詳細な説明
[0029] 図1Aは、1つ又は複数の開示する実施形態を実装することができる通信システム100の一例を示す図である。通信システム100は、複数の無線ユーザに音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャスト等のコンテンツを提供する多元接続システムであり得る。通信システム100は、無線帯域幅を含むシステムリソースを共用することによって複数の無線ユーザがかかるコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、単一キャリアFDMA(SC-FDMA)、ゼロテールユニークワード離散フーリエ変換拡散OFDM(ZT-UW-DFT-S-OFDM)、ユニークワードOFDM(UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ処理済みOFDM、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC)等の1つ又は複数のチャネルアクセス方法を使用することができる。
[0030] 図1Aに示すように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク(CN)106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110及び他のネットワーク112を含み得るが、開示する実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク及び/又はネットワーク要素を予期することが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、無線環境内で動作及び/又は通信するように構成される任意の種類の装置であり得る。例として、その何れもステーション(STA)と呼ぶことができるWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を伝送及び/又は受信するように構成することができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定又は移動加入者ユニット、加入ごとのユニット、ページャ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fi装置、モノのインターネット(IoT)装置、時計又は他の着用物、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医療装置及び医学的応用(例えば、遠隔手術)、工業装置及び工業的応用(例えば、工業及び/又は自動化プロセスチェーンに関連して動作するロボット及び/又は他の無線装置)、家庭用電子装置、商用及び/又は工業用無線ネットワーク上で動作する装置等を含み得る。WTRU102a、102b、102c及び102dの何れもUEと区別なく呼ぶ場合がある。本願では、別段の定めがない限り、「WTRU」及び「STA」という用語は、区別なく使用され得ることに留意すべきである。
[0031] 通信システム100は、基地局114a及び/又は基地局114bも含み得る。基地局114a、114bのそれぞれは、CN106、インターネット110及び/又は他のネットワーク112等の1つ又は複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するためにWTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つと無線でインタフェースするように構成される任意の種類の装置であり得る。例として、基地局114a、114bは、ベーストランシーバ局(BTS)、NodeB、eNode B(eNB)、Home Node B、Home eNode B、gNodeB(gNB)等の次世代NodeB、new radio(NR)NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータ等であり得る。基地局114a、114bを単一の要素としてそれぞれ示すが、基地局114a、114bは、相互接続された任意の数の基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されるであろう。
[0032] 基地局114aは、RAN104の一部であり得、RAN104は、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノード等の他の基地局及び/又はネットワーク要素(不図示)も含み得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(不図示)と呼ばれ得る1つ又は複数のキャリア周波数上で無線信号を伝送及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、ライセンススペクトル、非ライセンススペクトル又はライセンススペクトルと非ライセンススペクトルとの組み合わせにおけるものであり得る。セルは、相対的に固定され得るか又は時間と共に変化し得る特定の地理的領域に無線サービスのカバレッジを提供することができる。セルは、セルセクタに更に分割され得る。例えば、基地局114aに関連するセルは、3つのセクタに分割することができる。従って、一実施形態では、基地局114aは、3つの、即ちセルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aが多重入出力(MIMO)技術を使用することができ、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、所望の空間方向に信号を伝送及び/又は受信するためにビームフォーミングを使用することができる。
[0033] 基地局114a、114bは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外(IR)、紫外(UV)、可視光等)であり得るエアインタフェース116上でWTRU102a、102b、102c、102dの1つ又は複数と通信し得る。エアインタフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
[0034] より具体的には、上記で述べたように、通信システム100は、多元接続システムであり得、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMA等の1つ又は複数のチャネルアクセス方式を使用することができる。例えば、RAN104内の基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインタフェース116を確立し得るUniversal Mobile Telecommunications System(UMTS)Terrestrial Radio Access(UTRA)等の無線技術を実装することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)及び/又はEvolved HSPA(HSPA+)等の通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(HSDPA)及び/又は高速アップリンク(UL)パケットアクセス(HSUPA)を含み得る。
[0035] 一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cが、Long Term Evolution(LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用してエアインタフェース116を確立し得るEvolved UMTS Terrestrial Radio Access(E-UTRA)等の無線技術を実装することができる。
[0036] 一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NRを使用してエアインタフェース116を確立し得るNR無線アクセス等の無線技術を実装することができる。
[0037] 一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装することができる。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(DC)の原理を使用してLTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装することができる。従って、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインタフェースは、複数の種類の無線アクセス技術及び/又は複数の種類の基地局(例えば、eNB及びgNB)との間で送信される伝送によって特徴付けることができる。
[0038] 他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE 802.11(即ちWireless Fidelity(WiFi)、IEEE 802.16(即ちWorldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、Interim Standard 2000(IS-2000)、Interim Standard 95(IS-95)Interim Standard 856(IS-856)、Global System for Mobile communications(GSM)、Enhanced Data rates for GSM Evolution(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)等の無線技術を実装することができる。
[0039] 図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、Home Node B、Home eNode B又はアクセスポイントであり得、事業所、自宅、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路等の局所的領域内の無線接続性を促進するために任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE 802.11等の無線技術を実装して無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE 802.15等の無線技術を実装して無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。更に別の実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR等)を利用してピコセル又はフェムトセルを確立することができる。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。従って、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
[0040] RAN104は、WTRU102a、102b、102c、102dの1つ又は複数に音声、データ、アプリケーション及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスを提供するように構成される任意の種類のネットワークであり得るCN106と通信し得る。データは、異なるスループット要件、遅延要件、エラー許容範囲要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件等、種々のサービス品質(QoS)要件を有し得る。CN106は、呼制御、課金サービス、モバイルロケーションベースサービス、プリペイド通話、インターネット接続、ビデオ配信等を提供することができ、及び/又はユーザ認証等の高レベルセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには不図示であるが、RAN104及び/又はCN106は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを使用する他のRANと直接的又は間接的に通信し得ることが理解されるであろう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104に接続されることに加え、CN106は、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA又はWiFi無線技術を使用する別のRAN(不図示)と通信することもできる。
[0041] CN106は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110及び/又は他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての役割を果たすこともできる。PSTN108は、単純旧式電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含み得る。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内の伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)及び/又はインターネットプロトコル(IP)等の共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワーク及び装置の世界的なシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運営される有線及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを使用し得る1つ又は複数のRANに接続される別のCNを含み得る。
[0042] 通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dの一部又は全てがマルチモード機能を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは様々な無線リンク上で様々な無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、図1Aに示すWTRU102cは、セルラベースの無線技術を使用し得る基地局114a及びIEEE 802無線技術を使用し得る基地局114bと通信するように構成され得る。
[0043] 図1Bは、WTRU102の一例を示すシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、脱着不能メモリ130、脱着可能メモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136及び/又は他の周辺装置138を含み得る。WTRU102は、実施形態と合致したままで上記の要素の任意のサブコンビネーションを含み得ることが理解されるであろう。
[0044] プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つ又は複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、書換可能ゲートアレイ(FPGA)、他の任意の種類の集積回路(IC)、状態機械等であり得る。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、出力制御、入力/出力処理及び/又はWTRU102が無線環境内で動作することを可能にする他の任意の機能を実行することができる。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして示すが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップ内に統合され得ることが理解されるであろう。
[0045] 送信/受信要素122は、エアインタフェース116上で基地局(例えば、基地局114a)との間で信号を伝送又は受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を伝送及び/又は受信するように構成されるアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV又は可視光信号を伝送及び/又は受信するように構成されるエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を伝送及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを伝送及び/又は受信するように構成され得ることが理解されるであろう。
[0046] 図1Bでは、送信/受信要素122を単一の要素として示すが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を使用することができる。従って、一実施形態では、WTRU102は、エアインタフェース116上で無線信号を伝送し、受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
[0047] トランシーバ120は、送信/受信要素122によって伝送される信号を変調するように、及び送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記で述べたように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。従って、トランシーバ120は、WTRU102が例えばNR及びIEEE 802.11等の複数のRATによって通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
[0048] WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合され得、それからユーザ入力データを受信し得る。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126及び/又はディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、脱着不能メモリ130及び/又は脱着可能メモリ132等の任意の種類の適切なメモリの情報にアクセスし、かかるメモリ内にデータを記憶することができる。脱着不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、ハードディスク又は他の任意の種類のメモリ記憶装置を含み得る。脱着可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカード等を含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ上又はホームコンピュータ上(不図示)等、WTRU102上に物理的に位置しないメモリの情報にアクセスし、かかるメモリ内にデータを記憶することができる。
[0049] プロセッサ118は、電源134から電力を得ることができ、WTRU102内の他のコンポーネントへの電力を分配及び/又は制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に給電するための任意の適切な装置であり得る。例えば、電源134は、1つ又は複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Liイオン)等)、太陽電池、燃料電池等を含み得る。
[0050] プロセッサ118は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得るGPSチップセット136にも結合され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて又はその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインタフェース116上で位置情報を受信することができ、及び/又は2つ以上の近くの基地局から受信される信号のタイミングに基づいて自らの位置を突き止めることができる。WTRU102は、実施形態と合致したままで任意の適切な位置決定方法によって位置情報を取得できることが理解されるであろう。
[0051] プロセッサ118は、追加の特徴、機能及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ又は複数のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールを含み得る他の周辺装置138に更に結合され得る。例えば、周辺装置138は、加速度計、eコンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動装置、テレビ受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(VR/AR)装置、活動トラッカ等を含み得る。周辺装置138は、1つ又は複数のセンサを含むことができる。センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁気計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、地理位置センサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁気計、気圧計、ジェスチャセンサ、バイオメトリクセンサ及び湿度センサ等の1つ又は複数であり得る。
[0052] WTRU102は、(例えば、(例えば、伝送のための)UL及び(例えば、受信のための)DLの両方の特定のサブフレームに関連する信号の一部又は全ての伝送及び受信が並行及び/又は同時であり得る全二重無線を含み得る。全二重無線は、ハードウェアによる自己干渉(例えば、チョーク)又はプロセッサによる(例えば、別個のプロセッサ(不図示)又はプロセッサ118による)信号処理による自己干渉を減らし及び又はほぼなくすための干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WTRU102は、信号の一部又は全ての伝送及び受信(例えば、(例えば、伝送のための)UL又は(例えば、受信のための)DLのいずれかのための特定のサブフレームに関連する)のための半二重無線を含むことができる。
[0053] 図1Cは、一実施形態によるRAN104及びCN106を示すシステム図である。上記で述べたように、RAN104は、エアインタフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するためにE-UTRA無線技術を使用することができる。RAN104は、CN106と通信することもできる。
[0054] RAN104は、eNode-B160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、実施形態と合致したままで任意の数のeNode-Bを含み得ることが理解されるであろう。eNode-B160a、160b、160cは、エアインタフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ又は複数のトランシーバをそれぞれ含み得る。一実施形態では、eNode-B160a、160b、160cがMIMO技術を実装することができる。従って、例えば、eNode-B160aは、複数のアンテナを使用してWTRU102aとの間で無線信号を伝送及び/又は受信することができる。
[0055] eNode-B160a、160b、160cのそれぞれは、特定のセル(不図示)に関連することができ、無線リソース管理の判断、ハンドオーバの判断、UL及び/又はDL内のユーザのスケジューリング等を処理するように構成され得る。図1Cに示すように、eNode-B160a、160b、160cは、X2インタフェース上で互いに通信することができる。
[0056] 図1Cに示すCN106は、モビリティ管理エンティティ(MME)162、サービングゲートウェイ(SGW)164及びパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)166を含み得る。上記の要素をCN106の一部として示すが、これらの要素の何れもCNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運営され得ることが理解されるであろう。
[0057] MME162は、S1インタフェースによってRAN104内のeNode-B162a、162b、162cのそれぞれに接続することができ、制御ノードとしての役割を果たし得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期接続中に特定のサービングゲートウェイを選択すること等を担うことができる。MME162は、RAN104とGSM及び/又はWCDMA等の他の無線技術を使用する他のRAN(不図示)とを切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
[0058] SGW164は、S1インタフェースによってRAN104内のeNode B160a、160b、160cのそれぞれに接続され得る。SGW164は、概して、WTRU102a、102b、102cとの間のユーザデータパケットをルートし転送することができる。SGW164は、eNode B間のハンドオーバ中のユーザプレーンのアンカリング、DLデータがWTRU102a、102b、102cにとって入手可能な場合のページングのトリガ、WTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理及び記憶等の他の機能を実行し得る。
[0059] SGW164は、PGW166に接続することができ、PGW166は、WTRU102a、102b、102cにインターネット110等のパケット交換ネットワークへのアクセスを与えて、WTRU102a、102b、102cとIP対応装置との間の通信を促進することができる。
[0060] CN106は、他のネットワークとの通信を促進することができる。例えば、CN106は、PSTN108等の回線交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに与えて、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信装置との間の通信を促進することができる。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインタフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができるか、又はかかるIPゲートウェイと通信し得る。加えて、CN106は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運営される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに与えることができる。
[0061] 図1A~図1Dでは、WTRUを無線端末として示すが、特定の代表的な実施形態では、かかる端末が通信ネットワークとの有線通信インタフェースを(例えば、一時的に又は永続的に)使用できることが企図される。
[0062] 代表的な実施形態では、他のネットワーク112がWLANであり得る。
[0063] インフラストラクチャ基本サービスセット(BSS)モード内のWLANは、BSSのためのアクセスポイント(AP)及びAPに関連付けられた1つ又は複数のステーション(STA)を有し得る。APは、BSS内外にトラフィックを運ぶ分配システム(DS)又は別の種類の有線/無線ネットワークへのアクセス又はインタフェースを有し得る。BSSの外部から生じるSTAへのトラフィックは、APを介して到着することができ、STAに届けられ得る。BSSの外部の宛先へのSTAから生じるトラフィックは、それぞれの宛先に届けられるようにAPに送信され得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、APを介して送信することができ、例えば、ソースSTAは、APにトラフィックを送信することができ、APは、そのトラフィックを宛先STAに届けることができる。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックと見なし及び/又は呼ぶことができる。ピアツーピアトラフィックは、ダイレクトリンクセットアップ(DLS)を用いてソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、直接)送信され得る。特定の代表的な実施形態では、DLSが802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(TDLS)を使用することができる。独立BSS(IBSS)モードを使用するWLANは、APを有さない場合があり、IBSS内の又はIBSSを使用するSTA(例えば、STAの全て)が互いに直接通信することができる。IBSSモードの通信は、本明細書では「アドホック」モードの通信と呼ぶ場合もあり得る。
[0064] 802.11acインフラストラクチャモードの動作又は同様のモードの動作を使用する場合、APは、一次チャネル等の固定チャネル上でビーコンを伝送することができる。一次チャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域)又は動的に設定された幅であり得る。一次チャネルは、BSSの動作チャネルであり得、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。特定の代表的な実施形態では、例えば、802.11システム内でCarrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance(CSMA/CA)が実装され得る。CSMA/CAでは、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)が一次チャネルを検知することができる。一次チャネルが使用中であると特定のSTAによって検知/検出及び/又は判定される場合、特定のSTAは、バックオフすることができる。所与のBSS内で1つのSTA(例えば、1つのステーションのみ)が任意の所与の時点において伝送することができる。
[0065] 例えば、40MHz幅のチャネルを形成するための一次20MHzチャネルと隣接する又は隣接しない20MHzチャネルとの組み合わせにより、高スループット(HT)STAは、40MHz幅のチャネルを通信に使用することができる。
[0066] 超高スループット(VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。40MHz及び/又は80MHzのチャネルは、連続した20MHzチャネルを組み合わせることによって形成することができる。160MHzのチャネルは、連続した8つの20MHzチャネルを組み合わせることにより、又は80+80構成と呼ばれ得る2つの不連続80MHzチャネルを組み合わせることにより形成することができる。80+80構成では、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサにチャネル符号化後のデータを通すことができる。逆高速フーリエ変換(IFFT)処理及び時間領域処理を各ストリームに対して別々に行うことができる。ストリームは、2つの80MHzチャネル上にマップすることができ、伝送側STAによってデータが伝送され得る。受信側STAの受信機において、上記の80+80構成の動作を逆にすることができ、複合データが媒体アクセス制御(MAC)に送信され得る。
[0067] サブ1GHzモードの動作が802.11af及び802.11ahによってサポートされている。802.11n及び802.11acで使用されているものと比べて、802.11af及び802.11ahではチャネル動作帯域幅及びキャリアが低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TVWS)スペクトル内の5MHz、10MHz及び20MHz帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用する1MHz、2MHz、4MHz、8MHz及び16MHz帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリア内のMTC装置等のメータタイプ制御/マシンタイプ通信(MTC)をサポートすることができる。MTC装置は、特定の機能、例えば特定の及び/又は限られた帯域幅へのサポート(例えば、それらのみのサポート)を含む限られた機能を有し得る。MTC装置は、(例えば、非常に長い電池寿命を保つための)閾値を上回る電池寿命を有する電池を含み得る。
[0068] 802.11n、802.11ac、802.11af及び802.11ah等の複数のチャネル及びチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、一次チャネルとして指定され得るチャネルを含むことができる。一次チャネルは、BSS内の全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。一次チャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートすることができる、BSS内で動作する全てのSTAのうちのSTAによって設定及び/又は限定され得る。802.11ahの例において、たとえAP及びBSS内の他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz及び/又は他のチャネル帯域幅の動作モードをサポートしても、1MHzモードをサポートする(例えば、それのみをサポートする)STA(例えば、MTC型装置)では、一次チャネルは、1MHz幅であり得る。キャリア検知及び/又はネットワーク割り当てベクトル(NAV)の設定は、一次チャネルの状態に依存し得る。例えば、(1MHzの動作モードのみをサポートする)STAがAPに伝送することによって一次チャネルが使用中である場合、利用可能な周波数帯域の大部分が使用されていないままであるとしても、全ての利用可能な周波数帯域が使用中と見なされ得る。
[0069] 米国では、802.11ahによって使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は、917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は、916.5MHz~927.5MHzである。国コードにもよるが、802.11ahに利用可能な総帯域幅は、6MHz~26MHzである。
[0070] 図1Dは、一実施形態によるRAN104及びCN106を示すシステム図である。上記で述べたように、RAN104は、NR無線技術を使用してエアインタフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104は、CN106と通信することもできる。
[0071] RAN104は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN104は、実施形態と合致したままで任意の数のgNBを含み得ることが理解されるであろう。gNB180a、180b、180cは、エアインタフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ又は複数のトランシーバをそれぞれ含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装することができる。例えば、gNB180a、180bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cとの間で信号を伝送及び/又は受信することができる。従って、例えば、gNB180aは、複数のアンテナを使用してWTRU102aとの間で無線信号を伝送及び/又は受信することができる。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装することができる。例えば、gNB180aは、WTRU102aに複数のコンポーネントキャリア(不図示)を伝送することができる。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは非ライセンススペクトル上にあり得る一方、残りのコンポーネントキャリアは、ライセンススペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、多地点協調(CoMP)技術を実装することができる。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)から協調伝送を受信することができる。
[0072] WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルな数秘学に関連する伝送を使用してgNB180a、180b、180cと通信することができる。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、様々な伝送、様々なセル及び/又は無線伝送スペクトルの様々な部分ごとに異なり得る。WTRU102a、102b、102cは、(例えば、異なる数のOFDMシンボルを含み、及び/又は可変長の絶対時間にわたって継続する)様々な長さの又はスケーラブルな長さのサブフレーム又は伝送時間間隔(TTI)を使用してgNB180a、180b、180cと通信することができる。
[0073] gNB180a、180b、180cは、独立型の構成及び/又は非独立型の構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。独立型の構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eNode-B160a、160b、160c等)にもアクセスすることなしにgNB180a、180b、180cと通信することができる。独立型の構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cの1つ又は複数を利用することができる。独立型の構成では、WTRU102a、102b、102cは、非ライセンス帯域内の信号を使用してgNB180a、180b、180cと通信することができる。非独立型の構成では、WTRU102a、102b、102cは、eNode-B160a、160b、160c等の別のRANとも通信しながら/それらにも接続しながら、gNB180a、180b、180cと通信する/それらに接続することができる。例えば、WTRU102a、102b、102cは、DCの原理を実装して、1つ又は複数のgNB180a、180b、180c及び1つ又は複数のeNode-B160a、160b、160cとほぼ同時に通信することができる。非独立型の構成では、eNode-B160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのためのモビリティアンカの役割を果たすことができ、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cにサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供することができる。
[0074] gNB180a、180b、180cのそれぞれは、特定のセル(不図示)に関連することができ、無線リソース管理の判断、ハンドオーバの判断、UL及び/又はDL内のユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、DC、NRとE-UTRAとの間の網間接続、ユーザプレーン(UPF)184a、184bに対するユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)182a、182bに対する制御プレーン情報のルーティング等を処理するように構成され得る。図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインタフェース上で互いに通信することができる。
[0075] 図1Dに示すCN106は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(SMF)183a、183b及び場合によりデータネットワーク(DN)185a、185bを含み得る。上記の要素をCN106の一部として示すが、これらの要素の何れもCNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運営され得ることが理解されるであろう。
[0076] AMF182a、182bは、N2インタフェースによってRAN104内のgNB180a、180b、180cの1つ又は複数に接続することができ、制御ノードとしての役割を果たし得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ネットワークスライシングのサポート(例えば、様々な要件を有する様々なプロトコルデータユニット(PDU)セッションの処理)、特定のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、非アクセス層(NAS)シグナリングの終了、モビリティ管理等を担うことができる。ネットワークスライシングは、利用されているサービスの種類に基づいてWTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするためにAMF182a、182bによって使用され得る、WTRU102a、102b、102c。例えば、超高信頼低遅延(URLLC)アクセスに依拠するサービス、拡張大規模モバイルブロードバンド(eMBB)アクセスに依拠するサービス及びMTCアクセスのためのサービス等、様々な使用事例ごとに様々なネットワークスライスを確立することができる。AMF182a、182bは、RAN104と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro及び/又はWiFi等の非3GPPアクセス技術等の他の無線技術を使用する他のRAN(不図示)とを切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
[0077] SMF183a、183bは、N11インタフェースによってCN106内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bは、N4インタフェースによってCN106内のUPF184a、184bにも接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択し制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成することができる。SMF183a、183bは、UEのIPアドレスの管理及び割り当て、PDUセッションの管理、ポリシ実施及びQoSの制御、DLデータ通知の提供等の他の機能を実行することができる。PDUセッションの種類は、IPベース、非IPベース、イーサネットベース等であり得る。
[0078] UPF184a、184bは、N3インタフェースによってRAN104内のgNB180a、180b、180cの1つ又は複数に接続することができ、gNBは、WTRU102a、102b、102cにインターネット110等のパケット交換ネットワークへのアクセスを与えて、WTRU102a、102b、102cとIP対応装置との間の通信を促進することができる。UPF184、184bは、パケットのルーティング及び転送、ユーザプレーンポリシの実施、マルチホームPDUセッションのサポート、ユーザプレーンQoSの対処、DLパケットのバッファリング、モビリティアンカリングの提供等の他の機能を実行することができる。
[0079] CN106は、他のネットワークとの通信を促進することができる。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインタフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができるか、又はかかるIPゲートウェイと通信し得る。加えて、CN106は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運営される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに与えることができる。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インタフェース並びにUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インタフェースを介してUPF184a、184b経由でローカルDN185a、185bに接続され得る。
[0080] 図1A~図1D及び図1A~図1Dの対応する説明に鑑みて、WTRU102a~d、基地局114a~b、eNode-B160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b及び/又は本明細書に記載の他の任意の装置の1つ又は複数に関して本明細書に記載する機能の1つ若しくは複数又は全てが1つ又は複数のエミュレーション装置(不図示)によって実行され得る。エミュレーション装置は、本明細書に記載する機能の1つ若しくは複数又は全てをエミュレートするように構成される1つ又は複数の装置であり得る。例えば、エミュレーション装置は、他の装置をテストするために及び/又はネットワーク及び/又はWTRUの機能をシミュレートするために使用することができる。
[0081] エミュレーション装置は、実験室環境内及び/又はオペレータネットワーク環境内で他の装置の1つ又は複数のテストを実施するように設計され得る。例えば、1つ又は複数のエミュレーション装置は、通信ネットワーク内の他の装置をテストするために有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に又は部分的に実装及び/又は導入されながら1つ若しくは複数又は全ての機能を実行することができる。1つ又は複数のエミュレーション装置は、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/導入されながら1つ若しくは複数又は全ての機能を実行することができる。エミュレーション装置は、テストのために別の装置に直接結合することができ、及び/又は無線による通信を使用してテストを行うことができる。
[0082] 1つ又は複数のエミュレーション装置は、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/導入されなくても、全てを含む1つ又は複数の機能を実行することができる。例えば、エミュレーション装置は、1つ又は複数のコンポーネントのテストを実施するために、テスト実験室及び/又は非導入(例えば、テスト)有線及び/又は無線通信ネットワーク内のテストシナリオにおいて利用することができる。1つ又は複数のエミュレーション装置は、テスト機器であり得る。データを伝送及び/又は受信するために、(例えば、1つ又は複数のアンテナを含み得る)RF回路による直接のRF結合及び/又は無線通信がエミュレーション装置によって使用され得る。
[0083] 2.4GHz、5GHz及び6GHz帯域の高密度シナリオを含む多くの使用シナリオにおいて、広範囲の無線ユーザの全てのユーザが経験するサービス品質を向上させるためのあり得る将来の修正の範囲及び目的を考察するために、IEEE.802.11の高効率WLAN(HEW)研究グループ(SG)が作られた。AP及びSTAの高密度の展開並びに関連する無線リソース管理(RRM)技術をサポートする新たな使用事例がHEW SGによって検討されている。HEWの潜在的応用は、スタジアムでのイベントのためのデータ配信等の新興の使用シナリオ、列車の駅又は企業/小売り環境等のユーザ密度が高いシナリオ及び医学的応用のためのビデオ配信及び無線サービスに対する依存度の高まりを含む。IEEE規格の委員会は、HEW SG内で策定された結果に基づいてIEEE 802.11axタスクグループ(TG)を承認した。
[0084] TGax規格の会議では、様々な応用に関する測定トラフィックがショートパケットの高い可能性を有することと、ショートパケットを同様に生成し得るネットワーク応用があることとを幾つかの寄稿が示した。それらの応用は、仮想オフィス、TPC ACK、ビデオストリーミングACK、装置/コントローラ(例えば、マウス、キーボード、ゲームコントロール等)、アクセス(例えば、プローブ要求/回答)、ネットワーク選択(例えば、プローブ要求、アクセスネットワーククエリプロトコル(ANQP))及び/又はネットワーク管理/制御フレームを含む。802.11axにおける寄稿は、アップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)OFDMA並びにUL及びDL MU-MIMOを含むマルチユーザ(MU)機能の導入を提案した。様々な目的のためにULランダムアクセスを多重化するためのメカニズムを設計及び規定することは、802.11ax及び他のプロトコルで使用され得る。
[0085] 6GHz帯における媒体アクセス問題に関するTGaxへの提案は、6GHz帯のみでトリガ又はスケジュール媒体アクセスを使用すること、及び/又は6GHz帯内で能動的走査を制限し、拡張分散チャネルアクセス(EDCA)媒体アクセスをスケジューリングすることを含む。
[0086] IEEE 802.11ba TGは、物理(PHY)及び媒体アクセス制御(MAC)の修正を定めて、802.11装置の高度な低出力動作を可能にするために作成された。MAC及びPHYの修正は、ウェイクアップ無線(WUR)の動作を可能にし得る。WURの期待動作帯は、2.4GHz、5GHzを含み、サブ1GHzに拡張することができる。WUR装置は、通常の802.11パケットを伝送するために使用される一次接続無線(PCR)へのコンパニオン無線として動作することができる。PCRは、主無線と呼ぶこともできる。WURは、制御情報(のみ)を運ぶパケットを伝送することができ、アクティブ状態にある受信機の1ミリワット(mW)未満の消費電力を有し得る。WURによるウェイクアップパケットの受信は、一次接続無線(PCR)をスリープから起動させ得る。一例では、WURは、少なくとも20MHzのペイロード帯域幅上で動作する一次接続無線の範囲と少なくとも同じである範囲を有し得る。
[0087] AP及び非AP STAの両方がWURをコンパニオン無線として有することができる。WURの使用事例の例は、IoT装置、スマートフォン向けの低出力動作、迅速なメッセージ/着呼の通知シナリオ、迅速な状態クエリ/報告、構成変更シナリオ及び/又は迅速な緊急/重大事態の報告シナリオを含む。
[0088] IEEE 802.11bc TGは、802.11装置のための拡張ブロードキャストサービス(eBCS)に対するMACの修正を定めるために作成された。IEEE 802.11bcの修正は、IEEE 802.11のPHYの仕様に影響を及ぼさない場合がある。eBCSサービスは、APから非AP STAへのDL方向であり得るか、又はセンサ非AP STAからのUL方向であり得る。eBCSは、特定のAPに関連付けられた又は関連付けられていないSTAに提供され得る。1つのAPは、eBCSサービスを有する最大3000の非AP STAをサポートすることが予期され得る。加えて、eBCSサービスを消費し、APに直接伝送できない可能性がある低コストの非AP STAがあり得る。eBCSの使用事例の例は、スタジアムのビデオブロードキャスト、自動車のブロードキャスト、アップリンクセンサデータのブロードキャスト、美術館の情報及び多言語のブロードキャスト及び/又はイベントプロデューサの情報及びコンテンツのブロードキャストを含み得る。
[0089] ブロードキャスト又は他のチャネルのためのフレーム内符号化では、伝送フレームのコンテンツを符号化ビットの単一の組から導出することができる。フレーム間符号化では、伝送フレームのコンテンツを符号化ビットの複数の組から導出することができ、かかる符号化ビットの複数の組は、通常、別々のフレーム内で伝送されるが、復号を支援するために伝送され得る新たなサブフレームを形成するために(例えば、追加の増分に対して線形符号化を使用して)生成される。これは、コードレートの滑らかな変動を可能にするレートマッチングの革新的な形式により、信頼性を高めながら、全ての受信WTRU(STA)にブロードキャスト信号が伝送されることを可能にする。使用される符号器は、典型的には、可変レートコードであり、任意の2つのコードレートR>R’について、レートR’のフレームは、レートRのフレームと追加の冗長ビットとの連結である。
[0090] WUR走査が802.11ba装置について合意されている。WUR走査では、APは、自らに関する及び自らのBSSに関する情報を提供するWURディスカバリフレームを送出することができる。WUR対応のWTRUは、アソシエーションに適したAP及びBSSを発見するためにWURディスカバリフレームを走査することができる。しかし、WTRUは、WUR走査を開始するために、及び/又は受信されるWURディスカバリフレームに関する収集済みの情報を上位層に与えるために、MAC層管理エンティティ(MLME)プリミティブを定める必要があり得る。WTRUがWUR走査プロセスを制御することができるように、且つWUR走査プロセス中に収集される受信WURディスカバリフレームに関する情報を上位層に与えることができるように、適切なMLMEプリミティブを定めることができる。別段の定めがない限り、WUR走査及びWUR走査プロセスという用語は、区別なく使用され得ることに留意すべきである。
[0091] 上記の問題に対処するために、本願による方法及びWTRUを下記の通り説明する。
[0092] 本願の一実施形態による方法200を図2Aに関して以下で説明する。図2Aは、方法200のフローチャートを示す。図2Aに示すように、方法200は、201において、ステーション管理エンティティ(SME)により、1つ又は複数のアクセスポイント(AP)によって伝送されるウェイクアップ無線(WUR)ディスカバリフレームのためのWUR走査プロセスを可能にする要求プリミティブを生成することであって、要求プリミティブは、複数の第1のパラメータを含む、生成すること、202において、複数の第1のパラメータに基づいてWUR走査プロセスを実行すること、203において、メディアアクセス制御(MAC)層において、WUR走査プロセスの結果及び複数の第1のパラメータの少なくとも一部に基づいて少なくとも1つの確認プリミティブを生成すること、及び204において、MAC層からSMEに少なくとも1つの確認プリミティブを通信することを含み得る。
[0093] 従って、本願の一実施形態によるWTRUは、1つ又は複数のアクセスポイント(AP)によって伝送されるウェイクアップ無線(WUR)ディスカバリフレームのためのWUR走査プロセスを可能にする要求プリミティブを生成することであって、要求プリミティブは、複数の第1のパラメータを含む、生成すること、複数の第1のパラメータに基づいてWUR走査プロセスを実行すること、MAC層において、WUR走査プロセスの結果及び複数の第1のパラメータの少なくとも一部に基づいて少なくとも1つの確認プリミティブを生成すること、及びMAC層からSMEに少なくとも1つの確認プリミティブを通信することを行うように構成されるプロセッサを含み得る。
[0094] 以下の説明は、201におけるプロセスを詳細に説明する。
[0095] 要求プリミティブは、WUR走査のために定められ、使用され得るMLMEプリミティブであり得る。一実施形態では、要求プリミティブは、MLME-WURSCAN.Requestプリミティブであり得る。例えば、MLME-WURSCAN.Requestプリミティブ等のMLMEプリミティブによってWUR走査が開始され得る。このMLMEプリミティブは、WURディスカバリフレームにより、WTRUが参加を試みるために後に選択可能な潜在的なBSSの調査を要求し得る。本願では、別段の定めがない限り、「MLME-WURSCAN.Requestプリミティブ」、「MLME-WURSCAN.Request」及び「要求プリミティブ」という用語は、区別なく使用され得ることに留意すべきである。要求プリミティブ(例えば、MLME-WURSCAN.Requestプリミティブ)内のパラメータを詳細な実施形態に関して以下で説明する。
[0096] 別の実施形態では、要求プリミティブは、MLME-SCAN.Requestプリミティブ又はMLME-SCAN.Requestプリミティブの一部であり得る。MLME-SCAN.Requestプリミティブ内のパラメータは、MLME-WURSCAN.Requestプリミティブ内のパラメータと同様であり得、MLME-SCAN.Requestプリミティブ内のパラメータについては、以下で更に説明する。本願では、別段の定めがない限り、「MLME-SCAN.Requestプリミティブ」、「MLME-SCAN.Request」及び「要求プリミティブ」という用語は、区別なく使用され得る。要求プリミティブ(例えば、MLME-WURSCAN.Requestプリミティブ)内のパラメータを詳細な実施形態に関して以下で説明する。
[0097] 一実施形態では、要求プリミティブは、ステーション管理エンティティ(SME)によって生成され得る。例えば、WTRUが、そのWUR又は低出力WURモードを使用してWURディスカバリフレームを走査して、自らが参加可能な他のBSSがあるかどうかを判定するために、MLME-WURSCAN.requestプリミティブがSMEによって生成され得る。一実施形態では、要求プリミティブは、プロセッサによって生成され得る。
[0098] 1つ又は複数のAPによって伝送されるウェイクアップ無線(WUR)ディスカバリフレームのためのWUR走査プロセスは、アソシエーションに適したAP及びBSSをWTRUが走査し、従って発見するための走査プロセスである。WTRUは、APから伝送されるWURディスカバリフレームを走査及び発見する。WURディスカバリフレームは、SSID、圧縮SSID、圧縮BSSID、チャネル情報等の様々なフィールドを含み得る。
[0099] 要求プリミティブは、複数の第1のパラメータを含み得る。複数の第1のパラメータは、基本サービスセット識別情報(BSSID)、BSSIDList、サービスセット識別情報(SSID)、SSIDList、CompressedBSSID、CompressedSSID、CompressedBSSIDList、CompressedSSIDList、DiscoveryChannel、DiscoveryChannelList、MinDiscoveryChannelTime、MaxDiscoveryChannelTime、ReceivedPowerThreshod、MaxScanningTime、WURScanningReportingPeriod(又はWURScanningReportingTime)、WURScanningMode、WURScanningReportingOption又はRequestWURresultの少なくとも1つを含み得る。以下の部分で上述のパラメータを1つずつ説明する。
[0100] BSSIDは、所望のAP又は所望のBSSのBSSIDを示すことができる。一実施形態では、BSSIDは、48ビットラベルでありMAC-48の規定に従う基本サービスセットを識別することができる。BSSIDは、ワイルドカードBSSID(例えば、ff:ff:ff:ff:ff:ff)であり得る。一実施形態では、要求プリミティブ内にBSSIDが1つのみある場合がある。別の実施形態では、要求プリミティブ内に複数のBSSIDがあり得る。BSSIDは、BSSIDList内に含まれ得る。換言すれば、BSSIDListは、1つ又は複数のBSSIDの情報を含み得る。例えば、BSSIDListは、そのそれぞれが所望のBSS又はAPを示し得る複数のBSSIDを含むリストであり得る。BSSID及びBSSIDListの一部の例を上記で説明したが、それらは、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しない。本願の原理の実現を促進する可能性がある限り、BSSID及びBSSIDListの上記の実施形態の任意の改変形態が本願によるこの方法及びWTRUに適用され得る。
[0101] SSIDは、所望のAP又はBSS又はSSのサービスセット識別子であり得る。即ち、SSIDは、WTRUが接続を望む可能性があるサービスセットを示し得る。SSIDは、ワイルドカードSSIDであり得る。一実施形態では、要求プリミティブ内にSSIDが1つのみある場合がある。別の実施形態では、要求プリミティブ内に複数のSSIDがあり得る。SSIDは、SSIDList内に含まれ得る。換言すれば、SSIDListは、所望のAP又はBSSの1つ又は複数のSSIDの情報を含み得る。例えば、SSIDListは、そのそれぞれがAP又はBSSの所望のサービスセットを示し得る複数のSSIDを含むリストであり得る。SSID及びSSIDListの一部の例を上記で説明したが、それらは、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しない。本願の原理の実現を促進する可能性がある限り、SSID及びSSIDListの上記の実施形態の任意の改変形態が本願によるこの方法及びWTRUに適用され得る。
[0102] CompressedBSSIDは、WTRUが関連付けられることを望む可能性がある所望のAP又は所望のBSSの圧縮BSSIDを示し得る。一実施形態では、CompressedBSSIDは、部分的なBSSIDであり得る。CompressedBSSIDは、ワイルドカードBSSIDに関連付けられ得る。関連付けられるCompressedBSSIDは、提供されるBSSIDに基づいて計算され得る。一実施形態では、要求プリミティブ内にCompressedBSSIDが1つのみある場合がある。別の実施形態では、要求プリミティブ内に複数のCompressedBSSIDがあり得る。CompressedBSSIDは、CompressedBSSIDList内に含まれ得る。換言すれば、CompressedBSSIDListは、所望のAP又はBSSの1つ又は複数の圧縮BSSIDを含み得る。例えば、CompressedBSSIDListは、そのそれぞれが所望のBSS又はAPを示し得る複数の圧縮BSSIDを含むリストであり得る。CompressedBSSID及びCompressedBSSIDListの一部の例を上記で説明したが、それらは、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しない。本願の原理の実現を促進する可能性がある限り、CompressedBSSID及びCompressedBSSIDListの上記の実施形態の任意の改変形態が本願によるこの方法及びWTRUに適用され得る。
[0103] DiscoveryChannelは、WRU走査プロセス内でディスカバリフレーム(例えば、WURディスカバリフレーム)を走査することができるチャネル又はWURチャネルを示し得る。一実施形態では、要求プリミティブ内にDiscoveryChannelが1つのみある場合がある。即ち、このDiscoveryChannelによって示される特定のチャネル上でディスカバリフレームが走査され得る。別の実施形態では、要求プリミティブ内に複数のDiscoveryChannelがあり得る。即ち、これらのDiscoveryChannelによって示される複数のチャネル上でディスカバリフレームが走査され得る。DiscoveryChannelは、DiscoveryChannelList内に含まれ得る。換言すれば、DiscoveryChannelListは、1つ又は複数のDiscoveryChannelの情報を含み得る。例えば、DiscoveryChannelListは、そのそれぞれが所望のAP又はBSSを発見するためにディスカバリフレーム(例えば、WURディスカバリフレーム)を走査することができるチャネル又はWURチャネルを示し得る複数のDiscoveryChannelを含むリストであり得る。MLME-WURSCAN.requestプリミティブが1つ又は複数のWURDiscoveryChannel又はWURDiscoveryChannelListを含む場合、WTRUは、WURディスカバリフレームを走査するためにそれらのWURディスカバリチャネルにのみ調整することができる。DiscoveryChannel及びDiscoveryChannelListの一部の例を上記で説明したが、それらは、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しない。本願の原理の実現を促進する可能性がある限り、DiscoveryChannel及びDiscoveryChannelListの上記の実施形態の任意の改変形態が本願によるこの方法及びWTRUに適用され得る。別段の定めがない限り、チャネル、WURチャネル及びディスカバリチャネルは、区別なく使用され得ることに留意すべきである。
[0104] MinDiscoveryChannelTimeは、DiscoveryChannelList内のDiscoveryChannelによって示されるチャネルのそれぞれでWTRUがWUR走査を行うための、時間単位(TU)又は他の単位における最小時間を示し得る。MinDiscoveryChannelTimeは、所望のAP又はBSS又はSSのWURディスカバリ期間に基づいて決定され得る。WURディスカバリ期間は、予め取得された知識であり得るか、又は1つ若しくは複数のAPから無線で受信され得る。MinDiscoveryChannelTime及びその好ましい実施形態について上記で説明したが、それらは、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しない。本願の原理の実現を促進する可能性がある限り、MinDiscoveryChannelTimeの利用可能な任意の値が本願によるこの方法及びWTRUに適用され得る。
[0105] MaxDiscoveryChannelTimeは、DiscoveryChannelList内のDiscoveryChannelによって示されるチャネルのそれぞれでWTRUがWUR走査を行うための、TU又は他の単位における最大時間を示し得る。MaxDiscoveryChannelTimeは、所望のAP又はBSS又はSSのWURディスカバリ期間に基づいて決定され得る。WURディスカバリ期間は、予め取得された知識であり得るか、又は1つ若しくは複数のAPから無線で受信され得る。MaxDiscoveryChannelTime及びその好ましい実施形態について上記で説明したが、それらは、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しない。本願の原理の実現を促進する可能性がある限り、MaxDiscoveryChannelTimeの利用可能な任意の値が本願によるこの方法及びWTRUに適用され得る。
[0106] ReceivedPowerThresholdは、それを上回るとディスカバリフレーム(例えば、WURディスカバリフレーム)が処理される受信出力の閾値を示し得る。即ち、その受信出力がReceivedPowerThresholdを上回るディスカバリフレームのみがWUR走査プロセス内で処理され得る。その受信出力がReceivedPowerThresholdを下回るディスカバリフレームは、WUR走査プロセス内で無視することができる。一実施形態では、ReceivedPowerThresholdを受信チャネル出力インジケータ(RCPI)、受信信号強度インジケーション(RSSI)、信号対雑音比(SNR)及び/又は信号対干渉雑音比(SINR)に関して定めることができる。ReceivedPowerThreshold及びその好ましい実施形態について上記で説明したが、それらは、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しない。本願の原理の実現を促進する可能性がある限り、ReceivedPowerThresholdの利用可能な任意の値が本願によるこの方法及びWTRUに適用され得る。
[0107] MaxWURScanningTimeは、WTRUがWUR走査プロセスを行うための、TU又は他の単位における最大時間を示し得る。MaxWURScanningTime及びその好ましい実施形態について上記で説明したが、それらは、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しない。本願の原理の実現を促進する可能性がある限り、MaxWURScanningTimeの利用可能な任意の値が本願によるこの方法及びWTRUに適用され得る。
[0108] WURScanningReportingPeriod(又はWURScanningReportingTime)は、WUR走査プロセスの結果を(例えば、MLME-WURScanning.confirmプリミティブによって)報告することができる時点又は期間を示すことができる。WURScanningReportingPeriod及びその好ましい実施形態について上記で説明したが、それらは、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しない。本願の原理の実現を促進する可能性がある限り、WURScanningReportingPeriodの利用可能な任意の値が本願によるこの方法及びWTRUに適用され得る。
[0109] WURScanningModeは、WUR走査のモードを示すことができる。例えば、WURScanningModeの値は、「バックグラウンド」、「通常の走査と同時」、「WUR走査のみ」等であり得る。換言すれば、WURScanningModeによって示されるWUR走査のモードは、「バックグラウンド」、「通常の走査と同時」、「WUR走査のみ」等であり得る。上記で述べたWUR走査のモードを詳細な実施形態に関して以下で更に説明する。WURScanningMode及びその例示的な値について上記で説明したが、それらは、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しない。本願の原理の実現を促進する可能性がある限り、WURScanningModeの利用可能な任意の値が本願によるこの方法及びWTRUに適用され得る。
[0110] WURScanningReportingOptionは、WUR走査プロセスの結果をどのように報告できるかを示し得る。即ち、WUR走査プロセスの結果を報告する選択肢がWURScanningReportingOptionによって示され得る。WURScanningReportingOptionの値は、「Immediate」、「Periodic」、「At_Pre-determined_Time」、「ChannelSpecific」、「At_Request」、「At_End」等であり得る。例えば、WURScanningReportingOptionのパラメータが「Periodic」又は「At_Specified_Time」の値を有する場合、WUR走査プロセスの結果を提供又は報告することができる時点又は周期性を示すために、上記のWURScanningReportingPeriod又はWURScanningReportingTimeが同じプリミティブ(即ち要求プリミティブ)内に含まれ得る。上記で述べたWUR走査プロセスの結果を報告する選択肢を詳細な実施形態に関して以下で更に説明する。WURScanningReportingOption及びその例示的な値について上記で説明したが、それらは、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しない。本願の原理の実現を促進する可能性がある限り、WURScanningReportingOptionの利用可能な任意の値が本願によるこの方法及びWTRUに適用され得る。
[0111] RequestResultsは、WUR走査プロセスの現在の結果が要求されており、確認プリミティブ(即ちMLME-WURSCAN.confirmプリミティブ)を発行することによって提供されるべきであることを示し得る。
[0112] 要求プリミティブ内に含まれ得る様々な第1のパラメータをこれまで説明してきた。上記で述べた第1のパラメータは、例として示したに過ぎず、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しないことに留意すべきである。本願の原理の実現を促進する可能性がある限り、利用可能な任意のパラメータが要求プリミティブ内に含まれ得る。
[0113] 以下の部分は、202におけるプロセスを詳細に説明する。上記で説明したように、方法200は、202において、複数の第1のパラメータに基づいて、WURを使用してWUR走査プロセスを実行することを含み得る。
[0114] 一実施形態では、上記で説明したように、SME又はプロセッサが要求プリミティブ(例えば、MLME-WURSCAN.requestプリミティブ)を生成した後、プロセッサは、WUR走査プロセスを即座に又は現在のフレーム交換シーケンスの完了後に開始するようにWTRUを制御することができる。次いで、WTRUは、要求プリミティブ内の複数の第1のパラメータに基づいてWUR走査プロセスを実行することができる。
[0115] WURScanningModeパラメータに応じて、例えばその値が「バックグラウンド」である場合、本願によるWUR走査プロセスをバックグラウンド走査として開始することができる。その場合、WTRUは、他の種類の動作を行うことができる。
[0116] WURScanningModeパラメータの値が「WUR走査のみ」である場合、WUR走査プロセスをWUR走査のみとして開始することができる。その場合、例えば、WTRUは、自らの主無線をオフにすることができ、及び/又は低出力WURモードにある間のみWUR走査を行うことができ、その間、WTRUは、他のいかなる種類の動作も行うことができない。
[0117] WURScanningModeパラメータの値が「通常の走査と同時」、「受動走査/能動走査と同時」である場合、WUR走査プロセスを、WURScanningModeパラメータによって示され得る通常の走査、能動走査/受動走査と共に同時のディスカバリプロセスとして行うことができる。例えば、WTRUは、自らのWURを使用して、低出力WURモード内でWURディスカバリフレームを走査し、その間、例えばPCR又は主無線を使用して受動走査又は能動走査を行うことができる。
[0118] 上記で説明したように、WURScanningModeパラメータに基づいて様々なWUR走査モードを選択することができる。WUR走査プロセスは、所与の期間内でWTRUによって実行される唯一の走査プロセスでない可能性があることに留意すべきである。即ち、非WUR走査プロセス(例えば、能動走査プロセス、受動走査プロセス等)及びWUR走査プロセスの両方がWTRUによって同時に実行され得る。
[0119] 別の実施形態では、要求プリミティブは、MLME-SCAN.Requestプリミティブ又はMLME-SCAN.Requestプリミティブの一部であり得る。一例として、WUR走査プロセスは、1つ又は複数のWUR走査パラメータを含み得るMLME-SCAN.requestプリミティブによって開始され得る。例えば、以下のパラメータ:BSSIDList、SSIDList、CompressedBSSID、CompressedSSID、CompressedBSSIDList、CompressedSSIDList、DiscoveryChannel、DiscoveryChannelList、MinDiscoveryChannelTime、MaxDiscoveryChannelTime、MaxScanningTime、ReceivedPowerThreshold、WURScanningMode、WURScanningReportingOption、RequestWURResultの何れもMLME-SCAN.requestプリミティブ内に追加することができる。これらのパラメータは、本明細書に記載の通りであり得、WUR走査を開始するための手順は、本明細書に記載するのと同様であり得る。これらのパラメータの詳細な説明は、MLME-WURSCAN.requestプリミティブに関して上記で説明したのと同様であるか又は同じであり得る。従って、これらのパラメータの詳細な説明を省く。MLME-WURSCAN及びMLME-SCANという用語は、(例えば、MLME-SCAN.request、MLME-SCAN.confirm、MLME-WURSCANSTOP.request及び/又はMLME-WURSCANSTOP.confirm等のプリミティブの名称において)区別なく使用され得る。
[0120] 以下の説明部分は、203におけるプロセスを説明する。上記で説明したように、方法200は、203において、WUR走査プロセスの結果及び複数の第1のパラメータの少なくとも一部に基づいて少なくとも1つの確認プリミティブを生成することを含み得る。
[0121] 少なくとも1つの確認プリミティブは、1つ又は複数のMLME-WURSCAN.confirmプリミティブ、1つ又は複数のMLME-SCAN.confirmプリミティブ又はMLME-WURSCAN.confirmプリミティブとMLME-SCAN.confirmプリミティブとの組み合わせを含み得る。例えば、少なくとも1つの確認プリミティブは、1つのMLME-WURSCAN.confirmプリミティブ及び1つのMLME-SCAN.confirmプリミティブを含み得る。別の例では、少なくとも1つの確認プリミティブは、複数のMLME-WURSCAN.confirmプリミティブを含み、MLME-SCAN.confirmプリミティブを含まなくてもよい。上記では、少なくとも1つの確認プリミティブの一部の例を説明したが、それらは、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しない。一部の実施形態では、「MLME-SCAN.confirmプリミティブ」、「MLME-WURSCAN.confirmプリミティブ」、「確認プリミティブ」という用語は、区別なく使用され得る。
[0122] 少なくとも1つの確認プリミティブは、(1)202のプロセスの結果、及び(2)複数の第1のパラメータの一部の両方に基づいて生成され得る。即ち、一方では、202のプロセスの結果、即ちWUR走査プロセスの結果に基づいて少なくとも1つの確認プリミティブを生成することができる。他方では、複数の第1のパラメータの一部に基づいて少なくとも1つの確認プリミティブを生成することができる。複数の第1のパラメータの一部は、WURScanningReportingOption、ReceivedPowerThreshold、CompressedBSSID、CompressedSSID、CompressedBSSIDList、CompressedSSIDList又はその組み合わせの少なくとも1つを含み得る。以下の説明部分は、確認プリミティブを決定するために使用される複数の第1のパラメータの一部を詳細に説明する。以下の説明では、別段の定めがない限り、確認プリミティブ及びMLME-WURSCAN.confirmプリミティブは、区別なく使用され得る。
[0123] 一実施形態では、複数の第1のパラメータの一部は、WURScanningReportingOptionパラメータを含み得る。即ち、WURScanningReportingOptionの値に基づいてMLME-WURSCAN.confirmプリミティブが生成され得る。WURScanningReportingOptionは、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブを生成するためのタイミングを決定するために使用され得る。以下の説明は、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブとWURScanningReportingOptionとの間の関係、即ちWURScanningReportingOptionの値に基づいてMLME-WURSCAN.confirmプリミティブをどのように生成するかについて記載する。
[0124] 例えば、WURScanningReportingOptionの値が「Immediate」である場合、WURディスカバリフレームが正しく受信又は検出されるたびに、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブが生成され得る。
[0125] WURScanningReportingOptionの値が「Channel_Specific」である場合、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブは、WURディスカバリフレームについて特定のWURディスカバリチャネルが走査された後に生成され得、MLME_WURSCAN.rquest内で示される一致する圧縮SSID又は圧縮BSSIDを有する場合も有さない場合もある。この事例では、WURディスカバリチャネルは、MLME_WURSCAN.request内で示される1つ又は複数のWURディスカバリチャネルであり得る。
[0126] WURScanningReportingOptionの値が「At_Request」である場合、現在のWUR走査手順の結果を与えるために、RequestResultsパラメータと共に又はその値が1に設定されたRequestResultsパラメータと共にMLME-WURSCAN.requestが生成されている場合にMLME-WURSCAN.confirmプリミティブが生成され得る。
[0127] WURScanningReportingOptionの値が「At_End」である場合、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブは、MLME-WURSCAN.requestプリミティブ内で示され得る1つ又は複数のWURディスカバリチャネル上でWUR走査が完了した後、現在のWUR走査手順の終了時に発行され得る。
[0128] WURScanningReportingOptionの値が「Periodic」又は「At_Time」である場合、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブは、MLME-WURSCAN.requestプリミティブ内で示され得る期間ごとに又は一定の時点において生成され得る。
[0129] 一実施形態では、複数の第1のパラメータの一部は、SSID、SSIDList、BSSID、BSSIDList、CompressedSSID、CompressedSSDList、CompressedBSSID又はCompressedBSSIDListの少なくとも1つのパラメータを含み得る。即ち、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブは、SSID、SSIDList、BSSID、BSSIDList、CompressedSSID、CompressedSSDList、CompressedBSSID又はCompressedBSSIDListの少なくとも1つのパラメータの値に基づいて生成され得る。以下の説明は、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブと上述のパラメータとの間の関係、即ち上述の少なくとも1つのパラメータの値に基づいてMLME-WURSCAN.confirmプリミティブをどのように生成するかについて記載する。
[0130] 例えば、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブは、一致するSSID、BSSID、圧縮SSID又は圧縮BSSIDを有するWURディスカバリフレームが受信されている場合に生成され得る。別の例では、1つ又は複数のCompressedBSSID又はCompressedSSIDが要求プリミティブ(例えば、MLME-WURSCAN.requestプリミティブ)内で与えられている場合、一致する圧縮SSID又は一致する圧縮BSSIDを有するWURディスカバリフレームが受信されている場合にMLME-WURSCAN.confirmプリミティブが生成され得る。例えば、受信されるWURディスカバリフレームにおいて、IDフィールド内に含まれる送信機IDが所望の圧縮BSSIDの12個の最下位ビット(LSB)と一致し、タイプ依存フィールドが所望の圧縮BSSIDの12MSBを含む場合、一致する圧縮BSSIDがある可能性があり、その場合、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブが生成され得る。MLME-WURSCAN.requestがCompressedBSSID、CompressedSSID、CompressedBSSIDList、CompressedSSIDListの1つ又は複数を含む場合、一致するCompressedBSSID又はCompressedSSID(又はその一部)を有するBSSのみが報告され得る。
[0131] 一実施形態では、複数の第1のパラメータの一部は、ReceivedPowerThresholdパラメータを含み得る。即ち、ReceivedPowerThresholdの値に基づいてMLME-WURSCAN.confirmプリミティブが生成され得る。例えば、MLME-WURSCAN.requestプリミティブがReceivedPowerThresholdを含む場合、そのWURディスカバリフレームが所与のReceivedPowerThresholdを上回る受信出力でWTRUによって受信されているBSSについてのみ、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブが生成され得る。即ち、WURディスカバリフレームの受信出力が所与のReceivedPowerThresholdを上回る場合、WURディスカバリフレームを伝送しているBSSがMLME-WURSCAN.confirmプリミティブによって報告され得る。
[0132] 以下の説明は、本願による確認プリミティブの内容を記載する。確認プリミティブ(例えば、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブ)は、(例えば、1つ又は複数のWURディスカバリフレームを受信することによって)WUR走査プロセスによって検出されるBSSの組の記述を返すために使用され得る。一実施形態では、WURReportingOptionの値が「Channel_Specific」、「At_Request」又は「Periodic」若しくは「At_Specified_Time」である場合、複数のMLME-WURSCAN.confirmプリミティブが生成され得る。別の実施形態では、単一のMLME-WURSCAN.confirmプリミティブが生成され得る。
[0133] 一実施形態では、少なくとも1つの確認プリミティブが生成され得、少なくとも1つの確認プリミティブのそれぞれが複数の第2のパラメータを含み得る。複数の第2のパラメータは、BSSDescriptionFromWURDFSet、ResultCode、ScannedWURDiscoveryChannelList又はVendorSpecificInfoの少なくとも1つのパラメータを含み得る。BSSDescriptionFromWURDFSetパラメータは、dot11WUROptionImplemented又はdot11WURActivatedが真である場合に存在し得る。以下の説明は、確認プリミティブ内の上述の第2のパラメータを詳細に記載する。
[0134] 一実施形態では、確認プリミティブ内に1つ又は複数のBSSDescriptionFromWURDFSetがあり得る。各BSSDescriptionFromWURDFSetは、表1に示すパラメータの例のような1つ又は複数のパラメータで構成され得る。
[0135] ResultCodeは、以下の値の例:SUCCESS、INTERMEDIATE_SCAN_RESULT、NOT_SUPPORTED、PARTIAL_WURSCAN、PERIODIC_SCAN_RESULT、REQUESTED_SCAN_RESULTSの少なくとも1つを有し得る。これらの全ての値の例において、結果がWUR走査の結果であることを明確にするために「SCAN」を「WURSCAN」で置換することができる。ResultCodeの値は、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブが発行されている理由に依存し得る。以下の説明は、上記のResultCodeの値の例を詳細に記載する。
[0136] WUR走査プロセスが成功裏に行われている場合、SUCCESSを使用することができる。MLME-WURSCAN.requestプリミティブ内のWURReportingOptionパラメータがChannel_Specific又はImmediateである場合、INTERMEDIATE_SCAN_RESULTを使用することができる。全てのWURディスカバリチャネルが走査されない場合、ResultCodeの値をPARTIAL_SCANに設定することができる。MLME-WURSCAN.requestプリミティブ内のWURReportingOptionパラメータがPeriodic又はAt_Requested_Timeである場合、ResultCodeの値をPERIODIC_SCAN_RESULTに設定することができる。MLME-WURSCAN.requestプリミティブ内のWURReportingOptionパラメータがAt_Requestであり、MLME-WURSCAN.requestプリミティブがRequestWURResultと共に受信されている場合、ResultCodeの値をREQUESTED_SCAN_RESULTSに設定することができる。
[0137] 上述のResultCodeの値の例は、例として示したに過ぎず、排他的であること又は本願に対する限定であることを意図しないことに留意すべきである。本願の原理の実現を促進する可能性がある限り、ResultCodeの利用可能な任意の値が本願による方法及びWTRUに適用され得る。
[0138] ScannedWURDiscoveryChannelListは、走査されているWURディスカバリチャネルのリストを含み得る。
[0139] 一実施形態では、WURの走査結果は、MLME-SCAN.confirmプリミティブによって又はMLME-SCAN.confirmプリミティブの一部として報告され得る。即ち、MLME-SCAN.confirmプリミティブは、(例えば、1つ又は複数のWURディスカバリフレームを受信することによって)WUR走査プロセスによって検出されるBSS又はAPの組の記述を返すために使用され得る。WURReportingOptionの値が「Channel_Specific」、「At_Request」、「Periodic」又は「At_Specified_Time」である場合、複数のMLME-SCAN.confirmプリミティブを発行することができる。その他の場合、単一のMLME-SCAN.confirmプリミティブが発行され得る。MLME-SCAN.confirmプリミティブは、以下のパラメータの例:BSSDescriptionFromWURDFSet、ResultCode、ScannedWURDiscoveryChannelList又はVendorSpecificInfoの何れか1つを含み得る。パラメータの例は、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブに関して記載したパラメータと同じ又は同様であり得る。従って、MLME-SCAN.confirmプリミティブ内のパラメータの例の詳細な説明を省く。本願では、別段の定めがない限り、MLME-WURSCAN及びMLME-SCANという用語は、区別なく使用され得る。従って、別段の定めがない限り、MLME-SCAN.request及びMLME-WURSCAN.requestという用語は、区別なく使用され得、MLME-SCAN.confirm及びMLME-WURSCAN.confirmという用語は、区別なく使用され得、「MLME-WURSCAN-STOP.Request」、「MLME-WURSCAN-STOP.Requestプリミティブ」、「MLME-SCAN-STOP.Request」、「MLME-SCAN-STOP.Requestプリミティブ」及び「停止要求プリミティブ」という用語は、区別なく使用され得、「MLME-WURSCAN-STOP.confirm」、「MLME-WURSCAN-STOP. confirmプリミティブ」、「MLME-SCAN-STOP.confirm」、「MLME-SCAN-STOP.confirmプリミティブ」及び「停止確認プリミティブ」という用語は、区別なく使用され得る。
[0140] 203でのプロセス後、方法200は、204のプロセス、即ちMAC層からSMEに少なくとも1つの確認プリミティブを通信することに進む。
[0141] 本願の第2の実施形態による方法及びWTRUを図2Bに関して以下で説明する。図2Bに示すように、201~204のプロセスは、図2Bに関して上記で説明したプロセスと同様又は同じである。第1の実施形態と第2の実施形態との違いは、図2Bに示す方法200が205~207のプロセスを含むことである。より詳細には、方法200は、205において、WUR走査プロセスを停止するために停止要求プリミティブが生成されているかどうかを検出することを更に含み、停止要求プリミティブが生成されていることを条件として、方法200は、206でWUR走査プロセスを停止すること、及び207で停止確認プリミティブを生成することを更に含む。停止プリミティブは、第1の確認プリミティブが生成される前に生成され得る。
[0142] 以下の説明は、205及び207におけるプロセスを記載する。一実施形態では、停止要求プリミティブは、進行中の任意のWUR走査プロセスを終了することができるMLME-WURSCAN-STOP.requestプリミティブであり得る。例えば、WURScanningModeパラメータに基づいてWTRUがWUR走査プロセスを何れの走査モードで実行していようと、MLME-WURSCAN-STOP.requestプリミティブは、かかるWUR走査プロセスを終了することができる。WTRUによって実行されている進行中の全てのWUR走査プロセスを停止するために、MLME-WURSCAN-STOP.requestプリミティブというプリミティブがSMEによって生成され得る。
[0143] 別の実施形態では、停止要求プリミティブは、WUR-SCAN-STOP.requestプリミティブ又はWUR-SCAN-STOP.requestプリミティブの一部であり得る。WUR-SCAN-STOP.requestプリミティブは、進行中の任意のWUR走査プロセスを終了するために使用され得る。WUR-SCAN-STOP.requestプリミティブは、ScanType等の1つ又は複数のパラメータを含み得る。上記で説明したように、複数の走査プロセス(例えば、WUR走査プロセス及び非WUR走査プロセスの両方)がWTRUによって同時に実行され得る。ScanTypeパラメータは、プリミティブが終了することができる走査の種類を示し得る。ScanTypeパラメータは、以下の値:WUR_Scan、Non-WUR_Scan及びAll_Scanの何れか1つを有し得る。ScanTypeがWUR_Scanである場合、進行中の全てのWUR走査プロセスを終了することができる。ScanTypeがNon_WUR_Scanである場合、受動走査プロセス及び能動走査プロセスを含む非WUR走査プロセスを終了することができる。ScanTypeがAll_Scanである場合、WUR走査及び非WUR走査(例えば、能動走査及び受動走査)を含む進行中の全ての走査プロセスを終了することができる。
[0144] 停止要求プリミティブが生成されている場合、206において、停止要求プリミティブに基づいて対応する走査プロセスを終了することができる。即ち、WTRU又はそのプロセッサが停止要求プリミティブを受信する場合、停止要求プリミティブによって識別される対応する走査プロセスを終了することができる。
[0145] 以下の説明は、207におけるプロセスを記載する。上記で説明したように、方法200は、207で停止確認プリミティブを生成することを含み得る。
[0146] 第1の実施形態では、停止確認プリミティブは、WUR走査プロセス及び/又は非WUR走査プロセス等の走査プロセスの成功裏の終了を示すために使用され得るMLME-WURSCAN-STOP.confirmプリミティブであり得る。第2の実施形態では、停止確認プリミティブは、MLME-SCAN-STOP.confirmプリミティブ又はMLME-SCAN-STOP.confirmプリミティブの一部であり得る。MLME-SCAN-STOP.confirmプリミティブは、MLME-WURSCAN-STOP.Confirmと同様に使用することができる。第3の実施形態では、停止確認プリミティブは、上記のMLME-WURSCAN.confirmプリミティブ又はMLME-SCAN.confirmプリミティブであり得る。即ち、MLME-WURSCAN.confirmプリミティブ又はMLME-SCAN.confirmプリミティブは、MLME-WURSCAN-STOP.confirmの同じ目的で使用することができる。
[0147] 以下の説明は、本願によるeBCSサービスのサポートについて記載する。
[0148] 関連付けられていないWTRUのためのブロードキャストサービスをサポートする必要がある。加えて、現在のWLAN規格におけるアップリンクブロードキャストサービスが必要である。関連付けられていないWTRU又は受信限定であり、伝送することができないWTRUのためのダウンリンクブロードキャストサービスをサポートするための設計が必要である。加えて、WTRUによる1つ又は複数のAPへのアップリンクブロードキャストのための設計が必要である。WTRUのアソシエーション状態に関係なくWTRUをサポートするために、且つ非AP WTRUによる1つ又は複数のAPへのアップリンクブロードキャストサービスをサポートするために、ブロードキャストサービスプロトコル及びシグナリングを設計することができる。
[0149] 本願によるブロードキャストサービスサポートのメカニズムを本明細書に記載する。dot11eBCSImplemented及び/又はdot11eBCSActivatedを有するWTRU(例えば、AP又は非AP STA)は、自らのビーコン内又はWTRUが伝送するプローブ要求/回答及び/(再)アソシエーション要求/回答フレーム内にeBCS要素を含め得る。一例では、eBCS要素は、アップリンク(UL)及び/又はダウンリンク(DL)ブロードキャスト情報内に含めることができる。別の例では、ULブロードキャスト情報内にUL eBCS要素を含めることができ、及び/又はDLブロードキャスト情報内にDL eBCS要素を含めることができる。本願では、別段の定めがない限り、DLブロードキャスト要素、DL eBCS要素及びDLブロードキャスト機能要素という用語は、区別なく使用され得ることに留意すべきである。
[0150] DLブロードキャスト要素又はDL eBCS要素の設計例を図3に示す。DLブロードキャスト要素は、以下のフィールドの例:要素ID、長さ、要素IDエクステンション及び/又はN個のeBCSフィールドを含むDLブロードキャスト機能の何れか1つ又は複数を含み得る。要素IDと要素IDエクステンションとの組み合わせは、DLブロードキャスト要素又はDL eBCS要素として現在の要素を識別し得る。長さフィールドは、DLブロードキャスト要素の長さを示し得る。
[0151] DLブロードキャスト機能は、N個(即ちeBCS1~eBCS N)のフィールドを含むことができ、それにより、各フィールドは、伝送側WTRU(例えば、伝送側AP)によって提供される特定のブロードキャストサービスを指定するために使用され得る。各eBCSフィールドは、以下のサブフィールドの例:ブロードキャストサービスID、eBCSタイプ、アソシエーション要求、UL伝送要求、ブロードキャストレート、ブロードキャスト周波数、ブロードキャスト符号化、ブロードキャスト制御、ブロードキャストパラメータ及び/又はブロードキャスト状態の何れか1つ又は複数を含み得る。上述のサブフィールドを下記の通り更に説明する。
[0152] ブロードキャストサービスIDサブフィールドは、ブロードキャストサービスのIDを示すことができる。eBCSタイプサブフィールドは、ブロードキャストサービスの種類(例えば、eBCSがULであるか若しくはDLであるか、又はブロードキャストサービスが自動車、道案内、緊急、サポート、情報提供及び/又はイベントサポートのカテゴリのものであるかどうか)を含み得る。一例では、伝送側WTRUによって何れの種類のブロードキャストサービスが提供されるかを示すために、DLブロードキャスト要素内にビットマップを含めることができる。種類は、マルチAPブロードキャストであり得る。別の例では、Organizationally Unique Identifier(OUI)によってブロードキャストの種類が識別され得る。アソシエーション要求サブフィールドは、1つ又は複数のブロードキャストサービス(例えば、ブロードキャストサービスIDによって識別されるブロードキャストサービス)を消費するためにアソシエーションが必要であるかどうかを示し得る。
[0153] UL伝送要求サブフィールドは、1つ又は複数のブロードキャストサービス(例えば、ブロードキャストサービスIDによって識別されるブロードキャストサービス)を消費するためにUL伝送が必要であるかどうかを示し得る。ブロードキャストレートサブフィールドは、ブロードキャストサービスに関連するデータレートを示し得る。ブロードキャスト周波数サブフィールドは、ブロードキャストデータが伝送されている周波数を示し得る。ブロードキャスト符号化サブフィールドは、ブロードキャストデータパケットの符号化を示し得る(例えば、フレーム間BCCバイナリ畳み込みコード(BCC)、フレーム間低密度パリティチェック(LDPC)、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)畳み込みコード(CC)、HARQ増分冗長性(IR))。
[0154] ブロードキャスト制御サブフィールドは、ブロードキャストサービスをどのように制御するかを示し得る。例えば、ブロードキャスト制御サブフィールドは、WTRUがあるブロードキャストサービスを望む場合、WTRUが例えばブロードキャスト要求フレームを使用することによって伝送側WTRU(例えば、伝送側AP)と直接ネゴシエートする必要があることを示し得る。別の例では、ブロードキャスト制御サブフィールドは、サーバアドレス(例えば、サーバのIPアドレス)又はコントローラAPアドレス(例えば、別のAPのMACアドレス又はBSSID)を示し得る。このコントローラAPは、マルチAPセットのマスタAPであり得る。WTRUは、コントローラAP又はサーバと通信して、ブロードキャストサービス、又はネゴシエートされたレート、又は符号化のフィードバックを提供することもできる。制御方法の例は、WLAN、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、ブロードキャスト要求ネゴシエーション、ANQP及び/又は一般広告サービス(GAS)フレーム交換によるものであり得る。
[0155] ブロードキャストパラメータサブフィールドは、オフセット、チャネル等を含む1つ又は複数のブロードキャストパラメータを含み得る。例えば、オフセットは、次のブロードキャストパケットの始まりのオフセット或いは現在の伝送の終わりから又は標的ビーコン伝送時間(TBTT)若しくは他の基準点からのものであり得るブロードキャストバーストを示し得る。チャネルは、ブロードキャストサービスパケットがその上で入手可能であり得るチャネル又はOFDMAサブチャネル又は資源単位(RU)を示し得る。
[0156] ブロードキャスト状態サブフィールドは、ブロードキャスト中、一時停止又は開始予定等の現在のブロードキャスト状態を示し得る。
[0157] ULブロードキャスト要素又はUL eBCS要素の設計例を図4に示す。ULブロードキャスト要素は、以下のフィールドの例:要素ID、長さ、要素IDエクステンション及び/又はN個のeBCSフィールドを含むULブロードキャスト情報の何れか1つ又は複数を含み得る。本願では、別段の定めがない限り、ULブロードキャスト要素、UL eBCS要素及びULブロードキャスト機能要素という用語は、区別なく使用され得ることに留意すべきである。
[0158] 要素IDと要素IDエクステンションとの組み合わせは、ULブロードキャスト要素又はUL eBCS要素として現在の要素を識別し得る。長さフィールドは、ULブロードキャスト要素の長さを示し得る。ULブロードキャスト情報は、N個(即ちeBCS1~eBCS N)のフィールドを含むことができ、それにより、各フィールドは、伝送側WTRUによってサポートされる特定のULブロードキャストサービスを指定するために使用され得る。各eBCSフィールドは、以下のサブフィールドの例:許容ブロードキャストサービスID、許容eBCSタイプ、アソシエーション要求、DL受信要求、許容ブロードキャストレート、許容ブロードキャスト周波数、ブロードキャスト符号化、ブロードキャスト制御、ブロードキャストパラメータ及び/又はブロードキャスト状態の何れか1つ又は複数を含み得る。上述のサブフィールドを下記の通り更に説明する。
[0159] 許容ブロードキャストサービスIDサブフィールドは、伝送側WTRUによってサポート及び許容されるULブロードキャストサービスのIDを示し得る。許容eBCSタイプサブフィールドは、許容されるブロードキャストサービスの種類(例えば、許容eBCSがULであるか若しくはDLであるか、又はブロードキャストサービスが自動車、センサ、道案内、緊急、サポート、情報提供及び/又はイベントサポートのカテゴリのものであるかどうか)を含み得る。一例では、伝送側WTRUによって何れの種類のブロードキャストサービスが許可されサポートされるかを示すために、ULブロードキャスト要素内にビットマップを含めることができる。別の例では、OUI又はサーバアドレスによってブロードキャストの種類が識別され得る。許容eBCSタイプサブフィールドは、提供されるブロードキャストサービスの詳細な説明を含み得る。
[0160] アソシエーション要求サブフィールド(図4には不図示)は、1つ又は複数の許容ULブロードキャストサービス(例えば、許容ブロードキャストサービスIDによって識別されるブロードキャストサービス)を利用するためにアソシエーションが必要であるかどうかを示し得る。DL受信要求サブフィールド(図4には不図示)は、1つ又は複数の許容ULブロードキャストサービス(例えば、許容ブロードキャストサービスIDによって識別されるブロードキャストサービス)を使用するためにDL受信が必要であるかどうかを示し得る。
[0161] 許容ブロードキャストレートサブフィールドは、WTRUがブロードキャストサービスに関連するUL内で伝送するための許容データレートを示し得る。許容ブロードキャスト周波数サブフィールドは、この許容ブロードキャストサービスに関連するUL内でWTRUがデータをブロードキャストすることを認められる許容周波数を示し得る。ブロードキャスト符号化サブフィールドは、ULブロードキャストデータパケットに使用される符号化、例えばフレーム間BCC、フレーム間LDPC、HARQ CC、HARQ IRを示し得る。
[0162] ブロードキャスト制御サブフィールドは、ULブロードキャストを制御する方法を示し得る。例えば、ブロードキャスト制御サブフィールドは、ブロードキャストサービスをどのように制御するかを示し得る(例えば、許容ULブロードキャストサービスの宛先を示し得る)。例えば、ブロードキャスト制御サブフィールドは、WTRUがあるULブロードキャストサービスの利用を望む場合、WTRUが例えばブロードキャスト要求フレームを使用することによって伝送側WTRU(例えば、伝送側AP)と直接ネゴシエートする必要があることを示し得る。別の例では、ブロードキャスト制御サブフィールドは、サーバアドレス(例えば、サーバのIPアドレス)又はコントローラAPアドレス(例えば、別のAPのMACアドレス又はBSSID)を示し得る。このコントローラAPは、マルチAPセットのマスタAPであり得る。フィードバックを得るために又は使用されるMCS上でネゴシエートするために、サーバ又はコントローラは、アップリンクブロードキャストサービスの利用を望むWTRUによって接触され得る。例えば、制御方法は、WLAN、TCP/IP、ブロードキャスト要求ネゴシエーション、ANQP又はGASフレーム交換によるものであり得る。
[0163] ブロードキャストパラメータサブフィールドは、EDCA、トリガードブロードキャストアクセス、アップリンクOFDMAランダムアクセス等のULアクセスを含む1つ又は複数のブロードキャストパラメータを含み得る。例えば、ブロードキャストパラメータがトリガードブロードキャストアクセスである場合、アップリンクブロードキャストサービスを利用するWTRUは、それがAPによってトリガされる場合にのみ、アップリンクブロードキャストパケットを伝送することができる。例えば、APは、1つ又は複数のサブチャネル又はRU上でトリガし得る。トリガフレーム又はトリガリングフレーム内において、アップリンクブロードキャストデータがトリガされたこと及び/又は関連付けられていないWTRUからの伝送がトリガされたことが指定され得る。ブロードキャストパラメータがアップリンクOFDMAランダムアクセスである場合、アップリンクブロードキャストサービスを利用するWTRUは、それが1つ又は複数のRU上のアップリンクランダムアクセスをトリガするトリガフレーム又はトリガリングフレームによってトリガされる場合にのみ、アップリンクブロードキャストパケットを伝送することができる。ブロードキャスト状態サブフィールドは、ブロードキャスト中、一時停止又は開始予定等の現在のブロードキャスト状態を示し得る。
[0164] 一実施形態では、上記のULブロードキャスト要素及びDLブロードキャスト要素を1つのブロードキャスト要素又はeBCS要素に組み合わせることができる。別の実施形態では、ULブロードキャスト要素及びDLブロードキャスト要素内に含まれる情報をANQP要素の一部として含めることができる。加えて、ULブロードキャスト要素及びDLブロードキャスト要素の任意のサブセットを他の任意の種類のフレーム又は他の任意の種類の要素、MAC及びPHYヘッダ等において伝送することができる。
[0165] 本願によるDLブロードキャスト手順を下記の通り説明する。
[0166] まず、DLブロードキャストサービスを望むWTRU(即ち非AP WTRU)は、プローブ要求フレーム、ANQPフレーム又はGAS照会フレーム等の自らが伝送するフレーム内にDLブロードキャスト要素を含めることができる。WTRUによって伝送されるとき、DLブロードキャスト要素は、所望のDLブロードキャストサービスの情報又はパラメータを示し得る。別の例では、非AP WTRUは、所望のDLブロードキャストサービスを表すDLブロードキャスト要素に関して記述される1つ又は複数のサブフィールドを含み得るDLブロードキャスト要求要素を含めることができる。
[0167] 第2に、APは、自らのビーコン、プローブ回答、アソシエーション回答、ANQP回答フレーム若しくはGAS回答フレーム又は他の任意の種類のフレーム内にDLブロードキャスト要素又はeBCS要素を含めることができる。一例では、APは、DLブロードキャスト要素を要請するフレームをWTRUから受信した場合(例えば、DLブロードキャストサービスの要望を示すDLブロードキャスト要素又はeBCS要素を含むANQPフレーム、GASクエリフレーム又はプローブ要求フレーム等のフレームを受信したとき)にのみ、DLブロードキャスト要素を含めることができる。APによって伝送されるとき、DLブロードキャスト要素は、APによって提供されるDLブロードキャストサービスを示し得る。
[0168] 第3に、DLブロードキャスト要素を受信するWTRU(即ち非AP WTRU)は、APによって提供される1つ又は複数の所望のブロードキャストサービスを識別することができる。非AP WTRUは、アソシエーションが必要である場合のアソシエーション等、DLブロードキャスト要素内で示される命令に従うことができる。ブロードキャストサービスが現在ブロードキャストされていることをブロードキャスト状態が示す場合、非AP WTRUは、ブロードキャスト制御及びパラメータ情報に従う(例えば、正しいRU、サブチャネル又はチャネルに正しいオフセットで調整して、示されたブロードキャストモード又は符号化を使用して1つ又は複数のブロードキャストサービスパケットを受信する)ことができる。
[0169] ブロードキャストサービスが一時停止されるか又は開始予定であることをブロードキャスト状態が示す場合、非AP WTRUは、DLブロードキャスト要素内に含まれる命令に従ってブロードキャストサービスを再開又は開始することができる。例えば、ブロードキャスト制御が「APとネゴシエートする」であるべき場合、WTRUは、APと関連付けられ、次いでAPにブロードキャストサービス要求を行うことができる。別の例では、WTRUは、APと関連付けられないが、ANQPクエリ又はGASプロトコルを使用してDLブロードキャストサービスを再開又は開始することができる。ブロードキャスト制御が「WLAN」又は「TCP/IP」によって「コントローラAP又はサーバとネゴシエートする」ものとして示される場合、WTRUは、コントローラAPと関連付けられ、次いでブロードキャストサービスに最良のAPを示しながら、APにブロードキャストサービス要求を行うことができるか、又はWTRUは、サーバに接触するためにTCP/IP接続を使用して、ブロードキャストサービスが提供されるべき最良のAPを示しながら、所望のブロードキャストサービスを再開又は開始することができる。
[0170] 次いで、WTRUは、フィードバック、符号化、変調及びコード化方式(MCS)及び/又は反復等、ブロードキャストサービスの更なるネゴシエーションのためにブロードキャスト制御方法を使用することができる。
[0171] 本願によるULブロードキャスト手順を下記の通り説明する。
[0172] まず、1つ又は複数のULブロードキャストサービスの利用を望むWTRU(即ち非AP WTRU)は、プローブ要求フレーム、ANQPフレーム又はGAS照会フレーム等の自らが伝送するフレーム内にULブロードキャスト要素を含めることができる。非AP WTRUによって伝送されるとき、ULブロードキャスト要素は、所望のULブロードキャストサービスの情報又はパラメータを示し得る。別の例では、非AP WTRUは、所望のULブロードキャストサービスを表すULブロードキャスト要素に関して記述される1つ又は複数のサブフィールドを含み得るULブロードキャスト要求要素を含めることができる。
[0173] 第2に、APは、自らのビーコン、プローブ回答、アソシエーション回答、ANQP回答フレーム若しくはGAS回答フレーム又は他の任意の種類のフレーム内にULブロードキャスト要素又はeBCS要素を含めることができる。APは、DLブロードキャスト要素を要請するフレームをWTRUから受信した場合(例えば、ULブロードキャストサービスの要望を示すULブロードキャスト要素又はeBCS要素を含むANQPフレーム、GASクエリフレーム又はプローブ要求フレーム等のフレームを受信したとき)にDLブロードキャスト要素を含めることができる。APによって伝送されるとき、ULブロードキャスト要素は、APによってサポート及び許可されるULブロードキャストサービスを示し得る。許容ブロードキャストレート、許容ブロードキャスト周波数又はトリガードブロードキャスト、アップリンクOFDMAランダムアクセス若しくはEDCA等の許容ULブロードキャスト方法等、APは、サポート及び許可されるULブロードキャストサービスに関するポリシを提供することができる。
[0174] ブロードキャスト状態がブロードキャスト受諾中である場合、非AP WTRUは、ULブロードキャスト要素又はeBCS要素を含み得るフレーム(例えば、ビーコン、プローブ回答若しくはアソシエーション回答又はFILSディスカバリフレーム)であって、その中で、APが、自らがその特定のULブロードキャストサービスをサポート及び許可することを示し得る、フレームをAPから受信している場合、自らのULデータのブロードキャストを開始することができる。許容ブロードキャストレート、ブロードキャスト周波数及び/又はアップリンクブロードキャスト方法を使用すること等、WTRUは、ULブロードキャスト要素内に含まれる命令に従ってULブロードキャストを行うことができる。ブロードキャスト状態が一時停止又は開始予定である場合、非AP WTRUは示されたブロードキャスト制御方法を使用してAPと直接ネゴシエートするか、又はブロードキャスト制御方法(例えば、WLAN、TCP/IP)を使用してコントローラAP若しくはサーバと接触して、APによって提供されるULブロードキャストサービスを再開又は開始することができる。
[0175] 次いで、WTRUは、符号化、MCS又は反復等、ブロードキャストサービスの更なるネゴシエーションのためにブロードキャスト制御方法を使用することができる。
[0176] 以下の説明は、ブロードキャストの信頼性を本願に従ってどのように改善するかを記載する。
[0177] 例えば、ダウンリンクの事例において、ブロードキャストパケットは、複数のWTRUに伝送され得る。チャネルの条件並びに装置の機能及び感度は、WTRUごとに異なり得る。その結果、ブロードキャストパケットを受信する信頼性は、全ての受信側WTRUにわたって同じでない可能性がある。ブロードキャストの信頼性は、関連付けられていない又は伝送することができないWTRUにとって特に重要である。従って、ブロードキャストサービスが全てのWTRUに信頼できるように提供されるように、ブロードキャストプロトコル及びブロードキャストパケットを設計することができる。
[0178] ブロードキャストの信頼性を本願に従って改善するためのメカニズムを本明細書に記載する。ブロードキャストの信頼性を得るためのメカニズムの一例は、BCC及びLDPC等のフレーム間符号化である。ブロードキャストノード(例えば、AP)は、一緒に符号化され、インタリーブされる過去の伝送フレームからのシステマティックビット又はパリティビットを含むフレームを伝送することができる。元のフレーム内のデータは、BCC又はLDPC符号化され得る。第1の例では、新たなサブフレーム内のデータは、フレーム間BCC又はLDPCコード化と呼ばれる一緒に線形符号化される過去の伝送フレームからの符号化データを含み得る。この場合、復号後の追加ビットの信頼性が高くなる。第2の例では、新たなサブフレーム内のデータは、一緒に連結され、インタリーブされる過去の伝送フレームからの符号化データを含み得る。これを部分フレームHARQと称することができる。この場合、HARQ再伝送は、それ自体で伝送されるのではなく、他のフレームからのHARQ再伝送と共に伝送される。これは、ブロードキャスト伝送のレイテンシを減らすことを促進し得る。以下の説明は、上述の2つの例を詳細に記載する。
[0179] 図5及び図6は、連続的に増加する増分を伴うLDPCフレーム間符号化の例を示す。図5に示すように、LDPCフレーム間符号化手順は、LDPC符号化手順内で短縮ビットを破棄し、長さNmaxを有するパケットをもたらすことによってデータビット及びパリティビットが構築された後に開始され得る。図5に示すレートRHフレームは、Nビット含むことができ、Dの(不)均等増分は、Δ1~ΔDのD個の増分サブフレームを含み得る。
[0180] Nmaxは、送信されるパケットの長さ(N)、増分サブフレームの数(D)及びその対応する長さ(Δ
i)に基づいて決定され得る。
が成立するように、各増分サブフレームは、異なる長さに設定することができる。各増分サブフレームの長さが同一である場合、Nmax=N+DΔ
iが成立する。各フレームの元の伝送は、(図5に示すように)Nビットであるのに対して、増分サブフレーム(例えば、Δ1~ΔD)は、追加の(非パンクチャード)パリティビットで構成され得る。図6に示す例では、増分のインデックスは、ランダムであり得、且つ順に増加しなくてもよい。
[0181] 図7は、BCCフレーム間符号化の一例を示す。BCCフレーム間符号化の場合、BCC伝送に関して、各フレームの元の伝送は、Nの非パンクチャードビット(例えば、図7に示すNビット)を有し、増分サブフレーム(例えば、図7に示すΔ1及びΔ2)は、他のパンクチャードビットで構成され得る。図7に示すように、ソースデータは、x0、x1、x2、x3及びx4を含むことができ、符号化データは、A0~A4及びB0~B4を含むことができ、BCCのための不均等な増分を有する1つのレートRLフレームは、(A0、B0、A1、B2、A3、B4を含む)Nビット、(B1、A2及びB3を含む)Δ1及びΔ2(A4及びA0)を含み得る。
[0182] フレーム間BCC/LDPC伝送及びBCC/LDPCコードのための部分的なパケットのHARQに関する手順を定めることができる。図8は、固定インデックスを伴うフレーム間符号化及び部分的HARQの一例を示す。APは、NT+Dフレーム(即ちNTフレーム及びDフレーム)の伝送を定めることができる。最初のNT伝送(即ち1-NT)は、各フレームのNビットで構成されるフレーム内符号化フレームである。図8に示すように、フレーム内符号化は、1フレーム~NTフレームのNT個のフレームを含む。最後のDの伝送は、各フレームからのDの増分の組み合わせで構成されるフレーム間符号化サブフレームである。
[0183] 一実施形態では、各フレームのDのサブフレームの増分を連結し、その後、伝送することができる。それにより、部分的なHARQの伝送が可能になる。別の実施形態では、各フレームのDの増分は、特定の符号化方式を使用して線形符号化され得る。
[0184] 伝送されるフレームごとに、以下の情報:フレーム内又はフレーム間符号化、フレーム内符号化フレームのインデックス、フレーム間符号化フレームのインデックス(以下の例では、これは、デルタ(a,b)内のインデックスaであり得、及び/又は全伝送の開始後にフレームインデックスに基づいて明示的にシグナリングすることができるか若しくは暗黙的に識別することができる)又は増分サブフレーム内に符号化されるフレームのインデックス(以下の例では、これは、デルタ(a,b)内のインデックスbであり得、及び/又は伝送におけるフレーム数に基づいて明示的にシグナリングすることができるか若しくは暗黙的に識別することができる)の1つ又は複数を(例えば、PLCPヘッダ内で)シグナリングすることができる。インデックスのサイズが異なり得る事例では、増分サブフレーム内の各フレームからの増分のサイズをシグナリングすることができる。
[0185] 図9は、スライディングウィンドウを伴うフレーム間符号化及び部分的HARQの一例を示す。図9に示すように、増分サブフレームは、伝送フレーム上に(例えば、集約PPDUとして)集約することができる。例えば、各フレームは、自らの前のフレームから増分サブフレームの最大数まで増分サブフレームを集約することができる。図9に示すように、フレーム2は、フレーム1からの第1の増分サブフレーム(即ちΔ1,1)を集約する。フレーム3は、フレーム2からの第1の増分(Δ1,2)と共にフレーム1からの第2の増分(即ちΔ2,1)を集約する。フレーム4は、フレーム1、2及び3からの増分を集約する。Dの値(増分数)が3であるため、フレーム5は、フレーム2、3及び4からの増分を集約する。
[0186] 図10に示すように、伝送される増分は、動的に選択することができる。例えば、この手法は、不完全に受信されているフレームに対してWTRUからフィードバックがあり得る場合に使用することができる。ブロードキャストAPは、増分情報を伝送するために特定のフレームを動的に選択することができる。必要とされるブロードキャスト信号の品質に基づき、ブロードキャストAPは、送信される増分のサイズを動的に選択することができる(一部のフレームは、他のフレームよりも保護を必要とし得る)。一例では、特定のフレームが非常に不完全に受信されたことをWTRUフィードバックが示す。例えば、フレームが不完全に受信されたことを(選ばれた)WTRUの殆どが示す場合、そのWTRUは、更に多くの情報を必要とし得る。別の例では、前に送信されている可能性があるフレームがより速く復号されることを確実にするために、WTRUは、それらのフレームに関する更に多くの情報を送信して、全体的なレイテンシを減らすことができる。
[0187] WTRUの手順は、フレーム間符号化の一部として定めることができる。WTRU手順の一例の一部として、AP及びWTRUは、フレーム間符号化を受信する能力に関する機能情報を交換することができる。機能情報は、同時に復号することができる最大フレーム数を含み得る。APは、この機能情報を使用して、ブロードキャストチャネルのためのフレーム間符号化パラメータを決定することができる。例えば、APは、同時フレーム数を、全ての受信側WTRUによって示される最小値(例えば、離散所定値の組及び/又はWTRU固有)に設定することができる。WTRUは、フレームを受信し、受信したPLCPヘッダを復号することができる。WTRUは、受信フレームがフレーム間符号化されていることを識別することができる。WTRUは、パケットがフレーム内、フレーム間又はその両方の何れであるかを識別することができる。パケットがフレーム内符号化されている場合、WTRUは、フレームを復号することができる。復号に成功した場合、WTRUは、要求に応じてAPにACKを送信し、及び/又はそのフレームの復号手順を終了することができる。復号に失敗した場合、WTRUは、フレームをバッファ内に記憶することができる。
[0188] パケットがフレーム間符号化されている場合、WTRUは、フレーム内の増分サブフレームを復号/インタリーブ解除/集約解除することができる。WTRUは、明示的又は暗黙的なシグナリングに基づいて増分サブフレームを識別することができる。WTRUは、成功裏に復号されている全てのフレームの増分サブフレームを破棄することができる。WTRUは、受信した増分サブフレームの情報を既存のフレームバッファに追加し、結果を復号することにより、復号されていない全てのフレームの増分サブフレームを処理することができる。復号に成功した場合、WTRUは、要求に応じてAPにACKを送信し、及び/又はそのフレームの復号手順を終了することができる。復号に失敗した場合、WTRUは、フレームをバッファ内に記憶することができる。WTRUは、APにNAKを送信するか、又はNAKを送信する前に増分サブフレームの総数が受信されるまで待つことができる。チャネルがブロードキャストチャネルであるため、ACK/NAK伝送は、伝送先の全てのWTRUではなく、特定のWTRUに対するAPによる要求に基づき得る。一例では、WTRUは、特定の(サブ)チャネル上でACK/NAKを送信することができ、成功/失敗があることをサブチャネル上の信号の存在がAPに知らせ得る。
[0189] フレーム内符号化及びフレーム間符号化の両方がパケットに行われている場合、WTRUは、フレーム内パケットをフレーム間パケットと分け、上記の手法を使用してそれぞれを別々に処理することができる。
[0190] HARQブロードキャストでは、ブロードキャストフレームは、複数回又は反復的に伝送され得る。手順の一例では、受信機が受信を容易に組み合わせることができるように、反復される伝送が元の伝送と同じであり得る。受信側WTRUが受信フレームを組み合わせることを可能にするためにシグナリングを使用することができる。以下の情報(フィールド):ID、ブロードキャスト、反復伝送、反復インデックス、次の反復フレーム又は次の反復ビーコンの1つ又は複数を例えばPLCPヘッダ、MACヘッダ、MAC本体及び/又はビーコンフレーム内に含めることができる。上述のフィールドを下記の通り更に説明する。
[0191] IDフィールドは、宛先ID、ソースID、送信機ID、受信機ID、ブロードキャストID、ブロードキャストチャネルID及び/又はコンテンツIDの何れかを示し得る。ブロードキャストフィールドは、それがブロードキャストフレームであるか、マルチキャストフレームであるか及び/又はユニキャストフレームであるかを示すために使用され得る。反復伝送フィールドは、そのフレームが反復的な方法で伝送されるかどうかを示すために使用され得る。反復伝送フィールドは、使用されている反復の種類(例えば、単純な反復又はフレーム間符号化)も示すことができる。
[0192] 反復インデックスフィールドは、現在の伝送の反復の数を示し得る。例えば、反復インデックスフィールドは、増加する方法で伝送することができる。別の例では、続いて起こる可能性がある反復伝送の数を受信側WTRUが知ることができるように、反復インデックスフィールドは、減少する方法で伝送することができる。次の反復フレームフィールドは、フレームの次の反復の期待時間を示すことができる。次の反復フレームフィールドは、その時点において送信される反復フレームの種類も示すことができる。次の反復ビーコンフィールドは、次の反復ビーコンの期待時間を示すことができる。一例では、期待時間は、持続時間であり得る。
[0193] 一実施形態では、幾らかのダイバーシティ方式を用いて、ブロードキャストフレームを複数回又は反復方法内で伝送することができる。例えば、反復伝送は、元の伝送と同じでなくてもよい。この場合、以下の手法の1つ又は複数を使用することができる。
[0194] 第1の手法では、異なる反復に異なるビットインタリーバを使用することができる。ビットインタリーバは、BCC符号器とコンステレーションマッパとの間で使用することができる。一例では、複数のビットインタリーバを定めることができる。例えば、ビットインタリーバの数は、許容された最大反復回数と同じであり得る。この場合、1回の反復に1つのインタリーバを使用することができる。別の例では、固定数のインタリーバを定めることができる。反復に対するインタリーバインデックス間のマッピングは、関数によって定めることができる。例えば、モジュラー関数を使用することができる。k番目の反復に使用されるインタリーバインデックスをInterleaver_ID=mod(k,N)として定めることができ、但し、Nは、定められるインタリーバの最大数である。ビットインタリーバは、LDPCコードに使用してもしなくてもよい。手法の一例では、反復伝送のためにビットインタリーバを定めることができる。
[0195] 第2の手法では、異なる反復に異なるシンボルインタリーバを使用することができる。例えば、コンステレーションマッパの直後にシンボルレベルインタリーバを使用することができる。シンボルレベルインタリーバを使用することは、OFDMシンボル間で変調シンボルを分散させるためであり得る。一例では、固定数のシンボルインタリーバを定めることができる。反復に対するインタリーバインデックス間のマッピングは、関数によって定めることができる。例えば、モジュラー関数を使用することができる。k番目の反復に使用されるシンボルインタリーバインデックスをInterleaver_ID=mod(k,N)として定めることができ、但し、Nは、定められるシンボルレベルインタリーバの最大数である。
[0196] 第3の手法では、異なる伝送に異なる冗長バージョン(RV)を使用することができる。異なるRVは、異なるコード化ビットのサブセットに対応し得る。反復に対するRVインデックス間のマッピングは、関数によって定めることができる。例えば、モジュラー関数を使用することができる。k番目の反復に使用されるRVインデックスをRV_ID=mod(k,N)として定めることができ、但し、Nは、定められるRVの最大数である。
[0197] ダイバーシティブロードキャスト伝送は、PLCPヘッダ若しくはMACヘッダ又はMAC本体内でシグナリングすることができ、以下のフィールドの例:ID、ブロードキャスト、反復伝送、最大反復回数、反復インデックス、伝送インデックス又は次の反復ビーコン/タイミングの1つ又は複数を含み得る。上述のフィールドの例を下記の通り更に説明する。
[0198] IDフィールドは、宛先ID、ソースID、送信機ID及び/又は受信機IDを示し得る。ブロードキャストフィールドは、それがブロードキャストフレームであるか、マルチキャストフレームであるか及び/又はユニキャストフレームであるかを示すために使用され得る。反復伝送フィールドは、そのフレームが反復的な方法で伝送されるかどうかを示すために使用され得る。最大反復回数フィールドは、期待される最大反復回数を示し得る。反復インデックスフィールドは、現在の伝送の反復伝送の数を示し得る。一例では、反復インデックスフィールドは、カウントアップ式に伝送することができる。別の例では、従う反復伝送の数を受信側WTRUが知ることができるように、反復インデックスフィールドは、カウントダウン式に伝送することができる。
[0199] 伝送インデックスフィールドは、次の伝送において使用されるビットレベルインタリーバインデックス、シンボルレベルインタリーバインデックス及び/又はRVインデックスをシグナリングするために使用することができる。次の反復ビーコン/タイミングフィールドは、次の反復ビーコン/タイミングの期待時間を示すことができる。一例では、期待時間は、持続時間であり得る。この持続時間は、各WTRUが各伝送を独立に復号できるようにするためのWTRUの機能の関数であり得る。別の例では、期待時間は、即座であり得、これは、現在の伝送が完結してからフレーム間間隔(xIFS)の持続時間が経過した後に次の反復が行われることを示す。
[0200] ブロードキャストサービス(BCS)の受信を伴う省力化のための手順を使用することができる。WTRUは、反復IDと共にPLCPヘッダを受信することができる。一例では、PLCPヘッダは、総反復回数及び反復インデックスを含み得る。WTRUは、全ての反復を保存し、最後の受信後に復号することができる。WTRUは、各反復後に復号することができる。APとWTRUとは、各反復後のパケットの復号を可能にするための反復間の最小持続時間をネゴシエートすることができる。
[0201] WTRUがパケットを復号した場合、伝送の持続時間にわたり、WTRUは、スリープに入ることができる。図11は、BCSに使用することができる、反復間のxIFSフレーム間間隔を伴う省力化手順の一例を示す。例えば、図11に示すように、WTRU1は、Tx1中にパケットを復号し、Tx4までスリープすることができる。
[0202] WTRUがパケットを復号し、反復間の持続時間が即座である場合、WTRUは、特定の反復の持続時間にわたってスリープに入ることができる。図12は、BCSに使用することができる、反復間の特定のタイミング差を伴う省力化手順の一例を示す。例えば、図12に示すように、WTRU1は、Tx1中にパケットを復号し、Tx2、Tx3及びTx4中にスリープすることができる。
[0203] 一実施形態では、フィードバックに基づく反復伝送を使用することができる。反復伝送の最大数は、予め定めることができるか、又は(再)決定され得る。反復伝送の最大数は、ビーコンフレーム、(再)アソシエートフレーム、プローブ要求/回答フレーム又は他の任意の種類の管理/制御フレーム内で運ばれ、シグナリングされ得る。WTRU(例えば、AP WTRU又は非AP WTRU)は、反復伝送の最大数に常に達しなくてもよい。WTRUは、フィードバックに基づいて反復伝送を終了することができる。例えば、WTRUがWTRUから離れている可能性がある別のWTRUから肯定応答(ACK)を受信する場合、WTRUは、反復を停止することができる。
[0204] 一実施形態では、反復伝送を少なくとも既定のフレーム間間隔xIFSによって隔てることができる。ある方法では、xIFSは、短フレーム間間隔(SIFS)又は分散フレーム間間隔(DIFS)よりも大きいことができる。一実施形態では、各再伝送間のフレーム間間隔は、動的及び構成可能であり得る。受信側WTRUは、反復ブロードキャスト伝送を成功裏に受信した場合、ある条件下で肯定応答を返すことができる。ブロードキャスト側WTRUが次の反復を伝送する前に応答を受信することができるように、応答は、次の反復よりも前に伝送することができる。ブロードキャスト側WTRUは、反復伝送を終了し得るかどうかを判定することができる。一実施形態では、WTRU群が応答を伝送することを許可され得る。例えば、ブロードキャスト側WTRUは、自らから遠く離れている可能性があるWTRU群を決定することができる。ブロードキャスト側WTRUは、そのWTRU群が反復ブロードキャスト伝送間に肯定応答を伝送することを許可され得ることを管理フレーム又は制御フレーム内で示すことができる。受信機側で整列させることができ、受信機が復号可能であり得るように、WTRU群は、全く同じ応答を同時に応えて伝送することができる。
[0205] 一実施形態では、反復伝送前又は後にポーリングフレーム又はMU-BARフレームを伝送することができる。代わりに、NDPトリガフレームをブロードキャストフレームと集約することができる。ポーリングフレーム、MU-BARフレーム又はNDPトリガフレームは、1つ又は複数のWTRUからの応答伝送をトリガし得る。ポーリング又はトリガされ得る受信側WTRUは、反復ブロードキャスト伝送を成功裏に受信した場合に肯定応答を返すことができる。ブロードキャスト側WTRUは、肯定応答を受信し、反復伝送を終了し得るかどうかを判定することができる。
[0206] ブロードキャスト側WTRUは、反復を終了し得るかどうかを判定することができる。又は、ブロードキャスト側WTRUが反復を終了し得るかどうかをブロードキャスト側WTRU又はAPが構成することができる。一実施形態では、関連付けられたWTRU又は関連付けられていないWTRUをブロードキャストフレームが標的とし得るかどうかに構成が基づき得る。フレームが関連付けられていないWTRUに伝送され得る場合又はそれらの関連付けられていないWTRUに部分的に伝送され得る場合、ブロードキャスト側WTRUは、反復伝送を早期に終了しなくてもよい。
[0207] 最大反復回数は、APによって決定され得るか、又は他の方法で指定され得る。APは、自らのビーコン、アソシエーション要求/回答、プローブ要求/回答フレーム又は他の種類の制御/管理フレーム内で最大反復回数をブロードキャストすることができる。一実施形態では、BSSのカバレッジ範囲が広い可能性がある場合又は多くのセル端WTRUをAPが知っている可能性がある場合、APは、より大きい最大反復回数を使用することを決めることができる。その他の場合、APは、より小さい最大反復回数を使用することができる。図13は、フィードバックを伴う反復伝送の一例を示す。図13に示すように、WTRU1は、Tx1中にAPから伝送を受信しているが、WTRU2及びWTRU3は、伝送を受信していない。従って、WTRU2及びWTRU3は、APにNAKを送信することができる。次いで、Tx2中に伝送の反復を行うことができる。その後、WTRU2は、伝送を成功裏に受信している。しかし、WTRU3は、受信していない。その後、Tx3中に伝送の反復を行うことができる。その後、WTRU3は、伝送を成功裏に受信する。
[0208] 一実施形態では、信頼性を得るためにマルチAPブロードキャスト伝送を使用することができる。WTRUは、単一又は複数のAPと関連付けることができる(関連付けられたWTRU)。APは、ブロードキャストのためにAPの組に送出することができる(関連付けられたWTRU及び関連付けられていないWTRU)。APは、ブロードキャスト資源を識別することができる(例えば、全帯域、定められたRU)。APは、ブロードキャストチャネル(BC)伝送方式を送出することができる。例えば、APは、APのID、対応するシフト及び/又は循環プレフィックス(CP)のインジケーションと共に循環シフトダイバーシティ(CSD)を送信することができる。APは、同じシフト及びCPと共にCSDを送信することができる。APは、時間スロットに基づく伝送を送信することができる(例えば、タイミングインデックスを伴う時間シフト)。APは、「JT」法を使用することができる(例えば、サフィックスツリークラスタリング(STC)の方法及びインデックス)。図14は、CSDを伴うマルチAPブロードキャストの一例を示す。図15は、タイミング分離を伴うマルチAPブロードキャストの一例を示す。図16は、空間伝送ダイバーシティ方式(例えば、空間時間ブロックコード(STBC))を伴うマルチAPブロードキャストの一例を示す。
[0209] 一実施形態では、ブロードキャスト/マルチキャストフレームに反復伝送を使用することができる。例えば、ブロードキャスト/マルチキャストフレームのための反復伝送は、様々な自己復号可能RV、様々なビットレベルインタリーバ、様々なシンボルレベルインタリーバ(サブキャリアマッピングの変更と等価)と共に、及び/又はブロードキャスト、PAID(例えば、アソシエーションID)、RV、HARQ、インタリーバID及び/又は次のタイミングを示すSIGと共に使用することができる。
[0210] 一実施形態では、フィードバックに基づく反復伝送を使用することができる。例えば、反復伝送は、少なくとも固定された持続時間(例えば、xIFS)によって隔てることができる。xIFSは、SIFS又はDIFSよりも大きいことができる。フィードバックに基づく反復は、ポーリング/マルチユーザブロックACK要求(MU-BAR)を使用することを含み得る。伝送が成功裏に復号される場合、一部のWTRUは、次の反復前に応答を伝送して返すことを許可され得る。一実施形態では、予め選択された遠く離れたWTRUが(例えば、802.11ayにおける近遠手順を使用して)応答を伝送し得る。一部の事例では、応答を成功裏に受信するAPは、伝送を終了することができる。APは、関連付けられていないWTRUに対して完全な反復を周期的に完了することができる。(関連付けられたWTRUのための)BCS伝送パラメータは、汎用化することができ、及び/又は関連付けられていない/非伝送WTRUに関してTCP/IPをプローブ要求によって構成することができる。ACKは、WTRU、WTRU群、ヌルデータパケット(NDP)フィードバックレポート及び/又はランダムアクセスMUを指定することができる。
[0211] 送信されているフレームについて自動反復(AR)が構成された状態又は構成されていない状態で、APのサブネットが複数のAPから同じブロードキャスト情報を送信するように構成される場合、それらの伝送フレームを受信するWTRUは、同じブロードキャストデータを含むフレーム又はブロードキャストデータの増分冗長性バージョンを識別できなければならない。その場合、WTRUは、適切な場合、フレームを組み合わせることによって又は既に受信しているデータを含む冗長フレームを無視することによってブロードキャストデータの自らの受信を改善することができる。ARが単純な反復(複数のAPから同じフレームの冗長バージョンを送信すること)である場合、WTRUは、冗長フレームを無視するために、データを既に受信しているかどうか又はデータを受信していないかどうかを知る手段を有さなければならない。データを受信することができる可能性を高めるために、WTRUは、フレームをどのように組み合わせるかを知るべきである。ARが増分冗長性(IR)フレームを有する事例では、WTRUは、増分冗長フレームをどのように組み合わせるべきか、同一データを有するフレームをどのように組み合わせるべきか、及び既に受信しているデータを含むフレームをどのように無視すべきかを知る手段を有さなければならない。現在、様々なAPによって送信されているフレームが同じブロードキャストデータ又はWTRUが受信しようとしているデータのIRバージョンを含むことをWTRUに知らせる方法はない。
[0212] 以下の説明は、上記で論じた問題に対処するためのサブネットスケジューリングについて記載する。
[0213] 複数のAPから同じ情報をブロードキャストするようにAPのサブネットを構成することができる。かかるサブネットは、複数のAPからのブロードキャストがブロードキャストデータを含むことをWTRUに知らせる方法を使用することができる。各APは、固有の伝送源であるため、複数の方法が用いられ得る。ブロードキャストデータをWTRUに知らせる方法の一例では、APのサブネットが協調して同じブロードキャストID情報を使用することができる。APは、ブロードキャストID情報を提供するために、(例えば、PLCPヘッダ、MACヘッダ、MAC本体及び/又はビーコンフレーム内の)以下の情報フィールド:マルチAPインジケータ、サブジェクトID、ID、ブロードキャスト、反復伝送、反復インデックス、次の反復フレーム又は次の反復ビーコンの1つ又は複数を使用することができる。上述のフィールドを下記の通り更に説明する。
[0214] マルチAPインジケータフィールドは、フレーム及びその関連IDが複数のAPによってブロードキャストされていることを示し得る。サブネットIDフィールドは、サブネットの一意IDを与えることができ、サブネット内の全てのAPは、同じ識別子を使用することができる。重複するサービス領域を有する異なるサブネットが一意のサブネットIDを有することを確実にするために、サブネットは、協調することができる。一例では、サブネットIDは、サブネット内のAPの1つのMACアドレスに基づき得る。別の例では、SSIDのハッシュ、APの位置に基づくハッシュ、ネットワーク/サブネット管理者によって割り当てられる一意のサブネットID又は他の任意の一意IDが使用され得る。
[0215] IDフィールドは、宛先ID、ソースID、送信機ID、受信機ID、ブロードキャストID、ブロードキャストチャネルID及び/又はコンテンツIDを示し得る。ブロードキャストフィールドは、それがブロードキャストフレームであるか、マルチキャストフレームであるか及び/又はユニキャストフレームであるかを示すために使用され得る。反復伝送フィールドは、そのフレームが反復的な方法で伝送されるかどうかを示すために使用され得る。反復伝送フィールドは、使用されている反復の種類(例えば、単純な反復又はフレーム間符号化)も示すことができる。
[0216] 反復インデックスフィールドは、現在の伝送の反復伝送の数を示し得る。一実施形態では、反復インデックスフィールドは、カウントアップ式に伝送することができる。別の例では、従う反復伝送の数を受信側WTRUが知ることができるように、反復インデックスフィールドは、カウントダウン式に伝送することができる。次の反復フレームフィールドは、フレームの次の反復の期待時間を示すことができる。次の反復フレームフィールドは、その時点において送信される反復フレームの種類も示すことができる。次の反復ビーコンフィールドは、次の反復ビーコンの期待時間を示すことができる。一例では、期待時間は、持続時間であり得る。
[0217] APは、協調し、サブネット内のAPの全てがブロードキャスト(例えば、特定のブロードキャスト又は特定のブロードキャストの組)に使用する仮想SSID及び/又はMACアドレスを選択することができる。サブネット内のAPは、全て同じSSID情報(例えば、仮想SSID及び/又はMACアドレス)を伝送することができる。同じSSID情報を伝送することにより、サブネット内のAPによって送信されるブロードキャストフレームを受信する何れのWTRUにも、それらのAPが単一のブロードキャストAPのように見える。仮想SSID及び/又はMACアドレスを使用するAPは、ブロードキャストID情報を提供するために(例えば、PLCPヘッダ、MACヘッダ、MAC本体及び/又はビーコンフレーム内の)以下の情報フィールド:仮想SSIDインジケータ、仮想MACアドレス、ID、ブロードキャスト、反復伝送、反復インデックス、次の反復フレーム及び/又は次の反復ビーコンの1つ又は複数を使用することができる。上述のフィールドを下記の通り更に説明する。
[0218] 仮想SSIDインジケータフィールドは、SSIDが仮想SSIDであることを示す単一ビットであり得るか、又は示されている仮想SSIDの種類に関する情報を提供する複数のビットであり得る。仮想MACアドレスフィールドは、APのMACアドレスが仮想MACアドレスであることを示す単一ビットであり得るか、又は示されている仮想MACアドレスの種類の情報を提供する複数のビットであり得る。
[0219] IDフィールドは、宛先ID、ソースID、送信機ID、受信機ID、ブロードキャストID、ブロードキャストチャネルID及び/又はコンテンツIDを示し得る。ブロードキャストフィールドは、それがブロードキャストフレームであるか、マルチキャストフレームであるか及び/又はユニキャストフレームであるかを示すために使用され得る。反復伝送フィールドは、そのフレームが反復的な方法で伝送されるかどうかを示すために使用され得る。反復伝送フィールドは、使用されている反復の種類(例えば、単純な反復又はフレーム間符号化)も示すことができる。
[0220] 反復インデックスフィールドは、現在の伝送の反復伝送の数を示し得る。一実施形態では、反復インデックスフィールドは、カウントアップ式に伝送することができる。別の例では、従う反復伝送の数を受信側WTRUが知ることができるように、反復インデックスフィールドは、カウントダウン式に伝送することができる。次の反復フレームフィールドは、フレームの次の反復の期待時間を示すことができる。次の反復フレームフィールドは、その時点において送信される反復フレームの種類も示すことができる。次の反復ビーコンフィールドは、次の反復ビーコンの期待時間を示すことができる。一実施形態では、期待時間は、持続時間であり得る。
[0221] ULブロードキャストの信頼性を得るための手順を使用することができる。DLブロードキャストでは、複数の送信機及び受信機がある場合があり、各受信機は、非AP WTRU内に位置するブロードキャストサービスエンドポイントを表し得る。これは、ブロードキャストデータのためのMAC層のCSMA/ARQプロトコルを複雑にする可能性があり、なぜなら、異なる送信機-受信機の対は、異なる成功/失敗状態を有し得るからである。例えば、APは、UL方向のフィードバック資源を割り当てるために、(関連付けられていない)ブロードキャスト受信機の識別情報を知る必要があり得る。更に、APは、再伝送を試行する前に少なくとも1つのWTRUについて何れのMAC PDU(MPDU)/データブロックが欠落しているかを知るためにそれらのAP間で協調する必要があり得る。
[0222] ULブロードキャストの信頼性も問題になり得る。図17に示すように、UL WTRU1701は、受信機の状態(又はある持続時間にわたる受信済みの物理層収束手順(PLCP)プロトコルデータ単位(PPDU)の統計)を認識しておらず、それは、「WTRUが、上位の入力なしにPPDUが成功しているかどうかの情報を有するか?」として示されている。伝送データに関する要件の一例は、ロストデータが許容不能であり、ロストデータについて再伝送が必要であることであり得る。この場合、再伝送をトリガするためのユニキャストデータ接続を有するために、802.11プロトコル層における知識なしに、UL WTRU1701は、BSSとのアソシエーション(又は別のアクセスへの接続)を有さなければならない場合がある。伝送データに関する要件の別の例は、ロストデータが許容可能であるが、不所望であることであり得る。この場合、将来伝送されるPPDUの品質を受信機からのフィードバックが改善し得る。
[0223] ULブロードキャストでは、ULブロードキャストパケットの異なる受信機が単一のブロードキャストエンドポイントを表し、送信機は、1のみある(即ち単一の送信機が作用する単一の(結合)受信機状態がある)。これは、UL内でMAC層CSMA/ARQプロトコルの可能性を高める。それにより、無線エラーが防がれるか又は後に伝送される(再伝送又は新規)データのロバスト性の改善が促され、非AP WTRUは、ロバスト性をもたらすために、上位層によるブロードキャストシンクノードへのユニキャスト接続のみに依拠する必要がない。
[0224] ULブロードキャスト伝送の手順の例は、PPDUごとに適用されてもされなくてもよい(例えば、ULブロードキャスト伝送後のある持続時間のフィードバック及び場合により反復される必要がある情報を、802.11MACのUL送信機が保持する持続時間のフィードバックに適用可能であり得る)。UL WTRUは、ロストデータの再伝送を行うことなしに、フィードバック後に送信されるPPDUのロバスト性を調節するためにULブロードキャスト伝送をフィードバックに基づかせることができる。ULブロードキャスト伝送の手順の例は、マルチAPセットアップ内でUL方向に送信される非ブロードキャストPPDUに適用可能であり得、マルチAPセットアップでは、1つのAPは、アンカ又はマスタAPであり、他のAPは、アンカAPのための補助受信機又はスレーブAPである。
[0225] 図18は、ロバスト性を改善するためのフィードバックを与える手段としての結合フィードバックを取得する送信機の一例を示す。伝送側WTRU1801は、フィードバックを要請するULブロードキャストパケット内において、要請されるDLフィードバックで使用されるMCS、スクランブラ開始及び/又はより長いガードインターバル(GI)を示すことができる。一実施形態では、DL内のフィードバックPPDUに所定のMCS/GIを使用することができ、及び/又は要請ULブロードキャストPPDUにあるのと同じ値にフィードバックPPDUスクランブラ開始を設定することができる。
[0226] 一実施形態では、フィードバック信号の遅延拡散を制限するために、ULブロードキャストPPDUは、フィードバックを行うことを許可された1つ又は複数のAPを示し得る。伝送側WTRUがフィードバックを一切受信しない場合、伝送側WTRUは、全てのAPが使用中/妨害されていると推論することができ、遅延(再)伝送を行うことができる。WTRUが再伝送を行うためにフィードバック手順を使用しない場合(即ちブロードキャストPPDUの再伝送がない)、WTRUは、自らの伝送をフィードバックに基づかせて、将来送信されるPPDUのロバスト性(例えば、出力、MCS)を調節することができる。複数のAPがULブロードキャストPPDUを成功裏に受信した場合、それらのAPのフィードバックフレームを無線上で組み合わせ、非AP WTRUにおいて単一のPPDUとして復号することができる。
[0227] 図19は、(例えば、UL内で伝送される1つ又は複数の集約MPDU(AMPDU)内のMPDU/データブロックごとに)送信機が結合フィードバックを取得することができるように、APがDLフィードバックを与えるための手順の別の例を示す。フィードバックの取り決めをセットアップするために事前にやり取りする必要なしに、AMPDUの伝送を可能にするメカニズムを使用することができる。そのような非要請型のフィードバックの取り決めをULブロードキャストで使用することができる。合意のパラメータ(例えば、バッファサイズ、タイムアウト値)は、ULブロードキャストをサポートする全てのWTRUについて所定値に設定することができる。
[0228] データブロック/MPDUに対応する単一の結合フィードバックビットマップを受信するために、例えば正のフィードバックに基づくオンオフキーイングと共にNDPフィードバック手法を使用することができる。0の状態を示すトーンセットは、伝送しなくてもよい一方、1の状態を示すトーンセットは、APによって伝送することができる。NDPロングトレーニングフィールド(LTF)は、様々なAPから発信元/送信機、即ち非AP WTRU1901への伝搬遅延の差をカバーするためにより長いGIを含むことができる。
[0229] ULブロードキャストPPDUは、開始シーケンス番号を示し得る。各トーンセット上のACK信号は、開始シーケンス番号に対してオフセットされたシーケンス番号を有するMPDU/データブロックのためのフィードバックビットを表し得る。トーンセットのエネルギに基づき、発信元/送信機(即ち非AP WTRU)は、対応するトーンセットインデックスに基づいてMPDU/データブロックシーケンス番号の受信状態を導出することができる。
[0230] NDPフィードバックは、正のフィードバックに基づくオンオフキーイングであり得るため、ULブロードキャストPPDUによってトリガされるフィードバックNDPは、発信元によって単一のNDPとして認められ得る。発信元がNDPを検出すると、対応する欠落MPDU/データブロックが再伝送され得る。NDPが検出されない場合、発信元は、全ての受信機(例えば、AP)が妨害されている/使用中であると推論することができ、遅延(再)伝送を行うことができる。UL WTRUが再伝送を行うためにフィードバック手順を使用しない場合(即ちブロードキャストPPDUの再伝送がない)、WTRUは、フィードバックに基づいて伝送して、将来送信されるPPDUのロバスト性(例えば、出力、MCS)を調節することができる。
[0231] 上記では特徴及び要素を特定の組み合わせで記載したが、各特徴及び要素は、単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用できることを当業者であれば理解するであろう。加えて、本明細書に記載した方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアによって実装することができる。コンピュータ可読媒体の例は、(有線又は無線接続上で伝送される)電子信号及びコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、これのみに限定されないが、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ装置、内蔵ハードディスク及び脱着可能ディスク等の磁気媒体、光磁気媒体並びにCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(DVD)等の光媒体を含む。WTRU、UE、端末、基地局、RNC又は任意のホストコンピュータで使用するための無線周波数トランシーバを実装するために、ソフトウェアに関連するプロセッサを使用することができる。