この出願は、2019年9月29日に中国国家産権局に提出された、“METHOD FOR DETERMINING PHYSICAL SIDELINK FEEDBACK CHANNEL RESOURCE AND APPARATUS”と題された中国特許出願第201910937257.2号に対する優先権を主張し、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
この出願は、通信技術の分野に関し、特に、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法及び装置に関する。
新無線(new radio, NR)システムでは、端末デバイスがネットワークデバイスのサービス区域内にあるか、サービス区域外にあるか、又は部分的にサービス区域内にあるかにかかわらず、端末デバイス間の物理サイドリンク(sidelink)マルチキャスト送信がサポートされる。マルチキャストメッセージを送信するために利用される物理チャネルは、物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel, PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel, PSSCH)、及び物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink feedback channel, PSFCH)を含む。PSSCHに対応するハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)フィードバック情報は、PSFCHを通じて送信される。
既存の解決策では、ユーザ機器が、マルチキャストメッセージを搬送するPSSCHのデコードに成功した場合に、マルチキャストメッセージを受信するユーザ機器(user equipment, UE)が、ハイブリッド自動再送要求肯定応答(HARQ-ACK)(以下では、略してACK)を送信するか、又は、ユーザ機器が、マルチキャストメッセージを搬送するPSSCHのデコードに失敗した場合に、ハイブリッド自動再送要求否定応答(HARQ-NACK)(以下では、略してNACK)を送信する。各UEは、一のPSFCHリソースを利用してACKを搬送し、他のPSFCHリソースを利用してNACKを搬送する。しかし、既存の解決策は、どのようにしてPSFCHリソースを各UEに割り当てるかについて、割り当ての詳細を提供しない。これに基づき、この出願は、PSFCHリソースをマルチキャストグループ内のUEに割り当てるためのPSFCH決定方法を提供する。
この出願の実施形態は、PSFCHをマルチキャストグループ内のUEに割り当てるために、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法及び装置を提供する。
第1の態様によれば、この出願の実施形態は、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法を提供する。方法は、以下を含む。
第1の端末デバイスは、マルチキャスト情報を、少なくとも2つの第2の端末デバイスに送信する。第1の端末デバイスは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
第1の端末デバイスは、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、少なくとも2つの第2の端末デバイスのそれぞれによって送信されたフィードバック情報を受信する。
上記の方法によれば、第1の端末デバイスが、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースをマルチキャストグループ内の端末デバイスに割り当てる状態を決定しうる。
可能な設計において、第1の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
第1の端末デバイスは、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有される物理リソースブロックPRBの数Niとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースによって占有されるPRBを決定する。
上記の設計において、第1の端末デバイスは、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースによって占有されるPRBを決定しうる。
可能な設計において、Ni≧2Mである場合、M個の端末デバイスのうちのi番目の端末デバイスは、i番目のPRB及び(i+1)番目のPRBに対応し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
可能な設計において、Ni≧2Mである場合、M個の端末デバイスのうちのi番目の端末デバイスは、i番目のPRB及び(Ni-i+1)番目のPRBに対応し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
可能な設計において、Ni<2Mであり、かつNiが偶数である場合、最初のNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがACKを搬送し、かつ残りのNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがNACKを搬送するか、又は、最初のNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがNACKを搬送し、かつ残りのNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがACKを搬送する。
代替的に、Ni<2Mであり、かつNiが奇数である場合、最初の
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがACKを搬送し、残りの
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがNACKを搬送し、かつ
番目のPRBシーケンス番号を持つ1つのPRBがACK及びNACKを搬送するか、又は、最初の
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがNACKを搬送し、残りの
個のPRBシーケンス番号を持つ
番目のPRBシーケンス番号を持つ1つのPRBがACK及びNACKを搬送する。Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
可能な設計において、第1の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数とリソースグループとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
第1の端末デバイスは、端末デバイスの総数と、リソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定する。
代替的に、第1の端末デバイスは、ネットワークデバイス又は他の端末デバイスからインジケーション情報を受信し、ここで、インジケーション情報は、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを示し、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルは、Ni個のPRBの全てに対応する最小シーケンスインターバルのうちの最小値であり、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは、各PRBにおける任意の2つのシーケンスのインターバルのうちの最小値である。
第1の端末デバイスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定することによって、さらに決定される。
これにより、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化でき、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てでき、ビットエラーレートが低減できる。
可能な設計において、Ni≧2Mである場合、最小シーケンスインターバルはNSCであり、NSCはシーケンスの総数を表し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
可能な設計において、Ni<2Mである場合、x個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルΔ1であり、残りの(Ni-x)個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、Δ2である。
又は、
であり、xは、正の整数であり、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表し、NSCは、シーケンスの総数を表す。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定することによって、さらに決定される。
これにより、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化でき、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てでき、ビットエラーレートが低減できる。
可能な設計において、Ni<2Mである場合、
個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバル
であり、残りの
個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、
であり、ここで、
である。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定することによって、さらに決定される。
これにより、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化でき、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てでき、ビットエラーレートが低減できる。
可能な設計において、第1の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数とリソースグループとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
Ni<2Mであり、かつ、第1のシーケンス数
とNiとの積が2Mに等しくない場合、第1の端末デバイスは、第1のシーケンス数が
であり、第2のシーケンス数が
であると決定する。
第1の端末デバイスは、第1のシーケンス数、第2のシーケンス数、及び、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係に基づいて、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせと、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとを決定する。
第1の端末デバイスは、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせと、第2のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
代替的に、Ni<2Mであり、第1のシーケンス数
とNiとの積が2Mに等しい場合、第1の端末デバイスは、第1のシーケンス数が
であると決定する。
第1の端末デバイスは、第1のシーケンス数、及び、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係に基づいて、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせを決定する。
第1の端末デバイスは、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
Niは、リソースグループによって占有されるPRBの数を表し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、比較的容易に決定でき、それによって、リソース割り当ての複雑さが低減される。
可能な設計において、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係は、以下を含む。
シーケンス数が2である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0及び6である。
代替的に、シーケンス数が3である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、4、及び8である。
代替的に、シーケンス数が4である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が5である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が6である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が7である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が8である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が9である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が10である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が11である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、及び10である。
代替的に、シーケンス数が12である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
可能な設計において、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係は、以下を含む。
シーケンス数が2である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、及び6である。
代替的に、シーケンス数が3である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、4、及び8である。
代替的に、シーケンス数が4である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が5である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が6である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が7である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が8である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が9である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が10である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が11である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が12である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
可能な設計において、方法は、以下をさらに含む。
リソースグループの周期が1スロットより大きい場合、第1の端末デバイスは、リソースグループの周期の中で1回のマルチキャスト送信を開始する。
上記の設計では、PSFCHリソースの不足が回避でき、利用の複雑さは比較的高くなる。
可能な設計において、方法は、以下をさらに含む。
リソースグループの周期が1スロットより大きい場合、第1の端末デバイスは、リソースグループの周期の中の最初のスロットでマルチキャスト情報を送信し、残りのスロットでマルチキャスト情報を繰り返し送信する。
上記の設計では、PSFCHリソースの不足が回避でき、利用の複雑さは比較的高くなる。
可能な設計において、方法は、以下をさらに含む。
残りのスロットでマルチキャスト情報を繰り返し送信するために、第1の端末デバイスによって利用される周波数ドメインリソースは、最初のスロットでマルチキャスト情報を送信するために、第1の端末デバイスによって利用される周波数ドメインリソースと同じである。
第2の態様によれば、この出願の実施形態は、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法を提供する。方法は、以下を含む。
第2の端末デバイスは、マルチキャスト情報を第1の端末デバイスから受信する。
第2の端末デバイスは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
第2の端末デバイスは、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、フィードバック情報を第1の端末デバイスに送信する。
上記の方法によれば、第1の端末デバイスが、マルチキャストグループ内の端末デバイスに物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを割り当てる状態を決定しうる。
可能な設計において、第2の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
第2の端末デバイスは、端末デバイスの総数と、リソースグループによって占有される物理リソースブロックPRBの数Niと、第2の端末デバイスの識別子とに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースによって占有されるPRBを決定する。
上記の設計において、第1の端末デバイスは、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースによって占有されるPRBを決定しうる。
可能な設計において、Ni≧2Mである場合、M個の端末デバイスのうちのi番目の端末デバイスは、i番目のPRB及び(i+1)番目のPRBに対応し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
可能な設計において、Ni≧2Mである場合、M個の端末デバイスのうちのi番目の端末デバイスは、i番目のPRB及び(Ni-i+1)番目のPRBに対応し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
可能な設計において、Ni<2Mであり、かつNiが偶数である場合、最初のNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがACKを搬送し、かつ残りのNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがNACKを搬送するか、又は、最初のNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがNACKを搬送し、かつ残りのNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがACKを搬送する。
代替的に、Ni<2Mであり、かつNiが奇数である場合、最初の
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがACKを搬送し、残りの
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがNACKを搬送し、かつ
番目のPRBシーケンス番号を持つ、1つのPRBがACK及びNACKを搬送するか、又は、最初の
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがNACKを搬送し、残りの
個のシーケンス番号を持つ
個のPRBがACKを搬送し、かつ
番目のPRBシーケンス番号を持つ1つのPRBがACK及びNACKを搬送する。Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
可能な設計において、第2の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
第2の端末デバイスは、端末デバイスの総数と、リソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定する。
代替的に、第2の端末デバイスは、ネットワークデバイス又は他の端末デバイスからインジケーション情報を受信し、ここで、インジケーション情報は、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを示し、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルは、Ni個のPRBの全てに対応する最小シーケンスインターバルのうちの最小値であり、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは、各PRBにおける任意の2つのシーケンスのインターバルのうちの最小値である。
第2の端末デバイスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルと、第2の端末デバイスの識別子とに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定することによって、さらに決定される。
これにより、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化でき、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てでき、ビットエラーレートが低減できる。
可能な設計において、Ni≧2Mである場合、最小シーケンスインターバルはNSCであり、NSCはシーケンスの総数を表し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
可能な設計において、Ni<2Mである場合、x個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルΔ1であり、残りの(Ni-x)個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、Δ2である。
又は、
であり、xは、正の整数であり、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表し、NSCは、シーケンスの総数を表す。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定することによって、さらに決定される。
これにより、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化でき、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てでき、ビットエラーレートが低減できる。
可能な設計において、Ni<2Mである場合、
個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバル
であり、残りの
個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、
であり、
である。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定することによって、さらに決定される。
これにより、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化でき、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てでき、ビットエラーレートが低減できる。
可能な設計において、第2の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。Ni<2Mであり、かつ、第1のシーケンス数
とNiとの積が2Mに等しくない場合、第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数が
であり、第2のシーケンス数が
であると決定する。
第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数、第2のシーケンス数、及び、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係に基づいて、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせと、第2のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとを決定する。
第2の端末デバイスは、第2の端末デバイスの識別子と、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせと、第2のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
代替的に、Ni<2Mであり、第1のシーケンス数
とNiとの積が2Mに等しい場合、第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数が
であると決定する。
第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数、及び、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係に基づいて、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせを決定する。
第2の端末デバイスは、第2の端末デバイスの識別子と、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
Niは、リソースグループによって占有されるPRBの数を表し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、比較的容易に決定でき、それによって、リソース割り当ての複雑さが低減される。
可能な設計において、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係は、以下を含む。
シーケンス数が2である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0及び6である。
代替的に、シーケンス数が3である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、4、及び8である。
代替的に、シーケンス数が4である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が5である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が6である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が7である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が8である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が9である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が10である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が11である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、及び10である。
代替的に、シーケンス数が12である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
可能な設計において、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係は、以下を含む。
シーケンス数が2である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、及び6である。
代替的に、シーケンス数が3である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、4、及び8である。
代替的に、シーケンス数が4である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が5である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が6である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が7である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が8である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が9である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が10である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が11である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が12である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
可能な設計において、第2の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
Mが端末デバイスの総数-1を表す場合、第2の端末デバイスは、マルチキャストにおける第1の端末デバイスの番号に基づいて、第2の端末デバイスの仮番号を生成する。
第2の端末デバイスは、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループと、第2の端末デバイスの仮番号とに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
代替的に、Mが端末デバイスの総数-1を表す場合、第2の端末デバイスは、マルチキャストにおける第1の端末デバイスの番号に基づいて、マルチキャストにおける残りの端末デバイスをソートする。
第2の端末デバイスは、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループと、ソート結果とに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
上記の設計において、リソースが節約でき、利用されるシーケンスの数が低減でき、ビットエラーレートが低減できる。
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、通信装置、例えば、第1の端末デバイス又は第2の端末デバイスを提供する。
装置は、端末デバイスであってよく、又は端末デバイス内のチップであってよい。装置は、処理ユニットと、送信ユニットと、受信ユニットとを含んでよい。送信ユニットと受信ユニットとは、ここでは、代替的に、トランシーバユニットであってよいと理解すべきである。
装置が端末デバイスであるとき、処理ユニットは、プロセッサであってよく、送信ユニットと受信ユニットとは、トランシーバであってよい。端末デバイスは、ストレージユニットをさらに含んでよく、ストレージユニットは、メモリであってよい。ストレージユニットは、命令を格納するように構成され、処理ユニットは、ストレージユニットに格納された命令を実行し、それによって、端末デバイスは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法、又は、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法を実行する。
装置が端末デバイス内のチップであるとき、処理ユニットは、プロセッサであってよく、送信ユニットと受信ユニットとは、入力/出力インターフェース、ピン、回路などであってよい。処理ユニットは、ストレージユニットに格納された命令を実行し、それによって、チップは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法、又は、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法を実行する。ストレージユニットは、命令を格納するように構成される。ストレージユニットは、チップ内のストレージユニット(例えば、レジスタ又はキャッシュ)であってよく、又は、端末デバイス内の、チップの外部に配置されているストレージユニット(例えば、リードオンリーメモリ又はランダムアクセスメモリ)であってよい。
第4の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法、又は、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法を実行することが可能になる。
第5の態様によれば、この出願の実施形態は、プログラムを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法、又は、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法を実行することが可能になる。
この出願による、フィードバックチャネルリソースの模式図である。
この出願による、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法の概略フローチャート1である。
この出願による、マルチキャスト内のUEに割り当てられるPSFCHリソースによって占有されるPRBの模式図1である。
この出願による、マルチキャスト内のUEに割り当てられるPSFCHリソースによって占有されるPRBの模式図2である。
この出願による、マルチキャスト内のUEに割り当てられるPSFCHリソースによって占有されるPRBの模式図3である。
この出願による、マルチキャスト内のUEに割り当てられるPSFCHリソースに対応するシーケンスの模式図1である。
この出願による、マルチキャスト内のUEに割り当てられるPSFCHリソースに対応するシーケンスの模式図2である。
この出願による、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法の概略フローチャート2である。
この出願による、マルチキャスト内のUEに割り当てられるPSFCHリソースの模式図である。
この出願による、PSFCHでマルチキャスト情報を周期的に送信する模式図である。
この出願による、装置の構造の模式図1である。
この出願による、装置の構造の模式図2である。
以下では、添付図を参照しながら、この出願の実施形態について説明する。
この出願は、主に、第5世代無線通信システム(new radio, NR)システムに適用され、他の通信システム、例えば、狭帯域モノのインターネット(narrowband internet of things, NB-IoT)システム、マシンタイプ通信(machine type communication, MTC)システム、又は将来の次世代通信システムにも適用されうる。
この出願の実施形態におけるネットワーク要素は、ネットワークデバイス及び端末デバイスを含む。
ネットワークデバイスは、ネットワーク側で信号を送信又は受信するように構成されたエンティティ、例えば、ジェネレーションNodeB(generation NodeB, gNodeB)である。ネットワークデバイスは、モバイルデバイスと通信するように構成されたデバイスであってよい。ネットワークデバイスは、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)内のAP、モバイル通信用グローバルシステム(global system for mobile communication, GSM)又は符号分割多元接続(Code Division Multiple Access, CDMA)における基地トランシーバ局(base transceiver station, BTS)、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access, WCDMA)におけるNodeB(NodeB, NB)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)における発展型NodeB(evolved NodeB, eNB又はeNodeB)、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワーク内のネットワークデバイス、将来の発展型パブリックランドモバイルネットワーク(public land mobile network, PLMN)におけるネットワークデバイス、NRシステムにおけるgNodeBなどであってよい。加えて、この出願の実施形態において、ネットワークデバイスは、セルにサービスを提供する。端末デバイスは、セルで利用される送信リソース(例えば、周波数ドメインリソース又はスペクトルリソース)を利用することによって、ネットワークデバイスと通信する。セルは、ネットワークデバイス(例えば、基地局)に対応するセルであってよい。セルは、マクロ基地局に属してよいし、又はスモールセル(small cell)に対応する基地局に属してよい。スモールセルは、ここでは、メトロセル(metro cell)、マイクロセル(micro cell)、ピコセル(pico cell)、フェムトセル(femto cell)などを含んでよい。スモールセルは、小さなサービス区域及び低送信電力によって特徴付けられ、高レートデータ送信サービスを提供するために利用される。加えて、他の可能なケースにおいて、ネットワークデバイスは、無線通信機能を端末デバイスに提供する他の装置であってよい。ネットワークデバイスによって利用される具体的な技術及び具体的なデバイス形態は、この出願の実施形態において限定されない。説明を容易にするため、この出願の実施形態においては、無線通信機能を端末デバイスに提供する装置は、ネットワークデバイスと称される。
端末デバイスは、V2Xにおける車両に配置された端末デバイス(例えば、車載端末デバイス、又は車両を使うユーザによって搬送される端末デバイス)であってよく、又は、X(Xは、車両、インフラストラクチャ、ネットワーク、歩行者などであってよい)に配置された端末デバイスであってよく、又は、車両又はXの端末であってよい。端末デバイスは、ここでは、ネットワークのスケジューリング及びインジケーション情報を受信できる無線端末デバイスであってよい。無線端末デバイスは、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供するデバイス、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は無線モデムに接続された他の処理デバイスであってよい。無線端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)を通じて、1つ以上のコアネットワーク又はインターネットと通信しうる。無線端末デバイスは、モバイル端末デバイス、例えば、モバイルフォン(又は、“セルラ”フォン又はモバイルフォン(mobile phone)と称される)、コンピュータ、及びデータカードであってよい。例えば、無線端末デバイスは、言葉及び/又はデータを無線アクセスネットワークと交換する、ポータブルの、ポケットサイズの、ハンドヘルドの、コンピュータ内蔵の、又は車載のモバイル装置であってよい。例えば、無線端末デバイスは、パーソナル通信サービス(personal communications service, PCS)フォン、コードレスフォン、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、無線ローカルループ(wireless local loop, WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、タブレットコンピュータ(Pad)、又は、無線トランシーバ機能を有するコンピュータなどのデバイスであってよい。無線端末デバイスは、システム、サブスクライバユニット(subscriber unit)、サブスクライバ局(subscriber station)、モバイル局(mobile station)、モバイル局(mobile station, MS)、リモート局(remote station)、アクセスポイント(access point, AP)、リモート端末デバイス(remote terminal)、アクセス端末デバイス(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、サブスクライバ局(subscriber station, SS)、カスタマ構内設備(customer premises equipment, CPE)、端末(terminal)、ユーザ機器(user equipment, UE)、モバイル端末(mobile terminal, MT)などと称されることもある。代替的に、無線端末デバイスは、ウェアラブルデバイス及び次世代通信システム、例えば、5Gネットワークにおける端末デバイス、将来の発展型PLMNにおける端末デバイス、又は新無線(new radio, NR)通信システムにおける端末デバイスであってよい。
加えて、この出願の実施形態は、他の未来志向の通信技術にさらに適用可能である。この出願において説明されるネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、この出願の技術的解決策をより明確に説明することを意図しており、この出願において提供される技術的解決策を限定することは意図していない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの発展及び新たなサービスシナリオの出現に伴って、この出願において提供される技術的解決策は、同様の技術的問題にも適用可能であることを知りうる。
以下では、この出願内で、既存技術について簡単に説明する。
1.HARQ
HARQは、前方誤り訂正(forward error correction, FEC)と、自動再送要求(automatic repeat request, ARQ)とを組み合わせることによって形成される技術である。FECは、冗長な情報を追加することによって、受信端が、いくつかのエラーを訂正することを可能にし、それによって、再送の回数を低減する。FECが訂正できないエラーについては、受信端が、送信端に、ARQメカニズムを利用することによって、データを再送するように要求する。受信端は、通常はCRCである誤り検出符号を利用して、受信データパケット内にエラーが生じているかどうかを検出する。エラーが生じていない場合、受信端は、送信端にACKを送信し、ACKを受信した後、送信端は、次のデータパケットを送信する。エラーが生じている場合、受信端は、データパケットを破棄し、送信端にNACKを送信し、NACKを受信した後、送信端は、同じデータを再送する。
上で説明したAQRメカニズムにおいては、データパケットを破棄し、再送を要求する方式が利用される。データパケットは正しくデコードできないけれども、欲しい情報がまだデータパケットに含まれている。データパケットが破棄される場合、データパケットに含まれる欲しい情報は失われる。軟結合を伴うHARQ(HARQ with soft combining)を利用することによって、受信端は、エラーが生じている、受信されたデータパケットをHARQバッファにセーブし、そのデータパケットと、その後に受信された再送データパケットとを結合して、別々のデコードを通じて取得されるものよりも、より信頼できるデータパケットを取得する(“軟結合”のプロセス)。次いで、受信端は、結合されたデータパケットをデコードし、デコードが依然として失敗する場合、受信端は、“再送を要求し、次いで、軟結合を実行する”プロセスを繰り返す。
2.マルチキャスト
マルチキャストは、端末デバイスのグループ、例えば、高速道路上での車列又は構内で同じ企業に属している車両の中の通信モードである。端末デバイスのグループに含まれる端末デバイスの総数は、マルチキャストが確立されるときにネゴシエーションを通じて決定されるか、又は、コーディネーションを通じてネットワークデバイスによって決定されるか、又は、マルチキャストが確立された後に参加する端末デバイスによって決定されるか、又は、マルチキャストが確立された後に離脱する端末デバイスによって決定される。
3.リソースプール
NRにおいて、物理サイドリンク送信は、リソースプールに基づいている。リソースプールは、論理概念である。1つのリソースプールは、複数の物理リソースを含む。UEがデータ送信を実行するとき、UEは、送信用のリソースプールから、物理リソースを選択する必要がある。リソース選択プロセスは、それらに限定されないが、以下の2つのケースを含んでよい。
第1のケースにおいて、UEは、ネットワークデバイスのインジケーション情報に基づいて、リソースプールからリソースを選択して、データ送信を実行する。
第2のケースにおいて、UEは、リソースプールからランダムにリソースを選択して、データ送信を実行する。
加えて、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システムにおいては、ネットワークデバイスが、ダウンリンク制御シグナリングを利用して、ダウンリンクデータのフィードバックチャネルの位置を示す。ビークルトゥエブリシング(Vehicle-to-Everything, V2X)システムにおいては、制御シグナリングオーバーヘッドを低減するために、フィードバック情報は、図1に示すように、データチャネルのものと同じである周波数ドメインリソースの全部又は一部を利用することによって、フィードバックチャネルの時間ドメイン位置で送信される。従って、ネットワークデバイスがリソースプールを構成するとき、フィードバックチャネルの時間ドメイン位置及び周波数ドメイン位置は固定されていた。LTE方式又はV2X方法のいずれが利用されるかにかかわらず、マルチキャストにおける端末デバイスは、マルチキャスト制御情報、又はリソースプールの構成情報を利用することによって、PSFCHリソースのリソースグループの位置を決定しうる。PSFCHリソースのリソースグループは、少なくとも1つのPSFCHリソースを含む。
リソースプールにおいて、PSFCHリソースは、Nスロットの周期で現れ、Nの値は、1、2、又は4であってよい。スロットnに現れるPSSCHに対応するPSFCHは、スロットn+aに現れ、aは、K以上の最小の整数であり、Kの値は、UE実装に依存する。1つのPSFCHリソースは、時間ドメインで少なくとも1つのシンボル(symbol)を占有し、物理アップリンク制御チャネルフォーマット(physical uplink control channel format, PUCCH format)0のシーケンスをベースライン(baseline)として利用する。1つのPSFCHリソースは、周波数ドメインで1つの物理リソースブロック(physical resource block, PRB)を占有する。
PSFCHリソースは、1つのPRB上のシーケンスを利用して、ACK又はNACKを表す。1つのPRB上には合計12個のサブキャリアがある。従って、最大で12個の互いに直交するシーケンスがサポートされうる。これらのシーケンスは、1つの基本シーケンス上での巡回シフトを実行することによって得られる。例えば、(1,2,3,4)はシーケンスであり、(2,3,4,1)は、1ビットの巡回シフトを実行することによって得られる。2つのシーケンスの間のシーケンスインターバルは1、即ち、巡回シフトが実行されるビットの数である。基本シーケンスは、シーケンス0と称されることがあり、xだけシフトを実行することによって得られるシーケンスは、シーケンスxと称される。異なるACK又はNACKを識別するために、異なるシーケンスが利用されるとき、異なるACK又はNACKの間のビットエラーレートは、シーケンスインターバルに関連する。1つのPRB上で利用される全てのシーケンスのシーケンスインターバルのうちの最小値は、PRBに対応する最小シーケンスインターバルである。1つのマルチキャストにおいて、1つのPSFCHリソースグループに含まれる複数のPRBの全てに対応する最小シーケンスインターバルのうちの最小値は、PSFCHリソースグループに対応する最小シーケンスインターバルである。PSFCHリソースグループに対応する最小シーケンスインターバルが小さいほど、より低いビットエラーレートを示す。
このことに基づき、この出願の実施形態は、マルチキャストにおけるUEにPSFCHリソースを割り当てるために、以下の様々な実施形態を提供する。
実施形態1
図2に示すように、この出願の実施形態は、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法を提供する。方法は、以下を含む。
図2は、少なくとも2つの第2の端末デバイスのうち、第2の端末デバイスa及び第2の端末デバイスbのみを示していることに留意すべきである。以下では、詳細な説明のための例として、第2の端末デバイスa及び第2の端末デバイスbのみを利用する。他の第2の端末デバイスの具体的な処理プロセスについては、第2の端末デバイスa及び第2の端末デバイスbを参照されたい。詳細については繰り返されない。
S201:第1の端末デバイスは、マルチキャスト情報を少なくとも2つの第2の端末デバイスに送信する。
S202a:第2の端末デバイスaは、第1の端末デバイスからマルチキャスト情報を受信する。第2の端末デバイスaは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
S202b:第2の端末デバイスbは、第1の端末デバイスからマルチキャスト情報を受信する。第2の端末デバイスbは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスbに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
S203a:第2の端末デバイスaは、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、フィードバック情報を第1の端末デバイスに送信する。
S203b:第2の端末デバイスbは、第2の端末デバイスbに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、フィードバック情報を第1の端末デバイスに送信する。
それに対応して、第1の端末デバイスは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。第1の端末デバイスは、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、少なくとも2つの第2の端末デバイスのそれぞれによって送信されたフィードバック情報を受信する。
第1の端末デバイスは、それらに限定されないが、以下の3つの可能な設計を利用することによって、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。以下の3つの可能な設計は、別々に又は組み合わせて利用されうると理解すべきである。第1の可能な設計は、第2の可能な設計と組み合わせて利用されてよいし、又は、第1の可能な設計は、第3の可能な設計と組み合わせて利用されてよい。
第1の可能な設計は以下の通りである。
第1の端末デバイスは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースによって占有されるPRBを決定する。
以下では、Ni≧2M及びNi<2Mの2つの異なるシナリオに基づき、第1の端末デバイスによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースによって占有されるPRBを決定するための方法について別々に説明する。Niは、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有される物理リソースブロックPRBの数を表し、Mは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数又は端末デバイスの総数-1を表す。
シナリオ1:Ni≧2M
解決策1:Ni≧2Mである場合、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされ、M個の端末デバイスのうちのi番目の端末デバイスは、i番目のPRB及び(i+1)番目のPRBに対応する。
例えば、Ni=6であり、M=2であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、PRB4、PRB5、及びPRB6が得られると仮定する。この場合、図3(a)に示すように、第1の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB1とPRB2とを占有し、PRB1は、ACKを搬送するために利用され、PRB2は、NACKを搬送するために利用され、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB3とPRB4とを占有し、PRB3は、ACKを搬送するために利用され、PRB4は、NACKを搬送するために利用される。代替的に、第1の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB1とPRB2とを占有し、PRB1は、NACKを搬送するために利用され、PRB2は、ACKを搬送するために利用され、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB3とPRB4とを占有し、PRB3は、NACKを搬送するために利用され、PRB4は、ACKを搬送するために利用される。
解決策2:Ni≧2Mである場合、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされ、M個の端末デバイスのうちのi番目の端末デバイスは、i番目のPRB及び(Ni-i+1)番目のPRBに対応する。
例えば、Ni=6であり、M=2であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、PRB4、PRB5、及びPRB6が得られると仮定する。この場合、図3(b)に示すように、第1の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB1とPRB6とを占有し、PRB1は、ACKを搬送するために利用され、PRB6は、NACKを搬送するために利用され、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB2とPRB5とを占有し、PRB2は、ACKを搬送するために利用され、PRB5は、NACKを搬送するために利用される。代替的に、第1の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB1とPRB6とを占有し、PRB1は、NACKを搬送するために利用され、PRB6は、ACKを搬送するために利用され、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB2とPRB5とを占有し、PRB2は、NACKを搬送するために利用され、PRB5は、ACKを搬送するために利用される。
上記の2つの可能な解決策に加え、他の可能な解決策があると理解すべきである。このことは、この出願において限定されない。図3(c)に示すように、Ni=6であり、M=2であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、PRB4、PRB5、及びPRB6が得られると仮定する。この場合、ACKを搬送する、第1のUEのPSFCHリソースは、PRB1上にあり、ACKを搬送する、第2のUEのPSFCHリソースは、PRB2上にあり、NACKを搬送する、第1のUEのPSFCHリソースは、PRB5上にあり、NACKを搬送する、第2のUEのPSFCHリソースは、PRB6上にある。
シナリオ2:Ni<2M
解決策1:Ni<2Mであり、かつNiが偶数である場合、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされ、最初のNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBは、ACKを搬送し、かつ残りのNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBは、NACKを搬送するか、又は、最初のNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBは、NACKを搬送し、かつ残りのNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBは、ACKを搬送する。
例えば、Ni=4であり、M=5であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、及びPRB4が得られると仮定する。この場合、PRB1とPRB2とがACKを搬送するために利用され、PRB3とPRB4とがNACKを搬送するために利用される、又は、PRB1とPRB2とがNACKを搬送するために利用され、PRB3とPRB4とがACKを搬送するために利用される。
解決策2:Ni<2Mであり、かつNiが奇数である場合、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされ、最初の
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがACKを搬送し、残りの
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがNACKを搬送し、かつ
個のPRBシーケンス番号を持つ1つのPRBがACK及びNACKを搬送するか、又は、最初の
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがNACKを搬送し、残りの
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがACKを搬送し、かつ
個のPRBシーケンス番号を持つ1つのPRBがACK及びNACKを搬送する。
例えば、Ni=5であり、M=6であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、PRB4、及びPRB5が得られると仮定する。この場合、PRB1とPRB2とがACKを搬送するために利用され、PRB3がACK及びNACKを搬送するために利用され、PRB4とPRB5とがNACKを搬送するために利用される、又は、PRB1とPRB2とがNACKを搬送するために利用され、PRB3がACK及びNACKを搬送するために利用され、PRB4とPRB5とがACKを搬送するために利用される。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
第2の可能な設計は、以下の通りである。
第1の端末デバイスは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、リソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定する。代替的に、第1の端末デバイスは、インジケーション情報をネットワークデバイス又は他の端末デバイスから受信し、インジケーション情報は、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを示す。第1の端末デバイスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルは、Ni個のPRBの全てに対応する最小シーケンスインターバルのうちの最小値であり、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは、各PRBにおける任意の2つのシーケンスのインターバルのうちの最小値である。
以下では、Ni≧2M及びNi<2Mの2つの異なるシナリオに基づき、第1の端末デバイスによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定するための方法について別々に説明する。Niは、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有される物理リソースブロックPRBの数を表し、Mは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数又は端末デバイスの総数-1を表し、NSCは、シーケンスの総数を表す。
シナリオ1:Ni≧2M
Ni≧2Mである場合、最小シーケンスインターバルは、NSCである。上記のシナリオにおいて、PRBの数は、必要な物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの数以上である。従って、Ni個のPRBにおいて、最大の1つのシーケンスが各PRB上で利用され、シーケンスは、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスである。
シナリオ2:Ni<2M
Ni<2Mである場合、x個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルΔ1であり、残りの(Ni-x)個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、Δ2である。
又は、
であり、xは、正の整数である。
x個のPRBと、残りの(Ni-x)個のPRBとは、以下の制約条件を満たすと理解すべきである。
さらに、Δ1とΔ2とは、以下の解決策を利用することによって決定されうる。
Ni<2Mである場合、
個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバル
であり、残りの
個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、
であり、ここで、
である。
上記の解決策で決定されるΔ1は、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化し、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てできる。
第1の端末デバイスは、上記の計算を通して、候補シーケンスグループを取得しうる。シーケンスグループは、2M個のシーケンスを含み、2M個のシーケンスは、Ni個のPRBで搬送される符号ドメインリソース(即ち、NSC)から選択される。
例では、Ni=4であり、M=5であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、及びPRB4が得られると仮定する。以下の式が、上記の方式で得られうる。
であり、
であり、かつ
であり、2つのPRBにおいて、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは6であり、2つのPRBにおいて、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバル、即ち、4である。
図4に示すように、シーケンス0、シーケンス4、及びシーケンス8が2つのPRBで利用され、シーケンス0及びシーケンス6が残り2つのPRBで利用される。
他の例では、Ni=5であり、M=6であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、PRB4、及びPRB5が得られると仮定する。以下の式が、上記の方式で得られうる。
であり、
であり、かつ
であり、3つのPRBにおいて、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは6であり、2つのPRBにおいて、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバル、即ち、4である。
図5に示すように、シーケンス0、シーケンス4、及びシーケンス8が2つのPRBで利用され、シーケンス0及びシーケンス6が残り3つのPRBで利用される。
図4及び図5に示した割り当て解決策は単なる例に過ぎず、この出願を限定することを意図していないと理解すべきである。
さらに、具体的には、このことは、それらに限定されないが、i番目の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する以下の3つの方式を含みうる。i番目の端末デバイスは、M個の端末デバイスのいずれか1つであり、i番目の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、ACK及びNACKを搬送するために利用される2つのシーケンスを含むと理解すべきである。
方式1:連続的な選択
i番目の端末デバイスは、それぞれ(2i-1)番目のシーケンス及び2i番目のシーケンスを利用してACK及びNACKを搬送する。例えば、i番目の端末デバイスは、(2i-1)番目のシーケンスを利用してACKを搬送し、かつ2i番目のシーケンスを利用してNACKを搬送するか、又は、i番目の端末デバイスは、(2i-1)番目のシーケンスを利用してNACKを搬送し、かつ2i番目のシーケンスを利用してACKを搬送する。
方式2:対称的な選択
i番目の端末デバイスは、それぞれi番目のシーケンス及び(2M-i+1)番目のシーケンスを利用してACK及びNACKを搬送する。例えば、i番目の端末デバイスは、i番目のシーケンスを利用してACKを搬送し、かつ(2M-i+1)番目のシーケンスを利用してNACKを搬送するか、又は、i番目の端末デバイスは、i番目のシーケンスを利用してNACKを搬送し、かつ(2M-i+1)番目のシーケンスを利用してACKを搬送する。
方式3:逆の選択
i番目の端末デバイスは、それぞれ(2M-2i+1)番目のシーケンス及び(2M-2i+2)番目のシーケンスを利用してACK及びNACKを搬送する。例えば、i番目の端末デバイスは、(2M-2i+1)番目のシーケンスを利用してACKを搬送し、かつ(2M-2i+2)番目のシーケンスを利用してNACKを搬送するか、又は、i番目の端末デバイスは、(2M-2i+2)番目のシーケンスを利用してNACKを搬送し、かつ(2M-2i+1)番目のシーケンスを利用してACKを搬送する。
上記の3つの方式は、M個の端末デバイス(第1の端末デバイス及び第2の端末デバイスを含む)のいずれか1つによって、端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定することにも適用可能であると理解すべきである。
例えば、Ni=4であり、Δ1=6であり、Δ2=4である。シーケンス配置方式は、第1のPRB上にシーケンス0、4、及び8、第2のPRB上にシーケンス0及び6、第3のPRB上にシーケンス0及び6、そして、第4のPRB上にシーケンス0、4及び8というものである。他のシーケンス配置方式が、PRBの順番を調整することによって得られうると理解すべきである。上記の3つの方式の1つのみが標準で利用される。従って、方式間で選択を実行する必要はない。
例えば、連続的な選択が利用されるとき、マルチキャストグループ内で最も小さい番号を持つUEは、第1のPRB上のシーケンス0及び4を利用し、シーケンス0がACKを搬送し、かつシーケンス4がNACKを搬送するか、又はその逆であり、2番目に小さい番号を持つUEは、第1のPRB上のシーケンス8、及び第2のPRB上のシーケンス0を利用し、シーケンス8がACKを搬送し、かつシーケンス0がNACKを搬送するか、又はその逆である。
例えば、対称的な選択が利用されるとき、マルチキャストグループ内で最も小さい番号を持つUEは、第1のPRB上のシーケンス0と、第4のPRB上のシーケンス0とを利用し、第1のPRB上のシーケンス0がACKを搬送し、かつ第4のPRB上のシーケンス0がNACKを搬送するか、又はその逆であり、2番目に小さい番号を持つUEは、第1のPRB上のシーケンス4と、第4のPRB上のシーケンス4とを利用し、第1のPRB上のシーケンス4がACKを搬送し、かつ第4のPRB上のシーケンス4がNACKを搬送するか、又はその逆である。
代替的に、対称的な選択が利用されるとき、マルチキャストグループ内で最も小さい番号を持つUEは、第1のPRB上のシーケンス0と、第4のPRB上のシーケンス8とを利用し、第1のPRB上のシーケンス0がACKを搬送し、かつ第4のPRB上のシーケンス8がNACKを搬送するか、又はその逆であり、2番目に小さい番号を持つUEは、第1のPRB上のシーケンス4と、第4のPRB上のシーケンス4とを利用し、第1のPRB上のシーケンス4がACKを搬送し、かつ第4のPRB上のシーケンス4がNACKを搬送するか、又はその逆である。
例えば、逆の選択が利用されるとき、マルチキャストグループ内で最も小さい番号を持つUEは、第4のPRB上のシーケンス0と、第4のPRB上のシーケンス4とを利用し、第4のPRB上のシーケンス0がACKを搬送し、かつ第4のPRB上のシーケンス4がNACKを搬送するか、又はその逆であり、2番目に小さい番号を持つUEは、第4のPRB上のシーケンス8と、第3のPRB上のシーケンス0を利用し、第4のPRB上のシーケンス8がACKを搬送し、かつ第3のPRB上のシーケンス0がNACKを搬送するか、又はその逆である。
代替的に、逆の選択が利用されるとき、マルチキャストグループ内で最も小さい番号を持つUEは、第4のPRB上のシーケンス8と、第4のPRB上のシーケンス4とを利用し、第4のPRB上のシーケンス8がACKを搬送し、かつ第4のPRB上のシーケンス4がNACKを搬送するか、又はその逆であり、2番目に小さい番号を持つUEは、第4のPRB上のシーケンス0と、第3のPRB上のシーケンス6を利用し、第4のPRB上のシーケンス0がACKを搬送し、かつ第3のPRB上のシーケンス6がNACKを搬送するか、又はその逆である。
上記の例は、この出願を限定することを意図してないと理解すべきである。
第3の可能な設計は、以下の通りである。
以下では、Ni≧2M及びNi<2Mの2つの異なるシナリオに基づき、第1の端末デバイスによって、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定するための方法について別々に説明する。Niは、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有される物理リソースブロックPRBの数を表し、Mは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数又は端末デバイスの総数-1を表し、NSCは、シーケンスの総数を表す。
シナリオ1:Ni≧2M
Ni≧2Mである場合、最小シーケンスインターバルは、NSCである。上記のシナリオにおいて、PRBの数は、必要な物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの数以上である。従って、Ni個のPRBにおいて、最大の1つのシーケンスが各PRB上で利用され、シーケンスは、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスである。
シナリオ2:Ni<2M
Ni<2Mであり、かつ、第1のシーケンス数
とNiとの積が2Mに等しくない場合、第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数が
であり、第2のシーケンス数が
であると決定する。第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数、第2のシーケンス数、及び、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係に基づいて、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせと、第2のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとを決定する。第2の端末デバイスは、第2の端末デバイスの識別子と、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせと、第2のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
Ni<2Mであり、第1のシーケンス数
とNiとの積が2Mに等しい場合、第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数が
であると決定する。第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数、及び、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係に基づいて、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせを決定する。第2の端末デバイスは、第2の端末デバイスの識別子と、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
例では、表1(a)及び表1(b)に示すように、シーケンス数とシーケンス巡回シフトインデックス組み合わせとの間のマッピング関係は、以下を含む。
シーケンス数が2である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0及び6である。
代替的に、シーケンス数が3である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、4、及び8である。
代替的に、シーケンス数が4である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が5である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が6である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が7である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が8である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が9である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が10である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が11である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、及び10である。
代替的に、シーケンス数が12である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
他の例では、表2(a)及び表2(b)に示すように、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係は、以下を含む。
シーケンス数が2である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、及び6である。
代替的に、シーケンス数が3である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、4、及び8である。
代替的に、シーケンス数が4である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が5である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が6である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が7である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が8である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が9である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が10である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が11である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が12である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
表1及び表2は単なる例に過ぎず、この出願を限定することを意図していないと理解すべきである。シーケンス数とシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係を表の形式で特定することに加えて、表1及び表2は、代替的に、他の形式であってよい。このことは、この出願において限定されない。表1及び表2に加えて、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間の他のマッピング関係がありうる。表1及び表2は単なる例に過ぎず、この出願の実施形態を限定することを意図していない。
例えば、Ni=4であり、かつM=5であると仮定すると、第1のシーケンス数は、
であり、第2のシーケンス数は、
である。シーケンス数2に対応するシーケンスは、0及び6であり、シーケンス数3に対応するシーケンスは、0、4、及び8であると、表1から理解できる。
Ni=4であり、かつM=4であると仮定すると、第1のシーケンス数は、
である。シーケンス数2に対応するシーケンスは、0及び6であると、表1から理解できる。
加えて、S202a及びS202bの具体的な内容については、S204の説明を参照されたい。詳細については再び説明されない。
実施形態2
マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、マルチキャストグループにおいてメッセージをフィードバックする必要がある端末デバイスの総数とは、必ずしも同じである必要はない。例えば、グループ内のUEがマルチキャストを開始するとき、グループ内の残りのUEのみが、フィードバックメッセージで応答する必要がある。従って、マルチキャストグループにおいてフィードバックを実行する必要がある端末デバイスの総数は、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数-1である。この場合、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数に基づいてPSFCHリソースが割り当てられる場合に、利用される必要がない2つの追加的なPSFCHリソースが、割り当てられる必要がある。その結果、リソースの浪費が引き起こされる。加えて、利用可能なシーケンスの数は、残りのシーケンスの割り当ての際に低減され、ビットエラーレートが増大する。
図6に示すように、この出願の実施形態は、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法を提供する。方法は、以下を含む。
図6は、少なくとも2つの第2の端末デバイスのうちの第2の端末デバイスa及び第2の端末デバイスbのみを示していることに留意すべきである。以下では、詳細な説明のための例として、第2の端末デバイスa及び第2の端末デバイスbのみを利用する。他の第2の端末デバイスの具体的な処理プロセスについては、第2の端末デバイスa及び第2の端末デバイスbを参照されたい。詳細については繰り返されない。
S601:第1の端末デバイスは、マルチキャスト情報を少なくとも2つの第2の端末デバイスに送信する。
S602a:第2の端末デバイスaは、第1の端末デバイスからマルチキャスト情報を受信する。第2の端末デバイスaは、マルチキャストにおける第1の端末デバイスの番号に基づいて、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
可能な設計において、第2の端末デバイスaは、マルチキャストにおける第1の端末デバイスの番号に基づいて、第2の端末デバイスaの仮番号を生成する。第2の端末デバイスaは、第2の端末デバイスの仮番号とに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。具体的には、第2の端末デバイスaは、第2の端末デバイスの仮番号を参照し、実施形態1で示した方法を利用することによって、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。例えば、Mが、マルチキャストにおける端末デバイスの総数-1に等しいと仮定する。加えて、第2の端末デバイスaは、他の方法を利用することによって、第2の端末デバイスaの仮番号に基づいて、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースをさらに決定しうる。このことは、この出願において限定されない。
例えば、マルチキャスト内の、マルチキャストを開始するUEの番号がjであり、仮番号(temp UE ID)を得るために、マルチキャスト内の残りのUEの番号が番号jに基づいて調整される。
さらに、マルチキャスト内の残りのUEは、仮番号に基づいて、対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
他の可能な設計において、第2の端末デバイスaは、マルチキャスト内の第1の端末デバイスの番号に基づいて、マルチキャスト内の残りの第2の端末デバイスをソートする。第2の端末デバイスaは、ソート結果に基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
例えば、マルチキャスト内の、マルチキャストを開始するUEの番号がjであり、番号がjであるUE以外の、マルチキャスト内の残りのUEの全てがソートされるが、仮番号は生成されない。次いで、マルチキャスト内の残りのUEのそれぞれに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、ソート結果に基づいて決定される。
他の例では、マルチキャスト内の、マルチキャストを開始するUEの番号がjである。物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを得るための数式において、番号がj未満のUEに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、UEの番号を数式に代入することによって得られ、番号がjより大きいUEに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、UEの番号-1の計算結果を数式に代入することによって得られる。
上記の2つの設計の基本的な思想は同じであり、違いは、第1の設計では仮番号が生成されるが、第2の設計では仮番号が生成されないことにあると理解すべきである。
S602b:第2の端末デバイスbは、第1の端末デバイスからマルチキャスト情報を受信する。第2の端末デバイスaは、マルチキャストにおける第1の端末デバイスの番号に基づいて、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
S603a:第2の端末デバイスaは、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、フィードバック情報を第1の端末デバイスに送信する。
S603b:第2の端末デバイスbは、第2の端末デバイスbに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、フィードバック情報を第1の端末デバイスに送信する。
それに対応して、第1の端末デバイスは、マルチキャスト内の第1の端末デバイスの番号に基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。第1の端末デバイスは、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、少なくとも2つの第2の端末デバイスのそれぞれによって送信されたフィードバック情報を受信する。
例えば、Ni=4であり、かつM=5であると仮定すると、シーケンス0と、シーケンス4と、シーケンス8とが2つのPRBで利用され、シーケンス0と、シーケンス6とが残りの2つのPRBで利用される。シーケンス0と、シーケンス4と、シーケンス8とが第1のPRBで利用され、シーケンス0と、シーケンス6とが第2のPRBで利用されて、ACKを搬送するためのPSFCHリソースとして利用され、これらのシーケンスは、UEがACKを搬送するための5つのPSFCHリソースに対応する。シーケンス0と、シーケンス4と、シーケンス8とは、第4のPRBで利用され、シーケンス0と、シーケンス6とは、第2のPRBで利用され、NACKを搬送するPSFCHリソースとして利用され、これらのシーケンスは、UEがNACKを搬送するための5つのPSFCHリソースに対応する。ソートに従って、図7に示すように、UEとシーケンスとの間の対応関係の表が、表3に示されている。
上記の実施形態においては、リソースが節約でき、利用されるシーケンスの数が低減でき、ビットエラーレートが低減できる。
実施形態3
現在の標準の進展によれば、PSFCHの周期が1、2、又は4、即ち、周期が1スロット、2スロット、又は4スロットであってよい。マルチキャストのためのPSFCHリソースの要件が比較的高いことを考慮すると、4つのスロット内に1つのPSFCHシンボルのみがある場合、PSFCHリソースは、4つのスロット内でマルチキャストのために多重化される必要があり、比較的高い複雑さを引き起こすことになりそうである。異なるスロット内のPSFCHリソースが、周波数ドメイン多重化(frequency domain multiplexing, FDM)構造を利用することによって多重化される場合、それは、各マルチキャストに利用できるPRBリソースの数が大きく低減されることを意味する。上記の問題を避けるために以下の設計が利用されうるが、以下の設計に限定されない。
可能な設計において、リソースグループの周期が1スロットより大きい場合、第1の端末デバイスは、リソースグループの周期の中で1回のマルチキャスト送信を開始する。
可能な設計において、リソースグループの周期が1スロットより大きい場合、第1の端末デバイスは、リソースグループの周期の中の最初のスロットでマルチキャスト情報を送信し、残りのスロットでマルチキャスト情報を繰り返し送信する。
任意選択で、残りのスロットでマルチキャスト情報を繰り返し送信するために、第1の端末デバイスによって利用される周波数ドメインリソースは、最初のスロットでマルチキャスト情報を送信するために、第1の端末デバイスによって利用される周波数ドメインリソースと同じである。
例えば、図8に示すように、PSFCHの周期は、2スロットであり、最初のスロットのみがマルチキャスト情報を送信するために利用され、2番目のスロットは、繰り返されるマルチキャスト情報のみを送信するために利用できる。
この出願の上記の実施形態は、異なる技術的効果を達成するために、別々に利用されてよいし、又は組み合わせて利用されてよい。
この出願において提供される上記の実施形態において、この出願の実施形態において提供される通信方法の様々な解決策が、各ネットワーク要素及びネットワーク要素間のインタラクションの観点から別々に説明されている。上記の機能を実装するために、ネットワークデバイス及び端末デバイスなどのネットワーク要素は、機能を実行するための、対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むと理解されうる。当業者は、この明細書で開示された実施形態において説明されるユニット及びアルゴリズムステップの例と組み合わせて、この出願が、ハードウェア、又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実装できることを容易に知るべきである。機能がハードウェアによって実行されるか、又はコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定のアプリケーション及び設計制約に依存する。当業者は、異なる方法を利用して、各特定のアプリケーションについて説明された機能を実装しうるが、実装がこの出願の範囲を逸脱するとみなされるべきではない。
同じ概念に基づき、図9に示すように、この出願の実施形態は、装置900をさらに提供する。装置900は、トランシーバユニット902と、処理ユニット901とを含む。
例では、装置900は、上記の方法における第1の端末デバイスの機能を実装するように構成される。装置は、第1の端末デバイスであってよいし、又は、第1の端末デバイス内の装置、例えば、チップシステムであってよい。
トランシーバユニット902は、マルチキャスト情報を少なくとも2つの第2の端末デバイスに送信する。処理ユニット901は、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
トランシーバユニット902は、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、少なくとも2つの第2の端末デバイスのそれぞれによって送信されたフィードバック情報を受信する。
例では、装置900は、上記の方法における第2の端末デバイスの機能を実装するように構成される。装置は、第2の端末デバイスであってよいし、又は、第2の端末デバイス内の装置、例えば、チップシステムであってよい。
トランシーバユニット902は、第1の端末デバイスからマルチキャスト情報を受信する。
処理ユニット901は、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
トランシーバユニット902は、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、フィードバック情報を第1の端末デバイスに送信する。
処理ユニット901及びトランシーバユニット902の具体的な実行プロセスについては、上記の方法実施形態における説明を参照されたい。この出願の実施形態において、モジュールへの分割は例であり、単なる論理的な機能分割に過ぎない。実際の実装において、他の分割方式がありうる。加えて、この出願の実施形態における機能モジュールは、1つのプロセッサに統合されてよいし、又は、モジュールのそれぞれが物理的に単独で存在してよいし、又は、2つ以上のモジュールが1つのモジュールに統合されてよい。上記の統合モジュールは、ハードウェアの形態で実装されてよいし、又はソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてよい。
他の任意選択の変形において、装置は、チップシステムであってよい。この出願の実施形態では、チップシステムは、チップを含んでよいし、又は、チップと、他の個別コンポーネントとを含んでよい。例えば、装置は、プロセッサと、インターフェースとを含み、インターフェースは、入力/出力インターフェースであってよい。プロセッサは、処理ユニット901の機能を実装し、インターフェースは、トランシーバユニット902の機能を実装する。装置は、メモリをさらに含んでよい。メモリは、プロセッサ上で実行できるプログラムを格納するように構成される。プロセッサがプログラムを実行するとき、上記の実施形態の方法が実行される。
同じ概念に基づき、図10に示すように、この出願の実施形態は、装置1000を提供する。装置1000は、通信インターフェース1001と、少なくとも1つのプロセッサ1002と、少なくとも1つのメモリ1003とを含む。通信インターフェース1001は、伝送媒体を利用することによって、他のデバイスと通信するように構成され、それによって、装置1000内の装置は、他のデバイスと通信できる。メモリ1003は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサ1002は、メモリ1003内に格納されたコンピュータプログラムを呼び出して、通信インターフェース1001を通じてデータを送信及び受信し、上記の実施形態の方法を実装する。
例えば、装置が第1の端末デバイスであるとき、メモリ1003は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサ1002は、メモリ1003内に格納されたコンピュータプログラムを呼び出して、通信インターフェース1001を通じて、上記の実施形態における第1の端末デバイスによって実行される方法を実行する。装置が第2の端末デバイスであるとき、メモリ1003は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサ1002は、メモリ1003内に格納されたコンピュータプログラムを呼び出して、通信インターフェース1001を通じて、上記の実施形態における第2の端末デバイスによって実行される方法を実行する。
この出願の実施形態において、通信インターフェース1001は、トランシーバ、回路、バス、モジュール、又は他のタイプの通信インターフェースであってよい。プロセッサ1002は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントであってよいし、この出願の実施形態において開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装又は実行しうる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサなどであってよい。この出願の実施形態に関連して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって実行されて完了されるように、又は、ハードウェアとプロセッサ内のソフトウェアモジュールとの組み合わせによって実行されて完了されるように直接的に提供されてよい。メモリ1003は、ハードディスクドライブ(hard disk drive, HDD)又はソリッドステートドライブ(solid-state drive, SSD)などの不揮発性メモリであってよいし、又は揮発性メモリ(volatile memory)、例えば、ランダムアクセスメモリ(random-access memory, RAM)であってよい。メモリは、それらに限定されないが、命令構造又はデータ構造の形態で期待されるプログラムコードを搬送でき又は格納でき、かつコンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体である。この出願の実施形態におけるメモリは、代替的に、ストレージ機能を実装できる回路又は任意の他の装置であってよい。メモリ1003は、プロセッサ1002に接続される。この出願の実施形態における接続は、間接的な接続、又は、装置、ユニット、又はモジュール間の情報交換に利用される、電気的な形態、機械的な形態、又は他の形態での、装置、ユニット、又はモジュール間の通信接続であってよい。他の実装において、メモリ1003は、代替的に、装置1000の外部に配置されてよい。プロセッサ1002は、メモリ1003と連携して動作しうる。プロセッサ1002は、メモリ1003に格納されたプログラム命令を実行しうる。少なくとも1つのメモリ1003のうちの少なくとも1つは、代替的に、プロセッサ1002に含まれてよい。この出願の実施形態において、通信インターフェース1001と、プロセッサ1002と、メモリ1003との間の接続媒体は限定されない。例えば、この出願の実施形態において、メモリ1003と、プロセッサ1002と、通信インターフェース1001とは、図10のバスを通じて接続されうる。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されうる。
図9に示した実施形態の装置は、図10に示した装置1000によって実装されうることが理解されうる。具体的には、処理ユニット901は、プロセッサ1002によって実装されてよく、トランシーバユニット902は、通信インターフェース1001によって実装されてよい。
この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、上記の実施形態による方法を実行することが可能になる。
この出願の実施形態において提供される方法の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを利用することによって実装されうる。実施形態を実装するためにソフトウェアが利用されるとき、実施形態の全部又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装されうる。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされて実行されるとき、本発明の実施形態による手順又は機能の全部又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワークデバイス、ユーザ機器、又は他のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよいし、又は、一のコンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体へと伝送されてよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから、他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタルサブスクライバ回線(digital subscriber line, 略してDSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で伝送されうる。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体、又は、サーバ又はデータセンタなどの、1つ以上の利用可能な媒体を統合しているデータストレージデバイスであってよい。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、又は磁気テープ)、光学媒体(例えば、デジタルビデオディスク(digital video disc, 略してDVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid-State Drive, SSD))などであってよい。
上記の実施形態は、単に、この出願の技術的解決策を詳細に説明するために利用される。上記の実施形態の説明は、単に、本発明の実施形態の方法の理解を容易にすることを意図しており、本発明の実施形態に関する限定と解釈すべきでない。当業者によって直ちに理解される変形又は置換は、本発明の実施形態の保護範囲に収まるべきである。
この出願は、2019年9月29日に中国国家産権局に提出された、“METHOD FOR DETERMINING PHYSICAL SIDELINK FEEDBACK CHANNEL RESOURCE AND APPARATUS”と題された中国特許出願第201910937257.2号に対する優先権を主張し、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
この出願は、通信技術の分野に関し、特に、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法及び装置に関する。
新無線(new radio, NR)システムでは、端末デバイスがネットワークデバイスのサービス区域内にあるか、サービス区域外にあるか、又は部分的にサービス区域内にあるかにかかわらず、端末デバイス間の物理サイドリンク(sidelink)マルチキャスト送信がサポートされる。マルチキャストメッセージを送信するために利用される物理チャネルは、物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel, PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel, PSSCH)、及び物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink feedback channel, PSFCH)を含む。PSSCHに対応するハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)フィードバック情報は、PSFCHを通じて送信される。
既存の解決策では、ユーザ機器が、マルチキャストメッセージを搬送するPSSCHのデコードに成功した場合に、マルチキャストメッセージを受信するユーザ機器(user equipment, UE)が、ハイブリッド自動再送要求肯定応答(HARQ-ACK)(以下では、略してACK)を送信するか、又は、ユーザ機器が、マルチキャストメッセージを搬送するPSSCHのデコードに失敗した場合に、ハイブリッド自動再送要求否定応答(HARQ-NACK)(以下では、略してNACK)を送信する。各UEは、一のPSFCHリソースを利用してACKを搬送し、他のPSFCHリソースを利用してNACKを搬送する。しかし、既存の解決策は、どのようにしてPSFCHリソースを各UEに割り当てるかについて、割り当ての詳細を提供しない。これに基づき、この出願は、PSFCHリソースをマルチキャストグループ内のUEに割り当てるためのPSFCH決定方法を提供する。
この出願の実施形態は、PSFCHをマルチキャストグループ内のUEに割り当てるために、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法及び装置を提供する。
第1の態様によれば、この出願の実施形態は、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法を提供する。方法は、以下を含む。
第1の端末デバイスは、マルチキャスト情報を、少なくとも2つの第2の端末デバイスに送信する。第1の端末デバイスは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
第1の端末デバイスは、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、少なくとも2つの第2の端末デバイスのそれぞれによって送信されたフィードバック情報を受信する。
上記の方法によれば、第1の端末デバイスが、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースをマルチキャストグループ内の端末デバイスに割り当てる状態を決定しうる。
可能な設計において、第1の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
第1の端末デバイスは、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有される物理リソースブロックPRBの数Niとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースによって占有されるPRBを決定する。
上記の設計において、第1の端末デバイスは、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースによって占有されるPRBを決定しうる。
可能な設計において、Ni≧2Mである場合、M個の端末デバイスのうちのi番目の端末デバイスは、i番目のPRB及び(i+1)番目のPRBに対応し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
可能な設計において、Ni≧2Mである場合、M個の端末デバイスのうちのi番目の端末デバイスは、i番目のPRB及び(Ni-i+1)番目のPRBに対応し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
可能な設計において、Ni<2Mであり、かつNiが偶数である場合、最初のNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがACKを搬送し、かつ残りのNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがNACKを搬送するか、又は、最初のNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがNACKを搬送し、かつ残りのNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがACKを搬送する。
代替的に、Ni<2Mであり、かつNiが奇数である場合、最初の
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがACKを搬送し、残りの
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがNACKを搬送し、かつ
番目のPRBシーケンス番号を持つ1つのPRBがACK及びNACKを搬送するか、又は、最初の
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがNACKを搬送し、残りの
個のPRBシーケンス番号を持つ
番目のPRBシーケンス番号を持つ1つのPRBがACK及びNACKを搬送する。Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
可能な設計において、第1の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数とリソースグループとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
第1の端末デバイスは、端末デバイスの総数と、リソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定する。
代替的に、第1の端末デバイスは、ネットワークデバイス又は他の端末デバイスからインジケーション情報を受信し、ここで、インジケーション情報は、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを示し、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルは、Ni個のPRBの全てに対応する最小シーケンスインターバルのうちの最小値であり、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは、各PRBにおける任意の2つのシーケンスのインターバルのうちの最小値である。
第1の端末デバイスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定することによって、さらに決定される。
これにより、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化でき、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てでき、ビットエラーレートが低減できる。
可能な設計において、Ni≧2Mである場合、最小シーケンスインターバルはNSCであり、NSCはシーケンスの総数を表し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
可能な設計において、Ni<2Mである場合、x個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルΔ1であり、残りの(Ni-x)個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、Δ2である。
又は、
であり、xは、正の整数であり、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表し、NSCは、シーケンスの総数を表す。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定することによって、さらに決定される。
これにより、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化でき、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てでき、ビットエラーレートが低減できる。
可能な設計において、Ni<2Mである場合、
個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバル
であり、残りの
個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、
であり、ここで、
である。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定することによって、さらに決定される。
これにより、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化でき、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てでき、ビットエラーレートが低減できる。
可能な設計において、第1の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数とリソースグループとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
Ni<2Mであり、かつ、第1のシーケンス数
とNiとの積が2Mに等しくない場合、第1の端末デバイスは、第1のシーケンス数が
であり、第2のシーケンス数が
であると決定する。
第1の端末デバイスは、第1のシーケンス数、第2のシーケンス数、及び、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係に基づいて、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせと、第2のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとを決定する。
第1の端末デバイスは、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせと、第2のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
代替的に、Ni<2Mであり、第1のシーケンス数
とNiとの積が2Mに等しい場合、第1の端末デバイスは、第1のシーケンス数が
であると決定する。
第1の端末デバイスは、第1のシーケンス数、及び、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係に基づいて、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせを決定する。
第1の端末デバイスは、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
Niは、リソースグループによって占有されるPRBの数を表し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、比較的容易に決定でき、それによって、リソース割り当ての複雑さが低減される。
可能な設計において、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係は、以下を含む。
シーケンス数が2である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0及び6である。
代替的に、シーケンス数が3である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、4、及び8である。
代替的に、シーケンス数が4である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が5である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が6である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が7である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が8である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が9である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が10である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が11である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、及び10である。
代替的に、シーケンス数が12である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
可能な設計において、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係は、以下を含む。
シーケンス数が2である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、及び6である。
代替的に、シーケンス数が3である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、4、及び8である。
代替的に、シーケンス数が4である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が5である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が6である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が7である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が8である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が9である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が10である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が11である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が12である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
可能な設計において、方法は、以下をさらに含む。
リソースグループの周期が1スロットより大きい場合、第1の端末デバイスは、リソースグループの周期の中で1回のマルチキャスト送信を開始する。
上記の設計では、PSFCHリソースの不足が回避でき、利用の複雑さは比較的高くなる。
可能な設計において、方法は、以下をさらに含む。
リソースグループの周期が1スロットより大きい場合、第1の端末デバイスは、リソースグループの周期の中の最初のスロットでマルチキャスト情報を送信し、残りのスロットでマルチキャスト情報を繰り返し送信する。
上記の設計では、PSFCHリソースの不足が回避でき、利用の複雑さは比較的高くなる。
可能な設計において、方法は、以下をさらに含む。
残りのスロットでマルチキャスト情報を繰り返し送信するために、第1の端末デバイスによって利用される周波数ドメインリソースは、最初のスロットでマルチキャスト情報を送信するために、第1の端末デバイスによって利用される周波数ドメインリソースと同じである。
第2の態様によれば、この出願の実施形態は、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法を提供する。方法は、以下を含む。
第2の端末デバイスは、マルチキャスト情報を第1の端末デバイスから受信する。
第2の端末デバイスは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
第2の端末デバイスは、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、フィードバック情報を第1の端末デバイスに送信する。
上記の方法によれば、第1の端末デバイスが、マルチキャストグループ内の端末デバイスに物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを割り当てる状態を決定しうる。
可能な設計において、第2の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
第2の端末デバイスは、端末デバイスの総数と、リソースグループによって占有される物理リソースブロックPRBの数Niと、第2の端末デバイスの識別子とに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースによって占有されるPRBを決定する。
上記の設計において、第1の端末デバイスは、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースによって占有されるPRBを決定しうる。
可能な設計において、Ni≧2Mである場合、M個の端末デバイスのうちのi番目の端末デバイスは、i番目のPRB及び(i+1)番目のPRBに対応し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
可能な設計において、Ni≧2Mである場合、M個の端末デバイスのうちのi番目の端末デバイスは、i番目のPRB及び(Ni-i+1)番目のPRBに対応し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
可能な設計において、Ni<2Mであり、かつNiが偶数である場合、最初のNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがACKを搬送し、かつ残りのNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがNACKを搬送するか、又は、最初のNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがNACKを搬送し、かつ残りのNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBがACKを搬送する。
代替的に、Ni<2Mであり、かつNiが奇数である場合、最初の
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがACKを搬送し、残りの
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがNACKを搬送し、かつ
番目のPRBシーケンス番号を持つ、1つのPRBがACK及びNACKを搬送するか、又は、最初の
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがNACKを搬送し、残りの
個のシーケンス番号を持つ
個のPRBがACKを搬送し、かつ
番目のPRBシーケンス番号を持つ1つのPRBがACK及びNACKを搬送する。Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
可能な設計において、第2の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
第2の端末デバイスは、端末デバイスの総数と、リソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定する。
代替的に、第2の端末デバイスは、ネットワークデバイス又は他の端末デバイスからインジケーション情報を受信し、ここで、インジケーション情報は、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを示し、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルは、Ni個のPRBの全てに対応する最小シーケンスインターバルのうちの最小値であり、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは、各PRBにおける任意の2つのシーケンスのインターバルのうちの最小値である。
第2の端末デバイスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルと、第2の端末デバイスの識別子とに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定することによって、さらに決定される。
これにより、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化でき、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てでき、ビットエラーレートが低減できる。
可能な設計において、Ni≧2Mである場合、最小シーケンスインターバルはNSCであり、NSCはシーケンスの総数を表し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
可能な設計において、Ni<2Mである場合、x個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルΔ1であり、残りの(Ni-x)個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、Δ2である。
又は、
であり、xは、正の整数であり、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表し、NSCは、シーケンスの総数を表す。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定することによって、さらに決定される。
これにより、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化でき、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てでき、ビットエラーレートが低減できる。
可能な設計において、Ni<2Mである場合、
個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバル
であり、残りの
個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、
であり、
である。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定することによって、さらに決定される。
これにより、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化でき、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てでき、ビットエラーレートが低減できる。
可能な設計において、第2の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。Ni<2Mであり、かつ、第1のシーケンス数
とNiとの積が2Mに等しくない場合、第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数が
であり、第2のシーケンス数が
であると決定する。
第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数、第2のシーケンス数、及び、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係に基づいて、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせと、第2のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとを決定する。
第2の端末デバイスは、第2の端末デバイスの識別子と、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせと、第2のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
代替的に、Ni<2Mであり、第1のシーケンス数
とNiとの積が2Mに等しい場合、第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数が
であると決定する。
第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数、及び、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係に基づいて、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせを決定する。
第2の端末デバイスは、第2の端末デバイスの識別子と、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
Niは、リソースグループによって占有されるPRBの数を表し、Mは、端末デバイスの総数、又は端末デバイスの総数-1を表す。
上記の設計において、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、比較的容易に決定でき、それによって、リソース割り当ての複雑さが低減される。
可能な設計において、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係は、以下を含む。
シーケンス数が2である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0及び6である。
代替的に、シーケンス数が3である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、4、及び8である。
代替的に、シーケンス数が4である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が5である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が6である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が7である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が8である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が9である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が10である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が11である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、及び10である。
代替的に、シーケンス数が12である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
可能な設計において、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係は、以下を含む。
シーケンス数が2である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、及び6である。
代替的に、シーケンス数が3である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、4、及び8である。
代替的に、シーケンス数が4である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が5である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が6である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が7である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が8である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が9である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が10である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が11である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が12である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
可能な設計において、第2の端末デバイスは、以下の方法を利用することによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
Mが端末デバイスの総数-1を表す場合、第2の端末デバイスは、マルチキャストにおける第1の端末デバイスの番号に基づいて、第2の端末デバイスの仮番号を生成する。
第2の端末デバイスは、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループと、第2の端末デバイスの仮番号とに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
代替的に、Mが端末デバイスの総数-1を表す場合、第2の端末デバイスは、マルチキャストにおける第1の端末デバイスの番号に基づいて、マルチキャストにおける残りの端末デバイスをソートする。
第2の端末デバイスは、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループと、ソート結果とに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
上記の設計において、リソースが節約でき、利用されるシーケンスの数が低減でき、ビットエラーレートが低減できる。
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、通信装置、例えば、第1の端末デバイス又は第2の端末デバイスを提供する。
装置は、端末デバイスであってよく、又は端末デバイス内のチップであってよい。装置は、処理ユニットと、送信ユニットと、受信ユニットとを含んでよい。送信ユニットと受信ユニットとは、ここでは、代替的に、トランシーバユニットであってよいと理解すべきである。
装置が端末デバイスであるとき、処理ユニットは、プロセッサであってよく、送信ユニットと受信ユニットとは、トランシーバであってよい。端末デバイスは、ストレージユニットをさらに含んでよく、ストレージユニットは、メモリであってよい。ストレージユニットは、命令を格納するように構成され、処理ユニットは、ストレージユニットに格納された命令を実行し、それによって、端末デバイスは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法、又は、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法を実行する。
装置が端末デバイス内のチップであるとき、処理ユニットは、プロセッサであってよく、送信ユニットと受信ユニットとは、入力/出力インターフェース、ピン、回路などであってよい。処理ユニットは、ストレージユニットに格納された命令を実行し、それによって、チップは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法、又は、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法を実行する。ストレージユニットは、命令を格納するように構成される。ストレージユニットは、チップ内のストレージユニット(例えば、レジスタ又はキャッシュ)であってよく、又は、端末デバイス内の、チップの外部に配置されているストレージユニット(例えば、リードオンリーメモリ又はランダムアクセスメモリ)であってよい。
第4の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法、又は、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法を実行することが可能になる。
第5の態様によれば、この出願の実施形態は、プログラムを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法、又は、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法を実行することが可能になる。
この出願による、フィードバックチャネルリソースの模式図である。
この出願による、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法の概略フローチャート1である。
この出願による、マルチキャスト内のUEに割り当てられるPSFCHリソースによって占有されるPRBの模式図1である。
この出願による、マルチキャスト内のUEに割り当てられるPSFCHリソースによって占有されるPRBの模式図2である。
この出願による、マルチキャスト内のUEに割り当てられるPSFCHリソースによって占有されるPRBの模式図3である。
この出願による、マルチキャスト内のUEに割り当てられるPSFCHリソースに対応するシーケンスの模式図1である。
この出願による、マルチキャスト内のUEに割り当てられるPSFCHリソースに対応するシーケンスの模式図2である。
この出願による、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法の概略フローチャート2である。
この出願による、マルチキャスト内のUEに割り当てられるPSFCHリソースの模式図である。
この出願による、PSFCHでマルチキャスト情報を周期的に送信する模式図である。
この出願による、装置の構造の模式図1である。
この出願による、装置の構造の模式図2である。
以下では、添付図を参照しながら、この出願の実施形態について説明する。
この出願は、主に、第5世代無線通信システム(new radio, NR)システムに適用され、他の通信システム、例えば、狭帯域モノのインターネット(narrowband internet of things, NB-IoT)システム、マシンタイプ通信(machine type communication, MTC)システム、又は将来の次世代通信システムにも適用されうる。
この出願の実施形態におけるネットワーク要素は、ネットワークデバイス及び端末デバイスを含む。
ネットワークデバイスは、ネットワーク側で信号を送信又は受信するように構成されたエンティティ、例えば、ジェネレーションNodeB(generation NodeB, gNodeB)である。ネットワークデバイスは、モバイルデバイスと通信するように構成されたデバイスであってよい。ネットワークデバイスは、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)内のAP、モバイル通信用グローバルシステム(global system for mobile communication, GSM)又は符号分割多元接続(Code Division Multiple Access, CDMA)における基地トランシーバ局(base transceiver station, BTS)、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access, WCDMA)におけるNodeB(NodeB, NB)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)における発展型NodeB(evolved NodeB, eNB又はeNodeB)、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワーク内のネットワークデバイス、将来の発展型パブリックランドモバイルネットワーク(public land mobile network, PLMN)におけるネットワークデバイス、NRシステムにおけるgNodeBなどであってよい。加えて、この出願の実施形態において、ネットワークデバイスは、セルにサービスを提供する。端末デバイスは、セルで利用される送信リソース(例えば、周波数ドメインリソース又はスペクトルリソース)を利用することによって、ネットワークデバイスと通信する。セルは、ネットワークデバイス(例えば、基地局)に対応するセルであってよい。セルは、マクロ基地局に属してよいし、又はスモールセル(small cell)に対応する基地局に属してよい。スモールセルは、ここでは、メトロセル(metro cell)、マイクロセル(micro cell)、ピコセル(pico cell)、フェムトセル(femto cell)などを含んでよい。スモールセルは、小さなサービス区域及び低送信電力によって特徴付けられ、高レートデータ送信サービスを提供するために利用される。加えて、他の可能なケースにおいて、ネットワークデバイスは、無線通信機能を端末デバイスに提供する他の装置であってよい。ネットワークデバイスによって利用される具体的な技術及び具体的なデバイス形態は、この出願の実施形態において限定されない。説明を容易にするため、この出願の実施形態においては、無線通信機能を端末デバイスに提供する装置は、ネットワークデバイスと称される。
端末デバイスは、V2Xにおける車両に配置された端末デバイス(例えば、車載端末デバイス、又は車両を使うユーザによって搬送される端末デバイス)であってよく、又は、X(Xは、車両、インフラストラクチャ、ネットワーク、歩行者などであってよい)に配置された端末デバイスであってよく、又は、車両又はXの端末であってよい。端末デバイスは、ここでは、ネットワークのスケジューリング及びインジケーション情報を受信できる無線端末デバイスであってよい。無線端末デバイスは、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供するデバイス、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は無線モデムに接続された他の処理デバイスであってよい。無線端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)を通じて、1つ以上のコアネットワーク又はインターネットと通信しうる。無線端末デバイスは、モバイル端末デバイス、例えば、モバイルフォン(又は、“セルラ”フォン又はモバイルフォン(mobile phone)と称される)、コンピュータ、及びデータカードであってよい。例えば、無線端末デバイスは、言葉及び/又はデータを無線アクセスネットワークと交換する、ポータブルの、ポケットサイズの、ハンドヘルドの、コンピュータ内蔵の、又は車載のモバイル装置であってよい。例えば、無線端末デバイスは、パーソナル通信サービス(personal communications service, PCS)フォン、コードレスフォン、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、無線ローカルループ(wireless local loop, WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、タブレットコンピュータ(Pad)、又は、無線トランシーバ機能を有するコンピュータなどのデバイスであってよい。無線端末デバイスは、システム、サブスクライバユニット(subscriber unit)、サブスクライバ局(subscriber station)、モバイル局(mobile station)、モバイル局(mobile station, MS)、リモート局(remote station)、アクセスポイント(access point, AP)、リモート端末デバイス(remote terminal)、アクセス端末デバイス(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、サブスクライバ局(subscriber station, SS)、カスタマ構内設備(customer premises equipment, CPE)、端末(terminal)、ユーザ機器(user equipment, UE)、モバイル端末(mobile terminal, MT)などと称されることもある。代替的に、無線端末デバイスは、ウェアラブルデバイス及び次世代通信システム、例えば、5Gネットワークにおける端末デバイス、将来の発展型PLMNにおける端末デバイス、又は新無線(new radio, NR)通信システムにおける端末デバイスであってよい。
加えて、この出願の実施形態は、他の未来志向の通信技術にさらに適用可能である。この出願において説明されるネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、この出願の技術的解決策をより明確に説明することを意図しており、この出願において提供される技術的解決策を限定することは意図していない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの発展及び新たなサービスシナリオの出現に伴って、この出願において提供される技術的解決策は、同様の技術的問題にも適用可能であることを知りうる。
以下では、この出願内で、既存技術について簡単に説明する。
1.HARQ
HARQは、前方誤り訂正(forward error correction, FEC)と、自動再送要求(automatic repeat request, ARQ)とを組み合わせることによって形成される技術である。FECは、冗長な情報を追加することによって、受信端が、いくつかのエラーを訂正することを可能にし、それによって、再送の回数を低減する。FECが訂正できないエラーについては、受信端が、送信端に、ARQメカニズムを利用することによって、データを再送するように要求する。受信端は、通常はCRCである誤り検出符号を利用して、受信データパケット内にエラーが生じているかどうかを検出する。エラーが生じていない場合、受信端は、送信端にACKを送信し、ACKを受信した後、送信端は、次のデータパケットを送信する。エラーが生じている場合、受信端は、データパケットを破棄し、送信端にNACKを送信し、NACKを受信した後、送信端は、同じデータを再送する。
上で説明したAQRメカニズムにおいては、データパケットを破棄し、再送を要求する方式が利用される。データパケットは正しくデコードできないけれども、欲しい情報がまだデータパケットに含まれている。データパケットが破棄される場合、データパケットに含まれる欲しい情報は失われる。軟結合を伴うHARQ(HARQ with soft combining)を利用することによって、受信端は、エラーが生じている、受信されたデータパケットをHARQバッファにセーブし、そのデータパケットと、その後に受信された再送データパケットとを結合して、別々のデコードを通じて取得されるものよりも、より信頼できるデータパケットを取得する(“軟結合”のプロセス)。次いで、受信端は、結合されたデータパケットをデコードし、デコードが依然として失敗する場合、受信端は、“再送を要求し、次いで、軟結合を実行する”プロセスを繰り返す。
2.マルチキャスト
マルチキャストは、端末デバイスのグループ、例えば、高速道路上での車列又は構内で同じ企業に属している車両の中の通信モードである。端末デバイスのグループに含まれる端末デバイスの総数は、マルチキャストが確立されるときにネゴシエーションを通じて決定されるか、又は、コーディネーションを通じてネットワークデバイスによって決定されるか、又は、マルチキャストが確立された後に参加する端末デバイスによって決定されるか、又は、マルチキャストが確立された後に離脱する端末デバイスによって決定される。
3.リソースプール
NRにおいて、物理サイドリンク送信は、リソースプールに基づいている。リソースプールは、論理概念である。1つのリソースプールは、複数の物理リソースを含む。UEがデータ送信を実行するとき、UEは、送信用のリソースプールから、物理リソースを選択する必要がある。リソース選択プロセスは、それらに限定されないが、以下の2つのケースを含んでよい。
第1のケースにおいて、UEは、ネットワークデバイスのインジケーション情報に基づいて、リソースプールからリソースを選択して、データ送信を実行する。
第2のケースにおいて、UEは、リソースプールからランダムにリソースを選択して、データ送信を実行する。
加えて、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システムにおいては、ネットワークデバイスが、ダウンリンク制御シグナリングを利用して、ダウンリンクデータのフィードバックチャネルの位置を示す。ビークルトゥエブリシング(Vehicle-to-Everything, V2X)システムにおいては、制御シグナリングオーバーヘッドを低減するために、フィードバック情報は、図1に示すように、データチャネルのものと同じである周波数ドメインリソースの全部又は一部を利用することによって、フィードバックチャネルの時間ドメイン位置で送信される。従って、ネットワークデバイスがリソースプールを構成するとき、フィードバックチャネルの時間ドメイン位置及び周波数ドメイン位置は固定されていた。LTE方式又はV2X方法のいずれが利用されるかにかかわらず、マルチキャストにおける端末デバイスは、マルチキャスト制御情報、又はリソースプールの構成情報を利用することによって、PSFCHリソースのリソースグループの位置を決定しうる。PSFCHリソースのリソースグループは、少なくとも1つのPSFCHリソースを含む。
リソースプールにおいて、PSFCHリソースは、Nスロットの周期で現れ、Nの値は、1、2、又は4であってよい。スロットnに現れるPSSCHに対応するPSFCHは、スロットn+aに現れ、aは、K以上の最小の整数であり、Kの値は、UE実装に依存する。1つのPSFCHリソースは、時間ドメインで少なくとも1つのシンボル(symbol)を占有し、物理アップリンク制御チャネルフォーマット(physical uplink control channel format, PUCCH format)0のシーケンスをベースライン(baseline)として利用する。1つのPSFCHリソースは、周波数ドメインで1つの物理リソースブロック(physical resource block, PRB)を占有する。
PSFCHリソースは、1つのPRB上のシーケンスを利用して、ACK又はNACKを表す。1つのPRB上には合計12個のサブキャリアがある。従って、最大で12個の互いに直交するシーケンスがサポートされうる。これらのシーケンスは、1つの基本シーケンス上での巡回シフトを実行することによって得られる。例えば、(1,2,3,4)はシーケンスであり、(2,3,4,1)は、1ビットの巡回シフトを実行することによって得られる。2つのシーケンスの間のシーケンスインターバルは1、即ち、巡回シフトが実行されるビットの数である。基本シーケンスは、シーケンス0と称されることがあり、xだけシフトを実行することによって得られるシーケンスは、シーケンスxと称される。異なるACK又はNACKを識別するために、異なるシーケンスが利用されるとき、異なるACK又はNACKの間のビットエラーレートは、シーケンスインターバルに関連する。1つのPRB上で利用される全てのシーケンスのシーケンスインターバルのうちの最小値は、PRBに対応する最小シーケンスインターバルである。1つのマルチキャストにおいて、1つのPSFCHリソースグループに含まれる複数のPRBの全てに対応する最小シーケンスインターバルのうちの最小値は、PSFCHリソースグループに対応する最小シーケンスインターバルである。PSFCHリソースグループに対応する最小シーケンスインターバルが小さいほど、より低いビットエラーレートを示す。
このことに基づき、この出願の実施形態は、マルチキャストにおけるUEにPSFCHリソースを割り当てるために、以下の様々な実施形態を提供する。
実施形態1
図2に示すように、この出願の実施形態は、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法を提供する。方法は、以下を含む。
図2は、少なくとも2つの第2の端末デバイスのうち、第2の端末デバイスa及び第2の端末デバイスbのみを示していることに留意すべきである。以下では、詳細な説明のための例として、第2の端末デバイスa及び第2の端末デバイスbのみを利用する。他の第2の端末デバイスの具体的な処理プロセスについては、第2の端末デバイスa及び第2の端末デバイスbを参照されたい。詳細については繰り返されない。
S201:第1の端末デバイスは、マルチキャスト情報を少なくとも2つの第2の端末デバイスに送信する。
S202a:第2の端末デバイスaは、第1の端末デバイスからマルチキャスト情報を受信する。第2の端末デバイスaは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
S202b:第2の端末デバイスbは、第1の端末デバイスからマルチキャスト情報を受信する。第2の端末デバイスbは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスbに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
S203a:第2の端末デバイスaは、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、フィードバック情報を第1の端末デバイスに送信する。
S203b:第2の端末デバイスbは、第2の端末デバイスbに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、フィードバック情報を第1の端末デバイスに送信する。
それに対応して、第1の端末デバイスは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。第1の端末デバイスは、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、少なくとも2つの第2の端末デバイスのそれぞれによって送信されたフィードバック情報を受信する。
第1の端末デバイスは、それらに限定されないが、以下の3つの可能な設計を利用することによって、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。以下の3つの可能な設計は、別々に又は組み合わせて利用されうると理解すべきである。第1の可能な設計は、第2の可能な設計と組み合わせて利用されてよいし、又は、第1の可能な設計は、第3の可能な設計と組み合わせて利用されてよい。
第1の可能な設計は以下の通りである。
第1の端末デバイスは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースによって占有されるPRBを決定する。
以下では、Ni≧2M及びNi<2Mの2つの異なるシナリオに基づき、第1の端末デバイスによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースによって占有されるPRBを決定するための方法について別々に説明する。Niは、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有される物理リソースブロックPRBの数を表し、Mは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数又は端末デバイスの総数-1を表す。
シナリオ1:Ni≧2M
解決策1:Ni≧2Mである場合、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされ、M個の端末デバイスのうちのi番目の端末デバイスは、i番目のPRB及び(i+1)番目のPRBに対応する。
例えば、Ni=6であり、M=2であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、PRB4、PRB5、及びPRB6が得られると仮定する。この場合、図3(a)に示すように、第1の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB1とPRB2とを占有し、PRB1は、ACKを搬送するために利用され、PRB2は、NACKを搬送するために利用され、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB3とPRB4とを占有し、PRB3は、ACKを搬送するために利用され、PRB4は、NACKを搬送するために利用される。代替的に、第1の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB1とPRB2とを占有し、PRB1は、NACKを搬送するために利用され、PRB2は、ACKを搬送するために利用され、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB3とPRB4とを占有し、PRB3は、NACKを搬送するために利用され、PRB4は、ACKを搬送するために利用される。
解決策2:Ni≧2Mである場合、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされ、M個の端末デバイスのうちのi番目の端末デバイスは、i番目のPRB及び(Ni-i+1)番目のPRBに対応する。
例えば、Ni=6であり、M=2であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、PRB4、PRB5、及びPRB6が得られると仮定する。この場合、図3(b)に示すように、第1の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB1とPRB6とを占有し、PRB1は、ACKを搬送するために利用され、PRB6は、NACKを搬送するために利用され、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB2とPRB5とを占有し、PRB2は、ACKを搬送するために利用され、PRB5は、NACKを搬送するために利用される。代替的に、第1の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB1とPRB6とを占有し、PRB1は、NACKを搬送するために利用され、PRB6は、ACKを搬送するために利用され、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、PRB2とPRB5とを占有し、PRB2は、NACKを搬送するために利用され、PRB5は、ACKを搬送するために利用される。
上記の2つの可能な解決策に加え、他の可能な解決策があると理解すべきである。このことは、この出願において限定されない。図3(c)に示すように、Ni=6であり、M=2であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、PRB4、PRB5、及びPRB6が得られると仮定する。この場合、ACKを搬送する、第1のUEのPSFCHリソースは、PRB1上にあり、ACKを搬送する、第2のUEのPSFCHリソースは、PRB2上にあり、NACKを搬送する、第1のUEのPSFCHリソースは、PRB5上にあり、NACKを搬送する、第2のUEのPSFCHリソースは、PRB6上にある。
シナリオ2:Ni<2M
解決策1:Ni<2Mであり、かつNiが偶数である場合、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされ、最初のNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBは、ACKを搬送し、かつ残りのNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBは、NACKを搬送するか、又は、最初のNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBは、NACKを搬送し、かつ残りのNi/2個のPRBシーケンス番号を持つNi/2個のPRBは、ACKを搬送する。
例えば、Ni=4であり、M=5であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、及びPRB4が得られると仮定する。この場合、PRB1とPRB2とがACKを搬送するために利用され、PRB3とPRB4とがNACKを搬送するために利用される、又は、PRB1とPRB2とがNACKを搬送するために利用され、PRB3とPRB4とがACKを搬送するために利用される。
解決策2:Ni<2Mであり、かつNiが奇数である場合、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされ、最初の
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがACKを搬送し、残りの
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがNACKを搬送し、かつ
個のPRBシーケンス番号を持つ1つのPRBがACK及びNACKを搬送するか、又は、最初の
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがNACKを搬送し、残りの
個のPRBシーケンス番号を持つ
個のPRBがACKを搬送し、かつ
個のPRBシーケンス番号を持つ1つのPRBがACK及びNACKを搬送する。
例えば、Ni=5であり、M=6であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、PRB4、及びPRB5が得られると仮定する。この場合、PRB1とPRB2とがACKを搬送するために利用され、PRB3がACK及びNACKを搬送するために利用され、PRB4とPRB5とがNACKを搬送するために利用される、又は、PRB1とPRB2とがNACKを搬送するために利用され、PRB3がACK及びNACKを搬送するために利用され、PRB4とPRB5とがACKを搬送するために利用される。
上記の設計において、誤検出に起因する再送の確率が低減でき、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの信頼性が保証できる。
第2の可能な設計は、以下の通りである。
第1の端末デバイスは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、リソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを決定する。代替的に、第1の端末デバイスは、インジケーション情報をネットワークデバイス又は他の端末デバイスから受信し、インジケーション情報は、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを示す。第1の端末デバイスは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルは、Ni個のPRBの全てに対応する最小シーケンスインターバルのうちの最小値であり、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは、各PRBにおける任意の2つのシーケンスのインターバルのうちの最小値である。
以下では、Ni≧2M及びNi<2Mの2つの異なるシナリオに基づき、第1の端末デバイスによって、端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定するための方法について別々に説明する。Niは、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有される物理リソースブロックPRBの数を表し、Mは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数又は端末デバイスの総数-1を表し、NSCは、シーケンスの総数を表す。
シナリオ1:Ni≧2M
Ni≧2Mである場合、最小シーケンスインターバルは、NSCである。上記のシナリオにおいて、PRBの数は、必要な物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの数以上である。従って、Ni個のPRBにおいて、最大の1つのシーケンスが各PRB上で利用され、シーケンスは、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスである。
シナリオ2:Ni<2M
Ni<2Mである場合、x個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルΔ1であり、残りの(Ni-x)個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、Δ2である。
又は、
であり、xは、正の整数である。
x個のPRBと、残りの(Ni-x)個のPRBとは、以下の制約条件を満たすと理解すべきである。
さらに、Δ1とΔ2とは、以下の解決策を利用することによって決定されうる。
Ni<2Mである場合、
個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバル
であり、残りの
個のPRBのそれぞれに対応する最小シーケンスインターバルは、
であり、ここで、
である。
上記の解決策で決定されるΔ1は、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバルを最大化し、それによって、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースが効果的に割り当てできる。
第1の端末デバイスは、上記の計算を通して、候補シーケンスグループを取得しうる。シーケンスグループは、2M個のシーケンスを含み、2M個のシーケンスは、Ni個のPRBで搬送される符号ドメインリソース(即ち、NSC)から選択される。
例では、Ni=4であり、M=5であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、及びPRB4が得られると仮定する。以下の式が、上記の方式で得られうる。
であり、
であり、かつ
であり、2つのPRBにおいて、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは6であり、2つのPRBにおいて、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバル、即ち、4である。
図4に示すように、シーケンス0、シーケンス4、及びシーケンス8が2つのPRBで利用され、シーケンス0及びシーケンス6が残り2つのPRBで利用される。
他の例では、Ni=5であり、M=6であり、かつ物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBのPRBシーケンス番号がソートされて、PRB1、PRB2、PRB3、PRB4、及びPRB5が得られると仮定する。以下の式が、上記の方式で得られうる。
であり、
であり、かつ
であり、3つのPRBにおいて、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは6であり、2つのPRBにおいて、各PRBに対応する最小シーケンスインターバルは、リソースグループに対応する最小シーケンスインターバル、即ち、4である。
図5に示すように、シーケンス0、シーケンス4、及びシーケンス8が2つのPRBで利用され、シーケンス0及びシーケンス6が残り3つのPRBで利用される。
図4及び図5に示した割り当て解決策は単なる例に過ぎず、この出願を限定することを意図していないと理解すべきである。
さらに、具体的には、このことは、それらに限定されないが、i番目の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する以下の3つの方式を含みうる。i番目の端末デバイスは、M個の端末デバイスのいずれか1つであり、i番目の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスは、ACK及びNACKを搬送するために利用される2つのシーケンスを含むと理解すべきである。
方式1:連続的な選択
i番目の端末デバイスは、それぞれ(2i-1)番目のシーケンス及び2i番目のシーケンスを利用してACK及びNACKを搬送する。例えば、i番目の端末デバイスは、(2i-1)番目のシーケンスを利用してACKを搬送し、かつ2i番目のシーケンスを利用してNACKを搬送するか、又は、i番目の端末デバイスは、(2i-1)番目のシーケンスを利用してNACKを搬送し、かつ2i番目のシーケンスを利用してACKを搬送する。
方式2:対称的な選択
i番目の端末デバイスは、それぞれi番目のシーケンス及び(2M-i+1)番目のシーケンスを利用してACK及びNACKを搬送する。例えば、i番目の端末デバイスは、i番目のシーケンスを利用してACKを搬送し、かつ(2M-i+1)番目のシーケンスを利用してNACKを搬送するか、又は、i番目の端末デバイスは、i番目のシーケンスを利用してNACKを搬送し、かつ(2M-i+1)番目のシーケンスを利用してACKを搬送する。
方式3:逆の選択
i番目の端末デバイスは、それぞれ(2M-2i+1)番目のシーケンス及び(2M-2i+2)番目のシーケンスを利用してACK及びNACKを搬送する。例えば、i番目の端末デバイスは、(2M-2i+1)番目のシーケンスを利用してACKを搬送し、かつ(2M-2i+2)番目のシーケンスを利用してNACKを搬送するか、又は、i番目の端末デバイスは、(2M-2i+2)番目のシーケンスを利用してNACKを搬送し、かつ(2M-2i+1)番目のシーケンスを利用してACKを搬送する。
上記の3つの方式は、M個の端末デバイス(第1の端末デバイス及び第2の端末デバイスを含む)のいずれか1つによって、端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定することにも適用可能であると理解すべきである。
例えば、Ni=4であり、Δ1=6であり、Δ2=4である。シーケンス配置方式は、第1のPRB上にシーケンス0、4、及び8、第2のPRB上にシーケンス0及び6、第3のPRB上にシーケンス0及び6、そして、第4のPRB上にシーケンス0、4及び8というものである。他のシーケンス配置方式が、PRBの順番を調整することによって得られうると理解すべきである。上記の3つの方式の1つのみが標準で利用される。従って、方式間で選択を実行する必要はない。
例えば、連続的な選択が利用されるとき、マルチキャストグループ内で最も小さい番号を持つUEは、第1のPRB上のシーケンス0及び4を利用し、シーケンス0がACKを搬送し、かつシーケンス4がNACKを搬送するか、又はその逆であり、2番目に小さい番号を持つUEは、第1のPRB上のシーケンス8、及び第2のPRB上のシーケンス0を利用し、シーケンス8がACKを搬送し、かつシーケンス0がNACKを搬送するか、又はその逆である。
例えば、対称的な選択が利用されるとき、マルチキャストグループ内で最も小さい番号を持つUEは、第1のPRB上のシーケンス0と、第4のPRB上のシーケンス0とを利用し、第1のPRB上のシーケンス0がACKを搬送し、かつ第4のPRB上のシーケンス0がNACKを搬送するか、又はその逆であり、2番目に小さい番号を持つUEは、第1のPRB上のシーケンス4と、第4のPRB上のシーケンス4とを利用し、第1のPRB上のシーケンス4がACKを搬送し、かつ第4のPRB上のシーケンス4がNACKを搬送するか、又はその逆である。
代替的に、対称的な選択が利用されるとき、マルチキャストグループ内で最も小さい番号を持つUEは、第1のPRB上のシーケンス0と、第4のPRB上のシーケンス8とを利用し、第1のPRB上のシーケンス0がACKを搬送し、かつ第4のPRB上のシーケンス8がNACKを搬送するか、又はその逆であり、2番目に小さい番号を持つUEは、第1のPRB上のシーケンス4と、第4のPRB上のシーケンス4とを利用し、第1のPRB上のシーケンス4がACKを搬送し、かつ第4のPRB上のシーケンス4がNACKを搬送するか、又はその逆である。
例えば、逆の選択が利用されるとき、マルチキャストグループ内で最も小さい番号を持つUEは、第4のPRB上のシーケンス0と、第4のPRB上のシーケンス4とを利用し、第4のPRB上のシーケンス0がACKを搬送し、かつ第4のPRB上のシーケンス4がNACKを搬送するか、又はその逆であり、2番目に小さい番号を持つUEは、第4のPRB上のシーケンス8と、第3のPRB上のシーケンス0を利用し、第4のPRB上のシーケンス8がACKを搬送し、かつ第3のPRB上のシーケンス0がNACKを搬送するか、又はその逆である。
代替的に、逆の選択が利用されるとき、マルチキャストグループ内で最も小さい番号を持つUEは、第4のPRB上のシーケンス8と、第4のPRB上のシーケンス4とを利用し、第4のPRB上のシーケンス8がACKを搬送し、かつ第4のPRB上のシーケンス4がNACKを搬送するか、又はその逆であり、2番目に小さい番号を持つUEは、第4のPRB上のシーケンス0と、第3のPRB上のシーケンス6を利用し、第4のPRB上のシーケンス0がACKを搬送し、かつ第3のPRB上のシーケンス6がNACKを搬送するか、又はその逆である。
上記の例は、この出願を限定することを意図してないと理解すべきである。
第3の可能な設計は、以下の通りである。
以下では、Ni≧2M及びNi<2Mの2つの異なるシナリオに基づき、第1の端末デバイスによって、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有されるPRBの数Niとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定するための方法について別々に説明する。Niは、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループによって占有される物理リソースブロックPRBの数を表し、Mは、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数又は端末デバイスの総数-1を表し、NSCは、シーケンスの総数を表す。
シナリオ1:Ni≧2M
Ni≧2Mである場合、最小シーケンスインターバルは、NSCである。上記のシナリオにおいて、PRBの数は、必要な物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースの数以上である。従って、Ni個のPRBにおいて、最大の1つのシーケンスが各PRB上で利用され、シーケンスは、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスである。
シナリオ2:Ni<2M
Ni<2Mであり、かつ、第1のシーケンス数
とNiとの積が2Mに等しくない場合、第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数が
であり、第2のシーケンス数が
であると決定する。第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数、第2のシーケンス数、及び、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係に基づいて、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせと、第2のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとを決定する。第2の端末デバイスは、第2の端末デバイスの識別子と、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせと、第2のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
Ni<2Mであり、第1のシーケンス数
とNiとの積が2Mに等しい場合、第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数が
であると決定する。第2の端末デバイスは、第1のシーケンス数、及び、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係に基づいて、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせを決定する。第2の端末デバイスは、第2の端末デバイスの識別子と、第1のシーケンス数に対応するシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに対応するシーケンスを決定する。
例では、表1(a)及び表1(b)に示すように、シーケンス数とシーケンス巡回シフトインデックス組み合わせとの間のマッピング関係は、以下を含む。
シーケンス数が2である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0及び6である。
代替的に、シーケンス数が3である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、4、及び8である。
代替的に、シーケンス数が4である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が5である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が6である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が7である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が8である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が9である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が10である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が11である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、及び10である。
代替的に、シーケンス数が12である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
他の例では、表2(a)及び表2(b)に示すように、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係は、以下を含む。
シーケンス数が2である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、及び6である。
代替的に、シーケンス数が3である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、4、及び8である。
代替的に、シーケンス数が4である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、及び9である。
代替的に、シーケンス数が5である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、3、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が6である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、及び10である。
代替的に、シーケンス数が7である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が8である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が9である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が10である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が11である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
代替的に、シーケンス数が12である場合、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11である。
表1及び表2は単なる例に過ぎず、この出願を限定することを意図していないと理解すべきである。シーケンス数とシーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間のマッピング関係を表の形式で特定することに加えて、表1及び表2は、代替的に、他の形式であってよい。このことは、この出願において限定されない。表1及び表2に加えて、シーケンス数と、シーケンス巡回シフトインデックスの組み合わせとの間の他のマッピング関係がありうる。表1及び表2は単なる例に過ぎず、この出願の実施形態を限定することを意図していない。
例えば、Ni=4であり、かつM=5であると仮定すると、第1のシーケンス数は、
であり、第2のシーケンス数は、
である。シーケンス数2に対応するシーケンスは、0及び6であり、シーケンス数3に対応するシーケンスは、0、4、及び8であると、表1から理解できる。
Ni=4であり、かつM=4であると仮定すると、第1のシーケンス数は、
である。シーケンス数2に対応するシーケンスは、0及び6であると、表1から理解できる。
加えて、S202a及びS202bの具体的な内容については、S204の説明を参照されたい。詳細については再び説明されない。
実施形態2
マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、マルチキャストグループにおいてメッセージをフィードバックする必要がある端末デバイスの総数とは、必ずしも同じである必要はない。例えば、グループ内のUEがマルチキャストを開始するとき、グループ内の残りのUEのみが、フィードバックメッセージで応答する必要がある。従って、マルチキャストグループにおいてフィードバックを実行する必要がある端末デバイスの総数は、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数-1である。この場合、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数に基づいてPSFCHリソースが割り当てられる場合に、利用される必要がない2つの追加的なPSFCHリソースが、割り当てられる必要がある。その結果、リソースの浪費が引き起こされる。加えて、利用可能なシーケンスの数は、残りのシーケンスの割り当ての際に低減され、ビットエラーレートが増大する。
図6に示すように、この出願の実施形態は、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定するための方法を提供する。方法は、以下を含む。
図6は、少なくとも2つの第2の端末デバイスのうちの第2の端末デバイスa及び第2の端末デバイスbのみを示していることに留意すべきである。以下では、詳細な説明のための例として、第2の端末デバイスa及び第2の端末デバイスbのみを利用する。他の第2の端末デバイスの具体的な処理プロセスについては、第2の端末デバイスa及び第2の端末デバイスbを参照されたい。詳細については繰り返されない。
S601:第1の端末デバイスは、マルチキャスト情報を少なくとも2つの第2の端末デバイスに送信する。
S602a:第2の端末デバイスaは、第1の端末デバイスからマルチキャスト情報を受信する。第2の端末デバイスaは、マルチキャストにおける第1の端末デバイスの番号に基づいて、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
可能な設計において、第2の端末デバイスaは、マルチキャストにおける第1の端末デバイスの番号に基づいて、第2の端末デバイスaの仮番号を生成する。第2の端末デバイスaは、第2の端末デバイスの仮番号とに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。具体的には、第2の端末デバイスaは、第2の端末デバイスの仮番号を参照し、実施形態1で示した方法を利用することによって、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。例えば、Mが、マルチキャストにおける端末デバイスの総数-1に等しいと仮定する。加えて、第2の端末デバイスaは、他の方法を利用することによって、第2の端末デバイスaの仮番号に基づいて、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースをさらに決定しうる。このことは、この出願において限定されない。
例えば、マルチキャスト内の、マルチキャストを開始するUEの番号がjであり、仮番号(temp UE ID)を得るために、マルチキャスト内の残りのUEの番号が番号jに基づいて調整される。
さらに、マルチキャスト内の残りのUEは、仮番号に基づいて、対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定しうる。
他の可能な設計において、第2の端末デバイスaは、マルチキャスト内の第1の端末デバイスの番号に基づいて、マルチキャスト内の残りの第2の端末デバイスをソートする。第2の端末デバイスaは、ソート結果に基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
例えば、マルチキャスト内の、マルチキャストを開始するUEの番号がjであり、番号がjであるUE以外の、マルチキャスト内の残りのUEの全てがソートされるが、仮番号は生成されない。次いで、マルチキャスト内の残りのUEのそれぞれに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、ソート結果に基づいて決定される。
他の例では、マルチキャスト内の、マルチキャストを開始するUEの番号がjである。物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを得るための数式において、番号がj未満のUEに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、UEの番号を数式に代入することによって得られ、番号がjより大きいUEに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースは、UEの番号-1の計算結果を数式に代入することによって得られる。
上記の2つの設計の基本的な思想は同じであり、違いは、第1の設計では仮番号が生成されるが、第2の設計では仮番号が生成されないことにあると理解すべきである。
S602b:第2の端末デバイスbは、第1の端末デバイスからマルチキャスト情報を受信する。第2の端末デバイスaは、マルチキャストにおける第1の端末デバイスの番号に基づいて、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
S603a:第2の端末デバイスaは、第2の端末デバイスaに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、フィードバック情報を第1の端末デバイスに送信する。
S603b:第2の端末デバイスbは、第2の端末デバイスbに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、フィードバック情報を第1の端末デバイスに送信する。
それに対応して、第1の端末デバイスは、マルチキャスト内の第1の端末デバイスの番号に基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。第1の端末デバイスは、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、少なくとも2つの第2の端末デバイスのそれぞれによって送信されたフィードバック情報を受信する。
例えば、Ni=4であり、かつM=5であると仮定すると、シーケンス0と、シーケンス4と、シーケンス8とが2つのPRBで利用され、シーケンス0と、シーケンス6とが残りの2つのPRBで利用される。シーケンス0と、シーケンス4と、シーケンス8とが第1のPRBで利用され、シーケンス0と、シーケンス6とが第2のPRBで利用されて、ACKを搬送するためのPSFCHリソースとして利用され、これらのシーケンスは、UEがACKを搬送するための5つのPSFCHリソースに対応する。シーケンス0と、シーケンス4と、シーケンス8とは、第4のPRBで利用され、シーケンス0と、シーケンス6とは、第2のPRBで利用され、NACKを搬送するPSFCHリソースとして利用され、これらのシーケンスは、UEがNACKを搬送するための5つのPSFCHリソースに対応する。ソートに従って、図7に示すように、UEとシーケンスとの間の対応関係の表が、表3に示されている。
上記の実施形態においては、リソースが節約でき、利用されるシーケンスの数が低減でき、ビットエラーレートが低減できる。
実施形態3
現在の標準の進展によれば、PSFCHの周期が1、2、又は4、即ち、周期が1スロット、2スロット、又は4スロットであってよい。マルチキャストのためのPSFCHリソースの要件が比較的高いことを考慮すると、4つのスロット内に1つのPSFCHシンボルのみがある場合、PSFCHリソースは、4つのスロット内でマルチキャストのために多重化される必要があり、比較的高い複雑さを引き起こすことになりそうである。異なるスロット内のPSFCHリソースが、周波数ドメイン多重化(frequency domain multiplexing, FDM)構造を利用することによって多重化される場合、それは、各マルチキャストに利用できるPRBリソースの数が大きく低減されることを意味する。上記の問題を避けるために以下の設計が利用されうるが、以下の設計に限定されない。
可能な設計において、リソースグループの周期が1スロットより大きい場合、第1の端末デバイスは、リソースグループの周期の中で1回のマルチキャスト送信を開始する。
可能な設計において、リソースグループの周期が1スロットより大きい場合、第1の端末デバイスは、リソースグループの周期の中の最初のスロットでマルチキャスト情報を送信し、残りのスロットでマルチキャスト情報を繰り返し送信する。
任意選択で、残りのスロットでマルチキャスト情報を繰り返し送信するために、第1の端末デバイスによって利用される周波数ドメインリソースは、最初のスロットでマルチキャスト情報を送信するために、第1の端末デバイスによって利用される周波数ドメインリソースと同じである。
例えば、図8に示すように、PSFCHの周期は、2スロットであり、最初のスロットのみがマルチキャスト情報を送信するために利用され、2番目のスロットは、繰り返されるマルチキャスト情報のみを送信するために利用できる。
この出願の上記の実施形態は、異なる技術的効果を達成するために、別々に利用されてよいし、又は組み合わせて利用されてよい。
この出願において提供される上記の実施形態において、この出願の実施形態において提供される通信方法の様々な解決策が、各ネットワーク要素及びネットワーク要素間のインタラクションの観点から別々に説明されている。上記の機能を実装するために、ネットワークデバイス及び端末デバイスなどのネットワーク要素は、機能を実行するための、対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むと理解されうる。当業者は、この明細書で開示された実施形態において説明されるユニット及びアルゴリズムステップの例と組み合わせて、この出願が、ハードウェア、又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実装できることを容易に知るべきである。機能がハードウェアによって実行されるか、又はコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定のアプリケーション及び設計制約に依存する。当業者は、異なる方法を利用して、各特定のアプリケーションについて説明された機能を実装しうるが、実装がこの出願の範囲を逸脱するとみなされるべきではない。
同じ概念に基づき、図9に示すように、この出願の実施形態は、装置900をさらに提供する。装置900は、トランシーバユニット902と、処理ユニット901とを含む。
例では、装置900は、上記の方法における第1の端末デバイスの機能を実装するように構成される。装置は、第1の端末デバイスであってよいし、又は、第1の端末デバイス内の装置、例えば、チップシステムであってよい。
トランシーバユニット902は、マルチキャスト情報を少なくとも2つの第2の端末デバイスに送信する。処理ユニット901は、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
トランシーバユニット902は、各第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、少なくとも2つの第2の端末デバイスのそれぞれによって送信されたフィードバック情報を受信する。
例では、装置900は、上記の方法における第2の端末デバイスの機能を実装するように構成される。装置は、第2の端末デバイスであってよいし、又は、第2の端末デバイス内の装置、例えば、チップシステムであってよい。
トランシーバユニット902は、第1の端末デバイスからマルチキャスト情報を受信する。
処理ユニット901は、マルチキャストグループ内の端末デバイスの総数と、物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースのリソースグループとに基づいて、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースを決定する。
トランシーバユニット902は、第2の端末デバイスに対応する物理サイドリンクフィードバックチャネルリソースに基づいて、フィードバック情報を第1の端末デバイスに送信する。
処理ユニット901及びトランシーバユニット902の具体的な実行プロセスについては、上記の方法実施形態における説明を参照されたい。この出願の実施形態において、モジュールへの分割は例であり、単なる論理的な機能分割に過ぎない。実際の実装において、他の分割方式がありうる。加えて、この出願の実施形態における機能モジュールは、1つのプロセッサに統合されてよいし、又は、モジュールのそれぞれが物理的に単独で存在してよいし、又は、2つ以上のモジュールが1つのモジュールに統合されてよい。上記の統合モジュールは、ハードウェアの形態で実装されてよいし、又はソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてよい。
他の任意選択の変形において、装置は、チップシステムであってよい。この出願の実施形態では、チップシステムは、チップを含んでよいし、又は、チップと、他の個別コンポーネントとを含んでよい。例えば、装置は、プロセッサと、インターフェースとを含み、インターフェースは、入力/出力インターフェースであってよい。プロセッサは、処理ユニット901の機能を実装し、インターフェースは、トランシーバユニット902の機能を実装する。装置は、メモリをさらに含んでよい。メモリは、プロセッサ上で実行できるプログラムを格納するように構成される。プロセッサがプログラムを実行するとき、上記の実施形態の方法が実行される。
同じ概念に基づき、図10に示すように、この出願の実施形態は、装置1000を提供する。装置1000は、通信インターフェース1001と、少なくとも1つのプロセッサ1002と、少なくとも1つのメモリ1003とを含む。通信インターフェース1001は、伝送媒体を利用することによって、他のデバイスと通信するように構成され、それによって、装置1000内の装置は、他のデバイスと通信できる。メモリ1003は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサ1002は、メモリ1003内に格納されたコンピュータプログラムを呼び出して、通信インターフェース1001を通じてデータを送信及び受信し、上記の実施形態の方法を実装する。
例えば、装置が第1の端末デバイスであるとき、メモリ1003は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサ1002は、メモリ1003内に格納されたコンピュータプログラムを呼び出して、通信インターフェース1001を通じて、上記の実施形態における第1の端末デバイスによって実行される方法を実行する。装置が第2の端末デバイスであるとき、メモリ1003は、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサ1002は、メモリ1003内に格納されたコンピュータプログラムを呼び出して、通信インターフェース1001を通じて、上記の実施形態における第2の端末デバイスによって実行される方法を実行する。
この出願の実施形態において、通信インターフェース1001は、トランシーバ、回路、バス、モジュール、又は他のタイプの通信インターフェースであってよい。プロセッサ1002は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントであってよいし、この出願の実施形態において開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装又は実行しうる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサなどであってよい。この出願の実施形態に関連して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって実行されて完了されるように、又は、ハードウェアとプロセッサ内のソフトウェアモジュールとの組み合わせによって実行されて完了されるように直接的に提供されてよい。メモリ1003は、ハードディスクドライブ(hard disk drive, HDD)又はソリッドステートドライブ(solid-state drive, SSD)などの不揮発性メモリであってよいし、又は揮発性メモリ(volatile memory)、例えば、ランダムアクセスメモリ(random-access memory, RAM)であってよい。メモリは、それらに限定されないが、命令構造又はデータ構造の形態で期待されるプログラムコードを搬送でき又は格納でき、かつコンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体である。この出願の実施形態におけるメモリは、代替的に、ストレージ機能を実装できる回路又は任意の他の装置であってよい。メモリ1003は、プロセッサ1002に接続される。この出願の実施形態における接続は、間接的な接続、又は、装置、ユニット、又はモジュール間の情報交換に利用される、電気的な形態、機械的な形態、又は他の形態での、装置、ユニット、又はモジュール間の通信接続であってよい。他の実装において、メモリ1003は、代替的に、装置1000の外部に配置されてよい。プロセッサ1002は、メモリ1003と連携して動作しうる。プロセッサ1002は、メモリ1003に格納されたプログラム命令を実行しうる。少なくとも1つのメモリ1003のうちの少なくとも1つは、代替的に、プロセッサ1002に含まれてよい。この出願の実施形態において、通信インターフェース1001と、プロセッサ1002と、メモリ1003との間の接続媒体は限定されない。例えば、この出願の実施形態において、メモリ1003と、プロセッサ1002と、通信インターフェース1001とは、図10のバスを通じて接続されうる。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されうる。
図9に示した実施形態の装置は、図10に示した装置1000によって実装されうることが理解されうる。具体的には、処理ユニット901は、プロセッサ1002によって実装されてよく、トランシーバユニット902は、通信インターフェース1001によって実装されてよい。
この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、上記の実施形態による方法を実行することが可能になる。
この出願の実施形態において提供される方法の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを利用することによって実装されうる。実施形態を実装するためにソフトウェアが利用されるとき、実施形態の全部又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装されうる。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされて実行されるとき、本発明の実施形態による手順又は機能の全部又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワークデバイス、ユーザ機器、又は他のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよいし、又は、一のコンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体へと伝送されてよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから、他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタルサブスクライバ回線(digital subscriber line, 略してDSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で伝送されうる。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体、又は、サーバ又はデータセンタなどの、1つ以上の利用可能な媒体を統合しているデータストレージデバイスであってよい。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、又は磁気テープ)、光学媒体(例えば、デジタルビデオディスク(digital video disc, 略してDVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid-State Drive, SSD))などであってよい。
上記の実施形態は、単に、この出願の技術的解決策を詳細に説明するために利用される。上記の実施形態の説明は、単に、本発明の実施形態の方法の理解を容易にすることを意図しており、本発明の実施形態に関する限定と解釈すべきでない。当業者によって直ちに理解される変形又は置換は、本発明の実施形態の保護範囲に収まるべきである。