以下の技法、装置及びシステムは様々な無線多重アクセスシステムに適用できる。多重アクセスシステムの例示は、CDMA(Code Division Multiple Access)システム、FDMA(Frequency Division Multiple Access)システム、TDMA(Time Division Multiple Access)システム、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)システム、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)システム、MC-FDMA(Multi-Carrier Frequency Division Multiple Access)システムを含む、CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)又はCDMA2000などの無線技術により実現される。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)、GPRS(General Packet Radio Service)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)などの無線技術により実現される。OFDMAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(wi-fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、又はE-UTRA(Evolved UTRA)などの無線技術により実現される。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long-Term Evolution)は、E-UTRAを利用したE-UMTS(Evolved UMTS)の一部である。3GPP LTEは、ダウンリンク(DL:Downlink)においてOFDMAを、アップリンク(UL:Uplink)においてSC-FDMAを使う。LTE-Aは3GPP LTEの進化したバージョンである。
説明の便宜のために、本明細書の実現は、主に3GPPベースの無線通信システムに関連して説明される。しかしながら、本明細書の技術的特性は、これに限定されない。例えば、3GPPベースの無線通信システムに対応する移動体通信システムに基づいて以下のような詳細な説明が提供されるが、3GPPベースの無線通信システムに限定されない本明細書の側面は他の移動通信システムにも適用できる。
本明細書において使用された用語及び技術のうち具体的に記述されていない用語及び技術については、本明細書以前に発行された無線通信標準文書を参照すればよい。
本明細書で「A又はB(A or B)」は「Aのみ」、「Bのみ」又は「AとBの両方」を意味し得る。言い換えると、本明細書において、「A又はB(A or B)」は「A及び/又はB(A and/or B)」と解され得る。例えば,本明細書において「A、B又はC(A,B or C)」は,「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」又は「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A,B and C)」を意味し得る。
本明細書において使用されるスラッシュ(/)やコンマ(comma)は、「及び/又は(and/or)」を意味し得る。例えば、「A/B」は「A及び/又はB」を意味し得る。これにより、「A/B」は「Aのみ」、「Bのみ」、又は「AとBの両方」を意味し得る。例えば、「A、B、C」は「A、B又はC」を意味し得る。
本明細書において「A及びBの少なくとも1つ(at least one of A and B)」は、「Aのみ」、「Bのみ」又は「AとBの両方」を意味し得る。また、本明細書において「A又はBの少なくとも1つ(at least one of A or B)」や「A及び/又はBの少なくとも1つ(at least one of A and/or B)」という表現は、「A及びBの少なくとも1つ(at least one of A and B)」と同様に解釈され得る。
また、本明細書において、「A、B及びCの少なくとも1つ(at least one of A, B and C)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」又は「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A, B and C)」を意味し得る。また、「A、B又はCの少なくとも1つ(at least one of A, B or C)」や「A、B及び/又はCの少なくとも1つ(at least one of A, B and C)」を意味し得る。
また、本明細書において用いられる括弧は「例えば(for example)」を意味し得る。具体的に、「制御情報(PDCCH)」と表示されている場合、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されているものであり得る。言い換えると、本明細書の「制御情報」は「PDCCH」に制限(limit)されることなく、「PDCCH」が「制御情報」の一例として提案されるものであり得る。また、「制御情報(すなわち、PDCCH)」と表示されている場合にも、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されているものであり得る。
本明細書において1つの図面内において個別に説明される技術的特徴は、個別に実現されてもよく、同時に実現されてもよい。
これに限らないが、本明細書において開示された様々な説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートは、機器間の無線通信及び/又は接続(例えば、5G)が要求される様々な分野に適用できる。
以下、本明細書は、図面を参照してより詳細に記述される。以下の図面及び/又は説明において同一の参照番号は異なる表示をしない限り、同一又は対応するハードウェアブロック、ソフトウェアブロック及び/又は機能ブロックを参照することができる。
図1は、本明細書の実現が適用される通信システムの例を示す。
図1に表示された5G使用シナリオは例示に過ぎず、本明細書の技術的特徴は図1に示されていない他の5G使用シナリオに適用されてもよい。
5Gに対する3つの主要要求事項のカテゴリは、(1)向上したモバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile BroadBand)のカテゴリ、(2)大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine Type Communication)のカテゴリ、(3)超高信頼低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low Latency Communications)のカテゴリである。
部分的な使用例は、最適化のために複数のカテゴリを要求することができ、他の使用例は1つのKPI(Key Performance Indicator)にのみ焦点を合わせることができる。5Gは柔軟で信頼できる方法を用いてこのような様々な使用例をサポートする。
eMBBは、基本的なモバイルインターネットアクセスをはるかに凌駕し、クラウドと拡張現実において豊富な双方向作業及びメディア及びエンターテイメントアプリケーションをカバーする。データは5G核心動力の1つであり、5G時代には初めて専用音声サービスが提供されない可能性がある。5Gでは、通信システムが提供するデータ接続を活用した応用プログラムにより音声処理が単純化されることが予想される。トラヒック増加の主な原因は、コンテンツのサイズの増加と高いデータ送信速度を要求するアプリケーションの増加のためである。より多くの装置がインターネットに接続されることにより、ストリーミングサービス(オーディオとビデオ)、対話ビデオ、モバイルインターネット接続がより広く使われるだろう。このような多くのアプリケーションは、ユーザのためのリアルタイム情報と警報をプッシュ(push)するために常にオンになっている状態の接続を要求する。クラウドストレージ(cloud storage)とアプリケーションは、モバイル通信プラットフォームにおいて急速に増加しており、業務とエンターテイメントの両方に適用できる。クラウドストレージは、アップリンクデータ送信速度の増加を加速する特殊な活用事例である。5Gはクラウドの遠隔作業にも使用される。触覚インタフェースを使用するとき、5Gはユーザの良好な経験を維持するために、はるかに低いエンドツーエンド(end-to-end)遅延時間を要求する。例えば、クラウドゲーム及びビデオストリーミングなどのエンターテイメントは、モバイルブロードバンド機能に対する需要を増加させるもう1つの核心要素である。汽車、車両、飛行機などの移動性の高い環境を含む全ての場所において、スマートフォンとタブレットはエンターテイメントが必須である。他の使用例としては、エンターテイメント及び情報検索のための拡張現実である。この場合、拡張現実は非常に低い遅延時間と瞬間データボリュームを必要とする。
また、最も期待される5Gの使用例の1つは、全ての分野において埋め込みセンサ(embedded sensors)を円滑に接続できる機能、すなわち、mMTCと関連がある。潜在的にIoT(Internet-Of-Things)機器の数は2020年までに2億4千万台に達すると予想される。産業IoTは5Gを介してスマートシティ、資産追跡、スマートユーティリティ、農業、セキュリティインフラを可能にする主な役割の1つである。
URLLCは、メインインフラの遠隔制御により業界を変化させる新しいサービスと自動運転車両などの超高信頼性の低遅延リンクを含んでいる。スマートグリッドを制御し、産業を自動化し、ロボット工学を達成し、ドローンを制御及び調整するためには信頼性と遅延時間が必須である。
5Gは、毎秒数百メガビットと評価されたストリーミングを毎秒ギガビットに提供する手段であり、FTTH(Fiber-To-The-Home)とケーブルベースのブロードバンド(又はDOCSIS)を補完することができる。仮想現実と拡張現実だけでなく、4K以上(6K、8K以上)の解像度のテレビを伝達するためには、このような速い速度が必要である。仮想現実(VR:Virtual Reality)及び拡張現実(AR:Augmented Reality)アプリケーションには、没入度の高いスポーツゲームが含まれている。特定のアプリケーションには特殊なネットワーク構成が必要となる可能性がある。例えば、VRゲームの場合、ゲーム会社は待機時間を最小化するためにコアサーバをネットワーク運営者のエッジネットワークサーバに統合しなければならない。
自動車は、車載移動通信の多くの使用例とともに、5Gにおいて新たな重要な動機づけの力となると期待される。例えば、乗客のための娯楽は、高い同時容量と移動性の高い広帯域移動通信を要求する。今後、ユーザが位置と速度に関係なく高品質の接続を期待し続けているためである。自動車分野のまた他の使用例はARダッシュボード(dashboard)である。ARダッシュボードは、運転者がフロントウィンドウから見える物体以外に暗い場所から物体を識別できるようにし、運転者への情報伝達をオーバーラップ(overla)して物体との距離及び物体の動きを表示する。将来は、無線モジュールが車両間の通信、車両と支援インフラ間の情報交換、車両とその他に接続された装置(例えば、歩行者が同伴する装置)間の情報交換を可能にする。安全システムは運転者がより安全に運転できるように行動の代替過程を案内して事故の危険性を低減する。次のステップは遠隔に制御されるか自動運転される車になるだろう。そのためには、相異なる自動運転車間の、そして車両とインフラ間の非常に高い信頼性と非常に速い通信が必要である。これからは自動運転車が全ての走行活動を行い、運転者は車両が識別できない異常トラフィックにのみ集中するようになるだろう。自動運転車の技術要求事項は、人間が達成できない水準に交通安全が高くなるように超低遅延と超高信頼を要求する。
スマート社会として言及されたスマートシティとスマートホーム/ビルが高密度無線センサネットワークに内蔵されるだろう。知能型センサの分散ネットワークは、都市又は住宅のコスト及びエネルギー効率的なメンテナンスの条件を識別する。各家庭に対しても類似の構成を行うことができる。全ての温度センサ、窓と暖房コントローラ、盗難警報器、家電製品が無線で接続される。このようなセンサの多数は、一般的にデータ送信速度、電力及びコストが低い。しかしながら、モニタリングのためにリアルタイムHDビデオが特定タイプの装置によって要求されることもある。
熱やガスを含むエネルギー消費と分配をより高いレベルで分散させて、分配センサネットワークに対する自動化された制御が要求される。スマートグリッドは、デジタル情報と通信技術を利用して情報を収集し、センサを互いに接続して、収集された情報に従って動作させる。この情報は、供給会社及び消費者の行動を含むので、スマートグリッドは効率性、信頼性、経済性、生産持続可能性、自動化などの方法により電気のような燃料の分配を改善することができる。スマートグリッドは遅延時間の短いまた他のセンサネットワークとして見なされることもできる。
ミッションクリティカルアプリケーション(例えば、e-health)は5G使用シナリオの1つである。健康部門には移動体通信の恩恵を受けられる多くのアプリケーションが含まれている。通信システムは遠方からの臨床治療を提供する遠隔診療をサポートすることができる。遠隔診療は、距離に対する障壁を減らし、遠方の地域では持続的に利用できない医療サービスに対する接近の改善に役立つ。また、遠隔診療は、応急状況において重要な治療を行い、生命を救うために使用される。移動通信ベースの無線センサネットワークは心拍数及び血圧などのパラメータに対する遠隔モニタリング及びセンサを提供することができる。
無線と移動通信は産業応用分野において徐々に重要になっている。配線は、設置及び維持管理の費用が高い。従って、ケーブルを再構成可能な無線リンクに取り替える可能性は、多くの産業分野において魅力的な機会である。しかしながら、このような取り替えを達成するためには、ケーブルと類似した遅延時間、信頼性及び容量を有する無線接続が構築されなければならず、無線接続の管理を単純化する必要がある。5G接続が必要な場合、待機時間が短くてエラーの可能性が非常に低いことが新しい要求事項である。
物流及び貨物追跡は位置情報システムを用いてどこでもインベントリ及びパッケージ追跡を可能にする移動通信の重要な使用例である。物流と貨物の利用例は一般に低いデータ速度を要求するが、広い範囲と信頼性を備えた位置情報が必要である。
図1を参照すると、通信システム1は、無線装置100a~100f、基地局(BS:200)及びネットワーク300を含む。図1は、通信システム1のネットワークの例として5Gネットワークを説明するが、本明細書の実現は5Gシステムに限定されず、5Gシステムを超えて将来の通信システムにも適用できる。
基地局200とネットワーク300は無線装置として実現でき、特定無線装置は他の無線装置と関連して基地局/ネットワークノードとして動作できる。
無線装置100a~100fは無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)(例えば、5G NR又はLTE)を使って通信を行う装置を示し、通信/無線/5G装置ともいえる。無線装置100a~100fは、これに限定されず、ロボット100a、車両100b-1及び100b-2、エクステンデッドリアリティ(XR:eXtended Reality)装置100c、携帯装置100d、家電製品100e、IoT(Internet-Of-Things)装置100f及び人工知能(AI:Artificial Intelligence)装置/サーバ400を含む。例えば、車両には無線通信機能を有する車両、自動運転車両及び車両間通信を行える車両が含まれる。車両には無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)が含まれる。XR装置はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Realty)装置を含み、車両、テレビ、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブル装置、家電製品、デジタル表示板、車両、ロボットなどに装着されたHMD(Head-Mounted Device)、HUD(Head-Up Display)の形態で実現される。携帯用装置にはスマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル装置(例えば、スマートウォッチ又はスマートグラス)及びコンピュータ(例えば、ノートパソコン)が含まれる。家電製品にはテレビ、冷蔵庫、洗濯機が含まれる。IoT装置にはセンサとスマートメーターが含まれる。
本明細書において、無線装置100a~100fはユーザ装置(UE:User Equipment)と呼んでもよい。UEは、例えば、携帯電話、スマートフォン、ノートパソコン、デジタル放送端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーションシステム、スレートPC、タブレットPC、ウルトラブック、車両、自動運転機能を有する車両、コネクティッドカー、UAV、AIモジュール、ロボット、AR装置、VR装置、MR装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、フィンテック装置(又は、金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、5Gサービスと関連した装置又は4次産業革命と関連した装置を含む。
例えば、UAVは人が搭乗せずに無線制御信号によって航行される航空機であり得る。
例えば、VR装置は、仮想環境のオブジェクト又は背景を実現するための装置を含む。例えば、AR装置は、仮想世界のオブジェクトや背景を実世界のオブジェクトや背景に連結して実現した装置を含む。例えば、MR装置は、客体や仮想世界の背景を客体や実世界の背景に併合して実現したデバイスを含む。例えば、ホログラム装置は、ホログラムと呼ばれる2つのレーザー照明が出会った時に発生する光の干渉現象を利用して、立体情報を記録及び再生することにより360度の立体映像を実現する装置を含む。
例えば、公共安全装置は、使用者の体に着用できるイメージ中継装置又はイメージ装置を含む。
例えば、MTC装置とIoT装置は、人間の直接的な介入や操作を必要としない装置であり得る。例えば、MTC装置とIoT装置は、スマートメーター、自動販売機、温度計、スマート電球、ドアロック又は様々なセンサを含む。
例えば、医療装置は、疾病の診断、処理、緩和、治療又は予防の目的に使用される装置であり得る。例えば、医療装置は、負傷や損傷を診断、処理、緩和又は矯正するために使用される装置であり得る。例えば、医療装置は、構造又は機能を検査、取り替え又は修正する目的で使用される装置であり得る。例えば、医療装置は、妊娠調整の目的で使用される装置であり得る。例えば、医療装置は、治療用装置、運転用装置、(体外)診断装置、補聴器又は施術用装置を含む。
例えば、セキュリティ装置は、発生する危険を防止し、安全を維持するために設置された装置であり得る。例えば、セキュリティ装置はカメラ、閉回路テレビ(CCTV)、録音機又はドライブレコーダーであり得る。
例えば、フィンテック装置は、モバイル決済のような金融サービスを提供できる装置であり得る。例えば、フィンテック装置は支払装置又はPOSシステムを含む。
例えば、気候/環境装置は、気候/環境をモニターしたり予測したりする装置を含む。
無線装置100a~100fは、基地局200を介してネットワーク300と接続できる。無線装置100a~100fにはAI技術が適用され、無線装置100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400に接続できる。ネットワーク300は、3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク、5G(例えば、NR)ネットワーク及び5G以後のネットワークなどを利用して構成されてもよい。無線装置100a~100fは基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信することもできるが、基地局200/ネットワーク300を介さずに直接通信(例えば、サイドリンク通信(sidelink communication))することもできる。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信(例えば、V2V(Vehicle-to-Vehicle)/V2X(Vehicle-to-everything)通信)を行うことができる。また、IoT機器(例えば、センサ)は他のIoT機器(例えば、センサ)又は他の無線装置100a~100fと直接通信を行うことができる。
無線装置100a~100f間及び/又は無線装置100a~100fと基地局200間及び/又は基地局200間に無線通信/接続150a、150b、150cが確立されることができる。ここで、無線通信/接続は、アップリンク/ダウンリンク通信150a、サイドリンク通信150b(または、D2D(Device-To-Device)通信)、基地局間通信150c(例えば、中継、IAB(Integrated Accessand Backhaul))などの様々なRAT(例えば、5G NR)により確立されることができる。無線通信/接続150a、150b、150cにより無線装置100a~100fと基地局200は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/接続150a、150b、150cは様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本明細書の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための多様な構成情報の設定過程、多様な信号処理過程(例えば、チャネルエンコード/デコード、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、及びリソース割り当て過程のうち少なくとも一部が行われる。
図2は、本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
図2を参照すると、第1無線装置100と第2無線装置200は様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送受信できる。図2において、{第1無線装置100及び第2無線装置200}は図1の{無線装置100a~100f及び基地局200}、{無線装置100a~100f及び無線装置100a~100f}及び/又は{基地局200及び基地局200}の少なくとも1つに対応できる。
第1無線装置100は、1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含む。第1無線装置100は、1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108をさらに含んでもよい。プロセッサ102は、メモリ104及び/又は送受信機106を制御する。プロセッサ102は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成される。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106を介して第1情報/信号を含む無線信号を送信する。また、プロセッサ102は、送受信機106を介して第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号を処理して得られた情報をメモリ104に格納する。メモリ104は、プロセッサ102と接続でき、プロセッサ102の動作に関する様々な情報を格納する。例えば、メモリ104は、プロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ102とメモリ104はRAT(例えば、LTE、NR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。送受信機106は、プロセッサ102と接続でき、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は、送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットと混用できる。本明細書において、第1無線装置100は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
第2無線装置200は、1つ以上のプロセッサ202及び1つ以上のメモリ204を含む。第2無線装置200は、1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208をさらに含んでもよい。プロセッサ202は、メモリ204及び/又は送受信機206を制御する。プロセッサ202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成される。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206を介して第3情報/信号を含む無線信号を送信する。また、プロセッサ202は、送受信機206を介して第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号を処理して得られた情報をメモリ204に格納する。メモリ204は、プロセッサ202と接続でき、プロセッサ202の動作に関する様々な情報を格納する。例えば、メモリ204は、プロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、RAT(例えば、LTE、NR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。送受信機206は、プロセッサ202と接続でき、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機206は、送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206は、RFユニットと混用できる。本明細書において、第2無線装置200は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
以下、無線装置100、200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られるものではないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102、202により実現されてもよい。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の層(例えば、PHY(physical)、MAC(Media Access Control)、RLC(Radio Link Control)、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)、RRC(Radio Resource Control)、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)のような機能的層)を実現することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従って1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従ってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従ってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つ以上の送受信機106、206に提供できる。1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の送受信機106、206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信し、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従ってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を取得することができる。
1つ以上のプロセッサ102、202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ及び/又はマイクロコンピュータと呼ばれてもよい。1つ以上のプロセッサ102、202はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はこれらの組み合わせにより実現できる。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)及び/又は1つ以上のFPGA(Field Prorgrammable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102、202に含まれる。本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートはファームウェア及び/又はソフトウェアを使用して実現でき、ファームウェア及び/又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように設定される。本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを行うように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102、202に含まれるか、1つ以上のメモリ104、204に格納されて1つ以上のプロセッサ102、202により駆動される。本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートは、コード、命令語及び/又は命令語の集合形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して実現される。
1つ以上のメモリ104、204は、1つ以上のプロセッサ102、202と接続でき、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納する。1つ以上のメモリ104、204は、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスタ、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り記憶媒体及び/又はこれらの組み合わせから構成される。1つ以上のメモリ104、204は、1つ以上のプロセッサ102、202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104、204は有線又は無線接続などの様々な技術により1つ以上のプロセッサ102、202と接続できる。
1つ以上の送受信機106、206は1つ以上の他の装置に本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートなどにおいて言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信する。1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上の他の装置から本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートなどにおいて言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信する。例えば、1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のプロセッサ102、202に接続でき、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の送受信機106、206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信するように制御することができる。また、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の送受信機106、206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信するように制御することができる。
1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のアンテナ108、208と接続できる。1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上のアンテナ108、208を介して本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートなどにおいて言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。
1つ以上の送受信機106、206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理するために、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換する。1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換する。そのために、1つ以上の送受信機106、206は、(アナログ)発振器(oscillator)及び/又はフィルタを含んでもよい。例えば、1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202の制御下、(アナログ)発振器及び/又はフィルタによりOFDMベースバンド信号をOFDM信号にアップコンバート(up-conver)し、アップコンバートされたOFDM信号を搬送波周波数において送信することができる。1つ以上の送受信機106、206は、搬送波周波数においてOFDM信号を受信し、1つ以上のプロセッサ102、202の制御下で(アナログ)発振器及び/又はフィルタによりOFDM信号をOFDMベースバンド信号にダウンコンバート(down-convert)する。
本明細書の実現において、UEはアップリンク(UL:Uplink)で送信装置として、ダウンリンク(DL:Downlink)で受信装置として動作する。本明細書の実現において、基地局はULで受信装置として、DLで送信装置として動作する。以下において、記述上の便宜のために、第1無線装置100はUEとして、第2無線装置200は基地局として動作するものと主に仮定する。例えば、第1無線装置100に接続、搭載又は発売されたプロセッサ102は、本明細書の実現に応じてUE動作を行うか、本明細書の実現に応じてUE動作を行うために送受信機106を制御するように構成される。第2無線装置200に接続、搭載、又は発売されたプロセッサ202は、本明細書の実現に応じて基地局動作を行うか、本明細書の実現に応じて基地局動作を行うために送受信機206を制御するように構成される。
本明細書において、基地局はノードB(Node B)、eNode B(eNB)、gNBと呼ばれてもよい。
図3は、本明細書の実現が適用される無線装置の例を示す。
無線装置は、使用例/サービスに応じて様々な形態で実現できる(図1を参照)。
図3を参照すると、無線装置100、200は図2の無線装置100、200に対応し、様々な構成要素、装置/部分及び/又はモジュールにより構成される。例えば、各無線装置100、200は通信装置110、制御装置120、メモリ装置130及び追加構成要素140を含む。通信装置110は、通信回路112及び送受信機114を含む。例えば、通信回路112は、図2の1つ以上のプロセッサ102、202及び/又は図2の1つ以上のメモリ104、204を含む。例えば、送受信機114は、図2の1つ以上の送受信機106、206及び/又は図2の1つ以上のアンテナ108、208を含む。制御装置120は、通信装置110、メモリ装置130、追加構成要素140に電気的に接続され、各無線装置100、200の全体動作を制御する。例えば、制御装置120は、メモリ装置130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて、各無線装置100、200の電気/機械的動作を制御する。制御装置120は、メモリ装置130に格納された情報を無線/有線インタフェースを介して通信装置110を経て外部(例えば、その他の通信装置)に送信するか、又は無線/有線インタフェースを介して通信装置110を経て外部(例えば、その他の通信装置)から受信した情報をメモリ装置130に格納する。
追加構成要素140は無線装置100、200のタイプに応じて多様に構成される。例えば、追加構成要素140は、動力装置/バッテリ、入出力(I/O)装置(例えば、オーディオI/Oポート、ビデオI/Oポート)、駆動装置及びコンピューティング装置の少なくとも1つを含む。無線装置100、200は、これに限定されず、ロボット(図1の100a)、車両(図1の100b-1o及び100b-2)、XR装置(図1の100c)、携帯装置(図1の100d)、家電製品(図1の100e)、IoT装置(図1の100f)、デジタル放送端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(又は金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、AIサーバ/装置(図1の400)、基地局(図1の200)、ネットワークノードの形態で実現できる。無線装置100、200は、使用例/サービスに応じて移動又は固定場所で使用できる。
図3において、無線装置100、200の様々な構成要素、装置/部分及び/又はモジュールの全体は、有線インタフェースを介して互いに接続されるか、少なくとも一部が通信装置110を介して無線に接続される。例えば、各無線装置100、200において、制御装置120と通信装置110は有線で接続され、制御装置120と第1装置(例えば、130と140)は通信装置110を介して無線で接続される。無線装置100、200内の各構成要素、装置/部分及び/又はモジュールは1つ以上の要素をさらに含んでもよい。例えば、制御装置120は1つ以上のプロセッサ集合により構成される。一例として、制御装置120は通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(AP:Application Processor)、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)、グラフィック処理装置及びメモリ制御プロセッサの集合により構成される。他の例として、メモリ装置130は、RAM、DRAM(Dynamic RAM)、ROM、フラッシュメモリ、揮発性メモリ、非揮発性メモリ及び/又はこれらの組み合わせにより構成される。
図4は、本明細書の実現が適用される無線装置の他の例を示す。
図4を参照すると、無線装置100、200は図2の無線装置100、200に対応し、多様な構成要素、装置/部分及び/又はモジュールから構成される。
第1無線装置100は、送受信機106のような少なくとも1つの送受信機及びプロセッシングチップ101のような少なくとも1つのプロセッシングチップを含む。プロセッシングチップ101は、プロセッサ102のような少なくとも1つのプロセッサとメモリ104のような少なくとも1つのメモリを含む。メモリ104は、プロセッサ102に動作可能に接続される。メモリ104は、様々なタイプの情報及び/又は命令を格納する。メモリ104は、プロセッサ102により実行されるとき、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを行う命令を実現するソフトウェアコード105を格納する。例えば、ソフトウェアコード105は、プロセッサ102により実行されるとき、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを行う命令を実現する。例えば、ソフトウェアコード105は、1つ以上のプロトコルを行うためにプロセッサ102を制御する。例えば、ソフトウェアコード105は、1つ以上の無線インタフェースプロトコル層を実行するためにプロセッサ102を制御する。
第2無線装置200は、送受信機206のような少なくとも1つの送受信機及びプロセッシングチップ201のような少なくとも1つのプロセッシングチップを含む。プロセッシングチップ201はプロセッサ202のような少なくとも1つのプロセッサとメモリ204のような少なくとも1つのメモリを含む。メモリ204は、プロセッサ202に動作可能に接続される。メモリ204は、様々なタイプの情報及び/又は命令を格納する。メモリ204は、プロセッサ202により実行されるとき、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを行う命令を実現するソフトウェアコード205を格納する。例えば、ソフトウェアコード205は、プロセッサ202により実行されるとき、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを行う命令を実現する。例えば、ソフトウェアコード205は、1つ以上のプロトコルを行うためにプロセッサ202を制御する。例えば、ソフトウェアコード205は1つ以上の無線インタフェースプロトコル層を実行するためにプロセッサ202を制御する。
図5は、本明細書の実現が適用されるUEの例を示す。
図5を参照すると、UE100は図2の第1無線装置100及び/又は図4無線装置100に対応する。
UE100は、プロセッサ102、メモリ104、送受信機106、1つ以上のアンテナ108、電源管理モジュール110、バッテリ112、ディスプレイ114、キーパッド116、SIM(Subscriber Identification Module)カード118、スピーカ120、マイク122を含む。
プロセッサ102は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成される。プロセッサ102は、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するようにUE100の1つ以上の他の構成要素を制御するように構成される。無線インタフェースプロトコル層はプロセッサ102に実現できる。プロセッサ102は、ASIC、その他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含む。プロセッサ102はアプリケーションプロセッサであり得る。プロセッサ102は、DSP(Digital Signal Processor)、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、モデム(変造及び復調器)の少なくとも1つを含む。プロセッサ102の例は、Qualcomm(登録商標)で製造したSNAPDRAGONTMシリーズプロセッサ、Samsung(登録商標)で製造したEXYNOSTMシリーズプロセッサ、Apple(登録商標)で製造したAシリーズプロセッサ、MediaTek(登録商標)で製造したHELLIOTMシリーズプロセッサ、Intel(登録商標)で製造したATOMTMシリーズプロセッサ又は対応する次世代プロセッサから見つけることができる。
メモリ104は、プロセッサ102と動作可能に結合され、プロセッサ102を動作させるための様々な情報を格納する。メモリ104は、ROM、RAM、フラッシュメモリ、メモリカード、保存媒体及び/又はその他の格納装置を含む。実施例がソフトウェアで実現されるとき、ここに説明された技術は、本明細書で開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを行うモジュール(例えば、手順、機能など)を使用することで実現できる。モジュールはメモリ104に格納され、プロセッサ102により実行される。メモリ104はプロセッサ102内に又はプロセッサ102の外部に実現されてもよく、この場合、技術において知られている様々な方法によりプロセッサ102と通信的に結合されることができる。
送受信機106は、プロセッサ102と動作可能に結合され、無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機と受信機を含む。送受信機106は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含む。送受信機106は、1つ以上のアンテナ108を制御して無線信号を送信及び/又は受信する。
電源管理モジュール110はプロセッサ102及び/又は送受信機106の電源を管理する。バッテリ112は電源管理モジュール110に電源を供給する。
ディスプレイ114はプロセッサ102により処理された結果を出力する。キーパッド116はプロセッサ102により使用される入力を受信する。キーパッド116はディスプレイ114に表示されてもよい。
SIMカード118は、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)とそれと関連したキーを安全に格納するための集積回路であり、携帯電話やコンピュータなどの携帯電話装置において加入者を識別し、認証するために使われる。また、多くのSIMカードに連絡先情報を格納することもできる。
スピーカ120はプロセッサ102により処理されたサウンド関連結果を出力する。マイク122はプロセッサ102により使用されるサウンド関連入力を受信する。
図6及び図7は、本明細書の実現が適用される3GPPベースの無線通信システムにおけるプロトコルスタックの例を示す。
特に、図6は、UEとBS間の無線インタフェースユーザプレーンプロトコルスタックの一例を示し、図7は、UEとBS間の無線インタフェース制御プレーンプロトコルスタックの一例を示す。制御プレーンは、UEとネットワークが呼(call)を管理するために使用する制御メッセージが送信される経路を意味する。ユーザプレーンは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データやインターネットパケットデータが伝達される経路を意味する。図6を参照すると、ユーザプレーンプロトコルスタックは層1(すなわち、PHY層)と層2に区分される。図7を参照すると、制御プレーンプロトコルスタックは層1(すなわち、PHY層)、層2、層3(例えば、RRC層)及びNAS(Non-Access Stratum)層に区分される。層1、層2、及び層3をAS(Access Stratum)という。
3GPP LTEシステムにおいて層2はMAC、RLC、PDCPの副層に分けられる。3GPP NRシステムにおいて層2はMAC、RLC、PDCP及びSDAPの副層に分けられる。PHY層はMAC副層に送信チャネルを提供し、MAC副層はRLC副層に論理チャネルを、RLC副層はPDCP副層にRLCチャネルを、PDCP副層はSDAP副層に無線ベアラを提供する。SDAP副層は5GのコアネットワークにQoS(Quality Of Service)の流れを提供する。
3GPP NRシステムにおいてMAC副層の主要サービス及び機能は、論理チャネルと送信チャネル間のマッピング;1つ又は他の論理チャネルに属するMAC SDUを送信チャネル上で物理層に/から伝達される送信ブロック(TB:Transport Block)に/から多重化/逆多重化する段階;スケジューリング情報報告;HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)によるエラー訂正(CA(carrier aggregation)の場合、セル当たり1つのHARQ個体);動的スケジューリングによるUE間の優先順位処理;論理チャネルの優先順位指定による1つのUEの論理チャネル間の優先順位処理;パディングを含む。単一のMAC個体は複数のヌメロロジー(numerology)、送信タイミング及びセルをサポートできる。論理チャネル優先順位指定のマッピング制限は、論理チャネルが使用できるヌメロロジー、セル及び送信タイミングを制御する。
MACは様々な種類のデータ送信サービスを提供する。他の種類のデータ送信サービスを収容するために、多様なタイプの論理チャネルが定義される。すなわち、それぞれの論理チャネルは特定のタイプの情報送信をサポートする。各論理チャネルタイプは、送信される情報タイプに応じて定義される。論理チャネルは、制御チャネルとトラフィックチャネルの2つのグループに分類される。制御チャネルは、制御プレーン情報の送信にのみ使用され、トラフィックチャネルはユーザプレーン情報の送信にのみ使用される。BCCH(Broadcast Control Channel)はシステム制御情報の放送のためのダウンリンク論理チャネルである。PCCH(Paging Control Channel)は、ページング情報、システム情報変更通知及び進行中の公共警告サービス(PWS:Public Warning Service)放送の表示を送信するダウンリンク論理チャネルである。CCCH(Common Control Channel)は、UEとネットワークの間で制御情報を送信するための論理チャネルであって、ネットワークとRRC接続がないUEのために使用される。DCCH(Dedicated Control Channel)は、UEとネットワーク間に専用制御情報を送信する点対点双方向論理チャネルであり、RRC接続を有するUEにより使用される。DTCH(Dedicated Traffic Channel)はユーザ情報送信のために1つのUE専用である点対点論理チャネルである。DTCHは、アップリンクとダウンリンクの両方に存在し得る。ダウンリンクにおいて論理チャネルと送信チャネルの間に次の接続が存在する。BCCHはBCH(Broadcast Channel)にマッピングされることができ、BCCHはDL-SCH(Downlink Shared Channel)にマッピングされることができ、PCCHはPCH(Paging Channel)にマッピングされることができ、CCCHはDL-SCHにマッピングされることができ、DCCHはDL-SCHにマッピングされることができ、DTCHはDL-SCHにマッピングされることができる。アップリンクにおいて、論理チャネルと送信チャネルの間に次の接続が存在する。CCCHはUL-SCH(Uplink Shared Channel)にマッピングされることができ、DCCHは、UL-SCHにマッピングされることができ、及びDTCHは、UL-SCHにマッピングされることができる。
RLC副層はTM(Transparent Mode)、UM(Unacknowledged Mode)、AM(Acknowledged Mode)の3つの送信モードをサポートする。RLC設定は、ヌメロロジー及び/又は送信期間に依存しない論理チャネル別に行われる。3GPP NRシステムにおいてRLC副層の主要サービス及び機能は送信モードに応じて異なり、上位層PDUの送信;PDCPにあるものと独立的なシーケンス番号指定(UM及びAM);ARQによるエラー修正(AMのみ);RLC SDUの分割(AM及びUM)及び再分割(AMのみ);SDUの再組立(AM及びUM);重複感知(AMのみ);RLC SDU廃棄(AM及びUM);RLC再確立;プロトコルエラー感知(AMのみ)を含む。
3GPP NRシステムにおいて、ユーザプレーンに対するPDCA副層の主要サービス及び機能は、シーケンスナンバリング;ROHC(Robust Header Compression)を使用したヘッダ圧縮及び圧縮解除;ユーザデータ送信;再整列及び重複感知;順に従って伝達(in-order delivery);PDCP PDUルーティング(分割ベアラの場合);PDCP SDUの再送信;暗号化;解読及び完全性保護;PDCP SUD廃棄;RLC AMのためのPDCP再確立及びデータ復旧;RLC AMのためのPDCP状態報告;PDCP PDUの複製及び下位層への複製廃棄表示を含む。制御プレーンに対するPDCP副層の主要サービス及び機能は、シーケンスナンバリング;暗号化、解読及び完全性保護;制御プレーンデータ送信;再整列及び重複検知;順に従った伝達;PDCP PDUの複製及び下位層への複製廃棄表示を含む。
3GPP NRシステムにおいてSDAPの主要サービス及び機能は、QoS流れとデータ無線ベアラ間のマッピング;DL及びULパケットの両方にQoS流れID(QFI:Qos Flow ID)の表示を含む。SDAPの単一プロトコル個体は、各個別PDUセッションに対して設定される。
3GPP NRシステムにおいて、RRC副層の主要サービス及び機能は、AS及びNASと関連したシステム情報の放送;5GC又はNG-RANにより開始されたページング;UEとNG-RANの間のRRC接続の設定、維持及び解除;キー管理を含むセキュリティ機能;シグナリング無線ベアラ(SRB:Signaling Radio Bearer)及びデータ無線ベアラ(DRB:Data Radio Bearer)の設定、構成、維持及び解除;移動性機能(ハンドオーバー及びコンテキスト送信、UEセル選択及び再選択並びにセル選択及び再選択の制御、RAT間の移動性を含む);QoS管理機能;UE測定報告及び報告制御;無線リンク失敗の感知及び復旧;UEから/にNASに/からNASメッセージ送信を含む。
図8は、本明細書の実現が適用される3GPPベースの無線通信システムにおけるフレーム構造を示す。
図8に示されたフレーム構造は、例示に過ぎず、サブフレームの数、スロットの数及び/又はフレーム内のシンボルの数は多様に変更されてもよい。3GPPベースの無線通信システムにおいて、1つのUEに対して集成された複数のセル間にOFDMヌメロロジー(例えば、SCS(Sub-Carrier Spacing)、TTI(Transmission Time Interval)期間)が異なるように設定されてもよい。例えば、UEが集成されたセルに対して相異なるSCSと設定される場合、同一数のシンボルを含む時間リソース(例えば、サブフレーム、スロット又はTTI)の(絶対時間)持続時間は集成されたセル間に相異なる場合もある。ここで、シンボルはOFDMシンボル(又はCP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(又はDFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform-Spread-OFDM)シンボルを含む。
図8を参照すると、ダウンリンク及びアップリンク送信はフレームで構成される。各フレームはTf=10ms持続時間を有する。各フレームは2つの半フレーム(half-frame)に分けられ、各半フレームの持続時間は5msである。各半フレームは5つのサブフレームから構成され、サブフレーム当たりの持続時間Tsfは1msである。各サブフレームはスロットに分けられ、サブフレームのスロットの数は、副搬送波間隔に応じて異なる。各スロットはCP(Cyclic Prefix)に基づいて14個又は12個のOFDMシンボルを含む。一般CPにおいて、各スロットは14個のOFDMシンボルを含み、拡張CPにおいて各スロットは12個のOFDMシンボルを含む。ヌメロロジーは幾何級数的に拡張可能な副搬送波間隔Δf=2u*15kHzに基づく。
表1は副搬送波間隔Δf=2u*15kHzに応じて、一般CPに対するスロット当たりOFDMシンボルの数Nslotsymb、フレーム当たりスロットの数Nframe,uslot及びサブフレーム当たりスロットの数Nsubframe,uslotを示す。
表2は、副搬送波間隔Δf=2u*15kHzに応じて、拡張CPに対するスロット当たりOFDMシンボルの数Nslotsymb、フレーム当たりスロットの数Nframe,uslot及びサブフレーム当たりスロットの数Nsubframe,uslotを示す。
スロットは、時間領域において複数のシンボル(例えば、14個又は12個のシンボル)を含む。各ヌメロロジー(例えば、副搬送波間隔)及び搬送波に対して、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)により表示される共通リソースブロック(CRB:Common Resource Block)Nstart,ugridから開始するNsize,ugrid,x*NRBsc副搬送波及びNsubframe,usymbOFDMシンボルリソースグリッドが定義される。ここで、Nsize,ugrid,xはリソースグリッドにおいてリソースブロック(RB:Resource Block)の数であり、添字xはダウンリンクの場合はDLであり、アップリンクの場合はULである。NRBscはRB当たりの副搬送波の数である。3GPPベースの無線通信システムにおいて、NRBscは一般に12である。与えられたアンテナポートp、副搬送波間隔設定u及び送信方向(DL又はUL)に対して1つのリソースグリッドがある。副搬送波間隔設定uに対する搬送波帯域幅Nsize,ugridは、上位層パラメータ(例えば、RRCパラメータ)により与えられる。アンテナポートp及び副搬送波間隔設定uに対するリソースグリッドの各要素をリソース要素(RE:Resource Element)といい、各REに1つの複素シンボルがマッピングされる。リソースグリッドの各REは、周波数領域においてインデックスkと時間領域において基準点に対するシンボル位置を示すインデックスlにより固有に識別される。3GPPベースの無線通信システムにおいて、RBは周波数領域において連続する12個の副搬送波として定義される。
3GPP NRシステムにおいて、RBはCRBとPRB(Physical Resource Block)に区分される。CRBは、副搬送波間隔設定uに対して周波数領域において0から増加する方向に番号が指定される。副搬送波間隔設定uに対するCRB0の副搬送波0の中心は、リソースブロックグリッドに対する共通基準点の役割をする「ポイントA」と一致する。3GPP NRシステムにおいて、PRBは帯域幅部分(BWP:BandWidth Part)内で定義され、0からNsizeBWP,i-1まで番号が指定される。ここで「i」はBWP番号である。BWPiのPRB nPRB とCRB nCRBとの間の関係は以下の通りである。nPRB=nCRB+NsizeBWP,i、ここで、NsizeBWP,iはBWPがCRB0を基準に開始するCRBである。BWPは複数の連続的なRBを含む。搬送波は最大N(例えば、5)のBWPを含む。UEは与えられた要素搬送波上で1つ以上のBWPに設定されることができる。UEに設定されたBWPのうち一回に1つのBWPのみを活性化することができる。活性BWPはセルの動作帯域幅内においてUEの動作帯域幅を定義する。
NR周波数帯域は2つのタイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(Frequency Range)と定義される。周波数範囲の数値は変更されることができる。例えば、2つのタイプ(FR1、FR2)の周波数範囲は、以下の表3のようである。説明の便宜のために、NRシステムにおいて使用される周波数範囲のうちFR1は「sub 6GHz range」を意味し、FR2は「above 6GHz range」を意味し、ミリメートルウェーブ(MilliMeter Wave、mmW)と呼ばれる。
前述のように、NRシステムの周波数範囲の数値は変更できる。例えば、FR1は下記の表4のように410MHzないし7125MHzの帯域を含む。すなわち、FR1は6GHz(又は5850、5900、5925MHzなど)以上の周波数帯域を含む。例えば、FR1内において含まれる6GHz(又は、5850、5900、5925MHzなど)以上の周波数帯域は非免許帯域(unlicensed band)を含む。非免許帯域は多様な用途、例えば、車両のための通信(例えば、自動運転)のために使用できる。
本開示において、「セル」という用語は、1つ以上のノードが通信システムを提供する地理的領域を意味するか、又は無線リソースを意味し得る。地理的領域としての「セル」は、ノードが搬送波を使用してサービスを提供できるカバレッジとして理解でき、無線リソース(例えば、時間-周波数リソース)としての「セル」は、搬送波により設定された周波数範囲である帯域幅と関連する。無線リソースと関連した「セル」は、ダウンリンクリソースとアップリンクリソースの組み合わせ、例えば、DL CC(Component Carrier)とUL CCの組み合わせとして定義される。セルは、ダウンリンクリソースのみで構成されてもよく、ダウンリンクリソースとアップリンクリソースで構成されてもよい。ノードが有効な信号を送信できる範囲であるDLカバレッジとUEから有効な信号をノードが受信できる範囲であるULカバレッジは信号を運ぶ搬送波に依存するので、ノードのカバレッジはノードにより使用される無線リソースの「セル」のカバレッジに連関される。従って、「セル」という用語は、時々ノードのサービスカバレッジを示すために使用され、他の時は無線リソースを示すために使用され、また他の時は無線リソースを使用する信号が有効な強度で到達できる範囲を示すために使用される。
CAにおいては2つ以上のCCが集成される。UEは自分の能力に応じて1つ又は複数のCCにおいて同時に受信又は送信することができる。CAは連続及び非連続のCC両方ともに対してサポートされる。CAが設定されると、UEはネットワークと1つのRRC接続のみを有する。RRC接続確立/再確立/ハンドオーバー時に1つのサービングセルがNAS移動性情報を提供し、RRC接続再確立/ハンドオーバー時に1つのサービングセルがセキュリティ入力を提供する。このセルをPCell(Primary Cell)という。PCellは、UEが初期接続確立手順を実行するか、接続再確立手順を開始する1次(primary)周波数において動作するセルである。UE能力に応じて、PCellと共にサービングセルの集合を形成するようにSCell(Secondary Cell)が設定されることができる。SCellは、特殊セル(SpCell)の上に追加的な無線リソースを提供するセルである。従って、UEに対して設定されたサービングセルの集合は、常に1つのPCellと1つ以上のSCellで構成される。二重接続(DC:Dual Connectivity)動作の場合、SpCellという用語はマスターセルグループ(MCG:Master Cell Group)のPCell又はセカンダリセルグループ(SCG:Secondary Cell Group)の一次SCell(PSCell)を意味する。SpCellはPUCCH送信及び競争基盤の任意接続をサポートし、常に活性化される。MCGはSpCell(PCell)及び選択的に1つ以上のSCellから構成されるマスターノードと関連したサービングセルのグループである。SCGはDCから構成されるUEに対してPSCell及び0個以上のSCellから構成されたセカンダリノードと関連したサービングセルのグループである。CA/DCに設定されていないRRC_CONNECTEDにあるUEの場合、PCellで構成された1つのサービングセルのみが存在する。CA/DCに設定されたRRC_CONNECTEDのUEに対して、「サービングセル」という用語は、SpCell(ら)及び全てのSCellから構成されたセル集合を示すために使われる。DCにおいて1つのMAC個体がUEに構成される。1つはMCGのためのものであり、他の1つはSCGのためのものである。
図9は、本明細書の実現が適用される3GPP NRシステムにおけるデータの流れの例を示す。
図9を参照すると、「RB」は無線ベアラを示し、「H」はヘッダを示す。無線ベアラは、ユーザプレーンデータのためのDRBと制御プレーンデータのためのSRBの2つのグループに分類される。MAC PDUは無線リソースを利用してPHY層を介して外部装置と送受信される。MAC PDUは送信ブロックの形態でPHY層に到着する。
PHY層においてアップリンク送信チャネルUL-SCH及びRACH(Random Access Channel)はそれぞれ物理チャネルPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)及びPRACH(Physic Random Access Channel)にマッピングされ、ダウンリンク送信チャネルDL-SCH、BCH及びPCHはそれぞれPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、PBCH(Physical Broadcast Channel)及びPDSCHにマッピングされる。PHY層において、アップリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)はPUCCH(Physical Uplink Control Channel)にマッピングされ、ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)はPDCCH(Physical Downlink Control Channel)にマッピングされる。UL-SCHと関連したMAC PDUは、ULグラントに基づいてPUSCHを介してUEにより送信され、DL-SCHと関連したMAC PDUは、DL割り当てに基づいてPDSCHを介してBSにより送信される。
MR-DC(Multi-Radio Dual Connectivity)について説明する。3GPP TS 37.340 V15.4.0(2018-12)のセクション4を参照できる。
MR-DCにおいて次の定義が使用できる。
-En-gNB:UEにNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し、EN-DCにおいてセカンダリノードの役割をするノード。
-MCG:MR-DCにおいて、SpCell(PCell)及び選択的に1つ以上のSCellを含むマスターノードと関連したサービングセルのグループ。
-マスターノード(MN:Master Node):MR-DCにおいて、コアネットワークに制御プレーン接続を提供する無線接続ノードである。これは、マスターeNB(EN-DCにおいて)、マスターng-eNB(NGEN-DCにおいて)又はマスターgNB(NR-DC及びNE-DCにおいて)であり得る。
-MCGベアラ(MCG bearer): MR-DCにおいて、MCGにのみRLCベアラ(又は、CAパケット複製の場合、2つのRLCベアラ)がある無線ベアラ。
-MN終了ベアラ(MN terminated bearer):MR-DCにおいて、PDCPがMNに位置する無線ベアラ。
-MCG SRB:MR-DCにおいて、MNとUEの間の直接SRB。
-MR-DC:E-UTRAとNRノード間又は2つのNRノード間の二重接続。
-Ng-eNB:UEにE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し、NGインタフェースを介して5GCに接続されるノード。
-PCell:MCGのSpCell。
-PSCell:SCGのSpCell。
-RLCベアラ(RLC bearer):1つのセルグループにおいて無線ベアラのRLC及びMAC論理チャネル設定。
-SCG:MR-DCにおいて、SpCell(PSCell)及び選択的に1つ以上のSCellを含むセカンダリノードと関連したサービングセルのグループ。
-セカンダリノード(SN:Secondary Node):MR-DCにおいて、コアネットワークへの制御プレーン接続なしに、UEに追加リソースを提供する無線アクセスノードである。これはen-gNB(EN-DCにおいて)、セカンダリng-eNB(NE-DCにおいて)又はセカンダリgNB(NR-DC及びNGEN-DCにおいて)であり得る。
-SCGベアラ(SCG bearer): MR-DCにおいて、SCGにのみRLCベアラ(又は、CAパケット複製の場合は2つのRLCベアラ)がある無線ベアラ。
-SN終了ベアラ(SN terminated bearer):MR-DCにおいて、PDCPがSNに位置する無線ベアラ。
-SpCell:マスター又はセカンダリセルグループの1次セル。
-分割ベアラ(Split bearer):MR-DCにおいて、MCG及びSCG両方ともにRLCベアラがある無線ベアラ。
-分割SRB(Split SRB):MR-DCにおいて、MCG及びSCG両方ともにRLCベアラがあるMNとUEの間のSRB。
MR-DCは、イントラ-E-UTRA DCの一般化であり、多重Rx/Tx/UEが非理想的なバックホールを介して接続された2つの異なるノード(1つはNR接続を提供し、他の1つはE-UTRAN又はNR接続を提供する)により提供されるリソースを活用するように設定できる。1つのノードはMNの役割を果たし、他のノードはSNの役割を果たす。MNとSNはネットワークインタフェースを介して接続され、少なくともMNはコアネットワークに接続される。
MR-DCは相異なるノード間の非理想的なバックホールを仮定して設計されるが、理想的なバックホールの場合にも使用できる。
図10は、本明細書の実現が適用されるEN-DC全体アーキテクチャの例を示す。
E-UTRANは、E-UTRA-NRの二重接続(EN-DC:E-UTRA-NR Dual Connectivity)によりMR-DCをサポートし、UEはMNの役割をする1つのeNBとSNの役割をする1つのen-gNBに接続される。eNBは、S1インタフェースを介してEPCに接続され、X2インタフェースを介してen-gNBに接続される。en-gNBはまたS1-Uインタフェースを介してEPCに接続され、X2-Uインタフェースを介して他のen-gNBに接続される。
NG-RANは、NG-RAN E-UTRA-NR二重接続(NGEN-DC:NG-RAN E-UTRA-NR Dual Connectivity)をサポートし、UEはMNの役割を果たす1つのng-eNBとSNの役割を果たす1つのgNBに接続される。ng-eNBは5GCに接続され、gNBはXnインタフェースを介してng-eNBに接続される。
NG-RANは、NR-E-UTRA二重接続(NE-DC:NR-E-UTRA Dual Connectivity)をサポートし、UEはMNの役割をする1つのgNBとSNの役割をする1つのng-eNBに接続される。gNBは5GCに接続され、ng-eNBはXnインタフェースを介してgNBに接続される。
NG-RANは、NR-NR二重接続(NR-DC:NR-NR Dual Connectivity)をサポートし、UEはMNの役割を果たす1つのgNBとSNの役割を果たす他のgNBに接続される。マスターgNBはNGインタフェースを介して5GCに接続され、Xnインタフェースを介してセカンダリgNBに接続される。セカンダリgNBはNG-Uインタフェースを介して5GCに接続されることもできる。また、NR-DCはUEが2つのgNB-DUに接続されているときにも使用できる。1つはMCGをサービスし、他の1つはSCGをサービスし、同一のgNB-Cuに接続されてMNとSNの役割を両方とも果たす。
図11は、本明細書の実現が適用されるEN-DCのための制御プレーンアーキテクチャの例を示す。図12は、本明細書の実現が適用されるMR-DCのための制御プレーンアーキテクチャの例を示す。
MR-DCにおいて、UEはMN RRC及びコアネットワークに向かう単一のC-プレーン接続に基づいた単一のRRC状態を有する。図11及び図12を参照すると、各無線ノードは、UEに送信されるRRC PDUを生成できる独自RRC個体(ノードがeNBである場合はE-UTRAバージョン又はノードがgNBである場合はNRバージョン)を有する。
SNにより生成されたRRC PDUは、MNを介してUEに送信される。MNは、常にMCG SRB(SRB1)を介して初期SN RRC設定を送信するが、後続の再設定はMN又はSNを介して送信される。SNからRRC PDUを送信するとき、MNはSNが提供したUE設定を修正しない。
EPCに接続されたE-UTRAにおいて、初期接続を確立するとき、SRB1はE-UTRA PDCPを使用する。UEがEN-DCをサポートする場合、EN-DC設定の可否に関係なく、初期接続確立の後、MCG SRB(SRB1及びSRB2)は、E-UTRA PDCP又はNR PDCPのいずれか1つを使用するようにネットワークにより設定できる(SRB1及びSRB2の両方ともE-UTRA PDCPに設定されるか、両方ともNR PDCPに設定される)。E-UTRA PDCPからNRP DCPへの変更(又はその逆)は、ハンドオーバー手順(移動性を使った再設定)を介してサポートされるか、または、E-UTRA PDCPからNRP DCPへのSRB1の初期変更の場合、初期セキュリティ活性化以前に移動性のない再設定でサポートされる。
SNがgNBである場合(すなわち、EN-DC、NGEN-DC及びNR-DCの場合)、UEは、UEとSN間にSNに対するRRC PDUが直接送信されるようにSNとともにSRB(SRB3)を確立するように設定されることができる。SNに対するRRC PDUは、MNとのいかなる調整も必要としないSN RRCの再設定のためにUEにのみ直接送信されることができる。SN内において移動性のための測定報告は、SRB3が設定された場合、UEからSNに直接行われることができる。
分割SRBは、全てのMR-DCオプションに対してサポートされ、直接経路及びSNを介してMNにより生成されたRRC PDUの複製を許容する。分割SRBはNRP DCPを使用する。
EN-DCにおいて、SCG設定は中断中にUEに維持される。UEは再開開始中にSCG設定(無線ベアラ設定ではない)を解除する。
5GCがあるMR-DCにおいて、UEはRRC非活性に移動するとき、PDCP/SDAP設定を格納するが、SCG構成を解除する。
MR-DCにおいて、UEの観点からMCGベアラ、SCGベアラ及び分割ベアラの3つのベアラタイプが存在する。
EN-DCの場合、ネットワークは、MN終了MCGベアラに対してE-UTRA PDCP又はNR PDCPを設定できるのに対して、NR PDCPは他の全てのベアラに対して常に使用される。
5GCを使用するMR-DCにおいて、NRP DCPは常に全てのベアラタイプに使用される。NGEN-DCにおいて、E-UTRA RLC/MACはMNにおいて使われるのに対して、NR RLC/MACはSNにおいて使われる。NE-DCにおいて、NR RLC/MACはMNにおいて使われるのに対して、E-UTRA RLC/MACはSNにおいて使われる。NR-DCにおいて、NR RLC/MACはMNとSNの両方ともにおいて使われる。
ネットワークの観点から、各ベアラ(MCG、SCG及び分割ベアラ)はMN又はSNにおいて終了されることができる。
UEに対してSCGベアラのみが設定されても、SRB1及びSRB2に対して論理チャネルは常に少なくともMCGにおいて設定される。すなわち、これは、依然としてMR-DCの構成であり、PCellは常に存在する。
UEに対してMCGベアラのみが設定された場合、すなわち、SCGがない場合、ベアラのうち少なくとも1つがSNにおいて終了する限り、これは依然としてMR-DC構成とみなされる。
MR-DCにおいて、制御プレーンシグナリング及び調整のためのMNとSNの間のインタフェースがある。各MR-DC UEに対して、MNと対応するコアネットワーク個体間に1つの制御プレーン接続もある。特定のUEに対するMR-DCに関与するMNとSNは、自分の無線リソースを制御し、自分のセルの無線リソース割り当てを主に担当する。
EPCを有するMR-DC(EN-DC)において、関連したコアネットワーク個体はMME(Mobility Management Entity)である。S1-MMEはMNにおいて終了され、MNとSNはX2-Cを介して互いに接続される。
5GCを有するMR-DC(NGEN-DC、NE-DC及びNR-DC)において、関連したコアネットワーク個体はAMF(Access and Mobility Management Function)である。NG-CはMNにおいて終了され、MNとSNはXn-Cを介して互いに接続される。
特定UEに対するMR-DCと関連したMN及びSNのU-プレーン接続オプションは相異なる。U-プレーン接続は、構成されたベアラオプションに応じて異なる。
>MN終了ベアラの場合、CN個体に対するユーザプレーン接続がMNにおいて終了される。
>SN終了ベアラの場合、CN個体に対するユーザプレーン接続がSNにおいて終了される。
>Uuを介するユーザプレーンデータの送信はMCG又はSCG無線リソース又は両方ともを含む。
>>MCGベアラの場合、MCG無線リソースのみが含まれる。
>>SCGベアラの場合、SCG無線リソースのみが含まれる。
>>分割ベアラの場合、MCG及びSCG無線リソースが全て含まれる。
>分割ベアラ、MN終了SCGベアラ及びSN終了MCGベアラの場合、PDCPデータはMN-SNユーザプレーンインタフェースを介してMNとSN間に送信される。
EPCを有するMR-DC(EN-DC)の場合、X2-UインタフェースはMNとSN間のユーザプレーンインタフェースであり、S1-UはMN、SN又は両方ともとサービングゲートウェイ(S-GW:Serving Gateway)間のユーザプレーンインタフェースである。
5GCを有するMR-DC(NGEN-DC、NE-DC及びgNB間のNR-DC)の場合、Xn-UインタフェースはMNとSN間のユーザプレーンインタフェースであり、NG-UはMN、SN又は両方ともとUPF(User Plane Function)間のユーザプレーンインタフェースである。
RRC接続再確立(RRC connection re-establishment)について説明する。3GPP TS 38.331 V15.4.0(2018-12)のセクション5.3.7を参照することができる。
この手順の目的は、RRC接続を再確立することである。セキュリティが活性化され、SRB2及び少なくとも1つのDRBが設定されたRRC_CONNECTEDのUEは、RRC接続を継続するために手順を開始することができる。ネットワークが有効なUEコンテキストを見つけて確認することができるか、又は、UEコンテキストが回収(retrieve)されることができず、ネットワークがRRCSetupで応答すると、接続再確立が成功する。ASセキュリティが活性化されていない場合、UEは手順を開始せず、代わりに解除原因「other」と共にRRC_IDLEに直接移動する。ASセキュリティが活性化されているが、SRB2及び少なくとも1つのDRBが設定されていない場合、UEは手順を開始せず、代わりに解除原因「RRC接続失敗」とともにRRC_IDLEに直接移動する。
ネットワークは、次のように手順を適用する。
>ASセキュリティが活性化され、ネットワークがUEコンテキストを回収又は確認する時;
>>アルゴリズムを変更せずにASセキュリティを再び活性化するために;
>>SRB1を再確立して再開するために;
UEがRRC接続を再確立し、ネットワークがUEコンテキストを回収又は確認できない時;
>>格納されたASコンテキストを廃棄して全てのRBを解除するために;
>>新しいRRC接続を確立するためのポールバック(fallback)。
図13は、本明細書の実現が適用されるRRC接続再確立の例を示す。
UEは、次の条件のうち1つが充足されるときに手順を開始する。
1>MCGの無線リンクの失敗を感知する時;又は
1>MCGの同期による再設定(reconfiguration with sync)失敗の時;
1>NRからの移動失敗の時;又は
1>完全性保護検査の失敗がRRCReestablishmentメッセージで検出された場合を除き、SRB1又はSRB2に関して下位層から完全性保護検査の失敗表示の時;又は
1>RRC接続再設定失敗の時。
手順が開始すると、UEは以下を実行する。
1>実行中の場合、タイマーT310を中止する;
1>実行中の場合、タイマーT304を中止する;
1>T311を開始する;
1>SRB0を除いた全てのRBを一時中止する;
1>MACをリセット(reset)する;
1>設定された場合はMCG SCellを解除する;
1>現在専用Serving Cell設定を解除する;
1>設定された場合はdelayBudgetReportingConfigを解除し、実行中の場合はタイマーT342を中止する;
1>設定された場合はoverheatingAssistanceConfigを解除し、実行中の場合はタイマーT345を中止する;
1>後述するセルの選択過程に従ってセルの選択を行う。
適切なNRセル(suitable NR cell)を選択すると、UEは:
1>有効かつ最新の必須システム情報があるか否かを確認する;
1>タイマーT311を中止する;
1>タイマーT301を開始する;
1>T390が実行中である場合:
2>全ての接続カテゴリに対してタイマーT390を中止する;
2>遮断緩和(barring alleviation)のための動作を行う;
1>SIB1において値が提供されるパラメータを除いて当該物理層仕様に指定された基本L1パラメータ値を適用する;
1>基本MACセルグループ設定を適用する;
1>SIB1に含まれたtimeAlignmentTimerCommonを適用する;
1>RRCReestablishmentRequestメッセージの送信を開始する。
この手順はUEがソースPCellに復帰した場合にも適用される。
RAT間のセルを開始すると、UEは次を行う。
1>解除原因「RRC接続失敗」と共にRRC_IDLEに移動するときの動作を行う。
段階S1300で、UEはRRCReestablishmentRequestメッセージをネットワークに送信する。
UEは、RRCReestablishmentRequestメッセージの内容を次のように設定する。
1>ue-Identityを次のように設定する。
2>c-RNTIをソースPCellにおいて使用された(同期による再設定失敗又はNRからの移動失敗の時)、又は、再確立のためのトリガーが発生したPCellにおいて使用された(その他の場合)C-RNTI(Cell Radio Network TemporaryIdentity)に設定する;
2>physCellIdをソースPCellの(同期による再設定失敗又はNRからの移動失敗の時)、又は、再確立のためのトリガーが発生したPCellの(その他の場合)物理セルIDに設定する;
2>shortMAC-Iを次のように計算されたMAC-Iの16個の最下位ビットに設定する:
3>ASN.1エンコードされた(すなわち、8ビットの倍数)VarShortMAC-Inputにより;
3>ソースPCellにおいて使用された(同期による再設定失敗又はNRからの移動失敗の時)、又は、再確立のためのトリガーが発生したPCellにおいて使用された(その他の場合)KRRCintキー及び完全性保護とともに;及び
3>二進1に設定されたCOUNT、BEARER及びDIRECTIONに対する全ての入力ビットとともに;
1>reestablishmentCauseを次のように設定する:
2>再設定の失敗により再確立手順が開示された場合:
3>reestablishmentCauseをreconfigurationFailure値に設定する;
2>そうではなく、同期による再設定の失敗(NR内のハンドオーバーの失敗、NRからRAT間の移動性の失敗)により再確立手順が開始された場合:
3>reestablishmentCauseをhandoverFailure値に設定し;
2>それ以外の場合:
3>reestablishmentCauseをotherFailure値に設定する。
1>SRB1に対するPDCPを再確立し;
1>SRB1に対するRLCを再確立し;
1>SRB1に対して指定された設定を適用する;
1>SRB1に対する完全性保護及び暗号化を一時中断するように下位層を設定する;
接続を再開するために使用される後続のRRCReestablishmentメッセージには暗号化が適用されない。完全性保護検査は、下位層において行われるが、RRCの要求によってのみ行われる。
1>SRB1を再開する;
1>送信のためにRCReestablishmentRequestメッセージを下位層に提出する。
段階S1310において、UEはネットワークからRRCReestablishmentメッセージを受信する。段階S1320において、UEはRRCReestablishmentCompleteメッセージをネットワークに送信する。
UEは:
1>タイマーT301を中止する;
1>現在のセルをPCellとみなす;
1>RRCReestablishmentメッセージに表示されたnextHopChainingCount値を格納する;
1>格納されたnextHopChainingCount値を使用して、現在のKgNB又はNHに基づいてKgNBキーをアップデートする;
1>以前に設定されたcipheringAlgorithmと関連したKRRCenc及びKUPencキーを誘導する;
1>以前に設定されたintegrityProtAlgorithmと関連したKRRCint及びKUPintキーを誘導する;
1>以前に設定されたアルゴリズムとKRRCintキーを使用して、RRCReestablishmentメッセージの完全性保護を確認するために下位層に要求する;
1>RRCReestablishmentメッセージの完全性保護検査が失敗した場合:
2>解除原因「RRC接続失敗」と共にRRC_IDLEに移動するときの動作を行い、以後に手順が終了される。
1>以前に設定されたアルゴリズムとKRRCintキーを使用してSRB1に対する完全性保護を直ちに再開するように下位層を設定する。すなわち、完全性保護は手順の成功的な完了を示すために使用されるメッセージを含んでUEにより受信され、及び送信される全ての後続メッセージに適用される。
1>以前に設定されアルゴリズムとKRRCencキーを使用してSRB1に対する暗号化を直ちに再開するように下位層を設定する。すなわち、暗号化は手順の成功的な完了を示すために使用されるメッセージを含んでUEにより受信され、及び送信される全ての後続メッセージに適用される。
1>設定された場合、measGapConfigにより表示された測定ギャップ構成を解除する;
1>RRCReestablishmentCompleteメッセージを送信するために下位層に提出する;
1>手順が終了する。
T311が満了すると、UEは:
1>解除原因「RRC接続失敗」と共にRRC_IDLEに移動するときの動作を行う。
UEは:
1>タイマーT301が満了すると;又は
1>選択されたセルがセル選択基準によってこれ以上適合しなくなった場合:
2>解除原因「RRC接続失敗」と共にRRC_IDLEに移動するときの動作を行う。
UEがRRCSetupを受信すると、UEは:
1>RRC接続確立手順を実行する。
セル選択が説明される。3GPP TS 38.304 V15.2.0(2018-12)のセクション5.2.3及び5.2.6を参照することができる。
セルの選択は、次の2つの手順のうち1つにより行われる。
a)初期セル選択(どのRFチャネルがNR周波数なであるかに関する事前知識なし):
1.UEは、適切なセルを見つけるために、自分の能力に応じてNR帯域の全てのRFチャネルをスキャンする。
2.各周波数においてUEは最も強いセルのみを検索すれば良い。
3.適切なセルが見つかったら、このセルが選択される。
b)格納された情報を活用してセル選択:
1.この手順は、周波数の格納された情報及び選択的に以前に受信された測定制御情報要素又は以前に感知されたセルからのセルパラメータに関する情報を必要とする。
2.UEが適切なセルを見つけると、UEはそれを選択する。
3.適切なセルが見つからないと、a)の初期セル選択手順が開始される。
セル選択の過程では、システム情報や専用シグナリングを介してUEに提供される相異なる周波数又はRAT間の優先順位を使用しない。
セル選択基準Sは次のような場合に充足される。
Srxlev>0及びSqual>0
ここで:
Srxlev = Qrxlevmeas -(Qrxlevmin + Qrxlevminoffset)- Pcompensation- Qoffsettemp
Squal = Qqualmeas -(Qqualmin + Qqualminoffset)- Qoffsettemp
表5は、セル選択基準Sに対するパラメータを示す。
シグナリングされた値Qrxlevminoffset及びQqualminoffsetは、VPLMNに正常にキャンプする間、より高い優先順位PLMNに対する周期的な探索の結果として、セル選択に対してセルが評価されるときにのみ適用される。より高い優先順位PLMNに対するこのような周期的探索の間、UEはこのより高い優先順位PLMNの他のセルから格納されたパラメータ値を使用してセルのS基準を確認することができる。
UEをRRC_IDLE又はRRC_INACTIVEに切り替えるためのRRCReleaseメッセージ受信時、UEはRRCReleaseメッセージに含まれている場合、redirectedCarrierInfoに応じて適切なセルにキャンプオンを試みる。UEが適切なセルを見つけられない場合、UEは表示されたRATの任意の適切なセルにキャンプオンすることが許容される。RRCReleaseメッセージがredirectedCarrierInfoを含まない場合、UEはNR搬送波において適切なセルの選択を試みる。前記のように適切なセルが見つからない場合、UEはキャンプオンする適切なセルを見つけるために格納された情報を使用してセルを選択する。
UEが任意のセルにキャンプオン(camped on any cell)状態からRRC_CONNECTED状態に移動した後、RRC_IDLE状態に復帰する時、UEは、RRCReleaseメッセージに含まれた場合、redirectedCarrierInfoに応じて許容可能なセル(acceptable cell)にキャンプオンを試みる。UEが許容可能なセルを見つけられない場合、UEは表示されたRATの任意の許容可能なセルにキャンプオンすることが許容される。RRCReleaseメッセージがredirectedCarrierInfoを含んでいない場合、UEはNR周波数で許容可能なセルを選択しようと試みる。前記のように許容可能なセルが見つからなかった場合、UEは任意のセル選択(any cell selection)状態において任意のPLMNの許容可能なセルを探索し続ける。
SCGの失敗情報について説明する。3GPP TS 38.331V15.4.0(2018-12)のセクション5.7.3を参照することができる。
この手順の目的は、UEが経験したSCG失敗、すなわち、SCG無線リンクの失敗、同期によるSCG再設定の失敗、SRB3におけるRRCメッセージに対するSCG設定の失敗、SCG完全性保護検査の失敗及び最大アップリンク送信タイミング差の超過をE-UTRAN又はNR MNに知らせることである。
図14は、本明細書の実現が適用されるSCG失敗情報の例を示す。
段階S1400において、UEはネットワークとRRC再設定を行う。
UEは、SCG送信が中断されずに次の条件のうち1つが充足されると、SCG失敗を報告する手順を開始する。
1>SCGに対する無線リンク失敗感知の時;
1>SCGの同期による再設定失敗の時;
1>SCG設定失敗の時;
1>SRB3に関するSCG下位層からの完全性保護検査失敗表示の時。
手順を開始すると、UEは次を実行する:
1>全てのSRB及びDRBに対するSCG送信を中断する;
1>SCG-MACをリセットする;
1>実行中である場合はT304を中止する;
1>UEがEN-DCにおいて動作する場合:
2>SCGFailureInformationNRメッセージの送信を開始する。
段階S1410において、UEはSCGFailureInformationNRメッセージをネットワークに送信する。
UEはSCG失敗タイプを次のように設定する:
1>UEがT310の満了によりSCGFailureInformationNRメッセージの送信を開始する場合:
2>failureTypeをt310-Expiryに設定する;
1>UEがSCGに対する同期による再設定失敗情報を提供するために、SCGFailureInformationNRメッセージの送信を開始する場合:
2>failureTypeをsynchReconfigFailure-SCGに設定する;
1>UEがSCG MACから任意接続問題表示を提供するためにSCGFailureInformationNRメッセージの送信を開始する場合:
2>failureTypeをrandomAccessProblemに設定する;
1>UEがSCG RLCからの最大再送信回数に到達したという表示を提供するためにSCGFailureInformationNRメッセージの送信を開始する場合:
2>failureTypeをrlc-MaxNumRetxに設定する;
1>UEがSRB3完全性保護検査失敗によりSCGFailureInformationNRメッセージの送信を開始する場合:
2>failureTypeをsrb3-IntegrityFailureに設定する;
1>UEがNR RRC再設定メッセージの再設定失敗によりSCGFailureInformationNRメッセージの送信を開始する場合:
2>failureTypeをscg-reconfigFailureに設定する。
UEは、MeasResultSCG-Failureasの内容を次のように設定する:
1>measIdが設定され,測定結果が利用可能な各MeasObjectNRに対して;
2>measResultsPerMOListに項目を含める;
2>MeasObjectNR及びssbに設定されたrsTypeを有するreportConfigで設定されたmeasIdがある場合:
3>ssbFrequencyをMeasObjectNRに含まれたssbFrequencyが示す値に設定する;
2>MeasObjectNR及びcsi-rsに設定されたrsTypeがを有するreportConfigで設定されたmeasIdがある場合:
3>refFreqCSI-RSを関連測定対象に含まれたrefFreqCSI-RSが示す値に設定する;
2>サービングセルがMeasObjectNRと関連した場合:
3>性能要求事項に応じて関連セルの使用可能な量を含むようにmeasResultServingCellを設定する;
2>UEが失敗を感知した瞬間まで収集された測定値に基づいて最も良いセル(best cell)が先に並ぶように整列された最も良い測定セルを含むようにmeasResultNeighCellListを設定し、次のようにフィールドを設定する;
3>次のようにセルを整列する。
4>SS(Synchronization Signal)/PBCHブロック測定結果が利用可能な場合はSS/PBCHブロックに基づき、そうでない場合はCSI-RS(Channel State Information Reference Signal)に基づき、
4>RSRP(Reference Signal Received Power)測定結果が利用可能な場合はRSRPを使用し、そうではなくRSRQ(Reference Signal Received Quality)測定結果が利用可能な場合はRSRQを使用し、そうでない場合はSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)を使用し、
3>含まれた各隣接セルに対して:
4>使用可能な選択的フィールドを含む。
測定された量は、移動性測定設定において設定されたとおり、L3フィルターによりフィルタリングされる。測定は、設定された場合、時間領域測定リソース制限に基づく。ブラックリストに載っているセルは報告する必要がない。
表6は、SCGFailureInformationNRメッセージの一例を示す。
IAB(Integrated Access and Backhaul)について説明する。
IABノードは、UEに対する無線アクセスをサポートし、アクセストラフィックを無線でバックホールするRANノードを意味する。IAB-ドナー(IAB-donor)はコアネットワークに対するUEのインタフェースとIABノードに無線バックホール機能を提供するRANノードをいう。
IABは、接続のために定義された既存の機能及びインタフェースを再使用するために努力する。特に、MT(Mobile-Termination)、gNB-DU(gNB Distributed Unit)、gNB-CU(gNB Central Unit)、UPF、AMF及びSMF(Session Management Function)だけでなく、当該インタフェースNR Uu(MTとgNBの間)、F1、NG、X2及びN4がIABアーキテクチャの基準として使われる。IABのサポートのためのこのような機能及びインタフェースに対する修正又は向上は、アーキテクチャ議論の文脈で説明されるであろう。多重ホップフォワーディングなどの追加機能はIAB動作を理解するのに必要であり、特定の面で標準化が必要となるため、アーキテクチャ議論に含まれる。
MT機能は移動装備の構成要素として定義される。MTは、IAB-ドナー又は他のIAB-ノードに向かうバックホールUuインタフェースの無線インタフェース層を終了するIAB-ノードに常駐する機能として称される。
図15は、本明細書の実現が適用される、1つのIAB-ドナー及び多数のIAB-ノードを含む独立型モードのIABに対する参照図を示す。
IAB-ドナーは、gNB-DU、gNB-CU-CP、gNB-CU-UPなどの機能及び潜在的に他の機能の集合を含む単一の論理ノードとして扱われる。配置においてIAB-ドナーはこのような機能によって分割され、このような機能は全て3GPP NG-RANアーキテクチャにおいて許容するとおりに一緒に位置するか(collocated)、一緒に位置しないこともある。IAB関連側面はこのような分割が行われるときに発生し得る。また、現在IAB-ドナーと関連した一部機能は、IAB関連作業を行っていないことが明らかになった場合、最終的にIAB-ドナーの外部に移動することができる。
図16は、本明細書の実現が適用されるSNへのMCG失敗報告の例を示す。
前述したように、UEは、SCG失敗が検知されと、MCGを介してMNにSCG失敗情報を報告する。同様に、UEがMCGにおいて失敗(例えば、RLF)を検出する場合、UEは、SCGを介してSNにMCG失敗情報/表示/報告を送信して復旧のためにネットワークから適切な再設定及び/又は移動性命令を受信すると予想することができる。
より具体的に、MCG失敗の時、UEは、早い復旧のためにMCG失敗情報/表示/報告を報告することができる。MCG失敗情報/表示/報告はSNを介してMNに向かう。MCG失敗情報/表示/報告に対する応答として、MNは同期による移動性とともに再設定及び/又はRRC解除をトリガーすることができる。
ただし、SCGを介して伝達されるMCG失敗情報/表示/報告はMNに到達できない可能性がある。例えば、MNとSNとの間の(無線)バックホール失敗により、MCG失敗情報/表示/報告がMNに向かなくなる場合がある。
または、SNによるMCG失敗情報/表示/報告の受信がSCGにおける予期せぬ問題又は有効でないSCG設定により失敗及び/又は遅延する可能性がある。
または、MCG失敗が発生したとき、復旧は完全にMNの応答に依存する。従って、MNの応答が遅延すると、MCG失敗からの復旧が遅延する。MNの応答はトリガーされないことがあり、及び/又は一旦トリガーされた応答は、例えばバックホール問題などの何らかの理由によりUEに到達しないことがある。
このような場合、UEは一時中断されたMCGと共にMCGの失敗状況に閉じ込められることになり、制限時間なしにMNの応答を待機する。従って、サービス中断が延長される可能性がある。これはMNがUEとの1次接続(RRC)を維持する責任がある場合である。
遅延されたMNの応答又は到達できないMNは、特にバックホールがそれほど強力でない場合に無視することができない。この場合、適切な時間制限のあるMNの応答が保障できないためである。この場合は、バックホールが無線ネットワークとして構築された場合である。運営者にとって無線バックホールは一般的に低コスト配布のための魅力的なオプションである。大規模SN配置のために、単一のMNと多くのSNの間に多くのインタフェースが存在し得ることを考慮すると、無線バックホールが1つの支配的な配置オプションであり得る。
バックホールがIABネットワークのように多重ホップ無線ネットワークとして配置される場合、遅延されたMNの応答又は到達できないMNの問題はさらに深刻となる。IABに関する現在の議論において、MCGの早い復旧はMCGバックホール失敗を処理する実行可能なオプションの1つとして考慮されている。IABネットワーク固有のマルチホップ送信及びトポロジー不安定性により、UEがMCG失敗表示を送った直後にMNの応答がUEに最終的に到達するとは容易に仮定できない。代わりに、MNの応答が予期せずに遅延されるか、適切に制限された時間内にUEに到達しない可能性があると仮定しなければならない。IABノードがMCGが一時停止した状況に長く閉じこもっていると、IABネットワークトポロジーによって影響がIABネットワークのより大きな部分に伝播して多くのサービストラフィックの全体QoSが低下する。
本明細書は、MCG早期復旧のためのMNの応答を制限するタイマーを導入する。
図17は、本明細書の実現が適用される無線装置のための方法の例を示す。
一部実現において、無線装置は、前記無線装置以外の移動装置、ネットワーク、及び/又は自動運転車両の少なくとも1つと通信することができる。
一部実現において、無線装置がMCG設定及び/又はSCG設定で設定されると仮定されることができる。一部実現において、無線装置は、モニタリングのために指定された1つ以上のセルをモニタリングすることによりMCGの無線リンクをモニタリングすると仮定できる。
段階S1700において、無線装置はMCG RLFを検出する。
一部実現において、MCG RLFを検出するとき、無線装置はSRBを第1SRBから第2SRBに切り替える。例えば、無線装置は、MN RRCに対するSRBを元のSRBからSN RRCに対するSRBに切り替える。例えば、MCG RLFを検出するとき、無線装置は、RRCメッセージングのためのSRBをSRB1からSRB3に切り替える。ここで、SRB1はMN RRC通信のために使用されたことがあるかも知れず、SRB3はSN RRC通信のために使用されたことがあるかも知れない。その後、SRB3又は等価SRBがMN RRCとSN RRCの両方ともを交換するのに使用できる。
段階S1710において、MCG RLFを検出すると、無線装置はMCG RLFに関する情報をセカンダリノードに送信し、タイマーを開始する。
一部実現において、無線装置はMCG RLFに関する情報を含むメッセージを構成する。例えば、メッセージはMN RRCにより構成される。例えば、メッセージはSN RRCにより構成される。MN RRCがメッセージを構成しても、メッセージは以前にSN RRC通信に使用されたSRBを介して送信されることができる。
一部実現において、MCG RLFに関する情報を含むメッセージは、第2SRB、すなわち、スイッチングされたSRB(例えば、SRB3)を使用して送信される。
一部実現において、メッセージは失敗原因を含んでもよい。例えば、失敗原因は物理層の問題を含む。例えば、失敗原因は、HARQ送信の最大回数と関連し得るMAC問題を含む。例えば、失敗原因は、RLC送信の最大回数に関連し得るRLC問題を含む。
一部実現において、メッセージはRLFが検出されるセルグループに関する情報を含む。すなわち、前記メッセージはSCGではないMCGにおいてRLFが検出/発生したという情報を含む。
一部実現において、メッセージは測定結果を含む。例えば、測定結果は基本としてPCell及びSCellを含んで、設定された測定対象の測定結果を含む。
一部実現において、タイマーは、UE RRCが送信のためにMCG RLFに関する情報を下位層に伝達するときに開始する。
一部実現において、タイマーの値はネットワーク(例えば、MN)により設定される。ネットワークがタイマー値を提供しない場合、タイマー値は基本値(例えば、無限値)に設定される。
一部実現において、無線装置はMCG失敗に関する情報の送信に対する応答としてSNからのRRCメッセージの受信をモニタリングすることもできる。タイマーが実行される間、モニタリングが行われる。
段階S1720において、タイマーが満了すると、無線装置は接続再確立手順を行う。
一部実現において、接続再確立手順は無線装置により開始される復旧手順であり得る。
一部実現において、無線装置は、無線装置に対して設定された移動性基準を満足するターゲットセルに対する接続を試みる条件付き移動性(conditional mobility)を行うことができる。
一部実現において、接続再確立手順の間、無線装置は、MCG RLFを報告した後、接続再確立がトリガーされることを表示する。無線装置は、さらにMCG RLFを報告するために使用されるSCG設定情報を表示する。
または、タイマーが実行されている間、セカンダリノードからMCG RLFに関する情報に対する応答としてRRCメッセージを受信すると、無線装置はタイマーを中止し、RRCメッセージを処理する。
一部実現において、無線装置は、RRCメッセージがMN RRCにより生成されたことを識別すると、RRCメッセージがMCG RLFに関する情報に対する応答であることを識別できる。一部実現において、無線装置は、RRCメッセージがMCG RLFに関する情報への応答であることをRRCメッセージが明示的に表示する場合、RRCメッセージがMCG RLFに対する情報に対する応答であることを識別できる。RRCメッセージは、無線装置がRRCメッセージがMCG RLFに関する情報に対する応答であることを識別できるようにする情報を含む。この場合、指示及び/又は情報はMNにより設定されることができる。代案的に、表示及び/又は情報は、SNがMCG RLFからの復旧のためのメッセージであることを表示するノード間メッセージをMNから受信した後、SNにより設定されることができる。
図18は、本明細書の実現が適用されるMCG失敗後の成功的な復旧の例を示す。
段階S1800において、UEはMCG失敗を感知する。
段階S1810において、MCG失敗が検知されると、タイマーの動作が開始される。
段階S1820において、MCG失敗を検知したUEは、SNにMCG RLF報告を送信する。段階S1821において、SNは受信したMCG RLF報告をMNに伝達する。
段階S1830において、MNは受信したMCG RLF報告に基づいてMCG失敗を識別する。段階S1840において、MNはSNに復旧命令を送信する。
段階S1841において、SNは前記受信した復旧命令を前記タイマーが動作する間、すなわち、タイマーが満了する前にUEに伝達する。この場合、UEは受信した復旧命令を適用し、従って、UEはMCGリンクが成功的に復旧されたとみなす。
図19は、本明細書の実現が適用されるMCG失敗後にUEが開始する復旧の例を示す。
段階S1900において、UEはMCG失敗を感知する。
段階S1910において、MCG失敗が検知されると、タイマーの動作が開始される。
段階S1920において、MCG失敗を検知したUEは、SNにMCG RLF報告を送信する。
しかしながら、段階S1921において、SNは、バックホール問題などにより受信したMCG RLF報告をMNに伝達することができない。従って、段階S1930において、MNはMCG RLF報告に基づいてMCG失敗を識別することができない。段階S1940において、MNはSNに復旧命令を送信することができない。
段階S1941において、UEはタイマーが満了するまで復旧命令を受信しない。従って、段階S1950において、UEはMCGリンクを復旧するために再確立を開始する。
本明細書において、前述のタイマーは新たに定義されたタイマーであり得る。例えば、新たに定義されたタイマーはT316であり得る。新たに定義されたタイマーがT316である場合、新たに定義されたタイマーによるUEの動作は次のようである。
(1)セルグループ設定
セルグループ設定がMCGのためのものであると、UEは、実行中の場合、タイマーT316を中止する;
(2)RRC接続再確立
UEは、T316満了時にRRC接続再確立手順を開始する。
RRC接続再確立手順が開始されると、UEは、実行中の場、はタイマーT316を中止する。
(3)RRC接続解除
無線装置がRRCReleaseを受信すると、UEは、実行中の場合、タイマーT316を中止する;
(4)MCGFailureInformationメッセージ送信関連動作
UEは、MCGFailureInformationメッセージの内容を以下のように設定する:
1>failureTypeを含んで設定する;
1>UEがNR-DCにある場合:
2>MeasResultSCGを含んで設定する;
1>UEがNE-DCにある場合:
2>measConfigによりUEが測定するように設定され、測定結果が利用可能な各EUTRA周波数について:
3>UEが失敗を感知した瞬間まで収集された測定に基づいて最も測定の良いセルを含むように、及び含まれた各セルに対して使用可能な選択的フィールドを含むようにmeasResultFreqListEUTRAを設定する。最も測定の良いセルは、まずこの周波数のセルに対して、RSRP測定結果が使用可能であると、RSRPを使用して最も良いセルが先に並ぶように、そうではなくRSRQ測定結果が使用可能であると、RSRQを使用して最も良いセルが先に並ぶように、そうでないと、SINRを使って最も良いセルが先に並ぶように、整列される。
2>MeasResultSCG-EUTRAを含んで設定する;
1>SRB1が分割SRBに設定され、pdcp-Duplicationが設定されていない場合:
2>primaryPathがMCGに該当するセルグループIDに設定された場合:
3>primaryPathをSCGに該当するセルグループIDに設定する。
UEは:
1>タイマーT316を開始する;
1>SRB1が分割SRBに設定された場合:
>SRB1を介する送信のためにMCGFailureInformationメッセージを下位層に提出し、手順が終了される;
2>そうでないと(すなわち、SRB3設定):
3>SRB3を介するNR RRCメッセージULInformationTransferMRDCにエンベッドされた(embedded)送信のためにMCGFailureInformationメッセージを下位層に提出する。
UEは:
1>T316が満了する場合:
2>接続再確立手順を開始する。
(5)RLF-TimersAndConstants
表7は、RLF-TimersAndConstantsを示す。情報要素(IE:Information Element)RLF-TimersAndConstantsはUE特定タイマー及び定数を設定するために使用される。
t316の包含はMCG RLFにおいて早いMCGリンク復旧を適用しなければならないことを示す。
本明細書は様々な効果を有する。
例えば、無線装置(例えば、UE/IABノード)は、制限された時間中にのみMNの応答を待機することができ、制限されたタイマーが満了すると、無線装置は再確立を行うことができる。
例えば、UE/IABノードが遅延されたMNの応答又は到達できないMNに閉じ込められることを防止しようとする目標が容易かつ効果的に達成できる。
例えば、サービス中断を最小化することができる。
例えば、必要な標準化努力は些細なものであり得る。
本明細書の具体例により得られる効果は、前述された効果に限定されない。例えば、関連技術分野における通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本明細書から理解するか誘導できる様々な技術的効果が存在し得る。これにより、本明細書の具体的な効果は、本明細書に明示的に記載されたものに制限されず、本明細書の技術的特徴から理解されるか誘導できる多様な効果を含む。
本明細書に記載された請求項は、様々な方式で組み合せることができる。例えば、本明細書の方法請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置として実現されることができ、本明細書の装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法として実現されることもできる。また、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置として実現されることもでき、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法として実現されることもできる。他の実現は、次のような請求範囲内にある。