図1に示されるように、本実施形態に係る遊技機10は、図2に示される遊技盤11を前面枠10Zで覆ってなり、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して、遊技盤11の前面に形成された略円形の遊技領域R1(図2参照)の全体が視認可能となっている。遊技領域R1は、遊技盤11の前面から突出した略円形のガイドレール12に囲まれている。なお、以下の説明において、特記しない限り「右」及び「左」とは、遊技機10を前方から見た場合の「右」及び「左」を指すものとする。
図1に示されるように、前面枠10Zのうちガラス窓10Wの周囲には、装飾ランプ22が設けられている。また、前面枠10Zのうちガラス窓10Wの上方の両側には、スピーカー25,25が備えられている。
前面枠10Zのうちガラス窓10Wより下方には、上皿26と下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右側には、発射用ハンドル28が備えられている。そして、発射用ハンドル28が回動操作されると、上皿26に収容された遊技球が発射装置(図示せず)によって1球ずつ遊技領域R1に向けて弾き出される。
図2に示されるように、遊技盤11のうち遊技領域R1の中央には、表示開口11Hが貫通形成されていて、その表示開口11Hに遊技盤11の裏面側から表示装置30が対向している。表示装置30は、例えば、液晶モジュールで構成され、遊技に関する演出を行う表示画面30Gを前面に有する。表示画面30Gでは、遊技に関する種々の演出が行われる。
遊技盤11の前面中央には、表示画面30Gを囲むように表示装飾枠23が取り付けられている。表示装飾枠23は、遊技盤11の前面側から表示開口11Hに嵌め込まれると共に、遊技盤11の前面より前側に突出している。これにより、遊技領域R1を流下する遊技球が、表示装飾枠23を乗り越えて表示装飾枠23の内側に進入することが規制されている。
遊技領域R1のうち表示装飾枠23より下側部分の横方向の中央部には、第1始動入賞口14AKが設けられている。第1始動入賞口14AKは、常時開放し、具体的には、遊技球が1つずつ入球可能な大きさの開口を上部に有するポケット構造をなしている。
第1始動入賞口14AKの下方には、第1大入賞装置15Aが設けられている。第1大入賞装置15Aは、右側に開放した第1大入賞口15AKと、第1大入賞口15AKの右側に配置された第1可変部材15ATと、を備えている。第1可変部材15ATは、左下り傾斜し、遊技盤11の前面から突出した第1突出位置と、該第1突出位置より突出が抑えられた第1退避位置と、の間をスライド可能に構成されている。そして、第1可変部材15ATが第1突出位置に配置されたときに、第1可変部材15ATを案内にして遊技球が第1大入賞口15AKに入球可能となり、第1可変部材15ATが第1退避位置に配置されたときに、遊技球が第1大入賞口15AKに入球困難となる。
遊技領域R1のうち表示装飾枠23の上側には、ガイドレール12に沿った円弧状の上側連絡路24が形成されている。上側連絡路24は、遊技領域R1のうち表示装飾枠23に対して左側と右側に位置する左側領域R2と右側領域R3を連絡する。ここで、発射装置(図示せず)から発射された遊技球は、遊技領域R1の左上部から遊技領域R1内に進入する。そして、遊技機10では、上側連絡路24を通過した遊技球が、遊技領域R1の右側領域R3を流下するようになっている。なお、上側連絡路24は、遊技球が1つずつ通過可能な幅に形成されている。
右側領域R3には、遊技球が潜って通過可能な門形状をなす始動ゲート18が設けられている。始動ゲート18を遊技球が通過すると、普通図柄当否判定(以下、「普図判定」という。)が行われる。普図判定が行われると、普図判定表示部18H(図3参照)にて普通図柄が変動表示され、所定時間経過後に、停止表示される。そして、停止した普通図柄によって普図判定の結果が表示される。
普通図柄の変動中に始動ゲート18を遊技球が通過した場合、その通過に起因した普図判定に関する情報(具体的には、普図判定の結果表示とそれに伴う図柄変動)は、予め設定された保留上限数まで保留される。そして、実行中の普通図柄の変動が終了すると、保留が1つ消化されて、保留されていた普通図柄の変動と判定結果の表示が行われる。普図判定に関する情報の保留(以下、「普図保留」と呼ぶ。)の保留上限数は、例えば、4つである。なお、複数の普図保留がある場合、普図保留は、発生順に消化される。
右側領域R3のうち始動ゲート18の下方には、始動入賞装置14Bが設けられている。始動入賞装置14Bは、左側に開放した第2始動入賞口14BKと、第2始動入賞口14BKの左側で右下がりに傾斜した始動可変部材14BTと、を備えている。始動可変部材14BTは、遊技盤11の前面から突出した始動突出位置と該始動突出位置より突出が抑えられた始動退避位置との間をスライド可能に構成されていて、通常は、始動退避位置に配置され、上述した普図判定の結果が当りになると、所定の期間だけ始動突出位置に配置される。そして、始動可変部材14BTが始動突出位置に配置されたときに、始動可変部材14BTを案内にして遊技球が第2始動入賞口14BKに入球可能となり、始動可変部材14BTが始動退避位置に配置されたときに、遊技球が始動入賞口14BKに入球困難となる。
右側領域R3のうち始動入賞装置14Bの下方には、第2大入賞装置15Bが設けられている。第2大入賞装置15Bは、上側に開放した第2大入賞口15BKと、第2大入賞口15BKを開閉する第2可変部材15BTと、を備えている。第2可変部材15BTは、遊技盤11の前面から突出した第2突出位置と、該第2突出位置より突出が抑えられた第2退避位置と、の間をスライド可能に構成されている。そして、第2可変部材15BTが第2突出位置に配置されたときに、第2大入賞口15BKが閉塞されて遊技球が第2大入賞口15BKに入球困難となり、第2可変部材15BTが第2退避位置に配置されたときに、第2大入賞口15BKが開放されて遊技球が第2大入賞口15BKに入球可能となる。
第1始動入賞口14AK又は第2始動入賞口14BKに遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として上皿26(図1参照)に払い出されると共に、特別図柄当否判定(以下、「特図判定」という。)が行われる。特図判定の結果は、特図判定表示部14H(図3参照)と表示画面30Gに表示される。以下では、第1始動入賞口14AKに基づく特図判定と第2始動入賞口14BKに基づく特図判定を、第1特図判定と第2特図判定と称して適宜区別することにする。
表示画面30Gにおける特図判定の結果は、以下のようにして表示される。即ち、表示画面30Gには、通常、3つの左、中、右の特別図柄30L,30C,30Rが横並びに停止表示されている。各特別図柄30L,30C,30Rは、例えば、「0」~「9」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、各特別図柄30L,30C,30Rごと、所定の種類のものが停止表示されている。特図判定が行われると、3つの特別図柄30L,30C,30Rが、上下方向にスクロール表示(変動表示)され、所定時間経過後に、例えば、左、右、中の順に停止表示される。そして、停止した特別図柄30L,30C,30Rの組合せにより、特図判定の結果を表示するようになっている。
表示画面30Gに特図判定の結果が大当りであることが表示されると、遊技状態が大当り遊技状態になって、大当り遊技が実行され、第1大入賞口15AK又は第2大入賞口15BKに遊技球が入球可能となる。第1大入賞口15AK又は第2大入賞口15BKに遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として上皿26(図1参照)に払い出される。
詳細には、大当り遊技が実行されると、第1可変部材15ATが所定期間に亘って第1突出位置に駆動されて第1大入賞口15AKが開放される。ここで、第1大入賞口15AKが開放されてから閉じられるまでの動作を「ラウンド」と称すると、1回の大当り遊技は、所定回数のラウンドが実行されるまで継続する。1回のラウンドは、第1大入賞口15AKの開放時間が所定時間(例えば、29秒)に達したこと、又は、第1大入賞口15AKに遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞したこと、の何れかが先に成立したときに終了する。第1大入賞口15AKの内部には、入賞センサ(図示せず)が設けられており、入賞球数をカウントする。
また、表示画面30Gに特図判定の結果が小当りであることが表示されると、遊技状態が小当り遊技状態になって、小当り遊技が実行される。小当り遊技では、第2大入賞口15BKに遊技球が入球可能となる。第2大入賞口15BKの開放時間は、大当り遊技における第1大入賞口15AKの開放時間よりも短くなっていて、1回の小当り遊技での出玉は、1回の大当り遊技での出玉よりも少なくなっている。
ここで、特別図柄30L,30C,30Rの変動中、小当り遊技中又は大当り遊技中に第1始動入賞口14AK又は第2始動入賞口14BKに遊技球が入球した場合、その入球に起因した特図判定に関する情報(具体的には、特図判定の結果表示とそれに伴う図柄変動)は、予め設定された保留上限数まで保留される。そして、実行中の図柄変動、小当り遊技又は大当り遊技が終了すると、保留が1つ消化されて、保留されていた図柄変動と結果表示が行われる。ここで、第1特図判定に関する情報の保留と第2特図判定に関する情報の保留を、第1特図保留と第2特図保留と称して適宜区別することにすると、保留上限数は、第1特図保留と第2特図保留のそれぞれについて設定されていて、第2特図保留の保留上限数は第1特図保留の保留上限数より少なくなっている。第1特図保留と第2特図保留の数は、例えば、保留表示部30H(図3参照)に表示されることで遊技者に認識可能となっている。なお、例えば、第1特図保留の保留上限数は、4つであり、第2特図保留の保留上限数は、1つである。
遊技領域R1には、上述した入賞口14AK,14BK,15AK,15BKのほかに、上方又は側方に開放して遊技球が常時入球可能な一般入賞口20が複数設けられている。また、遊技領域R1の下端部、具体的には、第1可変部材15AKの下方には、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球を遊技領域R1の外側に排出するためのアウト口16が設けられている。さらに、遊技領域R1には、遊技球の流下方向をランダムに変更するための障害釘Kが多数植設されている。
図3には、遊技機10の電気的な構成が示されている。同図において、符号50は、主制御回路50であって、CPU50A、RAM50B、ROM50C及び複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータとサブ制御回路52を結ぶ入出力回路と、大入賞装置等が接続された中継回路及び払出制御回路等を結ぶ入出力回路とを備え、遊技に関わる主制御を行う。CPU50Aは、当否判定部、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、特図判定や普図判定に関する乱数等も生成し、制御信号をサブ制御回路52等へ出力(送信)可能に構成されている。RAM50Bは、CPU50Aで生成される各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、CPU50Aの作業領域を備える。ROM50Cには、制御データ、特別図柄30L,30C,30R及び普通図柄の変動表示に関する図柄変動データ等が書き込まれている他、特図判定及び普図判定の判定値、大当り遊技のラウンド数等が書き込まれている。なお、第1特図保留に係る第1特図判定の情報と第2特図保留に係る第2特図判定の情報は、RAM50Bに記憶される。また、普図保留に係る普図判定の情報もRAM50Bに記憶される。
サブ制御回路52は、主制御回路50と同様に、CPU52A、RAM52B、ROM52C及び複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータと主制御回路50を結ぶ入出力回路と、表示制御回路54、音声制御回路55、ランプ制御回路56等を結ぶ入出力回路を備えている。CPU52Aは、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、制御信号を表示制御回路54、音声制御回路55、ランプ制御回路56等へ出力(送信)可能に構成されている。RAM52Bは、各種データの記憶領域とCPU52Aによる作業領域を有している。ROM52Cには、各種演出のデータ等が記憶されている。
表示制御回路54は、表示装置30に設けられていて、CPU、RAM及びROMを有している。表示制御回路54のCPUは、サブ制御回路52から出力される制御信号に基づき、画像データをROMから取得し、その画像データに基づいて表示画面30Gに画像を表示する。
音声制御回路55は、サブ制御回路52から出力される制御信号に基づき、スピーカー25,25から発生される楽曲や音声の選択を行い、音声を制御する。
ランプ制御回路56は、装飾ランプ22、役物に搭載された役物装飾ランプ等のランプに接続され、サブ制御回路52から出力されたランプの制御信号を中継するための基板である。
[遊技機10の遊技性]
図4には、遊技機10における遊技の流れが示されている。同図に示されるように、遊技機10では、大当り遊技状態及び小当り遊技状態以外の遊技状態として、通常遊技状態と時短遊技状態の2種類の遊技状態が存在する。遊技状態の制御は、主制御回路50によって行われる。
時短遊技状態では、通常遊技状態よりも第2始動入賞口14BKに遊技球を入球させ易くなる。詳細には、始動可変部材14BTを始動突出位置に配置する契機となる普図判定の当りには、ショート普図当りとロング普図当りの2種類が設けられている。ロング普図当りとなったときに始動可変部材14BTが始動突出位置に配置される時間は、ショート普図当りとなったときに始動可変部材14BTが始動突出位置に配置される時間よりも長くなっている。なお、遊技機10では、ショート普図当りの場合には、第2始動入賞口14BKに実質的に遊技球を入球させることが不可能であり、ロング普図当りの場合にしか、第2始動入賞口14BKに遊技球を入球させることができないようになっている。
ここで、通常遊技状態と時短遊技状態の間では、普図判定の当選確率は同じになっていて、時短遊技状態では、通常遊技状態よりもロング普図当りとなる割合が高く設定されている。その結果、通常遊技状態においては、普図判定で当りとなっても第2始動入賞口14BKへの入球が困難であって、時短遊技状態では、普図判定で当りとなったときに第2始動入賞口14BKへの入球が容易となる。従って、遊技者は、通常遊技状態では、遊技領域R1の左側領域R2に遊技球を流下させて、第1始動入賞口14AKへの入球により第1特図判定を受け、時短遊技状態では、遊技領域R1の右側領域R3に遊技球を流下させて、第2始動入賞口14BKへの入球により第2特図判定を受ける。
遊技機10の最初の遊技状態は、通常遊技状態となっている。通常遊技状態から時短遊技状態への状態移行は、大当りを契機にして行われる。具体的には、大当りには、大当り遊技の終了後に時短遊技状態となる時短付き大当りと、大当り遊技の終了後に時短遊技状態とならない(即ち、通常遊技状態となる)時短無し大当りと、の2種類が存在する。時短付き大当りであるか時短無し大当りであるかは、特図判定の判定値(大当り乱数)によって決定される。
本実施形態では、第1特図判定での大当りには、時短付き大当りと時短無し大当りの2種類が存在し、第2特図判定での大当りは、時短付き大当りの1種類のみとなっている。即ち、遊技機10では、時短遊技状態での大当りが全て時短付き大当りとなっているので、いったん時短遊技状態になると、遊技状態が通常遊技状態へ移行し難くなる。時短遊技状態は、予め設定された時短終了条件が成立したときに終了する。時短遊技状態が終了すると、遊技状態が通常遊技状態に移行する。
なお、本実施形態において、第1特図判定での大当りが時短付き大当りの1種類のみであってもよいし、第2特図判定での大当りに、時短付き大当りと時短無し大当りの2種類が存在してもよい。
遊技機10では、第1特図判定と第2特図判定の間では、遊技状態が通常遊技状態であるか時短遊技状態であるかに関係なく、大当りの当選確率は同じになっている。また、第1特図判定と第2特図判定の間では、遊技状態が通常遊技状態であるか時短遊技状態であるかに関係なく、第2特図判定の方が第1特図判定よりも小当りの当選確率が高くなっている。図5には、遊技機10における大当り確率と小当り確率の一例が示されていて、第1特図判定での大当り確率と小当り確率は、1/200と1/500になっていて、第2特図判定での大当り確率と小当り確率は、1/200と1/2になっている。
遊技機10では、小当り遊技が実行されると、第2大入賞口15BKに遊技球が入球可能となる。ここで、第2大入賞装置15Bでは、第2大入賞口15BKに入球した遊技球が特定領域(Vゾーン)と通常領域(共に図示せず)の何れかに振り分けられるようになっていて、特定領域を遊技球が通過する(即ち、V入賞する)と、大当りが確定し、遊技状態が小当り遊技状態から大当り遊技状態に変化して、大当り遊技が実行される。そして、V入賞後の大当り遊技では、第1大入賞口15AKに遊技球が入球可能となる。V入賞により大当りが確定した場合には、その大当り遊技終了後の遊技状態は時短遊技状態になる。
遊技機10では、時短遊技状態で小当りになったときの小当り遊技では、通常遊技状態で小当りになったときの小当り遊技よりも、遊技球が特定領域に振り分けられ易くなっている。具体的には、遊技機10では、第2特図判定で小当りになったときには、通常遊技状態であるか時短遊技状態であるかに関係なく、特定領域への振り分けが100%になっているのに対し、第1特図判定で小当りになったときには、時短遊技状態である場合に特定領域への振り分けが100%となっていて、通常遊技状態である場合には、特定領域への振り分けが0%となっている。なお、遊技機10では、時短遊技状態において、第2特図判定の小当り確率が第1特図判定及び第2特図判定の大当り確率より高くなっているので、第1特図判定で大当りになる場合よりも、第2特図判定で小当りとなって、その小当り遊技でのV入賞によって大当りになる場合の方が発生しやすくなっている。
このように、遊技機10では、時短遊技状態になると、第2始動入賞口14BKに遊技球が入り易くなり、小当りに当選し易くなる。小当り遊技の実行中に、遊技球が特定領域を通過する(即ち、V入賞する)と、大当りが確定する。そして、遊技機10では、V入賞により大当りになった場合には、その大当り遊技終了後の遊技状態が時短遊技状態になるので、いったん時短遊技状態になると通常遊技状態へ移行し難くなっていて、通常遊技状態へ移行することなく大当りが連続(連チャン)し易くなっている。
[時短終了条件について]
本実施形態の遊技機10では、時短遊技状態が終了する時短終了条件は、大当りになること(小当り遊技でV入賞することを含む。)と、特図判定の実行回数が予め設定された上限回数(以下、「時短上限回数」という。)となったこと、の何れかの成立となっている。
ここで、時短上限回数が、第1特図判定の実行回数と第2特図判定の実行回数の合計として設定されている場合、時短遊技状態になったときに第1特図保留が多数存在すると、遊技者の意に反して、第2特図判定の実行回数が少なくなるという問題が生じる。特に、遊技機10では、通常遊技状態において左側領域R2に遊技球が打ち込まれることが多く、時短遊技状態において右側領域R3に遊技球が打ち込まれることが多い。その結果、遊技機10では、通常遊技状態では、第1特図保留が存在し易く、時短遊技状態では、第2特図保留が存在し易くなっている。従って、第1特図保留の数よりも時短上限回数が少ないと、第2始動入賞口14BKに遊技球が入球するよりも前に上限回数目の特図判定が開始されてしまい、第2特図判定が実行されることなく時短遊技状態が終了する、という問題が起こり得る。
上記した問題の発生を抑えるため、遊技機10では、第1に、第1特図保留よりも第2特図保留が優先的に消化されるようになっている。この構成によれば、第1特図保留が存在する状態で第2始動入賞口14BKに遊技球が入球した場合に、その第2始動入賞口への入球に起因した第2特図保留が優先的に消化され、第2特図判定に関する変動が開始されるようになる。その結果、第2特図判定の実行回数を多くすることが可能となる。なお、第1特図保留同士の間では、保留は発生順に消化され、第2特図保留同士の間でも、保留は発生順に消化される。
第2に、遊技機10では、通常遊技状態から大当り遊技状態を経由して突入した時短遊技状態(以下、「初回の時短遊技状態」という。)における時短上限回数(以下、「初回の時短上限回数」という。)が、時短遊技状態から大当り遊技状態を経由して再び突入した時短遊技状態(以下、「2回目以降の時短遊技状態」という。)における時短上限回数(以下、「2回目以降の時短上限回数」)よりも多くなるように構成されている。この構成によれば、初回の時短遊技状態が開始されたときに第1特図保留が存在していても、その第1特図保留によって時短遊技状態が終了することが抑制される。特に、遊技機10では、初回の時短上限回数は、第1特図保留の保留上限数以上に設定されているので、初回の時短遊技状態が開始されたときに第1特図保留が保留上限数まで存在していても、それら全ての第1特図保留が消化されるまでに第2始動入賞口14BKに遊技球を入球させることができれば、第2特図判定が実行されることになる。なお、初回の時短上限回数は、第1特図保留の保留上限数より大きいことが好ましい。
具体的には、遊技機10では、時短上限回数が、第1特図判定と第2特図判定のそれぞれについて設定されていて、第1特図判定の実行回数が第1上限回数に達するか、又は第2特図判定の実行回数が第2上限回数に達したときに、時短遊技状態が終了する。このような構成とすることで、遊技機10では、第1特図判定と第2特図判定の合計の実行回数が、例えば、第1上限回数と第2上限回数のうち少ない方の回数に達したときに時短遊技状態が終了する場合と比較して、第2特図判定の実行回数を多くすることが可能となる。
さらに、遊技機10では、初回の時短遊技状態における第1上限回数(以下、「初回の第1上限回数」という。)が、2回目以降の時短遊技状態における第1上限回数(以下、「2回目以降の第1上限回数」という。)よりも多くなっている。このような構成とすることで、遊技機10では、初回の時短遊技状態のときの方が2回目以降の時短遊技状態のときよりも、第1当否判定の実行回数が第1上限回数に達し難くなる。
詳細には、遊技機10では、初回の第1上限回数が第1特図保留の保留上限数以上に設定されている。これにより、初回の時短遊技状態が開始されたときに第1特図保留が保留上限数まで存在していても、それら全ての第1特図保留が消化されるまでに第2始動入賞口14BKに遊技球を入球させることができれば、第2特図判定が実行されることになる。なお、初回の第1上限回数は、第1特図保留の保留上限数より大きいことが好ましい。
2回目以降の第1上限回数については、第1特図保留の保留上限数以上であってもよいし、第1特図保留の保留上限数以下であってもよい。何れの構成としても、2回目以降の時短遊技状態では第2特図保留が存在していることが多いので、第2特図保留が第1特図保留より優先的に消化されることによって、遊技者の意に反して時短遊技状態が終了することが抑制される。
初回の時短遊技状態における第2上限回数(以下、「初回の第2上限回数」という。)は、2回目以降の時短遊技状態における第2上限回数(以下、「2回目以降の第2上限回数」)と同じであってもよいし異なっていてもよい。初回の第2上限回数と2回目以降の第2上限回数が同じである場合には、時短遊技状態における第2特図判定の最大実行回数を常に同じにすることが可能となる。初回の第2上限回数と2回目以降の第2上限回数が異なる場合には、初回の時短遊技状態での第2特図判定を特別扱いにすることが可能となり、初回の時短遊技状態と2回目以降の時短遊技状態の間の遊技性に変化を持たせることが可能となる。
図5には、遊技機10の時短終了条件の一例が示されている。同図において、第1特図判定で時短付き大当りになった場合の時短終了条件に着目すると、通常遊技状態において第1特図判定で時短付き大当りになったときには、その時短付き大当りの後に突入する時短遊技状態(即ち、初回の時短遊技状態)では、第1上限回数が7回に設定され、第2上限回数が1回に設定されている。また、時短遊技状態において第1特図判定で時短付き大当りになったときには、その時短付き大当りの後に突入する時短遊技状態(即ち、2回目以降の時短遊技状態)では、第1上限回数が5回に設定され、第2上限回数が1回に設定されている。つまり、遊技機10では、初回の時短遊技状態における第1上限回数は、2回目以降の時短遊技状態にける第1上限回数より多くなっている。
また、図5において、第1特図判定で小当りとなり、その小当り遊技中のV入賞から時短遊技状態になった場合の時短終了条件に着目すると、時短遊技状態において小当りとなって、その小当り遊技中のV入賞から時短遊技状態(即ち、2回目以降の時短遊技状態)になった場合には、第1上限回数が5回に設定され、第2上限回数が1回に設定されている。この時短終了条件は、時短遊技状態において第1特図判定で時短付き大当りになったときの時短終了条件と同じである。なお、遊技機10では、通常遊技状態において第1特図判定で小当りになった場合に、その小当り遊技中にV入賞することがないため、通常遊技状態において小当りからV入賞した場合の第1上限回数と第2上限回数は設定されていない。
図5において、第2特図判定で時短付き大当りになった場合の時短終了条件に着目すると、時短遊技状態において第2特図判定で時短付き大当りになったときには、その時短付き大当りの後に突入する時短遊技状態(即ち、2回目以降の時短遊技状態)では、第1上限回数が5回に設定され、第2上限回数が1回に設定されている。この時短終了条件は、時短遊技状態において第1特図判定で時短付き大当りになった場合の時短終了条件と同じである。
一方、通常遊技状態において第2特図判定で時短付き大当りになったときには、その時短付き大当りの後に突入する時短遊技状態(即ち、初回の時短遊技状態)では、第1上限回数が5回に設定され、第2上限回数が1回に設定されている。この時短終了条件は、時短遊技状態において第2特図判定で時短付き大当りになった場合の時短終了条件と同じになっている。即ち、第2特図判定で時短付き大当りになった場合には、初回の時短遊技状態と2回目以降の時短遊技状態の間で、時短終了条件に差異が設けられていない。これは、遊技機10では、時短遊技状態において右側領域R3に遊技球が打ち込まれることが多く、第2特図判定が実行されている場合には、第2特図保留が存在している可能性が高いことによる。
また、図5において、第2特図判定で小当りとなり、その小当り遊技中のV入賞から時短遊技状態になった場合の時短終了条件に着目すると、通常遊技状態で小当りとなった場合と時短遊技状態で小当りとなった場合の両方の場合において、第1上限回数が5回に設定され、第2上限回数が1回に設定されている。つまり、第2特図判定の小当りを契機として時短遊技状態になった場合には、その時短遊技状態が初回の時短遊技状態であるか2回目以降の時短遊技状態であるかに関係なく、時短終了条件は、時短遊技状態において第1特図判定で時短付き大当りになったときの時短終了条件と同じであり、時短遊技状態において第2特図判定で時短付き大当りになったときの時短終了条件と同じである。
図5から、遊技機10では、第1特図判定の結果を契機とした時短遊技状態と第2特図判定の結果を契機とする時短遊技状態との間で、時短終了条件が異なっていることが分かる。具体的には、通常遊技状態において第1特図判定で時短付き大当りになったときの時短終了条件は、時短遊技状態において第2特図判定で時短付き大当りになるか又は小当りになったときの時短終了条件と異なっている。その結果、遊技機10では、初回の時短遊技状態と2回目以降の時短遊技状態の間で、時短終了条件が異なるようになっている。
なお、遊技機10では、第1上限回数と第2上限回数は、主制御回路50(図3参照)のROM50Cに記憶されている。また、時短遊技状態での第1特図判定の実行回数と第2特図判定の実行回数は主制御回路50のCPU50Aによって計数され、計数された各実行回数はRAM50Bに記憶される。そして、主制御回路50は、時短遊技状態において、大当りとなったとき、又は、第1特図判定の実行回数が第1上限回数に達するか若しくは第2特図判定の実行回数が第2上限回数に達したときに、時短遊技状態を終了する。なお、大当りになることなく時短遊技状態が終了した場合には、主制御回路50は、遊技状態を通常遊技状態に制御する。
[時短遊技状態での遊技球の発射方向の指示]
上述したように、遊技機10では、第1特図判定よりも第2特図判定の方が小当りの当選確率が高くなっているので、時短遊技状態においては、第1始動入賞口14AKに遊技球を入球させる場合よりも第2始動入賞口14BKに遊技球を入球させる場合の方が大当りになり易い。
また、上述の如く、遊技機10における時短終了条件は、大当りとなること(小当り遊技でV入賞することを含む)と、特図判定の実行回数が予め設定された上限回数となったこと、の何れかとなっている。ここで、遊技機10では、1回の特図判定は、特図判定が開始されてから、その特図判定の結果が遊技者に報知されるまでとなっている。そうすると、上限回数目の特図判定が開始されたときには、時短遊技状態は終了しておらず、その特図判定に基づく特別図柄30L,30C,30Rの変動が終了するまでの間は、第2始動入賞口14BKに遊技球が入り易い状態が継続する。そして、特別図柄30L,30C,30Rの変動中は、特図判定に関する情報が保留上限数まで保留可能となっているので、遊技者は、第2特図判定を、最大で保留上限数だけ余分に受けることが可能となっている。
以上説明した事情に鑑みて、本実施形態の遊技機10では、時短遊技状態になると、第2始動入賞口14BKに向けて遊技球を発射させるために、遊技領域R1の右側領域R3(図2参照)へ遊技球を打ち込むことを遊技者に指示する指示演出が実行される。
図6(A)及び図6(B)に示されるように、指示演出は、表示画面30Gにて行われる。指示演出には、図6(A)に示される第1指示演出と図6(B)に示される第2指示演出の2種類が存在する。
図6(A)に示されるように、第1指示演出では、右側領域R3に向けて遊技球を打ち込むことを遊技者に指示するための第1指示画像61が表示画面30Gに表示される。具体的には、第1指示画像61は、右向きの矢印61Aと、「右打ち」の文字61Bと、からなる。
ここで、遊技機10では、時短遊技状態になると、特別図柄30L,30C,30Rは、表示画面30Gの隅部に縮小表示され、表示画面30Gの全体には、時短遊技状態特有の時短中画像60が表示される。第1指示画像61は、表示画面30Gの中央部を避けて、時短中画像60に重ねて表示される。なお、図6(A)の例では、第1指示画像61が表示画面30Gの隅部に表示されている。
図6(B)に示されるように、第2指示演出では、右側領域R3の第2始動入賞口14BKに遊技球を入球させることを遊技者に指示するための第2指示画像62が表示画面30Gに表示される。具体的には、第2指示画像62は、遊技盤11の前面を表す盤面画像62Aと、盤面画像62Aにおいて第2始動入賞口14BKを表す目標部62Bと、盤面画像62Aにおいて第2始動入賞口14BKへの打ち込み経路を表す軌道62Cと、目標部62Bを囲むサークル63と、目標部62Bへ遊技球を入球させることを指示する指示メッセージ64と、を備えている。第2指示画像62は、時短中画像60に代わって表示画面30Gの全体に表示される。
遊技機10では、図7に示されるように、時短遊技状態になると、まず、第1指示演出が実行される。第2指示演出は、予め設定された開始条件が成立したときに、第1指示演出に加えて、又は第1指示演出に代わって実行される(図7の例では、第2指示演出が第1指示演出に代わって実行されている。)。
具体的には、時短遊技状態になってから上限回数目の特図判定が開始されるまでは、第1指示演出が実行される。上限回数目の特図判定が開始された場合、第1指示演出は、その特図判定の結果が報知されるまで、即ち、特別図柄30L,30C,30Rの変動終了までの残り時間が、予め設定された規定時間(例えば、5秒)になるまでの間、実行される。そして、特別図柄30L,30C,30Rの変動終了までの残り時間が規定時間になると、第2指示演出が実行される。
以上説明した指示演出は、遊技機10のサブ制御回路52(図3参照)が図8に示される指示演出制御処理S30を実行することによって制御される。なお、指示演出制御処理S30は、遊技状態が時短遊技状態である場合にのみ行われ、サブ制御回路52が、所定時間(例えば、10ミリ秒)ごとに実行する処理の中で行われる。
図8に示されるように、指示演出制御処理S30では、まず、時短遊技状態で上限回数目の特図判定に関する変動が開始されているか否かが判断される(ステップS31)。上限回数目の特図判定に関する変動が開始されてない場合(ステップS31でNo)、第1指示演出実行処理S35が実行されて、指示演出制御処理S30が終了する。第1指示演出実行処理S35では、サブ制御回路52が、表示画面30Gに第1指示画像61を表示させる制御信号を表示制御回路54に出力する。そして、第1指示演出実行処理S35が実行されると、時短中画像60に重ねて第1指示画像61が表示される(図6及び図7参照)。
上限回数目の特図判定に関する変動が開始されている場合には(ステップS31でYes)、第2特図保留が存在するか否かが判断される(ステップS32)。ここで、ステップS32における判断は、第2特図保留が少なくとも1つ存在するか否かについての判断であってもよいし、第2特図保留が保留上限数まで存在するか否か(即ち、第2特図保留が満タンであるか否か)についての判断であってもよい。
第2特図保留が存在する場合(ステップS32でYes)、第1指示演出実行処理S35が実行されて、指示演出制御処理S30が終了する。第2特図保留が存在しない場合(ステップS32でNo)、上限回数目の特図判定に関する変動が終了するまでの残り時間が、予め設定された規定時間(例えば、5秒)より長いか否かが判断される(ステップS33)。
変動終了までの残り時間が規定時間より長い場合には(ステップS33でYes)、第1指示演出実行処理S35が実行されて、指示演出制御処理S30が終了する。一方、変動終了までの残り時間が規定時間以下である場合には(ステップS33でNo)、第2指示演出実行処理S34が実行されて、指示演出制御処理S30が終了する。第2指示演出実行処理S34では、サブ制御回路52が、第2指示画像62を表示画面30Gに表示させる制御信号を表示制御回路54に出力する。そして、第2指示演出実行処理S34が実行されると、時短中画像60に代えて第2指示画像62が表示される(図6及び図7参照)。
本実施形態の遊技機10では、時短遊技状態において遊技球の打ち込みについて指示する指示演出が、第1指示演出と、第1指示演出より指示内容が明確な第2指示演出と、が段階的に実行されるようになっている。具体的には、指示演出は、右側領域R3の第2始動入賞口14BKに遊技球を入球させることを目的とするものとなっていて、第1指示演出は、右側領域R3に遊技球を打ち込むこと指示する内容になっていて、第2指示演出は、第2始動入賞口14BKに遊技球を入球させることを指示する内容になっている。この構成によれば、第1指示演出のみが行われる場合よりも指示内容を明確にして遊技者に不利となることを抑制しつつ、第2始動入賞口14BKに遊技球を入球させる旨の指示が時短遊技状態で常に行われる場合よりも、遊技者に煩わしさを与えることが抑制される。
また、遊技機10では、時短遊技状態が終了するまで、即ち、上限回数目の特図判定に関する変動が終了するまでの残り時間が規定時間になるまでは、第1指示演出のみが行われ、表示画面30Gの全体には、時短中画像60が表示され、表示画面30Gの中央部を避けた部分に、時短中画像60に重ねて第1指示画像61が表示される。そして、上記残り時間が規定時間に達したことを条件にして、第2指示演出が実行され、表示画面30Gの全体に、時短中画像60に代えて第2指示画像62が表示される。この構成によれば、残り時間が規定時間に達するまでは、表示画面30Gに時短中画像を表示して、時短中画像による演出を遊技者に提供することが可能となる。しかも、第2指示画像62は、表示画面30Gの全体に表示されるので、第2指示演出の指示内容を遊技者に気付かせ易くすることができる。
また、遊技機10では、残り時間が規定時間に達したときに第2特図保留が所定数(例えば、1つ又は第2特図保留の保留上限数)存在しない場合に、第2指示演出が実行される。言い換えれば、残り時間が規定時間に達しても、第2特図保留が所定数存在する場合には、第2指示演出は実行されない。この構成によれば、第2特図保留が所定数存在する場合には、第2指示演出の余分な実行が抑えられて、表示画面30Gには、時短中画像60が表示されたままになるので、時短中画像60による演出が無駄に中断されることが防がれる。
[時短遊技中と大当り遊技中の演出]
本実施形態の遊技機10では、時短遊技状態になると、大当り遊技が実行され易くなる。また、時短遊技状態で大当りになると、その大当り遊技の終了後の遊技状態が時短遊技状態になるので、大当りが連チャンし易くなる。このとき、大当り遊技と時短遊技が交互に繰り返される。遊技機10では、時短遊技状態になったときに、大当り遊技の延長であるかのような感覚を遊技者に抱かせるために、以下に説明する構成が採用されている。
まず、図9に示されるように、遊技機10では、大当り遊技状態のときに、大当り中画像70が表示画面30Gに表示される。大当り中画像70は、動画であって、大当り遊技状態でのみ表示される特有の画像である。
ここで、大当り遊技の時間(長さ)は、遊技者の技量によって差が生じる。また、大当り遊技にラウンド数が異なる複数種類が設けられている場合には、ラウンド数に応じて大当り遊技の時間(長さ)が変化する。このような大当り遊技の時間(長さ)の変化に対応するために、図10に示されるように、遊技機10では、大当り中画像70として、所定長さの基本単位画像71が繰り返し表示される。なお、基本単位画像71が繰り返し表示されることで、大当り中画像70のデータ量が膨大になることを抑制可能となる。
また、図10に示されるように、遊技機10では、大当り遊技状態のときに、大当り中サウンド72がスピーカー25(図1参照)から出力される。大当り中サウンド72は、大当り中画像70と1対1で関連付けられていて、遊技機10は、大当り中サウンド72として、基本単位画像71と1対1対応の基本単位楽曲73を繰り返し出力する。なお、基本単位楽曲73が繰り返し出力されることで、大当り中サウンド72のデータ量が膨大になることを抑制可能となる。
図10の例では、基本単位楽曲73の時間(長さ)は、基本単位画像71の時間(長さ)に一致し、基本単位楽曲72と基本単位画像71は同時に最初から出力される。なお、基本単位画像71と基本単位楽曲73の長さは一致していなくてもよいし、基本単位画像71が最初から出力されたときに基本単位楽曲73が最初から出力されなくてもよい。
図9に示されるように、遊技機10では、時短遊技状態のときに、時短中画像60が表示画面30Gに表示される。時短中画像60は、時短遊技状態でのみ表示される特有の画像である。時短中画像60の表示は、時短遊技状態になったときに開始され、その時短遊技状態が終了するまで継続する。ここで、時短遊技状態での1回目の特図判定(即ち、特別図柄30L,30C,30Rの変動)は、予め設定された時間(例えば、10秒)だけ行われる。従って、時短中画像60は、1回目の特図判定の実行期間以上、表示されることになる。
また、図11に示されるように、遊技機10では、時短遊技状態のときに、その直前の大当り遊技中に出力されていた大当り中サウンド72が続けて出力される。大当り中サウンド71は、大当り遊技状態から時短遊技状態への切り替えのタイミングで途切れることはない。従って、例えば、大当り遊技が終了するときに、大当り中サウンド72としての楽曲が途中まで出力されていた場合には、該楽曲の続きの部分が時短遊技状態の開始時に出力される。
ところで、図12及び図13に示されるように、表示画面30Gは、複数のレイヤーを重ねて構成され、第1レイヤー31と、第1レイヤー31より上位、即ち、第1レイヤー31に手前側(前側)から重ねられる第2レイヤー32と、を備えている。なお、第2レイヤー32より手前側に、1又は複数のレイヤーが存在してもよいし、第1レイヤー31より奥側(後側)に、1又は複数のレイヤーが存在してもよいし、第1レイヤー31と第2レイヤー32の間に、1又は複数のレイヤーが存在してもよい。
遊技機10では、大当り中画像70が第1レイヤー31に表示され、時短中画像60が第2レイヤー32に表示される。即ち、遊技機10では、大当り中画像70と時短中画像60が異なるレイヤーに表示されるようになっていて、時短中画像60を表示するレイヤーは、大当り中画像70を表示するレイヤーより手前側に配置されている。なお、上述した指示演出における第1指示画像61と第2指示画像62は、第2レイヤー32に表示されてもよいし、第2レイヤー32より上位(手前側)のレイヤーがある場合には、その上位のレイヤーに表示されてもよい。
図11、図12及び図14に示されるように、大当り遊技状態では、第1レイヤー31より前側のレイヤーの表示がオフにされ、表示画面30Gには、第1レイヤー31に表示された大当り中画像70が表示される。つまり、大当り遊技状態では、第2レイヤー32は、オフにされて、第2レイヤー32を通して第1レイヤー31の表示が視認可能となっている。
図11、図13及び図14に示されるように、時短遊技状態では、第2レイヤー32の表示がオンにされ、表示画面30Gには、第2レイヤー32に表示された時短中画像60が表示される。このとき、第1レイヤー31には、大当り遊技状態から引き続いて、大当り中画像70が表示されているが、この大当り中画像70には、第2レイヤー32の時短中画像60が手前側から重なる。このため、時短遊技状態では、時短中画像60のみが視認可能となっていて、大当り中画像70は視認不能となっている。
時短遊技状態で大当りとなって、再び、大当り遊技状態になると、第2レイヤー32が、再び、オフにされて、表示画面30Gには、大当り中画像70が表示される。このときの大当り画像70は、前回の大当り遊技の最後に表示されていた大当り中画像70から時短遊技状態の時間分だけ進行したところから始まる(図14の下段を参照)。
このように、遊技機10では、大当り中画像70を表示する第1レイヤー31の前側に、時短中画像60を表示する第2レイヤー32が重ねられ、第2レイヤー32をオン/オフすることによって、表示画面30Gに表示される画像が、大当り中画像70と時短中画像60の何れかに切り替えられる。なお、第2レイヤー32の表示のオン/オフは、サブ制御回路52によって制御される。
本実施形態の遊技機10では、大当り遊技状態から時短遊技状態に移行したときに、大当りサウンド72が途切れることなく出力されるので、サウンドの途切れによる演出の興趣低下が抑制される。ここで、時短遊技状態は、少なくとも1回目の特図判定に係る図柄変動の変動時間分は継続するところ、この図柄変動の間に大当り中サウンド72が出力されることで、時短遊技状態が大当り遊技状態の延長であるかのような感覚を遊技者に与えることが可能となる。
また、遊技機10では、時短遊技状態を間に挟んで大当り遊技状態が連続するときに、最初の大当り遊技状態から大当り中サウンド72が中断されることなく続けて出力されるので、大当り遊技状態が途切れることなく続いているような感覚を遊技者に付与可能となる。しかも、遊技機10では、時短遊技状態から大当り遊技状態へ移行したときに表示される大当り遊技画像70は、前回の大当り遊技状態で表示されていた大当り中画像70から時短遊技状態の時間分だけスキップされた画像となるので、時短遊技状態へ移行していた間も大当り遊技状態が継続していたかのような印象を遊技者に与えることが可能となる。
また、遊技機10では、大当り中画像70と大当り中サウンド72が1対1で関連付けられているので、大当り中画像70と大当り中サウンド72の一体性が増し、大当り遊技状態から時短遊技状態に移行したときに大当り中サウンド72が続けて流れることで、時短遊技状態の間も大当り遊技状態が継続しているかのような印象を遊技者に与え易くなる。
[上記実施形態から抽出される技術的な特徴群について]
以下、上述した各実施の形態から抽出される特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下では、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
<特徴A群>
以下の特徴A群は、「複数の入球領域を有する」遊技機に関し、「特許文献A(特開2016-083402号(段落[0255]~[0257]、図2))の遊技機は、通常状態では、第1始動口に遊技球を入球させて大当りを目指し、時短状態では、第2始動口に遊技球を入球させて大当りを目指す遊技性となっている。」という背景技術について、「特許文献Aの遊技機では、例えば、通常状態から時短遊技へ移行したときに、第1始動口にばかり遊技球が入球すると、遊技者の意に反して時短状態が終了することがあり、遊技者の不利を招く虞があった。」という課題をもってなされたものである。
[特徴A1]
遊技球が入球可能な第1入球領域(第1始動入賞口14AK)と前記第1入球領域とは異なる第2入球領域(第2始動入賞口14BK)と、
前記第1入球領域への遊技球の入球に起因して第1当否判定(第1特図判定)を実行する第1当否判定手段(主制御回路50)と、
前記第2入球領域への遊技球の入球に起因して第2当否判定(第2特図判定)を実行する第2当否判定手段(主制御回路50)と、
前記第1当否判定又は前記第2当否判定の結果に基づいて、遊技状態を、通常状態(通常遊技状態)と、前記通常状態よりも前記第2入球領域への遊技球の入球が容易な特別状態(時短遊技状態)と、に制御する遊技状態制御手段(主制御回路50)と、
前記第1当否判定と前記第2当否判定の実行回数を計数する計数手段(主制御回路50)と、を有し、
前記遊技状態制御手段は、前記特別状態において前記計数手段によって計数された回数が上限回数に達した場合に、遊技状態を前記特別状態から前記通常状態に制御するように構成され、
前記第1当否判定の結果に基づく前記特別状態における前記上限回数(初回の時短遊技状態の時短上限回数)が、前記第2当否判定の結果に基づく前記特別状態における前記上限回数(2回目以降の時短遊技状態の時短上限回数)と異なっている、遊技機(遊技機10)。
本特徴に示す構成では、第1入球領域への入球に基づく特別状態と第2入球領域への入球に基づく特別状態との間で特別状態の終了条件が異なっているので、遊技者の意に反して特別状態が終了することが抑制され、遊技者に不利となることが抑制される。
[特徴A2]
前記計数手段は、前記第1当否判定の実行回数を計数する第1計数手段(主制御回路50)と、前記第2当否判定の実行回数を計数する第2計数手段(主制御回路50)と、からなり、
前記遊技状態制御手段は、前記特別状態において前記第1計数手段によって計数された回数が第1上限回数に達するか又は前記第2計数手段によって計数された回数が第2上限回数に達した場合に、遊技状態を前記特別状態から前記通常状態に制御するように構成されている、特徴A1に記載の遊技機。
本特徴に示す構成によれば、第1当否判定の実行回数と第2当否判定の実行回数が別々に計数され、何れかの回数が所定の上限回数に達したときに特別状態が終了するようになっているので、第1当否判定の実行回数と第2当否判定の実行回数の合計が、第1上限回数と第2上限回数のうち少ない方の回数となったときに特別状態が終了する場合と比較して、何れかの入球領域への入球が遊技者の意に反して少ないまま特別状態が終了することが抑制される。
[特徴A3]
前記第2上限回数は、前記特別遊技が前記第1当否判定の結果に基づくものであるか前記第2当否判定の結果に基づくものであるかによらず同じ回数に設定され、
前記第1上限回数は、前記第1当否判定の結果に基づく前記特別状態における前記第1上限回数(初回の第1上限回数)は、前記第2当否判定の結果に基づく前記特別状態における前記第1上限回数(2回目以降の第1上限回数)よりも多くなるように設定されている、特徴A2に記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、通常状態から特別状態に制御されたときに、第1当否判定の実行回数が第1上限回数に達し難くなる。これにより、通常状態から特別状態に制御されたときに、第2当否判定が実行されることなく特別状態が終了することが抑制される。
[特徴A4]
前記第1当否判定に関する情報を保留情報として第1保留数(第1特図保留の保留上限数)まで記憶可能な第1保留手段(主制御回路50)と、
前記第2当否判定に関する情報を保留情報として第2保留数(第2特図保留の保留上限数)まで記憶可能な第2保留手段(主制御回路50)と、を有し、
前記第2保留手段の保留情報は、前記第1保留手段の保留情報より優先的に使用されるように構成され、
前記第1上限回数は、前記第2上限回数よりも多く設定されている、特徴A2又はA3に記載の遊技機。
本特徴に示す構成によれば、第2当否判定が実行されることなく特別状態が終了することが抑制される。
[特徴A5]
前記第1当否判定の結果に基づく前記特別遊技での前記第1上限回数は、前記第1保留数以上に設定されている、特徴A4に記載の遊技機。
本特徴に示す構成によれば、通常状態から特別状態に制御されたときに、第1保留手段の保留情報の数が第1保留数になっていても、その第1保留数分の保留情報のみが使用されて特別遊技が終了することが抑制される。
[特徴A6]
前記第2入球領域は、所定経路(上側連絡路24)を通過した遊技球が入球可能な位置に配置される一方、前記第1入球領域は、前記所定経路を通過しない遊技球が入球可能な位置に配置されている、特徴A1乃至A5のうち何れか1に記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、第2入球領域に向けられた遊技球が第1入球領域に入球することが抑制されると共に、第1入球領域に向けられた遊技球が第2入球領域に入球することが抑制される。
[特徴A7]
遊技球が入球可能な第1入球領域(第1始動入賞口14AK)と前記第1入球領域とは異なる第2入球領域(第2始動入賞口14BK)と、
前記第1入球領域又は前記第2入球領域への遊技球の入球を条件にして、遊技状態を、前記第2入球領域への入球が困難な通常状態(通常遊技状態)と前記通常状態よりも前記第2入球領域への入球が容易な特別状態(時短遊技状態)とに制御する遊技状態制御手段(主制御回路50)と、を有し、
前記遊技状態制御手段は、前記特別状態において終了条件(時短終了条件)が成立した場合に、遊技状態を前記特別状態から前記通常状態に制御するように構成され、
前記第1入球領域への入球に基づく前記特別状態の前記終了条件が、前記第2入球領域への入球に基づく前記特別状態の前記終了条件と異なっている、遊技機(遊技機10)。
本特徴に示す構成では、第1入球領域への入球に基づく特別遊技と第2入球領域への入球に基づく特別遊技との間で特別状態の終了条件が異なっているので、遊技者の意に反して特別状態が終了することが抑制され、遊技者に不利となることが抑制される。
なお、特徴A7に示す構成に、特徴A1~A6に示す構成が組み合わされてもよい。
特徴A群には、以下の実施形態が含まれてもよい。
(a1)上記実施形態では、第2上限回数が、第2特図判定の保留上限数と同じになっていたが、異なっていてもよい。なお、第2上限数が、第2特図判定の保留上限数と同じになっていると、時短遊技状態が終了しても、第2特図判定の保留消化によって、時短遊技状態と同じ条件の第2特図判定を1セット余分に受けることが可能になる。
(a2)上記実施形態の遊技機10は、特図判定で大当りとなったときに1種大当りとして大当り遊技が実行され、小当たり遊技中にV入賞すると、2種大当りとして大当り遊技が実行される、所謂、1種2種混合機であったが、時短遊技状態になったときに特図判定の当選確率が通常遊技状態よりも高くなる、所謂、ST機であってもよい。
(a3)小当りの当選確率の値が、第2上限回数と第2特図判定の保留上限数の合計の数(2回)で1を除した値に一致していたが、異なっていてもよい。なお、小当りの当選確率の値は、第2上限回数と第2特図判定の保留上限数の合計の数(2回)で1を除した値より大きく、第2特図判定の保留上限数で1を除した値より小さいことが好ましい。
(a4)上記実施形態では、第2上限回数(1回)が、第1特図判定の保留上限数(4つ)以下であったが、第1特図判定の保留上限数より多くてもよい。
(a5)上記実施形態において、第1上限回数は、第1特図判定の保留上限数より多く設定されていたが、第1上限回数が所定数以上であれば、第1特図判定の保留上限数以下であってもよい。この第1上限回数に係る所定数は、第1特図判定に係る図柄変動の時間と、遊技球が打ち出されてから第2始動入賞口14BKに入球するまでの平均所要時間と、の関係で決定されればよい。このような構成とすれば、第1特図判定の実行回数が第1上限回数に達するまでに、第2始動入賞口14BKに遊技球を入球させることが可能となり、第2特図判定が実行されずに時短遊技状態が終了するという事態が避けられる。
<特徴B群>
以下の特徴B群は、「遊技の発射について指示する指示演出を実行可能な」遊技機に関し、「特許文献B1(特開2016-083402号(段落[0255]~[0259]、図10))の遊技機では、特定の入球口への入球が容易となる時短遊技中に、特定の入球口が配置された領域に遊技球を打ち込む旨指示する画像を表示する。」という背景技術について、「特許文献A1の遊技機では、指示内容が漠然としているため、特定の入球口へ入球させることに遊技者が気付かない場合がある。そこで、特定の入球口を狙う旨の具体的な指示が時短遊技中に常時行われると、今度は、遊技者に煩わしさを与える可能性がある。」という課題をもってなされたものである。
[特徴B1]
所定の終了条件(時短終了条件)が成立するまで遊技者に有利な特別遊技(時短遊技状態)を実行する特別遊技実行手段(主制御回路50)と、
前記特別遊技の実行中に、遊技球の発射について指示する指示演出を実行可能な指示演出実行手段(サブ制御回路52)と、を備えた遊技機(遊技機10)において、
前記指示演出には、第1指示演出と、前記第1指示演出より指示内容が明確な第2指示演出と、が設けられ、
前記指示演出実行手段は、前記第1指示演出と前記第2指示演出を段階的に実行可能に構成された、遊技機。
本特徴に示す構成では、遊技の発射について指示する第1指示演出と、第1指示演出より指示内容が明確な第2指示演出と、が段階的に実行されるので、遊技者に煩わしさを与えることを抑制しつつ遊技者に不利を与えることを抑制可能となる。
[特徴B2]
前記指示演出実行手段は、前記特別遊技が終了するまでの残り時間(時短遊技状態において、上限回数目の特図判定に関する図柄変動が終了するまでの時間)が予め定められた規定時間になるまで、前記第2指示演出を行わないように構成された、特徴B1に記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、特別遊技が終了するまでの残り時間が規定時間になるまでは第2指示演出が行われないので、遊技者に煩わしさを与えることが抑制される。
[特徴B3]
前記指示演出実行手段は、前記特別遊技が開始されてから前記残り時間が前記規定時間になるまでの間、前記第1指示演出のみを実行する、特徴B2に記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、特別遊技が終了するまでの残り時間が規定時間になるまでは、第1指示演出によって遊技者に不利を与えることを抑制可能となる。
[特徴B4]
前記指示演出実行手段は、前記残り時間が前記規定時間となったことを条件にして、前記第2指示演出を実行する、特徴B2又はB3に記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、第2指示演出の指示に従って遊技球を発射する時間を規定時間分だけ確保することが可能となる。
[特徴B5]
所定経路(上側連絡路24)を通過した遊技球が入球可能な入球装置(第2始動入賞口14BK)を有し、
前記第1指示演出は、前記所定経路に向けて遊技球を発射することを指示するものであり、
前記第2指示演出は、前記入球装置に遊技球を入球させることを指示するものである、特徴B1乃至B4のうち何れか1に記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、第1指示演出と第2指示演出によって入球装置への入球を遊技者に促すことが可能となる。
[特徴B6]
前記入球装置への入球に基づく情報(特図判定に関する情報)を予め設定された保留上限数まで保留可能な保留手段(主制御回路50)を有し、
前記指示演出実行手段は、前記残り時間が前記規定時間になったときに前記保留手段の保留が1つも無かった場合に、前記第2指示演出を実行する、特徴B4に従属する特徴B5に記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、保留がゼロの場合に第2指示演出が行われるので、余分な第2指示演出の実行を抑えて、遊技者に煩わしさを与えることを抑制可能となる。
[特徴B7]
前記入球装置への入球に基づく情報(特図判定に関する情報)を予め設定された保留上限数まで保留可能な保留手段(主制御回路50)を有し、
前記指示演出実行手段は、前記残り時間が前記規定時間になるまでに前記保留手段の保留数が保留上限数に達していない場合に、前記第2指示演出を実行する、特徴B4に従属する特徴B5に記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、保留が満タンでない場合に第2指示演出が行われるので、余分な第2指示演出の実行を抑えて、遊技者に煩わしさを与えることを抑制可能となる。
[特徴B8]
表示部(表示画面30G)と、
前記表示部に演出画像(時短中画像60)を表示する演出画像表示手段(サブ制御回路52)と、を有し、
前記指示演出実行手段は、前記第1指示演出を実行する際には、その指示内容(第1指示画像61)を前記演出画像に重ねて前記表示部に表示させ、前記第2指示演出を実行する際には、その指示内容(第2指示画像62)を前記演出画像に代えて前記表示させる、特徴B1乃至B7のうち何れか1に記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、第2指示演出の指示内容を遊技者に気付かせやすくすることが可能となる。
[特徴B9]
所定の終了条件(時短終了条件)が成立するまで遊技者に有利な特別遊技(時短遊技状態)を実行する特別遊技実行手段(主制御回路50)と、
前記特別遊技の実行中に、遊技球の発射について指示する指示演出を実行可能な指示演出実行手段(サブ制御回路52)と、を備えた遊技機(遊技機10)において、
前記指示演出には、第1指示演出と、前記第1指示演出より指示内容が明確な第2指示演出と、が設けられ、
前記指示演出実行手段は、前記特別遊技が終了するまでの残り時間が予め設定された規定時間になるまでは前記第1指示演出を実行し、前記残り時間が前記規定時間になってから前記第2指示演出を実行可能に構成された、遊技機。
本特徴に示す構成では、遊技の発射について指示する第1指示演出と、第1指示演出より指示内容が明確な第2指示演出と、が段階的に実行されるので、遊技者に煩わしさを与えることを抑制しつつ遊技者に不利を与えることを抑制可能となる。
なお、特徴B9に示す構成に、特徴B1~B8に示す構成が組み合わされてもよい。
特徴B群には、以下の実施形態が含まれてもよい。
(b1)上記実施形態では、第2指示画像62は、時短中画像60に代えて表示される構成であったが、時短中画像60に重ねて表示される構成であってもよい。このような構成であっても、第2指示画像62が、表示画面30Gの中央部に表示されたり、時短中画像60の大部分に重ねて表示されたりする場合には、第2指示演出の指示内容を遊技者に気付かせることが可能となる。
(b2)上記実施形態では、第2指示画像62が、盤面画像62Aを用いて遊技球を入球させる場所を特定する構成であったが、例えば、「右スタートチャッカーを狙え!」や「右スルーを狙え!」といったメッセージを用いて特定する構成であってもよい。
(b3)上記実施形態において、時短遊技状態のときに、始動入賞装置14Bに備えた発光部材によって第2始動入賞口14BK又はその周辺を光らせて、第2指示画像62が、その発光部分に遊技球を打ち込むことを指示する内容となっていてもよい。
(b4)上記実施形態では、第2指示画像62が、第2始動入賞口14BKへの入球を促す内容となっていたが、第2始動入賞口14BKを入球可能な状態にするために第2始動入賞口14BKへの入球の前段階である始動ゲート18の通過を促す内容であってもよい。
(b5)上記実施形態では、第1指示演出と第2指示演出を1種類ずつ備えていたが、第1指示演出又は第2指示演出を2種類以上備えてもよい。具体的には、第2指示演出として、始動ゲート18の通過を指示する演出と、第2始動入賞口14BKへの入球を指示する演出と、を備えて、それらを段階的に実行する構成(例えば、始動ゲート18の通過を指示する演出を実行し、始動ゲート18の通過が確認されたら、第2始動入賞口14BKへの入球を指示する演出を実行する構成)としてもよい。
(b6)上記実施形態において、第2特図判定の保留上限数は、時短遊技状態における第2上限回数と同じであったが、これに限定されるものではなく、第2上限回数未満であってもよいし、第2上限回数より多くてもよい。
(b7)上記実施形態において、第2指示演出の実行条件に係る規定時間として、複数パターンが設けられてもよい。この場合、上限回数目の特図判定に係る変動開始時における特図判定の保留数に応じて、規定時間のパターンが決定されてもよい。
(b8)上記実施形態では、第2上限回数が、第2特図判定の保留上限数と同じになっていたが、異なっていてもよい。なお、第2上限数が、第2特図判定の保留上限数と同じになっていると、時短遊技状態が終了しても、第2特図判定の保留消化によって、時短遊技状態と同じ条件の第2特図判定を1セット余分に受けることが可能になる。
(b9)上記実施形態の遊技機10は、所謂、1種2種混合機であったが、ST機であってもよい。なお、1種2種混合機では、始動口への入賞に基づいて特図判定が行われ、特図判定で大当りになると、1種大当りとして大当り遊技が実行される。始動口への入賞に基づく特図判定で小当りになると、小当り遊技が実行され、この小当り遊技中に特定領域(Vゾーン)へ遊技球が通過すると、2種大当りとして大当り遊技が実行される。一方、ST機では、特図判定の大当りを契機にして、通常遊技状態よりも大当り確率が高い高確率状態に移行する。ST機の高確率状態は、上記実施形態の時短遊技状態と同様に、特図判定が規定回数だけ実行されるか大当りになると終了する。
<特徴C群>
以下の特徴C群は、「サウンドが出力される」遊技機に関し、「特許文献C1(特開2007-252401号(段落[0013]~[0014])の遊技機では、大当り遊技状態になると、大当り遊技中に出力される楽曲が選択可能になる。」という背景技術について、「特許文献Cの遊技機では、大当り遊技状態や時短遊技状態になると、それまで出力されていた楽曲が中断されてしまい、演出の興趣が低下する。」という課題をもってなされたものである。
[特徴C1]
表示部(表示画面30G)に演出画像(時短中画像60、大当り中画像70)を表示させると共に、サウンド出力部(スピーカー25)にサウンド(大当り中サウンド72)を出力させる演出制御手段(サブ制御回路52)を有する遊技機(遊技機10)において、
遊技状態として、第1遊技状態(大当り遊技状態)と、前記第1遊技状態の次に移行する第2遊技状態(時短遊技状態)と、が設けられると共に、
前記演出制御手段は、
前記第1遊技状態から前記第2遊技状態に移行するときに、前記サウンド出力部に、前記第1遊技状態で出力していたサウンドを中断させることなく続けて出力させるように構成された、遊技機。
本特徴に示す構成では、第1遊技状態から第2遊技状態に移行したときに、サウンドの途切れがなくなるので、サウンドの途切れによる演出の興趣低下が抑制される。なお、「サウンド」の例としては、楽曲、音声、及びそれらの組合せが挙げられる。
[特徴C2]
前記第1遊技状態は、前記第2遊技状態を間に挟んで連続可能に構成され、
前記演出制御手段は、前記第2遊技状態を挟んで前記第1遊技状態が連続するときに、前記サウンド出力部に、前記第2遊技状態で出力していたサウンドを中断させることなく続けて出力させるように構成された、特徴C1に記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、第2遊技状態を間に挟んで第1遊技状態が連続するときに、最初の第1遊技状態からサウンドが中断されることなく続けて出力されるので、第1遊技状態が途切れることなく続いているような感覚を遊技者に付与可能となる。
[特徴C3]
前記表示部には、第1レイヤー(第1レイヤー31)と、前記第1レイヤーより上位のレイヤーである第2レイヤー(第2レイヤー32)と、が重ねて設けられ、
前記演出制御手段は、
前記第1遊技状態と前記第2遊技状態の何れの状態においても前記第1レイヤーに第1の演出画像(大当り中画像70)を表示し続け、
前記第1遊技状態のときに、前記第2レイヤーに演出画像を表示させずに前記第1の演出画像を視認可能にする一方、前記第2遊技状態のときに、前記第1の演出画像とは異なる第2の演出画像(時短中画像60)を前記第2レイヤーに表示させて前記第1の演出画像を視認不能又は視認困難にするように構成された、特徴C2に記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、第2遊技状態から第1遊技状態へ移行したときに表示される第1の演出画像は、第2遊技状態の移行前に表示されていた第1の演出画像から第2遊技状態の時間分だけスキップされた画像となるので、第2遊技状態へ移行していた間も第1遊技状態が継続していたかのような印象を遊技者に与えることが可能となる。
[特徴C4]
前記演出制御手段は、前記第1遊技状態において前記第1の演出画像と1対1で関連
付けられた第1のサウンド(大当り中サウンド)を前記サウンド出力部に出力させる、特徴C3に記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、第1の演出画像と第1のサウンドの一体性が増し、第1遊技状態から第2遊技状態に移行したときに第1のサウンドが続けて流れることで、第2遊技状態の間も第1遊技状態が継続しているかのような印象を遊技者に与え易くなる。
ここで、演出制御手段が第1の演出画像と第1のサウンドを繰り返し出力させる構成とすれば、第1の演出画像と第1のサウンドのデータ容量が膨大になることを抑制可能となる。なお、第1の演出画像の繰り返し周期と第1のサウンドの繰り返し周期は同じであってもよいし、異なっていてもよい。前者によれば、第1の演出画像と第1のサウンドを同期させることで、両者の一体性を一層向上させることが可能となる。
[特徴C5]
前記第2遊技状態は、予め設定された最短遊技時間以上継続するように構成されている、特徴C1乃至C4のうち何れか1に記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、第2遊技状態になってからも第1遊技状態で出力されていた楽曲が最短遊技時間以上出力されるので、第2遊技状態が第1遊技状態の延長であるかのような印象を遊技者に与えることが可能となる。
[特徴C6]
所定の特別遊技実行条件が満たされたときに、遊技状態を前記第1遊技状態にして、遊技者に有利となる特別遊技(大当り遊技)を実行する特別遊技実行手段(主制御回路50)を備え、
前記第2遊技状態では、通常の遊技状態(通常遊技状態)よりも前記特別遊技実行条件が満たされ易くなっている、特徴C1乃至C5のうち何れか1の遊技機。
本特徴に示す構成では、特別遊技が継続しているような感覚を遊技者に付与して、遊技者に高揚感を与えることが可能となる。
[特徴C7]
サウンド出力部(スピーカー25)にサウンドを出力させる演出制御手段(サブ制御回路52)を有する遊技機(遊技機10)において、
遊技状態として、通常遊技状態と、特別遊技が実行される特別遊技状態(大当り遊技状態)と、前記特別遊技の終了後に移行し且つ次の移行先が前記通常遊技状態と前記特別遊技状態の何れかである中間遊技状態(時短遊技状態)と、が設けられ、
前記演出制御手段は、前記特別遊技状態と前記中間遊技状態の間で状態移行する間は、前記サウンド出力部に、予め設定されたサウンド(大当り中サウンド72)を出力させ続けるように構成された、遊技機。
本特徴に示す構成では、特別遊技状態と中間遊技状態との間で状態移行する間は、サウンドの途切れがなくなるので、サウンドの途切れによる演出の興趣低下が抑制される。しかも、特別遊技状態が中間遊技状態を挟んで連続する場合には、中間遊技状態へ移行していた間も特別遊技状態が継続していたかのような印象を遊技者に与えることが可能となる。
なお、特徴C7に示す構成に、特徴C1~C6に示す構成が組み合わされてもよい。その際には、特徴C1~C6の「第1遊技状態」を特徴C7の「特別遊技状態」とし、特徴C1~C6の「第2遊技状態」を特徴C7の「中間遊技状態」とすればよい。
特徴C群には、以下の実施形態が含まれてもよい。
(c1)上記実施形態では、大当り中サウンド72の例として、楽曲を示したが、ナレーション、台詞等の音声であってもよいし、楽曲と音声の組合せであってもよい。
(c2)上記実施形態において、時短遊技状態のときに、第2レイヤー32を通して、第1レイヤー31が視認可能に構成されてもよい。具体的には、第2レイヤー32の表示を半透明にして、第1レイヤー31に表示されている大当り中画像70が透けて見えるように構成されてもよいし、第2レイヤー32に表示される時短中画像60の透明又は半透明な部分を設けて、その透明又は半透明な部分を通して第1レイヤー31の大当り中画像が視認可能に構成されてもよい。何れの場合であっても第2レイヤー32に時短中画像60が表示されることで、第1レイヤー31の大当り中画像70が視認困難になる。
(c3)上記実施形態において、大当り中画像70と大当り中サウンド72は、1対1で関連付けられなくてもよく、例えば、大当り中サウンド72は、大当り遊技中の任意のタイミングで遊技者に選択可能に構成されてもよい。この場合、大当り中サウンド72は、その選択のタイミングで最初から再生される。
(c4)上記実施形態において、大当り中画像70に複数のパターンが用意され、例えば、大当りの連チャン回数に応じて、大当り中画像70のパターンが段階的に変化するようにしてもよい。この場合、時短遊技状態から大当り遊技状態になったときに、前回の大当り遊技状態で表示されていた大当り中画像70のパターンが引き継がれるので、大当り遊技状態が続いているような感覚を遊技者に与えて、遊技者に高揚感を付与することが可能となる。
(c5)上記実施形態において、小当りを設けずに、第2特図判定での大当りの当選確率が第1特図判定での大当りの当選確率より高くしてもよい。
(c6)特徴C7に含まれる形態には、表示画面30Gに複数のレイヤーを備えずに、時短遊技状態で大当り中サウンド72が引き続いて出力される構成が含まれる。この構成では、1つのレイヤーに時短中画像62と大当り中画像70が表示される。このとき、時短遊技状態で大当りとなったときの大当り遊技では、毎回、大当り中画像70が最初から表示されてもよいし、時短遊技状態においても内部的に大当り中画像70の再生が行われ、前回の大当り遊技の終了時から時短遊技状態の時間だけスキップしたところから大当り中画像72が表示されてもよい。
(c7)上記実施形態の遊技機10は、所謂、1種2種混合機であったが、確変機やST機であってもよい。確変機やST機であっても、通常遊技状態へ移行することなく大当りが継続(連チャン)する間は、大当り遊技中画像70と大当り中サウンド72の出力が継続されればよい。なお、1種2種混合機では、始動口への入賞に基づいて特図判定が行われ、特図判定で大当りになると、1種大当りとして大当り遊技が実行される。始動口への入賞に基づく特図判定で小当りになると、小当り遊技が実行され、この小当り遊技中に特定領域(Vゾーン)へ遊技球が通過すると、2種大当りとして大当り遊技が実行される。また、確変機では、特図判定の大当りを契機にして、通常遊技状態よりも大当り確率が高い高確率状態になる。高確率状態は、次の大当り遊技が実行されるまで継続する。ST機では、確変機と同様に、大当りを契機にして高確率状態に移行する。ST機の高確率状態は、特図判定が規定回数だけ実行されるか大当りになると終了する。
なお、上記実施形態からは、上述の特徴C群とは別に、以下の特徴C’群を抽出することができる。
[特徴C’1]
表示部(表示画面30G)に演出画像を表示させる演出制御手段(サブ制御回路52)を有する遊技機(遊技機10)において、
遊技状態として、第1遊技状態(大当り遊技状態)と、前記第1遊技状態の次に移行する第2遊技状態(時短遊技状態)と、が設けられると共に、前記第1遊技状態は、前記第2遊技状態を間に挟んで連続可能に構成され、
前記表示部には、第1レイヤー(第1レイヤー31)と、前記第1レイヤーより上位のレイヤーである第2レイヤー(第2レイヤー32)と、が重ねて設けられ、
前記演出制御手段は、
前記第1遊技状態と前記第2遊技状態の何れの状態においても前記第1レイヤーに第1の演出画像(大当り中画像70)を表示し続け、
前記第1遊技状態のときに、前記第2レイヤーに演出画像を表示させずに前記第1の演出画像を視認可能にする一方、前記第2遊技状態のときに、前記第1の演出画像とは異なる第2の演出画像(時短中画像60)を前記第2レイヤーに表示させて前記第1の演出画像を視認不能又は視認困難にするように構成された、遊技機。
本特徴に示す構成では、第2遊技状態を間に挟んで2回目以降の第1遊技状態が再開されるときに、前回の第1遊技状態で表示されていた第1の演出画像から第2遊技状態の時間分だけスキップされた演出画像が表示されるので、第2遊技状態へ移行していた間も第1遊技状態が継続していたかのような印象を遊技者に与えることが可能となる。
[特徴C’2]
表示部(表示画面30G)に演出画像を表示させる演出制御手段(サブ制御回路52)を有する遊技機(遊技機10)において、
遊技状態として、通常遊技状態と、特別遊技(大当り遊技)が実行される特別遊技状態(大当り遊技状態)と、前記特別遊技の終了後に移行し且つ次の移行先が前記通常遊技状態と前記特別遊技状態の何れかである中間遊技状態(時短遊技状態)と、が設けられ、
前記表示部には、第1レイヤー(第1レイヤー31)と、前記第1レイヤーより上位のレイヤーである第2レイヤー(第2レイヤー32)と、が重ねて設けられ、
前記演出制御手段は、前記特別遊技状態と前記中間遊技状態の間で状態移行する間は、前記第1レイヤーに第1の演出画像(大当り中画像70)を表示し続け、
前記特別遊技状態のときに、前記第2レイヤーに演出画像を表示させずに前記第1の演出画像を視認可能にする一方、前記中間遊技状態のときに、前記第1の演出画像とは異なる第2の演出画像(時短中画像60)を前記第2レイヤーに表示させて前記第1の演出画像を視認不能又は視認困難にするように構成された、遊技機。
本特徴に示す構成では、中間遊技状態を間に挟んで特別遊技状態が再開されるときに、前回の特別遊技状態で表示されていた第1の演出画像から中間遊技状態の時間分だけスキップされた演出画像が表示されるので、中間遊技状態へ移行していた間も特別遊技状態が継続していたかのような印象を遊技者に与えることが可能となる。
このような特徴C’群によれば、特定の遊技状態が継続しているかのような印象を視覚的に遊技者に与えることができるので、次のような課題を解決することができる。
「特許文献C’(特開2015-043950号公報(段落[0306]))の遊技機では、大当り遊技が開始されると、大当りオープニング画像が表示される。」という背景技術について、「特許文献C2の遊技機では、大当り遊技終了後の確変遊技や時短遊技で大当りとなって大当りが連チャンしたときも、1回目の大当り遊技と同じく、大当りオープニング画像が表示されるため、演出の興趣が低く、大当りが連チャンしているという感覚を遊技者に与えることが困難であった。」という課題が生じ得る。
第1の手段は、表示部に演出画像を表示させると共に、サウンド出力部にサウンドを出力させる演出制御手段を有する遊技機において、遊技状態として、通常遊技状態と、特別遊技が実行される特別遊技状態と、前記特別遊技の終了後に移行し且つ次の移行先が前記通常遊技状態と前記特別遊技状態の何れかである中間遊技状態と、が設けられ、前記特別遊技状態は、前記中間遊技状態を間に挟んで連続可能に構成され、前記演出制御手段は、前記サウンド出力部に、前記特別遊技状態と前記中間遊技状態の間で状態移行する間は予め設定されたサウンドを出力させ続け、前記表示部に、前記特別遊技状態と前記中間遊技状態の間で状態移行する間は予め設定された演出画像を表示させ続ける遊技機である。