JP2022552454A - 研ぎ器 - Google Patents

Abstract

ユーザにより片手で握られるように適合される細長ハンドル部を形成する本体部を含む、刃付き道具を研ぐ器具である。前記本体部は、前記ハンドル部に対して下方に湾曲し又は曲がり、且つ、その端に又はその付近に研ぎ要素を係合する、前方に突出する支持部材を備える。前記支持部材は、前記ハンドル部の長手領域に略平行に延在する一対の間隔を置いた支持アームを含む。前記支持アームは、前記研ぎ要素の両側それぞれに位置し、片方の道具の刃を研ぐ間に道具の刃又は金床を収容するように適合される開口部をその間に形成する。【選択図】図１

Description

発明の詳細な説明

本発明は、園芸用具などを含む刃の付いた道具を研ぐ器具に関する。
ロッパー、プルーナー、剪定ばさみ、ナイフ、マチェット、鍬、鋤、ハチェット、斧など、切断に使用される刃を備える園芸用具は、安全で効率的な作業のために、鋭利な切断刃先を保つべきである。刃先を鋭利に保つことは、多くの理由で課題を提示し得る。

園芸用具の切断刃先（１つ又は複数）は、その道具の構造上、手が届きにくいことがある。例えば、剪定ばさみは、一対の回動するハンドルを有するはさみのような道具であり、平面に対して閉じる１つの切断刃（金床タイプ）、又は、２つの切断刃（バイパスタイプ）、を有し得る。作業をし易くするために、剪定ばさみのハンドルは、通常時に開いた状態であるように一般的にはばねで付勢されるものである。しかし、これは、複数の刃、若しくは、１つの刃と金床、の分解が制限されるので、研ぎ器によるアクセスが制限されることを意味する。さらに、しばしば、複数の刃、若しくは、１つの刃と金床は曲線状であるので、特に刃の台座など、研こうとする刃先へのアクセスが更に制限される。

全ての園芸用切断道具が剪定ばさみのように片手で保持されるわけではない。例えば、ロッパーは、似たような動きをし得るが、更なるてこの力を得るために、両手で操作される長いハンドルを備える。この長いハンドルは、それらを操作しにくいものにする。従って、様々な種類の道具の刃に使用され得る研ぎ器は、一方の手で研ぐべき道具をしっかりと保持するとともに、他方の手で安全且つ確実に操作されるべきである。

上述したように、金床タイプ及びバイパスタイプという、２つの一般的な切断動作を用いる切断道具がある。金床タイプの剪定ばさみは、刃が、植物を介してまな板つまり金床に押し付けられるという点で、ナイフに似たように作用する。金床タイプの剪定ばさみは、刃先のそれぞれの側に斜面を備える刃を一般的には有する。バイパスタイプの剪定ばさみは、２つの刃が互いにすれ違うという点で、はさみのように働き、結果、１つの平坦な側と１つの斜めな側を備える複数の刃を一般的には有する。最適に研ぐために、様々な研ぎ要素構造が、単一斜面タイプ及び二重斜面タイプに使用されることが求められる。道具の異なる部分に異なる研ぎ要素を有する研ぎ道具を提供することが知られている。しかし、これは、刃先での道具の効果的且つ効率的な作用だけでなく道具の人間工学についても妥協している。

本発明の実施形態は、上述した課題に対応することを目的とし、つまり、役に立つ代替品を少なくとも提供することを目的とする。
本発明によると、ユーザにより片手で握られるように適合される細長ハンドル部を形成する本体部を含む、刃付き道具を研ぐ器具が提供される。この本体部は、前方に突出する支持部材であって、前記ハンドル部に対して下方に湾曲し又は曲がり、且つ、その端に又はその付近に研ぎ要素を係合する、支持部材を備える。前記支持部材は、間隔が空けられた一対の支持アームであって、前記ハンドル部の長手領域に略平行に延在する支持アームを含む。前記支持アームは、前記研ぎ要素の両側それぞれに位置し、片方の道具の刃を研ぐ間に道具の刃又は金床を収容するように適合される開口部をその間に形成する。

研ぎ要素は、支持部材の端に取り外し可能に嵌められるカートリッジ内に提供され得る。研ぎ要素は、タングステンカーバイドなどからできた１つ以上の研ぎ刃を含んでもよい。本器具は、様々なタイプの道具の刃先をそれぞれ研ぐように構成された研ぎ刃を運ぶ２つ以上のカートリッジを提供され得る。この器具の本体部は、１つ以上のカートリッジを保管するためにそこの中に区画を有してもよい。

本発明によると、ユーザにより片手で握られるように適合される細長ハンドル部を形成する本体部を含む、刃付き道具を研ぐ器具も提供される。前記本体部は、前記ハンドル部に対して下方に湾曲し又は曲がって前方に突出する支持部材を備える。前記支持部材の端は、その中に保持される研ぎ要素を備える研ぎ要素カートリッジと係合するように構成される。前記支持部材は、間隔が空けられた一対の支持アームであって、前記ハンドル部の長手領域に略平行に延在する一対の支持アームを含む。前記支持アームは、前記係合カートリッジの前記研ぎ要素の両側それぞれに位置し、片方の道具の刃を研ぐ間に道具の刃又は金床を収容するように適合される開口部をその間に形成する。

本発明はまた、ユーザにより片手で握られるように適合される細長ハンドル部を形成する本体部を含む、刃付き道具を研ぐ器具も提供する。この本体部は、前記ハンドル部に対して下方に湾曲し又は曲がって前方に突出する支持部材を備える。前記支持部材の端は、有効な道具研ぎ用途のための第１研ぎ要素構成を備える第１研ぎ要素カートリッジを係合するように構成される。本器具は、本本体部に形成され、収容用の第２研ぎ要素構成を備える第２研ぎ要素カートリッジを受けるように構成された、収容受容部を更に含む。前記第１及び第２研ぎ要素カートリッジは、異なるタイプの道具刃で有効な研ぎ用途用に、ユーザにより選択的に取り換え可能である。

実施形態において、本器具は、使用中、支持部材に係合されない研ぎ要素カートリッジと係合するように適合される収容キャリッジを含む。この収容キャリッジは、それにより運ばれる研ぎ要素カートリッジが収容受容部内で受けられるとともに、本器具の本体部と係合するように適合される。

本発明の実施形態による本器具は、２つより多い研ぎ要素カートリッジを含んでもよい。この研ぎ要素カートリッジのそれぞれは、それぞれの形の刃付き道具を研ぐように適合される異なる研ぎ要素構成を備える。例えば、異なる研ぎ要素構成を備えるカートリッジは、バイパスタイプのロッパー／剪定ばさみ、金床タイプのロッパー／剪定ばさみ、ナイフ／マチェット／鍬／鋤、ハチェット／斧などに使用するために提供され得る。収容キャリッジは、受容部内での保管時に１つ以上のカートリッジを保持するように配置されてもよい。

本発明の更なる局面、特徴、及び利点は、本発明の実施形態の以下の記載から明らかとなり、これらは、例としてのみ提示され、参照番号が付与される。

本発明の実施形態による研ぎ器の側面図である。 それぞれ、研ぎ器の底面図、及び上面図である。 それぞれ、研ぎ器の底面図、及び上面図である。 研ぎ器の後方側斜視図である。 研ぎ器の上前斜視図である。 研ぎ器の下前斜視図である。 研ぎ要素カートリッジが取り外された状態の研ぎ器の側面図である。 研ぎ要素カートリッジが取り外された状態の研ぎ器の上前斜視図である。 研ぎ要素カートリッジが取り外された状態の研ぎ器の拡大正面斜視図である。 研ぎ要素カートリッジが取り外された状態の研ぎ器の拡大後方斜視図である。 研ぎ要素カートリッジ、及び収容キャリッジが取り外された状態の研ぎ器の側面図である。 研ぎ要素カートリッジ、及び収容キャリッジが取り外された状態の研ぎ器の後方側斜視図である。 収容キャリッジが取り除かれた状態の研ぎ器の一部の拡大後方斜視図である。 研ぎ要素カートリッジが装着された状態の収容キャリッジの前方斜視図である。 研ぎ要素カートリッジが装着された状態の収容キャリッジの前方側面図である。 研ぎ要素カートリッジが取り外された状態の収容キャリッジの前方側面図である。 研ぎ要素カートリッジが取り外された状態の収容キャリッジの後方斜視図である。 研ぎ要素カートリッジが取り外された状態の収容キャリッジの上後方側斜視図である。 分離した収容キャリッジの上後方側斜視図である。 研ぎ要素カートリッジの後方斜視図である。 研ぎ要素カートリッジの上面図である。 研ぎ要素カートリッジの底面図である。 研ぎ要素カートリッジの前方下側の図である。 園芸用具での研ぎ器の使用を図示する側面図である。 園芸用具での研ぎ器の使用を図示する側面図である。 園芸用具での研ぎ器の使用を図示する側面図である。 園芸用具での研ぎ器の使用を図示する斜視図である。 園芸用具での研ぎ器の使用を図示する斜視図である。 園芸用具での研ぎ器の使用を図示する斜視図である。 本発明の他の実施形態による研ぎ器の分解斜視図である。

本発明の実施形態によって構成された研ぎ器１０、１０’は、図面にて様々に図示され、且つ、以下に記載される。
研ぎ器１０は、前方に突出する支持部材１５０を備えるハンドル部１１０を含む道具本体部１００を有する。ハンドル部１１０は、片手で快適に握られるように構成され、指ガード１２０により囲まれる下面を有する。ハンドル部は細長く、ユーザの快適性及びグリップに適した丸みのある輪郭の上面と下面とを有する。ハンドル部（又はその断面）は、ユーザの快適性とグリップとを高めるために、エラストマーや他の適したポリマーから作られる、「ソフトタッチ」なコーティングを含んでもよい。ハンドル部１００の前方上面は、支持部材１５０との接続部付近にて、親指位置くぼみ１１２を備える。使用中、以下に更に記載するように、作業者は、指をハンドルと指ガード１２０との間で伸ばし、親指を道具本体部の長手範囲に揃え、親指の腹をくぼみ１１２に置いて、片手でハンドル部１１０を握る。

支持部材１５０は、ハンドル部から、且つ、図１に図示するような側面から、前方に突出し、下方に湾曲し、その端部に備えられるカートリッジ支持ハウジング１６０に向かって先細りである。カートリッジ支持ハウジング１６０は、研ぎ要素カートリッジ２００を受けるように構成された受容部を備える。支持部材は、右及び左の支持アーム１５２、１５３から形成される。支持アーム１５２、１５３は、一般的には、ハンドル部１１０の側面に平行な平板状の構造である。右及び左の支持アーム１５２、１５３は、ハンドル部１１０の前方に取り付けられ、カートリッジ支持ハウジング１６０によりその前方端にて結合される。結果、図２、３、及び５から最も明らかなとおり、それらの間に開口部１５５が設けられる。

以下に詳細に記載されるように、研ぎ器１０の後方にて、道具本体部１００は、収容キャリッジ３００を含む。収容キャリッジ３００は、所定の位置にあるときに器具１０の後部を形成する台尻部３０２を備える。道具本体部は、収容キャリッジ位置の下方で、ハンドル部１１０と指ガード１１２との間で延在する添え骨（ａ ｗｅｂ）１２１を備える。添え骨１２１は、その中に穴１２２を備え、この穴１２２により、器具１０を吊るす、又は固定するために、コードなどを取り付けることができる。

研ぎ要素カートリッジ２００は、カートリッジ支持ハウジング１６０の受容部に装着されると、研ぎ器１０の前方端を形成し、下方に湾曲する支持部材１５０により約６０度程度下に曲げられる。研ぎ要素カートリッジ２００は、先細り形状の縁を有するフランジ２１０を備える。それら（フランジ２１０の表面とカートリッジ支持ハウジング１６０の表面と）が合うと、フランジ２１０の表面は、カートリッジ支持ハウジング１６０の表面と実質同一平面となる。フランジ２１０は、その中心に形成された概ねＶ形状のスロット２０２を備える。スロット２０２の方向は、道具本体部１００の長手方向範囲に平行である。カートリッジ２００は、そこの中にしっかりと固定された研ぎ要素２８０が取り付けられており、その一部がスロット２０２の中に延在する。

使用中の研ぎ要素カートリッジ２００は、カートリッジ支持ハウジング１６０によって形成される受容部の中で固定される。しかし、例えば図７から１０の図面にて明らかな通り、研ぎ要素カートリッジ２００は、道具本体部１００から取り外したり取り除いたりできる。これは、カートリッジ２００の両側に設けられるラッチアーム２２０によって可能となる。ラッチアーム２２０は、カートリッジにその前方で取り付けられ、カートリッジの両側で平行に延在し、間隙２０６によりカートリッジ本体部２０５から離れている。ラッチアーム２２０はそれぞれ、棚部２２３に繋がる傾斜面２２２を含むラッチ形成部をその端に備える。ラッチアーム２２０のそれぞれの中央には、側方に外側に突出する解除ボタン２２５がある。研ぎ要素カートリッジが支持ハウジング受容部内で受けられると、ラッチ形成部が支持ハウジングの両側の開口部１６３内に位置し、解除ボタン２２５がスロット１６５内で受けられる。この配置により、カートリッジが定位置に留まる。研ぎ要素カートリッジを本器具から取り除くには、ユーザは、解除ボタン２２５を内側に押圧する。これにより、棚部２２３が開口部１６３を離れるようにラッチアームが内側に撓む。これにより、研ぎ要素カートリッジ２００が支持ハウジングから滑り落ちる。研ぎ要素カートリッジ２００のカートリッジ支持ハウジング内での位置では、隆起２１５により更に補助される。隆起２１５は、カートリッジの後ろに形成され、支持ハウジング受容部内の対応する溝に滑り込む（図示無し）。

研ぎ要素カートリッジ２００をカートリッジ支持ハウジング１６０から取り除くように研ぎ要素カートリッジ２００を構成する主な目的は、異なるカートリッジを代わりに取り付けられるようにすることである。これにより、研ぎ器１０は、例えば、金床タイプの刃を研ぐように適合されるカートリッジ（２００Ａ）や、バイパスタイプの刀を研ぐように適合されるカートリッジ（２００Ｂ）など、様々なカートリッジを選択的に組み込むことが可能となる。この２つの異なる研ぎ要素カートリッジ２００Ａ、２００Ｂは器具と共に供給されることができ、使用中でないカートリッジは、以下に記載する通り、道具本体部１００の中に保管できる。

図１２及び１３から最も明らかなように、本器具のハンドル部１１０は、後方に開口する中空桶部を備える。収容キャリッジ３００は、道具本体部の後方で中空桶部内に係合するように適合され、所定時に本器具の前方に動作可能に取り付けられない研ぎ要素カートリッジを保持するように構成されている。

収容キャリッジ３００は、台尻部３０２に取り付けられた細長本体部３１０を備える。キャリッジ本体部３１０は、道具本体ハンドル部１１０の中空桶部内で比較的ぴったりと係合するように適合された大きさと形状の外輪郭を備える。キャリッジ本体部の前方部には、一方向に開口する壁構造３４０が形成されている。この壁構造は、研ぎ要素カートリッジ２００が開口側から挿入されると、それを受けるように構成されている。研ぎ要素カートリッジ２００は、挿入されると、壁構造３４０の領域と、その目的のために備えられた壁構造の開口３４５で係合するラッチアーム２２０の端のラッチ形成部と、により、しっかりと保持される。壁構造３４０の一壁は、カートリッジの隆起２１５を動作可能に受ける位置決め溝３４６を備える。研ぎ要素カートリッジ２００は、ラッチアーム２２０の解除ボタン２２５を押圧することで、キャリッジ３００から取り外したり取り除いたりできる。これにより、カートリッジを引き出すことが可能となる。

収容キャリッジ３００の細長本体部３１０は、台尻部３０２のすぐ前にラッチ形成部３３０を両側に備える。台尻部のフランジが道具本体部の後方端に隣接するまで収容キャリッジの細長本体部３１０が中空桶部に挿入されると、ラッチ形成部の端の外側突出部がハンドル部両側の開口１３０それぞれに係合する。ラッチ形成部３３０の突出部は、開口１３０にスナップフィットで係合するように、好ましくは丸みをおびているが、ラッチ形成部３３０を別々で押し込む必要が無く、台尻部３０２をひっぱることで、収容キャリッジを取り外したり取り除いたりすることが可能である。

２つの研ぎ要素カートリッジ２００うち一方を有効な使用用にカートリッジ支持ハウジング１６０の中に、そして、他方を収容キャリッジ３００の中に選択的に配置することにより、研ぎ器は、異なるタイプの道具の刃先で使用できるように選択的に構成され得る。本器具は、所望のタイプの道具刃用に構成され、図２４～２６に模式的に図示されるような道具の刃を研ぐために使用され得る。これら図面は、バイパスの剪定ばさみ道具５００の刃先に沿う研ぎ器の段階的な動きを図示する。図２７～２９は、反対側から見た斜視図での同じ段階を図示する。

図面で見られるような剪定ばさみ道具５００は、はさみの動きを実現するように互いに枢支連結する２つの主な構成要素を含む。一方の構成要素は、第１ハンドル５１０と切断刃５１２とを備え、もう一方の構成要素は、第２ハンドル５２０とバイパス刃５２２とを備える。図面ですぐに明らかではないが、道具５００の構造は、ハンドルと刃とが図示されている以上に、おそらくより小さい程度までも、旋回して開かないようにする。この理由の一つは、道具は通常、ハンドル／刃を開いている状態に付勢するばね（図示無し）を含むことである。よって、何らかの制限する構造が、開いた状態のハンドルの分離を片手で握られる物に限定するように提供される。

研ぎ器１０を使って道具切断刃５１２を研ぐことは、研ぎ要素２８０を刃先５１５の長さ方向に沿って制御された態様で何回か引くことを伴う。第一に、切断刃先５１５が研ぎ要素を含むスロット２０２に留まるように、研ぎ要素カートリッジ２００を運ぶ研ぎ器の前方端が道具刃５１２、５２２の間の空間に挿入される。研ぎ器１０の端は、最初、２つの刃５１２、５２２が合う接合点に可能な限り近づいて配置される（図２４、２７）。最適な結果のために、研ぎ要素２８０は、ユーザからいくらかの圧力を付与されることを許容する間、切断刃に対して実質的に直交して配置されるべきである。この配置は、支持部材１５０の構造により可能となる。支持部材１５０は、ハンドルに対して下側に湾曲し、図２４及び２７にて特に明らかな通り、バイパス刃５２２を収容することができる支持アーム１５２、１５３の間に中央開口部１５５を有する。

刃５１２を研ぐために、ユーザは、通常、第１ハンドル５１０を一方の手で保持し、他方の手で研ぎ器１０を保持し、図２４～２６、２７～２９で順に図示されるように、切断刃先５１５の長さに沿って溝２０２の研ぎ要素２８０を引く。ストロークの長さに渡り、研ぎ器１０のハンドルは、刃先と一直線に並び続け、研ぎ要素は、それが接触する刃先の一部と実質的に直交する。

上述した研ぎ器１０の図示された実施形態は、２つの異なる研ぎ要素カートリッジ２００だけを含むが、２つ以上を備えることが等しく可能であり、個々の研ぎ要素カートリッジは、それぞれの形状の刃の付いた道具を研ぐように適合された異なる研ぎ要素構成を備える。例えば、異なる研ぎ要素構成（例えば、研ぎ要素の異なる角度配置）を有するカートリッジは、バイパスタイプのロッパー／剪定ばさみ、金床タイプのロッパー／剪定ばさみ、ナイフ／マチェット／鍬／鋤、ハチェット／斧などに使用するように提供されてもよい。カートリッジの他の実施例は、例えば、研いだ後の刃のバリ取り用にセラミック素子を含むバリ取りカートリッジなど、研ぎ工程を補完する要素を含む。

図３０は、受容部内での保管時に１つ以上のカートリッジを保持するように構成されている研ぎ器１０’の他の実施形態を図示する。キャリッジ本体部３１０’は、先に記載した実施例のキャリッジ本体部３１０より長い。これは、１つ以上のカートリッジを受けるためである（本実施例では、キャリッジ本体部３１０’の壁構造３４０’は、カートリッジを５個まで保持し得る）。ユーザによる認識を簡易にするために、異なる研ぎ用途に適応された個々のカートリッジは、それらが意図される道具と容易に関連付けられる異なる色で製造され得る。

図３０の実施形態１０’は、研ぎ器の本体部１１０に収容キャリッジ３００’を取り付ける機構の他の実施例を図示する。収容キャリッジ３００’の細長本体部３１０’は、台尻部３０２’のすぐ前方で、指当て部６１０に取り付けられたラッチ６００を備える。収容キャリッジの細長本体部３１０’が中空桶部に挿入されると、ラッチ６００の端にある外側突出部がハンドル部の壁の内側に形成された隆起６２０と係合する。ラッチ６００は、収容キャリッジ３００’が本体部１１０内に挿入されるときに撓み変形し、その結果、ラッチ６００が隆起６２０にスナップフィットし、キャリッジ３００’が所定場所に固定される。キャリッジ３００’を取り外すためには、ユーザはラッチ６００を変形させ、それを隆起６２０から非係合するために、指当て部６１０を押圧する。

本発明は、非限定的な例のみにより記載されており、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、多くの修正や変更がそれになされ得る。
本明細書および添付の特許請求の範囲を通じて、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除き、「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅ）」という単語、及びその変形の「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ）」、「含んでいる（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」は、定まった完全体又は工程、又は完全体又は工程の集合を包含する意味であると解されるであろうが、しかし、他のいかなる定まった完全体又は工程や完全体又は工程の集合をも排除するものではない。

以下は、上述した実施形態で参照されるパーツのリストであり、対応する参照番号を付す。
１０、 １０’ 研ぎ器 ２１０ カートリッジフランジ
１００ 道具本体部 ２１５ カートリッジ本体部隆起
１１０ ハンドル部 ２２０ カートリッジラッチアーム
１１２ 親指位置くぼみ ２２２ 傾斜面
１２０ 指ガード ２２３ 棚部
１２１ ハンドル添え骨 ２２５ 解除ボタン
１２２ 取付け穴 ２８０ 研ぎ要素
１３０ キャリッジラッチ開口 ３００、 ３００’ 収容キャリッジ
１５０ 支持部材 ３０２、 ３０２’ 収容キャリッジ台尻部
１５２ 右支持アーム ３１０、 ３１０’ キャリッジ本体部
１５３ 左支持アーム ３３０ キャリッジラッチ形成部
１５５ 支持部材開口部 ３４０、 ３４０’ キャリッジ壁構造
１６０ カートリッジ支持ハウジング ３４５ ラッチ開口
１６３ ラッチ開口部 ３４６ 位置決め溝
１６５ 解除ボタンスロット ５００ 剪定ばさみ道具
２００ 研ぎ要素カートリッジ ５１０ 第１ハンドル
２００Ａ 金床タイプ研ぎカートリッジ ５１２ 切断刃
２００Ｂ バイパスタイプ研ぎカートリッジ ５１５ 切断刃先
２０２ Ｖ形状のスロット ５２０ 第２ハンドル
２０５ カートリッジ本体部 ５２２ バイパス刃
２０６ ラッチアーム間隙 ６００ ラッチ
６１０ 指当て部
６２０ 隆起

Claims (8)

1. ユーザにより片手で握られるように適合される細長ハンドル部を形成する本体部を含む、刃付き道具を研ぐ器具であって、
   前記本体部は、前記ハンドル部に対して下方に湾曲し又は曲がり、且つ、その端に又はその付近に研ぎ要素を係合する、前方に突出する支持部材を備え、
   前記支持部材は、前記ハンドル部の長手領域に略平行に延在する一対の間隔を置いた支持アームを含み、
   前記支持アームは、前記研ぎ要素の両側それぞれに位置し、片方の道具の刃を研ぐ間に道具の刃又は金床を収容するように適合される開口部をその間に形成する、
   器具。
2. 前記研ぎ要素は、タングステンカーバイドなどからできた１つ以上の研ぎ刃を含む、
   請求項１に記載の器具。
3. 前記研ぎ要素は、前記支持部材の前記端に取り外し可能に係合されるカートリッジ内に設けられる、
   請求項１又は２に記載の器具。
4. 前記器具は、それぞれのタイプの道具の刃先を研ぐように構成された研ぎ刃を運ぶ２つ以上のカートリッジが備えられる、
   請求項３に記載の器具。
5. 前記器具本体部は、１つ以上のカートリッジを収容するためにその中に区画を含む、
   請求項４に記載の器具。
6. １つ以上のカートリッジを受けるように、且つ、前記器具本体部と係合するように、適合されるキャリッジ部材を含む器具であって、前記区画内に１つ以上のカートリッジを保持する、
   請求項５に記載の器具。
7. ユーザにより片手で握られるように適合される細長ハンドル部を形成する本体部を含む、刃付き道具を研ぐ器具であって、
   前記本体部は、前記ハンドル部に対して下方に湾曲し又は曲がって前方に突出する支持部材を備え、
   前記支持部材の端は、その中に保持される研ぎ要素を備える研ぎ要素カートリッジと係合するように構成され、
   前記支持部材は、前記ハンドル部の長手領域に略平行に延在する一対の間隔を置いた支持アームを含み、
   前記支持アームは、前記研ぎ要素カートリッジの前記研ぎ要素の両側それぞれに位置し、片方の道具の刃を研ぐ間に道具の刃又は金床を収容するように適合される開口部をその間に形成する、
   器具。
8. ユーザにより片手で握られるように適合される細長ハンドル部を形成する本体部を含む、刃付き道具を研ぐ器具であって、
   前記本体部は、前記ハンドル部に対して下方に湾曲し又は曲がって前方に突出する支持部材を備え、
   前記支持部材の端は、有効な道具研ぎ用途用の第１研ぎ要素構成を備える第１研ぎ要素カートリッジを係合するように構成され、
   本器具は、前記本体部に形成され、収容用の第２研ぎ要素構成を備える第２研ぎ要素カートリッジを係合するように構成された、収容受容部を更に含み、
   前記第１及び第２研ぎ要素カートリッジは、異なるタイプの道具刃で有効な研ぎ用途用にユーザにより選択的に取り換え可能である。

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