JP2023007089A - 無線通信システム、無線通信装置及びビームパターン決定方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置及びビームパターン決定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】効率的に最適なビームパターンを決定すること。【解決手段】無線受信装置は、複数の受信アンテナと、前記複数の受信アンテナに接続されるプロセッサとを有し、前記プロセッサは、複数のアンテナ間に遅延差を設定する第1アレイの送信ビームを用いて送信された信号又は前記第1アレイの受信ビームを用いて受信された信号の受信電力に基づいて、送信ビーム候補又は受信ビーム候補を選定し、複数のアンテナ間に位相差を設定する第2アレイによって形成される送信ビーム候補を用いて送信された信号又は前記第2アレイによって形成される受信ビーム候補を用いて受信された信号の受信電力に基づいて、送信ビーム及び受信ビームのビームパターンを決定する処理を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信装置及びビームパターン決定方法に関する。
近年実用化されている第5世代移動通信システム(5G)では、例えばミリ波(THz:テラヘルツ)帯などの高周波帯域の無線リソースを利用することが検討されている。このような高周波帯域の無線リソースが利用される場合、送信側及び受信側の無線通信装置がビームフォーミングを実行するのが一般的である。
ビームフォーミングが実行される場合、送信装置が形成する送信ビームと受信装置が形成する受信ビームとの組み合わせからなるビームパターンが決定される。すなわち、送信ビームの方向と受信ビームの方向との最適な組み合わせが通信に先立って決定されることがある。ビームパターンの決定方法としては、例えばフェーズドアレイを用いて各方向への送信ビーム及び受信ビームを順次形成し、実際に信号を送受信することで、受信電力が最大となる送信ビーム及び受信ビームの方向を探索するものがある。
また、最近では、周波数ごとに異なる方向のビームを形成可能なTTD(True Time Delay:実時間遅延)アレイを用いて、例えば複数のサブキャリアを含むOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルを送受信することにより、高速にビーム探索することが考えられている。
特開2017-143356号公報 特表2020-537432号公報 特表2019-501577号公報
しかしながら、上述したビーム探索では、効率的に最適なビームパターンを決定するのが困難であるという問題がある。すなわち、フェーズドアレイを用いてビーム探索をする場合には、すべての送信ビームを順次形成して1つの最適な送信ビームを決定し、すべての受信ビームを順次形成して1つの最適な受信ビームを決定することになる。このため、ビームパターンを決定するまでの信号の送信回数が多くなり、オーバーヘッドが増大する。つまり、ビームパターンを効率的に決定するのが困難である。
一方、TTDアレイを用いてビームを探索する場合には、信号の送信回数が少なくて済みオーバーヘッドが増大することはないものの、周波数に依存してビーム方向が決定されるため、無線環境によっては必ずしも最適なビーム方向が選択されないことがある。すなわち、例えばSNR(Signal to Noise Ratio)などの無線品質は周波数ごとに異なるため、SNRが低い周波数に対応する方向のビームは、実際よりも特性が低いと判断されることがある。したがって、TTDアレイを用いたビーム探索の性能には、一定の限界がある。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、効率的に最適なビームパターンを決定することができる無線通信システム、無線通信装置及びビームパターン決定方法を提供することを目的とする。
本願が開示する無線通信システムは、1つの態様において、無線送信装置と無線受信装置とを有する無線通信システムであって、前記無線受信装置は、複数の受信アンテナと、前記複数の受信アンテナに接続されるプロセッサとを有し、前記プロセッサは、複数のアンテナ間に遅延差を設定する第1アレイの送信ビームを用いて送信された信号又は前記第1アレイの受信ビームを用いて受信された信号の受信電力に基づいて、送信ビーム候補又は受信ビーム候補を選定し、複数のアンテナ間に位相差を設定する第2アレイによって形成される送信ビーム候補を用いて送信された信号又は前記第2アレイによって形成される受信ビーム候補を用いて受信された信号の受信電力に基づいて、送信ビーム及び受信ビームのビームパターンを決定する処理を実行する。
本願が開示する無線通信システム、無線通信装置及びビームパターン決定方法の1つの態様によれば、効率的に最適なビームパターンを決定することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る無線送信装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る無線受信装置の構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係るビームパターン決定方法を示すシーケンス図である。 図4は、実施の形態2に係る無線送信装置の構成を示すブロック図である。 図5は、実施の形態2に係る無線受信装置の構成を示すブロック図である。 図6は、実施の形態2に係るビームパターン決定方法を示すシーケンス図である。 図7は、SNRとスペクトル効率の関係の具体例を示す図である。
以下、本願が開示する無線通信システム、無線通信装置及びビームパターン決定方法の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る無線送信装置100の構成を示すブロック図である。図1に示す無線送信装置100は、プロセッサ110、メモリ120、D/A(Digital/Analog)コンバータ(以下「D/A」と略記する)130、アップコンバータ140、TTD(True Time Delay)アレイ部150、フェーズドアレイ部160、パワーアンプ170、ダウンコンバータ180及びA/D(Analog/Digital)コンバータ(以下「A/D」と略記する)190を有する。
プロセッサ110は、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はDSP(Digital Signal Processor)などを備え、無線送信装置100の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ110は、遅延時間制御部111、送信制御部112、FB(Feed Back)情報取得部113及びウェイト制御部114を有する。
遅延時間制御部111は、TTDアレイによって送信ビームを形成する場合に、TTDアレイ部150が有する遅延器155それぞれに遅延時間を設定する。具体的には、遅延時間制御部111は、送信ビーム候補選定時に、信号の送信に用いられる周波数帯域幅の逆数に相当する遅延時間をそれぞれの遅延器155に設定する。これにより、遅延時間制御部111は、例えばOFDMシンボルのサブキャリアのような単位周波数がそれぞれ1方向に対応する送信ビームをTTDアレイ部150に形成させる。また、遅延時間制御部111は、フェーズドアレイ部160によってフェーズドアレイによる送信ビームが形成される場合には、遅延器155に遅延時間として0を設定する。
送信制御部112は、無線送信装置100による信号の送信を制御する。具体的には、送信制御部112は、複数のサブキャリアを含むOFDMシンボルを生成し、OFDMシンボルを複数のアンテナそれぞれから送信させる。送信制御部112は、送信ビーム候補選定時に、遅延時間制御部111によって遅延器155に遅延時間が設定されると、OFDMシンボルを複数のアンテナそれぞれから送信させる。これにより、TTDアレイによって、複数のサブキャリアがそれぞれ異なる方向の送信ビームに対応するOFDMシンボルが送信される。
また、送信制御部112は、受信ビーム候補選定時に、OFDMシンボルを1つのアンテナから送信させる。すなわち、送信制御部112は、FB情報取得部113によって取得されるFB情報により、送信ビーム候補が選定されたことが通知されると、受信ビーム候補を選定するために1つのアンテナからOFDMシンボルを送信させる。
さらに、送信制御部112は、送信ビーム候補及び受信ビーム候補が選定された後、ウェイト制御部114によってフェーズシフタ165にウェイトが設定されると、OFDMシンボルを複数のアンテナそれぞれから送信させる。これにより、フェーズドアレイによって形成される送信ビームの方向へOFDMシンボルが送信される。
FB情報取得部113は、アンテナによって受信される受信信号からフィードバック情報(FB情報)を取得する。具体的には、FB情報取得部113は、TTDアレイによって送信されたOFDMシンボルに基づいて選定された送信ビーム候補を通知するFB情報を取得する。そして、FB情報取得部113は、送信ビーム候補を通知するFB情報を取得すると、その旨をウェイト制御部114へ通知する。また、FB情報取得部113は、送信ビーム候補の中から決定された最終的な送信ビームを通知するFB情報を取得する。
ウェイト制御部114は、フェーズドアレイによって送信ビームを形成する場合に、フェーズドアレイ部160が有するフェーズシフタ165それぞれにウェイトを設定する。具体的には、ウェイト制御部114は、送信ビーム候補及び受信ビーム候補が選定された後、FB情報によって通知される送信ビーム候補を形成するためのウェイトを順次フェーズシフタ165に設定する。これにより、ウェイト制御部114は、選定された送信ビーム候補を順番にフェーズドアレイ部160に形成させる。また、ウェイト制御部114は、TTDアレイ部150によってTTDアレイによる送信ビームが形成される場合には、フェーズシフタ165に0度の方向にビームを形成するためのウェイトを設定する。
メモリ120は、例えばRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)などを備え、プロセッサ110による処理に用いられる情報を記憶する。
D/A130は、送信制御部112によって生成されたOFDMシンボルをD/A変換する。
アップコンバータ140は、D/A130によってD/A変換されたOFDMシンボルをアップコンバートし、無線周波数の信号に変換する。
TTDアレイ部150は、複数のアンテナ間に配置される遅延器155を有し、遅延器155に設定される遅延時間に応じて各アンテナから送信される信号に遅延差を生じさせることにより、TTDアレイによる送信ビームを形成する。
フェーズドアレイ部160は、複数のアンテナそれぞれに対応するフェーズシフタ165を有し、フェーズシフタ165に設定されるウェイトに応じて各アンテナから送信される信号に位相差を生じさせることにより、フェーズドアレイによる送信ビームを形成する。
なお、TTDアレイ部150のすべての遅延器155に遅延時間として0が設定され、フェーズドアレイ部160のフェーズシフタ165にウェイトが設定される場合には、フェーズドアレイによる送信ビームが形成される。また、TTDアレイ部150の遅延器155に遅延時間が設定され、フェーズドアレイ部160のフェーズシフタ165に0度の方向にビームを形成するためのウェイトが設定される場合には、TTDアレイによる送信ビームが形成される。
パワーアンプ170は、複数のアンテナそれぞれに対応して設けられ、各アンテナの信号を増幅してアンテナから送信する。
ダウンコンバータ180は、各アンテナによって受信される受信信号をダウンコンバートし、ベースバンド周波数の信号に変換する。
A/D190は、受信信号をA/D変換し、デジタルの受信信号をプロセッサ110へ出力する。
図2は、実施の形態1に係る無線受信装置200の構成を示すブロック図である。この無線受信装置200は、無線送信装置100から送信された信号を受信する。図2に示す無線受信装置200は、TTDアレイ部210、フェーズドアレイ部220、ダウンコンバータ230、A/D240、プロセッサ250、メモリ260、D/A270及びアップコンバータ280を有する。
TTDアレイ部210は、複数のアンテナ間に配置される遅延器215を有し、遅延器215に設定される遅延時間に応じて各アンテナによって受信される信号に遅延差を生じさせることにより、TTDアレイによる受信ビームを形成する。
フェーズドアレイ部220は、複数のアンテナそれぞれに対応するフェーズシフタ225を有し、フェーズシフタ225に設定されるウェイトに応じて各アンテナによって受信される信号に位相差を生じさせることにより、フェーズドアレイによる受信ビームを形成する。
ダウンコンバータ230は、各アンテナによって受信される受信信号をダウンコンバートし、ベースバンド周波数の信号に変換する。
A/D240は、受信信号をA/D変換し、デジタルの受信信号をプロセッサ250へ出力する。
プロセッサ250は、例えばCPU、FPGA又はDSPなどを備え、無線受信装置200の全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ250は、受信制御部251、サブキャリア電力算出部252、送信ビーム候補選定部253、FB情報生成部254、遅延時間制御部255、受信ビーム候補選定部256、ウェイト制御部257及びビームパターン決定部258を有する。
受信制御部251は、無線受信装置200による信号の受信を制御する。具体的には、受信制御部251は、無線送信装置100から送信されるOFDMシンボルを複数のアンテナそれぞれによって受信させる。受信制御部251は、送信ビーム候補選定時に、無線送信装置100の複数のアンテナから送信されるOFDMシンボルを1つのアンテナによって受信させる。これにより、無線送信装置100からTTDアレイによって送信されるOFDMシンボルが1つのアンテナによって受信される。
また、受信制御部251は、受信ビーム候補選定時に、遅延時間制御部255によって遅延器215に遅延時間が設定されると、無線送信装置100の1つのアンテナから送信されるOFDMシンボルを複数のアンテナそれぞれによって受信させる。これにより、TTDアレイによって、複数のサブキャリアがそれぞれ異なる方向の受信ビームに対応するOFDMシンボルが受信される。
さらに、受信制御部251は、送信ビーム候補及び受信ビーム候補が選定された後、ウェイト制御部257によってフェーズシフタ225にウェイトが設定されると、OFDMシンボルを複数のアンテナそれぞれによって受信させる。これにより、フェーズドアレイによって形成される受信ビームの方向からOFDMシンボルが受信される。
サブキャリア電力算出部252は、受信制御部251によって受信されるOFDMシンボルのサブキャリアごとの電力(以下「サブキャリア電力」という)を算出する。すなわち、サブキャリア電力算出部252は、送信ビーム候補選定時には、TTDアレイによって送信されたOFDMシンボルのサブキャリア電力を算出し、受信ビーム候補選定時には、TTDアレイによって受信されたOFDMシンボルのサブキャリア電力を算出する。また、サブキャリア電力算出部252は、送信ビーム候補及び受信ビーム候補が選定された後には、フェーズドアレイによって送受信されるOFDMシンボルのサブキャリア電力を算出する。
送信ビーム候補選定部253は、TTDアレイによって送信されたOFDMシンボルのサブキャリア電力に基づいて、送信ビーム候補を選定する。具体的には、送信ビーム候補選定部253は、TTDアレイによって送信され1つのアンテナで受信されたOFDMシンボルから、サブキャリア電力が大きい順に所定数のサブキャリアを選択し、選択したサブキャリアに対応する方向の送信ビームを送信ビーム候補に選定する。送信ビーム候補選定部253は、選定した送信ビーム候補をFB情報生成部254へ通知する。
FB情報生成部254は、送信ビーム候補に関する情報を無線送信装置100へフィードバックするためのFB情報を生成する。すなわち、FB情報生成部254は、送信ビーム候補の方向の情報を含むFB情報を生成する。また、FB情報生成部254は、ビームパターン決定部258によって最終的な送信ビーム及び受信ビームが決定された際に、この送信ビームに関する情報を無線送信装置100へフィードバックするためのFB情報を生成する。
遅延時間制御部255は、TTDアレイによって受信ビームを形成する場合に、TTDアレイ部210が有する遅延器215それぞれに遅延時間を設定する。具体的には、遅延時間制御部255は、送信ビーム候補が選定された後の受信ビーム候補選定時に、信号の周波数帯域幅の逆数に相当する遅延時間をそれぞれの遅延器215に設定する。これにより、遅延時間制御部255は、例えばOFDMシンボルのサブキャリアがそれぞれ1方向に対応する受信ビームをTTDアレイ部210に形成させる。また、遅延時間制御部255は、フェーズドアレイ部220によってフェーズドアレイによる受信ビームが形成される場合には、遅延器215に遅延時間として0を設定する。
受信ビーム候補選定部256は、TTDアレイによって受信されたOFDMシンボルのサブキャリア電力に基づいて、受信ビーム候補を選定する。具体的には、受信ビーム候補選定部256は、1つのアンテナから送信されTTDアレイによって受信されたOFDMシンボルから、サブキャリア電力が大きい順に所定数のサブキャリアを選択し、選択したサブキャリアに対応する方向の受信ビームを受信ビーム候補に選定する。受信ビーム候補選定部256は、選定した受信ビーム候補をウェイト制御部257へ通知する。
ウェイト制御部257は、フェーズドアレイによって受信ビームを形成する場合に、フェーズドアレイ部220が有するフェーズシフタ225それぞれにウェイトを設定する。具体的には、ウェイト制御部257は、送信ビーム候補及び受信ビーム候補が選定された後、受信ビーム候補選定部256から通知される受信ビーム候補を形成するためのウェイトを順次フェーズシフタ225に設定する。これにより、ウェイト制御部257は、選定された受信ビーム候補を順番にフェーズドアレイ部220に形成させる。また、ウェイト制御部257は、TTDアレイ部210によってTTDアレイによる受信ビームが形成される場合には、フェーズシフタ225に0度の方向にビームを形成するためのウェイトを設定する。
ビームパターン決定部258は、フェーズドアレイによって送受信されたOFDMシンボルのサブキャリア電力に基づいて、最終的な送信ビーム及び受信ビームのビームパターンを決定する。具体的には、ビームパターン決定部258は、フェーズドアレイによって順次形成される送信ビーム候補及び受信ビーム候補で送受信されたOFDMシンボルのサブキャリア電力の平均値を算出する。そして、ビームパターン決定部258は、サブキャリア電力の平均値が最大となる送信ビーム候補及び受信ビーム候補を最終的な送信ビーム及び受信ビームに決定する。ビームパターン決定部258は、ビームパターンを決定すると、最終的な送信ビームをFB情報生成部254へ通知するとともに、最終的な受信ビームをウェイト制御部257へ通知する。これにより、無線送信装置100は、FB情報に従って、フェーズドアレイによって最終的な送信ビームを形成し、無線受信装置200は、ウェイト制御部257による制御に応じて、フェーズドアレイによって最終的な受信ビームを形成する。
メモリ260は、例えばRAM又はROMなどを備え、プロセッサ250による処理に用いられる情報を記憶する。
D/A270は、FB情報生成部254によって生成されたFB情報をD/A変換する。
アップコンバータ280は、D/A270によってD/A変換されたFB情報をアップコンバートし、無線周波数の信号に変換する。
次いで、上記のように構成された無線送信装置100及び無線受信装置200を有する無線通信システムにおけるビームパターン決定方法について、図3に示すシーケンス図を参照しながら具体的に説明する。
まず、送信ビーム候補を選定するために、無線送信装置100においてTTDアレイによる送信設定が実行される(ステップS101)。具体的には、遅延時間制御部111によって、送信されるOFDMシンボルの周波数帯域幅の逆数に相当する遅延時間がTTDアレイ部150のそれぞれの遅延器155に設定される。これにより、複数のサブキャリアがそれぞれ1方向に対応する送信ビームによってOFDMシンボルを送信することが可能となる。換言すれば、TTDアレイによってOFDMシンボルを送信することが可能となる。
そこで、送信制御部112によって複数のサブキャリアを含むOFDMシンボルが生成され、OFDMシンボルは、TTDアレイ部150を経由して複数のアンテナそれぞれから送信される(ステップS102)。ここでは、少なくとも1個のOFDMシンボルが送信される。送信されたOFDMシンボルは、無線受信装置200の1つのアンテナによって受信される。すなわち、送信ビーム候補選定時には、受信制御部251によって、1つのアンテナによってOFDMシンボルを受信するように制御されているため、TTDアレイによって送信されたOFDMシンボルは、無線受信装置200の1つのアンテナによって受信される。
ここで、受信されるOFDMシンボルyi(k)TXは、下記の式(1)によって表すことができる。
Figure 2023007089000002
式(1)において、iはOFDMシンボルのインデックス、kはサブキャリアのインデックス、H(k)は無線チャネルを表すチャネル行列、wTTD(k)はTTDアレイ部150におけるアンテナ間の遅延差を表すステアリングベクトル、si(k)は送信されるOFDMシンボル、zi(k)はノイズを示す。この受信OFDMシンボルyi(k)TXは、サブキャリア電力算出部252へ入力され、サブキャリア電力が算出される(ステップS103)。具体的には、下記の式(2)によってNi個のOFDMシンボルのサブキャリアごとの電力の平均値P(k)TXが算出される。
Figure 2023007089000003
式(2)において、Niは送信ビーム候補選定時に送信されるOFDMシンボルの総数、||y||はyのノルムを示す。サブキャリア電力P(k)TXが算出されると、送信ビーム候補選定部253によって、サブキャリア電力P(k)TXが大きい順に所定数Mt個のサブキャリアが選択される。そして、送信ビーム候補選定部253によって、選択されたMt個のサブキャリアに対応する送信ビーム候補の方向が算出される。すなわち、下記の式(3)によってサブキャリアkに対応する送信ビーム候補の方向を表す角度θTXが算出され、Mt個の送信ビーム候補が選定される(ステップS104)。
Figure 2023007089000004
式(3)において、fk TXはサブキャリアkの周波数、τは遅延器155に設定される遅延時間を示す。ここで選定されるMt個の送信ビーム候補は、サブキャリア電力を比較的大きくする方向に形成される送信ビームであり、TTDアレイを用いた1回のOFDMシンボルの送信によって選定することが可能である。Mt個の送信ビーム候補が選定されると、FB情報生成部254によって、それぞれの送信ビーム候補の方向θTXに関する情報を含むFB情報が生成される(ステップS105)。生成されたFB情報は、無線送信装置100へ送信される(ステップS106)。
次に、受信ビーム候補を選定するために、無線受信装置200においてTTDアレイによる受信設定が実行される(ステップS107)。具体的には、遅延時間制御部255によって、送信されるOFDMシンボルの周波数帯域幅の逆数に相当する遅延時間がTTDアレイ部210のそれぞれの遅延器215に設定される。これにより、複数のサブキャリアがそれぞれ1方向に対応する受信ビームによってOFDMシンボルを受信することが可能となる。換言すれば、TTDアレイによってOFDMシンボルを受信することが可能となる。
一方、送信ビーム候補に関する情報を含むFB情報を受信する無線送信装置100においては、送信制御部112によって、1つのアンテナからOFDMシンボルが送信される(ステップS108)。ここでは、少なくとも1個のOFDMシンボルが送信される。送信されたOFDMシンボルは、TTDアレイによって無線受信装置200の複数のアンテナに受信される。すなわち、受信ビーム候補選定時には、上記ステップS107の受信設定において遅延器215に遅延時間が設定されているため、無線送信装置100の1つのアンテナから送信されたOFDMシンボルは、TTDアレイによって受信される。
ここで、受信されるOFDMシンボルyi(k)RXは、下記の式(4)によって表すことができる。
Figure 2023007089000005
式(4)において、iはOFDMシンボルのインデックス、kはサブキャリアのインデックス、cTTD H(k)はTTDアレイ部210におけるアンテナ間の遅延差を表すステアリングベクトル、H(k)は無線チャネルを表すチャネル行列、w'は送信側におけるアンテナウェイトベクトル(ここでは単位ベクトル)、si(k)は送信されるOFDMシンボル、zi(k)はノイズを示す。この受信OFDMシンボルyi(k)RXは、サブキャリア電力算出部252へ入力され、サブキャリア電力が算出される(ステップS109)。具体的には、下記の式(5)によってNi個のOFDMシンボルのサブキャリアごとの電力の平均値P(k)RXが算出される。
Figure 2023007089000006
式(5)において、Niは受信ビーム候補選定時に送信されるOFDMシンボルの総数、||y||はyのノルムを示す。サブキャリア電力P(k)RXが算出されると、受信ビーム候補選定部256によって、サブキャリア電力P(k)RXが大きい順に所定数Mr個のサブキャリアが選択される。そして、受信ビーム候補選定部256によって、選択されたMr個のサブキャリアに対応する受信ビーム候補の方向が算出される。すなわち、下記の式(6)によってサブキャリアkに対応する受信ビーム候補の方向θRXが算出され、Mr個の受信ビーム候補が選定される(ステップS110)。
Figure 2023007089000007
式(6)において、fk RXはサブキャリアkの周波数、τは遅延器215に設定される遅延時間を示す。ここで選定されるMr個の受信ビーム候補は、サブキャリア電力を比較的大きくする方向に形成される受信ビームであり、TTDアレイを用いた1回のOFDMシンボルの受信によって選定することが可能である。Mr個の受信ビーム候補が選定されると、送信ビーム候補及び受信ビーム候補が選定されたことになる。そこで、これらの送信ビーム候補及び受信ビーム候補から最終的な送信ビーム及び受信ビームの組み合わせであるビームパターンが以下のように決定される。
すなわち、無線送信装置100においては、ウェイト制御部114によって、FB情報で通知される送信ビーム候補の方向θTXに対応するウェイトが順次フェーズシフタ165に設定される(ステップS111)。また、無線受信装置200においては、ウェイト制御部257によって、それぞれの受信ビーム候補の方向θRXに対応するウェイトが順次フェーズシフタ225に設定される(ステップS112)。これらのウェイトの設定においては、下記の式(7)によって方向θに対応するウェイトベクトル∨PAAが求められる。
Figure 2023007089000008
式(7)において、jは虚数単位、dは隣接するアンテナ同士の距離を表すベクトル、λcは送受信される信号の中心周波数の波長、Nは送信又は受信に用いられるアンテナの数を示す。無線送信装置100においては、フェーズシフタ165にウェイトが設定されることにより、フェーズドアレイによる送信が可能となり、無線受信装置200においては、フェーズシフタ225にウェイトが設定されることにより、フェーズドアレイによる受信が可能となる。
そこで、フェーズドアレイによって形成された送信ビーム候補でOFDMシンボルが送信され(ステップS113)、このOFDMシンボルは、フェーズドアレイによって形成された受信ビーム候補で受信される。ここでは、1組の送信ビーム候補及び受信ビーム候補の組み合わせにつき、少なくとも1個のOFDMシンボルが送受信される。
ここで、受信されるOFDMシンボルyp(k)は、下記の式(8)によって表すことができる。
Figure 2023007089000009
式(8)において、cn Hはn番目(1≦n≦Mr)の受信ビーム候補を形成するためのフェーズドアレイ部220におけるアンテナ間の位相差を表すアンテナウェイトベクトル、H(k)は無線チャネルを表すチャネル行列、wmはm番目(1≦m≦Mt)の送信ビーム候補を形成するためのフェーズドアレイ部160におけるアンテナ間の位相差を表すアンテナウェイトベクトル、sp(k)は送信されるOFDMシンボル、zp(k)はノイズを示す。この受信OFDMシンボルyp(k)は、サブキャリア電力算出部252へ入力され、サブキャリア電力が算出される(ステップS114)。具体的には、下記の式(9)によってOFDMシンボルに含まれるKu個のサブキャリアごとの電力の平均値P(p)が算出される。
Figure 2023007089000010
このようなフェーズドアレイによるOFDMシンボルの送受信及びサブキャリア電力の算出は、Mt個の送信ビーム候補及びMr個の受信ビーム候補のすべての組み合わせに関して繰り返される。そして、すべての送信ビーム候補及び受信ビーム候補の組み合わせに関してサブキャリア電力P(p)が算出されると、ビームパターン決定部258によって、サブキャリア電力P(p)を最大にする送信ビーム候補及び受信ビーム候補の組み合わせが特定される。すなわち、上式(9)のサブキャリア電力P(p)を最大にするOFDMシンボルyp(k)について、上式(8)のm、nが特定される。そして、特定された送信ビーム候補及び受信ビーム候補が最終的な送信ビーム及び受信ビームと決定されることにより、ビームパターンが決定される(ステップS115)。
ビームパターンが決定されると、FB情報生成部254によって、最終的な送信ビームの方向に関する情報を含むFB情報が生成される(ステップS116)。生成されたFB情報は、無線送信装置100へ送信される(ステップS117)。これにより、最終的な送信ビームに関する情報を含むFB情報を受信する無線送信装置100においては、決定されたビームパターンの送信ビームを例えばフェーズドアレイによって形成することができる。また、無線受信装置200においては、決定されたビームパターンの受信ビームを例えばフェーズドアレイによって形成することができる。
このビームパターンを形成するまでの信号の送信回数は、送信ビーム候補を決定するためのTTDアレイによるOFDMシンボルの送信回数Ni回と、受信ビーム候補を決定するための1つのアンテナからのOFDMシンボルの送信回数Ni回と、Mt個の送信ビーム候補及びMr個の受信ビーム候補の組み合わせを順次フェーズドアレイによって形成しOFDMシンボルを送信する(Mt×Mr)回と、送信ビーム候補及びビームパターンをフィードバックする2回との合計である。繰り返し送信回数を示すNiは1とすることが可能であるため、送信回数は、(Mt×Mr+4)回にすることができる。
全方位をカバーする送信ビーム数を例えば64ビームとし、全方位をカバーする受信ビーム数を例えば32ビームとすると、フェーズドアレイによって送信ビーム及び受信ビームをそれぞれ全探索する場合には、送信回数は、少なくともビームごとの96回とビームパターンをフィードバックする1回との合計で97回となる。これに対し、実施の形態1に係るビームパターン決定方法では、選定される送信ビーム候補及び受信ビーム候補の数をそれぞれ3ビームとすれば、送信回数は、(3×3+4)=13回となる。したがって、実施の形態1に係るビームパターン決定方法では、信号の送信回数を大幅に削減することができ、効率的にビームパターンを決定することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、TTDアレイによって1個のOFDMシンボルを送信してMt個の送信ビーム候補を選定し、TTDアレイによって1個のOFDMシンボルを受信してMr個の受信ビーム候補を選定し、送信ビーム候補及び受信ビーム候補から最適なビームパターンを決定する。このため、TTDアレイを用いた2回のOFDMシンボルの送受信で送信ビーム候補及び受信ビーム候補を選定することができるとともに、フェーズドアレイを用いたMt×Mr回のOFDMシンボルの送受信で最終的なビームパターンを決定することができる。したがって、効率的に最適なビームパターンを決定することができる。
なお、上記実施の形態1においては、先にTTDアレイを用いたOFDMシンボルの送信により送信ビーム候補を選定した後、TTDアレイを用いたOFDMシンボルの受信により受信ビーム候補を選定するものとした。この送信ビーム候補及び受信ビーム候補の選定の順序はこれに限定されず、先にTTDアレイを用いたOFDMシンボルの受信により受信ビーム候補を選定した後、TTDアレイを用いたOFDMシンボルの送信により送信ビーム候補を選定しても良い。すなわち、例えば図3において、ステップS107~S110がステップS101より先に実行されても良い。
(実施の形態2)
実施の形態2の特徴は、TTDアレイを用いて送信ビーム候補を選定した後、フェーズドアレイによる送信ビーム候補で送信されるOFDMシンボルを、TTDアレイによる受信ビームで受信することにより、ビームパターンを決定する点である。
図4は、実施の形態2に係る無線送信装置100の構成を示すブロック図である。図4において、図1と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図4に示す無線送信装置100は、図1に示す無線送信装置100の送信制御部112に代えて送信制御部301を有する構成を採る。
送信制御部301は、無線送信装置100による信号の送信を制御する。具体的には、送信制御部301は、複数のサブキャリアを含むOFDMシンボルを生成し、OFDMシンボルを複数のアンテナそれぞれから送信させる。送信制御部301は、送信ビーム候補選定時に、遅延時間制御部111によって遅延器155に遅延時間が設定されると、OFDMシンボルを複数のアンテナそれぞれから送信させる。これにより、TTDアレイによって、複数のサブキャリアがそれぞれ異なる方向の送信ビームに対応するOFDMシンボルが送信される。
また、送信制御部301は、送信ビーム候補が選定された後、ウェイト制御部114によってフェーズシフタ165にウェイトが設定されると、OFDMシンボルを複数のアンテナそれぞれから送信させる。これにより、フェーズドアレイによって形成される送信ビームの方向へOFDMシンボルが送信される。すなわち、本実施の形態においては、送信制御部301は、TTDアレイによってOFDMシンボルを送信させた後、1つのアンテナからOFDMシンボルを送信させることなく、フェーズドアレイによって形成される送信ビーム候補でOFDMシンボルを送信させる。
図5は、実施の形態2に係る無線受信装置200の構成を示すブロック図である。図5において、図2と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図5に示す無線受信装置200は、図2に示す無線受信装置200の受信ビーム候補選定部256を削除し、ビームパターン決定部258に代えてビームパターン決定部401を有する構成を採る。
ビームパターン決定部401は、フェーズドアレイによって送信され、TTDアレイによって受信されたOFDMシンボルのサブキャリア電力に基づいて、最終的な送信ビーム及び受信ビームのビームパターンを決定する。具体的には、ビームパターン決定部401は、フェーズドアレイによって順次形成される送信ビーム候補で送信されるOFDMシンボルそれぞれについて、TTDアレイによって形成される受信ビームで受信された場合のサブキャリア電力をサブキャリア電力算出部252から取得する。そして、ビームパターン決定部401は、最大のサブキャリア電力が得られる送信ビーム候補を最終的な送信ビームに決定するとともに、最大のサブキャリア電力に対応する方向の受信ビームを最終的な受信ビームに決定する。ビームパターン決定部401は、ビームパターンを決定すると、最終的な送信ビームをFB情報生成部254へ通知するとともに、最終的な受信ビームをウェイト制御部257へ通知する。これにより、無線送信装置100は、FB情報に従って、フェーズドアレイによって最終的な送信ビームを形成し、無線受信装置200は、ウェイト制御部257による制御に応じて、フェーズドアレイによって最終的な受信ビームを形成する。
次いで、上記のように構成された無線送信装置100及び無線受信装置200を有する無線通信システムにおけるビームパターン決定方法について、図6に示すシーケンス図を参照しながら具体的に説明する。図6において、図3と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。
まず、送信ビーム候補を選定するために、無線送信装置100においてTTDアレイによる送信設定が実行される(ステップS101)。具体的には、遅延時間制御部111によって、送信されるOFDMシンボルの周波数帯域幅の逆数に相当する遅延時間がTTDアレイ部150のそれぞれの遅延器155に設定される。
そして、送信制御部112によって複数のサブキャリアを含むOFDMシンボルが生成され、OFDMシンボルは、TTDアレイ部150を経由して複数のアンテナそれぞれから送信される(ステップS102)。送信されたOFDMシンボルは、無線受信装置200の1つのアンテナによって受信される。この受信OFDMシンボルは、サブキャリア電力算出部252へ入力され、サブキャリア電力が算出される(ステップS103)。
サブキャリア電力が算出されると、送信ビーム候補選定部253によって、サブキャリア電力が大きい順に所定数のサブキャリアが選択され、選択されたサブキャリアに対応する方向の送信ビーム候補が選定される(ステップS104)。そして、FB情報生成部254によって、それぞれの送信ビーム候補の方向に関する情報を含むFB情報が生成され(ステップS105)、無線送信装置100へ送信される(ステップS106)。
送信ビーム候補が選定されると、無線送信装置100においては、ウェイト制御部114によって、FB情報で通知される送信ビーム候補の方向に対応するウェイトが順次フェーズシフタ165に設定される(ステップS201)。一方、無線受信装置200においては、TTDアレイによる受信設定が実行される(ステップS107)。具体的には、遅延時間制御部255によって、送信されるOFDMシンボルの周波数帯域幅の逆数に相当する遅延時間がTTDアレイ部210のそれぞれの遅延器215に設定される。これにより、無線送信装置100においては、フェーズドアレイによる送信ビーム候補での送信が可能となり、無線受信装置200においては、複数のサブキャリアがそれぞれ1方向に対応するTTDアレイの受信ビームによる受信が可能となる。
そこで、フェーズドアレイによって形成された送信ビーム候補でOFDMシンボルが送信され(ステップS202)、このOFDMシンボルは、TTDアレイによって形成された受信ビームで受信される。ここでは、1つの送信ビーム候補につき、少なくとも1個のOFDMシンボルが送受信される。無線受信装置200によって受信される受信OFDMシンボルは、サブキャリア電力算出部252へ入力され、サブキャリア電力が算出される(ステップS203)。具体的には、上式(5)と同様に、1つの送信ビーム候補について送信されるNi個のOFDMシンボルのサブキャリアごとの電力の平均値が算出される。
このように、フェーズドアレイによってOFDMシンボルを送信し、このOFDMシンボルをTTDアレイによって受信し、受信されたOFDMシンボルのサブキャリア電力を算出することは、すべての送信ビーム候補について繰り返し実行される。そして、すべての送信ビーム候補に関してサブキャリア電力が算出されると、ビームパターン決定部401によって、サブキャリア電力を最大にする送信ビーム候補と、最大のサブキャリア電力に対応する方向の受信ビームとが特定される。これらの送信ビーム候補及び受信ビームは、最終的な送信ビーム及び受信ビームと決定されることにより、ビームパターンが決定される(ステップS204)。
ビームパターンが決定されると、FB情報生成部254によって、最終的な送信ビームの方向に関する情報を含むFB情報が生成される(ステップS116)。生成されたFB情報は、無線送信装置100へ送信される(ステップS117)。これにより、最終的な送信ビームに関する情報を含むFB情報を受信する無線送信装置100においては、決定されたビームパターンの送信ビームを例えばフェーズドアレイによって形成することができる。また、無線受信装置200においては、決定されたビームパターンの受信ビームを例えばフェーズドアレイによって形成することができる。
このビームパターンを形成するまでの信号の送信回数は、送信ビーム候補を決定するためのTTDアレイによるOFDMシンボルの送信回数Ni回と、Mt個の送信ビーム候補を順次フェーズドアレイによって形成しOFDMシンボルを送信する(Mt×Ni)回と、送信ビーム候補及びビームパターンをフィードバックする2回との合計である。繰り返し送信回数を示すNiは1とすることが可能であるため、送信回数は、(Mt+3)回にすることができる。
全方位をカバーする送信ビーム数を例えば64ビームとし、全方位をカバーする受信ビーム数を例えば32ビームとすると、フェーズドアレイによって送信ビーム及び受信ビームをそれぞれ全探索する場合には、送信回数は、少なくともビームごとの96回とビームパターンをフィードバックする1回との合計で97回となる。これに対し、実施の形態2に係るビームパターン決定方法では、選定される送信ビーム候補の数を3ビームとすれば、送信回数は、(3+3)=6回となる。したがって、実施の形態2に係るビームパターン決定方法では、信号の送信回数を大幅に削減することができ、効率的にビームパターンを決定することができる。
また、このようにして決定されるビームパターンは、通信の効率を向上することができる。具体的に、図7は、実施の形態1及び実施の形態2に係るビームパターン決定方法で決定されたビームパターンにおけるスペクトル効率の具体例を示す図である。すなわち、図7は、SNRに対応するスペクトル効率のシミュレーション結果を示している。
図7において、十字マークは理論上の理想状態を示し、黒四角マークはフェーズドアレイによって送信ビーム及び受信ビームをそれぞれ全探索して決定されるビームパターンによるシミュレーション結果を示す。また、白丸マークは実施の形態1に係るビームパターン決定方法で決定されるビームパターンによるシミュレーション結果を示し、星マークは実施の形態2に係るビームパターン決定方法で決定されるビームパターンによるシミュレーション結果を示す。
SNRが比較的低く-5dB程度の場合には、図7の(A)付近に示すように、全探索して決定されるビームパターンが最もスペクトル効率が高く、実施の形態2に係るビームパターンでもほぼ同等のスペクトル効率が得られる。そして、SNRが比較的高く15dB程度の場合には、図7の(B)付近に示すように、実施の形態1、2に係るビームパターンによって、全探索して決定されるビームパターンよりも高いスペクトル効率が得られる。つまり、信号の送信回数が大幅に少ない実施の形態1、2に係るビームパターン決定方法により、送信ビーム及び受信ビームをそれぞれ全探索してビームパターンを決定する場合と同等以上の品質が得られるビームパターンを決定することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、TTDアレイによって1個のOFDMシンボルを送信してMt個の送信ビーム候補を選定し、選定した送信ビーム候補をフェーズドアレイによって順次形成してOFDMシンボルを送信し、このOFDMシンボルをTTDアレイによって受信することにより、最適なビームパターンを決定する。このため、TTDアレイを用いた1回のOFDMシンボルの送信で送信ビーム候補を選定することができるとともに、フェーズドアレイを用いたMt回のOFDMシンボルの送信で最終的なビームパターンを決定することができる。したがって、効率的に最適なビームパターンを決定することができる。
なお、上記実施の形態2においては、TTDアレイを用いたOFDMシンボルの送信により送信ビーム候補を選定し、フェーズドアレイによって形成される送信ビーム候補で送信されるOFDMシンボルをTTDアレイによって受信することにより、ビームパターンを決定するものとした。このビームパターン決定の順序はこれに限定されず、1つのアンテナから送信されるOFDMシンボルをTTDアレイによって受信することにより受信ビーム候補を選定し、TTDアレイを用いて送信されるOFDMシンボルをフェーズドアレイによって形成される受信ビーム候補で受信することにより、ビームパターンを決定するようにしても良い。要するに、TTDアレイを用いて送信ビーム候補又は受信ビーム候補を選定し、選定された送信ビーム候補又は受信ビーム候補をフェーズドアレイによって順次形成すると同時にTTDアレイを用いた送受信を実行することにより、最適な送信ビーム及び受信ビームを決定することができる。
また、上記実施の形態2においては、TTDアレイを用いたOFDMシンボルの送信により送信ビーム候補を選定するものとしたが、全方位をカバーする送信ビームすべてを送信ビーム候補とすることも可能である。すなわち、フェーズドアレイによって送信ビームすべてを順次形成して送信されるOFDMシンボルをTTDアレイによって受信することにより、最適なビームパターンを決定することが可能である。同様に、全方位をカバーする受信ビームすべてを受信ビーム候補とし、フェーズドアレイによって受信ビームすべてを順次形成して、TTDアレイを用いて送信されるOFDMシンボルを受信することにより、最適なビームパターンを決定することも可能である。
上記各実施の形態においては、複数のアンテナ間に遅延器を設けることにより、RF(Radio Frequency)帯のアナログ処理によってTTDアレイのビームを形成するものとした。しかし、TTDアレイのビームは、デジタル処理によって形成することも可能である。すなわち、プロセッサにおいて、アンテナごとの信号のサンプルを時間方向にシフトさせることにより、複数のアンテナ間に遅延器を設ける場合と同様のTTDアレイによるビームを形成することが可能である。また、ベースバンド又はIF(Intermediate Frequency)帯のアナログ処理によってTTDアレイのビームを形成することも可能である。
また、上記各実施の形態に係るビームパターン決定方法によって決定されるビームパターンを、ビームパターンの決定時とは異なる周波数帯域の信号の送受信に利用することも可能である。すなわち、上記各実施の形態に係るビームパターン決定方法において、比較的低い第1の周波数帯域のOFDMシンボルを送受信することによりビームパターンを決定し、決定された送信ビーム及び受信ビームが、例えばミリ波などの比較的高い第2の周波数帯域のOFDMシンボルの送受信に利用されても良い。さらに、比較的低い第1の周波数帯域のOFDMシンボルを送受信することによりビームパターンを決定し、決定されたビームパターンの付近で、例えばミリ波などの比較的高い第2の周波数帯域のOFDMシンボルを用いて送受信ビームを再度探索し、信号の送受信に利用されるビームパターンが決定されても良い。
110、250 プロセッサ
111、255 遅延時間制御部
112、301 送信制御部
113 FB情報取得部
114、257 ウェイト制御部
120、260 メモリ
130、270 D/A
140、280 アップコンバータ
150、210 TTDアレイ部
155、215 遅延器
160、220 フェーズドアレイ部
165、225 フェーズシフタ
170 パワーアンプ
180、230 ダウンコンバータ
190、240 A/D
251 受信制御部
252 サブキャリア電力算出部
253 送信ビーム候補選定部
254 FB情報生成部
256 受信ビーム候補選定部
258、401 ビームパターン決定部

Claims (10)

  1. 無線送信装置と無線受信装置とを有する無線通信システムであって、
    前記無線受信装置は、
    複数の受信アンテナと、
    前記複数の受信アンテナに接続されるプロセッサとを有し、
    前記プロセッサは、
    複数のアンテナ間に遅延差を設定する第1アレイの送信ビームを用いて送信された信号又は前記第1アレイの受信ビームを用いて受信された信号の受信電力に基づいて、送信ビーム候補又は受信ビーム候補を選定し、
    複数のアンテナ間に位相差を設定する第2アレイによって形成される送信ビーム候補を用いて送信された信号又は前記第2アレイによって形成される受信ビーム候補を用いて受信された信号の受信電力に基づいて、送信ビーム及び受信ビームのビームパターンを決定する処理を実行する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記選定する処理は、
    前記第1アレイの送信ビームを用いて送信された信号の単位周波数ごとの受信電力を算出し、
    算出した受信電力が大きい順に所定数の単位周波数を選択し、
    選択した単位周波数に対応する方向の送信ビームを送信ビーム候補として選定する処理を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記選定する処理は、
    前記第1アレイの送信ビームを用いて送信された信号の受信電力に基づいて、送信ビーム候補を選定し、
    前記決定する処理は、
    前記無線送信装置から送信される信号を前記第1アレイの受信ビームを用いて受信し、
    受信した信号の受信電力に基づいて、受信ビーム候補を選定し、
    前記第2アレイによって形成される送信ビーム候補を用いて送信された信号を、前記第2アレイによって形成される受信ビーム候補を用いて受信し、
    受信した信号の受信電力に基づいて、ビームパターンを決定する処理を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記決定する処理は、
    受信電力が最大となる送信ビーム候補及び受信ビーム候補の組み合わせを最終的な送信ビーム及び受信ビームとして決定する
    ことを特徴とする請求項3記載の無線通信システム。
  5. 前記選定する処理は、
    前記第1アレイの送信ビームを用いて送信された信号の受信電力に基づいて、送信ビーム候補を選定し、
    前記決定する処理は、
    前記第2アレイによって形成される送信ビーム候補を用いて送信された信号を前記第1アレイの受信ビームを用いて受信し、
    受信した信号の受信電力に基づいて、ビームパターンを決定する処理を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  6. 前記決定する処理は、
    受信した信号の単位周波数ごとの受信電力を算出し、
    受信電力が最大となる送信ビーム候補と、受信電力が最大の単位周波数に対応する方向の受信ビームとの組み合わせを最終的な送信ビーム及び受信ビームとして決定する
    ことを特徴とする請求項5記載の無線通信システム。
  7. 複数の受信アンテナと、
    前記複数の受信アンテナに接続されるプロセッサとを有し、
    前記プロセッサは、
    複数のアンテナ間に遅延差を設定する第1アレイの送信ビームを用いて送信された信号又は前記第1アレイの受信ビームを用いて受信された信号の受信電力に基づいて、送信ビーム候補又は受信ビーム候補を選定し、
    複数のアンテナ間に位相差を設定する第2アレイによって形成される送信ビーム候補を用いて送信された信号又は前記第2アレイによって形成される受信ビーム候補を用いて受信された信号の受信電力に基づいて、送信ビーム及び受信ビームのビームパターンを決定する処理を実行する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  8. 複数のアンテナ間に遅延差を設定する第1アレイの送信ビームを用いて送信された信号又は前記第1アレイの受信ビームを用いて受信された信号の受信電力に基づいて、送信ビーム候補又は受信ビーム候補を選定し、
    複数のアンテナ間に位相差を設定する第2アレイによって形成される送信ビーム候補を用いて送信された信号又は前記第2アレイによって形成される受信ビーム候補を用いて受信された信号の受信電力に基づいて、送信ビーム及び受信ビームのビームパターンを決定する
    処理を有することを特徴とするビームパターン決定方法。
  9. 無線受信装置が、複数のアンテナ間に遅延差を設定する第1アレイの受信ビームを形成し、
    無線送信装置が、複数のアンテナ間に位相差を設定する第2アレイによって送信ビーム候補を形成し、
    無線受信装置が、前記第2アレイによって形成される送信ビーム候補を用いて送信された信号を前記第1アレイの受信ビームを用いて受信し、
    無線受信装置が、受信した信号の受信電力に基づいて、送信ビーム及び受信ビームのビームパターンを決定する
    処理を有することを特徴とするビームパターン決定方法。
  10. 無線送信装置が、複数のアンテナ間に遅延差を設定する第1アレイの送信ビームを形成し、
    無線受信装置が、複数のアンテナ間に位相差を設定する第2アレイによって受信ビーム候補を形成し、
    無線受信装置が、前記第1アレイの送信ビームによって送信された信号を前記第2アレイによって形成される受信ビーム候補を用いて受信し、
    無線受信装置が、受信した信号の受信電力に基づいて、送信ビーム及び受信ビームのビームパターンを決定する
    処理を有することを特徴とするビームパターン決定方法。
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