本出願の実施形態は、通信技術の分野に関し、特に、データ伝送方法および対応する端末に関する。
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2019年1月11日に中国国家知識産権局に出願された、「DATA TRANSMISSION METHOD AND CORRESPONDING TERMINAL」と題する中国特許出願第201910028452.3号の優先権を主張するものである。
現在、自動運転によって代表される高度道路交通が、ますますこの分野で研究開発されるべき重要な技術になっている。高度道路交通をより良好にサポートするために、3GPPは、5Gフレームワークにおける次世代の車のインターネット技術の研究を開始している。しかし、5G車車間/路車間通信(Vehicle to everything、V2X)技術の研究の前に、LTE-V2Xに基づく技術標準および製品が市販されている。
LTE-V2Xの車両搭載通信モジュールの頻繁な更新およびアップグレードは、コストがかかり、不便である。一方で、5G時代が到来すれば、5Gでは、LTEおよび5G-NRのデュアルコネクティビティEN-DCネットワークアーキテクチャが最初からサポートされており、独立型(Standalone、SA)のネットワークアーキテクチャはその後にサポートされることができる。NR-V2Xでは、端末のLTE-V2Xモジュールを制御するためのLTE基地局の使用に影響を及ぼすことなくその端末のNR-V2Xモジュールを制御するためにLTE基地局が使用されることができることが必要とされるので、5G独立型に対する要件は、5G運用の初期段階で低減されることができる。さらに、端末のNR-V2Xモジュールを制御するための5G基地局の使用に影響を及ぼすことなくその端末のLTE-V2Xモジュールを制御するために5G基地局が使用されることができることもまた必要とされるので、LTEのネットワーク退出後には、LTE-V2X車両搭載モジュールの使用は影響を受けない、すなわち4Gと5Gの間のクロスリンクスケジューリングが実施される必要がある。
従来技術では、基地局は、セルラリンクのキャリアCC1上で、そのセルラリンクの別のキャリアCC2上の端末をスケジューリングして、送信および受信を実行することがある。しかし、このプロセスでは、基地局は、そのセルラリンク上にあり、その基地局と同じネットワーク標準をサポートしている端末の受信および送信を依然としてスケジューリングする。さらに、クロスキャリアスケジューリングは、シングルキャリアスケジューリングと実質的には異ならない。その結果として、異なる伝送技術を用いたネットワークデバイスによる端末の受信および送信のスケジューリングは、依然として従来技術に基づいて実施されることはできない。
本出願の実施形態は、データ伝送方法および対応する端末を提供するものであるので、様々なタイプのネットワークデバイスが、端末の様々なタイプのサイドリンクデータの伝送をスケジューリングおよび制御することができる。
前述の目的を達成するために、本出願の実施形態では、以下の技術的解決策が使用される。
第1の態様によれば、データ伝送方法が提供される。この方法は、第1の端末が、セルラリンクを介して第1のネットワークデバイスからサイドリンク伝送構成情報を受信することを含むことがあり、ここで、サイドリンク伝送構成情報は、NRサイドリンクがLTEセルラリンクを介してスケジューリングされること、LTEサイドリンクがNRセルラリンクを介してスケジューリングされること、またはNRサイドリンクがNRセルラリンクを介してスケジューリングされることを示すために使用される。第1の端末は、サイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する。
第1の態様で提供される技術的解決策によれば、第1の端末は、様々なタイプのネットワークデバイスによる様々なタイプのサイドリンクのスケジューリングのために、第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上のデータの送信または受信を処理し、実際の処理能力、および端末の様々なタイプのサイドリンクデータの伝送についての様々なタイプのネットワークデバイスのスケジューリング要件に基づいて、LTEからNRまたはNRからLTEへのクロスリンクデータ伝送、およびNRからNRへのデータ伝送を実施することができる。
可能な実装では、サイドリンク伝送構成情報は、以下の情報、すなわちダウンリンク制御情報DCI、無線リソース制御RRCメッセージ、またはシステム情報ブロックSIBメッセージのうちのいずれか1つであることがある。スケジューリングプロセスがより柔軟に実施されることが可能になるように、具体的なネットワークデバイスタイプ、および端末の様々なタイプのサイドリンクデータの伝送のスケジューリングに基づいて、様々なスケジューリングモードが使用される必要がある。
可能な実装では、第1の端末は、第1の端末の処理能力のインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告することがある。第1の端末の処理能力のインジケーション情報が第1のネットワークデバイスに報告されて、第1のネットワークデバイスが、様々なタイプのネットワークデバイスの様々なタイプのサイドリンクスケジューリング情報についての第1の端末の処理能力に基づいて、現在のサイドリンクスケジューリングを実行するかどうかを決定し、また、第1の端末がサイドリンクデータ伝送を実行する必要がある特定の時点を決定する。
可能な実装では、第1の端末の処理能力は、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがLTEセルラリンクを介して第1の端末に指示する際に、第1の端末が第1のネットワークデバイスをサポートすること、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末に指示する際に、第1の端末が第1のネットワークデバイスをサポートすること、またはNRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末に指示する際に、第1の端末が第1のネットワークデバイスをサポートすることのうちの少なくとも1つを含むことがある。第1の端末が、第1の端末が様々なタイプのセルラリンクを介して様々なタイプのサイドリンクデータの伝送を実行するように指示されることをサポートすることができるかどうかに応じて、スケジューリングを受け入れるかどうかを決定することもあるし、または、第1のネットワークデバイスが、第1の端末から報告された処理能力に基づいて、現在のサイドリンクスケジューリングを実行するかどうかを決定することもある。
可能な実装では、第1の端末の処理能力は、LTEセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでの第1の端末によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、LTEセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでの第1の端末によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第3のモードでの第1の端末によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第4のモードでの第1の端末によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでの第1の端末によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、またはNRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでの第1の端末によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、のうちの少なくとも1つを含むことがある。第1の端末が、指定された時点におけるサイドリンク上でのデータ伝送の開始を第1の端末がサポートすることができるかどうかに応じて、スケジューリングを受け入れるかどうかを決定することもあるし、または、第1のネットワークデバイスが、第1の端末から報告された処理能力に基づいて、現在のサイドリンクスケジューリングを実行するかどうかを決定する、もしくは第1の端末がサイドリンクデータ伝送を実行する必要がある特定の時点を決定することもある。
可能な実装では、NRサイドリンク上の第1のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、LTEサイドリンク上の第3のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、LTEサイドリンク上の第4のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRサイドリンク上の第1のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、またはNRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータは、処理遅延パラメータ値インジケーション情報または処理遅延パラメータタイプインジケーション情報を含み、処理遅延パラメータタイプインジケーション情報は、第1の端末の処理能力に対応する処理遅延パラメータタイプまたは処理遅延パラメータ値を示すために使用される。第1の端末が、指定された時点におけるサイドリンク上でのデータ伝送の開始を第1の端末がサポートすることができるかどうかに応じて、スケジューリングを受け入れるかどうかを決定することもあるし、または、第1のネットワークデバイスが、第1の端末から報告された処理能力に基づいて、現在のサイドリンクスケジューリングを実行するかどうかを決定する、もしくは第1の端末がサイドリンクデータ伝送を実行する必要がある特定の時点を決定することもある。
可能な実装では、第1の端末の処理能力は、サイドリンクのサブキャリア間隔、サイドリンク上の再伝送の数量、サイドリンク上で1回の伝送によって占有されるスロットの数量、サイドリンクの伝送モード、サイドリンクの復調参照信号位置、サイドリンクの動作周波数帯域、サイドリンクの動作キャリアのタイプ、またはサイドリンク伝送リソースのマッピングモードのうちの少なくとも1つを使用して決定されることもある。様々なタイプのネットワークデバイスの様々なタイプのサイドリンクスケジューリング情報を処理する第1の端末の能力は、上記の時間領域構成、上記の周波数領域構成、および別の関係する設定に基づいて決定されることがある。
可能な実装では、サイドリンク伝送構成情報は、限定されるわけではないが、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードをさらに含むこともあり、ここで、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、RRCもしくはSIBメッセージ、DCIフォーマット、DCIのシグナリング、またはDCIに対応するRNTIのうちの少なくとも1つを使用して示されることがあり、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、LTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示すること、またはLTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示することのうちの少なくとも1つを含む。セルラリンクは、RRCもしくはSIBメッセージ、DCIフォーマット、DCIのシグナリング、またはDCIに対応するRNTIのうちの少なくとも1つを使用して、サイドリンクを確立するように指示するために使用されることがある。
可能な実装では、サイドリンク伝送構成情報は、第1の端末によるサイドリンク上でのデータの送信または受信のインジケーション時点Tをさらに含むこともある。第1の端末がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する前に、この方法は、処理遅延パラメータおよびTに基づいて、サイドリンク上のデータ送信または受信を実行するかどうかを決定することをさらに含むことがある。第1の端末は、第1の端末が指定された時点に様々なタイプのサイドリンクデータの伝送を開始することができるかどうかに応じて、スケジューリングを受け入れるかどうかを決定することがある。
可能な実装では、サイドリンク伝送構成情報はRRCまたはSIBであり、第1の端末がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1の端末が、サイドリンク伝送構成情報に基づいてサイドリンク伝送リソースを決定し、そのサイドリンク伝送リソースを使用してサイドリンク上でデータを送信または受信することを含む。第1の端末は、決定されたサイドリンク伝送リソースを使用して、様々なタイプのサイドリンクデータの送信および受信を完了することができる。
可能な実装では、サイドリンク伝送構成情報は、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報をさらに含むことがあり、時間領域リソース構成情報は、サイドリンク上の送信または受信に使用される時間領域リソースを示すために使用され、周波数領域リソース構成情報は、サイドリンク上の送信または受信のために使用される周波数領域リソースを示すために使用される。サイドリンク上のデータの送信または受信は、第1の端末が、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することを含む。第1の端末は、決定された時間領域リソースおよび周波数領域リソースを使用して、様々なタイプのサイドリンクデータの送信および受信を完了することができる。
可能な実装では、サイドリンク伝送構成情報は、半永続スケジューリングSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報をさらに含むことがあり、SPS構成インデックス情報は、構成されたSPS情報を含むことがあり、SPSインジケーション情報は、サイドリンク上の送信または受信に必要とされるSPS情報を含むことがある。第1の端末がサイドリンク上でデータを送信または受信する前に、この方法は、第1の端末がSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報に基づいてSPSの活動化および非活動化を完了することをさらに含むことがある。第1の端末は、決定されたSPSを使用して、様々なタイプのサイドリンクデータの送信および受信を完了することができる。
第2の態様によれば、データ伝送方法が提供される。この方法は、第2の端末が、サイドリンクを介して第1の端末からサイドリンク制御情報を受信することを含むことがあり、ここで、サイドリンク制御情報は、サイドリンクデータを受信するように第2の端末に指示するために使用される。第2の端末は、第2の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを受信する。
第2の態様で提供される技術的解決策によれば、第2の端末は、第2の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上のデータ受信を処理し、実際の処理能力、および様々なタイプのサイドリンクデータの受信もしくはフィードバックに対する第1の端末の要件に基づいて、スケジューリングを受け入れるかどうかを決定することがある。
可能な実装では、第2の端末は、第2の端末の処理能力のインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告する、または、第2の端末は、第2の端末の処理能力のインジケーション情報を第1の端末に送信する。第2の端末の処理能力のインジケーション情報が第1のネットワークデバイスまたは第1の端末に送信されて、第1のネットワークデバイスが、様々なタイプのサイドリンクデータについての第2の端末の処理能力に基づいて、現在のサイドリンクスケジューリングを実行するかどうかを決定する、または第1の端末が、様々なタイプのサイドリンクデータについての第2の端末の処理能力に基づいて、現在のサイドリンクデータの送信を実行するかどうかを決定するようになる。
可能な実装では、第2の端末の処理能力は、サイドリンクのサブキャリア間隔、サイドリンク上の再伝送の数量、サイドリンク上で1回の伝送によって占有されるスロットの数量、サイドリンクの伝送モード、サイドリンクの復調参照信号位置、サイドリンクの動作周波数帯域、サイドリンクの動作キャリアのタイプ、またはサイドリンク伝送リソースのマッピングモードのうちの少なくとも1つを使用して決定される。様々なタイプのネットワークデバイスの様々なタイプのサイドリンクスケジューリング情報を処理する第2の端末の能力は、上記の時間領域構成、上記の周波数領域構成、および別の関係する設定に基づいて決定されることがある。
可能な実装では、処理能力は、処理時間タイプインジケーション情報、または第2の端末が第1の端末から送信されるサイドリンクデータに関連するサイドリンク制御情報の最後のシンボルを受信する時点から、第2の端末がサイドリンクデータの復調を完了する時点までの処理時間Ktを含むことがあり、処理時間タイプインジケーション情報は、第2の端末の処理能力に対応する処理時間Ktを示すために使用される。第2の端末は、第2の端末が様々なタイプのサイドリンクデータの解析を完了する時点Ktが第1の端末によって許容可能な範囲内であるかどうかに応じて、サイドリンクデータを受信するかどうかを決定することがある。
可能な実装では、サイドリンク制御情報は、サイドリンクデータに対応する遅延要件Kを含む。第2の端末が第2の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを受信することは、第2の端末が、サイドリンクデータに対応する遅延要件Kおよび第2の端末の処理能力に基づいて、サイドリンクデータを受信するかどうか、またはサイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信するかどうかを決定することを含むことがある。第2の端末は、指定された遅延要件内で第2の端末が様々なタイプのサイドリンクデータの復調を完了することができるかどうかに応じて、サイドリンクデータを受信するかどうかを決定することがある。
可能な実装では、サイドリンクデータを復調するかどうか、またはサイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信するかどうかを決定することは、第2の端末の処理時間Ktがサイドリンクデータに対応する遅延要件Kより大きくない場合に、第2の端末がサイドリンクデータを受信すると決定する、もしくはサイドリンクデータについてのフィードバックを送信すると決定すること、または第2の端末の処理時間Kがサイドリンクデータに対応する遅延要件Kより大きい場合に、第2の端末がサイドリンクデータを受信しないと決定する、サイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信しないと決定する、もしくはサイドリンクデータのNACKフィードバック情報を送信すると決定することを含むことがある。第2の端末は、指定された遅延要件内で第2の端末が様々なタイプのサイドリンクデータの復調を完了することができるかどうかに応じて、サイドリンクデータを受信するかどうかを決定することがある。
第3の態様によれば、第1の端末が提供される。この端末は、第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施する機能を有する。この機能は、ハードウェアによって実施されることもあるし、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施されることもある。ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
第4の態様によれば、第2の端末が提供される。この端末は、第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施する機能を有する。この機能は、ハードウェアによって実施されることもあるし、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施されることもある。ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
本出願は、端末を提供する。第1の端末は、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されたメモリと、コンピュータ実行可能命令を実行して、第1の態様または第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによるデータ伝送方法を実施するように構成されたプロセッサとを含むことがある。
本出願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を記憶し、コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されたときに、第1の態様または第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによるデータ伝送方法が実施される。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法の適用シナリオを示す第1の概略図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法の適用シナリオを示す第2の概略図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法の適用シナリオを示す第3の概略図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法の実施方法を示す第1の概略図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法の実施方法を示す第2の概略図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法の実施方法を示す第3の概略図である。
本出願の実施形態によるスマートフォン端末を示す概略構造図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法を示す流れ図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第1のタイミング図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第2のタイミング図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第3のタイミング図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第4のタイミング図である。
本出願の実施形態による別のデータ伝送方法を示す流れ図である。
本出願の実施形態による端末の仮想構造を示す概略図である。
本出願の実施形態は、端末に適用されるデータ伝送方法を提供するものである。この方法における端末は、通信機能を有する電子デバイスである。この端末は、車両搭載端末であることもある、すなわち、車両のある位置に一体化されることもある。例えば、車両搭載端末は、一体化モードでは、車両のメインコンソール部分に一体化される。当業者なら、車両搭載端末は、車両のメインコンソールの任意の位置に一体化され得る、またはメインコンソール以外の別の位置に一体化され得ることを明白に承知しているはずである。これは、本出願の実施形態では限定されない。この方法における端末は、代替として、独立した端末、例えば携帯可能端末であってもよい。携帯可能端末は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、モバイルフォン、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、ポータブルマルチメディアプレイヤ(Portable Media Player、PDA)、カメラ、ウェアラブルデバイス(例えばヘッドマウントデバイス(Head-Mounted Device、HMD)、電子衣服、電子バンド、電子ネックレス、電子アプリケーションアクセサリ、もしくはスマートウォッチ)、または別の携帯可能デバイスであることがある。端末は、代替として、路側のデバイス、例えば信号灯、交通信号灯、道路標識、または道路警告標識であることもある。これは、本出願の実施形態では限定されない。
この方法における第1のネットワークデバイスは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)モバイル通信システム、もしくは広帯域符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)モバイル通信システムのネットワークデバイスであることもあるし、または5G(第5世代モバイル通信技術)モバイル通信システムのネットワークデバイスであることもある。第1のネットワークデバイスは、基地局、中継局、もしくはモビリティ管理エンティティMMEであることもあるし、または別のネットワーク側デバイスであることもある。端末および第1のネットワークデバイスの具体的な存在形態および通信システムの背景は、本出願の実施形態では限定されない。
任意選択で、端末間の通信リンクは、デバイス間(Device-to-Device、D2D)通信リンクまたはサイドリンクであることがある。車のインターネットでは、端末間の通信リンクは、代替として、車両間(Vehicle-to-Vehicle、V2V)リンク、車両/歩行者間(Vehicle-to-Pedestrian、V2P)リンク、車両/インフラストラクチャ間(Vehicle-to-Infrastructure、V2I)リンク、または車車間/路車間(Vehicle-to-X、V2X)リンクであることもある。本出願の以下の実施形態では、サイドリンク/第1のリンクは、端末間の通信および伝送を記述するために使用され、セルラリンク/第2のリンクは、ネットワークデバイスと端末の間の通信および伝送を記述するために使用される。端末間のユニキャストモード、マルチキャストモード、またはブロードキャストモードのうちの少なくとも1つでの通信は、サイドリンクで実行されることがある。
例えば、端末は、車両搭載端末、または路側端末であり、第1のネットワークデバイスは、基地局である。図1は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法の適用シナリオを示す第1の概略図である。この適用シナリオは、信号インジケータがある交差点である。この適用シナリオは、第1の車両110、第2の車両120、信号灯130、および基地局140を含むことがある。第1の車両搭載端末および第2の車両搭載端末は、第1の車両110および第2の車両120にそれぞれ一体化されている。路側端末は、信号灯130に一体化されている。基地局140は、5G基地局(gNB)である。路側端末は、NR V2Xをサポートしている。第1の車両搭載端末および第2の車両搭載端末は、LTE V2Xのみをサポートしている。第1の車両110と第2の車両120が交差点に接近すると、信号灯130は、第1の車両110および第2の車両120に信号インジケータ情報を送信して、第1の車両110および第2の車両120に信号インジケータ情報に基づいて対応する措置をとるように注意する必要がある。例えば、信号インジケータが赤信号であるときには、制動が選択され、信号インジケータが黄信号であるときには、交差点を通過するために加速が選択され、信号インジケータが青信号であるときには、交差点を通過するために一定の速度が選択される。しかし、第1の車両110上の第1の車両搭載端末および第2の車両上の第2の車両搭載端末はLTE V2Xしかサポートしていないので、信号灯130が信号インジケータ情報を第1の車両110および第2の車両120にうまく伝送することができるようにするためには、基地局140は、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するためのインジケーション情報を信号灯130の路側端末に送信する必要があり、信号灯130の路側端末は、基地局140から送信されたインジケーション情報に基づいて、信号灯130の路側端末から第1の車両110の第1の車両搭載端末および第2の車両120の第2の車両搭載端末へのLTEサイドリンク上のデータ伝送を実施する。
例えば、端末は、車両搭載端末または携帯可能端末であり、第1のネットワークデバイスは、基地局である。図2は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法の適用シナリオを示す第2の概略図である。この適用シナリオは、信号インジケータのない交差点である。この適用シナリオは、第1の車両210、第2の車両220、歩行者230、および基地局240を含むことがある。第1の車両搭載端末および第2の車両搭載端末は、第1の車両210および第2の車両220にそれぞれ一体化されている。歩行者230は、スマートフォンを携帯している。基地局240は、4G基地局(eNB)であり、スマートフォンは、NR V2Xのみをサポートしており、第1の車両搭載端末は、LTE V2XおよびNR V2Xをサポートしており、第2の車両搭載端末は、LTE V2Xのみをサポートしている。第1の車両210が交差点に接近したとき、歩行者230は道路を横断しており、歩行者230によって携帯されているスマートフォンは、歩行者230の横断情報を第1の車両210に送信して、歩行者230から安全な距離を維持するために対応する措置をとるように、例えば歩行者230と第1の車両210の間の距離および歩行者230の横断速度に基づいて制動または減速を行うように、第1の車両210に注意する必要がある。第1の車両210は、さらに、第1の車両210と歩行者230の間の距離を第2の車両220に送信して、第2の車両220が第1の車両210から安全な距離を維持するために予め減速または制動の措置をとることができるようにすることもある。しかし、スマートフォンはNR V2Xしかサポートしていないので、歩行者230が横断情報を第1の車両210にうまく伝送することができるようにするためには、基地局240は、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するためのインジケーション情報を歩行者230によって携帯されているスマートフォンに送信する必要があり、歩行者230によって携帯されているスマートフォンは、基地局240から送信されたインジケーション情報に基づいて、歩行者230によって携帯されているスマートフォンから第1の車両210の第1の車両搭載端末へのNRサイドリンク上のデータ伝送を実施することがある。さらに、第2の車両上の第2の車両搭載端末はLTE V2Xしかサポートしていないので、第1の車両210が第1の車両210と歩行者230の間の距離についての情報を第2の車両220にうまく伝送することができるようにするためには、基地局240は、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するためのインジケーション情報を第1の車両210の第1の車両搭載端末に送信する必要があり、第1の車両210の第1の車両搭載端末は、基地局240から送信されたインジケーション情報に基づいて、第1の車両210の第1の車両搭載端末から第2の車両220の第2の車両搭載端末へのLTEサイドリンク上のデータ伝送を実施することがある。
例えば、端末は、車両搭載端末であり、第1のネットワークデバイスは、基地局である。図3は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法の適用シナリオを示す第3の概略図である。この適用シナリオは、車両追従である。例えば、2人の運転者が、それぞれ第1の車両310および第2の車両320を同じ目的地まで一緒に運転することにしている。しかし、車両の速度が異なり、第1の車両310と第2の車両320が経験する路面状態が絶えず変化するので、第1の車両310と第2の車両320はルート同期を維持することができず、相手の位置を知ることができない。したがって、前の車両が、重要な交差点で方向転換またはUターンなど前の車両の運転情報を後ろの車両に通知して、後ろの車両が前の車両の運転情報に基づいてスムーズに前の車両に追従することができるようにして、後ろの車両が迷子にならないようにすることがある。この適用シナリオは、さらに基地局330を含むこともある。第1の車両搭載端末および第2の車両搭載端末は、それぞれ第1の車両310および第2の車両320に一体化されている。基地局330は、5G基地局(gNB)である。第1の車両搭載端末は、LTE V2Xのみをサポートし、第2の車両搭載端末は、LTE V2Xをサポートしている。したがって、第1の車両310が第2の車両320に運転情報をうまく伝送することができるようにするためには、基地局330は、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するためのインジケーション情報を第1の車両310の第1の車両搭載端末に送信する必要があり、第1の車両310の第1の車両搭載端末は、基地局330から送信されたインジケーション情報に基づいて、第1の車両310の第1の車両搭載端末から第2の車両320の第2の車両搭載端末へのLTEサイドリンク上のデータ伝送を実施する。
図1から図3に示す適用シナリオは、単なる例である。当業者なら、本出願の実施形態のデータ伝送方法が前述の適用シナリオに限定されないことを承知している必要がある。さらに、本出願の実施形態のデータ伝送方法における端末は、上記に挙げた端末の形態に限定されず、端末は、代替として、前述の端末の形態のいずれかの組み合わせであることもある。
端末がネットワークデバイスのインジケーション情報に基づいて別の端末へのサイドリンク上のデータ伝送を実施するときには、いくつかの端末は、LTEモバイル通信システムのネットワークデバイスのインジケーションに基づいてLTEサイドリンク上の伝送を実行する。例えば、図2では、第1の車両210の第1の車両搭載端末が、基地局240から送信されたインジケーション情報に基づいて、第2の車両220の第2の車両搭載端末へのLTEサイドリンク上のデータ伝送を実施する。いくつかの端末は、LTEモバイル通信システムのネットワークデバイスのインジケーションに基づいて、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行する。例えば、図2では、歩行者230によって携帯されているスマートフォンが、基地局240から送信されるインジケーション情報に基づいて、第1の車両210の第1の車両搭載端末へのNRサイドリンク上のデータ伝送を実施する。いくつかの端末は、5G NRモバイル通信システムのネットワークデバイスのインジケーションに基づいて、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行する。例えば、図3では、第1の車両310の第1の車両搭載端末が、基地局330から送信されるインジケーション情報に基づいて、第2の車両330の第2の車両搭載端末へのLTEサイドリンク上のデータ伝送を実施する。実際の適用中には、代替として、5G NRモバイル通信システムのネットワークデバイスのインジケーションに基づいて、NRサイドリンク上のデータ伝送が実行されることもある。
本出願のいくつかの実施形態では、第1の端末400は、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングされることがある。図4は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法の実装方法を示す第1の概略図である。図4に示すように、第1の基地局410は、eNBであり、第2の基地局420は、gNBであり、第1の端末400は、LTEサイドリンク上のデータ伝送およびNRサイドリンク上のデータ伝送の両方をサポートすることができる。この場合には、第1の端末400は、gNBのスケジューリングを受け入れてLTEサイドリンク上のデータ伝送を実行することをサポートするだけでなく、gNBのスケジューリングを受け入れてNRサイドリンク上のデータ伝送を実行することをサポートすることもあり、また、eNBのスケジューリングを受け入れてLTEサイドリンク上のデータ伝送を実行することをサポートするだけでなく、eNBのスケジューリングを受け入れてNRサイドリンク上のデータ伝送を実行することをサポートすることもある。NR V2Xは、eNBによってスケジューリングされてNRサイドリンク上のデータ伝送を実行するときに、端末のLTE UUによってスケジューリングされることもある。LTE V2Xは、gNBによってスケジューリングされてLTEサイドリンク上のデータ伝送を実行するときに、端末のNR UUによってスケジューリングされることもある。
図5は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法の実装方法を示す第2の概略図である。図5に示すように、第1の基地局410は、eNBであり、第2の基地局420は、gNBであり、第1の端末400は、NRサイドリンク上のデータ伝送のみをサポートする。この場合には、第1の端末400は、gNBのスケジューリングを受け入れてNRサイドリンク上のデータ伝送を実行することをサポートすることがあり、eNBによってスケジューリングされてNRサイドリンク上のデータ伝送を実行することがある。NR V2Xは、NR UUおよびLTE UUの両方によってスケジューリングされることが可能である。
図6は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法の実装方法を示す第3の概略図である。図6に示すように、第1の基地局410は、eNBであり、第2の基地局420は、gNBであり、第1の端末400は、LTEサイドリンク上のデータ伝送のみをサポートする。この場合には、第1の端末400は、gNBのスケジューリングを受け入れてLTEサイドリンク上のデータ伝送を実行することをサポートすることがあり、eNBによってスケジューリングされてLTEサイドリンク上のデータ伝送を実行することがある。LTE V2Xは、NR UUおよびLTE UUの両方によってスケジューリングされることが可能である。
当業者なら、図4および図5の実装方法が単なる例であり、実際のスケジューリングプロセスに制限を課すものではないことを承知しているはずである。すなわち、実際のデータ伝送中には、代替として、別のユニットがLTE V2XまたはNR V2Xをスケジューリングしてデータ伝送方法を実施することもある。
図7に示すように、本出願の実施形態では、第1の端末400がスマートフォンである例を説明に使用する。図7に示すスマートフォンは、第1の端末400の単なる例であること、およびスマートフォンが図示よりも多数または少数の構成要素を有していてもよいこと、2つ以上の構成要素が結合されていることもあること、またはスマートフォンが異なる構成要素の配列を有していてもよいことを理解されたい。
図7に示すように、第1の端末400は、具体的には、プロセッサ701、無線周波数(RF)回路702、メモリ703、タッチスクリーン704、Bluetooth(R)装置705、1つまたは複数のセンサ706、Wi-Fi装置707、測位装置708、オーディオ回路709、周辺インタフェース710、電源装置711、指紋採取デバイス712、スピーカ713、およびマイクロフォン714などの構成要素を含むことがある。これらの構成要素は、1つまたは複数の通信バスまたは信号線(図7には図示せず)を使用して互いに通信することがある。当業者なら、図7に示すハードウェア構造がスマートフォンに制限を課さないこと、および第1の端末400が図示するよりも多数または少数の構成要素を含んでいてもよいこと、一部の構成要素が結合されていることもあること、または第1の端末400が異なる構成要素の配列を有していてもよいことを理解されたい。
以下、第1の端末400の各構成要素について、図7を参照して詳細に説明する。
プロセッサ701は、第1の端末400の制御センタであり、様々なインタフェースおよび回線を使用して第1の端末400の全ての部分に接続されており、メモリ703に記憶されたアプリケーションクライアント側プログラム(以下、短縮してAppと呼ぶこともある)を動作させ、または実行し、メモリ703に記憶されたデータを呼び出すことによって第1の端末400の様々な機能およびデータ処理を実行する。いくつかの実施形態では、プロセッサ701は、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または本出願の解決策のプログラム実行を制御するように構成された1つもしくは複数の集積回路であることがある。プロセッサ701は、1つまたは複数のCPUを含み得る。例えば、プロセッサ701は、Huawei Technologies Co., Ltd製のチップKirin 960であることもある。
無線周波数回路702は、情報送受信プロセスまたは呼出しプロセスで無線信号を受信および送信するように構成されることがある。特に、基地局からダウンリンクデータを受信した後で、無線周波数回路702は、ダウンリンクデータを処理のためにプロセッサ701に送信することがあり、関係するアップリンクデータを基地局に送信する。無線周波数回路は、通常は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、低雑音増幅器、およびデュプレクサなどを含むが、これらに限定されるわけではない。さらに、無線周波数回路702は、ワイヤレス通信によって別のデバイスと通信することもある。ワイヤレス通信は、汎欧州デジタル移動電話方式、汎用パケット無線サービス、符号分割多重アクセス、広帯域符号分割多重アクセス、ロングタームエボリューション、電子メール、およびSMSメッセージサービスなど、任意の通信標準またはプロトコルを使用し得るが、これらに限定されるわけではない。
メモリ703は、アプリケーションプログラムおよびデータを記憶するように構成される。メモリ703は、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)もしくは静的な情報および命令を記憶することができる別のタイプの静的記憶デバイス、またはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)もしくは情報および命令を記憶することができる別のタイプの動的記憶デバイスであることもあるし、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル汎用ディスク、またはBlu-rayディスクなど)、ディスク記憶媒体もしくは別の磁気ストレージデバイス、または所期のプログラムコードを命令もしくはデータ構造の形態で搬送もしくは記憶するように構成されることが可能であり、コンピュータからアクセスされることが可能である任意のその他の媒体であることもある。ただし、これはこれらに限定されない。プロセッサ701は、メモリ703に記憶されたアプリケーションプログラムおよびデータを動作させることによって、第1の端末400の様々な機能およびデータ処理を実行する。メモリ703は、主に、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含む。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、および少なくとも1つの機能(音声再生機能または画像再生機能など)によって必要とされるアプリケーションプログラムを記憶することがある。データ記憶領域は、第1の端末400の使用に基づいて作成されるデータ(例えばオーディオデータまたは電話帳)を記憶することがある。メモリ703は、3つのモジュラ機能、すなわち受信命令、伝送命令、および送信命令を実施するために使用される命令を記憶することもあり、プロセッサ701は、これらの命令の実行を制御する。プロセッサ701は、メモリ703に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、本出願の以下の実施形態で提供されるデータ伝送方法を実施するように構成される。さらに、メモリ703は、高速ランダムアクセスメモリを含むこともあり、磁気ディスクストレージデバイスなどの不揮発性メモリ、フラッシュメモリデバイス、または別の揮発性ソリッドステートストレージデバイスをさらに含むこともある。メモリ703は、Appleによって開発されたiOSオペレーティングシステム、およびGoogleによって開発されたAndroid(R)オペレーティングシステムなど、様々なオペレーティングシステムを記憶し得る。
タッチスクリーン704は、タッチパッド7041、およびディスプレイ7042を含むことがある。タッチパッド7041は、タッチパッド7041上、またはタッチパッド7041の付近で第1の端末400のユーザによって実行される接触事象(例えば、例えば指もしくはスタイラスなど任意の適当な物体を使用してタッチパッド7041上、もしくはタッチパッド7041の付近でユーザによって実行される操作)を収集し、収集された接触情報を、プロセッサ701など別の構成要素に送信することがある。図7のタッチパッド7041およびディスプレイ7042は、第1の端末400の入力機能および出力機能を実施するために2つの独立した構成要素として使用されているが、いくつかの実施形態では、タッチパッド7041とディスプレイ7042が一体化されて、第1の端末400の入力機能および出力機能を実施することもある。タッチスクリーン704は、複数の材料層を積み重ねることによって形成されることは理解され得る。本出願のこの実施形態では、タッチパッド(層)と表示画面(層)のみが表示され、別の層は、本出願のこの実施形態では記録されていない。さらに、本出願のいくつかの他の実施形態では、タッチパッド7041がディスプレイ7042を覆うこともあり、タッチパッド7041のサイズは、ディスプレイ7042のサイズよりも大きく、ディスプレイ7042がタッチパッド7041によって完全に覆われる。代替として、タッチパッド7041は、フルパネルの形態で第1の端末400の前面上に配置されることもある。換言すれば、第1の端末400の前面へのユーザの接触は、スマートフォンによって感知されることが可能である。したがって、スマートフォンの前面上のフルタッチエクスペリエンスが実施されることが可能である。いくつかの他の実施形態では、タッチパッド7041は、フルパネル形態で第1の端末400の前面上に配置され、ディスプレイ7042も、フルパネル形態で第1の端末400の前面上に配置されることがある。したがって、スマートフォンの前面上にベゼルレス構造が実装されることが可能である。
本出願のこの実施形態では、第1の端末400は、指紋認識機能をさらに有することがある。例えば、指紋採取デバイス712が、第1の端末400の背面上(例えば背面カメラの下方)に配置されることもあるし、第1の端末400の前面上(例えばタッチスクリーン704の下方)に配置されることもある。別の例では、指紋採取デバイス712は、タッチスクリーン704上に配置されて、指紋認識機能を実施することがある。換言すれば、指紋採取デバイス712は、タッチスクリーン704と一体化されて、第1の端末400の指紋認識機能を実施することがある。この場合には、指紋採取デバイス712は、タッチスクリーン704上に配置されるが、タッチスクリーン704の一部であることもあるし、別の方式でタッチスクリーン704上に配置されることもある。本出願のこの実施形態の指紋採取デバイス712の主要な構成要素は、指紋センサである。指紋センサは、光学感知技術、容量性感知技術、圧電感知技術、または超音波感知技術など、任意のタイプの感知技術を使用し得るが、これらに限定されるわけではない。
本出願のこの実施形態では、第1の端末400は、第1の端末400と第1の端末400から短距離にある別の端末(例えばスマートフォンまたはスマートウォッチ)の間のデータ交換を実施するように構成されたBluetooth(R)装置705をさらに含むことがある。本出願のこの実施形態では、Bluetooth(R)装置は、集積回路、またはBluetooth(R)チップなどであることがある。
Wi-Fi装置707は、第1の端末400のWi-Fi関係の標準およびプロトコルに準拠したネットワークアクセスを提供するように構成される。第1の端末400は、Wi-Fi装置707を使用してWi-Fiアクセスポイントにアクセスして、ユーザが電子メールを受信および送信したり、ウェブページを閲覧したり、ストリーミングメディアにアクセスしたりすることを助けることがある。Wi-Fi装置707は、ワイヤレス広帯域インターネットアクセスをユーザに提供する。いくつかの他の実施形態では、Wi-Fi装置707は、Wi-Fiワイヤレスアクセスポイントとして使用されて、別の端末にWi-Fiネットワークアクセスを提供することもある。
第1の端末400は、光センサ、動きセンサ、および別のセンサなど、少なくとも1つのセンサ706をさらに含むこともある。具体的には、光センサは、周囲光センサおよび近接センサを含むことがある。周囲光センサは、周囲光の強度に基づいてタッチスクリーン704の表示の輝度を調節することがある。近接センサは、第1の端末400が耳に向かって移動するとディスプレイを電源オフにすることがある。動きセンサの1つのタイプとして、加速度計センサは、(通常は3つの軸上の)全ての方向の加速度値を検出することがある。加速度計センサは、加速度計センサが静止しているときに重力の値および方向を検出することがあり、スマートフォンの姿勢を認識する応用分野(横置きモードと縦置きモードの切換え、関係するゲーム、もしくは磁力計の姿勢較正など)、または振動認識に関係する機能(万歩計もしくはノックなど)などに使用されることがある。ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、または赤外線センサなど、第1の端末400にさらに配置され得る別のセンサについては、本明細書には詳細に記載しない。
測位装置708は、第1の端末400の地理学的位置を提供するように構成される。測位装置708は、具体的には、全地球測位システム(GPS)、北斗衛星導航系統、またはロシアのGLONASSなどの測位システムの受信機であることがあることは理解され得る。測位システムから送信された地理学的位置を受信した後で、測位装置708は、その情報を処理するためにプロセッサ701に送信するか、またはその情報を記憶するためにメモリ703に送信する。いくつかの他の実施形態では、測位装置708は、代替として、補助GPS(AGPS)の受信機であることもある。AGPSシステムは、補助サーバとして働いて、測位装置708が測距および測位サービスを完了するのを補助する。この場合には、補助測位サーバは、ワイヤレス通信ネットワークを使用して、第1の端末400などの端末の測位装置708(すなわちGPS受信機)と通信し、測位補助を提供する。いくつかの他の実施形態では、測位装置708は、代替として、Wi-Fiアクセスポイントに基づく測位技術を使用する装置であることもある。各Wi-Fiアクセスポイントは、全地球的に一意のMACアドレスを有し、端末は、Wi-Fiがイネーブルにされたときに周囲のWi-Fiアクセスポイントのブロードキャスト信号を走査および収集することができる。したがって、端末はWi-FiアクセスポイントによってブロードキャストされるMACアドレスを取得することができる。端末は、Wi-Fiアクセスポイントを識別することができるこのようなデータ(例えばMACアドレス)を、ワイヤレス通信ネットワークを使用してロケーションサーバに送信する。ロケーションサーバは、各Wi-Fiアクセスポイントの地理学的位置を取り出し、Wi-Fiブロードキャスト信号の強度を参照して端末の地理学的位置を計算し、端末の地理学的位置を端末の測位装置708に送信する。
オーディオ回路709、スピーカ713、およびマイクロフォン714は、ユーザと第1の端末400の間のオーディオインタフェースを提供することがある。オーディオ回路709は、受信されたオーディオデータを電気信号に変換し、次いで、その電気信号をスピーカ713に伝送することがあり、スピーカ713は、その電気信号を出力するために音声信号に変換する。さらに、マイクロフォン714は、収集された音声信号を電気信号に変換する。オーディオ回路709は、電気信号を受信し、電気信号をオーディオデータに変換し、次いでオーディオデータをRF回路702に出力して、オーディオデータを例えば別のスマートフォンに送信する、またはオーディオデータをさらに処理するためにメモリ703に出力する。
周辺インタフェース710は、外部入出力デバイス(例えばキーボード、マウス、外部ディスプレイ、外部メモリ、または加入者識別モジュールカード)に様々なインタフェースを提供するように構成される。例えば、周辺インタフェース710は、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェースを介してマウスに接続され、また、周辺インタフェース710は、電気通信事業者から提供される加入者識別モジュール(SIM)カードのカードスロットの金属接点を使用して、加入者識別モジュールカードに接続される。周辺インタフェース710は、外部入出力周辺デバイスをプロセッサ701およびメモリ703に結合するように構成されることもある。
第1の端末400は、構成要素に電力を供給する電源装置711(例えばバッテリまたは電力管理チップ)をさらに含むこともある。バッテリは、電力管理チップを使用してプロセッサ701に論理的に接続されて、電源装置711が充電および放電の管理ならびに電力消費の管理などの機能を実施するようになっていることもある。
図7には図示していないが、第1の端末400は、カメラ(前面カメラおよび/または背面カメラ)、フラッシュ、マイクロプロジェクション装置、ならびに近距離場通信(NFC)装置などをさらに含むこともある。本明細書には、詳細は記載しない。
以下、本出願の実施形態で提供されるデータ伝送方法について、図1から図7を参照して詳細に説明する。この方法の基本原理は、次のとおりである。すなわち、端末は、第1のネットワークデバイスから送信される、サイドリンク伝送を実行することを指示するために使用されるインジケーション情報に基づき、端末の処理能力を参照して、サイドリンク伝送を構成するために使用される、インジケーション情報内にある情報を使用して、サイドリンク伝送を実行する。
本出願のいくつかの実施形態では、第1の端末400が別の端末とのサイドリンク伝送を実行する必要があるときには、第1の端末400または特定距離内の障害物の実時間位置などの情報を共有するために、モバイル通信システム内のネットワークデバイスは、サイドリンク伝送を実行するように第1の端末400に指示するために使用されるインジケーション情報を第1の端末400に送信する。
図8は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法を示す図である。この方法は、第1の端末400に適用され、また、この方法は、以下のステップ801および802を含むことがある。
801.第1の端末400のプロセッサ701が、メモリ703内の受信命令を実行して、セルラリンクを介して第1のネットワークデバイスからサイドリンク伝送構成情報を受信する。
サイドリンク伝送構成情報は、サイドリンク伝送構成情報に基づいてサイドリンク伝送を実行するように第1の端末400に指示するために使用される。例えば、サイドリンク伝送構成情報は、LTEモバイル通信システムのネットワークデバイスによって送信されることがあり、NRサイドリンク上のデータ伝送もしくはLTEサイドリンク上のデータ伝送を実行するように第1の端末400に指示するために使用される、または5G NRモバイル通信システムのネットワークデバイスによって送信されることもあり、LTEサイドリンク上のデータ伝送もしくはNRサイドリンク上のデータ伝送を実行するように第1の端末400に指示するために使用される。
サイドリンク伝送構成情報は、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報を含むことがある。サイドリンク伝送を実行するときには、第1の端末400は、時間領域リソース構成情報によって指定される時間領域ソースおよび周波数領域リソース構成情報によって指定される周波数領域リソースを使用して、サイドリンク伝送を実行することがある。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、リソースプール情報を含むことがあり、リソースプール情報は、利用可能周波数情報、システム帯域幅、およびTDDサブフレーム構成モードを含むことがあるが、これらに限定されるわけではない。第1の端末400は、TDDサブフレーム構成情報に基づいて時間領域リソース構成情報を決定し、利用可能周波数情報およびシステム帯域幅に基づいて周波数領域リソース構成情報を決定することがある。サイドリンク伝送を実行するときには、第1の端末400は、決定された時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報に基づいてサイドリンク伝送を実行する。
任意選択で、第1の端末400がセルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングされるときには、サイドリンク伝送構成情報は、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードをさらに含むこともあり、ここで、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、RRCもしくはSIBメッセージ、DCIフォーマット、DCIのシグナリング、またはDCIに対応するRNTIのうちの少なくとも1つを使用して示され、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、LTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示すること、またはLTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示することのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、システム情報ブロック(System Information Block、SIB)を使用してネットワークデバイスから端末に送信されることもあるし、または無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)もしくはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を使用してネットワークデバイスから端末に送信されることもある。
例えば、サイドリンク伝送構成情報がSIBメッセージもしくはRRCメッセージを使用してネットワークデバイスから第1の端末400に送信されるときには、SIBメッセージもしくはRRCメッセージを搬送するために、物理ダウンリンク共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)が使用されることがある。SIB1メッセージについては、サイドリンク伝送構成情報がSIBメッセージを使用してネットワークデバイスから第1の端末400に送信されるときには、ネットワークデバイスは、SystemInformationBlockType1メッセージを使用して、固定された周期および固定された送信の瞬間に基づいてSIB1メッセージを送信する、またはシステム情報(SystemInformation、SI)を使用して、独立したSIウィンドウでSIB2メッセージからSIB12メッセージをブロードキャストする。このプロセスで、SIBメッセージは、SI-RNTIを使用してスクランブルされることもある。SIBメッセージを受信した後で、第1の端末400は、SIBメッセージを解析する必要がある。
SIBメッセージを解析するときには、第1の端末400は、指定された瞬間にSystemInformationBlockType1メッセージを解析する必要がある。SIでは、解析のために以下のステップが実行される必要がある。
1.SIB内のSIメッセージのシーケンス番号nを決定する。
2.数式x=(n-1)*wに従ってxを計算する。ここで、wはSIウィンドウの長さsi-WindowLengthである。
3.数式a=x mod 10に従って開始サブフレームを計算し、数式SFN mod T=FLOOR(x/10)に従ってシステムフレーム番号SFNを決定する。ここで、Tは、SIメッセージの周期si-Periodicityである。
開始フレーム番号およびSIウィンドウのシステムフレーム番号を得た後で、第1の端末400は、全てのSIBブロックの解析の瞬間を明白に知ることができる。
例えば、サイドリンク伝送構成情報がDCIを使用してネットワークデバイスから第1の端末400に送信されるときには、ネットワークデバイスは、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)を使用してDCIを搬送する。DCIを解析するときには、第1の端末400は、最初に物理レイヤ(Physical Layer)でDCIを解析し、次いで解析のためにメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)レイヤにDCIを伝送する必要がある。第1の端末400がDCIを解析する時点は、第1の端末400の処理能力に関係している。
具体的には、第1の端末400がSIBメッセージ、RRC、またはDCIを解析することは、SIBメッセージ、RRC、またはDCIを復調および復号することを含むことがある。
802.第1の端末400のプロセッサ701が、メモリ703内の伝送命令を実行して、サイドリンク伝送構成情報および第1の端末400の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する。
任意選択で、処理能力は、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがLTEセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすること、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすること、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることのうちの少なくとも1つを含むこともある。
第1の端末400の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信するときに、第1の端末400は、第1の端末400の能力を考慮して、現在のサイドリンクスケジューリングを受け入れるかどうかを決定する。例えば、サイドリンク伝送構成情報が、NRサイドリンク上でデータ伝送を実施するために使用される。ただし、第1の端末400の能力は、NRサイドリンク上のデータ伝送をサポートしていない。したがって、第1の端末400は、NRサイドリンクの現在の設定および関係するデータの伝送を放棄する。別の例では、サイドリンク伝送構成情報が、LTEサイドリンク上のデータ伝送を実施するために使用され、第1の端末400の能力が、LTEサイドリンク上の伝送をサポートしている。したがって、第1の端末400は、LTEサイドリンクの後続の設定、および関係するデータの後続の伝送を引き続き実行する。
さらに、サイドリンク伝送構成情報がSIB、RRC、またはDCIを使用してネットワークデバイスから端末に送信されることがあるので、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがLTEセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることは、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがLTE DCIを使用して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすること、またはNRサイドリンク上で第2のモードでデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがLTE RRCもしくはLTE SIBを使用して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることを含むことがある。
LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることは、LTEサイドリンク上で第3のモードでデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNR DCIを使用して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすること、またはLTEサイドリンク上で第4のモードでデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNR RRCもしくはNR SIBを使用して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることを含むことがある。
NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることは、NRサイドリンク上で第1もしくは第2のモードでデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNR RRCもしくはNR SIBを使用して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることを含むことがある。
第1の端末400が様々なデータ伝送モードを示すために使用されるサイドリンク伝送構成情報を受信および処理するときには、特定の受信および解析のプロセスも様々であることに留意されたい。例えば、第1のネットワークデバイスが、NRサイドリンク上で第1のモードでデータを送信または受信するようにDCIを使用して指示する場合には、サイドリンク伝送構成情報を受信した後で、第1の端末400は、最初に第1の端末400の能力に基づいてDCIを解析し、次いで対応するサイドリンクデータ伝送を実行する。別の例では、第1のネットワークデバイスがNRサイドリンク上で第2のモードでデータを送信または受信するようにRRCまたはSIBを使用して指示する場合には、第1の端末400は、最初に第1の端末400の能力に基づいてRRCまたはSIBを解析し、次いで対応するサイドリンクデータ伝送を実行する。この2つのプロセスは異なるものであり、第1の端末400が関係する解析を実行するときの能力も異なり、必要とされる時間は当然異なる。
任意選択で、第1の端末400の処理能力は、LTEセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでの第1の端末400によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、LTEセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第3のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第4のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、またはNRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、のうちの少なくとも1つを含むことがある。
ブランド、モデル、または構成の異なる端末の処理能力は異なることに留意されたい。同じブランド、モデル、または構成の端末が、異なるモードでのデータの送信または受信を指示するために使用されるサイドリンク伝送構成情報を処理しているときには、特定の処理能力も異なり、より高い処理能力を有する端末の処理時間は、より短い。特定のサイドリンクスケジューリングを実行するときには、端末は、端末の実際の処理能力に基づいて、サイドリンクデータ伝送がサポートされるかどうか、処理遅延パラメータなど、サイドリンクデータ伝送を実行するかどうか、およびサイドリンクデータ伝送が開始される時点などを決定する。
処理遅延パラメータは、RRC、SIB、もしくはDCIを受信/復号/解析する第1の端末400の能力、サイドリンク構成を実行する第1の端末400の能力、または別の処理能力を識別するために使用される。能力は、処理時間の長さを用いて識別されることもあるし、または処理能力レベルを用いて識別されることもある。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
任意選択で、前述の処理遅延パラメータのうちのいずれか1つが、処理遅延パラメータ値インジケーション情報または処理遅延パラメータタイプインジケーション情報を含むこともあり、処理遅延パラメータタイプインジケーション情報は、第1の端末の処理能力に対応する処理遅延パラメータタイプまたは処理遅延パラメータ値を示すために使用される。
具体的には、処理遅延パラメータ値インジケーション情報は、処理遅延パラメータ値または処理遅延パラメータタイプを識別するために使用され、処理遅延パラメータ値および処理遅延パラメータタイプは、それぞれ対応する処理時間値および対応する処理能力レベル値であることもある。
任意選択で、第1の端末400がセルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングされるときには、サイドリンク伝送構成情報は、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードをさらに含むこともあり、ここで、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、RRCもしくはSIBメッセージ、DCIフォーマット、DCIのシグナリング、またはDCIに対応するRNTIのうちの少なくとも1つを使用して示されることがあり、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、LTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示すること、またはLTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示することのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、第1の端末400の処理能力は、サイドリンクの処理能力およびセルラリンクの処理能力に基づいてさらに決定されることもある。
セルラリンクの処理能力は、第1のネットワークデバイスから送信されるサイドリンク伝送構成情報を受信および処理する第1の端末400の能力であることもある。サイドリンクの処理能力は、得られたサイドリンク伝送構成情報に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する第1の端末400の処理能力であることもある。
例えば、NRサイドリンクは、NRセルラリンクを介してスケジューリングされる。サイドリンクのスケジューリングプロセスは、サイドリンク上の端末の処理能力に基づいて完了されることもあり、またはサイドリンクのスケジューリングプロセスは、NRセルラリンク上の端末の処理能力およびサイドリンク上の端末の処理能力の両方を考慮して完了されることもあり、サイドリンク上の端末の伝送の時間およびリソース位置が決定される。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がDCIである場合には、第1のネットワークデバイスのLTE DCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでの第1の端末400によるデータの送信または受信の処理遅延パラメータ、または第1のネットワークデバイスのNR DCIインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第3のモードでの第1の端末400によるデータの送信または受信の処理遅延パラメータは、N1、M1、M1+M1a、N1+N2、M1+M2、またはM1+M1a+N2を含むことがある。N1は、第1の端末400がDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400がDCIの解析を完了する時点までの所要時間である。N2は、第1の端末400がDCIの解析を完了する時点から第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。M1は、第1の端末400がDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400がDCIの復号を完了する時点までの所要時間である。M2は、第1の端末400がDCIの復号を完了する時点から第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。M1aは、第1の端末400がDCIの復号を完了する時点から第1の端末400がDCIの解析を完了する時点までの所要時間である。
任意選択で、DCIの受信、復号、および解析は、Uuモジュールによって完了されることもある。DCIの解析を完了した後で、Uuモジュールは、解析結果をV2Xモジュールに送信することがあり、V2Xモジュールは、第1の端末400の処理能力に基づいて後続のサイドリンク伝送プロセスを実行する。例えば、処理遅延パラメータは、Nをさらに含むこともある。Nは、第1の端末400がDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。
任意選択で、処理遅延パラメータは、UuモジュールがDCIの解析を完了する時点からV2Xモジュールが解析結果を受信する時点までの時間Nx、およびNR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点からNR V2Xモジュールがサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間N3をさらに含むこともある。N2=Nx+N3である。Nxは、第1の端末のモジュールの実装に関係する。実装は、割込みに基づくモードであってもよいし、共用プロトコルスタックに基づく制御およびスケジューリングモードであってもよい。実装が割込みに基づくモードである場合には、DCIの復号を完了した後で、LTE Uuモジュールは、割込み信号をNR V2Xモジュールに送信し、次いで、NR V2Xモジュールが、対応する複合情報を内部メモリから読み取る。
図9は、本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第1のタイミング図である。第1の端末400は、第1のネットワークデバイスのLTE DCIインジケーションを受け入れて、NRサイドリンク上で第1のモードでデータを送信または受信する。LTEフレーム構造のn番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2X伝送をスケジューリングするためのシグナリングDCIを受信する。N1は、第1の端末400のLTE UuモジュールがDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400のLTE UuモジュールがDCIの解析を完了する時点までの所要時間である。(n+2)番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2Xモジュールに解析結果を送信する。Nxは、LTE UuモジュールがDCIの解析を完了する時点からNR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点までの時間である。NRフレーム構造の(n+3)番目のサブフレームにおいて、サイドリンク伝送が開始することが予期される。N3は、NR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点からNR V2Xモジュールがサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。
図10は、本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第2のタイミング図である。第1の端末400は、第1のネットワークデバイスのLTE DCIインジケーションを受け入れて、NRサイドリンク上で第1のモードでデータを送信または受信する。LTEフレーム構造のn番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2X伝送をスケジューリングするためのシグナリングDCIを受信する。M1は、第1の端末400のLTE UuモジュールがDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400のLTE UuモジュールがDCIの復号を完了する時点までの所要時間である。M1aは、LTE UuモジュールがDCIの復号を完了する時点からLTE UuモジュールがDCIの解析を完了する時点までの所要時間である。(n+2)番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2Xモジュールに解析結果を送信する。Nxは、LTE UuモジュールがDCIの解析を完了する時点からNR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点までの時間である。NRフレーム構造の(n+3)番目のサブフレームにおいて、サイドリンク伝送が開始することが予期される。N3は、NR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点からNR V2Xモジュールがサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。
処理遅延パラメータは、DCIを受信する第1の端末400の処理能力を表すために使用されるパラメータ、DCIを復号または解析する第1の端末400の処理能力を表すために使用されるパラメータ、サイドリンク伝送を実行する第1の端末400の処理能力を表すために使用されるパラメータ、および第1の端末400の前述の全処理能力を表すために使用されるパラメータを含むことがあることに留意されたい。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がRRCメッセージまたはSIBメッセージである場合には、第1の端末400は、第1のネットワークデバイスのLTE RRCもしくはLTE SIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信または受信の処理遅延パラメータを受信する、または、第1の端末400は、第1のネットワークデバイスのNR RRCもしくはSIBインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第4のモードでの第1の端末400によるデータの送信または受信の処理遅延パラメータを受信する。処理遅延パラメータは、L1、L2、L1a+L1b、L1+K1、L1a+L1b+K2、またはL2+K2を含む。L1は、第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージをスケジューリングするためのDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から、第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点までの所要時間である。L1aは、第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージをスケジューリングするためのDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から、第1の端末400がDCIの解析を完了する時点までの所要時間である。L1bは、第1の端末400がDCIの解析を完了する時点から第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点までの所要時間である。L2は、第1の端末400がスケジューリングのRRCメッセージまたはSIBメッセージが位置するデータチャネルによって占有される最後のシンボルを受信する時点から、第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点までの所要時間である。K1は、第1の端末400がDCIの解析を完了する時点から第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。K2は、第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点から第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。
任意選択で、RRCメッセージまたはSIBをスケジューリングするためのRRCもしくはSIBまたはDCIの受信および解析は、Uuモジュールによって完了されることがある。DCIの解析を完了した後で、Uuモジュールは、解析結果をV2Xモジュールに送信することがあり、V2Xモジュールは、第1の端末400の処理能力に基づいて後続のサイドリンク伝送プロセスを実行する。
処理遅延パラメータは、RRCまたはSIBを受信または解析する第1の端末400の処理能力を表すために使用されるパラメータ、RRCメッセージまたはSIBメッセージをスケジューリングするためのDCIを受信または解析する第1の端末400の処理能力を表すために使用されるパラメータ、サイドリンク伝送を実行する第1の端末400の処理能力を表すために使用されるパラメータ、および第1の端末400の前述の全処理能力を表すために使用されるパラメータを含むことがあることに留意されたい。例えば、処理遅延パラメータは、LまたはKをさらに含むこともある。Lは、第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージをスケジューリングするためのDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。Kは、第1の端末400がスケジューリングされたRRCメッセージまたはSIBメッセージが位置するデータチャネルによって占有される最後のシンボルを受信する時点から、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。
任意選択で、処理遅延パラメータは、UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点からV2Xモジュールが解析結果を受信する時点までの時間Lx、およびV2Xモジュールが解析結果を受信する時点からV2Xモジュールがサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間K3をさらに含むこともある。K2=Lx+K3、またはK1=Lx+K3である。同様に、Lxは、第1の端末のモジュールの実装に関係する。実装は、割込みに基づくモードであってもよいし、共用プロトコルスタックに基づく制御およびスケジューリングモードであってもよい。実装が割込みに基づくモードである場合には、DCIの復号を完了した後で、LTE Uuモジュールは、割込み信号をNR V2Xモジュールに送信し、次いで、NR V2Xモジュールが、対応する複合情報を内部メモリから読み取る。
図11は、本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第3のタイミング図である。第1の端末400は、第1のネットワークデバイスのLTE RRCまたはSIBインジケーションを受け入れて、NRサイドリンク上で第2のモードでデータを送信または受信する。LTEフレーム構造のn番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2X伝送をスケジューリングするためのシグナリングDCIを受信する。L1は、第1の端末400のLTE UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージをスケジューリングするためのDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400のLTE UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点までの所要時間である。(n+2)番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2Xモジュールに解析結果を送信する。Lxは、LTE UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点からNR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点までの時間である。NRフレーム構造の(n+3)番目のサブフレームにおいて、サイドリンク伝送が開始することが予期される。K3は、NR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点からNR V2Xモジュールがサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。
任意選択で、図8に示すように、この方法は、以下のステップをさらに含むことがある。
803.第1の端末400のプロセッサ701が、メモリ703内の送信命令を実行して、第1の端末400の処理能力のインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告することがある。
第1の端末400によって報告される処理能力のインジケーション情報は、第1の端末400がサイドリンク伝送をサポートするかどうかを示すために使用されることがあり、第1の端末400がサイドリンク伝送をサポートする場合には、前述の処理ステップのそれぞれにおける処理能力パラメータが、代替として、前述の処理プロセスにおける全能力パラメータであることもあることに留意されたい。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報を受信する前に、第1の端末400は、第1の端末400の処理能力に関係するインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告することがある。第1のネットワークデバイスは、第1の端末400の処理能力に基づいて、サイドリンクスケジューリングを実行するかどうか、およびスケジューリングが実行される場合にはスケジューリングを実施するスケジューリングモードを決定し、特定のスケジューリングモードとスケジューリングプロセスを処理するために第1の端末400によって費やされる時間とに基づいて、サイドリンク上でデータを送信または受信するためのインジケーション時点を決定する。
任意選択で、第1の端末400の処理能力は、サイドリンクのサブキャリア間隔、サイドリンク上の再伝送の数量、サイドリンク上で1回の伝送によって占有されるスロットの数量、サイドリンクの伝送モード、サイドリンクの復調参照信号位置、サイドリンクの動作周波数帯域、サイドリンクの動作キャリアのタイプ、またはサイドリンク伝送リソースのマッピングモードのうちの少なくとも1つを使用して決定されることもある。上記の要因は、受信、復号、または解析などのプロセスを処理する際の第1の端末400の処理時間などの能力に影響を及ぼす。
サイドリンクの伝送モードは、ユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャストであることがある。サイドリンクの動作キャリアのタイプは、共用キャリアまたは専用キャリアを含むことがある。具体的には、共用キャリアは、セルラリンクおよびサイドリンクを含むキャリアであり、専用キャリアは、セルラリンクのみを含むキャリアである。
さらに、サイドリンク伝送構成情報は、第1の端末400によるサイドリンク上でのデータの送信または受信のインジケーション時点Tをさらに含むこともある。第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末400の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する前に、この方法は、処理遅延パラメータおよびTに基づいて、サイドリンク上のデータ送信または受信を実行するかどうかを決定することをさらに含むことがある。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がDCIである場合には、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末400の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前ではない場合、すなわち第1の端末400が、DCIの受信、復号、および解析と、サイドリンク伝送準備などの処理プロセスとを、インジケーション時点Tより前に完了することができる場合に、第1の端末400が、サイドリンク上でデータを送信または受信することを含むことがある。代替として、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前である場合、すなわち第1の端末400が、DCIの受信、復号、および解析と、サイドリンク伝送準備などの処理プロセスとを、インジケーション時点Tより前に完了することができない場合に、第1の端末400は、サイドリンク上のデータの送信または受信をスキップする。Tstart=N1+N2、M1+M2、またはM1+M1a+N2である。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がRRCまたはSIBである場合には、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末400の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前ではない場合、すなわち第1の端末400が、RRCまたはSIBの受信および解析と、サイドリンク伝送準備などの処理プロセスとを、インジケーション時点Tより前に完了することができる場合に、第1の端末400が、サイドリンク上でデータを送信または受信することを含むことがある。代替として、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前である場合、すなわち第1の端末400が、RRCまたはSIBの受信および解析と、サイドリンク伝送準備などの処理プロセスとを、インジケーション時点Tより前に完了することができない場合に、第1の端末400は、サイドリンク上のデータの送信または受信をスキップする。Tstart=L1+K1、L1a+L1b+K2、またはL2+K2である。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がRRCまたはSIBである場合には、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末400の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報に基づいてサイドリンク伝送リソースを決定し、そのサイドリンク伝送リソースを使用してサイドリンク上でデータを送信または受信することを含むことがある。
さらに、サイドリンク伝送構成情報は、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報をさらに含むことがあり、時間領域リソース構成情報は、サイドリンク上の送信または受信に使用される時間領域リソースを示すために使用され、周波数領域リソース構成情報は、サイドリンク上の送信または受信のために使用される周波数領域リソースを示すために使用される。サイドリンク上のデータの送信または受信は、第1の端末が、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することを含むことがある。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がRRCまたはSIBである場合には、サイドリンク伝送構成情報は、周波数情報、システム帯域幅、およびTDDサブフレーム構成モードをさらに含むことがあり、第1の端末400は、最初にTDDサブフレーム構成モードに基づいて時間領域リソース構成情報を決定し、周波数情報およびシステム帯域幅に基づいて周波数領域リソース構成情報を決定する必要があり、次いで決定された時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する。
さらに、サイドリンク伝送構成情報は、半永続スケジューリングSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報をさらに含むことがあり、SPS構成インデックス情報は、構成されたSPS情報を含むことがあり、SPSインジケーション情報は、サイドリンク上の送信または受信に必要とされるSPS情報を含むことがある。第1の端末がサイドリンク上でデータを送信または受信する前に、この方法は、第1の端末がSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報に基づいてSPSの活動化および非活動化を完了することをさらに含むことがある。
RRC/SB/DCIの処理を完了した後で、第1の端末400は、解析によって得られる半永続スケジューリングSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報に基づいて、構成されたSPS情報およびサイドリンク上の送信または受信に必要とされるSPS情報を決定し、サイドリンク上の送信または受信に必要とされるSPSの活動化およびその他のSPSの非活動化を完了して、第1の端末400が活動化されたSPSを使用してサイドリンク上でデータを送信または受信するようにすることに留意されたい。
現在のSPSの伝送中に非活動化シグナリングが送信されたときには、そのシグナリングは次のSPSの伝送の瞬間に有効になることに留意されたい。
さらに、処理遅延パラメータは、V2XモジュールがUuモジュールから解析結果を受信する時点からV2XモジュールがSPSの活動化を完了する時点までの時間K3-1、およびV2XモジュールがUuモジュールから解析結果を受信する時点からV2XモジュールがSPSの非活動化を完了する時点までの時間K3-2をさらに含むこともある。
図12は、本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第4のタイミング図である。第1の端末400は、第1のネットワークデバイスのLTE RRCまたはSIBインジケーションを受け入れて、NRサイドリンク上で第2のモードでデータを送信または受信する。LTEフレーム構造のn番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2X伝送をスケジューリングするためのシグナリングDCIを受信する。L1は、第1の端末400のLTE UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージをスケジューリングするためのDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400のLTE UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点までの所要時間である。(n+2)番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2Xモジュールに解析結果を送信する。Lxは、LTE UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点からNR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点までの時間である。K3-1は、NR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点からNR V2XモジュールがSPSの活動化を完了する時点までの時間である。H2は、NR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点からNR V2XモジュールがSPSの非活動化を完了する時点までの時間K3-2である。
図13は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法を示す流れ図である。この方法は、第2の端末1300に適用される。第2の端末1300は、第1の端末400と同じ構成要素構成を有する、すなわち、プロセッサ、無線周波数(RF)回路、メモリ、タッチスクリーン、Bluetooth(R)装置、1つまたは複数のセンサ、Wi-Fi装置、測位装置、オーディオ回路、周辺インタフェース、電源システム、カメラ(前面カメラおよび/または背面カメラ)、フラッシュ、マイクロプロジェクション装置、ならびに近距離場通信(NFC)装置などの構成要素を含む。メモリは、3つのモジュラ機能、すなわち受信命令、伝送命令、および送信命令を実施するために使用される命令を記憶することもあり、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、本出願の以下の実施形態で提供されるデータ伝送方法を実施する。
図13に示すように、この方法は、以下のステップ1301および1302を含むことがある。
1301.第2の端末1300のプロセッサが、メモリ内の伝送命令を実行して、サイドリンクを介して第1の端末からサイドリンク制御情報を受信する。ここで、サイドリンク制御情報は、サイドリンクデータを受信するように第2の端末に指示するために使用される。
1302.第2の端末1300のプロセッサが、メモリ内の伝送命令を実行して、第2の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを受信する。
任意選択で、処理能力は、処理時間タイプインジケーション情報、または第2の端末1300が第1の端末から送信されるサイドリンクデータに関連するサイドリンク制御情報の最後のシンボルを受信する時点から、第2の端末1300がサイドリンクデータの復調を完了する時点までの処理時間Ktを含むことがあり、処理時間タイプインジケーション情報は、第2の端末の処理能力に対応する処理時間Ktを示すために使用される。
サイドリンク上でデータを受信するときには、第2の端末1300は、第2の端末1300の能力を考慮して、第1の端末400から送信されるサイドリンクデータを受信するかどうかを決定する。例えば、第2の端末1300はNRサイドリンクをサポートしないという理由で、第2の端末1300は、第1の端末400から送信されるNRサイドリンクデータを受信することを拒否する。別の例では、第2の端末1300は、第1の端末400によって指定される時間内にサイドリンクデータの受信を完了することができない、または第1の端末400によって指定される時間内にフィードバックを提供することができない。この場合には、第2の端末1300は、第1の端末400から送信されるサイドリンクデータの受信を放棄する。
さらに、この方法は、以下のステップをさらに含むこともある。
1303.第2の端末1300のプロセッサが、メモリ内の送信命令を実行して、第2の端末の処理能力のインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告/送信する。
任意選択で、第2の端末1300は、サイドリンク制御情報を受信する前に第2の端末1300の処理能力に関係するインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告して、第1のネットワークデバイスが、第2の端末1300の処理能力に基づいて、第2の端末1300にサイドリンクデータを送信するように第1の端末400に指示するかどうかを決定するようにすることもある。代替として、第2の端末1300は、サイドリンク制御情報を受信する前に第2の端末1300の処理能力に関係するインジケーション情報を第1の端末400に送信して、第1の端末400が、第2の端末1300の処理能力に基づいて、第2の端末1300にサイドリンクデータを送信するかどうかを決定する、またはサイドリンクデータの受信および解析を完了する、もしくは対応するフィードバックを提供するために第2の端末1300によって必要とされるインジケーション時点を決定するようにすることもある。
任意選択で、第2の端末1300の処理能力は、サイドリンクのサブキャリア間隔、サイドリンク上の再伝送の数量、サイドリンク上で1回の伝送によって占有されるスロットの数量、サイドリンクの伝送モード、サイドリンクの復調参照信号位置、サイドリンクの動作周波数帯域、サイドリンクの動作キャリアのタイプ、またはサイドリンク伝送リソースのマッピングモードのうちの少なくとも1つを使用して決定されることもある。上記の要因は、受信、復号、または解析などのプロセスを処理する際の第2の端末1300の処理時間などの能力に影響を及ぼす。
サイドリンクの伝送モードは、ユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャストであることがある。サイドリンクの動作キャリアのタイプは、共用キャリアまたは専用キャリアを含むことがある。具体的には、共用キャリアは、セルラリンクおよびサイドリンクを含むキャリアであり、専用キャリアは、セルラリンクのみを含むキャリアである。
任意選択で、サイドリンク制御情報は、サイドリンクデータに対応する遅延要件Kを含む。第2の端末1300が第2の端末1300の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを受信することは、第2の端末1300が、サイドリンクデータに対応する遅延要件Kおよび第2の端末の処理能力に基づいて、サイドリンクデータを受信するかどうか、またはサイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信するかどうかを決定することを含むことがある。
任意選択で、サイドリンクデータを復調するかどうか、またはサイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信するかどうかを決定することは、第2の端末1300の処理時間Ktがサイドリンクデータに対応する遅延要件Kより大きくない場合に、第2の端末1300がサイドリンクデータを受信すると決定する、もしくはサイドリンクデータについてのフィードバックを送信すると決定すること、または第2の端末1300の処理時間Ktがサイドリンクデータに対応する遅延要件Kより大きい場合に、第2の端末1300がサイドリンクデータを受信しないと決定する、サイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信しないと決定する、もしくはサイドリンクデータのNACKフィードバック情報を送信すると決定することを含むことがある。
本出願の実施形態では、サーバの機能モジュールは、分割によって得られることがある。例えば、各機能モジュールが、それぞれの対応する機能に基づく分割によって得られることもあるし、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されることもある。統合されたモジュールは、ハードウェアの形態で実装されることもあるし、ソフトウェアの機能モジュールの形態で実装されることもある。本出願の実施形態では、モジュールへの分割は例であり、単に論理的な機能分割であり、実際の実装中には他の分割であることもある。
例えば、機能モジュールが統合モードでの分割によって得られる場合には、図14は、本出願の実施形態による端末の仮想構造を示す概略図である。端末は、第1の端末400であることも、第2の端末1300であることもあり、第1の端末400は、受信モジュール1401および伝送モジュール1402を含むことがある。受信モジュール1401は、セルラリンクを介して第1のネットワークデバイスからサイドリンク伝送構成情報を受信するように構成され、ここで、サイドリンク伝送構成情報は、NRサイドリンクがLTEセルラリンクを介してスケジューリングされること、LTEサイドリンクがNRセルラリンクを介してスケジューリングされること、またはNRサイドリンクがNRセルラリンクを介してスケジューリングされることを示すために使用される。伝送モジュール1402は、サイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信するように構成される。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、以下の情報、すなわちダウンリンク制御情報DCI、無線リソース制御RRCメッセージ、またはシステム情報ブロックSIBメッセージのうちのいずれか1つであることがある。
任意選択で、第1の端末400は、第1の端末の処理能力のインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告するように構成された送信モジュール1403をさらに含むこともある。
任意選択で、第1の端末の処理能力は、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがLTEセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすること、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすること、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることのうちの少なくとも1つを含むこともある。
任意選択で、第1の端末400の処理能力は、
LTEセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでの第1の端末400によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、LTEセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第3のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第4のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、またはNRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、のうちの少なくとも1つを含むことがある。
任意選択で、処理遅延パラメータのいずれか1つが、処理遅延パラメータ値インジケーション情報または処理遅延パラメータタイプインジケーション情報を含むこともあり、処理遅延パラメータタイプインジケーション情報は、第1の端末の処理能力に対応する処理遅延パラメータタイプまたは処理遅延パラメータ値を示すために使用される。
任意選択で、第1の端末の処理能力は、サイドリンクのサブキャリア間隔、サイドリンク上の再伝送の数量、サイドリンク上で1回の伝送によって占有されるスロットの数量、サイドリンクの伝送モード、サイドリンクの復調参照信号位置、サイドリンクの動作周波数帯域、サイドリンクの動作キャリアのタイプ、またはサイドリンク伝送リソースのマッピングモードのうちの少なくとも1つを使用して決定されることもある。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、限定されるわけではないが、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードをさらに含むこともあり、ここで、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、RRCもしくはSIBメッセージ、DCIフォーマット、DCIのシグナリング、またはDCIに対応するRNTIのうちの少なくとも1つを使用して示され、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、LTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示すること、またはLTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示することのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、第1の端末400がサイドリンク上でデータを送信または受信するインジケーション時点Tをさらに含むこともある。第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する前に、この方法は、処理遅延パラメータおよびTに基づいて、サイドリンク上のデータ送信または受信を実行するかどうかを決定することをさらに含む。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がDCIである場合には、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前ではない場合に、第1の端末400が、サイドリンク上でデータを送信または受信することを含むことがある。代替として、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前である場合に、第1の端末400は、サイドリンク上のデータの送信または受信をスキップする。Tstart=N1+N2、M1+M2、またはM1+M1a+N2である。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がRRCまたはSIBである場合には、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前ではない場合に、第1の端末400が、サイドリンク上でデータを送信または受信することを含むことがある。代替として、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前である場合に、第1の端末400は、サイドリンク上のデータの送信または受信をスキップする。Tstart=L1+K1、L1a+L1b+K2、またはL2+K2である。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がRRCまたはSIBである場合には、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報に基づいてサイドリンク伝送リソースを決定し、そのサイドリンク伝送リソースを使用してサイドリンク上でデータを送信または受信することを含む。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報をさらに含むことがあり、時間領域リソース構成情報は、サイドリンク上の送信または受信に使用される時間領域リソースを示すために使用され、周波数領域リソース構成情報は、サイドリンク上の送信または受信のために使用される周波数領域リソースを示すために使用される。サイドリンク上のデータの送信または受信は、第1の端末400が、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することを含む。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、半永続スケジューリングSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報をさらに含むことがあり、SPS構成インデックス情報は、構成されたSPS情報を含むことがあり、SPSインジケーション情報は、サイドリンク上の送信または受信に必要とされるSPS情報を含むことがある。第1の端末400がサイドリンク上でデータを送信または受信する前に、この方法は、第1の端末400がSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報に基づいてSPSの活動化および非活動化を完了することをさらに含むことがある。
同様に、第2の端末1300は、伝送モジュール1402をさらに含むことがある。伝送モジュール1402は、サイドリンクを介して第1の端末からサイドリンク制御情報を受信するように構成され、ここで、サイドリンク制御情報は、サイドリンクデータを受信するように第2の端末に指示するために使用される。伝送モジュール1402は、さらに、第2の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを受信するように構成される。
任意選択で、第2の端末1300は、第2の端末の処理能力のインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告するように構成された送信モジュール1403をさらに含むことがある。または、第2の端末1300は、第2の端末の処理能力のインジケーション情報を第1の端末に送信する。
任意選択で、第2の端末の処理能力は、サイドリンクのサブキャリア間隔、サイドリンク上の再伝送の数量、サイドリンク上で1回の伝送によって占有されるスロットの数量、サイドリンクの伝送モード、サイドリンクの復調参照信号位置、サイドリンクの動作周波数帯域、サイドリンクの動作キャリアのタイプ、またはサイドリンク伝送リソースのマッピングモードのうちの少なくとも1つを使用して決定される。
任意選択で、処理能力は、処理時間タイプインジケーション情報、または第2の端末1300が第1の端末から送信されるサイドリンクデータに関連するサイドリンク制御情報の最後のシンボルを受信する時点から、第2の端末1300がサイドリンクデータの復調を完了する時点までの処理時間Ktを含むことがあり、処理時間タイプインジケーション情報は、第2の端末の処理能力に対応する処理時間Ktを示すために使用される。
任意選択で、サイドリンク制御情報は、サイドリンクデータに対応する遅延要件Kを含む。第2の端末1300が第2の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを受信することは、第2の端末1300が、サイドリンクデータに対応する遅延要件Kおよび第2の端末の処理能力に基づいて、サイドリンクデータを受信するかどうか、またはサイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信するかどうかを決定することを含むことがある。
任意選択で、サイドリンクデータを復調するかどうか、またはサイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信するかどうかを決定することは、第2の端末1300の処理時間Ktがサイドリンクデータに対応する遅延要件Kより大きくない場合に、第2の端末1300がサイドリンクデータを受信すると決定する、もしくはサイドリンクデータについてのフィードバックを送信すると決定すること、または第2の端末1300の処理時間Ktがサイドリンクデータに対応する遅延要件Kより大きい場合に、第2の端末1300がサイドリンクデータを受信しないと決定する、サイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信しないと決定する、もしくはサイドリンクデータのNACKフィードバック情報を送信すると決定することを含むことがある。
第2の端末1300は、受信モジュール1401をさらに含むこともあり、第1の端末400と第2の端末1300の役割は入れ替え可能であることに留意されたい。具体的には、第2の端末1300の受信モジュール1401が、NRサイドリンクがLTEセルラリンクを介してスケジューリングされること、LTEサイドリンクがNRセルラリンクを介してスケジューリングされること、またはNRサイドリンクがNRセルラリンクを介してスケジューリングされることを示すために使用されるサイドリンク伝送構成情報を第1のネットワークデバイスから受信することもあり、伝送モジュール1402が、サイドリンク伝送構成情報および第2の端末1300の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを第1の端末400に送信する。
実装についての以上の説明により、当業者なら、上記の限られた機能モジュールへの分割は、説明のための例として、好都合かつ簡潔な説明のために用いられたものであることを明白に理解することができる。実際の適用時には、上記の機能は、要件に基づいて異なる機能モジュールに割り当てられて実装されることが可能である。換言すれば、装置の内部構造は、様々な機能モジュールに分割されて、上述の機能の全てまたは一部を実施する。
本出願に提供されているいくつかの実施形態では、開示される装置および方法が、他の様式で実装されることもあることを理解されたい。例えば、記載されている装置の実施形態は、単なる例である。例えば、モジュールまたはユニットの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実装では他の分割であることもある。例えば、複数のユニットまたは構成要素が結合もしくは統合されて別の装置になることもあるし、またはいくつかの特徴が無視される、もしくは実行されないこともある。さらに、表示されている、または説明されている相互の結合、または直接の結合もしくは通信接続は、いくつかのインタフェースを用いて実施されることもある。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子形態、機械形態、またはその他の形態で実施されることもある。
分離した構成要素として記載されているユニットは、物理的に分離していることも、分離していないこともあり、ユニットとして表示されている構成要素は、1つまたは複数の物理ユニットであることもある、すなわち一つの場所に位置していることもあるし、または複数の異なる場所に分散していることもある。実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて、これらのユニットの一部が選択されることもあるし、これらのユニットが全て選択されることもある。
さらに、本出願の実施形態の機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されることもあるし、これらのユニットのそれぞれが、物理的に独立して存在することもあるし、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されることもあるし、またはソフトウェアの機能ユニットの形態で実装されることもある。
統合されたユニットがソフトウェアの機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるときには、統合されたユニットは、読取り可能記憶媒体に記憶されることがある。このような理解に基づいて、基本的に本出願の実施形態の技術的解決策、もしくは従来技術に寄与する部分、またはこれらの技術的解決策の全てまたは一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されることもある。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本出願の実施形態で記載されている方法のステップの全てまたは一部を実行するようにデバイス(シングルチップマイクロコンピュータ、またはチップなど)に命令するいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体、例えばUSBフラッシュドライブ、取外し可能ハードディスク、読取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどを含む。
以上の説明は、単に本出願の具体的な実装であり、本出願の保護範囲を限定することを意図したものではない。本出願に開示される技術的範囲内の任意の変更または置換は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
本出願の実施形態は、通信技術の分野に関し、特に、データ伝送方法および対応する端末に関する。
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2019年1月11日に中国国家知識産権局に出願された、「DATA TRANSMISSION METHOD AND CORRESPONDING TERMINAL」と題する中国特許出願第201910028452.3号の優先権を主張するものである。
現在、自動運転によって代表される高度道路交通が、ますますこの分野で研究開発されるべき重要な技術になっている。高度道路交通をより良好にサポートするために、3GPPは、5Gフレームワークにおける次世代の車のインターネット技術の研究を開始している。しかし、5G車車間/路車間通信(Vehicle to everything、V2X)技術の研究の前に、LTE-V2Xに基づく技術標準および製品が市販されている。
LTE-V2Xの車両搭載通信モジュールの頻繁な更新およびアップグレードは、コストがかかり、不便である。一方で、5G時代が到来すれば、5Gでは、LTEおよび5G-NRのデュアルコネクティビティEN-DCネットワークアーキテクチャが最初からサポートされており、独立型(Standalone、SA)のネットワークアーキテクチャはその後にサポートされることができる。NR-V2Xでは、端末のLTE-V2Xモジュールを制御するためのLTE基地局の使用に影響を及ぼすことなくその端末のNR-V2Xモジュールを制御するためにLTE基地局が使用されることができることが必要とされるので、5G独立型に対する要件は、5G運用の初期段階で低減されることができる。さらに、端末のNR-V2Xモジュールを制御するための5G基地局の使用に影響を及ぼすことなくその端末のLTE-V2Xモジュールを制御するために5G基地局が使用されることができることもまた必要とされるので、LTEのネットワーク退出後には、LTE-V2X車両搭載モジュールの使用は影響を受けない、すなわち4Gと5Gの間のクロスリンクスケジューリングが実施される必要がある。
従来技術では、基地局は、セルラリンクのキャリアCC1上で、そのセルラリンクの別のキャリアCC2上の端末をスケジューリングして、送信および受信を実行することがある。しかし、このプロセスでは、基地局は、そのセルラリンク上にあり、その基地局と同じネットワーク標準をサポートしている端末の受信および送信を依然としてスケジューリングする。さらに、クロスキャリアスケジューリングは、シングルキャリアスケジューリングと実質的には異ならない。その結果として、異なる伝送技術を用いたネットワークデバイスによる端末の受信および送信のスケジューリングは、依然として従来技術に基づいて実施されることはできない。
本出願の実施形態は、データ伝送方法および対応する端末を提供するものであるので、様々なタイプのネットワークデバイスが、端末の様々なタイプのサイドリンクデータの伝送をスケジューリングおよび制御することができる。
前述の目的を達成するために、本出願の実施形態では、以下の技術的解決策が使用される。
第1の態様によれば、データ伝送方法が提供される。この方法は、第1の端末が、セルラリンクを介して第1のネットワークデバイスからサイドリンク伝送構成情報を受信することを含むことがあり、ここで、サイドリンク伝送構成情報は、NRサイドリンクがLTEセルラリンクを介してスケジューリングされること、LTEサイドリンクがNRセルラリンクを介してスケジューリングされること、またはNRサイドリンクがNRセルラリンクを介してスケジューリングされることを示すために使用される。第1の端末は、サイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する。
第1の態様で提供される技術的解決策によれば、第1の端末は、様々なタイプのネットワークデバイスによる様々なタイプのサイドリンクのスケジューリングのために、第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上のデータの送信または受信を処理し、実際の処理能力、および端末の様々なタイプのサイドリンクデータの伝送についての様々なタイプのネットワークデバイスのスケジューリング要件に基づいて、LTEからNRまたはNRからLTEへのクロスリンクデータ伝送、およびNRからNRへのデータ伝送を実施することができる。
可能な実装では、サイドリンク伝送構成情報は、以下の情報、すなわちダウンリンク制御情報DCI、無線リソース制御RRCメッセージ、またはシステム情報ブロックSIBメッセージのうちのいずれか1つであることがある。スケジューリングプロセスがより柔軟に実施されることが可能になるように、具体的なネットワークデバイスタイプ、および端末の様々なタイプのサイドリンクデータの伝送のスケジューリングに基づいて、様々なスケジューリングモードが使用される必要がある。
可能な実装では、第1の端末は、第1の端末の処理能力のインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告することがある。第1の端末の処理能力のインジケーション情報が第1のネットワークデバイスに報告されて、第1のネットワークデバイスが、様々なタイプのネットワークデバイスの様々なタイプのサイドリンクスケジューリング情報についての第1の端末の処理能力に基づいて、現在のサイドリンクスケジューリングを実行するかどうかを決定し、また、第1の端末がサイドリンクデータ伝送を実行する必要がある特定の時点を決定する。
可能な実装では、第1の端末の処理能力は、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがLTEセルラリンクを介して第1の端末に指示する際に、第1の端末が第1のネットワークデバイスをサポートすること、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末に指示する際に、第1の端末が第1のネットワークデバイスをサポートすること、またはNRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末に指示する際に、第1の端末が第1のネットワークデバイスをサポートすることのうちの少なくとも1つを含むことがある。第1の端末が、第1の端末が様々なタイプのセルラリンクを介して様々なタイプのサイドリンクデータの伝送を実行するように指示されることをサポートすることができるかどうかに応じて、スケジューリングを受け入れるかどうかを決定することもあるし、または、第1のネットワークデバイスが、第1の端末から報告された処理能力に基づいて、現在のサイドリンクスケジューリングを実行するかどうかを決定することもある。
可能な実装では、第1の端末の処理能力は、LTEセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでの第1の端末によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、LTEセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでの第1の端末によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第3のモードでの第1の端末によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第4のモードでの第1の端末によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでの第1の端末によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、またはNRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでの第1の端末によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、のうちの少なくとも1つを含むことがある。第1の端末が、指定された時点におけるサイドリンク上でのデータ伝送の開始を第1の端末がサポートすることができるかどうかに応じて、スケジューリングを受け入れるかどうかを決定することもあるし、または、第1のネットワークデバイスが、第1の端末から報告された処理能力に基づいて、現在のサイドリンクスケジューリングを実行するかどうかを決定する、もしくは第1の端末がサイドリンクデータ伝送を実行する必要がある特定の時点を決定することもある。
可能な実装では、NRサイドリンク上の第1のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、LTEサイドリンク上の第3のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、LTEサイドリンク上の第4のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRサイドリンク上の第1のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、またはNRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータは、処理遅延パラメータ値インジケーション情報または処理遅延パラメータタイプインジケーション情報を含み、処理遅延パラメータタイプインジケーション情報は、第1の端末の処理能力に対応する処理遅延パラメータタイプまたは処理遅延パラメータ値を示すために使用される。第1の端末が、指定された時点におけるサイドリンク上でのデータ伝送の開始を第1の端末がサポートすることができるかどうかに応じて、スケジューリングを受け入れるかどうかを決定することもあるし、または、第1のネットワークデバイスが、第1の端末から報告された処理能力に基づいて、現在のサイドリンクスケジューリングを実行するかどうかを決定する、もしくは第1の端末がサイドリンクデータ伝送を実行する必要がある特定の時点を決定することもある。
可能な実装では、第1の端末の処理能力は、サイドリンクのサブキャリア間隔、サイドリンク上の再伝送の数量、サイドリンク上で1回の伝送によって占有されるスロットの数量、サイドリンクの伝送モード、サイドリンクの復調参照信号位置、サイドリンクの動作周波数帯域、サイドリンクの動作キャリアのタイプ、またはサイドリンク伝送リソースのマッピングモードのうちの少なくとも1つを使用して決定されることもある。様々なタイプのネットワークデバイスの様々なタイプのサイドリンクスケジューリング情報を処理する第1の端末の能力は、上記の時間領域構成、上記の周波数領域構成、および別の関係する設定に基づいて決定されることがある。
可能な実装では、サイドリンク伝送構成情報は、限定されるわけではないが、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードをさらに含むこともあり、ここで、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、RRCもしくはSIBメッセージ、DCIフォーマット、DCIのシグナリング、またはDCIに対応するRNTIのうちの少なくとも1つを使用して示されることがあり、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、LTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示すること、またはLTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示することのうちの少なくとも1つを含む。セルラリンクは、RRCもしくはSIBメッセージ、DCIフォーマット、DCIのシグナリング、またはDCIに対応するRNTIのうちの少なくとも1つを使用して、サイドリンクを確立するように指示するために使用されることがある。
可能な実装では、サイドリンク伝送構成情報は、第1の端末によるサイドリンク上でのデータの送信または受信のインジケーション時点Tをさらに含むこともある。第1の端末がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する前に、この方法は、処理遅延パラメータおよびTに基づいて、サイドリンク上のデータ送信または受信を実行するかどうかを決定することをさらに含むことがある。第1の端末は、第1の端末が指定された時点に様々なタイプのサイドリンクデータの伝送を開始することができるかどうかに応じて、スケジューリングを受け入れるかどうかを決定することがある。
可能な実装では、サイドリンク伝送構成情報はRRCまたはSIBであり、第1の端末がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1の端末が、サイドリンク伝送構成情報に基づいてサイドリンク伝送リソースを決定し、そのサイドリンク伝送リソースを使用してサイドリンク上でデータを送信または受信することを含む。第1の端末は、決定されたサイドリンク伝送リソースを使用して、様々なタイプのサイドリンクデータの送信および受信を完了することができる。
可能な実装では、サイドリンク伝送構成情報は、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報をさらに含むことがあり、時間領域リソース構成情報は、サイドリンク上の送信または受信に使用される時間領域リソースを示すために使用され、周波数領域リソース構成情報は、サイドリンク上の送信または受信のために使用される周波数領域リソースを示すために使用される。サイドリンク上のデータの送信または受信は、第1の端末が、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することを含む。第1の端末は、決定された時間領域リソースおよび周波数領域リソースを使用して、様々なタイプのサイドリンクデータの送信および受信を完了することができる。
可能な実装では、サイドリンク伝送構成情報は、半永続スケジューリングSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報をさらに含むことがあり、SPS構成インデックス情報は、構成されたSPS情報を含むことがあり、SPSインジケーション情報は、サイドリンク上の送信または受信に必要とされるSPS情報を含むことがある。第1の端末がサイドリンク上でデータを送信または受信する前に、この方法は、第1の端末がSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報に基づいてSPSの活動化および非活動化を完了することをさらに含むことがある。第1の端末は、決定されたSPSを使用して、様々なタイプのサイドリンクデータの送信および受信を完了することができる。
第2の態様によれば、データ伝送方法が提供される。この方法は、第2の端末が、サイドリンクを介して第1の端末からサイドリンク制御情報を受信することを含むことがあり、ここで、サイドリンク制御情報は、サイドリンクデータを受信するように第2の端末に指示するために使用される。第2の端末は、第2の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを受信する。
第2の態様で提供される技術的解決策によれば、第2の端末は、第2の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上のデータ受信を処理し、実際の処理能力、および様々なタイプのサイドリンクデータの受信もしくはフィードバックに対する第1の端末の要件に基づいて、スケジューリングを受け入れるかどうかを決定することがある。
可能な実装では、第2の端末は、第2の端末の処理能力のインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告する、または、第2の端末は、第2の端末の処理能力のインジケーション情報を第1の端末に送信する。第2の端末の処理能力のインジケーション情報が第1のネットワークデバイスまたは第1の端末に送信されて、第1のネットワークデバイスが、様々なタイプのサイドリンクデータについての第2の端末の処理能力に基づいて、現在のサイドリンクスケジューリングを実行するかどうかを決定する、または第1の端末が、様々なタイプのサイドリンクデータについての第2の端末の処理能力に基づいて、現在のサイドリンクデータの送信を実行するかどうかを決定するようになる。
可能な実装では、第2の端末の処理能力は、サイドリンクのサブキャリア間隔、サイドリンク上の再伝送の数量、サイドリンク上で1回の伝送によって占有されるスロットの数量、サイドリンクの伝送モード、サイドリンクの復調参照信号位置、サイドリンクの動作周波数帯域、サイドリンクの動作キャリアのタイプ、またはサイドリンク伝送リソースのマッピングモードのうちの少なくとも1つを使用して決定される。様々なタイプのネットワークデバイスの様々なタイプのサイドリンクスケジューリング情報を処理する第2の端末の能力は、上記の時間領域構成、上記の周波数領域構成、および別の関係する設定に基づいて決定されることがある。
可能な実装では、処理能力は、処理時間タイプインジケーション情報、または第2の端末が第1の端末から送信されるサイドリンクデータに関連するサイドリンク制御情報の最後のシンボルを受信する時点から、第2の端末がサイドリンクデータの復調を完了する時点までの処理時間Ktを含むことがあり、処理時間タイプインジケーション情報は、第2の端末の処理能力に対応する処理時間Ktを示すために使用される。第2の端末は、第2の端末が様々なタイプのサイドリンクデータの解析を完了する時点Ktが第1の端末によって許容可能な範囲内であるかどうかに応じて、サイドリンクデータを受信するかどうかを決定することがある。
可能な実装では、サイドリンク制御情報は、サイドリンクデータに対応する遅延要件Kを含む。第2の端末が第2の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを受信することは、第2の端末が、サイドリンクデータに対応する遅延要件Kおよび第2の端末の処理能力に基づいて、サイドリンクデータを受信するかどうか、またはサイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信するかどうかを決定することを含むことがある。第2の端末は、指定された遅延要件内で第2の端末が様々なタイプのサイドリンクデータの復調を完了することができるかどうかに応じて、サイドリンクデータを受信するかどうかを決定することがある。
可能な実装では、サイドリンクデータを復調するかどうか、またはサイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信するかどうかを決定することは、第2の端末の処理時間Ktがサイドリンクデータに対応する遅延要件Kより大きくない場合に、第2の端末がサイドリンクデータを受信すると決定する、もしくはサイドリンクデータについてのフィードバックを送信すると決定すること、または第2の端末の処理時間K
t がサイドリンクデータに対応する遅延要件Kより大きい場合に、第2の端末がサイドリンクデータを受信しないと決定する、サイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信しないと決定する、もしくはサイドリンクデータのNACKフィードバック情報を送信すると決定することを含むことがある。第2の端末は、指定された遅延要件内で第2の端末が様々なタイプのサイドリンクデータの復調を完了することができるかどうかに応じて、サイドリンクデータを受信するかどうかを決定することがある。
第3の態様によれば、第1の端末が提供される。この端末は、第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施する機能を有する。この機能は、ハードウェアによって実施されることもあるし、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施されることもある。ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
第4の態様によれば、第2の端末が提供される。この端末は、第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施する機能を有する。この機能は、ハードウェアによって実施されることもあるし、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施されることもある。ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
本願は、第1の端末を提供する。第1の端末は、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されたメモリと、コンピュータ実行可能命令を実行して、第1の態様または第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによるデータ伝送方法を実施するように構成されたプロセッサとを含むことがある。
本出願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を記憶し、コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されたときに、第1の態様または第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによるデータ伝送方法が実施される。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法の適用シナリオを示す第1の概略図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法の適用シナリオを示す第2の概略図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法の適用シナリオを示す第3の概略図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法の実施方法を示す第1の概略図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法の実施方法を示す第2の概略図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法の実施方法を示す第3の概略図である。
本出願の実施形態によるスマートフォン端末を示す概略構造図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送方法を示す流れ図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第1のタイミング図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第2のタイミング図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第3のタイミング図である。
本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第4のタイミング図である。
本出願の実施形態による別のデータ伝送方法を示す流れ図である。
本出願の実施形態による端末の仮想構造を示す概略図である。
本願の実施形態は、端末に適用されるデータ伝送方法を提供するものである。この方法における端末は、通信機能を有する電子デバイスである。この端末は、車両搭載端末であることもある、すなわち、車両のある位置に一体化されることもある。例えば、車両搭載端末は、一体化モードでは、車両のメインコンソール部分に一体化される。当業者なら、車両搭載端末は、車両のメインコンソールの任意の位置に一体化され得る、またはメインコンソール以外の別の位置に一体化され得ることを明白に承知しているはずである。これは、本願の実施形態では限定されない。この方法における端末は、代替として、独立した端末、例えば携帯可能端末であってもよい。携帯可能端末は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、モバイルフォン、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、ポータブルマルチメディアプレイヤ(Portable Media Player、PMP)、カメラ、ウェアラブルデバイス(例えばヘッドマウントデバイス(Head-Mounted Device、HMD)、電子衣服、電子バンド、電子ネックレス、電子アプリケーションアクセサリ、もしくはスマートウォッチ)、または別の携帯可能デバイスであることがある。端末は、代替として、路側のデバイス、例えば信号灯、交通信号灯、道路標識、または道路警告標識であることもある。これは、本願の実施形態では限定されない。
この方法における第1のネットワークデバイスは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)モバイル通信システム、もしくは広帯域符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)モバイル通信システムのネットワークデバイスであることもあるし、または5G(第5世代モバイル通信技術)モバイル通信システムのネットワークデバイスであることもある。第1のネットワークデバイスは、基地局、中継局、もしくはモビリティ管理エンティティMMEであることもあるし、または別のネットワーク側デバイスであることもある。端末および第1のネットワークデバイスの具体的な存在形態および通信システムの背景は、本出願の実施形態では限定されない。
任意選択で、端末間の通信リンクは、デバイス間(Device-to-Device、D2D)通信リンクまたはサイドリンクであることがある。車のインターネットでは、端末間の通信リンクは、代替として、車両間(Vehicle-to-Vehicle、V2V)リンク、車両/歩行者間(Vehicle-to-Pedestrian、V2P)リンク、車両/インフラストラクチャ間(Vehicle-to-Infrastructure、V2I)リンク、または車車間/路車間(Vehicle-to-X、V2X)リンクであることもある。本出願の以下の実施形態では、サイドリンク/第1のリンクは、端末間の通信および伝送を記述するために使用され、セルラリンク/第2のリンクは、ネットワークデバイスと端末の間の通信および伝送を記述するために使用される。端末間のユニキャストモード、マルチキャストモード、またはブロードキャストモードのうちの少なくとも1つでの通信は、サイドリンクで実行されることがある。
例えば、端末は、車両搭載端末、または路側端末であり、第1のネットワークデバイスは、基地局である。図1は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法の適用シナリオを示す第1の概略図である。この適用シナリオは、信号インジケータがある交差点である。この適用シナリオは、第1の車両110、第2の車両120、信号灯130、および基地局140を含むことがある。第1の車両搭載端末および第2の車両搭載端末は、第1の車両110および第2の車両120にそれぞれ一体化されている。路側端末は、信号灯130に一体化されている。基地局140は、5G基地局(gNB)である。路側端末は、NR V2Xをサポートしている。第1の車両搭載端末および第2の車両搭載端末は、LTE V2Xのみをサポートしている。第1の車両110と第2の車両120が交差点に接近すると、信号灯130は、第1の車両110および第2の車両120に信号インジケータ情報を送信して、第1の車両110および第2の車両120に信号インジケータ情報に基づいて対応する措置をとるように注意する必要がある。例えば、信号インジケータが赤信号であるときには、制動が選択され、信号インジケータが黄信号であるときには、交差点を通過するために加速が選択され、信号インジケータが青信号であるときには、交差点を通過するために一定の速度が選択される。しかし、第1の車両110上の第1の車両搭載端末および第2の車両上の第2の車両搭載端末はLTE V2Xしかサポートしていないので、信号灯130が信号インジケータ情報を第1の車両110および第2の車両120にうまく伝送することができるようにするためには、基地局140は、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するためのインジケーション情報を信号灯130の路側端末に送信する必要があり、信号灯130の路側端末は、基地局140から送信されたインジケーション情報に基づいて、信号灯130の路側端末から第1の車両110の第1の車両搭載端末および第2の車両120の第2の車両搭載端末へのLTEサイドリンク上のデータ伝送を実施する。
例えば、端末は、車両搭載端末または携帯可能端末であり、第1のネットワークデバイスは、基地局である。図2は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法の適用シナリオを示す第2の概略図である。この適用シナリオは、信号インジケータのない交差点である。この適用シナリオは、第1の車両210、第2の車両220、歩行者230、および基地局240を含むことがある。第1の車両搭載端末および第2の車両搭載端末は、第1の車両210および第2の車両220にそれぞれ一体化されている。歩行者230は、スマートフォンを携帯している。基地局240は、4G基地局(eNB)であり、スマートフォンは、NR V2Xのみをサポートしており、第1の車両搭載端末は、LTE V2XおよびNR V2Xをサポートしており、第2の車両搭載端末は、LTE V2Xのみをサポートしている。第1の車両210が交差点に接近したとき、歩行者230は道路を横断しており、歩行者230によって携帯されているスマートフォンは、歩行者230の横断情報を第1の車両210に送信して、歩行者230から安全な距離を維持するために対応する措置をとるように、例えば歩行者230と第1の車両210の間の距離および歩行者230の横断速度に基づいて制動または減速を行うように、第1の車両210に注意する必要がある。第1の車両210は、さらに、第1の車両210と歩行者230の間の距離を第2の車両220に送信して、第2の車両220が第1の車両210から安全な距離を維持するために予め減速または制動の措置をとることができるようにすることもある。しかし、スマートフォンはNR V2Xしかサポートしていないので、歩行者230が横断情報を第1の車両210にうまく伝送することができるようにするためには、基地局240は、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するためのインジケーション情報を歩行者230によって携帯されているスマートフォンに送信する必要があり、歩行者230によって携帯されているスマートフォンは、基地局240から送信されたインジケーション情報に基づいて、歩行者230によって携帯されているスマートフォンから第1の車両210の第1の車両搭載端末へのNRサイドリンク上のデータ伝送を実施することがある。さらに、第2の車両上の第2の車両搭載端末はLTE V2Xしかサポートしていないので、第1の車両210が第1の車両210と歩行者230の間の距離についての情報を第2の車両220にうまく伝送することができるようにするためには、基地局240は、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するためのインジケーション情報を第1の車両210の第1の車両搭載端末に送信する必要があり、第1の車両210の第1の車両搭載端末は、基地局240から送信されたインジケーション情報に基づいて、第1の車両210の第1の車両搭載端末から第2の車両220の第2の車両搭載端末へのLTEサイドリンク上のデータ伝送を実施することがある。
例えば、端末は、車両搭載端末であり、第1のネットワークデバイスは、基地局である。図3は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法の適用シナリオを示す第3の概略図である。この適用シナリオは、車両追従である。例えば、2人の運転者が、それぞれ第1の車両310および第2の車両320を同じ目的地まで一緒に運転することにしている。しかし、車両の速度が異なり、第1の車両310と第2の車両320が経験する路面状態が絶えず変化するので、第1の車両310と第2の車両320はルート同期を維持することができず、相手の位置を知ることができない。したがって、前の車両が、重要な交差点で方向転換またはUターンなど前の車両の運転情報を後ろの車両に通知して、後ろの車両が前の車両の運転情報に基づいてスムーズに前の車両に追従することができるようにして、後ろの車両が迷子にならないようにすることがある。この適用シナリオは、さらに基地局330を含むこともある。第1の車両搭載端末および第2の車両搭載端末は、それぞれ第1の車両310および第2の車両320に一体化されている。基地局330は、5G基地局(gNB)である。第1の車両搭載端末は、LTE V2Xのみをサポートし、第2の車両搭載端末は、LTE V2Xをサポートしている。したがって、第1の車両310が第2の車両320に運転情報をうまく伝送することができるようにするためには、基地局330は、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するためのインジケーション情報を第1の車両310の第1の車両搭載端末に送信する必要があり、第1の車両310の第1の車両搭載端末は、基地局330から送信されたインジケーション情報に基づいて、第1の車両310の第1の車両搭載端末から第2の車両320の第2の車両搭載端末へのLTEサイドリンク上のデータ伝送を実施する。
図1から図3に示す適用シナリオは、単なる例である。当業者なら、本出願の実施形態のデータ伝送方法が前述の適用シナリオに限定されないことを承知している必要がある。さらに、本出願の実施形態のデータ伝送方法における端末は、上記に挙げた端末の形態に限定されず、端末は、代替として、前述の端末の形態のいずれかの組み合わせであることもある。
端末がネットワークデバイスのインジケーション情報に基づいて別の端末へのサイドリンク上のデータ伝送を実施するときには、いくつかの端末は、LTEモバイル通信システムのネットワークデバイスのインジケーションに基づいてLTEサイドリンク上の伝送を実行する。例えば、図2では、第1の車両210の第1の車両搭載端末が、基地局240から送信されたインジケーション情報に基づいて、第2の車両220の第2の車両搭載端末へのLTEサイドリンク上のデータ伝送を実施する。いくつかの端末は、LTEモバイル通信システムのネットワークデバイスのインジケーションに基づいて、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行する。例えば、図2では、歩行者230によって携帯されているスマートフォンが、基地局240から送信されるインジケーション情報に基づいて、第1の車両210の第1の車両搭載端末へのNRサイドリンク上のデータ伝送を実施する。いくつかの端末は、5G NRモバイル通信システムのネットワークデバイスのインジケーションに基づいて、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行する。例えば、図3では、第1の車両310の第1の車両搭載端末が、基地局330から送信されるインジケーション情報に基づいて、第2の車両330の第2の車両搭載端末へのLTEサイドリンク上のデータ伝送を実施する。実際の適用中には、代替として、5G NRモバイル通信システムのネットワークデバイスのインジケーションに基づいて、NRサイドリンク上のデータ伝送が実行されることもある。
本出願のいくつかの実施形態では、第1の端末400は、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングされることがある。図4は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法の実装方法を示す第1の概略図である。図4に示すように、第1の基地局410は、eNBであり、第2の基地局420は、gNBであり、第1の端末400は、LTEサイドリンク上のデータ伝送およびNRサイドリンク上のデータ伝送の両方をサポートすることができる。この場合には、第1の端末400は、gNBのスケジューリングを受け入れてLTEサイドリンク上のデータ伝送を実行することをサポートするだけでなく、gNBのスケジューリングを受け入れてNRサイドリンク上のデータ伝送を実行することをサポートすることもあり、また、eNBのスケジューリングを受け入れてLTEサイドリンク上のデータ伝送を実行することをサポートするだけでなく、eNBのスケジューリングを受け入れてNRサイドリンク上のデータ伝送を実行することをサポートすることもある。NR V2Xは、eNBによってスケジューリングされてNRサイドリンク上のデータ伝送を実行するときに、端末のLTE UUによってスケジューリングされることもある。LTE V2Xは、gNBによってスケジューリングされてLTEサイドリンク上のデータ伝送を実行するときに、端末のNR UUによってスケジューリングされることもある。
図5は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法の実装方法を示す第2の概略図である。図5に示すように、第1の基地局410は、eNBであり、第2の基地局420は、gNBであり、第1の端末400は、NRサイドリンク上のデータ伝送のみをサポートする。この場合には、第1の端末400は、gNBのスケジューリングを受け入れてNRサイドリンク上のデータ伝送を実行することをサポートすることがあり、eNBによってスケジューリングされてNRサイドリンク上のデータ伝送を実行することがある。NR V2Xは、NR UUおよびLTE UUの両方によってスケジューリングされることが可能である。
図6は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法の実装方法を示す第3の概略図である。図6に示すように、第1の基地局410は、eNBであり、第2の基地局420は、gNBであり、第1の端末400は、LTEサイドリンク上のデータ伝送のみをサポートする。この場合には、第1の端末400は、gNBのスケジューリングを受け入れてLTEサイドリンク上のデータ伝送を実行することをサポートすることがあり、eNBによってスケジューリングされてLTEサイドリンク上のデータ伝送を実行することがある。LTE V2Xは、NR UUおよびLTE UUの両方によってスケジューリングされることが可能である。
当業者なら、図4および図5の実装方法が単なる例であり、実際のスケジューリングプロセスに制限を課すものではないことを承知しているはずである。すなわち、実際のデータ伝送中には、代替として、別のユニットがLTE V2XまたはNR V2Xをスケジューリングしてデータ伝送方法を実施することもある。
図7に示すように、本出願の実施形態では、第1の端末400がスマートフォンである例を説明に使用する。図7に示すスマートフォンは、第1の端末400の単なる例であること、およびスマートフォンが図示よりも多数または少数の構成要素を有していてもよいこと、2つ以上の構成要素が結合されていることもあること、またはスマートフォンが異なる構成要素の配列を有していてもよいことを理解されたい。
図7に示すように、第1の端末400は、具体的には、プロセッサ701、無線周波数(RF)回路702、メモリ703、タッチスクリーン704、Bluetooth(R)装置705、1つまたは複数のセンサ706、Wi-Fi装置707、測位装置708、オーディオ回路709、周辺インタフェース710、電源装置711、指紋採取デバイス712、スピーカ713、およびマイクロフォン714などの構成要素を含むことがある。これらの構成要素は、1つまたは複数の通信バスまたは信号線(図7には図示せず)を使用して互いに通信することがある。当業者なら、図7に示すハードウェア構造がスマートフォンに制限を課さないこと、および第1の端末400が図示するよりも多数または少数の構成要素を含んでいてもよいこと、一部の構成要素が結合されていることもあること、または第1の端末400が異なる構成要素の配列を有していてもよいことを理解されたい。
以下、第1の端末400の各構成要素について、図7を参照して詳細に説明する。
プロセッサ701は、第1の端末400の制御センタであり、様々なインタフェースおよび回線を使用して第1の端末400の全ての部分に接続されており、メモリ703に記憶されたアプリケーションクライアント側プログラム(以下、短縮してAppと呼ぶこともある)を動作させ、または実行し、メモリ703に記憶されたデータを呼び出すことによって第1の端末400の様々な機能およびデータ処理を実行する。いくつかの実施形態では、プロセッサ701は、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または本出願の解決策のプログラム実行を制御するように構成された1つもしくは複数の集積回路であることがある。プロセッサ701は、1つまたは複数のCPUを含み得る。例えば、プロセッサ701は、Huawei Technologies Co., Ltd製のチップKirin 960であることもある。
無線周波数回路702は、情報送受信プロセスまたは呼出しプロセスで無線信号を受信および送信するように構成されることがある。特に、基地局からダウンリンクデータを受信した後で、無線周波数回路702は、ダウンリンクデータを処理のためにプロセッサ701に送信することがあり、関係するアップリンクデータを基地局に送信する。無線周波数回路は、通常は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、低雑音増幅器、およびデュプレクサなどを含むが、これらに限定されるわけではない。さらに、無線周波数回路702は、ワイヤレス通信によって別のデバイスと通信することもある。ワイヤレス通信は、汎欧州デジタル移動電話方式、汎用パケット無線サービス、符号分割多重アクセス、広帯域符号分割多重アクセス、ロングタームエボリューション、電子メール、およびSMSメッセージサービスなど、任意の通信標準またはプロトコルを使用し得るが、これらに限定されるわけではない。
メモリ703は、アプリケーションプログラムおよびデータを記憶するように構成される。メモリ703は、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)もしくは静的な情報および命令を記憶することができる別のタイプの静的記憶デバイス、またはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)もしくは情報および命令を記憶することができる別のタイプの動的記憶デバイスであることもあるし、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル汎用ディスク、またはBlu-rayディスクなど)、ディスク記憶媒体もしくは別の磁気ストレージデバイス、または所期のプログラムコードを命令もしくはデータ構造の形態で搬送もしくは記憶するように構成されることが可能であり、コンピュータからアクセスされることが可能である任意のその他の媒体であることもある。ただし、これはこれらに限定されない。プロセッサ701は、メモリ703に記憶されたアプリケーションプログラムおよびデータを動作させることによって、第1の端末400の様々な機能およびデータ処理を実行する。メモリ703は、主に、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含む。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、および少なくとも1つの機能(音声再生機能または画像再生機能など)によって必要とされるアプリケーションプログラムを記憶することがある。データ記憶領域は、第1の端末400の使用に基づいて作成されるデータ(例えばオーディオデータまたは電話帳)を記憶することがある。メモリ703は、3つのモジュラ機能、すなわち受信命令、伝送命令、および送信命令を実施するために使用される命令を記憶することもあり、プロセッサ701は、これらの命令の実行を制御する。プロセッサ701は、メモリ703に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、本出願の以下の実施形態で提供されるデータ伝送方法を実施するように構成される。さらに、メモリ703は、高速ランダムアクセスメモリを含むこともあり、磁気ディスクストレージデバイスなどの不揮発性メモリ、フラッシュメモリデバイス、または別の揮発性ソリッドステートストレージデバイスをさらに含むこともある。メモリ703は、Appleによって開発されたiOSオペレーティングシステム、およびGoogleによって開発されたAndroid(R)オペレーティングシステムなど、様々なオペレーティングシステムを記憶し得る。
タッチスクリーン704は、タッチパッド7041、およびディスプレイ7042を含むことがある。タッチパッド7041は、タッチパッド7041上、またはタッチパッド7041の付近で第1の端末400のユーザによって実行される接触事象(例えば、例えば指もしくはスタイラスなど任意の適当な物体を使用してタッチパッド7041上、もしくはタッチパッド7041の付近でユーザによって実行される操作)を収集し、収集された接触情報を、プロセッサ701など別の構成要素に送信することがある。図7のタッチパッド7041およびディスプレイ7042は、第1の端末400の入力機能および出力機能を実施するために2つの独立した構成要素として使用されているが、いくつかの実施形態では、タッチパッド7041とディスプレイ7042が一体化されて、第1の端末400の入力機能および出力機能を実施することもある。タッチスクリーン704は、複数の材料層を積み重ねることによって形成されることは理解され得る。本出願のこの実施形態では、タッチパッド(層)と表示画面(層)のみが表示され、別の層は、本出願のこの実施形態では記録されていない。さらに、本出願のいくつかの他の実施形態では、タッチパッド7041がディスプレイ7042を覆うこともあり、タッチパッド7041のサイズは、ディスプレイ7042のサイズよりも大きく、ディスプレイ7042がタッチパッド7041によって完全に覆われる。代替として、タッチパッド7041は、フルパネルの形態で第1の端末400の前面上に配置されることもある。換言すれば、第1の端末400の前面へのユーザの接触は、スマートフォンによって感知されることが可能である。したがって、スマートフォンの前面上のフルタッチエクスペリエンスが実施されることが可能である。いくつかの他の実施形態では、タッチパッド7041は、フルパネル形態で第1の端末400の前面上に配置され、ディスプレイ7042も、フルパネル形態で第1の端末400の前面上に配置されることがある。したがって、スマートフォンの前面上にベゼルレス構造が実装されることが可能である。
本出願のこの実施形態では、第1の端末400は、指紋認識機能をさらに有することがある。例えば、指紋採取デバイス712が、第1の端末400の背面上(例えば背面カメラの下方)に配置されることもあるし、第1の端末400の前面上(例えばタッチスクリーン704の下方)に配置されることもある。別の例では、指紋採取デバイス712は、タッチスクリーン704上に配置されて、指紋認識機能を実施することがある。換言すれば、指紋採取デバイス712は、タッチスクリーン704と一体化されて、第1の端末400の指紋認識機能を実施することがある。この場合には、指紋採取デバイス712は、タッチスクリーン704上に配置されるが、タッチスクリーン704の一部であることもあるし、別の方式でタッチスクリーン704上に配置されることもある。本出願のこの実施形態の指紋採取デバイス712の主要な構成要素は、指紋センサである。指紋センサは、光学感知技術、容量性感知技術、圧電感知技術、または超音波感知技術など、任意のタイプの感知技術を使用し得るが、これらに限定されるわけではない。
本出願のこの実施形態では、第1の端末400は、第1の端末400と第1の端末400から短距離にある別の端末(例えばスマートフォンまたはスマートウォッチ)の間のデータ交換を実施するように構成されたBluetooth(R)装置705をさらに含むことがある。本出願のこの実施形態では、Bluetooth(R)装置は、集積回路、またはBluetooth(R)チップなどであることがある。
Wi-Fi装置707は、第1の端末400のWi-Fi関係の標準およびプロトコルに準拠したネットワークアクセスを提供するように構成される。第1の端末400は、Wi-Fi装置707を使用してWi-Fiアクセスポイントにアクセスして、ユーザが電子メールを受信および送信したり、ウェブページを閲覧したり、ストリーミングメディアにアクセスしたりすることを助けることがある。Wi-Fi装置707は、ワイヤレス広帯域インターネットアクセスをユーザに提供する。いくつかの他の実施形態では、Wi-Fi装置707は、Wi-Fiワイヤレスアクセスポイントとして使用されて、別の端末にWi-Fiネットワークアクセスを提供することもある。
第1の端末400は、光センサ、動きセンサ、および別のセンサなど、少なくとも1つのセンサ706をさらに含むこともある。具体的には、光センサは、周囲光センサおよび近接センサを含むことがある。周囲光センサは、周囲光の強度に基づいてタッチスクリーン704の表示の輝度を調節することがある。近接センサは、第1の端末400が耳に向かって移動するとディスプレイを電源オフにすることがある。動きセンサの1つのタイプとして、加速度計センサは、(通常は3つの軸上の)全ての方向の加速度値を検出することがある。加速度計センサは、加速度計センサが静止しているときに重力の値および方向を検出することがあり、スマートフォンの姿勢を認識する応用分野(横置きモードと縦置きモードの切換え、関係するゲーム、もしくは磁力計の姿勢較正など)、または振動認識に関係する機能(万歩計もしくはノックなど)などに使用されることがある。ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、または赤外線センサなど、第1の端末400にさらに配置され得る別のセンサについては、本明細書には詳細に記載しない。
測位装置708は、第1の端末400の地理学的位置を提供するように構成される。測位装置708は、具体的には、全地球測位システム(GPS)、北斗衛星導航系統、またはロシアのGLONASSなどの測位システムの受信機であることがあることは理解され得る。測位システムから送信された地理学的位置を受信した後で、測位装置708は、その情報を処理するためにプロセッサ701に送信するか、またはその情報を記憶するためにメモリ703に送信する。いくつかの他の実施形態では、測位装置708は、代替として、補助GPS(AGPS)の受信機であることもある。AGPSシステムは、補助サーバとして働いて、測位装置708が測距および測位サービスを完了するのを補助する。この場合には、補助測位サーバは、ワイヤレス通信ネットワークを使用して、第1の端末400などの端末の測位装置708(すなわちGPS受信機)と通信し、測位補助を提供する。いくつかの他の実施形態では、測位装置708は、代替として、Wi-Fiアクセスポイントに基づく測位技術を使用する装置であることもある。各Wi-Fiアクセスポイントは、全地球的に一意のMACアドレスを有し、端末は、Wi-Fiがイネーブルにされたときに周囲のWi-Fiアクセスポイントのブロードキャスト信号を走査および収集することができる。したがって、端末はWi-FiアクセスポイントによってブロードキャストされるMACアドレスを取得することができる。端末は、Wi-Fiアクセスポイントを識別することができるこのようなデータ(例えばMACアドレス)を、ワイヤレス通信ネットワークを使用してロケーションサーバに送信する。ロケーションサーバは、各Wi-Fiアクセスポイントの地理学的位置を取り出し、Wi-Fiブロードキャスト信号の強度を参照して端末の地理学的位置を計算し、端末の地理学的位置を端末の測位装置708に送信する。
オーディオ回路709、スピーカ713、およびマイクロフォン714は、ユーザと第1の端末400の間のオーディオインタフェースを提供することがある。オーディオ回路709は、受信されたオーディオデータを電気信号に変換し、次いで、その電気信号をスピーカ713に伝送することがあり、スピーカ713は、その電気信号を出力するために音声信号に変換する。さらに、マイクロフォン714は、収集された音声信号を電気信号に変換する。オーディオ回路709は、電気信号を受信し、電気信号をオーディオデータに変換し、次いでオーディオデータをRF回路702に出力して、オーディオデータを例えば別のスマートフォンに送信する、またはオーディオデータをさらに処理するためにメモリ703に出力する。
周辺インタフェース710は、外部入出力デバイス(例えばキーボード、マウス、外部ディスプレイ、外部メモリ、または加入者識別モジュールカード)に様々なインタフェースを提供するように構成される。例えば、周辺インタフェース710は、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェースを介してマウスに接続され、また、周辺インタフェース710は、電気通信事業者から提供される加入者識別モジュール(SIM)カードのカードスロットの金属接点を使用して、加入者識別モジュールカードに接続される。周辺インタフェース710は、外部入出力周辺デバイスをプロセッサ701およびメモリ703に結合するように構成されることもある。
第1の端末400は、構成要素に電力を供給する電源装置711(例えばバッテリまたは電力管理チップ)をさらに含むこともある。バッテリは、電力管理チップを使用してプロセッサ701に論理的に接続されて、電源装置711が充電および放電の管理ならびに電力消費の管理などの機能を実施するようになっていることもある。
図7には図示していないが、第1の端末400は、カメラ(前面カメラおよび/または背面カメラ)、フラッシュ、マイクロプロジェクション装置、ならびに近距離場通信(NFC)装置などをさらに含むこともある。本明細書には、詳細は記載しない。
以下、本出願の実施形態で提供されるデータ伝送方法について、図1から図7を参照して詳細に説明する。この方法の基本原理は、次のとおりである。すなわち、端末は、第1のネットワークデバイスから送信される、サイドリンク伝送を実行することを指示するために使用されるインジケーション情報に基づき、端末の処理能力を参照して、サイドリンク伝送を構成するために使用される、インジケーション情報内にある情報を使用して、サイドリンク伝送を実行する。
本出願のいくつかの実施形態では、第1の端末400が別の端末とのサイドリンク伝送を実行する必要があるときには、第1の端末400または特定距離内の障害物の実時間位置などの情報を共有するために、モバイル通信システム内のネットワークデバイスは、サイドリンク伝送を実行するように第1の端末400に指示するために使用されるインジケーション情報を第1の端末400に送信する。
図8は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法を示す図である。この方法は、第1の端末400に適用され、また、この方法は、以下のステップ801および802を含むことがある。
801.第1の端末400のプロセッサ701が、メモリ703内の受信命令を実行して、セルラリンクを介して第1のネットワークデバイスからサイドリンク伝送構成情報を受信する。
サイドリンク伝送構成情報は、サイドリンク伝送構成情報に基づいてサイドリンク伝送を実行するように第1の端末400に指示するために使用される。例えば、サイドリンク伝送構成情報は、LTEモバイル通信システムのネットワークデバイスによって送信されることがあり、NRサイドリンク上のデータ伝送もしくはLTEサイドリンク上のデータ伝送を実行するように第1の端末400に指示するために使用される、または5G NRモバイル通信システムのネットワークデバイスによって送信されることもあり、LTEサイドリンク上のデータ伝送もしくはNRサイドリンク上のデータ伝送を実行するように第1の端末400に指示するために使用される。
サイドリンク伝送構成情報は、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報を含むことがある。サイドリンク伝送を実行するときには、第1の端末400は、時間領域リソース構成情報によって指定される時間領域ソースおよび周波数領域リソース構成情報によって指定される周波数領域リソースを使用して、サイドリンク伝送を実行することがある。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、リソースプール情報を含むことがあり、リソースプール情報は、利用可能周波数情報、システム帯域幅、およびTDDサブフレーム構成モードを含むことがあるが、これらに限定されるわけではない。第1の端末400は、TDDサブフレーム構成情報に基づいて時間領域リソース構成情報を決定し、利用可能周波数情報およびシステム帯域幅に基づいて周波数領域リソース構成情報を決定することがある。サイドリンク伝送を実行するときには、第1の端末400は、決定された時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報に基づいてサイドリンク伝送を実行する。
任意選択で、第1の端末400がセルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングされるときには、サイドリンク伝送構成情報は、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードをさらに含むこともあり、ここで、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、RRCもしくはSIBメッセージ、DCIフォーマット、DCIのシグナリング、またはDCIに対応するRNTIのうちの少なくとも1つを使用して示され、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、LTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示すること、またはLTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示することのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、システム情報ブロック(System Information Block、SIB)を使用してネットワークデバイスから端末に送信されることもあるし、または無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)もしくはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を使用してネットワークデバイスから端末に送信されることもある。
例えば、サイドリンク伝送構成情報がSIBメッセージもしくはRRCメッセージを使用してネットワークデバイスから第1の端末400に送信されるときには、SIBメッセージもしくはRRCメッセージを搬送するために、物理ダウンリンク共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)が使用されることがある。SIB1メッセージについては、サイドリンク伝送構成情報がSIBメッセージを使用してネットワークデバイスから第1の端末400に送信されるときには、ネットワークデバイスは、SystemInformationBlockType1メッセージを使用して、固定された周期および固定された送信の瞬間に基づいてSIB1メッセージを送信する、またはシステム情報(SystemInformation、SI)を使用して、独立したSIウィンドウでSIB2メッセージからSIB12メッセージをブロードキャストする。このプロセスで、SIBメッセージは、SI-RNTIを使用してスクランブルされることもある。SIBメッセージを受信した後で、第1の端末400は、SIBメッセージを解析する必要がある。
SIBメッセージを解析するときには、第1の端末400は、指定された瞬間にSystemInformationBlockType1メッセージを解析する必要がある。SIでは、解析のために以下のステップが実行される必要がある。
1.SIB内のSIメッセージのシーケンス番号nを決定する。
2.数式x=(n-1)*wに従ってxを計算する。ここで、wはSIウィンドウの長さsi-WindowLengthである。
3.数式a=x mod 10に従って開始サブフレームを計算し、数式SFN mod T=FLOOR(x/10)に従ってシステムフレーム番号SFNを決定する。ここで、Tは、SIメッセージの周期si-Periodicityである。
開始フレーム番号およびSIウィンドウのシステムフレーム番号を得た後で、第1の端末400は、全てのSIBブロックの解析の瞬間を明白に知ることができる。
例えば、サイドリンク伝送構成情報がDCIを使用してネットワークデバイスから第1の端末400に送信されるときには、ネットワークデバイスは、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)を使用してDCIを搬送する。DCIを解析するときには、第1の端末400は、最初に物理レイヤ(Physical Layer)でDCIを解析し、次いで解析のためにメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)レイヤにDCIを伝送する必要がある。第1の端末400がDCIを解析する時点は、第1の端末400の処理能力に関係している。
具体的には、第1の端末400がSIBメッセージ、RRC、またはDCIを解析することは、SIBメッセージ、RRC、またはDCIを復調および復号することを含むことがある。
802.第1の端末400のプロセッサ701が、メモリ703内の伝送命令を実行して、サイドリンク伝送構成情報および第1の端末400の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する。
任意選択で、処理能力は、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがLTEセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすること、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすること、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることのうちの少なくとも1つを含むこともある。
第1の端末400の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信するときに、第1の端末400は、第1の端末400の能力を考慮して、現在のサイドリンクスケジューリングを受け入れるかどうかを決定する。例えば、サイドリンク伝送構成情報が、NRサイドリンク上でデータ伝送を実施するために使用される。ただし、第1の端末400の能力は、NRサイドリンク上のデータ伝送をサポートしていない。したがって、第1の端末400は、NRサイドリンクの現在の設定および関係するデータの伝送を放棄する。別の例では、サイドリンク伝送構成情報が、LTEサイドリンク上のデータ伝送を実施するために使用され、第1の端末400の能力が、LTEサイドリンク上の伝送をサポートしている。したがって、第1の端末400は、LTEサイドリンクの後続の設定、および関係するデータの後続の伝送を引き続き実行する。
さらに、サイドリンク伝送構成情報がSIB、RRC、またはDCIを使用してネットワークデバイスから端末に送信されることがあるので、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがLTEセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることは、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがLTE DCIを使用して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすること、またはNRサイドリンク上で第2のモードでデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがLTE RRCもしくはLTE SIBを使用して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることを含むことがある。
LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることは、LTEサイドリンク上で第3のモードでデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNR DCIを使用して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすること、またはLTEサイドリンク上で第4のモードでデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNR RRCもしくはNR SIBを使用して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることを含むことがある。
NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることは、NRサイドリンク上で第1もしくは第2のモードでデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNR RRCもしくはNR SIBを使用して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることを含むことがある。
第1の端末400が様々なデータ伝送モードを示すために使用されるサイドリンク伝送構成情報を受信および処理するときには、特定の受信および解析のプロセスも様々であることに留意されたい。例えば、第1のネットワークデバイスが、NRサイドリンク上で第1のモードでデータを送信または受信するようにDCIを使用して指示する場合には、サイドリンク伝送構成情報を受信した後で、第1の端末400は、最初に第1の端末400の能力に基づいてDCIを解析し、次いで対応するサイドリンクデータ伝送を実行する。別の例では、第1のネットワークデバイスがNRサイドリンク上で第2のモードでデータを送信または受信するようにRRCまたはSIBを使用して指示する場合には、第1の端末400は、最初に第1の端末400の能力に基づいてRRCまたはSIBを解析し、次いで対応するサイドリンクデータ伝送を実行する。この2つのプロセスは異なるものであり、第1の端末400が関係する解析を実行するときの能力も異なり、必要とされる時間は当然異なる。
任意選択で、第1の端末400の処理能力は、LTEセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでの第1の端末400によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、LTEセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第3のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第4のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、またはNRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、のうちの少なくとも1つを含むことがある。
ブランド、モデル、または構成の異なる端末の処理能力は異なることに留意されたい。同じブランド、モデル、または構成の端末が、異なるモードでのデータの送信または受信を指示するために使用されるサイドリンク伝送構成情報を処理しているときには、特定の処理能力も異なり、より高い処理能力を有する端末の処理時間は、より短い。特定のサイドリンクスケジューリングを実行するときには、端末は、端末の実際の処理能力に基づいて、サイドリンクデータ伝送がサポートされるかどうか、処理遅延パラメータなど、サイドリンクデータ伝送を実行するかどうか、およびサイドリンクデータ伝送が開始される時点などを決定する。
処理遅延パラメータは、RRC、SIB、もしくはDCIを受信/復号/解析する第1の端末400の能力、サイドリンク構成を実行する第1の端末400の能力、または別の処理能力を識別するために使用される。能力は、処理時間の長さを用いて識別されることもあるし、または処理能力レベルを用いて識別されることもある。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
任意選択で、前述の処理遅延パラメータのうちのいずれか1つが、処理遅延パラメータ値インジケーション情報または処理遅延パラメータタイプインジケーション情報を含むこともあり、処理遅延パラメータタイプインジケーション情報は、第1の端末の処理能力に対応する処理遅延パラメータタイプまたは処理遅延パラメータ値を示すために使用される。
具体的には、処理遅延パラメータ値インジケーション情報は、処理遅延パラメータ値または処理遅延パラメータタイプを識別するために使用され、処理遅延パラメータ値および処理遅延パラメータタイプは、それぞれ対応する処理時間値および対応する処理能力レベル値であることもある。
任意選択で、第1の端末400がセルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングされるときには、サイドリンク伝送構成情報は、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードをさらに含むこともあり、ここで、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、RRCもしくはSIBメッセージ、DCIフォーマット、DCIのシグナリング、またはDCIに対応するRNTIのうちの少なくとも1つを使用して示されることがあり、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、LTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示すること、またはLTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示することのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、第1の端末400の処理能力は、サイドリンクの処理能力およびセルラリンクの処理能力に基づいてさらに決定されることもある。
セルラリンクの処理能力は、第1のネットワークデバイスから送信されるサイドリンク伝送構成情報を受信および処理する第1の端末400の能力であることもある。サイドリンクの処理能力は、得られたサイドリンク伝送構成情報に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する第1の端末400の処理能力であることもある。
例えば、NRサイドリンクは、NRセルラリンクを介してスケジューリングされる。サイドリンクのスケジューリングプロセスは、サイドリンク上の端末の処理能力に基づいて完了されることもあり、またはサイドリンクのスケジューリングプロセスは、NRセルラリンク上の端末の処理能力およびサイドリンク上の端末の処理能力の両方を考慮して完了されることもあり、サイドリンク上の端末の伝送の時間およびリソース位置が決定される。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がDCIである場合には、第1のネットワークデバイスのLTE DCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでの第1の端末400によるデータの送信または受信の処理遅延パラメータ、または第1のネットワークデバイスのNR DCIインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第3のモードでの第1の端末400によるデータの送信または受信の処理遅延パラメータは、N1、M1、M1+M1a、N1+N2、M1+M2、またはM1+M1a+N2を含むことがある。N1は、第1の端末400がDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400がDCIの解析を完了する時点までの所要時間である。N2は、第1の端末400がDCIの解析を完了する時点から第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。M1は、第1の端末400がDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400がDCIの復号を完了する時点までの所要時間である。M2は、第1の端末400がDCIの復号を完了する時点から第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。M1aは、第1の端末400がDCIの復号を完了する時点から第1の端末400がDCIの解析を完了する時点までの所要時間である。
任意選択で、DCIの受信、復号、および解析は、Uuモジュールによって完了されることもある。DCIの解析を完了した後で、Uuモジュールは、解析結果をV2Xモジュールに送信することがあり、V2Xモジュールは、第1の端末400の処理能力に基づいて後続のサイドリンク伝送プロセスを実行する。例えば、処理遅延パラメータは、Nをさらに含むこともある。Nは、第1の端末400がDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。
任意選択で、処理遅延パラメータは、UuモジュールがDCIの解析を完了する時点からV2Xモジュールが解析結果を受信する時点までの時間Nx、およびNR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点からNR V2Xモジュールがサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間N3をさらに含むこともある。N2=Nx+N3である。Nxは、第1の端末のモジュールの実装に関係する。実装は、割込みに基づくモードであってもよいし、共用プロトコルスタックに基づく制御およびスケジューリングモードであってもよい。実装が割込みに基づくモードである場合には、DCIの復号を完了した後で、LTE Uuモジュールは、割込み信号をNR V2Xモジュールに送信し、次いで、NR V2Xモジュールが、対応する複合情報を内部メモリから読み取る。
図9は、本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第1のタイミング図である。第1の端末400は、第1のネットワークデバイスのLTE DCIインジケーションを受け入れて、NRサイドリンク上で第1のモードでデータを送信または受信する。LTEフレーム構造のn番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2X伝送をスケジューリングするためのシグナリングDCIを受信する。N1は、第1の端末400のLTE UuモジュールがDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400のLTE UuモジュールがDCIの解析を完了する時点までの所要時間である。(n+2)番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2Xモジュールに解析結果を送信する。Nxは、LTE UuモジュールがDCIの解析を完了する時点からNR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点までの時間である。NRフレーム構造の(n+3)番目のサブフレームにおいて、サイドリンク伝送が開始することが予期される。N3は、NR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点からNR V2Xモジュールがサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。
図10は、本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第2のタイミング図である。第1の端末400は、第1のネットワークデバイスのLTE DCIインジケーションを受け入れて、NRサイドリンク上で第1のモードでデータを送信または受信する。LTEフレーム構造のn番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2X伝送をスケジューリングするためのシグナリングDCIを受信する。M1は、第1の端末400のLTE UuモジュールがDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400のLTE UuモジュールがDCIの復号を完了する時点までの所要時間である。M1aは、LTE UuモジュールがDCIの復号を完了する時点からLTE UuモジュールがDCIの解析を完了する時点までの所要時間である。(n+2)番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2Xモジュールに解析結果を送信する。Nxは、LTE UuモジュールがDCIの解析を完了する時点からNR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点までの時間である。NRフレーム構造の(n+3)番目のサブフレームにおいて、サイドリンク伝送が開始することが予期される。N3は、NR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点からNR V2Xモジュールがサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。
処理遅延パラメータは、DCIを受信する第1の端末400の処理能力を表すために使用されるパラメータ、DCIを復号または解析する第1の端末400の処理能力を表すために使用されるパラメータ、サイドリンク伝送を実行する第1の端末400の処理能力を表すために使用されるパラメータ、および第1の端末400の前述の全処理能力を表すために使用されるパラメータを含むことがあることに留意されたい。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がRRCメッセージまたはSIBメッセージである場合には、第1の端末400は、第1のネットワークデバイスのLTE RRCもしくはLTE SIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信または受信の処理遅延パラメータを受信する、または、第1の端末400は、第1のネットワークデバイスのNR RRCもしくはSIBインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第4のモードでの第1の端末400によるデータの送信または受信の処理遅延パラメータを受信する。処理遅延パラメータは、L1、L2、L1a+L1b、L1+K1、L1a+L1b+K2、またはL2+K2を含む。L1は、第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージをスケジューリングするためのDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から、第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点までの所要時間である。L1aは、第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージをスケジューリングするためのDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から、第1の端末400がDCIの解析を完了する時点までの所要時間である。L1bは、第1の端末400がDCIの解析を完了する時点から第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点までの所要時間である。L2は、第1の端末400がスケジューリングのRRCメッセージまたはSIBメッセージが位置するデータチャネルによって占有される最後のシンボルを受信する時点から、第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点までの所要時間である。K1は、第1の端末400がDCIの解析を完了する時点から第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。K2は、第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点から第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。
任意選択で、RRCメッセージまたはSIBをスケジューリングするためのRRCもしくはSIBまたはDCIの受信および解析は、Uuモジュールによって完了されることがある。DCIの解析を完了した後で、Uuモジュールは、解析結果をV2Xモジュールに送信することがあり、V2Xモジュールは、第1の端末400の処理能力に基づいて後続のサイドリンク伝送プロセスを実行する。
処理遅延パラメータは、RRCまたはSIBを受信または解析する第1の端末400の処理能力を表すために使用されるパラメータ、RRCメッセージまたはSIBメッセージをスケジューリングするためのDCIを受信または解析する第1の端末400の処理能力を表すために使用されるパラメータ、サイドリンク伝送を実行する第1の端末400の処理能力を表すために使用されるパラメータ、および第1の端末400の前述の全処理能力を表すために使用されるパラメータを含むことがあることに留意されたい。例えば、処理遅延パラメータは、LまたはKをさらに含むこともある。Lは、第1の端末400がRRCメッセージまたはSIBメッセージをスケジューリングするためのDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。Kは、第1の端末400がスケジューリングされたRRCメッセージまたはSIBメッセージが位置するデータチャネルによって占有される最後のシンボルを受信する時点から、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。
任意選択で、処理遅延パラメータは、UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点からV2Xモジュールが解析結果を受信する時点までの時間Lx、およびV2Xモジュールが解析結果を受信する時点からV2Xモジュールがサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間K3をさらに含むこともある。K2=Lx+K3、またはK1=Lx+K3である。同様に、Lxは、第1の端末のモジュールの実装に関係する。実装は、割込みに基づくモードであってもよいし、共用プロトコルスタックに基づく制御およびスケジューリングモードであってもよい。実装が割込みに基づくモードである場合には、DCIの復号を完了した後で、LTE Uuモジュールは、割込み信号をNR V2Xモジュールに送信し、次いで、NR V2Xモジュールが、対応する複合情報を内部メモリから読み取る。
図11は、本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第3のタイミング図である。第1の端末400は、第1のネットワークデバイスのLTE RRCまたはSIBインジケーションを受け入れて、NRサイドリンク上で第2のモードでデータを送信または受信する。LTEフレーム構造のn番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2X伝送をスケジューリングするためのシグナリングDCIを受信する。L1は、第1の端末400のLTE UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージをスケジューリングするためのDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400のLTE UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点までの所要時間である。(n+2)番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2Xモジュールに解析結果を送信する。Lxは、LTE UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点からNR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点までの時間である。NRフレーム構造の(n+3)番目のサブフレームにおいて、サイドリンク伝送が開始することが予期される。K3は、NR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点からNR V2Xモジュールがサイドリンク伝送を開始しようとする時点までの所要時間である。
任意選択で、図8に示すように、この方法は、以下のステップをさらに含むことがある。
803.第1の端末400のプロセッサ701が、メモリ703内の送信命令を実行して、第1の端末400の処理能力のインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告することがある。
第1の端末400によって報告される処理能力のインジケーション情報は、第1の端末400がサイドリンク伝送をサポートするかどうかを示すために使用されることがあり、第1の端末400がサイドリンク伝送をサポートする場合には、前述の処理ステップのそれぞれにおける処理能力パラメータが、代替として、前述の処理プロセスにおける全能力パラメータであることもあることに留意されたい。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報を受信する前に、第1の端末400は、第1の端末400の処理能力に関係するインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告することがある。第1のネットワークデバイスは、第1の端末400の処理能力に基づいて、サイドリンクスケジューリングを実行するかどうか、およびスケジューリングが実行される場合にはスケジューリングを実施するスケジューリングモードを決定し、特定のスケジューリングモードとスケジューリングプロセスを処理するために第1の端末400によって費やされる時間とに基づいて、サイドリンク上でデータを送信または受信するためのインジケーション時点を決定する。
任意選択で、第1の端末400の処理能力は、サイドリンクのサブキャリア間隔、サイドリンク上の再伝送の数量、サイドリンク上で1回の伝送によって占有されるスロットの数量、サイドリンクの伝送モード、サイドリンクの復調参照信号位置、サイドリンクの動作周波数帯域、サイドリンクの動作キャリアのタイプ、またはサイドリンク伝送リソースのマッピングモードのうちの少なくとも1つを使用して決定されることもある。上記の要因は、受信、復号、または解析などのプロセスを処理する際の第1の端末400の処理時間などの能力に影響を及ぼす。
サイドリンクの伝送モードは、ユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャストであることがある。サイドリンクの動作キャリアのタイプは、共用キャリアまたは専用キャリアを含むことがある。具体的には、共用キャリアは、セルラリンクおよびサイドリンクを含むキャリアであり、専用キャリアは、セルラリンクのみを含むキャリアである。
さらに、サイドリンク伝送構成情報は、第1の端末400によるサイドリンク上でのデータの送信または受信のインジケーション時点Tをさらに含むこともある。第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末400の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する前に、この方法は、処理遅延パラメータおよびTに基づいて、サイドリンク上のデータ送信または受信を実行するかどうかを決定することをさらに含むことがある。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がDCIである場合には、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末400の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前ではない場合、すなわち第1の端末400が、DCIの受信、復号、および解析と、サイドリンク伝送準備などの処理プロセスとを、インジケーション時点Tより前に完了することができる場合に、第1の端末400が、サイドリンク上でデータを送信または受信することを含むことがある。代替として、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前である場合、すなわち第1の端末400が、DCIの受信、復号、および解析と、サイドリンク伝送準備などの処理プロセスとを、インジケーション時点Tより前に完了することができない場合に、第1の端末400は、サイドリンク上のデータの送信または受信をスキップする。Tstart=N1+N2、M1+M2、またはM1+M1a+N2である。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がRRCまたはSIBである場合には、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末400の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前ではない場合、すなわち第1の端末400が、RRCまたはSIBの受信および解析と、サイドリンク伝送準備などの処理プロセスとを、インジケーション時点Tより前に完了することができる場合に、第1の端末400が、サイドリンク上でデータを送信または受信することを含むことがある。代替として、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前である場合、すなわち第1の端末400が、RRCまたはSIBの受信および解析と、サイドリンク伝送準備などの処理プロセスとを、インジケーション時点Tより前に完了することができない場合に、第1の端末400は、サイドリンク上のデータの送信または受信をスキップする。Tstart=L1+K1、L1a+L1b+K2、またはL2+K2である。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がRRCまたはSIBである場合には、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末400の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報に基づいてサイドリンク伝送リソースを決定し、そのサイドリンク伝送リソースを使用してサイドリンク上でデータを送信または受信することを含むことがある。
さらに、サイドリンク伝送構成情報は、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報をさらに含むことがあり、時間領域リソース構成情報は、サイドリンク上の送信または受信に使用される時間領域リソースを示すために使用され、周波数領域リソース構成情報は、サイドリンク上の送信または受信のために使用される周波数領域リソースを示すために使用される。サイドリンク上のデータの送信または受信は、第1の端末が、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することを含むことがある。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がRRCまたはSIBである場合には、サイドリンク伝送構成情報は、周波数情報、システム帯域幅、およびTDDサブフレーム構成モードをさらに含むことがあり、第1の端末400は、最初にTDDサブフレーム構成モードに基づいて時間領域リソース構成情報を決定し、周波数情報およびシステム帯域幅に基づいて周波数領域リソース構成情報を決定する必要があり、次いで決定された時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する。
さらに、サイドリンク伝送構成情報は、半永続スケジューリングSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報をさらに含むことがあり、SPS構成インデックス情報は、構成されたSPS情報を含むことがあり、SPSインジケーション情報は、サイドリンク上の送信または受信に必要とされるSPS情報を含むことがある。第1の端末がサイドリンク上でデータを送信または受信する前に、この方法は、第1の端末がSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報に基づいてSPSの活動化および非活動化を完了することをさらに含むことがある。
RRC/SIB/DCIの処理を完了した後で、第1の端末400は、解析によって得られる半永続スケジューリングSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報に基づいて、構成されたSPS情報およびサイドリンク上の送信または受信に必要とされるSPS情報を決定し、サイドリンク上の送信または受信に必要とされるSPSの活動化およびその他のSPSの非活動化を完了して、第1の端末400が活動化されたSPSを使用してサイドリンク上でデータを送信または受信するようにすることに留意されたい。
現在のSPSの伝送中に非活動化シグナリングが送信されたときには、そのシグナリングは次のSPSの伝送の瞬間に有効になることに留意されたい。
さらに、処理遅延パラメータは、V2XモジュールがUuモジュールから解析結果を受信する時点からV2XモジュールがSPSの活動化を完了する時点までの時間K3-1、およびV2XモジュールがUuモジュールから解析結果を受信する時点からV2XモジュールがSPSの非活動化を完了する時点までの時間K3-2をさらに含むこともある。
図12は、本出願の実施形態によるデータ伝送処理プロセスを示す第4のタイミング図である。第1の端末400は、第1のネットワークデバイスのLTE RRCまたはSIBインジケーションを受け入れて、NRサイドリンク上で第2のモードでデータを送信または受信する。LTEフレーム構造のn番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2X伝送をスケジューリングするためのシグナリングDCIを受信する。L1は、第1の端末400のLTE UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージをスケジューリングするためのDCIによって占有される最後のシンボルを受信する時点から第1の端末400のLTE UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点までの所要時間である。(n+2)番目のサブフレームにおいて、LTE Uuモジュールは、NR V2Xモジュールに解析結果を送信する。Lxは、LTE UuモジュールがRRCメッセージまたはSIBメッセージの解析を完了する時点からNR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点までの時間である。K3-1は、NR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点からNR V2XモジュールがSPSの活動化を完了する時点までの時間である。H2は、NR V2Xモジュールが解析結果を受信する時点からNR V2XモジュールがSPSの非活動化を完了する時点までの時間K3-2である。
図13は、本出願の実施形態によるデータ伝送方法を示す流れ図である。この方法は、第2の端末1300に適用される。第2の端末1300は、第1の端末400と同じ構成要素構成を有する、すなわち、プロセッサ、無線周波数(RF)回路、メモリ、タッチスクリーン、Bluetooth(R)装置、1つまたは複数のセンサ、Wi-Fi装置、測位装置、オーディオ回路、周辺インタフェース、電源システム、カメラ(前面カメラおよび/または背面カメラ)、フラッシュ、マイクロプロジェクション装置、ならびに近距離場通信(NFC)装置などの構成要素を含む。メモリは、3つのモジュラ機能、すなわち受信命令、伝送命令、および送信命令を実施するために使用される命令を記憶することもあり、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行して、本出願の以下の実施形態で提供されるデータ伝送方法を実施する。
図13に示すように、この方法は、以下のステップ1301および1302を含むことがある。
1301.第2の端末1300のプロセッサが、メモリ内の伝送命令を実行して、サイドリンクを介して第1の端末からサイドリンク制御情報を受信する。ここで、サイドリンク制御情報は、サイドリンクデータを受信するように第2の端末に指示するために使用される。
1302.第2の端末1300のプロセッサが、メモリ内の伝送命令を実行して、第2の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを受信する。
任意選択で、処理能力は、処理時間タイプインジケーション情報、または第2の端末1300が第1の端末から送信されるサイドリンクデータに関連するサイドリンク制御情報の最後のシンボルを受信する時点から、第2の端末1300がサイドリンクデータの復調を完了する時点までの処理時間Ktを含むことがあり、処理時間タイプインジケーション情報は、第2の端末の処理能力に対応する処理時間Ktを示すために使用される。
サイドリンク上でデータを受信するときには、第2の端末1300は、第2の端末1300の能力を考慮して、第1の端末400から送信されるサイドリンクデータを受信するかどうかを決定する。例えば、第2の端末1300はNRサイドリンクをサポートしないという理由で、第2の端末1300は、第1の端末400から送信されるNRサイドリンクデータを受信することを拒否する。別の例では、第2の端末1300は、第1の端末400によって指定される時間内にサイドリンクデータの受信を完了することができない、または第1の端末400によって指定される時間内にフィードバックを提供することができない。この場合には、第2の端末1300は、第1の端末400から送信されるサイドリンクデータの受信を放棄する。
さらに、この方法は、以下のステップをさらに含むこともある。
1303.第2の端末1300のプロセッサが、メモリ内の送信命令を実行して、第2の端末の処理能力のインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告/送信する。
任意選択で、第2の端末1300は、サイドリンク制御情報を受信する前に第2の端末1300の処理能力に関係するインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告して、第1のネットワークデバイスが、第2の端末1300の処理能力に基づいて、第2の端末1300にサイドリンクデータを送信するように第1の端末400に指示するかどうかを決定するようにすることもある。代替として、第2の端末1300は、サイドリンク制御情報を受信する前に第2の端末1300の処理能力に関係するインジケーション情報を第1の端末400に送信して、第1の端末400が、第2の端末1300の処理能力に基づいて、第2の端末1300にサイドリンクデータを送信するかどうかを決定する、またはサイドリンクデータの受信および解析を完了する、もしくは対応するフィードバックを提供するために第2の端末1300によって必要とされるインジケーション時点を決定するようにすることもある。
任意選択で、第2の端末1300の処理能力は、サイドリンクのサブキャリア間隔、サイドリンク上の再伝送の数量、サイドリンク上で1回の伝送によって占有されるスロットの数量、サイドリンクの伝送モード、サイドリンクの復調参照信号位置、サイドリンクの動作周波数帯域、サイドリンクの動作キャリアのタイプ、またはサイドリンク伝送リソースのマッピングモードのうちの少なくとも1つを使用して決定されることもある。上記の要因は、受信、復号、または解析などのプロセスを処理する際の第2の端末1300の処理時間などの能力に影響を及ぼす。
サイドリンクの伝送モードは、ユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャストであることがある。サイドリンクの動作キャリアのタイプは、共用キャリアまたは専用キャリアを含むことがある。具体的には、共用キャリアは、セルラリンクおよびサイドリンクを含むキャリアであり、専用キャリアは、セルラリンクのみを含むキャリアである。
任意選択で、サイドリンク制御情報は、サイドリンクデータに対応する遅延要件Kを含む。第2の端末1300が第2の端末1300の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを受信することは、第2の端末1300が、サイドリンクデータに対応する遅延要件Kおよび第2の端末の処理能力に基づいて、サイドリンクデータを受信するかどうか、またはサイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信するかどうかを決定することを含むことがある。
任意選択で、サイドリンクデータを復調するかどうか、またはサイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信するかどうかを決定することは、第2の端末1300の処理時間Ktがサイドリンクデータに対応する遅延要件Kより大きくない場合に、第2の端末1300がサイドリンクデータを受信すると決定する、もしくはサイドリンクデータについてのフィードバックを送信すると決定すること、または第2の端末1300の処理時間Ktがサイドリンクデータに対応する遅延要件Kより大きい場合に、第2の端末1300がサイドリンクデータを受信しないと決定する、サイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信しないと決定する、もしくはサイドリンクデータのNACKフィードバック情報を送信すると決定することを含むことがある。
本出願の実施形態では、サーバの機能モジュールは、分割によって得られることがある。例えば、各機能モジュールが、それぞれの対応する機能に基づく分割によって得られることもあるし、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されることもある。統合されたモジュールは、ハードウェアの形態で実装されることもあるし、ソフトウェアの機能モジュールの形態で実装されることもある。本出願の実施形態では、モジュールへの分割は例であり、単に論理的な機能分割であり、実際の実装中には他の分割であることもある。
例えば、機能モジュールが統合モードでの分割によって得られる場合には、図14は、本出願の実施形態による端末の仮想構造を示す概略図である。端末は、第1の端末400であることも、第2の端末1300であることもあり、第1の端末400は、受信モジュール1401および伝送モジュール1402を含むことがある。受信モジュール1401は、セルラリンクを介して第1のネットワークデバイスからサイドリンク伝送構成情報を受信するように構成され、ここで、サイドリンク伝送構成情報は、NRサイドリンクがLTEセルラリンクを介してスケジューリングされること、LTEサイドリンクがNRセルラリンクを介してスケジューリングされること、またはNRサイドリンクがNRセルラリンクを介してスケジューリングされることを示すために使用される。伝送モジュール1402は、サイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信するように構成される。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、以下の情報、すなわちダウンリンク制御情報DCI、無線リソース制御RRCメッセージ、またはシステム情報ブロックSIBメッセージのうちのいずれか1つであることがある。
任意選択で、第1の端末400は、第1の端末の処理能力のインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告するように構成された送信モジュール1403をさらに含むこともある。
任意選択で、第1の端末の処理能力は、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがLTEセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすること、LTEサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすること、NRサイドリンク上でデータ伝送を実行するように第1のネットワークデバイスがNRセルラリンクを介して第1の端末400に指示する際に、第1の端末400が第1のネットワークデバイスをサポートすることのうちの少なくとも1つを含むこともある。
任意選択で、第1の端末400の処理能力は、
LTEセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでの第1の端末400によるデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、LTEセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第3のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくLTEサイドリンク上の第4のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、NRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたDCIインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第1のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、またはNRセルラリンクを介して第1のネットワークデバイスから受信されたRRCもしくはSIBインジケーションに基づくNRサイドリンク上の第2のモードでのデータの送信もしくは受信の処理遅延パラメータ、のうちの少なくとも1つを含むことがある。
任意選択で、処理遅延パラメータのいずれか1つが、処理遅延パラメータ値インジケーション情報または処理遅延パラメータタイプインジケーション情報を含むこともあり、処理遅延パラメータタイプインジケーション情報は、第1の端末の処理能力に対応する処理遅延パラメータタイプまたは処理遅延パラメータ値を示すために使用される。
任意選択で、第1の端末の処理能力は、サイドリンクのサブキャリア間隔、サイドリンク上の再伝送の数量、サイドリンク上で1回の伝送によって占有されるスロットの数量、サイドリンクの伝送モード、サイドリンクの復調参照信号位置、サイドリンクの動作周波数帯域、サイドリンクの動作キャリアのタイプ、またはサイドリンク伝送リソースのマッピングモードのうちの少なくとも1つを使用して決定されることもある。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、限定されるわけではないが、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードをさらに含むこともあり、ここで、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、RRCもしくはSIBメッセージ、DCIフォーマット、DCIのシグナリング、またはDCIに対応するRNTIのうちの少なくとも1つを使用して示され、セルラリンクを介してサイドリンクをスケジューリングするモードは、LTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にLTEセルラリンクを介して指示すること、NRサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示すること、またはLTEサイドリンク上でデータを送信もしくは受信するように第1の端末にNRセルラリンクを介して指示することのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、第1の端末400がサイドリンク上でデータを送信または受信するインジケーション時点Tをさらに含むこともある。第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信する前に、この方法は、処理遅延パラメータおよびTに基づいて、サイドリンク上のデータ送信または受信を実行するかどうかを決定することをさらに含む。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がDCIである場合には、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前ではない場合に、第1の端末400が、サイドリンク上でデータを送信または受信することを含むことがある。代替として、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前である場合に、第1の端末400は、サイドリンク上のデータの送信または受信をスキップする。Tstart=N1+N2、M1+M2、またはM1+M1a+N2である。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がRRCまたはSIBである場合には、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前ではない場合に、第1の端末400が、サイドリンク上でデータを送信または受信することを含むことがある。代替として、第1のネットワークデバイスによって示される、第1の端末400がサイドリンク伝送を実行する時点Tが、第1の端末400がサイドリンク伝送を開始しようとする時点Tstart以前である場合に、第1の端末400は、サイドリンク上のデータの送信または受信をスキップする。Tstart=L1+K1、L1a+L1b+K2、またはL2+K2である。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報がRRCまたはSIBである場合には、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報および第1の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することは、第1の端末400がサイドリンク伝送構成情報に基づいてサイドリンク伝送リソースを決定し、そのサイドリンク伝送リソースを使用してサイドリンク上でデータを送信または受信することを含む。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報をさらに含むことがあり、時間領域リソース構成情報は、サイドリンク上の送信または受信に使用される時間領域リソースを示すために使用され、周波数領域リソース構成情報は、サイドリンク上の送信または受信のために使用される周波数領域リソースを示すために使用される。サイドリンク上のデータの送信または受信は、第1の端末400が、時間領域リソース構成情報および周波数領域リソース構成情報に基づいてサイドリンク上でデータを送信または受信することを含む。
任意選択で、サイドリンク伝送構成情報は、半永続スケジューリングSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報をさらに含むことがあり、SPS構成インデックス情報は、構成されたSPS情報を含むことがあり、SPSインジケーション情報は、サイドリンク上の送信または受信に必要とされるSPS情報を含むことがある。第1の端末400がサイドリンク上でデータを送信または受信する前に、この方法は、第1の端末400がSPS構成インデックス情報およびSPSインジケーション情報に基づいてSPSの活動化および非活動化を完了することをさらに含むことがある。
同様に、第2の端末1300は、伝送モジュール1402をさらに含むことがある。伝送モジュール1402は、サイドリンクを介して第1の端末からサイドリンク制御情報を受信するように構成され、ここで、サイドリンク制御情報は、サイドリンクデータを受信するように第2の端末に指示するために使用される。伝送モジュール1402は、さらに、第2の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを受信するように構成される。
任意選択で、第2の端末1300は、第2の端末の処理能力のインジケーション情報を第1のネットワークデバイスに報告するように構成された送信モジュール1403をさらに含むことがある。または、第2の端末1300は、第2の端末の処理能力のインジケーション情報を第1の端末に送信する。
任意選択で、第2の端末の処理能力は、サイドリンクのサブキャリア間隔、サイドリンク上の再伝送の数量、サイドリンク上で1回の伝送によって占有されるスロットの数量、サイドリンクの伝送モード、サイドリンクの復調参照信号位置、サイドリンクの動作周波数帯域、サイドリンクの動作キャリアのタイプ、またはサイドリンク伝送リソースのマッピングモードのうちの少なくとも1つを使用して決定される。
任意選択で、処理能力は、処理時間タイプインジケーション情報、または第2の端末1300が第1の端末から送信されるサイドリンクデータに関連するサイドリンク制御情報の最後のシンボルを受信する時点から、第2の端末1300がサイドリンクデータの復調を完了する時点までの処理時間Ktを含むことがあり、処理時間タイプインジケーション情報は、第2の端末の処理能力に対応する処理時間Ktを示すために使用される。
任意選択で、サイドリンク制御情報は、サイドリンクデータに対応する遅延要件Kを含む。第2の端末1300が第2の端末の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを受信することは、第2の端末1300が、サイドリンクデータに対応する遅延要件Kおよび第2の端末の処理能力に基づいて、サイドリンクデータを受信するかどうか、またはサイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信するかどうかを決定することを含むことがある。
任意選択で、サイドリンクデータを復調するかどうか、またはサイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信するかどうかを決定することは、第2の端末1300の処理時間Ktがサイドリンクデータに対応する遅延要件Kより大きくない場合に、第2の端末1300がサイドリンクデータを受信すると決定する、もしくはサイドリンクデータについてのフィードバックを送信すると決定すること、または第2の端末1300の処理時間Ktがサイドリンクデータに対応する遅延要件Kより大きい場合に、第2の端末1300がサイドリンクデータを受信しないと決定する、サイドリンクデータについてのフィードバック情報を送信しないと決定する、もしくはサイドリンクデータのNACKフィードバック情報を送信すると決定することを含むことがある。
第2の端末1300は、受信モジュール1401をさらに含むこともあり、第1の端末400と第2の端末1300の役割は入れ替え可能であることに留意されたい。具体的には、第2の端末1300の受信モジュール1401が、NRサイドリンクがLTEセルラリンクを介してスケジューリングされること、LTEサイドリンクがNRセルラリンクを介してスケジューリングされること、またはNRサイドリンクがNRセルラリンクを介してスケジューリングされることを示すために使用されるサイドリンク伝送構成情報を第1のネットワークデバイスから受信することもあり、伝送モジュール1402が、サイドリンク伝送構成情報および第2の端末1300の処理能力に基づいてサイドリンク上でサイドリンクデータを第1の端末400に送信する。
実装についての以上の説明により、当業者なら、上記の限られた機能モジュールへの分割は、説明のための例として、好都合かつ簡潔な説明のために用いられたものであることを明白に理解することができる。実際の適用時には、上記の機能は、要件に基づいて異なる機能モジュールに割り当てられて実装されることが可能である。換言すれば、装置の内部構造は、様々な機能モジュールに分割されて、上述の機能の全てまたは一部を実施する。
本出願に提供されているいくつかの実施形態では、開示される装置および方法が、他の様式で実装されることもあることを理解されたい。例えば、記載されている装置の実施形態は、単なる例である。例えば、モジュールまたはユニットの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実装では他の分割であることもある。例えば、複数のユニットまたは構成要素が結合もしくは統合されて別の装置になることもあるし、またはいくつかの特徴が無視される、もしくは実行されないこともある。さらに、表示されている、または説明されている相互の結合、または直接の結合もしくは通信接続は、いくつかのインタフェースを用いて実施されることもある。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子形態、機械形態、またはその他の形態で実施されることもある。
分離した構成要素として記載されているユニットは、物理的に分離していることも、分離していないこともあり、ユニットとして表示されている構成要素は、1つまたは複数の物理ユニットであることもある、すなわち一つの場所に位置していることもあるし、または複数の異なる場所に分散していることもある。実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて、これらのユニットの一部が選択されることもあるし、これらのユニットが全て選択されることもある。
さらに、本出願の実施形態の機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されることもあるし、これらのユニットのそれぞれが、物理的に独立して存在することもあるし、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されることもあるし、またはソフトウェアの機能ユニットの形態で実装されることもある。
統合されたユニットがソフトウェアの機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるときには、統合されたユニットは、読取り可能記憶媒体に記憶されることがある。このような理解に基づいて、基本的に本出願の実施形態の技術的解決策、もしくは従来技術に寄与する部分、またはこれらの技術的解決策の全てまたは一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されることもある。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本出願の実施形態で記載されている方法のステップの全てまたは一部を実行するようにデバイス(シングルチップマイクロコンピュータ、またはチップなど)に命令するいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体、例えばUSBフラッシュドライブ、取外し可能ハードディスク、読取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどを含む。
以上の説明は、単に本出願の具体的な実装であり、本出願の保護範囲を限定することを意図したものではない。本出願に開示される技術的範囲内の任意の変更または置換は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。