JP2023008313A - 手術システム、表示方法およびプログラム - Google Patents

手術システム、表示方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】内視鏡の視野外に位置する手術器具の位置を示す情報の視認性が低下するのを抑制することが可能な手術システムを提供する。【解決手段】この手術システム100は、複数のアーム60と、表示装置24、および、操作ハンドル21R、21Lを含む遠隔操作装置2と、撮像範囲情報、および、複数の手術器具4R、4L、4Cの各々の先端の位置情報に基づいて、複数の手術器具4R、4L、4Cのうち少なくとも内視鏡6の視野外に位置している手術器具に対応する視野外手術器具243aを含む仮想現実表示243を作成する制御装置31と、を備える。制御装置31は、複数の手術器具4R、4L、4Cのうち少なくとも1つが内視鏡6の視野外に位置している場合に、視野外手術器具243aを含む仮想現実表示243を、内視鏡画像241の外側に配置して表示装置24に表示するように構成されている。【選択図】図9

Description

この発明は、手術システム、表示方法およびプログラムに関する。
従来、内視鏡および複数の手術器具を各々支持する複数のマニピュレータを備える手術システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1の手術システムは、内視鏡および複数の手術器具を各々支持する複数のマニピュレータと、内視鏡によって撮像された内視鏡画像を表示するための表示装置と、複数の手術器具を各々操作するための複数の操作ハンドルを含む遠隔操作装置と、を備える手術システムが開示されている。この特許文献1の手術システムは、内視鏡の視野に対する複数の手術器具の現在の位置を取得し、操作者(術者)の手の近傍に配置された表示装置に表示される内視鏡画像の周囲の境界領域の手術器具に対応する位置に手術器具を示す記号を表示するように構成されている。つまり、内視鏡の視野外に位置する手術器具は、内視鏡画像の周囲の境界領域に表示された手術器具を示す記号により確認することが可能である。
特表2009-542362号公報
ここで、手術システムの遠隔操作装置の表示装置としては没入型表示装置が一般的であるが、没入型表示装置の場合、内視鏡の視野外に位置する手術器具について内視鏡画像の周囲の境界領域に記号を表示しても操作者(術者)が気づきにくい場合があるという不都合がある。このため、内視鏡の視野外に位置する手術器具の位置を示す情報の視認性が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、内視鏡の視野外に位置する手術器具の位置を示す情報の視認性が低下するのを抑制することが可能な手術システムを提供するものである。
この発明の第1の局面による手術システムは、手術部位を撮像する内視鏡、および、複数の手術器具を各々支持するための複数のマニピュレータと、内視鏡によって撮像された内視鏡画像を表示するための表示装置、および、複数の手術器具を各々操作するための複数の操作ハンドルを含む遠隔操作装置と、内視鏡の撮像範囲情報、および、複数の手術器具の各々の先端の位置情報に基づいて、複数の手術器具のうち少なくとも内視鏡の視野外に位置している手術器具に対応する視野外手術器具を含む仮想現実表示を作成するように構成された制御装置と、を備え、制御装置は、複数の手術器具のうち少なくとも1つが内視鏡の視野外に位置している場合に、視野外手術器具を含む仮想現実表示を、内視鏡画像の外側に配置して表示装置に表示するように構成されている。
この発明の第1の局面による手術システムでは、上記のように、制御装置は、複数の手術器具のうち少なくとも1つが内視鏡の視野外に位置している場合に、視野外手術器具を含む仮想現実表示を、内視鏡画像の外側に配置して表示装置に表示するように構成されている。これにより、内視鏡の視野外の手術器具を仮想現実表示により表示することにより、内視鏡の視野外の手術器具を内視鏡画像と同じように視認することができる。その結果、内視鏡の視野外に位置する手術器具の位置を示す情報の視認性が低下するのを抑制することができる。
この発明の第2の局面による手術システムは、手術部位を撮像する内視鏡、第1手術器具、第2手術器具および第3手術器具を各々支持するための複数のマニピュレータと、内視鏡によって撮像された内視鏡画像を表示するための表示装置、第1手術器具を操作するための第1操作ハンドル、および、第2手術器具を操作するための第2操作ハンドルを含む遠隔操作装置と、内視鏡の撮像範囲情報と、第1手術器具、第2手術器具および第3手術器具の各々の先端の位置情報とに基づいて、第1手術器具、第2手術器具および第3手術器具のうち少なくとも内視鏡の視野外に位置している手術器具に対応する視野外手術器具を含む仮想現実表示を作成するように構成された制御装置と、を備え、制御装置は、第3手術器具が内視鏡の視野外に位置している場合に、視野外手術器具を含む仮想現実表示を、内視鏡画像の外側に配置して表示装置に表示するように構成されている。
この発明の第2の局面による手術システムでは、上記のように、制御装置は、第3手術器具が内視鏡の視野外に位置している場合に、視野外手術器具を含む仮想現実表示を、内視鏡画像の外側に配置して表示装置に表示するように構成されている。これにより、内視鏡の視野外の第3手術器具を仮想現実表示により表示することにより、内視鏡の視野外の第3手術器具の仮想現実表示を内視鏡画像と同じように視認することができる。その結果、内視鏡の視野外に位置する手術器具の位置を示す情報の視認性が低下するのを抑制することができる。また、操作ハンドルにより操作されていない第3手術器具が内視鏡の視野外に位置している場合でも、内視鏡画像の外側に配置された仮想現実表示により、操作ハンドルにより操作されていない第3手術器具の位置を容易に確認することができる。
この発明の第3の局面による表示方法は、手術部位を内視鏡により撮像するステップと、内視鏡の撮像範囲情報、および、複数のマニピュレータに各々支持される複数の手術器具の各々の先端の位置情報に基づいて、複数の手術器具のうち少なくとも内視鏡の視野外に位置している手術器具に対応する視野外手術器具を含む仮想現実表示を作成するステップと、複数の手術器具のうち少なくとも1つが内視鏡の視野外に位置している場合に、視野外手術器具を含む仮想現実表示を、内視鏡により撮像した画像の外側に配置して表示装置に表示するステップと、を備える。
この発明の第3の局面による表示方法では、上記のように、複数の手術器具のうち少なくとも1つが内視鏡の視野外に位置している場合に、視野外手術器具を含む仮想現実表示を、内視鏡により撮像した画像の外側に配置して表示装置に表示するステップを設ける。これにより、内視鏡の視野外の手術器具を仮想現実表示により表示することにより、内視鏡の視野外の手術器具を内視鏡により撮像した画像と同じように視認することができる。その結果、内視鏡の視野外に位置する手術器具の位置を示す情報の視認性が低下するのを抑制することが可能な表示方法を提供することができる。
この発明の第4の局面によるプログラムは、手術器具に関する情報の表示をコンピュータに実行させるプログラムであって、コンピュータに、手術部位を内視鏡により撮像するステップと、内視鏡の撮像範囲情報、および、複数のマニピュレータに各々支持される複数の手術器具の各々の先端の位置情報に基づいて、複数の手術器具のうち少なくとも内視鏡の視野外に位置している手術器具に対応する視野外手術器具を含む仮想現実表示を作成するステップと、複数の手術器具のうち少なくとも1つが内視鏡の視野外に位置している場合に、視野外手術器具を含む仮想現実表示を、内視鏡により撮像した画像の外側に配置して表示装置に表示するステップと、を実行させる。
この発明の第4の局面によるプログラムでは、上記のように、複数の手術器具のうち少なくとも1つが内視鏡の視野外に位置している場合に、視野外手術器具を含む仮想現実表示を、内視鏡により撮像した画像の外側に配置して表示装置に表示するステップをコンピュータにより実行させる。これにより、内視鏡の視野外の手術器具を仮想現実表示により表示することにより、内視鏡の視野外の手術器具を内視鏡により撮像した画像と同じように視認することができる。その結果、内視鏡の視野外に位置する手術器具の位置を示す情報の視認性が低下するのを抑制することが可能なプログラムを提供することができる。
本発明によれば、内視鏡の視野外に位置する手術器具の位置を示す情報の視認性が低下するのを抑制することができる。
一実施形態による手術システムの構成を示す図である。 一実施形態による医療用マニピュレータの構成を示す図である。 一実施形態による操作ハンドルの構成を示す図である。 一実施形態によるフットペダルの構成を示す図である。 一実施形態による医療用マニピュレータのアームの構成を示す図である。 鉗子を示す図である。 一実施形態による手術システムを示すブロック図である。 一実施形態による手術システムの表示装置の内視鏡画像を表示する例を示す図である。 一実施形態による手術システムの表示装置のカメラペダルが操作された場合の第1表示例を示す図である。 一実施形態による手術システムの表示装置のカメラペダルが操作された場合の第2表示例を示す図である。 一実施形態による手術システムの表示装置のカメラペダルが操作された場合の第3表示例を示す図である。 一実施形態による手術システムの表示装置のカメラペダルが操作された場合の第4表示例を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図12を参照して、一実施形態による手術システム100について説明する。手術システム100は、患者側装置である医療用マニピュレータ1と、医療用マニピュレータ1を操作するための医師側装置である遠隔操作装置2とを備えている。医療用マニピュレータ1は医療用台車3を備えており、移動可能に構成されている。遠隔操作装置2は、医療用マニピュレータ1から離間した位置に配置されており、医療用マニピュレータ1は、遠隔操作装置2により遠隔操作されるように構成されている。医師である術者(操作者)は、医療用マニピュレータ1に所望の動作を行わせるための指令を遠隔操作装置2に入力する。遠隔操作装置2は、入力された指令を医療用マニピュレータ1に送信する。医療用マニピュレータ1は、受信した指令に基づいて動作する。また、医療用マニピュレータ1は、滅菌された滅菌野である手術室内に配置されている。
遠隔操作装置2は、たとえば、手術室の中または手術室の外に配置されている。遠隔操作装置2は、操作ハンドル21と、フットペダル22と、タッチパネル23と、表示装置24と、支持アーム25と、支持バー26とを含む。操作ハンドル21は、術者(操作者)が指令を入力するための操作用のハンドルを構成する。
操作ハンドル21は、医療器具4を操作するように構成されている。また、操作ハンドル21は、医療器具4に対する操作量を受け付ける。操作ハンドル21は、術者(操作者)から見て、左側に配置され、術者の左手により操作される操作ハンドル21Lと、右側に配置され、術者の右手により操作される操作ハンドル21Rと、を含んでいる。なお、操作ハンドル21Rおよび操作ハンドル21Lは、それぞれ、特許請求の範囲の「第1操作ハンドル」および「第2操作ハンドル」の一例である。
また、図3に示すように、操作ハンドル21は、リンク部21a、リンク部21b、リンク部21c、および、術者(操作者)が操作するリンク部21dを含む。リンク部21aは、A4軸周りに回動する。リンク部21aがA4軸周りに回動されることにより、後述するアーム部61がJT4軸周りに回動する。リンク部21bは、リンク部21aに対して、A5軸周りに回動する。リンク部21bがA5軸周りに回動されることにより、後述するアーム部61がJT5軸周りに回動する。リンク部21cは、リンク部21bに対して、A6軸周りに回動する。リンク部21cがA6軸周りに回動されることにより、アーム部61がJT6軸周りに回動する。リンク部21dは、リンク部21cに対して、A7軸周りに回動する。リンク部21dがA7軸周りに回動されることにより、アーム部61がJT7軸周りに回動する。なお、医療器具4は、特許請求の範囲の「手術器具」の一例である。
また、操作ハンドル21は、操作ハンドル21によって受け付けられた操作量に対してアーム60(医療器具4)の移動量が変更(スケーリング)される。たとえば、移動量の倍率が1/2倍に設定されている場合、医療器具4は、操作ハンドル21の移動距離の1/2の移動距離を移動するよう制御される。これによって、精細な手術を精確に行うことができる。
図4に示すように、フットペダル22は、医療器具4に関する機能を実行するように複数設けられている。また、複数のフットペダル22は、基台部28に配置されている。フットペダル22は、切替ペダル22aと、クラッチペダル22bと、カメラペダル22cと、切開ペダル22dと、凝固ペダル22eとを含んでいる。切替ペダル22aと、クラッチペダル22bと、カメラペダル22cと、切開ペダル22dと、凝固ペダル22eとは、術者の足により操作される。また、切開ペダル22dは、右側のアーム60用の切開ペダル22dRと、左側のアーム60用の切開ペダル22dLとを含む。また、凝固ペダル22eは、右側のアーム60用の凝固ペダル22eRと、左側のアーム60用の凝固ペダル22eLとを含む。なお、カメラペダル22cは、特許請求の範囲の「表示操作受付部」および「内視鏡移動受付部」の一例である。
切替ペダル22aは、操作ハンドル21で動作させるアーム60を切り替えるように構成されている。クラッチペダル22bは、アーム60と操作ハンドル21との操作接続を一時切断するクラッチ操作を実行するように構成されている。クラッチペダル22bが術者によって踏み込まれている間、操作ハンドル21による操作が、アーム60に伝達されなくなる。
カメラペダル22cは、内視鏡6を移動させるための指令を入力するために設けられている。具体的には、カメラペダル22cが術者によって踏み込まれることにより、内視鏡6を移動させるための指令が入力される。また、内視鏡6の移動を可能にする指令がカメラペダル22cにより入力された場合(つまり、カメラペダル22cが術者によって踏み込まれている間)、内視鏡6は、操作ハンドル21Rおよび操作ハンドル21Lの両方を操作することによって移動するように構成されている。つまり、制御装置31は、カメラペダル22cにより操作を受け付けた場合に、操作ハンドル21Rおよび21Lの操作に基づいて内視鏡6を移動させる。
また、切開ペダル22d(凝固ペダル22e)が術者によって踏み込まれている間、電気手術装置が起動する。
図1に示すように、表示装置24は、没入型表示装置である。具体的には、表示装置24は、内視鏡6によって撮像された画像を表示するためのスコープ型表示装置である。表示装置24は、内視鏡6により撮像された画像を3次元的に表示することが可能である。つまり、表示装置24は、右目用の画像と左目用の画像とを表示する。支持アーム25は、表示装置24の高さを術者(操作者)の顔の高さに合わせるように表示装置24を支持する。タッチパネル23は、支持バー26に配置されている。表示装置24近傍に設けられた図示しないセンサにより術者の頭部を検知することにより医療用マニピュレータ1は遠隔操作装置2による操作が可能になる。術者は、表示装置24により患部を視認しながら、操作ハンドル21およびフットペダル22を操作する。これにより、遠隔操作装置2に指令が入力される。遠隔操作装置2に入力された指令は、医療用マニピュレータ1に送信される。
医療用台車3には、医療用マニピュレータ1の動作を制御する制御装置31と、医療用マニピュレータ1の動作を制御するためのプログラムなどが記憶される記憶部32とが設けられている。そして、遠隔操作装置2に入力された指令に基づいて、医療用台車3の制御装置31は、医療用マニピュレータ1の動作を制御する。
図2に示すように、制御装置31は、例えば、演算を行うCPU31aと、ROMおよびRAM等のメモリを有する記憶部31bとを含んでいる。制御装置31は、集中制御する単独の制御装置により構成されていてもよく、互いに協働して分散制御する複数の制御装置により構成されてもよい。制御装置31は、コンピュータにより構成されている。また、制御装置31は、プログラムに従って処理を行う。
また、医療用台車3には、入力装置33が設けられている。入力装置33は、主に施術前に手術の準備を行うために、ポジショナ40、アームベース50、および、複数のアーム60の移動や姿勢の変更の操作を受け付けるように構成されている。
図1および図2に示す医療用マニピュレータ1は、手術室内に配置されている。医療用マニピュレータ1は、医療用台車3と、ポジショナ40と、アームベース50と、複数のアーム60とを備えている。アームベース50は、ポジショナ40の先端に取り付けられている。アームベース50は、比較的長い棒形状(長尺形状)を有する。また、複数のアーム60は、各々のアーム60の基端部が、アームベース50に取り付けられている。複数のアーム60は、折り畳まれた姿勢(収納姿勢)をとることが可能に構成されている。アームベース50と、複数のアーム60とは、図示しない滅菌ドレープにより覆われて使用される。また、アーム60は、医療器具4を支持する。
ポジショナ40は、たとえば、7軸多関節ロボットにより構成されている。また、ポジショナ40は、医療用台車3上に配置されている。ポジショナ40は、アームベース50を移動させる。具体的には、ポジショナ40は、アームベース50の位置を3次元に移動させるように構成されている。
また、ポジショナ40は、ベース部41と、ベース部41に連結された複数のリンク部42とを含む。複数のリンク部42同士は、関節部43により連結されている。
図1に示すように、複数のアーム60の各々の先端には、医療器具4が取り付けられている。医療器具4は、たとえば、取り換え可能なインストゥルメント、手術部位を撮像する(手術部位の画像を取り込むための)内視鏡6などを含む。
図5に示すように、インストゥルメントには、アーム60のホルダ71に設けられたサーボモータによって駆動される被駆動ユニット4aが設けられている。また、インストゥルメントの先端には、鉗子4bが設けられている。
また、図6に示すように、インストゥルメントは、エンドエフェクタ部材104aおよび104bの基端側を先端側でJT11軸周りに回転可能に支持する第1支持体4eと、第1支持体4eの基端側を先端側でJT10軸周りに回転可能に支持する第2支持体4fと、第2支持体4fの基端側に接続されるシャフト4dとを含む。被駆動ユニット4aと、シャフト4dと、第2支持体4fと、第1支持体4eと、鉗子4bとは、Z方向に沿って配置されている。JT11軸は、シャフト4dが延びる方向(Z方向)に対して直交する。また、JT10軸は、シャフト4dが延びる方向においてJT11軸と離間しかつシャフト4dが延びる方向およびJT11軸に対して直交する。
第1支持体4eには、JT11軸の軸線周りに回転するように鉗子4bが取り付けられている。また、第2支持体4fは、第1支持体4eをJT10軸について回転可能に支持している。つまり、第2支持体4fにはJT10軸の軸線周りに回転するように第1支持体4eが取り付けられている。また、第1支持体4eの先端側(Z1方向側)の部分は、U字形状を有している。第1支持体4eのU字形状の先端側の部分のJT11軸の軸線における中央部にツールセンタポイント(TCP1、クレビス)が設定されている。
また、医療器具4(鉗子4b)は、シャフト4dの回転軸(シャフト4dが延びる方向に沿った軸)としてのJT9軸と、鉗子4bの開閉軸としてのJT12軸とを備えている。なお、アーム60のホルダ71に設けられたサーボモータは、複数(たとえば、4個)設けられており、複数のサーボモータによって、被駆動ユニット4aの回転体が駆動される。これにより、J9軸~J12軸周りに、医療器具4が駆動される。
次に、アーム60の構成について詳細に説明する。
図5に示すように、アーム60は、アーム部61(ベース部62、リンク部63、関節部64)と、アーム部61の先端に設けられる並進移動機構部70とを含む。アーム60は、アーム60の基端(根元)側(アームベース50)に対して先端側を3次元に移動させるように構成されている。また、アーム部61は、7軸多関節ロボットアームから構成されている。なお、複数のアーム60は、互いに同様の構成を有する。
図5に示すように、アーム60は、回転軸としてのJT1~JT7軸と、直動軸としてのJ8軸とを備えている。JT1~JT7軸は、アーム部61の関節部64の回転軸に対応する。また、JT7軸は、並進移動機構部70の基端側リンク部72に対応する。JT8軸は、並進移動機構部70の先端側リンク部73を基端側リンク部72に対してZ方向に沿って相対的に移動させる軸に対応する。
並進移動機構部70は、アーム部61の先端側に設けられるとともに医療器具4が取り付けられている。また、並進移動機構部70は、医療器具4を患者Pに挿入する方向に並進移動させる。また、並進移動機構部70は、医療器具4をアーム部61に対して相対的に並進移動させるように構成されている。具体的には、並進移動機構部70には、医療器具4を保持するホルダ71が設けられている。ホルダ71には、サーボモータが収容されている。
また、図1に示すように、複数のアーム60のうちの一つのアーム60(たとえば、アーム60c)には内視鏡6が取り付けられ、残りのアーム60(たとえば、アーム60a、60bおよび60d)には、内視鏡6以外の医療器具4が取り付けられる。具体的には、手術において、4つのアーム60のうちの1つのアーム60に内視鏡6が取り付けられ、3つのアーム60に内視鏡6以外の医療器具4(鉗子4bなど)が取り付けられる。なお、アーム60a、60b、60c、60dは、各々、特許請求の範囲の「マニピュレータ」の一例である。
また、操作ハンドル21により操作可能なアーム60は、2つである。たとえば、操作ハンドル21Lによって、手術器具4Lを支持するための左アーム60L(例えば、アーム60a)が操作される。また、操作ハンドル21Rによって、手術器具4Rを支持するための右アーム60R(例えば、アーム60d)が操作される。なお、手術器具4Rおよび手術器具4Lは、それぞれ、特許請求の範囲の「第1手術器具」および「第2手術器具」の一例である。
また、もう1つのアーム60(例えば、アーム60b)は、手術器具4Rまたは4Lと操作対象が変更される交換用の手術器具4Cを支持する。なお、手術器具4Cは、特許請求の範囲の「第3手術器具」の一例である。
図8に示すように、制御装置31は、内視鏡6により撮像した内視鏡画像241に、手術器具4Rに関する情報および手術器具4Lに関する情報を表示するグラフィカルユーザインターフェイス242を重畳して表示装置24に表示するように構成されている。
グラフィカルユーザインターフェイス242は、右手用の操作ハンドル21Rによって操作される手術器具4Rに関する情報を示す第1エリア242aと、左手用の操作ハンドル21Lによって操作される手術器具4Lに関する情報を示す第2エリア242bと、内視鏡6に関する情報を示す第3エリア242cと、を含んでいる。また、グラフィカルユーザインターフェイス242は、交換用の手術器具4Cに関する情報を示す第4エリア242dを含んでいる。また、グラフィカルユーザインターフェイス242は、クラッチペダル22bの操作状態を示す第5エリア242eを含んでいる。
第1エリア242aには、手術器具4Rの種類が表示される。第2エリア242bには、手術器具4Lの種類が表示される。また、第1エリア242aは、手術器具4Rに対するフットペダル22(切開ペダル22dRまたは凝固ペダル22eR)が操作された場合に、操作に応じた色が表示される。たとえば、第1エリア242aは、切開ペダル22dRが操作された場合に、黄色の反転表示が行われる。また、第1エリア242aは、凝固ペダル22eRが操作された場合に、青色の反転表示が行われる。
第2エリア242bは、手術器具4Lに対するフットペダル22(切開ペダル22dLまたは凝固ペダル22eL)が操作された場合に、操作に応じた色が表示される。たとえば、第2エリア242bは、切開ペダル22dLが操作された場合に、黄色の反転表示が行われる。また、第2エリア242bは、凝固ペダル22eLが操作された場合に、青色の反転表示が行われる。
第3エリア242cは、内視鏡6に対するフットペダル22(カメラペダル22c)が操作された場合に、操作に応じた色が表示される。たとえば、第3エリア242cは、カメラペダル22cが操作された場合に、背景色と文字色との反転表示が行われる。また、カメラペダル22cが操作された場合に、図9~図12に示すように、内視鏡6の水準器242fが内視鏡画像241の略中央の位置に表示される。また、カメラペダル22cが操作されると、操作ハンドル21Rおよび21Lにより、内視鏡6の位置および姿勢を操作することが可能になる。
図8に示すように、第4エリア242dは、交換用の手術器具4Cの種類が表示される。また、第4エリア242dは、第1エリア242aおよび第2エリア242bよりも薄目の色合いで情報が表示される。また、切替ペダル22aが操作された場合に、手術器具4Rまたは4Lと、交換用の手術器具4Cとの操作対象が変更される。この場合、交換用の手術器具4Cと操作対象が変更された手術器具4Rまたは4Lの情報を示す第1エリア242aまたは第2エリア242bが薄目の色合いで情報が表示される。また、手術器具4Cの情報を示す第4エリア242dが濃目の色合いで情報が表示される。
第5エリア242eは、クラッチ機能に関する情報が表示される。第5エリア242eには、クラッチペダル22bの操作状態が表示される。たとえば、第5エリア242eは、クラッチペダル22bが操作された場合に、背景色と文字色との反転表示が行われる。
ここで、本実施形態では、制御装置31は、内視鏡6の撮像範囲情報、および、複数の手術器具4R、4L、4Cの各々の先端の位置情報に基づいて、複数の手術器具4R、4L、4Cのうち少なくとも内視鏡6の視野外に位置している手術器具に対応する視野外手術器具243a(図9参照)を含む仮想現実表示243を作成するように構成されている。制御装置31は、手術器具の種類毎に仮想現実表示用の手術器具の3次元画像を取得し記憶しておく。そして、制御装置31は、アーム60に現在支持されている手術器具4R、4L、4Cの位置および姿勢に応じて対応する3次元画像および位置を仮想の空間上で配置して、仮想現実表示243を作成する。
制御装置31は、内視鏡6の撮像範囲(画角)の情報を、内視鏡6を支持するアーム60cの姿勢および位置と、内視鏡6のズームの状態(拡大率)と、記憶部31bから読み出した内視鏡6のサイズの情報とに基づいて算出して取得する。また、制御装置31は、複数の手術器具4R、4L、4Cの各々の先端の位置情報を、手術器具4R、4L、4Cをそれぞれ支持するアーム60d、60aおよび60bの姿勢および位置と、記憶部31bから読み出した手術器具4R、4Lおよび4Cのサイズの情報とに基づいて算出して取得する。
そして、制御装置31は、複数の手術器具4R、4L、4Cの各々の先端が内視鏡6の撮像範囲(視野内)に入っているか否かを判定する。そして、制御装置31は、内視鏡6の視野外にある手術器具を視野外手術器具243aとして3次元画像を作成する。なお、内視鏡6の視野内にある手術器具についても3次元画像を作成してもよい。また、制御装置31は、視野外手術器具243aの背景として、術野のCG(コンピュータグラフィックス)を配置して仮想現実表示243を作成する。術野のCGは、たとえば、手術のシミュレーショントレーニングを行う際の術野画像を用いてもよい。また、予め撮像した患者のCT画像などに基づいて術野のCGを作成してもよい。また、背景となる術野のCGは、作成されずに、単色(たとえば白色)の背景としてもよい。また、背景は、手術の最初に内視鏡6により撮像した画像に基づいて作成されてもよい。
また、制御装置31は、複数の手術器具4R、4L、4Cのうち少なくとも1つが内視鏡6の視野外に位置している場合に、視野外手術器具243aを含む仮想現実表示243を、内視鏡画像241の外側に配置して表示装置24に表示するように構成されている。
具体的には、制御装置31は、内視鏡6の視野外に位置している手術器具の実際の位置に対応するように視野外手術器具243aを仮想現実表示243に配置し、複数の手術器具4R、4L、4Cのうち少なくとも1つが内視鏡6の視野外に位置している場合に、仮想現実表示243の視野外手術器具243aの位置が実際の位置に対応するように、仮想現実表示243を内視鏡画像241の外側に配置して表示装置24に表示するように構成されている。
また、制御装置31は、内視鏡6の視野内の手術器具については、一部が視野外にはみ出ている場合でも、視野外手術器具243aとして、仮想現実表示243には表示しない。ここで、手術器具は、患者Pの体外から体内に挿入されているため、根元から先端までの全体が内視鏡6の視野内に入ることはない。本明細書では、内視鏡6の視野外の手術器具とは、手術器具の先端が内視鏡6の視野外に位置しているものをいう。一方、内視鏡6の視野内に手術器具の先端が位置している手術器具は、内視鏡6の視野内の手術器具である。そして、制御装置31は、内視鏡6の視野内に先端が配置されている手術器具について、視野外に位置する部分については仮想現実表示243には表示しない。
また、制御装置31は、カメラペダル22cにより操作を受け付けた際に、複数の手術器具4R、4L、4Cのうち少なくとも1つが内視鏡6の視野外に位置している場合、視野外手術器具243aを含む仮想現実表示243を内視鏡画像241の外側に配置して表示装置24に表示する。つまり、カメラペダル22cは、視野外手術器具243aを表示させるための操作を受け付ける表示操作受付部として機能する。また、カメラペダル22cは、内視鏡6を移動させるための操作を受け付ける内視鏡移動受付部として機能する。
また、制御装置31は、複数の手術器具4R、4L、4Cの全てが内視鏡6の視野内に位置している場合に、仮想現実表示243を表示装置24に表示しないように構成されている。つまり、図12に示すように、カメラペダル22cにより操作を受け付けた場合でも、複数の手術器具4R、4L、4Cの全てが内視鏡6の視野内に位置している場合は、制御装置31は、仮想現実表示243を表示装置に表示しない。
また、制御装置31は、図9~図11に示すように、複数の手術器具4R、4L、4Cのうち少なくとも1つが内視鏡6の視野外に位置している場合に、視野外手術器具243aが入る表示範囲の仮想現実表示243を作成するように構成されている。また、制御装置31は、仮想現実表示243の表示範囲に合わせて内視鏡画像241の大きさを調整して、調整した大きさの内視鏡画像241の外側に仮想現実表示243を配置して表示装置24に表示するように構成されている。
言い換えると、制御装置31は、内視鏡6の視野内に対する内視鏡6の視野外に位置している手術器具の距離に基づいて、内視鏡画像241の大きさを調整して、調整した大きさの内視鏡画像241の外側に仮想現実表示243を配置して表示装置24に表示するように構成されている。
図10に示す例の場合、図9に示す例の場合に比べて、内視鏡6の視野外に位置する手術器具が、内視鏡6の視野に対して近い位置にある。この場合、制御装置31は、内視鏡画像241を、図9に示す例よりも大きく調整して、調整した大きさの内視鏡画像241の外側に仮想現実表示243を配置して表示装置24に表示する。
図11に示す例の場合、図9に示す例の場合に比べて、内視鏡6の視野外に位置する手術器具が、内視鏡6の視野に対して遠い位置にある。この場合、制御装置31は、内視鏡画像241を、図9に示す例よりも小さく調整して、調整した大きさの内視鏡画像241の外側に仮想現実表示243を配置して表示装置24に表示する。
また、制御装置31は、内視鏡6を移動させることに伴って、内視鏡の撮像範囲(視野)が変更された場合には、内視鏡の撮像範囲(視野)の変更に対応させて、仮想現実表示243の表示を変更する。また、制御装置31は、内視鏡の撮像範囲(視野)の変更に対応させて、内視鏡画像241の大きさを調整するとともに、内視鏡画像241の外側に仮想現実表示243を配置して表示装置24に表示する。
また、図9~図11に示すように、制御装置31は、内視鏡画像241を略中央に配置した状態で、内視鏡画像241の外側を取り囲むように仮想現実表示243を配置して表示装置24に表示するように構成されている。
また、制御装置31は、交換用の手術器具4Cが内視鏡6の視野外に位置している場合に、手術器具4Cに対応する視野外手術器具243aを含む仮想現実表示243を内視鏡画像241の外側に配置して表示装置24に表示する。ここで、交換用の手術器具4Cは、この時点において、操作ハンドル21Rまたは21Lにより操作されていないため、内視鏡6の視野外に位置することがある。つまり、内視鏡6の視野外となる手術器具は、操作ハンドル21Rおよび21Lにより操作されている手術器具4Rおよび4Lに比べて、交換用の手術器具4Cである場合が多い。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、制御装置31は、複数の手術器具4R、4L、4Cのうち少なくとも1つが内視鏡6の視野外に位置している場合に、視野外手術器具243aを含む仮想現実表示243を、内視鏡画像241の外側に配置して表示装置24に表示するように構成されている。これにより、内視鏡6の視野外の手術器具を仮想現実表示243により表示することにより、内視鏡6の視野外の手術器具を内視鏡画像241と同じように視認することができる。その結果、内視鏡6の視野外に位置する手術器具の位置を示す情報の視認性が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御装置31は、内視鏡6の視野外に位置している手術器具の実際の位置に対応するように視野外手術器具243aを仮想現実表示243に配置し、複数の手術器具4R、4L、4Cのうち少なくとも1つが内視鏡6の視野外に位置している場合に、仮想現実表示243の視野外手術器具243aの位置が実際の位置に対応するように、仮想現実表示243を内視鏡画像241の外側に配置して表示装置24に表示するように構成されている。これにより、内視鏡6の視野外の手術器具の内視鏡6の視野内に対する方向および距離を容易に認識することができる。
また、本実施形態では、上記のように、遠隔操作装置2は、視野外手術器具243aを表示させるための操作を受け付ける表示操作受付部としてのカメラペダル22cを含む。また、制御装置31は、カメラペダル22cにより操作を受け付けた際に、複数の手術器具4R、4L、4Cのうち少なくとも1つが内視鏡6の視野外に位置している場合、視野外手術器具243aを含む仮想現実表示243を内視鏡画像241の外側に配置して表示装置24に表示する。これにより、操作者(術者)が内視鏡6の視野外の手術器具の位置を確認したい場合に、カメラペダル22cの操作を行うことにより、内視鏡6の視野外の手術器具の位置を視認して確認することができる。また、カメラペダル22cの操作を行わない場合には、内視鏡画像241の外側に仮想現実表示243がされないので、内視鏡6の視野内の手術器具を動作させている場合などに、内視鏡画像241を表示装置24に大きく表示することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御装置31は、カメラペダル22cにより操作を受け付けた場合に、操作ハンドル21Rおよび21Lの操作に基づいて内視鏡6を移動させるとともに、複数の手術器具4R、4L、4Cのうち少なくとも1つが内視鏡6の視野外に位置している場合、視野外手術器具243aを含む仮想現実表示243を内視鏡画像241の外側に配置して表示装置24に表示する。これにより、内視鏡6を移動させる際に、内視鏡6の視野外に手術器具がある場合には、内視鏡画像241の外側に視野外手術器具243aの仮想現実表示243が表示されるので、内視鏡画像241と内視鏡画像241の外側の仮想現実表示243との両方を確認しながら内視鏡6の移動操作を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御装置31は、複数の手術器具4R、4L、4Cのうち少なくとも1つが内視鏡6の視野外に位置している場合に、視野外手術器具243aが入る表示範囲の仮想現実表示243を作成するように構成されている。また、制御装置31は、仮想現実表示243の表示範囲に合わせて内視鏡画像241の大きさを調整して、調整した大きさの内視鏡画像241の外側に仮想現実表示243を配置して表示装置24に表示するように構成されている。これにより、内視鏡6の視野外の手術器具が仮想現実表示243からはみ出て確認できなくなることが無いように仮想現実表示243に視野外手術器具243aが表示されるので、内視鏡6の視野外の手術器具の位置を確実に確認することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御装置31は、複数の手術器具4R、4L、4Cのうち少なくとも1つが内視鏡6の視野外に位置している場合に、視野外手術器具243aが入る表示範囲の仮想現実表示243を作成するように構成されている。また、制御装置31は、内視鏡6の視野内に対する内視鏡6の視野外に位置している手術器具の距離に基づいて、内視鏡画像241の大きさを調整して、調整した大きさの内視鏡画像241の外側に仮想現実表示243を配置して表示装置24に表示するように構成されている。これにより、内視鏡6の視野内に対して内視鏡6の視野外の手術器具が遠い位置にある場合には、内視鏡画像241が小さく表示され、内視鏡6の視野内に対して内視鏡6の視野外の手術器具が近い位置にある場合には、内視鏡画像241が大きく表示されるので、内視鏡6の視野内に対して、内視鏡6の視野外の手術器具がどの程度離間しているのかを容易に把握することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御装置31は、内視鏡画像241を略中央に配置した状態で、内視鏡画像241の外側を取り囲むように仮想現実表示243を配置して表示装置24に表示するように構成されている。これにより、表示装置24の略中央に配置された内視鏡画像241に対して外側を取り囲む仮想現実表示243の対応する位置に視野外手術器具243aを表示することができるので、内視鏡6の視野内に対して内視鏡6の視野外の手術器具の位置をより容易に認識することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御装置31は、交換用の手術器具4Cが内視鏡6の視野外に位置している場合に、手術器具4Cに対応する視野外手術器具243aを含む仮想現実表示243を内視鏡画像241の外側に配置して表示装置24に表示する。これにより、操作ハンドル21R、21Lにより操作されていない交換用の手術器具4Cが内視鏡6の視野外に位置している場合でも、内視鏡画像241の外側に配置された仮想現実表示243により、交換用の手術器具4Cの位置を容易に確認することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御装置31は、複数の手術器具4R、4L、4Cの全てが内視鏡6の視野内に位置している場合に、仮想現実表示243を表示装置24に表示しないように構成されている。これにより、内視鏡6の視野外に手術器具が位置していない場合には、内視鏡画像241の外側に仮想現実表示243が表示されないので、内視鏡画像241を表示装置24に大きく表示することができる。
また、本実施形態では、上記のように、表示装置24は、没入型表示装置である。これにより、操作者(術者)が没入型表示装置をのぞき込みながら、内視鏡画像241を確認することができるので、操作者(術者)が集中して手術を行うことができる。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、交換用の手術器具が設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、交換用の手術器具は設けられていなくてもよい。この場合、操作ハンドルにより操作される2つの手術器具の少なくともいずれかが内視鏡の視野外に位置している場合に、視野外手術器具を含む仮想現実表示を、内視鏡画像の外側に配置して表示装置に表示してもよい。
また、上記実施形態では、内視鏡を移動させるための操作を受け付けるカメラペダル22cが操作された際に、複数の手術器具のうち少なくとも1つが内視鏡の視野外に位置している場合、視野外手術器具を含む仮想現実表示を内視鏡画像の外側に配置して表示装置に表示する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、内視鏡の視野外の手術器具の位置を確認するために別途設けられたスイッチやペダルやボタンなどの操作受付部が操作された際に、仮想現実表示を内視鏡画像の外側に配置して表示装置に表示してもよい。
また、上記実施形態では、内視鏡6の撮像範囲と表示装置24の表示画面の大きさが同じである例を示したが、本発明はこれに限られない。内視鏡6の撮像範囲よりも表示装置24の表示画面の大きさが小さい場合や内視鏡6で撮像した画像の一部を拡大して表示装置24の表示画面に表示する場合は、表示装置24の表示画面の大きさに基づいて医療器具4の先端が内視鏡6の視野外(表示装置24の表示画面の外)に位置しているか否かを判定すればよい。
また、上記実施形態では、ロボットアーム(マニピュレータ)が4つ設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、マニピュレータの数は、少なくとも2つ以上設けられていれば他の任意の数であってもよい。
また、上記実施形態では、ロボットアームおよびポジショナが7軸多関節ロボットから構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ロボットアームおよびポジショナが7軸多関節ロボット以外の軸構成(例えば、6軸や8軸)の多関節ロボットなどから構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、患者側装置が、医療用台車と、ポジショナと、アームベースとを備えている例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、医療用台車と、ポジショナと、アームベースは必ずしも必要なく、患者側装置が、ロボットアームだけで構成されてもよい。
本明細書で開示する要素の機能は、開示された機能を実行するよう構成またはプログラムされた汎用プロセッサ、専用プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、従来の回路、および/または、それらの組み合わせ、を含む回路または処理回路を使用して実行できる。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含むため、処理回路または回路と見なされる。本開示において、回路、ユニット、または手段は、列挙された機能を実行するハードウェアであるか、または、列挙された機能を実行するようにプログラムされたハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示されているハードウェアであってもよいし、あるいは、列挙された機能を実行するようにプログラムまたは構成されているその他の既知のハードウェアであってもよい。ハードウェアが回路の一種と考えられるプロセッサである場合、回路、手段、またはユニットはハードウェアとソフトウェアの組み合わせであり、ソフトウェアはハードウェアおよび/またはプロセッサの構成に使用される。
2:遠隔操作装置、4C:手術器具(第3手術器具)、4L:手術器具(第2手術器具)、4R:手術器具(第1手術器具)、6:内視鏡、21L:操作ハンドル(第2操作ハンドル)、21R:操作ハンドル(第1操作ハンドル)、22c:カメラペダル(表示操作受付部、内視鏡移動受付部)、24:表示装置、31:制御装置、60、60a、60b、60c、60d:アーム(マニピュレータ)、100:手術システム、241:内視鏡画像、243:仮想現実表示、243a:視野外手術器具

Claims (13)

  1. 手術部位を撮像する内視鏡、および、複数の手術器具を各々支持するための複数のマニピュレータと、
    前記内視鏡によって撮像された内視鏡画像を表示するための表示装置、および、前記複数の手術器具を各々操作するための複数の操作ハンドルを含む遠隔操作装置と、
    前記内視鏡の撮像範囲情報、および、前記複数の手術器具の各々の先端の位置情報に基づいて、前記複数の手術器具のうち少なくとも前記内視鏡の視野外に位置している前記手術器具に対応する視野外手術器具を含む仮想現実表示を作成するように構成された制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記複数の手術器具のうち少なくとも1つが前記内視鏡の視野外に位置している場合に、前記視野外手術器具を含む前記仮想現実表示を、前記内視鏡画像の外側に配置して前記表示装置に表示するように構成されている、手術システム。
  2. 前記制御装置は、前記内視鏡の視野外に位置している前記手術器具の実際の位置に対応するように前記視野外手術器具を前記仮想現実表示に配置し、前記複数の手術器具のうち少なくとも1つが前記内視鏡の視野外に位置している場合に、前記仮想現実表示の前記視野外手術器具の位置が実際の位置に対応するように、前記仮想現実表示を前記内視鏡画像の外側に配置して前記表示装置に表示するように構成されている、請求項1に記載の手術システム。
  3. 前記遠隔操作装置は、前記視野外手術器具を表示させるための操作を受け付ける表示操作受付部を含み、
    前記制御装置は、前記表示操作受付部により操作を受け付けた際に、前記複数の手術器具のうち少なくとも1つが前記内視鏡の視野外に位置している場合、前記視野外手術器具を含む前記仮想現実表示を前記内視鏡画像の外側に配置して前記表示装置に表示する、請求項1または2に記載の手術システム。
  4. 前記表示操作受付部は、前記内視鏡を移動させるための操作を受け付ける内視鏡移動受付部を含み、
    前記制御装置は、前記表示操作受付部により操作を受け付けた場合に、前記操作ハンドルの操作に基づいて前記内視鏡を移動させるとともに、前記複数の手術器具のうち少なくとも1つが前記内視鏡の視野外に位置している場合、前記視野外手術器具を含む前記仮想現実表示を前記内視鏡画像の外側に配置して前記表示装置に表示する、請求項3に記載の手術システム。
  5. 前記制御装置は、前記複数の手術器具のうち少なくとも1つが前記内視鏡の視野外に位置している場合に、前記視野外手術器具が入る表示範囲の前記仮想現実表示を作成するとともに、前記仮想現実表示の表示範囲に合わせて前記内視鏡画像の大きさを調整して、調整した大きさの前記内視鏡画像の外側に前記仮想現実表示を配置して前記表示装置に表示するように構成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の手術システム。
  6. 前記制御装置は、前記複数の手術器具のうち少なくとも1つが前記内視鏡の視野外に位置している場合に、前記視野外手術器具が入る表示範囲の前記仮想現実表示を作成するとともに、前記内視鏡の視野内に対する前記内視鏡の視野外に位置している前記手術器具の距離に基づいて、前記内視鏡画像の大きさを調整して、調整した大きさの前記内視鏡画像の外側に前記仮想現実表示を配置して前記表示装置に表示するように構成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の手術システム。
  7. 前記制御装置は、前記内視鏡画像を略中央に配置した状態で、前記内視鏡画像の外側を取り囲むように前記仮想現実表示を配置して前記表示装置に表示するように構成されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の手術システム。
  8. 前記複数の手術器具は、前記複数の操作ハンドルにより各々操作される第1手術器具および第2手術器具と、前記第1手術器具または前記第2手術器具と操作対象が変更される交換用の第3手術器具と、を含み、
    前記制御装置は、交換用の前記第3手術器具が前記内視鏡の視野外に位置している場合に、前記第3手術器具に対応する前記視野外手術器具を含む前記仮想現実表示を前記内視鏡画像の外側に配置して前記表示装置に表示する、請求項1~7のいずれか1項に記載の手術システム。
  9. 前記制御装置は、前記複数の手術器具の全てが前記内視鏡の視野内に位置している場合に、前記仮想現実表示を前記表示装置に表示しないように構成されている、請求項1~8のいずれか1項に記載の手術システム。
  10. 前記表示装置は、没入型表示装置である、請求項1~9のいずれか1項に記載の手術システム。
  11. 手術部位を撮像する内視鏡、第1手術器具、第2手術器具および第3手術器具を各々支持するための複数のマニピュレータと、
    前記内視鏡によって撮像された内視鏡画像を表示するための表示装置、前記第1手術器具を操作するための第1操作ハンドル、および、前記第2手術器具を操作するための第2操作ハンドルを含む遠隔操作装置と、
    前記内視鏡の撮像範囲情報と、前記第1手術器具、前記第2手術器具および前記第3手術器具の各々の先端の位置情報とに基づいて、前記第1手術器具、前記第2手術器具および前記第3手術器具のうち少なくとも前記内視鏡の視野外に位置している手術器具に対応する視野外手術器具を含む仮想現実表示を作成するように構成された制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記第3手術器具が前記内視鏡の視野外に位置している場合に、前記視野外手術器具を含む前記仮想現実表示を、前記内視鏡画像の外側に配置して前記表示装置に表示するように構成されている、手術システム。
  12. 手術部位を内視鏡により撮像するステップと、
    前記内視鏡の撮像範囲情報、および、複数のマニピュレータに各々支持される複数の手術器具の各々の先端の位置情報に基づいて、前記複数の手術器具のうち少なくとも前記内視鏡の視野外に位置している前記手術器具に対応する視野外手術器具を含む仮想現実表示を作成するステップと、
    前記複数の手術器具のうち少なくとも1つが前記内視鏡の視野外に位置している場合に、前記視野外手術器具を含む前記仮想現実表示を、前記内視鏡により撮像した画像の外側に配置して表示装置に表示するステップと、を備える、表示方法。
  13. 手術器具に関する情報の表示をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    手術部位を内視鏡により撮像するステップと、
    前記内視鏡の撮像範囲情報、および、複数のマニピュレータに各々支持される複数の前記手術器具の各々の先端の位置情報に基づいて、前記複数の手術器具のうち少なくとも前記内視鏡の視野外に位置している前記手術器具に対応する視野外手術器具を含む仮想現実表示を作成するステップと、
    前記複数の手術器具のうち少なくとも1つが前記内視鏡の視野外に位置している場合に、前記視野外手術器具を含む前記仮想現実表示を、前記内視鏡により撮像した画像の外側に配置して表示装置に表示するステップと、を実行させる、プログラム。
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