JP2023005982A - 作業機 - Google Patents

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賢 伊縫
Ken Inui
領祐 仲野
Ryosuke Nakano
智翔 曹
Zhi Xiang Cao
啓伍 伊勢田
Keigo ISEDA
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Abstract

【課題】軸方向又は径方向の寸法を抑えつつモータ軸の芯出しの精度を向上させた作業機を提供する。【解決手段】テールカバー30の凹部34は、ステータコア44の凸部49の後部に係合する。テールカバー30の一対の凸部35が、凸部49の周方向両側を挟み、テールカバー30とステータコア44との相対的な回転が規制される。テールカバー30は、凹部34をステータコア44の凸部49に係合させた状態でモータハウジング21に取り付けられる。基部31は、ステータコア44の後端面と軸方向に対向する。軸受保持部32とステータコア44は互いに同軸となる。【選択図】図10

Description

本発明は、モータを備える作業機に関する。
ネジ締めや穴あけに使用される作業機としてドライバドリルが知られている。一般的にモータのモータ軸を支持する2つの軸受はモータを収容するモータハウジングに設けられている(特許文献1)。この構成では全長(前後方向の寸法)が大きくなってしまう。そのため、モータハウジングの後端をモータハウジングと独立したテールカバーとし、このテールカバーに軸受を設けることで全長の短縮を図ることが期待されている。
作業機、例えば電動工具の高出力化が進んでいる。モータコイルの結線方式を工夫することは、高出力化に寄与している。特許文献2には、複数の相をデルタ結線して各相の複数のコイルを並列に接続する、所謂、デルタ結線並列巻とすることによってモータの高性能化を図った電動工具が記載されている。
特開2018-1284号公報 特開2016-179536号公報
特許文献1の構成では、テールカバーをモータハウジングに取り付けるにあたりモータ軸の芯出しの精度が要求される。
特許文献2のようにモータコイルの結線方式を工夫することでモータの高性能化を図ることができるが、モータの構造、例えばモータコイルの接続構造が複雑になる。
こうした状況から、本発明者は、以下の課題を認識した。
・課題1 軸方向又は径方向の寸法を抑えつつモータ軸の芯出しの精度を向上させた作業機を提供すること。
・課題2 モータの構造(モータコイルの接続構造)を工夫し、組立性を向上させた作業機を提供すること。
・課題3 モータの構造を工夫し、大型化を抑えた作業機を提供すること。
・課題4 モータコイルの接続を容易に行える作業機を提供すること。
本発明は、上記の課題1の解決を目的とする。
本発明のある態様は、作業機である。この作業機は、
ステータと、前後方向に延びるモータ軸を有し前記ステータに対して回転するするロータと、を有するモータと、
前記モータを収容するモータハウジングと、前記モータハウジングから下方に延び作業者が把持するハンドルハウジングと、を有するハウジングと、
前記モータ軸の前側を支持する前側軸受と、前記モータ軸の後側を支持する後側軸受と、を有する軸受部と、
前記後側軸受を保持する軸受ホルダと、を備え、
前記ステータは、前記モータハウジングに保持される凸部又は凹部を有し、
前記軸受ホルダは、前記凸部又は凹部に係合する凹部又は凸部を有し、前記凹部又は凸部を前記ステータの前記凸部又は凹部に係合させた状態で前記モータハウジング内に保持される。
本発明の別の態様は、作業機である。この作業機は、
ステータと、前後方向に延びるモータ軸を有し前記ステータに対して回転するするロータと、を有するモータと、
前記モータを収容するモータハウジングと、前記モータハウジングから下方に延び作業者が把持するハンドルハウジングと、を有するハウジングと、
前記モータ軸の前側を支持する前側軸受と、前記モータ軸の後側を支持する後側軸受と、を有する軸受部と、
前記モータハウジングの後部に取り付けられ、前記後側軸受を保持する軸受ホルダと、を備え、
前記ステータは、前記モータハウジングに保持される凸部又は凹部を有し、
前記軸受ホルダは、前記凸部又は凹部に係合する凹部又は凸部を有し、前記凹部又は凸部を前記ステータ前記凸部又は凹部に係合させた状態で前記モータハウジングに取り付けられる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、上記の課題1を解決できる。
本発明の実施の形態1に係る作業機1の側面図。 作業機1の側断面図。 図2のA-A断面図。 図3のB-B断面図。 図4のD部拡大図。 図3のC-C断面図。 図6のE部拡大図。 (A)は、図6のF-F断面図。(B)は、図8(A)のG部拡大図。 作業機1の左ハウジング24、右ハウジング25、テールカバー30、及びそれらに保持されるステータ組の分解後方斜視図。 同分解前方斜視図。 本発明の実施の形態2に係る作業機の駆動ユニット2の分解斜視図。 図11のテールカバー130の斜視図。 駆動ユニット2の平面図。 (A)は、駆動ユニット2の、右モータハウジング125を省略した状態の右側面図。(B)は、駆動ユニット2の正面図。 駆動ユニット2の左モータハウジング124の右側面図。 図14(A)のH-H断面図。 図14(A)のI-I断面図。 図14(B)のJ-J断面図。 駆動ユニット2のステータ組及びテールカバー130等の分解斜視図。 (A)~(C)は、モータ40のステータ組の巻線接続工程の流れを示す斜視図。(D)は、図20(A)のK部拡大図。(E)は、図20(C)のL部拡大図。 (A)~(C)は、モータ40のステータ組の巻線接続工程の流れを示す背面図。(D)~(F)は、同側面図。 (A)は、図21(B)のM部拡大図。(B)は、図21(C)のN部拡大図。(C)は、図21(B)のO部拡大図。(D)は、図21(B)のP部拡大図。(E)は、図21(B)のQ部拡大図。 (A)は、モータ40の巻線の配線順序を示す模式図。(B)~(D)は、巻線接続工程の流れを示す模式図。
以下において、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示である。実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(実施の形態1)
図1~図10は、本発明の実施の形態1に係る作業機1に関する。図1~図3により、作業機1における互いに直交する前後、上下、左右方向を定義する。また、モータ軸41を通りモータ軸41と垂直な方向を径方向、モータ軸41を中心とする円周方向を周方向と定義する。前後方向は、作業機1のモータ軸41の軸方向(以下、単に「軸方向」)と平行な方向である。作業機1は、ドライバドリルである。作業機1は、ハウジング20を備える。
ハウジング20は、モータ40等を収容するモータハウジング(胴体部)21、作業者が把持するハンドルハウジング(ハンドル部)22、及びバッテリハウジング(バッテリ着脱部)23を含む。ハウジング20は、左右二分割構造の樹脂成形体であり、図9に示す左ハウジング24及び右ハウジング25をネジ止め等により互いに固定、一体化したものである。
モータハウジング21は、中心軸が前後方向と略平行な筒状部である。モータハウジング21の前方に、クラッチダイヤル8、スリーブ9、及びチャック部10が設けられる。チャック部10は、図示しないビット等の先端工具を保持する。チャック部10及びそれに保持される先端工具は、出力部の例示である。
ハンドルハウジング22は、一端(上端)がモータハウジング21の前後方向の中間部に接続されて前記中間部から下方に延びる。ハンドルハウジング22の上端部に、ユーザがモータ3の駆動、停止を切り替えるためのトリガスイッチ(操作スイッチ)6が設けられる。
バッテリハウジング23は、ハンドルハウジング22の他端(下端)に設けられ、電池パック7を着脱可能に装着できる。作業機1は、電池パック7の電力で動作する。作業機1は、図2に示すように、バッテリハウジング23の内部に制御基板15を有する。
作業機1は、軸受ホルダとしてのテールカバー30を備える。テールカバー30は、モータハウジング21の後部にネジ止め等により固定され、モータハウジング21の後端開口を覆う。テールカバー30は、単一(非分割)の部材であり、例えば樹脂成形体からなる。テールカバー30は、アルミ等の金属製でもよい。テールカバー30は、基部31、軸受保持部32、及び延出部(立設部)33を含む。
基部31は、モータハウジング21の後端開口を覆う形状(略円板状)の部分である。軸受保持部32は、基部31の前面中央部に設けられる。図9及び図10に示すように、延出部33は、軸受保持部32の径方向外側において基部31から前方に延びる(立ち上がる)。
延出部33は、図10に示すように、基部31の周方向位置の異なる4箇所に設けられる。延出部33の前端部は、前後方向に凹凸状とされる。延出部33の周方向両端部においてそれぞれ前方に突出した部分が凸部35であり、一対の凸部35間が凹部(切欠部)34である。
図2及び図3に示すように、作業機1は、モータハウジング21及びテールカバー30の内部に、ファン17、モータ40、センサ基板16、モータスペーサ11、減速機構4、及びギヤボックス(フロントケース)5を有する。
モータ40は、インナーロータ型のブラシレスモータである。モータ40への通電は、制御基板15に設けられたコントローラ(マイコン)やスイッチング素子(インバータ回路)等によって制御される。モータ40は、モータ軸(出力軸)41、円筒状のロータコア42、ロータマグネット(永久磁石)43、ステータコア44、及びステータコイル45を含む。
ロータコア42は、モータ軸41の周囲に設けられ、モータ軸41と一体にステータコア44に対して回転する。ロータマグネット43は、4つあり、ロータコア42に周方向において90度間隔で挿入保持される。ロータコア42とロータマグネット43は、モータ40のロータを構成する。
ステータコア44は、ロータコア42の外周を囲むように設けられる。ステータコア44は、外周面に4つの凸部49を有する。4つの凸部49は、ステータコア44の周方向の異なる位置に設けられる(例えば等角度間隔で設けられる)。ステータコア44は、モータ40のステータを構成する。
ステータコア44は、円筒状(環状)のヨーク部46と、ヨーク部46から径方向内側に突出する6個のティース(ティース部)47と、を含む。各ティース47に、ステータコイル45が設けられる。各ティース47は、巻線スロットを成す。
減速機構4は、モータ40の前方においてギヤボックス5内に保持され、モータ40の回転を減速してチャック部10に伝達する。ギヤボックス5は、例えば金属であり、後端が開口した筒形状である。モータスペーサ11は、ギヤボックス5の後端開口(モータ側開口)に接続されて当該開口を閉じる蓋体である。モータスペーサ11は、例えば樹脂成形体あるいは金属製である。
ファン17は、モータ軸41の後部に直結されてテールカバー30内に位置する。ファン17は、モータ40によって駆動される遠心ファンであり、モータ40等を冷却する冷却風を発生する。
センサ基板16は、モータ40の回転状態を検出するための基板であり、図示しないホールIC等の磁気センサを搭載する。
作業機1は、モータ軸41の後部を回転自在に支持する後側軸受13と、モータ軸41の前部を回転自在に支持する前側軸受14と、を備える。後側軸受13及び前側軸受14は、軸受部を構成する。後側軸受13は、テールカバー30の軸受保持部32に保持される。前側軸受14は、モータスペーサ11に保持される。
作業機1は、モータハウジング21、テールカバー30、及びステータコア44の係合構成に特徴を有する。以下この点を説明する。
図9及び図10に示すように、モータハウジング21は、内周面に凹部26を有する。図6及び図7に示すように、ステータコア44の凸部49の前部は、モータハウジング21の凹部26と係合(凹凸嵌合)し、凹部26に保持される。
図4及び図5に示すように、テールカバー30の凸部35の内周面(径方向内側の面)は、ステータコア44の外周面のうち凸部49の周方向両側の部分に沿うように湾曲し、当該部分に面接触する。延出部33の外周面(径方向外側の面)は、対向するモータハウジング21の内周面に沿うように湾曲し、当該内周面に面接触する。
テールカバー30の凹部34は、ステータコア44の凸部49の後部に係合(嵌合)する。このとき、図4及び図5に示すように、テールカバー30の一対の凸部35が、凸部49の周方向両側を挟む。これにより、テールカバー30とステータコア44との相対的な回転が規制される。凸部35は、径方向両側がモータハウジング21の内周面とステータコア44の外周面とに挟まれる。
テールカバー30は、凹部34をステータコア44の凸部49に係合させた状態でモータハウジング21に取り付けられる。この状態で、基部31は、ステータコア44の後端面と軸方向に対向する。軸受保持部32とステータコア44は互いに同軸となる。凸部35及び凸部49の外周面は連続面を成し、延出部33は凸部49から径方向外側に突出しない。
図9及び図10に示すように、モータハウジング21は、内周面に凸部(リブ)27を有する。ステータコア44は、凸部27によって前方への移動が規制される。詳細には、ステータコア44の凸部49の前面がモータハウジング21の凸部27の後面に接触することで、ステータコア44の前方への移動が規制される。ステータコア44は、テールカバー30(凹部34)によって後方への移動が規制される。詳細には、ステータコア44の凸部49の後面がテールカバー30の凹部34に接触する(突き当たる)ことで、ステータコア44の後方への移動が規制される。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) テールカバー30は単一(非分割)の部材であり、テールカバー30の凹部34をステータコア44の凸部49と係合させることで、軸受保持部32の中心軸(後側軸受13の中心軸)とステータコア44の中心軸とを一致させる構成である。このため、後側軸受13の中心軸(モータ軸41の中心軸)とステータコア44の中心軸との同軸精度が高められ、テールカバー30をモータハウジング21に取り付けるにあたり、モータ軸41の芯出しの精度を高められる。すなわち、ステータコア44と直接は係合しないテールカバーで後側軸受13を保持する構成では、モータハウジング21の寸法公差等が同軸精度に影響を及ぼすが、本実施の形態では、テールカバー30の凹部34をステータコア44の凸部49と係合させた状態でテールカバー30をモータハウジング21に取り付けることで、そうした影響を抑制し、同軸精度を高められる。
(2) 後側軸受13をモータハウジング21とは別体のテールカバー30で保持する構成のため、後側軸受13をモータハウジングで保持する構成と比較して、軸方向における作業機1の寸法を抑えられる。
(3) 延出部33が凸部49から径方向外側に突出しないため、モータハウジング21の径方向の寸法を抑制できる。
(実施の形態2)
図11~図19は、本発明の実施の形態2に係る作業機の駆動ユニット2に関する。本実施の形態の作業機は、実施の形態1の作業機1と比較して、後側軸受13の保持に係る構成において主に相違する。相違点に関係のない部分(作業機1のハンドルハウジング22から下方の部分、及び減速機構4からチャック部10に至る構成等に対応する部分)の説明及び図示は省略する。
駆動ユニット2は、左モータハウジング124、右モータハウジング125、インナーカバー111、及びそれらに収容保持される内部構成を備える。図13に示すように、左モータハウジング124及び右モータハウジング125は、互いにネジ止め等により固定され、一体のモータハウジング121を成す。モータハウジング121の前部にインナーカバー111が接続、固定される。インナーカバー111からモータ軸41が前方に突出する。インナーカバー111は、モータハウジング121の前端開口を覆うカバー部材である。
ファン117は、モータ軸41の前部に直結されてモータハウジング121内に位置する。ファン117は、モータ40によって駆動され、モータ40等を冷却する冷却風を発生する。センサ基板116は、モータ40の回転状態を検出するための基板であり、図示しないホールIC等の磁気センサを搭載する。図19に示すように、センサ基板116は、後側インシュレータ51にネジ止め等により固定される。
駆動ユニット2は、軸受ホルダとしてのテールカバー130を備える。テールカバー130は、単一(非分割)の部材であり、例えば樹脂成形体からなる。テールカバー130は、アルミ等の金属製でもよい。テールカバー130は、基部131、軸受保持部132、及び延出部(立設部)133を含む。
基部131は、ステータコア44の後方を覆う形状(略円板状)の部分である。基部131には、6個の貫通孔136が設けられる。6個の貫通孔136は、周方向に等角度間隔で並び、それぞれ基部131を軸方向に貫通する。貫通孔136は、通気口として機能してモータ40の冷却性を高めてもよく、また図示しない配線を通す穴として機能してもよい。
基部131には、貫通孔136が設けられない部分に、補強部137が設けられる。補強部137は、隣り合う貫通孔136間を通って径方向に延びるリブである。補強部137は、テールカバー130の強度を向上するために設けられる。
軸受保持部132は、基部131の前面中央部に設けられ、後側軸受13を保持する。延出部133は、軸受保持部132の径方向外側において基部131から前方に延びる(立ち上がる)。前側軸受14は、インナーカバー111に保持される。
延出部133は、基部131の外縁部に接続されて基部131から前方に延びる(立ち上がる)リング状(円筒側面状)である。延出部133の前端部に4つの凹部(切欠部)134が設けられる。延出部133の少なくとも前部(凹部134と軸方向位置が重なる部分)の内周面(径方向内側の面)は、ステータコア44の外周面の少なくとも一部に沿うように湾曲し、ステータコア44の外周面に面接触する。延出部133の外周面(径方向外側の面)は、対向するモータハウジング121の内周面に沿うように湾曲し、当該内周面に面接触する。延出部133の前部は、径方向両側がモータハウジング121の内周面とステータコア44の外周面とに挟まれる。
凹部134は、ステータコア44の凸部49の後部に係合(嵌合)する。図16に示すように、延出部133のうち凹部134の周方向両側の部分が、凸部49の周方向両側を挟む。これにより、テールカバー130とステータコア44との相対的な回転が規制される。凹部134は、後方へのステータコア44の移動を規制する。ステータコア44の凸部49の後面が凹部134に接触する(突き当たる)ことで、ステータコア44の後方への移動が規制される。
図11及び図12に示すように、左モータハウジング124は、内周面に凹部126及び凸部(リブ)127を有する。右モータハウジング125も同様である。図17に示すように、ステータコア44の凸部49の前部は、モータハウジング121の凹部126と係合(凹凸嵌合)し、凹部126に保持される。ステータコア44は、凸部127によって前方への移動が規制される。詳細には、ステータコア44の凸部49の前面がモータハウジング121の凸部127の後面に接触することで、ステータコア44の前方への移動が規制される。
テールカバー130は、凹部134をステータコア44の凸部49に係合させた状態でモータハウジング121内に保持される(左モータハウジング124及び右モータハウジング125に挟持される)。この状態で、基部131は、ステータコア44の後端面と軸方向に対向する。軸受保持部132及び後側軸受13とステータコア44は互いに同軸となる。延出部133の前部と凸部49の外周面は連続面を成し、延出部133は凸部49から径方向外側に突出しない。延出部133の外周面はテールカバー130の最外周部を成しており、テールカバー130はステータコア44から径方向外側に突出しない。
本実施の形態も、実施の形態1と同様に、後側軸受13の中心軸(モータ軸41の中心軸)とステータコア44の中心軸との同軸精度が高められ、テールカバー130をモータハウジング121内に保持するにあたり、モータ軸41の芯出しの精度を高められる。また、テールカバー130がステータコア44から径方向外側に突出しないため、モータハウジング121の径方向の寸法を抑制できる。
(巻線構成)
図4~図6、図16、図17、図19~図23を参照し、モータ40の巻線構成を説明する。巻線構成は、実施の形態1、2に共通する。6個のステータコイル45及び各コイルから延びる渡り線48は、モータ40の巻線を構成する。図16、図17、図20~図22において、各ステータコイルの巻線部分の図示を省略している。
図23(A)に示すように、ステータコイル45は、U相ステータコイルU1,U2、V相ステータコイルV1,V2、及びW相ステータコイルW1,W2を含む。ステータコイル45は、モータ40の軸周り方向において、V相ステータコイルV1,U相ステータコイルU2、W相ステータコイルW1,V相ステータコイルV2、U相ステータコイルU1,W相ステータコイルW2、の順に設けられる。図20~図22において、巻線スロットに記したU1,U2,V1,V2,W1,W2の文字は、それぞれU相ステータコイルU1,U2、V相ステータコイルV1,V2、及びW相ステータコイルW1,W2が巻かれていることを示す。
モータ40において、ステータコイル45はデルタ結線並列巻とされる。すなわち、U相ステータコイルU1,U2と、V相ステータコイルV1,V2と、W相ステータコイルW1,W2と、がデルタ結線されると共に、U相ステータコイルU1,U2が並列接続され、V相ステータコイルV1,V2が並列接続され、W相ステータコイルW1,W2が並列接続される。U相ステータコイルU1,U2と、V相ステータコイルV1,V2と、W相ステータコイルW1,W2は、1本の線材から構成される。
図23(B)に示すように、モータ40の巻線は、6個のティース47において、一方向で一つ置きのティース47に巻かれて、対向するティース47に巻かれて、他方向で一つ置きのティース47に巻かれ、これにより、図23(A)に示すように、U相ステータコイルU1、V相ステータコイルV1、W相ステータコイルW1、W相ステータコイルW2、V相ステータコイルV2、U相ステータコイルU2の順に巻かれる。
モータ40は、絶縁部材としての前側インシュレータ50及び後側インシュレータ51を含む。前側インシュレータ50及び後側インシュレータ51は、例えば樹脂成形体であり、ステータコア44と共にモータ40のステータを構成する。前側インシュレータ50は、ステータコア44の前面(ティース間のスロット)にはめ込み、その外側にコイルを巻き付けることで固定され、ステータコア44の前端から前方に突出する。後側インシュレータ51は、ステータコア44の後面(ティース間のスロット)にはめ込み、その外側にコイルを巻き付けることで固定され、ステータコア44の後端から後方に突出する。
後側インシュレータ51は、基部52及び延出部(立設部)53を含む。基部52は、ステータコア44の後面に接触する環状部分である。延出部53は、基部52の内縁部から後方に延びる(立ち上がる)。延出部53は、全体として周方向に沿う曲面部(円筒面部)である。延出部53は、渡り線48を周方向に渡す(引き回す)際のガイドとして機能する。すなわち、渡り線48は、延出部53の外周面に沿って周方向に延びる。延出部53は、周方向の複数箇所に切欠部56を有する。切欠部56は、渡り線48を延出部53の内周側と外周側との間で渡す通路を成す。
延出部53は、前端部に突出部54及び凹部55を有する。突出部54は、延出部53の他の部分と比較して前方に突出した部分である。突出部54は、周方向における6箇所の巻線スロット間のうちの4箇所に2個ずつ、合計8個設けられる。各箇所において隣り合う突出部54の間が凹部55である。
図20(A)、図21(A),(D)及び図23(B)は、ステータコイル45の機械巻きが終わり、巻始め及び巻終わりの渡り線48が未処理の状態を示す。図20(B)、図21(B),(E)及び図23(C)は、巻始め及び巻終わりの渡り線48を処理した後(突出部54に係合させた後)の状態を示す。図20(C)、図21(C),(F)及び図23(D)は、その後に渡り線48同士を接続するための4個のヒュージング端子57を組み込んだ状態を示す。その後のヒュージング工程を経て、ヒュージング端子57を介して渡り線48同士が電気的に接続される。ヒュージング端子57は、接続部の例示である。4個のヒュージング端子57は、同一形状である。
図20(A),(D)、図21(B)、図22(A)に示すように、V相ステータコイルV2及びU相ステータコイルU2を接続する渡り線48(第1の渡り線に対応)と、U相ステータコイルU1及びV相ステータコイルV1を接続する渡り線48(第2の渡り線に対応)とが、周方向において隣り合うV相ステータコイルV2とU相ステータコイルU1の各巻線スロット(それぞれ第1のティース及び第2のティースに対応)の間で、2個の突出部54を介してクロスする。
図21(B)、図22(C)に示すように、W相ステータコイルW1及びW相ステータコイルW2を接続する渡り線48(第1の渡り線に対応)と、U相ステータコイルU1から延びる巻始めの渡り線48(第2の渡り線に対応)とが、周方向において隣り合うU相ステータコイルU1とW相ステータコイルW2の各巻線スロット(それぞれ第1のティース及び第2のティースに対応)の間で、2個の突出部54を介してクロスする。
図21(B)、図22(D)に示すように、V相ステータコイルV1及びW相ステータコイルW1を接続する渡り線48(第1の渡り線に対応)と、W相ステータコイルW2及びV相ステータコイルV2を接続する渡り線48(第2の渡り線に対応)とが、周方向において隣り合うV相ステータコイルV1とW相ステータコイルW2の各巻線スロット(それぞれ第1のティース及び第2のティースに対応)の間で、2個の突出部54を介してクロスする。
図21(B)、図22(E)に示すように、巻始めの渡り線48と、巻終わりの渡り線48とが、周方向において隣り合うV相ステータコイルV1とU相ステータコイルU2の各巻線スロットの間で、2個の突出部54を介してクロスする。
図20(C),(E)に示すように、渡り線48同士がクロスした2個の突出部54の組(合計4組)の各々に対して、ヒュージング端子57が組み込まれる。具体的には、ヒュージング端子57は、2個の突出部54に跨がって、接続対象の2本の渡り線48と共に突出部54を径方向両側から挟み込むようにして突出部54と係合する。
本実施の形態の巻線構成によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) ヒュージング端子57によって渡り線48同士を接続する構成のため、ヒュージング工程とは別に渡り線48同士を接続する工程が不要で、ステータコイル45の接続構造がシンプルとなる。
(2) 上記構成のため、6個のステータコイル45に対してヒュージング端子57は4個(ステータコイル45の個数よりも少ない個数)で足りる。よって、ステータコイル45と同数のヒュージング端子57を要する構成と比較して、部品点数、工数及びコストの削減が可能となる。
(3) ステータコイル45間を接続する渡り線48の各々は、一方の巻線スロットから延びて、当該巻線スロットに近い方の突出部54の当該巻線スロット側から突出部54の径方向外側に延び、周方向一方側に延び、隣り合う突出部54の間を通って当該巻線スロットから遠い方の突出部54の内側に延び、周方向に延び、当該巻線スロットから遠い方の突出部54の周方向一方側を通って突出部54の径方向外側に延び、ステータコア44側に延び、周方向他方側に延びて他方の巻線スロット側に至る。これにより渡り線48同士が2個の突出部に位置した状態で軸方向から見てクロスする。よって、巻線作業が行いやすく、また渡り線48同士を接続しやすい。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
ステータコア44とモータハウジング21、121及びテールカバー30、130の係合の凹凸関係は逆にしてもよい。すなわち、ステータコア44の凸部49を凹部に変更し、モータハウジング21、121の凹部26、126及びテールカバー30、130の凹部34、134を凸部に変更してもよい。モータ40のロータの極数やステータのスロット数は、変更してもよい。また、ハウジング20(モータハウジング21、121)を左ハウジング24(左モータハウジング124)と右ハウジング25(右モータハウジング125)で構成して左右の分割ハウジングとしたが、分割しない単一のハウジング(非分割ハウジング)としてもよい。
1…作業機、2…駆動ユニット、4…減速機構、5…ギヤボックス(フロントケース)、6…トリガスイッチ、7…電池パック、8…クラッチダイヤル、9…スリーブ、10…チャック部、11…モータスペーサ、13…後側軸受、14…前側軸受、15…制御基板、16…センサ基板、17…ファン、20…ハウジング、21…モータハウジング(胴体部)、22…ハンドルハウジング(ハンドル部)、23…バッテリハウジング(バッテリ着脱部)、24…左ハウジング、25…右ハウジング、26…凹部、27…凸部(リブ)、30…テールカバー(軸受ホルダ)、31…基部、32…軸受保持部、33…延出部(立設部)、34…凹部(切欠部)、35…凸部、40…モータ、41…モータ軸(出力軸)、42…ロータコア、43…ロータマグネット(永久磁石)、44…ステータコア、45…ステータコイル、46…ヨーク部、47…ティース(ティース部)、48…渡り線、49…凸部、50…前側インシュレータ、51…後側インシュレータ、52…基部、53…延出部(立設部)、54…突出部、55…凹部、56…切欠部、57…ヒュージング端子、111…インナーカバー、116…センサ基板、117…ファン、121…モータハウジング、124…左モータハウジング、125…右モータハウジング、126…凹部、127…凸部(リブ)、130…テールカバー、131…基部、132…軸受保持部、133…延出部(立設部)、134…凹部(切欠部)、136…貫通孔、137…補強部。

Claims (8)

  1. ステータと、前後方向に延びるモータ軸を有し前記ステータに対して回転するするロータと、を有するモータと、
    前記モータを収容するモータハウジングと、前記モータハウジングから下方に延び作業者が把持するハンドルハウジングと、を有するハウジングと、
    前記モータ軸の前側を支持する前側軸受と、前記モータ軸の後側を支持する後側軸受と、を有する軸受部と、
    前記後側軸受を保持する軸受ホルダと、を備え、
    前記ステータは、前記モータハウジングに保持される凸部又は凹部を有し、
    前記軸受ホルダは、前記凸部又は凹部に係合する凹部又は凸部を有し、前記凹部又は凸部を前記ステータの前記凸部又は凹部に係合させた状態で前記モータハウジング内に保持されることを特徴とする作業機。
  2. ステータと、前後方向に延びるモータ軸を有し前記ステータに対して回転するするロータと、を有するモータと、
    前記モータを収容するモータハウジングと、前記モータハウジングから下方に延び作業者が把持するハンドルハウジングと、を有するハウジングと、
    前記モータ軸の前側を支持する前側軸受と、前記モータ軸の後側を支持する後側軸受と、を有する軸受部と、
    前記モータハウジングの後部に取り付けられ、前記後側軸受を保持する軸受ホルダと、を備え、
    前記ステータは、前記モータハウジングに保持される凸部又は凹部を有し、
    前記軸受ホルダは、前記凸部又は凹部に係合する凹部又は凸部を有し、前記凹部又は凸部を前記ステータ前記凸部又は凹部に係合させた状態で前記モータハウジングに取り付けられることを特徴とする作業機。
  3. 請求項1に記載の作業機であって、
    前記軸受ホルダは、前記モータの径方向において、前記ステータより外側に突出しないことを特徴とする作業機。
  4. 請求項1又は3に記載の作業機であって、
    前記軸受ホルダは、前記ステータに係合した状態で前記ステータの軸方向に対向する基部と、前記基部を前記ステータの軸方向に貫通する貫通孔と、を有することを特徴とする作業機。
  5. 請求項4に記載の作業機であって、
    前記基部には、前記貫通孔が設けられていない部分に補強部が設けられていることを特徴とする作業機。
  6. 請求項4又は5に記載の作業機であって、
    前記軸受ホルダは、前記基部に設けられ前記後側軸受を保持する軸受保持部と、前記軸受保持部の径方向外側において前記基部から前後方向に延びる延出部と、を有し、
    前記凹部又は凸部は前記延出部に設けられることを特徴とする作業機。
  7. 請求項6に記載の作業機であって、
    前記延出部はリング状であり、
    前記軸受ホルダの前記凹部又は凸部、並びに前記ステータの前記凸部又は凹部は、それぞれ複数設けられることを特徴とする作業機。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の作業機であって、
    前記ステータの前端は前記モータハウジングに設けられた凸部によって前方への移動を規制され、
    前記ステータの後端は前記軸受ホルダの前記凹部又は凸部によって後方への移動を規制されることを特徴とする作業機。
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