(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」~「9」を示す数字や「-」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」~「9」を示す数字や「-」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「-」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110~S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110~S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170~S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「-」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「-」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部003IWに関する説明)[第1の実施の形態]
次に、特徴部003IWの第1の実施の形態について説明する。
(変動パターンテーブル)
第1の実施の形態では、図8-1に示す変動パターンが設けられている。図8-1に示すように、可変表示結果がはずれである場合の変動パターンとして、演出内容が非リーチはずれ(通常変動はずれ)であって変動時間が5秒間である変動パターンPA1-1と、演出内容が非リーチはずれ(通常変動はずれ)であって変動時間が1.5秒間と短い変動パターンPA1-2と、演出内容がノーマルリーチはずれであって変動時間が30秒間である変動パターンPA1-3と、演出内容がスーパーリーチはずれである変動パターンPA2-1~PA2-3とが設けられている。変動パターンPA2-1の変動時間は90秒間であり、変動パターンPA2-2の変動時間は120秒間であり、変動パターンPA2-3の変動時間は150秒間である。
また、図8-1に示すように、可変表示結果が大当りである場合の変動パターンとして、演出内容がノーマルリーチ大当りであって変動時間が30秒間である変動パターンPA3-1と、演出内容がスーパーリーチ大当りである変動パターンPA4-1~PA4-3とが設けられている。変動パターンPA4-1の変動時間は90秒間であり、変動パターンPA4-2の変動時間は120秒間であり、変動パターンPA4-3の変動時間は150秒間である。
スーパーリーチ演出を伴う変動においては、スーパーリーチ演出の前半だけを行う場合(SPリーチ(前半のみ))と、スーパーリーチ演出の前半と後半とを行う場合(SPリーチ(前半+後半))と、スーパーリーチ演出の前半からSPSPリーチに発展する場合(SPSPリーチ)とがある。
SPSPリーチに発展する場合、スーパーリーチが開始されてから12秒後にSPSP発展示唆煽り演出を2秒間実行し、スーパーリーチが開始されてから14秒後にSPSP発展示唆予告演出を30秒間実行した後にSPSPリーチを実行する。SPSP発展示唆煽り演出は、SPSP発展示唆予告演出の実行を示唆する演出である。SPSP発展示唆予告演出は、SPSPリーチ演出の実行を示唆する演出である。また、SPSPリーチに発展しないSPリーチ変動においてもSPSP発展示唆煽り演出を実行可能な構成であるが、その場合もSPSPリーチに発展する場合と同様に、スーパーリーチが開始されてから12秒後にSPSP発展示唆煽り演出を2秒間実行することとなる。SPSP発展示唆煽り演出とSPSP発展示唆予告演出とはいずれもスーパーリーチ演出(前半)の実行中に行われる演出であるが、SPSP発展示唆煽り演出はスーパーリーチ演出(前半)の画像表示の一部を視認困難とする演出である一方、SPSP発展示唆予告演出はスーパーリーチ演出(前半)の画像表示の全部を視認困難とする演出である。
図示するように、可変表示結果がはずれとなる変動において、低ベース状態であって保留記憶数が3個未満である場合には、60%の割合で変動パターンPA1-1が選択され、20%の割合で変動パターンPA1-3が選択され、10%の割合で変動パターンPA2-1が選択され、7%の割合で変動パターンPA2-2が選択され、3%の割合で変動パターンPA2-3が選択される。可変表示結果がはずれとなる変動において、低ベース状態であって保留記憶数が3個以上である場合、または高ベース状態である場合には、80%の割合で変動パターンPA1-2が選択され、20%の割合で変動パターンPA1-3が選択され、10%の割合で変動パターンPA2-1が選択され、7%の割合で変動パターンPA2-2が選択され、3%の割合で変動パターンPA2-3が選択される。
また、図示するように、可変表示結果が大当りとなる変動において、10%の割合で変動パターンPA3-1が選択され、20%の割合で変動パターンPA4-1が選択され、30%の割合で変動パターンPA4-2が選択され、40%の割合で変動パターンPA4-3が選択される。
このように各変動パターンの選択割合が定められていることにより、大当りに制御することに対する信頼度は、スーパーリーチ(前半のみ)<スーパーリーチ(前半+後半)<SPSPリーチとなっている。
図8-1で示した変動パターンのうちいずれかが、上述した変動パターン設定処理(ステップS111)にて選択されるようになっている。
(可変表示開始設定処理)
図8-2は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンド格納領域から変動パターンコマンドを読み出す(ステップ003IWS801)。次いで、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS801で読み出した変動パターンコマンド、および表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(すなわち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(ステップ003IWS802)。すなわち、演出制御用CPU120によってステップ003IWS802の処理が実行されることによって、可変表示パターン決定手段が決定した可変表示パターン(変動パターン)に応じて、識別情報の可変表示の表示結果(飾り図柄の停止図柄)を決定する表示結果決定手段が実現される。なお、変動パターンコマンドで擬似連が指定されている場合には、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS802において、擬似連中の仮停止図柄としてチャンス目図柄(例えば、「223」や「445」のように、リーチとならないものの大当り図柄と1つ図柄がずれている図柄の組み合わせ)も決定する。なお、演出制御用CPU120は、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。なお、ステップ003IWS802において、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて大当りであるか否かを判定し、変動パターンコマンドのみにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するようにしてもよい。
ステップ003IWS802では、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンドが「大当り」を示している場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄として3図柄が同じ図柄で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。そして、「はずれ」の場合には、上記以外の飾り図柄の組み合わせを決定する。ただし、リーチ演出を伴う場合には、左右の2図柄が揃った飾り図柄の組み合わせを決定する。また、画像表示装置5に導出表示される3図柄の組合せが飾り図柄の「停止図柄」である。
演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、飾り図柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄決定テーブルを用いて、飾り図柄の停止図柄を決定する。すなわち、抽出した乱数に一致する数値に対応する飾り図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定する。
なお、飾り図柄についても、大当りを想起させるような停止図柄(左中右が全て同じ図柄で揃った図柄の組み合わせ)を大当り図柄という。また、はずれを想起させるような停止図柄をはずれ図柄という。
次いで、演出制御用CPU120は、変動中に行う予告演出の設定を行うための予告演出設定処理を行う(ステップ003IWS803)。
演出制御用CPU120は、変動パターンとに応じたプロセステーブルを選択し(ステップ003IWS813)、ステップ003IWS814に移行する。
その後、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS813で選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ003IWS814)。
プロセステーブルとは、演出制御用CPU120が演出装置の制御を実行する際に参照するプロセスデータが設定されたテーブルである。すなわち、演出制御用CPU120は、プロセステーブルに設定されているプロセスデータに従って画像表示装置5等の演出装置(演出用部品)の制御を行う。プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制御実行データには、飾り図柄の可変表示の可変表示時間(変動時間)中の変動態様を構成する各変動の態様を示すデータ等が記載されている。具体的には、画像表示装置5の表示画面の変更に関わるデータが記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その変動の態様での変動時間が設定されている。演出制御用CPU120は、プロセステーブルを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている変動の態様で飾り図柄を表示させる制御を行う。また、プロセステーブルは、演出制御基板80におけるROMに格納されている。また、プロセステーブルは、各変動パターンに応じて用意されている。
なお、リーチ演出を伴う変動パターンについて演出制御を実行する場合に用いられるプロセステーブルには、変動開始から所定時間が経過したときに左図柄を停止表示させ、さらに所定時間が経過すると右図柄を停止表示させることを示すプロセスデータが設定されている。なお、停止表示させる図柄をプロセステーブルに設定するのではなく、決定された停止図柄、擬似連や滑り演出における仮停止図柄に応じて、図柄を表示するための画像を合成して生成するようにしてもよい。
また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ003IWS815)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプ制御基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
なお、この第1の実施の形態では、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに1対1に対応する変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われるように制御するが、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに対応する複数種類の変動パターンから、使用する変動パターンを選択するようにしてもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、変動時間タイマに、変動パターンコマンドで特定される変動時間に相当する値を設定する(ステップ003IWS816)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示中演出処理(ステップS172)に対応した値にする(ステップ003IWS819)。
(予告演出設定処理)
図8-3および図8-4は、第1の実施の形態における予告演出設定処理(ステップ003IWS804)を示すフローチャートである。本実施例における予告演出設定処理では主に、アクティブ変化予告演出と、一発逆転予告演出と、に関する設定を行う。
アクティブ変化予告演出は、アクティブ表示の表示態様を変化させることにより大当りに制御することに対する期待度を示唆する演出である。本実施例では、アクティブ表示の表示態様として、表示色の異なる第1態様(白色)、第2態様(赤色)、第3態様(金色)とが設けられている。大当りに対する期待度は、第1態様<第2態様<第3態様となっている。変動開始時のアクティブ表示の表示態様は第1態様であり、アクティブ変化予告演出が行われることにより第2態様や第3態様に変化可能に構成されている。
アクティブ変化予告演出の演出態様として、画像表示装置5の全表示領域に所定画像(「アクティブ変化チャレンジ」という文字表示が付された画像)を表示した後にアクティブ表示の表示態様が変化する第1態様と、画像表示装置5の表示領域の一部に特定画像(流れてきた雲からアクティブ表示に対して雷が落ちる表示)を表示した後にアクティブ表示の表示態様が変化する第2態様と、が設けられている。また、第1態様のアクティブ変化予告演出の実行を示唆するアクティブ変化煽り演出を実行可能であり、該アクティブ変化煽り演出を行うことでアクティブ表示の表示態様が変化することに対する期待感を与えられるよう構成されている。
なお、第1態様のアクティブ変化予告演出が行われるときと、第2態様のアクティブ変化予告演出が行われるときとで、共通する特定音をスピーカ8L,8Rから出力するとともに、共通する特定の発光パターンにて遊技効果ランプ9を発光させる。
特定音は、アクティブ表示の態様が変化したことを報知する音声であり、変化後のアクティブ表示の態様に応じて異なる音声であり、アクティブ変化予告演出がいずれの態様にて行われた場合にも共通する音声である。なお、アクティブ変化予告演出自体の演出音はアクティブ変化予告演出の態様によって異なるものであってもよい。例えば、第1態様のアクティブ変化予告演出においては後述するアクティブ変化アイコンの拡大表示に対応する音声を出力し、第2態様のアクティブ変化予告演出においては後述する雲画像からアクティブ表示に対して雷が落ちる画像に対応する音声を出力することとしてもよいし、第1態様のアクティブ変化予告演出に対応する音声を出力する一方で、第2態様のアクティブ変化予告演出に対応する音声は出力しないこととしてもよいし、逆に、第1態様のアクティブ変化予告演出に対応する音声を出力しない一方で、第2態様のアクティブ変化予告演出に対応する音声は出力することとしてもよい。
特定の発光パターンは、アクティブ表示の態様が変化したことを報知する遊技効果ランプ9の発光パターンであり、変化後のアクティブ表示の態様に応じて異なる遊技効果ランプ9の発光パターンであり、アクティブ変化予告演出がいずれの態様にて行われた場合にも共通する遊技効果ランプ9の発光パターンである。なお、アクティブ変化予告演出自体の遊技効果ランプ9の発光パターンはアクティブ変化予告演出の態様によって異なるものであってもよい。例えば、第1態様のアクティブ変化予告演出においては後述するアクティブ変化アイコンの拡大表示に対応する発光パターンにて遊技効果ランプ9を発光させ、第2態様のアクティブ変化予告演出においては後述する雲画像からアクティブ表示に対して雷が落ちる画像に対応する発光パターンにて遊技効果ランプ9を発光させることとしてもよいし、第1態様のアクティブ変化予告演出に対応する発光パターンにて遊技効果ランプ9を発光させる一方で、第2態様のアクティブ変化予告演出に対応する発光パターンにて遊技効果ランプ9を発光させないこととしてもよいし、逆に、第1態様のアクティブ変化予告演出に対応する発光パターンにて遊技効果ランプ9を発光させない一方で、第2態様のアクティブ変化予告演出に対応する発光パターンにて遊技効果ランプ9を発光させることとしてもよい。
なお、アクティブ変化煽り演出およびアクティブ変化予告演出の実行タイミングはスーパーリーチ演出中に限られるものではなく、通常変動中やノーマルリーチ演出中であってもアクティブ変化煽り演出およびアクティブ変化予告演出を実行可能であることとしてもよい。その場合、通常変動中やノーマルリーチ演出中におけるアクティブ変化煽り演出およびアクティブ変化予告演出の実行割合は、スーパーリーチ演出中におけるアクティブ変化煽り演出およびアクティブ変化予告演出の実行割合よりも低いこととしてもよい。
また、通常変動中やノーマルリーチ演出中においては、第1態様のアクティブ変化予告演出を実行し得る一方で、第2態様のアクティブ変化予告演出を実行し得ないこととしてもよい。
また、通常変動中やノーマルリーチ演出中においては、第1態様および第2態様のアクティブ変化予告演出を実行し得ないが、第1態様および第2態様とは異なる第3態様のアクティブ変化予告演出を実行し得ることとしてもよい。例えば、ミニキャラクタがアクティブ表示の表示領域まで移動する表示を伴うアクティブ変化煽り演出を行うとともに、該ミニキャラクタが所定の動作を行うことを契機にアクティブ表示の表示態様が変化する第3態様のアクティブ変化予告演出を行うこととしてもよい。
アクティブ変化煽り演出の実行タイミングはスーパーリーチ演出が開始されてから5秒後であり、アクティブ変化煽り演出の実行期間は3秒間である。第1態様のアクティブ変化予告演出の実行タイミングはスーパーリーチ演出が開始されてから8秒後であり、第1態様のアクティブ変化予告演出の実行期間は7秒間である。第2態様のアクティブ変化予告演出の実行タイミングはスーパーリーチ演出が開始されてから8秒後であり、第1態様のアクティブ変化予告演出の実行期間は1秒間である。つまり、第1態様のアクティブ変化予告演出を実行する場合と、第2態様のアクティブ変化予告演出を実行する場合とでは、いずれもアクティブ変化予告演出の実行タイミングは共通である。いずれの場合であっても、スーパーリーチ演出が開始されてから8秒後にアクティブ変化予告演出が開始されるものである。
詳しくは後述するが、上述したようにSPSPリーチ演出を行う場合はスーパーリーチ演出を開始してから12秒後にSPSP発展煽り演出が開始されるようになっている。また、上述したようにアクティブ変化予告演出を実行する場合はスーパーリーチ演出を開始してから8秒後にアクティブ変化予告演出が開始されるようになっている。ここで、SPSPリーチ演出を伴う変動においてアクティブ変化予告演出を実行する場合、仮に第1態様のアクティブ変化予告演出を実行した場合には、該第1態様のアクティブ変化予告演出とSPSP発展煽り演出との実行期間の一部が重複するとともに、いずれも画像表示装置5に画像が全画面表示される演出であるため、互いに妨げ合ってしまうこととなる。そこで、本実施例においては、SPSPリーチ演出を伴う変動においてアクティブ変化予告演出を実行する場合、第1態様のアクティブ変化予告演出を実行することを制限し、SPSP発展煽り演出を妨げない態様である第2態様のアクティブ変化予告演出を実行可能であるよう構成している。
一発逆転予告演出は、画像表示装置5の全表示領域に「一発逆転」という文字表示を含む画像を表示することで大当りに制御することに対する期待度を示唆する演出である。また、一発逆転予告演出の実行を示唆する一発逆転煽り演出を実行可能に構成されており、該一発逆転煽り演出を行うことで一発逆転予告演出の実行に対する期待感を与えられるよう構成されている。
なお、一発逆転予告演出の実行後は、該一発逆転予告演出が実行されたことを報知する表示を常時行うこととしてもよい。例えば、一発逆転予告演出の実行後に一発逆転予告演出に対応するアイコン表示を画像表示装置5の表示領域の左上に表示したり、一発逆転予告演出の実行の前後で飾り図柄のデザインを変化させたりすることで、一発逆転予告演出が実行されたことを報知することとしてもよい。
本例における一発逆転煽り演出は帯画像の表示(帯表示)を含む演出であり、所定の演出(後述する応援演出)を繰り返す度に帯表示の表示領域を段階的に拡大していく演出である。なお、所定の演出を繰り返す度に帯表示自体を段階的に拡大したり、所定の演出を繰り返す度に帯表示の表示数を段階的に増加したりすることで、段階的に帯表示の視認性を高めていくようなものであってもよい。また、所定の演出を繰り返す回数によって一発逆転予告演出に発展する割合や、大当りに制御することに対する信頼度が異なるようなものであってもよい。
予告演出設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、ステップ003IWS801読み出した変動パターンコマンドが示す変動パターンがスーパーリーチを伴う変動パターンであるか否かを判定する(ステップ003IWS3000)。具体的に、変動パターンPA2-1~PA2-3、PA4-1~PA4-3のいずれかであるか否かを判定する。スーパーリーチを伴う変動パターンではない場合、そのまま予告演出設定処理を終了する。
ステップ003IWS3000においてスーパーリーチを伴う変動パターンである場合、演出制御用CPU120は、アクティブ変化予告演出の実行の有無を決定するためのSP中アクティブ変化実行抽選を行う(ステップ003IWS3001)。具体的に、図8-5(A)に示すSP中アクティブ変化実行抽選テーブルを用いてSP中アクティブ変化実行抽選を行う。
図8-5(A)は、SP中アクティブ変化実行抽選テーブルを示す説明図である。図8-5(A)に示すSP中アクティブ変化実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎にアクティブ変化予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、70%の割合でアクティブ変化予告演出を実行することを決定し、30%の割合でアクティブ変化予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、40%の割合でアクティブ変化予告演出を実行することを決定し、60%の割合でアクティブ変化予告演出を実行しないことを決定する。
このように、大当りである場合の方がはずれである場合よりも高い割合でアクティブ変化予告演出を実行可能であるよう構成されている。これにより、アクティブ変化予告演出は大当りに対する期待度の高い演出となっている。
アクティブ変化予告演出を実行することが決定された場合(ステップ003IWS3002のN)、演出制御用CPU120は、アクティブ変化予告演出の実行タイミングを決定するためのタイミング決定抽選を行う(ステップ003IWS3003)。具体的に、図8-5(B)に示すタイミング決定抽選テーブルを用いてタイミング決定抽選を行う。
図8-5(B)は、タイミング決定抽選テーブルを示す説明図である。図8-5(B)に示すタイミング決定抽選テーブルでは、変動パターンに対応する演出内容(スーパーリーチ(前半のみ)大当り/はずれ、スーパーリーチ(前半+後半)大当り(SPSPリーチ発展なし)、スーパーリーチ(前半+後半)はずれ(SPSPリーチ発展なし)、SPSPリーチ大当り/はずれ)毎にアクティブ変化予告演出の実行タイミングに対する判定値が割り振られている。
例えば、演出内容がスーパーリーチ(前半のみ)大当り/はずれである場合、100%の割合でスーパーリーチ演出の前半を、アクティブ変化予告演出の実行タイミングとして決定する。演出内容がスーパーリーチ(前半+後半)大当りである場合、70%の割合でスーパーリーチ演出の前半のタイミングを、30%の割合でスーパーリーチ演出の後半のタイミングを、アクティブ変化予告演出の実行タイミングとして決定する。演出内容がスーパーリーチ(前半+後半)はずれである場合、40%の割合でスーパーリーチ演出の前半のタイミングを、60%の割合でスーパーリーチ演出の後半のタイミングを、アクティブ変化予告演出の実行タイミングとして決定する。演出内容がSPSPリーチ大当り/はずれである場合、100%の割合でスーパーリーチ演出の前半のタイミングを、アクティブ変化予告演出の実行タイミングとして決定する。
このように、演出内容がスーパーリーチ(前半+後半)大当りである場合、スーパーリーチ演出の前半のタイミングをアクティブ変化予告演出の実行タイミングとして決定する割合の方が、スーパーリーチ演出の後半のタイミングをアクティブ変化予告演出の実行タイミングとして決定する割合よりも高い一方で、演出内容がスーパーリーチ(前半+後半)はずれである場合、スーパーリーチ演出の前半のタイミングをアクティブ変化予告演出の実行タイミングとして決定する割合よりも、スーパーリーチ演出の後半のタイミングをアクティブ変化予告演出の実行タイミングとして決定する割合の方が高くなっている。これにより、スーパーリーチ演出の後半のタイミングにスーパーリーチ演出が実行される場合よりも、スーパーリーチ演出の前半のタイミングにスーパーリーチ演出が実行される場合の方が大当り制御することに対する信頼度が高くなっている。
次いで、演出制御用CPU120は、決定したアクティブ変化予告演出の実行タイミングを設定する(ステップ003IWS3004)。そして、決定したアクティブ変化予告演出の実行タイミングがスーパーリーチ演出の前半のタイミングであって(ステップ003IWS3005のY)、且つ、SPSPリーチ変動である(すなわちSPSP発展示唆演出を実行する)場合(ステップ003IWS3006のY)、第2態様のアクティブ変化予告演出を設定する(ステップ003IWS3007)。このように、SPSPリーチ変動において(すなわちSPSP発展示唆演出を実行する場合において)アクティブ変化予告演出を実行する場合、該アクティブ変化予告演出を第1態様にて実行することを制限し、第2態様にて実行することとしている。これにより、SPSP発展示唆演出とアクティブ変化予告演出とを相互に妨げあうことなく実行することができる。
決定したアクティブ変化予告演出の実行タイミングがスーパーリーチ演出の後半のタイミングである場合(ステップ003IWS3005のN)、または、決定したアクティブ変化予告演出の実行タイミングがスーパーリーチ演出の前半のタイミングであり、SPSPリーチを伴わない変動である場合(ステップ003IWS3006のN)、演出制御用CPU120は、第1態様のアクティブ変化予告演出を設定する(ステップ003IWS3008)。
また、SPSPリーチ演出を行う変動である場合、演出制御用CPU120は、スーパーリーチ中のアクティブ変化予告演出の実行が決定されているか否かを判定する(ステップ003IWS3009)。スーパーリーチ中のアクティブ変化予告演出の実行が決定されている場合、SPSPリーチ中にアクティブ変化予告演出を実行するか否かを決定するためのSPSP中アクティブ変化実行抽選を行う(ステップ003IWS3010)。具体的に、図8-5(C)に示すSPSP中アクティブ変化実行抽選テーブルを用いてタイミング決定抽選を行う。
図8-5(C)は、SPSP中アクティブ変化実行抽選テーブルを示す説明図である。図8-5(C)に示すSPSP中アクティブ変化実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎のSPSPリーチ中におけるアクティブ変化予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、80%の割合でSPSPリーチ中にアクティブ変化予告演出を実行することを決定し、20%の割合でSPSPリーチ中にアクティブ変化予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、30%の割合でSPSPリーチ中にアクティブ変化予告演出を実行することを決定し、70%の割合でSPSPリーチ中にアクティブ変化予告演出を実行しないことを決定する。
このように、図8-5(A)、(C)を比較すると、スーパーリーチ中にアクティブ変化予告演出を実行することの大当りに対する信頼度よりも、SPSPリーチ中にアクティブ変化予告演出を実行することの大当りに対する信頼度の方が高くなるよう構成されている。これにより、SPSPリーチ中にアクティブ変化予告演出が実行されることに対して遊技者に期待感を与えることができる。
SPSPリーチ中にアクティブ変化予告演出を実行することが決定された場合(ステップ003IWS3012のY)、演出制御用CPU120は、SPSPリーチ中におけるアクティブ変化煽り演出と第1態様のアクティブ変化予告演出との実行を設定する(ステップ003IWS3013)。このとき、SPSPリーチではSPSP発展示唆煽り演出やSPSP発展示唆予告演出が実行されることはないため、第2態様ではなく第1態様のアクティブ変化予告演出の実行が設定されるようになっている。その後、ステップ003IWS3017へ移行する。
ステップ003IWS3002において、演出制御用CPU120は、スーパーリーチ中におけるアクティブ変化予告演出の実行が決定されていない場合、アクティブ煽りガセ予告演出の実行の有無を決定するためのアクティブ煽りガセ実行抽選を行う(ステップ003IWS3014)。アクティブ煽りガセ予告演出は、アクティブ煽り演出と少なくとも一部が共通する演出であるが、アクティブ煽り演出とは異なり、直後にアクティブ変化予告演出が行われることはないものである。具体的に、図8-5(D)に示すアクティブ煽りガセ実行抽選テーブルを用いてタイミング決定抽選を行う。
図8-5(D)は、アクティブ煽りガセ実行抽選テーブルを示す説明図である。図8-5(D)に示すアクティブ煽りガセ実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎のアクティブ煽りガセ予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、40%の割合でアクティブ煽りガセ予告演出を実行することを決定し、60%の割合でアクティブ煽りガセ予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、60%の割合でアクティブ煽りガセ予告演出を実行することを決定し、40%の割合でアクティブ煽りガセ予告演出を実行しないことを決定する。
そして、演出制御用CPU120は、実行することが決定されていればアクティブ煽りガセ予告演出の実行を設定する(ステップ003IWS3016)。
その後、演出制御用CPU120は、SPSPリーチに発展しないSPリーチ変動である場合(ステップ003IWS3017のY)、SPSP発展煽りガセ予告演出の実行の有無を決定するためのSPSP発展煽りガセ実行抽選を行う(ステップ003IWS3018)。SPSP発展煽りガセ予告演出は、SPSP発展煽り演出と少なくとも一部が共通する演出であるが、SPSP発展煽り演出とは異なり、直後にSPSP発展煽り告演出が行われることもSPSPリーチに発展することもないものである。具体的に、図8-5(E)に示すSPSP発展煽りガセ実行抽選テーブルを用いてタイミング決定抽選を行う。
図8-5(E)は、SPSP発展煽りガセ実行抽選テーブルを示す説明図である。図8-5(E)に示すSPSP発展煽りガセ実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎のSPSP発展煽りガセ予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、40%の割合でSPSP発展煽りガセ予告演出を実行することを決定し、60%の割合でSPSP発展煽りガセ予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、60%の割合でSPSP発展煽りガセ予告演出を実行することを決定し、40%の割合でSPSP発展煽りガセ予告演出を実行しないことを決定する。
そして、演出制御用CPU120は、実行することが決定されていればSPSP発展煽りガセ予告演出の実行を設定する(ステップ003IWS3019)。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS3021~S3035において、一発逆転予告演出に関する設定制御を行う。本実施例において、一発逆転予告演出の実行可能タイミングとしては、SPリーチの前半における第1一発逆転タイミングと、SPリーチの後半における第2一発逆転タイミングと、SPSPリーチにおける第3一発逆転タイミングと、が設けられている。第1一発逆転タイミングにおける一発逆転予告演出を「第1一発逆転予告演出」、第2一発逆転タイミングにおける一発逆転予告演出を「第2一発逆転予告演出」、第3一発逆転タイミングにおける一発逆転予告演出を「第3一発逆転予告演出」、ということがある。また、第1一発逆転予告演出の実行を煽る一発逆転煽り演出を「第1一発逆転煽り演出」、第2一発逆転予告演出の実行を煽る一発逆転煽り演出を「第2一発逆転煽り演出」、第3一発逆転予告演出の実行を煽る一発逆転煽り演出を「第3一発逆転煽り演出」、ということがある。
ステップ003IWS3021において、演出制御用CPU120は、第1一発逆転煽り演出の実行の有無を決定するための第1一発逆転煽り実行抽選を行う(ステップ003IWS3021)。具体的に、図8-6(A)に示す一発逆転煽り実行抽選テーブルを用いて第1一発逆転煽り実行抽選を行う。
図8-6(A)は、一発逆転煽り実行抽選テーブルを示す説明図である。図8-6(A)に示す一発逆転煽り実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎の一発逆転煽り演出(第1一発逆転煽り実行抽選(ステップ003IWS3021)であれば第1一発逆転煽り演出、第2一発逆転煽り実行抽選(ステップ003IWS3030)であれば第2一発逆転煽り演出、第3一発逆転煽り実行抽選(ステップ003IWS3036)であれば第3一発逆転煽り演出)の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、70%の割合で一発逆転煽り演出を実行することを決定し、30%の割合で一発逆転煽り演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、40%の割合で一発逆転煽り演出を実行することを決定し、60%の割合で一発逆転煽り演出を実行しないことを決定する。
なお、本実施例においては、第1一発逆転煽り実行抽選と、第2一発逆転煽り実行抽選と、第3一発逆転煽り実行抽選とで共通の一発逆転煽り実行抽選テーブルを用いた抽選処理を行うこととするが、これに限るものではなく、それぞれ一発逆転煽り演出の実行割合の異なるテーブルを用いて一発逆転煽り実行抽選を行うこととしてもよい。
第1一発逆転煽り演出を実行することが決定された場合、演出制御用CPU120は、第1一発逆転予告演出の実行の有無を決定するための第1一発逆転予告実行抽選を行う(ステップ003IWS3023)。具体的に、図8-6(B1),(B2)に示す第1一発逆転予告実行抽選テーブルを用いて第1一発逆転予告実行抽選を行う。
図8-6(B1),(B2)は、第1一発逆転予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図8-6(B1),(B2)に示す第1一発逆転予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎の第1一発逆転予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
図8-6(B1)に示す第1一発逆転予告実行抽選テーブルAは、スーパーリーチ演出(前半のみ)を伴う変動パターンである場合に第1一発逆転予告実行抽選に用いられる第1一発逆転予告実行抽選テーブルである。第1一発逆転予告実行抽選テーブルAが用いられる場合、例えば、可変表示結果が大当りである場合、70%の割合で第1一発逆転予告演出を実行することを決定し、30%の割合で第1一発逆転予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、40%の割合で第1一発逆転予告演出を実行することを決定し、60%の割合で第1一発逆転予告演出を実行しないことを決定する。
図8-6(B2)に示す第1一発逆転予告実行抽選テーブルBは、スーパーリーチ演出(前半のみ)を伴う変動パターン以外の変動パターンである場合に第1一発逆転予告実行抽選に用いられる第1一発逆転予告実行抽選テーブルである。第1一発逆転予告実行抽選テーブルBが用いられる場合、例えば、可変表示結果が大当りである場合、80%の割合で第1一発逆転予告演出を実行することを決定し、20%の割合で第1一発逆転予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、45%の割合で第1一発逆転予告演出を実行することを決定し、55%の割合で第1一発逆転予告演出を実行しないことを決定する。
このように、第1一発逆転予告実行抽選テーブルAが用いられる場合(スーパーリーチ演出(前半のみ)を伴う変動パターンである場合)よりも、第1一発逆転予告実行抽選テーブルBが用いられた場合スーパーリーチ演出(前半のみ)を伴わない変動パターンである場合)の方が高い割合で一発予告演出を実行する構成となっている。これにより、スーパーリーチ演出(前半)において一発逆転予告演出が実行された場合に、スーパーリーチ演出(後半)に発展する割合の方がスーパーリーチ演出(後半)に発展しない場合よりも高い割合となるため、スーパーリーチ演出(後半)への発展を遊技者に期待させることができる。
第1一発逆転予告演出を実行することが決定された場合(ステップ003IWS3024のY)、演出制御用CPU120は、第1一発逆転予告演出の演出態様を決定するための第1一発逆転態様決定抽選を行う(ステップ003IWS3025)。具体的に、図8-6(C1),(C2)に示す第1一発逆転態様決定抽選テーブルを用いて第1一発逆転態様決定抽選を行う。
図8-6(C1),(C2)は、第1一発逆転態様決定抽選テーブルを示す説明図である。図8-6(C1),(C2)に示す第1一発逆転態様決定抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎の演出態様(「一発逆転」の文字表示を赤色で行う第1態様、「一発逆転」の文字表示を金色で行う第2態様)に対する判定値が割り振られている。
図8-6(C1)に示す第1一発逆転態様決定抽選テーブルAは、SPSPリーチ演出を伴わない変動パターンである場合に第1一発逆転態様決定抽選に用いられる第1一発逆転態様決定抽選テーブルである。第1一発逆転態様決定抽選テーブルAが用いられる場合、例えば、可変表示結果が大当りである場合、30%の割合で第1態様の第1一発逆転予告演出を実行することを決定し、70%の割合で第2態様の第1一発逆転予告演出を実行することを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、100%の割合で第1態様の第1一発逆転予告演出を実行することを決定し、第2態様の第1一発逆転予告演出を実行することを決定する場合はない。
このように、図8-6(C1)において、はずれ変動においては第2態様の一発逆転予告演出が選択される割合が0%であるのに対し、大当り変動においては第2態様の一発逆転予告演出が選択される割合が70%であることから、SPSPリーチ演出に発展しない変動においてスーパーリーチ演出(前半)にて第2態様の一発逆転予告演出が行われた場合は大当りが確定となっている。図8-1に示したように、変動パターンに対応する演出における大当り信頼度は、SPSPリーチ演出>スーパーリーチ演出(前半+後半)>スーパーリーチ演出(前半のみ)という関係であるが、スーパーリーチ演出(前半)において第2態様の一発逆転予告演出が実行される場合に限ると、大当り信頼度は、SPSPリーチ演出変動<スーパーリーチ演出(前半+後半)変動,スーパーリーチ演出(前半のみ)変動という関係となっている。これにより、スーパーリーチ演出(前半)において一発逆転予告演出が実行される場合に、一発逆転予告演出がいずれの態様で実行されるかに注目させることができる。
図8-6(C2)に示す第1一発逆転態様決定抽選テーブルBは、SPSPリーチ演出を伴う変動パターンである場合に第1一発逆転態様決定抽選に用いられる第1一発逆転態様決定抽選テーブルである。第1一発逆転態様決定抽選テーブルBが用いられる場合、例えば、可変表示結果が大当りである場合、30%の割合で第1態様の第1一発逆転予告演出を実行することを決定し、70%の割合で第2態様の第1一発逆転予告演出を実行することを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、60%の割合で第1態様の第1一発逆転予告演出を実行することを決定し、40%の割合で第2態様の第1一発逆転予告演出を実行することを決定する。
その後、演出制御用CPU120は、抽選結果を設定する(ステップ003IWS3026)。
また、演出制御用CPU120は、SPSPリーチ演出を伴う変動パターンではなく、スーパーリーチ演出の後半を伴う変動パターンである場合(ステップ003IWS3027のN,S3028のY)、スーパーリーチ演出の前半において第1一発逆転予告演出を実行するか否かを判定する(ステップ003IWS3029)。スーパーリーチ演出の前半において第1一発逆転予告演出を実行しない場合、演出制御用CPU120は、第2一発逆転煽り演出の実行の有無を決定するための第2一発逆転煽り実行抽選を行う(ステップ003IWS3030)。具体的に、図8-6(A)に示した一発逆転煽り実行抽選テーブルを用いて第2一発逆転煽り実行抽選を行う。
第2一発逆転煽り演出を実行することが決定された場合、演出制御用CPU120は、第2一発逆転予告演出の実行の有無を決定するための第2一発逆転予告実行抽選を行う(ステップ003IWS3032)。具体的に、図8-6(B3)に示す第1一発逆転予告実行抽選テーブルを用いて第2一発逆転予告実行抽選を行う。
図8-6(B3)は、第2一発逆転予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図8-6(B3)に示す第2一発逆転予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎の第2一発逆転予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、70%の割合で第2一発逆転予告演出を実行することを決定し、30%の割合で第2一発逆転予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、40%の割合で第2一発逆転予告演出を実行することを決定し、60%の割合で第2一発逆転予告演出を実行しないことを決定する。
第2一発逆転予告演出を実行することが決定された場合(ステップ003IWS3033のY)、演出制御用CPU120は、第2一発逆転予告演出の演出態様を決定するための第2一発逆転態様決定抽選を行う(ステップ003IWS3034)。具体的に、図8-6(C3)に示す第2一発逆転態様決定抽選テーブルを用いて第2一発逆転態様決定抽選を行う。
図8-6(C3)は、第2一発逆転態様決定抽選テーブルを示す説明図である。図8-6(C3)に示す第2一発逆転態様決定抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎の演出態様(「一発逆転」の文字表示を赤色で行う第1態様、「一発逆転」の文字表示を金色で行う第2態様)に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、20%の割合で第1態様の第2一発逆転予告演出を実行することを決定し、80%の割合で第2態様の第2一発逆転予告演出を実行することを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、55%の割合で第1態様の第2一発逆転予告演出を実行することを決定し、45%の割合で第2態様の第2一発逆転予告演出を実行することを決定する。
その後、演出制御用CPU120は、抽選結果を設定する(ステップ003IWS3035)。
また、ステップ003IWS3027においてSPSPリーチ演出を伴う変動パターンである場合、演出制御用CPU120は、第3一発逆転煽り演出の実行の有無を決定するための第3一発逆転煽り実行抽選を行う(ステップ003IWS3036)。具体的に、図8-6(A)に示した一発逆転煽り実行抽選テーブルを用いて第3一発逆転煽り実行抽選を行う。
第3一発逆転煽り演出を実行することが決定された場合、演出制御用CPU120は、第3一発逆転予告演出の実行の有無を決定するための第3一発逆転予告実行抽選を行う(ステップ003IWS3037)。具体的に、図8-6(B4),(B5)に示す第3一発逆転予告実行抽選テーブルを用いて第3一発逆転予告実行抽選を行う。
図8-6(B4),(B5)は、第3一発逆転予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図8-6(B4),(B5)に示す第3一発逆転予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎の第3一発逆転予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
図8-6(B4)に示す第3一発逆転予告実行抽選テーブルAは、スーパーリーチ演出の前半において第1一発逆転煽り演出を実行することが決定されている場合に第3一発逆転予告実行抽選に用いられる第3一発逆転予告実行抽選テーブルである。第3一発逆転予告実行抽選テーブルAが用いられる場合、例えば、可変表示結果が大当りである場合、70%の割合で第3一発逆転予告演出を実行することを決定し、30%の割合で第3一発逆転予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果が大当りである場合、40%の割合で第3一発逆転予告演出を実行することを決定し、60%の割合で第3一発逆転予告演出を実行しないことを決定する。
図8-6(B5)に示す第3一発逆転予告実行抽選テーブルBは、スーパーリーチ演出の前半において第1一発逆転煽り演出を実行しないことが決定されている場合に第3一発逆転予告実行抽選に用いられる第3一発逆転予告実行抽選テーブルである。第3一発逆転予告実行抽選テーブルBが用いられる場合、例えば、可変表示結果が大当りである場合、60%の割合で第3一発逆転予告演出を実行することを決定し、40%の割合で第3一発逆転予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果が大当りである場合、30%の割合で第3一発逆転予告演出を実行することを決定し、70%の割合で第3一発逆転予告演出を実行しないことを決定する。
このように、図8-6(B4),(B5)を比較すると、スーパーリーチ演出の前半において第1一発逆転煽り演出を実行する場合の方が、スーパーリーチ演出の前半において第1一発逆転煽り演出を実行しない場合と比較して、第3一発逆転予告演出の実行割合が高くなっている。これにより、一発逆転予告演出が実行された後のSPSPリーチ演出の実行中に再度一発逆転予告演出が実行されることに対して期待感を持たせて遊技者の興趣を向上することができる。
第3一発逆転予告演出を実行することが決定された場合(ステップ003IWS3039のY)、演出制御用CPU120は、第3一発逆転予告演出の演出態様を決定するための第3一発逆転態様決定抽選を行う(ステップ003IWS3040)。具体的に、図8-6(C4)に示す第3一発逆転態様決定抽選テーブルを用いて第3一発逆転態様決定抽選を行う。
図8-6(C4)は、第3一発逆転態様決定抽選テーブルを示す説明図である。図8-6(C4)に示す第3一発逆転態様決定抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎の演出態様(「一発逆転」の文字表示を赤色で行う第1態様、「一発逆転」の文字表示を金色で行う第2態様)に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、30%の割合で第1態様の第3一発逆転予告演出を実行することを決定し、70%の割合で第2態様の第3一発逆転予告演出を実行することを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、60%の割合で第1態様の第3一発逆転予告演出を実行することを決定し、40%の割合で第2態様の第3一発逆転予告演出を実行することを決定する。
その後、演出制御用CPU120は、抽選結果を設定する(ステップ003IWS3041)。
次に、図8-7~図8-17を用いて、画像表示装置5における表示例について説明する。なお、図8-7~図8-17に示す表示例はいずれもスーパーリーチ演出を伴う変動における表示例であるが、ここではスーパーリーチ演出が開始されるよりも前の演出(例えばノーマルリーチ演出)の表示については図示を省略する。
図8-7は、スーパーリーチ演出における画像表示装置5の表示例を示す説明図である。図8-7に示すように、(A0)スーパーリーチ演出(前半)が開始されると画像表示装置5に「1stバトル」の文字と、左側領域における味方キャラクタと、右側領域における味方キャラクタAと、が表示され、味方キャラクタと敵キャラクタAとの戦闘が開始される。なお、画像表示装置5の表示領域の右側上部には飾り図柄が表示されるとともに、画像表示装置5の表示領域の中央下部にはアクティブ表示が表示されている。
そして、スーパーリーチ演出の後半に発展する場合には、(A1)可動役物を退避位置から進出位置まで移動(落下)させる役物落下予告演出を行った後に、(A4)スーパーリーチ演出の後半に発展する。このとき、画像表示装置5に「2ndバトル」の文字と、左側領域における味方キャラクタと、右側領域における味方キャラクタBと、が表示され、味方キャラクタと敵キャラクタBとの戦闘が開始される。スーパーリーチ演出の後半に発展しない場合(スーパーリーチ演出(前半のみ)の変動パターンである場合)、(A3)はずれ変動であれば味方キャラクタが敵キャラクタAに敗北する画像表示が行われる。またスーパーリーチ演出の後半に発展しない場合(スーパーリーチ演出(前半のみ)の変動パターンである場合)、(A2)大当り変動であれば味方キャラクタが敵キャラクタAに勝利する画像表示が行われる。このとき、役物落下予告演出は行われない。つまり、役物落下予告演出は、スーパーリーチ演出の後半への発展を報知する演出である。
スーパーリーチ演出の後半において、大当り変動である場合、(A5)味方キャラクタが敵キャラクタAに勝利する画像表示が行われ、大当り図柄が停止表示され、大当り遊技状態に制御されることとなる。この後、図示は省略するが、可動役物を退避位置から進出位置まで移動(落下)させる役物落下予告演出を行い、味方キャラクタの勝利(つまり大当り遊技状態に制御すること)を祝福する構成となっている。なお、ここで行われる役物落下予告演出は、(A2)に示した役物落下予告演出とは異なる態様にて行われる。例えば、(A2)の場合よりも視認性の高い画像(例えば、虹色画像)の背景表示や、(A2)の場合よりも視認性の高い発光パターン(例えば、虹色発光)による発光部材の発光制御を伴う役物落下予告演出を、(A5)の後に行う。一方、(A6)はずれ変動である場合には味方キャラクタが敵キャラクタAに敗北する画像表示が行われ、はずれ図柄が停止表示されることとなる。
図示は省略するが、スーパーリーチ演出(前半+後半)を伴う変動パターンである場合、可変表示結果(大当り、はずれ)が報知される直前のタイミングで、プッシュボタン31Bを模したボタン画像を表示して遊技者にプッシュボタン31Bへの操作を促すボタン予告演出が行われる。該ボタン予告演出では、大当りとなる信頼度が低い通常ボタン態様にてボタン画像を表示する場合と、大当りとなる信頼度が高いチャンスボタン態様にてボタン画像を表示する場合と、がある。
なお、スーパーリーチ演出(前半のみ)を伴う変動パターンである場合、可変表示結果(大当り、はずれ)が報知される直前のタイミングでボタン予告演出は行われない代わりに所定の画像を画像表示装置5にカットイン表示するカットイン予告演出を実行可能である。
また、SPSPリーチ演出を伴う変動パターンである場合、可変表示結果(大当り、はずれ)が報知される直前のタイミングで、ボタン予告演出と、スティックコントローラ31Aを模したレバー画像を表示して遊技者にスティックコントローラ31Aへの操作を促すレバー予告演出と、のいずれかが行われる。レバー予告演出が行われる場合の方が、ボタン予告演出が行われる場合よりも大当りに対する信頼度が高くなるよう構成されている。
また、スーパーリーチ演出(前半)とスーパーリーチ演出(後半)とSPSPリーチ演出とでは、それぞれのリーチ映像(画像表示装置5に表示される動画像)に応じて異なる発光パターンにて遊技効果ランプ9の発光制御が行われる。
また、SPSP発展示唆煽り演出、アクティブ変化煽り演出、一発逆転煽り演出等の煽り演出が行われる場合、各煽り演出に応じて異なる態様の発光パターン(消灯することも含む)にて遊技効果ランプ9の発光制御が行われる。つまり、各煽り演出の実行中は、スーパーリーチ演出(前半)とスーパーリーチ演出(後半)とSPSPリーチ演出における遊技効果ランプ9の発光制御よりも優先して、各煽り演出における遊技効果ランプ9の発光制御が行われることとなる。これにより、リーチ演出の実行中であっても煽り演出を目立たせることができる。
また、煽り演出の種類に応じて異なる態様の発光パターン(消灯することも含む)にて遊技効果ランプ9の発光制御が行われることにより、いずれの煽り演出が行われているかを容易に視認できるようになっている。例えば、一発逆転煽り演出における遊技効果ランプ9の発光制御については図8-14および図8-15を用いて後述する。
図8-8および図8-9は、SPSP発展示唆煽り演出を行う場合における画像表示装置5の表示例を示す説明図である。図8-8および図8-9に示すように、(B1)スーパーリーチ演出(前半)が開始されると画像表示装置5に「1stバトル」の文字と、左側領域における味方キャラクタと、右側領域における味方キャラクタAと、が表示され、味方キャラクタと敵キャラクタAとの戦闘が開始される。なお、画像表示装置5の表示領域の右側上部には飾り図柄が表示されるとともに、画像表示装置5の表示領域の中央下部にはアクティブ表示が表示されている。
そして、SPSP発展示唆煽り演出が行われる。その際、まず、(B2)「SPSP発展」という文字表示を含む点線の円が左右に一つずつ表示されて移動を開始し、(B3)各円が画像表示装置5の表示領域の略中央にて衝突し、(B4)各円が単一の実線の円に併合表示される。
その後、SPSPリーチ演出に発展する場合(SPSP発展示唆煽り演出が成功する場合)、(B5)SPSPリーチ演出に発展することを報知するSPSP発展示唆予告演出を実行する。このとき、SPSP発展示唆予告演出に対応する画像が、アクティブ表示を除く画像(背景画像や味方キャラクタや敵キャラクタAや飾り図柄)よりも表示優先度が高く全面表示されることで、SPSP発展示唆予告演出に対応する画像とアクティブ表示のみが視認可能となっている。そして、(B6)ボスキャラが表示されることでSPSPリーチ演出が開始される。
またSPSP発展示唆煽り演出が行われた後、SPSPリーチ演出に発展しない場合、(B7)実践の円を落下表示することでSPSP発展示唆煽り演出が失敗したことを示唆し、(B8)スーパーリーチがそのまま継続する。このように、スーパーリーチ演出画像よりもSPSP発展示唆煽り演出およびSPSP発展示唆予告演出の演出画像の方が表示優先度が高くなっている。
図8-10は、アクティブ変化煽り演出を行う場合における画像表示装置5の表示例を示す説明図である。図8-10に示すように、(C1)スーパーリーチ演出(前半)が開始されると画像表示装置5に「1stバトル」の文字と、左側領域における味方キャラクタと、右側領域における味方キャラクタAと、が表示され、味方キャラクタと敵キャラクタAとの戦闘が開始される。なお、画像表示装置5の表示領域の右側上部には飾り図柄が表示されるとともに、画像表示装置5の表示領域の中央下部にはアクティブ表示が表示されている。また、画像表示装置5の表示領域の略中央に光源が発生し、アクティブ変化煽り演出が開始される。
次いで、(C2)発生した光源から「アクティブ表示チャレンジ」の文字表示を含むアクティブ変化アイコンが拡大表示される。(C3)そのままアクティブ変化アイコンが継続して拡大表示され、アクティブ変化アイコンが画像表示装置5の全表示領域に表示される。このとき、該アイコンよりもアクティブ表示および飾り図柄の表示優先度が高いことから、アクティブ変化アイコンと、アクティブ表示と、飾り図柄とが表示されている。
そして、アクティブ変化予告演出が実行される場合(アクティブ変化煽り演出が成功する場合)、(C4)アクティブ変化アイコンが表示されている状態でアクティブ表示に重複するようエフェクト表示がなされ、(C5)アクティブ表示が白色から赤色に変化することで第1態様のアクティブ変化予告演出が実行される。このとき、スピーカ8L,8Rから特定音を出力する。また、このように、スーパーリーチ演出画像よりもアクティブ変化煽り演出およびアクティブ変化予告演出の演出画像の方が、表示優先度が高くなっている。
そして、アクティブ変化予告演出が実行されない場合(アクティブ変化煽り演出が失敗する場合)、(C6)アクティブ変化アイコンが割れてアクティブ変化煽り演出が失敗したことが報知され、そのままスーパーリーチ演出が継続される。
なお、本実施例では、図8-10(C4)に示すアクティブ変化予告演出が実行された場合には必ずアクティブ表示の表示態様が変化することとしたが、これに限るものではない。例えば、アクティブ変化予告演出のパターンとして、アクティブ表示の表示態様が変化する成功パターンと、アクティブ表示の表示態様が変化しない失敗パターン(アクティブ変化ガセ演出)とが設けられている構成であってもよい。その場合、第2態様のアクティブ変化予告演出が実行されるタイミングは、第1態様のアクティブ変化予告演出が実行されるタイミングと共通であることとしてもよい。これにより、いずれのパターンであっても共通にアクティブ変化予告演出に注目させることができる。
ここで、SPSP発展示唆煽り演出とアクティブ態様変化予告演出との両方が行われた場合について説明する。SPSP発展示唆煽り演出の実行期間と第1態様のアクティブ態様変化予告演出の実行期間との一部は重複しているとともに、SPSP発展示唆煽り演出における表示画像の表示領域と第1態様のアクティブ態様変化予告演出における表示画像の表示領域との一部が重複する。従って、仮に単一の変動においてSPSP発展示唆煽り演出と第1態様のアクティブ態様変化予告演出との両方が行われた場合、演出効果を十分に発揮できないことが想定される。そこで、SPSP発展示唆煽り演出を行う変動においては、第1態様ではなく、第2態様のアクティブ変化予告演出を実行可能とすることで、互いに妨げない画像表示を行うこととしている。その具体例を図8-11~図8-13に示す。
本例では、第2態様のアクティブ変化予告演出を実行する場合にはアクティブ変化煽り演出は実行しない構成であり、雲画像が表示された場合には必ずアクティブ表示が変化するようになっている。また、このようにアクティブ変化煽り演出は第1態様のアクティブ変化予告演出の実行前にのみ実行され得るものであるが、アクティブ変化煽り演出を行っても第1態様のアクティブ変化予告演出を行わない場合もある(図8-10参照)。
図8-11~図8-13は、SPSP発展示唆煽り演出およびアクティブ変化煽り演出を行う場合における画像表示装置5の表示例を示す説明図である。図8-11に示すように、(D1)スーパーリーチ演出(前半)が開始されると画像表示装置5に「1stバトル」の文字と、左側領域における味方キャラクタと、右側領域における味方キャラクタAと、が表示され、味方キャラクタと敵キャラクタAとの戦闘が開始される。なお、画像表示装置5の表示領域の右側上部には飾り図柄が表示されるとともに、画像表示装置5の表示領域の中央下部にはアクティブ表示が表示されている。
次いで、(D2)雲画像の移動表示を開始するとともに、(D3)該雲画像が画像表示装置5の中央上部で止まり、該雲画像からアクティブ表示に対して雷が落ち、(D4)アクティブ表示が白色から赤色に変化することで第2態様のアクティブ変化予告演出が実行される。このとき、スピーカ8L,8Rから特定音を出力する。なお、ここで出力される特定音は、図8-10(C5)において出力される特定音と共通の音声である。
そして、SPSP発展示唆煽り演出が行われる。その際、まず、(D5)「SPSP発展」という文字表示を含む点線の円が左右に一つずつ表示されて移動を開始し、(D6)各円が画像表示装置5の表示領域の略中央にて衝突し、(D7)各円が単一の実線の円に併合表示される。
その後、SPSPリーチ演出に発展する場合(SPSP発展示唆煽り演出が成功する場合)、(D8)SPSPリーチ演出に発展することを報知するSPSP発展示唆予告演出を実行する。このとき、SPSP発展示唆予告演出に対応する画像が、アクティブ表示を除く画像(背景画像や味方キャラクタや敵キャラクタAや飾り図柄)よりも表示優先度が高く全面表示されることで、SPSP発展示唆予告演出に対応する画像とアクティブ表示のみが視認可能となっている。そして、(D9)ボスキャラが表示されることでSPSPリーチ演出が開始される。
またSPSP発展示唆煽り演出が行われた後、SPSPリーチ演出に発展しない場合、(D10)実践の円を落下表示することでSPSP発展示唆煽り演出が失敗したことを示唆し、(D11)スーパーリーチがそのまま継続する。このように、アクティブ態様変化予告演出の実行期間と、SPSP発展示唆煽り演出およびSPSP発展示唆予告演出の実行期間とが重複しないよう構成されている。
図8-14および図8-15は、一発逆転煽り演出を行う場合における画像表示装置5の表示例を示す説明図である。図8-14に示すように、(E1)スーパーリーチ演出(前半)が開始されると画像表示装置5に「1stバトル」の文字と、左側領域における味方キャラクタと、右側領域における味方キャラクタAと、が表示され、味方キャラクタと敵キャラクタAとの戦闘が開始される。なお、画像表示装置5の表示領域の右側上部には飾り図柄が表示されるとともに、画像表示装置5の表示領域の中央下部にはアクティブ表示が表示されている。
その後、一発逆転煽り演出が実行される。一発逆転煽り演出は、所定キャラクタが味方キャラクタの応援を行う応援演出を3回繰り返す演出である。例えば、1回目の応援演出として、(E2)キャラクタAが「頑張れ!」の文字表示とともに表示されるとともに、遊技効果ランプ9が一発逆転煽り演出に対応する発光パターンにて発光制御された後に、(E3)画像表示装置5の表示領域における左上から右下に亘る帯画像を表示する。該帯表示には、キャラクタAと「いいね!」の文字表示が含まれている。このとき、遊技効果ランプ9は、スーパーリーチ演出に対応する発光パターンにて発光制御される。
次いで、2回目の応援演出として、(E4)キャラクタBが「ファイト!」の文字表示とともに表示されるとともに、遊技効果ランプ9が一発逆転煽り演出に対応する発光パターンにて発光制御された後に、(E5)画像表示装置5の表示領域における左上から右下に亘る帯画像を表示する。該帯表示には、キャラクタA,Bと「いいね!」の文字表示が含まれている。2回目の応援演出にて表示される帯画像は、1回目の応援演出にて表示される帯画像よりも表示範囲が広くなっている。このとき、遊技効果ランプ9は、スーパーリーチ演出に対応する発光パターンにて発光制御される。
そして、3回目の応援演出として、(E6)キャラクタCが「勝てー!」の文字表示とともに表示されるとともに、遊技効果ランプ9が一発逆転煽り演出に対応する発光パターンにて発光制御された後に、(E7)画像表示装置5の表示領域における左上から右下に亘る帯画像を表示する。該帯表示には、キャラクタA~Cと「いいね!」の文字表示が含まれている。3回目の応援演出にて表示される帯画像は、2回目の応援演出にて表示される帯画像よりも更に表示範囲が広くなっている。このとき、遊技効果ランプ9は、スーパーリーチ演出に対応する発光パターンにて発光制御される。このように、応援演出を繰り返すことにより、帯表示中に表示されるキャラクタが段階的に増えるとともに、帯表示の表示範囲が段階的に広くなるよう構成されており、これにより一発逆転煽り演出の興趣の向上を図ることができる。
このように、一発逆転煽り演出の実行中において、キャラクタと文字表示とが行われる期間では遊技効果ランプ9が一発逆転煽り演出に対応する発光パターンにて発光制御され(図8-14(E2),(E4)、図8-15(E6)参照)、その他の期間では遊技効果ランプ9がスーパーリーチ演出に対応する発光パターンにて発光制御される(図8-14(E3)、図8-15(E5),(E7)参照)。
その後、一発逆転予告演出を実行する場合には、(E8)画像表示装置5の全表示領域において「一発逆転」の文字表示を含む画像が表示される。また、一発逆転予告演出を実行しない場合には、(E9)そのままスーパーリーチ演出の表示に戻ることとなる。このように、スーパーリーチ演出画像よりも一発逆転煽り演出および一発逆転予告演出の演出画像の方が、表示優先度が高くなっている。
図8-16および図8-17は、SPSP発展示唆煽り演出および一発逆転煽り演出を行う場合における画像表示装置5の表示例を示す説明図である。図8-16に示すように、図8-15(E7)の後、一発逆転煽り演出よりも高い表示優先度にてSPSP発展示唆煽り演出が行われる。なお、図示は省略するが、一発逆転煽り演出とSPSP発展示唆煽り演出との実行が重複したときには、一発逆転煽り演出よりも高い優先度にてSPSP発展示唆煽り演出における遊技効果ランプ9の発光制御や演出音の出力を行う。まず、(F1)「SPSP発展」という文字表示を含む点線の円が左右に一つずつ表示されて移動を開始し、(F2)各円が画像表示装置5の表示領域の略中央にて衝突し、(F3)各円が単一の実線の円に併合表示される。
その後、SPSPリーチ演出に発展する場合(SPSP発展示唆煽り演出が成功する場合)、(F4)SPSPリーチ演出に発展することを報知するSPSP発展示唆予告演出を実行する。このとき、SPSP発展示唆予告演出に対応する画像が、アクティブ表示を除く画像(背景画像や味方キャラクタや敵キャラクタAや飾り図柄や一発逆転煽り演出における画像)よりも表示優先度が高く全面表示されることで、SPSP発展示唆予告演出に対応する画像とアクティブ表示のみが視認可能となっている。そして、(F5)ボスキャラが表示されることでSPSPリーチ演出が開始される。
またSPSP発展示唆煽り演出が行われた後、SPSPリーチ演出に発展しない場合、(F6)実践の円を落下表示することでSPSP発展示唆煽り演出が失敗したことを示唆し、(F7)スーパーリーチおよび一発逆転煽り演出がそのまま継続する。このように、一発逆転煽り演出および一発逆転予告演出の演出画像よりも、SPSP発展示唆煽り演出およびSPSP発展示唆予告演出の演出画像の方が、表示優先度が高くなっている。
次に、図8-18および図8-19を用いて、演出の実行タイミングを示すタイミングチャートについて説明する。
図8-18および図8-19は、第1の実施の形態における演出の実行タイミングを示すタイミングチャートを示す説明図である。図8-18(A)のタイミングチャートは、スーパーリーチ変動(変動パターンPA2-1,PA2-2,PA4-1,PA4-2のいずれか)であって、アクティブ変化予告演出の実行が決定されている場合における各演出の実行タイミングを示している。
変動開始時から通常変動演出を行った後、飾り図柄がリーチ状態となり、ノーマルリーチに発展する。そして、変動を開始してから所定期間経過後のタイミングにてスーパーリーチ演出を開始する。スーパーリーチ演出を開始してから5秒後から3秒間に亘ってアクティブ変化煽り演出を行い、アクティブ変化予告演出を実行する。このとき、発展示唆煽り演出の実行が予定されていないため、第1態様のアクティブ変化予告演出が行われる。本実施例では、第1態様のアクティブ変化予告演出の実行期間は7秒間である。
図8-18(B)のタイミングチャートは、SPSPリーチ変動(変動パターンPA2-3,PA4-3のいずれか)であって、アクティブ変化予告演出の実行が決定されていない場合における各演出の実行タイミングを示している。
変動開始時から通常変動演出を行った後、飾り図柄がリーチ状態となり、ノーマルリーチに発展する。そして、変動を開始してから所定期間経過後のタイミングにてスーパーリーチ演出(前半)を開始する。スーパーリーチ演出(前半)を開始してから14秒後から2秒間に亘って発展示唆煽り演出を行い、発展示唆予告演出を30秒間に亘って行う。その後、SPSPリーチ変動に発展する。
図8-18(C)のタイミングチャートは、SPSPリーチ変動(変動パターンPA2-3,PA4-3のいずれか)であって、アクティブ変化予告演出の実行が決定されている場合における各演出の実行タイミングを示している。
変動開始時から通常変動演出を行った後、飾り図柄がリーチ状態となり、ノーマルリーチに発展する。そして、変動を開始してから所定期間経過後のタイミングにてスーパーリーチ演出(前半)を開始する。スーパーリーチ演出(前半)を開始してから14秒後から2秒間に亘って発展示唆煽り演出を行い、発展示唆予告演出を30秒間に亘って行う。その後、SPSPリーチ変動に発展する。また、スーパーリーチ演出(前半)を開始してから8秒後からアクティブ変化煽り演出を行う。図8-18(A),(B)のタイミングチャートを参照すると、第1態様のアクティブ変化予告演出の実行期間と、発展示唆煽り演出の実行期間とは重複するため、第1態様ではなく、第2態様のアクティブ変化予告演出を1秒間に亘り実行する。そして、アクティブ変化煽り演出の実行が終了した後に発展示唆煽り演出の実行を開始する。これにより、アクティブ変化煽り演出と発展示唆煽り演出とが同時期に重複して実行されることを防止し、演出効果の低下を防止している。
図8-18(A),(C)のタイミングチャートを参照すると、第1態様のアクティブ変化予告演出を実行する場合と、第2態様のアクティブ変化予告演出を実行する場合とで、共通のタイミングからアクティブ変化予告演出の実行を開始する構成としている。
図8-19のタイミングチャートは、SPSPリーチ変動(変動パターンPA2-3,PA4-3のいずれか)であって、一発逆転予告演出の実行が決定されている場合における各演出の実行タイミングを示している。
変動開始時から通常変動演出を行った後、飾り図柄がリーチ状態となり、ノーマルリーチに発展する。そして、変動を開始してから所定期間経過後のタイミングにてスーパーリーチ演出(前半)を開始する。スーパーリーチ演出(前半)を開始してから14秒後から2秒間に亘って発展示唆煽り演出を行い、発展示唆予告演出を30秒間に亘って行う。その後、SPSPリーチ変動に発展する。
また、スーパーリーチ演出(前半)を開始してから8秒後から一発逆転煽り演出を行う。ここでは、2秒間に亘る1回目の応援演出と、2秒間に亘る2回目の応援演出と、4秒間に亘る3回目の応援演出と、を含む一発逆転煽り演出(合計8秒間)を行う。3回目の応援演出は、発展示唆煽り演出の実行期間と一部が重複している。このように、3回目の応援演出は1回目および2回目の応援演出よりも実行期間が長い構成としている。これにより、一発逆転予告演出が行われることに対する期待感を高めることができる。そして、一発逆転煽り演出が終了したタイミングから一発逆転予告演出を5秒間に亘り実行する。
また、SPSPリーチ演出を開始してから8秒後から一発逆転煽り演出を行う。ここでは、2秒間に亘る1回目の応援演出と、2秒間に亘る2回目の応援演出と、4秒間に亘る3回目の応援演出と、を含む一発逆転煽り演出を行う。このように、3回目の応援演出は1回目および2回目の応援演出よりも実行期間が長い構成としている。これにより、一発逆転予告演出が行われることに対する期待感を高めることができるとともに、SPSP発展煽り演出において失敗する場合(SPSPリーチ演出に発展しない場合)の演出期間を確保することができる。そして、一発逆転煽り演出が終了したタイミングから一発逆転予告演出を5秒間に亘り実行する。
このように、スーパーリーチ演出(前半)とSPSPリーチ演出とで一発逆転煽り演出の実行期間の長さは共通である。また、スーパーリーチ演出(前半)とSPSPリーチ演出とで一発逆転煽り演出の演出態様は共通である。なお、スーパーリーチ演出(前半)とSPSPリーチ演出とでは、共通する演出(一発逆転煽り演出や一発逆転予告演出)を実行可能であるとともに、それぞれ異なる演出を実行可能である。例えば、スーパーリーチ演出(前半)では可変表示結果を報知する直前にカットイン予告演出を実行可能である一方で、SPSPリーチ演出では該カットイン予告演出を実行しない代わりにレバー予告演出(スーパーリーチ演出(前半)では実行しない演出)を実行可能である。
また、図示は省略するが、スーパーリーチ演出(前半)とスーパーリーチ演出(後半)とで一発逆転煽り演出の実行期間の長さと演出態様とは共通である。
また、スーパーリーチ演出を開始してから8秒が経過するまでの期間では該スーパーリーチ演出のタイトルを表示するとともに、SPSPリーチ演出を開始してから8秒が経過するまでの期間では該SPSPリーチ演出のタイトルを表示するものであるが、スーパーリーチ演出に対するタイトル表示AとSPSPリーチ演出に対するタイトル表示Bとでは、タイトルの表示態様やタイトルの表示態様を変化させるタイトル態様変化予告演出の演出態様や変化後のタイトルの表示態様(例えば色)とが異なるよう構成されている。
例えば、タイトル表示Aとともにスーパーリーチ演出の信頼度を示す画像(例えば星画像)を表示しない一方で、タイトル表示Bとともにスーパーリーチ演出の信頼度を示す画像(例えば星画像)を表示することとしてもよい。
また例えば、タイトル表示Aに対するタイトル態様変化予告演出として、ミニキャラクタがタイトルをハンマーで殴るとともにタイトルの表示態様(例えば色)が変化する演出(後述する図10-4,図10-5参照)を実行可能である一方、タイトル表示Bに対するタイトル態様変化予告演出として、タイトルを表示すると同時にタイトルの表示態様を変化させる(つまり、変化後の態様にてタイトルを表示したように見せる)こととしてもよい。
また例えば、タイトル表示Aに対するタイトル態様変化予告演出が行われた場合に変化可能なタイトル表示の表示態様と、タイトル表示Bに対するタイトル態様変化予告演出が行われた場合に変化可能なタイトル表示の表示態様とは異なることとしてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、特徴部003IWの第2の実施の形態について説明する。なお、この実施の形態において、第1の実施の形態と同様の構成および処理をなす部分についてはその詳細な説明を省略し、主として第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
(変動パターンテーブル)
第2の実施の形態では、図9-1に示す変動パターンが設けられている。図9-1に示すように、可変表示結果がはずれである場合の変動パターンとして、演出内容が非リーチはずれ(通常変動はずれ)であって変動時間が5秒間である変動パターンPB1-1と、演出内容が非リーチはずれ(通常変動はずれ)であって変動時間が1.5秒間と短い変動パターンPB1-2と、演出内容がノーマルリーチはずれであって変動時間が30秒間である変動パターンPB1-3と、演出内容がスーパーリーチはずれである変動パターンPB2-1~PB2-3とが設けられている。変動パターンPB2-1の変動時間は90秒間であり、変動パターンPB2-2の変動時間は120秒間であり、変動パターンPB2-3の変動時間は150秒間である。
また、図9-1に示すように、可変表示結果が大当りである場合の変動パターンとして、演出内容がノーマルリーチ大当りであって変動時間が30秒間である変動パターンPB3-1と、演出内容がスーパーリーチ大当りである変動パターンPB4-1~PB4-3とが設けられている。変動パターンPB4-1の変動時間は90秒間であり、変動パターンPB4-2の変動時間は120秒間であり、変動パターンPB4-3の変動時間は150秒間である。
スーパーリーチ演出を伴う変動においては、スーパーリーチ演出だけを行う場合(SPリーチ)と、スーパーリーチ演出からSPSPリーチ演出Aに発展する場合(SPリーチ→SPSPリーチA)と、スーパーリーチ演出からSPSPリーチ演出Bに発展する場合(SPリーチ→SPSPリーチB)とがある。SPSPリーチ演出AとSPSPリーチ演出Bとでは、演出の進行に応じたセリフが表示されることがある。SPSPリーチ演出Aでは、タイミングAにおいてセリフAが、該タイミングBよりも遅いタイミングBにおいてセリフBが、該タイミングBよりも遅いタイミングCにおいてセリフCが表示される。SPSPリーチ演出Bでは、タイミングDにおいてセリフDが表示される。
図示するように、可変表示結果がはずれとなる変動において、低ベース状態であって保留記憶数が3個未満である場合には、60%の割合で変動パターンPB1-1が選択され、20%の割合で変動パターンPB1-3が選択され、10%の割合で変動パターンPB2-1が選択され、7%の割合で変動パターンPB2-2が選択され、3%の割合で変動パターンPB2-3が選択される。可変表示結果がはずれとなる変動において、低ベース状態であって保留記憶数が3個以上である場合、または高ベース状態である場合には、60%の割合で変動パターンPB1-2が選択され、20%の割合で変動パターンPB1-3が選択され、10%の割合で変動パターンPB2-1が選択され、7%の割合で変動パターンPB2-2が選択され、3%の割合で変動パターンPB2-3が選択される。
また、図示するように、可変表示結果が大当りとなる変動において、10%の割合で変動パターンPB3-1が選択され、20%の割合で変動パターンPB4-1が選択され、30%の割合で変動パターンPB4-2が選択され、40%の割合で変動パターンPB4-3が選択される。
このように各変動パターンの選択割合が定められていることにより、大当りに制御することに対する信頼度は、スーパーリーチ演出<SPSPリーチ演出A<SPSPリーチ演出Bとなっている。
図9-1で示した変動パターンのうちいずれかが、上述した変動パターン設定処理(ステップS111)にて選択されるようになっている。
(予告演出設定処理)
図9-2は、第2の実施の形態における、予告演出設定処理(ステップ003IWS804)を示すフローチャートである。本実施例における予告演出設定処理では、アクティブ変化予告演出と、一発逆転予告演出と、セリフ態様変化予告演出と、導光板予告演出と、ゾーン予告演出と、に関する設定を行う。アクティブ変化予告演出とは、アクティブ表示の表示態様を変化させることにより大当りに制御することに対する期待度を示唆する演出である。本実施例では、アクティブ表示の表示態様として、表示色の異なる第1態様(白色)と、第2態様(赤色)と、第3態様(金色)とが設けられている。大当りに対する期待度は、第1態様<第2態様<第3態様となっている。変動開始時のアクティブ表示の表示態様は第1態様であり、アクティブ変化予告演出が行われることにより第2態様や第3態様に変化可能に構成されている。
一発逆転予告演出は、画像表示装置5の全表示領域に「一発逆転」という文字表示を含む画像を表示することで大当りに制御することに対する期待度を示唆する演出である。また、一発逆転予告演出の実行を示唆する一発逆転煽り演出を実行可能に構成されており、該一発逆転煽り演出を行うことで一発逆転予告演出の実行に対する期待感を与えられるよう構成されている。第2の実施の形態における一発逆転予告演出および一発逆転煽り演出の演出態様は、第1の実施の形態における一発逆転予告演出および一発逆転煽り演出の演出態様と同様である(図8-14および図8-15参照)。
セリフ態様変化予告演出は、SPSPリーチ演出の進行に応じて表示されるセリフ表示の表示態様(セリフの文字色)を変化させる予告演出である。セリフ表示の表示態様として、第1態様(白)、第2態様(赤)、第3態様(金)、および第4態様(虹)が設けられており、セリフの表示を開始した際には第1態様にて表示され、セリフ態様変化予告演出が行われることにより他の態様に変化するよう構成されている。セリフ態様変化予告演出を行う直前にセリフ態様変化煽り演出を実行可能である。セリフ態様変化煽り演出は、セリフ態様変化予告演出の実行を示唆する演出である。具体的に、セリフが表示されている表示領域に対し流星が降る画像を表示する演出である。
SPSPリーチ演出Aにおけるセリフ態様変化予告演出の実行タイミングとして、セリフAの表示期間中における第1タイミングと、セリフBの表示期間中における第2タイミングと、が設けられている。また、SPSPリーチ演出Bにおけるセリフ態様変化予告演出の実行タイミングとして、セリフDの表示期間中における第3タイミングが設けられている。第1タイミングにおけるセリフ態様変化予告演出を「第1セリフ態様変化予告演出」、第2タイミングにおけるセリフ態様変化予告演出を「第2セリフ態様変化予告演出」、第3タイミングにおけるセリフ態様変化予告演出を「第3セリフ態様変化予告演出」、ということがある。また、第1セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様煽り予告演出はタイミングT1から開始され、第2セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様煽り予告演出はタイミングT2から開始され、第3セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様煽り予告演出はタイミングT3から開始されるものである。
導光板予告演出は、画像表示装置5よりも前面(遊技者側)に設けられた導光板(アクリル板)と、該導光板の端面に光を入射可能な位置に発光部材とを備えた遊技機が実行可能な演出であり、該発光部材を発光させることにより、導光板の端面から内部に入射された発光部材からの入射光が、導光板の内部に設けられた反射部により誘導されて前面から出射させることで情報を表示するものである。
ゾーン予告演出は、大当りに対する信頼度の高い特殊ゾーンに突入したことを報知する演出である。具体的に、ゾーン予告演出を開始したタイミングから変動が終了するまでの間、画像表示装置5の特定の表示領域に「特殊ゾーン」という文字表示がなされることでゾーン演出に制御していることが報知されるようになっている。また、ゾーン予告演出を行う直前にゾーン煽り演出を実行可能である。
予告演出設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、アクティブ変化予告演出の実行の有無を決定するためのアクティブ変化予告実行抽選を行う(ステップ003IWS901A)。具体的に、図9-3(A)に示すアクティブ変化予告実行抽選テーブルを用いてアクティブ変化予告実行抽選を行う。
図9-3(A)は、アクティブ変化予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図9-3(A)に示すアクティブ変化予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎にアクティブ変化予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果がSPSPリーチ大当り(SPSPリーチ演出を伴う大当り変動)である場合、70%の割合でアクティブ変化予告演出を実行することを決定し、30%の割合でアクティブ変化予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がSPSPリーチはずれ(SPSPリーチ演出を伴うはずれ変動)である場合、40%の割合でアクティブ変化予告演出を実行することを決定し、60%の割合でアクティブ変化予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がその他(SPSPリーチ演出を伴わない変動)である場合、100%の割合でアクティブ変化予告演出を実行しないことを決定する。
このように、SPSPリーチ演出を伴う変動において、大当りである場合の方がはずれである場合よりも高い割合でアクティブ変化予告演出を実行可能であるよう構成されている。これにより、アクティブ変化予告演出は大当りに対する期待度の高い演出となっている。
アクティブ変化予告演出を実行することが決定された場合(ステップ003IWS901BのY)、演出制御用CPU120は、変化後のアクティブ表示の変化態様を決定するためのアクティブ態様決定抽選を行う(ステップ003IWS901C)。具体的に、図9-3(B)に示すアクティブ態様抽選テーブルを用いてアクティブ態様決定抽選を行う。
図9-3(B)は、アクティブ態様決定抽選テーブルを示す説明図である。図9-3(B)に示すアクティブ態様決定抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎に変化後のアクティブ表示の表示態様(赤、金、虹)に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、20%の割合で赤を、30%の割合で金を、50%の割合で虹を、変化後のアクティブ表示の表示態様として決定する。可変表示結果がはずれである場合、60%の割合で赤を、40%の割合で金を、変化後のアクティブ表示の表示態様として決定する。このように、アクティブ表示が虹に変化した場合には大当り変動であることが報知されるようになっている。
その後、演出制御用CPU120は、抽選結果に応じた演出を設定し(ステップ003IWS901D)、SPSPリーチ演出Aを伴う変動パターンであるか否かを判定する(ステップ003IWS901E)。SPSPリーチ演出Aを伴う変動パターンである場合、第1セリフ態様変化予告演出の実行の有無を決定するための第1セリフ態様変化予告実行抽選を行う(ステップ003IWS902)。具体的に、図9-3(C)に示す第1セリフ態様変化予告実行抽選テーブルを用いて第1セリフ態様変化予告実行抽選を行う。
図9-3(C)は、第1セリフ態様変化予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図9-3(C)に示す第1セリフ態様変化予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎に第1セリフ態様変化予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、70%の割合で第1セリフ態様変化予告演出を実行することを決定し、30%の割合で第1セリフ態様変化予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、40%の割合で第1セリフ態様変化予告演出を実行することを決定し、60%の割合で第1セリフ態様変化予告演出を実行しないことを決定する。
このように、大当りである場合の方がはずれである場合よりも高い割合で第1セリフ態様変化予告演出を実行可能であるよう構成されている。これにより、第1セリフ態様変化予告演出は大当りに対する期待度の高い演出となっている。
第1セリフ態様変化予告演出を実行することが決定された場合(ステップ003IWS903のY)、演出制御用CPU120は、第1セリフ態様変化予告演出における変化後のセリフ表示の表示態様を決定するためのセリフ態様決定抽選を行う(ステップ003IWS904)。具体的に、図9-3(D)に示すセリフ態様決定抽選テーブルを用いてセリフ態様決定抽選を行う。
図9-3(D)は、セリフ態様決定抽選テーブルを示す説明図である。図9-3(B)に示すセリフ態様決定抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎に変化後のセリフ表示の表示態様(変化なし、赤、金、虹)に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、10%の割合で変化なしを、20%の割合で赤を、30%の割合で金を、40%の割合で虹を、変化後のセリフ表示の表示態様として決定する。可変表示結果がはずれである場合、50%の割合で変化なしを、30%の割合で赤を、20%の割合で金を、0%の割合で虹を、変化後のセリフ表示の表示態様として決定する。このように、セリフ表示が虹に変化した場合には大当り変動であることが報知されるようになっている。
その後、演出制御用CPU120は、抽選結果に応じた演出(第1セリフ態様変化予告演出およびセリフ態様変化煽り演出)を設定し(ステップ003IWS905)、変化後のセリフ表示の表示態様が虹の第1セリフ態様変化予告演出、および、変化後のアクティブ表示の表示態様が虹のアクティブ変化予告演出のいずれかを実行するか否かを判定し(ステップ003IWS906,S907)、いずれかを実行する場合には、ステップ003IWS914へ移行する。
このように、変化後のセリフ表示の表示態様が虹の第1セリフ態様変化予告演出を実行する場合には、第2セリフ態様変化予告演出の実行を制限(禁止)する。なお、制限態様としては禁止するものに限られず、変化後のセリフ表示の表示態様が虹の第1セリフ態様変化予告演出を実行する場合には、変化後のセリフ表示の表示態様が虹の第1セリフ態様変化予告演出を実行しない場合と比較して、第2セリフ態様変化予告演出の実行割合が低い構成としてもよい。
変化後のセリフ表示の表示態様が虹の第1セリフ態様変化予告演出、および、変化後のアクティブ表示の表示態様が虹のアクティブ変化予告演出のいずれも実行しない場合、第2セリフ態様変化予告演出の実行の有無を決定するための第2セリフ態様変化予告実行抽選を行う(ステップ003IWS908)。具体的に、図9-3(E)に示す第2セリフ態様変化予告実行抽選テーブルを用いて第2セリフ態様変化予告実行抽選を行う。
図9-3(E)は、第2セリフ態様変化予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図9-3(E)に示す第2セリフ態様変化予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎に第2セリフ態様変化予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、80%の割合で第1セリフ態様変化予告演出を実行することを決定し、20%の割合で第1セリフ態様変化予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、30%の割合で第1セリフ態様変化予告演出を実行することを決定し、70%の割合で第1セリフ態様変化予告演出を実行しないことを決定する。
このように、大当りである場合の方がはずれである場合よりも高い割合で第2セリフ態様変化予告演出を実行可能であるよう構成されている。これにより、第2セリフ態様変化予告演出は大当りに対する期待度の高い演出となっている。
また、図9-3(C),(E)を比較すると、第1セリフ態様変化予告演出の実行割合よりも第2セリフ態様変化予告演出の実行割合の方が高くなっている。このように、SPSPリーチ演出が進展していくにつれてセリフ態様変化予告演出の実行割合が高くなるよう構成することで、興趣の向上を図ることができる。
第2セリフ態様変化予告演出を実行することが決定された場合(ステップ003IWS909のY)、演出制御用CPU120は、第2セリフ態様変化予告演出における変化後のセリフ表示の表示態様を決定するためのセリフ態様決定抽選を行う(ステップ003IWS910)。具体的に、図9-3(D)に示したセリフ態様決定抽選テーブルを用いてセリフ態様決定抽選を行う。
その後、演出制御用CPU120は、抽選結果に応じた演出(第1セリフ態様変化予告演出およびセリフ態様変化煽り演出)を設定し(ステップ003IWS911)、一発逆転予告演出の実行の有無を決定するための一発逆転予告実行抽選を行う(ステップ003IWS912)。具体的に、図9-3(G)に示す一発逆転予告実行抽選テーブルを用いて一発逆転予告実行抽選を行う。
図9-3(G)は、一発逆転予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図9-3(G)に示す一発逆転予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎の一発逆転予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、80%の割合で一発逆転予告演出を実行することを決定し、20%の割合で一発逆転予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、30%の割合で一発逆転予告演出を実行することを決定し、70%の割合で一発逆転予告演出を実行しないことを決定する。
演出制御用CPU120は、抽選結果に応じた演出(一発逆転予告演出および一発逆転煽り演出)を設定し(ステップ003IWS913)、導光板予告演出の実行の有無を決定するための導光板予告実行抽選を行う(ステップ003IWS914)。具体的に、図9-3(F1),(F2)に示す導光板予告実行抽選テーブルを用いて導光板予告実行抽選を行う。
図9-3(F1),(F2)は、導光板予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図9-3(F1)に示す導光板予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎の導光板予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
図9-3(F1)に示す導光板予告実行抽選テーブルAは、第2セリフ態様変化予告演出の実行が決定されていない場合にのみ用いられるテーブルである。例えば、図9-3(F1)に示す導光板予告実行抽選テーブルAを用いる場合、可変表示結果が大当りである場合、70%の割合で導光板予告演出を実行することを決定し、30%の割合で導光板予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、40%の割合で導光板予告演出を実行することを決定し、60%の割合で導光板予告演出を実行しないことを決定する。
図9-3(F2)に示す導光板予告実行抽選テーブルBは、第2セリフ態様変化予告演出の実行が決定されている場合にのみ用いられるテーブルである。例えば、図9-3(F2)に示す導光板予告実行抽選テーブルBを用いる場合、可変表示結果が大当りである場合、70%の割合で導光板予告演出を実行することを決定し、30%の割合で導光板予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、0%の割合で導光板予告演出を実行することを決定し、100%の割合で導光板予告演出を実行しないことを決定する。
これにより、SPSPリーチ演出Aにおいて第2セリフ態様変化予告演出と導光板予告演出との両方が行われた場合、大当りに制御することが確定されるものである。なお、上述したように、大当り信頼度はSPSPリーチ演出A<SPSPリーチ演出Bであるが、第2セリフ態様変化予告演出と導光板予告演出との両方が行われる場合に限ると、大当り信頼度はSPSPリーチ演出A>SPSPリーチ演出Bと逆転することとなる。
演出制御用CPU120は、抽選結果に応じた演出(導光板予告演出)を設定し(ステップ003IWS915)、ステップ003IWS923へ移行する。
ステップ003IWS901Eにおいて、SPSPリーチ演出Aを伴う変動パターンではない場合、演出制御用CPU120は、SPSPリーチ演出Bを伴う変動パターンであるか否かを判定する(ステップ003IWS916)。SPSPリーチ演出Bを伴う変動パターンでない場合、そのまま処理を終了する。SPSPリーチ演出Bを伴う変動パターンである場合、第3セリフ態様変化予告演出および導光板予告演出の実行の有無の組み合わせを決定するための第3セリフ/導光板予告実行抽選を行う。具体的に、図9-3(H)に示す第3セリフ/導光板予告実行抽選テーブルを用いて第3セリフ/導光板予告実行抽選を行う。
図9-3(H)は、第3セリフ/導光板予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図9-3(H)に示す第3セリフ/導光板予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎の第3セリフ態様変化予告演出および導光板予告演出の実行の有無の組み合わせに対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、40%の割合で第3セリフ態様変化予告演出および導光板予告演出の両方を実行することを決定し、30%の割合で第3セリフ態様変化予告演出を実行するとともに導光板予告演出を実行しないことを決定し、20%の割合で導光板予告演出を実行するとともに第3セリフ態様変化予告演出を実行しないことを決定し、10%の割合で3セリフ態様変化予告演出および導光板予告演出の両方を実行しないことを決定する。
また例えば、可変表示結果がはずれである場合、10%の割合で第3セリフ態様変化予告演出および導光板予告演出の両方を実行することを決定し、20%の割合で第3セリフ態様変化予告演出を実行するとともに導光板予告演出を実行しないことを決定し、30%の割合で導光板予告演出を実行するとともに第3セリフ態様変化予告演出を実行しないことを決定し、40%の割合で3セリフ態様変化予告演出および導光板予告演出の両方を実行しないことを決定する。
第3セリフ態様変化予告演出を実行することが決定された場合(ステップ003IWS918のY)、演出制御用CPU120は、第3セリフ態様変化予告演出における変化後のセリフ表示の表示態様を決定するためのセリフ態様決定抽選を行う(ステップ003IWS919)。具体的に、図9-3(D)に示したセリフ態様決定抽選テーブルを用いてセリフ態様決定抽選を行う。
その後、演出制御用CPU120は、抽選結果に応じた演出(第1セリフ態様変化予告演出およびセリフ態様変化煽り演出、一発逆転予告演出および一発逆転煽り演出)を設定し(ステップ003IWS920)、一発逆転予告演出の実行の有無を決定するための一発逆転予告実行抽選を行う(ステップ003IWS921)。具体的に、図9-3(G)に示した一発逆転予告実行抽選テーブルを用いて一発逆転予告実行抽選を行う。
演出制御用CPU120は、抽選結果に応じた演出(一発逆転予告演出および一発逆転煽り演出)を設定し(ステップ003IWS922)、ゾーン予告演出の実行の有無を決定するためのゾーン予告実行抽選を行う(ステップ003IWS923)。具体的に、図9-3(I)に示すゾーン予告実行抽選テーブルを用いてゾーン予告実行抽選を行う。
図9-3(I)は、ゾーン予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図9-3(I)に示すゾーン予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎のゾーン予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、70%の割合でゾーン予告演出を実行することを決定し、30%の割合でゾーン予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、40%の割合でゾーン予告演出を実行することを決定し、60%の割合でゾーン予告演出を実行しないことを決定する。
演出制御用CPU120は、抽選結果に応じた演出(ゾーン予告演出およびゾーン煽り演出)を設定し(ステップ003IWS924)、処理を終了する。
次に、図9-4~図9-8を用いて、画像表示装置5における表示例について説明する。
図9-4は、タイミングT1における画像表示装置5の表示例を示す説明図である。図9-4に示すように、(A1)味方キャラクタと敵キャラクタAとが表示されるとともに、画像表示装置5の下側領域におけるセリフ表示領域に「決着をつけてやる!」のセリフAが白色の文字にて表示される。そして、(A2)流星が流れるセリフ態様変化煽り演出が行われた後、(A3)セリフ表示領域にエフェクト表示され、(A4)エフェクト表示が終了するとセリフAの文字色が白色から赤色に変化することで、セリフ態様変化予告演出が行われる。その後、(A5)SPSPリーチ演出Aの進展に応じてセリフが切り替わる。このときのセリフの文字色は赤色のままである。なお、セリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出が行われなかった場合、(A6)そのままSPSPリーチ演出Aの進展に応じてセリフが切り替わる。このときのセリフの文字色は白色のままである。
図9-5は、導光板予告演出を実行しない場合におけるタイミングT2における画像表示装置5の表示例を示す説明図である。図9-5に示すように、(B1)味方キャラクタが表示されるとともに、画像表示装置5のセリフ表示領域に「このままで良いのかよ?」のセリフBが白色の文字にて表示される。そして、(B2)流星が流れるセリフ態様変化煽り演出が行われた後、(B3)セリフ表示領域にエフェクト表示され、(B4)エフェクト表示が終了するとセリフBの文字色が白色から赤色に変化することで、セリフ態様変化予告演出が行われる。
なお、本例ではセリフ態様変化煽り演出を行った場合には必ずセリフ態様変化予告演出が行われる構成としたが、これに限るものではなく、セリフ態様変化煽り演出を行った場合にセリフ態様変化予告演出が行われる成功パターンと、セリフ態様変化煽り演出を行ったもののセリフ態様変化予告演出を実行しない失敗パターン(つまり、セリフ態様変化煽りガセ演出)とが設けられていてもよい。また、該セリフ態様変化煽りガセ演出を実行可能な構成である場合、タイミングT1の方がタイミングT2よりもセリフ態様変化煽りガセ演出の実行割合が高いこととしてもよい。
また、タイミングT2にて導光板予告演出が実行される場合、導光板予告演出が実行されない場合と比較して、セリフ態様変化煽りガセ演出の実行割合が低い構成としてもよい。
図9-6は、導光板予告演出の実行中における画像表示装置5の表示例を示す説明図である。ここでは、画像表示装置5に対して一回り大きい寸法の導光板が、該画像表示装置5よりも手前側(遊技者側)に設定されているものである。図9-6に示すように、(C1)導光板予告演出が行われていないときは画像表示装置5に表示されている画像が視認可能である。(C2)導光板予告演出が実行されるとき、まず画像表示装置5がマスク表示され、(C3)キャラクタ絵柄が導光板に映し出されることで導光板予告演出が行われる。なお、ここではマスク表示してから導光板に絵柄を映し出すことにより、導光板予告演出の視認性を高めている。
図9-7および図9-8は、導光板予告演出を実行する場合におけるタイミングT2における画像表示装置5の表示例を示す説明図である。図9-7および図9-8に示すように、(D1)味方キャラクタが表示されるとともに、画像表示装置5のセリフ表示領域に「このままで良いのかよ?」のセリフBが白色の文字にて表示される。そして、(D2)画像表示装置5がマスク表示され、(D3)キャラクタ絵柄が導光板に映し出されることで導光板予告演出が行われる。(D3)では画像表示装置5の表示(特にセリフ表示)が導光板予告演出の表示によって視認困難となる。また、導光板予告演出の実行中にセリフ態様変化煽り演出が開始されるが、導光板予告演出とセリフ態様変化煽り演出との両方が重複して実行されている期間(0.5秒間)では、該導光板予告演出によってセリフ態様変化煽り演出の表示画像が視認困難となる。該導光板予告演出が終了すると、(D4)視認容易となったセリフ態様変化煽り演出が0.5秒間に亘り行われる。そして、(D5)セリフ表示領域にエフェクト表示され、(D6)セリフBの文字色が白色から赤色に変化することで、セリフ態様変化予告演出が行われる。
本例におけるセリフ態様変化煽り演出は、画像表示装置5の右上部分から表示された流星がセリフ表示に向かって1秒間に亘り移動する演出であって、上述したようにセリフ態様変化煽り演出が実行されて0.5秒が経過した時点から該セリフ態様変化煽り演出による画像表示が視認容易となるため、遊技者はまもなく流星がセリフ表示に到達するタイミングからセリフ態様変化煽り演出を視認することとなり、遊技者に驚きを与えることができる。
なお、図9-3(F1),(F2)に示したように導光板予告演出は大当りに対する信頼度の高い演出であるとともに、図9-3(C),(E),(H)に示したようにセリフ態様変化予告演出は大当りに対する信頼度の高い演出であるから、導光板予告演出とセリフ態様変化予告演出との両方を実行する場合は大当りに対する信頼度の高い変動であるといえる。ここで図9-3(D)を参照すると、変化後のセリフ態様が示す大当りに対する信頼度は赤<金となっていることから、導光板予告演出とセリフ態様変化予告演出との両方を実行する場合の変化後のセリフ態様の選択割合は赤<金となっているといえる。
また、導光板予告演出とセリフ態様変化予告演出との両方を実行する場合の方が、セリフ態様変化予告演出のみを実行する場合と比較して、大当りに対する信頼度の高い変動であるといえる。つまり、セリフ態様変化予告演出における変化後のセリフ態様として大当りに対する信頼度の高い金または虹が選択される割合は、導光板予告演出とセリフ態様変化予告演出との両方を実行する場合の方が、セリフ態様変化予告演出のみを実行する場合よりも高くなっている。
また、導光板予告演出の演出態様として、大当りに対する信頼度の異なる複数の演出態様(例えば、導光板に照射される色が異なる態様、導光板にて表示されるキャラクタが異なる態様(それぞれ表示されるキャラクタの異なる複数の導光板が設けられ、いずれの導光板に光を入射させるかが異なる態様))が設けられていることとしてもよい。例えば、大当りに対する信頼度の低い通常態様と、大当りに対する信頼度の高いチャンス態様とが設けられていることとしてもよく、その場合、上述したようにセリフ態様変化予告演出は大当りに対する信頼度の高い演出であることから、チャンス態様にて導光板予告演出が行われる場合の方が通常態様にて導光板予告演出が行われる場合と比較して、高い割合にてセリフ態様変化予告演出を実行可能となる。
また、例えば、セリフ態様変化予告演出における変化後の各セリフ態様(通常、赤、金、虹)に対応する導光板予告演出の演出態様が設けられていることとしてもよい。例えば、赤色の画像を表示する態様の導光板予告演出を行う際にセリフ態様変化予告演出を行う場合には、該セリフ態様変化予告演出の実行後にセリフを赤色に変化させることとしてもよい。
次に、図9-9を用いて、第2の実施の形態における演出の実行タイミングを示すタイミングチャートについて説明する。図9-9(A)のタイミングチャートは、SPSPリーチ演出Aを伴う変動(変動パターンPB2-2,PB4-2のいずれか)であって、第1セリフ態様変化予告演出と、一発逆転予告演出と、導光板予告演出と、第2セリフ態様変化予告演出と、ゾーン予告演出との実行が決定されている場合における各演出の実行タイミングを示している。
変動開始時から通常変動演出を行った後、飾り図柄がリーチ状態となり、ノーマルリーチに発展する。そして、変動を開始してから所定期間経過後のタイミングにてスーパーリーチ演出を開始し、更に特定期間経過後にSPSPリーチ演出Aが開始される。SPSPリーチ演出Aの実行中であるタイミングT1においてセリフAの表示が開始されると同時にセリフ態様変化煽り演出が1秒間に亘り行われ、更に第1セリフ態様変化予告演出が0.6秒に亘り行われる。そして、第1セリフ態様変化予告演出が終了した後であって、セリフAの表示中のタイミングにおいて、一発逆転煽り演出が開始される。該一発逆転煽り演出は6秒間に亘り行われ、その後に5秒間に亘る一発逆転予告演出が行われる。
また、一発逆転予告演出が終了した後のSPSPリーチ演出Aの所定のタイミングからセリフBの表示が開始される。このセリフBは12秒間に亘り表示される。セリフB表示が開始されてから1秒後に導光板予告演出が開始され、2秒後に導光板予告演出が終了する。導光板予告演出の実行中のタイミングT2(セリフB表示が開始されてから2.5秒後のタイミング)からセリフ態様変化煽り演出が1秒間に亘り行われる。そして、セリフ態様変化煽り演出が終了するタイミング(セリフB表示が開始されてから3.5秒後のタイミング)から、第2セリフ態様変化予告演出が0.6秒に亘り行われる。つまり、導光板予告演出の実行期間と第2セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出の実行期間のうち少なくとも一部が重複している。そして、第2セリフ態様変化予告演出が終了した後であって、セリフAの表示中のタイミングにおいて、ゾーン煽り演出が開始される。該ゾーン煽り演出は2秒間に亘り行われ、その後に6秒間に亘るゾーン予告演出が行われる。具体的に、画像表示装置5の全表示領域にて特殊ゾーン突入を報知するための画像を表示することでゾーン予告演出を行う。なお、ゾーン予告演出が実行してから可変表示結果を報知するまでの間、特殊ゾーンに制御されていることを示す「特殊ゾーン」といった文字列が継続して表示される。そして、ゾーン予告演出の実行中の所定タイミングからセリフCの表示が開始されるが、セリフCは短い文字列のみを表示するセリフ(例えば「まだまだ!」のみを表示するセリフ)であり、セリフ変化予告演出の演出効果を十分に発揮できないため、セリフCに対してセリフ変化予告演出は実行され得ない。
このように、本実施例では、セリフAが表示されると同時に第1セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出が開始される一方で、セリフBが表示されてから所定期間経過後に第2セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出が開始されることとしたが、これに限るものではない。例えば、セリフAを表示すると同時に第1セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出を実行するとともに、セリフBを表示すると同時に第2セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出を実行可能であることとしてもよい。
また、図示は省略するが、アクティブ変化予告演出はタイミングT1よりも後であってタイミングT2よりも前のタイミングにおいて実行され得るよう構成されている。
また、図9-9(B)のタイミングチャートは、SPSPリーチ演出Bを伴う変動(変動パターンPB2-3,PB4-3のいずれか)であって、一発逆転予告演出と、導光板予告演出と、第3セリフ態様変化予告演出と、ゾーン予告演出との実行が決定されている場合における各演出の実行タイミングを示している。
変動開始時から通常変動演出を行った後、飾り図柄がリーチ状態となり、ノーマルリーチに発展する。そして、変動を開始してから所定期間経過後のタイミングにてスーパーリーチ演出を開始し、更に特定期間経過後にSPSPリーチ演出Bが開始される。SPSPリーチ演出Bの実行中において、一発逆転煽り演出が開始される。該一発逆転煽り演出は6秒間に亘り行われ、その後に5秒間に亘る一発逆転予告演出が行われる。図示するように、SPSPリーチ演出Aが行われる場合と、SPSPリーチ演出Bが行われる場合とで、一発逆転予告演出の実行タイミングは共通(SPSPリーチ演出が開始されてから一発逆転予告演出を実行するまでの期間が共通)である。
また、一発逆転予告演出が終了した後のSPSPリーチ演出Bの所定のタイミングから導光板予告演出が開始され、2秒後に導光板予告演出が終了する。図示するように、SPSPリーチ演出Aが行われる場合と、SPSPリーチ演出Bが行われる場合とで、導光板予告演出の実行タイミングは共通(SPSPリーチ演出が開始されてから導光板予告演出を実行するまでの期間が共通)である。
その後、セリフDの表示が開始されると同時にセリフ態様変化煽り演出が1秒間に亘り行われ、更に第3セリフ態様変化予告演出が0.6秒に亘り行われる。そして、第3セリフ態様変化予告演出の実行中のタイミングにおいて、ゾーン煽り演出が開始される。該ゾーン煽り演出は2秒間に亘り行われ、その後に6秒間に亘るゾーン予告演出が行われる。図示するように、SPSPリーチ演出Aが行われる場合と、SPSPリーチ演出Bが行われる場合とで、ゾーン予告演出の実行タイミングは共通(SPSPリーチ演出が開始されてからゾーン予告演出を実行するまでの期間が共通)である。
このように、第1セリフ態様変化煽り演出と第3セリフ態様変化煽り演出とは、セリフAおよびセリフCが表示されたタイミングにて開始される一方で、第2セリフ態様変化煽り演出は、セリフBが表示されたタイミングにて開始される。
[第3の実施の形態]
次に、特徴部003IWの第3の実施の形態について説明する。なお、この実施の形態において、第1の実施の形態と同様の構成および処理をなす部分についてはその詳細な説明を省略し、主として第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
(変動パターンテーブル)
第3の実施の形態では、図10-1に示す変動パターンが設けられている。図10-1に示すように、可変表示結果がはずれである場合の変動パターンとして、演出内容が非リーチはずれ(通常変動はずれ)であって変動時間が5秒間である変動パターンPC1-1と、演出内容が非リーチはずれ(通常変動はずれ)であって変動時間が1.5秒間と短い変動パターンPC1-2と、演出内容がノーマルリーチはずれであって変動時間が30秒間である変動パターンPC1-3と、演出内容がスーパーリーチはずれである変動パターンPC2-1~PC2-3とが設けられている。変動パターンPC2-1の変動時間は80秒間であり、変動パターンPC2-2の変動時間は60秒間であり、変動パターンPC2-3の変動時間は90秒間である。
また、図10-1に示すように、可変表示結果が大当りである場合の変動パターンとして、演出内容がノーマルリーチ大当りであって変動時間が30秒間である変動パターンPC3-1と、演出内容がスーパーリーチ大当りである変動パターンPC4-1~PB4-3とが設けられている。変動パターンPC4-1の変動時間は80秒間であり、変動パターンPC4-2の変動時間は60秒間であり、変動パターンPC4-3の変動時間は90秒間である。
スーパーリーチ演出を伴う変動においては、スーパーリーチ演出Aを行う場合(SPリーチA)と、スーパーリーチ演出Bの前半のみを行う場合(SPリーチB(前半のみ))と、スーパーリーチ演出Bの前半と後半とを行う場合(SPリーチB(前半+後半))とがある。それぞれのスーパーリーチ演出を開始する際に、スーパーリーチ演出の種別に応じたタイトル表示を画像表示装置5に表示するよう構成されている。
図示するように、可変表示結果がはずれとなる変動において、低ベース状態であって保留記憶数が3個未満である場合には、60%の割合で変動パターンPC1-1が選択され、20%の割合で変動パターンPC1-3が選択され、10%の割合で変動パターンPC2-1が選択され、7%の割合で変動パターンPC2-2が選択され、3%の割合で変動パターンPC2-3が選択される。可変表示結果がはずれとなる変動において、低ベース状態であって保留記憶数が3個以上である場合、または高ベース状態である場合には、60%の割合で変動パターンPC1-2が選択され、20%の割合で変動パターンPC1-3が選択され、10%の割合で変動パターンPC2-1が選択され、7%の割合で変動パターンPC2-2が選択され、3%の割合で変動パターンPC2-3が選択される。
また、図示するように、可変表示結果が大当りとなる変動において、10%の割合で変動パターンPC3-1が選択され、20%の割合で変動パターンPC4-1が選択され、30%の割合で変動パターンPC4-2が選択され、40%の割合で変動パターンPC4-3が選択される。
このように各変動パターンの選択割合が定められていることにより、大当りに制御することに対する信頼度は、スーパーリーチ演出A<スーパーリーチ演出B(前半のみ)<スーパーリーチ演出B(前半+後半)となっている。
なお、スーパーリーチ演出Aについても前半と後半とを実行可能であり、スーパーリーチ演出Aの前半のみを行う変動パターンと、スーパーリーチ演出Aの前半と後半との両方を行う変動パターンと、の両方が設けられていることとしてもよい。
(予告演出設定処理)
図10-2は、第3の実施の形態における、予告演出設定処理(ステップ003IWS804)を示すフローチャートである。本実施例における予告演出設定処理では、タイトル態様変化予告演出と、アクティブ変化予告演出と、一発逆転予告演出と、に関する設定を行う。
タイトル態様変化予告演出は、スーパーリーチ演出におけるタイトル表示の表示態様を変化することで大当りに制御することに対する期待度を示唆する演出である。本実施例では、タイトル表示の表示態様として、表示色の異なる第1態様(白色)と、第2態様(赤色)と、第3態様(金色)とが設けられている。大当りに対する期待度は、第1態様<第2態様<第3態様となっている。変動開始時のタイトル表示の表示態様は第1態様であり、タイトル態様変化予告演出が行われることにより第2態様や第3態様に変化可能に構成されている。
アクティブ変化予告演出は、アクティブ表示の表示態様を変化させることにより大当りに制御することに対する期待度を示唆する演出である。本実施例では、アクティブ表示の表示態様として、表示色の異なる第1態様(白色)、第2態様(赤色)、第3態様(金色)とが設けられている。大当りに対する期待度は、第1態様<第2態様<第3態様となっている。変動開始時のアクティブ表示の表示態様は第1態様であり、アクティブ変化予告演出が行われることにより第2態様や第3態様に変化可能に構成されている。
アクティブ変化予告演出の演出態様として、画像表示装置5の全表示領域に所定画像(「アクティブ変化チャレンジ」という文字表示が付された画像)を表示した後にアクティブ表示の表示態様が変化する第1態様と、画像表示装置5の表示領域の一部に特定画像(流れてきた雲からアクティブ表示に対して雷が落ちる表示)を表示した後にアクティブ表示の表示態様が変化する第2態様と、が設けられている。また、第1態様のアクティブ変化予告演出の実行を示唆するアクティブ変化煽り演出を実行可能であり、該アクティブ変化煽り演出を行うことでアクティブ表示の表示態様が変化することに対する期待感を与えられるよう構成されている。
なお、第1態様のアクティブ変化予告演出が行われるときと、第2態様のアクティブ変化予告演出が行われるときとで、共通する特定音をスピーカ8L,8Rから出力するとともに、共通する発光パターンにて遊技効果ランプ9を発光させる。また、スーパーリーチ演出Aにおいてアクティブ態様変化予告演出が行われる場合と、スーパーリーチ演出Bにおいてアクティブ態様変化予告演出が行われる場合とでも、共通する特定音をスピーカ8L,8Rから出力するとともに、共通する発光パターンにて遊技効果ランプ9を発光させる。
一発逆転予告演出は、画像表示装置5の全表示領域に「一発逆転」という文字表示を含む画像を表示することで大当りに制御することに対する期待度を示唆する演出である。また、一発逆転予告演出の実行を示唆する一発逆転煽り演出を実行可能に構成されており、該一発逆転煽り演出を行うことで一発逆転予告演出の実行に対する期待感を与えられるよう構成されている。
また、一発逆転煽り演出は、スーパーリーチ演出Bを伴う変動において行われる場合、該スーパーリーチ演出Bのタイトル表示期間に一部が重複する期間に実行される。
予告演出設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、スーパーリーチ演出Aを伴う変動である場合(ステップ003IWS1001のY)、タイトル態様変化予告演出の実行の有無を決定するためのタイトル態様変化予告実行抽選を行う(ステップ003IWS1002)。具体的に、図10-3(A)に示すタイトル態様変化予告実行抽選テーブルを用いてタイトル態様変化予告実行抽選を行う。
図10-3(A)は、タイトル態様変化予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図10-3(A)に示すタイトル態様変化予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎にタイトル態様変化予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、70%の割合でタイトル態様変化予告演出を実行することを決定し、30%の割合でタイトル態様変化予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、40%の割合でタイトル態様変化予告演出を実行することを決定し、60%の割合でタイトル態様変化予告演出を実行しないことを決定する。
このように、大当りである場合の方がはずれである場合よりも高い割合でタイトル態様変化予告演出を実行可能であるよう構成されている。これにより、タイトル態様変化予告演出は大当りに対する期待度の高い演出となっている。
演出制御用CPU120は、抽選結果に応じた演出を設定し(ステップ003IWS1003)、アクティブ態様変化予告演出と一発逆転予告演出との実行の有無を決定するための予告実行抽選を行う(ステップ003IWS1004)。具体的に、図10-3(B)に示す予告実行抽選テーブルを用いて予告実行抽選を行う。
図10-3(B)は、予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図10-3(B)に示す予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎の予告演出の実行の有無(アクティブ態様変化予告演出を実行する、一発逆転予告演出を実行する、アクティブ態様変化予告演出および一発逆転予告演出のいずれも実行しない)に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、70%の割合でアクティブ態様変化予告演出を実行することを決定し、20%の割合で一発逆転予告演出を実行することを決定し、10%の割合でアクティブ態様変化予告演出および一発逆転予告演出のいずれも実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、5%の割合でアクティブ態様変化予告演出を実行することを決定し、10%の割合で一発逆転予告演出を実行することを決定し、85%の割合でアクティブ態様変化予告演出および一発逆転予告演出のいずれも実行しないことを決定する。
このように、大当りに対する信頼度はアクティブ態様変化予告演出>一発逆転予告演出となっている。なお、本例では、アクティブ態様変化予告演出と一発逆転煽り演出との一方のみを実行可能な構成としたがこれに限るものではなく、アクティブ態様変化予告演出と一発逆転煽り演出との両方を実行可能であることとしてもよい。その場合、アクティブ態様変化予告演出を第2態様にて実行することとしてもよい。
演出制御用CPU120は、抽選結果に応じた演出を設定し(ステップ003IWS1005)、スーパーリーチ演出Bを伴う変動である場合(ステップ003IWS1006のY)、タイトル態様変化予告演出の実行の有無を決定するためのタイトル態様変化予告実行抽選を行う(ステップ003IWS1007)。具体的に、図10-3(A)に示したタイトル態様変化予告実行抽選テーブルを用いてタイトル態様変化予告実行抽選を行う。
演出制御用CPU120は、抽選結果に応じた演出を設定し(ステップ003IWS1008)、アクティブ態様変化煽り演出の有無を決定するためのアクティブ変化煽り実行抽選を行う(ステップ003IWS1009)。具体的に、図10-3(C)に示すアクティブ変化煽り実行抽選テーブルを用いてアクティブ変化煽り実行抽選を行う。
図10-3(C)は、アクティブ変化煽り実行抽選テーブルを示す説明図である。図10-3(C)に示すアクティブ変化煽り実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎にアクティブ変化煽り演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、70%の割合でアクティブ変化煽り演出を実行することを決定し、30%の割合でアクティブ変化煽り演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、40%の割合でアクティブ変化煽り演出を実行することを決定し、60%の割合でアクティブ変化煽り演出を実行しないことを決定する。
演出制御用CPU120は、抽選結果に応じた演出を設定し(ステップ003IWS1010)、アクティブ態様変化煽り演出を実行することが決定され(ステップ003IWS1011のY)、タイトル態様変化予告演出を実行しないことが決定されている場合(ステップ003IWS1012のY)、第1態様のアクティブ態様変化予告演出の実行を設定する(ステップ003IWS1013)。また、アクティブ態様変化煽り演出を実行することが決定されていても、タイトル態様変化予告演出を実行することが決定されている場合(ステップ003IWS1012のN)、アクティブ態様変化予告演出を実行しない。つまり、タイトル態様変化予告演出を実行する場合にはアクティブ態様変化煽り演出を実行してもアクティブ態様変化予告演出を実行しない構成としている。
また演出制御用CPU120は、スーパーリーチ演出Bの前半と後半とを伴う変動である場合(ステップ003IWS1015のY)、スーパーリーチ演出Bの後半におけるアクティブ態様変化予告演出の有無を決定するための後半アクティブ変化予告実行抽選を行う(ステップ003IWS1016)。具体的に、図10-3(D)に示す後半アクティブ変化予告実行抽選テーブルを用いて後半アクティブ変化予告実行抽選を行う。
図10-3(D)は、後半アクティブ変化予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図10-3(D)に示す後半アクティブ変化予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎にスーパーリーチ演出Bの後半におけるアクティブ態様変化予告演出の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、70%の割合でスーパーリーチ演出Bの後半におけるアクティブ態様変化予告演出を実行することを決定し、30%の割合でスーパーリーチ演出Bの後半におけるアクティブ態様変化予告演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、30%の割合でスーパーリーチ演出Bの後半におけるアクティブ態様変化予告演出を実行することを決定し、70%の割合でスーパーリーチ演出Bの後半におけるアクティブ態様変化予告演出を実行しないことを決定する。
演出制御用CPU120は、アクティブ態様変化予告演出を実行することが決定された場合、第2態様のアクティブ態様変化予告演出を設定する(ステップ003IWS1017)。
演出制御用CPU120は、一発逆転予告演出の有無を決定するための一発逆転予告実行抽選を行う(ステップ003IWS1018)。具体的に、図10-3(E)に示す一発逆転予告実行抽選テーブルを用いて一発逆転予告実行抽選を行う。
図10-3(E)は、一発逆転予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図10-3(E)に示す一発逆転予告実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎に一発逆転予告演出の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、60%の割合で一発逆転予告実演出を実行することを決定し、40%の割合で一発逆転予告実演出を実行しないことを決定する。また例えば、可変表示結果がはずれである場合、40%の割合で一発逆転予告実演出を実行することを決定し、60%の割合で一発逆転予告実演出を実行しないことを決定する。
このように、大当りに対する信頼度はアクティブ態様変化予告演出>一発逆転予告演出となっている。
そして、演出制御用CPU120は、抽選結果の演出を設定し(ステップ003IWS1019)、そのまま処理を終了する。
そして、演出制御用CPU120は、抽選結果の演出を設定し(ステップ003IWS1019)、そのまま処理を終了する。
次に、図10-4~図10-10を用いて、画像表示装置5における表示例について説明する。
図10-4は、スーパーリーチ演出Aにおけるタイトル態様変化予告演出の表示例を示す説明図である。図10-4に示すように、(A1)敵キャラクタAと「勝負だ!」の文字表示が画像表示装置5の表示領域の略中央に表示されることでスーパーリーチ演出Aの導入演出が開始され、(A2)「vsキャラA」のタイトルが表示される。そして、ハンマーを持ったミニキャラが歩いてくる表示がされ、(A3)ミニキャラがタイトル表示にハンマーを打ち付けることでタイトル表示の文字色が白から赤に変化することで、タイトル表示態様変化予告演出が行われる。その後、(A4)味方キャラクタと敵キャラクタAとが対戦する表示が行われる。
図10-5は、スーパーリーチ演出Bにおけるタイトル態様変化予告演出の表示例を示す説明図である。図10-5に示すように、(B1)敵キャラクタBと「勝負デス」の文字表示が画像表示装置5の表示領域の略中央に表示されることでスーパーリーチ演出Bの導入演出が開始され、(B2)「vsキャラB」のタイトルが表示される。そして、ハンマーを持ったミニキャラが歩いてくる表示がされ、(B3)ミニキャラがタイトル表示にハンマーを打ち付けることでタイトル表示の文字色が白から赤に変化することで、タイトル表示態様変化予告演出が行われる。その後、(B4)味方キャラクタと敵キャラクタBとが対戦する表示が行われる。
ここで、タイトル態様変化予告演出とアクティブ態様変化予告演出との両方が行われた場合(NG例)について説明する。タイトル態様変化予告演出の実行期間とアクティブ態様変化予告演出の実行期間との一部は重複しているとともに、タイトル態様変化予告演出における表示画像の表示領域とアクティブ態様変化予告演出における表示画像の表示領域との一部が重複し、タイトル態様変化予告演出における表示画像よりもアクティブ態様変化予告演出における表示画像の方が、表示優先度が高くなっている。従って、仮に単一の変動においてタイトル態様変化予告演出とアクティブ態様変化予告演出との両方が行われた場合、アクティブ態様変化予告演出の表示画像がタイトル態様変化予告演出の表示画像の視認を妨げることとなる。その具体例を図10-6および図10-7に示す。
図10-6および図10-7は、単一の変動においてタイトル態様変化予告演出とアクティブ態様変化予告演出との両方が行われた場合における画像表示装置5の表示例(NG例)を示す説明図である。図10-6に示すように、(C1)敵キャラクタBと「勝負デス」の文字表示が画像表示装置5の表示領域の略中央に表示されることでスーパーリーチ演出Bの導入演出が開始され、(C2)該導入演出における表示画像よりも表示優先度の高い表示としてアクティブ態様変化煽り演出の画像(「アクティブ変化チャレンジ」の文字表示を含むアイコン画像)が表示される。
次いで、(C3)「vsキャラB」のタイトルが表示されるとともに、ハンマーを持ったミニキャラが歩いてくる表示がされるが、アクティブ態様変化煽り演出の画像により、タイトル表示やタイトル態様変化予告演出における画像の一部が視認困難となる。そして、(C4)アクティブ態様変化煽り演出におけるアイコン画像が拡大表示されることで、タイトル表示やタイトル態様変化予告演出における画像の全てが視認困難となる。そして、アクティブ態様変化予告演出を実行する場合には、(C5)アクティブ表示にエフェクト表示がなされ、(C6)アクティブ表示の表示態様が白から赤に変化される。このときは既にタイトル表示やタイトル態様変化予告演出における画像の表示が終了していることから、遊技者はタイトル態様変化演出が行われた結果(タイトル表示の表示態様)を視認できなくなってしまう。
また、(C7)アクティブ態様変化演出が行われない場合も、アクティブ態様変化煽り演出が終了する際には既にタイトル表示やタイトル態様変化予告演出における画像の表示が終了していることから、遊技者はタイトル態様変化演出が行われた結果(タイトル表示の表示態様)を視認できなくなってしまう。
そこで、本実施例では、タイトル態様変化演出の実行が決定された場合は、アクティブ態様変化煽り演出が行われていても、アクティブ態様変化予告演出を行わないよう構成している。
図10-8は、スーパーリーチ演出Aにおいてアクティブ態様変化予告演出を実行する場合における画像表示装置5の表示例を示す説明図である。(D1)スーパーリーチ演出Aが開始され、(D2)味方キャラクタが敵キャラクタAを攻撃するとともに、(D3)「アクティブ変化チャレンジ」の文字表示を示すアイコン画像が全画面表示されることで第1態様のアクティブ態様変化予告演出が行われる。このとき、アクティブ態様変化煽り演出は行われない。仮にスーパーリーチ演出Aの実行中にアクティブ態様変化煽り演出を実行可能な構成とした場合、タイトル表示が終了したタイミング(スーパーリーチ演出Bにおいてアクティブ態様変化煽り演出の実行を開始するタイミング)から3秒間に亘りアクティブ態様変化煽り演出を行った後に第1態様のアクティブ変化予告演出に発展することとなるが(図10-11(A)参照)、これでは遊技者がスーパーリーチ演出Aの演出画像の表示をほとんど確認することができず、遊技者を混乱させてしまうことが考えられる。そこで、スーパーリーチ演出Aにおいてアクティブ態様変化予告演出を実行する場合であってもアクティブ態様変化煽り演出を行わない構成としている。
また、スーパーリーチ演出Aにおいてはアクティブ態様変化予告演出を実行する場合にアクティブ態様変化煽り演出を行わない一方で、スーパーリーチ演出Bにおいてはアクティブ態様変化予告演出を実行する場合にアクティブ態様変化煽り演出を実行可能な構成とすることで、スーパーリーチ演出の種別に応じてアクティブ態様変化予告演出の見せ方を異ならせることができ、興趣を向上することができる。
その後、(D4)アクティブ態様が白色から赤色に変化する。なお、図10-8に示す表示例は、図10-11(A)に後述するタイミングチャートと同様の例である。
このように、スーパーリーチ演出Aにおける表示画像の特定動作に応じて第1態様のアクティブ態様変化予告演出が行われるようになっている。なお、図示は省略するが、一発逆転煽り演出についても、スーパーリーチ演出Aにおける表示画像の特定動作(第1態様のアクティブ態様変化予告演出が行われる際に行われる動作と共通の動作)に応じて実行され得るよう構成されている。これにより、特定動作が行われたときにいずれの演出が行われるかを遊技者に期待させることができる。
なお、(D3)ではアクティブ態様変化予告演出のアイコン画像が全画面表示されることを説明したが、該アイコン画像を表示している期間中(図10-11に示す7秒間)においても内部的にスーパーリーチ演出Aの演出画像を出力しているものである。つまり、スーパーリーチ演出Aにおける演出画像よりもアクティブ態様変化予告演出における演出画像の方が、表示優先度が高くなっている。このアイコン画像が表示されている間、スーパーリーチ演出Aにおける演出画像として、味方キャラクタが敵キャラクタAを攻撃した後、敵キャラクタAが味方キャラクタを攻撃する展開の画像(遊技者にとって不利な画像)が出力されている。つまり、スーパーリーチ演出Aの実行中にアクティブ態様変化予告演出を行う場合、遊技者にとって不利な展開の画像がアイコン画像により視認困難とされるよう構成されており、これにより、遊技者に不利な展開の画像を見せることなく演出を進展させることができるため、興趣を向上させることができる。
また、図示は省略するが、スーパーリーチ演出中における、味方キャラクタが敵キャラクタAを攻撃するとき、敵キャラクタAに味方キャラクタが攻撃されるとき、可変表示結果が報知されるとき、スーパーリーチ演出の前半から後半に発展するとき等のタイミングにおいて、演出の展開に応じたセリフが表示されるものであり、アクティブ態様変化予告演出のアイコン画像が全画面表示される期間中(7秒間)はセリフ表示も視認困難となる構成であるが、該期間中はスーパーリーチ演出中の他の期間(例えば、アクティブ態様変化予告演出が終了してから7秒間)に比べて表示されるセリフの量が少なく構成されている。このように、スーパーリーチ演出中にアクティブ態様変化予告演出のアイコン画像が表示された場合に、視認困難となるセリフを少なくすることにより、遊技者に与える違和感を低減させて演出を進行することができる。
図10-9は、スーパーリーチ演出Bにおいてアクティブ態様変化煽り演出およびタイトル態様変化予告演出を実行する場合における画像表示装置5の表示例を示す説明図である。(E1)敵キャラクタBと「勝負デス」の文字表示が画像表示装置5の表示領域の略中央に表示されることでスーパーリーチ演出Bの導入演出が開始され、(E2)「アクティブ変化チャレンジ」の文字表示を示すアイコン画像が画像表示装置5の略中央から拡大表示されることでアクティブ態様変化煽り演出が行われる。そして、(E3)「vsキャラB」のタイトルが表示されるとともに、ハンマーを持ったミニキャラが歩いてくる表示がされることでタイトル態様変化予告演出が開始される。(E4)「アクティブ変化チャレンジ」の文字表示を示すアイコン画像が全画面表示されることでアクティブ態様変化予告演出が完了するが、このときリーチ演出画像やタイトル表示やタイトル態様変化予告演出に関する表示は視認困難となる。そして、アクティブ態様変化煽り演出が失敗であったことが報知され(図10-7(C7)に示すように、アクティブ態様変化演出に発展しないことが明確にされ)、(E4)ミニキャラがタイトル表示にハンマーを打ち付けることでタイトル表示の文字色が白から赤に変化することで、タイトル表示態様変化予告演出が行われる。なお、図10-9に示す表示例は、図10-11(C)に後述するタイミングチャートと同様の例である。
また、本実施例では、スーパーリーチ演出Bの実行中にタイトル態様変化予告演出を行う場合には、いずれの態様のアクティブ態様変化予告演出も行わない構成としたが、これに限るものではなく、第2態様のアクティブ態様変化予告演出を実行可能であることとしてもよい。例えば、図10-10は、スーパーリーチ演出Bの実行中にタイトル態様変化予告演出と第2態様のアクティブ態様変化予告演出とを行う場合の画像表示装置5の表示例を示す説明図である。図10-10に示すように、(F1)敵キャラクタBと「勝負デス」の文字表示が画像表示装置5の表示領域の略中央に表示されることでスーパーリーチ演出Bの導入演出が開始され、(F2)「vsキャラB」のタイトルが表示される。そして、ハンマーを持ったミニキャラが歩いてくる表示がされ、(F3)ミニキャラがタイトル表示にハンマーを打ち付けることでタイトル表示の文字色が白から赤に変化することで、タイトル表示態様変化予告演出が行われる。また、(F2)雲画像の移動表示を開始するとともに、(F3)該雲画像が画像表示装置5の中央上部で止まり、該雲画像からアクティブ表示に対して雷が落ち、(F4)アクティブ表示が白色から赤色に変化することで第2態様のアクティブ変化予告演出が実行される。このように、タイトル態様変化予告演出を行う場合であっても、該タイトル態様変化予告演出の表示画像が視認可能な程度に妨げるものであれば、第2態様のアクティブ態様変化予告演出を実行することとしてもよい。
また、図10-10に示した変形例では、スーパーリーチ演出Bの実行中にタイトル態様変化予告演出と第2態様のアクティブ態様変化予告演出との両方を行う場合について示したが、スーパーリーチ演出Bの実行中にタイトル態様変化予告演出を行う場合、第2態様よりもより更に簡易的なアクティブ態様変化予告演出を実行可能であることとしてもよい。例えば、雲画像や雷画像を表示することなく唐突にアクティブ表示の態様が変化する態様(簡易態様)のアクティブ態様変化予告演出を実行可能であることとしてもよい。例えば、図10-10(F3)のタイミング(ミニキャラがタイトル表示にハンマーを打ち付けて該タイトル表示の態様が変化するタイミング)にて簡易態様のアクティブ態様変化予告演出を実行可能であることとすれば、ミニキャラがハンマーを打ち付けた場合にタイトル表示の態様とアクティブ表示の態様との両方が同時に変化することとなる。
次に、図10-11を用いて、第3の実施の形態における演出の実行タイミングを示すタイミングチャートについて説明する。図10-11(A)のタイミングチャートは、スーパーリーチ演出Aを伴う変動(変動パターンPC2-1,PC4-1のいずれか)であって、第1態様のアクティブ態様変化予告演出の実行が決定されている場合における各演出の実行タイミングを示している。このタイミングチャートは、タイトル態様変化演出を実行する場合と実行しない場合との両方のタイミングチャートを兼ねている。
変動開始時から通常変動演出を行った後、飾り図柄がリーチ状態となり、ノーマルリーチに発展する。そして、変動を開始してから所定期間経過後のタイミングにてスーパーリーチ演出Aを開始する。スーパーリーチ演出Aにおいて、まずは3秒間に亘る導入演出を行い、スーパーリーチ演出Aに対応するタイトル表示を2秒間に亘り表示する。タイトル態様変化演出を行う場合には、この2秒間の間に行われる。そして、タイトル表示が終了してから3秒後のタイミングから第1態様のアクティブ態様変化予告演出が7秒間に亘って行われる。上述したように、スーパーリーチ演出Aが行われる変動においては、アクティブ態様変化予告演出が行われる場合であってもアクティブ態様変化煽り演出は行われない。
また、図10-11(B)のタイミングチャートは、スーパーリーチ演出B(前半+後半)を伴う変動(変動パターンPC2-3,PC4-3のいずれか)であって、タイトル態様変化演出が行われず、スーパーリーチ演出Bの前半において第1態様のアクティブ態様変化予告演出の実行が、スーパーリーチ演出Bの後半において第2態様のアクティブ態様変化予告演出の実行が、決定されている場合における各演出の実行タイミングを示している。
変動開始時から通常変動演出を行った後、飾り図柄がリーチ状態となり、ノーマルリーチに発展する。そして、変動を開始してから所定期間経過後のタイミングにてスーパーリーチ演出Bを開始する。スーパーリーチ演出Bにおいて、まずは7秒間に亘る導入演出を行い、スーパーリーチ演出Bに対応するタイトル表示を2秒間に亘り表示する。また、アクティブ態様変化煽り演出を、該導入演出の実行中から開始し、該開始から3秒後であってタイトル表示中のタイミングに終了する。該終了タイミングから第1態様のアクティブ態様変化予告演出を7秒間に亘り行う。このとき、スーパーリーチ演出Bに対応するタイトル表示は表示されているものの、第1態様のアクティブ態様変化予告演出の表示画像の方がタイトル表示よりも表示優先度が高いことから、視認困難となる。また、スーパーリーチ演出Bの後半に発展してから8秒経過時点から第2態様のアクティブ態様変化予告演出が1秒間に亘って行われる。
図示するように、スーパーリーチ演出Aが行われる変動と、スーパーリーチ演出Bが行われる変動とで、第1態様のアクティブ態様変化予告演出の実行タイミングはスーパーリーチ演出が開始されてから8秒後で共通している。
また、図10-11(C)のタイミングチャートは、スーパーリーチ演出B(前半+後半)を伴う変動(変動パターンPC2-3,PC4-3のいずれか)であって、タイトル態様変化演出の実行が決定されるとともに、スーパーリーチ演出Bの前半においてアクティブ態様変化煽り演出の実行が、スーパーリーチ演出Bの後半において第2態様のアクティブ態様変化予告演出の実行が、決定されている場合における各演出の実行タイミングを示している。
変動開始時から通常変動演出を行った後、飾り図柄がリーチ状態となり、ノーマルリーチに発展する。そして、変動を開始してから所定期間経過後のタイミングにてスーパーリーチ演出Bを開始する。スーパーリーチ演出Bにおいて、まずは7秒間に亘る導入演出を行い、スーパーリーチ演出Bに対応するタイトル表示を2秒間に亘り表示する。また、アクティブ態様変化煽り演出を、該導入演出の実行中から開始し、該開始から3秒後であってタイトル表示中のタイミングに終了する。図10-11(B)のタイミングチャートとは異なり、タイトル態様変化予告演出が行われるため、ここでは第1態様のアクティブ態様変化予告演出は行われない。また、スーパーリーチ演出Bの後半に発展してから8秒経過時点から第2態様のアクティブ態様変化予告演出が1秒間に亘って行われる。
また、上述した各実施の形態および変形例に示した構成のうち、全部または一部の構成を任意に組み合わせることとしてもよい。
図11-1および図11-2は、第1の実施の形態~第3の実施の形態における主な演出が設けられた遊技機における演出のタイミングを示す説明図である。図11-1および図11-2に示す例では、(A)スーパーリーチ演出A(前半+後半)を伴う変動と、(B)スーパーリーチ演出B(前半+後半)を伴う変動と、(C)スーパーリーチ演出Aの前半からSPSPリーチ演出Aに発展する変動と、(D)スーパーリーチ演出Bの前半からSPSPリーチ演出Bに発展する変動と、における演出のタイミングを示す。
例えば、図11-1(A)および図11-2(A)に示すように、スーパーリーチ演出A(前半+後半)を伴う変動においては、通常変動およびノーマルリーチ演出を経て、スーパーリーチ演出Aの前半を開始する。その際、導入演出とタイトル表示とを行う。このとき、タイトル態様変化予告演出が実行され得る。そして、タイトル表示が終了するとアクティブ態様煽り予告演出を経て第1態様のアクティブ態様変化予告演出が行われ得る。また、一発逆転煽り演出を経て一発逆転予告演出が行われ得る。
その後、スーパーリーチ演出Aの前半が終了するタイミングになるとスーパーリーチ演出Aの後半が開始され、所定の演出が行われて変動時間が経過することで変動が終了する。
例えば、図11-1(B)および図11-2(B)に示すように、スーパーリーチ演出B(前半+後半)を伴う変動においては、通常変動およびノーマルリーチ演出を経て、スーパーリーチ演出Bの前半を開始する。その際、導入演出とタイトル表示とを行う。スーパーリーチ演出Bの導入演出は、スーパーリーチ演出Aの導入演出よりも実行期間が長い。このとき、タイトル態様変化予告演出が実行され得る。図示する例は、タイトル態様変化予告演出が実行されない場合を想定しているため、第1態様のアクティブ態様変化予告演出を実行することとしているが、タイトル態様変化予告演出が実行される場合は、アクティブ態様変化煽り演出は実行可能であるもののアクティブ態様変化予告演出については実行しないものである(図10-11参照)。また、一発逆転煽り演出を経て一発逆転予告演出が行われ得る。
その後、スーパーリーチ演出Bの前半が終了するタイミングになるとスーパーリーチ演出Bの後半が開始され、第2態様のアクティブ態様変化予告演出が行われ得る。なお、スーパーリーチB(前半)が開始されてから第1態様のアクティブ態様変化予告演出が実行されるまでの期間と、スーパーリーチB(後半)が開始されてから第2態様のアクティブ態様変化予告演出が実行されるまでの期間とは共通である。また、スーパーリーチB(前半)が開始されてから一発逆転煽り演出や一発逆転予告演出が実行されるまでの期間と、スーパーリーチB(後半)が開始されてから一発逆転煽り演出や一発逆転予告演出が実行されるまでの期間とは共通である。そして、所定の演出が行われて変動時間が経過することで変動が終了する。
例えば、図11-1(C)および図11-2(C)に示すように、スーパーリーチ演出Aの前半からSPSPリーチ演出Aに発展する変動においては、通常変動およびノーマルリーチ演出を経て、スーパーリーチ演出Aの前半を開始する。その際、導入演出とタイトル表示とを行う。このとき、タイトル態様変化予告演出が実行され得る。そして、タイトル表示が終了すると、アクティブ態様煽り予告演出は実行されずに第2態様のアクティブ態様変化予告演出が行われ得る。これは、仮に第1態様のアクティブ変化予告演出を行った場合には、該第1態様のアクティブ変化予告演出の実行期間とSPSP発展示唆煽り演出の実行期間とが重複することにより演出効果が低減する虞があるため、SPSP発展示唆煽り演出を行う場合には該SPSP発展示唆煽り演出と実行期間が重複しない第2態様にてアクティブ態様変化予告演出を実行可能であることとしている(図8-18参照)。また、一発逆転煽り演出を経て一発逆転予告演出が行われ得る。このとき、一発逆転煽り演出における3回目の応援演出の実行期間は、SPSP発展示唆煽り演出の実行期間と重複している(図8-19参照)。
そして、スーパーリーチAの前半においてSPSP発展示唆煽り演出を経てSPSP発展示唆予告演出が実行された後、SPSPリーチ演出Aに発展する。SPSPリーチ演出Aにおいては、セリフAが所定タイミングにて表示が開始され、該開始と同時にセリフ態様変化煽り演出が行われ得る。その後、セリフ態様変化予告演出が行われる。また、一発逆転煽り演出を経て一発逆転予告演出が行われ得る。SPSPリーチ演出Aが開始されてから一発逆転煽り演出や一発逆転予告演出が行われるまでの期間と、スーパーリーチAの前半が開始されてから一発逆転煽り演出や一発逆転予告演出が行われるまでの期間と共通である。
次いで、セリフBが所定タイミングにて表示が開始され、該開始から所定期間経過後に導光板予告演出が行われ得る。また、導光板予告演出が開始されてからさらに特定期間が経過したタイミングにセリフ態様変化煽り演出が行われ得る。その後、セリフ態様変化予告演出が行われる。その後、ゾーン煽り演出とゾーン予告演出とが行われ得る。最後にセリフCが表示されるが、ここではセリフ態様予告演出は行われない(図9-9参照)。
例えば、図11-1(D)および図11-2(D)に示すように、スーパーリーチ演出Aの前半からSPSPリーチ演出Aに発展する変動においては、通常変動およびノーマルリーチ演出を経て、スーパーリーチ演出Aの前半を開始する。その際、導入演出とタイトル表示とを行う。このとき、タイトル態様変化予告演出が実行され得る。そして、タイトル表示が終了すると、アクティブ態様煽り予告演出は実行されずに第2態様のアクティブ態様変化予告演出が行われ得る。これは、仮に第1態様のアクティブ変化予告演出を行った場合には、該第1態様のアクティブ変化予告演出の実行期間とSPSP発展示唆煽り演出の実行期間とが重複することにより演出効果が低減する虞があるため、SPSP発展示唆煽り演出を行う場合には該SPSP発展示唆煽り演出と実行期間が重複しない第2態様にてアクティブ態様変化予告演出を実行可能であることとしている(図8-18参照)。また、一発逆転煽り演出を経て一発逆転予告演出が行われ得る。このとき、一発逆転煽り演出における3回目の応援演出の実行期間は、SPSP発展示唆煽り演出の実行期間と重複している(図8-19参照)。
そして、スーパーリーチAの前半においてSPSP発展示唆煽り演出を経てSPSP発展示唆予告演出が実行された後、SPSPリーチ演出Bに発展する。SPSPリーチ演出Bにおいては、一発逆転煽り演出を経て一発逆転予告演出が行われ得る。SPSPリーチ演出Bが開始されてから一発逆転煽り演出や一発逆転予告演出が行われるまでの期間と、スーパーリーチAの前半が開始されてから一発逆転煽り演出や一発逆転予告演出が行われるまでの期間と共通である。
次いで、導光板予告演出が行われ得る。SPSPリーチ演出Bにおいて導光板予告演出が実行され得るタイミングは、SPSPリーチ演出Aにおいて導光板予告演出が実行され得るタイミングと共通である。また、セリフDが所定タイミングにて表示が開始され、該開始と同時にセリフ態様変化煽り演出が行われ得る。その後、セリフ態様変化予告演出が行われる。そして、ゾーン煽り演出とゾーン予告演出とが行われ得る。
以上に説明したように、本特徴部003IWには、以下に示す発明が含まれている。
従来、特開2016-077592号公報や特開2021-29436号公報に記載されているように、特定演出(例えば、リーチ演出)を実行可能であり、特定演出の実行中において複数種類の予告演出を実行可能な遊技機があった。しかしながら、そのような遊技機にあっては、特定演出の実行中に複数の予告演出を複合的に行う場合の制御について改善の余地があった。そこで、本特徴部003IWには、以下(手段1-1)~(手段7-6)の遊技機が記載されている。
(手段1-1)遊技者にとって有利な有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
特定演出(本例では、スーパーリーチ演出)を実行可能な特定演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS813を実行する部分)と、
前記特定演出の実行中において、前記有利状態に制御する期待度を示唆する第1予告演出(本例では、アクティブ変化煽り演出およびアクティブ変化予告演出)と、該第1予告演出とは異なる予告であって前記有利状態に制御することの期待度を示唆する第2予告演出(本例では、SPSP発展示唆予告演出)と、を実行可能な予告演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS3007,S3008,S3013を実行することでアクティブ変化予告演出を実行する部分、および、ステップS172,003IWS813を実行することでSPSP発展示唆予告演出を実行する部分)と、を備え、
前記予告演出実行手段は、
第1パート(本例では、アクティブ変化煽り演出)および第2パート(本例では、第1態様のアクティブ変化予告演出)を実行することにより、前記特定演出における表示画像を視認困難とした状態(本例では、画像表示装置5の全表示領域に、スーパーリーチ演出における画像よりも表示優先度の高い画像表示を行う状態)で前記有利状態に制御する期待度を示唆する第1パターン(本例では、アクティブ変化煽り演出および第1態様のアクティブ変化予告演出を行うパターン。図8-10参照)と、前記第1パートおよび前記第2パートを実行せずに、前記特定演出における表示画像を視認可能とした状態で前記有利状態に制御する期待度を示唆する第2パターン(本例では、第2態様のアクティブ変化予告演出を行うパターン。図8-11参照)と、のいずれかの予告パターンにより前記第1予告演出を実行可能であり、
前記特定演出における表示画像を視認困難とした状態で前記有利状態に制御する期待度を示唆する予告パターンにより前記第2予告演出を実行可能であり(図8-8、図8-9参照)、
前記第1パターンの前記第1予告演出と、前記第2予告演出と、をいずれも前記特定演出の実行期間中の特定期間(本例では、スーパーリーチ演出開始5秒後から16秒後までの期間。図8-18参照)において実行可能であり、
前記特定期間において、前記第1パターンにおける前記第2パートの実行期間(本例では、スーパーリーチ演出開始8秒後からの7秒間)と、前記第2予告演出の実行期間(本例では、スーパーリーチ演出開始14秒後からの2秒間)と、のうち少なくとも一部が重複し(図8-18参照)、
前記予告演出実行手段は、
前記特定演出の実行中に前記第2予告演出を実行せずに前記第1予告演出を実行する場合、前記特定期間において前記第1パターンによる前記第1予告演出を実行し(本例では、演出制御用CPU120は、ステップIWS3006のNである場合にステップIWS3008を実行する。図8-18(A)参照。)、
前記特定演出の実行中に前記第1予告演出および前記第2予告演出の両方を実行する場合、前記特定期間において前記第2パターンによる前記第1予告演出を実行するとともに、前記第2予告演出を実行し(本例では、演出制御用CPU120は、ステップIWS3006のYである場合にステップIWS3007を実行する。図8-18(C)参照。)、
前記特定期間において前記第1パターンによる前記第1予告演出を実行する場合と前記第2パターンによる前記第1予告演出を実行する場合とのいずれにおいても共通の特定音を出力可能である(本例では、演出制御用CPU120は、第1態様のアクティブ変化予告演出を行う場合と、第2態様のアクティブ変化予告演出を行う場合とで、アクティブ表示の表示態様が変化する際に共通に特定音をスピーカ8L,8Rから出力する)
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、実行期間が重複し、且つ特定演出における表示画像を視認困難とする第1予告演出と第2予告演出とが複合して実行される場合に、第1予告演出が特定演出の表示画像を視認困難としない第2パターンで実行されるため、第1予告演出と第2予告演出との両方の演出効果を低下させないようにすることができる。
(手段1-2)手段1-1記載の遊技機において、
第2パターンにより第1予告演出が実行されるときの方が第1パターンにより第1予告演出が実行されるときよりも有利状態に制御される割合が高い(本例では、SPSPリーチ演出に発展する変動パターンとは異なる変動パターンが選択されている場合に第1態様のアクティブ変化予告演出を実行可能である一方、SPSPリーチ演出に発展する変動パターンが選択されている場合に第2態様のアクティブ変化予告演出を実行可能であるとともに、SPSPリーチ演出に発展する変動パターンとは異なる変動パターンが選択される場合よりもSPSPリーチ演出に発展する変動パターンが選択される場合の方が大当り遊技状態に制御することに対する信頼度が高い(図8-1参照)ことから第1態様のアクティブ変化予告演出を実行よりも、第2態様のアクティブ変化予告演出を実行場合の方が大当り遊技状態に制御することに対する信頼度が高い)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1予告演出がいずれのパターンで実行されるかに注目させることができる。
(手段1-3)手段1-1または手段1-2記載の遊技機において、
特定演出実行手段は、第2予告演出の実行後に特別演出(本例では、SPSPリーチ演出)を実行可能であり(図8-1、図8-18、図8-19参照)、
予告演出実行手段は、前記特別演出の実行中において、第2パターンによる第1予告演出を実行せず、第1パターンによる第1予告演出を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、ステップIWS3013を実行する)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定演出と特別演出とで、第1予告演出の見せ方を異ならせて遊技者の興趣を向上することができる。
(手段1-4)手段1-1から手段1-3のうちいずれか記載の遊技機において、
特定演出実行手段は、特定演出として、第1特定パート(本例では、スーパーリーチ(前半))と、第2特定パート(本例では、スーパーリーチ(後半))と、を実行可能であり(図8-1参照)、
予告演出実行手段は、
前記第1特定パートにおいて、第1パターンおよび第2パターンのうちいずれかのパターンにより第1予告演出を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップIWS3005のYである場合(アクティブ変化予告演出の実行タイミングがスーパーリーチ(前半)である場合)、ステップIWS3007,S3008を実行可能である)、
前記第2特定パートにおいて、第2パターンによる第1予告演出を実行せず、第1パターンによる第1予告演出を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、ステップIWS3005のNである場合(アクティブ変化予告演出の実行タイミングがスーパーリーチ(後半)である場合)、ステップIWS3008を実行可能である)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定演出における第1特定パートと第2特定パートとで、第1予告演出の見せ方を異ならせて遊技者の興趣を向上することができる。
(手段1-5)手段1-1から手段1-4記載のいずれかの遊技機において、
予告演出実行手段は、特定期間において第1パートを実行した後、第2パートを実行せずに第2予告演出を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、SPSPリーチ演出を伴う変動パターンである場合にステップIWS3014,S3015を行うことで、アクティブ変化煽り演出を行った後にアクティブ変化予告演出を実行せずにSPSP発展示唆演出を実行可能である)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第2パートが実行されることに注目しているところに第2予告演出が実行されるため、遊技者に驚きを与え、興趣を向上することができる。
(手段1-6)手段1-1から手段1-5記載のいずれかの遊技機において、
予告演出実行手段は、第2パートとして、所定結果を報知する所定第2パート(本例では、アクティブ変化予告演出が行われてもアクティブ保留の表示態様が変化しないこと(アクティブ変化ガセ演出を行うこと)。大当りに対する信頼度の低い態様(色)にアクティブ表示を変化させるアクティブ変化予告演出のように、大当りに対する信頼度の低い予告演出結果を示す演出であってもよい。)と、該所定結果よりも遊技者にとって有利な特定結果を報知する特定第2パート(本例では、アクティブ変化予告演出が行われてアクティブ保留の表示態様が変化すること。大当りに対する信頼度の高い態様(色)にアクティブ表示を変化させるアクティブ変化予告演出のように、大当りに対する信頼度の高い予告演出結果を示す演出であってもよい。)と、を実行可能であり、
第2パターンによる第1予告演出が実行されるタイミングは、第1パターンによる第1予告演出における特定第2パートの実行が開始されるタイミングと共通である(本例では、第2態様のアクティブ変化予告演出が実行されるタイミングは、第1態様のアクティブ変化予告演出が実行されるタイミングと共通である)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、いずれのパターンであっても共通に第1予告演出に注目させることができる。
(手段1-7)手段1-1から手段1-6記載のいずれかの遊技機において、
発光可能な発光手段(本例では、遊技効果ランプ9)と、
前記発光手段の制御を行う発光制御手段(本例では、ランプ制御基板14)と、をさらに備え、
特定期間において第1パターンによる第1予告演出が実行される場合と第2パターンによる第1予告演出が実行される場合とのいずれにおいても共通の発光パターンにより前記発光手段の発光制御を行う(本例では、第1態様のアクティブ変化予告演出が行われるときと、第2態様のアクティブ変化予告演出が行われるときとで、共通する発光パターンにて遊技効果ランプ9を発光させる)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、発光制御の共通化により制御負担を軽減することができる。
(手段2-1) 遊技者にとって有利な有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
特定演出(本例では、スーパーリーチ演出)と、該特定演出よりも前記有利状態に制御する期待度が高い特別演出(本例では、SPSPリーチ演出)と、を実行可能な特定演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS813を実行する部分)と、
前記特定演出の実行中において、前記有利状態に制御する期待度を示唆する所定予告演出(本例では、一発逆転予告演出)と、該所定予告演出とは異なる予告演出であって前記有利状態に制御する期待度を示唆する特定予告演出(本例では、SPSP発展示唆予告演出)と、を実行可能な予告演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS3023,S3026,S3032,S3035,S3038,S3041を実行することで一発逆転予告演出を実行する部分と、ステップS172,003IWS813を実行することでSPSP発展示唆予告演出を実行する部分)と、
前記所定予告演出が実行されることを示唆する所定示唆演出(本例では、一発逆転煽り演出)と、前記特定予告演出が実行されることを示唆する特定示唆演出(本例では、SPSP発展煽り演出)と、を実行可能な示唆演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS3021,S3030,S3036を実行することで一発逆転煽り演出を実行する部分と、ステップS172,003IWS813を実行することでSPSP発展煽り演出を実行する部分)と、を備え、
前記特定演出実行手段は、前記特定演出の実行中に前記特定予告演出が実行される場合、前記特定演出の実行中に前記特定予告演出が実行されない場合よりも高い割合で前記特別演出を実行し(本例では、スーパーリーチ中にSPSP発展示唆予告演出が実行される場合は100%の割合でSPSPリーチ演出を実行し、スーパーリーチ中にSPSP発展示唆予告演出が実行されない場合は0%の割合でSPSPリーチ演出を実行する(つまりスーパーリーチ中にSPSP発展示唆予告演出が実行される場合のみSPSPリーチ演出を実行する)。スーパーリーチ中にSPSP発展示唆予告演出が実行される場合のSPSPリーチ演出を実行する割合を100%未満としてもよいし、スーパーリーチ中にSPSP発展示唆予告演出が実行されない場合のSPSPリーチ演出を実行する割合を0%とは異なる値としてもよい。)、
前記予告演出実行手段は、前記特別演出の実行中において前記所定予告演出を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップS172,003IWS3038,S3041を実行することでSPSPリーチ演出中に一発逆転予告演出を実行可能である)、
前記示唆演出実行手段は、
前記所定示唆演出の実行中において前記特定示唆演出を実行可能であり、前記特別演出の実行中において前記所定示唆演出を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、一発逆転煽り演出中にSPSP発展煽り演出を実行可能であり、SPSPリーチ演出中に一発逆転煽り演出を実行可能である。図8-19参照。)、
前記示唆演出実行手段は、前記所定示唆演出の実行中に前記特定示唆演出を実行した後、前記特定予告演出が実行されて前記特別演出が実行された場合、該特別演出において前記所定示唆演出を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、一発逆転煽り演出中にSPSP発展煽り演出を実行した後、SPSP発展演出が実行されてSPSPリーチ演出が実行された場合、該SPSPリーチ演出中に一発逆転煽り演出を実行可能である。図8-19参照。)、
前記予告演出実行手段は、
前記特定演出の実行中に前記所定示唆演出を実行せずに前記特定予告演出を実行した後、前記特別演出が実行された場合、該特別演出の実行中において前記所定示唆演出が実行されたときに、第1割合にて前記所定予告演出を実行し(本例では、演出制御用CPU120は、スーパーリーチ演出中に一発逆転煽り演出を実行せずにSPSP発展予告演出を実行した後、SPSPリーチ演出を実行した場合、該SPSPリーチの実行中に一発逆転煽り演出が実行されたとき、図8-6(B5)に示す割合で一発逆転予告演出を実行する。)、
前記特定演出の実行中に前記所定示唆演出とともに前記特定予告演出が実行された後、前記特別演出が実行された場合、該特別演出の実行中において前記所定示唆演出が実行されたときに、前記第1割合よりも高い第2割合にて前記所定予告演出を実行する(本例では、演出制御用CPU120は、スーパーリーチ演出中に一発逆転煽り演出およびSPSP発展予告演出を実行した後、SPSPリーチ演出を実行した場合、該SPSPリーチの実行中に一発逆転煽り演出が実行されたとき、図8-6(B4)に示す割合で一発逆転予告演出を実行する。)
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、特定演出中に所定予告演出が実行されることに注目しているところに特定予告演出が実行されるため、遊技者に驚きを与えることができ、さらに、特定予告演出が実行された後の特別演出の実行中に再度所定予告演出が実行されることに対して期待感を持たせて遊技者の興趣を向上することができる。
(手段2-2)手段2-1記載の遊技機において、
示唆演出実行手段は、
所定示唆演出として、第1所定示唆パート(本例では、1回目と2回目の応援演出)と、第2所定示唆パート(本例では、3回目の応援演出)と、を実行可能であり(図8-14,図8-15参照)、
前記所定示唆演出における前記第2所定示唆パートに重複して特定示唆演出を実行可能であり(図8-19参照)、
前記特定示唆演出は、前記所定示唆演出における前記第2所定示唆パートに重複して実行され(図8-19参照)、
予告演出実行手段は、所定予告演出を実行する場合、前記特定示唆演出が終了した後に該所定予告演出を実行する(図8-19参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、所定示唆演出と特定示唆演出とにより特定演出中の演出効果を高めるとともに、特定示唆演出により所定予告演出の演出効果を低下させないようにすることができる。
(手段2-3)手段2-1または手段2-2記載の遊技機において、
所定予告演出の予告態様として、第1態様(本例では、第1態様の一発逆転予告演出)と、該第1態様よりも遊技者にとって有利な第2態様(本例では、第2態様の一発逆転予告演出)と、が設けられており、
特定演出の実行中に特定予告演出が実行された後に特別演出が実行されるときよりも、特定演出の実行中に前記第2態様の所定予告演出が実行された後に該特定演出が継続して実行されるときの方が有利状態に制御される割合が高い(本例では、スーパーリーチ演出(前半)からSPSP発展予告演出が実行された後にSPSPリーチ演出に発展するときよりも、スーパーリーチ演出(前半)において第2態様の一発逆転予告演出が実行された後にSPSPリーチ演出に発展せずにスーパーリーチ演出を継続するときの方が大当り遊技状態に制御される割合が高い(図8-6(C1)において、はずれ変動においては第2態様の一発逆転予告演出が選択される割合が0%であるのに対し、大当り変動においては第2態様の一発逆転予告演出が選択される割合が70%であること。つまり、SPSPリーチ演出に発展しない変動においてスーパーリーチ演出(前半)にて第2態様の一発逆転予告演出が行われた場合は大当りが確定となること)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定演出中において所定予告演出が実行される場合に、所定予告演出がいずれの態様で実行されるかに注目させることができる。
(手段2-4)手段2-1から手段2-3のうちいずれか記載の遊技機において、
特定演出実行手段は、特定演出として、第第1特定パート(本例では、スーパーリーチ演出(前半))と、第2特定パート(本例では、スーパーリーチ演出(後半))と、を実行可能であり(図8-1参照)、
示唆演出実行手段は、前記特定演出における前記第1特定パートと前記第2特定パートとの両方において所定示唆演出を実行可能であり(図8-4参照)、
予告演出実行手段は、前記特定演出における前記第1特定パートと前記第2特定パートとのいずれかにおいて所定予告演出を実行可能であり(図8-4参照)、
前記示唆演出実行手段は、前記特定演出における前記第1特定パートにおいて前記所定予告演出が実行された場合、該第1特定パート後の前記第2特定パートにおいて前記所定示唆演出の実行を制限する(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS3029のYである場合はステップ003IWS3030~S3035の処理を行わないことで実行を禁止している。なお、スーパーリーチ演出(前半)に一発逆転予告演出を実行した場合に、スーパーリーチ演出(後半)における一発逆転予告演出の実行割合を低下させるものや、スーパーリーチ演出(後半)における一発逆転予告演出の画像表示を消極的に行う(例えば、表示範囲を狭くする、透過させる)ようなものであってもよい。)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定演出中に所定示唆演出を複数回実行することが制限されるため、所定示唆演出が複数回実行されることにより生じる煩雑さを抑えることができる。
(手段2-5)手段2-1から手段2-4のうちいずれか記載の遊技機において、
特定演出実行手段は、特定演出として、第1特定パート(本例では、スーパーリーチ演出(前半))と、第2特定パート(本例では、スーパーリーチ演出(後半))と、を実行可能であり(図8-1参照)、
前記特定演出における前記第1特定パートが実行された後、前記第2特定パートが実行されずに可変表示が終了する第1可変表示パターン(本例では、変動パターンPA2-1,PA4-1)と、前記特定演出における前記第1特定パートと前記第2特定パートとの両方が実行された後、可変表示が終了する第2可変表示パターン(本例では、変動パターンPA2-2,PA4-2)と、を含む複数の可変表示パターンのうちのいずれかによって可変表示を実行可能な可変表示実行手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS112を行う部分)を備え、
特定演出実行手段は、前記特定演出の前記第1特定パートにおいて所定予告演出が実行される場合、該第1特定パートの後に高い割合で前記第2特定パートを実行する(本例では、スーパーリーチ演出(前半のみ)を行う変動において一発逆転予告演出を実行する割合(図8-6(B1)参照)よりも、スーパーリーチ演出(前半+後半)を行う変動において一発逆転予告演出を実行する割合(図8-6(B2)参照)の方が高い)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1特定パートにおいて所定予告演出が実行された場合に、第2特定パートが実行されることへの期待感を高め、遊技者の興趣を向上することができる。
(手段2-6)手段2-1から手段2-5のうちいずれか記載の遊技機において、
所定予告演出の予告態様として、第1態様(本例では、第1態様の一発逆転予告演出)と、該第1態様よりも遊技者にとって有利な第2態様(本例では、第2態様の一発逆転予告演出)と、が設けられており、
特定演出実行手段は、特定演出として、第1特定パート(本例では、スーパーリーチ演出(前半))と、第2特定パート(本例では、スーパーリーチ演出(後半))と、を実行可能であり(図8-1参照)、
前記特定演出の前記第2特定パートにおいて前記所定予告演出が実行されるとき(本例では、スーパーリーチ演出(後半)において一発逆転予告演出を実行する場合(図8-6(C3)参照))の方が、前記特定演出の前記第1特定パートにおいて前記所定予告演出が実行されるとき(本例では、スーパーリーチ演出(前半)において一発逆転予告演出を実行する場合(図8-6(C1),(C2)参照))よりも、前記第2態様の前記所定予告演出が実行される割合が高い
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第2特定パートにおいて所定予告演出が実行されることに注目させることができる。
(手段2-7)手段2-1から手段2-6のうちいずれか記載の遊技機において、
特定演出実行手段は、特定演出として、第1特定パート(本例では、スーパーリーチ演出(前半))と、第2特定パート(本例では、スーパーリーチ演出(後半))と、を実行可能であり(図8-1参照)、
前記特定演出の前記第1特定パートにおいて特定示唆演出および特定予告演出を実行可能である一方(本例では、スーパーリーチ演出(前半)においてSPSP発展煽り演出およびSPSP発展示唆予告演出を実行可能である)、前記特定演出の前記第2特定パートにおいて前記特定示唆演出および前記特定予告演出を実行不能である(本例では、スーパーリーチ演出(後半)においてSPSP発展煽り演出およびSPSP発展示唆予告演出を実行しない)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1特定パートに対する注目度合いを高めることができる。
(手段2-8)手段2-1から手段2-7のうちいずれか記載の遊技機において、
特定演出実行手段は、特定演出として、第1特定パート(本例では、スーパーリーチ演出(前半))と、第2特定パート(本例では、スーパーリーチ演出(後半))と、を実行可能であり(図8-1参照)、
示唆演出実行手段は、前記特定演出における前記第1特定パートと前記第2特定パートとの両方において所定示唆演出を実行可能であり(本例では、スーパーリーチ演出(前半)とスーパーリーチ演出(後半)との両方において一発逆転煽り演出を実行可能である。図8-4、図8-19参照。)、
前記特定演出の前記第1特定パートにおいて実行可能な前記所定示唆演出と、前記特定演出の前記第2特定パートにおいて実行可能な前記所定示唆演出とは、演出態様および実行期間の長さが共通である(本例では、スーパーリーチ演出(前半)とスーパーリーチ演出(後半)とで一発逆転煽り演出の演出態様と実行期間の長さとは共通である。図8-19参照。)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1特定パートにおいて所定示唆演出が実行されるときと第2特定パートにおいて所定示唆演出が実行されるときとで、共通に所定予告演出が実行されることに注目させることができる。
(手段2-9)手段2-1から手段2-8のうちいずれか記載の遊技機において、
示唆演出実行手段は、特定演出と特別演出との両方において所定示唆演出を実行可能であり(本例では、スーパーリーチ演出とSPSPリーチ演出との両方において一発逆転煽り演出を実行可能である。図8-4、図8-19参照。)、
前記特定演出において実行可能な前記所定示唆演出と、前記特別演出において実行可能な前記所定示唆演出とは、演出態様および実行期間の長さが共通である(本例では、スーパーリーチ演出とSPSPリーチ演出とで一発逆転煽り演出の演出態様と実行期間の長さとは共通である)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定演出において所定示唆演出が実行されるときと特別演出において所定示唆演出が実行されるときとで、共通に所定予告演出が実行されることに注目させることができる。
(手段2-10)手段2-1から手段2-9のうちいずれか記載の遊技機において、
所定示唆演出の実行タイミングは、特定示唆演出の実行タイミングよりも早く(本例では、一発逆転煽り演出の実行タイミングは、SPSP発展煽り演出の実行タイミングよりも早い。図8-19参照。)、
前記所定示唆演出の実行中おいて前記特定示唆演出を実行可能であり(本例では、一発逆転煽り演出の実行中にSPSP発展煽り演出を実行可能である。図8-19参照。)、
前記特定示唆演出の実行期間は、前記所定示唆演出の実行期間よりも短い(本例では、SPSP発展煽り演出の実行期間の長さは、一発逆転煽り演出の実行期間の長さよりも短い。図8-19参照。)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、所定示唆演出と特定示唆演出とが重複して実行されても、所定示唆演出と特定示唆演出とで予告期間が異なるため、所定示唆演出と特定示唆演出との識別を容易にすることができる。
(手段3-1)遊技者にとって有利な有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
特定演出(本例では、SPSPリーチ演出A)を実行可能な特定演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS813を実行する部分)と、
前記特定演出の実行中において、該特定演出の進行に応じた文字情報(本例では、セリフA~D)を表示可能な文字表示実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS813を実行する部分)と、
前記文字情報の表示態様の変化に関する第1予告演出(本例では、セリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出)と、前記有利状態に制御する期待度を示唆する予告演出であって前記文字情報が視認困難となる第2予告演出(本例では、導光板予告演出)と、を実行可能な予告演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ003IWS905,S911,S920を実行することでセリフ態様変化予告演出を行う部分と、ステップ003IWS915,S920を実行することで導光板予告演出を行う部分)と、を備え、
前記特定演出の実行中における前記第1予告演出の実行期間と前記第2予告演出の実行期間とは少なくとも一部が重複し(本例では、第2セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出の実行期間と、導光板予告演出の実行期間との一部が重複している。図9-9参照)、
前記予告演出実行手段は、
前記第1予告演出として、第1パート(本例では、セリフ態様変化煽り演出)と、第2パート(本例では、セリフ態様変化予告演出)と、を実行可能であり、
前記特定演出の実行中において、前記第2予告演出が実行されずに前記第1予告演出が実行される場合、該第1予告演出における前記第1パートと前記第2パートとの両方の表示画像を視認可能に実行可能であり(本例では、導光板予告演出が実行されない場合、セリフ態様変化煽り演出および第2セリフ態様変化予告演出の両方の表示画像を視認可能に表示可能である。図9-5参照)、
前記特定演出の実行中において前記第1予告演出と前記第2予告演出との両方が実行されるときに、
前記第1予告演出における前記第1パートの表示画像の一部が視認困難となり(本例では、導光板予告演出と第2セリフ態様変化予告演出とが実行される場合、セリフ態様変化煽り演出の一部の表示画像が視認困難となる。図9-7および図9-8参照)、
前記第2予告演出を終了した後に前記第1予告演出における第2パートが実行され(本例では、導光板予告演出と第2セリフ態様変化予告演出とが実行される場合、導光板予告演出が終了した後に第2セリフ態様変化予告演出が実行される。図9-7、図9-8および図9-9参照)、
前記特定演出の実行中において前記第2予告演出が実行されずに前記第1予告演出が実行される場合よりも高い割合にて、前記第1予告演出における前記第2パートにて前記文字情報に関する特定結果(本例では、セリフ表示の表示態様が変化すること)を報知する(本例では、導光板予告演出は大当りに対する信頼度の高い演出であって(図9-3(F)参照)、セリフ表示の表示態様がいずれかの態様に変化する第2セリフ態様変化予告演出(変化なしではない第2セリフ態様変化予告演出)は大当りに対する信頼度の高い演出であることから(図9-3(D)参照)、導光板予告演出と第2セリフ態様変化予告演出との両方が実行される場合、導光板予告演出が実行されずに第2セリフ態様変化予告演出が実行される場合よりも、セリフ表示の表示態様が変化する割合が高い)
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、特定演出において第1予告演出と第2予告演出とが重複しない場合、第1予告演出における第1パートに注目させて、第2パートにて特定結果が報知されることへの期待感を煽って興趣を向上させることができ、さらに、特定演出において第1予告演出と第2予告演出とが重複する場合、遊技者は第2予告演出の終了後にすでに第1予告演出が実行されていることに驚くため、第1予告演出における第2パートにて特定結果が報知されることへの期待感を高め、興趣を向上させることができる。
(手段3-2)手段3-1記載の遊技機において、
第1予告演出の実行タイミング(本例では、セリフ態様変化煽り演出の開始タイミング)として、第1タイミング(本例では、タイミングT1)と、該第1タイミングよりも後の第2タイミング(本例では、タイミングT2)と、が設けられており(図9-9(A)参照)、
第1タイミングにおいて実行される第1予告演出は、第2予告演出と重複して実行されず(図9-9(A)参照)、
第2タイミングにおいて実行される第1予告演出は、第2予告演出と重複して実行される(図9-9(A)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、タイミングに応じて第1予告演出の見せ方を異ならせて遊技者の興趣を向上することができる。
(手段3-3)手段3-1または手段3-2記載の遊技機において、
文字表示実行手段は、特定演出の実行期間における特定期間(本例では、図9-9(A)に示すセリフBの表示期間)に亘って、特定文字情報(本例では、セリフB)を表示可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップS813,003IWS813を実行することでSPSPリーチ演出Aの進行に応じてセリフBが表示される。図9-9(A)参照)、
予告演出実行手段は、
前記特定期間において、第1予告演出と第2予告演出との両方を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、セリフBの表示期間中にセリフ態様変化煽り演出および第2セリフ態様変化予告演出と、導光板予告演出とを実行可能である。図9-9(A)参照)、
前記特定文字情報が表示されてから第1期間経過後に前記第2予告演出を開始し(本例では、演出制御用CPU120は、セリフBの表示開始から1秒後に導光板予告演出を開始する。図9-9(A)参照)、
前記特定文字情報が表示されてから第2期間経過後に前記第2予告演出とともに前記第1予告演出における第1パートを実行し(本例では、演出制御用CPU120は、セリフBの表示開始から2.5秒後にセリフ態様変化煽り演出を開始する。図9-9(A)参照)、
前記特定文字情報が表示されてから第3期間経過後に前記第2予告演出を終了した後、前記第1予告演出における第2パートを実行する(本例では、演出制御用CPU120は、セリフBの表示開始から3.5秒後にセリフ態様変化煽り演出が終了するとともに第2セリフ態様変化予告演出を開始する。図9-9(A)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1予告演出と第2予告演出との実行期間を異ならせ、第1予告演出と第2予告演出とが重複して実行されても、第1予告演出と第2予告演出との特定を容易とすることができる。
(手段3-4)手段3-1から手段3-3のうちいずれか記載の遊技機において、
文字表示実行手段は、特定演出の実行中において、第1予告演出の実行期間(本例では、セリフ態様変化煽り演出の実行期間1秒およびセリフ態様変化予告演出の実行期0.6秒の合計時間である1.6秒)よりも表示期間が短い所定文字情報(本例では、セリフC)と、前記第1予告演出の実行期間よりも表示期間が長い特定文字情報(本例では、セリフB)と、を表示可能であり(図9-9(A)参照)、
予告演出実行手段は、前記所定文字情報に対して前記第1予告演出が実行せず、前記特定文字情報に対して前記第1予告演出が実行する(図9-9(A)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、表示期間が短い所定文字情報に対して第1予告演出が実行されないため、第1予告演出の演出効果が低下してしまうことを防ぐことができる。
(手段3-5)手段3-1から手段3-4のうちいずれか記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、第1予告演出の実行対象となる文字情報が表示されると同時に該第1予告演出における第1パートを開始する(本例では、SPSPリーチ演出AにおいてセリフAの表示が開始されると同時に第1セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出を実行可能であり、SPSPリーチ演出BにおいてセリフDの表示が開始されると同時に第3セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出を実行可能である。図9-9(A),(B)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1予告演出の実行を特定容易とすることができる。
(手段3-6)手段3-1から手段3-5のうちいずれか記載の遊技機において、
文字表示実行手段は、
特定演出の実行中の第1タイミング(本例では、タイミングT1)において第1文字情報(本例では、セリフA)を表示可能であり(図9-9(A)参照)、
前記特定演出の実行中の第2タイミング(本例では、タイミングT2)において第2文字情報(本例では、セリフB)を表示可能であり(図9-9(A)参照)、
予告演出実行手段は、特定演出の実行中において前記第1文字情報と前記第2文字情報とに対して第1予告演出を実行可能であり(図9-9(A)参照)、
前記第1文字情報が表示されてから非表示となるまでの期間(本例では、8秒)は、前記第2文字情報が表示されてから非表示となるまでの期間(本例では、12秒)よりも短い
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1タイミングと第2タイミングとで、文字情報の見え方が異なるため、遊技者の興趣を向上することができる。
(手段3-7)手段3-1から手段3-6のうちいずれか記載の遊技機において、
特定演出実行手段は、特定演出とは異なる所定特定演出(本例では、SPSPリーチ演出B)を実行可能であり、
予告演出実行手段は、
前記特定演出と前記所定特定演出とで共通のタイミングにおいて第2予告演出を実行可能であり(本例では、SPSPリーチ演出AとSPSPリーチ演出Bとで共通のタイミングにて導光板予告演出を実行可能である。図9-9参照)、
前記特定演出と前記所定特定演出とで異なるタイミングにおいて第1予告演出を実行可能である(本例では、SPSPリーチ演出AとSPSPリーチ演出Bとで異なるタイミングにてセリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出を実行可能である。図9-9参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定演出の種類に応じて第1予告演出の実行タイミングを異ならせて遊技者の興趣を向上することができる。
(手段4-1)遊技者にとって有利な有利状態に(本例では、大当り遊技状態)制御可能な遊技機であって、
第1特定演出(本例では、SPSPリーチ演出B)と、第2特定演出(本例では、SPSPリーチ演出A)と、を実行可能な特定演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS813を実行する部分)と、
前記第1特定演出の実行中において、該第1特定演出の進行に応じた文字情報(本例では、セリフD)を表示可能な第1文字表示実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS813を実行する部分)と、
前記第2特定演出の実行中において、該第2特定演出の進行に応じた文字情報(本例では、セリフA~C)を表示可能な第2文字表示実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS813,003IWS813を実行する部分)と、
文字情報の表示態様の変化に関する予告演出であって第1予告演出(本例では、セリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出)と、文字情報が視認困難となる第2予告演出(本例では、導光板予告演出)と、を実行可能な予告演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ003IWS905,S911,S920を実行することでセリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出を行う部分と、ステップ003IWS915,S920を実行することで導光板予告演出を行う部分)と、を備え、
前記第1特定演出と前記第2特定演出とで、文字情報の表示パターン(本例では、表示タイミング)が異なり(図9-9参照)、
前記予告演出実行手段は、前記第1予告演出として、第1パート(本例では、セリフ態様変化煽り演出)と、第2パート(本例では、セリフ態様変化予告演出)と、を実行可能であり、
前記第1特定演出の実行中において前記第1予告演出の実行期間と前記第2予告演出との実行期間は重複せず(本例では、SPSPリーチ演出Bにおいて、セリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出と導光板予告演出との実行期間は重複しない。図9-9(B)参照)、
前記第2特定演出の実行中において前記第1予告演出の実行期間と前記第2予告演出との実行期間は少なくとも一部が重複し(本例では、SPSPリーチ演出Aにおいて、セリフ態様変化煽り演出と導光板予告演出との実行期間は一部が重複する。図9-9(A)参照)、
前記第1特定演出の実行中において前記第1予告演出と前記第2予告演出との両方が実行される場合、該第1予告演出における前記第1パートと前記第2パートとの両方の表示画像を視認可能であり(本例では、SPSPリーチ演出Bにおいて、セリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出と導光板予告演出との両方を実行する場合、互いに事項期間が重複していないことから妨げあう関係性ではないため、セリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出の両方を視認可能に実行する。図9-9(B)参照)、
前記第2特定演出の実行中において前記第1予告演出と前記第2予告演出との両方が実行されるときに、
前記第1予告演出における前記第1パートの表示画像の一部が視認困難となり(本例では、SPSPリーチ演出Aにおいて、セリフ態様変化煽り演出の実行期間と導光板予告演出の実行期間とが一部で重複していることから、セリフ態様変化煽り演出の一部が視認困難となる。図9-9(A)参照)、
前記第2予告演出が終了した後に前記第1予告演出における前記第2パートが実行され(本例では、SPSPリーチ演出Aにおいて、導光板予告演出が終了した後に第2セリフ態様変化予告演出を実行する。図9-9(A)参照)、
前記第1予告演出と前記第2予告演出との両方を実行する前記第1特定演出が実行されるときよりも、前記第1予告演出と前記第2予告演出との両方を実行する前記第2特定演出が実行されるときの方が前記有利状態に制御される割合が高い(本例では、SPSPリーチ演出Bにおいて導光板予告演出および第2セリフ態様変化予告演出を実行する場合よりも、SPSPリーチ演出Aにおいて導光板予告演出および第2セリフ態様変化予告演出を実行する場合の方が、大当り信頼度が高い。図9-3(F1),(F2),(H)参照)
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、第1特定演出と第2特定演出とで、第1予告演出の見せ方に差異を持たせて興趣を高め、さらに、第2特定演出において第2予告演出により文字情報が視認困難となっているときに該文字情報に対して第1予告演出における第1パートが実行されるため、遊技者は第2予告演出の終了後に第1予告演出における第1パートが実行されていることに驚き、興趣を向上させることができる。
(手段4-2)手段4-1記載の遊技機において、
第2特定演出の実行中における第1予告演出の実行タイミング(本例では、セリフ態様変化煽り演出の開始タイミング)として、第1タイミング(本例では、タイミングT1)と、該第1タイミングよりも後の第2タイミング(本例では、タイミングT2)と、が設けられており(図9-9(A)参照)、
前記第1タイミングにおいて実行される前記第1予告演出は、第2予告演出と重複して実行されず(図9-9(A)参照)、
前記第2タイミングにおいて実行される前記第1予告演出は、前記第2予告演出と重複して実行される(図9-9(A)参照)
こととしてもよい
そのような構成によれば、タイミングに応じて第1予告演出の見せ方を異ならせて遊技者の興趣を向上することができる。
(手段4-3)手段4-1または手段4-2記載の遊技機において、
文字表示実行手段は、第2特定演出の実行期間における特定期間(本例では、図9-9(A)に示すセリフBの表示期間)に亘って、特定文字情報(本例では、セリフB)を表示可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップS813,003IWS813を実行することでSPSPリーチ演出Aの進行に応じてセリフBが表示される。図9-9(A)参照)、
予告演出実行手段は、
前記特定期間において、第1予告演出と第2予告演出との両方を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、セリフBの表示期間中にセリフ態様変化煽り演出および第2セリフ態様変化予告演出と、導光板予告演出とを実行可能である。図9-9(A)参照)、
前記特定文字情報が表示されてから第1期間経過後に前記第2予告演出を開始し(本例では、演出制御用CPU120は、セリフBの表示開始から1秒後に導光板予告演出を開始する。図9-9(A)参照)、
前記特定文字情報が表示されてから第2期間経過後に前記第2予告演出とともに前記第1予告演出における第1パートを実行し(本例では、演出制御用CPU120は、セリフBの表示開始から2.5秒後にセリフ態様変化煽り演出を開始する。図9-9(A)参照)、
前記特定文字情報が表示されてから第3期間経過後に前記第2予告演出を終了した後、前記第1予告演出における第2パートを実行する(本例では、演出制御用CPU120は、セリフBの表示開始から3.5秒後にセリフ態様変化煽り演出が終了するとともに第2セリフ態様変化予告演出を開始する。図9-9(A)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1予告演出と第2予告演出との実行期間を異ならせ、第1予告演出と第2予告演出とが重複して実行されても、第1予告演出と第2予告演出との特定を容易とすることができる。
(手段4-4)手段4-1から手段4-3のうちいずれか記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、第1特定演出と第2特定演出とで共通に、第1予告演出の実行対象となる文字情報が表示されると同時に該第1予告演出における第1パートを開始する(本例では、SPSPリーチ演出AにおいてセリフAの表示が開始されると同時に第1セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出を実行可能であり、SPSPリーチ演出BにおいてセリフDの表示が開始されると同時に第3セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出を実行可能である。図9-9(A),(B)参照)
こととしてもよい
そのような構成によれば、第1予告演出の実行を特定容易とすることができる。
(手段4-5)手段4-1から手段4-4のうちいずれか記載の遊技機において、
第2文字表示実行手段は、第2特定演出の実行中において、第1予告演出の実行期間よりも表示期間が短い所定文字情報(本例では、セリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出の実行期間(1.6秒)よりも短い表示期間(1秒)を有するセリフC)と、前記第1予告演出の実行期間よりも表示期間が長い特定文字情報(本例では、セリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出の実行期間(1.6秒)よりも長い表示期間(12秒)を有するセリフB)と、を表示可能であり(図9-9(A)参照)、
予告演出実行手段は、前記所定文字情報に対して前記第1予告演出を実行せず、前記特定文字情報に対して前記第1予告演出を実行する(図9-9(A)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、表示期間が短い所定文字情報に対して第1予告演出が実行されないため、第1予告演出の演出効果が低下してしまうことを防ぐことができる。
(手段4-6)手段4-1から手段4-5のうちいずれか記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、
第1特定演出と第2特定演出とで共通のタイミングにおいて第2予告演出を実行可能であり(本例では、SPSPリーチ演出AとSPSPリーチ演出Bとで共通のタイミングにて導光板予告演出を実行可能である。図9-9参照)、
前記第1特定演出と前記第2特定演出とで異なるタイミングにおいて第1予告演出を実行可能である(本例では、SPSPリーチ演出AとSPSPリーチ演出Bとで異なるタイミングにてセリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出を実行可能である。図9-9参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1特定演出と第2特定演出とで、第1予告演出の実行タイミングを異ならせて遊技者の興趣を向上することができる。
(手段4-7)手段4-1から手段4-6のうちいずれか記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、第1特定演出の実行中と第2特定演出の実行中において共通に、第1予告演出と第2予告演出とのいずれとも異なる第3予告演出(本例では、ゾーン予告演出)を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS924を実行することでゾーン予告演出を行う)、
前記第1特定演出の実行中に前記第3予告演出を実行する場合と、前記第2特定演出の実行中に前記第3予告演出を実行する場合とで、前記第3予告演出の実行タイミングが共通であり(本例では、SPSPリーチ演出AとSPSPリーチ演出Bとで共通のタイミングにてゾーン予告演出を実行可能である。図9-9参照)、
前記予告演出実行手段は、
前記第1特定演出の実行中において前記第1予告演出と前記第3予告演出とを実行する場合、該第1予告演出と該第3予告演出とを重複して実行し(本例では、SPSPリーチ演出Bにおいては、セリフ態様変化煽り演出とゾーン予告演出とを一部が重複する態様にて実行可能である。図9-9(B)参照)、
前記第2特定演出の実行中において前記第1予告演出と前記第3予告演出とを実行する場合、該第1予告演出と該3予告演出とを重複せずに実行する(本例では、SPSPリーチ演出Aにおいては、セリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出とゾーン予告演出とを重複しない態様にて実行可能である。図9-9(A)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定演出の種類に応じて第1予告演出と第3予告演出との見せ方を異ならせて遊技者の興趣を向上することができる。
(手段4-8)手段4-1から手段4-7のうちいずれか記載の遊技機において、
第1特定演出の進行に応じた文字情報が表示されるとともに第1予告演出が実行されてから、該第1特定演出の進行に応じた文字情報が非表示となるまでの期間(本例では、15秒)よりも、第2特定演出の進行に応じた文字情報が表示されるとともに第1予告演出が実行されてから、該第2特定演出の進行に応じた文字情報が非表示となるまでの期間(本例では、8秒)の方が短い(図9-9参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定演出の種類に応じて、第1予告演出が実行された後の文字情報の見え方が異なるため、遊技者の興趣を向上することができる。
(手段4-9)手段4-1から手段4-8のうちいずれか記載の遊技機において、
第1文字表示実行手段は、特定演出の実行中の所定タイミングにおいて第1文字情報(本例では、セリフA)を表示可能であり(図9-9(A)参照)、
第2文字表示実行手段は、前記特定演出の実行中の特定タイミングにおいて第2文字情報(本例では、セリフB)を表示可能であり(図9-9(A)参照)、
予告演出実行手段は、前記所定タイミングと前記特定タイミングとのいずれにおいても共通に、前記第1文字情報または前記第2文字情報の表示が開始されると同時に第1予告演出を開始可能である(例えば、セリフAを表示すると同時に第1セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出を実行するとともに、セリフBを表示すると同時に第2セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出を実行可能であることとしてもよい。図9-9(A)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1予告演出の実行を特定容易とすることができる。
(手段5-1)遊技者にとって有利な有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
特定演出(本例では、SPSPリーチ演出A)を実行可能な特定演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS813を実行する部分)と、
前記特定演出の実行中において、該特定演出の進行に応じた文字情報(本例では、セリフA~C)を表示可能な文字表示実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS813を実行する部分)と、
前記特定演出の実行中において、該特定演出の進行に応じた文字情報の表示態様(本例では、セリフの文字色。文字の柄、文字の大きさ、文字の背景画像(例えば帯画像)の色、柄、または大きさであってもよい。)を、複数種類の表示態様のうちのいずれかの表示態様に変化させる第1予告演出(本例では、セリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出)と、該第1予告演出とは異なる予告であって前記有利状態に制御する期待度を示唆する第2予告演出(本例では、一発逆転予告演出)と、を実行可能な予告演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ003IWS905,S911,S920を実行することでセリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出を行う部分と、ステップ003IWS913,S922を実行することで一発逆転予告演出を行う部分)と、を備え、
前記文字情報の表示態様として、前記有利状態に制御する期待度を示唆する示唆態様(本例では、赤、金)と、前記有利状態に制御することを報知する報知態様(本例では、虹)と、が設けられており(図9-3(D)参照)、
前記予告演出実行手段は、前記文字情報を視認困難とする態様の前記第2予告演出を実行し(本例では、画像表示装置5の全表示領域に「一発逆転」という文字表示を含む画像を表示する一発逆転予告演出を実行可能である)、
前記第1予告演出の実行タイミング(本例では、セリフ態様変化煽り演出およびセリフ態様変化予告演出の実行タイミング)として、前記特定演出の実行中であって前記第2予告演出の実行タイミングよりも早い第1タイミング(本例では、一発逆転予告演出の実行タイミングよりも早いタイミングT1)と、前記特定演出の実行中であって前記第2予告演出の実行タイミングよりも遅い第2タイミング(本例では、一発逆転予告演出の実行タイミングよりも遅いタイミングT2)と、が設けられており(図9-9(A)参照)、
前記予告演出実行手段は、
前記特定演出の実行中において、前記第1タイミングで前記文字情報の表示態様を前記報知態様に変化させる前記第1予告演出が実行される場合、前記第2予告演出の実行を制限し(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS906のYである場合にステップ003IWS908~S911の処理を行わないことにより、変化後のセリフ表示の表示態様が虹の第1セリフ態様変化予告演出を実行する場合には、第2セリフ態様変化予告演出の実行を禁止する)、
前記特定演出の実行中において、前記第2タイミングで前記文字情報の表示態様を前記報知態様に変化させる前記第1予告演出が実行される場合、前記第2タイミングで前記文字情報の表示態様を前記示唆態様に変化させる前記第1予告演出が実行される場合よりも高い割合で前記第2予告演出を実行する(本例では、第2セリフ態様変化予告演出における変化後のセリフ態様の大当りに対する信頼度は虹が最も高いとともに、一発逆転予告演出が大当り遊技状態に制御することに対する信頼度の高い演出であることから(図9-3(D),(G))、セリフ態様が虹に変化する第2セリフ態様変化予告演出を実行する場合、セリフ態様が赤や金に変化する第2セリフ態様変化予告演出を実行する場合よりも高い割合で一発逆転予告演出を実行する)
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、第1タイミングで文字情報を報知態様とする第1予告演出が実行される場合、その後に第2予告演出が発生しづらいため、煩わしさを抑えて興趣の低下を防ぐことができ、さらに、第2タイミングで文字情報を報知態様とする第1予告演出が実行される場合、特定演出が進行していくに連れて大当りに対する期待感を高めていき、興趣を向上させることができる。
(手段5-2)手段5-1記載の遊技機において、
示唆態様は、第1示唆態様(本例では、赤)と、該第1示唆態様よりも遊技者にとって有利な第2示唆態様(本例では、金)と、を含み(図9-3(D)参照)、
予告演出実行手段は、第2タイミングで文字情報の表示態様を前記第2示唆態様に変化させる第1予告演出が実行される場合、
前記第2タイミングで前記文字情報の表示態様を前記第1示唆態様に変化させる前記第1予告演出が実行される場合よりも高い割合で第2予告演出を実行し(本例では、第2セリフ態様変化予告演出における変化後のセリフ態様の大当りに対する信頼度は赤<金であるとともに、一発逆転予告演出が大当り遊技状態に制御することに対する信頼度の高い演出であることから(図9-3(D),(G))、セリフ態様が金に変化する第2セリフ態様変化予告演出を実行する場合、セリフ態様が赤に変化する第2セリフ態様変化予告演出を実行する場合よりも高い割合で一発逆転予告演出を実行する)、
前記第2タイミングで前記文字情報の表示態様を報知態様に変化させる前記第1予告演出が実行される場合よりも低い割合で前記第2予告演出を実行する(本例では、第2セリフ態様変化予告演出における変化後のセリフ態様の大当りに対する信頼度は金<虹であるとともに、一発逆転予告演出が大当り遊技状態に制御することに対する信頼度の高い演出であることから(図9-3(D),(G))、セリフ態様が金に変化する第2セリフ態様変化予告演出を実行する場合、セリフ態様が虹に変化する第2セリフ態様変化予告演出を実行する場合よりも低い割合で一発逆転予告演出を実行する)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第2タイミングにおいて実行される第1予告演出に遊技者を注目させ、興趣を向上することができる。
(手段5-3)手段5-1または手段5-2記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、第1予告演出と第2予告演出とのいずれとも異なる予告演出であって該第2予告演出よりも実行期間が短い第3予告演出(本例では、導光板予告演出)を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS915,S920を実行することで導光板予告演出を行う)、
第1タイミングは、前記第3予告演出の実行タイミングよりも早く(本例では、タイミングT1は、導光板予告演出の実行タイミングよりも早い。図9-9(A)参照)、
第2タイミングは、前記第3予告演出の実行タイミングよりも遅く(本例では、タイミングT2は、導光板予告演出の実行タイミングよりも遅い。図9-9(A)参照)、
前記特定演出の実行中において、前記第1タイミングで文字情報の表示態様を報知態様に変化させる前記第1予告演出が実行される場合、前記第2予告演出よりも前記第3予告演出が実行される割合が高い(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS906のYである場合、ステップ003IWS908~S913の処理を行わない一方でステップ003IWS914,S915を実行可能であるため、セリフ態様が虹に変化する第1セリフ態様変化予告演出が実行された場合に一発逆転予告演出の実行は制限(禁止)されている一方で、所定の割合(図9-3(F)参照)で導光板予告演出を実行する)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1タイミングにおいて実行される第1予告演出に遊技者を注目させ、興趣を向上することができる。
(手段5-4)手段5-1から手段5-3のうちいずれか記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、
特定演出の実行中において第1タイミングで文字情報の表示態様を報知態様に変化させる第1予告演出が実行される場合、第2タイミングで第1予告演出が実行されることを制限し(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS906のYである場合にステップ003IWS908~S913の処理を行わないことで、セリフ態様が虹に変化する第1セリフ態様変化予告演出が実行された場合に第2セリフ態様変化予告演出が行われることを制限(禁止)する)、
前記特定演出の実行中において前記第1タイミングで示唆態様の前記第1予告演出が実行される場合、前記第2タイミングで前記文字情報の表示態様を報知態様に変化させる第1予告演出を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS906のNである場合にステップ003IWS908~S913の処理を実行可能であることで、セリフ態様が赤または金に変化する第1セリフ態様変化予告演出が実行された場合に第2セリフ態様変化予告演出を実行可能である)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1タイミングにおいて実行される第1予告演出に遊技者を注目させ、興趣を向上することができる。
(手段5-5)手段5-1または手段5-4記載の遊技機において、
文字表示実行手段は、特定演出の実行期間における特定期間(本例では、図9-9(A)に示すセリフBの表示期間)に亘って、特定文字情報(本例では、セリフB)を表示可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップS813,003IWS813を実行することでSPSPリーチ演出Aの進行に応じてセリフBが表示される。図9-9(A)参照)、
予告演出実行手段は、
第1予告演出として、第1パート(本例では、セリフ態様変化煽り演出)と、第2パート(本例では、セリフ態様変化予告演出)と、を実行可能であり、
有利状態に制御する期待度を示唆する予告演出であって文字情報が視認困難となる第5予告演出を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS915,S920を実行することで導光板予告演出を行う部分)、
前記特定期間において、第1予告演出と第5予告演出との両方を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、セリフBの表示期間中にセリフ態様変化煽り演出および第2セリフ態様変化予告演出と、導光板予告演出とを実行可能である。図9-9(A)参照)、
前記特定文字情報が表示されてから第1期間経過後に前記第5予告演出を開始し(本例では、演出制御用CPU120は、セリフBの表示開始から1秒後に導光板予告演出を開始する。図9-9(A)参照)、
前記特定文字情報が表示されてから第2期間経過後に前記第5予告演出とともに前記第1予告演出における第1パートを実行し(本例では、演出制御用CPU120は、セリフBの表示開始から2.5秒後にセリフ態様変化煽り演出を開始する。図9-9(A)参照)、
前記特定文字情報が表示されてから第3期間経過後に前記第5予告演出を終了した後、前記第1予告演出における第2パートを実行する(本例では、演出制御用CPU120は、セリフBの表示開始から3.5秒後にセリフ態様変化煽り演出が終了するとともに第2セリフ態様変化予告演出を開始する。図9-9(A)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1予告演出と第5予告演出との実行期間を異ならせ、第1予告演出と第5予告演出とが重複して実行されても、第1予告演出と第5予告演出との特定を容易とすることができる。
(手段5-6)手5-1から手段5-5のうちいずれか記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、
第1予告演出として、第1パート(本例では、セリフ態様変化煽り演出)と、第2パート(本例では、セリフ態様変化予告演出)と、を実行可能であり、
第1予告演出の実行対象となる文字情報が表示されると同時に該第1予告演出における第1パートを開始する(本例では、SPSPリーチ演出AにおいてセリフAの表示が開始されると同時に第1セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出を実行可能であり、SPSPリーチ演出BにおいてセリフDの表示が開始されると同時に第3セリフ態様変化予告演出に対するセリフ態様変化煽り演出を実行可能である。図9-9(A),(B)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1予告演出の実行を特定容易とすることができる。
(手段5-7)手段5-1から手段5-5のうちいずれか記載の遊技機において、
文字表示実行手段は、
特定演出の実行中の第1タイミング(本例では、タイミングT1)において第1文字情報(本例では、セリフA)を表示可能であり、
前記特定演出の実行中の第2タイミング(本例では、タイミングT2)において第2文字情報(本例では、セリフB)を表示可能であり、
予告演出実行手段は、特定演出の実行中において前記第1文字情報と前記第2文字情報とに対して第1予告演出を実行可能であり(本例では、セリフAに対する第1セリフ態様変化予告演出と、セリフBに対する第2セリフ態様変化予告演出とを実行可能である)、
前記第1文字情報が表示されてから非表示となるまでの期間は、前記第2文字情報が表示されてから非表示となるまでの期間よりも短い(本例では、セリフAの表示期間が8秒であるのに対し、セリフBの表示期間が12秒となっている)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1タイミングと第2タイミングとで、文字情報の見え方が異なるため、遊技者の興趣を向上することができる。
(手段5-8)手段5-1から手段5-6のうちいずれか記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、第1予告演出と第2予告演出とのいずれとも異なる予告演出であって有利状態に制御する期待度を示唆する第4予告演出(本例では、アクティブ態様変化予告演出)を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップS172,003IWS901A~S901Dを実行することでアクティブ変化予告演出を実行する)、
前記第4予告演出の演出態様として、有利状態に制御する期待度を示唆する所定示唆態様(本例では、赤、金)と、前記有利状態に制御することを報知する所定報知態様(本例では、虹)と、が設けられており、
前記第1予告演出における報知態様と、前記第4予告演出における報知態様とは、類似した態様であり(本例では、セリフ変化予告演出における報知態様とアクティブ変化予告演出における報知態様とはいずれも虹色であることが共通している。図9-3(B),(D)参照)、
前記第4予告演出の実行タイミングは、第1タイミングよりも遅く、且つ、第2タイミングよりも早く(本例では、アクティブ変化予告演出は、タイミングT1よりも後であってタイミングT2よりも前のタイミングにおいて実行され得る)、
予告演出実行手段は、特定演出の実行中において前記第4予告演出が前記所定報知態様により実行される場合、前記第2タイミングで前記第1予告演出が前記報知態様により実行されることを制限する(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS907のYである場合にステップ003IWS908~S911の処理を行わないことにより、変化後のアクティブ表示の表示態様が虹のアクティブ態様変化予告演出を実行する場合には、第2セリフ態様変化予告演出の実行を禁止する)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第4予告演出がいずれの演出態様で実行されることに遊技者を注目させ、興趣を向上することができる。
(手段6-1)
遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、
第1特定演出(本例では、スーパーリーチ演出A)と、第2特定演出(本例では、スーパーリーチ演出B)と、を実行可能な特定演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS813を実行する部分)と、
前記第1特定演出が開始されてから第1期間(本例では、スーパーリーチ演出Aにおける導入演出の実行期間である3秒間)が経過した後の第1タイトル表示期間(本例では、スーパーリーチ演出Aが開始されてから3秒後からの2秒間)において、該第1特定演出に対応した第1タイトル表示を表示可能であり(図10-11(A)参照)、前記第2特定演出が開始されてから前記第1期間よりも長い第2期間(本例では、スーパーリーチ演出Bにおける導入演出の実行期間である7秒間)が経過した後の第2タイトル表示期間(本例では、スーパーリーチ演出Bが開始されてから7秒後からの2秒間)において、該第2特定演出に対応した第2タイトル表示を表示可能(図10-11(A)参照)なタイトル表示手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS813を実行する部分)と、
前記第1タイトル表示期間において、前記第1タイトル表示の表示態様を変化させる第1タイトル変化演出(本例では、スーパーリーチ演出Aにおけるタイトル態様変化予告演出)を実行可能であり、前記第2タイトル表示期間において、前記第2タイトル表示の表示態様を変化させる第2タイトル変化演出(本例では、スーパーリーチ演出Bにおけるタイトル態様変化予告演出)を実行可能なタイトル変化演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ003IWS1002,S1003,S1007,S1008を実行する部分)と、
前記第1特定演出の実行中と前記第2特定演出の実行中とで共通に、前記有利状態に制御する期待度を示唆する特定予告演出(本例では、アクティブ態様変化煽り演出およびアクティブ態様変化予告演出)を実行可能な予告演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS1005,S1010を実行することでアクティブ態様変化煽り演出およびアクティブ態様変化予告演出を実行する部分)と、を備え、
前記予告演出実行手段は、前記第1特定演出が実行される場合と前記第2特定演出が実行される場合とで共通に、前記第1特定演出または前記第2特定演出が開始されてから所定期間が経過した後の特定予告実行期間において前記特定予告演出を実行可能であり(本例では、スーパーリーチ演出Aを行う場合とスーパーリーチ演出Bを行う場合とで共通に、スーパーリーチ演出が開始されてから8秒経過した時点から7秒間に亘ってアクティブ変化予告演出を実行可能である。図10-11参照)、
前記特定予告実行期間は、前記第1タイトル表示期間と重複しない一方、前記第2タイトル表示期間と重複し(図10-11参照)、
前記第2特定演出の実行中において前記特定予告演出が実行される場合、前記第2タイトル表示は視認困難となり(本例では、スーパーリーチ演出Bの実行中にアクティブ変化予告演出が行われる場合、スーパーリーチ演出Bにおけるタイトル表示は視認困難となる)、
前記予告演出実行手段は、
前記第2特定演出の実行中において前記第2タイトル変化演出が実行される場合、前記特定予告演出が実行されることを制限し(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS1012のYである場合、ステップ003IWS1003を行わないことで、スーパーリーチ演出Bにおけるタイトル態様変化予告演出を実行する場合は第1態様のアクティブ態様変化予告演出を禁止する)、
前記第2特定演出の実行中において前記第2タイトル変化演出が実行されない場合、前記特定予告演出を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS1012のNである場合、ステップ003IWS1003を行うことで、スーパーリーチ演出Bにおけるタイトル態様変化予告演出を実行しない場合は第1態様のアクティブ態様変化予告演出を実行可能である)
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、第2特定演出に対応した第2タイトル表示が特定予告演出により視認困難となることを防ぎ、第2特定演出が実行されていることを遊技者は特定容易となり、さらに、第2タイトル変化演出が特定予告演出により視認困難とならないため、該第2タイトル変化演出の演出効果を低下させないようにすることができる。
(手段6-2)手段6-1記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、特定予告演出として、第1特定パート(本例では、アクティブ態様変化煽り演出)と、第2特定パート(本例では、アクティブ態様変化予告演出)と、を実行可能であり、
第2特定演出の実行中において前記特定予告演出における前記第2特定パートの実行期間と第2タイトル表示期間とが重複し(図10-11(B)参照)、
予告演出実行手段は、前記第2特定演出の実行中において第2タイトル変化演出が実行される場合、前記特定予告演出における第1特定パートの実行を制限しない(本例では、演出制御用CPU120は、スーパーリーチ演出Bにおけるタイトル態様変化予告演出を実行する場合は第1態様のアクティブ態様変化予告演出を禁止するがアクティブ態様変化煽り演出の実行は制限しない)
こととしてもよい
そのような構成によれば、第2タイトル変化演出が実行される場合であっても第1特定パートの実行が制限されないため、第1特定パートの実行後、遊技者を第2タイトル変化演出と第2特定パートとのいずれが実行されることに注目させ、興趣を向上することができる。
(手段6-3)手段6-1または手段6-2記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、
特定予告演出として、第1特定パート(本例では、アクティブ態様変化煽り演出)と、第2特定パート(本例では、アクティブ態様変化予告演出)と、を実行可能であり、
前記第1特定パートと前記第2特定パートとを実行することにより有利状態に制御する期待度を示唆する第1パターン(図10-11(B)参照)と、少なくとも該第2特定パートを実行せずに前記有利状態に制御する期待度を示唆する第2パターン(図10-11(C)参照)とのいずれかのパターンにより特定予告演出を実行可能であり、
第2特定演出の実行中において第2タイトル変化演出が実行される場合、前記第1パターンによる前記特定予告演出の実行を制限し、前記第2パターンによる前記特定予告演出を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS1012のYである場合、ステップ003IWS1013を行わないが、ステップ003IWS1010は実行可能である。図10-11(C)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第2特定演出の実行中において第2タイトル変化演出と特定予告演出との両方を実行可能とすることができ、特定予告演出の演出効果を低下させないようにすることができる。
(手段6-4)手段6-1から手段6-3のうちいずれか記載の遊技機において、
特定演出実行手段は、第2特定演出として、第1パート(本例では、スーパーリーチ演出Bの前半)と、第2パート(本例では、スーパーリーチ演出Bの後半)と、を実行可能であり(図10-1参照)、
タイトル変化演出実行手段は、前記第2特定演出における前記第1パートの実行中において第2タイトル変化演出を実行可能であり(図10-11(B),(C)参照)、
予告演出実行手段は、
前記第2特定演出における前記第1パートの実行中と前記第2パートの実行中とのいずれにおいても特定予告演出を実行可能であり(図10-11(B),(C)参照)、
前記第2特定演出における前記第1パートで前記特定予告演出を実行する場合と、前記第2特定演出における前記第2パートで前記特定予告演出を実行する場合とで、異なる演出パターンにて前記特定予告演出を実行可能である(本例では、スーパーリーチ演出Bの前半で第1態様のアクティブ態様変化予告演出を実行可能である一方、スーパーリーチ演出Bの後半で第2態様のアクティブ態様変化予告演出を実行可能である。図10-11(B),(C)参照)
こととしてもよい
そのような構成によれば、第1パートと第2パートとで、特定予告演出の見せ方を異ならせて遊技者の興趣を向上することができる。
(手段6-5)手段6-1から手段6-4のうちいずれか記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、第1特定演出の実行中に第1タイトル変化演出が実行される場合、特定予告演出の実行を制限せず、第2特定演出の実行中に前記第2タイトル変化演出が実行される場合とは異なる演出パターンにて前記特定予告演出を実行可能である(本例では、スーパーリーチ演出Aの実行中にタイトル態様変化予告演出が行われる場合、スーパーリーチ演出Bの実行中にタイトル態様変化予告演出が行われる場合とは異なり、アクティブ態様変化煽り演出を実行することなく第1態様のアクティブ態様変化予告演出を実行可能である。図10-11(A),(B)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1特定演出と第2特定演出とで、特定予告演出の見せ方を異ならせて遊技者の興趣を向上することができる。
(手段6-6)手段6-1から手段6-5のうちいずれか記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、
第2特定演出の実行中の第2タイトル表示期間において、特定予告演出とは異なる予告演出である特別予告演出(本例では、一発逆転煽り演出)を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ003IWS1019を実行可能である)、
前記第2特定演出の実行中に第2タイトル変化演出が実行される場合、前記特別予告演出の実行を制限せず、該第2タイトル変化演出とともに該前記特別予告演出を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、スーパーリーチ演出Bにおけるタイトル態様変化予告演出を実行するか否かにかかわらずステップ003IWS1018,S1019を実行可能である)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第2特定演出の実行中において第2タイトル変化演出と特別予告演出とを複合して実行することにより演出効果を向上することができる。
(手段7-1)遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、
第1特定演出(本例では、スーパーリーチ演出A)と、第2特定演出(本例では、スーパーリーチ演出B)と、を実行可能な特定演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS813を実行する部分)と、
前記第1特定演出が開始されてから第1期間(本例では、スーパーリーチ演出Aにおける導入演出の実行期間である3秒間)が経過した後の第1タイトル表示期間(本例では、スーパーリーチ演出Aが開始されてから3秒後からの2秒間)において、該第1特定演出に対応した第1タイトル表示を表示可能であり(図10-11(A)参照)、前記第2特定演出が開始されてから前記第1期間よりも長い第2期間(本例では、スーパーリーチ演出Bにおける導入演出の実行期間である7秒間)が経過した後の第2タイトル表示期間(本例では、スーパーリーチ演出Bが開始されてから7秒後からの2秒間)において、該第2特定演出に対応した第2タイトル表示を表示可能(図10-11(A)参照)なタイトル表示手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS813を実行する部分)と、
前記第1特定演出の実行中と前記第2特定演出の実行中とで共通に、前記有利状態に制御する期待度を示唆する特定予告演出(本例では、アクティブ態様変化煽り演出およびアクティブ態様変化予告演出)を実行可能な予告演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップS172,003IWS1005,S1010を実行することでアクティブ態様変化煽り演出およびアクティブ態様変化予告演出を実行する部分)と、を備え、
前記予告演出実行手段は、
特定予告演出(本例では、アクティブ態様変化煽り演出およびアクティブ態様変化予告演出)を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップS172,003IWS1005,S1010を実行することでアクティブ態様変化煽り演出およびアクティブ態様変化予告演出を実行する)、
前記特定予告演出として、第1特定パート(本例では、アクティブ態様変化煽り演出)と、第2特定パート(本例では、アクティブ態様変化予告演出)と、を実行可能であり、
前記第1特定演出が実行される場合と第前記2特定演出が実行される場合とで共通に、前記第1特定演出または前記第2特定演出が開始されてから所定期間が経過した後の特定予告実行期間において前記特定予告演出における前記第2特定パートを実行可能であり(本例では、スーパーリーチ演出Aを行う場合とスーパーリーチ演出Bを行う場合とで共通に、スーパーリーチ演出が開始されてから8秒経過した時点から7秒間に亘ってアクティブ変化予告演出を実行可能である。図10-11参照)、
前記特定予告実行期間は、前記第1タイトル表示期間と重複しない一方、前記第2タイトル表示期間と重複し(図10-11(A),(B)参照)、
前記予告演出実行手段は、
前記第1特定演出の実行中において、前記第1タイトル表示の表示中に前記特定予告演出を実行せず、前記第1タイトル表示が非表示となった後に前記特定予告演出を実行可能であり(図10-11(A)参照)、
前記第2特定演出の実行中において、前記第2タイトル表示の表示とともに前記特定予告演出を実行可能であり(図10-11(B)参照)、
前記第1特定演出の実行中に前記特定予告演出が実行される場合と前記第2特定演出の実行中に前記特定予告演出が実行される場合とのいずれにおいても共通の特定音を出力する特定音出力手段(本例では、演出制御用CPU120における、スーパーリーチ演出Aにおいてアクティブ態様変化予告演出が行われる場合と、スーパーリーチ演出Bにおいてアクティブ態様変化予告演出が行われる場合とで、共通する特定音をスピーカ8L,8Rから出力する部分)を備えた
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、第1特定演出の実行中と第2特定演出の実行中とで特定予告演出の演出パターンが異なり、遊技者は特定演出の種類に応じた特定予告演出を楽しむことができる。
(手段7-2)手段7-1記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、
第1特定演出の実行中において、第1タイトル表示が非表示となった後に特定予告演出における第2特定パートを実行可能であり(図10-11(B)参照)、
第2特定演出の実行中において、第2タイトル表示の表示とともに前記特定予告演出における前記第2特定パートを実行可能である(図10-11(B)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定演出の種類によってタイトル表示と特定予告演出の見せ方を異ならせて遊技者の興趣を向上することができる。
(手段7-3)手段7-1または手段7-2記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、第1特定演出の実行中において、該第1特定演出における表示画像の特定動作に対応するように特定予告演出における第2特定パートを実行可能である(本例では、スーパーリーチ演出Aにおいて味方キャラクタが敵キャラクタAを攻撃するとともに、アクティブ態様変化予告演出が行われる。図10-8参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1特定演出と特定予告演出における第2特定パートとの演出効果を向上することができる。
(手段7-4)手段7-1から手段7-3のうちいずれか記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、
第1特定演出の実行中に特定予告演出を実行する場合、該特定予告演出における第1特定パートを実行せずに第2特定パートを実行可能であり(図10-11(A)参照)、
第2特定演出の実行中に前記特定予告演出を実行する場合、該特定予告演出における前記第1特定パートと前記第2特定パートとの両方を実行可能である(図10-11(B)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定演出の種類によって特定予告演出の見せ方を異ならせて遊技者の興趣を向上することができる。
(手段7-5)手段7-1から手段7-4のうちいずれか記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、第1特定演出の実行中において、特定予告演出における第2特定パートと、該特定予告演出とは異なる予告である特別予告演出(本例では、一発逆転煽り演出)とのいずれかを、前記第1特定演出における表示画像の特定動作に対応して実行可能であり(本例では、スーパーリーチ演出Aにおける表示画像の特定動作に応じて第1態様のアクティブ態様変化予告演出または一発逆転煽り演出を実行可能である。)、
前記第1特定演出における表示画像の特定動作に対応して前記特別予告演出が実行される場合よりも、前記第1特定演出における表示画像の特定動作に対応して前記特定予告演出が実行される場合の方が、有利状態に制御される割合が高い(本例では、大当りに対する信頼度はアクティブ態様変化予告演出>一発逆転予告演出である。図10-3(E)参照。)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1特定演出における表示画像の特定動作に対応して、特定予告演出における第2特定パートと特別予告演出とのいずれが実行されることに遊技者を注目させ、興趣を向上することができる。
(手段7-6)手段7-1から手段7-5のうちいずれか記載の遊技機において、
予告演出実行手段は、第2特定演出の実行中に特定予告演出を実行する場合、
前記特定予告演出における第1特定パートを、第2タイトル表示期間よりも前に開始するとともに、該第2タイトル表示期間中に終了し(図10-11(B)参照)、
前記特定予告演出における第2特定パートを、前記第2タイトル表示期間中に開始するとともに、該第2タイトル表示期間が経過した後に終了する(図10-11(B)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第2特定演出の実行中において特定予告演出を第2タイトル表示期間に亘って実行することにより遊技者に驚きを与え、興趣を向上することができる。