JP2023005370A - 血圧測定用駆動回路及び血圧測定装置 - Google Patents

血圧測定用駆動回路及び血圧測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化が可能な血圧測定用駆動回路及び血圧測定装置を提供すること。【解決手段】 血圧測定用カフ70に接続される流路を開閉する弁16を駆動する第1の駆動信号と、カフ70に流体を供給するポンプを駆動する第2の駆動信号とを生成する血圧測定用駆動回路58であって、前記第1の駆動信号及び前記第2の駆動信号は、電源回路57から供給された共通の電源電圧から生成され、それらの包絡線は同じタイミングで変化する共通の形状を有する。【選択図】 図3

Description

本発明は、血圧測定に用いられる血圧測定用駆動回路及び血圧測定装置に関する。
近年、血圧の測定に用いる血圧測定装置は、医療施設においてのみならず、家庭内においても、健康状態を確認する手段として利用されている。血圧測定装置は、例えば、生体の上腕又は手首等に巻き付けたカフを膨張及び収縮させ、圧力センサによりカフの圧力を検出することで、動脈壁の振動を検出して血圧を測定する。
このような血圧測定装置は、血圧を測定するセンシングカフ及びセンシングカフを生体に向かって押圧する押圧カフを含む複数のカフを備える技術が知られている。血圧測定装置は、ポンプを有しており、ポンプによって流体、例えば空気をカフに供給する。また、カフに供給した空気を排気するために、例えば、血圧測定装置は、排気用の弁を有する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、ポンプは、圧電素子と圧電素子に連結されたダイアフラムとを備え、交流電圧が印加されることにより、圧電素子が振動し、圧電素子の振動によってダイアフラムが振動して、流体を送り出す圧電ポンプである。例えば、弁は、静電容量式であり、非通電時に弁体が流路を解放する常開タイプの排気弁である。
このような血圧測定装置は、ポンプを駆動するポンプ駆動回路と、弁を駆動する弁駆動回路とを有する。そして、血圧測定開始の指令が入力されると、血圧測定装置のプロセッサは、弁駆動回路に制御信号を出力する。弁駆動回路は、制御信号に基づいて、弁を閉鎖する。その後、プロセッサは、ポンプ駆動回路に制御信号を出力する。ポンプ駆動回路は、制御信号に基づいて、ポンプを駆動し、カフに空気を送る制御を行う。ポンプ駆動回路は、ポンプにより供給された空気によりカフを膨張させて、カフ圧を徐々に加圧していく。そして、血圧測定装置は、圧力センサにより検出されたカフの圧力から血圧値を算出する。血圧値の算出後、プロセッサは、ポンプ駆動回路へポンプを停止する信号を出力し、ポンプ駆動回路がポンプを停止する。また、プロセッサは、弁駆動回路に弁を開く制御信号を出力する。弁駆動回路は、弁を開き、これにより、カフ内の空気が排気される。このように、血圧測定装置は、プロセッサからの制御信号によって、弁駆動回路及びポンプ駆動回路によって弁及びポンプを制御し、血圧測定に要するカフの圧力を測定する。
特開2013-220288号公報
昨今、手首に装着するウエアラブルデバイスとして血圧測定装置の小型化が求められている。しかしながら、上述した従来の血圧測定装置において、ポンプと弁とは駆動電圧が異なることから、ポンプと弁との駆動回路は別々の回路ブロックにより構成される。そして、血圧測定時において、各駆動回路に対してプロセッサが個々の制御信号を出力して、ポンプと弁の制御を行う。
このようにポンプ駆動回路と弁駆動回路が別々の回路ブロックで構成されていると、駆動回路の回路面積が大きくなるとともに、部品点数も多くなる。これは血圧測定装置の小型化を阻害する要因になる。
そこで本発明は、小型化が可能な血圧測定用駆動回路及び血圧測定装置を提供することを目的とする。
一態様によれば、血圧測定用カフに接続される流路を開閉する弁を駆動する第1の駆動信号と、前記カフに流体を供給するポンプを駆動する第2の駆動信号とを生成する血圧測定用駆動回路であって、前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号は、電源回路から供給された共通の電源電圧から生成され、前記第1の駆動信号の波形及び前記第2の駆動信号のピーク電圧の包絡線は同じタイミングで変化する共通の形状を有する、血圧測定用駆動回路が提供される。
ここで、流体とは、液体及び空気を含む。カフとは、血圧を測定するときに生体の上腕や手首等に巻き付けられ、流体が供給されることで膨張する袋状構造体を含み、流体が空気であるときは、袋状構造体は、例えば空気により膨張する空気袋である。
この態様によれば、カフに接続される弁及びカフに流体を供給するポンプを、電源電圧回路から供給される共通の電源電圧により生成される第1の駆動信号及び第2の駆動信号によって駆動することができる。また、第1の駆動信号の波形及び第2の駆動信号の包絡線は、同じタイミングで変化する共通の形状を有する。このため、弁及びポンプにそれぞれ駆動回路を設けることなく、一つの血圧測定用駆動回路でポンプ及び弁を駆動することができる。よって、駆動回路を血圧測定装置に用いることで、血圧測定装置の小型化及び部品点数の削減が可能となる。
上記一態様の血圧測定用駆動回路であって、前記第2の駆動信号を出力する制御回路と、前記電源電圧を前記第1の駆動信号及び前記第2の駆動信号に対応する電圧値に変圧し、前記制御回路及び前記弁に出力する変圧回路と、を含む血圧測定用駆動回路が提供される。
この態様によれば、ポンプ、及び、弁を、変圧回路で変圧した電圧によって駆動することができる。このため、駆動回路は、制御回路及び変圧回路を一体にすることができる。即ち、制御回路及び変圧回路は、1つの回路ブロックに設けることができるため、駆動回路の小型化及び部品点数の削減が可能となる。よって、駆動回路を血圧測定装置に用いることで、血圧測定装置の小型化ができる。
上記一態様の血圧測定用駆動回路であって、前記変圧回路は、前記電源電圧を昇圧する昇圧回路である、血圧測定用駆動回路が提供される。
この態様によれば、電源回路から出力された電圧が、ポンプ及び弁の駆動信号よりも低い電圧であっても、血圧測定用駆動回路は、ポンプ及び弁を駆動する電圧に昇圧することができる。
上記一態様の血圧測定用駆動回路であって、前記変圧回路は、前記弁及び前記制御回路へ出力する電圧値を漸次増加させる、血圧測定用駆動回路が提供される。
この態様によれば、カフの駆動の電圧が漸次増加することで、血圧測定用駆動回路は、血圧測定を行う場合に好適とされる、カフ内に一定速度で流体を供給してカフを加圧することができる。
上記一態様の血圧測定用駆動回路であって、前記弁が駆動する電圧は前記ポンプの駆動開始時の電圧よりも高く、前記変圧回路は、前記電源電圧を前記弁が駆動する電圧値に変圧し、その後、前記弁の駆動が維持される電圧値であって、且つ、前記ポンプを駆動する電圧値に変圧する、血圧測定用駆動回路が提供される。
この態様によれば、弁を駆動する電圧がポンプの駆動開始時の電圧よりも高い場合であっても、血圧測定用駆動回路は、弁及びポンプを同じ変圧回路及び制御回路を用いて駆動することができる。よって、血圧測定用駆動回路の小型化が可能となる。
上記一態様の血圧測定用駆動回路であって、前記制御回路は、前記弁及び前記ポンプが動作するために必要な電圧以上である実効電圧を有するPWM信号を前記第1の駆動信号及び前記第2の駆動信号として前記ポンプ及び前記弁に出力する、血圧測定用駆動回路が提供される。
この態様によれば、制御回路が、カフに流体を供給するポンプ、及び、カフに接続される弁を動作するために必要な電圧以上の実効電圧を有するPWM信号を第1の駆動信号及び第2の駆動信号することができる。よって、制御回路は、1つの回路ブロックに設けることができるため、ポンプ及び弁を駆動する駆動回路の小型化及び部品点数の削減が可能となる。よって、血圧測定用駆動回路を血圧測定装置に用いることで、血圧測定装置の小型化ができる。
上記一態様の血圧測定用駆動回路であって、前記制御回路は、前記弁及び前記ポンプに出力する前記実効電圧の電圧値を漸次増加させる、血圧測定用駆動回路が提供される。
この態様によれば、カフの駆動の電圧が漸次増加することで、血圧測定用駆動回路は、血圧測定を行う場合に好適とされる、カフ内に一定速度で流体を供給してカフを加圧することができる。
上記一態様の血圧測定用駆動回路であって、前記弁が駆動する電圧値は前記ポンプの駆動開始時の電圧よりも高く、前記制御回路は、前記実効電圧を、前記弁が駆動する電圧値に設定し、その後、前記弁の駆動が維持される電圧値であって、且つ、前記ポンプを駆動する電圧値に設定する、血圧測定用駆動回路が提供される。
この態様によれば、弁を駆動する電圧がポンプの駆動開始時の電圧よりも高い場合であっても、血圧測定用駆動回路は、弁及びポンプを同じ変圧回路及び制御回路を用いて駆動することができる。よって、血圧測定用駆動回路の小型化が可能となる。
一態様によれば、流体が供給されるカフと、前記カフに前記流体を供給するポンプと、前記カフに接続される流路を開閉する弁と、電源回路と、上記一態様の血圧測定用駆動回路と、電圧の制御信号を、前記血圧測定用駆動回路に出力するプロセッサと、を備える血圧測定装置が提供される。
この態様によれば、カフに流体を供給するポンプ及びカフに接続される弁を、電源電圧回路から供給される共通の電源電圧により生成される第1の駆動信号及び第2の駆動信号によって駆動することができる。このため、弁及びポンプにそれぞれ駆動回路を設けることなく、一つの血圧測定用駆動回路でポンプ及び弁を駆動することができる。このため、血圧測定用駆動回路は、1つの回路ブロックに設けることができるため血圧測定用、駆動回路の小型化及び部品点数の削減が可能となる。よって、血圧測定装置の小型化ができる。
本発明は、回路面積を小さくし、部品点数を低減できる血圧測定用駆動回路及び血圧測定装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る血圧測定装置の構成を示す斜視図。 同血圧測定装置の装置本体の構成を模式的に示すブロック図。 同血圧測定装置の要部構成を示すブロック図。 同血圧測定装置を用いた血圧測定時における制御の一例を示す説明図。 同血圧測定装置の使用の一例を示す流れ図。 同血圧測定装置を手首に装着した状態を示す斜視図。 本発明の第2の実施形態に係る血圧測定装置を用いた血圧測定時における制御の一例を示す説明図。 本発明の第3の実施形態に係る血圧測定装置の要部構成を示すブロック図。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態に係る血圧測定装置1の一例について、図1乃至図6を用いて以下例示する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る血圧測定装置1の構成を示す斜視図である。図2は、血圧測定装置1の装置本体2の構成を模式的に示すブロック図である。図3は血圧測定装置1のプロセッサ56、電源回路57、駆動ブロック58、ポンプ14及び弁16の構成を模式的に示すブロック図である。図4は血圧測定装置1を用いた血圧測定時における制御の一例を示す説明図である。図5は、血圧測定装置1の血圧測定の一例を示す流れ図である。図6は、血圧測定装置1を手首200に装着した状態を示す斜視図である。
血圧測定装置1は、生体に装着する電子血圧測定装置である。血圧測定装置1は、例えば、手首等の生体200に装着し、生体200の動脈から血圧を測定する態様をもつ電子血圧測定装置である。
図1乃至図3に示すように、血圧測定装置1は、装置本体2と、ベルト等の固定具4と、固定具4及び生体200の間に配置されるカーラ5と、カフ70を含むカフ構造体6と、を備える。なお、本実施形態において、血圧測定装置1は、生体200として手首200に装着される例を説明するが、生体200は上腕等であってもよい。
図1及び図2に示すように、装置本体2は、ケース11と、表示装置12と、操作装置13と、ポンプ14と、流路部15と、弁16と、圧力センサ17と、電力供給部18と、通信装置19と、制御基板20と、を備えている。
ケース11は、例えば、表示装置12、操作装置13、ポンプ14、流路部15、弁16、圧力センサ17、電力供給部18、通信装置19及び制御基板20を収容する。また、ケース11は、表示装置12の一部を外部から視認可能に表示装置12の一部を露出させるか、又は、一部を透明の材料により形成する。
ケース11は、例えば、外郭ケース31と、外郭ケース31の手首200側とは反対側(外方側)の開口を覆う風防32と、を備える。また、ケース11は、外郭ケース31内に設けられた基部や、外郭ケース31の手首200側を覆う裏カバー、ケース11を液密とするシール部材等を備えていてもよい。
外郭ケース31は、円筒状に形成される。外郭ケース31は、例えば、外周面の周方向で対称位置にそれぞれ設けられた一対のラグ31aと、2つの一対のラグ31a間にそれぞれ設けられるバネ棒と、を備える。風防32は、例えば、円形状のガラス板である。
表示装置12は、電気的に制御基板20に接続される。表示装置12は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)である。表示装置12は、制御基板20からの制御信号に従って、日時や最高血圧及び最低血圧などの血圧値や心拍数等の測定結果を含む各種情報を表示する。
操作装置13は、使用者からの指令を入力する。例えば、操作装置13は、複数の釦41を含む。また、操作装置13は、釦41の操作を検出するセンサ、ケース11や表示装置12等に設けられた、感圧式や静電容量式等のタッチパネル、音による指令を受け付けるマイクロフォン等を含む。操作装置13は、使用者が操作することで、指令を電気信号に変換し、該電気信号を制御基板20へ出力する。
ポンプ14は、例えば圧電ポンプである。ポンプ14は、流体を圧縮し、流路部15を介して圧縮した流体をカフ70に供給する。ポンプ14は、電気的に制御基板20に接続され、制御基板20から与えられる駆動信号(第2の駆動信号)に基づいて駆動される。
具体例として、ポンプ14は、圧電素子と圧電素子に連結されたダイアフラムとを備え、圧電素子に駆動信号である交流電圧が印加されることにより、圧電素子とともにダイアフラムが振動し、このダイアフラムの振動によって流体を送り出すポンプである。駆動信号は、例えば、矩形信号である。また、流体は、任意の気体又は任意の液体を採用できる。本実施形態では、流体は、空気である。圧電ポンプは、小型且つ薄型であることから、ポンプ14に圧電ポンプを用いることで、血圧測定装置1の小型化が可能となる。
流路部15は、ポンプ14、弁16及び圧力センサ17をカフ70に接続する。流路部15は、チューブ、配管、タンク並びにケース11に形成された中空部及び溝等のいずれか、又は、これらの組み合わせである。なお、流路部15及びカフ70の流体回路構成は、流体の流し方、カフ70の数及び構成、複数のカフ70の供給順、複数のカフ70の排気方法、血圧測定方法等の種々の要因により適宜設計される。
弁16は、制御基板20と電気的に接続され、制御基板20から与えられる駆動電圧(第1の駆動信号)に基づいて開閉される。弁16は、カフ70への流路を開閉する。弁16は、流路部15によって大気に接続され、開状態に切り替わることで、カフ70を大気に接続し、カフ70内の空気を排気する。
弁16は、例えば、弁16の開度又は流路部15の開口面積が、流体抵抗を極力低くなるように設定され、急速な排気を可能とする急速排気弁である。弁16は、血圧測定時にカフ70へ空気を供給するときにおいて、閉状態に切り替えられる。また、弁16は、カフ70を排気するときにおいて、制御基板20に制御されることで閉状態から開状態へ切り替えられる。また、弁16は、開度の調整が可能に形成されていてもよい。
具体例として、弁16は、常時開いており、所定の電圧が印加されることで閉じる常開タイプである。弁16には、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いた静電駆動式が用いられる。静電駆動式弁には、駆動電圧にヒステリシス特性を有するものがある。すなわち、例えば常時開状態の弁に対して駆動電圧を上げて開状態から閉状態へいったん切り替えると、その後駆動電圧を下げても、ある限界値までは静電力によって閉状態が保持される。
圧力センサ17は、カフ70の圧力、本実施形態においてはカフ構造体6の複数のカフ70のうち、少なくとも後述するセンシングカフ73の圧力を検出する。具体例として、圧力センサ17は、流路部15を介してセンシングカフ73に流体的に接続され、センシングカフ73内の圧力を検出する。圧力センサ17は、制御基板20と電気的に接続される。圧力センサ17は、検出した圧力に対応する電気信号を制御基板20に出力する。
電力供給部18は、電源である。電力供給部18は、例えば、リチウムイオンバッテリ等の二次電池である。電力供給部18は、制御基板20に電気的に接続される。具体例として、電力供給部18は、制御基板20に電力を供給する。電力供給部18は、制御基板20の各構成、並びに、制御基板20を介して表示装置12、操作装置13、ポンプ14、弁16、圧力センサ17及び通信装置19に、駆動用の電力を供給する。
通信装置19は、外部の装置と無線又は有線によって情報を送受信可能に構成される。通信装置19は、例えば、制御基板20によって制御された情報や測定された血圧値及び脈拍等の情報を、外部の装置へ送信し、また、外部の装置からソフトウェア更新用のプログラム等を受信して制御部に送る。
本実施形態において、外部の装置は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、スマートウォッチ等の外部端末である。
本実施形態において、通信装置19及び外部の装置とは、直接接続されてもよく、ネットワークを介して接続されてもよい。通信装置19及び外部の装置は、4G、5Gといった携帯通信網や、Wimax、Wi-Fi(登録商標)などの無線通信回線を介して接続されてもよい。また、通信装置19及び外部の装置は、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Filed Communication)、赤外線通信といった無線通信手段により接続されてもよい。さらに、通信装置19及び外部の装置は、USB(Universal Serial Bus)やケーブルによるLAN(Local Area Network)接続といった有線通信回線を介して接続されてもよい。このため、通信装置19は、無線アンテナ及びマイクロUSBコネクタ等の複数の通信手段を含む構成であってもよい。
図2に示すように、制御基板20は、例えば、基板51と、記憶部54と、制御部55と、を備えている。制御基板20は、記憶部54及び制御部55が基板51に実装されることで構成される。
基板51は、ケース11内に収容される。
記憶部54は、基板51に実装されるメモリである。記憶部54は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等を含む。記憶部54は、各種データを記憶する。例えば、記憶部54は、血圧測定装置1全体、並びに、ポンプ14及び弁16を含む流体回路を制御するためのプログラムデータ、血圧測定装置1の各種機能を設定するための設定データ、圧力センサ17で計測された圧力から血圧値や脈拍を算出するための算出データ等を変更可能に予め格納される。記憶部54は、測定された血圧値や脈拍等の測定値、圧力センサ17で計測された圧力値等の情報を格納する。
制御部55は、基板51に実装される、単数又は複数のプロセッサ56、電源回路57及び駆動ブロック58を含む。プロセッサ56は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。制御部55は、記憶部54に格納されたプログラムや、電源回路57及び駆動ブロック58等の各種回路に基づいて血圧測定装置1全体の動作、並びに、ポンプ14及び弁16の動作を制御し、所定の動作(機能)を実行させる。また、制御部55は、読み込んだプログラムに従い、当該制御部55内において、所定の演算、解析、処理等を実施する。制御部55は、制御部55が実行する各機能の一部又は全部を、一つ或いは複数の集積回路等によりハードウェア的に構成する。
図2に示すように、制御部55は、表示装置12、操作装置13、ポンプ14、弁16及び圧力センサ17に電気的に接続されるとともに、電力を供給する。また、制御部55は、操作装置13及び圧力センサ17が出力する電気信号に基づいて、表示装置12、ポンプ14及び弁16の動作を制御する。制御部55は、ポンプ14及び弁16を制御してカフ70に空気を供給し、圧力センサ17で検出されたセンシングカフ73の圧力に基づいて、オシロメトリック法により、血圧を算出する。
例えば、プロセッサ56は、血圧測定装置1全体の動作を制御するメインCPU及び流体回路の動作を制御するサブCPUを含む。なお、例えば、制御部55は、血圧測定装置1の全てを一つのCPUで行う構成であってもよい。また、例えば、プロセッサ56は、圧力センサ17が出力する電気信号から、最高血圧及び最低血圧などの血圧値や心拍数などの測定結果を求め、この測定結果に対応した画像信号を表示装置12へ出力する。
また、例えば、プロセッサ56は、操作装置13から血圧を測定する指令が入力されると、駆動ブロック58にポンプ14及び弁16を駆動するための周波数信号や電圧信号等の指令値を出力する。そして、プロセッサ56は、圧力センサ17が出力する電気信号に基づいて、ポンプ14の駆動及び停止、並びに、弁16の開閉を制御する。プロセッサ56は、ポンプ14及び弁16を制御することで、圧縮空気をカフ70に供給するとともに、カフ70を選択的に減圧する。
なお、本実施形態において、周波数信号とは、ポンプ14を駆動する矩形波の周波数を指定する信号である。また、本実施形態において、電圧信号は、ポンプ14及び弁16を駆動するための電圧値を指定する信号である。電圧信号は、ポンプ14及び弁16に対して共通の信号であり、ポンプ14及び弁16へ出力する電圧値の情報である。
また、本実施形態において、弁16は、開状態から閉状態へ切り替わるための駆動電圧が、血圧測定開始時においてポンプ14へ出力される駆動信号の電圧よりも高く設定され、そして、閉状態から開状態へ切り替わる駆動電圧は、0Vか、又は、血圧測定時にポンプ14へ出力される駆動信号の電圧よりも低く設定される。
電源回路57は、電力供給部18から供給された電力を駆動ブロック58に供給する。なお、電源回路57は、さらに、表示装置12、操作装置13、圧力センサ17、通信装置19及びプロセッサ56に、駆動用の電力を供給する構成であってもよい。また、例えば、駆動ブロック58に供給する電源回路57に加え、電力供給部18から供給された電力を表示装置12、操作装置13、圧力センサ17、通信装置19及びプロセッサ56に供給する電源回路を制御部55が備える構成であってもよい。
駆動ブロック58は、変圧回路59と、制御回路60と、を含む。駆動ブロック58は、変圧回路59及び制御回路60を1つの回路ブロックに構成する。駆動ブロック58は、変圧回路59及び制御回路60によってポンプ14及び弁16を駆動する駆動回路である。駆動ブロック58は、血圧測定用駆動回路である。
変圧回路59は、電源回路57から供給された電源電圧を変圧する。例えば、変圧回路59は、電源回路57から供給された電源電圧を昇圧させる昇圧回路である。本実施形態において、以下、変圧回路59を昇圧回路59として説明する。
図3に示すように、昇圧回路59は、電源回路57、制御回路60、弁16に接続される。昇圧回路59の入力は、電源回路57及び制御回路60に接続される。昇圧回路59の出力は、制御回路60及び弁16に接続される。
昇圧回路59は、プロセッサ56から出力された電圧信号に応じて、電源回路57から入力された電圧を昇圧し、弁16及び制御回路60へ出力する。なお、プロセッサ56から出力された電圧信号は、プロセッサ56から直接的に、又は、制御回路60を介して間接的に昇圧回路59へ入力される。本実施形態においては、プロセッサ56から出力された電圧信号が、制御回路60を介して昇圧回路59へ入力される例を用いて説明する。
制御回路60は、プロセッサ56、昇圧回路59及びポンプ14に接続される。制御回路60の入力は、プロセッサ56及び昇圧回路59に接続される。制御回路60の出力は、昇圧回路59及びポンプ14に接続される。制御回路60は、プロセッサ56から出力された周波数信号及び電圧信号が入力されると、電圧信号を昇圧回路59へ出力する。また、制御回路60は、昇圧回路59で昇圧された電圧を、周波数信号に基づいて矩形信号として、ポンプ14に出力する。
図1及び図6に示すように、固定具4は、所謂ベルトであり、一方の一対のラグ31a及びバネ棒に設けられた第1ベルト61と、他方の一対のラグ31a及びバネ棒に設けられた第2ベルト62と、を備える。血圧測定装置1を手首200に装着するときに、固定具4は、カーラ5を介して手首200に巻き付けられる。
第1ベルト61は、所謂親と呼ばれ、第2ベルト62と連結可能な帯状に構成される。第1ベルト61は、ベルト部61a及び尾錠61bを有する。ベルト部61aは、帯状に構成される。ベルト部61aは、弾性変形可能な樹脂材料で形成される。また、ベルト部61aは、可撓性を有するとともに、ベルト部61aの長手方向の伸縮が抑制されるシート状のインサート部材を内部に有する。
尾錠61bは、矩形枠状の枠状体61eと、枠状体61eに回転可能に取り付けられたつく棒61fと、を有する。枠状体61eは、つく棒61fが取り付けられた一辺がベルト部61aに関して回転可能に取り付けられる。第1ベルト61は、一対のラグ31aの間に、バネ棒を介して取り付けられ、外郭ケース31に回転可能に保持される。
第2ベルト62は、所謂剣先と呼ばれ、枠状体61eに挿入可能な幅を有する帯状に構成される。第2ベルト62は、弾性変形可能な樹脂材料で形成される。また、第2ベルト62は、可撓性を有するとともに、第2ベルト62の長手方向の伸縮が抑制されるシート状のインサート部材を内部に有する。
また、第2ベルト62は、つく棒61fが挿入される小孔62aを複数有する。第2ベルト62は、一対のラグ31aの間に、バネ棒を介して取り付けられ、外郭ケース31に回転可能に保持される。
固定具4は、第1ベルト61及び第2ベルト62が連結されると、装置本体2とともに手首200の周方向に倣った環状となる。固定具4は、カーラ5を手首200に向かって押圧し、カーラ5を血圧測定装置1の装着者の手首200の周方向に倣うように、弾性変形させる。
カーラ5は、手首200の周方向に倣って湾曲する帯状に構成される。カーラ5は、一端と他端が離間して形成される。カーラ5は、例えば、一端側の外面が装置本体2に固定される。カーラ5は、一端及び他端が手首200の一方の側方側に突出した位置に配置される。これにより、カーラ5は、血圧測定装置1を手首200に装着したときに、一端及び他端が手首200の側方に配置される。また、カーラ5は、所定の距離だけ離間して一端及び他端が隣接する。カーラ5は、例えば、樹脂材料で形成される。
具体例として、カーラ5は、手首の周方向に倣って湾曲する帯状に構成される。また、具体例として、カーラ5は、装置本体2から一端までの短手側が、手首の手の甲側に配置され、そして、装置本体2から他端までの長手側が、手首の手の甲側から一方の側方を通って手首200の手の平側まで延びる。
カフ構造体6は、複数のカフ70を含む。カフ構造体6は、血圧を測定するときに生体の手首等に巻き付けられる。カフ70は、血圧測定用カフである。カフ70は、流体が供給される一層又は多層の袋状構造体を含む。袋状構造体とは、流体が供給されるものである。本実施形態においては、流体が空気であることから、袋状構造体は空気袋である。袋状構造体は、例えば、一対のシート部材を重ねて溶着することで形成される。
例えば、カフ構造体6は、カフ70としての押圧カフ71と、背板72と、カフ70としてのセンシングカフ73と、を含む。カフ構造体6は、他のカフ70として、引張カフを備えていてもよい。押圧カフ71は、ポンプ14に流体的に接続される。押圧カフ71は、ポンプ14からの空気により膨張する。押圧カフ71は、膨張することで、センシングカフ73を生体へ押圧する。押圧カフ71は、例えば、流体的に接続された複数の空気袋がセンシングカフ73の押圧方向に積層されることで形成される。
背板72は、樹脂材料で板状に形成される。背板72は、形状追従性を有する。
ここで、形状追従性とは、配置される手首200の被接触箇所の形状に倣うように、背板72が変形可能な機能をいい、手首200の被接触箇所とは、背板72が対向する手首200の領域をいう。ここでの接触とは、背板72の手首200への直接的な接触及びセンシングカフ73を介した手首200への間接的な接触の双方を含む。背板72は、手首200の手の平側を覆う長さに形成される。背板72は、手首200の形状に沿った状態で、押圧カフ71の膨張によりセンシングカフ73を押圧する。
センシングカフ73は、ポンプ14により空気が供給される。センシングカフ73は、血圧測定装置1を生体に装着したときに、手首(生体)200の動脈が存する領域に配置される。センシングカフ73は、血圧測定において、血圧を算出するための圧力を検出するために用いられるセンシングカフ73は、空気が供給され、そして、膨張した押圧カフ71によって押圧されることで、手首200の動脈が存する領域を圧迫する。センシングカフ73は、例えば、一つの空気袋により形成される。
次に、このような血圧測定装置1を用いた血圧測定開始時t1から血圧測定終了時t3までの電圧、矩形信号、弁の開閉、カフ70の圧力の関係の一例について、図4を用いて以下説明する。なお、本例における血圧測定においては、カフ70の圧力による矩形信号の補正は含めない例を説明する。
図4中、電圧1は、電源回路57から昇圧回路59へ出力される電圧である。電圧2は、昇圧回路59から制御回路60及び弁16へ出力される電圧である。矩形信号は、制御回路60からポンプ14へ出力されるポンプ14の駆動用の信号である。
先ず、操作装置13等によって血圧測定開始の指令が入力されると、プロセッサ56は、ポンプ14の駆動信号としての、周波数信号及び電圧信号を制御回路60に出力し、そして、制御回路60は入力された電圧信号を昇圧回路59へ出力する。このとき、プロセッサ56は、血圧測定開始時の信号として、弁16が閉鎖する電圧値となる電圧信号を制御回路60に出力する。
昇圧回路59は、電源回路57から入力される電圧1を、制御回路60から指令される電圧信号に基づき、弁16が閉塞する方向に駆動する電圧2に昇圧させ、制御回路60及び弁16に出力する。制御回路60は、電圧2及び周波数信号により矩形信号を生成し、ポンプ14に出力する。ここで、プロセッサ56から出力される電気信号は、血圧測定開始時t1から、弁16が確実に閉塞する所定時間経過時t2までの間、弁16が閉鎖する電圧値に維持される。これにより、t1からt2までの間の電圧2によって、弁16は閉塞する。そして、矩形信号の電圧値及び周波数に応じてポンプ14のダイアフラムが振動することにより、カフ70内の圧力が上昇する。
ここで、弁16が開状態から閉状態へ切り替わるための駆動電圧V0は、閉状態から開状態へ切り替わるための駆動電圧よりも高く設定される。また、弁16が閉状態から開状態へ切り替わるための駆動電圧は、ポンプ14の駆動電圧の振幅値よりも低く設定される。よって、電圧2を、血圧測定開始時にはV0に引き上げることにより弁16を開状態から閉状態へ切り替え、その後はポンプ14の駆動に必要な電圧まで引き下げることにより、弁16を閉状態に保ったままでポンプ14の駆動を制御することができる。なお弁16を開状態から閉状態に切り替えるために必要な時間t2-t1は数ms~数十msであり、ポンプ14の駆動時間t3-t1に比べて非常に短いため、駆動電圧V0によるポンプ14の駆動がカフ内の圧力制御に与える影響は無視できるほど小さい。
血圧測定開始時t1から所定時間経過時t2の後、プロセッサ56は、ポンプ14を駆動する電圧値であって、且つ、閉塞した弁16が開放しない電圧値に対応する電圧信号を制御回路60に出力する。このとき、ポンプ14を駆動する電圧値が漸次増加するように、プロセッサ56は、電圧信号を出力する。これにより、所定時間経過時t2から血圧測定終了時t3まで、弁16は閉鎖状態が維持され、そして、昇圧回路59から出力される電圧2の電圧が漸次増加する。制御回路60は、入力された電圧2によって矩形信号を生成する。このため、ポンプ14に入力される矩形信号の振幅値は、漸次増加していく。よって、ポンプ14によるカフ70へ供給される空気量が漸次増加し、カフ70内の圧力が漸次増加する。
そして、血圧測定が終了すると、プロセッサ56は、停止信号を制御回路60に出力する。例えば、停止信号は、周波数0Hz及び電圧0V等の周波数信号及び電圧信号である。制御回路60は、停止信号が入力されると、矩形信号の生成を停止するとともに、昇圧回路59へ停止信号を出力する。昇圧回路59は、停止信号が入力されると、電源回路57から供給される電圧1の昇圧を停止して、弁16及び制御回路60への電圧2の出力を停止する。これにより、弁16に入力される電圧が0Vとなり、血圧測定終了時t3以降、弁16に通電しなくなる。よって閉塞していた弁16は、開放し、これにより、カフ70内の空気が排気され、カフ70内の圧力が大気圧となる。
次に、このような血圧測定装置1を用いた、血圧測定の一例を図5に示す流れ図を用いて説明する。
先ず、血圧測定にあたり、ユーザは、図6に示すように、手首200に血圧測定装置1を装着し、血圧測定装置1の電源を投入する。そして、ユーザが操作装置13を操作して血圧測定開始の指令を入力すると、プロセッサ56は、周波数信号及び電圧信号を出力する(ステップST11)。
昇圧回路59は、プロセッサ56で出力され、制御回路60を介して入力された電圧信号によって電源回路57から入力された電源電圧を昇圧する。そして、昇圧回路59は、生成した昇圧電圧を弁16に出力し、弁16を駆動し、弁16を閉塞させる(ステップST21)。
制御回路60は、プロセッサ56から出力された周波数信号及び昇圧回路59で生成された昇圧電圧から矩形信号を生成する。そして、制御回路60は、生成した矩形信号をポンプ14に出力し、ポンプ14を矩形信号に基づいて駆動させる(ステップST31)。なお、一定の速度でカフ70に空気を供給するために、昇圧回路59で昇圧された電圧が漸次増加するように、プロセッサ56で出力される電圧信号が制御される。
プロセッサ56は、弁16が閉塞され、そして、ポンプ14が駆動後に、カフ70が目標速度で加圧されているか否かを判定する(ステップST12)。例えば、プロセッサ56は、カフ70に接続された圧力センサ17で検出されたカフ70内の圧力の時間に対する変化量を算出し、カフ70内の圧力の変化量と、記憶部54に予め記憶された、カフ70の加圧速度とを比較することで、カフ70が目標速度で加圧されているか否かを判定する。カフ70が目標の速度で加圧されていない場合、例えば、加圧速度が目標よりも速いか又は遅い場合(ステップST12のNO)には、修正した周波数信号及び電圧信号を制御回路60へ出力する(ステップST13)。
なお、修正した周波数信号及び電圧信号は、プロセッサ56が記憶部54に格納されたデータテーブルに基づいて読み出して修正用の周波数信号及び電圧信号を出力してもよく、また、プロセッサ56がプログラム等に準じて修正する周波数信号及び電圧信号を算出してもよく、他の方法により修正した周波数信号及び電圧信号を生成してもよい。
制御回路60は、修正された電圧信号を昇圧回路59に出力する。制御回路60は、昇圧回路59で修正された電圧信号に基づく昇圧電圧が入力されると、周波数信号及び昇圧電圧に基づいて矩形信号を生成し、修正した矩形信号でポンプ14を駆動させる(ステップST32)。
カフ70が目標の速度で加圧されている場合(ステップST12のYES)には、プロセッサ56は、血圧測定が終了したか否かを判定する(ステップST14)。血圧測定が終了していない場合(ステップST14のNO)には、プロセッサ56は、ステップST12に戻り、目標速度でカフ70が加圧されているか否かを判定する。
血圧測定が終了した場合(ステップST14のYES)には、プロセッサ56は、制御回路60に停止信号を出力する(ステップST15)。制御回路60に停止信号が入力されると、制御回路60は、昇圧回路59に停止信号を出力する。昇圧回路59は、停止信号が入力されると、電圧信号によって作り出す昇圧電圧がなくなる、即ち、昇圧電圧を生成しないことから、弁16に昇圧電圧が入力されず、弁16が開放される(ステップST22)。また、制御回路60は、昇圧回路59から昇圧電圧が入力されず、矩形信号の生成が停止する。これにより、ポンプ14が停止し(ステップST33)、血圧測定が終了する。
このように構成された駆動ブロック(駆動回路)58を含む血圧測定装置1によれば、弁16の駆動及びポンプ14を駆動する矩形信号の生成に、1つの昇圧回路59から出力した昇圧電圧を用いることができる。即ち、弁16の駆動電圧(第1の駆動信号)及びポンプ14の駆動信号(矩形信号、第2の駆動信号)は同じ電圧値となる。即ち、弁16の駆動電圧(第1の駆動信号)及びポンプ14の駆動信号(矩形信号、第2の駆動信号)の包絡線は、同じタイミングで変化する共通の形状を有する。
具体的には、図4に示すように、弁16を駆動する駆動信号(第1の駆動信号)の波形と、図4に一点鎖線で示す、ポンプ14を駆動する駆動信号(第2の駆動信号)である矩形信号のピーク電圧の包絡線とは、同じタイミングで変化する傾きとなる。
よって、1つの回路ブロックに昇圧回路59及び制御回路60を一体に構成することができる。このため、ポンプ14及び弁16を駆動する駆動回路である駆動ブロック58を小型化とすることができる。また、ポンプ14及び弁16を駆動する駆動ブロック58を構成するための部品点数を削減できる。よって、駆動ブロック58を小型化とすることができるため、血圧測定装置1の小型化が可能となる。
また、血圧測定装置1を用いて血圧測定を行う場合には、カフ70内に一定速度で空気を供給し、カフを加圧することが好適である。このため、ポンプ14の駆動電圧を漸次増加させる。このポンプ14の駆動電圧の最も低い電圧値が弁16を開放状態から閉塞状態へ切り換える駆動電圧か、又は、弁16が閉塞状態に駆動したあと、当該閉塞状態を維持する電圧値よりも高く設定される。本実施形態においては、昇圧回路59によって、弁16を開放状態から閉塞状態へと駆動させる電圧に入力電圧を昇圧させて弁16を駆動させた後、弁16の閉塞状態を維持できる下限電圧よりも高い電圧値に昇圧電圧を下げて矩形信号を生成して、ポンプ14の駆動を行う。そして、ポンプ14の駆動のために、漸次昇圧電圧の電圧値を上昇させて、ポンプ14を駆動できることから、ポンプ14の駆動及び弁16の閉塞状態の維持が可能となる。このように、駆動ブロック58は、1つの昇圧回路59によって、ポンプ14及び弁16の駆動のための昇圧電圧を生成できる。
また、血圧測定装置1は、カフ70の排気を行う弁16に常開タイプを用いる。よって、血圧測定装置1は、異常時に駆動ブロック58を停止することで、ポンプ14からカフ70へ空気を供給することを停止することに加え、弁16を開放し、カフ70を急速排気することができる。
上述したように、本実施形態に係る駆動ブロック(駆動回路)58及び血圧測定装置1によれば、回路面積を小さくし、部品点数を低減できるとともに、1つの駆動ブロック(駆動回路)58により、ポンプ14及び弁16を駆動することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した例では、弁16は、開状態から閉状態へ切り替わるための駆動電圧が、血圧測定開始時においてポンプ14へ出力される駆動信号の電圧よりも高く設定され、そして、閉状態から開状態へ切り替わる駆動電圧は、0Vか、又は、血圧測定時にポンプ14へ出力される駆動信号の電圧よりも低い例を説明したがこれに限定されない。
例えば、図7に示す第2の実施形態に係る血圧測定装置1の制御の一例に示すように、弁16は、開状態から閉状態へ切り替わるための駆動電圧が、血圧測定開始時t1におけるポンプ14を駆動する電圧と同じか、又は、ポンプ14を駆動する電圧よりも低く設定されていてもよい。このような弁16を用いる場合には、図7に示すように、血圧測定開始時t1において、昇圧回路59がポンプ14を駆動する電圧に昇圧し、この昇圧電圧を制御回路60及び弁16に出力することで、ポンプ14が駆動するとともに、弁16が閉塞する。そして、ポンプ14の駆動中において、弁16の閉塞が維持される。
なお、弁16は、常閉タイプを用いても良い。即ち、駆動ブロック58によってポンプ14及び弁16を同じ電圧値で駆動する構成であれば、弁16のタイプや使用方法は適宜設定できる。例えば、弁16が常閉タイプである場合には、弁16は、ポンプ14及びカフ70の間の流路に配置される。
また、例えば、上述した例では、駆動ブロック58によりポンプ14及び弁16を駆動する例を説明したが、ポンプ14及び弁16は、複数であってもよい。即ち、血圧測定装置1は、ポンプ14及び弁16の一方又は双方を複数有する構成であっても、同じ電圧値で駆動させる制御とすれば、複数のポンプ14及び/又は複数の弁16を1つの駆動ブロック58で駆動できる。また、ポンプ14及び弁16に接続されるカフ70は、単数であっても複数であってもよい。ポンプ14及び弁16に複数のカフ70が接続される場合には、例えば、図8に示す例のように、複数のカフ70が直列に接続されていてもよく、また、図示しないが、複数のカフ70が並列に接続されていてもよい。
また、上述した例では、駆動ブロック(駆動回路)58の変圧回路59が昇圧回路である例を説明したがこれに限定されない。例えば、変圧回路59は、降圧回路であってもよく、また、昇降圧回路であってもよい。即ち、電源回路57から出力される電圧をポンプ14及び弁16を駆動する電圧値に変圧可能であれば、変圧回路59は適宜設定可能である。
また、上述した例では、駆動ブロック58は、変圧回路59を有する構成を説明したがこれに限定されない。例えば、弁16とポンプ14の駆動電圧が電源回路57の出力電圧よりも低い場合には、図8に示すように、駆動ブロック58は、変圧回路を有さなくてもよい。この場合、例えば、制御回路60が、プロセッサ56から出力された電圧信号に対応する実効電圧を有するPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成する。即ち、矩形信号のデューティー比(=パルス幅/周期)を制御することで、電圧信号に対応する実効電圧とする。
そして、制御回路60は、このPWM信号を駆動信号として弁16とポンプ14に出力する。実効電圧は、弁16が動作するために必要な電圧以上であり、かつポンプ14から排出される空気量を制御するために適切な電圧として生成される。例えば、図4及び図7に示す電圧2及び矩形信号のように、実効電圧は、実効電圧の電圧値(実効値)を漸次増加させてもよく、また、弁16の駆動電圧に対応する電圧値(実効値)に制御し、その後、ポンプ14の駆動電圧に対応する電圧値(実効値)に制御する構成でもよい。なお、例えばポンプ14にロータリー式、弁16にソレノイド式を用いることができる。これにより、制御回路60を含む駆動ブロック58は、1つのPWM信号によってポンプ14及び弁16を駆動することができる。また、駆動ブロック58は、デューティー比を制御する制御回路60とすることで、変圧回路59を要しないことから、小型化及び部品点数の削減が可能となる。
即ち、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。
1…血圧測定装置
2…装置本体
4…固定具
5…カーラ
6…カフ構造体
11…ケース
12…表示装置
13…操作装置
14…ポンプ
15…流路部
16…弁
17…圧力センサ
18…電力供給部
19…通信装置
20…制御基板
31…外郭ケース
31a…ラグ
32…風防
41…釦
51…基板
54…記憶部
55…制御部
56…プロセッサ
57…電源回路
58…駆動ブロック(駆動回路)
59…変圧回路(昇圧回路)
60…制御回路
61…第1ベルト
61a…ベルト部
61b…尾錠
61e…枠状体
61f…棒
62…第2ベルト
62a…小孔
70…カフ
71…押圧カフ
72…背板
73…センシングカフ
200…手首(生体)

Claims (9)

  1. 血圧測定用カフに接続される流路を開閉する弁を駆動する第1の駆動信号と、前記カフに流体を供給するポンプを駆動する第2の駆動信号とを生成する血圧測定用駆動回路であって、
    前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号は、電源回路から供給された共通の電源電圧から生成され、前記第1の駆動信号の波形及び前記第2の駆動信号のピーク電圧の包絡線は同じタイミングで変化する共通の形状を有する、血圧測定用駆動回路。
  2. 前記第2の駆動信号を出力する制御回路と、
    前記電源電圧を前記第1の駆動信号及び前記第2の駆動信号に対応する電圧値に変圧し、前記制御回路及び前記弁に出力する変圧回路と、
    を含む請求項1に記載の血圧測定用駆動回路。
  3. 前記変圧回路は、前記電源電圧を昇圧する昇圧回路である、請求項2に記載の血圧測定用駆動回路。
  4. 前記変圧回路は、前記弁及び前記制御回路に出力する電圧値を漸次増加させる、請求項2又は請求項3に記載の血圧測定用駆動回路。
  5. 前記弁が駆動する電圧値は前記ポンプの駆動開始時の電圧よりも高く、
    前記変圧回路は、前記電源電圧を前記弁が駆動する電圧値に変圧し、その後、前記弁の駆動が維持される電圧値であって、且つ、前記ポンプを駆動する電圧値に変圧する、請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の血圧測定用駆動回路。
  6. 前記制御回路は、前記弁及び前記ポンプが動作するために必要な電圧以上である実効電圧を有するPWM信号を前記第1の駆動信号及び前記第2の駆動信号として前記ポンプ及び前記弁に出力する、請求項2に記載の血圧測定用駆動回路。
  7. 前記制御回路は、前記弁及び前記ポンプに出力する前記実効電圧の電圧値を漸次増加させる、請求項6に記載の血圧測定用駆動回路。
  8. 前記弁が駆動する電圧値は前記ポンプの駆動開始時の電圧よりも高く、
    前記制御回路は、前記実効電圧を、前記弁が駆動する電圧値に設定し、その後、前記弁の駆動が維持される電圧値であって、且つ、前記ポンプを駆動する電圧値に設定する、請求項6又は請求項7に記載の血圧測定用駆動回路。
  9. 流体が供給されるカフと、
    前記カフに前記流体を供給するポンプと、
    前記カフに接続される流路を開閉する弁と、
    電源回路と、
    請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の血圧測定用駆動回路と、
    電圧の制御信号を、前記血圧測定用駆動回路に出力するプロセッサと、
    を備える血圧測定装置。
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