JP2022534029A - 多層光学フィルム - Google Patents

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Abstract

多層光学フィルムは、互いに隣接して連続的に配置されている複数のポリマー層を含む。複数のポリマー層内の、間隔を空けた第1のポリマー層と第2のポリマー層との厚さの差は、約10%未満である。第1のポリマー層と第2のポリマー層との間に配置されている、各ポリマー層は、約400nm未満の厚さを有する。第1のポリマー層と第2のポリマー層との間に配置されている、複数のポリマー層内の、少なくとも3つのポリマー層を有する一つの群内の各層は、第1のポリマー層と第2のポリマー層との平均厚さよりも、約20%~約500%大きい厚さを有する。少なくとも3つのポリマー層を有する群は、少なくとも1対の直接隣接するポリマー層を含む。

Description

多層光学フィルムは、光学的に厚い保護境界層によって隔てられたミクロ層のパケットを含み得る。
本明細書のいくつかの態様では、互いに隣接して連続的に配置されている複数のポリマー層を含む、多層光学フィルムが提供されている。複数のポリマー層内の、間隔を空けた第1のポリマー層と第2のポリマー層との厚さの差は、約10%未満である。第1のポリマー層と第2のポリマー層との間に配置されている、各ポリマー層は、約400nm未満の厚さを有する。第1のポリマー層と第2のポリマー層との間に配置されている、複数のポリマー層内の少なくとも3つのポリマー層を有する一つの群内の各層は、第1のポリマー層と第2のポリマー層との平均厚さよりも、約20%~約500%大きい厚さを有する。少なくとも3つのポリマー層を有する群は、少なくとも1対の直接隣接するポリマー層を含む。
本明細書のいくつかの態様では、多層光学フィルムであって、多層光学フィルムの厚さの少なくとも一部分に沿って、互いに隣接して連続的に配置されている、複数の光学繰り返し単位を含む、多層光学フィルムが提供されている。各光学繰り返し単位は、少なくとも2つの層を含み、対応する帯域幅を有する。複数の光学繰り返し単位内の、間隔を空けた第1の光学繰り返し単位及び第2の光学繰り返し単位の帯域幅は、互いに重複している。第1の光学繰り返し単位と第2の光学繰り返し単位との間に配置されている、複数の光学繰り返し単位内の、少なくとも一対の隣接する光学繰り返し単位は、非重複の帯域幅を有する。第1の光学繰り返し単位と第2の光学繰り返し単位との間に配置されている、光学繰り返し単位は、第1の光学繰り返し単位と第2の光学繰り返し単位との平均厚さよりも、約10%を超えて小さい厚さを有さない。第1の光学繰り返し単位と第2の光学繰り返し単位との間に配置されている、多層光学フィルム内の各層は、約400nm未満の平均厚さを有する。
本明細書のいくつかの態様では、互いに隣接して連続的に配置されている、第1のポリマー層と第2のポリマー層との複数の交互層を含む、多層光学フィルムが提供されている。第1のポリマー層と第2のポリマー層との複数の交互層内の、少なくとも第1~第4の連続的に配置されている隣接層は、それぞれ、意図された平均厚さt1~t4を有する。t1~t4のそれぞれは、約400nm未満である。t2及びt3のうちの一方は、t1、t4、並びにt2及びt3のうちの他方よりも、少なくとも5%大きい。
本明細書のいくつかの態様では、第1の多層積層体、第2の多層積層体、及び第1の多層積層体と第2の多層積層体と間に配置されている第3の多層積層体を含む、多層光学フィルムが提供されている。第1の多層積層体、第2の多層積層体、及び第3の多層積層体のそれぞれは、複数のポリマー層を含む。第1の多層積層体及び第2の多層積層体のそれぞれ内のポリマー層の総数は、少なくとも50個である。第1の多層積層体及び第2の多層積層体は、第3の多層積層体に直接隣接する、対応する第1のポリマー層及び第2のポリマー層を含み、第1のポリマー層と第2のポリマー層との厚さの差は、約10%未満である。第3の多層積層体は、少なくとも1対の直接隣接するポリマー層であって、少なくとも1対のポリマー層のうちの各ポリマー層が、第1のポリマー層と第2のポリマー層との平均厚さよりも、少なくとも約20%大きい厚さを有するような、少なくとも1対の直接隣接するポリマー層、を含む。多層光学フィルムは、一体的に形成されており、多層光学フィルムの第1の部分と第2の部分との間の最小平均剥離力は、約0.4N/cm超であり、第1の部分及び第2の部分は、それぞれ、第1の多層積層体及び第2の多層積層体の、少なくとも1つのポリマー層を含む。
多層光学フィルムの概略断面図である。 多層光学フィルムに関する層厚さ対層番号のプロットである。 図2Aのプロットの一部分の拡大図である。 光学繰り返し単位の重複する帯域幅の概略図である。 光学繰り返し単位の非重複の帯域幅の概略図である。 2つの層を含む光学繰り返し単位の概略断面図である。 4つの層を含む光学繰り返し単位の概略断面図である。 多層光学フィルムに関する透過率対波長の概略プロットである。 多層光学フィルムに関する透過率対波長の概略プロットである。 剥離試験の概略図である。 図2A及び図2Bに示されている層厚さ分布を有する反射偏光子に関する透過率対波長のプロットである。 多層光学フィルムに関する層厚さ対層番号のプロットである。 図11Aのプロットの一部分の拡大図である。 図11A及び図11Bに示されている層厚さ分布を有する反射偏光子に関する透過率対波長のプロットである。 光学パケット間に厚いスペーサ層を含む多層光学フィルムに関する層厚さ対層番号のプロットである。 多層光学フィルムに関する層厚さ対層番号のプロットである。 図14Aのプロットの一部分の拡大図である。
以下の説明では、本明細書の一部を構成し様々な実施形態が例示として示されている添付図面が参照される。図面は、必ずしも一定の比率の縮尺ではない。他の実施形態が想到され、本明細書の範囲又は趣旨から逸脱することなく実施されてもよい点を理解されたい。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味で解釈されるべきでない。
異なる屈折率を有するミクロ層を配置することによって、望ましい透過特性及び/又は反射特性を少なくとも部分的に提供する多層光学フィルムが既知である。そのような光学フィルムは、例えば、交互ポリマー層を共押出しすることと、フィルムダイを介してチルロール上に当該層をキャスティングすることと、次いで、キャストウェブを延伸することとによって実証されている。例えば、米国特許第3,610,729号(Rogers)、同第4,446,305号(Rogersら)、同第4,540,623号(Imら)、同第5,448,404号(Schrenkら)、同第5,882,774号(Jonzaら)、同第6,157,490号(Wheatleyら)、同第6,783,349号(Neavinら)、及び同第9,279,921号(Kivelら)、並びに国際出願公開第2018/163009号(Haagら)を参照されたい。これらのポリマー多層光学フィルムにおいては、ポリマー材料が、個々の層を作製する際に、主として又は排他的に使用され得る。そのようなフィルムは、大量生産プロセスと適合性があり、大型のシート及びロール物品として作製され得る。好適なミクロ層、及びミクロ層の好適な配置(例えば、厚さプロファイル)を選択することによって、多層光学フィルムは、例えば、広帯域(例えば、可視波長範囲及び/又は近赤外波長範囲)反射偏光子、広帯域ミラー、ノッチ(例えば、比較的狭い間隔を空けた反射帯域を有する)反射偏光子、又はノッチミラーであるように構成され得る。
いくつかの場合には、多層光学フィルムは、光学繰り返し単位を有する2つ以上の光学積層体又は光学パケットを含む。光学繰り返し単位は、2つ以上の層を含み、光学繰り返し単位の積層体又はパケットにわたって繰り返されている。光学繰り返し単位は、光学繰り返し単位の光学厚さ(厚さ×屈折率)の2倍の波長についての一次反射を有する。光学繰り返し単位のパケット内の各層は、400nm未満、又は300nm未満、又は250nm未満、又は200nm未満の厚さを有し得る。各層は、約5nm超、又は約10nm超の厚さを有し得る。多層光学フィルムは、光学繰り返し単位の2つのパケットを含み得、例えば、一方のパケットは、青色~緑色の波長を反射するように構成されおり、他方のパケットは、緑色~赤色の波長を反射するように構成されている。1つ以上のスペーサ層が、光学繰り返し単位のパケット間に含められ得る。従来は、1つ又は2つの光学的に厚い(可視光(例えば、約400nm~約700nmの範囲の波長)又は近赤外光(例えば、約700nm~約2500nmの範囲の波長)の一次反射に光学干渉によって実質的に寄与することができない程に厚い)スペーサ層又は保護境界層(protective boundary layer;PBL)が含められてきた。これらのPBL層は、典型的には、交互ポリマー層の共押出しされたウェブにおける流れプロファイルが、交互ポリマー層内に光学的欠陥を生じさせることを防止するために含まれる。本明細書によれば、より薄いPBLを使用することにより、隣接する光学パケットの層間剥離に対する改善された抵抗が提供され得るが、より薄いPBLはまた、光学的欠陥をもたらし得ることが見出された。本明細書のいくつかの実施形態によれば、より多くの数のより薄いPBLを使用することにより、光学的欠陥をもたらすことなく、光学パケット間の改善された層間剥離抵抗が提供されることが見出された。いくつかの実施形態によれば、これらのより薄いPBLは、好ましくは、厚さ約400nm未満である。いくつかの実施形態では、3つ以上のPBL層が、光学繰り返し単位の隣接するパケット間に含まれる。いくつかの実施形態では、これらのPBL層のうちの少なくともいくつか、及びいくつかの場合では全てが、光学層である。この文脈における光学層は、層が可視光又は近赤外光の一次反射に光学干渉によって著しく寄与することができる範囲の厚さを有する層である。いくつかの実施形態では、PBLの厚さプロファイルは、そのような反射からの光学コヒーレンスを防止又は低減するように選択され(例えば、PBL内の異なる光学繰り返し単位が、非重複の帯域幅を有し得る)、それにより、PBLは、多層光学フィルムの反射率に実質的に影響を及ぼさない。
図1は、多層光学フィルム100の概略断面図である。光学フィルム100は、互いに隣接して連続的に配置されている複数のポリマー層102を含む。複数のポリマー層内の、間隔を空けた第1のポリマー層111と第2のポリマー層112との厚さの差は、約10%未満、又は約7%未満、又は約5%未満である。第1の層111と第2の層112との厚さのパーセント差は、|h1-h2|をh1及びh2のうちの大きい方で除算したものに100%を乗じたものであり、ここで、h1は、第1の層111の厚さであり、h2は、第2の層112の厚さである。いくつかの実施形態では、第1のポリマー層111と第2のポリマー層112との間に配置されている、複数のポリマー層102内の、少なくとも3つのポリマー層を有する一つの群120内の各層は、第1のポリマー層と第2のポリマー層との平均厚さ((h1+h2)/2)よりも、約20%~約500%大きい厚さ(例えば、t1、t2、t3)を有する。いくつかのそのような実施形態では、群120内の各層は、第1のポリマー層と第2のポリマー層との平均厚さよりも、少なくとも約30%、又は少なくとも約50%、又は少なくとも約100%、又は少なくとも約150%大きい厚さを有する。いくつかのそのような実施形態では、又は他の実施形態では、群120内の各層は、第1のポリマー層と第2のポリマー層との平均厚さよりも、約400%以下、又は約300%以下、又は約250%以下大きい厚さを有する。いくつかの実施形態では、少なくとも3つのポリマー層を有する群120は、第1のポリマー層111と第2のポリマー層112との平均厚さよりも、約50%~約400%、又は約100%~約300%、又は約150%~約250%大きい平均厚さ(例えば、図示の実施形態では、(t1+t2+t3)/3)を有する。
典型的には、多層光学フィルム内の各層は、一定又はほぼ一定の厚さを有する。多層光学フィルム内の層の厚さにおいて変動がある場合、層の厚さとは、別段の指示がない限り、層の平均(非加重平均)厚さを指す。層のセット又は層の群の平均厚さは、セット又は群内の個々の層の厚さの算術平均である。層の意図された平均厚さは、層の設計上又は名目上の厚さである。いくつかの実施形態では、層の意図された平均厚さは、層の平均厚さと同じ又は実質的に同じである。
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのポリマー層を有する群120は、少なくとも1対の直接隣接するポリマー層(例えば、124及び122、又は122及び119)を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも3つのポリマー層を有する群120内のポリマー層は、図1で概略的に示されているように、互いに隣接して連続的に配置されている。他の実施形態では、追加のポリマー層が、群120内のポリマー層のうちのいくつかを隔てることができる。
光学フィルム100は、図1で概略的に示されているものよりも多くの層を含み得る。いくつかの実施形態では、多層光学フィルム100は、少なくとも50個の層、又は少なくとも100個の層、又は少なくとも200個の層を含む。いくつかのそのような実施形態では、又は他の実施形態では、多層光学フィルム100は、1000個以下の層、又は800個以下の層を含む。
ポリマー層128は、第1のポリマー層111と第2のポリマー層112との間に配置されている、複数のポリマー層内のポリマー層である。いくつかの実施形態では、第1のポリマー層111と第2のポリマー層112との間に配置されている、複数のポリマー層内のポリマー層128の総数は、少なくとも3つ、又は少なくとも4つ、又は少なくとも5つである。いくつかの実施形態では、第1のポリマー層111と第2のポリマー層112との間に配置されている、複数のポリマー層内のポリマー層128の総数は、30個以下、又は25個以下、又は20個以下、又は15個以下、又は12個以下、又は10個以下である。
他の箇所で更に説明されているように、多層光学フィルム100は、第1の偏光状態145を有する実質的な垂直入射光144(例えば、垂直に入射する光、あるいは、垂直の30度以内、又は20度以内、又は10度以内で入射する光)について、及び、第2の偏光状態147を有する実質的な垂直入射光146にについて、所望の光透過率及び光反射率を有し得る。
図2Aは、多層光学フィルム100に相当し得る多層光学フィルムに関する層厚さ対層番号のプロットである。図2Bは、間隔を空けた第1のポリマー層211及び第2のポリマー層212、並びに、第1のポリマー層211と第2のポリマー層212との間に配置されている、少なくとも3つのポリマー層を有する群220を示す、図2Aのプロットの一部分である。整数の層番号におけるデータ点が示されている。データ点間の線は、視覚的なガイドである。第1の層211は、84.3nmの厚さを有し、第2の層212は、84.4nmの厚さを有し、群220内の層は、それぞれ、175.5nm、196.2nm、129.8nm、及び112.3nmの厚さを有する。群220内の各層は、第1の層211と第2の層212との平均厚さよりも、約33%~約133%大きい厚さ(例えば、(112.3nm-84.35nm)/84.35nm×100%=約33%)を有する。
いくつかの実施形態では、複数のポリマー層内の、少なくとも3つのポリマー層を有する群120又は群220は、複数のポリマー層内の少なくとも4つのポリマー層を有する群である。いくつかの実施形態では、少なくとも3つのポリマー層を有する群は、20個未満のポリマー層、又は15個未満のポリマー層、又は10個未満のポリマー層を含む。
いくつかの実施形態では、第1のポリマー層111及び第2のポリマー層112のそれぞれ、又は第1のポリマー層211及び第2のポリマー層212のそれぞれは、複数のポリマー層内の、少なくとも3つのポリマー層を有する群120又は群220と、少なくとも50個の他のポリマー層との間に配置されている。例えば、図1で概略的に示されている層の群125及び群126はそれぞれ、少なくとも50個の層を含み得る。
いくつかの実施形態では、第1のポリマー層111と第2のポリマー層112との間、又は第1のポリマー層211と第2のポリマー層212との間に配置されている各層は、約1ミクロン未満、又は約700nm未満、又は好ましくは約500nm未満、又はより好ましくは約400nm未満、又は更により好ましくは約300nm未満、又は約250nm未満の厚さ(例えば、層の平均厚さ)を有する。
いくつかの実施形態では、第1のポリマー層111と第2のポリマー層112との間、又は第1のポリマー層211と第2のポリマー層212との間に配置されている層は、第1のポリマー層と第2のポリマー層との平均厚さよりも、約10%を超えて、又は約5%を超えて小さい厚さ(例えば、層の平均厚さ)を有さない。換言すれば、いくつかの実施形態では、第1のポリマー層111と第2のポリマー層112との間、又は第1のポリマー層211と第2のポリマー層212との間に配置されている層は、第1のポリマー層と第2のポリマー層との平均厚さの約0.9倍未満、又は約0.95倍未満の厚さを有さない。
いくつかの実施形態では、多層光学フィルム100は、多層光学フィルム100の厚さの少なくとも一部分に沿って、互いに隣接して連続的に配置されているポリマー層の第1の群140を含む。いくつかの実施形態では、第1の群140は、多層光学フィルム100の厚さの少なくとも一部分に沿って互いに隣接して連続的に配置されている、少なくとも200個のポリマー層(図1の概略図では、より少ない層が示されている)を含む。例えば、第1の群140は、少なくとも層番号200~400を含む、図2A及び図2Bの層の群に相当し得る。ポリマー層の第1の群140は、第1のポリマー層111及び第2のポリマー層112と、少なくとも3つのポリマー層を有する群120とを含む。少なくとも200個のポリマー層の第1の群140内の各層は、約1ミクロン未満、又は約700nm未満、又は好ましくは約500nm未満、又はより好ましくは約400nm未満、又は更により好ましくは約300nm未満、又は約250nm未満の厚さ(例えば、層の平均厚さ)を有する。
いくつかの実施形態では、多層光学フィルム100は、多層光学フィルム100の厚さの少なくとも一部分に沿って、互いに隣接して連続的に配置されている、複数の光学繰り返し単位(例えば、対の層103、104)を含む。各光学繰り返し単位は、少なくとも2つの層103及び層104を含み、対応する帯域幅を有する。例えば、図3で概略的に示されているように、第1の光学繰り返し単位111、113は、左の波長λ1L~右の波長λ1Rの帯域幅W1を有し得、第2の光学繰り返し単位112、114は、左の波長λ2L~右の波長λ2Rの帯域幅W2を有し得る。左の波長及び右の波長は、半値全幅(full-width at half maximum;FWHM)帯域端の波長であると理解され得る。いくつかの実施形態では、複数の光学繰り返し単位内の、間隔を空けた第1の光学繰り返し単位111、113及び第2の光学繰り返し単位112、114の帯域幅は、互いに重複している。例えば、λ2Lは、λ1Lとλ1Rとの間にあり、λ1Rは、λ2Lとλ2Rとの間にある。いくつかの実施形態では、第1の光学繰り返し単位111、113と第2の光学繰り返し単位112、114との間に配置されている、複数の光学繰り返し単位内の、少なくとも一対の隣接する光学繰り返し単位(例えば、124、122と、119、117と)は、非重複の帯域幅を有する。これは図4に概略的に示されており、図4は、光学繰り返し単位(例えば、124、122)のλ3L~λ3Rの帯域幅W3と、隣接する光学繰り返し単位(例えば、119、117)のλ4L~λ4Rの帯域幅W4とを示す。λ3L~λ3Rの範囲とλ4L~λ4Rの範囲とにおいては、重複が存在しないため、帯域幅は、非重複である。いくつかの実施形態では、第1の光学繰り返し単位と第2の光学繰り返し単位との間に配置されている、光学繰り返し単位は、第1の光学繰り返し単位と第2の光学繰り返し単位との平均厚さよりも、約10%を超えて、又は約5%を超えて小さい厚さを有さない。光学繰り返し単位の厚さは、光学繰り返し単位内の少なくとも2つの層の総厚さである。いくつかの実施形態では、第1の光学繰り返し単位と第2の光学繰り返し単位との間に配置されている、多層光学フィルム内の各層は、約1ミクロン未満、又は約700nm未満、又は好ましくは約500nm未満、又はより好ましくは約400nm未満、又は更により好ましくは約300nm未満、又は約250nm未満の厚さ(例えば、層の平均厚さ)を有する。
光学繰り返し単位(optical repeat unit;ORU)の帯域幅は、同一の厚さのORUの無限の積層体が呈し得る一次反射帯域の帯域幅である。これは、Born and Wolfの「Principles of Optics」、Edition 5、page 67によって定義されているように、特性マトリックスMのマトリックス要素から容易に算出される。
光学繰り返し単位は、2つの層を含んでもよく、又は3つ以上の層を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、各光学繰り返し単位は、少なくとも3つの層、又は少なくとも4つの層を含む。図5は、2つの層503及び層504を含む光学繰り返し単位505の概略断面図である。いくつかの実施形態では、層503及び層504のそれぞれは、実質的に同じ波長の4分の1の光学厚さを有する。いくつかの実施形態では、層503及び層504の一方又は双方が、2つの(2つ以上の)層で置き換えられている。いくつかの実施形態では、2つの(2つ以上の)層は、光学繰り返し単位が反射するように構成されている波長の4分の1の組み合わせ光学厚さを有する。
図6は、4つの層603、層607、層604、及び層608を含む光学繰り返し単位605の概略断面図である。いくつかの実施形態では、層607及び層608は、隣接層への結合を改善するために含まれるタイ層である。いくつかの実施形態では、層607及び層608は、例えば、約5nm~約50nm、又は約10nm~約30nmの範囲の厚さを有する。いくつかの実施形態では、層607と層608とは、同じ組成を有する。いくつかの実施形態では、各光学繰り返し単位605は、ABCBの順序で配置されている、層A(603)、層B(607又は608)、及び層C(604)を含む。いくつかのそのような実施形態では、層ABと層CBとは、実質的に同じ波長の4分の1の光学厚さを有する。
いくつかの実施形態では、多層光学フィルム100は、互いに隣接して連続的に配置されている、第1のポリマー層103と第2のポリマー層104との複数の交互層を含む。第1のポリマー層103と第2のポリマー層104との複数の交互層内の、少なくとも第1~第4の連続的に配置されている隣接層(例えば、それぞれ、層124、層122、層119、及び層117)は、それぞれ、意図された平均厚さt1~t4を有し、t2及びt3のうちの一方は、t1、t4、並びにt2及びt3のうちの他方よりも、少なくとも5%、又は少なくとも7%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は少なくとも30%大きい。いくつかの実施形態では、t2及びt3のうちの一方は、t1、t4、並びにt2及びt3のうちの他方よりも、約5%~約500%、又は約10%~約500%、又は約20%~約500%、又は~約400%、又は~約300%、又は~約250%大きい。いくつかの実施形態では、t1~t4のそれぞれは、約1ミクロン未満、又は約700nm未満、又は好ましくは約500nm未満、又はより好ましくは約400nm未満、又は更により好ましくは約300nm未満、又は約250nm未満である。
いくつかの実施形態では、多層光学フィルム100は、反射偏光子である。図7は、第1の偏光状態745及び第2の偏光状態747に対する実質的な垂直入射についての光学フィルムの透過率対波長の概略プロットである。図7に示されている波長範囲は、少なくとも幅200nm(例えば、少なくとも450nm~650nm、又は400nm~700nm)であることができる。いくつかの実施形態では、少なくとも200nmの波長範囲の実質的な垂直入射光について、多層光学フィルム100は、第1の偏光状態745に対する少なくとも60%の平均光反射率と、直交する第2の偏光状態747に対する少なくとも60%の平均光透過率T2とを有する。多くの場合、光吸収率は、ごく僅かであり、それにより、平均光反射率は、約100%-T1である。
いくつかの実施形態では、ポリマー層のうちの少なくとも一部(例えば、2つの交互ポリマー層のうちの一方)は、実質的に一軸配向されている。例えば、いくつかの実施形態では、多層光学フィルムは、実質的な一軸延伸フィルムであり、かつ少なくとも0.7、又は少なくとも0.8、又は少なくとも0.85の一軸性度Uを有する反射偏光子であり、ここで、U=(1/MDDR-1)/(TDDR1/2-1)であり、MDDRは、機械方向延伸比として定義され、TDDRは、横断方向延伸比として定義される。そのような実質的に一軸配向された多層光学フィルムは、例えば、米国特許出願公開第2010/0254002号(Merrillら)に記載されている。
いくつかの実施形態では、多層光学フィルム100は、ミラーフィルムである。いくつかの実施形態では、少なくとも200nmの波長範囲の実質的な垂直入射光について、多層光学フィルム100は、互いに直交する第1の偏光状態及び第2の偏光状態のそれぞれに対する少なくとも60%の平均光反射率を有する。例えば、第1の偏光状態及び第2の偏光状態に対する透過率はそれぞれ、図7に747とラベル付けされている曲線に追従し得る。
透過率は、図7の概略図とは著しく異なる場合もある。例えば、透過率は、波長範囲にわたって一定又は実質的に一定ではなく、波長と共に変化し得る。
いくつかの実施形態では、多層光学フィルム100は、間隔を空けた反射帯域を有する反射偏光子である。図8は、第1の偏光状態845及び第2の偏光状態847に対する実質的な垂直入射についての光学フィルムの透過率対波長の概略プロットである。いくつかの実施形態では、実質的な垂直入射光について、並びに、第1の波長λ1及び第2の波長λ2のそれぞれについて、多層光学フィルム100は、第1の偏光状態845を有する入射光の少なくとも60%を反射し、直交する第2の偏光状態847を有する入射光の少なくとも60%を透過する。第1の波長λ1と第2の波長λ2との間に位置する少なくとも第3の波長λ3について、多層光学フィルム100は、第1の偏光状態845及び第2の偏光状態847のそれぞれに対する入射光の少なくとも60%を透過する。
透過率は、図8の概略図とは著しく異なる場合もある。例えば、λ1及びλ2付近の反射帯域における透過率又は反射率は、帯域内で変化する場合もあり、より漸進的な帯域端の遷移を有する場合もある。別の例として、透過率又は反射率は、λ1付近の反射帯域とλ2付近の反射帯域とについて著しく異なる場合もある。
本明細書の反射偏光子は、一体的に形成され得る。本明細書で使用するとき、第2の要素と「一体的に形成された」第1の要素とは、第1の要素と第2の要素とが、別個に製造され、次いでその後に接合されるのではなく、一緒に製造されることを意味する。一体的に形成されるとは、第1の要素を製造した後に、続いて第2の要素を第1の要素上に製造することを含む。複数の層を含む光学フィルムは、当該層が、別個に製造され、次いでその後に接合されるのではなく、一緒に製造される(例えば、溶融ストリームとして組み合わされ、次いでチルロール上にキャスティングされてキャストフィルムを形成し、次いで、キャストフィルムが配向される)場合、一体的に形成されている。
いくつかの実施形態では、多層光学フィルム100は、第1の多層積層体(層124の群を有する層111)、第2の多層積層体(層126の群を有する層112)、及び、第1の多層積層体と第2の多層積層体と間に配置されている第3の多層積層体(層128の群)を含む。第1の多層積層体、第2の多層積層体、及び第3の多層積層体のそれぞれは、複数のポリマー層を含む。いくつかの実施形態では、第1の多層積層体及び第2の多層積層体のそれぞれ内のポリマー層の総数は、少なくとも50個、又は少なくとも100個、又は少なくとも150個、又は少なくとも200個である。いくつかの実施形態では、第3の多層積層体内のポリマー層の総数は、少なくとも3つ、又は少なくとも4つ、又は少なくとも5つであり、いくつかの実施形態では、30個以下、又は25個以下、又は20個以下、又は15個以下、又は12個以下、又は10個以下である。いくつかの実施形態では、第3の多層積層体内の各ポリマー層は、400nm未満、又は300nm未満、又は250nm未満の厚さを有する。第1の多層積層体及び第2の多層積層体のそれぞれ、並びに、任意選択的に第3の多層積層体は、他の箇所で説明されているように、複数の光学繰り返し単位を含む光学積層体であることができる。第1の多層積層体及び第2の多層積層体は、第3の多層積層体(層128の群)に直接隣接する、対応する第1のポリマー層111及び第2のポリマー層112を含む。第1のポリマー層111と第2のポリマー層112との厚さの差は、約10%未満である。第3の多層積層体は、少なくとも1対の直接隣接するポリマー層(例えば、124及び122、又は122及び119)であって、少なくとも1対のポリマー層のうちの各ポリマー層が、第1のポリマー層及び第2のポリマー層の平均厚さよりも、少なくとも約20%大きい厚さを有するような、少なくとも1対の直接隣接するポリマー層、を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1対のポリマー層のうちの各ポリマー層は、第1のポリマー層111と第2のポリマー層112との平均厚さよりも、約500%以下大きい厚さを有する。いくつかの実施形態では、第3の多層積層体(層128の群)内の各層は、第1のポリマー層111と第2のポリマー層112との平均厚さの90%~600%、又は~500%、又は~400%、又は350%の範囲の厚さを有する。いくつかの実施形態では、多層光学フィルムは、一体的に形成されており、多層光学フィルムの第1の部分と第2の部分との間の最小平均剥離力は、約0.4N/cm超であり、第1の部分及び第2の部分は、それぞれ、第1の多層積層体及び第2の多層積層体の、少なくとも1つのポリマー層を含む。いくつかの実施形態では、最小平均剥離強度は、約0.6N/cm超、又は約0.8N/cm超である。いくつかの実施形態では、最小平均剥離強度は、約1.5m/分の剥離速度での実質的な90度剥離試験を使用して決定され、最小平均剥離強度は、約5秒の平均化時間にわたって平均化された剥離強度の最小値である。
図9は、例えば、光学フィルム100に相当し得る一体的に形成された多層光学フィルム400に適用される剥離試験を概略的に示す。光学フィルム400は、試験用の規格サイズ(例えば、幅1インチ(2.54cm)×12インチ(30cm)のストリップ)へ切り出され得る。両面テープ458(例えば、3M Company(St.Paul,MN)より入手可能な3M 665 Double Sided Tape)は、プレート455(例えば、金属プレート)に取り付けられ、フィルム400は、両面テープ448に取り付けられる。フィルム400には、例えば、20~60度、又は30~45度の範囲である、プレート455の主表面と角度αをなす切り込み線444に沿って、フィルムの縁部の付近に(例えば、かみそり刃を用いて)切り込みが付けられる。テープ459は、テープ459がフィルム400の少なくとも切り込み部分を覆うように、かつテープ459の自由端479が剥離試験において使用可能であるように、フィルム400に貼り付けられる。例えば、テープ459は、3M Company(St.Paul,MN)より入手可能な3M 396テープの約1.5インチ(4cm)のストリップであることができる。剥離試験の間に把持するために使用される自由端479は、自由端479自体の上に折り畳まれて、非粘着性のタブ(例えば、約1/2インチ(1.3cm)のタブ)を形成することができる。次いで、実質的な90度剥離試験が、自由端479から剥離することによって、実行される。例えば、(図9の印加力Fによって概略的に示されている)引き方向と、プレート455の上面に平行な方向との間の角度βは、約90度であることができる。剥離試験は、約1.2~約1.8m/分(例えば、約1.5m/分)の範囲の剥離速度(引き方向に沿った自由端479の速度)で実施される。剥離試験は、例えば、IMASS SP-2000剥離試験機(IMASS Inc.(Accord,MA))を使用して実行され得る。剥離強度は、約4~約6秒(例えば、約5秒)の平均化時間にわたって平均化される。平均剥離強度は、複数のサンプル(例えば、5つのフィルムサンプル)のそれぞれ1つに対して単一の平均化時間で、又は、単一の(例えば、より長い)サンプルに対して複数の間隔の平均化時間で、決定され得る。これらの平均剥離強度の最小値が、最小平均剥離強度と称される。
剥離強度は、光学フィルム400の2つの部分434と部分435との間の剥離強度であり、2つの部分434、435のそれぞれは、多層光学フィルム400の少なくとも1つの層(例えば、フィルムの最外ポリマー層のうちの一方)を含む。例えば、剥離試験の間に、光学フィルム400は、最外層のうちの一方と隣接層との間の境界面で層間剥離し得、それにより、2つの部分434、435のうちの一方は、層間剥離された最外層を含み、2つの部分434、435のうちの他方は、光学フィルム400の残部を含む。別の例として、光学フィルム400は、第1の光学積層体と第2の光学積層体との間で層間剥離し得る。例えば、従来の厚いPBL層が、第1の光学積層体と第2の光学積層体との間に含まれる場合、剥離は、この層のバルクを介して、又はこの層と隣接層との間の境界面で生じ得る。いくつかの実施形態によれば、この破壊モードは、第1の光学積層体と第2の光学積層体との間により薄い複数のPBLを含めることによって排除される又は実質的に低減される。別の例として、光学フィルム400は、光学積層体のうちの一方の内部の、2つの内部層の間の境界面で層間剥離し得る。更に別の例として、層間剥離は、最外層と隣接層との間の境界面で開始し得、次いで、光学フィルム400の内部層内へ伝播し得、それにより、部分434及び部分435のそれぞれは、内部層の部分を含む。
いくつかの実施形態では、多層光学フィルムは、複数の交互高屈折率層及び交互低屈折率層を含む。いくつかの実施形態では、低屈折率層は、ポリカーボネートと、PETG(Eastman Chemicals(Knoxville,TN)より入手可能な、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate;PET)と、グリコール変性剤として使用されるシクロヘキサンジメタノールとのコポリエステル)と、PCTG(Eastman Chemicals(Knoxville,TN)より入手可能な、PETと、PETGと比較して2倍の量の、グリコール変性剤として使用されるシクロヘキサンジメタノールとのコポリエステル)とのブレンドから形成されている。使用されるポリカーボネートの割合は、所望のガラス転移温度が与えられるように選択され得る。いくつかの実施形態では、ガラス転移温度は、2019年5月23日に出願され、「OPTICAL FILM AND OPTICAL STACK」と題された、同一所有者の仮特許出願第62/851991号に更に記載されているように、光学フィルムのマイクロリンクルを改善するように選択され得る。いくつかの実施形態では、高屈折率層は、ポリエチレンナフタレート(polyethylene naphthalate;PEN)、又はPEN/ポリエチレンテレフタレート(PET)コポリマーから形成されている。ポリマー多層光学フィルムにおいて有用であることが既知の他のポリマー材料が、代替的に使用されてもよい。
剥離強度試験方法
フィルムサンプルが調製され、幅1インチ(2.54cm)×12インチ(30cm)のストリップへ切り出された。両面テープ(3M Company(St.Paul,MN)より入手可能な3M 665 Double Sided Tape)が、金属プレートに取り付けられ、サンプルストリップが両面テープに取り付けられた。過剰なフィルムは、プレートの一方の端部から切られ、それにより、フィルムは、プレートのこの縁部と揃い、他方の縁部には、かみそり刃を用いて鋭角で切ることによって、切り込みが付けられた。テープ(3M Company(St.Paul,MN)より入手可能な3M 396テープ)の約1.5インチ(4cm)のストリップの一方の端部は、ストリップ自体の上に折り畳まれて、1/2インチ(1.3cm)の非粘着性のタブを形成した。テープの他方の端部は、フィルムサンプルの切り込み付き縁部に貼り付けられた。次いで、90度剥離試験が、5秒の平均化時間を使用する60インチ/分(1.5m/分)の剥離速度でのIMASS SP-2000剥離試験機(IMASS Inc.(Accord,MA))を使用して、実行された。5つのストリップが、各フィルムサンプルについて試験された。実施例において与えられた結果に関しては、層を互いから層間剥離するために必要とされる最も弱い力又は最も低い力を比較するために、最小値が報告されている。
実施例1
複屈折反射偏光子光学フィルムが、以下のように調製された。2つの多層光学パケットは、各パケットが、ポリエチレンナフタレート(PEN)と、低屈折率の等方性層との325個の交互層から構成された状態で、共押出しされ、低屈折率の等方性層は、屈折率が約1.57であるように、ポリカーボネートとコポリエステルとのブレンド(PC:coPET)で作製され、一軸配向の際に、実質的に等方性のままであり、PC:coPETの重量比は、約41重量%のPC及び59重量%のcoPETであり、摂氏105.8度のTgを有した。この等方性材料は、延伸後に、2つの非延伸方向における等方性材料の屈折率が、非延伸方向における複屈折材料の屈折率と実質的に一致したままであり、延伸方向においては、複屈折層と非複屈折層との間に屈折率の実質的な不一致があるように選択された。PEN及びPC/coPETのポリマーは、別個の押出成形機から多層共押出フィードブロックに供給され、多層共押出フィードブロック内で、PEN及びPC/coPETのポリマーは、組み合わされて、325個の交互光学層の2つのパケットに加えて、積層された光学パケットの外側上のPC/coPETのより厚い保護境界層と、パケットの間の、光学厚さを有するがコヒーレンスのない9つの交互内部保護境界層(図2Bを参照されたい)との合計で661個の層になされた。次いで、多層溶融物は、ポリエステルフィルムに関する従来の方式で、フィルムダイを介してチルロール上にキャスティングされ、キャスティングされた際に、急冷させた。次いで、キャストウェブは、米国特許第6,916,440号(Jacksonら)に記載されているように、パラボリックテンター内で、320°Fの温度で横断方向において約6:1の比で延伸された。
実施例1の光学フィルムに関する層厚さプロファイルが、図2A及び図2Bに示されている。最外保護境界層は、プロットには含まれていない。垂直入射における通過及びブロックの透過率が決定され、図10に示されている。ブロック偏光及び通過偏光に対する、450~650nmでの平均透過率は、それぞれ、0.011%及び86.7%であった。実施例1のフィルムは、静電容量ゲージによって測定した結果、約58.9μmの総厚さを有した。最小平均剥離力は、0.991N/cmであった。
実施例2
複屈折反射偏光子光学フィルムが、以下のように調製された。2つの多層光学パケットは、各パケットが、90%のポリエチレンナフタレート(PEN)及び10%のポリエチレンテレフタレート(PET)から構成されたポリマーである90/10coPENと、低屈折率の等方性層との325個の交互層を有する状態で、共押出しされ、低屈折率の等方性層は、屈折率が約1.57であるように、ポリカーボネートとコポリエステルとのブレンド(PC:coPET)で作製され、一軸配向の際に、実質的に等方性のままであり、PC:coPETの重量比は、約61重量%のPC及び39重量%のcoPETであり、摂氏116.4度のTgを有した。この等方性材料は、延伸後に、2つの非延伸方向における等方性材料の屈折率が、非延伸方向における複屈折材料の屈折率と実質的に一致したままであり、延伸方向においては、複屈折層と非複屈折層との間に屈折率の実質的な不一致があるように選択された。PEN及びPC/coPETのポリマーは、別個の押出成形機から多層共押出フィードブロックに供給され、この多層共押出フィードブロック内で、PEN及びPC/coPETのポリマーは、組み合わされて、325個の交互光学層の2つのパケットに加えて、積層された光学パケットの外側上のPC/coPETのより厚い保護境界層と、パケットの間の、光学厚さを有するがコヒーレンスのない9つの交互内部保護境界層(図11Bを参照されたい)との合計で661個の層になされた。次いで、多層溶融物は、ポリエステルフィルムに関する従来の方式で、フィルムダイを介してチルロール上にキャスティングされ、キャスティングされた際に、急冷させた。次いで、キャストウェブは、米国特許第6,916,440号(Jacksonら)に記載されているように、パラボリックテンター内で、300°Fの温度で横断方向において約6:1の比で延伸された。
実施例2の光学フィルムに関する層厚さプロファイルが、図11A及び図11Bに示されている。最外保護境界層は、プロットには含まれていない。垂直入射における通過及びブロックの透過率が決定され、図12に示されている。ブロック偏光及び通過偏光に対する、450~650nmでの平均透過率は、それぞれ、0.021%及び89.2%であった。実施例2のフィルムは、静電容量ゲージによって測定した結果、約58.7μmの総厚さを有した。最小平均剥離力は、0.876N/cmであった。
比較例C1
複屈折反射偏光子光学フィルムが、以下のように調製された。2つの多層光学パケットは、各パケットが、ポリエチレンナフタレート(PEN)と、低屈折率の等方性層との325個の交互層を有する状態で、共押出しされ、低屈折率の等方性層は、屈折率が約1.57であるように、ポリカーボネートとコポリエステルとのブレンド(PC:coPET)で作製され、一軸配向の際に、実質的に等方性のままであり、PC:coPETの重量比は、約41重量%のPC及び59重量%のcoPETであり、摂氏105.8度のTgを有した。この等方性材料は、延伸後に、2つの非延伸方向における等方性材料の屈折率が、非延伸方向におおける複屈折材料の屈折率と実質的に一致したままであり、延伸方向においては、複屈折層と非複屈折層との間に屈折率の実質的な不一致があるように選択された。PEN及びPC/coPETのポリマーは、別個の押出成形機から多層共押出フィードブロックに供給され、多層共押出フィードブロック内で、PEN及びPC/coPETのポリマーは、組み合わされて、325個の交互光学層の2つのパケットに加えて、積層された光学パケットの外側上のPC/coPETのより厚い保護境界層と、光学パケットの間のPC/coPETのより厚い保護境界層との合計で653個の層になされた。次いで、多層溶融物は、ポリエステルフィルムに関する従来の方式で、フィルムダイを介してチルロール上にキャスティングされ、キャスティングされた際に、急冷させた。次いで、キャストウェブは、米国特許第6,916,440号(Jacksonら)に記載されているように、パラボリックテンター内で、327°Fの温度で横断方向において約6:1の比で延伸された。
比較例C1の光学フィルムに関する層厚さプロファイルが、図13に示されている。最外保護境界層は、プロットには含まれていない。中央保護境界層の厚さは、5μmであった。通過偏光及びブロック偏光に対する、450~650nmでの平均透過率は、それぞれ、0.009%及び88.49%であった。比較例C1のフィルムは、静電容量ゲージによって測定した結果、約64.9μmの総厚さを有した。フィルム全体にわたる最小剥離力は、パケット間において見出され、0.12N/cmと測定された。
実施例3
複屈折反射偏光子光学フィルムが、以下のように調製された。2つの多層光学パケットは、各パケットが、ポリエチレンナフタレート(PEN)と、低屈折率の等方性層との325個の交互層から構成された状態で、共押出しされ、低屈折率の等方性層は、屈折率が約1.57であるように、ポリカーボネートとコポリエステルとのブレンド(PC:coPET)で作製され、一軸配向の際に、実質的に等方性のままであり、PC:coPETの重量比は、約41重量%のPC及び59重量%のcoPETであり、摂氏105.8度のTgを有した。この等方性材料は、延伸後に、2つの非延伸方向における等方性材料の屈折率が、非延伸方向における複屈折材料の屈折率と実質的に一致したままであり、延伸方向においては、複屈折層と非複屈折層との間に屈折率の実質的な不一致があるように選択された。PEN及びPC/coPETのポリマーは、別個の押出成形機から多層共押出フィードブロックに供給され、多層共押出フィードブロック内で、PEN及びPC/coPETのポリマーは、組み合わされて、325個の交互光学層の2つのパケットに加えて、積層された光学パケットの外側上のPC/coPETのより厚い保護境界層と、パケットの間の、光学厚さを有するがコヒーレンスのない9つの交互内部保護境界層との合計で661個の層になされた。次いで、多層溶融物は、ポリエステルフィルムに関する従来の方式で、フィルムダイを介してチルロール上にキャスティングされ、キャスティングされた際に、急冷させた。次いで、キャストウェブは、米国特許第6,916,440号(Jacksonら)に記載されているように、パラボリックテンター内で、319°Fの温度で横断方向において約6:1の比で延伸された。
実施例1の光学フィルムに関する層厚さプロファイルが、図14A及び図14Bに示されている。最外保護境界層は、プロットには含まれていない。通過偏光及びブロック偏光に対する、450~650nmでの平均透過率は、それぞれ、0.016%及び88.89%であった。実施例3のフィルムは、静電容量ゲージによって測定した結果、約61.6μmの総厚さを有した。フィルム全体にわたる最小剥離力は、外側層の付近において見出され、0.81N/cmであった。
「約(about)」などの用語は、これらが本明細書で使用及び説明されている文脈において、当業者によって理解されよう。特徴部のサイズ、量、及び物理的特性を表す数量に適用される際の「約」の使用が、これが本明細書で使用及び説明されている文脈において、当業者にとって明確ではない場合、「約」は、指定の値の10パーセント以内を意味すると理解されよう。約指定の値として与えられている数量は、正確に指定の値であり得る。例えば、それが本明細書で使用及び説明されている文脈において、当業者にとって明確ではない場合、約1の値を有する数量は、当該数量が0.9~1.1の値を有することを意味し、当該値が1であり得ることを意味する。
上記で参照された全ての参照文献、特許、又は特許出願は、それらの全体が参照により本明細書に一貫して組み込まれている。組み込まれている参照文献の部分と本出願との間に不一致又は矛盾がある場合、前述の説明における情報が優先される。
図中の要素に関する説明は、別段の指示がない限り、他の図中の対応する要素に等しく適用されると理解されたい。特定の実施形態が本明細書において例示及び説明されているが、例示及び説明されている特定の実施形態は、本開示の範囲を逸脱することなく、様々な代替的実施態様及び/又は均等の実施態様によって置き換えられ得る点が、当業者には理解されよう。本出願は、本明細書で論じられた特定の実施形態のいずれの適応例又は変形例も包含することが意図されている。したがって、本開示は、特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定されることが意図されている。

Claims (15)

  1. 互いに隣接して連続的に配置されている複数のポリマー層を備える、多層光学フィルムであって、前記複数のポリマー層内の、間隔を空けた第1のポリマー層と第2のポリマー層との厚さの差が、約10%未満であり、前記第1のポリマー層と前記第2のポリマー層との間に配置されている、各ポリマー層が、約400nm未満の厚さを有し、前記第1のポリマー層と前記第2のポリマー層との間に配置されている、前記複数のポリマー層内の、少なくとも3つのポリマー層を有する一つの群内の各層が、前記第1のポリマー層と前記第2のポリマー層との平均厚さよりも、約20%~約500%大きい厚さを有し、前記少なくとも3つのポリマー層を有する群が、少なくとも1対の直接隣接するポリマー層を含む、多層光学フィルム。
  2. 少なくとも50個の層を備える、請求項1に記載の多層光学フィルム。
  3. 前記少なくとも3つのポリマー層を有する群内の前記ポリマー層が、互いに隣接して連続的に配置されている、請求項1又は2に記載の多層光学フィルム。
  4. 前記複数のポリマー層内の、前記少なくとも3つのポリマー層を有する群が、前記複数のポリマー層内の少なくとも4つのポリマー層を有する群である、請求項1~3のいずれか一項に記載の多層光学フィルム。
  5. 前記少なくとも3つのポリマー層を有する群が、前記第1のポリマー層と前記第2のポリマー層との前記平均厚さよりも、約150%~約250%大きい平均厚さを有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の多層光学フィルム。
  6. 前記第1のポリマー層及び前記第2のポリマー層のそれぞれが、前記複数のポリマー層内の、前記少なくとも3つのポリマー層を有する群と、少なくとも50個の他のポリマー層との間に配置されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の多層光学フィルム。
  7. 前記第1のポリマー層と前記第2のポリマー層との間に配置されている層が、前記第1のポリマー層と前記第2のポリマー層との前記平均厚さよりも、約10%を超えて小さい平均厚さを有さない、請求項1~6のいずれか一項に記載の多層光学フィルム。
  8. 前記多層光学フィルムの厚さの少なくとも一部分に沿って、互いに隣接して連続的に配置されている、少なくとも200個のポリマー層の第1の群を備え、前記ポリマー層の第1の群が、前記第1のポリマー層及び前記第2のポリマー層と、前記少なくとも3つのポリマー層を有する群とを含み、前記少なくとも200個のポリマー層の第1の群内の各層が、約400nm未満の平均厚さを有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の多層光学フィルム。
  9. 前記少なくとも3つのポリマー層を有する群が、20個未満のポリマー層を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の多層光学フィルム。
  10. 前記第1のポリマー層と前記第2のポリマー層との間に配置されている、前記複数のポリマー層内のポリマー層の総数が、20個以下である、請求項1~9のいずれか一項に記載の多層光学フィルム。
  11. 多層光学フィルムであって、前記多層光学フィルムの厚さの少なくとも一部分に沿って、互いに隣接して連続的に配置されている、複数の光学繰り返し単位を備え、各光学繰り返し単位が、少なくとも2つの層を含み、対応する帯域幅を有し、前記複数の光学繰り返し単位内の、間隔を空けた第1の光学繰り返し単位及び第2の光学繰り返し単位の前記帯域幅が、互いに重複しており、前記第1の光学繰り返し単位と前記第2の光学繰り返し単位との間に配置されている、前記複数の光学繰り返し単位内の、少なくとも一対の隣接する光学繰り返し単位が、非重複の帯域幅を有し、前記第1の光学繰り返し単位と前記第2の光学繰り返し単位との間に配置されている、光学繰り返し単位が、前記第1の光学繰り返し単位と前記第2の光学繰り返し単位との平均厚さよりも、約10%を超えて小さい厚さを有さず、前記第1の光学繰り返し単位と前記第2の光学繰り返し単位との間に配置されている、前記多層光学フィルム内の各層が、約400nm未満の平均厚さを有する、多層光学フィルム。
  12. 各光学繰り返し単位が、少なくとも4つの層を含む、請求項11に記載の多層光学フィルム。
  13. 各光学繰り返し単位が、ABCBの順序で配置されている、層A、層B、及び層Cを含み、層ABと層CBとが、実質的に同じ波長の4分の1の光学厚さを有する、請求項11に記載の多層光学フィルム。
  14. 互いに隣接して連続的に配置されている、第1のポリマー層と第2のポリマー層との複数の交互層を備える、多層光学フィルムであって、前記第1のポリマー層と前記第2のポリマー層との前記複数の交互層内の、少なくとも第1~第4の連続的に配置されている隣接層が、それぞれ、意図された平均厚さt1~t4を有し、t1~t4のそれぞれが、約400nm未満であり、t2及びt3のうちの一方が、t1、t4、並びにt2及びt3のうちの他方よりも、少なくとも5%大きい、多層光学フィルム。
  15. 第1の多層積層体、第2の多層積層体、及び、前記第1の多層積層体と前記第2の多層積層体との間に配置されている第3の多層積層体を備える、多層光学フィルムであって、前記第1の多層積層体、前記第2の多層積層体、及び前記第3の多層積層体のそれぞれが、複数のポリマー層を含み、前記第1の多層積層体及び前記第2の多層積層体のそれぞれ内のポリマー層の総数が、少なくとも50個であり、前記第1の多層積層体及び前記第2の多層積層体が、前記第3の多層積層体に直接隣接する、対応する第1のポリマー層及び第2のポリマー層を含み、前記第1のポリマー層と前記第2のポリマー層との厚さの差が、約10%未満であり、前記第3の多層積層体が、少なくとも1対の直接隣接するポリマー層であって、前記少なくとも1対のポリマー層のうちの各ポリマー層が、前記第1のポリマー層と前記第2のポリマー層との平均厚さよりも、少なくとも約20%大きい厚さを有するような、少なくとも1対の直接隣接するポリマー層、を含み、前記多層光学フィルムは、一体的に形成されており、前記多層光学フィルムの第1の部分と第2の部分との間の最小平均剥離力が、約0.4N/cm超であり、前記第1の部分及び前記第2の部分が、それぞれ、前記第1の多層積層体及び前記第2の多層積層体の、少なくとも1つのポリマー層を含む、多層光学フィルム。
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