JP2022517397A - 集積電力部ｉｐｕ - Google Patents

Abstract

本発明は、電気モータによって操作される外科器具（２）の、又は、ための作動部（１）に関し、作動部（１）は、スイッチハウジング（３）と、少なくとも１個の電力供給部（５）と、制御及び監視装置（７）と、ケーブル（８）及び／又はケーブル接続部（９）と、を有する。スイッチハウジング（３）は、外科器具（２）から分離され、空間的に離間され、フレーム（４）と、基上にスイッチハウジング（３）を支持するための、底部又は類似の支持手段と、を有し又は設け、電力供給部（５）は、少なくとも１つのモータシステム（６）に電力を供給するように設計され、制御及び監視装置（７）は、少なくとも１つの機能を実行及び／又は監視するように設計され、ケーブル（８）及び／又はケーブル接続部は、電力供給部（５）が作動部（１）に一体化している手段によって、モータシステム（６）を操作するために、作動部（１）を外科器具（２）に電気的に結合する。

Description

本発明は、作動部、特に、好ましくは最小侵襲型の電動外科器具のための足操作スイッチ部又は手操作スイッチ部に関する。

これまで、モータシステムを動作させるには、少なくとも３本の線／ケーブルが必要であった。このケースでは、第１の線は、電力供給線として機能し、主接続からの電力を制御及び監視部に供給する。第２の線は、制御及び監視部をハンドピースに取り付けられたモータシステムに接続するために使用される。この線は、電源線としても、データ及び／又は動作パラメータを伝送するための通信接続としても機能する。第３の線は、足スイッチ又は手スイッチを制御及び監視部に接続するために使用される。

前述の第２の線及び第３の線の両方は、手術室を横切って、患者領域（これは以下、滅菌領域とも呼ばれる）から延びる。このことは、カート及び／又は病院のベッドがケーブル等の上を転がることによって引き起こされる不具合といった、少なからぬ危険性をもたらす。さらに、このような線は滅菌領域と非滅菌領域との間にブリッジを形成し、臨床スタッフに転倒の危険をもたらす。同様に、このような線の使用は、動作中に切断／切り離しにつながる可能性がある。これらの線の別の欠点は、それぞれの線／ケーブルの必要な長さである。第１の線は、少なくとも１．５～５ｍの長さを既に必要とする。第２の線は少なくとも４ｍの長さを有し、第３の線は、少なくとも５ｍの長さを有する。人員及び／又は患者に対する上述した欠点とは別に、それぞれの線は、ＥＭＣ（電磁適合性）及び／又はモータ電流の信号伝送及び／又はハンドピースと制御装置との間のデータ伝送などの分野などにおいて、広範囲に及ぶ技術的問題を引き起こす可能性がある。

作動部は、従来技術からすでに知られている。ＤＥ １０ ２０１３ １１４ ９１８ Ａ１から、例えばスイッチを作動させるための、スイッチベースと、取り外し可能な作動要素と、を有する医療用スイッチ、特に、足操作スイッチ、が知られており、作動要素は、スイッチベースに対して、少なくとも１つの軸要素を介して、第１のスイッチング位置と第２のスイッチング位置との間に位置決めされ得るように取り付けられ、固定手段が設けられ、それを介して、作動要素は、スイッチベース上の少なくとも第１のスイッチング位置及び第２のスイッチング位置において、スイッチベースに対して解除位置にされ得、この場合、作動要素と固定手段との相対的な位置決めが生じ、それにより、作動要素はスイッチベースから取り外され得る。

ＤＥ １０ ２００５ ０２９ ４５８ Ａ１から、電気医療機器、特に足操作スイッチのための作動装置は、底部と、底部に回動可能に接続される少なくとも１つのペダル部分と、ペダル部分によって作動可能な少なくとも１つのスイッチング素子１２とを有することが知られている。

国際公開第０１／２１０５６ Ａ２号は、いくつかのツールを有する外科ツールステーションを記載しており、ここでは、各ツールについて、別個の足操作スイッチが手術台の下に配置される。

欧州特許第３ ０３２ ５１３ Ｂ１号は、医療用制御部、特に、足制御部の操作部、特に足操作スイッチ装置を、医療用制御部の制御装置にワイヤレス通信接続するためのペアリング方法を記載しており、ここで、操作部及び制御装置は、互いにワイヤレス通信する。また、医療用制御部、特に、操作部、特に、足操作スイッチ装置、及び、無線通信によって後者（足操作スイッチ装置）に接続することができる制御装置に関し、操作部は少なくとも２つの操作要素を有し、そのそれぞれの作動によって、ユーザが制御装置によって制御信号を医療装置に送って後者（医療装置）を制御するようにする。

ＥＰ １ ５６７ ０６３ Ｂ１は、マイクロ外科システムの操作に使用される足操作スイッチに関する。顕微外科システムは、コンピュータと、コンピュータに機能的に結合された足操作スイッチとを備える。

ＥＰ １ ３２６ ５６５ Ｂ１は、コンピュータと、コンピュータに機能的に結合された足操作スイッチと、コンピュータに機能的に結合されたタッチスクリーンディスプレイとを有する顕微外科制御システムに関する。

したがって、従来技術では、例えば、前述の第３の線に取って代わる、無線の足操作スイッチの使用がサイズ、コスト、又は信頼性の点で最適ではないことが不利である。さらに、前述の第１及び第２の線によるケーブル／線は、依然として、滅菌領域から非滅菌領域へのブリッジを形成する。

さらに、市販されている製品が、直列に接続された数個の電池からなる電池パックを使用していることが不利である。このことは、通常、それぞれの個々のバッテリが約１．３ＶＤＣを供給するために、必要である。さまざまなデバイス又は機器の公称電圧を達成するために、そのような個々のバッテリは、それらの電位を合計しなければならない。この状態は、重くて高価な電力モジュールをもたらす。

蓄電池が使用されるとき、モータ駆動外科装置の寸法を許容できず、十分な性能及び信頼性がない。

したがって、本発明は、従来技術の欠点を回避又は少なくとも改善する、外科器具又は電動外科器具のための作動部を提供することを目的とする。

滅菌領域から非滅菌領域への連結を必要とせずに、電動外科器具を操作することができる作動部を提供することである。言い換えれば、作動部も電動外科器具も、線／ケーブルを介して、滅菌領域外に位置する外部制御及び／又は監視部に接続されない。

本発明の目的は、作動部、特に、外科器具から分離され、空間的に離間され、かつ、フレーム、底部、又は、スイッチハウジングを、好ましくは底部である表面で支持するための同様の支持手段、又は、手術台又はロボットアームなどの固定ベースに固定するための固定手段を備えるスイッチハウジングを有する、足操作スイッチ部又は手操作スイッチ部で解決される。スイッチハウジングの上側はアクセルペダルを兼ねており、スイッチハウジングは、スイッチハウジングの上側を底面／面／固定ベースの方向に押すことで作動する。さらに、作動部は、作動部に接続された外科器具の少なくとも１つの電気モータの電力供給のために構成される、少なくとも１つの電力供給部、好ましくは、エネルギ蓄積部で形成される。さらに、作動部は、以下の機能のうちの少なくとも１つを実行及び／又は監視するように構成された制御及び監視装置を有する。

制御及び監視部は、エネルギ蓄積部の充電状態を監視し、及び／又は、制御及び監視部に接続された外科器具へのエネルギ供給のオン／オフの切り替え、及び／又は、作動部からデータを受信し、及び／又は、作動部へデータを送信し、及び／又は、制御及び監視部に接続された外科器具へ及び／又は外科器具から動作パラメータ及び／又は動作信号を、好ましくはその電気モータに関して、出力及び／又は受信すること、及び／又は、データ及び／又は動作パラメータを記憶すること、ができる。

さらに、作動部は、外科器具の電気モータの作動のために、外科器具を、作動部に一体化されている電力供給部を介して、前記作動部（１）に電気的に結合するための、特に、安全関連の電気信号とデータである、データ及び／又は動作パラメータの送信のための、ケーブル及び／又はケーブル接続部として設計されている。

換言すれば、このことは、モータへの供給全体と、制御及び／又は監視部間との通信とが、作動部と電動外科器具とを互いに接続する厳密に１本のケーブルを介して、行われる／実行されるということを意味する。したがって、本目的の解決は、ケーブル／線が非滅菌領域へのブリッジを形成しないことを実現する。したがって、アセンブリ全体は滅菌領域にある。

制御及び監視装置は、ＩＰＵ部であるか、又は、エネルギ蓄積部、信号発生装置、モータ通電装置、データ収集装置、及び、送信部を有するＩＰＵ部として構成され、ＩＰＵ部が作動部のスイッチハウジングに一体化されている場合に好ましい。換言すれば、このことは、モータの電力供給の全体、だけでなく、新しい機能が作動部、特に足操作スイッチ又は手操作スイッチに設置／配置されることを意味する。したがって、エネルギ蓄積部は、スイッチハウジング内の電力供給として一体化され、モータシステムを有する電動外科器具と、スイッチハウジング内に一体化されたＩＰＵの全ての他の要素との双方にエネルギを供給することができる。

例えば、一体化された信号発生器は、例えば、電気モータの時計回りの回転運動を指定する信号を出力する。同様に、モータ電流が制御され、必要に応じて、モータシステムに接続された各アプリケーション部品／ハンドピースも自動的に適合される。作動部に設置されたデータ収集は、例えば、再処理サイクル、再処理期間、洗浄サイクル及び／又はモータの保守状態を記録するために使用される。送信部は、データ及び／又は動作パラメータを、スマートフォン又は充電ステーションなどの外部に送信する。

さらに、ＤＣ／ＤＣコンバータがモータ通電装置に使用される場合に好ましく、モータ通電装置は、エネルギ蓄積部によって供給される電圧を１２ＶＤＣから３６ＶＤＣに増大させるために、作動部に追加的に一体化され、これはコンバータ給電永久磁石同期モータを作動させるのに必要な電圧である。

ここで、ブーストコンバータの使用は、例えば、３６ＶＤＣの入力電圧を必要とする外科装置に電力を供給するために以前必要とされた３つのバッテリパックのうちの２つを置き換える場合に好ましい。これは、イオンに関する大まかな計算が、直列ブーストコンバータのコストが、２つのバッテリパックのコストよりも著しく、特に１０倍低いことを示すので、かなりのコスト節約という利点を有する。

さらに、電圧増幅を自由に調整することによって、任意のバッテリ技術の使用を可能にすることが好ましい。これは、この柔軟性が個々の供給者又は可能性のある中断された製品への依存を排除するという利点を有する。さらに、コンバータの重量はバッテリの重量よりもかなり軽い。この結果、装置の取扱いが改善される。全体重量が小さいことは、特に、操作者が直接保持しなければならない装置にとって特に重要である。

加えて、所与のサイズ及び所与の容積に対して、本発明は、モータを著しく高い電圧レベルで動作させることを可能にする。この結果、電流レベルが著しく低くなり、効率が高くなり、モータ製造コストが低くなる。

さらに、骨治療のための手術室の駆動装置は、例えば、１２Ｖ電源に対応するバッテリ駆動のモータ、又は、３６Ｖ電源に対応する有線システムのいずれかである。本発明は、２つのモータプラットフォームを１つのプラットフォームに縮小することができるという利点を有する。

バッテリ又はエネルギ蓄積部の寸法を小さくすることにより、それに応じて充電時間が短縮される。蓄積されたエネルギは元の容量の３分の１に低減されるが、利用可能な電荷は通常の外科的処置に容易に耐えるべきであることに留意することが重要である。

さらに、発明の追加の変形要素が電力工具内に収容されていることが好ましい。永久磁石同期電動機の駆動にＤＣ３６Ｖのインバータ／ＤＣバスが用いられる。この解決は、これらの器具の使用性を劇的に増大させる。

作動部のスイッチハウジングに一体化された、大切で、おそらく流体に敏感な要素のために、スイッチハウジングが流体密閉であるか、又は流体密閉手段で封止され得る場合には、有利である。

前述の実施形態のさらなる長所は、外部装置としての制御及び／又は監視部を完全に／全体的に省略することにより、手術室内の空間要件が有意に低減されることである。有利な点は、好ましくは上述の従来技術から、線の全ケーブル長の半分を有する１つのケーブルのみを使用することによっても達成され得る。ケーブル長の短縮により、安全関連の電気信号、及び、データ又は動作パラメータのより安全で影響を受けにくい伝送が保証される。

更に、エネルギ蓄積部が蓄電池／再充電可能バッテリ又はバッテリである場合が好ましい。より好ましいのは蓄電池の使用であり、充電可能であり、そのため、コストが低く、しかも環境に優しい。一体化された蓄電池の別の利点は、エネルギ蓄積部に電力を供給するためのケーブル／線を省略できることである。これにより、電力供給ケーブルが滅菌領域と非滅菌領域との間のブリッジを破壊することなく、システム全体を滅菌領域で動作させることができる。そのような実施例は、エネルギ蓄積部が患者の不存在下で、すなわちオフライン動作モードで、交換又は充電されることを可能にする。

ＩＰＵ部が、作動部、特に足操作スイッチ部又は手操作スイッチ部において、データ及び／又は動作パラメータを集中的に取得するように構成されている場合はさらに好ましい。すなわち、足操作スイッチ部や手操作スイッチ部には、データを受信し、記憶し、必要に応じて出力することができる中央データ収集器が設けられている。したがって、動作モードとオフライン動作モードの両方でデータにアクセスできる。さらに、このような中央データ収集によって、多かれ少なかれ拡張された領域で収集された全てのデータは、中央位置で組み合わされる。このようにして、幾つかのデータ収集器間の種々の通信又は送信パスを省略することができる。

ＩＰＵ部が、全てのデータ及び／又は動作パラメータ、好ましくは全てのアプリケーション部品／ハンドピースのモータ履歴を読み取るためのデータインターフェース、特に記憶媒体に差し込むためのインターフェースを有することがさらに好ましい。したがって、本発明の主題はＩＰＵ部に記憶媒体を差し込むことによって、ＩＰＵ部の記憶及び／又は取得された、データ及び／又は動作パラメータにオフライン動作モードでアクセスする可能性を提供し、その後、例えば、好ましくはＰＣ／コンピュータなどのＩＰＵ部から独立した別個の装置上でそれらを読み取り、処理し、又はさらに使用する。このような記憶媒体は例えば、ＵＳＢスティック、メモリカード等とすることができる。

さらに、ＩＰＵ部は特にスイッチハウジングの洗浄及び／又は再処理のために、スイッチハウジングから完全に取り外し／分離することができ、その後、再度使用することができることが好ましい。とりわけ作動部の外面の洗浄及び／又は再処理に加えて、例えば、コンピュータに記憶／記録されたデータ及び／又は動作パラメータにアクセスできるようにするために、ＩＰＵ部をコンピュータに接続することも考えられる。さらに、このようにして、必要な更新や新しいプログラムをアップロード／インストールすることができる。もう１つの長所は、ＩＰＵ部がその時点でスイッチハウジング内に存在しない場合に、スイッチハウジングをより集中的に洗浄することができることである。

さらに、スイッチハウジングの下側に滑り止めコーティングが設けられている場合がより好ましい。これは、操作者、好ましくは病院職員、特に外科医によって操作されるとき、作動部が滑らないという長所を有する。これはまた、例えば、スイッチハウジングが、表面、好ましくは底部に滑り止め手段が設けられていないときのように、操作者によって加えられる押圧力が変化するのを防止することができる。さらに、例えば側面からの衝撃のような意図しない接触の場合であっても、作動要素がその位置を変えないことが有利である。それにもかかわらず、作動部は、所望のように常時位置決めすることができ、かつ表面／底部にしっかりと接続されていない可動なユニットのままであることが提供される。

更に、充電処理及びデータ交換中において、特に全てのアプリケーション部品の全てのデータ及び／又は動作パラメータのＩＰＵ部と充電装置との間における双方向データ交換が提供される場合には、充電装置とクラウドとの間に双方向データ交換が提供されることがより好ましい。データ及び／又は動作パラメータの全部又は一部のみをクラウドに記憶することにより、このデータをＩＰＵ部の外部及び非存在下で検索することもできる。ここで、双方向データ交換手段は、データ伝送が２つの装置間で両方向に行われることである。この手段は両方の装置がデータを受信する（受信機）ことができ、データを送信する（送信機）ことができることである。これを保証できるようにするために、対応するインターフェースも双方向に構成されることが理解される。

特に、それぞれのアプリケーション部品を動作させ、ＩＰＵ部のディスプレイとして使用するために、作動部とスマートフォン又はタブレットとの通信が提供されることがさらに好ましい。このようにして、スマートフォン又はタブレットは、一体化されたエネルギ蓄積部の充電状態を検査するために、及び／又は、電源のオン又はオフを切り替えるために、すなわち、作動部を動作状態にするために、又は、オフライン動作モードに切り替えるために使用することができる。さらに、このようにして、個々のモータパラメータの設定や、アプリケーション部品の個別動作など、さまざまな設定を使用することができる。スマートフォン又はタブレットから作動部への通信接続はワイヤレスであり、好ましくは、Ｗｉｆｉを介して行われる。又は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ経由でのデータ送信の可能性もある。

さらに、本発明は、発明態様の１つによる特徴を有する作動部と、エネルギ蓄積部と共に動作するように構成された電気モータが、少なくとも電気モータの電力供給のため、及び／又は、データ及び／又は動作パラメータの送信のための、ケーブル接続部が形成されている端部範囲又は近位端において、ハンドピース内に収容されている電動外科器具と、を備える、外科治療システムに関する。

このように、上述した目的は、外科治療システムでも同様に、手術室における大幅な空間の節約と、公知の構成と比較したコストの削減と、を提供する。さらに、作動部は、小型、軽量であり、しかも、移動可能なユニットである。

本発明による作動部を示す図である。 本発明に係る制御及び監視部を示す図である。 本開示による治療システムを示す図である。 従来技術による治療システムを示す図である。 モータシステムの電力供給要素を示す図である。

以下、本発明の構成例を図面に基づいて説明する。図面は本質的に単に概略的なものであり、本発明を理解する目的で提供される。同じ要素は同じ参照符号で示されている。

図１は、本開示に係る作動部１を示す図である。図１において、好ましい実施形態によれば、作動部１は、電動外科器具２（図３参照）と接続される足操作スイッチ部として構成される。従って、手操作スイッチ部も同様に構成される。作動部１は、フレーム４で形成されたスイッチハウジング３を有する。フレーム４はスイッチハウジング３の上方に固定金具として形成され、２つの対向する側面でスイッチハウジング３に固定／取り付けられており、操作者によって、好ましくは、足／手で、作動部１を持ち上げ、移動させるために使用される。作動部１のスイッチハウジング３の上側は、作動時に底部／支持面に向かって押圧される。作動部１には電力供給部５が設けられており、これはそれに接続されたモータシステム６（図３参照）に電力／エネルギを供給する。また、作動部１の片側にケーブル８（図３参照）を取り付けるためのケーブル接続部が設けられている。

図２は、本発明に係る制御及び監視部７を示す図である。制御及び監視部７は、図１に係るスイッチハウジング３に一体化されている。制御及び監視部７は、好ましくは複数の部分構成要素からなる完全に取り外し可能なＩＰＵ部７である。図２に示すように、ＩＰＵ部は、信号発生装置１０、モータ通電装置１１、データ収集装置１２、及び、送信部１３で形成されている。加えて、ＩＰＵ部は好ましくは蓄電池として形成されたエネルギ蓄積部５を有し、エネルギ蓄積部５は、好ましくはＩＰＵ部７の中央に設けられ、外科器具２の起電操作のためのエネルギ／電力をモータシステム６と同様に周囲の部分的な要素に供給する。ＩＰＵ部７が作動部１のスイッチハウジング３とほぼ同じ形状をしていることが好ましい。

図３は、本開示による治療システムを示す図である。治療システムは図１ですでに説明した作動部１を有し、この作動部１には、エネルギ蓄積部５を備えたＩＰＵ部７が一体化されている。モータシステム６は、その近位側端部１７において、ケーブル８を介して作動部１のケーブル接続部９に接続される。モータシステム６は、その遠位端１８で外科器具２に接続されている。モータシステム６及びそれに接続された外科器具２は、共に、ハンドピース／アプリケーション部品１４を形成する。

また、ＩＰＵ部７は、通信接続１５を介して、スマートフォン１６に無線接続されている。通信接続１５は例えば、個々のモータパラメータの調整を行うことができるように構成されている。さらに、スマートフォン１６のディスプレイがＩＰＵ部７のディスプレイとして使用されることが好ましい。このスマートフォン１６の手段は例えば、エネルギ蓄積部の充電状態を読み取るため、及び／又は、エネルギ供給のオンオフを切り替えるために使用することができる。

図４は、従来技術の治療システムを示す図である。図４は図３の図と本質的に同様であるが、従来技術において、外科器具２を操作するために、必要な及び／又は所望の機能のすべてを実行するために、３本のケーブルが使用されなければならない点が異なる。したがって、図４では、第１の線１９が見られ、第１の線１９は、電力供給又はメイン（図示せず）と、制御及び監視装置７と、の間の供給線である。第２の線２０は、制御及び監視装置７を、アプリケーション部品１４と一体化され、外科器具２に接続されたモータシステム６に接続する。第３の線２１は、制御及び監視装置７を作動部１に接続するために使用される。

２つの図３及び図４を比較すると、図３に係る１本のケーブル８が、第１の線１９、第２の線２０及び第３の線２１を置き換えていることが分かる。これは、手術室を横切って走るケーブル／線の必要性を排除する。

図５は、モータシステムの電力供給要素を示す図である。図５には、電力供給部５、コンバータ２２、及び、インバータ２３が示されており、これらは、作動部１に一体化されている。ここで、コンバータ２２及びインバータ２３は、モータ通電装置１１の一部であることが好ましい。エネルギ蓄積部５はコンバータ２２に１２Ｖの直流電圧を供給し、コンバータ２２は、１２Ｖの直流電圧を３６ Ｖの直流電圧に変換する。コンバータからの３６Ｖの直流電圧がインバータ２３に出力され、インバータ２３がこの直流電圧を交流電圧に変換し、インバータ２３がこの交流電圧を、モータシステム６に一体化された永久磁石同期モータ２４を通電又は駆動するために、モータシステム６に出力する。

１ 作動部
２ 器具
３ スイッチハウジングとアクセルペダル
４ フレーム
５ 電力供給部６ モータシステム
７ 制御及び監視装置／ＩＰＵ部
８ ケーブル
９ ケーブル接続部
１０ 信号発生装置
１１ モータ通電装置
１２ データ収集装置
１３ 送信部
１４ アプリケーション部品
１５ 通信接続
１６ スマートフォン
１７ 近位端
１８ 遠位端
１９ 第１の線
２０ 第２の線
２１ 第３の線
２２ コンバータ
２３ インバータ
２４ 永久磁石同期モータ

図５は、モータシステムの電力供給要素を示す図である。図５には、電力供給部５、コンバータ２２、及び、インバータ２３が示されており、これらは、作動部１に一体化されている。ここで、コンバータ２２及びインバータ２３は、モータ通電装置１１の一部であることが好ましい。エネルギ蓄積部５はコンバータ２２に１２Ｖの直流電圧を供給し、コンバータ２２は、１２Ｖの直流電圧を３６ Ｖの直流電圧に変換する。コンバータからの３６Ｖの直流電圧がインバータ２３に出力され、インバータ２３がこの直流電圧を交流電圧に変換し、インバータ２３がこの交流電圧を、モータシステム６に一体化された永久磁石同期モータ２４を通電又は駆動するために、モータシステム６に出力する。
以下に本明細書で開示する技術を列挙する。
（項目１）
好ましくは最小侵襲型の電動の外科器具（２）のための、特に、足操作スイッチ部又は手操作スイッチ部である作動部（１）であって、
前記外科器具（２）とは別体で空間的に離間して配置されるスイッチハウジング（３）であって、前記スイッチハウジング（３）は、フレーム（４）、底部、又は、前記スイッチハウジング（３）を好ましくは底部である表面で支持するための同様の支持手段、又は、好ましくは手術台又はロボットアームである固定ベースに固定するための固定手段を構成又は備える、前記スイッチハウジング（３）と、
前記作動部（１）に接続された外科器具（２）の少なくとも１つのモータシステム（６）、特に、電気モータの電力供給のために構成された、少なくとも１つの電力供給部（５）であって、前記少なくとも１つの電力供給部（５）は、好ましくは、エネルギ蓄積部である、前記少なくとも１つの電力供給部（５）と、
制御及び監視装置（７）であって、
前記エネルギ蓄積部の充電状態を監視及び／又は表示することと、
前記制御及び監視装置（７）に接続されている外科装置（２）へのエネルギ供給のオン／オフを切り替えることと、
好ましくは足操作スイッチ部又は手操作スイッチ部である作動部（１）の外部の器具へデータを送信する、及び／又は、データを受信することと、
前記制御及び監視装置（７）に接続されている外科装置（２）へ／から、好ましくは、そのモータシステムに関して、動作パラメータ及び／又は動作信号を出力及び／又は受信することと、
データ及び／又は動作パラメータを記憶することと、
のうちの少なくとも１個の機能を実行及び／又は監視するように構成された、前記制御及び監視装置（７）と、
外科器具（２）のモータシステム、特に、電気モータの動作のために、外科器具（２）を、前記作動部（１）に一体化されている前記電力供給部（５）を介して、前記作動部（１）に電気的に結合するための、好ましくは、特に安全関連の電気信号とデータである前記データ及び／又は動作パラメータの送信のための、ケーブル（８）及び／又は前記ケーブル（８）に接続するためのケーブル接続部（９）と、
を備える、作動部（１）。
（項目２）
前記制御及び監視装置（７）は、エネルギ蓄積部（５）、信号発生装置（１０）、モータ通電装置（１１）、データ収集装置（１２）、及び、送信部（１３）を備えたＩＰＵ部（７）であり、
前記ＩＰＵ部（７）は、前記作動部（１）の前記スイッチハウジング（３）に一体化されていることを特徴とする項目１に記載の作動部（１）。
（項目３）
前記エネルギ蓄積部（５）が、蓄電池又はバッテリであることを特徴とする項目１又は２に記載の作動部（１）。
（項目４）
前記ＩＰＵ部（７）が、前記作動部（１）の前記スイッチハウジング（３）内の前記データ及び／又は動作パラメータを集中的に取得するように構成されていることを特徴とする項目２又は３に記載の作動部（１）。
（項目５）
前記ＩＰＵ部（７）は、全てのアプリケーション部品（１４）のモータ履歴の全てのデータ及び／又は動作パラメータを読み出すためのデータインターフェース、特に記憶媒体に差し込むためのインターフェースを有することを特徴とする項目２から４のいずれか一項に記載の作動部（１）。
（項目６）
前記ＩＰＵ部（７）は、特に前記スイッチハウジング（３）を洗浄及び／又は再処理するために、前記スイッチハウジング（３）から完全に取り外し可能であることを特徴とする項目２から５のいずれか一項に記載の作動部（１）。
（項目７）
前記スイッチハウジング（３）の下側に滑り止めのコーティングが設けられていることを特徴とする項目２から６のいずれか一項に記載の作動部（１）。
（項目８）
充電処理中に前記ＩＰＵ部（７）と充電装置との間に双方向のデータ交換が提供され、特に全てのアプリケーション部品（１４）の全てのデータ及び／又は動作パラメータのデータ交換が、前記充電装置とクラウドとの間に提供されることを特徴とする項目２から７のいずれか１項に記載の作動部（１）。
（項目９）
特に、各アプリケーション部品（１４）を操作し、前記ＩＰＵ部（７）のディスプレイとして使用するために、前記作動部のスマートフォン（１６）との通信接続（１５）が設けられていることを特徴とする項目２から８のいずれか一項に記載の作動部。
（項目１０）
項目１から９のいずれか一項に記載の特徴を有する作動部（１）と、
電動の外科器具（２）と、
を備え、
前記外科器具（２）のモータシステム（６）、特に、エネルギ蓄積部（５）と共に動作するように構成された電動モータが、少なくとも１個の前記モータシステムの電力供給のため、及び／又は、データ及び／又は動作パラメータの送信のためのケーブル接続部が形成又は配置されている端部範囲又は近位端（１７）において、アプリケーション部品（１４）に収容されている、外科治療システム。

Claims (10)

1. 好ましくは最小侵襲型の電動の外科器具（２）のための、特に、足操作スイッチ部又は手操作スイッチ部である作動部（１）であって、
   前記外科器具（２）とは別体で空間的に離間して配置されるスイッチハウジング（３）であって、前記スイッチハウジング（３）は、フレーム（４）、底部、又は、前記スイッチハウジング（３）を好ましくは底部である表面で支持するための同様の支持手段、又は、好ましくは手術台又はロボットアームである固定ベースに固定するための固定手段を構成又は備える、前記スイッチハウジング（３）と、
   前記作動部（１）に接続された外科器具（２）の少なくとも１つのモータシステム（６）、特に、電気モータの電力供給のために構成された、少なくとも１つの電力供給部（５）であって、前記少なくとも１つの電力供給部（５）は、好ましくは、エネルギ蓄積部である、前記少なくとも１つの電力供給部（５）と、
   制御及び監視装置（７）であって、
   前記エネルギ蓄積部の充電状態を監視及び／又は表示することと、
   前記制御及び監視装置（７）に接続されている外科装置（２）へのエネルギ供給のオン／オフを切り替えることと、
   好ましくは足操作スイッチ部又は手操作スイッチ部である作動部（１）の外部の器具へデータを送信する、及び／又は、データを受信することと、
   前記制御及び監視装置（７）に接続されている外科装置（２）へ／から、好ましくは、そのモータシステムに関して、動作パラメータ及び／又は動作信号を出力及び／又は受信することと、
   データ及び／又は動作パラメータを記憶することと、
   のうちの少なくとも１個の機能を実行及び／又は監視するように構成された、前記制御及び監視装置（７）と、
   外科器具（２）のモータシステム、特に、電気モータの動作のために、外科器具（２）を、前記作動部（１）に一体化されている前記電力供給部（５）を介して、前記作動部（１）に電気的に結合するための、好ましくは、特に安全関連の電気信号とデータである前記データ及び／又は動作パラメータの送信のための、ケーブル（８）及び／又は前記ケーブル（８）に接続するためのケーブル接続部（９）と、
   を備える、作動部（１）。
2. 前記制御及び監視装置（７）は、エネルギ蓄積部（５）、信号発生装置（１０）、モータ通電装置（１１）、データ収集装置（１２）、及び、送信部（１３）を備えたＩＰＵ部（７）であり、
   前記ＩＰＵ部（７）は、前記作動部（１）の前記スイッチハウジング（３）に一体化されていることを特徴とする請求項１に記載の作動部（１）。
3. 前記エネルギ蓄積部（５）が、蓄電池又はバッテリであることを特徴とする請求項１又は２に記載の作動部（１）。
4. 前記ＩＰＵ部（７）が、前記作動部（１）の前記スイッチハウジング（３）内の前記データ及び／又は動作パラメータを集中的に取得するように構成されていることを特徴とする請求項２又は３に記載の作動部（１）。
5. 前記ＩＰＵ部（７）は、全てのアプリケーション部品（１４）のモータ履歴の全てのデータ及び／又は動作パラメータを読み出すためのデータインターフェース、特に記憶媒体に差し込むためのインターフェースを有することを特徴とする請求項２から４のいずれか一項に記載の作動部（１）。
6. 前記ＩＰＵ部（７）は、特に前記スイッチハウジング（３）を洗浄及び／又は再処理するために、前記スイッチハウジング（３）から完全に取り外し可能であることを特徴とする請求項２から５のいずれか一項に記載の作動部（１）。
7. 前記スイッチハウジング（３）の下側に滑り止めのコーティングが設けられていることを特徴とする請求項２から６のいずれか一項に記載の作動部（１）。
8. 充電処理中に前記ＩＰＵ部（７）と充電装置との間に双方向のデータ交換が提供され、特に全てのアプリケーション部品（１４）の全てのデータ及び／又は動作パラメータのデータ交換が、前記充電装置とクラウドとの間に提供されることを特徴とする請求項２から７のいずれか１項に記載の作動部（１）。
9. 特に、各アプリケーション部品（１４）を操作し、前記ＩＰＵ部（７）のディスプレイとして使用するために、前記作動部のスマートフォン（１６）との通信接続（１５）が設けられていることを特徴とする請求項２から８のいずれか一項に記載の作動部。
10. 請求項１から９のいずれか一項に記載の特徴を有する作動部（１）と、
    電動の外科器具（２）と、
    を備え、
    前記外科器具（２）のモータシステム（６）、特に、エネルギ蓄積部（５）と共に動作するように構成された電動モータが、少なくとも１個の前記モータシステムの電力供給のため、及び／又は、データ及び／又は動作パラメータの送信のためのケーブル接続部が形成又は配置されている端部範囲又は近位端（１７）において、アプリケーション部品（１４）に収容されている、外科治療システム。
    

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