JP2023006469A - プリンタ、制御方法、および制御プログラム - Google Patents

プリンタ、制御方法、および制御プログラム Download PDF

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賢悟 武田
Kengo Takeda
昭博 小林
Akihiro Kobayashi
隆弘 西本
Takahiro Nishimoto
康介 温井
Kosuke Nukui
健太 長谷部
Kenta Hasebe
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Abstract

【課題】インク層にすじ状の模様が発生することを抑制し、印刷画質を向上できるプリンタ、制御方法、および制御プログラムを提供する。【解決手段】白クリアヘッド52はカラーヘッド51と副走査方向に並ぶ。複数の紫外線発光ダイオード614、624はそれぞれ基板612、622に設けられ、カラーヘッド51と白クリアヘッド52と主走査方向に並ぶ。基板612の面積あたりまたは単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の個数は、基板622の面積あたりまたは単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624の個数よりも少ない。プリンタのCPUは主走査方向において、カラーヘッド51、白クリアヘッド52、複数の紫外線発光ダイオード614、624をプラテンに対して相対的に移動させ、カラーヘッド51から第一インクを吐出させ、吐出された第一インクに複数の紫外線発光ダイオード614から光を照射させる。【選択図】図3

Description

本発明は、プリンタ、制御方法、および制御プログラムに関する。
光硬化性インクを用いてグロス印刷を行うプリンタが知られている。グロス印刷は印刷対象物に形成された光硬化性インクの層を平滑化することで、光沢がある印刷物を作成する印刷方法である。例えば特許文献1に記載のプリンタでは、カラーインクヘッドとクリアインクヘッドと複数のカラー用LEDと複数の白・クリア用LEDがキャリッジに設けられる。カラーインクヘッドとクリアインクヘッドは、互いに副走査方向に並び、それぞれ、光硬化性のカラーインクと光硬化性のクリアインクを印刷対象物に吐出する。複数のカラー用LEDは主走査方向においてカラーインクヘッドの両側に複数並んで配置され、光を印刷対象物に照射する。複数の白・クリア用LEDは主走査方向においてクリアインクヘッドの両側に複数並んで配置され、光を印刷対象物に照射する。
プリンタは、グロス印刷時、キャリッジを主走査方向に移動させながら、カラーインクヘッドからカラーインクを印刷対象物に吐出させ、且つ複数のカラー用LEDを点灯させる。プリンタは、クリアインクヘッドからクリアインクを印刷対象物に吐出させ、且つ複数のクリア用LEDを点灯させる。プリンタは、副走査方向においてカラーインクヘッドからクリアインクヘッドに向かう方向に印刷対象物を搬送する。これらの動作が繰り返されることにより、プリンタは印刷対象物にカラーインクの層を形成し、カラーインクの層の上にクリアインクの層を形成する。
特開2013-188962号公報
上記プリンタは、グロス印刷時、クリアインクの層が印刷対象物に形成されてから平滑化するまでの時間を確保するため、複数の白・クリア用LEDのうち、主走査方向においてキャリッジの進行方向最上流の白・クリア用LEDのみを点灯させる。
なお、上記プリンタにおいて、例えばカラーインクの層に上にクリアインクの層が形成されない場合には、カラーインクの層を平滑化することでグロス印刷が行われることも考えられる。この場合も、プリンタは、白・クリア用LEDと同様に、カラーインクの層が印刷対象物に形成されてから平滑化するまでの時間を確保するため、複数のカラー用LEDのうち、主走査方向においてキャリッジの進行方向最上流のカラー用LEDのみを点灯させることが考えられる。
これらのグロス印刷を行う場合に、第一回目の走査において、クリアインク、カラーインク等のインク層における光が照射された領域と未照射の領域との境界でのインクの硬化のされ方によって、クリアインク、カラーインク等のインク層にすじ状の模様が発生することがあった。これにより、印刷画質の低下が生じ得た。
本発明の目的は、インク層にすじ状の模様が発生することを抑制し、印刷画質を向上できるプリンタ、制御方法、および制御プログラムを提供することである。
本発明の第一態様に係るプリンタは、印刷対象物が載置されるプラテンと、光硬化性の第一インクを前記印刷対象物に吐出する第一ヘッドと、副走査方向において前記第一ヘッドと並び、光硬化性の第二インクを前記印刷対象物に吐出する第二ヘッドと、前記副走査方向と直交する主走査方向において前記第一ヘッドと並び、前記印刷対象物に光を照射する複数の第一光源と、前記主走査方向と前記副走査方向とに直交する高さ方向において前記プラテンと対向する板であって、前記複数の第一光源が設けられた第一板と、前記主走査方向において前記第二ヘッドと並び、前記印刷対象物に光を照射する複数の第二光源と、前記高さ方向において前記プラテンと対向する板であって、前記複数の第二光源が設けられた第二板と、コントローラとを備え、前記第一板の面積または単位面積あたりの前記複数の第一光源の個数は、前記第二板の面積または単位面積あたりの前記複数の第二光源の個数よりも少なく、前記コントローラは、前記主走査方向において、前記第一ヘッド、前記第二ヘッド、前記複数の第一光源、および前記複数の第二光源を前記プラテンに対して相対的に移動させる移動処理と、前記移動処理の実行中に、前記第一ヘッドから前記印刷対象物に前記第一インクを吐出させる吐出処理と、前記移動処理の実行中に、前記印刷対象物に吐出された前記第一インクに前記複数の第一光源から光を照射させる照射処理とを実行することを特徴とする。
第一態様によれば、プリンタは第一インクによって形成される層に、すじ状の模様が発生することを抑制し、印刷画質を向上できる。
本発明の第二態様に係る制御方法は、印刷対象物が載置されるプラテンと、光硬化性の第一インクを前記印刷対象物に吐出する第一ヘッドと、副走査方向において前記第一ヘッドと並び、光硬化性の第二インクを前記印刷対象物に吐出する第二ヘッドと、前記副走査方向と直交する主走査方向において前記第一ヘッドと並び、前記印刷対象物に光を照射する複数の第一光源と、前記主走査方向と前記副走査方向とに直交する高さ方向において前記プラテンと対向する板であって、前記複数の第一光源が設けられた第一板と、前記主走査方向において前記第二ヘッドと並び、前記印刷対象物に光を照射する複数の第二光源と、前記高さ方向において前記プラテンと対向する板であって、前記複数の第二光源が設けられた第二板とを備え、前記第一板の面積または単位面積あたりの前記複数の第一光源の個数は、前記第二板の面積または単位面積あたりの前記複数の第二光源の個数よりも少ないプリンタの制御方法であって、前記主走査方向において、前記第一ヘッド、前記第二ヘッド、前記複数の第一光源、および前記複数の第二光源を前記プラテンに対して相対的に移動させる移動処理と、前記移動処理の実行中に、前記第一ヘッドから前記印刷対象物に前記第一インクを吐出させる吐出処理と、前記移動処理の実行中に、前記印刷対象物に吐出された前記第一インクに前記複数の第一光源から光を照射させる照射処理とを実行することを特徴とする。
第二態様は第一態様と同様の作用効果を奏することができる。
本発明の第三態様に係る制御プログラムは、印刷対象物が載置されるプラテンと、光硬化性の第一インクを前記印刷対象物に吐出する第一ヘッドと、副走査方向において前記第一ヘッドと並び、光硬化性の第二インクを前記印刷対象物に吐出する第二ヘッドと、前記副走査方向と直交する主走査方向において前記第一ヘッドと並び、前記印刷対象物に光を照射する複数の第一光源と、前記主走査方向と前記副走査方向とに直交する高さ方向において前記プラテンと対向する板であって、前記複数の第一光源が設けられた第一板と、前記主走査方向において前記第二ヘッドと並び、前記印刷対象物に光を照射する複数の第二光源と、前記高さ方向において前記プラテンと対向する板であって、前記複数の第二光源が設けられた第二板とを備え、前記第一板の面積または単位面積あたりの前記複数の第一光源の個数は、前記第二板の面積または単位面積あたりの前記複数の第二光源の個数よりも少ないプリンタのコントローラに、前記主走査方向において、前記第一ヘッド、前記第二ヘッド、前記複数の第一光源、および前記複数の第二光源を前記プラテンに対して相対的に移動させる移動処理と、前記移動処理の実行中に、前記第一ヘッドから前記印刷対象物に前記第一インクを吐出させる吐出処理と、前記移動処理の実行中に、前記印刷対象物に吐出された前記第一インクに前記複数の第一光源から光を照射させる照射処理とを実行させることを特徴とする。
第三態様は第一態様と同様の作用効果を奏することができる。
プリンタ1の斜視図である。 プリンタ1を右方から見た模式図である。 キャリッジ20を下方から見た模式図である。 プリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。 印刷物100Aの断面を示す模式図である。 メイン処理のフローチャートである。 メイン処理における白印刷処理のフローチャートである。 白印刷処理による白インク層101の形成態様を説明するための図である。 メイン処理におけるカラー印刷処理のフローチャートである。 カラー印刷処理によるカラーインク層102の形成態様を説明するための図である。 ランプ60を説明するためにキャリッジ20を下方から見た模式図である。
図面を参照して、本発明の一実施形態に係るプリンタ1を説明する。図1の上方、下方、左下方、右上方、右下方、および左上方が、それぞれ、プリンタ1の上方、下方、前方、後方、右方、および左方である。
以下では、白色のインクを「白インク」という。黒、シアン、イエロー、およびマゼンタのインクを総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、「カラーインク」という。透明または半透明なインクを「クリアインク」という。白インクとカラーインクとクリアインクとを総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、単に「インク」という。
図1に示すプリンタ1はインクジェットタイプのUVプリンタであり、図2に示す印刷対象物Mにインクを吐出し、且つ吐出したインクに紫外線を照射して印刷を行う。印刷対象物Mは特定の媒体に限定されないが、例えば板状、シート状を有し、例えば布、紙、プラスチック、金属、セラミックスで構成される。インクは紫外線硬化性を有し、紫外線が照射されることによって硬化する。
白インクは画像の白色を表す部分として、またはカラーインクの下地として印刷に用いられる。カラーインクは、印刷対象物Mに直接、または白インクによる下地の上に吐出され、カラー画像の印刷に用いられる。クリアインクは、白インクとカラーインクよりも高い光透過性を有する。クリアインクはカラー画像の上に吐出され、カラー画像を保護するために用いられる。
図1~図3を参照し、プリンタ1の機械的構成を説明する。図1に示すように、プリンタ1は搬送機構6と昇降機構8とプラテン5と一対のレール11とキャリッジ20を備える。搬送機構6はプリンタ1の下部に設けられ、一対のレール12を含む。一対のレール12は前後方向に延び、互いに左右方向に並ぶ。なお、本実施形態において、「一の部材が特定の方向において他の部材と並ぶ」とは、特定の方向から見て、一の部材の一部または全部が他の部材の一部または全部と重なるように配置されることを意味する。
昇降機構8は搬送機構6の上側に設けられ、一対のレール12によって支持される。昇降機構8は一対のレール12に沿って前後方向に移動する。昇降機構8は上下方向に伸縮するように構成される。
プラテン5は昇降機構8の上側に設けられる。プラテン5は板であり、前後左右方向に延びる。プラテン5は平面視で矩形状であり、昇降機構8によって支持される。プラテン5の上面には図2に示す印刷対象物Mが載置される。プラテン5は昇降機構8の前後方向の移動により、前後方向に移動する。プラテン5は昇降機構8の上下方向の伸縮により、上下方向に移動する。
一対のレール11は左右方向に延び、互いに前後方向に並ぶ。キャリッジ20は前後方向において一対のレール11の間に設けられる。キャリッジ20は板であり、前後左右方向に延びる。キャリッジ20は一対のレール11によって支持される。キャリッジ20は一対のレール11に沿って左右方向に移動する。
図1~図3に示すように、キャリッジ20にはカラーヘッド51と白クリアヘッド52とカラー側ランプ61と白クリア側ランプ62が搭載される。カラーヘッド51と白クリアヘッド52は直方体状を有し、互いに前後方向に並ぶ。カラーヘッド51はキャリッジ20の前部に位置する。白クリアヘッド52はカラーヘッド51の後側に位置する。
カラー側ランプ61と白クリア側ランプ62は直方体状を有し、互いに前後方向に並ぶ。カラー側ランプ61はカラーヘッド51の右側に並ぶ。白クリア側ランプ62は白クリアヘッド52の右側に並ぶ。カラーヘッド51と白クリアヘッド52とカラー側ランプ61と白クリア側ランプ62はキャリッジ20の左右方向の移動により、左右方向に移動する。
図2、図3に示すように、カラーヘッド51の下面にはノズル面511が形成される。白クリアヘッド52の下面にはノズル面521が形成される。ノズル面511、521はキャリッジ20から下方に露出する。図2に示すように、ノズル面511、521はプラテン5よりも上方に位置し、上下方向においてプラテン5と対向する。
図3に示すように、ノズル面511にはノズル列51Y、51M、51C、51Kが形成される。ノズル列51Y、51M、51C、51Kは、左方から右方に向かってノズル列51Y、51M、51C、51Kの順に並ぶ。ノズル列51Y、51M、51C、51Kは、それぞれ、複数のノズル513が前後方向に一列に並んで構成される。複数のノズル513はインクを下方に吐出する。本実施形態では、カラーヘッド51はノズル列51Yからイエローのインクを吐出し、ノズル列51Mからマゼンタのインクを吐出し、ノズル列51Cからシアンのインクを吐出し、ノズル列51Kから黒のインクを吐出する。
ノズル面521にはノズル列52L、52Wが形成される。ノズル列52Wはノズル列52Lの右側に並ぶ。ノズル列52L、52Wは、それぞれ、複数のノズル523が前後方向に一列に並んで構成される。複数のノズル523はインクを下方に吐出する。本実施形態では、白クリアヘッド52はノズル列52Lからクリアインクを吐出し、ノズル列52Wから白インクを吐出する。
図2、図3に示すように、カラー側ランプ61は筐体611と基板612と複数の紫外線発光ダイオード614を備える。筐体611は直方体状を有し、キャリッジ20に固定される。筐体611の下端はキャリッジ20から下方に露出する。基板612は筐体611の下端に設けられる。基板612は下方から見て矩形状であり、前後左右方向に延びる。図2に示すように、基板612はプラテン5よりも上方に位置し、上下方向においてプラテン5と対向する。図3に示すように、複数の紫外線発光ダイオード614は基板612の下面において千鳥状に設けられる。複数の紫外線発光ダイオード614は点灯することで紫外線を発する。
白クリア側ランプ62は、筐体621と基板622と複数の紫外線発光ダイオード624を備える。筐体621は直方体状を有し、キャリッジ20に固定される。筐体621の下端はキャリッジ20から下方に露出する。基板622は筐体621の下端に設けられる。基板622は下方から見て矩形状であり、前後左右方向に延びる。図2に示すように、基板622はプラテン5よりも上方に位置し、上下方向においてプラテン5と対向する。図3に示すように、複数の紫外線発光ダイオード624は基板622の下面において格子状に設けられる。複数の紫外線発光ダイオード624は点灯することで紫外線を発する。カラー側ランプ61と白クリア側ランプ62は、それぞれ、紫外線発光ダイオード614、624を点灯させることで、紫外線を下方に照射する。基板612、622のそれぞれの下面は上下方向において互いに同じ位置に位置する。
以下では、基板612、622のそれぞれの下面の面積を、単に「基板612の面積」、「基板622の面積」という。基板612の面積は、基板612の外周縁によって規定される。基板622の面積は、基板622の外周縁によって規定される。本実施形態では、基板612の面積と基板622の面積は互いに同じ大きさである。
複数の紫外線発光ダイオード614の個数は、特定の個数に限定されないが、本実施形態では6個である。複数の紫外線発光ダイオード624の個数は、特定の個数に限定されないが、本実施形態では12個である。したがって、本実施形態では、複数の紫外線発光ダイオード614の個数は、複数の紫外線発光ダイオード624の個数よりも少ない。よって、単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の個数は、単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624の個数よりも少ない。さらに、基板612の面積と基板622の面積が互いに同じ大きさなので、本実施形態では、基板612の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の個数は、基板622の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624の個数よりも少ない。
図1~図3を参照し、プリンタ1による印刷動作を説明する。キャリッジ20の左右方向への移動経路とプラテン5の前後方向への移動経路が上下方向に重なる領域を「印刷領域10」という(図1、図2参照)。印刷動作は、プラテン5とキャリッジ20が印刷領域10に位置する状態で行われる。印刷動作では、キャリッジ20の左右方向への往復移動とプラテン5の前方または後方への所定量の移動が繰り返される。
キャリッジ20の右方から左方への移動中、カラーヘッド51と白クリアヘッド52の一方または両方はプラテン5上の印刷対象物M(図2参照)にインクを吐出する。これにより、印刷対象物M上にインクが着弾する。以下では、印刷対象物Mに着弾したインクによって形成されるインクの層を、単に「インク層100」という(図2参照)。
さらに、キャリッジ20の右方から左方への移動中、カラー側ランプ61と白クリア側ランプ62の一方または両方はプラテン5上の印刷対象物M(図2参照)に紫外線を照射する。カラー側ランプ61、白クリア側ランプ62が、それぞれ、カラーヘッド51、白クリアヘッド52に対してキャリッジ20の進行方向とは反対(右方)に位置する。このため、キャリッジ20が右方から左方に移動する場合には、印刷対象物Mに照射された紫外線は、今回のキャリッジ20の右方から左方への移動において印刷対象物Mに形成されたインク層100(図2参照)に照射される。これにより、インク層100が硬化する。
キャリッジ20の左方から右方への移動中、カラーヘッド51と白クリアヘッド52の両方はプラテン5上の印刷対象物Mへのインクの吐出を停止する。キャリッジ20の左方から右方への移動中、カラー側ランプ61と白クリア側ランプ62の一方または両方はプラテン5上の印刷対象物Mに紫外線を照射する。
キャリッジ20が左方から右方に移動する場合には、印刷対象物Mに照射された紫外線は、所定回数前のキャリッジ20の右方から左方への移動において印刷対象物Mに形成されたインク層100(図2参照)に照射される。これにより、インク層100に照射される紫外線の積算量が増加する。以下では、インク層100に照射される紫外線の単位面積当たりの積算量を単に「積算量」という。カラー側ランプ61によって印刷対象物Mに紫外線が照射される領域を「照射領域D」という。照射領域Dの前後両端は紫外線が当たる領域と紫外線が当たらない領域の境界である。
図4を参照し、プリンタ1の電気的構成を説明する。プリンタ1は制御基板40を備える。制御基板40にはCPU41、ROM42、RAM43、およびフラッシュメモリ44が設けられる。CPU41はプリンタ1の制御を司り、ROM42、RAM43、およびフラッシュメモリ44と電気的に接続する。
ROM42は、CPU41がプリンタ1の動作を制御するための制御プログラム、各種プログラムの実行時にCPU41が必要な情報等を記憶する。ROM42は、例えば後述の主走査モータ31、副走査モータ32、昇降モータ34のそれぞれの回転角度とキャリッジ20の左右方向位置、プラテン5の前後方向位置、プラテン5の上下方向位置のそれぞれを対応付けて記憶する。RAM43は、制御プログラムで用いられる各種データ等を一時的に記憶する。フラッシュメモリ44は、不揮発性であり、印刷を行うための印刷データ等を記憶する。
CPU41には主走査モータ31、副走査モータ32、昇降モータ34、ヘッド駆動部33、複数の紫外線発光ダイオード614、複数の紫外線発光ダイオード624、および操作部37が電気的に接続される。主走査モータ31、副走査モータ32、昇降モータ34、ヘッド駆動部33、複数の紫外線発光ダイオード614、および複数の紫外線発光ダイオード624は、それぞれ、CPU41による制御によって駆動する。
主走査モータ31は駆動により、図1に示すキャリッジ20を左右方向に移動させる。副走査モータ32は駆動により、図1に示す昇降機構8を前後方向に移動させる。昇降モータ34は駆動により、図1に示す昇降機構8を上下方向に伸縮させる。
主走査モータ31、副走査モータ32、昇降モータ34には、それぞれ、エンコーダ311、321、341が設けられる。エンコーダ311、321、341は、それぞれ、主走査モータ31、副走査モータ32、昇降モータ34の回転角度を検出し、検出信号をCPU41に出力する。
CPU41はエンコーダ311からの検出信号に基づいて、左右方向においてキャリッジ20の位置を特定できる。CPU41はエンコーダ321からの検出信号に基づいて、前後方向において図1に示すプラテン5の位置を特定できる。CPU41はエンコーダ341からの検出信号に基づいて、上下方向において図1に示すプラテン5の位置を特定できる。
ヘッド駆動部33は圧電素子または発熱素子によって構成され、駆動することで図1に示すカラーヘッド51または白クリアヘッド52にインクを吐出させる。操作部37はタッチパネル等であり、ユーザによる操作に応じた情報をCPU41に出力する。ユーザは操作部37を操作することで、プリンタ1による印刷を開始するための印刷指示等をプリンタ1に入力できる。ユーザは操作部37を操作することで、通常印刷モードとグロス印刷モードのいずれかの印刷モードをプリンタ1に設定できる。
図5を参照し、印刷物100Aを説明する。プリンタ1は印刷対象物Mにインク層100を形成することで、印刷物100Aを作成できる。図5は、白インク層101とカラーインク層102が、インク層100として、印刷対象物Mの上面から上方に向かって、白インク層101、カラーインク層102の順に形成される例を示す。つまり、印刷物100Aでは、カラーインク層102が最表層となる。
印刷物100Aでは、白インク層101が平滑化する前、または白インク層101の平滑化が比較的進行していない状態で白インク層101が硬化する。このため、白インク層101は凹凸を有する。さらに印刷物100Aでは、カラーインク層102の平滑化が白インク層101よりも進行した状態でカラーインク層102が硬化する。このため、カラーインク層102は凹凸を有しない、または白インク層101よりも小さい凹凸を有する。カラーインク層102は印刷物100Aの最表面に位置するので、印刷物100Aは全体として光沢を有するいわゆるグロス調である。
インク層100の平滑化を説明する。以下では、図2に示すカラー側ランプ61または白クリア側ランプ62によって発せられる紫外線の照度を、単に「照度」という。図2に示すカラー側ランプ61または白クリア側ランプ62によって発せられる紫外線の光度を、単に「光度」という。
図2に示すインク層100の平滑化の進行具合は、照度等によって変化する。例えば照度が小さいほどインク層100の硬化速度が遅くなりやすいので、インク層100の平滑化は進行しやすい。
照度は光度等によって変化する。例えば光度が小さくなるほど照度も小さくなる。本実施形態では、単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の個数が、単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624の個数よりも少ない。さらに、基板612の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の個数が、基板622の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624の個数よりも少ない。このため、複数の紫外線発光ダイオード624の光度の方が複数の紫外線発光ダイオード614の光度よりも小さい。したがって、カラー側ランプ61によって紫外線がインク層100に照射される場合、白クリア側ランプ62によって紫外線がインク層100に照射される場合よりも、インク層100の平滑化が進行しやすい。
本実施形態では、白インク層101には白クリア側ランプ62によって紫外線が照射される。カラーインク層102にはカラー側ランプ61によって紫外線が照射される。したがって、白インク層101は、平滑化する前、または平滑化が比較的進行していない状態で硬化する。カラーインク層102は、平滑化が白インク層101よりも進行した状態で硬化する。これにより、図5に示す印刷物100Aが作成される。
以下では、図2に示すインク層100において、図2に示す照射領域Dの前後方向の中央部での照度と、照射領域Dの前後方向の両端部での照度との間の差を、単に「照度差」という。仮に照度差が大きい場合、前後方向において、図2に示す照射領域Dの両端部におけるインク層100の硬化速度に比べ、照射領域Dの中央部におけるインク層100の硬化速度が速くなる。この場合、インク層100の硬化による収縮作用によって、インク層100のうち照射領域Dの前後方向の両端部に、すじ状の模様が発生する可能性がある。したがって、プリンタ1は、図5に示す印刷物100Aを作成する場合、特に最表面のカラーインク層102において、すじ状の模様の発生を抑制するため、照度差を小さくする必要がある。
照度差は光度等によって変化する。例えば光度が小さくなるほど、前後方向において照射領域Dの中央部と両端部のそれぞれでの照度は小さくなる。この場合、照射領域Dの前後方向の両端部での照度の減少率は照射領域Dの前後方向の両端部での照度の減少率よりも小さい。このため、光度が小さくなると、照射領域Dの前後方向の中央部から照射領域Dの前後方向の両端部にかけての照度の減少がなだらかになる。
したがって、カラー側ランプ61によって紫外線が照射される場合、白クリア側ランプ62によって紫外線が照射される場合よりも照度差が小さくなる。よって、カラー側ランプ61によって紫外線が照射される場合、白クリア側ランプ62によって紫外線が照射される場合よりも、前後方向において、照射領域Dの両端部におけるインク層100の硬化速度と、照射領域Dの中央部におけるインク層100の硬化速度との間の差が小さくなる。プリンタ1は以下説明するメイン処理を実行することで、カラー側ランプ61からカラーインク層102に紫外線を照射する。このため、プリンタ1はカラーインク層102において、照射領域Dの前後方向の両端部にすじ状の模様が発生することを抑制できる。
図6~図10を参照し、メイン処理を説明する。ユーザは図2に示すプラテン5上に印刷対象物Mを載置する。ユーザは図4に示す操作部37を操作し、印刷指示をプリンタ1に入力する。印刷指示が入力されると、CPU41は、ROM42から制御プログラムを読み出して動作することで、メイン処理を実行する。
以下では、図5に示す印刷物100Aを作成する場合を例に挙げて説明する。メイン処理の開始時には、プラテン5が図1に示すセット位置に位置し、且つキャリッジ20が図1に示す待機位置に位置するとする。セット位置は、プラテン5の前後方向の移動範囲の前端であり、プラテン5に印刷対象物Mがセットされる場合のプラテン5の位置である。待機位置は、キャリッジ20の左右方向の移動範囲の左端である。
後述の主走査処理においてインクを吐出する設定にすることを「インクをONにする」といい、インクの吐出を停止する設定にすることを「インクをOFFにする」という。なお、主走査処理においてインクを吐出する設定とは、主走査処理の実行中、印刷対象物Mにおいて印刷データに基づく所定の位置にインクを着弾させるようにインクを吐出可能な状態に設定することを意味する。
後述の主走査処理において紫外線発光ダイオード614を点灯させる設定にすることを「カラー側ランプ61をONにする」といい、紫外線発光ダイオード614を消灯させる設定にすることを「カラー側ランプ61をOFFにする」という。主走査処理において紫外線発光ダイオード624を点灯させる設定にすることを「白クリア側ランプ62をONにする」といい、紫外線発光ダイオード624を消灯させる設定にすることを「白クリア側ランプ62をOFFにする」という。なお、主走査処理において点灯させる設定とは、主走査処理の実行中、すべての紫外線発光ダイオード614、624が常に点灯することを意味する。
図6に示すように、メイン処理が開始されると、CPU41は印刷指示によって指定される印刷データをフラッシュメモリ44から取得し、RAM43に記憶する(S100)。CPU41は図4に示すエンコーダ321からの検出結果に基づいて副走査モータ32を制御し、プラテン5を図1に示すセット位置から後方にプラテン印刷開始位置(図示略)まで移動させる(S101)。プラテン印刷開始位置は、図2に示す印刷対象物Mのうち画像が印刷される領域(図示略)の前端が、図2に示す白クリアヘッド52よりも後方に位置する場合のプラテン5の位置である。CPU41は図4に示すエンコーダ311からの検出結果に基づいて主走査モータ31を制御し、キャリッジ20を図1に示す待機位置から右方にキャリッジ印刷開始位置まで移動させる(S101)。キャリッジ印刷開始位置は、図2に示す印刷対象物Mのうち画像が印刷される領域(図示略)の右端よりも右方に図2に示すカラーヘッド51と白クリアヘッド52が位置する場合のキャリッジ20の位置である。
CPU41は白印刷処理を行う(S102)。S102の白印刷処理では、プラテン5がプラテン印刷開始位置から前方に移動しながら、印刷対象物M上に図5に示す白インク層101が形成される。CPU41はカラー印刷処理を行う(S103)。S103のカラー印刷処理では、プラテン5が後方に移動しながら、印刷対象物Mにおいて、白インク層101上に図5に示すカラーインク層102が形成される。CPU41はメイン処理を終了する。
図7を参照し、白印刷処理を説明する。白印刷処理が開始されると、CPU41は主走査方向として「左方」を設定する(S141)。CPU41は白インクを「ON」にする(S142)。CPU41はカラーインクを「OFF」にする(S143)。CPU41はクリアインクを「OFF」にする(S144)。CPU41は白クリア側ランプ62を「ON」にする(S145)。CPU41はカラー側ランプ61を「OFF」にする(S146)。
CPU41はS141~S146での設定に基づいて主走査処理を行う(S147)。主走査処理では、移動制御と吐出制御と照射制御が行われる。S147の主走査処理において、移動制御では、CPU41は図4に示すエンコーダ311からの検出結果に基づいて主走査モータ31を駆動し、図1に示すキャリッジ20を印刷領域10の右端から左方に印刷領域10の左端まで移動させる。移動制御の実行中、吐出制御では、CPU41は印刷データに基づいて図4に示すヘッド駆動部33を駆動し、図3に示す白クリアヘッド52にノズル列52Wから白インクを吐出させる。移動制御の実行中、吐出制御では、CPU41は図3に示す白クリアヘッド52にノズル列52Lからのクリアインクの吐出を停止させる。移動制御の実行中、吐出制御では、CPU41は図3に示すカラーヘッド51にノズル列51Y、51M、51C、51Kからのカラーインクの吐出を停止させる。移動制御の実行中、照射制御では、CPU41は図2に示す複数の紫外線発光ダイオード624を点灯させて、白クリア側ランプ62から印刷対象物Mに向けて紫外線を照射させる。白クリア側ランプ62からの紫外線は、図5に示す白インク層101に照射される。移動制御の実行中、照射制御では、CPU41は図2に示す複数の紫外線発光ダイオード614を消灯させて、カラー側ランプ61に印刷対象物Mへの紫外線の照射を停止させる。
CPU41は主走査方向として「右方」を設定する(S151)。CPU41は白インクを「OFF」にする(S152)。CPU41はカラーインクを「OFF」にする(S153)。CPU41はクリアインクを「OFF」にする(S154)。CPU41は白クリア側ランプ62を「ON」にする(S155)。CPU41はカラー側ランプ61を「OFF」にする(S156)。
CPU41はS151~S156での設定に基づいて主走査処理を行う(S157)。S157の主走査処理において、移動制御では、CPU41は図4に示すエンコーダ311からの検出結果に基づいて主走査モータ31を駆動し、図1に示すキャリッジ20を印刷領域10の左端から右方に印刷領域10の右端まで移動させる。移動制御の実行中、吐出制御では、CPU41は図3に示す白クリアヘッド52にノズル列52Wからの白インクの吐出を停止させる。移動制御の実行中、吐出制御では、CPU41は図3に示す白クリアヘッド52にノズル列52Lからのクリアインクの吐出を停止させる。移動制御の実行中、吐出制御では、CPU41は図3に示すカラーヘッド51にノズル列51Y、51M、51C、51Kからのカラーインクの吐出を停止させる。移動制御の実行中、照射制御では、CPU41は図2に示す複数の紫外線発光ダイオード624を点灯させて、白クリア側ランプ62から印刷対象物Mに向けて紫外線を照射させる。白クリア側ランプ62からの紫外線は、図5に示す白インク層101に照射される。移動制御の実行中、照射制御では、CPU41は図2に示す複数の紫外線発光ダイオード614を消灯させて、カラー側ランプ61に印刷対象物Mへの紫外線の照射を停止させる。
CPU41は印刷データに基づいて、図5に示す印刷対象物Mのうち画像が印刷される領域の全部への白インク層101の形成が完了したか否かを判断する(S158)。図5に示す印刷対象物Mのうち画像が印刷される領域の全部への白インク層101の形成が途中の場合(S158:NO)、CPU41は副走査方向として「前方」を設定する(S161)。CPU41はS161での設定に基づいて副走査処理を行う(S162)。S162の副走査処理では、CPU41は図4に示すエンコーダ321からの検出結果に基づいて副走査モータ32を制御し、図2に示すプラテン5を前方に移動させる。図2に示すプラテン5が前方に所定量移動すると、CPU41は図4に示す副走査モータ32を停止させる。CPU41は処理をS141に移行する。
図5に示す印刷対象物Mのうち画像が印刷される領域の全部への白インク層101の形成が完了するまで、CPU41は主走査処理(S147、S157)と副走査処理(S162)を繰り返し行う。図5に示す印刷対象物Mのうち画像が印刷される領域の全部への白インク層101の形成が完了すると(S158:YES)、CPU41は処理を図6に示すメイン処理に戻す。
図8を参照し、白印刷処理での白インク層101の形成態様を説明する。以下では、「N」、「K」を自然数とする。図8は、白インク層101を斜線で示す。図8は、図7に示すN回目のS157の主走査処理が完了した場合のキャリッジ20と印刷対象物Mの前後方向の位置関係を示す。
図7に示すN回目のS147の主走査処理では、白クリアヘッド52からの白インクの吐出によって、印刷対象物M上に白インク層101(N)が形成される。図7に示すS147の主走査処理ではキャリッジ20が右方から左方に移動し、且つ白クリア側ランプ62が白クリアヘッド52よりも右方、つまりキャリッジ20の移動方向とは反対に位置する。このため、白インク層101(N)には、図7に示すN回目のS147の主走査処理中に白クリア側ランプ62から発せられた紫外線が照射される。白クリア側ランプ62の光度は比較的大きいので、白インク層101(N)は平滑化していない状態でまたは平滑化が比較的進行せずに硬化する。
白インク層101(N)には、図7に示すN回目のS157の主走査処理中に白クリア側ランプ62から発せられた紫外線がさらに照射される。これにより、白インク層101(N)への積算量が増加するので、プリンタ1は白インク層101(N)を確実に硬化させることができる。以上により、印刷対象物M上に白インク層101が形成される。
図9を参照し、カラー印刷処理を説明する。カラー印刷処理が開始されると、CPU41は主走査方向として「左方」を設定する(S201)。CPU41は白インクを「OFF」にする(S202)。CPU41はカラーインクを「ON」にする(S203)。CPU41はクリアインクを「OFF」にする(S204)。CPU41は白クリア側ランプ62を「OFF」にする(S205)。CPU41はカラー側ランプ61を「ON」にする(S206)。
CPU41はS201~S206での設定に基づいて主走査処理を行う(S207)。S207の主走査処理において、移動制御では、CPU41は図4に示すエンコーダ311からの検出結果に基づいて主走査モータ31を駆動し、図1に示すキャリッジ20を印刷領域10の右端から左方に印刷領域10の左端まで移動させる。移動制御の実行中、吐出制御では、CPU41は図3に示す白クリアヘッド52にノズル列52Wからの白インクの吐出を停止させる。移動制御の実行中、吐出制御では、CPU41は図3に示す白クリアヘッド52にノズル列52Lからのクリアインクの吐出を停止させる。移動制御の実行中、吐出制御では、CPU41は印刷データに基づいて図4に示すヘッド駆動部33を駆動し、図3に示すカラーヘッド51にノズル列51Y、51M、51C、51Kからカラーインクを吐出させる。移動制御の実行中、照射制御では、CPU41は図2に示す複数の紫外線発光ダイオード624を消灯させて、白クリア側ランプ62に印刷対象物Mへの紫外線の照射を停止させる。移動制御の実行中、照射制御では、CPU41は図2に示す複数の紫外線発光ダイオード614を点灯させて、カラー側ランプ61から印刷対象物Mに向けて紫外線を照射させる。カラー側ランプ61からの紫外線は、図5に示すカラーインク層102に照射される。
CPU41は主走査方向として「右方」を設定する(S211)。CPU41は白インクを「OFF」にする(S212)。CPU41はカラーインクを「OFF」にする(S213)。CPU41はクリアインクを「OFF」にする(S214)。CPU41は白クリア側ランプ62を「OFF」にする(S215)。CPU41はカラー側ランプ61を「ON」にする(S216)。
CPU41はS211~S216での設定に基づいて主走査処理を行う(S217)。S217の主走査処理において、移動制御では、CPU41は図4に示すエンコーダ311からの検出結果に基づいて主走査モータ31を駆動し、図1に示すキャリッジ20を印刷領域10の左端から右方に印刷領域10の右端まで移動させる。移動制御の実行中、吐出制御では、CPU41は図3に示す白クリアヘッド52にノズル列52Wからの白インクの吐出を停止させる。移動制御の実行中、吐出制御では、CPU41は図3に示す白クリアヘッド52にノズル列52Lからのクリアインクの吐出を停止させる。移動制御の実行中、吐出制御では、CPU41は図3に示すカラーヘッド51にノズル列51Y、51M、51C、51Kからのカラーインクの吐出を停止させる。移動制御の実行中、照射制御では、CPU41は図2に示す複数の紫外線発光ダイオード624を消灯させて、白クリア側ランプ62に印刷対象物Mへの紫外線の照射を停止させる。移動制御の実行中、照射制御では、CPU41は図2に示す複数の紫外線発光ダイオード614を点灯させて、カラー側ランプ61から印刷対象物Mに向けて紫外線を照射させる。カラー側ランプ61からの紫外線は、図5に示すカラーインク層102に照射される。
CPU41は印刷データに基づいて、図5に示す印刷対象物Mのうち画像が印刷される領域の全部へのカラーインク層102の形成が完了したか否かを判断する(S218)。図5に示す印刷対象物Mのうち画像が印刷される領域の全部へのカラーインク層102の形成が途中の場合(S218:NO)、CPU41は副走査方向として「後方」を設定する(S221)。CPU41はS221での設定に基づいて副走査処理を行う(S222)。S222の副走査処理では、CPU41は図4に示すエンコーダ321からの検出結果に基づいて副走査モータ32を制御し、図2に示すプラテン5を後方に移動させる。プラテン5が後方に所定量移動すると、CPU41は図4に示す副走査モータ32を停止させる。CPU41は処理をS201に移行する。
図5に示す印刷対象物Mのうち画像が印刷される領域の全部へのカラーインク層102の形成が完了するまで、CPU41は主走査処理(S207、S217)と副走査処理(S222)を繰り返し行う。図5に示す印刷対象物Mのうち画像が印刷される領域の全部へのカラーインク層102の形成が完了すると(S218:YES)、CPU41は処理を図6に示すメイン処理に戻す。
図10を参照し、カラー印刷処理でのカラーインク層102の形成態様を説明する。図10は、白インク層101を斜線で示し、カラーインク層102を縦線で示す。図10は、図9に示すN回目のS217の主走査処理が完了した場合のキャリッジ20と印刷対象物Mの前後方向の位置関係を示す。
図9に示すN回目のS207の主走査処理では、カラーヘッド51からのカラーインクの吐出によって、印刷対象物Mにおいて白インク層101上にカラーインク層102(N)が形成される。図9に示すS207の主走査処理ではキャリッジ20が右方から左方に移動し、且つカラー側ランプ61がカラーヘッド51よりも右方、つまりキャリッジ20の移動方向とは反対に位置する。このため、カラーインク層102(N)には、図9に示すN回目のS207の主走査処理中にカラー側ランプ61から発せられた紫外線が照射される。カラー側ランプ61の光度は比較的小さいので、カラーインク層102(N)は比較的平滑化しながら硬化する。
カラーインク層102(N)には、図9に示すN回目のS217の主走査処理中にカラー側ランプ61から発せられた紫外線がさらに照射される。これにより、カラーインク層102(N)への積算量が増加するので、プリンタ1はカラーインク層102(N)を確実に硬化させることができる。以上により、白インク層101とカラーインク層102が、インク層100として、印刷対象物Mの上面から上方に向かって、白インク層101、カラーインク層102の順に形成される。これにより、図5に示す印刷物100Aが作成される。
以上説明したように、上記実施形態では、基板612の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の個数が基板622の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624の個数よりも少ない。このため、基板612の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の光度は、基板622の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624の光度よりも小さい。さらに、単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の個数が単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624よりも少ない。このため、単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の光度は、単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624の光度よりも小さい。このため、複数の紫外線発光ダイオード614によってインク層100に照射される紫外線の照度は、複数の紫外線発光ダイオード624によってインク層100に照射される紫外線の照度よりも小さい。このように、プリンタ1は、例えば複数の紫外線発光ダイオード614からインク層100までの距離を変位させる制御をしなくても、複数の紫外線発光ダイオード614によってインク層100に照射される紫外線の照度を小さくできる。プリンタ1は、例えば複数の紫外線発光ダイオード614の点灯、消灯、波長、光度等を制御しなくても、複数の紫外線発光ダイオード614によってインク層100に照射される紫外線の照度を小さくできる。すなわち、プリンタ1は、制御の複雑化を抑制しつつ、複数の紫外線発光ダイオード614によってインク層100に照射される紫外線の照度を小さくできる。カラーインク層102には、複数の紫外線発光ダイオード614から紫外線が照射される。このため、プリンタ1は、複数の紫外線発光ダイオード624から紫外線が照射される場合に比べ、すじ状の模様がカラーインク層102に発生すること抑制できる。よって、プリンタ1は制御の複雑化を抑制しつつ、印刷画質を向上できる。
右方から左方に向かう方向は、カラー側ランプ61からカラーヘッド51に向かう方向である。S207の主走査処理において、移動制御によってキャリッジ20が右方から左方に移動する場合に、吐出制御によってカラーヘッド51からカラーインクが吐出される。S207の主走査処理において、移動制御によってキャリッジ20が右方から左方に移動する場合に、照射制御によってカラー側ランプ61からカラーインク層102に紫外線が照射される。これにより、プリンタ1はカラーインク層102の形成と、形成されたカラーインク層102の硬化のいずれも1回のキャリッジ20の右方から左方への移動時に実行できる。このため、プリンタ1はすじ状の模様がカラーインク層102に発生すること抑制しつつ、印刷にかかる処理時間を短縮化できる。
プラスチック、金属、セラミック等の印刷対象物Mには、布、紙等の一般的な印刷対象物Mよりもインクが定着しにくい。上記実施形態では、インクが紫外線硬化性を有するので、プリンタ1は、比較的インクが定着しにくい印刷対象物Mにも印刷できる。よって、プリンタ1は印刷対象物Mの材質等を多様化できる。
カラーヘッド51はカラーインクを吐出する。白クリアヘッド52はカラーインク層102の下地として白インクを吐出する。このため、プリンタ1はカラーインクの発色を向上できる。
白クリアヘッド52はクリアインクをさらに吐出する。このため、プリンタ1は例えばカラーインク層102上にクリアインクを吐出することで、印刷画像を保護し、印刷画像の光沢性を向上できる。
上記実施形態において、プラテン5が本発明の「プラテン」に相当する。カラーヘッド51が本発明の「第一ヘッド」に相当する。白クリアヘッド52が本発明の「第二ヘッド」に相当する。複数の紫外線発光ダイオード614が本発明の「複数の第一光源」に相当する。上下方向が本発明の「高さ方向」に相当する。基板612が本発明の「第一板」に相当する。複数の紫外線発光ダイオード624が本発明の「複数の第二光源」に相当する。基板622が本発明の「第二板」に相当する。CPU41が本発明の「コントローラ」に相当する。
S207、S217の主走査処理の各主走査処理において行われる移動制御の処理が本発明の「移動処理」に相当する。S207、S217の主走査処理の各主走査処理において行われる吐出制御の処理が本発明の「吐出処理」に相当する。S207、S217の主走査処理の各主走査処理において行われる照射制御の処理が本発明の「照射処理」に相当する。S207の主走査処理の各主走査処理において行われる移動制御の処理が本発明の「第一移動処理」に相当する。
本発明は上記実施形態から種々変更できる。以下説明する各種変形例は、矛盾が生じない限りそれぞれ組み合わせ可能である。例えばプリンタ1はカラー側ランプ61と白クリア側ランプ62に代えて図11に示すランプ60を備えてもよい。なお、図11では、変形例において上記実施形態と同等の機能を有する部材については、上記実施形態と同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
図11に示すように、ランプ60は筐体601、基板602、複数の紫外線発光ダイオード614、複数の紫外線発光ダイオード624を備える。筐体601はカラーヘッド51と白クリアヘッド52の右側に並び、キャリッジ20に固定される。筐体601は直方体状を有する。筐体601の下端はキャリッジ20から下方に露出する。基板602は筐体601の下端に設けられる。基板602はカラーヘッド51の前端部から白クリアヘッド52の後端部まで延びる。
複数の紫外線発光ダイオード614、624は、基板602の下面に設けられる。複数の紫外線発光ダイオード614は基板602のうち左右方向においてカラーヘッド51と並ぶ領域に位置する。複数の紫外線発光ダイオード624は基板602のうち左右方向において白クリアヘッド52と並ぶ領域に位置する。
基板602の下面の面積を、単に「基板602の面積」という。単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の個数は、単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624の個数よりも少ない。基板602の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の個数は、基板602の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624の個数よりも少ない。
上記変形例の場合、主走査処理では、ランプ60は、上記実施形態においてカラー側ランプ61が「ON」の場合に紫外線発光ダイオード614を点灯させ、上記実施形態においてカラー側ランプ61が「OFF」の場合に紫外線発光ダイオード614を消灯させる。主走査処理では、ランプ60は、上記実施形態において白クリア側ランプ62が「ON」の場合に紫外線発光ダイオード624を点灯させ、上記実施形態において白クリア側ランプ62が「OFF」の場合に紫外線発光ダイオード624を消灯させる。
上記変形例によれば、複数の紫外線発光ダイオード614と複数の紫外線発光ダイオード624とが一つの基板602に設けられる。つまり、複数の紫外線発光ダイオード614と複数の紫外線発光ダイオード624の両方が一つの筐体601に固定される。このため、プリンタ1は、複数の紫外線発光ダイオード614と複数の紫外線発光ダイオード624とが互いに異なる筐体に固定される場合に比べ、上下方向において複数の紫外線発光ダイオード614からプラテン5までの距離に対する複数の紫外線発光ダイオード624からプラテン5までの距離を一定に保ちやすい。よって、プリンタ1は複数の紫外線発光ダイオード614による照度と複数の紫外線発光ダイオード624による光の照度を安定させやすい。
上記変形例において、筐体601が本発明の「筐体」に相当する。基板602が本発明の「第一板」と「第二板」に相当する。つまり、本発明の「第一板」と「第二板」は共通する1つの板であってもよい。なお、ランプ60は基板602に代えて複数の基板を備えてもよい。この場合、複数の基板は筐体601の下端に固定され、互いに前後方向に並ぶ。複数の紫外線発光ダイオード614と複数の紫外線発光ダイオード624は互いに異なる基板に設けられる。
プラテン5を前後方向に移動させる機構、キャリッジ20を左右方向に移動させる機構は、いずれも上記実施形態に限定されない。例えばプリンタ1はモータに代えてシリンダ等によってプラテン5、キャリッジ20等の各種部材を移動させてもよい。プリンタ1はプラテン5をキャリッジ20に対して左右方向に移動させてもよい。
上記実施形態において、カラー側ランプ61はカラーヘッド51の左方に設けられてもよい。プリンタ1は複数のカラー側ランプ61を備えてもよい。例えば複数のカラー側ランプ61はカラーヘッド51の右方と左方の両方に設けられてもよい。白クリア側ランプ62もカラー側ランプ61と同様に変更できる。
複数のカラー側ランプ61、複数の白クリア側ランプ62が設けられる場合、いわゆる双方向印刷が行われてもよい。つまり、CPU41はキャリッジ20が右方から左方に移動する場合にも、カラーヘッド51と白クリアヘッド52がインクを吐出するように制御してもよい。例えば、CPU41は、S152において白インクを「ON」にし、S213においてカラーインクを「ON」にする。この場合、CPU41はS147の後、白インク層101の形成が完了していない場合にプラテン5を前方に所定量移動させてもよい。CPU41はS207の後、カラーインク層102の形成が完了していない場合にプラテン5を後方に所定量移動させてもよい。
プリンタ1はカラーインク層102上に白クリアヘッド52からクリアインクを吐出してもよい。つまり、カラーインク層102は印刷物100Aにおいて最表層を形成しなくてもよい。この場合、CPU41は例えばS204でクリアインクを「ON」にすればよい。CPU41は白印刷処理を省略してもよい。この場合、カラーインク層102は印刷対象物M上に直接形成される。
カラーヘッド51と白クリアヘッド52はラインヘッドでもよい。この場合、キャリッジ20は移動しないように固定される。カラーヘッド51と白クリアヘッド52は前後方向に並ぶ。ノズル列51Y、51M、51C、51Kは複数のノズル513が左右方向に一列に並んで構成される。ノズル列52L、52Wは、複数のノズル523が左右方向に一列に並んで構成される。プリンタ1は、カラー側ランプ61と白クリア側ランプ62の一方を備えればよい。プリンタ1では、カラー側ランプ61と白クリア側ランプ62の一方は、カラーヘッド51と白クリアヘッド52の後方および前方の一方または両方に並ぶ。カラーヘッド51と白クリアヘッド52はプラテン5の前後方向への移動によってプラテン5に対して前後方向に相対移動する。
プリンタ1は光が照射されることによって硬化するインクであれば、例えば可視光または赤外線が照射されることによって硬化するインクを採用してもよい。この場合、カラー側ランプ61、白クリア側ランプ62は可視光または赤外線を発する。カラー側ランプ61、白クリア側ランプ62は白熱ランプ、水銀ランプ、蛍光ランプ等であってもよい。
上記実施形態において、白印刷処理では、CPU41は主走査方向として「左方」を設定する場合と、「右方」を設定する場合の少なくともいずれかの場合に、白クリア側ランプ62を「ON」にすればよい。カラー印刷処理では、CPU41は主走査方向として「左方」を設定する場合と、「右方」を設定する場合の少なくともいずれかの場合に、カラー側ランプ61を「ON」にすればよい。
上記実施形態において、プリンタ1は、プラテン5を後方に移動させながら白インク層101を形成してもよい。プリンタ1は、プラテン5を前方に移動させながらカラーインク層102を形成してもよい。
上記実施形態において、プリンタ1は、カラーヘッド51と白クリアヘッド52が吐出するインクの色の種類と種類数を適宜変更してもよい。例えば、カラーヘッド51はカラーインクに代えてまたは加え、白インクを吐出してもよいし、クリアインクを吐出してもよい。白クリアヘッド52は白インクとクリアインクの一方または両方に代えてまたは加え、カラーインクを吐出してもよい。例えば、プリンタ1は、カラーインクを吐出するヘッド、白インクを吐出するヘッド、クリアインクを吐出するヘッド等の3つ以上のヘッドを備えてもよい。例えばカラーヘッド51がクリアインクを吐出し、カラーインク層102上にクリアインク層を形成してもよい。この場合、プリンタ1はカラー側ランプ61からクリアインク層に紫外線を照射する。カラー側ランプ61の光度は比較的小さいので、プリンタ1はクリアインク層にすじ状の模様が発生することを抑制しつつ、クリアインク層を平滑化させながら硬化させることができる。
上記実施形態において、カラー側ランプ61は筐体611を省略してもよい。白クリア側ランプ62も筐体621を省略してもよい。つまり、基板612、622は上下方向、左右方向、前後方向に露出してもよい。
上記実施形態において、白クリアヘッド52はカラーヘッド51の前側に並んでもよい。白クリアヘッド52はカラーヘッド51の前側または後側において、カラーヘッド51に対して左側または右側にずれた位置に位置してもよい。
主走査処理において点灯させる設定とは、複数の紫外線発光ダイオード614の全部または複数の紫外線発光ダイオード624の全部が、主走査処理中の所定のタイミングで点灯することを意味してもよい。
上記実施形態において、基板612の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の個数が基板622の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624の個数よりも少ないという第一条件をプリンタ1が満たせば、単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の個数は単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624と同じ、または単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624よりも多くてもよい。
上記実施形態において、単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の個数が単位面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624よりも少ないという第二条件をプリンタ1が満たせば、基板612の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード614の個数は基板622の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624の個数と同じ、または基板622の面積あたりの複数の紫外線発光ダイオード624よりも多くてもよい。
第一条件と第二条件の少なくとも一方をプリンタ1が満たせば、例えば基板612の面積は基板622の面積よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。第一条件と第二条件の少なくとも一方をプリンタ1が満たせば、例えば複数の紫外線発光ダイオード614の個数は複数の紫外線発光ダイオード624の個数よりも多くてもよいし、同じでもよい。
複数の紫外線発光ダイオード614と複数の紫外線発光ダイオード624の配置態様は上記実施形態に限定されない。例えば複数の紫外線発光ダイオード614と複数の紫外線発光ダイオード624は、いずれも千鳥状に配置されてもよいし、いずれも格子状に配置されもよい。複数の紫外線発光ダイオード614は、前後方向または左右方向において一列に並んでもよい。複数の紫外線発光ダイオード624も同様に一列に並んでもよい。
1 プリンタ
5 プラテン
41 CPU
51 カラーヘッド
52 白クリアヘッド
60 ランプ
61 カラー側ランプ
62 白クリア側ランプ
601、611、621 筐体
602、612、622 基板
614、624 紫外線発光ダイオード

Claims (8)

  1. 印刷対象物が載置されるプラテンと、
    光硬化性の第一インクを前記印刷対象物に吐出する第一ヘッドと、
    副走査方向において前記第一ヘッドと並び、光硬化性の第二インクを前記印刷対象物に吐出する第二ヘッドと、
    前記副走査方向と直交する主走査方向において前記第一ヘッドと並び、前記印刷対象物に光を照射する複数の第一光源と、
    前記主走査方向と前記副走査方向とに直交する高さ方向において前記プラテンと対向する板であって、前記複数の第一光源が設けられた第一板と、
    前記主走査方向において前記第二ヘッドと並び、前記印刷対象物に光を照射する複数の第二光源と、
    前記高さ方向において前記プラテンと対向する板であって、前記複数の第二光源が設けられた第二板と、
    コントローラと
    を備え、
    前記第一板の面積あたりまたは単位面積あたりの前記複数の第一光源の個数は、前記第二板の面積あたりまたは単位面積あたりの前記複数の第二光源の個数よりも少なく、
    前記コントローラは、
    前記主走査方向において、前記第一ヘッド、前記第二ヘッド、前記複数の第一光源、および前記複数の第二光源を前記プラテンに対して相対的に移動させる移動処理と、
    前記移動処理の実行中に、前記第一ヘッドから前記印刷対象物に前記第一インクを吐出させる吐出処理と、
    前記移動処理の実行中に、前記印刷対象物に吐出された前記第一インクに前記複数の第一光源から光を照射させる照射処理とを実行することを特徴とするプリンタ。
  2. 前記コントローラは、
    前記移動処理において、前記主走査方向のうち前記複数の第一光源から前記第一ヘッドに向かう方向において、前記第一ヘッド、前記第二ヘッド、前記複数の第一光源、および前記複数の第二光源を前記プラテンに対して相対的に移動させる第一移動処理を実行し、
    前記第一移動処理の実行中に前記吐出処理と前記照射処理とを実行することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記第一光源と前記第二光源を含む筐体であって、前記第一板および前記第二板の両方が設けられた筐体を有するランプを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 前記第一ヘッドは、紫外線硬化性の前記第一インクを吐出し、
    前記第二ヘッドは、紫外線硬化性の前記第二インクを吐出し、
    前記第一光源および前記第二光源は、紫外線を照射することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のプリンタ。
  5. 前記第一ヘッドは、前記第一インクとしてカラーインクを吐出し、
    前記第二ヘッドは、前記第二インクとして、前記カラーインクの下地として白インクを吐出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のプリンタ。
  6. 前記第二ヘッドは、第三インクとして前記カラーインクと前記白インクよりも光透過性が高いクリアインクをさらに吐出することを特徴とする請求項5に記載のプリンタ。
  7. 印刷対象物が載置されるプラテンと、
    光硬化性の第一インクを前記印刷対象物に吐出する第一ヘッドと、
    副走査方向において前記第一ヘッドと並び、光硬化性の第二インクを前記印刷対象物に吐出する第二ヘッドと、
    前記副走査方向と直交する主走査方向において前記第一ヘッドと並び、前記印刷対象物に光を照射する複数の第一光源と、
    前記主走査方向と前記副走査方向とに直交する高さ方向において前記プラテンと対向する板であって、前記複数の第一光源が設けられた第一板と、
    前記主走査方向において前記第二ヘッドと並び、前記印刷対象物に光を照射する複数の第二光源と、
    前記高さ方向において前記プラテンと対向する板であって、前記複数の第二光源が設けられた第二板と
    を備え、
    前記第一板の面積あたりまたは単位面積あたりの前記複数の第一光源の個数は、前記第二板の面積あたりまたは単位面積あたりの前記複数の第二光源の個数よりも少ないプリンタの制御方法であって、
    前記主走査方向において、前記第一ヘッド、前記第二ヘッド、前記複数の第一光源、および前記複数の第二光源を前記プラテンに対して相対的に移動させる移動処理と、
    前記移動処理の実行中に、前記第一ヘッドから前記印刷対象物に前記第一インクを吐出させる吐出処理と、
    前記移動処理の実行中に、前記印刷対象物に吐出された前記第一インクに前記複数の第一光源から光を照射させる照射処理とを実行することを特徴とする制御方法。
  8. 印刷対象物が載置されるプラテンと、
    光硬化性の第一インクを前記印刷対象物に吐出する第一ヘッドと、
    副走査方向において前記第一ヘッドと並び、光硬化性の第二インクを前記印刷対象物に吐出する第二ヘッドと、
    前記副走査方向と直交する主走査方向において前記第一ヘッドと並び、前記印刷対象物に光を照射する複数の第一光源と、
    前記主走査方向と前記副走査方向とに直交する高さ方向において前記プラテンと対向する板であって、前記複数の第一光源が設けられた第一板と、
    前記主走査方向において前記第二ヘッドと並び、前記印刷対象物に光を照射する複数の第二光源と、
    前記高さ方向において前記プラテンと対向する板であって、前記複数の第二光源が設けられた第二板と
    を備え、
    前記第一板の面積あたりまたは単位面積あたりの前記複数の第一光源の個数は、前記第二板の面積あたりまたは単位面積あたりの前記複数の第二光源の個数よりも少ないプリンタのコントローラに、
    前記主走査方向において、前記第一ヘッド、前記第二ヘッド、前記複数の第一光源、および前記複数の第二光源を前記プラテンに対して相対的に移動させる移動処理と、
    前記移動処理の実行中に、前記第一ヘッドから前記印刷対象物に前記第一インクを吐出させる吐出処理と、
    前記移動処理の実行中に、前記印刷対象物に吐出された前記第一インクに前記複数の第一光源から光を照射させる照射処理とを実行させることを特徴とする制御プログラム。
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