JP2022540199A - 流体投薬デバイス - Google Patents

Abstract

本開示は、流体投薬デバイス（１；１００）であって、－ハウジング（２；１０２）であって、オリフィス（２１；２１２）を含み、ハウジング（２；１０２）は、容器（３２；１３２）と、噴霧送達デバイス（３０；１３０）に収納された流体を放出することができる出口（４０；１４０）とを含む噴霧送達デバイス（３０；１３０）の少なくとも一部を収容するように構成された、ハウジング（２；１０２）を含み、流体投薬デバイスは、－予負荷状態と除荷状態との間で可逆的に移行可能であり、噴霧送達デバイス（３０；１３０）の噴霧放出を生成するのに効果的な機械的エネルギーを予負荷状態で蓄積するように構成された、機械的付勢部材（５０；１５０）と、－ハウジング（２；１０２）に固定可能であり、ハウジング（２；１０２）に対して閉位置と開位置との間で可動なクロージャ（３；１０３）であって、開位置にあるときに、噴霧送達デバイス（３０；１３０）の容器（３２；１３２）は、ハウジング（２；１０２）の外部からアクセス可能である、クロージャ（３；１０３）と、－安全装置（１０；１１０）とをさらに含み、安全装置（１０；１１０）は、－機械的付勢部材（５０；１５０）が予負荷状態にある限り、閉位置から開位置に向かうクロージャ（３；１０３）の動きを防止するように構成され、－クロージャ（３；１０３）が閉位置にない限り、機械的付勢部材（５０；１５０）の機械的エネルギーの解放を防止するように構成され、または－閉位置から開位置に向かうクロージャ（３；１０３）の動いている間および動きを通じて、予負荷を付与された機械的付勢部材（５０；１５０）の機械的エネルギーの少なくとも一部を解放するように構成された、流体投薬デバイスに関する。【選択図】図２

Description

本開示は、流体投薬デバイスの分野、特に経鼻吸入器として構成された流体投薬デバイスに関する。さらに、本開示は、噴霧または霧化によって流体または液体物質を投薬するように構成された噴霧デバイスに関する。

液体物質を霧化するように動作可能な流体投薬デバイスは、それ自体知られている。そのようなデバイスは通常、ノズルまたはオリフィスを含む。ユーザが作動レバーまたはボタンに力を加えると、流体はノズルまたはオリフィスを通して投薬される。そのようなデバイスは、単一用量を投薬するように配置されることがあり、またはそのようなデバイスは、流体のためのリザーバを提供する容器を備え、したがって複数用量の投薬を可能にしサポートすることがある。

投薬アクションの効果は、ユーザがどのようにデバイスを作動させるかによって異なる。ユーザによって加えられる作動力が比較的低いとき、またはユーザによって誘起されるアクションが比較的遅い場合、流体の投薬は、あまり効率が良くない。

投薬手順に必要な力が付勢部材によって提供される、いわゆる予負荷を付与されたまたは事前付勢された流体投薬デバイスが述べられている。そのような予負荷を付与された流体投薬デバイスは、比較的長時間にわたって予負荷状態に留まるように構成されることがある。予負荷を付与された流体投薬デバイスを用いる場合、非制御の、時期尚早の、または不慮の流体用量の投薬のある程度のリスクがありうる。いくつかの流体投薬デバイスでは、投薬または送達予定の流体を含む容器が、流体投薬デバイス内に交換可能または入れ替え可能に配置される。空の容器の交換には、流体投薬デバイスの内部へのアクセスが必要でありうる。特に、予負荷または事前付勢されたタイプの流体投薬デバイスでは、容器の交換中の機械的エネルギーの非制御の解放を避けるべきである。

したがって、特に容器の交換中に、非制御の、時期尚早の、または不慮の投薬アクションの影響を受けにくい、予負荷可能なタイプの改良された流体投薬デバイスを提供することが望ましい。流体投薬デバイスは、容器の交換中に非制御の、時期尚早の、または不慮の機械的エネルギーの解放を防止するために、比較的単純で、効果的であり直感的な手法を提供すべきである。非制御の、時期尚早の、または不慮の流体の投薬の意図的な防止が、容易に実装可能であるべきである。それぞれの防止機構は、流体投薬デバイスの寿命全体にわたって、信頼性が高く、頑丈であり、耐久性があるべきである。

１つの独立した態様では、本開示は、流体投薬デバイスに関する。流体投薬デバイスは、ハウジングを含む。ハウジングはオリフィスを含み、ハウジングは、噴霧送達デバイスの少なくとも一部分を収容するように構成される。噴霧送達デバイスは、容器および出口を含む。噴霧送達デバイスに収納された、特に容器に収納された液体薬剤などの流体は、典型的には噴霧によって、出口を通して放出することができる。

ハウジング内に適切に配置されているときまたはハウジングに取り付けられているとき、噴霧送達デバイスの出口は、流体投薬デバイスのオリフィスと協働することがある。流体投薬デバイスは、予負荷状態と除荷状態との間で可逆的に移行可能な機械的付勢部材をさらに含む。付勢部材は、予負荷状態で機械的エネルギーを蓄積するように構成される。機械的付勢部材に蓄積可能な機械的エネルギーは、噴霧送達デバイスの噴霧放出を生成するのに効果的である。言い換えると、付勢部材は、噴霧送達デバイスが流体投薬デバイスの内部またはハウジングに組み立てられたときに、噴霧送達デバイスの噴霧放出作用を誘起するように動作可能である。

流体投薬デバイスは、流体投薬デバイスのハウジングに固定可能なクロージャをさらに含む。クロージャは、閉位置と開位置との間でハウジングに対して可動である。開位置にあるとき、少なくとも噴霧送達デバイスの容器または噴霧送達デバイスの全体は、流体投薬デバイスのハウジングの外部からアクセス可能である。閉位置にあるとき、噴霧送達デバイスまたは少なくとも噴霧送達デバイスの容器は、ハウジングの外部からアクセス不能のまま維持される。

流体投薬デバイスは、安全装置をさらに含む。一例では、安全装置は、機械的付勢部材が予負荷状態にある限り、閉位置から開位置に向かうクロージャの動きを防止するように構成される。代替として、機械的付勢部材が予負荷状態から除荷状態に移行可能である限り、閉位置から開位置に向かうクロージャの動きは、安全装置によって防止される。ここで、付勢部材が予負荷状態にあるまたは維持される限り、安全装置は、閉位置から開位置に向かうおよび／または開位置へのクロージャの動きをブロックまたは防止するように構成される。

さらなる例では、安全装置は、クロージャが閉位置にない限り、機械的付勢部材の機械的エネルギーの解放を防止するように構成される。代替として、第３の例によれば、安全装置は、閉位置から開位置に向かうおよび／または開位置へのクロージャの動いている間および／または動きを通じて、予負荷を付与された機械的付勢部材の機械的エネルギーの少なくとも一部または全てを解放するように構成される。

安全装置は、容器または噴霧送達デバイス全体の交換中および／または交換のために、機械的付勢部材に蓄積された機械的エネルギーの非制御の解放を防止するように構成されて動作可能である。このようにして、流体投薬デバイスが再構成を受ける構成において、特に空の容器、または流体投薬デバイス内に組み立てられた噴霧送達デバイス全体が交換されるときに、噴霧送達デバイスの非制御の放出を防止することができる。

安全装置は、アセンブリ、したがって流体投薬デバイスのアセンブリ構成を維持するようにさらに動作可能であり、そのように構成される。アセンブリは、通常であれば、機械的付勢部材の機械的エネルギーが非制御で解放されるとき、たとえばクロージャが開位置にあるときまたはクロージャが開位置に移行されるときに歪む可能性がある。

これらの例では、安全装置は、機械的付勢部材が予負荷状態にある限り、閉位置から開位置に向かうおよび開位置へのクロージャの動きを防止するように構成されており、クロージャは実質的にロックされ、開くことができず、開位置に移行することができない。閉位置から開位置に向かうおよび／または開位置へのクロージャの移行は、前提条件として、予負荷状態から除荷状態への機械的付勢部材の移行を必要とする。除荷状態に達するまたは近づくとき、安全装置はそれぞれのロックを解除することができる。次いで、安全装置は、閉位置から開位置に向かうおよび開位置へのクロージャの移行を可能にする、および／またはサポートする。

他の例では、安全装置は、クロージャが閉位置にない限り、機械的付勢部材の機械的エネルギーの解放を防止するように構成され、安全装置は、直接的または間接的に機械的付勢部材と動作可能に係合される。ここで、安全装置は、クロージャが閉位置にあるかどうかを判断するように構成される。クロージャが開位置にある限り、および／またはクロージャが閉位置にない限り、安全装置は、機械的付勢部材を予負荷状態に保つように構成されて動作可能である。ここで、安全装置は、機械的付勢部材の機械的エネルギーの非制御の解放を防止する。機械的付勢部材からの機械的エネルギーの解放は、クロージャが閉位置にあるときにのみ可能である。クロージャの全ての他の位置では、機械的付勢部材からの機械的エネルギーの解放がブロックおよび／または防止される。

さらなる例では、安全装置が、閉位置から開位置に向かうクロージャの動いている間および／または動きを通じて、予負荷を付与された機械的付勢部材の機械的エネルギーの少なくとも一部または全てを解放するように構成されるとき、安全装置は、機械的付勢部材の機械的エネルギーの少なくとも一部を制御下で放散するように働く。そのような例では、機械的付勢部材が予負荷を付与されていても、閉位置から開位置に向かうおよび開位置へのクロージャの移行が可能である。

しかし、ここで、閉位置から開位置に向かうクロージャの動いている間、予負荷を付与された機械的付勢部材の機械的エネルギーは解放され、クロージャが開位置に達したときには、予負荷を付与された機械的付勢部材の機械的エネルギーは減少されており、機械的付勢部材に蓄積された残りのまたは残留機械的エネルギーは、噴霧送達デバイスの噴霧放出を生成するのに有効でなくなっている、および／または残りの機械的エネルギーは、流体投薬デバイスのハウジング内の交換可能な構成要素のアセンブリを歪める、もしくは再配置するのに有効でなくなっている。ここで、閉位置から開位置に向かうクロージャの動いている間、クロージャは、開位置に達するまで、ハウジングに固定または取り付けられたまま維持される。

さらなる例によれば、安全装置はキャリアを含む。キャリアは、噴霧送達デバイスまたは噴霧送達デバイスの可動部材と機械的に係合可能である。たとえば、キャリアは、噴霧送達デバイスまたはその可動部材に連結可能および／または固定可能である。キャリアと噴霧送達デバイスまたは噴霧送達デバイスの可動部材とは、たとえば摩擦係合可能である、または実際に摩擦係合されている。さらなる例では、それらは、ポジティブフィットにより係合可能である、またはポジティブ係合されている。

キャリアは、機械的付勢部材と機械的に係合される。キャリアは、機械的付勢部材の力効果に逆らって、非付勢位置から付勢位置に向けておよび付勢位置へハウジング内で可動である。したがって、キャリアは、機械的付勢部材の作用によって、付勢位置から非付勢位置に移行可能である。キャリアは、機械的付勢部材の力効果を噴霧送達デバイスまたは噴霧送達デバイスの可動部材に伝達するのに効果的である。

特に、キャリアは、流体投薬デバイスのハウジング内に噴霧送達デバイス用の取付部および／またはレセプタクルを提供する。このようにして、噴霧送達デバイスおよび／またはその可動部材は、キャリアに取り外し可能に配置することができ、したがって流体投薬デバイスのハウジング内に取り外し可能に配置することができる。

さらなる例によれば、付勢位置にあるとき、キャリアはクロージャと係合される。付勢位置にあるとき、キャリアは、閉位置から開位置に向かうクロージャの動きを防止する。ここで、キャリアは、キャリアが付勢位置にある限り、クロージャを閉位置に保つのに効果的なクロージャロックとして働く。クロージャ、したがってクロージャロックは、機械的付勢部材の作用下でキャリアを非付勢位置に向けておよび／または非付勢位置へ動かすことによって、ロック状態からロック解除状態に移行可能である。このようにして、キャリアが非付勢位置にあり、機械的付勢部材が除荷状態にあるときにのみ、クロージャが閉位置から開位置に向けて可動であることが何とか保証される。クロージャを閉位置から開位置に向けておよび開位置へ動かすことによって流体投薬デバイスのハウジングを開くとき、機械的付勢部材は除荷状態にある。

さらなる例によれば、クロージャは、ねじ継手またはバヨネット継手によってハウジングに連結可能である。クロージャを閉位置から開位置に移行するために、クロージャは、回転軸としての長手方向軸に関してハウジングに対して回転する。クロージャを閉位置から開位置に移行するために、クロージャは、長手方向軸に関して螺旋運動を受ける。クロージャとハウジングとのねじ係合のリードに従って、および／またはバヨネット継手のリードに従って、クロージャは、長手方向軸に関して複合の回転および長手方向運動を受ける。ねじ係合は、セルフロックタイプでありうる。したがって、ハウジングとクロージャとの相互に対応するねじ部分または螺旋状にスロットを付けられた部分のリードは、機械的付勢部材から発する力効果が、ハウジングとクロージャとのねじ連結の解放を開始するには不十分であるように選択される。

この例では、クロージャはハウジングに取り外し可能に連結可能である。開位置に達すると、クロージャをハウジングから切り離すことができる。したがって、ハウジングから取り外すことができる。

他の例では、クロージャは、ハウジングに恒久的に連結される。クロージャは、ピボット継手を介しておよびピボット継手によって、ハウジングに旋回可能に連結されることがある。

さらなる例によれば、キャリアは、ハウジングに回転不能にロックされ、長手方向軸に沿ってハウジングに対して摺動可能に変位可能である。したがって、キャリアは、付勢位置にあるとき、第１の長手方向位置にある。キャリアは、非付勢位置にあるとき、第２の長手方向位置にある。キャリアを付勢位置から非付勢位置に向けておよび非付勢位置へ移行させることは、第１の長手方向位置から第２の長手方向位置に向かうおよび第２の長手方向位置へのキャリアの長手方向の変位を伴う。第１の長手方向位置では、キャリアは、動作可能に係合され、クロージャにロックされることがある。第２の長手方向位置にあるとき、キャリアは、動作可能に係合解除され、したがってクロージャからロック解除されることがある。

クロージャとのキャリアの係合およびクロージャからのキャリアの係合解除は、長手方向に沿ったハウジングに対するキャリアの変位を伴う、または変位が付随する。

さらに、キャリアが長手方向軸に沿ってハウジングに対して摺動可能に変位可能であるとき、キャリアは、ハウジングに回転不能にロックされることがある。このようにして、特にキャリアが付勢位置にあり、したがって第１の長手方向位置にあるとき、キャリアは、クロージャに回転不能にロックされることがある。これは、クロージャがねじ継手またはバヨネット継手によってハウジングに連結される場合に特に有益である。ここで、キャリアが付勢位置または第１の長手方向位置にある限り、ハウジングに対するクロージャの回転運動は、キャリアとの回転不能なロックによってブロックされ、キャリア自体がハウジングに回転不能にロックされる。

第１の長手方向位置から第２の長手方向位置に向かうおよび／または第２の長手方向位置へのキャリアの変位により、キャリアがクロージャから係合解除される。少なくとも第２の長手方向、したがって非付勢位置に達したとき、クロージャはハウジングに対して自由に回転できる。したがって、ハウジングとクロージャとの間のバヨネット継手またはねじ継手を解放するまたは開くことができる。

したがって、さらなる例によれば、キャリアが付勢位置にあるとき、クロージャはキャリアに回転不能に係合される、または回転不能にロックされる。キャリアが非付勢位置にあるときまたは非付勢位置に近づくとき、クロージャはキャリアから回転可能に解放される。

さらなる例によれば、流体投薬デバイスは、付勢部材を予負荷状態に保つように構成された解放可能なインターロックを含む。流体投薬デバイスは、手動で作動可能なトリガをさらに含む。トリガは、インターロックと動作可能に係合され、トリガが作動されるときにインターロックを解放するように構成される。

トリガ作動によって誘起されるインターロックの解放により、付勢部材が予負荷状態から解放され、付勢部材が除荷状態に移行できるようになり、したがって機械的エネルギーを解放して、噴霧送達デバイスの噴霧放出を誘起または実現する。

さらなる例によれば、安全装置は、キャリアが付勢位置にある限り、トリガの作動をブロックする、またはインターロックの解放をブロックするように構成される。このようにして、キャリアが付勢位置にある限り、および／または機械的付勢部材が予負荷状態にある限り、安全装置は、機械的付勢部材の機械的エネルギーの解放を防止するように構成される。ここで、安全装置は、キャリアが付勢位置にある限り、機械的エネルギーの非制御の解放を防止するように構成される。

さらなる例では、安全装置は、クロージャが開位置にある限り、および／またはクロージャが閉位置にない限り、トリガの作動をブロックする、またはインターロックの解放をブロックするように構成される。ここで、安全機構は、クロージャが閉位置にあるときにのみ、トリガの作動を可能にするようにおよび／またはインターロックの解放を可能にしてサポートするように実装または構成されることがある。このようにして、噴霧送達デバイスまたはその容器の交換操作中に、機械的付勢部材から機械的エネルギーが非制御で解放されるのを実質的に防止することができる。

さらなる例によれば、クロージャは、インターロックおよびトリガの少なくとも一方と係合される。クロージャは、インターロックが解放されたときまたはトリガが作動されたときにのみ、閉位置から開位置に移行可能または可動である。このようにして、クロージャの開放には、機械的付勢部材の事前の解放が必要である。したがって、クロージャを開く、またはクロージャを開位置に移行するには、インターロックをロック解除状態に移行する、および／またはトリガを作動位置に移行することによって、機械的付勢部材を除荷状態に移行させる必要がある。

両方の構成において、すなわちトリガが作動位置にあるとき、またはインターロックがロック解除状態にあるとき、機械的付勢部材の機械的エネルギーは実質的に解放され、機械的付勢部材は除荷状態を取るまたはその状態に近づく。

さらなる例によれば、トリガは、ハウジングに対して休止位置から作動位置に変位可能である。休止位置では、トリガは、インターロックの解放のために押し下げ可能である、または作動可能である。したがって、休止位置では、トリガを作動する準備が整っている。

いくつかの例では、トリガは、ハウジングの長手方向に対して横方向に沿って作動可能である。休止位置にあるときにはトリガがクロージャと係合され、作動位置にあるときにはクロージャがトリガから係合解除される。トリガがクロージャと係合されるとき、クロージャはハウジングに実質的にロックされる。トリガを作動させることによって、したがってトリガを横方向に沿って動かすことによって、クロージャとハウジングとの間のクロージャロックを解除することができる。このようにして、閉位置から開位置に向かうおよび／または開位置へのクロージャの移行には、トリガの押し下げなどの作動が必要となる。

さらなる例によれば、トリガおよびインターロックの少なくとも一方が、クロージャと動作可能に係合される。トリガおよびインターロックの少なくとも一方は、クロージャが閉位置にあるときにのみ、ロック解除状態または作動状態に移行可能である。

ここで、安全装置は、クロージャと、インターロックおよびトリガの少なくとも一方との機械的連結を提供する。インターロックの解放および／またはトリガの作動には、クロージャが閉位置にある必要がある。そうでない場合には、インターロックのロック解除および／またはトリガの作動は、クロージャが開位置にある限り、および／またはクロージャが閉位置にないとき、安全装置によって実質的にブロックされる。このようにして、機械的付勢部材の機械的エネルギーの解放は、クロージャが閉位置にあるときにのみ行うことができることが保証される。クロージャが開いている間の不慮の機械的エネルギーの解放を実質的に防止することができる。

さらなる例によれば、流体投薬デバイスは保護キャップを含む。保護キャップは、噴霧送達デバイスの出口に対応するように構成される。保護キャップは、少なくともハウジングに対して閉位置で、ハウジングに嵌まるようにさらに構成される。閉位置では、保護キャップは、ハウジングのオリフィスを覆う。保護キャップは、閉位置と開位置との間で変位可能である。開位置においてまたは開位置に達する前に、保護キャップは、オリフィスを覆うまたは塞ぐことがなくなりうる。

いくつかの例では、保護キャップは、閉位置にあるときにインターロックおよびトリガの少なくとも一方と機械的に係合される。通常、閉位置にあるとき、およびオリフィスを覆うとき、保護キャップは、流体投薬デバイスの投薬アクションを実質的にブロックして妨げ、この投薬アクションは、機械的付勢部材によって開始および／または実施されることがある。

いくつかの例では、保護キャップが閉位置にある限り、インターロックを解放するためおよび／または付勢部材を解放するためのトリガの作動は、実質的にブロックされるまたは妨げられる。さらに、保護キャップが閉位置にある限り、インターロックの操作または作動を実質的にブロックするおよび妨げることができる。ここで、インターロックはロック状態のままであり、この状態では、機械的付勢部材は、予負荷状態で保持および／または固定される。

いくつかの例では、保護キャップが閉位置にある限り、流体投薬デバイスの投薬操作は実質的にブロックされる。ここで、保護キャップが閉位置にある限り、非制御の、時期尚早の、または不慮の流体の投薬を実質的に防止することができる。

いくつかの例では、保護キャップは、ハウジングに取り外し可能に連結可能であるか、ハウジングに旋回可能に連結されるか、ハウジングに摺動可能に連結されるかのうちの少なくとも１つである。閉位置から開位置への保護キャップの移行は、ハウジングのオリフィスおよび／または噴霧放出デバイスの出口を開いて露出するために、ハウジングに対する保護キャップの取り外し、旋回、または摺動のうちの１つを含む。

さらなる例によれば、保護キャップは、閉位置にあるときにインターロックおよびトリガの少なくとも一方と機械的に係合される。したがって、閉位置にあるとき、保護キャップは、トリガの作動をブロックするように動作可能であるまたは構成されている。このために、保護キャップは、トリガと係合または協働するためのブロック部分を含むことがある。保護キャップが閉位置にある限り、保護キャップのブロック部分は、起動、たとえばハウジングに対するトリガの押し下げを妨げる。

他の例では、保護キャップは、閉位置にあるときおよびその限りにおいてトリガを覆う。ここで、トリガは、閉位置にあるときに保護キャップによって覆われるハウジングの部分の近くに配置される。保護キャップが閉位置にあるとき、およびその限り、保護キャップの少なくとも一部分がトリガを覆うおよび／または塞ぐ。このようにして、保護キャップが閉位置にある限り、ユーザはトリガにアクセス不能のまま維持される。単純に、トリガは、流体の用量を投薬または送達するために作動させることができない。したがって、これらの例では、保護キャップが閉位置にあるときおよびその限りにおいてトリガをブロックする、トリガを覆う、および／またはインターロックの解放をブロックするように動作可能である。

したがって、保護キャップが閉位置にあるとき、保護キャップまたはその一部分は、トリガだけでなく、インターロックとも動作可能に係合可能でありうる。保護キャップは、閉位置にあるときにインターロックのみと動作可能に係合可能でありうる。保護キャップは、閉位置にあるときにインターロックとトリガとの両方と動作可能に係合されることもある。

さらなる例によれば、流体投薬デバイスは、ハウジングと係合され、クロージャと係合されるクロージャロックを含む。クロージャロックは、クロージャがハウジングにロックされるロック状態と、クロージャがハウジングに対して可動であるロック解除状態との間で移行可能である。閉状態から開状態に向かうおよび開状態へのクロージャの移行は、クロージャロックがロック解除状態にあるときにのみ可能である。クロージャロックがロック状態にある限り、クロージャは、ハウジングに実質的にロックされ、閉位置から開位置に向けておよび／または開位置へ動くことができない。

別の例によれば、クロージャロックは、ハウジングおよびクロージャの一方にラッチを含む。さらに、クロージャロックは、ハウジングおよびクロージャの他方にラッチキーパを含む。クロージャロックは、ラッチがラッチキーパと係合されているときにはロック状態である。クロージャロックは、ラッチとラッチキーパとが係合解除されているときにはロック解除状態である。ラッチは、たとえばロックばねによって機械的に付勢されることがあり、ロックばねは、ラッチがラッチキーパに位置合わせされるとすぐにラッチをラッチキーパと係合させるのに効果的である。このようにして、自己作動式クロージャロックを実装することができる。

クロージャロックがロック状態である限り、ハウジングに対するクロージャの動き、たとえば回転が実質的に防止される。したがって、クロージャロックは、ロック状態にある限り、ハウジングの開放を実質的に防止する。

さらなる例によれば、クロージャロックは、インターロック、トリガ、および保護キャップのうちの少なくとも１つと動作可能に係合される。クロージャロックは、インターロック、トリガ、および保護キャップのうちの少なくとも１つによって、ロック状態からロック解除状態に向けてまたはロック解除状態へ移行可能である。ロック状態からロック解除状態に向かうまたはロック解除状態へのクロージャロックの移行には、インターロックがロック解除され、したがって機械的付勢部材の機械的エネルギーの解放をもたらすことが必要でありうる。同様に、ロック解除状態へのクロージャロックの移行には、トリガが作動され、やはり機械的付勢部材の機械的エネルギーの解放をもたらすことが必要でありうる。

さらなる例では、ロック状態からロック解除状態に向かうおよびロック解除状態へのクロージャロックの移行には、保護キャップが閉位置にあることが必要でありうる。通常、閉位置にあるとき、保護キャップは、インターロックおよび／またはトリガをそれぞれロック状態または休止位置に保つ。このようにして、保護キャップと機械的に係合されるとき、クロージャロックは、保護キャップが閉位置にあるときにのみ排他的にロック状態からロック解除状態に移行可能であり、この閉位置では、トリガの作動および／またはインターロックのロック解除は、保護キャップによって実質的にブロックされる。

保護キャップが閉位置にあるときにのみクロージャロックをロック解除するという要件には、ハウジングのオリフィスが保護キャップによって実質的に覆われて閉じられるというさらなる利点がある。したがって、容器または噴霧送達デバイスの交換中に機械的付勢部材の機械的エネルギーが不慮に解放される状況でさえ、流体投薬デバイスの近傍に流体が非制御で放散することはありえない。

別の例によれば、流体投薬デバイスは、ハウジング内に摺動可能に配設されたクロージャロックロッドを含む。クロージャロックロッドは、第１の端部と、第１の端部とは反対側の第２の端部とを含む。第１の端部は、インターロック、トリガ、および保護キャップのうちの１つと係合するように構成される。クロージャロックロッドの第２の端部は、クロージャロックと係合するように構成される。

このようにして、インターロック、トリガ、および保護キャップのうちの少なくとも１つの運動または構成を、クロージャロックロッドによっておよび／またはクロージャロックロッドを介してクロージャロックに移行することができる。いくつかの例では、クロージャロックおよびクロージャは、ハウジングの底部分に位置することがある。インターロック、トリガ、および／または保護キャップは、ハウジングの上部に、したがってクロージャに対して反対側の端部に位置することがある。このようにして、クロージャロックロッドは、インターロック、トリガ、および保護キャップのうちの少なくとも１つとクロージャロックとの機械的連結を提供する。

別の例によれば、機械的付勢部材は、第１の端部および第２の端部をさらに含む。第１の端部は、噴霧送達デバイスと動作可能に係合される。第２の端部は、クロージャまたは流体投薬デバイスのハウジングと係合される。

噴霧送達デバイスとクロージャとの間に機械的付勢部材を配置することによって、閉位置から開位置に向かうおよび開位置へのクロージャの動いている間に機械的付勢部材がその機械的エネルギーの少なくとも一部を解放することができるという利点が提供される。閉位置から開位置へのクロージャの移行には、ハウジングの長手方向延在部に沿って少なくともいくらかの長さを含む経路に沿ったクロージャの変位が必要でありうる。機械的付勢部材も長手方向に沿って延びるとき、閉位置から開位置に向かうそれぞれの経路に沿ったクロージャの動きは、機械的付勢部材のそれぞれの除荷を伴う。閉位置と開位置との間のクロージャの変位経路は、クロージャが開位置に達したときに、機械的付勢部材の機械的エネルギーが実質的に解放または除荷される程度の大きさにすることができる。変位経路に沿った変位中および開位置に達する前、クロージャはハウジングに固定されたままである。

さらなる例によれば、閉位置から開位置に向かうクロージャの動きは、第１の端部と第２の端部との間の距離が増加するような、第１の端部から第２の端部に延びる機械的付勢部材の伸長に沿ったクロージャの動きを含む。ここで、機械的付勢部材は、圧縮ばねとして実装することができ、圧縮ばねの復元力に逆らって長手方向に沿って圧縮することができる。したがって、機械的付勢部材は、第１の端部と第２の端部との間の長手方向距離を最大にするように構成される。機械的エネルギーは、第１の端部と第２の端部とを互いに寄せることによって、および／または第１の端部および第２の端部の一方を第１の端部および第２の端部の他方に向けて動かすことによって、機械的付勢部材によって蓄積される。

さらなる例では、クロージャはハウジングの底端部を形成する。ここで、クロージャは、ハウジングとねじ係合されることがあり、またはクロージャは、バヨネット継手によってハウジングに固定されることがある。クロージャとハウジングとの間のねじ係合またはねじ継手とバヨネット継手とのどちらを用いても、閉位置から開位置に向かうおよび開位置へのクロージャの移行は、ハウジングの長手方向に沿ったクロージャのそれぞれの変位を伴う。そのような動きには、機械的付勢部材の第２の端部に対する機械的付勢部材の第１の端部の距離の増加が付随する。したがって、クロージャが閉位置から開位置に向かって動かされるとき、機械的付勢部材は、除荷または機械的エネルギーの放散を受ける。

別の例によれば、クロージャは、容器の少なくとも一部を収容するコンパートメントを含む。クロージャを閉位置から開位置に移行することによって、クロージャのコンパートメントは、ハウジング内に位置する容器に対する動きを受ける。コンパートメントが開位置に達すると、ここで、クロージャが閉位置にあるときにコンパートメント内に位置する容器の少なくとも一部にハウジングの外部からアクセス可能になる。ここで、ユーザは容器を握り、容器をハウジングから取り外すことができる。容器を新しい容器と交換することができ、クロージャを再び取り付けることができる、または閉位置に戻すことができる。

さらなる例によれば、クロージャのコンパートメントは、機械的付勢部材および押圧部片を収容する。ここで、押圧部片は、機械的付勢部材の第１の端部と係合される、または連結可能である。押圧部片は、噴霧送達デバイスの容器とさらに係合可能である。押圧部片は、機械的付勢部材の作用に逆らってコンパートメント内で変位可能でありうる。いくつかの例では、押圧部片は、コンパートメント内に摺動可能に配置される。押圧部片は、噴霧送達デバイス、特に噴霧送達デバイスの容器と係合するときに、機械的付勢部材の作用に逆らって変位可能でありうる。

このようにして、開位置から閉位置に向かうおよび閉位置へのクロージャの移行時、押圧部片が、たとえば噴霧送達デバイスの容器の底部分と当接することがある。クロージャがハウジングに対する閉鎖運動を受けるとき、押圧部片と容器との当接は、機械的付勢部材の作用に逆らって、コンパートメントに対しておよびクロージャに対する押圧部片の変位をもたらすことがある。

別の例によれば、コンパートメントは貫通口を有する隔壁を含む。クロージャが閉位置にあるとき、容器の少なくとも一部は、貫通口を通ってコンパートメント内に延びる。貫通口は、そこを通して容器を受けるようにサイズ設定される。貫通口は、容器の外側断面に対応する内側断面を含むことがある。このようにして、容器は、隔壁の貫通口を通ってコンパートメントに入って延びるように構成される。

さらなる例では、隔壁の貫通口の内側断面は、押圧部片の断面よりも小さい。このようにして、押圧部片と機械的付勢部材とは、クロージャのコンパートメント内に恒久的に位置する。機械的エネルギーが機械的付勢部材から非制御で放散されたとしても、押圧部片と機械的付勢部材とが貫通口を通ってコンパートメントから抜け落ちることはありえない。

典型的には、押圧部片は、機械的付勢部材の第１の端部とコンパートメントの隔壁との間に位置する。コンパートメントの隔壁は、コンパートメントの底部分とは反対側に位置することがある。コンパートメントの底部分は、クロージャの底部分と一致することがある。

クロージャ自体が、ハウジングの底部分を形成することがある。

いくつかの例では、隔壁の貫通口は、さらに、そこを通してキャリアを受けるようにサイズ設定されることがある。このようにして、貫通口は、二重のまたは２つの機能を果たすことができる。一方では、貫通口は、クロージャが開位置にあるときに機械的付勢部材の分解を防止する。他方では、貫通口は、ハウジングに対しておよび／またはクロージャに対して、キャリアの摺動変位のための長手方向案内を提供する。

別の独立した態様によれば、予負荷状態と除荷状態との間での機械的付勢部材の移行は、長手方向に沿った機械的付勢部材の少なくとも一部分の動きを含む。ここで、クロージャおよびコンテナの少なくとも一方は、コンテナの交換のために交換方向に沿って可動である。交換方向は、長手方向を横切って延びる。このようにして、機械的付勢部材から発する機械的な力は、非平行に広がり、たとえば容器を交換するためにハウジングに対して容器が可動である交換方向に垂直にも広がるので、不慮の機械的エネルギーの解放を実質的に防止することができ、および／または不慮の機械的エネルギーの解放が噴霧送達デバイスに実質的な影響を及ぼさない。そのような例では、安全装置は、交換方向と長手方向との非平行な位置合わせによって単純に提供または構成される。

このようにして、容器の交換中および／またはクロージャが開位置にあるときに、噴霧送達デバイスからの流体の用量の不慮の送達または排出を実質的に防止することができる。

別の例によれば、噴霧送達デバイスまたはその一部は、ハウジング内に配置される。噴霧送達デバイスの出口は、オリフィスと一致する、またはオリフィスと一直線に配置される。典型的には、噴霧送達デバイスは、第１の部材、たとえば可動部材と、第２の部材、たとえば容器とを含む。第１の部材および第２の部材の一方は、流体投薬デバイスのハウジングに係合または取り付けられ、第１の部材および第２の部材の他方は、機械的付勢部材に取り付けられるまたは係合される。

いくつかの例では、デバイスの第２の部材、たとえば容器は、ハウジング内に静止固定される。ここで、第１の部材、たとえば可動部材は、付勢部材および機械的カプラの少なくとも一方と動作可能に係合される。別の例では、流体投薬デバイスのハウジング内に固定されるのは、第１の部材、たとえば可動部材である。このとき、付勢部材および機械的カプラの少なくとも一方が、噴霧送達デバイスの第２の部材に係合され、取り付けられ、または固定され、たとえば容器に固定される。任意の構成で、付勢部材は、噴霧送達デバイスの第２の部材に対する第１の部材の変位または動きを誘起するのに効果的な投薬力を提供するように動作可能である。

一例によれば、噴霧送達デバイスは、可動部材および容器を含み、容器は、流体のためのリザーバを提供する。可動部材は、予負荷位置と放出位置との間で容器に対して変位可能である。さらに、噴霧送達デバイスは、上述したような出口を含む。容器に対する可動部材の動きは、噴霧ジェットを出口から放出するのに効果的である。いくつかの例では、出口は可動部材と一体に形成される。このとき、出口は、容器に対して可動になる。他の例では、出口は、容器に対して静止している。このとき、可動部材は、出口と容器との両方に対して可動である。

典型的には、噴霧送達デバイスの容器は、薬物または薬剤で少なくとも部分的に充填される。容器は、それぞれの薬物または薬剤で事前に充填される充填済み容器を含むことがある。容器、したがって噴霧送達デバイス全体は、ハウジング内、したがって流体投薬デバイス内に事前に組み立てられることがある。

さらなる例によれば、噴霧送達デバイスの出口および容器の少なくとも一方は、流体投薬デバイスのハウジング内に固定される。ここで、噴霧送達デバイスの可動部材は、機械的付勢部材と機械的に係合または連結される。このようにして、付勢部材によって誘起される、噴霧送達デバイスの容器に対する可動部材の変位を提供することができる。

別の例では、噴霧送達デバイスの出口は、噴霧送達デバイスの可動部材に固定される。次いで、噴霧送達デバイスの容器は、機械的付勢部材と機械的に係合または連結される。噴霧送達デバイスの出口と可動部材とはどちらも、互いに対してだけでなく流体投薬デバイスのハウジングに対しても固定され、機械的付勢部材に機械的に係合され、したがって固定または連結されるのは、噴霧送達デバイスの容器である。このようにして、付勢部材は、直接的または間接的に、すなわち機械的カプラを介して、噴霧送達デバイスの可動部材に対する容器の変位、たとえば長手方向運動を誘起することができる。このようにして、流体の用量を投薬することができる。

出口と可動部材とは相互に連結されることも、一体に形成されることもある。したがって、出口は可動部材に組み込まれる、または一体化されることがある。このとき、噴霧送達デバイスの出口および／または可動部材が流体投薬デバイスのハウジングに連結され、典型的には噴霧送達デバイスの出口が流体投薬デバイスのノズルと流体移送可能に直接連通することが特に有益である。

いくつかのさらなる例では、噴霧送達デバイスはベースを含む。ここで、噴霧送達デバイスの出口は、出口を通して流体の用量を放出するために、ベースに対して可動である。いくつかの例では、ベースおよび出口の一方は、ベースおよび出口の他方に対して機械的付勢部材によって可動である噴霧送達デバイスの可動部材である。

典型的には、ベースおよび出口の一方はハウジングに連結され、ベースおよび出口の他方は機械的付勢部材に連結される、または機械的に係合される。

いくつかの例および別の独立した態様によれば、流体投薬デバイスは、上述したようなハウジングを含み、上述したような機械的付勢部材を含む。流体投薬デバイスは、ハウジングに固定可能であり、閉位置と開位置との間でハウジングに対して可動であるクロージャをさらに含む。開位置にあるとき、噴霧送達デバイスの容器は、ハウジングの外部からアクセス可能である。安全装置の代わりに、少なくとも噴霧送達デバイスの容器は、機械的付勢部材から発する力の流れの外に、または流れから離して配置される。

ここで、噴霧送達デバイスの容器は、噴霧送達デバイスのベースに解放可能に取付け可能でありえ、噴霧送達デバイスのベースは、流体投薬デバイスのハウジングに固定または取り外し可能に連結されることがある。そのような例では、機械的付勢部材は、噴霧送達デバイスのベースと出口との間でのみ有効である。ベースは、ハウジングに不動に取り付け可能または不動に固定可能でありえ、噴霧送達デバイスの出口は、機械的付勢部材の作用下でベースに対して変位されることがある。他の例では、噴霧送達デバイスのベースは、機械的付勢部材の作用下で噴霧送達デバイスの出口に対して変位可能であるが、ここでは、ベースは、たとえばハウジング内の第１および第２の停止位置の間で摺動可能であり、クロージャが開いているときでさえ、噴霧送達デバイスのベースは、流体投薬デバイスのハウジング内に固定または組み立てられたまま維持される。

「薬物」または「薬剤」という用語は、本明細書では同義的に用いられ、１つもしくはそれ以上の活性医薬成分またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物と、場合により薬学的に許容可能な担体と、を含む医薬製剤を記述する。活性医薬成分（「ＡＰＩ」）とは、最広義には、ヒトまたは動物に対して生物学的効果を有する化学構造体のことである。薬理学では、薬剤または医薬は、疾患の治療、治癒、予防、または診断に使用されるか、さもなければ身体的または精神的なウェルビーイングを向上させるために使用される。薬物または薬剤は、限定された継続期間で、または慢性障害では定期的に使用可能である。

以下に記載されるように、薬物または薬剤は、１つもしくはそれ以上の疾患の治療のために各種タイプの製剤中に少なくとも１つのＡＰＩまたはその組合せを含みうる。ＡＰＩの例としては、５００Ｄａ以下の分子量を有する低分子、ポリペプチド、ペプチド、およびタンパク質（たとえば、ホルモン、成長因子、抗体、抗体フラグメント、および酵素）、炭水化物および多糖、ならびに核酸、二本鎖または一本鎖ＤＮＡ（ネイキッドおよびｃＤＮＡを含む）、ＲＮＡ、アンチセンス核酸たとえばアンチセンスＤＮＡおよびＲＮＡ、低分子干渉ＲＮＡ（ｓｉＲＮＡ）、リボザイム、遺伝子、およびオリゴヌクレオチドが挙げられうる。核酸は、ベクター、プラスミド、またはリポソームなどの分子送達システムに取り込み可能である。１つまたはそれ以上の薬物の混合物も企図される。

薬物または薬剤は、薬物送達デバイスでの使用に適合化された一次パッケージまたは「薬物容器」に包含可能である。薬物容器は、たとえば、１つもしくはそれ以上の薬物の収納（たとえば、短期または長期の収納）に好適なチャンバを提供するように構成されたカートリッジ、シリンジ、リザーバ、または他の硬性もしくは可撓性のベッセルでありうる。たとえば、いくつかの場合には、チャンバは、少なくとも１日間（たとえば、１日間～少なくとも３０日間）にわたり薬物を収納するように設計可能である。いくつかの場合には、チャンバは、約１カ月～約２年間にわたり薬物を収納するように設計可能である。収納は、室温（たとえば、約２０℃）または冷蔵温度（たとえば、約－４℃～約４℃）で行うことが可能である。いくつかの場合には、薬物容器は、投与される医薬製剤の２つ以上の成分（たとえば、ＡＰＩと希釈剤、または２つの異なる薬物）を各チャンバに１つずつ個別に収納するように構成されたデュアルチャンバカートリッジでありうるか、またはそれを含みうる。かかる場合には、デュアルチャンバカートリッジの２つのチャンバは、人体もしくは動物体への投薬前および／または投薬中に２つ以上の成分間の混合が可能になるように構成可能である。たとえば、２つのチャンバは、互いに流体連通するように（たとえば、２つのチャンバ間の導管を介して）かつ所望により投薬前にユーザによる２つの成分の混合が可能になるように構成可能である。代替的または追加的に、２つのチャンバは、人体または動物体への成分の投薬時に混合が可能になるように構成可能である。

本明細書に記載の薬物送達デバイスに含まれる薬物または薬剤は、多くの異なるタイプの医学的障害の治療および／または予防のために使用可能である。障害の例としては、たとえば、糖尿病または糖尿病に伴う合併症たとえば糖尿病性網膜症、血栓塞栓障害たとえば深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症が挙げられる。障害のさらなる例は、急性冠症候群（ＡＣＳ）、アンギナ、心筋梗塞、癌、黄斑変性、炎症、枯草熱、アテローム硬化症および／または関節リウマチである。ＡＰＩおよび薬物の例は、ローテリステ２０１４年（Ｒｏｔｅ Ｌｉｓｔｅ ２０１４）（たとえば、限定されるものではないがメイングループ１２（抗糖尿病薬剤）または８６（オンコロジー薬剤））やメルク・インデックス第１５版（Ｍｅｒｃｋ Ｉｎｄｅｘ，１５ｔｈ ｅｄｉｔｉｏｎ）などのハンドブックに記載されているものである。

１型もしくは２型糖尿病または１型もしくは２型糖尿病に伴う合併症の治療および／または予防のためのＡＰＩの例としては、インスリン、たとえば、ヒトインスリン、もしくはヒトインスリンアナログもしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド（ＧＬＰ－１）、ＧＬＰ－１アナログもしくはＧＬＰ－１レセプターアゴニスト、はそのアナログもしくは誘導体、ジペプチジルペプチダーゼ－４（ＤＰＰ４）阻害剤、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物、またはそれらのいずれかの混合物が挙げられる。本明細書で用いられる場合、「アナログ」および「誘導体」という用語は、天然に存在するペプチドに存在する少なくとも１つのアミノ酸残基の欠失および／または交換によりおよび／または少なくとも１つのアミノ酸残基の付加により天然に存在するペプチドの構造たとえばヒトインスリンの構造から形式的に誘導可能な分子構造を有するポリペプチドを指す。付加および／または交換アミノ酸残基は、コード可能アミノ酸残基または他の天然に存在する残基または純合成アミノ酸残基のどれかでありうる。インスリンアナログは、「インスリンレセプターリガンド」とも呼ばれる。特に、「誘導体」という用語は、天然に存在するペプチドの構造から形式的に誘導可能な分子構造、たとえば、１つまたはそれ以上の有機置換基（たとえば脂肪酸）がアミノ酸の１つまたはそれ以上に結合したヒトインスリンの分子構造を有するポリペプチドを指す。場合により、天然に存在するペプチドに存在する１つまたはそれ以上のアミノ酸が、欠失し、および／または非コード可能アミノ酸を含めて他のアミノ酸によって置き換えられ、または天然に存在するペプチドに非コード可能なものを含めてアミノ酸が付加される。

インスリンアナログの例は、Ｇｌｙ（Ａ２１）、Ａｒｇ（Ｂ３１）、Ａｒｇ（Ｂ３２）ヒトインスリン（インスリングラルギン）；Ｌｙｓ（Ｂ３）、Ｇｌｕ（Ｂ２９）ヒトインスリン（インスリングルリジン）；Ｌｙｓ（Ｂ２８）、Ｐｒｏ（Ｂ２９）ヒトインスリン（インスリンリスプロ）；Ａｓｐ（Ｂ２８）ヒトインスリン（インスリンアスパルト）；位置Ｂ２８のプロリンがＡｓｐ、Ｌｙｓ、Ｌｅｕ、ＶａｌまたはＡｌａに置き換えられたうえに位置Ｂ２９のＬｙｓがＰｒｏに置き換えられていてもよいヒトインスリン；Ａｌａ（Ｂ２６）ヒトインスリン；Ｄｅｓ（Ｂ２８～Ｂ３０）ヒトインスリン；Ｄｅｓ（Ｂ２７）ヒトインスリンおよびＤｅｓ（Ｂ３０）ヒトインスリンである。

インスリン誘導体の例は、たとえば、Ｂ２９－Ｎ－ミリストイル－ｄｅｓ（Ｂ３０）ヒトインスリン、Ｌｙｓ（Ｂ２９）（Ｎ－テトラデカノイル）－ｄｅｓ（Ｂ３０）ヒトインスリン（インスリンデテミル、レベミル（Ｌｅｖｅｍｉｒ）（登録商標））；Ｂ２９－Ｎ－パルミトイル－ｄｅｓ（Ｂ３０）ヒトインスリン；Ｂ２９－Ｎ－ミリストイルヒトインスリン；Ｂ２９－Ｎ－パルミトイルヒトインスリン；Ｂ２８－Ｎ－ミリストイルＬｙｓＢ２８ＰｒｏＢ２９ヒトインスリン；Ｂ２８－Ｎ－パルミトイル－ＬｙｓＢ２８ＰｒｏＢ２９ヒトインスリン；Ｂ３０－Ｎ－ミリストイル－ＴｈｒＢ２９ＬｙｓＢ３０ヒトインスリン；Ｂ３０－Ｎ－パルミトイル－ＴｈｒＢ２９ＬｙｓＢ３０ヒトインスリン；Ｂ２９－Ｎ－（Ｎ－パルミトイル－ガンマ－グルタミル）－ｄｅｓ（Ｂ３０）ヒトインスリン、Ｂ２９－Ｎ－オメガ－カルボキシペンタデカノイル－ガンマ－Ｌ－グルタミル－ｄｅｓ（Ｂ３０）ヒトインスリン（インスリンデグルデク、トレシーバ（Ｔｒｅｓｉｂａ）（登録商標））；Ｂ２９－Ｎ－（Ｎ－リトコリル－ガンマ－グルタミル）－ｄｅｓ（Ｂ３０）ヒトインスリン；Ｂ２９－Ｎ－（ω－カルボキシヘプタデカノイル）－ｄｅｓ（Ｂ３０）ヒトインスリンおよびＢ２９－Ｎ－（ω－カルボキシヘプタデカノイル）ヒトインスリンである。

ＧＬＰ－１、ＧＬＰ－１アナログおよびＧＬＰ－１レセプターアゴニストの例は、たとえば、リキシセナチド（リキスミア（Ｌｙｘｕｍｉａ）（登録商標））、エキセナチド（エキセンジン－４、バイエッタ（Ｂｙｅｔｔａ）（登録商標）、ビデュリオン（Ｂｙｄｕｒｅｏｎ）（登録商標）、ヒラモンスターの唾液腺により産生される３９アミノ酸ペプチド）、リラグルチド（ビクトーザ（Ｖｉｃｔｏｚａ）（登録商標））、セマグルチド、タスポグルチド、アルビグルチド（シンクリア（Ｓｙｎｃｒｉａ）（登録商標））、デュラグルチド（トルリシティ（Ｔｒｕｌｉｃｉｔｙ）（登録商標））、ｒエキセンジン－４、ＣＪＣ－１１３４－ＰＣ、ＰＢ－１０２３、ＴＴＰ－０５４、ラングレナチド／ＨＭ－１１２６０Ｃ（エフペグレナチド）、ＨＭ－１５２１１、ＣＭ－３、ＧＬＰ－１エリゲン、ＯＲＭＤ－０９０１、ＮＮ－９４２３、ＮＮ－９７０９、ＮＮ－９９２４、ＮＮ－９９２６、ＮＮ－９９２７、ノデキセン、ビアドール－ＧＬＰ－１、ＣＶＸ－０９６、ＺＹＯＧ－１、ＺＹＤ－１、ＧＳＫ－２３７４６９７、ＤＡ－３０９１、ＭＡＲ－７０１、ＭＡＲ７０９、ＺＰ－２９２９、ＺＰ－３０２２、ＺＰ－ＤＩ－７０、ＴＴ－４０１（ペガパモジド（Ｐｅｇａｐａｍｏｄｔｉｄｅ））、ＢＨＭ－０３４、ＭＯＤ－６０３０、ＣＡＭ－２０３６、ＤＡ－１５８６４、ＡＲＩ－２６５１、ＡＲＩ－２２５５、チルゼパチド（ＬＹ３２９８１７６）、バマデュチド（Ｂａｍａｄｕｔｉｄｅ）（ＳＡＲ４２５８９９）、エキセナチド－ＸＴＥＮおよびグルカゴン－Ｘｔｅｎである。

オリゴヌクレオチドの例は、たとえば、家族性高コレステロール血症の治療のためのコレステロール低下アンチセンス治療剤ミポメルセンナトリウム（キナムロ（Ｋｙｎａｍｒｏ）（登録商標））、またはアルポート症候群の治療のためのＲＧ０１２。

ＤＰＰ４阻害剤の例は、リナグリプチン、ビルダグリプチン、シタグリプチン、デナグリプチン、サキサグリプチン、ベルベリンである。

ホルモンの例としては、脳下垂体ホルモンもしくは視床下部ホルモンまたはレギュラトリー活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニスト、たとえば、ゴナドトロピン（フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン）、ソマトロピン（Ｓｏｍａｔｒｏｐｉｎｅ）（ソマトロピン（Ｓｏｍａｔｒｏｐｉｎ））、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、リュープロレリン、ブセレリン、ナファレリン、およびゴセレリンが挙げられる。

多糖の例としては、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリンもしくは超低分子量ヘパリンもしくはそれらの誘導体、もしくは硫酸化多糖たとえばポリ硫酸化形の上述した多糖、および／またはそれらの薬学的に許容可能な塩が挙げられる。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例は、エノキサパリンナトリウムである。ヒアルロン酸誘導体の例は、ハイランＧ－Ｆ２０（シンビスク（Ｓｙｎｖｉｓｃ）（登録商標））、ヒアルロン酸ナトリウムである。

本明細書で用いられる「抗体」という用語は、イムノグロブリン分子またはその抗原結合部分を指す。イムノグロブリン分子の抗原結合部分の例としては、抗原への結合能を保持するＦ（ａｂ）およびＦ（ａｂ’）２フラグメントが挙げられる。抗体は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、組換え抗体、キメラ抗体、脱免疫化もしくはヒト化抗体、完全ヒト抗体、非ヒト（たとえばネズミ）抗体、または一本鎖抗体でありうる。いくつかの実施形態では、抗体は、エフェクター機能を有すると共に補体を固定可能である。いくつかの実施形態では、抗体は、Ｆｃレセプターへの結合能が低減されているか、または結合能がない。たとえば、抗体は、Ｆｃレセプターへの結合を支援しない、たとえば、Ｆｃレセプター結合領域の突然変異もしくは欠失を有するアイソタイプもしくはサブタイプ、抗体フラグメントまたは突然変異体でありうる。抗体という用語は、４価二重特異的タンデムイムノグロブリン（ＴＢＴＩ）および／またはクロスオーバー結合領域配向を有する二重可変領域抗体様結合タンパク質（ＣＯＤＶ）に基づく抗原結合分子も含む。

「フラグメント」または「抗体フラグメント」という用語は、完全長抗体ポリペプチドを含まないが依然として抗原に結合可能な完全長抗体ポリペプチドの少なくとも一部分を含む抗体ポリペプチド分子由来のポリペプチド（たとえば、抗体重鎖および／または軽鎖ポリペプチド）を指す。抗体フラグメントは、完全長抗体ポリペプチドの切断部分を含みうるが、この用語は、かかる切断フラグメントに限定されるものではない。本発明に有用な抗体フラグメントとしては、たとえば、Ｆａｂフラグメント、Ｆ（ａｂ’）２フラグメント、ｓｃＦｖ（一本鎖Ｆｖ）フラグメント、線状抗体、単一特異的または多重特異的な抗体フラグメント、たとえば、二重特異的、三重特異的、四重特異的および多重特異的抗体（たとえば、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ）、１価または多価抗体フラグメント、たとえば、２価、３価、４価および多価の抗体、ミニボディ、キレート化組換え抗体、トリボディまたはビボディ、イントラボディ、ナノボディ、小モジュール免疫医薬（ＳＭＩＰ）、結合ドメインイムノグロブリン融合タンパク質、ラクダ化抗体、およびＶＨＨ含有抗体が挙げられる。抗原結合抗体フラグメントの追加の例は当技術分野で公知である。

「相補性決定領域」または「ＣＤＲ」という用語は、特異的抗原認識を媒介する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内の短いポリペプチド配列を指す。「フレームワーク領域」という用語は、ＣＤＲ配列でないかつ抗原結合が可能になるようにＣＤＲ配列の適正配置を維持する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内のアミノ酸配列を指す。フレームワーク領域自体は、典型的には抗原結合に直接関与しないが、当技術分野で公知のように、ある特定の抗体のフレームワーク領域内のある特定の残基は、抗原結合に直接関与しうるか、またはＣＤＲ内の１つもしくはそれ以上のアミノ酸と抗原との相互作用能に影響を及ぼしうる。

抗体の例は、抗ＰＣＳＫ－９ ｍＡｂ（たとえば、アリロクマブ）、抗ＩＬ－６ ｍＡｂ（たとえば、サリルマブ）、および抗ＩＬ－４ ｍＡｂ（たとえば、デュピルマブ）である。

本明細書に記載のいずれのＡＰＩの薬学的に許容可能な塩も、薬物送達デバイスで薬物または薬剤に使用することが企図される。薬学的に許容可能な塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。

本明細書で述べるＡＰＩ、公式、装置、方法、システム、および実施形態の様々な構成要素の変更（追加および／または除去）を、本発明の全範囲および精神から逸脱することなく行うことができ、本発明が、そのような変更およびその全ての均等物を包含することを当業者は理解されよう。さらに、本明細書に示される例を組み合わせることができる。１つの例のみに関連して開示されるデバイスの構成は、本明細書で開示されるさらなる例または実施形態にも同様に適用することができる。

以下では、流体投薬デバイスの多くの例の様々な利点、効果、および構成を、図面を参照してより詳細に述べる。

流体投薬デバイスの一例の概略側面図である。 図１によるデバイスを通る断面図である。 保護キャップの取り外し後、およびトリガの作動後の図２のデバイスを示す図である。 投薬操作の実行中または実行後の図３のデバイスを示す図である。 クロージャがハウジングから取り外された状態でのデバイスを示す図である。 噴霧送達デバイスの交換中のデバイスを示す図である。 流体投薬デバイスの安全装置の別の例を示す図である。 図７によるデバイスのクロージャの上部の概略図である。 流体投薬デバイスのトリガの一例をより詳細に示す図である。 初期構成での流体投薬デバイスの別の例を示す図である。 保護キャップが取り外された状態での図１０のデバイスを示す図である。 投薬操作の実行中または実行後の図１０のデバイスを示す図である。 クロージャの取り外し後または取り外し中の図１２のデバイスを示す図である。 保護キャップが閉位置にある状態での図１３によるデバイスを示す図である。 噴霧送達デバイスの交換中の図１３のデバイスを示す図である。 噴霧送達デバイスの交換中の図１４によるデバイスを示す図である。 流体投薬デバイスの別の例の正面図である。 図１７のデバイスの側面図である。 図１７のデバイスを通る断面図である。 トリガの作動後の図１９のデバイスを示す図である。 ９０°回転された図１９のデバイスを通る断面図である。 トリガが休止位置にある状態での図１７のデバイスを通る横断面図である。 トリガが作動位置にある状態での図２２による断面図である。 クロージャが開位置にある状態での図２１による断面図である。 噴霧送達デバイスの交換中の図２４の構成を示す図である。 保護キャップが閉位置にある状態での流体投薬デバイスの別の例を通る長手方向断面図である。 トリガの作動中または作動後の図２６のデバイスを示す図である。 投薬操作中または投薬操作後の図２７のデバイスを示す図である。 保護キャップをハウジングに再び取り付けるプロセス中の図２６～２８のデバイスを示す図である。 クロージャがハウジングから取り外された状態での図２７～２９のデバイスを示す図である。 噴霧送達デバイスの容器の交換中の図３０のデバイスを示す図である。 クロージャの一例の上面図である。 流体投薬デバイスの別の例の側面図である。 回転軸として長手方向軸を用いて９０°回転された図３３の流体投薬デバイスの別の側面図である。 保護キャップの解放中の図３４のデバイスの構成を示す図である。 図３３～３５のデバイスを通る断面図である。 保護キャップが開位置にある状態での図３６のデバイスを示す図である。 トリガの作動後または作動中の図３７のデバイスを示す図である。 流体の用量の投薬中または投薬後の図３８のデバイスを示す図である。 クロージャがハウジングから取り外された状態での図３３～３９のデバイスを示す図である。 噴霧送達デバイスの容器の交換中の図４０のデバイスを示す図である。 クロージャの一例の上面図である。 ロック状態でのクロージャロックの一例を示す図である。 ロック解除状態でのクロージャのクロージャロックを示す図である。 クロージャが流体投薬デバイスのハウジングにロックされた、ロック状態でのクロージャロックを示す図である。 流体投薬デバイスの別の例を示す図である。 噴霧送達デバイスのさらなる例を示す図である。 初期構成での第１のタイプの噴霧送達デバイスを示す図である。 投薬操作中の図４８の噴霧送達デバイスを示す図である。 回復中の図４８および４９のデバイスを示す図である。 初期構成での第２のタイプの噴霧送達デバイスを示す図である。 投薬操作中の図５１の噴霧送達デバイスを示す図である。 回復中の第２のタイプの噴霧送達デバイスを示す図である。

図１は、経鼻吸入器として構成された流体投薬デバイス１の一例の側面図を示す。流体投薬デバイス１は、ハウジング２を含む。ハウジング２は、図２の断面に示されるように噴霧送達デバイス３０を収容するように構成される。ハウジング２は、噴霧送達デバイス３０に供給されるまたは噴霧送達デバイス３０によって供給されるある量の流体を投薬するように構成された上端または遠位端にあるオリフィス２１を含む。流体投薬デバイス１は、保護キャップ９０をさらに含む。図２に示されるような閉位置では、保護キャップ９０は、ハウジング２の上部セクションまたは上端全体を覆い、特にオリフィス２１を覆う。

一般に、保護キャップ９０の一部分、すなわちキャップ部分９０ａのみがオリフィス２１の少なくとも一部を覆っていれば十分である。図１および２に示される閉位置では、たとえば中空内部を含むカップ形状の保護キャップ９０の内部空間９１が、オリフィス２１を実質的に覆う。

ハウジング２の内部には、噴霧送達デバイス３０の少なくとも一部を受け取って保持するように構成された収容空間２６が設けられている。噴霧送達デバイス３０は、ハウジング２の内部に事前に組み立てられることがあり、ハウジング２の内部に交換可能に組み立てられて配置される。図２に示される噴霧送達デバイス３０は、図４８～５３に関してより詳細に説明する第１または第２のタイプの噴霧送達デバイスのいずれかを表す。

図４８～５０に、第１のタイプの噴霧送達デバイス３０が示されている。図５１～５３には、第２のタイプの噴霧送達デバイス１３０が示されている。噴霧送達デバイス３０は、ある量の液体物質、したがって投薬のために意図された流体を受けて保持するように構成された容器３２を含む。さらに、噴霧送達デバイス３０は、容器３２に対して可動である可動部材３５を含む。さらに、噴霧送達デバイス３０は、出口４０を含む。図４８～５０に示される第１のタイプの噴霧送達デバイス３０では、可動部材３５と出口４０とは相互に連結されて固定されている。可動部材３５と出口４０とは、一体に形成されることさえある。ここで、出口４０は、噴霧送達デバイス３０の第１の部材とみなすことができ、容器３２は、噴霧送達デバイス３０の第２の部材とみなすことができる。

場合により、噴霧送達デバイス３０は、容器３２の上端または出口端に取り付けられたベース４５をさらに含む。容器３２は、ベース４５に向かって開いている。ベース４５は、中空チャンバ３８をさらに含む。管３１が、ベース４５に連結される。管３１は、吸引管として実装されることがあり、容器３２の内部に延びる。管３１は、中空チャンバ３８と流れ連結する。チャンバ３８の内部または外部に、ばね４２が設けられる。ばね４２は、可動部材３５を、容器３２から離れるように、したがって図４８に示されるように垂直または上方向に付勢するように構成される。さらに、ベース４５は、入口弁３３を備える。入口弁３３は、管３１とチャンバ３８との間に配置される。さらに、ベース４５は、チャンバ３８と出口４０との間に配置された出口弁３６を含む。図４８に示されるように、可動部材３５の上端または自由端は、細長い剛性の中空軸４１を介してチャンバ３８と流れ連通している。

図４８に示される初期構成では、チャンバ３８は、容器３２の内部から引き出された液体物質で充填されている。ここで、可動部材３５を容器３２に向けて動かすのに効果的な圧力をユーザが可動部材３５に加えると、軸４１はチャンバ３８に入り、チャンバ３８の内部にある流体を変位させる。流体は、中空軸４１を通って出口４０に向けてのみ逃げることができる。容器３２に対する可動部材３５の変位中、入口弁３３は閉じられ、したがって、チャンバ３８の内部にある流体が容器３２に再び入るのを妨害する。

可動部材３５の解放後、ばね４２は、可動部材３５と容器３２とを互いに離れるように動かすように動作可能である。図５０に示される構成では、ばね４２は、可動部材３５を容器３２から離して変位させるように動作可能である。これにより、チャンバ３８内に負圧が生じ、したがって、容器３２から管３１を通ってチャンバ３８への流体のさらなる用量の吸引による引き込みが行われる。次いで、チャンバ３８が再び充填され、第１のタイプの噴霧送達デバイス３０は、容器３２に対して可動部材３５を繰り返し押し下げるまたは変位させることによって開始されることがある後続の投薬手順の準備が整う。

図５１～５３に示される第２のタイプの噴霧送達デバイス１３０も、同様の原理に従って動作する。図４８～５０に示される噴霧送達デバイス３０と比べて同様または類似の構成要素には、１００だけ増加させた同じ参照番号が付されている。ここでも、噴霧送達デバイス１３０は、容器１３２、可動部材１３５、および出口１４０を含む。さらに、噴霧送達デバイス１３０は、容器１３２の出口端に取り付けられたベース１４５を含む。噴霧送達デバイス１３０のチャンバ１３８に連結された管１３１が、容器１３２の内部に配置される。チャンバ１３８と管１３２との間に、入口弁１３３が設けられる。出口弁１３６が、出口１４０の自由端に設けられる。出口弁１３６は、ダックビルバルブとして実装されることがある。

第２のタイプの噴霧送達デバイス１３０の動作原理は、第１のタイプの噴霧送達デバイス３０の動作原理と同様である。図５１に示される初期構成では、チャンバ１３８は流体で充填されている。しかし、ここでは、第１のタイプの噴霧送達デバイス３０とは異なり、出口１４０は、ベース１４５に固定されている。むしろ、可動部材１３５は、ばね１４２の作用に逆らって、容器１３２に対しておよび出口１４０に対して変位可能である。図５１～５３に示されるように、ベース１４５は、ばね１４２の作用の下でおよびばね１４２の作用に逆らって可動部材１３５が摺動できるようにする細長い中空軸を提供する。

可動部材１３５が押し下げられると、可動部材１３５は、少なくとも部分的にチャンバ１３８に入り、チャンバ１３８に含まれている液体を変位させる。図５２に示されるこの運動中、入口弁１３３は閉じられている。したがって、液体は、中空の剛性軸１４１を通して出口１４０に向けてのみ排出することができる。出口弁１３６は、流体の投薬および／または霧化を可能にしてサポートする。

その後、可動部材１３５の解放時、弛緩するばね１４２は、可動部材１３５を容器１３２から離れるように変位させるのに効果的である。出口弁１３６は実質的に閉じられているので、ばね誘起による可動部材１３５の動きは、チャンバ１３８の内部に負圧の蓄積をもたらす。負圧は、入口弁１３３を開き、さらなる量の液体を容器１３２の内部からチャンバ１３８に引き込むように働く。ここで、可動部材１３５は、噴霧送達デバイス１３０の第１の部材とみなすことができ、出口１４０および容器１３２の少なくとも一方は、噴霧送達デバイスの第２の部材とみなすことができる。

第１および第２のタイプの噴霧送達デバイス３０、１３０の両方が、本明細書で述べる流体投薬デバイス１０、１００の多くの例に同様に適用可能であることに留意されたい。

投薬操作のためには、可動部材３５、１３５が容器３２、１３２に対する変位を受けるだけでよい。

図１～６に示される流体投薬デバイス１の例に戻ると、第１のタイプの噴霧送達デバイス３０は、ハウジング２の収容空間２６の内部に組み立てられる。ここで、噴霧送達デバイス３０の出口４０は、オリフィス２１に連結または固定される。出口４０およびオリフィス２１の少なくとも一方は、出口４０を通して投薬される流体の流れを霧化するのに効果的な小さい直径を有するジェットノズル２７を含む。

本明細書に示される全ての例において、流体投薬デバイスのハウジング２のオリフィス２１は、噴霧送達デバイス３０、１３０の出口４０、１４０と一直線になっている。

図示されていないが、オリフィス２１が、噴霧送達デバイス３０、１３０の出口４０、１４０のための貫通口を提供するさらなる例もありうる。ここで、出口４０、１４０は、オリフィス２１を通って延び出ることができる。他の例では、オリフィス２１は、噴霧送達デバイス３０、１３０の断面よりもサイズが大きい断面を有する、ハウジング２の比較的大きな開口部を含むことがある。

さらなる例では、流体投薬デバイス１、１００のオリフィス２１は、噴霧送達デバイス３０、１３０の出口４０、１４０によって提供されることがある。したがって、流体投薬デバイス１、１００のオリフィス２１は、噴霧送達デバイス３０、１３０の出口４０、１４０と一致することがある；その逆も成り立つ。

図１～６の例では、出口４０は、噴霧送達デバイス３０の可動部材３５に連結されている、または一体に形成されている。噴霧送達デバイス３０は、機械的カプラ６０と機械的に係合される。機械的カプラ６０は、流体投薬デバイス１の構成要素である。機械的カプラ６０は、付勢部材５０と係合される。付勢部材は、ここでは、機械的カプラ６０と当接または係合する第１の端部５１を有し、ハウジング２と係合または当接する第１の端部５１とは反対側の第２の端部５２をさらに有する圧縮ばねとして構成されている。

付勢部材５０の効果の下で、機械的カプラ６０は、図２および３に示される予負荷位置または付勢位置から、図４～６に示される除荷位置に変位可能である。機械的カプラ６０は、付勢部材５０の作用に逆らって、除荷位置から予負荷位置に変位可能である。本明細書で図示されている例では、付勢部材５０は、ハウジング２の底部と、機械的カプラ６０の横方向に延びるストラット６２との間に位置および配置される。容器３２および場合により噴霧送達デバイス３０のベース４５も、機械的カプラ６０に締結または固定される。その場合、ハウジング２に対する機械的カプラ６０の動きにより、出口４０に対する容器３２の動きが生じ、したがって噴霧送達デバイス３０からの流体の用量の投薬が行われる。

機械的カプラ６０は、長手方向案内構造２５に従って、ハウジング２の内部で摺動可能に変位可能である。図２に示されるように、案内構造２５は、ハウジング２の底部の表面法線に平行に延びる少なくとも２つまたはさらにはそれ以上の軸部分２８を含む。軸部分２８は、機械的カプラ６０を取り囲むことがある。したがって、案内構造２５は長手方向を画成し、長手方向に沿って、機械的カプラ６０は、付勢部材５０の作用の下で、およびその作用に逆らって、ハウジング２に対して摺動可能に変位可能である。少なくとも２つ以上の軸部分２８の代わりに、ハウジング２は、収容空間２６内に延び、機械的カプラ６０を摺動可能に受け入れるように構成およびサイズ設定された中空スリーブを含むことがある。

さらに、流体投薬デバイス１０は、図２および３に示される予負荷位置に機械的カプラ６０を保つように動作可能なインターロック７０を含む。さらに、インターロック７０は、図２および３に示される予負荷状態で付勢部材５０を保つように動作可能である。さらに、流体投薬デバイス１０はトリガ８０を含み、トリガ８０は、インターロック７０と動作可能に係合可能であり、インターロック７０を解放し、付勢部材５０の付勢解除または除荷を可能にして、ハウジング２に対して機械的カプラ６０を変位させる。

図２～６に示されるように、機械的カプラ６０は、たとえば円筒形の機械的カプラ６０の外周から外方向に延びる少なくとも１つのストラット６２を含む。図２～５に示される機械的カプラ６０は、直径方向で対向して位置する少なくとも２つのストラット６２を含み、各ストラットは、案内構造２５、すなわち案内構造２５の軸部分２８に設けられたスリットまたはアパーチャを通って延びる。２つのスリット２９または溝は、軸部分２８の上側自由端の近くに設けられる。スリット２９は、ハウジング２に対する機械的カプラ６０の明確な長手方向案内を提供する。ストラット６２はどちらも、ハウジング２の遠位端または上端に面する当接部６１を含む。

インターロック７０は、ハウジング２の内側に提供されるキャッチ機能７１と、機械的カプラ６０に提供される対応するまたは相補形状のスナップ機能７２とを含む。スナップ機能７２は、機械的カプラ６０のストラット６２の端部セクション上にまたは端部セクションに設けられる。初期構成では、図２に示されているように、機械的カプラ６０のスナップ機能７２は、ハウジング２の内側に固定された内方向に突出するキャッチ機能７１と直接当接している。図２と３の比較から明らかなように、ストラット６２は、図３に示されるように、キャッチ機能７１とスナップ機能７２との機械的係合を外すように弾性変形可能である。スナップ機能７２のそのような一時的な変形または旋回は、トリガ８０を押し下げることによって得られる。

トリガ８０は、内方向に延びるピン８１を含む。トリガ８０全体および／またはそのピン８１は、弾性材料を含むことがある。したがって、トリガ８０は、内方向に、したがって収容空間２６の内部に押し下げることができる。一方または両方のトリガ８０は、それぞれの内向きの力効果をインターロック７０に、したがって内方向に変形可能または内方向に旋回可能なストラット６２に加えるように動作可能であり、したがって、相互に対応するスナップ機能７２とキャッチ機能７１との係合を外すように動作可能である。キャッチ機能７１とスナップ機能７２とが相互に当接している限り、ストラット６２とハウジング２とのそれぞれの係合は、オリフィス２１に向かう機械的カプラ６０の変位を妨げて防止する。

インターロック７０が解放されるとすぐに、たとえば対向して位置するトリガ８０を同時に押し下げることによって、それぞれのインターロック７０が解放され、図４に示されるように、弛緩する付勢部材５０の作用下で、機械的カプラ６０がオリフィス２１に向けて変位されるようになる。その結果、出口４０に対する容器３２の動きにより、オリフィス２１を通って流体の用量が排出される。

ここで、用量が投薬された後、保護キャップ９０をハウジング２に再び組み立てることができる。カップ形状の中空キャップ９０は中空内部９１を含み、中空内部９１の中に少なくとも１つの長手方向延在部９２が延びる。図２～６に示される例では、保護キャップ９０は、ロッドとして構成されることがある２つの長手方向に延びる延在部９２を含む。ハウジング２の上端または上端面２３は、少なくとも１つの貫通口２２を含む。この例では、２つの貫通口２２が提供され、各貫通口２２が、機械的カプラ６０の当接部６１の位置と長手方向で位置合わせされている。

保護キャップ９０がハウジング２に再び組み立てられるとき、長手方向延在部９２が貫通口２２に入り、貫通口２２を通って延び、最終的に、長手方向延在部９２が機械的カプラ６０のストラット６２の当接部６１と機械的に係合し、したがって直接当接する。そのような当接構成は、保護キャップ９０が閉位置に達する前に得られる。保護キャップ９０は、下方向に、したがってハウジング２の底部に向かってさらに変位可能または押し下げ可能であり、それにより、機械的カプラ６０をハウジング２の底部に向けて付勢部材５０の作用に逆らって付勢し、最終的に、保護キャップ９０が閉位置にある図２に示される初期構成に達する。図２に示されるように、閉位置に達したときまたは達する前に、インターロック７０は自動的にロックする。スナップ機能７２は、キャッチ機能７１と再び係合し、ばね誘起による機械的カプラ６０の変位が実質的に防止される。

この構成では、流体投薬デバイス１は、進行中の投薬アクションに使用されるまで収納される。

図２と３の比較から明らかなように、トリガ８０は、ハウジング２の側壁２４と面一に配置される。図３に示されるようなトリガ８０の作動には、トリガ８０をさらに内方向に押し下げる必要がある。１つまたはそれ以上のトリガ８０が、側壁２４に一体化されることがある。トリガ８０は、側壁２４から突出しないことがある。これは、保護キャップ９０の側壁９４がトリガ８０を実質的におよび／または完全に覆う程度まで、ハウジング２への保護キャップ９０の比較的スムーズな組立てを可能にする。

図２に示される閉位置では、２つのトリガ８０は、外部からアクセスすることも押し下げることもできない。保護キャップ９０が閉位置にある限り、トリガ８０は実質的に動作不能である。トリガ８０の動作または作動、したがってインターロック７０の解放には、保護キャップ９０の取り外しまたは開放が必要である。そのようにして初めて、デバイスのユーザがトリガ８０を押し下げるまたは作動することができるようにトリガ８０にアクセス可能になり、これは図３および４に示されている。このようにして、流体投薬デバイス１は、不慮の、非制御の、または時期尚早の投薬アクションの解放が生じる実質的な危険を伴わずに、予負荷を付与されたまたは事前に栓をされた状態で収納することができる。

保護キャップ９０は、図２に示されるように、少なくとも１つの締結具によって閉位置に保たれる。ここで、保護キャップの側壁９４の内部は、少なくとも１つの締結機能９５を含み、締結機能９５は、ハウジング２の外面に設けられた対応する形状の対向締結機能９６と係合して協働するように構成される。典型的には、締結機能９５および対向締結機能９６の一方は、締結機能９５および対向締結機能９６の他方の対応するまたは相補形状の凹部と係合するように構成された突起を含む。締結機能９５および対向締結機能９６は、ポジティブ連結および摩擦係合の少なくとも一方を形成するように構成される。締結機能９５および対向締結機能９６は、相互に対応するスナップまたはキャッチ機能を含むことがある。

図２～６に示される例では、ハウジング２は、クロージャ３と取り外し可能に連結可能である。クロージャ３は、ハウジング２の底部４を形成する。図示される例では、クロージャ３は、噴霧送達デバイス３０の容器３２のためのカップ形状のレセプタクルを形成または構成する。クロージャ３の側壁は、ハウジング２のねじ部分６に対応する形状のねじ部分７を含む。このようにして、クロージャ３は、回転軸としてのハウジング２の長手方向中心軸に関してねじ運動によってハウジング２から取り外すことができる。

クロージャ３は、内方向に延びる軸部分２８を含む。軸部分２８は、機械的カプラ６０のためのレセプタクルを形成する。機械的カプラ６０は、噴霧送達デバイス３０または少なくともその容器３２に連結および／または機械的に係合されるキャリア６４として実装されることがある。

キャリア６４にはストラット６２が設けられる。機械的付勢部材５０、したがって圧縮ばねは、軸部分２８の径方向外側に位置する。機械的付勢部材５０の第２の端部５２は、底部４の内向きの底部セクションと長手方向当接する。機械的付勢部材５０の第１の端部５１は、底部４に面する横方向に延びるストラット６２の側部と当接する。

図２および３の図示では、キャリア６４、したがって噴霧送達デバイス３０に連結されたまたは係合するキャリアのバレルまたはスリーブ６５は、ハウジング２に対して付勢位置または第１の長手方向位置にある。インターロック７０の解放および／またはトリガ８０の作動は、図４に示されるようにキャリア６４が非付勢位置に達するまで、キャリア６４の長手方向変位を誘起する。ここで、キャリア６４、したがって機械的カプラ６０は、ハウジング２に対して第２の長手方向位置にある。付勢位置で、図２および３に示されるようにキャリア６４が第１の長手方向位置にある限り、キャリア６４は、クロージャ３に回転不能にロックされる。回転不能なロックは、横方向に延びるストラット６２によって提供され、このストラット６２は、クロージャ３の軸部分２８にある長手方向に延びる細長いまたはスリット付きアパーチャ２９を通って延びる。

さらに、ストラット６２の横方向外側に位置する部分、特にストラット６２の上端は、ハウジング２の側壁の内側とスプライン係合されることがある。このようにして、機械的カプラ６０、したがってキャリア６４は、ハウジング２に回転不能にロックされるが、ハウジングの長手方向に関して、ハウジング２に対して自由に摺動できる。

したがって、図２および３に示されるようにキャリア６４が付勢位置または第１の長手方向位置にあるとき、軸部分２８、したがってクロージャ３は、機械的カプラ６０および／またはキャリア６４に回転不能にロックされたまま維持され、機械的カプラ６０および／またはキャリア６４は、同様にハウジング２に回転不能にロックされたまま維持される。

図４に示される第２の長手方向位置または非付勢位置に達したときに初めて、ストラット６２が軸部分２８のアパーチャ２９との係合を外される。したがって、軸部分２８、したがってクロージャ３全体が、機械的カプラ６０およびキャリア６４に対して、したがってハウジング２に対しても自由に回転する。したがって、キャリア６４の非付勢位置でのみ、クロージャ３を閉位置から開位置に向けて動かすことができる。特に、クロージャ３は、ハウジング２から緩めることができ、クロージャ３とハウジング２とのねじ連結５を切り離すことができる。

図２～６に示されるねじ連結の代わりに、バヨネット継手によってクロージャ３をハウジング２に連結することもできる。

いずれにせよ、流体投薬デバイス１は、ハウジング２、キャリア６４、およびクロージャ３の機械的係合によって構成される安全装置１０を含む。

したがって、キャリア６４は、安全装置１０に属することがあり、または安全装置１０の機能に寄与することがある。

クロージャ３がハウジング２から切り離されると、少なくとも噴霧送達デバイス３０の容器３２は、ハウジング２の外部からアクセス可能である。図６に示されるように、容器３２または噴霧送達デバイス３０全体を、ハウジング２から引き抜くまたは取り出すことができる。次いで、新しい噴霧送達デバイス３０または容器３２と交換することができる。

クロージャ３がハウジング２から切り離されるまたは取り外されると、図５および６に示されるように、機械的付勢部材５０がクロージャ３に組み立てられるおよび／または取り付けられる。ここで、付勢部材５０の第２の端部５２は、クロージャ３の内部に連結または固定されることがある。他の例では、付勢部材５０は、キャリア６４および／または機械的カプラ６０に取り付けられることがある。ここで、機械的付勢部材５０の第１の端部５１は、機械的カプラ６０またはキャリア６４に連結されることがある。

噴霧送達デバイス６０は、キャリア６４と摩擦係合されることがある。いくつかの例では、噴霧送達デバイス３０およびキャリア６４は、ポジティブフィットによって相互に係合される。

図７～９の図示では、安全装置１０の別の例が示されている。ここで、安全装置１０は、機械的付勢部材５０が予負荷状態にある限り、閉位置から開位置に向かうクロージャ３の動きを防止するように構成される。機械的付勢部材５０（図示せず）を除荷状態に移行するためには、トリガ８０を押し下げるまたは作動させることだけが必要である。トリガ８０は、一端がトリガ８０に連結され、他端がハウジング２に連結されたばね１８３を備える。ばね１８３は、図７に示されるようにトリガ８０を休止位置に保つように構成される。トリガ８０は、図７に示されるようにインターロック７０とさらに係合可能である。トリガ８０を押し下げることで、たとえば図３７～３９に関して以下でより詳細に述べるようにインターロック１７０のロック解除がもたらされる。

図７および８の例では、クロージャ３は、たとえば雄ねじの形でのねじ部分７を含む。ねじ部分７は、ハウジング２の側壁の内側にある相補形状のねじ部分６と嵌合するように構成される。図７に示されるクロージャ３の閉位置では、トリガ８０の延在部８７は、クロージャ３の側壁のスリットまたは溝８に位置する。トリガ８０は、ハウジングの接線方向または周方向に関してハウジング２に固定されているので、延在部８７は、クロージャ３の対応する形状のラッチキーパ１５に位置するラッチ１４として働く。

ラッチ１４は、延在部８７によって形成される。ラッチキーパ１５は、クロージャ３の側壁のスリットまたは凹部によって形成される。ラッチ１４が、対応する形状のラッチキーパ１５と係合されている限り、ラッチ１４およびラッチキーパ１５によって形成されるクロージャロック１３は、図７に示されるようにロック状態にある。

クロージャロック１３をロック解除状態に移行するには、トリガ８０、したがってラッチ１４および延在部８７をラッチキーパ１５に対して内方向に変位させる必要がある。トリガ８０をハウジング２に押し下げることによって、ラッチ１４は、ラッチキーパ１５に対して変位され、ラッチキーパ１５から係合解除する。そのような構成（図示せず）では、トリガ８０が押し下げられたまたは作動されたまま維持される間、クロージャロック１３はロック解除され、クロージャ３とハウジング２とのねじ連結５を緩めるまたは解放するためにクロージャ３をハウジング２に対して回転させることができる。

図９には、トリガ１８０の別の実装形態が示されている。ここで、トリガ１８０は、弾性部材１７３を含むスナップ機能１７２と係合可能なピン１８１を含む。トリガばね１８３の作用に逆らってトリガ１８０を内方向に押し下げることによって、インターロック１７０のキャッチ機能１７１は、ピン１８１によって変位または変形される。キャッチ機能１７１を解放することができ、それにより、機械的付勢部材１５０に蓄積された機械的エネルギーが解放される。より詳細には示されていないが、図７に示される安全装置１０は、図９に示されるトリガ１８０およびインターロック１７０の例と共に対応して実装することができる。図９に示されるトリガ１８０とインターロック１７０との相互係合のさらなる詳細は、図３６～４２の以下の説明から明らかになる。

図１０～１６に示される流体投薬デバイス１のさらなる例でも、クロージャ３はハウジング２に取り外し可能に連結されている。しかしここでは、図２～６の例とは異なり、機械的付勢部材５０は、クロージャのコンパートメント４７の内側に完全に位置している。コンパートメント４７は、クロージャの底部と、対向して位置する隔壁４９とによって囲まれる。隔壁４９は、コンパートメント４７の上端を形成する。コンパートメント４７の内側には、押圧部片４８がさらに配置される。押圧部片４８は、圧力プレートを含むことがある。押圧部片４８の下側は、機械的付勢部材５０の第１の端部５１と当接する。付勢部材５０の第２の端部５２は、クロージャ３の底部の内向き部分と当接する。

隔壁４９は、貫通口４６をさらに備える。貫通口は、少なくとも噴霧送達デバイス３０の容器３２を受けるようにサイズ設定される。図示される例では、貫通口４６は、噴霧送達デバイス３０に機械的に固定された機械的カプラ６０、したがってキャリア６４を受けるようにサイズ設定される。

図１０～１６に示される安全装置１０は、図１０～１２に示される閉位置から、図１３～１６に示される開位置または解放位置に向かうクロージャ３の動いている間および動きを通じて、予負荷を付与された機械的付勢部材５０の機械的エネルギーの少なくとも一部を解放するように構成されて動作可能である。

クロージャ３とハウジング２とは、ねじ連結５によって、または長手方向軸に関するハウジング２に対するクロージャ３の回転を必要とするそれぞれのバヨネット継手によって相互連結可能でありうる。ここで、機械的付勢部材５０の伸長は、長手方向軸に実質的に平行である。機械的付勢部材５０が予負荷状態にあるとき、クロージャ３をハウジング２に対して回転させ、クロージャ３をハウジング２から取り外すことができる。ねじ連結５によって成されるそのような螺旋運動中、クロージャ３は、予負荷を付与された機械的付勢部材５０の弛緩につながる方向にハウジング２から離れるように動かされる。

図１０～１２に示される閉位置から図１３～１６に示される開位置に向かうクロージャ３の動いている間および動きを通じて、機械的付勢部材５０は、機械的エネルギーの放散を受け、図１３～１６に示されるように押圧部片４８を隔壁４９に向けて付勢するように働く。クロージャ３がハウジング２から切り離されており、機械的付勢部材５０が図１４および１６に示されるように予負荷状態にあって維持されるときでさえ、機械的付勢部材５０に蓄積された機械的エネルギーが非制御で放散されることはありえない。

押圧部片４８は、せいぜい隔壁４９と当接するように付勢されるにすぎない。付勢部材５０は、クロージャ３から自己作動式に分解することはできず、コンパートメント４７内に閉じ込められたままである。図１５および１６から明らかなように、噴霧送達デバイス３０は、キャリア６４の任意の構成で、別の噴霧送達デバイスによって交換可能である。クロージャ３がハウジング２から取り外されると、容器３２の少なくとも下端を把持して、キャリア６４または機械的カプラ６０から引き抜くことができる。キャリア６４または機械的カプラ６０への別の噴霧送達デバイス３０の組立て後、流体投薬デバイス１を再び組み立て、それにより機械的付勢部材５０を少なくとも部分的に付勢することができる。

図１７～２５のさらなる例では、流体投薬デバイス１のハウジング２は、ハウジング２と取り外し不能に連結されたまま維持されるクロージャ３を含む。図２１と２４の比較から明らかなように、クロージャ３は、ハウジング２に旋回可能に連結される。ハウジング２とクロージャ３とを連結するヒンジ９は、たとえば、オリフィス２１の反対側に位置するハウジング２の底端部の近くに位置する。

ここで、キャリア６４は、噴霧送達デバイス３０の少なくとも一部分を支持するおよび／または受けるように構成される。キャリア６４は、図２１に示されるように、噴霧送達デバイス３０の底部分および／または容器３２の底部分と長手方向当接する底部６６を含む。キャリア６４の底部６６の反対側の下端は、機械的付勢部材５０の第１の端部５１と当接する。機械的付勢部材５０の反対側の第２の端部５２は、ハウジング２と当接する。

実際上、噴霧送達デバイス３０全体は、機械的付勢部材５０の作用下でハウジング２に対して変位可能または摺動可能である。

図１９および２２で最も良く見られるように、インターロック７０は、ばね７４の作用に逆らって横方向にハウジングに対して可動であるスライダを含む。ばね７４は、図１９および図２２に示されるように、インターロック７０をロック状態に保つように構成される。ロック状態では、インターロック７０は、噴霧送達デバイス３０の出口４０の近くのショルダ部分３９と当接する。図２２に示されるように、インターロック７０は、噴霧送達デバイス３０の断面を受けるようにサイズ設定されたアパーチャ７５を含む。しかし、ばね７４は、噴霧送達デバイス３０の伸長に関して横方向にインターロック７０を付勢し、噴霧送達デバイス３０の横方向位置に関してアパーチャ７５をずらす。したがって、アパーチャ７５の側縁部は、噴霧送達デバイス３０の長手方向に面するショルダ部分３９に当接する。このようにして、噴霧送達デバイス３０およびキャリア６４全体が、付勢位置に保持およびロックされる。

インターロック７０と一体に形成されたトリガ８０は、アパーチャ７５が噴霧送達デバイス３０の円周と長手方向で芯合わせされるように、横方向に押し下げることができる。図２０および２３に示されるように、アパーチャ７５が噴霧送達デバイス３０と芯合わせされるとすぐに、噴霧送達デバイス３０は、アパーチャ７５に入る、またはアパーチャ７５を通って延びることができる。そのような長手方向変位は、機械的付勢部材５０の除荷により成される。

したがって、キャリア６４は、噴霧送達デバイス３０と共にオリフィス２１に向かって動かされる。トリガ８０の作動位置において、および図２０および２３に示されるようなインターロック７０のロック解除状態において、トリガ８０の横方向に突出する延在部８７は、クロージャ３の上端の近くに設けられたクロージャ３の対応する形状の凹部１８に入る。凹部１８は、トリガ８０の延在部８７によって提供される対応する形状のラッチ１４を受けるためのラッチキーパ１５として働く。延在部８７がクロージャ３の凹部と係合されているとき、クロージャ３を開位置に旋回させることはできない。したがって、クロージャ３はハウジング２にロックされる。したがって、クロージャの凹部１８と係合するように延在部８７によって構成されるクロージャロック１３は、トリガ８０が押し下げられている限り、クロージャ３を閉位置にロックするように働く。

本明細書に示されていない別の例では、トリガ８０が休止位置にあり、インターロック７０がロック状態にある図２２の構成でクロージャロック１３がロックされることも考えられる。トリガ８０が作動されたとき、したがって図２０および２３に示されるようにインターロック７０がロック解除状態にあるとき、クロージャロック１３は、ロック解除状態にありうる。次いで、延在部８７は、凹部１８から係合解除し、したがって、図２４および２５に示されるようにクロージャ３の開放を可能にし、噴霧送達デバイス３０を交換することができる。

図１７～２５の例では、予負荷状態への機械的付勢部材５０の移行は、保護キャップ９０を閉じることによって得られることがある。ここでも、図２に関連して述べたように、保護キャップ９０は、内方向に延びる延在部９２を含むことがあり、延在部９２は、キャリア６４と係合して、機械的付勢部材５０の作用に逆らってキャリア６４を非付勢位置から付勢位置に移行するように構成される。インターロック７０は、ばね７４の作用下でショルダ部分３９と再び係合する。

この例では、安全装置１０は、トリガ８０が作動状態にある限り、および／またはインターロック７０がロック解除状態にある限り、閉位置から開位置に向かうクロージャ３の動きを防止するように構成される。

図２６～４７に、第２のタイプの噴霧送達デバイス１３０を利用する流体投薬デバイス１００のさらなる例が示されている。ここでは、容器１３２は、流体投薬デバイス１００のハウジング１０２の内部に固定されており、噴霧送達デバイス１３０の可動部材１３５は、ハウジング１０２に対する変位または動きを受ける。明らかになるように、噴霧送達デバイス１３０の出口１４０は、容器１３２に対して不動である。出口１４０は、容器１３２に固定されることがある。逆に、可動部材１３５は、容器１３２および出口１４０の両方に対して変位可能である。ここでも、出口１４０はハウジング１０２に固定される。出口１４０は、ハウジングの上端に設けられたオリフィス１２１と流体係合する。

ハウジング１０２の上端、したがってオリフィス１２１を備える端面１２３は、取り外し可能な保護キャップ１９０によって完全に覆われるように構成される。保護キャップ１９０はキャップ部分１９０ａを含み、キャップ部分１９０ａは、保護キャップ１９０が閉位置にあるときに、噴霧送達デバイス１３０のオリフィス１２１を覆って嵌まるまたは塞ぐように構成される。キャップ１９０は、それぞれ保護キャップ１９０およびハウジング１０２の相互に対応する締結機能１９５および１９６によって、図２６に示されるように閉位置に保つことができる。締結機能および対向締結機能１９５、１９６は、突起および凹部の一方を含み、たとえば保護キャップ１９０とハウジング１０２とのスナップフィット係合を提供する。

図２６～２９に示されるように、噴霧送達デバイス１３０の可動部材１３５は、機械的カプラ１６０に連結されて固定されている。機械的カプラ１６０は、案内構造１２５によってハウジング１０２の内部で摺動可能に変位可能である。機械的カプラ１６０は、付勢部材１５０と係合する。付勢部材１５０の一端１５１は、ハウジング１０２の内向き部分と当接し、付勢部材１５０の第２の端部１５２は、機械的カプラ１６０と係合または当接する。このようにして、機械的カプラ１６０、したがってそれに取り付けられた可動部材１３５は、付勢部材１５０の作用に逆らってハウジング１０２に対して変位させることができる。

図２６に示される初期構成では、機械的カプラ１６０は、予負荷位置にある。機械的カプラ１６０は、起動されたインターロック１７０によって予負荷位置に保たれる。インターロック１７０は、たとえばハウジング１０２に取り付けられたまたは一体に形成された変形可能な脚部１７４の形態で、弾性部材１７３を含む。脚部１７４は、機械的カプラ１６０のスナップ機能１７２と係合するためのキャッチ機能１７１を備える。このようにして、機械的カプラ１６０は、弛緩する付勢部材１５０の効果の下でハウジング１０２の底部に向かって動くのを妨げられる。ここでも、付勢部材１５０は、螺旋状に巻かれた圧縮ばねとして実装される。

トリガ１８０は、ハウジング１０２の側壁１２４と一体化される、または面一に取り付けられる。トリガ１８０は、弾性的に押し下げ可能なノブまたはボタン１８２を含むことがある。ハウジング１０２の内部、したがって収容空間１２６には、トリガ１８０と脚部１７４との間、したがってトリガ１８０とインターロック１７０との間の機械的リンクを提供するブリッジ部片１７６がさらに提供される。ブリッジ部片１７６は、トリガ１８０に属することもあり、またはトリガ１８０と一体に形成されることもある。ブリッジ部片１７６は、トリガ１８０の内側部分と係合または当接する一端を含む。ブリッジ部片１７６は、インターロック１７０の脚部１７４または弾性部材１７３と当接または係合する反対側の第２の端部を含む。

図２７に示されるように、トリガ１８０が押し下げられると、それぞれの運動は、ブリッジ部片１７６を介して弾性部材１７３に伝達され、したがってスナップ機能１７２に対するキャッチ機能１７１の解放運動をもたらす。その結果、インターロック１７０によって前にブロックされた機械的カプラ１６０は、ここでは、図２８に示されるように、弛緩する付勢部材１５０の作用下で容器１３２に向かって動くことを可能にされる。機械的カプラ１６０は可動部材１３５に連結されて固定されているので、図２２に示されるように、投薬操作が行われ、流体の一部が出口１４０およびオリフィス１２１を通して排出される。

ここで、付勢部材１５０に付勢するため、および図２６に示されるように付勢部材１５０を予負荷状態に移行するために、保護キャップ１９０をハウジング２に再び組み立てなければならない。前述したように、保護キャップ１９０は、カップ形状の中空内部１９１を含む。保護キャップ１９０は、長手方向延在部１９２をさらに含む。図２３に示されるように、延在部１９２は、ラック部分１６８を備え、したがって機械的カプラ１６０に面する多数の歯を備える。機械的カプラ１６０は、側壁１２４に面し、したがってトリガ１８０に面する対応するラック部分１６３を備える。ラック部分１６３、１６８の間には、ハウジング１０２に回転可能に取り付けられたピニオン１６６が設けられている。

図２８および２９に示される構成では、弾性部材１７３の自由端は、機械的カプラ１６０のレセプタクル１６７に入っており、したがって、図２０に示される初期構成に弛緩して戻るのを妨げられる。ここで、弾性部材１７３は、レセプタクル１６７の側壁と係合している。弾性部材１７３の弾性復帰運動を提供するために、機械的カプラ１６０は、図２６に示される予負荷位置に変位して戻されなければならない。レセプタクル１６７内の弾性部材１７３および脚部１７４の自由端の捕捉および長手方向案内には、ブリッジ部片１７６のそれぞれの変位が付随する。したがって、トリガ１８０が解放されているときでさえ、ブリッジ部片１７６は、弾性部材１７３に固定されているので、押し下げられた位置にある。

ブリッジ部片１７６は、長手方向延在部１９２のラック部分１６８をピニオン１６６と係合させておくのに効果的な案内構造１７７をさらに備えることがある。機械的カプラ１６０のさらなるラック部分１６３は、ピニオン１６６と恒久的に係合される。図２９に示される構成から始めて、ここで保護キャップ１９０が閉位置に押されるとき、長手方向延在部１９２のラック部分１６８は、ピニオン１６６と係合したままである。保護キャップ１９０が図２６に示される閉位置に近づくように動かされるとき、ピニオン１６６が回転し始め、したがってそれぞれの反対向きの運動をラック部分１６３に伝達する。保護キャップ１９０がハウジング１０２の底部に近づくように動かされるとき、機械的カプラ１６０は、底部から離れて上端面１２３に向かってさらに動かされる。

この動きは、インターロック１７０が再び起動されるまで、および弾性部材１７３のキャッチ機能１７１がスナップ機能１７２の凹んだ部分と位置合わせされるまで続く。キャッチ機能１７１とスナップ機能１７２とが適切に位置合わせされると、弾性部材１７３は外方向に曲がることを可能にされ、したがってキャッチ機能１７１とスナップ機能１７２との係合をもたらす。次いで、インターロック１７０が起動され、したがってかみ合わされる。機械的カプラ１６０は、付勢部材１５０の作用下で動くのを妨げられる。付勢部材１５０は、図２６および２７に示される予負荷状態で保たれる。さらに、弾性部材１７３の横方向または弛緩運動は、図２６に示されるようにブリッジ部片１７６がトリガ１８０の内側と当接するというさらなる効果を有する。ブリッジ部片１７６の案内構造１７７によってピニオン１６６に向けて曲げられた長手方向延在部１９２も初期状態に弛緩し、それに従って、長手方向延在部１９２のラック部分１６８がピニオン１６６から係合解除する。

ここでも、図２６から明らかなように、保護キャップ１９０の側壁１９４は、トリガ１８０を完全に覆い、したがって保護キャップ１９０が閉位置にある限りトリガ１８０のいかなる作動をも妨害して実質的にブロックする。

図２６～３２に示される例では、流体投薬デバイス１００を用いて、さらなる安全装置１１０が実装されている。ここでも、ハウジング１０２は、ハウジング１０２の底部１０４を形成するクロージャ１０３を含む。図３０および３１から明らかなように、クロージャ１０３は、ハウジング１０２のねじ部分１０６と相補形状のねじ部分１０７を含む。ねじ部分１０６、１０７は、ハウジング１０２とクロージャ１０３とのねじ連結１０５を形成するのに効果的である。バヨネット連結としても実装されることがあるねじ連結１０５によって、クロージャ１０３をハウジング１０２から取り外すことができる。図２７～３２に示されるように、クロージャ１０３は、噴霧送達デバイス１３０の容器１３２を受けるように構成されたカップ形状のコンパートメント１４７を含む。

図２７～２９に示される閉位置から図３０および３１に示される開位置にクロージャを移行することによって、少なくとも噴霧送達デバイス１３０の容器１３２へのアクセスが可能にされる。したがって、クロージャ１０３がハウジング１０２から切り離されるとき、ユーザは、容器１３２を容易に把持することができ、容器１３２を交換することができる。図３１に示されるように、噴霧送達デバイス１３０は、噴霧送達デバイスの可動部材１３５から容器１３２の内部に延びる細長い管１３１を含む。図示される例では、容器１３２は、可動部材１３５に取り外し可能または解放可能に連結されることがある。容器１３２は、上端に穿孔可能なシールを備えることがあり、このシールは、容器１３２が可動部材１３５に連結されるときに管１３１によって貫通される。

上述したように、可動部材１３５は、噴霧送達デバイス１３０のためのキャリア１６４を提供する機械的カプラ１６０に連結され、機械的に係合される。キャリア１６４、したがって機械的カプラ１６０は、ハウジング１０２に対して限られた長手方向距離に関してのみ可動である。図２９に示される非付勢位置では、キャリア１６４は、たとえばハウジング１０２の側壁から内方向に突出する当接面１２９と当接する。付勢部材１５０の作用によって当接面１２９と当接するとき、キャリア１６４は、付勢部材１５０によってさらに動かすことができない。図２９に示される構成から始めてクロージャ１０３がハウジング１０２から取り外されると、容器１３２は、機械的付勢部材１５０の力の流れの外に、または流れから離して位置する。

さらに、図２６～３２の例に示される容器１３２は、ハウジング１０２に対する動きを受けないので、一般に、噴霧送達デバイス１３０の噴霧放出を開始するために機械的付勢部材１５０によって提供される力の流れの外に配置することができる。たとえば、噴霧送達デバイス１３０のベース１４５は、ハウジング１０２に固定されることがあり、弛緩する機械的付勢部材１５０の作用下での噴霧送達の発生は、噴霧送達デバイス１３０のベース１４５に対する可動部材１３５の相対運動のみを誘起する。

ベース１４５がハウジング１０２に固定されているとき、容器１３２は、クロージャ１０３がハウジング１０２から取り外されるときに機械的付勢部材１５０が自己作動式の分解を受ける危険なく、比較的容易に交換することができる。

図２６～３１による断面は、図２６の下側の概略図に従って、楕円形のハウジング１０２を通るＬ字形の断面に沿った長手方向断面Ａ－Ａを示す。図３２に示されるクロージャ１０３の上面図から、ねじ部分１０７がクロージャ１０３の中心に位置し、クロージャ１０３がその楕円形の２つの主軸に沿って対称的であることがすぐに明らかである。

図２６～３２に示される安全装置１１０は、ベース１４５をハウジング１０２に配置して固定し、ハウジング１０２と噴霧送達デバイス１３０の可動部材１３５との間に機械的付勢部材１５０を提供することによって実装される。このようにして、交換可能な容器１３２は、付勢部材１５０から発する力の流れの外に位置する。機械的付勢部材が予負荷状態または除荷状態のいずれかになることで、クロージャ１０３を開くことができる。クロージャ１０３が開位置に移行されるとき、機械的付勢部材１５０の機械的エネルギーの解放をブロックまたは防止する必要はない。

図３３～４５には、流体投薬デバイス１００のさらなる例が示されている。図３３には、流体投薬デバイスが側面から示されており、図３４には、その長手方向軸に関して９０°回転された向きで示されている。図３３は正面図を表し、保護キャップ１９０がハウジング１０２に旋回可能に取り付けられている。

図３６の断面図は、図３６の下側に示されているＬ字形の線に沿った断面Ｂ－Ｂを表す。保護キャップ１９０は、ハウジング１０２に旋回可能に取り付けられ、ピボット軸１９８に関して旋回可能である。保護キャップ１９０は、中空内部１９１を含む。キャップの上部から保護キャップ１９０の内側へ内方向に、細長い突起１９２が延びる。前述したように、細長い突起１９２は、ハウジング１０２の上端面１２３に設けられたスリット形状の貫通口１２２に入って貫通するように構成されて動作可能である。

保護キャップ１９０は、保護キャップ１９０の側壁１９４の延在部１９９の間に位置するハンドルセクション１９３をさらに備えることがある。図３０に示される閉位置では、延在部１９９は、少なくとも１つのトリガ１８０を実質的に覆う。トリガ１８０は、ハウジング１０２の内部に延びる細長いピン１８１を含む。さらに、トリガ１８０は、ハウジング１０２の側壁１２４に設けられたレセプタクル１２８内のばね１８３によってばね付勢されたボタン１８２を含む。

閉位置では、ハンドル１９３は、図３４に示されるように、ハウジング１０２とスナップフィットすることがある。ここで、保護キャップ１９０の内側には、締結機能１９５が設けられ、締結機能１９５は、ハウジング１０２の外側に設けられた対応する対向締結機能１９６と係合するように構成される。

さらに、保護キャップ１９０の閉鎖運動を制限するために、ハウジング１０２の端面１２３、特に端面１２３の角部と係合するように構成された、内方向に延びる突出当接部１９７が提供される。

この例では、付勢部材１５０は、機械的カプラ１６０と噴霧送達デバイス１３０の可動部材１３５との間に位置する。噴霧送達デバイス１３０の容器１３２は、ハウジング１０２の内側に固定されて取り付けられる。ハウジング１０２および機械的カプラ１６０と係合する補助ばね１５５がさらに提供される。補助ばね１５５の第１の端部１５６は、図３７に最も良く示されているように、機械的カプラ１６０の延在部１６２と当接する。延在部１６２の比較的平面状またはディスク状の機械的カプラ１６０とは反対向きの端部に、インターロック１７０のキャッチ機能１７１が提供され配置される。相補形状のスナップ機能１７２は、噴霧送達デバイス１３０の可動部材１３５に連結されたまたは一体に形成された弾性部材１７３の自由端に設けられる。

上述した例と同様に、長手方向延在部１９２は、インターロック１７０を起動させるために機械的カプラ１６０の当接部１６１に変位力を加えるのに効果的である。ここで、インターロック１７０は、機械的カプラ１６０と噴霧送達デバイス１３０の可動部材１３５との間に形成される。図３６に示されるように、機械的カプラ１６０のキャッチ機能１７１と、噴霧送達デバイス１３０の可動部材１３５のスナップ機能１７２との相互係合または当接が存在する。

相互に対応する締結および対向締結機能１９５、１９６は、保護キャップ１９０を閉位置に保ち、図３０に示されるように補助ばね１５５を付勢状態に保つ働きをする。保護キャップ１９０が図３１および３２に示される開位置に旋回されるとき、機械的カプラ１６０に対してさらに下方向に作用する力は存在しない。その限りにおいて、補助ばね１５５は、機械的カプラ１６０と可動部材１３５とのアセンブリを容器１３２から変位させて離すように動作可能である。可動部材１３５と機械的カプラ１６０との両方が、補助ばね１５５によって誘起されて、ハウジング１０２に対して共通の変位を受けるので、付勢部材１５０は、この並進運動中に予負荷状態に保たれる。

補助ばね１５５によって誘起されるこの動きは、スナップ機能１７２をトリガ１８０のピン１８１と位置合わせさせる。次いで、トリガ１８０が押し下げられると、スナップ機能１７２がキャッチ機能１７１から係合解除する。機械的カプラ１６０は、補助ばね１５５によって、ハウジング１０２の上端または端面１２３との係合を保たれる。インターロック１７０の解放後、可動部材１３５は、次いで、付勢部材１５０の弛緩運動により、ハウジング１０２に対するおよび機械的カプラ１６０に対する動きを受けるようになる。その結果、可動部材１３５は容器１３２に向けて動かされ、図３９に示されるように、所定量の流体または薬剤がオリフィス１２１を通して排出される。

蓋または保護キャップ１９０が再び閉じられるとき、長手方向延在部１９２は、ハウジング１０２の端面１２３のスリット形状の貫通口１２２に入る。そこで、長手方向延在部１９２は、機械的カプラ１６０の当接セクション１６１と係合する。その結果、機械的カプラ１６０は、インターロック１７０が再び係合されるまで、および補助ばね１５５が図３６に示される予負荷状態に達するまで、容器１３０に向けて変位される。

機械的カプラ１６０および可動部材１３５は各々、直径方向で対向する２つの互いに対応するスナップ機能１７２およびキャッチ機能１７１をそれぞれ含む。さらに、流体投薬デバイス１００は、２つのトリガ１８０を含むことがある。このようにして、付勢部材１５０および補助ばね１５５の予負荷に関する任意の力、ならびにインターロック１７０を係合解除するための任意の力を対称的に分散させ、流体投薬デバイス１００のそれぞれの構成要素に導入することができる。また、保護キャップ１９０は、機械的カプラ１６０に比較的対称的に付勢力を加えるために２つの長手方向延在部１９２を含むことがある。

ここでも、保護キャップ１９０が閉位置にある限り、トリガ１８０の作動は実質的にブロックされる。

図３３～４５の例では、安全装置１１０は、クロージャロック１１３を含む。クロージャロック１１３は、図３６～３９に示される閉位置から、図４０および４１に示される開位置へのクロージャ１０３の移行を防止するように動作可能である。クロージャロック１１３は、クロージャ１０３に設けられたラッチ１１４を含む。クロージャロック１１３は、ハウジング１０２上または内にラッチキーパ１１５をさらに含む。クロージャ１０３が閉位置にあるとき、ラッチ１１４は、ラッチキーパ１１５と係合される。

図４３～４５の詳細図では、クロージャ１０３は、クロージャ１０３内または上に摺動可能に配設されたラッチ１１４を含む。ラッチ１１４は、たとえば戻りばねとして実装された復元要素１１７の作用に逆らって変位可能である。ここで、復元要素１１７は、ラッチ１１４を掛止位置に付勢する働きをし、掛止位置では、ラッチ１１４の少なくとも一部、たとえば上端が、クロージャ１０３の上端から突出する。ラッチ１１４は、その自由端、したがって突出部分に斜角エッジ１１８を備える。

クロージャ１０３は、クロージャ１０３のねじ部分１０７がハウジング１０２の対応する形状のねじ部分１０６と係合する相互作用によって、ねじ継手またはバヨネット継手によってハウジング１０２に連結可能である。クロージャ１０３が組み立てられてハウジング１０２に固定されると、斜角エッジ１１８は、図４４に示されるようにラッチ１１４を後退位置に付勢する働きをすることがある。

クロージャ１０３が閉位置に達している図４４に示される最終アセンブリ構成に達すると、ラッチ１１４は、貫通口１１９、またはクロージャ１０３の上側に隣接するハウジング１０２の部分に設けられた凹部と長手方向で位置合わせされる。図４５に示されているように、復元要素１１７の効果の下で、ラッチ１１４は上方に付勢され、貫通口１１９に入る。この構成では、ハウジング１０２に対するクロージャ１０３の相互回転は実質的にブロックされる。

図４４に示されるロック解除状態にクロージャロック１１３を移行するために、クロージャロックロッド１１６が下方向に付勢され、ラッチ１１４の自由端に係合する。クロージャロックロッド１１６は、ラッチ１１４を図４４に示される構成に変位するように構成された第２の端部１１６ｂを含み、この構成では、ラッチ１１４は、クロージャ１０３内に後退され、クロージャ１０３から突出しなくなる。

クロージャロックロッド１６０は、たとえば圧縮ばねとして実装された別の復元要素１２０と係合される。復元要素１２０は、ラッチ１１４がクロージャ１０３から突出するように、クロージャロックロッド１１６をクロージャ１０３から変位させて離すように働く。クロージャロックロッド１１６は、ハウジング１０２を通って延びる。クロージャロックロッド１１６は、ハウジング１０２の上端またはその近くに位置する第１の端部１１６ａを含む。第１の端部１１６ａは、保護キャップ１９０の対応する形状のピン１８９と嵌合または係合するように構成される。

保護キャップ１９０が図３７に示される開位置から図４０に示される閉位置に移行されるとき、ピン１８９は、クロージャロックロッド１１６の第１の端部１１６ａと係合し、復元要素１２０の作用に逆らってクロージャロックロッド１１６を下方向に付勢する。クロージャ１０３がハウジング１０２に適切に連結され、ラッチ１１４がラッチキーパ１１５と適切に位置合わせされたとき、クロージャロックロッド１１６は、たとえばクロージャ１０３に向けて下方向に押され、それによりラッチ１１４を付勢して、ラッチキーパ１１５との係合から外す。

このようにして、安全装置１１０は、機械的付勢部材１５０が予負荷状態にある限り、または機械的付勢部材１５０が予負荷状態から除荷状態に移行可能である限り、閉位置から開位置に向かうクロージャ１０３の動きを防止するように動作可能である。さらに、安全装置１１０は、保護キャップ１９０が開位置にある限り、および保護キャップ１９０が閉位置に達していない限り、閉位置から開位置に向かうおよび開位置へのクロージャ１０３の移行を防止するように構成される。

他の例（図示せず）では、クロージャロックロッド１１６は、インターロック１７０およびトリガ１８０の一方と動作可能に係合される。クロージャロックロッド１１６は、たとえばトリガ１８０の作動によっておよび／またはロック解除状態へのインターロック１７０の移行によって機械的付勢部材の機械的エネルギーが解放されたときにのみ、図４４に示される解放またはロック解除構成に達する。このようにして、安全装置１１０は、機械的付勢部材１５０が予負荷状態にある限り、開位置に向かうクロージャ１０３の動きを防止するように構成される。

図４６および４７に示されるさらなる例では、噴霧送達デバイス１３０の可動部材１３５は、可動部材１３５上または可動部材１３５にあるねじ部分１３９を含む。ここで、噴霧送達デバイス１３０全体が、ねじ部分１３９によって、ハウジング１０２の対応する形状のねじ部分に取り外し可能に取り付けられて固定されることがある。流体投薬デバイス１００は、可動部材１３５の雄ねじ部分１３９と嵌合する雌ねじを有するキャリアスリーブ１６５を含むキャリア１６４を含む。

容器１３２および場合によりベース１４５も、可動部材１３５に回転不能にロックされている。クロージャ１０３がハウジング１０２から取り外されると、容器１３２の下端がハウジング１０２の下端から突出して、ユーザが容易に握ることができる。ユーザは、トルクを加えることができ、可動部材１３５とキャリア１６４とのねじ連結を緩めることができる。このようにして、噴霧送達デバイス１３０全体を別の噴霧送達デバイス１３０と交換することができる。

１ 流体投薬デバイス
２ ハウジング
３ クロージャ
４ 底部
５ 連結
６ ねじ部分
７ ねじ部分
８ スリット
９ ヒンジ
１０ 安全装置
１３ クロージャロック
１４ ラッチ
１５ ラッチキーパ
１８ 凹部
２０ ハウジング
２１ オリフィス
２２ 貫通口
２３ 端面
２４ 側壁
２５ 案内構造
２６ 収容空間
２７ ジェットノズル
２８ 軸部分
２９ アパーチャ
３０ 噴霧送達デバイス
３１ 管
３２ 容器
３３ 入口弁
３５ 可動部材
３６ 出口弁
３８ チャンバ
３９ ショルダ部分
４０ 出口
４１ 軸
４２ ばね
４５ ベース
４６ 貫通口
４７ コンパートメント
４８ 押圧部片
４９ 隔壁
５０ 付勢部材
５１ 第１の端部
５２ 第２の端部
６０ 機械的カプラ
６１ 当接部
６２ ストラット
６３ 角部
６４ キャリア
６５ スリーブ
６６ 底部
７０ インターロック
７１ キャッチ機能
７２ スナップ機能
７３ 弾性部材
７４ ばね
７５ アパーチャ
８０ トリガ
８１ ピン
８７ 延在部
９０ 保護キャップ
９０ａ キャップ部分
９１ 中空内部
９２ 延在部
９４ 側壁
９５ 締結機能
９６ 対向締結機能
１００ 流体投薬デバイス
１０２ ハウジング
１０３ クロージャ
１０４ 底部
１０５ 連結
１０６ ねじ部分
１０７ ねじ部分
１１０ 安全装置
１１３ クロージャロック
１１４ ラッチ
１１５ ラッチキーパ
１１６ クロージャロックロッド
１１６ａ 第１の端部
１１６ｂ 第２の端部
１１７ 復元要素
１１８ 斜角エッジ
１１９ 貫通口
１２０ 復元要素
１２１ オリフィス
１２２ 貫通口
１２３ 端面
１２４ 側壁
１２５ 案内構造
１２６ 収容空間
１２８ レセプタクル
１２９ 当接面
１３０ 噴霧送達デバイス
１３１ 管
１３２ 容器
１３３ 入口弁
１３５ 可動部材
１３６ 出口弁
１３８ チャンバ
１３９ ねじ部分
１４０ 出口
１４１ 軸
１４２ ばね
１４５ ベース
１４７ コンパートメント
１５０ 付勢部材
１５１ 第１の端部
１５２ 第２の端部
１５５ 補助ばね
１５６ 第１の端部
１５７ 第２の端部
１６０ 機械的カプラ
１６１ 当接部
１６２ 延在部
１６３ ラック部分
１６４ キャリア
１６５ スリーブ
１６６ ピニオン
１６７ レセプタクル
１６８ ラック部分
１７０ インターロック
１７１ キャッチ機能
１７２ スナップ機能
１７３ 弾性部材
１７４ 脚部
１７６ ブリッジ部片
１７７ 案内構造
１８０ トリガ
１８１ ピン
１８２ ボタン
１８３ ばね
１８９ ピン
１９０ 保護キャップ
１９０ａ キャップ部分
１９１ 中空内部
１９２ 延在部
１９３ ハンドル
１９４ 側壁
１９５ 締結機能
１９６ 締結機能
１９７ 当接部
１９８ ピボット軸
１９９ 延在部

Claims (15)

1. 流体投薬デバイス（１；１００）であって：
   オリフィス（２１；２１２）を含むハウジング（２；１０２）であって、容器（３２；１３２）と、噴霧送達デバイス（３０；１３０）に収納された流体を放出することができる出口（４０；１４０）とを含む噴霧送達デバイス（３０；１３０）の少なくとも一部を収容するように構成された、ハウジング（２；１０２）
   を含み、該流体投薬デバイスは：
   予負荷状態と除荷状態との間で可逆的に移行可能であり、噴霧送達デバイス（３０；１３０）の噴霧放出を生成するのに効果的な機械的エネルギーを予負荷状態で蓄積するように構成された、機械的付勢部材（５０；１５０）と、
   ハウジング（２；１０２）に固定可能であり、ハウジング（２；１０２）に対して閉位置と開位置との間で可動なクロージャ（３；１０３）であって、開位置にあるときに、噴霧送達デバイス（３０；１３０）の容器（３２；１３２）は、ハウジング（２；１０２）の外部からアクセス可能である、クロージャと、
   安全装置（１０；１１０）とをさらに含み、該安全装置（１０；１１０）は：
   機械的付勢部材（５０；１５０）が予負荷状態にある限り、閉位置から開位置に向かうクロージャ（３；１０３）の動きを防止するように構成され、
   クロージャ（３；１０３）が閉位置にない限り、機械的付勢部材（５０；１５０）の機械的エネルギーの解放を防止するように構成され、
   閉位置から開位置に向かうクロージャ（３；１０３）の動いている間および動きを通じて、予負荷を付与された機械的付勢部材（５０；１５０）の機械的エネルギーの少なくとも一部を解放するように構成される、
   前記流体投薬デバイス。
2. 安全装置（１０；１１０）は、噴霧送達デバイス（３０；１３０）または該噴霧送達デバイス（３０；１３０）の可動部材（３５；１３５）と機械的に係合可能なキャリア（６４；１６４）を含み、該キャリア（６４；１６４）は、機械的付勢部材（５０；１５０）と係合され、該機械的付勢部材（５０；１５０）の力効果に逆らって、非付勢位置から付勢位置に向けておよび付勢位置へハウジング内で可動に配設される、請求項１に記載の流体投薬デバイス。
3. 付勢位置にあるとき、キャリア（６４；１６４）は、クロージャ（３；１０３）と係合され、閉位置から開位置に向かうクロージャの動きを防止する、請求項２に記載の流体投薬デバイス。
4. 付勢部材（５０；１５０）を予負荷状態に保持するように構成された解放可能なインターロック（７０；１７０）をさらに含み、該インターロック（７０；１７０）と動作可能に係合され、作動時にインターロック（７０；１７０）を解放するように構成された手動で作動可能なトリガ（８０；１８０）をさらに含む、請求項１～３のいずれか１項に記載の流体投薬デバイス。
5. クロージャ（３；１０３）は、インターロック（７０；１７０）およびトリガ（８０；１８０）の少なくとも１つと係合され、クロージャ（３；１０３）は、インターロック（７０；１７０）が解放されたときまたはトリガ（８０；１８０）が作動されたときにのみ、閉位置から開位置に移行可能または可動である、請求項４に記載の流体投薬デバイス。
6. トリガ（８０；１８０）およびインターロック（７０；１７０）の少なくとも一方はクロージャ（３；１０３）と動作可能に係合され、該クロージャ（３；１０３）が閉位置にあるときにのみロック解除状態または作動状態に移行可能である、請求項４に記載の流体投薬デバイス。
7. 噴霧送達デバイス（３０；１３０）の出口（４０；１４０）を収容するように構成された保護キャップ（９０）をさらに含み、該保護キャップ（９０；１９０）は、少なくとも、該保護キャップ（９０；１９０）がオリフィス（２１）を覆うハウジング（２；１０２）に対する閉位置で、ハウジング（２；１０２）に嵌まるように構成される、請求項１～６のいずれか１項に記載の流体投薬デバイス。
8. ハウジング（２；１０２）およびクロージャ（３；１０３）と係合されるクロージャロック（１３；１１３）をさらに含み、ここで、該クロージャロック（１３；１１３）は、クロージャ（３；１０３）がハウジング（２；１０２）にロックされるロック状態と、クロージャ（３；１０３）がハウジング（２；１０２）に対して可動であるロック解除状態との間で移行可能である、請求項１～７のいずれか１項に記載の流体投薬デバイス。
9. クロージャロック（１３；１１３）は、ハウジング（２；１０２）およびクロージャ（３；１０３）の一方にあるラッチ（１４；１１４）と、ハウジング（２；１０２）およびクロージャ（３；１０３）の他方にあるラッチキーパ（１５；１１５）とを含み、クロージャロック（１３：１１３）は、ラッチ（１４；１１４）がラッチキーパ（１５；１１５）と係合されているときにはロック状態であり、クロージャロック（１３：１１３）は、ラッチ（１４；１１４）とラッチキーパ（１５；１１５）とが係合解除されているときにはロック解除状態である、請求項８に記載の流体投薬デバイス。
10. クロージャロック（１３；１１３）は、インターロック（７０；１７０）、トリガ（８０；１８０）、および保護キャップ（９０；１９０）のうちの少なくとも１つと動作可能に係合され、クロージャロック（１３；１１３）は、インターロック（７０；１７０）、トリガ（８０；１８０）、および保護キャップ（９０；１９０）のうちの少なくとも１つによってロック状態からロック解除状態に向かってまたはロック解除状態へ移行可能である、請求項８または９に記載の流体投薬デバイス。
11. ハウジング（１０２）内に摺動可能に配設されたクロージャロックロッド（１１６）をさらに含み、該クロージャロックロッド（１１６）は、第１の端部（１１６ａ）および第２の端部（１１６ｂ）を含み、第１の端部（１１６ａ）は、インターロック（１７０）、トリガ（１８０）、および保護キャップ（１９０）のうちの１つと係合するように構成され、第２の端部（１１６ｂ）は、クロージャロック（１１３）と係合するように構成される、請求項４～１０のいずれか１項に記載の流体投薬デバイス。
12. 機械的付勢部材（５０；１５０）は、第１の端部（５１；１５１）および第２の端部（５２；１５２）を含み、第１の端部（５１；１５１）は、噴霧送達デバイス（３０；１３０）と動作可能に係合され、第２の端部（５２；１５２）は、クロージャ（３；１０３）と係合される、請求項１～１１のいずれか１項に記載の流体投薬デバイス。
13. 予負荷状態と除荷状態との間での機械的付勢部材（５０；１５０）の移行は、長手方向に沿った機械的付勢部材（５０；１５０）の少なくとも一部分の動きを含み、クロージャ（３；１０３）および容器（３２；１３２）の少なくとも一方は、該容器（３２；１３２）の交換のために交換方向に沿って可動であり、交換方向は、長手方向に対して横方向に延びる、請求項１～１２のいずれか１項に記載の流体投薬デバイス。
14. 噴霧送達デバイス（３０；１３０）またはその一部分は、ハウジング（２；１０２）の内側に配置され、噴霧送達デバイス（３０；１３０）の出口（４０；１４０）は、オリフィス（２１；１２１）と一致する、または該オリフィス（２１；１２１）と一直線に配置される、請求項１～１３のいずれか１項に記載の流体投薬デバイス。
15. 噴霧送達デバイス（３０；１３０）はベース（４５；１４５）を含み、出口（４０；１４０）は、流体の用量を該出口（４０；１４０）を通して放出するためにベース（４５；１４５）に対して可動である、請求項１４に記載の流体投薬デバイス。

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