JP2023004484A - 遊技機 - Google Patents

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Masanori Aisaka
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Abstract

【課題】入力検知部を用いた新たな遊技性を付与することで遊技興趣を更に高める。【解決手段】遊技者による所定の入力を検知する入力検知部10に加えて、その入力検知部を所定の移動範囲内で移動させることが可能な移動手段を備える。そして、移動手段の駆動を制御することにより、遊技機における入力検知部の配置を変更する配置変更演出を実行可能とする。こうすれば、遊技者が所定の入力を行う対象である入力検知部が固定ではなく、遊技機における配置が変化することによって新たな遊技性を遊技者に付与することができるので、遊技興趣を向上させることが可能となる。【選択図】図6

Description

本発明は、遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機(パチンコ機)に関する。
遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することで遊技を行う遊技機では、遊技興趣を高めるために、遊技に伴って種々の演出(遊技演出)を実行することが可能となっている。また、遊技者による押下操作などの所定の入力を検知する入力検知部(例えば、演出ボタン)を搭載しており、入力検知部での検知結果を遊技演出に反映させる遊技機が知られている(例えば、特許文献1)。遊技者は、設定された入力期間内に入力検知部に対して入力を行うことで、遊技演出に関与することが可能である。
特開2010-124836号公報
しかし、上述のように入力検知部を搭載することは既に多くの遊技機で採用されて、ありきたりになっており、入力検知部のデザインに様々な趣向を凝らしているものの、入力期間内に入力検知部に対して入力を行うだけの遊技性では変化に乏しく、もはや遊技興趣を十分に高めることが困難であるという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、入力検知部を用いた新たな遊技性を付与することで遊技興趣を更に高めることが可能な遊技機の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
遊技盤に形成された遊技領域に遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機において、
前記遊技に伴って遊技演出の実行を制御する演出制御手段と、
遊技者による所定の入力を検知する入力検知部と、
前記入力検知部を所定の移動範囲内で移動させることが可能な移動手段と
を備え、
前記演出制御手段は、前記移動手段の駆動を制御し、前記遊技機における前記入力検知部の配置を変更する配置変更演出を実行可能である
ことを特徴とする。
上述した本発明の遊技機では、
前記遊技領域を流下する遊技球が所定の球検知手段で検知されたことに基づいて、識別情報を変動表示させた後に停止表示させる識別情報表示手段と、
前記識別情報が特定態様で停止表示されると、遊技者にとって有利な特定状態を発生させる特定状態発生手段と
を備え、
前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示に伴って、前記配置変更演出を実行可能である
こととしてもよい。
また、上述した本発明の遊技機では、
前記演出制御手段は、前記識別情報が停止表示される前に前記配置変更演出を実行し、該識別情報の変動表示の結果が前記特定態様での停止表示に至る可能性の高さに応じて、該配置変更演出での前記入力検知部の配置を異ならせる
こととしてもよい。
また、上述した本発明の遊技機では、
前記演出制御手段は、前記遊技機における上下方向に前記入力検知部の配置を変更可能であり、前記可能性が高いほど、前記配置変更演出での前記入力検知部の配置を高くする
こととしてもよい。
こうした本発明の遊技機では、
前記移動範囲は、前記遊技領域を囲んで一周する範囲に設定されている
こととしてもよい。
また、こうした本発明の遊技機では、
前記演出制御手段は、前記配置変更演出で前記入力検知部に対する入力許容期間を設定し、該入力期間内に前記入力検知部の配置を複数回変更する
こととしてもよい。
本発明によれば、入力検知部を用いた新たな遊技性を付与することで遊技興趣を更に高めることが可能となる。
本実施例のパチンコ機1の正面図である。 本実施例の遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。 本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示すブロック図である。 セグメント表示部50を拡大して示した説明図である。 演出表示装置41における表示の一態様を例示した説明図である。 本実施例の演出ボタン10の移動態様を示した説明図である。 主制御基板200のCPU201が、遊技の進行に係る制御として行う遊技制御処理の大まかな流れを示したフローチャートである。 サブ制御基板220のCPU221が行う本実施例の図柄変動演出処理を示したフローチャートである。 本実施例の配置変更設定処理を示したフローチャートである。 本実施例の変動開始時における配置変更演出の発生確率を示した説明図である。 本実施例の変動開始時の配置変更演出における演出ボタン10の変更後の配置の選択確率を概念的に示した説明図である。 演出表示装置41でスーパーリーチ演出としてモグラ叩きが行われる一例を示した説明図である。 本実施例のモグラ叩きリーチ演出に伴う配置変更演出での演出ボタン10の移動範囲の選択確率を概念的に示した説明図である。 本実施例の入力期間処理を示したフローチャートである。 本実施例のモグラ叩き配置変更処理を示したフローチャートである。 変形例のパチンコ機1における入力検知部の移動態様を示した説明図である。
上述した本発明の内容を明確にするために、本発明を「セブン機」や「デジパチ」と呼ばれるタイプのパチンコ機(遊技機)に適用した実施例について説明する。尚、実施例において、「前」および「表」は「遊技機を基準とする前方」、つまり「遊技者に近接する方向(遊技者から見て手前側)」を示し、「後」および「裏」は「遊技機を基準とする後方」、つまり「遊技者から離間する方向(遊技者から見て奥側)」を示す。また、「上」とは遊技者から見て「上」であることを示し、「下」とは遊技者から見て「下」であることを示し、「左」とは遊技者から見て「左」であることを示し、「右」とは遊技者から見て「右」であることを示す。
A.パチンコ機の装置構成 :
A-1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例のパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の前面部には、前面枠4が設けられている。前面枠4は、一端(図1における左側)が中枠3に対して回動可能に軸支されている。中枠3の前面側には遊技盤20(図2参照)が着脱可能に取り付けられており、前面枠4が中枠3に対してパチンコ機1の前方側に回動(開放)されると、遊技盤20が露出した状態となる。中枠3は、一端(図1における左側)が本体枠2に対して回動可能に軸支されている。本体枠2は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、パチンコ機1の外枠を形成している。
前面枠4の略中央部には略円形状の窓部4aが形成されており、この窓部4aにはガラス板等の透明板4bが嵌め込まれている。遊技者は、窓部4a(透明板4b)を通して奥側に配置された遊技盤20の後述する遊技領域を視認可能である。また、前面枠4における窓部4aの右下方には、小窓部4cが形成されており、この小窓部4cには合成樹脂板等の透明板4dが嵌め込まれている。遊技者は、小窓部4c(透明板4d)を通して奥側に配置された遊技盤20の後述するセグメント表示部を視認可能である。
前面枠4における窓部4aの上方には上部ランプ5aが設けられ、窓部4aの右方には右サイドランプ5bが設けられ、窓部4aの左方には左サイドランプ5cが設けられている。また、窓部4aの上方の左右には一対の上部スピーカー6aが設けられており、本体枠2の下部の前面側には下部スピーカー6bが設けられている。これらの上部ランプ5a、右サイドランプ5b、左サイドランプ5c、上部スピーカー6a、および下部スピーカー6bは、遊技上の演出効果を高めるために駆動される。
前面枠4における窓部4aの下方には、上皿部7が設けられている。上皿部7には、カードユニット242(図3参照)を介して貸し出される遊技球や、パチンコ機1から払い出される遊技球が貯留される。また、上皿部7の下方には下皿部8が設けられており、上皿部7の容量を超えて貸し出された遊技球や、上皿部7の容量を超えて払い出された遊技球が貯留される。
前面枠4における下皿部8の右方には、遊技者による回転操作が可能な発射ハンドル9が設けられている。発射ハンドル9の回転軸は、発射ハンドル9の奥側に搭載された発射装置ユニット261(図3参照)に接続されている。この発射装置ユニット261には、上皿部7に貯留された遊技球が供給される。遊技者が発射ハンドル9を回転させると、その回転が発射装置ユニット261に伝達され、発射装置ユニット261に内蔵された発射モーターが作動して、発射ハンドル9の回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。
また、上皿部7の手前側の縁部には、遊技者による押下操作が可能な演出ボタン10が設けられている。本実施例の演出ボタン10は、パチンコ機1における配置が固定ではなく、変更可能になっている。詳しくは後述するが、上皿部7からパチンコ機1の上部までの窓部4a(遊技領域)の周囲を囲んでガイドレール11が設けられており、演出ボタン10は、このガイドレール11に沿って移動することが可能である。そして、遊技者は、所定の条件成立時に演出ボタン10を操作することで、遊技演出に関与することが可能となっている。
A-2.遊技盤の構成 :
図2は、本実施例の遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。前述したように遊技盤20は、中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤20の中央には略円形状の遊技領域21が形成されている。発射装置ユニット261(図3参照)から発射された遊技球は、外レール22と内レール23との間を通って遊技領域21に放出され、遊技領域21の上方から下方へと流下する。遊技領域21は、前面枠4の窓部4a(透明板4b)を通して遊技者に視認されるので、当然ながら、遊技領域21を流下する遊技球の様子も窓部4aを通して遊技者が視認可能である。
遊技領域21の略中央には中央装置40が設けられており、中央装置40は、演出表示装置41を備えている。演出表示装置41は、液晶表示器によって構成されており、その表示画面上には、演出用の種々の画像を表示することが可能である。尚、演出表示装置41の表示内容については別図を用いて後述する。
遊技領域21における中央装置40(演出表示装置41)の右方には、普通図柄作動ゲート27が設けられている。遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過すると、内蔵のゲートセンサー27s(図3参照)によって検知されて、下方へと流下していく。
遊技領域21における中央装置40(演出表示装置41)の下方には、第1始動口24が設けられている。第1始動口24は、上方に向かって開口しており、遊技球の入球可能性が不変(一定)であって、遊技球が常時入球可能になっている。第1始動口24に入球した遊技球は、通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれて、第1始動口センサー24s(図3参照)によって検知される。尚、本実施例の第1始動口センサー24sは、本発明の「球検知手段」に相当している。
遊技領域21における第1始動口24の下方には、遊技球の入球可能性が変化可能な第2始動口25が設けられている。本実施例の第2始動口25は、前方に向かって開口していると共に、下端側を軸に上端側を前方に傾けて回動可能な開閉扉26を備えており、開閉扉26が略直立して遊技球が入球不能(または入球困難)な閉鎖状態と、開閉扉26が前方に回動して遊技球が入球可能(または入球容易)な開放状態とに変化可能である。図2では、第2始動口25が開放状態となっている様子が示されている。第2始動口25に入球した遊技球は、通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれて、第2始動口センサー25s(図3参照)によって検知される。尚、本実施例の第2始動口センサー25sは、本発明の「球検知手段」に相当している。
遊技領域21における第1始動口24の右方には、前方に向かって略長方形状に大きく開口した大入賞口28が設けられている。大入賞口28は、下端側を軸に上端側を前方に傾けて回動可能な開閉扉29を備えており、開閉扉29が略直立して遊技球が入球不能な閉鎖状態と、開閉扉29が前方に回動して遊技球が入球可能な開放状態とに変化可能である。図2では、大入賞口28が開放状態となっている様子が示されている。大入賞口28に入球した遊技球は、通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれて、大入賞口センサー28s(図3参照)によって検知される。
遊技領域21における第1始動口24の左方には、その他入賞口30が2つ設けられている。その他入賞口30は、上方に向かって開口しており、遊技球の入球可能性に変化がなく、遊技球が常時入球可能である。その他入賞口30に入球した遊技球は、通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれて、その他入賞口センサー30s(図3参照)によって検知される。
また、上述した各遊技装置の周辺には、遊技球が流下する経路に影響を与える風車型ホイール31や、多数の遊技釘(図2では図示省略)が設けられている。さらに、遊技領域21の最下部には、アウト口33が設けられており、上述した第1始動口24、第2始動口25、大入賞口28、その他入賞口30の何れにも入球しなかった遊技球は、アウト口33から遊技盤20の裏面側に排出される。
本実施例のパチンコ機1において、複数の遊技釘の配置などにより、上述した第1始動口24、その他入賞口30には、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下する遊技球が入球可能である。これに対して、普通図柄作動ゲート27、第2始動口25、大入賞口28には、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下する遊技球が通過または入球可能である。以下では、中央装置40の左方の領域を流下させるように遊技球を発射することを「左打ち」とも表現し、中央装置40の右方の領域を流下させるように遊技球を発射することを「右打ち」とも表現する。尚、本実施例のパチンコ機1では、第1始動口24、その他入賞口30の何れかに遊技球が入球した場合は、賞球として3個の遊技球が払い出され、第2始動口25に遊技球が入球した場合は、賞球として1個の遊技球が払い出され、大入賞口28に遊技球が入球した場合は、賞球として13個の遊技球が払い出される。
さらに、遊技盤20における遊技領域21の右下方には、複数のLEDの組み合わせによって遊技に係る情報を表示するセグメント表示部50が設けられている。セグメント表示部50は、前面枠4に設けられた小窓部4c(図1参照)を通して遊技者が視認可能である。尚、セグメント表示部50の表示内容については別図を用いて後述する。
A-3.制御回路の構成 :
次に、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成について説明する。図3は、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板などから構成されている。機能に着目して大別すると、遊技の基本的な進行に係る制御を司る主制御基板200と、遊技の演出に係る制御を司るサブ制御基板220と、サブ制御基板220の制御下で画像の表示や音声の出力に係る制御を司る画像音声制御基板230と、サブ制御基板220の制御下でランプの発光に係る制御を司るランプ制御基板226と、遊技球の貸し出しや払い出しに係る制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に係る制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPU(図3におけるCPU201、221、231等)や、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM(図3におけるROM202、222、232等)、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM(図3におけるRAM203、223、233等)、入出力用回路など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
主制御基板200には、第1始動口24へ入球した遊技球を検知する第1始動口センサー24sや、第2始動口25へ入球した遊技球を検知する第2始動口センサー25s、普通図柄作動ゲート27を通過する遊技球を検知するゲートセンサー27s、大入賞口28へ入球した遊技球を検知する大入賞口センサー28s、その他入賞口30へ入球した遊技球を検知するその他入賞口センサー30sなどが接続されている。主制御基板200のCPU201は、第1始動口センサー24sや、第2始動口センサー25s、ゲートセンサー27s、大入賞口センサー28s、その他入賞口センサー30sなどから遊技球の検知信号の入力があると、その検知信号の入力のあったセンサーに対応したコマンドを、サブ制御基板220や、払出制御基板240などに向けて送信する。
また、主制御基板200には、第2始動口25の開放状態と閉鎖状態とを切り換え可能な開閉扉26を駆動する始動口ソレノイド26mや、大入賞口28の開放状態と閉鎖状態とを切り換え可能な開閉扉29を駆動する大入賞口ソレノイド29m、セグメント表示部50などが接続されている。主制御基板200のCPU201は、始動口ソレノイド26m、大入賞口ソレノイド29m、セグメント表示部50に駆動信号を送信することにより、これらの動作の制御を行う。
サブ制御基板220には、画像音声制御基板230や、ランプ制御基板226、演出操作基板228などが接続されている。サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からの各種コマンドを受信すると、コマンドの内容を解析して、その内容に応じた遊技演出を行う。すなわち、画像音声制御基板230に対して、表示画像や出力音声を指定するコマンドを送信したり、ランプ制御基板226に対して、上部ランプ5a、右サイドランプ5b、左サイドランプ5c(以下「各種ランプ5a~5c」ともいう)の発光パターンを指定するコマンドを送信したりすることによって、遊技演出を行う。尚、本実施例のサブ制御基板220のCPU221は、本発明の「演出制御手段」に相当している。
また、サブ制御基板220のCPU221は、演出操作基板228を介して、演出ボタン10に対する遊技者の操作(入力)を検知すると、その操作を反映して遊技演出を行う。加えて、本実施例のパチンコ機1では、前述したように演出ボタン10の配置を変更可能になっており、演出ボタン10を所定の移動範囲内で移動させることが可能な駆動モーター10mを搭載している。サブ制御基板220のCPU221は、演出操作基板228を介して駆動モーター10mに駆動信号を送信することにより、パチンコ機1における演出ボタン10の配置を切り換えることが可能である。尚、本実施例の演出ボタン10は、本発明の「入力検知部」に相当しており、本実施例の駆動モーター10mは、本発明の「移動手段」に相当している。
画像音声制御基板230は、CPU231、ROM232、RAM233に加えて、VDP234、画像ROM235、音声ROM236を備えている。画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応した画像の表示をVDP234に指示する。VDP234は、指示された画像の表示に利用する画像データ(例えば、スプライトデータや動画データなど)を画像ROM235から読み出して画像を生成し、演出表示装置41の表示画面に出力する。また、画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応した音声データを音声ROM236から読み出して、音声データの信号をアンプ基板224に送信することにより、上部スピーカー6aおよび下部スピーカー6b(以下「各種スピーカー6a,6b」ともいう)から音声を出力する。
払出制御基板240には、上皿部7に設けられた球貸ボタン241(図1では図示省略)や、パチンコ機1に並設されたカードユニット242、払出モーター243などが接続されている。球貸ボタン241が操作されると、その検知信号は、払出制御基板240を介してカードユニット242に伝達される。カードユニット242は、払出制御基板240とデータを通信しながら、払出モーター243を駆動して遊技球の貸し出しを行う。また、払出制御基板240は、主制御基板200から遊技球の払い出しを指示する払出コマンドを受信すると、払出モーター243を駆動して遊技球の払い出しを行う。
また、払出制御基板240には発射制御基板260が接続されており、発射制御基板260には発射装置ユニット261が接続されている。発射装置ユニット261は、遊技球を発射するための発射モーター262や、遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知するタッチスイッチ263などを有している。遊技者が発射ハンドル9に触れていることをタッチスイッチ263で検知すると、発射モーター262の作動が可能となり、発射ハンドル9の回転角度に応じた強さで遊技球を発射する。
B.遊技の概要 :
本実施例のパチンコ機1では、次のようにして遊技が進行する。上皿部7に遊技球が貯留された状態で遊技者が発射ハンドル9を回転させると、上皿部7に貯留された遊技球が1球ずつ発射装置ユニット261に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域21に向けて発射される。遊技球を打ち出す強さは発射ハンドル9の回転角度に対応するので、遊技者は発射ハンドル9の回転角度を変化させることによって、所望の領域に遊技球を流下させることができる。例えば、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域に流下させるように遊技球を発射したり(左打ちを行ったり)、中央装置40の右方の領域に流下させるように遊技球を発射したり(右打ちを行ったり)することができる。
前述したように第1始動口24には、左打ちされた遊技球が入球可能である。遊技球が第1始動口24に入球して、第1始動口センサー24sによって検知されると、所定の判定乱数(大当り判定乱数など)を取得し、その判定乱数の値に基づいて大当りか外れかを判定する大当り判定を行った後、セグメント表示部50にて第1の特別図柄(以下「第1特図」ともいう)の変動表示を行う。また、第2始動口25には、右打ちされた遊技球が入球可能である。遊技球が第2始動口25に入球して、第2始動口センサー25sによって検知されると、判定乱数を取得して大当り判定を行った後、セグメント表示部50にて第2の特別図柄(以下「第2特図」ともいう)の変動表示を行う。尚、以下では、第1特図と第2特図とを特に区別する必要がない場合には、単に「特別図柄」と称することがある。
図4は、セグメント表示部50を拡大して示した説明図である。前述したようにセグメント表示部50は、前面枠4に設けられた小窓部4c(図1参照)を通して遊技者が視認可能である。図示されるようにセグメント表示部50には、第1特図を表示する第1特図表示部51と、第2特図を表示する第2特図表示部52とが設けられており、それぞれ9個のLEDで構成されている。第1特図および第2特図は、対応する表示部51,52で9個のLEDを点滅させる(点灯させるLEDを切り換える)ことによって変動表示され、所定の組み合わせのLEDを点灯させた状態で停止表示される。このとき、大当り判定の結果が大当りであれば、大当り図柄に対応する組み合わせのLEDを点灯させ、外れであれば、外れ図柄に対応する組み合わせのLEDを点灯させる。尚、本実施例の第1特図や第2特図は、本発明の「識別情報」に相当しており、本実施例のセグメント表示部50は、本発明の「識別情報表示手段」に相当している。
尚、第1始動口24または第2始動口25に遊技球が入球しても、第1特図や第2特図の変動表示中などで新たな変動表示の開始条件が満たされていない場合には、第1始動口24への入球で取得した判定乱数の値を第1特図保留として記憶し、第2始動口25への入球で取得した判定乱数の値を第2特図保留として記憶する。その後、特別図柄(第1特図または第2特図)の新たな変動表示の開始条件が満たされると、第1特図保留または第2特図保留に基づいて大当り判定を行い、対応する特別図柄の変動表示を行う。本実施例のパチンコ機1では、このような第1特図保留および第2特図保留を、それぞれ最大4つまで記憶可能である。
また、本実施例のパチンコ機1では、第1特図保留や第2特図保留を記憶すると、未だ特別図柄の変動表示を開始することができなくても(変動表示の開始条件が満たされる前に)、記憶した第1特図保留や第2特図保留に基づいて事前に大当りか外れかを判定することが可能となっている。この判定は、「事前判定」と呼ばれるものであり、当然ながら事前判定の結果は、特別図柄の変動表示を開始する際に行われる大当り判定の結果と一致する。そして、事前判定の結果を反映させた遊技演出を、第1特図保留や第2特図保留に対応する特別図柄の変動表示の開始前に予告として行うことが可能である。
図4に示されるようにセグメント表示部50には、第1特図保留の記憶数(第1特図保留数)を表示する第1特図保留表示部53と、第2特図保留の記憶数(第2特図保留数)を表示する第2特図保留表示部54とが設けられており、それぞれ2個のLEDで構成されている。これらの保留表示部53,54では、保留数が0個であればLEDが2個とも消灯し、保留数が1個であれば1個のLEDが点灯し、保留数が2個であれば2個のLEDが点灯し、保留数が3個であれば1個のLEDが点滅し、保留数が4個であれば、2個のLEDが点滅する。
第1特図または第2特図が大当り図柄で停止表示されると、大入賞口28が開放状態となる大当り遊技を実行する。大当り遊技では、開放した大入賞口28を、規定個数(例えば9個)の遊技球が入球するか、あるいは所定の開放時間(例えば30秒)が経過したら閉鎖するラウンド遊技が複数回繰り返される。本実施例のパチンコ機1では、複数の大当り図柄が設けられており、停止表示された大当り図柄の種類によって、大当り遊技で行われるラウンド遊技の回数が異なる(例えば、4回、6回、10回)。前述したように大入賞口28に遊技球が入球すると、賞球として13個の遊技球が払い出されることから、ラウンド遊技の回数(ラウンド回数)が多い大当り遊技であるほど、遊技者は多量の賞球を獲得することが可能である。
図4に示されるようにセグメント表示部50には、3個のLEDで構成された右打ち表示部55が設けられている。前述したように大入賞口28には、右打ちされた遊技球が入球可能であり、大当り遊技中は、遊技者にとって右打ちが有利であることから、右打ち表示部55のLEDを点灯させる。
また、前述したように、中央装置40(演出表示装置41)の右方には、普通図柄作動ゲート27が設けられており、右打ちされた遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過可能である。普通図柄作動ゲート27を通過する遊技球がゲートセンサー27sによって検知されると、所定の判定乱数(普図当り判定乱数など)を取得し、その判定乱数の値に基づいて普図当りか外れかを判定する普図当り判定を行った後、セグメント表示部50にて普通図柄の変動表示を行う。
図4に示されるようにセグメント表示部50には、普通図柄を表示する普図表示部56が設けられており、左右2個のLEDで構成されている。普通図柄は、普図表示部56で2個のLEDを点滅させる(点灯させるLEDを切り換える)ことによって変動表示され、一方のLEDを点灯させた状態で停止表示される。このとき、普図当り判定の結果が普図当りであれば、普図当り図柄に対応する左側のLEDを点灯させ、外れであれば、外れ図柄に対応する右側のLEDを点灯させる。そして、普通図柄が普図当り図柄で停止表示されると、第2始動口25が所定時間だけ開放状態となった後に閉鎖状態に戻る普図当り遊技が行われる。
尚、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過しても、普通図柄の変動表示中などで新たな変動表示の開始条件が満たされていない場合には、取得した判定乱数の値を普図保留として最大4つまで記憶することが可能である。その後、普通図柄の新たな変動表示の開始条件が満たされると、普図保留に基づいて普図当り判定や、普通図柄の変動表示を行う。図4に示されるようにセグメント表示部50には、2個のLEDで構成された普図保留表示部57が設けられており、普図保留の記憶数(普図保留数)は普図保留表示部57に表示される。
普図当り遊技における第2始動口25の開放時間は、「電サポ状態」であるか「非電サポ状態」であるかで異なる。電サポ状態では、非電サポ状態よりも第2始動口25の開放時間が長く設定される。また、電サポ状態では、非電サポ状態よりも普図当り判定の結果が普図当りとなる確率(普図当り確率)が高く、且つ、普通図柄の変動時間が短く設定される。従って、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて第2始動口25に遊技球が入球する可能性(すなわち、第2特図の変動表示が行われる可能性)が高まり、電サポ状態中は、遊技者にとって右打ちが有利であることから、大当り遊技中と同様に、右打ち表示部55のLEDを点灯させる。
本実施例のパチンコ機1では、複数設けられた大当り図柄が「通常当り図柄」と「確変当り図柄」とに大別されており、特別図柄が何れの大当り図柄で停止表示された場合でも、大当り遊技の終了後に電サポ状態が設定される。そして、通常当り図柄で停止表示された場合は、大当り遊技の終了後に、大当り判定の結果が大当りとなる確率(大当り確率)が所定の通常確率(低確率)に設定され、特別図柄の変動回数が所定回数(例えば100回)に達すると非電サポ状態に設定される。一方、確変当り図柄で停止表示された場合は、大当り遊技の終了後に大当り確率が通常確率よりも高い高確率に設定され、電サポ状態と共に次回の大当り遊技まで継続される。以下では、大当り確率が高確率に設定された状態を「確変状態」と称することがある。また、電サポ状態では、非電サポ状態よりも特別図柄の変動時間が短く設定され易いことから、電サポ状態であって、且つ大当り確率が通常確率に設定された状態を「時短状態」と称することがある。
また、前述した特別図柄(第1特図および第2特図)の変動表示と連動して、演出表示装置41では、演出用の種々の画像が表示される。図5は、演出表示装置41における表示の一態様を例示した説明図である。演出表示装置41の表示画面上には、演出用の図柄として3つの装飾図柄41a,41b,41cや、その背景となる背景画像41d(図5の例では自動車の画像)などを表示可能である。セグメント表示部50の第1特図表示部51あるいは第2特図表示部52で特別図柄の変動表示が開始されると、演出表示装置41においても、装飾図柄41a,41b,41cが複数の数字(例えば「1」~「9」の9つの数字)を順番に次々と切り換えて変動表示する演出(以下「図柄変動演出」ともいう)が行われる。尚、装飾図柄は、数字以外にも、文字、図形、記号等を意匠化した図柄であってもよく、遊技者が種類を識別できる形態であればよい。
図5(a)には、3つの装飾図柄41a,41b,41cが一斉に変動表示している様子が概念的に示されている。図示されるように本実施例の3つの装飾図柄41a,41b,41cは、横方向に並んでおり、各々が上から下へと縦スクロールすることで変動表示を行うようになっている。そして、変動表示の開始後、まず初めに左装飾図柄41aが「1」~「9」の何れかで停止表示され、次に右装飾図柄41cが停止表示され、最後に中装飾図柄41bが停止表示される。このとき、3つの装飾図柄41a,41b,41cは、特別図柄(第1特図または第2特図)が外れ図柄で停止表示される場合には、同じ数字で揃わない組み合わせ(バラケ目)で停止表示されるのに対して、特別図柄が大当り図柄で停止表示される場合には、同じ数字で揃った組み合わせ(ゾロ目)で停止表示される。特に、遊技者にとって通常当り図柄よりも有利な確変当り図柄で特別図柄が停止表示される場合には、装飾図柄41a,41b,41cが「3」または「7」の同じ数字で揃って停止表示される。
こうして演出表示装置41における装飾図柄41a,41b,41cの表示内容を、特別図柄の表示内容と対応させることにより、図5(b)に示されるように3つの装飾図柄のうち2つが停止表示されたときに同じ数字であると、最後に停止表示される装飾図柄も同じ数字で揃うのではないかと、遊技者は装飾図柄の変動表示(図柄変動演出)を注視することになる。このように2つの装飾図柄が同じ図柄で停止表示された状態で最後の装飾図柄を変動表示させながら行われる演出は「リーチ演出」と呼ばれており、リーチ演出を発生させることで遊技興趣を高めることが可能である。また、こうしたリーチ演出には、通常のリーチ演出(ノーマルリーチ演出)と、ノーマルリーチ演出よりも長期間に亘るリーチ演出(スーパーリーチ演出)とがあり、スーパーリーチ演出に発展することによって、装飾図柄41a,41b,41cがゾロ目で停止表示される可能性(大当り期待度)が高まる。
また、演出表示装置41の表示画面の下部には、特図保留(第1特図保留や第2特図保留)に対応する保留シンボルを表示するための保留表示領域42(図中の破線で囲まれた部分)を設けることが可能である。本実施例の保留表示領域42では、保留シンボル(図中の小円形)として、特別図柄の変動表示を未実行である特図保留に対応する未実行シンボル43と、既に開始した特別図柄の変動表示の実行契機となった特図保留に対応する実行中シンボル44とを表示するようになっている。そして、非電サポ状態(左打ち時)であれば、第1特図保留に対応する保留シンボルを表示し、電サポ状態(右打ち時)であれば、第2特図保留に対応する保留シンボルを表示する。前述したように第1特図保留および第2特図保留をそれぞれ最大4つまで記憶可能であることと対応して、保留表示領域42には未実行シンボル43を図5の例のように最大4つまで表示可能である。
さらに、本実施例のパチンコ機1では、装飾図柄41a,41b,41cの変動表示(図柄変動演出の実行)に伴って、後述のように演出ボタン10を移動させてパチンコ機1における配置を変更する演出(配置変更演出)を実行可能となっている。図6は、本実施例の演出ボタン10の移動態様を示した説明図である。演出ボタン10は、図中に実線で示すように、基本的には上皿部7の手前側の縁部に位置した初期配置となっている。
ただし、本実施例の演出ボタン10は、前述したように上皿部7からパチンコ機1の上部まで窓部4a(遊技領域21)の周囲を囲んで設けられたガイドレール11に沿って、窓部4aの左方および右方の両側を移動可能になっており、窓部4aを一周することも可能である。そして、駆動モーター10mの駆動によって、図中に破線で示すように、窓部4aの上方に位置した上段配置、窓部4aの側方で上段配置よりも下方に位置した中段配置、中段配置よりも下方で初期配置よりも上方に位置した下段配置の何れかに演出ボタン10の配置を切り換えることが可能となっている。尚、段階的な配置を設定せずに、連続的に演出ボタン10の配置を切り換えてもよい。
C.本実施例のパチンコ機の制御内容 :
C-1.遊技制御処理 :
図7は、主制御基板200のCPU201が、遊技の進行に係る制御として行う遊技制御処理の大まかな流れを示したフローチャートである。主制御基板200のCPU201は、所定周期で(例えば、4msec毎に)発生するタイマ割り込みに基づいて図7の遊技制御処理を実行する。尚、以下の説明では、CPU201の初期化処理や、割り込み禁止処理、割り込み許可処理などの周知の処理については説明を省略する。
主制御基板200のCPU201は、遊技制御処理を開始すると、まず、出力処理(S10)を行う。本実施例の主制御基板200では、後述する各処理においてサブ制御基板220を初めとする各種制御基板に向けて送信する各種コマンドを、RAM203に確保された出力バッファに一旦記憶するようになっており、出力処理(S10)では、出力バッファに記憶されている各種コマンドを各種制御基板に向けて送信する。こうすることにより、例えば、サブ制御基板220では、遊技の進行に合わせた演出の制御が行われ、払出制御基板240では、遊技球の払い出しが行われることになる。
主制御基板200のCPU201は、出力処理(S10)に続いて、入力処理(S20)を行う。前述したように、第1始動口24、第2始動口25、大入賞口28、その他入賞口30の何れかに遊技球が入球すると、賞球として遊技球を払い出すようになっている。そこで、入力処理(S20)では、賞球の払い出しを伴う入球を検知する各種センサー(第1始動口センサー24s、第2始動口センサー25s、大入賞口センサー28s、その他入賞口センサー30sなど)について、遊技球を検知したか否かを判断する。そして、遊技球を検知した場合は、遊技球の払い出しを指示する払出コマンドを、上述した出力バッファに記憶する。こうして出力バッファに記憶された払出コマンドは、次回の出力処理(S10)で払出制御基板240に向けて送信される。払出コマンドを受信した払出制御基板240は、前述したように遊技球の入球が第1始動口24、その他入賞口30の何れかであれば、3個の遊技球を払い出し、第2始動口25であれば、1個の遊技球を払い出し、大入賞口28であれば、13個の遊技球を払い出す。
入力処理(S20)を終了すると、次に、乱数更新処理(S30)を行う。前述したように、普図当り判定や特別図柄の大当り判定は、所定の判定乱数の値に基づいて行われる。また、これ以外にも、後述する各種の決定が専用の乱数の値に基づいて行われる。乱数更新処理(S30)では、これらの乱数の更新を行う。尚、乱数の更新は、遊技制御処理の中の乱数更新処理(S30)においてだけでなく、遊技制御処理を一旦終了してから次回の遊技制御処理を開始する(タイマ割り込みが発生する)までの間に行うこととしてもよい。また、乱数更新のための専用回路を設けて、この専用回路で乱数を更新してもよい。
乱数更新処理(S30)を終了したら、ゲートセンサー検知処理(S40)を行う。ゲートセンサー検知処理(S40)では、普通図柄作動ゲート27を通過する遊技球をゲートセンサー27sで検知すると、普図保留数が上限値(本実施例では「4」)に達しているか否かを判断して、達していなければ、普図当り判定乱数などを取得し、取得した乱数値を普図保留としてRAM203に記憶する。
ゲートセンサー検知処理(S40)に続いて、始動口センサー検知処理(S50)を行う。始動口センサー検知処理(S50)では、第1始動口24に入球した遊技球を第1始動口センサー24sで検知すると、第1特図保留数が上限値(本実施例では「4」)に達しているか否かを判断して、達していなければ、所定の判定乱数を取得し、取得した乱数値を第1特図保留としてRAM203に記憶する。また、第2始動口25に入球した遊技球を第2始動口センサー25sで検知すると、第2特図保留数が上限値(本実施例では「4」)に達しているか否かを判断して、達していなければ、所定の判定乱数を取得し、取得した乱数値を第2特図保留としてRAM203に記憶する。
ここで、判定乱数としては、大当り判定を行うための大当り判定乱数や、大当りの場合に停止表示する特別図柄の大当り図柄の種類を決定するための図柄決定乱数や、特別図柄の変動表示の開始から停止表示までの変動パターンを決定するための変動パターン決定乱数などを取得する。
また、始動口センサー検知処理(S50)では、前述した事前判定を行う。すなわち、第1特図保留または第2特図保留として記憶した大当り判定乱数の値に基づいて事前に大当りか外れかを判定するようになっている。この事前判定は、特別図柄の変動表示を開始する際に行う後述の大当り判定と基本的には同様であるため、詳細については後ほど説明する。
さらに、第1特図保留や第2特図保留の記憶に伴って、特図保留(第1特図保留または第2特図保留)の追加を示す保留追加コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。この保留追加コマンドは、次回の出力処理(S10)でサブ制御基板220に向けて送信され、サブ制御基板220のCPU221は、保留追加コマンドを受信すると、演出表示装置41の保留表示領域42に未実行シンボル43を追加する。尚、保留追加コマンドには、事前判定の結果についての情報が含まれており、サブ制御基板220のCPU221は、事前判定の結果を反映させた遊技演出(予告演出)を実行可能である。
始動口センサー検知処理(S50)を終了すると、次に、普通動作処理(S60)を行う。普通動作処理(S60)では、主に次のような処理を行う。まず、普通図柄の変動表示中または普図当り遊技の実行中であるか否かを判断する。普通図柄の変動表示中および普図当り遊技の実行中の何れでもない場合は、普通図柄の停止表示から所定の確定時間が経過していることを確認した後、普図保留数が「0」であるか否かを判断する。普図保留数が「0」でなければ(普図保留が記憶されていれば)、最先に記憶された普図保留を読み出し、その読み出した普図保留(普図当り判定乱数の値)に基づいて普図当り判定を行う。この普図当り判定では、普図保留として読み出した普図当り判定乱数の値が所定の当り値であれば、普図当りと判定し、当り値以外の外れ値であれば、外れと判定する。尚、前述したように電サポ状態では、非電サポ状態よりも普図当り確率が高く(当り値が多く)設定され、例えば、非電サポ状態では普図当り確率が100分の1に設定されるのに対して、電サポ状態では普図当り確率が100分の99に設定される。
そして、普図当り判定の結果に基づき、普通図柄を普図当り図柄で停止表示するか、外れ図柄で停止表示するかを決定する。さらに、普通図柄の変動時間を設定して、普通図柄の変動表示を開始すると共に、普図保留数から「1」を減算する。前述したように電サポ状態では、非電サポ状態よりも普通図柄の変動時間が短く設定され、例えば、非電サポ状態では変動時間が20秒に設定されるのに対して、電サポ状態では変動時間が1秒に設定される。
普通図柄の変動表示中である場合は、変動時間が経過したか否かを判断して、変動時間が経過すると、決定しておいた普図当り図柄または外れ図柄で普通図柄を停止表示する。そして、確定時間の経過を待って、停止表示された普通図柄が外れ図柄である場合は、再び普通図柄の変動表示を開始する処理を行う。一方、停止表示された普通図柄が普図当り図柄である場合は、普図当り遊技を開始する。
普図当り遊技中は、始動口ソレノイド26mを駆動して第2始動口25を開放状態とした後、開放時間が経過したら閉鎖状態に戻す処理を行う。前述したように電サポ状態では、非電サポ状態よりも第2始動口25の開放時間が長く設定され、例えば、非電サポ状態では開放時間が0.3秒(0.1秒×3回開放)に設定されるのに対して、電サポ状態では開放時間が4.5秒(1.5秒×3回開放)に設定される。
普通動作処理(S60)を終了したら、続いて、特別動作処理(S70)を行う。特別動作処理(S70)では、主に次のような処理を行う。まず、特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示中、特別図柄の確定表示中、大当り遊技中の何れかであるか否かを判断する。これらの何れでもない場合は、第1特図保留数および第2特図保留数が「0」であるか否かを判断し、第1特図保留数または第2特図保留数が「0」でなければ、特図保留として記憶されている前述した各種の判定乱数(大当り判定乱数、図柄決定乱数、変動パターン決定乱数)の値を読み出す。本実施例のパチンコ機1では、まず第2特図保留が記憶されていれば、最先に記憶された第2特図保留を読み出し、第2特図保留が記憶されていなければ、最先に記憶された第1特図保留を読み出す(第2特図保留を優先消化する)ようになっている。
こうして第2特図保留または第1特図保留として読み出した大当り判定乱数の値に基づいて大当り判定を行う。大当り判定では、読み出した大当り判定乱数の値が「大当り」に対応する値(大当り値)であれば、大当りと判定し、「外れ」に対応する値(外れ値)であれば、外れと判定する。前述したように確変状態では、非確変状態よりも大当り確率が高く(大当り値が多く)設定され、例えば、非確変状態であれば大当り確率が約300分の1に設定されるのに対して、確変状態であれば大当り確率が約100分の1に設定される。尚、前述した事前判定においても同様に、第1特図保留または第2特図保留として記憶した大当り判定乱数の値に基づいて、大当りか外れかを判定する。
そして、大当り判定の結果が大当りであれば、停止表示する大当り図柄を決定する。前述したように大当り図柄は複数設けられており、通常当り図柄と確変当り図柄とに大別され、第1特図保留または第2特図保留として読み出した図柄決定乱数の値に基づいて何れかの大当り図柄を、停止表示する図柄(停止図柄)として決定する。これに対して、大当り判定の結果が外れであれば、停止図柄として外れ図柄を決定する。
こうして特別図柄の停止図柄を決定したら、特別図柄の変動パターンを決定する。変動パターンとは、特別図柄(第1特図または第2特図)が変動表示を開始してから停止表示するまでの時間(変動時間)を識別するためのものであり、予め用意された複数の変動パターンは、それぞれ設定されている変動時間が異なっている。変動パターンの決定は、第1特図保留または第2特図保留として読み出した変動パターン決定乱数の値に基づいて行われ、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて変動時間が短めの変動パターンが決定され易くなっている。また、大当り判定の結果が大当りの場合は、前述したリーチ演出などが行われることが多く、その実行時間の確保を容易とするために、大当り判定の結果が外れの場合に比べて変動時間が長めの変動パターンが決定され易くなっている。
変動パターンを決定すると、特別図柄の変動表示を開始すると共に、第2特図であれば第2特図保留数から「1」を減算し、第1特図であれば第1特図保留数から「1」を減算する。また、特別図柄の変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドや、停止図柄を指定する停止図柄指定コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。これらのコマンドは、次回の出力処理(S10)でサブ制御基板220に向けて送信される。サブ制御基板220のCPU221は、これらのコマンドを受信することで、特別図柄の変動表示に合わせて演出表示装置41で図柄変動演出を実行すると共に、演出表示装置41の保留表示領域42における未実行シンボル43の1つ(図5の例では左端)を実行中シンボル44の位置へと移動させ、他の未実行シンボル43についても実行中シンボル44に向けて位置を1つずつ移動させる。
特別図柄の変動表示中である場合は、変動時間が経過したか否かを判断する。前述したように特別図柄の変動時間は、変動パターンに設定されており、変動時間が経過すると、決定しておいた停止図柄(大当り図柄または外れ図柄)で特別図柄を停止表示する。また、停止表示した特別図柄を確定表示しておく時間(確定時間)を設定する。さらに、特別図柄の停止表示を示す変動停止コマンドをRAM203の出力バッファに記憶しておき、次回の出力処理(S10)でサブ制御基板220に向けて送信する。サブ制御基板220のCPU221は、変動停止コマンドを受信すると、演出表示装置41での図柄変動演出を終了し、保留表示領域42における実行中シンボル44を削除する。
特別図柄の確定表示中は、確定時間が経過したか否かを判断し、確定時間が経過したら、確定表示された特別図柄が大当り図柄および外れ図柄の何れであるかを判断する。その結果、外れ図柄であった場合は、時短状態であるか否かを判断し、時短状態であれば、時短状態中の特別図柄の変動回数を計数する。そして、計数した変動回数が所定回数(例えば100回)に達すると、電サポ状態を終了して非電サポ状態である通常状態に設定する。また、遊技状態の変更に伴い、遊技状態を示す遊技状態指定コマンドをRAM203の出力バッファに記憶しておき、次回の出力処理(S10)でサブ制御基板220に向けて送信する。
一方、確定表示された特別図柄が大当り図柄であった場合は、大当り遊技における大入賞口28の開放パターン(ラウンド回数、開放時間、閉鎖時間など)を設定して、大当り遊技を開始する。前述したように停止表示(確定表示)された大当り図柄の種類に応じてラウンド回数が異なっている。また、大当り遊技の開始を示す大当り遊技開始コマンドをRAM203の出力バッファに記憶しておき、次回の出力処理(S10)でサブ制御基板220に向けて送信する。尚、本実施例の大当り図柄は、本発明の「特定態様」に相当している。また、本実施例の大当り遊技は、本発明の「特定状態」に相当しており、本実施例の主制御基板200のCPU201は、本発明の「特定状態発生手段」に相当している。
大当り遊技中は、大入賞口ソレノイド29mを駆動して大入賞口28を開放状態とすることでラウンド遊技を開始する。その後、大入賞口28に規定個数の遊技球が入球するか、あるいは開放時間が経過すると、大入賞口28を閉鎖状態としてラウンド遊技を終了し、閉鎖時間の経過を待って次のラウンド遊技を開始する。そして、設定されたラウンド回数を全て消化したら、大当り遊技を終了する。また、大当り遊技の終了を示す大当り遊技終了コマンドをRAM203の出力バッファに記憶しておき、次回の出力処理(S10)でサブ制御基板220に向けて送信する。
さらに、停止表示(確定表示)された大当り図柄の種類に応じて大当り遊技の終了後の遊技状態を設定する。すなわち、大当り図柄が確変当り図柄であれば、確変状態(大当り確率が高確率に設定された電サポ状態)に設定し、大当り図柄が通常当り図柄であれば、時短状態(大当り確率が通常確率に設定された電サポ状態)に設定する。また、遊技状態を示す遊技状態指定コマンドをRAM203の出力バッファに記憶しておき、次回の出力処理(S10)でサブ制御基板220に向けて送信する。
こうして特別動作処理(S70)を終了したら、図7の遊技制御処理を一旦終了し、4msec毎のタイマ割り込みが発生すると、再び図7の遊技制御処理を実行する。主制御基板200のCPU201は、以上のような遊技制御処理を繰り返し行うことによって、パチンコ機1での遊技を進行させる。また、主制御基板200のCPU201は、遊技制御処理を実行する中で各種コマンドをサブ制御基板220に向けて送信する。そして、サブ制御基板220のCPU221は、受信したコマンドに基づいて具体的な演出の内容を決定し、演出表示装置41、各種スピーカー6a,6b、各種ランプ5a~5c、演出ボタン10を用いた様々な遊技演出を実行している。以下では、サブ制御基板220のCPU221が実行する処理について説明する。
C-2.図柄変動演出処理 :
図8は、サブ制御基板220のCPU221が行う本実施例の図柄変動演出処理を示したフローチャートである。この図柄変動演出処理は、所定周期で発生するタイマ割り込みに基づいて行われる。尚、以下の説明では、CPU221の初期化処理や、割り込み禁止処理、割り込み許可処理などの周知の処理については説明を省略する。
サブ制御基板220のCPU221は、図柄変動演出処理を開始すると、まず、主制御基板200から変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判断する(S100)。前述したように変動パターン指定コマンドは、セグメント表示部50で変動表示が開始される特別図柄(第1特図または第2特図)の変動パターンを指定するコマンドである。そして、変動パターン指定コマンドを受信した場合は(S100:yes)、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンに応じて演出表示装置41における図柄変動演出の内容を決定する(S101)。前述したように変動パターンは特別図柄の変動時間に対応するものであり、多数設けられた図柄変動演出の演出実行時間は、何れかの変動パターンに対応する変動時間と一致している。S101の処理では、多数の図柄変動演出の中から、変動パターンに対応する演出実行時間の図柄変動演出を、今回の図柄変動演出として決定(選択)する。
また、図柄変動演出の内容には、大当り判定の結果(大当りか外れか)が反映される。前述したように変動パターン指定コマンドと共に、主制御基板200からは特別図柄の停止図柄を指定する停止図柄指定コマンドが送信されており、サブ制御基板220のCPU221は、受信した停止図柄指定コマンドに基づいて大当り判定の結果を把握することが可能である。多数の図柄変動演出には、前述したリーチ演出などが含まれており、大当り判定の結果が大当りであると、リーチ演出を行うのが一般的であると共に、外れ時に比べてノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出に発展する可能性が高い。一方、大当り判定の結果が外れであると、変動時間が短い変動パターンが指定されることが多く、当然ながら図柄変動演出の演出実行時間も短いことから、リーチ演出などを行う余裕がない場合には、装飾図柄41a,41b,41cを一瞬変動表示させるだけの図柄変動演出となる。
加えて、大当り判定の結果に応じて、図柄変動演出を終了する際の装飾図柄41a,41b,41cの停止態様を決定する。すなわち、外れ時の図柄変動演出では、装飾図柄41a,41b,41cの停止態様として同じ数字で揃わないバラケ目を決定する。これに対して、大当り時の図柄変動演出では、装飾図柄41a,41b,41cの停止態様として同じ数字で揃ったゾロ目を決定する。
こうして図柄変動演出の内容を決定すると、演出ボタン10の配置変更演出についての設定を行う処理(配置変更設定処理)を実行する(S102)。本実施例のパチンコ機1では、前述したように窓部4a(遊技領域21)の周囲を囲むガイドレール11に沿って演出ボタン10を移動させることが可能な駆動モーター10mを搭載しており、特別図柄の変動表示(図柄変動演出の実行)に伴って、演出ボタン10を移動させてパチンコ機1における配置を変更する配置変更演出を実行可能となっている。
図9は、本実施例の配置変更設定処理を示したフローチャートである。サブ制御基板220のCPU221は、配置変更設定処理(S102)を開始すると、まず、特別図柄の変動表示の開始時(変動開始時)における配置変更演出の発生抽選を行う(S120)。この変動開始時の配置変更演出の発生抽選は、サブ制御基板220のCPU221が変動パターン指定コマンドの受信時に取得する発生抽選乱数の値に基づいて行われ、配置変更演出を変動開始時に発生させるか否かを決定する。
図10は、本実施例の変動開始時における配置変更演出の発生確率を示した説明図である。上述した発生抽選乱数の値には、配置変更演出「あり」、または配置変更演出「なし」が対応付けられており、変動開始時の配置変更演出の発生確率は、「あり」に対応付けられた発生抽選乱数の値の個数によって予め定められている。また、特別図柄の当該変動表示について大当り判定の結果が大当りであるか外れであるかによって、配置変更演出の発生確率が異なっている。
図10に示した例では、大当り判定の結果が大当りであると、70%の確率で配置変更演出が発生し、30%の確率で配置変更演出が発生しないことになる。一方、大当り判定の結果が外れであると、20%の確率で配置変更演出が発生し、80%の確率で配置変更演出が発生しないことになる。すなわち、大当り判定の結果が大当りである場合は、外れである場合よりも変動開始時に配置変更演出が発生し易くなっている。とはいえ、前述したように大当り確率自体が、それほど高いわけではない。
図9の配置変更設定処理では、こうして変動開始時の配置変更演出の発生抽選(S120)を行うと、発生抽選の結果として、変動開始時に配置変更演出を発生させるか否かを判断する(S121)。そして、変動開始時に配置変更演出を発生させる場合は(S121:yes)、配置変更演出での演出ボタン10の変更後の配置を選択する(S122)。本実施例の配置変更演出では、演出ボタン10の配置として、図6に示した上段配置、中段配置、下段配置、初期配置の4種類が設定されている。そして、これらのうち演出ボタン10の変更後の配置を何れにするかを、大当り判定の結果(大当りか外れか)に応じて異なる確率で選択するようになっている。
図11は、本実施例の変動開始時の配置変更演出における演出ボタン10の変更後の配置の選択確率を概念的に示した説明図である。図示した例では、大当り判定の結果が大当りであると、演出ボタン10の変更後の配置の選択確率は、初期配置が最も低く、下段配置、中段配置の順に高くなり、上段配置が最も高く設定されている。一方、大当り判定の結果が外れであると、演出ボタン10の変更後の配置の選択確率は、上段配置が最も低く、中段配置、下段配置の順に高くなり、初期配置が最も高く設定されている。従って、大当り判定の結果が大当りである可能性(特別図柄の変動表示の結果が大当り図柄での停止表示に至る可能性)を表す「大当り期待度」は、パチンコ機1における演出ボタン10の配置が高くなる(上方になる)のに比例して高くなる。尚、演出ボタン10の中段配置および下段配置は、窓部4a(遊技領域21)の左右両側にあることから、中段配置および下段配置の何れかを選択した場合は、さらに2分の1の確率で左右何れかを選択するようになっている。
こうして配置変更演出での演出ボタン10の変更後の配置を選択すると、図9の配置変更設定処理では、次に、演出ボタン10の入力期間を設定する(S123)。本実施例のパチンコ機1では、変動開始時の配置変更演出で演出ボタン10の配置を変更すると、特別図柄の停止表示(図柄変動演出の終了)の直前に演出ボタン10の操作を有効にする入力期間を設定して、この入力期間中に演出ボタン10の操作を遊技者に指示して入力を行わせるようになっている。
一方、S121の判断において、変動開始時に配置変更演出を発生させない場合は(S121:no)、S122およびS123の処理を省略して、スーパーリーチ演出としてモグラ叩きを実行するか否かを判断する(S124)。前述したS101の処理で決定(選択)される図柄変動演出には、スーパーリーチ演出が含まれており、本実施例のパチンコ機1では、スーパーリーチ演出としてモグラ叩きを実行することが可能となっている。そして、演出ボタン10を移動させてパチンコ機1における配置を変更する配置変更演出を、上述した変動開始時だけでなく、モグラ叩きリーチ演出に伴って実行するようになっている。
図12は、演出表示装置41でスーパーリーチ演出としてモグラ叩きが行われる一例を示した説明図である。図示した例は、背景画像41dとして、3つの穴の何れかから顔を出すモグラが表示され、モグラが穴から顔を出した際に遊技者がタイミングよく演出ボタン10を操作することで、モグラを叩くミニゲームである。ただし、本実施例の演出ボタン10は、パチンコ機1における配置が固定ではなく変更可能であるため、遊技者は、移動する(逃げる)演出ボタン10を追いかけて操作を行うことになる。
モグラ叩きリーチ演出の実行中は、演出表示装置41の表示画面に、遊技者に対して演出ボタン10の操作を指示する文字(図中の「演出ボタンでモグラを叩け!」)が表示され、モグラが何れかの穴から顔を出す動作が繰り返される。また、演出ボタン10がタイミングよく操作された回数がHIT数として表示され、図示した例では、HIT数が2回となっている。
図9の配置変更設定処理では、S124の判断において、スーパーリーチ演出としてモグラ叩きを実行する場合は(S124:yes)、モグラ叩きリーチ演出で演出ボタン10を移動させる範囲を設定する(S125)。モグラ叩きリーチ演出に伴う配置変更演出では、モグラ叩きリーチ演出の実行期間内に演出ボタン10の配置を複数回変更すると共に、その演出ボタン10の移動範囲を、特別図柄の当該変動表示における大当り判定の結果(大当りか外れか)に応じて異なる確率で選択するようになっている。一方、スーパーリーチ演出としてモグラ叩きを実行しない場合は(S124:no)、S125の処理を省略して、図9の配置変更設定処理を終了し、図8の図柄変動演出処理に復帰する。尚、本実施例のモグラ叩きリーチ演出の実行期間は、本発明の「入力許容期間」に相当している。
図13は、本実施例のモグラ叩きリーチ演出に伴う配置変更演出での演出ボタン10の移動範囲の選択確率を概念的に示した説明図である。図示した例では、演出ボタン10の移動範囲として、図6に示した初期配置から上段配置までの間(窓部4aの全周)、初期配置から中段配置までの間、初期配置から下段配置までの間の3段階の何れかを選択可能になっている。そして、大当り判定の結果が大当りであると、演出ボタン10の移動範囲の選択確率は、初期配置から上段配置までの間が最も高く、初期配置から中段配置までの間が次に高く、初期配置から下段配置までの間が最も低く設定されている。一方、大当り判定の結果が外れであると、演出ボタン10の移動範囲の選択確率は、初期配置から下段配置までの間が最も高く、初期配置から中段配置までの間が次に高く、初期配置から上段配置までの間が最も低く設定されている。従って、大当り期待度は、演出ボタン10の移動範囲が広がる(高くなる)のに比例して高くなる。
図8の図柄変動演出処理では、配置変更設定処理(S102)から復帰すると、図柄変動演出を開始する(S103)。すなわち、サブ制御基板220のCPU221は、S101の処理で決定した図柄変動演出の内容を指定するコマンドを画像音声制御基板230に向けて送信する。コマンドを受信した画像音声制御基板230は、コマンドに対応する画像を演出表示装置41に表示すると共に、コマンドに対応する音声を各種スピーカー6a,6bから出力する。これにより、演出表示装置41では、装飾図柄41a,41b,41cの変動表示が開始され、リーチ演出などが付帯して行われる。
図柄変動演出を開始すると、S102の配置変更設定処理の中で行った配置変更演出の発生抽選の結果として、変動開始時に配置変更演出を発生させるか否かを判断する(S104)。そして、変動開始時に配置変更演出を発生させる場合は(S104:yes)、演出ボタン10の配置を変更する(S105)。すなわち、サブ制御基板220のCPU221は、駆動モーター10mに駆動信号を送信することにより、初期配置にある演出ボタン10を、S102の配置変更設定処理の中で選択した変更後の配置へと移動させる。尚、変更後の配置として初期配置を選択した場合には、実質的に演出ボタン10は初期配置のまま移動しないことになる。
一方、変動開始時に配置変更演出を発生させない場合は(S104:no)、S105の処理を省略し、S102の配置変更設定処理の中で設定した演出ボタン10の入力期間であるか否かを判断する(S106)。そして、演出ボタン10の入力期間である場合は(S106:yes)、後述する入力期間処理(S107)を実行する。これに対して、演出ボタン10の入力期間ではない場合は(S106:no)、次に、モグラ叩きリーチ演出の実行期間であるか否かを判断する(S108)。そして、モグラ叩きリーチ演出の実行期間である場合は(S108:yes)、後述するモグラ叩き配置変更処理(S109)を実行する。一方、モグラ叩きリーチ演出の実行期間ではない場合は(S108:no)、入力期間処理(S107)およびモグラ叩き配置変更処理(S109)の何れも省略する。
図14は、本実施例の入力期間処理を示したフローチャートである。サブ制御基板220のCPU221は、入力期間処理(S107)を開始すると、まず、演出ボタン10の操作指示を表示中であるか否かを判断する(S130)。本実施例の入力期間中は、遊技者に対する演出ボタン10の操作指示(例えば、「演出ボタンを押せ!」)を演出表示装置41の表示画面に表示するようになっている。そして、未だ演出ボタン10の操作指示を表示していない場合は(S130:no)、演出表示装置41の表示画面に演出ボタン10の操作指示を表示する(S131)。
これに対して、既に演出ボタン10の操作指示を表示中である場合は(S130:yes)、S131の処理を省略し、続いて、演出ボタン10に対する遊技者の操作(入力)を検知したか否かを判断する(S132)。そして、演出ボタン10に対する遊技者の操作を検知した場合は(S132:yes)、操作完了演出を実行する(S133)。本実施例のパチンコ機1では、各種ランプ5a~5cを発光させることで操作完了演出を実行するようになっている。尚、操作完了演出は、これに限られず、各種スピーカー6a,6bから効果音を出力することで操作完了演出を実行してもよい。また、操作完了演出の実行に伴い、演出表示装置41の表示画面で表示中の演出ボタン10の操作指示を終了する(S134)。
一方、演出ボタン10に対する遊技者の操作を検知していない場合は(S132:no)、S133およびS134の処理を省略して、図14の入力期間処理を終了し、図8の図柄変動演出処理に復帰する。
図15は、本実施例のモグラ叩き配置変更処理を示したフローチャートである。サブ制御基板220のCPU221は、モグラ叩き配置変更処理(S109)を開始すると、まず、演出ボタン10の所定の待機時間が経過したか否かを判断する(S140)。前述したようにモグラ叩きリーチ演出に伴う配置変更演出では、モグラ叩きリーチ演出の実行期間内に演出ボタン10の配置を複数回変更することとして、演出ボタン10の配置を変更した後、待機時間の経過を待って、次の配置へ変更するようになっている。尚、モグラ叩きリーチ演出の発生に伴って、最初に演出ボタン10の配置を変更する際には、待機時間が経過しているものと判断する。
そして、演出ボタン10の待機時間が経過した場合は(S140:yes)、S102の配置変更設定処理の中で選択した移動範囲内で演出ボタン10の配置をランダムに決定して(S141)、演出ボタン10の配置を変更する(S142)。すなわち、サブ制御基板220のCPU221は、駆動モーター10mに駆動信号を送信することにより、S141の処理で決定した配置へと演出ボタン10を移動させる。
これに対して、演出ボタン10の待機時間が経過していない場合は(S140:no)、S141およびS142の処理を省略して、演出ボタン10に対する遊技者の操作(入力)を検知したか否かを判断する(S143)。そして、演出ボタン10に対する遊技者の操作を検知した場合は(S143:yes)、モグラ叩きリーチ演出の実行期間中に演出ボタン10が操作された回数(HIT数)に「1」を加算する(S144)。尚、前述したようにモグラ叩きリーチ演出の実行中は、演出表示装置41の表示画面にHIT数が表示されており(図12参照)、S144の処理において、このHIT数の表示も更新される。
一方、演出ボタン10に対する遊技者の操作を検知していない場合は(S143:no)、S144の処理を省略して、図15のモグラ叩き配置変更処理を終了し、図8の図柄変動演出処理に復帰する。
図8の図柄変動演出処理では、入力期間処理(S107)またはモグラ叩き配置変更処理(S109)から復帰するか、あるいは入力期間処理(S107)およびモグラ叩き配置変更処理(S109)を省略すると、主制御基板200から変動停止コマンドを受信したか否かを判断する(S110)。前述したように変動停止コマンドは、特別図柄の停止表示を示すコマンドである。そして、変動停止コマンドを受信していない場合は(S110:no)、図柄変動演出を継続したまま、図8の図柄変動演出処理を一旦終了し、所定周期でタイマ割り込みが発生すると、再び図8の図柄変動演出処理を実行する。
このとき、図柄変動演出を実行中であれば、主制御基板200から新たに変動パターン指定コマンドが送信されることはなく、S100の判断において、変動パターン指定コマンドを受信していないため(S100:no)、S101~S105の処理を省略し、演出ボタン10の入力期間であれば(S106:yes)、前述の入力期間処理(S107)を実行し、モグラ叩きリーチ演出の実行期間であれば(S108:yes)、モグラ叩き配置変更処理(S109)を実行する。その後、変動停止コマンドを受信したか否かを再び判断する(S110)。
そして、変動停止コマンドを受信した場合は(S110:yes)、演出表示装置41で実行中の図柄変動演出を終了する(S111)。このとき、装飾図柄41a,41b,41cの停止態様は、前述のS101の処理で決定した態様であり、大当り判定の結果が外れであれば、同じ数字で揃わないバラケ目であるのに対し、大当りであれば、同じ数字で揃ったゾロ目である。
こうして図柄変動演出を終了すると、図8の図柄変動演出処理を一旦終了し、所定周期でタイマ割り込みが発生すると、再び図8の図柄変動演出処理を実行する。そして、主制御基板200から新たに変動パターン指定コマンドを受信すると(S100:yes)、S101以降の一連の処理を実行して新たな図柄変動演出を行う。
以上に説明したように本実施例のパチンコ機1では、遊技者による押下操作(入力)を検知する演出ボタン10に加えて、演出ボタン10をガイドレール11に沿って移動させることが可能な駆動モーター10mを搭載しており、この駆動モーター10mの駆動を制御することにより、パチンコ機1における演出ボタン10の配置を変更する配置変更演出を実行可能となっている。このように遊技者が操作(入力)を行う対象である演出ボタン10が固定ではなく、パチンコ機1における配置が変化することによって新たな遊技性を遊技者に付与することができるので、遊技興趣を向上させることが可能となる。
特に、本実施例のパチンコ機1では、特別図柄の変動表示(図柄変動演出の実行)に伴って、配置変更演出を実行することが可能となっている。このようにすれば、演出ボタン10の配置が変化することで、変動表示中の特別図柄が大当り図柄で停止表示される(大当り遊技が開始される)ことを遊技者に期待させて、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
そして、本実施例のパチンコ機1では、特別図柄の変動表示の開始時(変動開始時)における配置変更演出で、大当り期待度(特別図柄が大当り図柄で停止表示される可能性)の高さに応じて演出ボタン10の変更後の配置を異ならせると共に、モグラ叩きリーチ演出に伴う配置変更演出で、大当り期待度の高さに応じて演出ボタン10の移動範囲を異ならせるようになっている。このようにすれば、配置変更演出で変化する演出ボタン10の配置に遊技者を注目させて、遊技興趣を盛り上げることが可能となる。
さらに、本実施例のパチンコ機1では、大当り期待が高いほど、変動開始時の配置変更演出における演出ボタン10の変更後の配置や、モグラ叩きリーチ演出に伴う配置変更演出における演出ボタン10の移動範囲を高くするようになっている。このようにすれば、配置変更演出で変化する演出ボタン10の配置が高くなることを遊技者に期待させて、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
また、本実施例のパチンコ機1では、ガイドレール11に沿った演出ボタン10の移動範囲が、上皿部7からパチンコ機1の上部まで窓部4a(遊技領域21)を囲んで一周する範囲に設定されている。このように演出ボタン10が遊技領域21の周囲に沿って移動することにより、遊技領域21に対面しながら遊技を行う遊技者にとって、移動する演出ボタン10の視認が容易であると共に、変化する演出ボタン10の配置にかかわらず容易く操作(入力)することが可能となる。
加えて、本実施例のパチンコ機1では、モグラ叩きリーチ演出に伴って配置変更演出を実行することとして、モグラ叩きリーチ演出の実行期間内に演出ボタン10の配置を複数回変更するようになっている。このようにすれば、モグラ叩きリーチ演出の実行期間中に、複数回配置が切り換わる(逃げる)演出ボタン10を遊技者が追いかけて操作する(捕まえる)という新たな遊技性を付与することができるので、遊技興趣を向上させることが可能となる。
D.変形例 :
以上、本実施例のパチンコ機1について説明したが、実施態様はこれに限られるわけではなく、次のような変形例の態様で実施することも可能である。尚、変形例の説明にあたっては、上述した実施例と同様の構成部分については、実施例と同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
上述した実施例では、入力検知部としての演出ボタン10を、駆動モーター10mの駆動によって、ガイドレール11に沿って移動させるようになっていた。しかし、入力検知部を移動させる態様は、これに限られず、入力検知部として複数のタッチセンサーを、パチンコ機1における配置を異ならせて設置しておくこととして、これらの中から入力が有効なタッチセンサーを切り換えてもよい。
図16は、変形例のパチンコ機1における入力検知部の移動態様を示した説明図である。変形例のパチンコ機1では、入力検知部として、遊技者が触れた際に入力を検知するタッチセンサー12を、パチンコ機1における配置を異ならせて複数(6つ)備えている。図示した例では、6つのタッチセンサー12が窓部4a(遊技領域21)の周囲を囲んで配置されており、上皿部7の手前側の縁部(窓部4aの下方)に配置された第1タッチセンサー12aと、窓部4aの右下方に配置された第2タッチセンサー12bと、窓部4aの右上方に配置された第3タッチセンサー12cと、窓部4aの配置に設置された第4タッチセンサー12dと、窓部4aの左上方に配置された第5タッチセンサー12eと、窓部4aの左下方に配置された第6タッチセンサー12fとを有している。
また、各タッチセンサー12は、LEDを内蔵しており、6つのタッチセンサー12a~12fのうち入力が有効とされる何れか1つを発光させるようになっている。そして、基本的には下方の第1タッチセンサー12aの入力が有効とされているため、この第1タッチセンサー12aが発光している。ただし、配置変更演出では、入力が有効なタッチセンサー12が変更され、それに伴って、発光するタッチセンサー12の配置が切り換わる。図16では、タッチセンサー12の発光状態がハッチングを付して示されており、右上方の第3タッチセンサー12cの入力が有効とされている。尚、変形例における入力が有効なタッチセンサー12は、本発明の「入力検知部」に相当しており、6つのタッチセンサー12a~12fは、本発明の「移動手段」に相当している。
以上のように変形例のパチンコ機1では、6つのタッチセンサー12a~12fを、パチンコ機1における配置を異ならせて設置しておき、このうち入力が有効とされるタッチセンサー12を切り換えて発光させることにより、配置変更演出を実行可能となっている。このような変形例のパチンコ機1においても、入力が有効とされる(発光する)タッチセンサー12が固定ではなく、パチンコ機1における配置が変化することにより、前述した実施例と同様に、新たな遊技性を付与することができるので、遊技興趣を向上させることが可能となる。また、変形例のパチンコ機1では、前述した実施例のパチンコ機1に比べて、ガイドレール11や、駆動モーター10mなどの移動機構を必要とせず、簡易的に配置変更演出を実行することが可能となる。
以上、本発明の実施例および変形例について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、前述した実施例では、特別図柄の変動表示(図柄変動演出の実行)に伴って、配置変更演出を実行可能となっていた。しかし、これに限られず、特図保留(第1特図保留や第2特図保留)の記憶に伴って、配置変更演出を実行可能としてもよい。そして、事前判定の結果が大当りである可能性の高さに応じて演出ボタン10の変更後の配置を異ならせてもよく、その可能性が高いほど、演出ボタン10の変更後の配置を高くしてもよい。
また、前述した実施例および変形例では、入力検知部(演出ボタン10、入力が有効なタッチセンサー12)の移動範囲が、窓部4a(遊技領域21)を囲んで一周する範囲になっていた。しかし、入力検知部の移動範囲は、これに限られず、単なる直線的な上下方向の移動範囲や、直線的な左右方向の移動範囲であってもよい。
また、前述した実施例では、演出ボタン10で遊技者による押下操作を入力として検知し、前述した変形例では、タッチセンサー12で遊技者が触れたことを入力として検知するようになっていた。しかし、入力検知部は、これらに限られず、遊技者が手をかざすだけで入力として検知する非接触式のものであってもよい。
また、上述した実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を払い出すことによって、遊技の結果としての利益(遊技価値)を遊技者に付与するパチンコ機1に本発明を適用した例を説明した。これに限らず、「遊技球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入球口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプのパチンコ機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプのパチンコ機としては、パチンコ機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入球口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成されたパチンコ機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
<上述した実施例および変形例から抽出できる遊技機A1~A6>
上述した実施例および変形例のパチンコ機1は、次のような遊技機A1~A6として捉えることができる。
<遊技機A1>
遊技盤に形成された遊技領域に遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機において、
前記遊技に伴って遊技演出の実行を制御する演出制御手段と、
遊技者による所定の入力を検知する入力検知部と、
前記入力検知部を所定の移動範囲内で移動させることが可能な移動手段と
を備え、
前記演出制御手段は、前記移動手段の駆動を制御し、前記遊技機における前記入力検知部の配置を変更する配置変更演出を実行可能である
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機A1では、遊技者が所定の入力を行う対象である入力検知部が固定ではなく、遊技機における配置が変化することによって新たな遊技性を遊技者に付与することができるので、遊技興趣を向上させることが可能となる。
<遊技機A2>
遊技機A1において、
前記遊技領域を流下する遊技球が所定の球検知手段で検知されたことに基づいて、識別情報を変動表示させた後に停止表示させる識別情報表示手段と、
前記識別情報が特定態様で停止表示されると、遊技者にとって有利な特定状態を発生させる特定状態発生手段と
を備え、
前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示に伴って、前記配置変更演出を実行可能である
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機A2では、入力検知部の配置が変化することで、変動表示中の識別情報が特定態様で停止表示される(特定状態が発生する)ことを遊技者に期待させて、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
<遊技機A3>
遊技機A2において、
前記演出制御手段は、前記識別情報が停止表示される前に前記配置変更演出を実行し、該識別情報の変動表示の結果が前記特定態様での停止表示に至る可能性の高さに応じて、該配置変更演出での前記入力検知部の配置を異ならせる
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機A3では、配置変更演出で変化する入力検知部の配置に遊技者を注目させて、遊技興趣を盛り上げることが可能となる。
<遊技機A4>
遊技機A3において、
前記演出制御手段は、前記遊技機における上下方向に前記入力検知部の配置を変更可能であり、前記可能性が高いほど、前記配置変更演出での前記入力検知部の配置を高くする
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機A4では、配置変更演出で変化する入力検知部の配置が高くなることを遊技者に期待させて、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
<遊技機A5>
遊技機A1ないし遊技機A4の何れか1つの遊技機において、
前記移動範囲は、前記遊技領域を囲んで一周する範囲に設定されている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機A5では、入力検知部が遊技領域の周囲に沿って移動することにより、遊技領域に対面して遊技を行う遊技者にとって、移動する入力検知部の視認が容易であると共に、変化する入力検知部の配置にかかわらず容易く入力を行うことが可能となる。
<遊技機A6>
遊技機A1ないし遊技機A5の何れか1つの遊技機において、
前記演出制御手段は、前記配置変更演出で前記入力検知部に対する入力許容期間を設定し、該入力期間内に前記入力検知部の配置を複数回変更する
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機A6では、設定された入力許容期間中に、複数回配置が切り換わる(逃げる)入力検知部を遊技者が追いかけて入力を行う(捕まえる)という新たな遊技性を付与することができるので、遊技興趣を向上させることが可能となる。
本発明は、遊技ホールで用いられる遊技機に利用することができる。
1…パチンコ機(遊技機)、4…前面枠、 窓部…4a、
10…演出ボタン(入力検知部)、 10m…駆動モーター(移動手段)、
11…ガイドレール、 12…タッチセンサー(入力検知部、移動手段)、
20…遊技盤、 21…遊技領域、
24…第1始動口、 24s…第1始動口センサー(球検知手段)、
25…第2始動口、 25s…第2始動口センサー(球検知手段)、
27…普通図柄作動ゲート、 28…大入賞口、
41…演出表示装置、 41a,41b,41c…装飾図柄、
50…セグメント表示部(識別情報表示手段)、 200…主制御基板、
201…CPU(特定状態発生手段)、 220…サブ制御基板、
221…CPU(演出制御手段)。

Claims (6)

  1. 遊技盤に形成された遊技領域に遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機において、
    前記遊技に伴って遊技演出の実行を制御する演出制御手段と、
    遊技者による所定の入力を検知する入力検知部と、
    前記入力検知部を所定の移動範囲内で移動させることが可能な移動手段と
    を備え、
    前記演出制御手段は、前記移動手段の駆動を制御し、前記遊技機における前記入力検知部の配置を変更する配置変更演出を実行可能である
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記遊技領域を流下する遊技球が所定の球検知手段で検知されたことに基づいて、識別情報を変動表示させた後に停止表示させる識別情報表示手段と、
    前記識別情報が特定態様で停止表示されると、遊技者にとって有利な特定状態を発生させる特定状態発生手段と
    を備え、
    前記演出制御手段は、前記識別情報の変動表示に伴って、前記配置変更演出を実行可能である
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2に記載の遊技機において、
    前記演出制御手段は、前記識別情報が停止表示される前に前記配置変更演出を実行し、該識別情報の変動表示の結果が前記特定態様での停止表示に至る可能性の高さに応じて、該配置変更演出での前記入力検知部の配置を異ならせる
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項3に記載の遊技機において、
    前記演出制御手段は、前記遊技機における上下方向に前記入力検知部の配置を変更可能であり、前記可能性が高いほど、前記配置変更演出での前記入力検知部の配置を高くする
    ことを特徴とする遊技機。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の遊技機において、
    前記移動範囲は、前記遊技領域を囲んで一周する範囲に設定されている
    ことを特徴とする遊技機。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載の遊技機において、
    前記演出制御手段は、前記配置変更演出で前記入力検知部に対する入力許容期間を設定し、該入力期間内に前記入力検知部の配置を複数回変更する
    ことを特徴とする遊技機。
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