広角端(A)、中間ズーム位置(B)、望遠端(C)における収差図である。 実施例6のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における断面図である。 実施例6のズームレンズの広角端(A)、中間ズーム位置(B)、望遠端(C)における収差図である。 撮像装置の概略図である。
以下、本発明のズームレンズ及びそれを有する撮像装置の実施例について、添付の図面に基づいて説明する。
図1は、実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離端)、中間ズーム位置、望遠端(長焦点距離端)における断面図である。図2(A)、図2(B)、図2(C)は、それぞれ実施例1のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。各実施例の収差図はズームレンズが無限遠物体に焦点を合わせたときのものである。実施例1のズームレンズは、ズーム比2.9、開口比4.1~6.5程度のズームレンズである。
図3は、実施例2のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における断面図である。図4(A)、図4(B)、図4(C)は、それぞれ実施例2のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。実施例2のズームレンズは、ズーム比2.9、開口比4.1~6.5程度のズームレンズである。
図5は、実施例3のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における断面図である。図6(A)、図6(B)、図6(C)は、それぞれ実施例3のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。実施例3のズームレンズは、ズーム比2.9、開口比4.1~6.5程度のズームレンズである。
図7は、実施例4のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における断面図である。図8(A)、図8(B)、図8(C)は、それぞれ実施例4のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。実施例4のズームレンズは、ズーム比2.7、開口比4.1~6.0程度のズームレンズである。
図9は、実施例5のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における断面図である。図10(A)、図10(B)、図10(C)は、それぞれ実施例5のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。実施例5のズームレンズは、ズーム比3.2、開口比4.1~6.5程度のズームレンズである。
図11は、実施例6のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における断面図である。図12(A)、図12(B)、図12(C)は、それぞれ実施例6のズームレンズの広角端、中間ズーム位置、望遠端における収差図である。実施例6のズームレンズは、ズーム比2.9、開口比4.1~6.3程度のズームレンズである。
各実施例のズームレンズはデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、銀塩フィルム用カメラ、監視用カメラ等の撮像装置に用いられる撮像光学系である。なお、各実施例のズームレンズは投射装置(プロジェクタ)用の投射光学系として用いることもできる。
各レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。各実施例のズームレンズは複数のレンズ群を有して構成されている。本願明細書においてレンズ群とは、ズーミングに際して一体的に移動または静止するレンズのまとまりである。すなわち、各実施例のズームレンズでは、広角端から望遠端へのズーミングに際して隣接するレンズ群同士の間隔が変化する。なお、レンズ群は1枚のレンズから構成されていても良いし、複数のレンズから成っていても良い。また、レンズ群は開口絞りを含んでいても良い。
各レンズ断面図において、iを物体側からのレンズ群の順番とすると、Liは第iレンズ群を示す。また、SPは開放Fナンバー(Fno)の光束を決定(制限)する開口絞りである。FPは、フレアーカット絞りであり不要光をカットしている。IPは像面であり、各実施例のズームレンズをデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラの撮像光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が配置される。各実施例のズームレンズを銀塩フィルム用カメラの撮像光学系として使用する際には像面IPにはフィルム面に相当する感光面が置かれる。フォーカスに関する矢印は無限遠から近距離へのフォーカシングに際してのレンズ群の移動方向を示している。
球面収差図において、FnoはFナンバーであり、d線(波長587.56nm)、g線(波長435.835nm)に対する球面収差量を示している。非点収差図においてΔSはサジタル像面における非点収差量、ΔMはメリディオナル像面における非点収差量を示している。歪曲収差図においてd線に対する歪曲収差量を示している。色収差図ではg線における色収差量を示している。ωは撮像半画角(°)であり光線追跡値による画角である。なお、以下の各実施例において広角端と望遠端は変倍用のレンズ群が機構上、光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
次に、各実施例のズームレンズにおける特徴的な構成について述べる。
各実施例のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3を有し、4群以上のレンズ群からなるズームレンズである。広角端から望遠端へのズーミングに際し、第1レンズ群L1は移動し、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔は広がり、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔は狭まる。第1レンズ群L1は、1枚の正レンズで構成され、第2レンズ群L2は、物体側から像側へ順に連続して配置された、それぞれ負の屈折力の3枚の単レンズ要素を備える。また、第3レンズ群L3の像側には、1以上のレンズ群で構成される後群が配置される。
さらに、各実施例のズームレンズは、以下の条件式(1)、(2)を満足する。
1.715<SFY<10.0 ・・・(1)
-7.5<f1/f2<-0.5 ・・・(2)
ここで、SFYは、第2レンズ群L2において連続して配置された上記3枚の単レンズ要素のうち、最も物体側の単レンズ要素X(第1単レンズ要素)に隣接する単レンズ要素Y(第2単レンズ要素)の形状因子である。f1は、第1レンズ群L1の焦点距離である。f2は、第2レンズ群L2の焦点距離である。
各実施例のズームレンズは、広角端のレンズ全長の短縮を図りつつ、ズーム全域に渡り収差を良好に補正するために、物体側から像側へ順に配置された、正、負および正の屈折力の第1から第3レンズ群を有するよう構成されている。少なくとも4群からなる構成とすることで、第1レンズ群L1および第2レンズ群L2で発生する球面収差やコマ収差の効果的な補正を行っている。また、各実施例のズームレンズは、第1レンズ群L1が正の屈折力を有する所謂ポジティブリード型のズームタイプであり、第2レンズ群L2より像側の各レンズ要素に対し、軸上光線の入射高さを抑え、ズームレンズの径方向の小型化を図っている。
さらに、小型化と高変倍比の確保をするために、広角端に比べ望遠端での第1レンズ群L1と第2レンズ群L2との間隔が広く、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が狭くなるように各レンズ群の間隔を変化させてズーミングを行っている。
第1レンズ群L1は、1枚の正レンズで構成されている。この構成により、レンズ径の大きな第1レンズ群L1の構成枚数を少なくすることで、小型化、軽量化を図ることができる。また、第1レンズ群L1から射出する光線高さを下げることができ、球面収差やコマ収差などの諸収差を良好に補正することができる。
また、第2レンズ群L2は、物体側から像側へ順に連続して配置された、それぞれ負の屈折力の3枚の単レンズ要素を備えるよう構成されている。ここで、単レンズ要素とは、レプリカ樹脂層等の複合型光学素子(ハイブリッド非球面、レプリカ非球面と称される)の場合は、その樹脂層を含めて単レンズ要素としている。具体的には、例えば後述する実施例4の数値データにおける第3レンズ要素の物体側に形成した光軸上の厚み0.3mm以下(実施例4は0.15mmである)の樹脂層を含めた要素を単レンズ要素としている。また、材料を規定する場合は、樹脂層を配慮せず算出する。この第2レンズ群L2の構成により、第2レンズ群L2の屈折力高めつつ、第2レンズ群L2で発生する広角域の像面湾曲や倍率色収差、望遠域の球面収差を補正し、広角化を図った際に課題となる前玉有効径の大型化を抑制している。第2レンズ群L2の最も物体側に負レンズを配設することで、第2レンズ群L2内のパワー配置をレトロフォーカス型とすることができ、広角域の像面湾曲およびコマ収差を良好に補正している。
条件式(1)は、第2レンズ群L2において連続して配置された3枚の負の屈折力の単レンズ要素のうち、最も物体側の単レンズ要素Xに隣接する単レンズ要素Yの形状因子を規定した式で、広角域の像面湾曲や倍率色収差を良好に補正するためのものである。ここで、レンズ要素の形状因子(シェープファクタ)SFは、物体側のレンズ面の曲率半径をR1、像側のレンズ面の曲率半径をR2としたとき、次式で定義される。
SF=sgn(f)(R2+R1)/(R2-R1)
レンズ要素が非球面形状の場合は、そのベースR(基準となる2次曲面の半径)を意味する。レンズ要素がレプリカ樹脂層等の複合型光学素子を含む場合は、その樹脂層の曲率半径にて算出する。sgnは符号関数、fはレンズ要素の焦点距離を意味する。すなわち、符号関数の符号は、正レンズの場合『+』となり、負レンズの場合『-』となる。
条件式(1)の上限値を上回ると、負の単レンズ要素Yが物体側に強い凸を有するメニスカス形状となり、広角域の倍率色収差を良好に補正することが難しくなる。また、広角端で所望の画角を確保する際、レンズ全長が増加するため好ましくない。条件式(1)の下限値を下回ると、物体側の曲率半径が大きくなり、広角域において像面湾曲や非点隔差の増大を招くため好ましくない。
条件式(2)は、第1レンズ群L1の焦点距離f1を第2レンズ群L2の焦点距離f2で規定した式で、適正な変倍比を保ち、ズームレンズ全系を小型化するためのものである。広角化を図りつつ所定の倍率を確保しようとした場合、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の屈折力分担を適切に設定しなければならない。また、望遠域での球面収差を良好に補正するためには、第1レンズ群L1の屈折力を収差補正可能な範囲で適切に確保する必要がある。条件式(2)の上限値を上回ると、第1レンズ群1の屈折力が大きくなり、小型化には有利だが、広角化には不利となり、広角域での像面湾曲の補正が難しくなる。条件式(2)の下限値を下回ると、第1レンズ群L1の屈折力が小さくなるため、ズームレンズ全系の全長が増大し、さらに、周辺光量を確保することが困難になり好ましくない。
さらに、条件式(1)、(2)の数値範囲を以下の条件式(1a)、(2a)の範囲とすることが好ましい。
1.715<SFY<5.0 ・・・(1a)
-7.3<f1/f2<-2.0 ・・・(2a)
条件式(1a)を満たすことにより、広角域での非点隔差を抑えつつ、倍率色収差の波長毎のばらつきを抑制しやすい。また、条件式(2a)を満たすことにより、望遠域でコマ収差を抑えつつ、レンズ全長の短縮を図ることができ、好ましい。
また、条件式(1)、(2)の数値範囲を以下の条件式(1b)、(2b)の範囲とすることが更に好ましい。
1.715<SFY<3.0 ・・・(1b)
-7.2<f1/f2<-4.3 ・・・(2b)
以上のように各レンズ群の構成を適切にし、条件式(1)、(2)を同時に満たすことにより、球面収差、コマ収差、像面湾曲などの諸収差を良好に補正し、広角端における半画角が45度を超える超広角域を含み、小型なズームレンズを実現できる。
また、各実施例のズームレンズは、別の手段として、以下の構成を採ることもできる。
別の手段としての各実施例のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3を有し、4群以上のレンズ群からなるズームレンズである。広角端から望遠端へのズーミングに際し、第1レンズ群L1は移動し、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔は広がり、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔は狭まる。第1レンズ群L1は、正の屈折力の1要素のレンズで構成され、第2レンズ群L2は、物体側から像側へ順に連続して配置された、それぞれ負の屈折力の3枚の単レンズ要素を備える。また、第3レンズ群L3の像側には、1以上のレンズ群で構成される後群が配置される。
さらに、別の手段としての各実施例のズームレンズは、以下の条件式(1)、(2)、(3)を満足する。
1.715<SFY<10.0 ・・・(1)
-7.5<f1/f2<-0.5 ・・・(2)
0.5<fZ/f2<1.96 ・・・(3)
ここで、SFY、f1、f2は、上述した通りである。fZは、第2レンズ群L2において連続して配置された3枚の負の屈折力の単レンズ要素のうち、最も像側の単レンズ要素Z(第3単レンズ要素)の焦点距離である。
なお、上記ズームレンズの構成及び条件のうち前述したズームレンズの構成及び条件と重複する部分は、その説明を省略する。
第1レンズ群L1は、正の屈折力の1要素のレンズで構成されている。ここで、1要素のレンズとは、単一レンズ又は複数のレンズを接合した接合レンズのことである。この構成により、レンズ径の大きな第1レンズ群L1の光軸上の厚みを小さくし、超広角域を含むズームレンズで課題となる前玉径の大型化を抑制している。また、第1レンズ群L1から射出する光線高さを下げることができ、球面収差やコマ収差などの諸収差を良好に補正することができる。
条件式(3)は、第2レンズ群L2において連続して配置された3枚の負の屈折力の単レンズ要素のうち、最も像側の単レンズ要素Zの焦点距離を第2レンズ群L2の焦点距離f2で規定した式である。これは、広角域の倍率色収差を良好に補正し、小型化をするためのものである。条件式(3)の上限値を上回ると、第2レンズ群L2の屈折力に対し、単レンズ要素Zの屈折力分担が小さくなり、単レンズ要素XおよびZの屈折力分担が増え、広角域の像面湾曲の補正が難しくなる。条件式(3)の下限値を下回ると、第2レンズ群L2の屈折力に対し、単レンズ要素Zの屈折力分担が大きくなり、倍率色収差の補正には有利だが前玉径の大型化を招くため、好ましくない。
さらに、条件式(1)、(2)、(3)の数値範囲を以下の条件式(1a)、(2a)、(3a)の範囲とすることが好ましい。
1.715<SFY<5.0 ・・・(1a)
-7.3<f1/f2<-2.0 ・・・(2a)
1.0<fZ/f2<1.956 ・・・(3a)
条件式(1a)を満たすことにより、広角域での非点隔差を抑えつつ、倍率色収差の波長毎のばらつきを抑制しやすい。条件式(2a)を満たすことにより、望遠域でのコマ収差を抑えつつ、レンズ全長の短縮を図ることができ、好ましい。また、条件式(3a)を満たすことにより、望遠域での球面収差の波長毎のばらつきを抑えつつ、レンズ全長の短縮を図ることができ、好ましい。
また、条件式(1)、(2)、(3)の数値範囲を以下の条件式(1b)、(2b)、(3b)の範囲とすることが更に好ましい。
1.715<SFY<3.0 ・・・(1b)
-7.2<f1/f2<-4.3 ・・・(2b)
1.2<fZ/f2<1.952 ・・・(3b)
以上のように各レンズ群の構成を適切にし、条件式(1)、(2)、(3)を同時に満たすことにより、球面収差、コマ収差、像面湾曲などの諸収差を良好に補正し、広角端における半画角が45度を超える超広角域を含み、小型なズームレンズを実現できる。
次に、各実施例のズームレンズにおいて、満足することが好ましい条件について述べる。各実施例のズームレンズは、以下の条件式(4)から(12)のうち1つ以上を満足することが好ましい。
1.0<SFX<3.0 ・・・(4)
0.6<SF1<3.0 ・・・(5)
1.19<nX/nZ<1.31 ・・・(6)
0.35<fX/fY<1.50 ・・・(7)
0.70<fX/f2<2.20 ・・・(8)
0.90<skw/fw<1.45 ・・・(9)
5.1<f1/fw<14.0 ・・・(10)
0.38<f3/ft<2.00 ・・・(11)
0.3<V<1.0 ・・・(12)
ここで、SFXは単レンズ要素Xの形状因子である。SF1は、第1レンズ群L1の1枚の正レンズあるいは第1レンズ群L1の正の屈折力の1要素のレンズの形状因子である。nX、nZは、それぞれ単レンズ要素XおよびZのd線における屈折率である。fX、fYは、それぞれ第2レンズ群L2の単レンズ要素XおよびYの焦点距離である。skwは広角端におけるズームレンズのバックフォーカスである。fwは広角端におけるズームレンズの焦点距離である。f3は第3レンズ群L3の焦点距離である。ftは望遠端におけるズームレンズの焦点距離である。Vは広角端における歪曲収差の3次収差係数である。
条件式(4)は、単レンズ要素Xの形状因子を規定した式であり、広角域の像面湾曲や非点隔差を抑制しつつ小型化を図るためのものである。条件式(4)の値が1となるとき、単レンズ要素Xの像側に凹面を有す平凹形状となる。条件式(4)の上限値を上回ると、広角側の像面湾曲や非点収差を良好に補正することが難しくなり、また、像面湾曲のズーム変動が大きくなり、好ましくない。条件式(4)の下限値を下回ると、広角側の倍率色収差の画角変動が大きくなり、好ましくない。
条件式(5)は、第1レンズ群L1の1枚の正レンズあるいは第1レンズ群L1の正の屈折力の1要素のレンズの形状因子を規定した式である。第1レンズ群L1を物体側に強い凸面を有する形状とし、望遠側の球面収差やコマ収差を良好に補正するためのものである。第1レンズ群L1を物体側に強い凸面を有する形状とすることで、物体側から入射する軸外光線に対し入射角や屈折角を小さくすることができ、ズーム全域での非点収差の発生を抑えることができる。条件式(5)の上限値を上回ると、第1レンズ群L1のメニスカス形状が強くなり、望遠側の球面収差やコマ収差の補正が難しくなる。条件式(5)の下限値を下回ると、広角側の像面湾曲および非点隔差が大きくなり、好ましくない。
条件式(6)は、単レンズ要素XとZのd線における屈折率nX、nZの比を規定した式であり、レンズ全系の小型化を図り、広角域で高い結像性能を確保するためのものである。ガラスの特性上、屈折率が大きくなるにつれて、アッベ数が小さくなり、色収差の補正不足を招く傾向がある。そのため、色収差を所望の程度に抑えようとすると屈折力を弱くせざるを得ず、レンズ全長の大型化を招く。また、レトロフォーカス型のレンズにおいて、レンズの構成枚数を少なくし小型化を図った場合、ペッツバール和が負の値となりやすく、像面がオーバー側へ倒れ、非点隔差が大きくなってしまう。そのため、負レンズの屈折率を適性化し、像面湾曲や非点隔差を良好に補正することが重要となる。条件式(6)の上限値を上回る、像面補正には有利だが、倍率色収差の補正が難しくなる。条件式(6)の下限値を下回ると、広角域の倍率色収差の抑制には有利だが、広角化には不利となり、前玉径の大型化を招くため、好ましくない。
条件式(7)は、単レンズ要素Xと単レンズ要素Yの焦点距離の比を規定した式であり、第2レンズ群L2内の屈折力分担を適正化し、像面湾曲や非点隔差を抑制しつつ小型化を図るためのものである。条件式(7)の上限値を上回ると、単レンズ要素Xの屈折力が弱く、前玉径の増加を招く。条件式(7)の下限値を下回ると、単レンズ要素Xの屈折力が強くなり、小型化には有利だが、像面湾曲や非点収差の補正が難しくなる。
条件式(8)は、単レンズ要素Xの焦点距離を第2レンズ群L2の焦点距離f2で規定した式で、広角域の像面湾曲と望遠域のコマ収差を抑制するためのものである。条件式(8)の上限値を上回ると、第2レンズ群L2の屈折力に対し、単レンズ要素Xの屈折力分担が小さくなり、単レンズ要素Yの屈折力分担が増え、広角域の像面湾曲の補正が難しくなる。条件式(8)の下限値を下回ると、第2レンズ群L2の屈折力に対し、単レンズ要素Xの屈折力分担が大きくなり、ズーム中間域から望遠域でのコマ収差の像高毎の変動が大きくなるため、好ましくない。
条件式(9)は、広角端のバックフォーカスskwを広角端の焦点距離fwで規定した式で、所謂レトロ比を定義したものである。条件式(9)の下限値を下回ると、バックフォーカスが短くなり、シャッター部材等の配置が難しくなる。条件式(9)の上限値を上回ると、バックフォーカスが長くなり、広角域の像面湾曲の補正が難しくなり、レンズ枚数の増加を招くため、好ましくない。
条件式(10)は、第1レンズ群L1の焦点距離f1を広角端の焦点距離fwで規定した式で、小型化を図りつつ、変倍分担を適正化している。第1レンズ群L1に所望の屈折力を設定することにより、ズーミング時の第1レンズ群L1の移動量を抑制することができる。条件式(10)の上限値を上回ると、第1レンズ群L1の屈折力が弱く、変倍作用が弱まる。そこでズーミングに際して第1レンズ群L1の移動量を増やして変倍作用を補おうとすると望遠端において全長が増大してくるため好ましくない。また第3レンズ群L3以降のレンズ群で変倍分担を確保しなければならず、その場合、望遠側の球面収差、コマ収差等の諸収差が多く発生してくる。収差補正のためにレンズ枚数や非球面レンズ数の増加を招き、製造誤差に対するロバスト性が失われる傾向となる。条件式(10)の下限値を下回り、第1レンズ群L1の屈折力が強すぎると、望遠側において第1レンズ群L1から球面収差が多く発生してくるため好ましくない。
条件式(11)は、第3レンズ群L3の焦点距離f3を望遠端の焦点距離ftで規定した式で、球面収差やコマ収差を良好に補正した上で変倍分担を確保するためのものである。条件式(11)の上限値を上回ると、第3レンズ群L3の屈折力が弱く、変倍作用が弱まり、ズーミングに際して第3レンズ群L3の移動量の増加を招くため好ましくない。条件式(11)の下限値を下回ると、第3レンズ群L3の屈折力が強くなりすぎ、望遠側の球面収差、コマ収差、画面中心域での非点隔差が発生してくるため、好ましくない。
条件式(12)は、広角端における歪曲収差の3次収差係数を規定した式で、像面湾曲と非点収差を適切に補正し、さらに電子歪曲収差補正を実施した際の引き延ばしによる解像力劣化を抑えるためのものである。条件式(12)の上限値を上回ると、歪曲収差が大きくなり、小型化には有利だが、引き延ばしによる解像力劣化が大きくなるため好ましくない。条件式(12)の下限値を下回ると、像面湾曲や倍率色収差を良好に補正することが難しくなるため、好ましくない。
なお、条件式(4)乃至(12)の数値範囲は、以下の条件式(4a)乃至(12a)の範囲とすることがより好ましい。
1.1<SFX<2.0 ・・・(4a)
0.8<SF1<2.4 ・・・(5a)
1.21<nX/nZ<1.29 ・・・(6a)
0.40<fX/fY<1.30 ・・・(7a)
0.75<fX/f2<2.00 ・・・(8a)
0.92<skw/fw<1.40 ・・・(9a)
5.3<f1/fw<12.0 ・・・(10a)
0.40<f3/ft<1.90 ・・・(11a)
0.33<V<0.60 ・・・(12a)
条件式(4a)を満たすことにより、広角域での像面湾曲補正がより適正となり、広画角化を図った際にも像面湾曲を補正しやすい。条件式(5a)を満たすことにより、望遠域での球面収差やコマ収差の補正がしやすくなる。条件式(6a)を満たすことにより、倍率色収差のズーミングによる変動を抑えやすくなる。条件式(7a)を満たすことにより、像面湾曲のズーム変動を抑制しやすくなる。条件式(8a)を満たすことにより、望遠域のコマ収差、特に波長毎のばらつきを抑制しやすくなる。条件式(9a)を満たすことにより、広角端でのレンズ全長と前玉径および後玉径が適正となり、レンズ系全体の小型化を実現しやすい。条件式(10a)を満たすことにより、広角側の倍率色収差と望遠側の球面収差の補正が両立しやすくなる。条件式(11a)を満たすことにより、第3レンズ群の変倍分担がより適正化され、コマ収差のズーミング変動を抑えやすくなる。条件式(12a)を満たすことにより、前玉径の小型化と周辺画角の解像力確保の両立がしやすくなる。
また、条件式(4)乃至(12)の数値範囲は、以下の条件式(4b)乃至(12b)の範囲とすることがさらに好ましい。
1.2<SFX<1.7 ・・・(4b)
1.0<SF1<2.1 ・・・(5b)
1.23<nX/nZ<1.27 ・・・(6b)
0.44<fX/fY<1.11 ・・・(7b)
0.85<fX/f2<1.78 ・・・(8b)
0.94<skw/fw<1.35 ・・・(9b)
5.5<f1/fw<10.0 ・・・(10b)
0.42<f3/ft<1.86 ・・・(11b)
0.36<V<0.51 ・・・(12b)
次に、各実施例のズームレンズにおいて、満足することが好ましい構成について述べる。
第1レンズ群L1は、正の単レンズあるいは負レンズと正レンズの接合レンズからなることが好ましい。これにより、ズーム全域での倍率色収差を良好に補正しかつ、望遠側の球面収差および軸上色収差を良好に補正することが容易になる。
第2レンズ群L2は、3枚の負の単レンズ要素と1枚の正の単レンズ要素からなることが好ましい。正の単レンズ要素の数を最小の1枚とすることで第2レンズ群内の色消しと小型化が両立する。
第2レンズ群L2の像面位置に対する相対位置は、望遠端において広角端よりも物体側に位置することが好ましい。これにより、広角域で入射瞳位置を物体側に配置することができ、広角化に伴う前玉径の増加を抑えることができ、また、ズーミングによる像面湾曲の変動を良好に補正することが容易となる。
第3レンズ群L3は、最も物体側に配置された、正の屈折力の物体側に凸の単レンズを有することが好ましい。主変倍の第2レンズ群L2から第3レンズ群L3に入射する光束の光線高さは高く、これが高次の球面収差やコマ収差を発生させる原因となる。そのため、第3レンズ群L3の最も物体側には、効果的に球面収差やコマ収差の発生を抑制するため、正の屈折力の物体側に凸の単レンズを配置する。これにより、第2レンズ群L2により発散された光束を収束させるために必要とされる正の屈折力を確保しやすくなる。
開口絞りSPは、第3レンズ群L3内に配置されることが好ましい。所望の倍率を確保し、全系の小型化を図るためには望遠端において、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔を最小にすることが重要となる。この構成を採ることにより、それが容易となる。
最も像側のレンズ群において、その最像側レンズは像側に凸の正レンズであることが好ましい。これにより、バックフォーカスの確保が比較的容易となり、また、撮像素子に起因する不要光(ゴースト)の集光を抑えることができる。
また、広角端での像面湾曲を効果的に補正しつつ、小型化を図るために、後群は少なくとも1面の非球面を有することが好ましい。
次に、各実施例のズームレンズについて詳細に述べる。
図1の実施例1において、L1は正の(屈折力の)第1レンズ群、L2は負の第2レンズ群、L3は正の第3レンズ群、L4は負の第4レンズ群、L5は正の第5レンズ群、L6は正の第6レンズ群である。実施例1のズームレンズでは、広角端から望遠端へのズーミングに際して、第1レンズ群L1は物体側に単調移動している。そして広角端に比べ望遠端での第1レンズ群L1と第2レンズ群L2との間隔が広く、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が狭くなるように各レンズ群は移動している。合焦の際は第4レンズ群L4が移動する。
図3の実施例2において、L1は正の第1レンズ群、L2は負の第2レンズ群、L3は正の第3レンズ群、L4は正の第4レンズ群、L5は負の第5レンズ群、L6は正の第6レンズ群、L7は正の第7レンズ群である。実施例2のズームレンズでは、広角端から望遠端へのズーミングに際して、第1レンズ群L1は物体側に単調移動している。そして広角端に比べ望遠端での第1レンズ群L1と第2レンズ群L2との間隔が広く、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が狭く、第3レンズ群L3と第4レンズ群L4の間隔が広くなるよう各レンズ群は移動している。合焦の際は第5レンズ群L5が移動する。
図5の実施例3において、L1は正の第1レンズ群、L2は負の第2レンズ群、L3は正の第3レンズ群、L4は負の第4レンズ群、L5は正の第5レンズ群、L6は負の第6レンズ群、L7は正の第7レンズ群、L8は正の第8レンズ群である。実施例3のズームレンズでは、広角端から望遠端へのズーミングに際して、第1レンズ群L1は物体側に単調移動している。そして広角端に比べ望遠端での第1レンズ群L1と第2レンズ群L2との間隔が広く、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が広くなるよう各レンズ群は移動している。合焦の際は第6レンズ群L6が移動する。
図7の実施例4において、L1は正の第1レンズ群、L2は負の第2レンズ群、L3は正の第3レンズ群、L4は正の第4レンズ群、L5は負の第5レンズ群、L6は負の第6レンズ群、L7は正の第7レンズ群である。実施例4のズームレンズでは、広角端から望遠端へのズーミングに際して、第1レンズ群L1は物体側に単調移動している。そして広角端に比べ望遠端での第1レンズ群L1と第2レンズ群L2との間隔が広く、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が狭く、第3レンズ群L3と第4レンズ群L4の間隔が狭くなるよう各レンズ群は移動している。合焦の際は第5レンズ群L5が移動する。
図9、11の実施例5、6において、L1は正の第1レンズ群、L2は負の第2レンズ群、L3は正の第3レンズ群、L4は負の第4レンズ群、L5は負の第5レンズ群、L6は正の第6レンズ群である。実施例5、6のズームレンズでは、広角端から望遠端へのズーミングに際して、第1レンズ群L1は物体側に単調移動している。そして広角端に比べ望遠端での第1レンズ群L1と第2レンズ群L2との間隔が広く、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が狭く、第3レンズ群L3と第4レンズ群L4の間隔が狭くなるよう各レンズ群は移動している。合焦の際は第4レンズ群L4が移動する。
以下に、実施例1~6にそれぞれ対応する数値実施例1~6を示す。
各数値実施例の面データにおいて、rは各光学面の曲率半径、d(mm)は第m面と第(m+1)面との間の軸上間隔(光軸上の距離)を表している。ただし、mは光入射側から数えた面の番号である。また、ndは各光学部材のd線に対する屈折率、νdは光学部材のアッベ数を表わしている。なお、ある材料のアッベ数νdは、フラウンホーファ線のd線(587.6nm)、F線(486.1nm)、C線(656.3nm)における屈折率をNd、NF、NCとするとき、
νd=(Nd-1)/(NF-NC)
で表される。
なお、各数値実施例において、d、焦点距離(mm)、Fナンバー、半画角(°)は全て各実施例のズームレンズが無限遠物体に焦点を合わせたときの値である。「バックフォーカスBF」は、レンズ最終面(最も像側のレンズ面)から近軸像面までの光軸上の距離を空気換算長により表記したものである。「レンズ全長」は、ズームレンズの最前面(最も物体側のレンズ面)から最終面までの光軸上の距離にバックフォーカスを加えた長さである。「レンズ群」は、複数のレンズから構成される場合に限らず、1枚のレンズから構成される場合も含むものとする。
また、光学面が非球面の場合は、面番号の右側に、*の符号を付している。非球面形状は、Xを光軸方向の面頂点からの変位量、hを光軸と垂直な方向の光軸からの高さ、Rを近軸曲率半径、kを円錐定数、A4、A6、A8、A10、A12を各次数の非球面係数とするとき、
x=(h2/R)/[1+{1-(1+k)(h/R)21/2 +A4×h4+A6×h6+A8×h8+A10×h10+A12×h12
で表している。なお、各非球面係数における「e±XX」は「×10±XX」を意味している。

[数値実施例1]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 65.219 4.71 1.62299 58.1
2 282.412 (可変)
3 140.410 1.50 1.87070 40.7
4 17.508 4.66
5 43.349 1.30 1.77250 49.6
6 20.537 6.65
7 -37.386 1.20 1.49700 81.6
8 53.630 0.25
9 35.855 5.36 1.91082 35.3
10 -78.718 (可変)
11 -196.351 2.90 1.59282 68.6
12 -46.465 2.94
13(絞り) ∞ 0.99
14 32.882 3.59 1.55032 75.5
15 -17.323 1.00 1.80420 46.5
16 -61.956 3.37
17 28.359 1.00 1.87070 40.7
18 13.927 6.28 1.59410 60.5
19 -42.827 (可変)
20 31.004 1.20 1.87070 40.7
21 15.532 (可変)
22* -48.387 2.50 1.53110 55.9
23* -48.784 (可変)
24 -64.185 4.54 1.51742 52.2
25 -34.142 (可変)
像面 ∞

非球面データ
第22面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.70820e-005 A 6= 1.17704e-006 A 8=-1.93813e-008
A10= 1.18524e-010

第23面
K = 0.00000e+000 A 4= 2.23932e-005 A 6= 7.39253e-007 A 8=-9.96858e-009
A10= 4.35328e-011

各種データ
ズーム比 2.87
広角 中間 望遠
焦点距離 18.50 32.06 53.01
Fナンバー 4.11 5.27 6.48
半画角(°) 49.17 34.18 22.02
像高 18.50 21.64 21.64
レンズ全長 117.88 125.56 150.43
BF 19.52 17.08 24.90

d 2 0.63 10.40 25.55
d10 27.81 11.33 1.63
d19 3.73 2.78 1.22
d21 4.59 5.54 7.10
d23 5.64 22.49 34.09
d25 19.52 17.08 24.90

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 135.00
2 3 -25.86
3 11 23.31
4 20 -37.08
5 22 9467.08
6 24 134.06

[数値実施例2]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 57.137 5.05 1.62041 60.3
2 181.038 (可変)
3 92.646 1.50 1.87070 40.7
4 18.435 5.04
5 53.487 1.30 1.77250 49.6
6 20.012 7.39
7 -38.576 1.20 1.49700 81.6
8 66.841 0.25
9 38.597 5.51 1.91082 35.3
10 -90.457 (可変)
11 135.230 2.47 1.59282 68.6
12 -104.831 (可変)
13(絞り) ∞ 1.17
14 22.495 1.00 1.75500 52.3
15 14.326 4.05 1.55032 75.5
16 -136.741 0.97
17 37.075 3.53 1.59282 68.6
18 -17.869 1.00 1.88300 40.8
19 -62.442 (可変)
20 40.861 1.20 1.87070 40.7
21 16.342 (可変)
22* -22.506 2.50 1.53110 55.9
23* -17.759 (可変)
24 -74.828 4.73 1.49700 81.6
25 -36.656 (可変)
像面 ∞

非球面データ
第22面
K = 0.00000e+000 A 4= 5.20682e-005 A 6= 5.88541e-007 A 8= 4.66887e-009
A10=-5.97942e-011

第23面
K = 0.00000e+000 A 4= 4.72873e-005 A 6= 3.63857e-007 A 8= 4.30450e-009
A10=-3.23834e-011

各種データ
ズーム比 2.92
広角 中間 望遠
焦点距離 18.50 31.67 54.02
Fナンバー 4.12 5.26 6.48
半画角(°) 48.65 34.97 21.91
像高 18.50 21.64 21.64
レンズ全長 121.60 129.93 156.78
BF 23.41 19.49 29.34

d 2 0.69 9.30 24.76
d10 29.53 12.55 0.36
d12 3.66 4.49 5.66
d19 2.96 2.20 0.84
d21 4.64 5.41 6.76
d23 6.84 26.62 39.18
d25 23.41 19.49 29.34

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 132.50
2 3 -25.23
3 11 100.00
4 13 27.87
5 20 -32.01
6 22 134.05
7 24 138.86

[数値実施例3]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 99.488 4.01 1.62299 58.1
2 787.505 (可変)
3 93.036 1.50 1.88100 40.1
4 21.560 4.33
5 67.274 1.30 1.77250 49.6
6 18.920 6.91
7 -46.884 1.20 1.49700 81.6
8 49.769 0.25
9 34.412 5.29 1.91082 35.3
10 -116.738 (可変)
11 25.538 3.01 1.80420 46.5
12 130.744 2.00
13(絞り) ∞ (可変)
14 22.282 4.28 1.61772 49.8
15 -25.543 0.70 1.90366 31.3
16 20.283 (可変)
17 26.540 0.90 1.87070 40.7
18 15.778 4.02 1.55032 75.5
19 -53.046 0.50
20 48.504 3.69 1.90366 31.3
21 -128.074 (可変)
22 39.053 1.20 1.87070 40.7
23 18.982 (可変)
24* -97.282 2.50 1.53110 55.9
25* -63.100 (可変)
26 -51.286 3.72 1.54072 47.2
27 -36.730 (可変)
像面 ∞

非球面データ
第24面
K = 0.00000e+000 A 4=-5.69002e-005 A 6= 6.85123e-007 A 8=-1.19315e-008
A10= 5.69105e-011

第25面
K = 0.00000e+000 A 4=-4.72971e-005 A 6= 4.93848e-007 A 8=-7.65618e-009
A10= 3.03899e-011

各種データ
ズーム比 2.89
広角 中間 望遠
焦点距離 18.58 32.05 53.71
Fナンバー 4.12 5.11 6.48
半画角(°) 48.12 34.05 21.77
像高 18.50 21.64 21.64
レンズ全長 116.12 122.10 149.69
BF 17.48 18.34 18.85

d 2 0.68 12.12 30.02
d10 29.09 10.59 1.20
d13 3.27 2.82 2.27
d16 1.29 1.74 2.29
d21 2.86 2.62 1.18
d23 7.39 7.63 9.07
d25 2.76 14.94 33.51
d27 17.48 18.34 18.85

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 182.38
2 3 -25.38
3 11 38.97
4 14 -42.28
5 17 21.61
6 22 -43.63
7 24 329.77
8 26 219.64

[数値実施例4]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 57.509 5.16 1.60311 60.6
2 205.096 (可変)
3 86.022 1.50 1.85150 40.8
4 21.448 2.69
5* 38.852 0.15 1.56039 36.6
6 40.313 1.30 1.77250 49.6
7 14.601 7.04
8 -57.247 1.20 1.49700 81.6
9 24.306 0.35
10 23.136 4.33 1.91082 35.3
11 310.933 (可変)
12 75.644 3.09 1.59282 68.6
13 -94.391 3.05
14(絞り) ∞ 2.93
15 73.587 7.10 1.55032 75.5
16 -13.553 1.30 1.80420 46.5
17 -26.222 (可変)
18 62.686 1.50 1.87070 40.7
19 17.806 8.90 1.59410 60.5
20 -37.108 (可変)
21 349.610 1.20 1.87070 40.7
22 32.301 (可変)
23* -797.162 2.50 1.53110 55.9
24* 910.780 (可変)
25 1862.912 5.35 1.51742 52.2
26 -36.134 (可変)
像面 ∞

非球面データ
第5面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.78711e-006 A 6= 1.18552e-008

第23面
K = 0.00000e+000 A 4=-6.82095e-005 A 6= 2.64141e-007 A 8=-1.97264e-009
A10= 5.95498e-012

第24面
K = 0.00000e+000 A 4=-5.99353e-005 A 6= 2.04911e-007 A 8=-1.20640e-009
A10= 2.99152e-012

各種データ
ズーム比 2.70
広角 中間 望遠
焦点距離 19.72 32.07 53.16
Fナンバー 4.12 5.08 6.07
半画角(°) 48.13 35.50 22.43
像高 18.50 21.64 21.64
レンズ全長 126.89 137.98 162.14
BF 21.40 30.38 51.52

d 2 0.67 9.96 25.28
d11 24.10 10.74 0.80
d17 8.62 5.36 1.83
d20 4.53 6.06 6.02
d22 5.56 7.29 10.86
d24 1.37 7.55 5.19
d26 21.40 30.38 51.52

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 130.79
2 3 -19.20
3 12 33.06
4 18 69.01
5 21 -40.95
6 23 -800.00
7 25 68.57

[数値実施例5]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 62.063 1.50 1.77830 23.9
2 56.087 5.67 1.72916 54.7
3 207.626 (可変)
4 166.987 1.50 1.87070 40.7
5 19.406 6.48
6 93.194 1.30 1.75500 52.3
7 24.593 7.15
8 -38.893 1.20 1.49700 81.6
9 72.839 0.25
10 44.017 6.04 1.89190 37.1
11 -67.133 (可変)
12 -479.567 2.43 1.59282 68.6
13 -50.771 2.66
14(絞り) ∞ 0.90
15 26.572 4.02 1.55032 75.5
16 -18.947 1.00 1.75500 52.3
17 -104.111 5.33
18 34.297 1.00 1.87070 40.7
19 13.696 4.83 1.59410 60.5
20 -45.111 (可変)
21 41.785 1.20 1.87070 40.7
22 17.825 (可変)
23* -51.718 2.50 1.53110 55.9
24* -44.013 (可変)
25 -48.971 4.14 1.51742 52.2
26 -30.063 (可変)
像面 ∞

非球面データ
第23面
K = 0.00000e+000 A 4= 7.20389e-006 A 6= 6.12510e-007 A 8=-8.74905e-009
A10= 4.44564e-011

第24面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.20516e-005 A 6= 3.59941e-007 A 8=-4.10774e-009
A10= 1.22521e-011

各種データ
ズーム比 3.18
広角 中間 望遠
焦点距離 18.50 35.02 58.92
Fナンバー 4.12 5.39 6.48
半画角(°) 49.09 31.79 19.95
像高 18.50 21.64 21.64
レンズ全長 132.01 138.38 160.73
BF 24.47 23.18 37.26

d 3 0.52 11.91 26.34
d11 35.49 13.46 1.34
d20 3.04 2.21 0.60
d22 4.99 5.82 7.42
d24 2.40 20.70 26.66
d26 24.47 23.18 37.26

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 120.00
2 4 -26.16
3 12 25.31
4 21 -36.55
5 23 500.00
6 25 140.02

[数値実施例6]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 55.873 1.50 1.76182 26.5
2 51.326 5.35 1.71999 50.2
3 161.429 (可変)
4 129.661 1.50 1.87070 40.7
5 18.545 6.19
6 91.584 1.30 1.75500 52.3
7 24.609 6.73
8 -36.819 1.20 1.49700 81.5
9 82.954 0.25
10 43.868 5.83 1.89190 37.1
11 -66.028 (可変)
12 -562.956 3.00 1.59282 68.6
13 -53.369 4.84
14(絞り) ∞ 0.80
15 32.842 3.45 1.55032 75.5
16 -18.593 1.00 1.75500 52.3
17 -114.029 4.20
18 36.476 1.00 1.87070 40.7
19 15.972 5.33 1.59410 60.5
20 -43.901 (可変)
21 45.177 1.20 1.87070 40.7
22 19.683 (可変)
23* -50.553 2.50 1.53110 55.9
24* -38.515 (可変)
25 -52.948 4.01 1.51742 52.2
26 -32.289 (可変)
像面 ∞

非球面データ
第23面
K = 0.00000e+000 A 4= 2.34212e-005 A 6= 2.65808e-007 A 8=-1.22942e-010
A10=-1.27940e-011

第24面
K = 0.00000e+000 A 4= 2.47727e-005 A 6= 1.23081e-007 A 8= 1.24190e-009
A10=-1.64146e-011

各種データ
ズーム比 2.86
広角 中間 望遠
焦点距離 20.60 35.03 58.91
Fナンバー 4.12 5.20 6.31
半画角(°) 45.90 32.29 20.22
像高 18.80 21.64 21.64
レンズ全長 137.68 144.32 168.87
BF 27.10 27.92 45.41

d 3 0.69 10.05 23.93
d11 33.23 14.33 1.58
d20 3.91 2.99 0.58
d22 4.71 5.64 8.05
d24 6.84 22.21 28.13
d26 27.10 27.92 45.41

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 116.29
2 4 -26.23
3 12 27.33
4 21 -40.96
5 23 284.07
6 25 150.00

各数値実施例における種々の値を、以下の表1にまとめて示す。
Figure 2023010106000002
[撮像装置]
次に、本発明のズームレンズを撮像光学系として用いたデジタルスチルカメラ(撮像装置)10の実施例について、図13を用いて説明する。図13において、13はカメラ本体、11は実施例1乃至6で説明したいずれかのズームレンズによって構成された撮像光学系である。12はカメラ本体に内蔵され、撮像光学系11によって形成された光学像を受光して光電変換するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)である。カメラ本体13はクイックターンミラーを有する所謂一眼レフカメラでも良いし、クイックターンミラーを有さない所謂ミラーレスカメラでも良い。
このように本発明のズームレンズをデジタルスチルカメラ等の撮像装置に適用することにより、レンズが小型である撮像装置を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形及び変更が可能である。
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群

Claims (14)

  1. 物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群を有し、4群以上のレンズ群からなるズームレンズであって、
    広角端から望遠端へのズーミングに際し、前記第1レンズ群は移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔は広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔は狭まり、
    前記第1レンズ群は、1枚の正レンズで構成され、
    前記第2レンズ群は、物体側から像側へ順に連続して配置された、それぞれ負の屈折力の3枚の単レンズ要素を備え、
    前記3枚の単レンズ要素のうち、最も物体側の第1単レンズ要素に隣接する第2単レンズ要素の形状因子をSFY、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、
    1.715<SFY<10.0
    -7.5<f1/f2<-0.5
    なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群を有し、4群以上のレンズ群からなるズームレンズであって、
    広角端から望遠端へのズーミングに際し、前記第1レンズ群は移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔は広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔は狭まり、
    前記第1レンズ群は、正の屈折力の1要素のレンズで構成され、
    前記第2レンズ群は、物体側から像側へ順に連続して配置された、それぞれ負の屈折力の3枚の単レンズ要素を備え、
    前記3枚の単レンズ要素のうち、最も物体側の第1単レンズ要素に隣接する第2単レンズ要素の形状因子をSFY、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2、前記3枚の単レンズ要素のうち、最も像側の第3単レンズ要素の焦点距離をfZとするとき、
    1.715<SFY<10.0
    -7.5<f1/f2<-0.5
    0.5<fZ/f2<1.96
    なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  3. 前記第1単レンズ要素の形状因子をSFXとするとき、
    1.0<SFX<3.0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第1レンズ群の1枚の正レンズあるいは前記第1レンズ群の正の屈折力の1要素のレンズの形状因子をSF1とするとき、
    0.6<SF1<3.0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のズームレンズ。
  5. 前記3枚の単レンズ要素のうち、最も物体側の第1単レンズ要素と最も像側の第3単レンズ要素のd線における屈折率をnX、nZとするとき、
    1.19<nX/nZ<1.31
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のズームレンズ。
  6. 前記第1単レンズ要素の焦点距離をfX、前記第2単レンズ要素の焦点距離をfYとするとき、
    0.35<fX/fY<1.50
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第1単レンズ要素の焦点距離をfXとするとき、
    0.70<fX/f2<2.20
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載のズームレンズ。
  8. 広角端における前記ズームレンズの焦点距離をfw、広角端における前記ズームレンズのバックフォーカスをskwとするとき、
    0.90<skw/fw<1.45
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載のズームレンズ。
  9. 広角端における前記ズームレンズの焦点距離をfwとするとき、
    5.1<f1/fw<14.0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載のズームレンズ。
  10. 前記第3レンズ群の焦点距離をf3、望遠端における前記ズームレンズの焦点距離をftとするとき、
    0.38<f3/ft<2.00
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載のズームレンズ。
  11. 広角端における歪曲収差の3次収差係数をVとするとき、
    0.3<V<1.0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載のズームレンズ。
  12. 前記ズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、1以上のレンズ群を含む後群から成り、前記後群は、物体側から像側へ順に配置された負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群、第6レンズ群を含むことを特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載のズームレンズ。
  13. 前記ズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、1以上のレンズ群を含む後群から成り、前記後群は、物体側から像側へ準に配置された正の屈折力の第4レンズ群、負の屈折力の第5レンズ群、第6レンズ群を含むことを特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載のズームレンズ。
  14. 請求項1から13の何れか一項に記載のズームレンズと該ズームレンズによって形成された像を受光する撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
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