本願は、2019年2月20日に中国国家知識産権局に出願された、「スクリーンアセンブリ及び電子装置」と題する中国特許出願第201910127499.5号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本願の実施形態は電子製品技術の分野に関し、とりわけ、スクリーンアセンブリ及び電子装置に関する。
現在、スマートフォンは、指紋認識を実施するために用いられる画像センサを通常備える。画像センサのコストは、画像センサの感光面の面積に関係する。面積が大きいほどコストが高いことを示す。そのため、大画面の指紋認識機能を有するスマートフォンのコストは非常に高い。
本願の実施形態は、比較的低コストで大面積の指紋認識を実施するためのスクリーンアセンブリ及び電子装置を提供する。
第1の態様によれば、本願の実施形態はスクリーンアセンブリを提供する。スクリーンアセンブリは、電子装置に適用され得る。スクリーンアセンブリは、表示パネルと、該表示パネルの非発光側に位置する認識パネルとを含む。認識パネル及び表示パネルは、積み重ねられて配置されている。表示パネルは画像を表示するように構成されている。表示パネルの両側は、それぞれ発光側及び非発光側である。発光側は、表示パネルがディスプレイ光を発光する側である。
表示パネルは複数の認識領域を含む。2つの隣り合い且つ相互に離間された認識領域の間に非認識領域が形成される。認識パネルは複数の画像センサを含む。複数の画像センサの感光面は、複数の認識領域内に位置するユーザの指紋画像を1対1の対応関係で取り込むように構成されている。画像センサの感光面は、感光面上に形成された光の像を、光の像に比例して電気信号に変換できる。指紋カバー領域内の全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域の総面積の比は1:5以上である。画像センサ
本実施形態では、複数の画像センサを含む認識パネルは、表示パネルの非発光側に配置されている。したがって、複数の画像センサは、スクリーン内の指紋画像を取り込むことができ、複数の画像センサは、表示パネルの周囲の空間を占有する必要がなく、表示パネルの面積が大きくなる。これは、スクリーンアセンブリの狭ベゼル化を促進する。このように、スクリーンアセンブリのスクリーン対本体比は比較的大きく、スクリーンアセンブリが適用される電子装置のスクリーン対本体比は比較的大きい。
本実施形態では、複数の画像センサの感光面は、複数の認識領域の発光側に位置するユーザ指紋画像の一部を1対1の対応関係で取り込むが、非認識領域の発光側に位置する指紋画像は取り込まない。したがって、複数の画像センサの感光面は、表示パネルの発光側に位置するユーザ指紋画像を、完全な取り込みではなく部分的に取り込むため、複数の画像センサの感光面の総面積が低減され、認識パネル及びスクリーンアセンブリのコストが低減される。
加えて、指紋カバー領域内の全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域の総面積の比は1:5以上である。したがって、複数の画像センサの感光面によって取り込まれた部分的な指紋画像の総面積(すなわち、有効取り込み面積)は、指紋認識プロセスで必要な最小の取り込み面積を満たすことができるため、スクリーンアセンブリが基本的な認識要件を満たすことができる場合、複数の画像センサの感光面の総面積を低減して、複数の画像センサのコスト及びスクリーンアセンブリのコストを低減する。スクリーンアセンブリは、比較的低コストで認識要件を満たすことができるため、スクリーンアセンブリは、コストの大幅な増加を伴わずに、大面積の指紋認識(フルスクリーン指紋認識又は大画面指紋認識)を実施できる。すなわち、スクリーンアセンブリ及びスクリーンアセンブリが適用される電子装置は、比較的低コストで大面積指紋認識を実施できる。
任意の実施形態では、指紋カバー領域内の全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域の総面積の比は1:2~2:1の範囲内にある。本願では、「A」~「B」の範囲はエンドポイントA及びエンドポイントBを含む。
本願では指紋カバー領域内の全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域の総面積の比の上限は厳密に制限されない。比が大きいほど、認識精度が高いことを示す。比が小さいほど、コストが低いことを示す。全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域の総面積の比が1:2~2:1の範囲内にある場合、スクリーンアセンブリは認識精度及びコストの要件を良好に満たすことが実験により証明されている。
一実施形態では、スクリーンアセンブリはフルスクリーン指紋認識を実施できる。この場合、指紋カバー領域は、表示パネルの表示領域の任意の位置に位置し得る。すなわち、表示パネルの全表示領域は、ユーザの操作に応答して、対応する指紋カバー領域を形成し得る。別の実施形態では、スクリーンアセンブリは大画面指紋認識を実施できる。指紋カバー領域は、表示パネルの表示領域の特定の範囲に位置し得る。例えば、表示パネルの表示領域の一部が特定位置であり、領域のこの部分は、ユーザの操作に応答して、対応する指紋カバー領域を形成し得る。特定の範囲の面積は比較的大きい。例えば、特定の範囲は、スクリーンアセンブリの上側又は下側スクリーンの半分以上であり得るか又はスクリーンアセンブリの左側又は右側スクリーンの半分以上であり得る。
任意で、指紋カバー領域はユーザの操作に応答する。すなわち、指紋カバー領域の位置はユーザ定義される。一実施形態では、スクリーンアセンブリはユーザのタッチ領域を感知し得る。タッチ領域は指紋カバー領域を形成する。この場合、指紋カバー領域の形状はユーザのタッチ領域の形状と共に変化する。
別の実施形態では、スクリーンアセンブリはユーザのタッチ位置を感知し、タッチ位置に対応する予め設定された指紋カバー領域を開始し得る。指紋カバー領域はタッチ位置をカバーする。この場合、指紋カバー領域の形状は円、楕円、正方形、ランウェイ等であり得る。指紋カバー領域の形状は、代替的に、ユーザの指の形状と同様又は同じであってもよい。指紋カバー領域の形状は、代替的に、ユーザ定義されてもよい。指紋カバー領域の特定の形状は、本願のこの実施形態において厳密に制限されていない。
指紋カバー領域の面積の範囲は35平方ミリメートル~200平方ミリメートルである。例えば、指紋カバー領域の面積の範囲は64平方ミリメートル~144平方ミリメートであり得る。
本願のこの実施形態では、指紋カバー領域は少なくとも2つの認識領域を含む。この場合、各認識領域の面積は比較的小さい。少なくとも2つの認識領域に対応する画像センサの感光面によって取り込まれた画像は、最終的な比較画像にスプライスされる。比較画像は複数の画像からスプライスされるため、比較画像は比較的正確である。これは、スクリーンアセンブリが適用される電子装置の指紋認識精度を改善するのに役立つ。
なお、指紋カバー領域が基本的な取り込み面積を満たすことを前提として、各認識領域の面積が小さいほど、比較画像はより大量の画像からスプライスされ、比較画像の画質及び指紋認識精度がより高くなることを示すことが理解されよう。しかしながら、画像センサの数がより多いことは、コストが高くなることを意味する。各認識領域の面積が大きい場合、画像センサの数をより少なくすることでコストを低減できるが、比較画像に含まれるスプライス画像の数が少なくなり、比較画像の画質及び指紋認識精度が低下する。したがって、本願のこの実施形態では、単一の認識領域の面積を設計する場合、認識精度及びコストの要件を考慮する必要がある。
各画像センサの感光面は、配列として配置された複数のセンサユニットを含む。センサユニットは、相補型金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)センサ又は薄膜トランジスタ(thin film transistor、TFT)センサであり得る。センサユニットが相補型金属酸化物半導体センサの場合、画像センサの基板は半導体材料で作られている。センサユニットが薄膜トランジスタセンサの場合、画像センサの基板はガラス又は有機媒体等の絶縁材料で作られている。
本願のこの実施形態では、認識領域の形状及び面積は同一であってもいいし、異なっていてもよい。本願は、認識領域の形状及び領域が同一の例を用いて説明する。
本願のこの実施形態では、非認識領域の面積に対する認識領域の面積の比が前述の条件を満たす場合、複数の認識領域の配置は規則的であってもいいし、ランダムであってもよい。本願のこの実施形態では、複数の認識領域の配置が規則的であり得る例を説明のために用いる。
任意の実施形態では、複数の認識領域は、第1の方向に相互に離間されて配置されている。具体的には、第1の方向において、非認識領域は、認識領域のうちの任意の2つの隣り合う認識領域の間に配置されている。この場合、第1の方向において、認識領域のうちの任意の2つの隣り合う認識領域の間の距離は第1のサイズを有し、各認識領域の長さは第2のサイズを有する。第1のサイズは第2のサイズより大きくても、同じでも、小さくてもよい。本願のこの実施形態では、第1のサイズと第2のサイズとの間のサイズ関係は厳密に制限されない。
本実施形態では、複数の認識領域は、第1の方向に相互に離間されて配置される。したがって、2つの指紋カバー領域が表示パネル上の異なる位置に位置する場合、スクリーンアセンブリが異なるシナリオにおいて十分な有効取り込み面積を得ることができるのを確実にするために、画像センサの感光面であって、2つの指紋カバー領域に対応する感光面の数は同じであるか又は同様である。このように、電子装置の指紋認識精度は高い。
任意の実施形態では、複数の認識領域は、第2の方向に相互に離間されて配置される。第2の方向は第1の方向に垂直である。具体的には、第2の方向において、非認識領域は、認識領域のうちの任意の2つの隣り合う認識領域の間に配置されている。この場合、第2の方向において、認識領域のうちの任意の2つの隣り合う認識領域の間の距離は第3のサイズを有し、各認識領域の長さは第4のサイズを有する。第3のサイズは第4のサイズより大きくても、同じでも、小さくてもよい。本願のこの実施形態では、第1のサイズと第2のサイズとの間のサイズ関係は厳密に制限されない。
本実施形態では、複数の認識領域が、第1の方向及び第2の方向に相互に離間されて配置されている場合、画像センサの感光面であって、表示パネル上の異なる位置に位置する2つの指紋カバー領域に対応する感光面の数は同じであるか又は同様である。これは、スクリーンアセンブリが異なるシナリオにおいて十分な有効取り込み面積を得ることができるのをさらに確実にするため、電子装置の指紋認識精度がより高くなる。
第1の方向における複数の認識領域の配置様態は、第2の方向における複数の認識領域の配置様態と同じである。この場合、異なるシナリオでスクリーンアセンブリによって十分な有効取り込み面積を得る信頼性がより高く、電子装置の指紋認識精度がより高い。確かに、別の実施形態では、第1の方向における複数の認識領域の配置様態は、第2の方向における複数の認識領域の配置様態と異なり得る。
任意の実施形態では、複数の認識領域は行に配置されるとともに第1の方向に相互に離間され、列に配置されるとともに第2の方向に相互に離間されている。第2の方向は第1の方向と垂直である。認識領域の2つの隣り合う行内の全ての認識領域は異なる列に配置されている。この場合、認識領域の2つの隣り合う列内の全ての認識領域は異なる列に配置されている。
本実施形態では、スクリーンアセンブリの異なる位置にある任意の2つの指紋カバー領域に含まれる認識領域の数は同様である。具体的には、画像センサの2つの指紋カバー領域に対応する感光面の数は同様である。したがって、スクリーンアセンブリは異なるシナリオで十分な有効取り込み面積を得ることができるため、電子装置の指紋認識精度がより高くなる。
任意の実施形態では、指紋カバー領域内の全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域の総面積の比は1:0.8~1:1.2の範囲内にある。この場合、第1の方向において、認識領域の2つの隣り合う認識領域の間の間隔は、認識領域の長さと同じであっても、わずかに大きくても、わずかに小さくてもよい。第2の方向において、認識領域の2つの隣り合う認識領域の間の間隔は、認識領域の長さと同じであっても、わずかに大きくても、わずかに小さくてもよい。
この実施形態では、より高い製品歩留まり、より高い指紋認識精度及びより低いコストを得るために、スクリーンアセンブリについて、製造公差、アセンブリ公差、総画像取り込み面積、コスト等の要件を包括的に考慮することができる。
任意の実施形態では、複数の認識領域は複数の認識領域群を含む。各認識領域群は、認識領域のうちの互いに隣り合う少なくとも2つの認識領域を含む。認識領域群のうちの任意の2つの隣り合う認識領域群は相互に離間されて配置されている。少なくとも2つの認識領域が互いに隣り合うとは、同じ認識領域群内の認識領域のうちの2つの隣り合う認識領域の間の間隔は、2つの隣り合う認識領域群の間の間隔よりもはるかに小さいことを意味する。認識領域群の任意の2つの隣り合う認識領域群の間に非認識領域が形成される。複数の認識領域群は、第1の方向に相互に離間されて配置され、第2の方向に相互に離間されて又は連続して配置される。第2の方向は第1の方向と垂直である。
本実施形態では、各認識領域群は、認識領域のうちの互いに隣り合う少なくとも2つの認識領域を含み、認識領域群のうちの任意の2つの隣り合う認識領域群は相互に離間されて配置されるため、認識領域の配置様態がより多様化されている。これは、異なる電子装置のそれぞれの指紋認識要件を満たすのに役立つ。加えて、各認識領域群は少なくとも2つの認識領域を含むため、認識領域は小さな領域内で連続画像を取り込むことができ、スクリーンアセンブリによって生成される最終比較画像は、少なくとも2つの連続画像からスプライスされる。最終比較画像は、電子装置における標準画像と比較しやすくなる。したがって、電子装置の指紋認識精度がより高くなる。
指紋カバー領域は少なくとも2つの認識領域群を含む。この場合、スクリーンアセンブリによって生成される最終比較画像は、少なくとも2つの認識領域群によって取り込まれた画像からスプライスされるとともに画質が比較的高いため、スクリーンアセンブリが適用される電子装置の指紋認識精度が比較的高くなる。
任意の実施形態では、単一の画像センサは1つの感光面を含む。この場合、撮像素子の全体サイズは、撮像素子の感光面の面積と共に変化し、感光面の面積は、比較的小さくなるように設計されているので、撮像素子の全体サイズは比較的小さくなる。これは、画像センサのコストを低減するのに役立つ。
別の任意の実施形態では、単一の画像センサは複数の感光面を含む。単一の感光面の面積が小さい場合、複数の感光面を同一の画像センサに一体化して、画像センサの切断プロセスをより容易にできる。このように、画像センサの小型化及び容易なプロセスの要件が満たされる。
同一の画像センサの複数の感光面は相互に離間されて配置されて得るか又は互いに隣り合って配置され得る。
任意の実施形態では、認識パネルは基板及び光学層をさらに含む。基板は表示パネルの非発光側に位置する。複数の画像センサは、基板の、表示パネルに面する側に固定されている。画像センサの感光面は基板から離れて配置される。すなわち、表示パネルに面して配置される。光学層は複数の画像センサと表示パネルとの間に位置する。光学層は、認識領域の発光側上のユーザ指紋画像を、対応する画像センサの感光面に対して結像させるように構成されている。スクリーンアセンブリは、光学層を用いることにより、ユーザの指紋によって反射された光を処理して、対応する画像センサの感光面上に対応する取り込まれた像を形成する。取り込まれた像はユーザの指紋画像に対応する。
本実施形態では、光学層はスクリーンアセンブリ内に配置され、光学層は光の状態を変化させることができる。したがって、光学層の構造及びサイズを設定することにより、画像センサの感光面と表示パネルとの相対的な位置関係を変更できるため、スクリーンアセンブリの構造がより多様化され、スクリーンアセンブリの適用範囲がより広くなる。
一実施形態では、複数の画像センサの感光面は、1対1の対応関係で複数の認識領域に面し得る。この場合、光学層は光の伝搬方向を僅かに変更させるため、伝搬過程における光の歪みによる最終比較画像の精度が不十分になるリスクを低減でき、スクリーンアセンブリが適用される電子装置の指紋認識精度が比較的高くなる。
別の実施では、光学層は光の伝搬方向を変化させ得る。したがって、複数の画像センサの感光面間の相対位置関係は、複数の認識領域間の相対位置関係とわずかに異なり得る。
例えば、単一の画像センサは複数の感光面を含み、複数の感光面は互いに隣り合う。複数の感光面に対応する複数の認識領域は、相互に離間されて配置される。光の伝搬方向が光学層によって変化されるため、これらの認識領域に入る光が集められ、互いに隣り合う複数の感光面内へと放射され画像取り込みを実施する。
一実施形態では、基板は硬質のプリント回路基板(printed circuit board、PCB)であり得る。別の実施形態では、基板はフレキシブルプリント回路(flexible printed circuit、FPC)及び補強ボードを含み得る。補強板及びフレキシブルプリント回路は積み重ねられて配置される。
一実施形態では、複数の画像センサは、ダイ取り付け(die attach)方式で基板に直接接着(bonding)され得る。別の実施形態では、複数の画像センサは、ファンアウト(fan-out)プロセスを用いることにより一体パッケージ構造を形成するために接続され、次いで、パッケージ構造が全体的に基板に完全に取り付けられる。
任意の実施形態では、認識パネルはパッケージをさらに含む。パッケージは、基板の、表示パネルに面する側に位置するとともに、複数の画像センサの周囲に配置される。この場合、複数の画像センサはパッケージを用いることにより一体パッケージ構造にパッケージ化される。パッケージを用いることにより複数の画像センサがパッケージ化される場合ファンアウトプロセスが用いられ得る。光学層はパッケージ及び複数の画像センサを覆う。この場合、光学層は一体構造であり得る。
この実施形態では、複数の画像センサは、先ず、パッケージを用いることにより一体パッケージ構造にパッケージ化できる。次に、パッケージ構造が基板に取り付けられる。次に、一体構造でもある光学層でパッケージ及び複数の画像センサを覆う。このように、スクリーンアセンブリの組み立てプロセスステップが少なく、プロセスの難易度が低いことは、スクリーンアセンブリの製造コストの低減に役立つ。
任意の実施形態では、光学層は複数の光学部品を含む。複数の光学部品は、複数の画像センサ上に1対1の対応関係で配置される。光学部品は対応する画像センサの画像取り込み側に位置する。すなわち、画像センサの感光面の上に位置する。認識パネルは複数のパッケージ本体をさらに含む。複数のパッケージ本体は、複数の光学部品と一対一の対応関係で配置される。各パッケージ本体は、対応する光学部品及び対応する画像センサを一体ユニットアセンブリにパッケージするように構成されている。
認識パネルはパッケージをさらに含む。パッケージは、基板の表示パネルに面する側に位置し、複数の画像センサ及び複数の光学部品の周囲に配置されている。一実施形態では、画像センサ及び画像センサの上に位置する光学部品は、先ずユニットアセンブリを形成し得る。複数のユニットアセンブリを基板に固定した後、複数のユニットアセンブリ及び基板は、パッケージを用いることによって一体構造にパッケージ化される。別の実施形態では、画像センサ及び画像センサの上に位置する光学部品は、先ずユニットアセンブリを形成し得る。パッケージを用いることにより複数のユニットアセンブリが一体構造にパッケージ化された後で、該構造が基板に取り付けられてアセンブリが完成される。
本実施形態では、対応する光学部品及び対応する画像センサがユニットアセンブリを形成してもよく、次に、複数のユニットアセンブリが、特定の配置要件に基づいて基板に固定される。したがって、スクリーンアセンブリは、ユニットアセンブリの位置を変更することによって、材料の種類を変更することなく異なる認識パネルを形成し得る。これは、スクリーンアセンブリのバッチ及びマルチモデリングを促進する。
任意の実施形態では、光学層は複数のコリメータを含む。コリメータは発散光をコリメート光に変換するように構成されている。複数のコリメータは、複数の画像センサの感光面に面して1対1の対応関係で配置される。
本実施形態では、複数のコリメータは、画像センサの感光面上に1:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像する。複数のコリメータは、ユーザの指紋によって反射された光をコリメートできるため、取り込み画像の画質は比較的高く、スクリーンアセンブリは比較的高品質の比較画像を形成できる。したがって、電子装置の指紋認識精度は比較的高い。
コリメータは、1:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像するように構成されているため、画像センサの感光面の面積は、表示パネル上の認識領域の面積と同様である。組立の間の複数の画像センサの許容誤差が考慮されるため、スクリーンアセンブリの組立精度及び製品歩留まりを改善するために、互いに隣り合う画像センサのうちの2つの間に適切な回避が確保され得る。
対応する画像センサ及び光学部品が先ずユニットアセンブリを形成し、次にパッケージを用いることによってパッケージ化される場合、各コリメータは、ウエハレベル(wafer level)処理技術を用いることによって画像センサの感光面上に直接形成され得る。例えば、コリメータを形成するために、多層マスク(mask)プロセスを用いることによってコリメータ孔構造が画像センサの感光面上に蒸着又はエッチングされ得る。あるいは、各コリメータは、最初に形成される、コリメータ孔を有する薄膜であり得る。次に、各コリメータが対応する画像センサの感光面に取り付けられる。
複数の画像センサがパッケージを用いることによって先ずパッケージ化され、次いで光学層が組付けられる場合、光学層は、複数のコリメータを含む一体構造であり得る。
任意の実施形態では、光学層は複数の光透過孔を含む。光学層は基板及び遮光フィルムを含み得る。遮光フィルムは、基板の、表示パネルに面する側に位置する。基板は透明な材料、例えばガラス又はポリカーボネート(polycarbonate、PC)から作られている。複数の光透過孔が遮光フィルム上にある。遮光フィルムは遮光材料から作られている。複数の光透過孔は、複数の画像センサの感光面に面して1対1の対応関係で配置されている。各光透過孔の中心と表示パネルの発光面との間に第1の間隔が形成されている。各光透過孔の中心と画像センサの感光面との間に第2の間隔が形成されている。第1の間隔は第2の間隔よりも大きい。
本実施形態では、ピンホール結像原理にしたがって、複数の光透過孔が、画像センサの感光面上にX:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像させる。Xは1よりも大きい。この場合、取り込み画像の面積は表示パネルの認識領域の面積よりも小さい。したがって、認識領域の面積が変わらないままの場合、画像センサの感光面の面積を低減でき、画像センサのコスト及びスクリーンアセンブリのコストを低減できる。加えて、画像センサの感光面の面積が変わらないままの場合、画像センサに対応する認識領域の面積が増加し、冗長なスプライスを用いて複数の認識領域をスプライスして、電子装置の指紋認識精度が向上させ得る。
スクリーンアセンブリは、第1の間隔及び第2の間隔のサイズを調整することにより、画像センサの感光面の面積を減少させ得るか又は画像センサの感光面に対応する認識領域の面積を増加させ得る。
表示パネルの発光面は、表示パネルの認識パネルから離れた面である。表示パネルの非発光面は、表示パネルの発光面と反対側に配置される。表示パネルの非発光面と光透過孔の中心との間に間隔が形成されている。第1の間隔のサイズは、間隔のサイズを調整することによって調整され得る。
光学層の基板は厚さ(画像センサの感光面に垂直な方向のサイズ)を有する。第2の間隔のサイズは、基板の厚さを調整することによって調整され得る。
任意の実施形態では、スクリーンアセンブリは透明な接着層をさらに含み、接着層は表示パネルと光学層との間に接着される。この実施形態では、接着層は表示パネルと光学層との間に充填される。接着層は光学層を表示パネルに接着してもよく、空気層の散乱による取り込み画像の品質に光が影響を及ぼすことも防止し得る。接着層は透明な光学接着剤で作られてもよい。一実施形態では、接着層はパッケージも同時に覆い得る。
任意の実施形態では、光学層は複数のレンズを含む。複数のレンズは、複数の画像センサの感光面に1対1の対応関係で配置される。レンズは、画像センサの感光面に対してユーザ指紋画像を結像させ、ユーザ指紋画像を縮小するように構成されている。レンズは集光のために構成されている。
本実施形態では、レンズは、画像センサの感光面に対してユーザ指紋画像を結像させ、ユーザ指紋画像を縮小するように構成されている。対応する認識領域の面積に対する画像センサの感光面に形成される取り込み画像の面積の比は1未満である。すなわち、オブジェクト画像比は1よりも大きい。この場合、取り込み画像の面積は表示パネル上の認識領域の面積よりも小さい。したがって、認識領域の面積が変わらないままの場合、画像センサの感光面の面積を低減して画像センサのコスト及びスクリーンアセンブリのコストを減らすことができる。加えて、画像センサの感光面の面積が変わらないままの場合、画像センサの感光面に対応する認識領域の面積が増加し、冗長なスプライスを用いて複数の認識領域をスプライスして、電子装置の指紋認識精度が向上させ得る。
単一のレンズは1つ以上のサブレンズを含み得る。単一レンズが1つのサブレンズを含む場合、サブレンズは凸レンズである。単一レンズが複数のサブレンズを含む場合、複数のサブレンズは複数の凸レンズであり得るか又は凹レンズ及び凸レンズの組み合わせであり得る。あるいは、レンズはメタマテリアル構造を用いて作製される平面レンズであり得る。
第2の態様によれば、本願の一実施形態は電子装置をさらに提供する。電子装置は筐体と、前記の説明のいずれか1つに係るスクリーンアセンブリとを含む。スクリーンアセンブリは筐体に取り付けられる。
本実施形態では、スクリーンアセンブリがより大きな表示領域を有するため、電子装置のスクリーン対本体の比が比較的大きい。スクリーンアセンブリは、スクリーンアセンブリが十分な有効取り込み面積を有する場合に複数の画像センサの感光面の総面積を低減できるため、複数の画像センサのコストを低減される。したがって、スクリーンアセンブリのコストはより低く、電子装置は、指紋認識性能に大きな影響を与えることなく、比較的低コストで大面積の指紋認識を実施できる。
図1は、本願の一実施形態に係る電子装置の概略構造図である。
図2は、図1に示す電子装置のスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図3は、一実施形態における、図2に示すスクリーンアセンブリの構造の線A-Aでの概略構造図である。
図4は、別の実施形態における、図2に示すスクリーンアセンブリの構造の線A-Aでの概略構造図である。
図5Aは、一実施における、図2に示すスクリーンアセンブリの表示パネルの部分概略構造図である。
図5Bは、図5Aに示す表示パネルの認識領域及び非認識領域の配置様態の概略図である。
図5Cは、図5Aに示す表示パネルの認識領域及び非認識領域の別の配置様態の概略図である。
図5Dは、図5Aに示す表示パネルの認識領域及び非認識領域のさらに別の配置様態の概略図である。
図6Aは、別の実施における、図2に示すスクリーンアセンブリの表示パネルの部分概略構造図である。
図6Bは、さらに別の実施における、図2に示すスクリーンアセンブリの表示パネルの部分概略構造図である。
図6Cは、さらに別の実施における、図2に示すスクリーンアセンブリの表示パネルの部分概略構造図である。
図7は、第1の実施形態における、図3に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図8Aは、第1の実施における、図7に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図8Bは、第2の実施における、図7に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図8Cは、第3の実施における、図7に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図9は、第2の実施形態における、図3に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図10Aは、第1の実施における、図9に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図10Bは、第2の実施における、図9に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図10Cは、第3の実施における、図9に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
本願の実施形態における添付の図面を参照しながら、以下で本願の実施形態を説明する。
図1は、本願の一実施形態に係る電子装置100の概略構造図である。
電子装置100は、携帯電話、タブレットコンピュータ、電子リーダ、ノートブックコンピュータ、車載装置又はウェアラブル装置等の装置であり得る。図1に示す実施形態では、説明の電子装置100が携帯電話である例を説明のために用いる。
電子装置100は筐体10及びスクリーンアセンブリ20を含む。スクリーンアセンブリ20は筐体10に取り付けられている。具体的には、筐体10はフレーム及びリアカバーを含む。フレームはリアカバーの周囲を取り囲む。スクリーンアセンブリ20は、フレームの、リアカバーから離れた側に設置される。すなわち、スクリーンアセンブリ20及びリアカバーは、フレームの両側に別々に設置されている。ユーザが電子装置100を用いる場合、通常、スクリーンアセンブリ20はユーザの方に置かれ、リアカバーはユーザから離れて置かれる。フレーム及びリアカバーは一体構造を形成するために組み立てられ得る。あるいは、フレーム及びリアカバーは一体構造であり得る。
スクリーンアセンブリ20はディスプレイ機能、タッチセンシング機能及び指紋画像取り込み機能と一体化され得る。スクリーンアセンブリ20はユーザの指紋画像を取り込み、対応する比較画像を形成できる。
電子装置100は、回路基板30と、回路基板30上に位置する制御モジュール40とをさらに含む。回路基板30及び制御モジュール40は筐体10の内部に収容されている。制御モジュール40は、少なくとも1つの通信インターフェイス、バス、少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリを含み得る。少なくとも1つの通信インターフェイス、少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリは、バスを用いることによって互いに通信し得る。少なくとも1つの通信インターフェイスはデータを送受信するように構成されている。スクリーンアセンブリ20は通信インターフェイスのうちの1つに接続されている。スクリーンアセンブリ20は、ユーザの指紋画像に対応する比較画像のデータをプロセッサに送信できる。少なくとも1つのメモリはプログラムコードを記憶するように構成されている。プログラムコードは指紋認識コードを含む。少なくとも1つのプロセッサはアプリケーションプログラムコードを実行するように構成され得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサは、指紋認識を実施するために指紋認識コードを実行できる。本願において、「少なくとも1つ」は1又は2の2つの場合を含む。
図2及び図3を参照されたい。図2は、図1に示す電子装置100のスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。図3は、一実施形態における、図2に示すスクリーンアセンブリ20の構造の線A-Aでの概略構造図である。
スクリーンアセンブリ20は、表示パネル1と、表示パネル1の非発光側に位置する認識パネル2とを含む。認識パネル2及び表示パネル1は積み重ねられて配置されている。表示パネル1は画像を表示するように構成されている。表示パネル1の両面は、それぞれ発光側及び非発光側である。発光側は、表示パネル1がディスプレイ光を放射する側である。
認識パネル2は複数の画像センサ21を含む。表示パネル1は複数の認識領域11を含む。2つの隣り合い且つ相互に離間された認識領域11の間に非認識領域12が形成されている。複数の画像センサ21の感光面211は、表示パネル1の発光側に位置するユーザ指紋画像を1対1の対応関係で取り込むように構成されている。具体的には、複数の画像センサ21の感光面211は、複数の認識領域11内に位置するユーザ指紋画像を1対1の対応関係で取り込むように構成されている。画像センサ21は、画像センサ21の感光面211上に形成された取り込み画像(光の像)を、取り込み画像に比例して電気信号に変換できる。指紋カバー領域3内の全ての非認識領域12の総面積に対する全ての認識領域11の総面積の比は1:5以上である。
本実施形態では、複数の画像センサ21を含む認識パネル2は、表示パネル1の非発光側に位置する。したがって、複数の画像センサ21は画面内の指紋画像を取り込むことができ、複数の画像センサ21は表示パネル1の周囲の空間を占有する必要がないため、表示パネル1の面積が大きくなる。これは、スクリーンアセンブリ20の狭ベゼル化を促進する。このように、スクリーンアセンブリ20のスクリーン対本体比は比較的大きく、スクリーンアセンブリ20が適用される電子装置100のスクリーン対本体比は比較的大きい。
本実施形態では、複数の画像センサ21の感光面211は、複数の認識領域11の発光側に位置するユーザ指紋画像の一部を1対1の対応関係で取り込むが、非認識領域12の発光側に位置する指紋画像は取り込まない。したがって、複数の画像センサ21の感光面211は、表示パネル1の発光側に位置するユーザ指紋画像を、完全取り込みではなく部分取り込みするため、複数の画像センサ21の感光面211の総面積を低減し、認識パネル2及びスクリーンアセンブリ20のコストを低減できる。
加えて、指紋カバー領域3内の全ての非認識領域12の総面積に対する全ての認識領域11の総面積の比は1:5以上である。したがって、複数の画像センサ21の感光面211によって取り込まれる部分的な指紋画像の総面積(すなわち、有効取り込み面積)は、指紋認識プロセスで必要な最小限の取り込み面積を満たすことができるため、スクリーンアセンブリ20が基本的な認識要件を満たす場合、複数の画像センサ211の感光面211の総面積が低減され、複数の画像センサ21のコスト及びスクリーンアセンブリ20の製造コストを低減できる。スクリーンアセンブリ20は比較的低コストで認識要件を満たすことができるため、スクリーンアセンブリ20は、コストを大幅に増加させることなく大面積の指紋認識(フルスクリーン指紋認識又は大スクリーン指紋認識)を実施できる。すなわち、スクリーンアセンブリ20と、スクリーンアセンブリ20が適用される電子装置100は、比較的低コストで大面積の指紋認識を実施できる。
指紋カバー領域3は領域輪郭の範囲内に領域を含む。認識領域11の領域の半分又は認識領域11の領域の他の予め設定された割合(例えば、全て、3分の2、3分の1、4分の3、4分の1又は5分の1)が領域輪郭内に位置する場合、認識領域11は指紋カバー領域3内の領域である。複数の非認識領域12が存在し、非認識領域12が認識領域11によって別れている場合(下記の図5B及び図5D参照)、非認識領域12の領域の半分又は領域の他の予め設定された割合が領域輪郭内に位置する場合、非認識領域12は指紋カバー領域3内の領域である。非認識領域12が一体的な領域(下記の図5Cを参照)である場合、領域輪郭の範囲内にある非認識領域12の一部は、指紋カバー領域3内にある領域である。
任意の実施形態では、指紋カバー領域3内の全ての非認識領域12の総面積に対する全ての認識領域11の総面積の比は1:2~2:1の範囲内にある。本願では、「A」~「B」の範囲はエンドポイントA及びエンドポイントBを含む。
本願では指紋カバー領域3内の全ての非認識領域12の総面積に対する全ての認識領域11の総面積の比の上限は厳密に制限されない。比が大きいほど、認識精度が高いことを示す。比が小さいほど、コストが低いことを示す。設計では、比のために、認識精度及びコストの双方を考慮する必要がある。指紋カバー領域3内の全ての非認識領域12の総面積に対する全ての認識領域11の総面積の比が1:2~2:1の範囲内にある場合、スクリーンアセンブリ20は認識精度及びコストの要件を良好に満たすことができることが実験により証明されている。
一実施形態では、スクリーンアセンブリ20はフルスクリーン指紋認識を実施できる。この場合、指紋カバー領域3は、表示パネル1の表示領域の任意の位置に位置し得る。すなわち、表示パネルの全表示領域は、ユーザの操作に応答して、対応する指紋カバー領域3を形成し得る。別の実施形態では、スクリーンアセンブリ20は大画面指紋認識を実施できる。指紋カバー領域3は、表示パネル1の表示領域の特定の範囲に位置し得る。例えば、表示パネル1の表示領域の一部が特定位置であり、領域のこの部分は、ユーザの操作に応答して、対応する指紋カバー領域3を形成し得る。特定の範囲の面積は比較的大きい。例えば、特定の範囲は、スクリーンアセンブリの上側又は下側スクリーンの半分以上であり得るか又はスクリーンアセンブリの左側又は右側スクリーンの半分以上であり得る。
任意で、指紋カバー領域はユーザの操作に応答する。すなわち、指紋カバー領域の位置はユーザ定義される。
一実施形態では、スクリーンアセンブリはユーザのタッチ領域を感知し得る。タッチ領域は指紋カバー領域を形成する。この場合、指紋カバー領域の形状はユーザのタッチ領域の形状と共に変化する。
別の実施形態では、スクリーンアセンブリはユーザのタッチ位置を感知し、タッチ位置に対応する予め設定された指紋カバー領域を開始し得る。指紋カバー領域はタッチ位置をカバーする。この場合、指紋カバー領域の形状は円、楕円、正方形、ランウェイ等であり得る。指紋カバー領域3の形状は、代替的に、ユーザの指の形状と同様又は同じであってもよい。指紋カバー領域3の形状は、代替的に、ユーザ定義されてもよい。指紋カバー領域3の特定の形状は、本願のこの実施形態において厳密に制限されていない。指紋カバー領域3の形状が図2に示す円である例を例示のために用いる。
本願の一実施形態は、電子装置100の指紋認識方法をさらに開示する。本方法は、本願の本実施形態の電子装置100に適用され得る。本方法は以下のステップを含む。
ステップ1:スクリーンアセンブリ20はユーザのタッチ位置を捕捉し、タッチ情報を形成する。第1のタッチ情報はユーザの指の位置情報を含む。例えば、図2に示すように、ユーザの指が第1の点311に触れた場合、第1のタッチ情報は第1の点311の位置情報(すなわち、座標)を含む。ユーザの指が第2の点321に触れた場合、第2のタッチ情報は第2の点321の位置情報(すなわち、座標)を含む。スクリーンアセンブリ20内のタッチ層はユーザのタッチ動作を捕捉し、タッチ情報を形成するように構成され得る。
ステップ2:制御モジュール40は、タッチ情報に基づいて、対応する指紋カバー領域3内の光源を開始する。対応する指紋カバー領域3は、ユーザの指の位置を中心又は基準点として用いる予め設定された形状によってカバーされる領域である。
例えば、図2に示すように、タッチ情報が第1の点311の位置を含む場合、対応する指紋カバー領域3は第1の指紋カバー領域31である。タッチ情報が第2の点321の位置を含む場合、対応する指紋カバー領域3は第2の指紋カバー領域32である。画像センサ21が可視光を認識する例を説明のために用いる。対応する指紋カバー領域3の光源は、指紋カバー領域3内に位置する認識領域11及び非認識領域12であり得るか又は指紋カバー領域3をカバーする発光領域であり得る。
ステップ3:制御モジュール40は、タッチ情報に基づいて、指紋カバー領域3に対応する画像センサ21の感光面211を開始する。
例えば、図2に示すように、各画像センサ21は1つの感光面211を含む。第1の指紋カバー領域31に対応する画像センサ21の感光面211は、図2の第1の指紋カバー領域31を捕捉するように構成された4つの画像センサ21の感光面211である。第2の指紋カバー領域32に対応する画像センサ21の感光面は、図2の第2の指紋カバー領域32を捕捉するように構成された5つの画像センサ21の感光面211である。別の実施形態では、単一の画像センサ21が複数の感光面211を含む場合、エネルギー消費を低減するために、代替的に必要な感光面211が開始され、不要な感光面211は動作しない。
ステップ4:制御モジュール40は、指紋カバー領域3に対応する画像センサ21の感光面211の比較画像データを読み取る。比較画像データはユーザ指紋画像に対応する。制御モジュール40は、指紋カバー領域3に対応する複数の画像センサ21の感光面211のデータも同時に読み取ってもよく、指紋カバー領域3に対応する複数の画像センサ21の感光面211のデータをうまく読み取られ得る。
ステップ5:制御モジュール40は比較画像データ内の特徴情報を抽出し、それをテンプレートとマッチさせる。マッチングが成功した場合、指紋認識が成功し、電子装置100はその後の対応する動作(例えば、スクリーンアンロック、APPアンロック、決済アンロック又は他のアンロック動作)を行う。マッチングが失敗した場合、指紋認識が失敗し、電子装置100はその後の対応する動作を行わない。
本実施形態では、制御モジュール40は、ユーザのタッチ位置に基づいて、対応する光源及び画像センサ21の感光面211を開始する。したがって、電子装置100の指紋認識プロセスでは、一部の必要な光源及び一部の必要な画像センサ21の感光面211のみが画像を取り込むために開始され、これらの画像センサ21の感光面211によって形成される比較画像データのみを処理することによって、マッチング及び判定が実施され得る。このように、電子装置100の全体的な電力消費が比較的低く、画像を取り込むための時間が短く、認識速度が速い。
指紋カバー領域3の面積の範囲は35平方ミリメートル~200平方ミリメートルである。例えば、指紋カバー領域3の面積の範囲は64平方ミリメートル~144平方ミリメートであり得る。
本願のこの実施形態では、指紋カバー領域3は少なくとも2つの認識領域11を含む。この場合、各認識領域11の面積は比較的小さい。少なくとも2つの認識領域11に対応する画像センサ21の感光面211によって取り込まれた画像は、最終的な比較画像にスプライスされる。比較画像は複数の画像からスプライスされるため、比較画像は比較的正確である。これは、スクリーンアセンブリ20が適用される電子装置100の指紋認識精度を改善するのに役立つ。
なお、指紋カバー領域3が基本的な取り込み面積を満たすことを前提として、各認識領域11の面積が小さいほど、比較画像はより大量の画像からスプライスされ、比較画像の画質及び指紋認識精度がより高くなることを示すことが理解されよう。しかしながら、画像センサ21の数がより多いことは、コストが高くなることを意味する。各認識領域11の面積が大きい場合、画像センサ21の数をより少なくすることでコストを低減できるが、比較画像に含まれるスプライス画像の数が少なくなり、比較画像の画質及び指紋認識精度が低下する。したがって、本願のこの実施形態では、単一の認識領域11の面積を設計する場合、認識精度及びコストの要件を考慮する必要がある。
各画像センサ21の感光面211は、配列として配置された複数のセンサユニットを含む。センサユニットは、相補型金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)センサ又は薄膜トランジスタ(thin film transistor、TFT)センサであり得る。センサユニットが相補型金属酸化物半導体センサの場合、画像センサ21の基板は半導体材料で作られている。センサユニットが薄膜トランジスタセンサの場合、画像センサ21の基板はガラス又は有機媒体等の絶縁材料で作られている。
任意の実施形態では、各画像センサ21のセンサユニットは可視光を感知するように構成されている。可視光は、表示パネル1の領域の一部又は全部を通過できる。表示パネル1は透明な表示スクリーンである。この場合、ユーザの指紋によって反射された可視光は、表示パネル1を通過した後で画像センサ21に入ることができるため、スクリーンアセンブリ20はユーザ指紋画像をうまく取り込むことができる。表示パネル1によって発されるディスプレイ光は、指紋認識で電子装置100の感知光として用いることができる。感知光は、指紋画像に対応する比較画像を形成するためにユーザの指紋によって反射された後で画像センサ21によって集めることができる。
別の任意の実施形態では、各画像センサ21のセンサユニットは不可視光を感知するように構成されている。例えば、不可視光は近赤外線、赤外線、近紫外線又は紫外線である。表示パネル1の領域の一部又は全ては不可視光を通過させることができる。この場合、可視光は表示パネル1を通過できるか又は表示パネル1によってブロックされ得る。これは、本願において厳密に制限されない。本実施形態では、電子装置100は不可視光を放射するように構成された光源をさらに含む。光源はスクリーンアセンブリ20から独立していてもいいし、スクリーンアセンブリ20に一体化されていてもよい。光源から放射された不可視光は、ユーザの指紋によって反射された後に画像センサ21によって収集できるため、スクリーンアセンブリ20は指紋画像に対応する比較画像を形成する。
表示パネル1は有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLEL)パネル、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、量子ドット発光ダイオード(quantum
dot light emitting diodes、QLED)パネル、マイクロ発光ダイオード(micro
light-emitting diode、uLED)パネル等であり得る。
図3を参照されたい。任意の実施形態では、単一の画像センサ21は1つの感光面211を含む。この場合、画像センサ21の全体のサイズは画像センサ21の感光面211の面積と共に変化し、感光面の面積が比較的小さくなるように設計されているため、画像センサ21の全体のサイズは比較的小さく。これは、画像センサ21のコストを低減するのに役立つ。
図4を参照されたい。図4は、別の実施形態における、図2に示すスクリーンアセンブリ20の構造の線A-Aでの概略構造図である。
別の任意の実施形態では、単一の画像センサ21は複数の感光面211を含む。単一の感光面211の面積が小さい場合、複数の感光面211を同じの画像センサ21に一体化して、画像センサ21の切断プロセスを容易にすることができる。このように、画像センサ21の小型化及び容易なプロセスの要件が満たされる。
同一の画像センサ21の複数の感光面211は相互に離間されて配置されて得るか又は互いに隣り合って配置され得る。複数の感光面211は同一平面に配置され得る。
本願のこの実施形態では、認識領域11の形状及び面積は同一であっても、異なっていてもよい。本願は、認識領域11の形状及び面積が同じである例を用いて説明される。
本願のこの実施形態では、非認識領域12の面積に対する認識領域の面積の比が前述の条件を満たす場合、複数の認識領域11の配置は規則的であってもいいし、ランダムであってもよい。本願のこの実施形態では、複数の認識領域11の配置が規則的であり得る例を説明のために用いる。
図5Aを参照されたい。図5Aは、一実施における、図2に示すスクリーンアセンブリ20の表示パネル1の部分概略構造図である。図5Aでは、認識領域11を斜線で満たされた正方形で示し、非認識領域12を満たされていない正方形で示す。
任意で、複数の認識領域11は行に配置されるとともに第1の方向Xに相互に離間され、列に配置されるとともに第2の方向Yに相互に離間されている。第2の方向Yは第1の方向Xと垂直である。認識領域11の2つの隣り合う行内の全ての認識領域11は異なる列に配置されている。この場合、認識領域11の2つの隣り合う列内の全ての認識領域11は異なる列に配置されている。
第1の方向Xは、スクリーンアセンブリ20の幅方向(水平方向とも呼ばれる)と平行であり得る。第2の方向Yは、スクリーンアセンブリ20の長さ方向(垂直方向とも呼ばれる)と平行である。他の実施形態では、第1の方向Xと第2の方向Yとが交換されてもよい。
図5Aに示す実施形態では、奇数行の認識領域11は奇数列に配置され、偶数行の認識領域11は偶数列に配置されている。第1、第3、第5、第7及び第9の行が奇数行である。第2、第4、第6、第8及び第10の行が偶数行である。第1、第3、第5、第7及び第9の列が奇数列である。第2、第4、第6、第8及び第10の列が偶数列である。他の実施形態では、奇数行の認識領域11は代替的に偶数列に配置されてもよく、偶数行の認識領域11は奇数列に配置されてもよい。
本実施形態では、スクリーンアセンブリ20の異なる位置における任意の2つの指紋カバー領域3に含まれる認識領域11の数は同様である。具体的には、2つの指紋カバー領域3に対応する画像センサ21の感光面211の数は同様である。したがって、スクリーンアセンブリ20は異なるシナリオで十分な有効取り込み面積を得ることができるため、電子装置100の指紋認識精度がより高くなる。
任意の実施形態では、指紋カバー領域3内の全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域11の総面積の比は1:0.8~1:1.2の範囲内にある。この場合、第1の方向Xにおいて、2つの隣り合う認識領域11の間の間隔は、認識領域11の長さと同じであっても、わずかに大きくても、わずかに小さくてもよい。第2の方向Yにおいて、2つの隣り合う認識領域11の間の間隔は、認識領域11の長さと同じであっても、わずかに大きくても、わずかに小さくてもよい。
この実施形態では、より高い製品歩留まり、より高い指紋認識精度及びより低いコストを得るために、スクリーンアセンブリ20について、製造公差、アセンブリ公差、総画像取り込み面積、コスト等の要件を包括的に考慮することができる。
本願のこの実施形態では、認識領域11及び非認識領域12を表示パネル1上に配置するのに、限定されないが以下の配置様態を含む複数の様態がある。
図5Bを参照されたい。図5Bは、図5Aに示す表示パネル1の認識領域11及び非認識領域12の配置様態の概略図である。図5Bでは、認識領域11を斜線で満たされたグリッドで示され、非認識領域12は満たされていないグリッドで示す。
この配置様態では、表示パネル1は複数の非認識領域12を含む。複数の非認識領域12は認識領域11によって隔てられている。第1の方向Xでは、各認識領域11の長さL1は2つの隣り合う認識領域11の間の間隔L2と等しい。間隔L2は、第1の方向Xにおける非認識領域12の長さと等しい。第2の方向Yでは、各認識領域11の長さL3は2つの隣り合う認識領域11の間の間隔L4と等しい。間隔L4は、第2の方向Yにおける非認識領域12の長さと等しい。この場合、非認識領域12の形状及びサイズは、認識領域11の形状及びサイズと同じである。
図5A及び図5Bを参照されたい。図5Aでは、円形の指紋カバー領域3が一例として説明のために用いられている。例えば、各認識領域11のサイズは3ミリメートル×3ミリメートルである。指紋カバー領域3は直径9ミリメートルの円形領域である。第3の指紋カバー領域33は4つの認識領域11を含む。これに対応して、4つの認識領域11に対応する、認識パネル2上の4つの画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は36平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。第4の指紋カバー領域34は5つの認識領域11を含む。これに対応して、5つの認識領域11に対応する認識パネル2上の5つの画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むするように構成されている。この場合、有効取り込み面積は45平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。この実施形態では、スクリーンアセンブリ20の異なる位置における任意の2つの指紋カバー領域3に対応する画像センサ21の感光面211の数は同様であるため、スクリーンアセンブリ20は異なる使用シナリオにおいて十分な有効取り込み面積を得ることができる。
図5Cを参照されたい。図5Cは、図5Aに示す表示パネル1の認識領域11及び非認識領域12の別の配置様態の概略図である。図5Cでは、認識領域11を斜線で満たされたグリッドで示され、非認識領域12は満たされていないグリッドで示す。
別の配置様態では、非認識領域12は一体的な領域である。第1の方向Xでは、各認識領域11の長さL1は2つの隣り合う認識領域11の間の間隔L2よりも小さい。間隔L2は、第1の方向Xにおける非認識領域12の2つの隣り合う認識領域11の間に位置する部分の長さである。第2の方向Yでは、各認識領域11の長さL3は2つの隣り合う認識領域11の間の間隔L4よりも小さい。間隔L4は、第2の方向Yにおける非認識領域12の2つの隣り合う認識領域11の間に位置する部分の長さである。
図5Dを参照されたい。図5Dは、図5Aに示す表示パネル1の認識領域11及び非認識領域12のさらに別の配置様態の概略図である。図5Dでは、認識領域11を斜線で満たされたグリッドで示され、非認識領域12は満たされていないグリッドで示す。
さらに別の配置様態では、表示パネル1は複数の非認識領域12を含む。複数の非認識領域12は認識領域11によって隔てられている。第1の方向Xでは、各認識領域11の長さL1は2つの隣り合う認識領域11の間の間隔L2よりも大きい。間隔L2は、第1の方向Xにおける非認識領域12の長さである。第2の方向Yでは、各認識領域11の長さL3は2つの隣り合う認識領域11の間の間隔L4よりも大きい。間隔L4は、第2の方向Yにおける非認識領域12の長さである。非認識領域12の形状は、認識領域11の形状と同じであるか又は同様である。非認識領域12の面積は認識領域11の面積よりも小さい。本実施形態では、複数の認識領域11内の画像をスプライスすることによって形成される画像には少量の冗性が存在する。電子装置100の指紋認識精度を向上させるために、画像を処理することによって適切な比較画像が得られ得る。
図6Aを参照されたい。図6Aは、別の実施における、図2に示すスクリーンアセンブリ20の表示パネル1の部分概略構造図である。図6Aでは、認識領域11を斜線で満たされた正方形で示し、非認識領域12を満たされていない正方形で示す。
任意で、複数の認識領域11は、第1の方向Xに相互に離間されて配置される。具体的には、第1の方向Xにおいて、非認識領域12は任意の2つの隣り合う認識領域11の間に配置されている。この場合、第1の方向Xにおいて、任意の2つの隣り合う認識領域11の間の距離は第1のサイズを有し、各認識領域11の長さは第2のサイズを有する。第1のサイズは、第1の方向Xにおいて非認識領域12の2つの隣り合う認識領域11の間に位置する部分の長さでもある。第1のサイズは第2のサイズより大きくても、同じでも、小さくてもよい。本願のこの実施形態では、第1のサイズと第2のサイズとの間のサイズ関係は厳密に制限されない。
図6Aに示す実施では、複数の認識領域11は、第2の方向Yにおいて連続して列に配置されている。第2の方向Yは第1の方向Xと垂直である。この場合、第2の方向Yにおける2つの隣り合う認識領域11は互いに隣接している。具体的には、第2の方向Yにおける2つの隣り合う認識領域11の間の(ゼロ、負の値又は正の値であり得る)距離は、第1の方向Xにおける2つの隣り合う認識領域11の間の距離よりもはるかに小さい。この場合、表示パネル1は複数の非認識領域12を含む。認識領域11の任意の隣り合う2つの列の間にストリップ状の非認識領域12が形成される。別の実施形態では、複数の認識領域11は、代替的に第2の方向Yにおいて他の様態で、例えば相互に離間されて配置され得る。
図6Aでは円形の指紋カバー領域3が説明のために一例として用いられている。例えば、各認識領域11のサイズは2ミリメートル×2ミリメートルである。指紋カバー領域3は直径10ミリメートルの円形領域である。第5の指紋カバー領域35は10個の認識領域11を含む。これに対応して、10個の認識領域11に対応する、認識パネル2上の10個の画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は40平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。第6の指紋カバー領域36は15個の認識領域11を含む。これに対応して、15個の認識領域11に対応する、認識パネル2上の15個の画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は60平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。
本実施では、複数の認識領域11は、第1の方向に相互に離間されて配置される。したがって、2つの指紋カバー領域3が表示パネル1上の異なる位置に位置する場合、スクリーンアセンブリ20が異なるシナリオにおいて十分な有効取り込み面積を得ることができるのを確実にするために、画像センサ21の感光面であって、2つの指紋カバー領域3に対応する感光面211の数は同じであるか又は同様である。このように、電子装置100の指紋認識精度は高い。
図6Bは、さらに別の実施における、図2に示すスクリーンアセンブリ20の表示パネル1の部分概略構造図である。図6Cでは、認識領域111を斜線で満たされた正方形で示し、非認識領域112を満たされていない正方形で示す。
任意で、複数の認識領域111は、第1の方向で相互に離間されて配置される。具体的には、第1の方向において、少なくとも1つの非認識領域112が任意の2つの隣り合う認識領域111の間に配置されている。第1の方向は、複数の領域11によって形成される領域アレイの行方向又は列方向である。第1の方向において、複数の認識領域111及び複数の非認識領域112は、1対1、1対2又は2対1で交互に配置され得る。本願では、これは厳密に制限されない。
複数の認識領域111は、第2の方向に相互に離間されて配置される。第2の方向は第1の方向に垂直である。具体的には、第2の方向において、少なくとも1つの非認識領域112が任意の2つの隣り合う認識領域111の間に配置されている。図6Bに示す実施では、第1のサイズは第2のサイズより大きい。例えば、第1のサイズは第2のサイズを2倍したものと等しい。第3のサイズは第4のサイズよりも大きい。例えば、第3のサイズは第4のサイズを2倍したものと等しい。この場合、複数の認識領域11は、第1の方向Xと第2の方向Yとの間の対角方向に連続して配置される。表示パネル1は複数の非認識領域12を含む。非認識領域12は、認識領域11の2つの隣り合うストリップ間で対角方向に形成される。非認識領域12はほぼステップ状のストリップである。
図6Bに示す実施では、各領域11のサイズは2ミリメートル×2ミリメートルである。指紋カバー領域3は直径10ミリメートルの円形領域である。第7の指紋カバー領域37は8つの認識領域11を含む。これに対応して、8つの認識領域11に対応する認識パネル2上の8つの画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は32平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。第8の指紋カバー領域38は9個の認識領域11を含む。これに対応して、9個の認識領域11に対応する認識パネル2上の9つの画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は36平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。
本実施では、複数の認識領域11が第1の方向及び第2の方向に相互に離間されて配置されている場合、画像センサ21の感光面211であって、表示パネル1上の異なる位置に位置する2つの指紋カバー領域3に対応する感光面211の数は同じであるか又は同様である。これは、スクリーンアセンブリ20が異なるシナリオにおいて十分な有効取り込み面積を得ることができるのをさらに確実にするため、電子装置100の指紋認識精度がより高くなる。
第1の方向における複数の認識領域11及び複数の非認識領域12の配置様態は、第2の方向における複数の認識領域11及び複数の非認識領域12の配置様態と同じである。この場合、異なるシナリオでスクリーンアセンブリ20によって十分な有効取り込み面積を得る信頼性がより高く、電子装置100の指紋認識精度がより高い。確かに、別の実施形態では、第1の方向における複数の認識領域11の配置様態は、第2の方向における複数の認識領域11の配置様態と異なり得る。
図6Cを参照されたい。図6Cは、さらに別の実施における、図2に示すスクリーンアセンブリ20の表示パネル1の部分的概略構造図である。図6Cでは、認識領域11を斜線で満たされた正方形で示し、非認識領域12を満たされていない正方形で示す。
任意で、複数の認識領域11は複数の認識領域群13を含む。各認識領域群13は、互いに隣り合う少なくとも2つの認識領域11を含む。任意の2つの隣り合う認識領域群13は相互に離間されて配置されている。少なくとも2つの認識領域が互いに隣り合うとは、同じ認識領域群13内の2つの隣り合う認識領域の間の間隔は、2つの隣り合う認識領域群13の間の間隔よりもはるかに小さいことを意味する。任意の2つの隣り合う認識領域群13の間に非認識領域12が形成される。複数の認識領域群13は、第1の方向Xに相互に離間されて配置され、第2の方向Yに相互に離間されて又は連続して配置される。第2の方向Yは第1の方向Xと垂直である。
図6Cに示す実施では、各認識領域グループ13は、配列された4つの認識領域11を含む。4つの認識領域11のうちの2つは第1の方向Xに配置され、残りの2つは第2の方向Yに配置されている。本実施では、表示パネル1の非認識領域12は一体領域である。第1の方向Xでは、非認識領域12は2つの隣り合う認識領域群13の間に配置されている。第2の方向Yでは、非認識領域12は2つの隣り合う認識領域群13の間に配置されている。
各認識領域11のサイズは2ミリメートル×2ミリメートルである。指紋カバー領域3は直径10ミリメートルの円形領域である。第9の指紋カバー領域39は16個の認識領域11を含む。これに対応して、16個の認識領域11に対応する認識パネル2上の16個の画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は64平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。第10の指紋カバー領域310は9個の認識領域11を含む。これに対応して、9個の認識領域11に対応する認識パネル2上の9つの画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は36平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。
本実施では、各認識領域群13は少なくとも2つの認識領域11を含み、任意の2つの隣り合う認識領域群13は相互に離間されて配置されるため、認識領域11の配置様態がより多様化されている。これは、異なる電子装置100のそれぞれの指紋認識要件を満たすのに役立つ。加えて、各認識領域群13は少なくとも2つの認識領域11を含むため、認識領域11は小さな領域内で連続画像を取り込むことができ、スクリーンアセンブリ20によって生成される最終比較画像は、少なくとも2つの連続画像からスプライスされる。最終比較画像は、電子装置100における標準画像と比較しやすくなる。したがって、電子装置100の指紋認識精度がより高くなる。
別の実施では、認識領域群13に含まれる認識領域11の数を設定し、認識領域群13に認識領域11を配置する等のために別の様態が存在し得る。本願では、これは厳密に制限されない。
指紋カバー領域3は少なくとも2つの認識領域群13を含む。この場合、スクリーンアセンブリ20によって生成される最終比較画像は、認識領域群13のうちの少なくとも2つによって取り込み画像からスプライスされるとともに画質が比較的高いため、スクリーンアセンブリ20が適用される電子装置100の指紋認識精度が比較的高くなる。
図7を参照されたい。図7は、第1の実施形態における図3に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。第1の実施形態では、単一の画像センサ21が1つの感光面211を含む例を説明のために用いる。別の実施形態では、単一の画像センサ21は、代替的に複数の感光面211を含み得る。本実施形態の別の特徴は第1の実施形態を参照して設定されてもよく、ここでは、詳細について再度説明しない。
任意の実施形態では、認識パネル2は基板22及び光学層23をさらに含む。基板22は表示パネル1の非発光側に位置する。複数の画像センサ21は、基板22の、表示パネル1に面する側に固定されている。画像センサ21の感光面211は基板22から離れて配置される。すなわち、表示パネル1に面して配置される。光学層23は複数の画像センサ21と表示パネル1との間に位置する。光学層23は、認識領域11の発光側上のユーザ指紋画像を、対応する画像センサ21の感光面211に対して結像させるように構成されている。スクリーンアセンブリ20は、光学層23を用いることにより、ユーザの指紋によって反射された光を処理して、対応する画像センサ21の感光面211上に対応する取り込まれた像を形成する。取り込まれた像はユーザの指紋画像に対応する。
本実施形態では、光学層23はスクリーンアセンブリ20内に配置され、光学層23は光の状態を変化させることができる。したがって、光学層23の構造及びサイズを設定することにより、画像センサ21の感光面211と表示パネル1との相対的な位置関係を変更できるため、スクリーンアセンブリ20の構造がより多様化され、スクリーンアセンブリ20の適用範囲がより広くなる。
本実施形態では、複数の画像センサ21の感光面211の配置位置は、複数の認識領域11の配置位置に対応する。複数の画像センサ21の感光面211は、複数の認識領域11内に位置するユーザ指紋画像を1対1の対応関係で取り込み得る。この場合、光学層23は光の伝搬方向を僅かに変更させるため、伝搬過程における光の歪みによる最終比較画像の精度が不十分になるリスクを低減でき、スクリーンアセンブリ20が適用される電子装置100の指紋認識精度が比較的高くなる。単一の画像センサ21は(図7に示すように)1つの感光面211又は複数の感光面211(図4参照)を含み得る。
別の実施形態では、光学層23は光の伝搬方向を変化させ得る。したがって、複数の画像センサ21の感光面211間の相対位置関係は、複数の認識領域11間の相対位置関係とわずかに異なり得る。
例えば、光の伝搬方向が光学層23によって変更され得るため、単一の画像センサ21の感光面211は、2つ以上の認識領域11内で指紋画像を同時に取り込むことができる。したがって、画像センサ21の総数は認識領域11の総数よりも少ないため、スクリーンアセンブリ20のコストがより低くなる。
例えば、単一の画像センサ21は複数の感光面211を含み、複数の感光面211は互いに隣り合う。複数の感光面211に対応する複数の認識領域11は、相互に離間されて配置される。光の伝搬方向が光学層23によって変化されるため、これらの認識領域11に入る光が集められ、互いに隣り合う複数の感光面211内へと放射され画像取り込みを実施する。
一実施形態では、基板22は硬質のプリント回路基板(printed circuit board、PCB)であり得る。別の実施形態では、基板22はフレキシブルプリント回路(flexible printed circuit、FPC)及び補強ボードを含み得る。補強板及びフレキシブルプリント回路は積み重ねられて配置される。
一実施形態では、複数の画像センサ21は、ダイ取り付け(die attach)方式で基板22に直接接着(bonding)され得る。別の実施形態では、複数の画像センサ21は、ファンアウト(fan-out)プロセスを用いることにより一体パッケージ構造を形成するために接続され、次いで、パッケージ構造が全体的に基板22に完全に取り付けられる。
任意で、認識パネル2はパッケージ24をさらに含む。パッケージ24は、基板22の、表示パネル1に面する側に位置するとともに、複数の画像センサ21の周囲に配置される。この場合、複数の画像センサ21はパッケージ24を用いることにより一体パッケージ構造にパッケージ化される。パッケージ24を用いることにより複数の画像センサ21がパッケージ化される場合ファンアウトプロセスが用いられ得る。光学層23はパッケージ24及び複数の画像センサ21を覆う。この場合、光学層23は一体構造であり得る。
本実施形態では、複数の画像センサ21は、先ずパッケージ24を用いることによって、一体パッケージ構造内にパッケージ化することができる。次に、パッケージ構造が基板22に取り付けられる。次に、一体構造でもある光学層23がパッケージ24及び複数の画像センサ21を覆う。このように、スクリーンアセンブリの組み立てプロセスステップが少なく、プロセスの難易度が低いことは、スクリーンアセンブリの製造コストの低減に役立つ。
パッケージ24は、光クロストークによってもたらされる取り込み画像の品質不良のリスクを低減するために、遮光材料で作られ得る。
図8Aを参照されたい。図8Aは、第1の実施における図7に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。
任意の実施形態では、光学層23は複数のコリメータ231を含む。コリメータ231は発散光をコリメート光に変換するように構成されている。複数のコリメータ231は、複数の画像センサ21の感光面211に面して1対1の対応関係で配置される。
本実施形態では、複数のコリメータ231は、画像センサ21の感光面上211に1:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像する。複数のコリメータ231は、ユーザの指紋によって反射された光をコリメートできるため、取り込み画像の画質は比較的高く、スクリーンアセンブリ20は比較的高品質の比較画像を形成できる。したがって、電子装置100の指紋認識精度は比較的高い。
コリメータ231は、1:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像するように構成されているため、画像センサ21の感光面211の面積は、表示パネル1上の認識領域11の面積と同様である。組立の間の複数の画像センサ21の許容誤差が考慮されるため、スクリーンアセンブリ20の組立精度及び製品歩留まりを改善するために、互いに近くにある2つの画像センサ21間に適切な回避が確保され得る。この場合、それに対応して、認識領域11の面積が適切に低減される。
複数の画像センサ21がパッケージ24を用いることによって先ずパッケージ化され、次いで光学層23が組付けられる。この場合、光学層23は、複数のコリメータ231を含む一体構造であり得る。例えば、各コリメータ231は、最初に形成されるコリメート孔を有する薄膜であり得る。次に、各コリメータ231は対応する画像センサ21の感光面211に取り付けられる。複数のコリメータ231は同じ薄膜内に一体的に形成される。
別の実施形態では、光学層23は基板及び遮光膜も含み得る。基板は透明な材料から作られる。遮光膜は基板上に重ねられる。複数組のコリメート孔が遮光膜上にある。各組のコリメート孔は対応してコリメータ231を形成する。
図8Bを参照されたい。図8Bは、第2の実施における図7に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。
任意の実施形態では、光学層23は複数の光透過孔232を含む。光学層23は基板2321及び遮光フィルム2322を含み得る。基板2321は一体形成構造であり得る。遮光フィルム2321も一体形成構造であり得る。遮光フィルム2322は、基板2321の、表示パネル1に面する側に位置する。基板2321は透明な材料、例えばガラス又はポリカーボネート(polycarbonate、PC)から作られている。複数の光透過孔232が遮光フィルム2322上にある。遮光フィルム2322は遮光材料から作られている。複数の光透過孔232は、複数の画像センサ21の感光面211に面して1対1の対応関係で配置されている。各光透過孔232の中心と表示パネル1の発光面13との間に第1の間隔S1が形成されている。各光透過孔232の中心と画像センサ21の感光面211との間に第2の間隔S2が形成されている。第1の間隔S1は第2の間隔S2よりも大きい。すなわち、各光透過孔232の中心と表示パネル1の発光面13との間の距離は、各光透過孔232の中心と画像センサ21の感光面211との間の距離よりも大きい。
本実施形態では、ピンホール結像原理にしたがって、複数の光透過孔232が、画像センサ21の感光面211上にX:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像させる。Xは1よりも大きい。この場合、取り込み画像の面積は表示パネル1の認識領域11の面積よりも小さい。したがって、認識領域11の面積が変わらないままの場合、画像センサ21の感光面211の面積を低減でき、画像センサ21のコスト及びスクリーンアセンブリ20のコストを低減できる。加えて、画像センサ21の感光面211の面積が変わらないままの場合、画像センサ21に対応する認識領域11の面積が増加し、冗長なスプライスを用いて複数の認識領域11をスプライスして、電子装置100の指紋認識精度が向上させ得る。
スクリーンアセンブリ20は、第1の間隔S1及び第2の間隔S2のサイズを調整することにより、画像センサ21の感光面211の面積を減少させ得るか又は画像センサ21の感光面211に対応する認識領域11の面積を増加させ得る。
表示パネル1の発光面13は、表示パネル1の認識パネル2から離れた面である。表示パネル1の非発光面14は、表示パネル1の発光面13と反対側に配置される。表示パネル1の非発光面14と光透過孔232の中心との間に間隔S3が形成されている。第1の間隔S1のサイズは、間隔S3のサイズを調整することによって調整され得る。
光学層23の基板2321は厚さ(画像センサ21の感光面211に垂直な方向のサイズ)を有する。第2の間隔S2のサイズは、基板2321の厚さを調整することによって調整され得る。
任意で、スクリーンアセンブリ20は透明な接着層25をさらに含む。接着層25は表示パネル1と光学層23との間に接着される。本実施形態では、接着層25は表示パネル1と光学層23との間に充填される。接着層25は光学層23を表示パネル1に接着してもよく、空気層の散乱による取り込み画像の品質に光が影響を及ぼすことも防止し得る。接着層25は透明な光学接着剤で作られてもよい。
図8Cを参照されたい。図8Cは、第3の実施における図7に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。
任意の実施形態では、光学層23は複数のレンズ233を含む。複数のレンズ233は、複数の画像センサ21の感光面211に1対1の対応関係で配置される。レンズ233は、画像センサ21の感光面211に対してユーザ指紋画像を結像させ、ユーザ指紋画像を縮小するように構成されている。レンズ233は集光のために構成されている。光学層23は固定基板234をさらに含む。固定基板234は透明な材料から作られている。複数のレンズ233は固定基板234に固定されて、固定基板234と共に一体構造を形成する。
本実施形態では、レンズ233は、画像センサ21の感光面211に対してユーザ指紋画像を結像させ、ユーザ指紋画像を縮小するように構成されている。対応する認識領域11の面積に対する画像センサ21の感光面211に形成される取り込み画像の面積の比は1未満である。すなわち、オブジェクト画像比は1よりも大きい。この場合、取り込み画像の面積は表示パネル上の認識領域の面積よりも小さい。したがって、認識領域11の面積が変わらないままの場合、画像センサ21の感光面211の面積を低減して画像センサ21のコスト及びスクリーンアセンブリ20のコストを減らすことができる。加えて、画像センサ21の感光面211の面積が変わらないままの場合、画像センサ21の感光面に対応する認識領域11の面積が増加し、冗長なスプライスを用いて複数の認識領域11をスプライスして、電子装置100の指紋認識精度が向上させ得る。
単一のレンズ233は1つ以上のサブレンズを含み得る。本実施では、単一レンズ233が1つのサブレンズを含む。サブレンズは凸レンズである。他の実施では、単一レンズ233は複数のサブレンズを含む。複数のサブレンズは複数の凸レンズであり得るか又は凹レンズ及び凸レンズの組み合わせであり得る。別の実施では、レンズ233は代替的にメタマテリアル構造を用いて作製される平面レンズであり得る。
図9を参照されたい。図9は、第2の実施形態における図3に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。第2の実施形態では、単一の画像センサ21が1つの感光面211を含む例を説明のために用いる。別の実施形態では、単一の画像センサ21は代替的に複数の感光面211を代替的に含み得る。本実施形態の別の特徴は、第2の実施形態を参照して設定されてもよく、ここでは詳細について再度説明しない。
任意の実施形態では、光学層23は複数の光学部品230を含む。複数の光学部品230は相互に離間されて配置される。複数の光学部品230は、対応する画像センサ21の画像取り込み側に位置する。すなわち、画像センサ21の感光面211の上に位置する。複数の光学部品230は、複数の画像センサ21上に1対1の対応関係で位置する。単一の画像センサ21が複数の感光面211を含む場合、複数の光学部品230が画像センサ21に配置され、複数の光学部品230は1対1の対応関係で複数の感光面211に配置される。認識パネル2は複数のパッケージ本体26をさらに含む。複数のパッケージ本体26は、複数の光学部品230と一対一の対応関係で配置される。各パッケージ本体26は、対応する光学部品230及び対応する画像センサ21を一体ユニットアセンブリ27にパッケージするように構成されている。
認識パネル2はパッケージ24をさらに含む。パッケージ24は、基板22の表示パネル1に面する側に位置し、複数の画像センサ21及び複数の光学部品230の周囲に配置されている。一実施形態では、画像センサ21及び画像センサ21の上に位置する光学部品230は、先ずユニットアセンブリ27を形成し得る。複数のユニットアセンブリ27を基板22に固定した後、複数のユニットアセンブリ27及び基板22は、パッケージ24を用いることによって一体構造にパッケージ化される。別の実施形態では、画像センサ21及び画像センサ21の上に位置する光学部品230は、先ずユニットアセンブリ27を形成し得る。パッケージ24を用いることにより複数のユニットアセンブリ27が一体構造にパッケージ化された後で、該構造が基板22に取り付けられてアセンブリが完成される。
本実施形態では、対応する光学部品230及び対応する画像センサ21がユニットアセンブリ27を形成してもよく、次に、複数のユニットアセンブリ27が、特定の配置要件に基づいて基板22に固定される。したがって、スクリーンアセンブリ20は、ユニットアセンブリ27の位置を変更することによって、材料の種類を変更することなく異なる認識パネル2を形成し得る。これは、スクリーンアセンブリ20のバッチ及びマルチモデリングを促進する。
ユニットアセンブリ27内のパッケージ本体26の材料は、パッケージ24の材料と同じであっても、異なるものであってもよい。本願では、これは厳密には制限されない。一実施形態では、パッケージ26及びパッケージ24のうちの一方又は両方は、光クロストークによってもたらされる取り込み画像の品質不良のリスクを低減するために光遮蔽材料で作られ得る。
図10Aを参照されたい。図10Aは、第1の実施における図9に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。
任意の実施形態では、光学層23は複数のコリメータ231を含む。複数のコリメータ231は、複数の画像センサ21の感光面211に面して1対1の対応関係で配置される。
複数のコリメータ231は相互に離間されて配置されている。各光学部品230は1つのコリメータ231(単一のセンサ21が1つの感光面211を含む解決策に対応)又は複数のコリメータ231(単一のセンサ21が複数の感光面211を含む解決策に対応)を含む。コリメータ231は発散光をコリメート光に変換するように構成されている。対応する画像センサ21及び対応する光学部品230は、先ずユニットアセンブリ27を形成し、次にパッケージ24を用いてパッケージ化され得る。具体的には、コリメータ231は、先ず、パッケージ本体26を用いて対応する画像センサ21に固定されて一体化されたモジュール式のユニットアセンブリ27を形成する。次に、パッケージ24を用いて複数のユニットアセンブリ27を基板22に固定して認識パネル2を形成する。
本実施形態では、複数のコリメータ231は、画像センサ21の感光面211上に1:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像する。複数のコリメータ231は、ユーザの指紋によって反射された光をコリメートできるため、取り込み画像の画質は比較的高く、スクリーンアセンブリ20は比較的高品質の比較画像を形成できる。したがって、電子装置100の指紋認識精度は比較的高い。
コリメータ231は、1:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像するように構成されているため、画像センサ21の感光面211の面積は、表示パネル1上の認識領域11の面積と同様である。組立の間の複数の画像センサ21の許容誤差が考慮されるため、スクリーンアセンブリ20の組立精度及び製品歩留まりを改善するために、互いに近くにある2つの画像センサ21の間に適切な回避が確保され得る。この場合、それに対応して、認識領域11の面積は低減される。
各コリメータ231は、ウエハレベル(wafer level)処理技術を用いることによって画像センサ21の感光面211上に直接形成され得る。例えば、コリメータ231を形成するために、多層マスク(mask)プロセスを用いることによってコリメータ孔構造が画像センサ211の感光面211上に蒸着又はエッチングされ得る。
図10Bを参照されたい。図10Bは、第2の実施における図9に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。
任意の実施形態では、光学層23は複数の光透過孔232を含む。光学層23は基板2321及び遮光フィルム2322を含み得る。遮光フィルム2322は、基板2321の、表示パネル1に面する側に位置する。基板2321は透明な材料、例えばガラス又はポリカーボネート(polycarbonate、PC)から作られている。複数の光透過孔が遮光フィルム2322上にある。遮光フィルム2322は遮光材料から作られている。複数の光透過孔232は、複数の画像センサ21の感光面211に面して1対1の対応関係で配置されている。具体的には、基板2321は複数の基板部2323を含む。複数の基板部2323は相互に離間されて配置されている。複数の基板部2323は、複数の画像センサ21に面して1対1の対応関係で配置されている。遮光フィルム2322は、複数の遮光部2324を含む。複数の遮光部2324は相互に離間されて配置されている。各遮光部2324は光透過孔232を備える。光透過孔232の数は、対応する画像センサ21上の感光面211の数と同じである。複数の遮光部2324は複数の基板部2323上に1対1の対応関係で配置される。遮光部2324及び基板部2323は、パッケージ本体26を用いることによって対応する画像センサ21に固定され、一体化されたモジュール式ユニットアセンブリ27を形成する。
各光透過孔232の中心と表示パネル1の発光面13との間に第1の間隔S1が形成されている。各光透過孔232の中心と画像センサ21の感光面211との間に第2の間隔S2が形成されている。第1の間隔S1は第2の間隔S2よりも大きい。すなわち、各光透過孔232の中心と表示パネル1の発光面13との間の距離は、各光透過孔232の中心と画像センサ21の感光面211との間の距離よりも大きい。
本実施形態では、ピンホール結像原理にしたがって、複数の光透過孔232が、画像センサ21の感光面211上にX:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像させる。Xは1よりも大きい。この場合、取り込み画像の面積は表示パネル1の認識領域の面積よりも小さい。したがって、認識領域11の面積が変わらないままの場合、画像センサ21の感光面211の面積を低減でき、画像センサ21のコスト及びスクリーンアセンブリ20のコストを低減できる。加えて、画像センサ21の感光面211の面積が変わらないままの場合、画像センサ21に対応する認識領域11の面積が増加し、冗長なスプライスを用いて複数の認識領域11をスプライスして、電子装置100の指紋認識精度が向上させ得る。
スクリーンアセンブリ20は、第1の間隔S1及び第2の間隔S2のサイズを調整することにより、画像センサ21の感光面211の面積を減少させ得るか又は画像センサ21に対応する認識領域11の面積を増加させ得る。
表示パネル1の発光面13は、表示パネル1の認識パネル2から離れた面である。表示パネル1の非発光面14は、表示パネル1の発光面13と反対側に配置される。表示パネル1の非発光面14と光透過孔232の中心との間に間隔S3が形成されている。第1の間隔S1のサイズは、間隔S3のサイズを調整することによって調整され得る。
光学層23の基板2321は厚さ(画像センサ21の感光面211に垂直な方向のサイズ)を有する。第2の間隔S2のサイズは、基板2321の厚さを調整することによって調整され得る。
任意で、スクリーンアセンブリ20は透明な接着層25をさらに含み、接着層25は表示パネル1と光学層23との間に接着される。この実施形態では、接着層25は表示パネル1と光学層23との間に充填される。接着層25は光学層23を表示パネル1に接着してもよく、空気層の散乱による取り込み画像の品質に光が影響を及ぼすことも防止し得る。接着層25は透明な光学接着剤で作られてもよい。一実施形態では、接着層25はパッケージ24も同時に覆い得る。
図10Cを参照されたい。図10Cは、第3の実施における図9に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。
任意の実施形態では、光学層23は複数のレンズ233を含む。複数のレンズ233は、複数の画像センサ21の感光面211に1対1の対応関係で配置される。各光学部品230は1つのレンズ233(単一のセンサ21が1つの感光面211を含む解決策に対応)又は複数のレンズ233(単一のセンサ21が複数の感光面211を含む解決策に対応)を含む。レンズは233、画像センサ21の感光面211に対してユーザ指紋画像を結像させ、ユーザ指紋画像を縮小するように構成されている。レンズ233は集光のために構成されている。レンズ233はパッケージ本体26を用いることによって対応する画像センサ21に固定されて一体化されたモジュール式のユニットアセンブリ27を形成し得る。
本実施形態では、レンズ233は、画像センサ21の感光面211に対してユーザ指紋画像を結像させ、ユーザ指紋画像を縮小するように構成されている。対応する認識領域11の面積に対する画像センサ21の感光面211に形成される取り込み画像の面積の比は1未満である。すなわち、オブジェクト画像比は1よりも大きい。この場合、取り込み画像の面積は表示パネル1上の認識領域の面積よりも小さい。したがって、認識領域11の面積が変わらないままの場合、画像センサ21の感光面211の面積を低減して画像センサ21のコスト及びスクリーンアセンブリ20のコストを減らすことができる。加えて、画像センサ21の感光面211の面積が変わらないままの場合、画像センサ21に対応する認識領域11の面積が増加し、冗長なスプライスを用いて複数の認識領域11をスプライスして、電子装置100の指紋認識精度が向上させ得る。
単一のレンズ233は1つ以上のサブレンズを含み得る。本実施では、単一レンズ233が1つのサブレンズを含む。サブレンズは凸レンズである。他の実施では、単一レンズ233は複数のサブレンズを含む。複数のサブレンズは複数の凸レンズであり得るか又は凹レンズ及び凸レンズの組み合わせであり得る。別の実施では、レンズ233は代替的にメタマテリアル構造を用いて作製される平面レンズであり得る。
前述の説明は、本願の具体的な実施にすぎず、本願の保護範囲を制限することを意図していない。本願に開示の技術的範囲内で当業者が容易に理解する変更又は代替は、本願の保護範囲に含まれる。矛盾が生じない場合、本願の実施形態と実施形態の特徴とは相互に組み合わせられ得る。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
本願は、2019年2月20日に中国国家知識産権局に出願された、「スクリーンアセンブリ及び電子装置」と題する中国特許出願第201910127499.5号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本願の実施形態は電子製品技術の分野に関し、とりわけ、スクリーンアセンブリ及び電子装置に関する。
現在、スマートフォンは、指紋認識を実施するために用いられる画像センサを通常備える。画像センサのコストは、画像センサの感光面の面積に関係する。面積が大きいほどコストが高いことを示す。そのため、大画面の指紋認識機能を有するスマートフォンのコストは非常に高い。
本願の実施形態は、比較的低コストで大面積の指紋認識を実施するためのスクリーンアセンブリ及び電子装置を提供する。
第1の態様によれば、本願の実施形態はスクリーンアセンブリを提供する。スクリーンアセンブリは、電子装置に適用され得る。スクリーンアセンブリは、表示パネルと、該表示パネルの非発光側に位置する認識パネルとを含む。認識パネル及び表示パネルは、積み重ねられて配置されている。表示パネルは画像を表示するように構成されている。表示パネルの両側は、それぞれ発光側及び非発光側である。発光側は、表示パネルがディスプレイ光を発光する側である。
表示パネルは複数の認識領域を含む。2つの隣り合い且つ相互に離間された認識領域の間に非認識領域が形成される。認識パネルは複数の画像センサを含む。複数の画像センサの感光面は、複数の認識領域内に位置するユーザの指紋画像を1対1の対応関係で取り込むように構成されている。画像センサの感光面は、感光面上に形成された光の像を、光の像に比例して電気信号に変換できる。指紋カバー領域内の全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域の総面積の比は1:5以上である。画像センサ
本実施形態では、複数の画像センサを含む認識パネルは、表示パネルの非発光側に配置されている。したがって、複数の画像センサは、スクリーン内の指紋画像を取り込むことができ、複数の画像センサは、表示パネルの周囲の空間を占有する必要がなく、表示パネルの面積が大きくなる。これは、スクリーンアセンブリの狭ベゼル化を促進する。このように、スクリーンアセンブリのスクリーン対本体比は比較的大きく、スクリーンアセンブリが適用される電子装置のスクリーン対本体比は比較的大きい。
本実施形態では、複数の画像センサの感光面は、複数の認識領域の発光側に位置するユーザ指紋画像の一部を1対1の対応関係で取り込むが、非認識領域の発光側に位置する指紋画像は取り込まない。したがって、複数の画像センサの感光面は、表示パネルの発光側に位置するユーザ指紋画像を、完全な取り込みではなく部分的に取り込むため、複数の画像センサの感光面の総面積が低減され、認識パネル及びスクリーンアセンブリのコストが低減される。
加えて、指紋カバー領域内の全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域の総面積の比は1:5以上である。したがって、複数の画像センサの感光面によって取り込まれた部分的な指紋画像の総面積(すなわち、有効取り込み面積)は、指紋認識プロセスで必要な最小の取り込み面積を満たすことができるため、スクリーンアセンブリが基本的な認識要件を満たすことができる場合、複数の画像センサの感光面の総面積を低減して、複数の画像センサのコスト及びスクリーンアセンブリのコストを低減する。スクリーンアセンブリは、比較的低コストで認識要件を満たすことができるため、スクリーンアセンブリは、コストの大幅な増加を伴わずに、大面積の指紋認識(フルスクリーン指紋認識又は大画面指紋認識)を実施できる。すなわち、スクリーンアセンブリ及びスクリーンアセンブリが適用される電子装置は、比較的低コストで大面積指紋認識を実施できる。
任意の実施形態では、指紋カバー領域内の全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域の総面積の比は1:2~2:1の範囲内にある。本願では、「A」~「B」の範囲はエンドポイントA及びエンドポイントBを含む。
本願では指紋カバー領域内の全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域の総面積の比の上限は厳密に制限されない。比が大きいほど、認識精度が高いことを示す。比が小さいほど、コストが低いことを示す。全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域の総面積の比が1:2~2:1の範囲内にある場合、スクリーンアセンブリは認識精度及びコストの要件を良好に満たすことが実験により証明されている。
一実施形態では、スクリーンアセンブリはフルスクリーン指紋認識を実施できる。この場合、指紋カバー領域は、表示パネルの表示領域の任意の位置に位置し得る。すなわち、表示パネルの全表示領域は、ユーザの操作に応答して、対応する指紋カバー領域を形成し得る。別の実施形態では、スクリーンアセンブリは大画面指紋認識を実施できる。指紋カバー領域は、表示パネルの表示領域の特定の範囲に位置し得る。例えば、表示パネルの表示領域の一部が特定位置であり、領域のこの部分は、ユーザの操作に応答して、対応する指紋カバー領域を形成し得る。特定の範囲の面積は比較的大きい。例えば、特定の範囲は、スクリーンアセンブリの上側又は下側スクリーンの半分以上であり得るか又はスクリーンアセンブリの左側又は右側スクリーンの半分以上であり得る。
任意で、指紋カバー領域はユーザの操作に応答する。すなわち、指紋カバー領域の位置はユーザ定義される。一実施形態では、スクリーンアセンブリはユーザのタッチ領域を感知し得る。タッチ領域は指紋カバー領域を形成する。この場合、指紋カバー領域の形状はユーザのタッチ領域の形状と共に変化する。
別の実施形態では、スクリーンアセンブリはユーザのタッチ位置を感知し、タッチ位置に対応する予め設定された指紋カバー領域を開始し得る。指紋カバー領域はタッチ位置をカバーする。この場合、指紋カバー領域の形状は円、楕円、正方形、ランウェイ等であり得る。指紋カバー領域の形状は、代替的に、ユーザの指の形状と同様又は同じであってもよい。指紋カバー領域の形状は、代替的に、ユーザ定義されてもよい。指紋カバー領域の特定の形状は、本願のこの実施形態において厳密に制限されていない。
指紋カバー領域の面積の範囲は35平方ミリメートル~200平方ミリメートルである。例えば、指紋カバー領域の面積の範囲は64平方ミリメートル~144平方ミリメートであり得る。
本願のこの実施形態では、指紋カバー領域は少なくとも2つの認識領域を含む。この場合、各認識領域の面積は比較的小さい。少なくとも2つの認識領域に対応する画像センサの感光面によって取り込まれた画像は、最終的な比較画像にスプライスされる。比較画像は複数の画像からスプライスされるため、比較画像は比較的正確である。これは、スクリーンアセンブリが適用される電子装置の指紋認識精度を改善するのに役立つ。
なお、指紋カバー領域が基本的な取り込み面積を満たすことを前提として、各認識領域の面積が小さいほど、比較画像はより大量の画像からスプライスされ、比較画像の画質及び指紋認識精度がより高くなることを示すことが理解されよう。しかしながら、画像センサの数がより多いことは、コストが高くなることを意味する。各認識領域の面積が大きい場合、画像センサの数をより少なくすることでコストを低減できるが、比較画像に含まれるスプライス画像の数が少なくなり、比較画像の画質及び指紋認識精度が低下する。したがって、本願のこの実施形態では、単一の認識領域の面積を設計する場合、認識精度及びコストの要件を考慮する必要がある。
各画像センサの感光面は、配列として配置された複数のセンサユニットを含む。センサユニットは、相補型金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)センサ又は薄膜トランジスタ(thin film transistor、TFT)センサであり得る。センサユニットが相補型金属酸化物半導体センサの場合、画像センサの基板は半導体材料で作られている。センサユニットが薄膜トランジスタセンサの場合、画像センサの基板はガラス又は有機媒体等の絶縁材料で作られている。
本願のこの実施形態では、認識領域の形状及び面積は同一であってもいいし、異なっていてもよい。本願は、認識領域の形状及び領域が同一の例を用いて説明する。
本願のこの実施形態では、非認識領域の面積に対する認識領域の面積の比が前述の条件を満たす場合、複数の認識領域の配置は規則的であってもいいし、ランダムであってもよい。本願のこの実施形態では、複数の認識領域の配置が規則的であり得る例を説明のために用いる。
任意の実施形態では、複数の認識領域は、第1の方向に相互に離間されて配置されている。具体的には、第1の方向において、非認識領域は、認識領域のうちの任意の2つの隣り合う認識領域の間に配置されている。この場合、第1の方向において、認識領域のうちの任意の2つの隣り合う認識領域の間の距離は第1のサイズを有し、各認識領域の長さは第2のサイズを有する。第1のサイズは第2のサイズより大きくても、同じでも、小さくてもよい。本願のこの実施形態では、第1のサイズと第2のサイズとの間のサイズ関係は厳密に制限されない。
本実施形態では、複数の認識領域は、第1の方向に相互に離間されて配置される。したがって、2つの指紋カバー領域が表示パネル上の異なる位置に位置する場合、スクリーンアセンブリが異なるシナリオにおいて十分な有効取り込み面積を得ることができるのを確実にするために、画像センサの感光面であって、2つの指紋カバー領域に対応する感光面の数は同じであるか又は同様である。このように、電子装置の指紋認識精度は高い。
任意の実施形態では、複数の認識領域は、第2の方向に相互に離間されて配置される。第2の方向は第1の方向に垂直である。具体的には、第2の方向において、非認識領域は、認識領域のうちの任意の2つの隣り合う認識領域の間に配置されている。この場合、第2の方向において、認識領域のうちの任意の2つの隣り合う認識領域の間の距離は第3のサイズを有し、各認識領域の長さは第4のサイズを有する。第3のサイズは第4のサイズより大きくても、同じでも、小さくてもよい。本願のこの実施形態では、第1のサイズと第2のサイズとの間のサイズ関係は厳密に制限されない。
本実施形態では、複数の認識領域が、第1の方向及び第2の方向に相互に離間されて配置されている場合、画像センサの感光面であって、表示パネル上の異なる位置に位置する2つの指紋カバー領域に対応する感光面の数は同じであるか又は同様である。これは、スクリーンアセンブリが異なるシナリオにおいて十分な有効取り込み面積を得ることができるのをさらに確実にするため、電子装置の指紋認識精度がより高くなる。
第1の方向における複数の認識領域の配置様態は、第2の方向における複数の認識領域の配置様態と同じである。この場合、異なるシナリオでスクリーンアセンブリによって十分な有効取り込み面積を得る信頼性がより高く、電子装置の指紋認識精度がより高い。確かに、別の実施形態では、第1の方向における複数の認識領域の配置様態は、第2の方向における複数の認識領域の配置様態と異なり得る。
任意の実施形態では、複数の認識領域は行に配置されるとともに第1の方向に相互に離間され、列に配置されるとともに第2の方向に相互に離間されている。第2の方向は第1の方向と垂直である。認識領域の2つの隣り合う行内の全ての認識領域は異なる列に配置されている。この場合、認識領域の2つの隣り合う列内の全ての認識領域は異なる列に配置されている。
本実施形態では、スクリーンアセンブリの異なる位置にある任意の2つの指紋カバー領域に含まれる認識領域の数は同様である。具体的には、画像センサの2つの指紋カバー領域に対応する感光面の数は同様である。したがって、スクリーンアセンブリは異なるシナリオで十分な有効取り込み面積を得ることができるため、電子装置の指紋認識精度がより高くなる。
任意の実施形態では、指紋カバー領域内の全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域の総面積の比は1:0.8~1:1.2の範囲内にある。この場合、第1の方向において、認識領域の2つの隣り合う認識領域の間の間隔は、認識領域の長さと同じであっても、わずかに大きくても、わずかに小さくてもよい。第2の方向において、認識領域の2つの隣り合う認識領域の間の間隔は、認識領域の長さと同じであっても、わずかに大きくても、わずかに小さくてもよい。
この実施形態では、より高い製品歩留まり、より高い指紋認識精度及びより低いコストを得るために、スクリーンアセンブリについて、製造公差、アセンブリ公差、総画像取り込み面積、コスト等の要件を包括的に考慮することができる。
任意の実施形態では、複数の認識領域は複数の認識領域群を含む。各認識領域群は、認識領域のうちの互いに隣り合う少なくとも2つの認識領域を含む。認識領域群のうちの任意の2つの隣り合う認識領域群は相互に離間されて配置されている。少なくとも2つの認識領域が互いに隣り合うとは、同じ認識領域群内の認識領域のうちの2つの隣り合う認識領域の間の間隔は、2つの隣り合う認識領域群の間の間隔よりもはるかに小さいことを意味する。認識領域群の任意の2つの隣り合う認識領域群の間に非認識領域が形成される。複数の認識領域群は、第1の方向に相互に離間されて配置され、第2の方向に相互に離間されて又は連続して配置される。第2の方向は第1の方向と垂直である。
本実施形態では、各認識領域群は、認識領域のうちの互いに隣り合う少なくとも2つの認識領域を含み、認識領域群のうちの任意の2つの隣り合う認識領域群は相互に離間されて配置されるため、認識領域の配置様態がより多様化されている。これは、異なる電子装置のそれぞれの指紋認識要件を満たすのに役立つ。加えて、各認識領域群は少なくとも2つの認識領域を含むため、認識領域は小さな領域内で連続画像を取り込むことができ、スクリーンアセンブリによって生成される最終比較画像は、少なくとも2つの連続画像からスプライスされる。最終比較画像は、電子装置における標準画像と比較しやすくなる。したがって、電子装置の指紋認識精度がより高くなる。
指紋カバー領域は少なくとも2つの認識領域群を含む。この場合、スクリーンアセンブリによって生成される最終比較画像は、少なくとも2つの認識領域群によって取り込まれた画像からスプライスされるとともに画質が比較的高いため、スクリーンアセンブリが適用される電子装置の指紋認識精度が比較的高くなる。
任意の実施形態では、単一の画像センサは1つの感光面を含む。この場合、撮像素子の全体サイズは、撮像素子の感光面の面積と共に変化し、感光面の面積は、比較的小さくなるように設計されているので、撮像素子の全体サイズは比較的小さくなる。これは、画像センサのコストを低減するのに役立つ。
別の任意の実施形態では、単一の画像センサは複数の感光面を含む。単一の感光面の面積が小さい場合、複数の感光面を同一の画像センサに一体化して、画像センサの切断プロセスをより容易にできる。このように、画像センサの小型化及び容易なプロセスの要件が満たされる。
同一の画像センサの複数の感光面は相互に離間されて配置されて得るか又は互いに隣り合って配置され得る。
任意の実施形態では、認識パネルは基板及び光学層をさらに含む。基板は表示パネルの非発光側に位置する。複数の画像センサは、基板の、表示パネルに面する側に固定されている。画像センサの感光面は基板から離れて配置される。すなわち、表示パネルに面して配置される。光学層は複数の画像センサと表示パネルとの間に位置する。光学層は、認識領域の発光側上のユーザ指紋画像を、対応する画像センサの感光面に対して結像させるように構成されている。スクリーンアセンブリは、光学層を用いることにより、ユーザの指紋によって反射された光を処理して、対応する画像センサの感光面上に対応する取り込まれた像を形成する。取り込まれた像はユーザの指紋画像に対応する。
本実施形態では、光学層はスクリーンアセンブリ内に配置され、光学層は光の状態を変化させることができる。したがって、光学層の構造及びサイズを設定することにより、画像センサの感光面と表示パネルとの相対的な位置関係を変更できるため、スクリーンアセンブリの構造がより多様化され、スクリーンアセンブリの適用範囲がより広くなる。
一実施形態では、複数の画像センサの感光面は、1対1の対応関係で複数の認識領域に面し得る。この場合、光学層は光の伝搬方向を僅かに変更させるため、伝搬過程における光の歪みによる最終比較画像の精度が不十分になるリスクを低減でき、スクリーンアセンブリが適用される電子装置の指紋認識精度が比較的高くなる。
別の実施では、光学層は光の伝搬方向を変化させ得る。したがって、複数の画像センサの感光面間の相対位置関係は、複数の認識領域間の相対位置関係とわずかに異なり得る。
例えば、単一の画像センサは複数の感光面を含み、複数の感光面は互いに隣り合う。複数の感光面に対応する複数の認識領域は、相互に離間されて配置される。光の伝搬方向が光学層によって変化されるため、これらの認識領域に入る光が集められ、互いに隣り合う複数の感光面内へと放射され画像取り込みを実施する。
一実施形態では、基板は硬質のプリント回路基板(printed circuit board、PCB)であり得る。別の実施形態では、基板はフレキシブルプリント回路(flexible printed circuit、FPC)及び補強ボードを含み得る。補強板及びフレキシブルプリント回路は積み重ねられて配置される。
一実施形態では、複数の画像センサは、ダイ取り付け(die attach)方式で基板に直接接着(bonding)され得る。別の実施形態では、複数の画像センサは、ファンアウト(fan-out)プロセスを用いることにより一体パッケージ構造を形成するために接続され、次いで、パッケージ構造が全体的に基板に完全に取り付けられる。
任意の実施形態では、認識パネルはパッケージをさらに含む。パッケージは、基板の、表示パネルに面する側に位置するとともに、複数の画像センサの周囲に配置される。この場合、複数の画像センサはパッケージを用いることにより一体パッケージ構造にパッケージ化される。パッケージを用いることにより複数の画像センサがパッケージ化される場合ファンアウトプロセスが用いられ得る。光学層はパッケージ及び複数の画像センサを覆う。この場合、光学層は一体構造であり得る。
この実施形態では、複数の画像センサは、先ず、パッケージを用いることにより一体パッケージ構造にパッケージ化できる。次に、パッケージ構造が基板に取り付けられる。次に、一体構造でもある光学層でパッケージ及び複数の画像センサを覆う。このように、スクリーンアセンブリの組み立てプロセスステップが少なく、プロセスの難易度が低いことは、スクリーンアセンブリの製造コストの低減に役立つ。
任意の実施形態では、光学層は複数の光学部品を含む。複数の光学部品は、複数の画像センサ上に1対1の対応関係で配置される。光学部品は対応する画像センサの画像取り込み側に位置する。すなわち、画像センサの感光面の上に位置する。認識パネルは複数のパッケージ本体をさらに含む。複数のパッケージ本体は、複数の光学部品と一対一の対応関係で配置される。各パッケージ本体は、対応する光学部品及び対応する画像センサを一体ユニットアセンブリにパッケージするように構成されている。
認識パネルはパッケージをさらに含む。パッケージは、基板の表示パネルに面する側に位置し、複数の画像センサ及び複数の光学部品の周囲に配置されている。一実施形態では、画像センサ及び画像センサの上に位置する光学部品は、先ずユニットアセンブリを形成し得る。複数のユニットアセンブリを基板に固定した後、複数のユニットアセンブリ及び基板は、パッケージを用いることによって一体構造にパッケージ化される。別の実施形態では、画像センサ及び画像センサの上に位置する光学部品は、先ずユニットアセンブリを形成し得る。パッケージを用いることにより複数のユニットアセンブリが一体構造にパッケージ化された後で、該構造が基板に取り付けられてアセンブリが完成される。
本実施形態では、対応する光学部品及び対応する画像センサがユニットアセンブリを形成してもよく、次に、複数のユニットアセンブリが、特定の配置要件に基づいて基板に固定される。したがって、スクリーンアセンブリは、ユニットアセンブリの位置を変更することによって、材料の種類を変更することなく異なる認識パネルを形成し得る。これは、スクリーンアセンブリのバッチ及びマルチモデリングを促進する。
任意の実施形態では、光学層は複数のコリメータを含む。コリメータは発散光をコリメート光に変換するように構成されている。複数のコリメータは、複数の画像センサの感光面に面して1対1の対応関係で配置される。
本実施形態では、複数のコリメータは、画像センサの感光面上に1:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像する。複数のコリメータは、ユーザの指紋によって反射された光をコリメートできるため、取り込み画像の画質は比較的高く、スクリーンアセンブリは比較的高品質の比較画像を形成できる。したがって、電子装置の指紋認識精度は比較的高い。
コリメータは、1:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像するように構成されているため、画像センサの感光面の面積は、表示パネル上の認識領域の面積と同様である。組立の間の複数の画像センサの許容誤差が考慮されるため、スクリーンアセンブリの組立精度及び製品歩留まりを改善するために、互いに隣り合う画像センサのうちの2つの間に適切な回避が確保され得る。
対応する画像センサ及び光学部品が先ずユニットアセンブリを形成し、次にパッケージを用いることによってパッケージ化される場合、各コリメータは、ウエハレベル(wafer level)処理技術を用いることによって画像センサの感光面上に直接形成され得る。例えば、コリメータを形成するために、多層マスク(mask)プロセスを用いることによってコリメータ孔構造が画像センサの感光面上に蒸着又はエッチングされ得る。あるいは、各コリメータは、最初に形成される、コリメータ孔を有する薄膜であり得る。次に、各コリメータが対応する画像センサの感光面に取り付けられる。
複数の画像センサがパッケージを用いることによって先ずパッケージ化され、次いで光学層が組付けられる場合、光学層は、複数のコリメータを含む一体構造であり得る。
任意の実施形態では、光学層は複数の光透過孔を含む。光学層は基板及び遮光フィルムを含み得る。遮光フィルムは、基板の、表示パネルに面する側に位置する。基板は透明な材料、例えばガラス又はポリカーボネート(polycarbonate、PC)から作られている。複数の光透過孔が遮光フィルム上にある。遮光フィルムは遮光材料から作られている。複数の光透過孔は、複数の画像センサの感光面に面して1対1の対応関係で配置されている。各光透過孔の中心と表示パネルの発光面との間に第1の間隔が形成されている。各光透過孔の中心と画像センサの感光面との間に第2の間隔が形成されている。第1の間隔は第2の間隔よりも大きい。
本実施形態では、ピンホール結像原理にしたがって、複数の光透過孔が、画像センサの感光面上にX:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像させる。Xは1よりも大きい。この場合、取り込み画像の面積は表示パネルの認識領域の面積よりも小さい。したがって、認識領域の面積が変わらないままの場合、画像センサの感光面の面積を低減でき、画像センサのコスト及びスクリーンアセンブリのコストを低減できる。加えて、画像センサの感光面の面積が変わらないままの場合、画像センサに対応する認識領域の面積が増加し、冗長なスプライスを用いて複数の認識領域をスプライスして、電子装置の指紋認識精度が向上させ得る。
スクリーンアセンブリは、第1の間隔及び第2の間隔のサイズを調整することにより、画像センサの感光面の面積を減少させ得るか又は画像センサの感光面に対応する認識領域の面積を増加させ得る。
表示パネルの発光面は、表示パネルの認識パネルから離れた面である。表示パネルの非発光面は、表示パネルの発光面と反対側に配置される。表示パネルの非発光面と光透過孔の中心との間に間隔が形成されている。第1の間隔のサイズは、間隔のサイズを調整することによって調整され得る。
光学層の基板は厚さ(画像センサの感光面に垂直な方向のサイズ)を有する。第2の間隔のサイズは、基板の厚さを調整することによって調整され得る。
任意の実施形態では、スクリーンアセンブリは透明な接着層をさらに含み、接着層は表示パネルと光学層との間に接着される。この実施形態では、接着層は表示パネルと光学層との間に充填される。接着層は光学層を表示パネルに接着してもよく、空気層の散乱による取り込み画像の品質に光が影響を及ぼすことも防止し得る。接着層は透明な光学接着剤で作られてもよい。一実施形態では、接着層はパッケージも同時に覆い得る。
任意の実施形態では、光学層は複数のレンズを含む。複数のレンズは、複数の画像センサの感光面に1対1の対応関係で配置される。レンズは、画像センサの感光面に対してユーザ指紋画像を結像させ、ユーザ指紋画像を縮小するように構成されている。レンズは集光のために構成されている。
本実施形態では、レンズは、画像センサの感光面に対してユーザ指紋画像を結像させ、ユーザ指紋画像を縮小するように構成されている。対応する認識領域の面積に対する画像センサの感光面に形成される取り込み画像の面積の比は1未満である。すなわち、オブジェクト画像比は1よりも大きい。この場合、取り込み画像の面積は表示パネル上の認識領域の面積よりも小さい。したがって、認識領域の面積が変わらないままの場合、画像センサの感光面の面積を低減して画像センサのコスト及びスクリーンアセンブリのコストを減らすことができる。加えて、画像センサの感光面の面積が変わらないままの場合、画像センサの感光面に対応する認識領域の面積が増加し、冗長なスプライスを用いて複数の認識領域をスプライスして、電子装置の指紋認識精度が向上させ得る。
単一のレンズは1つ以上のサブレンズを含み得る。単一レンズが1つのサブレンズを含む場合、サブレンズは凸レンズである。単一レンズが複数のサブレンズを含む場合、複数のサブレンズは複数の凸レンズであり得るか又は凹レンズ及び凸レンズの組み合わせであり得る。あるいは、レンズはメタマテリアル構造を用いて作製される平面レンズであり得る。
第2の態様によれば、本願の一実施形態は電子装置をさらに提供する。電子装置は筐体と、前記の説明のいずれか1つに係るスクリーンアセンブリとを含む。スクリーンアセンブリは筐体に取り付けられる。
本実施形態では、スクリーンアセンブリがより大きな表示領域を有するため、電子装置のスクリーン対本体の比が比較的大きい。スクリーンアセンブリは、スクリーンアセンブリが十分な有効取り込み面積を有する場合に複数の画像センサの感光面の総面積を低減できるため、複数の画像センサのコストを低減される。したがって、スクリーンアセンブリのコストはより低く、電子装置は、指紋認識性能に大きな影響を与えることなく、比較的低コストで大面積の指紋認識を実施できる。
図1は、本願の一実施形態に係る電子装置の概略構造図である。
図2は、図1に示す電子装置のスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図3は、一実施形態における、図2に示すスクリーンアセンブリの構造の線A-Aでの概略構造図である。
図4は、別の実施形態における、図2に示すスクリーンアセンブリの構造の線A-Aでの概略構造図である。
図5Aは、一実施における、図2に示すスクリーンアセンブリの表示パネルの部分概略構造図である。
図5Bは、図5Aに示す表示パネルの認識領域及び非認識領域の配置様態の概略図である。
図5Cは、図5Aに示す表示パネルの認識領域及び非認識領域の別の配置様態の概略図である。
図5Dは、図5Aに示す表示パネルの認識領域及び非認識領域のさらに別の配置様態の概略図である。
図6Aは、別の実施における、図2に示すスクリーンアセンブリの表示パネルの部分概略構造図である。
図6Bは、さらに別の実施における、図2に示すスクリーンアセンブリの表示パネルの部分概略構造図である。
図6Cは、さらに別の実施における、図2に示すスクリーンアセンブリの表示パネルの部分概略構造図である。
図7は、第1の実施形態における、図3に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図8Aは、第1の実施における、図7に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図8Bは、第2の実施における、図7に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図8Cは、第3の実施における、図7に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図9は、第2の実施形態における、図3に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図10Aは、第1の実施における、図9に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図10Bは、第2の実施における、図9に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
図10Cは、第3の実施における、図9に示すスクリーンアセンブリの概略構造図である。
本願の実施形態における添付の図面を参照しながら、以下で本願の実施形態を説明する。
図1は、本願の一実施形態に係る電子装置100の概略構造図である。
電子装置100は、携帯電話、タブレットコンピュータ、電子リーダ、ノートブックコンピュータ、車載装置又はウェアラブル装置等の装置であり得る。図1に示す実施形態では、説明の電子装置100が携帯電話である例を説明のために用いる。
電子装置100は筐体10及びスクリーンアセンブリ20を含む。スクリーンアセンブリ20は筐体10に取り付けられている。具体的には、筐体10はフレーム及びリアカバーを含む。フレームはリアカバーの周囲を取り囲む。スクリーンアセンブリ20は、フレームの、リアカバーから離れた側に設置される。すなわち、スクリーンアセンブリ20及びリアカバーは、フレームの両側に別々に設置されている。ユーザが電子装置100を用いる場合、通常、スクリーンアセンブリ20はユーザの方に置かれ、リアカバーはユーザから離れて置かれる。フレーム及びリアカバーは一体構造を形成するために組み立てられ得る。あるいは、フレーム及びリアカバーは一体構造であり得る。
スクリーンアセンブリ20はディスプレイ機能、タッチセンシング機能及び指紋画像取り込み機能と一体化され得る。スクリーンアセンブリ20はユーザの指紋画像を取り込み、対応する比較画像を形成できる。
電子装置100は、回路基板30と、回路基板30上に位置する制御モジュール40とをさらに含む。回路基板30及び制御モジュール40は筐体10の内部に収容されている。制御モジュール40は、少なくとも1つの通信インターフェイス、バス、少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリを含み得る。少なくとも1つの通信インターフェイス、少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリは、バスを用いることによって互いに通信し得る。少なくとも1つの通信インターフェイスはデータを送受信するように構成されている。スクリーンアセンブリ20は通信インターフェイスのうちの1つに接続されている。スクリーンアセンブリ20は、ユーザの指紋画像に対応する比較画像のデータをプロセッサに送信できる。少なくとも1つのメモリはプログラムコードを記憶するように構成されている。プログラムコードは指紋認識コードを含む。少なくとも1つのプロセッサはアプリケーションプログラムコードを実行するように構成され得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサは、指紋認識を実施するために指紋認識コードを実行できる。本願において、「少なくとも1つ」は1又は2の2つの場合を含む。
図2及び図3を参照されたい。図2は、図1に示す電子装置100のスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。図3は、一実施形態における、図2に示すスクリーンアセンブリ20の構造の線A-Aでの概略構造図である。
スクリーンアセンブリ20は、表示パネル1と、表示パネル1の非発光側に位置する認識パネル2とを含む。認識パネル2及び表示パネル1は積み重ねられて配置されている。表示パネル1は画像を表示するように構成されている。表示パネル1の両面は、それぞれ発光側及び非発光側である。発光側は、表示パネル1がディスプレイ光を放射する側である。
認識パネル2は複数の画像センサ21を含む。表示パネル1は複数の認識領域11を含む。2つの隣り合い且つ相互に離間された認識領域11の間に非認識領域12が形成されている。複数の画像センサ21の感光面211は、表示パネル1の発光側に位置するユーザ指紋画像を1対1の対応関係で取り込むように構成されている。具体的には、複数の画像センサ21の感光面211は、複数の認識領域11内に位置するユーザ指紋画像を1対1の対応関係で取り込むように構成されている。画像センサ21は、画像センサ21の感光面211上に形成された取り込み画像(光の像)を、取り込み画像に比例して電気信号に変換できる。指紋カバー領域3内の全ての非認識領域12の総面積に対する全ての認識領域11の総面積の比は1:5以上である。
本実施形態では、複数の画像センサ21を含む認識パネル2は、表示パネル1の非発光側に位置する。したがって、複数の画像センサ21は画面内の指紋画像を取り込むことができ、複数の画像センサ21は表示パネル1の周囲の空間を占有する必要がないため、表示パネル1の面積が大きくなる。これは、スクリーンアセンブリ20の狭ベゼル化を促進する。このように、スクリーンアセンブリ20のスクリーン対本体比は比較的大きく、スクリーンアセンブリ20が適用される電子装置100のスクリーン対本体比は比較的大きい。
本実施形態では、複数の画像センサ21の感光面211は、複数の認識領域11の発光側に位置するユーザ指紋画像の一部を1対1の対応関係で取り込むが、非認識領域12の発光側に位置する指紋画像は取り込まない。したがって、複数の画像センサ21の感光面211は、表示パネル1の発光側に位置するユーザ指紋画像を、完全取り込みではなく部分取り込みするため、複数の画像センサ21の感光面211の総面積を低減し、認識パネル2及びスクリーンアセンブリ20のコストを低減できる。
加えて、指紋カバー領域3内の全ての非認識領域12の総面積に対する全ての認識領域11の総面積の比は1:5以上である。したがって、複数の画像センサ21の感光面211によって取り込まれる部分的な指紋画像の総面積(すなわち、有効取り込み面積)は、指紋認識プロセスで必要な最小限の取り込み面積を満たすことができるため、スクリーンアセンブリ20が基本的な認識要件を満たす場合、複数の画像センサ211の感光面211の総面積が低減され、複数の画像センサ21のコスト及びスクリーンアセンブリ20の製造コストを低減できる。スクリーンアセンブリ20は比較的低コストで認識要件を満たすことができるため、スクリーンアセンブリ20は、コストを大幅に増加させることなく大面積の指紋認識(フルスクリーン指紋認識又は大スクリーン指紋認識)を実施できる。すなわち、スクリーンアセンブリ20と、スクリーンアセンブリ20が適用される電子装置100は、比較的低コストで大面積の指紋認識を実施できる。
指紋カバー領域3は領域輪郭の範囲内に領域を含む。認識領域11の領域の半分又は認識領域11の領域の他の予め設定された割合(例えば、全て、3分の2、3分の1、4分の3、4分の1又は5分の1)が領域輪郭内に位置する場合、認識領域11は指紋カバー領域3内の領域である。複数の非認識領域12が存在し、非認識領域12が認識領域11によって別れている場合(下記の図5B及び図5D参照)、非認識領域12の領域の半分又は領域の他の予め設定された割合が領域輪郭内に位置する場合、非認識領域12は指紋カバー領域3内の領域である。非認識領域12が一体的な領域(下記の図5Cを参照)である場合、領域輪郭の範囲内にある非認識領域12の一部は、指紋カバー領域3内にある領域である。
任意の実施形態では、指紋カバー領域3内の全ての非認識領域12の総面積に対する全ての認識領域11の総面積の比は1:2~2:1の範囲内にある。本願では、「A」~「B」の範囲はエンドポイントA及びエンドポイントBを含む。
本願では指紋カバー領域3内の全ての非認識領域12の総面積に対する全ての認識領域11の総面積の比の上限は厳密に制限されない。比が大きいほど、認識精度が高いことを示す。比が小さいほど、コストが低いことを示す。設計では、比のために、認識精度及びコストの双方を考慮する必要がある。指紋カバー領域3内の全ての非認識領域12の総面積に対する全ての認識領域11の総面積の比が1:2~2:1の範囲内にある場合、スクリーンアセンブリ20は認識精度及びコストの要件を良好に満たすことができることが実験により証明されている。
一実施形態では、スクリーンアセンブリ20はフルスクリーン指紋認識を実施できる。この場合、指紋カバー領域3は、表示パネル1の表示領域の任意の位置に位置し得る。すなわち、表示パネルの全表示領域は、ユーザの操作に応答して、対応する指紋カバー領域3を形成し得る。別の実施形態では、スクリーンアセンブリ20は大画面指紋認識を実施できる。指紋カバー領域3は、表示パネル1の表示領域の特定の範囲に位置し得る。例えば、表示パネル1の表示領域の一部が特定位置であり、領域のこの部分は、ユーザの操作に応答して、対応する指紋カバー領域3を形成し得る。特定の範囲の面積は比較的大きい。例えば、特定の範囲は、スクリーンアセンブリの上側又は下側スクリーンの半分以上であり得るか又はスクリーンアセンブリの左側又は右側スクリーンの半分以上であり得る。
任意で、指紋カバー領域はユーザの操作に応答する。すなわち、指紋カバー領域の位置はユーザ定義される。
一実施形態では、スクリーンアセンブリはユーザのタッチ領域を感知し得る。タッチ領域は指紋カバー領域を形成する。この場合、指紋カバー領域の形状はユーザのタッチ領域の形状と共に変化する。
別の実施形態では、スクリーンアセンブリはユーザのタッチ位置を感知し、タッチ位置に対応する予め設定された指紋カバー領域を開始し得る。指紋カバー領域はタッチ位置をカバーする。この場合、指紋カバー領域の形状は円、楕円、正方形、ランウェイ等であり得る。指紋カバー領域3の形状は、代替的に、ユーザの指の形状と同様又は同じであってもよい。指紋カバー領域3の形状は、代替的に、ユーザ定義されてもよい。指紋カバー領域3の特定の形状は、本願のこの実施形態において厳密に制限されていない。指紋カバー領域3の形状が図2に示す円である例を例示のために用いる。
本願の一実施形態は、電子装置100の指紋認識方法をさらに開示する。本方法は、本願の本実施形態の電子装置100に適用され得る。本方法は以下のステップを含む。
ステップ1:スクリーンアセンブリ20はユーザのタッチ位置を捕捉し、タッチ情報を形成する。第1のタッチ情報はユーザの指の位置情報を含む。例えば、図2に示すように、ユーザの指が第1の点311に触れた場合、第1のタッチ情報は第1の点311の位置情報(すなわち、座標)を含む。ユーザの指が第2の点321に触れた場合、第2のタッチ情報は第2の点321の位置情報(すなわち、座標)を含む。スクリーンアセンブリ20内のタッチ層はユーザのタッチ動作を捕捉し、タッチ情報を形成するように構成され得る。
ステップ2:制御モジュール40は、タッチ情報に基づいて、対応する指紋カバー領域3内の光源を開始する。対応する指紋カバー領域3は、ユーザの指の位置を中心又は基準点として用いる予め設定された形状によってカバーされる領域である。
例えば、図2に示すように、タッチ情報が第1の点311の位置を含む場合、対応する指紋カバー領域3は第1の指紋カバー領域31である。タッチ情報が第2の点321の位置を含む場合、対応する指紋カバー領域3は第2の指紋カバー領域32である。画像センサ21が可視光を認識する例を説明のために用いる。対応する指紋カバー領域3の光源は、指紋カバー領域3内に位置する認識領域11及び非認識領域12であり得るか又は指紋カバー領域3をカバーする発光領域であり得る。
ステップ3:制御モジュール40は、タッチ情報に基づいて、指紋カバー領域3に対応する画像センサ21の感光面211を開始する。
例えば、図2に示すように、各画像センサ21は1つの感光面211を含む。第1の指紋カバー領域31に対応する画像センサ21の感光面211は、図2の第1の指紋カバー領域31を捕捉するように構成された4つの画像センサ21の感光面211である。第2の指紋カバー領域32に対応する画像センサ21の感光面は、図2の第2の指紋カバー領域32を捕捉するように構成された5つの画像センサ21の感光面211である。別の実施形態では、単一の画像センサ21が複数の感光面211を含む場合、エネルギー消費を低減するために、代替的に必要な感光面211が開始され、不要な感光面211は動作しない。
ステップ4:制御モジュール40は、指紋カバー領域3に対応する画像センサ21の感光面211の比較画像データを読み取る。比較画像データはユーザ指紋画像に対応する。制御モジュール40は、指紋カバー領域3に対応する複数の画像センサ21の感光面211のデータも同時に読み取ってもよく、指紋カバー領域3に対応する複数の画像センサ21の感光面211のデータをうまく読み取られ得る。
ステップ5:制御モジュール40は比較画像データ内の特徴情報を抽出し、それをテンプレートとマッチさせる。マッチングが成功した場合、指紋認識が成功し、電子装置100はその後の対応する動作(例えば、スクリーンアンロック、APPアンロック、決済アンロック又は他のアンロック動作)を行う。マッチングが失敗した場合、指紋認識が失敗し、電子装置100はその後の対応する動作を行わない。
本実施形態では、制御モジュール40は、ユーザのタッチ位置に基づいて、対応する光源及び画像センサ21の感光面211を開始する。したがって、電子装置100の指紋認識プロセスでは、一部の必要な光源及び一部の必要な画像センサ21の感光面211のみが画像を取り込むために開始され、これらの画像センサ21の感光面211によって形成される比較画像データのみを処理することによって、マッチング及び判定が実施され得る。このように、電子装置100の全体的な電力消費が比較的低く、画像を取り込むための時間が短く、認識速度が速い。
指紋カバー領域3の面積の範囲は35平方ミリメートル~200平方ミリメートルである。例えば、指紋カバー領域3の面積の範囲は64平方ミリメートル~144平方ミリメートであり得る。
本願のこの実施形態では、指紋カバー領域3は少なくとも2つの認識領域11を含む。この場合、各認識領域11の面積は比較的小さい。少なくとも2つの認識領域11に対応する画像センサ21の感光面211によって取り込まれた画像は、最終的な比較画像にスプライスされる。比較画像は複数の画像からスプライスされるため、比較画像は比較的正確である。これは、スクリーンアセンブリ20が適用される電子装置100の指紋認識精度を改善するのに役立つ。
なお、指紋カバー領域3が基本的な取り込み面積を満たすことを前提として、各認識領域11の面積が小さいほど、比較画像はより大量の画像からスプライスされ、比較画像の画質及び指紋認識精度がより高くなることを示すことが理解されよう。しかしながら、画像センサ21の数がより多いことは、コストが高くなることを意味する。各認識領域11の面積が大きい場合、画像センサ21の数をより少なくすることでコストを低減できるが、比較画像に含まれるスプライス画像の数が少なくなり、比較画像の画質及び指紋認識精度が低下する。したがって、本願のこの実施形態では、単一の認識領域11の面積を設計する場合、認識精度及びコストの要件を考慮する必要がある。
各画像センサ21の感光面211は、配列として配置された複数のセンサユニットを含む。センサユニットは、相補型金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)センサ又は薄膜トランジスタ(thin film transistor、TFT)センサであり得る。センサユニットが相補型金属酸化物半導体センサの場合、画像センサ21の基板は半導体材料で作られている。センサユニットが薄膜トランジスタセンサの場合、画像センサ21の基板はガラス又は有機媒体等の絶縁材料で作られている。
任意の実施形態では、各画像センサ21のセンサユニットは可視光を感知するように構成されている。可視光は、表示パネル1の領域の一部又は全部を通過できる。表示パネル1は透明な表示スクリーンである。この場合、ユーザの指紋によって反射された可視光は、表示パネル1を通過した後で画像センサ21に入ることができるため、スクリーンアセンブリ20はユーザ指紋画像をうまく取り込むことができる。表示パネル1によって発されるディスプレイ光は、指紋認識で電子装置100の感知光として用いることができる。感知光は、指紋画像に対応する比較画像を形成するためにユーザの指紋によって反射された後で画像センサ21によって集めることができる。
別の任意の実施形態では、各画像センサ21のセンサユニットは不可視光を感知するように構成されている。例えば、不可視光は近赤外線、赤外線、近紫外線又は紫外線である。表示パネル1の領域の一部又は全ては不可視光を通過させることができる。この場合、可視光は表示パネル1を通過できるか又は表示パネル1によってブロックされ得る。これは、本願において厳密に制限されない。本実施形態では、電子装置100は不可視光を放射するように構成された光源をさらに含む。光源はスクリーンアセンブリ20から独立していてもいいし、スクリーンアセンブリ20に一体化されていてもよい。光源から放射された不可視光は、ユーザの指紋によって反射された後に画像センサ21によって収集できるため、スクリーンアセンブリ20は指紋画像に対応する比較画像を形成する。
表示パネル1は有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLEL)パネル、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、量子ドット発光ダイオード(quantum
dot light emitting diodes、QLED)パネル、マイクロ発光ダイオード(micro
light-emitting diode、uLED)パネル等であり得る。
図3を参照されたい。任意の実施形態では、単一の画像センサ21は1つの感光面211を含む。この場合、画像センサ21の全体のサイズは画像センサ21の感光面211の面積と共に変化し、感光面の面積が比較的小さくなるように設計されているため、画像センサ21の全体のサイズは比較的小さく。これは、画像センサ21のコストを低減するのに役立つ。
図4を参照されたい。図4は、別の実施形態における、図2に示すスクリーンアセンブリ20の構造の線A-Aでの概略構造図である。
別の任意の実施形態では、単一の画像センサ21は複数の感光面211を含む。単一の感光面211の面積が小さい場合、複数の感光面211を同じの画像センサ21に一体化して、画像センサ21の切断プロセスを容易にすることができる。このように、画像センサ21の小型化及び容易なプロセスの要件が満たされる。
同一の画像センサ21の複数の感光面211は相互に離間されて配置されて得るか又は互いに隣り合って配置され得る。複数の感光面211は同一平面に配置され得る。
本願のこの実施形態では、認識領域11の形状及び面積は同一であっても、異なっていてもよい。本願は、認識領域11の形状及び面積が同じである例を用いて説明される。
本願のこの実施形態では、非認識領域12の面積に対する認識領域の面積の比が前述の条件を満たす場合、複数の認識領域11の配置は規則的であってもいいし、ランダムであってもよい。本願のこの実施形態では、複数の認識領域11の配置が規則的であり得る例を説明のために用いる。
図5Aを参照されたい。図5Aは、一実施における、図2に示すスクリーンアセンブリ20の表示パネル1の部分概略構造図である。図5Aでは、認識領域11を斜線で満たされた正方形で示し、非認識領域12を満たされていない正方形で示す。
任意で、複数の認識領域11は行に配置されるとともに第1の方向Xに相互に離間され、列に配置されるとともに第2の方向Yに相互に離間されている。第2の方向Yは第1の方向Xと垂直である。認識領域11の2つの隣り合う行内の全ての認識領域11は異なる列に配置されている。この場合、認識領域11の2つの隣り合う列内の全ての認識領域11は異なる列に配置されている。
第1の方向Xは、スクリーンアセンブリ20の幅方向(水平方向とも呼ばれる)と平行であり得る。第2の方向Yは、スクリーンアセンブリ20の長さ方向(垂直方向とも呼ばれる)と平行である。他の実施形態では、第1の方向Xと第2の方向Yとが交換されてもよい。
図5Aに示す実施形態では、奇数行の認識領域11は奇数列に配置され、偶数行の認識領域11は偶数列に配置されている。第1、第3、第5、第7及び第9の行が奇数行である。第2、第4、第6、第8及び第10の行が偶数行である。第1、第3、第5、第7及び第9の列が奇数列である。第2、第4、第6、第8及び第10の列が偶数列である。他の実施形態では、奇数行の認識領域11は代替的に偶数列に配置されてもよく、偶数行の認識領域11は奇数列に配置されてもよい。
本実施形態では、スクリーンアセンブリ20の異なる位置における任意の2つの指紋カバー領域3に含まれる認識領域11の数は同様である。具体的には、2つの指紋カバー領域3に対応する画像センサ21の感光面211の数は同様である。したがって、スクリーンアセンブリ20は異なるシナリオで十分な有効取り込み面積を得ることができるため、電子装置100の指紋認識精度がより高くなる。
任意の実施形態では、指紋カバー領域3内の全ての非認識領域の総面積に対する全ての認識領域11の総面積の比は1:0.8~1:1.2の範囲内にある。この場合、第1の方向Xにおいて、2つの隣り合う認識領域11の間の間隔は、認識領域11の長さと同じであっても、わずかに大きくても、わずかに小さくてもよい。第2の方向Yにおいて、2つの隣り合う認識領域11の間の間隔は、認識領域11の長さと同じであっても、わずかに大きくても、わずかに小さくてもよい。
この実施形態では、より高い製品歩留まり、より高い指紋認識精度及びより低いコストを得るために、スクリーンアセンブリ20について、製造公差、アセンブリ公差、総画像取り込み面積、コスト等の要件を包括的に考慮することができる。
本願のこの実施形態では、認識領域11及び非認識領域12を表示パネル1上に配置するのに、限定されないが以下の配置様態を含む複数の様態がある。
図5Bを参照されたい。図5Bは、図5Aに示す表示パネル1の認識領域11及び非認識領域12の配置様態の概略図である。図5Bでは、認識領域11を斜線で満たされたグリッドで示され、非認識領域12は満たされていないグリッドで示す。
この配置様態では、表示パネル1は複数の非認識領域12を含む。複数の非認識領域12は認識領域11によって隔てられている。第1の方向Xでは、各認識領域11の長さL1は2つの隣り合う認識領域11の間の間隔L2と等しい。間隔L2は、第1の方向Xにおける非認識領域12の長さと等しい。第2の方向Yでは、各認識領域11の長さL3は2つの隣り合う認識領域11の間の間隔L4と等しい。間隔L4は、第2の方向Yにおける非認識領域12の長さと等しい。この場合、非認識領域12の形状及びサイズは、認識領域11の形状及びサイズと同じである。
図5A及び図5Bを参照されたい。図5Aでは、円形の指紋カバー領域3が一例として説明のために用いられている。例えば、各認識領域11のサイズは3ミリメートル×3ミリメートルである。指紋カバー領域3は直径9ミリメートルの円形領域である。第3の指紋カバー領域33は4つの認識領域11を含む。これに対応して、4つの認識領域11に対応する、認識パネル2上の4つの画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は36平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。第4の指紋カバー領域34は5つの認識領域11を含む。これに対応して、5つの認識領域11に対応する認識パネル2上の5つの画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むするように構成されている。この場合、有効取り込み面積は45平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。この実施形態では、スクリーンアセンブリ20の異なる位置における任意の2つの指紋カバー領域3に対応する画像センサ21の感光面211の数は同様であるため、スクリーンアセンブリ20は異なる使用シナリオにおいて十分な有効取り込み面積を得ることができる。
図5Cを参照されたい。図5Cは、図5Aに示す表示パネル1の認識領域11及び非認識領域12の別の配置様態の概略図である。図5Cでは、認識領域11を斜線で満たされたグリッドで示され、非認識領域12は満たされていないグリッドで示す。
別の配置様態では、非認識領域12は一体的な領域である。第1の方向Xでは、各認識領域11の長さL1は2つの隣り合う認識領域11の間の間隔L2よりも小さい。間隔L2は、第1の方向Xにおける非認識領域12の2つの隣り合う認識領域11の間に位置する部分の長さである。第2の方向Yでは、各認識領域11の長さL3は2つの隣り合う認識領域11の間の間隔L4よりも小さい。間隔L4は、第2の方向Yにおける非認識領域12の2つの隣り合う認識領域11の間に位置する部分の長さである。
図5Dを参照されたい。図5Dは、図5Aに示す表示パネル1の認識領域11及び非認識領域12のさらに別の配置様態の概略図である。図5Dでは、認識領域11を斜線で満たされたグリッドで示され、非認識領域12は満たされていないグリッドで示す。
さらに別の配置様態では、表示パネル1は複数の非認識領域12を含む。複数の非認識領域12は認識領域11によって隔てられている。第1の方向Xでは、各認識領域11の長さL1は2つの隣り合う認識領域11の間の間隔L2よりも大きい。間隔L2は、第1の方向Xにおける非認識領域12の長さである。第2の方向Yでは、各認識領域11の長さL3は2つの隣り合う認識領域11の間の間隔L4よりも大きい。間隔L4は、第2の方向Yにおける非認識領域12の長さである。非認識領域12の形状は、認識領域11の形状と同じであるか又は同様である。非認識領域12の面積は認識領域11の面積よりも小さい。本実施形態では、複数の認識領域11内の画像をスプライスすることによって形成される画像には少量の冗性が存在する。電子装置100の指紋認識精度を向上させるために、画像を処理することによって適切な比較画像が得られ得る。
図6Aを参照されたい。図6Aは、別の実施における、図2に示すスクリーンアセンブリ20の表示パネル1の部分概略構造図である。図6Aでは、認識領域11を斜線で満たされた正方形で示し、非認識領域12を満たされていない正方形で示す。
任意で、複数の認識領域11は、第1の方向Xに相互に離間されて配置される。具体的には、第1の方向Xにおいて、非認識領域12は任意の2つの隣り合う認識領域11の間に配置されている。この場合、第1の方向Xにおいて、任意の2つの隣り合う認識領域11の間の距離は第1のサイズを有し、各認識領域11の長さは第2のサイズを有する。第1のサイズは、第1の方向Xにおいて非認識領域12の2つの隣り合う認識領域11の間に位置する部分の長さでもある。第1のサイズは第2のサイズより大きくても、同じでも、小さくてもよい。本願のこの実施形態では、第1のサイズと第2のサイズとの間のサイズ関係は厳密に制限されない。
図6Aに示す実施では、複数の認識領域11は、第2の方向Yにおいて連続して列に配置されている。第2の方向Yは第1の方向Xと垂直である。この場合、第2の方向Yにおける2つの隣り合う認識領域11は互いに隣接している。具体的には、第2の方向Yにおける2つの隣り合う認識領域11の間の(ゼロ、負の値又は正の値であり得る)距離は、第1の方向Xにおける2つの隣り合う認識領域11の間の距離よりもはるかに小さい。この場合、表示パネル1は複数の非認識領域12を含む。認識領域11の任意の隣り合う2つの列の間にストリップ状の非認識領域12が形成される。別の実施形態では、複数の認識領域11は、代替的に第2の方向Yにおいて他の様態で、例えば相互に離間されて配置され得る。
図6Aでは円形の指紋カバー領域3が説明のために一例として用いられている。例えば、各認識領域11のサイズは2ミリメートル×2ミリメートルである。指紋カバー領域3は直径10ミリメートルの円形領域である。第5の指紋カバー領域35は10個の認識領域11を含む。これに対応して、10個の認識領域11に対応する、認識パネル2上の10個の画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は40平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。第6の指紋カバー領域36は15個の認識領域11を含む。これに対応して、15個の認識領域11に対応する、認識パネル2上の15個の画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は60平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。
本実施では、複数の認識領域11は、第1の方向に相互に離間されて配置される。したがって、2つの指紋カバー領域3が表示パネル1上の異なる位置に位置する場合、スクリーンアセンブリ20が異なるシナリオにおいて十分な有効取り込み面積を得ることができるのを確実にするために、画像センサ21の感光面であって、2つの指紋カバー領域3に対応する感光面211の数は同じであるか又は同様である。このように、電子装置100の指紋認識精度は高い。
図6Bは、さらに別の実施における、図2に示すスクリーンアセンブリ20の表示パネル1の部分概略構造図である。図6Cでは、認識領域111を斜線で満たされた正方形で示し、非認識領域112を満たされていない正方形で示す。
任意で、複数の認識領域111は、第1の方向で相互に離間されて配置される。具体的には、第1の方向において、少なくとも1つの非認識領域112が任意の2つの隣り合う認識領域111の間に配置されている。第1の方向は、複数の領域11によって形成される領域アレイの行方向又は列方向である。第1の方向において、複数の認識領域111及び複数の非認識領域112は、1対1、1対2又は2対1で交互に配置され得る。本願では、これは厳密に制限されない。
複数の認識領域111は、第2の方向に相互に離間されて配置される。第2の方向は第1の方向に垂直である。具体的には、第2の方向において、少なくとも1つの非認識領域112が任意の2つの隣り合う認識領域111の間に配置されている。図6Bに示す実施では、第1のサイズは第2のサイズより大きい。例えば、第1のサイズは第2のサイズを2倍したものと等しい。第3のサイズは第4のサイズよりも大きい。例えば、第3のサイズは第4のサイズを2倍したものと等しい。この場合、複数の認識領域11は、第1の方向Xと第2の方向Yとの間の対角方向に連続して配置される。表示パネル1は複数の非認識領域12を含む。非認識領域12は、認識領域11の2つの隣り合うストリップ間で対角方向に形成される。非認識領域12はほぼステップ状のストリップである。
図6Bに示す実施では、各領域11のサイズは2ミリメートル×2ミリメートルである。指紋カバー領域3は直径10ミリメートルの円形領域である。第7の指紋カバー領域37は8つの認識領域11を含む。これに対応して、8つの認識領域11に対応する認識パネル2上の8つの画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は32平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。第8の指紋カバー領域38は9個の認識領域11を含む。これに対応して、9個の認識領域11に対応する認識パネル2上の9つの画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は36平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。
本実施では、複数の認識領域11が第1の方向及び第2の方向に相互に離間されて配置されている場合、画像センサ21の感光面211であって、表示パネル1上の異なる位置に位置する2つの指紋カバー領域3に対応する感光面211の数は同じであるか又は同様である。これは、スクリーンアセンブリ20が異なるシナリオにおいて十分な有効取り込み面積を得ることができるのをさらに確実にするため、電子装置100の指紋認識精度がより高くなる。
第1の方向における複数の認識領域11及び複数の非認識領域12の配置様態は、第2の方向における複数の認識領域11及び複数の非認識領域12の配置様態と同じである。この場合、異なるシナリオでスクリーンアセンブリ20によって十分な有効取り込み面積を得る信頼性がより高く、電子装置100の指紋認識精度がより高い。確かに、別の実施形態では、第1の方向における複数の認識領域11の配置様態は、第2の方向における複数の認識領域11の配置様態と異なり得る。
図6Cを参照されたい。図6Cは、さらに別の実施における、図2に示すスクリーンアセンブリ20の表示パネル1の部分的概略構造図である。図6Cでは、認識領域11を斜線で満たされた正方形で示し、非認識領域12を満たされていない正方形で示す。
任意で、複数の認識領域11は複数の認識領域群13を含む。各認識領域群13は、互いに隣り合う少なくとも2つの認識領域11を含む。任意の2つの隣り合う認識領域群13は相互に離間されて配置されている。少なくとも2つの認識領域が互いに隣り合うとは、同じ認識領域群13内の2つの隣り合う認識領域の間の間隔は、2つの隣り合う認識領域群13の間の間隔よりもはるかに小さいことを意味する。任意の2つの隣り合う認識領域群13の間に非認識領域12が形成される。複数の認識領域群13は、第1の方向Xに相互に離間されて配置され、第2の方向Yに相互に離間されて又は連続して配置される。第2の方向Yは第1の方向Xと垂直である。
図6Cに示す実施では、各認識領域グループ13は、配列された4つの認識領域11を含む。4つの認識領域11のうちの2つは第1の方向Xに配置され、残りの2つは第2の方向Yに配置されている。本実施では、表示パネル1の非認識領域12は一体領域である。第1の方向Xでは、非認識領域12は2つの隣り合う認識領域群13の間に配置されている。第2の方向Yでは、非認識領域12は2つの隣り合う認識領域群13の間に配置されている。
各認識領域11のサイズは2ミリメートル×2ミリメートルである。指紋カバー領域3は直径10ミリメートルの円形領域である。第9の指紋カバー領域39は16個の認識領域11を含む。これに対応して、16個の認識領域11に対応する認識パネル2上の16個の画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は64平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。第10の指紋カバー領域310は9個の認識領域11を含む。これに対応して、9個の認識領域11に対応する認識パネル2上の9つの画像センサ21の感光面211はユーザ指紋画像を取り込むように構成されている。この場合、有効取り込み面積は36平方ミリメートルである。指紋認識の最小取り込み面積要件を満たすことができる。
本実施では、各認識領域群13は少なくとも2つの認識領域11を含み、任意の2つの隣り合う認識領域群13は相互に離間されて配置されるため、認識領域11の配置様態がより多様化されている。これは、異なる電子装置100のそれぞれの指紋認識要件を満たすのに役立つ。加えて、各認識領域群13は少なくとも2つの認識領域11を含むため、認識領域11は小さな領域内で連続画像を取り込むことができ、スクリーンアセンブリ20によって生成される最終比較画像は、少なくとも2つの連続画像からスプライスされる。最終比較画像は、電子装置100における標準画像と比較しやすくなる。したがって、電子装置100の指紋認識精度がより高くなる。
別の実施では、認識領域群13に含まれる認識領域11の数を設定し、認識領域群13に認識領域11を配置する等のために別の様態が存在し得る。本願では、これは厳密に制限されない。
指紋カバー領域3は少なくとも2つの認識領域群13を含む。この場合、スクリーンアセンブリ20によって生成される最終比較画像は、認識領域群13のうちの少なくとも2つによって取り込み画像からスプライスされるとともに画質が比較的高いため、スクリーンアセンブリ20が適用される電子装置100の指紋認識精度が比較的高くなる。
図7を参照されたい。図7は、第1の実施形態における図3に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。第1の実施形態では、単一の画像センサ21が1つの感光面211を含む例を説明のために用いる。別の実施形態では、単一の画像センサ21は、代替的に複数の感光面211を含み得る。本実施形態の別の特徴は第1の実施形態を参照して設定されてもよく、ここでは、詳細について再度説明しない。
任意の実施形態では、認識パネル2は基板22及び光学層23をさらに含む。基板22は表示パネル1の非発光側に位置する。複数の画像センサ21は、基板22の、表示パネル1に面する側に固定されている。画像センサ21の感光面211は基板22から離れて配置される。すなわち、表示パネル1に面して配置される。光学層23は複数の画像センサ21と表示パネル1との間に位置する。光学層23は、認識領域11の発光側上のユーザ指紋画像を、対応する画像センサ21の感光面211に対して結像させるように構成されている。スクリーンアセンブリ20は、光学層23を用いることにより、ユーザの指紋によって反射された光を処理して、対応する画像センサ21の感光面211上に対応する取り込まれた像を形成する。取り込まれた像はユーザの指紋画像に対応する。
本実施形態では、光学層23はスクリーンアセンブリ20内に配置され、光学層23は光の状態を変化させることができる。したがって、光学層23の構造及びサイズを設定することにより、画像センサ21の感光面211と表示パネル1との相対的な位置関係を変更できるため、スクリーンアセンブリ20の構造がより多様化され、スクリーンアセンブリ20の適用範囲がより広くなる。
本実施形態では、複数の画像センサ21の感光面211の配置位置は、複数の認識領域11の配置位置に対応する。複数の画像センサ21の感光面211は、複数の認識領域11内に位置するユーザ指紋画像を1対1の対応関係で取り込み得る。この場合、光学層23は光の伝搬方向を僅かに変更させるため、伝搬過程における光の歪みによる最終比較画像の精度が不十分になるリスクを低減でき、スクリーンアセンブリ20が適用される電子装置100の指紋認識精度が比較的高くなる。単一の画像センサ21は(図7に示すように)1つの感光面211又は複数の感光面211(図4参照)を含み得る。
別の実施形態では、光学層23は光の伝搬方向を変化させ得る。したがって、複数の画像センサ21の感光面211間の相対位置関係は、複数の認識領域11間の相対位置関係とわずかに異なり得る。
例えば、光の伝搬方向が光学層23によって変更され得るため、単一の画像センサ21の感光面211は、2つ以上の認識領域11内で指紋画像を同時に取り込むことができる。したがって、画像センサ21の総数は認識領域11の総数よりも少ないため、スクリーンアセンブリ20のコストがより低くなる。
例えば、単一の画像センサ21は複数の感光面211を含み、複数の感光面211は互いに隣り合う。複数の感光面211に対応する複数の認識領域11は、相互に離間されて配置される。光の伝搬方向が光学層23によって変化されるため、これらの認識領域11に入る光が集められ、互いに隣り合う複数の感光面211内へと放射され画像取り込みを実施する。
一実施形態では、基板22は硬質のプリント回路基板(printed circuit board、PCB)であり得る。別の実施形態では、基板22はフレキシブルプリント回路(flexible printed circuit、FPC)及び補強ボードを含み得る。補強板及びフレキシブルプリント回路は積み重ねられて配置される。
一実施形態では、複数の画像センサ21は、ダイ取り付け(die attach)方式で基板22に直接接着(bonding)され得る。別の実施形態では、複数の画像センサ21は、ファンアウト(fan-out)プロセスを用いることにより一体パッケージ構造を形成するために接続され、次いで、パッケージ構造が全体的に基板22に完全に取り付けられる。
任意で、認識パネル2はパッケージ24をさらに含む。パッケージ24は、基板22の、表示パネル1に面する側に位置するとともに、複数の画像センサ21の周囲に配置される。この場合、複数の画像センサ21はパッケージ24を用いることにより一体パッケージ構造にパッケージ化される。パッケージ24を用いることにより複数の画像センサ21がパッケージ化される場合ファンアウトプロセスが用いられ得る。光学層23はパッケージ24及び複数の画像センサ21を覆う。この場合、光学層23は一体構造であり得る。
本実施形態では、複数の画像センサ21は、先ずパッケージ24を用いることによって、一体パッケージ構造内にパッケージ化することができる。次に、パッケージ構造が基板22に取り付けられる。次に、一体構造でもある光学層23がパッケージ24及び複数の画像センサ21を覆う。このように、スクリーンアセンブリの組み立てプロセスステップが少なく、プロセスの難易度が低いことは、スクリーンアセンブリの製造コストの低減に役立つ。
パッケージ24は、光クロストークによってもたらされる取り込み画像の品質不良のリスクを低減するために、遮光材料で作られ得る。
図8Aを参照されたい。図8Aは、第1の実施における図7に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。
任意の実施形態では、光学層23は複数のコリメータ231を含む。コリメータ231は発散光をコリメート光に変換するように構成されている。複数のコリメータ231は、複数の画像センサ21の感光面211に面して1対1の対応関係で配置される。
本実施形態では、複数のコリメータ231は、画像センサ21の感光面上211に1:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像する。複数のコリメータ231は、ユーザの指紋によって反射された光をコリメートできるため、取り込み画像の画質は比較的高く、スクリーンアセンブリ20は比較的高品質の比較画像を形成できる。したがって、電子装置100の指紋認識精度は比較的高い。
コリメータ231は、1:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像するように構成されているため、画像センサ21の感光面211の面積は、表示パネル1上の認識領域11の面積と同様である。組立の間の複数の画像センサ21の許容誤差が考慮されるため、スクリーンアセンブリ20の組立精度及び製品歩留まりを改善するために、互いに近くにある2つの画像センサ21間に適切な回避が確保され得る。この場合、それに対応して、認識領域11の面積が適切に低減される。
複数の画像センサ21がパッケージ24を用いることによって先ずパッケージ化され、次いで光学層23が組付けられる。この場合、光学層23は、複数のコリメータ231を含む一体構造であり得る。例えば、各コリメータ231は、最初に形成されるコリメート孔を有する薄膜であり得る。次に、各コリメータ231は対応する画像センサ21の感光面211に取り付けられる。複数のコリメータ231は同じ薄膜内に一体的に形成される。
別の実施形態では、光学層23は基板及び遮光膜も含み得る。基板は透明な材料から作られる。遮光膜は基板上に重ねられる。複数組のコリメート孔が遮光膜上にある。各組のコリメート孔は対応してコリメータ231を形成する。
図8Bを参照されたい。図8Bは、第2の実施における図7に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。
任意の実施形態では、光学層23は複数の光透過孔232を含む。光学層23は基板2321及び遮光フィルム2322を含み得る。基板2321は一体形成構造であり得る。遮光フィルム2321も一体形成構造であり得る。遮光フィルム2322は、基板2321の、表示パネル1に面する側に位置する。基板2321は透明な材料、例えばガラス又はポリカーボネート(polycarbonate、PC)から作られている。複数の光透過孔232が遮光フィルム2322上にある。遮光フィルム2322は遮光材料から作られている。複数の光透過孔232は、複数の画像センサ21の感光面211に面して1対1の対応関係で配置されている。各光透過孔232の中心と表示パネル1の発光面13との間に第1の間隔S1が形成されている。各光透過孔232の中心と画像センサ21の感光面211との間に第2の間隔S2が形成されている。第1の間隔S1は第2の間隔S2よりも大きい。すなわち、各光透過孔232の中心と表示パネル1の発光面13との間の距離は、各光透過孔232の中心と画像センサ21の感光面211との間の距離よりも大きい。
本実施形態では、ピンホール結像原理にしたがって、複数の光透過孔232が、画像センサ21の感光面211上にX:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像させる。Xは1よりも大きい。この場合、取り込み画像の面積は表示パネル1の認識領域11の面積よりも小さい。したがって、認識領域11の面積が変わらないままの場合、画像センサ21の感光面211の面積を低減でき、画像センサ21のコスト及びスクリーンアセンブリ20のコストを低減できる。加えて、画像センサ21の感光面211の面積が変わらないままの場合、画像センサ21に対応する認識領域11の面積が増加し、冗長なスプライスを用いて複数の認識領域11をスプライスして、電子装置100の指紋認識精度が向上させ得る。
スクリーンアセンブリ20は、第1の間隔S1及び第2の間隔S2のサイズを調整することにより、画像センサ21の感光面211の面積を減少させ得るか又は画像センサ21の感光面211に対応する認識領域11の面積を増加させ得る。
表示パネル1の発光面13は、表示パネル1の認識パネル2から離れた面である。表示パネル1の非発光面14は、表示パネル1の発光面13と反対側に配置される。表示パネル1の非発光面14と光透過孔232の中心との間に間隔S3が形成されている。第1の間隔S1のサイズは、間隔S3のサイズを調整することによって調整され得る。
光学層23の基板2321は厚さ(画像センサ21の感光面211に垂直な方向のサイズ)を有する。第2の間隔S2のサイズは、基板2321の厚さを調整することによって調整され得る。
任意で、スクリーンアセンブリ20は透明な接着層25をさらに含む。接着層25は表示パネル1と光学層23との間に接着される。本実施形態では、接着層25は表示パネル1と光学層23との間に充填される。接着層25は光学層23を表示パネル1に接着してもよく、空気層の散乱による取り込み画像の品質に光が影響を及ぼすことも防止し得る。接着層25は透明な光学接着剤で作られてもよい。
図8Cを参照されたい。図8Cは、第3の実施における図7に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。
任意の実施形態では、光学層23は複数のレンズ233を含む。複数のレンズ233は、複数の画像センサ21の感光面211に1対1の対応関係で配置される。レンズ233は、画像センサ21の感光面211に対してユーザ指紋画像を結像させ、ユーザ指紋画像を縮小するように構成されている。レンズ233は集光のために構成されている。光学層23は固定基板234をさらに含む。固定基板234は透明な材料から作られている。複数のレンズ233は固定基板234に固定されて、固定基板234と共に一体構造を形成する。
本実施形態では、レンズ233は、画像センサ21の感光面211に対してユーザ指紋画像を結像させ、ユーザ指紋画像を縮小するように構成されている。対応する認識領域11の面積に対する画像センサ21の感光面211に形成される取り込み画像の面積の比は1未満である。すなわち、オブジェクト画像比は1よりも大きい。この場合、取り込み画像の面積は表示パネル上の認識領域の面積よりも小さい。したがって、認識領域11の面積が変わらないままの場合、画像センサ21の感光面211の面積を低減して画像センサ21のコスト及びスクリーンアセンブリ20のコストを減らすことができる。加えて、画像センサ21の感光面211の面積が変わらないままの場合、画像センサ21の感光面に対応する認識領域11の面積が増加し、冗長なスプライスを用いて複数の認識領域11をスプライスして、電子装置100の指紋認識精度が向上させ得る。
単一のレンズ233は1つ以上のサブレンズを含み得る。本実施では、単一レンズ233が1つのサブレンズを含む。サブレンズは凸レンズである。他の実施では、単一レンズ233は複数のサブレンズを含む。複数のサブレンズは複数の凸レンズであり得るか又は凹レンズ及び凸レンズの組み合わせであり得る。別の実施では、レンズ233は代替的にメタマテリアル構造を用いて作製される平面レンズであり得る。
図9を参照されたい。図9は、第2の実施形態における図3に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。第2の実施形態では、単一の画像センサ21が1つの感光面211を含む例を説明のために用いる。別の実施形態では、単一の画像センサ21は代替的に複数の感光面211を代替的に含み得る。本実施形態の別の特徴は、第2の実施形態を参照して設定されてもよく、ここでは詳細について再度説明しない。
任意の実施形態では、光学層23は複数の光学部品230を含む。複数の光学部品230は相互に離間されて配置される。複数の光学部品230は、対応する画像センサ21の画像取り込み側に位置する。すなわち、画像センサ21の感光面211の上に位置する。複数の光学部品230は、複数の画像センサ21上に1対1の対応関係で位置する。単一の画像センサ21が複数の感光面211を含む場合、複数の光学部品230が画像センサ21に配置され、複数の光学部品230は1対1の対応関係で複数の感光面211に配置される。認識パネル2は複数のパッケージ本体26をさらに含む。複数のパッケージ本体26は、複数の光学部品230と一対一の対応関係で配置される。各パッケージ本体26は、対応する光学部品230及び対応する画像センサ21を一体ユニットアセンブリ27にパッケージするように構成されている。
認識パネル2はパッケージ24をさらに含む。パッケージ24は、基板22の表示パネル1に面する側に位置し、複数の画像センサ21及び複数の光学部品230の周囲に配置されている。一実施形態では、画像センサ21及び画像センサ21の上に位置する光学部品230は、先ずユニットアセンブリ27を形成し得る。複数のユニットアセンブリ27を基板22に固定した後、複数のユニットアセンブリ27及び基板22は、パッケージ24を用いることによって一体構造にパッケージ化される。別の実施形態では、画像センサ21及び画像センサ21の上に位置する光学部品230は、先ずユニットアセンブリ27を形成し得る。パッケージ24を用いることにより複数のユニットアセンブリ27が一体構造にパッケージ化された後で、該構造が基板22に取り付けられてアセンブリが完成される。
本実施形態では、対応する光学部品230及び対応する画像センサ21がユニットアセンブリ27を形成してもよく、次に、複数のユニットアセンブリ27が、特定の配置要件に基づいて基板22に固定される。したがって、スクリーンアセンブリ20は、ユニットアセンブリ27の位置を変更することによって、材料の種類を変更することなく異なる認識パネル2を形成し得る。これは、スクリーンアセンブリ20のバッチ及びマルチモデリングを促進する。
ユニットアセンブリ27内のパッケージ本体26の材料は、パッケージ24の材料と同じであっても、異なるものであってもよい。本願では、これは厳密には制限されない。一実施形態では、パッケージ26及びパッケージ24のうちの一方又は両方は、光クロストークによってもたらされる取り込み画像の品質不良のリスクを低減するために光遮蔽材料で作られ得る。
図10Aを参照されたい。図10Aは、第1の実施における図9に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。
任意の実施形態では、光学層23は複数のコリメータ231を含む。複数のコリメータ231は、複数の画像センサ21の感光面211に面して1対1の対応関係で配置される。
複数のコリメータ231は相互に離間されて配置されている。各光学部品230は1つのコリメータ231(単一のセンサ21が1つの感光面211を含む解決策に対応)又は複数のコリメータ231(単一のセンサ21が複数の感光面211を含む解決策に対応)を含む。コリメータ231は発散光をコリメート光に変換するように構成されている。対応する画像センサ21及び対応する光学部品230は、先ずユニットアセンブリ27を形成し、次にパッケージ24を用いてパッケージ化され得る。具体的には、コリメータ231は、先ず、パッケージ本体26を用いて対応する画像センサ21に固定されて一体化されたモジュール式のユニットアセンブリ27を形成する。次に、パッケージ24を用いて複数のユニットアセンブリ27を基板22に固定して認識パネル2を形成する。
本実施形態では、複数のコリメータ231は、画像センサ21の感光面211上に1:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像する。複数のコリメータ231は、ユーザの指紋によって反射された光をコリメートできるため、取り込み画像の画質は比較的高く、スクリーンアセンブリ20は比較的高品質の比較画像を形成できる。したがって、電子装置100の指紋認識精度は比較的高い。
コリメータ231は、1:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像するように構成されているため、画像センサ21の感光面211の面積は、表示パネル1上の認識領域11の面積と同様である。組立の間の複数の画像センサ21の許容誤差が考慮されるため、スクリーンアセンブリ20の組立精度及び製品歩留まりを改善するために、互いに近くにある2つの画像センサ21の間に適切な回避が確保され得る。この場合、それに対応して、認識領域11の面積は低減される。
各コリメータ231は、ウエハレベル(wafer level)処理技術を用いることによって画像センサ21の感光面211上に直接形成され得る。例えば、コリメータ231を形成するために、多層マスク(mask)プロセスを用いることによってコリメータ孔構造が画像センサ211の感光面211上に蒸着又はエッチングされ得る。
図10Bを参照されたい。図10Bは、第2の実施における図9に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。
任意の実施形態では、光学層23は複数の光透過孔232を含む。光学層23は基板2321及び遮光フィルム2322を含み得る。遮光フィルム2322は、基板2321の、表示パネル1に面する側に位置する。基板2321は透明な材料、例えばガラス又はポリカーボネート(polycarbonate、PC)から作られている。複数の光透過孔が遮光フィルム2322上にある。遮光フィルム2322は遮光材料から作られている。複数の光透過孔232は、複数の画像センサ21の感光面211に面して1対1の対応関係で配置されている。具体的には、基板2321は複数の基板部2323を含む。複数の基板部2323は相互に離間されて配置されている。複数の基板部2323は、複数の画像センサ21に面して1対1の対応関係で配置されている。遮光フィルム2322は、複数の遮光部2324を含む。複数の遮光部2324は相互に離間されて配置されている。各遮光部2324は光透過孔232を備える。光透過孔232の数は、対応する画像センサ21上の感光面211の数と同じである。複数の遮光部2324は複数の基板部2323上に1対1の対応関係で配置される。遮光部2324及び基板部2323は、パッケージ本体26を用いることによって対応する画像センサ21に固定され、一体化されたモジュール式ユニットアセンブリ27を形成する。
各光透過孔232の中心と表示パネル1の発光面13との間に第1の間隔S1が形成されている。各光透過孔232の中心と画像センサ21の感光面211との間に第2の間隔S2が形成されている。第1の間隔S1は第2の間隔S2よりも大きい。すなわち、各光透過孔232の中心と表示パネル1の発光面13との間の距離は、各光透過孔232の中心と画像センサ21の感光面211との間の距離よりも大きい。
本実施形態では、ピンホール結像原理にしたがって、複数の光透過孔232が、画像センサ21の感光面211上にX:1のオブジェクト画像比で取り込み画像を結像させる。Xは1よりも大きい。この場合、取り込み画像の面積は表示パネル1の認識領域の面積よりも小さい。したがって、認識領域11の面積が変わらないままの場合、画像センサ21の感光面211の面積を低減でき、画像センサ21のコスト及びスクリーンアセンブリ20のコストを低減できる。加えて、画像センサ21の感光面211の面積が変わらないままの場合、画像センサ21に対応する認識領域11の面積が増加し、冗長なスプライスを用いて複数の認識領域11をスプライスして、電子装置100の指紋認識精度が向上させ得る。
スクリーンアセンブリ20は、第1の間隔S1及び第2の間隔S2のサイズを調整することにより、画像センサ21の感光面211の面積を減少させ得るか又は画像センサ21に対応する認識領域11の面積を増加させ得る。
表示パネル1の発光面13は、表示パネル1の認識パネル2から離れた面である。表示パネル1の非発光面14は、表示パネル1の発光面13と反対側に配置される。表示パネル1の非発光面14と光透過孔232の中心との間に間隔S3が形成されている。第1の間隔S1のサイズは、間隔S3のサイズを調整することによって調整され得る。
光学層23の基板2321は厚さ(画像センサ21の感光面211に垂直な方向のサイズ)を有する。第2の間隔S2のサイズは、基板2321の厚さを調整することによって調整され得る。
任意で、スクリーンアセンブリ20は透明な接着層25をさらに含み、接着層25は表示パネル1と光学層23との間に接着される。この実施形態では、接着層25は表示パネル1と光学層23との間に充填される。接着層25は光学層23を表示パネル1に接着してもよく、空気層の散乱による取り込み画像の品質に光が影響を及ぼすことも防止し得る。接着層25は透明な光学接着剤で作られてもよい。一実施形態では、接着層25はパッケージ24も同時に覆い得る。
図10Cを参照されたい。図10Cは、第3の実施における図9に示すスクリーンアセンブリ20の概略構造図である。
任意の実施形態では、光学層23は複数のレンズ233を含む。複数のレンズ233は、複数の画像センサ21の感光面211に1対1の対応関係で配置される。各光学部品230は1つのレンズ233(単一のセンサ21が1つの感光面211を含む解決策に対応)又は複数のレンズ233(単一のセンサ21が複数の感光面211を含む解決策に対応)を含む。レンズは233、画像センサ21の感光面211に対してユーザ指紋画像を結像させ、ユーザ指紋画像を縮小するように構成されている。レンズ233は集光のために構成されている。レンズ233はパッケージ本体26を用いることによって対応する画像センサ21に固定されて一体化されたモジュール式のユニットアセンブリ27を形成し得る。
本実施形態では、レンズ233は、画像センサ21の感光面211に対してユーザ指紋画像を結像させ、ユーザ指紋画像を縮小するように構成されている。対応する認識領域11の面積に対する画像センサ21の感光面211に形成される取り込み画像の面積の比は1未満である。すなわち、オブジェクト画像比は1よりも大きい。この場合、取り込み画像の面積は表示パネル1上の認識領域の面積よりも小さい。したがって、認識領域11の面積が変わらないままの場合、画像センサ21の感光面211の面積を低減して画像センサ21のコスト及びスクリーンアセンブリ20のコストを減らすことができる。加えて、画像センサ21の感光面211の面積が変わらないままの場合、画像センサ21に対応する認識領域11の面積が増加し、冗長なスプライスを用いて複数の認識領域11をスプライスして、電子装置100の指紋認識精度が向上させ得る。
単一のレンズ233は1つ以上のサブレンズを含み得る。本実施では、単一レンズ233が1つのサブレンズを含む。サブレンズは凸レンズである。他の実施では、単一レンズ233は複数のサブレンズを含む。複数のサブレンズは複数の凸レンズであり得るか又は凹レンズ及び凸レンズの組み合わせであり得る。別の実施では、レンズ233は代替的にメタマテリアル構造を用いて作製される平面レンズであり得る。
前述の説明は、本願の具体的な実施にすぎず、本願の保護範囲を制限することを意図していない。本願に開示の技術的範囲内で当業者が容易に理解する変更又は代替は、本願の保護範囲に含まれる。矛盾が生じない場合、本願の実施形態と実施形態の特徴とは相互に組み合わせられ得る。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。