JP2022550235A - 組織トランスデューサのための調整機構 - Google Patents

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Abstract

ヘッドセットが、ヘッドセットのテンプル部分に沿って並進するキャリッジ上に、組織トランスデューサを含む。キャリッジは、ユーザの耳の耳輪根に接触するように構成される。耳輪根は基準点を提供し、キャリッジが耳輪根と接触しているとき、組織トランスデューサは、ターゲットエリア中に位置するように構成される。ユーザの耳の耳輪根に対する組織トランスデューサの固定ロケーションを維持することによって、組織トランスデューサは、種々の頭部形状およびサイズをもつユーザの場合でさえ、正確に配置され得る。【選択図】図2A

Description

本開示は、一般に、人工現実システムに関し、より詳細には、ヘッドセットのためのオーディオトランスデューサに関する。
(仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、および複合現実(MR)を含む)人工現実ヘッドセットなど、オーディオコンテンツをユーザに提示するヘッドセットは、音響トランスデューサを使用して音を提示する。従来、音響トランスデューサは、概して、ユーザが種々の頭部形状、頭部サイズなどを有するにもかかわらず、ヘッドセット上の固定ロケーションにある。したがって、種々のユーザ間のおよび/または種々の時間において(ただし種々の位置において)ヘッドセットを装着している同じユーザ間の、音響トランスデューサの相対ロケーションにおける変動が、ユーザが一貫性のあるオーディオエクスペリエンスを有するのを妨げることがある。
ヘッドセットが、ヘッドセットのテンプル部分に沿って並進する(translate)キャリッジ(carriage)上に、オーディオトランスデューサを含む。キャリッジは、ユーザの耳の耳輪根(helix root)に接触するように構成される。耳輪根は基準点を提供し、キャリッジが耳輪根と接触しているとき、オーディオトランスデューサは、ターゲットエリア中に位置するように構成される。
いくつかの実施形態では、ヘッドセットは、後方方向にキャリッジを付勢する(bias)少なくとも1つのばねを含む。ユーザがユーザの頭部上にヘッドセットを置くとき、キャリッジはユーザの耳の耳輪根と係合する(engage)。ユーザが後方方向にヘッドセットを移動する(たとえば、ユーザの眼および鼻のほうへヘッドセットの前面部分を移動する)とき、キャリッジに加えられる耳輪根からの接触力は、キャリッジを付勢するばね力に勝り、キャリッジがヘッドセットのテンプル部分に沿って前方方向に並進することを引き起こす。ばね力は、キャリッジを耳輪根と接触しているように保つ。
いくつかの実施形態では、ヘッドセットは、ヘッドセットのテンプルに沿ってキャリッジを駆動するモーターを含む。ユーザの頭部上にヘッドセットを置いた後に、ユーザは、キャリッジに後方方向に並進するように命令し得る。キャリッジは、キャリッジがユーザの耳輪根に接触するまで、後方位置において並進し得る。
いくつかの実施形態では、調整可能なトランスデューサアセンブリが、オーディオコンテンツをヘッドセットのユーザに提供するように構成された組織トランスデューサを備える。調整可能なトランスデューサアセンブリは、テンプルに沿って並進するように構成されたキャリッジをさらに備え得る。キャリッジは、組織トランスデューサに結合され、割出し特徴(indexing feature)を含み得る。割出し特徴は、テンプルに沿ってキャリッジとともに並進し、したがって、割出し特徴は、ユーザの耳の耳輪根に対して配置され、組織トランスデューサは、組織伝導を介してオーディオコンテンツをターゲットエリアに提供するように配置される。
いくつかの実施形態では、そこは、後方位置においてテンプルのヒンジ端部(hinged end)から離れる方向にキャリッジを付勢するように構成された少なくとも1つのばねをさらに備え得る。
いくつかの実施形態では、組織トランスデューサは軟骨伝導トランスデューサを含み得、ターゲットエリアはユーザの耳の耳珠であり得る。
いくつかの実施形態では、そこは、テンプルに沿ってキャリッジを駆動するように構成されたモーターをさらに備え得る。
いくつかの実施形態では、割出し特徴はキャリッジに回転可能に結合され得る。
いくつかの実施形態では、組織トランスデューサは、少なくとも部分的にキャリッジ内に位置し得る。
いくつかの実施形態では、組織トランスデューサは、ヒンジを介して割出し特徴に結合され得る。
いくつかの実施形態では、入力に応答して、組織トランスデューサは、軟骨伝導位置から骨伝導位置に、または骨伝導位置から軟骨伝導位置に移動するように構成され得る。
いくつかの実施形態では、ヘッドセットが、テンプルを含むフレームを備える。ヘッドセットは、テンプルに結合された調整可能なトランスデューサアセンブリを含む。調整可能なトランスデューサアセンブリは、オーディオコンテンツをヘッドセットのユーザに提供するように構成された組織トランスデューサと、ヘッドセットのテンプルに沿って並進するように構成されたキャリッジとを備える。キャリッジは、組織トランスデューサに結合され、割出し特徴を含み、割出し特徴は、テンプルに沿ってキャリッジとともに並進し、したがって、割出し特徴は、ユーザの耳の耳輪根に対して配置され、組織トランスデューサは、組織伝導を介してオーディオコンテンツをターゲットエリアに提供するように配置される。
いくつかの実施形態では、そこは、後方位置においてキャリッジを付勢するように構成された少なくとも1つのばねをさらに備え得る。
いくつかの実施形態では、組織トランスデューサは軟骨伝導トランスデューサを含み得、ターゲットエリアはユーザの耳の耳珠であり得る。
いくつかの実施形態では、そこは、テンプルに沿ってキャリッジを駆動するように構成されたモーターをさらに備え得る。
いくつかの実施形態では、モーターは、ユーザからの入力に基づいて組織トランスデューサを配置するように構成され得る。
いくつかの実施形態では、割出し特徴はキャリッジに回転可能に結合され得る。
いくつかの実施形態では、組織トランスデューサは、少なくとも部分的にキャリッジ内に位置し得る。
いくつかの実施形態では、組織トランスデューサは、ヒンジを介して割出し特徴に結合され得る。
いくつかの実施形態では、ユーザからの入力に応答して、組織トランスデューサは、軟骨伝導位置から骨伝導位置に移動するように構成され得る。
いくつかの実施形態では、ヘッドセットが、テンプルを含むフレームと、テンプルに沿って並進するように構成されたキャリッジと、キャリッジに結合された軟骨伝導トランスデューサとを備える。軟骨伝導トランスデューサは、ユーザの耳珠に接触するように構成され得る。
いくつかの実施形態では、そこは、ユーザの耳輪根に接触するように構成された割出し特徴をさらに備え得る。
いくつかの実施形態では、割出し特徴と軟骨伝導トランスデューサとの間の距離があり得、その距離は固定され得る。
いくつかの実施形態では、軟骨伝導トランスデューサは、ヒンジを介して割出し特徴に結合され得る。
1つまたは複数の実施形態による、アイウェアデバイスとして実装されるヘッドセットの斜視図である。 1つまたは複数の実施形態による、後方位置にある調整可能なトランスデューサアセンブリをもつヘッドセットの側面図である。 ユーザの頭部上の動作位置にある図2Aのヘッドセットの側面図である。 顆頭(condyle)ロケーションにおける骨伝導のために構成されたトランスデューサをもつ、動作位置にある図2Aのヘッドセットの側面図である。 1つまたは複数の実施形態による、キャリッジ内に、および後方位置に位置するトランスデューサを有する、調整可能なトランスデューサアセンブリをもつヘッドセットの側面図である。 ユーザの頭部上の動作位置にある図3Aのヘッドセットの側面図である。 骨伝導のために構成されたトランスデューサをもつ、動作位置にある図3Aのヘッドセットの側面図である。 1つまたは複数の実施形態による、オーディオシステムのブロック図である。 1つまたは複数の実施形態による、調整可能なトランスデューサアセンブリを使用してオーディオコンテンツを提示するためのプロセスを示すフローチャートである。 1つまたは複数の実施形態による、ヘッドセットを含むシステムの図である。
図は、単に例示の目的で様々な実施形態を示す。本明細書で説明される原理から逸脱することなく、本明細書で示される構造および方法の代替実施形態が採用され得ることを、当業者は以下の説明から容易に認識されよう。
ヘッドセットが、ヘッドセットのテンプル部分に沿って並進するキャリッジ上に、オーディオトランスデューサを含む。キャリッジは、ユーザの耳の耳輪根に接触するように構成される。耳輪根は基準点を提供し、キャリッジが耳輪根と接触しているとき、オーディオトランスデューサは、ターゲットエリア中に位置するように構成される。ユーザの耳の耳珠に接触するように構成された軟骨伝導トランスデューサなど、いくつかのオーディオトランスデューサでは、オーディオトランスデューサの配置における小さい差でさえ、オーディオトランスデューサによってユーザに提供される音のかなりの損失を生じ得る。しかしながら、ヘッドセット上のロケーションに対してとは対照的に、ユーザの耳の耳輪根に対して、オーディオトランスデューサの固定ロケーションを維持すること(オーディオトランスデューサを耳珠と接触して配置することなど)によって、オーディオトランスデューサは、種々の頭部形状およびサイズをもつユーザの場合でさえ、正確に配置され得る。
いくつかの実施形態では、ヘッドセットは、後方方向にキャリッジを付勢するばねを含む。ユーザがユーザの頭部上にヘッドセットを置くとき、キャリッジはユーザの耳の耳輪根と係合する。ユーザが後方方向にヘッドセットを移動する(たとえば、ユーザの眼および鼻のほうへヘッドセットの前面部分を移動する)とき、キャリッジに加えられる耳輪根からの接触力は、キャリッジを付勢するばね力に勝り、キャリッジがヘッドセットのテンプル部分に沿って前方方向に並進することを引き起こす。ばね力は、キャリッジを耳輪根と接触しているように保つ。
いくつかの実施形態では、ヘッドセットは、ヘッドセットのテンプルに沿ってキャリッジを駆動するモーターを含む。ユーザの頭部上にヘッドセットを置いた後に、ユーザは、キャリッジに後方方向に並進するように命令し得る。キャリッジは、キャリッジがユーザの耳輪根に接触するまで、後方方向に並進し得る。ユーザは、キャリッジに並進することを停止するように命令し得るか、または、ヘッドセットは、キャリッジがユーザの耳輪根に接触したことを検出し得、モーターは、キャリッジを後方に駆動することを停止し得る。
本発明の実施形態は、人工現実システムを含むか、または人工現実システムに関連して実装され得る。人工現実は、ユーザへの提示の前に何らかの様式で調整された形式の現実であり、これは、たとえば、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、複合現実(MR)、ハイブリッド現実、あるいはそれらの何らかの組合せおよび/または派生物を含み得る。人工現実コンテンツは、完全に生成されたコンテンツ、またはキャプチャされた(たとえば、現実世界の)コンテンツと組み合わせられた生成されたコンテンツを含み得る。人工現実コンテンツは、ビデオ、オーディオ、触覚フィードバック、またはそれらの何らかの組合せを含み得、それらのいずれも、単一のチャネルまたは複数のチャネルにおいて提示され得る(観察者に3次元効果をもたらすステレオビデオなど)。さらに、いくつかの実施形態では、人工現実は、人工現実におけるコンテンツを作成するために使用される、および/または人工現実において別様に使用される、アプリケーション、製品、アクセサリ、サービス、またはそれらの何らかの組合せにも関連付けられ得る。人工現実コンテンツを提供する人工現実システムは、ホストコンピュータシステムに接続されたウェアラブルデバイス(たとえば、ヘッドセット)、独立型ウェアラブルデバイス(たとえば、ヘッドセット)、モバイルデバイスまたはコンピューティングシステム、あるいは、1人または複数の観察者に人工現実コンテンツを提供することが可能な任意の他のハードウェアプラットフォームを含む、様々なプラットフォーム上に実装され得る。
図1は、1つまたは複数の実施形態による、アイウェアデバイスとして実装されるヘッドセット100の斜視図である。いくつかの実施形態では、アイウェアデバイスは、ニアアイディスプレイ(NED)である。概して、ヘッドセット100は、コンテンツ(たとえば、メディアコンテンツ)が、ディスプレイアセンブリおよび/またはオーディオシステムを使用して提示されるように、ユーザの顔に装着され得る。しかしながら、ヘッドセット100はまた、メディアコンテンツが種々の様式でユーザに提示されるように使用され得る。ヘッドセット100によって提示されるメディアコンテンツの例は、1つまたは複数の画像、ビデオ、オーディオ、またはそれらの何らかの組合せを含む。ヘッドセット100は、フレーム110を含み、構成要素の中でも、1つまたは複数のディスプレイ要素120を含むディスプレイアセンブリと、深度カメラアセンブリ(DCA)と、オーディオシステムと、位置センサー190とを含み得る。図1は、ヘッドセット100の構成要素をヘッドセット100上の例示的なロケーションに示すが、構成要素は、ヘッドセット100上の他の場所に、ヘッドセット100とペアにされた周辺デバイス上に、またはそれらの何らかの組合せで位置し得る。同様に、図1に示されているものよりも多いまたは少ない構成要素がヘッドセット100上にあり得る。
フレーム110は、ヘッドセット100の他の構成要素を保持する。フレーム110は、1つまたは複数のディスプレイ要素120を保持する前面部分と、ユーザの頭部に付けるためのエンドピース(たとえば、テンプル)とを含む。フレーム110の前面部分は、ユーザの鼻の上をまたいでいる。(前端部とも呼ばれる)テンプルのヒンジ端部が、テンプルをフレーム110の前面部分に接続する。テンプルはまた、(湾曲した端部または後端部とも呼ばれる)ユーザの耳の後ろで曲がる部分を含み得る。
1つまたは複数のディスプレイ要素120は、ヘッドセット100を装着しているユーザに光を提供する。図示のように、ヘッドセットは、ユーザの各眼のためのディスプレイ要素120を含む。いくつかの実施形態では、ディスプレイ要素120は、ヘッドセット100のアイボックスに提供される画像光を生成する。アイボックスは、ヘッドセット100を装着している間にユーザの眼が占有する空間中のロケーションである。たとえば、ディスプレイ要素120は導波路ディスプレイであり得る。導波路ディスプレイは、光ソース(たとえば、2次元ソース、1つまたは複数の線ソース、1つまたは複数の点ソースなど)と、1つまたは複数の導波路とを含む。光ソースからの光は、1つまたは複数の導波路中に内部結合され、1つまたは複数の導波路は、ヘッドセット100のアイボックス中に瞳複製(pupil replication)があるような様式で光を出力する。1つまたは複数の導波路からの光の内部結合および/または外部結合が、1つまたは複数の回折格子を使用して行われ得る。いくつかの実施形態では、導波路ディスプレイは、光ソースからの光が1つまたは複数の導波路中に内部結合されるときにその光を走査する走査要素(たとえば、導波路、ミラーなど)を含む。いくつかの実施形態では、ディスプレイ要素120の一方または両方が不透明であり、ヘッドセット100の周りのローカルエリアからの光を透過しないことに留意されたい。ローカルエリアは、ヘッドセット100の周囲のエリアである。たとえば、ローカルエリアは、ヘッドセット100を装着しているユーザが中にいる部屋であり得、または、ヘッドセット100を装着しているユーザは外にいることがあり、ローカルエリアは外のエリアである。このコンテキストでは、ヘッドセット100はVRコンテンツを生成する。代替的に、いくつかの実施形態では、ARおよび/またはMRコンテンツを作り出すために、ローカルエリアからの光が1つまたは複数のディスプレイ要素からの光と組み合わせられ得るように、ディスプレイ要素120の一方または両方は少なくとも部分的に透明である。
いくつかの実施形態では、ディスプレイ要素120は、画像光を生成せず、代わりに、ローカルエリアからの光をアイボックスに透過するレンズである。たとえば、ディスプレイ要素120の一方または両方は、補正なしのレンズ(非処方)であるか、または、ユーザの視力の欠損を補正するのを助けるための処方レンズ(たとえば、単焦点、二焦点、および三焦点、または累進多焦点(progressive))であり得る。いくつかの実施形態では、ディスプレイ要素120は、太陽からユーザの眼を保護するために、偏光および/または色付けされ得る。
いくつかの実施形態では、ディスプレイ要素120は追加の光学ブロック(図示せず)を含み得ることに留意されたい。光学ブロックは、ディスプレイ要素120からの光をアイボックスに向ける1つまたは複数の光学要素(たとえば、レンズ、フレネルレンズなど)を含み得る。光学ブロックは、たとえば、画像コンテンツの一部または全部における収差を補正するか、画像の一部または全部を拡大するか、あるいはそれらの何らかの組合せを行い得る。
DCAは、ヘッドセット100の周囲のローカルエリアの一部分についての深度情報を決定する。DCAは、1つまたは複数のイメージングデバイス130と、DCAコントローラ(図1に図示せず)とを含み、照明器140をも含み得る。いくつかの実施形態では、照明器140は、ローカルエリアの一部分を光で照明する。光は、たとえば、赤外線(IR)における構造化光(たとえば、ドットパターン、バーなど)、飛行時間についてのIRフラッシュなどであり得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のイメージングデバイス130は、照明器140からの光を含むローカルエリアの一部分の画像をキャプチャする。図示のように、図1は、単一の照明器140と2つのイメージングデバイス130とを示す。代替実施形態では、照明器140がなく、少なくとも2つのイメージングデバイス130がある。
DCAコントローラは、キャプチャされた画像と1つまたは複数の深度決定技法とを使用して、ローカルエリアの一部分についての深度情報を算出する。深度決定技法は、たとえば、直接飛行時間(ToF)深度検知、間接ToF深度検知、構造化光、パッシブステレオ分析、アクティブステレオ分析(照明器140からの光によってシーンに追加されたテクスチャを使用する)、シーンの深度を決定するための何らかの他の技法、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
オーディオシステムはオーディオコンテンツを提供する。オーディオシステムは、トランスデューサアレイと、センサーアレイと、オーディオコントローラ150とを含む。ただし、他の実施形態では、オーディオシステムは、種々のおよび/または追加の構成要素を含み得る。同様に、いくつかの場合には、オーディオシステムの構成要素に関して説明される機能性は、ここで説明されるものとは異なる様式で構成要素の間で分散され得る。たとえば、コントローラの機能の一部または全部が、リモートサーバによって実施され得る。
トランスデューサアレイは、ユーザに音を提示する。トランスデューサアレイは、フレーム110の一方または両方のテンプルのための、複数のトランスデューサと調整可能なトランスデューサアセンブリ170とを含む。トランスデューサは、スピーカーまたは組織トランスデューサ160(たとえば、骨伝導トランスデューサまたは軟骨伝導トランスデューサ)であり得る。いくつかの実施形態では、各耳のための個々のスピーカーの代わりに、ヘッドセット100は、提示されたオーディオコンテンツの方向性を改善するためにフレーム110に組み込まれた複数のスピーカーを備えるスピーカーアレイを含む。組織トランスデューサ160は、ユーザの頭部に結合し、ユーザの組織(たとえば、骨または軟骨)を直接振動させて、音を生成する。トランスデューサの数および/またはロケーションは、図1に示されているものとは異なり得る。
調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、ユーザの頭部のサイズおよび形状にかかわらず、組織トランスデューサ160を、組織伝達(transduction)に好適なロケーションに配置するように構成される。調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、フレーム110のテンプルに沿って前方および後方に並進するように構成される。調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、スピーカー、軟骨トランスデューサ、または骨トランスデューサなど、トランスデューサを含む。調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、ばねによってなど、後方位置において付勢され得る。ユーザがヘッドセット100を着けることに応答して、調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、ユーザの耳の一部分に接触するように構成される。耳と調整可能なトランスデューサアセンブリ170との間の接触は、調整可能なトランスデューサアセンブリ170が、テンプルに沿って前方方向に、テンプルとディスプレイ要素120を含んでいるフレーム110の部分との間のヒンジのほうへ並進することを引き起こし得る。
いくつかの実施形態では、調整可能なトランスデューサアセンブリ170はモーターを備え得る。調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、最初に、前方位置に位置し得る。前方位置では、調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、後方方向に、テンプルの湾曲した端部のほうへ移動することが可能である。ヘッドセット100を着けた後に、ユーザは、調整可能なトランスデューサアセンブリ170を後方に、テンプルの湾曲した端部のほうへ駆動するために、ボタンを押すか、コマンドを話すか、または場合によってはモーターに命令し得る。調整可能なトランスデューサアセンブリ170がユーザの耳に接触すると、調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、モーターに、調整可能なトランスデューサアセンブリ170を駆動することを停止するように命令し得、調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、ユーザの耳と接触したままであり得る。
いくつかの実施形態では、調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、モーターに、調整可能なトランスデューサアセンブリ170を駆動することを停止するように命令するために、閉ループフィードバックシステムを使用し得る。そのような実施形態では、力センサー(またはタッチセンサー)が、耳輪根上のキャリッジからのプリロードを監視するために、キャリッジ内に置かれ得る。キャリッジが耳輪根に達したとき、閉ループフィードバックシステムは、力センサーからの検知された信号の変化を常に監視し得る。キャリッジが耳輪根に達したことに応答して、閉ループフィードバックシステムは、検知された力信号の変化を検出し、閉ループフィードバックシステムは、キャリッジが耳輪根と接触していると決定し得る。いくつかの実施形態では、閉ループフィードバックシステムは、キャリッジからユーザの耳輪根へのプリロードがターゲットプリロード値内にあることを保証することになる。
調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、調整可能なトランスデューサアセンブリ170のトランスデューサを、ユーザの耳のロケーションに対するターゲットエリア中に配置する。たとえば、調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、ユーザの耳の耳珠と接触している軟骨伝導トランスデューサを配置し得るか、あるいは、調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、耳珠の前方のロケーションにおいてユーザの顔に対して骨伝導トランスデューサを配置し得るか、あるいは、調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、ユーザの耳の耳道の近くに、またはユーザの耳の耳道内にスピーカーを配置し得る。
センサーアレイは、ヘッドセット100のローカルエリア内の音を検出する。センサーアレイは、複数の音響センサー180を含む。音響センサー180は、ローカルエリア(たとえば、部屋)中の1つまたは複数の音ソースから発せられた音をキャプチャする。各音響センサーは、音を検出し、検出された音を電子フォーマット(アナログまたはデジタル)に変換するように構成される。音響センサー180は、音響波センサー、マイクロフォン、音トランスデューサ、または音を検出するのに好適である同様のセンサーであり得る。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の音響センサー180は、各耳の耳道中に置かれ得る(たとえば、バイノーラルマイクロフォンとして働く)。いくつかの実施形態では、音響センサー180は、ヘッドセット100の外面上に置かれるか、調整可能なトランスデューサアセンブリ170上にまたはその中に置かれるか、ヘッドセット100の内面上に置かれるか、ヘッドセット100とは別個(たとえば、何らかの他のデバイスの一部)であるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。音響センサー180の数および/またはロケーションは、図1に示されているものとは異なり得る。たとえば、収集されたオーディオ情報の量ならびにその情報の感度および/または精度を増加させるために、音響検出ロケーションの数が増加され得る。音響検出ロケーションは、マイクロフォンが、ヘッドセット100を装着しているユーザの周囲の広範囲の方向における音を検出することが可能であるように、配向され得る。
オーディオコントローラ150は、センサーアレイによって検出された音を表す、センサーアレイからの情報を処理する。オーディオコントローラ150は、プロセッサとコンピュータ可読記憶媒体とを備え得る。オーディオコントローラ150は、到来方向(DOA)推定値を生成するか、音響伝達関数(たとえば、アレイ伝達関数および/または頭部伝達関数)を生成するか、音ソースのロケーションを追跡するか、音ソースの方向にビームを形成するか、音ソースを分類するか、スピーカーのための音フィルタを生成するか、またはそれらの何らかの組合せを行うように構成され得る。オーディオコントローラ150は、ユーザのための音を生成するための命令を調整可能なトランスデューサアセンブリ170に提供する。
位置センサー190は、ヘッドセット100の運動に応答して1つまたは複数の測定信号を生成する。位置センサー190は、ヘッドセット100のフレーム110の一部分に位置し得る。位置センサー190は、慣性測定ユニット(IMU)を含み得る。位置センサー190の例は、1つまたは複数の加速度計、1つまたは複数のジャイロスコープ、1つまたは複数の磁力計、運動を検出する別の好適なタイプのセンサー、IMUの誤差補正のために使用されるタイプのセンサー、またはそれらの何らかの組合せを含む。位置センサー190は、IMUの外部に、IMUの内部に、またはそれらの何らかの組合せで位置し得る。
いくつかの実施形態では、ヘッドセット100は、ヘッドセット100の位置のための同時位置特定およびマッピング(SLAM)と、ローカルエリアのモデルの更新とを提供し得る。たとえば、ヘッドセット100は、カラー画像データを生成するパッシブカメラアセンブリ(PCA)を含み得る。PCAは、ローカルエリアの一部または全部の画像をキャプチャする1つまたは複数のRGBカメラを含み得る。いくつかの実施形態では、DCAのイメージングデバイス130の一部または全部が、PCAとしても機能し得る。PCAによってキャプチャされた画像と、DCAによって決定された深度情報とは、ローカルエリアのパラメータを決定するか、ローカルエリアのモデルを生成するか、ローカルエリアのモデルを更新するか、またはそれらの何らかの組合せを行うために使用され得る。さらに、位置センサー190は、部屋内のヘッドセット100の位置(たとえば、ロケーションおよび姿勢)を追跡する。構成要素に関する追加の詳細が、図6に関して説明される。
図2Aは、1つまたは複数の実施形態による、後方位置にある調整可能なトランスデューサアセンブリ205をもつヘッドセット200の側面図である。ヘッドセット200は、図1のヘッドセット100の一実施形態であり得る。調整可能なトランスデューサアセンブリ205は、図1の調整可能なトランスデューサアセンブリ170の一実施形態であり得る。調整可能なトランスデューサアセンブリ205は、後方方向(x方向)に後方位置まで付勢される。後方位置では、調整可能なトランスデューサアセンブリ205は、前方方向(負のx方向)に並進することが可能である。いくつかの実施形態では、後方位置は、調整可能なトランスデューサアセンブリ205が正のx方向に進むことができる、最も遠い位置である。調整可能なトランスデューサアセンブリ205は、調整可能なトランスデューサアセンブリ205上の外力(たとえば接触力、磁力など)なしに後方位置にとどまるように構成される。
調整可能なトランスデューサアセンブリ205は、ヘッドセット200のテンプル225に沿って並進するように構成されたキャリッジ210を備える。いくつかの実施形態では、キャリッジ210はテンプル225に外接し得る。いくつかの実施形態では、キャリッジ210の一部分が、少なくとも部分的にテンプル225内に位置し得る。
調整可能なトランスデューサアセンブリは、ユーザの耳に対してトランスデューサ220を配向するように構成された割出し特徴215を備える。割出し特徴215は、ユーザの耳235の耳輪根230に接触するように構成される。耳輪根230は、耳輪240がユーザの頭部に接する、耳235の部分である。割出し特徴215は、本体245とフランジ250とを備え得る。フランジ250は、本体245から後方方向に延び得る。フランジ250は、耳輪根230に接触するように構成された、割出し特徴215の部分であり得る。本体245およびフランジ250は、単一のモノリシック構成要素であり得る。いくつかの実施形態では、本体245およびフランジ250は、締め具によって互いに結合された個別の構成要素であり得る。本体245はキャリッジ210に回転可能に結合され得る。本体245は、xy平面において回転するように構成され得る。本体245は、ピボット255においてキャリッジ210に結合され得る。いくつかの実施形態では、本体245は、ピボット255と本体245とキャリッジ210との間の摩擦力に勝る、ピボット255を中心とするトルクに応答して、ピボット255においてキャリッジ210に対して回転し得る。他の実施形態では、ピボット255は、本体245がキャリッジ210に対して回転するのを妨げるブレーキ機構を備え得、ユーザは、所望される場合、割出し特徴215を回転させるために、ピボット255に対して指を押すことなどによって、ブレーキ機構を解放し得る。
トランスデューサ220は、割出し特徴215に結合され得る。トランスデューサ220は、軟骨伝導トランスデューサまたは骨伝導トランスデューサなど、組織トランスデューサであり得る。トランスデューサ220は、組織伝導を介してオーディオコンテンツをターゲットエリアに提供するように構成される。たとえば、トランスデューサ220は、軟骨伝導を介して音をユーザに提示するために、ユーザの耳の耳珠260に接触するように構成され得る。トランスデューサ220は、ヒンジ265において、割出し特徴215に回転可能に結合され得る。トランスデューサ220は、yz平面において回転するように構成され得る。ヒンジ265は、ユーザの頭部に対してトランスデューサ220を(たとえば、負のz方向に)付勢するように構成された、ばねまたは他の機構を備え得る。
図2Aに示されているように、ヘッドセット200は、割出し特徴215がユーザの耳の耳輪根230と接触しているように、ユーザの頭部上に配置される。しかしながら、ヘッドセット200は、前面部分270とユーザの鼻275の鼻梁との間の間隔によって明らかなように、完全にユーザの頭部上の所定の位置にあるとは限らない。
図2Bは、ユーザの頭部上の動作位置にあるヘッドセット200の側面図である。動作位置は、ユーザが一般に、ヘッドセット200を、ヘッドセット200によって提示される人工現実コンテンツを観察するおよび/またはオーディオコンテンツを聞くためになど、ヘッドセット200の意図された様式で使用することになる、位置である。図2Aに示されているヘッドセット200の位置に対して、図2B中のヘッドセット200は後方(x方向)に移動されており、ヘッドセット200の前面部分270は、ユーザの鼻275の鼻梁上に載っている。
ユーザが、図2Aに示されている位置から後方(x方向)に、図2Bに示されている動作位置にヘッドセットを移動するとき、耳輪根230は、正のx方向に割出し特徴215上に接触力を加える。調整可能なトランスデューサアセンブリ205は、ばね280によってなど、付勢機構によって後方方向(x方向)に付勢される。ばね280は、キャリッジ210の後方に位置し、引っ張りばねとして動作する、つる巻きばねであり得る。他の実施形態では、ばね280は、キャリッジ210の前方に位置し、圧縮ばねとして動作し得る。負のx方向への割出し特徴215上の接触力が、正のx方向への割出し特徴上のばね力を超えることに応答して、キャリッジ210は、テンプル225に対して前方(負のx方向)に並進する。ばね力は、調整可能なトランスデューサアセンブリ205を、調整可能なトランスデューサアセンブリ205上の外力なしに後方位置において維持するのに十分強くなり得るが、ヘッドセット200の前面部分270をユーザの鼻275の鼻梁から離れさせることなしに、ヘッドセット200が動作位置にとどまることを可能にするのに十分弱くなり得る。いくつかの実施形態では、ばね定数は、20~40N/m間であるか、または5~50N/m間であり得る。
代替実施形態では、調整可能なトランスデューサアセンブリ205はモーターを備え得る。調整可能なトランスデューサアセンブリ205は、最初に、前方位置に位置し得る。ヘッドセット200を着けた後に、ユーザは、キャリッジ210を後方に駆動するために、ボタンを押すか、コマンドを話すか、または場合によってはモーターに命令し得る。割出し特徴215がユーザの耳235に接触すると、調整可能なトランスデューサアセンブリ205は、モーターに、キャリッジ210を駆動することを停止するように命令し得、割出し特徴215は、ユーザの耳と接触したままであり得る。いくつかの実施形態では、モーターは、割出し特徴215と耳輪根230との間の接触の結果として力を検出し得、その力がしきい値力を超えることに応答して、モーターは、後方方向にキャリッジを駆動することを停止し得る。割出し特徴215は、耳235からの圧力を検出するかまたは耳235への近接を検出するように構成されたセンサーを備え得る。
動作位置において、トランスデューサ220は耳珠260と接触している。したがって、トランスデューサ220は、耳珠260を使用する軟骨伝導のための所定の位置にある。(xy平面における)トランスデューサ220の位置は、割出し特徴215の位置に対して固定される。種々の人間についての耳輪根230と耳珠260との間の距離は、耳珠260と鼻275の鼻梁との間の距離よりもはるかに変動が少ない。調整可能なトランスデューサアセンブリ205を使用して、耳輪根230のロケーションに対してトランスデューサ220を配置することによって、トランスデューサ220は、調整可能なトランスデューサアセンブリを含まないヘッドセットと比較して、より一貫して耳珠260に隣接して位置する。
図2Cは、顆頭位置にある骨伝導のために構成されたトランスデューサ220をもつ、動作位置にあるヘッドセット200の側面図を示す。いくつかの実施形態では、トランスデューサ220は骨伝導トランスデューサであり得るか、またはトランスデューサ220は骨伝導トランスデューサと軟骨伝導トランスデューサの両方を含み得る。図2Bに示されている調整可能なトランスデューサアセンブリ205の位置に対して、調整可能なトランスデューサアセンブリ205は、ピボット255を中心として時計回り方向に回転された。図2Cに示されているように、トランスデューサ220は、ユーザの頭部中の骨の顆頭と(ユーザの皮膚を介して)接触している。いくつかの実施形態では、ユーザは、ユーザの手を使用して、調整可能なトランスデューサアセンブリ205を物理的に回転させ得る。他の実施形態では、ヘッドセット200は、調整可能なトランスデューサアセンブリ205をピボット255を中心として回転させるモーターを備え得、ヘッドセット200は、ユーザからのコマンドに応答して、または、ヘッドセットが、ヘッドセット200のオーディオシステムが骨伝導モードにあると決定したことに応答して、調整可能なトランスデューサアセンブリ205を回転させ得る。トランスデューサ220は、耳珠の前方0.5~1.0cm間になど、耳珠260の前方(負のx方向)に位置する。トランスデューサ220は、頭蓋骨の一部分など、ユーザの頭部の骨を通してエネルギーを送信することによる骨伝導を介して、ユーザのための音を作り出すように構成される。
図3Aは、1つまたは複数の実施形態による、後方位置にある調整可能なトランスデューサアセンブリ305をもつヘッドセット300の側面図を示す。ヘッドセット300は、図1のヘッドセット100の一実施形態であり得る。調整可能なトランスデューサアセンブリ305は、図1の調整可能なトランスデューサアセンブリ170の一実施形態であり得る。調整可能なトランスデューサアセンブリ305は、図2A~図2Cの調整可能なトランスデューサアセンブリ205と実質的に同じやり方で動作する。ただし、調整可能なトランスデューサアセンブリ305のサイズおよび形状は、調整可能なトランスデューサアセンブリ205とは異なる。
キャリッジ310は、概して円のセグメントを形成する、湾曲した形状を備える。キャリッジ310の一部分が、少なくとも部分的にテンプル325内に位置し得る。割出し特徴315は、キャリッジ310の後面など、キャリッジ310の表面であり得る。トランスデューサ320は、キャリッジ310内に位置するか、またはキャリッジ310に結合され得る。図3Aに示されているように、ヘッドセット300は、割出し特徴315がユーザの耳の耳輪根330と接触しているように、ユーザの頭部上に配置される。しかしながら、ヘッドセット300は、前面部分370とユーザの鼻375の鼻梁との間の間隔によって明らかなように、完全にユーザの頭部上の所定の位置にあるとは限らない。
図3Bは、ユーザの頭部上の動作位置にあるヘッドセット300の側面図である。図3Aに示されているヘッドセット300の位置に対して、図3B中のヘッドセット300は後方(x方向)に移動されており、ヘッドセット300の前面部分370は、ユーザの鼻375の鼻梁上に載っている。
ユーザが、図3Aに示されている位置から後方方向(x方向)に、図3Bに示されている動作位置にヘッドセットを移動するとき、耳輪根330は、正のx方向に割出し特徴315上に接触力を加える。動作位置において、トランスデューサ320は耳珠360と接触している。したがって、トランスデューサ320は、耳珠360を使用する軟骨伝導のための位置にある。(xy平面における)トランスデューサ320の位置は、割出し特徴315の位置に対して固定される。
いくつかの実施形態では、トランスデューサ320は、トランスデューサアセンブリ305からの音響波を耳道の開口に搬送する可鍛性チューブ/パイプを備え得る。トランスデューサ320は、空気伝導音を作成する、空気伝導トランスデューサ、または、調整可能なトランスデューサアセンブリ305内に埋め込まれたマイクロスピーカー(またはスピーカーのアレイ)を備え得る。可鍛性チューブ/パイプは、空気伝導音が最小の調整を伴って耳道の開口に伝えられるように、調整され得る。
いくつかの実施形態では、調整可能なトランスデューサアセンブリ305は、マイクロフォンなど、音響センサー365を備え得る。音響センサー365は、任意の時間にリアルタイム信号を収集するために使用され得る。制御システムが、音響センサー365を使用して、検出された音に基づいて対応するフィルタを作成し、ユーザが常にターゲット曲線を受信することになることを確認し得る。一般に、耳道の開口における平坦な曲線が、ターゲット曲線と見なされ得る。
図3Cは、骨伝導のために構成されたトランスデューサ320をもつ、動作位置にあるヘッドセット300の側面図を示す。図3Bに示されている調整可能なトランスデューサアセンブリ305の位置に対して、調整可能なトランスデューサアセンブリ305は、時計回り方向に回転された。トランスデューサ320は、耳珠の前方0.5~1.0cm間になど、耳珠360の前方(負のx方向)に位置する。トランスデューサ320は、頭蓋骨の一部分など、ユーザの頭部の骨を通してエネルギーを送信することによる骨伝導を介して、ユーザのための音を作り出すように構成される。
図4は、1つまたは複数の実施形態による、オーディオシステム400のブロック図である。図1中のオーディオシステムは、オーディオシステム400の一実施形態であり得る。オーディオシステム400は、ユーザのための1つまたは複数の音響伝達関数を生成する。オーディオシステム400は、次いで、ユーザのためのオーディオコンテンツを生成するために1つまたは複数の音響伝達関数を使用し得る。図4の実施形態では、オーディオシステム400は、トランスデューサアレイ410と、センサーアレイ420と、オーディオコントローラ430とを含む。オーディオシステム400のいくつかの実施形態は、ここで説明されるものとは異なる構成要素を有する。同様に、いくつかの場合には、機能は、ここで説明されるものとは異なる様式で構成要素の間で分散され得る。
トランスデューサアレイ410は、オーディオコンテンツを提示するように構成される。トランスデューサアレイ410は、複数のトランスデューサを含む。トランスデューサは、オーディオコンテンツを提供するデバイスである。トランスデューサは、たとえば、スピーカー、組織トランスデューサ(たとえば、組織トランスデューサ160)、オーディオコンテンツを提供する何らかの他のデバイス、またはそれらの何らかの組合せであり得る。組織トランスデューサは、骨伝導トランスデューサまたは軟骨伝導トランスデューサとして機能するように構成され得る。トランスデューサアレイ410は、空気伝導を介して(たとえば、1つまたは複数のスピーカーを介して)、骨伝導を介して(1つまたは複数の骨伝導トランスデューサを介して)、軟骨伝導オーディオシステムを介して(1つまたは複数の軟骨伝導トランスデューサを介して)、またはそれらの何らかの組合せでオーディオコンテンツを提示し得る。いくつかの実施形態では、トランスデューサアレイ410は、周波数範囲の種々の部分をカバーするための1つまたは複数のトランスデューサを含み得る。たとえば、周波数範囲の第1の部分をカバーするために可動コイルトランスデューサが使用され得、周波数範囲の第2の部分をカバーするために圧電トランスデューサが使用され得る。
骨伝導トランスデューサは、ユーザの頭部における骨/組織を振動させることによって音響圧力波を生成する。骨伝導トランスデューサは、ヘッドセットの一部分に結合され得、耳介の後ろでユーザの頭蓋骨の一部分に結合されるように構成され得る。骨伝導トランスデューサは、オーディオコントローラ430から振動命令を受信し、受信された命令に基づいてユーザの頭蓋骨の一部分を振動させる。骨伝導トランスデューサからの振動は、鼓膜を迂回して、ユーザの蝸牛のほうへ伝搬する組織伝搬音響圧力波を生成する。
軟骨伝導トランスデューサは、ユーザの耳の耳介軟骨の1つまたは複数の部分を振動させることによって音響圧力波を生成する。軟骨伝導トランスデューサは、ヘッドセットの一部分に結合され得、耳の耳介軟骨の1つまたは複数の部分に結合されるように構成され得る。たとえば、軟骨伝導トランスデューサは、ユーザの耳の耳介の背面に結合し得る。軟骨伝導トランスデューサは、外耳の周りの耳介軟骨に沿ったどこか(たとえば、耳殻、耳珠、耳介軟骨の何らかの他の部分、またはそれらの何らかの組合せ)に位置し得る。耳介軟骨の1つまたは複数の部分を振動させることは、耳道外の空気伝搬音響圧力波、耳道のいくつかの部分を振動させ、それにより、耳道内に空気伝搬音響圧力波を生成させる、組織伝搬音響圧力波、またはそれらの何らかの組合せを生成し得る。生成された空気伝搬音響圧力波は、耳道に沿って鼓膜のほうへ伝搬する。
トランスデューサアレイ410は、オーディオコントローラ430からの命令に従ってオーディオコンテンツを生成する。いくつかの実施形態では、オーディオコンテンツが空間化される。空間化されたオーディオコンテンツは、特定の方向および/またはターゲット領域(たとえば、ローカルエリア中のオブジェクトおよび/または仮想オブジェクト)から発生するように思われるオーディオコンテンツである。たとえば、空間化されたオーディオコンテンツは、オーディオシステム400のユーザから部屋の向こうの仮想歌手から音が発生しているように思わせることができる。トランスデューサアレイ410は、ウェアラブルデバイス(たとえば、ヘッドセット100)に結合され得る。代替実施形態では、トランスデューサアレイ410は、ウェアラブルデバイスとは別個である(たとえば、外部コンソールに結合された)複数のスピーカーであり得る。
トランスデューサアレイ410は、図1の調整可能なトランスデューサアセンブリ170など、調整可能なトランスデューサアセンブリを含む。調整可能なトランスデューサアセンブリは、フレームのテンプルに沿って前方および後方に並進するように構成される。調整可能なトランスデューサアセンブリは、スピーカー、軟骨トランスデューサ、または骨トランスデューサなど、トランスデューサを含む。調整可能なトランスデューサアセンブリは、ばねによってなど、後方位置において付勢され得る。ユーザがヘッドセットを着けることに応答して、調整可能なトランスデューサアセンブリは、ユーザの耳の一部分に接触するように構成される。耳と調整可能なトランスデューサアセンブリとの間の接触は、調整可能なトランスデューサアセンブリが、テンプルに沿って前方方向に並進することを引き起こし得る。
いくつかの実施形態では、調整可能なトランスデューサアセンブリはモーターを備え得る。調整可能なトランスデューサアセンブリ170は、最初に、前方位置に位置し得る。ヘッドセットを着けた後に、ユーザは、調整可能なトランスデューサアセンブリを後方に駆動するために、ボタンを押すか、コマンドを話すか、または場合によってはモーターに命令し得る。調整可能なトランスデューサアセンブリがユーザの耳に接触すると、調整可能なトランスデューサアセンブリは、モーターに、調整可能なトランスデューサアセンブリを駆動することを停止するように命令し得、調整可能なトランスデューサアセンブリは、ユーザの耳と接触したままであり得る。
調整可能なトランスデューサアセンブリは、調整可能なトランスデューサアセンブリのトランスデューサを、ユーザの耳のロケーションに対するターゲットエリア中に配置する。たとえば、調整可能なトランスデューサアセンブリは、ユーザの耳の耳珠と接触している軟骨伝導トランスデューサを配置し得るか、あるいは、調整可能なトランスデューサアセンブリは、耳珠の前方のロケーションにおいてユーザの顔に対して骨伝導トランスデューサを配置し得るか、あるいは、調整可能なトランスデューサアセンブリは、ユーザの耳の耳道の近くに、またはユーザの耳の耳道内にスピーカーを配置し得る。
センサーアレイ420は、センサーアレイ420の周囲のローカルエリア内の音を検出する。センサーアレイ420は、各々音波の空気圧力変動を検出し、検出された音を電子フォーマット(アナログまたはデジタル)に変換する、複数の音響センサーを含み得る。複数の音響センサーは、ヘッドセット(たとえば、ヘッドセット100)上に、ユーザ上に(たとえば、ユーザの耳道中に)、ネックバンド上に、またはそれらの何らかの組合せで配置され得る。音響センサーは、たとえば、マイクロフォン、振動センサー、加速度計、またはそれらの任意の組合せであり得る。いくつかの実施形態では、センサーアレイ420は、複数の音響センサーのうちの少なくともいくつかを使用して、トランスデューサアレイ410によって生成されたオーディオコンテンツを監視するように構成される。センサーの数を増加させることは、トランスデューサアレイ410によって作り出された音場および/またはローカルエリアからの音を表す情報(たとえば、方向性)の精度を改善し得る。
オーディオコントローラ430は、オーディオシステム400の動作を制御する。図4の実施形態では、オーディオコントローラ430は、データストア435と、DOA推定モジュール440と、伝達関数モジュール450と、追跡モジュール460と、ビームフォーミングモジュール470と、音フィルタモジュール480とを含む。オーディオコントローラ430は、いくつかの実施形態では、ヘッドセット内に位置し得る。オーディオコントローラ430のいくつかの実施形態は、ここで説明されるものとは異なる構成要素を有する。同様に、機能は、ここで説明されるものとは異なる様式で構成要素の間で分散され得る。たとえば、コントローラのいくつかの機能が、ヘッドセットの外部で実施され得る。
データストア435は、オーディオシステム400による使用のためのデータを記憶する。データストア435中のデータは、オーディオシステム400のローカルエリアにおいて録音された音、オーディオコンテンツ、頭部伝達関数(HRTF)、1つまたは複数のセンサーのための伝達関数、音響センサーのうちの1つまたは複数のためのアレイ伝達関数(ATF)、音ソースロケーション、ローカルエリアの仮想モデル、到来方向推定値、音フィルタ、およびオーディオシステム400による使用のために関連する他のデータ、またはそれらの任意の組合せを含み得る。
DOA推定モジュール440は、センサーアレイ420からの情報に部分的に基づいて、ローカルエリアにおける音ソースの位置を特定するように構成される。位置特定は、オーディオシステム400のユーザに対して音ソースがどこに位置するかを決定するプロセスである。DOA推定モジュール440は、ローカルエリア内の1つまたは複数の音ソースの位置を特定するためにDOA分析を実施する。DOA分析は、音が発生した方向を決定するために、センサーアレイ420において、各音の強度、スペクトル、および/または到来時間を分析することを含み得る。いくつかの場合には、DOA分析は、オーディオシステム400が位置する周囲音響環境を分析するための任意の好適なアルゴリズムを含み得る。
たとえば、DOA分析は、センサーアレイ420から入力信号を受信し、入力信号にデジタル信号処理アルゴリズムを適用して、到来方向を推定するように設計され得る。これらのアルゴリズムは、たとえば、入力信号がサンプリングされ、サンプリングされた信号の得られた重み付けおよび遅延されたバージョンが、DOAを決定するために一緒に平均化される、遅延和アルゴリズムを含み得る。適応フィルタを作成するために、最小2乗平均(LMS:least mean squared)アルゴリズムも実装され得る。この適応フィルタは、次いで、たとえば信号強度の差、または到来時間の差を識別するために使用され得る。これらの差は、次いで、DOAを推定するために使用され得る。別の実施形態では、DOAは、入力信号を周波数ドメインに変換し、処理すべき時間周波数(TF)ドメイン内の特定のビンを選択することによって決定され得る。各選択されたTFビンは、そのビンが、直接経路オーディオ信号をもつオーディオスペクトルの一部分を含むかどうかを決定するために、処理され得る。直接経路信号の一部分を有するビンは、次いで、センサーアレイ420が直接経路オーディオ信号を受信した角度を識別するために、分析され得る。決定された角度は、次いで、受信された入力信号についてのDOAを識別するために使用され得る。上記に記載されていない他のアルゴリズムも、DOAを決定するために、単独でまたは上記のアルゴリズムと組み合わせて使用され得る。
いくつかの実施形態では、DOA推定モジュール440は、ローカルエリア内のオーディオシステム400の絶対位置に関するDOAをも決定し得る。センサーアレイ420の位置は、外部システム(たとえば、ヘッドセット、人工現実コンソール、マッピングサーバ、位置センサー(たとえば、位置センサー190)などの何らかの他の構成要素)から受信され得る。外部システムは、ローカルエリアとオーディオシステム400の位置とがマッピングされる、ローカルエリアの仮想モデルを作成し得る。受信された位置情報は、オーディオシステム400の一部または全部(たとえば、センサーアレイ420)のロケーションおよび/または配向を含み得る。DOA推定モジュール440は、受信された位置情報に基づいて、推定されたDOAを更新し得る。
伝達関数モジュール450は、1つまたは複数の音響伝達関数を生成するように構成される。概して、伝達関数は、各可能な入力値についての対応する出力値を与える数学関数である。検出された音のパラメータに基づいて、伝達関数モジュール450は、オーディオシステムに関連付けられた1つまたは複数の音響伝達関数を生成する。音響伝達関数は、アレイ伝達関数(ATF)、頭部伝達関数(HRTF)、他のタイプの音響伝達関数、またはそれらの何らかの組合せであり得る。ATFは、マイクロフォンが空間中の点からどのように音を受信するかを特徴づける。
ATFは、音ソースとセンサーアレイ420中の音響センサーによって受信された対応する音との間の関係を特徴づけるいくつかの伝達関数を含む。したがって、音ソースについて、センサーアレイ420中の音響センサーの各々についての対応する伝達関数がある。また、まとめて、伝達関数のセットはATFと呼ばれる。したがって、各音ソースについて、対応するATFがある。音ソースは、たとえば、ローカルエリアにおける音を生成する誰かまたは何か、ユーザ、あるいはトランスデューサアレイ410の1つまたは複数のトランスデューサであり得ることに留意されたい。センサーアレイ420に対する特定の音ソースロケーションについてのATFは、音が人の耳に進むときに音に影響を及ぼす人の解剖学的構造(たとえば、耳形状、肩など)により、ユーザによって異なり得る。したがって、センサーアレイ420のATFは、オーディオシステム400の各ユーザのために個人化される。
いくつかの実施形態では、伝達関数モジュール450は、オーディオシステム400のユーザのための1つまたは複数のHRTFを決定する。HRTFは、耳が空間中の点からどのように音を受信するかを特徴づける。人に対する特定のソースロケーションについてのHRTFは、音が人の耳に進むときに音に影響を及ぼす人の解剖学的構造(たとえば、耳形状、肩など)により、人の各耳に固有である(および人に固有である)。いくつかの実施形態では、伝達関数モジュール450は、較正プロセスを使用してユーザのためのHRTFを決定し得る。いくつかの実施形態では、伝達関数モジュール450は、ユーザに関する情報をリモートシステムに提供し得る。リモートシステムは、たとえば、機械学習を使用して、ユーザにカスタマイズされたHRTFのセットを決定し、HRTFのカスタマイズされたセットをオーディオシステム400に提供する。
追跡モジュール460は、1つまたは複数の音ソースのロケーションを追跡するように構成される。追跡モジュール460は、現在のDOA推定値を比較し、それらを、前のDOA推定値の記憶された履歴と比較し得る。いくつかの実施形態では、オーディオシステム400は、1秒当たり1回、または1ミリ秒当たり1回など、周期的スケジュールでDOA推定値を再計算し得る。追跡モジュールは、現在のDOA推定値を前のDOA推定値と比較し得、音ソースについてのDOA推定値の変化に応答して、追跡モジュール460は、音ソースが移動したと決定し得る。いくつかの実施形態では、追跡モジュール460は、ヘッドセットまたは何らかの他の外部ソースから受信された視覚情報に基づいてロケーションの変化を検出し得る。追跡モジュール460は、経時的に1つまたは複数の音ソースの移動を追跡し得る。追跡モジュール460は、各時点において音ソースの数と各音ソースのロケーションとについての値を記憶し得る。音ソースの数またはロケーションの値の変化に応答して、追跡モジュール460は、音ソースが移動したと決定し得る。追跡モジュール460は、位置特定分散(localization variance)の推定値を計算し得る。位置特定分散は、移動の変化の各決定についての信頼性レベルとして使用され得る。
ビームフォーミングモジュール470は、あるエリア内の音ソースからの音を選択的に強調するが、他のエリアからの音を強調しないように、1つまたは複数のATFを処理するように構成される。センサーアレイ420によって検出された音を分析する際に、ビームフォーミングモジュール470は、ローカルエリアの特定の領域からの関連付けられた音を強調するが、領域の外側からのものである音を強調しないために、種々の音響センサーからの情報を組み合わせ得る。ビームフォーミングモジュール470は、たとえば、DOA推定モジュール440および追跡モジュール460からの種々のDOA推定値に基づいて、ローカルエリアにおける他の音ソースから、特定の音ソースからの音に関連付けられたオーディオ信号を分離し得る。したがって、ビームフォーミングモジュール470は、ローカルエリアにおける個別の音ソースを選択的に分析し得る。いくつかの実施形態では、ビームフォーミングモジュール470は、音ソースからの信号を拡張し得る。たとえば、ビームフォーミングモジュール470は、いくつかの周波数を上回る信号、それらを下回る信号、またはそれらの間の信号を除去する、音フィルタを適用し得る。信号拡張は、センサーアレイ420によって検出された他の音に対して所与の識別された音ソースに関連付けられた音を拡張するように働く。
音フィルタモジュール480は、トランスデューサアレイ410のための音フィルタを決定する。いくつかの実施形態では、音フィルタは、オーディオコンテンツがターゲット領域から発生するように思われるように、オーディオコンテンツが空間化されることを引き起こす。音フィルタモジュール480は、音フィルタを生成するためにHRTFおよび/または音響パラメータを使用し得る。音響パラメータは、ローカルエリアの音響特性を表す。音響パラメータは、たとえば、残響時間、残響レベル、室内インパルス応答などを含み得る。いくつかの実施形態では、音フィルタモジュール480は、音響パラメータのうちの1つまたは複数を計算する。いくつかの実施形態では、音フィルタモジュール480は、(たとえば、図6に関して以下で説明されるように)マッピングサーバに音響パラメータを要求する。
音フィルタモジュール480は、トランスデューサアレイ410に音フィルタを提供する。いくつかの実施形態では、音フィルタは、周波数に応じて音の正または負の増幅を引き起こし得る。
図5は、1つまたは複数の実施形態による、調整可能なトランスデューサアセンブリを使用してオーディオコンテンツを提供するための方法500のフローチャートである。図5に示されているプロセスは、オーディオシステム(たとえば、オーディオシステム400)など、ヘッドセットの構成要素を使用して実施され得る。他の実施形態では、他のエンティティが図5中のステップの一部または全部を実施し得る。実施形態は、種々のおよび/または追加のステップを含むか、あるいは種々の順序でステップを実施し得る。ヘッドセットは、オーディオコンテンツをユーザに提供するように構成されたARまたはVRヘッドセットであり得る。ヘッドセットは、調整可能なトランスデューサアセンブリを含む。調整可能なトランスデューサアセンブリは、キャリッジと、割出し特徴と、組織トランスデューサとを備える。調整可能なトランスデューサアセンブリは、ヘッドセットのテンプルに沿って並進するように構成される。
ヘッドセットは、ヘッドセットのテンプルに沿って調整可能なトランスデューサアセンブリを並進させる510。ヘッドセットは、ユーザがユーザの頭部上にヘッドセットを置くことに応答して、調整可能なトランスデューサアセンブリを並進させ得る。いくつかの実施形態では、調整可能なトランスデューサアセンブリは、ヘッドセットに沿って調整可能なトランスデューサアセンブリを駆動するモーターを使用して、並進し得る。他の実施形態では、ユーザは、ユーザの耳の耳輪根など、ユーザの身体部位を使用して、調整可能なトランスデューサアセンブリに接触力を加え得、これは、調整可能なトランスデューサアセンブリがテンプルに沿って並進することを引き起こす。
ヘッドセットは、ユーザの耳の耳輪根を、調整可能なトランスデューサアセンブリ上の割出し特徴と接触させる520。いくつかの実施形態では、割出し特徴は、調整可能なトランスデューサアセンブリを並進させるより前に耳輪根に接触し得、ユーザの耳の耳輪根は、調整可能なトランスデューサアセンブリを並進させた後に割出し特徴と接触したままであり得る。他の実施形態では、ヘッドセットは、割出し特徴が耳輪根に接触するまで、ヘッドセットのテンプルに沿って調整可能なトランスデューサアセンブリを並進させ得る。
ヘッドセットは、調整可能なトランスデューサアセンブリ上の組織トランスデューサを使用して組織伝導を介して、ユーザのためのオーディオコンテンツを作り出す530。ヘッドセットは、軟骨および/または骨伝導を使用して、オーディオコンテンツをユーザに提示し得る。たとえば、組織トランスデューサは軟骨伝導トランスデューサであり得、軟骨伝導トランスデューサは、ユーザの耳の耳珠を振動させることによってオーディオコンテンツをユーザに提供し得る。
耳道への入口においてバイノーラルマイクロフォンを利用する実施形態では、オーディオシステムは、ターゲット音圧出力(耳道の開口における音圧)がターゲット曲線に整合することを保証し得る。いくつかの実施形態では、平坦なターゲット曲線が所望され得る。しかしながら、組織トランスデューサの生出力は常に平坦であるとは限らず、したがって、出力はオーディオシステムによって等化され得る。
図6は、1つまたは複数の実施形態による、ヘッドセット605を含むシステム600である。いくつかの実施形態では、ヘッドセット605は、図1のヘッドセット100であり得る。システム600は、人工現実環境(たとえば、仮想現実環境、拡張現実環境、複合現実環境、またはそれらの何らかの組合せ)において動作し得る。図6によって示されているシステム600は、ヘッドセット605と、コンソール615に結合された入出力(I/O)インターフェース610と、ネットワーク620と、マッピングサーバ625とを含む。図6は、1つのヘッドセット605と1つのI/Oインターフェース610とを含む例示的なシステム600を示すが、他の実施形態では、任意の数のこれらの構成要素が、システム600中に含まれ得る。たとえば、各々が、関連付けられたI/Oインターフェース610を有する、複数のヘッドセットがあり得、各ヘッドセットおよびI/Oインターフェース610はコンソール615と通信する。代替構成では、種々のおよび/または追加の構成要素が、システム600中に含まれ得る。さらに、図6に示されている構成要素のうちの1つまたは複数に関して説明される機能性は、いくつかの実施形態では、図6に関して説明されるものとは異なる様式で構成要素の間で分散され得る。たとえば、コンソール615の機能性の一部または全部がヘッドセット605によって提供され得る。
ヘッドセット605は、ディスプレイアセンブリ630と、光学ブロック635と、1つまたは複数の位置センサー640と、DCA645とを含む。ヘッドセット605のいくつかの実施形態は、図6に関して説明されるものとは異なる構成要素を有する。さらに、図6に関して説明される様々な構成要素によって提供される機能性は、他の実施形態ではヘッドセット605の構成要素の間で別様に分散されるか、またはヘッドセット605からリモートにある別個のアセンブリにおいて取り込まれ得る。
ディスプレイアセンブリ630は、コンソール615から受信されたデータに従ってユーザにコンテンツを表示する。ディスプレイアセンブリ630は、1つまたは複数のディスプレイ要素(たとえば、ディスプレイ要素120)を使用してコンテンツを表示する。ディスプレイ要素は、たとえば、電子ディスプレイであり得る。様々な実施形態では、ディスプレイアセンブリ630は、単一のディスプレイ要素または複数のディスプレイ要素(たとえば、ユーザの各眼のためのディスプレイ)を備える。電子ディスプレイの例は、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、アクティブマトリックス有機発光ダイオードディスプレイ(AMOLED)、導波路ディスプレイ、何らかの他のディスプレイ、またはそれらの何らかの組合せを含む。いくつかの実施形態では、ディスプレイ要素120は光学ブロック635の機能性の一部または全部をも含み得ることに留意されたい。
光学ブロック635は、電子ディスプレイから受光された画像光を拡大し得、画像光に関連付けられた光学誤差を補正し、補正された画像光をヘッドセット605の一方または両方のアイボックスに提示する。様々な実施形態では、光学ブロック635は、1つまたは複数の光学要素を含む。光学ブロック635中に含まれる例示的な光学要素は、アパーチャ、フレネルレンズ、凸レンズ、凹レンズ、フィルタ、反射面、または画像光に影響を及ぼす任意の他の好適な光学要素を含む。その上、光学ブロック635は、種々の光学要素の組合せを含み得る。いくつかの実施形態では、光学ブロック635中の光学要素のうちの1つまたは複数は、部分反射コーティングまたは反射防止コーティングなど、1つまたは複数のコーティングを有し得る。
光学ブロック635による画像光の拡大および集束は、電子ディスプレイが、より大きいディスプレイよりも、物理的により小さくなり、重さが減じ、少ない電力を消費することを可能にする。さらに、拡大は、電子ディスプレイによって提示されるコンテンツの視野を増加させ得る。たとえば、表示されるコンテンツの視野は、表示されるコンテンツが、ユーザの視野のほとんどすべて(たとえば、対角約110度)、およびいくつかの場合にはすべてを使用して提示されるようなものである。さらに、いくつかの実施形態では、拡大の量は、光学要素を追加することまたは取り外すことによって調整され得る。
いくつかの実施形態では、光学ブロック635は、1つまたは複数のタイプの光学誤差を補正するように設計され得る。光学誤差の例は、たる形ひずみまたは糸巻き形ひずみ、縦色収差、あるいは横色収差を含む。他のタイプの光学誤差は、球面収差、色収差、またはレンズ像面湾曲による誤差、非点収差、または任意の他のタイプの光学誤差をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、表示のために電子ディスプレイに提供されるコンテンツは予歪され、光学ブロック635が、そのコンテンツに基づいて生成された画像光を電子ディスプレイから受光したとき、光学ブロック635はそのひずみを補正する。
位置センサー640は、ヘッドセット605の位置を示すデータを生成する電子デバイスである。位置センサー640は、ヘッドセット605の運動に応答して1つまたは複数の測定信号を生成する。位置センサー190は、位置センサー640の一実施形態である。位置センサー640の例は、1つまたは複数のIMU、1つまたは複数の加速度計、1つまたは複数のジャイロスコープ、1つまたは複数の磁力計、運動を検出する別の好適なタイプのセンサー、またはそれらの何らかの組合せを含む。位置センサー640は、並進運動(前/後、上/下、左/右)を測定するための複数の加速度計と、回転運動(たとえば、ピッチ、ヨー、ロール)を測定するための複数のジャイロスコープとを含み得る。いくつかの実施形態では、IMUは、測定信号を迅速にサンプリングし、サンプリングされたデータからヘッドセット605の推定位置を計算する。たとえば、IMUは、加速度計から受信された測定信号を経時的に積分して速度ベクトルを推定し、その速度ベクトルを経時的に積分して、ヘッドセット605上の基準点の推定位置を決定する。基準点は、ヘッドセット605の位置を表すために使用され得る点である。基準点は、概して空間中の点として定義され得るが、実際には、基準点は、ヘッドセット605内の点として定義される。
DCA645は、ローカルエリアの一部分についての深度情報を生成する。DCAは、1つまたは複数のイメージングデバイスとDCAコントローラとを含む。DCA645は照明器をも含み得る。DCA645の動作および構造は、図1に関して上記で説明された。
オーディオシステム650は、ヘッドセット605のユーザにオーディオコンテンツを提供する。オーディオシステム650は、上記で説明されたオーディオシステム400と同様である。オーディオシステム650は、1つまたは音響センサーと、1つまたは複数のトランスデューサと、オーディオコントローラとを備え得る。オーディオシステム650は、図1の調整可能なトランスデューサアセンブリ170など、調整可能なトランスデューサアセンブリを含む。調整可能なトランスデューサアセンブリは、フレームのテンプルに沿って前方および後方に並進するように構成される。調整可能なトランスデューサアセンブリは、スピーカー、軟骨トランスデューサ、または骨トランスデューサなど、トランスデューサを含む。調整可能なトランスデューサアセンブリは、ばねによってなど、後方位置において付勢され得る。ユーザがヘッドセット605を着けることに応答して、調整可能なトランスデューサアセンブリは、ユーザの耳の一部分に接触するように構成される。耳と調整可能なトランスデューサアセンブリとの間の接触は、調整可能なトランスデューサアセンブリが、テンプルに沿って前方方向に並進することを引き起こし得る。
オーディオシステム650は、空間化されたオーディオコンテンツをユーザに提供し得る。いくつかの実施形態では、オーディオシステム650は、ネットワーク620を介してマッピングサーバ625に音響パラメータを要求し得る。音響パラメータは、ローカルエリアの1つまたは複数の音響特性(たとえば、室内インパルス応答、残響時間、残響レベルなど)を表す。オーディオシステム650は、たとえば、DCA645からのローカルエリアの少なくとも一部分を表す情報、および/または位置センサー640からのヘッドセット605についてのロケーション情報を提供し得る。オーディオシステム650は、マッピングサーバ625から受信された音響パラメータのうちの1つまたは複数を使用して、1つまたは複数の音フィルタを生成し、音フィルタを使用して、調整可能なトランスデューサアセンブリを使用して組織伝導を介してオーディオコンテンツをユーザに提供し得る。
I/Oインターフェース610は、ユーザがアクション要求を送り、コンソール615から応答を受信することを可能にするデバイスである。アクション要求は、特定のアクションを実施するための要求である。たとえば、アクション要求は、画像データまたはビデオデータのキャプチャを開始または終了するための命令、あるいはアプリケーション内で特定のアクションを実施するための命令であり得る。I/Oインターフェース610は、1つまたは複数の入力デバイスを含み得る。例示的な入力デバイスは、キーボード、マウス、ゲームコントローラ、またはアクション要求を受信し、そのアクション要求をコンソール615に通信するための任意の他の好適なデバイスを含む。I/Oインターフェース610によって受信されたアクション要求は、コンソール615に通信され、コンソール615は、そのアクション要求に対応するアクションを実施する。いくつかの実施形態では、I/Oインターフェース610は、I/Oインターフェース610の初期位置に対するI/Oインターフェース610の推定位置を示す較正データをキャプチャするIMUを含む。いくつかの実施形態では、I/Oインターフェース610は、コンソール615から受信された命令に従って、ユーザに触覚フィードバックを提供し得る。たとえば、アクション要求が受信されたときに触覚フィードバックが提供されるか、または、コンソール615がアクションを実施するときに、コンソール615が、I/Oインターフェース610に命令を通信して、I/Oインターフェース610が触覚フィードバックを生成することを引き起こす。
コンソール615は、DCA645とヘッドセット605とI/Oインターフェース610とのうちの1つまたは複数から受信された情報に従って処理するためのコンテンツをヘッドセット605に提供する。図6に示されている例では、コンソール615は、アプリケーションストア655と、追跡モジュール660と、エンジン665とを含む。コンソール615のいくつかの実施形態は、図6に関して説明されるものとは異なるモジュールまたは構成要素を有する。同様に、以下でさらに説明される機能は、図6に関して説明されるものとは異なる様式でコンソール615の構成要素の間で分散され得る。いくつかの実施形態では、コンソール615に関して本明細書で説明される機能性は、ヘッドセット605、またはリモートシステムにおいて実装され得る。
アプリケーションストア655は、コンソール615が実行するための1つまたは複数のアプリケーションを記憶する。アプリケーションは、プロセッサによって実行されたとき、ユーザへの提示のためのコンテンツを生成する命令のグループである。アプリケーションによって生成されたコンテンツは、ヘッドセット605またはI/Oインターフェース610の移動を介してユーザから受信された入力に応答したものであり得る。アプリケーションの例は、ゲーミングアプリケーション、会議アプリケーション、ビデオ再生アプリケーション、または他の好適なアプリケーションを含む。
追跡モジュール660は、DCA645からの情報、1つまたは複数の位置センサー640からの情報、またはそれらの何らかの組合せを使用して、ヘッドセット605またはI/Oインターフェース610の移動を追跡する。たとえば、追跡モジュール660は、ヘッドセット605からの情報に基づいて、ローカルエリアのマッピングにおいてヘッドセット605の基準点の位置を決定する。追跡モジュール660は、オブジェクトまたは仮想オブジェクトの位置をも決定し得る。さらに、いくつかの実施形態では、追跡モジュール660は、ヘッドセット605の将来のロケーションを予測するために、位置センサー640からのヘッドセット605の位置を示すデータの部分ならびにDCA645からのローカルエリアの表現を使用し得る。追跡モジュール660は、ヘッドセット605またはI/Oインターフェース610の推定または予測された将来の位置をエンジン665に提供する。
エンジン665は、アプリケーションを実行し、追跡モジュール660から、ヘッドセット605の位置情報、加速度情報、速度情報、予測された将来の位置、またはそれらの何らかの組合せを受信する。受信された情報に基づいて、エンジン665は、ユーザへの提示のためにヘッドセット605に提供すべきコンテンツを決定する。たとえば、受信された情報が、ユーザが左を見ていることを示す場合、エンジン665は、仮想ローカルエリアにおいて、またはローカルエリアを追加のコンテンツで拡張するローカルエリアにおいて、ユーザの移動をミラーリングする、ヘッドセット605のためのコンテンツを生成する。さらに、エンジン665は、I/Oインターフェース610から受信されたアクション要求に応答して、コンソール615上で実行しているアプリケーション内でアクションを実施し、そのアクションが実施されたというフィードバックをユーザに提供する。提供されるフィードバックは、ヘッドセット605を介した視覚または可聴フィードバック、あるいはI/Oインターフェース610を介した触覚フィードバックであり得る。
ネットワーク620は、ヘッドセット605および/またはコンソール615をマッピングサーバ625に結合する。ネットワーク620は、ワイヤレス通信システムおよび/またはワイヤード通信システムの両方を使用する、ローカルエリアネットワークおよび/またはワイドエリアネットワークの任意の組合せを含み得る。たとえば、ネットワーク620は、インターネット、ならびに携帯電話網を含み得る。一実施形態では、ネットワーク620は、標準通信技術および/またはプロトコルを使用する。したがって、ネットワーク620は、イーサネット、802.11、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)、2G/3G/4Gモバイル通信プロトコル、デジタル加入者回線(DSL)、非同期転送モード(ATM)、InfiniBand、PCI Expressアドバンストスイッチングなどの技術を使用するリンクを含み得る。同様に、ネットワーク620上で使用されるネットワーキングプロトコルは、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキストトランスポートプロトコル(HTTP)、簡易メール転送プロトコル(SMTP)、ファイル転送プロトコル(FTP)などを含むことができる。ネットワーク620を介して交換されるデータは、2進形式(たとえばポータブルネットワークグラフィックス(PNG))の画像データ、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、拡張可能マークアップ言語(XML)などを含む、技術および/またはフォーマットを使用して表現され得る。さらに、リンクの全部または一部は、セキュアソケットレイヤ(SSL)、トランスポートレイヤセキュリティ(TLS)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、インターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)など、従来の暗号化技術を使用して暗号化され得る。
マッピングサーバ625は、複数の空間を表す仮想モデルを記憶するデータベースを含み得、仮想モデル中の1つのロケーションが、ヘッドセット605のローカルエリアの現在の構成に対応する。マッピングサーバ625は、ヘッドセット605からネットワーク620を介して、ローカルエリアおよび/またはローカルエリアについてのロケーション情報の少なくとも一部分を表す情報を受信する。マッピングサーバ625は、受信された情報および/またはロケーション情報に基づいて、ヘッドセット605のローカルエリアに関連付けられた仮想モデル中のロケーションを決定する。マッピングサーバ625は、仮想モデル中の決定されたロケーションおよび決定されたロケーションに関連付けられた任意の音響パラメータに部分的に基づいて、ローカルエリアに関連付けられた1つまたは複数の音響パラメータを決定する(たとえば、取り出す)。マッピングサーバ625は、ローカルエリアのロケーションおよびローカルエリアに関連付けられた音響パラメータの任意の値をヘッドセット605に送信し得る。
追加の構成情報
実施形態の上記の説明は、説明のために提示されており、網羅的であること、または開示される正確な形態に特許権を限定することは意図されない。当業者は、上記の開示を考慮して、多くの修正および変形が可能であることを諒解することができる。
本明細書のいくつかの部分は、情報に関する動作のアルゴリズムおよび記号表現に関して実施形態について説明する。これらのアルゴリズム説明および表現は、データ処理技術分野の当業者が、他の当業者に自身の仕事の本質を効果的に伝えるために通常使用される。これらの動作は、機能的に、算出量的に、または論理的に説明されるが、コンピュータプログラムまたは等価な電気回路、マイクロコードなどによって実装されることが理解される。さらに、一般性の喪失なしに、動作のこれらの仕組みをモジュールと呼ぶことが時々好都合であることも証明された。説明される動作およびそれらの関連付けられたモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて具現され得る。
本明細書で説明されるステップ、動作、またはプロセスのいずれも、1つまたは複数のハードウェアまたはソフトウェアモジュールで、単独でまたは他のデバイスとの組合せで実施または実装され得る。一実施形態では、ソフトウェアモジュールは、コンピュータプログラムコードを含んでいるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品で実装され、コンピュータプログラムコードは、説明されるいずれかまたはすべてのステップ、動作、またはプロセスを実施するためにコンピュータプロセッサによって実行され得る。
実施形態はまた、本明細書の動作を実施するための装置に関し得る。この装置は、必要とされる目的のために特別に構築され得、および/あるいは、この装置は、コンピュータに記憶されたコンピュータプログラムによって選択的にアクティブ化または再構成される汎用コンピューティングデバイスを備え得る。そのようなコンピュータプログラムは、非一時的有形コンピュータ可読記憶媒体、または電子命令を記憶するのに好適な任意のタイプの媒体に記憶され得、それらの媒体はコンピュータシステムバスに結合され得る。さらに、本明細書で言及される任意のコンピューティングシステムは、単一のプロセッサを含み得るか、または増加された算出能力のために複数のプロセッサ設計を採用するアーキテクチャであり得る。
実施形態はまた、本明細書で説明されるコンピューティングプロセスによって製造される製品に関し得る。そのような製品は、コンピューティングプロセスから生じる情報を備え得、その情報は、非一時的有形コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、本明細書で説明されるコンピュータプログラム製品または他のデータ組合せの任意の実施形態を含み得る。
最終的に、本明細書において使用される言い回しは、主に読みやすさおよび教育目的で選択されており、本明細書において使用される言い回しは、特許権を定めるかまたは制限するように選択されていないことがある。したがって、特許権の範囲はこの詳細な説明によって限定されるのではなく、むしろ、本明細書に基づく出願に関して生じる請求項によって限定されることが意図される。したがって、実施形態の開示は、以下の特許請求の範囲に記載される特許権の範囲を例示するものであり、限定するものではない。

Claims (14)

  1. オーディオコンテンツをヘッドセットのユーザに提供するように構成された組織トランスデューサと、
    前記ヘッドセットのテンプルに沿って並進するように構成されたキャリッジであって、前記キャリッジが、前記組織トランスデューサに結合され、割出し特徴を含み、前記割出し特徴が、前記テンプルに沿って前記キャリッジとともに並進することにより、前記割出し特徴が、前記ユーザの耳の耳輪根に対して配置され、前記組織トランスデューサが、組織伝導を介して前記オーディオコンテンツをターゲットエリアに提供するように配置される、キャリッジと
    を備える、調整可能なトランスデューサアセンブリ。
  2. 後方位置において前記テンプルのヒンジ端部から離れる方向に前記キャリッジを付勢するように構成された少なくとも1つのばねをさらに備える、請求項1に記載の調整可能なトランスデューサアセンブリ。
  3. 前記組織トランスデューサが軟骨伝導トランスデューサを含み、前記ターゲットエリアが前記ユーザの前記耳の耳珠である、請求項1に記載の調整可能なトランスデューサアセンブリ。
  4. 前記テンプルに沿って前記キャリッジを駆動するように構成されたモーターをさらに備える、請求項1に記載の調整可能なトランスデューサアセンブリ。
  5. 前記割出し特徴が前記キャリッジに回転可能に結合される、請求項1に記載の調整可能なトランスデューサアセンブリ。
  6. 前記組織トランスデューサが、少なくとも部分的に前記キャリッジ内に位置する、請求項1に記載の調整可能なトランスデューサアセンブリ。
  7. 前記組織トランスデューサが、ヒンジを介して前記割出し特徴に結合される、請求項1に記載の調整可能なトランスデューサアセンブリ。
  8. 入力に応答して、前記組織トランスデューサが、軟骨伝導位置から骨伝導位置に、または前記骨伝導位置から前記軟骨伝導位置に移動するように構成されている、請求項1に記載の調整可能なトランスデューサアセンブリ。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の調整可能なトランスデューサアセンブリのためのヘッドセットであって、
    テンプルを含むフレームと、
    前記テンプルに結合された調整可能なトランスデューサアセンブリと
    を備える、ヘッドセット。
  10. モーターが、ユーザからの入力に基づいて組織トランスデューサを配置するように構成されている、請求項9に記載のヘッドセット。
  11. テンプルを含むフレームと、
    前記テンプルに沿って並進するように構成されたキャリッジと、
    前記キャリッジに結合された軟骨伝導トランスデューサであって、前記軟骨伝導トランスデューサが、ユーザの耳珠に接触するように構成された、軟骨伝導トランスデューサと
    を備える、ヘッドセット。
  12. 前記ユーザの耳輪根に接触するように構成された割出し特徴をさらに備える、請求項11に記載のヘッドセット。
  13. 前記割出し特徴と前記軟骨伝導トランスデューサとの間の距離が固定される、請求項12に記載のヘッドセット。
  14. 前記軟骨伝導トランスデューサが、ヒンジを介して前記割出し特徴に結合される、請求項12に記載のヘッドセット。
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