JP2022547604A - 過度の眠気の治療のためのオレキシン2受容体アゴニストの使用 - Google Patents

過度の眠気の治療のためのオレキシン2受容体アゴニストの使用 Download PDF

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Abstract

本明細書に記載されているのは、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)-ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、化合物(I)を含む組成物、及び過度の眠気の治療を必要とする対象においてそれを実施するための化合物(I)の使用である。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年9月13日に出願された米国仮出願第62/900,310号、及び2020年5月29日に出願された米国仮出願第63/031,687号の優先権を主張し、その両方の全ての内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
過度の眠気、または日中の過度の眠気(EDS)は、明らかに十分な、または長時間でさえある夜間の睡眠の後の日中であっても、持続的な眠気としばしば一般的なエネルギー不足を特徴とする。過度の眠気は、家族、社会、職業、またはその他の状況で機能する能力に影響を及ぼす可能性がある。現在の治療法は、臨床診療における過度の眠気の全容と範囲に適切に対処していない。
本開示は、この必要性を満たし、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))を、及び化合物(I)を含む組成物を用いる治療を含む。本開示はまた、化合物(I)が特定の化合物メチル(2R,3S)-3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((シス-4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物A)である実施形態を含む。
本発明の一実施形態は、過度の眠気を減少させるかまたは治療することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量の化合物(I)またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
別の実施形態は、ナルコレプシー2型または特発性過眠症を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
別の実施形態は、交代勤務障害、交代勤務睡眠障害、または時差ぼけ症候群を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量の化合物(I)またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
別の実施形態は、覚醒を高めることを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量の化合物(I)またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
本発明の一実施形態は、覚醒維持検査(MWT)において入眠潜時を増加させることを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量の化合物(I)またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
別の実施形態は、客観的眠気またはEEGによって測定される眠気を減少させるかまたは改善することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量の化合物(I)またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
別の実施形態は、カロリンスカ眠気尺度(KSS)評価を改善することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量の化合物(I)またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
別の実施形態は、主観的眠気を減少させるかまたは改善することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量の化合物(I)またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
別の実施形態は、約4時間以上にわたって覚醒を高めるかまたは過度の眠気を減少させることを必要とする対象においてそれを実施するための方法であり、対象に有効量の化合物(I)またはその塩を投与することを含み、対象におけるオレキシンレベルは損なわれていないか、または部分的に損なわれており、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
別の実施形態は、エプワース眠気尺度(ESS)評価を改善することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約38.21ng/mL以上である、方法である。
別の実施形態は、ナルコレプシー2型を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約38.21ng/mL以上である、方法である。
別の実施形態は、日中の過度の眠気を減少させるかまたは治療することを必要とする持続的気道陽圧法(CPAP)を使用する閉塞性睡眠時無呼吸症の対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約42.08ng/mL以上である、方法である。
別の実施形態は、(a)化合物(I)またはその塩と、(b)そのための薬学的に許容される担体と、を含み、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上の化合物(I)の血漿濃度をもたらす、医薬組成物である。
健康な男性対象に9時間の単回注入を介して投与された化合物Aの平均血漿濃度-時間プロファイルを示す。HD:高用量、化合物A112mg。LD:低用量、化合物A44mg。 時間に対する入眠潜時のLS平均(±SE)を示す。HD:高用量、化合物A112mg。LD:低用量、化合物A44mg。LS:最小二乗。M:モダフィニル。P:プラセボ。 時間に対する総マイクロスリープ期間(秒)のLS平均(±SE)を示す。HD:高用量、化合物A112mg。LD:低用量、化合物A44mg。LS: 最小二乗。M:モダフィニル300mg。P:プラセボ。 時間に対する総マイクロスリープのLS平均(±SE)を示す。HD:高用量、化合物A112mg。LD:低用量、化合物A44mg。LS: 最小二乗。M:モダフィニル300mg。P:プラセボ。 時間に対する総睡眠時間(分)のLS平均(±SE)を示す。HD:高用量、化合物A112mg。LD:低用量、化合物A44mg。LS: 最小二乗。M:モダフィニル300mg。P:プラセボ。 時間に対する総覚醒時間(分)のLS平均(±SE)を示す。HD:高用量、化合物A112mg。LD:低用量、化合物A44mg。LS: 最小二乗。M:モダフィニル300mg。P:プラセボ。 化合物Aの血漿濃度に対する入眠潜時の散布図を示す。HD:高用量、化合物A112mg。LD:低用量、化合物A44mg。P:プラセボ。 所定時間までの化合物Aの血漿濃度に対する入眠潜時の散布図を示す。 研究スケジュール(NT2患者)の概要を示す。 研究手順のスケジュール(NT2患者)の概要を示す。 NT2患者(コホートC1、C2)(PKセット)における1日目に9時間のIV注入として投与された化合物Aの血漿濃度の平均及び標準偏差のプロットを示す。 NT2患者(コホートC1、C2)(PKセット)における7日目に9時間のIV注入として投与された化合物Aの血漿濃度の平均及び標準偏差のプロットを示す。 NT2患者(コホートC1、C2)におけるMWTの平均入眠潜時を示す。 NT2患者(コホートC1、C2)における来院によるベースラインからの変化を示す。 NT2患者(コホートC1、C2)における来院によるMWTのそれぞれのセッションにおける入眠潜時の平均及び標準偏差プロットを示す。 NT2患者(コホートC1、C2)におけるKSSにおける時間一致ベースラインからの変化の平均及び標準偏差プロットを示す。 それぞれの化合物A処理の平均(±SE)化合物A血漿濃度-時間プロファイルを示す。 経時的な覚醒維持検査の入眠潜時のグラフを示す。 経時的なプラセボからの入眠潜時の最小二乗平均の差のグラフを示す。 経時的なプラセボからのカロリンスカ眠気尺度の最小二乗平均の差のグラフを示す。
本明細書に開示される方法、組成物及び使用は、過度の眠気に関連する疾患または障害または症状の治療を必要とする対象におけるそれらの実施、ならびにいかなる疾患または障害と診断されていない過度の眠気に苦しむ対象の治療を含む。異常な睡眠量または睡眠の質、ならびに神経障害、精神的障害、心臓障害、及び肺障害が含まれるが、これらに限定されない複数の原因は、過度の眠気に起因する。
一実施形態では、本開示の方法、組成物、及び使用は、覚醒(arousal)、覚醒(wakefulness)、及び食欲を調節する神経ペプチドであるオレキシンのレベルの低下によって引き起こされる過度の眠気を治療することを対象とすることができる。過度の眠気は、オレキシンが不足していない人にも発生する可能性がある。この開示は、オレキシンレベルの低下とは関係のない過度の眠気の疾患、障害、及び/または症状を治療することを対象とする。
本発明の実施形態は、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))またはその塩、化合物(I)またはその塩を含む組成物及びキット、ならびに化合物(I)またはその塩を使用する方法に関する。
別の実施形態は、過度の眠気を減少させるかまたは治療することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
本明細書でさらに開示されるのは、過度の眠気の減少または治療を必要とする対象においてそれを実施することにおける使用のための、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニル-シクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩である。
本明細書で開示されるのは、過度の眠気を減少させるかまたは治療することを必要とする対象においてそれを実施するための医薬の製造における、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩の使用である。
本明細書に開示されるのは、ナルコレプシー2型または特発性過眠症を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含む、方法である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である。
本明細書で開示されるのは、ナルコレプシー2型または特発性過眠症の治療を必要とする対象においてそれを実施することにおける使用のためのメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である。
本明細書で開示されるのは、ナルコレプシー2型または特発性過眠症を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための医薬の製造における、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩の使用である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である。
本明細書に開示されるのは、交代勤務障害、交代勤務睡眠障害、または時差ぼけ症候群を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
本明細書でさらに開示されるのは、交代勤務障害、交代勤務睡眠障害、または時差ぼけ症候群の治療を必要とする対象においてそれを実施することにおける使用のための、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニル-シクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩である。
本明細書で開示されるのは、交代勤務障害、交代勤務睡眠障害、または時差ぼけ症候群を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための医薬の製造における、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩の使用である。
別の実施形態は、覚醒を高めることを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
本明細書でさらに開示されるのは、覚醒を高めることを必要とする対象におけるそれを実施することにおいて使用するためのメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニル-シクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩である。
本明細書でさらに開示されるのは、覚醒を高めることを必要とする対象においてそれを実施するための医薬の製造における、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩の使用である。
別の実施形態は、覚醒維持検査(MWT)において入眠潜時を増加させることを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
本明細書でさらに開示されるのは、覚醒維持検査(MWT)において入眠潜時を増加させることを必要とする対象においてそれを実施することにおいて使用するためのメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩である。
本明細書で開示されるのは、覚醒維持検査(MWT)において入眠潜時を増加させることを必要とする対象においてそれを実施するための医薬の製造における、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩の使用である。
別の実施形態は、客観的眠気または脳波(EEG)によって測定される眠気を減少させるかまたは改善することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
本明細書でさらに開示されるのは、客観的眠気またはEEGによって測定される眠気の減少または改善を必要とする対象においてそれを実施することにおける使用のための、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニル-シクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩である。
本明細書で開示されるのは、客観的眠気またはEEGによって測定される眠気を減少させるかまたは改善することを必要とする対象においてそれを実施するための医薬の製造における、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロ-ヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩の使用である。
別の実施形態は、カロリンスカ眠気尺度(KSS)評価を改善することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
本明細書でさらに開示されるのは、カロリンスカ眠気尺度(KSS)評価の改善を必要とする対象においてそれを実施することにおける使用のための、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩である。
本明細書で開示されるのは、カロリンスカ眠気尺度(KSS)評価を改善することを必要とする対象においてそれを実施するめの医薬の製造における、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩の使用である。
別の実施形態は、主観的眠気を減少させるかまたは改善することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
本明細書でさらに開示されるのは、主観的眠気の減少または改善を必要とする対象においてそれを実施することにおける使用のための、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩である。
本明細書で開示されるのは、主観的眠気を減少させるかまたは改善することを必要とする対象における主観的眠気を減少させるかまたは改善するための医薬の製造における、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩の使用である。
別の実施形態は、約4時間以上にわたって覚醒を高めるかまたは過度の眠気を減少させることを必要とする対象においてそれを実施するための方法であり、対象に有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))またはその塩を投与することを含み、対象におけるオレキシンレベルは損なわれていないか、または部分的に損なわれており、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
本明細書で開示されるのは、約4時間以上にわたって覚醒を高めるかまたは過度の眠気を減少させることを必要とする対象においてそれを実施することにおける使用のための、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩である。
本明細書で開示されるのは、約4時間以上にわたって覚醒を高めるかまたは過度の眠気を減少させることを必要とする対象においてそれを実施するための医薬の製造における、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩の使用である。
別の実施形態は、オレキシン欠乏症とは関係のない過度の眠気を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)-オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。
本明細書でさらに開示されるのは、オレキシン欠乏症とは関係のない過度の眠気の治療を必要とする対象においてそれを実施することにおける使用のための、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩である。
本明細書で開示されるのは、オレキシン欠乏症とは関係のない過度の眠気を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための医薬の製造における、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩の使用である。
別の実施形態は、エプワース眠気尺度(ESS)評価を改善することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約38.21ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、対象は、ナルコレプシー2型に罹患しているか、またはそれと診断されている。
本明細書でさらに開示されるのは、エプワース眠気尺度(ESS)評価の改善を必要とする対象においてそれを実施することにおける使用のための、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約38.21ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、対象は、ナルコレプシー2型に罹患しているか、またはそれと診断されている。
本明細書で開示されるのは、エプワース眠気尺度(ESS)評価を改善することを必要とする対象においてそれを実施するための医薬の製造における、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩の使用である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約38.21ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、対象は、ナルコレプシー2型に罹患しているか、またはそれと診断されている。
本明細書に開示されるのは、ナルコレプシー2型を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含む、方法である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約38.21ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)は、7日以上にわたって繰り返し投与される。
本明細書で開示されるのは、ナルコレプシー2型の治療を必要とする対象においてそれを実施することにおける使用のためのメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約38.21ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)は、7日以上にわたって繰り返し投与される。
本明細書で開示されるのは、ナルコレプシー2型を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための医薬の製造における、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩の使用である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約38.21ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)は、7日以上にわたって繰り返し投与される。
本明細書に開示されるのは、日中の過度の眠気を減少させるかまたは治療することを必要とする持続的気道陽圧法(CPAP)を使用する閉塞性睡眠時無呼吸症の対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、方法である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約42.08ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約43.98ng/mL以上である。
本明細書で開示されるのは、日中の過度の眠気の減少または治療を必要とする持続的気道陽圧法(CPAP)を使用する閉塞性睡眠時無呼吸症の対象においてそれを実施することにおける使用のための、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約42.08ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約43.98ng/mL以上である。
本明細書で開示されるのは、日中の過度の眠気を減少させるかまたは治療することを必要とする持続的気道陽圧法(CPAP)を使用する閉塞性睡眠時無呼吸症の対象においてそれを実施するための医薬の製造における、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩の使用である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約42.08ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約43.98ng/mL以上である。
本明細書に開示される実施形態のいずれにおいても、化合物(I)の血漿濃度は約1時間以上にわたって約38.21ng/mL以上であり、化合物(I)の血漿中濃度は、好ましくは、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上であり、より好ましくは、約1時間以上にわたって約60.54ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約4時間以上にわたって約60.54ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約4時間以上にわたって約150ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度はまた、睡眠時間の約1時間前に、化合物(I)の投与のCmaxの約半分以下である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度はさらに、睡眠時間の約1時間前に、化合物(I)の投与のCmaxの約4分の1以下である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度はまたさらに、睡眠時間の約1時間前に、50.90ng/mLの約半分以下である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度はまたさらに、睡眠時間の約1時間前に、50.90ng/mLの約4分の1以下である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の投与のCmaxは、約94.66ng/mL以上である。いくつかの実施形態では、化合物(I)の投与のAUC∞は、約829ng*h/mL以上である。いくつかの実施形態では、対象のオレキシンレベルは損なわれていないか、または部分的に損なわれている。いくつかの実施形態では、対象は、過度の眠気に関連する疾患または障害または症状に苦しんでいる。いくつかの実施形態では、対象は、睡眠不足の対象、過度の眠気を有する対象、中断する規則的な睡眠サイクルを有する対象、または眠気を減少させる必要がある対象である。
方法及び使用
本明細書で使用される場合、過度の眠気は、日中の過度の眠気(EDS)または過度の睡眠の必要性(ENS)としても知られている。本明細書に開示される方法及び使用は、過度の眠気に関連する疾患または障害または症状を治療することを必要とする対象においてそれを実施することができる。いくつかの実施形態では、過度の眠気は、以下のいずれかによって引き起こされる:夜間の睡眠の不十分な質または量;時差ぼけ、交代勤務、その他の概日リズム睡眠障害;などの体の概日ペースメーカーと環境との不整合(例えば、交代制勤務などの雇用、または病気の、若いまたは古い家族の世話人などの個人的な義務のために夜間に起きている必要があることによって引き起こされる);ナルコレプシー(例、ナルコレプシー2型、ナルコレプシーの可能性)、睡眠時無呼吸(例、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧法の使用を伴う閉塞性睡眠時無呼吸)、特発性過眠症、特発性の過度の眠気、レストレスレッグ症候群などの別の根本的な睡眠障害;臨床的うつ病や非定型うつ病などの障害;腫瘍;頭部外傷;貧血;腎不全;甲状腺機能低下症;中枢神経系の損傷;薬物乱用;ビオチン欠乏症などの遺伝的ビタミン欠乏症;特定のクラスの処方薬及び市販薬。いくつかの実施形態では、本明細書の方法及び使用は、以下のいずれか1つを治療するために使用される:交代勤務障害;交代勤務睡眠障害;時差ぼけ症候群。いくつかの実施形態では、本明細書の方法及び使用は、以下のいずれか1つを治療するために使用される:ナルコレプシー2型、ナルコレプシーの可能性、特発性過眠症、特発性の過度の眠気、過眠症、傾眠過剰、睡眠時無呼吸症候群(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧法の使用を伴う閉塞性睡眠時無呼吸);または昏睡などの意識障害;ナルコレプシーのような症状を伴うナルコレプシー症候群;日中の過眠症を伴う傾眠過剰または過眠症症候群(例えば、パーキンソン病、ギランバレー症候群、及びクラインレビン症候群);パーキンソン病、プラダーウィリ症候群、うつ病(うつ病、非定型うつ病、大うつ病性障害、治療抵抗性うつ病)、ADHD、睡眠時無呼吸症候群(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧法の使用を伴う閉塞性睡眠時無呼吸)、及びその他の覚醒障害における日中の過度の眠気;睡眠時無呼吸症候群における日中の過度の眠気の残存(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧法の使用を伴う閉塞性睡眠時無呼吸);など。ナルコレプシー(例えば、ナルコレプシー2型、ナルコレプシーの可能性)は、この分野で一般的に使用されている診断基準によって診断できる。例えば、睡眠障害国際分類(ICSD-3)の第3版、精神障害の診断及び統計マニュアルの第5版(DSM-5)などである。いくつかの実施形態では、過度の眠気は、日中の過度の眠気もしくは労働時間中の過度の眠気、または雇用(例えば、交代勤務)もしくは個人的義務(例えば、病気の、若いもしくは古い家族の世話人)のために夜間に起きている必要があることによって引き起こされる過度の眠気または睡眠量の減少である。
いくつかの実施形態では、過度の眠気を治療することは、過度の眠気の1つ以上の症状を軽減または緩和することを含み得る。日中の過度の眠気の1つ以上の症状は、眠気、だるさ、不活性、疲労、怠惰から選択できる。
いくつかの実施形態では、対象は、過度の眠気に関連する疾患または障害または症状に苦しんでいる。いくつかの実施形態では、対象は、睡眠不足の対象、過度の眠気を有する対象、中断する規則的な睡眠サイクルを有する対象、または眠気を減少させる必要がある対象である。
オレキシン、またはヒポクレチンは、覚醒、覚醒、及び食欲を調節する神経ペプチドである。いくつかの実施形態では、過度の眠気はオレキシン欠乏症と関連している可能性がある。いくつかの実施形態では、過度の眠気は、オレキシンレベルの低下とは関連していない。いくつかの実施形態では、対象のオレキシンレベルは損なわれていないか、または部分的に損なわれている。いくつかの実施形態では、それを必要とする対象のオレキシンレベルは、免疫反応性によって測定される、脳脊髄液(CSF)ヒポクレチン1(オレキシンA)濃度が約200pg/mLを超えるか、または約111~200pg/mLであるか、または同じアッセイを使用して試験された健康な対象で得られた値の約3分の1を超える。
本明細書に開示される方法及び使用は、それを必要としている対象において、覚醒を高めることができ、及び/またはの過度の眠気を減少させることができる。いくつかの実施形態では、覚醒、及び/または日中の過度の眠気の減少は脳波(EEG)、及び/または筋電図(EMG)によって決定される。いくつかの実施形態では、覚醒、及び/または眠気の減少は、覚醒維持検査(MWT)を使用して決定される。MWTはEEGによって定量化することができる。脳波(EEG)は、例えば頭皮に取り付けられた小さな金属製のディスクまたは電極を使用して、脳の電気的活動を検出する試験である。
いくつかの実施形態では、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12時間以上にわたって、覚醒を高めるか、または過度の眠気を減少させるための方法である。いくつかの実施形態では、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12時間以上にわたって、覚醒を高めるか、または過度の眠気を減少させるための方法である。いくつかの実施形態では、約6時間以上にわたって、覚醒を高めるか、または過度の眠気を減少させるための方法である。いくつかの実施形態では、約8時間以上にわたって、覚醒を高めるか、または過度の眠気を減少させるための方法である。
本明細書に開示される方法及び使用は、覚醒維持検査(MWT)において入眠潜時を増加させることを必要とする対象においてそれを実施することができる。いくつかの実施形態では、MWTにおける睡眠潜時は、少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、もしくは200%、またはそれ以上増加した。いくつかの実施形態では、MWTにおける睡眠潜時は、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、もしくは200%、またはそれ以上増加した。いくつかの実施形態では、MWTにおける入眠潜時は、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、もしくは20分、またはそれ以上増加した。いくつかの実施形態では、MWTにおける入眠潜時は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、もしくは20分、またはそれ以上増加した。
本明細書に開示される方法及び使用は、過度の眠気を減少させるか、またはカロリンスカ眠気尺度(KSS)評価を改善することを必要とする対象において実施することができる。いくつかの実施形態では、KSS評価は、1、2、3、4、もしくは5、またはそれ以上の評価を改善する。いくつかの実施形態では、対象は、化合物(I)での治療後、1、2、3、4、または5のKSS評価を有する。
本明細書に開示される方法及び使用は、対象の眠気を定量化するために1つ以上の試験を実施することを含み得る。いくつかの実施形態では、試験は、睡眠潜時反復検査(MSLT)、覚醒維持検査(MWT)、及びオックスフォード睡眠抵抗(OSLER)試験から選択される。いくつかの実施形態では、試験はMWTである。いくつかの実施形態では、試験は、カロリンスカ眠気尺度(KSS)、エプワース眠気尺度(ESS)、スタンフォード眠気尺度、ウランリンナナルコレプシー尺度(UNS)、仕事の制約に関する質問票(WLQ)、SF-8(SF-36質問票のサブセット)、またはそれらの組み合わせである。
投与の様式
本明細書に開示される方法及び使用は、化合物(I)をそれを必要とする対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、経口投与される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、非経口投与される。いくつかの実施形態では、非経口投与は、静脈内投与、皮下投与、経皮投与、皮内投与、または経粘膜投与である。いくつかの実施形態では、非経口投与は、静脈内投与である。いくつかの実施形態では、非経口投与は、皮下投与である。いくつかの実施形態では、非経口投与は、経皮投与である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、静脈内投与される。代替的にまたは追加的に、化合物(I)を注入として投与することができる。注入としての化合物(I)を投与することは、針またはカテーテルを介して化合物(I)を投与することを含み得る。
化合物(I)は、各投与経路に適した薬学的に許容される従来の非毒性担体、アジュバント、及びビヒクルを含む適切な単位剤形で、筋肉内、腹腔内、静脈内、動脈内、脳室内、嚢内の注射もしくは注入;皮下注射;またはインプラント;または吸入スプレー、気管内、鼻腔、膣、直腸、皮下、経皮、皮内、硬膜外、眼球挿入物もしくは眼球点滴投与などの経口及び非経口投与をすることができる。
いくつかの実施形態では、化合物(I)は、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、120、140、160、もしくは180分、またはそれ以上にわたって、注入として投与される。化合物(I)は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、もしくは20時間、またはそれ以上にわたって、注入として投与することができる。化合物(I)は、注入として少なくとも2時間にわたって投与することができる。いくつかの実施形態では、化合物(I)を投与するための合計時間は連続的である(例えば、化合物(I)は、少なくとも2時間連続して注入として投与される)。代替的に、化合物(I)を投与するための合計時間は断続的である(例えば、化合物(I)を1時間注入として投与し、次に注入を一定期間停止し、注入をさらに1時間再開する)。
代替的に、または追加的に、化合物(I)を投与することは、有効量の化合物(I)を投与することを含み得る。いくつかの実施形態では、化合物(I)を投与することは、治療有効量の化合物(I)を投与することを含み得る。化合物(I)の有効量は、約3mg~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約5mg~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約5mg~約300mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約15mg~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約15mg~約400mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約15mg~約300mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約20mg~約500mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約20mg~約400mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約20mg~約300mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約30mg~約500mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約30mg~約400mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約30mg~約300mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約40mg~約500mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約40mg~約400mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約40mg~約300mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約40mg~約200mgの化合物(I)であり得る。
化合物(I)の有効量は、少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120mg、125mg、130mg、135mg、140mg、145mg、150mg、155mg、160mg、165mg、170mg、175mg、180mg、185mg、190mg、195mg、または200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも3mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも4mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも5mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも6mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも7mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも10mgであり得る。化合物(I)の量は、少なくとも15mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも20mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも30mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも40mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも50mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも60mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも70mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも80mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも90mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも100mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、550、500、450、400、350、300、290、280、275、270、260、250、240、230、225、220、210、200、175、150、125、または100mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は500mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は450mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は400mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は350mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は300mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は250mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は200mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は150mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は100mg未満であり得る。
化合物(I)の有効量は、約5~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約5~約450mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約5~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約5~約350mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約5~約300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約5~約250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約5~約200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約5~約150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約5~約100mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、約7~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約7~約450mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約7~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約7~約350mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約7~約300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約7~約250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約7~約200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約7~約150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約7~約100mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、約10~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約10~約450mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約10~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約10~約350mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約10~約300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約10~約250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約10~約200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約10~約150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約10~約100mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、約20~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約20~約450mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約20~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約20~約350mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約20~約300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約20~約250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約20~約200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約20~約150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約20~約100mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、約30~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約30~約450mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約30~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約30~約350mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約30~約300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約30~約250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約30~約200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約30~約150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約30~約100mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、約40~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約40~約450mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約40~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約40~約350mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約40~約300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約40~約250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約40~約200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約40~約150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約40~約100mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、約50~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約50~約450mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約50~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約50~約350mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約50~約300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約50~約250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約50~約200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約50~約150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約50~約100mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、約60~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約60~約450mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約60~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約60~約350mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約60~約300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約60~約250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約60~約200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約60~約150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約60~約100mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、約70~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約70~約450mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約70~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約70~約350mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約70~約300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約70~約250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約70~約200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約70~約150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約70~約100mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、約80~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約80~約450mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約80~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約80~約350mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約80~約300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約80~約250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約80~約200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約80~約150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約80~約100mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、約90~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約90~約450mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約90~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約90~約350mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約90~約300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約90~約250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約90~約200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約90~約150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約90~約100mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、約100~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約100~約450mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約100~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約100~約350mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約100~約300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約100~約250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約100~約200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約100~約150mgであり得る。
化合物(I)の投与の対象及び投与期間により、有効量が変動する場合がある。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、意図されたまたは所望の効果を実行する目的で、または化合物(I)について同じまたは所望の血漿濃度を達成する目的で、化合物(I)の投与期間中に徐々に増加され得る。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約20mg~約500mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約20mg~約400mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約20mg~約300mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約20mg~約200mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約20mg~約100mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。
いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約30mg~約500mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約30mg~約400mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約30mg~約300mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約30mg~約200mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約30mg~約100mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。
いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約40mg~約500mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約40mg~約400mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約40mg~約300mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約40mg~約200mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約40mg~約100mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。
いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約50mg~約500mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約50mg~約400mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約50mg~約300mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約50mg~約200mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約50mg~約100mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。
いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約60mg~約500mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約60mg~約400mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約60mg~約300mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約60mg~約200mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約60mg~約100mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。
いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約70mg~約500mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約70mg~約400mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約70mg~約300mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約70mg~約200mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約70mg~約100mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。
いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約80mg~約500mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約80mg~約400mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約80mg~約300mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約80mg~約200mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約80mg~約100mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。
いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約90mg~約500mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約90mg~約400mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約90mg~約300mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約90mg~約200mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約90mg~約100mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。
いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約100mg~約500mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約100mg~約400mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約100mg~約300mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態では、化合物(I)の有効量は、約100mg~約200mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。
PKパラメーター
化合物(I)の血漿濃度は約1時間以上にわたって約50.90ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿濃度は約1時間以上にわたって約38.21ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1時間にわたって、少なくとも38.21、42.08、43.98、50.76、50.90、60.54、64.43、74.04、75.67、77.96、85.03、87.54、89.17、89.28、98.66、99.99、102.89、103.38、112.29、117.59、162.56、163.57、187.06、194.71、210.06、210.55、217.61、219.04、225.13、234.06、240.51、253.39、258.06、または287.74ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも2時間にわたって、少なくとも38.21、42.08、43.98、50.76、50.90、60.54、64.43、74.04、75.67、77.96、85.03、87.54、89.17、89.28、98.66、99.99、102.89、103.38、112.29、117.59、162.56、163.57、187.06、194.71、210.06、210.55、217.61、219.04、225.13、234.06、240.51、253.39、258.06、または287.74ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも4時間にわたって、少なくとも38.21、42.08、43.98、50.76、50.90、60.54、64.43、74.04、75.67、77.96、85.03、87.54、89.17、89.28、98.66、99.99、102.89、103.38、112.29、117.59、162.56、163.57、187.06、194.71、210.06、210.55、217.61、219.04、225.13、234.06、240.51、253.39、258.06、または287.74ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも6時間にわたって、少なくとも38.21、42.08、43.98、50.76、50.90、60.54、64.43、74.04、75.67、77.96、85.03、87.54、89.17、89.28、98.66、99.99、102.89、103.38、112.29、117.59、162.56、163.57、187.06、194.71、210.06、210.55、217.61、219.04、225.13、234.06、240.51、253.39、258.06、または287.74ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも8時間にわたって、少なくとも38.21、42.08、43.98、50.76、50.90、60.54、64.43、74.04、75.67、77.96、85.03、87.54、89.17、89.28、98.66、99.99、102.89、103.38、112.29、117.59、162.56、163.57、187.06、194.71、210.06、210.55、217.61、219.04、225.13、234.06、240.51、253.39、258.06、または287.74ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも12時間にわたって、少なくとも38.21、42.08、43.98、50.76、50.90、60.54、64.43、74.04、75.67、77.96、85.03、87.54、89.17、89.28、98.66、99.99、102.89、103.38、112.29、117.59、162.56、163.57、187.06、194.71、210.06、210.55、217.61、219.04、225.13、234.06、240.51、253.39、258.06、または287.74ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1時間にわたって、少なくとも25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、300、310、320、330、340、または350ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも2時間にわたって、少なくとも25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、300、310、320、330、340、または350ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも4時間にわたって、少なくとも25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、300、310、320、330、340、または350ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも6時間にわたって、少なくとも25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、300、310、320、330、340、または350ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも8時間にわたって、少なくとも25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、300、310、320、330、340、または350ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも12時間にわたって、少なくとも25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、300、310、320、330、340、または350ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、38.21~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、38.21~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、38.21~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、38.21~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、50.90~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、50.90~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、50.90~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、50.90~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、60.54~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、60.54~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、60.54~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、60.54~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、64.43~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、64.43~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、64.43~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、64.43~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、74.04~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、74.04~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、74.04~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、74.04~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、77.96~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、77.96~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、77.96~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、77.96~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、87.54~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、87.54~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、87.54~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、87.54~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、89.28~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、89.28~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、89.28~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、89.28~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、98.66~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、98.66~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、98.66~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、98.66~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、103.38~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、103.38~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、103.38~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、103.38~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、150~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、150~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、150~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、150~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、162.56~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、162.56~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、162.56~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8、または12時間にわたって、162.56~200ng/mLであり得る。
いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、治療された対象の群の平均血漿濃度レベルを表し、1時間以上の期間は、投与後の任意の時点で開始する。いくつかの実施形態では、約1時間以上の期間にわたる約50.90ng/ml以上の化合物(I)の血漿濃度は、治療された対象の群の平均血漿濃度レベルを表し、1時間以上の期間は、投与後の任意の時点で開始する。治療を受けた対象の群の平均血漿濃度が、「約1時間以上の期間にわたる約50.90ng/ml以上」という条件を満たしている限り、個別に治療された対象の血漿濃度は、その条件から逸脱する可能性がある。そのような逸脱は、それでも添付の特許請求の範囲内に含まれる。
いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、個別に治療された対象の血漿濃度レベルを表し、1時間以上の期間は、その対象への投与後の任意の時点で開始する。いくつかの実施形態では、約1時間以上の期間にわたる約50.90ng/ml以上の化合物(I)の濃度は、治療された対象の平均血漿濃度レベルを表し、1時間以上の期間は、その対象への投与後の任意の時点で開始する。
化合物(I)の投与のCmaxは約94.66ng/mL以上であり得る。化合物(I)の投与のCmaxは、少なくとも70、75、80、85、90、94.66、95、100、105、106.4、110、115、118.1、120、125、130,135、140、145、150、160、170、180、190、200、210、220、228.3、230、240、250、260、268.4、270、280、290、300、308.5、310、320、330、340、または350ng/mLであり得る。化合物(I)の投与のCmaxは少なくとも106.4ng/mLであり得る。化合物(I)の投与のCmaxは少なくとも118.1ng/mLであり得る。化合物(I)の投与のCmaxは少なくとも268.4ng/mLであり得る。
化合物(I)の投与のCmaxは、約600ng/mL以下であり得る。化合物(I)の投与のCmaxは最大で600、550、500、450、または400ng/mLであり得る。
いくつかの実施形態では、化合物(I)の血漿濃度は、約150ng/mL以上に維持される。
いくつかの実施形態では、化合物(I)のさらなる血漿濃度は、睡眠時間の約1時間前に、化合物(I)の投与のCmaxの約半分以下である。いくつかの実施形態では、化合物(I)のさらなる血漿濃度は、睡眠時間の約1時間前に、化合物(I)の投与のCmaxの約4分の1以下である。
いくつかの実施形態では、化合物(I)のさらなる血漿濃度は、睡眠時間の約1時間前に、50.90ng/mLの約半分以下である。いくつかの実施形態では、化合物(I)のさらなる血漿濃度は、睡眠時間の約1時間前に、50.90ng/mLの約4分の1以下である。
化合物(I)の投与のAUC∞は約829ng*h/mL以上であり得る。化合物(I)の投与のAUC∞は、少なくとも600、650、700、750、800、829、850、900、950、963.7、1000、1098.4、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2183.7、200、2300、2368.7、2400、2500、2553.7、2600、2700、2800、2900、または3000ng*h/mLであり得る。化合物(I)の投与のAUC∞は、少なくとも963.7ng*h/mLであり得る。化合物(I)の投与のAUC∞は、少なくとも1098.4ng*h/mLであり得る。化合物(I)の投与のAUC∞は、少なくとも2368.7ng*h/mLであり得る。
化合物(I)の投与のAUC∞は約5000ng*h/mL未満であり得る。化合物(I)の投与のAUC∞は、最大で6000、5500、5000、4500、4000、または3500ng*h/mLであり得る。
投与の頻度
化合物(I)は、1日あたり少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10回、またはそれ以上投与され得る。いくつかの実施形態では、化合物(I)は、1日あたり少なくとも1回投与される。いくつかの実施形態では、化合物(I)は、1日あたり少なくとも2回投与される。
化合物(I)は、1週あたり少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、もしくは14回、またはそれ以上投与され得る。いくつかの実施形態では、化合物(I)は、1週あたり1回投与される。いくつかの実施形態では、化合物(I)は、1週あたり少なくとも2回投与される。いくつかの実施形態では、化合物(I)は、1週あたり少なくとも3回投与される。いくつかの実施形態では、化合物(I)は、1週あたり少なくとも4回投与される。
化合物(I)は、1月あたり少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、もしくは20回、またはそれ以上投与され得る。化合物(I)は、1月あたり少なくとも4回投与され得る。
組み合わせ療法
本明細書に開示される方法は、1つ以上の追加の治療法を投与することをさらに含み得る。本明細書に開示されるキット及び組成物は、1つ以上の追加の治療法をさらに含み得る。1つ以上の追加の治療法は、刺激剤、抗うつ剤、中枢神経系抑制剤、ヒスタミン3(H3)受容体アンタゴニスト、及び以下に記載される併用薬のいずれか1つから選択され得る。いくつかの実施形態では、刺激剤はモダフィニルである。いくつかの実施形態では、抗うつ剤はクロミプラミンである。いくつかの実施形態では、中枢神経系抑制剤はオキシベートナトリウムである。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の治療法は、ベンラファキシンまたはデスベンラファキシンである。いくつかの実施形態では、H3受容体アンタゴニストはピトリサントである。
そのような構造の例としては、以下が挙げられるがこれらには限定されない。ナルコレプシーの治療薬(例えば、メチルフェニデート、アンフェタミン、ペモリン、フェネルジン、プロトリプチリン、オキシベートナトリウム、モダフィニル、カフェイン、ピトリサント、ソリアムフェルトール)、抗肥満薬(アンフェタミン、ベンズフェタミン、ブロモクリプチン、ブプロピオン、ジエチルプロピオン、エキセナチド、フェンフルラミン、リオチロニン、リラグルチド、マジンドール、メタンフェタミン、オクトレオチド、オクトレオチド、オリスタット、フェンジメトラジン、フェンジメトラジン、フェンメトラジン、フェンテルミン、キネクサ(登録商標)、フェニルプロパノールアミン、プラムリンチド、プロピルヘキセドリン、組換えレプチン、シブトラミン、トピラメート、ジメリジン、ゾニサミド、ロルカセリン、メトホルミン)、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤(例えば、ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン、ザナペジル、イデベノン、タクリン)、抗痴呆薬(例、メマンチン)、β-アミロイドタンパク質の産生、分泌、蓄積、凝集、及び/または沈着の阻害剤、β-セクレターゼ阻害剤(例えば、6-(4-ビフェニリル)メトキシ-2-[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]テトラリン、6-(4-ビフェニリル)メトキシ-2-(N,N-ジメチルアミノ)メチル-テトラリン、6-(4-ビフェニリル)メトキシ-2-(N,N-ジプロピルアミノ)メチルテトラリン、2-(N,N-ジメチルアミノ)メチル-6-(4’-メトキシビフェニル-4-イル)メトキシテトラリン、6-(4-ビフェニリル)メトキシ-2-[2-(N,N-ジエチルアミノ)エチル]テトラリン、2-[2-(N,N-ジエチルアミノ)エチル]-6-(4’-メチルビフェニル-4-イル)メトキシテトラリン、2-[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]-6-(4’-メトキシビフェニル-4-イル)メトキシテトラリン、6-(2’,4’-ジメトキシビフェニル-4-イル)メトキシ-2-[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]テトラリン、6-[4-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)フェニル]メトキシ-2-[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]テトラリン、6-(3’,4’-ジメトキシビフェニル-4-イル)メトキシ-2-[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]テトラリン、それらの光学活性形態、それらの塩、及びそれらの水和物、OM99-2(WO01/00663))、γ-セクレターゼ阻害剤、β-アミロイドタンパク質凝集阻害剤(例えば、PTI-00703、ALZHEMED(NC-531)、PPI-368(国際特許出願第11-514333号の国内公開)、PPI-558(国際公開特許出願第2001-500852号の国内公開)、SKF-74652(Biochem. J. (1999),340(1),283-289))、β-アミロイドワクチン、β-アミロイド分解酵素など、脳機能増強剤(例えば、アニラセタム、ニセルゴリン)、パーキンソン病の治療薬[(例えば、ドーパミン受容体アゴニスト(例えば、L-DOPA、ブロモクリプチン、ペルゴリド、タリペキソール、プラミペキソール、カベルゴリン、アマンタジン)、モノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害剤(例えば、デプレニル、セレギリン、レマセミド、リルゾール)、抗コリン作動薬(例えば、トリヘキシフェニジル、ビペリデン)、COMT阻害剤(例えば、エンタカポン)]、筋萎縮性側索硬化症の治療薬(例えば、リルゾールなど、神経栄養因子)、痴呆の進行に伴う異常行動、徘徊などの治療薬(例えば、鎮静剤、抗不安薬)、アポトーシス阻害剤(例えば、CPI-1189、IDN-6556、CEP-1347)、神経分化/再生促進剤(例えば、レテプリニム、ザリプロデン;SR-57746-A)、SB-216763、Y-128、VX-853、プロサプチド、5,6-ジメトキシ-2-[2,2,4,6,7-ペンタメチル-3-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]イソインドリン、5,6-ジメトキシ-2-[3-(4-イソプロピルフェニル)-2,2,4,6,7-ペンタメチル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]イソインドリン、6-[3-(4-イソプロピルフェニル)-2,2,4,6,7-ペンタメチル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-6,7-ジヒドロ-5H-[1,3]ジオキソロ[4,5-f]イソインドリン及びそれらの光学活性型、塩、または水和物)、非ステロイド性抗炎症剤(メロキシカム、テノキシカム、インドメタシン、イブプロフェン、セレコキシブ、ロフェコキシブ、アスピリン、インドメタシンなど)、ステロイド薬(デキサメタゾン、ヘキセストロール、酢酸コルチゾンなど)、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)、抗サイトカイン薬(例えば、TNF阻害剤、MAPキナーゼ阻害剤)、失禁、頻尿の治療薬(例えば、塩酸フラボキサート、塩酸オキシブチニン、塩酸プロピベリン)、ホスホジエステラーゼ阻害剤(例えば、シルデナフィル(クエン酸塩))、ドーパミンアゴニスト(例えば、アポモルフィン)、抗不整脈薬(例えば、メキシレチン)、性ホルモンまたはその誘導体(例えば、プロゲステロン、エストラジオール、エストラジオールベンゾエート)、骨粗鬆症の治療薬(例えば、アルファカルシドール、カルシトリオール、エルカトニン、カルシトニンサーモン、エストリオール、イプリフラボン、パミドロネート二ナトリウム、アレンドロネートナトリウム水和物、インカドロネート二ナトリウム)、副甲状腺ホルモン(PTH)、カルシウム受容体アンタゴニスト、不眠症の治療薬(例えば、ベンゾジアゼピン薬、非ベンゾジアゼピン薬、メラトニンアゴニスト、オレキシン受容体アンタゴニスト)、統合失調症の治療薬(例えば、ハロペリドールなどの典型的な抗精神病薬;クロザピン、オランザピン、リスペリドン、アリピプラゾールなどの非定型抗精神病薬;メタボトロピックグルタミン酸受容体またはイオンチャネル結合型グルタミン酸受容体に作用する医薬;ホスホジエステラーゼ阻害剤)、ベンゾジアゼピン薬(クロルジアゼポキシド、ジアゼパム、クロラゼプ酸カリウム、ロラゼパム、クロナゼパム、アルプラゾラムなど)、L型カルシウムチャネル阻害剤(プレガバリンなど)、三環系または四環系の抗うつ薬(塩酸イミプラミン、塩酸アミトリプチリン、塩酸デシプラミン、塩酸クロミプラミンなど)、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(マレイン酸フルボキサミン、塩酸フルオキセチン、臭化水素酸シタロプラム、塩酸セルトラリン、塩酸パロキセチン、シュウ酸エスシタロプラムなど)、セロトニン-ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(塩酸ベンラファキシン、塩酸デュロキセチン、塩酸デスベンラファキシンなど)、ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(メシル酸レボキセチンなど)、ミルタザピン、塩酸トラゾドン、塩酸ネファゾドン、塩酸ブプロピオン、マレイン酸セチプチリン、5-HT1Aアゴニスト(塩酸ブスピロン、クエン酸タンドスピロン、塩酸オセモゾタンなど)、5-HT2Aアンタゴニスト、5-HT2A逆アゴニスト、5-HTアンタゴニスト(シアメマジンなど)、心臓非選択的β阻害剤(塩酸プロプラノロール、塩酸オクスプレノロールなど)、ヒスタミンHアンタゴニスト(塩酸ヒドロキシジンなど)、CRFアンタゴニスト、その他の抗不安薬(メプロバメートなど)、タキキニン拮抗薬(MK-869、サレデュタントなど)、メタボトロピックグルタミン酸受容体に作用する医薬、CCKアンタゴニスト、β3アドレナリンアンタゴニスト(塩酸アミベグロンなど)、GAT-1阻害剤(塩酸チアガビンなど)、N型カルシウムチャネル阻害剤、炭酸アンヒドラーゼII阻害剤、NMDAグリシン部分アゴニスト、NMDAアンタゴニスト(メマンチンなど)、末梢性ベンゾジアゼピン受容体アゴニスト、バソプレシンアンタゴニスト、バソプレシンV1bアンタゴニスト、バソプレシンV1aアンタゴニスト、ホスホジエステラーゼ阻害剤、オピオイドアンタゴニスト、オピオイドアゴニスト、ウリジン、ニコチン酸受容体アゴニスト、甲状腺ホルモン(T3、T4)、TSH、TRH、MAO阻害剤(硫酸フェネルジン、硫酸トラニルシプロミン、モクロベミドなど)、COMT阻害剤(エンタカポンなど)、双極性障害の治療薬(炭酸リチウム、バルプロ酸ナトリウム、ラモトリジン、リルゾール、フェルバメートなど)、カンナビノイドCB1アンタゴニスト(リモナバントなど)、FAAH阻害剤、ナトリウムチャネル阻害剤、抗ADHD薬(塩酸メチルフェニデート、塩酸メタンフェタミンなど)、アルコール依存症治療薬、自閉症治療薬、慢性疲労症候群治療薬、けいれん治療薬、線維筋痛症候群治療薬、頭痛治療薬、禁煙治療薬、重力筋無力症治療薬、脳梗塞治療薬、躁病治療薬、過眠症の治療薬、疼痛治療薬、気分変調症の治療薬、自律運動失調症の治療薬、男性と女性の性機能障害の治療薬、偏頭痛治療薬、ギャンブル依存症治療薬、レストレスレッグ症候群治療薬、薬物依存症治療薬、アルコール関連症候群の治療薬、過敏性腸症候群治療薬、ALSの治療薬(リルゾールなど、神経栄養因子など)、コレステロール低下薬などの脂質異常の治療薬(スタチン系(プラバスタチンナトリウム、アトルバスタチン、シンバスタチン、ロスバスタチンなど)、フィブラート(クロフィブレートなど)、スクアレンシンテターゼ阻害剤など)、痴呆によるドロモマニアの異常な行動の治療薬または徘徊抑制剤(鎮静剤、抗不安薬など)、抗肥満薬、糖尿病治療薬、糖尿病性合併症の治療薬、高血圧の治療薬、低血圧の治療薬、利尿薬、化学療法剤、免疫療法剤、抗血栓剤、抗がん剤など。
上述の併用薬の2種類以上を適切な比率の混合物中で使用することができる。
化合物(I)はまた、生物学的製剤(例えば、抗体薬、核酸または核酸誘導体、アプタマー薬、ワクチン調製剤)と組み合わせて使用することができるか、または遺伝子治療法などと組み合わせて、併用療法として適用することができるか、または薬物を使用せずに精神医学分野における治療と組み合わせて使用することもできる。
薬物を使用しない精神医学分野における治療方法の例としては、修正型電気けいれん療法、脳深部刺激療法、反復経頭蓋磁気刺激療法、認知行動療法を含む心理療法などが挙げられる。
医薬組成物
本明細書でさらに開示されるのは、化合物(I)を含む医薬組成物である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、(a)メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩と;(b)そのための薬学的に許容される担体と、を含む。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約50.90ng/mL以上の化合物(I)の血漿濃度をもたらす。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約94.66ng/mL以上の化合物(I)のCmaxをもたらす。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、約829ng*h/mL以上の化合物(I)のAUC∞をもたらす。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、有効量の化合物(I)を含む。有効量の例としては、約3mg~約500mg、約5mg~約300mg、及び約5mg~約100mgが挙げられる。有効量は、好ましくは約5mg~約50mgである。
いくつかの実施形態では、化合物(I)は、メチル(2R,3S)-3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((シス-4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物A)である。
薬学的に許容される担体は、シクロデキストリンであり得る。シクロデキストリンは、ベタデックススルホブチルエーテルナトリウムであり得る。
薬学的に許容される担体として、調製材料として従来使用されてきた様々な有機または無機の担体物質を使用することができる。これらは、固形製剤用の賦形剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤として、または、液体製剤用の溶媒、可溶化剤、懸濁剤、等張剤、緩衝剤、及び鎮静剤などとして混合され;必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味料などの調剤添加剤を添加することができる。
前述の医薬組成物の剤形の例としては、錠剤(糖コーティング錠剤、フィルムコーティング錠剤、経口崩壊錠剤を含む)、カプセル(ソフトカプセル、マイクロカプセルを含む)、顆粒、粉末、トローチ、シロップ、エマルション、懸濁液、フィルム(例えば、経口分解性フィルム)、注射(例えば、皮下注射、静脈内注射、筋肉内注射、腹腔内注射、点滴注入)、外用製剤(例えば、皮膚調製物、軟膏)、坐剤(例えば、直腸坐剤、膣坐剤)、ペレット、鼻用製剤、肺用製剤(吸入剤)、点眼薬などであり、それぞれ経口または非経口(例えば、局所、直腸、静脈内投与)で安全に投与することができる。これらの製剤は、急速放出製剤、持続放出製剤などの制御放出製剤(例えば、持続放出マイクロカプセル)であってよい。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、経口投与用に製剤化される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、非経口投与用に製剤化される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、静脈内投与、皮下投与、経皮投与、皮内投与、または経粘膜投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、静脈内投与用に製剤化される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、皮下投与用に製剤化される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、経皮投与用に製剤化される。
光学活性化合物
いくつかの実施形態では、化合物(I)は、光学活性化合物である。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法、使用、及び医薬組成物のいずれかにおいて、化合物(I)は、メチル(2R,3S)-3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((シス-4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物A)である。その塩及びその光学活性化合物を含む化合物(I)は、WO2017/135306に開示されるように生成され得る。
キット
本明細書にさらに開示されるのは、化合物(I)を含むキットである。いくつかの実施形態では、キットは、(a)メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を含む容器と;(b)化合物(I)を投与するための使用説明書と、を含む。
本明細書に開示されるキットは、生理食塩水を含む追加の容器をさらに含み得る。
容器はガラスバイアルであってもよい。代替的に、容器は注射器でもよい。
本開示は、本明細書に記載される特定の態様に関しても限定されず、そのような態様は、本開示の個々の態様の1つの例示であることを意図するものである。本開示の全ての様々な実施形態は、本明細書には記載されない。本開示の多くの修飾及び改変が、当業者に明らかであるとおり、その趣旨及び範囲から逸脱することなく行うことが可能である。本明細書中に列挙されるものだけでなく、本開示の範囲内に含まれる機能的に均等な方法及び装置が、上述の記載から当業者に明らかであるだろう。そのような修正及び変形は、添付の特許請求の範囲の範囲内に入ることが意図される。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲に付与される権利と均等の範囲全体に加えて特許請求の範囲の用語によってのみ制限されるべきである。
本開示は、特定の使用、方法、試薬、化合物、組成物、または生体系に限定されず、これらは、当然、変更可能であることを理解されたい。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するための目的のものにすぎず、限定することを意図しないことも理解されたい。
さらに、本開示の特徴または態様が、マーカッシュ群で記載される場合、本開示がまた、それによって、マーカッシュ群の任意の個別のメンバー、またはマーカッシュ群のメンバーのサブグループで記載されていることを、当業者は理解するであろう。
当業者には理解されるであろうように、あらゆる目的のために、特に書面による説明を提供する点で、本明細書に開示される全ての範囲はまた、あらゆる可能性のあるサブ範囲及びそのサブ範囲の組み合わせを包含する。任意の列挙された範囲は、同じ範囲を少なくとも等しい半分、3分の1、4分の1、5分の1、1 0分の1などに分解することを十分に説明し、可能にするものとして容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書で論じられる各範囲は、3分の1の下部、3分の1の中部、及び3分の1の上部等に容易に分解することができる。また、当業者に理解されるように、「最大」、「少なくとも」、「より大きい」、「未満」等の全ての言語は、列挙される数を含み、後に上述のようにサブ範囲に分解されることができる範囲を指す。最後に、当業者によって理解されるように、範囲は、各個々のメンバーを含む。したがって、例えば、1~3個の細胞を有する群は、1、2、または3個の細胞を有する群を指す。同様に、1~5個の細胞を有する群は、1、2、3、4、または5個の細胞を有する群などを指す。
定義
別途定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示の所属する技術分野における当業者によって一般に理解される意味を有する。以下の参考文献は、本発明で使用される多くの用語の一般的な定義を当業者に提供する:Singleton et al.,Dictionary of Microbiology and Molecular Biology (2nd ed. 1994);The Cambridge Dictionary of Science and Technology (Walker ed.,1988);The Glossary of Genetics,5th Ed.,R. Rieger et al. (eds.),Springer Verlag (1991);及びHale & Marham,The Harper Collins Dictionary of Biology (1991)。本発明で使用されるとき、以下の用語は、別段の定めがない限り、以下のそれらに帰属する意味を有する。本明細書において使用する用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、本開示を限定することを意図するものではない。
本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかに他を示さない限り、複数形も含むことを意図している。
本明細書で使用される場合、「約」または「およそ」という用語は、当業者によって決定される特定の値に対する許容誤差範囲内であることを意味し、それは、その値がどのように一部測定または決定されるか、すなわち、測定システムの限界に一部依存する。例えば、「約」は、当該技術分野における慣例に従い、3以内のまた3を超える標準偏差を意味することができる。代替的に、「約」は、所与の値の最大20%、好ましくは最大10%、より好ましくは最大5%、またはより好ましくはさらに最大1%の範囲を意味することができる。代替的に、特に生体系または生物学的プロセスに関して、この用語は、値の1桁以内、好ましくは5倍以内、より好ましくは2倍以内を意味することが可能である。
本明細書で使用される場合、対象への薬剤の「投与」という用語は、その意図された機能を実行するために対象に薬剤を導入または送達する任意の経路を含む。投与は、静脈内、筋肉内、腹腔内、皮下、及び本明細書に記載の他の適切な経路を含むがこれらに限定されない、任意の適切な非経口経路によって実施することができる。投与には、自己投与と他者による投与が含まれる。
本明細書で使用される場合、「有効量」または「治療有効量」という用語は、所望の効果または所望の治療効果を達成するのに十分な化合物(I)の量を指す。治療用途の文脈において、対象に投与される化合物(I)の量は、疾患または症状のタイプ及び重症度、ならびに全体的な健康状態、年齢、性別、体重、及び薬物に対する耐性などの個体の特徴に依存し得る。当業者は、これらの及び他の因子に応じて適切な投与量を決定することができる。
本明細書で使用される場合、「調節する」という用語は、正または負に変化することを指す。例示的な調節としては、約1%、約2%、約5%、約10%、約25%、約50%、約75%、または約100%の変化が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「増加する」という用語は、少なくとも約5%正に変化することを指し、これには、約5%、約10%、約25%、約30%、約50%、約75%、または約100%正に変化することが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「減少する」という用語は、少なくとも約5%負に変化することを指し、これには、約5%、約10%、約25%、約30%、約50%、約75%、または約100%負に変化することが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「OX2Rアゴニスト」という用語は、メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(「化合物(I)」)、またはその塩を指す。いくつかの実施形態では、化合物(I)は、メチル(2R,3S)-3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((シス-4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物A)である。
以下の非限定的な実施例は、当業者に対して、本発明のアッセイ、スクリーニング、及び治療法を行いかつ使用する方法の完全な開示ならびに説明を提供するために提示されており、本発明者らが自身の発明とみなすものの範囲を限定することを意図しない。
実施例I-1:睡眠不足の健康な成人におけるオレキシン2受容体(OX2R)アゴニストの単回投与の安全性/忍容性、薬物動態、及び薬力学のヒトでの研究
主要目的
この研究の主要目的は、睡眠不足の健康なボランティアのMWT(午前1時頃、次いで、午前3時、5時、及び7時頃に開始し、投与後約2、4、6、及び8時間で実行される)の入眠潜時によって測定される覚醒を促進することにおける、化合物A(メチル(2R,3S)-3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((シス-4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート)の、44mg(低用量[LD])及び112mg(高用量[HD])での単回投与後の(プラセボと比較した)効果を決定することであった。
副次目的
この研究の副次目的は以下の通りである:
1. 睡眠不足の健康なボランティアにおける化合物Aの単回IV注入の安全性/忍容性、薬物動態(PK)パラメーターを評価すること。
2. アッセイ感度を確認するために、MWTの入眠潜時によって測定される覚醒を促進することに対するモダフィニル(300 mg)の単回投与の効果を決定すること。
3. プラセボと比較して、眠気の尺度に対する化合物Aの効果を評価すること。
探索的目的
睡眠不足の健康なボランティアの探索的目的は次のとおりである:
1. MWTによって測定される覚醒を促進することに対する化合物A(LD及びHD)とモダフィニル(300mg)の効果を比較すること。
2. 選択されたPD測定値のPK-PD関係を決定すること。
3. 化合物A投与後のBP変化におけるPK-BP関係を評価すること。
4. -1日目(投与前)と2日目(回復睡眠)の間でさまざまな睡眠ポリグラフ(PSG)パラメーターを比較すること。
5. 2日目(回復睡眠)のPSGパラメーターに対して、化合物Aとプラセボまたはモダフィニルの間に違いがあるかどうかを判断すること。
6. 化合物A(LD及びHD)対プラセボ、化合物A(LD及びHD)対モダフィニル、及びモダフィニル対プラセボのパワースペクトル変化について、MWT中に得られた連続脳波(EEG)を評価すること。
全体的な研究デザインと計画
これは、睡眠不足の健康なボランティアにおける化合物AのPK、PD、及び安全性を評価するための、フェーズ1b、単一施設、無作為化、二重盲検、二重ダミー、プラセボ及び活性の対照の4期間ウィリアムズデザインクロスオーバー試験であった。化合物Aは9時間のIV注入として投与された。
選択基準及び除外基準を満たした18~40歳の健康な成人男性対象が試験に登録された。治療期間1の1日目に、適格な対象は、化合物A LD、化合物A HD(両方とも9時間のIV注入として送達)、モダフィニル300mg、及びプラセボの投与順序を定義する4つの治療シーケンス群(シーケンス1から4)に等しく無作為化された。
表1に、治験薬の割り当てとシーケンスの要約を示す。
Figure 2022547604000002
スクリーニング来院時に、対象は健康診断、心電図(ECG)、及び臨床検査を完了した。スクリーニング来院後、適格な参加者は-6日目から-1日目までアクティグラフを着用した。アクティグラフの結果が正常な睡眠覚醒サイクルを示し、対象の薬物スクリーニングが陰性であったことを検証した後、対象は既存の睡眠障害を除外するために8時間の夜間睡眠ポリグラフ(NPSG)を受けた。アクティグラフの結果は、以下に定義されているように睡眠が通常の夜間時間内に収まるように、全ての治療期間について-1日目の前の5夜の期間(-6日目から-1日目)についても収集された:調査員のインタビューによって判定され、5日間のアクティグラフ記録で確認され、午後9時30分から午前12時の間に定期的に眠りに落ちているように、対象は定期的な睡眠覚醒習慣を持っていた(例えば、日常的に毎晩6.5~8時間寝て、3時間以上寝過ぎない)[総睡眠時間は11時間を超えない])。
1日目の投与前の日中、参加者はスケジュールされた時点でKSSを実施した。対象に手順を理解させるために、1日目の治療期間1にMWTの練習セッションを実施した(研究全体で1回のみ)。治験薬は、各治療期間の1日目の夕方に診療所で投与された。対象は、注入開始後の指定された時点でMWT及びKSSを実施した。対象は、MWT試験の合間に起きている必要があった。2日目にIV注入が完了した後、対象は追加のMWT試験を受けた。最終的なMWT試験と認知試験が完了すると、対象は約6時間眠る(回復睡眠)ことを許可された。この間にPSG記録が収集された。対象は、2日目の完了後にユニットから退院し、退院時にアクティグラフを継続した(次の治療期間の前の-6日目に開始する)。対象の概日リズムが正常な周期に戻ることを確保するために、その後の各治療期間の間隔は少なくとも7日であった。BPを含む対象のバイタルサインは、投与及び試験期間中にモニターされた。化合物Aの血漿濃度を測定するための血液試料を、各治療期間の1日目と2日目の指定された時点で収集した。対象は、スクリーニング中、治験薬投与前、及び各治療期間の2日目の退院前に、コロンビア自殺重症度評価尺度(C-SSRS)を完了した。
これは4期間のクロスオーバー試験であった。各対象は、治療期間の-1日目の午後または夕方に臨床現場にチェックインし、2日目に全ての研究関連手順の完了後に退院した。研究者の裁量により、対象は臨床現場に長く留まることができる。
最後の対象が最後の計画されたかまたは追跡の来院/計画された訪問に関連する相互作用(これは電話での連絡である可能性があります)を完了したときか、研究を中止したか、追跡不能となった(すなわち、研究者が対象に連絡できなかった)とき、研究を終了した。
調査スケジュールの概要を表2に示す。
Figure 2022547604000003
食事と水分
1日目、各治療期間に、治験薬は、錠剤(モダフィニルまたはプラセボ)について午後9時45分頃から、IV注入(化合物Aまたはプラセボ)について午10時45分頃から投与された。モダフィニルまたは対応するプラセボは、経口(PO)投与用に240mLの水とともに投与された。対象は、POモダフィニル/プラセボ投与後2時間、食物も飲料も(NPO)摂取しなかった。
治験薬の投与は夕方まで開始されなかったため、対象は1日目に標準的な朝食、昼食、夕食をとった。軽食は、投与当日(1日目)の午後8時30分頃までに与えられた。2日目の朝食まで他の食物は摂取されなかった。対象は、食事と軽食の間の水を除いて、全ての食物と飲料から絶食した。カロリー量と食事の構成は、各治療期間の全ての対象で同じであった。2日目には、4回目のMWT、KSS、及び認知試験が完了した後、朝食が提供された。投与後の手順が完了した後、その後の食事と軽食は、カロリー量、構成、及びタイミングに制限はなかった。
対象は、治験薬の最初の投与の7日前、試験全体を通して(治療期間の間の休薬間隔を含む)、及び追跡来院まで、マスタードグリーン(すなわち、ケール、ブロッコリー、クレソン、コラードグリーン、コールラビ、芽キャベツ、マスタード)と炭火焼き肉の消費を控えた。
活動
対象は、スクリーニング来院から治験薬の初期投与まで、治験中(治療期間の間の休薬間隔を含む)、及び追跡来院まで、不慣れな激しい身体活動(すなわち、ウェイトリフティング、ランニング、サイクリングなど)を避けた。
各期間の1日目、午後8時30分頃に開始して、対象の活動は、過度に刺激されたり動揺したりしないように制限されていた。次の日の回復睡眠後まで、携帯電話の使用は午後8時30分頃から制限された。午後8時30分頃から回復睡眠の開始まで、許可された活動は、ボードゲーム、パズル、大人用ぬり絵、絵を描く、読書、音楽を聴く(携帯電話ではない)、テレビや非暴力的な映画を見る、他の参加者/スタッフと歩いたり話したりすることであった。対象は、興味のある、または取り組んでいる小さな工芸品プロジェクトを持ち込むことができた。
評価項目及び評価基準
主要評価項目:入眠までの時間として定義される各MWTの潜時。
副次評価項目
・化合物Aの血漿濃度から計算されるPKパラメーター。
・カロリンスカ眠気尺度(KSS)での眠気のスコア。
安全性評価項目:有害事象(AE)、身体検査、バイタルサイン、12誘導心電図(ECG)、臨床検査評価(血液学、血液化学、及び尿検査)、薬物嗜好の視覚的評価尺度、ならびに気分状態のプロファイル。
研究対象集団
選択基準:
・初期用量の治験薬の治験薬投与の前に少なくとも6ヶ月間タバコまたはニコチン含有製品(例えば、ニコチンパッチ)を使用していない非喫煙者である。
・調査員のインタビューによって判定され、5日間のアクティグラフ記録で確認され、午後9時30分から午前12時の間に定期的に眠りに落ちているように、定期的な睡眠覚醒習慣を持っている(例えば、日常的に毎晩6.5~8時間寝て、週末に3時間以上寝過ぎない、すなわち、総睡眠時間は11時間を超えない)。
・無作為化の前の週と各間隔でアクティグラフのモニタリングを厭わない。
除外基準:
・アルコールまたは薬物スクリーニングが陽性である。
・1日あたり平均で2杯を超える飲酒歴がある(グラス1杯は、1日あたりビール[12オンスあたり354ミリリットル(mL/オンス)]、ワイン(118mL/4オンス)、または蒸留酒(29.5mL/1オンス)]とほぼ同等)。
・スクリーニング時の自己申告による10を超えるエプワース眠気尺度スコアによって定義される過度の眠気;不規則な労働時間;または無作為化前の1か月以内の定期的な夜勤を有する。
・既知の/疑われる睡眠障害、日中の過度の傾眠(EDS)に関連するいずれかの障害、または眠気の評価を妨げるいずれかの診断を現在経験しているか、有している。
・研究マニュアルで指定されているように、-1日目(チェックイン)に実施される最初の睡眠ポリグラフ(PSG)に関する異常な所見。
・スクリーニングの2週間以内に2つ以上の時間帯を移動した。
・スクリーニング前の2週間の、1日あたり400ミリグラム以上のカフェイン消費量(mg/日)(1人前のコーヒーは約120mgのカフェインに相当する)。
実施例I-2:睡眠不足の健康な成人におけるオレキシン2受容体(OX2R)アゴニストの安全性/忍容性のヒトでの研究
安全性の結論
化合物A治療におけるAEの発生率は、一般的にプラセボ治療よりも高かったが、ほとんどのAEは軽度であり、SAEは観察されなかった。
・臨床検査評価、バイタルサイン、身体検査、または心電図のベースラインからの臨床的に有意な変化は、研究中のどの対象についても報告されなかった。肝機能検査の増加した薬物関連TEAEは、化合物A 112mg治療の1人の対象とモダフィニル治療の1人の対象で報告された。事象の強度はそれぞれ軽度と中程度であった。
・DBPの変化は、化合物Aの濃度の増加とともに増加するように見えた。化合物Aの血漿濃度と比較した場合、HRまたはSBPの時間一致ベースラインからの変化に明らかな傾向はなかった。BPと脈拍への影響は、化合物A 112mgとモダフィニルの間で類似していた。
・健康なボランティアにおける9時間にわたるゆっくりとした注入での化合物A 44mgまたは化合物A 112mgの全体的な単回投与は、大きな安全上の懸念なしに十分に許容された。
AEの概要
死亡またはSAEはなく、AEのために治験薬を中止した対象はいなかった。
全体で18の対象(90.0%)が、プラセボ、化合物A(44及び112mg)、及びモダフィニル(300mg)治療でTEAEを経験した。対象の大多数は、薬物を治験するのと関連があるとみなされたTEAEを経験し(15の対象[75.0%])、穏やかな強度であった(15の対象[75.0%])。
実施例I-3:健康な対象における化合物Aの単回投与のPK
血漿濃度を表にし、それぞれの化合物Aの用量レベルについて記述統計を計算し、化合物Aについて表3~6に示す。化合物Aの平均血漿濃度対時間プロットを図1に示す。
Figure 2022547604000004
Figure 2022547604000005
Figure 2022547604000006
Figure 2022547604000007
化合物Aの平均血漿濃度-時間プロファイルは、LD(44mg)群とHD(112mg)群で類似しているように見えた。化合物Aの平均血漿濃度は、IV注入中に徐々に増加し、注入開始後4時間までに観察された最大濃度の80%を超えるまでに達した。健康な対象への9時間の単回静脈内注入後、平均化合物A血漿濃度は、両方の用量群で注入終了後約9.5時間(投与後18.5時間)に発生した最後のサンプリング時点である対象の退院まで定量化でき、化合物Aの用量にほぼ用量比例して増加した。用量の2.55倍の増加は、Cmax、Ceoi、AUClast、及びAUCのそれぞれ2.52、2.45、2.45、及び2.46倍の増加をもたらした。IV注入が終了した後、化合物Aの血漿濃度は二相性に急速に低下し、平均終末半減期は約3時間であった。
化合物Aの血漿PKパラメーター推定値の記述統計を表7に要約する。
Figure 2022547604000008
Figure 2022547604000009
実施例I-4:覚醒維持検査(MWT)における入眠潜時
有効性の主要評価項目-MWT
入眠までの平均潜時の統計分析を表8に示す。
Figure 2022547604000010
Figure 2022547604000011
表9に示すように、モダフィニル300mg投与後の4回のMWTセッションからの平均睡眠潜時におけるプラセボとのLS平均差(95%CI)は22.26(17.00、27.52)分であった。0.05のレベルで統計的に有意である。4回のMWTセッションのそれぞれで、プラセボとの入眠潜時のLS平均差についても統計的有意性が観察された(表8)。この研究では、臨床的に意味のあるPD効果のアッセイ感度が確立された。
注入開始後の4回のMWTセッションからの平均睡眠潜時におけるプラセボとのLS平均差(95%CI)は、化合物A 44mg及び化合物A112mgでそれぞれ16.79(11.44、22.15)及び30.21(24.85、35.56)分であった。両方の違いは統計的に有意であった。両方の治療はまた、注入開始後2、4、6、及び8時間でそれぞれプラセボと統計的に有意に異なっていた。
Figure 2022547604000012
注入終了後のMWTデータの入眠潜時を表10に要約する。表が示すように、モダフィニル300mgは、プラセボと比較して、注入終了後1時間で入眠まで16分の遅延がある(p値<0.001)。しかしながら、入眠潜時に対する化合物Aの効果は、注入終了後1時間で減少した。
Figure 2022547604000013
入眠潜時対時間のLS平均(±SE)の入眠潜時データのグラフ表示を図2に示す。
追加のMWT評価項目
追加のMWT評価項目の統計分析を表11~16に示す。これらの結果は、多重比較のために調整されていない。
Figure 2022547604000014
Figure 2022547604000015
Figure 2022547604000016
Figure 2022547604000017
Figure 2022547604000018
Figure 2022547604000019
Figure 2022547604000020
Figure 2022547604000021
Figure 2022547604000022
Figure 2022547604000023
Figure 2022547604000024
Figure 2022547604000025
Figure 2022547604000026
Figure 2022547604000027
Figure 2022547604000028
Figure 2022547604000029
Figure 2022547604000030
追加のMWT評価項目のLS平均(±SE)のプロットを図3~6に示す。図3は、時間に対する総マイクロスリープ期間(秒)のLS平均(±SE)を示す。図4は、時間に対する総マイクロスリープのLS平均(±SE)を示す。図5は、時間に対する総睡眠時間(分)のLS平均(±SE)を示す。図6は、時間に対する総覚醒時間(分)のLS平均(±SE)を示す。
平均総覚醒時間の結果は、MWTでの入眠潜時の結果と平行している。3つの積極的な治療全てについて、投与後の平均総覚醒時間はプラセボよりも有意に長かった。化合物A 44mgの場合、平均総覚醒時間のLS平均差は16.36分であった(95%CI 10.98、21.75)。化合物A 112mgの場合、平均総覚醒時間のLS平均差は29.59分であった(95%CI 24.21、34.97)。参照化合物であるモダフィニル300mgの場合、平均総覚醒時間のLS平均差は22.23分(95%CI 16.94、27.51)であった。
化合物A 44mgの総睡眠時間は、プラセボと有意差がなかった。化合物A 112mgの場合、総睡眠時間はプラセボと比較して統計的に有意に短かった(LS平均差-2.56分[95%CI -3.94、-1.17])。モダフィニル300mgの場合、総睡眠時間もプラセボと比較して統計的に有意に短かった(LS平均差-1.40分[95%CI -2.76、-0.03])。
総マイクロスリープ期間の全体の平均は、化合物A 44mg及びモダフィニル300mgでプラセボと差がなかった。しかしながら、化合物A 112mgは、両方(LS平均差-7.68秒[95%CI -14.5、-0.89]のマイクロスリープ期間とマイクロスリープの総数(LS平均差-1.37[95%CI -2.55、-0.19]))において、プラセボと比較した場合、統計的に有意な差を示した。
薬物投与量、薬物濃度、及び応答との関係
化合物A 112mgを投与されたほとんどの対象がMWTセッションを通して起きたままであった一方で、化合物A 44mgを投与された対象は次第に眠りに落ちる傾向があったという観察と一致して、図7は、化合物Aのより高い血漿濃度が一般に覚醒のより大きな維持をもたらすことを示した。しかしながら、化合物Aの覚醒促進効果は、最低用量44mgに関連する濃度範囲全体で著しく変動したが、最高用量112mgでは急激な濃度効果の関係が観察された。スケジュールされたMWTセッションによる入眠潜時対化合物A濃度をプロットすることから、濃度効果の関係が、図8において時間依存性であることが分かる。覚醒促進効果の大きさは、化合物Aの濃度が200ng/mL未満の場合、経時的に減少するように見えた。一方、覚醒は、最後のMWTセッション(注入開始から8時間後)まで、より高い化合物A濃度で維持できた。しかしながら、化合物A注入の終了から1時間後の10時間の時点で、覚醒状態を維持する能力は、残留薬物濃度が低いためにプラセボの能力にまで低下した。
実施例I-5:カロリンスカ眠気尺度(KSS)によって評価される眠気/覚醒
有効性の副次評価項目-KSS
有効性の副次評価項目は、投与前14、10、6、及び2時間(午前7時45分頃~午後7時45分頃)で;注入開始後2、2.75、4.75、6.75、及び8.75時間で(深夜~朝の午前7時頃);ならびに注入終了後1.75時間で、KSSによって評価されるように眠気/覚醒であった。値が高いほど眠気が強くなり、値が低いほど覚醒が高くなる。注入前は、プラセボと比較した場合、化合物A 44及び112mg治療のKSSスコアに観察のどの時点でも統計的に有意な差はなかった。注入開始後、化合物A 112mg及びモダフィニル300mgの注入中の全ての時点で、KSSスコアに統計的に有意な差が観察された。しかしながら、化合物A 44 mgの治療は、注入開始後2.75時間と4.75時間でのみ統計的に有意に異なった。平均して、モダフィニルと化合物A44及び112mgの場合、日中の投与前と比較して、KSS投与後/注入開始では約1.6~3.7ポイント増加した。しかしながら、プラセボの場合、平均KSSの増加は4.9である。注入前~注入後のKSSスコアの変化のプラセボ調整LS平均(95%CI)は、モダフィニル300mg、化合物A44、及び112mgの場合、それぞれ-2.53(-3.43、-1.63)、-1.22(-2.13、-0.301)、及び-3.26(-4.17、-2.34)であり、KSSのプラセボ変化とは有意に異なっていた。
注入終了後(注入終了後1.75時間)、モダフィニル300mgのみがプラセボよりも低いKSSスコアを示す(7.16対8.15、p<0.05)。
投与前14、10、6、及び2時間、ならびに注入開始後2、2.75、4.75、6.75、及び8.75時間、ならびに注入終了後1.75時間で、KSSによって評価された眠気/覚醒の要約は、表17及び18に示される。KSSによって評価された眠気の統計分析を 表19~21に示す。
表22は、注入開始後と注入開始前の平均KSSスコアの違いを示す。
Figure 2022547604000031
Figure 2022547604000032
Figure 2022547604000033
Figure 2022547604000034
Figure 2022547604000035
Figure 2022547604000036
Figure 2022547604000037
Figure 2022547604000038
Figure 2022547604000039
Figure 2022547604000040
Figure 2022547604000041
Figure 2022547604000042
実施例I-6:追加の探索的PD評価項目
PSG
PSGは、睡眠不足期間の終了後の1日の回復睡眠を評価する。PSGパラメーターの統計分析を表23~29に示す。多重比較の修正はなかった。PSGは、睡眠不足期間の終了後の1日の回復睡眠を評価する。
Figure 2022547604000043
Figure 2022547604000044
Figure 2022547604000045
Figure 2022547604000046
Figure 2022547604000047
Figure 2022547604000048
Figure 2022547604000049
Figure 2022547604000050
Figure 2022547604000051
Figure 2022547604000052
Figure 2022547604000053
Figure 2022547604000054
Figure 2022547604000055
Figure 2022547604000056
Figure 2022547604000057
Figure 2022547604000058
Figure 2022547604000059
Figure 2022547604000060
Figure 2022547604000061
Figure 2022547604000062
Figure 2022547604000063
モダフィニル300mg治療では、プラセボとは大きく異なった以下のPSGパラメーターで示されるように、プラセボ群とは複数の違いがあり、持続的な睡眠(per. slp)が得られるまでの時間への影響、全体的な睡眠の減少、睡眠効率の大幅な低下、覚醒の増加と一致していた:per. slpまでの時間(LS平均差19.32分[95%CI 7.32、31.32])、睡眠効率(LS平均差-18.44% [95%CI -25.16、-11.72]),自発的覚醒指数(LS平均差2.98[95%CI 0.77、5.19])、ステージN1%(LS平均差4.05[95%CI 1.58、6.52])、ステージN2期間(LS平均差-32.99分[95%CI -51.40、-14.57])、ステージN3%(LS平均差-4.22[95%CI -8.15、-0.29])、ステージN3期間(LS平均差-29.78[95%CI -43.09、-16.46])、ステージREM%(LS平均差-3.92[95%CI -7.53、-0.30])、ステージREM期間(LS平均差-25.18分[95%CI -37.46、-12.91])、ステージ覚醒%(LS平均差12.71[95%CI 6.94、18.48])、ステージ覚醒期間(LS平均差25.39分[95%CI 8.70、42.08])、総覚醒指数(LS平均差4.28[95%CI 1.43、7.12])、総記録時間(LS平均差-34.92分[95%CI -57.90、-11.95])、総睡眠時間(LS平均差-84.93分[95%CI -115.0、-54.91])、及び入眠後の覚醒(LS平均差25.39分[95%CI 8.70、42.08])。
N2潜時(LS平均差-2.74分[95%CI -5.09、-0.38])を除いて、化合物A 44mgのほとんどの睡眠パラメーターで統計的に有意な差は観察されなかった。
化合物A 112mg治療では、REM潜時(LS平均差29.64分[95%CI 5.44、53.84])、ステージREM%(LS平均差-5.66[95%CI -9.36、-1.96])、及びステージREM期間(LS平均差-19.73分[95%CI -32.29、-7.18])が、プラセボと比較した場合、統計的に有意に異なっていた。ステージREM%及びステージREM期間の変化は、モダフィニルで見られたものと類似していた。
しかしながら、モダフィニルによる回復睡眠に見られる効果とは対照的に、両方の化合物A群の睡眠効率、覚醒、及び総睡眠はプラセボと異ならなかった。
実施例I-7:PK/PD結論
PD結論
・注入開始後の平均MWT入眠潜時は、プラセボ治療の8.61分と比較して、化合物A 44mg、化合物A 112mg、及びモダフィニル治療でそれぞれ25.40、38.82、及び30.87分であった。
・日中から夜間へのKSSの平均増加は、プラセボと比較して、化合物A 44及び112mgとモダフィニルの方が低かった。
・112mgの化合物Aを服用している対象の場合、注入中のMWTの入眠潜時は数回のセッションで40分にとどまったが、44mgの化合物Aを服用している対象の場合、MWTの入眠潜時は注入中の4セッションで減少した。
PK結論
・化合物Aの全身曝露は、44~112mgの用量レベルに比例してほぼ用量を増加させた。
・IV注入が終了した後、化合物Aの血漿濃度は急速に二相性に低下し、平均終末消失相t1/2zは約3時間であった。
結論
モダフィニル300mgは、MWTの覚醒を延長すること(プラセボ調整平均効果は22.3分であった[p<0.001])、及びKSSの眠気を軽減すること(プラセボ調整平均効果は-2.5であった[p<0.001])に対してプラセボよりも統計的に有意に優れた効果を示したため、アッセイ感度が実証された。
化合物A 44mgと112mgの両方は、MWTの覚醒を延長すること(プラセボ調整平均効果は、p値<0.001でそれぞれ16.8分と30.2分であった)、ならならびにKSSの眠気を減らすこと(プラセボ調整平均効果は、それぞれ-1.2[p<0.001]及び-3.3[p<0.05]であった)に対してプラセボよりも統計的に有意に優れた効果を示した。
化合物Aの全身曝露は、44~112mgの用量レベルに比例してほぼ用量を増加させた。
化合物A 44及び112mgレジメンは、全体的に良好に忍容された。
化合物A治療におけるAEの発生率は、一般的にプラセボ治療よりも高かったが、ほとんどのAEは軽度であり、SAEは観察されなかった。
化合物A44 mgで、BPと脈拍への最小限の影響が観察された。BPと脈拍への影響は、化合物A 112mgとモダフィニルの間で類似していた。
本明細書に引用された全ての刊行物、特許、及び特許出願は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
実施例II-1:NT2患者におけるオレキシン2型受容体(OX2R)アゴニストの複数回投与の安全性、忍容性、薬物動態、及び薬力学を評価するためのヒトでの複数回投与試験
この試験の目的は、NT2患者に数日間静脈内投与した後の化合物Aの安全性、忍容性、薬物動態、及び薬力学を評価することであった。NT2患者はコホートC1及びC2で評価された(表30)。化合物Aまたはプラセボを、1日1回7日間、9時間にわたるIV注入により投与した。NT2の合計14人の患者が化合物Aまたはプラセボで治療された(プラセボ、化合物A 44mg、及び化合物A 112mg群でそれぞれ5、4、及び5人の対象)。このパートでは、化合物Aの潜在的な有効性を、探索的PD評価としての、MWT、ESS、KSS、夜間PSG(NPSG)、及びPGI-Cを使用して評価した。
Figure 2022547604000064
主要な研究手順の概要
NT2患者における研究スケジュール及びPD試験の概要が図9に示されている。スクリーニング後、これらのパートに適格な患者は、EDSまたは脱力発作に使用される医薬を含むナルコレプシーの医薬を中止しなければならなかった。投与の最初の日(1日目)の前に、医薬を最低7日間、または各医薬の少なくとも5つの半減期のいずれか長い方で停止する必要があったこれらのパートの全てのコホートで、対象は-2日目にNPSGを、-1日目にベースラインMWTセッションを4回受けた(10:00頃、12:00頃、14:00頃、及び16:00頃)。IV注入による治験薬の投与は、1~7日目の08:00頃に開始した。MWTは1日目に、10:00頃、12:00頃、14:00頃、及び16:00頃に実施された。対象は、MWT評価のない日に昼寝をすることができた。6日目の夜、対象は再度NPSGを受け、夜間の睡眠構造に対する複数の日中の投与の効果を評価した。7日目に、対象は-1日目と同じ時間にMWTを受けた。対象は8日目に研究サイトから退院した。
研究対象集団を選択するための主な基準
対象者の適格性は、以下の基準に従って確認された。
選択基準:
・インフォームドコンセントの時点で、患者は両端を含む18歳~80歳まである必要がある。
・スクリーニング時の患者の体重は端点を含んで少なくとも40kgである。
・患者は、睡眠障害国際分類、第3版(ICSD-3)で定義されているように、NT2の診断を受けている必要がある。
・患者のエプワース眠気尺度(ESS)は、ベースラインで10以上である。
除外基準:
・患者は、1日あたり6杯(1杯はカフェイン120mgにほぼ相当)を超えるコーヒー、紅茶、コーラ、エナジードリンク、またはその他のカフェイン飲料として定義される過剰な量を消費する。
・患者は中等度から重度の物質使用障害を持っている。
・スクリーニング/ベースライン来院C-SSRSによる項目4または5の承認によると、患者は自殺のリスクがあるか、または過去6か月間に自殺未遂をしたことがある。
・患者は、双極性障害や統合失調症などの主要な精神障害の生涯の病歴を持っている。大うつ病性障害(MDD)の病歴がある対象を含めることができるが、現在または過去6か月間に活動性の高いMDDを患っている対象は除外される。
・患者は、不規則な労働時間などの外的要因による睡眠覚醒サイクル障害を経験した。
実施例II-2:NT2患者における静脈内化合物Aの複数回投与PK
化合物AのPK分析に称される血液試料は、表31に従って採取された。研究手順の全スケジュールについて図10も参照されたい。
Figure 2022547604000065
化合物Aの血漿中濃度の要約を表32に示す。1日目及び7日目の血漿化合物A濃度の平均及び標準偏差プロットをそれぞれ図11A及びBに示す。1日目及び7日目の化合物AのPKパラメーターの概要をそれぞれ表33と表34に示す。約1のRac(AUC)及びRac(Cmax)値に基づいて、7日間毎日9時間のIV注入後にQD投与による薬物の蓄積は観察されなかった。
Figure 2022547604000066
Figure 2022547604000067
Figure 2022547604000068
実施例II-3:MWT
MWTは、定義された期間、厳しい条件下で起きている人の能力を評価する、検証済みの客観的尺度である。覚醒の生物学的尺度がないため、これは、眠りにつくことができないか、または遅れる傾向によって間接的に測定された。眠りに落ちるこの傾向は、MWTのEEG由来の入眠潜時を介して測定された。
-1日目、1日目、7日目に、MWTの40分のセッション(1セッション)が1日あたり4回(10:00頃、12:00頃、14:00頃、及び16:00頃)行われた。それぞれのセッションの入眠潜時が記録された。対象は、セッションの合間に起きている必要があった。
MWTの平均入眠潜時と来院によるベースラインからの変化をそれぞれ図12A及び12Bに示す。来院によるMWTのそれぞれのセッションでの入眠潜時の平均及び標準偏差のプロットを図13に示す。
NT2の患者では、MWTの平均入眠潜時は、プラセボ群と比較して、化合物A 44mg群及び化合物A112mg群で増加した。1日目の平均入眠潜時は、プラセボ群の6.70分と比較して、化合物A 44mg群及び化合物A 112mg群でそれぞれ33.03分及び38.48分であった。7日目の平均入眠潜時は、プラセボ群の6.48分と比較して、化合物A 44mg群及び化合物A 112mg群でそれぞれ34.47分及び35.60分であった。MWTの平均入眠潜時(分)のベースラインからの平均変化は、プラセボ、化合物A 44mg、及び化合物A 112mgの群で、1日目はそれぞれ2.58、23.88、及び31.15、7日目はそれぞれ2.35、25.79、及び28.28であった。
化合物Aの9時間のIV注入中に、プラセボと比較して、全ての活性群で入眠潜時の有意な増加が観察された。40分の最大入眠潜時は、化合物A 44 mg群では、1日目の2及び8時間、7日目の4及び8時間で、ならびに化合物A 112mg群では、1日目と7日目の両方の2、4、及び8時間で達成された。
実施例II-4:ESS
ESSとベースラインからの変化の概要は、表35に示される。
NT2の患者では、ESSはプラセボ群と比較して化合物A 44mg及び化合物A112mg群で改善された。7日目の平均ESSスコアは、プラセボ群の16.2と比較して、化合物A 44mg群及び化合物A 112mg群でそれぞれ13.3及び6.0であった。ESSのベースラインからの平均変化は、プラセボ、化合物A 44mg、及び化合物A 112mg群でそれぞれ7日目に-1.4、-3.8、及び-12.2であった。
Figure 2022547604000069
実施例II-5:KSS
KSSの時間一致ベースラインからの変化の平均及び標準偏差プロットを図14に示す。
NT2の患者では、注入中に活性群でより低いKSS値が観察された。投与後9時間のKSSのベースラインからの平均変化は、プラセボ、化合物A 44mg、及び化合物A 112mg群で、1日目はそれぞれ-0.4、-0.5、及び-1.0、7日目はそれぞれ0.8、0.0、及び-0.8であった。
結論
化合物Aは安全であり、NT2患者に対する最大112mgの複数回のIV投与で十分に認容された。SAEはなく、治験薬の中止をもたらすTEAEもなかった。TEAE及び薬物関連TEAEの頻度の用量依存的な増加が一般的に観察された。
観察されたBP及びPRの傾向は、化合物Aの血漿曝露の増加とともに増加し、NT2患者集団で観察された。BPに関連するTEAEが1つあり(化合物A 112mg群で血圧が上昇)、これは軽度の強度であり、薬剤の中止には至らなかった。
毎日の9時間のIV注入後、健康な成人とNT2患者の間で類似していた、化合物Aの平均血漿全身曝露は、一般に、研究された用量範囲にわたって用量比例的に増加した。短いt1/2zと一致して、9時間のIV注入のQD投与では薬物の蓄積は観察されなかった。
NT2患者では、7日目のMWTの平均入眠潜時(分)は、プラセボ群の6.48と比較して、化合物A 44mg群と化合物A 112mg群でそれぞれ34.47と35.60であった。最大入眠潜時、すなわち40分の覚醒は、化合物A 44mg群では、1日目のIV注入後2及び8時間、7日目の4及び8時間で、ならびに化合物A 112mg群では、1日目と7日目の両方の2、4、及び8時間で達成された。
ESS/KSS、PGI-C、及び日中の昼寝の数の結果は、一般に、MWTで観察された覚醒PD効果を裏付けた。
実施例III-1:持続的気道陽圧法(CPAP)を適切に使用しているにもかかわらず日中の過度の眠気を経験している閉塞性睡眠時無呼吸症の対象におけるオレキシン2型受容体(OX2R)アゴニストの単回投与の安全性、忍容性、薬物動態、及び薬力学を評価するためのヒトでの研究
この研究の目的は、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と診断され、CPAPを適切に使用しているにもかかわらず、日中の過度の眠気(EDS)を経験している成人において、化合物Aの単回静脈内投与(IV)の薬物動態(PK)、薬力学(PD)、安全性、及び忍容性を評価することであった。25人の患者が無作為化され、23人の患者が研究を完了した。入室時の全ての患者は、彼らの睡眠時無呼吸に対してCPAPによって適切に制御されていたにもかかわらず、EDSを有していた。
治療期間は治療期間1の1日目(研究1日目)に始まり、治療期間2と3はそれぞれ研究3日目と5日目に始まった。治療期間1の1日目の朝、適格な対象は、表36に列挙されている6つのシーケンス群の1つに無作為化された。無作為化後、対象は、彼ら/彼女らが無作為化されたシーケンス群によって定義された順序に従って3つの治療期間で投与された。それぞれの治療期間の1日目に、化合物Aまたはプラセボは、08:00頃に開始する約9時間のIV注入として投与された。注入は17:00頃に終了した。それぞれの治療期間の1日目に、注入開始後2、4、6、及び8時間の4回の40分間の覚醒維持検査(MWT)セッションを実施した。対象は、MWT試験の合間に起きている必要があった。
Figure 2022547604000070
治療期間1の1日目に、全ての適格な対象が無作為化され、治験薬の初回投与を受けた。化合物Aまたはプラセボは、08:00頃に開始する約9時間のIV注入として投与された。それぞれの投与日(研究日1、3、及び5日目)に、注入開始後2、4、6、及び8時間に40分のMWTセッションが実施された。先行する治療効果を完全に排除することを可能にするために、注入の終了とその後の治療期間における治療の開始との間に最低24時間の休薬間隔があった。KSSとPVTは、調査手順のスケジュールに従って収集された。化合物Aの血漿濃度を決定するための血液試料を投与前に収集し、投与後の特定の時点で安全性評価を記録した。研究中、AEが記録され、臨床検査、バイタルサイン、及び安全性ECGが取得された。研究の2、4、及び6日目は休薬日であった。対象は、研究6日目(治療期間3の2日目)の午後に研究終了手順が完了した後、ユニットから退院した。安全チェックのため、ユニットの退院後約7日(±2日)に対象に電話で連絡を取った。入院患者ユニットの研究スケジュールの概要を表37に示す。
Figure 2022547604000071
対象集団
OSAと診断されたが、現在一次OSA療法としてCPAPを使用しているEDSを経験している男性と女性の対象
主な選択基準
・OSAは、睡眠障害3(ICSD-3)基準の国際分類に従って、現在CPAPを使用していると診断されている。
・無作為化前の約1か月間に少なくとも70%で、少なくとも4時間/夜のCPAPがあるとマシン追跡時間で定義されているCPAPの「一貫した使用」にもかかわらず、EDSの苦情がある。
・日中の過度の眠気の治療のために刺激剤医薬を服用している場合は、研究に無作為化する前に、投薬を中止することを厭わない必要がある。
・研究-2日目の前少なくとも1週間に完了する睡眠日誌に裏付けられた約7日間のアクティグラフで定義されように、履歴と平均7.5~9.0時間/夜のベッドでの定期的な時間によって確認されるように、21:00から24:00の間に定期的な就寝時間があり、睡眠の平均で少なくとも6.5時間/夜を取得している。
・刺激剤とともに、または刺激剤なしで、スクリーニング及び研究-2日目でエプワース眠気尺度(ESS)スコアが10以上である。
・夜間睡眠ポリグラフ(NPSG)は、参加者に他の併存する睡眠障害または臨床的に有意な夜間低酸素血症(総睡眠時間の5%以上でO2飽和度≦80%)がなく、彼らの無呼吸低呼吸指数(AHI)が≦10であることを示す。
・平均(4セッション)のベースラインMWT睡眠潜時が20分以下であり、サイト調査員が決定した30分を超える入眠潜時を有するセッションは1つもない。
主な除外基準
・スクリーニングまたは研究-2日目で、仰臥位または立位の平均収縮期血圧(SBP)が140水銀柱ミリメートル(mmHg)以上または平均拡張期血圧(DBP)が90mmHg以上である;血圧は、10分(分)間隔で行われる3回の読み取りで平均化される。
・心電図(ECG)のスクリーニングは、>450ミリ秒(ms)(男性)または>470ms(女性)のFridericia補正を含むQT間隔を明らかにする。
・1:00より遅い通常の就寝時間、または過去6か月以内に夜間の交代勤務または可変交代勤務を必要とする職業、または研究-2日目の前の14日以内に時差ぼけが大きい旅行を有する。
・平均してベッドで7.5時間/夜未満になる慢性的な睡眠不足、及び/またはどちらも臨床ユニットへの研究-2日目の入院の少なくとも1週間前に完了する、夜間アクティグラフ試験の約1週間で定義されるかもしくは睡眠日誌で裏付けられている1晩あたり6.5時間未満の睡眠のショートスリーパー。
・15を超える睡眠中の周期性四肢運動(PLMS)を示す前治療ポリソムノグラフィー(PSG)データによって確認された、例えばレストレスレッグ症候群などのスクリーニング来院時のインタビューに基づいてEDSに関連するOSA以外の睡眠障害の病歴がある。
・EDSの評価またはスクリーニングから3か月以内のオキシベートナトリウムの使用に影響を及ぼす可能性のある、投与前7日以内または5半減期(いずれか長い方)以内に刺激特性を持つ市販薬(OTC)または処方薬を使用したことがある。
・睡眠に影響を及ぼす可能性が高いニコチン依存症がある(例えば、夜に定期的に目覚めて喫煙する参加者)、またはこの研究の実施が困難である(日に10以上のたばこの喫煙)、及び/または参加者は、研究中の全ての喫煙とニコチンの使用を中止することを望んでいない。
・研究-1日目の前の7日間に、600mg/日を超えるカフェイン消費量を有する(1杯のコーヒーは約120mgのカフェインに相当する)。
・急性的に不安定な病状、行動障害もしくは精神障害(能動的な自殺念慮を含む)、または対象の安全性に影響を及ぼすか、もしくは研究の有効性、安全性、PK評価、もしくは治験責任医師の判断に従って研究を完了する対象の能力を妨げる可能性のある手術歴の病歴。
実施例III-2:OSAを有する対象における化合物Aの単回投与PK
化合物AのPK分析に称される血液試料は、表38に従って採取された。
Figure 2022547604000072
化合物Aの血漿中濃度の要約を表39に示す。血漿化合物A濃度の平均及び標準偏差プロットを図15に示す。化合物AのPKパラメーターの要約を表40に示す。
Figure 2022547604000073
Figure 2022547604000074
実施例III-3:MWT
投与のそれぞれの日に、睡眠潜時に対する化合物Aの効果を評価するために、注入開始後2、4、6、及び8時間に4回の40分間の覚醒維持試験(MWT)セッションを実施した。MWTは、厳しい条件下で起きている人の能力を評価する、検証済みの客観的尺度である。
経時的なMWTの入眠潜時の最小二乗平均(±SE)を図16Aに示す。経時的なプラセボからのMWTの入眠潜時の最小二乗平均差(±SE)を図16Bに示す。
ベースラインでは、MWTの平均入眠潜時は全ての対象で8.2分であった。MWTの平均入眠潜時の大幅な増加が注入後2時間で観察され、注入開始後8時間持続し、化合物A 44及び化合物A 112mgの用量群でプラセボ調整後の平均増加はそれぞれ22分及び28分であった。
実施例III-4:KSS
経時的なプラセボとのKSSの最小二乗平均差を図17に示す。
KSSデータはMWTの結果を裏付けた。ベースラインでは、全ての対象の平均KSSスコアは6.3であった。KSSのプラセボ調整後の平均減少は、化合物A 44mgと化合物A 112mgの両方の用量レベルで、それぞれ-1.6と-2.4で統計的に有意であった。
結論
9時間にわたる注入として投与された化合物A44mg及び112mgの単回投与は安全で十分に許容され、CPAPの適切な使用にもかかわらず日中の過度の眠気が残っているOSA患者の日中の覚醒の客観的及び主観的測定に顕著な正の効果を示した。

Claims (73)

  1. 過度の眠気を減少させるかまたは治療することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿濃度が約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、前記方法。
  2. 前記対象のオレキシンレベルが損なわれていないか、または部分的に損なわれている、請求項1に記載の方法。
  3. 前記対象が、過度の眠気に関連する疾患または障害または症状に苦しんでいる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記対象が、睡眠不足の対象、過度の眠気を有する対象、中断する規則的な睡眠サイクルを有する対象、または眠気を減少させる必要がある対象である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記過度の眠気がナルコレプシー2型または特発性過眠症によって引き起こされる、請求項1に記載の方法。
  6. 前記過度の眠気がナルコレプシー2型によって引き起こされる、請求項1に記載の方法。
  7. 前記過度の眠気が日中の過度の眠気である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記日中の過度の眠気が、持続的気道陽圧法(CPAP)を使用しているにもかかわらず、閉塞性睡眠時無呼吸によって引き起こされる、請求項7に記載の方法。
  9. 化合物(I)の血漿濃度が約1時間以上にわたって約60.54ng/mL以上である、請求項1に記載の方法。
  10. 化合物(I)の血漿濃度が約4時間以上にわたって約60.54ng/mL以上である、請求項1に記載の方法。
  11. 化合物(I)の血漿濃度が約4時間以上にわたって約150ng/mL以上である、請求項1に記載の方法。
  12. 化合物(I)のさらなる血漿濃度が、睡眠時間の約1時間前に、化合物(I)の投与のCmaxの約半分以下である、請求項1に記載の方法。
  13. 化合物(I)のさらなる血漿濃度が、睡眠時間の約1時間前に、化合物(I)の投与のCmaxの約4分の1以下である、請求項1に記載の方法。
  14. 化合物(I)のさらなる血漿濃度が、睡眠時間の約1時間前に、50.90ng/mLの約半分以下である、請求項1に記載の方法。
  15. 化合物(I)のさらなる血漿濃度が、睡眠時間の約1時間前に、50.90ng/mLの約4分の1以下である、請求項1に記載の方法。
  16. 化合物(I)の投与のCmaxが、約94.66ng/mL以上である、請求項1に記載の方法。
  17. 化合物(I)の投与のAUC∞が、約829ng*h/mL以上である、請求項1に記載の方法。
  18. 前記過度の眠気が、日中の過度の眠気または労働時間中の過度の眠気である、請求項1に記載の方法。
  19. 前記投与が、非経口投与である、請求項1に記載の方法。
  20. 前記非経口投与が、静脈内投与、皮下投与、経皮投与、皮内投与、または経粘膜投与である、請求項19に記載の方法。
  21. 前記投与が、単回の毎日の投与または複数の毎日の投与である、請求項1に記載の方法。
  22. ナルコレプシー2型または特発性過眠症を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿濃度が約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、前記方法。
  23. 交代勤務障害、交代勤務睡眠障害、または時差ぼけ症候群を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿濃度が約1時間以上にわたって約50.90ng/mLである、前記方法。
  24. 化合物(I)の投与のCmaxが、約94.66ng/mL以上である、請求項22または請求項23に記載の方法。
  25. 化合物(I)の投与のAUC∞が、約829ng*h/mL以上である、請求項22または請求項23に記載の方法。
  26. 前記投与が、非経口投与である、請求項22または請求項23に記載の方法。
  27. 前記非経口投与が、静脈内投与、皮下投与、経皮投与、皮内投与、または経粘膜投与である、請求項26に記載の方法。
  28. 前記投与が、単回の毎日の投与または複数の毎日の投与である、請求項22または請求項23に記載の方法。
  29. 覚醒を高めることを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿濃度が約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、前記方法。
  30. 前記対象のオレキシンレベルが損なわれていないか、または部分的に損なわれている、請求項29に記載の方法。
  31. 前記対象が、睡眠不足の対象、過度の眠気を有する対象、中断する規則的なサイクルを有する対象、または眠気を減少させる必要がある対象である、請求項29に記載の方法。
  32. 前記投与が、非経口投与である、請求項29に記載の方法。
  33. 覚醒維持検査(MWT)において入眠潜時を増加させることを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿濃度が約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、前記方法。
  34. 前記対象のオレキシンレベルが損なわれていないか、または部分的に損なわれている、請求項33に記載の方法。
  35. 前記対象が、睡眠不足の対象、過度の眠気を有する対象、中断する規則的な睡眠サイクルを有する対象、または眠気を減少させる必要がある対象である、請求項33に記載の方法。
  36. 前記投与が、非経口投与である、請求項33に記載の方法。
  37. 客観的眠気またはEEGによって測定される眠気を減少させるかまたは改善することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿濃度が約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、前記方法。
  38. 前記対象のオレキシンレベルが損なわれていないか、または部分的に損なわれている、請求項37に記載の方法。
  39. カロリンスカ眠気尺度(KSS)評価を改善することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿濃度が約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、前記方法。
  40. 前記対象のオレキシンレベルが損なわれていないか、または部分的に損なわれている、請求項39に記載の方法。
  41. 前記対象が、睡眠不足の対象、過度の眠気を有する対象、中断する規則的な睡眠サイクルを有する対象、または眠気を減少させる必要がある対象である、請求項39に記載の方法。
  42. 前記投与が、非経口投与である、請求項39に記載の方法。
  43. 主観的眠気を減少させるかまたは改善することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度が、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上である、前記方法。
  44. 前記対象のオレキシンレベルが損なわれていないか、または部分的に損なわれている、請求項43に記載の方法。
  45. 約4時間以上にわたって覚醒を高めるかまたは過度の眠気を減少させることを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    前記対象のオレキシンレベルが損なわれていないか、または部分的に損なわれており、化合物(I)の血漿濃度が約50.90ng/mL以上に維持される、前記方法。
  46. 前記対象が、睡眠不足の対象、過度の眠気を有する対象、中断する規則的な睡眠サイクルを有する対象、または眠気を減少させる必要がある対象である、請求項45に記載の方法。
  47. 約6時間以上にわたって覚醒を高めるか、または過度の眠気を減少させるための方法である、請求項45に記載の方法。
  48. 約8時間以上にわたって覚醒を高めるか、または過度の眠気を減少させるための方法である、請求項45に記載の方法。
  49. 化合物(I)の血漿濃度が約150ng/mL以上に維持される、請求項45に記載の方法。
  50. 化合物(I)のさらなる血漿濃度が、睡眠時間の約1時間前に、化合物(I)の投与のCmaxの約半分以下である、請求項45に記載の方法。
  51. 化合物(I)のさらなる血漿濃度が、睡眠時間の約1時間前に、化合物(I)の投与のCmaxの約4分の1以下である、請求項45に記載の方法。
  52. 化合物(I)のさらなる血漿濃度が、睡眠時間の約1時間前に、50.90ng/mLの約半分以下である、請求項45に記載の方法。
  53. 化合物(I)のさらなる血漿濃度が、睡眠時間の約1時間前に、50.90ng/mLの約4分の1以下である、請求項45に記載の方法。
  54. 前記有効量が約20mg~約500mgである、請求項1~53のいずれかに記載の方法。
  55. 前記有効量が約30mg~約300mgである、請求項54に記載の方法。
  56. 前記有効量が約40mg~約300mgである、請求項54に記載の方法。
  57. 前記有効量が約40mg~約200mgである、請求項54に記載の方法。
  58. 前記有効量が約20mg~約500mgの範囲内で徐々に増加する、請求項54に記載の方法。
  59. 前記有効量が約40mg~約200mgの範囲内で徐々に増加する、請求項54に記載の方法。
  60. 化合物(I)が1日あたり少なくとも1回投与される、請求項1~53のいずれかに記載の方法。
  61. 1つ以上の追加の療法を投与することをさらに含む、請求項1~53のいずれかに記載の方法。
  62. 前記1つ以上の追加の療法が、刺激剤、抗うつ剤、中枢神経系抑制剤、及びヒスタミン3(H3)受容体アンタゴニストから選択される、請求項61に記載の方法。
  63. エプワース眠気尺度(ESS)評価を改善することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度が、約1時間以上にわたって約38.21ng/mL以上である、前記方法。
  64. ナルコレプシー2型を治療することを必要とする対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度は、約1時間以上にわたって約38.21ng/mL以上である、前記方法。
  65. 日中の過度の眠気を減少させるかまたは治療することを必要とする持続的気道陽圧法(CPAP)を使用する閉塞性睡眠時無呼吸症の対象においてそれを実施するための方法であって、有効量のメチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿濃度が、約1時間以上にわたって約42.08ng/mL以上である、前記方法。
  66. 化合物(I)が光学活性化合物である、請求項1~65のいずれかに記載の方法。
  67. 化合物(I)がメチル(2R,3S)-3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((シス-4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物A)である、請求項1~65のいずれかに記載の方法。
  68. (a)メチル3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物(I))またはその塩と、(b)そのための薬学的に許容される担体と、を含み、約1時間以上にわたって約50.90ng/mL以上の化合物(I)の血漿濃度をもたらす、医薬組成物。
  69. 約94.66ng/mL以上の化合物(I)のCmaxをもたらす、請求項68に記載の医薬組成物。
  70. 約829ng*h/mL以上の化合物(I)のAUC∞をもたらす、請求項68に記載の医薬組成物。
  71. 非経口投与用に製剤化された、請求項68に記載の医薬組成物。
  72. 化合物(I)が光学活性化合物である、請求項68~71のいずれかに記載の医薬組成物。
  73. 化合物(I)が、メチル(2R,3S)-3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((シス-4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物A)である、請求項68~71のいずれかに記載の医薬組成物。
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