JP2022516499A - 衛星通信システムで使用される合成器 - Google Patents

衛星通信システムで使用される合成器 Download PDF

Info

Publication number
JP2022516499A
JP2022516499A JP2021538051A JP2021538051A JP2022516499A JP 2022516499 A JP2022516499 A JP 2022516499A JP 2021538051 A JP2021538051 A JP 2021538051A JP 2021538051 A JP2021538051 A JP 2021538051A JP 2022516499 A JP2022516499 A JP 2022516499A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
antennas
signal
synthesizer
received
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021538051A
Other languages
English (en)
Inventor
ショーン プレストン
ネイサン ビアルケ
マックスウェル スムート
マイケル クリーガー
マイケル シュワガー
ジョン ブラスウェル
ジョン ネベル
アンドレアス ワンカ
ロン ラドコ
スティーヴン シー ボーチャーズ
ラジ スワミナサン
スティーヴン マイケル ジウチコフスキー
エリック ビョルン フルトマン
レクシュミ プリヤ ラヴィンドラン スブハドラマ
デウプ チャン
サージ マクホウル
ケヴィン クレインオソウスキ
アレックス シュネドラー
ジョセフ テイラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kymeta Corp
Original Assignee
Kymeta Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kymeta Corp filed Critical Kymeta Corp
Publication of JP2022516499A publication Critical patent/JP2022516499A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/1851Systems using a satellite or space-based relay
    • H04B7/18513Transmission in a satellite or space-based system
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/18Input circuits, e.g. for coupling to an antenna or a transmission line
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/0413MIMO systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/06Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station
    • H04B7/0602Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using antenna switching
    • H04B7/0608Antenna selection according to transmission parameters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • H04B7/0882Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using post-detection diversity
    • H04B7/0885Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using post-detection diversity with combination
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B2001/0491Circuits with frequency synthesizers, frequency converters or modulators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Abstract

衛星通信システムで使用される合成装置並びにこれを用いた方法。1つの実施形態において、本装置は、送信アパーチャと受信アパーチャとを各々が有し、衛星から相関信号を受信するよう動作可能な複数のアンテナであって、上記受信アパーチャが、上記衛星からの上記信号のうちの1つを受信してその信号品質を決定するよう動作可能である、複数のアンテナと、上記複数のアンテナに通信可能に結合されて、上記複数のアンテナから受信した複数の信号を1つの信号に合成する合成器であって、上記合成器は、上記信号に関する少なくとも1つの信号品質メトリックに少なくとも部分的に基づいて、上記複数のアンテナにより受信されたどの信号が上記1つの信号に合成されるかを決定するよう動作可能であり、上記少なくとも1つの信号品質メトリックが、上記合成器の外部にある1又は2以上の追跡受信機から受信される、合成器と、上記合成器から上記1つの信号を受信するように通信可能に結合されたモデムと、を備え、上記モデムは、単一のアンテナのみが上記に結合されたかのように上記合成器を介して上記複数のアンテナに情報を送信するように動作可能であり、上記合成器は、1つの単一のアンテナが上記合成器に情報を提供するかのように上記複数のアンテナ内のアンテナから受信した上記モデムの情報を集約するように動作可能である。【選択図】図1A

Description

本発明の実施形態は、衛星通信の分野に関し、より具体的には、本発明の実施形態は、無線周波数(RF)信号の合成に関する。
優先権
本出願は、対応する「A COMBINER HAS COMMUNICATION WITH A FLAT PANEL ANTENNA TO OBTAIN RF METRICS USED FOR RF SIGNAL COMBINING(RF信号合成に使用されるRFメトリックを得るためのフラットパネルアンテナを用いた通信を有する合成器)」と題する2018年12月28日出願の米国仮特許出願62/786,292号、「DYNAMIC COMBINING RECOVERY WITH SIGNAL RE-ACQUISITION TO PROVIDE FAULT TOLERATNT SIGNAL COMBINING(フォールトトレラント信号合成を提供するための信号再取得を用いた動的合成復元)」と題する2018年12月28日出願の米国仮特許出願62/786,292号、「COMBINED ANTENNAS CONTROLLED AS SINGLE ANTENNA(単一のアンテナとして制御される複合アンテナ)」と題する2018年12月28日出願の米国仮特許出願62/786,281号、及び「COMBINER ACTS AS ROUTER FOR AN ANTENNA(BOTH RF AND NETWORK CONTROL)(アンテナ用ルータとして動作する合成器(ネットワーク制御及びRF制御両方))」と題する2018年12月28日出願の米国仮特許出願62/786,257号に対する優先権を主張し、これらの仮出願特許は、引用により本明細書に組み込まれる。
衛星通信用に電気的に操向可能なフラットパネルアンテナを使用する場合、単一のアパーチャを用いては達成できない性能を通信リンクに提供する必要があることが多い。このことは、多くの場合、衛星からの脆弱な信号がある場合の事例とすることができる。これが生じた場合、衛星からの信号の受信を試みているアンテナは、使用するのに十分な信号対雑音比(SNR)を有していない場合がある。高ビットレートを受信する地上端末の能力は、高い利得対雑音温度比(G/T)アンテナを有するこの端末の能力に依存する。
無線周波数(RF)合成は、当該技術分野で公知である。例えば、セルラーの分野では、RF合成は、多入力多出力(MIMO)の配備で使用されてきた。同様に、RF合成は、衛星合成器において使用されている。
衛星通信システムで使用される合成装置並びにこれを用いた方法。1つの実施形態において、本装置は、送信アパーチャ(transmit aperture)及び受信アパーチャ(receive aperture)を各々が有し、衛星から相関信号(correlated signals)を受信するよう動作可能な複数のアンテナであって、上記受信アパーチャが、上記衛星からの上記信号のうちの1つを受信してその信号品質を決定するよう動作可能である、複数のアンテナと、上記複数のアンテナに通信可能に結合されて、上記複数のアンテナから受信した複数の信号を1つの信号に合成する合成器(combiner)であって、上記合成器は、上記信号に関する少なくとも1つの信号品質メトリック(signal quality metric)に少なくとも部分的に基づいて、上記複数のアンテナにより受信されたどの信号が上記1つの信号に合成されるかを決定するよう動作可能であり、上記少なくとも1つの信号品質メトリックが、上記合成器の外部にある1又は2以上の追跡受信機(tracking receivers)から受信される、合成器と、上記合成器から上記1つの信号を受信するように通信可能に結合されたモデムと、を備え、上記モデムは、単一のアンテナのみが上記合成器に結合されたかのように上記合成器を介して上記複数のアンテナに情報を送信するように動作可能であり、上記合成器は、1つの単一のアンテナが上記合成器に情報を提供するかのように上記複数のアンテナ内のアンテナから受信した上記モデムの情報を集約する(aggregate)ように動作可能であり、これにより、上記合成器は、上記複数のアンテナを上記単一のアンテナとして提示し、上記モデムが1つの単一のアンテナを制御するかのように上記合成器を介して通信できるようになる。
本発明は、以下に与えられる詳細な説明及び本発明の様々な実施形態に関する添付図面からより完全に理解されるであろうが、これらは、本発明を特定の実施形態に限定するものではなく、単に説明及び理解のためのものであると解釈されたい。
衛星システムにおける合成器/アービターの1つの実施形態のブロック図である。 受信合成及び送信アービターのためのプロセスの1つの実施形態のフロー図である。 4つのアンテナからのメトリックを収集する合成器を示す図である。 別の合成器と4つの合成器を介して接続された16個のアンテナを示す図である。 受信信号合成のための重みを生成するプロセスの1つの実施形態の図である。 モデムが合成器に通信可能に接続され、合成器が複数のアンテナに通信可能に接続された合成端末を示す図である。 複数のアンテナが合成器502に接続されている場合でも、モデムがメッセージ(例えば、オープンアンテナモデムインタフェースプロトコル(OpenAMIP(登録商標)メッセージ)を使用して単一のアンテナと通信し、単一のアンテナを制御する単一アンテナシステムの1つの実施形態を示す図である。 OpenAMIP(登録商標)メッセージ(又は他のメッセージ)を合成器に送信するモデムを示し、合成器は、同じメッセージを4つのアンテナの各々に転送することを示す図である。 ネットワーク接続と共にシステムのTF送信(Tx)経路を示す図である。 ネットワーク接続と共にシステムのRF送信(Rx)経路を示す図である。 システムのイーサネット経路を示す図である。 円筒給電ホログラフィック放射アパーチャアンテナの1つの実施形態の概略図である。 グランドプレーン及び再構成可能共振器層を含むアンテナ素子の1つの列の斜視図である。 同調可能共振器/スロット1210の1つの実施形態を示す図である。 物理的アンテナアパーチャの1つの実施形態の断面図である。 スロットに対応する位置を有する第1のアイリス基板層の一部分を示す図である。 スロットを包含する第2のアイリス基板層の一部分を示す図である。 第2のアイリス基板層の一部分上のパッチを示す図である。 スロット付きアレイの一部分の上面図である。 円筒状給電アンテナ構造の1つの実施形態の側面図である。 外向き波と共にアンテナシステムの別の実施形態を示す図である。 アンテナ素子に対するマトリクス駆動回路の配置の1つの実施形態を示す図である。 TFTパッケージの1つの実施形態を示す図である。 同時送信及び受信経路を有する通信システムの別の実施形態のブロック図である。
以下の説明では、本発明のより完全な説明を提供するために多くの詳細が示されている。しかしながら、当業者であれば、本発明がこれらの具体的な詳細なしで実施できることは明らかであろう。他の事例では、本発明を曖昧するのを避けるために、周知の構造及びデバイスは、詳細ではなくブロック図の形式で示されている。
上記の技法は、幾つかの衛星アンテナからの信号を合成して、1つのみのアンテナのみを使用する場合に可能となるよりも高い受信(Rx)リンク性能を達成するためのシステム及び方法に含めることができる。アンテナの実施形態はまた、アンテナの各々からのRx信号品質を解析し、その同じ衛星に送信するのに最適なアンテナを動的に選択する技法を含む。これは、本明細書では、Rx合成w/送信(Tx)アービトレーションと呼ばれる。
本明細書で説明する技法を用いて衛星通信用に電子的に操向可能なフラットパネルアンテナを使用する場合、受信(Rx)信号合成は、単一のアンテナアパーチャを使用することでは達成できない性能を備えた通信リンクを提供する。高ビットレートを受信する地上端末の能力は、高い利得対雑音温度比(G/T)アンテナを有するこの端末の能力に依存する。より高いG/Tアンテナは、本質的に、合成器を使用して2つ(又はそれより多い)のより低いG/Tアンテナからの信号を電子的に合成することによって生成することができる。1つの実施形態では、高G/Tは、全てのアンテナからのRx信号をコヒーレントに合計することによって達成される。1つの実施形態では、Rx信号をコヒーレントに合成するために、合成器時間は、信号を整列させた後、当該技術分野で公知の方法で残余位相差を取り除く。受信信号がコヒーレントになると、これらの信号は加算又は合計される。1つの実施形態では、受信信号は、各アンテナからの受信信号の品質に依存する比率で加算される。1つの実施形態では、合成は、当該技術分野で公知である最大比合成(MRC)又はその近似値を使用して実行される。このようにして、合成は、RF領域ではなく、デジタル領域で行われる。
1つの実施形態では、合成動作が妥当な程度の精度で達成される場合、合計は、全アンテナ面積の2倍ごとにG/Tの2から3dBの増加をもたらす。アンテナが船舶(例えば、船、自動車など)に取り付けられている場合、動きによって、衛星に対するアンテナの各々の距離及び方向が絶えず変化する。従って、このような実施形態では、時間整合機能、位相補正機能、及びRx信号品質評価は、絶えず変化する信号に極めて敏感に応答する。これが可能なのは、信号の測定が、合成器自体内で行うことができ、信号に対する補正を即座に行えることに起因する。
1つの実施形態では、送信のために一度に1つのアンテナアパーチャのみが使用される。地上端末から送信された信号は、端末からハブまでの衛星を通過する信号経路距離に起因して、数百ミリ秒の間は受信できない。ハブでのモデムは、同時送信アパーチャからの合成された受信信号を測定できるが、このモデムは、ハブモデムでの合成された信号がコヒーレントになるように、各アパーチャの送信時間整合をどのようにして変更するかについて、端末にタイムリーな指示を提供すことができない。
1つの実施形態では、任意の所与の瞬間に送信するのに使用される送信(Tx)アパーチャは、最高のRF信号品質(例えば、最高のEsN0など)でRF信号を受信している1つのアンテナである。1つの実施形態では、全てのアンテナアパーチャのRx信号品質を継続的に監視するために、最適な信号を有するRx信号が迅速に認識される。1つの実施形態では、これは、本明細書で説明される受信信号合成プロセスの一部として(例えば、最大比合成機能の一部として)行われる。
本発明の実施形態は、複数のアンテナを動作させる合成器システムを含み、これらのアンテナの各々は、共通の衛星に向けられるビームパターンを生成する送信アパーチャ及び受信アパーチャを有し、合成器は、信号合成機能を実行して、受信信号の全体的な有効G/Tを高めて(処理利得が増大しており、モデムから見たときのRxノイズフロアが抑制されているので)、Rx信号の各々の品質についての知識を使用して、送信に好ましい単一アパーチャを選択する。
図1Aは、衛星システムにおける合成器/アービターの1つの実施形態のブロック図である。図1Aを参照すると、合成器/アービター101は、複数のアンテナ103及びデータモデム102に合成される。図1Aには4つのアンテナが示されているが、衛星システムにおいて4よりも多いか又はそれよりも少ないアンテナが存在することができる。アンテナ103(アパーチャ1から4)の各々は、衛星から信号を受信し、受信された信号は、合成器/アービター101に送られる。1つの実施形態では、衛星から各アンテナによって受信される信号は、アンテナによって受信される記号が同じであるように相互に関連がある(ノイズは相互に関連がない)。1又は2以上のアンテナが、衛星の視野内にないこと、又は信号を受信するのに使用されず、従って、特定の期間に衛星からの受信信号を生成しない可能性があることに留意されたい。
1つの実施形態では、アンテナは、電子的に操向可能なフラットパネルアンテナであり、電子的に操向可能なフラットパネルアンテナの各々は、異なる周波数で独立して且つ同時に動作可能な単一の物理的アパーチャに組み合わされた少なくとも2つの空間的にインターリーブされたアンテナアレイを含み、これらの2つのアンテナサブアレイは、アンテナ素子の同調可能スロットアレイを備える。1つの実施形態では、送信アパーチャ及び受信アパーチャの少なくとも1つは、ホログラフィックビームフォーミングに基づいて動作する。このようなアンテナについて以下でより詳細に説明する。このようなアンテナの例は、2015年11月30日に出願された「同時複数アンテナ機能を可能にする複合アンテナアパーチャ」と題する米国特許出願公開第2016-0233588A1号に記載されている。図1Aには4つのアンテナが示されているが、本明細書で説明される技法は、4つのアンテナでの使用に限定されず、4よりも多いか又はそれよりも少ない(例えば、2、3など)アンテナで実行できることに留意されたい。
アンテナ103からの受信信号は、受信信号生成器110に送られ、ここで信号を単一の受信信号に合成する。1つの実施形態では、受信信号生成器110は、受信信号を合計することによって受信信号を合成する。1つの実施形態では、受信信号は、当該技術分野で公知である最大比合成又はその近似値を使用して合計される。信号は、例えば、限定ではないが、等利得合成、切替合成、及び選択合成などの他の方法で合成してもよい。アンテナ103から受信された信号から受信信号生成器110によって生成された単一の受信信号は、データモデム102に送られ、データモデム102が、この信号を通信システムの残りの部分に提供する。
1つの実施形態では、アンテナ103から受信された信号はまた、信号品質について信号解析器によって解析される。1つの実施形態では、信号解析器は、図1Aにおける合成器/アービター101の一部である信号品質評価ユニット113として示されている。
信号解析器は、受信信号の各々に対して信号品質情報を生成し、この信号品質情報をメモリに格納して、合成プロセスの一部として即座に又は後で使用されるようにする。
メモリは、合成器/アービター101の一部とすることができ、又は合成器/アービター101の外部にあるが、合成器/アービター101によってアクセス可能とすることができる。代替的に、信号品質情報はメモリに格納されず、信号品質情報は、受信直後に使用される。1つの実施形態では、信号品質情報は、各受信信号についての信号対雑音比(SNR)を含む。1つの実施形態では、SNR信号は、アンテナ103の各々から受信され、アンテナは、受信信号のSNRを決定してこれを合成器101に転送する追跡受信機を備えたコントローラを含む。別の実施形態では、信号解析器は、合成器/アービター101の一部ではなく、衛星システムの別の部分に存在する。このような場合、信号品質評価ユニット113は、信号品質情報を格納し、これらを選択エンジン111に送るか、又は選択エンジン111によってアクセスできるようにするメモリ内の単なる記憶領域である。選択エンジン111は、衛星に送信するためのアンテナ103の1つを選択する。1つの実施形態では、選択エンジン111は、選択スイッチ112に信号を送り、データモデム102からの送信(Tx)信号を、送信のために選択されたアンテナに送信するようにさせる。1つの実施形態では、選択スイッチ112はRFスイッチである。1つの実施形態では、選択エンジン111は、アンテナ103の各々から受信された信号の信号品質に基づいて、送信のために1つのアンテナを選択する。この信号品質の決定は、信号品質評価ユニット113から信号品質情報を得ることによって行われる。1つの実施形態では、選択エンジン111は、ハードウェア(例えば、回路、専用論理回路など)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム又は専用マシン上で実行されるものなど)、ファームウェア、又はこれら3つの組み合わせを含む。
1つの実施形態では、選択エンジン111は、信号の信号品質を使用した情報及び/又はアンテナ103の各々又は他の信号源から受け取った他の情報に基づいて、送信のために1つのアンテナを選択することに留意されたい。1つの実施形態では、この情報は、アンテナの自己報告送信能力を含み、これは、指向精度、指向閾値(例えば、シータ/スキャン、仰角)、既知の妨害(例えば、既知の不良ファイプラスシータ範囲)及び/又はアップリンクパワー制御(UPC)に関連するEIRP制限に対するその構成された制限による影響を受ける。1つの実施形態では、選択は、BUCステータス、温度、ネットワーク接続ステータス、スケジュール設定されたソフトウェア更新などを含むことができる、合成器又はアンテナからのヘルス情報の状態に基づいて行われる。
図1Aは、特定の周波数帯域、又はアップコンバージョン及びダウンコンバージョン機能を示していない点に留意されたい。この概念は、本明細書で説明される技法によって影響を受けることはなく、本明細書で説明する機能が、RFで行われるか、IFで行われるか、又はベースバンドで行われるかに関係なく、同じである。ベースバンドでこれらの機能を実行することは、RF合成を用いた本発明の実施構成を実現する際に極めて複雑になるタイミング問題に対して極めて耐性がある。
図1Bは、受信合成及び送信アービトレーションのためのプロセスの1つの実施形態のフローチャートである。1つの実施形態では、プロセスは、ハードウェア(回路、専用論理回路など)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム又は専用マシン上で実行されるものなど)、ファームウェア、又はこれらの3つの組み合わせを含むことができる処理論理回路によって実行される。1つの実施形態では、フローチャートにおける1又は2以上の動作は、図1Aの合成器/アービターによって実行される。
図1Bを参照すると、プロセスは、複数のアンテナを使用して衛星から信号を受信するステップから始まり、アンテナの各々は、送信アパーチャ及び受信アパーチャを有する(処理ブロック121)。1つの実施形態では、衛星から各アンテナによって受信される信号は、アンテナによって受信される信号のビットが同じであるという点において、相互に関連がある。
上述したように、1つの実施形態では、アンテナは、電子的に操向可能なフラットパネルアンテナであり、電子的に操向可能なフラットパネルアンテナの各々は、異なる周波数で独立して且つ同時に動作可能な単一の物理的アパーチャに組み合わされた少なくとも2つの空間的にインターリーブされたアンテナアレイを含み、これらの2つのアンテナサブアレイは、アンテナ素子の同調可能スロットアレイを備える。
各アンテナについて、処理論理回路は、各受信信号に関する信号品質を解析する(処理ブロック122)。1つの実施形態では、信号解析器は、各信号に対して解析を実行する。1つの実施形態では、信号解析器は、理想的なコンスタレーションポイントと受信機によって受信されたポイントとの間の誤りベクトルを測定し、限定ではないが、変調誤差、誤りベクトルの大きさ、シンボルあたりのエネルギー対雑音電力スペクトル密度(Es/No)、ビットあたりのエネルギー対雑音電力スペクトル密度比(Eb/No)、搬送波対雑音比、及び信号対雑音比を含むことができ、これらは当該技術分野で公知である。これらの信号解析器は、合成器/アービターの一部とすることができ、又は衛星端末の一部であり、解析器の信号解析の結果として合成器/アービターに受信信号品質情報を提供することができる。1つの実施形態では、信号解析は、受信信号のEs/No(又は別の信号品質メトリック)を合成器/アービターに送る、アンテナ上の追跡受信機によって実行される。1つの実施形態では、信号解析は、受信された信号の各々のEs/Noを決定し、この情報は、合成器/アービターが利用可能になる。Es/Noの代わりに、限定ではないが、受信信号強度及びチャネル間の相互相関メトリックを含む、他の信号品質メトリックが使用できる点に留意されたい。以下の説明では、Es/Noが信号品質メトリックに使用されるが、上述したものなどの他の信号品質メトリック、及び周知の他の信号品質メトリックが、以下で説明するプロセスにおいて使用すること、又は他の場合には置き換えることができることに留意されたい。
受信信号品質情報を決定した後、処理論理回路は、解析から生成されたアンテナの受信信号品質情報を格納する(処理ブロック123)。受信信号品質情報は、合成器/アービターによってアクセスできる衛星端末内のメモリに格納することができる。代替的に、受信信号品質情報は、合成器/アービター内のメモリに格納される。
処理論理回路は、受信信号を1つの信号に合成する(処理ブロック124)。1つの実施形態では、受信信号を合成することは、信号をコヒーレントに合計することを含む。1つの実施形態では、受信信号は、当該技術分野で周知である最大比合成(MRC)又はその近似値を使用して合成される。より具体的には、1つの実施形態では、合成器内の処理論理回路(例えば、プロセッサハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれら3つ全ての組み合わせ)は、相互相関を使用して信号を合成する。1つの受信信号を基準として使用して、合成器は、他の信号を相互相関させて、各信号に関する遅延推定値を決定してこの信号に追加し、これらの信号が、基準信号と合成することができるようになる。1つの実施形態では、基準信号は、合成器に接続された全てのアンテナから送信するためのアンテナとして指定されたアンテナから受信される1つの受信信号である。別の実施形態では、基準信号は、最高の信号品質(例えば、最高のEs/No)を有する1つの受信信号である。
1つの実施形態では、MRCの一部として、合成器内の処理論理回路は、重み付け方式で信号を合成する。すなわち、受信信号の各々に対して重みが決定されて適用され、合成信号は、受信信号の重み付け量の組み合わせである。1つの実施形態では、重みの各々は、それぞれの信号のEs/No(又は信号品質)に基づく。1つの実施形態では、重みは、その信号のEs/Noと、合成される1又は複数の他の信号のEs/Noとの比率に基づいて決定される。例えば、合成される全ての受信信号が、同じEs/Noを有する場合、これらの信号は、信号の各々の同じパーセンテージを使用して合成される。しかしながら、2つの信号が合成されており、1つの受信信号のEs/Noが別の信号のEs/Noの半分である場合、Es/Noの半分を有する受信信号の3分の1が、より高いEs/Noを有する受信信号の3分の2と合成される。従って、1つの実施形態では、合成器によって実行される合成プロセスは、信号の重み付け量を追加し、重みは、信号のEs/No(又は信号品質)に基づく。
アンテナの各々の受信信号品質に基づいて、処理論理回路は、アンテナの1つを選択して、アンテナの各々の衛星に送信する(処理ブロック125)。1つの実施形態では、受信信号品質情報は、メモリからアクセスされ、送信するアンテナを選択するのに使用される。1つの実施形態では、1つのアンテナを選択することは、複数のアンテナ内の他のアンテナよりも高い信号品質を有する1つのアンテナに基づく。
選択後、処理論理回路は、データモデムから選択されたアンテナに送信信号を配向し、選択されたアンテナは、データを衛星に送信する(処理ブロック126)。
RF信号合成のためのRFメトリックの取得
1つの実施形態では、各アンテナは、RF信号品質(例えば、受信信号Es/No)を含むアンテナ自体のメトリックを計算してこれを格納する。1つの実施形態では、合成器は、通信プロトコル(例えば、TCPソケット(例えば、テキストメッセージ、バイナリメッセージ、JSONメッセージを用いた)又は他のプロトコル)を使用して、接続されたアンテナと通信し、継続的に実際のアンテナメトリック(例えば、限定ではないが、Es/No値などの信号品質メトリック)を収集する。全てのアンテナからの実際のRF信号情報を有することは、最も効率的な方法で信号を合成するのに役立つ。
図2は、4つのアンテナ、すなわちアンテナ1~4からメトリックを収集する合成器201を示している。1つの実施形態では、メトリックは、例えば、アンテナにより受信された信号を、モデムに送られる1つの信号に合成し、任意の時点においてどのアンテナが送信に使用されるかを決定するアービトレーションを実行することなどを含む、合成器の動作を制御するのに使用することができる。
1つの実施形態では、合成器(例えば、図1Aの合成器101)のコントローラは、費用のかかるRF測定ハードウェア、又は合成器での信号品質情報の追加の計算を必要とせずに、接続された全てのアンテナ上の無線周波数(RF)信号品質に関する最新情報を受信する。1つの実施形態では、信号品質情報は、アンテナ自体から合成器に提供される。1つの実施形態では、アンテナの各々は、信号品質情報を提供するための追跡受信機を有する。アンテナに信号品質情報を提供させることは、これらのメトリック自体を決定する必要がないので、同調及び復調のための幾つかの費用のかかる構成要素を合成器から省略できるようになる点に留意されたい。例えば、1つの実施形態では、各アンテナは、アンテナRFメトリック(例えば、信号品質)を生成するのに使用する復調器を含み、合成器用のコントローラが、このような復調器を必要とせず、それ自体でRF信号品質を生成する必要がないようになる。すなわち、RF信号品質に関するRFメトリックの計算は、アンテナ自体で生成することができ、合成器でのその計算時間が、他の動作のために解放される。このようにして、高周波受信機情報は、合成器ではなくアンテナ自体で追跡される。これにより、重複ハードウェアの必要がないので、合成器の費用が削減される。これのもう1つの利点は、追跡受信機が波形に特有のものであるので、合成器が、実際の波形から切り離され、これによって、合成器が、メトリックを提供できる又はメトリックが提供され得る任意のアンテナ/波形を用いて動作することが可能になることである。
別の実施形態では、信号品質情報は、アンテナの一部ではないが合成器の外部にある追跡受信機によって提供される。これはまた、同じ利点を有する。
1つの実施形態では、RF信号品質に関する最新の情報を維持することは、合成器と、アンテナのメトリック(例えば、RF信号品質メトリック(例えば、Es/No、SNR、RSSIなど)をリアルタイムで監視する接続アンテナ1~4との間の連続的通信を使用して達成される。1つの実施形態では、通信は、メトリックが所定の間隔で各アンテナから得られるという点において連続的である。1つの実施形態では、所定の間隔は、アンテナのフレームレートに基づく。1つの実施形態では、フレームレートは、アンテナにおけるパターンがリフレッシュされる速度(例えば、4ミリ秒ごと)に基づく。別の実施形態では、各アンテナは、以前に提供された値からメトリック値の変化があった場合にのみ、一定の間隔(例えば、4ミリ秒)で、更新されたメトリックを提供する。
これは、特に、アンテナが移動しておらず且つメトリックが変化しておらず、従って、メトリックの更新が頻繁に行われる必要がないことを意味する状況で好都合である。これはまた、低シンボルレートのシナリオの場合、又はメトリックを提供するデバイスが低レート更新のみ可能である場合にも好都合である。
1つの実施形態において、これらのRFメトリックは、アンテナによって収集され、アンテナ制御及び性能最適化を目的とする。1つの実施形態において、アンテナによって受信された信号のRF信号品質は、合成器に伝達され、合成器による意思決定で使用される。
1つの実施形態において、RFメトリックは、ネットワーク接続を介してデータの離散的メッセージにおいてアンテナと合成器の間で伝達される。1つの実施形態において、アンテナと合成器の間でメッセージを伝送するのに、周知のプロトコル(例えば、TCP/IP)が使用される。各メッセージの即時的な到着により、情報に関する準リアルタイムの動作を提供する。例えば、1つの実施形態において、各アンテナからRFメトリックが受信されると、合成のため受信信号に適用される重みを更新することができる(例えば、重みは、アンテナで追跡している受信機からのEs/Noに基づいて計算される)。
従って、合成器のコントローラは、例えば、合成器動作の実施に使用するため、各アンテナからのRF信号の品質を含む、アンテナメトリックを収集するため接続されたアンテナとの連続的通信を可能にする。
1つの実施形態において、合成器は、カスケード接続された合成器で使用される。カスケード接続システムにおいて、1つの実施形態では、合成器は、計算の一部としてシステム内の低階層からのメトリックを使用する。図3では、4つの合成器(例えば、合成器1~4)と接続された16個のアンテナ(1~16)を示している。4つの合成器1~4はまた、別の合成器(例えば、合成器5)と接続されている。1つの実施形態において、4つの合成器(1~4)の各々は、接続されたアンテナによって受信された信号の合成メトリック(例えば、合成信号が何のためのものであるかの合成推定Es/No)を第5の合成器(例えば、合成器5)に出力する。最後の合成器(5)は、これら4つの推定Es/Noを受信し、これらメトリックに基づいて処置を行う。
合成器は、全ての事例において接続された全てのアンテナからの信号を合成する訳ではない点に留意されたい。これは、幾つかの理由で起こる可能性がある。このような理由の1つは、加入者の選好が低コスト接続(例えば、より低い信号レート)であり、合成なしにより低接続コストになることである。これはまた、閾値を下回る信号品質(例えば、Es/No、SNR)の場合にも当てはまることができる。このような場合、信号は、合成プロセスの一部ではない。1つの実施形態において、信号は、重み(信号寄与)をゼロに設定することにより、合成プロセスから除去される。
(動的合成回復)
本発明の実施形態は、アンテナから受信した信号が劣化後に改善されたとき、又はアンテナが衛星へのロックを失ったことに起因して信号が完全に失われたときに、回復するための合成プロセスを含む。このようにして、信号の再取得は、フォールト・トレラントな信号合成を提供する。
1つの実施形態では、通常、RF信号はアンテナによって受信され、合成器に送信されて、信号を単一の信号に合成し、これがモデムに送信されるが、アンテナが衛星へのロックを失った場合、アンテナから受信され合成器に送信された何れかのRF信号は、単一の合成信号を生成するのに使用される信号の追加には使用されない。アンテナが衛星へのロックを再取得した後、アンテナから受信した信号は、自動的に取り込まれ、合成器による合成に使用される。このようにして、合成信号の品質は、信号特性がアンテナ側で改善された直後、又はアンテナが衛星へのロックを再取得したときに回復することができる。
1つの実施形態において、アンテナからのRF信号が、特定の信号品質(例えば、特定のSNRレベル)又はそれ以上にあるか、又はアンテナが衛星へのロックを再取得すると、当該信号は、受信した信号合成に含められる。合成を復元するために人の介入は必要とされない。合成は、特定の品質レベルの信号及び/又は物理層衛星ロックを有するアンテナからの信号で行われるので、最適な合成信号を取得することができる。
1つの実施形態において、アンテナに関する情報は、合成器に提供されて、従来の最大比合成器におけるよりもその信号品質に関してより多くの情報に基づいた決定を下すことができるようにする。1つの実施形態において、合成において何れかの特定のアンテナ(例えば、フラットパネルアンテナなど)から受信した信号を使用するかどうかの決定は、信号を受信したアンテナから受信した無線周波数(RF)メトリックを分析した後に行われる。1つの実施形態において、各アンテナから受信された信号品質メトリックに基づいて、重みが信号に割り当てられ、この重みは、アンテナからの受信信号が、アンテナからモデムへの信号を合成することによって生成される合成出力信号に寄与することになる量を決定する。しかしながら、制御プロセス(CP)を使用する合成器のコントローラは、1又は一部のアンテナからの信号を全く使用しないことを決定することができる。例えば、1つの実施形態において、各アンテナは、衛星との物理層ロック(physical layer lock)を有するという指標を合成器に絶えず提供する。1つの実施形態において、この指標は、各アンテナによって合成器に提供される物理層ロック(PL同期)信号の形式である。1つの実施形態において、物理層ロックが失われ、PL同期信号がもはやアンテナによって合成器に提供されなくなった場合、これは、物理層フレーム同期(合成器によってアンテナから読み取られたPL同期信号によって示される)が達成されなかった場合に起こり、合成プロセスのために当該アンテナからの受信信号に適用される重みはゼロであり、受信信号は、合成器がモデムに送信する合成受信信号に寄与しない。別の実施形態では、この指標は、アンテナからの受信信号を合成すること、又は合成されないことを指定する信号又はインジケータの形式である。1つの実施形態において、この信号又はインジケータは、受信信号がモデムの期待している信号ではないことを示す。別の実施形態では、システムは、モデムからのロックをチェックし、次に、(信号を相関させる)相関器を使用して、他のアンテナが同じ信号上にあるかどうかを決定する。
1つの実施形態において、メトリックはアンテナによって絶えず送信されるので、アンテナからの信号は、その信号品質が向上すると、自動的に合成プロセスに追加することができる。このことは、アンテナによって受信される信号の品質が時間的に一定ではないので、重要なことである。1又は2以上の信号の品質が低い場合に複数のアンテナからの信号を合成すると、出力信号の品質が低下する。このため、合成器の動作中にどのアンテナからどの信号を合成に使用するか、及びどの比率で使用するかを自動的に決定する必要がある。
図4は、合成のためのプロセスの1つの実施形態のフロー図である。1つの実施形態において、プロセスは、合成器のハードウェア及びソフトウェアによって実行される。
初期設定後、合成器制御プロセス(CP)403は、タイマー402を特定の時間410に設定する。1つの実施形態において、タイマーは、アンテナのフレームレートに等しい量(例えば、4ミリ秒)に設定される。時間切れになると、タイマーが作動し(411)、これにより、CPで合成器重み調整手順の実行をトリガーして、信号品質メトリック(例えば、SNR)に基づいて合成中に適用する重みを決定する。
この手順の間、1つの実施形態において、CPは、接続されたアンテナの各々にメトリックのリクエスト412~415を送信し、アンテナの各々は、メトリック420~423に応答する。別の実施形態では、アンテナアパーチャは、信号品質(例えば、Es/No)を測定し、次いで、これを合成器にストリーミングし、合成器は、最新のEs/No
推定値を利用及び使用することになる。このような場合、リクエスト412~415は必要ではない。
次に、CPは、各チャネルの新しい重みを計算する(430)。1つの実施形態において、アンテナメトリックは、計算への入力である。CPが計算を終了すると、新しい重みが合成器ハードウェアに送信される(440)。上記のように、アンテナの一部からの信号は、CPの決定に基づいて除外することができる。
その後、タイマーが再度設定され(450)、プロセスが繰り返される。
単一アンテナとして制御される複合アンテナ
1つの実施形態において、複数のアンテナが、デバイス(例えば、モデム)から制御された衛星と単一アンテナとして通信するのに使用される。1つの実施形態において、モデムは、例えば、限定ではないが、OpenAMIP(登録商標)などのポイントツーポイントプロトコルを使用して、複数のアンテナを単一のアンテナとして制御する。モデムは単一のエンティティである合成器と通信するので、モデムに関連する限り、単一のアンテナを制御している。単一の接続されたアンテナは通常、そのデータを直接モデムに返信するが、1つの実施形態において、合成器は、接続されたアンテナ全てから信号を受信し、適切なデータをモデムに送信する。言い換えると、合成器は、モデムへの単一のインターフェースを提供し、接続されたアンテナ(例えば、フラットパネルアンテナ)間の制御情報の配布を処理し、アンテナ(例えば、フラットパネルアンテナ)から返されたデータを統合して、適切なデータだけをモデムに送信する。1つの実施形態において、これにより、合成システムは、単一アンテナシステムと比較して改善された情報をモデムに提供することができる(例えば、合成システム内の1つのアンテナが、サイトの回線制限に起因して現在の衛星にロックできない場合、空中の無制限部分をサーチして、利用可能な他のビームオプションをモデムに通知することができる)。
1つの実施形態において、合成器は、モデムからの信号に基づいてモデムに送信するための適切なデータを選択する。例えば、モデムが特定の衛星にリンクするリクエストを送信した場合、合成器は、そのリクエストを接続されている全てのアンテナに送信する。1つのアンテナのみが衛星にリンクできる場合、合成器は、リンク動作が成功したこと(すなわち、適切なデータ)だけをモデムに示し、モデムのリクエストがアンテナの少なくとも1つのアンテナによって適合されないので、衛星にリンクできなかったアンテナの応答を送信しない(すなわち、適切なデータではない)。別の例として、1つの実施形態において、合成器は、アンテナからの信号を合成し、モデムに転送される1つの信号を生成する。アンテナの1つからの信号が他のアンテナと相関していない場合、又は他のアンテナとは関係のない送信に関連している場合(例えば、別の衛星との通信からの信号)、合成器は、そのデータが合成信号に影響を与える可能性があり、適切なデータではないときに、モデムに送信される合成信号を生成するために当該信号を使用しない。従って、本明細書にて開示される技術は、単一のモデムから複数のアンテナを制御する方法を提供する。これは、既存のモデム又はポイントツーポイントプロトコル(例えば、OpenAMIP(登録商標))を使用する既存のモデム及びアンテナを含む既存のアンテナを変更する必要がない点で有利である。
1つの実施形態において、モデムは、ポイントツーポイントプロトコルを使用して、モデムと合成器との間で通信する。合成器は、これらの通信をアンテナに転送しているので、ポイントツーポイントプロトコルは、ポイントツーマルチポイントプロトコルとして使用されている。1つの実施形態において、OpenAMIP(登録商標)は、モデムと合成器間、及び合成器と各アンテナ間の通信に使用される(例えば、各アンテナは、OpenAMIP(登録商標)を使用して、選択したデータを合成器に返信する)。このデータは、合成器から及び/又は合成器を介してモデムから受信した制御データ又はステータスデータに応答することができる。
代替の実施形態では、モデムは、OpenAMIP(登録商標)とは異なるプロトコルを使用して合成器と通信し、合成器は、引き続きOpenAMIP(登録商標)を使用してアンテナと通信し、又はその逆も同様である。代替の実施形態では、モデム-合成器及び/又は合成器-アンテナ通信の両方は、OpenAMIP(登録商標)以外のプロトコルを介することができる。更に別の実施形態では、モデムは、アンテナを直接制御せず(搬送波当たりに単一のチャネル(SCPC)又は他の固定設置)、合成器は、アンテナへの中間配布器ではなく「マスターコントローラ」になるように変更される。言い換えると、合成器は、モデムの代わりにアンテナへのコマンドの提供源になることができる。これは、例えば、合成システムが機能している衛星が1つだけ存在する場合に機能する。
図5は、モデム501が合成器502に通信可能に接続されている合成システムを示し、合成器は、複数のアンテナ1~4に通信可能に接続されたている。4つのアンテナが示されているが、本明細書に開示される技術は、4つのアンテナに限定されず、4つ未満のアンテナ又は4つを超えるアンテナを有して使用することができる。
1つの実施形態において、モデム501は、合成器502に通信可能に接続され、合成器502は、イーサネット接続を介して複数のアンテナ1~4に通信可能に接続される。1つの実施形態において、イーサネット接続のプロトコルは、OpenAMIP(登録商標)である。
図6は、複数のアンテナが合成器502に接続されている場合でも、モデム501がOpenAMIP(登録商標)を使用して単一のアンテナと通信し、単一のアンテナを制御する単一アンテナシステムを示す。
図7は、OpenAMIP(登録商標)メッセージを合成器に送信するモデムを示しており、合成器は、同じメッセージを4つのアンテナの各々に転送する。従って、モデムは、システム内に1つのアンテナしかないかのように動作している場合でも、アンテナ全てに同じ情報を送信する。合成器からの(及び元々はモデムによって送信された)メッセージに応答して、4つのアンテナの各々は、別のOpenAMIP(登録商標)メッセージを合成器に送信する。これらのメッセージは、アンテナステータス情報を含むことができる。アンテナからのOpenAMIP(登録商標)メッセージに応答して、合成器は、どの情報をモデムに返信するかを決定する。このようにして、合成器は、全てのアンテナからステータスを取得し、適切なステータスを返信する。一般に、1つの実施形態において、システムの送信アンテナとして機能するアンテナからのメッセージは、モデムに返信される。
別の実施形態では、各アンテナはまた、異なるインターフェースを使用して信号メトリックを合成器に送信し、合成器は、その合成及びアービトレーションアルゴリズムで使用する。これらのアルゴリズムについて、以下で詳細に説明する。1つの実施形態において、インターフェースは、例えば、UPD又はTCPオーバーイーサネットを含む、様々な方法で実装することができる。
更に、合成器は、アンテナから特定の情報を取得し、これを集約する。1つの実施形態において、これは、GPS座標、SNR又は他の信号品質メトリック(ASM上の追跡受信機からの)、及びアンテナによって実行された完全な検索の数を示す検索カウントを含む。1つの実施形態において、1つのアンテナが衛星を発見した場合、合成器は、モデムに送信される検索カウントをゼロに維持する。
1つの実施形態において、モデムからアンテナへのメッセージの少なくとも幾つかは、合成器によって格納される。これは、アンテナ(例えば、フラットパネルアンテナ)を再起動するときに役立つ。このような場合、これらのメッセージにアクセスして、アンテナの現在のセットアップを判別することができる。
1つの実施形態において、合成器は、モデムとアンテナ(例えば、フラットパネルアンテナ)の両方に「キープアライブ」メッセージを送信する。例えば、1つの実施形態において、モデムが合成器から切断されると、合成器は、アンテナ(例えば、フラットパネルアンテナ)への「キープアライブ」メッセージの送信を停止する。ある時には、送信用に指定されたアンテナは、合成器からのキープアライブメッセージの受信を保持する。他の場合には、合成器は、モデム接続がない場合でも、全てのアンテナへのキープアライブメッセージを維持する。
アンテナのルータとして機能する合成器(RF及びネットワーク制御の両方)
本明細書に開示される技術は、1又は2以上のアンテナ、合成器、及びモデムを含むシステムによって促進されるネットワークアクセスを提供する。1つの実施形態において、これは、作業又は物理的構成要素の最小限の重複で達成される。1つの実施形態において、システムは、システムの他の全ての要素へのシステムの全ての要素の完全且つ透過的な接続を提供する。1つの実施形態において、このシステムは、接続された全てのデバイスに対してシステムによって提供されるインターネット接続へのアクセスを容易にする。言い換えれば、1つの実施形態において、ネットワークの可用性は、システムの様々な要素が協働して動作することによって促進され、復号された信号が複数の専用デバイス(アンテナ、RF合成器、モデム...)にセグメント化されていることを理解しながら、システムの全ての要素がネットワークを利用できるようにする。1つの実施形態において、本明細書にて開示される技術を使用して、復調で使用される高価なハードウェア構成要素は、ネットワーク情報を共有するためにだけこれらを必要とするデバイスから省略することができる。また、アンテナによって提供されて合成器によって合成された信号は、モデムにて復調され、モデムによってそのRFデータから生成されたネットワークは、合成器を介してシステムの他の全ての要素で利用できるようになる。
より具体的には、1つの実施形態において、システムの全ての要素は、互いに通信することができる。1つの実施形態において、この通信は、イーサネットを介して、及び合成器と各アンテナとの間、並びにモデムと合成器との間に取り付けられた無線周波数(RF)ケーブルを介して実行される。イーサネット接続により、合成器とアンテナ間のメッセージングが可能になる。RF接続により、システムのアンテナから受信した信号を合成器により合成して、モデムが衛星を介してリモートリンクと通信するのに必要な信号ループを完成させることができる。この相互の通信により、システムは、インターネット(又は別のネットワーク)の他の部分への接続を構築することができる。従って、ネットワーク端末の一部として実行する独自のタスクを有する個々の構成要素が連携して、構成要素間の接続によってネットワーク(例えば、インターネット)への全体的な接続が生成されるので、システムの各構成要素の機能が向上する。
これは、幾つかの理由で有利である。例えば、簡素化された分散配置により、ハードウェアの繰り返しが低減され、コストが削減される。この分散配置は、全体的な通信メカニズムのごく一部について知るために必要な構成要素のみによって問題を単純化する。更に、1つの実施形態において、合成器は、例えば、ネットワークファイアウォール、DNS、プロキシ、データキャッシュ、VPNトンネリング、その他などの1又は2以上の構成要素(アンテナのみの)を提供することができる。従って、ネットワークにわたるモデム構成を管理せずに忠実度の低いモデムを使用すると、合成器は、合成器及びアンテナのためのハイエンドルータとして機能することができる。
図8は、システムと共にRF送信(Tx)経路を示している。図8を参照すると、送信RFエネルギーは、モデム801から合成器802を介してアンテナに送られる。図9は、システムのRF受信(Rx)経路を示している。図9を参照すると、受信RFエネルギーは、アンテナによって収集され、復調され、整列され、合成され、コントローラ804によって合成器内で変調され、次いで、復調のためにモデム801に送られる。図10は、イーサネット経路を示している。この場合、イーサネットメッセージは、アンテナの各々と合成器の間、及びモデムとアンテナの各々との間で通信される。
従って、図8~10は、ネットワーク(例えば、インターネット)への単一のモデム接続によりアンテナ及び合成器を有効にすることを示している。RF経路は、インターネット接続を取得するのに使用され、アンテナ及び合成器は全て、インターネット接続を提供する当該モデムを介して同じインターネット接続を使用する。従って、1又は2以上のアンテナが適正な衛星に向けられていない場合でも、インターネット接続を取得することができる。
このようなシステムの別の利点は、システムが、通常は各アンテナについて同じ情報を取得するために複数の個別のリクエストを必要とする(例えば、アンテナのソフトウェア更新パッケージ)はずの情報をアンテナ間で共有するキャッシュとして機能できることである。これにより、アンテナごとに情報を送信するコストが削減される。
別の実施形態では、本明細書に記載される技術を使用して、様々な信号を調べる複数のアンテナ(例えば、2つの異なるアンテナ)を有することができ、モデムは、特にアンテナが現在ブロックされている場合に、異なる信号を検索する。これは、複数のアンテナが複数の異なる信号を受信して異なる衛星に送信し、これらのアンテナをより効率的に使用して、空中可視性に基づいて協働することができる用途(例えば、クルーズ船)において有益とすることができる。
アンテナ実施形態の例
上記の技術は、フラットパネルアンテナと共に使用することができる。このようなフラットパネルアンテナの実施形態が開示されている。フラットパネルアンテナは、アンテナアパーチャ上にアンテナ素子の1又は2以上のアレイを含む。1つの実施形態において、アンテナ素子は、液晶セルを含む。1つの実施形態において、フラットパネルアンテナは、行及び列状に配置されていないアンテナ素子の各々を一意的にアドレス指定して駆動するためのマトリクス駆動回路を含む円筒形給電アンテナである。1つの実施形態において、要素はリング状に配置される。
1つの実施形態において、アンテナ素子の1又は2以上のアレイを有するアンテナアパーチャは、共に結合された複数のセグメントから構成される。セグメントの組み合わせは、共に結合されたときに、アンテナ素子の閉じた同心リングを形成する。1つの実施形態において、同心リングは、アンテナ給電部に対して同心である。
アンテナシステムの例
1つの実施形態において、フラットパネルアンテナは、メタマテリアルアンテナシステムの一部である。通信衛星地上局用のメタマテリアルアンテナシステムの実施形態について説明する。1つの実施形態において、アンテナシステムは、民間商用衛星通信用のKa帯域周波数又はKu帯域周波数の何れかを使用して動作するモバイルプラットフォーム(例えば、航空、海上、陸上、その他)上で動作する衛星地上局(ES)の構成要素又はサブシステムである。アンテナシステムの実施形態はまた、モバイルプラットフォーム上ではない地上局(例えば、固定地上局又は可搬地上局)で使用することもできる点に留意されたい。
1つの実施形態において、アンテナシステムは、表面散乱メタマテリアル技術を使用して、別個のアンテナを介して送受信ビームを形成して操向する。1つの実施形態において、アンテナシステムは、デジタル信号処理を使用してビームを電気的に形成し操向するアンテナシステム(フェーズドアレイアンテナなど)とは対照的に、アナログシステムである。
1つの実施形態において、アンテナシステムは、3つの機能的サブシステム、すなわち、(1)円筒波給電アーキテクチャからなる導波構造、(2)アンテナ素子の一部である波散乱メタマテリアル単位セルのアレイ、及び(3)ホログラフィ原理を使用してメタマテリアル散乱素子からの調整可能な放射場(ビーム)の形成を命令する制御構造から構成される。
アンテナ素子
図11は、円筒状給電ホログラフィック放射状アパーチャアンテナの1つの実施形態の概略図を示している。図11を参照すると、アンテナアパーチャは、円筒状給電アンテナの入力給電部602の周りに同心リング状に配置されたアンテナ素子603の1又は2以上のアレイ601を有する。1つの実施形態において、アンテナ素子603は、RFエネルギーを放射する無線周波数(RF)共振器である。1つの実施形態において、アンテナ素子603は、アンテナアパーチャの全表面上に交互配置され分散されるRxアイリス及びTxアイリスの両方を備える。このようなアンテナ素子の実施例は、以下に更に詳細に説明される。本明細書で説明するRF共振器は、円筒状給電部を含まないアンテナで使用できる点に留意されたい。
1つの実施形態において、アンテナは、入力給電部602を介して円筒波給電を供給するのに使用される同軸給電部を含む。1つの実施形態において、円筒波給電アーキテクチャが、給電点から円筒状に外向きに広がる励起を中心点からアンテナに供給する。すなわち、円筒状給電アンテナは、外向きに進む同心状給電波を生成する。それでも、円筒状給電部の周りの円筒状給電アンテナの形状は、円形、正方形、又は何らかの形状とすることができる。別の実施形態では、円筒状給電アンテナは、内向きに進む給電波を生成する。このような場合には、円形構造から生じる給電波が、最も自然である。
1つの実施形態において、アンテナ素子603は、アイリスを備え、図11のアパーチャアンテナは、同調可能液晶(LC)材料を通ってアイリスを放射させるための円筒状給電波からの励起を使用することによって形成される主ビームを生成するのに使用される。1つの実施形態において、アンテナは、所望の走査角で水平又は垂直に偏極した電界を放射するように励起することができる。
1つの実施形態において、アンテナ素子は、パッチアンテナのグループを備える。このパッチアンテナのグループは、散乱メタマテリアル素子のアレイを備える。1つの実施形態において、アンテナシステムにおける各散乱素子は、下部導体、誘電体基板、及び上部導体からなる単位セルの一部であり、上部導体は、この上部導体にエッチング又は堆積された相補的電気誘導型容量性共振器(「相補型電気LC」又は「CELC」)を組み込んでいる。当業者には理解されるように、液晶とは対照的に、CELCの関連でのLCは、インダクタンス・キャパシタンスのことを指す。
1つの実施形態において、液晶(LC)が、散乱素子の周りのギャップに配置される。このLCは、上述の直接駆動実施形態によって駆動される。1つの実施形態において、液晶は、各単位セル内に封入され、スロットに関連する下部導体をそのパッチに関連する上部導体から分離する。液晶は、この液晶を含む分子の配向の関数である誘電率を有し、分子の配向(及びひいては誘電率)は、液晶両端間のバイアス電圧を調節することによって制御することができる。1つの実施形態において、この特性を使用して、液晶は、誘導波からCELCへのエネルギー伝達のためのオン/オフスイッチを統合する。スイッチオンになると、CELCは、電気的に小さいダイポールアンテナのような電磁波を放射する。本明細書での教示は、エネルギー伝達に関して2値的に動作する液晶を有することに限定されない点に留意されたい。
1つの実施形態において、このアンテナシステムの給電幾何形状は、アンテナ素子を波動給電の波動ベクトルに対して45度(45°)の角度で位置決めすることを可能にする。他の位置(例えば、40°の角度)が使用できる点に留意されたい。素子のこの位置は、素子によって受信されるか又は素子から送信/放射される自由空間波の制御を可能にする。1つの実施形態において、アンテナ素子は、アンテナの作動周波数の自由空間波長より短い素子間隔で配列される。例えば、1波長につき4つの散乱素子が存在する場合には、30GHz送信アンテナ内の素子は、約2.5mm(すなわち、30GHzの10mm自由空間波長の4分の1)となる。
1つの実施形態において、2組の素子は、互いに垂直であり、同じ同調状態に制御される場合に、等しい振幅の励起を同時に有する。給電波の励起に対してこれらの素子をプラスマイナス45度回転させることにより、両方の所望の機能が同時に達成される。一方の組を0度回転させ、他方を90度回転させることによって、垂直目標は達成されるが、等振幅励起目標は達成されない。0度と90度を使用して、2つの側部から単一構造のアンテナ素子アレイを給電する場合に、分離が達成できる点に留意されたい。
各単位セルから放射されるパワーの量は、コントローラを使用してパッチに電圧(液晶チャネルの両端の電位)を印加することによって制御される。各パッチに対するトレースは、パッチアンテナに電圧を供給するのに使用される。この電圧は、キャパシタンス及び従って個々の素子の共振周波数を同調又は離調させて、ビーム形成を達成するのに使用される。必要とされる電圧は、使用される液晶混合物に依存する。液晶混合物の電圧同調特性は、液晶が電圧の影響を受け始める閾値電圧と、これを超える電圧の増加が液晶での大きな同調をもたらさない飽和電圧とによって主として説明される。これら2つの特性パラメータは、液晶混合物が異なると変化する場合がある。
1つの実施形態において、上述のように、マトリクス駆動を使用してパッチに電圧を印加して、各セルが、各セルに対して別個の接続を有することなく他の全てのセルから切り離して駆動されるようになる(直接駆動)。素子が高密度であるために、マトリクス駆動は、各セルを個別にアドレス指定するのに効率的な方法である。
1つの実施形態において、アンテナシステム用の制御構造は、2つの主要な構成要素を有し、すなわち、アンテナシステム用の駆動電子機器を含むアンテナアレイコントローラは、波散乱構造の下方にあり、その一方、マトリクス駆動スイッチングアレイは、放射を妨害しないように放射RFアレイ全体にわたって散在している。1つの実施形態において、アンテナシステム用の駆動電子機器は、各散乱素子へのACバイアス信号の振幅又はデューティサイクルを調節することによって、この散乱素子に対するバイアス電圧を調節する市販のテレビジョン装置で使用される市販の既製LCD制御装置を備える。
1つの実施形態において、アンテナアレイコントローラはまた、ソフトウェアを実行するマイクロプロセッサを包含する。制御構造はまた、プロセッサに位置及び方位情報を提供するセンサ(例えば、GPS受信機、3軸コンパス、3軸加速度計、3軸ジャイロ、3軸磁力計など)を組み込むこともできる。位置及び方位情報は、地上局内の他のシステムによってプロセッサに提供することができ、及び/又はアンテナシステムの一部でない場合がある。
より具体的には、アンテナアレイコントローラは、作動周波数でどの素子がオフにされてどの素子がオンにされるか、及びどの位相及び振幅のレベルにするかを制御する。素子は、電圧印加によって周波数作動に対して選択的に離調される。
送信に関して、コントローラは、RFパッチに一連の電圧信号を供給して変調パターン又は制御パターンを生成する。制御パターンは、素子を異なる状態に変化させる。1つの実施形態において、多状態制御が使用され、そこでは、方形波(すなわち、正弦波グレイシェード変調パターン)とは対照的に、様々な素子が様々なレベルにオン及びオフにされ、更に正弦波制御パターンが近似される。1つの実施形態において、放射する素子もあれば放射しない素子もあるのではなく、一部の素子が他の素子よりも強く放射する。可変放射は、特定の電圧レベルを印加することによって達成され、これによって、液晶の誘電率が様々な量に調節され、これによって、素子を可変的に離調させて一部の素子を他の素子よりも多く放射させる。
素子のメタマテリアルアレイによる集束ビームの生成は、強め合う干渉及び相殺的干渉の現象によって説明することができる。個々の電磁波は、自由空間で遭遇するときに同じ位相を有する場合に加え合わされ(強め合う干渉)、自由空間で遭遇するときに逆位相である場合に互いに打ち消し合う(相殺的干渉)。各連続するスロットが誘導波の励起点から異なる距離に位置決めされるように、スロット付きアンテナ内のスロットが位置決めされた場合に、その素子からの散乱波は、前のスロットの散乱波と異なる位相を有することになる。スロットが、誘導波長の4分の1離間している場合に、各スロットは、前のスロットから4分の1の位相遅延で波を散乱させることになる。
このアレイを使用すると、生成できる強め合う干渉及び相殺的干渉のパターン数が増加することができるので、ビームは、ホログラフィの原理を使用して、理論的にはアンテナアレイのボアサイトからプラスマイナス90度(90°)の任意の方向に指向させることができる。従って、どのメタマテリアル単位セルがオン又はオフにされるかを制御することにより(すなわち、どのセルがオンにされてどのセルがオフにされるかについてのパターンを変更することにより)、強め合う干渉及び相殺的干渉の異なるパターンが生成でき、アンテナは、主ビームの方向を変化させることができる。単位セルをオン及びオフにするのに必要な時間は、1つの位置から別の位置にビームを切り換えることができる速度によって定まる。
1つの実施形態において、アンテナシステムは、アップリンクアンテナ用の1つの操向可能ビームと、ダウンリンクアンテナ用の1つの操向可能ビームとを生成する。1つの実施形態において、アンテナシステムは、メタマテリアル技術を使用してビームを受信し、衛星からの信号を復号し、衛星に向けられる送信ビームを形成する。1つの実施形態において、アンテナシステムは、ビームを電気的に形成して操向するのにデジタル信号プロセスを使用するアンテナシステム(フェーズドアレイアンテナなど)とは対照的に、アナログシステムである。1つの実施形態において、アンテナシステムは、特に従来型衛星ディッシュベースの受信機と比較した場合に、平面的で比較的薄型である「面」アンテナとみなされる。
図12は、グランドプレーンと再構成可能共振器層とを含む1列のアンテナ素子の斜視図を示している。再構成可能共振器層1230は、同調可能スロット1210のアレイを含む。同調可能スロット1210のアレイは、アンテナを所望の方向に指向させるように構成することができる。同調可能スロットの各々は、液晶両端間の電圧を変化させることによって同調/調節することができる。
制御モジュール1280は、再構成可能共振器層1230に合成されて、図13Aでの液晶両端間の電圧を変化させることにより同調可能スロット1210のアレイを変調する。制御モジュール1280は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、マイクロプロセッサ、コントローラ、システム・オン・チップ(SoC)、又は他のプロセス論理回路を含むことができる。1つの実施形態において、制御モジュール1280は、同調可能スロット1210のアレイを駆動するために論理回路(例えば、マルチプレクサ)を含む。1つの実施形態において、制御モジュール1280は、同調可能スロット1210のアレイ上に駆動されるホログラフィック回折パターンに関する仕様を含むデータを受信する。ホログラフィック回折パターンは、この回折パターンがダウンリンクビーム(及び、アンテナシステムが送信を実行する場合には、アップリンクビーム)を通信に適した方向に操向するように、アンテナと衛星との間の空間的関係に応じて生成することができる。各図には描かれていないが、制御モジュール1280に類似する制御モジュールが、本開示の図にて記載される同調可能スロットの各アレイを駆動することができる。
更に、RF基準ビームがRFホログラフィック回折パターンに遭遇するときに所望のRFビームを生成することができる類似の技術を使用して、無線周波数(「RF」)ホログラフィが可能である。衛星通信の場合に、基準ビームは、給電波1205(幾つかの実施形態では、約20GHz)などの給電波の形態である。給電波を放射ビームに変換するために(送信目的又は受信目的の何れかで)、所望のRFビーム(目標ビーム)と給電波(基準ビーム)との間での干渉パターンが計算される。干渉パターンは、給電波が所望のRFビーム(所望の形状及び方向を有する)に「操向される」ように、回折パターンとして同調可能スロット1210のアレイ上に駆動される。言い換えると、ホログラフィック回折パターンに遭遇する給電波は、目標ビームを「再構成」し、このビームは、通信システムの設計要件に従って形成される。ホログラフィック回折パターンは、各素子の励起を包含し、導波路内の波動方程式としてのwinと、外向き波に関する波動方程式としてのwoutとを用いて、whologram=win*woutによって計算される。
図13Aは、同調可能共振器/スロット1210の1つの実施形態を示している。同調可能スロット1210は、アイリス/スロット1212と、放射パッチ1211と、アイリス1212とパッチ1211との間に配置された液晶1213とを含む。1つの実施形態において、放射パッチ1211は、アイリス1212と同じ場所に配置される。
図13Bは、物理的アンテナアパーチャの1つの実施形態の断面図を示している。アンテナアパーチャは、グランドプレーン1245と、再構成可能共振器層1230に含まれるアイリス層1233内の金属層1236とを含む。1つの実施形態において、図13Bのアンテナアパーチャは、図13Aの複数の同調可能共振器/スロット1210を含む。アイリス/スロット1212は、金属層1236内のアパーチャによって規定される。図13Aの給電波1205などの給電波は、衛星通信チャネルと適合性のあるマイクロ波周波数を有することができる。給電波は、グランドプレーン1245と共振器層1230との間を伝播する。
再構成可能共振器層1230はまた、ガスケット層1232及びパッチ層1231を含む。ガスケット層1232は、パッチ層1231とアイリス層1233との間に配置される。1つの実施形態において、スペーサは、ガスケット層1232に置き換えることができる点に留意されたい。1つの実施形態において、アイリス層1233は、金属層1236として銅層を含むプリント回路基板(PCB)である。1つの実施形態において、アイリス層1233はガラスである。アイリス層1233は、他のタイプの基板であってもよい。
銅層においてアパーチャをエッチングして、スロット1212を形成することができる。1つの実施形態において、アイリス層1233は、導電性接合層によって図13Bの別の構造(例えば、導波路)に導電的に合成される。1つの実施形態において、アイリス層は、導電性接合層によって導電的に合成されず、代わりに非導電性接合層と接合される点に留意されたい。
パッチ層1231はまた、放射パッチ1211として金属を含むPCBとすることもできる。1つの実施形態において、ガスケット層1232は、金属層1236とパッチ1211との間の寸法を規定する機械的離隔部(スタンドオフ)を提供するスペーサ1239を含む。1つの実施形態において、スペーサは75ミクロンであるが、他のサイズ(例えば、3mmから200mm)を使用することができる。上述のように、1つの実施形態において、図13Bのアンテナアパーチャは、図13Aのパッチ1211、液晶1213、及びアイリス1212を含む、同調可能共振器/スロット1210などの複数の同調可能共振器/スロットを備える。液晶1213のためのチャンバは、スペーサ1239、アイリス層1233、及び金属層1236によって規定される。チャンバが液晶で満たされた場合に、パッチ層1231は、共振器層1230内に液晶をシールするようにスペーサ1239上に積層することができる。
パッチ層1231とアイリス層1233との間の電圧を変調して、パッチとスロット(例えば、同調可能共振器/スロット1210)と間のギャップ内の液晶を同調させることができる。液晶1213の両端間電圧を調節することにより、スロット(例えば、同調可能共振器/スロット1210)のキャパシタンスが変化する。従って、スロット(例えば、同調可能共振器/スロット1210)のリアクタンスは、このキャパシタンスを変化させることにより変化することができる。スロット1210の共振周波数はまた、次式:
Figure 2022516499000002
に従って変化し、ここで、fは、スロット1210の共振周波数であり、L及びCは、各々、スロット1210のインダクタンス及びキャパシタンスである。スロット1210の共振周波数は、導波路を伝播する給電波1205から放射されるエネルギーに影響を与える。一例として、給電波1205が20GHzである場合に、スロット1210の共振周波数は、17GHzに調節されて(キャパシタンスを変化させることにより)、スロット1210が、給電波1205からのエネルギーを実質的に合成しないようにすることができる。或いは、スロット1210の共振周波数は、スロット1210が給電波1205からのエネルギーを合成してこのエネルギーを自由空間に放射するように、20GHzに調節することができる。所与の例は、2値的である(完全に放射するか又は全く放射しない)が、スロット1210のリアクタンス及び従ってこのスロットの共振周波数の完全グレイスケール制御は、多値範囲にわたって電圧を変化させることにより可能である。従って、各スロット1210から放射されるエネルギーが精密に制御されて、同調可能スロットのアレイが、精緻なホログラフィック回折パターンを形成できるようになる。
1つの実施形態において、一列に並んだ同調可能スロットは、互いからλ/5だけ離間している。他の間隔を使用することもできる。1つの実施形態において、一列に並んだ各同調可能スロットは、隣接する列内の最も近い同調可能スロットからλ/2だけ離間しており、従って、異なる列にあって向きが共通の同調可能スロットは、λ/4だけ離間しているが、他の間隔が可能である(例えば、λ/5、λ/6.3)。別の実施形態では、一列に並んだ各同調可能スロットは、隣接する列内の最も近い同調可能スロットからλ/3だけ離間している。
実施形態は、2014年11月21日出願の「Dynamic Polarization and Coupling Control from a Steerable Cylindrically Fed Holographic Antenna(操向可能円筒給電式ホログラフィックアンテナからの動的偏波及び合成制御)」という名称の米国特許出願第14/550,178号明細書、及び2015年1月30日出願の「Ridged Waveguide Feed Structures for Reconfigurable Antenna(再構成可能アンテナのためのリッジ型導波路給電構造)」という名称の米国特許出願第14/610,502号明細書に記載されているものなどの再構成可能メタマテリアル技術を使用する。
図14Aから14Dは、スロット付きアレイを形成する様々な層の1つの実施形態を示している。アンテナアレイは、図14Aに示されている例示的なリングのようにリング状に位置決めされたアンテナ素子を含む。この実施例において、アンテナアレイは、2つの異なるタイプの周波数帯域に使用される2つの異なるタイプのアンテナ素子を有する点に留意されたい。
図14Aは、スロットに対応する位置を有する第1のアイリス基板層の一部分を示している。図14Aを参照すると、円は、アイリス基板の底部側におけるメタライゼーション内の開放エリア/スロットであり、給電部(給電波)との素子の合成を制御するためのものである。この層は、任意選択の層であり、全ての設計で使用されるとは限らない点に留意されたい。図14Bは、スロットを包含する第2のアイリス基板層の一部分を示している。図14Cは、第2のアイリス基板層の一部分上のパッチを示している。図14Dは、スロット付きアレイの一部分の上面図を示している。
図15は、円筒状給電アンテナ構造の1つの実施形態の側面図を示している。このアンテナは、二重層給電構造(すなわち、2つの給電構造層)を使用して内向き進行波を生成する。1つの実施形態において、アンテナは、円形の外形を含むが、このことは、必須ではない。すなわち、非円形内向き進行構造を使用することができる。1つの実施形態において、図15におけるアンテナ構造は、2014年11月21日出願の「Dynamic Polarization and Coupling Control from a Steerable Cylindrically Fed Holographic Antenna(操向可能円筒給電式ホログラフィックアンテナからの動的偏波及び合成制御)」という名称の米国特許公開第2015/0236412号明細書に記載のものなどの同軸給電部を含む。
図15を参照すると、同軸ピン1601は、アンテナの下層の場を励起するのに使用される。1つの実施形態において、同軸ピン1601は、容易に入手できる50Ω同軸ピンである。同軸ピン1601は、導電性グランドプレーン1602であるアンテナ構造の底部に合成(例えば、ボルト締め)される。
内部導体である浸入型導体1603は、導電性グランドプレーン1602から切り離される。1つの実施形態において、導電性グランドプレーン1602及び浸入型導体1603は、互いに平行である。1つの実施形態において、グランドプレーン1602と浸入型導体1603との間の距離は、0.1インチから0.15インチである。別の実施形態では、この距離は、λ/2とすることができ、ここで、λは、作動周波数での進行波の波長である。
グランドプレーン1602は、スペーサ1604を介して浸入型導体1603から切り離される。1つの実施形態において、スペーサ1604は、発泡体又は空気状スペーサである。1つの実施形態において、スペーサ1604は、プラスチックスペーサを含む。
誘電体層1605が、浸入型導体1603の上部に存在する。1つの実施形態において、誘電体層1605は、プラスチックである。誘電体層1605の目的は、自由空間速度に対して進行波を減速させることである。1つの実施形態において、誘電体層1605は、自由空間に対して30%だけ進行波を減速させる。1つの実施形態において、ビーム形成に適した屈折率の範囲は、1.2から1.8であり、ここで、自由空間は、定義により1に等しい屈折率を有する。例えばプラスチックなどの他の誘電体スペーサ材料が、この効果を達成するのに使用できる。プラスチック以外の材料は、これらの材料が所望の波減速効果を達成する限り、使用できる点に留意されたい。代替的に、例えば機械加工すること又はリソグラフィによって規定することができる周期的サブ波長金属構造などの分散構造を有する材料は、誘電体層1605として使用することができる。
RFアレイ1006は、誘電体1605の上部に存在する。1つの実施形態において、浸入型導体1603とRFアレイ1606との間の距離は、0.1インチから0.15インチである。別の実施形態では、この距離は、λeff/2とすることができ、ここで、λeffは、設計周波数での媒体中の有効波長である。
アンテナは、側部1607及び1608を含む。側部1607及び1608は、同軸ピン1601から供給される進行波を、反射によって浸入型導体1603の下の領域(スペーサ層)から浸入型導体1603の上の領域(誘電体層)に伝播させるように角度付けされる。1つの実施形態において、側部1607及び1608の角度は、45度の角度にある。代替実施形態では、側部1607及び1608は、反射を達成するための連続した半径に置き換えることができる。図15は、45度の角度を有して角度付けした側部を示しているが、その他の角度は、下層給電部から上層給電部への信号伝達を達成して使用することができる。すなわち、下側給電部内の有効波長が、一般に、上側給電部内のものと異なることを考慮すると、理想的な45度の角度からの何らかの逸脱は、下側給電層から上側給電層への伝達を補助するのに使用することができる。例えば、別の実施形態では、45度の角度は、単一の段部に置き換えられる。アンテナの一端上の段部は、誘電体層、浸入型導体、及びスペーサ層の周りに延びる。同様の2つの段部が、これらの層の他端に存在する。
動作中、給電波が、同軸ピン1601から供給される場合には、この給電波は、グランドプレーン1602と浸入型導体1603との間の領域で同軸ピン1601から同心状外向きに進む。同心状外向き波は、側部1607及び1608で反射して、浸入型導体1603とRFアレイ1606との間の領域で内向きに進む。円形外周の縁部からの反射は、この波を同相のままにする(すなわち、この反射は、同相反射である)。進行波は、誘電体層1605によって減速する。この時点で、進行波は、RFアレイ1606内の素子との相互作用及び励振を開始して、所望の散乱が得られる。
進行波を終了させるための終端部1609が、アンテナの幾何学的中心でアンテナに含まれる。1つの実施形態において、終端部1609は、ピン終端(例えば、50Ωピン)を備える。別の実施形態では、終端部1609は、未使用エネルギーを終端させて、この未使用エネルギーがアンテナの給電構造を通って反射して戻ることを防止するRF吸収体を備える。この終端部は、RFアレイ1606の上部で使用することができる。
図16は、アンテナシステムの別の実施形態を外向き波と共に示している。図16を参照すると、2つのグランドプレーン1610及び1611は、これらのグランドプレーンの間にある誘電体層1612(例えば、プラスチック層など)と互いに実質的に平行であり得る。RF吸収体1619(例えば、抵抗器)は、2つのグランドプレーン1610及び1611を一緒に合成する。同軸ピン1615(例えば、50Ω)は、アンテナを給電する。RFアレイ1616は、誘電体層1612及びグランドプレーン1610の上部に存在する。
動作中、給電波は、同軸ピン1615を介して給電され、同心円状外向きに進んでRFアレイ1616の素子と相互作用する。
図15及び16の両アンテナにおける円筒形給電は、アンテナのサービス角度を改善する。1つの実施形態において、アンテナシステムは、プラスマイナス45度の方位角(±45°Az)及びプラスマイナス25度の仰角(±25°El)からなるサービス角度の代わりに、ボアサイトから全方向に75度(75°)のサービス角度を有する。多数の個々の放射体から構成される何らかのビーム形成アンテナの場合と同様に、全体的なアンテナ利得は、それ自体が角度に依存するものである構成素子の利得に依存する。一般的な放射素子が使用される場合には、全体的なアンテナ利得は、通常、ビームがボアサイトから離れて向けられるにつれて減少する。ボアサイトから75度外れたところでは、約6dBの有意な利得低下が予期される。
円筒状給電部を有するアンテナの実施形態は、1又は2以上の問題を解決する。これらは、統合分割器ネットワークを用いて給電されるアンテナと比較して給電構造を極めて簡単なものにし、従って、全体で必要なアンテナ及びアンテナ給電量を低減することと、より粗い制御(単純なバイナリ制御にまで拡張すること)で高ビーム性能を維持することによって製造誤差及び制御誤差に対する感度を低下させることと、円筒状配向給電波が遠距離場において空間的に多様なサイドローブをもたらすので、直線的給電部と比較してより好都合なサイドローブパターンを与えることと、偏波器を必要とせずに、左旋円偏波、右旋円偏波及び直線偏波を可能にすることを含めて偏波が動的であることを可能にすることと、を含む。
波散乱素子のアレイ
図15のRFアレイ1606及び図16のRFアレイ1616は、放射体として作用するパッチアンテナ(すなわち、散乱体)のグループを含む波散乱サブシステムを備える。このパッチアンテナグループは、散乱メタマテリアル素子のアレイを備える。
1つの実施形態において、アンテナシステムにおける各散乱素子は、下部導体、誘電体基板、及び上部導体からなる単位セルの一部であり、上部導体は、この上部導体にエッチング又は堆積された相補的電気誘導型容量性共振器(「相補型電気LC」又は「CELC」)を組み込んでいる。
1つの実施形態において、液晶(LC)が、散乱素子の周りのギャップに注入される。液晶は、各単位セル内に封入され、スロットに関連する下部導体をそのパッチに関連する上部導体から分離する。液晶は、この液晶を含む分子の配向の関数である誘電率を有し、分子の配向(及びひいては誘電率)は、液晶両端間のバイアス電圧を調節することによって制御することができる。この特性を使用して、液晶は、誘導波からCELCへのエネルギー伝達のためのオン/オフスイッチとして作用する。スイッチオンになると、CELCは、電気的に小さいダイポールアンテナのような電磁波を放射する。
液晶の厚さを制御することによって、ビームスイッチング速度が増加する。下部導体と上部導体との間のギャップ(液晶の厚さ)の50パーセント(50%)の減少は、4倍の速度増加をもたらす。別の実施形態では、液晶の厚さは、約14ミリ秒(14ms)というビームスイッチング速度をもたらす。1つの実施形態において、液晶は、7ミリ秒(7ms)の要件を満たすことができるように応答性を高めるための当該技術分野において公知の方法でドープされる。
CELC素子は、CELC素子の平面に平行でCELCギャップ補完物に垂直に印加される磁場に応答する。電圧が、メタマテリアル散乱単位セル内の液晶に印加された場合に、誘導波の磁場成分は、CELCの磁気励起を誘導し、その結果、誘導波と同じ周波数の電磁波が生成される。
単一のCELCによって生成される電磁波の位相は、誘導波ベクトル上のCELCの位置によって選択することができる。各セルは、CELCと平行な誘導波と同相の波を生成する。CELCは、波長よりも小さいので、出力波は、誘導波がCELCの下を通過するときのこの誘導波の位相と同じ位相を有する。
1つの実施形態において、このアンテナシステムの円筒状給電幾何形状は、CELC素子を波動給電の波動ベクトルに対して45度(45°)の角度で位置決めすることを可能にする。この素子位置は、この素子から生成される又はこの素子によって受信される自由空間波の偏波の制御を可能にする。1つの実施形態において、CELCは、アンテナの作動周波数の自由空間波長より短い素子間隔で配列される。例えば、1波長につき4つの散乱素子が存在する場合には、30GHz送信アンテナ内の素子は、約2.5mm(すなわち、30GHzの10mm自由空間波長の4分の1)となる。
1つの実施形態において、CELCは、スロットの上に並置されたパッチを、これら両者の間に液晶を有して含むパッチアンテナを用いて実施される。この点において、メタマテリアルアンテナは、スロット付き(散乱)導波路のように作用する。スロット付き導波路に関して、出力波の位相は、誘導波に対するスロットの位置に依存する。
セル配置
1つの実施形態において、アンテナ素子は、系統的マトリクス駆動回路が可能となるように、円筒状給電アンテナアパーチャ上に配置される。セルの配置は、マトリクス駆動のためのトランジスタの配置を含む。図17は、アンテナ素子に対するマトリクス駆動回路の配置の1つの実施形態を示している。図17を参照すると、行コントローラ1701は、行選択信号Row1(行1)及びRow2(行2)各々を介してトランジスタ1711及び1712に合成され、列コントローラ1702は、列選択信号Column1を介してトランジスタ1711及び1712に合成される。また、トランジスタ1711は、パッチへの接続1731を介してアンテナ素子1721に合成され、その一方、トランジスタ1712は、パッチへの接続1732を介してアンテナ素子1722に合成される。
単位セルが非正規グリッド内に配置されて円筒状給電アンテナ上でマトリクス駆動回路を実現する最初の手法では、2つのステップが実行される。第1のステップにおいて、セルが同心リング上に配置され、セルの各々は、セルの傍らに配置されたトランジスタに接続され、このトランジスタが、各セルを別々に駆動するスイッチとして機能する。第2のステップにおいて、マトリクス駆動回路は、このマトリクス駆動手法が必要とするときにあらゆるトランジスタを一意のアドレスで接続するように構築される。マトリクス駆動回路は、行及び列のトレースによって構築される(LCDと同様)が、セルは、リング上に配置されるので、各トランジスタに一意のアドレスを割り当てる系統的方法は存在しない。このマッピング問題は、全てのトランジスタをカバーするために極めて複雑な回路を生じさせ、経路設定を行う物理的トレースの数を著しく増加させることになる。セルが高密度であるので、これらのトレースは、カップリング効果に起因してアンテナのRF性能を妨げる。また、トレースが複雑であり実装密度が高いことに起因して、トレースの経路設定は、商業的に入手可能なレイアウトツールによって行うことができない。
1つの実施形態において、マトリクス駆動回路は、セル及びトランジスタが配置される前に事前に規定される。このことにより、各々が一意のアドレスを有する全てのセルを駆動するのに必要な最小数のトレースが確保される。この方式は、駆動回路の複雑性を軽減して経路設定を簡素化し、これによって、次に、アンテナのRF性能が高まる。
より具体的には、1つの手法では、第1のステップにおいて、セルは、各セルの一意のアドレスを表す行及び列から構成された正方形グリッド上に配置される。第2のステップにおいて、セルは、第1のステップで規定されたセルのアドレス並びに行及び列への接続性が維持されながら、グループ化されて同心円に変換される。この変換の目的は、セルをリング上に配置するだけでなく、アパーチャ全体にわたってセル間の距離及びリング間の距離を一定に保つことである。この目的を達成するために、セルをグループ化する幾つかの方法が存在する。
1つの実施形態において、TFTパッケージは、マトリクス駆動における配置及び一意のアドレス指定を可能にするのに使用される。図18は、TFTパッケージの1つの実施形態を示している。図18を参照すると、TFT及びホールドアップキャパシタ1803が、入力ポート及び出力ポートと共に示されている。行及び列を使用してTFTを共に接続するために、トレース1801に接続された2つの入力ポート及びトレース1802に接続された2つの出力ポートが存在する。1つの実施形態において、行のトレースと列のトレースとが90°の角度で交差して、行のトレースと列のトレースとの間の合成を抑え、場合によっては最小にする。1つの実施形態では、行のトレース及び列のトレースは、異なる層上に存在する。
全二重通信システムの例
別の実施形態では、複合アンテナアパーチャは、全二重通信システムで使用される。図19は、同時送信及び受信経路を有する通信システムの別の実施形態のブロック図である。1つの送信経路及び1つの受信経路のみが示されているが、通信システムは、1つより多い送信経路及び/又は1つより多い受信経路を含むことができる。
図19を参照すると、アンテナ1401は、上述のように異なる周波数で同時に送信及び受信するように独立して動作可能な2つの空間的に交互配置されたアンテナアレイを含む。1つの実施形態において、アンテナ1401は、ダイプレクサ1445に合成される。この合成は、1又は2以上の給電ネットワークによるものとすることができる。1つの実施形態において、放射状給電アンテナの場合に、ダイプレクサ1445は、2つの信号を組み合わせるものであり、アンテナ1401とダイプレクサ1445の間の接続は、両方の周波数を搬送できる単一の広帯域給電ネットワークである。
ダイプレクサ1445は、低ノイズブロックダウンコンバータ(LNB)1427に合成され、このLNBは、当該技術分野において公知の方法でノイズフィルタリング機能、ダウンコンバート機能、及び増幅機能を実行する。1つの実施形態において、LNB1427は、室外ユニット(ODU)に存在する。別の実施形態では、LNB1427は、アンテナ装置に組み込まれる。LNB1427は、コンピューティングシステム1440(例えば、コンピュータシステム、モデムなど)に合成されたモデム1460に合成される。
モデム1460は、アナログデジタル変換器(ADC)1422を含み、このADCは、LNB1427に合成されて、ダイプレクサ1445から出力された受信信号をデジタル形式に変換する。デジタル形式に変換されると、信号は、復調器1423によって復調されて、デコーダ1424によって復号されて、受信波上に符号化されたデータが得られる。次に、復号されたデータは、コントローラ1425に送られ、このコントローラが、このデータをコンピューティングシステム1440に送る。
モデム1460はまた、コンピューティングシステム1440から送信されたデータを符号化するエンコーダ1430を含む。符号化されたデータは、変調器1431によって変調され、次に、デジタルアナログ変換器(DAC)1432によってアナログに変換される。次に、アナログ信号は、BUC(アップコンバート及び高域増幅器)1433によってフィルタリングされて、ダイプレクサ1445の1つのポートに供給される。1つの実施形態において、BUC1433は、室外ユニット(ODU)に存在する。
当該技術分野において公知の方法で動作するダイプレクサ1445は、送信される送信信号をアンテナ1401に供給する。
コントローラ1450は、単一の複合物理的アパーチャ上のアンテナ素子の2つのアレイを含むアンテナ1401を制御する。
通信システムは、上述した合成器/アービターを含むように変更される。このような場合には、合成器/アービターは、BUC及びLNBの前ではなくモデムの後に存在する。
図19に示されている全二重通信システムは、限定ではないが、インターネット通信、車両通信(ソフトウェア更新を含む)などを含む幾つかの用途を有する。
本明細書で説明する幾つかの例示的な実施形態が存在する。
実施例1は、送信アパーチャと受信アパーチャとを各々が有し、衛星から相関信号を受信するよう動作可能な複数のアンテナであって、上記受信アパーチャが、上記衛星からの上記信号のうちの1つを受信してその信号品質を決定するよう動作可能である、複数のアンテナと、上記複数のアンテナに通信可能に結合されて、上記複数のアンテナから受信した複数の信号を1つの信号に合成する合成器であって、上記合成器は、上記信号に関する少なくとも1つの信号品質メトリックに少なくとも部分的に基づいて、上記複数のアンテナにより受信されたどの信号が上記1つの信号に合成されるかを決定するよう動作可能であり、上記少なくとも1つの信号品質メトリックが、上記合成器の外部にある1又は2以上の追跡受信機から受信される、合成器と、上記合成器から上記1つの信号を受信するように通信可能に結合されたモデムと、を備え、上記モデムは、単一のアンテナのみが上記合成器に結合されたかのように上記合成器を介して上記複数のアンテナに情報を送信するように動作可能であり、上記合成器は、1つの単一のアンテナが上記合成器に情報を提供するかのように上記複数のアンテナ内のアンテナから受信した上記モデムの情報を集約するように動作可能であり、これにより、上記合成器は、上記複数のアンテナを上記単一のアンテナとして提示し、上記モデムが1つの単一のアンテナを制御するかのように上記合成器を介して通信できるようになる、ことを特徴とする装置である。
実施例2は、上記1又は2以上の追跡受信機の各々が、上記複数のアンテナのうちの異なるアンテナの一部である、ことを任意選択的に含むことができる、実施例1に記載の装置である。
実施例3は、上記合成器が、上記複数のアンテナの各々から受信された制御信号に基づいて、合成のために上記複数のアンテナから受信された信号を選択するように動作可能である、ことを任意選択的に含むことができる、実施例1に記載の装置である。
実施例4は、上記制御信号が、上記アンテナが上記衛星との物理層ロックを有するかどうかを示す信号を含む、ことを任意選択的に含むことができる、実施例3に記載の装置である。
実施例5は、複数のアンテナのうちの1つのアンテナが上記衛星との物理層ロックを有さないことを示す上記制御信号の受信に応答して、上記合成器が上記1つのアンテナからの信号を上記他のアンテナから受信した1又は2以上の信号と合成せず、その後、上記複数のアンテナの1つのアンテナが上記衛星と物理層ロックを有することを示す上記制御信号を受信すると、上記合成器は、上記他のアンテナから受信した1又は2以上の信号と合成するために上記1つのアンテナからの上記信号を動的に選択する、ことを任意選択的に含むことができる、実施例4に記載の装置である。
実施例6は、上記合成器が、上記信号が合成されるかどうかを示す各信号の制御信号に基づいて、合成のために上記複数のアンテナから受信された信号を選択するように動作可能である、ことを任意選択的に含むことができる、実施例3に記載の装置である。
実施例7は、上記合成器が、上記複数のアンテナのアンテナフレームレートに関連する所定の一定間隔で上記アンテナから信号メトリックを取得するように動作可能である、ことを任意選択的に含むことができる、実施例1に記載の装置である。
実施例8は、上記合成器が、最大比合成、等利得合成、切替合成、又は選択合成を使用して上記信号をコヒーレントに合計することによって上記信号を合成するように動作可能である、ことを任意選択的に含むことができる、実施例1に記載の装置である。
実施例9は、上記合成器が、第1のポイントツーポイント通信プロトコルを使用して上記モデムに通信可能に結合され、第2のポイントツーポイント通信プロトコルを使用して上記複数のアンテナ内の各アンテナに通信可能に結合される、ことを任意選択的に含むことができる、実施例1に記載の装置である。
実施例10は、上記第1及び第2のポイントツーポイント通信プロトコルのうちの少なくとも1つが、OpenAMIP(登録商標)を含む、ことを任意選択的に含むことができる、実施例1に記載の装置である。
実施例11は、上記合成器が、上記アンテナと継続的に通信して上記複数のアンテナ内のアンテナから1又は2以上のアンテナメトリックを取得するためにバイナリ又はテキストメッセージを使用する、ことを任意選択的に含むことができる、実施例1に記載の装置である。
実施例12は、上記合成器が、上記複数のアンテナからの検索カウント情報を集約し、上記集約された検索カウント情報をモデムに送信する、実施例1に記載の装置である。
実施例13は、上記信号品質が、上記アンテナによって受信された上記信号に関するEs/N0情報を含む、ことを任意選択的に含むことができる、実施例1に記載の装置である。
実施例14は、上記モデムが、上記複数のアンテナのためのネットワークに対する単一のモデム接続を提供する、ことを任意選択的に含むことができる、実施例1に記載の装置である。
実施例15は、上記ネットワークがインターネットである、ことを任意選択的に含むことができる、実施例14に記載の装置である。
実施例16は、上記合成器が、RFケーブル及びネットワークケーブルの両方を介して上記複数のアンテナ及び上記モデムに結合され、上記ネットワークケーブルは、上記複数のアンテナ、上記合成器、及び上記モデム間のイーサネット通信経路用のイーサネットケーブルを含む、ことを任意選択的に含むことができる、実施例1に記載の装置である。
実施例17は、送信アパーチャ及び受信アパーチャを各々が有する複数のアンテナによって衛星から受信された信号を送信するステップと、上記複数のアンテナの各アンテナによって、それぞれの受信信号の信号品質を決定するステップと、上記複数のアンテナに結合された合成器によって、上記複数のアンテナから受信された複数の信号を1つの信号に合成するステップであって、上記信号に関する少なくとも1つの信号品質メトリックに少なくとも部分的に基づいて、上記複数のアンテナによって受信されたどの信号が上記1つの信号に合成されるかを決定するステップを含み、上記少なくとも1つの信号品質メトリックが、上記合成器の外部にある1又は2以上の追跡受信機から受信される、ステップと、上記合成器からモデムに上記1つの信号を送信するステップと、を含み、更に、上記モデムによって、上記複数のアンテナが単一のアンテナであるかのように上記複数のアンテナの情報を上記合成器に送信し、上記合成器によって、上記単一のアンテナが上記合成器に情報を提供するかのように上記複数のアンテナ内のアンテナから受信した上記モデムの情報を集約するステップを含む、方法である。
実施例18は、上記合成器によって、上記複数のアンテナの各々から受信された制御信号に基づいて合成するために上記複数のアンテナから受信された信号を選択するステップを任意選択的に含むことができる、実施例17に記載の方法。
実施例19は、上記制御信号が、上記アンテナが上記衛星との物理層ロックを有するかどうかを示す信号を含む、ことを任意選択的に含むことができる、実施例18に記載の方法。
実施例20は、上記複数のアンテナのうちの1つのアンテナが上記衛星との物理層ロックを有さないことを示す制御信号の受信に応答して、上記1つのアンテナからの上記信号を上記他のアンテナから受信した1又は2以上の信号と合成することから除外して、その後、上記複数のアンテナのうちの1つのアンテナが上記衛星と物理層ロックを有することを示す上記制御信号を受信すると、上記合成器は、上記他のアンテナから受信した1又は2以上の信号と合成するために上記1つのアンテナからの上記信号を動的に選択する、ことを任意選択的に含むことができる、実施例19に記載の方法。
実施例21は、上記合成器によって、上記複数のアンテナのアンテナフレームレートに関連する所定の一定間隔で上記アンテナから信号メトリックを取得するステップを任意選択的に含むことができる、実施例17に記載の方法。
実施例22は、上記信号を合成するステップは、最大比合成、等利得合成、切替合成、又は選択合成を使用して上記信号をコヒーレントに合計するステップを任意選択的に含むことができる、実施例17に記載の方法。
実施例23は、実施例1に記載の装置のうちの2又は3以上と、上記2又は3以上の装置の少なくとも1つの他の合成器とカスケード配置で結合された合成器と、を備えるシステムである。
以上の詳細説明の幾つか部分は、コンピュータメモリ内のデータビットに対する演算のアルゴリズム及び記号表現の観点で提示されている。これらのアルゴリズム的記述及び表現は、データ処理技術分野の当業者により、自らの作業の内容を他の当業者に最も効果的に伝えるために使用される手段である。アルゴリズムは、ここでは一般的に、望ましい結果に至る自己矛盾のない一連のステップであると考えられる。これらのステップは、物理量の物理的操作を必要とするものである。必須ではないが、通常は、これらの量は、格納、転送、結合、比較、及び他の操作が可能な電気信号又は磁気信号の形式を取る。これらの信号をビット、値、要素、記号、符号、用語、又は数字などと言及することは、主として共通使用という理由で時に好都合であることが判明している。
しかしながら、これらの用語及び類似の用語は、全て適切な物理量に関連付けられるものとし、且つこれらの量に付与される有利なラベルに過ぎないことに注意されたい。以下の説明から明らかなように、特に明記しない限り、説明全体を通して、「処理する」又は「演算する」又は「計算する」又は「決定する」又は「表示する」などのような用語を利用する説明は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内の物理的な(電子的な)量として表されるデータをそのコンピュータシステムのメモリ又はレジスタ又は他のそのような情報ストレージ、送信又は表示デバイス内の物理量として同様に表される別のデータに操作及び変換するコンピュータシステム又は類似の電子コンピュータデバイスのアクション及び処理を指すことが認められる。
本発明はまた、本明細書の作動を実行するための装置に関する。この装置は、必要とされる目的のために特別に構成することができ、又はコンピュータに格納されたコンピュータプログラムによって選択的に起動又は再構成される汎用コンピュータを有することができる。このようなコンピュータプログラムは、限定ではないが、フロッピーディスク、光ディスク、CD-ROM、及び光磁気ディスクを含むあらゆるタイプのディスク、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気又は光カード、又は電子命令の格納に適するあらゆるタイプの媒体のようなコンピュータ可読ストレージ媒体に格納することができ、各々がコンピュータシステムバスに結合される。
本明細書に提示したアルゴリズム及び表示は、何れの特定のコンピュータ又は他の装置とも本質的に関連付けられたものではない。様々な汎用システムを本明細書の教示によるプログラムと共に使用することができ、又は必要とされる方法ステップを実行するより特殊化された装置を構成することが有利であることが判明する場合がある。様々なこれらのシステムに必要とされる構造は、以下の説明から明らかであろう。これに加えて、本発明は、何れの特定のプログラミング言語に関連しても説明されていない。様々なプログラミング言語を使用して、本明細書に説明した本発明の教示を実施することができることが認められるであろう。
機械可読媒体は、機械(例えば、コンピュータ)によって可読の形態の情報を格納又は送信するための何れかの機構を含む。例えば機械可読媒体は、読取専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、磁気ディスクストレージ媒体、光学ストレージ媒体、フラッシュメモリデバイスなどを含む。
本発明の多くの改変及び修正が前述の説明を読んだ後で疑いなく当業者には明らかになるであろうが、例証によって図示及び説明された何れの特定の実施形態も限定として捉えられるものではない点を理解されたい。従って、様々な実施形態の詳細事項への言及は、本発明にとって基本的なものとしてみなされる特徴のみを記載する請求項の範囲を限定するものではない。
103 アンテナ
1~4 アパーチャ
110 受信信号生成器
101 合成器/アービター
102 データモデム
111 選択エンジン
113 信号品質評価
112 選択スイッチ

Claims (23)

  1. 装置であって、
    送信アパーチャ及び受信アパーチャを各々が有し、衛星から相関信号を受信するように動作可能な複数のアンテナであって、前記受信アパーチャは、前記衛星からの前記信号のうちの1つを受信してその信号品質を決定するように動作可能である、複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナに通信可能に結合されて、前記複数のアンテナから受信された複数の信号を1つの信号に合成する合成器であって、前記合成器は、前記信号に関する少なくとも1つの信号品質メトリックに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のアンテナにより受信されたどの信号が前記1つの信号に合成されるかを決定するように動作可能であり、前記少なくとも1つの信号品質メトリックは、前記合成器の外部にある1又は2以上の追跡受信機から受信される、合成器と、
    前記合成器から前記1つの信号を受信するように通信可能に結合されたモデムと、
    を備え、
    前記モデムは、単一のアンテナのみが前記合成器に結合されたかのように前記合成器を介して前記複数のアンテナに情報を送信するように動作可能であり、前記合成器は、1つの単一のアンテナが前記合成器に情報を提供するかのように前記複数のアンテナ内のアンテナから受信された前記モデムの情報を集約するように動作可能であり、これにより、前記合成器が前記複数のアンテナを前記単一のアンテナとして提示し、前記モデムが1つの単一のアンテナを制御するかのように前記合成器を介して通信できるようになる、
    装置。
  2. 前記1又は2以上の追跡受信機の各々は、前記複数のアンテナのうちの異なるアンテナの一部である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記合成器は、前記複数のアンテナの各々から受信された制御信号に基づいて、合成のために前記複数のアンテナから受信された信号を選択するように動作可能である、請求項1に記載の装置。
  4. 前記制御信号は、前記アンテナが前記衛星との物理層ロックを有するかどうかを示す信号を含む、請求項3に記載の装置。
  5. 前記複数のアンテナのうちの1つのアンテナが前記衛星との物理層ロックを有さないことを示す前記制御信号の受信に応答して、前記合成器が前記1つのアンテナからの信号を前記他のアンテナから受信した1又は2以上の信号と合成せず、その後、前記複数のアンテナの1つのアンテナが前記衛星と物理層ロックを有することを示す前記制御信号を受信すると、前記合成器は、前記他のアンテナから受信した1又は2以上の信号と合成するために前記1つのアンテナからの前記信号を動的に選択する、請求項4に記載の装置。
  6. 前記合成器は、前記信号が合成されるかどうかを示す各信号の制御信号に基づいて、合成のために前記複数のアンテナから受信された信号を選択するように動作可能である、請求項3に記載の装置。
  7. 前記合成器は、前記複数のアンテナのアンテナフレームレートに関連する所定の一定間隔で前記アンテナから信号メトリックを取得するように動作可能である、請求項1に記載の装置。
  8. 前記合成器は、最大比合成、等利得合成、切替合成、又は選択合成を使用して前記信号をコヒーレントに合計することによって前記信号を合成するように動作可能である、請求項1に記載の装置。
  9. 前記合成器は、第1のポイントツーポイント通信プロトコルを使用して前記モデムに通信可能に結合され、第2のポイントツーポイント通信プロトコルを使用して前記複数のアンテナ内の各アンテナに通信可能に結合される、請求項1に記載の装置。
  10. 前記第1及び第2のポイントツーポイント通信プロトコルのうちの少なくとも1つは、OpenAMIP(登録商標)を含む、請求項7に記載の装置。
  11. 前記合成器は、前記アンテナと継続的に通信して前記複数のアンテナ内のアンテナから1又は2以上のアンテナメトリックを取得するためにバイナリ又はテキストメッセージを使用する、請求項1に記載の装置。
  12. 前記合成器は、前記複数のアンテナからの検索カウント情報を集約し、前記集約された検索カウント情報をモデムに送信する、請求項1に記載の装置。
  13. 前記信号品質は、前記アンテナによって受信された前記信号に関するEs/N0情報を含む、請求項1に記載の装置。
  14. 前記モデムは、前記複数のアンテナのためのネットワークに対する単一のモデム接続を提供する、請求項1に記載の装置。
  15. 前記ネットワークはインターネットである、請求項14に記載の装置。
  16. 前記合成器は、RFケーブル及びネットワークケーブルの両方を介して前記複数のアンテナ及び前記モデムに結合され、前記ネットワークケーブルは、前記複数のアンテナ、前記合成器、及び前記モデム間のイーサネット通信経路用のイーサネットケーブルを含む、請求項1に記載の装置。
  17. 方法であって、
    送信アパーチャ及び受信アパーチャを各々が有する複数のアンテナによって衛星から受信された信号を送信するステップと、
    前記複数のアンテナの各アンテナによって、それぞれの受信信号の信号品質を決定するステップと、
    前記複数のアンテナに結合された合成器によって、前記複数のアンテナから受信された複数の信号を1つの信号に合成するステップであって、前記信号に関する少なくとも1つの信号品質メトリックに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のアンテナによって受信されたどの信号が前記1つの信号に合成されるかを決定するステップを含み、前記少なくとも1つの信号品質メトリックは、前記合成器の外部にある1又は2以上の追跡受信機から受信される、ステップと、
    前記合成器からモデムに前記1つの信号を送信するステップと、
    を含み、更に、
    前記モデムによって、前記複数のアンテナが単一のアンテナであるかのように前記複数のアンテナの情報を前記合成器に送信し、前記合成器によって、前記単一のアンテナが前記合成器に情報を提供するかのように前記複数のアンテナ内のアンテナから受信された前記モデムの情報を集約するステップを含む、
    方法。
  18. 前記合成器によって、前記複数のアンテナの各々から受信された制御信号に基づいて合成するために前記複数のアンテナから受信された信号を選択するステップを更に含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記制御信号は、前記アンテナが前記衛星との物理層ロックを有するかどうかを示す信号を含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記複数のアンテナのうちの1つのアンテナが前記衛星との物理層ロックを有さないことを示す制御信号の受信に応答して、前記1つのアンテナからの前記信号を前記他のアンテナから受信した1又は2以上の信号と合成することから除外して、その後、前記複数のアンテナのうちの1つのアンテナが前記衛星と物理層ロックを有することを示す前記制御信号を受信すると、前記合成器は、前記他のアンテナから受信した1又は2以上の信号と合成するために前記1つのアンテナからの前記信号を動的に選択する、請求項19に記載の方法。
  21. 前記合成器によって、前記複数のアンテナのアンテナフレームレートに関連する所定の一定間隔で前記アンテナから信号メトリックを取得するステップを更に含む、請求項17に記載の方法。
  22. 前記信号を合成するステップは、最大比合成、等利得合成、切替合成、又は選択合成を使用して前記信号をコヒーレントに合計するステップを含む、請求項17に記載の方法。
  23. 請求項1に記載の装置のうちの2又は3以上と、
    前記2又は3以上の装置の少なくとも1つの他の合成器とカスケード配置で結合された合成器と、
    を備える、システム。
JP2021538051A 2018-12-28 2019-12-27 衛星通信システムで使用される合成器 Pending JP2022516499A (ja)

Applications Claiming Priority (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201862786257P 2018-12-28 2018-12-28
US201862786292P 2018-12-28 2018-12-28
US201862786281P 2018-12-28 2018-12-28
US201862786135P 2018-12-28 2018-12-28
US62/786,135 2018-12-28
US62/786,292 2018-12-28
US62/786,257 2018-12-28
US62/786,281 2018-12-28
US16/723,586 US10855362B2 (en) 2018-12-28 2019-12-20 Combiner for use in a satellite communication system
US16/723,586 2019-12-20
PCT/US2019/068636 WO2020139987A1 (en) 2018-12-28 2019-12-27 A combiner for use in a satellite communcation system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022516499A true JP2022516499A (ja) 2022-02-28

Family

ID=71123314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021538051A Pending JP2022516499A (ja) 2018-12-28 2019-12-27 衛星通信システムで使用される合成器

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10855362B2 (ja)
EP (1) EP3903421A4 (ja)
JP (1) JP2022516499A (ja)
KR (1) KR20210099156A (ja)
WO (1) WO2020139987A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11019401B2 (en) * 2019-06-06 2021-05-25 At&T Intellectual Property I, L.P. Satellite signal switching system
US11012147B1 (en) * 2020-01-16 2021-05-18 M2SL Corporation Multi-mode communication adapter system with smartphone protector mechanism and method of operation thereof
US11387896B1 (en) 2021-02-01 2022-07-12 Ses S.A. Satellite terminal antenna pointing arrangement using separate forward and return satellites
EP4289177A1 (en) * 2021-02-08 2023-12-13 Wafer, LLC System and method for selection of transmit array
CN116996105B (zh) * 2023-07-03 2024-05-14 中国舰船研究设计中心 一种基于射频集成的飞行器修正指令传输链路设计方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3699883B2 (ja) * 2000-06-29 2005-09-28 松下電器産業株式会社 無線基地局装置及び無線通信方法
US7239275B2 (en) 2004-03-22 2007-07-03 The Aerospace Corporation Methods and systems for tracking signals with diverse polarization properties
US7747229B2 (en) * 2004-11-19 2010-06-29 Atc Technologies, Llc Electronic antenna beam steering using ancillary receivers and related methods
US20080111741A1 (en) 2006-11-10 2008-05-15 The Directv Group, Inc. Redundant mobile antenna system and method for operating the same
US9537572B2 (en) 2012-02-28 2017-01-03 Dali Systems Co. Ltd. Hybrid data transport for a virtualized distributed antenna system
US9226092B2 (en) * 2012-08-08 2015-12-29 Golba Llc Method and system for a distributed configurable transceiver architecture and implementation
US9893435B2 (en) * 2015-02-11 2018-02-13 Kymeta Corporation Combined antenna apertures allowing simultaneous multiple antenna functionality
US10128931B2 (en) 2016-07-20 2018-11-13 Kymeta Corporation Antenna combiner
US10433208B2 (en) 2016-10-05 2019-10-01 Hughes Network Systems, Llc Multi-modem user terminal and policy-based management for satellite transport resiliency
KR20200026188A (ko) * 2017-07-14 2020-03-10 크래토스 인테그랄 홀딩스, 엘엘씨 위성 통신에서 전송 전력 관리를 최적화시키기 위한 시스템 및 방법
KR102365184B1 (ko) * 2017-08-25 2022-02-18 삼성전자주식회사 빔 선택 방법 및 그 전자 장치

Also Published As

Publication number Publication date
EP3903421A4 (en) 2022-10-19
KR20210099156A (ko) 2021-08-11
US20200212992A1 (en) 2020-07-02
EP3903421A1 (en) 2021-11-03
US10855362B2 (en) 2020-12-01
WO2020139987A1 (en) 2020-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102667052B1 (ko) 빔 분할 핸드 오프 시스템 아키텍처
JP2022516499A (ja) 衛星通信システムで使用される合成器
US10128931B2 (en) Antenna combiner
KR102499627B1 (ko) 광범위 튜닝가능 대역폭 방사형 라인 슬롯 안테나
JP6761421B2 (ja) 同時多重アンテナ機能を可能にする複合アンテナアパーチャ
EP3535873B1 (en) Methods and systems using an agile hub and smart connectivity broker for satellite communications
US11018912B2 (en) Restricted Euclidean modulation
JP2021530162A (ja) 予測的でメイク・ビフォア・ブレイクなコネクテッド車両の接続
US11710887B2 (en) Satellite signal acquisition
JP2019512681A (ja) 移動アンテナを用いた衛星信号取得及び追跡
US11601192B2 (en) Multi-beam metasurface antenna
US20210160110A1 (en) Bandwidth adjustable euclidean modulation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240104

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240604