次に図面を参照すると、本開示の例示的な実施形態が、5Gまたは新無線(New Radio:NR)無線通信ネットワークのコンテキストにおいて説明される。本明細書で説明される方法および装置が、5GまたはNRネットワークにおける使用に限定されず、シングルセル内の複数のビームがそのセル中の無線デバイスとの通信のために使用される無線通信ネットワークにおいても使用され得ることを、当業者は諒解されよう。
図1は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって現在開発されているNR規格に従う無線通信ネットワーク10を示す。無線通信ネットワーク10は、無線通信ネットワーク10のそれぞれのセル50中のユーザ機器(UE)30にサービスを提供する1つまたは複数の基地局20を備える。基地局20は、3GPP規格においてエボルブドノードB(eNB)およびgノードB(gNB)とも呼ばれる。1つのセル50および1つの基地局20のみが図1に示されているが、一般的な無線通信ネットワーク10が、多くの基地局20によってサーブされる多くのセル50を備えることを、当業者は諒解されよう。
さらに、NRネットワークの1つの特徴は、同じセル50中の複数のビーム上で送信および/または受信する基地局20のアビリティである。図1は2つのビーム52を示すが、セル50中のビーム52の数は異なり得る。
UE30は、無線通信チャネル上で基地局20と通信することが可能な任意のタイプの機器を備え得る。たとえば、UE30は、セルラ電話、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレット、(マシン型通信(MTC)デバイスとしても知られる)マシンツーマシン(M2M)デバイス、埋込みデバイス、無線センサー、または無線通信ネットワーク10上で通信することが可能な他のタイプの無線エンドユーザデバイスを備え得る。
前に述べられたように、PAは、入力信号と出力信号との間の非線形関係を有する。さらに、出力信号は、最大可能出力振幅が限定される。低い入力信号レベルの場合、PAは、その特性においてほぼ線形である。しかしながら、高い入力振幅の場合、出力信号は、振幅が限定される。これは、「クリッピング」として知られる。
クリッピングは、システム性能を劣化させる、帯域内信号ひずみと帯域外スプリアス発射を引き起こす。クリッピングによる障害を回避するためのいくつかの手法がある。1つの手法は、たとえば、PAに関する線形性要件を増加させることである。しかしながら、(たとえば、設計によってまたは線形化技法を採用することによって)PAのより高い線形性を求めることは、コストを著しく増加させ得る。別の手法は、クリッピングの確率が低くなるように送信電力を減少させることである。しかしながら、この後者の手法は、送信された信号のカバレッジを低減する。したがって、入力信号のPAPR/CMをできるだけ低く保つことが望ましい。
アップリンクおよびダウンリンクにおけるNRにおける主要な信号波形は、物理レイヤチャネルおよび参照信号が時間周波数グリッド上に直接マッピングされる、マルチキャリア直交周波数分割多重(OFDM)信号生成(別名CP-OFDM)を指す。CP-OFDM方式は、比較的高いPAPR/CMをもつ選定された波形のコストに、リソース利用における大きいフレキシビリティを与える。しかしながら、これは、送信の電力が限定され得るアップリンクカバレッジの場合、欠点である。アップリンクカバレッジを拡張するために、CMがCP-OFDMの場合よりも3dB程度低い、相補的アップリンク波形として、変換プリコーディングOFDM信号生成(transform pre-coded OFDM signal generation)(別名DFT拡散OFDM)が採用された。
これらのOFDM波形のPAPRおよびCMが参照信号の設計によって増加していないことは、必須である。CP-OFDM波形の場合、参照信号は、次のようにQPSK変調される。
ここで、c(i)は、長さ31のGoldシーケンスを指す。4位相シフトキーイング(QPSK)変調された参照信号は、CP-OFDM波形のPAPR/CMに一致する。しかしながら、QPSK変調された参照信号は、代わりに参照信号が、DFT拡散OFDM波形に一致するPAPR/CMでZadoff-Chuシーケンスから導出される、DFT拡散OFDM波形に好適でない。
LTEのように、NRは、物理レイヤデータチャネルPDSCH(DL)およびPUSCH(UL)のコヒーレント復調のために、ならびにPDCCH(DL)のために、DM-RSを必要とする。DM-RSは、関連付けられたPDSCH/PUSCHを搬送するリソースブロックに限られ、受信機が時間/周波数選択性フェージング無線チャネルを効率的にハンドリングすることが可能であるようにOFDM時間周波数グリッド上にマッピングされる。
NRは、OFDM時間周波数グリッドのリソースエレメント上のDM-RSのマッピングが高度に設定可能である、フレキシブルエアインターフェースを使用する。たとえば、DM-RSは、以下に関して設定され得る。
・ 1つのOFDMシンボル内の周波数領域中のマッピングタイプ。これは、タイプ1またはタイプ2マッピングとして知られる。DM-RSのために1つの隣接するOFDMシンボルが使用されるのか2つの隣接するOFDMシンボルが使用されるのかに応じて、タイプ1マッピングの場合、1つのスロット中の直交DM-RSポートの最大数は4つまたは8つのいずれかであり、タイプ2マッピングの場合、1つのスロット中の直交DM-RSポートの最大数は6つまたは12個のいずれかである、
・ DM-RS(タイプAまたはタイプBマッピング)のためのスロット内の時間的な開始位置、
・ 送信間隔内の追加のDM-RSシンボルの数、およびサポートされる直交DM-RSポートの最大数。
考慮されるDM-RSポートの数は、送信機の観点から空間多重化される多入力多出力(MIMO)レイヤの数と合致する、すなわち、送信されるレイヤごとに1つのDM-RSポートである。したがって、シングルレイヤ(すなわち、ランク1)送信は単一のDM-RSポートを使用し、2レイヤ(すなわち、ランク2)送信は2つのDM-RSポートを使用する。一般的に、SU-MIMO送信において使用されるDM-RSポートは、DM-RS設定によって与えられる全利用可能DM-RSポートのサブセットを表す。さらに、送信において使用されるポートは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して指示される。
図2は、1つまたは2つの隣接するDM-RSシンボルをもつDM-RSタイプ1およびタイプ2マッピングを示す。異なる影付きエリアが、異なる符号分割多重化(CDM)グループを表す。アンテナポートが、1つのCDMグループ内のみのリソースエレメント(RE)にマッピングされる。以下の表1は、DM-RSについて1つのOFDMシンボルをもつフロントロード(Front Loaded)タイプ1DM-RSについてDM-RSポートがどのように指示されるかを示す。両端値を含む0~11の範囲内の値が、ダウンリンク制御情報(DCI)を使用してネットワークからUEにシグナリングされる。値=0の場合、単一のDM-RSポート(すなわち、DM-RSポート0)が使用され、したがって、DM-RSポート0を使用するシングルレイヤ送信(SIMO)である。値=2がシグナリングされる場合、データの2つのレイヤがスケジュールされ(MIMO)、DM-RSポート0および1が、それぞれ、その2つのレイヤのために使用される。
表1:(1つまたは複数の)アンテナポート(1000+DM-RSポート)、DL-DM-RS-config-type=1、
DL-DM-RS-max-len=1
その上、最高4つの直交DM-RSポートをサポートする(それらのポートを0、1、2および3でインデックス付けする)DM-RSタイプ1マッピングでは、シングルレイヤ送信は、4つのDM-RSポート{0}、{1}、{2}、{3}のうちの1つを使用することができる。追加として、2レイヤ送信はポートペア{0、1}、{0、2}、{0、3}、{1、2}、{1、3}、{2、3}のうちの1つを使用することができ、3レイヤ送信は、原理上は、ポートトリプル{0、1、2}、{0、1、3}、{0、2、3}、{1、2、3}のうちの1つを使用することができる。4レイヤ送信は、すべての利用可能なDM-RSポート{0、1、2、3}を使用する。シグナリングされるべきポート組合せを指定するとき、タイプ1マッピング(最大4つのポート)の場合、ポートペアは{0、1}、{2、3}、{0、2}に制限され、3レイヤ送信はポート{0、1、2}に制限され、4レイヤ送信はすべての4つのポートを使用するように、可能な組合せのサブセットのみが上記の表1に従って指定される。NRでは、マルチレイヤ送信において使用されるDM-RSポートは3GPP TS38.212において指定され、ここで、フロントロードタイプ2について、および2つのDMRSシンボルの場合について、図2に示されるものとしての追加の表が指定される。
表2は、アンテナポートがどのREにマッピングされるかを3GPP TS38.211がどのように規定するかの一例を示す。
表2: PDSCH DM-RS設定タイプ1のためのパラメータ。
表2に見られるように、1000~1007と標示された、DM-RSタイプ1のための8つのアンテナポートpがある。各ポートpについて、CDMグループλが与えられる。これは、同じCDMグループに属するポートが、リソースエレメントの同じグループにマッピングされるが、(単一のOFDMシンボルがDMRSのために使用される場合は)周波数または(2つのOFDMシンボルが使用される場合は)周波数+時間において、直交カバーコードだけ分離されることを意味する。デルタパラメータΔは、REのステップにおける周波数シフトを指示する。したがって、ポート1000およびポート1001は、偶数サブキャリア(Δ=0)を使用し、それぞれ、周波数領域カバーコード(+1+1)および(+1-1)だけ分離される。表1から、スケジューリングDCIにおいて値=2を指示することによってデュアルレイヤMIMO送信が選択され得ることがわかる。
図3は、リソースブロック上のおよび単一のOFDMシンボル上の4つのDM-RSポートのNRマッピングを示し、ここで、長さ2の直交カバーコード(OCC)は、同じサブキャリア上にマッピングされるDM-RSシーケンスを直交化するために各CDMグループ内で使用される。図3に見られるように、DM-RSシーケンスのタイプ1マッピング(r(m)、m=0、1、...)は、2つのCDMグループをもつコム構造を有し、さらに、3つのCDMグループを使用するタイプ2マッピングよりも密なパターンを周波数領域中で有する。
コムマッピングは、低いPAPR/CMを必要とする送信の必須条件であり、したがって、DFT拡散OFDMとともに使用される。しかしながら、CP-OFDMでは、DM-RSタイプ1マッピングとDM-RSタイプ2マッピングの両方がサポートされる。追加として、タイプ2マッピングは3つのCDMグループをサポートするが、この例では、CDMグループ2は使用されない。言い換えれば、サブキャリア4、5、10および11上のDM-RSのタイプ2マッピングがない。DM-RSのために(時々)使用されないCDMグループに関連付けられたリソースエレメントは、オーバーヘッドを低減するためにPDSCH/PUSCHのために使用され得る。NRでは、参照信号の構築と、リソースエレメント上のそれらのマッピングとは、3GPP TS38.211において指定されている。
レイヤマッピングの後に、DM-RSと、関連付けられたPDSCH/PUSCHとが、物理アンテナにマッピングされる。マッピングは、行数が物理アンテナ(または、仕様の透過型マッピング(specification transparent mapping)が仮想アンテナと物理アンテナとの間で実施される、たとえばビームフォーミングネットワーク、の場合、仮想アンテナ)の数に等しく、列数がレイヤの数に等しい、プリコーディング行列によって記述され得る。
したがって、送信されたDM-RSは、受信された信号が、意図された受信機において強め合うように合計され、他の意図されていない受信機において弱め合うように合計されるように、送信された信号の空間位相を調節するためにプリコーディングされる。各DM-RSは、プリコーディング行列の関連付けられた列に従ってプリコーディングされる。プリコーダの選定は、一般的に、受信機側または送信機側のいずれかで獲得されるチャネル状態情報(CSI)に基づく。プリコーディングは、同じプリコーダがすべてのサブキャリアに適用されるか、またはサブキャリアごとに1つのプリコーダがあり得るという意味で、広帯域であり得る。とはいえ、一般的に、プリコーダは、リソースブロックのバンドルにわたって固定される。アップリンクの場合、および少なくともコードブックベースアップリンク送信の場合、プリコーダは、UEに指示され得、したがって、ネットワークによって選択される。ダウンリンクの場合、プリコーダは、規格の透過型(standard transparent)である。したがって、プリコーダを選択することはネットワーク次第である。
上述のように、NRでは、ならびにLTEでは、PRBSに基づく参照信号が、次のように構築される。
ここで、PRBS c(i)は、2つのmシーケンスのモジュロ2加算から構築されたGold-31シーケンスであり、各mシーケンスが31ビット線形フィードバックシフトレジスタ(LFSR)に関連付けられる。LFSRのうちの1つの初期状態は固定され、第2のLFSRの初期状態、c
initは、少なくとも、スクランブリングID、N
IDと、参照信号が送られる無線フレーム内のOFDMシンボルとに依存する。n
sおよびlが、それぞれ、14シンボルスロットのスロットインデックスおよびOFDMシンボルインデックスを示す場合、この無線フレームOFDMシンボルは、t=14
ns+l+1として表現され得る。初期状態c
initを決定する関数は、参照信号タイプ依存である。
NR DM-RSの場合、16ビットスクランブリングIDは、UE固有であるか、RRC設定されるか、または、物理セルID、NID
cell∈{0,1,...,1007}に対応するデフォルト値によって規定されるかのいずれかである。スクランブリングIDがRRC設定されるとき、2つのスクランブリングID、NID
(0)およびNID
(1)が提供される。使用される特定のスクランブリングIDは、パラメータnSCID∈{0,1}によって動的に指示される。
擬似ランダムシーケンス生成器は、以下で初期化されるものとする。
上式で、lはスロット内のOFDMシンボル数であり、
n
s,f
μはフレーム内のスロット数であり、
・ N
ID
0,N
ID
1∈{0,1,...,65535}は、提供される場合、DM-RS-UplinkConfig IE中の、それぞれ、上位レイヤパラメータscramblingID0およびscramblingID1によって与えられ、PUSCHは、DCIフォーマット0_1によってスケジュールされ、
・ N
ID
0∈{0,1,...,65535}は、提供される場合、DM-RS-UplinkConfig IE中の上位レイヤパラメータscramblingID0によって与えられ、PUSCHは、C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIによってスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット0_0によってスケジュールされ、
・ 他の場合、
である。
nSCIDパラメータは、DM-RSのための2つの異なるシーケンス(2つの異なるcinit)を生成することが可能であるために使用され、このパラメータは、PDCCHによって送信されたスケジューリングDCIによって指示される。したがって、gNBは、PUSCH送信のためにまたはPDSCH受信のために、nSCIDパラメータをUEに動的に指示することができる。これは、たとえば、異なるセルまたは送信ポイント(TRP)からの送信を実施するとき、有用であり、ここで、一方のセルによってサーブされるユーザはnSCID=0を使用し得、他方のセルによってサーブされるユーザはnSCID=1を使用する。したがって、スケジューラ判定に依存して、nSCIDは、ネットワークによって決定され、UEにシグナリングされる。
したがって、NRマルチレイヤ送信では、DM-RSシーケンスは、同じシーケンスサンプルが複数のCDMグループにおいて再使用されるように、リソースエレメントにマッピングされる(図3参照)。したがって、シーケンスは、CDMグループごとにリソース固有である。DM-RSの送信のために次のCDMグループも使用される場合、同じシーケンスが次のCDMグループのために再使用され得る。しかしながら、プリコーディングとともに、シーケンスサンプルのこの繰返しは、送信された波形において極めて高いピーク(高いPAPR/CM)を生じ得る。これは、(コストを増加させる)送信機線形性に関する極めて高い要件を招くか、または、送信信号品質の深刻な劣化を引き起こすかのいずれかである。
しかしながら、本実施形態は、とりわけ、UE実装形態を簡略化することによって、そのような問題に対処する。UE実装形態を簡略化するために、擬似ランダム生成器は、スクランブリングコードID nSCID=0およびnSCID=1についての2つのcinit値を出力する。これらの2つの値は、次いで、それぞれ、アンテナポートの2つのCDMグループの各々についてのシーケンスを生成するために使用される。追加として、PDCCHによって送信されたダウンリンク制御情報(DCI)中で指示されるnSCIDフラグは、どちらのCDMグループのためにどちらのcinit値が使用されるかをトグルするために使用される。
本実施形態は、従来のソリューションが提供しない利点および利益を提供する。1つの利点は、2つのcinit値の生成をサポートするUE実装形態が再使用され得ることである。追加として、本開示の実施形態は、2つ以上のCDMグループがUEのためのDM-RSのために使用されるが、DCIによって使用すべきnSCIDをトグルすることを可能にする。したがって、別の利点では、マルチTRP送信が依然としてサポートされる。
さらに、本開示の実施形態は、PAPRをデータシンボルの場合と同じレベルまで低減するためにDM-RSを拡張する。PDSCHまたはPUSCHについてのデータ復調のためのDM-RSシーケンスを生成するために使用されるcinitは、各CDMグループについて異なり、スケジューリングDCIメッセージ中のシグナリングされたnSCIDパラメータに依存する。一実施形態では、CDMグループへのcinitマッピングは、nSCID=0またはnSCID=1のシグナリングされた値に依存して、使用されるCDMグループに別様にマッピングされる。
図4Aは、一実施形態による、PDSCHスケジューリングを示すシグナリング図60である。図4Aに見られるように、無線リソース制御(RRC)メッセージが、最初に、ダウンリンクのためのスクランブリングIDに基づいて、第1および第2のパラメータ(たとえば、それぞれ、第1およびセルIDパラメータ
)を設定する(ライン62)。ネットワークは、次いで、DCIを使用して、PDCCHを送信し、使用されるDM-RSポートを指示して、PDSCHをスケジュールする(ライン64)。DCIはn
SCIDパラメータを含む。ネットワークは、次いで、PDSCHと、第1および第2のCDMグループを伴う関連付けられたDM-RS(たとえば、ポート0およびポート2)とを送信する。これらの場合、第1および第2のパラメータc
initは、CDMグループごとに異なり、第1および第2のパラメータ(たとえば、第1および第2のセルID
)、ならびにスクランブリングコードID n
SCIDに依存する(ボックス66)。UEは、次いで、スクランブリングコードID(たとえば、n
SCID=0、1)によって取得された第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一方(たとえば、2つのc
initパラメータ値のうちの一方)に基づいて第1の復調シーケンス(たとえば、DM-RSシーケンス)を生成し、n
SCIDに依存して、第1の復調シーケンスを第1または第2のCDMグループ中のDM-RSポートにマッピングする。第2の復調シーケンスも、第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの他方に基づいて生成され、第1のCDMグループおよび第2のCDMグループのうちの他方のために使用される。
図4Bは、一実施形態による、PUSCHをスケジュールするためのアップリンクについての等価動作(すなわち、ライン72、74、76)を示すシグナリング図70である。より詳細には、Rel-15における(対応する値nSCID=0、1を使用する)2つのcinit値は、2つのCDMグループがある状況(すなわち、DM-RS設定タイプ1)について、それぞれ、2つのCDMグループの各々中の(1つまたは複数の)ポートのために使用される。追加として、DCI中でシグナリングされるnSCIDパラメータは、異なるCDMグループへのcinitのマッピングをトグルするために使用される。
図4Bに見られるように、無線リソース制御(RRC)メッセージが、最初に、アップリンクのためのスクランブリングコードIDに基づいて、第1および第2のパラメータ(たとえば、第1および第2のセルIDパラメータ
)を設定する(ライン72)。ネットワークは、次いで、DCIを使用して、PDCCHを送信し、使用されるDM-RSポートを指示して、PUSCHをスケジュールする(ライン74)。上記のように、DCIはn
SCIDパラメータを含む。ネットワークは、次いで、PDSCHを送信し、DM-RSを第1および第2のCDMグループ(たとえば、ポート0およびポート2)に関連付ける。これらの場合、第1および第2の初期化値c
initは、CDMグループごとに異なり、セルID
、およびスクランブリングコードID n
SCIDに依存する(ボックス76)。UEは、次いで、スクランブリングコードID(たとえば、n
SCID=0、1)によって取得された第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一方(たとえば、2つのc
init値のうちの一方)に基づいて第1の復調シーケンスを生成し、n
SCIDに依存して、第1の復調シーケンスを第1または第2のCDMグループ中の第1のDM-RSポートにマッピングする。UEは、第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの他方に基づいて第2の復調シーケンスをも生成し、第2の復調シーケンスを第2のCDMグループのために使用する。
DM-RSタイプ1(2つのCDMグループ)のための実施形態
CDMグループλ=0の場合、DM-RSシーケンスは、Rel-15の場合のようにcinitを使用して、および、DCI中の(本明細書では「nSCID
(signaled)」と呼ばれる)シグナリングされたnSCIDを使用して、生成される。CDMグループλ=1の場合、DM-RSシーケンスは、Rel-15の場合のようにcinitを使用して、および、DCI中のnSCID
(signaled)を使用して、生成される。しかしながら、シーケンス生成のために実際に使用されるnSCIDは、このCDMグループについてのcinitを生成するために、nSCID(1)=1-nSCID
(signaled)である。したがって、nSCID=1がシグナリングされる場合、nSCID=1はCDMグループ0のために使用され、nSCID=0はCDMグループ1のために使用される。
実施形態を一般化するために、cinitについての値は、各CDMグループについて異なり、スケジューリングDCIメッセージ中のnSCID
(signaled)に依存する。一実施形態では、cinitは、nSCID=0であるのかnSCID=1であるのかに依存して、CDMグループ間で場所を変更する。したがって、第1のCDMグループの場合、nSCID
(0)=nSCID
(signaled)である。第2のCDMグループの場合、nSCID
(1)=1-nSCID
(signaled)である。
DMRSタイプ2(3つのCDMグループ)のための実施形態
ランク1~4受信または送信を使用するUEは、3つのCDMグループの中から2つを使用しているにすぎない。したがって、本実施形態はまた、この場合にも適用され得る。
詳細には、PDSCH DM-RS、またはPUSCH DM-RSのために使用される第1のCDMグループλ1の場合、DM-RSシーケンスは、以下を使用して生成される。
・ Rel-15において指定されているcinit、および
・ DCI中の(本明細書では「nSCID
(signaled)」と呼ばれる)シグナリングされたnSCID。
PUSCH DM-RSまたはPDSCH DM-RSのために使用される第2のCDMグループλ2の場合、DM-RSシーケンスは、以下を使用して生成される。
・ Rel-15において指定されているcinit、および
・ DCI中のシグナリングされたnSCID。しかしながら、シーケンス生成のために実際に使用されるnSCIDは、このCDMグループについてのcinitを生成するために、nSCID
(1)=1-nSCID
(signaled)である。
したがって、nSCID=1がシグナリングされる場合、nSCID=1はCDMグループλ1のために使用され、nSCID=0はCDMグループλ2のために使用される。
したがって、第2の実施形態では、cinitについての値は、各CDMグループについて異なり、スケジューリングDCIメッセージ中のシグナリングされたnSCIDパラメータ(nSCID
(signaled))に依存する。一実施形態では、cinitは、nSCID=0またはnSCID=1に依存して、使用されるCDMグループ間で場所を変更する。したがって、第1のCDMグループの場合、nSCID
(0)=nSCID
(signaled)である。第2のCDMグループの場合、nSCID
(1)=1-nSCID
(signaled)である。
図5は、一実施形態による、UE30によって実施される例示的な方法80を示す。
方法80は、UE30が、無線通信ネットワークにおけるネットワークノードから、第1のパラメータ(たとえば、第1のセルID
)と、第2のパラメータ(たとえば、第2のセルID
)と、スクランブリングコードID(たとえば、n
SCID)とを受信すること(ボックス82)を必要とする。UEは、次いで、第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一方ならびにスクランブリングコードIDに基づいて計算される第1の初期化値(たとえば、c
init)を取得し(ボックス84)、スクランブリングコードID n
SCIDに基づいて第1の初期化値c
initを第1の符号分割多重化(CDM)グループまたは第2のCDMグループのいずれかにマッピングする(ボックス86)。
追加として、いくつかの実施形態では、方法80は、UE30が、第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの他方(たとえば、第1のセルIDおよび第2のセルID
)のうちの他方)ならびにスクランブリングコードIDの逆(inverse)(たとえば、1-n
SCID)に基づいて計算される第2の初期化値c
initを取得すること(ボックス88)を必要とし、スクランブリングコードIDに基づいて第2の初期化値c
initを第1のCDMグループまたは第2のCDMグループのいずれかにマッピングする(ボックス90)。いくつかの実施形態では、方法80は、次いで、第1の初期化値および第2の初期化値に基づいて第1のデータ復調シーケンスおよび第2のデータ復調シーケンスを生成すること(ボックス92)を必要とする。
方法80のいくつかの実施形態では、第1のパラメータおよび第2のパラメータは、ネットワークノードからの無線リソース制御(RRC)メッセージ中で受信される。追加として、スクランブリングコードIDは、ネットワークノードからのダウンリンク制御情報(DCI)中で受信される。
いくつかの実施形態では、第1の初期化値を取得することは、第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの一方ならびにスクランブリングコードIDに基づいて第1の初期化値を計算することを含む。
追加として、方法80のいくつかの実施形態では、第2の初期化値を取得することは、第1のパラメータおよび第2のパラメータのうちの他方ならびにスクランブリングコードIDの逆に基づいて第2の初期化値を計算することを含む。
少なくとも1つの実施形態では、第1のパラメータおよび第2のパラメータは、スクランブリングコードIDに基づいてUEによって選択される。
いくつかの実施形態では、方法80は、第1の初期化値および第2の初期化値に基づいて第1のデータ復調シーケンスおよび第2のデータ復調シーケンスを生成することをさらに含む。
そのような実施形態では、第1のデータ復調シーケンスおよび第2のデータ復調シーケンスはDM-RSシーケンスを含む。
方法80のいくつかの実施形態では、第1の初期化値および第2の初期化値は、第1のcinit値および第2のcinit値である。
さらに、いくつかの実施形態では、第1の初期化値および第2の初期化値は、第1のCDMグループおよび第2のCDMグループ中の対応するポートにマッピングされる。
そのような実施形態では、第1のCDMグループは第2のCDMグループとは異なる。
方法80の少なくとも1つの実施形態では、ネットワークノードは基地局を含む。
さらに、いくつかの実施形態では、第1のグループおよび第2のグループのうちの一方はアップリンクチャネルのために使用される。
そのような実施形態では、第1のグループおよび第2のグループのうちの一方はPUSCH DM-RSのために使用される。
方法80の他の実施形態では、第1のグループおよび第2のグループのうちの一方はダウンリンクチャネルのために使用される。
これらの実施形態では、第1のグループおよび第2のグループのうちの一方はPDSCH DM-RSのために使用される。
少なくとも1つの実施形態では、第1のパラメータおよび第2のパラメータは、それぞれ、第1のセルIDおよび第2のセルIDである。
装置が、任意の機能的手段、モジュール、ユニット、または回路を実装することによって、本明細書で説明される方法のいずれかを実施することができる。一実施形態では、たとえば、装置は、方法の図に示されているステップを実施するように設定されたそれぞれの回路(circuit)または回路(circuitry)を備える。回路(circuit)または回路(circuitry)は、この点について、ある機能的処理を実施することに専用の回路および/またはメモリとともに1つまたは複数のマイクロプロセッサを備え得る。たとえば、回路は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを含み得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含み得る。メモリを採用する実施形態では、メモリは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明される技法を行うプログラムコードを記憶する。
図6は、1つまたは複数の実施形態による、UE30を示す。UE30は、1つまたは複数のアンテナ32と、通信モジュール34と、ID選択モジュール36と、初期化値取得モジュール38と、マッピングモジュール40と、復調シーケンス生成モジュール42とを備える。様々なモジュール32、34、36、38、40、および42は、ハードウェアによって、および/あるいは、1つまたは複数のプロセッサまたは処理回路によって実行されるソフトウェアコードによって、実装され得る。
通信モジュール34は、無線通信ネットワークにおける1つまたは複数のノードと信号およびデータを通信するように設定される。そのような通信は、限定はしないが、たとえば、基地局などのネットワークノードから、複数のパラメータ(たとえば、第1のセルIDおよび第2のセルID)、スクランブリングコードID、および他の情報を受信することを含む。少なくとも1つの実施形態では、通信モジュール34は、無線リソース制御(RRC)メッセージ中で第1のパラメータおよび第2のパラメータ(たとえば、第1のセルIDおよび第2のセルID)を受信し、ダウンリンク制御情報(DCI)中でスクランブリングコードIDを受信するように設定される。ID選択モジュール36は、スクランブリングコードIDに基づいて第1のパラメータおよび第2のパラメータを選択するように設定される。初期化値取得モジュール38は、前に説明されたように、第1のパラメータおよび第2のパラメータ、スクランブリングコードID、ならびにスクランブリングコードIDの逆に基づいて第1の初期化値および第2の初期化値を取得するように設定される。少なくとも1つの実施形態では、初期化値取得モジュール38は、第1のパラメータまたは第2のパラメータのいずれか、およびスクランブリングコードIDに基づいて第1の初期化値を計算し、第1のセルIDおよび第2のセルIDの他方ならびにスクランブリングコードIDの逆に基づいて第2の初期化値を計算するように設定される。
マッピングモジュール40は、ネットワークノードから受信されたスクランブリングコードIDに基づいて第1の初期化値および第2の初期化値をそれぞれの第1のCDMグループおよび第2のCDMグループにマッピングするように設定される。復調シーケンス生成モジュール42は、第1の初期化値および第2の初期化値に基づいて第1のデータ復調シーケンスおよび第2のデータ復調シーケンスを生成するように設定される。一実施形態では、前に述べられたように、第1のデータ復調シーケンスおよび第2のデータ復調シーケンスはDM-RSシーケンスを含む。
図7は、1つまたは複数の実施形態による、基地局20を示す。基地局20は、1つまたは複数のアンテナ22と、受信モジュール24と、パラメータ取得モジュール26と、送信モジュール28とを備える。様々なモジュール24、26、および28は、ハードウェアによって、および/あるいは、プロセッサまたは処理回路によって実行されるソフトウェアコードによって、実装され得る。受信モジュール24は、UE30から通信信号およびデータを受信するように設定される。パラメータ取得モジュール26は、RRCメッセージおよびDCI中でUE30に送られるパラメータを取得するように設定される。一実施形態では、たとえば、基地局20のパラメータ取得モジュール26は、第1のパラメータおよび第2のパラメータならびにスクランブリングコードIDを取得するように設定される。送信モジュール28は、前に説明されたように、パラメータ取得モジュール26によって取得された第1のパラメータおよび第2のパラメータならびにスクランブリングコードIDを、RRCメッセージおよびDCI中でUE30に送信するように設定される。
図8は、本明細書で説明されるようにネットワークノード(たとえば、基地局20)またはUE30として機能するように設定され得る、一実施形態による無線ノード100を示す。無線ノード100は、複数のアンテナエレメント102a...102nをもつアンテナアレイ102と、通信インターフェース回路104と、処理回路106と、メモリ108とを備える。
通信インターフェース回路104は、アンテナ102a...102nに結合され、無線通信チャネル上で信号を送信および受信するために必要とされる無線周波数(RF)回路を備える。処理回路106は、無線ノード100の全体的な動作を制御し、無線ノード100に送信された信号または無線ノード100によって受信された信号を処理する。そのような処理は、送信されたデータ信号のコーディングおよび変調と、受信されたデータ信号の復調および復号とを含む。処理回路106は、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せを備え得る。
メモリ108は、動作のために処理回路106によって必要とされるコンピュータプログラムコードおよびデータを記憶するための揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を備える。メモリ108は、電子、磁気、光、電磁、または半導体データストレージを含む、データを記憶するための任意の有形、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備え得る。メモリ108は、本明細書で説明されるように、図5によるUE30のための方法80を実装するように処理回路106を設定する実行可能命令を含むコンピュータプログラム110を記憶する。コンピュータプログラムは、この点について、上記で説明された手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを備え得る。概して、コンピュータプログラム命令および設定情報は、ROM、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)またはフラッシュメモリなど、不揮発性メモリに記憶される。動作中に生成される一時的データは、ランダムアクセスメモリ(RAM)など、揮発性メモリに記憶され得る。いくつかの実施形態では、本明細書で説明されるように処理回路108を設定するためのコンピュータプログラム110は、ポータブルコンパクトディスク、ポータブルデジタルビデオディスク、または他のリムーバブル媒体など、リムーバブルメモリに記憶され得る。コンピュータプログラム110はまた、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体など、キャリアにおいて具現され得る。
図9は、1つまたは複数の実施形態による、UE30のための処理回路106を示す。処理回路106は、通信モジュール34と、ID選択モジュール36と、初期化値取得モジュール38と、マッピングモジュール40と、復調シーケンス生成モジュール42とを備える。様々なモジュール32、34、36、38、40、および42は、前に説明されたように機能するように処理回路106を設定し、ハードウェアによって、および/または、1つまたは複数の処理回路106によって実行されるソフトウェアコードによって、実装され得る。
図10は、1つまたは複数の実施形態による、基地局20など、ネットワークノードのための処理回路106を示す。この実施形態では、処理回路106は、受信モジュール24と、パラメータ取得モジュール26と、送信モジュール28とを備える。様々なモジュール24、26、および28は、前に説明されたように機能するように処理回路106を設定し、ハードウェアによって、および/または、1つまたは複数の処理回路106によって実行されるソフトウェアコードによって、実装され得る。
また、本明細書の実施形態が、対応するコンピュータプログラムをさらに含むことを、当業者は諒解されよう。コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたとき、装置に、上記で説明されたそれぞれの処理のいずれかを行わせる命令を備える。コンピュータプログラムは、この点について、上記で説明された手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを備え得る。
実施形態は、そのようなコンピュータプログラムを含んでいるキャリアをさらに含む。このキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つを備え得る。
この点について、本明細書の実施形態は、非一時的コンピュータ可読(記憶または記録)媒体に記憶され、装置のプロセッサによって実行されたとき、装置に、上記で説明されたように実施させる命令を備える、コンピュータプログラム製品をも含む。
実施形態は、コンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラム製品がコンピューティングデバイスによって実行されたとき、本明細書の実施形態のうちのいずれかのステップを実施するためのプログラムコード部分を備える、コンピュータプログラム製品をさらに含む。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に記憶され得る。
次に、追加の実施形態が説明される。これらの実施形態のうちの少なくともいくつかは、説明の目的で、いくつかのコンテキストおよび/または無線ネットワークタイプにおいて適用可能なものとして説明され得るが、実施形態は、明示的に説明されない他のコンテキストおよび/または無線ネットワークタイプにおいて同様に適用可能である。
本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図11に示されている例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関して説明される。簡単のために、図11の無線ネットワークは、ネットワーク1106、ネットワークノード1160および1160b、ならびにWD1110、1110b、および1110cのみを図示する。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントをさらに含み得る。示されている構成要素のうち、ネットワークノード1160および無線デバイス(WD)1110は、追加の詳細とともに図示される。無線ネットワークは、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供して、無線デバイスの、無線ネットワークへのアクセス、および/あるいは、無線ネットワークによってまたは無線ネットワークを介して提供されるサービスの使用を容易にし得る。
無線ネットワークは、任意のタイプの通信(communication)、通信(telecommunication)、データ、セルラ、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを備え、および/またはそれらとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格あるいは他のタイプのあらかじめ規定されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、Bluetooth、Z-Waveおよび/またはZigBee規格など、任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
ネットワーク1106は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
ネットワークノード1160およびWD1110は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供することなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能を提供するために協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
本明細書で使用されるネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供するための、および/または、無線ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、無線ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))を含む。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチ規格無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/あるいはMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるように、仮想ネットワークノードであり得る。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスに提供し、あるいは、無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
図11では、ネットワークノード1160は、処理回路1170と、デバイス可読媒体1180と、インターフェース1190と、補助機器1184と、電源1186と、電力回路1187と、アンテナ1162とを含む。図11の例示的な無線ネットワーク中に示されているネットワークノード1160は、ハードウェア構成要素の示されている組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せをもつネットワークノードを備え得る。ネットワークノードが、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能および方法を実施するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることを理解されたい。その上、ネットワークノード1160の構成要素が、より大きいボックス内に位置する単一のボックスとして、または複数のボックス内で入れ子にされている単一のボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の示されている構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体1180は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備え得る)。
同様に、ネットワークノード1160は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード1160が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが、複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード1160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体1180)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ1162がRATによって共有され得る)。ネットワークノード1160は、ネットワークノード1160に統合された、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための様々な示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップのセット、およびネットワークノード1160内の他の構成要素に統合され得る。
処理回路1170は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定される。処理回路1170によって実施されるこれらの動作は、処理回路1170によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
処理回路1170は、単体で、またはデバイス可読媒体1180などの他のネットワークノード1160構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノード1160機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。たとえば、処理回路1170は、デバイス可読媒体1180に記憶された命令、または処理回路1170内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路1170は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
いくつかの実施形態では、処理回路1170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路1172とベースバンド処理回路1174とのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路1172とベースバンド処理回路1174とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路1172とベースバンド処理回路1174との一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
いくつかの実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNBまたは他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体1180、または処理回路1170内のメモリに記憶された、命令を実行する処理回路1170によって実施され得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路1170によって提供され得る。それらの実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路1170は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路1170単独に、またはネットワークノード1160の他の構成要素に限定されないが、全体としてネットワークノード1160によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
デバイス可読媒体1180は、限定はしないが、永続記憶域、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路1170によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。デバイス可読媒体1180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路1170によって実行されることが可能であり、ネットワークノード1160によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。デバイス可読媒体1180は、処理回路1170によって行われた計算および/またはインターフェース1190を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路1170およびデバイス可読媒体1180は、統合されていると見なされ得る。
インターフェース1190は、ネットワークノード1160、ネットワーク1106、および/またはWD1110の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。示されているように、インターフェース1190は、たとえば有線接続上でネットワーク1106との間でデータを送るおよび受信するための(1つまたは複数の)ポート/(1つまたは複数の)端末1194を備える。インターフェース1190は、アンテナ1162に結合されるか、またはいくつかの実施形態では、アンテナ1162の一部であり得る、無線フロントエンド回路1192をも含む。無線フロントエンド回路1192は、フィルタ1198と増幅器1196とを備える。無線フロントエンド回路1192は、アンテナ1162および処理回路1170に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ1162と処理回路1170との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路1192は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路1192は、デジタルデータを、フィルタ1198および/または増幅器1196の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ1162を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ1162は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路1192によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路1170に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
いくつかの代替実施形態では、ネットワークノード1160は別個の無線フロントエンド回路1192を含まないことがあり、代わりに、処理回路1170は、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路1192なしでアンテナ1162に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路1172の全部または一部が、インターフェース1190の一部と見なされ得る。さらに他の実施形態では、インターフェース1190は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末1194と、無線フロントエンド回路1192と、RFトランシーバ回路1172とを含み得、インターフェース1190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路1174と通信し得る。
アンテナ1162は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナ1162は、無線フロントエンド回路1190に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ1162は、たとえば2GHzから66GHzの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全指向性、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。全指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するために使用される見通し線アンテナであり得る。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、アンテナ1162は、ネットワークノード1160とは別個であり得、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード1160に接続可能であり得る。
アンテナ1162、インターフェース1190、および/または処理回路1170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくつかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ1162、インターフェース1190、および/または処理回路1170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
電力回路1187は、電力管理回路を備えるか、または電力管理回路に結合され得、本明細書で説明される機能を実施するための電力を、ネットワークノード1160の構成要素に供給するように設定される。電力回路1187は、電源1186から電力を受信し得る。電源1186および/または電力回路1187は、それぞれの構成要素に好適な形式で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノード1160の様々な構成要素に電力を提供するように設定され得る。電源1186は、電力回路1187および/またはネットワークノード1160中に含まれるか、あるいは電力回路1187および/またはネットワークノード1160の外部にあるかのいずれかであり得る。たとえば、ネットワークノード1160は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であり得、それにより、外部電源は電力回路1187に電力を供給する。さらなる例として、電源1186は、電力回路1187に接続された、または電力回路1187中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。光起電力デバイスなどの他のタイプの電源も使用され得る。
ネットワークノード1160の代替実施形態は、本明細書で説明される機能、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能のいくつかの態様を提供することを担当し得る、図11に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード1160は、ネットワークノード1160への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノード1160からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノード1160のための診断、メンテナンス、修復、および他のアドミニストレーティブ機能を実施することを可能にし得る。
本明細書で使用される無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。別段に記載されていない限り、WDという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と互換的に使用され得る。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴い得る。いくつかの実施形態では、WDは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE:customer-premise equipment)、車載無線端末デバイスなどを含む。WDは、たとえばサイドリンク通信、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、V2X(Vehicle-to-Everything)のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具(たとえば冷蔵庫、テレビジョンなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連付けられた他の機能が可能である。上記で説明されたWDは無線接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。さらに、上記で説明されたWDはモバイルであり得、その場合、デバイスはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
示されているように、無線デバイス1110は、アンテナ1111と、インターフェース1114と、処理回路1120と、デバイス可読媒体1130と、ユーザインターフェース機器1132と、補助機器1134と、電源1136と、電力回路1137とを含む。WD1110は、WD1110によってサポートされる、たとえば、ほんの数個を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、NB-IoT、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための示されている構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD1110内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップのセットに統合され得る。
アンテナ1111は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、インターフェース1114に接続される。いくつかの代替実施形態では、アンテナ1111は、WD1110とは別個であり、インターフェースまたはポートを通してWD1110に接続可能であり得る。アンテナ1111、インターフェース1114、および/または処理回路1120は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ1111は、インターフェースと見なされ得る。
示されているように、インターフェース1114は、無線フロントエンド回路1112とアンテナ1111とを備える。無線フロントエンド回路1112は、1つまたは複数のフィルタ1118と増幅器1116とを備える。無線フロントエンド回路1114は、アンテナ1111および処理回路1120に接続され、アンテナ1111と処理回路1120との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路1112は、アンテナ1111に結合されるか、またはアンテナ1111の一部であり得る。いくつかの実施形態では、WD1110は別個の無線フロントエンド回路1112を含まないことがあり、むしろ、処理回路1120は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ1111に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路1122の一部または全部が、インターフェース1114の一部と見なされ得る。無線フロントエンド回路1112は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路1112は、デジタルデータを、フィルタ1118および/または増幅器1116の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ1111を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ1111は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路1112によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路1120に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
処理回路1120は、単体で、またはデバイス可読媒体1130などの他のWD1110構成要素と併せてのいずれかで、WD1110機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。たとえば、処理回路1120は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体1130に記憶された命令、または処理回路1120内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
示されているように、処理回路1120は、RFトランシーバ回路1122、ベースバンド処理回路1124、およびアプリケーション処理回路1126のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。いくつかの実施形態では、WD1110の処理回路1120は、SOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路1122、ベースバンド処理回路1124、およびアプリケーション処理回路1126は、別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。代替実施形態では、ベースバンド処理回路1124およびアプリケーション処理回路1126の一部または全部は1つのチップまたはチップのセットになるように組み合わせられ得、RFトランシーバ回路1122は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路1122およびベースバンド処理回路1124の一部または全部は同じチップまたはチップのセット上にあり得、アプリケーション処理回路1126は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。また他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路1122、ベースバンド処理回路1124、およびアプリケーション処理回路1126の一部または全部は、同じチップまたはチップのセット中で組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路1122は、インターフェース1114の一部であり得る。RFトランシーバ回路1122は、処理回路1120のためのRF信号を調整し得る。
いくつかの実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体1130に記憶された命令を実行する処理回路1120によって提供され得、デバイス可読媒体1130は、いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路1120によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路1120は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路1120単独に、またはWD1110の他の構成要素に限定されないが、全体としてWD1110によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
処理回路1120は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定され得る。処理回路1120によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路1120によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をWD1010によって記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
デバイス可読媒体1130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路1120によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体1130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路1120によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路1120およびデバイス可読媒体1130は、統合されていると見なされ得る。
ユーザインターフェース機器1132は、人間のユーザがWD1110と対話することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであり得る。ユーザインターフェース機器1132は、ユーザへの出力を作り出すように、およびユーザがWD1110への入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、WD1110にインストールされるユーザインターフェース機器1132のタイプに応じて変動し得る。たとえば、WD1110がスマートフォンである場合、対話はタッチスクリーンを介したものであり得、WD1110がスマートメーターである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されたガロンの数)を提供するスクリーン、または(たとえば、煙が検出された場合)可聴警報を提供するスピーカーを通したものであり得る。ユーザインターフェース機器1132は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに、出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1132は、WD1110への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路1120が入力情報を処理することを可能にするために、処理回路1120に接続される。ユーザインターフェース機器1132は、たとえば、マイクロフォン、近接度または他のセンサー、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、あるいは他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1132はまた、WD1110からの情報の出力を可能にするように、および処理回路1120がWD1110からの情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器1132は、たとえば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1132の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD1110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書で説明される機能から利益を得ることを可能にし得る。
補助機器1134は、概してWDによって実施されないことがある、より固有の機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための特殊化されたセンサー、有線通信などのさらなるタイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器1134の構成要素の包含、および補助機器1134の構成要素のタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変動し得る。
電源1136は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態のものであり得る。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源も使用され得る。WD1110は、電源1136から、本明細書で説明または指示される任意の機能を行うために電源1136からの電力を必要とする、WD1110の様々な部分に電力を配信するための、電力回路1137をさらに備え得る。電力回路1137は、いくつかの実施形態では、電力管理回路を備え得る。電力回路1137は、追加または代替として、外部電源から電力を受信するように動作可能であり得、その場合、WD1110は、電力ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であり得る。電力回路1137はまた、いくつかの実施形態では、外部電源から電源1136に電力を配信するように動作可能であり得る。これは、たとえば、電源1136の充電のためのものであり得る。電力回路1137は、電源1136からの電力に対して、その電力を、電力が供給されるWD1110のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、変換、または他の修正を実施し得る。
図12は、本明細書で説明される様々な態様による、UEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるユーザ機器またはUEは、必ずしも、関連するデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味におけるユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連付けられないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連付けられないことがある、デバイス(たとえば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表し得る。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売、またはエンドユーザによる動作を意図されないが、ユーザに関連付けられるか、またはユーザの利益のために動作され得る、デバイス(たとえば、スマート電力計)を表し得る。UE1200は、NB-IoT UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであり得る。図12に示されているUE1200は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたWDの一例である。前述のように、WDおよびUEという用語は、互換的に使用され得る。したがって、図12はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
図12では、UE1200は、入出力インターフェース1205、無線周波数(RF)インターフェース1209、ネットワーク接続インターフェース1211、ランダムアクセスメモリ(RAM)1217と読取り専用メモリ(ROM)1219と記憶媒体1221などとを含むメモリ1215、通信サブシステム1231、電源1233、および/または他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路1201を含む。記憶媒体1221は、オペレーティングシステム1223と、アプリケーションプログラム1225と、データ1227とを含む。他の実施形態では、記憶媒体1221は、他の同様のタイプの情報を含み得る。いくつかのUEは、図12に示されている構成要素のすべてを利用するか、またはそれらの構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変動し得る。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
図12では、処理回路1201は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。処理回路1201は、(たとえば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態機械など、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶された機械命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態機械、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路1201は、2つの中央処理ユニット(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に好適な形式での情報であり得る。
図示された実施形態では、入出力インターフェース1205は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。UE1200は、入出力インターフェース1205を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、UE1200への入力およびUE1200からの出力を提供するために、USBポートが使用され得る。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであり得る。UE1200は、ユーザがUE1200に情報をキャプチャすることを可能にするために、入出力インターフェース1205を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、別の同様のセンサー、またはそれらの任意の組合せであり得る。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサーであり得る。
図12では、RFインターフェース1209は、送信機、受信機、およびアンテナなど、RF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース1211は、ネットワーク1243aに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク1243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク1243aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース1211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信ネットワーク上で1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース1211は、通信ネットワークリンク(たとえば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機機能を実装し得る。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
RAM1217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシングを提供するために、バス1202を介して処理回路1201にインターフェースするように設定され得る。ROM1219は、処理回路1201にコンピュータ命令またはデータを提供するように設定され得る。たとえば、ROM1219は、不揮発性メモリに記憶される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能のための、不変低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体1221は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。一例では、記憶媒体1221は、オペレーティングシステム1223と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジン、あるいは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム1225と、データファイル1227とを含むように設定され得る。記憶媒体1221は、UE1200による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
記憶媒体1221は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、あるいはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体1221は、UE1200が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、あるいはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、記憶媒体1221中に有形に具現され得、記憶媒体1221はデバイス可読媒体を備え得る。
図12では、処理回路1201は、通信サブシステム1231を使用してネットワーク1243bと通信するように設定され得る。ネットワーク1243aとネットワーク1243bとは、同じ1つまたは複数のネットワークまたは異なる1つまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステム1231は、ネットワーク1243bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム1231は、IEEE802.12、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適した送信機機能または受信機機能をそれぞれ実装するための、送信機1233および/または受信機1235を含み得る。さらに、各トランシーバの送信機1233および受信機1235は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
示されている実施形態では、通信サブシステム1231の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム1231は、セルラ通信と、Wi-Fi通信と、Bluetooth通信と、GPS通信とを含み得る。ネットワーク1243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク1243bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであり得る。電源1213は、UE1200の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定され得る。
本明細書で説明される特徴、利益および/または機能は、UE1200の構成要素のうちの1つにおいて実装されるか、またはUE1200の複数の構成要素にわたって分割され得る。さらに、本明細書で説明される特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。一例では、通信サブシステム1231は、本明細書で説明される構成要素のうちのいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路1201は、バス1202上でそのような構成要素のうちのいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかは、処理回路1201によって実行されたとき、本明細書で説明される対応する機能を実施する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの機能は、処理回路1201と通信サブシステム1231との間で分割され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの非計算集約的機能が、ソフトウェアまたはファームウェアで実装され得、計算集約的機能がハードウェアで実装され得る。
図13は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境1300を示す概略ブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、あるいはデバイス(たとえば、UE、無線デバイスまたは任意の他のタイプの通信デバイス)またはそのデバイスの構成要素に適用され得、機能の少なくとも一部分が、(たとえば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理処理ノード上で実行する、1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実装される、実装形態に関する。
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部または全部は、ハードウェアノード1330のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境1300において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが、無線アクセスノードではないか、または無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な、(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)1つまたは複数のアプリケーション1320によって実装され得る。アプリケーション1320は、処理回路1360とメモリ1390とを備えるハードウェア1330を提供する、仮想化環境1300において稼働される。メモリ1390は、処理回路1360によって実行可能な命令1395を含んでおり、それにより、アプリケーション1320は、本明細書で開示される特徴、利益、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
仮想化環境1300は、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路1360を備える、汎用または専用のネットワークハードウェアデバイス1330を備え、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路1360は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは、デジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であり得る。各ハードウェアデバイスはメモリ1390-1を備え得、メモリ1390-1は、処理回路1360によって実行される命令1395またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリであり得る。各ハードウェアデバイスは、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)1370を備え得、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)1370は物理ネットワークインターフェース1380を含む。各ハードウェアデバイスは、処理回路1360によって実行可能なソフトウェア1395および/または命令を記憶した、非一時的、永続的、機械可読記憶媒体1390-2をも含み得る。ソフトウェア1395は、1つまたは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤ1350をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン1340を実行するためのソフトウェア、ならびに、それが、本明細書で説明されるいくつかの実施形態との関係において説明される機能、特徴および/または利益を実行することを可能にする、ソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
仮想マシン1340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ1350またはハイパーバイザによって稼働され得る。仮想アプライアンス1320の事例の異なる実施形態が、仮想マシン1340のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。
動作中に、処理回路1360は、ソフトウェア1395を実行してハイパーバイザまたは仮想化レイヤ1350をインスタンス化し、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤ1350は、時々、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある。仮想化レイヤ1350は、仮想マシン1340に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
図13に示されているように、ハードウェア1330は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードであり得る。ハードウェア1330は、アンテナ13225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェア1330は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーション1320のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)13100を介して管理される、(たとえば、データセンタまたは顧客構内機器(CPE)の場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタおよび顧客構内機器中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理ストレージ上にコンソリデートするために使用され得る。
NFVのコンテキストでは、仮想マシン1340は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。仮想マシン1340の各々と、その仮想マシンに専用のハードウェアであろうと、および/またはその仮想マシンによって仮想マシン1340のうちの他の仮想マシンと共有されるハードウェアであろうと、その仮想マシンを実行するハードウェア1330のその一部とは、別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ1330の上の1つまたは複数の仮想マシン1340において稼働する固有のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、図13中のアプリケーション1320に対応する。
いくつかの実施形態では、各々、1つまたは複数の送信機13220と1つまたは複数の受信機13210とを含む、1つまたは複数の無線ユニット13200は、1つまたは複数のアンテナ13225に結合され得る。無線ユニット13200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード1330と直接通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノード1330と無線ユニット13200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム13230を使用して、実現され得る。
図14は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示す。特に、図14を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1411とコアネットワーク1414とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク1410を含む。アクセスネットワーク1411は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局1412a、1412b、1412cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア1413a、1413b、1413cを規定する。各基地局1412a、1412b、1412cは、有線接続または無線接続1415上でコアネットワーク1414に接続可能である。カバレッジエリア1413c中に位置する第1のUE1491が、対応する基地局1412cに無線で接続するか、または対応する基地局1412cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア1413a中の第2のUE1492が、対応する基地局1412aに無線で接続可能である。この例では複数のUE1491、1492が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局1412に接続している状況に等しく適用可能である。
通信ネットワーク1410は、それ自体、ホストコンピュータ1430に接続され、ホストコンピュータ1430は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ1430は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワーク1410とホストコンピュータ1430との間の接続1421および1422は、コアネットワーク1414からホストコンピュータ1430に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク1420を介して進み得る。中間ネットワーク1420は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク1420は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク1420は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
図14の通信システムは全体として、接続されたUE1491、1492とホストコンピュータ1430との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続1450として説明され得る。ホストコンピュータ1430および接続されたUE1491、1492は、アクセスネットワーク1411、コアネットワーク1414、任意の中間ネットワーク1420、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続1450を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続1450は、OTT接続1450が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局1412は、接続されたUE1491にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ1430から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局1412は、UE1491から発生してホストコンピュータ1430に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングに気づいている必要がない。
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図15を参照しながら説明される。図15は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータを示す。通信システム1500では、ホストコンピュータ1510が、通信システム1500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース1516を含む、ハードウェア1515を備える。ホストコンピュータ1510は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路1518をさらに備える。特に、処理回路1518は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1510は、ホストコンピュータ1510に記憶されるかまたはホストコンピュータ1510によってアクセス可能であり、処理回路1518によって実行可能である、ソフトウェア1511をさらに備える。ソフトウェア1511は、ホストアプリケーション1512を含む。ホストアプリケーション1512は、UE1530およびホストコンピュータ1510において終端するOTT接続1550を介して接続するUE1530など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1512は、OTT接続1550を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
通信システム1500は、通信システム中に提供される基地局1520をさらに含み、基地局1520は、基地局1520がホストコンピュータ1510およびUE1530と通信することを可能にするハードウェア1525を備える。ハードウェア1525は、通信システム1500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース1526、ならびに基地局1520によってサーブされるカバレッジエリア(図15に図示せず)中に位置するUE1530との少なくとも無線接続1570をセットアップおよび維持するための無線インターフェース1527を含み得る。通信インターフェース1526は、ホストコンピュータ1510への接続1560を容易にするように設定され得る。接続1560は直接であり得るか、あるいは、接続1560は、通信システムのコアネットワーク(図15に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局1520のハードウェア1525は、処理回路1528をさらに含み、処理回路1528は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局1520は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1521をさらに有する。
通信システム1500は、すでに言及されたUE1530をさらに含む。UE1530のハードウェア1535は、UE1530が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続1570をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース1537を含み得る。UE1530のハードウェア1535は、処理回路1538をさらに含み、処理回路1538は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE1530は、UE1530に記憶されるかまたはUE1530によってアクセス可能であり、処理回路1538によって実行可能である、ソフトウェア1531をさらに備える。ソフトウェア1531はクライアントアプリケーション1532を含む。クライアントアプリケーション1532は、ホストコンピュータ1510のサポートのもとに、UE1530を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1510では、実行しているホストアプリケーション1512は、UE1530およびホストコンピュータ1510において終端するOTT接続1550を介して、実行しているクライアントアプリケーション1532と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション1532は、ホストアプリケーション1512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続1550は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション1532は、クライアントアプリケーション1532が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
図15に示されているホストコンピュータ1510、基地局1520およびUE1530は、それぞれ、図14のホストコンピュータ1430、基地局1412a、1412b、1412cのうちの1つ、およびUE1491、1491のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図15に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図14のものであり得る。
図15では、OTT接続1550は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局1520を介したホストコンピュータ1510とUE1530との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE1530からまたはホストコンピュータ1510を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続1550がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判定を行い得る。
UE1530と基地局1520との間の無線接続1570は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続1570が最後のセグメントを形成するOTT接続1550を使用して、UE1530に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、2つのcinitを生成することをサポートするUE実装形態が再使用され得るという点で、従来の方法に勝る利点を提供する。加えて、本実施形態は、2つ以上のCDMグループがUEのためのDM-RSのために使用されるが、DCIによって使用すべきnSCIDをトグルすることを可能にする。したがって、1つの利点は、マルチTRP送信が依然としてサポートされることである。追加として、本実施形態は、送信機に関する線形性要件を増加させる必要をなくし、それによりコストを低下させ、送信信号品質の劣化を防ぐのを助ける。
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1510とUE1530との間のOTT接続1550を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続1550を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ1510のソフトウェア1511およびハードウェア1515でまたはUE1530のソフトウェア1531およびハードウェア1535で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続1550が通過する通信デバイスにおいてまたはそれに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア1511、1531が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続1550の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局1520に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局1520に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実施され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ1510の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア1511および1531が、ソフトウェア1511および1531が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続1550を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
図16は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図14および図15を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図16への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ1610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1610の(随意であり得る)サブステップ1611において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1620において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1630において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ1640において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
図17は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図14および図15を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図17への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ1710において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1720において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップ1730において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
図18は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図14および図15を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図18への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1810において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ1820において、UEはユーザデータを提供する。ステップ1820の(随意であり得る)サブステップ1821において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1810の(随意であり得る)サブステップ1811において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ1830において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ1840において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
図19は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図14および図15を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図19への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1910において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ1920において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1930において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連する技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のうちのいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同じように、実施形態のうちのいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、その説明から明らかになろう。
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能を行うための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含み得る。
添付の図面を参照しながら、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態が、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれている。開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。