JP2022021922A - 動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚及び動植物育成工場 - Google Patents

動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚及び動植物育成工場 Download PDF

Info

Publication number
JP2022021922A
JP2022021922A JP2020125827A JP2020125827A JP2022021922A JP 2022021922 A JP2022021922 A JP 2022021922A JP 2020125827 A JP2020125827 A JP 2020125827A JP 2020125827 A JP2020125827 A JP 2020125827A JP 2022021922 A JP2022021922 A JP 2022021922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
led lighting
led
support
lighting sheet
animals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020125827A
Other languages
English (en)
Inventor
雅幸 関戸
Masayuki Sekido
直哉 光武
Naoya Mitsutake
信敬 佐藤
Nobutaka Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2020125827A priority Critical patent/JP2022021922A/ja
Publication of JP2022021922A publication Critical patent/JP2022021922A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Fastening Of Light Sources Or Lamp Holders (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Housing For Livestock And Birds (AREA)

Abstract

【課題】動植物の育成棚への取付けが容易であるとともに、LEDチップからの熱を外部へ放出しやすい動植物育成用のLED照明モジュール、動植物の育成棚及び動植物育成工場を提供する。【解決手段】動植物育成用のLED照明モジュール10は、複数のLEDチップ21が配列された動植物育成用のLED照明シート20と、LED照明シート20を動植物の育成棚に固定する支持体50と、を備えている。LED照明シート20は、LED照明シート20のうちLEDチップ21の発光面の反対側の少なくとも一部が空気に接する状態で、支持体50に固定されている。【選択図】図4

Description

本開示は、動植物育成用のLED照明モジュール、動植物の育成棚及び動植物育成工場に関する。
動植物育成工場において用いる照明装置として、従来の蛍光灯や高圧ナトリウムランプ等に替えて、近年、消費電力が少ないLEDを光源とする照明装置の需要が拡大している。
LEDを光源とする照明装置を用いた動植物育成工場の一例として、植物の育成棚の棚板に、LEDを光源とする直管型の植物育成灯を複数配置した植物育成装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
フレキシブルタイプの回路基板に複数のLEDチップを配置して面状の光源を形成した動植物育成用のLED照明装置も提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2008-118957号公報 特開2013-251230号公報
本開示は、動植物の育成棚への取付けが容易であるとともに、LEDチップからの熱を外部へ放出しやすい、動植物育成用のLED照明モジュール、動植物の育成棚及び動植物育成工場を提供する。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールは、複数のLEDチップが配列された動植物育成用のLED照明シートと、前記LED照明シートを動植物の育成棚に固定する支持体と、を備える動植物育成用のLED照明モジュールであって、前記LED照明シートは、前記LED照明シートのうち前記LEDチップの発光面の反対側の少なくとも一部が空気に接する状態で、前記支持体に固定されている。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールにおいて、前記LED照明シートは、リベット、両面テープ、接着剤、S字フック又は結束バンドのうちの少なくとも1つにより前記支持体に固定されていてもよい。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールにおいて、前記支持体は、面方向内側が開口していてもよい。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールにおいて、前記支持体は、第1の側と第2の側を有し、前記第1の側から前記第2の側に貫通している貫通孔を有し、前記LED照明シートの前記複数のLEDチップが前記貫通孔を向くように設置されており、前記LED照明シートは、前記第1の側において少なくとも前記貫通孔の一部を覆うように設置されており、前記LED照明モジュールを平面視したとき、前記LEDチップは、前記貫通孔と重なるように配置されていてもよい。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールにおいて、前記LEDチップの厚さは、前記支持体の前記第1の側から前記第2の側に向かう方向の厚さにおいて、前記支持体の厚さの2分の1以下であってもよい。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールにおいて、前記LED照明シートは、前記第1の側から前記第2の側に向かって撓んでおり、前記LED照明モジュールを断面視したとき、前記LED照明シートは前記支持体の第2側に突出していなくてもよい。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールにおいて、前記LED照明シートは、前記支持体の挟持部に挟み込まれることにより固定されていてもよい。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールにおいて、前記LED照明シートは、磁石により前記支持体に固定されていてもよい。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールにおいて、前記支持体は、前記動植物の育成棚の被係合部に係合する係合部を有していてもよい。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールにおいて、前記LED照明モジュールを前記動植物の育成棚に設けられた蛍光灯用器具又は直管型LED照明用器具に取り付けるための取付部材を更に備えてもよい。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールにおいて、前記取付部材は、前記蛍光灯用器具のソケットに取り付け可能な口金形状の取付治具を有していてもよい。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールにおいて、前記取付部材は、前記直管型LED照明用器具の保持部材に取り付け可能な棒形状の取付治具を有していてもよい。
本実施の形態による動植物の育成棚は、動植物の育成棚であって、棚板と、前記棚板の下面側に取り付けられた、本実施の形態によるLED照明モジュールと、を備えている。
本実施の形態による動植物育成工場は、建物と、前記建物の内部に配置された、本実施の形態による動植物の育成棚とを備えている。
本実施の形態によれば、動植物の育成棚への取付けが容易であるとともに、LEDチップからの熱を外部へ放出しやすくすることができる。
図1は、一実施の形態によるLED照明モジュールを示す概略図である。 図2は、一実施の形態によるLED照明シートを示す平面図である。 図3(a)-(b)は、LED照明シートの変形例を示す平面図である。 図4(a)は、一実施の形態によるLED照明モジュールを示す概略平面図であり、図4(b)は、一実施の形態によるLED照明モジュールを示す概略側面図(図4(a)のIVB方向矢視図)である。 図5(a)は、制御部からLED照明シートに定電圧が印加される場合における時間と電圧の関係を示すグラフであり、図5(b)は、比較例としてLED照明シートにパルスが印加される場合における時間と電圧の関係を示すグラフである。 図6は、一実施の形態によるLED照明シートを示す断面図(図2のVI-VI線断面図)である。 図7(a)-(h)は、一実施の形態によるLED照明シートの製造方法を示す断面図である。 図8(a)-(d)は、一実施の形態によるLED照明モジュールの製造方法を示す図である。 図9は、一実施の形態による植物育成工場を示す概略斜視図である。 図10は、一実施の形態による植物の育成棚を示す概略斜視図である。 図11は、一実施の形態による植物の育成棚を示す概略正面図である。 図12は、第1の変形例によるLED照明モジュールを示す平面図である。 図13は、第2の変形例によるLED照明モジュールを示す平面図である。 図14は、第3の変形例によるLED照明モジュールを示す平面図である。 図15は、第4の変形例によるLED照明モジュールを示す平面図である。 図16は、第5の変形例によるLED照明モジュールを示す平面図である。 図17(a)(b)は、第6の変形例によるLED照明モジュールを示す平面図である。 図18は、第7の変形例によるLED照明モジュールを示す平面図である。 図19(a)(b)は、第8の変形例によるLED照明モジュールを示す平面図及び断面図(図19(a)のXIXB-XIXB線断面図)である。 図20は、第9の変形例によるLED照明モジュールを示す断面図である。 図21は、第10の変形例によるLED照明モジュールを示す正面図である。 図22は、第11の変形例によるLED照明モジュールを示す断面図である。 図23は、第12の変形例によるLED照明モジュールを示す断面図である。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールは、複数のLEDチップが配列された動植物育成用のLED照明シートと、LED照明シートを動植物の育成棚に固定する支持体と、を備える動植物育成用のLED照明モジュールであって、LED照明シートは、LED照明シートのうちLEDチップの発光面の反対側の少なくとも一部が空気に接する状態で、支持体に固定されている。
本実施の形態による動植物育成用のLED照明モジュールのLED照明シートは、シート状のLED照明装置なので、複数のLEDが配列された直管型のLEDバーライトに比べて全体の厚さを薄くできる。そのため、動植物育成棚の棚板の上下方向の間隔を狭くして、動植物育成工場の床面積当たりの収量を向上させることができる。また、LEDチップの厚さが直管型LEDの厚さよりも小さい。このため、LED照明シートは、LEDチップが配置されている箇所とLEDチップが配置されていない箇所との間の高低差を、直管型LEDが配置されている箇所と直管型LEDが配置されていない箇所との間の高低差よりも小さくできる。そのため、LEDチップの側部側の影が発生しにくくなる。これにより、動植物が成長してLED照明シートに近接した場合であっても、動植物に照射する光のばらつきを抑制できる。動植物育成用のLED照明装置において、動植物に照射する光のばらつきを抑制することは、育成される動植物の大きさや品質を一定の規格の範囲に収めて不適合品を減らすことになるので、重要である。動植物の育成では、動植物が成長して光合成が活発になる育成後期に動植物に照射される光や熱の制御が重要である。本実施の形態による動植物育成用のLED照明シートは、動植物とLED照明シートが近接しているときに動植物に照射される比較的強い光のばらつきを抑制できる。
また、動植物育成用のLED照明シートは、シート状のLED照明装置である。このため、育成される動植物の収率の低下を抑制しつつ育成される動植物の育成量を増やすことができ、動植物を良好な収量で得られる。動植物育成用のLED照明装置において、単に光量を増やして動植物の育成量を増やそうとしても、その光のばらつきを抑制することができなければ、ばらつきがより大きくなり不適合品が多くなって、かえって収量が低下するおそれがある。一般に、動植物育成工場においては、動植物をより迅速に育成するために、LEDチップから照射される光の照度を高めることが好ましいと考えられる。しかしながら、単にLEDチップから照射される光の照度を増加した場合、面内に複数配置された動植物の育成スピードにばらつきが生じてしまうことが判明した。とりわけ動植物の育成後期の段階で育成のスピードがばらついてしまい、一部の動植物が十分に育成されなかったり、一部の動植物にチップバーンとよばれる育成障害が発生したりする等、かえって生育不良が増加することが判明した。これは、動植物の育成後期の段階では、動植物が上方のLED照明シートに接近するので、LEDチップに近い動植物には光が多量に供給される一方、LEDチップから遠い動植物には光が十分に供給されず、これらの動植物の間で育成スピードに差が生じてしまうためであると考えられる。
また本実施の形態による動植物の育成棚用のLED照明モジュールによれば、LED照明シートは、LED照明シートのうちLEDチップの発光面の反対側の少なくとも一部が空気に接する状態で、支持体に固定されている。これにより、育成される動植物の収率の低下を抑制しつつ育成される動植物の育成量を増やすことができ、動植物を良好な収量で得られる。すなわちLEDチップから発生する熱は、熱の発生源に近いところで育成されている動植物に強く影響し、熱の発生源から遠いところで育成されている動植物への影響は低い。そのため、動植物の育成状態にばらつきが生じて不適合品が多くなり、収率が低下するおそれがある。LED照明シートの光量が大きくなれば、LEDチップから発生する熱は大きくなる。LED照明シートのうちLEDチップの発光面の反対側の少なくとも一部が空気に接するようにすることにより、LEDチップからの熱が空気中に逃がされ、LED照明シート付近に滞留しにくい。このことにより、動植物の育成状態のばらつきを抑制して良好な収量が得られる。また、とりわけ動植物がLED照明シートに近づく動植物の育成後期における、動植物の育成スピードを面内で均一にすることができる。
本実施の形態による動植物の育成棚用のLED照明モジュールは、LED照明シートを動植物の育成棚に固定する支持体を備える。これにより、LED照明シートを動植物育成工場に設置する際に、LED照明シートが撓みにくくなり、設置作業を容易にすることができる。すなわち、本実施の形態によるLED照明モジュールのLED照明シートは、フィルム状の薄型のものであり、容易に曲がったり撓んだりするため、動植物の育成棚に取り付ける作業が行いにくい場合がある。本実施の形態によれば、予めLED照明シートが剛性をもつ支持体に固定されているので、支持体を動植物の育成棚に取り付けることで、LED照明シートを動植物の育成棚に容易に固定することができる。さらに、既存の動植物育成工場では、例えば蛍光灯や直管型のLEDバーライトを使用している場合がある。このため、既存の動植物育成工場では、既存の育成棚をそのまま使用できることが求められ、LED照明シートを様々な育成棚に設置できることが望ましい。本実施の形態によれば、LED照明シートが固定された支持体を、既存の育成棚に取り付けるのに適した形状とすることにより、LED照明シートを既存の育成棚に取り付けることが容易となる。
本実施の形態による動植物の育成棚及び動植物育成工場は、上記の本実施の形態による動植物の育成棚用のLED照明モジュールを備えるので、動植物の育成棚への取付けが容易であるとともに、LEDチップからの熱を放出しやすくすることができる。また、動植物を良好な収量で得ることができる。
以下、図面を参照しながら一実施の形態について具体的に説明する。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。本明細書において、動植物とは、動物及び/又は植物を意味する。なお、以下においては、便宜上、LED照明モジュールによって植物を育成(栽培)する場合を例にとって説明するが、矛盾の生じない範囲で、動物を育成する場合にも適用することができる。
まず、本実施の形態による植物の育成棚用のLED照明モジュールについて説明する。
(植物育成用のLED照明モジュール)
図1に示す植物育成用のLED照明モジュール10(以下、LED照明モジュール10ともいう)は、後述するように、人工光を用いた植物育成工場90(図9)内に設置され、植物を育成するものである。このようなLED照明モジュール10は、植物育成用のLED照明シート20(以下、LED照明シート20ともいう)と、LED照明シート20を後述する植物の育成棚80(図10)に固定する支持体50と、を備えている。LED照明シート20には、制御部40が電気的に接続されている。
図2は、LED照明モジュール10のLED照明シート20を示す図である。図2に示すように、LED照明シート20は、そのシート面の発光面側(使用時に植物方向を向く側)に複数のLEDチップ21が配列されたものである。このような直下型のLED照明シート20を用いることで、LEDチップ21からの照射光がそのまま発光面21a(図6)を通過して直接直下の植物に到達するので、光量を強くして植物の育成の促進を図ることができる。また、直下型のLED照明シート20を用いることで、シート全体の厚さを薄くしてLEDチップ21の側部側の影を発生しにくくすることができる。なお、図2では、直下型のLED照明シート20の例を示しているが、これに限定されず、導光板等を介在させたエッジライト型のLED照明シートを用いてもよい。エッジライト型のLED照明シートは、発光面からの光量のばらつきを抑制しやすい。図2のLED照明シート20は、フレキシブル配線基板30と、フレキシブル配線基板30上に規則的に配置された複数のLEDチップ21とを備えている。このようなフレキシブル配線基板30を用いることで、シート面の面積が比較的大きいLED照明シート20を得ることができる。一般に、植物育成工場や植物の育成棚では、LED照明シート20は、複数を配列して使用されるが、隣り合うLED照明シート20どうしの位置がばらつくと光量のばらつきが生じて植物の収率が低下するおそれがある。シート面の面積が比較的大きいLED照明シート20は、使用するLED照明シート20の数を減らすことができるので、複数のLED照明シート20の配置による光量のばらつきを抑制することができる。なお、図2において、後述する光反射性絶縁保護膜34及び透明保護膜35の表示を省略している。
この場合、LEDチップ21は、フレキシブル配線基板30内で平面視で格子点状に配置されている。すなわちLEDチップ21は、マトリックス状に多段多列に配置されており、直列にM個接続されたLEDチップ21の段RがN段配置されている。例えば図2において、LEDチップ21は、LEDチップ21の第1の配列方向(X方向)に沿って、14個(M=14)直列に接続されている。さらに、この14個のLEDチップ21をもつ段Rが、LEDチップ21の第2の配列方向(Y方向)に沿って、10段(N=10)並列に配置されている。なお、LEDチップ21の配置数はこれに限られるものではない。具体的には、LEDチップ21を、第1の配列方向(X方向)に沿って10個以上14個以下(14≧M≧10)直列に配置し、この段RをLEDチップ21の第2の配列方向(Y方向)に沿って4段以上10段以下(10≧N≧4)並列に配置することが好ましい。LEDチップ21を10個以上直列に配置することにより、LEDチップ21を第1の配列方向(X方向)に沿って短い間隔で配置することができ、LED照明シート20の照度の面内ばらつきを抑えることができ、植物に照射する光のばらつきを抑制することができる。LEDチップ21を14個以下直列に配置することにより、消費電力を削減することができ、植物育成工場90における光熱費等のランニングコストを低減することができる。また、LEDチップ21の段をLEDチップ21の第2の配列方向(Y方向)に4段以上並列に配置することにより、特定のLEDチップ21が破損した場合でも、他の段のLEDチップ21に波及しないようにし、LED照明シート20全体の照度が極端に低下することを抑止することができる。また、LED照明シート20の照度が低下した範囲を限定することで、不適合品が発生するおそれがある範囲を限定し、収率の低下を抑制することができる。また、LED照明シート20が直下型の場合には、設置や清掃のときにLEDチップ21に誤って強く接触して破損するおそれが高まるため、破損時の対策を行っておくことは、リスク管理の観点で重要である。さらに、LEDチップ21の段を10段以下並列に配置することにより、消費電力を削減することができ、植物育成工場90における光熱費等のランニングコストを低減することができる。
LED照明シート20は、複数の金属配線部22を有し、複数の金属配線部22は、第1の配列方向(X方向)に沿って配列されている。第1の配列方向(X方向)に沿って配列された複数の金属配線部22は、それぞれLEDチップ21の各段Rに対応している。LEDチップ21は、それぞれX方向に互いに隣接する一対の金属配線部22同士を跨ぐように配置されている。またLEDチップ21の図示しない各端子は、一対の金属配線部22にそれぞれ電気的に接続されている。複数の金属配線部22は、LEDチップ21への給電部を構成しており、複数の金属配線部22に電力が供給されることにより、当該段Rに配置されたLEDチップ21が全て点灯する。なお、複数の金属配線部22は、後述する金属配線部32の一部を構成する。
第1の配列方向(X方向)におけるLEDチップ21同士の間隔Pxは、37mm以上50mm以下とすることが好ましい。また、第2の配列方向(Y方向)におけるLEDチップ21同士の間隔Pyは、37mm以上100mm以下とすることが好ましい。LEDチップ21同士の間隔を上記範囲とすることにより、LED照明シート20の輝度を面内で均一にして、植物に照射する光のばらつきを抑制するとともに、LED照明シート20の消費電力を抑えることができる。
LED照明シート20のうち最も厚い部分における厚さは、5mm以下とすることが好ましい。このようにLED照明シート20の厚さを薄くすることにより、LED照明シート20を設置する棚板83(図10)同士の上下方向の間隔を狭くすることができ、これにより各植物の育成棚80(図10)あたりの棚板83の数を増やすことができる。この結果、単位面積あたりの植物の収穫量を増やすことができる。また、植物とLED照明シート20が近接しているときに植物に照射される比較的強い光のばらつきをより抑制できる。
LEDチップ21の配列は、平面視格子点状に限られるものではなく、図3(a)に示すように、平面視で千鳥状に配置されていても良い。また、LEDチップ21は、LED照明シート20の面内で均一に配置されていなくても良い。例えば、LED照明シート20の周縁部において、LEDチップ21の密度をより高めても良い。具体的には、図3(b)に示すように、LED照明シート20の中央部(図3(b)の下部)でLEDチップ21を格子点状に配置し、LED照明シート20の周縁部(図3(b)の上部)でLEDチップ21を千鳥状に配置しても良い。これにより、LED照明シート20の周縁部におけるLED照明シート20の輝度の低下を抑制し、LED照明シート20の輝度を面内で均一にして、植物に照射する光のばらつきを抑制することができる。
LED照明シート20の全体形状は、平面視長方形形状となっているが、LED照明シート20のサイズや平面形状については特に限定されるものではない。LED照明シート20は、サイズや形状の加工の自由度が高いため、この点に関する様々な需要に対しても柔軟に対応することが可能である。また、その可撓性を活かして、フラットな設置面に限らず様々な形状の設置面への取付けが可能である。また、LED照明シート20自体が剛性をもっているため、例えばLED照明シート20をLEDチップ21が外側になる様に円筒状に曲げることによって、設置面がなくとも、LED照明シート20単体で照明として用いることも可能である。
図2において、LED照明シート20の第1の配列方向(X方向)の長さLxは、500mm以上700mm以下とすることが好ましく、550mm以上650mm以下とすることが更に好ましい。LED照明シート20の第2の配列方向(Y方向)の長さLyは、300mm以上500mm以下とすることが好ましく、350mm以上450mm以下とすることが更に好ましい。LED照明シート20の大きさを上記範囲とすることにより、LED照明シート20を一般的な植物育成用の棚板83(図10)に適合させることができ、棚板83のデッドスペースを減らすことができる。また、個々のLED照明シート20の大きさが過度に大きすぎないことにより、特定のLEDチップ21が破損した場合に、他のLEDチップ21に影響が及ぶことを最低限に抑え、植物の育成棚用の棚板83(図10)全体の照度が極端に低下することを防止しかつ照度が低下する範囲を限定することができる。
次に、LED照明モジュール10の支持体50について説明する。
図4(a)(b)に示す支持体50は、LED照明シート20を植物の育成棚80(図10)に固定するために用いられるものである。支持体50には、LED照明シート20が固定されている。図4(a)に示すように、支持体50は平面視略長方形であり、その各辺は、LEDチップ21の第1の配列方向(X方向)及び第2の配列方向(Y方向)にそれぞれ平行となっている。支持体50は、全体として剛性をもつ板形状の部材であり、LED照明シート20を保持して育成棚80に取付け可能となっている。育成棚80に取付けられた際、支持体50は棚板83に対して平行に配置される。
支持体50は、ある程度剛性のある板であれば、材質は問わない。支持体50としては、アルミニウム板、鉄板などの金属板、又は木板などであってもよい。例えば、パロニア(登録商標)を含む樹脂製の板材や、樹脂製の板材をアルミニウムで挟み込んだいわゆるアルミ複合板であってもよい。支持体50が樹脂製の板材又はアルミ複合板である場合、支持体50の軽量化および薄肉化を図ることができる。
図4(b)に示すように、支持体50は、第1面(第1の側)51と第2面(第2の側)52とを有している。このうち第1面51は、Z方向マイナス側に位置しており、LEDチップ21の発光面21a(図6)の反対側(植物の反対側)を向く。第2面52は、Z方向プラス側に位置しており、LEDチップ21の発光面21a側(植物側)を向く。なお、図4(a)(b)において、支持体50は、第1面(第1の側)51から第2面(第2の側)52に貫通する第2の貫通孔58等の貫通孔(後述)を有していないが、これに限らず、貫通孔が形成されていても良い。
支持体50の厚さT1は、0.5mm以上50mm以下とすることが好ましく、1mm以上30mm以下とすることが更に好ましい。支持体50の厚さT1を上記範囲とすることにより、支持体50の強度を保持しつつ、支持体50が重くなりすぎないようにすることができる。なお、支持体50の厚さT1とは、第1面51と第2面52との間の距離であって、支持体50の厚さが面内で不均一な場合は、その最も厚い箇所で測定した厚さをいう。
図4(a)(b)に示すように、LED照明シート20は、4本のリベット53によって支持体50の第2面52側に固定されている。各リベット53は、LED照明シート20の4つの角部近傍において、それぞれ支持体50に挿着されている。リベット53の取付け位置は、LED照明シート20の周縁であることが好ましく、最も面方向外側に位置するLEDチップ21よりも外側に位置することが好ましい。なお、これに限らず、LED照明シート20を支持体50に取り付けるためのリベット53の本数は任意である。例えば、リベット53は、LED照明シート20を構成する長方形の各辺に沿って互いに間隔を空けて複数本ずつ配置されていても良い。また、図4(a)において、1つの支持体50に2つのLED照明シート20が固定されているが、これに限らず、1つの支持体50に1つ又は任意の複数のLED照明シート20が固定されていても良い。またリベット53に代えて、ネジ、釘、ビス等の取付具を用いても良い。またLED照明シート20は、リベット53、両面テープ54(後述)、接着剤55(後述)、S字フック56(後述)及び結束バンド57(後述)のうちの1以上の部材を用いて支持体50に固定されていても良い。
図4(b)に示すように、LED照明シート20のうち、リベット53とリベット53の間には、LED照明シート20の自重によって撓みが形成されている。LED照明シート20は、第2面52から植物側(Z方向プラス側)に向けて撓んでいる。このため、LED照明シート20と支持体50の第2面52との間には、隙間Gpが形成されている。この隙間Gpは、LED照明モジュール10周囲の空気と連通している。このようにLED照明シート20と支持体50との間に隙間Gpが形成されていることにより、LED照明シート20のうち、LEDチップ21の発光面21a(図6)の反対側(Z方向マイナス側)の一部が空気に接する状態となっている。これにより、LEDチップ21から生じた熱を隙間Gpを介してLED照明モジュール10の周囲に逃がすことができる。これにより、LEDチップ21からの熱によって植物の育成に影響が生じることを抑え、植物の育成状態のばらつきを抑制して良好な収量を得ることができる。また、とりわけ植物の育成後期における植物の育成スピードを面内で均一にすることができる。
なお、隙間Gpの高さH1は、0.05mm以上50mm以下であってもよく、0.1mm以上30mm以下とすることが好ましい。ここで、隙間Gpの高さH1とは、支持体50の厚さ方向(Z方向)に平行に測定した距離であり、支持体50の第2面52とLED照明シート20とが最も離れた位置で測定した距離である。隙間Gpの高さH1が0.05mm以上となることにより、LEDチップ21から生じた熱を隙間GpからLED照明モジュール10の周囲に逃がしやすくすることができる。隙間Gpの高さH1が50mm以下となることにより、LED照明シート20の撓みによってLEDチップ21の配列が面内で不均一となることを抑え、LED照明シート20の輝度を面内で均一にすることができる。
また、LED照明シート20がリベット53により支持体50に取り付けられていることにより、LED照明シート20の支持体50への取り付けや支持体50からの取り外しを容易に行うことができる。このため、LED照明シート20を容易に交換することができる。
次に、制御部40について説明する。図1に示すように、制御部40は、LED照明シート20に電力を供給するとともに、LED照明シート20の発光等を制御するものである。この制御部40は、LED照明シート20上に設けられた第1コネクタ44Aを介してLED照明シート20に対して着脱自在に接続される。すなわち制御部40は、LED照明シート20と別体に構成され、LED照明シート20に対して外付けで接続されるようになっている。すなわち制御部40は、LED照明シート20と一体化されていない。これにより、熱源となる制御部40をLED照明シート20から分離することができ、制御部40からの熱によって植物の生育に影響を及ぼさないようにすることができる。
また制御部40は、電力入力部41と、AC/DCコンバーター(ドライバー)42と、PWM制御部43とを有している。このうち電力入力部41には、例えば100V乃至240Vの任意の電圧をもつ交流の電圧が供給される。AC/DCコンバーター42は、100V乃至240Vの交流電圧を定圧(例えば44V)の直流電圧に変換する。PWM制御部43は、AC/DCコンバーター42からの定電圧波形のパルス幅を任意に変化させることにより、LED照明シート20のLEDチップ21の調光を行うものである。すなわちPWM制御部43は、LED照明シート20の調光を制御する調光制御部としての役割も果たす。PWM制御部43から出力される定電圧は、第1コネクタ44Aを介してLED照明シート20に印加される。
制御部40のPWM制御部43からLED照明シート20に定電圧が印加されることにより、LED照明シート20に直接整流化されたパルス電圧が印加される場合と異なり、LEDチップ21の調光を行うことが可能となる。すなわち、PWM制御部43は、AC/DCコンバーター42からの直流電圧のデューティー比を適宜変化させることにより、LEDチップ21の照度を任意に制御することができる。例えば、図5(a)に示すように、PWM制御部43は、AC/DCコンバーター42からの定電圧のデューティー比を100%(実線)から50%(点線)に抑えることにより、LEDチップ21の照度を低下させることができる。
このようにLEDチップ21の照度を適宜調節することにより、植物の生育ステージに応じてLED照明シート20の照度を調節し、植物の生育の度合いを調整することができる。例えば、植物の葉の小さい生育初期には、LED照明シート20の照度を低くし、植物の葉の大きい生育後期には、LED照明シート20の照度を高くしても良い。あるいは、植物の背丈の低い生育初期には、植物とLEDチップ21との距離が離れているため、LED照明シート20の照度を高くし、植物の背丈の大きい生育後期には、植物とLEDチップ21との距離が近づくため、LED照明シート20の照度を低くしても良い。LED照明シート20の照度調整の他の例としては、高い照度が必要な種類の植物のときは照度を高くし、低い照度でも育成できる種類の植物のときは照度を低くしても良い。出荷の時期を早めたいときは照度を高くし、出荷の時期を遅らせたいときは照度を低くしても良い。
また、PWM制御部43からLED照明シート20に定電圧が印加されることにより、LED照明シート20からの光の単位時間あたりの積算光量を増加することができる。すなわち、例えば、LED照明シート20に定電圧が印加された場合における積算光量(図5(a)の網掛け部分の面積)を、比較例としてパルスで電圧が印加される場合における積算光量(図5(b)の網掛け部分の面積)よりも大きくすることができる。これにより、LED照明シート20からの光の発光効率を高め、植物の育成効率を向上させることができる。
再度図1を参照すると、LED照明シート20には、レギュレータ45が設けられている。この場合、レギュレータ45は、LEDチップ21の各列に対応してそれぞれ設けられており、具体的には、10列のLEDチップ21の列に対応して10個のレギュレータ45が設けられている。このレギュレータ45は、各列の複数のLEDチップ21に流れる電流を一定に保持する役割を果たす。これにより、1つのLEDチップ21が破損した場合でも、他の列のLEDチップ21に過大な電流が流れることを抑え、他の列のLEDチップ21が破損しないようにすることができる。この結果、LED照明シート20全体の照度が極端に低下することを防止することができ、植物に照射する光のばらつきを抑制することができる。また、レギュレータ45は接続する抵抗値により制御する電流量を列ごとに制御可能であり、たとえば、最初の列と最後の列の制御用抵抗値を変化させることで、周辺部の列のみ出力をあげることができる。これにより、通常、LED照明シート20同士を隙間なく敷き詰めることで均一性を確保する狙いがあるが、コストの観点や通気性確保の観点で、LED照明シート20間を5cm~10cm程度あけたとしても、その継ぎ目が消せる効果が期待できる。
さらに、LED照明シート20には、第1コネクタ44Aから分岐して電力供給ライン46が設けられている。また、LED照明シート20上には第2コネクタ44Bが設けられている。電力供給ライン46は、当該LED照明シート20のLEDチップ21には電気的に接続されることなく、LED照明シート20と同一の構成をもつ他のLED照明シート200の配線に対して電気的に接続される。すなわち電力供給ライン46は、第2コネクタ44B及び他のLED照明シート200上に設けられた他の第1コネクタ44Aを介して、LED照明シート200の配線に着脱自在に接続される。電力供給ライン46からの電流は、第2コネクタ44B及び他の第1コネクタ44Aを介して、他のLED照明シート200に供給される。これにより、2つのLED照明シート20、200を連結し、これら2つのLED照明シート20、200を1つの制御部40によって同時に制御することができる。1つの制御部40によって複数のLED照明シート20、200を同時に制御することができることによって、熱の発生源である制御部40の数を減らすことができるので、制御部40からの熱による植物の育成のばらつきが発生しにくくなって収量の低下を抑制することができる。
(LED照明シートの各部材)
次に、LED照明シート20を構成する各部材について説明する。図6に示すように、LED照明シート20は、フレキシブル配線基板30と、フレキシブル配線基板30上に配置された複数のLEDチップ21とを備えている。このうちフレキシブル配線基板30は、可撓性を有する基板フィルム31と、基板フィルム31の表面(発光面側の面)に形成された金属配線部32とを有している。金属配線部32は、接着剤層33を介して基板フィルム31に積層されている。
各LEDチップ21は、金属配線部32に導通可能な態様で実装されている。このLED照明シート20においては、LEDチップ21がフレキシブル配線基板30に実装されていることにより、複数のLEDチップ21を、所望の高い密度で配置することが可能である。
LED照明シート20のうち、LEDチップ21、レギュレータ45、第1コネクタ44Aおよび第2コネクタ44Bが設けられている領域及びその周辺領域を除く領域を覆って、光反射性絶縁保護膜34が形成されている。この光反射性絶縁保護膜34は、金属配線部32を覆うように配置されている。光反射性絶縁保護膜34は、LED照明シート20の耐マイグレーション特性の向上に寄与する絶縁機能と、LED照明シート20により作られる光環境の向上に寄与する光反射機能とを兼ね備える層である。この層は、白色顔料を含む絶縁性の樹脂組成物により形成される。前述の金属配線部32と後述の透明保護膜35のみで、耐マイグレーション特性および光反射機能が得られる場合には、光反射性絶縁保護膜34がない構造も可能である。
また、光反射性絶縁保護膜34及びLEDチップ21を覆うように、透明保護膜35が形成されている。透明保護膜35は、主としてLED照明シート20の防水性を確保するためにその最表面(最も発光面側に位置する面)に形成される樹脂性の膜である。
金属配線部32上には、ハンダ部36が設けられている。各LEDチップ21は、それぞれハンダ部36を介して、金属配線部32に電気的に接続されている。
(基板フィルム)
基板フィルム31は、可撓性を有する樹脂フィルムを用いることができる。なお、本明細書中、「可撓性を有する」とは、「曲率半径を少なくとも1m以下、好ましくは50cm、より好ましくは30cm、更に好ましくは10cm、特に好ましくは5cmに曲げることが可能であること」をいう。
基板フィルム31の材料としては、耐熱性及び絶縁性が高い熱可塑性樹脂が用いられても良い。このような樹脂として、耐熱性と加熱時の寸法安定性、機械的強度、及び耐久性に優れるポリイミド樹脂(PI)や、ポリエチレンナフタレート(PEN)を用いることができる。中でも、アニール処理等の耐熱性向上処理を施すことによって耐熱性と寸法安定性を向上させたポリエチレンナフタレート(PEN)を好ましく用いることもできる。また、難燃性の無機フィラー等を添加することによって難燃性を向上させたポリエチレンテレフタレート(PET)を用いても良い。
基板フィルム31の厚さは、特に限定されないが、放熱経路としてボトルネックとはならないこと、耐熱性及び絶縁性を有するものであること、及び、製造コストのバランスとの観点から、概ね10μm以上500μm以下、好ましくは、50μm以上250μm以下であることが好ましい。また、ロール・トゥ・ロール方式による製造を行う場合の生産性を良好に維持する観点からも上記厚さ範囲内であることが好ましい。
(接着剤層)
接着剤層33を形成する接着剤は、公知の樹脂系接着剤を適宜用いることができる。それらの樹脂接着剤のうち、ウレタン系、ポリカーボネート系、シリコーン系、エステル系またはエポキシ系の接着剤等を特に好ましく用いることができる。
(金属配線部)
金属配線部32は、基板フィルム31の表面(発光面側の面)に金属箔等の導電性基材によって形成される配線パターンである。この金属配線部32は、基板フィルム31の表面へ接着剤層33を介してドライラミネート法によって形成されることが好ましい。金属配線部32は、上述した複数の金属配線部22を含む。複数の金属配線部22は、第1の金属配線部22Aと、第1の金属配線部22Aから離間して配置された第2の金属配線部22Bとを含む。第1の金属配線部22A及び第2の金属配線部22Bには、LEDチップ21が搭載され、LEDチップ21は、第1の金属配線部22A及び第2の金属配線部22Bに電気的に接続されている。第1の金属配線部22A及び第2の金属配線部22Bに供給される電力によりLEDチップ21が点灯するようになっている。
金属配線部32は、放熱性と電気伝導性を高い水準で両立させるものであることが好ましく、例えば銅箔を用いることができる。この場合、LEDチップ21からの放熱性が安定し、電気抵抗の増加を防げるので、LEDチップ21間の発光バラツキが小さくなって安定した発光が可能となる。また、LEDチップ21の寿命も延長される。更に、熱による基板フィルム31等の周辺部材の劣化も防止できるので、LED照明シート20の製品寿命も延長することができる。金属配線部32を形成する金属の例としては、上記の銅の他、アルミニウム、金、銀等の金属を挙げることができる。
金属配線部32の厚さは、フレキシブル配線基板30に要求される耐電流の大きさ等に応じて適宜設定すればよい。但し、リフロー方式等によるハンダ加工処理時の基板フィルム31の熱収縮による反りを抑制するためには、金属配線部32の厚さが10μm以上であることが好ましい。一方、金属配線部32の厚さは、50μm以下であることが好ましく、これにより、フレキシブル配線基板30の十分な可撓性を維持することができ、重量増大によるハンドリング性の低下等も抑止することができる。
(ハンダ部)
ハンダ部36は、金属配線部32とLEDチップ21との接合を行うものである。このハンダによる接合は、リフロー方式、あるいは、レーザー方式の2方式のいずれかによることができる。
(LEDチップ)
LEDチップ21は、P型半導体とN型半導体が接合されたPN接合部での発光を利用した発光素子である。LEDチップ21としては、P型電極及びN型電極をそれぞれ素子の上面及び下面に設けた構造であっても良く、素子の片面にP型電極及びN型電極の双方が設けられた構造であっても良い。
また、LEDチップ21としては、発光効率が高いものを選択することが好ましい。具体的には、LEDチップ21として、150lm/W以上の発光効率を有しているものを用いることが好ましく、180lm/W以上の発光効率を有しているものを用いることが更に好ましい。LEDチップ21の発光効率を150lm/W以上に高めることにより、LEDチップ21の実装数(密度)を下げ、LEDチップ21からのジュール熱による発熱を少なくすることができ、LEDチップ21からの熱による植物の育成のばらつきが発生しにくくなって収量の低下を抑制することができる。
LED照明シート20は、上述の通り、高い放熱性を発揮することができる金属配線部32に、LEDチップ21を直接実装するものである。これにより、LEDチップ21を高密度で配置した場合においても、LEDチップ21の点灯時に発生する過剰な熱を金属配線部32を通して速やかに拡散し、基板フィルム31を介してLED照明シート20の外部へ十分放熱することができ、LEDチップ21からの熱による植物の育成のばらつきが発生しにくくなって収量の低下を抑制することができる。
(光反射性絶縁保護膜)
光反射性絶縁保護膜34は、LEDチップ21が設けられている領域及びその周辺領域を除く領域に形成される層である。この光反射性絶縁保護膜34は、十分な絶縁性を有することにより、フレキシブル配線基板30の耐マイグレーション特性を向上させる所謂レジスト層であり、かつLED照明シート20により作られる光環境の発光輝度の向上に寄与する光反射性を備えた光反射層である。
光反射性絶縁保護膜34は、ウレタン系樹脂等をベース樹脂とし、酸化チタン等の無機フィラーからなる白色顔料を更に含有する各種の樹脂組成物により形成することができる。光反射性絶縁保護膜34を形成するために用いる樹脂組成物のベース樹脂としては、ウレタン系樹脂の他、アクリル系ポリウレタン樹脂、ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂等を適宜用いることができる。光反射性絶縁保護膜34を形成する樹脂組成物のベース樹脂としては、透明保護膜35を形成する樹脂組成物と同一または同系の樹脂をベース樹脂とすることがより好ましい。透明保護膜35については、後述するように、アクリル系ポリウレタン樹脂を主たる材料樹脂として用いることが好ましい。これより、透明保護膜35を形成する樹脂組成物のベース樹脂がアクリル系ポリウレタン樹脂である場合には、光反射性絶縁保護膜34を形成するための樹脂組成物のベース樹脂はウレタン系樹脂またはアクリル系ポリウレタン樹脂とすることがより好ましい。
光反射性絶縁保護膜34を形成する樹脂組成物に白色顔料として含有させる無機フィラーとしては、酸化チタンの他、アルミナ、硫酸バリウム、マグネシア、チッ化アルミニウム、チッ化ホウ素、チタン酸バリウム、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、シリカ、マイカ粉、粉末ガラス、粉末ニッケル及び粉末アルミニウムから選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
光反射性絶縁保護膜34の厚さは、5μm以上50μm以下であって、より好ましくは、7μm以上20μm以下である。光反射性絶縁保護膜34の厚さが、5μm未満であると、特に金属配線部32のエッジ部分において、光反射性絶縁保護膜が薄くなり、この金属配線を被覆できずに露出する場合は絶縁性が維持できなくなるリスクが大きくなる。一方、取扱い及び搬送等の際の基板湾曲から光反射性絶縁保護膜34を保持する観点から、光反射性絶縁保護膜34の厚さは、50μm以下であることが好ましい。
また、光反射性絶縁保護膜34は、波長400nm以上780nm以下における光線反射率が、いずれも65%以上であることが好ましく、70%以上であることがより好ましく、80%以上であることが更に好ましい。LED照明シート20は、例えば、酸化チタンを、ウレタン系またはアクリル系ポリウレタンのベース樹脂100質量部に対して20質量部以上含有させることで、光反射性絶縁保護膜34の厚さを8μmとする場合における同層の上記光線反射率を75%以上とすることが可能である。
(透明保護膜)
透明保護膜35は、LEDチップ21を覆うように、LED照明シート20の最表面に形成されている。透明保護膜35は、防水性と透明性とを有する。透明保護膜35の防水性により、LED照明シート20を植物育成用光源として使用する場合の装置内部への水の侵入を防ぐことができる。LEDチップ21として、例えば150lm/W以上の発光効率を有するような、発光効率が高いものを選択した場合、LED照明シート20において、特定のLEDチップ21が破損した場合の影響が大きくなる。そのためLEDチップ21が可能な限り破損しにくいようにすることは、リスク管理の観点で重要である。
透明保護膜35は、アクリル系ポリウレタン樹脂等をベース樹脂とする各種の樹脂組成物により形成することができる。透明保護膜35を形成するために用いる樹脂組成物のベース樹脂としては、アクリル系ポリウレタン樹脂の他、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、フェノール系樹等を適宜用いることができる。透明保護膜35を形成する樹脂組成物のベース樹脂としては、光反射性絶縁保護膜34を形成する樹脂組成物と同一または同系の樹脂をベース樹脂とすることがより好ましい。好ましい具体的な組合せとして、光反射性絶縁保護膜34を形成する樹脂組成物のベース樹脂をウレタン系樹脂とし、透明保護膜35を形成する同樹脂をアクリル系ポリウレタン樹脂とする組合せを挙げることができる。
透明保護膜35の厚さは、10μm以上40μm以下であり、好ましくは15μm以上30μm以下であり、より好ましくは20μm以上25μm以下である。透明保護膜35の厚さを上記範囲とすることにより、LED照明シート20の良好な可撓性や薄さ、軽量性、及び植物育成用途において求められる良好な光学特性を維持することができる。また、LED照明シート20に対して植物育成用途に求められる十分な防水性をもたらすことができる。
透明保護膜35によるLED照明シート20の耐水性としては、LED照明シート20に対して植物育成用の水を散布した際に、LEDチップ21の劣化を抑制することが可能となる程度であれば特に限定されない。このような耐水性としては、IEC(国際電気標準会議)によって定められている防水・防塵の保護規格でIPX4以上を示すことが好ましい。IPX4以上の防水性は、あらゆる方向からの水の飛沫によってLEDチップ21に対して有害な影響が及ぼされない程度である。具体的には、LED照明シート20の法線方向に対して±180°の全範囲に5分間、10L/分の水量で散水ノズルから散水した際、LEDチップ21に対して有害な影響が及ぼされない程度とされる。
(LED照明シートの製造方法)
次に、LED照明シート20の製造方法について、図7(a)-(h)を参照して説明する。
まず、基板フィルム31を準備する(図7(a))。次に、基板フィルム31の表面に、金属配線部32の材料となる銅箔等の金属箔32Aを積層する(図7(b))。金属箔32Aは、金属箔32Aを例えばウレタン系接着剤等の接着剤層33によって、基板フィルム31の表面に接着される。あるいは、金属箔32Aは、基板フィルム31の表面に電解メッキ方法や気相製膜法(スパッタリング、イオンプレーティング、電子ビーム蒸着、真空蒸着、化学蒸着等)により、直接形成しても良い。もしくは、金属箔32Aに基板フィルム31を直接溶着して形成しても良い。
次に、金属箔32Aの表面に、金属配線部32に要求される形状にパターニングされたエッチングマスク37を形成する(図7(c))。このエッチングマスク37は、金属配線部32となる金属箔32Aの配線パターンに対応する部分がエッチング液によって腐食しないように設けられる。エッチングマスク37を形成する方法は特に限定されず、例えば、フォトレジストまたはドライフィルムを、フォトマスクを通して感光させた後に現像することによって形成しても良く、インクジェットプリンター等の印刷技術により金属箔32Aの表面にエッチングマスクを形成してもよい。
次に、エッチングマスク37に覆われていない箇所に位置する金属箔32Aを浸漬液により除去する(図7(d))。これにより、金属箔32Aのうち、金属配線部32となる箇所以外の部分が除去される。
その後、アルカリ性の剥離液を使用して、エッチングマスク37を除去する。これにより、エッチングマスク37が金属配線部32の表面から除去される(図7(e))。
続いて、金属配線部32上に光反射性絶縁保護膜34を積層形成する(図7(f))。光反射性絶縁保護膜34の形成は、光反射性絶縁保護膜34を構成する材料樹脂組成物を均一に塗工できる塗工手段であれば特に限定されず、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、ディップコータ、刷毛塗り等の方法を使用することができる。または、光感光性を有する絶縁保護膜材料を全面に塗工し、必要な箇所のみフォトマスクを通して感光させた後に現像することによって光反射性絶縁保護膜34を形成しても良い。
次に、金属配線部32上にLEDチップ21、レギュレータ45及びコネクタ44A、44Bを実装する(図7(g))。なお、図7(g)および後述する図7(h)においては、図面を明瞭にするために、レギュレータ45等の図示を省略している。この場合、LEDチップ21は、金属配線部32にハンダ部36を介するハンダ加工によって接合される。このハンダ加工による接合は、リフロー方式、あるいは、レーザー方式によることができ、または導電性樹脂による接合でも良い。
次いで、光反射性絶縁保護膜34、LEDチップ21、レギュレータ45及びコネクタ44A、44Bを覆うように透明保護膜35を形成する(図7(h))。この透明保護膜35は、透明樹脂組成物をスプレー処理により吹付けて形成する方法(以下、「スプレーコート法」という)、またはカーテンコート法により形成する方法により行うことが好ましい。スプレーコート法による透明保護膜35の形成は、例えば、アクリル系ポリウレタン樹脂を含むスプレーコート処理用の塗工液を、スプレー塗装機によってフレキシブル配線基板30上の所望の領域に噴霧して塗工膜を形成することにより行うことができる。カーテンコート法による透明保護膜35の形成は、例えば、アクリル系ポリウレタン樹脂を含むカーテンコート処理用の塗工液を、カーテン塗装機によってフレキシブル配線基板30上の所望の領域に滴下して塗工膜を形成することにより行うことができる。
なお、LED照明シート20は、上述した方法に限らず、従来公知のLEDチップ用のフレキシブル配線基板や、これにLEDチップを実装してなる各種のLEDモジュールを製造する公知の方法により製造することもできる。
(LED照明モジュールの製造方法)
次に、LED照明モジュール10の製造方法について、図8(a)-(d)を参照して説明する。
まず、図8(a)に示すように、支持体50を準備する。次に、図8(b)に示すように、支持体50の第2面52に、リベット53を取り付けるための取付孔53aをそれぞれ形成する。
続いて、上述したLED照明シート20を準備し、図8(c)に示すように、リベット53をそれぞれ取付孔53aに取り付けることにより、LED照明シート20を支持体50の所定位置に固定する。このようにして図8(d)に示すように、支持体50とLED照明シート20とを備えたLED照明モジュール10が得られる。このときLED照明シート20は、支持体50の第2面52から遠ざかる方向(Z方向プラス側)に向けて撓む。このため、LED照明シート20と支持体50の第2面52との間には、隙間Gpが形成される。この隙間Gpは、LED照明モジュール10周囲の空気と連通する。
(植物育成工場及び植物の育成棚)
図9は、LED照明モジュール10を用いた植物育成工場90の構成を模式的に示す図である。植物育成工場90は、建物91と、建物91の内部に配置された複数の植物の育成棚80を備えている。
図10に示すように、植物の育成棚80は、支柱82と、支柱82に取り付けられた植物の育成棚用の棚板83とを備えている。この場合、植物の育成棚80は、複数(4本)の支柱82と、支柱82に沿ってそれぞれ上下方向に間隔を空けて配置された複数の植物の育成棚用の棚板83とを備えている。このうち、植物の育成棚用の棚板83の下面側には、LED照明モジュール10が取り付けられている。最上段の棚板83を除く各棚板83の上面には、植物PLを栽培するための培地領域が設けられている。最下段の棚板83を除く各棚板83の下面は、当該棚板83の下方に位置する棚板83に対して天井面を構成しており、LED照明モジュール10が並列に配置されている。この場合、制御部40はLED照明シート20から十分に離れた場所に配置される。このため、制御部40に近い位置にある植物PLと遠い位置にある植物PLとで、制御部40からの熱によって生育にばらつきが生じるおそれが少ない。
図11に示すように、LED照明モジュール10は、棚板83の下面側に取り付けらる。具体的には、支持体50の第2面52が棚板83の下面に取り付けられている。支持体50を棚板83に取り付ける手法については限定されないが、例えばネジ等の締結具を用いて支持体50を棚板83に固定しても良く、あるいは、後述するように、支持体50の係合部を棚板83の被係合部に係合しても良い。本実施の形態は、このような植物の育成棚80(図10)、及び植物の育成棚80を備えた植物育成工場90(図9)を提供する。
以上説明したように、本実施の形態によるLED照明モジュール10は、LED照明シート20を育成棚80の棚板83に固定する支持体50を備える。このため、LED照明シート20が可撓性を有するにも関わらず、LED照明シート20を植物育成工場90に設置する際に、LED照明シート20が撓みにくくなり、設置作業を容易にすることができる。すなわち、LED照明シート20は、フィルム状の薄型のものであり、容易に曲がったり撓んだりするため、LED照明シート20を棚板83に固定する作業が行いにくい場合がある。本実施の形態によれば、予めLED照明シート20が支持体50に固定されているので、剛性をもつ支持体50を棚板83に取り付けることで、LED照明シート20を棚板83に容易に固定することができる。この場合、LED照明シート20を直接棚板83に取り付けなくて良い。さらに、既存の植物育成工場90では、例えば蛍光灯や直管型のLEDバーライトを使用している場合がある。このため、既存の植物育成工場90では、既存の育成棚80にLED照明シート20を設置できることが望ましい。本実施の形態によれば、LED照明シート20が固定された支持体50を、既存の育成棚80に取り付けるのに適した構成にすることが容易である。これにより、LED照明シート20を既存の育成棚80に取り付けることも簡単である。
また本実施の形態によるLED照明モジュール10が軽量であることにより、各棚板83の下面へのLED照明シート20の取付けは、従来の直管型の照明装置等による取付けよりも容易に行うことができる。さらに、LED照明モジュール10を、様々なサイズや形状からなる天井面へ取り付けることができる。この結果、本実施の形態によるLED照明シート20は、様々な植物の育成棚80や植物育成工場90へ適用することができる。
また、LED照明シート20は、従来の直管型の照明装置と比較して薄型化されている。これにより、上下方向の棚板83の間隔を狭めることができ、各植物の育成棚80に含まれる棚板83の数を増やすことができる。この結果、単位面積あたりの植物PLの収穫量を増加することができる。
(変形例)
次に、図12乃至図23を参照して、本実施の形態の各種変形例について説明する。図12乃至図23は、それぞれ本実施の形態の変形例によるLED照明モジュールを示す図である。図12乃至図23において、図1乃至図11に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(第1の変形例)
図12は、第1の変形例によるLED照明モジュール10Aを示している。図12において、LED照明シート20は、複数(この場合は4本)の両面テープ54によって支持体50の第2面52側に固定されている。各両面テープ54は、LED照明シート20の4つの辺に沿って、それぞれ支持体50に貼着されている。両面テープ54の取り付け位置は、LED照明シート20の周縁であることが好ましく、最も面方向外側に位置するLEDチップ21よりも外側に位置することが好ましい。LED照明シート20と支持体50の第2面52との間には、4本の両面テープ54に取り囲まれるように隙間Gpが形成されている。この隙間Gpは、LED照明モジュール10Aの周囲の空気と連通していても良く、連通していなくても良い。このようにLED照明シート20と支持体50との間に隙間Gpが形成されていることにより、LED照明シート20のうち、LEDチップ21の発光面21aの反対側(植物の反対側)の一部が空気に接する状態となっている。これにより、LEDチップ21から生じた熱を隙間Gpを介してLED照明モジュール10の周囲に逃がすことができる。
(第2の変形例)
図13は、第2の変形例によるLED照明モジュール10Bを示している。図13において、LED照明シート20は、接着剤55によって支持体50の第2面52側に固定されている。接着剤55は、LED照明シート20の4つの辺に沿って、平面視で四角環状に塗布されている。なお、これに限らず、接着剤55は、平面視でC字状等の非環状に形成されていても良い。接着剤55の塗布位置は、LED照明シート20の周縁であることが好ましく、最も面方向外側に位置するLEDチップ21よりも外側に位置することが好ましい。LED照明シート20と支持体50の第2面52との間には、接着剤55に取り囲まれるように隙間Gpが形成されている。この隙間Gpは、LED照明モジュール10B周囲の空気と連通していないが、これに限らず、LED照明モジュール10Bの周囲の空気と連通していても良い。このようにLED照明シート20と支持体50との間に隙間Gpが形成されていることにより、LED照明シート20のうち、LEDチップ21の発光面21aの反対側(植物の反対側)の一部が空気に接する状態となっている。これにより、LEDチップ21から生じた熱を隙間Gp内の空気によって冷却することができる。
(第3の変形例)
図14は、第3の変形例によるLED照明モジュール10Cを示している。図14において、LED照明シート20は、複数のS字フック56によって支持体50の第2面52側に固定されている。各S字フック56は、LED照明シート20に形成された第1の貫通孔20hと支持体50に形成された第1の貫通孔50aとにそれぞれ挿入される。第1の貫通孔20hは、S字フック56が設置できるとともに、S字フック56によりLED照明シート20を支持体50に対して安定して保持できる程度の大きさの貫通孔である。これにより、S字フック56を介してLED照明シート20が支持体50に取り付けられている。S字フック56の取り付け位置は、LED照明シート20の周縁であることが好ましく、最も面方向外側に位置するLEDチップ21よりも外側に位置することが好ましい。LED照明シート20と支持体50の第2面52との間には、隙間Gpが形成されている。この隙間Gpは、LED照明モジュール10Cの周囲の空気と連通している。このようにLED照明シート20と支持体50との間に隙間Gpが形成されていることにより、LED照明シート20のうち、LEDチップ21の発光面21aの反対側(植物の反対側)の一部又は全部が空気に接する状態となっている。これにより、LEDチップ21から生じた熱を隙間Gpを介してLED照明モジュール10の周囲に逃がすことができる。また、LED照明シート20がS字フック56により支持体50に取り付けられていることにより、LED照明シート20の支持体50への取り付けや支持体50からの取り外しを容易に行うことができる。このため、LED照明シート20を容易に交換することができる。
(第4の変形例)
図15は、第4の変形例によるLED照明モジュール10Dを示している。図15において、LED照明シート20は、複数の結束バンド57によって支持体50の第2面52側に固定されている。各結束バンド57は、LED照明シート20に形成された第1の貫通孔20hと支持体50に形成された第1の貫通孔50aとにそれぞれ挿入される。第1の貫通孔20hは、結束バンド57を挿通できるとともに、結束バンド57によりLED照明シート20を支持体50に対して安定して保持できる程度の大きさの貫通孔である。結束バンド57の一方の端部に設けられたロック部に結束バンド57の他方の端部を挿通することにより、結束バンド57が環状に形成される。これにより、結束バンド57を介してLED照明シート20が支持体50に取り付けられている。結束バンド57の取り付け位置は、LED照明シート20の周縁であることが好ましく、最も面方向外側に位置するLEDチップ21よりも外側に位置することが好ましい。LED照明シート20と支持体50の第2面52との間には、隙間Gpが形成されている。この隙間Gpは、LED照明モジュール10Dの周囲の空気と連通している。このようにLED照明シート20と支持体50との間に隙間Gpが形成されていることにより、LED照明シート20のうち、LEDチップ21の発光面21aの反対側(植物の反対側)の一部又は全部が空気に接する状態となっている。これにより、LEDチップ21から生じた熱を隙間Gpを介してLED照明モジュール10の周囲に逃がすことができる。また、LED照明シート20が結束バンド57により支持体50に取り付けられていることにより、LED照明シート20の支持体50への取り付けや支持体50からの取り外しを容易に行うことができる。このため、LED照明シート20を容易に交換することができる。
(第5の変形例)
図16は、第5の変形例によるLED照明モジュール10Eを示している。図16において、LED照明シート20は、複数(この場合は4つ)の磁石63によって支持体50の第2面52側に固定されている。各磁石63は、LED照明シート20の4つの角部近傍に取り付けられるとともに、その磁力で支持体50に固定されている。支持体50は、鉄等の強磁性を示す材料からなる。あるいは、支持体50のうち、磁石63を取り付ける位置に鉄等の強磁体を配置しても良い。LED照明シート20における磁石63の取り付け位置は、LED照明シート20の周縁であることが好ましく、最も面方向外側に位置するLEDチップ21よりも外側に位置することが好ましい。LED照明シート20と支持体50の第2面52との間には、4つの磁石63に取り囲まれるように隙間Gpが形成されている。この隙間Gpは、LED照明モジュール10Eの周囲の空気と連通していても良く、連通していなくても良い。このようにLED照明シート20と支持体50との間に隙間Gpが形成されていることにより、LED照明シート20のうち、LEDチップ21の発光面21aの反対側(植物の反対側)の一部が空気に接する状態となっている。これにより、LEDチップ21から生じた熱を隙間Gpを介してLED照明モジュール10の周囲に逃がすことができる。また、LED照明シート20が磁石63により支持体50に取り付けられていることにより、LED照明シート20の支持体50への取り付けや支持体50からの取り外しを容易に行うことができる。このため、LED照明シート20を容易に交換することができる。
(第6の変形例)
図17(a)(b)は、第6の変形例によるLED照明モジュール10Fを示している。図17(a)(b)において、支持体50は、面方向内側が開口している。支持体50は、枠状に形成されており、平面視で四角環形状を有している。支持体50は、面方向内側に第2の貫通孔(貫通孔)58を有している。第2の貫通孔58は、第1面(第1の側)51から第2面(第2の側)52に、支持体50を厚さ方向(Z方向)に貫通している。第2の貫通孔58は、LED照明シート20を支持体50に設置したとき、平面視で第2の貫通孔58にLED照明シート20の複数のLEDチップ21が重なる大きさの開口径(幅)を持つ貫通孔(開口部)であればよい。LED照明シート20は、複数(この場合は2本)の両面テープ54によって支持体50の第2面52側に固定されている。各両面テープ54は、LED照明シート20の対向する2つの辺に沿って、それぞれ支持体50に貼着されている。両面テープ54の取り付け位置は、LED照明シート20の周縁であることが好ましく、最も面方向外側に位置するLEDチップ21よりも外側に位置することが好ましい。支持体50が第2の貫通孔58を有していることにより、LED照明シート20のうち、LEDチップ21の発光面21aの反対側(植物の反対側)の一部が空気に接する状態となっている。これにより、LEDチップ21から生じた熱を、第2の貫通孔58を介してLED照明モジュール10の周囲に逃がすことができる。なお、図17(b)に示すように、支持体50が、その対角線方向に延びる筋交い部59を有していても良い。この場合、支持体50の強度を高めることができる。
図17(a)(b)において、LED照明シート20は、両面テープ54によって支持体50に固定されているが、これに限られるものではない。LED照明シート20は、リベット(図4(a)(b))、ネジ、釘、ビス等の取付具、接着剤(図13)、S字フック(図14)又は結束バンド(図15)等によって支持体50に取り付けられていても良い。また、上述した図1乃至図16に示す形態においても、支持体50が面方向内側に第2の貫通孔58を有していても良い。さらに図17(a)(b)において、LED照明モジュール10Fを平面視したとき、LED照明シート20は、その一部が第2の貫通孔58と重なるように配置されている。しかしながら、これに限らず、LED照明シート20の全体が第2の貫通孔58と重なるように配置されていても良い。また図17(a)(b)において、LED照明モジュール10Fを平面視したとき、全てのLEDチップ21が第2の貫通孔58と重なるように配置されている。しかしながら、これに限らず、LEDチップ21の一部が第2の貫通孔58と重なるように配置されていても良い。
(第7の変形例)
図18は、第7の変形例によるLED照明モジュール10Gを示している。図18において、支持体50は、第2の貫通孔58を有している。また支持体50は、第2の貫通孔58側に向けて位置する挟持部61を有している。挟持部61は、開閉可能な留め具であっても良く、例えばレバーを押さえることによって留め具が開放され、レバーから手を離すとバネ等の押圧力によって留め具が閉じられる構造であっても良い。各LED照明シート20は、複数(この場合は4つ)の挟持部61に挟み込まれることにより支持体50の第2面52側に着脱自在に固定されている。各挟持部61は、LED照明シート20の対向する2つの辺に沿って配置されている。挟持部61によるLED照明シート20の取り付け位置は、LED照明シート20の周縁であることが好ましく、最も面方向外側に位置するLEDチップ21よりも外側に位置することが好ましい。LED照明シート20が挟持部61によって支持体50に取り付けられていることにより、LED照明シート20の支持体50への取り付けや支持体50からの取り外しを容易に行うことができる。このため、LED照明シート20を容易に交換することができる。
(第8の変形例)
図19(a)(b)は、第8の変形例によるLED照明モジュール10Hを示している。図19(a)(b)において、支持体50は、第2の貫通孔58を有している。またLED照明シート20の複数のLEDチップ21は、第2の貫通孔58を向くように設置されている。すなわち、LED照明シート20の複数のLEDチップ21が、LED照明モジュール10Hの厚さ方向(Z軸方向)内側に向くように配置されている。LED照明シート20は、例えば両面テープ54を用いて支持体50の第1面(第1の側)51側に固定されている。LED照明シート20は、その対向する2つの辺において支持体50に撓みなく固定されている。しかしながら、これに限らず、LED照明シート20の3辺又は4辺において支持体50に固定されていても良い。LED照明シート20の取り付け位置は、LED照明シート20の周縁であることが好ましく、最も面方向外側に位置するLEDチップ21よりも外側に位置することが好ましい。
LED照明シート20は、第1面(第1の側)51において少なくとも第2の貫通孔58の一部を覆うように設置されている。このため、LED照明シート20は、LED照明モジュール10Hの厚さ方向(Z軸方向)において上方の棚板83に近い位置に配置される。これにより、LED照明モジュール10Hを育成棚80に配置したとき、LED照明シート20を植物から遠ざけることができる。これにより、植物が成長したときに、LEDチップ21が植物に接近しにくくなる。このため、LEDチップ21の側部側の影による影響を低減し、植物が成長したときに植物に照射する光のばらつきを抑制できる。また、LED照明シート20は、第1面(第1の側)51に取り付けられることにより、LED照明シート20を設置する棚板83同士の上下方向の間隔を狭くすることができる。これにより各植物の育成棚80あたりの棚板83の数を増やすことができる。この結果、単位面積あたりの植物の収穫量を増やすことができる。さらに、LED照明シート20を植物から遠ざけることにより、LEDチップ21から生じた熱によって植物の育成に影響が生じることを抑え、植物の育成状態のばらつきを抑制して良好な収量を得ることができる。
また、LED照明モジュール10Hを平面視したとき、LEDチップ21は、第2の貫通孔58と重なるように配置されている。このため、LEDチップ21からの光は、第2の貫通孔58を通過して植物に到達する。LEDチップ21は、その全体が第2の貫通孔58内に位置することが好ましい。すなわち図19(b)に示すように、断面視で、LEDチップ21は、支持体50の第2面52よりも外側に突出しないことが好ましい。これにより、LED照明モジュール10Hを育成棚80に配置したとき、LED照明シート20を植物から遠ざけることができ、植物が成長した時に、LEDチップ21が植物に接近しにくくすることができる。
さらに、図19(b)に示すように、LEDチップ21の厚さT2は、支持体50の第1面(第1の側)51から第2面(第2の側)52に向かう方向(Z方向)において、支持体50の厚さT1の2分の1以下であることが好ましい(T2≦T1/2)。すなわち、LEDチップ21の発光面21aは、支持体50の厚さ方向(Z方向)の中央に位置する面Scよりも第1面(第1の側)51側にあることが好ましい。これにより、LED照明モジュール10Hを育成棚80に配置したとき、LED照明シート20を植物から遠ざけることができ、植物が成長した時に、LEDチップ21が植物に接近しにくくすることができる。支持体50の厚さT1とは、上述したように、第1面51と第2面52との間の距離であり、支持体50の厚さが面内で不均一な場合は、その最も厚い箇所で測定した厚さをいう。また、LEDチップ21の厚さT2は、LEDチップ21を発光面21aの法線方向に測定した長さであり、LEDチップ21の厚さが不均一な場合は、その最も厚い箇所で測定した厚さをいう。
図19(a)(b)において、LED照明シート20は、両面テープ54によって支持体50に固定されているが、これに限られるものではない。LED照明シート20は、リベット、ネジ、釘、ビス等の取付具、又は接着剤によって支持体50に取り付けられていても良い。
(第9の変形例)
図20は、第9の変形例によるLED照明モジュール10Iを示している。図20において、支持体50は、第2の貫通孔58を有している。またLED照明シート20は、支持体50の第1面(第1の側)51側に固定されている。この場合、LED照明シート20は、支持体50の第1面(第1の側)51から第2面(第2の側)52に向かって撓んでいる。これにより、例えば開口のない棚板83(仮想線)の下面にLED照明モジュール10Iを固定した場合でも、LEDチップ21から生じた熱を、棚板83とLED照明シート20との隙間から逃がすことができる。これにより、LEDチップ21からの熱によって植物の育成に影響が生じることを抑え、植物の育成状態のばらつきを抑制して良好な収量を得ることができる。なお、LED照明シート20の撓み量d1は、100mm以下であってもよく、50mm以下とすることが好ましい。ここで、LED照明シート20の撓み量d1とは、支持体50の第1面51とLED照明シート20のうち第1面51から最も離れた部分との間の距離であり、支持体50の厚さ方向(Z方向)に平行に測定した距離である。上記撓み量d1が100mm以下となることにより、LED照明シート20の撓みによってLEDチップ21の配列が面内で不均一となることを抑え、LED照明シート20の輝度を面内で均一にすることができる。
また、図20に示すように、LED照明モジュール10Iを断面視したとき、LED照明シート20は支持体50の第2面(第2の側)に突出していないことが好ましい。これにより、LED照明モジュール10Iを育成棚80に配置したとき、LED照明シート20を植物から遠ざけることができ、植物が成長した時に、LEDチップ21が植物に接近しにくくすることができる。図20において、このほかの構成は図19(a)(b)に示す構成と略同一とすることができる。
(第10の変形例)
図21は、第10の変形例によるLED照明モジュール10Jを示している。図21において、支持体50は、係合部62を有する。この係合部62は、支持体50の周縁部に形成されたフック状の突起であっても良い。また、育成棚80の棚板83は、被係合部86を有している。この被係合部86は、棚板83の周縁部に形成された溝であっても良い。支持体50の係合部62を育成棚80の被係合部86に係合することにより、支持体50を育成棚80に容易に固定したり、支持体50を育成棚80から容易に取り外したりすることができる。また、既存の育成棚80に予め被係合部86(例えば溝)が設けられている場合、支持体50の係合部62の形状を被係合部86に適合させることにより、既存の被係合部86を利用して、LED照明モジュール10Jをそのまま育成棚80に取り付けることができる。なお、被係合部86は、棚板83に限らず、支柱82に設けられていても良い。図21において、LED照明モジュール10Jの他の構成は、図1乃至図20に示すいずれの構成を有していても良い。
(第11の変形例)
図22は、第11の変形例によるLED照明モジュール10Kを示している。図22において、LED照明モジュール10Kは、取付部材70を更に備えている。この取付部材70は、LED照明モジュール10Kを植物の育成棚80に設けられた蛍光灯用器具87に取り付けるためのものである。取付部材70は、支持体50を支持する支持部71と、支持部71に固定された取付治具72とを有する。このうち取付治具72は、蛍光灯用器具87のソケット87aに取り付け可能な口金形状を有している。この取付治具72は、既存の蛍光灯用器具87の各ソケット87aに取り付けられるものとすることが好ましく、例えばG13タイプの口金形状を有していても良い。また、支持部71は、側面視L字形状を有しており、水平部73と、水平部73から垂直に延びる垂直部74とを有している。このうち水平部73には、支持体50が載置される。支持体50は、水平部73に固定されていないが、これに限らず、ネジ等を用いて固定されていても良い。垂直部74には、取付治具72が固定されている。この場合、既存の育成棚80に予め設けられた蛍光灯用器具87を用い、まず取付部材70の取付治具72をそれぞれソケット87aに装着する。その後、取付部材70の支持部71上に支持体50を載置する。これにより、既存の蛍光灯用器具87を利用して、LED照明モジュール10Kをそのまま育成棚80に取り付けることができる。なお、図22において、LED照明モジュール10Kの他の構成は、図1乃至図20に示すいずれの構成を有していても良い。
(第12の変形例)
図23は、第12の変形例によるLED照明モジュール10Lを示している。図23において、LED照明モジュール10Lは、取付部材70Aを更に備えている。この取付部材70Aは、LED照明モジュール10Lを、植物の育成棚80に設けられた直管型LED照明用器具88の保持部材88aに取り付けるためのものである。この取付部材70Aは、棒形状の取付治具72Aを有する。取付治具72Aは、保持部材88aに取り付け可能であり、例えば円柱形状又は円筒形状を有していても良い。取付治具72Aは、アルミニウム等の金属又は樹脂から作製されていても良い。この取付治具72Aは、既存の直管型LED照明用器具88の保持部材88aに取り付けられるものとすることが好ましい。直管型LED照明用器具88の保持部材88aは、例えばバネ性をもつ固定金具、又は輪留め等であっても良い。また取付治具72Aは、支持体50の第1面51に固定されている。この場合、既存の育成棚80に予め設けられた直管型LED照明用器具88の保持部材88aを用い、取付治具72Aを保持部材88aに装着することができる。これにより、既存の直管型LED照明用器具88を利用して、LED照明モジュール10Lをそのまま育成棚80に取り付けることができる。なお、図23において、LED照明モジュール10Lの他の構成は、図1乃至図20に示すいずれの構成を有していても良い。
上記実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 LED照明モジュール
20 LED照明シート
21 LEDチップ
21a 発光面
22 金属配線部
30 フレキシブル配線基板
31 基板フィルム
40 制御部
50 支持体
51 第1面
52 第2面
53 リベット
54 両面テープ
55 接着剤
56 S字フック
57 結束バンド
58 第2の貫通孔
61 挟持部
62 係合部
63 磁石
70 取付部材
80 植物の育成棚
83 植物の育成棚用の棚板
90 植物育成工場

Claims (14)

  1. 複数のLEDチップが配列された動植物育成用のLED照明シートと、
    前記LED照明シートを動植物の育成棚に固定する支持体と、を備える動植物育成用のLED照明モジュールであって、
    前記LED照明シートは、前記LED照明シートのうち前記LEDチップの発光面の反対側の少なくとも一部が空気に接する状態で、前記支持体に固定されている、動植物育成用のLED照明モジュール。
  2. 前記LED照明シートは、リベット、両面テープ、接着剤、S字フック又は結束バンドのうちの少なくとも1つにより前記支持体に固定されている、請求項1に記載の動植物育成用のLED照明モジュール。
  3. 前記支持体は、面方向内側が開口している、請求項1に記載の動植物育成用のLED照明モジュール。
  4. 前記支持体は、第1の側と第2の側を有し、前記第1の側から前記第2の側に貫通している貫通孔を有し、
    前記LED照明シートの前記複数のLEDチップが前記貫通孔を向くように設置されており、
    前記LED照明シートは、前記第1の側において少なくとも前記貫通孔の一部を覆うように設置されており、
    前記LED照明モジュールを平面視したとき、前記LEDチップは、前記貫通孔と重なるように配置されている、請求項3に記載の動植物育成用のLED照明モジュール。
  5. 前記LEDチップの厚さは、前記支持体の前記第1の側から前記第2の側に向かう方向の厚さにおいて、前記支持体の厚さの2分の1以下である、
    請求項4に記載の動植物育成用のLED照明モジュール。
  6. 前記LED照明シートは、前記第1の側から前記第2の側に向かって撓んでおり、
    前記LED照明モジュールを断面視したとき、前記LED照明シートは前記支持体の第2の側に突出していない、
    請求項4または請求項5に記載の動植物育成用のLED照明モジュール。
  7. 前記LED照明シートは、前記支持体の挟持部に挟み込まれることにより固定されている、請求項3に記載の動植物育成用のLED照明モジュール。
  8. 前記LED照明シートは、磁石により前記支持体に固定されている、請求項1に記載の動植物育成用のLED照明モジュール。
  9. 前記支持体は、前記動植物の育成棚の被係合部に係合する係合部を有する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の動植物育成用のLED照明モジュール。
  10. 前記LED照明モジュールを前記動植物の育成棚に設けられた蛍光灯用器具又は直管型LED照明用器具に取り付けるための取付部材を更に備えた、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の動植物育成用のLED照明モジュール。
  11. 前記取付部材は、前記蛍光灯用器具のソケットに取り付け可能な口金形状の取付治具を有する、請求項10に記載の動植物育成用のLED照明モジュール。
  12. 前記取付部材は、前記直管型LED照明用器具の保持部材に取り付け可能な棒形状の取付治具を有する、請求項10に記載の動植物育成用のLED照明モジュール。
  13. 動植物の育成棚であって、
    棚板と、
    前記棚板の下面側に取り付けられた、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のLED照明モジュールと、を備えた、動植物の育成棚。
  14. 建物と、
    前記建物の内部に配置された、請求項13に記載の動植物の育成棚とを備えた、動植物育成工場。
JP2020125827A 2020-07-22 2020-07-22 動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚及び動植物育成工場 Pending JP2022021922A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020125827A JP2022021922A (ja) 2020-07-22 2020-07-22 動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚及び動植物育成工場

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020125827A JP2022021922A (ja) 2020-07-22 2020-07-22 動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚及び動植物育成工場

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022021922A true JP2022021922A (ja) 2022-02-03

Family

ID=80220707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020125827A Pending JP2022021922A (ja) 2020-07-22 2020-07-22 動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚及び動植物育成工場

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022021922A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023225036A1 (en) * 2022-05-16 2023-11-23 Peak Roots, Inc. Horticulture luminaire system, devices, and methods

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023225036A1 (en) * 2022-05-16 2023-11-23 Peak Roots, Inc. Horticulture luminaire system, devices, and methods

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2020153448A1 (ja) 動植物育成用のled照明シート、動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚用の棚板、動植物の育成棚、動植物育成工場、及び動植物育成用のled照明装置
JP7051725B2 (ja) 動植物育成用のled照明シート、動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚用の棚板、動植物の育成棚、及び動植物育成工場
JP6780715B2 (ja) 動植物育成用のled照明装置、動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚用の棚板、動植物の育成棚、及び動植物育成工場
WO2020158584A1 (ja) 動植物育成用のled照明シート、動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚用の棚板、動植物の育成棚、及び動植物育成工場
JP2022021922A (ja) 動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚及び動植物育成工場
JP6969657B2 (ja) 動植物育成用のled照明シート、動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚用の棚板、動植物の育成棚、及び動植物育成工場
WO2022172909A1 (ja) 植物育成施設、植物の栽培方法、植物育成用のled照明装置、植物の育成棚用の棚板及び植物の育成棚
JP7118904B2 (ja) 動植物育成用のled照明シート、動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚用の棚板、動植物の育成棚、及び動植物育成工場
JP7465459B2 (ja) 動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚、及び動植物育成工場
JP7404769B2 (ja) 動植物の育成棚用のled照明シート組合体、動植物の育成棚及び動植物育成工場
TWI837289B (zh) 動植物育成用之led照明片、動植物育成用之led照明模組、動植物之育成棚用之棚板、動植物之育成棚、動植物育成工廠及動植物育成用之led照明裝置
JP7385832B2 (ja) 動植物育成用のled照明シート、動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚用の棚板、動植物の育成棚、及び動植物育成工場
JP7051732B2 (ja) 動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚、及び動植物育成工場
JP7288610B2 (ja) 動植物育成用のled照明シート、動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚用の棚板、動植物の育成棚、及び動植物育成工場
JP2021090426A (ja) 動植物育成用のled照明シート、動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚用の棚板、動植物の育成棚、及び動植物育成工場
JP2022021755A (ja) 動植物育成用のled照明シート、動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚用の棚板、動植物の育成棚、及び動植物育成工場
JP2021022572A (ja) 動植物育成用のled照明装置、動植物育成用のled照明モジュール、動植物の育成棚用の棚板、動植物の育成棚、及び動植物育成工場
JP2023034266A (ja) Ledシート、動植物の育成棚用の棚板、動植物の育成棚及び動植物育成工場
KR101946452B1 (ko) 조명장치
JP2023007824A (ja) 培養システム
JP2021174654A (ja) Ledモジュールおよびled照明器具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240425