JP2022529771A - プロモーター配列及び関連製品並びにそれらの使用 - Google Patents
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Abstract
本開示は、医学的に関心のある複数の哺乳動物細胞型において遺伝子発現を駆動することができる短いユビキタスプロモーター要素を提供する。プロモーターを組み込んだ発現ベクターが本明細書に開示される。ウイルスベクター、特に、従来のプロモーターで可能であるよりも大きい導入遺伝子を取り込めるAAVベクターが本明細書に開示される。遺伝子発現を増強する方法が本明細書に開示される。
Description
関連出願
本出願は、参照により全体が本明細書に組み込まれる、2019年4月24日に出願された米国仮特許出願第62/838,063号の優先権を主張する。
本出願は、参照により全体が本明細書に組み込まれる、2019年4月24日に出願された米国仮特許出願第62/838,063号の優先権を主張する。
連邦政府主催の研究に関する声明
本発明は、国立衛生研究所によって授与された認可番号U01 DK089569の下で政府の支援を受けて作成された。政府は発明に一定の権利を有する。
本発明は、国立衛生研究所によって授与された認可番号U01 DK089569の下で政府の支援を受けて作成された。政府は発明に一定の権利を有する。
本開示は、概してバイオテクノロジーの分野、特にプロモーター配列及び関連製品並びにそれらの使用に関する。
ウイルスベクターに使用される最も広く使用されている強力なユビキタスプロモーター(CMV、CAGなど)は非常に大きい(約1,000bp)。これは、発現させることができる導入遺伝子の点で制限し得る。例えば、AAVパッケージの制限は、約4.8kbである。現在使用されているプロモーターの減算後、これでは、一本鎖AAVの場合は導入遺伝子用に約3.7kbしか残らず、自己相補的rAAVの場合は約1.2kbしか残らない。より大きな導入遺伝子を発現させることを可能にすることになるプロモーターが必要とされている。
医学的関心のある複数の哺乳類細胞型において高収率の遺伝子発現を駆動することができる小さいユビキタスプロモーター要素が本明細書で提供される。加えて、このプロモーターは、ヒト膵臓内分泌細胞(β細胞及びα細胞)並びに原発性ヒト肝細胞においてうまく機能する。これらは、非常に強力なユビキタスプロモーターCMV及びCAGに匹敵する強さである。
プロモーターは、プラスミド及びウイルスベクターと共に使用することができる。プロモーターは、一本鎖AAVでは約4kb、自己相補的AAVでは約1.6kbの導入遺伝子を挿入することを可能にし得る。このサイズの利点は、自己相補的ベクターで特に顕著である。
本開示は、医学的関心のある複数の哺乳動物細胞型において遺伝子発現を駆動することができる短いユビキタスプロモーター要素を提供する。この短いユビキタスプロモーター要素は、非常に強いユビキタスプロモーターCMV及びCAGの強度に匹敵し得る。
プラスミド及びウイルス発現ベクターを含むクローニングベクターにおける遺伝子及びDNA要素の転写のためのプロモーターが本明細書に開示される。プロモーターの例(本明細書では「INS84」と呼ばれる)は、ヒトインスリンプロモーター由来の84塩基対から構成され、コアプロモーターTATAボックス及び転写開始+1の上流に位置する上流CAATボックス領域を含む。
INS84を、遺伝子治療における潜在的な使用のための組換えアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターでの転写活性について試験した。試験した細胞は、ヒト膵島細胞、ヒト胚性幹(ES)細胞、及びES細胞から分化したβ細胞、ヒト肝細胞、及びいくつかの不死の細胞株細胞であった。INS84は、試験されたすべての細胞において活性であり、強力なユニバーサルプロモーターとして潜在的に分類される。INS84は、α、β、及び他のタイプを含むヒト膵島のすべての細胞型で赤色蛍光レポーター導入遺伝子mRFPを発現した。さらに、INS84は、膵島における完全長ヒトインスリンプロモーター(363bp)よりも高い活性を示した。従って、INS84プロモーターは、AAV媒介遺伝子発現及び他の発現ベクターに有用なツールとなり得る。
本明細書で使用される「プロモーター」は、RNAポリメラーゼの結合を誘導し、これによりRNA合成を促進するDNA配列、即ち、転写を誘導するのに十分な最小配列を包含する。プロモーター及び対応するタンパク質又はポリペプチド発現は、遍在性であってもよい、つまり、広範囲の細胞、組織、及び種、又は細胞型特異的、組織特異的、若しくは種特異的に活性が強いことを意味する。プロモーターは、継続的な活性を意味する「構成的」、又はプロモーターが生物的因子若しくは非生物的因子の存在若しくは非存在によって活性化若しくは非活性化され得ることを意味する「誘導性」であり得る。
本明細書で使用される「同一性」は、2つのポリヌクレオチド間又は2つのポリペプチド部分間のパーセント同一性を指す。「実質的な同一性」という語は、核酸、又はその断片を指す場合、適切なヌクレオチドの挿入、又は欠失で別の核酸(又はその相補鎖)と最適に整列した場合、整列された配列の約90~100%にヌクレオチド配列同一性があることを示す。ポリペプチド、又はその断片を指す場合、「実質的な同一性」という語は、別のポリペプチドと適切なギャップ、挿入、又は欠失で最適に整列した場合、整列された配列の約90~100%にヌクレオチド配列同一性が存在することを示す。「高度に保存された」という語は、少なくとも80%の同一性、好ましくは少なくとも90%の同一性、より好ましくは97%を超える同一性を意味する。場合によっては、高度に保存されたは、100%の同一性を指し得る。同一性は、例えば、当業者に公知のアルゴリズム及びコンピュータプログラムの使用によって当業者により容易に決定される。
本明細書に記載のように、核酸又はポリペプチドの配列間のアラインメントは、インターネット上のWebサーバーを介してアクセス可能な「Clustal W」などの様々な公的又は商業的に入手可能な多重配列アラインメントプログラムのいずれかを使用して行われる。別法では、Vector NTIユーティリティも使用することができる。また、上記のプログラムに含まれるものも含め、ヌクレオチド配列同一性を測定するために使用できる当分野で公知のいくつかのアルゴリズムが存在する。
ポリヌクレオチド又はポリペプチドは、別のポリヌクレオチド又はポリペプチドに対して一定パーセントの「配列同一性」を有する、つまり、整列された場合、2つの配列を比較すると塩基又はアミノ酸のパーセンテージが同じである。配列類似性は、いくつかの異なる方法で決定することができる。配列同一性を決定するために、ncbi.nlm.nih.gov/BLAST/でワールドワイドウェブ上で利用可能なBLASTを含む方法及びコンピュータプログラムを使用して配列を整列させることができる。もう一つのアラインメントアルゴリズムは、Oxford Molecular Group,Inc.の100%子会社であるMadison,Wis.,USAのGenetics Computing Group(GCG)パッケージで利用可能なFASTAである。アラインメントの他の技術は、Methods in Enzymology,vol.266:Computer Methods for Macromolecular Sequence Analysis(1996),ed.Doolittle,Academic Press,Inc.,a division of Harcourt Brace&Co.,San Diego,Calif.,USAで説明されている。特に興味深いのは、配列のギャップを許容するアラインメントプログラムである。Smith-Watermanは、配列アラインメントのギャップを可能にするアルゴリズムの1つのタイプである。Meth.Mol.Biol.70:173-187(1997)を参照されたい。また、Needleman and Wunschアラインメント法を用いるGAPプログラムを使用して配列を整列させることができる。J.Mol.Biol.48:443-453(1970)を参照されたい。
特定の実施形態では、本明細書に開示されるプロモーターは、配列番号1の配列又は配列番号1に対して80%の同一性を有する配列;及び組織特異的転写因子結合部位配列を除いたプロモーターを含む。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号1に対して少なくとも85%の配列同一性、少なくとも90%の配列同一性、少なくとも95%の配列同一性、少なくとも98%の配列同一性、又は少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、200未満のヌクレオチド、150未満のヌクレオチド、100未満のヌクレオチド、90未満のヌクレオチド、又は84のヌクレオチドを有する。特に、プロモーターは、80~89のヌクレオチド、90~99のヌクレオチド、100~149のヌクレオチド、又は150~199のヌクレオチドを有することを含む。
発現ベクターは、本明細書に記載のプロモーター要素を含み得る。発現ベクターは、AAVベクター、一本鎖AAV、自己相補的AAV、アデノウイルス、モロニーマウス肉腫ウイルス、マウス幹細胞ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、セムリキ森林熱ウイルス、シンドビスウイルス、ベネズエラウマ脳炎ウイルス、クンジンウイルス、西ナイルウイルス、デング熱ウイルス、水疱性口内炎ウイルス、麻疹ウイルス、ニューカッスル病ウイルス、ワクシニアウイルス、サイトメガロウイルス、又はコクサッキーウイルスなどのプラスミド又はウイルスベクターであってもよい。本明細書で使用される語「AAVベクター」という語は、AAVの成分を含む又はそれに由来する任意のベクターを意味し、インビトロ又はインビボのいずれかにかかわらず、脳、心臓、肺、骨格筋、肝臓、腎臓、脾臓、又は膵臓などのいくつかの組織タイプのいずれかの、ヒト細胞を含む哺乳類細胞に感染するのに適している。「AAVベクター」という語は、目的のタンパク質をコードする核酸分子を含むAAV型ウイルス粒子(又はビリオン)を指すために使用することができる。
さらに、本明細書に開示されるAAVは、血清型の組み合わせ(例えば、「疑似型」AAV)を含む様々な血清型、又は様々なゲノム(例えば、一本鎖又は自己相補的)に由来し得る。特定の実施形態では、本明細書に開示されるAAVベクターは、所望のタンパク質又はタンパク質変異体をコードし得る。
特定の実施形態では、ウイルスベクターは、少なくとも3.7kbの導入遺伝子、少なくとも3.8kbの導入遺伝子、少なくとも3.9kbの導入遺伝子、又は少なくとも4.0kbの導入遺伝子をさらに含む。いくつかの実施形態では、カプシドは、本明細書に記載のウイルスベクターを含む。
rAAVベクターに使用される最も広く使用されている強力なユビキタスプロモーター(CMV、CAGなど)は非常に大きい(約1,000bp)。rAAVのパッケージング限界を考えると、これは、発現できる導入遺伝子の点で制限される。AAVパッケージ限界は約4.8kbである。現在使用されているプロモーターの減算後、これでは、一本鎖AAVの場合は導入遺伝子用に約3.7kbしか残らず、自己相補的rAAVの場合は約1.2kbしか残らない。本明細書に開示されるプロモーターは、2つの反転端末反復(ITR)及びPolyA転写終結シグナル配列と共に、一本鎖AAVでは約4kb、自己相補的AAVで約1.6kbの導入遺伝子を挿入することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、一本鎖AAVは、約3.75kb~約4.6kbの導入遺伝子、約3.8kb~約4.6kbの導入遺伝子、約3.9kb~約4.6kbの導入遺伝子、又は約4.0kb~約4.6kbの導入遺伝子を含む。いくつかの実施形態では、自己相補的rAAVは、約1.15kb及び約2.0kbの導入遺伝子、約1.2kb及び約2.0kbの導入遺伝子、約1.3kb及び約2.0kbの導入遺伝子、約1.4kb及び約2.0kbの導入遺伝子、又は約1.5kb及び約2.0kbの導入遺伝子を含む。
さらにいくつかの実施形態では、一本鎖AAV又は自己相補的rAAVは、本明細書に記載のプロモーターをさらに含む。いくつかの実施形態では、プロモーターをさらに含む一本鎖AAV又は自己相補的rAAVは、制御要素又は制御配列を含む。
また、約3.75kb~約4.6kbの導入遺伝子、約3.8kb~約4.6kbの導入遺伝子、約3.9kb~約4.6kbの導入遺伝子、又は約4.0kb~約4.6kbの導入遺伝子を含む一本鎖AAVを調製する方法が本明細書に記載されており、この方法は、ウイルスベクターを用いた本明細書に記載のプロモーターの使用又は挿入を含む。また、約1.15kb及び約2.0kbの導入遺伝子、約1.2kb及び約2.0kbの導入遺伝子、約1.3kb及び約2.0kbの導入遺伝子、約1.4kb及び約2.0kbの導入遺伝子、又は約1.5kb及び約2.0kbの導入遺伝子を含む自己相補的rAAVを調製する方法が本明細書に記載されており、この方法はウイルスベクターを用いた本明細書に記載のプロモーターの使用又は挿入を含む。
本明細書に記載のプロモーターを用いて特定の遺伝子の発現を促進することを含む、哺乳動物細胞における遺伝子発現を増強する方法が提供される。哺乳動物細胞はヒト細胞であってもよい。特定の実施形態では、ヒト哺乳動物細胞は、膵臓内分泌細胞、膵臓内分泌α細胞、膵臓内分泌β細胞、ヒト膵島のβ細胞、肝細胞、又は初代ヒト肝細胞であってもよい。ウイルスベクターの開発は、広範囲の臓器及び組織におけるウイルス伝達の効率を高めた。ウイルスベクターは、臨床用途における有望な遺伝子送達ツールであり得、細胞に遺伝子を送達するために開発することができる。細胞内に遺伝子を送達する他の手段は、様々なトランスフェクション技術を含め、当分野で周知であり、説明されている。トランスフェクション及び形質導入の方法は、宿主細胞におけるDNAの一過性又は安定した発現をもたらし得る。ウイルスベクターは、組み込みベクター又は非組み込みベクターであってもよい。例えば、一部のレンチウイルスベクターは、組み込みに優れている一方、他のAAVベクターは、細胞内でエピソーム型を持続することができる。ウイルスベクターは、一過性の短期間から長期間の導入遺伝子の発現を提供することができる。いくつかの実施形態では、改変細胞は、本明細書に記載のプロモーターを含み得る。
以下の実施例は、単に例示目的である。この開示に照らして、当業者は、これらの実施例及び開示される主題の他の実施形態のバリエーションが過度の実験をせずに可能であることを認識するであろう。
実施例1-細胞、ウイルスベクター、及び抗体材料
非糖尿病ドナーからのヒト膵島を、City of HopeにあるIntegrated Islet Distribution Program(IIDP)から得た。ヒト肝細胞を、Grompe研究室のDr.Bin LiによってOregon Health and Science Universityから得る。抗体マウス抗グルカゴン(GCG)抗体及びラット抗c-ペプチド(c-pep)をそれぞれ、α細胞及びβ細胞を標識するために使用した。ヒトの膵島培地及び初代培養肝細胞用の培地のプロトコルは、Grompe研究室で十分に確立されている。完全長インスリンプロモーター(配列番号2)を、ペンシルベニア大学のDr.Klaus Kaestnerの研究室から得た。CAG-tdTomatoを含むAAVは、OHSUウイルスベクターコアによって作製された。
非糖尿病ドナーからのヒト膵島を、City of HopeにあるIntegrated Islet Distribution Program(IIDP)から得た。ヒト肝細胞を、Grompe研究室のDr.Bin LiによってOregon Health and Science Universityから得る。抗体マウス抗グルカゴン(GCG)抗体及びラット抗c-ペプチド(c-pep)をそれぞれ、α細胞及びβ細胞を標識するために使用した。ヒトの膵島培地及び初代培養肝細胞用の培地のプロトコルは、Grompe研究室で十分に確立されている。完全長インスリンプロモーター(配列番号2)を、ペンシルベニア大学のDr.Klaus Kaestnerの研究室から得た。CAG-tdTomatoを含むAAVは、OHSUウイルスベクターコアによって作製された。
実施例2-クローニング
INSx1と呼ばれる、INS84(配列番号1)プロモーター及びインスリン完全長プロモーターを含むAAVベクターを、赤色蛍光レポーター導入遺伝子(mRFP)と共に一本鎖AAV(ssAAV)ベクターにクローニングした。INS84配列は、より大きなINSx1配列内に位置する。INS84 DNA断片を、一本鎖DNAの合成オリゴマーを用いて、二本鎖DNAを形成してからssAAVベクターに挿入することによってクローニングした。
INSx1と呼ばれる、INS84(配列番号1)プロモーター及びインスリン完全長プロモーターを含むAAVベクターを、赤色蛍光レポーター導入遺伝子(mRFP)と共に一本鎖AAV(ssAAV)ベクターにクローニングした。INS84配列は、より大きなINSx1配列内に位置する。INS84 DNA断片を、一本鎖DNAの合成オリゴマーを用いて、二本鎖DNAを形成してからssAAVベクターに挿入することによってクローニングした。
実施例3-AAVの作製
標準的な方法をAAVの作製に使用した。簡単に述べると、HEK293細胞を大量に培養した。コンフルエンスに達したら、HEK293細胞を、プロモーターmRFPをコードするssAAVプラスミド、アデノウイルスのヘルパープラスミド、及びRep/CapプラスミドpKP1(マークケイ研究室)の3つのプラスミドを用いてポリエチレンイミン(PEI)法によってトランスフェクトした。トランスフェクションの5日後に、新たにパッケージ化されて放出されたAAVを細胞培養培地から回収した。次いで、AAVを、PEG8000を用いて濃縮し、-80℃で貯蔵した。
標準的な方法をAAVの作製に使用した。簡単に述べると、HEK293細胞を大量に培養した。コンフルエンスに達したら、HEK293細胞を、プロモーターmRFPをコードするssAAVプラスミド、アデノウイルスのヘルパープラスミド、及びRep/CapプラスミドpKP1(マークケイ研究室)の3つのプラスミドを用いてポリエチレンイミン(PEI)法によってトランスフェクトした。トランスフェクションの5日後に、新たにパッケージ化されて放出されたAAVを細胞培養培地から回収した。次いで、AAVを、PEG8000を用いて濃縮し、-80℃で貯蔵した。
実施例4-ヒト膵島におけるプロモーター活性
試料当たり500個のヒト膵島を、105の多重感染(moi)を目的とするAAVと混合した。4℃で1時間、形質導入を行った。次いで、膵島を、ヒト膵島培地を含む24ウェル懸濁液培養プレートのウェルに入れる。次いで、膵島を、加湿CO2インキュベーターで、37℃で4日間培養した。膵島のRFP発現を、図2に示されているように倒立落射蛍光顕微鏡を用いて記録した。導入遺伝子mRFPは、INS84(図2の左側のパネル)及びインスリン363bp(INSx1)プロモーター下でAAVから発現される。
試料当たり500個のヒト膵島を、105の多重感染(moi)を目的とするAAVと混合した。4℃で1時間、形質導入を行った。次いで、膵島を、ヒト膵島培地を含む24ウェル懸濁液培養プレートのウェルに入れる。次いで、膵島を、加湿CO2インキュベーターで、37℃で4日間培養した。膵島のRFP発現を、図2に示されているように倒立落射蛍光顕微鏡を用いて記録した。導入遺伝子mRFPは、INS84(図2の左側のパネル)及びインスリン363bp(INSx1)プロモーター下でAAVから発現される。
膵島細胞のFACS分析に先立って、膵島を、トリプシンを用いて個々の細胞に分離し、4%パラホルムアルデヒドで固定した。次いで、細胞を、抗体を内在化させるために0.1%サポニン/PBSで透過処理した。次いで、一次抗体を、分離膵島細胞に添加した。ラット抗C-ペプチドをβ細胞マーカーとして使用して、プロインスリン切断産物C-ペプチドを標識した。α細胞は、グルカゴン(GCG)を産生して分泌し、このグルカゴンを使用して、この実験ではマウス抗GCGでα細胞を標識した。二次抗体Alexa-488及びAlexa-647をそれぞれ使用して、抗c-pep及び抗GCGを標識した。Symphonyフローサイトメーターを使用してFACS分析を行って、図3に示されているように、データをFlowJoソフトウェアを用いて分析した。
RFP陽性細胞を全細胞集団及びRFP細胞からα細胞群及びβ細胞群に分けるデータ分析を行った。α細胞及びβ細胞は、膵島の2つの主要なタイプの細胞であり、総人口の約80%を占めている。従って、本発明の分析では、膵島細胞を3つの群、即ち、α細胞群、β細胞群、及び他の細胞群に分類した。
実施例5-INS84及びINSx1(インスリン完全長プロモーター)活性を用いたAAVの比較分析
ヒト膵島に、105のmoiでAAV-INS84-mRFP又はAAV-インスリン完全長プロモーター(INSx1)を形質導入した。培養4日後に、膵島を分離し、α細胞マーカー及びβ細胞マーカーの細胞内染色のために固定した。FACS分析は、INS84プロモーターを含むAAVが、RFPの強度がより高いINSx1を含むAAV(10.3%)よりも効率的に(57.4%)膵島細胞集団に形質導入することを示している(図4を参照)。データは、代表的な実験からのデータである。個々の細胞からのRFPの強度は、ドットプロット(561-A)のRFP軸に示されている。RFP強度は、細胞内に存在するRFPタンパク質分子の数に依存する。従って、高いRFP強度は、多数のmRNA分子を反映し、それに応じて強力なプロモーターを示す。RFP細胞の大部分は、INS84細胞では103~104、INSx1細胞では102~103のスケールが検出されている。これらのデータは、INS84活性がINSx1活性の約10倍高いことを示唆している。
ヒト膵島に、105のmoiでAAV-INS84-mRFP又はAAV-インスリン完全長プロモーター(INSx1)を形質導入した。培養4日後に、膵島を分離し、α細胞マーカー及びβ細胞マーカーの細胞内染色のために固定した。FACS分析は、INS84プロモーターを含むAAVが、RFPの強度がより高いINSx1を含むAAV(10.3%)よりも効率的に(57.4%)膵島細胞集団に形質導入することを示している(図4を参照)。データは、代表的な実験からのデータである。個々の細胞からのRFPの強度は、ドットプロット(561-A)のRFP軸に示されている。RFP強度は、細胞内に存在するRFPタンパク質分子の数に依存する。従って、高いRFP強度は、多数のmRNA分子を反映し、それに応じて強力なプロモーターを示す。RFP細胞の大部分は、INS84細胞では103~104、INSx1細胞では102~103のスケールが検出されている。これらのデータは、INS84活性がINSx1活性の約10倍高いことを示唆している。
実施例6-ヒトES細胞におけるINS84プロモーター活性
ES細胞におけるAAVの形質導入は、本発明者ら共同研究者であるサンフランシスコのカリフォルニア大学のDr.Matthias Hebrok及びDr.Youngjin Kimによって行われた。ES細胞は、インスリンプロモーターの下流でGFP遺伝子がゲノムに組み込まれている。インスリン遺伝子は、β細胞でのみ発現する。細胞分化中にβ細胞特性の同一性を獲得すると、インスリンプロモーターが活性となり、従って、これらの細胞からGFPが発現する。簡単に述べると、AAV試験は以下のように行った。ES細胞を濃縮し、球体をβ細胞分化培地で20日間インキュベートした。完全に分化したβ細胞を、GFP発現細胞を選択するためにFACSによって選別した。これらの細胞(eβ細胞)に、105のmoiでAAV-INS84-mRFPを形質導入した。形質導入の4日後に、細胞を、図5に示されているように、固定して、抗C-pep及び抗GCGで抗体を標識した後にFACSによって分析した。ヒト胚性幹(ES)細胞がβ様細胞に分化した。GFP遺伝子が、β細胞のみで染色体のインスリン遺伝子プロモーターから発現される。INS84プロモーターを用いたAAVの形質導入により、強度が強いすべてのeβ細胞でmRFPが発現する。また、INS84プロモーター下でmRFPを発現するAAV KP1が形質導入されたeβ細胞も示されており、大部分の細胞がRFP陽性である(図1A及び図1Bを参照)。
ES細胞におけるAAVの形質導入は、本発明者ら共同研究者であるサンフランシスコのカリフォルニア大学のDr.Matthias Hebrok及びDr.Youngjin Kimによって行われた。ES細胞は、インスリンプロモーターの下流でGFP遺伝子がゲノムに組み込まれている。インスリン遺伝子は、β細胞でのみ発現する。細胞分化中にβ細胞特性の同一性を獲得すると、インスリンプロモーターが活性となり、従って、これらの細胞からGFPが発現する。簡単に述べると、AAV試験は以下のように行った。ES細胞を濃縮し、球体をβ細胞分化培地で20日間インキュベートした。完全に分化したβ細胞を、GFP発現細胞を選択するためにFACSによって選別した。これらの細胞(eβ細胞)に、105のmoiでAAV-INS84-mRFPを形質導入した。形質導入の4日後に、細胞を、図5に示されているように、固定して、抗C-pep及び抗GCGで抗体を標識した後にFACSによって分析した。ヒト胚性幹(ES)細胞がβ様細胞に分化した。GFP遺伝子が、β細胞のみで染色体のインスリン遺伝子プロモーターから発現される。INS84プロモーターを用いたAAVの形質導入により、強度が強いすべてのeβ細胞でmRFPが発現する。また、INS84プロモーター下でmRFPを発現するAAV KP1が形質導入されたeβ細胞も示されており、大部分の細胞がRFP陽性である(図1A及び図1Bを参照)。
実施例7-ヒト肝細胞におけるINS84プロモーターの活性
ヒト肝細胞による試験が、Grompe研究室のDr.Bin Liによって行われた。実験標準プロトコルに従って、ドナー肝細胞を分離し、24ウェルプレートのウェルにプレーティングした。AAV、AAV-INS84-mRFP、及びAAV-CAG-tdTomatoを、105のmoiでウェルに加える。細胞増殖中の導入遺伝子からの赤色蛍光をモニタリングして記録するために、培養プレートを、OHSUの最先端光顕微鏡コアに自動顕微鏡(インキュベーター顕微鏡)を搭載した37℃の加湿CO2インキュベーターに入れた。5日目の培養の画像を図6に示した。INS84プロモーターを、ヒト肝細胞の一次培養においてCAGプロモーターと比較した。INS84プロモーターを含むAAVはmRFPを発現し、CAGプロモーターを含むAAVはtdTomatoを発現する。発現レベルは同等に強かった。
ヒト肝細胞による試験が、Grompe研究室のDr.Bin Liによって行われた。実験標準プロトコルに従って、ドナー肝細胞を分離し、24ウェルプレートのウェルにプレーティングした。AAV、AAV-INS84-mRFP、及びAAV-CAG-tdTomatoを、105のmoiでウェルに加える。細胞増殖中の導入遺伝子からの赤色蛍光をモニタリングして記録するために、培養プレートを、OHSUの最先端光顕微鏡コアに自動顕微鏡(インキュベーター顕微鏡)を搭載した37℃の加湿CO2インキュベーターに入れた。5日目の培養の画像を図6に示した。INS84プロモーターを、ヒト肝細胞の一次培養においてCAGプロモーターと比較した。INS84プロモーターを含むAAVはmRFPを発現し、CAGプロモーターを含むAAVはtdTomatoを発現する。発現レベルは同等に強かった。
実施例8-細胞株におけるINS84プロモーターの活性
細胞株をそれぞれの培養条件で増殖させた。AAV形質導入の1日前に、細胞を、50%の細胞密度まで12-ウェルにプレーティングした。形質導入のために、AAV-INS84-mRFPを、105のmoiまで培養培地に直接添加した。図7に示されているように、画像を、4~6日の間に倒立落射蛍光顕微鏡を用いて撮影した。細胞株細胞に、AAV-INS84-mRFPを形質導入した。INS84は、RFPの異なる強度を有するにもかかわらず、試験したすべての細胞で活性である。この違いは、細胞表面上のウイルス受容体の利用可能性又は異なる細胞型におけるプロモーター活性の違いから生じる可能性があり、これは、他の既知のプロモーターでも一般的に観察される。
細胞株をそれぞれの培養条件で増殖させた。AAV形質導入の1日前に、細胞を、50%の細胞密度まで12-ウェルにプレーティングした。形質導入のために、AAV-INS84-mRFPを、105のmoiまで培養培地に直接添加した。図7に示されているように、画像を、4~6日の間に倒立落射蛍光顕微鏡を用いて撮影した。細胞株細胞に、AAV-INS84-mRFPを形質導入した。INS84は、RFPの異なる強度を有するにもかかわらず、試験したすべての細胞で活性である。この違いは、細胞表面上のウイルス受容体の利用可能性又は異なる細胞型におけるプロモーター活性の違いから生じる可能性があり、これは、他の既知のプロモーターでも一般的に観察される。
Claims (20)
- 配列番号1の配列、又は配列番号1に対して80%の同一性を有する配列を含むプロモーターであって;組織特異的転写因子結合部位配列を含まない、プロモーター。
- 配列番号1に対して少なくとも85%の配列同一性、少なくとも90%の配列同一性、少なくとも95%の配列同一性、少なくとも98%の配列同一性、又は少なくとも99%の配列同一性を有する、請求項1に記載のプロモーター。
- 200未満のヌクレオチド、150未満のヌクレオチド、100未満のヌクレオチド、90未満のヌクレオチド、又は84のヌクレオチドを含む、請求項1又は2に記載のプロモーター。
- 請求項1~3のいずれか一項に記載のプロモーターを含む発現ベクター。
- プラスミド、AAVベクター、一本鎖AAV、自己相補的AAV、アデノウイルス、モロニーマウス肉腫ウイルス、マウス幹細胞ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、セムリキ森林熱ウイルス、シンドビスウイルス、ベネズエラウマ脳炎ウイルス、クンジンウイルス、西ナイルウイルス、デング熱ウイルス、水疱性口内炎ウイルス、麻疹ウイルス、ニューカッスル病ウイルス、ワクシニアウイルス、サイトメガロウイルス、又はコクサッキーウイルスを含む、請求項4に記載の発現ベクター。
- 少なくとも3.7kbの導入遺伝子、少なくとも3.8kbの導入遺伝子、少なくとも3.9kbの導入遺伝子、又は少なくとも4.0kbの導入遺伝子をさらに含む、請求項4又は5に記載の発現ベクター。
- 請求項4~6のいずれか一項に記載のウイルス発現ベクターを含むカプシド。
- 約3.75kb~約4.6kbの導入遺伝子、約3.8kb~約4.6kbの導入遺伝子、約3.9kb~約4.6kbの導入遺伝子、又は約4.0kb~約4.6kbの導入遺伝子を含む、一本鎖AAV。
- 約1.15kb及び約2.0kbの導入遺伝子、約1.2kb及び約2.0kbの導入遺伝子、約1.3kb及び約2.0kbの導入遺伝子、約1.4kb及び約2.0kbの導入遺伝子、又は約1.5kb及び約2.0kbの導入遺伝子を含む、自己相補的組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)。
- 請求項1~3のいずれか一項に記載のプロモーターをさらに含む、請求項8に記載の一本鎖AAV又は請求項9に記載の自己相補的組換えアデノ随伴ウイルス。
- 請求項8に記載の一本鎖AAV又は請求項9に記載の自己相補的組換えアデノ随伴ウイルスを調製する方法であって、ウイルスベクターを用いた請求項1~3のいずれか一項に記載のプロモーターの使用又は挿入を含む、方法。
- 哺乳動物細胞における遺伝子発現を増強する方法であって、請求項1~3のいずれか一項に記載のプロモーターを用いて特定の遺伝子の発現を促進することを含む、方法。
- 前記哺乳動物細胞がヒト細胞である、請求項12に記載の方法。
- 前記細胞がヒト膵臓内分泌細胞である、請求項12又は13に記載の方法。
- 前記細胞がヒト膵臓内分泌α細胞である、請求項12~14のいずれか一項に記載の方法。
- 前記細胞が、ヒト膵臓内分泌β細胞である、請求項12~14のいずれか一項に記載の方法。
- 前記細胞がヒト膵島におけるβ細胞である、請求項12又は13に記載の方法。
- 前記細胞がヒト肝細胞である、請求項12又は13に記載の方法。
- 前記細胞が、初代ヒト肝細胞である、請求項12、13、及び18のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1に記載のプロモーターを含む改変細胞。
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