JP2022526444A - 視覚通信を介した電子デバイスの機能制御と年齢確認 - Google Patents

Abstract

エアロゾル送達デバイス又は電子ニコチン送達システム（「ＥＮＤＳ」）デバイスは、エアロゾルを生成する喫煙品を含み得る。デバイスは、認証されると動作してもよい。認証は、認証がデバイスの動作を許可する前に、先ず年齢確認を含んでもよい。認証は、デバイスへの制御信号通信を含んでもよい。制御信号の通信は、デバイスのマイクロフォン又は光センサによって検出される認証トーン等のオーディオ信号を含んでもよい。制御信号通信は、デバイス上の光センサやフォトダイオードによって検出される視覚的、光学的、又は光信号を含んでいてもよい。

Description

（関連出願）
本出願は、２０１９年４月２日に出願された、「エアロゾル送達デバイスの為の認証及び年齢確認（ＡＵＴＨＥＮＴＩＣＡＴＩＯＮ ＡＮＤ ＡＧＥ ＶＥＲＩＦＩＣＡＴＩＯＮ ＦＯＲ ＡＮ ＡＥＲＯＳＯＬ ＤＥＬＩＶＥＲＹ ＤＥＶＩＣＥ）」という名称の米国仮特許出願第６２／８２８，２２２号の優先権を主張する、２０１９年６月１４日に出願された、「視覚通信を介した電子デバイスの機能制御及び年齢確認（ＦＵＮＣＴＩＯＮＡＬ ＣＯＮＴＲＯＬ ＡＮＤ ＡＧＥ ＶＥＲＩＦＩＣＡＴＩＯＮ ＯＦ ＥＬＥＣＴＲＯＮＩＣ ＤＥＶＩＣＥＳ ＴＨＲＯＵＧＨ ＶＩＳＵＡＬ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮ）」という名称の米国特許出願第１６／４４１，９３７号の優先権を主張するものであり、これらは夫々参照により本明細書に組み込まれる。本出願は、２０１９年６月１４日に出願された、「スピーカ通信を介した電子デバイスの機能制御及び年齢確認（ＦＵＮＣＴＩＯＮＡＬ ＣＯＮＴＲＯＬ ＡＮＤ ＡＧＥ ＶＥＲＩＦＩＣＡＴＩＯＮ ＯＦ ＥＬＥＣＴＲＯＮＩＣ ＤＥＶＩＣＥＳ ＴＨＲＯＵＧＨ ＳＰＥＡＫＥＲ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮ）」という名称の米国特許出願第１６／４４１，９０３号に関連しており、その開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。

本開示は、電子ニコチン送達システム（「ＥＮＤＳ」）デバイス等のエアロゾル送達デバイスの年齢確認及び制御に関するものである。エアロゾル送達デバイスは、年齢確認に基づくデバイスへの通信によって制御される。通信は、オーディオ信号又は視覚／光信号を含んでもよく、これらは、デバイスを認証及びロック解除する為に提供される。

使用する為にタバコを燃焼させることを必要とする喫煙用品の改良又は代替品として、多くの装置が長年に亘り提案されてきた。幾つかの例示的な代替品は、固体又は液体の燃料を燃焼させて熱をタバコに伝達するか、又は化学反応を利用してそのような熱源を提供する装置を含んでいる。参照により本明細書に組み込まれる、ウォーム（Ｗｏｒｍ）他に対する特許文献１に記載されているように、付加的な例は、電気エネルギーを使用してタバコ及び／又は他のエアロゾル生成基材を加熱する。一般に、電気エネルギーを使用してタバコ又は他の物質を加熱するデバイスは、エアロゾル送達デバイスと呼ばれることがあり、電子ニコチン送達システム（「ＥＮＤＳ」）デバイスはそのようなデバイスの一つの例である。

それらのデバイスの多くは、シガレット、シガー、又はパイプ喫煙に関連する感覚を提供するように設計されていると言われているが、タバコの燃焼に起因する不完全燃焼及び熱分解生成物を大量に送達することはない。この為、電気エネルギーを利用して揮発性物質を気化又は加熱したり、タバコを大して燃焼させずにシガレット、シガー、又はパイプ喫煙の感覚を提供しようとする、多数の代替喫煙用品、フレーバー発生器、及び薬用吸入器が提案されている。例えば、参照により全て本明細書に組み込まれる、コレット（Ｃｏｌｌｅｔ）他に対する特許文献２、グリフィスＪｒ．（Ｇｒｉｆｆｉｔｈ Ｊｒ．）他に対する特許文献３、セバスチャン（Ｓｅｂａｓｔｉａｎ）他に対する特許文献４、シアーズ（Ｓｅａｒｓ）他に対する特許文献５、アンポリーニ（Ａｍｐｏｌｉｎｉ）他に対する特許文献６、デービス（Ｄａｖｉｓ）他に対する特許文献７、及び２０１６年７月２８日に出願されたワトソン（Ｗａｔｓｏｎ）他に対する特許文献８に記載された背景技術に記載の様々な代替喫煙品、エアロゾル送達デバイス、及び熱生成源を参照されたい。又、例えば、参照により本明細書に組み込まれる、カウンツ（Ｃｏｕｎｔｓ）他に対する特許文献９及びロビンソン（Ｒｏｂｉｎｓｏｎ）他に対する特許文献１０の背景セクションに記載された製品及び加熱構成の様々な実装形態を参照されたい。

上述の喫煙品は、年齢制限を含む一定の制限を受けることがある。幾つかの場所では、ＥＮＤＳデバイスのカートリッジを含む喫煙品の使用は、ユーザの年齢に基づいて制限される。年齢確認済みユーザによるデバイスの認証の為の改善されたプロセスが必要であり得る。

米国特許第９，０７８，４７３号明細書 米国特許第８，８８１，７３７号明細書 米国特許出願公開第２０１３／０２５５７０２号明細書 米国特許出願公開第２０１４／００００６３８号明細書 米国特許出願公開２０１４／００９６７８１号明細書 米国特許出願公開第２０１４／００９６７８２号明細書 米国特許出願公開第２０１５／００５９７８０号明細書 米国特許出願第１５／２２２，６１５号明細書 米国特許第５，３８８，５９４号明細書 米国特許第８，０７９，３７１号明細書

本開示は、電子ニコチン送達システム（「ＥＮＤＳ」）デバイスを含むエアロゾル送達デバイスの制御に関する。ＥＮＤＳ又はエアロゾル送達デバイスは、認証された時に動作してもよい。認証は、認証によってデバイスの動作が許可される前に、先ず年齢確認を含んでもよい。認証はデバイスへの制御信号通信を含んでもよい。制御信号通信は、デバイスのマイクロフォン又は圧力センサによって検出される認証トーン等のオーディオ信号を含んでもよい。制御信号通信は、デバイス上の光センサ又はフォトダイオードによって検出される視覚的、光学的、又は光信号を含んでもよい。オーディオ信号又は視覚信号は、ヘルプデスク電話通話に基づいて、ホストデバイス（例えば、スマートフォン）によって送信されてもよいし、販売場所からであってもよい。

一実施形態では、システムは、ユーザの年齢を確認するように構成された年齢確認システムと、年齢確認システムと通信するように構成され、ユーザの確認に基づいてオーディオ信号を送信するように構成されたホストデバイスと、ホストデバイスからのオーディオ信号の受信及び確認に応答して認証されるように構成されたエアロゾル送達デバイスとを備える。エアロゾル送達デバイスは更に、オーディオ信号を検出するように構成されたオーディオ検出器を含んでもよい。オーディオ検出器は、オーディオ信号によって引き起こされる圧力変化を検出するように構成された圧力センサを含んでもよい。圧力センサは、オーディオ信号の検出に加えて、エアロゾル送達デバイス上のパフによって引き起こされる圧力の差を測定するように構成されてもよい。圧力の差の測定は、パフが、吸入用エアロゾルを生成するエアロゾル送達デバイス内の加熱器を作動させることによって引き起こされてもよい。オーディオ検出器は、オーディオ信号を検出するように構成されたマイクロフォンを更に含んでもよい。マイクロフォンは、フィルムダイアフラムを用いたＭＥＭＳエレクトレットマイクロフォンを含んでもよい。オーディオ信号は、エアロゾル送達デバイスを認証する為にオーディオ信号が正しいかどうかを判断する為に変換されてもよい。ホストデバイスは、オーディオ信号を送信するスピーカを備えたコンピューティングデバイスを含んでもよい。ホストデバイスは、認証の為に、ユーザのユーザプロファイルにアクセスしてもよい。

別の実施形態では、エアロゾル送達デバイスを認証する方法は、エアロゾル送達デバイスのユーザの年齢確認の要求を受信するステップと、ユーザの年齢を決定するステップと、ユーザの決定された年齢に基づいて年齢確認を実行するステップと、年齢確認に応答して、ユーザの為にエアロゾル送達デバイスを認証するステップを含む。認証するステップは、エアロゾル送達デバイスの為にオーディオ信号を送信するステップを含む。要求を受信するステップは、ユーザからの電話通話を受信するステップを含んでもよい。オーディオ信号は、エアロゾル送達デバイスによって検出される為に、電話通話を通じて送信されてもよい。電話通話は、ヘルプデスクのオペレータによって受信され応答されてもよい。オーディオ信号は認証トーンを含んでもよい。認証するステップは、正しいオーディオ信号の検出に応答してエアロゾル送達デバイスをロック解除するステップを含んでもよい。

別の実施形態では、エアロゾル送達デバイスは、エアロゾルを生成する為の電力を提供するように構成された電源と、オーディオ信号を検出するように構成された信号検出器と、オーディオ信号を受信し、オーディオ信号を変換し、オーディオ信号が正しい場合にエアロゾル送達デバイスを認証するように構成された信号検出器回路とを含む。信号検出器は圧力センサを含んでもよく、圧力センサは、オーディオ信号によって引き起こされる圧力変化を検出するように構成され、更に、吸入用エアロゾルを生成するエアロゾル送達デバイス内の加熱器を作動させる為に使用されるエアロゾル送達デバイス上のパフによって引き起こされる圧力の差を測定するように構成される。信号検出器は、オーディオ信号を検出するように構成されたマイクロフォンを含んでもよい。オーディオ信号は、エアロゾル送達デバイスを認証する為にオーディオ信号が正しいかどうかを判断する為に変換されてもよい。オーディオ信号は、信号検出器の為にオーディオ信号を再生するホストデバイスのスピーカから受信されてもよい。デバイスはエアロゾル生成構成要素を含んでもよく、エアロゾル生成構成要素は、エアロゾルを生成する為の電力をエアロゾル生成構成要素が受け取る為に電源に結合されている。デバイスは、オーディオ信号が伝わる為の信号検出器へのカナルを含んでもよい。

一実施形態では、システムは、ユーザの年齢を確認するように構成された年齢確認システムと、年齢確認システムと通信するように構成され、ユーザの確認に基づいて光信号を送信するように構成されたホストデバイスと、ホストデバイスからの光信号の受信及び確認に応答して認証されるように構成されたエアロゾル送達デバイスとを含む。エアロゾル送達デバイスは、光信号を検出するように構成された光検出器を含んでもよい。光検出器は、光信号を検出するように構成された光センサを含んでもよい。光信号は、光センサによって検出される、変化する波長、輝度、又はパルス幅のうちの１つ以上を伴う一連のパルスを含んでもよい。光検出器は、光信号を検出するように構成されたフォトダイオードを含んでいてもよい。ホストデバイスは、年齢確認システムと通信する為にネットワークに結合されたコンピューティングデバイスであってもよい。光信号は光パルスのシーケンスを含んでもよい。光検出器によって検出された光信号は、コンピューティングデバイスのフラッシュライトから、又はコンピューティングデバイスのディスプレイ画面から発信されてもよい。光信号は、エアロゾル送達デバイスを認証する為に光信号が正しいかどうかを判断する為に変換されてもよい。ホストデバイスは、認証の為に、ユーザのユーザプロファイルにアクセスしてもよい。認証キーで光源からの光を修正して、光信号を形成してもよい。

別の実施形態では、エアロゾル送達デバイスを認証する為の方法は、エアロゾル送達デバイスのユーザの年齢確認要求を受信するステップと、ユーザの年齢を確認し、年齢確認を提供するステップと、ユーザの年齢が確認された時にエアロゾル送達デバイスと通信される光信号を生成する為の命令を提供するステップを含む。光信号を生成するステップは、エアロゾル送達デバイスを認証するステップを含む。認証するステップは、正しい光信号を検出したことに応答して、エアロゾル送達デバイスをロック解除するステップを含んでもよい。光信号は、エアロゾル送達デバイスに光信号を通信するホストデバイスによって生成されてもよい。ホストデバイスは年齢確認システムと通信してもよい。ホストデバイスは、認証の為にユーザのユーザプロファイルにアクセスしてもよい。年齢確認は、識別ドキュメンテーションを比較することを含んでもよい。

別の実施形態では、エアロゾル送達デバイスは、エアロゾルを生成する為の電力を供給するように構成された電源と、光信号を検出するように構成された信号検出器と、ビデオ信号を受信し、光信号を変換し、光信号が正しい場合にエアロゾル送達デバイスを認証するように構成された信号検出器回路とを含む。信号検出器は、光信号を検出するように構成された光センサ又はフォトダイオードを含んでもよい。光信号は、光信号がエアロゾル送達デバイスを認証する為に正しいかどうかを判断する為に信号検出器回路からの変換器によって変換されてもよい。光信号は、ホストデバイスの画面に光信号を表示するホストデバイスによって、又はホストデバイスのフラッシュライト機能から、信号検出器に送信されてもよい。

この発明の概要は、本開示の幾つかの態様の基本的な理解を提供する為に、幾つかの例示的な実装を要約する目的でのみ提供されていることが理解されるであろう。従って、上述の例示的実装形態は単なる例示であり、本開示の範囲又は趣旨を如何なる方法でも狭めると解釈すべきではないことが理解されるであろう。他の例示的な実装、態様、及び利点は、例として、幾つかの説明された例示的な実装の原理を示す添付の図面と併せた以下の詳細な説明から明らかになるであろう。

このように、本開示の態様を前述の一般的な用語で説明してきた後で、以下、添付の図面を参照するが、図は必ずしも縮尺通りに描かれていない。
本開示の例示的な一実装形態による、互いに結合されたカートリッジと制御体を含むエアロゾル送達デバイスの透視図である。 例示的な一実装形態による、カートリッジと制御体が互いに切り離されている、図１のエアロゾル送達デバイスの部分破断図である。 本開示の別の例示的な実装形態による、互いに結合された制御体及びエアロゾル源部材を含むエアロゾル送達デバイスの透視図である。 本開示の別の例示的な実装形態による、互いに結合解除された制御体及びエアロゾル源部材を含むエアロゾル送達デバイスの透視図である。 例示的な一実装形態による、図３及び図４のエアロゾル送達デバイスの正面図である。 例示的な一実装形態による、図３及び図４のエアロゾル送達デバイスを通る断面図である。 例示的な実装形態による、制御体に結合されたカートリッジを含むエアロゾル送達デバイスの側面図である。 例示的な実装形態による、制御体に結合されたカートリッジを含むエアロゾル送達デバイスの部分破断図である。 本開示の様々な例示的実装形態によるエアロゾル送達デバイスの回路図である。 本開示の例示的な一実装形態による信号調整回路の回路図である。 デバイスの機能制御の例示的なシステム図である。 信号検出器回路の一実施形態を示す図である。 制御信号の実施形態を示す図である。 オーディオ検出器の実施形態を示す図である。 光検出器の実施形態を示す図である。 オーディオ信号によるデバイスの機能制御の例示的なシステム図である。 光信号によるデバイスの機能制御の例示的なシステム図である。 制御信号処理の一例を示すフローチャートである。 オーディオ信号処理の一例を示すフローチャートである。 ホストデバイスとの認証の一例を示すフローチャートである。 認証キーの一例を示す図である。

以下、本開示について、その例示的な実装形態を参照して、より完全に説明する。これらの例示的な実装形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなり、当業者に本開示の範囲を十分に伝えることができるように記載されている。実際、本開示は多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載された実装形態に限定して解釈されるべきではなく、寧ろ、これらの実装形態は、本開示が適用される法的要件を満たすように提供されている。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されている単数形の「ａ」、「ａｎ」、「ｔｈｅ」等は、文脈上明らかに別の意味を持つ場合を除き、複数の参照語を含む。又、本明細書では、定量的な尺度、値、幾何学的な関係等が言及されることがあるが、特に明記されていない限り、これらの全てではなく、何れか１つ以上が絶対的なものであってもよいし、工学的な公差等によって生じ得る許容範囲の変動を考慮して近似的なものであってもよい。

以下に説明するように、本開示は、エアロゾル送達デバイス又は電子ニコチン送達システム（「ＥＮＤＳ」）デバイス等の年齢制限付きデバイスの認証を要求することに関するものである。認証は、年齢確認されていないユーザに対して年齢制限付きデバイスが動作しないように、事前の年齢確認を含むか、又は事前の年齢確認を要件としてもよい。認証は、年齢制限付きデバイスが、デバイスを認証する為の制御信号を受信することを含んでもよい。制御信号は、デバイスを認証する為のオーディオ信号及び／又は視覚的／光学的信号を含んでもよい。

エアロゾル送達デバイス又はＥＮＤＳは、年齢制限等の制限に関連付けられ得るそのようなデバイスの例である。他の例としては、テトラヒドロカンナビノール（ＴＨＣ）及び／又はカンナビジオール（ＣＢＤ）等のカンナビノイド、植物、薬草、及び／又は他の有効成分を供給する為の送達デバイスがある。このように、全体を通して様々な実施形態の適用例としてエアロゾル送達又はＥＮＤＳデバイスが使用されているが、この例は非限定的であることが意図され、故に、本明細書に開示されている発明概念が、他の薬効成分及び／又は有効成分をユーザに供給する為に使用され得るエアロゾル送達デバイス、又は無煙タバコ若しくは他のタバコ製品を含み得るエアロゾル送達デバイスを含む、エアロゾル送達又はＥＮＤＳデバイス以外のデバイスで使用され得ることが理解されるであろう。

制御信号によるデバイス認証は、ユーザが年齢確認を行うことに加えて行われ得るものであり、又は前提条件として要求されてもよい。年齢確認されていないユーザはデバイスを認証することができない。年齢制限付き製品を使用する際には、定期的に認証を行う必要があり得る。ユーザの年齢を確認する、及び／又は適切なユーザ及び／又はデバイスを認証する為の年齢確認システムがあってもよい。

機能制御及び認証は、ニコチン、タバコ、アルコール、テトラヒドロカンナビノール（ＴＨＣ）、カンナビジオール（ＣＢＤ）、ＣＢＤオイル、大麻／マリファナ、植物、薬用、及び／又は他の年齢制限付き製品を含む、任意の年齢制限付きデバイス又は物質に適用可能であり得る。認証は、エアロゾル送達デバイス以外の年齢制限付きデバイスにも適用可能である。同様に、年齢はデバイスに対する制限の一例であるが、デバイスの認証を通じて確認されるデバイスに対する他のタイプの制限があってもよい。

エアロゾル送達デバイスは、制限され得るデバイスの一例であり、認証は、デバイスへの制御信号によって達成され得る。エアロゾル送達デバイスは、図１～１０に関して更に説明される。他の例では、デバイスは、カートリッジではなくエアロゾル源部材を消耗品として使用するヒートノットバーンデバイスであってもよい。エアロゾル送達デバイスは、エアロゾル前駆体組成物（吸入可能な物質媒体と呼ばれることもある）からエアロゾル（吸入可能な物質）を生成するように構成されてもよい。エアロゾル前駆体組成物は、固体タバコ材料、半固体タバコ材料、又は液体エアロゾル前駆体組成物のうち１つ以上を含んでもよい。幾つかの実装態様では、エアロゾル送達デバイスは、流体エアロゾル前駆体組成物（例えば、液体エアロゾル前駆体組成物）からエアロゾルを加熱して生成するように構成されてもよい。付加的に又は代替的に、エアロゾル前駆体組成物は、植物性物質、薬用物質、アルコール、グリセリンを含むがこれらに限定されない上述の１つ以上の物質を含んでいてもよく、ニコチン、及び／又は植物成分（例えば、ラベンダー、ペパーミント、カモミール、バジル、ローズマリー、タイム、ユーカリ、ジンジャー、カンナビス、チョウセンニンジン、マカ、チサンス等）、刺激物（例えば、カフェイン、ガラナ）、アミノ酸類（例えば、タウリン、テアニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン）を含むがこれらに限定されない他の有効成分、及び／又は医薬品、栄養補助食品、薬用成分（例えば、Ｂ６、Ｂ１２、Ｃ等のビタミン類、及びテトラヒドロカンナビノール（ＴＨＣ）、カンナビジオール（ＣＢＤ）等のカンナビノイド類）を含んでもよい。このようなエアロゾル送達デバイスは、所謂電子タバコを含んでもよい。他の実装形態では、エアロゾル送達デバイスは、ヒートノットバーンデバイスを含んでもよい。更に他の実装形態では、エアロゾル送達デバイスは、ノーヒートノーバーンデバイスを含んでもよい。

蒸気前駆体組成物又は「ｅ－リキッド」とも呼ばれる液体エアロゾル前駆体組成物は、電子タバコ及びノーヒートノーバーンデバイスに特に有用である。液体エアロゾル前駆体組成物は、例として、多価アルコール（例えば、グリセリン、プロピレングリコール、又はそれらの混合物）、ニコチン、タバコ、タバコ抽出物、及び／又は香味料を含む様々な成分を含んでいてもよい。幾つかの例では、エアロゾル前駆体組成物は、グリセリン及びニコチンを含む。他の例では、組成物は、付加的に又は代替的に、アルコール、植物成分（例えば、ラベンダー、ペパーミント、カモミール、バジル、ローズマリー、タイム、ユーカリ、ジンジャー、カンナビス、チョウセンニンジン、マカ、チサンス）、刺激物（例えば、カフェイン、ガラナ）、アミノ酸類（例えば、タウリン、テアニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン）、医薬品、栄養補助食品、薬用成分（例えば、Ｂ６、Ｂ１２、Ｃ等のビタミン類、テトラヒドロカンナビノール（ＴＨＣ）、カンナビジオール（ＣＢＤ）等のカンナビノイド類等）又はその他の有効成分、又はそれらの組み合わせを含む。

様々な実装形態と共に使用され得る幾つかの液体エアロゾル前駆体組成物は、レブリン酸、コハク酸、乳酸、ピルビン酸、安息香酸、フマル酸、それらの組み合わせ等の１つ以上の酸を含んでもよい。ニコチンを含む液体エアロゾル前駆体組成物に酸（複数可）を含めることで、塩の形のニコチンを含むプロトン化された液体エアロゾル前駆体組成物を提供することができる。代表的なタイプの液体エアロゾル前駆体成分及び製剤は、ロビンソン（Ｒｏｂｉｎｓｏｎ）他に対する米国特許第７，７２６，３２０号、チョン（Ｃｈｏｎｇ）他に対する米国特許第９，２５４，００２号、チェン（Ｚｈｅｎｇ）他に対する米国特許出願公開第２０１３／０００８４５７号、リポヴィッチ（Ｌｉｐｏｗｉｃｚ）他に対する米国特許出願公開第２０１５／００２０８２３号、及びコラー（Ｋｏｌｌｅｒ）に対する米国特許出願公開第２０１５／００２０８３０号、並びにボウエン（Ｂｏｗｅｎ）他に対するＰＣＴ国際公開第２０１４／１８２７３６号、及びコレット（Ｃｏｌｌｅｔｔ）他に対する米国特許第８，８８１，７３７号に記載され、特徴付けられており、これらの開示内容は参照により本明細書に組み込まれる。採用され得る他のエアロゾル前駆体には、上記で特定された幾つかの代表的な製品の何れかに組み込まれているエアロゾル前駆体を含む。又、ジョンソン・クリークインターナショナル社（Ｊｏｈｎｓｏｎ Ｃｒｅｅｋ Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅｓ ＬＬＣ）から発売されている、電子タバコ用の所謂「スモークジュース」も望ましい。更なる例示的なエアロゾル前駆体組成物は、ＢＬＡＣＫ ＮＯＴＥ、ＣＯＳＭＩＣ ＦＯＧ、ＴＨＥ ＭＩＬＫＭＡＮ Ｅ－ＬＩＱＵＩＤ、ＦＩＶＥ ＰＡＷＮＳ、ＴＨＥ ＶＡＰＯＲ ＣＨＥＦ、ＶＡＰＥ ＷＩＬＤ、ＢＯＯＳＴＥＤ、ＴＨＥ ＳＴＥＡＭ ＦＡＣＴＯＲＹ、ＭＥＣＨ ＳＡＵＣＥ、ＣＡＳＥＹ ＪＯＮＥＳ ＭＡＩＮＬＩＮＥ ＲＥＳＥＲＶＥ、ＭＩＴＴＥＮ ＶＡＰＯＲＳ、ＤＲ．ＣＲＩＭＭＹ’Ｓ Ｖ－ＬＩＱＵＩＤ、ＳＭＩＬＥ Ｅ ＬＩＱＵＩＤ、ＢＥＡＮＴＯＷＮ ＶＡＰＯＲ、ＣＵＴＴＷＯＯＤ、ＣＹＣＬＯＰＳ ＶＡＰＯＲ、ＳＩＣＢＯＹ、ＧＯＯＤ ＬＩＦＥ ＶＡＰＯＲ、ＴＥＬＯＳ、ＰＩＮＵＰ ＶＡＰＯＲ、ＳＰＡＣＥ ＪＡＭ、 ＭＴ．ＢＡＫＥＲ ＶＡＰＯＲ及びＪＩＭＭＹ ＴＨＥ ＪＵＩＣＥ ＭＡＮ」等のブランド名で販売されている。発泡性材料の実装形態は、エアロゾル前駆体と一緒に使用することができ、一例として、ハント（Ｈｕｎｔ）他に対する米国特許出願公開第２０１２／００５５４９４号に記載されており、これは参照により本明細書に組み込まれる。更に、発泡性材料の使用については、例えば、ニヤーズィー（Ｎｉａｚｉ）他に対する米国特許第４，６３９，３６８号、ウェーリング（Ｗｅｈｌｉｎｇ）他に対する米国特許第５，１７８，８７８号、ウェーリング（Ｗｅｈｌｉｎｇ）他に対する米国特許第５，２２３，２６４号、パサー（Ｐａｔｈｅｒ）他に対する米国特許第６，９７４，５９０号、バーグキスト（Ｂｅｒｇｑｕｉｓｔ）他に対する米国特許第７，３８１，６６７号、クロフォード（Ｃｒａｗｆｏｒｄ）他に対する米国特許第８，４２４，５４１号、ストリックランド（Ｓｔｒｉｃｋｌａｎｄ）他に対する米国特許第８，６２７，８２８号、及びサン（Ｓｕｎ）他に対する米国特許第９，３０７，７８７号、並びにブリンクリー（Ｂｒｉｎｋｌｅｙ）他に対する米国特許出願公開第２０１０／００１８５３９号、及びジョンソン（Ｊｏｈｎｓｏｎ）他に対するＰＣＴ国際公開第９７／０６７８６号に記載されており、これらの全てが参照により本明細書に組み込まれる。

エアロゾル前駆体を支持する為の代表的なタイプの基板、リザーバ又は他の構成要素については、ニュートン（Ｎｅｗｔｏｎ）に対する米国特許第８，５２８，５６９号、チャップマン（Ｃｈａｐｍａｎ）他に対する米国特許出願公開第２０１４／０２６１４８７号、デービス（Ｄａｖｉｓ）他に対する米国特許出願公開第２０１５／００５９７８０号、及びブレス（Ｂｌｅｓｓ）他に対する米国特許出願公開第２０１５／０２１６２３２号に記載されており、これらの全てが参照により本明細書に組み込まれる。更に、様々なウィッキング材料、及び特定のタイプの電子タバコ内でのそれらのウィッキング材料の構成及び動作は、シアーズ（Ｓｅａｒｓ）他に対する米国特許第８，９１０，６４０号に記載されており、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。

他の実装形態では、エアロゾル送達デバイスは、固体エアロゾル前駆体組成物（例えば、押し出しタバコロッド）又は半固体エアロゾル前駆体組成物（例えば、グリセリンを担持したタバコペースト）を加熱するように構成されたヒートノットバーンデバイスを含んでもよい。エアロゾル前駆体組成物は、タバコ含有ビーズ、タバコ細片、タバコストリップ、再構成されたタバコ材料、又はそれらの組み合わせ、及び／又は、細かく粉砕されたタバコ、タバコ抽出物、噴霧乾燥されたタバコ抽出物の混合物、又はその他のタバコ形態を、任意の無機材料（炭酸カルシウム等）、任意のフレーバー、及びエアロゾル形成材料と混合して、実質的に固体又は成形可能な（例えば、押し出し可能な）基材を形成したものを含んでもよい。代表的なタイプの固体及び半固体のエアロゾル前駆体組成物及び配合物は、トーマス（Ｔｈｏｍａｓ）他に対する米国特許第８，４２４，５３８号、セバスチャン（Ｓｅｂａｓｔｉａｎ）他に対する米国特許第８，４６４，７２６号、コナー（Ｃｏｎｎｅｒ）他に対する米国特許出願公開第２０１５／００８３１５０号、アデム（Ａｄｅｍｅ）他に対する米国特許出願公開第２０１５／０１５７０５２号、及びノルズコグ（Ｎｏｒｄｓｋｏｇ）他に対する米国特許出願公開第２０１７／００００１８８号に開示されており、これらの全てが参照により本明細書に組み込まれている。更に代表的なタイプの固体及び半固体エアロゾル前駆体組成物及び配置構成には、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社（Ｂｒｉｔｉｓｈ Ａｍｅｒｉｃａｎ Ｔｏｂａｃｃｏ）によるＧＬＯ（商標）製品用のＮＥＯＳＴＩＫＳ（商標）消耗品エアロゾル源部材、及びフィリップ・モリス・インターナショナル社（Ｐｈｉｌｉｐ Ｍｏｒｒｉｓ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｉｎｃ．）によるＩＱＯＳ（商標）製品用のＨＥＥＴＳ（商標）消耗品エアロゾル源部材に見られるものが含まれる。

様々な実装形態において、吸入可能な物質は、具体的には、タバコ成分又はタバコ由来の材料（即ち、タバコから直接単離されても合成的に調製されてもよいタバコに自然に存在する材料）であってもよい。例えば、エアロゾル前駆体組成物は、不活性基材と組み合わせたタバコ抽出物又はその分画を含んでいてもよい。エアロゾル前駆体組成物は更に、未燃焼タバコ、又は燃焼温度以下の温度に加熱された時に吸入可能な物質を放出する未燃焼タバコを含む組成物を含んでもよい。幾つかの実装形態では、エアロゾル前駆体組成物は、タバコ凝縮物又はその分画（即ち、タバコの燃焼によって生成された煙の凝縮成分であり、フレーバー及び恐らくはニコチンを残す）を含んでもよい。

他の実装形態では、無煙タバコ及び他のタバコ製品は、エアロゾル送達又はＥＮＤＳデバイスではなく、年齢制限付き製品の例であってもよい。販売されている代表的な無煙たばこ製品は、Ｒ．Ｊ．レイノルズ・タバコ・カンパニー（Ｒ．Ｊ．Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ ＣｏｍｐａｎｙのＣＡＭＥＬ Ｓｎｕｓ、ＣＡＭＥＬ Ｏｒｂｓ、ＣＡＭＥＬ Ｓｔｒｉｐｓ、ＣＡＭＥＬ Ｓｔｉｃｋｓと呼ばれるもの、アメリカン・スナッフ・カンパニー（Ａｍｅｒｉｃａｎ Ｓｎｕｆｆ Ｃｏｍｐａｎｙ，ＬＬＣ）のＧＲＩＺＺＬＹ ｍｏｉｓｔ ｔｏｂａｃｃｏ、ＫＯＤＩＡＫ ｍｏｉｓｔ ｔｏｂａｃｃｏ、ＬＥＶＩ ＧＡＲＲＥＴＴ ｌｏｏｓｅ ｔｏｂａｃｃｏ、ＴＡＹＬＯＲ’Ｓ ＰＲＩＤＥ ｌｏｏｓｅ ｔｏｂａｃｃｏ、スウィッシャー・インターナショナル・インク（Ｓｗｉｓｈｅｒ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ，Ｉｎｃ．）のＫＡＹＡＫ ｍｏｉｓｔ ｓｎｕｆｆ、ＣＨＡＴＴＡＮＯＯＧＡ ＣＨＥＷ ｃｈｅｗｉｎｇ ｔｏｂａｃｃｏ、ピンカートン・タバコ・カンパニー（Ｐｉｎｋｅｒｔｏｎ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏ．ＬＰ）のＲＥＤＭＡＮ ｃｈｅｗｉｎｇ ｔｏｂａｃｃｏ、ユーエス・スモークレス・タバコ・カンパニー（Ｕ．Ｓ．Ｓｍｏｋｅｌｅｓｓ Ｔｏｂａｃｃｏ ＣｏｍｐａｎｙのＣＯＰＥＮＨＡＧＥＮ ｍｏｉｓｔ ｔｏｂａｃｃｏ、ＣＯＰＥＮＨＡＧＥＮ Ｐｏｕｃｅｓ、ＳＫＯＡＬ Ｂａｎｄｉｔｓ、ＳＫＯＡＬ Ｐｏｕｃｈｅｓ、ＲＥＤ ＳＥＡＬ ｌｏｎｇ ｃｕｔ、ＲＥＶＥＬ Ｍｉｎｔ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｐａｃｋｓ、フィリップモリスＵＳＡ（Ｐｈｉｌｉｐ Ｍｏｒｒｉｓ ＵＳＡ）のＭＡＲＬＢＯＲＯ Ｓｎｕｓ及びＴａｂｏｋａを含み得る。ヨーロッパ、特にスウェーデンでは、スウィディッシュ・マッチ・アーベー（Ｓｗｅｄｉｓｈ Ｍａｔｃｈ ＡＢ）、フィードラー・アンド・ラングレン・アーベー（Ｆｉｅｄｌｅｒ＆Ｌｕｎｄｇｒｅｎ ＡＢ）、グスタフ・アーベー（Ｇｕｓｔａｖｕｓ ＡＢ）、スカンジナビアン・タバコ・グループ（Ｓｋａｎｄｉｎａｖｉｓｋ Ｔｏｂａｋｓｋｏｍｐａｇｎｉ Ａ／Ｓ、ロッカープロダクション・アーベー（Ｒｏｃｋｅｒ Ｐｒｏｄｕｃｔｉｏｎ ＡＢ）等の企業により、一般に「スヌース（ｓｎｕｓ）」と呼ばれる代表的なタイプのスナッフ製品が製造されていることがある。米国で現在販売されている又は以前販売されていたスヌース製品は、Ｒ．Ｊ．レイノルズ・タバコ・カンパニーによるＣＡＭＥＬ Ｓｎｕｓ Ｆｒｏｓｔ、ＣＡＭＥＬ Ｓｎｕｓ Ｏｒｉｇｉｎａｌ、ＣＡＭＥＬ Ｓｎｕｓ Ｓｐｉｃｅ、ＣＡＭＥＬ Ｓｎｕｓ Ｍｉｎｔ、ＣＡＭＥＬ Ｓｎｕｓ Ｍｅｌｌｏｗ、ＣＡＭＥＬ Ｓｎｕｓ Ｗｉｎｔｅｒｃｈｉｌｌ、ＣＡＭＥＬ Ｓｎｕｓ Ｒｏｂｕｓｔ等の商品名で販売されている。無煙たばこ製品は、缶、「パック」又は「ポット」に包装されている。その他の例としては、ＲＥＶＥＬ ｎｉｃｏｔｉｎｅ ｌｏｚｅｎｇｅｓ（Ｒ．Ｊ．レイノルズ・ベイパー・カンパニー（Ｒ．Ｊ．Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｖａｐｏｒ Ｃｏｍｐａｎｙ）製品）及びスウィディッシュ・マッチ社のＺｙｎやＬＹＦＴ等のタバコを使わないニコチンパウチ製品がある。

本開示で有用なタバコ材料は様々であり、例えば、煙道硬化タバコ、バーリータバコ、オリエンタルタバコ又はメリーランドタバコ、ダークタバコ、ダークファイヤータバコ及びラスティカタバコ、並びに他の希少又は特殊なタバコ、又はそれらのブレンドを含んでもよい。又、タバコ材料は、所謂「ブレンド」形態や、加工された形態、例えば、加工されたタバコの茎（例えば、カットロールされた茎又はカットパフされた茎）、容積膨張タバコ（例えば、ドライアイス膨張タバコ（ＤＩＥＴ）等のパフされたタバコ、好ましくはカットフィラー形態）、再構成されたタバコ（例えば、製紙タイプ又はキャストシートタイプのプロセスを用いて製造された再構成されたタバコ）等を含み得る。様々な代表的なタバコの種類、加工タイプのタバコ、及びタバコブレンドの種類は、ローソン（Ｌａｗｓｏｎ）他に対する米国特許第４，８３６，２２４号、パーフェッティ（Ｐｅｒｆｅｔｔｉ）他に対する米国特許第４，９２４，８８８号、ブラウン（Ｂｒｏｗｎ）他に対する米国特許第５，０５６，５３７号、ブリンクリー（Ｂｒｉｎｋｌｅｙ）他に対する米国特許第５，１５９，９４２号、ジェントリー（Ｇｅｎｔｒｙ）に対する米国特許第５，２２０，９３０号、ブレークリー（Ｂｌａｋｌｅｙ）他に対する米国特許第５，３６０，０２３号、シェーファー（Ｓｈａｆｅｒ）他に対する米国特許第６，７０１，９３６号、リー（Ｌｉ）他に対する米国特許第７，０１１，０９６号、リー（Ｌｉ）他に対する米国特許第７，０１７，５８５号、ローソン（Ｌａｗｓｏｎ）他に対する米国特許第７，０２５，０６６号、パーフェッティ（Ｐｅｒｆｅｔｔｉ）他に対する米国特許出願公開第２００４／０２５５９６５号、ベレマン（Ｂｅｒｅｍａｎ）に対するＰＣＴ国際公開第０２／３７９９０号、及びボンビック（Ｂｏｍｂｉｃｋ）他著、Ｆｕｎｄ．Ａｐｐｌ．Ｔｏｘｉｃｏｌ．，３９，ｐ．１１－１７（１９９７）に記載されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。本開示によるものを含む、喫煙デバイスにおいて有用であり得る更なる例示的なタバコ組成物は、ロビンソン（Ｒｏｂｉｎｓｏｎ）他に対する米国特許第７，７２６，３２０号に開示されており、これは参照により本明細書に組み込まれる。

更に、エアロゾル前駆体組成物は、吸入可能な物質又はその前駆体をその中に統合するか、又はその上に堆積させた不活性基材を含んでいてもよい。例えば、吸入可能な物質を含む液体は、熱を加えると吸入可能な物質が正圧又は負圧をかけて本発明品から引き出され得る形で放出されるように、不活性基材上にコーティングされるか、又は不活性基材に吸収又は吸着されてもよい。幾つかの態様では、エアロゾル前駆体組成物は、カットフィラー形態の風味豊かで芳香性のあるタバコのブレンドを含んでいてもよい。別の態様では、エアロゾル前駆体組成物は、プライアー（Ｐｒｙｏｒ）他に対する米国特許第４，８０７，８１４号、プライアー（Ｐｒｙｏｒ）他に対する米国特許第４，８８９，１４３号、及びレイカー（Ｒａｋｅｒ）に対する米国特許第５，０２５，８１４号に記載されているような再構成されたタバコ材料を含んでいてもよく、これらの開示内容は参照により本明細書に組み込まれる。適切なエアロゾル前駆体組成物に関する詳細な情報は、その開示内容が本明細書に組み込まれる、２０１８年３月９日に出願されたサー（Ｓｕｒ）他に対する米国特許出願公開第１５／９１６，８３４号を参照されたい。

エアロゾル前駆体組成物の種類に拘らず、エアロゾル送達デバイスは、エアロゾル前駆体組成物からエアロゾルを生成するように構成されたエアロゾル生成構成要素を含んでもよい。電子タバコ又はヒートノットバーンデバイスの場合、例えば、エアロゾル生成構成要素は、加熱要素であってもよいし、加熱要素を含んでもよい。ノーヒートノーバーンデバイスの場合、幾つかの例では、エアロゾル生成構成要素は、振動可能な圧電メッシュ又は圧電磁気メッシュであってもよく、又はそれを含んでもよい。言い換えると、エアロゾル生成の為の加熱要素が存在しなくてもよい。幾つかの実施形態のエアロゾル送達デバイスは、エアロゾル前駆体組成物からエアロゾルを生成する為に協働する、加熱要素と、振動エアロゾル生成構成要素（例えば、振動可能なピエゾセラミック及び／又は他の圧電若しくは圧電材料）等の追加要素の両方を含み得る、エアロゾル生成構成要素を提供する為の要素の組み合わせを含んでもよい。

適切な加熱要素の一例は誘導加熱器である。そのような加熱器は、多くの場合、誘導トランスミッタと誘導レシーバとを備えている。誘導トランスミッタは、交流電流がそれを介して導かれる時に、振動磁界（例えば、時間と共に周期的に変化する磁界）を生成するように構成されたコイルを含んでもよい。誘導レシーバは、少なくとも部分的に誘導トランスミッタの中に配置されるか、又は受容されてもよく、導電性材料（例えば、強磁性材料又はアルミニウムコーティング材料）を含んでもよい。誘導トランスミッタを介して交流を導くことにより、誘導を介して渦電流が誘導レシーバに生成されてもよい。誘導レシーバを規定する材料の抵抗を介して流れる渦電流は、ジュール加熱によって（即ち、ジュール効果によって）加熱してもよい。噴霧器を規定し得る誘導レシーバは、無線で加熱されてもよく、それによって誘導レシーバに近接して配置されたエアロゾル前駆体組成物からエアロゾルを形成する。誘導加熱器を備えたエアロゾル送達デバイスの様々な実装形態は、デービス（Ｄａｖｉｓ）他に対する米国特許出願公開第２０１７／０１２７７２２号、サー（Ｓｕｒ）他に対する米国特許出願公開第２０１７／０２０２２６６号、２０１６年１１月１５日に出願されたサー（Ｓｕｒ）他に対する米国特許出願第１５／３５２，１５３号、２０１７年１０月３１日に出願されたセバスチャン（Ｓｅｂａｓｔｉａｎ）他に対する米国特許出願第１５／７９９，３６５号、及びサー（Ｓｕｒ）に対する米国特許出願第１５／８３６，０８６号に記載されており、これらは全て本明細書に参照により組み込まれている。

本明細書でより詳細に説明するものを含む他の実装形態では、加熱要素は、電気抵抗加熱器の場合のような導電性加熱器である。これらの加熱器は、電流がそれを介して導かれる時に熱を生成するように構成されてもよい。様々な実装形態において、導電性加熱器は、箔、フォーム、ディスク、スパイラル、ファイバー、ワイヤ、フィルム、ヤーン、ストリップ、リボン、又はシリンダの形態等、様々な形態で提供されてもよい。このような加熱器は、多くの場合、金属材料を含み、電流を流すことに伴う電気抵抗の結果として熱を生成するように構成されている。このような抵抗性加熱器は、エアロゾル前駆体組成物に近接して配置されてもよく、エアロゾル前駆体組成物を加熱してエアロゾルを生成することができる。本開示で使用可能な様々な導電性基板は、上述のグリフィス（Ｇｒｉｆｆｉｔｈ）他に対する米国特許出願公開第２０１３／０２５５７０２号に記載されている。

幾つかの実装形態では、エアロゾル送達デバイスは、所謂電子タバコ又はノーヒートノーバーンデバイスの場合には制御体及びカートリッジを含んでもよく、或いはノーヒートノーバーンデバイスの場合には制御体及びエアロゾル源部材を含んでもよい。カートリッジは、デバイスの為の消耗品の一例であってもよく、カートリッジへの言及は、他の消耗品を含むことがある。エアロゾル源部材の他の例は、タバコ、タバコ抽出物、エアロゾルフォーマ、ニコチン、及び／又は、ヒートノットバーンデバイスで使用できる他の有効成分を含み得るような「スティック」を含んでもよい。例えば、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社（Ｂｒｉｔｉｓｈ Ａｍｅｒｉｃａｎ Ｔｏｂａｃｃｏ）のＧＬＯ（商標）製品用のＮＥＯＳＴＩＫＳ（商標）消費可能なエアロゾル源部材や、フィリップ・モリス・インターナショナル社（Ｐｈｉｌｉｐ Ｍｏｒｒｉｓ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ，Ｉｎｃ．）のＩＱＯＳ（商標）製品用のＨＥＥＴＳ（商標）消費可能なエアロゾル源部材もある。電子タバコ又はヒートノットバーンデバイスの何れかの場合、制御体は再利用可能であってもよく、一方、カートリッジ／エアロゾル源部材は、限られた回数の使用の為に構成されてもよく、及び／又は、使い捨てになるように構成されてもよい。様々な機構が、カートリッジ／エアロゾル源部材を制御体に接続して、螺子係合、圧入式係合、干渉式係合、スライド式係合、磁気式係合等をもたらしてもよい。

制御体及びカートリッジ／エアロゾル源部材は、幾つかの異なる材料の何れかで形成されてもよい、別個の夫々のハウジング又は外側ボディを含んでもよい。ハウジングは、任意の適切な、構造的に健全な材料で形成されてもよい。幾つかの例では、ハウジングは、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属又は合金で形成されていてもよい。他の適切な材料には、様々なプラスチック（例えば、ポリカーボネート）、プラスチック上の金属メッキ、セラミック等が含まれる。

カートリッジ（すなわちエアロゾル源部材）はエアロゾル前駆体組成物を含んでもよい。エアロゾル前駆体組成物からエアロゾルを生成する為に、エアロゾル生成構成要素（例えば、加熱要素、圧電／圧磁メッシュ）は、制御体とカートリッジを挟んで、又はエアロゾル源部材が配置され得る制御体の中等で、エアロゾル前駆体組成物と接触又は近接して配置されてもよい。制御体は、充電可能又は交換可能な電源を含んでいてもよく、それによって制御体は複数のカートリッジ／エアロゾル源部材で再利用されてもよい。

制御体は又、装置の手動制御の為の押しボタン、タッチセンシティブ面等の、エアロゾル送達デバイスを作動させる手段を含んでもよい。付加的に又は代替的に、制御体は、ユーザがカートリッジ／エアロゾル源部材を吸引し、それによってエアロゾル送達デバイスを作動させることを検出する為の流量センサを含んでもよい。幾つかの実施形態では、他の実施形態でのように加熱要素が消耗品又はカートリッジにあるのではではなく、制御体が加熱要素を含んでいてもよい。

様々な実装形態において、本開示によるエアロゾル送達デバイスは、実質的に棒状であるか、実質的に管状であるか、又は実質的に円筒状であると規定され得る全体的な形状を含むが、これに限定されない様々な全体的な形状を有してもよい。添付の図に示され、それを参照して説明された実装形態では、エアロゾル送達デバイスは実質的に丸い断面を有するが、他の断面形状（例えば、楕円形、正方形、長方形、三角形等）も本開示に包含される。喫煙品の物理的形状を説明するこのような言語は、制御体及びカートリッジ／エアロゾル源部材を含む、その個々の構成要素にも適用され得る。他の実装形態では、制御体は、小箱形状等の別の手持ちの形状を取ってもよい。

より具体的な実装形態において、制御体及びカートリッジ／エアロゾル源部材の一方又は両方は、使い捨て又は再利用可能であると呼ばれてもよい。例えば、制御体は、交換可能なバッテリ又は充電式バッテリ、ＳＳＢ、薄膜ＳＳＢ、コンデンサ、太陽光発電、充電式スーパーキャパシタ、リチウムイオン又はハイブリッドリチウムイオンスーパーキャパシタ等の電源を有してもよい。電源の一例は、ドイツのタディラン・バッテリーズ社（Ｔａｄｉｒａｎ Ｂａｔｔｅｒｉｅｓ ＧｍｂＨ）が製造するＴＫＩ－１５５０充電式リチウムイオンバッテリである。別の実装形態では、有用な電源は、日本の三洋電機株式会社が製造するＮ５０－ＡＡＡ ＣＡＤＮＩＣＡニッケルカドミウム電池であってもよい。他の実装形態では、例えば１．２ボルトの電圧を夫々供給する複数のこのようなバッテリを直列に接続してもよい。幾つかの実装形態では、電源は出力電圧を提供するように構成されている。電源は、エアロゾル前駆体組成物からエアロゾルを生成する為に電力供給可能であるエアロゾル生成構成要素に電力を供給することができる。電源は、以下で更に論じるような充電アクセサリ等、任意のタイプの充電技術と接続されてもよい。

電源の例は、ペッカラー（Ｐｅｃｋｅｒａｒ）他に対する米国特許第９，４８４，１５５号、及び２０１５年１０月２１日に出願されたサー（Ｓｕｒ）他に対する米国特許出願公開第２０１７／０１１２１９１号に記載されており、これらの開示内容は参照により本明細書に組み込まれる。適切な電源の他の例は、ハウズ（Ｈａｗｅｓ）他に対する米国特許出願第２０１４／０２８３８５５号、フェルナンド（Ｆｅｒｎａｎｄｏ）他に対する米国特許出願公開第２０１４／００１４１２５号、ニコラス（Ｎｉｃｈｏｌｓ）他に対する米国特許出願公開第２０１３／０２４３４１０号、フェルナンド（Ｆｅｒｎａｎｄｏ）他に対する米国特許出願公開第２０１０／０３１３９０１号、及びフェルナンド（Ｆｅｒｎａｎｄｏ）他に対する米国特許第９，４３９，４５４号に提示されており、これらは全て参照により本明細書に組み込まれる。流量センサに関しては、代表的な電流調整部品や、エアロゾル送達デバイス用の各種マイクロコントローラ、センサ、スイッチを含む他の電流制御構成要素が、ガース（Ｇｅｒｔｈ）他に対する米国特許第４，７３５，２１７号、全てブルックス（Ｂｒｏｏｋｓ）他に対する米国特許第４，９２２，９０１号、第４，９４７，８７４号、及び第４，９４７，８７５号、マカファーティ（ＭｃＣａｆｆｅｒｔｙ）等に対する米国特許第５，３７２，１４８号、フレイシュハウアー（Ｆｌｅｉｓｃｈｈａｕｅｒ）他に対する米国特許第６，０４０，５６０号、グエン（Ｎｇｕｙｅｎ）他に対する米国特許第７，０４０，３１４号、パン（Ｐａｎ）に対する米国特許第８，２０５，６２２号、コレット（Ｃｏｌｌｅｔ）他に対する米国特許出願第８，８８１，７３７号、アンポリーニ（Ａｍｐｏｌｉｎｉ）他に対する米国特許第９，４２３，１５２号、フェルナンド（Ｆｅｒｎａｎｄｏ）他に対する米国特許第９，４３９，４５４号、ヘンリー（Ｈｅｎｒｙ）他に対する米国特許出願公開第２０１５／０２５７４４５号に記載されており、これらの全てが参照により本明細書に組み込まれる。

電子エアロゾル送達喫煙品に関連し、本喫煙品に使用することができる材料又は構成要素を開示する構成要素の更なる例には、ガース（Ｇｅｒｔｈ）他に対する米国特許第４，７３５，２１７号、モーガン（Ｍｏｒｇａｎ）他に対する米国特許第５，２４９，５８６号、ヒギンズ（Ｈｉｇｇｉｎｓ）他に対する米国特許第５，６６６，９７７号、アダムス（Ａｄａｍｓ）他に対する米国特許第６，０５３，１７６号、ホワイト（Ｗｈｉｔｅ）に対する米国特許第６，１６４，２８７号、ヴォージュ（Ｖｏｇｅｓ）に対する米国特許第６，１９６，２１８号、フェルター（Ｆｅｌｔｅｒ）他に対する米国特許第６，８１０，８８３号、ニコラス（Ｎｉｃｈｏｌｓ）に対する米国特許第６，８５４，４６１号、ホン（Ｈｏｎ）に対する米国特許第７，８３２，４１０号、小林（Ｋｏｂａｙａｓｈｉ）に対する米国特許第７，５１３，２５３号、ハマノ（Ｈａｍａｎｏ）に対する米国特許第７，８９６，００６号、シャヤン（Ｓｈａｙａｎ）に対する米国特許第６，７７２，７５６号、ホン（Ｈｏｎ）に対する米国特許第８，１５６，９４４号及び第８，３７５，９５７号、トーレンス（Ｔｈｏｒｅｎｓ）他に対する米国特許第８，７９４，２３１号、オグレスビー（Ｏｇｌｅｓｂｙ）他に対する米国特許第８，８５１，０８３号、モンシーズ（Ｍｏｎｓｅｅｓ）他に対する米国特許第８，９１５，２５４号及び第８，９２５，５５５号、デ・ピアノ（ＤｅＰｉａｎｏ）他に対する米国特許第９，２２０，３０２号、ホン（Ｈｏｎ）に対する米国特許出願公開第２００６／０１９６５１８号及び米国特許出願公開第２００９／０１８８４９０号、オグレスビー（Ｏｇｌｅｓｂｙ）他に対する米国特許出願公開第２０１０／００２４８３４号、ワン（Ｗａｎｇ）に対する米国特許出願公開第２０１０／０３０７５１８号、ホン（Ｈｏｎ）に対するＰＣＴ国際公開第２０１０／０９１５９３号、及びフー（Ｆｏｏ）に対するＰＣＴ国際公開第２０１３／０８９５５１号に記載されており、これらの各々は参照により本明細書に組み込まれる。更に、ウォーム（Ｗｏｒｍ）他に対する米国特許出願公開第２０１７／００９９８７７号は、エアロゾル送達デバイスに含まれ得るカプセルと、エアロゾル送達デバイスの為のフォブ形状の構成を開示しており、参照により本明細書に組み込まれる。前述の文書によって開示された様々な材料は、様々な実装において本発明のデバイスに組み込まれる可能性があり、前述の開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる。

本開示のエアロゾル送達デバイスに組み込まれ得る、更に他の特徴、制御、又は構成要素は、ハリス（Ｈａｒｒｉｓ）他に対する米国特許第５，９６７，１４８号、ワトキンス（Ｗａｔｋｉｎｓ）他に対する米国特許第５，９３４，２８９号、カウンツ（Ｃｏｕｎｔｓ）他に対する米国特許第５，９５４，９７９号、フレイシュハウアー（Ｆｌｅｉｓｃｈｈａｕｅｒ）他に対する米国特許第６，０４０，５６０号、ホン（Ｈｏｎ）に対する米国特許第８，３６５，７４２号、フェルナンド（Ｆｅｒｎａｎｄｏ）他に対する米国特許第８，４０２，９７６号、片瀬（Ｋａｔａｓｅ）に対する米国特許出願公開第２００５／００１６５５０号、フェルナンド（Ｆｅｒｎａｎｄｏ）他に対する米国特許第８，６８９，８０４号、タッカー（Ｔｕｃｋｅｒ）他に対する米国特許出願公開第２０１３／０１９２６２３号、レヴィン（Ｌｅｖｅｎ）他に対する米国特許第９，４２７，０２２号、キム（Ｋｉｍ）他に対する米国特許出願公開第２０１３／０１８０５５３号、セバスチャン（Ｓｅｂａｓｔｉａｎ）他に対する米国特許出願公開第２０１４／００００６３８号、ノヴァク（Ｎｏｖａｋ）他に対する米国特許出願公開第２０１４／０２６１４９５号、及びデ・ピアノ（ＤｅＰｉａｎｏ）他に対する米国特許第９，２２０，３０２号に記載されており、これらの全てが参照により本明細書に組み込まれる。

別の態様では、本開示は、本明細書に記載されるような様々なコンポーネントを提供するキットを対象とし得る。例えば、キットは、１つ以上のカートリッジ又はエアロゾル源部材を有する制御体を含んでもよい。キットは、１つ以上のバッテリ、及び１つ以上のカートリッジを備えた制御体と共に、以下に説明する充電アクセサリを更に含んでもよい。キットは、複数のカートリッジと、１つ以上の電池および／または充電用アクセサリを更に含んでいてもよい。上記実施形態において、カートリッジ又は制御体は、それに包含される加熱部材を備えていてもよい。本発明のキットは更に、１つ以上の更なるキット構成要素を収容するケース（又は他のパッケージング、キャリング、若しくはストレージ構成要素）を含んでもよい。或いは、充電アクセサリは、キットの１つの内のケースであってもよい。ケースは、再利用可能な硬質又は軟質の容器であり得る。更に、ケースは単に箱又は他の包装構造であってもよい。

図１及び図２は、電子タバコの場合の制御体及びカートリッジを含むエアロゾル送達デバイスの実装形態を示す。これに関連して、図１及び２は、本開示の例示的な実装形態によるエアロゾル送達デバイス１００を示す。示されるように、エアロゾル送達デバイスは、制御体１０２（すなわち電池部分）と、カートリッジ１０４とを含んでいてもよい。後述するように、カートリッジ１０４が装着されたときなどの装置の動作には、年齢確認とともに認証が必要となる場合がある。制御体及びカートリッジは、機能的な関係で恒久的に又は着脱可能に整列され得る。これに関して、図１は、結合構成のエアロゾル送達デバイスの透視図を示し、一方、図２は、非結合構成のエアロゾル送達デバイスの部分破断側面図を示す。エアロゾル送達デバイスは、例えば、制御体及びカートリッジが組み立てられた構成にある幾つかの実装形態において、実質的に棒状、実質的に管状、又は実質的に円筒状であってもよい。

制御体１０２とカートリッジ１０４は、圧入（又は干渉嵌まり）接続、螺子接続、磁気接続等の様々な接続によって互いに係合するように構成され得る。このように、制御体は、カートリッジ上の第２の係合要素（例えば、コネクタ）と係合するように適合された第１の係合要素（例えば、カプラ）を含んでもよい。第１の係合要素及び第２の係合要素はリバーシブルであってもよい。一例として、第１の係合要素又は第２の係合要素の何れかが雄ネジであり、他方が雌ネジであってもよい。更なる一例として、第１の係合要素又は第２の係合要素の何れかが磁石であり、他方が金属又は適合する磁石であってもよい。特定の実装形態では、係合要素は、制御体及びカートリッジの既存の構成要素によって直接規定されてもよい。例えば、制御体のハウジングは、その端部に、カートリッジの少なくとも一部（例えば、カートリッジの貯蔵タンク又は他のシェル形成要素）を受容するように構成された空洞を規定してもよい。特に、カートリッジの貯蔵タンクは、少なくとも部分的に制御体の空洞内に受容されてもよく、一方、カートリッジのマウスピースは、制御体の空洞の外側に露出したままであってもよい。カートリッジは、締り嵌め（例えば、カートリッジの外面と制御体の空洞を形成する壁の内面との間に干渉係合を形成する回り止め及び／又は他の機能の使用による）、磁気係合（例えば、制御体の空洞内に配置され、カートリッジ上に配置された磁石及び／又は磁性金属の使用による）、又は他の適切な技術等により、制御体ハウジングによって形成された空洞内に保持されてもよい。

図２に例示された破断図に見られるように、制御体１０２及びカートリッジ１０４は夫々、幾つかの夫々の構成要素を含む。図２に例示されている構成要素は、制御体及びカートリッジに存在し得る構成要素の代表的なものであり、本開示に包含される構成要素の範囲を限定することを意図していない。１つの実施形態では、制御体１０２は、バッテリ部と呼ばれることがある。図示されているように、例えば、制御体１０２は、制御構成要素２０８（例えば、処理回路等）、流量センサ２１０、電源２１２（例えば、バッテリ、スーパーキャパシタ）、及びインジケータ２１４（例えば、ＬＥＤ、量子ドットベースＬＥＤ）を含み得るハウジング２０６（制御体シェルと呼ばれることもある）で形成することができ、そのような構成要素は、可変的に整列させることができる。電源は、充電可能であってもよく、制御構成要素は、スイッチと、流量センサ及びスイッチに結合された処理回路とを含んでもよい。処理回路は、認証または年齢確認のステータスに応じて、デバイスへのアクセスを防止（ロック）するように構成されてもよい。一例では、デバイスは、使用が防止されたロック状態で開始されるが、デバイスで正しい制御信号を受信してデバイスが認証されると使用可能になる。言い換えると、デバイスのデフォルト状態はロックされており、認証（年齢確認を伴う）によってデバイスがロック解除され得る。

カートリッジ１０４は、エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成されたリザーバ２１８を封入するハウジング２１６（カートリッジシェルと呼ばれることもある）と、加熱要素２２０（エアロゾル生成構成要素）とを含んで形成され得る。様々な構成において、この構造はタンクと呼ばれることがあり、それに応じて、用語「カートリッジ」、「タンク」等は、エアロゾル前駆体組成物の為のリザーバを封入し、加熱要素を含むシェル又は他のハウジングを指す為に、互換的に使用されることがある。

図示されているように、幾つかの例では、リザーバ２１８は、リザーバハウジング内に貯蔵されたエアロゾル前駆体組成物を加熱要素２２０にウィックするか又は他の方法で輸送するように適合された液体輸送要素２２２と流体連通していてもよい。幾つかの例では、リザーバと加熱要素との間にバルブが配置されてもよく、リザーバから加熱要素に伝達又は送達されるエアロゾル前駆体組成物の量を制御するように構成されている。

加熱要素２２０を形成する為に、その中に電流が印加されると熱を生成するように構成された材料の様々な例を採用してもよい。これらの例の加熱要素は、ワイヤコイル、マイクロ加熱器等の抵抗加熱要素であってもよい。加熱要素が形成され得る材料の例としては、カンタル（ＦｅＣｒＡｌ）、ニクロム、ニッケル、ステンレス鋼、酸化インジウムスズ、タングステン、二珪化モリブデン（ＭｏＳｉ２）、珪化モリブデン（ＭｏＳｉ）、アルミニウムドープ二珪化モリブデン（Ｍｏ（Ｓｉ，Ａｌ）２）、チタン、白金、銀、パラジウム、銀とパラジウムの合金、グラファイト及びグラファイトベースの材料（例えば、カーボンベースのフォーム及びヤーン）、導電性インク、ボロンドープシリカ及びセラミック（例えば、正又は負の温度係数のセラミック）等である。加熱要素は、抵抗加熱要素又は誘導によって熱を生成するように構成された加熱要素であってもよい。加熱要素は、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、酸化ベリリウム、アルミナ、窒化ケイ素、又はそれらの複合物等の熱伝導性セラミックスによって被覆されていてもよい。本開示によるエアロゾル送達デバイスにおいて有用な加熱要素の例示的な実装形態は、以下に更に記載されており、本明細書に記載されたデバイス等のデバイスに組み込まれ得る。

カートリッジ１０４から形成されたエアロゾルの排出を可能にする為に、ハウジング２１６（例えば、マウスエンド）に開口部２２４が存在してもよい。

カートリッジ１０４は、１つ以上の電子部品２２６も含んでもよく、これは、集積回路、メモリ部品（例えば、ＥＥＰＲＯＭ、フラッシュメモリ）、センサ等を含んでもよい。電子部品は、有線又は無線の手段によって、制御構成要素２０８と及び／又は外部デバイスと通信するように適合されてもよい。電子部品は、カートリッジ又はその基部２２８内の何処に配置されてもよい。

制御構成要素２０８及び流量センサ２１０は別々に図示されているが、制御構成要素及び流量センサを含む様々な電子部品が、電子部品を支持して電気的に接続する回路基板（例えば、ＰＣＢ）上に組み合わされてもよいことが理解される。更に、回路基板は、制御体の中心軸に長さ方向に平行に配置できるという点で、図１の図解に対して水平に配置されてもよい。幾つかの例では、空気流量センサは、それ自身の回路基板又はそれを取り付けることができる他の基部要素を備えてもよい。幾つかの例では、フレキシブル回路基板を利用してもよい。フレキシブル回路基板は、実質的に管状の形状を含む様々な形状に構成され得る。幾つかの例では、フレキシブル回路基板は、加熱器基板と組み合わせても、その上に積層しても、又は加熱器基板の一部又は全部を形成してもよい。

制御体１０２及びカートリッジ１０４は、その間の流体係合を容易にするように適合された構成要素を含んでもよい。図２に示すように、制御体は、その中に空洞２３２を有するカプラ２３０を含み得る。カートリッジの基部２２８は、カプラと係合するように適合させることができ、空洞内に嵌るように適合された突起２３４を含み得る。そのような係合は、制御体とカートリッジとの間の安定した接続を促進すると共に、制御体内の電源２１２及び制御構成要素２０８と、カートリッジ内の加熱要素２２０との間の電気的接続を確立することができる。更に、ハウジング２０６は、空気取入口２３６を含むことができ、この空気取入口は、ハウジングの、カプラに接続する箇所の切欠きであってもよく、周囲空気が、カプラの周囲及びハウジング内に入ることを可能にし、その後、周囲空気は、カプラの空洞２３２を通過して、突起２３４を介してカートリッジ内に入る。

本開示による有用なカプラ及び基部は、参照により本明細書に組み込まれる、ノヴァク（Ｎｏｖａｋ）他に対する米国特許出願公開第２０１４／０２６１４９５号に記載されている。例えば、図２にあるようなカプラ２３０は、基部２２８の内周部２４０と嵌合するように構成された外周部２３８を規定してもよい。一例では、基部の内周部は、カプラの外周部の半径と実質的に等しいか、又はそれより僅かに大きい半径を規定してもよい。更に、カプラは、基部の内周部で規定された１つ以上の凹部２４４と係合するように構成された１つ以上の凸部２４２を外周部で規定してもよい。しかし、構造、形状、及び構成要素の様々な他の例が、基部をカプラに結合する為に採用されてもよい。幾つかの例では、カートリッジ１０４の基部と制御体１０２のカプラとの間の接続は、実質的に恒久的であってもよいが、他の例では、例えば、制御体が、使い捨て及び／又は詰め替え可能な１つ以上の追加のカートリッジで再利用され得るように、その間の接続は解放可能であってもよい。

図２に図示されているリザーバ２１８は、容器であってもよいし、現在説明されているように、繊維質のリザーバであってもよい。例えば、リザーバは、この例では、ハウジング２１６の内部を包囲するチューブの形状に実質的に形成された不織繊維の１つ以上の層を備えてもよい。エアロゾル前駆体組成物はリザーバ内に保持され得る。液体成分は、例えば、リザーバによって収着的に保持され得る。リザーバは液体輸送要素２２２と流体連通し得る。液体輸送要素は、毛細管現象を介して、又はマイクロポンプを介してリザーバに貯蔵されたエアロゾル前駆体組成物を、この例では金属ワイヤコイルの形態である加熱要素２２０に輸送することができる。このように、加熱要素は、液体輸送要素と加熱関係に配置されている。

幾つかの例では、マイクロ流体チップがリザーバ２１８に埋め込まれてもよく、リザーバから送達されるエアロゾル前駆体組成物の量及び／又は質量は、マイクロエレクトロメカニカルシステム（ＭＥＭＳ）技術に基づくもの等のマイクロポンプによって制御されてもよい。本開示によるエアロゾル送達デバイスにおいて有用なリザーバ及び輸送要素の他の例示的な実装は、本明細書で更に説明されており、そのようなリザーバ及び／又は輸送要素は、本明細書で説明されているようなデバイスに組み込まれ得る。特に、本明細書に更に記載されているような加熱部材と輸送要素の特定の組み合わせが、本明細書に記載されているようなデバイスに組み込まれてもよい。

使用時、ユーザがエアロゾル送達デバイス１００を吸引すると、気流が流量センサ２１０によって検出され、加熱要素２２０が作動してエアロゾル前駆体組成物の成分を気化させる。エアロゾル送達デバイスのマウスエンドを吸引すると、周囲空気が空気取入口２３６に入り、カプラ２３０の空洞２３２及び基部２２８の突起２３４の中央開口部を通過する。カートリッジ１０４内では、引き込まれた空気が、形成された蒸気と結合してエアロゾルを形成する。エアロゾルは、泡立てられ、吸引され、又は他の方法で加熱要素から引き離され、エアロゾル送達デバイスのマウスエンドの開口部２２４から出される。

電子タバコの場合の制御体及びカートリッジを含むエアロゾル送達デバイスの実装形態に関する更なる詳細については、上記引用のサー（Ｓｕｒ）に対する米国特許出願第１５／８３６，０８６号、及びサー（Ｓｕｒ）他に対する米国特許出願第１５／９１６，８３４号、並びに、こちらも参照により本明細書に組み込まれる、２０１８年３月９日に出願された、サー（Ｓｕｒ）に対する米国特許出願第１５／９１６，６９６号を参照されたい。

図３～６は、ヒートノットバーンデバイスの場合の制御体及びエアロゾル源部材を含むエアロゾル送達デバイスの実装形態を示す。より具体的には、図３は、本開示の例示的な実装形態によるエアロゾル送達デバイス３００を示す。エアロゾル送達デバイスは、制御体３０２及びエアロゾル源部材３０４を含んでもよい。様々な実装形態において、エアロゾル源部材及び制御体は、機能的な関係で恒久的に又は着脱可能に整列され得る。これに関連して、図３は、結合された構成のエアロゾル送達デバイスを示し、一方、図４は、結合解除された構成のエアロゾル送達デバイスを示す。

図４に示すように、本開示の様々な実装形態において、エアロゾル源部材３０４は、制御体３０２に挿入されるように構成された加熱端部４０６と、エアロゾルを生成する為にユーザが吸引するマウスエンド４０８とを含んでもよい。様々な実装形態において、加熱端部の少なくとも一部は、エアロゾル前駆体組成物４１０を含んでもよい。

様々な実装形態において、エアロゾル源部材３０４、又はその一部は、外装オーバーラップ材４１２で包まれてもよく、この外装オーバーラップ材は、エアロゾル源部材に追加の構造及び／又は支持を提供するのに有用な任意の材料で形成されてもよい。様々な実装形態において、外装オーバーラップ材は、熱の伝達に抵抗する材料で構成されてもよく、これは、セルロース材料等の紙又は他の繊維状材料を含んでもよい。又、外装オーバーラップ材は、繊維質材料内に埋め込まれた又は分散された少なくとも１つの充填材を含んでいてもよい。様々な実装形態において、充填材は、水不溶性粒子の形態を有していてもよい。更に、充填材は、無機成分を含んでいてもよい。様々な実装形態において、外装オーバーラップは、下層のバルク層と、シガレットの典型的な包装紙のような上層の層等、複数の層で形成されてもよい。このような材料は、例えば、亜麻、麻、サイザル、稲藁、及び／又はエスパルト等の軽量の「ラグ繊維」を含んでもよい。又、外装オーバーラップは、セルロースアセテートのような従来のシガレットのフィルタ要素に典型的に使用される材料を含んでもよい。

更に、エアロゾル源部材のマウスエンド４０８におけるオーバーラップの余剰長さは、エアロゾル前駆体組成物４１０を消費者の口から単に分離する為に、又は以下に記載されるようなフィルタ材料の位置決めの為のスペースを提供する為に、又は喫煙品の吸引に影響を与える為に、又は吸引の間に装置から出る蒸気或いはエアロゾルの流動特性に影響を与える為に機能してもよい。本開示で使用され得るオーバーラップ材の構成に関する更なる議論は、上記のウォーム（Ｗｏｒｍ）他に対する米国特許第９，０７８，４７３号に記載されている。

様々な実装形態において、エアロゾル前駆体組成物４１０とエアロゾル源部材３０４のマウスエンド４０８との間に他の構成要素が存在してもよく、マウスエンドは、例えばセルロースアセテート製又はポリプロピレン材料製であり得るフィルタ４１４を含んでもよい。フィルタは、付加的又は代替的に、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、レイカー（Ｒａｋｅｒ）他に対する米国特許第５，０２５，８１４号に記載されているようなタバコ含有材料のストランドを含んでいてもよい。様々な実装形態において、フィルタは、エアロゾル源部材のマウスエンドの構造的完全性を高め、及び／又は、所望によりフィルタリング容量を提供し、及び／又は、吸引に対する抵抗を提供してもよい。幾つかの実装形態では、エアロゾル前駆体組成物とマウスエンドとの間に以下の１つ又は任意の組み合わせを配置してもよい：エアギャップ、空気を冷却する為の相変化材料、フレーバー放出媒体、選択的な化学吸着が可能なイオン交換繊維、フィルタ媒体としてのエアロゲル粒子、及び他の適切な材料。

本開示の様々な実装形態では、１つ以上の導電性加熱要素を用いてエアロゾル源部材３０４のエアロゾル前駆体組成物４１０を加熱している。様々な実装形態において、加熱要素は、箔、フォーム、メッシュ、中空球、半球、ディスク、スパイラル、繊維、ワイヤ、フィルム、ヤーン、ストリップ、リボン、又はシリンダの形態等、様々な形態で提供されてもよい。そのような加熱要素は金属材料を含むことが多く、電流を流した時の電気抵抗によって発熱するように構成されている。そのような抵抗性加熱要素は、エアロゾル源部材、特にエアロゾル源部材のエアロゾル前駆体組成物に直接接触して、又は近接して配置されてもよい。加熱要素は、制御体及び／又はエアロゾル源部材に配置されてもよい。様々な実装形態において、エアロゾル前駆体組成物は、加熱アセンブリとして機能するか、又はその機能を促進することができる、基板部分に埋め込まれた、又はその他の方法で基板部分の一部である成分（即ち、熱伝導性構成要素）を含んでもよい。様々な加熱部材及び要素の幾つかの例は、ウォーム（Ｗｏｒｍ）他に対する米国特許第９，０７８，４７３号に記載されている。

様々な加熱要素構成の幾つかの非限定的な例は、加熱要素がエアロゾル源部材３０４と近接して配置される構成を含む。例えば、幾つかの例では、加熱要素の少なくとも一部がエアロゾル源部材の少なくとも一部を取り囲んでもよい。他の例では、１つ以上の加熱要素は、制御体３０２に挿入された時にエアロゾル源部材の外側に隣接して配置されてもよい。他の例では、加熱要素の少なくとも一部は、エアロゾル源部材が制御体に挿入された時に、エアロゾル源部材の少なくとも一部（例えば、エアロゾル源部材を貫通する１つ以上のプロング及び／又はスパイク等）を貫通してもよい。幾つかの例では、エアロゾル前駆体組成物は、エアロゾル前駆体組成物に接触した構造、又はエアロゾル前駆体組成物に埋め込まれた複数のビーズ若しくは粒子、又はエアロゾル前駆体組成物の一部を含んでもよく、これは、加熱要素として機能するか、又は加熱要素の機能を促進し得る。

図５は、本開示の例示的な実装形態によるエアロゾル送達デバイス３００の正面図を示し、図６は、図５のエアロゾル送達デバイスを通る断面図を示す。特に、描かれた実装形態の制御体３０２は、その係合端部に画定された開口部５１８を含むハウジング５１６と、流量センサ５２０（例えば、パフセンサ又は圧力スイッチ）と、制御構成要素５２２（例えば、処理回路等）と、電源５２４（例えば、バッテリ、スーパーキャパシタ）と、インジケータ５２６（例えば、ＬＥＤ）を含むエンドキャップとを含んでもよい。電源は充電可能であってもよく、制御構成要素は、スイッチと、流量センサ及びスイッチに結合された処理回路とを含んでもよい。処理回路は、以下で更に説明するように、年齢確認が失敗した場合に、スイッチでの動作を阻止するように構成されてもよい。デバイスのデフォルト状態は、スイッチが接続されていない状態であってよく、認証（確認に基づくものであり得る）によりスイッチが接続される。

一実装形態では、インジケータ５２６は、１つ以上のＬＥＤ、量子ドットベースＬＥＤ等を含んでもよい。インジケータは、制御構成要素５２２と通信することができ、例えば、ユーザがエアロゾル源部材３０４を吸引した時に、制御体３０２に結合されている時に、流量センサ５２０によって検出されて灯され得る。

描かれた実装形態の制御体３０２は、エアロゾル源部材３０４のエアロゾル前駆体組成物４１０を加熱するように構成された１つ以上の加熱アセンブリ５２８（個別に又は集合的に加熱アセンブリと呼ばれる）を含む。本開示の様々な実装形態の加熱アセンブリは、様々な形態を取り得るが、図５及び図６に描かれた特定の実装形態では、加熱アセンブリは、外筒５３０及び加熱要素５３２（エアロゾル生成構成要素）を含み、この実装形態では、受容基部５３４から延びる複数の加熱器プロングを備えている（様々な構成では、加熱アセンブリ又はより具体的には加熱器プロングは、加熱器と呼ばれることがある）。描かれた実装形態では、外筒は、加熱器プロングによって生成された熱を外筒内に維持し、より詳細には、加熱器プロングによって生成された熱をエアロゾル前駆体組成物内に維持する為に、ステンレス鋼で構成された二重壁の真空管を備えている。様々な実装形態において、加熱器プロングは、銅、アルミニウム、プラチナ、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、又はそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない１つ以上の導電性材料で構成されてもよい。

図示のように、加熱アセンブリ５２８は、ハウジング５１６の係合端に近接して延在してもよく、エアロゾル前駆体組成物４１０を含むエアロゾル源部材３０４の加熱端部４０６の一部を実質的に取り囲むように構成されていてもよい。このような態様では、加熱アセンブリは、概ね管状の構成を規定してもよい。図５及び図６に示されているように、加熱要素５３２（例えば、複数の加熱器プロング）は、外筒５３０によって取り囲まれて受容室５３６を形成する。このような態様において、様々な実装形態では、外筒は、絶縁ポリマー（例えば、プラスチック又はセルロース）、ガラス、ゴム、セラミック、磁器、二重壁真空構造、又はそれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない非導電性絶縁材料及び／又は構造を備えてもよい。

幾つかの実装形態では、加熱アセンブリ５２８の１つ以上の部分又は構成要素は、エアロゾル前駆体組成物４１０と組み合わされても、パッケージ化されても、及び／又は一体化されて（例えば、内部に埋め込まれて）もよい。例えば、幾つかの実装形態では、エアロゾル前駆体組成物は、上述したような材料で形成されてもよく、その中に混合された１つ以上の導電性材料を含んでもよい。これらの実装形態の一部では、エアロゾル源部材が制御体の受容室に挿入された時に、接点が電気エネルギー源と電気的に接続するように、接点がエアロゾル前駆体組成物に直接接続されてもよい。或いは、接点は、電気エネルギー源と一体型であってもよく、エアロゾル源部材が制御体の受容室に挿入された時に、接点がエアロゾル前駆体組成物と電気的に接続するように、受容室内へと延在してもよい。エアロゾル前駆体組成物中に導電性材料が存在する為、電気エネルギー源からエアロゾル前駆体組成物への電力の印加により、電流が流れ、その結果、導電性材料から発熱する。従って、幾つかの実装形態では、加熱要素はエアロゾル前駆体組成物と一体化していると記述され得る。非限定的な例として、グラファイト又は他の適切な導電性材料が、エアロゾル前駆体組成物を形成する材料に混合されるか、埋め込まれるか、又は直接上若しくは内に存在して、加熱要素を媒体と一体化させてもよい。

上記のように、図示した実装形態では、外筒５３０は、エアロゾル源部材がハウジング５１６に挿入された時にエアロゾル源部材３０４の適切な位置決めを容易にする役割も果たし得る。様々な実装形態において、加熱アセンブリ５２８の外筒は、ハウジングの内部表面に係合して、ハウジングに対する加熱アセンブリの位置合わせを提供してもよい。それにより、加熱アセンブリ間の固定結合の結果として、加熱アセンブリの長手方向軸は、ハウジングの長手方向軸と実質的に平行に延在してもよい。特に、支持筒は、ハウジングの開口部５１８から受容基部５３４まで延在して受容室５３６を形成してもよい。

エアロゾル源部材３０４の加熱された端部４０６は、制御体３０２の中に挿入する為のサイズ及び形状を有する。様々な実装形態において、制御体の受容室５３６は、内面及び外面を有する壁によって規定されることを特徴としてもよく、内面は、受容室の内部容積を規定する。例えば、図示の実装形態では、外筒５３０は、受容室の内部容積を規定する内面を規定する。図示の実装形態において、外筒の内径は、外筒がエアロゾル源部材を制御体に対して適切な位置（例えば、横方向の位置）に案内するべく構成されるように、対応するエアロゾル源部材の外径よりも僅かに大きいか、又はほぼ等しくてもよい（例えば、滑り嵌めを形成する為）。従って、エアロゾル源部材の最大外径（又は実装形態の具体的な断面形状に応じた他の寸法）は、制御体における受容室の開放端の壁の内面における内径（又は他の寸法）よりも小さくなるような大きさであってもよい。幾つかの実装形態では、夫々の直径の差は、エアロゾル源部材が受容室にぴったりと収まり、摩擦力によってエアロゾル源部材が力を加えずに動かされるのを防ぐように、十分に小さくてもよい。一方で、その差は、過度の力を必要とせずにエアロゾル源部材を受容室にスライド式に出し入れさせるのに十分であり得る。

図示の実装形態では、制御体３０２は、エアロゾル源部材３０４が制御体に挿入された時に、加熱要素５３２（例えば、加熱器プロング）が、エアロゾル源部材の加熱端部４０６のエアロゾル前駆体組成物４１０の少なくとも一部のほぼ半径方向中心に位置するように構成されている。このような態様では、固体又は半固体のエアロゾル前駆体組成物と組み合わせて使用される場合、加熱器プロングは、エアロゾル前駆体組成物と直接接触してもよい。管構造を規定する押出エアロゾル前駆体組成物と組み合わせて使用する場合等の他の実装形態では、加熱器プロングは、押出管構造の内面によって規定される空洞の内部に位置してもよく、よって押出管構造の内面に接触しないことになる。

使用中、消費者は、加熱アセンブリ５２８、特にエアロゾル前駆体組成物４１０（又はその特定の層）に隣接している加熱要素５３２の加熱を開始する。エアロゾル前駆体組成物の加熱により、エアロゾル源部材３０４内の吸入可能な物質が得られるように放出される。消費者がエアロゾル源部材のマウスエンド４０８で吸入すると、制御体３０２の開口部又はアパーチャ等の空気取入口５３８を介して、エアロゾル源部材内に空気が吸引される。引き込まれた空気と放出された吸入可能な物質の組み合わせは、引き込まれた物質がエアロゾル源部材のマウスエンドから出る時に消費者によって吸入される。幾つかの実装形態では、加熱を開始する為に、消費者は、加熱アセンブリの加熱要素がバッテリ又は他のエネルギー源から電気エネルギーを受け取るようにする押しボタン又は同様の構成要素を手動で作動させてもよい。電気エネルギーは、予め決められた時間だけ供給されてもよいし、手動で制御されてもよい。

幾つかの実装形態では、電気エネルギーの流れは、装置３００でのパフの間に実質的に進行しない（但し、エネルギーの流れは、周囲温度よりも高いベースライン温度、例えば、活性加熱温度への急速な加熱を容易にする温度を維持する為に進行してもよい）。しかし、描かれた実装形態では、加熱は、流量センサ５２０等の１つ以上のセンサの使用による消費者のパフ動作によって開始される。パフが中止されると、加熱は停止されるか、低減される。消費者が、吸入可能な物質の十分な量（例えば、典型的な喫煙体験に相当する十分な量）を放出するように、十分な回数のパフを行うと、エアロゾル源部材３０４は、制御体３０２から取り外され、廃棄されてもよい。幾つかの実装形態では、参照により本明細書に組み込まれるフィリップス（Ｐｈｉｌｌｉｐｓ）他に対する米国特許出願第１５／７０７，４６１号に記載の静電容量式感知素子等の更なる感知素子を使用してもよい。

様々な実装形態において、エアロゾル源部材３０４は、管状の形状等の適切な適合を形成して維持し、エアロゾル前駆体組成物４１０をその中に保持するのに適した任意の材料で形成されてもよい。幾つかの実装形態では、エアロゾル源部材は、単一の壁で形成されてもよく、又は他の実装形態では、複数の壁で形成されてもよく、少なくとも、本明細書で更に論じるように、電気加熱要素によって提供される加熱温度である温度で、その構造的完全性を保持するように（例えば、劣化しないように）耐熱性である材料（天然又は合成）で形成されてもよい。幾つかの実装形態では耐熱性ポリマーが使用されてもよいが、他の実装形態では、エアロゾル源部材は実質的にストロー形状である紙等の紙から形成されてもよい。本明細書で更に説明するように、エアロゾル源部材は、そこを通る蒸気の移動を実質的に阻止するように機能する、それに関連する１つ以上の層を有してもよい。一例の実装形態では、アルミニウム箔層がエアロゾル源部材の一面に積層されていてもよい。又、セラミック材料を使用してもよい。更なる実装形態では、エアロゾル前駆体組成物から熱を不必要に取り去ることがないように、絶縁材料を使用してもよい。上述した機能を提供する為に使用され得る、又は上述した材料及び構成要素の代替品として使用され得る更なる例示的なタイプの構成要素及び材料は、全て参照により本明細書に組み込まれる、クルックス（Ｃｒｏｏｋｓ）他に対する米国特許出願公開第２０１０／００１８６７５７号、クルックス（Ｃｒｏｏｋｓ）他に対する米国特許出願公開第２０１０／００１８６７５７号、セバスチャン（Ｓｅｂａｓｔｉａｎ）他に対する米国特許出願公開第２０１１／００４１８６１号に記載されているタイプのものであり得る。

描かれた実装形態では、制御体３０２は、電気加熱要素５３２に電力を供給することを含む、エアロゾル送達デバイス３００の様々な機能を制御する制御構成要素５２２を含む。例えば、制御構成要素は、導電性ワイヤ（図示せず）によって電源５２４に接続されている処理回路（本明細書で更に説明するように、更なる構成要素に接続されていてもよい）を含んでもよい。様々な実装形態において、処理回路は、消費者が吸入する吸入可能な物質の放出の為にエアロゾル前駆体組成物４１０を加熱する為に、加熱アセンブリ５２８、特に加熱器プロングが電気エネルギーを受け取るタイミング及び方法を制御してもよい。幾つかの実装形態では、そのような制御は、上記でより詳細に説明したように、流量センサ５２０によって起動されてもよい。

図５及び図６に見られるように、描かれた実装形態の加熱アセンブリ５２８は、外筒５３０と、受容基部５３４から延びる加熱要素５３２（例えば、複数の加熱器プロング）とを備える。エアロゾル前駆体組成物４１０が管構造を備えているような幾つかの実装形態では、加熱器プロングは、エアロゾル前駆体組成物の内面によって規定される空洞内へと延在するように構成されてもよい。エアロゾル前駆体組成物が固体又は半固体からなる描かれた実装形態等の他の実装形態では、複数の加熱器プロングは、エアロゾル源部材が制御体３０２に挿入された時に、エアロゾル源部材３０４の加熱端部４０６に含まれるエアロゾル前駆体組成物の中に貫通するように構成される。そのような実装形態では、加熱器プロング及び／又は受容基部を含む、加熱アセンブリの構成要素の１つ以上が、例えば、特定のアルミニウム、銅、ステンレス鋼、炭素鋼、及びセラミック材料等の、非粘着性又は粘着性の材料で構成されてもよい。他の実装形態では、加熱器プロング及び／又は受容基部を含む加熱アセンブリの構成要素の１つ以上が、例えば、テフロン（登録商標）等のポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）コーティング、又は耐スティック性エナメルコーティング等の他のコーティング、又はグレブロン（登録商標）等のセラミックコーティング、又はサーモロン（商標）等のセラミックコーティングを含む、ノンスティックコーティングを含んでいてもよい。

更に、描かれた実装形態では、受容基部５３４の周りに実質的に均等に分布している複数の加熱器プロング５３２が存在するが、他の実装形態では、１つという少数の加熱器プロングを含む任意の数の加熱器プロングが、他の任意の適切な空間構成で使用され得ることに留意すべきである。更に、様々な実装形態において、加熱器プロングの長さは変動してもよい。例えば、幾つかの実装形態では、加熱器プロングは小さな突起から構成されてもよく、一方、他の実装形態では、加熱器プロングは、受容室の最大約２５％、最大約５０％、最大約７５％、及び最大で約全長を含む、受容室５３６の長さの任意の部分に延在してもよい。更に他の実装形態では、加熱アセンブリ５２８は、他の構成を取ってもよい。上記で提供された説明によって本発明で使用する為に適応され得る他の加熱器構成の例は、カウンツ（Ｃｏｕｎｔｓ）他に対する米国特許第５，０６０，６７１号、ディーヴィ（Ｄｅｅｖｉ）に対する米国特許第５，０９３，８９４号、ディーヴィ（Ｄｅｅｖｉ）他に対する米国特許第５，２２４，４９８号、スプリンケルＪｒ．（Ｓｐｒｉｎｋｅｌ Ｊｒ）他に対する米国特許第５，２２８，４６０号、ディーヴィ（Ｄｅｅｖｉ）他に対する米国特許第５，３２２，０７５号、ディーヴィ（Ｄｅｅｖｉ）他に対する米国特許第５，３５３，８１３号、ディーヴィ（Ｄｅｅｖｉ）他に対する米国特許第５，４６８，９３６号、ダス（Ｄａｓ）に対する米国特許第５，４９８，８５０号、ダス（Ｄａｓ）に対する米国特許第５，６５９，６５６号、ディーヴィ（Ｄｅｅｖｉ）他に対する米国特許第５，４９８，８５５号、ハジャリゴル（Ｈａｊａｌｉｇｏｌ）に対する米国特許第５，５３０，２２５号、ハジャリゴル（Ｈａｊａｌｉｇｏｌ）に対する米国特許第５，６６５，２６２号、ダス（Ｄａｓ）他に対する米国特許第５，５７３，６９２号、及びフレイシュハウアー（Ｆｌｅｉｓｃｈｈａｕｅｒ）他に対する米国特許第５，５９１，３６８号に記載されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。

様々な実装形態では、制御体３０２は、受容室５３６の内部への周囲空気の導入を可能にする為に、その中に空気取入口５３８（例えば、１つ以上の開口部又はアパーチャ）を含んでもよい。そのような態様では、幾つかの実装形態では、受容基部５３４も空気取入口を含んでもよい。従って、幾つかの実装形態では、消費者がエアロゾル源部材３０４のマウスエンドを吸引すると、空気は、制御体の空気取入口及び受容基部を通って受容室に引き込まれ、エアロゾル源部材に通過し、消費者による吸入の為にエアロゾル源部材のエアロゾル前駆体組成物４１０を通って引き込まれ得る。幾つかの実装形態では、吸引された空気は、吸入可能な物質を、任意のフィルタ４１４を通過させ、エアロゾル源部材のマウスエンド４０８の開口部から運び出す。加熱要素５３２がエアロゾル前駆体組成物の内部に配置された状態で、加熱器プロングを作動させてエアロゾル前駆体組成物を加熱し、エアロゾル源部材を通して吸入可能な物質の放出を引き起こしてもよい。

特に図５及び図６を参照して上述したように、本開示の様々な実装形態は、導電性加熱器を用いてエアロゾル前駆体組成物４１０を加熱する。又、上記に示したように、他の様々な実装形態は、誘導加熱器を用いてエアロゾル前駆体組成物を加熱する。これらの実装形態の一部では、加熱アセンブリ５２８は、誘導トランスミッタ及び誘導レシーバを備えた変圧器を備えた誘導加熱器として構成されてもよい。加熱アセンブリが誘導加熱器として構成される実装形態では、外筒５３０が誘導トランスミッタとして構成されてもよく、受容基部５３４から延びる加熱要素５３２（例えば、複数の加熱器プロング）が誘導レシーバとして構成されてもよい。様々な実装形態において、誘導トランスミッタ及び誘導レシーバの一方又は両方は、制御体３０２及び／又はエアロゾル源部材３０４に配置されてもよい。

様々な実装形態において、誘導トランスミッタ及び誘導レシーバとしての外筒５３０及び加熱要素５３２は１つ以上の導電性材料で構成されてもよく、更なる実装形態において、誘導レシーバは、コバルト、鉄、ニッケル、及びそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない強磁性材料で構成されてもよい。一例の実装形態では、箔材は導電性材料で構成され、加熱器プロングは強磁性材料で構成されている。様々な実装形態において、受容基部は、非導電性及び／又は絶縁性の材料で構成されてもよい。

誘導トランスミッタとしての外筒５３０は、支持筒を取り囲む箔材でのラミネートを含んでもよい。幾つかの実装形態では、箔材は、例えば、箔材が誘導レシーバとして加熱要素５３２の周りに配置された時に螺旋状のコイルパターンを形成し得る１つ以上の電気トレース等、その上に印刷された電気トレースを含んでもよい。箔材及び支持筒は夫々、管状の構成を規定してもよい。支持筒は、箔材が加熱器プロングと接触し、それによって短絡しないように箔材を支持するように構成されてもよい。そのような方法では、支持筒は、非導電性材料で構成されていてもよく、この非導電性材料は、箔材によって生成される振動磁場に対して実質的に透過性であってもよい。様々な実装形態において、箔材は、支持円筒に埋め込まれるか、又は他の方法で結合されてもよい。図示された実装形態では、箔材は、支持円筒の外面に係合しているが、他の実装形態では、箔材は、支持円筒の内面に配置されてもよく、又は、支持円筒に完全に埋め込まれてもよい。

外筒５３０の箔材は、交流電流がそれを介して導かれる時に、振動磁界（例えば、時間と共に周期的に変化する磁界）を作り出すように構成されてもよい。加熱要素５３２の加熱器プロングは、少なくとも部分的に外筒内に配置又は受容され、導電性材料を含んでいてもよい。箔材を介して交流電流を導くことにより、誘導を介して加熱器プロングに渦電流が生成されてもよい。加熱器プロングを規定する材料の抵抗を介して流れる渦電流は、ジュール加熱によって（即ち、ジュール効果によって）加熱してもよい。加熱器プロングは、無線で加熱されて、加熱器プロングに近接して配置されたエアロゾル前駆体組成物４１０からエアロゾルを形成してもよい。

エアロゾル送達デバイス、制御体及びエアロゾル源部材の他の実装形態は、上記で引用したサー（Ｓｕｒ）他に対する米国特許出願第１５／９１６，８３４号、サー（Ｓｕｒ）に対する米国特許出願第１５／９１６，６９６号、及びサー（Ｓｕｒ）に対する米国特許出願第１５／８３６，０８６号に記載されている。

図７及び図８は、ノーヒートノーバーンデバイスの場合の制御体及びカートリッジを含むエアロゾル送達デバイスの実装形態を示す。これに関して、図７は、本開示の様々な例示の実装形態による、制御体７０２及びカートリッジ７０４を含むエアロゾル送達デバイス７００の側面図を示す。特に、図７は、互いに結合された制御体及びカートリッジを示している。制御体とカートリッジは、機能的な関係で着脱可能に整列してもよい。

図８は、幾つかの例示的な実装形態によるエアロゾル送達デバイス７００をより具体的に示している。図８に図示されている破断図に見られるように、やはり、エアロゾル送達デバイスは、制御体７０２及びカートリッジ７０４を備えてもよく、夫々が、幾つかの夫々の構成要素を含む。図８に例示されている構成要素は、制御体及びカートリッジに存在し得る構成要素の代表的なものであり、本開示によって包含される構成要素の範囲を限定することを意図していない。図示されているように、例えば、制御体は、制御構成要素８０８（例えば、処理回路等）、入力デバイス８１０、電源８１２及びインジケータ８１４（例えば、ＬＥＤ、量子ドットベースＬＥＤ）を含み得る制御体ハウジング又はシェル８０６で形成され得るものであり、そのような構成要素は、様々に整列され得る。ここで、好適な制御構成要素の特定の例は、マイクロチップテクノロジー社（Ｍｉｃｒｏｃｈｉｐ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｉｎｃ．）のＰＩＣ１６（Ｌ）Ｆ１７１３／６マイクロコントローラを含み、これは、参照により組み込まれる、Ｍｉｃｒｏｃｈｉｐ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ， Ｉｎｃ．、ＡＮ２２６５、「振動メッシュ噴霧器基準設計（Ｖｉｂｒａｔｉｎｇ Ｍｅｓｈ Ｎｅｂｕｌｉｚｅｒ Ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ Ｄｅｓｉｇｎ）」（２０１６）に記載されている。

カートリッジ７０４は、エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成されたリザーバ８１８を封入し、圧電／圧磁メッシュ（エアロゾル生成構成要素）を有するノズル８２０を含む、カートリッジシェル８１６と呼ばれる場合もあるハウジングで形成され得る。上記と同様に、様々な構成において、この構造は、タンクと呼ばれることがある。

図８に図示されているリザーバ８１８は、容器であってもよいし、本明細書で説明されているように、繊維状のリザーバであってもよい。リザーバは、リザーバハウジングに貯蔵されたエアロゾル前駆体組成物をノズルに輸送する為に、ノズル８２０と流体連通していてもよい。カートリッジ７０４から形成されたエアロゾルの排出を可能にする為に、カートリッジシェル８１６（例えば、マウスエンド）に開口部８２２が存在してもよい。

幾つかの例では、リザーバ８１８とノズル８２０との間に輸送要素が配置されてもよく、リザーバからノズルに伝達又は送達されるエアロゾル前駆体組成物の量を制御するように構成されている。幾つかの例では、マイクロ流体チップがカートリッジ７０４に埋め込まれてもよく、リザーバから送達されるエアロゾル前駆体組成物の量及び／又は質量は、１つ以上のマイクロ流体コンポーネントによって制御されてもよい。マイクロ流体コンポーネントの一例は、微小電気機械システム（ＭＥＭＳ）技術に基づくもの等のマイクロポンプ８２４である。適切なマイクロポンプの例には、シンエックスエックスエス・マイクロテクノロジーＡＧ（ｔｈｉｎＸＸＳ Ｍｉｃｒｏｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ ＡＧ）のモデルＭＤＰ２２０５マイクロポンプ等、バーテルス・マイクロテクニックＧｍｂＨ（Ｂａｒｔｅｌｓ Ｍｉｋｒｏｔｅｃｈｎｉｋ ＧｍｂＨ）のモデルｍｐ５及びｍｐ６マイクロポンプ等、及び高砂龍体システムズ（Ｔａｋａｓａｇｏ Ｆｌｕｉｄｉｃ Ｓｙｓｔｅｍｓ）のピエゾマイクロポンプが含まれる。

更に示すように、幾つかの例では、ノズルに送達されるエアロゾル前駆体組成物を濾過する為に、マイクロポンプ８２４とノズル８２０との間にマイクロフィルタ８２６が配置されてもよい。マイクロポンプと同様に、マイクロフィルタはマイクロ流体コンポーネントである。適切なマイクロフィルタの例は、ラボオンチップ（ＬＯＣ）技術を用いて製造されたフロースルーマイクロフィルタを含む。

使用時に、入力デバイス８１０がエアロゾル送達デバイスを作動させる為のユーザ入力を検出すると、圧電／圧磁メッシュが振動するように作動し、それによってエアロゾル前駆体組成物がメッシュを通して引き出す。これにより、エアロゾル前駆体組成物の液滴が形成され、空気と結合してエアロゾルが形成される。エアロゾルは、泡立てられ、吸引され、又はその他の方法でメッシュから引き出され、エアロゾル送達デバイスの口の中の開口部８２２から出される。

エアロゾル送達デバイス７００は、エアロゾル生成が望まれる時（例えば、使用中の吸引時）に、ノズル８２０の圧電／圧磁メッシュへの電力の供給を制御する為のスイッチ、センサ、又は検出器等の入力デバイス８１０を組み込むことができる。その為、例えば、エアロゾル送達デバイスが使用中に吸引されていない時にメッシュへの電力をオフにし、吸引中にノズルからのエアロゾルの生成及び吐出を作動又はトリガする為に電力をオンにする態様又は方法が提供される。追加の代表的なタイプの感知又は検出機構、その構造及び構成、その構成要素、及びその動作の一般的な方法は、上記で説明しており、又、全て参照により本明細書に組み込まれる、スプリンケルＪｒ．（Ｓｐｒｉｎｋｅｌ，Ｊｒ．）に対する米国特許第５，２６１，４２４号、マカファーティ（ＭｃＣａｆｆｅｒｔｙ）他に対する米国特許第５，３７２，１４８号、フリック（Ｆｌｉｃｋ）に対するＰＣＴ国際公開第２０１０／００３４８０号に記載されている。

ノーヒートノーバーンデバイスの場合のエアロゾル送達デバイスの上記及び他の実装形態に関する詳細については、参照により本明細書に組み込まれる、２０１７年７月１７日に出願されたサー（Ｓｕｒ）に対する米国特許出願第１５／６５１，５４８を参照されたい。

上述のように、例示的な実装形態のエアロゾル送達デバイスは、電子タバコ、ヒートノットバーンデバイス又はノーヒートノーバーンデバイスの文脈において、或いは、電子タバコ、ヒートノットバーンデバイス又はノーヒートノーバーンデバイスのうちの１つ以上の機能を含むデバイスの場合にも、様々な電子部品を含み得る。図９は、本開示の様々な例示的実装形態によるエアロゾル送達デバイス１００、３００、７００のうちの何れか１つ以上の機能性であり得る、又はその機能性を組み込んでもよいエアロゾル送達デバイス９００の回路図を示す。

図９に示すように、エアロゾル送達デバイス９００は、電源９０４を有する制御体９０２と、制御体１０２、３０２、７０２、電源２１２、５２４、８１２、及び制御構成要素２０８、５２２、８０８の夫々の機能性に対応するか、又はそれを含み得る制御構成要素９０６とを含む。エアロゾル送達デバイスは又、加熱要素２２０、５３２、又はノズル８２０の圧電／圧磁メッシュに対応してもよいし、それらの機能を含んでもよいエアロゾル生成構成要素９１６を含む。制御体９０２は、エアロゾル生成構成要素９１６、又はエアロゾル生成構成要素を制御体に接続するように構成された端子９１８を含んでもよい。

幾つかの実装形態では、制御体９０２は、空気流の測定値を生成するように構成されたセンサ９０８を含む。センサ９０８は、流量センサ２１０、５２０又は入力デバイス８１０に対応するか、又はそれらの機能を含んでいてもよい。これらの実装形態では、制御構成要素９０６は、電源９０４とエアロゾル生成構成要素９１６との間に結合されたスイッチ９１０を含む。制御構成要素は、センサ及びスイッチに結合された処理回路９１２をも含む。スイッチは、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ（ＭＯＳＦＥＴ）スイッチであってもよい。センサは、処理回路の相互集積回路（Ｉ２Ｃ）、Ｖｃｃ及び／又は接地に接続されてもよい。

センサ９０８は更に、図１１～１５に関して図示し説明するようなオーディオ検出器１４０２又は光検出器１５０２を含んでもよい。センサ９０８は、認証に使用される制御信号を検出してもよい。認証時に、スイッチ９１０は、デバイスの動作を許可する為にトリガされてもよい。幾つかの実装形態では、処理回路９１２は、制御信号を処理し、それがメモリチップに保存された正しい信号と一致するかどうかを判断するように構成される。他の実施形態では、処理回路９１２は、ユーザの年齢を認証及び／又は確認するように構成されていてもよく、エアロゾル生成期間の間、又は使用状況（例えば、カートリッジの挿入、デバイスの充電等）に基づいてエアロゾル生成構成要素に電力を供給する為に、電源９０４からエアロゾル生成構成要素９１６への出力電圧を切り替え可能に接続及び切断させるようにスイッチ９１０に信号を出力するように（矢印９２２によって示すように）構成されていてもよい。幾つかの実装形態では、処理回路９１２は、パルス幅変調（ＰＷＭ）信号を出力するように構成される。ＰＷＭ信号のデューティサイクルは、スイッチにエアロゾル生成構成要素への出力電圧を切り替え可能に接続及び切断させる為に調整可能である。処理回路９１２は、図１２に関して説明した信号検出器回路１２０２を含んでもよい。

幾つかの実装形態では、制御構成要素９０６は更に、センサ９０８及び処理回路９１２に結合された信号調整回路９１４を含む。そのような実装形態の信号調整回路は、スイッチ９１０の動作を操作するように構成されてもよい。信号調整回路については、図１０を参照して以下でより詳細に説明する。

図示していないが、処理回路９１２及び／又は信号調整回路９１４は、認証又は確認に使用される制御信号と結合されるか、又は制御信号を受信してもよい。制御信号はセンサ９０８によって受信されてもよい。制御信号が受信され、正しい場合、処理回路９１２は、エアロゾル送達デバイスの動作を可能にする為にスイッチ９１０をオンにしてもよい。代替的又は追加的に、確認信号が受信されないか、又は正しくない場合、処理回路９１２は、エアロゾル送達デバイス９００の動作を防止する為に、スイッチ９１０を遮断してもよい。スイッチ９１０は、センサ９０８による制御信号の検出に基づくことを含めて、処理回路９１２によって制御されてもよい。センサ９０８における制御信号は、処理回路９１２によって分析されてもよい。年齢確認及び認証プロセスは、何時接続を行うかを決定する為に使用されてもよい。ユーザが確認又は認証されていない場合、スイッチを切断して、エアロゾル生成構成要素に電圧が供給されないようにしてもよい。或いは、スイッチが切断状態にある場合、ユーザが確認又は認証されていなければ、スイッチは切断状態のままである。同様に、ユーザが確認又は認証された場合、スイッチは接続を確立し、デバイスの使用の為に電流を流すことができる。言い換えると、ユーザが確認又は認証された場合、エアロゾル生成構成要素に出力電圧を提供することが許可される。

図１０は、本開示の例示的な実装形態による、信号調整回路９１４に対応し得る信号調整回路１０００の回路図である。図示のように、幾つかの実装形態では、信号調整回路１０００は、信号調整チップ１００１と、双方向電圧レベル変換器１００２とを含む。適切な信号調整チップの一例は、ザップ・テック・コーポレーション（Ｚａｐ－Ｔｅｃｈ ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）のモデルＺＡＰ３４５６である。又、適切な双方向電圧レベル変換器の一例は、ＮＸＰセミコンダクターズ社（ＮＸＰ Ｓｅｍｉｃｏｎｄｕｃｔｏｒｓ）のモデルＮＶＴ２００３双方向電圧レベル変換器である。

一例では、図１０に示すように、信号調整チップ１００１は、双方向電圧－レベル変換器１００２に接続され得、双方向電圧－レベル変換器は、処理回路９１２の５Ｖ入力及び接地に接続され得る。図１０に示された値（例えば、電圧、抵抗及びキャパシタンス）は、例示の為だけのものであり、別段の記載がない限り、その値は本開示において限定的なものと見做されるべきではないことに留意されたい。

図１１は、デバイスの機能制御の例示的なシステム図を示す。図１１は、ユーザの年齢を確認する為に、デバイス１１０６がネットワーク１１０３及びホストデバイス１１０４を介して年齢確認システム１１０２と通信する様子を示しており、これは、デバイス１１０６を定期的に認証する為にも使用され得る。年齢確認システム１１０２は、ネットワーク１１０３を介してホストデバイス１１０４と結合される。図示していないが、年齢確認システム１１０２は、ネットワーク１１０３を介してデバイス１１０６と結合されてもよい。

デバイス１１０６は、例えば、上述した様々な実施形態による電子ニコチン送達システム（「ＥＮＤＳ」）デバイスを含む、任意のエアロゾル送達デバイスであってもよい。一実施形態では、デバイス１１０６は、２０１９年４月２日に出願された米国仮特許出願第６２／２８２，２２２号に対する優先権を主張する、「エアロゾル送達デバイスの為の認証及び年齢確認（ＡＵＴＨＥＮＴＩＣＡＴＩＯＮ ＡＮＤ ＡＧＥ ＶＥＲＩＦＩＣＡＴＩＯＮ ＦＯＲ ＡＮ ＡＥＲＯＳＯＬ ＤＥＬＩＶＥＲＹ ＤＥＶＩＣＥ）」という名称の米国特許出願第１６／４１５，４６０号に記載されたアクセサリのような充電アクセサリであってもよいし、又はそれを含んでもよく、両出願はその開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。様々な実施形態と組み合わせて使用され得る他の例示的な充電器又は充電アクセサリは更に、ラジェッシュ・サー（Ｒａｊｅｓｈ Ｓｕｒ）に対する米国特許出願公開第２０１９／００８９１８０号、ヘンリー（Ｈｅｎｒｙ）他に対する米国特許出願公開第２０１５／０２２４２６８号、サー（Ｓｕｒ）他に対する米国特許第１０，２０６，４３１号に記載されており、これらの各々は、参照により本明細書に組み込まれる。

説明したように、年齢確認システム１１０２は、年齢を確認するだけでなく（例えば、年齢制限付き製品の為に）、認証又はユーザ識別を提供してもよい（例えば、実際の購入の為に、又は盗難を防ぐ為に）。年齢確認システム１１０２による認証及び年齢確認については、更に、２０１９年４月２日付けの米国仮特許出願第６２／２８２，２２２号に対する優先権を主張する、「エアロゾル送達デバイスの為の認証及び年齢確認（ＡＵＴＨＥＮＴＩＣＡＴＩＯＮ ＡＮＤ ＡＧＥ ＶＥＲＩＦＩＣＡＴＩＯＮ ＦＯＲ ＡＮ ＡＥＲＯＳＯＬ ＤＥＬＩＶＥＲＹ ＤＥＶＩＣＥ）」という名称の米国特許出願第１６／４１５，４６０号に説明されており、両出願は、その開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。以下に説明する認証は、年齢確認が最初に実行され、デバイス１１０６に送信される制御信号１１０５を使用して年齢確認が後続の認証の為に参照されることに依存してもよい。しかし、年齢に関してだけでなく、他の確認機構があってもよい。例えば、幾つかの実施形態では、年齢確認の代わりにユーザ識別が実行されてもよい。カートリッジ又は消耗品は、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、２０１９年５月１７日に出願された「エアロゾル送達デバイス用の登録済みカートリッジでの年齢確認（ＡＧＥ ＶＥＲＩＦＩＣＡＴＩＯＮ ＷＩＴＨ ＲＥＧＩＳＴＥＲＥＤ ＣＡＲＴＲＩＤＧＥＳ ＦＯＲ ＡＮ ＡＥＲＯＳＯＬ ＤＥＬＩＶＥＲＹ ＤＥＶＩＣＥ）という名称の米国特許出願第１６／４１５，４４４号に記載されるように、年齢確認又は認証プロセスの一部として登録されてもよい。フェルナンド（Ｆｅｒｎａｎｄｏ）他に対する米国特許第８，６８９，８０４号は、喫煙デバイス用の識別システムを開示しており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。

年齢確認システム１１０２は、年齢と共にユーザを追跡するデータベースを含んでいてもよく、又、承認と共にデバイス及び構成要素（例えば、カートリッジ）の記録を維持してもよい。それは、暗号化されていてもよく、及び／又は、各ユーザの匿名の識別子（例えば、数字、文字、又は任意の英数字の識別子）を使用してもよい。

初期年齢確認が行われてデータベースに格納されてもよく、例えば、年齢確認システム１１０２で維持されてもよく、及び／又はネットワーク１１０３を介してアクセス可能であってもよい。幾つかの実施形態では、年齢確認記録はブロックチェーン技術を使用して維持されてもよい。そのユーザによる将来の年齢確認要求はデータベースを呼び出すことによって確認されてもよい。具体的には、年齢確認システムのデータベースで確認されてユーザが初期年齢確認されると、将来の確認（即ち「認証」）は、デバイス１１０６をロック解除する為のこのデータベースへの単なる呼び出しであってもよい。言い換えると、ユーザは初期年齢確認を行い、その後の使用では、完全な初期年齢確認要件なしでの認証を要し得る。デバイス１１０６がロック解除又は認証されなければならない頻度は様々であり得る。同様に、ユーザが年齢を再確認する必要があるタイミングも変化し得る。例えば、カートリッジを交換する度に、ユーザは再確認又は再認証を必要とし得る。幾つかの実施形態では、再認証は、デバイス１１０６からの特定回数のパフの後に要求されてもよく、又は時間の経過に基づいてもよい（例えば、１時間、１日、１週間、１ヶ月に１回等）。オンラインデータベースは、認証の要求を追跡し、ユーザ毎に制限を設定してもよい。これにより、一人のユーザが他の未成年のユーザのデバイスをロック解除するという潜在的な不正行為を防ぐことができる。これにより、ロック解除された（即ち、確認・認証された）デバイスやアクセサリの再配布も防止できる。デバイス、充電器、消耗品、及び／又は認証の数に合理的な制限を設けることで、このような潜在的な不正を防ぐことができる。

図２０に関して説明したような年齢確認を含むユーザプロファイルが（例えば、デバイス１１０６上、又はホストデバイス１１０４上のアプリケーション又はアプリから）格納されてもよい。ホストデバイス１１０４上のアプリは、ネットワーク１１０３等のネットワークを介して、ユーザプロファイルにアクセスしてもよい。ユーザが年齢確認システムデータベースで確認されて初期年齢確認されると、そのユーザのユーザプロファイルが生成されて保存されて、その結果、将来の確認（即ち「認証」）はこのデータベースへの単なる呼び出しとなり得る。一実施形態では、年齢確認は、ホストデバイス１１０４が制御信号１１０５を生成してデバイス１１０６に提出できることの前提条件であってもよい。

ホストデバイス１１０４は、スマートフォン、タブレット、又はコンピュータ等、任意のコンピューティングデバイスであってよい。ホストデバイス１１０４は、認証の為に、デバイス１１０６と通信しても、又は制御信号１１０５をデバイス１１０６に提供してもよい。図１３～１５に関して説明したように、ホストデバイス１１０４からデバイス１１０６への制御信号１１０５は、オーディオ信号又は光／光学信号であってもよい。幾つかの実施形態では、ホストデバイス１１０４は、電力を供給する為、又は通信する為等に、デバイス１１０６と直接結合してもよい。ホストデバイス１１０４は、ネットワーク１１０３等のネットワークを介して通信するように既に構成されていてもよく、ホストデバイス１１０４がその能力を提供するので、デバイス１１０６は、同レベルの通信機能を必要としない場合がある。一実施形態では、ホストデバイス１１０４は、年齢確認システム１１０２との通信時に、デバイス１１０６を認証及びロック解除する為の制御信号１１０５を提供してもよい。

認証は、そのユーザが既に自分の年齢を確認した後に、ユーザのアイデンティティを確認するプロセスであってもよい。ユーザが自分の年齢を確認しない場合、認証プロセスは失敗する。説明したように、認証プロセスは、デバイス１１０６をロック解除する為に、デバイス１１０６が制御信号１１０５を受信して認証することを含んでもよい。年齢確認プロセスは、認証プロセスよりも頻度が低く（例えば、デバイス購入時）、パフ頻度、パフ長さ、使用時間、及び／又はカートリッジが交換される度等、使用状況に基づいて発生してもよい。代替例では、より頻繁に必要とされる認証プロセスがあってもよい。認証プロセスの失敗によりデバイス１１０６が動作しないことがある。例えば、制御信号１１０５がデバイス１１０６での使用を承認されない場合、デバイス１１０６は、熱に必要な電気の受け取りを阻止される可能性がある。

年齢確認システム１１０２は、何れもデバイス１１０６の例である、エアロゾル送達デバイス又はエアロゾル送達デバイスを含む電子ニコチン送達システム（「ＥＮＤＳ」）デバイス等の特定の製品の使用に対して、ユーザが適切な年齢であるかどうかに関する表示を提供する。年齢確認システム１１０２の少なくとも一部の構成要素又は機能は、デバイス１１０６又はホストデバイス１１０４の一部であってもよい。例えば、年齢確認システム１１０２からの処理及び判定は、リモートデータベースにアクセスした後、ローカルで実行されてもよい。代替的な実施形態では、年齢確認システム１１０２は、リモートに位置し、ネットワーク１１０３等のネットワークを介してアクセス可能であってもよい。

本開示は、ネットワークに接続されたデバイスがネットワーク上で音声、ビデオ、オーディオ、画像、又は他の任意のデータを通信することができるように、命令を含む、又は伝播した信号に応答して命令を受信して実行するコンピュータ可読媒体を想定する。デバイス１１０６、ホストデバイス１１０４、又は年齢確認システム１１０２は、１つ以上の通信ポートを介してネットワーク上で命令を提供してもよい。通信ポートは、ソフトウェアで作成されてもよいし、ハードウェアでの物理的接続であってもよい。ネットワークとの接続は、有線のイーサネット接続のような物理的な接続であってもよいし、後述するように無線で確立されてもよい。同様に、他の構成要素との接続は、物理的な接続であってもよいし、無線で確立されてもよい。デバイス１１０６又はホストデバイス１１０４は、ネットワーク１１０３を含むがこれに限定されないネットワークを介して通信してもよい。例えば、信号検出器回路１２０２（図１２に関して説明する）は、ホストデバイス１１０４又は年齢確認システム１１０２と結合される為に、ネットワーク機能を含んでもよい。これらの構成要素は、ネットワーク１１０３等のネットワークと接続するように構成された通信ポートを含んでもよい。

ネットワーク（例えば、ネットワーク１１０３）は、例えば、無線ネットワークを介して結合された他の無線デバイス間を含む、デバイス１１０６、ホストデバイス１１０４、及び／又は年齢確認システム１１０２の間等で通信が交換されるように、デバイスを結合してもよい。説明したように、分析対象データを格納するマシンのクラスタは、ネットワーク１１０３のような１つ以上のネットワークを介して接続されてもよい。又、ネットワークは、例えば、ネットワークアタッチストレージ（ＮＡＳ）、ストレージエリアネットワーク（ＳＡＮ）等の大容量記憶デバイス、又は他の形態のコンピュータ若しくは機械可読媒体を含んでもよい。ネットワークは、インターネット、１つ以上のローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、１つ以上のワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）、有線タイプの接続、無線タイプの接続、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。同様に、異なるアーキテクチャを採用し得る、又は異なるプロトコルに準拠若しくは互換し得るサブネットワークが、より大きなネットワーク内で相互運用されてもよい。例えば、異なるアーキテクチャやプロトコルに対して相互運用性を提供する為に、様々なタイプのデバイスを利用可能にしてもよい。一例として、ルータは、別個の独立したＬＡＮ間のリンクを提供してもよい。通信リンク又はチャネルは、例えば、ツイストワイヤペア、同軸ケーブル等のアナログ電話回線、Ｔ１、Ｔ２、Ｔ３、又はＴ４タイプの回線を含むフル又はフラクショナルデジタル回線、統合サービスデジタルネットワーク（ＩＳＤＮ）、デジタル加入者線（ＤＳＬ）、衛星リンクを含む無線リンク、又は当業者に知られているような他の通信リンク又はチャネルを含んでもよい。更に、コンピューティングデバイス又は他の関連電子デバイスは、例えば、電話回線又はリンクを介して等、ネットワークにリモートで結合されてもよい。

無線ネットワークは、デバイス１１０６、ホストデバイス１１０４等のデバイスと、年齢確認システム１１０２とを結合してもよい。ネットワーク１１０３は無線ネットワークを含んでもよく、スタンドアローンのアドホックネットワーク、メッシュネットワーク、無線ＬＡＮ（ＷＬＡＮ）ネットワーク、無線広域ネットワーク（ＷＷＡＮ）、無線メトロポリタンエリアネットワーク（ＷＭＡＮ）、セルラーネットワーク等を採用してもよい。無線ネットワークは更に、無線リンク等で結合された端末、ゲートウェイ、ルータ等のシステムを含んでいてもよく、これらの端末は、自由に、ランダムに移動したり、任意に編成されることがあり、その結果ネットワークのトポロジが、時には、急速に変化することもある。無線ネットワークは、ロングタームエボリューション（ＬＴＥ）、ＷＬＡＮ、無線ルータ（ＷＲ）メッシュ、又は第２世代、第３世代、第４世代（２Ｇ、３Ｇ、４Ｇ、５Ｇ、又は将来反復）のセルラー技術等、複数のネットワークアクセス技術を更に採用してもよい。ネットワークは、１つ以上のネットワークアクセス技術を介したＲＦ又は無線通信を可能にしてもよく、そのネットワークアクセス技術は、移動体通信用グローバルシステム（ＧＳＭ）、ユニバーサル移動体通信システム（ＵＭＴＳ）、汎用パケット無線システム（ＧＰＲＳ）、拡張データＧＳＭ環境（ＥＤＧＥ）、３ＧＰＰロングタームエボリューション（ＬＴＥ）、ＬＴＥアドバンスト、広帯域符号分割多元接続（ＷＣＤＭＡ（登録商標））、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、８０２．１１ｂ／ｇ／ｎ、Ｚｉｇｂｅｅ、Ｚ Ｗａｖｅ、ＩＥＥＥ８０２．１６（例えばＷｉＭａｘ）及び／又はその他のＷＷＡＮ／ＷＭＡＮ技術等であり、前述の技術の何らかの将来反復も含む。無線ネットワークは、それによってデバイス等で信号が通信され得る、実質的にあらゆるタイプの無線通信機構を含んでもよい。幾つかの実施形態では、デバイス１１０６とホストデバイス１１０４との間の通信に上記の通信プロトコルが使用されてもよく、その場合、ホストデバイス１１０４は、同じ又は異なる通信プロトコルを介して年齢確認システム１１０２と通信する。

ネットワーク１１０３又は関与するデジタル通信ネットワークのネットワーク等のネットワークを介して通信される信号パケットは、１つ以上のプロトコルと互換性があるか、又はそれに準拠していてもよい。採用されるシグナリングフォーマット又はプロトコルは、例えば、ＴＣＰ／ＩＰ、ＵＤＰ、ＤＥＣｎｅｔ、ＮｅｔＢＥＵＩ、ＩＰＸ、Ａｐｐｌｅｔａｌｋ等を含んでもよい。インターネットプロトコル（ＩＰ）のバージョンはＩＰｖ４又はＩＰｖ６を含み得る。インターネットとは、分散化されたグローバルなネットワークのことである。インターネットは、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）、無線ネットワーク、又は、例えば、ＬＡＮ間で信号パケットを通信することを可能にする長距離公共ネットワークを含む。信号パケットは、例えば、ローカルネットワークアドレスを採用している１つ以上のサイトへの通信等、ネットワークのノード間で通信されてもよい。信号パケットは、例えば、インターネットに接続されたアクセスノードを介して、ユーザサイトからインターネット上で通信されてもよい。同様に、信号パケットは、例えば、ネットワークアクセスノードを介して、ネットワークに結合されたターゲットサイトにネットワークノードを介して転送されてもよい。インターネットを介して通信される信号パケットは、例えば、ターゲットアドレス及びターゲットアドレスへのネットワークパスの利用可能性に応じて信号パケットをルーティングすることができるゲートウェイ、サーバ等のパスを介してルーティングされてもよい。この信号パケット通信は、デバイス１１０６、ホストデバイス１１０４及び／又は年齢確認システム１１０２と間のデータ通信に適用されてもよい。

デバイス１１０６は、信号を検出する信号検出器１１０７を含む。図示のように、制御信号１１０５は、ホストデバイス１１０４から信号検出器１１０７に通信されるが、制御信号１１０５は、ネットワーク１１０３を介してデバイス１１０６に直接送信されることを含めて、ホストデバイス１１０４以外のソースから来る可能性がある。信号検出器１１０７は、図９に示すセンサ９０８の一例であってもよい。例示的な信号検出器１１０７は、図１４～１５に関して説明される。

図１２は、信号検出器１１０７上に配置されても又は信号検出器１１０７と結合されてもよい信号検出器回路１２０２の一実施形態を示す。信号検出器回路１２０２は、任意の受信された制御信号１１０５が認証に関して正しいことを確認する為に、デバイス１１０６によって使用され得る。信号検出器回路１２０２は、制御信号１１０５を受信及び分析することに加えて、認証を実行するように動作してもよく、又は、初期年齢確認の為にも使用されてもよい。信号検出器回路１２０２は認証回路とも呼ばれ、プロセッサ１２０４、メモリ１２０６、変換器１２０７、及びスイッチ１２０８を含んでもよい。

信号検出器回路１２０２のプロセッサ１２０４は１つ以上のチップ上にあってもよく、中央処理装置（ＣＰＵ）、グラフィックス処理装置（ＧＰＵ）、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）又は他のタイプの処理デバイスを含んでもよい。プロセッサ１２０４は、データを分析及び処理する為の１つ以上の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、サーバ、ネットワーク、デジタル回路、アナログ回路、それらの組み合わせ、又は他の現在知られている若しくは後に開発されたデバイスであってもよい。プロセッサ１２０４は、手動で生成された（即ち、プログラムされた）コード等のソフトウェアプログラムと連携して動作してもよい。

プロセッサ１２０４はメモリ１２０６と結合されてもよく、又はメモリ１２０６は別個の構成要素であってもよい。メモリ１２０６は、ランダムアクセスメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ、電気的にプログラマブルなリードオンリーメモリ、電気的に消去可能なリードオンリーメモリ、フラッシュメモリ、磁気テープ又はディスク、光媒体等を含む、様々なタイプの揮発性及び不揮発性の記憶媒体等のコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよいが、これらに限定されない。メモリ１２０６は、プロセッサ１２０４のランダムアクセスメモリを含んでいてもよい。或いは、メモリ１２０６は、プロセッサのキャッシュメモリ、システムメモリ等、プロセッサ１２０４とは別のメモリであってもよい。メモリ１２０６は、記録された広告やユーザデータを格納する為の外部記憶デバイスやデータベースであってもよい。例としては、ハードドライブ、コンパクトディスク（「ＣＤ」）、デジタルビデオディスク（「ＤＶＤ」）、メモリカード、メモリスティック、フロッピーディスク、ユニバーサルシリアルバス（「ＵＳＢ」）メモリデバイス、又は、認証若しくは信号検出データを含むデータを格納するように動作可能なその他のデバイスが含まれる。メモリ１２０６は、プロセッサ１２０４によって実行可能な命令を格納するように動作可能である。

図に示された、又は本明細書に記載された機能、行為、又はタスクは、プログラムされたプロセッサがメモリ１２０６に格納された命令を実行することによって実行され得る。具体的には、制御信号１１０５を検出し、制御信号１１０５がデバイス１１０６を認証できるかどうかを判断する動作は、メモリ１２０６からの命令に基づいてプロセッサ１２０４によって実行されてもよい。他の実施形態では、システム１１０２からのような認証及び／又は年齢確認は、メモリ１２０６からの命令に基づいて、プロセッサ１２０４によって実行されてもよい。機能、行為、又はタスクは、命令セット、記憶媒体、プロセッサ、又は処理戦略の特定のタイプとは独立しており、単独又は組み合わせて動作するソフトウェア、ハードウェア、集積回路、ファームウェア、マイクロコード等によって実行されてもよい。同様に、処理戦略は、マルチプロセシング、マルチタスク、並列処理等を含んでもよい。

プロセッサ１２０４は、制御信号１１０５を受信／分析する為の命令、デバイス１１０６を認証する為の命令、及び／又はユーザの年齢を確認する為の命令、又は年齢確認システム１１０２の為の後続の認証動作の為の命令を含むソフトウェアを実行するように構成されてもよい。具体的には、プロセッサ１２０４が制御信号１１０５を認証できない場合、スイッチ１２０８を作動させて、電力が供給されるのを阻止することができ、それによりデバイス１１０６の動作を停止又は阻止する。具体的には、デバイス１１０６は、デバイス１１０６が認証された制御信号１１０５を受信した時にのみ起動される、デバイスに電力を供給する為のバッテリを含んでもよい。言い換えると、年齢確認による認証が通れば、電気の流れが許可される。或いは、認証や年齢確認に失敗した場合には、電気の流れは停止され得る。具体的には、スイッチ１２０８をオフにすると、デバイス１１０６に電気が供給されない。スイッチ１２０８は図９に関して説明したスイッチ９１０であってもよい。スイッチ１２０８は、信号検出器回路１２０２の一部として図示されているが、代替的な実施形態では、デバイス１１０６上の別個の構成要素であってもよい。

信号検出器回路１２０２は、制御信号１１０５を変換する為の変換器１２０７を含んでもよい。制御信号１１０５の変換は、制御信号１１０５が認証される認証プロセスの一部であってもよい。変換器１２０７は、図１３～１５に関して以下で更に説明するように、制御信号１１０５の種類に応じて異なっていてもよい。

図１３は、制御信号１１０５の実施形態を示す。制御信号１１０５は、デバイス１１０６の認証の為に提供される。制御信号１１０５は、デバイス１１０６のシリアル番号又はデバイスの構成要素（例えば、カートリッジ）に対応していてもよい。認証される為には、制御信号１１０５はシリアル番号と一致しなければならない。代替的実施形態では、シリアル番号ではなく、デバイス１１０６の別の識別コード又は認証コードがあってもよい。コードは、代替的な実施形態において、各デバイス１１０６に対して、各ユーザに対して、又はデバイスの種類毎に一意であってもよい。年齢確認システム１１０２は、認証の為に提供されるコード又は制御信号１１０５を記憶する為のデータベースを含んでもよい。データベースは、ユーザ、プロファイル、及び／又はデバイスを、デバイス１１０６をロック解除できる特定のコードと関連付けてもよい。一実施形態では、データベースは、夫々の開示内容全体が参照により組み込まれる、２０１９年４月２４日に出願された「タバコ製品用の分散型アイデンティティ格納（ＤＥＣＥＮＴＲＡＬＩＺＥＤ ＩＤＥＮＴＩＴＹ ＳＴＯＲＡＧＥ ＦＯＲ ＴＯＢＡＣＣＯ ＰＲＯＤＵＣＴＳ）」という名称の米国仮特許出願第６２／８３８，２７２号に対する優先権を主張する、２０１９年５月１７日に出願された、「タバコ製品用の分散型アイデンティティ格納（ＤＥＣＥＮＴＲＡＬＩＺＥＤ ＩＤＥＮＴＩＴＹ ＳＴＯＲＡＧＥ ＦＯＲ ＴＯＢＡＣＣＯ ＰＲＯＤＵＣＴＳ）」という名称の米国特許出願第１６／４１５，４７７号に記載されているような、ブロックチェーン技術を用いた分散型ネットワークストレージであってもよい。

制御信号１１０５は、確認されていないユーザによるハッキングの可能性を減少させる為に暗号化されてもよい。一実施形態では、デバイス１１０６のシリアル番号又は別の識別子は、デバイス１１０６のメモリチップ（例えば、メモリ１２０６）に格納されるハッシュコードを製造中にランダムに割り当てられ得る。値は、更新され、認証の為にアクセスされるデータベースに格納されてもよい。図１９の実施形態では、ヘルプデスクのオペレータがこのデータベースにアクセスすることができる。その実施形態では、オペレータがデバイス１１０６の購入者から自分のデバイスをロック解除する為の電話を受けると、オペレータはシリアル番号を調べて、割り当てられたハッシュコードを送信する。別の実施形態では、ホストデバイス１１０４は、ユーザが識別及び／又は年齢確認されると、特定のエントリのデータベースにアクセスすることができる。別の暗号化の例では、シリアル番号又は識別子は、全ての数字を同じように変換する特定のコード演算子を利用してもよい。例えば、全てのシリアル整数及びシリアルアルファベット文字に、設定された量を加算又は減算してもよい。この例では、設定された量が＋５である場合、Ｓ１８９Ａ４Ｒの識別子が暗号化されてＸ６３４Ｆ９Ｗになる。セキュリティと複雑さを強化する為に、コードは、デバイス１１０６の製造日／時間に基づいて変化してもよい。

デバイス１１０６は、年齢確認を伴う登録も含み得る認証までデバイスの使用を許可しないロック位置で販売され得る。一実施形態では、小売の為の販売時点に配置されるキオスクは、消費者が購入時にデバイスを登録及び年齢確認することをより容易にし得る。消費者が年齢確認されると、デバイスの定期的な認証が消費者の確認に用いられる。他の実施形態では、小売店の店員が、識別ドキュメンテーションをスキャンして、デバイス購入者に認証に使用される視覚的又は聴覚的な入力を促す等、登録及び年齢確認プロセスに活用することもできる。

デバイス１１０６は、年齢確認システム１１０２からのような、又はヘルプデスクのオペレータに関連付けられたネットワークバージョンと同期される疑似乱数生成器を組み込んでもよい。この疑似乱数生成器はローリング式であってもよく、所定の時間が経過すると変化する。制御信号１１０５は、デバイスのシリアル番号とリンクする必要はない可能性がある。暗号化の他の例示的な形態は、確認されていないユーザがデバイスをロック解除することを防止する為に制御信号１１０５を暗号化する為に使用され得る、アドバンスト・エンクリプション・スタンダード（ＡＥＳ）、トリプルデータ・エンクリプション・スタンダード（３ＤＥＳ）、トゥーフィッシュ（Ｔｗｏｆｉｓｈ）、又はＲＳＡの技術を含み得る。これらの技術は、制御信号１１０５をデバイス１１０６に送信する前に暗号化することができる。その後、デバイス１１０６は、デバイス１１０６のメモリ１２０６に格納されている割り当てられたキーを使用して信号を復号し得る。

制御信号１１０５は、製造された全てのデバイスに対して同じであり得るか、又はユーザ、プロファイル、又は特定のデバイスに固有であり得る。デバイス製造プロセス中に、デバイスソフトウェアは、そのシリアル番号又は別の識別子に対応する特定のロック解除シーケンス（即ち、オーディオ信号１３０２及び／又は光信号１３０４を含む制御信号１１０５）で符号化されてもよい。一例では、制御信号１１０５は、モールス符号やタップコード等の文字符号化方式に従って書き換えられたデバイスのシリアル番号であるアンロックトーンシーケンスであってもよい。

ホストデバイス１１０４からデバイス１１０６への制御信号１１０５は、オーディオ信号１３０２であってもよい。オーディオ信号１３０２はトーンシーケンスを含んでもよい。オーディオ信号１３０２又はトーンシーケンスは、モールス符号に類似した長短等の一連のパルスであり得る。代替的実施形態では、振幅及び／又は周波数の増加及び／又は減少を有する異なるタイプのシーケンスが使用されてもよい。シリアル番号又は識別子は、年齢確認システム１１０２において、又はオペレータ（例えば、ヘルプデスクオペレータ）が使用するソフトウェアを介して認証トーンに変換されてもよい。この変換はソフトウェアを介したものであってもよい。そのようなソフトウェアの一例はモールス符号への変換を含み得、それは例えば、https://morsecode.scphillips.com/translator.htmlにある無料のオンラインソフトウェアである。シリアル番号や識別子の変換はモールス符号の例では一連のドットとダッシュへの変換である。従って、識別子Ｓ１８９Ａ４Ｒは、... .---- ---... ----. .- ....- .-.となる。このモールス符号はバイス１１０６に可聴再生され得るものであり、デバイス１１０６は、信号検出器１１０７で符号を検出し、変換器１２０７で符号を変換する。制御信号１１０５は変換済み信号を参照してもよく、変換済み信号はその時デバイス１１０６によって識別子に変換し直される。

ホストデバイス１１０４からデバイス１１０６への制御信号１１０５は、光／光学／スキャンされた信号１３０４であってもよく、これは光信号と呼ばれてもよい。光信号１３０４は一連の光パルス又は光シーケンスであってもよい。光信号又は光源との通信は、２０１９年３月５日に英国で出願された「光無線通信での電子蒸気供給システム（ＥＬＥＣＴＲＯＮＩＣ ＶＡＰＯＵＲ ＰＲＯＶＩＳＩＯＮ ＳＹＳＴＥＭ ＷＩＴＨ ＯＰＴＩＣＡＬ ＷＩＲＥＬＥＳＳ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＳ）」という名称の英国特許出願第１９０６２４３．９号に更に記載されており、これを参照により本明細書に組み込む。

図１４はオーディオ検出器１４０２の実施形態を示す。オーディオ検出器１４０２は信号検出器１１０７の一実施形態である。オーディオ検出器１４０２は、圧力センサ１４０７及び／又はマイクロフォン１４０８を含んでもよい。デバイスがパフ作動エアロゾル送達デバイスである幾つかの実施形態では、圧力センサ１４０７は、ユーザがデバイス１１０７上でパフ又は吸入して、デバイス１１０７を作動させ（例えば、加熱器をオンにする）、それが圧力の変化を測定する為に使用され得る、デバイス１１０７内の既存の圧力センサ（例えば、センサ９０８）を含んでもよい。デバイスを作動させる為の吸入を測定する別の圧力センサがあってもよいし、吸入するとデバイスを作動させ、オーディオ信号１３０２を検出する為に使用される１つの圧力センサがあるだけでもよい。言い換えると、圧力センサ１４０７は、パフを感知して加熱器を作動させる為に使用されるものと同じものであってもよいし、二次的な圧力センサを認証の為だけに使用してもよい。

圧力センサ１４０７は、オーディオ信号１３０２の検出を改善する為に、オリフィス、ポート、又はカナル等によって、デバイス１１０７の外面に露出してもよい。オーディオ信号１３０２がヘルプデスクの従業員によって提供される実施形態では（例えば図１９）、ヘルプデスクの従業員は、圧力センサ１４０７がオーディオ信号１３０２（即ち認証トーン）を感知する為の最適な位置にあるように、デバイス１１０７の外面上のオリフィス、ポート、又はカナル等の正しい位置に電話のスピーカを保持するように、デバイス購入者に指示してもよい。オーディオ信号１３０２がホスト１１０４（例えば、コンピューティングデバイス、携帯電話、タブレット等）上のアプリ又はソフトウェアによって提供される他の実施形態では、アプリは、デバイス１１０７に相対する最適な位置にスマートフォンのスピーカを保持する方法をユーザに指示することができる。これにより、圧力センサ１４０７がオーディオ信号１３０２を確実に検出することができる。

オーディオ信号１３０２は認証トーンと呼ばれることがあり、低周波の圧力波であってもよい。一実施形態では、波は、殆どのスマートフォン又は携帯電話で使用されている基本的な電話用スピーカの機能性の低い方にあってもよい。一例では、圧力センサ１４０７が低減された信号対雑音比でトーンを検出する為に、周波数は１０Ｈｚ～２０Ｈｚ程度であり得る。

オーディオ信号１３０２を検出することができる圧力センサ１４０７の多くの異なる実施形態があり得る。一例は密封差圧センサであり、これは、（圧力又は音波による）周囲の圧力の変化を標準的な基準圧力と比較することを可能にする。密封差圧センサは、スピーカから放出される音波を検出し得る。或いは、圧力センサ１４０７は非密閉型差圧センサであってもよく、非密閉型差圧センサは、異なる直径の２つの開口部を通過する流体の流れから生じる圧力を比較する流量センサを含む。非密閉型差圧センサは、音波をより良く検出するように配置する必要があり得る。

別の実施形態では、デバイス１１０７はマイクロフォン１４０８を含み得る。マイクロフォン１４０８は、携帯電話のスピーカから発せられる可能性のある、より広範囲の（例えば、可聴に加えて非可聴の）トーンを感知できる可能性はあるが、追加の構成要素となる。具体的には、可聴トーンは、人間に聞こえる周波数範囲であり得るが、トーンは更に、非可聴トーンを含むより広い範囲を含み得る。マイクロフォン１４０８は、パフを感知して加熱器を作動させる為に使用されてもよいし、オーディオ信号１３０２又は認証トーンのみを検出する為の二次的なマイクロフォンがあってもよい。本実施形態では、周波数は、スマートフォン、携帯電話、タブレット、又は他の一般的なスピーカの機能の上限、例えば、２０ｋＨｚ～２５ｋＨｚの範囲内であってもよい。そのような周波数は、ユーザ又はデバイス購入者には聞き取れないが、それでもマイクロフォン１４０８によって感知されるであろう。マイクロフォン１４０８は、約２０Ｈｚ～２０ｋＨｚの間の範囲内の任意の可聴周波数を含む、その機能性の限界に基づいて、トーンを感知し得る。

オーディオ信号１３０２を検出し得るマイクロフォン１４０８の多くの異なる実施形態があり得る。一例は、ＰＴＦＥベースのフィルムダイアフラムを使用するＭＥＭＳエレクトレットマイクロフォンである。この例は、長寿命の適切なサイズであってもよい。他の例では、他のエレクトレットマイクロフォンが使用され得る。更に、コンデンサマイクの系列の他のマイクロフォンもある。他の例は、水晶マイクやピエゾマイクを含む。これらの例は、固体の物体を介してノイズ又は振動を感知することができ、デバイスの外殻に対して内部に配置される可能性があり、これにより、音波がデバイス１１０７の内部に伝わることを可能にするオリフィス、カナル、又はポートが不要になる可能性がある。

図１５は、光検出器１５０２の実施形態を示す。光検出器１５０２は信号検出器１１０７の一実施形態である。光検出器１５０２は、視覚検出器又は光検知器と呼ばれることもある。光検出器１５０２は、光センサ１５０７、フォトダイオード１５０８、リーダ１５０９、及び／又は、赤外線検出器１５１０を含んでもよい。光センサ１５０７は、任意の光依存性抵抗素子を含んでもよい。これらのセンサは、光の有無に応じて抵抗値が変化してもよい。これにより、光信号１３０４（即ち、認証光シーケンス）が送信されている時に、抵抗素子に電流を流す必要がある場合がある。フォトダイオード１５０８は、光源に曝された時に微弱電流を生成するセンサを含んでいてもよい。それはスイッチとして機能してもよく、迅速な応答時間を有してもよい。

光検出器１５０２は、カメラ、バーコードリーダ、又は他の検出器等のリーダ１５０９を含んでもよい。一例では、ユーザは、特定のデバイスに関連する固有のコード（例えば、バーコード）の写真を（例えば、モバイルデバイス又はスマートフォンを含むホスト１１０４で）撮影してもよい。代替例では、リーダ１５０９は、バーコード、無線周波数（ＲＦ）識別、近距離通信（ＮＦＣ）通信、磁気ストリップリーダ、チップリーダ（例えば、クレジットカードリーダと同様のもの）、有線通信、又は無線通信を読み取ってもよい。例示的なバーコードは、ユニバーサルプロダクトコード（ＵＰＣ）、データマトリックスコード、及び／又はクイックレスポンス（ＱＲ）コード等の、任意のタイプのスキャン可能な識別子を含んでもよい。コードは、任意の一次元（１Ｄ）コード、二次元（２Ｄ）コード、三次元（３Ｄ）コード、又は他のタイプのコードを含んでもよい。ＲＦＩＤを用いた例示的な通信及び認証については、ヘンリー（Ｈｅｎｒｙ）他に対する米国特許第１０，０１５，９８７号、及びラム（Ｌａｍｂ）他に対する米国特許出願公開第２０１７／００２０１９１号に記載されており、それらの各々は参照により本明細書に組み込まれる。ＮＦＣによる例示的な通信及び認証は、サー（Ｓｕｒ）他に対する米国特許第９，８６４，９４７号に記載されており、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。バーコード等のコードは、製品包装、ラベル、製品自体、又は製品包装内の挿入物に印刷され得る。一実施形態では、特定のデバイス毎に固有のバーコードがあってもよい。バーコードからリンクされたアプリケーション又はウェブサイトは、ソフトウェアを使用して、固有のバーコードから抽出された識別情報を対応する認証光シーケンスに変換してもよい。言い換えると、バーコードのスキャンが、ホスト１１０４による光信号１３０４の発光のトリガとなり得る。或いは、アプリケーション又はウェブサイトは、固有のバーコードから抽出された識別情報をデータベースで検索して、その特定のデバイス１１０６に適切な光信号１３０４を決定してもよい。別の実施形態では、デバイス１１０６（又はデバイス１１０６の包装／挿入物）は、アプリケーションを実行する、又はウェブサイトにアクセス可能なホスト１１０４（例えば、モバイルデバイス又はスマートフォン）によって読み取られ得るＲＦＩＤタグを担持してもよい。ＲＦＩＤタグは、その特定のデバイス１１０６を認証又はロック解除することができる光信号１３０４の生成をもたらし得る、デバイス１１０６の為の固有の識別子を担持してもよい。

光検出器１５０２センサの例では、光の波長範囲は約４００ｎｍ～７００ｎｍであってもよい。光検出器１５０２は、より小さい範囲又は波長、或いは任意／全て（即ち白色光）を受信するように調整されてもよい。一連のパルスとは対照的に、光信号１３０４は波長のパターンを含んでいてもよい。一例では、光信号１３０４は、３秒で４００ｎｍから５００ｎｍまで上昇し、５秒間黒の状態を保ち、その後１秒で４００ｎｍから７００ｎｍまで上昇してもよい。このような波長と時間の変化を利用して固有の光信号１３０４を生成することができる。又、他のパターンや波長のバリエーションを用いてもよい。

ホスト１１０４がモバイルデバイス又はスマートフォンである場合、光信号１３０４は、ディスプレイ（例えば、画面上の光／色の配置又はディスプレイからのパルス）又はフラッシュライト（例えば、モバイルデバイス又は他のコンピューティングデバイス上の背面向きのフラッシュライト）によって生成されてもよい。ディスプレイの例は、ディスプレイは殆ど黒であるが、ディスプレイ画面に表示される任意の色／パルス／パターンを検出する為に、デバイス１１０６の光検出器１５０２の近くに配置される部分を含むことができる。フラッシュライトアプリケーションを含むホスト１１０４の例では、光信号１３０４を提供する特定のパターン又はシーケンスに従ってフラッシュライトが光を送信するように、アプリをプログラムすることができる。光の強度は、送信中の信号損失の可能性を低下させる可能性があるフラッシュライトに関して大きくなる可能性がある。光信号１３０４の送信に先立って、アプリは、光検出器１５０２がホスト１１０４又はモバイルデバイス上のフラッシュライトと整列するように、ユーザが自分のデバイスを正しい位置に配置するよう促してもよい。光検出器１５０２は、年齢確認システム１１０２での年齢確認に対応するアプリ又はウェブページに表示されるＱＲコード（登録商標）又は他のバーコードをスキャンする為のリーダ１５１０を含んでもよい。このような実施形態のリーダ１５１０は、デバイスのロック解除を可能にするこのＱＲコード（登録商標）をスキャンする。

デバイス上の光センサは、一実施形態では、赤外線（ＩＲ）センサ１５１０であり得る。ホスト１１０４は、ＩＲを介して光信号１３０４を通信する携帯電話又は他のＩＲ対応デバイスであってもよい。幾つかの実施形態では、可視光スペクトルとＩＲの組み合わせがあってもよく、これは、異なる光検出器１５０２（例えば、光センサ１５０７とＩＲ１５１０）に依存してもよいし、単一のセンサが両方を測定してもよい。光学的タイプの組み合わせがあることで、光信号１３０４のコードの組み合わせのより大きなセットを提供することができる。ユーザは、可視光スペクトルを見られても、ＩＲを検出できない可能性があり、これは、光信号の再現を防ぐことによってセキュリティを向上させることもできる。ＩＲ又は非可視信号の場合、ユーザは、光信号１３０４がデバイスを制御／ロック解除する為に通信されていることを示す表示（例えば、視覚的スペクトルパルス）又は確認を提供されてもよい。

図１６は、オーディオ信号によるデバイスの機能制御の例示的なシステム図を示す。図１１と同様に、図１６は、音声検出の為のシステムを示している。ホスト１１０４は、ネットワーク１１０３を介して年齢確認システム１１０２にアクセスすることができる。確認の際、ホスト１１０４はデバイス１１０６の認証に使用され得る。具体的には、ホスト１１０４は、圧力センサ１４０７及び／又はマイクロフォン１４０８等のオーディオ検出器による検出の為に、オーディオ信号１３０２をデバイス１１０６に提供することができる。オーディオ信号１３０２は、デバイス１１０６をロック解除する為の制御信号又は認証信号である。他の実施形態では、オーディオ信号１３０２は、ユーザのスマートフォン又はモバイルデバイスではなく、ヘルプデスクコールによって提供されてもよい。そのような実施形態では、ホスト１１０４は、音声通信（例えば、ＶｏＩＰ又は電話通話）によってアクセスされるヘルプデスクであると考えてもよい。

図１７は，光信号によるデバイスの機能制御の例を示すシステム図である。図１１と同様に、図１７は、光／視覚的検出の為のシステムを示している。ホスト１１０４は、ネットワーク１１０３を介して、年齢確認システム１１０２にアクセスすることができる。確認の際、ホスト１１０４はデバイス１１０６の認証に使用され得る。具体的には、ホスト１１０４は、光検出器１５０２による検出の為に光信号１３０４をデバイス１１０６に提供することができる。光信号１３０４は、デバイス１１０６をロック解除する為の制御信号又は認証信号である。光検出器１５０２の例は、図１５に示され、図１５に関して説明される。

図１８は、制御信号処理の一例を示すフローチャートである。ブロック１８０２で、ユーザ／消費者がデバイス１１０６等のデバイスを購入する。購入はオンラインで行われてもよいし、小売店やキオスクで直接行われてもよい。デバイスは、ブロック１８０４で認証が要求されるまで動作することができる。一実施形態では、認証が完了するまで、デバイスはロック状態又は非動作状態であってもよい。別の実施形態では、デバイス１１０６は、限られた使用（限られた時間、又は限られたパフ）の間ロックされずに販売されてもよく、その後は認証が必要となる。認証は、先ずブロック１８０６のような年齢確認を必要とする場合があり、これは年齢確認システム１１０２によって実行され得る。年齢確認は、一度だけ行われるか、又は定期的な更新を要する場合があるが、一方で、認証は、より頻繁に（例えば、カートリッジ又は他のエアロゾル源部材が交換される度に）必要とされることもある。年齢確認システム１１０２はユーザの年齢を確認する為の機能を提供する。年齢確認は、特定のユーザの為のものであり得、そのユーザが使用する複数のデバイスに確認が適用されるようなものであってもよいが、個々のデバイス毎に認証が必要となる場合もある。幾つかの実施形態では、各デバイスは、後続の認証に加えて、年齢確認プロセスを必要とする場合がある。

初期年齢確認として、年齢確認システム１１０２は、ユーザの年齢を確立する為に、幾つかの識別ドキュメンテーションを要求してもよい。例えば、ユーザの年齢を確立する為に、運転免許証やパスポートがアップロードされてもよい。そのドキュメンテーションの画像を使って顔認識を行うことで、将来の年齢確認に利用することができる。顔認識技術は、２つの画像を分析して、アイデンティティの一致を確認するか、アイデンティティの確認を拒否するか、或いは確認にフラグを立てて追加の識別情報を要求することができる。この年齢確認は、その画像を、ユーザがモバイルデバイスやウェブカメラで撮影したライブの自己画像（「セルフィー」）やビデオと比較することも含み得る。これにより、単に誰かの写真を見せるだけの不正を防ぐことができる。具体的には、ハードコピーされた写真を使って（例えば、運転免許証をウェブカメラに近づけて）、顔認識ソフトウェアを欺く可能性を減らすことができる。ユーザがアップロードしたセルフィーは、短いビデオを録画してフレームが変化することを確認することで、ライブであるかどうかがチェックされ得る。別の実施形態では、確認ステップは、ライブであることを確認する為に、数字、シーケンス、又はコードを復唱する等、ユーザによる音声入力を含んでもよい。他の年齢確認の例は、ユーザが年齢確認された後にユーザを認証する為の何らかの形態の指紋リーダを含んでもよい。一実施形態では、ホスト１１０４は、確認プロセスの一部として指紋を受け取ってもよい。ＤＮＡ、血液、又は他の生物学的指標のような、ユーザを確認する為に使用される他の生体認証があってもよい。

デバイス１１０６は、デバイスが年齢確認されてから他のユーザに配布されないように、より頻繁な認証を必要とすることがある。認証は、ブロック１８０８のように、デバイス１１０６に制御信号を提供することを含んでもよい。説明したように、制御信号は、オーディオ信号１３０２又は光信号１３０４の何れかであってもよい。その信号は、ホストデバイス１１０４から発信されてもよいし、別のソース（例えば、ヘルプデスクコール）から発信されてもよい。制御信号は、ブロック１８１０においてデバイス１１０６で受信され、その制御信号が正しければ、デバイスは認証され、ブロック１８１２において認証が再び要求されるまで、デバイスの使用を継続することができる。デバイス１１０６で受信した制御信号がブロック１８１０で正しくない場合、デバイス１１０６は認証されず、ブロック１８０８で正しい認証制御信号が送信されるまでロックされたままである。

幾つかの実施形態では、制御信号によるデバイスの認証は、特定のユーザの為にデバイスをロック解除し、再び必要とされる可能性のある将来の認証はデバイス１１０６自体で実行されてもよい。例えば、上述の生体認証、指紋リーダ、又は他の生物学的指標が、認証の為にデバイス上で使用されてもよい。これに関連して、幾つかの実施形態では、デバイス１１０６は、第２のユーザがデバイス１１０６を使用することを防止する為に、初期認証に使用された特定のユーザ生体認証（複数可）に（例えば、初期認証の際に）結び付けられてもよい。将来的に再認証が必要な場合、ユーザは、再認証する為にユーザ生体認証（複数可）を提供することによって、デバイス１１０６をロック解除し、及び／又は使用を継続してもよい。更なる例として、ユーザは、デバイス１１０６のユーザインタフェースを介して（例えば、タッチスクリーン、入力ボタン、ユーザがデバイスをパフすることによって提供され得るパフの特定のパターン等を介して）、及び／又はデバイス１１０６が初期認証される時にデバイス１１０６に通信可能に結合され得るコンピューティングデバイスを介して入力され得るピンコード等のコードを設定してもよく、後にピンコードを入力してユーザを再認証してデバイス１１０６のロック解除及び／又は使用継続を行ってもよい。

図１９は、オーディオ信号処理の一例を示すフローチャートである。図１９に示す例は、デバイス１１０６の確認及び認証の為のヘルプデスクの使用である。具体的には、ユーザは、確認及び／又は認証の為に、ヘルプデスクの回線に電話をかけることができる。ブロック１９０２で、ユーザは年齢確認の為にヘルプデスクに電話をかける。ヘルプデスクの電話は、ユーザ情報を提供又は確認することによって、アイデンティティを確認する為に使用され得る。ヘルプデスクの従業員は、デバイスの購入者の情報を取り、この情報には、デバイスのシリアル番号、購入日、運転免許証番号、社会保障番号の下４桁、又は購入者のアイデンティティを確認する為に使用できる他の個人情報が含まれる可能性がある。一実施形態では、ヘルプデスクは、ブロック１９０４で識別ドキュメンテーションで提供される情報を確認してユーザの年齢を確認する為に使用され得る。その後、ヘルプデスクのオペレータは、ユーザがデバイス１１０６に提供するオーディオ信号１３０２を送信することができる。具体的には、ホストデバイス１１０４であってもよいユーザの電話受信機は、ブロック１９０６においてオーディオ信号１３０２又は認証トーンが送信されるスピーカを有している。

幾つかの実施形態では、ブロック１９０２におけるヘルプデスクの電話通話、ブロック１９０４におけるヘルプデスクの確認、及びブロック１９０６における認証トーンは、全て異なるデバイスからのものか、又は同じデバイスからのものであり得る。例えば、ブロック１９０２～１９０４の確認電話通話は、認証トーンのソースとは異なる電話から行われる可能性がある。具体的には、ヘルプデスクは、認証トーンが、ヘルプデスクとの電話通話とは異なるデバイスから、又は異なるソースから送信されることに対して、承認を送信又は提供し得る。一例では、ヘルプデスクがユーザを確認／認証したことに基づいて、認証トーンを電話機のアプリで再生することができる（電話中にスピーカから再生するのではなく）。別の例では、ヘルプデスクは、電子メール、テキストメッセージ、又は通知等を介して、認証トーンと共にオーディオファイルへの１回限りの使用可能なリンクを送信することができる。リンクは、不正行為を防止する為に、限られた時間のみ有効であってもよい。

トーンの生成は、デバイス購入者が自分で使用するモバイルアプリ又はウェブアプリに組み込まれ得るソフトウェアから行うことができる（例えば、図２０のように、モバイルデバイス上のプロファイルを備えたアプリを介して）。認証トーンは、ユーザのコンピュータ、電話、又は携帯電話のスピーカを介して生成されて発せられ、ブロック１９０８のようにデバイス１１０６のオーディオ検出器１４０２によって検出される。ブロック１９０８で認証トーンが正しくない場合、デバイスはロックされたまま、又は認証されないままで、ブロック１９０６からの正しい認証トーンを待つ。認証トーンが正しければ、ブロック１９１０のように再び認証が必要になるまで、デバイス１１０６を使用することができる。再認証プロセスに加えて、デバイス購入者が、毎回の使用前、毎回の充電前、所定の長さの時間後、所定の量のパフ秒又はパフ後、所定の数のカートリッジ挿入の前、又はデバイス購入後に１回だけの確認を再確認するという要件があり得る。そのような例では、ブロック１９１０で再び認証が要求される場合、ブロック１９０６での認証に加えて、ブロック１９０４でユーザの年齢を再確認する必要があり得る。

図２０は、ホストデバイスとの認証の一例を示すフローチャートである。図２０の実施形態は、認証の為にアクセスできるというよりも、年齢確認されたユーザのプロファイルに基づいて、部分的にデバイス１１０６を認証する。ブロック２００２で、デバイス１１０６がユーザによって購入される。ユーザは、ブロック２００４で、年齢確認システムの為に識別情報を提供する。上述したように、識別情報は、ユーザのアイデンティティ及び年齢を確認する為に使用される情報を含んでもよい。その情報とは、小売店に身分証明書（運転免許証等）を見せることや、キオスク、又はコンピュータやモバイルデバイス等のユーザの個人的なデバイスで身分証明書をスキャンすることであり得る。又、インターネットに接続された年齢確認システム（コンピュータ、携帯電話等）を利用して、ユーザ自身が身分証明書の情報をアップロードする場合もある。識別と年齢確認が済むと、ブロック２００６で、ユーザは年齢確認システム１１０２でユーザプロファイルを作成することができる。年齢確認システム１１０２は、インターネット等のネットワーク１１０３を介して接続されてもよいし、アプリケーションでプロファイルを作成することをユーザに要求してもよいし、ウェブベースのアプリケーションで作成してもよい。ユーザプロファイルは、将来の認証要求時に素早くアクセスできるように、年齢確認システム１１０２のデータベースに格納され得る。要求と、ユーザ（又はユーザのプロファイル）がユーザの年齢を確認するという確認とに基づいて、ホストデバイス１１０４は、ブロック２００８のように、制御信号１１０５をデバイス１１０６に送信することができる。制御信号１１０５は、データベースに格納されたユーザプロファイルと関連して格納されてもよい。或いは、デバイス１１０６に関する情報（例えば、シリアル番号）を含むユーザプロファイルに格納された情報に基づいて、正しい制御信号を生成するアプリケーションがあってもよい。制御信号１１０５は、ホストデバイス１１０４によって送信されるオーディオ信号１３０２又は光信号１３０４であってもよい。ブロック２０１０で制御信号が正しくない場合、デバイス１１０６は認証されず、正しい制御信号を待たなければならない。ブロック２０１０で制御信号が正しければ、ブロック２０１２で認証が再び要求されるまで、デバイス１１０６を使用することができる。認証が再び必要になると、ホストデバイスはブロック２００８のデバイスに再び制御信号を送信できる。

図２１は例示的な認証キー２１０２を示す。認証キー２１０２は、デバイスと共にパッケージの一部として販売されてもよい。認証キー２１０２は、デバイス１１０６上の光検出器１５０２（例えば、光センサ１５０７）と容易に整列することによって光信号１３０４と共に使用されてもよく、光の量を妨害する、又は検出器若しくはセンサによって区別可能な光の特定のセグメントを妨害する。認証キー２１０２は、検出器／センサに許容される光量を変化させたり、検出器／センサに通過可能な光のセグメントを変化させたりする回転機構を組み込んでもよい。一実施形態では、キーの円周上に数字の範囲（例えば、０～１２まで）が記載されている。回転機構を作動させると、数字が、矢印と比較して回転し、キーがどの番号に設定されているかをデバイスユーザが識別することを補助する。本実施形態では、ユーザは、ネットワークやインターネットにアクセスすることなく、デバイス１１０６をロック解除できる。上述したように、ユーザは、先ず、年齢確認を行うことができる（例えば、ユーザは、ヘルプデスクに電話で年齢確認を行う）。年齢確認の後で、認証キー２０１２と一緒に使用する番号又は一連の番号が提供され得る。番号又は一連の番号は、認証キー２０１２の回転の為のものである。一実施形態では、番号又は一連の番号は、デバイス１１０６のシリアル番号に対応していてもよい。ユーザがキーを回転させることから生成される対応する光のシーケンスは、チップ製造時等に、デバイス１１０６のメモリ（例えば、メモリ１２０６内）にプログラムされてもよい。これにより、プロセッサ（例えばプロセッサ１２０４）は、メモリに保存された期待値と、認証キー２１０２の単一又は複数の回転からの受信値とを比較し、両者を比較して認証を決定することが可能になる。

喫煙品（複数可）の使用に関する上述の説明は、本明細書で提供される更なる開示に鑑みて当業者には明らかであり得る若干の変更を通じて、本明細書に記載される様々な実装形態に適用され得る。しかしながら、上記の使用の説明は、喫煙品（複数可）の使用を制限することを意図したものではなく、本開示の開示に必要な全ての要件を満たす為に提供されるものである。図１～２１に例示された喫煙品（複数可）に示された要素の何れか、又は上記で別の方法で説明された要素が、本開示によるエアロゾル送達デバイスに含まれてもよい。

本明細書に記載された本開示の多くの修正及び他の実装形態は、前述の説明及び関連する図面に提示された教示の恩恵により、本開示が属する技術分野の当業者に思い浮かぶであろう。従って、本開示は、開示された特定の実装形態に限定されるものではなく、修正及び他の実装形態が添付の請求項の範囲内に含まれることが意図されていることを理解されたい。更に、前述の説明及び関連する図面は、要素及び／又は機能の特定の例示的な組み合わせの文脈で例示的な実装を説明しているが、添付の請求項の範囲から逸脱することなく、要素及び／又は機能の異なる組み合わせが代替的な実装形態によって提供され得ることを理解すべきである。これに関連して、例えば、上で明示的に説明したものとは異なる要素及び／又は機能の組み合わせも、添付の特許請求の範囲の一部に記載されるように企図されている。本明細書では特定の用語が使用されているが、これらの用語は一般的かつ説明的な意味でのみ使用されており、限定を目的としたものではない。

３０１ 制御体
５２８ 加熱アセンブリ
９０４ 電源
９０６ 制御構成要素
９０８ センサ
９１０ スイッチ
９１２ 処理回路
９１４、１０００ 信号調整回路
９１６ 制御構成要素
１００１ 信号調整チップ
１００２ 双方向電圧レベル変換器
１１０２ 年齢確認システム
１１０４ ホストデバイス
１１０３ ネットワーク
１１０５ 制御信号
１１０６ デバイス
１１０７ 信号検出器
１２０２ 信号検出器回路
１２０４ プロセッサ
１２０６ メモリ
１２０７ 変換器
１２０８ スイッチ
１３０２ オーディオ信号
１３０４ 光／光学信号
１４０２ オーディオ検出器
１４０７ 圧力センサ
１４０８ マイクロフォン
１５０２ 光検出器
１５０７ 光センサ
１５０８ フォトダイオード
１５０９ リーダ
１５１０ 赤外線

本明細書に記載された本開示の多くの修正及び他の実装形態は、前述の説明及び関連する図面に提示された教示の恩恵により、本開示が属する技術分野の当業者に思い浮かぶであろう。従って、本開示は、開示された特定の実装形態に限定されるものではなく、修正及び他の実装形態が添付の請求項の範囲内に含まれることが意図されていることを理解されたい。更に、前述の説明及び関連する図面は、要素及び／又は機能の特定の例示的な組み合わせの文脈で例示的な実装を説明しているが、添付の請求項の範囲から逸脱することなく、要素及び／又は機能の異なる組み合わせが代替的な実装形態によって提供され得ることを理解すべきである。これに関連して、例えば、上で明示的に説明したものとは異なる要素及び／又は機能の組み合わせも、添付の特許請求の範囲の一部に記載されるように企図されている。本明細書では特定の用語が使用されているが、これらの用語は一般的かつ説明的な意味でのみ使用されており、限定を目的としたものではない。
〔付記１〕
ユーザの年齢を確認するように構成された年齢確認システムと、
前記年齢確認システムと通信するように構成され、前記ユーザの確認に基づいて光信号を送信するように構成されたホストデバイスと、
前記ホストデバイスからの前記光信号の受信及び確認に応答して認証されるように構成されたエアロゾル送達デバイスと、を備えたシステム。
〔付記２〕
前記エアロゾル送達デバイスが更に、前記光信号を検出するように構成された光検出器を備えている、付記１に記載のシステム。
〔付記３〕
前記光検出器が更に、前記光信号を検出するように構成された光センサを備えている、付記２に記載のシステム。
〔付記４〕
前記光信号が、前記光センサによって検出される、変化する波長、輝度又はパルス幅のうち１つ以上を伴う一連のパルスを含む、付記３に記載のシステム。
〔付記５〕
前記光検出器が更に、前記光信号を検出するように構成されたフォトダイオードを含む、付記２に記載のシステム。
〔付記６〕
前記ホストデバイスは、前記年齢確認システムと通信する為にネットワークに接続されたコンピューティングデバイスを備えている、付記１に記載のシステム。
〔付記７〕
前記光信号は光パルスのシーケンスを含む、付記６に記載のシステム。
〔付記８〕
前記光検出器によって検出された前記光信号は、前記コンピューティングデバイスのフラッシュライト又は前記コンピューティングデバイスのディスプレイ画面からのものである、付記６に記載のシステム。
〔付記９〕
前記光信号を変換して、前記光信号が前記エアロゾル送達デバイスを認証する為に正しいかどうかを判断する、付記１に記載のシステム。
〔付記１０〕
前記ホストデバイスは、前記認証の為に前記ユーザのユーザプロファイルにアクセスする、付記１に記載のシステム。
〔付記１１〕
認証キーが、光源からの光を修正して前記光信号を形成する、付記１に記載のシステム。
〔付記１２〕
エアロゾル送達デバイスを認証する方法であって、
前記エアロゾル送達デバイスのユーザの年齢確認要求を受信するステップと、
前記ユーザの年齢を確認し、年齢確認を提供するステップと、
前記ユーザの年齢が検証された時に、前記エアロゾル送達デバイスと通信するべき光信号を生成する為の命令を提供するステップと、を含む方法。
〔付記１３〕
前記光信号を生成するステップが、前記エアロゾル送達デバイスを認証するステップを含む、付記１２に記載の方法。
〔付記１４〕
前記認証するステップは、正しい光信号を検出することに応答して、前記エアロゾル送達デバイスをロック解除するステップを含む、付記１３に記載の方法。
〔付記１５〕
前記光信号は、前記エアロゾル送達デバイスに前記光信号を通信するホストデバイスによって生成される、付記１２に記載の方法。
〔付記１６〕
前記ホストデバイスは年齢確認システムと通信する、付記１５に記載の方法。
〔付記１７〕
前記ホストデバイスは前記認証の為に前記ユーザのユーザプロファイルにアクセスする、付記１５に記載の方法。
〔付記１８〕
前記年齢確認は、識別ドキュメンテーションを比較することを含む、付記１１に記載の方法。
〔付記１９〕
エアロゾル送達デバイスであって、
エアロゾルを生成する為の電力を供給するように構成された電源と、
光信号を検出するように構成された信号検出器と、
ビデオ信号を受信し、前記光信号を変換し、前記光信号が正しい場合に前記エアロゾル送達デバイスを認証するように構成された信号検出器回路と、を備えたエアロゾル送達デバイス。
〔付記２０〕
前記信号検出器は、前記光信号を検出するように構成された光センサ又はフォトダイオードを備える、付記１９に記載のデバイス。
〔付記２１〕
前記光信号は、前記信号検出器回路からの変換器によって変換され、前記光信号が前記エアロゾル送達デバイスを認証する為に正しいかどうかを判断する、付記１９に記載のデバイス。
〔付記２２〕
光信号は、ホストデバイスの画面上に光信号を表示するホストデバイスによって又はホストデバイスのフラッシュライト機能から信号検出器に送信される、付記１９に記載のデバイス。

Claims (22)

1. ユーザの年齢を確認するように構成された年齢確認システムと、
   前記年齢確認システムと通信するように構成され、前記ユーザの確認に基づいて光信号を送信するように構成されたホストデバイスと、
   前記ホストデバイスからの前記光信号の受信及び確認に応答して認証されるように構成されたエアロゾル送達デバイスと、を備えたシステム。
2. 前記エアロゾル送達デバイスが更に、前記光信号を検出するように構成された光検出器を備えている、請求項１に記載のシステム。
3. 前記光検出器が更に、前記光信号を検出するように構成された光センサを備えている、請求項２に記載のシステム。
4. 前記光信号が、前記光センサによって検出される、変化する波長、輝度又はパルス幅のうち１つ以上を伴う一連のパルスを含む、請求項３に記載のシステム。
5. 前記光検出器が更に、前記光信号を検出するように構成されたフォトダイオードを含む、請求項２に記載のシステム。
6. 前記ホストデバイスは、前記年齢確認システムと通信する為にネットワークに接続されたコンピューティングデバイスを備えている、請求項１に記載のシステム。
7. 前記光信号は光パルスのシーケンスを含む、請求項６に記載のシステム。
8. 前記光検出器によって検出された前記光信号は、前記コンピューティングデバイスのフラッシュライト又は前記コンピューティングデバイスのディスプレイ画面からのものである、請求項６に記載のシステム。
9. 前記光信号を変換して、前記光信号が前記エアロゾル送達デバイスを認証する為に正しいかどうかを判断する、請求項１に記載のシステム。
10. 前記ホストデバイスは、前記認証の為に前記ユーザのユーザプロファイルにアクセスする、請求項１に記載のシステム。
11. 認証キーが、光源からの光を修正して前記光信号を形成する、請求項１に記載のシステム。
12. エアロゾル送達デバイスを認証する方法であって、
    前記エアロゾル送達デバイスのユーザの年齢確認要求を受信するステップと、
    前記ユーザの年齢を確認し、年齢確認を提供するステップと、
    前記ユーザの年齢が検証された時に、前記エアロゾル送達デバイスと通信するべき光信号を生成する為の命令を提供するステップと、を含む方法。
13. 前記光信号を生成するステップが、前記エアロゾル送達デバイスを認証するステップを含む、請求項１２に記載の方法。
14. 前記認証するステップは、正しい光信号を検出することに応答して、前記エアロゾル送達デバイスをロック解除するステップを含む、請求項１３に記載の方法。
15. 前記光信号は、前記エアロゾル送達デバイスに前記光信号を通信するホストデバイスによって生成される、請求項１２に記載の方法。
16. 前記ホストデバイスは年齢確認システムと通信する、請求項１５に記載の方法。
17. 前記ホストデバイスは前記認証の為に前記ユーザのユーザプロファイルにアクセスする、請求項１５に記載の方法。
18. 前記年齢確認は、識別ドキュメンテーションを比較することを含む、請求項１１に記載の方法。
19. エアロゾル送達デバイスであって、
    エアロゾルを生成する為の電力を供給するように構成された電源と、
    光信号を検出するように構成された信号検出器と、
    ビデオ信号を受信し、前記光信号を変換し、前記光信号が正しい場合に前記エアロゾル送達デバイスを認証するように構成された信号検出器回路と、を備えたエアロゾル送達デバイス。
20. 前記信号検出器は、前記光信号を検出するように構成された光センサ又はフォトダイオードを備える、請求項１９に記載のデバイス。
21. 前記光信号は、前記信号検出器回路からの変換器によって変換され、前記光信号が前記エアロゾル送達デバイスを認証する為に正しいかどうかを判断する、請求項１９に記載のデバイス。
22. 光信号は、ホストデバイスの画面上に光信号を表示するホストデバイスによって又はホストデバイスのフラッシュライト機能から信号検出器に送信される、請求項１９に記載のデバイス。
    
    

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