概説すると、ここで開示されるものは、インプラントガイド、デバイスおよび、インプラントを患者に挿入する際に使用するためのシステムであり、インプラントは、骨の変形を矯正するように構成される。さらにインプラントガイド、デバイスおよびシステムを使用する方法も議論している。
この詳細な説明および下記請求項では、用語:近位側、遠位側、前側または足底、後側または背面側、内側、側方、上位および下位は、患者の相対的な配列または方向性の参照用語に従って、患者の身体、骨、デバイス、またはインプラントの特定部分または一部を示すための標準的使用によって定義される。例えば、「近位側」は、胴体に最も近い、患者の四肢、骨、デバイスまたはインプラントの特定部分または一部を意味し、一方、「遠位側」は、胴体から最も遠い、患者の四肢、骨、デバイスまたはインプラントの一部を示す。方向性用語に関して、「前側」は、身体、骨、デバイスまたはインプラントの前方側に向かう方向であり、「後側」は、身体、骨、デバイスまたはインプラントの後方側に向かう方向を意味し、「内側」は、身体の正中線に向かうことを意味し、「側方」は、身体の正中線から側方に向かう離れる方向であり、「上位」は、上方向を意味し、「下位」は、他の物体または構造よりも下方向を意味する。さらに足に関して、用語「背面側」は足部の上部を参照し、用語「足底」は、足の底部を参照する。
同様に、位置または方向は、解剖学的な構造または表面を参照してここでは使用できる。例えば、現行のデバイス、システム、機器および方法は、足首の骨と共に使用することを参照してここでは説明しているため、足、足首および下脚の骨は、デバイス、システム、機器および方法の表面、位置、方向または配向を記述するために使用できる。さらに、ここに開示されるデバイス、システム、機器および方法、ならびにその態様、コンポーネント、機構等は、簡潔さのために身体の片側を基準として説明している。しかしながら、人体が対称線(正中線)の周りに相対的に対称または鏡像であるため、ここに説明および/または図示したデバイス、システム、機器および方法、ならびにその態様、コンポーネント、機構等は、変化、変更、修正、再構成でき、あるいは、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、同じまたは類似の目的のために、身体の他の側との使用または関連のために他の方法で変更されることは明らかに想定される。例えば、右脚に関してここで説明しているデバイス、システム、機器および方法、ならびにその態様、コンポーネント、機構等は、左脚と同様に機能するように鏡像してもよい。さらに、ここで開示し説明しているデバイス、システム、機器および方法、ならびにその態様、コンポーネント、機構等は、簡潔目的のために脚に関して説明しているが、デバイス、システム、機器および方法は、類似の構造を有する身体の他の骨と共に使用できることは理解すべきである。
病理学、外傷または失敗した前回手術に起因して、脛骨-距骨-踵骨(TTC)複合体の融合は、インプラント(即ち、髄内(IM)ネイル)、そして1つ以上の骨ねじまたは骨ファスナの挿入を含むことがあり、ここで参照されるファスナは、ねじ、ピン、固定部材等を含むことになる。IMネイルは、例えば、脛距または足首関節および距踵または距骨下関節の両方を横断する連続的な圧縮を提供するように構成してもよい。足首関節または距骨下関節での連続的な圧縮を提供することにより、骨の並置が融合プロセス全体に渡って維持されることを確保できる。一実施形態によれば、IMネイルが、個々の関節の各々について異なる圧縮荷重を許容できる。IMネイルは、距骨下関節に圧縮を提供するための内部スプリングと、足首関節に圧縮を提供するための外部スプリングとを含んでもよい。個々の関節の各々に独立した圧縮を提供することにより、融合プロセスの際に関節隙間形成を防止できる。例えば、IMネイルの内部スプリングは、距骨と踵骨との間に最適な圧縮を提供するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよく、外部スプリングは、距骨と脛骨との間に最適な圧縮を提供するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。圧縮は、骨吸収または骨再形成(remodeling)の際に接合表面の連続的な圧縮を可能にするために動的であってもよい。
本開示の態様は、TTC複合体の融合のためにインプラントを挿入する際に使用されるインプラントガイド、デバイス、システムおよび方法を提供する。例えば、外科処置の際にインプラントの最適な位置決めを提供するように構成されたインプラントガイドシステムをここで説明している。特に、ここで開示しているのは、手術時間を減少させ、手術中に必要とされるオペレータまたはアシスタントの数を減少させ、手術手法を合理化し、骨ねじまたは骨ファスナを患者の中に挿入する場合に予測可能性および信頼性を提供し、セットアップ誤差の可能性を減少させ、インプラントおよび骨ねじの誤配置の可能性を減少させるのに好都合になり得るインプラントガイド、デバイス、システムおよび方法であり、これにより挿入されたインプラントのより剛性のある構成を容易にする。
ここで図1を参照すると、インプラントガイドシステム400の実施形態を示す。インプラントガイドシステム400は、インプラントガイドデバイス402を含む。インプラントガイドデバイス402は、ベース404と、ベース404の第1端部408に連結された第1アーム406と、ベース404の第2端部412に連結された第2アーム410とを含む。インプラントガイドデバイス402はまた、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方にヒンジ連結された照準アーム414を含む。インプラントガイドシステム400はまた、ベース4041の開口(aperture)448を横断するマウントシステム500を含む。さらにインプラントガイドシステム400は、マウントシステム500に連結されたインプラント300を含む。開口448は、例えば、インプラント300を受け入れ、さらにマウントシステム500の一部をさらに受け入れるようにサイズおよび形状を有してもよい。インプラント300は、米国仮出願第62/812,247号(名称:「インプラント、システムおよび使用方法」(代理人ドケット番号第3645.146P))に詳細に記載されているタイプのものでよく、その内容は参照によりその全体がここに組み込まれる。
図2は、図1のインプラントガイドシステムの斜視図であり、本開示の一態様に従って、インプラント300が患者の下肢600の中に挿入される。インプラント300の挿入のために、インプラントガイドデバイス402のベース404は、例えば、患者の下肢600の足602の足底部分よりも下方に位置決めでき、インプラントガイドデバイス402の第1アーム406は、患者の下肢600の内側(medial)に位置決めされ、インプラントガイドデバイス402の第2アーム410は、患者の下肢600の側方(lateral)に位置決めされる。さらに、照準アーム414は、患者の足602の後部に向かって位置決めされてもよい。
ここで図3~図7を参照すると、インプラント300およびインプラントガイドシステム400のマウントシステム500を示す。インプラント300は、種々の実施形態によれば、ネイルシステムまたはIMネイル(例えば、二重スプリング動的ネイル)を含んでもよい。インプラント300は、第1端または近位端302と、第2端または遠位端304とを含み、第2端304は、マウントシステム500に連結するように構成される。
図3~図7を続いて参照して、インプラント300は、第1部材または外側シース310と、第1端または近位端302における連結部材130とを含むことができる。連結部材130は、連結部材130の構成を維持するための回転防止ピン開口132を含むことができる。第1部材または外側シース310は、本体部分112を含んでもよい。
図3~図7を続いて参照すると、本体部分112は、第1変形可能部材120(例えば、外部スプリング)に連結された第1部分または近位部分316と、外側シース310の遠位端部分320に連結された第2部分または遠位部分318とを含んでもよい。本体部分112は、インプラント300の構成を維持するのを支援するための回転防止ピン開口312を含んでもよい。本体部分112は、インプラント300を横断し、インプラント300の本体部分112の長手方向軸に対して垂直な1つ以上の孔114,116をさらに含んでもよい。1つ以上の孔114,116のうち少なくとも1つの孔114は、例えば、本体部分112の第1部分または近位部分316に設置してもよく、そして1つ以上の孔114,116のうち少なくとも1つの孔116は、例えば、本体部分112の第2部分または遠位部分318に設置してもよい。1つ以上の孔114,116は、例えば、患者の脛骨に挿入される骨ねじまたは骨ファスナを受け入れるようなサイズおよび形状を有し、または構成されてもよい。
また、図3~図7に示すように、第1部材または外側シース310の遠位端部320は、インプラント300を横断し、インプラント300の長手方向軸に対して垂直である1つ以上の孔322,326をさらに含んでもよい。遠位端部320の1つ以上の孔322,326は、例えば、患者の距骨または踵骨に挿入される骨ねじまたは骨締結具を受け入れるようなサイズおよび形状を有してもよい。例えば、インプラント300が患者の下肢に挿入される場合、第1孔326が、インプラント300の前側部分からインプラント300の後側部分まで延びるように構成でき、一方、第2孔322が、インプラント300の側方部分からインプラント300の内側部分まで延びるように構成できる。1つ以上の孔114,116,322,326は、例えば、細長い形状、丸い形状、円形、長円形等でもよい。
図3~図7に示すように、マウントシステム500は、インプラント300の第2端部304に連結するように構成され、またはサイズおよび形状を有するインプラント係合部分190と、マウントねじスペーサ502と、ストライクプレート504とを含むことができる。インプラント係合部分190は、本体部分192の外部表面に差し込まれる少なくとも1つの溝194を備えた本体部分192を含んでもよい。インプラント係合部分190はまた、本体部分192の第1端部184から離れるように延びる連結突起196を含んでもよい。連結突起196は、外側シース310の遠位端部304に挿入するために連結突起196の外部表面の周囲を囲むねじ部分200を含んでもよい。インプラント係合部分190はまた、インプラント300から事前荷重圧縮を除去するためのツールを受け入れるためのツール係合開口または駆動開口204を備えた貫通孔202を含んでもよい。インプラント係合部分190は、例えば、インプラント300の第1変形可能部材120を圧縮して保持するように構成され、またはサイズおよび形状を有してもよい。インプラント300を圧縮して配置することにより、インプラント300を「事前荷重」位置で患者に挿入することができる。「事前荷重」位置は、第1変形可能部材120の圧縮を含む。
図3~図7を続いて参照して、マウントシステム500は、例えば、図1に示すように、インプラントガイドデバイス402に対するインプラント300のアライメントを容易にできる。例えば、インプラントガイドデバイス402を使用して1つ以上のアクセサリを係合させることにより、図11に示すように、ファスナ孔114,116,322を通って図2に示すように、患者の下肢600の中への1つ以上の骨ねじ308の挿入を容易にする。マウントシステム500を使用して、インプラントガイドデバイス402に対してインプラント300を適切に整列させることにより、インプラントガイドデバイス402を介して1つ以上の骨ねじ308を挿入することは、1つ以上の骨ねじ308の挿入時にインプラント300を打撃および/または損傷することを同時に回避しながら、ファスナ孔114,116,322に予測可能に係合することを確保している。1つ以上の骨ねじ308の挿入は、図2に示すように、いったん患者の下肢600の中に挿入されると、インプラント300の追加の固定および安定性を提供できる。
さらに図3~図7を参照して、マウントシステム500のマウントねじスペーサ502は、挿入部分506と、ねじ間隔部分508と、ベース係合部分510と、ストライクプレート装着部分512とを含んでもよい。図1に示すように、ベース係合部分510は、インプラントガイドデバイス402のベース404の開口448を横断するように構成されてもよい。ストライクプレート装着部分512は、ストライクプレート装着部分512の外部表面の周囲を囲むねじ部分を含んでもよい。
さらに図3~図7を参照すると、マウントシステム500のストライクプレート504は、打撃部分516と、装着部分518と、第1ねじ付き空洞520と、第2ねじ付き空洞536と、第1ねじ付き空洞520および第2ねじ付き空洞536の両方を横断するストライクプレート開口522とを含むことができる。第1ねじ付き空洞520は、ストライクプレート504の打撃部分516の内部に設置され、第2ねじ付き空洞536は、ストライクプレート504の装着部分518の内部に設置できる。第1ねじ付き空洞520は、アタッチメントを係合するためのねじ山を含むことができる。例えば、第1ねじ付き空洞520は、インプラント300が患者の下肢に過剰に挿入されたことに基づいて、インプラント300を遠位側に下降させるためのスラップハンマーアタッチメントと係合できる。例えば、インプラント300を遠位側に下降させることにより、マウントシステム500に衝突することなく(例えば、木槌を用いて装着システム500に衝突して、インプラント300を下降させることなく)、インプラント300の位置を制御することを容易にできる。第2ねじ付き空洞536は、マウントねじスペーサ502のストライクプレート装着部分512と係合するためのねじ山を含む。第2ねじ付き空洞536は、図1~2に示すように、マウントシステム500の残部およびインプラント300が患者の下肢および/またはインプラントガイドデバイス402に係合されながら、ストライクプレート504が除去できる(例えば、手術処置の際)ように構成され、またはサイズおよび形状を有してもよい。ストライクプレート504は、例えば、インプラント300の挿入時に木槌を用いて打撃される大きな表面積を提供するようにために拡大した構成を含んでもよい。例えば、取り外し可能なストライクプレート504は、マウントシステム500の他の機構または態様を分解または破壊する必要なしで、ストライクプレートを交換することを可能にする(例えば、ストライクプレートが、挿入時に木槌を用いた1つ以上の大打撃に起因して損傷および/または破壊されることに基づいて)。
図3~図7を続けて参照して、マウントシステム500は、ねじ部分526と、シャフト528と、ヘッド530とを含むマウントねじ524を含んでもよい。さらに、マウントねじスペーサ502は、マウントねじ524が挿入可能な貫通孔514を含んでもよい。例えば、マウントねじ524は、ストライクプレート504のストライクプレート開口522、マウントねじスペーサ502の貫通孔514、そしてインプラント係合部分190の貫通孔202を通って挿入でき、その結果、マウントねじ524のシャフト528は、マウントシステム500のストライクプレート504およびねじスペーサ502を横断する。マウントねじ524のねじ部分526は、インプラント300の第2端部または遠位端部304の中に挿入されるように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。いったんマウントねじ524が挿入されると、マウントねじ524のヘッド530は、例えば、ストライクプレート504の第1ねじ空洞520の内部に設置してもよい。
ここで図8を参照すると、マウントシステム500のマウントねじスペーサ502を示す。マウントねじスペーサ502の挿入部分506は、図3~図7に示すように、挿入部分506をインプラント係合部分のツール係合開口204と係合するための1つ以上のアライメントタブ532,534を含むことができる。例えば、第1アライメントタブ532は、ツール係合開口204の対応する凹部と蟻継ぎ(dovetail)するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよく、そして第2アライメントタブ534は、第1アライメントタブ532に対応する凹部とは別個のツール係合開口204の対応するノッチと噛み合う(interlock)するように構成してもよい。例えば、1つ以上のアライメントタブ532,534は、挿入部分506の第1端部538に設置してもよく、挿入部分506の第2端部540が、マウントねじスペーサ502のねじ間隔部分508に連結される。1つ以上のアライメントタブ532,534の各々は、変化するサイズ、形状、位置決めまたは角度の1つ以上の係合部分を含んでもよい。例えば、図10に示すように、第1アライメントタブ532は、マウントねじスペーサ502の長手方向軸に沿って外向きに延びる狭い突起でもよく、一方、第2アライメントタブ534は、マウントねじスペーサ502の長手方向軸に沿って外向きに延びる比較的幅広の突起を含んでもよい。さらに、第1アライメントタブ532は、例えば、凸状係合面を含んでもよく、一方、第2アライメントタブ534は、例えば、凹状係合面を含んでもよい。1つ以上のアライメントタブ532,534は、インプラント係合部分のツール係合開口204の内部にマウントねじスペーサ502を同時に整列させながら、インプラント300に対するマウントシステム500の回転を防止するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。1つ以上のアライメントタブ532,534は、種々の実施形態に従って、マウントシステム500を複数のインプラント設計(例えば、単一のスプリング動的ネイル、二重スプリング動的ネイルなど)装着することを容易にでき、そのため図1~図2に示すように、インプラントガイドデバイス402は、複数のインプラント設計を患者の下肢600に挿入するのを容易にできる。
ここで図9~図10を参照すると、図3~図7に示すように、インプラント300およびマウントシステムのインプラント係合部分190を示す。インプラント300は、長手方向軸に沿って第1部材310を通って延びる貫通孔306を含むことができる。インプラント300はまた、第2部材または内側ロッド330を含むことができ、ここで、連結部材130は、近位端部302において第1部材または外側シース310を第2部材または内側ロッド330に固定するように構成され、またはサイズおよび形状を有する。さらに、インプラント係合部分190は、遠位端部304において第1部材または外側シース310を第2部材または内側ロッド330に固定するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
さらに、図9~図10に示すように、第2部材または内側ロッド330は、第2部材330の第1端部に連結され、そこから延びる内側ロッドクリップ340を備えたシャフトまたは本体部分332を含む。第2部材330の本体部分332は、患者の下肢の骨の中に挿入される骨ねじまたは骨ファスナを受け入れるための第1貫通孔または近接貫通孔またはファスナ孔334を含んでもよい。貫通孔334は、例えば、内側ロッドクリップ340の近くに位置決めしてもよい。通孔334は、組み立て時に、第1部材310の貫通孔114と整列するように位置決めできる。第2部材330はさらに、第2変形可能部材(即ち、内部スプリング)350の近くに位置決めされる少なくとも1つのファスナ孔336をさらに含んでもよい。少なくとも1つのファスナ孔336は、組み立て時に、第1部材310の少なくとも1つの孔116と整列するように位置決めできる。
図9~図10を続いて参照すると、第1部材または外側シース310の遠位端部320はまた、インプラント300の構成を維持するのを支援するための回転防止ピン開口324を含んでもよい。第2部材330はまた、第1部材310の回転防止ピン開口312と整列するように位置決めされ、回転防止ピン106がピン開口312およびピン開口338を通って挿入されて、第1部材310を第2部材330に固定できる、少なくとも1つの回転防止ピン開口338を含んでもよい。第2部材または内側ロッド330はまた、内側ロッドクリップ3401を通って延びる回転防止ピン開口344を含んでもよい。第2部材330はさらに、第2変形可能部材350の構成を維持するのを支援するための回転防止ピン開口356を含んでもよい。各回転防止ピン開口312,324,338,344,356は、例えば、回転防止ピン106を受け入れるようなサイズおよび形状を有してもよい。
さらに図9~図10を参照すると、第2部材330の内側ロッドクリップ340は、本体部分322に連結され、ここから延びるベース部分342を含んでもよい。組み立て時に、ベース部分342は、第1部材310の貫通孔306の内部に位置決めされ、変形可能部材120によって取り囲まれる。第2変形部材350は、例えば、ヘリカル切削加工されたスプリングを含んでもよい。スプリング350は、スプリング350を通って一方側から他方側に延びる第1貫通孔またはファスナ孔352と、スプリング350を通って一方側から他方側に延びる第2貫通孔またはファスナ孔354とを含んでもよい。スプリング350はさらに、第2部材330の遠位端に位置決めされる連結部分358を含んでもよい。連結部分358は、マウントねじ524のねじ部分526を受け入れるための開口360の内部表面に位置決めされる内ねじを備えた開口360を含んでもよい。種々の実施形態によれば、連結部分358は、インプラント係合部分190での対応するアライメント突起と係合するための1つ以上のアライメント凹部を含んでもよい。連結部分358はまた、インプラント係合部分190の内ねじ部分198の中に挿入するための連結部分358の周囲を囲む外ねじを含んでいてもよい。
図11は、患者の下肢600の中に挿入されたインプラント300を示す。インプラント300は、患者の脛骨604の長手方向軸および患者の距骨606および踵骨608を横断するように構成され、またはサイズおよび形状を有する。インプラント300は、インプラント300の1つ以上の貫通孔114,116,322,326,334,336,352,354に挿入される複数の骨ねじ308を用いて、患者の下肢600の各骨604,606,608に固定できる。例えば、1つ以上の骨ねじ308は、患者の脛骨604およびインプラント300の両方の長手方向軸に対して垂直に挿入してもよい。さらに、1つ以上の骨ねじ308は、患者の距骨606の一部、そして1つ以上の貫通孔114,116,322,326,334,336,352,354を横断するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。図11に示すように、インプラント300は、踵骨608の後側部分を通って、インプラント300の貫通孔を通って延びる骨ねじ308を用いて、踵骨608に固定できる。
図12~図13は、患者の下肢600に連結されるインプラントガイドシステム400を示す。図12に示すように、インプラントガイドデバイス402の照準アーム414は、図1~図2に示すように、第1アーム406および第2アーム408の少なくとも一方にヒンジ連結されてもよい。照準アーム414は、例えば、照準アームロック416を介して第1アーム406に連結されてもよい。照準アームロック416は、照準アーム414の位置を固定するためのヒンジ付きレバーを含んでもよい。
図12~図13を続いて参照すると、照準アーム414は、例えば、骨ねじ308を踵骨608の後側部分に挿入するために、第1アーム406の長手方向軸に対して約90°の角度で位置決めできる。骨ねじを踵骨608の後側部分に挿入するためのより最適な角度を得るために、骨ねじ308の軌道を変更して(例えば、両方向に±5°)、骨ねじ308の最適な入口ポイントを提供することが望ましいことがある。照準アームロック416は、例えば、ヒンジ付きレバーをインプラントガイドデバイス402の第1アーム406から離れるように延ばすことによって、緩めることができる。この緩め動作により、照準アーム414を再位置決めして、骨ねじ308の入口ポイントを変更することが可能になる。いったん照準アーム414が第1アーム406の長手方向軸に対して所望の角度に位置決めされると、照準アームロック416は、インプラントガイドデバイス402の第1アーム406に向けて後退できる。照準アーム414は、骨ねじ308の軌道を両方向に±5°だけ調整することにより、踵骨608への骨ねじ308の入口ポイントを変更できるが、骨ねじ308は、インプラント300の遠位端部320の孔326を通って挿入できるように、構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。好都合には、踵骨608の後側部分への挿入のために、骨ねじ308の軌道(例えば、両方向に±5°の角度で)を変更することにより、複数の骨ねじ30が踵骨608に挿入できる(例えば、踵骨608の中に平行ねじを挿入/投入)。
さらに図12~図13を参照すると、照準アーム414は、照準アーム414のサイドサポート部420内の隙間に埋め込まれた1つ以上のインレー418(例えば、金属ロッド)を含むことができる。1つ以上のインレー418は、踵骨608の中に挿入される骨ねじ308を整列するための視覚を提供するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。例えば、1つ以上のインレー418は、患者の踵骨608の中に挿入されるアクセサリの軌道に対応するように、サイドサポート部420の内部に長手方向に位置決めできる。例えば、1つ以上のインレー418は、ねじガイド424を経由したねじ308の挿入により、ねじ308が1つ以上のインレー418に対して平行に整列することが可能になるように構成でき、またはサイズおよび形状を有し、その結果、ねじガイド424を経由した踵骨608の中へのねじ308の挿入ポイントの視覚的表現を提供する。
図示のように、各サイドサポート部420は、例えば、インレー418を含むことができる。例えば、2つのサイドサポート部420を備えた照準アーム414と、第1アーム406に連結された一方のサイドサポート部420と、第2アーム410に連結された他方のサイドサポート部420と、を含むインプラントガイドデバイス402に基づいて。各サイドサポート部420は、例えば、挿入されるアクセサリの視覚的軌道を提供するためのインレー418を含むことができる。第1アーム406に連結されたサイドサポート部420のインレー418は、例えば、挿入されるアクセサリの軌道の側面図を提供するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよく、一方、第2アーム410に連結されたサイドサポート部420のインレー418は、例えば、挿入されるアクセサリの軌道の内側図を提供するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。1つ以上のインレー418が存在しなければ、蛍光透視法は、踵骨608および/またはインプラント300のファスナ孔326に入口ポイントを示すことができるが、典型的には、外科医が、挿入されるアクセサリのアライメントおよび/または軌道を頭の中で視覚化する必要がある。好都合には、1つ以上のインレー418は、挿入されるアクセサリの軌道の視覚化を容易にすることにより、外科医を支援できる。
さらに図12~図13を参照すると、照準アーム414はまた、例えば、1つ以上の安定化ピン426を介してサイドサポート部420に連結されたアクセサリ係合部分422を含んでもよい。アクセサリ係合部分422は、踵骨608の中への骨ねじの挿入のためにねじガイド424と係合するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。例えば、ねじガイド424は、アクセサリ係合部分422の中空導管を横断してもよい。ねじガイド424は、例えば、骨ねじ308を患者の骨の中に穿孔するのを容易にするために使用されるドリルガイド434と係合するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
さらに図12~図13を参照すると、照準アーム414はまた、患者の下肢600に上昇サポートを提供するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。図13に示すように、患者の下肢600は、足602が上向き位置に向いている場合、患者の脛骨604に対して平行なインプラントガイドデバイス402の第1アーム406を用いて仰臥位に位置決めされる。さらに、照準アーム414は、水平面(例えば、手術台)上に載置されながら、インプラントガイドデバイス402の第1アーム406および患者の脛骨604に対して垂直かつ下方に位置決めされ、そのため患者の足602は水平面よりも上方に上昇する。照準アーム414が、図13に示すように位置決めされることに基づいて、照準アーム414は、例えば、外科手術の際、インプラントガイドデバイス402および患者の下肢600を独立に支えることができる。好都合には、照準アーム414を用いて、患者の下肢600およびインプラントガイドデバイス402を水平面よりも上方に支える(即ち、キックスタンド機能を提供する)ことにより、例えば、骨ねじ308の挿入の際に、患者の下肢600を手術台よりも上方に支え、または保持するアシスタントの必要性を排除でき、手術処置の際に患者の下肢600へのアクセスを容易にする。
図14は、インプラントガイドシステム400のインプラントガイドデバイス402の一部を示す。インプラントガイドデバイス402は、例えば、インプラントガイドデバイス402の照準アーム414のサイドサポート部420の1つ以上のサイドサポート配向マーキング428を含んでもよい。さらに、インプラントガイドデバイス402は、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方に照準アームを整列するための1つ以上のアーム配向マーキング430を含んでもよい。1つ以上のサイドサポート配向マーキング428はまた、例えば、照準アーム414のサイドサポート部420上の他の位置に設置されてもよく、そのため、照準アーム414を、例えば、内側視点、側面視点、前側視点、後側視点または他の観察軌道で見る場合、観察可能になる。1つ以上のサイドサポート配向マーキング428は、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方に対して照準アーム414を任意の所望の角度(例えば、公称の踵骨角度)に整列することを容易にできる。
また図14には、ピボット(旋回)孔432を示しており、これに第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方に照準アーム414を連結するためのピンが挿通できる。照準アーム414をピボット孔432の周りに旋回させることにより、挿入用アクセサリの軌道を調整することが容易になる。
図15~図22を参照すると、インプラントガイドシステム400を示す。インプラントガイドデバイス402は、複数のアクセサリと係合するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。例えば、第1アーム406および第2アーム410は、骨ねじ308を患者の下肢の中に挿入するための1つ以上のねじガイド424を固定するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。例えば、インプラントガイドデバイス402は、複数の貫通孔436を含んでもよく、貫これを経由して挿入されるように各ねじガイド424は構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。貫通孔436は、例えば、インプラント300のファスナ孔116と整列するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよく、インプラント300のファスナ孔116へおよび患者の下肢への骨ねじ308の挿入を容易にする。特に、1つ以上の貫通孔436は、インプラントガイドデバイス402の第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方の近位部分において位置決めでき、骨ねじ308を患者の脛骨の中に挿入するためのファスナ孔116と整列できる。さらに、1つ以上の貫通孔436は、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方の遠位部分において位置決めでき、骨ねじ308を患者の距骨の中に挿入するためのファスナ孔322と整列できる。
図15~図22を続けて参照すると、貫通孔436はまた、複数のアクセサリを固定するための1つ以上のロック438(例えば、カムロック)と係合するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。例えば、1つ以上のロック438は、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方にヒンジ連結されてもよい。ロック438は、1つ以上のロック438を旋回させて、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方から離れて延ばすことによって、貫通孔436と係合できる。ロック438の旋回は、貫通孔436を横断し、または1つ以上のロック438を旋回させるアクセサリを緩めて、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方に向けて後退させ、貫通孔436を横断するアクセサリを所望の位置に締結する。照準アーム414はまた、アクセサリを固定するための照準アームロック440(例えば、カムロック)と係合するように構成され、またはサイズおよび形状を有する照準アーム貫通孔444を含んでもよい。例えば、照準アームロック440は、照準アーム414にヒンジ連結でき、そのため、照準アームロック440を照準アーム414から離れるように延ばすことにより、貫通孔444を横断するアクセサリを弛めるようにできる。さらに、照準アームロック440を照準アーム414に向けて後退させることにより、照準アーム貫通孔444を横断するアクセサリを固定する。インプラントガイドデバイス402は、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方にロック438を締結するとともに、照準アームロック440を照準アーム414に締結する複数のファスナ446を含んでもよい。
さらに図15~図22を参照すると、インプラントガイドデバイス402は、1つ以上の照準アームサポートピン442を含んでもよく、その周りに照準アーム414が第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方に対して旋回できる。照準アーム414は、骨ねじ308を患者の下肢の中に挿入するためにねじガイド424を整列するために、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方に対して旋回するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。1つ以上の照準アームサポートピン442は、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方のピボット孔432を横断するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。例えば、図15に示すように、1つ以上のサイドサポート配向マーキング428および1つ以上のアーム配向マーキング430は、照準アーム414のアライメントを容易にするために、前側視点からインプラントガイドデバイス402を観察した場合に見えるように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
図23は、インプラントガイドデバイス402がインプラント300およびアクセサリから取り外された状態のインプラントガイドシステム400を示す。アクセサリは、例えば、1つ以上のねじガイド424を含んでもよい。各ねじガイド424は、骨ねじ308の患者への挿入時にドリルガイド434と係合するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
ここで図24-図31を参照すると、インプラントガイドシステム400を患者の下肢600に関連して示している。骨ねじ308は、インプラントガイドデバイス402の内側および/または遠位側から患者の下肢600の中に投入または挿入できる。照準アーム414が第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方にヒンジ連結されことに基づいて、照準アーム414は、インプラントガイドデバイス402の前側および/または後側に位置決めできる。
好都合には、照準アーム414が第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方にヒンジ連結されることに基づいて、インプラントガイドデバイス402は、反転可能であり、そのため第1アーム406または第2アーム410が患者の下肢600に対して内側に位置決めされるか否か、または第1アーム406または第2アーム410が患者の下肢600に対して側方に位置決めされるか否かに拘らず、インプラントガイドデバイス402は機能性を維持する。インプラントガイドデバイス402の反転可能な態様は、部分的には、インプラントガイドデバイス402を両手利きにできる。
ここで図32を参照すると、インプラントガイドシステムのインプラントガイドデバイス402を示す。インプラントガイドデバイス402は、患者の左下肢および患者の右下肢にインプラントガイドデバイス402を使用することを容易にするように実質的に対称的に構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
ここで図33~図40を参照して、インプラントガイドデバイス402の分解図を示す。インプラントガイドデバイス402の1つ以上のロック438は、ロックピン450、ロックピンサポート452、および複数のファスナ446を介して、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方に連結できる。例えば、1つ以上のロック438は、貫通孔436内にアクセサリを緩めおよび/または固定する場合に、ロックピン450の周りに旋回するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。同様に、照準アームロック440は、照準アーム貫通孔444を介してアクセサリを緩めおよび/または固定する場合に、ロックピン450およびロックピンサポート452に係合するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
図33~図40を続いて参照して、インプラントガイドデバイス402は、組み立て時に安定化ピン426を受け入れるための複数の安定化ピン孔454を含むことができる。例えば、第1アーム406は、安定化ピン孔454を含む第1アーム406の一部をベース404の第1端部408の中に挿入し、安定化ピン426を各安定化ピン孔454の中に埋め込むことによって第1アーム406をベース404に固定することによって、ベース404に連結できる。
さらに図33~図40を参照すると、インプラントガイドデバイス402は、サイドサポート部420のヒンジピン導管462を係合するためのヒンジピン456を含んでもよい。例えば、ヒンジピン456は、インプラントガイドデバイス402の第1アーム406の内部に部分的に挿入でき、インプラントガイドデバイス402のサイドサポート部420のヒンジピン導管462の中に部分的に挿入できる。ヒンジピン456は、照準アーム414の回転を制限するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。例えば、照準アーム414は、ヒンジピン456がヒンジピン導管462の内部を移動できる範囲に対応する距離だけ旋回してもよい。特に、照準アーム414は、ヒンジピン456がヒンジピン導管462に係合することに基づいて、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方に対して90~180°の間で旋回するだけで、照準アーム4142の回転を制限するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
さらに図33~図40を参照すると、インプラントガイドデバイス402はまた、照準アームロック416に係合するように構成され、またはサイズおよび形状を有する照準アームロックピン458を含んでいてもよい。例えば、照準アーム414を緩めたり、照準アーム414を所望の位置に固定する場合に、照準アームロックピン458の周りに旋回するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。照準アームロックピン458はまた、照準アームサポートピン442のねじ部分に係合するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。さらに、照準アームサポートピン442は、照準アーム414を回転させる場合にスプリング460と係合できる。さらに、スプリング460および照準アームサポートピン442は、インプラントガイドデバイス402の第1アーム406のピボット孔432を横断するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
ここで図41を参照すると、例えば、外部圧縮アタッチメント700を含むインプラントガイドシステム400を示す。外部圧縮アタッチメント700は、インプラント300の外側で、これとは独立した外部圧縮を提供するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。特に、外部圧縮アタッチメント700は、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方から延びて、インプラントガイドデバイス402に対して患者の下肢600の近位部分において圧縮を提供できる。外部圧縮アタッチメント700は、外部圧縮装置700をインプラントガイドデバイス402に固定するために、第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方の1つ以上の貫通孔に係合するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
図41をさらに参照すると、外部圧縮アタッチメント700は、1つ以上の外側サポートロッド702と、外部圧縮アタッチメント700の圧縮部分710を支持するための1つ以上の内側サポートロッド704とを含むことができる。外部圧縮アタッチメント700はまた、ねじ付きロッド706を含むように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよく、これは、1つ以上の外側サポートロッド702および1つ以上の内側サポートロッド704に沿って圧縮部分の場所を調整するために、圧縮部分710と係合するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。外部圧縮アタッチメント700はまた、インプラントガイドデバイス402の第1アーム406および第2アーム410のうちの少なくとも一方の1つ以上の貫通孔に係合するためのアタッチメント部分708を含むように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。圧縮部分710は、患者の下肢600に圧縮を印加するための圧縮アプリケータ712を含んでもよい。
ここで図42を参照すると、シングルアーム照準アクセサリ800および延長アクセサリ900を含むインプラントガイドシステム400を示す。シングルアーム照準アクセサリ800は、例えば、インプラントガイドデバイス402の第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方に連結できる。例えば、図42に示すように、シングルアーム照準アクセサリ800は、第2アーム410に連結されてもよい。シングルアーム照準アクセサリ800は、ロック438を用いて連結でき、第2アーム410の貫通孔436の内部にシングルアーム照準アクセサリ800の少なくとも一部を固定できる。シングルアーム照準アクセサリ800は、骨ねじ308を患者の下肢の後側部分の中に挿入するのを容易にするように構成でき、サイズおよび形状を有してもよい。例えば、シングルアーム照準アクセサリ800は、アクセサリ(例えば、ねじガイド424および/またはドリルガイド434)を挿入するための照準アクセサリ貫通孔802を含むことができる。特に、シングルアーム照準アクセサリ800は、距踵骨ねじの挿入を容易にするように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。例えば、シングルアーム照準アクセサリ800を使用する場合、照準アーム414は、その最下位置(即ち、最も遠位位置)に旋回でき、シングルアーム照準アクセサリ800のための部屋を踵骨608の後側に形成する。
図42を続いて参照すると、インプラントガイドシステム400は、延長アクセサリ900も含んでもよい。延長アクセサリ900は、例えば、インプラントガイドデバイス402の第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方を延長するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。延長アクセサリ900は、例えば、ロック438を用いて、インプラントガイドデバイス402の第1アーム406および第2アーム410の少なくとも一方に連結でき、延長アクセサリ900の少なくとも一部を貫通孔436の内部に固定する。延長アクセサリ900は、例えば、アクセサリを係合するための延長アクセサリファスナ902を含むことができる。例えば、延長アクセサリファスナ902は、骨ねじを患者の下肢600の近位部分の中に挿入するために、ねじガイド424およびドリルガイド434を固定するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
図43A~図43Bは、インプラントガイドシステム400の他の実施形態を示す。
インプラントガイドシステム400は、例えば、インプラントガイドデバイス461を含む。インプラントガイドデバイス461のいくつかまたは全ての態様は、上述したものと同じまたは類似したインプラントガイドデバイス402でもよい。一実施形態では、インプラントガイドデバイス461は、ベース464と、ベース464の第1端部468に連結された第1アーム466と、ベース464の第2端部472に連結された第2アーム470とを含む。インプラントガイドデバイス461はまた、第1アーム466および第2アーム470の少なくとも一方にヒンジ連結された照準アーム474を含む。インプラントガイドシステム400はまた、ベース464の開口476を横断するマウントシステム500を含む。さらに、インプラントガイドシステム400は、マウントシステム500に連結されたインプラント300を含む。
さらに図43A~図43Bを参照すると、インプラントガイドデバイス461の照準アーム474は、1つ以上のサイドサポート部478と、そしてアクセサリ係合部分480とを含んでもよい。アクセサリ係合部分480は、ねじガイド484に係合するように構成され、またはサイズおよび形状を有する照準アーム貫通孔482を含んでもよい。所望のねじガイド484のシャフト486の形状(例えば、円形、楕円形など)に応じて、照準アーム貫通孔482は、例えば、種々の寸法を有することができる。例えば、より幅広のシャフト486を含むねじガイド484では、アクセサリ係合部分480は、より大きな寸法を備えた照準アーム貫通孔孔482を収容する1つ以上の突起488を含むことができる。照準アーム474の種々の他の実施形態もここでは想定される。
ここで図78~図82を参照すると、インプラントガイドデバイス1502を含むインプラントガイドシステム400の代替の実施形態を示す。いくつかの態様において、インプラントガイドデバイス1502は、前述して図示したインプラントガイドデバイス402と同一および/または類似した1つ以上のコンポーネントを含むことができる。さらにインプラントガイドデバイス1502は、インプラントガイドシステム400のコンポーネント、そして他のインプラントガイドシステムと共に実装してもよい。例えば、インプラントガイドデバイス1502は、前述して図示したように、インプラント300の移植を容易にするように構成されてもよく、および/または、他のインプラントの移植を容易にするように構成されてもよい(そのいくつかは、インプラント300と同じ、および/または類似してもよい)。
図78~図82を続けて参照して、インプラントガイドデバイス1502は、ベース1504と、ベース1504の第1端部1508に連結された第1アーム1506と、ベース1504の第2端部1512に連結された第2アーム1510とを含む。インプラントガイドデバイス1502はさらに、第1アーム1506および第2アーム1508の両方に配置された1つ以上の貫通孔1536をさらに図示される。いくつかの態様において、貫通孔1536は、横方向に配置できる(例えば、内側横方向に第1アーム1506/第2アーム1510を経由して流体連通を提供する)。さらに、第1アーム1506および第2アーム1510は、ドリルガイド(例えば、ドリルガイド434)、ねじガイド(例えば、ねじガイド424)、または貫通孔1536の内部に収容された他のコンポーネントを保持し、および/または解放可能に連結するように構成された1つ以上の保持機構1538を含むことができる。いくつかの態様において、保持機構1538は、第1アーム1506および第2アーム1510に一体でもよい。しかしながら、いくつかの態様では、保持機構1538は、第1アーム1506および第2アーム1508と連結されて、アセンブリを形成してもよい。
図78~図82に示す保持機構1538は、インプラントガイドデバイス1502の第1アーム1506および第2アーム1510の内部に配置してもよい(例えば、第1アーム1506および第2アーム1510の内部に収容される)。保持機構1538は、種々の手段により貫通孔1536に受け入れられたコンポーネントを保持し、および/または解放可能に連結できる。いくつかの態様では、保持機構1538は、貫通孔1536の内部に少なくとも部分的に収容され位置決めされたコンポーネントに1つ以上の力を印加するように構成された1つ以上の弾性部材(例えば、スプリング、圧縮スプリング、コイルスプリング等)を含んでもよい。例えば、コイルスプリングは、貫通孔1536の内部の所望の位置に前記コンポーネントを摩擦で保持するように貫通孔1536の内部に少なくとも部分的に位置決めされたコンポーネントに力を印加するように構成されてもよい。いくつかの態様では、保持機構1538が、第1アーム1506および第2アーム1510の両方の貫通孔1536の各々について、それに隣接して(例えば、周方向の回り等)設けてもよい。いくつかの態様では、単一の保持機構1538が、複数の貫通孔1536にコンポーネントを保持するように構成されてもよい(例えば、単一のコイルスプリングが2つ以上の貫通孔1536の周りに周方向に配置される)。さらに、保持機構1538は、増加した放射線透過性を提供するように構成されることに留意すべきである。例えば、保持機構1538(例えば、スプリング、コイルスプリング等)は、保持機構1538が、最小化された放射線不透過性の設置面積を有すると、手術中にイメージングを実施する場合に、増加した視認性を可能にする(一方、他のより大型の保持機構は、種々の医学的イメージング技術により観察した場合に、より大きな放射線不透過性の設置面積を有し、解剖学的構造を妨害することがある)。
ここで図44A~図44Bを参照すると、マウントシステム500は、インプラント300をマウントシステム500に連結する前に、インプラントガイドデバイス461のベース464に少なくとも部分的に固定されてもよい。例えば、マウントシステム500は、ベース464の第1表面490(即ち、近位表面)に連結されたマウントねじスペーサ542と、ベース464の第2表面492(即ち、遠位表面)に連結されたストライクプレート544とを含んでもよく、第1表面490と第2表面492は、互いに対向して位置決めされた表面である。マウントねじ546は、例えば、ストライクプレート544を経由して挿入でき、インプラント300は、少なくとも1つのタブ550,552を介してマウントねじスペーサ542に連結されてもよい。マウントねじスペーサ542の少なくとも1つのタブ550,552は、例えば、インプラント300の少なくとも1つの対応する凹部314と蟻継ぎ(ダブテール)できる。さらに、インプラント300は、第1端部346と第2端部348とを含んでもよく、第2端部348は、マウントねじスペーサ542の少なくとも1つのタブ550,552が蟻継ぎできる少なくとも1つの凹部314を含む。好都合には、ベース464に連結されたマウントねじスペーサ542およびストライクプレート544とを有することによって、インプラント300の挿入時にストライクプレート544を打撃することにより、例えば、図11に示すように、図11に示す1つ以上の骨ファスナ308を患者の下肢600の中に後で挿入するためのインプラントガイドデバイス461の適切な位置決めを提供できる。
図45~図46に示すように、マウントシステム500の少なくとも1つのタブ550,552は、例えば、複数のタブ550,552を含むことができる。一実施形態では、複数のタブ550,552は、例えば、複数のタブ548のうち他方のタブ552よりも大きな幅を有するタブ550を含むことができる。より大きな幅を備えたタブ550は、例えば、マウントシステム500(図44A~図44B参照)に対するインプラント300の適切なアライメントを容易にでき、そのためインプラント300は、1つの予め指定された配向にだけ整列できる。マウントねじスペーサ542は、例えば、マウントシステム500を整列するための視覚インジケータを提供できる1つ以上のレーザマーキング558を含むことができ、適切なインプラント300(図44A~図44B参照)位置決めを提供できる。さらにマウントねじスペーサ542は、ベース464の第1表面490にマウントねじスペーサ542を装着するためのねじ部分554を含んでもよい(図44A~図44B参照)。マウントねじスペーサ542は、一実施形態によれば、マウントシステム500のストライクプレート544とは別体でもよい。例えば、ねじ部分544は、例えば、ベース464の第1表面490に装着してもよい(図44A~図44B参照)。ストライクプレート544は、ベース464の第2表面492に装着されるねじ部分556を含んでもよい(図44A~図44B参照)。こうしてストライクプレート544のねじ部分554は、マウントねじスペーサ5442のねじ部分544とは分離して別個でもよい。種々の他の装着機構もここでは想定される。
ここで図47A~図48Bを参照すると、一実施形態に従って、インプラントガイドデバイス461の照準アーム474は、第1アーム466および第2アーム470の少なくとも一方の周りに回転できる。例えば、照準アーム474は、約90°~215°の間で回転できる。例えば、照準アーム474は、図47Aと図47Bに示すように、約108°に位置決めできる。照準アームロック494が、第1アーム466に装着でき、照準アームロック494は、照準アーム474の位置をロックするためのヒンジ付きレバーとして機能することによって、照準アーム474の回転を容易にできる。例えば、第1アーム466に対して照準アームロック494を押すことにより、照準アーム474を所定位置にロックできる。さらに、図48Aに示すように、照準アームロック494を持ち上げることにより、第1アーム466および第2アーム470に対する照準アーム474の移動を許容できる。図48Aと図48Bに示すように、照準アーム474は、図47Aと図47Bに示す約108°の位置から約180°の位置まで回転している。さらに、インプラントガイドデバイス461は、一実施形態に従って、アクセサリ(例えば、ねじガイド、外部圧縮アタッチメント、延長アクセサリ等、より詳細に上述しており、簡潔さのためにここでは再び説明しない)を、第1アーム466および第2アーム470の少なくとも1つに装着される場所にロックするために、第1アーム466および第2アーム470の少なくとも一方に位置決めされた1つ以上のロック496を含むことができる。照準アームロック494、そして1つ以上のロック496は、ロックピンまたは照準アームロックピンの周りに回転できる(例えば、図33~図40参照)。例えば、照準アームロック494および1つ以上のロック496は、例えば、ある軸の周りに0°~200°の間で回転できる。例えば、照準アームロック494および1つ以上のロック496は、例えば、図48Bに示すように、約0°に位置決めされた場合にロック状態でもよい。逆に、照準アームロック494および1つ以上のロック496は、例えば、図48Aに示すように、約180°~200°回転した場合に開くことができる。
ここで図49A~図50を参照すると、インプラントガイドデバイス461へのサポートを提供し、および/または、患者の骨の中に所望の角度で1つ以上のねじを挿入することを容易にするために、照準アーム474の他の位置も可能である。例えば、図49Aに示すように、照準アーム474の90°位置決めにより、手術の際にインプラントガイドデバイス461をてこ入れして、例えば、図50に示すように、ネイルインプラントを挿入するための患者の足の足底部分良好なアクセスを提供できる。照準アーム474の108°位置決めは、図49Bに示すように、例えば、患者の踵骨の後側部分に踵骨ねじを挿入する場合に使用できる。180°の照準アーム474の位置決めは、図49Cに示すように、例えば、距骨下ねじの挿入のためのより良いアクセスを提供するために、照準アーム474を手術エリアから遠くへ移動させるのに望ましいことがある。例えば、図49Dに示す215°の照準アーム474の他の位置決めも可能である。
ここで図51を参照すると、インプラントガイドデバイス461の照準アーム474は、例えば、患者の踵骨608(図52参照)の後側部分に踵骨ねじ1002(図55参照)を挿入するために使用できる。例えば、踵骨ねじ1002(図55参照)を挿入するためには、照準アーム474は、例えば、約108°に位置決めされることが望ましいことがある。踵骨ねじガイド1000は、照準アーム474のアクセサリ係合部分480の照準アーム貫通孔482(図1参照)を介して挿入できる。ドリルガイド1014が、踵骨ねじ1002(図55参照)を挿入する準備の際に、踵骨ねじガイド1000のドリルガイド開口1008(図54参照)を介して挿入できる。
ここで図52~図53Bを参照すると、いったんインプラント300が患者の下肢600の中に挿入されると、インプラントガイドデバイス461は、踵骨ねじ1002の挿入のために位置決めできる(図55参照)。一実施形態によれば、患者の下肢600を観察するための蛍光透視法を使用することにより、踵骨ねじ1002の所望の位置決めのために、照準アーム474のアライメントを容易にできる(図55参照)。例えば、図53A~図53Bに示すように、蛍光透視法を用いてインプラントガイドデバイス461を観察することにより、インプラントガイドデバイス461の照準アーム474の一方のサイドサポート部分478Aの第1インレー479Aおよび他方のサイドサポート部分478Bの第2インレー479Bを観察するのを容易にでき、第1インレー479Aおよび第2インレー479Bは蛍光透視マーカーとして機能する。図53Aは、例えば、第1インレー479Aおよび第2インレー479Bが整列されていない患者の下肢600の側面図を示す。踵骨ねじ1002を挿入するための正確な軌道表現を得るために(図55参照)、医療専門家は、例えば、図53Bに示すように、整列すべき第1インレー479Aおよび第2インレー479Bを位置決めできる。
いったん照準アーム474が適切に整列されると、医療専門家は、例えば、ピン1010を患者の踵骨の後側部分に挿入して、患者の骨をドリル穿孔するためのドリル安定化を提供でき、ピン1010は、例えば、図54に示すように、踵骨ねじガイド1000のピン開口1012を通過する。いったん照準アーム474が位置合わせされて安定化すると、医療専門家は、例えば、踵骨ねじ1002を挿入する前に、患者の踵骨608の後側部分にドリル穿孔できる(図55参照)。種々の方法を使用して、患者の踵骨608の穿孔部分の深さを決定できる。例えば、患者の下肢600の側方蛍光透視法は、深さの視覚的描写を提供できる。さらに深さは、例えば、図54に示すように、踵骨ねじガイド1000のドリルガイド開口1008を介して挿入できる深さゲージ1006上のマーキングを用いて測定できる。
ここで図55~図57Dを参照すると、いったん挿入されると、踵骨ねじ1002は、例えば、図55に示すように、インプラント300(即ち、IMネイル)のファスナ孔326を横断する。踵骨ねじ1002がファスナ孔326と位置合わせするのを確実にするために、踵骨ねじ1002は、踵骨ねじガイド1000のドリルガイド開口1008を通って挿入できる。踵骨ねじガイド1000は、図57Cに示すように、照準アーム474のアクセサリ係合部分480の空洞481の中に挿入されたスプリング483によって、照準アーム貫通孔482の内部の位置に保持できる。さらに踵骨ねじガイド1000のアライメントチャネル1004(図51~図52)は、照準アーム貫通孔482での突起498に係合できる。
図55に示すように、第1アーム466および第2アーム470は、第1アーム466および第2アーム470の少なくとも一方を内側から側方に横断する種々の貫通孔467A,467B,469A,469B,471A,471B,473A,473Bを含んでもよい。最も遠位側の脛骨貫通孔467A,467Bは、インプラント300を固定するために、インプラント300を介して患者の脛骨604(図54参照)の中にねじ308(図54参照)を挿入するのを容易にするために、ねじガイド424(図54参照)を受け入れるように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
貫通孔469A,469Bは、インプラント300および患者の脛骨604(図54参照)の内部での適切なねじ位置決めを提供でき、ダイナマイゼーション(dynamization)として知られている、重量軸受手術後圧縮(weight bearing post-operative compression)を提供する。代替として、手術後ダイナマイゼーションが望ましくない場合、貫通孔471A,471Bは、インプラント300および患者の脛骨604(図54参照)の内部で適切なねじ位置決めを提供できる。特に、貫通孔471A,471Bは、インプラント300のための比較的静的なサポートを提供できる。貫通孔473A,473Bは、1つ以上のアクセサリ(即ち、単一アーム化照準アクセサリ800(図58A~図64参照)を挿入することを可能にできる。必要に応じて、貫通孔467A,467B,471A,471Bは、例えば、延長アクセサリ900(図65A,図65B参照)を受け入れるように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
ここで図58A~図60を参照すると、いったん踵骨ねじ1002が患者の踵骨608の中に挿入されると、一実施形態に従って、インプラントガイドデバイス461を使用して、距骨下ねじ806を挿入できる。シングルアーム照準アクセサリ800は、例えば、照準アームロック494によりインプラントガイドデバイス461の第2アーム470に装着できる。一実施形態によれば、シングルアーム照準アクセサリ800は、サイドサポート部808と、アクセサリ係合部分810とを含むことができる。さらに、ドリルガイド812が、距骨下ねじガイド814の中に挿入でき、シングルアーム照準アクセサリ800のアクセサリ係合部分810の照準アクセサリ貫通孔802を通って挿入できる。シングルアーム照準アクセサリ800は、例えば、横断面の下方約30°(即ち、約120°)に位置決めでき、距骨下ねじ806の適切な配置を提供し、そのため距骨下ねじ806は、いったん挿入されると、低い位置から高い位置(例えば、19~35°)に角度設定される。さらに、貫通孔802は、角度設定され、そのため距骨下ねじ806が、例えば、左から右へのサジタル面に沿って角度設定され(例えば、16.4°)、これは、距骨下ねじを側方後側から内側前方位置(例えば、11°~25°)に角度設定するであろう。
他の実施形態によれば、図61~図64に示すように、シングルアーム照準アクセサリ800は、例えば、1つ以上のワイヤ816を患者の下肢600の中に挿入するために使用できる。例えば、インプラント300を介して距骨下ねじ806を挿入することが患者の解剖学的構造に寄与しない場合、距骨下ねじ806は、インプラント300および踵骨ねじ1002との干渉を回避するように位置決めできる。特に、ワイヤ816は、例えば、図2に示すように距骨下ねじ806の位置決めを容易にできる。例えば、シングルアーム照準アクセサリ800は、例えば、シングルアーム照準アクセサリ800のアクセサリ係合部分810を横断する1つ以上のスロット818を含んでもよい。スロット818は、例えば、アクセサリ係合部分810の表面820を横断する溝でもよく、あるいはアクセサリ係合部分810を横断する貫通孔でもよい。ワイヤガイド822が、シングルアーム照準アクセサリ800のスロット818の中に挿入でき、ワイヤ816は、ワイヤガイド8222を介して挿入できる。さらに、ドリルがワイヤ816の上に位置決めでき、距骨下ねじ806を挿入する前に、患者の骨の一部を除去できる。ワイヤ816はまた、他の目的のために使用でき、例えば、図63に示すように、インプラント300に対して内側または側方に位置決めしてもよい。
ここで図65A~図65Bを参照すると、インプラントガイドデバイス461は、上述したように、簡略化のためにここで再び説明しないが、インプラントガイドデバイス461の第1アーム466および第2アーム470の少なくとも一方を延長するように構成でき、またはサイズおよび形状を有する延長アクセサリ900を含んでもよい。延長アクセサリ900は、骨ねじ904を、例えば、患者の脛骨604に挿入するためのねじガイド424を固定するのを容易にできる。ねじガイド424は、例えば、延長アクセサリ900内に挿入されたスプリング(不図示)により、延長アクセサリ900の開口(不図示)内に、その位置決めを保持できる。
図66~図73Bでは、上記でより詳細に参照したインプラントガイドシステム400は、一実施形態に従って、患者の踵骨608の足底部分においてドリルピン1180(図69参照)の配置を容易にする照準ガイドアセンブリ1100を含むことができる。
照準ガイドアセンブリ1100は、例えば、米国仮出願第62/805,777号(名称「ねじ式照準機器、システムおよび使用方法」(代理人ドケット番号第3645.148P))に詳細に記載されたタイプのものでもよく、あるいは、米国仮出願第62/464,051号(名称「照準機器、システムおよび使用方法」(代理人ドケット番号3645.127P))に詳細に記載されたタイプのものでもよく、これらの内容は共に参照によりその全体がここに組み込まれる。照準ガイドアセンブリ1100は、一実施形態に従って、ガイドアーム1101と、ドリルガイドチューブ1120と、ガイドピン1122と、アライメントフィン1160と、ドリルピン1180とを含むことができる。
図66~図70Bに示すように、ガイドアーム1101は、第1端部1114および第2端部1116を接続する本体または細長い本体1112を含む。第1端部1114は、例えば、1つ以上のギャップ1104を備えた第1部分1102を含む。第2部分1106が、本体1112に対して第1部分1102を装着するアーチ形の側面を含むことができ、第1部分1102は、本体112に対して略垂直な方向にある。第1部分1102はまた、ドリルガイドチューブ1120を受け入れるように構成され、またはサイズおよび形状を有する貫通孔1110を備えた連結部分1108を含むことができる。貫通孔1110は、例えば、図66~図70Bに示すものより大きくてもより小さくてもよい。貫通孔1110は、本体1112に対して平行な第1部分1102に沿って延びてもよく、ドリルガイドチューブ1120がガイドアーム1101の本体1112に対して平行に延びることを可能にする。
図66~図73Bを続けて参照すると、第2端部1116は、例えば、傾斜部分1118を含むことができる。傾斜部分1118は、本体1112から第2端部1116まで下向き傾斜方向に延びている。ハウジングエレメント1124が、第2端部1116に位置決めでき、ガイドピン1122を受け入れるように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。ハウジングエレメント1124は、チャネル1136によって分離された第1アーム部分1130および第2アーム部分1132を含んでもよい。チャネル1136は、ハウジングエレメント1124の外部表面からハウジングエレメント1124の中および傾斜部分1118の中に延びてもよい。ハウジングエレメント1124は、上部開口1126と、上部開口1126と底部開口1128との間に延びる内側表面または空洞1134を形成する底部開口1128とを含んでもよい。
図66~図73Bを続いて参照して、上部開口1126は、ハウジングエレメント1124内へのガイドピン1122の球状部材1156の挿入を可能にする大きさを有してもよい。ハウジングエレメント1124はまた、例えば、図66に示すように、第1突起または耳1140および第2突起または耳1144を含んでもよい。第1突起1140は、第1アーム部分1130からチャンネル1136とは反対側に延びてもよい。第1突起1140は、貫通孔1142を有してもよい。貫通孔1142は、第1アーム1130を通って、例えば、第1突起1140の外部表面に対してある角度で延びてもよい。第2突起1144は、貫通孔1146を含んでもよく、貫通孔1146は、第2アーム1132を通って、例えば、第2突起1144の外部表面に対してある角度で延びてもよい。第1貫通孔1142および第2貫通孔1146の軌跡は、例えば、貫通孔1142,1146に挿入され、交差することなく収束するガイドワイヤのために位置決めされてもよい。さらに、第1アーム部分1130と第1突起1140との間には、アライメントフィン1160の第1プロング(分岐)1166と係合するように構成され、またはサイズおよび形状を有する第1溝1139が位置決めでき、第2アーム部分132と第2突起1144との間には、アライメントフィン1160の第2プロング1168と係合するように構成され、またはサイズおよび形状を有する第2溝1138が位置決めできる。底部開口1128は、例えば、上部開口1126よりも僅かに小さくてもよく、ガイドピン1122をハウジングエレメント1124の内側空洞1134の内部に捕捉または保持できる。さらに、内側空洞1134は、チャネル1136と交差してもよい。内側表面1134は、例えば、ガイドピン1122が複数の面内で旋回、回転または移動できるように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
図66~図73Bを続いて参照して、アライメントフィン1160が、ガイドピン1122の上でスライドし、ハウジングエレメント1124と係合できる。アライメントフィン1160を装着することにより、例えば、ハウジングエレメント1124に対するガイドピン1122の移動を減少させ、第1アーム部分1130および第2アーム部分1132をロックして、それらが開口を広げるのを防止でき、それによりガイドピン1122がガイドアーム1101から離脱するのを防止できる。
図66~図73bを続いて参照して、ガイドピンまたはターゲットピン1122は、シャフト1154と、球状部材1156と、第1端部1148と、第1端部1148に対向する第2端部1150と、円筒状突起1158とを含むことができる。球状部材または球体1156は、第1端部1148と第2端部1150との間に位置決めできる。ガイドピン1122は、例えば、第1端部1148において先端、点状または鋭利な部分1152を備えた滑らかな外側表面を有することができる。第1端部1148は、ねじ付きでもよいが、第1端部1148は、挿入を容易にするための滑らかな外側表面を有していてもよいことも想定される。先端1152は、ユーザがガイドピン1122を直接または皮膚を介してターゲット骨の中に挿入できるように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。球体1156は、ハウジングエレメント1124の中に挿入されるように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよく、球体1156は、全範囲の旋回運動を可能とし、これは、例えば、アライメントフィン1160によって所定位置に固定できる。
円筒状突起1158は、球体1156に隣接して位置決めしてもよく、より詳細には、球1156と第1端部1148との間に配置決めしてもよい。図66~図67Bに示すように、ガイドピン1122は、例えば、ハウジングエレメント1124の内側空洞1134を経由して近位から遠位方向に位置決めできる。いったんターゲット骨の中に挿入されると、ガイドピン1122は、患者の踵骨608の足底部分上にターゲット場所を確立するように固定できる。
次に、図69に示すように、ドリルガイドチューブ1120およびドリルピン1180は、連結部分1108の貫通孔1110を通って挿入でき、患者の踵骨の足底部分上にターゲット場所をさらに確立できる(図68参照)。ドリルピン1180は、例えば、患者に挿入するための第1端部または先端1182と、第1端部1182に対向する第2端部1184とを含むことができる。ドリルピン1180は、例えば、患者の骨の中に挿入するための、ガイドワイヤ、Kワイヤ、ピン、または細長いピン状構造または部材でもよい。図示された実施形態では、ドリルピン1180は、点状または鋭利な先端1182を備えた滑らかな外側表面を有する。ドリルピン1180は、ドリルガイドチューブ1120のカニューレ開口を経由して遠位から近位方向に挿入でき、これは、手術部位にターゲット場所の確立を可能にできる。
図67A,図67Bおよび図70A~73Bに示すように、いったんガイドピン1122が患者の骨、例えば、患者の脛骨604の中に挿入されると、アライメントフィン1160は、ガイドピン1122の上に挿入でき、そのためアライメントフィン1160の貫通孔1162は、ガイドピン1122を受け入れる。さらに、フィン本体1164は、ハウジングエレメント1124のチャネル1136の中に挿入でき、アライメントフィン1160のピン係合部分1170の第1プロング1166および第2プロング1168は、図72に示すように、ガイドアーム1101のハウジングエレメント1124の第1アーム1130および第2アーム1132の外側表面に締結できる。ハウジングエレメント1124の第1アーム1130および第2アーム1132の周りにアライメントフィン1160の第1プロング1166および第2プロング1168を固定することにより、例えば、ガイドピン1122を所定位置にロックでき、そのため、図73Aと図73Bに示すように、球体1156は、ハウジングエレメント1124の内側空洞1134の内部で回転しなくなる。
ここで図74A~図74Hを参照すると、アライメントフィン1160は、ピン係合部分1170と、フィン本体1164とを含んでもよい。ピン係合部分1170は、一実施形態に従って、比較的平面的な第1表面1172を有する五角形状を含んでもよい。ピン係合部分1170は、例えば、第1表面1172に対して相対的に垂直である第2表面1191および第3面1192を含んでもよい。さらに、ピン係合部分1170は、第1傾斜面1193および第2傾斜面1194を含んでもよく、第1傾斜面1193および第2傾斜面1194は、フィン本体1164で合流する。フィン本体1164の第1表面1200と第1傾斜面1193との間には、チャネル1196が位置決めされ、フィン本体1164の第2表面1202と第2傾斜面1194との間には、チャネル1195が位置決めされる。
図74A~図74Hを続けて、ピン係合部分1170は、アライメントフィン1160の第1端部1174から第2端部1176に延びる貫通孔1162を備えたヘッド1173を有する第1端部1174を含んでもよい。ピン係合部分1170の第2端部1176に向かって、貫通孔1162は、貫通孔1162を囲むリム1163を含んでもよい。ピン係合部分1170はまた、第1プロング1166と第2プロング(11168)との間に位置決めされた導管1178を含んでもよく、導管は、ガイドアーム1101のハウジングエレメント1124に係合するように構成でき、またはサイズおよび形状を有する。第1プロング1166は、図74C~図74Dに示すように、導管1178の第1壁1185から第1プロング1166の端部1181まで延びる傾斜エッジ1189を含んでもよい。さらに、第2プロング1168は、図74C~図74Dに示すように、導管1178の第2壁1187から第2プロング1168の端部1183まで延びる傾斜エッジ1199を含んでもよい。
図74A~図74H)で続けて、詳細には図74A~図74Bに示すように、第1傾斜表面1193は、アライメントフィン1160の第1傾斜表面1193の第2端部1176に向かって、第1プロング1166から凹部1190まで延びる長手方向に傾斜した表面1198を有するレッジ(ledge)1197を含むことができる。第2傾斜面1194は、第2プロング1168から凹部1190(図74d参照)まで延びる長手方向に傾斜した表面1188を有するレッジ1186を含んでもよい。凹部1190は、レッジ1197およびレッジ1186に隣接する第1アーチ形表面1204を含んでもよく、第1アーチ形表面1204は、フィン本体1164の内側表面1210に隣接する第2アーチ形表面1206に収束する。
図74A~図74Hで続けて、フィン本体1164は、アライメントフィン1160の第1端部1174から第2端部1176に長手方向に延びる第1面1200と、第1面1200に対向する第2面1202とを含んでもよく、第2面1202もまた第1端部1174から第2端部1176まで長手方向に延びている。アライメントフィン1160はまた、第1端部1174から第2端部1176まで長手方向に延び、第1面1200および第2面1202を接続する脊柱(spine)1212を含んでもよい。ピン係合部分1170のヘッド1173は、平坦な第1表面1172からフィン本体1164のスパイン1212まで延びるリッジ1214に隣接してもよく、スパイン1212は、リッジ1214に対して垂直でもよい。第1面1200および第2面1202に沿って、第1面1200および第2面の表面を横切って交差して延びる、リッジ1214に対して平行な1つ以上の溝列(furrow)または凹部1216が存在してもよい。溝列1216の各々は、スパイン1212から内側リップ1218まで延びてもよい。フィン本体1164は、スパイン1212から突起1222へ長手方向に延びる傾斜部分1220を含んでもよく、突起1222は、フィン本体の内側表面1210に隣接する。突起1222は、ガイドアーム1101のハウジングエレメント1124のチャネル1136に係合するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。
ここで図83~図84を参照すると、照準ガイドアセンブリ1100の代替の実施形態およびそのコンポーネントを示す。図83~図84に示す照準ガイドアセンブリ1100は、図66および図68~図70Bに示しものと同一および/または類似する1つ以上のコンポーネントを含むことができる。図83~図84の照準ガイドアセンブリ1100は、アライメントフィン1160と同一または類似する方法でハウジングエレメント1124によって受けられるように構成されたアライメントフィン1660を含むように図示している。例えば、アライメントフィン1660は、アライメントフィン1160の第1プロング1166および第2プロング1168と同一または類似する第1プロングおよび第2プロングを含むように図示しており、前記第1プロングおよび第2プロングは、ハウジングエレメント1124の第1溝1139および第2溝1138に係合するように構成される。アライメントフィン1660は、第1プロング1166に配置された開口(例えば、穴、凹部等)1662を含むように図示しており、開口1662は、第1プロング1166を通って横方向に延びており、こうしてそこを通る流体連通を提供する。いくつかの態様では、開口1662および突起1664は、集合的に保持機構を形成できる(例えば、アライメントフィン1660は、ハウジングエレメント1124と解放可能に連結されて、保持される)。いくつかの態様では、開口1662は、ハウジングエレメント1124上に配置され、第1溝1139内に設置された突起1664を収容するように構成できる。いくつかの態様では、開口1662および突起1664は、集合的に保持機構(例えば、アライメントフィン1660は、ハウジングエレメント1124に解放可能に連結されて保持される)。例えば、アライメントフィン1660は、ハウジングエレメント1124に係合する場合(例えば、第1プロング1166および第2プロング1168は、第1溝1139および第2溝1138に係合する)、開口1662は、突起1664を受け入れて、保持を容易にし、および/または、ハウジングエレメント1124とアライメントフィン1660から解放可能に連結できるようにする。いくつかの態様では、開口1662は、第2溝1138内に配置された突起とともに第2プロング1168に配置してもよい。さらに、いくつかの態様では、ハウジングエレメント1124は、複数の突起(例えば、第1溝1139および第2溝1138の両方の内部に配置された突起)を含んでもよく、アライメントフィン1660は、複数の開口(例えば、第1プロング1166および第2プロング1168の両方に配置された開口)を含んでもよい。いくつかの態様では、1つ以上の突起1664は、相補的な円筒形状を有する1つ以上の開口1662を備えた実質的に半球状の幾何学形状を有することができる(例えば、ボールデテント(戻り止め)を形成する)。いくつかの態様では、1つ以上の突起1664は、対応する幾何形状を有する1つ以上の開口1662を備えた、例えば、正方形、長方形、半楕円などの他の幾何形状を有してもよい。さらに、いくつかの態様では、1つ以上の開口1662は、1つ以上の突起1664に対して相補的な幾何形状を有してもよい。例えば、1つ以上の突起1664が半球状である場合、1つ以上の開口1662は同様に半球状でもよく、第1プロング1164(および/または第2プロング1668)を通って延びていなくてもよい。さらに、アライメントフィン1160および/またはアライメントフィン1660は、ここに図示し説明された特徴の組合せ(例えば、1つ以上の開口1662、1つ以上の突起1664など)を含んでもよいことに留意すべきである。
ここで図75~図76を参照すると、外科的方法1300を示す。外科的方法1300は、例えば、足首複合体のTTCフュージョン(融合)を支援するために実施できる。外科的方法1300は、インプラントガイドシステム1302を選択することを含んでもよい。この方法はまた、インプラントをマウントシステム1304に連結することを含む。この方法はさらに、インプラントガイドシステム1308を用いて、インプラントを患者の下肢の中に挿入することに加えて、インプラントガイドシステムのインプラントガイドデバイスを所望のインプラント配向1306に位置決めすることをさらに含む。さらにこの方法は、インプラントガイドシステム1310を用いて、少なくとも1つのねじを患者の下肢の中に挿入し、インプラントを貫通することを含む。この方法はまた、インプラントガイドデバイスおよびマウントシステム1312を取り外すことによって、患者の下肢内でインプラントを解放することを含む。さらにこの方法は、患者の切開部1314を閉じることを含む。
外科的方法1300はまた、例えば、患者の下肢を手術テーブル(例えば、放射線透過性)1350の仰臥位または側臥位に位置決めすることを含んでもよい。患者の下肢(足全体および下肢を含む)は、患者が患者の膝の上方に布で覆われるように準備され、膝および下肢の視覚化が提示され、下肢アライメントの評価を可能にする。例えば、遠位四肢は、手術室テーブルの上に約5cm~50cm、より詳細に20cm延びてもよく、下肢への最適なアクセスを提供できる。さらに、Cアームが、患者の下肢の反対側から手術部位の上に位置決めできる。
さらに外科的方法1300を参照すると、脛距(tibiotalar)関節を露出できる。例えば、脛距関節の露出は、患者の前方足首に長手方向正中線切開部を形成することを含んでもよく、長手方向正中線切開部は、足首関節部の近位側に、例えば、約8cm~12cm、より詳細には10cmで開始し、距舟関節の遠位側で終端してもよい。さらに、切開部は、脛骨頂点に対して横方向かつ、脛骨前部腱のすぐ横に、例えば、0.5cm~1.5cm、より詳細には1cmで開始してもよいが、代替的な測定も想定されることは、当業者に既知であるかまたは理解されるであろう。初期切開部は、皮膚のみを貫通すべきであるが、完全な厚さの後退が可能になるまでは、直接的テンションは皮膚縁部に配置すべきではない。さらに、浅腓骨神経は、識別して、横方向に後退させるべきである。さらに、長母趾伸筋(EHL)は、支帯の下方で識別すべきであり、支帯は、長母趾伸筋腱の上で長手方向に分割すべきである。最適には、前脛骨筋(TA)腱のシースは、無傷のままにすべきである。
さらに、脛距関節の露出は、EHL腱を横方向に後退させ、TA腱を内側に後退させることを含んでもよい。また、神経血管束は、識別して、EHL腱とももに横方向に後退させるべきである。前嚢が可視化されるまで露出は継続すべきである。前嚢切開は、長手方向切開部を介して実施すべきである。嚢および骨膜は、前脛骨および距骨の上に上昇させて、前方足首関節、脛骨プラフォン(plafond)、内側および横樋(ガター)、前方および背側距骨を露出すべきである。脛骨および距骨上の全ての骨棘を除去して、足首関節への露出を可能にし、軟骨除去のための器具の進入を容易にすべきである。
外科的方法1300はまた、距骨下関節1354の露出を含んでもよい。例えば、第4中足骨底に向けて延びる外果の遠位面で開始し、踵立方関節で停止することによって、距骨下関節の上に切開部を形成できる。更なる露出が皮下組織を通して継続してもよく、注意しながら腓腹神経の前枝を識別して後退させる。また、短母趾伸筋は遠位側に反射して、距骨下関節の足根洞および後面を露出させてもよい。距骨下関節1354の露出はまた、背側の組織の反射を伴って、足根洞からの脂肪パッドの切開を含んでもよい。
外科的方法1300はまた、足首関節の準備を含んでもよい(1356)。関節の準備(1356)は、必要に応じて、足首関節から軟骨を除去することを含んでもよい。例えば、足首関節からの軟骨の除去は、外科医の嗜好に基づいて、距骨下関節の後方面、中間面および前方面から軟骨を除去することを含んでもよい。
外科的方法1300では、足首を一時的に固定してもよい(1360)。一時的な固定1358は、たとえば、足首および距骨下関節のアライメントを含んでもよい。足と足首は、足首が背屈と足底屈に対して中立になるように位置決めすべきである。さらに足は、外旋の5~10°および後足外反の5°にできる。さらに、距骨下関節および足首関節をこの位置合わせに保持した状態で、ガイドワイヤ、Kワイヤなどを使用して、脛骨関節および距骨下関節を好ましい位置合わせに一時的に固定できる。脛骨関節を横切るワイヤは、前外側脛骨から外側距骨まで通過すべきであり、これによりインプラントの予想される経路を回避できる。
外科的方法1300はまた、患者の下肢1360に管(canal)を形成するためのリーミング(reaming)を含んでもよい。たとえば、足底の切開部は、蛍光透視法で側方視および軸方向視を用いて決定できる。また、所望の開始点をマークし、切開部が開始点上に形成でき、注意を払って踵骨の足底表面を鈍く切開できる。さらに、ドリルを使用して、踵骨に入口点を確立してもよい。例えば、ドリルは、脛骨の遠位骨端線を越えて穿孔するために使用できる。さらに、X線テンプレートを利用してインプラントの長さを決定でき、ボールチップ付きガイドワイヤ、Kワイヤなどを、足底踵骨から遠位脛骨に挿入できる。位置および長さは蛍光透視法を用いて確認できる。さらに、リーマを使用して、ボールチップ付きKワイヤを所望の深さまでリーミングができる。例えば、リーマを使用して、0.5mmの増分で徐々にリーミングでき、これは、所望のインプラント直径が得られるまでサイズが増加する。そして、所望のリーミングサイズが得られた後、ボールチップ付きKワイヤおよびリーマを取り外しできる。
{0202}
外科的方法1300はまた、インプラントの挿入を含んでもよい(1362)。例えば、測定したサイズのインプラント(例えば、IMネイル)が検索できる。いったん検索されると、マウントシステムのインプラント係合部分が、インプラントの遠位面と連結できる。インプラントはさらに、インプラントガイドデバイスの一部へマウントシステムおよびインプラントの挿入により、インプラントガイドデバイスに連結できる。マウントシステムは、インプラントに接続されながら、ぴったり合うまでマウントシステムを時計回りにねじ込むことによって、インプラントに連結できる。インプラント係合部分とマウントシステムとの連結は、インプラントガイドデバイスに対してインプラントの適切な配向を提供するように構成でき、またはサイズおよび形状を有してもよい。さらに、インプラントガイドデバイスに装着されたインプラントは、リーミングされた管に挿入できる。例えば、木槌を使用して、インプラントガイドデバイスおよびインプラントに連結されたマウントシステムを軽く叩いて、インプラントをリーミングされた管に挿入できる。木槌を使用して、インプラントが完全に着座するか、患者の下肢内部での所望の距離に埋め込まれるまで、マウントシステムを軽く叩くことができる。インプラントのサイズと配置は、蛍光透視法を用いて確認できる。インプラントガイドデバイスの位置は、必要に応じて、回転および/または調整でき、所望のインプラント配向を提供できる。
外科的方法1300はまた、脛骨ねじの挿入を含んでもよい(1364)。例えば、3.8mmドリルガイドが、インプラントガイドデバイスの第1アームおよび第2アームの少なくとも一方の貫通孔に挿入できる。ドリルガイドが挿入される貫通孔は、患者の下肢の脛骨と整列するように位置決めできる。いったんドリルガイドが挿入されると、3.8mmドリルを使用して、ドリルガイドを介して脛骨に穿孔できる。脛骨への穿孔は、ドリルガイドに関連するレーザマーキングを用いてドリルの深さを測定することを含んでもよい。脛骨が穿孔されることに基づいて、ねじをドライバを用いて脛骨の中に挿入でき、ねじの挿入は、ねじが脛骨の表面と同一面になるまで、ドライバを時計回り方向に旋回させることを含む。必要に応じて、この同じプロセスを用いて、追加のねじを脛骨に挿入してもよい。
外科的方法1300はまた、踵骨ねじの挿入を含んでもよい(1366)。例えば、インプラントガイドデバイスの照準アームが、第1アームおよび第2アームの少なくとも一方に対してその最も高い位置(最も近位側)まで旋回できる。さらに、ドリルガイド(例えば、4.6mmドリルガイド)が、例えば、照準アームの中に挿入できる。さらに、レーザマーキングを用いてドリルの深さを測定しながら、ドリル(例えば、4.6mmドリル)を使用して、踵骨を穿孔できる。いったん踵骨が穿孔されると、ねじガイドを係合するドライバを用いて踵骨ねじが挿入できる。
外科的方法1300はまた、距踵ねじの挿入を含んでもよい(1368)。距踵ねじの挿入を容易にするために、インプラントガイドデバイスの照準アームをその最遠位位置まで旋回できる。シングルアーム照準アクセサリがインプラントガイドデバイスの貫通孔に挿入でき、インプラントガイドデバイスのロックを用いて所定場所にロックできる。さらに、ドリルガイド(例えば、4.6mmドリルガイド)が、シングルアーム照準アクセサリの照準アクセサリ貫通孔の中に挿入でき、照準アクセサリファスナを用いて所定場所にロックされる。ドリル(例えば、4.6mmドリル)を使用して、レーザマーキングを用いて深さを測定しながら、ドリルガイドおよびドリルを踵骨および距骨の中に係合できる。さらに、ドライバを使用して、距踵ねじを患者の距骨および踵骨の中に挿入できる。
外科的方法1300はまた、インプラントガイドデバイスの取り外しを含んでもよい。例えば、インプラントガイドデバイスの取り外しは、マウントシステムを反時計回り方向に回すことによって、インプラントガイドデバイスを取り外すことを含んでもよい。さらに、ドライバを用いて、ドライバを反時計回り方向に回すことによって、インプラント係合部分はインプラントから取り外しできる。
外科的方法1300はまた、張力ねじの挿入を含んでもよい(1370)。例えば、張力ねじをインプラントの足底部分の中に挿入することにより、脛距関節を横断して圧縮を印加できる。例えば、ドライバを用いて張力ねじをインプラントの中に挿入して、ドライバを時計回り方向に回転させることによって所定位置に締め付けできる。脛距関節を横断して圧縮を印加することにより、脛距関節の適切な位置合わせを容易にし、これは蛍光透視法を用いて検証できる。
ここで図77を参照すると、外科的方法1400を示しており、これは、例えば、既存の変形を修正するために適用できる。外科的方法1400は、患者を位置決めすることを含んでもよい(1402)。患者は、様々な医療専門家の嗜好に基づいて位置決めでき(1402)、特定の患者のための病理学的および/または前回外科的アプローチに依存することがある。患者の位置決めオプションは、側方性バンプ、側方性段差、または腹臥位を有する仰臥位を含んでもよい。医療専門家は、例えば、放射線透過性テーブルを取得できる。医療専門家は、患者の下肢および足を準備でき、そのため患者が膝の上方に布で覆われて、膝および下肢の視覚化が提示されて、下肢アライメントの評価を可能にする。四肢遠位部は、手術テーブルのエッジを僅かに越えて延びてもよい。大型Cアームが、反対側から手術側への進入のために利用可能である。
方法1400を続けると、方法1400は、医療専門家の好ましい手法およびアプローチに従って、一時的な関節固定術のために、脛距関節および脛距関節の前側面、中間面および後側面を準備することを含んでもよい(1404)。例えば、この準備1304は、軟骨を除去し、軟骨下板を、例えば、軟骨下ドリル、バリおよび/または骨の開窓チゼルで貫通して、治癒を促進することを含んでもよい。必要に応じて、1つのアプローチは、足首が背屈と足底屈に対して中立であるように、足首および距骨下関節を位置合わせすることを含んでもよい。足は、例えば、後足外反の5°および反対側に等しい踵骨外旋の0~5°にできる。距骨下関節および足首関節はこのアライメントで保持され、Kワイヤ等の1本以上のワイヤを用いて、脛距関節および距骨下関節を好適な位置合わせで一時的に固定できる。脛距関節を横断するワイヤは、例えば、前外側の脛骨から横方向距骨まで通過でき、これは、IMネイルインプラントの予想される経路を回避できる。
方法1400を続けると、インプラントサイズ測定器を使用して、インプラントサイズを決定できる(1406)。例えば、真の横方向蛍光透視図を利用して、サイズ測定器は、位置決めに最も適した患者の脚の側に沿って距骨下関節および足首関節に沿って配置できる。インプラントサイズ測定器の遠位孔は、距骨の本体内で位置合わせできる。さらに、足底踵骨窓は、意図した踵骨ねじ軌道を示すことができ、足底ノッチは、ネイルの終端点を示すことができる。適切なネイル長は、インプラントサイズ測定器の測定ノッチを介して脛骨内の管路長を測定することによって決定できる。ネイルの長さを決定することに加えて、ネイル直径は、サイズ測定器の近位側面の直径孔を用いて推定できる。孔は、ネイルの突出した終端点に位置決めでき、近似的なネイル直径は、皮質を乱すすることなく、どのテンプレート孔が脛骨管を最良に満たすかを決定することによって決定できる。
方法1400はまた、入口点切開部を確立することを含んでもよい(1408)。例えば、照準案内アセンブリは、切開のための入口点を確立することを容易にできる。一の実施形態によれば、足底脂肪パッドのすぐ遠位側で、正中線に対してわずかに横方向に足底切開が形成でき、近傍の神経血管束の破壊を回避するために、単刀直入の切開を足底踵骨まで実行できる。例えば、ガイドアームおよびガイドピンが得られる。ガイドアームの足底端部は、例えば、ヒールの脂肪パッドにほぼ1つの指幅の足底を位置決めでき、近位端は、内側脛骨頂点に沿って位置決めされる。ガイドピンの入口点は、内側脛骨頂点に沿って得られる。ガイドピンの入口点は、マーキングでき、意図したガイドピン配置の領域に小さなスタブ切開部が形成できる。さらにガイドピンは、脛骨頂点に対して垂直に、足に対して平行に位置決めできる。ガイドピンは、例えば、円筒状突起が骨に接触するまで駆動できる。配置し、蛍光透視法を用いて確認でき、ガイドピンの先端が髄管内で中心合わせされることを確保する。特に、斜め蛍光透視図は、ワイヤの中心の下で撮影でき、ガイドピンが脛骨の前縁頂点に中心合わせされることを確保できる。さらに、ドリルピンの軌道は、ガイドピンの先端で終端し、先端は、患者の解剖学的構造に従って調整される必要がある。さらに、ガイドアームは、ガイドピンにスナップ嵌めでき、または他の方法で取り付けられてもよい。アライメントフィンは、ガイドピンの上方に挿入でき、ガイドアームに係合し、そのためアライメントフィンの孔は、ガイドピンを受け入れて、フィン本体部分はガイドピンの近傍のガイドアームの楕円形チャネルまたは凹部の中に挿入され、これにより第1プロングおよび第2プロングがガイドピンを把持できるようなる。
方法1400を続けて、ドリルピンが挿入できる(1410)。例えば、ドリルピンチューブまたはドリルガイドチューブは、ガイドアームの足底面を通して位置決めできる。意図したドリルピン開始点は、より詳細に上述したように、横方向蛍光透視法によって確認できる。ドリルピンを検索でき、正しい開始点を確立することに基づいて、プロセス中およびプロセス後に前後(AP)、側面、および踵骨軸方向の蛍光透視図を用いて踵骨、距骨および脛骨に打ち込まれ、ドリルピンが踵骨、脛骨、距骨に中心合わせされるのを確保し、骨幹端フレアのすぐ近位にある脛骨の髄管で終端する。そしてアライメントフィンをガイドワイヤから取り外し、ガイドアームは、ガイドワイヤから取り外され、ガイドアームをガイドワイヤから取り外し、ガイドアームをドリルピン上でスライドさせることによって、ドリルピンガイドは、ガイドアームを手術野から取り外す。さらに、ガイドワイヤを脛骨から取り外しできる。一実施形態によれば、ドリルピンは、ガイドアームなしで挿入でき、ドリルピンの先端は足底踵骨に対して配置し、側方蛍光透視像を撮影して、踵骨の遠位から近位への正しい配置を確保できる。さらに、正しい開始点を確立すると、プロセス中およびプロセス後にAP、側面、および踵骨軸方向の蛍光透視図を用いて、ドリルピンが踵骨、距骨、および脛骨に打ち込みでき、ドリルピンが踵骨、距骨、および脛骨で中心合わせされるのを確保し、骨幹端フレアのすぐ近位側にある脛骨の髄管で終端する。ドリルピンの角度が適切であるが、ドリルピンの位置が前方、後方、内側、または横方向にある場合は、平行オフセットガイドが使用できる。たとえば、平行オフセットガイドの中央孔が初期ワイヤ上でスライドできる。さらに、第2ワイヤが隣接する穴のいずれかに配置して、第2ワイヤが第1ワイヤと平行に配置され、例えば、所望の方向に約4mm(中心から中心)オフセットして配置できる。
方法1400を続けて、方法は、踵骨の足底表面を通して脛骨を穿孔することを含んでもよい(1412)。例えば、穿孔1412は、必要に応じて、足底切開部を延長することを含んでもよく、足底切開部は、例えば、約3~4cmに測定する。そして、踵骨の足底表面を単刀直入に切開ができる。そして、入口組織プロテクタは、ドリルピンの上に配置でき、踵骨皮質に対して切開部位内に位置決めできる。さらに、エントリードリルをドリルピンの上に挿入してもよく、ドリルは、近位側に前進させてもよい。ドリル経路軌道は、各関節において蛍光透視法で確認できる。穿孔1412は、例えば、脛骨内の遠位骨端線を通過して続けてもよい。そして、ドリルピンの位置を維持しながら、エントリードリルおよび入口組織プロテクタを取り外しできる。
方法1400で続けて、段付きリーマおよび組織プロテクタを検索し、ドリルピン上に挿入できる。方法1400は、患者の穿孔された骨1414の部分の直径を増加させるリーミングを含んでもよい。例えば、段付きドリル上のレーザマークが組織プロテクタに到達するまで、医療専門家が近位側にリーミングできる。段付きリーマの大径部分を足首関節を通ってリーミングさせる際に抵抗が感じられると、リーマは足から取り外して、リーマの切削溝から骨片を除去できる。横方向蛍光透視法を使用して、より大きい直径が脛骨の骨幹骨に接触し、ドリルの近位部分がネイルの意図された皿穴と一致するのを確保できる。リーミングが完了すると、ドリルピンは取り外しできる。そして、ボール付きガイドロッドが、足底踵骨から遠位脛骨内にリーミングされた骨を通して配置できる。まだ取り外していなければ、この時点またはネイルの配置後に、一時的な固定ピンを除去できる。そして、ハンマーまたは木槌を使用して、ガイドロッドを管内に完全に着座させることができる。ボール付きガイドロッドの位置および長さは、蛍光透視法を用いて確認できる。
さらに、可撓性リーマシャフトを検索して、所望のリーマヘッドを装着してもよい。最小直径リーマヘッドで開始することが望ましい。さらに、リーマ構成体を用いて、医療専門家が、ガイドロッドに渡って、可撓性シャフト上の遠位レーザマーキングまでリーミングできる。リーマヘッドのサイズは、リーミング中に適切な抵抗が認められると、増加させてもよい。医療専門家は、所望の抵抗に達するまで、増加したサイズの増分で、徐々にリーミングでき、これは、蛍光透視法を用いて確認できる。増分リーミング中にリーマ構成体を除去することは、ガイドロッドの部分的な抜き出しを不注意に引き起こす可能性があり、ハンマーは、ガイドロッドの抜き出しを防止するために使用できる。リーミング加工中に感じられる所望の抵抗に追従してネイル直径を小さくすることが望ましい。そしてガイドロッドを脛骨管から取り外すことができる。
方法1400は、ネイルインプラントの挿入のインプラントガイドを準備することを含んでもよい(1416)。例えば、測定されたネイルのサイズは検索でき、内部圧縮が望まれる場合には、内部圧縮ねじを検索できる。内部圧縮ねじは、ドライバおよびハンドルに装着してもよい。内部圧縮ねじは、ネイルの足底端部の中に挿入され、ねじがネイルの踵骨窓を通して丁度見えるまで、時計回りに回すことができる。照準アームロックは、照準アームの足底部端にアクセスするために開くことができる。いったん位置決めされると、照準アームロックがロックされ、マウントねじまたはマウントボルトがマウントシステムの足底端部を通って挿入できる。マウントドライバが、検索できる。さらに、マウントシステムの少なくとも1つのタブは、ネイルインプラント内の対応する凹部と整列されてもよい。ネイルは、対応する前後のレーザマーキングを所望の位置に位置決めすることによって装着できる。マウントシステムは、マウントドライバをマウントシステムの足底面を介して配置し、時計回り方向に回すことによって、ネイルに固定できる。さらに、インプラントガイド1416を準備することは、脛骨ドリルガイドを脛骨ねじガイドの中に挿入し、時計回り方向に回すことを含んでもよい。さらに、第1アームおよび第2アームに沿ったロックは、開くようにしてもよい。インプラントガイドデバイスは、第1アームおよび第2アームでの孔のためにラベルを含んでもよく、これは、最も遠位の脛骨スロットと整列できる動的または静的なスロット(例えば、インプラントガイドデバイスのベースに近いスロット)の識別を容易にするために使用できる。即時の術後のダイナマイゼーションが要望される場合、ねじ/ドリルガイドを動的孔に挿入できる。即時の術後のダイナマイゼーションが要望されていない場合は、ねじ/ドリルガイドは、静的孔に挿入してもよい。各脛骨ねじガイドは、動的または静的脛骨ねじ配置を有するか否かを決定することに基づいて、適用可能な脛骨アウトリガ孔に挿入されてもよい。ロックは、脛骨ねじガイドを所定位置でロックするために閉じることができる。また、踵骨ドリルガイドは、踵骨ねじガイドの中に、例えば、時計回り方向に挿入されて、踵骨ドリルガイドを所定位置に締め付けるようにしてもよい。踵骨ドリル/ねじガイドは、照準アーム貫通孔に挿入されてもよい。さらに、突起は、ピン開口が踵骨ねじガイドの近位位置にあるように適切に位置決めされることを確保している。インプラントガイドが動作可能であることを確保するために、医療専門家は、ドリルを各ねじ/ドリルガイド構成体中に挿入し、第1アームおよび第2アームに装着され、ドリルがネイルの個々の孔を通過することを確保している。さらに、ドリルが、踵骨ドリル/ねじガイド構成体に挿入されて、ドリルが所望の位置でネイルを通過することを確保している。さらに、シングルアーム照準アクセサリ、特に距骨下アームを検索でき、ロックを開くことができ、距骨下アームは、第1アームまたは第2アームの適切な貫通孔内に位置決めできる。そして、ロックを閉じて、距骨下アームを所定位置にロックし、ドリルが距骨下アームに挿入され、距骨下ねじの軌道が適切になることを確保できる。そして、インプラントガイドが準備されると、全てのドリルが除去できる。
方法1400はまた、ネイルインプラントを患者に挿入することを含んでもよい(1418)。ネイルは、マウントシステムおよびインプラントガイドデバイスに装着され、リーミング管内に挿入できる。例えば、ネイルの配置は、圧縮を考慮して、踵骨の足底皮質を通過して、例えば、5mmにできる。照準アームのインレーは、ネイル端部の近位側に5mmを示すための透視マーカーとして機能できる。さらに、適切な位置決めは、蛍光透視マーカーが踵骨の足底表面に同一面であることを確保することを含むことができる。ハンマーを使用して、ネイルが完全に着座するまで、マウントシステムの打撃プレートを叩くことができる。選択されたネイルのサイズが適切であり、ネイルが適切に配置されていることの確認は、蛍光透視法を用いて提供できる。
方法1400で続けて、照準アームのインレーは、蛍光透視法を用いて視覚的軌道を提供できる。例えば、一方のサイドサポートのインレーを他方のサイドサポートのインレーと位置合わせして、これらが、蛍光透視法によって単一のラインが真の側面視を示すように見えるようになる。踵骨ねじの位置は、インレーをマーカーとして用いて評価できる。踵骨照準アームは、優位な位置に旋回させてもよく、照準アームの特定の角度は、患者の解剖学的構造および医療専門家の嗜好ねじ軌道に基づいてもよい。踵骨ドリル/ねじガイド構成体の位置は、踵骨の配向に対して観察してもよい。例えば、医療専門家は、踵骨の内側エッジを触診でき、また、踵骨ねじガイドが、中心から遠すぎない間に、踵骨の内側エッジに対して横方向であることを確保でき、距骨下ねじの将来の配置を可能にする。
この方法1400で続けて、いったんネイルおよび装着されたマウントシステムが、リーミングされた管の中に挿入され、完全に着座すると、ピン(例えば、Kワイヤ)が、踵骨ねじガイドの上位孔に挿入できる。投影されたねじ経路の軸方向位置が、蛍光透視可能な踵骨軸方向視を撮影することによって確認できる。また、横方向蛍光透視像を用いてネイルの高さ、サイズ、配置が確認できる。いったん適切な踵骨ねじ配置が決定されると、医療専門家は、踵骨ドリルガイドを皮膚に対して軽く押圧し、ドリルの開始点を記号化できる。そして、切開部(例えば、1cm切開部)が形成でき、骨への単刀直入な切開を実施できる。医療専門家は、ドリルを用いて踵骨を穿孔でき、中間チェックで横方向蛍光透視法を用いて適切な停止点を確保する。例えば、意図した終了点は、踵骨の遠位面であってもよく、上位から下位に中央に位置しもよい。代替として、ねじガイド上のドリルマーキングを用いて深さが測定できる。そして、ドリルガイドを、例えば、反時計回りに回転させて離脱することにより、ドリルガイドをねじガイドから取り外すことができる。深さゲージがねじガイドの中に挿入されて、ねじ長さを測定できる。踵骨ねじ挿入のためのカニューレ挿入された穿孔技術が好ましい場合には、Kワイヤガイドを踵骨ドリルガイドの中に挿入し、Kワイヤを踵骨ねじガイドのピン開口の中に挿入できる。そして、蛍光透視法を使用して位置決めを確認し、カニューレ挿入された深さゲージを用いてKワイヤ長さを測定できる。ドライバを用いて、踵骨ねじペグや踵骨ねじを挿入してもよい。そして、蛍光透視法を用いて、踵骨ねじの長さおよび配置を検証できる。
方法1400は、1つ以上の脛骨ねじを患者に挿入することを含んでもよい(1420)。このプロセス1420は、最も近位側のねじ/ドリルガイドを設置することと、小さなスタブ切開を行う場所を示すために、ねじガイド構成体で皮膚を緩やかに凹ませることを含んでもよい。そして、骨への単刀直入の切開を実施できる。医療専門家は、ドリルガイドを内側から横方向にドリル穿孔できる。ドリルまたは固体深さゲージを用いて深さを測定してもよい。そして、ドリルガイドは取り外して、ドライバを用いて適切なサイズのねじをねじガイドを通ってネイルの中に挿入でき、例えば、ドライバ上のレーザマークがねじガイドの端部に合うまで、またはねじのヘッドが脛骨にぴったり合うまで、ドライバに接続されたハンドルを時計回り方向に回すことができる。ねじの長さおよび配置は、蛍光透視法を用いて確認できる。このプロセス1420は、他のねじを脛骨の中に配置するために繰り返してもよい。例えば、ネイルが、例えば、250mm以上の長さである場合、第3脛骨ねじ付きペグ孔が含まれ、近位アームガイドまたは延長アクセサリを使用して、追加の脛骨ねじを挿入してもよい。延長アクセサリを装着するために、延長アクセサリのアームは、第1アームまたは第2アームのいずれかの最も近位側の貫通孔に挿入されてもよい。延長アクセサリは、延長アクセサリファスナを用いて固定できる。脛骨ねじ挿入プロセス1420は、延長アクセサリの貫通孔を介して繰り返してもよい。
方法1400で続けて、ネイルに内部圧縮を印加することが望ましいことがある。ネイルを内部圧縮ねじを介して圧縮するために、ドライバを、マウントシステムを経由してネイルの足底部分に挿入できる。ドライバは、所望の圧縮が達成されるまで、例えば、反時計回りに回すことができる。内部圧縮ねじは、近位側に並進して、踵骨圧縮スロットに螺合できる。一実施形態によれば、ターンごとに、例えば、0.5mmの圧縮が可能であり、圧縮ねじは、例えば、8mmまたは約16ターンを進行する能力を有してもよい。
方法1400はまた、距骨下ねじを患者に挿入することを含んでもよい(1422)。挿入1422は、第1アームまたは第2アームのいずれかのロックを開放することと、インプラントガイドデバイスの下位面またはベースと整列するように、照準アームを下方に移動させることとを含んでもよい。距骨下アームまたはシングルアーム照準アクセサリは、第1アームまたは第2アームの適切な右貫通孔または左貫通孔の内部で検索され、位置決めできる。個々のロックは、第1アームまたは第2アームの周りで閉止でき、距骨下アームを所定位置に固定できる。ドリルガイドが、距骨下ねじガイドの中にねじ込まれ、距骨下アームの中に挿入できる。ねじガイドを用いて、切開のために皮膚に圧痕を形成できる。切開部、例えば、スタブ切開部が形成でき、骨への単刀直入の切開が実施できる。医療専門家は、ドリルを用いて踵骨および距骨の中に穿孔でき、距骨下ねじ長は、例えば、ドリル上のレーザマーキングを用いて測定できる。ドリルガイドは取り外しでき、適切なサイズ距骨下ねじは、踵骨ねじについて前述した手法を用いて、適切なドライバおよびハンドルを用いて骨およびネイルに挿通できる。ねじの長さおよび位置は、蛍光透視法で確認できる。
方法1400で続けて、ネイルを通る距骨下ねじの軌道が患者の解剖構造に寄与しない場合、他のシングルアーム照準アクセサリ(即ち、代替の距骨下ねじアーム)を介して後足(hindfoot)ねじが挿入でき、ネイルおよび踵骨ねじとの干渉を回避できる。代替の距骨下ねじアームは、第1アームまたは第2アームの貫通孔に装着でき、ロックを用いて所定位置にロックできる。ピンまたはKワイヤガイドが、代替の距骨下ねじアームの所望の孔に挿入できる。さらに、一実施形態によれば、ヘッド付き皿穴を距骨下ねじのために検索できる。皿穴は、例えば、ワイヤ(例えば、Kワイヤ)の上を時計回りに回転でき、適切な骨を除去してねじヘッドを着座できる。ねじ長は、カニューレ挿入された深さゲージを用いて測定できる。医療専門家がヘッドレスねじを使用する場合、ヘッドレスねじ用のヘッドレス皿穴を使用する前に、カニューレ挿入された深さゲージを使用してねじ長を測定できる。さらに、医療専門家は、ヘッドレス距骨下ねじ用のドリルを用いて、ワイヤ(例えば、Kワイヤ)上にドリル加工できる。ヘッドレス距骨下ねじは、ドライバを用いて挿入でき、ねじの長さおよび配置は蛍光透視法を用いて確認できる。
方法1400は、インプラントガイドを取り外すことを含んでもよい(1424)。いったんネイルおよびねじの配置が確認されると(例えば、蛍光透視像を用いて)、ボルトドライバアタッチメントが、マウントシステムおよびインプラントガイドデバイスがネイルから解放されるまで、例えば、反時計回りに回すことができる。そして、インプラントガイドデバイスは、術野から除去できる。
方法1400はまた、エンドキャップを配置することを含んでもよい(1426)。例えば、最適なエンドキャップが、検索され、ドライバを用いてネイルの後端に固定できる。長いエンドキャップが、踵骨に皿座ぐりされたネイルのために選択できる。
最後に、方法1400は、患者の切開部を閉じることを含んでもよい(1428)。
インプラントの除去および/または外科的方法の変更は、いったんインプラントが患者の下肢に挿入されると、必要になることがある。例えば、脛骨に挿入された1つ以上の骨ねじが、蛍光透視法を用いて位置付けできる。さらに、小さな切開部を患者の下肢に形成でき、ドライバを使用して、骨ねじが取り外されるまで、骨ねじのヘッドを反時計回り方向に回すことができる。このプロセスは、患者の下肢に前回挿入された1つ以上の他の骨ねじを除去するために繰り返してもよい。また、全ての骨ねじが除去されたことの確認は、蛍光透視法を用いて実施できる。さらに、この確認は、インプラントを除去する試みの前に実施すべきである。蛍光透視法を用いて、インプラントの足底挿入点を位置付けでき、小さな切開部を形成して、インプラントの足底挿入点に連結された張力ねじにドライバを装着できる。ドライバを使用して、張力ねじを取り外されるまで、反時計回り方向に回すことができる。スライドハンマーを使用して、スライドハンマーがインプラントに確実に連結されるまで、ハンマーをインプラントの足底部分上に時計回り方向に挿入し回転させることによって、インプラントに係合できる。そして、スライドハンマーを足の足底部分に遠位側に引くことができ、それによりスライドハンマーが足の足底部分から遠くへ延びるにつれてインプラントを除去できる。そして、外科的方法の変更を実施できる。
ここでの教示に基づいて当業者に認識できるように、本開示の上述したおよび他の実施形態に対して、本開示の範囲から逸脱することなく、多数の変更および修正を行うことができる。添付の要約書および図面を含む本明細書に開示したような機器、ガイド、インプラント、プレートおよび/またはシステムのコンポーネントは、他の実施形態で開示されたものなどの代替のコンポーネントまたは機構によって置換してもよく、これは、当業者に既知であるものと同じ、同等または類似した目的を機能し、こうした代替のコンポーネントまたは機構によって同じ、同等または類似した結果を達成し、意図した目的のための類似した機能を提供する。さらに、機器、ガイド、インプラント、プレートおよび/またはシステムは、ここで説明し図示した実施形態よりも多くまたはより少ないコンポーネントまたは機構を含んでもよい。例えば、図1~図74Hのコンポーネントおよび機構は、当業者によって修正または変更されるような代替的な組合せで相互交換可能に使用できる。さらに、図75~図77のシステムに関連する外科的方法のステップは、当業者によって修正または変更されるような代替的な組合せで相互交換可能に使用さできる。従って、現在の好ましい実施形態の詳細な説明は、本開示の制限とは対照的に、例示的なものとして解釈すべきである。
本発明の態様は、ここでは方法のフローチャート図および/またはブロック図を参照して説明している。フローチャート図および/またはブロック図は、本発明の種々の実施形態に係るデバイス、システムおよび方法の可能性ある実装の機能および動作を説明する。これに関して、フローチャートの各ブロックは、プロセスのステップ、セグメントまたは部分を表現することがある。いくつかの代替的な実装では、ブロックに記載された機能は、図に記載された順序から外れて発生することがある。例えば、連続して図示する2つのブロックは、実際、実質的に同時に実行されてもよく、または、これらブロックは、時には必要とされる機能に応じて逆の順序で実行してもよい。
ここで使用される用語は、特定の実施形態を記載するためだけであり、本発明を限定することを意図していない。ここで使用されるように、単数形"a", "an", "the"は、文脈が明示的にそれ以外を示していない限り、複数形をも含むことが意図される。用語「備える、含む("comprise", "comprises", "comprising"等)」、「有する("have", "has", "having"等)」、「含む("include", "includes", "including"等)」、「含有する("contain", "contains", "containing")等)」は、オープンエンド関連付け動詞であるは理解されよう。その結果、1つ以上のステップまたは要素を備える、有する、含む、または含有する方法またはデバイスは、これらの1つ以上のステップまたは要素を所有するが、これらの1つ以上のステップまたは要素だけを所有することに限定されない。同様に、1つ以上の特徴を備える、有する、含む、または含有する方法のステップまたはデバイスの要素は、これらの1つ以上の特徴を所有するが、これらの1つ以上の特徴だけを所有することに限定されない。さらに、特定の方法で構成されるデバイスまたは構造は、少なくとも該方法で構成されるが、列挙されていない方法でも構成されてもよい。
好ましい実施形態を参照して本発明を説明した。ここで説明した動作的な実施形態は、同じ一般的な特徴、特性および一般的なシステム動作を提供するための複数の可能性ある構成の例示であることは理解されよう。先の詳細な説明を読解し理解すると、他のものに対して修正および変更が生じることになる。本発明は、こうした修正および変更の全てを含むと解釈されるべきであることが意図される。