JP2022540885A - 予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法 - Google Patents

予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、資料を収集するステップと、収集された資料に基づいて、既知の水文モデルとKNNモデルを利用して調節・蓄積影響量推定モデルを確立するステップと、収集された資料を組み合わせて水文モデルを駆動し、将来の流出量を予測するステップと、前の期間の予報誤差を取得するステップと、前の期間の予報誤差に基づいて、調節・蓄積影響量推定モデルを組み合わせて、将来の調節・蓄積影響量推定値を取得するステップと、将来の流出量に将来の調節・蓄積影響量推定値を加算して将来の期間における流出予報値を取得するステップと、を含む予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法を開示する。【選択図】図1

Description

本発明は水文予報技術分野に関し、特に予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法に関する。
正確な水文予報は水害干ばつ防止、各種用水を供給する利水事業を展開する前提であり、高い経済的、社会的価値を有する。科学技術の絶え間ない進歩に伴い、自然を変える人間の能力はますます強くなり、貯水池を建築して都市に水を供給することや、水エネルギー資源を利用して発電することは人間が自然を変え、自然を活用する具体例と見なされる。
現在、中国は十万基以上の貯水池工事を有し、世界で貯水池の数が最も多い国であり、大量の貯水池は中国の経済発展に利便さをもたらしたが、河川流域の水文法則を激しく変え、天然流出過程が人間活動の影響下での流出過程に変えられ、これは水文予報の仕事に難題をもたらした。これは、貯水池工事群が流出時間配分を変える能力があり、一定期間内に流入した水を蓄積することができ(流入量が流出量より大きい)、また一定期間内に貯水池に蓄積された水を放出することができる(流出量が流入量より大きい)ことが主因であり、それにより、降水、流出形成、合流、河道進化の天然水文法則を破り、従来の調節・蓄積影響量推定モデルの正確さを著しく低下させる。
現在、上流貯水池群の貯水・放流による下流流出予報の正確さが低い問題に対して、主に上流貯水池群の貯水・放流計画をリアルタイムに取得することに、区間水文予報の成果を重ねて加えることを通して解決したのである。この方法を適用できる前提は、上流貯水池群の貯水・放流計画情報を取得できることにあるが、実際には、ほとんどの場合、上流貯水池がそのような情報を直接共有したり提供したりしない(商業機密などに関わるため)、また多くの場合、予報断面上流の貯水池群の数が非常に膨大であるため、大多数の場合に予報断面上流の貯水池群の貯水・放流計画情報を取得できない。そのため、上流貯水池群の影響による従来の水文推定モデルの正確さが低い。従来の解決方法は、適用条件が過酷であり、実際的な操作性がないという問題がある。
本発明は予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法を提供することを目的とし、それによって従来技術に存在する前記問題を解決する。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の技術的解決手段を採用する。
予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法であって、前記方法は、
資料を収集するステップS1と、
収集された資料に基づいて、既知の水文モデルとKNNモデルを利用して調節・蓄積影響量推定モデルを確立するステップS2と、
収集された資料を組み合わせて水文モデルを駆動して、将来の流出量を予測するステップS3と、
前の期間の予報誤差を取得するステップS4と、
前の期間の予報誤差に基づいて、調節・蓄積影響量推定モデルを組み合わせて、将来の調節・蓄積影響量推定値を取得するステップS5と、
将来の流出量に将来の調節・蓄積影響量推定値を加算して将来の期間における流出予報値を取得するステップS6と、を含む。
好ましくは、ステップS1で収集された資料は、具体的に、降水データと流出データを含み、前記降水データは、上流貯水池が下流流出過程に著しく影響し始めた時点から現時点までの期間にわたる降水データであり、前記流出データは、上流貯水池が下流流出過程に著しく影響し始めた時点から現時点までの期間にわたる流出データである。
好ましくは、ステップS2は、具体的に、
予報誤差は上流貯水池の調節・蓄積による天然流出変化が主因と見なされることを前提として、下記の予報誤差計算式
ω=δ+ε
(ここで、ωは総予報誤差であり、δは上流貯水池の調節・蓄積による予報誤差であり、εは他の予報誤差であり、ω≒δである)を取得するステップS21と、
貯水池の調節・蓄積による流出変化メカニズムは、
δ=T(statei-1
(ここで、statei-1は貯水池の初期時点の状態、すなわち前の期間末の貯水池の状態であり、δは現時点の流出予報誤差、すなわち貯水池の調節・蓄積による流出変化量である)と一般化できるため、現時点の貯水池状態を、
state=statei-1-86400×δ
で計算するステップS22と、
既知の水文モデルとKNNモデルを利用して、現在の期間予報誤差と次の期間貯水池の調節・蓄積による流出変化量との関係である調節・蓄積影響量推定モデルを確立するステップS23と、を含む。
好ましくは、前記既知の水文モデルは、新安江モデルである。
好ましくは、ステップS23は、具体的に、
降水データと流出データを水文モデルに入力し、水文モデルが出力した、各期間の流出量を含む流出シーケンス{F,F,F,…F}を取得するステップS231と、
水文モデルが出力した流出予報シーケンスに基づいて、同期間の流出データを組み合わせて、j期間の予報誤差δとj+1期間の貯水池の調節・蓄積による流出変化量Δqj+1とで構成されるデータセット{δ,Δqj+1}(ここで、j∈(0,n])を取得できるステップS232と、
ステップS232におけるデータセットを組み合わせて、且つKNNモデルにおけるハイパーパラメータk=5を設定することにより、調節・蓄積影響量推定モデル、すなわち現在の期間の予報誤差と、次の期間の貯水池調節・蓄積による流出変化量との関係を取得することができるステップS233と、を含む。
好ましくは、ステップS3は具体的に、予報予定日を選択し、降水データと流出データを組み合わせて、水文モデルを駆動することにより、予報予定日の流出量を取得し、将来の流出量の予報を実現することができる。
好ましくは、ステップS4は、具体的に、予報期間がi+1にされる場合、前の期間がiになり、i期間の予報誤差を取得し、すなわちi期間の流出データからi期間における流出予報値を減算し、
δ=Q-F
(ここで、δはi期間の予報誤差であり、Qはi期間の流出データであり、Fはi期間における流出予報値である)
で表すことができる。
好ましくは、ステップS5は、具体的に、i期間の予報誤差を調節・蓄積影響量推定モデルに入力し、i期間の予報誤差とデータセット{δ,Δqj+1}におけるそれぞれのj期間の予報誤差の間の距離|δ-δ|を取得し、距離が最も小さいj期間の予報誤差に対応する流出変化量Δqj+1を5つ抽出し、且つ当該5つの流出変化量Δqj+1の平均値を計算し、i+1期間の調節・蓄積影響量推定値Δqi+1を取得することができる。
好ましくは、ステップS6は、具体的に、下記の式
F’i+1=Fi+1+Δqi+1
(ここで、F’i+1は将来のi+1期間の流出予報値であり、Fi+1は調節・蓄積影響量推定モデルが出力したi+1期間の流出量であり、Δqi+1はi+1期間の調節・蓄積影響量推定値である)
で計算する。
本発明の有益な効果は以下のとおりである。1つ目は、本発明が提供する方法は前の時点の予報誤差を利用して、貯水池群の貯水・放流状況の法則を間接的に反映することができ、予報誤差と、貯水池の貯水・放流による流出変化量(影響量)との相関関係を確立し、さらに、調節・蓄積影響量推定モデルの予報結果を修正することにより、上流貯水池群の貯水・放流計画を直接取得せずに、貯水池群からの影響における流出予報を行う目的を達成する。2つ目は、本発明の方法を用いて上流貯水池群の影響を受ける流出予報を実施し、予報過程で上流貯水池群が流出に及ぼす影響量を考慮したため、従来の水文予報方法に比べて、より高い正確さを備える。3つ目は、上流貯水池群の治水利水計画を事前に取得し、貯水池群からの影響における流出予報の正確さを著しく向上させることができ、これは、上流貯水池群の影響による流出予報を実施する従来の方法と手段であり、従来方法を適用する前提は上流貯水池群の治水利水計画を取得できることであり、このような資料は実に容易に取得できず、従来方法の適用条件が厳しく、従来方法と比較すれば、本発明の方法を用いて上流貯水池群の影響を受ける流出予報を実施することは、予報誤差と貯水池群の流出調節・蓄積との相関関係を確立するため、上流の大量の貯水池群の治水利水計画の収集は必要がなくなり、必要な資料はすべて入手しやすい。
本発明の実施例における方法のフローチャートである。
本発明の目的、技術的解決手段及び利点をより明確に理解させるように、以下、図面を参照しながら本発明をさらに詳細に説明する。ここで説明する具体的な実施形態は、本発明の説明を目的としたものにすぎず、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
(実施例1)
図1に示すように、本実施例では、予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法を提供し、
前記方法は、
資料を収集するステップS1と、
収集された資料に基づいて、既知の水文モデルとKNNモデルを利用して調節・蓄積影響量推定モデルを確立するステップS2と、
収集された資料を組み合わせて水文モデルを駆動して、将来の流出量を予測するステップS3と、
前の期間の予報誤差を取得するステップS4と、
前の期間の予報誤差に基づいて、調節・蓄積影響量推定モデルを組み合わせて、将来の調節・蓄積影響量推定値を取得するステップS5と、
将来の流出量に将来の調節・蓄積影響量推定値を加算して将来の期間における流出予報値を取得するステップS6と、を含む。
本実施例において、本発明が提供する方法の適用前提は、予報断面に対して予報を実施できる水文モデルが既に存在することであり、当該水文モデルパラメータは上流に貯水池が建築されず、又は貯水池の影響が小さい時期の降水、流出データ率を利用することで決定され、当該断面流出予報の主な誤差は、上流の貯水池の調節・蓄積から生じるものである。以上の前提が成立した場合において、本発明は主に、資料を収集するステップと、調節・蓄積影響量推定モデルを確立し、将来の流量を予報するステップと、前の期間の予報誤差を取得して、将来の調節・蓄積影響量推定値を取得するステップと、将来の流出量予報値と調節・蓄積影響量推定値を加算するステップとを含む。
本実施例において、ステップS1で収集された資料は具体的に降水データと流出データを含み、前記降水データは、上流貯水池が下流流出過程に著しく影響し始めた時点から現時点までの期間にわたる降水データであり、前記流出データは、上流貯水池が下流流出過程に著しく影響し始めた時点から現時点までの期間にわたる流出データである。収集すべき資料は具体的に以下の表に示される。
Figure 2022540885000002
本実施例において、ステップS2は、具体的に以下のステップを含む。
ステップS21、例として、1日の予測期間での日次スケールの予報を取り上げてみると、本発明方法の適用前提に基づき、予報誤差は上流貯水池の調節・蓄積による天然流出変化が主因と見なされるため、予報誤差は、
ω=δ+ε
(ここで、ωは総予報誤差であり、δは上流貯水池の調節・蓄積による予報誤差であり、εは他の予報誤差であり、ω≒δである(単位:m/s)。)
で表すことができる。
ステップS22、予報誤差は主に上流貯水池の調節・蓄積に起因し、且つ誤差量は調節・蓄積に起因する流出変化量であり、また貯水池の調節・蓄積は貯水池の初期時点の状態を根拠とし、貯水量、貯水位などを含むため、貯水池の調節・蓄積に起因する流出の変化メカニズムは、
δ=T(statei-1
(ここで、statei-1貯水池の初期時点の状態、すなわち前の期間末の貯水池状態であり、δは現時点の流出予報誤差、すなわち貯水池の調節・蓄積による流出変化量である)
と一般化することができる。
貯水池の現在状態が前の時点の状態に貯水池の調節・貯水量を加算することである(流出への影響符号と逆であり、貯水池に貯水量を増加させると、流出量が減少する)ため、現時点の貯水池状態は、
state=statei-1-86400×δ
で計算し、
現時点の貯水池状態の計算式から分かるように、前の時点での貯水池状態は既知であるため、現在の貯水池状態は現在の予報誤差と線性相関関係にあり、現在の貯水池状態はまた次の期間の流出過程に影響を与え、さらに次の期間の予報誤差を決定し、すなわち現在の予報誤差は次の期間の貯水池の調節・蓄積による流出変化に関連する。
以上の結論に基づいて、現在の期間に既知の予報誤差を利用して将来の期間の貯水池の調節・蓄積による流出変化量を予報することができる。本発明は、KNNモデルが既知の水文モデルとして選択され、現在の期間の予報誤差と次の期間の貯水池の調節・蓄積による流出変化量との関係を確立する。KNNモデルの作用メカニズムに基づき、i期間の予報誤差δとi+1期間の貯水池の調節・蓄積による流出変化量Δqi+1とのデータセット{δ,Δqi+1}を確立する必要があり、即ち、ステップS23のとおりである。
ステップS23では、既知の水文モデルを利用して、現在の期間の予報誤差と次の期間の貯水池の調節・蓄積による流出変化量との関係である調節・蓄積影響量推定モデルを確立する。既知の水文モデルは新安江モデルである。
本実施例において、ステップS23は、具体的に下記の内容を含む。
ステップS231、降水データと流出データをKNNモデルに入力し、KNNモデルが出力した、各期間の流出量を含む流出予報シーケンス{F,F,F,…F}を取得する。
ステップS232、前記流出シミュレーションシーケンスに基づいて、j期間の予報誤差δとj+1期間の貯水池の調節・蓄積による流出変化量Δqj+1とで構成されるデータセット{δ,Δqj+1}(ここで、j∈(0,n])を取得する。
ステップS233、ステップS232におけるデータセットを組み合わせて、KNNモデルにおけるハイパーパラメータk=5を設定することにより、調節・蓄積影響量推定モデル、すなわち現在の期間の予報誤差と次の期間の貯水池調節・蓄積による流出変化量との関係を取得することができる。
まとめれば、ステップS23の主な過程は以下のとおりである。
一、降水などのデータを利用して水文モデルを駆動する。
二、流出シミュレーション(予報)シーケンス{F,F,F,…F}を取得する。
三、j期間の予報誤差δとj+1期間の貯水池の調節・蓄積による流出変化量Δqj+1とで構成されるデータセット{δ,Δqj+1}(ここで、j∈(0,n])を取得できる。
本実施例において、ステップS3は具体的に、予報予定日を選択し、降水データと流出データを組み合わせて、水文モデルを駆動し、予報予定日の流出量を取得し、将来の流出量の予報を実現することができる。
ステップS3において、すなわちデータセットの確立が完了した後、KNNアルゴリズムの動作メカニズムに基づいて、KNNにおけるハイパーパラメータk=5を設定し、実際の予報過程で、取得した降水などの資料に基づいて、水文モデルを駆動し、次の時点の貯水池の調節・蓄積による流出変化量を実現することができ、すなわち将来の流出量の予測を実現できる。本発明は1日の予測期間での日次スケールの流出予報について活動を展開するため、ここで予報する将来の流出量は「明日」又は「2番目の期間」の流出量であり、単位はm/sである。
本実施例は、ステップS4において、具体的に、予報期間がi+1である場合、前の期間がiであり、i期間の予報誤差を取得し、すなわちi期間の流出データからi期間の流出予報値を減算し、
δ=Q-F
(ここで、δはi期間の予報誤差であり、Qはi期間の流出データであり、Fはi期間における流出予報値である。)
で表すことができる。
本実施例において、ステップS5は、具体的には、i期間の予報誤差を調節・蓄積影響量推定モデルに入力し、i期間の予報誤差とデータセット{δ,Δqj+1}におけるそれぞれのj期間の予報誤差の間の距離|δ-δ|を取得し、距離が最も小さいj期間の予報誤差に対応する流出変化量Δqj+1を5つ抽出し、且つ当該5つの流出変化量Δqj+1の平均値を計算し、i+1期間の調節・蓄積影響量推定値Δqi+1を取得することができる。
本実施例において、ステップS6は、具体的に、下記の式
F’i+1=Fi+1+Δqi+1
(ここで、F’i+1は将来のi+1期間の流出予報値であり、単位はm/sであり、Fi+1は調節・蓄積影響量推定モデルが出力したi+1期間の流出量であり、単位はm/sであり、Δqi+1はi+1期間の調節・蓄積影響量推定値であり、単位はm/sである。)
で計算する。
(実施例2)
本実施例において、丹江口ダム貯水池を研究対象に選定し、予報効果の検証期間は2016年7月1日から2016年7月31日までであり、予報目的は1日の予測期間内の日次スケールの流出を取得することである。それにより、本発明が提供する方法の実施過程を詳細に説明する。
一、資料を収集する。収集すべき資料は以下の表に示される(資料が多すぎるため、一部の資料のみが示される)。
Figure 2022540885000003
二、調節・蓄積影響量推定モデルを確立する。
選択された予報効果の検証時間は2016年7月1日から2016年7月31日までの期間であるため、2009年1月1日から2016年6月30日までの降水データを選択して水文モデルを駆動して、履歴予報情報を取得し、且つ2009年1月1日から2016年6月30日までの流出データを組み合わせて、調節・蓄積影響量推定モデルを確立し、具体的な実施例のステップは以下のとおりである。
(1)、降水などのデータを利用して水文モデルを駆動する。
本実施例で選択された水文モデルはすでに丹江口ダム貯水池に実際に適用した新安江モデルであり、当該モデルは2009年以前の降水、流出データを用いて較正を行い、較正後のナッシュ効率係数は0.97に達したが、2009年以前に丹江口ダム貯水池以上の流域の貯水池の数は相対的に少なく、調節・蓄積能力は限られ、丹江口ダム貯水池への影響は相対的に小さく、天然流出過程と見なされる。2009年1月1日から2016年6月30日までの日次スケール降水データを用いて、新安江モデルに入力し、対応する期間の日次スケール流出予報データFを取得し、同期間の流出観測データQを組み合わせて、予報誤差情報δ及び次の期間の流出変化量Δqi+1を算出することができ、以下の表に示すとおりである(データが多すぎるため、データの一部のみが示される)。
Figure 2022540885000004
Figure 2022540885000005
Figure 2022540885000006
(2)、流出シミュレーション(予報){F,F,F,…F}を取得する。
上表における「予報流量(F)」は、取得された流出シミュレーション(予報)シーケンスである。
(3)、j期間の予報誤差δとj+1期間の貯水池の調節・蓄積による流出変化量Δqj+1とで構成されるデータセット{δ,Δqj+1}(ここで、j∈(0,n])を取得する。
上表における「予報誤差(δ)」と「次の期間の流出変化量(Δqj+1)」を組み合わせて、「データセット{δ,Δqj+1}」を形成する。
以上のデータセットの確立が完了した後、KNNアルゴリズムの動作メカニズムに基づいて、KNNモデルにおけるハイパーパラメータk=5を設定し、ここで、調節・蓄積影響量推定モデルの確立が完了したことになる。
三、将来の流出量を予報する。
本実施例で選択された予報の検証期間は2016年7月2日から2016年7月31日までの期間であり、合計30日間の日間流出予報値を含む。本実施例で採用された新安江モデルは将来一日の流出量しか予報できないため、本発明の有効性をよりよく説明するように、2016年6月1日から2016年6月30日までの一日累積降水を利用し、水文モデルを駆動して予熱し、予熱した上で、2016年7月1日から2016年7月31日までの31件の降水データを利用して水文モデルを駆動し、31回実行させ、31件の予報結果を取得し、下表にリストする。
Figure 2022540885000007
四、前の期間の予報誤差を取得する。
上表における実測流出から新安江モデルによる予報流出を減算して予報誤差(予報期間に対して、当該予報誤差は、前の期間の予報誤差である)を取得する。下表の最後の列に示されるとおりである。
Figure 2022540885000008
上表から見ると、7月には、上流貯水池が流出に対して、様々な程度でせき止めたり蓄積したりしたため、新安江モデルによる予報結果が一般的に高くなったことがわかる。
五、将来の調節・蓄積影響量推定値を取得する。
実施例1で紹介された方法によれば、予報期間の調節・蓄積影響量の予測値(将来の調節・蓄積影響量の推定値)を取得する。下表の最後の例に示されるとおりである。
Figure 2022540885000009
六、将来の流出量予報値に調節・蓄積影響量推定値を加算する。
将来の流出量予報値に調節・蓄積影響量推定値を加算した後、最終予報結果を取得する。下表の最後の列に示されるとおりである。
Figure 2022540885000010
ナッシュ効率係数を利用して本発明による予報流出及び新安江モデルによる予報流出の正確さを定量的に評価すると、本発明による予報流出のナッシュ効率係数NS=0.88であり、新安江モデルの直接使用による予報のナッシュ効率係数NS=0.66より高いことが分かる。また、本発明は、上流貯水池群の治水利水計画を使用せずに、予報正確さを0.66から0.88に向上させる上で、必要な資料の数量は従来法よりも少なくすることができる。ナノ効率係数の計算式は以下のとおりである。
Figure 2022540885000011
ここで、Qは観測値であり、Qはシミュレーション値であり、Q(上付き)はt番目の時点のある値であり、Q(上線)は観測値の総平均値を表す。Eはナッシュ効率係数であり、値は負の無限大から1までであり、Eは1に近い場合、モードの品質がよく、モデルの信頼性が高いことを示し、Eは0に近い場合、シミュレーション結果が観測値の平均値レベルに近く、すなわち全体結果は信頼できるが、過程シミュレーション誤差が大きいことを示し、Eが0よりはるかに小さい場合、モデルは信頼できない。
本発明が開示する上記技術的解決手段を採用することにより、以下の有益な効果が得られる。
本発明は予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法を提供し、前記方法は、前の時点予報誤差を利用することによって貯水池群貯水・放流状況の法則を間接的に反映することができ、予報誤差と、貯水池の貯水・放流による流出変化量(影響量)との相関関係を確立し、さらに、調節・蓄積影響量推定モデルの予報結果を修正し、上流貯水池群の貯水・放流計画を直接取得せずに、貯水池群からの影響における流出予報を行う目的を達成できる。本発明の方法を用いて上流貯水池群の影響を受ける流出予報を実施することは、予報過程で上流貯水池群が流出に及ぼす影響量を考慮したため、従来の水文予報方法と比較すれば、より高い正確さを備える。上流貯水池群の治水利水計画を事前に取得することにより、貯水池群の影響下での流出の予報正確さを著しく向上させることができ、これは、上流貯水池群の影響による流出予報を実施する従来の方法と手段であり、従来方法を適用できる前提は上流貯水池群の治水利水計画を取得することであり、このような資料は実に容易に取得できず、従来方法の適用条件は厳しく、従来方法に比べて、本発明の方法を用いて上流貯水池群の影響を受ける流出予報を実施することは、予報誤差と貯水池群による流出の調節・蓄積との相関関係を確立したため、上流における大量の貯水池群の治水利水計画を収集する必要がなくなり、必要な資料はすべて入手しやすい。
上記の内容は、本発明の好ましい実施形態にすぎず、当業者であれば、本発明の原理から逸脱することなく、幾つかの改良及び修飾を行うこともでき、これらの改良及び修飾も本発明の保護範囲に属すると見なすべきである。
(付記)
(付記1)
資料を収集するステップS1と、
収集された資料に基づいて、既知の水文モデルとKNNモデルを利用して調節・蓄積影響量推定モデルを確立するステップS2と、
収集された資料を組み合わせて水文モデルを駆動し、将来の流出量を予測するステップS3と、
前の期間の予報誤差を取得するステップS4と、
前の期間の予報誤差に基づいて、調節・蓄積影響量推定モデルを組み合わせて、将来の調節・蓄積影響量推定値を取得するステップS5と、
将来の流出量に将来の調節・蓄積影響量推定値を加算して将来の期間における流出予報値を取得するステップS6と、を含む、
ことを特徴とする予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
(付記2)
ステップS1で収集された資料は、具体的に、降水データと流出データとを含み、前記降水データは、上流貯水池が下流流出過程に著しく影響し始めた時点から現時点までの期間にわたる降水データであり、前記流出データは、上流貯水池が下流流出過程に著しく影響し始めた時点から現時点までの期間にわたる流出データである、
ことを特徴とする付記1に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
(付記3)
ステップS2は具体的に、
予報誤差の主要な原因が上流貯水池の調節・蓄積による天然流出変化であることを前提として、予報誤差計算式
ω=δ+ε
(ここで、ωは総予報誤差であり、δは上流貯水池の調節・蓄積による予報誤差であり、εは他の予報誤差であり、ω≒δである)を取得するステップS21と、
貯水池の調節・蓄積による流出変化メカニズムは、
δ=T(statei-1
(ここで、statei-1は貯水池の初期時点の状態、すなわち前の期間末の貯水池の状態であり、δは現時点の流出予報誤差、すなわち貯水池の調節・蓄積による流出変化量である)と一般化でき、現時点の貯水池状態を、
state=statei-1-86400×δで計算するステップS22と、
既知の水文モデルとKNNモデルを利用して、現在の期間予報誤差と次の期間貯水池の調節・蓄積による流出変化量との関係である調節・蓄積影響量推定モデルを確立するステップS23と、を含む、
ことを特徴とする付記2に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
(付記4)
前記既知の水文モデルは、新安江モデルである、
ことを特徴とする付記3に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
(付記5)
ステップS23は具体的に、
降水データと流出データを水文モデルに入力し、水文モデルが出力した、各期間の流出量を含む流出予報シーケンス{F,F,F,…F}を取得するステップS231と、
水文モデルが出力した流出予報シーケンスに基づいて、同期間の流出データを組み合わせて、j期間の予報誤差δとj+1期間の貯水池の調節・蓄積による流出変化量Δqj+1とで構成されるデータセット{δ,Δqj+1}(ここで、j∈(0,n]である)を取得することができるステップS232と、
ステップS232におけるデータセットを組み合わせて、KNNモデルにおけるハイパーパラメータk=5を設定することにより、調節・蓄積影響量推定モデル、すなわち現在の期間の予報誤差と次の期間の貯水池調節・蓄積による流出変化量との関係を取得することができるステップS233と、を含む、
ことを特徴とする付記3に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
(付記6)
ステップS3は具体的に、予報予定日を選択し、降水データと流出データを組み合わせて、水文モデルを駆動し、予報予定日の流出量を取得し、将来の流出量の予報を実現することができる、
ことを特徴とする付記5に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
(付記7)
ステップS4は、具体的に、予報期間がi+1である場合、前の期間がiであり、i期間の予報誤差を取得し、すなわちi期間の流出データからi期間の流出予報値を減算し、
δ=Q-F
(ここで、δはi期間の予報誤差であり、Qはi期間の流出データであり、Fはi期間の流出予報値である)
と表すことができる、
ことを特徴とする付記6に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
(付記8)
ステップS5は具体的に、i期間の予報誤差を調節・蓄積影響量推定モデルに入力し、i期間の予報誤差とデータセット{δ,Δqj+1}におけるそれぞれのj期間の予報誤差の間の距離|δ-δ|を取得し、距離が最も小さいj期間の予報誤差に対応する流出変化量Δqj+1を5つ抽出し、且つ当該5つの流出変化量Δqj+1の平均値を計算し、i+1期間の調節・蓄積影響量推定値Δqi+1を取得することができる、
ことを特徴とする付記7に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
(付記9)
ステップS6は具体的に、下記の式
F’i+1=Fi+1+Δqi+1
(ここで、F’i+1は将来のi+1期間の流出予報値であり、Fi+1は調節・蓄積影響量推定モデルが出力したi+1期間の流出量であり、Δqi+1はi+1期間の調節・蓄積影響量推定値である)
で計算する、
ことを特徴とする付記8に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。

Claims (9)

  1. 資料を収集するステップS1と、
    収集された資料に基づいて、既知の水文モデルとKNNモデルを利用して調節・蓄積影響量推定モデルを確立するステップS2と、
    収集された資料を組み合わせて水文モデルを駆動し、将来の流出量を予測するステップS3と、
    前の期間の予報誤差を取得するステップS4と、
    前の期間の予報誤差に基づいて、調節・蓄積影響量推定モデルを組み合わせて、将来の調節・蓄積影響量推定値を取得するステップS5と、
    将来の流出量に将来の調節・蓄積影響量推定値を加算して将来の期間における流出予報値を取得するステップS6と、を含む、
    ことを特徴とする予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
  2. ステップS1で収集された資料は、具体的に、降水データと流出データとを含み、前記降水データは、上流貯水池が下流流出過程に著しく影響し始めた時点から現時点までの期間にわたる降水データであり、前記流出データは、上流貯水池が下流流出過程に著しく影響し始めた時点から現時点までの期間にわたる流出データである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
  3. ステップS2は具体的に、
    予報誤差の主要な原因が上流貯水池の調節・蓄積による天然流出変化であることを前提として、予報誤差計算式
    ω=δ+ε
    (ここで、ωは総予報誤差であり、δは上流貯水池の調節・蓄積による予報誤差であり、εは他の予報誤差であり、ω≒δである)を取得するステップS21と、
    貯水池の調節・蓄積による流出変化メカニズムは、
    δ=T(statei-1
    (ここで、statei-1は貯水池の初期時点の状態、すなわち前の期間末の貯水池の状態であり、δは現時点の流出予報誤差、すなわち貯水池の調節・蓄積による流出変化量である)と一般化でき、現時点の貯水池状態を、
    state=statei-1-86400×δで計算するステップS22と、
    既知の水文モデルとKNNモデルを利用して、現在の期間予報誤差と次の期間貯水池の調節・蓄積による流出変化量との関係である調節・蓄積影響量推定モデルを確立するステップS23と、を含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
  4. 前記既知の水文モデルは、新安江モデルである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
  5. ステップS23は具体的に、
    降水データと流出データを水文モデルに入力し、水文モデルが出力した、各期間の流出量を含む流出予報シーケンス{F,F,F,…F}を取得するステップS231と、
    水文モデルが出力した流出予報シーケンスに基づいて、同期間の流出データを組み合わせて、j期間の予報誤差δとj+1期間の貯水池の調節・蓄積による流出変化量Δqj+1とで構成されるデータセット{δ,Δqj+1}(ここで、j∈(0,n]である)を取得することができるステップS232と、
    ステップS232におけるデータセットを組み合わせて、KNNモデルにおけるハイパーパラメータk=5を設定することにより、調節・蓄積影響量推定モデル、すなわち現在の期間の予報誤差と次の期間の貯水池調節・蓄積による流出変化量との関係を取得することができるステップS233と、を含む、
    ことを特徴とする請求項3に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
  6. ステップS3は具体的に、予報予定日を選択し、降水データと流出データを組み合わせて、水文モデルを駆動し、予報予定日の流出量を取得し、将来の流出量の予報を実現することができる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
  7. ステップS4は、具体的に、予報期間がi+1である場合、前の期間がiであり、i期間の予報誤差を取得し、すなわちi期間の流出データからi期間の流出予報値を減算し、
    δ=Q-F
    (ここで、δはi期間の予報誤差であり、Qはi期間の流出データであり、Fはi期間の流出予報値である)
    と表すことができる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
  8. ステップS5は具体的に、i期間の予報誤差を調節・蓄積影響量推定モデルに入力し、i期間の予報誤差とデータセット{δ,Δqj+1}におけるそれぞれのj期間の予報誤差の間の距離|δ-δ|を取得し、距離が最も小さいj期間の予報誤差に対応する流出変化量Δqj+1を5つ抽出し、且つ当該5つの流出変化量Δqj+1の平均値を計算し、i+1期間の調節・蓄積影響量推定値Δqi+1を取得することができる、
    ことを特徴とする請求項7に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
  9. ステップS6は具体的に、下記の式
    F’i+1=Fi+1+Δqi+1
    (ここで、F’i+1は将来のi+1期間の流出予報値であり、Fi+1は調節・蓄積影響量推定モデルが出力したi+1期間の流出量であり、Δqi+1はi+1期間の調節・蓄積影響量推定値である)
    で計算する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の予報誤差を利用して上流貯水池群からの影響における流出予報を行う方法。
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