JP2023007312A - 基板処理装置、及び基板処理方法 - Google Patents

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一樹 小佐井
Kazuki Kosai
英明 有働
Hideaki Udo
誠也 藤本
Seiya Fujimoto
悠大 高永
Yudai Takanaga
孝仁 中庄谷
Takahito Nakashoya
祥吾 福井
Shogo Fukui
篤史 穴本
Atsushi Anamoto
創 長田
Hajime Osada
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Abstract

Figure 2023007312000001
【課題】パーティクルの増加を抑制する、技術を提供する。
【解決手段】基板処理装置は、タンクと、循環ラインと、分岐ラインと、処理部と、排出部と、供給部と、制御部と、を備える。前記制御部は、第1判定部と、第1補充制御部と、算出部と、第2補充制御部と、を有する。前記第1判定部は、前記タンク内の前記処理液の貯留量が下限値未満であるか否かを判定する。前記第1補充制御部は、前記貯留量が前記下限値未満であると前記第1判定部が判定する場合、前記供給部によって前記タンクに前記処理液を補充する。前記算出部は、前記供給部によって設定時間当たりに前記タンクに前記処理液を補充する補充量を算出する。前記第2補充制御部は、前記算出部によって算出する前記補充量の算出値が設定値未満である場合、前記排出部によって前記タンクの前記貯留量を減らし、前記供給部によって前記タンクに前記処理液を補充する。
【選択図】図1

Description

本開示は、基板処理装置、及び基板処理方法に関する。
特許文献1の基板処理システムは、1つ以上の処理ユニット、記憶部、液貯留部、取得部、設定部、検知部、認識部および検出部を備えている。1つ以上の処理ユニットは、処理液を用いて基板に処理を施す。記憶部は、1つ以上の処理ユニットにおける、複数の基板群に係る複数の連続処理についての実行タイミングを示す処理計画情報を記憶する。液貯留部は、処理液を貯留している。取得部は、処理液の状態に係る数値を取得する。設定部は、取得部で取得された数値と、処理液の寿命に係るルールと、に基づいて、液貯留部の処理液の交換時期を設定する。検知部は、交換時期に、1つ以上の処理ユニットで連続処理が実行されていない待機状態を検知する。認識部は、処理計画情報に基づいて、待機状態の継続時間を認識する。検出部は、継続時間が予め設定された基準時間以上である液交換可能状態を検出する。
特開2018-181881号公報
本開示の第1態様は、処理液の循環によるパーティクルの増加を抑制する、技術を提供する。また、本開示の第2態様は、処理液の交換によるパーティクルの増加を抑制する、技術を提供する。
本開示の第1態様に係る基板処理装置は、タンクと、循環ラインと、分岐ラインと、処理部と、排出部と、供給部と、制御部と、を備える。前記タンクは、処理液を貯留する。前記循環ラインは、前記タンクから前記処理液を取り出し前記タンクに戻す。前記分岐ラインは、前記循環ラインから分岐する。前記処理部は、前記分岐ラインの先で前記処理液を基板に供給する。前記排出部は、前記タンク内に貯留されている前記処理液の貯留量を減らす。前記供給部は、前記タンクに新しい前記処理液を供給する。前記制御部は、前記処理部、前記排出部、及び前記供給部を制御する。前記制御部は、第1判定部と、第1補充制御部と、算出部と、第2補充制御部と、を有する。前記第1判定部は、前記タンク内の前記処理液の貯留量が下限値未満であるか否かを判定する。前記第1補充制御部は、前記貯留量が前記下限値未満であると前記第1判定部が判定する場合、前記供給部によって前記タンクに前記処理液を補充する。前記算出部は、前記供給部によって設定時間当たりに前記タンクに前記処理液を補充する補充量を算出する。前記第2補充制御部は、前記算出部によって算出する前記補充量の算出値が設定値未満である場合、前記排出部によって前記タンクの前記貯留量を減らし、前記供給部によって前記タンクに前記処理液を補充する。
本開示の第2態様に係る基板処理装置は、タンクと、循環ラインと、ポンプと、分岐ラインと、処理部と、排出部と、供給部と、制御部と、を備える。前記タンクは、処理液を貯留する。前記循環ラインは、前記タンクから前記処理液を取り出し前記タンクに戻す。前記ポンプは、前記循環ラインに設けられる。前記分岐ラインは、前記循環ラインから分岐する。前記処理部は、前記分岐ラインの先で前記処理液を基板に供給する。前記排出部は、前記タンク内に貯留されている前記処理液の貯留量を減らす。前記供給部は、前記タンクに新しい前記処理液を供給する。前記制御部は、前記ポンプ、前記処理部、前記排出部、及び前記供給部を制御する。前記制御部は、第1液交換制御部を有する。前記第1液交換制御部は、循環中の前記処理液を交換する液交換指令を受信すると、前記ポンプによって前記処理液を循環させた状態で、前記排出部によって前記タンクの前記貯留量を減らすこと及び前記供給部によって前記タンクに前記処理液を供給することを実施する。
本開示の第1態様によれば、処理液の循環によるパーティクルの増加を抑制できる。また、本開示の第2態様によれば、処理液の交換によるパーティクルの増加を抑制できる。
図1は、一実施形態に係る基板処理装置を示す図である。 図2は、処理部の一例を示す図である。 図3は、制御部の構成要素の一例を機能ブロックで示す図である。 図4は、基板処理部の処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、第1判定部と第1補充制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、基板に付着するパーティクルの数と、循環時間と、処理液の温度との関係の一例を示す図である。 図7(A)は循環開始時の処理液の一例を示す図であり、図7(B)はフィルターからの溶出の一例を示す図であり、図7(C)は溶出成分のすり抜けの一例を示す図であり、図7(D)は処理液の補充と排出の一例を示す図である。 図8は、算出部と第2補充制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、図8の処理の結果の一例を示す図である。 図10は、基板に付着するパーティクルの数と、循環時間と、補充量Rとの関係の一例を示す図である。 図11は、第2液交換制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、第1液交換制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、液交換回数と新液割合の関係の一例を示す図である。 図14は、液交換直後に基板に付着したパーティクルの数の一例を示す図である。 図15は、変形例に係る基板処理装置を示す図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。
図1を参照して、本実施形態に係る基板処理装置1について説明する。基板処理装置1は、処理部10を備える。処理部10は、基板に処理液を供給することで、基板を処理する。処理部10は、本実施形態では基板を一枚ずつ処理する枚葉式である。
なお、処理部10は、基板を複数枚ずつ同時に処理するバッチ式でもよい。バッチ式の処理部10は処理槽を有し、処理槽に貯留した処理液に基板が浸漬される。この場合、基板Wは鉛直に立てた状態で、処理液に浸漬されてもよい。
図2に示すように、枚葉式の処理部10は、例えば、処理容器11と、基板Wを水平に保持する保持部12と、鉛直な回転軸14を中心に保持部12を回転させる回転部13と、保持部12に保持されている基板Wの上面に液体を吐出するノズル16と、を有する。
処理容器11は、基板Wを内部に収容する。処理容器11は、不図示のゲートと、ゲートを開閉する不図示のゲートバルブとを有する。基板Wは、ゲートを介して処理容器11の内部に搬入され、処理容器11の内部にて処理液Lで処理され、その後、ゲートを介して処理容器11の外部に搬出される。
保持部12は、処理容器11の内部に搬入された基板Wを水平に保持する。保持部12は、基板Wのポリシリコン膜が形成された面を上に向けて、基板Wの中心が回転軸14の回転中心線と一致するように、基板Wを水平に保持する。保持部12は、図2ではメカニカルチャックであるが、真空チャックまたは静電チャックなどであってもよい。保持部12は、回転可能なスピンチャックであればよい。
回転部13は、例えば、鉛直な回転軸14と、回転軸14を回転させる回転モータ15と、を含む。回転モータ15の回転駆動力は、タイミングベルト又はギヤなどの回転伝達機構を介して、回転軸14に伝達されてもよい。回転軸14が回転させられると、保持部12も回転させられる。
ノズル16は、保持部12に保持されている基板Wに対し、処理液Lを吐出する吐出口を有する。ノズル16は、例えば、吐出口を下に向けて基板Wの上方に配置され、基板Wの中心部に、処理液Lを供給する。処理液Lは、回転する基板Wの中心部に供給され、遠心力によって基板Wの上面全体に濡れ広がり、液膜を形成する。処理部10は、ノズル16を移動させる移動部19を備えてもよい。移動部19は、基板Wの径方向にノズル16を移動させてもよいし、鉛直方向にノズル16を移動させてもよい。
処理液Lは、例えば、薬液と、リンス液と、乾燥液と、を含む。一のノズル16が複数の処理液Lを順番に吐出してもよいし、複数のノズル16が異なる処理液Lを順番に吐出してもよい。複数の薬液が順番に基板Wに供給されてもよく、それらの間にリンス液が基板Wに供給されてもよい。
薬液は、特に限定されないが、DHF(希フッ酸)、SC-1(水酸化アンモニウムと過酸化水素とを含む水溶液)、SC-2(塩化水素と過酸化水素とを含む水溶液)、又はSPM(硫酸と過酸化水素とを含む水溶液)などである。薬液は、基板Wをエッチングするエッチング液であってもよい。
リンス液は、例えばDIW(脱イオン水)である。リンス液は、薬液を除去するのに用いられる。リンス液は、回転する基板Wの中心部に供給され、遠心力によって基板Wの上面全体に濡れ広がり、基板Wの上面に残る薬液を洗い流す。その結果、基板Wの上面に、リンス液の液膜が形成される。一の薬液が基板Wに供給された後、別の薬液が基板Wに供給される前に、リンス液が基板Wに供給されてもよい。
乾燥液は、例えばIPA(イソプロピルアルコール)等の有機溶剤である。有機溶剤は、リンス液よりも低い表面張力を有する。それゆえ、表面張力による凹凸パターンの倒壊を抑制できる。乾燥液は、回転する基板Wの中心部に供給され、遠心力によって基板Wの上面全体に濡れ広がり、基板Wの上面に残るリンス液を置換する。その結果、基板Wの上面に、乾燥液の液膜が形成される。
処理部10は、基板Wに供給された処理液Lを回収するカップ17を有する。カップ17は、保持部12に保持されている基板Wの周縁を囲み、基板Wの周縁から飛散する処理液Lを受ける。カップ17は、本実施形態では回転軸14と共に回転しないが、回転軸14と共に回転してもよい。カップ17の底壁には、カップ17の内部に溜まった液体を排出する排液管17aと、カップ17の内部に溜まった気体を排出する排気管17bとが設けられる。
図1に示すように、基板処理装置1は、処理液Lを貯留するタンク20と、タンク20から処理液Lを取り出しタンク20に戻す循環ライン21と、循環ライン21から分岐する分岐ライン22と、を備える。処理部10は、分岐ライン22の先で、処理液Lを基板Wに供給する。処理液Lは、特に限定されないが、例えばIPAである。
タンク20は、処理液Lを貯留する。処理液Lは、タンク20から循環ライン21を経てタンク20に循環される。循環ライン21の途中には、例えば、ポンプ23と、流量計24と、ヒータ25と、不図示の温度計と、フィルター26と、が設けられる。なお、これらの機器23~26の配置は、図1の配置には限定されない。
ポンプ23は、処理液Lを循環させる。流量計24は、処理液Lの流量を計測する。流量計24の計測値が設定値になるように、制御部90がポンプ23を制御する。ヒータ25は、処理液Lを加熱する。温度計は、処理液Lの温度を計測する。温度計の計測値が設定値になるように制御部90がヒータ25を制御する。所望の温度の処理液Lを基板Wに供給できる。フィルター26は、処理液L中の異物を捕集する。
分岐ライン22は、循環ライン21と処理部10のノズル16とを接続する。分岐ライン22は、処理部10毎に設けられる。なお、処理部10がバッチ式の場合、分岐ライン22は、循環ライン21と処理部10の処理槽とを接続する。分岐ライン22の途中には、例えば、流量計27と、流量制御器28と、開閉弁29と、が設けられる。なお、これらの機器27~29の配置は、図1の配置には限定されない。
開閉弁29が分岐ライン22を開くと、分岐ライン22が処理液Lを処理部10に供給する。流量計27は、処理液Lの流量を計測する。流量計27の計測値が設定値になるように、制御部90が流量制御器28を制御する。一方、開閉弁29が分岐ライン22を閉じると、分岐ライン22が処理液Lを処理部10に供給停止する。
分岐ライン22の途中には、還流ライン30が設けられてもよい。還流ライン30は、分岐ライン22から分岐し、タンク20に処理液Lを戻す。還流ライン30は、処理部10毎に設けられる。還流ライン30の途中には、例えば、開閉弁31が設けられる。
開閉弁29が分岐ライン22を閉じ、開閉弁31が還流ライン30を開くと、処理液Lは処理部10に供給されることなくタンク20に戻される。処理部10が処理液Lを消費しない間も、ヒータ25で加熱された処理液Lを分岐ライン22の一部に流し続けることができ、分岐ライン22で処理液Lの温度が低下するのを抑制できる。
一方、開閉弁29が分岐ライン22を開き、開閉弁31が還流ライン30を閉じると、処理液Lはタンク20に戻されることなく処理部10に供給される。処理部10に供給された処理液Lは、処理部10で消費される。つまり、処理部10に供給された処理液Lは、基板処理装置1の外部に排出され、タンク20に戻されない。その結果、タンク20内に貯留されている処理液Lの貯留量Hが減る。
基板処理装置1は、処理部10とは別に処理液Lの貯留量Hを減らす排出部40を備える。排出部40は、例えば、処理液Lの劣化を抑制すべく処理液Lを交換する時に、処理液Lの貯留量Hを減らす。排出部40は、例えば、第1排出部41と、第2排出部42と、を含む。なお、排出部40は、第1排出部41のみを含んでもよいし、第2排出部42のみを含んでもよい。
第1排出部41は、タンク20に接続される第1排出ライン43と、第1排出ライン43を開閉する第1開閉弁44と、を含む。第1開閉弁44が第1排出ライン43を開くと、第1排出ライン43がタンク20から処理液Lを排出し、処理液Lの貯留量Hを減らす。一方、第1開閉弁44が第1排出ライン43を閉塞すると、第1排出ライン43がタンク20から処理液Lを排出停止する。
第2排出部42は、循環ライン21に接続される第2排出ライン45と、第2排出ライン45を開閉する第2開閉弁46と、を含む。第2開閉弁46が第2排出ライン45を開くと、第2排出ライン45が循環ライン21から処理液Lを排出し、処理液Lの貯留量Hを減らす。一方、第2開閉弁46が第2排出ライン45を閉塞すると、第2排出ライン45が循環ライン21から処理液Lを排出停止する。
基板処理装置1は、タンク20に新しい処理液Lを供給する供給部50を備える。供給部50は、タンク20に接続される供給ライン51を含む。新しい処理液Lは、供給ライン51を通り、タンク20に補充される。供給ライン51の途中には、例えば、流量計52と、流量制御器53と、開閉弁54と、が設けられる。なお、これらの機器52~54の配置は、図1の配置には限定されない。
開閉弁54が供給ライン51を開くと、供給ライン51が新しい処理液Lをタンク20に供給する。流量計52は、処理液Lの流量を計測する。流量計52の計測値が設定値になるように、制御部90が流量制御器53を制御する。一方、開閉弁54が供給ライン51を閉じると、供給ライン51が新しい処理液Lをタンク20に供給停止する。
基板処理装置1は、タンク20内の処理液Lの貯留量Hを検出する複数の検出器61~64を備える。複数の検出器61~64は、異なる高さに設置され、それぞれの設置位置に処理液Lが有るか否かを検出する。なお、図示しないが、基板処理装置1はフロート式の検出器を備えてもよく、検出器の数は1つでもよい。
基板処理装置1は、制御部90を備える。制御部90は、例えばコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)91と、メモリ等の記憶媒体92と、を備える。記憶媒体92には、基板処理装置1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部90は、記憶媒体92に記憶されたプログラムをCPU91に実行させることにより、基板処理装置1の動作を制御する。
図3に示すように、制御部90は、例えば、基板処理部101と、第1判定部102と、第1補充制御部103と、算出部104と、第2補充制御部105と、第2判定部106と、強制停止部107と、第1液交換制御部108と、第2液交換制御部109と、を有する。なお、図3に図示される各機能ブロックは概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
図3に図示される各機能ブロックの全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。各機能ブロックにて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUにて実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されうる。
次に、図4を参照して、基板処理部101の処理の一例について説明する。図4に示す各ステップS101~S106は、基板処理部101による制御下で実施される。基板処理部101は、基板Wに対して処理液Lを供給することで、基板Wを処理する。
先ず、不図示の搬送装置が、基板Wを処理容器11の内部に搬入する(ステップS101)。搬送装置は、保持部12に基板Wを載置した後、処理容器11の内部から退出する。保持部12は、基板Wを保持する。その後、回転部13が保持部12と共に基板Wを回転させる。
次に、ノズル16が、回転している基板Wの中心部に薬液を供給する(ステップS102)。薬液は、遠心力によって基板Wの上面全体に濡れ広がり、液膜を形成する。
次に、ノズル16が、回転している基板Wの中心部にリンス液を供給する(ステップS103)。リンス液は、遠心力によって基板Wの上面全体に濡れ広がり、基板Wの上面に残る薬液を洗い流す。その結果、基板Wの上面に、リンス液の液膜が形成される。
次に、ノズル16が、回転している基板Wの中心部に乾燥液を供給する(ステップS104)。乾燥液は、遠心力によって基板Wの上面全体に濡れ広がり、基板Wの上面に残るリンス液を洗い流す。その結果、基板Wの上面に、乾燥液の液膜が形成される。
次に、回転部13が、基板Wを回転させ、基板Wの上面に残る乾燥液を振り切り、基板Wを乾燥させる(ステップS105)。基板Wの乾燥後、回転部13が基板Wの回転を停止する。
最後に、保持部12が基板Wの保持を解除し、続いて不図示の搬送装置が保持部12から基板Wを受け取り、受け取った基板Wを処理容器11の外部に搬出する(ステップS106)。
次に、図5を参照して、第1判定部102と第1補充制御部103の処理の一例について説明する。図5に示すステップS201以降の処理は、処理液Lを循環させる間、定期的に行われる。
先ず、第1判定部102が、タンク20内の処理液Lの貯留量Hが、下限値Hmin未満であるか否かを判定する(ステップS201)。この判定には、例えば、図1に示す検出器63が用いられる。
検出器63が処理液Lの存在を検知しない場合、貯留量Hが下限値Hmin未満であると第1判定部102が判定する。一方、検出器63が処理液Lの存在を検知する場合、貯留量Hが下限値Hmin以上であると第1判定部102が判定する。
貯留量Hが下限値Hmin未満であると第1判定部102が判定する場合(ステップS201、YES)、第1補充制御部103が供給部50によってタンク20に新しい処理液Lを補充する(ステップS202)。これにより、貯留量Hが下限値Hmin以上になる。
第1補充制御部103は、貯留量Hが下限値Hmin以上、上限値Hmax以下になるように、新しい処理液Lを補充してもよい。貯留量Hが上限値Hmaxに達したことは、図1に示す検出器64によって検出する。
一方、貯留量Hが下限値Hmin以上であると第1判定部102が判定する場合(ステップS201、NO)、第1補充制御部103は新しい処理液Lを補充しない。その後、今回の処理が終了する。
処理部10が処理液Lを消費しても、第1補充制御部103が処理液Lを補充することで、タンク20の貯留量Hが一定以上に保たれる。タンク20の貯留量Hは、下限値Hminと上限値Hmaxで規定される許容範囲に維持される。
次に、図6を参照して、基板Wに付着するパーティクルの数と、循環時間と、処理液の温度との関係の一例について説明する。循環時間は、後述する図11のステップS404からの経過時間であり、液交換処理の完了からの経過時間である。液交換処理の詳細は後述する。図6において、処理液はIPAである。
図6に示すように、液交換処理の直後には、循環時間が長くなるほど、フィルトレーションが進み、基板Wに付着するパーティクルの数が減る。フィルトレーションとは、図7(A)に示すように、フィルター26によって処理液Lに含まれるパーティクルPを捕集することである。
図6に示すように、処理液Lの温度が室温又は60℃である場合、基板Wに付着するパーティクルの数は徐々に減った後に横ばいになる。一方、処理液Lの温度が70℃である場合、基板Wに付着するパーティクルの数が徐々に減った後に増えることがある。処理液Lの温度が高くなると、図7(B)に示すように、フィルター26から処理液Lに溶出物Eが溶出し、溶出物Eがパーティクルとして基板Wに付着すると考えられる。処理液Lの温度が高いほど、溶出物Eが溶出しやすく、基板Wに付着するパーティクルの数が増える。
溶出物Eは、例えば、処理液Lに溶解しており、フィルター26をすり抜けた後、基板W上でパーティクルとして析出する。あるいは、溶出物Eは、処理液Lに溶解していないが、フィルター26をすり抜ける程度の粒径を有する。いずれにしろ、溶出物Eは、図7(C)に示すように、フィルター26をすり抜けてしまう。循環時間が長くなるほど、溶出物Eが蓄積し、基板Wに付着するパーティクルの数が増えると考えられる。
なお、溶出物Eを生じる機器は、フィルター26には限定されない。循環ライン21に設けられる機器であれば、処理液Lに溶出物Eを生じる恐れがある。基板Wに付着するパーティクルの数と、循環時間と、処理液Lの温度との関係は、処理液Lの組成、及び機器の材質で変わる。
本実施形態では、図7(D)に示すように、溶出物Eで汚染された処理液Lを排出し、その代わりに、新しい処理液Lをタンク20に補充する。これにより、溶出物Eがパーティクルとして基板Wに付着するのを抑制し、処理液Lの循環によるパーティクルの増加を抑制する。
次に、図8を参照して、算出部104と第2補充制御部105の処理の一例について説明する。図8に示すステップS301以降の処理は、図5に示すステップS201以降の処理と並列で行われ、処理液Lを循環させる間に行われる。
先ず、算出部104が、供給部50によって設定時間t0当たりにタンク20に処理液Lを補充する補充量Rを算出する(ステップS301)。設定時間t0は、例えば1時間であるが、10分でもよい。設定時間t0は、適宜変更される。設定時間t0当たりの補充量Rを、以下、単に補充量Rとも呼ぶ。
処理液Lの補充は、例えば、図5に示すように貯留量Hが下限値Hmin未満であると第1判定部102が判定する場合(ステップS201、YES)に行われる。処理部10で消費される処理液Lの消費量が多いほど、貯留量Hが減りやすく、補充量Rが多い。補充量Rと消費量とは同等である。
処理部10は、基板Wを処理する際に、処理液Lを消費する。なお、基板Wの処理が中断される間も、処理液Lがノズル16の周辺で長時間停滞しないように、ノズル16が定期的に処理液Lを吐出する。それゆえ、基板Wの処理が中断される間も、処理部10は処理液Lを消費する。
但し、基板Wの処理が中断される期間は、基板Wの処理が実行される期間に比べて、処理液Lの消費量が少なく、補充量Rも少ない。また、設定時間t0当たりの基板Wの処理枚数が少ないほど、処理液Lの消費量が少なく、補充量Rも少ない。補充量Rと消費量は、基板処理装置1の稼働状況に応じて変動する。
算出部104は、例えば、供給ライン51に設けられる流量計52の計測値から、補充量Rを算出する。この場合、算出部104は、流量計52の計測値を設定時間t0の間積分することにより、補充量Rを算出する。
算出部104は、ホストコンピュータ200から基板Wの処理タイミングを含む処理計画を受信し、処理計画から補充量Rを算出してもよい。算出部104は、基板Wの処理タイミングから設定時間t0当たりの基板Wの処理枚数を算出し、処理液Lの消費量を算出することで、補充量Rを算出する。
ホストコンピュータ200は、基板処理装置1の外部に設けられ、基板処理装置1に処理計画を送信する。処理計画は、基板Wの処理タイミングの他、基板Wに対する処理液Lの供給時間、及び基板Wに対する処理液Lの供給流量を含んでもよい。なお、供給時間、及び供給流量は、制御部90に予め記憶されたものを読み出して用いてもよい。
次に、第2補充制御部105は、算出部104によって算出する補充量Rの算出値が設定値R0未満であるか否かをチェックする(ステップS302)。設定値R0は、処理液Lに占める溶出物Eの割合が少なく、基板Wに付着するパーティクルの数が閾値以下になるように設定される。
設定値R0がある程度大きくなると、設定値R0を大きくしても、基板Wに付着するパーティクルの数がほとんど減らず、処理液Lの廃棄量が無駄に多くなる。そこで、設定値R0は、ステップS304における排出量も考慮して設定される。
補充量Rの算出値が設定値R0以上である場合(ステップS302、NO)、補充量R及び消費量が多く、処理液Lに占める溶出物Eの割合が少ない。この場合、第2補充制御部105は、今回の処理を終了する。
一方、補充量Rの算出値が設定値R0未満である場合(ステップS302、YES)、補充量R及び消費量が少なく、処理液Lに占める溶出物Eの割合が多い。この場合、第2補充制御部105は、タンク20の貯留量Hを減らすための排出量を決める(ステップS303)。排出量は、例えば、設定値R0と算出値の差分と同量である。
次に、第2補充制御部105は、排出部40又は処理部10によってタンク20の貯留量Hを減らす(ステップS304)。第2補充制御部105は、短時間で貯留量Hを減らすべく、第1排出部41を用いるが、第2排出部42又は処理部10を用いてもよい。
第2補充制御部105は、タンク20の貯留量Hを下限値Hmin未満に減らす場合、第1補充制御部103による制御を禁止してもよい。溶出物Eで汚染された処理液Lを排出してから新しい処理液Lを補充するので、排出と補充を同時に実施する場合に比べ、排出量と補充量を低減できる。
次に、第2補充制御部105は、供給部50によってタンク20に新しい処理液Lを補充する(ステップS305)。補充量は、例えば、排出量と同量であり、設定値R0と算出値の差分と同量である。この補充によって、処理液Lに占める溶出物Eの割合が少なくなり、基板Wに付着するパーティクルの数が減る。
次に、図9を参照して、図8の処理の結果の一例について説明する。図9において、横軸は時間を示し、縦軸は供給部50からタンク20に補充される新しい処理液Lの流量の積分値である。積分値は、設定時間t0毎に算出される。積分値は、流量計52を用いて算出してもよいし、ホストコンピュータ200から送信される処理計画を用いて算出してもよい。
設定時間t0当たりの補充量Rが設定値R0未満である場合、図8に示すステップS303~S305が実施され、図9に破線で示すように供給部50からタンク20に新しい処理液Lが補充される。一方、設定時間t0当たりの補充量Rが設定値R0以上である場合、図8に示すステップS303~S305は実施されない。
次に、図10を参照して、基板Wに付着するパーティクルの数と、循環時間と、補充量Rとの関係の一例について説明する。循環時間は、後述する図11のステップS404からの経過時間であり、液交換処理の完了からの経過時間である。液交換処理の詳細は後述する。
図10に示すように、補充量Rの実績値が設定値R0に等しい間は、循環時間が長くなるほど、フィルトレーションが進み、基板Wに付着するパーティクルの数が減った。その後、補充量Rの実績値がゼロになると、循環時間が長くなるほど、処理液Lに占める溶出物Eの割合が多くなり、基板Wに付着するパーティクルの数が増えてしまった。このことから、補充量Rを設定値R0以上に管理することで、処理液Lの循環によるパーティクルの増加を抑制できることがわかる。
次に、図11を参照して、第2液交換制御部109の処理の一例について説明する。図11に示すS401以降の処理は、第2液交換制御部109が循環中の処理液Lを交換する液交換指令を受信すると、開始される。液交換指令は、例えばホストコンピュータ200から送信される。
循環中の処理液Lは、例えば、タンク20、循環ライン21、循環ライン21に設けられる機器23~26、分岐ライン22、分岐ライン22に設けられる機器27~28、還流ライン30、及び還流ライン30に設けられる機器31に存在する。循環中の処理液Lの全体積に対する、タンク20内の処理液Lの体積の割合は、特に限定されないが、例えば30%~50%である。
処理液Lを定期的に交換することで、処理液Lの劣化を抑制できる。タンク20の上部空間には、窒素ガスなどの不活性ガスが供給されるが、大気が侵入しうる。大気中の水分が処理液Lに徐々に溶け込むことで、処理液Lが劣化する。新しい処理液Lの水分濃度は、タンク20に貯留された処理液Lの水分濃度よりも低く、実質的にゼロであってもよい。
先ず、第2液交換制御部109は、液交換指令を受信すると、ポンプ23を停止させ、処理液Lの循環を停止させる(ステップS401)。ポンプ23を停止させることで、タンク20を空にする過程でポンプ23の空運転を防止できる。第2液交換制御部109は、ポンプ23を停止させると共に、ヒータ25をも停止させてもよい。処理液Lの循環が止まることで、処理液Lの一部が集中的に過熱されるのを防止できる。
なお、第2液交換制御部109による処理と、後述する第1液交換制御部108による処理とは、選択的に実行される。第2液交換制御部109は、液交換指令を受信すると共に、第1液交換制御部108による処理を禁止する指令を受信すると、ステップS401以降の処理を開始してもよい。
次に、第2液交換制御部109は、ポンプ23を停止させた状態で、排出部40によってタンク20の貯留量Hを減らす(ステップS402)。処理液Lの循環は停止されているので、第2液交換制御部109は第2排出部42ではなく第1排出部41を用いて、貯留量Hを減らす。その結果、タンク20が空になる。
次に、第2液交換制御部109は、供給部50によってタンク20に処理液Lを供給する(ステップS403)。
最後に、第2液交換制御部109は、ポンプ23を再始動させ、処理液Lの循環を再開させる(ステップS404)。第2液交換制御部109は、ポンプ23を再始動させると共に、ヒータ25をも再始動させてもよい。
なお、ポンプ23を再始動させるタイミングは、本実施形態ではステップS403の後であるが、タンク20の貯留量Hが後述する第1閾値H1を超えた後であればよく、ステップS403の途中であってもよい。ヒータ25を再始動させるタイミングは、ポンプ23を再始動させるタイミング以降であればよく、同時でもよい。
第1閾値H1は、下限値Hminよりも小さい(H1<Hmin)。第1閾値H1は、第2判定部106の判定に用いられる。第2判定部106は、処理液Lの循環中に、タンク20の貯留量Hが第1閾値H1未満であるか否かを判定する。この判定には、例えば、図1に示す検出器61が用いられる。
貯留量Hが第1閾値H1未満であると第2判定部106が判定する場合、強制停止部107がポンプ23を停止させる。処理液Lの循環中に異常が生じ、貯留量Hが低下した場合に、ポンプ23の空運転を防止でき、ポンプ23の故障を防止できる。
ところで、ポンプ23を再始動させると、処理液Lに含まれるパーティクルPの数が増加する。パーティクルPは、例えばポンプ23を構成する部品同士の摩擦によって生じる。パーティクルPは、循環ライン21又は機器23~26から振動で剥がれることでも生じる。また、ヒータ25を再始動させると、フィルター26が熱膨張し、フィルター26からパーティクルPが脱離する。従って、液交換処理の直後に、パーティクルPの数が増加する。
一方、後述する第1液交換制御部108は、第2液交換制御部109とは異なり、ポンプ23によって処理液Lを循環させた状態で、排出部40によってタンク20の貯留量Hを減らすこと、及び供給部50によってタンク20に新しい処理液Lを供給することを実施する。ポンプ23を停止させないので、ポンプ23を再始動させることは無い。また、ポンプ23を停止させないので、ヒータ25を停止させることも無い。従って、液交換処理の直後に、パーティクルPの数が増加するのを抑制できる。
次に、図12を参照して、第1液交換制御部108の処理の一例について説明する。図12に示すS501以降の処理は、第1液交換制御部108が液交換指令を受信すると、開始される。なお、第1液交換制御部108による処理と、第2液交換制御部109による処理とは、選択的に実行される。第1液交換制御部108は、液交換指令を受信すると共に、第2液交換制御部109による処理を禁止する指令を受信すると、ステップS501以降の処理を開始してもよい。
第1液交換制御部108は、液交換指令を受信すると、ポンプ23によって処理液Lを循環させた状態で、排出部40によってタンク20の貯留量Hを減らす(ステップS501)。第1液交換制御部108は、処理液Lを循環させ続けるので、ヒータ25によって処理液Lを加熱させ続けてもよい。
第1液交換制御部108は、液交換指令を受信すると、ポンプ23によって処理液Lを循環させた状態で、排出部40によってタンク20の貯留量Hを第2閾値H2まで減らしてもよい。第2閾値H2は、第1閾値H1よりも大きく、下限値Hminよりも小さい(H1<H2<Hmin)。貯留量Hが第2閾値H2に達したことは、図1に示す検出器62によって検出する。貯留量Hが第1閾値H1以上に保たれるので、強制停止部107によってポンプ23が停止されてしまうのを防止できる。
第1液交換制御部108は、第2液交換制御部109とは異なり、第2排出部42を用いてタンク20の貯留量Hを減らしてもよい。処理液Lの循環が停止されないので、第2排出部42が使用可能である。また、第2排出部42を用いる場合、第1排出部41を用いる場合に比べ、循環ライン21に確実に処理液Lを流すことができる。
次に、第1液交換制御部108は、ポンプ23によって処理液Lを循環させた状態で、供給部50によってタンク20に処理液Lを供給する(ステップS502)。タンク20内に貯留されている処理液Lの貯留量Hは、下限値Hmin以上に戻される。
次に、第1液交換制御部108は、ステップS501及びS502をm回実施したか否かをチェックする(ステップS503)。mは、1以上の自然数であり、循環中の処理液Lの全体積に対する、新しい処理液Lの割合が所望の値以上になるように、予め設定される。mは、適宜変更可能である。mは、好ましくは2以上の自然数である。新しい処理液Lの割合は、ステップS501の開始以降に供給された新しい処理液Lの割合である。
ステップS501及びS502の実施回数がm回に達していない場合(ステップS503、NO)、第1液交換制御部108はステップS501及びS502を再び実施する。一方、ステップS501及びS502の実施回数がm回に達している場合(ステップS503、YES)、第1液交換制御部108は今回の処理を終了する。
次に、図13を参照して、液交換回数と新液割合の関係の一例について説明する。新液割合とは、循環中の処理液Lの全体積に対する、新しい処理液Lの割合である。液交換回数とは、図11のステップS401~S404の実施回数、又は図12のステップS501~S502の実施回数である。新しい処理液Lの割合は、ステップS401又はステップS501の開始以降に供給された新しい処理液Lの割合である。
液交換回数が増えるほど、新液割合が増える。図12の処理を行う場合、処理液Lの循環を停止することなく、古い処理液Lの排出と、新しい処理液Lの供給とを実施するので、古い処理液Lと新しい処理液Lとが混じり合う。それゆえ、図12の処理を行う場合、図11の処理を行う場合に比べて、新液割合の増加速度が遅い。新液割合が十分に高くなるように、図12のmは2以上の自然数であることが好ましく、3以上の自然数であることがより好ましい。
次に、図14を参照して、液交換直後に基板Wに付着するパーティクルの数の一例について説明する。新液割合が略同じになるように、液交換回数は設定した。図14から明らかなように、図12の液交換を行った場合には、処理液の循環を止めないので、図11の液交換を行った場合に比べて、基板Wに付着するパーティクルの数を1/4程度に抑えることができた。
次に、図15を参照して、変形例に係る基板処理装置1について説明する。以下、相違点について主に説明する。本変形例の基板処理装置1は、循環ライン21のポンプ23よりも下流側に設けられるフィルター26と、循環ライン21のフィルター26よりも下流側に設けられる開閉弁71と、循環ライン21におけるフィルター26と開閉弁71との途中から処理液Lを排出する処理液排出部72と、を備える。
処理液排出部72は、フィルター26と開閉弁71の間にて循環ライン21に接続される排出ライン73と、排出ライン73を開閉する開閉弁74と、を含む。開閉弁74が排出ライン73を開くと、排出ライン73が循環ライン21から処理液Lを排出する。一方、開閉弁74が排出ライン73を閉じると、排出ライン73が循環ライン21から処理液Lを排出停止する。
第2液交換制御部109(図3参照)は、図11のステップS401でポンプ23を停止させた後、ステップS404でポンプ23を始動させる。ポンプ23の始動には、高い駆動力が求められる。高い駆動力は、フィルター26などからパーティクルを発生させてしまう。パーティクルは、循環ライン21を汚染してしまう。一旦、循環ライン21がパーティクルで汚染されると、その清浄化には長い時間と大量の処理液Lを要する。
そこで、第2液交換制御部109は、ポンプ23を停止させた後、ポンプ23を始動させる際に、開閉弁71によって循環ライン21を閉塞すると共に処理液排出部72によって循環ライン21から処理液Lを排出することを実施する。ポンプ23の始動時に発生するパーティクルを排出ライン73に排出でき、循環ライン21の汚染を抑制できる。よって、基板Wの処理を再開するまでのフィルトレーションに要する時間を短縮でき、処理液Lの使用量を低減できる。
第2液交換制御部109は、例えばポンプ23の始動からの経過時間が設定時間に達すると、開閉弁71によって循環ライン21を開放すると共に処理液排出部72による処理液Lの排出を停止させ、処理液Lの循環再開(図11のステップS404)を実施する。なお、設定時間は、ポンプ23の始動時に発生したパーティクルが排出ライン73に到達するまでの時間を考慮して設定される。
開閉弁71と処理液排出部72は、少なくとも1つの分岐ライン22と循環ライン21の接続点よりも上流側に設けられることが好ましい。これにより、循環ライン21だけではなく分岐ライン22の汚染をも抑制できる。開閉弁71と処理液排出部72は、全ての分岐ライン22と循環ライン21の接続点よりも上流側に設けられることがより好ましい。
以上、本開示に係る基板処理装置、及び基板処理方法の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、及び組み合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
1 基板処理装置
10 処理部
20 タンク
21 循環ライン
22 分岐ライン
40 排出部
50 供給部
90 制御部

Claims (16)

  1. 処理液を貯留するタンクと、前記タンクから前記処理液を取り出し前記タンクに戻す循環ラインと、前記循環ラインから分岐する分岐ラインと、前記分岐ラインの先で前記処理液を基板に供給する処理部と、前記タンク内に貯留されている前記処理液の貯留量を減らす排出部と、前記タンクに新しい前記処理液を供給する供給部と、前記処理部、前記排出部、及び前記供給部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記タンク内の前記処理液の貯留量が下限値未満であるか否かを判定する第1判定部と、
    前記貯留量が前記下限値未満であると前記第1判定部が判定する場合、前記供給部によって前記タンクに前記処理液を補充する第1補充制御部と、
    前記供給部によって設定時間当たりに前記タンクに前記処理液を補充する補充量を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出する前記補充量の算出値が設定値未満である場合、前記排出部によって前記タンクの前記貯留量を減らし、前記供給部によって前記タンクに前記処理液を補充する第2補充制御部と、
    を有する、基板処理装置。
  2. 前記供給部は、前記タンクに接続される供給ラインと、前記供給ラインを通る前記処理液の流量を計測する流量計と、を含み、
    前記算出部は、前記流量計の計測値から、前記補充量を算出する、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記算出部は、外部のホストコンピュータから前記基板の処理タイミングを含む処理計画を受信し、前記処理計画と、前記流量計の計測値とから、前記補充量を算出する、請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記算出部は、外部のホストコンピュータから前記基板の処理タイミングを含む処理計画を受信し、前記処理計画から前記補充量を算出する、請求項1に記載の基板処理装置。
  5. 前記第2補充制御部は、前記タンクの前記貯留量を前記下限値未満に減らす場合、前記第1補充制御部による処理を禁止する、請求項1~4のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  6. 前記第2補充制御部は、前記補充量の前記算出値と前記設定値の差分に基づき、前記タンクの前記貯留量を減らす量を決める、請求項1~5のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  7. 前記第2補充制御部は、前記補充量の前記算出値が前記設定値以上である場合、前記排出部によって前記タンクの前記貯留量を減らすことも、前記供給部によって前記タンクに前記処理液を補充することも実施しない、請求項1~6のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  8. 前記排出部は、
    前記タンクに接続される第1排出ライン、及び前記第1排出ラインを開閉する第1開閉弁を含む第1排出部と、
    前記循環ラインに接続される第2排出ライン、及び前記第2排出ラインを開閉する第2開閉弁を含む第2排出部と、
    のうちの少なくとも1つを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  9. 処理液を貯留するタンクと、前記タンクから前記処理液を取り出し前記タンクに戻す循環ラインと、前記循環ラインに設けられるポンプと、前記循環ラインから分岐する分岐ラインと、前記分岐ラインの先で前記処理液を基板に供給する処理部と、前記タンク内に貯留されている前記処理液の貯留量を減らす排出部と、前記タンクに新しい前記処理液を供給する供給部と、前記ポンプ、前記処理部、前記排出部、及び前記供給部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、循環中の前記処理液を交換する液交換指令を受信すると、前記ポンプによって前記処理液を循環させた状態で、前記排出部によって前記タンクの前記貯留量を減らすこと及び前記供給部によって前記タンクに前記処理液を供給することを実施する第1液交換制御部を有する、基板処理装置。
  10. 前記循環ラインに設けられるヒータを備え、
    前記第1液交換制御部は、前記液交換指令を受信すると、前記ヒータによって前記処理液を加熱させた状態で、前記排出部によって前記タンクの前記貯留量を減らすこと及び前記供給部によって前記タンクに前記処理液を供給することを実施する、請求項9に記載の基板処理装置。
  11. 前記制御部は、前記タンクの前記貯留量が第1閾値未満であるか否かを判定する第2判定部と、前記貯留量が前記第1閾値未満であると前記第2判定部が判定する場合、前記ポンプを停止させる強制停止部と、を有し、
    前記第1液交換制御部は、前記液交換指令を受信すると、前記ポンプによって前記処理液を循環させた状態で、前記排出部によって前記タンクの前記貯留量を前記第1閾値よりも大きい第2閾値まで減らすこと及び前記供給部によって前記タンクに前記処理液を供給することを実施する、請求項9又は10に記載の基板処理装置。
  12. 前記第1液交換制御部は、前記ポンプによって前記処理液を循環させた状態で、前記排出部によって前記タンクの前記貯留量を前記第2閾値まで減らすこと及び前記供給部によって前記タンクに前記処理液を供給することを複数回繰り返す、請求項11に記載の基板処理装置。
  13. 前記制御部は、前記液交換指令を受信し、且つ前記第1液交換制御部による処理を禁止する指令を受信すると、前記ポンプを停止させた状態で、前記排出部によって前記タンクの前記貯留量を減らすこと及び前記供給部によって前記タンクに前記処理液を供給することを実施する第2液交換制御部を有する、請求項9~12のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  14. 前記循環ラインの前記ポンプよりも下流側に設けられるフィルターと、前記循環ラインの前記フィルターよりも下流側に設けられる開閉弁と、前記循環ラインにおける前記フィルターと前記開閉弁の途中から前記処理液を排出する処理液排出部と、を備え、
    前記第2液交換制御部は、前記ポンプを停止させた後、前記ポンプを始動させる際に、前記開閉弁によって前記循環ラインを閉塞すると共に前記処理液排出部によって前記循環ラインから前記処理液を排出することを実施する、請求項13に記載の基板処理装置。
  15. タンクから循環ラインを経て前記タンクに処理液を循環させることと、前記循環ラインから分岐する分岐ラインの先で前記処理液を基板に供給することと、を有する、基板処理方法であって、
    前記タンク内の前記処理液の貯留量が下限値未満であるか否かを判定することと、
    前記貯留量が前記下限値未満であると判定する場合、前記タンクに新しい前記処理液を補充することと、
    設定時間当たりに前記タンクに新しい前記処理液を補充する補充量を算出することと、
    前記補充量の算出値が設定値未満である場合、前記タンクの前記貯留量を減らし、前記タンクに新しい前記処理液を補充することと、
    を有する、基板処理方法。
  16. タンクから循環ラインを経て前記タンクに処理液を循環させることと、前記循環ラインから分岐する分岐ラインの先で前記処理液を基板に供給することと、を有する、基板処理方法であって、
    循環中の前記処理液を交換する液交換指令を受信すると、前記処理液を循環させた状態で、前記タンク内の前記処理液の貯留量を減らし、前記タンクに新しい前記処理液を供給することを有する、基板処理方法。
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