JP2022527540A - 医療・美容用放射線の照射のための照射モジュールおよび装置および方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、キャリアに配置される複数のＬＥＤを備える、医療・美容用放射線の照射のための装置（１）で使用するための照射モジュールに関する。本発明はまた、収容部（２０；３０）内に収容された、医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュール（４０）を備える、使用者（１０）を医療・美容用放射線で照射するための装置にも関する。本発明はさらに、蛍光管、ＬＥＤ、有機ＬＥＤ、および高圧ランプを含む群より選択される、医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュール（４０）を備える、使用者（１０）を医療・美容用放射線で照射するための方法に関する。本発明による改善された照射結果を達成することができる照射モジュールおよび装置および方法を提供するために、ＵＶＡスペクトル内の放射線を放出する第１のＬＥＤの第１の群と、ＵＶＢスペクトル内の放射線を放出する第２のＬＥＤの第２の群とがキャリアに配置される。【選択図】 図１

Description

本発明は、キャリアに配置される複数のＬＥＤを備える、医療・美容用放射線の照射のための装置で使用するための照射モジュールに関する。本発明はまた、収容部内に収容された、医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュールを備える、医療・美容用放射線の照射のための装置および方法にも関する。

特にソラリウムとして形成された、肌を日焼けさせるために、使用者を特にＵＶＡスペクトルおよびＵＶＢスペクトルの紫外線放射に曝すための医療・美容用放射線の照射のための装置が、実際には公知である。この場合の照射モジュールは、ただし、比較的大きな収容部に収容する必要があり、かなりの空間を占める、低圧蛍光管または高圧ランプとして形成される。さらに、蛍光管および高圧ランプでは、所望の照射結果に合わせたカスタマイズされた調整がほとんど不可能であり、特に、これら公知の装置を異なる使用者に合わせて最適にカスタマイズすることができず、これは、照射の結果が痩せた人と太った人とで異なることを意味する。最後に、これら公知の装置は多くのエネルギーを消費する。

皮膚の照射の分野では、医療・美容用放射線を放出するアセンブリが使用され、その放射線は、照射される人に光生物学的効果を引き起こす。人の皮膚はこの場合、医療・美容用放射線に曝されるが、放射線は特定の波長によって身体のより深い領域まで透過することができない。その効果には、例えば、肌の日焼けだけでなく、照射から生じるさらなる生理的効果および心理的効果も含まれる。医療・美容用放射線は、紫外線（ＵＶ）放射、可視（ＶＩＳ）放射、および近赤外（ＮＩＲ）放射のスペクトルを含む。この場合のＵＶ放射は、１００ｎｍ～約３８０ｎｍのスペクトルの波長を有し、この場合のＶＩＳ放射は、約３８０ｎｍ～約７８０ｎｍのスペクトルの波長を有し、この場合のＮＩＲ放射は、約７８０ｎｍ～１４００ｎｍのスペクトルの波長を有する。前述のスペクトルは重複し得る。医療および美容用途に応じて、照射は、前述のスペクトルの一部のスペクトルに集中され得る。この目的で、医療・美容用放射線を放出するアセンブリを、専用の個々の波長に、例えば、ビーム管によって生成されるＵＶ放射などに割り当てることもできる。しかしながら、ビーム管の使用は必須ではない。その治療効果ゆえに、医療・美容用放射線を医療・美容用放射線治療とみなすこともできる。

ＵＶＡ放射のスペクトルは、約３８０ｎｍ～３１５ｎｍの範囲であり、他方ＵＶＢ放射のスペクトルは、約３１５ｎｍ～２８０ｎｍの範囲である。２８０ｎｍ～約１００ｎｍは、人間に身体的害を引き起こす可能性があるＵＶＣ放射のスペクトルである。

使用者の皮膚に影響を及ぼすための装置は、例えば、日焼けサロンで使用されるため、実際には公知であり、装置において被照射者は、色素沈着によって皮膚を日焼けさせる目的でリクライニング面または端面を形成するカバー上に横たわることができ、ＵＶ放射線を放出するアセンブリは、通常、複数のビーム管、特に蛍光管を用いてカバーの下に配置され、ビーム管にアクセスするためのカバーを取り外すかまたは枢動させることができる。そのような日焼け装置は、通常、人を両側から日焼けさせることができるように被照射者に対して一緒に枢動させることができるさらなるビーム管と第２のカバーとを有するさらなるモジュラーユニットも有する。

被照射者がカバー上に水平に横たわるのではなく、垂直位置で、ＵＶ放射線を放出するアセンブリによって囲まれる、いわゆるスタンドアップ日焼けブースも実際には公知である。スタンドアップ日焼けブースでは、ビーム管は特に垂直方向に延在する。

本発明の目的は、改善された照射結果がそれぞれ達成される照射モジュールまたは装置および照射方法を提供することである。

この目的は、本発明によれば、独立請求項の特徴を有する照射モジュールまたは装置および照射方法によって達成される。

本発明の一態様によれば、医療・美容用放射線の照射のための装置で使用するための放射モジュールであって、放射モジュールが、キャリアに配置される複数のＬＥＤを備え、ＵＶＡスペクトルの放射線を放出する第１のＬＥＤ群と、ＵＶＢスペクトルの放射線を放出する第２のＬＥＤの第２の群とが配置された、放射モジュールが得られる。ＵＶＡスペクトルおよびＵＶＢスペクトルからのＬＥＤの混合配置により、特にＵＶＢスペクトルのＬＥＤがＵＶＡスペクトルのＬＥＤよりもはるかに高い光生物学的効果を有する有益な照射結果が達成される。照射モジュールを、照射のために装置内の様々な場所に、例えば、顔を照射するための領域、胴体を照射するための領域、および／または肩を照射するための領域に配置することができる。

この場合のＵＶＡスペクトルの第１のＬＥＤとＵＶＢスペクトルの第２のＬＥＤとは、キャリアに配置された異なるチップとして形成されており、２つのＬＥＤは放出特性に関しても異なる。この場合、ＬＥＤの接触も異なって実施され、第１の群のＬＥＤは好ましくは一緒に作動され、第２の群のＬＥＤもまた一緒に作動される。しかしながら、ＬＥＤを個別に作動させることも可能であり、または第１のＬＥＤの複数の第１の群および第２のＬＥＤの複数の第２の群を設けることさえも可能である。

キャリアは、例えば、長方形に形成された平板として形成されることが好都合である。これにより、キャリアに対して垂直な軸線を有する反射器を下流に容易に配置することができる。あるいは、ＬＥＤがキャリアの凹面側または代替として凸面側に配置されるように湾曲したキャリアを形成することも可能であり、それによって照射モジュール全体が人体の形状をなぞることができるようになる。あるいは、ＬＥＤがそれぞれ折り畳まれた平坦部分上で互いにある角度を有する折り畳み部品としてキャリアを形成することも可能である。

キャリアはまた、例えば、装置の収容部に本質的にそれぞれ１つのキャリアのみが配置されさえすればよいように、かなり大きな寸法とすることもできる。キャリアの形状を、意図される用途に応じて所望通りに設計することができる。特に有益な形状が得られるのは、例えば、キャリアが環状セグメントの形状に、または多角形の一部として形成され、よってチューブが使用者に少なくとも部分的に適合する場合である。この場合、ＬＥＤは、キャリアの内側に配置される。

好都合には、第１のＬＥＤは、第１のＬＥＤと第２のＬＥＤとの合計の５０％～９０％に相当し、第２のＬＥＤは、第１のＬＥＤと第２のＬＥＤとの合計の５０％～１０％に相当する。よって、ＬＥＤの少なくとも１／１０および半分以下が、第２のＬＥＤとして、ＵＶＢスペクトルの放射線を放出し、これは著しく高いレベルの光生物学的有効性に関して好都合である。理想的には、第１のＬＥＤの割合は７０％～８０％であり、第２のＬＥＤの割合は２０％～３０％である。

第１のＬＥＤおよび第２のＬＥＤが等量でキャリア上に設けられる場合、それらが碁盤の目状で交互になっていれば特に有益である。あるいは、行および／または列が、第１のＬＥＤと第２のＬＥＤとを交互に備えることもできる。

キャリアに配置されるＬＥＤの数は、キャリアのサイズにもよるが、優に数百個のＬＥＤに達し得る。有益な一実施形態によれば、キャリアに配置されるＬＥＤの数は、約１０～約６００個のＬＥＤであるが、好ましくは２０～６０個のＬＥＤであるように選択される。ＬＥＤは顕著な熱を発生するので、冷却装置で冷却されるキャリア上に好都合に配置されるＬＥＤの数が例えば４０になるように、キャリアを伝熱板に接続し、この板を外部手段で冷却することが好都合である。

好ましくは、１０個もしくは２０個のＬＥＤまたはそれらの整数倍がキャリアに配置され、そこには、第２のＬＥＤとして、２個、４個またはそれらの整数倍個のＬＥＤがそれぞれ形成される。これは、２つの群の２つのスペクトルから生成される放射線の良好な混合をもたらし、それによって使用者の有益な日焼けが得られる。

好都合には、キャリアに配置されるＬＥＤは、第１のＬＥＤと第２のＬＥＤとの合計がＵＶ放射線を放出するＬＥＤの合計になり、第２のＬＥＤがこの合計の２０％に相当するような第１の群と第２の群とのＬＥＤのみである。

好適な一実施形態では、ＬＥＤは、４行および５列の領域でキャリアに配置され、中央の列は第２のＬＥＤによって形成され、残りの列は第１のＬＥＤによって形成されることが好都合である。これにより、８０：２０または２０個のＬＥＤがある場合に１６：４の適切な比が得られ、この比は有益な照射特性を達成する。複数の照射モジュールを並べて配置し、よって全表面積が照射モジュールを有する設計とすることが可能である。

同じ列または同じ行の隣接するＬＥＤ間の距離は一定であることが好都合であり、好ましくは１ｃｍ～４ｃｍ、特に好ましくは１．２５ｃｍ～２．２５ｃｍ、理想的には１．５ｃｍ～２ｃｍになる。これにより、設けられるべき反射器を、ＬＥＤによって放出される放射線を均一化し、よって均一な照射結果を達成するのに十分な大きさの寸法とすることができる。

好都合には、第１のＬＥＤおよび／または第２のＬＥＤは、シリコーンレンズの設計の一次光学系を備え、これは、ＬＥＤの放射線が本質的に所望の方向に対応して放出されることを意味する。一次光学系は、ＬＥＤによって放出される放射線を束ね、よって不要な損失を防止する。シリコーンレンズの代わりに、一次光学系を別の方法で実現することもできる。

第２のＬＥＤの光生物学的効果は、第２のＬＥＤの効率のレベルが低いにもかかわらず著しく大きいため、第２のＬＥＤは、好ましくは、第１のＬＥＤよりも低い電力レベルで作動される。これは、特に、被照射者の熱傷を効果的に抑制するためである。

キャリアは、ＬＥＤの動作から生じる熱を放散させるために、伝熱板に接続されることが好都合である。この場合の伝熱板は、好都合には、冷却線を介して熱交換器に接続され、熱交換器は、設置状況によっては伝熱板とは別に配置されてもよい。この目的で、伝熱板は、好都合には、冷却線を介して熱交換器に送られる流体が板を循環および冷却することができる流路または毛細管を有する。流体は、気体、気液混合物、または液体であり得、伝熱板には、周囲空気による冷却をもたらす換気スロットをさらに配置することができる。

好適な一改良形態では、各ＬＥＤに反射器が割り当てられ、この反射器は、好ましくはキャリアに接続され、それによって、それぞれのＬＥＤに対して放射線のより均一な放射が達成される。反射器は、放射線の均一な分配が一次光学系によって達成できない場合に特に好適である。

反射器は、好都合には、ＬＥＤからテーパ状に延び、好ましくは、モジュラーユニット全体がキャリアに接続されることを可能にする共通モジュラーユニットに配置される。この場合、反射器の軸線は、モジュラーユニットをキャリア上のすべてのＬＥＤにそれぞれ集中させることができるように、ＬＥＤ間の距離に合わせて都合よく調整される。この場合、モジュラーユニットを異なるように設計する必要なしに第１のＬＥＤおよび第２のＬＥＤを異なる位置に配置することができるように、第１のＬＥＤと第２のＬＥＤとが同じ反射器を備えることが好都合である。

好都合には、反射器を有するモジュラーユニット、キャリア、および伝熱板は、照射のための装置において一緒に使用することができるように互いに接続される。接続は、好ましくはねじ込み式ねじによって実施されるが、前述の部品を互いにリベット留めすること、またはそれらの部品を別の方法で互いに接続することも可能である。

特に好ましい改良形態によれば、反射器用のモジュラーユニットは、可視放射線を放出する、反射器なしの第３のＬＥＤ用の少なくとも１つの凹部を有する。この目的で、可視放射線を放出する第３のＬＥＤを照射のための装置において光線療法の同時または連続的な適用に使用できるように、例えば赤色光を放出するＬＥＤを、４つの反射器によって囲まれた領域に配置することができる。

照射モジュールが反射器を備えていない場合、可視放射線を放出する第３のＬＥＤもキャリアに配置することができる。第３のＬＥＤは、第１のＬＥＤと第２のＬＥＤとの間の比を決定するときに考慮される必要はない。あるいは、第３のＬＥＤに、第１のＬＥＤおよび／または第２のＬＥＤで使用されるのと同じ反射器とすることができる反射器を装備することも可能であるが、これは必須ではない。

好ましい一実施形態では、伝熱板がプラグ接続によって冷却線に接続される。このために、伝熱板、キャリア、および反射器のモジュラーユニットを備える群を、照射用の装置内であっても容易に交換することができ、適用事例に応じて異なる第１のＬＥＤおよび第２のＬＥＤが実装されたキャリアを使用することができる。さらに、その場合、ＬＥＤが損傷しているか、ＬＥＤの特性のために合理的に使用できない場合に、キャリアを容易に交換することができる。

さらなる好適な実施形態では、キャリアの交換に加えて、同時に一種のプラグソリューションとして電気的接触もまた実現されるように、冷却線の１つが、キャリアに配置されたＬＥＤを接触させるための導電体としても形成され得る。

有益な改良形態では、反射器を備えたモジュラーユニットは、反射器の数に対応するいくつかの円形凹部を有するカバーディスクを備え、ディスクは、好ましくはアクリルガラスから形成される。この場合の円形凹部は、反射器の軸線と同一平面上に形成され、その内周に開花層を備え、この層は、第１のＬＥＤおよび／または第２のＬＥＤによって放出される放射線の励起により点灯するように励起される。この方法は、照射モジュールによる放射線に曝されている使用者が、非可視範囲で放出する第１のＬＥＤおよび／または第２のＬＥＤが放射線をアクティブに放出しているか否かを区別することを好適に可能にする。ディスクは、ディスクに第３のＬＥＤが設けられる場合には、好ましくは、第３のＬＥＤによって放出される可視放射線の通過のためにドリル孔も設けられるように、伝熱板、キャリア、およびモジュラーユニットを備えるアセンブリと一緒にねじ込まれることが好都合である。蛍光層を、人体に対する光線治療効果を有する色で点灯するように選択することが可能である。

照射モジュールの有益な使用が、肩を日焼けさせるためのユニットにおいて提供される。照射モジュールのさらなる有益な使用が、顔を日焼けさせるためのユニットにおいて提供される。照射モジュールのさらなる有益な使用が、使用者の全身、特に胴体、腕、および脚を日焼けさせるための装置において提供される。

本発明の一態様によれば、医療・美容用放射線の照射のための装置は、前述のように少なくとも１つの照射モジュールが内部に設けられることを特徴とする。装置内に複数の照射モジュールを配置することが可能であり、これらの照射モジュールは互いに隣り合い、特に放射線への曝露により肌を日焼けさせるために、中に使用者が立っているかまたは横たわっていることができるトンネルまたはチューブを囲む。

照射モジュールは、設置および／または交換が容易であるように、寸法が小さく軽量であることが好適である。装置はその場合、好適には、意図される用途に応じて使用および接続または切断または除去することができる、照射モジュールの電気的接続のための手段を提供する。

装置は、好都合には、例えば、前述の照射モジュールだけでなく、可視スペクトルからの第３のＬＥＤを有するものなどの他のモジュールも接続することができるプラグインスロットの列を有する。このようにして、装置を、任意選択的に、前述の照射モジュールまたは他の照射モジュールが使用される場合は日焼け装置として、または可視スペクトルからの第３のＬＥＤを有するモジュールが接続される場合は光線療法装置として動作させることができる。モジュール性のおかげで装置を使用者固有に容易に変換することもできる。この目的で、好適には、コントローラが使用されるモジュールを検出し、モジュールが確実に許容可能な方法で動作するようにする。このようにして、欠陥のあるモジュールを容易に交換および置換することができる。

本発明の一態様によれば、医療・美容用放射線の照射のための装置であって、装置が、収容部に収容された、医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュールを備え、照射モジュールの少なくとも１つを、使用者の方向において、個別に、または収容部内の他の照射モジュールと一緒に調整することができる、装置が得られる。これは、好適には、照射モジュール、よってこの装置を、体輪郭に適合させて、エネルギー消費に有益な方法で装置内に配置された使用者の照射を可能にすることができ、特に使用者の体形への適合が可能であることを意味する。長身またはがっしりした体格の使用者の場合、照射モジュールは、皮膚の熱傷または照射線量の超過を防止するために後退される。小柄または細身の使用者の場合、最適な照射結果を達成するために照射モジュールが前進される。使用者の身体の方向における略軸方向の調整可能性に加えて、照射モジュールを枢動可能に配置し、よって前後に移動させることも可能であり、それによって照射結果を均一化することが可能になる。同時に、照射モジュールは、例えば、肩や体腔などの到達困難な部位を様々な角度で照射し、よってそれらを日焼けさせる能力を有する。

この場合の照射モジュールは、例えば、歯付きラックやスピンドル／スピンドルナットシステムによって、空気圧式、油圧式、または機械式で任意選択的に調整され、装置が既に電気エネルギーで動作しているため、駆動装置に電気モータが設けられることが好都合である。複数の照射モジュールが使用者の身体に向かって移動されることになる場合、好都合には、隣接するモジュール間の移行部は、洗浄中の困難を防止するために、シール、例えば膜被膜によって密封される。しかしながら、チューブまたはトンネルが形成された後に収容部の全部分を全体として移動させることも可能であり、収容部はその場合、身体の比較的近くに配置される。照射モジュールは次いで、距離の最適化により低エネルギー消費で照射の有益な結果を達成するために、収容部内で使用者の身体の方向において調整される。

照射モジュールの三次元調整を有益に可能にするために、照射モジュールは、好都合には、例えば、隣接するハニカム体が各縁部にそれぞれ接続された、六角形の表面を形成するハニカム形状のキャリアで形成される。あるいは、球面湾曲を実現するために、異なる形状のキャリアに六角形のキャリアが設けられてもよい。

別の代替的な実施形態によれば、ＬＥＤを有するキャリアを、柔軟な調整を可能にする三次元表面に取り付けることもでき、それによって、個別の照射モジュールではなく、表面が全体として移動可能に形成される。

好適な一実施形態によれば、使用者と少なくとも１つの照射モジュールとの間の距離を測定するための手段が設けられ、この手段は、使用者と収容部との間の距離が、１つの特徴点または身体の輪郭をもたらす複数の点において可能であるように、収容部に好都合に配置される。使用者の距離を測定するための手段は光学的手段であり得るが、使用者の身体の測定、よって、それぞれの照射モジュールからの距離の決定を可能にする、例えば、碁盤の目のようなスケールを収容部上に設けることも可能である。またスケールを、収容部によって反射された画像内で測定手段によって決定することもできる。

照射モジュールは次いで、代わりに照射モジュールが使用者から予め設定された最適な距離を維持するように、使用者の方向に好都合に調整可能である。この距離は、安全上の理由から予め画定されてもよく、照射の限界値および可能な限り低いエネルギー消費を同時に維持しながら、放射線の特に有益な結果を可能にする。この場合の照射モジュールは、好都合には、予め設定された電力レベルで動作し、この場合の照射結果は、使用者の身体に対する調整により実質的に最適化される。

隣接する照射モジュールは、好都合には、柔軟な膜によって汚染物質の浸透に対して密封される。具体的には、個々の照射モジュールが異なる距離だけ移動されると、隣接モジュール間に、汚染物質が浸透する可能性のある隙間が形成される危険が生じる。この目的で、医療・美容用放射線、特にそのＵＶ比率にも耐性のあるシールを選択する必要がある。

しかしながら、好ましくは、アクリルガラスから形成された収容部に起因して密封が可能になるように収容部内で照射モジュールが移動される。

照射モジュールは、好ましくは、長方形、特に正方形である。その場合表面を、複数の照射モジュールから簡単な方法で形成することができる。あるいは、照射モジュールは、ハニカムまたは円形の形状に形成されてもよく、または放射線が使用者の方向に特に効率的に向けられることを可能にする球面を有していてもよい。

本発明の一態様によれば、使用者を医療・美容用放射線で照射するための装置であって、装置が、収容部に収容された、医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュールを備え、照射モジュールが、ＵＶＡスペクトルおよび／またはＵＶＢスペクトルの放射線を放出する複数のＬＥＤを有し、定義可能な強度で照射するために、ＬＥＤを個別に、または同じスペクトルで一緒に、特にＬＥＤ群として作動させることができる、装置が得られる。これにより、好適には、所望の照射に必要なＬＥＤのみが使用されるという点で、ポイントバイポイントの、または表面全体にわたる医療・美容用放射線での使用者の照射を可能にする装置が得られる。これは、エネルギーの節約を可能にし、使用者の身体を保護するだけでなく、照射のためにＬＥＤの個別のまたは群化された作動による特定のプログラムを設定することもでき、例えば、ＬＥＤをパルス方式で使用することができ、または身体の領域に応じて異なる放射強度への曝露が達成される。

好ましい実施形態によれば、使用者によって占有される装置の表面が検出され、占有されない表面に割り当てられるＬＥＤは、任意選択的に、低減された電力で作動されるか、または全く作動されない。よって、例えば、様々な身体サイズに応じて、足領域に割り当てられるＬＥＤまたは放射モジュールを作動させ、またはそのスイッチを切ることができる。長身の人の場合、照射電力は足領域において必要であるが、この放射線は小柄な人には役に立たない。これにより、好都合には、エネルギーが節約され、装置内の発熱も低減される。対応する方法で、ＬＥＤまたは照射モジュールを、異なる幅の人々のために作動させることができる。

特に好都合な改良形態では、装置は、低減された強度で照射される使用者の身体部位を選択または画定するために使用することができる入力ユニット、特にタッチディスプレイを有し、コントローラは、それに応答して、ＬＥＤまたは照射モジュールの電力を低減させる。特に、ポイントバイポイントＬＥＤでは、蛍光管として形成された照射モジュールでは困難である鮮明な輪郭で領域を確認することができる。さらに、ＬＥＤの作動は、ＬＥＤの照射強度の実質的に無限に可変の調整が可能であるような、比較的線形の特性で可能である。

本発明の一態様によれば、使用者を医療・美容用放射線で照射するための装置であって、装置が、収容部に収容された、医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュールを備え、照射される使用者を検出するための手段が設けられ、照射モジュールまたは照射モジュールの個々の放射線源を、検出された使用者の特性に応じて作動させることができる、装置が得られる。これにより、好適には、使用者の身体の位置および特性を特徴付け、身体の位置および／または特性、特に寸法に合わせて照射モジュールの放射電力を調整する装置が得られる。これにより、潜在的に不必要な放射線源を、好適には、低減された電力で、または電力なしで動作させることができ、それによってエネルギー消費が低減される。さらに、放射モジュールを、身体からの放射モジュールの距離に関して最適に調整することができ、これは通常、体表面から約２０ｃｍ～３０ｃｍの距離である。使用者の身体の形状、例えば、厚いか薄いかに応じて、照射モジュールは、使用者ごとに個別に最適化された照射が達成されるように、必要な強度で、および／または身体からの照射モジュールの必要な距離で操作される。健康に有害な照射を防止するために、照射モジュールが身体を越えない身体の包絡球に基づいて構成される、先行技術で公知のソリューションとは対照的に、この装置は、特に、仮想の包絡球からの距離がより大きい痩せた人に十分な照射線量が提供されるような身体への個別の適合を可能にする。

好都合には、照射される使用者を検出するために使用者の身体を検出するセンサが設けられる。簡単な実施形態では、これは、装置の画像を使用者ありとなしとで比較し、ここから開始して、どの照射モジュールまたはＬＥＤが不要であるかを決定するカメラであり得る。カメラは、使用者の画像が誤用されるのを防止するためにＣＣＤラインスキャンカメラとして形成され得る。あるいは、使用者の身体によって遮られない照明モジュールまたはＬＥＤがカメラによって検出されるように、カメラを、特に照射モジュールによって放出される放射線のために構成することもできる。個々のモジュールまたはＬＥＤのより良好な識別を可能にするために、それらを、コントローラに設けられたカメラの評価回路によって照射モジュールまたはＬＥＤを特定の位置に明確に割り当てることを可能にする特定の周波数で作動させることができる。

本発明の一態様によれば、使用者を医療・美容用放射線で照射するための装置であって、装置が、収容部に収容された、医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュールを備え、照射モジュールによって放出される放射線を検出するセンサが設けられ、放出される放射線を放射線の定義可能な値に適合させるために、定義可能な値による検出された放射線の逸脱に応答して修正された動作パラメータで、照射モジュールをコントローラによって作動させることができる、装置が得られる。これにより、好適には、照射モジュールの予め定義された放射電力への適合を動的に可能にする装置が得られる。これにより、潜在的に照射モジュール調整が強すぎることが原因で、使用者にとっての最大許容放射強度を超えることが防止される。そのような過度に高い放射強度はまた、照射モジュールの個々の放射線源、特にＬＥＤが動作時間にわたってそれらの放射特性を変化させ、非定型的に、より低い強度ではなく、より高い強度で照射することが原因でも生じ得る。使用者の放射線量の関連付けられる超過は、センサによって確実に検出され、放出される放射線を定義可能な値に下方に適合させることによって防止される。照射モジュールが経年または他の影響のために放射線の定義可能な値に到達しないような逆の場合も起こり得る。この場合、コントローラは、所望の照射結果がその都度確実に保証される結果での放射線の補正を可能にする。照射モジュールの作動の補正が放射特性の実験によって決定された特性曲線を介して実施される先行技術からのソリューションとは対照的に、調節は、各照射プロセスの前または後、さらには照射プロセス中にも動的かつ実際的に可能である。このようにして、特に１日の間に生じる逸脱を好適に補正することができる。よって、例えば一部の装置では、第１の期間にわたるより長いダウンタイム後の装置の接近後には、続いて放出される平均放射強度よりも放射強度が小さいことが観測されている。同時に、放射強度は、装置の環境制御に応じて異なる値が生じるように、装置の周囲温度にも依存することが判明している。最後に、実験によって確認された特性曲線は、経年による電力損失へのおおよその適合のみを可能にすること、および分散が十分に大きいので、個々に生成される照射線量は高すぎるかまたは低すぎることが判明している。特に、実際には、すべての照射モジュールが交換されるわけではなく、ごく少数、例えば光学的に知覚可能なレベルで既に点滅しているビーム管などしか交換されない場合もあるという問題がある。その場合にコントローラが新しいビーム管の特性曲線に整合すると、残りの古い蛍光管の電力が弱くなりすぎ、その逆も同様である。放射強度の動的調節により、そのように照射モジュールが混在する場合でも、放射線の定義可能な値に対応する結果が可能になる。

第１の好ましい実施形態によれば、照射モジュールは定電圧で動作し、照射モジュールはその場合、パルス幅変調によって作動される。逸脱が検出されると、これによりパルス幅を適合させることができ、照射モジュールの放射強度を設定することができる。

別の好ましい実施形態によれば、照射モジュールは定電流で動作し、照射モジュールは電流の強さを変更することによって作動される。これにより放射強度を定義可能な値に連続的に変更することができる。

また前述の装置および照射モジュールの特徴を、特に前述の特徴のいくつかを組み合わせた装置が本開示の主題であるような共通の装置において容易に組み合わせることもできる。

本発明の一態様によれば、特に前述の装置における、医療・美容用放射線の照射のための方法であって、方法が、蛍光管、ＬＥＤ、有機ＬＥＤ、および高圧ランプを含む群より選択される、医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュールを備え、照射モジュールが、医療・美容用放射線の一部のスペクトル、特に、ＵＶＡ放射の前述の一部のスペクトルおよび／またはＵＶＢ放射の前述の一部のスペクトルのみを任意選択的に放出する、方法が得られる。この場合、照射モジュールによって放出される放射線を検出するセンサが設けられ、照射モジュールは、放出される放射線を放射線の定義可能な値に適合させるために、定義可能な値による検出された放射線の逸脱に応答して修正された動作パラメータでコントローラによって作動される。使用者が所望または許容されるよりも高い照射線量に曝されないことが保証されるような、しかしながら、同時に、照射線量が、通常は肌の日焼けである照射の効果を達成するのに十分な大きさであることも保証されるような、個々の放射モジュールの個々の放射線源の、または装置全体の放射強度の簡単で確実な調節が、これにより達成される。

好都合には、センサは、可視放射線とは対照的に、人体への長期間の曝露での危険源にもなるＵＶスペクトルの放射線に対して高い感度を有する。これにより、特に熱傷の危険と関連付けられる医療・美容用放射線のスペクトルが誤って設定されることを確実に防止する。

好都合には、第１のセンサと同じスペクトルまたはそれとは異なるスペクトルを任意選択的に検出する少なくとも１つのさらなるセンサが設けられる。

照射モジュールのうちの１つまたは複数にそれ自体のセンサがそれぞれ割り当てられており、モジュールごとにセンサによって特定の放射強度が検出されるように、照射モジュールのスイッチを個別にオンおよびオフに切り替えることができることが好ましい。例えば、個々のＬＥＤを、放射強度に関してＬＥＤを備える照射モジュールに合わせて調整することが可能である。しかしながら、定義可能な放射線値からの逸脱を防止するために、同様のタイプのＬＥＤが使用されるために通常は十分である照射モジュール全体が調整されることが好ましい。

肌の敏感度に応じて、通常は肌の日焼けである照射結果を調整するために、身体領域に対応する個々のセグメントの照射モジュールまたは照射モジュールのＬＥＤを作動させることが可能である。肌の敏感度を、特定の検出器で日焼け前または日焼け中に検出することが可能である。

使用者の身体領域に対応するそれぞれの領域を確実に監視することができる複数のセンサを装置に設けることが可能である。

本発明の一態様によれば、特に前述のように、使用者を医療・美容用放射線で照射するための方法であって、方法が、蛍光管、ＬＥＤ、有機ＬＥＤ、および高圧ランプを含む群より選択される、医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュールを備え、照射モジュールが、医療・美容用放射線の一部のスペクトルのみを任意選択的に放出し、使用者の身体特性を検出する使用者センサが設けられ、使用者センサによって検出された身体特性に応答して、放出される放射線を検出された身体特性に適合させる動作パラメータで、照射モジュールをコントローラによって作動させることができる、方法が得られる。これにより、使用者センサによって使用者固有のパラメータを検出し、記録されたデータに応答して装置、特に照射モジュールを使用者および使用者の身体特性に合わせて調整することが可能になる。照射は、好適には、これにより効果的に設計され、使用者に有害な装置設定が防止されることが保証される。使用者センサは、方法のために、使用者固有の情報、例えば使用者の身体の寸法やこの身体の特定の特性を考慮することを可能にする。よって、個人に適合された照射が可能となる。使用者の個別の設定パラメータを、好ましくは、装置または使用者のメモリに格納し、必要に応じてダウンロードすることができる。

この方法の第１の好ましい実施形態によれば、使用者センサは、身体の高さ、幅、および周囲を含む群より選択される身体の特性を決定し、照射モジュールの位置および／または強度は、検出された特性に適合される。照射モジュールの位置を、身体に向かう方向の調整によって変更することができ、コントローラを都合よく調整するための手段は、身体から定義された距離に従って移動される。照射モジュールの強度を、コントローラによって設定することができ、特に複数のポイントバイポイントＬＥＤを備えたキャリアとしての照射モジュールの実施形態では、身体特性に合わせた特に効果的な適合が達成される。

さらに好ましい実施形態によれば、使用者センサは、刺青、熱傷、創傷、痣、傷痕、白斑、色素異常、日焼け、および肌タイプを含む群より選択される使用者の身体の皮膚特性の位置および／またはタイプを検出し、照射モジュールの位置および／または強度は、検出された皮膚特性に適合される。よって、例えば、照射モジュールまたは好ましくは照射モジュールの中に設けられたＬＥＤの放射強度が低減されるという点で、刺青または痣に起因する医療・美容用放射線に対する吸収挙動の増加を補正することが可能である。同様に、皮膚または皮下組織への損傷を確実に防止するために、特に傷痕、白斑、色素異常、または創傷に起因して、色素沈着による日焼けを達成することができない皮膚内の場所も同様に、低減された出力で照射される。最後に、使用者センサはまた、肌タイプおよび日焼けレベル、特に肌の色素沈着を検出し、検出された皮膚特性に基づいて照射モジュールを調整することができる。使用者センサが使用者の身体の皮膚を複数回検出する場合、使用者の肌タイプおよび任意の日焼けレベルを確認することも可能である。

好ましくは、照射モジュールは、少なくとも一時的にパルス方式で動作するＬＥＤを有する。ＬＥＤのパルス動作は、使用者の身体の光生物学的効果を刺激することを可能にする。

本発明による前述の方法は、特に、前述の方法の特徴を有する照射のための装置を動作させるための方法が得られるような、照射のための装置、特に前述の装置を動作させるための方法としても形成することができる。

本発明のさらなる利点、特徴、特性、および改良点は、以下の好ましい例示的な実施形態の説明、ならびに従属請求項から得られる。

本発明を以下で、添付の図面を参照して好ましい例示的な実施形態によってさらに詳細に説明する。

照射のための本発明による装置の好ましい例示的な実施形態を示す概略側面図である。 図１の装置に設置された本発明による照射モジュールを示す分解図である。

図１に、軸線Ａに沿って関節方式で互いに接続される、下部収容部２０と上部収容部３０とを備える、使用者の人体１０で概略的に示されている使用者を医療・美容用放射線で照射するための装置を示す。上部収容部３０は、使用者１０の自由なアクセスを可能にするために上方に枢動させることができ、使用者１０が横たわっているトンネル状のチューブ２を収容部２０、３０が囲むように下方に枢動させることができる。

収容部２０、３０は、アクリルガラスに封入されており、下部収容部２０にはアクリルガラスで作られているリクライニング面２１が形成されている。リクライニング面に、可撓性の、人１０に心地よい触覚を提供する、リクライニング面１０に接続されたシリコーンマットを装備することが可能である。アクリルガラスおよびシリコーンマットは、それぞれ、医療・美容用放射線の少なくとも一部に対して透過性がある。

下部収容部２０および上部収容部３０には、それぞれ、収容部２０、３０内のチューブ２に向けられる照射モジュール４０が配置されている。照射モジュール４０は、長方形に構成されており、リクライニング面２１に平行に下部収容部２０内に並べて配置されている。加えて、人１０を照射することができる照射モジュール４０が、リクライニング面２１に対してほぼ垂直な、下部収容部２０の垂直部分２２にも同様に設けられる。複数の照射モジュール４０が、上部収容部３０内に一列にそれぞれ互いに押し付けられて配置されており、一列に配置された照射モジュールは、収容部３０内の上部収容部３０の半円形の輪郭をなぞるように、隣接する列に対してある角度をなしている。この角度は、照射モジュールの半径およびサイズに応じて、５°～２５°、好ましくは約１０°である。

特に使用者１０の頭部および肩を照射する肩日焼け装置５０が、チューブ２の上端部に配置されており、肩日焼け装置５０内には２つのさらなる照射モジュール４０が配置されている。

照射モジュール４０は、装置１のコントローラＳに接続されている。

図２に、制御モジュール４０の分解図を示す。図は、キャリア４１を介して電気エネルギー供給源と接触される、複数の合計２０個のＬＥＤ４２、４３がキャリア４１上に取り付けられていることを示している。図に示されている４×５の領域とは異なる数量および／または配置でＬＥＤを設けることも可能である。

図は、ＵＶＢスペクトルの放射線を放出する合計６個のＬＥＤ４３がキャリア４１に配置されており、残り１０個のＬＥＤ４２はＵＶＡスペクトルの放射線を放出することを示している。

２０個の同一に形成された反射器４４ａを有するモジュラーユニット４４が、ＬＥＤ４２、４３を有するキャリア４１の上流に設けられ、反射器４４ａの穴のサイズはＬＥＤ４２、４３と一致する。この目的で、反射器４４ａは、モジュラーユニット４４を部品のように取り扱うことができるように、ＬＥＤ４２、４３から離間した領域において、反射器４４ａのための穿孔を有するディスク４４ｂに接続されている。

板状体に反射器４４ａの数に対応する数の円形凹部４５ａを有する環状ディスク４５が、モジュラーユニット４４の上流に配置されており、凹部は内部が蛍光体で被覆されている。ＬＥＤ４２、４３が放射線を放出する点まで励起されると、この放射線がリング４５ａの蛍光体を励起し、リング４５ａの照明が可視範囲で起きるためにＬＥＤ４２、４３も放射線を放出することは明らかである。

板状体として形成された、ＬＥＤ４２、４３の動作中に生じる熱を放散するための伝熱板４６が、ＬＥＤ４２、４３に背を向けたキャリア４１の側に配置されている。この目的で、伝熱板４６は、第１の冷却線４７および第２の冷却線４７を介して熱交換器として形成された冷却体４８に接続されており、空洞が形成された伝熱板４６と、第１の冷却線４７と、冷却体４８と、第２の冷却線４７との間には循環冷却流体が提供されている。伝熱板４６の冷却を、特に、一方の側の伝熱板４６と他方の側の冷却体４８との間の冷却流体の相変換によって実施することができる。

収容部２０または収容部３０に設置された照射モジュール４０は、すべて構造的に同様であるが、照射モジュールはまた、使用者１０の特定の部分の光感受性に応じて異なるように構築および／または作動されてもよいことを理解されたい。

使用者１０の身体の特徴、特に身体の高さ、幅、および周長、ならびに腕や脚の位置を検出する第１のセンサ６１が、上部収容部３０に設けられる。照射モジュール４０の放射線は、身体の検出された特徴に従って設定される。よって、例えば、上端部に背を向けた照射モジュール４０は、使用者の脚がこの照射モジュール４０をカバーしない場合には、スイッチを完全にオフにすることができる。

代替的または追加的に、センサ６１は、使用者１０の身体の特定の皮膚特性、例えば、刺青、熱傷、創傷、痣、傷痕、白斑、色素異常の有無、現在の日焼けレベル、および肌タイプを検出することもできる。この第２のセンサは、カメラとしても形成され、評価ロジックが接続されており、皮膚の色合いおよびコントラストを高い解像度で検出し、身体の前述の特性を決定するために記録された画像を評価する。評価モジュール４０はその場合、通常の放射線および曝露の影響下にある間に皮膚をやけどさせる危険性があるときには、皮膚特性に応じて低減された電力で動作する。

最後に、上部収容部には、照射モジュール４０または対応するＬＥＤ４２、４３からの放射線を検出する第２のセンサ６２も配置されている。第２のセンサ６２またはその評価ユニットは、検出された放射線を、例えばコントローラＳに格納された目標値と比較し、コントローラは、目標値に合わせた調整が行われるように、検出された値の目標値からの逸脱に応答して照射モジュール４０の動作パラメータの調整を実施する。

以上では本発明を、照射モジュールが異なる紫外線スペクトルを放出する２種類のＬＥＤ４２、４３を備える例示的な実施形態によって説明した。２つのＬＥＤ４２、４３とは異なるスペクトルを有するさらなるＬＥＤが同様に照射モジュールに設けられてもよいことを理解されたい。

以上では本発明を、照射モジュールがＵＶＢスペクトルの６個のＬＥＤ４３とＵＶＡスペクトルの１４個のＬＥＤとを有する例示的な実施形態によって説明した。対応するスペクトルのＬＥＤの数は、適用事例に従って異なるように分割されてもよいことを理解されたい。

以上では本発明を、照射モジュール４０のキャリア４１が略長方形に形成され、４×５個のＬＥＤ４２、４３の領域を有する例示的な実施形態によって説明した。キャリア４１は、異なる形状、例えば正方形や六角形を有していてもよく、ＬＥＤ４２、４３は、キャリア４１上に異なって配置されてもよいことを理解されたい。

以上では本発明を、キャリア４１が、冷却線４７を介して熱交換器に接続された伝熱板４６に接続される例示的な実施形態によって説明した。熱交換器４８は、さらなる冷却線を介して同時にさらなるキャリア４１に接続されてもよく、複数の伝熱板を閉鎖系への接続線を介して熱交換器４８に接続することも可能であることを理解されたい。

以上では本発明を、装置１内のすべての照射モジュール４０が同じ方法で形成される例示的な実施形態によって説明した。肩および頭部領域用の照射モジュール４０、下部収容部２０内の照射モジュール、ならびに上部収容部３０内の照射モジュールは、それぞれ異なるように形成されてもよく、特に異なる数のＬＥＤを有してもよいことを理解されたい。

以上では本発明を、照射モジュール４０が、収容部２０、３０内の定位置に固定して配置されており、本質的に第１のセンサ６１および第２のセンサ６２によって検出されたデータに応答して作動される例示的な実施形態によって説明した。照射モジュール４０を電気的に作動させる代わりに、照射モジュール４０を、例えば、空気圧式、油圧式、機械式、または電気的調整装置を介して、使用者１０の身体からの距離に関して調整可能とすることもできることを理解されたい。

以上では本発明を、装置１が、固定された下部２０と、下部２０の方へ下方に枢動させることができる上部収容部３０とを有し、使用者１０が下部収容部２０のリクライニング面２１に横たわる例示的な実施形態によって説明した。装置は、２つの収容部が互いに略垂直に配置されており、使用者が本質的に床の上に立っており、照射中に収容部によって囲まれているスタンドアップ日焼けブースの形状で形成されてもよいことを理解されたい。

以上では本発明を、センサ６１、６２が装置１または人１０の特徴を検出する例示的な実施形態によって説明した。このために数個のセンサが設けられてもよく、センサによって取得されたデータを、装置の適切な調整を記録するために格納することもできることを理解されたい。

Claims (30)

1. 医療・美容用放射線の照射のための装置（１）で使用するための照射モジュールであって、
   キャリア（４１）に配置される複数のＬＥＤ（４２；４３）を備える照射モジュールにおいて、
   ＵＶＡスペクトルの放射線を放出する第１のＬＥＤ（４２）の第１の群と、ＵＶＢスペクトルの放射線を放出する第２のＬＥＤ（４３）の第２の群とが前記キャリア（４１）に配置される
   ことを特徴とする、照射モジュール。
2. 前記第１のＬＥＤ（４２）が、前記第１のＬＥＤと前記第２のＬＥＤとの合計の５０％～９０％に相当し、前記第２のＬＥＤ（４３）が、前記第１のＬＥＤと前記第２のＬＥＤとの前記合計の５０％～１０％に相当することを特徴とする、請求項１に記載の照射モジュール。
3. ２０個のＬＥＤ（４２；４３）または２０の整数倍個のＬＥＤがキャリアに配置され、４個または４の整数倍個のＬＥＤが前記第２のＬＥＤ（４３）としてそれぞれ形成されていることを特徴とする、請求項１または２に記載の照射モジュール。
4. 前記ＬＥＤ（４２；４３）が、４行および５列の領域で前記キャリアに配置され、中央の列が前記第２のＬＥＤ（４３）によって形成されていることを特徴とする、請求項１～３のいずれか一項に記載の照射モジュール。
5. 同じ列または行の隣接する前記ＬＥＤ（４２；４３）間の距離が、１ｃｍ～４ｃｍ、好ましくは１．２５ｃｍ～２．２５ｃｍ、特に好ましくは１．５ｃｍ～２ｃｍであることを特徴とする、請求項４に記載の照射モジュール。
6. 前記ＬＥＤ（４２；４３）が、シリコーンレンズの形態の一次光学系を備えることを特徴とする、請求項１～５のいずれか一項に記載の照射モジュール。
7. 前記第２のＬＥＤ（４３）が前記第１のＬＥＤ（４２）よりも低い電力レベルで作動されることを特徴とする、請求項１～６のいずれか一項に記載の照射モジュール。
8. 前記キャリア（４１）が伝熱板（４６）に接続され、前記伝熱板（４６）が冷却線（４７）を介して熱交換器（４８）に接続されることを特徴とする、請求項１～７のいずれか一項に記載の照射モジュール。
9. 前記キャリア（４１）に接続される反射器（４４ａ）が各ＬＥＤ（４２；４３）に割り当てられ、前記ＬＥＤ（４２；４３）からテーパ状に延びる前記反射器（４４ａ）が共通モジュラーユニット（４４）内の領域として配置され、前記モジュラーユニット（４４）と、前記キャリア（４１）と、前記伝熱板（４６）とが互いに接続され、特に互いに対するねじ接続を有することを特徴とする、請求項１～８のいずれか一項に記載の照射モジュール。
10. 前記モジュラーユニット（４４）が、可視放射線を放出する、反射器を備えない第３のＬＥＤのための少なくとも１つの凹部を有することを特徴とする、請求項９に記載の照射モジュール。
11. 使用者を医療・美容用放射線で照射するための装置において、請求項１～１０のいずれか一項に記載の少なくとも１つの照射モジュール（４０）によって特徴づけられる、装置。
12. 使用者（１０）を医療・美容用放射線で照射するための装置であって、
    収容部（２０；３０）に収容された、医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュール（４０）を備える装置において、
    前記照射モジュール（４０）の少なくとも１つが、前記使用者（１０）の方向において、個別に、または前記収容部（２０；３０）内の他の照射モジュール（４０）と一緒に調整可能である
    ことを特徴とする、装置。
13. 前記使用者（１０）と前記少なくとも１つの照射モジュール（４０）との間の距離を測定するための手段（６１）が設けられ、前記少なくとも１つの照射モジュール（４０）が、前記照射モジュール（４０）が前記使用者（１０）からの予め設定された距離を維持するように前記使用者（１０）の前記方向において調整可能であることを特徴とする、請求項１１または１２に記載の装置。
14. 隣接する照射モジュール（４０）が、柔軟な膜によって汚染物質の浸透に対して密封されることを特徴とする、請求項１１～１３のいずれか一項に記載の装置。
15. 前記照射モジュール（４０）が、三角形、正方形、またはハニカムの形状で形成されていることを特徴とする、請求項１１～１４のいずれか一項に記載の装置。
16. 使用者（１０）を医療・美容用放射線で照射するための装置であって、
    収容部（２０；３０）に収容された、医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュール（４０）を備える装置において、
    前記照射モジュール（４０）が、ＵＶＡスペクトルおよび／またはＵＶＢスペクトルの放射線を放出する複数のＬＥＤ（４２；４３）を有し、
    定義可能な強度で放射するために前記ＬＥＤ（４２；４３）を個別に、または一緒に作動させることができる
    ことを特徴とする、装置。
17. 使用者（１０）によって占有される表面が検出され（６１）、占有されない表面に割り当てられる前記ＬＥＤ（４２；４３）が、低減された電力で作動されるか、または全く作動されないことを特徴とする、請求項１６に記載の装置。
18. 前記使用者（１０）のための入力ユニットが設けられ、前記使用者（１０）が領域を選択することができ、前記領域では、選択された前記領域に割り当てられる前記ＬＥＤ（４２；４３）が、低減された電力で作動されるか、または全く作動されないことを特徴とする、請求項１１～１７のいずれか一項に記載の装置。
19. 使用者（１０）を医療・美容用放射線で照射するための装置であって、
    収容部（２０；３０）に収容された、医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュール（４０）を備える装置において、
    照射される前記使用者（１０）を検出するための手段（６１）が設けられ、
    前記照射モジュール（４０）または前記照射モジュール（４０）の個々の放射線源（４２；４３）を、前記検出された使用者（１０）の特性に応じて作動させることができる
    ことを特徴とする、装置。
20. 照射される使用者（１０）を検出するための、前記使用者の身体を検出するセンサ（６１）が設けられることを特徴とする、請求項１１～１９のいずれか一項に記載の装置。
21. 特に請求項１１～２０のいずれか一項に記載の、使用者（１０）を医療・美容用放射線で照射するための装置であって、
    収容部（２０；３０）に収容された、医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュール（４０）を備える装置において、
    前記照射モジュール（４０）によって放出される前記放射線を検出するセンサ（６２）が設けられ、
    前記放出される放射線を放射線の定義可能な値に適合させるために、前記定義可能な値による前記検出された放射線の逸脱に応答して修正された動作パラメータで、前記照射モジュール（４０）をコントローラ（Ｓ）によって作動させることができる
    ことを特徴とする、装置。
22. 前記照射モジュール（４０）が定電圧で動作し、前記照射モジュール（４０）が、パルス幅変調によって作動されることを特徴とする、請求項２１に記載の装置。
23. 前記照射モジュール（４０）が定電流で動作し、前記照射モジュール（４０）が、アンペア数の変更によって作動されることを特徴とする、請求項２１に記載の装置。
24. 使用者（１０）を医療・美容用放射線で照射するための方法であって、
    蛍光管、ＬＥＤ（４２；４３）、有機ＬＥＤ、および高圧ランプを含む群より選択される、前記医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュール（４０）を備え、前記照射モジュール（４０）が、前記医療・美容用放射線の一部のスペクトルのみを放出する、方法において、
    前記照射モジュール（４０）によって放出される前記放射線を検出するセンサ（６２）が設けられ、
    前記放出される放射線を放射線の定義可能な値に適合させるために、前記定義可能な値による前記検出された放射線の逸脱に応答して修正された動作パラメータで、前記照射モジュール（４０）をコントローラによって作動させることができる
    ことを特徴とする、方法。
25. 前記センサ（６２）が、ＵＶスペクトルの放射線に対して高レベルの感度を有することを特徴とする、請求項２３に記載の方法。
26. 前記医療・美容用放射線を検出するためのさらなるセンサが設けられることを特徴とする、請求項２５に記載の方法。
27. 特に請求項２４～２６のいずれか一項に記載の、使用者（１０）を医療・美容用放射線で照射するための方法であって、
    蛍光管、ＬＥＤ（４２；４３）、有機ＬＥＤ、および高圧ランプを含む群より選択される、前記医療・美容用放射線の照射のための複数の照射モジュール（４０）を備え、前記照射モジュール（４０）が、前記医療・美容用放射線の一部のスペクトルのみを放出する、方法において、
    前記使用者（１０）の身体特性を検出する使用者センサ（６１）が設けられ、
    前記使用者センサ（６１）によって検出された身体特性に応答して、前記放出される放射線を前記検出された身体特性に適合させる動作パラメータで、前記照射モジュール（４０）をコントローラによって作動させることができる
    ことを特徴とする、方法。
28. 前記使用者センサ（６１）が、高さ、幅、および周長を含む群より選択される前記身体の前記特性を決定し、前記照射モジュールの位置および／または強度が、前記検出された特性に適合されることを特徴とする、請求項２７に記載の方法。
29. 前記使用者センサ（６１）が、刺青、熱傷、創傷、痣、傷痕、白斑、色素異常、日焼け、および肌タイプを含む群より選択される前記使用者の前記身体の皮膚特性の位置および／またはタイプを検出し、前記照射モジュールの位置および／または強度が、前記検出された皮膚特性に適合されることを特徴とする、請求項２７または２８に記載の方法。
30. 前記照射モジュール（４０）が、少なくとも断続的にパルス方式で動作するＬＥＤを備えることを特徴とする、請求項２４～２９のいずれか一項に記載の方法。
    

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