以下、いくつかの例示的な実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。理解すべき点として、これらの実施形態は、単に説明を目的として記述され、当業者が本開示を理解し実現する際の助けとなるものであり、本開示の範囲に対する何らかの限定を示すものではない。本明細書で説明する開示内容は、以下に説明する方法以外に、他のさまざまな方法で実施可能である。
以下の説明及び特許請求の範囲において、別に定義がある場合を除き、本明細書で使用される全ての技術・科学用語は、本開示が属する分野の当業者が通常理解するものと同じ意味を有する。
本明細書で使用されるように、文脈から他に明記していない限り、単数形式である「1」、「1つ」及び「該(前記)」は、複数形式も含むことを意味する。用語「含む」及びその変形は、「…を含むが、これらに限定されない」という意味の、開放式の(オープンな)用語であると解釈される。用語「…に基づいて」は、「少なくとも部分的に基づく」と解釈される。用語「1つの実施形態」及び「実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と解釈されるべきである。用語「別の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」と解釈されるべきである。用語「第1」、「第2」などは、異なるか又は同一の対象を指すことができる。以下では、明示又は暗黙のその他の定義も含むことができる。
いくつかの例示において、値、プロシージャ(手順)又は装置は、「最適」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。理解すべき点として、こうした説明は、使用される複数の機能の候補の中から選択可能であると示すことを意図しており、こうした選択は、他の選択と比べて、より優れていたり、より小さかったり、より高かったり、又は他の方式ではより好ましかったりする必要はない。
図1は、本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワーク100を示す。通信ネットワーク100は、ネットワーク機器110と、端末機器120-1、120-2、……、及び120-N(ここで、Nは自然数である)(「端末機器」120と総称されてもよく、個別に「端末機器」120と呼ばれてもよい)と、を含む。ネットワーク100は、端末機器120にサービスを提供するために1つ又は複数のセル102を提供することができる。理解すべき点として、ネットワーク機器、端末機器及び/又はセルの数は、説明のためのものにすぎず、本開示に対する何らかの限定を意図するものではない。通信ネットワーク100は、本開示の実装を実施するために適した任意の適切な数のネットワーク機器、端末機器及び/又はサービングセルを含むことができる。
本明細書で使用されるように、用語「端末機器(terminal device)」とは、無線又は有線通信能力を有する全てのデバイス(機器、装置)を指す。端末機器の例として、ユーザ端末(UE:User Equipment)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、移動電話(モバイルフォン)、セルラフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ポータブルコンピュータ、画像取込デバイス(例えばデジタルカメラ)、ゲーム機器、音楽保存再生装置、又は無線若しくは有線によるインターネットへのアクセス・閲覧などを可能にするインターネット電気機器などが含まれるが、これらに限定されない。検討を目的として、以下では、端末機器120の例としてUEを参照しつついくつかの実施形態を説明する。
本明細書で使用されるように、用語「ネットワーク機器(network device)」又は「基地局」(BS:Base Station)とは、端末機器が通信可能なセル又はカバレッジを、提供又は管理可能なデバイス(機器、装置)を指す。ネットワーク機器の例には、ノードB(NodeB又はNB)、進化型(Evolved)NodeB(eNodeB又はeNB)、NR無線アクセスにおける(next generation)NodeB(gNB)、リモートラジオユニット(RRU)、無線ヘッド(RH:Radio Head)、リモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、送受信ポイント(TRP:Transmission and Reception Point)、低電力ノード(例えばフェムトノード、ピコノードなど)が含まれるが、これらに限定されない。検討を目的として、以下では、ネットワーク機器110の例としてgNBを参照しつついくつかの実施形態を説明する。
図1に示すような通信ネットワーク100において、ネットワーク機器110は、データ及び制御情報を端末機器120に送信することができ、端末機器120も、データ及び制御情報をネットワーク機器110に送信することができる。ネットワーク機器110から端末機器120へのリンクは下りリンク(ダウンリンク:DL)と呼ばれ、端末機器120からネットワーク機器110へのリンクは上りリンク(アップリンク:UL)と呼ばれる。
ネットワーク100における通信は、任意の適切な規格に適合することができる。任意の適切な規格には、グローバル移動通信システム(GSM:Global System for Mobile Communications)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE進化(LTE-Evolution)、LTEアドバンスト(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)、マシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)などが含まれるが、これらに限定されない。また、現在既知の又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに基づき、通信を実行することができる。通信プロトコルの例として、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルが含まれるが、これらに限定されない。
通常のデータ通信に加えて、ネットワーク機器110は、さらに、ブロードキャスト、マルチキャスト及び/又はユニキャストの方式で下りリンクにおいて1つ又は複数の端末機器120にRSを送信することができる。同様に、1つ又は複数の端末機器120は、上りリンクにおいてネットワーク機器110にRSを送信することができる。本明細書で使用されるように、用語「下りリンク(DL)」とは、ネットワーク機器から端末機器までのリンクを指し、「上りリンク(UL)」とは、端末機器からネットワーク機器までのリンクを指す。RSの例は、下りリンク又は上りリンク復調参照信号(DMRS)、チャネル状態情報-参照信号(CSI-RS)、サウンディング参照信号(SRS)、位相追跡参照信号(PTRS:Phase Tracking Reference Signal)、精密時間及び周波数追跡参照信号(TRS:fine time and frequency Tracking Reference Signal)などを含むが、それらに限定されない。検討を目的として、以下では、RSの例としてDMRSを参照しつついくつかの実施形態を説明する。しかしながら、理解すべき点として、本開示の実施形態は、CSI-RSにも適用できる。
例えば、DL DMRS送信(transmission)の場合、端末機器120は、DMRSをDLチャネル復調に用いることができる。一般的に、DMRSは、ネットワーク機器110及び端末機器120の両方に知られている信号シーケンス(「DMRSシーケンス」とも呼ばれる)である。例えば、DL DMRS送信において、DMRSシーケンスは、特定のルールに基づいてネットワーク機器110によって生成されて送信され、かつ端末機器120は、同じルールに基づいてDMRSシーケンスを得ることができる。同様に、UL DMRS送信の場合、ネットワーク機器110は、DMRSをULチャネル復調に用いることができる。例えば、UL DMRS送信において、DMRSシーケンスは、特定のルールに基づいて端末機器120によって生成されて送信され、かつネットワーク機器110は、同じルールに基づいてDMRSシーケンスを得ることができる。
UL又はDL DMRS送信の前に、ネットワーク機器110は、DMRS送信について、対応するリソース(「DMRSリソース」とも呼ばれる)を割り当てるか及び/又はどのDMRSシーケンスが送信されるかを指定することができる。いくつかの状況では、ネットワーク機器110及び端末機器120は、いずれも複数のアンテナポートを備え、かつアンテナポートを利用して指定されたRSシーケンスを送信することができる。さらに、複数のDMRSポートに関連する1つのグループのDMRSリソースが指定される。DMRSポートは、DMRSシーケンスの一部又は全部から時間領域、周波数領域及び/又は符号領域においてRS送信について割り当てられたリソース領域の1つ又は複数のリソースエレメント(RE)への特定のマッピングと呼ばれてもよい。NRにおいて、異なるDMRSポートは、時間領域及び/又は周波数領域における符号分割多重化(CDM:Code Division Multiplexing)技術及び/又は周波数分割多重化(FDM:Frequency Division Multiplexing)技術に基づいて多重化されてもよい。例えば、1つのグループのDMRSポートは、「DMRSポートグループ」又は「DMRSグループ」と呼ばれてもよい。CDM技術に基づいて多重化された1つのグループのDMRSポートは、「CDMグループ」と呼ばれてもよい。
以上のように、DMRSポートは、1つのCDMグループに属し、かつ1つのリソースブロック(RB)内の複数のREを占有することができる。例えば、3GPP仕様において約束されたように、DMRSタイプ1及びDMRSタイプ2を含む2つのタイプ(設定パターン:configuration pattern)のDMRSがある。図2A-2Dは、この2つの異なるDMRSタイプの設定パターンを示す。DMRSタイプ1について、1つ又は2つのシンボルをサポートすることができる。図2Aに示すように、1つのシンボルに関連するDMRSタイプ1について、最大で4つのDMRSポート(DMRSポート{0、1、2、3}と示される)をサポートすることができる。図2Bに示すように、2つのシンボルに関連するDMRSタイプ1について、最大で8つのDMRSポート(DMRSポート{0、1、2、3、4、5、6、7}と示される)をサポートすることができる。例えば、DMRSタイプ1について、最大で2つのCDMグループがあり得る。1つのCDMグループは、12個のREを含む1つのRB内に偶数インデックスを有するREを占有することができ、例えば、RE 0、2、4、6、8及び10であり、REインデックスは0から始まる。他のCDMグループは、1つのRB内に奇数インデックスを有するREを占有することができ、例えば、RE 1、3、5、7、9及び11であり、REインデックスは0から始まる。DMRSタイプ2について、1つ又は2つのシンボルをサポートすることができる。図2Cに示すように、1つのシンボルに関連するDMRSタイプ2について、最大で6つのDMRSポート(DMRSポート{0、1、2、3、4、5}と示される)をサポートすることができる。図2Dに示すように、2つのシンボルに関連するDMRSタイプ2について、最大で12個のDMRSポート(DMRSポート{0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11}と示される)をサポートすることができる。例えば、DMRSタイプ2について、最大で3つのCDMグループがあり得る。1つのCDMグループは、RE 0、1、6及び7を占有し、もう1つのCDMグループは、RE 2、3、8及び9を占有し、最後のCDMグループは、RE 4、5、10及び11を占有することができ、REインデックスは0から始まる。図2A-2Dにおいて、異なる充填パターンは、異なるCDMグループを表すことができる。
現在の3GPP仕様において約束されたように、CP-OFDMシステムにおけるUL DMRS送信について、端末機器120は、以下のようにDMRSシーケンスr(n)を生成することができる。
ここで、擬似ランダムシーケンスc(i)は、擬似ランダムシーケンス発生器によって生成され、該擬似ランダムシーケンス発生器は、下記式で初期化される。
ここで、l(アルファベット小文字のエル)は、タイムスロット内のOFDMシンボル数であり、かつn
μ
s,fは、フレーム内のタイムスロット数である。DCIフォーマットの0_1を使用すれば、数量(クオンティティ)n
SCID∈{0,1}は、PUSCH送信(transmission)に関連するDCI内のDMRS初期化フィールド(あれば)によって指示(indicate)されてよく、そうでなければ、n
SCID=0である。N
0
ID及び/又はN
1
IDは、上位層シグナリングを通じて設定(configure)されてよく、そうでなければ、
である。
CP-OFDMシステムにおけるDL DMRS送信について、ネットワーク機器110は、以下のようにDMRSシーケンスr(n)を生成することができる。
ここで、擬似ランダムシーケンスc(i)は、擬似ランダムシーケンス発生器によって生成され、該擬似ランダムシーケンス発生器は、下記式で初期化される。
ここで、l(アルファベット小文字のエル)は、タイムスロット内のOFDMシンボル数であり、かつn
μ
s,fは、フレーム内のタイムスロット数である。DCIフォーマット1_1を使用すれば、数量n
SCID∈{0,1}は、PDSCH送信に関連するDCI内のDMRS初期化フィールド(あれば)によって指示されてよく、そうでなければ、n
SCID=0である。N
0
ID及び/又はN
1
IDは、上位層パラメータを通じて設定され、そうでなければ、
である。
これらから分かるように、現在の3GPP仕様によれば、異なるCDMグループを跨いだアンテナポートに同一のDMRSシーケンスをマッピングすることができ、これは、異なるCDMグループを考慮しない状況でDMRSシーケンスを生成するためである。これは、周波数領域におけるシーケンス値の重複をもたらす可能性があり、このような重複を回避できる代替マッピングに比べて、該シーケンス値の重複は、より高いPAPRに変換することができる。
以上の問題及び1つ又は複数の他の潜在的な問題を解決するために、本開示の例示的な実施形態によれば、DMRS送信のための解決手段を提供する。該解決手段は、DMRSポートのマッピングを変更しない。同時に、該解決手段は、さらに後方互換性、低複雑度及び仕様への影響の低減を提供することができる。
図3は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、UL DMRS送信のためのプロセス300を示す。検討を目的として、図1を参照しつつプロセス300を説明する。プロセス300は、ネットワーク機器110及びネットワーク機器110によりサービスが提供される1つ又は複数の端末機器120を含み得る。
図3に示すように、いくつかの実施形態において、ネットワーク機器110は、UL DMRS送信のための設定(configuration)を決定することができる(311)。その後、ネットワーク機器110は、決定された設定を端末機器120に送信することができる(312)。
いくつかの実施形態において、該設定は、UL DMRS送信に用いられる1つ又は複数のDMRSポートを指示することができる。いくつかの実施形態において、1つ又は複数のDMRSポートは、上位層シグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)及び/又は媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)制御エレメント(CE:Control Element))及び/又は動的シグナリング(例えば、下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information))を介して端末機器120に指示され得る。例えば、1つ又は複数のDMRSポートは、下りリンク制御情報(DCI)のDMRSポートフィールドにおいて端末機器120に指示され得る。
いくつかの実施形態において、該設定は、どのDMRSシーケンスが送信されるかを指示することができる。例えば、該設定は、DMRSシーケンスの生成に関連する複数のパラメータを指示することができる。複数のパラメータは、DMRSタイプ、DMRSシーケンスを生成するための1つ又は複数のスクランブルアイデンティティ(例えば、N0
ID及び/又はN1
ID)、DMRSシーケンス初期化パラメータ(即ち、nSCID)、UL DMRS送信に用いられるCDMグループのインデックス、DMRSポートのインデックス、DMRSポートの数、シンボルインデックス、タイムスロットインデックス、時間領域周波数リソース、周波数領域周波数リソース、REインデックス、RBインデックスなどを含むが、これらに限定されない。これらのパラメータは、上位層シグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC)及び/又は媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE))及び/又は動的シグナリング(例えば、下りリンク制御情報(DCI))を介して端末機器120に指示され得る。具体的には、例えば、DMRSタイプ及び1つ又は複数のスクランブルアイデンティティ(例えば、N0
ID及び/又はN1
ID)は、上位層シグナリングを介して端末機器120に指示され得る。DMRSシーケンス初期化パラメータは、PUSCH送信に関連するDCI内のDMRS初期化フィールド(あれば)において端末機器120に指示され得る。CDMグループのインデックスは、UL DMRS送信に用いられるDMRSタイプ及びDMRSポートによって暗黙的に指示され得る。上記の図2A及び図2Bに示すように、DMRSタイプ1について、最大で2つのCDMグループを使用することができる。即ち、CDMグループのインデックスは、0又は1であってよい。例えば、CDMグループ0は、一部又は全部のDMRSポート{0、1、4、5}を含み、かつCDMグループ1は、一部又は全部のDMRSポート{2、3、6、7}を含むことができる。上記の図2C及び2Dに示すように、DMRSタイプ2について、最大で3つのCDMグループを使用することができる。即ち、CDMグループのインデックスは、0、1又は2であってよい。例えば、CDMグループ0は、一部又は全部のDMRSポート{0、1、6、7}を含み、CDMグループ1は、一部又は全部のDMRSポート{2、3、8、9}を含み、かつCDMグループ2は、一部又は全部のDMRSポート{4、5、10、11}を含むことができる。
図3に示すように、UL DMRS送信のための設定を受信することに応答して、端末機器120は、該設定に基づいて1つ又は複数のDMRSシーケンスを生成することができる(313)。その後、端末機器120は、生成された1つ又は複数のDMRSシーケンスをネットワーク機器110に送信することができる(314)。ネットワーク機器110は、1つ又は複数のDMRSシーケンスの生成と同じルールに基づいて端末機器120から送信された1つ又は複数のDMRSシーケンスを検出することができる。
いくつかの実施形態において、端末機器120は、送信層(transmission layer)の数(「レベル(rank)」とも呼ばれる)、DCIにおいて指示されたDMRSポート、DMRSポートの多重化タイプ、DMRSタイプ、DMRSシーケンスを生成するための1つ又は複数のスクランブルアイデンティティ(例えば、N0
ID及び/又はN1
ID)、DCIにおいて指示されたDMRSシーケンス初期化パラメータ(即ち、nSCID)、UL DMRS送信に用いられるCDMグループのインデックスなどのうちの少なくとも1つに基づいて1つ又は複数のUL DMRSシーケンスを生成することができる。
いくつかの実施形態において、単一の物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)について指示された1つのグループのDMRSポートが、異なるCDMグループからのものである場合、端末機器120は、指示された1つのグループのDMRSポートでDMRSを同時に送信する必要のある可能性がある。いくつかの実施形態において、端末機器120は、異なるCDMグループからのDMRSポートについて、異なるDMRSシーケンスを生成する必要のある可能性があり、かつ端末機器120は、異なるDMRSシーケンスを同時に送信する必要のある可能性がある。
いくつかの実施形態において、DMRSタイプ1について、レベルが1であれば、PAPR問題が生じない。レベルが1より大きいが、DCIのDMRSポートフィールドにおいて指示されたDMRSポートが同一のCDMグループからのものである場合でも、依然としてPAPR問題が生じない。このような状況で、端末機器120は、CDMグループに特定のDMRSシーケンスを生成する必要のない可能性がある。即ち、端末機器120は、上記式(1)及び(2)に基づいてDMRSシーケンスを生成することができ、どのCDMグループを使用するかを考慮する必要がない。
代わりに、いくつかの実施形態において、DMRSタイプ1について、レベルが1より大きくかつDCIのDMRSポートフィールドにおいて指示されたDMRSポートが、異なるCDMグループからのものである場合、端末機器120は、異なるCDMグループに特定の異なるDMRSシーケンスを生成することができる。図2A及び2Bに示すように、DMRSタイプ1について、最大で2つのCDMグループがある。即ち、このような状況で、端末機器120は、2つの異なるDMRSシーケンスを生成する必要のある可能性がある。
図4は、DMRSタイプ1に用いられるDMRSポートの指示フィールド(indication field)の例を示す。図4に示すように、値「0」又は「1」は、CDMグループ0からのDMRSポート{0、1}を指示する。値「2」は、CDMグループ1からのDMRSポート{2、3}を指示する。「3」は、DMRSポート{0、2}を指示し、DMRSポート0がCDMグループ0からのものであり、DMRSポート2がCDMグループ1からのものである。即ち、値「0」、「1」又は「2」が端末機器120に指示されると、端末機器120は、上記式(1)及び(2)に基づいてDMRSシーケンスを生成することができ、どのCDMグループを使用するかを考慮する必要がない。値「3」が端末機器120に指示されると、端末機器120は、CDMグループ0及び1のために2つの異なるDMRSシーケンスをそれぞれ生成する必要がある。例えば、図4において、端末機器120は、CDMグループ0のために第1のDMRSシーケンスを生成し、かつDMRSポート0により第1のDMRSシーケンスを送信することができる。端末機器120は、CDMグループ1のために第2のDMRSシーケンスを生成し、かつDMRSポート1により第2のDMRSシーケンスを送信することができ、第2のDMRSシーケンスは、第1のDMRSシーケンスと異なる。
いくつかの実施形態において、所定のDMRS設定(DMRS configuration)について、CDMグループ0及びCDMグループ1について、DMRSシーケンス発生器を初期化するための値(即ち、cinit)は異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、所定のDMRS設定は、少なくともDMRSタイプ、DMRS送信方向(上りリンク又は下りリンク)、DMRSシーケンス初期化パラメータ、シンボルインデックス、タイムスロットインデックス及びRBインデックスを提供・設定することを示す。いくつかの実施形態において、所定の端末機器120について、DMRS送信のためのシンボル、タイムスロット及び/又はRB及びDMRSシーケンス初期化パラメータの値を提供・設定すれば、CDMグループ0とCDMグループ1について、cinitの値は異なっていてもよい。
いくつかの実施形態において、所定のDMRS設定(例えば、DMRSタイプ、DMRS送信方向(上りリンク又は下りリンク)、DMRSシーケンス初期化パラメータ、シンボルインデックス、タイムスロットインデックス、RBインデックスのうちの少なくとも1つが提供・設定される)について、DMRS初期化パラメータのための値Yは、DCIのDMRSシーケンス初期化フィールドにおいて端末機器120に指示され得る。いくつかの実施形態において、CDMグループのうちの少なくとも1つについて、DMRSシーケンス発生器の初期化のための計算式(cinit)において、スクランブルアイデンティティNP
IDのためのインデックスPの値及び/又は数量nSCIDの値は、値Yと異なっていてもよい。換言すれば、cinitの計算式において、P≠Y及び/又はnSCID≠Yである。いくつかの実施形態において、スクランブルアイデンティティNP
IDのためのインデックスPの値は、数量nSCIDの値と異なっていてもよい。換言すれば、cinitを計算するための式において、P≠nSCIDである。いくつかの実施形態において、スクランブルアイデンティティNP
IDのためのインデックスPの値は、数量nSCIDの値と異なっていてもよい。また、スクランブルアイデンティティNP
IDのためのインデックスPの値は、DMRSシーケンス初期化パラメータの値Yと同じであってよく、或いは、数量nSCIDの値は、DMRSシーケンス初期化パラメータのための値Yと同じであってよい。換言すれば、cinitを計算するための式において、P≠nSCIDであり、かつ(P=Y又はnSCID=Y)である。
いくつかの実施形態において、UL DMRS送信の場合の端末機器120(又はDL DMRS送信の場合のネットワーク機器110)は、以下に示すようなc
init'を用いることにより、擬似ランダムシーケンス発生器を初期化してDMRSシーケンスを生成することができる。
ここで、l(アルファベット小文字のエル)は、タイムスロット内のOFDMシンボル数であり、かつn
μ
s,fは、フレーム内のタイムスロット数である。N
0
ID、N
1
ID及び/又はN
2
IDは、上位層パラメータを通じて設定され、そうでなければ、N
2
ID=N
cell
ID、N
1
ID=N
cell
ID及び/又はN
0
ID=N
cell
IDである。本明細書で使用されるように、Pは仮想DMRS初期化パラメータとも呼ばれる。いくつかの実施形態において、DMRS初期化パラメータのための値Yは、DCIのDMRSシーケンス初期化フィールドにおいて端末機器120に指示され得る。例えば、Y∈{0,1}である。いくつかの実施形態において、Pは、Yの値及び/又はCDMグループインデックスλに基づいて計算されてよい。例えば、P=(Y+λ)mod2であり、ここで、λ∈{0,1}又はλ∈{0,1,2}は、CDMグループのインデックスを示す。いくつかの実施形態において、n
SCIDは、Yの値及び/又はCDMグループインデックスλに基づいて計算されてよい。例えば、n
SCID=(Y+λ)mod2であり、ここで、λ∈{0,1}又はλ∈{0,1,2}は、CDMグループのインデックスを示す。いくつかの実施形態において、Pは、n
SCIDの値及び/又はCDMグループインデックスλに基づいて計算されてよい。例えば、P=(n
SCID+λ)mod2であり、ここで、λ∈{0,1}又はλ∈{0,1,2}は、CDMグループのインデックスを示す。いくつかの実施形態において、n
SCIDは、Yの値と同じであってよい。例えば、n
SCID=Yである。
いくつかの実施形態において、所定時間の所定のDMRS設定(即ち、異なるCDMグループについて、DMRSタイプ、DMRS送信方向(上りリンク又は下りリンク)、DMRSシーケンス初期化パラメータ、シンボルインデックス、タイムスロットインデックス又はRBインデックスのうちの少なくとも1つが同じである)について、異なるスクランブルアイデンティティ(例えば、NP
ID)及び/又は数量nSCIDの異なる値は、異なるCDMグループに適用され得る。1つの実施形態において、DMRS初期化パラメータの所定値について、CDMグループ0及びCDMグループ1のスクランブルアイデンティティは、異なっていてもよい。換言すれば、CDMグループインデックスλの異なる値について、Pの値が異なっていてもよい。例えば、スクランブルアイデンティティN0
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。別の例として、スクランブルアイデンティティN0
ID及びNcell
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。別の例として、スクランブルアイデンティティN1
ID及びNcell
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。別の例として、スクランブルアイデンティティNcell
ID及びN0
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。別の例として、スクランブルアイデンティティNcell
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。別の例として、スクランブルアイデンティティN0
ID及びN0
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。別の例として、スクランブルアイデンティティN1
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。いくつかの実施形態において、N0
ID及びN1
IDの値は、上位層シグナリングを通じて設定されてよい。
いくつかの実施形態において、DMRS初期化パラメータの異なる値について、CDMグループ、CDMグループのスクランブルアイデンティティのマッピング順序、nSCIDの値又はPの値のうちの少なくとも1つに関連するスクランブルアイデンティティは、異なっていてもよい。例えば、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、スクランブルアイデンティティN0
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN3
ID及びN4
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。
別の例として、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、スクランブルアイデンティティN0
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN1
ID及びN0
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN1
ID及びNcell
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティNcell
ID及びN0
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティNcell
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。
別の例として、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、スクランブルアイデンティティN0
ID及びNcell
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、スクランブルアイデンティティNcell
ID及びN0
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN1
ID及びNcell
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティNcell
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。
別の例として、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、スクランブルアイデンティティN0
ID及びN0
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN1
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の値の計算のために使用され得る。
別の例として、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、CDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の対応する値の計算のための対応する数量nSCID又はPは、{0、0}であってよい。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、CDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の対応する値の計算のための対応する数量nSCID又はPは、{1、1}であってよい。別の例として、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、CDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の対応する値の計算のための対応する数量nSCID又はPは、{0、1}であってよい。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、CDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の対応する値の計算のための対応する数量nSCID又はPは、{1、0}であってよい。
別の例として、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、CDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の対応する値の計算のための対応する数量nSCID又はPは、{0、0}であってよい。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、CDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の対応する値の計算のための対応する数量nSCID又はPは、{1、0}であってよい。
いくつかの実施形態において、所定の端末機器及び/又は所定のネットワーク機器について、UL又はDL DMRS送信のためのDMRSタイプ、DMRS送信のための時間及び/又はRB、及びDMRSシーケンス初期化パラメータの値(即ち、0又は1)を提供・設定すると、CDMグループ0又はCDMグループ1のcinit'の値は、上記式(2)又は(4)に基づいて計算されたcinitの値と異なっていてもよく、ここで、nSCIDの値は、DMRSシーケンス初期化パラメータの指示値に等しい。例えば、所定の端末機器及び/又は所定のネットワーク機器について、UL又はDL DMRS送信のためのDMRSタイプ及びDMRS送信のための時間及び/又はRBを提供・設定すると仮定し、DMRSシーケンス初期化パラメータを0とすると、CDMグループ0又はCDMグループ1のcinit'の値は、上記式(2)又は(4)(ここで、nSCID=0)に基づいて計算されたcinitの値と異なっていてもよい。別の例として、所定の端末機器及び/又は所定のネットワーク機器について、UL又はDL DMRS送信のためのDMRSタイプ及びDMRS送信のための時間及び/又はRBを提供・設定すると仮定し、DMRSシーケンス初期化パラメータを1とすると、CDMグループ0又はCDMグループ1のcinit'の値は、上記式(2)又は(4)(ここで、nSCID=1)に基づいて計算されたcinitの値と異なっていてもよい。
いくつかの実施形態において、所定の端末機器及び/又は所定のネットワーク機器について、UL又はDL DMRS送信のためのDMRSタイプ、DMRS送信のための時間及び/又はRB、及びDMRSシーケンス初期化パラメータの値(即ち、0又は1)を提供・設定すると、CDMグループ0又はCDMグループ1のcinit'の値は、DMRSシーケンス初期化パラメータの指示値と異なるnSCIDの値によって計算されてよい。例えば、所定の端末機器及び/又は所定のネットワーク機器について、DMRS送信のための時間及び/又はRBを提供・設定すると仮定し、DMRSシーケンス初期化パラメータを0(例えば、Y=0)とすると、nSCID=1の場合にCDMグループ0又はCDMグループ1のcinit'の値を計算し得る。別の例として、所定の端末機器及び/又は所定のネットワーク機器について、DMRS送信のための時間及び/又はRBを提供・設定すると仮定し、DMRSシーケンス初期化パラメータを1(例えば、Y=1)とすると、nSCID=0の場合にCDMグループ0又はCDMグループ1のcinit'の値を計算し得る。いくつかの実施形態において、異なるCDMグループのcinit'の異なる値は、DCI内のDMRSシーケンス初期化パラメータによって指示されてよい。
いくつかの実施形態において、UL又はDL DMRS送信の場合、DMRSタイプ1及び/又はDMRSタイプ2について、CDMグループ0及びCDMグループ1のDMRSシーケンスについて、DCIのDMRS初期化フィールドにおける指示値は、異なる設定、異なるマッピング順序、異なる組み合わせ、異なるスクランブルアイデンティティ及び/又は数量n
SCID∈{0,1}の異なる値を指示するために用いられる。いくつかの実施形態において、UL又はDL DMRS送信の場合、DMRSタイプ1及び/又はDMRSタイプ2について、DCIのDMRS初期化フィールドにおけるDMRS初期化パラメータの指示値に基づいて、CDMグループ0及びCDMグループ1の数量n
SCID∈{0,1}の値は異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、UL又はDL DMRS送信の場合、DMRSタイプ1及び/又はDMRSタイプ2について、数量n
SCID∈{0,1}の値は、DCI内のDMRS初期化フィールドにおけるDMRS初期化パラメータの指示値及びCDMグループのインデックスの両方に依存し得る。いくつかの実施形態において、所定の端末機器及び/又は所定のネットワーク機器について、UL又はDL DMRS送信のためのDMRSタイプ及びDMRS送信のための時間及び/又はRBを提供・設定すると仮定し、DMRSシーケンス初期化パラメータの値を0(例えば、Y=0)とすると、n
SCID=0の場合にCDMグループ0のc
init'の値を計算し、かつn
SCID=1の場合にCDMグループ1のc
init'の値を計算し得る。DMRSシーケンス初期化パラメータの値を1(例えば、Y=1)とすると、n
SCID=1の場合にCDMグループ0のc
init'の値を計算し、かつn
SCID=0の場合にCDMグループ1のc
init'の値を計算し得る。このような実施形態を表1に示す。表1において、「c
init(n
SCID)」は、n
SCIDに基づいて、上記式(2)によって計算されたc
initの値を示す。
いくつかの実施形態において、N0
ID及びN1
IDがいずれも上位層パラメータを通じて設定される場合、cinit'の値は、表1によって計算されてよい。いくつかの実施形態において、N0
IDのみが上位層パラメータを通じて設定される場合、cinit'の値は、表1によって計算されてよく、ここで、N1
ID=Ncell
IDである。いくつかの実施形態において、N0
ID又はN1
IDがいずれも上位層パラメータを通じて設定されない場合、cinit'の値は、表1によって計算されてよく、ここで、N0
ID=Ncell
IDかつN1
ID=Ncell
IDである。換言すれば、このような状況で、CDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の計算については、nSCID又はPの値のみが異なる。
いくつかの実施形態において、UL DMRS送信の場合の端末機器120(又はDL DMRS送信の場合のネットワーク機器110)は、下記式(6.1)、(6.2)又は(6.3)のいずれか1つのc
init'を用いることにより、擬似ランダムシーケンス発生器を初期化してDMRSシーケンスを生成することができる。
ここで、v
SCID=(n
SCID+λ)mod2であり、かつλ∈{0,1}は、CDMグループのインデックスを示す。また、l(アルファベット小文字のエル)は、タイムスロット内のOFDMシンボル数であり、かつn
μ
s,fは、フレーム内のタイムスロット数である。数量n
SCID∈{0,1}の値は、DCI内のDMRS初期化フィールド(あれば)によって指示されてよく、そうでなければ、n
SCID=0である。本明細書で使用されるように、v
SCIDは、仮想DMRS初期化パラメータとも呼ばれる。このような状況で、数量n
SCIDの値は、DMRS初期化フィールド(あれば)によって指示された値に等しい。N
0
ID及び/又はN
1
IDは、上位層パラメータを通じて設定され、そうでなければ、N
1
ID=N
cell
ID及び/又はN
0
ID=N
cell
IDである。
いくつかの実施形態において、DMRSタイプ2について、最大で3つのCDMグループがある。所定時間の所定のDMRS設定(即ち、異なるCDMグループについて、DMRS送信方向(上りリンク又は下りリンク)、DMRSシーケンス初期化パラメータ、シンボルインデックス、タイムスロットインデックス又はRBインデックスのうちの少なくとも1つが同じである)について、異なるスクランブルアイデンティティ(例えば、NP
ID)及び/又は数量nSCIDの異なる値は、異なるCDMグループに適用され得る。1つの実施形態において、DMRS初期化パラメータの所定値について、CDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のうちの少なくとも2つに用いられるスクランブルアイデンティティは、異なっていてもよい。換言すれば、CDMグループインデックスλの異なる値について、Pの値が異なっていてもよい。例えば、スクランブルアイデンティティN0
ID、N1
ID及びN2
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。別の例として、スクランブルアイデンティティN1
ID、N0
ID及びN2
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。別の例として、スクランブルアイデンティティN0
ID、N1
ID及びNcell
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。別の例として、スクランブルアイデンティティN1
ID、N0
ID及びNcell
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。別の例として、スクランブルアイデンティティNcell
ID、N1
ID及びN0
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。別の例として、スクランブルアイデンティティNcell
ID、N0
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。別の例として、スクランブルアイデンティティN0
ID、Ncell
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。別の例として、スクランブルアイデンティティN1
ID、Ncell
ID及びN0
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。いくつかの実施形態において、N0
ID、N1
ID及び/又はN2
IDの値は、上位層シグナリングを通じて設定されてよい。
いくつかの実施形態において、DMRS初期化パラメータの異なる値について、CDMグループ、CDMグループのスクランブルアイデンティティのマッピング順序、nSCIDの値又はvSCIDの値のうちの少なくとも1つに関連するスクランブルアイデンティティは、異なっていてもよい。例えば、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、スクランブルアイデンティティN0
ID、N1
ID及びN2
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN3
ID、N4
ID及びN5
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。
別の例として、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、スクランブルアイデンティティN0
ID、N1
ID及びN2
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN1
ID、N0
ID及びN3
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN1
ID、N0
ID及びN3
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN2
ID、N0
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN1
ID、N2
ID及びN0
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。
別の例として、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、スクランブルアイデンティティN0
ID、N1
ID及びNcell
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、スクランブルアイデンティティNcell
ID、N0
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、スクランブルアイデンティティN0
ID、N1
ID及びN2
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、スクランブルアイデンティティN0
ID、N0
ID及びNcell
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN1
ID、N0
ID及びNcell
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN0
ID、N1
ID及びNcell
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN1
ID、N1
ID及びNcell
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティNcell
ID、N0
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。代わりに、DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティNcell
ID、N1
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。
別の例として、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、スクランブルアイデンティティN0
ID、N1
ID及びN0
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、スクランブルアイデンティティN1
ID、N0
ID及びN1
IDは、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のために使用され得る。
別の例として、DMRS初期化パラメータの値が0であれば、CDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のための対応する数量nSCID又はvSCIDは、{0、0、0}であってよい。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、CDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のための対応する数量nSCID又はvSCIDは、{1、1、1}であってよい。
別の例として、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、CDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のための対応する数量nSCID又はvSCIDは、それぞれ{0、1、0}であってよい。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、CDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のための対応する数量nSCID又はvSCIDは、それぞれ{1、0、1}であってよい。
別の例として、DMRS初期化パラメータの値が0(例えば、Y=0)であれば、CDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のための対応する数量nSCID又はvSCIDは、それぞれ{0、1、1}であってよい。DMRS初期化パラメータの値が1(例えば、Y=1)であれば、CDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の値の計算のための対応する数量nSCID又はvSCIDは、それぞれ{1、0、0}であってよい。
いくつかの実施形態において、本開示のいくつかの実施形態にかかる、DMRSシーケンス生成のための修正された初期化手段は、UL DMRS送信及びDL DMRS送信について異なっていてもよい。
いくつかの実施形態において、DL DMRS送信について、本開示のいくつかの実施形態にかかる、DMRSシーケンス生成のための修正された初期化手段を設定すれば、該修正された初期化手段は、アンテナポート設定における全てのDMRS指示に用いることができる。例えば、単一のDMRSポート又は複数のDMRSポートを設定するたびに、及び/又はDMRSポートが同一のCDMグループ又は異なるCDMグループからのものであるたびに、いずれも修正された初期化手段を使用することができる。具体的には、(複数の)DMRSポートがCDMグループ0からのものであり、かつデータのない(複数の)DMRS CDMグループの数が1である場合、修正された初期化手段は、式(3)及び(4)と同じであってよい。換言すれば、(複数の)DMRSポートがCDMグループ0からのものであり、かつデータのない(複数の)DMRS CDMグループの数が1である場合、修正された初期化手段を使用しなくてもよい。
いくつかの実施形態において、UL DMRS送信について、本開示のいくつかの実施形態にかかる、DMRSシーケンス生成のための修正された初期化手段を設定すれば、該修正された初期化手段は、アンテナポート設定におけるDMRS指示のサブセットに用いることができる。例えば、1つのPUSCHスケジューリングについて、レベルが1より大きい場合及び/又は指示されたDMRSポートが異なるCDMグループからのものである場合にのみ、修正された初期化手段を使用することができる。いくつかの実施形態において、1つのPUSCHスケジューリングについて、レベルが1である場合及び/又は指示されたDMRSポートが同一のCDMグループからのものである場合、修正された初期化手段を使用しなくてもよい。換言すれば、レベルが1である場合及び/又は指示されたDMRSポートが、同一のCDMグループからのものである場合、式(1)及び(2)を用いることができる。
いくつかの実施形態において、DMRSタイプ1に用いられるUL DMRS送信の場合、レベルが1より大きくかつDCIのDMRSポートフィールドにおいて指示されたDMRSポートが、異なるCDMグループからのものである場合、CDMグループ0及びCDMグループ1に用いられる2つのDMRSシーケンスについて、DCIのDMRS初期化フィールドにおいて指示された値は、異なる設定、異なるマッピング順序、異なる組み合わせ、異なるスクランブルアイデンティティ及び/又は数量nSCID∈{0,1}の異なる値を指示するために用いられる。例えば、端末機器120は、式(6.1)又は(6.2)又は(6.3)を用いることにより、或いは表1のcinit'に基づいて、擬似ランダムシーケンス発生器を初期化してDMRSシーケンスを生成することができる。
いくつかの実施形態において、DMRSタイプ2に用いられるUL DMRS送信の場合、所定の時間を提供し、単一の端末機器のためにスケジューリングされた単一のPUSCHについて、DCIのDMRSポートフィールドにおいて指示されたDMRSポートが、同一のCDMグループからのものであるか及び/又はレベルが1であるか及び/又は1つのDMRSポートのみを指示すれば、PAPR問題が生じない。このような状況で、端末機器120は、CDMグループに特定のDMRSシーケンスを生成する必要のない可能性がある。即ち、端末機器120は、上記式(1)及び(2)に基づいてDMRSシーケンスを生成することができ、どのCDMグループを使用するかを考慮する必要がない。
代わりに、いくつかの実施形態において、DMRSタイプ2に用いられるUL DMRS送信の場合、所定の時間を提供し、単一の端末機器のためにスケジューリングされた単一のPUSCHについて、DCIのDMRSポートフィールドにおいて指示されたDMRSポートが、異なるCDMグループからのものである場合、端末機器120は、異なるCDMグループに特定の異なるDMRSシーケンスを生成することができる。図2C及び2Dに示すように、DMRSタイプ2について、最大で3つのCDMグループがある。しかしながら、所定の端末機器120について、指示されたDMRSポートは、3つのCDMグループのうちの最大で2つのCDMグループからのものであり得る。即ち、このような状況で、端末機器120は、最大で2つの異なるDMRSシーケンスを一度に生成する必要のある可能性がある。
図5は、DMRSタイプ2に用いられるDMRSポートの指示フィールドの例を示す。図5に示すように、値「0」又は「1」は、DMRSポート0-2を指示し、DMRSポート0-1は、CDMグループ0からのものであり、かつDMRSポート2は、CDMグループ1からのものである。値「2」は、DMRSポート3-5を指示し、DMRSポート3は、CDMグループ1からのものであり、DMRSポート4-5は、CDMグループ2からのものである。値「3」は、CDMグループ0からのDMRSポート{0、1、6}を指示する。値「4」は、CDMグループ1からのDMRSポート{2、3、8}を指示する。値「5」は、CDMグループ2からのDMRSポート{4、5、10}を指示する。即ち、値「3」、「4」又は「5」が端末機器120に指示されると、端末機器120は、上記式(1)及び(2)に基づいてDMRSシーケンスを生成することができ、どのCDMグループを使用するかを考慮する必要がない。値「0」、「1」又は「2」が端末機器120に指示されると、端末機器120は、2つの異なるCDMグループについて2つのDMRSシーケンスを生成する必要のある可能性がある。
例えば、図5において、値「0」又は「1」が端末機器120に指示されると、端末機器120は、CDMグループ0について第1のDMRSシーケンスを生成し、かつDMRSポート0及び/又は1により第1のDMRSシーケンスを送信することができる。端末機器120は、さらにCDMグループ1について第2のDMRSシーケンスを生成し、かつDMRSポート2により第2のDMRSシーケンスを送信することができ、第2のDMRSシーケンスは、第1のDMRSシーケンスと異なる。代わりに、値「2」が端末機器120に指示されると、端末機器120は、CDMグループ1のために第3のDMRSシーケンスを生成し、かつDMRSポート3により第3のDMRSシーケンスを送信することができる。端末機器120は、さらにCDMグループ2について第4のDMRSシーケンスを生成し、かつDMRSポート4及び/又は5により第4のDMRSシーケンスを送信することができ、第4のDMRSシーケンスは、第3のDMRSシーケンスと異なる。いくつかの実施形態において、第3のDMRSシーケンスは、第2のDMRSシーケンスと同じであってよく、第4のDMRSシーケンスは、第1のDMRSシーケンスと同じであってよい。
いくつかの実施形態において、DMRSタイプ2に用いられるUL DMRS送信の場合、DCIのDMRSポートフィールドにおいて指示されたDMRSポートが、異なるCDMグループからのものである場合、DCIのDMRS初期化フィールドにおいて指示された値は、異なるCDMグループの異なるDMRSシーケンスについて、異なる設定及び/又は異なるマッピング順序及び/又は異なる組み合わせ及び/又は異なるスクランブルアイデンティティ及び/又は数量n
SCID∈{0,1}の異なる値を指示するために用いられる。このような実施形態を表2に示す。表2において、「c
init(n
SCID)」は、n
SCIDに基づいて、式(2)によって計算されたc
initの値を示す。
いくつかの実施形態において、N0
ID及びN1
IDがいずれも上位層パラメータを通じて設定される場合、cinit'の値は、表2によって計算されてよい。いくつかの実施形態において、N0
IDのみが上位層パラメータを通じて設定される場合、cinit'の値は、表2によって計算されてよく、ここで、N1
ID=Ncell
IDである。いくつかの実施形態において、N0
ID又はN1
IDがいずれも上位層パラメータを通じて設定されない場合、cinit'の値は、表2によって計算されてよく、ここで、N0
ID=Ncell
IDかつN1
ID=Ncell
IDである。換言すれば、このような状況で、CDMグループ0及び/又はCDMグループ1及び/又はCDMグループ2のcinit'の計算については、nSCID又はvSCIDの値のみが異なる。
いくつかの実施形態において、UL DMRS送信の場合、端末機器120は、下記式(7.1)、(7.2)又は(7.3)のいずれか1つc
init'を用いることにより、擬似ランダムシーケンス発生器を初期化してDMRSシーケンスを生成することができる。
ここで、v
SCID=(n
SCID+λ)mod2であり、かつλ∈{0,1,2}は、CDMグループのインデックスを示す。また、l(アルファベット小文字のエル)は、タイムスロット内のOFDMシンボル数であり、かつn
μ
s,fは、フレーム内のタイムスロット数である。数量n
SCID∈{0,1}の値は、DCI内のDMRS初期化フィールド(あれば)によって指示されてよく、そうでなければ、n
SCID=0である。本明細書で使用されるように、v
SCIDは、仮想DMRS初期化パラメータとも呼ばれる。このような状況で、数量n
SCIDの値は、DMRS初期化フィールド(あれば)によって指示された値に等しい。N
0
ID及び/又はN
1
IDは、上位層パラメータを通じて設定され、そうでなければ、N
1
ID=N
cell
ID及び/又はN
0
ID=N
cell
IDである。
図6は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、DL DMRS送信のためのプロセス600を示す。検討を目的として、図1を参照しつつプロセス600を説明する。プロセス600は、ネットワーク機器110及びネットワーク機器110によりサービスが提供される1つ又は複数の端末機器120を含み得る。
図6に示すように、いくつかの実施形態において、ネットワーク機器110は、DL DMRS送信のための設定を決定することができる(611)。その後、ネットワーク機器110は、決定された設定を端末機器120に送信することができる(612)。
いくつかの実施形態において、該設定は、DL DMRS送信に用いられる1つ又は複数のDMRSポートを指示することができる。いくつかの実施形態において、1つ又は複数のDMRSポートは、上位層シグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC)及び/又は媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE))及び/又は動的シグナリング(例えば、下りリンク制御情報(DCI))を介して端末機器120に指示され得る。例えば、1つ又は複数のDMRSポートは、下りリンク制御情報(DCI)のDMRSポートフィールドにおいて端末機器120に指示され得る。
いくつかの実施形態において、該設定は、どのDMRSシーケンスが送信されるかを指示することができる。例えば、該設定は、DMRSシーケンスの生成に関連する複数のパラメータを指示することができる。複数のパラメータは、DMRSタイプ、DMRSシーケンスを生成するための1つ又は複数のスクランブルアイデンティティ(例えば、N0
ID及び/又はN1
ID)、DMRSシーケンス初期化パラメータ(即ち、nSCID)、DL DMRS送信に用いられるCDMグループのインデックス、DMRSポートのインデックス、DMRSポートの数、シンボルインデックス、タイムスロットインデックス、時間領域周波数リソース、周波数領域周波数リソース、REインデックス、RBインデックスなどを含むが、これらに限定されない。これらのパラメータは、上位層シグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC)及び/又は媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE))及び/又は動的シグナリング(例えば、下りリンク制御情報(DCI))を介して端末機器120に指示され得る。具体的には、例えば、DMRSタイプ及び1つ又は複数のスクランブルアイデンティティ(例えば、N0
ID及び/又はN1
ID)は、上位層シグナリングを介して端末機器120に指示され得る。DMRSシーケンス初期化パラメータは、PUSCH送信に関連するDCI内のDMRS初期化フィールド(あれば)において端末機器120に指示され得る。CDMグループのインデックスは、DL DMRS送信に用いられるDMRSタイプ及びDMRSポートによって暗黙的に指示され得る。上記の図2A及び図2Bに示すように、DMRSタイプ1について、最大で2つのCDMグループを使用することができる。即ち、CDMグループのインデックスは、0又は1であってよい。例えば、CDMグループ0は、一部又は全部のDMRSポート{0、1、4、5}を含み、かつCDMグループ1は、一部又は全部のDMRSポート{2、3、6、7}を含むことができる。上記の図2C及び2Dに示すように、DMRSタイプ2について、最大で3つのCDMグループを使用することができる。即ち、CDMグループのインデックスは、0、1又は2であってよい。例えば、CDMグループ0は、一部又は全部のDMRSポート{0、1、6、7}を含み、CDMグループ1は、一部又は全部のDMRSポート{2、3、8、9}を含み、かつCDMグループ2は、一部又は全部のDMRSポート{4、5、10、11}を含むことができる。
図6に示すように、DL DMRS送信のための設定が端末機器120に送信されることに応答して、ネットワーク機器110は、該設定に基づいて1つ又は複数のDMRSシーケンスを生成することができる(613)。その後、ネットワーク機器110は、生成された1つ又は複数のDMRSシーケンスを端末機器120に送信することができる(614)。端末機器120は、1つ又は複数のDMRSシーケンスの生成と同じルールに基づいてネットワーク機器110から送信された1つ又は複数のDMRSシーケンスを検出することができる。
いくつかの実施形態において、ネットワーク機器110は、送信層(transmission layer)の数(「レベル(rank)」とも呼ばれる)、DCIにおいて指示されたDMRSポート、DMRSポートの多重化タイプ、DMRSタイプ、DMRSシーケンスを生成するための1つ又は複数のスクランブルアイデンティティ(例えば、N0
ID及び/又はN1
ID)、DCIにおいて指示されたDMRSシーケンス初期化パラメータ(即ち、nSCID)、DL DMRS送信に用いられるCDMグループのインデックスなどのうちの少なくとも1つに基づいて、1つ又は複数のDMRSシーケンスを生成することができる。
いくつかの実施形態において、DL DMRS送信について、所定の端末機器に設定されたDMRSポートが全て同一のCDMグループからのものであっても、CDMグループの特定シーケンスを必要とする。いくつかの実施形態において、図2A及び2Bに示すように、DMRSタイプ1について、最大で2つのCDMグループがある。即ち、DMRSタイプ1について、ネットワーク機器110は、2つのCDMグループについて2つの異なるDMRSシーケンスを生成する必要のある可能性がある。いくつかの実施形態において、数量n
SCID∈{0,1}の値は、DCI内のDMRS初期化フィールドにおけるDMRS初期化パラメータの指示値及びCDMグループのインデックスの両方に依存し得る。このような実施形態を表3に示す。表3において、「c
init(n
SCID)」は、n
SCIDに基づいて、式(4)によって計算されたc
initの値を示す。これらから分かるように、表3は表1と同じである。
いくつかの実施形態において、N0
ID及びN1
IDがいずれも上位層パラメータを通じて設定される場合、cinit'の値は、表3によって計算されてよい。いくつかの実施形態において、N0
IDのみが上位層パラメータを通じて設定される場合、cinit'の値は、表3によって計算されてよく、ここで、N1
ID=Ncell
IDである。いくつかの実施形態において、N0
ID又はN1
IDがいずれも上位層パラメータを通じて設定されない場合、cinit'の値は、表3によって計算されてよく、ここで、N0
ID=Ncell
IDかつN1
ID=Ncell
IDである。換言すれば、このような状況で、CDMグループ0及びCDMグループ1のcinit'の計算については、nSCID又はvSCIDの値のみが異なる。
いくつかの実施形態において、UL DMRS送信の場合の端末機器120又はDL DMRS送信の場合のネットワーク機器110は、下記式(8.1)、(8.2)又は(8.3)のいずれか1つのc
init'を用いることにより、擬似ランダムシーケンス発生器を初期化してDMRSシーケンスを生成することができる。
ここで、v
SCID=(n
SCID+λ)mod2であり、かつλ∈{0,1}は、CDMグループのインデックスを示す。また、l(アルファベット小文字のエル)は、タイムスロット内のOFDMシンボル数であり、かつn
μ
s,fは、フレーム内のタイムスロット数である。数量n
SCID∈{0,1}の値は、DCI内のDMRS初期化フィールド(あれば)によって指示されてよく、そうでなければ、n
SCID=0である。本明細書で使用されるように、v
SCIDは、仮想DMRS初期化パラメータとも呼ばれる。このような状況で、数量n
SCIDの値は、DMRS初期化フィールド(あれば)によって指示された値に等しい。N
0
ID及び/又はN
1
IDは、上位層パラメータを通じて設定され、そうでなければ、N
1
ID=N
cell
ID及び/又はN
0
ID=N
cell
IDである。
いくつかの実施形態において、DL及び/又はUL DMRS送信について、所定の端末機器に設定されたDMRSポートが全て同一のCDMグループからのものであっても、CDMグループの特定シーケンスを必要とする。いくつかの実施形態において、図2C及び2Dに示すように、DMRSタイプ2について、最大で3つのCDMグループがある。いくつかの実施形態において、CDMグループ0及びCDMグループ1について、DCIのDMRS初期化フィールドにおいて指示された数量n
SCID∈{0,1}は、2つの異なるDMRSシーケンスを指示するために用いられる。また、CDMグループ2について、N
0
ID及び/又はN
1
ID以外に、DMRSシーケンスを指示するために、さらに他のスクランブルアイデンティティ(例えば、N
2
ID)を必要とする可能性がある。例えば、他のスクランブルアイデンティティN
2
IDは、上位層シグナリングを介してスクランブルアイデンティティN
0
ID及び/又はN
1
IDと共に端末機器120に設定され得る。いくつかの実施形態において、ネットワーク機器110及び/又は端末機器120は、表4に基づいてc
init'を用いることにより、擬似ランダムシーケンス発生器を初期化してDMRSシーケンスを生成することができる。表4において、「c
init(X)」は、n
SCID及びN
X
IDに基づいて、式(4)によって計算されたc
initの値を示す。
いくつかの実施形態において、全てのN0
ID、N1
ID及びN2
IDが、いずれも上位層パラメータを通じて設定される場合、cinit'の値は、表4によって計算されてよい。いくつかの実施形態において、N0
ID及びN1
IDのみが上位層パラメータを通じて設定される場合、cinit'の値は、表4によって計算されてよく、かつN2
ID=Ncell
IDである。いくつかの実施形態において、N0
ID、N1
ID及びN2
IDがいずれも上位層パラメータを通じて設定されない場合、cinit'の値は、表4によって計算されてよく、ここで、N0
ID=Ncell
ID、かつN1
ID=Ncell
ID、かつN2
ID=Ncell
IDである。換言すれば、このような状況で、CDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の計算については、nSCID又はvSCIDの値のみが異なる。
いくつかの実施形態において、UL DMRS送信の場合の端末機器120又はDL DMRS送信の場合のネットワーク機器110は、以下に示すようなc
init'を用いることにより、擬似ランダムシーケンス発生器を初期化してDMRSシーケンスを生成することができる。
ここで、v
SCID=(n
SCID+λ)mod2であり、かつλ∈{0,1,2}は、CDMグループのインデックスを示す。また、l(アルファベット小文字のエル)は、タイムスロット内のOFDMシンボル数であり、かつn
μ
s,fは、フレーム内のタイムスロット数である。数量n
SCID∈{0,1}の値は、DCI内のDMRS初期化フィールド(あれば)によって指示されてよく、そうでなければ、n
SCID=0である。このような状況で、数量n
SCIDの値は、DMRS初期化フィールド(あれば)によって指示された値に等しい。N
0
ID、N
1
ID及び/又はN
2
IDは、上位層パラメータを通じて設定され、そうでなければ、N
0
ID=N
cell
ID、N
1
ID=N
cell
ID及び/又はN
0
ID=N
cell
IDである。
いくつかの実施形態において、DL及び/又はUL DMRS送信について、所定の端末機器に設定されたDMRSポートが全て同一のCDMグループからのものであっても、CDMグループの特定シーケンスを必要とする。いくつかの実施形態において、図2C及び2Dに示すように、DMRSタイプ2について、最大で3つのCDMグループがある。いくつかの実施形態において、CDMグループ0及びCDMグループ1について、DCIのDMRS初期化フィールドにおいて指示された数量n
SCID∈{0,1}は、2つの異なるDMRSシーケンスを指示するために用いられる。また、CDMグループ2について、DMRSシーケンスを指示するためにデフォルトのスクランブルアイデンティティ(例えば、N
cell
ID)を必要とする可能性がある。いくつかの実施形態において、ネットワーク機器110及び/又は端末機器120は、表5、表6、表7に基づくc
init'を用いることにより、擬似ランダムシーケンス発生器を初期化してDMRSシーケンスを生成することができる。表5、表6及び表7において、「c
init」は、n
SCID及びN
P
IDに基づいて式(5)によって計算された値を示す。
いくつかの実施形態において、全てのN0
ID、N1
ID及びN2
IDが、いずれも上位層パラメータを通じて設定される場合、cinit'の値は、表4によって計算されてよい。いくつかの実施形態において、N0
ID及びN1
IDのみが上位層パラメータを通じて設定される場合、cinit'の値は、表4によって計算されてよく、ここで、N2
ID=Ncell
IDである。いくつかの実施形態において、N0
ID、N1
ID及びN2
IDがいずれも上位層パラメータを通じて設定されない場合、cinit'の値は、表4によって計算されてよく、ここで、N0
ID=Ncell
ID、かつN1
ID=Ncell
ID、かつN2
ID=Ncell
IDである。換言すれば、このような状況で、CDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2のcinit'の計算については、nSCID又はvSCIDの値のみが異なる。
いくつかの実施形態において、UL DMRS送信の場合の端末機器120又はDL DMRS送信の場合のネットワーク機器110は、以下に示すようなc
init'を用いることにより、擬似ランダムシーケンス発生器を初期化してDMRSシーケンスを生成することができる。
ここで、v
SCID=(n
SCID+λ)mod2であり、かつλ∈{0,1,2}は、CDMグループのインデックスを示す。また、l(アルファベット小文字のエル)は、タイムスロット内のOFDMシンボル数であり、かつn
μ
s,fは、フレーム内のタイムスロット数である。数量n
SCID∈{0,1}の値は、DCI内のDMRS初期化フィールド(あれば)によって指示されてよく、そうでなければ、n
SCID=0である。このような状況で、数量n
SCIDの値は、DMRS初期化フィールド(あれば)によって指示された値に等しい。N
0
ID、N
1
ID及び/又はN
2
IDは、上位層パラメータを通じて設定され、そうでなければ、N
2
ID=N
cell
ID、N
1
ID=N
cell
ID及び/又はN
0
ID=N
cell
IDである。
図7は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法700のフローチャートを示す。方法700は、第1の通信機器において実施することができ、(複数の)RSシーケンスを生成して第2の通信機器に送信する。例えば、UL RS送信の場合、第1の通信機器は、端末機器120であってよい。DL RS送信の場合、第1の通信機器は、ネットワーク機器110であってよい。理解すべき点として、方法700は、図示しない追加ブロックを含むか及び/又は図示したようないくつかのブロックを省略することができ、かつ本開示の範囲は、この点で限定されない。
ブロック710において、第1の通信機器は、RS送信のための、1つ又は複数のRSグループに含まれる1つ又は複数のRSポートを決定する。
ブロック720において、第1の通信機器は、1つ又は複数のRSグループにおける1つ又は複数のRSポートのうちの少なくとも1つのRSポートを含むRSグループに特定のRSシーケンスを生成する複数のパラメータを決定する。
ブロック730において、第1の通信機器は、複数のパラメータに基づいてRSシーケンスを生成する。
ブロック740において、第1の通信機器は、1つ又は複数のRSポートのうちの少なくとも1つのRSポートを通して、生成されたRSシーケンスを第2の通信機器に送信する。
いくつかの実施形態において、DL RS送信の場合、第1の通信機器は、ネットワーク機器110であってよく、かつ第2の通信機器は、端末機器120であってよい。
いくつかの実施形態において、DL RS送信の場合、ネットワーク機器110は、DCIを介して端末機器120に1つ又は複数のRSポートの指示を送信することができる。
いくつかの実施形態において、DL RS送信の場合、ネットワーク機器110は、DCI及び/又は上位層シグナリングを介して端末機器120に複数のパラメータの指示を送信することができる。
いくつかの実施形態において、UL RS送信の場合、第2の通信機器は、ネットワーク機器110であってよく、かつ第1の通信機器は、端末機器120であってよい。
いくつかの実施形態において、UL RS送信の場合、1つ又は複数のRSポートの指示をネットワーク機器110から受信することに応答して、端末機器120は、該指示に基づいて1つ又は複数のRSポートを決定することができる。
いくつかの実施形態において、UL RS送信の場合、複数のパラメータの指示をネットワーク機器110から受信することに応答して、端末機器120は、該指示に基づいて複数のパラメータを決定することができる。
いくつかの実施形態において、複数のパラメータは、少なくとも、1つ又は複数のスクランブルアイデンティティ、RSシーケンス初期化パラメータ及びRSグループのインデックスを含むことができる。いくつかの実施形態において、第1の通信機器は、以下のようにしてRSシーケンスを生成することができる。RSグループのインデックスが所定値より低いことに応答して、RSシーケンス初期化パラメータとRSグループのインデックスとの和についてモジュロ演算を実行することにより、仮想RSシーケンス初期化パラメータ(即ち、P又はvSCID)を得て、仮想RSシーケンス初期化パラメータ及び1つ又は複数のスクランブルアイデンティティに基づいてRSシーケンスを生成する。
いくつかの実施形態において、1つ又は複数のスクランブルアイデンティティ以外に、複数のパラメータは、他のスクランブルアイデンティティ(即ち、N2
ID)をさらに含むことができる。いくつかの実施形態において、第1の通信機器は、以下のステップによりRSシーケンスを生成することができる。RSグループのインデックスが所定値に等しいことに応答して、他のスクランブルアイデンティティ及びRSシーケンス初期化パラメータに基づいてRSシーケンスを生成する。
図8は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法800のフローチャートを示す。方法800は、第2の通信機器において実施することができ、第1の通信機器から送信された(複数の)RSシーケンスを受信する。例えば、DL RS送信の場合、第2の通信機器は、端末機器120であってよい。UL RS送信の場合、第2の通信機器は、ネットワーク機器110であってよい。理解すべき点として、方法800は、図示しない追加ブロックを含むか及び/又は図示したようないくつかのブロックを省略することができ、かつ本開示の範囲は、この点で限定されない。
ブロック810において、第2の通信機器は、RS送信のための、1つ又は複数のRSグループに含まれる1つ又は複数のRSポートを決定する。
ブロック820において、第2の通信機器は、1つ又は複数のRSグループにおける1つ又は複数のRSポートのうちの少なくとも1つのRSポートを含むRSグループに特定のRSシーケンスを生成する複数のパラメータを決定する。
ブロック830において、第2の通信機器は、複数のパラメータに基づいてRSシーケンスを決定する。
ブロック840において、第2の通信機器は、1つ又は複数のRSポートのうちの少なくとも1つのRSポートを通して、決定されたRSシーケンスを第1の通信機器から受信する。
いくつかの実施形態において、DL RS送信の場合、第1の通信機器は、ネットワーク機器110であってよく、かつ第2の通信機器は、端末機器120であってよい。
いくつかの実施形態において、DL RS送信の場合、1つ又は複数のRSポートの指示をネットワーク機器110から受信することに応答して、端末機器120は、該指示に基づいて1つ又は複数のRSポートを決定することができる。
いくつかの実施形態において、DL RS送信の場合、複数のパラメータの指示をネットワーク機器110から受信することに応答して、端末機器120は、該指示に基づいて複数のパラメータを決定することができる。
いくつかの実施形態において、UL RS送信の場合、第2の通信機器は、ネットワーク機器110であってよく、かつ第1の通信機器は、端末機器120であってよい。
いくつかの実施形態において、UL RS送信の場合、ネットワーク機器110は、DCIを介して端末機器に1つ又は複数のRSポートの指示を送信することができる。
いくつかの実施形態において、UL RS送信の場合、ネットワーク機器110は、DCI及び/又は上位層シグナリングを介して端末機器に複数のパラメータの指示を送信することができる。
いくつかの実施形態において、複数のパラメータは、少なくとも、1つ又は複数のスクランブルアイデンティティ、RSシーケンス初期化パラメータ及びRSグループのインデックスを含むことができる。いくつかの実施形態において、第2の通信機器は、以下のようにしてRSシーケンスを決定することができる。RSグループのインデックスが所定値より低いことに応答して、RSシーケンス初期化パラメータとRSグループのインデックスとの和についてモジュロ演算を実行することにより、仮想RSシーケンス初期化パラメータ(即ち、vSCID)を得て、仮想RSシーケンス初期化パラメータ及び1つ又は複数のスクランブルアイデンティティに基づいてRSシーケンスを決定する。
いくつかの実施形態において、1つ又は複数のスクランブルアイデンティティ以外に、複数のパラメータは、他のスクランブルアイデンティティ(即ち、N2
ID)をさらに含むことができる。いくつかの実施形態において、第2の通信機器は、以下のようにしてRSシーケンスを決定することができる。RSグループのインデックスが所定値に等しいことに応答して、他のスクランブルアイデンティティ及びRSシーケンス初期化パラメータに基づいてRSシーケンスを決定する。
図9は、本開示の実施形態を実施するのに適したデバイス900の概略ブロック図である。デバイス900は、図1に示すネットワーク機器110又は端末機器120の別の例示の実施であるとみなすことができる。したがって、デバイス900は、ネットワーク機器110若しくは端末機器120で実現することができ、又はネットワーク機器110若しくは端末機器120の少なくとも一部として実現することができる。
図に示すように、デバイス900は、プロセッサ910、プロセッサ910に結合されるメモリ920、プロセッサ910に結合される適切な送信機(TX)及び受信機(RX)940、並びにTX/RX940に結合される通信インタフェースを含む。メモリ920は、プログラム930の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 940は双方向通信に用いられる。TX/RX 940は、通信を促進する少なくとも1つのアンテナを有し、実際には、本願で述べたアクセスノードは、複数のアンテナを有することができる。通信インタフェースは、他のネットワーク部材と通信を行う際に必要な任意のインタフェース、例えば、eNB間の双方向通信用のX2インタフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信用のS1インタフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信用のUnインタフェース、又はeNBと端末機器との間の通信用のUuインタフェースとすることができる。
プログラム930がプログラム指令(命令)を含むと仮定すると、これらのプログラム指令が関連付けられているプロセッサ910により実行される場合、本明細書で図1~図8を参照して論じたように、デバイス900は、本開示の実施形態に基づき動作を行うことができる。本明細書の実施形態は、デバイス900のプロセッサ910が実行可能なコンピュータソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組合せにより実施することができる。プロセッサ910は、本開示の各実施形態を実施するように構成することができる。また、プロセッサ910及びメモリ920の組合せは、本開示の各実施形態を実施するのに適した処理装置950を構成することができる。
メモリ920は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプであってよく、任意の適切なデータ記憶技術により実装することができる。非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体による記憶デバイス、磁気記憶デバイス及びシステム、光学記憶デバイス及びシステム、固定メモリ及び取り外し可能メモリなどが挙げられるが、これらに限定されない。デバイス900には1つのメモリ920しか示されていないが、デバイス900には複数の物理的に異なるメモリモジュールを設置することができる。プロセッサ910は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプであってよく、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうち、1つ又は複数を含むことができるが、これらに限定されない。デバイス900は複数のプロセッサ、例えば、マスタープロセッサと同期するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有することができる。
通常、本開示の各実施形態は、ハードウェア若しくは専用回路、ソフトウェア、論理又はそれらの任意の組合せにより実施することができる。いくつかの態様はハードウェアによって実現し、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピュータデバイスが実行可能なファームウェア又はソフトウェアによって実施することができる。本開示の実施形態の各態様は、ブロック図、フローチャートとして図示されて説明され、又は他のいくつかの図によって示されているが、理解すべき点として、本明細書に記載のブロック、装置、システム、技術又は方法は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路若しくは論理、汎用ハードウェア若しくはコントローラ若しくは他のコンピュータデバイス、又はそれらの組合せによって実施することができるが、これらに限定されない。
本開示はさらに、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に有形記憶される少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。該コンピュータプログラム製品は、コンピュータ実行可能な指令、例えば、プログラムモジュールに含まれるコンピュータ実行可能な指令を含む。該コンピュータ実行可能な指令は、対象の現実のプロセッサ又は仮想プロセッサ上のデバイスにおいて実行されることで、図7~8を参照して上述したプロセス又は方法を実行する。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。各実施形態における必要に応じて、プログラムモジュールの機能は、プログラムモジュール間で組み合わせるか、又は分割することができる。プログラムモジュールに用いられるマシンが実行可能な指令は、ローカル又は分散型デバイスにおいて実行することができる。分散型デバイスにおいて、プログラムモジュールはローカル及びリモートの記憶媒体に置くことができる。
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、1つ又は複数種類のプログラミング言語の任意の組み合せにより記述することができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供可能であり、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行された場合、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作が実施される。プログラムコードは全てマシン上で実行することができ、部分的にマシン上で実行することもできる。独立したソフトウェアパッケージとしてマシン上で部分的に実行するとともに、リモートのマシン上で部分的に実行するか、又は全てリモートのマシン若しくはサーバ上で実行することができる。
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実施することができ、該マシン可読媒体は、指令実行システム、装置若しくはデバイスに使用のために供されるプログラム、又は、それらと結合して使用されるプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であり得る。マシン可読媒体は、マシンが読み取り可能な信号媒体又はマシンが読み取り可能な記憶媒体であり得る。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、装置若しくはデバイス、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のさらに具体的な例には、1つ若しくは複数のケーブルの電気的接続、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去・書き込み可能なリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型光ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せが含まれる。
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。いくつかの状況では、複数のタスク及び並行処理が有利である可能性がある。同様に、上述の検討には、いくつかの具体的な実施の詳細が含まれるが、これらの詳細は本開示の範囲に対する限定であると解釈されるべきではなく、特定の実施形態に特定の特徴についての説明であると解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈において説明したいくつかの特徴は、ある1つの実施形態において組み合わせて実施されてもよい。逆に、1つの実施形態の文脈において説明された各種特徴は、それぞれ、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブ的な組み合せにより、実施されてもよい。
本開示について、構造的特徴及び/又は方法・動作に特定の用語で説明したが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示は、必ずしも上述の特定の特徴又は動作に限定されないと理解されるべきである。上述した特定の特徴や動作はむしろ、請求項を実施する例示的な形態として開示されている。