JP2022533220A - GalNAcホスホラミダイトエピマーを調製するための方法 - Google Patents

GalNAcホスホラミダイトエピマーを調製するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)のGalNAcホスホラミダイトエピマー(式中、R1は、ヒドロキシ保護基であり、nは、0~10の整数であり、mは、0~20の整数である)、その対応するエナンチオマーおよび/または光学異性体を調製するための方法、ならびにGalNAc-クラスターオリゴヌクレオチドコンジュゲートの調製のための該方法の使用を含む。TIFF2022533220000061.tif89146

Description

本発明は、式Iのエピマー的に純粋なGalNAcホスホラミダイトエピマー
Figure 2022533220000002
(式中、Rは、ヒドロキシ保護基であり、nは、0~10の整数であり、mは、0~20の整数である)、その対応するエナンチオマーおよび/または光学異性体を調製するための新規な方法に関する。
式IのGalNAcホスホラミダイトは、GalNAc部分を含むコンジュゲートの標的化部分である、GalNAc部分を有する。GalNAc部分は、肝臓細胞上に位置するアシアロ糖タンパク質受容体に対するその親和性に起因して、肝臓細胞へのオリゴヌクレオチドコンジュゲートの機能的送達を可能にする。そのようなGalNAcクラスターコンジュゲートは、薬物動態モジュレーターとして作用する可能性を有し、したがって、例えば、PCT公開WO第2017/084987号(特許文献1)に記載されるような治療的に価値のある化合物である。
GalNAc部分とホスホラミダイトの固有な組み合わせに起因して、式IのGalNAcホスホラミダイトは、固相オリゴヌクレオチド合成において、ヌクレオシドビルディングブロックと一緒にビルディングブロックとして直接的に導入することができる。したがって、GalNAc部分を導入するための別個のコンジュゲーション工程を、回避することができる。
PCT公開WO第2017/084987号(特許文献1)に記載される現在の方法によると、式IのGalNAcホスホラミダイトは、
a)式AのGalNAc酸誘導体
Figure 2022533220000003
(式中、Rは、ヒドロキシ保護基であり、nは、0~10の整数である)と、
式IVのアミン
Figure 2022533220000004
(式中、Rは、ヒドロキシ保護基であり、mは、0~20の整数である)との反応によって、式Cのアミド
Figure 2022533220000005
(式中、R、R、n、およびmは、上述の通りである)を形成することと、
b)ヒドロキシ保護基Rの除去により、式DのGalNAcアミド
Figure 2022533220000006
(式中、R、n、およびmは、上述の通りである)を形成することと、
c)式DのGalNAcアミドと、ホスホロアミデート化剤との反応により、式IのGalNAcホスホラミダイト誘導体を形成することと
によって調製することができる。
この方法は、カップリング工程a)において、指定のキラル中心(以下の式Iにおける矢印)でラセミ化をもたらすことが見出された。
Figure 2022533220000007
PCT公開WO第2017/084987号
したがって、本発明の目的は、エピマー的に純粋な形態で、ビルディングブロックを生成するための新規な方法を提供することであった。
この目的は、式Iのエピマー的に純粋なGalNAcホスホラミダイトエピマーを調製する新規な方法であって、
a)式IIの化合物
Figure 2022533220000008
(式中、Rは、ヒドロキシ保護基であり、mは、上述の通りである)、またはその塩を、
式IIIのGalNAc部分
Figure 2022533220000009
(式中、Rおよびnは、上述の通りである)とカップリングして、式IVのGalNAcアミド
Figure 2022533220000010
(式中、R、R、n、およびmは、上述の通りである)を形成することと、
b)ヒドロキシル保護基Rを除去して、式IVのGalNAcアミドの遊離アルコールを形成することと、
c)式IVのGalNAcアミドの遊離アルコールを、ホスホロアミデート化剤と反応させて、式IのGalNAcホスホラミダイトエピマーを形成することと
を含む、方法によって達成することができる。
以下の定義は、本明細書において本発明を説明するための使用される様々な用語の意味および範囲を例示し、定義するために記載されている。
キラル炭素が化学構造内に存在する場合は常に、そのキラル炭素と関連するすべての立体異性体が、純粋な立体異性体ならびにその混合物として、その構造によって包含されることが意図される。
エピマーという用語は、立体異性体の対のうちの一方を指し、ここで、異性体は、1つの不斉中心のみにおいて構造が異なり、分子内のすべての他の立体中心は同じである。
「C1-12-アルキル」という用語は、1~12個の炭素原子の一価の直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基を指し、「C1-6-アルキル」という用語は、1~6個の炭素原子の一価の直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。
「C1-12-アルキル」または「C1-6-アルキル」の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ならびにペンチルおよびヘキシルがその異性体とともに挙げられる。
「アシル」という用語は、アルキル基に連結されたカルボニル基を指す。この用語は、具体的には、C1-12-アルキルカルボニル基、より具体的には、C1-6-アルキルカルボニル基を表し、これは、C1-6-アルキルによって置換されていてもよく、またはフェニルによって置換されていてもよい。アシル基の例としては、アセチル、ピバロイル、またはベンゾイルがある。フェニルと置換されていてもよいものとしては、ハロゲン、例えば、塩素、臭素、またはヨウ素、または上記に定義されているC1-6-アルキル基がある。アシルは、好ましくは、アセチルを表す。
「ヒドロキシ保護基」という用語は、ヒドロキシ基を保護することが意図される基を指し、これには、エステルおよびエーテル形成基、具体的には、テトラヒドロピラニル、アシル(例えば、ベンゾイル、アセチル、カルバモイル)、ベンジル、およびシリルエーテル(例えば、TBS、TBDPS)基が挙げられる。これらの基のさらなる例は、T. W. Greene and P. G. M. Wuts, “Protective Groups in Organic Synthesis”, 2nd ed., John Wiley & Sons, Inc., New York, NY, 1991, chapters 2-3、E. Haslam, “Protective Groups in Organic Chemistry”, J. G. W. McOmie, Ed., Plenum Press, New York, NY, 1973, Chapter 5、およびT.W. Greene, “Protective Groups in Organic Synthesis”, John Wiley and Sons, New York, NY, 1981に見出される。
「アミノ保護基」という用語は、アミノ基を保護することが意図される基を指し、これには、ベンゾイル、ベンジルオキシカルボニル、カルボベンジルオキシ(CBZもしくはZ)、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)、p-メトキシベンジルオキシカルボニル、p-ニトロベンジルオキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル(BOC)、およびトリフルオロアセチルが挙げられる。これらの基のさらなる例は、T. W. Greene and P. G. M. Wuts, “Protective Groups in Organic Synthesis”, 2nd ed., John Wiley & Sons, Inc., New York, NY, 1991, chapters 7、E. Haslam, “Protective Groups in Organic Chemistry”, J. G. W. McOmie, Ed., Plenum Press, New York, NY, 1973, Chapter 5、およびT.W. Greene, “Protective Groups in Organic Synthesis”, John Wiley and Sons, New York, NY, 1981に見出される。
式IのGalNAcホスホラミダイトエピマーは、好ましくは、Rが、C1-6-アルキルまたはフェニルで置換されていてもよいC1-6-アルキルカルボニル基であり、nが、0~5の整数であり、mが、0~10の整数であるものであり、より好ましくは、Rがアセチルであり、nが2であり、mが5であるものである。
より好ましい実施形態において、式IのGalNAcホスホラミダイトエピマーは、式Ib~Ieの化合物を含む。
Figure 2022533220000011
Figure 2022533220000012
Figure 2022533220000013
式IbおよびIcのエピマーが、さらにより好ましい。
工程a)
工程a)は、式IIの化合物またはその塩の、式IIIのGalNAc部分とのカップリングにより、式IVのGalNAcアミドを形成することによって特徴づけられる。
式IIの化合物またはその塩は、
a1)式Vのリジン化合物
Figure 2022533220000014
(式中、RおよびRは、アミノ保護基である)を、式VIのアミン
Figure 2022533220000015
(式中、Rは、ヒドロキシル保護基であり、mは、上述の通りである)とカップリングして、
式VIIのカルボキサミド
Figure 2022533220000016
(式中、R、R、R、およびmは、上述の通りである)を形成することと、
b1)アミノ保護基Rを除去して、式VIIIのアミン
Figure 2022533220000017
(式中、RおよびRおよびmは、上述の通りである)を形成することと、
c1)式VIIIのアミンを、アミノ基が保護されたリジンとカップリングして、式IXのジペプチド
Figure 2022533220000018
(式中、RおよびRおよびmは、上述の通りである)を形成することと、
d1)アミノ保護基Rを除去して、式IIの化合物を形成することと
によって調製することができる。
好ましい実施形態において、カップリング工程a1)およびc1)は、ペプチドカップリング剤、アミン塩基、および有機溶媒の存在下において行われる。
カップリングは、カルボジイミドカップリング剤、例えば、DCC(N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド)もしくはEDC(N-(N’’,N’’-ジメチルアミノプロピル-N’-エチルカルボジイミド)を、HOBt(1-ヒドロキシベンズトリアゾール)もしくはHOSu(N-ヒドロキシスクシンイミド)、TBTU(N,N,N’,N’-テトラメチル-O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)ウロニウムテトラフルオロボレート、HBTU(2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)、もしくはHOAt(1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール、およびこれらの一般的な組み合わせ、例えば、TBTU/HOBtまたはHBTU/HOAtなどの添加剤ありまたはなしで使用し、当業者に既知の古典的な方法に従い得る。
好ましい実施形態において、n-プロピルホスホン酸無水物(T3P)が、カップリング剤として、トリエチルアミン、N-メチルモルホリン、またはN-ジイソプロピルエチルアミンなどであるが、好ましくはN-ジイソプロピルエチルアミンである、アミン塩基としての第三級アミンとともに選択される。
カップリング反応は、通常、極性非プロトン性溶媒、例えば、アセトニトリル、酢酸エチル、もしくはテトラヒドロフラン、またはこれらの混合物において、20℃~70℃の範囲、好ましくは20℃~40℃の範囲の反応温度で行われる。
カップリング工程a1)およびc1)による生成物は、当業者に既知の方法を適用して、例えば、有機相の洗浄およびそれに続くエバポレーションによる溶媒の除去によって、反応混合物の有機層から得ることができる。
アミノ保護基Rは、典型的に、塩基性条件下において切断可能なアミノ保護基である。FMOCが、もっとも好ましいアミノ保護基である。塩基性条件は原則として、有機溶媒の存在下における、第二級脂肪族アミン、例えば、ピペリジン、4-メチルピペリジン、ピロリジン、またはジエチルアミンでの、しかし好ましくはジエチルアミンでの、処理を含む。好適な溶媒は、極性非プロトン性溶媒、例えば、アセトニトリルもしくはテトラヒドロフラン、またはこれらの混合物である。
アミノ保護基Rは、典型的に、酸性条件下において切断可能なアミノ保護基、好ましくはtert-ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
アミノ保護基Rの除去は、したがって、極性非プロトン性溶媒、例えば、アセトニトリル中で、例えば、塩酸、トリフルオロ酢酸、スルホン酸、例えば、p-トルエンスルホン酸またはメタンスルホン酸から選択される好適な酸を用いて行われ得る。
好ましい実施形態において、メタンスルホン酸が適用される。
酸性処理により、それぞれの酸との式IXのジペプチドの三アンモニウム塩が形成され、好ましい実施形態については、メタンスルホン酸との式IXのジペプチドの三アンモニウム塩が形成される。
式IXのジペプチドの三アンモニウム塩は、当業者に既知の方法、例えば、結晶化を適用することによって単離することができるか、または工程b)において式IIIのGalNAc部分とのカップリングに直接的に適用される。
式IIIのGalNAc部分は、PCT国際公開WO第2017/084987号における開示に従って、特に、その実施例7に従って、調製することができる。
式IIの化合物またはその塩、例えば、式IXのジペプチドの三アンモニウム塩の、式IIIのGalNAc部分との最終的なカップリングは、上述のカップリング条件下において行うことができる。また、上記で報告された好ましい反応条件を、このカップリング反応に適用することができる。
式IVのGalNAcアミドは、逆相クロマトグラフィーによってさらに精製することができ、生成物を含有する画分を、例えば、凍結乾燥させて、精製された式IVのGalNAcアミドを得ることができる。
工程b)
工程b)は、ヒドロキシル保護基Rの除去により、式IVのGalNAcアミドの遊離アルコールを形成することを必要とする。
除去条件を、ヒドロキシ保護基Rは切断されるがヒドロキシ保護基Rは影響を受けないように選択することができるように、ヒドロキシ保護基Rがヒドロキシ保護基Rとは化学的に異なることが重要である。
好適なヒドロキシ保護基Rは、ハロゲンもしくはC1-6-アルキルで置換されていてもよいベンジルであるか、またはベンズヒドリルもしくはトリチル、すなわち、水素化分解によって切断することができる基である。
好ましい実施形態において、Rは、ベンジルであり、水素化分解は、好適な水素化触媒の存在下における水素による接触水素化である。
ベンジル基の除去に好適な水素化触媒は、パラジウム炭素(Pd/C)である。
反応は、通常、脂肪族アルコール、例えば、2-プロパノールなどの極性プロトン性溶媒、またはTHFもしくは酢酸エチルなどの極性非プロトン性溶媒の存在下において、0℃~40℃、好ましくは10℃~30℃の反応温度で、10バール~100バール、好ましくは30バール~80バールの水素圧において、行われる。
式IVのGalNAcアミドの遊離アルコールは、触媒を濾別し、真空中でのエバポレーションによって濾液を濃縮することによって、得ることができる。
工程c)
工程c)は、式IVのGalNAc酸アミドの遊離アルコールを、ホスホロアミデート化剤と反応させて、式IのGalNAcホスホラミダイトエピマーを形成することを必要とする。
ホスホロアミデート化剤は、2-シアノエチル-N,N-ジ-(2-プロピル)クロロホスホロアミダイトまたは2-シアノエチル-N,N,N’,N’-テトラ(2-プロピル)ホスホロジアミダイトから選択することができる。
好ましい実施形態において、ホスホロアミデート化剤は、活性化剤と組み合わせた2-シアノエチル-N,N,N’,N’-テトラ(2-プロピル)ホスホロジアミダイトである。
活性化剤は、第二級アミン、好ましくは第二級脂肪族アミン、例えば、ジイソプロピルアミンの酸性アンモニウム塩、好ましくはジイソプロピルアンモニウムテトラゾリドから選択され得る。あるいは、他のテトラゾール種の活性化剤、例えば、テトラゾール、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール、5-(ベンジルチオ)-1H-テトラゾール、または4,5-ジシアノイミダゾールを使用してもよい。
反応は、極性非プロトン性溶媒、例えば、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、またはアセトニトリルにおいて、-20℃~50℃、好ましくは10℃~30℃の反応温度で行うことができる。
反応混合物からの生成物の単離は、エバポレーションによって行うことができる。しかしながら、原則として、生成物は、溶液中に残り、分取クロマトグラフィーによってさらに精製される。
あるいは、上述のホスホロアミデート化反応の反応混合物を、固相オリゴヌクレオチド合成のために、クロマトグラフィー精製なしで直接的に使用することができる。
好ましい実施形態において、クロマトグラフィーにより精製した生成物である式IのGalNAcホスホラミダイトエピマーは、極性非プロトン性溶媒、例えば、ジクロロメタンもしくはアセトニトリルまたはそれらの混合物中に溶解され、GalNAc-クラスターオリゴヌクレオチドコンジュゲートの調製に直接的に適用される。あるいは、生成物溶液を、分子篩(3Åもしくは4Å)、無水KCO、塩基性活性アルミナ、CaClもしくはCaH、好ましくはCaH2、または3Åの分子篩などの乾燥剤で乾燥させてもよい。
GalNAc-クラスターオリゴヌクレオチドコンジュゲートの調製は、
a)式IのGalNAcホスホラミダイトエピマーを調製すること、
b)固相オリゴヌクレオチド合成において、式IのGalNAcホスホラミダイトエピマーを、所望の配列の所望のヌクレオシドビルディングブロックと一緒に利用して、固体支持体に結合した所望のGalNAc-クラスターオリゴヌクレオチドコンジュゲートを形成すること、および最後に
c)固相支持体からGalNAc-クラスター_オリゴヌクレオチドコンジュゲートを切断し、完全に脱保護し精製すること
を含む。
オリゴヌクレオチドという用語は、本明細書で使用される場合、当業者によって一般的に理解されるように、2つ以上の共有結合的に連結されたヌクレオシドを含む分子として定義される。治療的に価値のあるオリゴヌクレオチドとして使用するために、オリゴヌクレオチドは、典型的に、7~30個のヌクレオチドの長さとして合成される。オリゴヌクレオチドは、通常、固相化学合成と、それに続く精製によって実験室内で作製される。オリゴヌクレオチドの配列に言及する場合、共有結合的に連結されたヌクレオチドまたはヌクレオシドの核酸塩基部分、またはその修飾物の配列または順序に対して言及される。本発明のオリゴヌクレオチドは、人工のものであり、化学的に合成され、かつ典型的には、精製または単離される。本発明のオリゴヌクレオチドは、1つまたは複数の修飾されたヌクレオシドまたはヌクレオチドを含んでもよい。いくつかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、アンチセンスオリゴヌクレオチドである。
オリゴヌクレオチドは、DNA、RNA、修飾されたRNA、もしくはLNAヌクレオシドモノマー、またはこれらの組み合わせからなり得る。LNAヌクレオシドモノマーは、ヌクレオチドのリボース糖環のC2’とC4’との間のリンカー基(ビラジクル(bi-radicle)または架橋と称される)を含む、修飾されたヌクレオシドである。これらのヌクレオシドは、文献において、架橋核酸または二環式核酸(BNA)とも称される。
非限定的な実施形態において、GalNAc-クラスターオリゴヌクレオチドコンジュゲートは、
Figure 2022533220000019
からなる群から選択することができ、式中、大文字は、ベータ-D-オキシ-LNA単位を表し、小文字は、DNA単位を表し、下付き文字「s」は、ホスホロチオエート連結を表し、上付き文字Meは、5-メチルシトシン塩基を含有するDNAまたはベータ-D-オキシ-LNA単位を表し、C6は、6-アミノヘキシル-1-ホスフェート連結を表す。
固相合成後に、GalNAc-クラスターオリゴヌクレオチドコンジュゲートは、依然として、固体支持体に結合しており、依然として、ヒドロキシ保護基Rなどの保護基を有する。
支持体からの切断および脱保護は、当業者に既知でありWincott et al.; Nucl. Acids Res. (1995) 23 (14): 2677-2684などの文献に記載されている方法を使用して行うことができる。通常、GalNAc-クラスターオリゴヌクレオチドコンジュゲートは、好適な塩、例えば、アンモニウム塩、またはアルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩もしくはカリウム塩の形態で得られる。
本明細書において開示される化合物は、配列番号1、2、3、および4からなる群から選択される核酸塩基配列を有する。
Figure 2022533220000020
略語
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4-(ジメチルアミノ)-ピリジン
ESI エレクトロンスプレーイオン化(Electron Spry Ionization)
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
HRMS 高分解能質量分析
HSQC-NMR 異核種単一量子コヒーレンス-核磁気共鳴
MeOH メタノール
MS 分子篩
MsOH メタンスルホン酸
Rt 室温(20~25℃)
SPOS 固相オリゴヌクレオチド合成
T3P n-プロピルホスホン酸無水物
THF テトラヒドロフラン
TBME メチルtert.-ブチルエーテル
方法スキーム:
Figure 2022533220000021
実施例1a
(2S)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸
Figure 2022533220000022
THF(540ml)中のFmoc-L-Lys(Boc)-OH(54g、115mmol)、6-ベンジルオキシヘキシル-1-アミン塩酸塩(WO第2017084987A1号に従って調製)(29.5g、121mmol)、およびN-エチルジイソプロピルアミン(78.4ml、461mmol)の溶液に、n-プロピルホスホン酸無水物(EtOAc中、環状三量体50%、122ml、207mmol)を、20~25℃で30秒間添加した。得られた明黄色のpH7~8の溶液を、20~25℃で1時間撹拌した。水(540ml)、TBME(135ml)、およびn-ヘプタン(540ml)を、反応混合物に順に添加し、二相混合物を抽出した。有機層を、濃縮し、真空中で濃縮して、目的の(S)-アミド(79g)を得、これを、さらなる精製なしに使用した。HRMS(ESI):C3951(MH)の計算値:657.3778、実測値:657.3781。
実施例1b
(2R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸
Figure 2022533220000023
実施例1aと同じように、粗(R)-アミドを白色の固体として得、さらなる精製なしに使用した。HRMS(ESI):C3951(MH)の計算値:657.3778、実測値:657.3789。
実施例2a
tert-ブチルN-[(5S)-5-アミノ-6-(6-ベンジルオキシヘキシルアミノ)-6-オキソ-ヘキシル]カルバメート
Figure 2022533220000024
THF(237ml)中の上記の粗アミド(79g、120mmol)の溶液に、ジエチルアミン(251ml、2.4mol)を添加し、無色の溶液を、20~25℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、真空中で乾燥させて、明黄色の油を得、これを、TBME(521ml)および水(521ml)中に再溶解させた。メタンスルホン酸(7.02ml、108mmol)を、pH4まで添加し、層を分離した。水層を、TBME(521ml)で再抽出し、次いで、水酸化ナトリウム(水中32%、12.9ml、139mmol)で、pH14まで塩基性にした。水性相を、TBME(521ml)で抽出し、有機層を分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、真空中で乾燥させて、(S)-Bを無色の油として得た(48.5g、2工程で収率97%)。HRMS(ESI):C2441(MH)の計算値:435.3097、実測値:435.3121。
実施例2b
tert-ブチルN-[(5R)-5-アミノ-6-(6-ベンジルオキシヘキシルアミノ)-6-オキソ-ヘキシル]カルバメート
Figure 2022533220000025
実施例2aと同じように、(R)-Bを、明黄色の油として得た(923mg、2工程で85%)。HRMS(ESI):C2441(MH)の計算値:435.3097、実測値:435.3113。
実施例3a
tert-ブチルN-[(5S)-6-(6-ベンジルオキシヘキシルアミノ)-6-オキソ-5-[[(2S)-2,6-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサノイル]アミノ]ヘキシル]カルバメート
Figure 2022533220000026
THF(480ml)中の(S)-B(48g、110mmol)、DIPEA(75ml、441mmol)、およびBoc-L-Lys(Boc)-OH(45.8g、132mmol)の溶液に、T3P(酢酸エチル中50%、97.4ml、165mmol)を、20~25℃で30秒間にわたって添加し、無色の溶液を45分間撹拌した。次いで、水(480ml)を添加し、二相混合物を5分間撹拌した。n-ヘプタン(480ml)を添加し、層を分離した。有機層を、水中0.5M HCl(230ml)、0.5M NaOH(230ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、EtOH(45ml)中に溶解させ、n-ヘプタン(428ml)を添加した。得られた白色の懸濁液を、20~25℃で16時間撹拌した。懸濁液を濾過し、ケーキをEtOH/n-ヘプタン(0.5/9.5、50ml)で洗浄し、白色の固体を真空中で乾燥させて、(S,S)-C(63.3g、収率75%)を白色の結晶性固形物として得た。HRMS(ESI):C4069(MH)の計算値:763.5095、実測値:763.5098。
実施例3b
tert-ブチルN-[(5R)-6-(6-ベンジルオキシヘキシルアミノ)-6-オキソ-5-[[(2S)-2,6-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサノイル]アミノ]ヘキシル]カルバメート
Figure 2022533220000027
実施例3aと同じように、(R,S)-Cを、白色の固体として得た(16.4g、71%)。HRMS(ESI):C4069(MH)の計算値:763.5095、実測値:763.5076。
実施例4a
(2S)-2,6-ビス[[2-[2-[2-[2-[(2R,3R,4S,5R,6R)-3-アセトアミド-6-エチル-4,5-ジメチル-テトラヒドロピラン-2-イル]オキシエトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-N-[(1S)-1-(6-ベンジルオキシヘキシルカルバモイル)-5-[[2-[2-[2-[2-[(2R,3R,4S,5R,6R)-3-アセトアミド-6-エチル-4,5-ジメチル-テトラヒドロピラン-2-イル]オキシエトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ペンチル]ヘキサンアミド
Figure 2022533220000028
(S,S)-C(36.1g、47.3mmol)を、アセトニトリル(366ml)中に懸濁させ、メタンスルホン酸(15.4ml、237mmol)を添加した。結果として得られた黄色がかった濁った溶液を、55~60℃に加熱した。20分後に、追加のアセトニトリル(366ml)を添加して、撹拌させた。2時間後に油浴を除去し、白色のスラリーをカップリングに使用した。DIPEA(137ml、804mmol)およびFの溶液(WO第2017084987A号に従って調製したもの(7.6%重量/重量、1.35kg、191mmol)を、上記の反応混合物に添加し、明黄色の溶液を、40~45℃に温めた。次いで、T3P(酢酸エチル中50%、139ml、237mmol)を、5分間にわたって添加し、無色の溶液を、40~45℃で撹拌した。30分後に、反応混合物を20~25℃に冷却し、真空中でおよそ500gまで濃縮した。この粗溶液を、1M重炭酸ナトリウム(236ml、236mmol)中に溶解し、少量ずつ4回に分けて、逆相クロマトグラフィー(Redisep R C18、360g、HO/アセトニトリル100:0から70:30から60:40から10:90)によって精製した。生成物を含有する画分を、真空中で濃縮して、アセトニトリルを除去し、次いで、凍結乾燥させて、白色の泡沫体を得、これをアセトニトリル(2×)と共沸混合して、部分的に脱アセチル化された(S,S)-G(77.1g)を白色の泡沫体として得た。
再アセチル化:
上記で得られた(S,S)-G(77.1g)を、アセトニトリル(231ml)中に取り、20~25℃で1時間、DMAP(465mg、3.81mmol)、DIPEA(4.86ml、28.6mmol)、および無水酢酸(2.51ml、26.7mmol)で処理した。水(1.0l)で希釈した後、この溶液を、少量ずつ5回に分けて、逆相クロマトグラフィー(Redisep R C18、360g、HO/アセトニトリル100:0から70:30から65:35から0:100)によって再度精製した。生成物を含有する画分を、真空中で濃縮して、白色の泡沫体を得、これをアセトニトリルと共沸混合して、(S,S)-G(67.0g、87%)を白色の泡沫体として得た。HRMS(ESI):C9114442((M+2H)/22+)の計算値:1011.4762、実測値:1011.4761。
実施例4b
(2S)-2,6-ビス[[2-[2-[2-[2-[(2R,3R,4S,5R,6R)-3-アセトアミド-6-エチル-4,5-ジメチル-テトラヒドロピラン-2-イル]オキシエトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-N-[(1R)-1-(6-ベンジルオキシヘキシルカルバモイル)-5-[[2-[2-[2-[2-[(2R,3R,4S,5R,6R)-3-アセトアミド-6-エチル-4,5-ジメチル-テトラヒドロピラン-2-イル]オキシエトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ペンチル]ヘキサンアミド
Figure 2022533220000029
実施例4aと同じようにあるが再アセチル化手順は行わずに、(R,S)-Gを、白色の泡沫体として得た(29.1g、66%)。HRMS(EI):C9114442 (M)計算値:2020.9378、実測値:2020.9365。
実施例5a
(2S)-2,6-ビス[[2-[2-[2-[2-[(2R,3R,4S,5R,6R)-3-アセトアミド-6-エチル-4,5-ジメチル-テトラヒドロピラン-2-イル]オキシエトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-N-[(1S)-1-(6-ヒドロキシヘキシルカルバモイル)-5-[[2-[2-[2-[2-[(2R,3R,4S,5R,6R)-3-アセトアミド-6-エチル-4,5-ジメチル-テトラヒドロピラン-2-イル]オキシエトキシ]-エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ペンチル]ヘキサンアミド
Figure 2022533220000030
(S,S)-G(67.0g、33.1mmol)を、2-プロパノール(670ml)中に溶解し、パラジウム炭素10%(3.8g、3.57mmol)を添加した。混合物を、60バールのH下において、2時間、20℃で加圧反応装置において水素化した。懸濁液を、濾過し、フィルタを、2-プロパノール(150ml)で洗浄した。結果として得られた無色の溶液を、真空中で濃縮し、残留物を、アセトニトリル(3×500ml)と共沸混合して、粗(S,S)-H(61.1g、95%)を白色の泡沫体として得、これを、さらなる精製なしに使用し、20℃で保管した。HRMS(ESI):C8413942(MH)の計算値:1930.8908、実測値:1931.9004。
実施例5b
(2S)-2,6-ビス[[2-[2-[2-[2-[(2R,3R,4S,5R,6R)-3-アセトアミド-6-エチル-4,5-ジメチル-テトラヒドロピラン-2-イル]オキシエトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-N-[(1R)-1-(6-ヒドロキシヘキシルカルバモイル)-5-[[2-[2-[2-[2-[(2R,3R,4S,5R,6R)-3-アセトアミド-6-エチル-4,5-ジメチル-テトラヒドロピラン-2-イル]オキシエトキシ]-エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ペンチル]ヘキサンアミド
Figure 2022533220000031
実施例5aと同じように、粗(R,S)-Hを、白色の泡沫体として得た(29.1g、定量的収率)。LC-MS(ESI):C8413942(MH)の計算値:1931.9、実測値:1931.5。
実施例6a
(2S)-2,6-ビス[[2-[2-[2-[2-[rac-(2R,3R,4S,5R,6R)-3-アセトアミド-6-エチル-4,5-ジメチル-テトラヒドロピラン-2-イル]オキシエトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-N-[(1S)-1-[6-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシヘキシルカルバモイル]-5-[[2-[2-[2-[2-[(2R,3R,4S,5R,6R)-3-アセトアミド-6-エチル-4,5-ジメチル-テトラヒドロピラン-2-イル]オキシエトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-アミノ]ペンチル]ヘキサンアミド
Figure 2022533220000032
無水ジクロロメタン(20ml)中の(S,S)-H(3.4g、1.76mmol)の溶液に、3-((ビス(ジイソプロピルアミノ)ホスフィノ)オキシ)プロパンニトリル(902mg、2.99mmol)およびジイソプロピル-アンモニウムテトラゾリド(151mg、0.88mmol)を添加した。明黄色の溶液を、20~25℃で1時間撹拌した。反応混合物を、TBMEで希釈し、分取クロマトグラフィー(Redisep R Gold Cyano、275g、TBME(1%体積/体積のNEtを含有)/アセトニトリル90:10から70:30)によって直接精製した。生成物を含有する画分を、真空中で濃縮して、(S,S)-I(3.0g、80%)を白色の泡沫体として得た。31P NMR(162 MHz、DMSO-d6):ppm 146.32;HRMS(無水CHClからのナノスプレー):C9114442の計算値((M+2H)/22+):1066.5066;実測値:1066.5078。
実施例6b
(2S)-2,6-ビス[[2-[2-[2-[2-[(2R,3R,4S,5R,6R)-3-アセトアミド-6-エチル-4,5-ジメチル-テトラヒドロピラン-2-イル]オキシエトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-N-[(1R)-1-[6-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシヘキシルカルバモイル]-5-[[2-[2-[2-[2-[(2R,3R,4S,5R,6R)-3-アセトアミド-6-エチル-4,5-ジメチル-テトラヒドロピラン-2-イル]オキシエトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-アミノ]ペンチル]ヘキサンアミド
Figure 2022533220000033
アセトニトリル(20ml、CaHで乾燥)中の(R,S)-H(2.5g、1.29mmol)の溶液に、3-((ビス(ジイソプロピルアミノ)ホスフィノ)オキシ)プロパンニトリル(624mg、2.07mmol)およびジイソプロピル-アンモニウムテトラゾリド(44.3mg、0.26mmol)を添加した。無色の溶液を、20~25℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を、真空中で12mlの体積まで濃縮し、分取クロマトグラフィー(Redisep R Gold Cyano、275g、TBME/アセトニトリル95:5から75:25)を適用した。生成物を含有する画分を、真空中で濃縮して、(R,S)-I(2.1g、76%)を無色のワックスとして得た。31P NMR(162 MHz、DMSO-d6):ppm 146.83。
固相オリゴヌクレオチド合成(SPOS)のために、(S,S)-Iおよび(R,S)-Iのいずれかを、無水MeCNまたはCHCl中に溶解して、0.1~0.2Mの溶液を得た。この溶液を、4Å MS、3Å MS、無水KCO、塩基性活性アルミナ、CaCl、またはCaH上で1時間乾燥させ、次いで、オリゴヌクレオチド合成装置で直接使用した。
固相オリゴヌクレオチド合成
GalNAc-クラスター修飾LNA/DNAを、BioAutomation Mermade 12において1もしくは20μmolのスケールで、または0.2、0.95、もしくは1.9mmolのスケールでAKTA Oligopilot 100(GE Healthcare、Freiburg、Germany)を使用して、固相における標準的なホスホラミダイト化学(WO第2017084987A1号および同第2018215391A1号を参照されたい)によって生成した。使用される固体支持体としては、Primer Support 5G Unylinker 200(GE Healthcare、Freiburg、Germany)、Primer Support 5G Unylinker 350(GE Healthcare、Freiburg、Germany)、またはKinovate NittoPhase HL Unylinker 400が挙げられる。2-OCH2-4架橋ヌクレオチド(Sigma-Aldrich、SAFC、Hamburg、Germany)およびDNA(Sigma-Aldrich、SAFC、Hamburg、Germany)を含有するオリゴヌクレオチドを、対応するホスホラミダイトを用いて生成した。上記のように調製したMeCNまたはCHCl中のGalNAc-クラスターホスホラミダイト(S,S)-Iおよび(R,S)-Iの溶液を、標準的なSPOS活性化因子、例えば、4,5-ジシアノイミダゾール(N-メチルイミダゾールありおよびなし)またはテトラゾール活性化因子、例えば、5-(ベンジルチオ)-1H-テトラゾールもしくはActivator 42とともに、1.5~4.0当量のホスホラミダイトを、30/70~40/60のアミダイト対活性化因子の比で、10~30分間のカップリング時間で用いて、使用した。酸化は、ピリジン/HO(9:1)中の有機酸化剤、例えば、カンファースルホニルオキサジリジン、クメンヒドロペルオキシド、tert-ブチル過酸化水素、またはヨウ素によって行う。チオール化は、SPOSに使用される標準的なチオール化試薬、例えば、3-アミノ-1,2,3-ジチアゾール-5-チオン(キサンタン水素化物)、3-ジメチルアミノ-1,2,3-ジチアゾール-5-チオン、3-エトキシ-1,2,4-ジチアゾリン-5-オン、Beaucage試薬、またはフェニル酢酸ジスルフィドを、それぞれの溶媒に入れたものによって実行することができる。キャッピング工程は、GalNAc-クラスターホスホラミダイトのカップリングには用いなかった。切断および脱保護は、当業者に既知の方法(Wincott F. et al. Nucleic Acid Research, 1995, 23,14, 2677-84)、例えば、25~55℃の温度における濃縮NHOH(28~33%)によって達成した。脱保護し乾燥させた、アンモニウム塩としての粗GalNAc-クラスター修飾LNAを、特徴づけ、同一性を、イオン対合HPLC-MSにより確認した。それらは、オリゴヌクレオチドの標準的な精製方法によって精製することができる(例えば、WO第2018215391A1号を参照されたい)。
(大文字は、ベータ-D-オキシ-LNA単位を表し、小文字は、DNA単位を表し、下付き文字「s」は、ホスホロチオエート連結を表し、上付き文字Meは、5-メチルシトシン塩基を含有するDNAまたはベータ-D-オキシ-LNA単位を表し、AM-C6は、6-アミノヘキシル-l-ホスフェート連結を表す)。
実施例7a:
Figure 2022533220000034
の合成
上述の標準的なSPOS条件に従って、(S,S)-Iを使用して、標題生成物を、AKTA Oligopilot 100(GE Healthcare、Freiburg、Germany)において1.9mmolのスケールで合成した。脱保護し濃縮したアンモニウム塩としての粗オリゴヌクレオチドを、逆相HPLCによって精製し、限外濾過/ダイアフィルトレーションおよび凍結乾燥した後に、
Figure 2022533220000035
のナトリウム塩(1.7g、87.0a%のHPLC純度)を、白色の凍結乾燥物として得た。IP-RP-HPLC-HRMS(ESI):C220303761111512(M)の計算値:6633.3115、実測値:6633.3089。エピマー純度は、H-13C-HSQC-NMRによって、95%を上回ると決定した(LOD)。加えて、6M HClにおける加水分解、遊離アミノ酸の誘導体化、およびCHIRASIL VALにおけるリジンエナンチオマーのガスクロマトグラフィー分離により、99.8%のエピマー純度が示された。
実施例7b
Figure 2022533220000036
の合成
上述の標準的なSPOS条件に従って、(R,S)-Iを使用して、標題生成物を、AKTA Oligopilot 100(GE Healthcare、Freiburg、Germany)において1.9mmolのスケールで合成した。脱保護し濃縮したアンモニウム塩としての粗オリゴヌクレオチドを、逆相HPLCによって精製し、限外濾過/ダイアフィルトレーションおよび凍結乾燥した後に、
Figure 2022533220000037
のナトリウム塩(1.6g、91.6a%のHPLC純度)を、白色の凍結乾燥物として得た。IP-RP-HPLC-HRMS(ESI):C220303761111512(M)の計算値:6633.3115、実測値:6633.3134。エピマー純度は、H-13C-HSQC-NMRによって、95%を上回ると決定した(LOD)。加えて、6M HClにおける加水分解、遊離アミノ酸の誘導体化、およびCHIRASIL VALにおけるリジンエナンチオマーのガスクロマトグラフィー分離により、95.6%未満のエピマー純度が示された。
実施例8a
Figure 2022533220000038
の合成
上述の標準的なSPOS条件に従って、(S,S)-Iを使用して、標題生成物を、AKTA Oligopilot 100(GE Healthcare、Freiburg、Germany)において0.2mmolのスケールで合成した。脱保護し濃縮したアンモニウム塩としての粗オリゴヌクレオチドを、IEX-MPLCによって精製し、限外濾過/ダイアフィルトレーションおよび凍結乾燥した後に、
Figure 2022533220000039
のナトリウム塩(350mg、79.1a%のHPLC純度)を、白色の凍結乾燥物として得た。IP-RP-HPLC-HRMS(ESI):C259359761351916(M)の計算値:7793.4109、実測値:7793.4127。エピマー純度は、H-13C-HSQC-NMRによって、96%を上回ると決定した(LOD)。加えて、6M HClにおける加水分解、遊離アミノ酸の誘導体化、およびCHIRASIL VALにおけるリジンエナンチオマーのガスクロマトグラフィー分離により、99.8%のエピマー純度が示された。
実施例8b
Figure 2022533220000040
の合成
上述の標準的なSPOS条件に従って、(R,S)-Iを使用して、標題生成物を、AKTA Oligopilot 100(GE Healthcare、Freiburg、Germany)において0.2mmolのスケールで合成し生成した。脱保護し濃縮したアンモニウム塩としての粗オリゴヌクレオチドを、IEX-MPLCによって精製し、限外濾過/ダイアフィルトレーションおよび凍結乾燥した後に、
Figure 2022533220000041
のナトリウム塩(630mg、82.9a%のHPLC)を、白色の凍結乾燥物として得た。IP-RP-HPLC-HRMS(ESI):C259359761351916(M)の計算値:7793.4109、実測値:7793.4127。エピマー純度は、H-13C-HSQC-NMRによって、96%を上回ると決定した(LOD)。加えて、6M HClにおける加水分解、遊離アミノ酸の誘導体化、およびCHIRASIL VALにおけるリジンエナンチオマーのガスクロマトグラフィー分離により、95.4%を上回るエピマー純度が示された。
実施例9a
Figure 2022533220000042
の合成
上述の標準的なSPOS条件に従って、(S,S)-Iを使用して、標題生成物を、AKTA Oligopilot 100(GE Healthcare、Freiburg、Germany)において2*1.9mmolのスケールで合成した。脱保護し濃縮したアンモニウム塩としての粗オリゴヌクレオチドを、IEX-MPLCによって、それに続いて逆相HPLCによって精製し、限外濾過/ダイアフィルトレーションおよび凍結乾燥した後に、
Figure 2022533220000043
のナトリウム塩(12.5g、92.7a%のHPLC純度)を、白色の凍結乾燥物として得た。IP-RP-HPLC-HRMS(ESI):C248346681331815(M)の計算値:7441.3490、実測値:7441.3730。エピマー純度は、H-13C-HSQC-NMRによって、98%を上回ると決定した(LOD)。加えて、6M HClにおける加水分解、遊離アミノ酸の誘導体化、およびCHIRASIL VALにおけるリジンエナンチオマーのガスクロマトグラフィー分離により、99.6%のエピマー純度が示された。
実施例9b
Figure 2022533220000044
の合成
上述の標準的なSPOS条件に従って、(R,S)-Iを使用して、標題生成物を、AKTA Oligopilot 100(GE Healthcare、Freiburg、Germany)において1.9mmolのスケールで合成し生成した。脱保護し濃縮したアンモニウム塩としての粗オリゴヌクレオチドを、逆相HPLCによって精製し、限外濾過/ダイアフィルトレーションおよび凍結乾燥した後に、
Figure 2022533220000045
のナトリウム塩(6.0g、82.0a%のHPLC)を、白色の凍結乾燥物として得た。IP-RP-HPLC-HRMS(ESI):C248346681331815(M)の計算値:7441.3490、実測値:7441.3508。エピマー純度は、H-13C-HSQC-NMRによって、98%を上回ると決定した(LOD)。加えて、6M HClにおける加水分解、遊離アミノ酸の誘導体化、およびCHIRASIL VALにおけるリジンエナンチオマーのガスクロマトグラフィー分離により、97.0%を上回るエピマー純度が示された。
実施例10a
Figure 2022533220000046
の合成
上述の標準的なSPOS条件に従って、(S,S)-Iを使用して、標題生成物を、AKTA Oligopilot 100(GE Healthcare、Freiburg、Germany)において0.95mmolのスケールで合成した。脱保護し濃縮したアンモニウム塩として粗オリゴヌクレオチドを、逆相HPLCによって精製し、限外濾過/ダイアフィルトレーションおよび凍結乾燥した後に、
Figure 2022533220000047
のナトリウム塩(1.6g、87.7a%のHPLC純度)を、白色の凍結乾燥物として得た。IP-RP-HPLC-HRMS(ESI):C229318721131616(M)の計算値:6891.2684、実測値:6891.2714。エピマー純度は、H-13C-HSQC-NMRによって、94%を上回ると決定した(LOD)。加えて、6M HClにおける加水分解、遊離アミノ酸の誘導体化、およびCHIRASIL VALにおけるリジンエナンチオマーのガスクロマトグラフィー分離により、99.6%のエピマー純度が示された。
実施例10b
Figure 2022533220000048
の合成
上述の標準的なSPOS条件に従って、(R,S)-Iを使用して、標題生成物を、AKTA Oligopilot 100(GE Healthcare、Freiburg、Germany)において0.95mmolのスケールで合成し生成した。脱保護し濃縮したアンモニウム塩として粗オリゴヌクレオチドを、逆相HPLCによって精製し、限外濾過/ダイアフィルトレーションおよび凍結乾燥した後に、
Figure 2022533220000049
のナトリウム塩(2.0g、88.0a%のHPLC)を、白色の凍結乾燥物として得た。IP-RP-HPLC-HRMS(ESI):C229318721131616(M)の計算値:6891.2684、実測値:6891.2715。エピマー純度は、H-13C-HSQC-NMRによって、95%を上回ると決定した(LOD)。加えて、6M HClにおける加水分解、遊離アミノ酸の誘導体化、およびCHIRASIL VALにおけるリジンエナンチオマーのガスクロマトグラフィー分離により、99.4%のエピマー純度が示された。

Claims (22)

  1. 式Iのエピマー的に純粋なGalNAcホスホラミダイトエピマー
    Figure 2022533220000050
    (式中、Rは、ヒドロキシ保護基であり、nは、0~10の整数であり、mは、0~20の整数である)、その対応するエナンチオマーおよび/または光学異性体を調製するための方法であって、
    a)式IIの化合物
    Figure 2022533220000051
    (式中、Rは、ヒドロキシ保護基であり、mは、上述の通りである)、またはその塩を、
    式IIIのGalNAc部分
    Figure 2022533220000052
    (式中、Rおよびnは、上述の通りである)とカップリングして、式IVのGalNAcアミド
    Figure 2022533220000053
    (式中、R、R、n、およびmは、上述の通りである)を形成することと、
    b)ヒドロキシル保護基Rを除去して、式IVのGalNAcアミドの遊離アルコールを形成することと、
    c)式IVのGalNAcアミドの遊離アルコールを、ホスホロアミデート化剤と反応させて、式IのGalNAcホスホラミダイトエピマーを形成することと
    を含む、方法。
  2. が、アシル基である、請求項1に記載の方法。
  3. が、C1-6-アルキルまたはフェニルによって置換されていてもよいC1-6-アルキルカルボニル基である、請求項1または2に記載の方法。
  4. nが、0~5の整数であり、mが、0~10の整数である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. がアセチルであり、nが2であり、mが5である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. がベンジルである、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 式Iが、以下の式Ib~Ie:
    Figure 2022533220000054
    Figure 2022533220000055
    のGalNAcホスホラミダイトエピマーを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 式IIの化合物が、
    a1)式Vのリジン化合物
    Figure 2022533220000056
    (式中、RおよびRは、アミノ保護基である)を、
    式VIのアミン
    Figure 2022533220000057
    (式中、Rおよびmは、上述の通りである)
    とカップリングして、
    式VIIのカルボキサミド
    Figure 2022533220000058
    (式中、R、R、R、およびmは、上述の通りである)を形成することと、
    b1)アミノ保護基Rを除去して、式VIIIのアミン
    Figure 2022533220000059
    (式中、R、R、およびmは、上述の通りである)を形成することと、
    c1)式VIIIのアミンを、アミノ基が保護されたリジンとカップリングして、式IXのジペプチド
    Figure 2022533220000060
    (式中、RおよびRおよびmは、上述の通りである)を形成することと、
    d1)アミノ保護基Rを除去して、式IIの化合物を形成することと
    によって調製される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. カップリング工程a1)およびc1)が、ペプチドカップリング剤、アミン塩基、および有機溶媒の存在下において行われる、請求項8に記載の方法。
  10. ペプチドカップリング剤がn-プロピルホスホン酸無水物であり、アミン塩基が第三級アミンであり、有機溶媒が極性非プロトン性溶媒であり、反応温度が20℃~70℃から選択される、請求項8または9に記載の方法。
  11. が、塩基性条件下において切断可能なアミノ保護基、好ましくはFMOCである、請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 塩基性条件が、有機溶媒の存在下における、第二級脂肪族アミン、好ましくはジエチルアミンでの処理を含む、請求項11に記載の方法。
  13. アミノ保護基Rが、tert-ブチルオキシカルボニルである、請求項8から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 工程d1)において、アミノ保護基Rが酸性条件下において除去され、それぞれの酸との式IXのジペプチドの三アンモニウム塩が形成される、請求項8に記載の方法。
  15. 酸が、スルホン酸、好ましくはメタンスルホン酸である、請求項14に記載の方法。
  16. 工程a)において式IIの化合物を式IIIのGalNAc部分とカップリングすることが、ペプチドカップリング剤、アミン塩基、および有機溶媒の存在下において行われる、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  17. ペプチドカップリング剤がn-プロピルホスホン酸無水物であり、アミン塩基が第三級アミンであり、有機溶媒が極性非プロトン性溶媒であり、反応温度が20℃~70℃から選択される、請求項16に記載の方法。
  18. 工程b)においてヒドロキシル保護基Rを除去して遊離アルコールを形成することが、水素化触媒の存在下において水素による接触水素化によって行われる、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  19. 工程c)におけるホスホロアミデート化剤が、2-シアノエチル-N,N-ジ-(2-プロピル)クロロホスホロアミダイトまたは2-シアノエチル-N,N,N’,N’-テトラ(2-プロピル)ホスホロジアミダイトから選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  20. 工程c)における反応が、-20℃~50℃の反応温度で、第二級アミンの酸性アンモニウム塩および極性非プロトン性溶媒の存在下において、2-シアノエチル-N,N,N’,N’-テトラ(2-プロピル)ホスホロジアミダイトを用いて行われる、請求項19に記載の方法。
  21. 前記GalNAc部分を単一のエピマーとして含むGalNAc-クラスターオリゴヌクレオチドコンジュゲートの調製のための方法における、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法の使用。
  22. GalNAc-クラスターオリゴヌクレオチドコンジュゲートの調製が、
    a)請求項1から20のいずれか一項に記載の式IのGalNAcホスホラミダイトエピマーを調製することと、
    b)固相オリゴヌクレオチド合成において、式IのGalNAcホスホラミダイトエピマーを、所望の配列の所望のヌクレオシドビルディングブロックと一緒に利用して、固体支持体に結合した所望のGalNAc-クラスターオリゴヌクレオチドコンジュゲートを形成することと、最後に
    c)固相支持体からGalNAc-クラスター_オリゴヌクレオチドコンジュゲートを切断し、完全に脱保護し精製することと
    を含む、請求項21に記載の使用。
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