JP2023002962A - 情報処理装置、モデル生成プログラムおよびモデル生成方法 - Google Patents

情報処理装置、モデル生成プログラムおよびモデル生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モデルをより効率的に生成するための解決手段を提供する。【解決手段】制御対象を制御するための制御装置に接続される情報処理装置が提供される。制御装置は、制御対象から収集される情報を予め用意された学習済モデルに適用するように構成されている。情報処理装置は、制御対象から収集される情報から特徴量時系列データを算出する算出手段と、特徴量時系列データを分割して複数の特徴量区間データを生成する分割手段と、複数の特徴量区間データをクラスタリングすることで、類似した特徴量区間データからなる1または複数のグループを決定するクラスタリング手段と、各グループに属する特徴量区間データに基づいて、グループ毎に学習済モデルを生成する生成手段とを含む。【選択図】図5

Description

本技術は、制御装置に接続される情報処理装置、モデル生成プログラムおよびモデル生成方法に関する。
様々な生産現場において、機械や装置に対する予知保全により設備稼働率を向上させたいというニーズが存在する。予知保全とは、機械や装置に生じる何らかの異常を検知して、設備を停止しなければ状態になる前に、整備や交換などの保守作業を行うような保全形態を意味する。また、機械や装置の挙動などを予測して、予め適切な制御を行いたいというニーズも存在する。
このような予知保全や挙動の予想を実現するために、機械学習により生成されたモデルを用いることが実用化されている。モデルを生成するにあたっては、適切な特徴量を選択する必要がある。
例えば、特開2020-24542号公報(特許文献1)は、大量のデータから特徴量を自動的に得て重要度の高い特徴量を表示可能にし、新たな知見を得るための手助けができるようにする構成を開示する。
特開2020-24542号公報
上述した先行技術文献に記載の構成は、特徴量の性質が変化しないことを前提としているが、現実の生産現場においては、同一の機械や装置においても運用時の条件はしばしば変化する。そのため、同一の特徴量であっても、運用時の条件が異なる性質の情報が混在することになり、モデルの精度を低下させる要因になり得る。
そこで、本技術は、モデルをより効率的に生成するための解決手段を提供する。
本技術の一例に従えば、制御対象を制御するための制御装置に接続される情報処理装置が提供される。制御装置は、制御対象から収集される情報を予め用意された学習済モデルに適用するように構成されている。情報処理装置は、制御対象から収集される情報から特徴量時系列データを算出する算出手段と、特徴量時系列データを分割して複数の特徴量区間データを生成する分割手段と、複数の特徴量区間データをクラスタリングすることで、類似した特徴量区間データからなる1または複数のグループを決定するクラスタリング手段と、各グループに属する特徴量区間データに基づいて、グループ毎に学習済モデルを生成する生成手段とを含む。この構成によれば、互いに類似した特徴量区間データからなるグループに分類した上でモデルを生成するので、特徴量時系列データに様々な変動を含む場合であっても、より少ない特徴量時系列データを用いて、より精度の高いモデルを生成できる。
分割手段は、特徴量時系列データを予め定められた区間長さ毎に分割するようにしてもよい。この構成によれば、生産のシフトなどが固定されている生産現場に適した特徴量区間データを生成できるので、より精度の高い学習済モデルを生成できる。
分割手段は、収集された時刻が予め定められた時間以上離れている箇所で、特徴量時系列データを分割するようにしてもよい。この構成によれば、何らかのイベントが発生したことで、運用時の条件などが変化してしまうことが推定されるが、このようなイベントの発生を収集された時刻に基づいて検出することで、異なる条件に対応する特徴量時系列データが同一の特徴量区間データに含まれることを防止できる。
情報処理装置は、複数の特徴量区間データのクラスタリング結果を評価するとともに、評価結果に基づいて特徴量時系列データを分割する区間長さを調整する評価手段をさらに含んでいてもよい。この構成によれば、クラスタリング結果に基づいて、特徴量区間データの最適な区間長さを決定できる。
学習済モデルは、制御対象に何らかの異常が発生したことを検知するための異常検知モデルを含んでいてもよい。この構成によれば、生産現場に生じ得る任意の異常を早期に検知できる。
生成手段は、複数の特徴量区間データに含まれる各データにラベルが付与された後に、学習済モデルを生成するようにしてもよい。この構成によれば、識別器などの学習済モデルについても適切に生成できる。
生成手段は、生成した学習済モデルに対して対応するグループの属性を付与するようにしてもよい。この構成によれば、複数の学習済モデルが生成されたときに、複数の学習済モデルが状況に応じて選択して利用できる。
クラスタリング手段は、教師無し学習の手法により、複数の特徴量区間データをクラスタリングするようにしてもよい。この構成によれば、比較的簡単な手法で、複数の特徴量区間データからグループを決定できる。
本技術の別の例に従えば、制御対象を制御するための制御装置に接続されるコンピュータで実行されるモデル生成プログラムが提供される。制御装置は、制御対象から収集される情報を予め用意された学習済モデルに適用するように構成されている。モデル生成プログラムはコンピュータに、制御対象から収集される情報から特徴量時系列データを算出するステップと、特徴量時系列データを分割して複数の特徴量区間データを生成するステップと、複数の特徴量区間データをクラスタリングすることで、類似した特徴量区間データからなる1または複数のグループを決定するステップと、各グループに属する特徴量区間データに基づいて、グループ毎に学習済モデルを生成するステップとを実行させる。
本技術のさらに別の例に従えば、制御対象を制御するための制御装置に接続される情報処理装置で実行されるモデル生成方法が提供される。制御装置は、制御対象から収集される情報を予め用意された学習済モデルに適用するように構成されている。モデル生成方法は、制御対象から収集される情報から特徴量時系列データを算出するステップと、特徴量時系列データを分割して複数の特徴量区間データを生成するステップと、複数の特徴量区間データをクラスタリングすることで、類似した特徴量区間データからなる1または複数のグループを決定するステップと、各グループに属する特徴量区間データに基づいて、グループ毎に学習済モデルを生成するステップとを含む。
本技術によれば、モデルをより効率的に生成できる。
本実施の形態に係る制御システムの全体構成例を示す模式図である。 本実施の形態に係る制御システムの主要な構成および運用形態の一例を説明するための図である。 本実施の形態に係る制御システムの制御装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本実施の形態に係る制御システムのサポート装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本実施の形態に係る制御システムにおけるモデル生成処理を実現するための機能構成例を示す模式図である。 本実施の形態に係る制御システムのサポート装置が提供するモデル生成に係るユーザインターフェイス画面の一例を示す図である。 本実施の形態に係る制御システムにおけるモデル生成処理を説明するための図である。 本実施の形態に係る制御システムにおけるモデル生成処理に係る処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る制御システムにおける特徴量区間データの生成例を説明するための図である。 本実施の形態に係る制御システムにおける特徴量区間データの別の生成例を説明するための図である。 本実施の形態に係る制御システムにおけるモデル生成処理を実現するための別の機能構成例を示す模式図である。 本実施の形態に係る制御システムにおけるモデル生成処理に係る別の処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る制御システムにおいて生成される複数のモデルを選択利用する例を説明するための図である。 本実施の形態に係る制御システムにおけるクラスタリング結果を利用する例を説明するための図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<A.適用例>
まず、本発明が適用される場面の一例について説明する。以下では、機械学習を用いたモデルの適用例として、機械や装置などに何らかの異常が発生したことを検知する例について説明するが、本発明は、異常検知に限られず、任意の機械学習を用いたモデルの生成に適用可能である。
本明細書においては、制御装置が実行する制御演算に直接的または間接的に関係する任意の物を「制御対象」と称す。「制御対象」との用語は、制御装置が指令を与える先の機械や装置、および、制御装置が情報を収集する先の装置に限らず、それらの機械や装置を含む任意の設備やユニットなどを含み得る。
図1は、本実施の形態に係る制御システム1の全体構成例を示す模式図である。図1を参照して、本実施の形態に係る制御システム1は、主たるコンポーネントとして、制御対象を制御するための制御装置100と、制御装置100に接続される情報処理装置の一例であるサポート装置200とを含む。
制御装置100は、PLC(プログラマブルコントローラ)などの、一種のコンピュータとして具現化されてもよい。制御装置100は、フィールドバス2を介してフィールド装置群10と接続される。フィールドバス2は、産業用の通信プロトコルを採用することが好ましい。このような通信プロトコルとしては、EtherCAT(登録商標)、EtherNet/IP(登録商標)、DeviceNet(登録商標)、CompoNet(登録商標)などが知られている。
フィールド装置群10は、制御対象または制御に関連する製造装置や生産ラインなど(以下、「フィールド」とも総称する。)から入力データを収集する装置を含む。このような入力データを収集する装置としては、入力リレーや各種センサなどが想定される。フィールド装置群10は、さらに、制御装置100にて生成される指令(以下、「出力データ」とも称す。)に基づいて、フィールドに対して何らかの作用を与える装置を含む。このようなフィールドに対して何らかの作用を与える装置としては、出力リレー、コンタクタ、サーボドライバおよびサーボモータ、その他任意のアクチュエータが想定される。これらのフィールド装置群10は、フィールドバス2を介して、制御装置100との間で、入力データおよび出力データを含むデータを遣り取りする。
図1に示す構成例においては、フィールド装置群10は、リモートI/O(Input/Output)装置12と、リレー群14と、サーボドライバ18およびサーボモータ20とを含む。
リモートI/O装置12は、フィールドバス2を介して通信を行う通信部と、入力データの収集および出力データの出力を行うための入出力部(以下、「I/Oユニット」とも称す。)とを含む。このようなI/Oユニットを介して、制御装置100とフィールドとの間で入力データおよび出力データが遣り取りされる。図1には、リレー群14を介して、入力データおよび出力データとして、デジタル信号が遣り取りされる例が示されている。
I/Oユニットは、フィールドバスに直接接続されるようにしてもよい。図1には、フィールドバス2にI/Oユニット16が直接接続されている例を示す。
サーボドライバ18は、制御装置100からの出力データ(例えば、位置指令など)に従って、サーボモータ20を駆動する。
上述のように、フィールドバス2を介して、制御装置100とフィールド装置群10との間で入力データおよび出力データが遣り取りされることになるが、これらの遣り取りされるデータは、数百μsecオーダ~数十msecオーダのごく短い周期で更新されることになる。なお、このような遣り取りされるデータの更新処理を、「I/Oリフレッシュ処理」と称することもある。
制御装置100は、設備や機械などの制御対象を制御するための制御演算を実行するPLCエンジン(図2に示すPLCエンジン130)を有している。PLCエンジンは、制御演算部に相当し、入力データに基づく制御演算を実行することで、出力データを決定する。制御装置100は、フィールド装置群10からの入力データ、フィールド装置群10への出力データ、および、制御装置100の内部で管理される内部データなどを順次格納する時系列データベース(以下、「TSDB(Time Series Data Base)」とも記す。)140を有している。以下、TSDB140に格納されるデータを「測定値時系列データ」とも称す。
制御装置100は、制御対象から収集される情報を予め用意された学習済モデル(以下、単に「モデル160」とも称す。)に適用するように構成されている。より具体的には、制御装置100は、モデル160を読み込んで、制御対象における異常を検知する異常検知エンジン150を有している。モデル160には、制御対象から収集される情報から算出される特徴量(図2に示す特徴量152)が入力されて、スコアが出力される。異常検知エンジン150が出力するスコアは、制御対象に何らかの異常が発生している可能性を示す指標である。異常検知エンジン150は、モデル160から出力されるスコアを判定するためのしきい値がパラメータとして提供されてもよい。
制御対象から収集される情報としては、典型的には、TSDB140に格納された測定値時系列データ(あるいは、測定値時系列データから算出された特徴量)が用いられる。
このように、制御装置100に用意されるモデル160は、制御対象に何らかの異常が発生したことを検知するための異常検知モデルであってもよい。
制御装置100は、上位ネットワーク6を介してサーバ400に接続されてもよいし、フィールドバス4を介して1または複数の表示装置500と接続されてもよい。なお、サーバ400および表示装置500はオプショナルな構成であり、制御システム1の必須の構成ではない。
サーバ400は、制御装置100に対して任意の情報を提供し、あるいは、制御装置100からのデータを収集するような処理を担当する。
表示装置500は、ユーザからの操作を受けて、制御装置100に対してユーザ操作に応じたコマンドなどを送信するとともに、制御装置100での演算結果などをグラフィカルに表示する。
サポート装置200は、制御装置100が制御対象を制御するために必要な準備を支援する情報処理装置(コンピュータの一例)である。具体的には、サポート装置200は、制御装置100で実行されるユーザプログラムの開発環境(プログラム作成編集ツール、パーサ、コンパイラなど)、制御装置100および制御装置100に接続される各種デバイスのパラメータ(コンフィギュレーション)を設定するための設定環境、生成したユーザプログラムを制御装置100へ送信する機能、制御装置100上で実行されるユーザプログラムなどをオンラインで修正・変更する機能、などを提供する。
さらに、サポート装置200は、制御装置100に実装される異常検知エンジン150が参照するモデル160の生成および調整などを支援するための機能を有している。
ここで、異常検知の対象に関連するものとは、異常検知エンジン150の検知ロジック(すなわち、モデル160)を学習するための学習データの生成に利用できる情報であれば、どのようなものであってもよい。異常検知の対象に関連するものとしては、例えば、生産されるワーク(製品あるいは半製品)や生産設備自体などが考えられる。
次に、制御装置100の異常検知エンジン150の構成および運用の一例について説明する。サポート装置200は、TSDB140に格納された測定値時系列データを取得し、モデル160の生成に用いる特徴量時系列データを算出する。続いて、サポート装置200は、算出した特徴量時系列データを分割して特徴量区間データを生成するとともに、生成された特徴量区間データをクラスタリングする。なお、特徴量区間データの詳細については後述する。
サポート装置200は、必要に応じて、クラスタリングされた特徴量区間データに対するラベルの指定を受け付ける。そして、サポート装置200は、ラベルが付与された特徴量区間データを用いてモデルを生成する。
最終的に、サポート装置200は、生成したモデル160を制御装置100へ転送する。
図2は、本実施の形態に係る制御システム1の主要な構成および運用形態の一例を説明するための図である。図2を参照して、制御装置100は、PLCエンジン130と、TSDB140と、異常検知エンジン150とを有している。
PLCエンジン130は、制御対象に応じて任意に作成されるユーザプログラム132により定義される制御演算を周期的に実行する。ユーザプログラム132では、AIライブラリ134が利用可能になっている。あるいは、ユーザプログラム132にAIライブラリ134が組み込まれていてもよい。AIライブラリ134の内容、特性、動作などは、サポート装置200がモデルを生成する際に決定してもよい。
PLCエンジン130がユーザプログラム132に含まれるAIライブラリ134の部分を実行することで、予め指定されたデータから1または複数の特徴量152が算出され、算出された特徴量152が異常検知エンジン150へ提供される。
PLCエンジン130は、データ管理部136を有しており、入力データ、出力データ、および、内部データをユーザプログラム132から参照可能な形で保持する。データ管理部136が管理するデータの値は、I/Oリフレッシュ処理により所定周期(I/Oリフレッシュ周期)毎に更新される。また、データ管理部136が管理するデータのうち予め指定されたデータがTSDB140に所定周期毎に格納される。その結果、TSDB140からは指定されたデータの所定周期毎の値変化、すなわち測定値時系列データ142が出力される。
異常検知エンジン150は、PLCエンジン130からの特徴量152に基づいて、モデル160を参照して、異常の発生あるいは異常の可能性を判定する。典型的には、モデル160は、1または複数の特徴量152が入力されると、異常度を示す値(正常からの剥離度)を出力する関数である。モデル160は、実体である関数を定義するための係数を含んでいてもよい。
サポート装置200は、モデル生成ツール240を含んでいる。モデル生成ツール240は、モデル160の生成および関連する処理を実行する。モデル生成ツール240は、典型的には、特徴量生成処理242と、特徴量分割処理244と、クラスタリング処理246と、ラベル付与処理248と、モデル生成処理250とを提供する。
本実施の形態に係る制御システム1は、特徴量時系列データを分割した特徴量区間データをクラスタして分類した上で、モデルを生成することで、同一の特徴量に異なる性質の情報が混在していても、各性質に応じたモデルを生成する。これによって、必要なモデルを効率的に生成できる。
<B.ハードウェア構成例>
次に、本実施の形態に係る制御システム1の主要な装置のハードウェア構成例について説明する。
(b1:制御装置100のハードウェア構成例)
図3は、本実施の形態に係る制御システム1の制御装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3を参照して、制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)などのプロセッサ102と、チップセット104と、主記憶装置106と、二次記憶装置108と、上位ネットワークコントローラ110と、USB(Universal Serial Bus)コントローラ112と、メモリカードインターフェイス114と、内部バスコントローラ122と、フィールドバスコントローラ118,120と、I/Oユニット124-1,124-2,…とを含む。
プロセッサ102は、二次記憶装置108に格納された各種プログラムを読み出して、主記憶装置106に展開して実行することで、PLCエンジン130および異常検知エンジン150を実現する。チップセット104は、プロセッサ102と各コンポーネントとの間のデータ伝送などを制御する。
二次記憶装置108には、PLCエンジン130および異常検知エンジン150を実現するためのシステムプログラム131に加えて、PLCエンジン130を利用して実行されるユーザプログラム132が格納される。二次記憶装置108の一部の領域は、TSDB140として利用されてもよい。
上位ネットワークコントローラ110は、上位ネットワーク6を介した他の装置との間のデータの遣り取りを制御する。USBコントローラ112は、USB接続を介してサポート装置200との間のデータの遣り取りを制御する。
メモリカードインターフェイス114は、メモリカード116を着脱可能に構成されており、メモリカード116に対してデータを書込み、メモリカード116から各種データ(ユーザプログラムやトレースデータなど)を読出すことが可能になっている。
内部バスコントローラ122は、制御装置100に搭載されるI/Oユニット124-1,124-2,…との間でデータを遣り取りするインターフェイスである。
フィールドバスコントローラ118は、フィールドバス2を介した他の装置との間のデータの遣り取りを制御する。同様に、フィールドバスコントローラ120は、フィールドバス4を介した他の装置との間のデータの遣り取りを制御する。
図3には、プロセッサ102がプログラムを実行することで必要な機能が提供される構成例を示したが、これらの提供される機能の一部または全部を、専用のハードウェア回路(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)など)を用いて実装してもよい。あるいは、制御装置100の主要部を、汎用的なアーキテクチャに従うハードウェア(例えば、汎用パソコンをベースとした産業用パソコン)を用いて実現してもよい。この場合には、仮想化技術を用いて、用途の異なる複数のOS(Operating System)を並列的に実行させるとともに、各OS上で必要なアプリケーションを実行させるようにしてもよい。
(b2:サポート装置200のハードウェア構成例)
本実施の形態に係るサポート装置200は、一例として、汎用的なアーキテクチャに従うハードウェア(例えば、汎用パソコン)を用いてプログラムを実行することで実現される。
図4は、本実施の形態に係る制御システム1のサポート装置200のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4を参照して、サポート装置200は、CPUやMPUなどのプロセッサ202と、光学ドライブ204と、主記憶装置206と、二次記憶装置208と、USBコントローラ212と、ネットワークコントローラ214と、入力部216と、表示部218とを含む。これらのコンポーネントはバス220を介して接続される。
プロセッサ202は、二次記憶装置208に格納された各種プログラムを読み出して、主記憶装置206に展開して実行することで、後述するようなしきい値設定処理を含む各種処理を実現する。
二次記憶装置208は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Flash Solid State Drive)などで構成される。二次記憶装置208には、典型的には、OS222と、制御装置100との間で異常検知機能に関するデータを遣り取りするためのPLCインターフェイスプログラム224と、サポート装置200において実行されるユーザプログラムの作成、作成したユーザプログラムのデバッグ、システム構成の定義、各種パラメータの設定などを行うための開発プログラム226と、モデル生成ツール240(図2)を実現するためのモデル生成プログラム228とが格納される。二次記憶装置208には、図4に示すプログラム以外の必要なプログラムが格納されてもよい。
サポート装置200は、光学ドライブ204を有しており、コンピュータ読取可能なプログラムを非一過的に格納する記録媒体205(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体)から、その中に格納されたプログラムが読取られて二次記憶装置208などにインストールされる。
サポート装置200で実行される各種プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体205を介してインストールされてもよいが、ネットワーク上のサーバ装置などからダウンロードする形でインストールするようにしてもよい。また、本実施の形態に係るサポート装置200が提供する機能は、OS222が提供するモジュールの一部を利用する形で実現される場合もある。
USBコントローラ212は、USB接続を介して制御装置100との間のデータの遣り取りを制御する。ネットワークコントローラ214は、任意のネットワークを介した他の装置との間のデータの遣り取りを制御する。
入力部216は、キーボードやマウスなどで構成され、ユーザ操作を受け付ける。表示部218は、ディスプレイ、各種インジケータ、プリンタなどで構成され、プロセッサ202からの処理結果などを出力する。
図4には、プロセッサ202がプログラムを実行することで必要な機能が提供される構成例を示したが、これらの提供される機能の一部または全部を、専用のハードウェア回路(例えば、ASICまたはFPGAなど)を用いて実装してもよい。
<C.クラスタリングおよびモデル生成>
次に、本実施の形態に係るクラスタリングおよびモデル生成について説明する。
図5は、本実施の形態に係る制御システム1におけるモデル生成処理を実現するための機能構成例を示す模式図である。図5を参照して、サポート装置200のモデル生成ツール240(図2参照)は、主たるソフトウェアコンポーネントとして、特徴量算出モジュール260と、特徴量分割モジュール262と、クラスタリングモジュール264と、モデル生成モジュール266とを含む。
特徴量算出モジュール260は、制御対象から収集される情報から特徴量時系列データ270を算出する。より具体的には、特徴量算出モジュール260は、測定値時系列データ142の入力に対して、対応する特徴量時系列データ270を算出する。特徴量時系列データ270は、1または複数の特徴量の時間的変化を示す。特徴量時系列データ270に含まれる特徴量は、測定値時系列データ142から任意の方法で算出される情報であり、例えば、最大値、最小値、中間値、平均値、標準偏差などを採用することができる。なお、測定値時系列データ142をそのまま特徴量として用いることもできる。特徴量算出モジュール260は、算出する特徴量の選択を受け付けるようにしてもよい。
特徴量分割モジュール262は、特徴量時系列データ270を任意の時間単位に分割して、複数の特徴量区間データ272を生成する。特徴量区間データ272は、特徴量時系列データ270の一部に相当する。特徴量分割モジュール262は、特徴量区間データ272を生成するための分割条件を受け付けるようにしてもよい。
クラスタリングモジュール264は、複数の特徴量区間データ272をクラスタリングすることで、類似した特徴量区間データ272からなる1または複数の特徴量グループ274を決定する。より具体的には、クラスタリングモジュール264は、特徴量区間データ272をクラスタリングすることで、性質または傾向が類似した特徴量区間データ272同士に分類する。類似した性質または傾向を示す特徴量区間データ272の集合が特徴量グループ274になる。すなわち、特徴量グループ274は、互いに類似した性質または傾向を示す特徴量区間データ272を含む。通常、特徴量グループ274は、複数の特徴量区間データ272を含む。
クラスタリングモジュール264が実行するクラスタリングのアルゴリズムはどのようなものであってもよい。例えば、K平均法(k-means)などの教師無し学習の手法を用いることができる。このように、クラスタリングモジュール264は、教師無し学習の手法により、複数の特徴量区間データ272をクラスタリングしてもよい。
モデル生成モジュール266は、特徴量グループ274の各々に属する特徴量区間データ272に基づいて、特徴量グループ274毎にモデル160(学習済モデル)を生成する。すなわち、モデル生成モジュール266が生成するモデル160は、特徴量グループ274の各々に対応することになる。
なお、モデル生成モジュール266は、複数の特徴量区間データ272に含まれる各データにラベルが付与された後にモデル160を生成する。但し、生成されるモデル160が識別器でなく予測器であるような場合には、特徴量区間データ272にラベルが付与されなくてもよい。
図6は、本実施の形態に係る制御システム1のサポート装置200が提供するモデル生成に係るユーザインターフェイス画面の一例を示す図である。図6を参照して、ユーザインターフェイス画面280は、測定値時系列データ142から算出可能な特徴量の一覧を示す特徴量選択領域282と、特徴量選択領域282において選択された特徴量についての特徴量の時系列データを表示する時系列データ表示領域284と、時系列データ表示領域284に表示される特徴量の時系列データのヒストグラミングを表示するヒストグラミング表示領域286とを含む。
図7は、本実施の形態に係る制御システム1におけるモデル生成処理を説明するための図である。図7(A)を参照して、特徴量時系列データ270を任意の期間で分割することで複数の特徴量区間データ272が生成される。図7(B)を参照して、複数の特徴量区間データ272をクラスタリングすることで、特徴量グループ274を決定する。特徴量グループ274の各々は、性質または傾向が類似した特徴量区間データ272を含む。典型的には、同一の特徴量グループ274に含まれる特徴量区間データ272は、類似した時間的変化276を示す。
図8は、本実施の形態に係る制御システム1におけるモデル生成処理に係る処理手順を示すフローチャートである。図8に示す各ステップは、典型的には、サポート装置200のプロセッサ202がモデル生成プログラム228(図4)を実行することで実現される。
図8を参照して、サポート装置200は、制御装置100のTSDB140に格納された測定値時系列データ142を取得する(ステップS100)。サポート装置200は、取得した測定値時系列データ142から特徴量時系列データ270を算出する(ステップS102)。なお、特徴量時系列データ270は、特徴量の時系列データを複数含んでいてもよい。すなわち、サポート装置200は、制御対象から収集される情報から特徴量時系列データ270を算出する処理を実行する。
続いて、サポート装置200は、算出した特徴量時系列データ270を任意の時間単位に分割して、複数の特徴量区間データ272を生成する(ステップS104)。すなわち、サポート装置200は、特徴量時系列データ270を分割して複数の特徴量区間データ272を生成する処理を実行する。
続いて、サポート装置200は、生成した複数の特徴量区間データ272をクラスタリングすることで、性質または傾向が類似した特徴量区間データ272からなる特徴量グループ274を決定する(ステップS106)。すなわち、サポート装置200は、複数の特徴量区間データ272をクラスタリングすることで、類似した特徴量区間データ272からなる1または複数の特徴量グループ274を決定する処理を実行する。
サポート装置200は、決定された特徴量グループ274のうち1つの特徴量グループ274を選択し(ステップS108)、選択された特徴量グループ274に含まれる特徴量区間データ272の各々に対するラベルの指定を受け付ける(ステップS110)。そして、サポート装置200は、ラベルが付与された特徴量区間データ272を用いて、選択中の特徴量グループ274についてのモデル160を生成する(ステップS112)。
続いて、サポート装置200は、決定された特徴量グループ274のすべてについてのモデルを生成済であるか否かを判断する(ステップS114)。
決定された特徴量グループ274のうちモデルを生成していない特徴量グループ274が残っていれば(ステップS114においてNO)、サポート装置200は、ステップS108以下の処理を繰り返す。
決定された特徴量グループ274のすべてについてのモデルを生成済であれば(ステップS114においてYES)、サポート装置200は、特徴量グループ274毎のモデル160を出力し(ステップS116)、モデル生成処理を終了する。
このように、サポート装置200は、各特徴量グループ274に属する特徴量区間データ272に基づいて、特徴量グループ274毎にモデル160を生成する処理を実行する。
<D.区間長さ>
上述したように、特徴量区間データ272は、特徴量時系列データ270を任意の時間単位に分割することで生成できる。特徴量区間データ272の区間長さについては、制御対象に応じて任意に選択できる。
(d1:固定長)
図9は、本実施の形態に係る制御システム1における特徴量区間データ272の生成例を説明するための図である。図9(A)には、相対的に短い期間毎に分割する例を示し、図9(B)には、相対的に長い期間毎に分割する例を示す。
図9(A)に示す例においては、特徴量時系列データ270を相対的に短い期間毎に分割するので、より多くの特徴量区間データ272が生成される。図9(B)に示す例においては、特徴量時系列データ270を相対的に長い期間毎に分割するので、生成される特徴量区間データ272の数は少なくなる。
例えば、三交替制の生産現場では、区間長さを8時間にしてもよいし、生産対象(ワーク)が切り替わるタイミングで区間長さを規定してもよい。このように、特徴量時系列データ270を予め定められた区間長さ毎に分割するようにしてもよい。すなわち、特徴量時系列データ270を分割する区間長さは、固定値であってもよい。
(d2:時間間隔)
図10は、本実施の形態に係る制御システム1における特徴量区間データ272の別の生成例を説明するための図である。
図10に示す特徴量時系列データ270において、特徴量の値には、フレーム番号およびタイムスタンプが対応付けられている。例えば、タイムスタンプに基づいて、収集された時刻に開きがある場合(すなわち、特徴量が収集されなかった期間が相対的に長い場合)には、何らかの製造条件などが変更された可能性が高い。そのため、隣接する特徴量を収集した時刻の差が予め定められたしきい値を超えることを、特徴量区間データ272を生成する条件として設定してもよい。
図10に示す例では、フレーム3とフレーム4との間で区切られ、フレーム6とフレーム7との間で区切られ、フレーム9とフレーム10との間で区切られる。これらの区切りによって、4つの特徴量区間データ272が生成される。そして、生成された特徴量区間データ272をクラスタリングすることで、特徴量グループ274が決定される。
なお、特徴量区間データ272を生成する条件として、時刻の差(時間差)を用いる場合には、例えば、軽微なライン停止に相当する5分や、比較的重大なライン停止に相当する60分などを設定できる。
このように、収集された時刻が予め定められた時間以上離れている箇所で、特徴量時系列データ270を分割するようにしてもよい。特徴量時系列データ270を分割する条件(間隔の長さなど)については、ユーザが任意に設定するようにしてもよい。
(d3:区間長さの最適化)
収集された特徴量時系列データに応じて、分割する区間長さを最適化してもよい。
図11は、本実施の形態に係る制御システム1におけるモデル生成処理を実現するための別の機能構成例を示す模式図である。図11を参照して、サポート装置200のモデル生成ツール240(図2参照)は、主たるソフトウェアコンポーネントとして、図5に示すモジュールに加えて、クラスタリング評価モジュール268をさらに含む。
クラスタリング評価モジュール268は、クラスタリングモジュール264による特徴量区間データ272のクラスタリング結果を評価し、評価結果に基づいて、特徴量分割モジュール262が特徴量時系列データ270を分割する区間長さ(分割条件)を調整する。
より具体的には、クラスタリング評価モジュール268は、より適切なクラスタリング結果が得られるように分割条件を最適化する。クラスタリング結果の評価には、任意の指標を用いることができる。例えば、SSE(Sum of Square Error:クラスタ内誤差平方和)、シルエットスコア、DB(Davies-Bouldin)インデックス、ダンインデックスなどが挙げられる。クラスタリング結果の評価がより高くなるように、クラスタリング評価モジュール268は、分割条件を順次更新する。
このように、クラスタリング結果の評価に基づいて、分割する区間長さを最適化することで、より適切なモデルを生成できる。
図12は、本実施の形態に係る制御システム1におけるモデル生成処理に係る別の処理手順を示すフローチャートである。図12に示す各ステップは、典型的には、サポート装置200のプロセッサ202がモデル生成プログラム228(図4)を実行することで実現される。
図12を参照して、サポート装置200は、制御装置100のTSDB140に格納された測定値時系列データ142を取得する(ステップS150)。サポート装置200は、取得した測定値時系列データ142から特徴量時系列データ270を算出する(ステップS152)。
続いて、サポート装置200は、分割する区間長さを設定し(ステップS154)、算出した特徴量時系列データ270を設定した区間長さで分割して、複数の特徴量区間データ272を生成する(ステップS156)。
サポート装置200は、生成した複数の特徴量区間データ272をクラスタリングし(ステップS158)、クラスタリング結果を評価するための指標を算出する(ステップS160)。
サポート装置200は、算出した指標に基づいて、モデルを生成するための条件が満たされているか否かを判断する(ステップS162)。モデルを生成するための条件が満たされていなければ(ステップS162においてNO)、サポート装置200は、分割する区間長さを変更し(ステップS164)、ステップS156以下の処理を繰り返す。
モデルを生成するための条件が満たされていれば(ステップS162においてYES)、サポート装置200は、クラスタリング結果に基づいて、性質または傾向が類似した特徴量区間データ272からなる特徴量グループ274を決定する(ステップS166)。
サポート装置200は、決定された特徴量グループ274のうち1つの特徴量グループ274を選択し(ステップS168)、選択された特徴量グループ274に含まれる特徴量区間データ272の各々に対するラベルの指定を受け付ける(ステップS170)。そして、サポート装置200は、ラベルが付与された特徴量区間データ272を用いて、選択中の特徴量グループ274についてのモデル160を生成する(ステップS172)。
続いて、サポート装置200は、決定された特徴量グループ274のすべてについてのモデルを生成済であるか否かを判断する(ステップS174)。
決定された特徴量グループ274のうちモデルを生成していない特徴量グループ274が残っていれば(ステップS174においてNO)、サポート装置200は、ステップS168以下の処理を繰り返す。
決定された特徴量グループ274のすべてについてのモデルを生成済であれば(ステップS174においてYES)、サポート装置200は、特徴量グループ274毎のモデル160を出力し(ステップS176)、モデル生成処理を終了する。
<E.利用例>
次に、本実施の形態に係る制御システム1の利用例を説明する。
(e1:モデルの選択利用)
図13は、本実施の形態に係る制御システム1において生成される複数のモデルを選択利用する例を説明するための図である。
図13を参照して、特徴量時系列データ270を分割して複数の特徴量区間データ272を生成するとともに、複数の特徴量区間データ272をクラスタリングすることで、2つの特徴量グループが決定されたとする。それぞれの特徴量グループに属する特徴量区間データ272からモデル160A,160Bが生成される。
生成されたモデル160Aおよびモデル160B(あるいは、それぞれの特徴量グループの属性)がワークAおよびワークBの製造にそれぞれ対応するものであるとの知見が得られている場合には、製造されているワークに応じて、ユーザ(オペレータ)がモデル160を選択するようにしてもよい。この場合には、サポート装置200は、生成されたモデル160Aおよびモデル160Bに対して、それぞれ対応するグループの属性(この例では、ワークA用、および、ワークB用)を付与することになる。
例えば、制御装置100にモデル160Aおよびモデル160Bを格納しておき、ユーザの操作に応じて、表示装置500から有効にすべきモデル160を選択するようにしてもよい。
図13に示す例では、表示装置500上に、「ワークA」のボタン502、および、「ワークB」のボタン504が表示されている。ユーザがボタン502を選択すると、制御装置100に格納されているワーク160Aが有効化され、ユーザがボタン504を選択すると、制御装置100に格納されているワーク160Bが有効化される。
特徴量時系列データから複数の特徴量グループが算出された場合には、それぞれの特徴量グループに対応するモデル160が複数生成されることになる。上述したように、複数生成されたモデル160は、任意の方法で選択的に利用するようにしてもよい。
(e2:クラスタリング結果の利用)
図14は、本実施の形態に係る制御システム1におけるクラスタリング結果を利用する例を説明するための図である。
図14(A)を参照して、特徴量時系列データ270を任意の時間単位に分割して複数の特徴量区間データ272を生成した場合に、現実に異常が発生していた区間が含まれていれば、クラスタリングによって、正常な状態に対応する特徴量区間データ272と、異常な状態に対応する特徴量区間データ272とは、異なる特徴量グループ274に属することになる。
例えば、特徴量グループ274Aに含まれる特徴量区間データ272には、「正常データ」とのラベル278Aが付与される。一方、特徴量グループ274Bに含まれる特徴量区間データ272には、「異常データ」とのラベル278Bが付与される。
図14(B)に示すように、例えば、「正常データ」とのラベル278Aが付与された特徴量グループ274Aに含まれる特徴量区間データ272を用いてモデル160を生成することができる。また、「異常データ」とのラベル278Bが付与された特徴量グループ274Bに含まれる特徴量区間データ272を用いて、生成されたモデル160を評価することもできる。
すなわち、特徴量グループ274Bに含まれる特徴量区間データ272を生成されたモデル160に適用して得られる結果に基づいて、モデル160の性能を評価することができる。
このように、クラスタリングによって決定された2つの特徴量グループ274を用いることで、生成されるモデル160の評価や検証などを行って、モデル160の性能を向上できる。
<F.変形例>
上述の説明においては、サポート装置200がモデル160を生成する処理を主体的に実行する構成例について説明したが、モデル160を生成する処理は、サポート装置200と別の装置との連携によって実現してもよいし、サポート装置200とは別の装置(例えば、クラウド上のコンピューティングリソース)によって実現してもよい。すなわち、本実施の形態に係るモデル160を生成する処理を実装するハードウェアはどのようなものであってもよい。
<G.付記>
上述したような本実施の形態は、以下のような技術思想を含む。
[構成1]
制御対象を制御するための制御装置(100)に接続される情報処理装置(200)であって、前記制御装置は、前記制御対象から収集される情報を予め用意された学習済モデル(160)に適用するように構成されており、前記情報処理装置は、
前記制御対象から収集される情報から特徴量時系列データ(270)を算出する算出手段(260)と、
前記特徴量時系列データを分割して複数の特徴量区間データ(272)を生成する分割手段(262)と、
前記複数の特徴量区間データをクラスタリングすることで、類似した特徴量区間データからなる1または複数のグループ(274)を決定するクラスタリング手段(264)と、
各グループに属する特徴量区間データに基づいて、グループ毎に学習済モデル(160)を生成する生成手段(266)とを備える、情報処理装置。
[構成2]
前記分割手段は、前記特徴量時系列データを予め定められた区間長さ毎に分割する、構成1に記載の情報処理装置。
[構成3]
前記分割手段は、収集された時刻が予め定められた時間以上離れている箇所で、前記特徴量時系列データを分割する、構成1に記載の情報処理装置。
[構成4]
前記複数の特徴量区間データのクラスタリング結果を評価するとともに、評価結果に基づいて前記特徴量時系列データを分割する区間長さを調整する評価手段(268)をさらに備える、構成1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[構成5]
前記学習済モデルは、前記制御対象に何らかの異常が発生したことを検知するための異常検知モデルを含む、構成1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[構成6]
前記生成手段は、前記複数の特徴量区間データに含まれる各データにラベルが付与された後に、前記学習済モデルを生成する、構成1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[構成7]
前記生成手段は、生成した学習済モデルに対して対応するグループの属性を付与する、構成1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[構成8]
前記クラスタリング手段は、教師無し学習の手法により、前記複数の特徴量区間データをクラスタリングする、構成1~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[構成9]
制御対象を制御するための制御装置(100)に接続されるコンピュータ(200)で実行されるモデル生成プログラム(228)であって、前記制御装置は、前記制御対象から収集される情報を予め用意された学習済モデル(160)に適用するように構成されており、前記モデル生成プログラムは前記コンピュータに、
前記制御対象から収集される情報から特徴量時系列データ(270)を算出するステップ(S102;S152)と、
前記特徴量時系列データを分割して複数の特徴量区間データ(272)を生成するステップ(S104;S156)と、
前記複数の特徴量区間データをクラスタリングすることで、類似した特徴量区間データからなる1または複数のグループ(274)を決定するステップ(S106;S158)と、
各グループに属する特徴量区間データに基づいて、グループ毎に学習済モデル(160)を生成するステップ(S112;S172)とを実行させる、モデル生成プログラム。
[構成10]
制御対象を制御するための制御装置(100)に接続される情報処理装置(200)で実行されるモデル生成方法であって、前記制御装置は、前記制御対象から収集される情報を予め用意された学習済モデルに適用するように構成されており、前記モデル生成方法は、
前記制御対象から収集される情報から特徴量時系列データ(270)を算出するステップ(S102;S152)と、
前記特徴量時系列データを分割して複数の特徴量区間データ(272)を生成するステップ(S104;S156)と、
前記複数の特徴量区間データをクラスタリングすることで、類似した特徴量区間データからなる1または複数のグループ(274)を決定するステップ(S106;S158)と、
各グループに属する特徴量区間データに基づいて、グループ毎に学習済モデル(160)を生成するステップ(S112;S172)とを含む、モデル生成方法。
<H.利点>
本実施の形態に係るサポート装置200においては、長時間に亘って収集した測定値時系列データには、4M(Man, Machine, Material, Method)変動が生じて、特定の区間において性質または傾向が変化し得る。このような測定値時系列データを用いて学習済モデル(モデル160)を生成する場合に、特徴量時系列データを分割して複数の特徴量区間データを生成してクラスタリングすることで、性質や傾向が類似した特徴量区間データ同士をグループ化することができる。そして、各グループに属する特徴量区間データを用いて、グループ毎のモデルを生成することで、類似した性質や傾向を反映した、より高精度なモデルを生成できる。これによって、長時間に亘って収集した測定値時系列データからも効率的にモデルを生成できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 制御システム、2,4 フィールドバス、6 上位ネットワーク、10 フィールド装置群、12 リモートI/O装置、14 リレー群、16,124 I/Oユニット、18 サーボドライバ、20 サーボモータ、100 制御装置、102,202 プロセッサ、104 チップセット、106,206 主記憶装置、108,208 二次記憶装置、110 上位ネットワークコントローラ、112,212 USBコントローラ、114 メモリカードインターフェイス、116 メモリカード、118,120 フィールドバスコントローラ、122 内部バスコントローラ、130 PLCエンジン、131 システムプログラム、132 ユーザプログラム、134 AIライブラリ、136 データ管理部、142 測定値時系列データ、150 異常検知エンジン、152 特徴量、160,160A,160B モデル、200 サポート装置、204 光学ドライブ、205 記録媒体、214 ネットワークコントローラ、216 入力部、218 表示部、220 バス、222 OS、224 インターフェイスプログラム、226 開発プログラム、228 モデル生成プログラム、240 モデル生成ツール、242 特徴量生成処理、244 特徴量分割処理、246 クラスタリング処理、248 ラベル付与処理、250 モデル生成処理、260 特徴量算出モジュール、262 特徴量分割モジュール、264 クラスタリングモジュール、266 モデル生成モジュール、268 クラスタリング評価モジュール、270 特徴量時系列データ、272 特徴量区間データ、274,274A,274B 特徴量グループ、276 時間的変化、278A,278B ラベル、280 ユーザインターフェイス画面、282 特徴量選択領域、284 時系列データ表示領域、286 ヒストグラミング表示領域、400 サーバ、500 表示装置、502,504 ボタン。

Claims (10)

  1. 制御対象を制御するための制御装置に接続される情報処理装置であって、前記制御装置は、前記制御対象から収集される情報を予め用意された学習済モデルに適用するように構成されており、前記情報処理装置は、
    前記制御対象から収集される情報から特徴量時系列データを算出する算出手段と、
    前記特徴量時系列データを分割して複数の特徴量区間データを生成する分割手段と、
    前記複数の特徴量区間データをクラスタリングすることで、類似した特徴量区間データからなる1または複数のグループを決定するクラスタリング手段と、
    各グループに属する特徴量区間データに基づいて、グループ毎に学習済モデルを生成する生成手段とを備える、情報処理装置。
  2. 前記分割手段は、前記特徴量時系列データを予め定められた区間長さ毎に分割する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記分割手段は、収集された時刻が予め定められた時間以上離れている箇所で、前記特徴量時系列データを分割する、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記複数の特徴量区間データのクラスタリング結果を評価するとともに、評価結果に基づいて前記特徴量時系列データを分割する区間長さを調整する評価手段をさらに備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記学習済モデルは、前記制御対象に何らかの異常が発生したことを検知するための異常検知モデルを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記生成手段は、前記複数の特徴量区間データに含まれる各データにラベルが付与された後に、前記学習済モデルを生成する、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記生成手段は、生成した学習済モデルに対して対応するグループの属性を付与する、請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記クラスタリング手段は、教師無し学習の手法により、前記複数の特徴量区間データをクラスタリングする、請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 制御対象を制御するための制御装置に接続されるコンピュータで実行されるモデル生成プログラムであって、前記制御装置は、前記制御対象から収集される情報を予め用意された学習済モデルに適用するように構成されており、前記モデル生成プログラムは前記コンピュータに、
    前記制御対象から収集される情報から特徴量時系列データを算出するステップと、
    前記特徴量時系列データを分割して複数の特徴量区間データを生成するステップと、
    前記複数の特徴量区間データをクラスタリングすることで、類似した特徴量区間データからなる1または複数のグループを決定するステップと、
    各グループに属する特徴量区間データに基づいて、グループ毎に学習済モデルを生成するステップとを実行させる、モデル生成プログラム。
  10. 制御対象を制御するための制御装置に接続される情報処理装置で実行されるモデル生成方法であって、前記制御装置は、前記制御対象から収集される情報を予め用意された学習済モデルに適用するように構成されており、前記モデル生成方法は、
    前記制御対象から収集される情報から特徴量時系列データを算出するステップと、
    前記特徴量時系列データを分割して複数の特徴量区間データを生成するステップと、
    前記複数の特徴量区間データをクラスタリングすることで、類似した特徴量区間データからなる1または複数のグループを決定するステップと、
    各グループに属する特徴量区間データに基づいて、グループ毎に学習済モデルを生成するステップとを含む、モデル生成方法。
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