JP2022531730A - 回収容器 - Google Patents

Abstract

本発明は、トイレフレームとともに使用するためのフレキシブルな検体回収容器に関し、検体回収容器は：提供者から直接排泄物を受け入れるための密閉可能な開口部と；排泄物を受け入れかつ保持するための第１の区画であって、開口部に結合されている第１の区画と；密閉可能な開口部を通して提供者から受け取った流体を回収しかつ保持するための第２の区画であって、第１の区画と流体連通しかつ流体を排泄物から実質的に分離するよう構成された第２の区画と；を備える。少なくとも１つのポートが、第１の区画に接続されかつ排泄物の少なくとも一部を通過させるよう構成されてもよい。

Description

本発明は、糞便および例えば腸内微生物叢医薬品（intestinal microbiome medicinal product:ＩＭＭＰ）などのその派生物を回収しかつ処理するための検体回収容器、トイレフレーム、ならびに糞便および例えば腸内微生物叢材料などのその派生物を回収しかつ処理するための、検体回収容器およびトイレフレームを備えるシステムに関する。

消化管およびその中の有機体が人であれ動物であれ宿主の心的状態や食欲および健康に大きな影響を与えることが発見されたため、糞便細菌叢移植（ＦＭＴ）としても知られる腸内細菌叢移植の分野は多くの研究がなされており、治療における医学的、科学的および公的な関心が急速に高まっている。腸管内の微生物群の不均衡に関連する病気、例えば（近年、クロストリジウムとして再分類された）再発性クロストリジウム難治性感染症の治療は歴史的に不足していたが、ＦＭＴを用いる場合はそうした感染症、特に本来は再発する感染症の治癒率が９０％に達すると報告されている。この治療および処置が、肥満、過敏性腸症候群、代謝性疾患など多くの腸管内および腸管外の疾患に有益となり得ることを示唆する証拠も増えてきている。

ＦＭＴは、健康な提供者からの排泄物の提供、提供の準備、および患者への引き渡しを伴う多段階プロセスである。これらプロセスの各々は、対象となる疾患や患者の人口動態および費用などの他の検討事項に応じて、さまざまな微細な差異や変動がある。

腸内微生物叢医薬品を製造するために実施されるプロセスなどのより洗練されかつ標準化された製造プロセスは、多段階プロセスでもあり、かつ多くの操作を伴う。

ＦＭＴで使用するための生成物の製造業者または腸内微生物叢医薬品を開発しかつ製造する団体にとって常に存在する１つの懸念の１つの要因は、多くの場合、汚染物質、特に尿との接触が原因となって、処理する前に提供物が希釈されかつ劣化する可能性があることである。排泄物試料から尿を分離することは、処理される生成物の品質を高めるために重要である。制御された環境内で厳しく選別された提供者から提供物を回収することは費用がかかり（熟練の専門家が必要である）、かつ調達に時間がかかることがあり、そのため、各提供物は、失われるかまたは部分的に劣化されて、重大な損失を示す可能性がある。従来技術の回収バッグは、提供者の提供物と尿との混合を避けることについて提供者に頼っており、これは、熟練の専門家が提供物がどのように機能するかを説明するのに時間を費やすことを必要とし、提供者を困惑させることがある。

加えて、高品質ではない提供物は、ブリストルスツールスケールなどの指標で定義されるように実際にはより液状となることがあり、そのため処理および下流の製剤原料および医薬品の製造には適していない。従来技術の回収バッグは、デバイスを開くことなく、かつ閉じたシステムを破壊することなく、この重要な品質特性を評価することを実現できなかった。

人間の提供者は、多くの場合に、提供プロセスを不快に感じており、そのような事情により提供者を見つけることは比較的困難である。この分野において、プロセスをより容易にしかつ提供者の不快感を少なくすると同時に成功した（汚染されていない）提供物の可能性を高める技術の進歩は非常に重要である。

提供された糞便物質は回収されると、その後、現代のＦＭＴのための材料としてまたはより洗練された腸内微生物叢医薬品のための出発材料として使用され、回収デバイスはまた提供物を回収するために使用され、続いて提供物は、調査のためにまたは臨床試験の一部として分析される。従来技術の回収バッグは、オペレータまたは提供者が、デバイスを開くことなく、標準化された量の提供物を無菌状態でかつ便利な様式で取り出すことを実現できなかった。現在の最先端技術では、提供者が入れ物から提供物の様相を取り出すためにすくい上げ器具を使用しなければならないことが義務付けられている。

腸内微生物叢医薬品の製造業者、および現代のＦＭＴの一部として人間の活用を意図とした材料回収者は、自宅から、または部分的かつ時には実質的に制御されていない環境から提供物を回収することを希望することがある。この状況では、適切な分析過程の管理を確立することが必須である。当業者は、分析過程の管理を確立する１つの方法が、特定の提供物の微生物のプロフィルを前もってプロファイリングされた試料に関連付けることであることを理解するであろう。

従来技術のバッグは、後続の下流での処理の前に、分析過程の管理を確立する方法の一部として、提供物のうち微生物プロファイリングに適した標準化された部分を取り出すことができない。

本発明によれば、添付の特許請求の範囲に基づく検体回収容器、トイレフレーム、および検体回収容器およびトイレフレームを備える糞便を回収しかつ処理するためのシステムが提供される。

本発明の第１の態様は、糞便を回収しかつ処理するための、トイレフレームとともに使用するよう構成された検体回収容器を備えており、検体回収容器は、提供者から直接排泄物を受け取るための密閉可能な開口部と；排泄物を受け入れかつ保持するための第１の区画であって、密閉可能な開口部に結合されている第１の区画と；１つ以上のさらなる区画であって、ａ－排泄物を移送するための密閉可能なポートを介して第１の区画に接続されているさらなる区画、および／または、ｂ－密閉可能な開口部を介して提供者から受け取った流体を回収しかつ保持するためのさらなる区画と；を備えており、さらなる区画は、第１の区画と流体連通しておりかつ排泄物から流体を実質的に分離するよう構成されている。

排泄物を移送するための区画および流体を回収しかつ保持するための区画は、別個の区画であってもよい。検体回収容器は、第１の区画と、排泄物を移送するための区画とから構成されているかまたはこれら区画を備えてもよい。検体回収容器は、第１の区画と、液体を回収しかつ保持するための区画とから構成されているかまたはこれら区画を備えてもよい。検体回収容器は、第１の区画と、排泄物を移送するための区画と、液体を回収しかつ保持するための区画とから構成されているかまたはこれら区画を備えてもよい。

そのため、検体回収容器は：提供者から直接排泄物を受け入れるための密閉可能な開口部と；排泄物を受け入れかつ保持するための第１の区画であって、密閉可能な開口部に結合されている第１の区画と；密閉可能な開口部を通して提供者から受け取った流体を回収しかつ保持するための第２の区画であって、第１の区画と流体連通しておりかつ流体を排泄物から実質的に分離するよう構成されている第２の区画と；を備えてもよい。流体は尿であってもよく、この流体は、処理後の排泄物の液状派生物であってもよく、あるいはそれらの組み合わせであってもよい。

少なくとも１つのポートが、第１の区画に接続されかつ排泄物の少なくとも一部を通過させるよう構成されてもよい。ポートは密閉可能であってもよい。ポートは、第１の区画をさらなる区画に接続してもよく、あるいは第１の区画を外部環境に接続してもよい。結果的に、第１の区画内に保持されている糞便物質は、ポートを通して第１の区画からさらなる区画へまたは容器の外へ移送されてもよい。

特定の実施形態では、第１の区画に接続された少なくとも１つのポートは、排泄物の少なくとも一部を通過させるよう構成されており、当該排泄物は、生理食塩水、グリセロール、トレハロース、スクロース、システイン、短鎖脂肪酸、またはその他の添加物質の１つ以上を含む希釈された排泄物試料であってもよい。

特定の実施形態では、検体は糞便物質である。回収するための糞便物質は、提供者から直接受け渡された未処理の排泄物であってもよい。糞便物質がＦＭＴで使用されるかまたはＩＭＭＰとして使用される場合、提供される排泄物は、ブリストルスツールスケールにおけるタイプ３および／またはタイプ４に適合することが好ましい。

他の実施形態では、検体は腸内微生物叢材料、例えば糞便物質から派生した生成物、任意選択的には処理された糞便物質である。

第２の区画が第１の区画と流体連通している２つの区画を備える検体回収容器を提供することによって、移植を必要とする提供された排泄物から尿および他の不必要な液体が分離されるので、ＦＭＴのためにまたは腸内微生物叢医薬品の製造のために糞便を提供するプロセスはより簡単にかつより効果的となる。流体を回収しかつ保持するための区画が第１の区画の下に設けられてもよく、それによって使用時に流体は重力下で第１の区画から第２の区画へ流動する。

本発明の別の利点は、提供者が消化管感染症が疑われる患者である場合、オペレータが材料に接触するリスクを減らすことによって、検査前に糞便を回収して材料を処理するプロセスはより簡単にかつより安全になされる。

本発明の一実施形態では、第１の区画および流体を回収しかつ保持するための区画は、第１の区画から流体を回収しかつ保持するための区画への流体の進入を可能にするフィルタによって分離される。

流体を回収しかつ保持するための区画へ第１の区画からの流体が進入することを可能にするフィルタを使用することは、排泄物からの尿などの望ましくない液体の除去にさらに役立つ。

フィルタおよび流体を回収しかつ保持するための区画を使用することはまた、提供物が、所定の処理、特にＦＭＴを目的とした処理またはＩＭＭＰとしての処理に適した状態のものと適切な一致性があるかどうかをオペレータが評価することを可能にする。例えば、ブリストルスツールスケールにおけるタイプ３および／またはタイプ４に則する排泄物試料は、フィルタのうち第１の区画側に保持される。したがって、フィルタのうち液体を回収しかつ保持するための区画側に提供される尿のみが、良好な排泄物試料を示す。ＦＭＴでの使用またはＩＭＭＰとしての使用に不適切な試料は、提供された材料の一部が流体を回収しかつ保持するための区画内に存在することを引き起こし；その事実は（例えばブリストルスツールスケールのタイプ６またはタイプ７に則して）視覚的評価で容易に確認される。

本発明の一実施形態では、フィルタは、第１の区画と流体を回収しかつ保持するための区画との間の容器の材料における狭窄部である。例えば、流体は通過できるが、健康的な固形状の糞便物質は通過できない狭窄部である。

フィルタとして狭窄部を使用することは、さらなる材料または要素を必要としないので、望ましくない液体を除去する費用効果の高い方法となる。

特定の実施形態では、フィルタは多孔質膜を備える。より具体的には、多孔質膜は、有孔ポリマーシートまたはメッシュなどのうちの１つであってもよい。多孔質膜がメッシュの場合、メッシュの細孔径は、流体はメッシュを通過し得るが固体状の粒子状材料は通過し得ないものであることを理解されたい。例えば、メッシュの細孔径は０．１μｍより大きくてもよい。メッシュの細孔径は３００μｍ未満であってもよい。したがって、メッシュの細孔径は約０．１μｍから約３００μｍであってもよい。

特定の実施形態では、複数のフィルタが設けられてもよい。

特定の実施形態では、検体回収容器は、第１の区画から、流体を回収しかつ保持するための区画にかけて先細形状になされている。回収容器を先細形状にすることによって、多くの便器に容易に取り付けることができ、それによって回収容器は便器の側面および便器内の水に触れないので、衛生状態が向上する。

特定の実施形態では、流体を回収しかつ保持するための区画は、液溜めであってもよい。付加的にまたは代替的に、検体回収容器は、流体を回収しかつ保持するための区画と、液溜めと、を備えており、液溜めは、流体を回収しかつ保持するための区画と流体連通している。より具体的には液溜めは流体の液溜めである。本発明は、本明細書に記載の区画および液溜めの任意の組み合わせまたはすべてから構成されてもよい。液溜めが、流体を回収しかつ保持するための区画と流体連通状態で設けられる場合、液溜めがオーバーフローした場合または流体連通が閉じられた場合でも、当該区画は依然として流体を回収しかつ保持する能力を有する。

液溜めを（例えば流体を回収しかつ保持するための区画と流体連通状態で）含むことによって、望ましくない液体を、重力下で容器の一部へ移送することができ、それによって容器の運搬中に、望ましくない液体が、提供された排泄物と再度混合する可能性が低下する。したがって、液溜めは、使用するために方向を合わせた場合に流体を回収しかつ保持するための区画の下に設けられてもよい。

上記先細形状要素および液溜めの付加的な利点は、粘度の低い提供物が自然に容器を下って液溜めへ移動することである。この意味において、狭窄部および液溜めは、下流での製造および患者の使用に対する提供物の適否をオペレータが評価するのに役立つ特徴として機能する。

特定の実施形態では、液溜めは、一方向弁、排水穴またはオリフィスを介して流体を回収しかつ保持するための区画（または液体を回収しかつ保持するための区画が液溜めである場合は第１の区画）と流体連通している。

特定の実施形態では、吸収性材料が液溜め内に配置されている。この方法では、排泄物試料と容器内の流体との分離は、流体を吸収性材料に固定することによってさらに強化することができる。

特定の実施形態では、検体回収容器は、流体のｐＨを検出しかつ表示するためのデバイスを備える。より具体的には、流体のｐＨを検出しかつ表示するためのデバイスは、液溜め内に配置されている。

特定の実施形態では、流体を回収しかつ保持するための区画（または流体を回収しかつ保持するための区画が液溜めである場合は第１の区画）は、シールによって液溜めから流体的に隔離されている。この方法では、排泄物試料と液溜め内の流体との間にバリアが設けられ、排泄物と液溜め内の流体の再混合が防止される。

特定の実施形態では、シールは、以下の少なくとも１つである；溶接のための材料を含む溶接ライン、クランプおよびクランピングに適した材料を含むクランピングライン、接着剤、磁気ファスナー、面ファスナー、ジップロック（登録商標）、またはスナップフィットシール。

特定の実施形態では、破壊可能な部分が、第１の区画から液溜めを取り外すことを可能にするために、第１の区画と液溜めとの間に、任意選択的には（例えば液体を回収して保持するための区画が液溜めである場合）流体を回収しかつ保持するための区画と第１の区画との間に、あるいは液溜めと液体を回収して保持するための液溜めとの間に、配置されている。例えば、これら区画を分離するシール、または液溜め形成区画に弱化ラインが設けられてもよい。

密閉後に液溜めを取り外すことによって、回収容器のサイズが小さくなり、移送が容易になり、かつ排泄物に望ましくない液体が含まれる可能性が最小限となる。加えて、処理ステップ中に尿が不注意で容器の本体内へ押し戻され得る残りの可能性を排除することによって、検体回収容器内の試料の処理がより容易となる。

特定の実施形態では、液溜めは、後続の下流での処理および分析のために使用可能な濾過済の材料を含む。

特定の実施形態では、第１の区画は、第１の区画を２つのサブ区画に分離するよう構成されたフィルタを備える。第１の区画は単一フィルタを有してもよく、一方で代替例では第１の区画を３つ以上のサブ区画に分割するよう構成された複数のフィルタが設けられる。容器が使用のために方向を合わせられた場合、１つ以上のフィルタが第１の区画内に縦方向に配置されてもよい。そうした構造は、排泄物が第１の区画の水平方向軸線を横切る横断移動をするように操作されるような排泄物の処理を可能にする。代わりに、容器が使用のために方向を合わせられた場合、１つ以上のフィルタが第１の区画内に水平方向に配置されてもよい。そうした構造は、排泄物が第１の区画の垂直方向軸線に沿う下向きの鉛直移動となるように操作されるような排泄物の処理を可能にする。任意の方向における操作によって第１の区画内で排泄物が処理されるために、第１の区画は、縦方向および水平方向の両方に整列されたフィルタを含んでもよい。これらフィルタは、順次段階的に変化するフィルタで提供されてもよい。複数のフィルタが第１の区画内に縦方向に設けられている場合、フィルタは、当該フィルタを通過できる物体の最大サイズによって段階的に変化し、最も大きな物体を通過可能にするフィルタは、使用のために方向を合わせられた場合に、第１の区画の上部に設けられる（つまり複数の順次段階的に変化するフィルタが提供される）。複数のフィルタが第１の区画内に水平方向に設けられている場合、フィルタは、当該フィルタを通過できる物体の最大サイズによって段階的に変化し、最も大きな物体を通過可能にするフィルタは、使用のために方向を合わせられた場合に、第１の区画の片側に設けられる（つまり複数の順次段階的に変化するフィルタが提供される）。より具体的には、フィルタは多孔質膜を備える。さらに具体的には、多孔質膜は、有孔ポリマーシートまたはメッシュなどの１つであってもよい。多孔質膜がメッシュである場合、メッシュの細孔径は、排泄物試料からの小さな粒子や微生物叢および流体はメッシュを通過できるが排泄物試料からの不消化固形物は通過できないようなサイズであることを理解されたい。排泄物試料からの小さな粒子および微生物叢ならびに流体（試料に加えられた生理食塩水およびグリセロールなど）は、ＦＭＴプロセスで使用される要素である。

特定の実施形態では、第１の区画を２つ以上のサブ区画に分離する多孔質膜のメッシュサイズは、約０．１μｍから約３００μｍであり、任意選択的に２００ミクロンまたは３００ミクロンである。より具体的には、メッシュサイズは２８０ミクロンであってもよい。第１のフィルタは、３００ミクロンから２００ミクロン（約２８０ミクロン）のメッシュサイズを有してもよい。一連のフィルタの最後のフィルタは、５０ミクロン未満、約５ミクロンから０．１ミクロン、または約０．１ミクロンのメッシュサイズを有してもよい。

特定の実施形態では、検体回収容器は、内容物の目視検査に適した材料から形成されている。より具体的には、その材料は透明であってもよい。

内容物の目視検査は、提供物を「最初の通過」試験で拒否または受理することを可能にし、かつユーザが様々な入口、出口、および区画へ向けて排泄物を操作することを可能にし得る。

特定の実施形態では、検体回収容器は、手で内容物を操作するのに適した変形可能な材料から形成されている。具体的には、回収容器はフレキシブルな材料から形成される。特定の実施形態では、フレキシブルな材料は、フレキシブルポリマーから形成される。さらにより具体的には、フレキシブルな材料は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）、エチレン酢酸ビニル（ＥＶＡ）などであってもよい。

特定の実施形態では、検体回収容器は、非毒性、非発熱性の材料から形成されている。

特定の実施形態では、検体回収容器は、容器を滅菌するために滅菌可能な材料、例えば放射線照射および／または化学的処理（例えばエチレンオキシドでの洗浄）が可能な材料から形成される。

変形可能な材料から回収容器を形成することによって、ユーザは様々な入口、出口、および区画へ向けて排泄物を操作することができる。

上述のように、検体回収容器は、排泄物を移送するための密閉可能なポートを介して第１の区画に接続されたさらなる区画を含んでもよい。これによって、堆積した排泄物の一部を、排泄物のかなりの部分に対して、ポートを介して別の区画へ向けて操作することができる。排泄物の処理に先立って実施される場合、これは、検体の大部分が処理されている間に、未処理の排泄物の一部を保持することを可能にする。

特定の実施形態では、排泄物を移送するための区画は、回収容器から取り外し可能である。

排泄物を移送するための取り外し可能な区画を含むことによって、ユーザは、試料の一部を第１の区画から第３の区画に押し出し、続いて第１の区画内にある提供物の残りの移送を遅らせることを必要とせずに、試験のために取り外すことができる。

特定の実施形態では、密閉可能なポートは、以下の少なくとも１つによって密閉可能である；溶接のための材料を含む溶接セクション、クランプおよびクランピングに適した材料を含むクランピングライン、接着剤、磁気ファスナー、面ファスナー、ジップロック（登録商標）、またはスナップフィットシールを含むが、これに限定されない。

そうしたポートを密閉するための多くの代替手段が存在しており、上記はすべての実現可能な手段の完全なリストではない。

特定の実施形態では、密閉可能なポートの内径は最大１０ｍｍである。より具体的には、密閉可能なポートの内径は２ｍｍから１０ｍｍである。好ましくは、密閉可能なポートの内径は５ｍｍである。

特定の実施形態では、破壊可能な部分が、排泄物を移送するための区画と第１の区画との間に配置される。より具体的には、破壊可能な部分が、第１の区画と排泄物を移送するための区画との間に配置されて、第１の区画から排泄物を移送するための区画の取り外しを可能にしてもよい。例えば、排泄物を移送するための区画を第１の区画から分離するシールに弱化ライン、例えばミシン目が設けられてもよい。

破壊可能な部分を含むことは、排泄物を移送するための区画または液溜めをツールを必要とすることなく容易に取り外すことができることを意味する。代替的には取り外しをより容易にかつ清潔にするために、例えばはさみなどの専門のツールを破壊可能な部分に使用することができる。

特定の実施形態では、排泄物を移送するための区画は、少なくとも１つの密閉可能な外部ポートをさらに備える。

外部ポートは、押し出しまたは重力によって試験のために試料を放出するよう使用でき、かつ当該ポートは、移送のためにかつ漏れを防ぐために密閉可能である。

特定の実施形態では、変形可能な材料クランプを変形させるように所定の力が加えられて材料クランプを開ポジションへ移動させるまで、密閉可能な開口部は、当該密閉可能な開口部に外接する変形可能な材料クランプによって閉じられたまま保持される。

所定の力が加えられるまで密閉可能な開口部を閉じたままにすることは、フレームを開いたまま保持する力がないので、回収容器がフレームから取り外されるとすぐに回収容器からの臭気および水分が止まることを意味する。これはまた、提供者または熟練の専門家が容器を落とすことに起因する損失および面倒を防止する。

特定の実施形態では、検体回収容器は、密閉可能な開口部を閉じるためのクランプによって閉じることができる表示付きクランプ領域を備える。

密閉可能な開口部にクランプを使用することは、提供がなされた後の臭気および水分がバッグから出るのを防ぎ、かつ輸送または保管のために容器を密閉できることを意味する。これはまた、提供者または熟練の専門家が容器を落とすことに起因する損失および面倒を防止する。

特定の実施形態では、第１の区画は、クランプ領域の下で複数のサブ区画に分離される。

特定の実施形態では、密閉可能な開口部は、第１の区画への遮るもののないアクセスを提供する。より具体的には、密閉可能な開口部は、検体回収容器の最も広い直径を提供する。この方法では、提供者による回収容器への排便は可能な限り簡単かつ自然となる。回収容器の開口部の幅全体にわたって密閉可能な開口部を設けることによって、検体の回収がより容易となる。

特定の実施形態では、第１の区画は、１つ以上の入口ポートを備える。より具体的には、入口ポートは一方向の入口ポートであってもよい。この方法では、凍結防止剤、凍結保護剤、還元剤、およびグリセロール、トレハロース、スクロース、システイン、短鎖脂肪酸および／または生理食塩水を含むがこれに限定されない小分子を含む流体を、容器内での検体の処理中に第１の区画に導入することができ、入口ポートは、それ自体が排泄物の提供者の方へ向けられる開口部として配置することができ、あるいは、第１の区画が複数のサブ区画に分離される場合には１つ以上の入口ポートがサブ区画へ向けて開いており、サブ区画は、一度堆積した排泄物検体が第１の区画のサブ区画間の多孔質フィルタを通過すると、排泄物試料からの小さな粒子および微生物叢ならびに流体を収容する。例えば、容器を使用するために方向を合わせた際に１つ以上のフィルタが第１の区画内に水平方向に配置される場合、１つ以上の入口ポートは、第１の区画の上部にあるサブ区画に開いている。任意選択的に、フィルタが第１の区画内に縦方向に配置されている場合、１つ以上の入口ポートは、最大サイズの物体を通過可能にするフィルタと区画自体の側面とによって画定されるサブ区画に開いている。

特定の実施形態では、第１の区画は、１つ以上の出口ポートを備える。より具体的には、出口ポートは一方向ポートであってもよい。この方法では、試料は、試料抽出の目的で試料を容器から取り出されてもよい。第１の区画が複数のサブ区画に分離される場合、１つ以上の出口ポートは、入口ポートに関して説明したように、向かい合ったポジションに設けられてもよい。

本発明のさらなる実施形態は、容器をトイレ支持フレームに取り付けるための少なくとも１つの取り付け要素を備える。

トイレ支持フレーム上の補助的な要素とともに使用するための取り付け要素を含むことによって、回収容器をトイレ支持フレームに迅速にかつ簡単に取り付けることができる。

特定の実施形態では、少なくとも１つの取り付け要素は、容器の材料における開口を備えており、当該開口は、支持フレーム上のクリップ要素と係合するよう構成される。

開口およびクリップは視覚的にも感覚的にも認識できるので、開口およびクリップベースの接続要素によって、ユーザは回収容器を容易に取り付けることができる。

特定の実施形態では、容器は少なくとも１つのハンドルを備える。

回収容器の一部としてハンドルを含むことは、何人かは不快に感じることがある提供済の排泄物とのパッケージを介した接触を必要とせずに、ユーザが回収容器を正しい向きで運搬できることを意味している。

特定の実施形態では、検体回収容器は、時間測定機構を備える。

排泄物は時間の経過とともに劣化し得るので、提供から使用までにどのくらいの時間が経過したかを知ることが重要となる。６時間が排泄物の提供に関して重要な時間スケールである。

特定の実施形態では、時間測定機構はストップウォッチである。

特定の実施形態では、ストップウォッチは、密閉可能な開口部が密閉された場合に時間の記録を開始するよう構成される。

特定の実施形態では、時間測定機構は、以下のうちの１つ以上を備える；タイムバー；規定された期間にわたって色を変更するよう構成されたタイマー；および経過した時間に基づく化学反応に起因する視覚的インジケータを提供するよう構成されたタイマー。

特定の実施形態では、検体回収容器は折り曲げ可能である。より具体的には、検体回収容器は、その縦方向の寸法を短くするために、横方向の折り目を中心に折り曲げることができる。この方法では、検体回収容器を便器の水位より上に保つために、検体回収容器は折り曲げ可能である。

特定の実施形態では、検体回収容器は、保持要素（例えば面ファスナー、接着剤）によって折り曲げられた構成で保持される。

特定の実施形態では、検体回収容器は、最大２．５リットルの内部容器容積を有する。より具体的には、第１の区画と第２の区画との合計内部容積は１．５リットルから２．５リットルである。

特定の実施形態では、検体回収容器は、人間の検体回収で使用される。

特定の実施形態では、検体回収容器は、人間以外の動物の検体回収で使用される。

本発明のさらなる態様は、検体回収容器とともに使用するためのトイレ支持フレームを備えており、フレームは、開口部であって、当該開口部を介して提供者が排泄物試料を堆積することができる、開口部と；検体回収容器の取り付け要素と係合するための少なくとも１つのクリップと；尿を開口部から離してそらすよう構成された尿シールドと；を備える。

尿シールドは、提供者の肛門が回収容器の上にある場合に提供者の尿道が確実に尿シールドの「安全な」側に位置するようにつまり尿が容器内にまたは容器へ向けて流れないように構成されることによって、提供者が誤って回収容器内へまたは容器へむけて排尿することを回避できる。尿シールドはユニセックスとなるよう設定されてもよい。

特定の実施形態では、尿シールドは、格納ポジションから展開ポジションへ移動するよう構成された変形可能なフラップを備えており、前記展開ポジションでは、尿シールドは尿を開口部から離してそらすように使用可能である。

本発明のいくつかの特徴部は、最小限のスペースを占めると同時に移送または保管できるように、格納ポジションに配置することができる。より具体的には、特定の実施形態では、トイレ支持フレームは、最初は、平坦な格納構成で提供される。

特定の実施形態では、配置タブは、トイレ支持フレームを便器に対して正しい向きおよびポジションで固定するために、トイレと係合するよう利用可能である。

配置タブは、トイレフレームの正しい取り付けを容易にし、かつ配置タブをトイレの縁の後ろに当接させることによってユーザがフレームを正しいポジションおよび向きで配置することを可能にし、回収容器が接続された場合に回収容器が常に最適なポジションに置かれることを確実にする。

特定の実施形態では、トイレ支持フレームは、便座の下にまたは便器に直接配置するための複数の支持アームを備える。

便座の下に支持アームを配置することによって、提供者が回収容器上方の位置に着く際にフレームが滑ることおよびあちらこちらに移動することを防ぐことができる。

特定の実施形態では、支持アームはヒンジによってフレームに取り付けられている。

支持アームをヒンジに取り付けることによって、トイレの寸法に応じて支持アームを格納または展開することができ、あるいは、フレームがより小さなスペースを占めるように移送中または保管中は格納させることができる。

特定の実施形態では、ヒンジはリビングヒンジ(living hinge)である。

リビングヒンジを使用することは、ヒンジをフレームと一体的にかつフレームと同じ材料から形成できることを意味しており、さらなる構成要素を追加する場合と比較して、製造コストが低減される。

特定の実施形態では、トイレ支持フレームは一体構造である。

フレームを一体構造として形成することは、より安価にすることができ、かつ接着部品などのフレームにおける弱化ポイントがないことを意味する。

特定の実施形態では、フレームは流体耐性表面を有する。

フレームが流体耐性を有することによって、フレームが液体と接触した場合に、完全性を失うことおよび液体から過剰な質量がかかることに起因するフレームの曲がりまたはゆがみが生じないことが保証される。

特定の実施形態では、フレームは、提供者がそれを通して排泄物試料を堆積できる開口部を閉じるよう構成された取り外し可能でありかつ交換可能な蓋を備える。

特定の実施形態では、検体回収容器は、本発明の一態様に基づく容器である。

本発明の一態様は、検体回収容器およびトイレ支持フレームを備える、糞便を回収しかつ処理するためのシステムを備える。

特定の実施形態では、検体回収容器は、本発明の一態様に基づく容器であり、かつトイレ支持フレームは、本発明の一態様に基づいている。

本発明の実施形態について、添付の図面を参照して以下でさらに説明する。

第１、第２および第３の区画を備える検体回収容器を備える本発明の一態様を示す図である。 第１、第２、および第３の区画を備え、さらに液溜めを備える本発明の一実施形態を示す図である。 蓋付きのトイレフレームを備える本発明のさらなる態様を示す図である。 ヒンジ上に支持アームを備えるトイレフレームのさらなる実施形態を示す図である。 トイレの縁上の適所にあるトイレフレームのさらなる実施形態を示す図である。 本発明のさらなる態様を示し、トイレフレームおよび係合解除状態の補助的な検体回収容器を備える、糞便物質の回収および処理のためのシステムを示す図である。 トイレフレームおよび係合状態の補助的な検体回収容器を備える、糞便物質の回収および処理のためのシステムのさらなる実施形態を示す図である。

図１は、第１の区画１１８、第２の区画１２０、および第３の区画１１６を備える、透明でフレキシブルなポリマー材料から形成された検体回収容器１００を示す。この実施形態では、第１の区画１１８は、第１および第２の区画が流体連通状態にありかつ流体が第１の区画１１８内に堆積された検体から分離されるようなメッシュを備える。非流体物質は、押し出されなければ、第２の区画１２０に進入しない。第１の区画は、多孔質膜またはメッシュによって２つのサブ区画に分離されてもよい。メッシュにおける穴のサイズは、２００ミクロンから３００ミクロンである。多孔質膜（図示せず）は、クランプロケータ１０８から第２の区画１２０へ向けて縦方向に（容器の側壁に平行に）延在する。多孔質膜は、一度排泄物試料が堆積されると、排泄物試料をより大きな粒子の不消化食料を含む試料と排泄物試料からの小さな粒子および微生物叢を含む濾過済みの排泄物試料とに分離し、さらに流体を分離する。この時、濾過済みの排泄物試料は、試料が最終生成物となるようにさらに処理される前に、グリセロール、トレハロース、スクロースおよび／または生理食塩水などの添加物を有してもよい。

検体回収容器は、ハンドル１０２およびクリップ開口１０４をさらに備える。ハンドル１０２は、提供中に堆積される排泄物試料から距離を置いて配置されており、そのため排泄物試料への汚染のリスクが低下した状態で提供後に検体回収容器を搬送するために使用できる。クリップ開口１０４は、検体回収容器をトイレフレームに接続する手段である。例えば接着剤、スナップオンコネクタ、面ファスナーテープ、ポッパー、ボタン、ファストリリース機構、結束バンド、ＶＥＬＣＲＯ（登録商標）または磁石などの任意の適切な接続手段が使用されてもよいことを理解されたい。

検体回収容器１００は、容器１００の材料上に引かれたラインであるクランプロケータ１０８をさらに備える。他の実施形態（図示せず）では、クランプロケータ１０８は、書かれた指示、着色領域、点線、凹凸などの触覚的特徴のうちの１つ以上の形態のものである。クランプ１０６は、クランプロケータ１０８によって示される位置で検体回収容器の周りに適用されている。図示された実施形態には示されていないが、排泄物試料の堆積物が回収容器１００に入れられた後にクランプ１０６が容器の周りに固定された場合、検体回収容器のうちクリップ開口１０４およびハンドル１０２を備える部分は、不要なものとして取り外すことができる。これは、その後当該検体回収容器を再利用することができないという利点を有する。破壊可能な部分が、クランプのうちハンドル１０２と同じ側においてクランプロケータ１０８の上の位置で回収容器１００に設けられてもよい。

図１の図示された実施形態では、第３の区画１１６が、弱化ライン１１４である破壊可能な部分およびポート１１０によって、第１の区画１１８および第２の区画１２０に接続されており、ポート１１０を通して、排泄物試料を押し出すことができる。ポート１１０の直径は５ｍｍであり、当該ポートは当技術分野で公知のツールによって密閉できる。この取り外し可能な第３の部分１１６は、試料で満たすことができ、第１の区画内の残りの試料が使用に備えて準備される間に、ラベル付けしかつ破壊分析のために維持することができる。

この実施形態では、第１の区画に接続された４つのさらなる流体ポート１２２Ａ～Ｄが示されており、これら流体ポートは、生理食塩水およびグリセロールなどの流体が入ることを可能にするかまたは外部の容器や受容器へ試料または準備された提供物を放出するために使用することができる。流体ポートは、一度容器１００がクランプ１０８によって密閉されると、第１の区画の内容物が無菌のままであることを確実にするために一方向弁を備える。

図２は、ハンドル２０２およびクリップ開口２０４を備えるフレキシブルな糞便物質回収容器２００を示す。この実施形態では、ハンドルは、容器のフレキシブルな材料に開口を備えるが、当該開孔は、材料の付加的なループから形成することができる。同様に、クリップ開口２０４は、フレキシブルな容器における開口から形成されるが、他の実施形態では、クリップ開口は、接着剤、スナップオンコネクタ、面ファスナーテープ、ポッパー、ボタン、ファストリリース機構、結束バンドを含む任意の取り付け手段によって置き換えられてもよい。

図２に図示される実施形態はクランプ領域２０８をさらに備えており、当該クランプ領域２０８は、容器の材料がクランプ領域２０８を取り囲む色とは異なる色であることによって示される領域である。代替的または付加的には、クランプ領域は、ライン、矢印、書かれた指示、触覚特徴などによって示されてもよい。クランプ２０６はまた、クランプ式ロケータ上の適所に示されている。堆積後に、クランプが適所にある場合、フレキシブルな糞便物質回収容器のうちクリップ開口およびハンドルを備える部分は、余分なものとして取り外され、容器が再利用されないことを確実にすることができる。これは、クランプのうちハンドルと同じ側においてクランプの上に破壊可能な部分を含めることによって容易にすることができる。

この実施形態では、第１の区画に接続された４つの流体ポート２２２Ａ～Ｄが示されており、これら流体ポートを、生理食塩水などの流体が入ることを可能にするかまたは外部の容器や受容器へ試料または準備された提供物を放出するために使用することができる。

第１の区画はメッシュを備えており、当該メッシュは、液体がメッシュを通って第２の区画に流れ込むことを可能にし、それによって液体を排泄物から実質的に分離する。次に、この液体は、液溜め２２０につながる密閉可能なポート２２４を通って流れることができる。液溜めは、ユーザが引き裂くのに適したミシン目を有する弱化ラインである破壊可能な部分によって、第１の区画に接続されている。代替実施形態では、破壊可能な部分は、切断による破壊のための材料を備える切断ライン、加熱または任意の公知の方法による破壊または弱化のための材料を備える加熱ラインのうちの１つである。第１の区画２１８に提供された排泄物は、第１の区画から液体を押し出すことによって、または単に重力によって液体を排出可能にすることによって、処理することができる。密閉可能なポート２２４は、十分な液体が除去されたときに密閉されてもよく、かつ破壊可能な部分２２６は、回収容器の残りの部分から液溜めを除去するために利用されてもよい。これによって、液溜め内の液体は個別に試験されるかまたは破壊され得る。

第１の区画２１８からの排泄物の試料を保持するためにさらなる区画２１６が使用されてもよい。排泄物は、密閉可能なポート２１２を通って、第１の区画から、取り外し可能な試料区画２１６に押し出されてもよい。また、入口／出口ポート２３０が、取り外し可能な試料区画に取り付けられており、入口／出口ポート２３０は、廃液を除去して取り外し可能な試料区画へのその通路が作られるように使用でき、もしくは別の槽内へまたはスライドガラス上に試料の一部を押し出しながら試験のために液体を流入させるかまたは排出するために使用できる。密閉可能なポート２１２は、提供された排泄物の一部が取り外し可能な試料区画に押し出された後、密閉することができる。次に、破壊可能な部分２１４は、ユーザが試験のために試料を取り出すこと、および第１の区画に残っている提供物を別の目的地に搬送することを可能にするために利用されてもよい。

シール２２８は、開口部が容器の上部に形成されるように、フレキシブルな糞便物質回収容器をその上部を除いて取り囲んでおり、当該開口部は、容器をトイレフレームに嵌めることができるように開くことができる。

図３は、便座の下に取り付けることができるトイレのためのフレーム４００を示す。図示される実施形態は、格納ポジションから、尿を開口部から離してそらすように使用可能な展開ポジションへ移動するよう構成された変形可能なフラップを備える尿シールド４１０を備える。図示される実施形態は、開口部を覆う蓋４１１をさらに備える。蓋４１１はハンドル４１３を備えており、ハンドル４１３は、蓋のうち事前形成セクションまたは事前切断セクションを曲げることによって形成される。蓋４１１は、破壊可能な弱化ライン４２３に沿って、フレーム４００の取り外し材料から分離可能である。弱化ライン４２３は、フレーム４００の材料における部分的に横断するラインであってもよい。蓋４１１は、蓋４１１の円周から半径方向外向きに延在する４つの突起４２２を備える略円形のものである。突起４２２は、最初に、フレーム４００におけるノッチ４２１と整列する。一度蓋４１１がフレーム４００から取り外されると、蓋４１１は、フレーム上に再配置される前に回転することができる。再配置される場合、突起４２２はもはやノッチ４２１と整列せず、蓋４１１は、フレームにおける開口部を閉じて、堆積した検体を提供者または他の人から隠すのに役立つ。ノッチ４２２は、取り外された蓋４１１が堆積された検体の上に落下して、その試料の汚染が引き起こされることを防止する。

図示される実施形態は、フレキシブルな配置タブ４１４をさらに含んでおり、配置タブ４１４は、格納ポジションまたは展開ポジションに配置でき、それによって格納された際にいくつかのトイレフレームが互いに重なり合って積み重ねられ得る。展開ポジションにある場合、配置タブはトイレの縁に当接するフレームの表面に垂直となる。フレキシブルな糞便物質回収容器の取り付け時に、好ましくは便器の側面やその中の水に触れることなく回収容器がトイレに取り付けられるように、さまざまなサイズの配置タブがさまざまなサイズのトイレに使用されてもよい。

トイレフレームはさらに、展開または格納可能なクリップ４０４Ａおよび４０４Ｂを備えており、それによって、格納時に複数のトイレフレームは互いに重なり合って積み重ねることができる。展開時に、これらクリップは、補助的なクリップ開口を用いて検体回収容器に取り付けられてもよい。クリップは、接着剤、スナップオンコネクタ、面ファスナーテープ、ポッパー、ボタン、ファストリリース機構、結束バンドなどの他の接続手段に置き換えられてもよい。

トイレフレームは、フレームをトイレに取り付ける方法および検体回収容器をフレームに取り付ける方法を詳述する書かれた指示をさらに含んでもよい。指示はフレームの表面に直接印刷されてもよい。指示はまた、展開されたトイレフレームの画像の形態であってもよい。

トイレフレームは、ボール紙、コーティングされたボード材料またはポリマーから形成されてもよい。

図４Ａは、開口５０８と、ヒンジ５０６Ａ、５０６Ｂによってフレームに取り付けられた支持アーム５０２Ａ、５０２Ｂと、フレキシブルなタブを備える尿シールド５１０とを備えるトイレフレーム５００のさらなる実施形態を示す。支持アームは、引き込めるかまたは展開することができ、そのため引き込めた場合、これら支持アームは搬送のためのより小さなプロファイルを有する。クリップ５０４Ａおよび５０４Ｂはフレームと一体的に形成されている。

図４Ｂは、格納または展開することができるフレキシブルな配置タブ５１４をさらに備える図４Ａのトイレフレーム５００を示す。展開時に、配置タブは、トイレフレームの正しい取り付けを容易にし、かつ配置タブをトイレの縁の後ろに当接させることによってユーザが正しいポジションおよび向きでフレームを配置することが可能となり、回収容器の接続時には回収容器は常に最適なポジションにあることが保証される。

図５Ａは、図２のフレキシブルな糞便物質回収容器と図３に示されるようなトイレのための展開済みのフレームとを備えるシステム６００を示す。フレキシブルな糞便物質回収容器は、開口部６３２および縁６３４を備える。

フレームは、格納ポジションから、尿を開口部から離してそらすように使用可能な展開ポジションへ移動するよう構成された変形可能なフラップを備える尿シールド６１０を備える。蓋７１１（図５Ｂ）は、蓋の事前形成セクションまたは事前切断セクションを屈曲することによって形成されるハンドル７１３を備える。蓋７１１は、回収容器を、開口部６０８に挿入しかつクリップ開口６０４よってクリップ６０４Ａおよび６０８Ｂに接続することを可能にするために、フレームから分離される。

格納時に複数のトイレフレームを互いに重なり合って積み重ねることができるように、フレキシブルな配置タブ６１４は、格納ポジションまたは展開ポジションに置くことができる。展開ポジションにある場合、配置タブ６１４は、トイレの縁に当接するフレームの表面に垂直となる。

図５Ａのシステムはまた、ハンドル６０２およびクリップ開口６０４を備えるフレキシブルな糞便物質回収容器を有する。回収容器は、クリップ６０４Ａおよび６０４Ｂをクリップ開口６０４を通して配置することによってトイレ支持フレームに取り付けられる。

第１の区画に接続された４つの流体ポート６２２Ａ～Ｄは、生理食塩水およびグリセロールなどの流体が第１の区画６２８に入ることを可能にするかまたは外部の容器や受容器へ試料または準備された提供物を放出するために使用することができる。

第１の区画６２８は、メッシュ（図示せず）を備えており、メッシュは、液体を当該メッシュを通して第２の区画に流入することを可能にし、かつ液体を排泄物から実質的に分離することを可能にする。続いて、この液体は、液溜め６２０につながる密閉可能なポート６２４を通って流れることができる。液溜め６２０は、使用者が引き裂くのに適したミシン目を有する弱化ライン６２６である破壊可能な部分によって第１の区画に接続されている。代替実施形態では、破壊可能な部分は、切断による破壊のための材料を備える切断ライン、加熱または任意の公知の方法による破壊または弱化のための材料を備える加熱ラインのうちの１つである。第１の区画に提供された排泄物は、第１の区画から液体を押し出すことによって、または単に重力によって液体を排出させることによって処理できる。密閉可能なポート６２４は、十分な液体が除去された場合に密閉されてもよく、かつ破壊可能な部分６２６は、回収容器の残りの部分から液溜めを除去するために利用されてもよい。これによって、液溜め内の液体は個別に試験されるかまたは破壊され得る。

第１の区画からの排泄物の試料を保持するためにさらなる区画６１６が使用されてもよい。排泄物は、密閉可能なポート６１２を通って第１の区画から、取り外し可能な試料区画６１６へ押し出されてもよい。入口／出口ポート６３０はまた、取り外し可能な試料区画に取り付けられており、入口／出口ポート６３０は、廃液を除去して取り外し可能な試料区画へのその通路が作られるように使用でき、もしくは別の槽内へまたはスライドガラス上に試料の一部を押し出しながら試験のために液体を流入させるかまたは排出するために使用できる。密閉可能なポート６１２は、提供された排泄物の一部が取り外し可能な試料区画に押し出された後、密閉することができる。次に、破壊可能な部分は、ユーザが試験のために試料を取り出すこと、および第１の区画に残っている提供物を別の目的地に搬送することを可能にするために利用されてもよい。

図５Ｂは、図２のフレキシブルな糞便物質回収容器と、図３に示されるようなトイレのための展開されたフレームとを備えるシステム７００を示す。フレキシブルな糞便物質回収容器は、開口部７３２と縁７３４とを備える。回収容器のクリップ開口７０４は、フレームのクリップ７０４Ａおよび７０４Ｂに取り付けられている。

フレームは、格納ポジションから、尿を開口部から離してそらすように使用可能な展開ポジションへ移動するよう構成された変形可能なフラップを備える尿シールド７１０を備える。蓋７１１はハンドル７１３を備えており、ハンドル７１３は、蓋のうち事前形成セクションまたは事前切断セクションを曲げることによって形成される。蓋７１１は、回収容器を開口部６０８に挿入し、クリップ開口７０４によってクリップ７０４Ａおよび７０４Ｂに接続することを可能にするために、フレームから分離されている。

格納時に複数のトイレフレームを互いに重なり合って積み重ねることができるように、フレキシブルな配置タブ７１４は、格納ポジションまたは展開ポジションに置くことができる。展開ポジションにある場合、配置タブ７１４は、トイレの縁に当接するフレームの表面に垂直となる。

図５Ｂのシステムはまた、ハンドル７０２およびクリップ開口７０４を備えるフレキシブルな糞便物質回収容器を有する。回収容器は、クリップ７０４Ａおよび７０４Ｂをクリップ開口６０４を通して配置することによってトイレ支持フレームに取り付けられる。

第１の区画７２８は、メッシュ（図示せず）を備えており、メッシュは、液体を当該メッシュを通して第２の区画に流入することを可能にし、液体を排泄物から実質的に分離する。続いて、この液体は、液溜め７２０につながる密閉可能なポート７２４を通って流動できる。液溜め７２０は、使用者が引き裂くのに適したミシン目を有する弱化ライン７２６である破壊可能な部分によって第１の区画に接続されている。代替実施形態では、破壊可能な部分は、切断による破壊のための材料を備える切断ライン、加熱または任意の公知の方法による破壊または弱化のための材料を備える加熱ラインのうちの１つである。第１の区画７１８に提供された排泄物は、第１の区画から液体を押し出すことによって、または単に重力によって液体を排出可能にすることによって処理できる。密閉可能なポート７２４は、十分な液体が除去された場合に密閉されてもよく、かつ破壊可能な部分７２６は、回収容器の残りの部分から液溜めを除去するために利用されてもよい。これによって、液溜め内の液体は個別に試験されるかまたは破壊され得る。

第１の区画からの排泄物の試料を保持するためにさらなる区画７１６が使用されてもよい。排泄物は、密閉可能なポート７１２を通って第１の区画から、取り外し可能な試料区画７１６へ押し出されてもよい。入口／出口ポート７３０はまた、取り外し可能な試料区画に取り付けられており、入口／出口ポート７３０は、廃液を除去して取り外し可能な試料区画へのその通路が作られるように使用でき、もしくは別の槽内へまたはスライドガラス上に試料の一部を押し出しながら試験のために液体を流入または排出できるようにするために使用できる。密閉可能なポート７１２は、提供された排泄物の一部が取り外し可能な試料区画に押し出された後、密閉することができる。次に、破壊可能な部分は、ユーザが試験のために試料を取り出すこと、および第１の区画に残っている提供物を別の目的地に搬送することを可能にするために利用されてもよい。

本明細書の説明および特許請求の範囲全体を通して、「備える」および「含む」との用語およびそれらの変形は、「含むがこれらに限定されない」ことを意味しており、これら用語は、他の部分、添加剤、構成要素、整数またはステップを除外するよう意図されていない（除外しない）。本明細書の説明および特許請求の範囲全体を通して、文脈上別段の要求がない限り、単数形は複数形を包含する。とりわけ、不定冠詞が使用される場合、文脈上特段の要求がない限り、本明細書では単数形だけでなく複数形も考慮されることを理解されたい。

本発明の特定の態様、実施形態または例示に関連して説明される特徴、整数、特性、化合物、化学部分または化学基は、それらに関して互換性がない場合を除き、本明細書に記載の他の任意の態様、実施形態または例示に適用可能であることを理解されたい。（添付の特許請求の範囲、要約書および図面を含む）本明細書に開示された特徴のすべておよび／またはそのように開示された任意の方法またはプロセスのステップのすべては、そうした特徴および／またはステップの少なくともいくつかの組み合わせを除いて、任意の組み合わせで組み合わせることができる。本発明は、上述の実施形態の詳細に限定されない。本発明は、（添付の特請求の範囲、要約および図面を含む）本明細書に開示された特徴の任意の組み合わせまたは新規の組み合わせに、またはそのように開示された方法またはプロセスの１つ以上の任意の新規な組み合わせに及ぶ。

本明細書の読者の注意は、本出願に関連して本明細書と同時にまたは本明細書の前に提出されかつ本明細書を用いる公的審査に関して公開されるすべての論文および文書に向けられており、そうした論文および文書すべての内容は、参照により本明細書に組み込まれる。

１００ 検体回収容器
１０２ ハンドル
１０４ クリップ開口
１０６ クランプ
１０８ クランプロケータ
１１０ ポート
１１４ 弱化ライン
１１６ 第３の区画
１１８ 第１の区画
１２０ 第２の区画
１２２ 流体ポート
２００ 糞便物質回収容器
２０２ ハンドル
２０４ クリップ開口
２０６ クランプ
２０８ クランプ領域
２１２ 密閉可能なポート
２１４ 破壊可能な部分
２１６ 取り外し可能な試料区画
２１８ 第１の区画
２２０ 液溜め
２２２ 流体ポート
２２４ 密閉可能なポート
２２６ 破壊可能な部分
２２８ シール
２３０ 出口ポート
４００ フレーム
４０４Ａ、４０４Ｂ クリップ
４１０ 尿シールド
４１１ 蓋
４１３ ハンドル
４１４ 配置タブ
４２１ ノッチ
４２２ 突起
４２３ 弱化ライン
５００ トイレフレーム
５０２ 支持アーム
５０４Ａ、５０４Ｂ クリップ
５０６Ａ、５０６Ｂ ヒンジ
５０８ 開口
５１０ 尿シールド
５１４ 配置タブ

Claims (43)

1. 糞便を回収しかつ処理するための、トイレフレームとともに使用するよう構成された検体回収容器であって、
   前記検体回収容器は、
   提供者から直接排泄物を受け取るための密閉可能な開口部と；
   排泄物を受け入れかつ保持するための第１の区画であって、前記密閉可能な開口部に結合されている第１の区画と；
   １つ以上のさらなる区画であって、
   ａ 排泄物を移送するために密閉可能なポートを介して前記第１の区画に接続されているさらなる区画、および／または、
   ｂ 前記密閉可能な開口部を介して提供者から受け取った流体を回収しかつ保持するためのさらなる区画であって、前記第１の区画と流体連通しておりかつ排泄物から流体を実質的に分離するよう構成されている、さらなる区画と；
   を備えることを特徴とする検体回収容器。
2. 前記第１の区画に接続されかつ排泄物の少なくとも一部を通過させるよう構成されている少なくとも１つのポートをさらに備えることを特徴とする請求項１に記載の検体回収容器。
3. 前記第１の区画と、流体を回収しかつ保持するための前記区画とは、フィルタによって分離されており、それによって前記第１の区画から第２の区画への流体の進入が可能となることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の検体回収容器。
4. 前記フィルタは多孔質膜を備えることを特徴とする請求項３に記載の検体回収容器。
5. 前記フィルタは、前記第１の区画と前記第２の区画との間における前記検体回収容器の材料における狭窄部であることを特徴とする請求項３に記載の検体回収容器。
6. 前記検体回収容器は、前記第１の区画から、流体を回収しかつ保持するための前記区画まで先細形状になされていることを特徴とする請求項１から請求項５のいずれか一項に記載の検体回収容器。
7. 流体を回収しかつ保持するための前記区画と流体連通する液溜めをさらに備えることを特徴とする請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の検体回収容器。
8. 前記液溜めは、一方向弁、排水穴またはオリフィスを介して、流体を回収しかつ保持するための前記区画と流体連通していることを特徴とする請求項７に記載の検体回収容器。
9. 吸収性材料が前記液溜め内に配置されていることを特徴とする請求項７または請求項８に記載の検体回収容器。
10. 流体のｐＨを検出しかつ表示するためのデバイスが、前記液溜め内に配置されていることを特徴とする請求項７から請求項９のいずれか一項に記載の検体回収容器。
11. 流体を回収しかつ保持するための前記区画は、シールによって前記液溜めから流体的に隔離されていることを特徴とする請求項７から請求項１０のいずれか一項に記載の検体回収容器。
12. 前記シールは、溶接のための材料を含む溶接ライン、クランプおよびクランピングに適した材料を含むクランピングライン、接着剤、磁気ファスナー、面ファスナー、ジップロック（登録商標）、またはスナップフィットシールの少なくとも１つであることを特徴とする請求項１１に記載の検体回収容器。
13. 前記第１の区画から前記液溜めを取り外し可能にするために、前記第１の区画と前記液溜めとの間に破壊可能な部分が配置されていることを特徴とする請求項７から請求項１２のいずれか一項に記載の検体回収容器。
14. 前記検体回収容器は、内容物の目視検査に適した材料から形成されていることを特徴とする請求項１から請求項１３のいずれか一項に記載の検体回収容器。
15. 前記検体回収容器は、内容物を手で操作するのに適した変形可能な材料から形成されていることを特徴とする請求項１から請求項１４のいずれか一項に記載の検体回収容器。
16. 排泄物を移送するための密閉可能なポートを介して前記第１の区画に接続されたさらなる区画を備えており、当該さらなる区画は、前記検体回収容器から取り外し可能であることを特徴とする請求項１から請求項１５のいずれか一項に記載の検体回収容器。
17. 前記密閉可能なポートは、溶接のための材料を含む溶接セクション、クランプおよびクランピングに適した材料を含むクランピングライン、接着剤、ジップロック（登録商標）、またはスナップフィットシールの少なくとも１つによって密閉可能であることを特徴とする請求項１６に記載の検体回収容器。
18. 前記密閉可能なポートは、最大１０ｍｍの内径を有することを特徴とする請求項１６または請求項１７に記載の検体回収容器。
19. 排泄物を移送するための前記区画を前記第１の区画から取り外し可能にするために、排泄物を移送するための前記区画と前記第１の区画との間に破壊可能な部分が配置されていることを特徴とする請求項１６から請求項１８のいずれか一項に記載の検体回収容器。
20. 排泄物を移送するための前記区画は、少なくとも１つの密閉可能な外部ポートをさらに備えることを特徴とする請求項１６から請求項１９のいずれか一項に記載の検体回収容器。
21. 前記密閉可能な開口部は、変形可能な材料クランプを変形させるように所定の力が加えられて前記材料クランプを開ポジションへ移動させるまで、前記密閉可能な開口部に外接する変形可能な材料クランプによって閉じられたまま保持されることを特徴とする請求項１から請求項２０のいずれか一項に記載の検体回収容器。
22. 前記密閉可能な開口部を閉じるためのクランプによって閉じることができる表示付きクランプ領域を備えることを特徴とする請求項１から請求項２１のいずれか一項に記載の検体回収容器。
23. 前記検体回収容器をトイレ支持フレームに取り付けるための少なくとも１つの取り付け要素をさらに備えることを特徴とする請求項１から請求項２２のいずれか一項に記載の検体回収容器。
24. 少なくとも１つの前記取り付け要素は、前記検体回収容器の材料に開口を備えており、前記開口は、支持フレーム上のクリップ要素と係合するよう構成されていることを特徴とする請求項２３に記載の検体回収容器。
25. 少なくとも１つのハンドルをさらに備えることを特徴とする請求項１から請求項２４のいずれか一項に記載の検体回収容器。
26. 時間測定機構をさらに備えることを特徴とする請求項１から請求項２５のいずれか一項に記載の検体回収容器。
27. 前記時間測定機構はストップウォッチであることを特徴とする請求項２６に記載の検体回収容器。
28. 前記ストップウォッチは、前記密閉可能な開口部が密閉される場合に時間の記録を開始するよう構成されていることを特徴とする請求項２７に記載の検体回収容器。
29. 検体は糞便物質またはＩＭＭＰであることを特徴とする請求項１から請求項２８のいずれか一項に記載の検体回収容器。
30. 前記第１の区画は、前記第１の区画を２つのサブ区画に分離するよう構成されたフィルタを備えることを特徴とする請求項１から請求項２９のいずれか一項に記載の検体回収容器。
31. 前記第１の区画は、前記第１の区画を３つ以上の区画に分離するよう構成された複数のフィルタを備えることを特徴とする請求項３０に記載の検体回収容器。
32. 前記フィルタは、前記第１の区画内に縦方向および／または水平方向に配置されていることを特徴とする請求項３１に記載の検体回収容器。
33. 複数の前記フィルタは順次段階的に変化するフィルタであることを特徴とする請求項３１に記載の検体回収容器。
34. 検体回収容器とともに使用するためのトイレ支持フレームであって、
    開口部であって、前記開口部を介して提供者が排泄物試料を堆積することができる、開口部と；
    フレキシブルな糞便物質回収容器の取り付け要素に係合するための少なくとも１つのクリップと；
    尿を前記開口部から離してそらすよう構成された尿シールドと；
    を備えることを特徴とするトイレ支持フレーム。
35. 前記尿シールドは、格納ポジションから展開ポジションへ移動するよう構成された変形可能なフラップを備えており、前記展開ポジションでは、前記フラップは、尿を前記開口部から離してそらすように使用可能であることを特徴とする請求項３４に記載のトイレ支持フレーム。
36. 前記トイレ支持フレームを便器に対して正しい向きおよびポジションで固定するためにトイレと係合するように使用可能な配置タブを備えることを特徴とする請求項３４または請求項３５に記載のトイレ支持フレーム。
37. 便座の下に配置するかまたは便器上に直接配置するための複数の支持アームをさらに備えることを特徴とする請求項３４から請求項３６のいずれか一項に記載のトイレ支持フレーム。
38. 前記支持アームはヒンジによって前記トイレ支持フレームに取り付けられていることを特徴とする請求項３７に記載のトイレ支持フレーム。
39. 前記ヒンジはリビングヒンジであることを特徴とする請求項３８に記載のトイレ支持フレーム。
40. 前記トイレ支持フレームは一体構造であることを特徴とする請求項３４から請求項３９のいずれか一項に記載のトイレ支持フレーム。
41. 前記トイレ支持フレームは流体耐性表面を有することを特徴とする請求項３４から請求項４０のいずれか一項に記載のトイレ支持フレーム。
42. 提供者が排泄物試料を堆積させることができる前記開口部を閉じるよう構成された着脱可能であり置き換え可能な蓋を備えることを特徴とする請求項３４から請求項４１のいずれか一項に記載のトイレ支持フレーム。
43. 請求項１から請求項３３のいずれか一項に記載の検体回収容器と、請求項３４から請求項４２のいずれか一項に記載のトイレ支持フレームと、を備えることを特徴とする糞便を回収しかつ処理するためのシステム。

Images