JP2022505379A - 深さ変調された傾斜格子を有する光学部品及び形成方法 - Google Patents

深さ変調された傾斜格子を有する光学部品及び形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022505379A
JP2022505379A JP2021521381A JP2021521381A JP2022505379A JP 2022505379 A JP2022505379 A JP 2022505379A JP 2021521381 A JP2021521381 A JP 2021521381A JP 2021521381 A JP2021521381 A JP 2021521381A JP 2022505379 A JP2022505379 A JP 2022505379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grid
layer
optical
lower layer
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021521381A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7314262B2 (ja
Inventor
ティマーマン タイセン, ラトガー マイヤー
ルドヴィーク ゴデット,
モーガン エヴァンズ,
ジョセフ シー. オルソン,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Applied Materials Inc
Original Assignee
Applied Materials Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Applied Materials Inc filed Critical Applied Materials Inc
Publication of JP2022505379A publication Critical patent/JP2022505379A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7314262B2 publication Critical patent/JP7314262B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/18Diffraction gratings
    • G02B5/1847Manufacturing methods
    • G02B5/1857Manufacturing methods using exposure or etching means, e.g. holography, photolithography, exposure to electron or ion beams
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/09Beam shaping, e.g. changing the cross-sectional area, not otherwise provided for
    • G02B27/0938Using specific optical elements
    • G02B27/0944Diffractive optical elements, e.g. gratings, holograms
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/18Diffraction gratings
    • G02B5/1814Diffraction gratings structurally combined with one or more further optical elements, e.g. lenses, mirrors, prisms or other diffraction gratings
    • G02B5/1819Plural gratings positioned on the same surface, e.g. array of gratings
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • G02B2027/0174Head mounted characterised by optical features holographic
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B2027/0178Eyeglass type

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

Figure 2022505379000001
光学格子部品を形成する方法である。本方法は、下層と、下層上に配置されたハードマスク層とを含む基板を提供することを含み得る。本方法は、格子フィールドを画定するために、ハードマスク層をパターニングすることと、基板の平面に平行な第1の方向に沿って下層の可変高さを画定するために、格子フィールド内において下層をエッチングすることとを含み得る。本方法は、傾斜イオンエッチングを使用して格子フィールド内に光学格子を形成することを含み得、光学格子は、基板の平面に対する垂線に対して非ゼロの傾斜角で配置された複数の傾斜構造を含み、複数の傾斜構造により、下層の可変高さに基づく第1の方向に沿った可変深さが画定される。
【選択図】図3I

Description

[0001]本開示は、光学素子、より具体的には、光学レンズに可変格子を形成するためのアプローチに関する。
[0002]光学レンズは、様々な利点のために光を操作するために長く使用されてきた。最近では、マイクロ回折格子がホログラフィック及び拡張/仮想現実(AR&VR)デバイスで利用されている。
[0003]特定のAR&VRデバイスの1つは、ヘッドセット等のウェアラブルディスプレイシステムであり、このヘッドセットは、人間の目から短い距離内に画像を表示するように配置されている。上記ウェアラブルヘッドセットは、ヘッドマウントディスプレイと呼ばれることもあり、ユーザの目から数センチ以内に画像を表示するフレームが備わっている。画像は、マイクロディスプレイ等のディスプレイ上のコンピュータ生成画像であり得る。光学部品は、所望の画像の光を搬送するように配置され、そこで光がユーザの目に対してディスプレイ上に生成され、画像がユーザに見えるようになる。画像が生成されるディスプレイは、画像自体がコリメートされた光ビームを生成する光エンジンの一部を形成していてよく、そのビームが光学部品によって導かれて、ユーザに見える画像が提供され得る。
[0004]ディスプレイから人間の目に画像を伝えるために、様々な種類の光学部品が使用されてきた。拡張現実レンズで適切に機能するために、光学格子の高さ(厚さ)は、レンズに亘って、光の伝播距離の関数として変化するように設計されている。既知のデバイスでは、2つ又は3つの異なる領域等の複数の異なる領域がレンズの表面に形成され、ある領域の格子高さは他の領域の格子高さとは異なる。これらの異なる領域を提供するために、異なるエッチングを使用して異なる領域の格子をエッチングするため、格子の高さは異なる領域間で異なる可能性がある。所定の領域内では、格子の高さは均一であるが、格子の高さは、ある領域と隣接する領域との間の境界で急激に変化する。処理の複雑さが増すのに加え、結果として得られる拡張現実レンズは、レンズの様々な領域にわたってブロック性を提供する。この場合、格子の高さは、ある領域と隣接する領域との間で不連続に増加する。このブロック性により、画像の鮮明度と解像度が低下し得る。
[0005]したがって、少なくとも上記の考慮事項に関して、本開示が提供される。
[0006]一実施形態では、光学格子部品を形成する方法が提供される。本方法は、下層と、下層上に配置されたハードマスク層とを含む基板を提供することを含み得る。本方法は、格子フィールドを画定するために、ハードマスク層をパターニングすることと、基板の平面に平行な第1の方向に沿って下層の可変高さを画定するために、格子フィールド内において下層をエッチングすることとを含み得る。本方法は、傾斜イオンエッチングを使用して格子フィールド内に光学格子を形成することを含み得、光学格子は、基板の平面に対する垂線に対して非ゼロの傾斜角で配置された複数の傾斜構造を含み、複数の傾斜構造により、下層の可変高さに基づく第1の方向に沿った可変深さが画定される。
[0007]別の実施形態では、光学格子部品が提供される。光学格子部品は、基板ベースと、基板ベース上に配置された格子層とを含み得る。格子層は、格子フィールドを含み得、格子フィールドは、傾斜構造のアレイを含む。複数の傾斜構造は、1マイクロメートル未満のピッチを有し、基板ベースの平面に対する垂線に対して非ゼロの傾斜角で配置されており、第1の方向に沿って可変深さを有し、基板ベースの平面に平行な格子表面を画定する。
[0008]別の実施形態では、光学格子部品を形成する方法は、窒化ケイ素下層と、窒化ケイ素下層上に配置されたハードマスク層とを含む基板を提供することを含み得る。本方法は、格子フィールドを画定するために、ハードマスク層をパターニングすることと、基板の平面に平行な第1の方向に沿って下層の可変高さを画定するために、格子フィールド内において窒化ケイ素下層をエッチングすることとを含み得る。本方法は、傾斜イオンエッチングを使用して格子フィールド内に光学格子を形成することを含み得る。光学格子は、基板の平面に対する垂線に対して非ゼロの傾斜角で配置された複数の傾斜構造を含み得、複数の傾斜構造により、下層の可変高さに基づく第1の方向に沿った可変深さが画定される。
[0009]添付の図面は、以下のように、その原理の実際の適用を含む、本開示の例示的なアプローチを示すものである。
本開示の実施形態に係る、光学格子部品を示す側面断面図である。 図1Aの光学格子部品を示す平面図である。 本開示の実施形態に係る、光学格子部品の側面断面図の形状の詳細を示す図である。 本開示の実施形態に係る、概略形式で描かれた処理装置を示す図である。 本開示の実施形態に係る、平面図における抽出プレート部品及び基板を示す図である。 本開示の幾つかの実施形態に係る、光学格子部品の製造における様々な段階を示す図である。 本開示の幾つかの実施形態に係る、光学格子部品の製造における様々な段階を示す図である。 本開示の幾つかの実施形態に係る、別の光学格子部品の製造における様々な段階を示す図である。 本開示の幾つかの実施形態に係る、別の光学格子部品の製造における様々な段階を示す図である。 本開示の幾つかの実施形態に係る、別の光学格子部品の製造における様々な段階を示す図である。 本開示の更なる実施形態に係る、別の光学格子部品の製造における様々な段階を示す図である。 本開示の別の実施形態に係る、また別の光学格子部品の製造における様々な段階を示す図である。 本開示の更なる実施形態に係る、更なる光学格子部品の製造における様々な段階を示す図である。 本開示の更なる実施形態に係る、また別の光学格子部品の製造における様々な段階を示す図である。 本開示の実施形態に係るプロセスフローを示す図である。
[0023]図面は必ずしも縮尺どおりではない。図面は単なる表現であり、本開示の特定のパラメータを描写することを意図するものではない。図面は、本開示の例示的な実施形態を描写することを意図しており、したがって、範囲を限定するとは見なされない。図面では、同様の番号付けは同様の要素を表す。
[0024]本実施形態を、幾つかの実施形態を示す添付の図面を参照しながら、以下により完全に説明する。本開示の主題は、多くの異なる形態で具体化することができ、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、当業者に主題の範囲を完全に伝えるように提供される。図面において、同様の番号は全体を通して同様の要素を指す。
[0025]本明細書で使用する、単数形で列挙され、「a」又は「an」という単語に続く要素又は動作は、特に明記しない限り、複数の要素又は動作を含む可能性があると理解される。更に、本開示の「一実施形態」又は「幾つかの実施形態」への言及は、列挙された特徴も組み込んだ追加の実施形態の存在を含むと解釈され得る。
[0026]本明細書の実施形態は、光学部品を形成するための新規の光学部品及びシステム及び方法を提供するものである。様々な実施形態が光学格子部品に関連し、「光学格子部品」という用語は、光学格子を含むデバイス又は部品を指しており、これには、AR&VRヘッドセット、AR&VR用の接眼レンズ、又は眼鏡等の接眼レンズ用の光学格子を形成するためのマスタが含まれる。
[0027]図1Aは、本開示の実施形態に係る、光学格子部品100を示す側面断面図である。図1Bは、光学格子部品100を示す平面図である。光学格子部品100は、本開示の様々な実施形態に従って、眼鏡上に配置され得る、又は眼鏡に一体的に形成される光学格子として使用され得る。光学格子部品100は、基板102と、基板102上に配置された光学格子106とを含む。幾つかの実施形態では、基板102は、既知のガラス等の光学的に透明な材料である。実施形態は、この文脈に限定されない。光学格子106は、以下に更に説明するように、格子層107に配置され得る。図1A及び図1Bの実施形態では、光学格子部品100は、基板102と格子層107との間に配置されたエッチング停止層104を更に含む。本開示の幾つかの実施形態によれば、格子層107は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、ガラス、又は他の材料等の光学的に透明な材料であり得る。
[0028]本開示の幾つかの実施形態によれば、光学格子106は、100nmから1000nmの範囲の格子高さHを含み得る。したがって、上記光学格子106は、AR&VR装置の接眼レンズでの使用に適切であり得る。実施形態は、この文脈に限定されない。幾つかの実施形態によれば、エッチング停止層104は、光学的に透明な材料であり得、10nmから100nmの厚さを有し得る。実施形態は、この文脈に限定されない。エッチング停止層104に適した材料の例には、SiN、SiO、TiN、SiC、TiCN、及び他の材料が含まれる。光学格子106が眼鏡の接眼レンズに適用される又は組み込まれる実施形態では、特に適切な材料は、屈折率が他の層と一致して反射を低減する又は最小化する材料を含む、光学的に透明な材料である。光学格子部品100が接眼レンズ用の光学格子を製造するためのマスタを形成する実施形態では、エッチング停止層104は、光学的に透明である必要はない。更に、幾つかの実施形態では、エッチング停止層104を省略してもよい。
[0029]図1Aに更に示すように、光学格子106は、基板の平面に対する垂線226に対して非ゼロの傾斜角(θ)で配置された、傾斜構造110として示す複数の傾斜構造を含み得、傾斜構造110は、第1の方向に沿って可変高さを画定するように配置されている。図1Aの例では、傾斜構造110は、トレンチ114によって分離され、図示したデカルト座標系のY軸に平行な方向に沿って可変高さを画定し、第1の方向(Y軸)は、基板102の平面、この場合はXY平面に平行である。光学格子106の特徴は、第1の方向に沿って、すなわち「Y方向」に沿って格子高さHが滑らかに変化することである。様々な実施形態において、格子高さHの変化又は格子深さdの変化は、図1Aの左から右へ幅方向(Y方向)にわたって10%、20%、又は30%、50%、又は70%、90%又は100%の規模であり得る。特に、Y方向に沿った光学格子106の幅は、数ミリメートルから数センチメートルの規模であり得るが、格子高さHは、1マイクロメートル以下の規模であり得る。したがって、格子高さHの変動は、数百ナノメートル以下の規模の範囲であり得る。実施形態は、この文脈に限定されない。
[0030]格子高さHの滑らかな変化の1つの効果は、接眼レンズの表面全体における光源からの光の誘導を改善することによって拡張現実眼鏡の性能を改善することであり、格子高さHの滑らかな変化により、光のより良い分布、そしてより優れた拡張現実画像が生成される。
[0031]平面図において光学格子106の2次元表現を示す図1Bを再び参照する。この図では、光学格子106は、数平方センチメートルの規模の領域を有し得る。図示したように、傾斜構造110は、Y方向に垂直等の、第2の方向(X方向)に沿って延在し得る。幾つかの実施形態によれば、格子高さHは、X方向に沿って均一であり得、これは、格子高さHが、所定の傾斜構造110に対して、X方向に沿って一定でありながら、Y方向に沿って滑らかに変化し得ることを意味する。この点において、光学格子106の傾斜構造110のピッチは、可視光の波長の規模であり得る。これは、光学格子106が数万の傾斜構造110を含み得ることを意味する。したがって、単一の傾斜構造、つまり傾斜構造110内のY方向に沿った高さの変化は無視できる可能性がある。
[0032]図1Cは、本開示の実施形態に係る、光学格子部品100の側面断面図の形状の詳細を示す図である。様々な実施形態では、傾斜構造110は、幾つかの領域において100nmから500nmの最大高さ又は最大深さを有し得る。実施形態は、この文脈に限定されない。最大深さの一例は250nmである。傾斜構造は、Y軸に沿って100nmから500nmの規模の幅を有し得、ピッチpは200nmから750nmの規模である。実施形態は、この文脈に限定されない。図1Cに示すように、傾斜構造110の深さDは、例えば、25mmの距離にわたって、光学格子106全体で徐々に変化し得る(図1Cに示す寸法は、図示の目的における単なる例示である)。図1Cの図に、数ミリメートル以上離れて互いに分離された、光学格子106の4つの異なるセグメントを示す。したがって、何千もの個々の傾斜構造が、図1Cに示す異なるセグメント間に配置され得る。深さDは、一例では、光学格子106全体で250nmから80nmに減少し得る。直線的減少の例では、ピッチpを325nm、Y軸に沿った光学格子106の幅を25mmと仮定している。隣接する構造間の深さの全体的な変化(格子の端部の高さがゼロであると仮定)は、0.00325nm又は3.3ピコメートルであり、本質的に測定可能な変化はない。したがって、格子に沿った高さの変化によって形成される角度νは、0.01度未満であり得る。これは、局所的には、傾斜構造の幅にわたって、又は隣接する傾斜構造間で、光学格子106が事実上平坦であることを意味する。
[0033]ここで、概略形態で描かれた処理装置200を示す図2Aを参照する。処理装置200は、例えば、本実施形態の光学格子を生成するために、基板の一部をエッチングする、又は基板上に堆積させるための処理装置を表す。処理装置200は、当技術分野で周知の任意の便利な方法によってプラズマ204を生成するためのプラズマチャンバ202を有するプラズマベースの処理システムであり得る。図示したように、不均一なエッチング又は不均一な堆積を実施して、格子層107を反応的にエッチング又は堆積させ得る抽出開孔208を有する抽出プレート206が設けられ得る。例えば、前述の光学格子構造を含む基板102がプロセスチャンバ224に配置される。基板102の基板平面は、図示したデカルト座標系のX-Y平面によって表され、基板102の平面に対する垂線は、Z軸(Z方向)に沿っている。
[0034]図2Aに更に示すように、イオンビーム210は、既知のシステムのように、プラズマチャンバ202と基板102、又は基板プラテン214との間にバイアス電源220を使用して電圧差が印加されるときに抽出され得る。バイアス電源220は、例えば、プロセスチャンバ224及び基板102が同じ電位に保持されている場合、プロセスチャンバ224に連結され得る。
[0035]様々な実施形態によれば、イオンビーム210は、垂線226に沿って抽出され得る、又は垂線226に対してθとして示す非ゼロの入射角で抽出され得る。
[0036]イオンビーム210内のイオンの軌道は、互いに平行であり得る、又は互いに10度以下等の狭い角度範囲内にあり得る。したがって、θの値は、個々の軌道が平均値から数度まで変化する入射角の平均値を表し得る。様々な実施形態では、イオンビーム210は、既知のシステムにおけるように、連続ビーム又はパルスイオンビームとして抽出され得る。例えば、バイアス電源220は、プラズマチャンバ202とプロセスチャンバ224との間の電圧差をパルスDC電圧として供給するように構成され得、パルス電圧の電圧、パルス周波数、及びデューティサイクルは、互いから独立して調整され得る。
[0037]様々な実施形態では、化学反応性ガス等のガスは、供給源222によってプラズマチャンバ202に供給され得る。プラズマ204は、プラズマチャンバ202に提供される種の正確な組成に応じて、様々なエッチング種又は堆積種を生成し得る。
[0038]様々な実施形態において、イオンビーム210は、図2Bに示すデカルト座標系のX方向に沿って延在する長軸を有するリボンイオンビームとして提供され得る。基板102を含む基板プラテン214を、抽出開孔208に対して、したがってイオンビーム210に対して走査方向230に沿って走査することによって、イオンビーム210は、基板102をエッチングし得る、又は基板102上に堆積させ得る。イオンビーム210は、不活性ガス、反応性ガスを含む任意の便利なガス混合物から構成され得、幾つかの実施形態では、他のガス種と組み合わせて提供され得る。特定の実施形態では、イオンビーム210及び他の反応種は、格子層107等の層の指向性反応性イオンエッチングを実施するために、エッチングレシピとして基板102に提供され得る。そのようなエッチングレシピは、当技術分野で周知のように、酸化物又は他の材料等の材料をエッチングするための既知の反応性イオンエッチング化学を使用することができる。他の実施形態では、基板102がイオンビーム210に対して走査されるときに、物理的スパッタリングによって基板102、又はより具体的には格子層107をエッチングするためにイオンビーム210が提供される場合、イオンビーム210は不活性種から形成され得る。
[0039]図2Bのこの例では、イオンビーム210は、X方向に沿ったビーム幅に延在するリボンイオンビームとして提供され、ビーム幅は、X方向に沿った最も広い部分でさえ、基板102の全幅を露光するのに十分である。例示的なビーム幅は、10cm、20cm、30cm、又はそれ以上の範囲であり得るが、Y方向に沿った例示的なビーム長は、2mm、3mm、5mm、10mm、又は20mmの範囲であり得る。実施形態は、この文脈に限定されない。
[0040]特に、走査方向230は、Y方向に沿った2つの対向する(180度)方向での基板102の走査、又は単に左への走査又は右への走査を表し得る。図2Bに示すように、イオンビーム210の長軸は、走査方向230に垂直に、X方向に沿って延在する。したがって、基板102の走査が、図2Bに示すように、基板102の左側から右側への適切な長さまで走査方向230に沿って行われるとき、基板102の全体がイオンビーム310に露光され得る。
[0041]様々な実施形態では、以下に詳述するように、処理装置200を使用して、図1Aに関して上に示したように、可変格子高さを有する不均一格子層が形成され得る。この可変格子高さは、選択的領域処理(SAP)レシピを使用して、イオンビーム210に対して基板102を走査することによって達成され得る。簡単に言えば、SAP走査レシピは、基板102の走査中に、プロセスパラメータのセットの少なくとも1つのプロセスパラメータを変更することを伴い得る。選択的領域処理の考えられる効果には、基板102上の異なる位置の関数として、イオンビーム210によって引き起こされるエッチング速度、堆積速度、注入量、又はアモルファス化の程度の変化が含まれる。特に、「選択的領域処理」又は「SAP」は、イオンビームに対して基板を走査して、基板の走査速度又はパルスイオンビームのデューティサイクル等の少なくとも一つのパラメータが基板の走査中に変化する、基板の異なる部分を連続的にイオンビームに露光する動作を指し得る。
[0042]上記プロセスパラメータは、基板102の走査速度、イオンビーム210のイオンエネルギー、パルスイオンビームとして提供される場合のイオンビーム210のデューティサイクル、及び基板102の回転位置を含み得る。実施形態は、この文脈に限定されない。イオンビーム210によって引き起こされる堆積速度又はエッチング速度が基板102の走査中に変化するため、格子層107の厚さ又は高さが走査方向(Y軸)に沿って変化し、図1Aに示す結果としての構造が(さらなるプロセス工程後、以下詳細)に生成される。
[0043]以下の図に、光学格子部品を形成するための様々な実施形態を示す。これらの実施形態の共通の特徴は、光学格子を画定するために、ハードマスク層及び下層に適用されるパターニング及び不均一なエッチングの使用である。特に、格子フィールドが、光学格子が形成される基板に画定され、下層が、基板平面に平行な所定の方向に沿って下層内の可変高さを画定する方法でエッチングされる。光学格子は、傾斜反応性イオンエッチング(又は傾斜RIE(ARIE))を使用して複数の傾斜構造を画定することによって形成される。以下に詳述するように、傾斜構造は、次に、下層の可変高さを模倣する可変深さを画定する。以下の図に示すように、幾つかの例では、光学格子の傾斜構造が下層内に直接形成され、他の例では、傾斜構造が下層の上に形成された平坦化層に形成される。
[0044]ここで、本開示の実施形態に係る、製造中の異なる場合における光学格子部品を示す側面断面図である図3A~図3Jを参照する。図3Iは、1つの変形例である光学格子部品300Aを示し、図3Jは、別の変形例である光学格子部品300Bを示す。幾つかの実施形態によれば、光学格子部品は、AR&VRハードウェアのレンズに適用される光学格子を形成するためのマスタとして使用され得る。他の実施形態では、光学格子部品は、レンズに直接適用され得る。したがって、基板ベース及び光学格子層に使用される正確な材料は、当業者によって容易に理解されるように、光学格子部品の用途に応じて変化し得る。
[0045]図3Aでは、基板ベース302、基板ベース302上に配置された下層304、及び下層304上に配置されたハードマスク層306を含む基板が提供される。様々な非限定的な実施形態において、下層304は、Si等の窒化ケイ素であり得、ハードマスク層306は、二酸化ケイ素(SiO)である。特に、ハードマスク層306の材料は、下層304の材料とは異なり得、ハードマスク層306のパターニング中のエッチング停止としての下層304の使用を容易にする。
[0046]下層304の例示的な厚さは、形成される光学格子の高さに応じて、100nmから1000nmの範囲である。ハードマスク層306の例示的な厚さは、ハードマスク層306の少なくとも一部が下層304のエッチング後に保存されるべきであるとすれば、任意の適切な厚さであり得る。したがって、下層304がハードマスク層306よりも速く下層304をエッチングするための選択的エッチングを受けることができる限り、ハードマスク層306の厚さは、幾つかの実施形態では、下層304の厚さ以下であり得る。
[0047]格子フィールド310を画定するためにハードマスク層306をパターニングした後の後続の例を示す図3Bを参照する。したがって、下層304は、格子フィールド310に露出している。パターニングは、コンタクトプリンティング、フォトリソグラフィ、又は他の方法を含む既知の方法によって達成され得る。例えば、フォトレジスト層が適用され、続いて、格子フィールド310を画定するためのコンタクトリソグラフィプロセス、ハードマスク層306をエッチングするためのエッチング工程、及びフォトレジストを除去するためのストリップ工程が続き得る。
[0048]格子フィールド310は、図示したデカルト座標系のX-Y平面内の光学格子のために設計された形状を有し得る。例えば、格子フィールド310は、長方形の形状、台形の形状、又はAR及びVRハードウェアの光学格子に使用される既知の形状等の他の形状を有し得る。したがって、X軸又はY軸に沿った格子フィールド310の寸法は、ミリメートル又はセンチメートルの規模であり得る。
[0049]図3Cに、下層304がエッチングイオン308を使用する選択的領域処理を受ける後続の例を示す。エッチングイオン308は、ハードマスク層306に対して下層304を選択的にエッチングするのに適切な、既知の反応性イオンエッチング(RIE)レシピの一部として提供され得る。
[0050]エッチングイオン308は、上記のようにリボンビームとして提供され得、リボンビームはX軸に沿って伸長され、基板ベース302は、走査方向230と同等にY軸に沿って走査される。本実施形態によれば、エッチングイオン308によって引き起こされる下層304のエッチングの程度は、前述のパラメータの任意の組み合わせを変えることによって、走査方向230に沿って変化させることができる。例えば、基板プラテン214の走査速度は、基板ベース102がエッチングイオン308を含むイオンビームの下で走査されるとき変化させることができる。Y軸に沿ったイオンビームの幅が1mmから3mmである幾つかの実施形態では、例えば、Y軸に沿った光学格子106の幅は2cmであり得る。したがって、光学格子106の2cm幅に亘って走査する間に狭い(幅1mm)イオンビームの走査速度を調整することによって、不均一なエッチングプロファイルを格子層107に導入することができる。
[0051]別の実施形態では、エッチングイオン308は、パルスイオンビームで提供され得、基板ベース102がY軸に沿って走査される間、パルスイオンビームのデューティサイクルが変化する。特に、既知のパルス電源は、kHz範囲の周波数でイオンビームをパルスにし得る、つまり、デューティサイクルはミリ秒以下の期間で調整され得る。このため、毎秒ミリメートルの規模の基板102の走査速度の場合、デューティサイクルは、例えば、2cmの光学格子に亘って走査する間に何千回も調整され得る。したがって、エッチングイオン308の実効エッチング速度は、Y軸に沿って細かく調整され得る。
[0052]本開示の幾つかの実施形態によれば、所定の光学格子の設計又は理論上の格子高さプロファイルを計算して、光学格子の性能を最適化することができる。次に、この格子高さプロファイルを使用して、処理装置200のSAPレシピをプログラムし、エッチングイオン308を使用して下層304にプロファイルを生成することができる。明確にするために、図3Cに、下層304がエッチングされて、左から右に直線的に減少する厚さが生成される例を示す。エッチングイオン308は、下層304全体を最も深い部分に向かってエッチングし得る、又は、そうでない場合もある。したがって、エッチングの相対強度が基板ベース302が走査されるにつれて直線的に増加するため、図の右側の領域でより多くのエッチングが行われる。その結果、下層304の上面312は、右下向きに傾斜している。特に、図3Cの図面は原寸に比例していない。したがって、図1Cに関して説明したように、上面312は、0.01度未満、場合によっては0.001度未満のX-Y平面に対する角度を画定し得る。
[0053]図3Dに、エッチング停止層314が下層304に適用される後続の工程を示す。適用は、化学気相堆積(CVD)、原子層堆積(ALD)、又は他の技法を使用して行われ得る。下層304が窒化ケイ素である例では、エッチング停止層314は、TiN、TaN、又は酸化ケイ素であり得る。実施形態は、この文脈に限定されない。
[0054]図3Eでは、再充填層320がエッチング停止層314上に堆積されている。再充填層320は、格子フィールド310の外側の領域で基板を覆うブランケット堆積で堆積され得る。再充填層320は、幾つかの実施形態では窒化ケイ素であり得る。
[0055]図3Eでは、再充填層320がエッチング停止層314上に堆積されている。再充填層320は、格子フィールド310の外側の領域で基板を覆うブランケット堆積で堆積され得る。再充填層320は、幾つかの実施形態では窒化ケイ素であり得る。
[0056]図3Fでは、再充填層320が平坦化されている。このように、再充填層320は、ハードマスク層306の上の領域から除去され得、X-Y平面に平行な平面を画定し得る。平坦化は、場合によっては、選択的領域処理を使用して行われ得、この場合、基板ベースが走査されている間、イオンビームが基板に指向させられる。
[0057]図3Gでは、ハードマスク層322として示す、別のハードマスク層が堆積されている。次に、ハードマスク層322は、格子フィールド310においてパターニングされ、格子マスクとして機能する格子構造324を画定する。ハードマスク層322は、上述したように、既知の技法によってパターニングされ得る。したがって、格子構造324は、再充填層320に形成される光学格子の構造のサイズ及び形状(X-Y平面内)を画定し得る。形成される傾斜構造の幅が500nm未満である様々な実施形態では、深紫外線リソグラフィを使用して、ハードマスク層322に格子構造324を画定し得る。
[0058]図3Hでは、傾斜イオンエッチングが実施されて、傾斜イオン325が格子構造324に指向させられる。傾斜イオン325は、ハードマスク層322に対して再充填層320を選択的にエッチングするために、RIEエッチングレシピにおいて傾斜イオンビームとして提供され得る。この選択的エッチングにより、再充填層320に傾斜構造326が形成される。傾斜イオン325は、傾斜構造326に適切な傾斜角を生成するために、設計された入射角で提供され得る。
[0059]様々な実施形態によれば、傾斜イオン325によって表される指向性傾斜反応性イオンエッチング(位置固有の強度変化を含む)は、他の非イオン種を含み得、再充填層320を選択的にエッチングするための既知の反応性イオンエッチング組成に従って選択され得る。例えば、エッチング化学(CHF又はCHF等)は、一例では、SiOに対してSiを選択的にエッチングするように選択され得る。図2A及び図2Bに戻ると、傾斜イオン325は、リボンイオンビームとして提供され得、リボンイオンビームのイオン軌道は、図示したように、垂線226(図3HのZ軸)に対して非ゼロの傾斜角θを画定する。非ゼロの入射角は、抽出開孔208に隣接するビームブロッカ(図示せず)の使用、Y軸に沿った抽出開孔幅の調整、ならびにガス圧を含むプラズマ204内のプラズマ条件の調整等の既知の技法に従って生成され得、これにより、抽出開孔208に近接しているプラズマシース境界228の曲率が変化する。特に、エッチング停止層314は、下層304のエッチングを防止する。例えば、既知のRIE化学を使用して、再充填層320がエッチング停止層314よりも10倍から100倍速くエッチングされ得る。したがって、エッチング停止層314を除去せずに、再充填層320が格子フィールド310の異なる領域で異なる深さまでエッチングされ得る。幾つかの実施形態では、再充填層320のエッチングは均一であり得るが、他の実施形態では、一般に上記のように、基板を走査している間に走査速度またはデューティサイクルが傾斜イオン325に対して変化する選択的領域処理工程を適用して、図3Hの工程を実施し得る。このように、再充填層320のより浅い部分でのエッチングイオンへの曝露を低減させ、エッチング停止層314が除去されないようにすることによって、傾斜構造326の設計された深さを生成することができる。
[0060]図3Iでは、ハードマスク層が選択的に除去され、光学格子部品300Aが残されている。したがって、光学格子部品300Aは、数千又は数万の傾斜構造326を含み得、傾斜構造326は、所定の方向に沿って、この場合はY軸に平行な第1の方向に沿って可変深さを画定する。特に、傾斜構造326の可変深さDは、下層304の可変高さの直接の結果である。言い換えると、傾斜構造326の深さは、下層の高さがY軸に沿って減少するにつれて増加する。光学格子部品300Aの関連する特徴は、上面330であり、上面はXY平面に平行であり、したがって、格子構造326は、一般に、格子フィールド310の下層304に対して断面で鏡像を形成する。
[0061]図3Jに、酸化物コーティング等のコーティングの堆積が実施される任意の工程を示す。この工程の結果、コーティングされた傾斜構造328が形成され、光学格子部品300Bが形成される。この工程は、光学格子部品300Bが光学格子を形成するためのマスタとして使用されるナノインプリントリソグラフィを可能にするのに有用であり得る。他の用途では、この工程は、層320の材料がポリマー又は他の軟質材料である場合、層320の材料を化学的に安定化(密閉)させるのに適している場合がある。
[0062]ここで、本開示のさらなる実施形態に係る、製造中の異なる場合における光学格子部品を示す側面断面図である図4A~図4Jを参照する。図3A~図3Jのシーケンスとの比較として、このアプローチは、追加のリソグラフィ工程を伴うが、図3Fの追加の平坦化工程は使用しない。
[0063]図4Aでは、基板ベース302、基板ベース302の上に配置された下層304、及び下層304上に配置されたハードマスク層306を含む基板が提供される。この実施形態では、エッチング停止層402は、下層304と基板ベース302との間に配置される。様々な非限定的な実施形態において、エッチング停止層402の材料は下層304の材料とは異なっており、下層304のパターニング中のエッチング停止としてのエッチング停止層402の使用が容易になり得る。エッチング停止層402は、例えば、TiN又はTaNであり得、幾つかの実施形態では、化学気相堆積によって堆積され得る。
[0064]図4Bを参照すると、ハードマスク層306の堆積後の後続例と、一般に図3Bに関して上記で説明したように、格子フィールド310を画定するための後続のパターニングが示されている。このように、下層304は、格子フィールド310に露出している。
[0065]図4Cでは、図3Cに関して上記で説明したように、下層304がエッチングイオン308を使用する選択的領域処理を受ける後続例が示されている。エッチングイオン308は、下層304全体を最も深い部分に向かってエッチングし得る、又はそうでない場合もある。
[0066]図4Dでは、エッチング停止層404として示す別のエッチング停止層が下層304に適用される後続の工程が示されている。適用は、化学気相堆積(CVD)、原子層堆積(ALD)、又は他の技法を使用して行われ得る。下層304が窒化ケイ素である例では、エッチング停止層404は、TiN、TaN、又は酸化ケイ素であり得る。実施形態は、この文脈に限定されない。以下に詳述するように、図4Dの構成を用いることができ、エッチング停止層402は下部エッチング停止層として機能し、エッチング停止層404は上部エッチング停止層として機能する。
[0067]図4Eでは、光学的近接層406がエッチング停止層404上に堆積されている。光学的近接層406は、ブランケット堆積で堆積され得、格子フィールド310の外側の領域上の基板を覆う。幾つかの実施形態では、光学的近接層406は窒化ケイ素であり得る。
[0068]図4Fでは、フォトレジスト層408が図4Eの構造上に堆積されている。図4Gでは、後続の工程において、格子パターン410が、格子フィールド310のフォトレジスト層408に形成される。格子パターン410は、深紫外線リソグラフィ等の既知のリソグラフィ技法を使用して形成され得る。
[0069]図4Hに示す段階において、後続の一連の工程では、格子パターン410が光学的近接層406に転写されて格子パターン412が形成され、次にエッチング停止層404に転写されて、格子構造414が形成される。格子構造414を形成するための転写工程は、既知の反応性イオンエッチングプロセス等の指向性エッチングを含み得る。
[0070]図4Iに、光学的近接層406及びフォトレジスト層408のストリッピングが実施された後の後続例を示す。これらの層のストリッピングは、格子構造414をエッチングせずに、光学的近接層406及びフォトレジスト層408を選択的に除去するための既知のプロセスに従って、選択的な方法で実施され得る。したがって、格子構造414は、上記の格子構造324と同様であり得る。格子構造414の顕著な違いは、格子構造414が上面312に沿って配置され、したがって、格子構造414の下に配置された下層304の高さが格子フィールド310内で変化する表面上に配置されることである。
[0071]図4Jでは、傾斜イオンエッチングが実施され、傾斜イオン325が格子構造414に指向させられる。傾斜イオン325は、図3Hの様々な実施形態に関して上記のように提供され得る。この選択的エッチングにより、下層304に傾斜構造416が形成される。傾斜イオン325は、傾斜構造416に適切な傾斜角を生成するために、設計された入射角で提供され得る。図示していないが、格子構造414は、傾斜構造416から形成された光学格子を残して、選択的に除去され得る。
[0072]比較として、同じ選択的領域処理工程が図3C及び図4Cの工程で使用される場合、傾斜構造416は、傾斜構造326の鏡像と見なすことができ、X-Y平面は鏡面として機能する。
[0073]本開示の追加の実施形態では、図4Jの構造と同様の構造が、より短い一連の工程により形成され得る。ここで、図3A~図3Dに示す工程に続く異なるシーケンスによる初期工程を示す図5Aを参照する。この変形例では、エッチング停止層314は、格子構造502を形成するようにパターニングされ、格子構造502は、上面312に沿って位置する。格子構造502は、下層304とは異なる材料であり得るので、格子構造502は、上記のように、下層304に光学格子を形成するためのマスクとして使用され得る。特に、格子構造502を形成するためのパターニングにおいて、ハードマスク層306は、格子フィールド310の外側の領域から除去され得る。
[0074]図5Bでは、傾斜イオンエッチングが、傾斜イオン325を使用して実施され、傾斜構造504が形成される。図5Cでは、格子構造502が選択的に除去され得る。
[0075]特に、基板ベース302は、基板ベース302のエッチング速度が下層304のエッチング速度よりも遅い、下層304とは異なる材料であり、下層304のエッチングを防止し得る。したがって、基板ベース302は実質的にエッチングされないが、下層304は、格子フィールド310の異なる領域で異なる深さまでエッチングされ得る。他の実施形態では、選択的領域処理工程を適用して、図5Bの工程を実施することができ、走査速度又はデューティサイクルは、一般に上記のように、傾斜イオン325に対して基板を走査している間、変化する。このように、下層304のより低い部分(図5Cの右側)でのエッチングイオンへの曝露を低減させることができ、基板ベース302が、下層が高くなっている左側にある領域よりも大きくエッチングされないようにする。得られる光学格子は、格子フィールド310の外側に下層304が存在しないことを除けば、図4Jの工程後に形成される光学格子と同様であり得る。
[0076]本開示の追加の実施形態では、光学格子に可変深さ又は可変高さが生成される前に、傾斜構造が生成され得る。可変高さが最初に生成されるアプローチと比較して、これらの追加の実施形態では、傾斜構造の底部はより明確に画定され得るが、傾斜構造の上部はそれほど適切な形にならない場合がある。
[0077]図6Aを参照すると、図3Aの構造と類似又は同じ構造が示されている。図6Bでは、図6Aの構造がエッチングされて平面格子構造を形成し、同時に格子フィールド310も画定する。格子構造602として示す平面格子構造は、例えば、格子構造324又は格子構造414、又は格子構造502と同様のパターンを画定し得る。図6Cでは、傾斜イオン325が上記の工程により、格子構造602に指向させられ、傾斜構造604が形成される。特に、この段階での傾斜構造604は、格子フィールド310全体にわたって均一な深さ又は均一な厚さを画定する。図6Dでは、エッチングイオン308を使用して、上記のように、不均一なエッチングが実施される。結果として、Y軸に沿って可変高さ又は可変深さを有する光学格子606が形成される。
[0078]図5A~図5Dの実施形態の一変形例では、図5Cの工程後に、図7Aに示すように、再充填材料702が傾斜構造604の間に充填され得る。続いて、図7Bに示ように、不均一なエッチング工程が、再充填材料702を適所に配置して実施され、光学格子構造704が形成され得る。幾つかの実施形態では、再充填材料702が除去され、その結果、図7Cに示す光学格子706がもたらされ得る。
[0079]本開示の更に別の実施形態では、光学格子の形成は、下層のエッチング及び光学格子の形成が1つの工程で同時に実施される場合に達成され得る。図6A及び図6Bの構造と類似の又は同じ構造の形成を示す図8A及び図8Bを参照する。図8Cでは、傾斜イオン802は、格子構造602に指向させられており、傾斜イオン802は、垂線(Z軸)に対して非ゼロの入射角で指向させられている。このように、垂線に対して非ゼロの傾斜角で配置された格子構造804が形成される。同時に、傾斜イオン802が格子構造602に指向させられ、上記の選択的領域処理工程等の不均一な方法で下層304がエッチングされる。したがって、図8Dの格子構造602を除去した後に結果として生じる、光学格子806として示す光学格子は、図6D又は図7Cの構造と同様に、可変高さを示す。
[0080]上記の実施形態は、光学格子を形成するために窒化ケイ素等の下層の使用を伴う場合があるが、本開示のさらなる実施形態では、光学格子は、単結晶シリコン又はポリシリコン等のシリコン層内に形成され得る。ハードマスク層306がシリコン層902上に配置されている構造を示す、図9Aを参照する。幾つかの実施形態では、シリコン層902は、基板ベース上に配置され得る。図9Bでは、格子構造602がシリコン層902上に形成されており、格子構造602は、上記の構造と同様であり得る。高い選択性を確保するために、ハードマスク層306が酸化ケイ素である場合、シリコン層902の上に配置されたときのハードマスク層306をエッチングするためのエッチング化学は、窒化ケイ素の上に配置されたときのハードマスク層306をエッチングするためのエッチング化学とは異なり得る。
[0081]図9Cでは、傾斜イオン903は、格子構造602に指向させられており、傾斜イオン903は、垂線(Z軸)に対して非ゼロの入射角で指向させられている。このように、垂線に対して非ゼロの傾斜角で配置された格子構造904が形成される。同時に、傾斜イオン903が格子構造602に指向させられて、上記の選択的領域処理工程等の不均一な方法でシリコン層902がエッチングされる。図9Bの工程と同様に、傾斜イオン903が反応性イオンエッチング工程で提供され得、反応性イオンエッチングプロセス化学は、例えば、窒化ケイ素に傾斜構造を形成するために使用されるRIE化学とは異なり得る。図9Dの格子構造602を除去した後に結果として生じる、光学格子906として示す光学格子は、図6D又は図7Cの構造と同様に可変高さを示すが、格子構造904は、前の実施形態とは材料(シリコン)が異なり得る。
[0082]本開示の様々な実施形態に係るプロセスフロー1000を示す、図10を参照する。ブロック1002において、基板上に配置された下層の上にハードマスクが形成される。ハードマスクと下層の材料は異なる場合がある。一例では、下層は窒化ケイ素等の材料であり、ハードマスクは酸化ケイ素材料である。基板は、光学格子用途での使用に適した基板ベースを含み得る。例えば、接眼レンズに直接適用される光学格子部品として使用される場合、基板は光学的に透明であり得る。接眼レンズに適用される光学格子を形成するためのマスタとして使用される場合、基板は光学的に透明である必要はない。
[0083]ブロック1004において、ハードマスク層がパターニングされて、格子フィールドが形成される。格子フィールドは、形成される光学格子のサイズ及び形状に対応する基板の平面内の寸法を有し得る。例えば、光学格子フィールドは、X及びY方向に数ミリメートルから数センチメートルの規模の寸法を有し得る。幾つかの実施形態では、光学格子フィールドは、ハードマスク層内の唯一の窓であり得るが、他の実施形態では、光学格子フィールドは、ミリメートルからセンチメートルまでの全体寸法を有するアレイに配置されたサブマイクロメートル線のパターンで形成され得る。
[0084]ブロック1006において、格子フィールド内の下層がエッチングされて、基板の平面内の第1の方向に沿って下層に可変高さが形成される。例えば、下層の高さがX軸に沿って均一のままである一方で、下層の高さがY軸に平行な一方向に沿って単調に減少するように、下層がエッチングされ得る。異なる実施形態によれば、下層がエッチングされて、高さがY軸に沿った距離とともに直線的に変化する、又は非直線的に変化し得る。幾つかの実施形態では、下層は、リボンイオンビームを通して光学格子を走査することによって、イオン露光において不均一な方法でエッチングされ得、イオン露光は、選択的領域処理レシピに従って配置される。選択的領域処理レシピは、基板走査速度、イオン電流、パルスイオンビームのデューティサイクル、又はパラメータの組み合わせを含むパラメータを制御して、基板がリボンイオンビームを通して走査されるときの、格子フィールドの下層の異なる領域に送達される総イオン線量を変化させ得る。様々な実施形態では、イオン露光後の下層の高さは、1マイクロメートル以下の最大高さとゼロマイクロメートルの最小高さとの間で変化し得る。したがって、下層のエッチング後、水平(X-Y平面)に対して下層の表面によって画定される局所角度は、0.01度未満、場合によっては0.001度未満であり得る。
[0085]ブロック1008において、光学格子が、傾斜イオンエッチングを使用して格子フィールド内に形成される。様々な実施形態において、傾斜イオンエッチングは、リボンイオンビームを含む適切なイオンビームを使用して実施され得る。傾斜イオンエッチング後、光学格子は、基板の平面(X-Y平面)に対する垂線(例えば、Z軸)に対して非ゼロの傾斜角で配置された複数の傾斜構造を含み得る。幾つかの実施形態では、この非ゼロの傾斜角の範囲は、最大75度、例えば、10度、20度、30度、45度、60度の範囲であり得る。実施形態は、この文脈に限定されない。様々な実施形態では、傾斜イオンエッチングは、ハードマスク層で画定された格子パターンを使用して行われ得、格子パターンは、格子フィールド全体に延在する。傾斜イオンエッチングは、リボンイオンビーム下の(リボンイオンビームを通して)格子パターンを走査することによって行われ得る。幾つかの実施形態では、選択的領域処理レシピに従って傾斜イオンエッチングを制御して、格子パターンの異なる部分に与えられるイオン線量を変化させ、下層等のエッチングされる光学格子層の局所的な高さに一致させることができる。格子パターンは、線のアレイとして傾斜構造を生成するように配置され得、線はサブマイクロメートルのピッチを画定し、個々の線は、格子フィールドの長さにわたって(例えば、X軸に沿って)ミリメートル又はセンチメートルにわたって延在し得る。
[0086]様々な実施形態では、線の高さ及びX軸に沿った光学格子の局所的な深さは均一であり得るが、複数の傾斜構造は、第1の方向(例えば、Y軸)に沿った可変高さを画定する。傾斜構造の高さ又は深さの変化は滑らかであり得、連続する傾斜構造間の深さの変化は1ナノメートル未満、場合によっては1ピコメートル未満であり、一方、格子フィールド全体の傾斜構造の深さの全変化は最大1マイクロメートルの範囲であり得る。したがって、格子フィールド全体の傾斜構造の可変深さは、ブロック1006における下層のエッチングによって生成された下層の可変高さに基づき得る。
[0087]幾つかの実施形態では、傾斜構造の可変深さは、可変高さの下層内に直接傾斜構造を形成することによって画定され得る。他の実施形態では、傾斜構造の可変深さは、可変高さの下層の上に形成された平坦化再充填層に傾斜構造を形成することによって画定され得、可変高さの下層の上に形成することによって平坦化再充填層に可変深さが与えられる。
[0088]異なる実施形態によれば、工程及びブロック1006及びブロック1008は、ブロック1006が最初に、ブロック1008が最初に、又はブロック1006及びブロック1008が1つの工程で同時に実施されることを含む、任意の適切な順序で実施され得る。
[0089]要約すると、本明細書に記載の様々な実施形態は、AR&VR用の接眼レンズを含む光学格子部品を形成するためのアプローチ、又はAR&VR接眼レンズ用の光学格子を形成するためのマスタを提供する。本実施形態の1つの利点は、不均一なエッチングの工程を実施して可変高さの光学格子を生成する能力、ならびに傾斜エッチングを実施して共通ツール内に光学格子の傾斜構造を形成する能力である。関連する利点は、任意の適切な順序で傾斜エッチング及び不均一なエッチングの工程を実施するために様々な実施形態によって提供される柔軟性である。
[0090]本開示は、本明細書に記載の特定の実施形態によって範囲が限定されるべきではない。実際、本明細書に記載されたものに加えて、本開示の他の様々な実施形態及び修正は、前述の説明及び添付の図面から当業者には明らかであろう。したがって、そのような他の実施形態及び修正は、本開示の範囲内に入ることが意図されている。更に、本開示は、特定の目的のための特定の環境における特定の実装態様の文脈で本明細書に記載されている。当業者は、有用性がそれに限定されないことを認識し、本開示は、任意の数の目的のために任意の数の環境で有益に実行され得る。したがって、以下に記載される特許請求の範囲は、本明細書に記載される本開示の全幅及び精神を考慮して解釈されるべきである。

Claims (15)

  1. 光学格子部品を形成する方法であって、
    下層と、前記下層上に配置されたハードマスク層とを含む基板を提供することと、
    格子フィールドを画定するために、前記ハードマスク層をパターニングすることと、
    前記基板の平面に平行な第1の方向に沿って前記下層の可変高さを画定するために、前記格子フィールド内において前記下層をエッチングすることと、
    傾斜イオンエッチングを使用して前記格子フィールド内に光学格子を形成することであって、前記光学格子は、前記基板の平面に対する垂線に対して非ゼロの傾斜角で配置された複数の傾斜構造を含み、前記複数の傾斜構造により、前記下層の前記可変高さに基づく前記第1の方向に沿った可変深さが画定される、傾斜イオンエッチングを使用して前記格子フィールド内に光学格子を形成することと
    を含む、方法。
  2. 前記ハードマスク層をパターニングすることは、
    前記ハードマスク層に、前記格子フィールドの境界を画定する開口部をエッチングすることを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記下層をエッチングすることは、
    リボンイオンビームを前記下層に指向させることであって、前記基板が、選択的領域処理レシピを使用して前記リボンイオンビームに対して前記第1の方向に沿って走査される、リボンイオンビームを前記下層に指向させることを含み、前記エッチングにより、前記下層の前記可変高さが生成される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記光学格子を形成することは、
    前記格子フィールドにおいて格子マスクを画定することと、
    前記格子マスクの存在下で、傾斜イオンビームを前記格子フィールドに指向させることと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記下層を前記エッチングした後に、前記下層にエッチング停止層を適用することと、
    前記エッチング停止層上に再充填層を堆積させることと、
    前記再充填層を平坦化することであって、平坦化後に前記光学格子が前記再充填層に形成される、前記再充填層を平坦化することとを更に含み、前記光学格子により、前記基板の平面に平行な格子表面が画定される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記再充填層が窒化ケイ素を含み、本方法が、前記傾斜イオンエッチング後に前記傾斜構造上に酸化物コーティングを堆積させることを更に含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記基板が、前記下層の下に配置された下部エッチング停止層を更に含み、本方法が、
    前記下層を前記エッチングした後に、前記格子フィールドの前記下層に上部エッチング停止層を適用することと、
    前記上部エッチング停止層の上に光学的近接層を適用することと、
    前記光学的近接層を使用して、前記上部エッチング停止層に格子パターンを形成することと
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記光学格子が前記下層内に形成されて格子表面が画定され、前記格子表面が前記下層の上面によって画定され、前記下層の前記上面は前記下層を前記エッチングすることによって形成される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記下層を前記エッチングした後に、前記格子フィールド内の前記下層にエッチング停止層を適用することと、
    前記エッチング停止層に格子パターンを形成することと
    を更に含み、前記傾斜エッチングは、前記格子パターンの存在下で傾斜イオンビームを前記格子フィールドに指向させることによって実施される、請求項1に記載の方法。
  10. 前記下層を前記エッチングする前に前記光学格子を形成することが実施され、前記光学格子の前記複数の傾斜構造により前記下層を前記エッチングする前に均一な深さが画定され、前記下層を前記エッチングすることで前記複数の傾斜構造の前記可変深さが生成される、請求項1に記載の方法。
  11. 前記下層を前記エッチングする前に、前記光学格子内に充填材料を堆積させることと、
    前記下層を前記エッチングした後に、前記充填材料を除去すること
    を更に含む、請求項10に記載の方法。
  12. 光学格子部品であって、
    基板ベースと、
    前記基板ベース上に配置された格子層とを備え、前記格子層は、
    傾斜構造のアレイを含む格子フィールドであって、前記傾斜構造のアレイは、1マイクロメートル未満のピッチを有し、前記基板ベースの平面に対する垂線に対して非ゼロの傾斜角で配置されており、第1の方向に沿って可変深さを有し、前記基板ベースの平面に平行な格子表面を画定する、格子フィールドを含む、光学格子部品。
  13. 前記非ゼロの傾斜角が10度から75度の間である、請求項12に記載の光学格子部品。
  14. 光学格子部品を形成する方法であって、
    窒化ケイ素下層と、前記窒化ケイ素下層上に配置されたハードマスク層とを含む基板を提供することと、
    格子フィールドを画定するために、前記ハードマスク層をパターニングすることと、
    前記基板の平面に平行な第1の方向に沿って前記窒化ケイ素下層の可変高さを画定するために、前記格子フィールド内において前記窒化ケイ素下層をエッチングすることと、
    傾斜イオンエッチングを使用して前記格子フィールド内に光学格子を形成することであって、前記光学格子は、前記基板の平面に対する垂線に対して非ゼロの傾斜角で配置された複数の傾斜構造を含み、前記複数の傾斜構造により、前記下層の前記可変高さに基づく前記第1の方向に沿った可変深さが画定される、傾斜イオンエッチングを使用して前記格子フィールド内に光学格子を形成することと
    を含む、方法。
  15. 前記ハードマスク層が二酸化ケイ素を含む、請求項14に記載の方法。
JP2021521381A 2018-10-23 2019-09-18 深さ変調された傾斜格子を有する光学部品及び形成方法 Active JP7314262B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/168,185 2018-10-23
US16/168,185 US10935799B2 (en) 2018-10-23 2018-10-23 Optical component having depth modulated angled gratings and method of formation
PCT/US2019/051646 WO2020086196A1 (en) 2018-10-23 2019-09-18 Optical component having depth modulated angled gratings and method of formation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022505379A true JP2022505379A (ja) 2022-01-14
JP7314262B2 JP7314262B2 (ja) 2023-07-25

Family

ID=70279033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021521381A Active JP7314262B2 (ja) 2018-10-23 2019-09-18 深さ変調された傾斜格子を有する光学部品及び形成方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10935799B2 (ja)
JP (1) JP7314262B2 (ja)
KR (1) KR102611648B1 (ja)
CN (1) CN112888986B (ja)
TW (1) TWI772681B (ja)
WO (1) WO2020086196A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10818499B2 (en) * 2018-02-21 2020-10-27 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Optical component having variable depth gratings and method of formation
US10690821B1 (en) 2018-12-14 2020-06-23 Applied Materials, Inc. Methods of producing slanted gratings
EP3953746A4 (en) * 2019-04-11 2023-05-10 Applied Materials, Inc. STRUCTURING OF MULTI-DEPTH OPTICAL DEVICES
US11662524B2 (en) * 2020-03-13 2023-05-30 Applied Materials, Inc. Forming variable depth structures with laser ablation
US11456205B2 (en) 2020-05-11 2022-09-27 Applied Materials, Inc. Methods for variable etch depths
KR20230016014A (ko) * 2020-06-03 2023-01-31 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 도파관 격자들의 구배 캡슐화
CN114945862B (zh) * 2020-10-23 2023-11-10 京东方科技集团股份有限公司 光源模组及其制备方法和显示模组
CN115079321B (zh) * 2021-03-12 2023-03-10 华为技术有限公司 光栅结构件及其制作方法、光栅结构模板和相关设备
KR102539221B1 (ko) * 2021-12-11 2023-06-01 디아이엔 주식회사 Xr용 렌즈 제조를 위한 가공용 지그 및 이를 이용한 xr용 렌즈 제조방법
EP4258298A1 (en) 2022-04-04 2023-10-11 Renaissance Fusion Method for manufacturing superconducting coils and device
WO2023194233A1 (en) 2022-04-04 2023-10-12 Renaissance Fusion Uniform coating of a surface
EP4257723A1 (en) 2022-04-04 2023-10-11 Renaissance Fusion Uniform coating of a surface

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001511906A (ja) * 1997-02-14 2001-08-14 アンスティテュ ナシィオナル ドオプティック 回折効率が空間的に可変なフェーズマスク
JP2005004068A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Dainippon Printing Co Ltd スラント凹凸パターンの形成方法及びスラント凹凸パターンを有する基板
JP2010519588A (ja) * 2007-02-23 2010-06-03 ナノコンプ リミテッド 回折格子構造及び該回折格子構造の設計方法
JP2011237374A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Seiko Epson Corp 分光装置、検出装置及び分光装置の製造方法
CN103257383A (zh) * 2013-04-16 2013-08-21 华中科技大学 一种可变闪耀角的闪耀光栅和双闪耀光栅制备方法及产品
US20140270642A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-18 Micron Technology, Inc. Photonics grating coupler and method of manufacture
US20160033784A1 (en) * 2014-07-30 2016-02-04 Tapani Levola Optical Components
US20170307887A1 (en) * 2016-04-25 2017-10-26 Petri Antero Stenberg Diffractive optical elements with analog modulations and switching
WO2018039278A1 (en) * 2016-08-22 2018-03-01 Magic Leap, Inc. Multi-layer diffractive eyepiece
JP2018037648A (ja) * 2016-06-30 2018-03-08 インフィネオン テクノロジーズ アーゲーInfineon Technologies Ag 有向イオンビームの使用による電極トレンチの形成とトレンチ電極構造を有する半導体素子

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1096807A (ja) * 1996-09-19 1998-04-14 Dainippon Printing Co Ltd ホログラフィック光学素子及びその作製方法
US5982545A (en) * 1997-10-17 1999-11-09 Industrial Technology Research Institute Structure and method for manufacturing surface relief diffractive optical elements
US20040037503A1 (en) * 2002-05-30 2004-02-26 Hastings Jeffrey T. Optical waveguide with non-uniform sidewall gratings
US8040607B2 (en) * 2008-04-25 2011-10-18 Jds Uniphase Corporation Surface-relief diffraction grating
US9236342B2 (en) * 2013-12-18 2016-01-12 Intel Corporation Self-aligned via and plug patterning with photobuckets for back end of line (BEOL) interconnects
US9494799B2 (en) 2014-09-24 2016-11-15 Microsoft Technology Licensing, Llc Waveguide eye tracking employing switchable diffraction gratings
KR20240005987A (ko) 2014-09-29 2024-01-12 매직 립, 인코포레이티드 상이한 파장의 광을 도파관 밖으로 출력하기 위한 아키텍쳐 및 방법
US9632225B2 (en) * 2015-07-14 2017-04-25 Lumentum Operations Llc Zoned optical waveplate
CA2996925C (en) * 2015-09-05 2022-06-28 Leia Inc. Light concentrating backlight and near-eye display system using same
WO2017105445A1 (en) * 2015-12-16 2017-06-22 Intel Corporation Grid self-aligned metal via processing schemes for back end of line (beol) interconnects and structures resulting therefrom
CA3007627C (en) * 2016-01-30 2021-05-25 Leia Inc. Privacy display and dual-mode privacy display system
KR102233855B1 (ko) * 2016-10-05 2021-03-29 매직 립, 인코포레이티드 불균일한 회절 격자들의 제조
US10818499B2 (en) * 2018-02-21 2020-10-27 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Optical component having variable depth gratings and method of formation

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001511906A (ja) * 1997-02-14 2001-08-14 アンスティテュ ナシィオナル ドオプティック 回折効率が空間的に可変なフェーズマスク
JP2005004068A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Dainippon Printing Co Ltd スラント凹凸パターンの形成方法及びスラント凹凸パターンを有する基板
JP2010519588A (ja) * 2007-02-23 2010-06-03 ナノコンプ リミテッド 回折格子構造及び該回折格子構造の設計方法
JP2011237374A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Seiko Epson Corp 分光装置、検出装置及び分光装置の製造方法
US20140270642A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-18 Micron Technology, Inc. Photonics grating coupler and method of manufacture
CN103257383A (zh) * 2013-04-16 2013-08-21 华中科技大学 一种可变闪耀角的闪耀光栅和双闪耀光栅制备方法及产品
US20160033784A1 (en) * 2014-07-30 2016-02-04 Tapani Levola Optical Components
US20170307887A1 (en) * 2016-04-25 2017-10-26 Petri Antero Stenberg Diffractive optical elements with analog modulations and switching
JP2018037648A (ja) * 2016-06-30 2018-03-08 インフィネオン テクノロジーズ アーゲーInfineon Technologies Ag 有向イオンビームの使用による電極トレンチの形成とトレンチ電極構造を有する半導体素子
WO2018039278A1 (en) * 2016-08-22 2018-03-01 Magic Leap, Inc. Multi-layer diffractive eyepiece

Also Published As

Publication number Publication date
JP7314262B2 (ja) 2023-07-25
CN112888986B (zh) 2023-05-23
US20200124865A1 (en) 2020-04-23
TWI772681B (zh) 2022-08-01
KR102611648B1 (ko) 2023-12-08
CN112888986A (zh) 2021-06-01
TW202017042A (zh) 2020-05-01
US10935799B2 (en) 2021-03-02
KR20210068133A (ko) 2021-06-08
WO2020086196A1 (en) 2020-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022505379A (ja) 深さ変調された傾斜格子を有する光学部品及び形成方法
US11404278B2 (en) Optical component having variable depth gratings and method of formation
CN111566544B (zh) 利用阴影掩模实现可调梯度图案化的方法和系统
JP7346733B2 (ja) 可変エッチング深さを有する斜め格子を製造する方法
JP7293352B2 (ja) 角度付き格子の形成
KR102606559B1 (ko) 광학적 격자 컴포넌트 및 증강 현실/가상 현실 디바이스를 형성하는 방법들
US20200192009A1 (en) Methods of producing slanted gratings
JP2023527692A (ja) 可変エッチング深さのための方法
KR102606558B1 (ko) 광학적 격자 컴포넌트를 생성하는 방법
TWI833729B (zh) 光柵構件及其形成方法、增強實境/虛擬實境裝置
JP2022513850A (ja) 格子を形成する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7314262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150