JP2022543360A - エアロゾル発生デバイス - Google Patents

Abstract

エアロゾルが供給される上端部と、上端部と反対側の下端部と、下端部と上端部との間の４つの側部であって、２つの大きい対向側部と２つの小さい対向側部が実質的に四辺形に配置されている、４つの側部と、を含む、ハウジングを有する、細長いエアロゾル発生デバイス。下端部は、デバイスが下端部で立つことができるように適合されており、４つの側部は、下端部から上端部の方向に滑らかに湾曲している。【選択図】図１

Description

本開示は、エアロゾル発生デバイス及びそのようなデバイスの製造方法に関する。本開示は特に、自立型且つ低温であり得る携帯型エアロゾル発生デバイスに適用可能である。このようなデバイスは、タバコ又は他の好適なエアロゾル基材材料を、燃焼させるのではなく伝導、対流、及び／又は放射により加熱して、吸入用のエアロゾルを発生させることができる。

（気化器としても知られる）リスク低減デバイス又はリスク修正デバイスの人気と使用は、紙巻きタバコ、葉巻、シガリロ、及び巻きタバコなどの従来のタバコ製品の喫煙を止めようと望む常習的喫煙者を支援するための手助けとして、ここ数年で急速に成長してきた。従来のタバコ製品においてタバコを燃焼させるのとは対照的に、エアロゾル化可能物質を加熱又は加温する様々なデバイス及びシステムが利用可能である。

一般に利用可能なリスク低減デバイス又はリスク修正デバイスは、基材加熱式エアロゾル発生デバイス又は加熱非燃焼式デバイスである。このタイプのデバイスは、湿った葉タバコ又は他の好適なエアロゾル化可能材料を典型的に含むエアロゾル基材を、典型的には１５０℃～３００℃の範囲の温度に加熱することによって、エアロゾル又は蒸気を発生する。エアロゾル基材を燃焼させたり燃やしたりするのではなく、加熱することにより、使用者が求める成分は含むが、燃焼及び燃やすことによる毒性及び発癌性のある副生成物は含まないエアロゾルが放出される。更には、タバコ又は他のエアロゾル化可能材料を加熱することにより生成されるエアロゾルは、使用者にとって不快となり得る、燃焼及び燃やすことに起因する焦げた味又は苦味を典型的には含まない。したがって、基材は、煙及び／又は蒸気を使用者にとってより口当たりの良いものにするためにそのような材料に典型的に添加される、糖及び他の添加物を必要としない。

このようなデバイスは、典型的には細長く、そのため手で容易に把持することができ、エアロゾルは、典型的には、デバイスの一端にて、例えばマウスピースにて提供される。一部のデバイスは一体型のマウスピースを有さず、その代わりに使用者は、使い捨てマウスピースをエアロゾル基材とともに、例えば、全般的に紙巻きタバコの形態において、個別に提供する。このようなデバイスでは、使用者がデバイスを、一体型のマウスピースを含むか又は使い捨てマウスピースを保持するように適合されている上端部ではなく、下端部で立てることが一般的である。この理由の１つは、エアロゾル基材が加熱されるのを待つ間に、マウスピースを清潔に保つためである。

多くの細長いエアロゾル発生デバイスにおいて、これは不安定な姿勢であり、容易にひっくり返り、或いは倒れ、デバイスの破損につながる可能性がある。このため、倒れにくい、又は倒れたときに破損しにくい、細長いエアロゾル発生デバイスを提供することが望ましい。

本開示の第１の態様によれば、エアロゾルが供給される上端部と、上端部と反対側の下端部と、下端部と上端部との間の４つの側部であって、２つの大きい対向側部と２つの小さい対向側部が実質的に四辺形に配置されている、４つの側部と、を含む、ハウジングを有する、細長いエアロゾル発生デバイスが提供される。下端部は、デバイスが下端部で立つことができるように適合されており、４つの側部は、下端部から上端部の方向に滑らかに湾曲している。

任意選択的に、下端部は、平面又は凹状面を含む。

任意選択的に、４つの側部のそれぞれ隣接する対は、対応する湾曲した接続部によって滑らかに接続されており、４つの側部は、長手方向軸の周りで下端部から上端部まで滑らかに湾曲している。

任意選択的に、下端部は、対応する湾曲した接続部によって、４つの側部のそれぞれに滑らかに接続されている。

任意選択的に、上端部は、対応する湾曲した接続部によって、４つの側部のそれぞれに滑らかに接続されており、上端部は、対向側部の各対の一方から他方の方向に滑らかに湾曲している。

任意選択的に、上端部は、エアロゾル発生デバイスへのアクセスを開閉するための摺動蓋を含み、スライダは、２つの小さい対向側部の間を、上端部の滑らかな湾曲部の一部分に沿って摺動するように配置されている。

任意選択的に、４つの側部のそれぞれ及び上端部の曲率は、接続部の曲率よりも小さい。

任意選択的に、接続部のそれぞれは、接続の長さに沿って、隣接する側部の平行な曲率に従って湾曲している。

任意選択的に、エアロゾル発生デバイスは、ヒータと加熱チャンバとを含むヒータサブアセンブリであって、ヒータは、加熱チャンバに又は加熱チャンバ内に熱を供給するために、ヒータサブアセンブリ内に配置されており、ヒータサブアセンブリは、ハウジング内に吊るされている、ヒータサブアセンブリを更に含む。

任意選択的に、摺動蓋は、加熱チャンバへのアクセスを開閉するためのものである。

任意選択的に、エアロゾル発生デバイスは、電源及び制御回路を含む駆動及び制御サブアセンブリを更に含み、電源及び制御回路は、電源からヒータへの電力の供給を制御するように構成されており、駆動及び制御サブアセンブリは、ハウジング内に吊るされている。

任意選択的に、ヒータサブアセンブリと駆動及び制御サブアセンブリは、アクセスサブアセンブリに取り付けられた据付キャップを使用してハウジング内に吊るされている。

正面方向からのエアロゾル発生デバイスの概略図である。 下からのエアロゾル発生デバイスの概略図である。 横方向からのエアロゾル発生デバイスの概略図である。 上からのエアロゾル発生デバイスの概略図である。 正面方向からのエアロゾル発生デバイスの内部構成要素の概略図である。

実施形態は、２つの異なる手法を用いて上記課題に対処する。第１に、デバイスの外部表面は、デバイスの落下に関連する衝撃力を相殺するように適合されている。第２に、デバイスの最も破損しやすい内部構成要素は、衝撃力の影響があまり及ばないように配置されている。

より具体的には、実施形態は、滑らかに湾曲した側部を有する丸みを帯びた小石のような形状を有する。その結果、デバイスが下端部で立った状態から倒れた場合、デバイスは、瞬間的な衝撃を受けるのではなく転がる。

更に、実施形態は、破損しやすい電源又はヒータをデバイスの外部ハウジングから離して吊るす内部フレームを有する。その結果、デバイスは、衝撃を吸収するために又は衝撃のエネルギーをフレーム内に伝えるために、電源又はヒータに影響を及ぼすことなく、変形することができる。

本明細書内では、滑らかさ及び隅部／縁部という相反する概念をそれらの目的に応じて定義する。より具体的には、縁部又は隅部は、エアロゾル発生デバイスの転がりを妨げることができる又はデバイスが転がるのではなく倒れるためのピボット軸として機能し得る表面不連続性である。例えば、物体の転がり支持面内の凹みの外周部は縁部ではない。図に示されるそのような凹みの一例は、転がりに影響を及ぼさないであろうエッチングされたロゴである。

図１～図４は、小石のような外形を有するエアロゾル発生デバイス１の一実施形態の図を概略的に示す。各図において、軸１００及び軸２００は向きを示し、円内の点は、ページの外を指す軸を示し、円内の十字は、ページの中を指す軸を示す。図１は、正面図を示し、図２は、下からの図を示し、図３は、横からの図を示し、図４は、上からの図を示す。様々な特徴はこれらの図のいくつかでのみ見ることができるが、繰り返しを避けるために、以下の説明では４つの図に同時に言及し、有用な場合には図のうちの１つを明示的に示す。

エアロゾル発生デバイス１は、上端部１１と、下端部１２と、４つの側部１３、１４、１５及び１６とを含む。

上端部１１は、アクセス手段を介してエアロゾルが供給される場所であり、対向側部の対の間で滑らかに湾曲している。この実施形態において、アクセス手段は一体型のマウスピースを有さず、内部加熱チャンバへのアクセスを提供するための摺動蓋５１２を有する。図４で最もはっきりとわかるように、摺動蓋５１２は、２つの対向小側部１３、１４の間で滑らかな湾曲部の一部分に沿ってスロット５１３内を摺動するように配置されている。代替例において、スロット５１３は、２つの対向大側部１５、１６の間に配置され得る。他の実施形態において、アクセス手段は、代替的に、開口部にわたって取り外し可能に配置されたキャップを有し得る。キャップは、完全に分離可能であり得る又はデバイス１に取り付けられ得る。使用時、エアロゾル基材が加熱チャンバ内で加熱され、使い捨て製品のマウスピースがエアロゾル発生デバイスから突き出るように、紙巻きタバコ状の使い捨て製品が加熱チャンバに挿入される。

下端部１２は上端部に対向し、エアロゾル発生デバイス１が下端部１２で立つことができるように適合されている。この実施形態において、下端部１２は平面を含む。しかしながら、デバイスを立った姿勢で支持することできる任意の表面を下端部１２に用いることができる。例えば、下端部１２はその代わりに凹状面を有してもよく、この場合、デバイス１は下端部１２の縁で立つ。或いは、下端部１２は、２つ以上の個別の足突起を有し得る。

２つの側部１３、１４は、他の２つの側部１５、１６よりも実質的に小さく、側部は、２つの大きい対向側部と２つの小さい対向側部とで略矩形配置を形成している。しかしながら、特に図２及び図４からわかるように、側部は全て異なり、その結果、互いに正確な矩形配置で直接面しない。したがって、「対向」は、厳格な定義ではなくレイアウトを一般に示すものと解釈されるべきである。より一般には、４つの側部は、実質的に四辺形の配置に配置されている。更に、図１からわかるように、側部は、対向側部間の幅が変化するように配置され得る。例えば、図１の実施形態において、エアロゾル発生デバイス１は、正面図では、上端部１１が下端部１２よりも広くなっている。

側部１３、１４、１５及び１６のそれぞれは、下端部と上端部との間の方向に、即ち、デバイス１が下端部で立っている際の任意の垂直路に沿って実質的に滑らかに湾曲した外部表面を有する。これは、デバイス１が、下端部１２で立っている状態から任意の方向に滑らかに転がることができることを意味する。実質的に滑らかな湾曲部の例外は、正面側部１５から突出するボタン５２２（後述する）である。

この実施形態において、側部１３、１４、１５及び１６はまた、中心長手方向軸の周りで下端部１２から上端部１１まで実質的に滑らかに湾曲しており、エアロゾル発生デバイス１が、側部の１つを下にして既に横たわっている場合に破損することなく転がることを助ける。しかしながら、このような横方向の転がりは望ましくない場合があり、側部は、エアロゾル発生デバイス１を安定した安全な姿勢でより容易に置くことができるように、下端部から上端部に向かう方向に垂直な方向に平らであってもよい。

この実施形態において、側部１３、１４、１５、１６は、湾曲した接続部３１、３２、４１、４２、５１、５２、６１及び６２によって上端部１１と下端部１２とに滑らかに接続されており、隣接する側部は、湾曲した接続部３５、３６、４５、４６によって互いに滑らかに接続されている。接続部は、側部１３、１４、１５、１６及び上端部１１よりも大きい曲率の領域であるが、接続部は、デバイス１の転がりを阻止しないほど十分に大きい曲率半径を有する。より具体的には、接続部の最小曲率半径は、下端部１２と上端部１１との間のエアロゾル発生デバイス１の長さの１０％以上である。特に滑らかな転がり面を提供するために、この実施形態において、接続部のそれぞれは、隣接する側部の曲率と並行して、接続の長さに沿って湾曲している。

上端部１１を有する接続部３１、４１、５１、６１及び下端部１２を有する接続部３２、４２、５２、６２は、エアロゾル発生デバイス１が下端部１２で立つ姿勢から倒れた場合に破損することなく転がることを助ける。

しかしながら、下端部１２を有する接続部３２、４２、５２、６２は、下端部１２で立つ姿勢の安定性を低下させる可能性がある。したがって、いくつかの実施形態では、立っているときの安定性を高めるために、接続部３２、４２、５２及び６２は、下端部１２と側部との間の縁部接続と代替されてもよい。

更に、いくつかの実施形態では、例えばマウスピースを清潔に保つためにデバイスが上端部１１を下にして転がらないようにしながら、破損のリスクを低下させることが望ましい場合がある。このような実施形態では、接続部３１、４１、５１及び６１は、上端部１１と側部との間の縁部接続と代替されてもよい。更に、このような実施形態では、上端部１１が滑らかに湾曲している必要はない。

側部間の接続部３５、３６、４５、４６は、エアロゾル発生デバイス１が側部のうちの１つを下にして既に横たわっているときに破損することなく転がることを助けるという別の利点を提供する。しかしながら、このような横方向の転がりは望ましくない場合があり、接続部３５、３６、４５、４６は、エアロゾル発生デバイス１を安定した安全な姿勢でより容易に置くことができるように、縁部接続と代替されてもよい。

全体的に、接続の３つのグループ、即ち、３１、４１、５１、６１；３２、４２、５２、６２；及び３５、３６、４５、４６が存在し、各グループは、異なる利点を有し、実施形態において単独で省略することができる。

図５は、エアロゾル発生デバイス１の機能的態様の概略図であり、ハウジングの一部分を「透明」（破線を用いて示す）として示すことにより内部構成要素を示す。

図５を参照すると、エアロゾル発生デバイス１の外ハウジングは、アクセスサブアセンブリ５１０及びハウジングサブアセンブリ５２０によって提供される。

アクセスサブアセンブリ５１０は、アクセスハウジング５１１と、スライダ蓋５１２と、スロット５１３とを組み込む。

ハウジングサブアセンブリ５２０は、電気接続ポート５２１と、エアロゾル発生デバイス１を制御するための１つ又は複数のインジケータとボタンとを含むインターフェイス５２２を組み込む。

図５のハウジングサブアセンブリ５２０の「透明性」によって、内部サブアセンブリ５３０が示される。ハウジングサブアセンブリ５２０は、実際に透明でも透明でなくてもよいが、内部サブアセンブリ５３０がハウジングサブアセンブリ５２０内にどのように配置されているかを示すためにそのように図示されている。

内部サブアセンブリ５３０は、バッテリーなどの電源５３１と、ヒータと加熱チャンバとを含むヒータサブアセンブリ５３２とを含む。ヒータは、加熱チャンバに又は加熱チャンバ内に熱を供給するために、ヒータサブアセンブリ内に配置されている。ヒータは、例えば、加熱チャンバに巻き付けられたフィルムヒータであってもよい、又は加熱チャンバの内部に配置されたブレードタイプヒータであってもよい。摺動蓋５１２が開位置に移動されると、これにより加熱チャンバにアクセスを提供し、同様に、摺動蓋５１２が閉位置に移動されると、これにより加熱チャンバへのアクセスを閉じる。

この実施形態において、電源５３１及びヒータサブアセンブリ５３２の両方は、電源５３１及びヒータサブアセンブリ５３２とハウジングサブアセンブリ５２０の内部表面との間に空間が存在するように、内部サブアセンブリ５３０内に配置され、内部サブアセンブリ５３０によって保持される。換言すると、電源５３１及びヒータサブアセンブリ５３２は、ハウジング内に吊るされている。これは、電源５３１及びヒータサブアセンブリ５３２が衝撃から保護され、破損しやすい部品を電源５３１及びヒータサブアセンブリ５３２に使用することができ、エアロゾル発生デバイス１が転倒した場合に動作停止するリスクが低下することを意味する。

内部サブアセンブリ５３０は、例えば、１つ又は複数のＰＣＢに取り付けられ得る制御回路５３３も含み、且つ電源支持フレーム５３４及びヒータサブアセンブリ支持フレーム５３５を含む。電源支持フレーム及びヒータサブアセンブリ支持フレームは、それぞれ、ヒータサブアセンブリ５３２及び電源５３１が外部ハウジングから離れた状態で吊るされたままにする。より全般的には、電源５３１と制御回路５３３と電源支持フレーム５３４とヒータサブアセンブリ支持フレーム５３５は一緒に取り付けられて、ハウジング内に吊るされた駆動及び制御サブアセンブリを形成する。ヒータサブアセンブリ支持フレーム５３５及び電源支持フレーム５３４は、例えば、ＰＡ（ポリアミド）及び／又はＰＥＥＫ（ポリエーテルエーテルケトン）を含んでもよい。

更に、この実施形態では、据付キャップ５３６が、長手方向に位置合わせされたヒータサブアセンブリ５３２と駆動及び制御サブアセンブリの端部の上に取り付けられ、ヒータサブアセンブリ５３２と駆動及び制御サブアセンブリを保持するように配置されている。したがって、ヒータサブアセンブリ５３２と駆動及び制御サブアセンブリは、据付キャップ５３６によってハウジング内に吊るされる。

図示される実施形態の代わりに、電源支持フレーム５３４及びヒータサブアセンブリ支持フレーム５３５は、単一フレームと代替され得る、又は完全に省略され得る。更に、ハウジング内に内部構成要素を吊るす特徴は、滑らかなハウジングが十分な保護を提供する実施形態においては省略され得る。

定義及び代替的実施形態
上記の説明から、記載した実施形態の多くの特徴が独立した利点を持つ独立した機能を実施することは理解されるであろう。したがって、これらの独立した特徴を特許請求の範囲で定義される本発明の実施形態に含めること又は特許請求の範囲で定義される本発明の実施形態から省略することは、独立して選択することができる。

「ヒータ」という用語は、エアロゾル基材からエアロゾルを形成するのに十分な熱エネルギーを出力するための任意のデバイスを意味するものと理解すべきである。ヒータからエアロゾル基材への熱エネルギーの伝達は、伝導、対流、放射、又はこれらの手段の任意の組み合わせであり得る。非限定的な例として、伝導ヒータは、エアロゾル基材に直接接触してこれをプレスしてもよく、又はそれ自体が伝導、対流、及び／若しくは放射によってエアロゾル基材の加熱を生じさせる加熱チャンバなどの別個の構成要素に接触してもよい。

ヒータは、電気的に駆動されるか、燃焼により駆動されるか、又は任意の他の好適な手段で駆動されてもよい。電気駆動ヒータは、抵抗性トラック要素（任意選択で絶縁パッケージングを含む）、誘導加熱システム（例えば、電磁石及び高周波発振器を含む）などを含んでもよい。ヒータ５４は、エアロゾル基材の外側の周囲に配置されてもよく、エアロゾル基材内の途中まで又は完全に貫入してもよく、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。例えば、エアロゾル発生デバイスは、加熱チャンバ内のエアロゾル基材内に延びるブレードタイプヒータを有してもよい。

「温度センサ」という用語は、エアロゾル発生デバイス１の一部分の絶対温度又は相対温度を決定することが可能な要素を説明するために使用される。これは、熱電対、サーモパイル、サーミスタなどを含み得る。温度センサは、別の構成要素の一部として提供されてもよい、又は別個の構成要素であってもよい。いくつかの例では、例えば、エアロゾル発生デバイス１の様々な部分の加熱を監視するために、例えば熱プロファイルを決定するために、複数の温度センサが設けられてもよい。或いは、いくつかの例では、温度センサは含まれない。例えば、これは、熱プロファイルが既に確実に確立されており、温度をヒータの動作に基づいて想定することができる場合に可能である。

図中の制御回路５３３は、エアロゾル発生デバイス１をトリガーしてオンにするための単一の使用者操作可能ボタンを有するものとして示される。これにより、制御は単純に保たれ、使用者がエアロゾル発生デバイス１を誤用する可能性又はエアロゾル発生デバイス１を適切に制御し損なう可能性が低下する。しかしながら、場合によっては、ユーザが利用可能な入力制御は、例えば、温度を、例えば事前に設定された限度内で制御して蒸気の風味バランスを変化させるために、又は例えば省電力モードと急速加熱モードとを切り替えるために、これよりも複雑な場合がある。

エアロゾル基材は、場合によっては、香味のための又はより滑らかな或いはより満足感を与える効果を生じさせるための追加の成分を有する、例えば、乾燥させた又は硬化させた形態のタバコを含む。いくつかの例では、タバコなどのエアロゾル基材は、気化剤で処理されてもよい。気化剤は、エアロゾル基材からの蒸気の生成を向上させることができる。気化剤は、例えば、グリセロールなどのポリオール、又はプロピレングリコールなどのグリコールを含んでもよい。場合によっては、エアロゾル基材はタバコ又はニコチンさえも含まなくてもよく、その代わりに、風味付け、揮発性、滑らかさの改善、及び／又は他の満足感を与える効果を提供するための天然成分又は人工由来の成分を含んでもよい。エアロゾル基材は、細断された、ペレット状の、粉末状の、粒状の、ストリップ又はシート形態、任意選択でこれらの組み合わせの固体又はペーストタイプの材料として提供されてもよい。同様に、エアロゾル基材は、液体又はゲルであってもよい。実際、いくつかの例では、固体部分と液体／ゲル部分の両方が含まれる場合がある。

したがって、エアロゾル発生デバイス１は、「加熱式タバコデバイス」、「加熱非燃焼式タバコデバイス」、「タバコ製品気化用デバイス」などと等しく呼ぶことができ、これらの効果を実現するのに好適なデバイスとして解釈される。本明細書に開示される特徴は、任意のエアロゾル基材を気化させるように設計されたデバイスに等しく適用可能である。

エアロゾル発生デバイス１は、事前にパッケージ化された基材担体内にエアロゾル基材を受け入れるように構成され得る。基材担体は、適切な手法で配置されたエアロゾル基材を有する管状領域を有する紙巻きタバコに概ね類似し得る。一部の設計には、フィルタ、蒸気収集領域、冷却領域、及びその他の構造も含まれる場合がある。例えば、エアロゾル基材を所定の位置に保持するための紙の外層又は他の箔など可撓性の平坦な材料も提供し、紙巻きタバコなどとの類似性を更に高めてもよい。基材担体は、加熱チャンバ内に収まってもよい、又はエアロゾル発生デバイス１に基材担体が提供されている間は摺動蓋５１２が開いたままになるように、加熱チャンバよりも長くてよい。このような実施形態においては、エアロゾルは、エアロゾル発生デバイスのマウスピースとしての役割を果たす基材担体から直接供給されてもよい。

本明細書で使用する場合、「流体」という用語は、液体、ペースト、ゲル、粉末などを含むがこれらに限定されない流動可能なタイプの非固形材料を総称して説明するものとして解釈されるものとする。それに応じて、「流動化された材料」は、本質的に流体である材料として、又は流体として振る舞うように改質された材料として解釈されるものとする。流動化は、粉末化、溶媒への溶解、ゲル化、増粘化、減粘化などを含んでもよいが、これらに限定されない。

本明細書で使用する場合、「揮発性」という用語は、物質が固体又は液体状態から気体状態へと容易に変化することが可能なことを意味する。非限定的な例として、揮発性物質は、周囲圧力において室温に近い沸騰温度又は昇華温度を有するものであり得る。したがって、「揮発する（ｖｏｌａｔｉｌｉｚｅ）」又は「揮発する（ｖｏｌａｔｉｌｉｓｅ）」は、（材料を）揮発させること、及び／又は蒸気中に蒸発又は拡散させることを意味すると解釈されるものとする。

本明細書で使用する場合、「蒸気（ｖａｐｏｕｒ）」（又は「蒸気（ｖａｐｏｒ）」）という用語は、以下を意味する。（ｉ）液体が、十分な程度の熱の作用によって自然に変換される形態、又は（ｉｉ）大気中に浮遊し、スチーム／煙の雲として見える液体／湿気の粒子、又は（ｉｉｉ）気体のように空間を満たすが、臨界温度を下回っている時は圧力だけで液化できる流体。

この定義と整合して、「気化させる（ｖａｐｏｒｉｓｅ）」（又は「気化させる（ｖａｐｏｒｉｚｅ）」）という用語は、以下を意味する。（ｉ）蒸気へと変化させる、又は蒸気への変化を生じさせる、及び（ｉｉ）粒子が物理状態を変化させる場合（即ち、液体又は固体から気体状態へと）。

本明細書で使用する場合、「噴霧する（ａｔｏｍｉｓｅ）」（又は「噴霧する（ａｔｏｍｉｚｅ）」）という用語は、以下を意味するものとする。（ｉ）（物質、特に液体を）非常に小さな粒子又は液滴へと変えること、及び（ｉｉ）粒子が、噴霧前と同じ物理状態（液体又は固体）のままである場合。

本明細書で使用する場合、「エアロゾル」という用語は、ミスト、霧、又は煙など、空気又はガス中に分散された粒子系を意味するものとする。それに応じて、「エアロゾル化する（ａｅｒｏｓｏｌｉｓｅ）」（又は「エアロゾル化する（ａｅｒｏｓｏｌｉｚｅ）」）という用語は、エアロゾルにすること及び／又はエアロゾルとして分散させることを意味する。エアロゾル／エアロゾル化することの意味は、上記で定義した揮発、噴霧及び気化させることの各々と整合することに留意されたい。疑義を回避するために、エアロゾルは、噴霧、揮発又は気化された粒子を含むミスト又は小滴を一貫して記述するために使用される。エアロゾルは、噴霧、揮発又は気化された粒子の任意の組み合わせを含むミスト又は小滴も含む。

Claims (12)

1. タバコ製品を気化させるための細長いエアロゾル発生デバイスであって、ハウジングを有し、前記ハウジングは、
   エアロゾルが供給される上端部と、
   前記上端部と反対側の下端部と、
   前記下端部と前記上端部との間の４つの側部であって、２つの大きい対向側部と２つの小さい対向側部が実質的に四辺形に配置されている、４つの側部と、
   を含み、
   前記下端部は、前記デバイスが前記下端部で立つことができるように適合されており、前記４つの側部は、前記下端部から前記上端部の方向に滑らかに湾曲している、
   エアロゾル発生デバイス。
2. 前記下端部は、平面又は凹状面を含む、請求項１に記載のエアロゾル発生デバイス。
3. 前記４つの側部のそれぞれ隣接する対は、対応する湾曲した接続部によって滑らかに接続されており、前記４つの側部は、長手方向軸の周りで前記下端部から前記上端部まで滑らかに湾曲している、請求項１又は２に記載のエアロゾル発生デバイス。
4. 前記下端部は、対応する湾曲した接続部によって、前記４つの側部のそれぞれに滑らかに接続されている、請求項１～３のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス。
5. 前記上端部は、対応する湾曲した接続部によって、前記４つの側部のそれぞれに滑らかに接続されており、前記上端部は、対向側部の各対の一方から他方の方向に滑らかに湾曲している、請求項１～４のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス。
6. 前記上端部は、前記エアロゾル発生デバイスへのアクセスを開閉するための摺動蓋を含み、前記摺動蓋は、前記２つの小さい対向側部の間を、前記上端部の前記滑らかな湾曲部の一部分に沿って摺動するように配置されている、請求項５に記載のエアロゾル発生デバイス。
7. 前記４つの側部のそれぞれ及び前記上端部の曲率は、前記接続部の曲率よりも小さい、請求項３～６のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス。
8. 前記接続部のそれぞれは、前記接続の長さに沿って、隣接する側部の平行な前記曲率に従って湾曲している、請求項３～７のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス。
9. ヒータと加熱チャンバとを含むヒータサブアセンブリであって、前記ヒータは、前記加熱チャンバに又は前記加熱チャンバ内に熱を供給するために、前記ヒータサブアセンブリ内に配置されており、前記ヒータサブアセンブリは、前記ハウジング内に吊るされている、ヒータサブアセンブリを更に含む、請求項１～８のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス。
10. 前記摺動蓋は、前記加熱チャンバへのアクセスを開閉するためのものである、請求項６又は９に記載のエアロゾル発生デバイス。
11. 電源及び制御回路を含む駆動及び制御サブアセンブリを更に含み、前記電源及び制御回路は、前記電源からヒータへの電力の供給を制御するように構成されており、前記駆動及び制御サブアセンブリは、前記ハウジング内に吊るされている、請求項１～１０のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス。
12. 前記ヒータサブアセンブリと前記駆動及び制御サブアセンブリは、アクセスサブアセンブリに取り付けられた据付キャップを使用して前記ハウジング内に吊るされている、請求項９又は１１に記載のエアロゾル発生デバイス。

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