JP2022519827A - 無針注射装置の出口において生成された複数のジェットの圧力又は噴射力の監視装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、無針注射装置（２）のノズル（２５）の出口における導管（２５ａ）で生成された複数のジェットの圧力又は噴射力の監視装置（１）に関する。圧力又は噴射力の監視装置（１）は、ノズル（２５）の出口で生成された各ジェットについて、対応するジェットの圧力又は噴射力を測定するための測定素子（１０）を備える。圧力又は噴射力を測定するための各測定素子（１０）は、対応するジェットを受け入れるように方向付けされた、ジェットを受け入れる受圧面（１０ａ）を有する。【選択図】図１

Description

本発明は、無針注射装置のノズルの出口における導管で生成された複数のジェット（jets）の圧力又は噴射力の監視装置に関する。

例えば、ガス発生器のようなエネルギ源で作動する無針注射装置、プレフィルド（pre-filled）注射装置、及び使い捨て注射装置が知られている。これらの注射装置は、人間医学又は獣医学の治療向けの有効成分を皮内、皮下、及び筋肉内に注射するために使用される。

有効成分は、粘性の液体、液体の混合物、又はゲルで構成され得る。また、有効成分は、注射用の適切な溶媒に溶解した固体であってもよく、適切な液体に一定の濃度で懸濁した粉状の固体であってもよい。

そのような注射装置は、例えば、仏国特許出願公開第２８１５５４４号明細書のような既知の装置として、ガス発生器、膨張室、有効成分を含む容器、及び噴射システムを連続的に有する本体を備える。

容器は、注射装置の本体の管状のハウジングに挿入される間に、上流側のプランジャ及び下流側のプランジャによって密閉される。容器の下部側の自由端部は、噴射システムと連携する。噴射システムは、噴射軸の軸方向に沿って延びるいくつかの噴射導管を有する噴射ノズルを備える。噴射導管の直径は、噴射導管が有効成分の粒子によって塞がれないように、有効成分の粒子径に対応している。

有効成分の注射を可能にするために、注射装置の本体は、注射装置の本体を覆う中空のカバーの中において、スライド軸に沿って底部から頂部まで、静止位置と噴射位置との間をスライド可能に取り付けられている。注射装置の本体の駆動は、使用者が噴射ノズルを自身の皮膚に押し付けるときに実行される。注射装置の本体がカバー内で変位することによって、ガス発生器が起動する。発生した加圧ガスは、プランジャを変位させることで、噴射ノズルを通じ、患者の皮膚を通って有効成分を噴射させる。

この噴射位置において、有効成分は、噴射ノズルの導管から噴射方向に、予め定められた噴射圧を有するジェットとして噴射される。これにより、有効成分が患者の皮膚を望ましい深さで通過するためのより最適な噴射を可能にする。そのため、これらのジェットの噴射圧は、噴射された有効成分の皮膚への注入深度を決定する。

更に、噴射を成功させるために、噴射ノズルの出口におけるジェットは、予め定められた噴射時間の間、この噴射圧に従って提供される。そのため、望ましい量の有効成分の噴射が保証される。

もちろん、これらの噴射圧、又は、噴射力及び噴射時間の大きさは、噴射される有効成分によって異なる。

従って、無針注射装置によって生成されたジェットの圧力又は噴射力を忠実に測定することができる、ジェットの圧力又は噴射力を監視する装置が必要とされている。

このため、本発明は、無針注射装置のノズルの出口における導管で生成された複数のジェットの圧力又は噴射力の監視装置に関する。本発明に係る圧力又は噴射力の監視装置は、ノズルの出口で生成された各ジェットに対して、対応するジェットの圧力又は噴射力を測定する素子を備える。圧力又は噴射力の測定素子の各々は、対応するジェットを受け入れるように方向付けされた受圧面を備えている点で注目される。

これらのジェットの圧力又は噴射力をそれぞれ独立して測定することで、予め定められた圧力又は噴射力に従ってジェットが供給されないノズルにおける噴射導管の故障を特定することができる。そのような不具合を特定することで、例えば、バッチ生産の管理時に、無針注射装置の適合性をより確保することができる。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも、圧力又は噴射力の測定素子の受圧面は、対応するジェットの噴射方向と略直交する平面に対して傾斜している。

圧力又は噴射力の測定素子の受圧面の傾斜は、圧力又は噴射力の測定素子の受圧面への、隣接するジェットの入射を制限させることができる。

有利なことに、圧力又は噴射力の測定素子の各々の受圧面は、対応するジェットの噴射方向と略直交する平面に対して傾斜している。

有利なことに、各受圧面の傾斜は、互いに異なる向きに方向付けされている。

本発明の一実施形態によれば、１つ以上の圧力又は噴射力の測定素子の受圧面の傾斜は、噴射方向と略直交する前記平面に対応する圧力又は噴射力の測定素子を、測定素子の長さに従って傾斜させることによって得られる。

有利には、圧力又は噴射力の測定素子の各々が有する受圧面の傾斜は、対応する圧力又は噴射力の測定素子を、測定素子の長さに従って噴射方向に対して傾斜させることによって得られる。

本発明の別の実施形態によれば、１つ以上の圧力又は噴射力の測定素子は、圧力又は噴射力のセンサと、対応するジェットを受け入れるための受圧面を備える付属部品とのアセンブリ（assembly）によって形成される。

有利には、付属部品は、圧力又は噴射力の測定素子と接触する、機械的な伝達部材を備える。有利には、機械的な伝達部材は、付属部品によって受け入れられた機械的な振動を圧力又は噴射力の測定素子に伝達することを可能にする。

有利には、付属部品は、圧力又は噴射力の測定素子から取り外し可能である。

有利には、受圧面は、付属部品の面取りされた面である。

この後者の構成における圧力又は噴射力の測定素子の各々に対して、圧力又は噴射力のセンサは、対応するジェットの噴射方向と略平行に延びる。

各センサは、対応するジェットが放出されるノズルの出口の導管の軸と同軸の方向に延びることが理解されるべきである。

本発明の代替的な実施形態によれば、圧力又は噴射力の監視装置は、圧力又は噴射力の測定素子の各々をより確実に支える支持体を備える。

有利には、支持体は、圧力又は噴射力の測定素子の位置合わせ用の突起部を備えてもよい。

有利には、位置合わせ用の突起部は、付属部品の半径方向及び軸方向の位置合わせを可能にする。

付属部品が圧力又は噴射力の測定素子から取り外し可能であるとき、付属部品の取り外しは、付属部品を保持するために設けられた位置合わせ用のフィンガ（fingers）を有する位置合わせ用の突起部によって制限され得ることを理解すべきである。

他の変形例によれば、ワックス、接着剤、樹脂などの液体若しくは粘性の固定要素の追加、又は、圧着などの機械的な固定などの構造的な変更により、付属部品は、圧力又は噴射力の測定素子に固定され得る。

本発明の別の態様によれば、圧力又は噴射力の監視装置は、ジェットを互いに仕切る仕切り部材を備える。

仕切り部材により、対応する測定素子の受圧面への、隣接するジェットの入射を防ぐことができる。

有利には、ジェットを仕切る仕切り部材は、対応する圧力又は噴射力の測定素子の受圧面への、隣接するジェットの入射を防ぐため、圧力又は噴射力の測定素子を互いに区切る分離部を備えてもよい。

本発明の別の変形例によれば、圧力又は噴射力の監視装置は、圧力又は噴射力の測定素子に対して、ノズルの導管の位置合わせをする位置合わせ部材を備える。

有利には、位置合わせ部材は、ノズルを受ける基部と、圧力又は噴射力の測定素子に対する位置合わせ部材の位置決めをより確実にするための２つ以上の位置合わせ端部とを備えてもよい。

本発明の別の変形例によれば、圧力又は噴射力の監視装置は、力センサ又は圧力センサと、インターフェースとで構成されている。

インターフェースは、圧力又は噴射力の測定素子から送信される電気信号の取得及び処理を可能にする。

また、本発明は、本明細書において定義されるように、無針注射装置と、圧力又は噴射力の監視装置とを備える、圧力又は噴射力を監視するアセンブリにも関する。

このアセンブリの一実施形態によれば、無針注射装置は、ガス発生器、膨張室、有効成分を含む容器、及び噴射システムを連続して有する本体を備え、噴射システムは、噴射ノズルを有する。

有利には、無針注射装置の本体は、本体を覆う中空のカバーの中に、スライド軸に沿って、静止位置と噴射位置との間をスライド可能に取り付けられている。

有利には、容器に収容されている有効成分は、以下の有効成分：
－メトトレキサート（Methotrexate）
－アドレナリン（Adrenaline）
－スマトリプタン（Sumatriptan）
－ヒドロコルチゾン（Hydrocortisone）
－ナロキソン（Naloxone）
－ミダゾラム（Midazolam）
－アポモルフィン（Apomorphine）
－エチルナルトレキソン臭化物（Methylnaltrexone bromide）
－フィトメナジオン（Phytomenadione）
－塩酸クロルプロマジン（Chlorpromazine hydrocloride）
－酢酸ズクロペンチキソール（Zuclopenthixol acetate）
－ダナパロイドナトリウム（Danaparoid sodium）
－エノキサパリンナトリウム（Enoxaparin sodium）
－シピオン酸エストラジオール（Estradiol cypionate）
－酢酸メドロキシプロゲステロン（Medroxyprogesterone acetate）
－ナドロパリンカルシウム（Medroparin calcium）
－酢酸メチルプレドニゾロン（Methylprednisolone acetate）
－ヘパリンカルシウム（Heparin calcium）
－テルブタリン（Terbutaline）
を含むグループから選択され得る。

また、本発明は、無針注射装置のノズルの出口にある導管によって生成された複数のジェットの圧力又は噴射力の監視方法にも関する。この方法は、本明細書で定義された圧力又は噴射力の監視装置を使用して実行される。

圧力又は噴射力の監視方法は、
無針注射装置のノズルの導管が、前記監視装置の圧力又は噴射力の測定素子に対向するように配置される位置合わせステップと、
各ジェットが互いに独立して測定される、圧力又は噴射力を測定するステップと、
を含むことで注目される。

本発明の他の面、目的、及び利点は、以下の、非限定的な例として提供され、添付の図面を参照して行われる好ましい実施形態の詳細な説明でより理解される。
無針注射装置に適合する、本発明の第１実施形態に係る圧力又は噴射力の監視装置の斜視図である。 図１に示された圧力又は噴射力の監視装置の第１実施形態を詳細に示す図である。 図１に示された監視装置を、操作部の基部に設置した状態を示す図である。 本発明の第２実施形態に係る圧力又は噴射力の監視装置を示す斜視図である。 本発明の第３実施形態に係る圧力又は噴射力の監視装置を示す斜視図であり、圧力又は噴射力の監視装置がジェットを仕切る仕切り部材を備えていることが示されている。 圧力又は噴射力の監視装置に対する、無針注射装置の位置合わせ部材の斜視図を示す。 図６の位置合わせ部材を詳細に示す図である。

図１から図３には、本発明の第１実施形態に係る圧力又は噴射力の監視装置１が示されている。この装置は、図１に示す無針注射装置２の噴射ノズル２５から生成又は噴射される各ジェットの圧力又は噴射力を測定するものである。無針注射装置２及び圧力又は噴射力の監視装置１は、この測定に特化した、圧力又は噴射力を監視するアセンブリを形成する。

図示された無針注射装置２（ニードルレスシリンジ）は、ガス発生器２１、膨張室２２、上流側及び下流側のプランジャによって作動し、且つ、有効成分を含む容器２３、及び有効成分の噴射システム２４を連続して有する本体２０を備える。

噴射システム２４は、主軸方向又は噴射方向Ｏの周りに円筒形の形状を有する噴射ノズル２５を有する。噴射ノズル２５は、本体２０と連携するように意図されている。噴射ノズル２５は、１つ以上の導管２５ａ（図１においては、３つの導管）を、噴射方向Ｏに対して略平行に備える。

噴射ノズル２５が押されると、本体２０は中空のカバー２６の中を静止位置と噴射位置の間をスライドする。本体２０がカバー２６内で変位することにより、ガス発生器２１が作動して加圧ガスが発生し、プランジャが変位して噴射ノズル２５から有効成分が噴射される。

これらのジェットの伝播方向は、噴射システム２４の噴射方向Ｏに対して略平行である。

これらの各ジェットの圧力又は噴射力を測定するために、無針注射装置２の噴射ノズル２５は、圧力又は噴射力の監視装置１に対向して配置される。

圧力又は噴射力の監視装置１は、無針注射装置２の噴射ノズル２５によって生成された各ジェットに対する圧力又は噴射力の測定に特化した測定素子１０を有する。その結果、各ジェットの測定は、個別に行われることが理解されるべきである。

圧力又は噴射力の測定素子１０の各々は、圧力又は噴射力の測定素子１０から送信される電気信号を取得する処理ユニット１００に接続されるように設けられている。有利には、圧力又は噴射力の測定素子１０の各々は、その自由端部において処理ユニット１００に接続される。

これらの電気信号は、好ましくは、互いに独立して処理される。

また、圧力又は噴射力の監視装置１は、圧力又は噴射力の測定素子１０の各々をより確実に支える支持体１１を備える。有利には、圧力又は噴射力の測定素子１０は、ねじ留めによって支持体に取り付けられてもよく、又は、支持体にオーバーモールド（overmolded）されてもよい。例えば、圧力又は噴射力の測定素子１０の本体には、タップ加工が施されていてもよく、支持体１１のねじ切りされた開口部が、圧力又は噴射力の測定素子１０を受け入れるように意図されていてもよい。

圧力又は噴射力の測定素子１０の支持体１１は、圧力又は噴射力の測定素子１０の各々が、対応するジェットを受け入れることができる配置に対応するように互いに相対的に配置されることを可能にする。

「対応するジェット」、又は、「対応する測定素子」とは、測定素子に関連するジェット、又は、ジェットに関連する素子であることを理解すべきである。

各ジェットの圧力又は噴射力を測定するために、対応するジェットの圧力又は噴射力の測定素子１０の各々は、対応するジェットが放出される受圧面１０ａを備える。

対応する測定素子１０の受圧面１０ａへの、隣接するジェットの入射を制限するために、圧力又は噴射力の測定素子１０の各々の受圧面１０ａは、対応するジェットの噴射方向と略直交する平面に対して傾斜している。各受圧面１０ａの傾斜は、互いに区別して方向付けされている。

この第１実施形態において、圧力又は噴射力の測定素子１０の各々は、圧力又は噴射力のセンサ１２と、対応するジェットを受け入れるための受圧面１０ａを有する付属部品１３とのアセンブリによって形成されている。

付属部品１３は、圧力又は噴射力のセンサ１２の補完部品である。測定素子１０の受圧面１０ａは、付属部品１３の面取りされた面である。

本発明の第１実施形態では、受圧面１０ａ（図１～図３においては、圧力又は噴射力の測定素子１０の面取りされた面）のそれぞれが、噴射軸Ｏに対して半径方向の外側に向けて方向付けされ、受圧面１０ａへのジェットの入射は、次に噴射軸Ｏに対して半径方向の外側に放出される。

有利には、付属部品１３は、付属部品１３の面取りした面に受ける力を、圧力又は噴射力のセンサ１２に伝達するように意図されている。この目的のために、例えば、機械的な伝達部材が設けられてもよい。機械的な伝達部材の一方は、付属部品１３の内面を面取りした面と、互いに機械的に接続されてもよい。機械的な伝達部材の他方は、圧力又は噴射力のセンサ１２の面であって、測定のために圧力又は噴射力を加えることが意図されている面と、互いに機械的に接続されてもよい。機械的な伝達部材は、略「Ｚ」字型のブレードによって形成されてもよく、例えば、伝達部材の端面は、前に定義したように、付属部品１３の内面と、圧力又は噴射力のセンサ１２の面とを接続させる。

有利には、圧力又は噴射力のセンサ１２は、受圧面１０ａが対応するジェットを受け入れるときの機械的変化に敏感な圧電センサであってもよい。ジェットが導管から圧力又は噴射力の測定素子１０の受圧面１０ａに放出されると、このジェットの圧力又は噴射力が測定され得る。

有利には、圧力又は噴射力のセンサ１２は、他の圧力又は噴射力の測定素子１０とは独立して、噴射ノズル２５の導管２５ａに対向して配置できるペンシル型センサであってもよい。言い換えれば、複数の導管２５ａの場合、小さなサイズのペンシル型センサは、互いに接触することなく、噴射ノズル２５の導管２５ａに対向して配置され得る。これにより、それぞれのジェットの圧力又は噴射力を互いに独立して測定することができる。

有利には、圧力又は噴射力のセンサ１２と、面取りされた面を有する付属部品１３とのアセンブリは、圧力又は噴射力のセンサ１２を、その長さに従って、対応するジェットの噴射方向に対して略平行に延ばすことを可能にする。このような構成により、支持体１１における測定素子１０のアセンブリを容易にすることができる。更に、圧力又は噴射力の監視装置１の接続を容易することができる。実際、圧力又は噴射力の監視装置が操作部の基部４に収容されている場合、センサ１２の自由端部を対応するプラグに挿入することができる。

支持体１１の位置合わせ用の突起部１４は、圧力又は噴射力の測定素子１０を位置合わせするために設けられている。より詳細には、有利には、各位置合わせ用の突起部１４は、それに関連する付属部品１３の半径方向及び軸方向の位置合わせを可能にする。各位置合わせ用の突起部１４は、噴射方向Ｏに相対する半径方向の穴部１４ａを備え、付属部品１３のそれぞれを半径方向及び軸方向に位置合わせするための位置合わせ用のフィンガ１４ｂを受け入れて、有利には、互いの向きをより保証する。

そして、位置合わせ用の突起部１４による付属部品１３の位置合わせにより、対応する測定素子１０から送信される情報の信号対雑音比を制限することで、圧力又は噴射力の測定の改善が可能になることが理解されるべきである。

図４には、圧力又は噴射力の測定素子１０の各々が、圧力又は噴射力のセンサ１５によって一体的に形成されている、本発明の第２実施形態が示されている。

この第２実施形態において、圧力又は噴射力の測定素子１０の各々が有する受圧面１０ａの傾斜は、対応する測定素子１０の噴射方向Ｏに対する、測定素子の長さに従った傾斜によって得られる。

第１実施形態と同様に、圧力又は噴射力のセンサ１５は、受圧面１０ａが対応するジェットを受ける際の機械的変化に敏感な圧電センサで形成されてもよい。

圧力又は噴射力の測定素子１０は、第１実施形態と同様に、支持体１１に取り付けられてもよい。

圧力又は噴射力のセンサ１５は、ペンシル型であってもよい。

図５には、本発明の第３実施形態が示され、圧力又は噴射力の測定素子１０の各々は、噴射方向Ｏと略直交する受圧面１０ａを有している。

また、有利には、この第３実施形態及び本発明の実施形態のいずれか１つと組み合わせることができる態様において、ジェットを互いに仕切る仕切り部材３が設けられている。ジェットを仕切る仕切り部材３は、円形の輪郭３０によって形成されており、そこから仕切り部材３の中央部３２によって相互に連結された分離部３１が、噴射方向Ｏに対する半径方向の内側に延びている。有利には、仕切り部材３は、圧力又は噴射力の監視装置１の支持体１１に対して高くなるように、足部３３に取り付けられている。仕切り部材３が支持体１１又は操作部の基部４に取り付けられている場合、分離部３１は、測定素子１０を互いに分離する。より具体的には、分離部３１は、噴射方向Ｏの方向に、圧力又は噴射力の測定素子１０の受圧面１０ａから突出しつつ、それらを区切るように配置されている。このようにして、仕切り部材３は、対応する測定素子１０の受圧面１０ａに、隣接するジェットが入射するのを防ぐことを可能にする。

ジェットを仕切る仕切り部材３が、各ジェットの測定精度の向上を可能にすることが理解されるべきである。

図６及び図７には、圧力又は噴射力の測定素子１０に対して、噴射ノズル２５の導管２５ａを位置合わせするための部材５が示されている。

図示されているように、位置合わせ部材５は、トレイ６の開口部６０に取り外し可能に受け入れられるように設けられている。操作部において、このトレイ６は、開口部６０が、圧力又は噴射力の監視装置１へのアクセスを提供するように配置される。

位置合わせ部材５は、噴射ノズル２５を受け入れる基部５０と、圧力又は噴射力の測定素子１０に対する位置合わせ部材５の位置決めをより確実にするための２つ以上の位置合わせ端部５１とを備える。

位置合わせ部材５のレバー５３により、噴射方向Ｏに対する回転操作が可能になる。これにより、位置合わせ端部５１がトレイ６の補完的な部分に対応して配置される最終的な位置に到達することができる。

この最終的な位置において、噴射ノズル２５の導管２５ａは、圧力又は噴射力の測定素子１０に対向して配置される。

位置合わせ部材５は、対応する測定素子１０の受圧面１０ａにおける各ジェットのより正確な放出を保証することが理解されるべきである。

圧力又は噴射力の監視装置１は、無針注射装置２の噴射ノズル２５の出口で導管２５ａによって生成された複数のジェットの圧力又は噴射力の監視方法の実施を可能にするものである。

もちろん、この方法は、本発明の実施形態のいずれか１つに係る、圧力又は噴射力の監視装置１を使用して実行される。この監視方法は、少なくとも、
無針注射装置２の噴射ノズル２５の導管２５ａが、圧力又は噴射力の監視装置が備える圧力又は噴射力の測定素子１０に対向するように配置される位置合わせステップと、
各ジェットが互いに独立して測定される、圧力又は噴射力を測定するステップと、
を含む。

有利には、これらのジェットの測定は、処理ユニット１００によって行われる。

もちろん、本発明は今説明した実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲から逸脱することなく、これらの実施例に多数の変更を加えることができる。特に、本発明の異なる特徴、形状、変形例および実施形態は、これらが相容れないまたは相互に排他的でない範囲で、様々な組み合わせに従って互いに関連付けることができる。特に、これまでに説明した全ての変形例および実施形態は、互いに組み合わせることができる。

Claims (12)

1. 無針注射装置（２）のノズル（２５）の出口で導管（２５ａ）によって生成された複数のジェットの圧力又は噴射力の監視装置（１）であって、
   前記ノズル（２５）の出口で生成された各ジェットに対する圧力又は噴射力の測定素子（１０）を備え、
   圧力又は噴射力の測定素子（１０）の各々は、前記ジェットを受け入れるように方向付けされた、前記ジェットを受け入れる受圧面（１０ａ）を有する、
   圧力又は噴射力の監視装置。
2. 少なくとも、圧力又は噴射力の測定素子（１０）の受圧面（１０ａ）が、前記ジェットの伝播方向と略直交する平面に対して傾斜している、請求項１に記載の圧力又は噴射力の監視装置。
3. １つ以上の圧力又は噴射力の測定素子（１０）の前記受圧面（１０ａ）の傾斜は、前記測定素子（１０）を、前記伝播方向と略直交する前記平面に対して、前記測定素子の長さに従って傾斜させることによって得られる、請求項１又は２に記載の圧力又は噴射力の監視装置。
4. １つ以上の圧力又は噴射力の測定素子（１０）が、圧力又は噴射力のセンサ（１５）と、ジェットを受け入れるための前記受圧面（１０ａ）を構成する付属部品（１３）とのアセンブリによって形成されている、請求項１～３のいずれか１つに記載の圧力又は噴射力の監視装置。
5. 前記測定素子（１０）の各々を支える支持体（１１）を備える、請求項１～４のいずれか１つに記載の圧力又は噴射力の監視装置。
6. 前記支持体（１１）は、前記測定素子（１０）を位置合わせする突起部（１４）を備える、請求項１～５のいずれか１つに記載の圧力又は噴射力の監視装置。
7. ジェットを互いに仕切る仕切り部材（３）を備える、請求項１～６のいずれか１つに記載の圧力又は噴射力の監視装置。
8. 前記仕切り部材（３）は、圧力又は噴射力の測定素子（１０）の前記受圧面（１０ａ）に、隣接するジェットが入射するのを防ぐために、前記測定素子（１０）を互いに区切る分離部（３１）を備える、請求項１～７のいずれか１つに記載の圧力又は噴射力の監視装置。
9. 前記測定素子（１０）に対して、ノズル（２５）の導管（２５ａ）の位置合わせをする位置合わせ部材（５）を備える、請求項１～８のいずれか１つに記載の圧力又は噴射力の監視装置。
10. 前記位置合わせ部材（５）は、前記ノズル（２５）を受け入れる基部（５０）と、前記測定素子（１０）に対する前記位置合わせ部材（５）の位置決めをするための２つ以上の位置合わせ端部（５１）とを備える、請求項１～９のいずれか１つに記載の圧力又は噴射力の監視装置。
11. 無針注射装置（２）と、請求項１～１０のいずれか１つに記載の圧力又は噴射力の監視装置（１）とを備える、圧力又は噴射力を監視するアセンブリ。
12. 無針注射装置（２）のノズル（２５）の出口における導管（２５ａ）で生成された複数のジェットの圧力又は噴射力の監視方法であって、
    前記監視方法は、請求項１～１０のいずれか１つに記載された圧力又は噴射力の監視装置（１）を使用して実行され、
    前記監視方法は、
    無針注射装置（２）のノズル（２５）の導管（２５ａ）を、圧力又は噴射力の監視装置（１）の圧力又は噴射力の測定素子に対向するように配置する位置合わせステップと、
    圧力又は噴射力を測定するためにそれぞれのジェットを互いに独立して測定するステップと、
    を含む、圧力又は噴射力の監視方法。

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