JP2023007824A - 培養システム - Google Patents

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Abstract

【課題】光の利用効率を高めることが可能な、培養システムを提供する。【解決手段】藻類を培養する培養チューブ10とLED照明装置20Aとを備える培養システム1であって、例えば、前記培養チューブの外面を覆う、可撓性の基板フィルムと、前記基板フィルム上の金属配線部と、前記金属配線部に実装された複数のLEDチップとを有するLEDシート20が粘着部材50によって、前記培養チューブに粘着される培養システムとする。【選択図】図1

Description

本開示は、培養システムに関する。
近年、再生可能エネルギーの資源として、藻類バイオ燃料が注目されている。藻類を培養する方式としては、いわゆる開放系のオープンポンドと、いわゆる閉鎖系のフォトバイオリアクターとがある。このうち、閉鎖系のフォトバイオリアクターは、開放系のオープンポンドと比較して、培養液の汚染を抑制できる。また、閉鎖系のフォトバイオリアクターは、屋内において一年中生産が可能であるため、藻類の生産性に優れている。このようなフォトバイオリアクターを用いた藻類の培養に関する技術として、例えば、光導波路を通じて発光ダイオードの光を培養槽に導光する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-183002号公報
本開示は、光の利用効率を高めることが可能な、培養システムを提供する。
本実施の形態による培養システムは、藻類を培養する培養チューブと、前記培養チューブの外面を覆うLED照明装置とを備える、培養システムである。
本実施の形態による培養システムにおいて、前記LED照明装置は、LEDシートであってもよい。
本実施の形態による培養システムにおいて、前記LEDシートは、可撓性の基板フィルムと、前記基板フィルム上の金属配線部と、前記金属配線部に実装された複数のLEDチップとを有してもよい。
本実施の形態による培養システムにおいて、前記基板フィルムの表面は、前記培養チューブに対面するとともに、白色に着色されてもよい。
本実施の形態による培養システムにおいて、前記LEDシートに、前記LEDチップのON状態と、前記LEDチップのOFF状態とを表示する表示部が設けられてもよい。
本実施の形態による培養システムにおいて、前記LED照明装置は、複数のLEDチップを含むLEDバーライトと、前記LEDバーライトに取り付けられた反射シートとを有し、前記LEDバーライトは、前記培養チューブと前記反射シートとの間に設けられてもよい。
本実施の形態による培養システムにおいて、前記LEDシートは、粘着部材によって、前記培養チューブに粘着されてもよい。
本実施の形態による培養システムにおいて、前記LEDシートと、前記培養チューブとの間の剥離強度は、3N/15mm以上30N/15mm以下であってもよい。
本実施の形態による培養システムにおいて、前記反射シートは、粘着部材によって、前記培養チューブに粘着されてもよい。
本実施の形態による培養システムにおいて、前記粘着部材の屈折率は、1.48以上1.60以下であってもよい。
本実施の形態による培養システムにおいて、前記粘着部材の表面は、前記培養チューブに対面し、前記粘着部材の表面に、網目状に形成された凹部が形成されてもよい。
本実施の形態による培養システムにおいて、前記粘着部材は、エチレン酢酸ビニルまたはポリビニルブチラールを含んでもよい。
本実施の形態による培養システムにおいて、前記培養チューブ内の培養液のモル吸光係数をε(L・cm-1・g-1)とし、前記培養液のモル濃度をC(g・L-1)とし、前記培養チューブの内径または内幅をD(cm)としたとき、
前記LED照明装置の光合成光量子束密度Iは、
250/10(-εCD/2)≦I≦250/10(-εCD)
という関係を満たしてもよい。
本実施の形態によれば、光の利用効率を高めることができる。
図1は、一実施の形態による培養システムを示す斜視図である。 図2は、一実施の形態による培養システムを示す垂直断面図である。 図3は、一実施の形態による培養システムのLEDシートを示す概略図である。 図4は、一実施の形態による培養システムのLEDシートを示す平面図である。 図5(a)-(b)は、培養システムのLEDシートの変形例を示す平面図である。 図6(a)は、制御部からLEDシートに直流定電圧が印加される場合における時間と電圧の関係を示すグラフであり、図6(b)は、比較例としてLEDシートにパルスが印加される場合における時間と電圧の関係を示すグラフである。 図7は、一実施の形態による培養システムのLEDシートを示す断面図(図4のVII-VII線断面図)である。 図8は、一実施の形態による培養システムの粘着部材を示す平面図である。 図9(a)-(h)は、一実施の形態による培養システムのLEDシートの製造方法を示す断面図である。 図10は、一実施の形態による培養システムの使用例を示す概略斜視図である。 図11は、一実施の形態による培養システムの使用例を示す概略斜視図である。 図12は、一実施の形態による培養システムの第1変形例を示す斜視図である。 図13は、一実施の形態による培養システムの第1変形例を示す断面図(図12のXIII-XIII線断面図)である。 図14は、一実施の形態による培養システムの第2変形例を示す斜視図である。 図15は、一実施の形態による培養システムの第3変形例を示す斜視図である。
本実施の形態による培養システムは、藻類を培養する培養チューブと、培養チューブに巻き付けられたLEDシートを備えている。このため、LEDシートを培養チューブに巻き付けることにより、LEDシートから培養チューブに照射された光が、培養チューブの外部に漏れることを抑制できる。
本実施の形態による培養システムのLEDシートは、可撓性の基板フィルムを備えたシート状のLED照明装置である。このため、培養システムの軽量化を図ることができる。また、本実施の形態による培養システムのLEDシートは、複数のLEDが配列された直管型のLEDバーライトに比べて全体の厚みを薄くできる。このため、LEDシートを培養チューブに巻き付けた際に、培養システムが嵩張ることを抑制できる。これにより、培養システムの設置スペースを低減できる。
さらに、LEDシートが可撓性の基板フィルムを備えたシート状のLED照明装置であるため、様々な形状の培養チューブにLEDシートを容易に取り付けることができる。
以下、図面を参照しながら一実施の形態について具体的に説明する。以下に示す各図は、模式的に示した図である。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施できる。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されることなく、適宜選択して使用できる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含めて解釈することとする。なお、本明細書中、「上」および「下」とは、それぞれ培養チューブを正立させた状態(図1および図2)における上方および下方のことをいう。
(培養システム)
図1および図2に示ように、培養システム1は、藻類を培養する培養チューブ10と、培養チューブ10の外面を覆うLED照明装置20Aとを備えている。本実施の形態では、LED照明装置20Aは、LEDシート20である。また、LEDシート20には、制御部40が電気的に接続されている。
培養チューブ10は、中空状の胴部11と、胴部11の下方に設けられた底部12と、胴部11の上方に設けられた蓋部13とを備えている。胴部11は、円筒形状をもっている。なお、胴部11が四角形筒形状や八角形筒形状等の多角形筒形状をもっていてもよい。
底部12は、平面視円形状であり、胴部11の下端に連結されている。この底部12は、胴部11と一体に成形されていてもよく、胴部11に対して着脱自在に取り付けられていてもよい。なお、底部12の平面形状は、楕円形状、または四角形形状等の多角形形状であってもよい。
蓋部13は、平面視円形状であり、胴部11の上端に連結されている。この蓋部13は、胴部11に対して着脱自在に取り付けられていてもよい。なお、底部12の平面形状は、楕円形状、または四角形形状等の多角形形状であってもよい。
このような培養チューブ10内には、培養液CSが充填されている。培養チューブ10を構成する材料としては、例えば、ガラス(屈折率:約1.55)、ポリカーボネート(屈折率:約1.58)またはアクリル等の樹脂材料等が用いられてもよい。
LEDシート20は、発光面20aが培養チューブ10に対面するように、培養チューブ10に巻き付けられている。このLEDシート20は、培養チューブ10の胴部11を覆っている。LEDシート20は、培養チューブ10の胴部11の周方向において、胴部11の全域を覆っていることが好ましい。これにより、胴部11の全周から培養チューブ10内に光を照射できる。このため、藻類の育成効率を高めることができる。また、LEDシート20は、培養チューブ10の胴部11の長手方向において、胴部11の全域を覆っていることが好ましい。これにより、光の利用効率を更に高めることができる。
ここで、LEDシート20に、後述するLEDチップ21のON状態と、LEDチップ21のOFF状態とを表示する表示部25が設けられてもよい。これにより、LEDシート20を培養チューブ10に巻き付けた場合であっても、LEDチップ21のON状態とOFF状態とを容易に確認できる。本実施の形態では、表示部25は、LEDシート20を貫通する貫通孔である。この場合、LEDチップ21が点灯している場合には、表示部25から光がわずかに漏れる。一方、LEDチップ21が点灯していない場合には、表示部25から光は漏れない。このようにして、LEDチップ21のON状態とOFF状態とを容易に確認できるように構成されている。
なお、図示された例においては、貫通孔の形状は、正面視長方形形状となっているが、貫通孔のサイズや形状については特に限定されるものではない。また、複数の貫通孔が形成されていてもよい。例えば、各々のLEDチップ21の近傍に、貫通孔が1つずつ形成されていてもよい。これにより、破損したLEDチップ21を容易に特定できる。
次に、LEDシート20について詳細に説明する。図3および図4に示すように、LEDシート20は、いわゆる片面出光型の面状の光源シートである。このLEDシート20の発光面20a側に、複数のLEDチップ21が配列されている。このような直下型のLEDシート20を用いることで、LEDチップ21からの照射光がそのまま発光面20aを通過する。このため、照射光の光量を強くでき、藻類の培養を促すことができる。また、LEDシート20は、LEDバーライトに比べて全体の厚みを薄くできるため、LEDチップ21の側部側に影が発生することを抑制できる。
図4のLEDシート20は、フレキシブル配線基板30と、フレキシブル配線基板30上に規則的に配置された複数のLEDチップ21とを備えている。このようなフレキシブル配線基板30を用いることで、シート面の面積が比較的大きいLEDシート20を得ることができる。シート面の面積が比較的大きいLEDシート20は、使用するLEDシート20の数を減らすことができるので、複数のLEDシート20を配置することによって発生し得る光量のばらつきを抑制できる。なお、図4において、後述する光反射性絶縁保護膜34及び透明保護膜35の表示を省略している。
この場合、LEDチップ21は、フレキシブル配線基板30内で、平面視で格子点状に配置されている。すなわちLEDチップ21は、マトリックス状に多段多列に配置されており、直列にM個接続されたLEDチップ21の列Rが、N列配置されている。
例えば図4において、LEDチップ21は、LEDチップ21の第1の配列方向(X方向)に沿って、14個(M=14)直列に接続されている。さらに、この14個のLEDチップ21をもつ列Rが、LEDチップ21の第2の配列方向(Y方向)に沿って、10列(N=10)並列に配置されている。なお、LEDチップ21の配置数は、これに限られるものではない。具体的には、LEDチップ21は、第1の配列方向(X方向)に10個以上14個以下(14≧M≧10)直列に配置され、この列Rが、LEDチップ21の第2の配列方向(Y方向)に4列以上10列以下(10≧N≧4)並列に配置されることが好ましい。LEDチップ21が10個以上直列に配置されることにより、第1の配列方向(X方向)におけるLEDチップ21同士の間隔を短くできる。これにより、LEDシート20の照度の面内ばらつきが抑えられる。このため、培養チューブ10に照射する光のばらつきを抑制できる。また、LEDチップ21が14個以下直列に配置されることにより、消費電力を削減できる。また、LEDチップ21の列が、LEDチップ21の第2の配列方向(Y方向)に4列以上並列に配置されることにより、特定のLEDチップ21が破損した場合でも、他の列のLEDチップ21に波及しないようにできる。これにより、LEDシート20全体の照度が、極端に低下することを抑止できる。ところで、LEDシート20が直下型の場合には、LEDシート20の設置や取り外しのときに、作業者が、LEDチップ21に接触する可能性が高まる。そして、作業者が、LEDチップ21に誤って強く接触した場合、LEDチップ21が破損するおそれが高まる。このため、LEDチップ21が破損した場合の対策を行っておくことは、リスク管理の観点で重要である。さらに、LEDチップ21の列が10列以下並列に配置されることにより、消費電力を削減できる。
LEDシート20は、複数の金属配線部22を有し、複数の金属配線部22は、第1の配列方向(X方向)に沿って配列されている。第1の配列方向(X方向)に沿って配列された複数の金属配線部22は、それぞれLEDチップ21の各列Rに対応している。LEDチップ21は、それぞれX方向に互いに隣接する一対の金属配線部22同士を跨ぐように配置されている。また、LEDチップ21の図示しない各端子は、一対の金属配線部22にそれぞれ電気的に接続されている。複数の金属配線部22は、LEDチップ21への給電部を構成しており、複数の金属配線部22に電力が供給されることにより、当該列Rに配置されたLEDチップ21が全て点灯する。なお、複数の金属配線部22は、後述する金属配線部32の一部を構成する。
第1の配列方向(X方向)におけるLEDチップ21同士の間隔Pxは、37mm以上50mm以下とすることが好ましい。また、第2の配列方向(Y方向)におけるLEDチップ21同士の間隔Pyは、37mm以上100mm以下とすることが好ましい。LEDチップ21同士の間隔を上記範囲とすることにより、LEDシート20の輝度を面内で均一にできる。このため、空間に照射する光のばらつきを抑制するとともに、LEDシート20の消費電力を抑えることができる。
LEDシート20のうち最も厚い部分における厚みは、5mm以下とすることが好ましい。このようにLEDシート20の厚みを薄くすることにより、LEDシート20を培養チューブ10に取り付けた際に、LEDシート20が嵩張ってしまうことを抑制できる。これにより、限られたスペースであっても、培養チューブ10にLEDシート20を容易に取り付けることができる。
LEDチップ21の配列は、平面視格子点状に限られるものではなく、図5(a)に示すように、平面視で千鳥状に配置されていても良い。また、LEDチップ21は、LEDシート20の面内で均一に配置されていなくても良い。例えば、LEDシート20の周縁部において、LEDチップ21の密度がより高められても良い。具体的には、図5(b)に示すように、LEDシート20の中央部(図5(b)の下部)において、LEDチップ21が格子点状に配置され、LEDシート20の周縁部(図5(b)の上部)において、LEDチップ21が千鳥状に配置されても良い。これにより、LEDシート20の周縁部におけるLEDシート20の輝度の低下を抑制し、LEDシート20の輝度を面内で均一にして、空間に照射する光のばらつきを抑制できる。
LEDシート20の全体形状は、平面視長方形形状となっているが、LEDシート20のサイズや平面形状については特に限定されるものではない。LEDシート20は、サイズや形状の加工の自由度が高いため、この点に関する様々な需要に対しても柔軟に対応できる。また、LEDシート20が可撓性を有するため、フラットな形状をもつ設置面に限らず、様々な形状をもつ設置面への取付けができる。
図4において、LEDシート20の第1の配列方向(X方向)の長さLxは、500mm以上700mm以下とすることが好ましく、550mm以上650mm以下とすることが更に好ましい。LEDシート20の第2の配列方向(Y方向)の長さLyは、300mm以上500mm以下とすることが好ましく、350mm以上450mm以下とすることが更に好ましい。個々のLEDシート20の大きさが過度に小さ過ぎないことにより、LEDシート20からの光量を増やすことができる。また、個々のLEDシート20の大きさが過度に大き過ぎないことにより、特定のLEDチップ21が破損した場合に、他のLEDチップ21に影響が及ぶことを最低限に抑えることができる。このため、LEDシート20全体の照度が極端に低下することを防止し、かつ、照度が低下する範囲を限定できる。
次に、制御部40について説明する。図3に示すように、制御部40は、LEDシート20に電力を供給するとともに、LEDシート20の発光等を制御するものである。この制御部40は、LEDシート20上に設けられた第1コネクタ44Aを介して、LEDシート20に対して着脱自在に接続される。すなわち、制御部40は、LEDシート20と別体に構成され、LEDシート20に対して外付けで接続される。言い換えれば、制御部40は、LEDシート20と一体化されていない。これにより、制御部40をLEDシート20から分離することができ、制御部40を任意の場所に設置できる。このため、限られたスペースであっても、培養チューブ10にLEDシート20を容易に取り付けることができる。
また、制御部40は、電力入力部41と、AC/DCコンバーター(ドライバー)42と、PWM制御部43とを有している。このうち電力入力部41には、例えば100V乃至240Vの任意の電圧をもつ交流の電圧が供給される。AC/DCコンバーター42は、100V乃至240Vの交流電圧を定圧(例えば44V)の直流電圧に変換する。PWM制御部43は、AC/DCコンバーター42からの定電圧波形のパルス幅を任意に変化させることにより、LEDシート20のLEDチップ21の調光を行う。すなわち、PWM制御部43は、LEDシート20の調光を制御する調光制御部としての役割も果たす。PWM制御部43から出力される定電圧は、第1コネクタ44Aを介してLEDシート20に印加される。
本実施の形態では、制御部40のPWM制御部43から、LEDシート20に直流定電圧が印加される。これにより、LEDシート20に直接整流化されたパルス電圧が印加される場合と異なり、LEDチップ21の調光を行うことが可能となる。すなわち、PWM制御部43は、AC/DCコンバーター42からの直流電圧のデューティー比を適宜変化させることにより、LEDチップ21の照度を任意に制御できる。例えば、図6(a)に示すように、PWM制御部43は、AC/DCコンバーター42からの定電圧のデューティー比を100%(実線)から50%(点線)に抑えることにより、LEDチップ21の照度を低下させることができる。
このようにLEDチップ21の照度を調節する場合、例えば、藻類の成長度合い応じてLEDシート20の照度を調節してもよい。これにより、藻類の生育の度合いを調整できる。例えば、藻類のサイズが小さい生育初期には、LEDシート20の照度を低くし、藻類のサイズが大きくなり、培養チューブ10内において藻類が生い茂る生育後期には、LEDシート20の照度を高くしても良い。LEDシート20の照度調整の他の例としては、高い照度が必要な種類の藻類のときは照度を高くし、低い照度でも育成できる種類の藻類のときは照度を低くても良い。また、出荷の時期を早めたいときは照度を高くし、出荷の時期を遅らせたいときは照度を低くしても良い。
また、PWM制御部43からLEDシート20に直流定電圧が印加されることにより、LEDシート20からの光の単位時間あたりの積算光量を増加できる。すなわち、例えば、LEDシート20に直流定電圧が印加された場合における積算光量(図6(a)の網掛け部分の面積)を、比較例としてパルスで電圧が印加される場合における積算光量(図6(b)の網掛け部分の面積)よりも大きくできる。これにより、LEDシート20からの光の発光効率を高め、藻類の育成効率を向上できる。
再度図3を参照すると、LEDシート20には、レギュレータ45が設けられている。この場合、レギュレータ45は、LEDチップ21の各列に対応してそれぞれ設けられており、具体的には、10列のLEDチップ21の列に対応して10個のレギュレータ45が設けられている。このレギュレータ45は、各列の複数のLEDチップ21に流れる電流を一定に保持する役割を果たす。これにより、1つのLEDチップ21が破損した場合でも、他の列のLEDチップ21に過大な電流が流れることを抑え、他の列のLEDチップ21が破損しないようにできる。この結果、LEDシート20全体の照度が極端に低下することを防止でき、空間に照射する光のばらつきを抑制できる。
さらに、LEDシート20には、第1コネクタ44Aから分岐して電力供給ライン46が設けられている。また、LEDシート20上には、第2コネクタ44Bが設けられている。電力供給ライン46は、当該LEDシート20のLEDチップ21には電気的に接続されることなく、LEDシート20と同一の構成をもつ他のLEDシート200の配線に対して電気的に接続される。すなわち、電力供給ライン46は、第2コネクタ44B及び他のLEDシート200上に設けられた他の第1コネクタ44Aを介して、LEDシート200の配線に着脱自在に接続される。電力供給ライン46からの電流は、第2コネクタ44B及び他の第1コネクタ44Aを介して、他のLEDシート200に供給される。これにより、2つのLEDシート20、200を連結し、これら2つのLEDシート20、200を1つの制御部40によって同時に制御できる。1つの制御部40によって複数のLEDシート20、200を同時に制御できることによって、制御部40の数を減らすことができるので、培養システム1が嵩張ってしまうことを抑制できる。このため、限られたスペースであっても培養システム1を容易に設置できる。
(LEDシートの各部材)
次に、LEDシート20を構成する各部材について説明する。図7に示すように、LEDシート20は、フレキシブル配線基板30と、フレキシブル配線基板30上に配置された複数のLEDチップ21とを備えている。このうちフレキシブル配線基板30は、可撓性の基板フィルム31と、基板フィルム31上の金属配線部32とを有している。金属配線部32は、接着剤層33を介して基板フィルム31に積層されている。
各LEDチップ21は、金属配線部32に導通可能な態様で実装されている。このLEDシート20においては、LEDチップ21がフレキシブル配線基板30に実装されていることにより、複数のLEDチップ21を、所望の高い密度で配置することが可能である。
金属配線部32上には、光反射性絶縁保護膜34が形成されている。この光反射性絶縁保護膜34は、LEDシート20のうち、LEDチップ21、レギュレータ45、第1コネクタ44Aまたは第2コネクタ44Bが設けられている領域には形成されていない。また、光反射性絶縁保護膜34は、LEDチップ21、レギュレータ45、第1コネクタ44Aまたは第2コネクタ44Bが設けられている領域の周辺領域には形成されていない。光反射性絶縁保護膜34は、LEDシート20の耐マイグレーション特性の向上に寄与する絶縁機能と、LEDシート20により作られる光環境の向上に寄与する光反射機能とを兼ね備える層である。この層は、白色顔料を含む絶縁性の樹脂組成物により形成される。前述の金属配線部32と後述の透明保護膜35とによって、耐マイグレーション特性および光反射機能が得られる場合には、金属配線部32上に光反射性絶縁保護膜34が形成されていなくてもよい。
また、光反射性絶縁保護膜34及びLEDチップ21を覆うように、透明保護膜35が形成されている。透明保護膜35は、主としてLEDシート20の防水性を確保するために、その最表面(最も発光面20a側に位置する面)に形成される樹脂性の膜である。
さらに、金属配線部32上には、ハンダ部36が設けられている。各LEDチップ21は、それぞれハンダ部36を介して、金属配線部32に電気的に接続されている。
(基板フィルム)
基板フィルム31は、可撓性を有する樹脂フィルムを用いることができる。なお、本明細書中、「可撓性を有する」とは、「折り曲げた際の曲率半径が、少なくとも1m以下、好ましくは50cm、より好ましくは30cm、更に好ましくは10cm、特に好ましくは5cmであること」をいう。
基板フィルム31の材料としては、耐熱性及び絶縁性が高い熱可塑性樹脂が用いられても良い。このような樹脂として、耐熱性と加熱時の寸法安定性、機械的強度、及び耐久性に優れるポリイミド樹脂(PI)や、ポリエチレンナフタレート(PEN)を用いることができる。中でも、アニール処理等の耐熱性向上処理を施すことによって耐熱性と寸法安定性を向上させたポリエチレンナフタレート(PEN)が、好ましく用いられる。また、難燃性の無機フィラー等を添加することによって難燃性を向上させたポリエチレンテレフタレート(PET)が用いられても良い。
基板フィルム31の表面31aは、培養チューブ10に対面する。この表面31aは、白色に着色されていることが好ましい。これにより、培養チューブ10から外部に漏れ出る光を効果的に反射させることができ、光の利用効率を更に向上できる。
基板フィルム31の厚さは、特に限定されない。基板フィルム31の厚さは、放熱経路としてボトルネックにならないこと、耐熱性及び絶縁性を有すること、及び、製造コストのバランスとの観点から、概ね10μm以上500μm以下、好ましくは、50μm以上250μm以下であることが好ましい。また、ロール・トゥ・ロール方式による製造を行う場合の生産性を良好に維持する観点からも、基板フィルム31の厚さは、上記厚さ範囲内であることが好ましい。
(接着剤層)
接着剤層33を形成する接着剤は、公知の樹脂系接着剤が適宜用いられても良い。それらの樹脂接着剤のうち、ウレタン系、ポリカーボネート系、シリコーン系、エステル系またはエポキシ系の接着剤等が特に好ましく用いられ得る。
(金属配線部)
金属配線部32は、基板フィルム31の表面31a(発光面20a側の面)に金属箔等の導電性基材によって形成される配線パターンである。この金属配線部32は、基板フィルム31の表面31aへ接着剤層33を介してドライラミネート法によって形成されることが好ましい。金属配線部32は、上述した複数の金属配線部22を含む。複数の金属配線部22は、第1の金属配線部22Aと、第1の金属配線部22Aから離間して配置された第2の金属配線部22Bとを含む。第1の金属配線部22A及び第2の金属配線部22Bには、LEDチップ21が搭載され、LEDチップ21は、第1の金属配線部22A及び第2の金属配線部22Bに電気的に接続されている。第1の金属配線部22A及び第2の金属配線部22Bに供給される電力によりLEDチップ21が点灯するようになっている。
金属配線部32は、放熱性と電気伝導性を高い水準で両立させるものであることが好ましく、例えば銅箔を用いることができる。この場合、LEDチップ21からの放熱性が安定し、電気抵抗の増加を防げるので、LEDチップ21間の発光バラツキが小さくなって安定した発光が可能となる。また、LEDチップ21の寿命も延長される。更に、熱による基板フィルム31等の周辺部材の劣化も防止できるので、LEDシート20の製品寿命も延長できる。金属配線部32を形成する金属の例としては、上記の銅の他、アルミニウム、金、銀等の金属を挙げることができる。
金属配線部32の厚さは、フレキシブル配線基板30に要求される耐電流の大きさ等に応じて適宜設定すればよい。但し、リフロー方式等によるハンダ加工処理時の基板フィルム31の熱収縮による反りを抑制するためには、金属配線部32の厚さが10μm以上であることが好ましい。一方、金属配線部32の厚さは、50μm以下であることが好ましく、これにより、フレキシブル配線基板30の十分な可撓性を維持することができ、重量増大によるハンドリング性の低下等も抑止できる。
(ハンダ部)
ハンダ部36は、金属配線部32とLEDチップ21との接合を行うものである。このハンダによる接合は、リフロー方式、あるいは、レーザー方式の2方式のいずれかによることができる。
(LEDチップ)
LEDチップ21は、P型半導体とN型半導体が接合されたPN接合部での発光を利用した発光素子である。LEDチップ21としては、P型電極及びN型電極をそれぞれ素子の上面及び下面に設けた構造であっても良く、素子の片面にP型電極及びN型電極の双方が設けられた構造であっても良い。
また、LEDチップ21としては、発光効率が高いものを選択することが好ましい。具体的には、LEDチップ21として、150lm/W以上の発光効率を有しているものを用いることが好ましく、180lm/W以上の発光効率を有しているものを用いることが更に好ましい。LEDチップ21の発光効率を150lm/W以上に高めることにより、LEDチップ21の実装数(密度)を下げ、LEDチップ21からのジュール熱による発熱を少なくすることができ、LEDチップ21からの熱による基板フィルム31等の周辺部材の劣化を防止できる。
LEDシート20は、上述の通り、高い放熱性を発揮できる金属配線部32に、LEDチップ21を直接実装するものである。これにより、LEDチップ21を高密度で配置した場合においても、LEDチップ21の点灯時に発生する過剰な熱を、金属配線部32を通して速やかに拡散できる。このため、基板フィルム31を介してLEDシート20の外部へ十分放熱することができ、LEDチップ21からの熱による基板フィルム31等の周辺部材の劣化を防止できる。
(光反射性絶縁保護膜)
図7に示すように、光反射性絶縁保護膜34は、LEDチップ21が設けられている領域及びその周辺領域を除く領域に形成される層である。この光反射性絶縁保護膜34は、十分な絶縁性を有することにより、フレキシブル配線基板30の耐マイグレーション特性を向上させる所謂レジスト層であり、かつLEDシート20により作られる光環境の発光輝度の向上に寄与する光反射性を備えた光反射層である。
光反射性絶縁保護膜34は、ウレタン系樹脂等をベース樹脂とし、酸化チタン等の無機フィラーからなる白色顔料を更に含有する各種の樹脂組成物により形成できる。光反射性絶縁保護膜34を形成するために用いる樹脂組成物のベース樹脂としては、ウレタン系樹脂の他、アクリル系ポリウレタン樹脂、ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂等を適宜用いることができる。光反射性絶縁保護膜34を形成する樹脂組成物のベース樹脂としては、透明保護膜35を形成する樹脂組成物と同一または同系の樹脂をベース樹脂とすることがより好ましい。透明保護膜35については、後述するように、アクリル系ポリウレタン樹脂を主たる材料樹脂として用いることが好ましい。これより、透明保護膜35を形成する樹脂組成物のベース樹脂がアクリル系ポリウレタン樹脂である場合には、光反射性絶縁保護膜34を形成するための樹脂組成物のベース樹脂はウレタン系樹脂またはアクリル系ポリウレタン樹脂とすることがより好ましい。
光反射性絶縁保護膜34を形成する樹脂組成物に白色顔料として含有させる無機フィラーとしては、酸化チタンの他、アルミナ、硫酸バリウム、マグネシア、チッ化アルミニウム、チッ化ホウ素、チタン酸バリウム、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、シリカ、マイカ粉、粉末ガラス、粉末ニッケル及び粉末アルミニウムから選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
光反射性絶縁保護膜34の厚さは、5μm以上50μm以下であって、より好ましくは、7μm以上20μm以下である。光反射性絶縁保護膜34の厚さが5μm以上であることにより、特に金属配線部32のエッジ部分において、光反射性絶縁保護膜34が薄くなることを抑制できる。このため、金属配線部32が露出することを抑制できる。また、光反射性絶縁保護膜34の厚さが50μm以下であることにより、搬送等の際にフレキシブル配線基板30が湾曲した場合であっても、光反射性絶縁保護膜34が、例えば金属配線部32から剥がれることを抑制できる。
また、光反射性絶縁保護膜34は、波長400nm以上780nm以下における光線反射率が、いずれも65%以上であることが好ましく、70%以上であることがより好ましく、80%以上であることが更に好ましい。LEDシート20は、例えば、酸化チタンを、ウレタン系またはアクリル系ポリウレタンのベース樹脂100質量部に対して20質量部以上含有させることで、光反射性絶縁保護膜34の厚さを8μmとする場合における同層の上記光線反射率を75%以上とすることが可能である。
(透明保護膜)
透明保護膜35は、LEDチップ21を覆うように、LEDシート20の最表面に形成されている。透明保護膜35は、防水性と透明性とを有する。透明保護膜35の防水性により、LEDシート20内部への水の侵入を防ぐことができる。LEDチップ21として、例えば150lm/W以上の発光効率を有するような、発光効率が高いものを選択した場合、LEDシート20において、特定のLEDチップ21が破損した場合の影響が大きくなる。そのためLEDチップ21が可能な限り破損しにくいようにすることは、リスク管理の観点で重要である。
透明保護膜35は、アクリル系ポリウレタン樹脂等をベース樹脂とする各種の樹脂組成物により形成できる。透明保護膜35を形成するために用いる樹脂組成物のベース樹脂としては、アクリル系ポリウレタン樹脂の他、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、フェノール系樹等を適宜用いることができる。透明保護膜35を形成する樹脂組成物のベース樹脂としては、光反射性絶縁保護膜34を形成する樹脂組成物と同一または同系の樹脂をベース樹脂とすることがより好ましい。好ましい具体的な組合せとして、光反射性絶縁保護膜34を形成する樹脂組成物のベース樹脂をウレタン系樹脂とし、透明保護膜35を形成する同樹脂をアクリル系ポリウレタン樹脂とする組合せを挙げることができる。
透明保護膜35の厚さは、10μm以上40μm以下であり、好ましくは15μm以上30μm以下であり、より好ましくは20μm以上25μm以下である。透明保護膜35の厚さを上記範囲とすることにより、LEDシート20の良好な可撓性や薄さ、軽量性、及び非常時に求められる良好な光学特性を維持できる。また、LEDシート20に対して非常時に求められる十分な防水性をもたらすことができる。
透明保護膜35によるLEDシート20の耐水性としては、LEDシート20に対して水を散布した際に、LEDチップ21の劣化を抑制することが可能となる程度であれば特に限定されない。このような耐水性としては、IEC(国際電気標準会議)によって定められている防水・防塵の保護規格でIPX4以上を示すことが好ましい。IPX4以上の防水性は、あらゆる方向からの水の飛沫によってLEDチップ21に対して有害な影響が及ぼされない程度である。具体的には、LEDシート20の法線方向に対して±180°の全範囲に5分間、10L/分の水量で散水ノズルから散水した際、LEDチップ21に対して有害な影響が及ぼされない程度とされる。
ところで、図1および図2に示すように、本実施の形態では、LEDシート20は、粘着部材50によって、培養チューブ10に粘着されている。これにより、LEDシート20と培養チューブ10との間に空気の層が介在されることを抑制できる。ここで、LEDシート20と培養チューブ10との間に空気の層が介在されていると、空気の屈折率と培養チューブ10の屈折率との差に起因して、培養チューブ10の外面において、LEDチップ21からの光が反射する。そして、光の反射率が大きくなることにより、培養システム1における光の利用効率が低下する可能性がある。これに対して、本実施の形態では、LEDシート20と培養チューブ10との間に空気の層が介在されることを抑制できる。このため、培養チューブ10の外面において、LEDチップ21からの光が反射することを抑制できる。この結果、光の利用効率を更に高めることができる。本実施の形態では、粘着部材50は、LEDシート20の発光面20aの全体を覆うように設けられている。
粘着部材50は、エチレン酢酸ビニルまたはポリビニルブチラールを含んでいることが好ましい。また、粘着部材50は、粘着剤を含むものであっても良い。この粘着剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、天然ゴム系、ブチルゴム、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリクロロプレン、スチレン系ポリマー、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、エチレン-酢酸ビニル共重合体などの酢酸ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリロニトリル、炭化水素樹脂、アルキルフェノール樹脂、ロジン、ロジントリグリセリド、水素化ロジンなどのロジン系樹脂が適用できる。また、粘着部材50は、市販の両面粘着フィルムであっても良い。
粘着部材50の屈折率は、1.48以上1.60以下であってもよく、1.50以上1.58以下であってもよく、1.51以上1.56以下であってもよい。ここで、上述したように、培養チューブ10には、例えば、ガラス(屈折率:約1.55)またはポリカーボネート(屈折率:約1.58)が用いられる。このため、粘着部材50の屈折率は、1.48以上1.60以下であることにより、粘着部材50の屈折率と、培養チューブ10の屈折率との差を小さくできる。これにより、培養チューブ10の外面において、LEDチップ21からの光が反射することを抑制できる。このため、光の利用効率を更に高めることができる。なお、粘着部材50および培養チューブ10の屈折率は、例えば、屈折計(株式会社アタゴ社製、アッベ屈折計、DR-A1(製品名))により測定できる。
図2に示すように、粘着部材50の表面51は、培養チューブ10に対面する。また、図8に示すように、この表面51に、網目状に形成された凹部52が形成されている。この凹部52は、粘着部材50と培養チューブ10との間に介在する空気を、当該間から抜くための空気抜き機構としての役割を果たす。
本実施の形態では、凹部52は、複数の第1部分52aと複数の第2部分52bとを含んでいる。各々の第1部分52aは、上述したLEDチップ21の第1の配列方向(X方向)に沿って延びている。図示された例においては、第1部分52a間の間隔は互いに等しくなっている。なお、第1部分52aは、X方向に対して傾斜する方向に延びていてもよい。また、第1部分52a間の間隔が、互いに異なっていてもよい。
各々の第2部分52bは、上述したLEDチップ21の第2の配列方向(Y方向)に沿って延びている。図示された例においては、第2部分52b間の間隔は互いに等しくなっている。なお、第2部分52bは、Y方向に対して傾斜する方向に延びていてもよい。また、第2部分52b間の間隔が、互いに異なっていてもよい。
このようなLEDシート20と、培養チューブ10との間の剥離強度は、3N/15mm以上30N/15mm以下であることが好ましく、4N/15mm以上20N/15mm以下であることがより好ましく、5N/15mm以上15N/15mm以下であることが更に好ましい。LEDシート20と培養チューブ10との間の剥離強度が3N/15mm以上であることにより、使用時にLEDシート20が培養チューブ10から剥がれることを抑制できる。また、LEDシート20と培養チューブ10との間の剥離強度が30N/15mm以下であることにより、LEDシート20を培養チューブ10から剥がした際に、例えば粘着部材50の一部が、培養チューブ10に付着することを抑制できる。また、LEDシート20と培養チューブ10との間の剥離強度が30N/15mm以下であることにより、LEDシート20を交換等する際に、LEDシート20を培養チューブ10から剥がしやすくなる。なお、LEDシート20と培養チューブ10との間の剥離強度は、例えば、材料試験機(株式会社エー・アンド・デイ社製、テンシロン万能材料試験機RTF-2325(製品名))により測定できる。
また、LEDシート20の光合成光量子束密度(PPFD(photosynthetic photon flux density))Iは、培養チューブ10内の任意の領域において、250μmol/m-2・s-1以上であることが好ましい。LEDシート20の光合成光量子束密度Iが250μmol/m-2・s-1以上であることにより、藻類の育成効率を向上できる。なお、PPFDは、光量子計等の測定装置(例えば米国LI-COR社製、光量子センサーLI-190RおよびライトメーターLI-250A)により測定することができる。
ここで、培養チューブ10内の培養液CSのモル吸光係数をε(L・cm-1・g-1)とし、培養液CSのモル濃度をC(g・L-1)とし、培養チューブ10の内径d1(図1参照)をD(cm)としたとき、
LEDシート20の光合成光量子束密度Iは、
250/10(-εCD/2)≦I≦250/10(-εCD)
という関係を満たすことが好ましい。これにより、藻類の育成効率を向上できるとともに、消費電力を削減できる。
ところで、吸光度をAとし、透過率をTとした場合、ランバートベール則により、以下の式(1)が成り立つ。
A=-log10T=εCD・・・式(1)
また、培養液CSを透過した光合成光量子束密度をIとした場合、透過率Tは、以下の式(2)で表すことができる。
T=I/I・・・式(2)
このため、式(1)および式(2)により、光合成光量子束密度Iは、以下の式(3)で表すことができる。
=I/10-εCD・・・式(3)
上述したように、LEDシート20の光合成光量子束密度Iは、培養チューブ10内の任意の領域において、250μmol/m-2・s-1以上であることが好ましい。また、培養チューブ10内において、LEDシート20の光合成光量子束密度Iが最も低下する位置は、培養チューブ10の径方向中央部であると考えられる。このため、培養チューブ10の径方向中央部において、LEDシート20の光合成光量子束密度Iが250μmol/m-2・s-1以上であることが好ましい。この場合、
250/10(-εCD/2)≦I
という関係を満たすことにより、培養チューブ10の径方向中央部において、LEDシート20の光合成光量子束密度Iを250μmol/m-2・s-1以上とすることができる。このため、250/10(-εCD/2)≦Iという関係を満たすことにより、藻類の育成効率を向上できる。また、I≦250/10(-εCD)という関係を満たすことにより、消費電力を削減できる。
(LEDシートの製造方法)
次に、本実施の形態によるLEDシート20の製造方法について、図9(a)-(h)を参照して説明する。
まず、基板フィルム31を準備する(図9(a))。次に、基板フィルム31の表面31a(図7参照)に、金属配線部32の材料となる銅箔等の金属箔32Aを積層する(図9(b))。金属箔32Aは、金属箔32Aを例えばウレタン系接着剤等の接着剤層33によって、基板フィルム31の表面31aに接着される。あるいは、金属箔32Aは、基板フィルム31の表面31aに電解メッキ方法や気相製膜法(スパッタリング、イオンプレーティング、電子ビーム蒸着、真空蒸着、化学蒸着等)により、直接形成しても良い。もしくは、金属箔32Aに基板フィルム31を直接溶着して形成しても良い。
次に、金属箔32Aの表面に、金属配線部32に要求される形状にパターニングされたエッチングマスク37を形成する(図9(c))。このエッチングマスク37は、金属配線部32となる金属箔32Aの配線パターンに対応する部分がエッチング液によって腐食しないように設けられる。エッチングマスク37を形成する方法は特に限定されず、例えば、フォトレジストまたはドライフィルムを、フォトマスクを通して感光させた後に現像することによって形成しても良く、インクジェットプリンター等の印刷技術により金属箔32Aの表面にエッチングマスクを形成してもよい。
次に、エッチングマスク37に覆われていない箇所に位置する金属箔32Aを浸漬液により除去する(図9(d))。これにより、金属箔32Aのうち、金属配線部32となる箇所以外の部分が除去される。
その後、アルカリ性の剥離液を使用して、エッチングマスク37を除去する。これにより、エッチングマスク37が金属配線部32の表面から除去される(図9(e))。
続いて、金属配線部32上に光反射性絶縁保護膜34を積層形成する(図9(f))。光反射性絶縁保護膜34の形成は、光反射性絶縁保護膜34を構成する材料樹脂組成物を均一に塗工できる塗工手段であれば特に限定されず、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、ディップコータ、刷毛塗り等の方法を使用できる。または、光感光性を有する絶縁保護膜材料を全面に塗工し、必要な箇所のみフォトマスクを通して感光させた後に現像することによって光反射性絶縁保護膜34を形成しても良い。
次に、金属配線部32上にLEDチップ21、レギュレータ45及びコネクタ44A、44Bを実装する(図9(g))。なお、図9(g)および後述する図9(h)においては、図面を明瞭にするために、レギュレータ45等の図示を省略している。この場合、LEDチップ21は、金属配線部32にハンダ部36を介するハンダ加工によって接合される。このハンダ加工による接合は、リフロー方式、あるいは、レーザー方式によることができ、または導電性樹脂による接合でも良い。
次いで、光反射性絶縁保護膜34、LEDチップ21、レギュレータ45及びコネクタ44A、44Bを覆うように透明保護膜35を形成する(図9(h))。この透明保護膜35は、透明樹脂組成物をスプレー処理により吹付けて形成する方法(以下、「スプレーコート法」という)、またはカーテンコート法により形成する方法により行うことが好ましい。スプレーコート法による透明保護膜35の形成は、例えば、アクリル系ポリウレタン樹脂を含むスプレーコート処理用の塗工液を、スプレー塗装機によってフレキシブル配線基板30上の所望の領域に噴霧して塗工膜を形成することにより行うことができる。カーテンコート法による透明保護膜35の形成は、例えば、アクリル系ポリウレタン樹脂を含むカーテンコート処理用の塗工液を、カーテン塗装機によってフレキシブル配線基板30上の所望の領域に滴下して塗工膜を形成することにより行うことができる。
なお、本実施の形態によるLEDシート20は、上述した方法に限らず、従来公知のLEDチップ用のフレキシブル配線基板や、これにLEDチップを実装してなる各種のLEDシートを製造する公知の方法により製造することもできる。
(培養工場)
図10は、本実施の形態による培養システム1を用いた培養工場90の構成を模式的に示す図である。培養工場90は、建物91と、建物91の内部に配置された複数の培養棚80を備えている。
図11に示すように、培養棚80は、複数(4本)の支柱82と、支柱82に沿ってそれぞれ上下方向に間隔を空けて配置された一対の基板81とを有している。そして、一対の基板81間に、複数の培養システム1が配置されている。図示された例においては、培養チューブ10の長手方向が、上下方向(鉛直方向)と平行になるように、培養システム1が配置されている。なお、図示はしないが、培養チューブ10の長手方向が、水平方向と平行になるように、培養システム1が配置されていてもよい。
ここで、制御部40は培養チューブ10から十分に離れた場所に配置される。このため、制御部40に近い位置にある培養チューブ10と遠い位置にある培養チューブ10とで、制御部40からの熱によって藻類の育成にばらつきが生じるおそれが少ない。
本実施の形態によるLEDシート20は、従来の直管型の照明装置と比較して薄型化されている。これにより、培養システム1間の間隔を狭めることができ、一対の基板81間に配置される培養システム1の数を増やすことができる。この結果、単位面積あたりの藻類の育成量を増加できる。
このように本実施の形態によれば、培養システム1が、藻類を培養する培養チューブ10と、培養チューブ10の外面を覆うLED照明装置20Aとを備えている。これにより、LEDシート20から培養チューブ10に照射された光が、培養チューブ10の外部に漏れることを抑制できる。このため、光の利用効率を高めることができる。また、LEDシート20が培養チューブ10の外面を覆うため、胴部11の全周から培養チューブ10内に光を照射することもできる。このため、藻類の育成効率を高めることができる。
また、本実施の形態によれば、LEDシート20が、可撓性の基板フィルム31と、基板フィルム31上の金属配線部32と、金属配線部32に実装された複数のLEDチップ21とを有している。このように、LEDシート20が可撓性の基板フィルム31を有するシート状のLED照明装置であることにより、培養システム1の軽量化を図ることができる。また、本実施の形態による培養システム1のLEDシート20は、複数のLEDが配列された直管型のLEDバーライトに比べて全体の厚みを薄くできる。このため、LEDシート20を培養チューブ10に巻き付けた際に、培養システム1が嵩張ることを抑制できる。これにより、培養システム1の設置スペースを低減できる。さらに、LEDシート20が可撓性の基板フィルム31を有するシート状のLED照明装置であるため、様々な形状の培養チューブ10にLEDシート20を容易に取り付けることができる。
また、本実施の形態によれば、基板フィルム31の表面31aが、培養チューブ10に対面するとともに、白色に着色されている。これにより、培養チューブ10から外部に漏れ出る光を効果的に反射させることができ、光の利用効率を更に向上できる。
また、本実施の形態によれば、LEDシート20に、LEDチップ21のON状態と、LEDチップ21のOFF状態とを表示する表示部25が設けられている。これにより、LEDシート20を培養チューブ10に巻き付けた場合であっても、LEDチップ21のON状態とOFF状態とを容易に確認できる。
また、本実施の形態によれば、LEDシート20が、粘着部材50によって、培養チューブ10に粘着されている。これにより、LEDシート20と培養チューブ10との間に空気の層が介在されてしまうことを抑制できる。このため、培養チューブ10の外面において、LEDチップ21からの光が反射することを抑制できる。この結果、光の利用効率を更に高めることができる。
さらに、本実施の形態によれば、粘着部材50の表面51が、培養チューブ10に対面し、粘着部材50の表面51に、網目状に形成された凹部52が形成されている。これにより、粘着部材50を培養チューブ10に取り付ける際に、凹部52を介して、粘着部材50と培養チューブ10との間に介在する空気を当該間から抜くことができる。このため、培養チューブ10の外面において、LEDチップ21からの光が反射することを更に効果的に抑制できる。
[変形例]
次に、図12乃至図15により、本実施の形態による培養システム1の変形例について説明する。図12乃至図15において、図1乃至図11と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(第1変形例)
図12および図13において、培養チューブ10の胴部11は、四角形筒形状をもっている。すなわち、胴部11は、一対の第1側部11aと、一対の第1側部11a間に設けられた一対の第2側部11bとを含んでいる。このうち第1側部11aの外面の面積は、第2側部11bの外面の面積よりも大きくなっている。そして、LEDシート20は、培養チューブ10の胴部11の周方向において、胴部11の全域を覆っている。また、LEDシート20は、培養チューブ10の胴部11の長手方向において、胴部11の全域を覆っている。
本変形例では、培養チューブ10内の培養液CSのモル吸光係数をε(L・cm-1・g-1)とし、培養液CSのモル濃度をC(g・L-1)とし、培養チューブ10の内幅d2をD(cm)としたとき、
LEDシート20の光合成光量子束密度Iは、
250/10(-εCD/2)≦I≦250/10(-εCD)
という関係を満たすことが好ましい。
250/10(-εCD/2)≦Iという関係を満たすことにより、藻類の育成効率を向上できる。また、I≦250/10(-εCD)という関係を満たすことにより、消費電力を削減できる。なお、本明細書中、培養チューブ10の内幅d2は、一対の第1側部11aの内面間の距離を意味する。
本変形例においても、LEDシート20から培養チューブ10に照射された光が、培養チューブ10の外部に漏れることを抑制できる。このため、光の利用効率を高めることができる。また、胴部11の全周から培養チューブ10内に光を照射することができ、藻類の育成効率を高めることができる。
(第2変形例)
図14において、LEDシート20は、胴部11の第1側部11aの外面のみを覆っている。すなわち、LEDシート20は、胴部11の第2側部11bの外面を覆っていない。本変形例においても、LEDシート20から培養チューブ10に照射された光が、培養チューブ10の外部に漏れることを抑制できる。このため、光の利用効率を高めることができる。
(第3変形例)
図15において、LED照明装置20Aは、複数のLEDチップ21を含むLEDバーライト16と、LEDバーライト16に取り付けられた反射シート15とを有している。また、LEDバーライト16は、複数のLED21が配列された直管型であり、LEDバーライト16は、培養チューブ10と反射シート15との間に設けられている。
反射シート15は、LEDバーライト16のLEDから照射された光を反射させる役割を果たす。反射シート15は、培養チューブ10の長手方向において、培養チューブ10の全域を覆っていることが好ましい。この反射シート15は、反射シート15は、粘着部材50によって、培養チューブ10に粘着されている。このような反射シート15は、例えば、金属板、樹脂フィルムを金属板に張り合わせたシート、樹脂シートまたは不織布等から構成されていてもよい。ここで、樹脂シートは、乱反射性が良好である。このため、反射シート15は、少なくとも樹脂シートを含むシートであることが好ましく、少なくとも多孔質樹脂シートを含むシートであることがより好ましい。また、反射シート15は、多孔質樹脂シートのみから構成されていてもよく、多孔質樹脂シートに加えて、他のシートを更に含んでいてもよい。他のシートとしては、例えば、補強シートが挙げられる。また、多孔質樹脂シートおよび補強シートは、接着層を介して互いに積層されていてもよく、接着層を介さずに互いに積層されていてもよい。また、酸化チタンを添加した他の多層フィルム等が、反射シート15として使用されてもよい。樹脂シートに用いる樹脂は、熱可塑性樹脂であってもよく、熱硬化性樹脂であってもよいが、熱可塑性樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、フッ化ビニル系樹脂、アミド系樹脂または飽和エステル系樹脂等が挙げられる。このうち、ポリオレフィン系樹脂は、耐熱性、耐水性、耐薬品性およびコストが優れる。このため、樹脂シートに用いる熱可塑性樹脂は、ポリオレフィン系樹脂が好ましい。
本変形例によれば、LEDバーライト16から培養チューブ10に照射された光が、培養チューブ10の外部に漏れることを抑制できる。このため、光の利用効率を高めることができる。
上記実施の形態および各変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態および各変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 培養システム
10 培養チューブ
15 反射シート
16 LEDバーライト
20 LEDシート
20A LED照明装置
21 LEDチップ
22 金属配線部
25 表示部
31 基板フィルム
31a 表面
32 金属配線部
50 粘着部材
51 表面
52 凹部
CS 培養液

Claims (13)

  1. 藻類を培養する培養チューブと、
    前記培養チューブの外面を覆うLED照明装置とを備える、培養システム。
  2. 前記LED照明装置は、LEDシートである、請求項1に記載の培養システム。
  3. 前記LEDシートは、可撓性の基板フィルムと、前記基板フィルム上の金属配線部と、前記金属配線部に実装された複数のLEDチップとを有する、請求項2に記載の培養システム。
  4. 前記基板フィルムの表面は、前記培養チューブに対面するとともに、白色に着色されている、請求項3に記載の培養システム。
  5. 前記LEDシートに、前記LEDチップのON状態と、前記LEDチップのOFF状態とを表示する表示部が設けられている、請求項3または4に記載の培養システム。
  6. 前記LED照明装置は、複数のLEDチップを含むLEDバーライトと、前記LEDバーライトに取り付けられた反射シートとを有し、前記LEDバーライトは、前記培養チューブと前記反射シートとの間に設けられている、請求項1に記載の培養システム。
  7. 前記LEDシートは、粘着部材によって、前記培養チューブに粘着されている、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の培養システム。
  8. 前記LEDシートと、前記培養チューブとの間の剥離強度は、3N/15mm以上30N/15mm以下である、請求項7に記載の培養システム。
  9. 前記反射シートは、粘着部材によって、前記培養チューブに粘着されている、請求項6に記載の培養システム。
  10. 前記粘着部材の屈折率は、1.48以上1.60以下である、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の培養システム。
  11. 前記粘着部材の表面は、前記培養チューブに対面し、前記粘着部材の表面に、網目状に形成された凹部が形成されている、請求項7乃至10のいずれか一項に記載の培養システム。
  12. 前記粘着部材は、エチレン酢酸ビニルまたはポリビニルブチラールを含む、請求項7乃至11のいずれか一項に記載の培養システム。
  13. 前記培養チューブ内の培養液のモル吸光係数をε(L・cm-1・g-1)とし、前記培養液のモル濃度をC(g・L-1)とし、前記培養チューブの内径または内幅をD(cm)としたとき、
    前記LED照明装置の光合成光量子束密度Iは、
    250/10(-εCD/2)≦I≦250/10(-εCD)
    という関係を満たす、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の培養システム。
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