JP2023006644A - 血液浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易に加熱して迅速に消毒処理を完了することのできる血液浄化装置を提供すること。【解決手段】血液回路110、透析回路120およびダイアライザ130を備える血液浄化装置100であって、制御回路10が透析回路内の消毒液を商用電力に加えて返血用のバッテリからも蓄電電力をヒータ125に供給して発熱させて加熱しつつ複式ポンプ135によりにより流動させることにより消毒する。【選択図】図2

Description

本発明は、血液を外部の血液回路に引き出して浄化しつつ返血する血液浄化装置に関する。
血液を浄化治療する、所謂、透析治療では、血液を体外の血液回路に循環させつつ透析することによって浄化する装置が多用されており、この装置では、個々人の血液を血液回路内に導いて透析液を用いる透析処理を行いつつ返血する。このことから、血液浄化装置では、血液を循環させる血液回路は都度交換するにしても、各種機器が付随して透析液を流通させる透析回路は高度に清浄化して繰り返し使用する必要があり、治療を開始する前に消毒等する必要がある(例えば、特許文献1、2を参照)。
特開2014-97197号公報 特開2017-74086号公報
しかしながら、このような血液浄化装置にあっては、消毒液を熱湯程度に加熱する場合に、小さなヒータで加熱するには時間が掛かってしまい、また、大きなヒータを設備するには、装置本体の電流容量を設計変更する必要があるとともに、治療を行う施設の電源をも増強する工事が必要になる場合がある。
そこで、本発明は、簡易に加熱して迅速に消毒処理を完了することのできる血液浄化装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決する血液浄化装置の発明の一態様は、血液浄化部を備える血液浄化装置であって、前記血液浄化部の流路内に消毒液を流動させて前記流路を消毒する消毒部と、前記消毒液を加熱する加熱部と、前記血液浄化部の血液浄化処理と共に、前記消毒部の消毒処理および前記加熱部の加熱処理を制御する制御部と、を備え、前記加熱部は、商用電源から電力を供給されて発熱するのに加えて、補助電源から電力を供給されて発熱して、前記消毒液を加熱するものである。
このように本発明の一態様によれば、簡易に加熱して迅速に消毒処理を完了することのできる血液浄化装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る血液浄化装置を示す図であり、その概略全体構成を示す回路図である。 図2は、その透析回路の消毒処理時の回路を示す回路図である。 図3は、その制御処理を実行する構成を示すブロック図である。 図4は、その透析回路の消毒処理時の温度変化を説明するグラフである。 図5は、その透析回路の消毒処理を説明する工程図である。 図6は、その透析回路の消毒工程毎の消毒処理を説明するタイミングチャートである。 図7は、その加熱ヒータの他の態様を示す要部のブロック図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係る血液浄化装置を示す図であり、(a)はその加熱ヒータの構造を示す一部切欠平面図、(b)はその抵抗成分毎の回路図である。 図9は、その制御処理を実行する構成を示すブロック図である。 図10は、本発明の第3実施形態に係る血液浄化装置を示す図であり、その透析回路の消毒処理時の回路を示す回路図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1~図6は本発明の第1実施形態に係る血液浄化装置を示す図である。
図1において、血液浄化装置100は、血液回路110と、透析回路120と、ダイアライザ130とを備えて患者の血液を浄化する手段として機能するように構築されている。この血液浄化装置100は、制御回路(制御部)10が予めメモリ内に格納されている制御プログラムを実行することによって、操作パネル105(図3を参照)からの入力操作や各種センサ情報などに基づいて血液回路110および透析回路120を含む装置各部を駆動して患者の血液をダイアライザ130に経由させて透析し浄化する透析治療(血液浄化処理)を行う医療装置に構築されている。
血液回路110は、可撓性チューブの脱血ライン111および返血ライン113の間にダイアライザ130が介在するように接続されて、患者の血液が経由するように構築されている。血液回路110は、ダイアライザ130の一端側に接続される脱血ライン111の先端に、患者の動脈に穿刺する動脈側穿刺針を接続するコネクタ112が取り付けられており、そのダイアライザ130の他端側に接続される返血ライン113の先端に、患者の静脈に穿刺する静脈側穿刺針を接続するコネクタ114が取り付けられている。また、脱血ライン111側には、チューブポンプの血液ポンプ115が配置されており、返血ライン113側にはエアトラップチャンバ117が配置されている。
この血液回路110では、制御回路10が脱血ライン111側の血液ポンプ115を駆動させることによって、患者の動脈側から引き抜かれて脱血された血液がダイアライザ130を経由することにより透析・浄化され、その後に、返血ライン113側のエアトラップチャンバ117により溶け込む空気を取り除く除泡処理された血液が患者の静脈側に戻されて返血するようになっている。
透析回路120は、可撓性チューブの導入ライン121および排出ライン131の間にダイアライザ130が介在するように接続具121c、131cにより接続されて、患者の血液を透析・浄化処理する所定濃度の透析液を経由させるように構築されている。透析回路120は、導入ライン121側に濾過フィルタ123、ヒータ(加熱部)125およびサーミスタ(温度センサ)127と共に電磁弁V1、V2が配置され、また、排出ライン131側に除水ポンプ132を備える迂回ライン133と共に電磁弁V3、V4が配置されている。透析回路120は、これら導入ライン121および排出ライン131の間に跨るように複式ポンプ135が配置されると共に電磁弁V5、V6をそれぞれ設置されているバイパスライン137、139が配置されている。
この透析回路120では、制御回路10が複式ポンプ135を駆動させることにより所定濃度に調整された透析液を導入ライン121の導入口121iから引き込んでダイアライザ130に濾過フィルタ123を介して送りつつ、そのダイアライザ130で透析された老廃物等を含んだ透析液を排出口131oから排出するようになっている。この透析回路120は、制御回路10が迂回ライン133の除水ポンプ132を駆動させることによりダイアライザ130を流れる血液の除水処理を行うように構築されている。
このとき、透析回路120では、制御回路10がサーミスタ127の計測する導入ライン121中の透析液の温度情報に基づいてヒータ125に通電して発熱機能させることにより、その導入ライン121中の透析液を加熱して患者体温程度の血液浄化処理に適した透析処理温度を維持するようになっている。ここで、電磁弁V1~V6は、所望の任意のタイミングに各ラインにおける流路を遮断または開放するように制御回路10によって開閉動作される。
ここで、ダイアライザ130は、血液回路110の導入ライン121と排出ライン131を接続されて内部の中空糸(不図示)に透析液が流入して流動させる流路が形成されており、その中空糸内を流動する患者の血液に含まれる老廃物や余剰水分等をその血液浄化膜の微細孔を利用して析出させる透析処理を行って患者の血液を浄化する。このような構造から血液回路110は、患者の血液で汚損される脱血ライン111や返血ライン113はチューブポンプの血液ポンプ115などから外してダイアライザ130と共に着脱して使い捨て使用される。
その一方で、透析回路120は、複式ポンプ135等や電磁弁V1~V6などの機構類と共にヒータ125やフィルタ123などを備えて構築されていて透析液を流動させることから、消毒等して清浄化して繰り返し利用するのが一般的である。
そこで、透析回路120は、図2に示すように、導入ライン121と排出ライン131の接続具121c、131c同士を接続して閉回路を形成するとともに、制御回路10が複式ポンプ135や除水ポンプ132を駆動しつつ電磁弁V1、V4を閉じて電磁弁V6を開けて流路を形成することによって、消毒液を循環させる消毒処理を実行するようになっている。このとき、透析回路120は、制御回路10が電磁弁V2、V3、V5を任意のタイミングで開閉することによって、バイパスライン137や接続具121c、131cを経由する循環経路を適宜に切り替えて消毒処理を実行するようになっている。
具体的に、血液浄化装置100は、図3に示すように、コンセントを接続する商用電源CPSからの交流電力をAC/DCコンバータ19を介して直流電流に変換して制御回路10を含む装置各部に電力供給して透析処理を行うようになっている。例えば、制御回路10は、サーミスタ127の計測する透析回路120の導入ライン121中の消毒液の温度情報に基づいてヒータ125に通電して機能させることにより、その導入ライン121中の消毒液を昇温して熱湯として導入ライン121と排出ライン131の流路内を流動させて消毒する消毒処理に適した温度を維持するようになっている。
また、血液浄化装置100は、補助電源としてバッテリ(補助電源)11を搭載されており、例えば、停電時にバッテリ11内の蓄電電力を受け取って、制御回路10が血液ポンプ115を駆動して患者に血液を戻す返血処理を実行するようになっている。なお、バッテリ11の蓄電電力は電圧変換回路13により所望電圧に調整して適宜に電力供給するようになっている。ここで、本実施形態では、バッテリ11から電力供給する場合を一例に説明するが、これに限るわけではなく、発電機や他の周辺装置から電力供給するようにしてもよいことは言うまでもない。
そして、制御回路10は、透析回路120の消毒処理を行う際に、商用電源からの電力(以下では商用電力ともいう)に加えてバッテリ11の蓄電電力を利用することにより、導入ライン121中の消毒液を急速に昇温するようになっており、その昇温後には商用電力で所望期間の間で消毒液を所望温度に維持しつつバッテリ11への蓄電処理を並行して実行するようになっている。すなわち、ヒータ125は、商用電力およびバッテリ11からの蓄電電力を供給されて発熱する共用ヒータ部として機能する。
この制御回路10は、図4に示すように、ヒータ125への通電から遅れて導入ライン121内の消毒液の昇温が開始されることから、その昇温開始時を透析回路120の消毒処理開始タイミングCsとして消毒液を急速昇温させつつ排出ライン131を含めて循環させるようになっている。このとき、制御回路10は、消毒液を沸騰させてしまわないように、導入ライン121におけるヒータ125の直近直後の温度Toが目標温度Ttを超えないようにヒータ125への電力供給を調整するようになっている。また、制御回路10は、透析回路120のヒータ125から離隔する箇所の消毒液温度Tiが遅れて上昇するので、そのヒータ125付近温度Toが目標温度Ttに達した時点から十分な消毒効果を得ることができる予め設定されている加熱条件を参照して所望温度以上を所望期間中に維持するようになっている。具体的に、制御回路10は、ヒータ125付近温度Toが目標温度Ttに近くなるに連れて通電量を少なく、例えば、パルス幅変調(PWM)と同様に、供給時間および停止時間の時間幅を温度差に応じて調整することにより、加熱する消毒液が沸騰して透析回路120が急激に高圧化して損傷してしまわないように調整している。すなわち、消毒液を加熱するヒータ125と共に、透析回路120に消毒液を循環させる複式ポンプ135および制御回路10が消毒部を構成している。
ここで、制御回路10は、商用電力とバッテリ11の蓄電電力とをヒータ125に供給(通電)して設定加熱条件を満たすように導入ライン121内の消毒液を加熱昇温するが、この場合、ヒータ125の性能に応じて余裕を持たせた設定期間だけ消毒液の加熱昇温を行って所望温度以上の所望期間以上を満たすようにしてもよい。また、このとき、制御回路10は、例えば、サーミスタ127の検出温度を監視して所望温度以上の所望期間を満たしたタイミングに次の処理工程に移行するようにして、室温や水温や電圧変動などの影響により、加熱不足や、余分な加熱時間や通電電力の浪費が発生してしまうことを回避して迅速かつ確実に透析回路120の消毒処理を完了するようにしてもよい。
さらに、制御回路10は、バッテリ11内の蓄電残量を電圧および放電電流の一方または双方を検出して把握(検知)するようになっており、バッテリ11の蓄電量が枯渇する前に、そのバッテリ11の蓄電電力の放電(供給)を停止して商用電力のみによるヒータ125の加熱動作にすることにより、バッテリ11の過放電による劣化を未然に防止するようになっている。この場合、制御回路10は、バッテリ11の枯渇や加熱時間の延長などの各種情報を操作パネル105(ブザーや表示灯などでもよい)に表示出力して報知するようになっており、バッテリ11の蓄電量の減少を把握したユーザは蓄電能力の劣化などを確認して対処することを促すようになっている。これにより、バッテリ11の長期間の有効利用を信頼性高く確保することができ、早期のバッテリ11の交換を回避してコストアップしてしまうことを未然に防止することができる。
詳細には、制御回路10は、図5および図6に示すように、治療終了後の操作パネル105からの指示入力に従ってメモリ内の制御プログラムを実行して透析回路120の自動消毒処理(消毒方法)を行うようになっている。
まず、制御回路10は、患者に血液回路110が繋げられて血液を透析浄化する治療(Mt)が終了し、その血液回路110が患者から外されて透析回路120の閉回路が形成されるとともに操作パネル105から終了指示(Ce)の入力操作がなされると、ヒータ125の商用電力により加熱する部分動作を含む装置各部の停止処理が行われる。
このとき、制御回路10は、透析回路120の自動消毒処理の指示入力がされたものとして、その透析回路120の使用済み透析液を純水に入れ替えて所定時間(設定時間)循環させる前洗浄工程(S1)を行う。この前洗浄では、バッテリ11や商用電源からの電力供給はなく、ヒータ125は停止状態のままであり、透析回路120の経路内温度は治療時の透析液の体温程度から純水に入れ替えられて常温になっている。
この後に、制御回路10は、透析回路120の前洗浄済み純水をクエン酸などの消毒液に入れ替えて昇温して循環消毒する本消毒を行う。この本消毒では、ヒータ125には商用電力と共にバッテリ11の蓄電電力を給電する全動作を行って透析回路120内の消毒液を目標温度まで急速昇温させる昇温工程(S2)の後に、そのヒータ125に商用電力のみを給電して加熱する部分動作を行って透析回路120内の消毒液を所望温度に所定時間維持する循環消毒工程(S3)を実行する。この循環消毒工程(S3)以降に、並行してバッテリ11に蓄電する充電処理を開始する。ここで、本実施形態では、クエン酸を消毒液として使用する場合を一例として説明するが、これに限る必要はなく、例えば、純水の熱湯消毒でも、あるいは次亜系消毒でもよいことは言うまでもない。
次いで、制御回路10は、透析回路120の使用済み消毒液を純水に入れ替えて所定時間循環させる後洗浄工程(S4)が行われた後に、その透析回路120の後洗浄済みの純水を排出して待機(Mh)する。この後洗浄では、透析回路120の経路内温度は高温の消毒液から常温の純水に入れ替えられて徐々に常温に降温される。
この後に、制御回路10は、別患者の治療スケジュールに合わせて透析回路120に透析液を供給すると共にヒータ125に商用電力のみを給電して加熱する部分動作を行って治療準備(Mp)するようになっている。
<第1実施形態の効果>
このように、本実施形態の血液浄化装置100においては、透析回路120の消毒処理時に商用電源に加えてバッテリ11からもヒータ125に電力供給されて消毒液を加熱することができ、簡易に加熱して迅速に消毒処理を完了することができる。
ここで、本実施形態では、共用ヒータとして直流用のヒータ125を用いる場合を一例として説明するが、これに限るわけではなく、例えば、交流用ヒータを用いてもよいことは言うまでもない。この場合、図7に示すように、交流用ヒータ21には、制御回路10が出力する直流電力をインバータ23により変換して交流電力として供給する回路構成とすればよい。
<第2実施形態>
次に、図8および図9は本発明の第2実施形態に係る血液浄化装置を示す図である。ここで、本実施形態は、上述実施形態と略同様に構成されていることから、図面を流用して同様の構成には同一の符号を付して特徴部分を説明する(以下で説明する他の実施形態においても同様)。
図8において、血液浄化装置100は、上述実施形態におけるヒータ125に代えて、透析回路120の導入ライン121に発熱部31hを設置するヒータ31を備えている。ヒータ31は、発熱部31h内に、通電回路33acの交流電力の通電で発熱するニクロム線などを巻き付けた抵抗成分R1と、通電回路33dcの直流電力の通電で発熱するニクロム線などを巻き付けた抵抗成分R2とを収納して構築されている。
ヒータ31は、図9に示すように、AC/DCコンバータやインバータと共に電圧変換回路などを介在させることなく、制御回路10に通電回路33ac、33dcをそれぞれ個別に接続して商用の交流電力やバッテリ11の蓄電直流電力を給電することができる。ここで、ヒータ31は、2式の発熱体として抵抗成分R1、R2を備える場合を一例として説明するが、これに限るものではなく、例えば、3つ以上の発熱体を別個に備えるようにしてもよいことは言うまでもない。
<第2実施形態の効果>
このように、本実施形態の血液浄化装置100においては、上述実施形態の作用効果に加えて、より簡易な構成・制御によって透析回路120の消毒処理を実行することができる。
<第3実施形態>
次に、図10は本発明の第3実施形態に係る血液浄化装置を示す図である。
図10において、血液浄化装置100は、上述実施形態において透析回路120の導入ライン121に設置されるヒータ125に加えて、透析回路120の排出ライン131にヒータ41が設置されて制御回路10に接続されている。ヒータ41は透析回路120の経路をヒータ125と2分割する位置に配置されて内部を流通する消毒液を昇温するように構築されている。
ヒータ41は、導入ライン121のヒータ125から離隔する排出ライン131に設置されて、制御回路10がヒータ125と同様に、商用電力と共にバッテリ11の蓄電電力を供給されて透析回路120内を流動する消毒液を加熱昇温させることができる。ここで、ヒータ41は、バッテリ11の蓄電電力により機能する専用加熱部として利用するようにして、安価に構築するようにしてもよく、さらに、ヒータ125は商用電力用の専用加熱部として利用するようにして、より安価に構築するようにしてもよい。ただし、加熱効率を考慮すると、本実施形態のように構築するのが有利である。なお、ヒータ41の1つを透析回路12に追加して設置する場合を一例にして説明するが、これに限るものではなく、例えば、ヒータ125を含めて3カ所以上に追加設置してもよいことは言うまでもない。
これにより、透析回路120は、ヒータ125、41の加熱部を2式備えることにより遠隔位置で加熱し難い排出ライン131内の消毒液を効果的に昇温させて導入ライン121に向けて循環させることができ、効率よく目標温度Ttに迅速に到達させることができる。
<第3実施形態の効果>
このように、本実施形態の血液浄化装置100においては、上述実施形態の作用効果に加えて、より効果的かつ効率よく透析回路120の消毒液を加熱して消毒処理を実行することができる。
ここで、本実施形態では、共用ヒータとしてヒータ125と共にヒータ41を用いる場合を一例として説明するが、これに限るわけではなく、例えば、商用電力はヒータ125を第1ヒータ部として供給するとともに、ヒータ41には第2ヒータ部としてバッテリ11の蓄電電力を供給するようにしてもよい。
<実施形態のまとめ>
次に、以上説明した実施形態における符号などを援用して、本件発明を構成する発明特定事項を連記する。なお、下記の各符号などは、特許請求の範囲における構成要素を実施形態の記載を援用して説明するに過ぎず、その構成要素を具体的な部材等に限定するものではないことは言うまでもない。
「1」 血液浄化部(血液回路110、透析回路120およびダイアライザ130)を備える血液浄化装置(100)であって、
前記血液浄化部の流路内に消毒液を流動させて前記流路を消毒する消毒部(複式ポンプ135および制御回路10)と、前記消毒液を加熱する加熱部(ヒータ125)と、前記血液浄化部の血液浄化処理と共に、前記消毒部の消毒処理および前記加熱部の加熱処理を制御する制御部(制御回路10)と、を備え、
前記加熱部は、商用電源から電力を供給されて発熱するのに加えて、補助電源(バッテリ11)から電力を供給されて発熱して、前記消毒液を加熱する、血液浄化装置。
「2」 前記補助電源は、前記血液浄化部および前記加熱部に共用される、「1」に記載の血液浄化装置。
「3」 前記加熱部は、商用電源から電力を供給されて発熱する第1ヒータ部(ヒータ125)と、前記補助電源から電力を供給されて発熱する第2ヒータ部(ヒータ41)とを備える、「1」または「2」に記載の血液浄化装置。
「4」 前記加熱部は、商用電源からの電力および前記補助電源からの電力を供給されて発熱する共用ヒータ部(ヒータ125、ヒータ41)を備える、「1」または「2」に記載の血液浄化装置。
「5」 前記加熱部は、前記流路の複数個所に配置されている、「1」から「4」のいずれか1つに記載の血液浄化装置。
「6」 前記流路における前記加熱部の下流側に前記流路内の消毒液の温度を検出する温度センサ(サーミスタ127)を備え、
前記制御部は、前記温度センサの検出情報に基づいて前記流路内の消毒液の温度が予め設定されている所望温度以上かつ所望時間以上を維持するように前記加熱部の加熱処理を制御する、「1」から「5」のいずれか1つに記載の血液浄化装置。
「7」 前記制御部は、前記温度センサの検出情報に基づいて前記流路内の消毒液の温度に応じた電力を前記加熱部に供給する、「6」に記載の血液浄化装置。
「8」 前記補助電源としてバッテリ11を備えるとともに、当該バッテリ内の蓄電残量を検知する検知部(制御回路10)を備え、
前記制御部は、前記バッテリの蓄電残量および劣化状況の少なくとも一方に応じた加熱停止および状況報知の少なくとも一方の制御処理を行う、「1」から「7」のいずれか1つに記載の血液浄化装置。
上記「1」の場合には、血液浄化部の流路内の消毒処理時に商用電源に加えて補助電源からも加熱部に電力供給されて消毒液を加熱することができ、簡易に加熱して迅速に消毒処理を完了することができる。
上記「2」の場合には、血液浄化部の補助電源を加熱部と共用して迅速な消毒処理を安価に実現することができる。
上記「3」~「5」の場合には、血液浄化部の流路内を適宜に加熱して消毒処理を効果的に実行することができる。
上記「6」および「7」の場合には、血液浄化部の流路内の温度を正確に測定して消毒処理を効率よく実行することができる。
上記「8」の場合には、バッテリの蓄電残量や劣化状況に応じて加熱停止や状況報知をして適正に対処することができる。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画され得る。
10……制御回路
11……バッテリ
21、31、41、125……ヒータ
100……血液浄化装置
105……操作パネル
110……血液回路
111……脱血ライン
113……返血ライン
115……血液ポンプ
120……透析回路
121……導入ライン
121c、131c……接続具
123……濾過フィルタ
127……サーミスタ
130……ダイアライザ
131……排出ライン
132……除水ポンプ
133……迂回ライン
135……複式ポンプ
137、139……バイパスライン
CPS……商用電源

Claims (8)

  1. 血液浄化部を備える血液浄化装置であって、
    前記血液浄化部の流路内に消毒液を流動させて前記流路を消毒する消毒部と、前記消毒液を加熱する加熱部と、前記血液浄化部の血液浄化処理と共に、前記消毒部の消毒処理および前記加熱部の加熱処理を制御する制御部と、を備え、
    前記加熱部は、商用電源から電力を供給されて発熱するのに加えて、補助電源から電力を供給されて発熱して、前記消毒液を加熱する、血液浄化装置。
  2. 前記補助電源は、前記血液浄化部および前記加熱部に共用される、請求項1に記載の血液浄化装置。
  3. 前記加熱部は、商用電源から電力を供給されて発熱する第1ヒータ部と、前記補助電源から電力を供給されて発熱する第2ヒータ部とを備える、請求項1または請求項2に記載の血液浄化装置。
  4. 前記加熱部は、商用電源からの電力および前記補助電源からの電力を供給されて発熱する共用ヒータ部を備える、請求項1または請求項2に記載の血液浄化装置。
  5. 前記加熱部は、前記流路の複数個所に配置されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の血液浄化装置。
  6. 前記流路における前記加熱部の下流側に前記流路内の消毒液の温度を検出する温度センサを備え、
    前記制御部は、前記温度センサの検出情報に基づいて前記流路内の消毒液の温度が予め設定されている所望温度以上かつ所望時間以上を維持するように前記加熱部の加熱処理を制御する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の血液浄化装置。
  7. 前記制御部は、前記温度センサの検出情報に基づいて前記流路内の消毒液の温度に応じた電力を前記加熱部に供給する、請求項6に記載の血液浄化装置。
  8. 前記補助電源としてバッテリを備えるとともに、当該バッテリ内の蓄電残量を検知する検知部を備え、
    前記制御部は、前記バッテリの蓄電残量および劣化状況の少なくとも一方に応じた加熱停止および状況報知の少なくとも一方の制御処理を行う、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の血液浄化装置。
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