JP2022538383A - 抗疲労と空気チャンネル(air channel)の改善が施された医療用/歯科用/実用手袋 - Google Patents

抗疲労と空気チャンネル(air channel)の改善が施された医療用/歯科用/実用手袋 Download PDF

Info

Publication number
JP2022538383A
JP2022538383A JP2021571755A JP2021571755A JP2022538383A JP 2022538383 A JP2022538383 A JP 2022538383A JP 2021571755 A JP2021571755 A JP 2021571755A JP 2021571755 A JP2021571755 A JP 2021571755A JP 2022538383 A JP2022538383 A JP 2022538383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glove
pocket
hand
relief
finger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021571755A
Other languages
English (en)
Inventor
アンスティー・ポール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP2022538383A publication Critical patent/JP2022538383A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D19/00Gloves
    • A41D19/002Gloves with pockets
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D19/00Gloves
    • A41D19/0055Plastic or rubber gloves
    • A41D19/0058Three-dimensional gloves
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D19/00Gloves
    • A41D19/0055Plastic or rubber gloves
    • A41D19/0082Details
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B42/00Surgical gloves; Finger-stalls specially adapted for surgery; Devices for handling or treatment thereof
    • A61B42/10Surgical gloves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Gloves (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Abstract

本発明は、使用者の疲労を軽減するストレス緩和ゾーンを有する改良されたエラストマー手袋に関するものです。手袋は、手の関節、ナックル及び骨の一部又は全部の間及びそれらの上にストレス緩和領域を有していてもよく、この緩和ゾーンは非対称又は対称のこぶで形成されている。 あるいは、これらの隆起した緩和ゾーン領域は、非対称又は対称のダイヤモンド形状又はフラストダイヤモンド形状(frusto-diamond shape)のゾーンで形成される。また、親指と手のひらの間のウェビング上にも緩和ゾーンを設けることができる。手の背側と腹側の表面にある親指と人差し指の間の軟部組織ウェビングの上に、緩和ゾーンを設けることもできる。ダイヤモンド形状/こぶ状の緩和ゾーンは、製造上の課題とコストを最小限に抑えながら、改善された(一貫した)手袋機能と品質を提供する。

Description

本出願は、人間の手及び手首の機能中の屈曲及び抗疲労強化に対するより低い抵抗を提供するためのストレス緩和機能を備えた、自然な折り目線の近く又は内部の領域及び使用者の手のストレス蓄積領域を有する人間工学的に改良された手袋に関するものです。
ラテックスや他のエラストマーの医療用手袋は、医療スタッフ(又は他の利用者や手術者)と患者間の衛生管理を保つために医療及び/又は歯科などの専門家によって使われています。この手袋は、油、塗料、発泡スチロール、化学物質などが作業者に付着するのを防ぐバリアとして、清掃員、食品産業、自動車産業、塗装工、建設業、ヘアスタイリストなど、医療以外の分野でも使用されます。また、本明細書に記載されている発明はまた、スポーツ手袋及び医療用手袋だけでなく、他の目的のための一般的な手袋の有用性を高めるためにも使用することができます。
医療用手袋は通常、生産を簡略化して低コストを維持するために、手袋全体が均一な厚さです。そのため、手袋の屈曲パターンと着用者の手の屈曲との間にミスマッチが生じていました。例えば、指(finger)を曲げたとき、手の筋肉や骨格はそれぞれ異なるため、手袋は手の関節に沿って不均等に伸縮しなければなりません。使用時に手袋を伸ばすために必要な力は、着用者の手を疲労させやすく、また、手の締め付けなどの不快感の原因にもなります。この手袋の「圧迫」により、手の筋肉は、「手袋なし」での筋肉の屈曲や手の機能に必要な通常の労力以上に、余計に働くことになります。さらに、「手袋の圧迫」とそれに伴う抵抗により、手、指(finger)、手首の複数の骨に圧力がかかり、痛みや疲労が生じて機能に影響を及ぼす可能性があります。これらの影響は、着用者に中長期的な医学的合併症を引き起こす可能性もあります。
さらに、例えば着用者が指(finger)を曲げると関節の下に手袋が重なるので、手袋の伸縮によって、他の部分に重なりやたるみが生じることがあります。そのため、疲労を軽減するために、自分の手の大きさに合わない(「大きめ」の)手袋を着用することが多くなりますが、その場合、指先やその他の場所が束になってしまい、グリップや触覚のフィードバックが妨げられるという欠点があります。そこで必要となるのは、着用者の手の自然な操作を妨げない、経済的で人間工学的な抗疲労機能を備えるように改良され、且つ、簡単に製造できる手袋です。
これまでにもストレスの緩和に関してはいくつかの試みがありました。そのような装置の1つは、Yarbroughによる米国特許第5,323,490号に示されています。手袋の2本の指(finger)に沿って多数の蛇腹が設けられ、円周方向の屈曲領域を設けていますが、蛇腹によって提供される屈曲が大きすぎると、手袋の指先が緩くなりすぎてしまいます。また、指(finger)(手のひら側)の下の蛇腹部分は不要で邪魔になり、例えば器具を握る作業者の邪魔になります。また、Yarbroughの発明では、使用中に手袋素材が指(finger)に沿って垂直方向に滑ることを考慮していないため、指先に手袋素材の重なり(bunching)やシワが発生して、使用に支障をきたしたり、機器の操作や触覚フィードバックに支障をきたしたりすることは明らかです。他の発明者(特許出願Ansel WO2017124134A1参照)はストレス緩和領域の代替設計を試みましたが、手袋素材の滑りや重なり(bunching)の問題に対処しておらず、また、まだ発明されていない新規性を示すものではありませんでした。したがって、この引用発明は、改良された手袋の設計のための分野にいかなる独自性を追加するものではありません。
米国特許3,283,338号や米国特許第6,962,739号などの他の多くの手袋もまた、様々な解決策を提供しています。しかしながら、これらの発明及び特許は、単独でも組み合わせても、請求項に記載された本発明を説明するものではありません。
米国特許第5,323,490号公報 国際公開第2017/124134号パンフレット 米国特許第3,283,338号公報 米国特許第6,962,739号公報
[関連アプリケーションへの相互参照]
この出願は、2019年6月3日に出願された「抗疲労及び空気チャンネルの改善を備えた医療用/歯科用/実用手袋」と題された米国仮特許出願62/856,682の利益を主張し、これは参照により本明細書に組み込まれるものとします。
本発明は、使用者の関節の曲がりを緩和し、手の絞りを容易にするために、手袋に製造されたストレス緩和ゾーンを有する改良された手袋に関するものです。手袋は、手の1つ以上の関節やナックルの部分又はそれに隣接する部分に、凸状の緩和ゾーン又はポケットを有していてもよく、この緩和ゾーンは、好ましくは、指(finger)や親指の関節の上とナックルに隣接又は上に、非対称又は対称の細長いこぶ状に形成されます。こぶ状の緩和ゾーンは、親指と人差し指の間にある背側と腹側(「手のひら」)の表面のウェビングの上にも作ることができます(図に示される他の領域も同様)。これらの緩和ゾーンは、非対称又は対称のダイヤモンド形状、変形ダイヤモンド形状(modified diamond shaped)若しくは楕円形の水平又は垂直ゾーンによって形成されています。本明細書に記載されている緩和ゾーンは、製造上の課題やコストを最小限に抑えつつ、手袋の(継続的な)質の改良を提供します。また、これらの緩和ゾーンは、緩和ゾーンの頂点に凹みを設けることで、プロファイルを下げ、様々な緩和ゾーンで必要に応じて拡張するための追加材料を提供することができます。さらに、本明細書で述べられる緩和のゾーンや構成は、本質的に直線的なものであっても、非直線的なものであっても構いません。
従って、本発明の好ましい実施形態の主な目的は、解剖学的に相関する及び/又は解剖学的に隣接するストレス緩和ゾーンを有する改良された手袋を提供し、手袋の機能時に手袋の材料が指先で滑ったり重なったりするのを防ぎ、それにより機能性及び触感フィードバックにおける低下を防ぐことです。
本発明の別の目的は、製造時に手袋に組み込まれる空気放出チャンネル(air release channel)を提供し、手袋の着用時に発生する可能性のある空気の滞留を防ぐことです。
本発明の目的は、手袋上に多数の細長い垂直に並んだこぶ状/変形ダイヤモンド形状の緩和ゾーンを有する手袋を提供し、屈曲時に指(finger)の回転軸を実質的に横切る形状の緩和ゾーン(以下、「縦方向の緩和ゾーン」と称する)内に余分な材料を有する手袋のストレッチ緩和領域を提供することです。
本発明の目的は、手袋上に多数の細長い、水平に並んだこぶ状/変形ダイヤモンド形状/楕円形状の緩和ゾーンを有する手袋を提供し、屈曲時に指(finger)の回転軸と実質的に平行な形状の緩和ゾーン(以下、「水平緩和ゾーン」と称する)内に余分な材料を有する手袋のストレッチ緩和領域を提供することです。
当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなく、これらの緩和ゾーン領域が楕円形状であったり、水平又は垂直に回転したりすることも可能であることを認識しています。
本発明のさらなる目的は、多数のストレス緩和部分を有する手袋を提供し、手袋が曲げた手や指(finger)の周りで伸縮する際に、手にかかる負担を軽減することです。
本発明のさらに別の目的は、楕円形状のひだを有する多数のストレス緩和ゾーンを設け、指(finger)、手、手首の関節や本体の周りに手袋のストレスのない伸びを提供することです。
本発明のさらに別の目的は、非対称又は対称のダイヤモンド形状/こぶ形状/変形ダイヤモンド形状/変形こぶ形状の緩和領域を有する多数のストレス緩和ゾーンを設け、指(finger)、手、手首の関節や本体の周りに手袋のストレスのない伸びを提供することです。
本発明の目的は、手の自然な湾曲(「カスケード効果」)を可能にし、高ストレスゾーンに起因するストレス及び疲労を劇的に軽減する手袋を提供することです。
本発明の目的は、安価かつ信頼性があり、意図した目的を達成するのに十分な効果がある、記載された目的のための装置において、改良された要素及びその配置を提供することです。
本発明の別の目的は、両手利き(対称)スタイルの手袋に適切なストレス緩和ゾーンを設けることによって、使用者のストレスを軽減することができる手袋及びハンドフォーマーを提供することです。
本発明の上記及び他の目的は、本発明の以下の詳細な説明及び添付の図面を検討することで容易に明らかになります。本発明のこれらの目的は網羅的ではなく、言及した発明の範囲を制限するものと解釈されるべきではありません。さらに、本発明の一実施形態は、本発明の前述の目的のすべてを含む必要はないということを理解しなければなりません。むしろ、所定の実施形態は、前述の目的の1つを含む場合もあれば含まない場合もあります。従って、これらの目的は、本発明の特許請求の範囲を限定するために使用されるものではありません。
図1は、本発明の少なくとも1つの態様による手袋の背側平面図です。図1Aは、手袋の緩和ゾーンの代替実施形態を示しています。 図2は、本発明の少なくとも1つの態様による手袋の腹側(「手のひら側」)平面図です。 図3は、特定の片方の手用又は両手利き用の手袋が手袋のさらなる実施形態の使用であるかどうかに応じる背側又は腹側の図です。図3Aは、さらに別の手袋の実施形態を示す、特定の片方の手用又は両手利き用の手袋かに応じた背側又は腹側の図です。 図4及び4Aは、本発明の他の態様による、親指及び人差し指に沿って緩和ゾーンを有する手袋の図です。 図5は、本発明の追加の実施形態であり、追加の緩和ゾーンと独自システムの空気放出チャンネル(air release channel)を含んでいます。 図6は、指(finger)/親指の先端領域を示す側面図で、連続的な親指ウェビング緩和ゾーンを示しています。図6Aは、親指、指(finger)、又は任意の緩和ゾーンの代替実施形態を有する手袋の部分図です。 図7は、手の回転軸を示す手の概略図です。 図8は、手の骨と親指の動きを示す図です。 図9Aは、非対称手袋用の従来技術の金型の概略図を示しています。図9Bは、対称手袋用の従来技術の金型の概略図を示しています。 図10は、フィンガークロッチ緩和ゾーンを示す手袋の代替実施形態の概略図です。 図11は、手袋の代替実施形態を示しています。 図12は、手袋の代替実施形態を示しています。
少なくとも1つの態様による本発明は、ストレス緩和ゾーンを有する改良された手袋であって、手袋の人間工学、快適性、及び使いやすさを向上させるものです。
図1は、本発明の少なくとも1つの態様による手袋110の裏側(「背側」側)の例示的な実施形態を示しています。
図1Aは、楕円形状、弓形、及び変形ダイヤモンド形状の緩和ゾーンの代替実施形態を示しています。
図2は、手袋の前面(又は「腹あるいは手のひら」側)を示しています。
図3は、特定の片方の手用又は両手利き用の手袋が示されているかどうかに応じた背側又は腹側の図を示しています。
図3Aは、特定の片方の手用又は両手用の手袋が示されているかどうかに応じた背側又は腹側の図の別の実施形態です。この図は、指(finger)のクロッチを通って延びる緩和ゾーン317を示しています。
図4は、手の親指側の手袋の側面を示しています。
図4Aは、親指の筋肉及び親指の基部領域上の緩和ゾーン114を示しています。
手の背側、腹側、及び側面上の異なるゾーンは、伸縮/緩和ゾーンです。手の背側の追加ゾーン119(図5)は、着用時に閉じ込められた空気を放出する空気放出ゾーンを示しています。これらのゾーンは、手の腹側に設けることもできます。
実際には、手袋は、ハンドフォーマーを使用して所望の形状の手袋に通常ディップ(dip)成形により、薄層の均一なラテックス、ニトリル、ビニール、ポリイソプレン、ネオプレン、又は他の弾性又はエラストマー材料で構成されます。本願では、これらの材料のいずれかを総称して「ポリマー」と呼び、これらの材料及び類似の材料のいずれかから形成された手袋を、特に明記しない限り「ポリマー手袋」と呼ぶことにします。本発明の好ましい実施形態によると、少なくとも1つのストレス緩和領域112(図1)が、手の関節(指(finger)関節、ナックル関節など)の上に設けられ、好ましくは均一な厚さの主な手袋部分内に配置されます。しかし、本発明を実施するためには、手袋が均一な厚さを有している必要はありません。
この拡張ゾーン112は、例えば、医療/歯科器具を掴むために1本又は複数の指(finger)を曲げる際、手袋の素材が手のナックル(又は「関節」)の周りで曲がるのに必要な力の量を軽減しています。バルーン領域の一種又は「ポケット」内の緩和ゾーンに追加の材料/空間を設けることで、手袋材料が伸びて指(finger)を動かしたり曲げたりするのに対応する前に指(finger)がより長い距離を移動(又はさらに曲げること)できるため、着用者の疲労は少なくなります。これらの拡張ゾーンは、指(finger)の長さに沿って、横方向(「円周方向」)に比べて、また手袋の拡張ゾーンの外側にある材料に比べて、伸びることに対する抵抗が少なくなるように設計されています。
緩和ゾーンのもう一つの特徴は、手袋が伸びることによる操作時の使用者の手の締め付けが少ないことです。ゴムのような弾性体は、伸びると同時に狭くなりますが、これは輪ゴムが伸びると狭くなるのと同じです。手袋はすでに着用者の皮膚に隣接しているので、手袋の伸びは手の周りで狭くなり、手の収縮と違和感を引き起こします。拡張ゾーンの設計により追加の材料及び自由空間を設けることで、解剖学的変位、体積変化、関節骨とその上にある軟部組織の動きは、実際に材料を大きく「伸ばす」必要はなく、拡張の緩和ゾーン領域で対応することができます。
図1、図1A及び図2は、本発明の異なる実施形態を示しています。ラテックス、ニトリル、ビニール、ポリイソプレン、ネオプレン又は他のエラストマー材料又は同様の材料で作られた手袋110が示されています。しかし、当業者は、本発明の一部が任意の材料の手袋に適用され得ることを認識しています。
1つ以上の緩和ゾーン111,112,112A,113,113A,114,115,115A,116,117,118,121,122,123,124が手袋に備え付けられてもかまいません。
第1セットの緩和ゾーン112(「指(digit)緩和ゾーン」)は、各指(finger)の中間指骨と基節骨との間の関節の上に配置されています。第2セットの緩和ゾーン113は、各指(finger)の遠位指骨と中節骨との間の関節の上に配置されています。第3セットの緩和ゾーン115又は115Aは、中手骨の間に位置し、基節骨に隣接するウェビング領域に及ぶことができます。これらの緩和ゾーンは、手の片側から反対側に伸びる(「ラップ」)か、指(finger)間のクロッチ領域を通って片側から反対側に及ばない(即ち、破断/分離)可能性もあり、手袋の腹側及び/又は背側(又は背側のみ)にある可能性があります。緩和ゾーン115/115Aは、手袋のニーズに応じて、隣接する骨間の中手指節関節(MCP)又は他の関節に部分的又は完全に広がることができます。
図6Aは、より低いプロファイルを有する緩和ゾーン111Aの代替バージョンを示しています。中央に垂直又は水平の隆起部若しくは溝を作成することにより、緩和ゾーンの機能を維持しながら、緩和ゾーンの全体的な体積を小さくします。緩和ゾーンのツインピークにより、よりコンパクトな緩和ゾーンが可能になります。この溝は、緩和ゾーンの垂直方向の長さ全体に渡っていても、緩和ゾーンの一部のみに入っていても構いません。同じことが水平方向の緩和ゾーンにも当てはまります。この機能は、本願明細書に記載された任意の緩和ゾーンに適用することができます。
同様の緩和ゾーン121(図1)は、人差し指のMCP関節又はその近傍の横側に配置することができます。
別の同様の緩和ゾーン121A(図4)は、指(finger)の側方に配置することができます。
第5緩和ゾーン111は、親指の関節の上、すなわち、親指の遠位指節骨及び近位指節骨の領域の間又はその上、並びに親指のMCP関節の上に設けられます。好ましい実施形態では、これらの緩和ゾーンの1つ、なし、又は両方を使用することができます。
第6緩和ゾーン114は、親指の手根中手関節、関連する中手骨/手根骨、及び隣接する母指球筋群/筋肉の近傍に、又はそれらの上に位置します。
第7緩和ゾーン117は、手の親指/手の背側のウェビング上に配置され、親指と人差し指との間のクロッチ領域を通って手の腹側に包み込む場合としない場合があります。また、この緩和ゾーンの別の実施形態として、腹側及び背側の両方に位置するが、親指のクロッチ領域までは続いていない、非連結の二重緩和ゾーンもあり得ます。この緩和ゾーンは、片側だけ、つまりこの位置の手の背側又は腹側にあることができます。この緩和ゾーンは、図6A(111A)に示されるように、緩和ゾーンの全長又は一部の長さの中央の溝又は凹みに特徴を有することができます。
第8緩和ゾーン116は、手の小指側の横方向に配置されています。
第9セットの手首緩和ゾーン118は、手首関節領域(手根中手関節領域)及び/又は手根骨、僥骨及び尺骨の領域上に配置されています。これらの緩和ゾーンは、手首及び前腕の背側又は腹側に存在するか、又は両側に組み合わせて存在することができます。これらの緩和ゾーンは、フラストダイヤモンド(frusto-diamond)、楕円形、円弧形、砂時計、又は実質的に平行な形状にすることができます。
図9A及び図9Bは、本発明の別の基本概念を示しています。図9A及び図9Bは、ディップ成形で使用する従来技術のハンドフォーマー(「金型」)を示しています(以下で詳しく説明します)。金型は非対称(図9A)又は対称(図9B)にすることができます。なお、非対称型手袋の利点は、手の自然な曲率で部分的に形成して、手にぴったりとフィットし、手袋に前屈みになるようにすることです。
対称型手袋はより平面的ですが、平面に対して実質的に対称であるため、どちらの手にも装着することができます。形状も滑らかになっており、ナックル/関節、又は他の領域が機能時に作り上げる膨らみがないことに注意してください。これにより、手袋をより多くの手のサイズと形状に適合させることができ、金型に関するエラストマー手袋製造液の流れを妨げる障害物が少ないため、ディップ成形プロセスをよりスムーズに/合理化することができます。
本願では、このような標準的なハンドフォーマーを使用した手袋を、標準的な非対称型手袋(図9A)及び標準的な対称型手袋(図9B)と呼ぶことにします。標準的なフォーマーで手袋を作るこのアプローチの欠点は、手袋の使用中にストレスが蓄積する解剖学的な領域に対応していないことであり、そのため、使用者は、手の圧迫感やそれに伴う疲労感、そして使用者や同様の手順の結果に対するマイナスの結果を経験する可能性があります。
ハンドフォーマーを、標準的なハンドフォーマーの形状から外側に伸びる、隆起した垂直方向の細長い「こぶ」(図1-3)又は「ポケット」を有するように変更することにより、その領域の中手指節関節(MCP)の関節と骨の間や、その部分をわずかに覆う「たるみ」のゾーンを持つ手袋を製造することができます。これらの隆起した領域の方向は、手の長軸にやや平行(例えば、+/-20度の平行)な軸を持ち、中手骨の間の領域及び近位骨の間の領域にまで伸びることができます。このたるみにより、手袋は快適にフィットし、指(finger)を曲げたり、拳を握ったりした(丸めた)ときに、MCP関節以上の領域で多少の「ゆとり」を持つことができますが、その後、手袋からたるみがなくなり、手袋が手の動きに大きく抵抗するようになります。これにより、手袋に作られたたるみによって、通常のハンドフォーマーで作られた同サイズの手袋と比べて、手袋が伸びる前に手を大きく曲げることができるようになります。この余分な材料を提供するのがこぶ/ポケットです。
そのような緩和ゾーン115(図1)の1つは、緩和ゾーンの好ましい形状を例示しています。緩和ゾーンは、フラストダイヤモンド形状(frusto-diamond shape)ですが、砂時計形状、平行形状、又は他の形状でも可能です。ダイヤモンド形状の端はあえてすべて削られて、滑らかにされています。これにより、手袋の非緩和部分と緩和部分との間の移行がスムーズになります。手袋を製造する際に、材料がスムーズに流れることが望ましいとされています。緩和ゾーンは、それが覆う手の輪郭に沿った弧状の形状などの三次元形状特性を有している場合があります。本願では、特に明示しない限り、フラストダイヤモンド形状とは、ダイヤモンドの一般的な形状であり、ダイヤモンドの一方の面から他方の面への滑らかな移行を提供するために端が排除されているものです。フラストダイヤモンド形状は、3次元であり、カバーする手または指(finger)の領域に応じて、全体的に平らであったり、弧状であったり、またはそれらの組み合わせであったりします。ダイヤモンド形状は、特に引き伸ばしたときに、1軸、2軸、または無軸で対称になることがあります。
図では別の材料が緩和ゾーンを形成しているように見えますが、それは単に、手袋の材料でバルーン又はポケットを作成するために、標準のハンドフォーマー表面から離れたこぶ又はポケットとして設計された隆起領域によって形成されていることを覚えておくことが重要です。液体ラテックス又は他の材料は、浸漬中にハンドフォーマーから流れ落ちて離れ、通常の手の輪郭からわずかに誇張された材料の層を手袋の周りに形成します。
緩和ゾーンは、手袋内に緩和ゾーンのポケットを設けるために形状が異なることを除けば、他のすべての面で手袋と同様であっても良いのですが、手袋の残りの部分と同じ色、厚さ、および素材であっても良いです。ポケット形状は、手の曲げ伸ばしに対抗するばね力を少なくするために重要です。もし、フラストダイヤモンド形状に端や尖った部分がある場合、流動性のある素材が乱れて、手袋にピンホール、不整合、折り目などの欠陥をより簡単に発生させる可能性があります。滑らかな領域及び遷移ゾーンは、鋭いエッジを減らして、流体が異なる領域間でよりスムーズに流れるようにしています。
この設計上の特徴は、製造プロセス中にエラストマー材料をスムーズかつ均質に流し、なおかつ効果的なストレス緩和領域を提供するために重要です。加熱されたエラストマー材料は、浸漬中に手型に集まります。フォーマーが液体材料のプールから取り除かれたとき、余分な材料が金型を流れ落ちて金型から外れ、理想的には、金型のすべての部分に滑らかで比較的均一な厚さの材料が残ることです。そのため、様々な緩和ゾーンの開発とその結果として生じる輪郭/設計の特徴は、機能的で効果的な緩和機能を作成するために、製造中の材料の均等な流れを確保するために重要です。
これにより、非緩和ゾーン部分よりも屈曲に対する抵抗が少ない緩和ゾーンが提供されるため、着用者の機能性と快適性が向上します。改良された手袋はまた、より大きな手袋(特大の手袋)と同じ快適性を提供するより形に合った手袋を使用できるようにすることにより、手の手袋の位置を維持し、手袋の滑りに抵抗するのにも役立ちます。実際には、こぶ/緩和ゾーンは、手の骨の上、手の関節の上、手の軟部組織領域の上、又はそれらの組み合わせである可能性があることに留意すべきです。
ディップ成形を使用すると(以下で詳しく説明するように)、手袋は手袋本体と緩和ゾーンでほぼ均一な厚さを有しながら、屈曲に対する抵抗を減らすことができます。この場合の緩和ゾーンは、図9Aや図9Bのように通常のハンドフォーマーの円周と輪郭に厳密に沿って厳密に作られた手袋(緩和ゾーンのない)に比べて、緩和ゾーンの屈曲抵抗(「ばね力」)が小さくなります。手袋は両手用(「左右対称」)にすることもできます。手袋の腹側と背側を対称にすることで、1つの手袋をどちらの手にも使用できます。左右対称にすることにより、一部の緩和ゾーンが手の反対側に交差したり、緩和ゾーンが両サイドの端(クロッチ領域)の前で停止したりする場合があります。
ばね力を低減する際の緩和ゾーンの別の重要な特徴は、図1、2、3、4、4A(参照番号112A、114、116、121、121A)に示されるような側面または隣接する緩和ゾーンを有することによるものです。
指(finger)や手の曲げ伸ばしや動きに抵抗する主な力は手袋の素材によるものです。特定の領域の手袋を切断することにより、素材の屈曲形状をどのように変化させることができるか、そしてストレスの軽減が手の機能に最も有益である場所がどこなのかが明らかになります。主な目的は手のストレスを軽減又は除去することです。従って、そうすることで(説明されているように「材料を取り除く」ことによって)、これは標準的な手袋に蓄積するバネ力を弱めることに繋がります。即ち、ナックルや関節部分の領域で手/指(finger)の動きを制限する例として、領域311(図3)に表示されている手袋の材料は、例えば領域313、315に沿って手袋に切り込みを入れることによって変更することが可能です。ただ、手袋の目的が比較的不浸透性のバリアを作成することであるため、切断することはストレスの蓄積という問題に対する実用的な解決策にはなりません。それよりも、異なる形やサイズのポケットを313や315のような様々な場所に作ることによって、手袋の材料に関連するバネ力の低滅又は排除することが解決策となります。ストレス緩和領域313、315は上述した課題の非自明な解決策の一例です。本出願に記載されている他のストレス軽減緩和ゾーンの場所は、同様の実験と発見に基づいています。
緩和ゾーン114(図1、図4、図4A)は楕円形状又は円弧形状であることが好ましいのですが、任意の形状であっても構いません。また、対称、非対称、線形、又は非線形にすることも可能です。これらの緩和ゾーン構造の1つ又は複数を手袋又はハンドフォーマーに組み込むことができ、これらの緩和ゾーンは、手袋の特定の目的に合うように、必要に応じて手袋の背側、腹側、及び/又は横側に配置することができます。
これらの機能は、親指が曲がってその回転軸上を移動するときに、その領域の下にある筋肉にかかるストレスを減らすことです。これらの緩和ゾーンは、前述のように親指のウェビングと手のひらの領域で発生するバネ力を低減するのに役立つという二次的な機能も果たします。
遠位指節間(DIP)、近位指節間(PIP)関節の緩和ゾーン及び親指ウェビングの緩和ゾーンも示されており、上記において説明されています。また、手袋の反対側に互いを映し出す緩和ゾーンを設けることで、両手用の手袋に組み込むことも可能となります。このミラーリングを利用した手袋の概念は、本願に示される実施形態のいずれにも適用することができ、任意の1つの実施形態の任意の緩和ゾーンは、手袋の特定の目的に適合するように別の実施形態と交換して使用することができることに留意してください。
図5は、必要に応じて、上記の実施形態のいずれかに組み込むことができる追加の特徴を備えた手袋の追加の実施形態を示しています。図5は、近位手根骨と中手根骨とが出会う関節を中心にして、またはその上に拡がるナックル緩和ゾーン120を示しています。
ナックル、指(finger)、又は指(finger)関節上の緩和ゾーンは、流れるような遷移を作るように形状の角度が収束したり緩和ゾーンが手袋の均一な表面に接したりする滑らかな遷移ゾーンを備える隆起した対称又は非対称の変形ダイヤモンド形状/こぶ形状の緩和ゾーンで構成されています。緩和ゾーンは、図1AのようなナックルのMCP関節、PIP関節上の楕円形状(または「円弧形状」)(参考符号115A、123、124)や、所望のストレス緩和をもたらす複数の平行、ドーム、または卵形の緩和ゾーンを含む任意の形状にすることもできます。
緩和ゾーンは、指(finger)/ナックルの関節に隙間又はポケットを残すように設計されており、伸縮する前に手/指(finger)の動きに余地を残すために、それを囲む手袋の領域とは平面的にならないようになっています。このように膨らませることにより、曲げた時に指(finger)/ナックルの関節が入り込むたるみ領域ができ、手袋の素材がそれほど伸びなくても済むようになります。これは、指(finger)を曲げたり丸めたりすると、指(finger)と手の背側の可動域が長くなり、腹側の可動域が短くなるためです。これは、素手を見ると、指(finger)が曲がるにつれてナックルの皮膚が背側に引き締まっているのがよくわかります。皮膚が伸びることによって指(finger)を曲げることができるようになります。
このため、手のモデル(「ハンドフォーマー」)には、例えば、垂直又は角度を付けたディップ成形の際に、エラストマー材料がスムーズに流れるようにしながら、こぶ/ポケットをつくるためにその上に隆起した領域を設けてもかまいません。これは、手袋のすべての緩和ゾーンのすべての収束点と、手袋の大部分の均一な表面とのすべての収束点に適用することができます。
図5はまた、本発明の追加的な代替機能として、手袋に備え付けられた空気放出チャンネル119の代替案システムも表示しています。この空気放出チャンネルの目的は、手袋の使用中に任意の緩和ゾーンの下に溜まる空気を放出することです。このチャンネルは、空気が隆起したり、くぼんだり、又は形成されたチャンネルに沿って、任意の緩和ゾーン領域から手袋の基部又は手首の領域、又は手袋の開放端/その近くまでの距離を移動することを可能にして、手袋に閉じ込められていた空気を逃がします。これによって、「気泡」は閉じ込められず、手袋を手に密着させることが可能となります。これらの空気放出チャンネルは、複数の緩和ゾーン又は個々の緩和ゾーンにすべて一緒に接続することができます。
これらの空気放出チャンネルは、ナックル及び指(finger)関節の緩和ゾーンを含むがこれだけには限定されない最も効果的な空気放出システムを達成するために、必要に応じて手袋/フォーマー上の任意の場所の緩和ゾーンに接続することができます。空気放出チャンネルは、手袋の背側又は腹側、あるいは両側に配置することができます。また、横方向の緩和ゾーンを組み込むことも可能です。空気放出チャンネルは、手袋内で終わる場合もあれば、製造される手袋の用途に応じて、手袋の底部で終わる場合もあります。
指(digit)緩和ゾーン111、111A(図6A)、112、112A、及び113(図6)は、指(finger)及び/又は親指(総称して「「指(digit)」又は「複数の指(digits)」)が、伸びた位置からカールした又は引っ込められた位置にカールする(「曲がる」)ので、手袋が指(finger)及び親指に沿って低いストレスで降伏するようになっています。指(digit)緩和ゾーンは、好ましくは指(finger)の幅の2分の1から4分の3であり、より好ましくは手袋を着用している手の指の最大幅の3分の2になります。ナックル緩和ゾーン120(図5)は、手を拳にしたときに手袋が耐えられる領域を提供します。これらの緩和ゾーンは、手袋の背側と腹側、又は片側のみに配置されます。製造される手袋の用途に応じて、これらの緩和ゾーンの1つ、幾つか、全くなし、又は全てを利用することができます。
近位骨と中手骨の間の一部に設けられた緩和ゾーン115(図1、図2、図5、図12)は、運動時や作動時に手を曲げたり丸めたりしたときにエラストマー張力(低ストレス収量)を解放することができます。この緩和ゾーンは、手袋の背側と腹側、又は片側のみに配置することができます。緩和ゾーン115は、クロッチ領域を介して連続的(図1を参照)であるか、又は説明したように背側と腹側の緩和ゾーンが分かれている非連続的(図12を参照)にすることが可能です。緩和ゾーン115の一部は、隣接する近位手根骨又は中手根骨に部分的に又は完全に侵入することが可能です。得られる手袋の所望の機能に応じて、1つ以上の緩和ゾーン115を手袋/フォーマーの設計に組み込むことができます。この緩和ゾーンは、好ましくは、手本体の長さの1/3~2/3です。
空気チャンネル(air channel)119は環境に対して開放されていてもよいし、手袋の開放端の手前で止めることも可能です。チャンネルの端を手袋の周囲の環境にさらすために、手袋の開いた端を少し巻き戻すことが必要な場合があります。
ウェビング緩和ゾーン117は、親指が手から離れて伸ばされるときに低ストレスの拡張領域を提供し、親指が人差し指に対して回転するときに動きの自由を提供するものです。ウェビング緩和ゾーン117は、好ましくは実質的に平行ですが、他の形状であっても構いません。
典型的な緩和ゾーンは中指の関節上にあります。例えば、本願の出願人であるAnsteyに関する2015年11月12日に発行された参考文献12、米国特許第9,179,718号をご参照ください。
緩和ゾーンは滑らかな「平面」手袋の切れ目になります。緩和ゾーンは、単純で均一な手袋の領域よりも拡張したり、伸長したり、曲がったりしやすい領域を提供します。緩和ゾーンは、好ましくは、様々な形状及びサイズの隆起した領域で構成されますが、基礎となる解剖学的形状、解剖学的構造、及び関連する緩和のニーズに基づいて必要な材料又はストレッチの量により異なる場合があります。
理想的には、緩和領域は、隆起したダイヤモンド形状又はフラストダイヤモンド形状の台地(plateaus)又はこぶである材料の隆起領域であり、好ましくは、鋭い移行ゾーン/角を持たないので、製造プロセス中のエラストマー材料の流れが均質に保たれ、手袋の厚さが全体的に比較的一定になっています。
緩和ゾーン領域の手袋の厚さは比較的一定で、手袋の他の部分と均一です。
図1及び図2に示すように、この手袋は、主に手袋の背面(図1)(背側)が多数の緩和ゾーンを有する構成となっていますが、手袋の前面(図2)(腹側)に主にウェビング緩和ゾーン117のみを別個に又は延長線上に有していても構いません。さらに、緩和ゾーン115も、手袋の前面に組み込むことができます。上記で説明したように、手袋は空気放出チャンネル(air release channel)119も備えることが可能です。指(finger)とナックルの緩和ゾーン図1と1A(参照番号112、113、115A、122、123、124)は、製造される手袋の機能要件に応じて、手袋の前側と背側の両方、又は片側にのみ配置することもできます。
手袋はまた、緩和ゾーンの一部又はすべての代わりに、又はそれに加えて、ダイヤモンド形状/こぶ形状/楕円形状あるいは部分的なダイヤモンド形状/こぶ形状/楕円形状を含む、上記手袋の任意の形状又はパターンのいずれかを使用することができます。さらに、手袋は、指(finger)/指(digit)間のクロッチに追加の材料を追加することによって改善される場合があります。ハンドフォーマーの標準的な距離から指(finger)を離して手袋を作ることにより、指(finger)/指(digit)間に追加の材料があり、独自のタイプの緩和ゾーンを提供することが可能となります。
ここで示した緩和ゾーン及びデザインの特徴は、手専用手袋又は両手用手袋の製造のために、手袋の片側又は背側と腹側の両方に実装することができます。
緩和ゾーンの好ましい方向は、細長い/垂直方向ですが、本発明は、任意の一方向の緩和ゾーンに限定されるものではありません。指(finger)と親指上に記載された緩和ゾーンの形状は、機能性と触覚フィードバックを妨げることになる指(finger)/親指の下の手袋の材料の滑り落ちを防ぐという理由から、特にそうなっています。
全体の緩和ゾーンの一般的な方向と形状は、意図的に垂直に傾斜しています(つまり、縦軸に沿っています)。緩和ゾーンの垂直方向の性質は、製造プロセス中の引力に対応するように設計されています。これにより、手袋の製造プロセスで使用されるハンドフォーマー(「モールド」)上でのエラストマー材料の流れがより良くなります。緩和ゾーンの中心にある凹み(図6A、111A)は、必要に応じて、水平方向の緩和ゾーンにおいて垂直方向に傾斜/垂直方向又は水平方向に傾斜/水平にすることも可能です。この凹みは、緩和ゾーンの全長又は長さの一部を走ることができます。この特徴は、本願で述べたいずれの緩和ゾーンにも適用可能です。
緩和ゾーンとチャンネルの垂直性により、手袋製造材料の均一な流れを可能にし、手袋の製造中にエラストマー材料が溜まることがなく、より均質な/均一の厚さの最終製品を作ることができるようになります。これは、手袋の製造プロセスにおいて非常に重要な点です。材料の溜まりは、手袋の性能に悪影響を及ぼし、緩和ゾーンが手袋の使用時のストレス軽減に与える影響を妨げたり中和したりするため、許容することはできません。本発明では、緩和領域を実質的に垂直に配向させるというこの概念及び実施は、重要で中心的な要素となっています。
ディップ成形プロセスを使用した製造の際、ハンドフォーマーは最初に液状のエラストマー指(finger)に浸漬され、浸漬されたハンドフォーマーの領域は金型の周りにエラストマー層を形成します。これによって手袋が形成されます。金型が液体より上に上がると、余分な材料が金型を伝って液体の中に戻ります。緩和ゾーンを慎重に設計することにより、余分な材料は自然に(つまり、垂直に下降する方向、又はそれに近い方向)液体のバットに戻ることができます。特定の緩和領域の設計、主に水平方向の緩和ゾーンでは、液体の流れが遅くなったり、溜まったりして、材料が乾燥/冷却して手袋の領域に凝集し、手袋の領域が過度に厚くなったり硬くなったりすることがあります。垂直配向型緩和ゾーン設計のように、エラストマーが流れの途中でブロックされない場合、余分な材料は滴り落ちたり流れたりし、それによって手袋の全体部分を通して比較的一貫した層の深さ/厚さを有する手袋を形成することができます。
縦方向、大部分/実質的に縦方向、及び垂直方向のいずれか、又は垂直から滑らかに移行する緩和ゾーンを有することにより、所望の/機能的な緩和ゾーンを提供しながら、手袋の層のこの一貫した形成を可能にします。これにより、より安価で実用的なプロセスを使用して、より均一な手袋を作ることができます。
医療用/実用手袋は、大部分が使い捨てであるか、又は処置中に何度も交換されるため、これら手袋のコストを実用的なレベルに維持することが重要となります。
ストレス緩和ゾーンを備えた手袋は、そのコストが現在使用されている標準的な手袋よりも大幅に高くなると、その価値は低下します。ラテックス、ニトリル、ネオプレン、ポリイソプレン、ビニールなどのエラストマー材料の手袋を低コストで製造する方法の一つに、ディップ金型を用いる方法があります。本発明は、製造方法に限定されるものではありませんが、そのような方法の一つは、セラミック又は他の同様の又は公知の材料でベース金型を構築することです。上記の金型緩和ゾーンは、製品の手袋に望まれる様々なサイズや形状に合わせて構成されたサイズや形状の金型に組み込むことができます。緩和ゾーンの量、長さ、及び形状は、他の考慮事項の中でもとりわけ、手袋の素材と手袋のサイズ(小、中、大など)によって異なります。次に、シリコーン、樹脂、プラスチック、金属、ナイロン、セラミック又はその他のタイプの鋳型を、マスターから公知の方法を使用して作成することができます。
その後、鋳型をエラストマー材料に浸漬して、加熱、塩素化、加硫、洗浄、及び乾燥の幾つかの工程を含むプロセスを経て手袋を形成します。最終製品を様々な点で改善するために、追加の工程を前記プロセスに組み込むことも可能です。追加の浸漬及び工程を実装して、手袋に層を追加し、実用又は台所用手袋などのより耐久性のある、又は再利用可能な手袋を作成することも可能です。それから、手袋は、乾燥、硬化、又は固定後に、鋳型から剥がすことができます。
水平に設計された緩和ゾーンは、この流れを妨げ、材料が溜まってしまうため、手袋に沿ったコーティングが不均一になり、緩和ゾーンの動作に支障をきたす可能性があります。
従って、垂直設計は、コストを最小限に抑え、プーリングなどを防ぐためのさらなる製造工程の必要性を排除しながら、最適な手袋の構造を提供することができます。
垂直の緩和ゾーン111~121A、123~124、313~317は、ほとんどの部分で、全体的に手/指(finger)の縦軸に実質的に平行であり、指(finger)を曲げたり、拳を作ったりするのに必要な労力量を削減できます。指(finger)を曲げると、緩和ゾーンが広がり、関節や軟部組織が緩和ゾーンに押し上げられ、緩和ゾーンが横方向にも伸びます。これにより、緩和ゾーンの真下の領域だけでなく、隣接する領域にもストレス緩和を提供することができます。
図10及び図11を参照すると、符号1010~1013は、様々なフィンガークロッチ緩和ゾーンを示しています。本願の目的のために、他に明示的に指定されない限り、外転及び内転は、運動の冠状(内側-外側)面における手先や手、指(finger)、又はつま先(toes)の動きとして定義されます。指(finger)やつま先を広げるなど、手先や手を文字通り体から離れる方向に動かすことを外転といいます。
外転(広がること)や指(finger)を動かす際に、これらのクロッチ緩和ゾーンは手袋の材料に蓄積されるストレスを軽減する役割を果たします。これらの緩和ゾーンは、指(finger)の動きに対応するための追加の材料を提供し、通常は材料が機能を引っ張ることによって引き起こされる横方向の張力と収縮が減少します。フィンガークロッチストレス緩和ゾーンの現在の設計は、この領域と手の隣接領域の全体的な力を軽減するのに役立ちます。そうすることにより、指(finger)を動かす際や外転の際に、手の筋肉の疲労が軽減され、関連する軟部組織、骨、神経、血管への全体的なストレスが軽減されます。この概念は、本願で述べるすべてのストレス緩和ゾーンに適用することができます。
このフィンガークロッチ緩和ゾーンは任意の形状とすることができます。図10及び図11に示されるような好ましい実施形態は、対称又は非対称、楕円形状(弓形状)、フラストダイヤモンド形状(1011)、アイスクリームコーン形状(1010)、ロッド形状、ドーム形状、楕円形状又は円弧形状(1012、1013)です。これらの緩和ゾーンは、MCP関節領域及び近位指節骨上の領域を部分的又は完全に覆うことができます。実装される緩和ゾーンの数や形状は、作成する手袋によって異なります。フィンガークロッチ緩和ゾーンは、手袋及び手袋フォーマーの背側、腹側、又は背側と腹側の両方に存在することができます。
フラストダイヤモンド形状及びアイスクリームコーン形状のフィンガークロッチ緩和ゾーン1010~1013、及び115/115A(図1)の緩和ゾーンにより、手袋の素材を横方向に拡張することができます。次に、この一次横方向の拡張は、縦方向を含む他の方向への二次的な拡張の広がりをもたらします。これにより、手の機能時の、全体的に非自明なストレス解消を実現します。この発見により、上記の領域にある緩和ゾーンの自明でない設計と位置が、機能時のストレスや手の疲労の軽減に寄与しているのがわかります。これは、本発明のユニークで新規な特徴の一つとみなすことができます。
図12は、緩和ゾーン114、116を有していますが、緩和ゾーン1010を有さない別の実施形態を示しています。
緩和ゾーンの形状と位置は、手袋自体にそれほど張力をかけることなく、指(finger)のより多くの動き/曲げに対応します。好ましい実施形態では、手袋の素材は、緩和ゾーン全体を通して比較的均一な厚さですが、緩和ゾーンの一部でより薄くすることもできます。
緩和ゾーン115(図1)は、指(digit)間のクロッチ領域に延びることができますが、このクロッチ領域の手前で停止することもできます。緩和ゾーン115は、手の動作時に指(finger)が開いて広がるときに、当該緩和ゾーンの拡張を可能にします。この機能により、この領域に緩和ゾーンを持たない標準的な手袋に関連するストレスをさらに軽減することができます。したがって、指(finger)が曲がったり丸まったりするときに、素材の引っ張り力に対抗する場合に比べて、指(finger)や手が受ける疲労が軽減されます。指(finger)間の緩和ゾーンの作用はまた、骨と軟部組織の締め付けを防ぎ、この領域で報告されている関連する神経や骨の損傷を緩和するのに役立ちます。
同様にウェビング緩和領域117(図1)は、手袋内のストレスの量を減らして、親指が手から離れたり回転したりする際に、親指の筋肉と手のウェビングにかかる圧力を軽減することができます。ウェビング緩和ゾーン117は、手の背面と前面に別々に配置することもできるし、手の背面から手のひらの領域まで延在して、親指の動き全体を通してウェビング領域の緩和を提供することもできます。
この緩和ゾーン117はまた、この領域の手袋の張力(トランポリン効果として知られている)のために通常の手袋が行うことができるように接触から外れるのではなくて、手袋の材料が手のウェビングと密接に接触し続けることを可能にします。これにより、使用者は、大きな手袋の余分な材料に頼るのではなく、よりぴったりとフィットする手袋を着用して、手袋内で手と親指を自由に動かすことができます。緩和ゾーン114(図1、図4、図4A)はまた、このトランポリン効果を軽減するのを助け、それによってウェビング緩和ゾーン領域におけるストレスの軽減を助けるのにも効果的です。
本願の特許請求の範囲に限っては、特に明示しない限り、指(finger)の下のMCP関節(115/115A付近)を指して「ナックル」、指(finger)間のクロッチより上(112または113付近)の指(finger)の関節を指して「指(finger)関節」と呼び、両者を区別して使用します。
本願の特許請求の範囲に限っては、他に明示されない限り、「手」という用語は、手の指(finger)と親指を含みます。
本発明は、好ましい設計を有するものとして説明してきましたが、本発明の原理に全般的に従う本発明のさらなる変更、使用、および/または適応が可能であり、本発明が関係する技術分野における既知または慣例的な実施の範囲内にあり、本明細書に記載された中心的な特徴に適用され、本発明の範囲および添付の特許請求の範囲内に入るような本開示からの逸脱を含むことが理解されます。さらに、一実施形態に示された特徴のいずれかは、他の実施形態のいずれかの特徴と組み合わせて使用することができます。
本出願人は、本願明細書において、図面または発明の詳細な説明に手袋が示されている場合、その図面または詳細な説明は、その手袋が作られたそれぞれの手袋フォーマーに言及している可能性があることに留意しています。例えば、円弧形状の緩和ゾーンを有する手袋が図示されている場合、その手袋には、円弧形状の緩和ゾーンを形成するための同じ円弧形状構造を有するそれぞれの手袋用フォーマーの詳細も記載されています。過度の実験をせずに本発明を製造、使用又は販売することを当業者に指示するために、明細書に準拠するために前者の緩和ゾーンの別の図面が必要であるとは考えられません。従って、本発明は、本願及びその中のすべての順列に記載されている手袋を製造するためのハンドフオーマーをカバーし、包含するものとします。
よって、本発明は、上記の唯一の実施形態に限定されず、以下の特許請求の範囲内のありとあらゆる実施形態を包含することが理解されます。

Claims (19)

  1. 実質的に均一な厚さのポリマー材料によって製造された手袋であって、
    前記手袋は、手のひら部分と、背面部分と、指(finger)部分と、親指部分とを有しており、
    前記手袋は、手袋の手首部分に上端を有し、前記指(finger)部分の遠隔端に下端を有し、
    前記手袋は、手の少なくとも一部を選択的に受け入れるための少なくとも1つのポケットを有し、
    前記ポケットは、手のひら部分、背面部分、指(finger)部分、及び親指部分のグループのうちの1つに形成され、そこから拡張して緩和ゾーンを画定しており、
    前記ポケットは、ポケットと手袋との間にあるポケットの周囲を完全に覆うように延びる周縁部を有しており、
    前記ポケットの配置が、手袋のディップ(dip)成形形成中にポケットを通過する液体形態のポリマー材料の均一な流れを可能にして、ポケットの周囲のポリマー材料の貯留を防ぎ、ポケットの周囲に沿って手袋及びポケットの実質的に均一な厚さを提供することを特徴とする手袋。
  2. 請求項1に記載の手袋において、前記緩和ゾーンは手の長さに沿った方向の高さが、手の幅に沿った横方向の緩和ゾーンの幅よりも大きいことを特徴とする手袋。
  3. 請求項2に記載の手袋において、前記ポケットはフラストダイヤモンド形状(frusto-diamond shaped)を有することを特徴とする手袋。
  4. 請求項2に記載の手袋において、前記ポケットはアイスクリームコーン形状、ロッド形状、ドーム形状、楕円形状又は円弧形状のグループのうちの1つから選ばれた形状を有することを特徴とする手袋。
  5. 請求項1に記載の手袋において、前記ポケットはフラストダイヤモンド形状を有することを特徴とする手袋。
  6. 請求項1に記載の手袋において、ドリップ(drip)成形プロセスにより、液体形態のポリマー材料が形成時に上端から下端への下向きに流れるようになっており、
    前記緩和ゾーンは、その長さの一部に沿って上端に最も近いところから連続して外側に向かう方向に先が細くなっており、手袋の形成時に緩和ゾーンを通過するポリマー材料の層流を促進して、緩和ゾーンでの又は緩和ゾーンに沿ったプーリングを防止することを特徴とする手袋。
  7. 請求項1に記載の手袋において、ドリップ(drip)成形プロセスにより、液体形態のポリマー材料が形成時に上端から下端への下向きに流れるようになっており、
    且つ、前記緩和ゾーンは、前記上端に最も近い方向から、前記緩和ゾーンの長さの第1の部分に沿って第1の幅から第2の幅へと連続的に外側に向かう方向に先が細くなっており、手袋の形成時に緩和ゾーンを通過するポリマー材料の乱流を減少させて、ポケット周辺での又はポケット周辺に沿ったプーリングを防止し、
    且つ、前記緩和ゾーンがその長さの第2の部分に沿って、前記幅から前記第1の幅に戻るように先が細くなっていることを特徴とする手袋。
  8. 請求項7に記載の手袋において、前記ポケットはフラストダイヤモンド形状を有することを特徴とする手袋。
  9. 請求項7に記載の手袋において、前記ポケットはこぶ形状を有することを特徴とする手袋。
  10. 請求項9に記載の手袋のポケットにおいて、前記ポケットは、そのプロファイルを低くするために、前記こぶ形状の中央に隆起を有することを特徴とする手袋。
  11. 請求項1に記載の手袋は、指(finger)の骨に沿って第1のストレス線軸を有し、前記ポケットは前記第1のストレス軸線に沿って配置されて、指(finger)を曲げたり横方向に動かしたりしたときに前記指(finger)に沿った手袋のストレスを軽減させることを特徴とする手袋。
  12. 請求項1に記載の手袋は、指(finger)の骨に沿って第1のストレス線軸を有し、前記ポケットは前記第1のストレス軸線の外側に配置されて、指(finger)を曲げたり横方向に動かしたりしたときに前記指(finger)に沿った手袋のストレスを軽減させることを特徴とする手袋。
  13. 請求項7に記載の手袋において、前記ポケットは、その中に手の指(finger)、関節、又はナックルのグループのうちの1つを受け入れることを特徴とする手袋。
  14. 請求項7に記載の手袋において、手袋を着用している手の屈曲により、少なくとも1つのナックル関節がポケット内に移動して、手袋を伸ばさなくても手を曲げることを可能にすることを特徴とする手袋。
  15. 請求項7に記載の手袋において、前記ポケットは、手袋の手首部に向かうポケットの上部領域がポケットの中央領域よりも狭くなっているこぶ形状を有し、手袋の手首部に対向するポケットの周辺に沿って前記上端に向かって開口し、手袋の形成時にポケット周囲を通過した手首領域から指(finger)領域に流れるときに、ポリマー材料のプーリング又は乱流を引き起こす、凸部領域を含まないことを特徴とする手袋。
  16. 手のひら部分、背面部分、指(finger)部分、及び親指部分を有するポリマー製手袋であって、
    前記手袋は、手袋の手首部分に上端を有し、指(finger)部分の先端に下端を有し、
    前記手袋は、その中に手の少なくとも一部を選択的に受け入れるための少なくとも1つのポケットを有し、前記ポケットは、手のひら部分、背面部分、指(finger)部分及び親指部分のグループのうちの1つに形成され、そこから拡張して緩和ゾーンを規定しており、
    前記ポケットは、ポケットと手袋との間でポケットを完全に取り囲むように延びる周縁部を有し、
    前記ポケットは、前記ポケットの中央部分から前記ポケットの上部に近い部分に向かって先が細くなっており、
    前記ポケットの形状が、手袋のディップ成形形成時にポケットを通過した液体形態のポリマー材料の均一な流れを可能にして、ポケット周囲のポリマー材料の収集を防ぎ、ポケットの周囲に沿った手袋の被覆及びポケットの実質的に均一な厚さを提供することを特徴とするポリマー製手袋。
  17. 手袋を形成するための手の形をしたハンドフォーマーであって、
    前記ハンドフォーマーは、手のひら部分、背面部分、少なくとも1本の指(finger)部分、及び親指部分を有しており、
    前記ハンドフォーマーは、ハンドフォーマーの手首部分に上端を有し、前記少なくとも1本の指(finger)部分の先端に下端を有しており、
    前記ハンドフォーマーは、手袋のポケットを形成するための少なくとも1つのこぶを有し、前記こぶは、手のひら部分、背面部分、指(finger)部分及び親指部分のグループのうちの1つに形成され、
    前記こぶは、こぶとハンドフォーマーとの間のこぶの周りを完全に取り囲むように延びる周縁部を有しており、
    前記こぶは、前記上端から前記下端に向かう方向の長さが、その幅及びその深さよりも大きく、前記こぶが、ハンドフォーマーの指(finger)部分の最大幅の少なくとも3分の1に広がっており、
    前記こぶは、凸状の上端を有し、前記こぶの凸状の形状は、ハンドフォーマー上での手袋のディップ成形形成中に、ポケットを通過する液体形態のポリマー材料の均一な流れを可能にし、こぶの上端でのポリマー材料の乱流又はプーリングを防止して、ハンドフォーマーの被覆及びポケットの周縁に沿った実質的に均一な厚さを提供することを特徴とするハンドフォーマー。
  18. 請求項17に記載のハンドフォーマーにおいて、前記こぶはフラストダイヤモンド形状を有することを特徴とするハンドフォーマー。
  19. 請求項17に記載のハンドフォーマーにおいて、前記こぶはアイスクリームコーン形状、ロッド形状、ドーム形状、楕円形状又は円弧形状のグループのうちの1つから選択される形状であることを特徴とするハンドフォーマー。
JP2021571755A 2019-06-03 2020-06-02 抗疲労と空気チャンネル(air channel)の改善が施された医療用/歯科用/実用手袋 Pending JP2022538383A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201962856682P 2019-06-03 2019-06-03
US62/856,682 2019-06-03
PCT/US2020/035769 WO2020247401A1 (en) 2019-06-03 2020-06-02 Medical/dental/utility glove with anti-fatigue and air channel improvements

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022538383A true JP2022538383A (ja) 2022-09-02

Family

ID=73549420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021571755A Pending JP2022538383A (ja) 2019-06-03 2020-06-02 抗疲労と空気チャンネル(air channel)の改善が施された医療用/歯科用/実用手袋

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20200375285A1 (ja)
EP (1) EP3975777A4 (ja)
JP (1) JP2022538383A (ja)
KR (1) KR20220027931A (ja)
CN (1) CN113905628A (ja)
AU (1) AU2020288179A1 (ja)
CA (1) CA3142481A1 (ja)
WO (1) WO2020247401A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113017180A (zh) * 2019-12-09 2021-06-25 顶级手套国际有限公司 手套

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3600716A (en) * 1969-05-06 1971-08-24 James North & Son Ltd Flexible gloves having internal passages
US3867727A (en) * 1973-12-28 1975-02-25 Akwell Ind Inc Surgeon{3 s glove
US5442816A (en) * 1993-02-05 1995-08-22 Seketa; Nicholas F. Surgical glove
US5323490A (en) * 1993-03-19 1994-06-28 Yarbrough Dan R Glove having stress relief areas
WO2006065640A1 (en) * 2004-12-14 2006-06-22 Shapiro David E Surgical glove
US20060212990A1 (en) * 2005-02-01 2006-09-28 Henry Mattesky Stretchable, multi-layered gloves
US20080092270A1 (en) * 2006-09-11 2008-04-24 Reber's Grip, Llc Glove with visco-elastic foam
CA2862866C (en) * 2012-02-22 2019-10-08 Paul ANSTEY Medical/dental/utility glove with anti-fatigue and ergonometric improvements
US8856967B2 (en) * 2013-03-15 2014-10-14 Summit Glove Inc. Glove with improved finger areas
US9414630B2 (en) * 2014-12-17 2016-08-16 Ilana Wolf Schatzberg Glove with expansion areas that fit over rings
EP3405054A4 (en) * 2016-01-20 2019-07-03 Ansell Limited POLYMERIC CONSTRAINTS REDUCTION GLOVE
US20190357609A1 (en) * 2017-01-26 2019-11-28 Ansell Limited Ambidextrous stress-reducing glove

Also Published As

Publication number Publication date
CA3142481A1 (en) 2020-12-10
EP3975777A4 (en) 2023-06-28
CN113905628A (zh) 2022-01-07
WO2020247401A1 (en) 2020-12-10
US20200375285A1 (en) 2020-12-03
AU2020288179A1 (en) 2021-12-16
KR20220027931A (ko) 2022-03-08
EP3975777A1 (en) 2022-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11844383B2 (en) Medical/dental/utility glove with anti-fatigue and ergonomic improvement
US7707654B1 (en) Massage glove
US6760923B1 (en) Glove with flexible joints
US5323490A (en) Glove having stress relief areas
US10212976B2 (en) Gripping aid
EP2740436A1 (en) Surgical glove
US20190029916A1 (en) Fascia Therapy Tool
US20060005295A1 (en) Gloves with curved reliefs formed therein
JP2022538383A (ja) 抗疲労と空気チャンネル(air channel)の改善が施された医療用/歯科用/実用手袋
US7288051B1 (en) Exercise handle
US20110245747A1 (en) Splint for treatment of musculoskeletal injury of the hand
US20140228178A1 (en) Devices and methods for strengthening the thenar muscles
US20170095392A1 (en) Therapeutic compression device and method
GB2035052A (en) Shampoo glove
RU2797730C1 (ru) Кистевой эспандер
US11337885B1 (en) Handled soft tissue mobilization devices and methods for making same
WO2018136114A1 (en) Gripping aid
TSANG TREATMENT OF HYPERTROPHIC SCARS

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220804

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240514