JP2023007941A - 電子機器格納ユニット - Google Patents

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Abstract

Figure 2023007941000001
【課題】簡易な方式により筐体内の複数の電子機器を移動可能に保持するとともに、電子機器の背面側への結線作業を容易に行うことを可能にする。
【解決手段】電子機器格納ユニット1は、筐体2内に上下複数段で設けられた保持部3に、複数の電子機器41~43を保持する一対のスライドレール31~33を備える。電子機器41~43が一対のスライドレール31~33にそれぞれ取り付けられた状態において、各スライドレール31~33は、複数の電子機器41~43の機器正面401の位置が上下複数段で揃うように配置される第1位置と、複数の電子機器41~43の機器背面402の位置が上下複数段で揃うように配置される第2位置とに移動可能に設けられている。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数の電子機器を格納するための電子機器格納ユニットに関する。
ハードディスク装置などの種々の電子機器は、1台の電子機器格納ユニット内にまとめて格納されて用いられることが多い。このような電子機器格納ユニットとしては、例えばEIA(Electronic Industries Alliance)規格に準じた19インチラックが知られている。汎用の19インチラックは、複数の電子機器を格納することに加えて、地震などで大きく揺れた場合にも電子機器の破損等を防止するために、電子機器の正面側をねじ固定することで格納された電子機器が位置ずれしないように構成されている。
この種の電子機器格納ユニットとして、例えば特許文献1には、電子機器を収納可能な筐体の両側面に可動ガイドが設けられ、ユニット引出部材の両側面に設けた固定ガイドに沿って前記可動ガイドが摺動自在とされる構成が記載されている。
特開2007-27619号公報
前記のような汎用の19インチラックでは、横方向および高さ方向は規定寸法により形成されるが、奥行方向は寸法の規定がなく、電子機器の奥行寸法に合致するものとは限らない。特に、任意距離である正面フレームと背面フレームとの間に、奥行寸法がそれぞれ異なる複数の電子機器を格納する場合には、各電子機器の正面側を正面フレームにねじ固定することによって、電子機器の背面側が不揃いに配置されることとなる。すなわち、複数の電子機器の正面位置を揃えて格納することで、それらの電子機器の背面位置が不揃いとなって、背面側から見たときに他の電子機器よりも突出して配置される電子機器や、正面側に奥まって配置される電子機器などが混在することになる。そのため、各電子機器の背面に給電ケーブル等のケーブル類を引き回して接続する作業が行いにくくなり、結線作業性が非常に悪いという問題点があった。
本発明は、前記のような従来の問題点にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、簡易な方式により筐体内の複数の電子機器を移動可能に保持するとともに、電子機器の背面側への結線作業を容易に行うことを可能にする電子機器格納ユニットを提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明では、機器正面から機器背面までの奥行長さがそれぞれ異なる複数の電子機器が格納される電子機器格納ユニットにおいて、正面と背面に開口を有する筐体と、前記筐体内に上下複数段で設けられて、前記複数の電子機器をそれぞれ保持する保持部とを備え、前記各保持部は、前記電子機器の機器正面と機器背面とを除く互いに対向する機器側面を保持する一対のレール部材を有しており、前記電子機器が前記一対のレール部材に取り付けられた状態において、前記一対のレール部材は、前記複数の電子機器の機器正面の位置が上下複数段で揃うように配置される第1位置と、前記複数の電子機器の機器背面の位置が上下複数段で揃うように配置される第2位置とに移動可能に設けられたことを特徴としている。
前記構成の電子機器格納ユニットにおいて、前記一対のレール部材には、前記電子機器の前記奥行長さに対応する位置に係合ボスが設けられ、前記保持部は、上下の前記各レール部材間において、前記第1位置では前記係合ボスが互いに当接せず、前記第2位置では前記係合ボスが互いに当接するように構成されることが好ましい。
さらに、前記係合ボスは、取り付けられる前記電子機器の奥行長さに応じて配設位置を変更可能とされることが好ましい。
また、前記構成の電子機器格納ユニットにおいて、前記保持部は、前記第1位置または前記第2位置にある状態で前記一対のレール部材を固定するロック部材を備えていることが好ましい。
また、前記構成の電子機器格納ユニットにおいて、前記筐体は、前記背面の開口を閉塞および開放する背面パネルを有し、前記ロック部材は操作部と係合部とを有して、回転軸を中心に回動する回動レバーとされ、最下段に配設された一対のレール部材に対して備えられ、前記係合部が、当該係合部と対応する位置に設けられている被係合部と係合することで、前記一対のレール部材が固定されることが好ましい。
また、前記構成の電子機器格納ユニットにおいて、前記被係合部は前記背面パネルに設けられており、前記ロック部材は、前記背面パネルが開放された状態で前記被係合部に係合され、前記背面パネル上に移動された最下段の前記一対のレール部材を前記第2位置で固定することが好ましい。
また、前記構成の電子機器格納ユニットにおいて、前記レール部材は、当該レール部材の移動方向に摺動可能な位置決め部材と、位置決め部材の移動を規制する規制部とを備え、前記位置決め部材は、前記レール部材に取り付けられる本体部と、前記本体部に回動可能に支持されるレバー部とを有し、上下の前記各レール部材間において、下段側に位置する前記位置決め部材の前記本体部がその上段側に位置する前記位置決め部材の前記レバー部に当接して回動させ、当該レバー部が前記規制部に係止して、上下の前記レール部材同士が位置決めされるように構成されてもよい。
この場合、前記本体部は、前記位置決め部材を案内するガイド部と、前記機器背面に当接する第1当接部と、上方へ延伸された第2当接部と、前記第1当接部とは反対側に突設された回動ボス部とを有し、前記レバー部は、前記回動ボス部に回動可能に支持され、一端部に第1係合部を有するとともに他端部に第2係合部を有し、前記規制部は、前記第2係合部と係合するように所定間隔で配設された複数の規制リブを有し、下段側の前記第2当接部が上段側の前記第1係合部と当接することで、上段側の前記位置決め部材は前記レバー部が回動するとともに前記第2係合部が前記規制リブに係止して位置決めされることが好ましい。
また、前記構成の電子機器格納ユニットにおいて、前記位置決め部材は、前記レバー部を所定方向に付勢する付勢部材をさらに備えることが好ましい。
前記のような特定事項を備えることにより、複数の電子機器を筐体内に移動可能に保持するとともに、各電子機器の機器背面を上下で揃うように配置することが可能となるので、機器背面への結線作業性を向上させることができる。
本発明によれば、簡易な方式により筐体内の複数の電子機器を移動可能に保持し得て、各電子機器の機器背面を上下で揃うように配置することができるので、機器背面への結線作業を容易に行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る電子機器格納ユニットが画像形成装置に備えられた例を示す斜視図である。 図1に示す電子機器格納ユニットにおける正面パネルを開放した状態を示す斜視図である。 実施形態1に係る電子機器格納ユニットにおいて、前記正面パネルを開放して複数の電子機器を格納する前の状態を示す斜視図である。 前記電子機器格納ユニットの内部構造を示す斜視図である。 前記電子機器格納ユニットの各構成部材の取付構造を示す斜視図である。 前記電子機器格納ユニットの内部構造を示す斜視図である。 複数の電子機器を格納した状態の前記電子機器格納ユニットの背面側を示す斜視図である。 前記電子機器格納ユニットの背面パネルを開放して前記電子機器を移動させた状態を示す斜視図である。 前記電子機器格納ユニットにおける筐体内部を模式的に示す説明図である。 前記電子機器格納ユニットにおける筐体内部を模式的に示す説明図である。 前記電子機器格納ユニットにおける筐体内部を模式的に示す説明図である。 前記電子機器格納ユニットに備えられるロック部材を示す斜視図である。 前記ロック部材が筐体内に配設された状態を拡大して示す斜視図である。 実施形態2に係る電子機器格納ユニットにおける位置決め部材と電子機器との構成を示す斜視図である。 前記電子機器格納ユニットにおける位置決め部材と電子機器との構成を示す斜視図である。 前記電子機器格納ユニットにおける位置決め部材と電子機器との構成を示す斜視図である。 前記位置決め部材の取付構造を示す斜視図である。 前記位置決め部材の取付構造を図13の反対側から見て示す斜視図である。 前記位置決め部材の構成部材を示す分解斜視図である。 前記位置決め部材の構成部材を組み付けた状態を示す斜視図である。 前記電子機器格納ユニットにおける複数のスライドレールと前記位置決め部材とを示す側面図である。 前記電子機器格納ユニットにおける複数のスライドレールと前記位置決め部材とを示す側面図である。 前記電子機器格納ユニットにおける複数のスライドレールと前記位置決め部材とを示す側面図である。 前記位置決め部材と前記電子機器との構成を前記スライドレールの内側から見て示す斜視図である。 前記位置決め部材と前記電子機器との構成を前記スライドレールの外側から見て示す斜視図である。 前記スライドレールが背面側に移動するときの前記位置決め部材を下方から見て示す斜視図である。 図17Cの状態での前記スライドレールと前記電子機器を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係る電子機器格納ユニットについて、図面を参照しつつ説明する。
図1および図2は、本発明に係る電子機器格納ユニットの一実施形態として、画像形成装置100に備えられた電子機器格納ユニット1を示している。図1は、画像形成装置100および電子機器格納ユニット1の全体構成を示す斜視図、図2は、図1の電子機器格納ユニット1の正面パネル21を開放した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、画像形成部101と原稿読取部102との間に排紙空間を有する胴内排紙型の画像形成装置とされている。この画像形成装置100は、原稿読取部102で読み取った画像データ等に基づいて、所定の用紙(記録媒体)に対して多色または単色の画像を形成し、画像形成された用紙を排出する。例えば、画像形成装置100は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを備えた複合機(MFP:Multifunction Peripheral)とされている。
なお、以下の説明では、画像形成装置100を使用するユーザに対向する面、すなわち後述する操作部104が設けられる側の面を正面(前面)とし、図1等に示すように、画像形成装置100および電子機器格納ユニット1の前後方向Y(正面側Y1、背面側Y2)を規定している。また、画像形成装置100および電子機器格納ユニット1における左右方向X(左側X1、右側X2)と上下方向Z(上方Z1、下方Z2)について、ユーザが正面から画像形成装置100および電子機器格納ユニット1を見た状態を基準として説明している。
画像形成装置100の構成について簡単に説明する。画像形成部101は、露光ユニット、現像器、感光体ドラム、帯電器、中間転写ベルト、転写ローラおよび定着ユニット等を備える。画像形成部101は、その下方Z2に配置される給紙部103から搬送される用紙に対して電子写真方式によって画像を形成する。画像形成部101では、帯電器および露光ユニット等によって画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム上に形成し、現像器によって、感光体ドラム上の静電潜像をトナーにより顕像化する。画像データは、原稿読取部102で読み取った画像データや外部コンピュータから送信された画像データ等である。感光体ドラム上に形成されたトナー像は、中間転写ベルトおよび転写ローラ等によって用紙に転写され、用紙に転写されたトナー像が定着ユニットによって熱定着される。
原稿読取部102は、透明材によって形成される原稿載置台を有し、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等が設けられている。原稿読取部102は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導き、ラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCDやCIS等が用いられる。また、画像形成装置100の正面側には操作部104が設けられている。操作部104には、例えば、表示部としてのディスプレイや複数の操作キー等が設けられる。
このような画像形成装置100には、使用形態に応じて、補助記憶装置としての例えばハードディスクドライブ(HDD)や、無停電電源装置(UPS)などの外付けの電子機器が接続されることがある。そのような場合に、画像形成装置100には、それらの複数の電子機器を格納するための電子機器格納ユニット1が付帯して設けられる。
(電子機器格納ユニット)
図1および図2に示すように、一実施形態では、電子機器格納ユニット1は画像形成装置100の下方Z2に一体に設けられている。この電子機器格納ユニット1は、筐体2と、筐体2内で複数の電子機器41~43がそれぞれ取り付けられる保持部3とを有している。
図3は、電子機器格納ユニット1の正面パネル21を開放して、複数の電子機器41、42、43を格納する前の状態を示す斜視図である。筐体2は、正面側Y1に開閉可能な正面パネル21を備え、背面側Y2に背面パネル22(図7参照)を備え、正面パネル21と背面パネル22との間には側面パネル23を備えている。また、筐体2の底面(下方Z2に配置される面)側には底面パネル25が設けられ、上面(上方Z1に配置される面)には天面パネル24(後述する図5参照)が設けられて、筐体2は略直方体状の箱形状をなして形成されている。
図3に示すように、正面パネル21は、筐体2の正面側Y1の開口を閉塞および開放しうるように、例えば左側縁部を中心に回動可能に取り付けられた扉体とされている。天面パネル24上には画像形成装置100が設置される。電子機器格納ユニット1は、画像形成装置100の専用台として用いることが可能とされている。
筐体2の内部には、保持部3が前後方向Yに沿って配設されている。また、この筐体2には、第1ないし第3の電子機器41~43が格納される。例えば、第1の電子機器41および第2の電子機器42は、ネットワークを介して接続されるNAS(Network Attached Storage)等のハードディスク装置とされ、第3の電子機器43は無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)とされている。これらの電子機器41~43は、機器正面401から機器背面402までの奥行長さがそれぞれ異なるものとなっている。第1ないし第3の電子機器41~43のそれぞれの機器側面403は、機器正面401と機器背面402とを除く面であって、前後方向Yに配設される面であり、互いに対向して設けられている。なお、機器背面402には、ACソケット45やLAN接続部46等が設けられている(図8参照)。
(実施形態1)
第1ないし第3の電子機器41~43は、機器正面401側から取付ねじ44を用いて筐体2の保持部3の正面側Y1の端部に取り付けられる。保持部3は、筐体2内に、上下複数段で設けられている。
例示の形態では、3つの電子機器41~43に対応させて、上下に3段の保持部3が備えられ、筐体2の左右の側面パネル23の内面に配設されている。このような保持部3として、図3に示すように、前後方向Yに延びる第1スライドレール31、第2スライドレール32、および第3スライドレール33が、上から順に左右一対ずつ配設されている。これらの一対ずつの第1ないし第3スライドレール31~33は、本発明における一対のレール部材に相当する。
図4は、電子機器格納ユニット1の内部構造を示す斜視図であり、筐体2から正面パネル21、背面パネル22、天面パネル24、および一方の側面パネル23を取り外した状態を示している。図5は、電子機器格納ユニット1の筐体2内の各構成部材の取付構造を示す斜視図である。
図4に示すように、筐体2内には側面パネル23の内側で、左右両側に内側フレーム26が立設されている。2つの内側フレーム26の上端には上側フレーム27が接合されており、左右の内側フレーム26と上側フレーム27とで、門型のフレームが形成されている。底面パネル25の上面には、下側フレーム28が備えられている。下側フレーム28は、第3の電子機器43を載置するための金属プレート材とされている。
左右の内側フレーム26には、それぞれ上下3段でスリット261が設けられている。各スリット261は、前後方向Yに延びる細長形状に開口されている。第1ないし第3スライドレール31~33は、それぞれ、外面側に突出する複数のスライド突起34を備えている。各スライド突起34は、内側フレーム26のスリット261内に納まるように配設されている。これにより、各スライドレール31~33はスリット261に沿って前後方向Yに移動可能に備えられている。
図5に示すように、各スライドレール31~33は、上縁部と下縁部とを有する断面略コ字状のレール部材とされ、これらの上縁部および下縁部に複数の取付穴36が開設されている。これらのうちの任意の取付穴36に、後述する係合ボス35が取り付けられる。また、左右一対の第3スライドレール33の間には、背面側Y2に回動軸56が配設されている。この回動軸56についても後述する。
図6は、電子機器格納ユニット1の内部構造を示す斜視図であり、前記各構成部材を組み付けた状態を示している。左右一対のスライドレール31~33は、対応するスリット261に沿って前後方向Yにスライド可能に設けられ、必要に応じて、筐体2の正面側Y1または背面側Y2に引き出すことが可能とされている。第1ないし第3の電子機器41~43は、正面側Y1から各スライドレール31~33にそれぞれ取り付けられて、筐体2内に格納される。
図7および図8は、第1ないし第3の電子機器41~43を格納した状態の電子機器格納ユニット1の背面側Y2を示す斜視図であり、筐体2の背面パネル22を開放した状態を示している。背面パネル22は、背面側Y2の開口を閉塞および開放しうるように、下縁部を中心に回動可能に取り付けられている。
図7に示すように、下縁部を中心に回動させて背面パネル22を開放すると、格納された第1ないし第3の電子機器41~43の機器背面402が露出する。筐体2内に設けられた左右一対のスライドレール31~33は、第1ないし第3の電子機器41~43がそれぞれ取り付けられた状態において、前後方向Yに一対ごとに移動可能となり、いずれも第1位置と第2位置とに移動可能とされている。
図7では、各スライドレール31~33が第1位置にある状態を示している。第1位置では、第1ないし第3の電子機器41~43の機器正面401の位置が、上下3段にわたって揃うように配置される。すなわち、図2に示すように、スライドレール31~33が第1位置にあるとき、各機器正面401は上下でほぼ同じ位置に揃うように配置されている。また、図7に示すように、第1位置では、各機器背面402にあっては上下で不揃いに配置される。
図8では、各スライドレール31~33が第2位置にある状態を示している。図示するように、各スライドレール31~33が第2位置にあるとき、第1ないし第3の電子機器41~43の機器背面402の位置は、上下でほぼ同じ位置に揃うように配置される。この場合、3つの電子機器41~43のうち、第1の電子機器41は奥行長さが最も長く、第3の電子機器43は奥行長さが最も短い。そのため、第1スライドレール31よりも、第2スライドレール32の方が背面側Y2に引き出され、さらに第3スライドレール33の方がより背面側Y2に引き出されている。この第2の位置では、各機器正面401の位置は不揃いとなる。
前記のとおり機器背面402には、ACソケット45やLAN接続部46等の接続部が設けられている。図2に示したように、第1ないし第3の電子機器41~43の機器正面401を揃えて格納すると、図7に示すように、それらの機器背面402が不揃いに配置される。第3の電子機器43は、奥行長さが短いので、背面側Y2から見ると、筐体2内で正面側Y1に奥まって配置されることになる。このような状態のままでは、各電子機器41~43の機器背面402にケーブル類を引き回してACソケット45等に接続する結線作業が行いにくいものとなる。
そこで、本実施形態に係る電子機器格納ユニット1では、結線作業を行う際に、各スライドレール31~33を第2位置に移動させることが可能とされている。これにより、図8に示すように、複数の機器背面402がほぼ同じ位置に揃うように配置される。
図9A~図9Cは、筐体2の内部を模式的に示す説明図である。図9Aは、第1ないし第3のスライドレール31~33が第1位置にあり、各機器正面401が揃うように配置された状態を示している。また、図9Cは、第1ないし第3のスライドレール31~33が第2位置にあり、3つの機器背面402の位置が揃うように配置された状態を示している。
前記のとおり、第1ないし第3スライドレール31~33は、それぞれ上縁部および下縁部に複数の取付穴36(図5参照)が設けられており、これらのうち、各電子機器41~43の奥行長さに対応する位置にある取付穴36に対して係合ボス35がそれぞれ取り付けられている。
第1スライドレール31は、下縁部の取付穴36に1つの係合ボス35が設けられており、これに対して、第2スライドレール32は、上縁部の取付穴36に1つの係合ボス35が設けられている。第1スライドレール31または第2スライドレール32が前後方向Yに移動すると、これらの係合ボス35は互いに当接するものとなる。また、第2スライドレール32は、下縁部の取付穴36にも1つの係合ボス35が設けられ、第3スライドレール33の上縁部の取付穴36に設けられた1つの係合ボス35に当接可能とされている。
これにより、上下の各スライドレール31~33間において、図9Aに示すように、第1位置では上下の係合ボス35同士が互いに当接せず、離間している。また、図9Cに示すように、第2位置では上下の係合ボス35同士が互いに当接するように構成されている。係合ボス35は、取付穴36に対して取り付けおよび取り外し可能である。そのため、各スライドレール31~33に取り付けられる電子機器の奥行長さに応じて、複数の取付穴36のうちから係合ボス35を取り付ける取付穴36を選択することができ、適宜、係合ボス35の配設位置を変更することが可能とされている。通常、電子機器の奥行長さは、機器の種類によってあらかじめ決まっているので、電子機器格納ユニット1にどのような電子機器を格納するかによって、これらの係合ボス35をスライドレール31~33上の対応する位置にそれぞれ配置しておくことができる。
一対の第3スライドレール33間には回動軸56が配設されている。図7に示すように、背面パネル22を開放して結線作業を行う際には、第3スライドレール33に設けられた回動軸56を取手として把持し、背面側Y2に引き出すことで、第3スライドレール33を容易に背面側Y2に移動させることができる。
図9Aに示すように、第1位置に配置されていた各スライドレール31~33は、回動軸56が背面側Y2に引き出されることで、一対の第3スライドレール33が第3の電子機器43とともに背面側Y2に移動する。図9Bに示すように、第3スライドレール33が背面側Y2に引き出されることで、第2スライドレール32と第3スライドレール33との間の各係合ボス35が接近する。その後、これらの係合ボス35が当接すると、第3スライドレール33が背面側Y2に引き出されるのに連動して、第2スライドレール32が背面側Y2に移動し始める。図9Cに示すように、さらに第3スライドレール33を引き出すと、これに連動して第2スライドレール32が背面側Y2に移動するとともに、第2スライドレール32と第1スライドレール31との間の各係合ボス35が当接して第1スライドレール31も背面側Y2に連動して移動する。これにより、第1ないし第3スライドレール31~33のすべてが背面側Y2に引き出され、第2位置に配置されることとなる。
さらに、保持部3には、第1位置または第2位置にある状態で第3スライドレール33を固定するためのロック部材5が備えられている。図9Aに示すように、ロック部材5は、第3スライドレール33の背面側Y2に設けられている。この場合、第3スライドレール33は、ロック部材5がその下方に設けられた後述する被係合部に係合することで、第1位置にある状態で固定されている。ロック部材5は、回動軸56を中心に回動する回動レバーとされており、最下段に配設された一対の第3スライドレール33に対して備えられている。
図9Bに示す状態では、ロック部材5が回動軸56を中心に回動されて第3スライドレール33の固定が解除されている。これにより、第3スライドレール33は背面側Y2に移動可能とされている。そして、図9Cに示すように、第3スライドレール33が背面側Y2に引き出されてロック部材5が被係合部に係合されると、ロック部材5が結合された回動軸56が移動不能となるので、回動軸56を備える第3スライドレール33は第2位置にある状態で固定されることとなる。
このようなロック部材5の構成について具体的に説明する。図10は、ロック部材5を示す斜視図であり、図11は、筐体2内に設けられたロック部材5を示す斜視図である。
ロック部材5には、操作部51、係合部52および回動部53が設けられている。回動部53には軸孔531が設けられている。左右一対の第3スライドレール33間に架け渡された回動軸56が、この回動部53の軸孔531に挿通されることで、ロック部材5は回動軸56を中心に回動可能に設けられている。操作部51は、ロック部材5を回動操作する際に把持するレバー部とされ、回動部53から背面側Y2に延びるように設けられている。係合部52は、操作部51と回動部53との間から下方Z2に延設されて、下端部が被係合部221に係合可能に設けられている。
例示の形態では、被係合部221は背面パネル22に矩形の貫通孔として設けられている。背面パネル22を開放することで、背面パネル22の内面は筐体2の底面パネル25に連続する平面を構成する。そのため、第3スライドレール33を背面側Y2に引き出すと、第3スライドレール33は、底面パネル25上から背面パネル22上を前後方向Yに移動するものとなる。図11に示すように、第3スライドレール33を移動させ、ロック部材5を回動させると、ロック部材5の下方Z2に延びる係合部52を、背面パネル22の被係合部221に嵌め込むことが可能とされる。
ロック部材5には、さらに係合部52を被係合部221との係合方向に付勢する付勢部材54が設けられている。例示の形態では、付勢部材54は、回動軸56まわりに取り付けられたねじりコイルバネとされ、一端部は回動軸56に、他端部はロック部材5に設けられた係止部55に係止されている。
ロック部材5は、被係合部221に係合部52が係合すると、付勢部材54の付勢力が作用して係合部52が抜け止めされ、回動軸56をその位置に保持するものとなる。図9Cおよび図11に示すように、ロック部材5は、背面パネル22が開放された状態で被係合部221に係合されることで、背面パネル22上に移動された第3スライドレール33を第2位置で固定するものとなる。また、ロック部材5を解除するには、付勢部材54の付勢力に抗して操作部51を引き上げて、図9Bに示すように回動軸56を中心にロック部材5を回動させる。これにより、被係合部221から係合部52を離脱させることができ、第3スライドレール33を移動可能とすることができる。
以上のように、電子機器格納ユニット1では、第3スライドレール33を第2位置まで移動させるだけの簡単な操作で、図8および図9Cに示すように、第1ないし第3の電子機器41~43を筐体2の背面側Y2の開口に近づけて配置することができる。しかも、第1ないし第3の電子機器41~43の各機器背面402が上下で揃うように配置されるので、結線作業を行いやすくすることができる。また、背面側Y2に揃えて配置させた各電子機器41~43は、ロック部材5が被係合部221に係合していることで第2位置で安定的に固定されているので、作業性を向上させることができる。
結線作業が完了すれば、ロック部材5の操作部51を保持して係合部52を被係合部221から離脱させ、ロック部材5を回動させる。回動軸56を取手として第3スライドレール33を正面側Y1へ向けて押し込み、容易に移動させることができる。
(実施形態2)
電子機器格納ユニット1においては、機器背面402に対する結線作業性を向上させるため、前記のとおり、第1ないし第3スライドレール31~33が第1位置と第2位置とで移動可能とされている。前記実施形態1では、機器背面402が上下で揃うように配置される第2位置で、第3スライドレール33を固定するロック部材5を備える構成について示した。このような前記構成に代えてまたは前記構成に加えて、第1ないし第3スライドレール31~33が所定位置で位置決めされるように位置決め部材6が設けられていてもよい。
以下の説明では、このような位置決め部材6を有する実施形態2に特有の構成について説明するとともに、前記実施形態1と共通する構成については共通の参照符号により示して重複する説明を省略する。
図12A~図12Cは、実施形態2に係る電子機器格納ユニット1における位置決め部材6の構成を示す斜視図である。電子機器格納ユニット1は、第1ないし第3スライドレール33に、共通の構成を有する位置決め部材6をそれぞれ備えている。図12A~12Cでは、その一例として、第1スライドレール31に設けられた位置決め部材6について示している。
位置決め部材6は、第1ないし第3スライドレール31~33の移動方向(前後方向Y)に対して摺動可能に設けられている。また、左右一対の各スライドレール31~33において、位置決め部材6は、一方のスライドレール31~33(図示する形態では右側X2のスライドレール31)に設けられている。
図12Aに示すように、第1スライドレール31は、前後方向Yに沿ってスリット37を備えており、このスリット37に位置決め部材6が摺動可能に備えられている。第1の電子機器41が第1スライドレール31に取り付けられる際には、図12Bに示すように、一方の機器側面403が第1スライドレール31に沿って装着されることで、機器背面402に位置決め部材6が当接する、これにより、位置決め部材6は背面側Y2へ押され、スリット37に沿って摺動する。図12Cに示すように、第1の電子機器41の第1スライドレール31への取り付けが完了すると、位置決め部材6は機器背面402に当接した状態で背面側Y2の端部に位置するものとなる。
図13および図14は、位置決め部材6の取付構造を第1スライドレール31の断面とともに示す斜視図であり、図13は第1スライドレール31の内側から見て示し、図14は図13の反対側の外側から見て示している。図15は、位置決め部材6の構成を示す分解斜視図であり、図16は、位置決め部材6の構成部材を組み付けた状態を示す斜視図である。
図13および図14に示すように、位置決め部材6は、第1スライドレール31(第2ないし第3スライドレール32、33)に取り付けられる本体部61と、本体部61に回動可能に支持されるレバー部62とを有している。
図15に示すように、位置決め部材6の本体部61は、機器背面402に当接するように延設された第1当接部611と、上方Z1へ延設された第2当接部612と、この位置決め部材6をスリット37に沿って案内するガイド部としてのガイド溝613と、第1当接部611とは反対側に突設された回動ボス部614とを有している。
図13に示すように、第1当接部611は、本体部61から第1スライドレール31を挟んで内側(左側X1)に延設されている。第1当接部611は略矩形状の外形を有して形成され、正面側Y1の面が各電子機器41~43の機器背面402に当接するように構成されている。ガイド溝613は、上方Z1と下方Z2に開放された溝状に形成され、スリット37に係合させて配設される。図13および図14に示すように、第2当接部612は、本体部61から上方Z1へ延び、第1スライドレール31の上縁部に係止されて、第1スライドレール31より上方Z1に突出するように設けられている。また、回動ボス部614は、図15に示すように、本体部61の外面に突設されている。
図15に示すように、位置決め部材6のレバー部62は、下端部に第1係合部621を有し、上端部に第2係合部622を有して形成されている。第1係合部621は、レバー部62から左側X1に延びる棒状部材とされている。第2係合部622は、第1係合部621の上方に設けられ、所定幅の凸部として背面側Y2に向かって突出されている。
図13に示すように、レバー部62の第1係合部621は、本体部61よりも下方に配設され、第1スライドレール31の下縁部より下方Z2で、第1スライドレール31を超えて内側(左側X1)に延設される。また、レバー部62は、貫通孔623を有しており、止着具64を介して本体部61の回動ボス部614に回動可能に支持されている。レバー部62が回動すると、図16に示すように、第2係合部662は上方Z1に向かって突出する凸部となされる。
さらに、位置決め部材6は、レバー部62をA方向に付勢する付勢部材63を備えている。例示の形態では、付勢部材63は、貫通孔623を挿通された回動ボス部614まわりに取り付けられたねじりコイルバネとされている。付勢部材63は、一端部が本体部61に係止されるとともに、他端部がレバー部62の背面側Y2に係止されて、回動可能なレバー部62をA方向(正面側Y1方向)に付勢するように設けられている。
これにより、図14に示すように、レバー部62に荷重が作用していないときは、付勢部材63の他端部はレバー部62から離間しており、付勢力が作用しない。また、図16に示すように、レバー部62が回動すると、付勢部材63の他端部はレバー部62に係止して、レバー部62をA方向に付勢するものとなる。
また、第1スライドレール31には、位置決め部材6の移動を規制して所定位置で保持する規制部7が備えられている。図14に示すように、規制部7は、第1スライドレール31の外面(右側X2の面)に、前後方向Yに沿って配設されている。規制部7は、上縁部と下縁部とを有する略コ字状の断面形状を有し、両縁部にそれぞれ複数の規制リブ71が所定間隔で形成されている。特に下縁部の規制リブ71間には、レバー部62が回動したときに上方Z1に突出する第2係合部622が係合するように設けられている。
図17A~図17Bは、第1ないし第3スライドレール31~33と、それぞれに設けられた位置決め部材6を示す左側面図である。図18は、第1ないし第3スライドレール31~33と、それぞれに設けられた位置決め部材6を内側(左側X1)から見て示す斜視図であり、図19は、図18の反対側(右側X2)から見て示す斜視図である。
図17Aは、第1ないし第3スライドレール31~33に、それぞれ第1ないし第3の電子機器41~43が取り付けられた初期状態を示している。図示するように、第1スライドレール31では、スリット37に沿って位置決め部材6が背面側Y2の端部まで移動している(図12C参照)。第2スライドレール32では、位置決め部材6がスリット37に沿って背面側Y2に移動し、第2の電子機器42の奥行長さに対応する位置に配置されている。第3スライドレール33では、位置決め部材6が背面側Y2に移動し、第3の電子機器43の奥行長さに対応する位置に配置されている。
このとき、図18に示すように、位置決め部材6は、それぞれ、第1当接部611が機器背面402に当接して背面側Y2に移動した状態にある。また、位置決め部材6の第1係合部621には、機器背面402が当接せず、外力が作用していない。そのため、図19に示すようにレバー部62は下方Z2に垂下した状態となり、付勢部材63にレバー部62は係止していない。
結線作業を行う際には、背面パネル22を開放し、第3スライドレール33を背面側Y2へと引き出す。図17Bに示すように、第3スライドレール33が引き出されて背面側Y2に移動する過程で、第3スライドレール33に備えられた位置決め部材6の第2当接部612が、その上段にある第2スライドレール32に備えられた位置決め部材6の第1係合部621に当接する(図18参照)。さらに第3スライドレール33が引き出されることで、当接した第1係合部621が背面側Y2に押圧され、第2スライドレール32の位置決め部材6のレバー部62が回動する。
図20は、第3スライドレール33が背面側Y2に移動するときの位置決め部材6を、下方Z2から見て示す斜視図である。第3スライドレール33が背面側Y2に移動することで、第2当接部612a(612)に当接した、第2スライドレール32の位置決め部材6のレバー部62b(62)は、回動ボス部614b(614)を中心にB方向に回動する。この状態から、第2当接部612aによって第1係合部621b(621)がさらに押圧されて、レバー部62bがB方向に回動する。これにより、第2スライドレール32の位置決め部材6は、レバー部62bの第2係合部622b(622)が規制部7の規制リブ71間に嵌まり合い、規制リブ71に係止することとなる。第2係合部622bが規制リブ71に係止することで、第3スライドレール33に対して第2スライドレール32が位置決めされ、その後、第2および第3スライドレール33は一体に引き出されることとなる。
さらに、第3スライドレール33が引き出されて背面側Y2に移動すると、これに連動して背面側Y2に移動する第2スライドレール32によって、前記と同様に、第1スライドレール31が背面側Y2に移動する。すなわち、図17Cに示すように、第2スライドレール32に備えられた位置決め部材6の第2当接部612が、その上段にある第1スライドレール31に備えられた位置決め部材6の第1係合部621に当接し、さらに背面側Y2に押圧されて、第1スライドレール31の位置決め部材6のレバー部62が回動する。第1スライドレール31の位置決め部材6は、レバー部62の第2係合部622が規制部7に係合し、第2スライドレール32に対して第1スライドレール31が位置決めされる。
図21は、図17Cの状態での第1ないし第3スライドレール31~33と、第1ないし第3の電子機器41~43とを示す斜視図である。図示するように、第1ないし第3スライドレール31~33は、位置決め部材6によって互いに位置決めされて配置されている。この場合、第1ないし第3の電子機器41~43の機器背面402が上下でほぼ揃った位置となる第2位置に位置決めされている。
このような位置決め部材6を備えていることにより、電子機器格納ユニット1では、第3スライドレール33を背面側Y2に移動させるだけの簡単な操作で、第1ないし第3の電子機器41~43を筐体2の背面側Y2の開口に近づけた第2位置に配置することができる。しかも、第1ないし第3の電子機器41~43の各機器背面402が上下で揃うように配置されているので、結線作業が行いやすくなり、作業性を向上させることができる。
また、結線作業が完了すれば、第3スライドレール33を筐体2内に押し、正面側Y1へ移動させることで、第3スライドレール33の位置決め部材6の第2当接部612が第2スライドレール32の位置決め部材6の第1係合部621から離間する。この第1係合部621は、図16に示したように、付勢部材63によってA方向に付勢されているので、第2当接部612が離間したことで元の状態に戻る。
図17Cに示すように、正面側Y1に移動する第3スライドレール33の上縁部の係合ボス35a(35)は、移動の過程で第2スライドレール32の下縁部の係合ボス35b(35)に当接する。第3スライドレール33の移動に連動して、第2スライドレール32も正面側Y1に移動するものとなる。同様に、第2スライドレール32の位置決め部材6が、第1スライドレール31の位置決め部材6から離間し、第2スライドレール32の移動に連動して、第1スライドレール31も正面側Y1に移動する。これにより、図17Aおよび図19に示した初期状態に戻すことができる。
以上のように、電子機器格納ユニット1においては、第1ないし第3の電子機器41~43を保持した第1ないし第3スライドレール31~33を、個別に前後方向Yに移動させずとも、第3スライドレール33を前後方向Yに移動させる簡単な作業だけで、機器背面402の位置が上下で揃うように配置される第2位置と、機器正面401の位置が上下で揃うように配置される第1位置とに移動させることができ、作業性を格段に向上させることが可能となる。
なお、電子機器格納ユニット1に格納される電子機器としてはどのような電子機器であってもよく、電子機器の格納個数も限定されない。したがって、電子機器に対応する保持部3としてのスライドレールの数等も前記実施形態で示した構成に限定されない。また、電子機器格納ユニット1は、画像形成装置100の専用台として設置されるに限らず、多様な設置形態により利用することができる。
以上説明した前記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、前記実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて特定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 電子機器格納ユニット
2 筐体
21 正面パネル
22 背面パネル
221 被係合部
23 側面パネル
24 天面パネル
25 底面パネル
3 保持部
31 第1スライドレール(レール部材)
32 第2スライドレール(レール部材)
33 第3スライドレール(レール部材)
34 スライド突起
35 係合ボス
36 取付穴
41 第1の電子機器(電子機器)
42 第2の電子機器(電子機器)
43 第3の電子機器(電子機器)
401 機器正面
402 機器背面
403 機器側面
5 ロック部材
51 操作部
52 係合部
53 回動部
54 付勢部材
56 回動軸
6 位置決め部材
61 本体部
611 第1当接部
612 第2当接部
613 ガイド溝(ガイド部)
614 回動ボス部
62 レバー部
621 第1係合部
622 第2係合部
63 付勢部材
7 規制部
71 規制リブ
100 画像形成装置

Claims (9)

  1. 機器正面から機器背面までの奥行長さがそれぞれ異なる複数の電子機器が格納される電子機器格納ユニットであって、
    正面と背面に開口を有する筐体と、
    前記筐体内に上下複数段で設けられて、前記複数の電子機器をそれぞれ保持する保持部とを備え、
    前記各保持部は、前記電子機器の機器正面と機器背面とを除く互いに対向する機器側面を保持する一対のレール部材を有しており、
    前記電子機器が前記一対のレール部材に取り付けられた状態において、前記一対のレール部材は、前記複数の電子機器の機器正面の位置が上下複数段で揃うように配置される第1位置と、前記複数の電子機器の機器背面の位置が上下複数段で揃うように配置される第2位置とに移動可能に設けられたことを特徴とする電子機器格納ユニット。
  2. 請求項1に記載の電子機器格納ユニットにおいて、
    前記一対のレール部材には、前記電子機器の前記奥行長さに対応する位置に係合ボスが設けられ、
    前記保持部は、上下の前記各レール部材間において、前記第1位置では前記係合ボスが互いに当接せず、前記第2位置では前記係合ボスが互いに当接することを特徴とする電子機器格納ユニット。
  3. 請求項2に記載の電子機器格納ユニットにおいて、
    前記係合ボスは、取り付けられる前記電子機器の奥行長さに応じて配設位置を変更可能とされたことを特徴とする電子機器格納ユニット。
  4. 請求項1~3のいずれか1つの請求項に記載の電子機器格納ユニットにおいて、
    前記保持部は、前記第1位置または前記第2位置にある状態で前記一対のレール部材を固定するロック部材を備えることを特徴とする電子機器格納ユニット。
  5. 請求項4に記載の電子機器格納ユニットにおいて、
    前記筐体は、前記背面の開口を閉塞および開放する背面パネルを有し、
    前記ロック部材は操作部と係合部とを有して、回転軸を中心に回動する回動レバーとされ、最下段に配設された一対のレール部材に対して備えられ、
    前記係合部が、当該係合部と対応する位置に設けられている被係合部と係合することで、前記一対のレール部材が固定されることを特徴とする電子機器格納ユニット。
  6. 請求項5に記載の電子機器格納ユニットにおいて、
    前記被係合部は前記背面パネルに設けられており、
    前記ロック部材は、前記背面パネルが開放された状態で前記被係合部に係合され、前記背面パネル上に移動された最下段の前記一対のレール部材を前記第2位置で固定することを特徴とする電子機器格納ユニット。
  7. 請求項1~4のいずれか1つの請求項に記載の電子機器格納ユニットにおいて、
    前記レール部材は、当該レール部材の移動方向に摺動可能な位置決め部材と、位置決め部材の移動を規制する規制部とを備え、
    前記位置決め部材は、前記レール部材に取り付けられる本体部と、前記本体部に回動可能に支持されるレバー部とを有し、
    上下の前記各レール部材間において、下段側に位置する前記位置決め部材の前記本体部がその上段側に位置する前記位置決め部材の前記レバー部に当接して回動させ、当該レバー部が前記規制部に係止して、上下の前記レール部材同士が位置決めされることを特徴とする電子機器格納ユニット。
  8. 請求項7に記載の電子機器格納ユニットにおいて、
    前記本体部は、前記位置決め部材を案内するガイド部と、前記機器背面に当接する第1当接部と、上方へ延伸された第2当接部と、前記第1当接部とは反対側に突設された回動ボス部とを有し、
    前記レバー部は、前記回動ボス部に回動可能に支持され、一端部に第1係合部を有するとともに他端部に第2係合部を有し、
    前記規制部は、前記第2係合部と係合するように所定間隔で配設された複数の規制リブを有し、
    下段側の前記第2当接部が上段側の前記第1係合部と当接することで、上段側の前記位置決め部材は前記レバー部が回動するとともに前記第2係合部が前記規制リブに係止して位置決めされることを特徴とする電子機器格納ユニット。
  9. 請求項7または8に記載の電子機器格納ユニットにおいて、
    前記位置決め部材は、前記レバー部を所定方向に付勢する付勢部材をさらに備えることを特徴とする電子機器格納ユニット。
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