JP2023008412A - 基板集積装置、プラズマ処理装置、および基板の集積方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、基板集積装置、プラズマ処理装置、および基板の集積方法に関する。
半導体装置やフラットパネルディスプレイなどの製造においては、例えば、フッ素、塩素、硫黄などを含む腐食性のガスを用いたプラズマ処理により、基板の表面を処理している。
一般的なプラズマ処理装置には、複数の基板を積層状(多段状)に収納したキャリアが着脱自在に装着される。そして、キャリアに収納された基板を一枚ずつ取り出して、基板にプラズマ処理を施し、プラズマ処理が施された基板をキャリアに戻している。一般的には、プラズマ処理が施された基板は、キャリアの、プラズマ処理前の当該基板が収納されていた位置に収納される。
一般的なプラズマ処理装置には、複数の基板を積層状(多段状)に収納したキャリアが着脱自在に装着される。そして、キャリアに収納された基板を一枚ずつ取り出して、基板にプラズマ処理を施し、プラズマ処理が施された基板をキャリアに戻している。一般的には、プラズマ処理が施された基板は、キャリアの、プラズマ処理前の当該基板が収納されていた位置に収納される。
ここで、フッ素などの腐食性のガスを用いたプラズマ処理を行うと、プラズマ処理が施された基板の表面にフッ素などの化合物が残留する場合がある。基板の表面にフッ素などの化合物が残留していると、次工程における処理に支障が生ずる場合がある。そのため、一般的には、次工程の処理を施す前に、プラズマ処理が施された基板の表面を洗浄している。従来においては、基板の表面を洗浄すれば、基板の表面に残留する化合物を除去することができるので、次工程における歩留まりを向上することができると考えられていた。
ところが、基板の表面を洗浄しても、次工程における歩留まりが向上できないことが判明した。本発明者らは、鋭意研究の結果、キャリアに、プラズマ処理前の基板と、プラズマ処理が施された基板とが収納されると、プラズマ処理が施された基板の表面に残留する化合物が気化してプラズマ処理前の基板の表面に付着することが判明した。そして、化合物が付着している基板にプラズマ処理を施すと、プラズマ処理に悪影響を及ぼし、結果として、次工程における歩留まりを向上させるのが困難となることを発見した。
この場合、プラズマ処理前の基板が収納されるキャリアと、プラズマ処理が施された基板が収納されるキャリアと、を別々に設けるようにすれば、プラズマ処理前の基板の表面に化合物が付着するのを抑制することができる。
ところが、キャリアを別々に設けたりすると、キャリアの設置場所が大きくなり、プラズマ処理装置の大型化を招くことになる。また、キャリアには、バーコードシールやIDタグなどの識別マークが付され、識別マークにより、キャリアに収納されている基板の工程管理が行われている。そのため、基板100を別のキャリアに入れ換えると、工程管理が繁雑となる。
この様に、キャリアを別々に設けたり、プラズマ処理前の基板を別のキャリアに入れ換えたりすると、プラズマ処理装置の大型化、処理時間の長時間化などの新たな問題が生じることになる。
ここで、キャリアに、プラズマ処理前の基板と、プラズマ処理が施された基板とを収納し、キャリアの底面側から、キャリアの内部にパージガスを導入する技術が提案されている。(例えば、特許文献1を参照)
ところが、プラズマ処理前の基板は、キャリアの下側から上側に向けて順次取り出される。そのため、キャリアの底面側から、キャリアの内部にパージガスを導入すると、パージガスがキャリアの上側にあるプラズマ処理前の基板に届かなかったり、気化した化合物がプラズマ処理前の基板に導かれたりするおそれがある。
ところが、プラズマ処理前の基板は、キャリアの下側から上側に向けて順次取り出される。そのため、キャリアの底面側から、キャリアの内部にパージガスを導入すると、パージガスがキャリアの上側にあるプラズマ処理前の基板に届かなかったり、気化した化合物がプラズマ処理前の基板に導かれたりするおそれがある。
そこで、キャリアに、プラズマ処理前の基板と、プラズマ処理が施された基板とが収納される場合であっても、プラズマ処理が施された基板に残留していた化合物が、プラズマ処理前の基板の表面に付着するのを抑制することができる技術の開発が望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、キャリアに、プラズマ処理前の基板と、プラズマ処理が施された基板とが収納される場合であっても、プラズマ処理が施された基板に残留していた化合物が、プラズマ処理前の基板の表面に付着するのを抑制することができる基板集積装置、プラズマ処理装置、および基板の集積方法を提供することである。
実施形態に係る基板集積装置は、複数の基板を積層状に収納し、収納された前記複数の基板を密閉した状態で搬送可能なキャリアが載置される載置部と、前記キャリアの外部から、前記キャリアの開口を介して、前記キャリアの内部にガスを供給するガス供給部と、を備えている。
本発明の実施形態によれば、キャリアに、プラズマ処理前の基板と、プラズマ処理が施された基板とが収納される場合であっても、プラズマ処理が施された基板に残留していた化合物が、プラズマ処理前の基板の表面に付着するのを抑制することができる基板集積装置、プラズマ処理装置、および基板の集積方法が提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施の形態に係るプラズマ処理装置1を例示するためのレイアウト図である。
図1に示すように、プラズマ処理装置1は、例えば、コントローラ2、基板集積装置3、キャリア4、ロードロック部5、受け渡し部6、および処理部7を有する。
図1は、本実施の形態に係るプラズマ処理装置1を例示するためのレイアウト図である。
図1に示すように、プラズマ処理装置1は、例えば、コントローラ2、基板集積装置3、キャリア4、ロードロック部5、受け渡し部6、および処理部7を有する。
コントローラ2は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算部と、メモリなどの記憶部とを有する。コントローラ2は、例えば、コンピュータなどである。コントローラ2は、例えば、記憶部に格納されている制御プログラムに基づいて、プラズマ処理装置1に設けられた各要素の動作を制御する。
例えば、コントローラ2は、後述するガス供給部34を制御する。例えば、コントローラ2は、後述する開閉装置32b(図5参照)により、キャリア4の開口を塞ぐ扉が開いた後に、ガス供給部34を制御して、キャリア4の内部にガスを供給する。また、コントローラ2は、キャリア4に収納されていた複数の基板100bに処理が施され、次工程の処理の準備が整うまでの間、キャリア4の内部にガスを供給し続ける。
なお、ガス供給部34の制御などに関する詳細は後述する。
例えば、コントローラ2は、後述するガス供給部34を制御する。例えば、コントローラ2は、後述する開閉装置32b(図5参照)により、キャリア4の開口を塞ぐ扉が開いた後に、ガス供給部34を制御して、キャリア4の内部にガスを供給する。また、コントローラ2は、キャリア4に収納されていた複数の基板100bに処理が施され、次工程の処理の準備が整うまでの間、キャリア4の内部にガスを供給し続ける。
なお、ガス供給部34の制御などに関する詳細は後述する。
基板集積装置3には、少なくとも1つのキャリア4を着脱自在に取り付けることができる。図1に例示をした基板集積装置3には、3つのキャリア4が取り付けられている。
キャリア4は、複数の基板100を積層状(多段状)に収納し、収納された複数の基板100を密閉した状態で搬送することができる。キャリア4は、箱状を呈し、内部に、基板100を支持する複数のスロットを有する。キャリア4の一方の側面には開口が設けられている。そのため、開口を介して、複数のスロットに基板100を受け渡したり、複数のスロットから基板100を取り出したりすることができる。また、キャリア4には開口を塞ぐ扉が設けられている。
キャリア4は、いわゆるポッドとすることができる。ポッドは、例えば、FOUP(Front-Opening Unified Pod)、SMIF(Standard of Mechanical Interface)などである。ただし、キャリア4は、例示をしたものに限定されるわけではない。
キャリア4は、複数の基板100を積層状(多段状)に収納し、収納された複数の基板100を密閉した状態で搬送することができる。キャリア4は、箱状を呈し、内部に、基板100を支持する複数のスロットを有する。キャリア4の一方の側面には開口が設けられている。そのため、開口を介して、複数のスロットに基板100を受け渡したり、複数のスロットから基板100を取り出したりすることができる。また、キャリア4には開口を塞ぐ扉が設けられている。
キャリア4は、いわゆるポッドとすることができる。ポッドは、例えば、FOUP(Front-Opening Unified Pod)、SMIF(Standard of Mechanical Interface)などである。ただし、キャリア4は、例示をしたものに限定されるわけではない。
基板100には特に限定がない。例えば、基板100は、キャリア4に収納可能な板状体とすることができる。例えば、基板100は、半導体ウェーハ、カラス基板などとすることができる。
なお、基板集積装置3に関する詳細は後述する。
なお、基板集積装置3に関する詳細は後述する。
ロードロック部5は、基板集積装置3と受け渡し部6との間に設けられている。ロードロック部5は、雰囲気の圧力が異なる、基板集積装置3と受け渡し部6との間で、基板100の受け渡しを行う。そのため、ロードロック部5は、チャンバ51、排気部52、および、ガス供給部53を有する。
チャンバ51は、大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能な気密構造を有している。チャンバ51の側壁には、基板100の搬入と搬出を行うための開口が設けられている。また、開口を開閉するゲートバルブ51aが設けられている。チャンバ51は、ゲートバルブ51aを介して、受け渡し部6のチャンバ61に接続されている。また、チャンバ51は、ゲートバルブ51aを介して、基板集積装置3の筐体33に接続されている。
排気部52は、チャンバ51の内部を排気して、チャンバ51の内部の圧力が、受け渡し部6のチャンバ61の内部の圧力と略同等となるようにする。排気部52は、例えば、ターボ分子ポンプ(TMP)と、圧力制御部(APC:Auto Pressure Controller)などを有する。
なお、チャンバ51の内部の圧力をチャンバ61の内部の圧力よりも高い圧力としてもよい。この場合、TMPに代わってドライポンプやメカニカルブースタポンプなどを用いるようにしてもよい。
なお、チャンバ51の内部の圧力をチャンバ61の内部の圧力よりも高い圧力としてもよい。この場合、TMPに代わってドライポンプやメカニカルブースタポンプなどを用いるようにしてもよい。
ガス供給部53は、チャンバ51の内部にガスを供給して、チャンバ51の内部の圧力が、基板集積装置3の筐体33の内部の圧力と略同等となるようにする。供給されるガスは、例えば、クリーンドライエア(CDA)や窒素ガスなどである。
受け渡し部6は、処理部7とロードロック部5との間に設けられている。受け渡し部6は、処理部7とロードロック部5との間における基板100の受け渡しを行う。
図2は、受け渡し部6を例示するための模式断面図である。
なお、図2は、図1における受け渡し部6のA-A線断面図である。
図2に示すように、受け渡し部6は、チャンバ61、搬送部62、および排気部63を有する。
図2は、受け渡し部6を例示するための模式断面図である。
なお、図2は、図1における受け渡し部6のA-A線断面図である。
図2に示すように、受け渡し部6は、チャンバ61、搬送部62、および排気部63を有する。
チャンバ61は、大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能な気密構造を有している。チャンバ61は、ゲートバルブ74b(171c)を介して、処理部7(17)のチャンバ74(171)と接続されている。
搬送部62は、チャンバ61の内部に設けられている。搬送部62は、処理部7とロードロック部5との間において、基板100の受け渡しを行う。例えば、搬送部62は、処理部7に対して、基板100の搬入と搬出を行う。搬送部62は、例えば、基板100を保持するアームを有する搬送ロボット(例えば、多関節ロボット)とすることができる。
排気部63は、チャンバ61の内部を所定の圧力まで減圧する。排気部63は、例えば、圧力制御部63aを介して、チャンバ61の底面に接続される。排気部63は、例えば、ターボ分子ポンプ(TMP)とすることができる。
圧力制御部63aは、チャンバ61の内部の圧力を検出する図示しない圧力計の出力に基づいて、チャンバ61の内部の圧力が所定の圧力となるように制御する。圧力制御部63aは、例えば、オートプレッシャーコントローラ(APC:Auto Pressure Controller)などとすることができる。
圧力制御部63aは、チャンバ61の内部の圧力を検出する図示しない圧力計の出力に基づいて、チャンバ61の内部の圧力が所定の圧力となるように制御する。圧力制御部63aは、例えば、オートプレッシャーコントローラ(APC:Auto Pressure Controller)などとすることができる。
処理部7は、大気圧よりも減圧された雰囲気において、基板100にプラズマ処理を施す。処理部7は、例えば、腐食性のガスを用いたプラズマ処理を行う。腐食性のガスは、例えば、フッ素、塩素、硫黄などを含むガスである。フッ素を含むガスは、例えば、CF4、CF3、CHF3などである。塩素を含むガスは、例えば、Cl2などである。硫黄を含むガスは、例えば、SF6などである。
処理部7は、例えば、プラズマエッチングや、プラズマアッシングなどを行う装置とすることができる。ただし、プラズマ処理の種類には特に限定はない。
また、プラズマの発生方法にも特に限定はなく、例えば、高周波やマイクロ波などを用いてプラズマを発生させることができる。
すなわち、処理部7は、腐食性のガスを用いたプラズマ処理により、基板100を処理するものであればよい。
また、プラズマの発生方法にも特に限定はなく、例えば、高周波やマイクロ波などを用いてプラズマを発生させることができる。
すなわち、処理部7は、腐食性のガスを用いたプラズマ処理により、基板100を処理するものであればよい。
また、処理部7の数にも特に限定はない。処理部7は、少なくとも1つ設けられていればよい。処理部7を複数設ける場合には、同じ種類のプラズマ処理を行う装置を設けることもできるし、異なる種類のプラズマ処理を行う装置を設けることもできる。また、同じ種類のプラズマ処理を行う装置を複数設ける場合には、処理条件がそれぞれ異なるようにすることもできるし、処理条件がそれぞれ同じになるようにすることもできる。
図1に示すプラズマ処理装置1には、一例として、同じ種類のプラズマ処理を行う処理部7が4つ設けられている。
図3は、処理部7の一例を例示するための模式断面図である。
処理部7は、一般に「CDE(Chemical Dry Etching;ケミカルドライエッチング)装置」、あるいは、「リモートプラズマ装置」と呼ばれるマイクロ波励起型の装置である。処理部7は、プラズマPを用いてプロセスガスGからプラズマ生成物を生成し、主に、プラズマ生成物に含まれているラジカルを用いて基板100の処理を行う。
処理部7は、一般に「CDE(Chemical Dry Etching;ケミカルドライエッチング)装置」、あるいは、「リモートプラズマ装置」と呼ばれるマイクロ波励起型の装置である。処理部7は、プラズマPを用いてプロセスガスGからプラズマ生成物を生成し、主に、プラズマ生成物に含まれているラジカルを用いて基板100の処理を行う。
図3に示すように、処理部7は、例えば、プラズマ発生部71、排気部72、マイクロ波発生部73、チャンバ74、載置部75、およびガス供給部76を有する。
プラズマ発生部71は、例えば、放電管71a、導入導波管71b、および輸送管71cを有する。
放電管71aは、内部にプラズマPを発生させる領域を有し、チャンバ74から離隔した位置に設けられている。放電管71aは管状を呈し、マイクロ波Mに対する透過率が高くエッチングされにくい材料から形成することができる。例えば、放電管71aは、アルミナや石英などの誘電体から形成される。
放電管71aは、内部にプラズマPを発生させる領域を有し、チャンバ74から離隔した位置に設けられている。放電管71aは管状を呈し、マイクロ波Mに対する透過率が高くエッチングされにくい材料から形成することができる。例えば、放電管71aは、アルミナや石英などの誘電体から形成される。
導入導波管71bは、放電管71aと略直交するように放電管71aの外側に接続されている。導入導波管71bの終端には終端整合器71b1が設けられている。また、導入導波管71bの入口側(マイクロ波Mの導入側)にはスタブチューナ71b2が設けられている。
導入導波管71bと放電管71aの接続部分には、環状のスロット71b3が設けられている。導入導波管71bの内部を伝播したマイクロ波Mは、スロット71b3を介して、放電管71aの内部に放射される。
輸送管71cの一方の端部は、放電管71aの、ガス供給部76側とは反対側の端部に接続されている。輸送管71cの他方の端部は、チャンバ74に接続されている。輸送管71cは、プラズマ生成物に含まれているラジカルに対する耐性のある材料から形成される。輸送管71cは、例えば、石英、ステンレス、セラミックス、フッ素樹脂などから形成される。
排気部72は、チャンバ74の内部を所定の圧力まで減圧する。排気部72は、例えば、圧力制御部63aを介して、チャンバ74の底面に接続することができる。排気部72は、例えば、前述した排気部63と同様とすることができる。
マイクロ波発生部73は、導入導波管71bの、放電管71a側とは反対側の端部に設けられている。マイクロ波発生部73は、所定の周波数(例えば2.45GHz)のマイクロ波Mを発生させ、導入導波管71bに向けて放射する。
チャンバ74は、大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能な気密構造を有している。チャンバ74の側壁には、基板100の搬入と搬出を行うための開口74aが設けられている。また、開口74aを開閉するゲートバルブ74bが設けられている。チャンバ74は、ゲートバルブ74bを介して、受け渡し部6のチャンバ61に接続されている。
また、チャンバ74の内部には、整流板74cを設けることができる。整流板74cは、載置部75の載置面と略平行となるようにチャンバ74の内壁に設けることができる。整流板74cとチャンバ74の天井との間の空間には、輸送管71cを介して、ラジカルを含んだガスが導入される。整流板74cが設けられていれば、基板100の処理面におけるラジカルの量を略均一にするのが容易となる。
載置部75は、チャンバ74の内部に設けられている。載置部75の上面には、基板100が載置される。この場合、基板100は、載置部75の上面に直接載置されるようにしてもよいし、図示しない支持部材などを介して載置部75に載置されるようにしてもよい。また、載置部75には、静電チャックなどの保持装置を設けることができる。
ガス供給部76は、放電管71aの、チャンバ74側とは反対側の端部に接続されている。ガス供給部76は、放電管71aの内部にプロセスガスGを供給する。また、ガス供給部76と、放電管71aとの間には、圧力制御部76aを設けることができる。圧力制御部76aは、放電管71aの内部に供給するプロセスガスGの圧力を制御する。
プロセスガスGは、前述した腐食性のガスである。
プロセスガスGは、前述した腐食性のガスである。
基板100にプラズマ処理を施す際には、排気部72によりチャンバ74の内部が所定の圧力にまで減圧される。この際、チャンバ74と連通する放電管71aの内部も減圧される。次に、ガス供給部76から圧力制御部76aを介して所定の圧力のプロセスガスGが放電管71aの内部に供給される。また、マイクロ波発生部73から所定のパワーのマイクロ波Mが導入導波管71bの内部に放射される。放射されたマイクロ波Mは導入導波管71bの内部を伝播し、スロット71b3を介して放電管71aの内部に放射される。
放電管71aの内部に放射されたマイクロ波Mのエネルギーにより、プラズマPが発生する。発生したプラズマPにより、プロセスガスGが励起、活性化されて、ラジカルやイオンなどを含むプラズマ生成物が生成される。
プラズマ生成物を含むガスは、輸送管71cを介してチャンバ74の内部に供給される。この際、寿命の短いイオンなどはチャンバ74の内部に到達できず、寿命の長いラジカルがチャンバ74の内部に到達する。チャンバ74の内部に供給されたラジカルを含むガスは、整流板74cにより整流されて基板100の処理面に到達し、エッチング処理などのプラズマ処理が行われる。この場合、主に、ラジカルによる化学的な処理が行われる。また、物理的な処理に用いられるイオンは、チャンバ74の内部に供給されないので、基板100の処理面がイオンにより損傷を受けることがない。そのため、処理部7は、例えば、イオンを用いたエッチング処理により生じたダメージを除去するのに好適である。
図4は、他の実施形態に係る処理部17の一例を例示するための模式断面図である。
図4に例示をする処理部17は、誘導結合プラズマ処理装置である。すなわち、高周波エネルギーにより発生させたプラズマPを用いて、プロセスガスGからプラズマ生成物を生成し、基板100の処理を行う装置の一例である。
図4に例示をする処理部17は、誘導結合プラズマ処理装置である。すなわち、高周波エネルギーにより発生させたプラズマPを用いて、プロセスガスGからプラズマ生成物を生成し、基板100の処理を行う装置の一例である。
図4に示すように、処理部17は、例えば、チャンバ171、載置部172、アンテナ173、高周波電源174a、174b、ガス供給部175、排気部176などを備えている。
チャンバ171は、例えば、有底の略円筒形状を呈し、大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能な気密構造を有している。チャンバ171の上部には、透過窓171aが気密となるように設けられている。透過窓171aは、板状を呈し、高周波エネルギーに対する透過率が高く、プラズマ処理を行った際にエッチングされにくい材料から形成することができる。透過窓171aは、例えば、石英などの誘電体材料から形成される。
チャンバ171の側壁には、基板100の搬入と搬出を行うための開口171bが設けられている。また、開口171bを開閉するゲートバルブ171cが設けられている。チャンバ171は、ゲートバルブ171cを介して、受け渡し部6のチャンバ61に接続されている。
載置部172は、チャンバ171の内部に設けられている。載置部172の上面には、基板100が載置される。この場合、基板100は、載置部172の上面に直接載置されるようにしてもよいし、図示しない支持部材などを介して載置部172に載置されるようにしてもよい。また、載置部172には、静電チャックなどの保持装置を設けることができる。
アンテナ173は、チャンバ171の内部のプラズマPを発生させる領域に高周波エネルギー(電磁エネルギー)を供給する。チャンバ171の内部に供給された高周波エネルギーによりプラズマPが発生する。例えば、アンテナ173は、透過窓171aを介して、チャンバ171の内部に高周波エネルギーを供給する。
高周波電源174aは、整合器174a1を介して、アンテナ173に電気的に接続されている。整合器174a1には、高周波電源174a側のインピーダンスと、プラズマP側のインピーダンスとの間で整合をとるための整合回路などが設けられている。高周波電源174aは、プラズマPを発生させるための電源である。すなわち、高周波電源174aは、チャンバ171の内部において高周波放電を生じさせてプラズマPを発生させるために設けられている。高周波電源174aは、100KHz~100MHz程度の周波数を有する高周波電力をアンテナ173に印加する。
高周波電源174bは、整合器174b1を介して、載置部172に電気的に接続されている。整合器174b1には、高周波電源174b側のインピーダンスと、プラズマP側のインピーダンスとの間で整合をとるための整合回路などが設けられている。高周波電源174bは、載置部172に載置された基板100に引き込むイオンのエネルギーを制御する。高周波電源174bは、イオンを引き込むために適した周波数(例えば、13.56MHz以下)を有する高周波電力を載置部172に印加する。
ガス供給部175は、流量制御部175aを介して、チャンバ171の内部のプラズマPを発生させる領域にプロセスガスGを供給する。流量制御部175aは、例えば、マスフローコントローラ(MFC:Mass Flow Controller)などとすることができる。ガス供給部175は、例えば、チャンバ171の側壁であって、透過窓171aの近傍に接続することができる。
排気部176は、チャンバ171の内部を所定の圧力まで減圧する。排気部176は、例えば、圧力制御部63aを介して、チャンバ171の底面に接続することができる。排気部176は、例えば、前述した排気部63と同様とすることができる。
基板100にプラズマ処理を施す際には、排気部176によりチャンバ171の内部が所定の圧力にまで減圧され、ガス供給部175から所定量のプロセスガスGがチャンバ171の内部のプラズマPを発生させる領域に供給される。一方、高周波電源174aから所定のパワーの高周波電力がアンテナ173に印加され、電磁エネルギーが透過窓171aを介してチャンバ171の内部に放射される。また、基板100を載置する載置部172には高周波電源174bから所定のパワーの高周波電力が印加され、プラズマPから基板100に向かうイオンを加速させる電界が形成される。
チャンバ171の内部に放射された電磁エネルギーによりプラズマPが発生し、発生したプラズマPにより、プロセスガスGが励起、活性化されて中性活性種、イオンなどのプラズマ生成物が生成される。そして、この生成されたプラズマ生成物が基板100に供給されることで、基板100にプラズマ処理が施される。
なお、以上においては、処理部の一例として、CDE装置(リモートプラズマ装置)と、誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)装置とを説明したが、処理部は、これらのプラズマ装置に限定されるわけではない。例えば、処理部は、容量結合型プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)装置(例えば、平行平板型RIE(Reactive Ion Etching)装置)、他のマイクロ波励起型のプラズマ装置(例えば、SWP(Surface Wave Plasma:表面波プラズマ)装置)などであってもよい。なお、プラズマ装置の基本的な構成には、既知の技術を適用することができるので、詳細な説明は省略する。
次に、基板集積装置3についてさらに説明する。
図5は、基板集積装置3を例示するための模式断面図である。
なお、図5は、図1における基板集積装置3のB-B線断面図である。
図5に示すように、基板集積装置3は、例えば、搬送部31、載置部32、筐体33、および、ガス供給部34を有する。
図5は、基板集積装置3を例示するための模式断面図である。
なお、図5は、図1における基板集積装置3のB-B線断面図である。
図5に示すように、基板集積装置3は、例えば、搬送部31、載置部32、筐体33、および、ガス供給部34を有する。
搬送部31は、筐体33の内部に設けられる。搬送部31は、基板集積装置3の載置部32に取り付けられたキャリア4と、ロードロック部5との間における基板100の搬送と受け渡しを行う。搬送部31には、関節を有するアーム31aが設けられ、アーム31aの先端には、基板100を保持する保持手段が設けられている。搬送部31は、アーム31aを屈曲させるように伸縮させて、基板100を、キャリア4またはロードロック部5に受け渡したり、取り出したりすることができる。
また、アーム31aは、基部31cに設けられている。基部31cは、移動部31bに設けられている。移動部31bは、例えば、複数のキャリア4が並ぶ方向に、基部31cを移動させる。そのため、移動部31bは、アーム31aに保持された基板100を所定の位置まで搬送することができる。
また、例えば、基部31cに、アーム31aの回転方向や上下方向の位置を調整する手段を設けることもできる。また、例えば、基部31cに、アーム31aの方向を変換させる手段を設けることもできる。
載置部32は、例えば、ステージ32a、および開閉装置32bを有する。
ステージ32aは、筐体33の外部に設けられている。ステージ32aは、例えば、筐体33の側面に設けることができる。ステージ32aは、ロードロック部5に対向する位置に設けることができる。
ステージ32aは、筐体33の外部に設けられている。ステージ32aは、例えば、筐体33の側面に設けることができる。ステージ32aは、ロードロック部5に対向する位置に設けることができる。
ステージ32aの上面には、キャリア4が着脱自在に載置される。ステージ32aには、載置されたキャリア4の位置決めを行う位置決めピンと、載置されたキャリア4を保持するチャックなどを設けることができる。
開閉装置32bは、キャリア4の開口を塞ぐ扉を開閉する。開閉装置32bは、筐体33の内部に設けられている。開閉装置32bは、ステージ32aと対向する位置に設けることができる。
筐体33は、箱状を呈し、外部からパーティクルが侵入しない程度の気密構造を有する。筐体33のステージ32a側の側面には、キャリア4の内部空間と連通する孔が設けられている。筐体33のロードロック部5側の側面には、チャンバ51の内部空間と連通する孔が設けられている。
筐体33の天井部分には、フィルタ33aと送風ファン33bを設けることができる。 フィルタ33aは、例えば、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)などとすることができる。
送風ファン33bは、例えば、プロペラファンなどとすることができる。
筐体33の底面には、排気口を設けることができる。
送風ファン33bは、例えば、プロペラファンなどとすることができる。
筐体33の底面には、排気口を設けることができる。
送風ファン33bにより、筐体33の内部に導入された空気は、フィルタ33aにより除塵され、筐体33の内部を下向きに流れる。筐体33の内部を流れた空気は、筐体33の底面に設けられた排気口から外部に排出される。そのため、筐体33の内部を清浄な空気で満たすことができる。また、筐体33の内部に空気が導入されることで、筐体33の内部の圧力を高めることができる。筐体33の内部の圧力が、筐体33の外部の圧力よりも高ければ、筐体33の内部にパーティクルなどが侵入するのを抑制することができる。
ここで、プラズマ処理前の基板100bが収納されるキャリア4と、プラズマ処理が施された基板100aが収納されるキャリア4と、を別々に設けるようにすれば、ステージ32aの大型化、ひいては基板集積装置3の大型化を招くことになる。また、基板100の工程管理は、キャリア4に付された識別マークにより行われる。そのため、キャリア4を別々に設けるようにすると、工程管理が繁雑となる。
そのため、一般的には、キャリア4から取り出され、プラズマ処理が施された基板100aは、キャリア4の、プラズマ処理前の当該基板100が収納されていた位置に収納される。すなわち、1つのキャリア4の内部に、プラズマ処理が施された基板100aと、ラズマ処理前の基板100bとが収納される。
ここで、腐食性のガスを用いたプラズマ処理を行うと、プラズマ処理が施された基板100aの表面に、腐食性のガスに含まれていた成分が化合物として残留する場合がある。そのため、1つのキャリア4の内部に、プラズマ処理が施された基板100aと、プラズマ処理前の基板100とが収納されると、プラズマ処理が施された基板100aの表面に残留する化合物が気化してプラズマ処理前の基板100bの表面に付着する場合がある。本発明者らは、鋭意研究の結果、プラズマ処理前の基板100bの表面に付着した化合物は、プラズマ処理に悪影響を及ぼし、結果として、次工程における歩留まりを悪化させることをつきとめた。
そこで、本実施の形態に係る基板集積装置3には、ガス供給部34が設けられている。 ガス供給部34は、キャリア4の外部から、キャリア4の開口を介して、キャリア4の内部にガスを供給する。ガスは、キャリア4の内部の上側の領域に供給される。そのため、キャリア4の内部に下向きのガスの流れが形成される。
前述したように、プラズマ処理前の基板100bは、キャリア4の下側から上側に向けて順次取り出される。また、プラズマ処理が施された基板100aは、キャリア4の、プラズマ処理前の当該基板100が収納されていた位置に収納される。そのため、キャリア4の下側の領域には、プラズマ処理が施された基板100aが収納され、キャリア4の上側の領域には、プラズマ処理前の基板100bが収納される。
この場合、キャリア4の内部に、下向きのガスの流れが形成されれば、プラズマ処理が施された基板100aからプラズマ処理前の基板100bに、前述した残留物の成分が移動するのを抑制することができる。
図1に示すように、ガス供給部34は、ノズル34a、ガス制御部34b、およびガス源34cを有する。
ノズル34aは、キャリア4の内部の上側の領域にガスを噴射する。ノズル34aは、複数のキャリア4毎に設けることもできるし、複数のキャリア4に対して1つ設けることもできる。図1に例示をしたノズル34aは、3つのキャリア4に対して1つ設けられている。なお、一例として、複数のキャリア4が並ぶ方向に延びる管状のノズル34aを例示したが、ノズル34aの形態は適宜変更することができる。ノズル34aは、例えば、いわゆるスプレーノズルなどであってもよい。
ガス制御部34bは、ノズル34aとガス源34cとの間に設けられる。ガス制御部34bは、ノズル34aに供給するガスの圧力および流量の少なくともいずれかを制御する。また、ガス制御部34bは、ガスの供給の開始と、ガスの供給の停止とを切り替えることもできる。
ガス源34cは、ガス制御部34bを介して、ノズル34aにガスを供給する。ガス源34cは、例えば、ガスが収納された高圧ボンベ、工場配管などとすることができる。
ガスは、基板100との反応性が低く、且つ、含まれている水分が少ないものであれば特に限定がない。ガスは、例えば、クリーンドライエアや窒素ガスなどとすることができる。
ガスは、基板100との反応性が低く、且つ、含まれている水分が少ないものであれば特に限定がない。ガスは、例えば、クリーンドライエアや窒素ガスなどとすることができる。
図6は、ノズル34aの配置を例示するための模式断面図である。
図6に示すように、ノズル34aは、例えば、キャリア4の開口4aの上端よりも上側に設けることができる。この場合、ノズルの噴射口34a1は、キャリア4の開口4aよりも上方に位置している。この様にすれば、ノズル34aと、搬送部31のアーム31aとが干渉するのを防ぐことができる。
図6に示すように、ノズル34aは、例えば、キャリア4の開口4aの上端よりも上側に設けることができる。この場合、ノズルの噴射口34a1は、キャリア4の開口4aよりも上方に位置している。この様にすれば、ノズル34aと、搬送部31のアーム31aとが干渉するのを防ぐことができる。
ノズル34aの噴射口34a1は、基板100の積層方向に直交する方向に対して下方に傾いている。そのため、基板100の積層方向に直交する方向に対して下方に傾いた方向からキャリア4の内部にガスを供給することができる。この様にすれば、キャリア4の内部に下向きのガスの流れが形成され易くなる。そのため、プラズマ処理が施された基板100aからプラズマ処理前の基板100bに、残留物の成分が移動するのを効果的に抑制することができる。
例えば、噴射口34a1の中心線と、基板100の積層方向に直交する方向との間の角度θは、5°~40°程度とすることができる。例えば、基板100の積層方向において、最も上側に収納されたプラズマ処理前の基板100bの上面と、ノズル34aの中心との間の距離Hは、75mm程度とすることができる。例えば、基板100の積層方向に直交する方向において、プラズマ処理前の基板100bの、開口4a側の端部と、ノズル34aの中心との間の距離Lは、150mm程度とすることができる。
図7は、ガス供給部34の効果を例示するためのグラフである。
図7から分かるように、ガス供給部34が設けられていれば、プラズマ処理前の基板100bに残留物の成分が付着するのを大幅に低減させることができる。
図7から分かるように、ガス供給部34が設けられていれば、プラズマ処理前の基板100bに残留物の成分が付着するのを大幅に低減させることができる。
図8も、ガス供給部34の効果を例示するためのグラフである。
図8から分かるように、ガス供給部34が設けられていれば、プラズマ処理前の基板100bに残留物の成分がパーティクルとして付着するのを大幅に低減させることができる。また、プラズマ処理前の基板100bがキャリア4の内部に長時間留められたとしても、プラズマ処理前の基板100bに残留物の成分が付着するのを抑制することができる。
図8から分かるように、ガス供給部34が設けられていれば、プラズマ処理前の基板100bに残留物の成分がパーティクルとして付着するのを大幅に低減させることができる。また、プラズマ処理前の基板100bがキャリア4の内部に長時間留められたとしても、プラズマ処理前の基板100bに残留物の成分が付着するのを抑制することができる。
例えば、コントローラ2は、キャリア4に収納されていた複数の基板100bに処理が施され、次工程の処理の準備が整うまでの間、キャリア4の内部にガスを供給し続けることができる。
図9は、他の実施形態に係るガス供給部134を例示するための模式断面図である。
ガス供給部134は、前述したガス供給部34に、排気部34dをさらに加えたものである。
キャリア4の底面には、ロードゲートポートが設けられている。そのため、例えば、ステージ32aに排気部34dを設け、キャリア4がステージ32aに載置された際に、キャリア4のロードゲートポートに、排気部34dが接続されるようにすることができる。排気部34dは、例えば、ブロアなどとすることができる。
ガス供給部134は、前述したガス供給部34に、排気部34dをさらに加えたものである。
キャリア4の底面には、ロードゲートポートが設けられている。そのため、例えば、ステージ32aに排気部34dを設け、キャリア4がステージ32aに載置された際に、キャリア4のロードゲートポートに、排気部34dが接続されるようにすることができる。排気部34dは、例えば、ブロアなどとすることができる。
排気部34dが設けられていれば、ノズル34aからキャリア4の内部に供給されたガスを、キャリア4の底面側から排出することができる。そのため、キャリア4の内部に下向きのガスの流れがさらに形成され易くなる。その結果、プラズマ処理が施された基板100aからプラズマ処理前の基板100bに、残留物の成分が移動するのをさらに抑制することができる。
図10は、他の実施形態に係るガス供給部234を例示するための模式断面図である。 ガス供給部234は、前述したガス供給部34に、移動部34eをさらに加えたものである。
移動部34eは、基板100の積層方向にノズル34aを移動させる。
移動部34eは、基板100の積層方向にノズル34aを移動させる。
前述したように、プラズマ処理が施された基板100aは、キャリア4の、プラズマ処理前の当該基板が収納されていた位置に収納される。また、プラズマ処理中の基板100の数だけ、キャリア4の内部に空きスペース4bが生じる。空きスペース4bにガスを供給することができれば、プラズマ処理が施された基板100aが収納された領域と、プラズマ処理前の基板100bが収納された領域とを供給されたガスにより分離することができる。そのため、プラズマ処理が施された基板100aからプラズマ処理前の基板100bに、残留物の成分が移動するのをさらに効果的に抑制することができる。
この場合、空きスペース4bは、プラズマ処理の進行に応じて移動する。
移動部34eが設けられていれば、空きスペース4bが移動したとしても、空きスペース4bにガスを供給することができる。空きスペース4bの位置は、例えば、搬送部31が、プラズマ処理前の基板100bを取り出した位置から求めることができる。また、ノズル34aなどに基板100を検出するセンサを設け、センサにより空きスペース4bの位置を検出してもよい。
移動部34eが設けられていれば、空きスペース4bが移動したとしても、空きスペース4bにガスを供給することができる。空きスペース4bの位置は、例えば、搬送部31が、プラズマ処理前の基板100bを取り出した位置から求めることができる。また、ノズル34aなどに基板100を検出するセンサを設け、センサにより空きスペース4bの位置を検出してもよい。
以上に説明した様に、本実施の形態に係る基板の集積方法は、キャリア4の、開口を塞ぐ扉が開いた後に、開口よりも上方からキャリア4の内部にガスを供給する。キャリア4は、複数の基板100を積層状に収納し、収納された複数の基板100を密閉した状態で搬送可能である。
また、基板の集積方法は、キャリア4に収納されていた複数の基板100bに処理が施され、次工程の処理の準備が整うまでの間、キャリア4の内部に前記ガスを供給し続ける。
また、基板の集積方法は、キャリア4に収納されていた複数の基板100bに処理が施され、次工程の処理の準備が整うまでの間、キャリア4の内部に前記ガスを供給し続ける。
なお、基板の集積方法の内容は、前述したものと同様とすることができるので詳細な説明は省略する。
以上、本実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、基板集積装置3、プラズマ処理装置1が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、数などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、基板集積装置3、プラズマ処理装置1が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、数などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 プラズマ処理装置、3 基板集積装置、4 キャリア、7 処理部、31 搬送部、32 載置部、32b 開閉装置、33 筐体、34 ガス供給部、34a ノズル、34a1 噴射口、34b ガス制御部、34c ガス源、34d 排気部、34e 移動部、100 基板、100a プラズマ処理が施された基板、100b プラズマ処理前の基板、134 ガス供給部、234 ガス供給部
Claims (9)
- 複数の基板を積層状に収納し、収納された前記複数の基板を密閉した状態で搬送可能なキャリアが載置される載置部と、
前記キャリアの外部から、前記キャリアの開口を介して、前記キャリアの内部にガスを供給するガス供給部と、
を備えた基板集積装置。 - 前記ガス供給部は、前記ガスを噴射するノズルを有し、
前記ノズルの噴射口は、前記キャリアの開口よりも上方に位置している請求項1記載の基板集積装置。 - 前記ガス供給部は、前記ノズルを前記基板の積層方向に移動させる移動部をさらに備えた請求項2記載の基板集積装置。
- 前記ガス供給部は、前記キャリアが前記載置部に載置された際に、前記キャリアの底面に設けられたロードゲートポートと接続される排気部をさらに備えた請求項2または3に記載の基板集積装置。
- 前記ガス供給部を制御するコントローラをさらに備え、
前記載置部は、前記キャリアの開口を塞ぐ扉を開閉する開閉装置を有し、
前記コントローラは、前記開閉装置により、前記キャリアの開口を塞ぐ扉が開いた後に、前記ガス供給部を制御して、前記キャリアの内部に前記ガスを供給する請求項1~4のいずれか1つに記載の基板集積装置。 - 前記コントローラは、前記キャリアに収納されていた前記複数の基板に処理が施され、次工程の処理の準備が整うまでの間、前記キャリアの内部に前記ガスを供給し続ける請求項5記載の基板集積装置。
- 請求項1~6のいずれか1つに記載の基板集積装置と、
腐食性のガスを用いたプラズマ処理により、基板を処理する処理部と、
を備えたプラズマ処理装置。 - 複数の基板を積層状に収納し、収納された前記複数の基板を密閉した状態で搬送可能なキャリアの、開口を塞ぐ扉が開いた後に、前記開口よりも上方から前記キャリアの内部にガスを供給する基板の集積方法。
- 前記キャリアに収納されていた前記複数の基板に処理が施され、次工程の処理の準備が整うまでの間、前記キャリアの内部に前記ガスを供給し続ける請求項8記載の基板の集積方法。
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