JP2023005996A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の処理空間の使用を可能にしつつフットプリントの増加を抑制する。【解決手段】基板処理装置は、搬送室を介して搬入された基板を支持する載置台と、上下方向に設けられ反応ガスが供給される複数の処理空間と、搬送室の下方に設けられ、複数の処理空間のうちの少なくとも1つの処理空間内に基板が位置するように、載置台を移動させる駆動機構と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
特許文献1は、回転テーブルの回転により回転テーブル上の基板を処理領域(処理空間)まで移動させ、そこに反応ガスを供給する技術を開示する。
特開2011-103496号公報
本開示は、複数の処理空間の使用を可能にしつつフットプリントの増加を抑制する技術を提供する。
本開示の一態様による基板処理装置は、搬送室から搬送された基板を支持する載置台と、上下方向に設けられ反応ガスが供給される複数の処理空間と、搬送室の下方に設けられ、複数の処理空間のうちの少なくとも1つの処理空間内に基板が位置するように、載置台を移動させる駆動機構と、を備える。
本開示によれば、複数の処理空間の使用を可能にしつつフットプリントの増加を抑制する技術が提供される。
図1は、実施形態に係る基板処理装置の概略構成の例を示す図である。 図2は、処理空間を形成するキャップ及び載置台の概略構成の例を示す図である。 図3は、キャップ及び載置台によって形成される処理空間の例を示す図である。 図4は、基板処理装置によって実行される処理(基板処理方法)の例を示すフローチャートである。 図5は、基板処理装置によって実行される処理(基板処理方法)の例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本願の開示する基板処理装置及び基板処理方法の実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態により、開示する基板処理装置及び基板処理方法が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係る基板処理装置の概略構成の例を示す図である。図において、XYZ座標系が示される。X軸方向及びY軸方向は、基板処理装置1の横方向に対応する。Z軸方向は、基板処理装置1の上下方向に対応する。横方向は水平方向であってよく、上下方向は鉛直方向であってよい。図1には、基板処理装置1を横方向(この例ではY軸方向)に見た時の断面形状が模式的に示される。図に現れる各要素の大きさ等は必ずしも正確ではない。
基板処理装置1は、搬送室2と、処理室3と、キャップ4と、駆動機構5と、載置台53と、供給管6と、APC7と、MV8と、排気管9と、制御部10とを備える。基板処理装置1の処理対象である基板を、基板Wと称し図示する。基板Wの例は、シリコンウエハ等の半導体基板である。
搬送室2は、基板Wを搬送する搬送モジュール(TM:Transfer Module)であり、ゲートバルブ21によって開閉される開口部を介して処理室3と連通する。基板Wは、搬送室2を介して、処理室3に搬入されたり処理室3から搬出されたりする。基板Wは、例えば、搬送室2内の図示しない搬送ロボットによって搬送される。
処理室3は、基板Wを処理する処理モジュール(PM:Process Module)であり、チャンバ等とも称される。図1には、処理室3内に設けられる要素として、キャップ4、載置台53及びウォールヒータ36~ウォールヒータ39等が例示される。
キャップ4は、載置台53のうち、少なくとも基板Wが載置される部分を覆うために用いられる。処理室3には、複数のキャップ4が配置される。複数のキャップ4は、上下方向(Z軸方向)に設けられる。例えば、複数のキャップ4は、上下方向において異なる位置に設けられるとともに、横方向において少なくとも一部が重複するように設けられる。図1には、2つのキャップ4が例示される。各キャップ4を区別できるように、キャップ4-1及びキャップ4-2と称し図示する。キャップ4-2は、キャップ4-1よりも下方(Z軸負方向側)に設けられる。この例では、キャップ4-1は、搬送室2とほぼ同じ高さに配置される。キャップ4-2は、駆動機構5とほぼ同じ高さに配置される。
詳細は後に図2及び図3を参照して説明するが、キャップ4及び載置台53によって、処理空間Rが形成される。処理空間Rは、キャップ4及び載置台53によって囲まれた空間である。処理空間Rは、反応ガス(プロセスガス等とも称される)が供給されることにより基板Wを処理する反応室(リアクタ)となる。上下方向に複数のキャップ4が存在することから、上下方向に複数の処理空間Rが設けられる。キャップ4-1及び載置台53によって形成される処理空間Rを、処理空間R-1と称し図示する。キャップ4-2及び載置台53によって形成される処理空間Rを、処理空間R-2と称し図示する。各キャップ4は、対応する処理空間Rに反応ガスを供給する。キャップ4-1は、処理空間R-1に反応ガスを供給する。キャップ4-2は、処理空間R-2に反応ガスを供給する。反応ガスは、例えばシャワー状に供給される。
なお、図1に示される例では、処理室3内に、キャップ4-1とキャップ4-2とを仕切る仕切板35が存在する。仕切板35は、処理室3の壁におけるキャップ4-1及びキャップ4-2の間の部分から、処理室3内に向かって突出する。
載置台53は、基板Wを上方に向けて支持するステージである。載置台53は、処理室3を介して搬入、搬出される基板Wを支持する。載置台53は、端部531と、載置部532とを有する。端部531は、後述のアーム52に接続される。載置部532には、基板Wが載置される。載置台53は、基板Wを加熱するように構成されたステージヒータであってよい。例えば、載置台53には、上方に突出可能に構成された図示しない支持ピンが埋め込まれていている。支持ピンで基板Wを浮かせた状態とすることで、載置台53と搬送室2の搬送ロボットとの間での基板Wの受け渡しが可能になる。
ウォールヒータ36~ウォールヒータ39は、処理室3内を加熱するヒータの例である。加熱制御は、例えばヒータ電流の大きさ等の調整により行われる。この例では、ウォールヒータ36及びウォールヒータ37は、処理空間R-1の周辺に設けられる。ウォールヒータ38及びウォールヒータ39は、処理空間R-2の周辺に設けられる。当然ながら、各ウォールヒータは、処理室3内の載置台53の移動(基板Wの移動)を妨げないように配置される。なお、図示されるウォールヒータ以外のウォールヒータが設けられてもよく、また、一部のウォールヒータが設けられなくてもよい。
駆動機構5は、載置台53を上下方向及び横方向に移動させる。駆動機構5は、例えばアクチュエータ等を含んで構成される。この例では、駆動機構5は、搬送室2の下方に設けられる。上下方向に見た時に(Z軸方向に見た時に)、搬送室2の少なくとも一部と、駆動機構5の少なくとも一部とが重なっている。駆動機構5のすべてが搬送室2と重なっていてもよい。
駆動機構5は、アーム51を駆動する。矢印AR1で示されるように、アーム51は、横方向に伸縮する。また、矢印AR2で示されるように、駆動機構5は、アーム51を上下方向に移動させる。アーム51の先端部から上方向に延在するアーム52は、その先端で載置台53の端部531を支持する。駆動機構5は、アーム51を伸縮させることにより載置台53を横方向に移動させ、アーム51を上下方向に移動させることにより載置台53を上下方向に移動(昇降)させる。なお、先に述べた図示しない支持ピンの移動も、駆動機構5によって制御されてよい。
先にも述べたように、キャップ4及び載置台53によって処理空間Rが形成される。これについて、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、処理空間を形成するキャップ及び載置台の概略構成の例を示す図である。キャップ4の構成要素及び載置台53が、Z軸方向に分解された状態で図示される。この例では、キャップ4及び載置台53の載置部532は、上下方向に見た時に(平面視したときに)略円形形状を有する。
キャップ4は、シャワーヘッド41と、ウォールヒータ42と、排気リング43とを含む。
シャワーヘッド41には、後述の供給管6から反応ガスが供給される。シャワーヘッド41は、シャワー状の反応ガスを下方に向けて噴出する。シャワーヘッド41の上側の部分を、上部411と称し図示する。上部411は、例えば複数の開口を有するシャワープレートである。シャワーヘッド41の下側の部分を、下部412と称し図示する。下部412は、上部411の縁部から下方に延在する側壁部である。横方向(XY平面方向)における下部412のサイズ(例えば径)は、上部411のサイズよりも小さい。
ウォールヒータ42は、キャップ4の側壁を形成するとともにキャップ4内を加熱するヒータの例である。ウォールヒータ42は、上下方向において、シャワーヘッド41と排気リング43との間に設けられる。ウォールヒータ42の上面にシャワーヘッド41の上部411が当接し、ウォールヒータ42の上側部分の内側にシャワーヘッド41の下部412が篏合する(嵌め込まれる)。ウォールヒータ42の下面に載置台53の載置部532が当接し、ウォールヒータ42の下側部分の内側に排気リング43が篏合する。ウォールヒータ42の下側部分には、載置台53の端部531に対応する切り欠き部421が設けられる。なお、図2には表れないが、後述の排気リング43の接続部433に対応する切り欠き部も設けられる。
排気リング43は、キャップ4内を排気する。排気リング43は、ギャップ部431と、複数の排気口432と、接続部433とを有する。ギャップ部431は、ウォールヒータ42の切り欠き部421に対応する位置に設けられる。排気口432は、この例では、排気リング43の上面上に並んで設けられた複数の排気口である。接続部433は、排気口432と、キャップ4外の排気流路(図1のAPC7、MV8及び排気管9)とを接続する。
キャップ4は、ウォールヒータ42の切り欠き部421及び排気リング43のギャップ部431の位置が揃うように、シャワーヘッド41、ウォールヒータ42及び排気リング43を組み立てる(連結等させる)ことによって得られる。キャップ4の少なくとも一部の構成要素の材料は、熱膨張率が小さい材料であってよい。そのような材料の例は、インバー材である。例えば、ウォールヒータ42及び排気リング43等の材料に、インバー材が用いられてよい。ステージヒータとして機能し得る載置台53と接触し得るからである。熱膨張に起因する面内均一性への影響等を抑制することができる。
載置台53は、端部531がウォールヒータ42の切り欠き部421及び排気リング43のギャップ部431に篏合するように、駆動機構5(図1)によって移動させられる。キャップ4及び載置台53によって、密閉された空間が形成される。この空間が、処理空間Rである。
図3は、キャップ及び載置台によって形成される処理空間の例を示す図である。処理空間Rは、複数のキャップ4のうちの対応するキャップ4と載置台53とによって囲まれた(密閉された)空間である。例えば、処理空間R-1(図1)は、キャップ4-1と載置台53とによって囲まれた空間である。処理空間R-2(図1)は、キャップ4-2と載置台53とによって囲まれた空間である。
図1に戻り、駆動機構5は、複数の処理空間Rのうちの少なくとも1つの処理空間R内に基板Wが位置するように、載置台53を移動させる。上下方向において、駆動機構5は、少なくともキャップ4-1とキャップ4-2との間で載置台53を移動させる。また、左右方向において、駆動機構5は、少なくともキャップ4-2と重ならない位置まで載置台53を移動させる。具体的に、駆動機構5は、上下方向に見た時に、処理空間R(例えば処理空間R-2)と載置台53とが重ならない位置まで載置台53を横方向に移動させる。これにより、上下方向に設けられた複数の処理空間R内に基板Wを移動させることができる。
供給管6は、キャップ4にガスを供給するための供給流路を構成する。例えば、図示しないガスボックスからのガスが供給管6を介してキャップ4に供給され、また、図示しないバルブの開度調整等によってガスの供給量が制御される。ガスの例は、基板処理用の反応ガスである。基板処理が成膜処理である場合の反応ガスの例は、SiH、N、O等であり、これによりSiN、SiO等の薄膜が成膜される。これら以外にも、基板処理に用いることのできるあらゆるガスが、反応ガスとして供給され得る。ガスの別の例は、クリーニングガスやパージガス等である。以後、「クリーニングガス」は、矛盾の無い範囲において、パージガス等を含む意味に解されてよい。クリーニングガスの例は、ClF等である。なお、キャップ4-1に接続される供給管6を供給管6-1と称し、キャップ4-2に接続される供給管6を供給管6-2と称し図示する。
APC7は、キャップ4と、MV8との間に接続される。MV8は、排気管9に対して設けられたメインバルブである。排気管9は、キャップ4を排気、より具体的には処理空間Rを排気するための排気流路を構成する。APC7は、処理空間R内の圧力を制御するコントローラ付きのバルブ(Auto Pressure Controller)である。APC7は、例えば、処理空間R内の圧力が処理空間R外の圧力よりも低くなるように(負圧になるように)、処理空間R内の圧力を制御する。圧力は真空の圧力であってよく、その場合、処理空間Rは、真空反応室として機能する。圧力制御は、APC7の開度調整によって行われる。なお、キャップ4-1に接続されるAPC7をAPC7-1と称し、キャップ4-2に接続されるAPC7をAPC7-2と称し図示する。APC7-1に接続されるMV8をMV8-1と称し、APC7-2に接続されるMV8をMV8-2と称し図示する。
制御部10は、基板処理装置1の各要素を制御することによって、基板処理装置1を制御する。制御部10による制御機能は、例えば、コンピュータをプログラム(基板処理プログラム)に従って動作させることによって実現される。コンピュータは、例えば、バス等で相互に接続される通信装置、表示装置、記憶装置、メモリ及びプロセッサ等を含んで構成される。プロセッサが、プログラムを記憶装置等から読み出してメモリに展開することで、コンピュータを、制御部10として機能させる。
例えば、制御部10は、搬送室2内の搬送ロボットやゲートバルブ21を制御することによって、基板Wを処理室3に搬入したり処理室3から搬出したりする。制御部10は、駆動機構5を制御することによって、載置台53及び基板Wを処理室3内で移動させる。制御部10は、ウォールヒータ36~ウォールヒータ39、キャップ4のウォールヒータ42、及びステージヒータとしての載置台53の温度を制御することによって、処理室3や処理空間R内の温度を制御する。制御部10は、供給管6に対応するバルブ等を制御することによって、供給管6からキャップ4へのガスの供給を制御する。制御部10は、APC7を制御することによって、処理空間R内の圧力を制御する。これらに限らず、基板処理装置1において行われるさまざまな制御が制御部10によって行われてよい。制御部10による制御は、基板処理装置1のクリーニングも含む。クリーニングについては後に改めて説明する。
基板処理の基本的な流れについて述べる。基板Wは、搬送室2を介して処理室3に搬入され、載置台53に載置される。少なくとも1つの処理空間R内に基板Wが位置するように、載置台53が移動する。処理空間R内の圧力が制御されるとともに、処理空間Rに反応ガスが供給される。加熱された状態の基板Wが反応ガスに晒されることにより、例えば基板Wが成膜処理される。必要な基板処理が完了した後、基板Wは、搬送室2を介して搬出される。
以上で説明した基板処理装置1によれば、処理室3内に、複数の処理空間Rが上下方向に設けられる。例えば複数の処理空間Rを横方向に設ける場合よりも、処理室3のフットプリントが低減され、フットプリントあたりの基板Wの処理枚数が向上する。また、従来は処理室3の底部(処理空間Rの直下)に設けられていた駆動機構5が搬送室2の下方に設けられることで、駆動機構5を含む基板処理装置1の構成要素が集約配置される。複数の処理空間Rの使用を可能にしつつ基板処理装置1のフットプリントの増加を抑制することができる。
制御部10についてさらに説明する。制御部10による制御は、基板処理装置1のクリーニング、より具体的には処理室3のクリーニングを含む。処理室3のクリーニングの例は、キャップ4のクリーニング及び載置台53のクリーニング等である。供給管6からキャップ4にクリーニングガスを供給することで、キャップ4がクリーニングされる。複数の供給管6から同時にクリーニングガスを供給することで、複数のキャップ4をまとめてクリーニングすることができる。載置台53と、複数のキャップ4のうちの1つのキャップ4とによって処理空間Rが形成されている状態で、供給管6から各キャップ4にクリーニングガスを供給することで、載置台53も同時にクリーニングされる。
これまで説明したように、基板処理装置1は、複数の処理空間Rを備えている。複数の処理空間Rの使用の態様のいくつかの例を述べる。
一実施形態において、複数の処理空間Rそれぞれは、同じ処理を実行可能に構成される。各処理空間Rには、同じ反応ガスが供給される。複数の処理空間Rのうちの任意の1つの処理空間Rを使用して、1つの基板Wが処理される。この場合、同じ処理空間Rでの処理回数が予め定められた数に到達するまで、その処理空間Rを使用して基板Wが処理されてよい。予め定められた数を、上限数NMAXと称する。上限数NMAXは、キャップ4への膜の堆積等によってクリーニングが必要になる処理回数であり、例えば1000回等である。なお、1回の処理で1枚の基板Wが処理される場合、上限数NMAXは、同じ処理空間Rで処理する基板Wの上限枚数になる。同じ処理空間Rでの処理回数が上限数NMAXに到達すると、次の処理空間Rを使用して基板Wが処理される。複数の処理空間Rそれぞれでの処理回数がいずれも上限数NMAXに到達すると、基板処理装置1がクリーニングされる。なお、各処理空間Rに対応する上限数NMAXは、異なる値に設定されてもよい。
上記の手法によれば、複数の処理空間Rすべてを使用した後でクリーニングするので、1つの処理空間Rだけを使用してクリーニングする場合と比較して、クリーニングサイクルを長くする(延長する)ことができる。また、複数の処理空間Rを形成する複数のキャップ4、さらには載置台53をまとめて(同時に)クリーニングことができるので、クリーニングサイクルが長くなっても、クリーニングに要する時間は変わらない。基板処理装置1を効率的に運用し、生産性を向上させることが可能になる。
上述のように複数の処理空間Rを使用する場合には、下方に設けられた処理空間Rから順に使用されてよい。この場合、次に使用される処理空間R(未使用の処理空間R)は、その前に使用した処理空間Rよりも上方の処理空間Rである。処理空間Rで発生したパーティクル等の異物は、下方に向かうものが多く、上方に向かうものは少ない。従って、未使用の処理空間Rに異物が向かうことを抑制することができる。例えば、処理空間R-1及び処理空間R-2のうち、まず、処理空間R-2を使用して基板Wが処理される。処理空間R-2での処理回数が上限数NMAXに到達すると、処理空間R-1を使用して基板Wが処理される。処理空間R-1での処理回数が上限数NMAXに到達すると、基板処理装置1、より具体的には処理室3内のキャップ4及び載置台53がクリーニングされる。
図4は、基板処理装置によって実行される処理(基板処理方法)の例を示すフローチャートである。とくに説明がある場合を除き、各処理は、制御部10による制御のもとで実行される。
ステップS1において、処理空間を使用して基板が処理される。例えば、処理空間R-1及び処理空間R-2のいずれか一方を使用して、基板Wが処理される。
ステップS2において、処理回数が上限数NMAXであるか否か、すなわち処理回数が上限数NMAXに到達したか否かが判断される。処理回数が上限数NMAXの場合(ステップS2:Yes)、ステップS3に処理が進められる。そうでない場合、すなわち処理回数が上限数NMAXに到達していない場合(ステップS2:No)、ステップS1に処理が戻される。
ステップS3において、未使用の処理空間があるか否かが判断される。例えば、処理空間R-1及び処理空間R-2のいずれかが未使用であれば、未使用の処理空間があると判断される。未使用の処理空間がある場合(ステップS3:Yes)、ステップS4に処理が進められる。そうでない場合(ステップS3:No)、ステップS5に処理が進められる。
ステップS4において、使用する処理空間が切り替えられる。例えば、使用する処理空間Rが、処理空間R-1及び処理空間R-2のうち、先のステップS1で使用されていた処理空間Rとは別の処理空間Rに切り替えられる。その後、ステップS1に処理が戻される。
ステップS5において、クリーニングが行われる。先にも述べたように、複数のキャップ4それぞれにクリーニングガスが供給される。クリーニングガスは、複数のキャップ4のうちの1つのキャップ4と載置台53とによって1つの処理空間Rが形成されている状態で、複数のキャップ4それぞれに供給されてよい。処理空間R-1及び処理空間R-2を形成していたキャップ4-1、キャップ4-2及び載置台53がまとめてクリーニングされる。ステップS5の処理が完了した後、フローチャートの処理は終了する。
一実施形態において、複数の処理空間Rそれぞれは、異なる処理を実行可能に構成される。各処理空間Rには、異なる反応ガスが供給される。例えば、処理空間R-1及び処理空間R-2のうちの一方の処理空間RにはSiN膜成膜用の反応ガスが供給され、他方の処理空間RにはSiO膜成膜用の反応ガスが供給される。複数の処理空間Rを使用して、同じ基板Wが処理される。基板Wは、同じ処理室3内で(in-situ)連続処理される。
図5は、基板処理装置によって実行される処理(基板処理方法)の例を示すフローチャートである。ステップS11において、第1の処理空間を使用して基板が処理される。例えば、処理空間R-1及び処理空間R-2の一方の処理空間Rを使用して、基板Wが処理される。ステップS12において、第2の処理空間を使用して基板が処理される。例えば、処理空間R-1及び処理空間R-2の他方の処理空間Rを使用して、先のステップS11で処理された基板Wが処理される。第2の処理空間に供給される反応ガスは、第1の処理空間に供給される反応ガスとは異なる反応ガスを含んでいる。
以上、開示される技術のいくつかの実施形態について説明した。開示される技術は、上記実施形態に限定されない。
上記実施形態では、複数の処理空間Rが主に処理空間R-1及び処理空間R-2の2つの処理空間Rである例について説明した。当然ながら、複数の処理空間Rは、3つ以上の処理空間Rであってもよい。基板処理装置1は、処理空間Rの数と同じ数のキャップ4等を備える。
上記実施形態では、基板処理装置1が枚葉式の装置(例えば枚葉成膜装置)であり、載置台53が単一の基板Wを支持する例について説明した。ただし、載置台53を水平方向に複数設けることで、基板Wを1枚ずつそれぞれの載置台53で支持してもよい。その場合、例えば、載置台53の数に対応した搬送ロボットによって、載置台53上に複数の基板Wが載置される。駆動機構5は、処理対象の基板Wが処理空間R内に位置するように、載置台53を移動させる。
基板処理は、プラズマ処理であってもよい。例えば、処理空間R内にプラズマが発生するように、高周波電力がキャップ4及び/又は載置台53に供給される。基板処理装置1は、高周波電源等、プラズマ処理に必要な種々の公知の構成要素を備えてよい。
基板Wは、半導体基板以外の基板であってもよい。他の基板の例は、液晶基板、有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)基板等である。
以上で説明した技術は、例えば次のように特定される。開示される技術の1つは、基板処理装置1である。図1~図3等を参照して説明したように、基板処理装置1は、載置台53と、複数の処理空間Rと、駆動機構5と、を備える。載置台53は、搬送室2を介して搬入された基板Wを支持する。複数の処理空間Rは上下方向(Z軸方向)に設けられ、それらには反応ガスが供給される。駆動機構5は、搬送室2の下方(Z軸負方向側)に設けられ、複数の処理空間Rのうちの少なくとも1つの処理空間R内に基板Wが位置するように、載置台53を移動させる。
上記の基板処理装置1によれば、複数の処理空間R(リアクタ)が上下方向に設けられるので、例えば複数の処理空間Rを横方向に設ける場合よりも、処理空間Rに対応するフットプリント(例えば処理室3のフットプリント)が低減される。駆動機構5が搬送室2の下方に設けられることで、駆動機構5を含む基板処理装置1の構成要素が集約配置される。従って、複数の処理空間Rの使用を可能にしつつ基板処理装置1のフットプリントの増加を抑制することができる。
駆動機構5による載置台53の移動は、上下方向に見た時に複数の処理空間Rと載置台53とが重ならない位置まで載置台53を横方向(例えばX軸方向)に移動させることを含んでよい。これにより、上下方向に設けられた複数の処理空間R内に基板Wを移動させることができる。
基板処理装置1は、各々が複数の処理空間Rのうちの対応する処理空間Rにシャワー状の反応ガスを供給する複数のキャップ4を備え、複数の処理空間Rそれぞれは、複数のキャップ4のうちの対応するキャップ4と載置台53とによって囲まれた空間であってよい。例えばこのようにして、複数の処理空間Rを形成することができる。
複数のキャップ4それぞれは、ヒータを有してよく、また、排気口432を有してよい。例えば、複数のキャップ4それぞれは、シャワーヘッド41と、キャップ4内を加熱するウォールヒータ42と、複数の排気口432を有し、キャップ4内を排気する排気リング43と、を含んでよい。例えばこのようなキャップ4と載置台53とによって、処理空間Rを形成することができる。
図1~図4等を参照して説明した基板処理方法も、開示される技術の1つである。基板処理方法は、上下方向に設けられ反応ガスが供給される複数の処理空間Rを備える基板処理装置1による基板処理方法である。基板処理方法は、同じ処理空間Rでの処理回数が予め定められた数(上限数NMAX)に到達するまで、同じ処理空間Rを使用して基板Wを処理すること(ステップS1及びステップS2)と、同じ処理空間Rでの処理回数が予め定められた数に到達すると、次の処理空間Rを使用して基板Wを処理すること(ステップS3及びステップS4)と、複数の処理空間Rそれぞれでの処理回数がいずれも予め定められた数に到達すると、基板処理装置1をクリーニングすること(ステップS5)と、を含む。
上記の基板処理方法においても、複数の処理空間Rが上下方向に設けられるので、複数の処理空間Rの使用を可能にしつつ基板処理装置1のフットプリントの増加を抑制することができる。さらに、上記の基板処理方法によれば、複数の処理空間Rすべてを使用した後でクリーニングするので、1つの処理空間Rだけを使用してクリーニングする場合と比較して、クリーニングサイクルを長くすることができる。
上記の基板処理方法において、次の処理空間R(例えば処理空間R-1)は、その前に使用した処理空間R(例えば処理空間R-2)よりも上方の処理空間Rであってよい。これにより、未使用の処理空間Rにパーティクル等の異物が向かうことを抑制することができる。
基板処理装置1は、各々が複数の処理空間Rのうちの対応する処理空間にシャワー状の反応ガスを供給する複数のキャップ4を備え、複数の処理空間Rそれぞれは、複数のキャップ4のうちの対応するキャップ4と基板Wの載置台53とによって囲まれた空間であり、クリーニングすることでは、複数のキャップ4それぞれにクリーニングガスを供給してよい。クリーニングガスは、複数のキャップ4のうちの1つのキャップ4と載置台53とによって1つの処理空間Rが形成されている状態で、複数のキャップ4それぞれに供給されてよい。複数の処理空間Rを形成する複数のキャップ4、さらには載置台53をまとめて(同時に)クリーニングことで、クリーニングサイクルが長くなっても、クリーニングに要する時間が変わらないようにすることができる。
或いは、図5を参照して説明したように、基板処理方法は、第1の処理空間(例えば処理空間R-1及び処理空間R-2の一方)を使用して基板Wを処理すること(ステップS11)と、第2の処理空間(例えば処理空間R-1及び処理空間R-2の他方)を使用して、基板Wを処理すること(ステップS12)と、を含んでもよい。これにより、基板処理装置1内(例えば同じ処理室3内)で同じ基板Wを連続して処理することができる。この場合、第2の処理空間に供給される反応ガスは、第1の処理空間に供給される反応ガスとは異なる反応ガスを含んでよい。
1 基板処理装置
2 搬送室
3 処理室
4 キャップ
41 シャワーヘッド
411 上部
412 下部
42 ウォールヒータ
421 切り欠き部
43 排気リング
431 ギャップ部
432 排気口
433 接続部
5 駆動機構
51 アーム
52 アーム
53 載置台
6 供給管
7 APC
8 MV
9 排気管
10 制御部
R 処理空間
W 基板

Claims (12)

  1. 搬送室を介して搬入された基板を支持する載置台と、
    上下方向に設けられ反応ガスが供給される複数の処理空間と、
    前記搬送室の下方に設けられ、前記複数の処理空間のうちの少なくとも1つの処理空間内に前記基板が位置するように、前記載置台を移動させる駆動機構と、
    を備える、
    基板処理装置。
  2. 前記駆動機構による前記載置台の移動は、上下方向に見た時に前記複数の処理空間と前記載置台とが重ならない位置まで前記載置台を横方向に移動させることを含む、
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 各々が前記複数の処理空間のうちの対応する処理空間にシャワー状の反応ガスを供給する複数のキャップを備え、
    前記複数の処理空間それぞれは、前記複数のキャップのうちの対応するキャップと前記載置台とによって囲まれた空間である、
    請求項1又は2に記載の基板処理装置。
  4. 前記複数のキャップそれぞれは、ヒータを有する、
    請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記複数のキャップそれぞれは、排気口を有する、
    請求項3又は4に記載の基板処理装置。
  6. 前記複数のキャップそれぞれは、
    シャワーヘッドと、
    キャップ内を加熱するウォールヒータと、
    複数の排気口を有し、キャップ内を排気する排気リングと、
    を含む、
    請求項3~5のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  7. 上下方向に設けられ反応ガスが供給される複数の処理空間を備える基板処理装置による基板処理方法であって、
    同じ処理空間での処理回数が予め定められた数に到達するまで、前記同じ処理空間を使用して基板を処理することと、
    前記同じ処理空間での処理回数が前記予め定められた数に到達すると、次の処理空間を使用して基板を処理することと、
    前記複数の処理空間それぞれでの処理回数がいずれも予め定められた数に到達すると、前記基板処理装置をクリーニングすることと、
    を含む、
    基板処理方法。
  8. 前記次の処理空間は、その前に使用した処理空間よりも上方の処理空間である、
    請求項7に記載の基板処理方法。
  9. 前記基板処理装置は、各々が前記複数の処理空間のうちの対応する処理空間にシャワー状の反応ガスを供給する複数のキャップを備え、
    前記複数の処理空間それぞれは、前記複数のキャップのうちの対応するキャップと基板の載置台とによって囲まれた空間であり、
    前記クリーニングすることでは、前記複数のキャップそれぞれにクリーニングガスを供給する、
    請求項7又は8に記載の基板処理方法。
  10. 前記クリーニングすることでは、前記複数のキャップのうちの1つのキャップと前記載置台とによって1つの処理空間が形成されている状態で、前記複数のキャップそれぞれにクリーニングガスを供給する、
    請求項9に記載の基板処理方法。
  11. 上下方向に設けられ反応ガスが供給される複数の処理空間を備える基板処理装置による基板処理方法であって、
    第1の処理空間を使用して基板を処理することと、
    第2の処理空間を使用して、前記基板を処理することと、
    を含む、
    基板処理方法。
  12. 前記第2の処理空間に供給される反応ガスは、前記第1の処理空間に供給される反応ガスとは異なる反応ガスを含む、
    請求項11に記載の基板処理方法。
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