JP2023007118A - タイヤ状態量推定システム、タイヤ状態量推定プログラムおよびタイヤ状態量推定方法 - Google Patents

タイヤ状態量推定システム、タイヤ状態量推定プログラムおよびタイヤ状態量推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】摩耗の程度を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつ、データの通信量を抑制することが可能なタイヤ状態量推定システムを提供する。【解決手段】車両Vに関する第1生情報d1を取得する車両情報取得部101と、タイヤ10に搭載されて、タイヤに関する第2生情報を取得するタイヤ情報取得部SUと、第1生情報および第2生情報の一部に基づいて、タイヤの状態量の推定に用いる第1データD1を予め算出する第1データ算出部102と、第1生情報および第2生情報のうち第1データ算出部における算出処理に用いなかった情報で構成される第2データD2と第1データを外部装置CL1に送信する送信部103と、受信した第2データに基づいて、タイヤの状態量の推定に用いる第3データD3を算出する第3データ算出部302と、受信した第1データと、第3データとに基づいて、タイヤの状態量を推定するタイヤ状態量推定部303とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、車両に適用可能なタイヤ状態量推定システム、タイヤ状態量推定プログラムおよびタイヤ状態量推定方法に関する。
一般的に車両のタイヤの摩耗が進むと制動距離が長くなり、安全性が低下する。
そこで、摩耗の程度を含むタイヤの状態量を推定して、安全性等の確保に資する技術が従来より種々提案されている(特許文献1、2)。
これにより、タイヤの状態量を把握して、車両の安全性確保およびタイヤ故障の予防や効率的な車両運用を図っている。
特開2009- 19950号公報 特開2020-164127号公報
ここで、特許文献1では、車両に搭載した装置で摩耗の推定をおこなっている。しかしながら、特許文献1に開示の技術では、推定アルゴリズムを変更する際に車両側のソフトウェア等のアップデートなどが必要となり、即時の対応が難しいという不都合があった。
一方、特許文献2では、センサで取得したタイヤ等に関するデータを無線回線を介して外部ソフトウェアに送信し、車両外でタイヤの摩耗等を推定する技術が開示されている。当該技術では、アルゴリズムの更新を比較的容易に行うことはできるという利点がある。
しかしながら、センサ出力値の全てを含む膨大なデータを外部に送信することは通信量の増大を招き、コストが嵩むという難点があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、摩耗の程度を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつ、データの通信量を抑制することが可能なタイヤ状態量推定システム、タイヤ状態量推定プログラムおよびタイヤ状態量推定方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るタイヤ状態量推定システムは、車両に有って、当該車両に関する第1生情報を取得する車両情報取得部と、前記車両のタイヤに搭載されて、前記タイヤに関する第2生情報を取得するタイヤ情報取得部と、取得された前記第1生情報および前記第2生情報の一部に基づいて、前記タイヤの状態量の推定に用いる第1データを予め算出する第1データ算出部と、前記第1生情報および前記第2生情報のうち前記第1データ算出部における算出処理に用いなかった情報で構成される第2データと、前記第1データとを外部装置に送信する送信部と、前記外部装置に有って、前記第1データおよび前記第2データを受信する受信部と、前記外部装置において、受信した前記第2データに基づいて、前記タイヤの状態量の推定に用いる第3データを算出する第3データ算出部と、前記外部装置において、受信した前記第1データと、算出された前記第3データとに基づいて、前記タイヤの状態量を推定するタイヤ状態量推定部と、を備えることを要旨とする。
なお、本態様に係るタイヤ状態量推定システムにおいて、タイヤ情報取得部で第1生情報を取得する対象としてのタイヤには、ホイールを含むようにできる。
これにより、車両情報取得部およびタイヤ情報取得部で取得した生データの一部を用いてタイヤの状態量を推定する処理の一部を車両側で行い、その他の生データのみを外部装置側に送信し、タイヤの状態量を推定する処理の一部を外部装置側で行うことができる。そのため、車両情報取得部とタイヤ情報取得部で取得した生データを全て外部装置に送信する場合に比してデータの通信量を抑制することができ、摩耗の程度を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつコストを低減することができる。
また、前記第1データ算出部における算出処理に用いられる前記第1生情報および前記第2生情報の一部は、当該第1生情報および当該第2生情報に含まれる信号の周波数成分が所定値以下の変数を含む情報であるようにできる。
これにより、摩耗の程度を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつ、データの通信量を抑制することが可能なタイヤ状態量推定システムを実現することができる。
また、前記信号の周波数成分が所定値以下の変数を含む情報は、前記車両情報取得部で取得される車両加速度の情報を含むようにできる。
これにより、摩耗の程度を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつ、データの通信量を抑制することが可能なタイヤ状態量推定システムを容易に実現することができる。
また、前記第1データは、前記車両加速度の情報の時間積算値成分を含むようにできる。
これにより、摩耗の程度を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつ、データの通信量を抑制することが可能なタイヤ状態量推定システムを実現することができる。
また、前記タイヤの状態量は、タイヤ摩耗量またはタイヤの残耐久値を含むようにできる。
これにより、タイヤ摩耗量またはタイヤの残耐久値を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつ、データの通信量を抑制することが可能なタイヤ状態量推定システムを実現することができる。
また、前記タイヤ摩耗量は、次式
摩耗量(A)=Σ瞬間摩耗量(M)
で算出し、
前記瞬間摩耗量(M)は、次式
瞬間摩耗量(M)=(転動分p(t))+(加減速分q(t)×f(t))+(横力分r(t)×g(t))
=数1
Figure 2023007118000002
≒数2
Figure 2023007118000003
(但し、p(t):タイヤ静荷重、q(t):加減速による係数、r(t):横力による係数、f(t):前後方向加速度、g(t):左右方向加速度)
で算出するようにしてもよい。
これにより、タイヤ摩耗量を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつ、データの通信量を抑制することが可能なタイヤ状態量推定システムを実現することができる。
また、本発明の他の態様に係るタイヤ状態量推定プログラムは、車両に関する第1生情報を取得する車両情報取得ステップと、前記車両のタイヤに関する第2生情報を取得するタイヤ情報取得ステップと、取得された前記第1生情報および前記第2生情報の一部に基づいて、前記タイヤの状態量の推定に用いる第1データを予め算出する第1データ算出ステップと、前記第1生情報および前記第2生情報のうち前記第1データ算出ステップにおける算出処理に用いなかった情報で構成される第2データと、前記第1データとを外部装置に送信する送信ステップと、前記外部装置において、前記第1データおよび前記第2データを受信する受信ステップと、前記外部装置において、受信した前記第2データに基づいて、前記タイヤの状態量の推定に用いる第3データを算出する第3データ算出ステップと、前記外部装置において、受信した前記第1データと、算出された前記第3データとに基づいて、前記タイヤの状態量を推定するタイヤ状態量推定ステップと、を有し、タイヤ状態量推定システムで実行されることを要旨とする。
これにより、車両情報取得ステップおよびタイヤ情報取得ステップで取得した生データの一部を用いてタイヤの状態量を推定する処理の一部を車両側で行い、その他の生データのみを外部装置側に送信し、タイヤの状態量を推定する処理の一部を外部装置側で行うようにできる。そのため、車両情報取得ステップとタイヤ情報取得ステップで取得した生データを全て外部装置に送信する場合に比してデータの通信量を抑制することができ、摩耗の程度を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつコストを低減することができる。
また、本発明の他の態様に係るタイヤ状態量推定方法は、車両に関する第1生情報を取得する車両情報取得過程と、前記車両のタイヤに関する第2生情報を取得するタイヤ情報取得過程と、取得された前記第1生情報および前記第2生情報の一部に基づいて、前記タイヤの状態量の推定に用いる第1データを予め算出する第1データ算出過程と、前記第1生情報および前記第2生情報のうち前記第1データ算出過程における算出処理に用いなかった情報で構成される第2データと、前記第1データとを外部装置に送信する送信過程と、前記外部装置において、前記第1データおよび前記第2データを受信する受信過程と、前記外部装置において、受信した前記第2データに基づいて、前記タイヤの状態量の推定に用いる第3データを算出する第3データ算出過程と、前記外部装置において、受信した前記第1データと、算出された前記第3データとに基づいて、前記タイヤの状態量を推定するタイヤ状態量推定過程と、を有することを要旨とする。
これにより、車両情報取得過程およびタイヤ情報取得過程で取得した生データの一部を用いてタイヤの状態量を推定する処理の一部を車両側で行い、その他の生データのみを外部装置側に送信し、タイヤの状態量を推定する処理の一部を外部装置側で行うようにできる。そのため、車両情報取得過程とタイヤ情報取得過程で取得した生データを全て外部装置に送信する場合に比してデータの通信量を抑制することができ、摩耗の程度を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつコストを低減することができる。
本発明によれば、摩耗の程度を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつ、データの通信量を抑制することが可能なタイヤ状態量推定システム、タイヤ状態量推定プログラムおよびタイヤ状態量推定方法を提供することができる。
実施形態に係るタイヤ状態量推定システムの概略構成を示す概略構成図である。 実施形態に係るタイヤ状態量推定システムの機能構成を示す機能ブロック図である。 実施形態に係るタイヤ状態量推定システムの処理の概要を示す説明図である。 実施形態に係るタイヤ状態量推定システムで実行されるタイヤ状態量推定処理の処理手順の例を示すフローチャートである。
図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係るタイヤ状態量推定システムS1について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(タイヤ状態量推定システムの概略構成)
図1の概略構成図および図2の機能ブロック図を参照して、実施形態に係るタイヤ状態量推定システムS1の概略構成について説明する。
タイヤ状態量推定システムS1は、図1等に示すように、車両Vに搭載されているマイクロコンピュータ等で構成される処理装置200と、車両Vに装着されるタイヤに搭載されるタイヤ情報取得部としてのセンサユニットSUと、外部装置としてのクラウドコンピューティングシステムCL1とから構成される。
(センサユニットについて)
図1を参照して、タイヤ10に搭載されるセンサユニットSUについて説明する。
図1には、リムホイール90に組み付けられたタイヤ10のタイヤ幅方向に沿った断面形状が示されている。
また、トレッド部20は、車両Vに装着されたタイヤ10が路面を転動する際に路面と接する部分である。トレッド部20には、車両の種別及び要求される性能に応じたトレッドパターンが形成される。
そして、タイヤ10の内面10aには、第2生情報d2としてタイヤ10の温度情報、内圧情報等を検出するセンサユニットSUが設けられている。
図1に示す構成例では、センサユニットSUは、トレッド部20と対向する内面10aに設けられている。より具体的には、センサユニットSUは、リムホイール90に組み付けられた空気入りタイヤ10の内部空間に充填された空気などの気体の漏れを防止するインナーライナー(図示省略)の表面に取り付けられる。
なお、センサユニットSUは、トレッド部20と対向する内面10aに限らず、タイヤ10のサイドウォール30側の内面に設けるようにしてもよい。
センサユニットSUは、車両Vに装着される各タイヤ10に設けられることが好ましい。車両の安全性確保には各タイヤ10の摩耗状況等を監視することが望ましいためである。
また、センサユニットSUは、必ずしもタイヤ10の内側面に貼付されていなくてもよく、例えば、センサユニットSUの一部または全部がタイヤ10の内部に埋設される構成としてもよい。
なお、センサユニットSUで取得した第2生情報d2は、無線回線N1を介して処理装置200側に送信される。
(処理装置について)
図2を参照して、車両Vに搭載される処理装置200の構成例について説明する。
処理装置200は、マイクロコンピュータ等のハードウェアおよび当該マイクロコンピュータ等で実行可能に格納されるプログラムおよびデータ等で構成される。
処理装置200は、車両Vに関する第1生情報d1を取得する車両情報取得部101を備える。なお、車両Vに関する第1生情報d1としては、車速情報、前後加速度情報等が挙げられる。
また、処理装置200は、取得された第1生情報d1および第2生情報d2の一部に基づいて、タイヤ10の状態量(摩耗量等)の推定に用いる第1データD1を予め算出する第1データ算出部102を備える。
また、処理装置200は、第1生情報d1および第2生情報d2のうち第1データ算出部102における算出処理に用いなかった情報で構成される第2データD2と、第1データD1とを外部装置としてのクラウドコンピューティングシステムCL1に無線回線(例えば、携帯電話網、パケット通信、インターネット通信網等)N2を介して送信する送信部103を備える。
なお、第1データ算出部102における算出処理に用いられる第1生情報d1および第2生情報d2の一部は、当該第1生情報および当該第2生情報に含まれる信号の周波数成分が所定値以下の変数を含む情報であるようにできる。
また、信号の周波数成分が所定値以下の変数を含む情報は、車両情報取得部としての車両センサ101で取得される車両加速度の情報を含むようにできる。
なお、より具体的な計算式等については、後述する。
(外部装置について)
図2を参照して、外部装置としてのクラウドコンピューティングシステムCL1の構成例について説明する。
なお、ここでいうクラウドコンピューティングとはネットワーク経由で提供されているコンピューティング資源を広く含む意である。
また、クラウドコンピューティングシステムCL1の一部または全部には、分散型アーキテクチャであるエッジコンピューティングを取り入れてもよい。
なお、エッジコンピューティングとは、IoT端末などのデバイスや、比較的近くに設置されたサーバにより、データ処理・分析等を行う分散コンピューティングの概念をいう。
ここで、クラウドコンピューティングシステムCL1は、第1データD1および第2データD2を無線回線N2を介して受信する受信部301を備える。
また、クラウドコンピューティングシステムCL1は、受信した第2データD2に基づいて、タイヤ10の状態量の推定に用いる第3データD3を算出する第3データ算出部302を備える。
また、クラウドコンピューティングシステムCL1は、受信した第1データD1と、算出された第3データD3とに基づいて、タイヤ10について摩耗量等の状態量を推定するタイヤ状態量推定部303を備える。
なお、第1データD1には、車両Vの車両加速度の情報の時間積算値成分を含むようにできる。より具体的な計算式等については、後述する。
また、タイヤの状態量には、タイヤ摩耗量またはタイヤの残耐久値を含むようにできる。
(タイヤ状態量推定システムの処理の概要)
図3を参照して、本実施形態に係るタイヤ状態量推定システムS1の処理の概要について説明する。
図3に示す例では、車両情報取得部101で取得される第1生情報の例として、車両Vの静止荷重推定値d1aと、車両側前後加速度d1bを挙げている。
また、センサユニットSUで取得した第2生情報d2の例として、タイヤ内圧、温度情報d2を挙げている。
なお、上述の第1生情報および第2生情報の具体例は、一例であり、これらには限定されない。
ここで、車両側前後加速度d1bは、時定数が比較的小さい(時定数が秒未満であり比較的変化が激しい)情報に相当する。そのため、車両側の処理装置200の第1データ算出部102で予め計算処理を行う第1生情報d1に該当する。
一方、静止荷重推定値d1aと、タイヤ内圧、温度情報d2は、時定数が比較的長い(例えば、時定数が数分以上であり比較的変化が緩やか)情報に相当する。そのため、第1生情報d1および第2生情報d2のうち第1データ算出部102における算出処理に用いなかった情報で構成される第2データD2に該当する。
そして、外部装置(クラウドコンピューティングシステムCL1)に送信された第1データD1および第2データD2に基づいて、クラウドコンピューティングシステムCL1側で動的荷重推定値、瞬間摩耗量等の算出が行われ、算出された第3データD3に基づいて摩耗量推定が行われる。
なお、タイヤ10の耐久判定についても同様の処理を行うことが可能である。
これにより、車両情報取得部(車両センサ)101およびタイヤ情報取得部(センサユニット)SUで取得した生データを全て外部装置に送信する場合に比してデータの通信量を抑制することができ、摩耗の程度を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつ通信コスト等を低減することが可能となる。
(タイヤ摩耗量算出の第1実施例)
タイヤ10の状態量の一種であるタイヤ摩耗量算出の第1実施例について述べる。
タイヤ摩耗量は、次式
摩耗量(A)=Σ瞬間摩耗量(M)
で算出することができる。
そして、瞬間摩耗量(M)は、次式
瞬間摩耗量(M)=係数×複合摩擦エネルギー(E)
で算出することが可能である。
また、複合摩擦エネルギー(E)は、次式
複合摩擦エネルギー(E)=摩耗エネルギー(E1)+合成摩耗エネルギー(E2)
=a1×f+b1+a2×g+b2
(但し、係数a1、b1、a2、b2は、時定数が比較的長い変数を用いて導出される定数であり、fは説明変数として用いられる前後方向加速度、gは説明変数として用いられる横速度である)
で算出することができる。
ここで、上記の変数f(前後方向加速度)および変数g(横加速度)は、時定数が比較的小さい(例えば、時定数が秒未満であり比較的変化が激しい)情報に相当する。そのため、車両側の処理装置200の第1データ算出部102で予め計算処理を行う第1生情報d1に該当する。
一方、係数a1、b1、a2、b2は、時定数が比較的長い(例えば、時定数が数分以上であり比較的変化が緩やか)変数を用いて導出される定数である。
そのため、第1生情報d1および第2生情報d2のうち第1データ算出部102における算出処理に用いなかった情報で構成される第2データD2に該当する。
なお、係数a1、b1、a2、b2は、周知の回帰分析法(例えば、最小二乗法等)を用いて求めることができる。
これにより、車両情報取得部(車両センサ)101およびタイヤ情報取得部(センサユニット)SUで取得した生データの一部を用いてタイヤの状態量を推定する処理の一部を車両側で行い、その他の生データのみを外部装置(クラウドコンピューティングシステムCL1)側に送信し、タイヤ10の状態量を推定する処理の一部を外部装置側で行うことができる。
そのため、車両情報取得部(車両センサ)101およびタイヤ情報取得部(センサユニット)SUで取得した生データを全て外部装置に送信する場合に比してデータの通信量を抑制することができ、瞬間摩耗量を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつ通信コスト等を低減することができる。
(タイヤ摩耗量算出の第2実施例)
タイヤ10の状態量の一種であるタイヤ摩耗量算出の第2実施例について述べる。
タイヤ摩耗量は、次式
摩耗量(A)=Σ瞬間摩耗量(M)
で算出することができる。
瞬間摩耗量(M)は、次式
瞬間摩耗量(M)=(転動分p(t))+(加減速分q(t)×f(t))+(横力分r(t)×g(t))
=数1
Figure 2023007118000004
≒数2
Figure 2023007118000005
(但し、p(t):タイヤ静荷重、q(t):加減速による係数、r(t):横力による係数、f(t):前後方向加速度、g(t):左右方向加速度)
で算出することができる。
なお、数1は、瞬間摩耗量を変化の速さで数式分解したものである。
ここで、p(t):タイヤ静荷重は、荷物の積み下ろし等で変化する値であり、タイヤ10のセンサユニットSUで取得された情報から推定される。
また、q(t):加減速による係数は、接地面積などに依存し、例えば摩耗量によって経時的に変化するもののうち前後方向の変化量であり、タイヤ10のセンサユニットSUで取得された情報等から推定される。
また、r(t):横力による係数は、接地面積などに依存し、例えば摩耗量によって経時的に変化するもののうち横方向(左右方向)の変化量であり、タイヤ10のセンサユニットSUで取得された情報等から推定される。
また、f(t):前後方向加速度は、車両情報取得部(車両センサ)101で直接取得、或いはタイヤ10のセンサユニットSUで取得された情報等から推定される。
なお、p(t)、q(t)、r(t)は、時定数が数分以上の比較的ゆっくりした変化をする量に該当する。
また、f(t)、g(t)は、時定数が秒未満の比較的早い変化をする量に該当する。
また、数2のB1部およびB2部は、tが1分以内の積分であり、エッジコンピューティングで計算するようにできる。
なお、単純に積分値を送信するようにしてもよいが、実施例に係る加速度の時間積算値成分として、加速度の1次関数、2次関数(2乗)、3次関数(3乗)の積分値をそれぞれ送信し、車両側で補正(即ち、予め求めたc1~c3の値で補正)することも可能である。
また、3次関数(3乗)成分までには限定されない。例えば、2次関数(2乗)成分、4次関数(4乗)成分としてもよい。
また、上記の補正に用いるc1~c3は、予め車両やタイヤ情報に基づき求めた複数の定数である。なお、c1~c3に限らず、4個以上の補正値を用いるようにしてもよい。
また、補正に限らず、補正や合算を行うようにしてもよい。また、補正に伴う処理は車両Vもしくはクラウドで行うようにできる。
これにより、車両情報取得部(車両センサ)101およびタイヤ情報取得部(センサユニット)SUで取得した生データの一部(時定数が比較的早い量に関する生データ)を用いてタイヤの状態量を推定する処理の一部を車両側で行い、その他の生データ(時定数が比較的ゆっくりした量に関する生データ)のみを外部装置(クラウドコンピューティングシステムCL1)側に送信し、タイヤ10の状態量を推定する処理の一部を外部装置側で行うことができる。
そのため、車両情報取得部(車両センサ)101およびタイヤ情報取得部(センサユニット)SUで取得した生データを全て外部装置に送信する場合に比してデータの通信量を抑制することができ、瞬間摩耗量を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつ通信コスト等を低減することができる。
(タイヤ状態量推定処理)
図4のフローチャートを参照して、本実施形態に係るタイヤ状態量推定システムS1で実行されるタイヤ状態量推定処理の処理手順について説明する。
なお、本処理のうちステップS10~S13までは、車両側の処理装置200で実行され、ステップS14~S16までは、外部装置としてのクラウドコンピューティングシステムCL1で実行される。
この処理が開始されると、まずステップS10において車両情報取得部(車両センサ)101から車両Vに関する第1生情報d1を取得する。
次いで、ステップS11では、タイヤ情報取得部(センサユニット)SUからタイヤ10に関する第2生情報d2を取得してステップS12に移行する。
ステップS12では、第1生情報d1および第2生情報d2の一部に基づいて、車両側の処理装置200により、タイヤ10の状態量の推定に用いる第1データD1を予め算出してステップS13に移行する。
ステップS13では、第1生情報d1および第2生情報d2のうち第1データD1を算出するステップS12の算出処理に用いなかった情報で構成される第2データD2と、第1データD1とを外部装置としてのクラウドコンピューティングシステムCL1に送信してステップS14に移行する。
ステップS14では、クラウドコンピューティングシステムCL1において第1データD1および第2データD2を受信したか否かが判定される。
そして、判定結果が「No」の場合にはステップS10に戻り、「Yes」の場合にはステップS15に移行する。
ステップS15では、受信した第2データD2に基づいて、タイヤ10の状態量の推定に用いる第3データD3を算出してステップS16に移行する。
ステップS16では、受信した第1データD1と、算出された第3データD3とに基づいて、タイヤ10の状態量(摩耗量等)を推定して処理を終了する。
この処理により、取得した生データの一部を用いてタイヤの状態量を推定する処理の一部を車両側で行い、その他の生データのみをクラウドコンピューティングシステムCL1側に送信し、タイヤの状態量を推定する処理の一部をクラウドコンピューティングシステムCL1側で行うことができる。そのため、取得した生データを全て外部装置に送信する場合に比してデータの通信量を抑制することができ、摩耗の程度を含むタイヤの状態量の推定精度を確保しつつコストを低減することができる。
以上、本発明のタイヤ状態量推定システム、タイヤ状態量推定プログラムおよびタイヤ状態量推定方法を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
S1 タイヤ状態量推定システム
d1 第1生情報
d2 第2生情報
CL1 外部装置(クラウドコンピューティングシステム)
D1 第1データ
D2 第2データ
D3 第3データ
SU タイヤ情報取得部(センサユニット)
V 車両
10 タイヤ
101 車両情報取得部(車両センサ)
102 第1データ算出部
103 送信部
200 処理装置
301 受信部
302 第3データ算出部
303 タイヤ状態量推定部

Claims (8)

  1. 車両に有って、当該車両に関する第1生情報を取得する車両情報取得部と、
    前記車両のタイヤに搭載されて、前記タイヤに関する第2生情報を取得するタイヤ情報取得部と、
    取得された前記第1生情報および前記第2生情報の一部に基づいて、前記タイヤの状態量の推定に用いる第1データを予め算出する第1データ算出部と、
    前記第1生情報および前記第2生情報のうち前記第1データ算出部における算出処理に用いなかった情報で構成される第2データと、前記第1データとを外部装置に送信する送信部と、
    前記外部装置に有って、前記第1データおよび前記第2データを受信する受信部と、
    前記外部装置において、受信した前記第2データに基づいて、前記タイヤの状態量の推定に用いる第3データを算出する第3データ算出部と、
    前記外部装置において、受信した前記第1データと、算出された前記第3データとに基づいて、前記タイヤの状態量を推定するタイヤ状態量推定部と、
    を備えることを特徴とするタイヤ状態量推定システム。
  2. 前記第1データ算出部における算出処理に用いられる前記第1生情報および前記第2生情報の一部は、当該第1生情報および当該第2生情報に含まれる信号の周波数成分が所定値以下の変数を含む情報であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ状態量推定システム。
  3. 前記信号の周波数成分が所定値以下の変数を含む情報は、前記車両情報取得部で取得される車両加速度の情報を含むことを特徴とする請求項2に記載のタイヤ状態量推定システム。
  4. 前記第1データは、前記車両加速度の情報の時間積算値成分を含むことを特徴とする請求項3に記載のタイヤ状態量推定システム。
  5. 前記タイヤの状態量は、タイヤ摩耗量またはタイヤの残耐久値を含むことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のタイヤ状態量推定システム。
  6. 前記タイヤ摩耗量は、次式
    摩耗量(A)=Σ瞬間摩耗量(M)
    で算出し、
    前記瞬間摩耗量(M)は、次式
    瞬間摩耗量(M)=(転動分p(t))+(加減速分q(t)×f(t))+(横力分r(t)×g(t))
    =数1
    Figure 2023007118000006
    ≒数2
    Figure 2023007118000007
    (但し、p(t):タイヤ静荷重、q(t):加減速による係数、r(t):横力による係数、f(t):前後方向加速度、g(t):左右方向加速度)
    で算出することを特徴とする請求項5に記載のタイヤ状態量推定システム。
  7. 車両に関する第1生情報を取得する車両情報取得ステップと、
    前記車両のタイヤに関する第2生情報を取得するタイヤ情報取得ステップと、
    取得された前記第1生情報および前記第2生情報の一部に基づいて、前記タイヤの状態量の推定に用いる第1データを予め算出する第1データ算出ステップと、
    前記第1生情報および前記第2生情報のうち前記第1データ算出ステップにおける算出処理に用いなかった情報で構成される第2データと、前記第1データとを外部装置に送信する送信ステップと、
    前記外部装置において、前記第1データおよび前記第2データを受信する受信ステップと、
    前記外部装置において、受信した前記第2データに基づいて、前記タイヤの状態量の推定に用いる第3データを算出する第3データ算出ステップと、
    前記外部装置において、受信した前記第1データと、算出された前記第3データとに基づいて、前記タイヤの状態量を推定するタイヤ状態量推定ステップと、
    を有し、
    タイヤ状態量推定システムで実行されることを特徴とするタイヤ状態量推定プログラム。
  8. 車両に関する第1生情報を取得する車両情報取得過程と、
    前記車両のタイヤに関する第2生情報を取得するタイヤ情報取得過程と、
    取得された前記第1生情報および前記第2生情報の一部に基づいて、前記タイヤの状態量の推定に用いる第1データを予め算出する第1データ算出過程と、
    前記第1生情報および前記第2生情報のうち前記第1データ算出過程における算出処理に用いなかった情報で構成される第2データと、前記第1データとを外部装置に送信する送信過程と、
    前記外部装置において、前記第1データおよび前記第2データを受信する受信過程と、
    前記外部装置において、受信した前記第2データに基づいて、前記タイヤの状態量の推定に用いる第3データを算出する第3データ算出過程と、
    前記外部装置において、受信した前記第1データと、算出された前記第3データとに基づいて、前記タイヤの状態量を推定するタイヤ状態量推定過程と、
    を有することを特徴とするタイヤ状態量推定方法。
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